キャプテン森崎 Vol. II 〜Super Morisaki!〜
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【ペテン師の】森崎in異世界2【猪狩り】
1 :
キャプ森ロワ
:2009/02/19(木) 23:38:40 ID:???
キャプテン森崎外伝 〜森崎in異世界トーナメント〜
このスレは以前〜キャプテン森崎ロワイアル〜のタイトル名でそのあまりの
タイトルと内容の違いに遂にタイトル変更となった前代未聞なスレです。
その内容は森崎を中心に色々な作品のキャラとサッカーさせようとする無謀なスレでもあります。
なのでサッカー描写はかなりぶっ飛んだものとなりますが(武器とか魔法とか普通に使用します)
ですがサッカー的に流石にこれは…という場合は遠慮なく突っ込みどうぞ。
キャラ描写は特に気を使ってやるつもりですが、おかしいと感じたときはこれまた遠慮なくどうぞ
なるべく対応してきます。雑談、ご意見、作者への批判等も随時受け付けております。
お気軽にどうぞ。
過去スレ外伝スレ2
>>844
から最後までです。
http://capmori.net/test/read.cgi/morosaki/1221380297/
1スレ目【エリート熊が】キャプ森ロワ1【倒せない!!】
http://capmori.net/test/read.cgi/morosaki/1227367935/
2スレ目【異世界の】森崎in異世界【勇者たち】
http://capmori.net/test/read.cgi/morosaki/1231515954/
【簡単なあらすじ】
Jrユース大会から2ヶ月後、いきなり異世界に召喚された森崎は、よびだした張本人ジョアンが
開くサッカーのトーナメントに出場する破目になる。同じように召喚された者達と『オールスターズ』を
結成し、二回戦の相手『アカネイア連合軍』に無事勝利し、これから初の引き抜きに挑む。
しかしまだまだ前途多難で問題は山積み…といったところまで話は進んでいるらしんです。
768 :
キャプ森ロワ
:2009/03/22(日) 01:30:44 ID:rdITLkBo
先着3名様で
武器防具→! num×! num+! dice-2
巻物→! num×! dice
異世界のアイテム→! dice×! dice
と!とcardの間のスペースを埋めて書き込んで下さい。数字で分岐します。
今日はここまでです。ありがとうございました。
769 :
森崎名無しさん
:2009/03/22(日) 01:31:35 ID:???
武器防具→
1
×
8
+
3
-2
770 :
キャプテン霧雨
◆2pV1gRdG.o
:2009/03/22(日) 01:31:47 ID:???
巻物→
7
×
5
771 :
森崎名無しさん
:2009/03/22(日) 01:38:17 ID:???
異世界のアイテム→
3
×
4
772 :
キャプ森ロワ
:2009/03/22(日) 17:51:38 ID:vWsPjgcg
武器防具→ 1 × 8 + 3 -2 鉄甲の盾+1
巻物→ 7 × 5 自爆の巻物
異世界のアイテム→ 3 × 4 未識別のアイテム
シレンは適当に近くに落ちているアイテムを拾い集めると、すかさず階段の方へ駆け出す。
階段へ進む途中、身代わりモンスターが倒されたため、もう一度身代わりの杖を振って
無事階段を降りる事が出来た。
シレン「はぁ…はぁ…何とか無事に脱出できた…」
手を膝に付き大きく肩で息をするシレン。コッパはその間に先ほど拾ったアイテムを見ている。
コッパ「…うーん…頑張った割りには報われなかったな…」
アイテムを見ながら渋い表情を見せる。
☆鉄甲の盾 強さ6 印スロット○○○○
割と手に入るポピュラーな盾だが、もうシレンにはいらないだろう…
☆自爆の巻物
HPが1になり周囲のキャラクター、アイテムが消滅する。本当にピンチになったら使うのもありだが
その後罠を踏んだりして簡単に死ぬ事もあるので使用の際は注意しよう!
773 :
キャプ森ロワ
:2009/03/22(日) 17:52:05 ID:vWsPjgcg
コッパ「最後のは良く分からないけど…とりあえず持っとけよ」
といいながらシレンに放り投げてくる。シレンはそれを受け取りながら周りを見渡す。
シレン「…アスカがいない…」
階段を降りた先にはアスカはいなかった。そして前方には今度は上り階段が存在していた。
コッパ「あ…あれアスカじゃないの?」
コッパが指を差した先には確かに人影らしきものが階段を登っているのが見える。
ここからでは目を凝らしてもアスカとは判別できないが、それ以外の人物とは考えられない。
シレン「…アスカ…よし…」
アスカと思われる姿を見つけてシレンの心に火がつく。そして両手で頬を張り気合を入れると、
一気に階段を駆け上がっていく。そんなシレンの頭の上にコッパはしれっと乗る。
階段の長さ的にはちょうどこのダンジョンで降りた分位だっただろうか、ただでさえ
ダンジョンを進んで体力を消耗したところにこの上り階段である。普段の自分なら絶対上る事は
到底不可能だろうとシレンは思う。しかし不思議な事に足は勝手に進む。
シレン(あと少しなんだ…アスカも頑張ってる…ここで僕がへこたれる訳には行かないんだ…
そして森崎君達と共にシュプールへ必ず戻ってみせる…)
この先にいるであろう森崎達、シュプールに残っている仲間達、アスカの事…
それぞれの事を思いながら階段を一歩一歩上る。そしてどの位上っただろうか、無限かと
思われた階段もようやく終わりを告げる…出口に近づくにつれ光が大きくなる。そして最後の
階段を上りまず目に入ったのがアスカの姿だ。シレンはアスカに声を掛けようとするが、その彼女は
何やら物凄い剣幕で誰かに怒鳴っている。シレンはアスカが怒鳴っている誰かに顔を向ける。
そして…
シレン「あ…」
思わずシレンはこの場に似つかわしくない間が抜けた声を上げてしまった。
774 :
キャプ森ロワ
:2009/03/22(日) 17:52:26 ID:vWsPjgcg
先着様で
ダンジョン制覇ボーナス→! card
と!とcardの間のスペースを埋めて書き込んで下さい。数字で分岐します。
Q、K 透と真理が特殊スキルを覚える
8〜J 次回レベルアップ判定が100%
5〜7 異世界アイテム2つ
A〜4 異世界アイテム1つ
JOKER→上全部持ってけドロボー!
ダンジョンパートこれにて終了です。何か最後の方はgdgdで申し訳ない…
775 :
キャプテン松山
◆RxYivCScyw
:2009/03/22(日) 17:52:43 ID:???
ダンジョン制覇ボーナス→
クラブQ
776 :
森崎名無しさん
:2009/03/22(日) 17:55:49 ID:???
松山さんがやったぞ!
777 :
キャプ森ロワ
:2009/03/22(日) 18:34:38 ID:vWsPjgcg
>>775
本当にやってくれますね…流石過ぎる…その引きに憧れすら抱きます…
しかし何で松山さんと違って松山は何故あんなに厄(ry
>>776
「さすが松山さん!俺たちに出来ない事を平然とやってのける!そこに痺れる!憧れるゥ!」
ダンジョン制覇ボーナス→ クラブQ 透と真理が特殊スキルを覚える。
先着2名様で(順番通りじゃない書き込みは無効)
透→! card
真理→! card
と書き込んで下さい。数字とマークで分岐します。
二人のカードのマークが一致した場合、数値の合計に+5されます。二つのカードの合計値が
のカードのマークが一致した場合、合計値に+5の補正が入ります。なお、JOKERの数字は15、
マークは全てのマークと同じとします。のカードの数値の合計が……
35→ 下記のものと更に成長率ALL10%アップ
31〜33→ 下記のものと更に全能力ALL+1
26〜30→ 下記のものと更に特殊フラグ開放
21〜25→ 下記のものと更に次回レベルアップ判定100%
16〜20→ 「透と百人の忍」「真理とヒグマ」を習得。さらに特殊スキルフラグ
2〜15→ 「透と百人の忍」「真理とヒグマ」を習得。
778 :
森崎名無しさん
:2009/03/22(日) 18:36:50 ID:???
透→
ダイヤ2
779 :
森崎名無しさん
:2009/03/22(日) 18:43:54 ID:???
真理→
クラブK
780 :
森崎名無しさん
:2009/03/22(日) 19:34:23 ID:???
透さん…
781 :
キャプ森ロワ
:2009/03/22(日) 21:40:21 ID:vWsPjgcg
>>780
どうやら透さんはとんでもサッカーやりたくないそうです。
透→ ダイヤ2
真理→ クラブK
2〜15→ 「透と百人の忍」「真理とヒグマ」を習得。
「透と百人の忍」「真理とヒグマ」の効果(判定でカード数値が負けた場合1/4で相手カードと交換する)
シレンとアスカがダンジョンを抜けてから時間は少し遡る。
森崎が目を覚ますと、いの一番に飛び込んできたのはリンダの心配そうな表情だった。そして
リンダ「…良かった…」
とだけ心底安心したように呟く。
目が覚めても体の感覚が戻らず何となくボーっとしてる森崎だったが、徐々に体の感覚が戻ってくると
後頭部の辺りに妙に柔らかい感触を感じる。そして額を抑えながら体を起こすと、軽いめまいを感じた。
リンダ「あ…まだ起き上がったら駄目よ…ゆっくりしてないと…」
とリンダは言ってくるが、森崎はそれを手で制し、その後確かめるように両手をグーパーさせてみる。
手はしっかりと動いている。体の方も特に怪我している部分は見当たらない。
そして頭の方もすっきりしてくるに従いこれまでの経緯が蘇ってくる。
森崎(…確かあの変なじいさんが俺達に魔法を撃ってきて…それでとっさにリンダを突き飛ばして…
そのまま俺が魔法を食らって……ん?それからどうなったんだ?…どうやら助かったみたいだが…)
森崎の記憶はそこでストップしている。周りを見渡すと日の光がまったく入って来ない為
薄暗くじめじめとしており、どことなくカビ臭い。扉は重厚そうな鉄の扉で森崎ではとても開ける事は
出来そうに無い。森崎の脳裏に牢獄という文字が浮かんだ。そして隅っこの方には膝小僧を抱え
顔を俯かせているアルスがいる。
782 :
キャプ森ロワ
:2009/03/22(日) 21:40:35 ID:vWsPjgcg
森崎「…ここはどこだ?…あの後一体何が…?」
森崎はとりあえず今の状況を把握しようとリンダに話しかける。
リンダ「…ここはゾーマ城と言うところらしいわ…」
ここでリンダは一瞬アルスに視線を向けるが彼は依然として顔を俯けたままだった。
リンダ「…それであの後…」
そして神妙な表情で再び語り始める。
森崎に突き飛ばされたリンダの脳裏には自分の父親が、そしてマリクがまったく同じ状況で自分を
庇った事を思い出していた。
リンダ(…また…なの?また私は見てるだけしか出来ないの?今度こそは守るって…マルス様や
マリクと約束もしたのに…私のせいで…)
今森崎がマフーを受けようとしているのは自分が復讐心に捉われ、無謀にもガーネフに挑んだ
せいであった。冷静にアルスと協力すれば逃げる事位は出来たのかもしれない。しかしそんな
後悔は何の意味も為さずに、目の前の現実はガーネフのマフーが森崎を蹂躙しようとしていた。
ある程度魔力に抵抗があるリンダやアルスが受けるのならまだしも、森崎はあくまで
普通の人間である。マフーの闇は確実に森崎の命を奪い取るだろう。
リンダ「いやああああああああああ!」
しかし今のリンダには叫ぶ事しか出来なかった。
そしてマフーが森崎を蹂躙し始めたところで…突如闇が消えうせた…というより
はじかれたような感じだった。
783 :
キャプ森ロワ
:2009/03/22(日) 21:40:52 ID:vWsPjgcg
ガーネフ「…ここまでか…」
その様子を見たガーネフは特に驚くわけでもなくそう言いながら自らの右手を見やる。
リンダはその状況を呆然と見ていたが、森崎がゆっくり崩れ落ちるのを見ると、自らの体の痛みも
忘れて森崎のところへ駆け寄る。そして森崎の体を支え状態を確かめる。
息はかろうじてあるようだった。まだマフーの魔力が届いたばかりだったのが幸いしたようだった。
その様子を見ているガーネフは特に何をするでもなく、アルスとクレアの方へ顔を向ける。
視線の先にはクレアの前にうつ伏せで倒れているアルスの姿があった。
森崎とリンダを助けに入ろうとして、後ろからクレアに魔法を撃たれたのだ。
クレア「…気付かれたみたいね…せっかくこれからなのに残念ね…」
今まさにアルスに止めを刺そうとしていたクレアは残念そうな表情を浮かべ剣を仕舞う。
そのクレアにガーネフが近寄り、
ガーネフ「…他愛も無い…これがお前が警戒していた勇者とやらか?…この程度ならば
マルス王子の方が余程マシじゃな…とんだ茶番に付き合わされたものだ…」
倒れているアルスを見て言い捨てる。その言葉にクレアは不適な笑みを浮かべ、
今までのと全く異なる声色を発する。
クレア「…そう思うのはお前の勝手だがな…」
それだけガーネフに告げると、アルスを肩に担ぎ、森崎を抱きかかえるリンダの方へ歩み寄り、
リンダにニッコリと微笑みかけながら
クレア「…とりあえず黙って付いて来て貰えるかしら?一応この場で命を奪うような真似はしないわ…
まぁ選択の余地は無いと思うのだけど?そっちの坊やも早く治療しないとまずいでしょうし」
と元の声色で淡々と告げる。リンダはキッとクレアとガーネフを睨みつけた後、抱きかかえている
森崎を見て、黙って頷く。
784 :
キャプ森ロワ
:2009/03/22(日) 21:41:04 ID:vWsPjgcg
クレア「OK〜…じゃあ行きましょう!」
リンダの返答に満足そうな声を上げ、遠くに見える城に向かって踵を返す。リンダは最後にガーネフの
姿を探すが、ガーネフはいつの間にか消えていた。そしてリンダは森崎を背負いクレアの後に続く。
そのリンダの白い小さな手は思い切り握り締められ血で赤く滲んでいた。
森崎「…成る程…そんな事が…(あ、あぶねー…俺ひょっとしなくても死ぬところだったのか?
…熊の時と言い…これじゃ命がいくつあっても足りんな…)」
リンダの話を聞き終わり自分の状況に思わずゾッとする。その様子を見ていたリンダは
リンダ「…ごめんなさい…私のせいでユーゾーが…」
傍から見ていても痛々しいほど落ち込んだ様子で森崎に謝罪してくる。
森崎(…あー…こんな時何て言えばいいんだ?)
同世代の女の子と余り話す機会が無かった森崎としてはこんな時どうすればいいのか
分からない。とりあえず頭に浮かんだのは…
A まぁ気にするなよ。こうして俺は無事だったんだし…
B そうだ!お前のせいでこんな目に遭ったんだ…どうしてくれるんだ!
C お前に悲しい顔は似合わん!笑ってたほうがいいな
D そんな事より腹減ったな…
E そういえばさっき寝てる時に後頭部に妙な感触がしたんだが…
F その他何かあればどうぞ
*先に2票入った選択肢が採用されます。ageで投票してください。sageではカウントできません。
*他人のFを支持する場合はF >>○○のように安価をつけてください
785 :
森崎名無しさん
:2009/03/22(日) 21:44:19 ID:xGg4UQcc
C
786 :
森崎名無しさん
:2009/03/22(日) 21:46:58 ID:/hA3QAGc
E
787 :
キャプテン山森
◆uVDQCOTELs
:2009/03/22(日) 22:19:36 ID:IXsgqZ0s
C
788 :
キャプ森ロワ
:2009/03/22(日) 23:55:54 ID:UfHJWO0o
C お前に悲しい顔は似合わん!笑ってたほうがいいな
どっかのTVドラマか漫画、はたまたアニメなのかは分からないが、こんなシーンでそんなセリフを
言っていた事を唐突に思い出す。そして少し頭で吟味してみるが…
森崎(い、言えねぇえええええ!こんなキザなセリフピエールじゃなきゃ決まらん…)
自分が言っている姿を想像して思わず頭を抱えたくなる。しかしリンダのもの悲しそうな表情を見ると
森崎(…ぐッ…だがこのままでもきついのは確か…ええい!ままよ!)
このままにしておくのも男としてどうなのかと思い、羞恥心をかなぐり捨て、
森崎「お、お、お前には…か、悲しい顔は、に、似合わん!わ、わ、笑ってた方がいいな!!」
顔を真っ赤にしながらセリフを言う。それは盛大にどもり後半は一気に早口になる。
一応?硬派でならした森崎ではこれが精一杯だっただろう。リンダはその言葉を聞いた後
きょとんとした表情を見せる。それを見た森崎は余りの恥ずかしさに一瞬自殺したくなった。
だがその直後…クスッと笑顔を見せ、
リンダ「…それにしてもユーゾーも同じ事言うのね…」
リンダはどこか懐かしそうに言う。
森崎「どう言う事だ?」
リンダの言葉に疑問を感じた森崎は率直に聞く。
789 :
キャプ森ロワ
:2009/03/22(日) 23:56:04 ID:UfHJWO0o
リンダ「…私が泣いてるといつもお父様が笑いなさいって…ううんお父様だけじゃなくて…
ニーナ様も…マルス様も…そしてマリクも…皆そう言ってくれるの…」
リンダはその時の事を思い返すように天井を見上げる。そして
リンダ「あの時は庇ってくれてありがとう…でいいのよね?」
とリンダらしいはにんだ笑顔を見せお礼を言う。森崎は何となくリンダの顔をまともに
見ることが出来ず、
森崎「まぁ…こっちだって色々お前には助けられてるし…イーブンだろ」
リンダの表情を横目で見ながら何とか先ほどの雰囲気は脱した事に安堵を見せる。
そしてふと気になった事を聞いてみようと思った。
A そういやあの黒いフードのジジイ…何者だ?
B 今何時位だろうな…
C アルスはずっとあの調子なのか?
D ここからは出られないのか?
E その他何かあればどうぞ
*先に2票入った選択肢が採用されます。ageで投票してください。sageではカウントできません。
*他人のEを支持する場合はE >>○○のように安価をつけてください
今日はここまでです。
790 :
森崎名無しさん
:2009/03/23(月) 00:06:10 ID:9RLkWBIY
A
791 :
キャプテン・ブライト
◆xWA.3pF8tM
:2009/03/23(月) 01:20:27 ID:p8UL9xNg
E
ヤツらの目的は何? 次の対戦相手の邪魔だけなら、普通、殺すだろ。
792 :
森崎名無しさん
:2009/03/23(月) 01:33:55 ID:G6v5ysOU
E
「泣くなとは言ったが…無理はしてないだろうな?」
793 :
森崎名無しさん
:2009/03/23(月) 02:00:20 ID:zIKidISE
A
794 :
キャプ森ロワ
:2009/03/23(月) 23:35:48 ID:EZ1PXlak
A そういやあの黒いフードのジジイ…何者だ?
今思い出してもあの雰囲気には身震いを覚える。そしてその質問に笑顔だったリンダの表情が
みるみる強張るのを見ると、森崎は内心しまったと思ったが、今更取り消す事も出来ない。
森崎としてはその人物に殺されかけたと言う事もあり、どういった人物なのか、そしてその目的は
何なのかというのがどうしても気になるし、リンダがあの黒いフードの老人の事を知っている以上、
彼女に聞くしかないからだ。そしてその場を少しの沈黙が支配するが、
リンダ「…あいつの名前はガーネフ…」
と呟くと、それからゆっくりとガーネフの事を語りだす。
世界観の違いから森崎にはピンとこない部分も多々あったが、要約すると、
ガーネフは暗黒竜メディウス(そもそも暗黒竜って何だ?)の復活に手を貸し、アカネイア大陸を
戦争の渦に巻き込んだ元凶の一人らしい。ガーネフの操る暗黒魔法マフーの前にはどんな
勇者であれその闇を打ち破る方法は無いと言う。(ああ…確かにまったく動けなかった…)
しかし先の戦争でマフーを唯一破る事が出来るスターライトと言う魔法を用いてリンダが
見事討ち取ったらしい…と思っていたのだが、何故かこうして再び現れたと言うわけだ。
まぁそれはいいんだが…(決して良くないんだが…その次に聞いたことで全て吹き飛んだ)
森崎「親父さんの仇!?…あのガーネフって野郎がか…(…どうりであそこまで…)」
ガーネフとリンダの間には何かただならぬ関係があるとは思っていたが、流石にそこまで
ヘビーな話とは思っておらず、森崎はこの話題を振った事を大いに後悔した。
ガーネフを語るリンダの表情は先程の笑顔などもはや微塵も無く、暗く淀んでいた。
アルス「…仇…か…」
今までの話は聞いていたのだろうが、これまでまったく喋る事の無かったアルスが顔を上げ
ポツリと呟く。その呟きに森崎とリンダは顔を向ける。アルスの表情は無表情で虚空を
じっと見つめている。
795 :
キャプ森ロワ
:2009/03/23(月) 23:36:02 ID:EZ1PXlak
森崎(…こ、ここにも暗い奴が一人…誰か助けてくんないかな…)
ここで森崎は思わずシュプールの面子を思い浮かべるが、シュナイダーの事を思い浮かべた
ところで唐突に彼とのいざこざを思い出し…
森崎「フ…フフフ…アハハハ…」
思わず笑ってしまった。ここに来るまでの経緯、今置かれている状況、先程のリンダの話、
そして察するにアルスもあの女と何かあると思う。それに較べてと言ったら比較対象が
余りにも種類が異なるのだろうが、自分の悩みがちっぽけな物に思えてくる。
こんな状況で不謹慎とは思いつつも、そのギャップに笑いを堪える事が出来ない。
その森崎の様子をリンダとアルスは気でもふれたのかと心配そうな表情で顔を合わせ、
リンダ「どうしたの?」
アルス「どうしたんだ?」
と聞いてくる。
森崎はそれに…
A すまんすまん…自分の悩みってちっぽけだなと思ってついな。 正直に話す
B …まぁ何だ…とりあえず場の雰囲気を和ませようとしてだな… ごまかす
C 今の状況はもはや笑うしかないだろう! 隠しつつ逆ギレ
D とりあえずこのままひたすら笑い続ける。
E その他何かあればどうぞ
*先に2票入った選択肢が採用されます。ageで投票してください。sageではカウントできません。
*他人のEを支持する場合はE >>○○のように安価をつけてください
796 :
森崎名無しさん
:2009/03/23(月) 23:39:04 ID:zVaAdzws
A
797 :
森崎名無しさん
:2009/03/23(月) 23:39:10 ID:C7CfLmGs
A
798 :
キャプ森ロワ
:2009/03/24(火) 17:41:24 ID:yzZmwws+
更新の前に独り言を…
いやぁ正直2連覇すると思ってませんでした…すんませんorz
しかし胃が痛くなる試合だった…9回で杉内変えた時は思わずTVの前で盛大に突っ込みました。
でもイチローのタイムリーはしびれました…カッコいいなホント…イチローも自分でも言ってたけど
やっぱ何か持ってるんだなぁ…とりあえずイヤホオオオウ!
A すまんすまん…自分の悩みってちっぽけだなと思ってついな。 正直に話す
笑いが一通り収まると、森崎はばつが悪そうに頭を掻きながら、
森崎「すまんすまん…自分の悩みってちっぽけだなと思ったらついな…」
二人の顔を見ながら言う。
アルス「…悩みって…もしかしてシュナイダーとの事?」
森崎の悩みがそれだと、その現場を目撃していたアルスはすぐに察する。
リンダはその現場も夕食の時も居なかったので森崎とシュナイダーのいざこざは知らない。
その表情には疑問符が浮かんでいる。
森崎「まぁな…何というか今起こっている状況…それにリンダの話を聞いてると、何か
俺らしくも無くうじうじしていたのが馬鹿らしく思えてな…というより今の今までそれを考える
余裕も無かったんだが…まぁつまりはその程度なんだと思ったらどうにも我慢できなくなってな…
悪かったな…こんな時に」
確かに自分の悩みは完全に解決という訳ではないが、前向きに考える糸口にはなった、
だが流石にTPOを考えていなかったのはまずかったと思うので素直に謝る事にした。
しかし二人はその事を特に気にしていないようで寧ろ森崎の悩みについて興味を
持ったみたいで、
アルス「…結局森崎の悩みってなんだったんだ?」
と問いかけてきた。その問いに森崎は腕を組みながら考え込み、
799 :
キャプ森ロワ
:2009/03/24(火) 17:41:37 ID:yzZmwws+
森崎「…俺はこっち来てから少しは成長したと思っている…でもあいつ…いや“あいつらは”
こっちが必死で食らいつこうとするのを簡単に飛び越えていくんだよ…」
天井を見ながら独り言の様に言う。森崎の言う“あいつら”が誰かは分からないが
アルスとリンダは無言で言葉の続きを待つ。
森崎「…正直こんな事言いたくないが…才能と言う点では俺はそいつらより遥かに劣る…
だからシュナイダーのあのシュートを見た時…またかって思っちまったんだ…同じだけの時間を
過ごして何でこうも違うのかって…情けない話だが自分に自信が持てなくなった…
今度も追いつけるのかって…」
そして無意識の内に避けていた己の心情を吐露した。
森崎は今まで自分の事を他人にこうまで話した事は無い。
親友(一応森崎はそう思っている)の中山に対してすらここまで突っ込んだ話は
したことが無かった。今の状況がそうさせたのか、異世界の戦友達に対する信頼の現れなのか、
森崎には分からなかったが、しかしそんな事は今はどうでも良く、話した事によって肩の荷が
軽くなったような感じだった。
そしてそれを聞いたアルスとリンダは…肩を震わせながら
アルス「…ククク…ハハハハハ」
リンダ「フフフ…アハハハハハ」
盛大に声を上げ笑い出す。
森崎「…おい!人が真剣に話してるのに笑うってどう言う事だよ!…まぁさっき笑った俺が
言える事じゃないけどさ…」
森崎としては柄にも無く真面目に自分の事を話したので、つい二人に口を尖らせて文句を言う。
800 :
キャプ森ロワ
:2009/03/24(火) 17:41:53 ID:yzZmwws+
アルス「いやぁ…ごめんごめん…まさか君にそんな繊細なところがあるって思っても見なくて…」
アルスの言葉にリンダも笑いながら同意するように頷く。その言葉を聞いた森崎は
森崎「…毎度毎度の事ながら…周りから俺ってどんな風に見られているんだ…?俺だってなぁ
傷つきやすい15歳の少年なんだぞ!」
と言うが、その言葉に二人は更に笑い声を上げる。そしてひとしきり笑った後、
アルス「笑ったことは謝るよ。だけどそれほど君の悩む姿は似合ってないって事さ…
寧ろ抜いてやるから待ってろって言う方が余程君らしいよ」
フォローするかのようにアルスはそんな事を言い出し、
リンダ「そうそう…さっき私に言った言葉じゃないけど悩んでるのなんてユーゾーらしくないな
ゴールマウスを守るユーゾーの姿っていつもふてぶてしいもの」
リンダも笑顔で慰めるように言ってくる。
森崎「ヘイヘイ…似合わなくて悪うございましたね…」
と森崎は拗ねて見せるが、これは表面上のものだけで、内心では二人に感謝したい気持ちだった。
おかげで自分の姿というのをはっきりと思い出したからだ。
リンダ「…ところで…さっき“あいつら”って言っていたけど…一人はシュナイダーの事だと思うの
だけど他に誰の事なの?」
場の雰囲気が和やかになったところでリンダが先程の森崎の言葉を聞き気になっていた箇所を
指摘してきた。それに対し森崎はしまったと言う表情をするが…
A …大空…翼…って言うのがいてな…
B まぁ誰でもいいじゃないか…忘れてくれ。それよりここから脱出しないと…
C その他何かあればどうぞ
*先に2票入った選択肢が採用されます。ageで投票してください。sageではカウントできません。
*他人のCを支持する場合はC >>○○のように安価をつけてください
801 :
森崎名無しさん
:2009/03/24(火) 17:43:52 ID:nCYb867g
A
802 :
森崎名無しさん
:2009/03/24(火) 17:52:52 ID:AmCqqnAs
C
ピエール
803 :
森崎名無しさん
:2009/03/24(火) 17:54:05 ID:O8xLkllQ
A
804 :
森崎名無しさん
:2009/03/24(火) 18:02:43 ID:???
スーパースターって奴はふさわしい場面が回ってきて
そこで仕事するんだなと思ったぜ
805 :
キャプ森ロワ
:2009/03/24(火) 21:00:11 ID:yzZmwws+
>>804
確かに…事実は小説より奇なりってまさしくだなぁと思いました…
「さすがイチロー!おれたちにできない事を平然とやってのけるッそこにシビれる!あこがれるゥ!」
ですよ…いや本当マジで…勿論イチローだけじゃなく、JAPANは凄かったです。
感動をありがとう!!まぁ贅沢言えば杉内で終わってほしかったんですが…
途中胃が痛かったのは今となってはいい思い出だ…
A …大空…翼…って言うのがいてな…
毒を食らわば皿まで。ここまで話したのなら隠してもしょうがないとは思うが、表情は
忌々しげにその名前を出す森崎。
森崎「…そいつがまた反則的な奴でな…サッカーの神様に愛されてるとでも言うのか…
いつもいつも俺の先を行く奴だったんだよ…で俺はそいつを引き摺り下ろすために
派閥争いやら妨害工作やら…とにかく何でもやったよ…」
言葉にしながらその当時を振り返る。…我ながら凄い事をやってたなとも思う。
アルス「そこまでするって事は…森崎にとってはまさに不倶戴天の相手だったって訳か…」
森崎の話を聞き、アルスはそんな感想を漏らし、
森崎「…まぁな…一目見たときから気に食わない奴だったよ…まぁ最も向こうも
同じだろうけどな…まぁその甲斐あってか中学と、全日本Jrユースで俺はキャプテンに
なる事が出来たんだが…結局サッカー選手としては追いつきはしたかも知れないが
一度も追い抜いたことは無い…と思ってる」
森崎はそれに頷きながら、返答を返す。
806 :
キャプ森ロワ
:2009/03/24(火) 21:00:37 ID:yzZmwws+
リンダ「ふーん…じゃあユーゾーってそのツバサって言う人に勝つ為にサッカーやってたの?」
リンダの質問に森崎は少し考え込み、
森崎「まぁそう言う気持ちが無かったわけじゃ無いが…それだけじゃないさ…今の俺が
あるのはサッカーのお陰でもあるし…今はこうして頑丈な体になったが、昔は貧弱な体で
それをどうにかしようって両親が無理矢理始めさせたんだ…それでその貧弱な体で出来そうな
ポジションがGK以外に無いって事でGKさ…最初はサッカーするのが嫌で嫌でしょうがなかったな…
まぁそんな俺が今や国を代表するGKだ…サッカーやってなきゃこうはなってない…
(ああ…だからこそ俺は翼が気に食わないのかもしれない…生まれながらにして何かを持っている
あいつに…)」
森崎の言葉は最初リンダへの返答だったが、最後の方は自分に向けて喋っていたのかもしれない。
森崎「とまぁ…俺の話はこんなもんだ…とりあえずそろそろ脱出の算段でも立てようぜ…」
これ以上喋ると何を言い出すか自分でも分からない。森崎は無理矢理話題を変える。
しかしその言葉にアルスは首を振りながら
アルス「…無駄だよ…ここの牢屋…いやゾーマ城全体にグラウンドの結界と同じ種類の物が
はってあって魔法は勿論…物理攻撃の類も受け付けないようになってるんだ…」
すでにそれらの手段を試したらしく、脱出は不可能ということらしい。
森崎「だ、だったらそれこそ何か手段を…このままじゃあいつらにまた…」
森崎としてはガーネフやクレアに襲われでもしたらと思うと気が気でない。
しかしそこでリンダが口を挟む。
807 :
キャプ森ロワ
:2009/03/24(火) 21:00:52 ID:yzZmwws+
リンダ「…それなんだけど…この結界がある限り…恐らくガーネフ達も私達に手が
出せないんじゃないかしら?」
森崎「はぁ?この結界ってあいつらが作ったもんじゃないのかよ?」
当然の疑問を森崎は言うが、
リンダ「…それだと私達は今頃全滅してるわ…あの時ユーゾーを襲ったマフーは突然
はじかれ、アルスに止めを刺そうとしていたあの女も急に剣を止めた…結界が
はられたとなれば…ガーネフ達があの時に結界をはる理由は無いのよ…だから
恐らく結界をはっている人物は別にいるはずよ…」
森崎「…とは言ってもなぁ…今何時位だ?」
森崎が聞くと、
リンダ「…少なくとも日は跨いでるわね…」
リンダは少し表情を曇らせながら言う。
森崎「…だったら尚の事早く抜け出さないと…試合が始まっちまう…」
そう言うと、森崎は鉄の扉の前に立ち、とりあえず蹴ったり引っ張ったりを始める。
その行動自体は無駄なものであるかもしれないが、それを見たアルスとリンダに活力を
与えたことは間違いなかった。
アルス(…森崎の言うとおり今は脱出の方法を考えよう…クレアの事は後だ…)
リンダ(そうよね…こんな所で捕まってる場合じゃ無いわ…今頃お姉さま達にも心配を
かけてるだろうから早く帰らないと…)
アルスとリンダは顔を合わせると、森崎を手伝うべく立ち上がった。
808 :
キャプ森ロワ
:2009/03/24(火) 21:01:08 ID:yzZmwws+
そしてそんな森崎たちの下に近づく人物がいた。
先着様で
牢屋に近づく人物→! card
と!とcardの間のスペースを埋めて書き込んで下さい。マークで分岐します。
ダイヤ、ハート→ 端正な顔立ちの金髪の少年
スペード、クラブ→ 茶髪で茶肌の同い年っぽい少年
JOKER→ どっかで見たことある八重歯がチャームポイントの少年
809 :
森崎名無しさん
:2009/03/24(火) 21:03:31 ID:???
牢屋に近づく人物→
ハートA
810 :
キャプ森ロワ
:2009/03/24(火) 22:39:30 ID:yzZmwws+
牢屋に近づく人物→ ハートA 端正な顔立ちの金髪の少年
森崎が渾身の力で扉に体当たりをしようとした時、後方から急に羽交い絞めにされる。
森崎「なッ…!?」
驚いて後ろを見ると、アルスが羽交い絞めをしており、直ぐに森崎を離すと、
アルス「…誰か来るみたいだ」
と静かに告げる。耳を澄ましてみると、確かにこちらに足音の様なものが近づいてくるのが聞こえる。
その足音は扉の前で止まり、重厚な音が響いた後、扉がゆっくりと開かれる。
何が起こってもいいようにアルスとリンダは魔法の詠唱を行い、森崎もその二人の後ろに
回りながら警戒する。そして扉が開かれると、彫刻品を思わせる端正な顔立ちの金髪の少年が
姿を現した。てっきりクレアかガーネフかと思っていた三人はあっけにとられてしまう。
そして少年の方は無表情で三人を見た後、
金髪の少年「…ついて来い」
とだけ告げ、踵を返す。森崎達は顔を見合わせ、
アルス「…彼から殺気は感じられないけど…」
リンダ「…何かの罠…?」
すんなり行き過ぎて逆に直ぐに行動に移せないでいる。
森崎(…でもチャンス…だよな?)
A とりあえずついて行こう。(何かあればやっちまえばいいさ…)
B いやいやこれは罠に違いない…俺は出ないぞ!
C その他何かあればどうぞ
*先に2票入った選択肢が採用されます。ageで投票してください。sageではカウントできません。
*他人のCを支持する場合はC >>○○のように安価をつけてください
811 :
キャプテン・ブライト
◆xWA.3pF8tM
:2009/03/24(火) 22:47:57 ID:6xJeg3bc
C 「どこにだ?」
あくまで主導権をこちらに。
812 :
森崎名無しさん
:2009/03/24(火) 23:10:03 ID:AmCqqnAs
C 「どこにだ?」
813 :
キャプ森ロワ
:2009/03/25(水) 01:18:53 ID:gSEGhLNQ
C 「どこにだ?」
勿論チャンスにはチャンスだったが、このまま黙って言うことを聞くのも癪に触るので
主導権はあくまでこちらにという意味でも問うたのだが、金髪の少年は顔だけこちらへ向け
金髪の少年「…ついて来れば分かる」
とだけ言い、そのまま歩みを止めない。
森崎「お、おい!」
森崎はその背中に呼びかけるが一向に振り返ることなく進む。
アルス「…しょうがないな…罠にしろついていくしかない…」
リンダ「そうね…どちらにしろ選択権は無いみたいだし…」
と二人は少年を追う姿勢を見せる。それを見た森崎も一つ溜息をついてから少年を追った。
森崎が少年の隣に並ぶと、少年は不意に森崎の顔を覗き込んできた。
森崎「な、何だよ…」
その冷徹な視線に森崎は一瞬怯むが、もう少し注意深く観察をしていたなら少年の視線に
興味という感情が混じっていたのが読み取れたかもしれない。
金髪の少年「…成る程な…」
とだけ呟くとそれから一切森崎達と言葉を交わすことは無かった。
どれ位城の中を進んだだろうか、少年の案内に従い、階段を降りるにつれアルスが
険しい表情を浮かべる。そして最深部と思われる場所まで来ると、何やら怒鳴り声が聞こえてきた。
リンダ「え…?この声って…」
その声に聞き覚えのあるリンダは信じられないという思いだった。
814 :
キャプ森ロワ
:2009/03/25(水) 01:19:10 ID:gSEGhLNQ
そこには三度笠に道中合羽を着た透と額当てを付けリボンで髪をポニーテールに纏めた真里がいて、
どうやら真里が誰かに怒鳴っているようだ。その怒鳴られている相手とは…
ジョアン「…だから…もう少し待てというに…」
真里の剣幕に大層困り果てているジョアンの姿があった。
リンダ「お姉様!!」
リンダが真里の姿を見るなり駆け出す。真里の方もリンダの姿を見るなり駆け出し、
二人で抱擁を交わす。
真里「無事で良かった…リンダちゃん…」
そう言う真里の瞳は涙ぐんでおり、
リンダ「ごめんなさい…」
リンダの方の瞳も潤んでいた。
森崎達も透の方へ走り寄る。
森崎「透さん…何でここに?…それにその格好は何です?」
まさかこんな場所でお馴染みの顔を見るとは露ほども思っておらず、少々声が上擦る。
透「うーん…まぁ話すと色々と長くなるしなぁ…」
と頬を掻きながら困ったように呟く。
815 :
キャプ森ロワ
:2009/03/25(水) 01:19:22 ID:gSEGhLNQ
ジョアン「ご苦労じゃったな…アルシオン」
恐らく金髪の少年の名前なのだろう、ジョアンはアルシオンを労うとアルシオンは
柔らかな笑みを返す。その笑みは第一印象からすると酷くイメージから離れたものだった。
森崎「(こいつ…もっと冷たい奴かと思ってたけどあんな笑い方もするんだな…)
って…ジジイ!どうしてお前がここにいるんだ!」
ようやく状況が落ち着いたところで、思い出したようにジョアンに問いかける。
ジョアン「どうしてって…見ての通りお前さんがたを助けてやったんじゃが?」
それに対しジョアンはいつものように飄々とした態度で言う。
森崎「…助ける…だと?」
A しらじらしい…今度は何を企んでる?
B 何が助けるだ…お前のせいでこうなってんだろうが!
C そっちのアルシオンとか言う奴はお前の仲間なのか?
D だったらとっとと元の世界に戻しやがれ!
E その他何かあればどうぞ
*先に2票入った選択肢が採用されます。ageで投票してください。sageではカウントできません。
*他人のEを支持する場合はE >>○○のように安価をつけてください
今日はここまでです。
816 :
森崎名無しさん
:2009/03/25(水) 01:32:57 ID:Mn7zB6/+
C
817 :
キャプテン・ブライト
◆xWA.3pF8tM
:2009/03/25(水) 01:33:47 ID:cir6Vz0g
E 「遅いよ。メンタルがやられた。あいつらも平等に苦しむべき」
818 :
森崎名無しさん
:2009/03/25(水) 01:36:24 ID:VYRHEQ9w
C
819 :
森崎名無しさん
:2009/03/25(水) 14:38:43 ID:acbebA3Y
C
820 :
キャプ森ロワ
:2009/03/27(金) 00:31:28 ID:???
これ見て不愉快になった人がいたら申し訳ありません。とりあえず先に誤ります。
ここから作者のどうでもいい話が流れます。
WBCのCMで聞き覚えのある歌が聞こえてくる。巷でWBC非公式応援歌とも言われている
『蒼穹のファフナー』のOP『Shangri-La』だ。(いや良い歌ですよ?)
「ほう…懐かしいな…ファフナーがパチンコとな…しかし…何故にファフナー?」
ファフナーは好きなアニメだったが深夜アニメだから知名度もそんなに無いだろうに
という事を思いながらその時は特に何も感じなかったのだが…
侍JAPANがWBCを優勝し見事連覇を果たし日本中が沸いたその次の日…
何故か諭吉を握り締め朝っぱらからパチンコ店にいる自分が居た。WBCの偉業にあやかろうと
器の狭い事を考えていたからだ。しかしパチンコに詳しい人ならお分かりかも知れないが
CR蒼穹のファフナーはとんでもない博打台だったのだ…予備知識なしに勝てるものではなかった…
その日はあっという間に20Kが飛び撤退を余儀なくされた…そしてその日の夜は更新もせんと
ファフナーの研究に費やした。(OPを聞き、アニメでの名シーンを見てイメージトレーニングに
励んだと言う…無駄?いやいや必要なことです!)
そしてリベンジの日…(要するに今日ですね。まぁ今週は有給消化中なのです)
だが・・・やはりそんなに甘い台では無かった…あっさりと諭吉が1枚がけし飛ぶ…
またか?また昨日の二の舞か…?不安が心一杯に広がる。そしてほぼ諦めた様に
もう一枚の諭吉を突っ込んだ。そしてやっぱりあっさり5kが失われた…その時…!
そこから逆転の時間が始まった。この台は博打台だけあってつぼに嵌ったらとんでもない事に
なるのだ。(動画などありますから詳しい仕様は省きますが…)
821 :
キャプ森ロワ
:2009/03/27(金) 00:31:40 ID:???
イメージです
総士(ファフナーの主要人物)「一騎…僕の見ているものが見えるか?」
一騎(ファフナーの主人公)「ああ…見える」
ズガーン! ジャキーーン!
衛(ファフナーの主要人物またの名を…)「ゴ ウ バッイーーーン !!」
ズガーン! ジャキーーン!
とまあ一気に20連し負け分なぞ一気に取り返しお釣りが来るほどの大勝…
ありがとう…ファフナー…これってパチンコの宣伝なの?って聞かれそうですが
決してそういう事では無いです…まぁファフナー研究と称しDVDを借りて見たのが失敗で…
どの位の人が知ってるか知りませんが、現在23話です…と言うことでとても更新出来る
精神状態では無く、リハビリに時間を要しました。期待されているか分かりませんが
明日からまた更新しようと思います。と言うことでまったく関係ない話ですいません
でもファフナーは個人的にオススメです。ただ鬱展開が嫌いな人はオススメしませんが…
でもファフナー見てたら森崎が竜宮島に来たって話を少し妄想してしまったのは内緒です…
CRファフナーに関しては…そうですね…覚悟しておいた方がいいですとだけ言っておきます。
本当サッカーとまったく関係ないしょうもない話ですいません…
822 :
キャプテン霧雨
◆2pV1gRdG.o
:2009/03/27(金) 00:35:00 ID:???
ファフナー分かる人がいて嬉しい私がここに来ましたよっと。
あなたはそこにいますか?
823 :
キャプテン・ブライト
◆xWA.3pF8tM
:2009/03/28(土) 01:11:35 ID:???
展開に関わらず、オススメ作品は見る努力をしてます(萌え系は食傷気味)。
ヒマができたら見てみようっと。前に誰かに薦められ、どこかにDVD積んでありますし。
舶来品で、地域リージョン「2」ではないですがry
824 :
キャプ森ロワ
:2009/03/28(土) 14:33:14 ID:???
くッ…思わずRIGHT OF LEFTまで見てしまってまた復帰するのに時間を要してしまった…
というか多少引き摺られてるかも…
>>822
おお…霧雨さんとは趣味がめちゃくちゃ合いますなぁ…ファフナーも抑えてるとは…
「前は、どこにもいなかった・・・だが今は、ここにいる!!」
>>823
前半は多少たるいかもしれません(ポエムとか入る)。2クール目から化けますね。
特に16話以降は圧巻です。逆に言えば2クール入っても?となる人は合わないと思います。
後本編の前日譚のRIGHT OF LEFTも見ることをオススメします。
こっちを最初に見た方が本編に入りやすいかも?
C そっちのアルシオンとか言う奴はお前の仲間なのか?
森崎がアルシオンを指差して言うが、ジョアンはそれに鼻で笑った後、
ジョアン「仲間…ね…そうじゃなそうなるかの?」
アルシオンの方に微笑みかける。アルシオンはそれに黙って頷いてみせる。
森崎(…何だ?この二人…親子って訳じゃないだろうが…ただの仲間って訳でもなさそうだし…)
その二人の様子に森崎は一瞬違和感を覚える。お互いを見る眼差しが心なしか
温かい様に感じられた。
ジョアン「まぁそんなことよりとっととそこから脱出せんのか?早くしないと
試合にも間に合わなくなるぞ?」
ジョアンの言葉に全員がハッとなる。ジョアンの指先は透達が抜けて出てきたダンジョンを指している。
825 :
キャプ森ロワ
:2009/03/28(土) 14:33:32 ID:???
森崎「…試合…そうだ!今何時位なんだ?」
森崎の問いジョアンは時計を見ながら
ジョアン「試合開始まで後6時間位じゃな。まぁ今から全力で戻れば間に合うんじゃないかの?」
と他人事のように言ってのける。
透「という事は今は朝の9時位か…何時の間にかそんなに時間が経ってたんだ…」
現在の時間を聞き時間も忘れそれほど必死だったのかと透は思った。
アルス「…何故僕たちを助けるんですか?」
アルスがジョアンに問いかける。それはここにいる全員が思っていたことでもあった。
ジョアン「まぁ信じるかはお前さん達の自由じゃが…今回の件はわしとしても不本意なんでの…
あくまで試合での決着を望んでるのでな…だからこうして横槍を入れさせてもらったと言う訳じゃ…
まぁわしに言えるのはこれ位かの」
アルスの問いにジョアンはそう答える。
リンダ「益々訳が分からないわ…貴方はガーネフ達の仲間じゃないの?」
そのリンダの問いにはジョアンは苦笑をもらした後、
ジョアン「仲間…ね…まぁそういう事になるかの?」
と先程森崎が質問した時と同じ様な返答を返す。しかし先程と違い表情にやや翳りが
あったのは気のせいだろうか。そして懐から何かを出し、それを森崎とリンダに放り投げてきた。
それをキャッチする二人だったが、特にリンダの方は酷く驚きを見せる。
826 :
キャプ森ロワ
:2009/03/28(土) 14:33:46 ID:???
リンダ「え…?これって…スターライトの魔道書…?…何故貴方が?」
リンダはジョアンを不可解な眼差しで見つめる。一方の森崎はやたら分厚い本とを受け取り、
リンダと同じくジョアンを見つめる。ジョアンは上を見上げ、更に小瓶の様なものを放り投げる。
小瓶は森崎達の前で床に叩き付けられると、中の液体が飛び散る。液体はすぐに霧状と化した。
ジョアン「…この世界はかつての夢の跡…そして今は…もう何も無い世界…」
それだけを呟くと、踵を返しその場から立ち去ろうとする。それを思わず追いかけようと
する森崎だったが、ジョアンとアルシオンの姿は瞬く間に闇に溶け、見えなくなってしまった。
真里「…いなくなったみたいね…」
ポツリとそれだけ呟く。
透「…結局良く分からないな…今回の件は…とりあえずあの人に助けられたって事かな?」
透の疑問に誰も答えようとはしない。
コッパ「おおーい!何してんだ!早く行こうぜ!」
この城の雰囲気が好きじゃないと言ってダンジョンの出口で待っていたコッパが
堪えかねて声を掛けてくる。透と真里は普通に返事を返したが、森崎とリンダはしゃべるイタチに目を
丸くして大層驚きを見せる。しかしダンジョンへ入るとすぐにそんなことも気にならなくなった。
(アルスに関しては自らの世界にしゃべる馬がいるらしく特にどうという事はないらしい)
帰りのダンジョンはこれ以上無く迅速に進む。何せモンスターが現れようとも、アルスとリンダが
あっさりと追い払ってくれる。特に圧巻はアルスで、透達が手に入れたアイテムの中に
アルス「こ、これ…王者の剣…それに勇者の盾まで…何で透さん達が…?」
その剣と盾はとてつもなく美しく、気品に溢れていて、剣の方には柄に、盾の方には真ん中に
同じ鳥の紋章が描かれており、それが同じ存在であると雄弁に伝えている。
827 :
キャプ森ロワ
:2009/03/28(土) 14:34:00 ID:hmpUti5o
透「ああ…これ?ダンジョンで拾ったんだけど…アルス君のなの?だったらどうぞ」
と余りにもあっけらかんに言うもので、アルスは思わず頭を抱えたくなった。
アルス(…一応これ神具って言われてるものなんだけど…そんなに気安くていいのか?)
アルスが王者の剣と勇者の盾を装備しました。
装備ボーナスがつきます。
アルス LV6 EXP 0
ド:19 パ:17 シ:21 タ:19 カ:18 ブ:18 せ:23 高低3/2 ガッツ910 MP96
先着1名様で
ドリブル→! card パス→! card シュート→! card タックル→! card
カット→! card ブロック→! card せりあい→! card
と!とcardの間のスペースを埋めて書き込んで下さい。
レベルが上がるわけではありませんが、成長率を200%として判定し、フラグ、JOKER 特典も
いつも通りです。ですがボーナス成長率は次回判定時に持越ししたままです。
※二つ装備なので200%となっています。まさか二つもゲットされるとは思ってなかったんだよ…
828 :
森崎名無しさん
:2009/03/28(土) 14:38:14 ID:???
ドリブル→
ハートA
パス→
ダイヤ6
シュート→
クラブ8
タックル→
ハートQ
カット→
ダイヤ3
ブロック→
ダイヤ5
せりあい→
ダイヤ5
829 :
キャプ森ロワ
:2009/03/28(土) 19:25:27 ID:ERKtdNIw
ドリブル→ ハートA パス→ ダイヤ6 シュート→ クラブ8 タックル→ ハートQ
カット→ ダイヤ3 ブロック→ ダイヤ5 せりあい→ ダイヤ5
ド:19 パ:17 シ:21 タ:19 カ:18 ブ:18 せ:23 高低3/2 ガッツ910 MP96
↓
アルス LV6 EXP 0
ド:21 パ:19 シ:23 タ:21 カ:20 ブ:20 せ:25 高低3/2 ガッツ910 MP96
ドリブルフラグゲット
アルスが王者の剣と勇者の盾を手にすると、その二つは更に輝きを増したように思えた。
森崎(…何かかっこいいな…俺もああいうの欲しいかも…)
一方のアルスは王者の剣をじっと見つめている。
アルス(……何だこの違和感は…?この剣に対する違和感じゃ無い…何か…何かを
見落としている様な…そんな違和感を感じる…何だ?)
違和感の出所を探ろうと思案しようとしたところで、
森崎「おーい!何ボサッとしてんだ!置いて行くぞ!」
と森崎から言われると、一旦思考を止め、彼らを追っていった。
上段から振り下ろした王者の剣がモンスターを真っ二つに切り裂く。
森崎は真っ二つに切り裂かれたモンスターを見ながら
森崎「いや〜これ見てると本当アルスって勇者と呼ばれる人種なんだなと実感しちまうな…」
そんな事を漏らす。
透「…本当だね…僕じゃこうはいかないなぁ…その剣を構える姿なんて本当しびれるちゃうよ…」
自分が苦労したモンスターをいとも簡単に屠るアルスを見て思わず感嘆する。
アルスはそれに苦笑しながら答えようとしたところで、今の透の言葉でアルスの脳裏に閃光が走る。
そしてアルスは王者の剣を見たまま微動だにしない。
830 :
キャプ森ロワ
:2009/03/28(土) 19:25:40 ID:ERKtdNIw
アルス(…あの時…何て言った?…そうだ…そんな事は……あり得ない…あり得ないんだ…)
周りのメンバーはアルスが急に動きを止めたので何事かとアルスに注視する。そして
少しの沈黙の後アルスが口を開いた。
アルス「…悪いけど…先に行ってくれないか…?僕は…どうしても確かめなきゃいけない事が
出来たんだ…」
話しぶりはたどたどしく、表情は苦いものになっていたが、瞳には揺ぎ無い決心が浮かんでいるのが
見て取れる。
真里「え…?先にって…今からまたあそこへ戻る気?」
真里が問いかけると、アルスは力強く頷く。その表情はどんなことがあっても決意を変える事は無い
と語っていた。
森崎(…何が何でも行くって顔をしてるな…かといってあそこまで今から戻ると確実に試合には
間に合わんぞ…)
A 分かった…先に行かせてもらう…だが絶対後で追いつくと約束しろ!
B そうか…だったら俺もついて行こう…
C とりあえず無謀だけど気絶させて見るか?
D その確かめたい事って?それを聞かなきゃ行かせられないな…
E その他何かあればどうぞ
*先に2票入った選択肢が採用されます。ageで投票してください。sageではカウントできません。
*他人のEを支持する場合はE >>○○のように安価をつけてください
831 :
森崎名無しさん
:2009/03/28(土) 19:30:15 ID:dCt7Ql86
B
832 :
森崎名無しさん
:2009/03/28(土) 19:32:27 ID:rkd4/SaI
B
833 :
キャプ森ロワ
:2009/03/28(土) 20:42:14 ID:ERKtdNIw
B そうか…だったら俺もついて行こう…
森崎の言葉に周りは驚くが、ある程度予想はついていたのか、アルスは一つ溜息をついた後、
アルス「…先に行ってくれって言っても君は聞いてくれなさそうだね…君ならもしかして
そう言うんじゃないかって思ってたんだけど…」
そう言いながら森崎に近寄る。そして
アルス「…ごめん…」
と呟いた後…
先着で
アルスの手刀→! card
と!とcardの間のスペースを埋めて書き込んで下さい。数字で分岐します。
K 何の!これしき!手刀を見事かわす。
A〜Q 残念…あえなく轟沈…
JOKER 甘いぜ!手刀ってのはこうやるんだ!森崎の右手から炎が…
834 :
キャプテン井沢
◆TR3983VR7s
:2009/03/28(土) 20:42:42 ID:???
アルスの手刀→
ハート5
835 :
キャプ森ロワ
:2009/03/29(日) 00:09:59 ID:nEE6TGHw
アルスの手刀→ ハート5 残念…あえなく轟沈…
アルスの手刀は性格に森崎の首筋に打ち込まれ、森崎は一瞬にして意識を失う。
意識を失った森崎を抱きかかえ、
アルス「ありがとう…」
と呟いた後、透に引き渡す。透は困惑した表情で森崎を抱きかかえる。
リンダ「…あの女の人の所に行くの?」
リンダが厳しい表情で質問するが、アルスはそれには答えず、
アルス「…森崎はオールスターズのキャプテンなんだ…チーム内では一番替えが効かない…
だから僕の個人的な事情に付き合わせるわけにはいかないよ…リンダ…皆を頼む」
それだけ言うと踵を返す。
真里「で、でもアルス君一人を放っておけるわけ…」
そこで透に肩を掴まれ言葉を遮られる。真里は思わず透の方へ顔を向けるが、
透は黙って首をふり、
透「…行かせてやろう…多分…僕達が行っても何も役に立たないよ…」
と苦々しい口調で語る。それに対し真里は反論しかけたが、自分の肩を掴む手が震えるのを
見て何も言えなくなってしまった。
836 :
キャプ森ロワ
:2009/03/29(日) 00:10:13 ID:nEE6TGHw
アルス「…済みません…」
顔だけこちらに向けてそれだけ言い、今来た道を引き返していく。そのアルスの背中に
リンダ「…アルス…ちゃんと戻ってきてね!」
真里「そうよ…戻ってこなかったら許さないわよ!」
女性二人の声が響く。その声にアルスは振り返ることなく右手を突き上げ応えた。
そしてアルスの姿が完全に見えなくなるまで見送る。
コッパ「zzzzzz」
透は懐で眠りについているコッパを見て溜息を一つついた後、
透「…行こう」
と告げると二人は頷き、再び歩き出した。
837 :
キャプ森ロワ
:2009/03/29(日) 00:10:27 ID:nEE6TGHw
そして場所は移り変わり…シュプールの玄関前
試合開始1時間前。そろそろ旅の扉が現れる時間である。
シュナイダー「…結局誰も戻ってこなかったな…」
シュナイダーがそう言うと、皆一様に顔を俯けるが、ヤンのみ頭を掻きながら、
ヤン「…こうなれば次の試合は今いる人数でやるしかないだろう…」
と溜息をつきながら困ったように言う。
カミーユ「…でも今いるって言ったって…」
ピエール「7人しかいない…正直苦戦は必至だろうな…」
そんな会話をしているうちに旅の扉が姿を現す。
ティーダ「…どっちにしても行くしかないッス!こうなりゃ森崎達の分までやってやる!」
ティーダが気合入れ、真っ先に旅の扉に飛び込む。そのティーダに皆が次々と続く。
そしていつもながらの感覚が終わると、視界にはグラウンドが映った。グラウンドの様子は
一回戦、二回戦とほぼ変わらない。グラウンドを見るとすでに相手チームは先に来ているみたいで、
何人かはグラウンドでアップでもしているのだろうか、人影が動いているのが見える。
838 :
キャプ森ロワ
:2009/03/29(日) 00:10:47 ID:nEE6TGHw
ヤン「ん?あれは…」
グラウンドを見ていたヤンが何かを見つけ、声を上げる。それは…
先着様で
ヤンの視線の先→! card
と!とcardの間のスペースを埋めて書き込んで下さい。マークで分岐します。
ダイヤ、ハート、スペード→ 砂色の髪と瞳を持つ穏やかな容貌を持つ青年とオレンジ色の髪に
たくましい体をもった青年
クラブ→ カ、カエル…?
何とかこのスレでここまでたどり着けた…というところで今日はここまでです。
839 :
森崎名無しさん
:2009/03/29(日) 00:11:28 ID:???
ヤンの視線の先→
ダイヤ5
840 :
森崎名無しさん
:2009/03/29(日) 00:11:30 ID:???
乙です
ヤンの視線の先→
スペード6
841 :
森崎名無しさん
:2009/03/29(日) 13:55:05 ID:???
猪キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!
842 :
キャプ森ロワ
:2009/03/29(日) 20:25:37 ID:pmdac/EM
ヤンの視線の先→ ダイヤ5
ヤンの視線の先には砂色の髪と瞳を持つ穏やかな容貌を持つ青年とオレンジ色の髪に
たくましい体をもった青年の二人が目に映った。
ヤン(コイツはまたしてもとんだ権威主義に陥っていたかな?まさか私の世界からも
こちらに来ていたとは…まったく予想もしなかった…しかも…)
ヤンがその人物達を見て驚いているように、その人物達もヤンを見て驚いていた。
そしてその人物達のオレンジ色の髪をした青年はヤンの方へと向かってくる。というより
突進してくる勢いだった。その人物の顔は知らなかったが、ヤンはその人物が誰か
と言うことがほぼ想できた。なのでヤンはこの時ばかりは本気で逃げ出したくなった。
???「貴様が『あの』ヤン・ウェンリーか!!」
その人物はヤンの目の前まで来ると、まるで怒鳴りつけるように言う。ヤンはその声量の
大きさに多少顔をしかめながら、
ヤン「…『あの』がどういう意味かは分からないが…確かに私はヤン・ウェンリーだ…貴官は?」
あえて聞いてみる。違ってたらいいなぁと思いながら。そして質問された方は
この俺を知らんのかとばかりに顔を強張らせた後、やはり声量を変えずに、
???「フン!…『黒色槍騎兵』のフリッツ・ヨーゼフ・ビッテンフェルトとは俺の事だ!」
ヤンの思い通りの答えが返ってくる。もし周りに誰もいなかったらヤンはうずくまって
頭を抱えたことだろう。
ピエール「あの…この方はヤン提督の知り合いなんですか?」
ビッテンフェルトの怒気を孕んだ様相に多少気圧されながらもピエールはヤンに尋ねる。
ヤンはこの質問にどう答えていいか分からず難しそうな表情で頭を掻く。そして代わりに
ビッテンフェルトが答える。やはり怒鳴りつけるように。
843 :
キャプ森ロワ
:2009/03/29(日) 20:25:49 ID:pmdac/EM
ビッテン「知り合い?…そんな生易しいモノではない!!このペテン師は…」
そこまで言うと、後ろからもう一人の人物がビッテンフェルトに声を掛ける。
???「ビッテンフェルト提督そこまでにしましょう。…ここは戦場では無いのですし…それに
少年達をいたずらに怖がらせるのも…」
そう声を掛けられると、ビッテンフェルトはまったく納得はしてないのが表情には表れていたが
とりあえず気を落ち着ける。そしてその人物はヤンのほうに向き直り、穏やかな笑みを浮かべながら
???「ヤン提督…まさかこのような場所で貴方に会えるとは思っても見ませんでした…」
その言葉にヤンも苦笑いをしながら
ヤン「まったくです…」
と返し、お互い笑い合う。
カミーユ「あの…ヤン提督?」
急な展開について行けず、カミーユが怪訝そうな表情でヤンを見る。それに気がついた青年は
ピシッと背筋を伸ばし、
???「失礼…私は帝国軍上級大将ナイトハルト・ミュラーです」
と見ている方が惚れ惚れするようなハキハキとした口上で名乗る。
カミーユ(帝国軍?…確かそれってヤン提督から見ると敵側じゃないのか?それに
上級大将って…重鎮も重鎮じゃないか…)
ミュラーが名乗った後、オールスターズのメンバーも次々と名乗るが、
シュナイダー「カール・ハインツ・シュナイダーです」
とシュナイダーが自己紹介したところで、ミュラーとビッテンフェルトの表情が固まる。
844 :
キャプ森ロワ
:2009/03/29(日) 20:26:09 ID:pmdac/EM
ミュラー(…気のせいか…一瞬あの方を思い出してしまった…)
ビッテン(…俺もどうかしてる…こんな孺子を見てあの方を連想するなど…)
シュナイダーの雰囲気が彼らの主君と似ていたのだろうか。シュナイダーを見て思わず
自らの主君を思い浮かべる。最もまさか両者共シスコン気質があるとは知らないだろうが。
ミュラー「それではそろそろ…一応アップの途中でしたので…これで失礼します。
試合では魔術師のお手並みとくと拝見とさせて頂きますよ」
ミュラーがそう言うと、ビッテンフェルトはヤンに一歩近寄り、
ビッテン「フン…本来であればこの場で貴様の首をねじ切ってやりたいところだが…
ここは生憎戦場ではない…こんなところで貴様を討っても何の自慢にもならんからな…
だが試合は覚悟しておけよ!目に物見せてくれるわ!」
とまるで悪党の捨て台詞のような言葉を発し、踵を返し二人ともグラウンドへ戻っていった。
ドーガ「…結局何だったんだ?」
ミュラーとビッテンフェルトが去った後、ドーガがポツリと呟く。
845 :
キャプ森ロワ
:2009/03/29(日) 20:26:20 ID:pmdac/EM
ティーダ「ヤン提督が随分モテモテなのは分かったッス!」
ティーダがそう言うと、ヤンは盛大に溜息をつき、
ヤン(やれやれ…あの二人が相手となると…この試合かなり厳しくなりそうだな…)
ピエール(…結局ヤン提督との関係が分からなかったな…聞いてみるか?)
A あの二人ってどういう人なんです?
B 何でシュナイダーのところでびっくりしたんでしょうか?
C ビッテンフェルトって方は何をあんなに怒ってるんですか?
D あの二人ってサッカー出来るんですか?
E その他何かあればどうぞ
*先に2票入った選択肢が採用されます。ageで投票してください。sageではカウントできません。
*他人のEを支持する場合はE >>○○のように安価をつけてください
846 :
森崎名無しさん
:2009/03/29(日) 20:31:16 ID:H7yPrBWE
A
847 :
森崎名無しさん
:2009/03/29(日) 20:32:09 ID:zd1jJXOI
B
848 :
森崎名無しさん
:2009/03/29(日) 20:34:12 ID:7j4Sb3LA
B
849 :
キャプ森ロワ
:2009/03/29(日) 23:17:13 ID:pmdac/EM
B 何でシュナイダーのところでびっくりしたんでしょうか?
ピエールの質問におおよその見当は付いていたが、結局確証は無いのでヤンは肩をすくめながら
ヤン「さぁてね…シュナイダーが誰かに似てでもしてたんじゃないのか?」
とだけ答える。当のシュナイダーも特に興味無さそうに
シュナイダー「…そんな事はどうでもいいさ…こっちもさっさとアップを始めるぞ」
シュナイダーがそう言うと、各自散らばってアップを始めた。
カミーユ「なぁ…あっちのチーム…何か凄くないか?」
アップ中にカミーユがピエールに話しかけてくる。ピエールも勿論気にはなっていた。
ピエール「確かに…とても人間とは思えないのが混じっているな…」
ピエールがそちらの方に視線を向ける。その視線の先には。
カエル人間とも言うべき存在や、緑色の不可思議な生物の上に乗った甲冑の鎧を
纏った騎士や、両手に巨大な棒みたいなのが付いてる存在が映る。それ以外では
黄金の鎧を纏ったものや、奇妙な服を纏って男なのか女なのかそもそも人間なのか
はっきりしない者もいる。
シュナイダー「…こうなってくるとうちのチキはまだマシな方なのかも知れんな…」
シュナイダーのコメントにみなチキ以外のメンバーが同意する。チキは
その言葉を褒め言葉と受け取ったみたいで、
チキ「わ〜い!!」
と無邪気に喜んでいた。
850 :
キャプ森ロワ
:2009/03/29(日) 23:17:24 ID:pmdac/EM
ヤン(ん?向こうは一人足りないみたいだが…?単純にアップしてないだけなのか?
向こうも一人いないとかだと助かるんだが…流石にそれはムシが良すぎるか…)
ヤンの願望は実は叶う事になる。この時相手側もとある事情によって一人少ない状態であった。
アップも済み、控え室へ向かおうとすると、突然
???「ピエール!」
と聞き慣れない声で呼ばれた。ピエールは声がした方向を向くと、紫色のターバンを巻いた
青年が立っていたが、ピエールはその青年にまったく見覚えが無い。
シュナイダー「…知り合いか?」
シュナイダーがそう聞いてくるが、ピエールは困惑した顔で首を振る。そしてもう一度
青年の顔をマジマジと見つめるが、
ピエール(…駄目だ…まったく見覚えが無い…)
A とりあえず「なんでしょう?」と返事を返して見る。
B 「済みません…どちらさまでしょうか?」と聞いてみる。
C 多分呼んでいるのは俺じゃないんだろう。
D その他何かあればどうぞ
*先に2票入った選択肢が採用されます。ageで投票してください。sageではカウントできません。
*他人のDを支持する場合はD >>○○のように安価をつけてください
851 :
森崎名無しさん
:2009/03/29(日) 23:18:21 ID:GHkJBpXI
D 「ナポレオン!」と答えてエッフェル攻撃開始
852 :
森崎名無しさん
:2009/03/29(日) 23:37:26 ID:D48spKr+
B
853 :
森崎名無しさん
:2009/03/29(日) 23:38:38 ID:Zad2E85w
D その時ピエールに電流奔る
854 :
森崎名無しさん
:2009/03/29(日) 23:40:27 ID:YD6pZjIE
D その時何故か”ホイミ”と無性に唱えたくなる
855 :
森崎名無しさん
:2009/03/29(日) 23:47:05 ID:VcpnM23E
D その時何故か”ホイミ”と無性に唱えたくなる
856 :
キャプ森ロワ
:2009/03/30(月) 00:04:59 ID:2PTZ1+K6
D その時何故か”ホイミ”と無性に唱えたくなる
青年を見ていると、何故か青年がとても傷ついているように見えた。勿論ピエールは
そんな事は出来ないが、知識としてだけは仲間のアルスが使用しているのである。
そして次の瞬間…
ピエール「ホイミ!」
と思わず口走っていた。
先着様で
ホイミ!→! card
と!とcardの間のスペースを埋めて書き込んで下さい。マークで分岐します。
ダイヤ、ハート→ 別の場所からホイミと聞こえてきた。
スペード、クラブ→ 当然なにも起きるわきゃ無い…
JOKER→ 青年のキズが回復した
857 :
森崎名無しさん
:2009/03/30(月) 00:06:43 ID:???
ホイミ!→
ダイヤQ
858 :
キャプ森ロワ
:2009/03/30(月) 09:19:41 ID:H3G4ziGs
ホイミ!→ ダイヤQ 別の場所からホイミと聞こえてきた。
???「ホイミ!」
ピエールがそれを言う前にその言葉は響いてきた。その声の方へ顔を向けると、
先程も見た緑色の不可思議な生物の上に乗った甲冑の鎧を纏った騎士が
何時の間にか青年の脇に立っていた。
???「トンヌラ様…擦り傷が出来てましたよ?」
トンヌラ「オイオイ…ピエール…それ位で魔力を消費してどうするんだ?今から試合なんだぞ?」
言葉は咎める内容だが、口調がのんびりしておりとても咎めているようには思えない。
だがピエールとしてはもっと別の箇所に気を取られていた。
シュナイダー『まさかとは思うが…あの騎士の様な奴の名前は…』
カミーユ『ああ…どうもそうらしいな』
隣にいるシュナイダーとカミーユが声を潜めて話す。それはピエールの耳にも聞こえていたが、
ピエール「あの…済みません」
と意を決して二人を呼びとめる。トンヌラと呼ばれた青年と騎士がピエールの方へ振り返る。
ピエール「…よろしければお名前をお伺いしたいのですが…」
ピエールの唐突な質問に対しても特に二人は気にすることなく、
トンヌラ「僕はトンヌラ…こっちは…」
???「ピエールと申します。以後お見知りおきを」
と騎士の方は恭しく頭を下げる。騎士の名前を聞き驚きを見せるオールスターズの面々を
不思議に思ったのか
ピエール(騎士)「あの…私の名前が何か?」
と質問してくる。
859 :
キャプ森ロワ
:2009/03/30(月) 09:19:56 ID:H3G4ziGs
ピエール「…俺の名前もピエールと言うんだ…」
ピエールがそう言った後、何となくその場の空気が沈黙した。
トンヌラ「…君もピエールと言うのか…しかし弱ったな…」
その他のメンバーの自己紹介も終わった後トンヌラはそんな事を言った。
ピエール(騎士)「何か問題でもあるのですか?」
ヤン「…まぁ要するに試合をやる上でややこしい…そういうことですね?」
ヤンの言葉にトンヌラは頷く。
シュナイダー「確かに名前が同じだとどっちを呼んでいるのか分からなくなるな…」
ピエール(…まさかこんな問題が浮上するとは…)
A 仲間の声を聞き間違えるわけが無い。どっちもピエールでいいと思うぞ。
B 今日だけ俺の呼び名を変えるか…
C その他何かあればどうぞ
*先に2票入った選択肢が採用されます。ageで投票してください。sageではカウントできません。
*他人のCを支持する場合はC >>○○のように安価をつけてください
860 :
森崎名無しさん
:2009/03/30(月) 11:13:20 ID:iL0itbYs
B
861 :
森崎名無しさん
:2009/03/30(月) 11:14:25 ID:jjl/lepg
サッカー選手をピAール。騎士をPエールとしよう。
A
862 :
森崎名無しさん
:2009/03/30(月) 11:17:50 ID:QJybIVEE
A
騎士はPちゃんでおk
863 :
キャプテン松山
◆RxYivCScyw
:2009/03/30(月) 11:45:12 ID:???
LCDピエール…遅いですね
864 :
森崎名無しさん
:2009/03/30(月) 22:47:49 ID:???
アーサー でいいんじゃね 二匹目ってことで
865 :
キャプ森ロワ
:2009/03/31(火) 01:18:06 ID:???
>>861
それ頂きです!騎士の方の表記はPエールで行きます。
(本音:いちいち騎士って書くのが面倒だし…)
>>863
まぁいわゆる夢の対決(笑)って奴ですw
>>864
同名対決がしてみたかった…まぁそれだけなんですがw
A 仲間の声を聞き間違えるわけが無い。どっちもピエールでいいと思うぞ。
ヤン「君ならそう言うとは思ったが…そちらの…君もそれでいいのか?」
何となく騎士の事をピエールとは言えずに一応伺いを立てるが、
Pエール「勿論です!これでも騎士の端くれですから!」
とPエールの方は胸を張る。
ティーダ『騎士関係あるかぁ?』
カミーユ『言うなよ…本人はそれで納得してるんだし…まぁややこしいって言っても
俺達じゃなくてピエール同士の問題だからな…』
シュナイダー『確かに…俺達は普通に呼ぶだけだからな…呼ばれる側が大丈夫だと
言ってるなら大丈夫なんだろう…恐らく』
こうして同名問題は一応の決着を見たのであった。そしてお互いの健闘を誓い合った後
自分の控え室の方へと向かう。
866 :
キャプ森ロワ
:2009/03/31(火) 01:18:20 ID:???
こちらはドラクエ・ファンタジーの控え室である。
トンヌラ「そうですか…貴方方の知り合いがねぇ…」
ミュラー達の話を聞き、トンヌラがPエールが入れた茶を啜りながら言う。
バッツ「あんた達程の人がそれほど警戒するとは…そのヤンって人はとんでもないんだろうなぁ」
言葉とは裏腹にその口調はのんびりとしている。
ミュラー「ええ…私の知る限りただ一人を除いて宇宙でも随一の用兵家です」
ミュラーがそう言うとバッツはヒュウと口笛を鳴らす。
ビッテン「フン…それは言い過ぎだ…まぁ宇宙でも有数のペテン師とは認めるがな」
カエル「ハッ…大方そのヤンって奴にご自慢の『黒色槍騎兵』はコテンパにやられたんだろ?」
とカエル人間とも言うべき存在がすかさず突っ込みを入れてくる。
ビッテン「何だと!?このカエル風情が…もう一度言って見ろ!」
実際そうなのだが、やはり他人から指摘されると許容できるものではなく、カエルに凄むが
カエル「何だ…図星なのか…案外大した事無いんだな『黒色槍騎兵』ってのも」
ビッテン「貴様!!」
カエルの火に油を注ぐ発言に更にビッテンフェルトは激昂し今にもカエルに掴みかからん勢いで
迫るが、
ミュラー「ビッテンフェルト提督!落ち着いて下さい!…カエルも!少し言い過ぎですよ!」
ミュラーがビッテンフェルトを後ろから羽交い絞めにして、カエルの言葉を諫める。
867 :
キャプ森ロワ
:2009/03/31(火) 01:18:39 ID:???
カエル「……確かに少しばかり言い過ぎたな…悪かった」
カエルは素直に謝罪の意思を見せると、ビッテンフェルトもそれで多少は気が収まったのか
険しい表情はそのままだが、力を抜いた。ミュラーはそれを見ながら大きく溜息をつく。
ミュラー(まったく…この二人は相当ソリが合わないみたいだな…)
この二人とことん相性が悪いらしく出会った時から口喧嘩が絶えず、その度にミュラーが
仲裁するという構図だった。ちなみに周りのメンバーは暢気に見ている者、無関心を貫く者、
面白がっている者様々で止めようとするのはミュラーと…もう一人だけなのだが、
そのもう一人の仲裁方法は…
光太郎「二人とも緊張してるのか?無理も無い…もうすぐ試合だからな…よしならば
俺が心を和ませる為一曲…」
何かにつけて歌おうとする事だった。
ジャンクマン「ア、アニキ大丈夫です!歌わなくても皆和やかです!…なぁ?」
ジャンクマンの必死の呼びかけに皆も必死に頷く。その様子を見た光太郎は残念そうな表情を
見せるが、その他のメンバーはジャンクマンに対し心から感謝する。皆を一瞬にして纏める
光太郎の歌はある意味最強の仲裁方法なのかもしれない。
デスマスク「そう言えば…レナスの姿が見えないが…」
デスマスクが話を変えようと姿の見えない者の話題を出すが、
バッツ「は?レナスなら朝からいないぜ?」
デスマスク・光太郎「なにィ!!」
ジャンクマン(ア、アニキ…気が付かなかったんですか…)
バッツの返答に驚きを見せるのはデスマスクと光太郎のみでその他のメンバーはとうに
知っていたようだ。
868 :
キャプ森ロワ
:2009/03/31(火) 01:18:56 ID:???
バッツ「デスマスクの旦那…あんたレナス、レナスって言ってる割には肝心な所が抜けてるねぇ…」
バッツの呆れた様な物言いにデスマスクは歯軋りしか出来なかった。
トンヌラ「居ないと言えば…向こうの…オールスターズでしたか?あっちはメンバーが7人しか
居ませんでしたけど…」
光太郎「何!?…向こうも…レナスの事といい…これは…」
トンヌラの言葉に光太郎はまたも大声を上げる。そしてここに居る全員が次に続く言葉を
正確に予測する。
光太郎「ゴルゴムの仕業か!」
自信満々に言い放つ光太郎に誰も突っ込みを入れることが出来ない。寧ろ触らぬ神に
祟り無しと言うのが暗黙の了解となっているようだ。
トンヌラ「…それはさて置き、ミュラー提督はどう思います?あちらの人数に関して」
質問されたミュラーは少し思案してから、
ミュラー「…恐らく何らかのトラブルに巻き込まれたと考えるのが自然でしょう…これが
艦隊戦であればヤン・ウェンリーの策略か?とも思いますが…サッカーで人数を減らす
意味はまったく無いですし…」
と言うが、心の中では確証は持てない。やはりそれほどまでにヤン・ウェンリーと言う名は
彼にとっては何をしでかすか分からないという象徴だった。
ビッテン「フン…あのペテン師の事だ…何を企んでいるか分かったものではない…」
そしてそれはビッテンフェルトにとってもそうであった。
カエル「…本当に痛い目にあってるんだな…」
二人の異常なまでの警戒ぶりに茶化しなしでそう思い呟く。
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