キャプテン森崎 Vol. II 〜Super Morisaki!〜
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キャプテン森崎外伝スレ4

1 :森崎名無しさん:2009/03/14(土) 02:05:41 ID:???
キャプテン森崎に関連したサイドストーリー、番外編用のスレです。
進行は小説形式でも参加型でもなんでもアリです。
コテをつけるかは自己判断ですがわかりやすく工夫したほうがいいかもしれません。(名前欄にタイトルなど)
前の人の作品が完結してから次の人は書き始めましょう。好評な作品は独立するのもありです。
ただあまりに過度にキャラを変えてしまうと本編に支障をきたすおそれもあるので程々に。
 
自信がない人もどんどん挑戦しましょう!

353 :森崎名無しさん:2009/04/11(土) 22:56:04 ID:OB26C0Zc
A

354 :森崎名無しさん:2009/04/11(土) 23:00:59 ID:FyojOWqA


355 :タイトル未定:2009/04/11(土) 23:20:40 ID:???
>A.「……いただきます」こういう時は冷静にならなきゃ駄目だ。素直にお茶を飲んで気持ちを落ち着けた。

湯気が立っている湯のみを掴み、軽く冷ましてから口に運ぶ。
熱い茶が口内に染み渡ってゆくにつれて反町も徐々に落ち着きを取り戻した。

???「意外ね……もう少し警戒するものと思ったのだけど」

頬に手を当てながらこちらを観察する女性に返答せず、反町はただ茶を啜る。
女性の腕に注意を払って観察してみるが、どこからどう見てもやはり普通の女性の腕にしか見えない。
中学生とはいえ、サッカーをやって相応の筋力がついている反町に力が勝るとはとても思えなかった。

それから数分。
お互い、湯のみに入った茶を飲み干したところで反町が呟く。

反町「……うまい」
???「そう、それはよかったわ」

反町が素直に茶についての感想を言うと、女性は微笑み、二人は空になった湯のみをちゃぶ台へとおきなおした。

反町「……それで」
???「はい?」
反町「一体これは、どういう事なん……ですか?」

356 :タイトル未定:2009/04/11(土) 23:21:13 ID:???
一通り落ち着いたところで、反町が口を開く。
敬語を使うべきか否かは迷ったが、相手が得体の知れない人物である以上下手に出るべきだろうと判断をした。

???「そうね……まずは何から話したほうがいいかしらね。
    あなたは何か聞きたい事はあるかしら?」
反町「まずは……」

A.「あなたの名前は?」まずは目の前の女性の事を知りたかった。
B.「ここはどこなんです?」まずはここがどこだか知りたかった。
C.「一体さっきの隙間は何なんです?」あの得体の知れない物の正体を知りたかった。

357 :森崎名無しさん:2009/04/11(土) 23:24:49 ID:OB26C0Zc
A

358 :森崎名無しさん:2009/04/11(土) 23:30:49 ID:VTMAWAmo


359 :タイトル未定:2009/04/12(日) 00:26:56 ID:???
>A.「あなたの名前は?」まずは目の前の女性の事を知りたかった。

???(さっきのお茶の件といい、案外冷静ね……。
    てっきり"スキマ"の事なり何なりを聞いてくるものと思ったけど……)

内心、反町の冷静さに驚きながらも女性は返答する。

紫「私は八雲紫……紫色、でゆかりね」
反町「紫さん、ですか……俺は」
紫「反町一樹君ね?」
反町「!?」

自己紹介をしようとしたところで紫に名前を言われ、驚く反町。
しかし、よくよく考えればそれも当然の事かもしれない。

反町(客観的に見れば紫さんは俺を誘拐したって事なんだもんな……。
   計画的なものなら、俺の名前を知ってても当然、か……)

360 :タイトル未定:2009/04/12(日) 00:27:40 ID:???
紫「名前は言ったから……そうね、次はここについての説明ね。
  まず、ここは幻想郷という場所なの」
反町「幻想郷?」
紫「世界の現から幻想となってしまった者が流れ着く楽園。
  世界の非常識がここでの常識であり、世界の常識がここでの非常識……」
反町(……確かに、あのスキマは非常識だったな)

天井に現れた隙間を思い出し、反町は顔を渋くする。

その後も、紫は幻想郷に住まう妖怪の話や事象の話をし、反町はそれをただ静かに聴いていた。
紫が妖怪である、という事実を聞いた時は流石にうろたえはしたものの、
それでも反町は努めて冷静に紫の説明を聞く。

反町「……俄かには信じ難いけど、でも……。 あれを見たら、信じざるを得ないですね」
紫「物分りがよくて助かるわ」

まるでB級ファンタジーだ、と思いながらも反町は渋々頷く。
こうしている間にも、紫がすぐそこで隙間を作り出しそこから茶菓子を取って食べているのだ。
認めざるを得ない。

361 :タイトル未定:2009/04/12(日) 00:28:07 ID:???
紫が差し出す茶菓子に手をつけながら、反町は呟く。

反町「……紫さんの名前も、ここがどういう場所なのかも、その隙間の正体もわかりました。
   でも……ただ一つわからない事があります」
紫「どうぞ?」
反町「……どうして、こんなところに連れてきたんです?
   ただの中学生に過ぎない俺を、どうして……」

それは反町がどれだけ考えてもわからない事だった。
反町の問いに、紫はやんわりとした微笑を浮かべて答える。

紫「だってあなた、サッカーが出来るでしょう?」
反町「へ?」

思わず間抜けな声を出した反町を尻目に、紫は話を進めていく。

紫「今、この幻想郷中ではサッカーが大流行してるのよ。
  名立たる妖怪、妖精、人間、魔法使い、亡霊、宇宙人、吸血鬼……幾多のものが精力的に活動してるわ。
  でもね……一つ問題が発生してしまったの」
反町「問題?」
紫「世界が小さすぎたのよ」

362 :タイトル未定:2009/04/12(日) 00:28:46 ID:???
小さくため息を吐いた後、紫は続ける。

紫「この幻想郷にはね、結構な数の巨大な勢力があるわ。
  でも、それはあくまでも結構な数……というレベル。 両の手があれば足りる程度しかないの。
  そうすると、サッカー大会を開いた時にどうなるか……わかる?」
反町「……決勝戦が、いつも同じ面子になる?」
紫「そう……つまり、マンネリなのよここ最近。
  もちろん、そういった巨大な勢力以外にも細々とした妖怪たちもチームを持ってるけど……。
  結局のところ、大番狂わせが無いのが現状よ」

紫の言葉を受けて、反町は頷きつつ……しかし納得がいかない。

反町「事情はわかりましたけど……だとして、俺にどうしろというんです?」
紫「単純よ。 あなたには、幻想郷のサッカー界を混乱させて欲しいの」
反町「……混乱?」

反町の言葉に、紫は深く頷いた。

363 :タイトル未定:2009/04/12(日) 00:29:07 ID:???
紫「今のままだと、このままサッカーブームは沈静化していくでしょうね。
  それだと余りにもつまらない……だから、あなたにサッカー界を混乱させて欲しいのよ」
反町「発奮剤って訳ですか」

反町の例えが気に入ったのか、紫はにこりと笑って続ける。

紫「それで……どう? やってくれるかしら?」
反町「…………」

A.「……わかりました」 どうせ反論しても力で押さえ込まされるだろう、素直に従った。
B.「どうして俺なんです?」 まだ納得は出来なかった。
C.「全日本ジュニアユースの選抜発表が明日に迫ってるんだ、帰して下さい」 一刻も早く元の世界に戻りたかった。
D.「やれば、帰してくれるんですね?」 とにかく、約束だけでも取り付けておかないと。

※いきなり神隠しにあってもそれほど取り乱さず、冷静だった為に紫からの評価がUPしました。

364 :森崎名無しさん:2009/04/12(日) 00:30:33 ID:6uROMk56
B

365 :森崎名無しさん:2009/04/12(日) 00:42:41 ID:Su1DtaR6


366 :タイトル未定:2009/04/12(日) 01:02:25 ID:???
>B.「どうして俺なんです?」 まだ納得は出来なかった。

サッカーが出来る人間など、世界を探せばどこにだっている。
だからこそ反町は解せない。

紫「そうねぇ……まず、あなたはそこそこサッカーはお強いんでしょう?」
反町「…………」

紫が"そこそこ"という部分を強調した為か、反町は憮然とした表情だ。
しかし、それには一向に構わず紫は続ける。

紫「確かにサッカーが強い人は世界各地を探してどこにでもいるわ。
  でも、プロの選手を連れてきたらそのチームの迷惑になる。
  プロでなくても、例えばあなたの居た部屋のお友達を連れてくれば、きっとそのチームの迷惑になるでしょう?」
反町「……つまり、紫さんはこう言いたいんですか?
   強い選手はそのチームに迷惑がかかる。 弱い選手だと連れてきても意味が無い。
   だから……」
紫「チームに影響の無い程度で、"そこそこ"の実力を持つ人に来て頂いた、という訳ですわ」

反町の言葉を引き継ぎ、紫は悪びれた様子も無く言う。
何がおかしいのか、口元を扇子で覆いながらにやついた目でこちらを見ていた。

367 :タイトル未定:2009/04/12(日) 01:02:58 ID:???
その視線を受けながら、反町は内心腹立たしく思いながらも……しかし、強く出る事は出来ないでいた。
紫の言う言葉は、否定しようの無い事実だからだ。

反町(確かに、早田のディフェンスも森崎のキーパーとしての腕前も全日本には必要なものだ。
   だが……悔しいけど、俺は全日本に必要だと言わしめるだけの実力は持ってない。
   大丸や小池に比べればまだ必要かもしれないけど……でも、絶対必要とは言えない)

心の奥底から溢れ出す自分に対する怒りに、歯を食いしばって耐える。
ここでどれだけ吠えたところで、負け犬の遠吠えにしかならない。
その様子を、やはり微笑を浮かべて見守っていた紫が再び口を開く。

紫「それで……やっていただけるかしら?」
反町「…………」

A.「……わかりました」 確かに今、元の世界に戻っても全日本に自分は必要無いだろう……ならばここで戦うのも一つの選択肢だ。
B.「全日本ジュニアユースの選抜発表が明日に迫ってるんだ、帰して下さい」 それでも帰りたかった。
C.「やれば、帰してくれるんですね?」 とにかく、約束だけでも取り付けておかないと。
D.「……徹底的にやってやりますよ」 紫の目を睨みつけながら言った。

先に2票入った選択肢で続行します。
age進行でお願いします。sageではカウント出来ません。

368 :森崎名無しさん:2009/04/12(日) 01:04:56 ID:6uROMk56
B

369 :森崎名無しさん:2009/04/12(日) 01:05:06 ID:7B5nbkdM
B

370 :森崎名無しさん:2009/04/12(日) 01:33:15 ID:???
自由選択はないのかな

371 :タイトル未定:2009/04/12(日) 01:49:49 ID:???
>>370
やはりあった方がいいでしょうか。
とりあえず、今後続けてみて入れれる余裕があれば入れさせて貰います。

372 :タイトル未定:2009/04/12(日) 01:50:10 ID:???
>B.「全日本ジュニアユースの選抜発表が明日に迫ってるんだ、帰して下さい」 それでも帰りたかった。

反町「そもそも……俺が紫さんの頼みを聞く理由も無いはずです。
   それに、俺がいきなり消えたらそれだけで同じチームの皆に迷惑でしょうし、家族だって不安になります。
   こんなの、誘拐と変わりないんですから」
紫「……御託を色々並べてらっしゃるけど、結局のところはその全日本の代表という地位に戻りたいだけでしょう?」
反町「っ!」

図星だ。
このまま行けば、反町は何の問題もなく代表として選ばれるだろう。
見上監督がシステムを3トップにしてくれれば、FWとしてスタメンになる事も出来る。
森崎や翼、忌々しいが日向もいれば世界一だって夢じゃない。
そうなった時……自分は、もしかしたらフィールドの上に立てているのかもしれないのだ。

例え活躍をしていなくても。

仮にスタメンに選ばれなくとも、ベンチでだって世界一を喜ぶ事は出来る。
仮初でもいい、栄光を手に入れたい……それは、余りにも浅ましく卑しい考えだった。

373 :タイトル未定:2009/04/12(日) 01:50:39 ID:???
紫「突然の申し出は確かに反町君にも悪かったと思いますわ。
  でも……今の私はあなたを帰すつもりはありません。
  また新しいサッカー選手を連れてきて、一から説明するのも面倒ですから」
反町「…………」
紫「あなたが私の提示した条件をクリアした時、あなたの世界へと帰しましょう。
  それで構わないわね?」
反町「…………」

項垂れていた反町は小さく頷く。
先ほどまでにこやかに話していた紫は、今では毅然とした態度で反町を睨みつけていた。
その体から発せられる気圧を感じ、更に反町は萎縮してしまう。

紫「……ともかく、差し当たってあなたには人里近くの一軒家に移住して貰います。
  そこを拠点として、以後の活動を行って頂戴」
反町「…………」
紫「具体的にはチームメイトを集めたり、練習をしたり、大会に出る事を事務局に申請したり……。
  やる事は沢山あるわね」

そこまで言い切って、紫は小さくため息を吐いた。

374 :タイトル未定:2009/04/12(日) 01:51:03 ID:???
紫「……ともかく、頑張って頂戴。
  あなたには"そこそこ"期待しているのだから、よろしく頼むわ」
反町「…………」
紫「それじゃあ……今からあなたを一軒家へとお送りします。
  そちらの方に、私が予め用意していたあなたのチームメイトがいるから、その人と一緒になって活動をして頂戴。
  あと、私に用がある時は適当に呼んで頂戴。 起きてたら出向いてあげるから」

紫の言葉に、やはり反町はこくりと小さく頷くだけだった。

その後、紫は手早く隙間を作り出して反町をその中に押し込む。
反町は文句も何も言わず、ただなすがままなされるがまま隙間の中に入り込んでいった。

反町を送り出した紫は、小さくため息を吐いて一人ごちる。

紫「冷静なのかと思いきや、ただ保守的なだけなのね……。
  よくも悪くも、人間的だわ」

※反町の発言に気を悪くし、紫の評価がDOWNしました。
※紫の反町に対する印象が 紫→(つまらない奴)→反町 になりました
※反町が自己嫌悪モードになりました。以後、行動にペナルティがかかる時があります。

375 :タイトル未定:2009/04/12(日) 01:51:27 ID:???
隙間に押し込められた反町は、再び畳と激突しキスをする事となった。
しかし、今度はあの時と同じように痛みに声を出すという事は無い。
というより、声すら出せない。
自分の汚さというべきか、向上心の無さというべきか……。
あまり知りたくなかった自分の一面を見て、反町は自己嫌悪をしていた。

反町「……畜生」

悔しくて思わず涙が出そうになったが、歯を食いしばって堪えた。
気を取り直すように、反町は周囲に目をやった。
まだ心には気持ちの悪いものが残っていたが、いつまでも落ち込んでいても仕方が無い。

紫と共に居た部屋といは違い、反町が今いる場所はかなり広い。
ざっと人が10人は入れるほどの大きさである。
温泉旅館の宴会場のような雰囲気だな、と思っていると、不意に離れた場所にあった襖が開いた。
するとそこから……。

先着1名様で、
チームメイト?→! Card

!とcardの間のスペースを消して
上記の チームメイト? の行をコピペして下さい。

マークが…

JOKER→尻尾を九本生やし、割烹着を着た麗しい女性が入ってきた。
ダイヤ→いてもいなくても差し支えないその他妖怪が入ってきた。
ハート→茶色い服を着込んだ二人組が入ってきた。
スペード→尻尾を二本生やした、元気そうな女の子が入ってきた。
クラブ→金髪で頭にリボンをつけた、黒いワンピースの女の子が入ってきた。

376 :森崎名無しさん:2009/04/12(日) 01:52:42 ID:???
チームメイト?→ ハートQ
反町を食わない程度に強力な誰かを・・・

377 :森崎名無しさん:2009/04/12(日) 01:52:45 ID:???
チームメイト?→ スペードK
とりあえず…Cを小文字にしたらどうだい?

378 :森崎名無しさん:2009/04/12(日) 02:05:52 ID:???
茶色……んんん?

379 :タイトル未定:2009/04/12(日) 02:36:30 ID:???
>ハート→茶色い服を着込んだ二人組が入ってきた。

葉っぽいの「あら……何か凄い物音がしたかと思えば」
芋っぽいの「あの隙間妖怪が言ってた頼りになる助っ人って……こいつ?」

襖から入ってきた二人組は、そう呟きながら反町に近づいてくる。
頭に紅葉の髪飾りをつけたおっとりとした雰囲気の少女は、反町が畳にぶつけて赤く腫らした頬を心配げに見つめ。
家の中だというのに帽子をつけている元気そうな少女は、反町の体つきを見ながらしきりにうんうん唸っている。

葉っぽいの「えーっと、話は聞いているかしら? 私達、隙間妖怪――っと、八雲紫に呼ばれてここに来ていたのだけれど……」
反町「あ、ああ……話は、聞いてるよ。 チームメイト、だよな?」
芋っぽいの「そうよ。 なるほど、ちゃんとあの隙間妖怪も私達のお願いも聞いてくれたんだ」
反町「……お願い?」
葉っぽいの「私達も最近サッカーをはじめたのだけれど、どうしても上手くなれなくてね……。
      チームメイトも集まらないし、困ってたのよ」
芋っぽいの「そこをあの隙間が、強いチームメイトを紹介してくれるって私達に言ったのよ。
      私達も半信半疑だったけど、まあ駄目で元々って感じでここに来てみれば……。
      ビンゴ! って訳。 あんたそんなに強く見えないけど……ま、人は見かけにって言うもんね。
      あの隙間妖怪もたまにはいい事するじゃない」

380 :タイトル未定:2009/04/12(日) 02:37:16 ID:???
なるほど、幻想郷のサッカー界に混乱を起こしたい紫にとって、目の前の二人は利用出来る存在だったのだろう。
サッカーをはじめたばかりという事は新参者という事だし、
それは彼女たちがチームメイトが見つからないと言っている事からも証明出来ている。
チームメイトが見つからない、つまりどのチームにも所属していない……どの試合にもまだ出ていないという事だ。

反町(したたかな人だな……まぁ、あっちにも似たようなのは沢山いるけど)

思わずため息を吐き――不意に目の前に芋が差し出された。

芋っぽいの「辛気臭い顔してるわね……ほら、食べなさいよ。 お腹空いてるからそんな顔をするのよ」
反町「あ、ああ……」

どうやら反町がため息を吐き、あまり元気が無さそうな事に気づいて励ましてくれているらしい。

反町(結構いい奴だな……でも何で芋?)

疑問に思いながらも差し出された芋を手に取ろうとしたその時。

葉っぽいの「ねぇねぇ、そんなのよりも外に出ましょう? 今、丁度紅葉が綺麗なの。 芋を食べるなんかより全然元気が出るわ」
芋っぽいの「んなっ!?」

381 :タイトル未定:2009/04/12(日) 02:37:35 ID:???
芋を差し出してきた少女を押しのけ、紅葉を髪飾りにした少女が反町に提案した。
紅葉の少女は反町を笑顔で誘いながら、芋の少女に対し牽制するかのような表情を向ける。
一方、芋の少女は悔しそうに肩を震わせながら立ち上がり、大声で抗議する。

芋っぽいの「何よ姉さん! 紅葉なんて見たって腹は膨れないわよ、こういう時はまず食欲!
      芋を食べるべきよ!!」
葉っぽいの「あらあら、お腹が空いて元気が無いなんていうのはヒトではなく動物の考えよ。
      こういう時は美しい紅葉を見て、その美しさに心を打たれるべきだわ」
反町(な、なんだこれ……)

反町の目の前では二人の少女が言い争っている。
片方は芋の素晴らしさを、もう片方は紅葉の素晴らしさを。
身振り手振りを交えて熱く語る。
反町が介入出来る間もなく、そのまま数分過ぎ――。

芋っぽいの「駄目ね、このままだと決着がつかないわ……ここはコイツに決めてもらいましょ」
葉っぽいの「……そうね。 元々、この人に今何が必要かが発端だったものね」

どうやら二人は今まで言い争っていたのは反町を如何に元気にさせるかという事ではなく。
単純に自分たちの主張がどちらが正しいかだけを言い争っていただけらしい。

反町(……まぁ、別にいいけどさ)

382 :タイトル未定:2009/04/12(日) 02:37:55 ID:???
芋っぽいの「それで、どっちなの!?」
葉っぽいの「あなたは芋を選ぶの? 紅葉を選ぶの?」
芋っぽいの「勿論、お芋さんよね? こんなにおいしい食べ物、他に無いもの」
葉っぽいの「勿論、紅葉よね? あんなに美しい物、他には無いもの」

反町「俺は……」


A.「芋、かな……」帽子を被った子の手にあった芋を手に取った。
B.「紅葉、かな……」髪飾りの子に視線を向けながら立ち上がった。
C.自由投票枠

先に2票入った選択肢で続行します。
age進行でお願いします。sageではカウント出来ません。

>>377
申し訳ないです、次から気をつけます。
>>378
葉っぽい方は厳密に言えば赤茶ですかね。ただ、二人を纏めて言うなら茶っぽいのでこう書かせていただきました。

383 :タイトル未定:2009/04/12(日) 02:47:13 ID:???
今夜はここまでとさせていただきます。
明日は選択肢が入った方から開始します。
それでは。

384 :森崎名無しさん:2009/04/12(日) 02:47:29 ID:045guFW2
C 芋を食べながら紅葉を見るってのはダメ?

385 :森崎名無しさん:2009/04/12(日) 03:50:38 ID:6uROMk56
C 芋を食べながら紅葉を見るってのはダメ?

エッグラとチキーラは強かったなぁ・・・

386 :タイトル未定:2009/04/12(日) 14:14:15 ID:???
>C 芋を食べながら紅葉を見るってのはダメ?

正直、反町にとっては芋でも紅葉でもどちらでもよかったのだが、
どちらを選んでも片方を裏切る形になってしまう。
そこで反町はそう提案したのだが……。

葉っぽいの「………」
芋っぽいの「………」

先着1名様で、
反町の提案→! card (カードの数値)+(自己嫌悪補正-2)=
紅葉の反応→! card (カードの数値)+(紅葉の神の意地+2)=
芋の反応→! card (カードの数値)+(豊穣の神の意地+2)=

!とcardの間のスペースを消してコピペして下さい。

反町の提案-紅葉の反応 及び 反町の提案-芋の反応 が
≧0→反町の提案を受け入れる
0<→怒ってどこかへ行ってしまう

387 :森崎名無しさん:2009/04/12(日) 14:14:56 ID:Su1DtaR6
反町の提案→ スペードA  (カードの数値)+(自己嫌悪補正-2)=

388 :森崎名無しさん:2009/04/12(日) 14:15:18 ID:???
紅葉の反応→ クラブ10  (カードの数値)+(紅葉の神の意地+2)=

389 :タイトル未定:2009/04/12(日) 14:15:21 ID:???
っと、先着一名様じゃなくて、三名様の誤りです。申し訳ありません。

>C 芋を食べながら紅葉を見るってのはダメ?

正直、反町にとっては芋でも紅葉でもどちらでもよかったのだが、
どちらを選んでも片方を裏切る形になってしまう。
そこで反町はそう提案したのだが……。

葉っぽいの「………」
芋っぽいの「………」

先着3名様で、
反町の提案→! card (カードの数値)+(自己嫌悪補正-2)=
紅葉の反応→! card (カードの数値)+(紅葉の神の意地+2)=
芋の反応→! card (カードの数値)+(豊穣の神の意地+2)=

!とcardの間のスペースを消してコピペして下さい。

反町の提案-紅葉の反応 及び 反町の提案-芋の反応 が
≧0→反町の提案を受け入れる
0<→怒ってどこかへ行ってしまう

390 :森崎名無しさん:2009/04/12(日) 14:15:23 ID:???
ご・・・ごめん・・・

391 :森崎名無しさん:2009/04/12(日) 14:15:47 ID:???
芋の反応→ ダイヤ7  (カードの数値)+(豊穣の神の意地+2)=

392 :タイトル未定:2009/04/12(日) 14:32:34 ID:???
>怒ってどこかへ行ってしまう

葉っぽいの「………」

髪飾りをつけた少女は、反町を一睨みすると自分たちが入ってきた襖を再び開けて部屋から出て行く。
襖を閉じた音で、彼女が怒っているという事は反町にも理解が出来た。

反町「う……」
芋っぽいの「………」

残った芋の少女に向けて、反町は縋るような目を向けるものの少女は怒気を含んだため息を一つ吐き。
反町に言う。

芋っぽいの「……私達にとって、豊穣と紅葉はそこまで軽いものではないの。
      会っていきなりで私達も悪かったとは思ってるけど……。
      なんだか、適当に言い包めようとでも思われたみたいで、あまりいい気持ちじゃないわ。
      せめて、あなたがどちらかを選んでくれたら……片方は怒りはしても、納得は出来ていたと思う」

最後に小さくごめんね、と言いながら。
それでも肩を怒らせて、芋の少女は部屋から出て行ってしまった。

393 :タイトル未定:2009/04/12(日) 14:32:50 ID:???
反町(……確かに、あの二人はやたらと白熱した議論をしてたもんな。
   たかが芋や紅葉だと思ってたけど、あの二人にとっては大切なものだったのかもしれない。
   ……それを俺は、おざなりな対応で片付けようとしちまったんだ)

再び自己嫌悪に陥りながら、俯く反町。
大きな部屋にぽつんと一人で体育座りをしながら思う。
彼女たちはこれからチームメイトとなると言っていたが、果たして大丈夫なのだろうか。
芋も紅葉も選ばなかった時点で、あの二人に見限られたりはしないだろうか。
不安症な反町は、そればかり考える。

そして、傷ついたであろう二人の事を考えず。
また自分の事ばかりを考えている己に気づき、再び大きく落ち込んだ。

反町(……どうしよう)

A.髪飾りの女の子の方が怒ってたみたいだし、彼女に謝りに行こう。
B.帽子の女の子の方が話がしやすそうだ、彼女に謝りに行こう。
C.このままここで待っていよう。
D.自由投票枠

先に2票入った選択肢で続行します。
age進行でお願いします。sageではカウント出来ません。

394 :森崎名無しさん:2009/04/12(日) 15:18:19 ID:7B5nbkdM
D 練習しよう

395 :森崎名無しさん:2009/04/12(日) 15:18:41 ID:8cQ6nWkA
A

396 :森崎名無しさん:2009/04/12(日) 15:23:14 ID:/fcmpXRY
D 歌ってみよう 「言いたいことも言えないこんな世の中じゃ♪」

397 :森崎名無しさん:2009/04/12(日) 15:24:02 ID:7B5nbkdM
D 歌ってみよう 「言いたいことも言えないこんな世の中じゃ♪」に!
変更なしでしたら、なかったことにしてください

398 :タイトル未定:2009/04/12(日) 15:33:17 ID:???
変更受け付けましたー。

399 :タイトル未定:2009/04/12(日) 15:47:14 ID:???
>D 歌ってみよう 「言いたいことも言えないこんな世の中じゃ♪」

落ち込んでいた反町の耳に、不意に微かな音が聞こえてきた。
あまり音楽には詳しくなかったが、それは少なくともピアノやバイオリンの音ではない。
それは不思議と軽快な音で、落ち込んでいた反町は徐々に心が躍動していく。
気づいた時、反町はリズムを取りながらある歌の歌詞を口ずさんでいた。

反町「言いたいことも言えないこんな世の中じゃ♪」

その歌に反町は聞き覚えが無い。
何故自分の口からそんな歌詞が出たのかまるでわからない。
口が自分の意思を持ったかのようにすらすらと歌詞を出していく。
そして、聞こえていた音が聞こえなくなった頃。
反町はすっかり元気を取り戻していた。

反町「何をうじうじ悩んでいたんだ俺は。 こんなところで考え事したってはじまらないぜ」

すっくと立ち上がり、目を輝かせる反町。
まっすぐ向き合う現実に誇りを持つ為に、戦う事も必要だと言わんばかりのオーラをその体を纏いながら……。

A.「こんな所で悩んでいても仕方ない! 髪飾りの子に謝ってこよう」二人が出て行った襖の方へ向かった。
B.「こんな所で悩んでいても仕方ない! 帽子の子に謝ってこよう」二人が出て行った襖の方へ向かった。
C.「そういえばさっきの音は何だったんだ?」音が聞こえてきた方の襖へと向かった。
D.自由投票枠

先に2票入った選択肢で続行します。
age進行でお願いします。sageではカウント出来ません。

400 :タイトル未定:2009/04/12(日) 15:47:59 ID:???
※一時的にハイテンションになりました。
 自己嫌悪モードのペナルティが一時的に無くなります。

401 :森崎名無しさん:2009/04/12(日) 15:48:39 ID:7B5nbkdM
C

402 :森崎名無しさん:2009/04/12(日) 15:48:46 ID:t81bmRqM
C

403 :タイトル未定:2009/04/12(日) 15:59:31 ID:???
>C.「そういえばさっきの音は何だったんだ?」音が聞こえてきた方の襖へと向かった。

反町「確かこっちだよな」

二人が出て行った方向とは逆の側の襖を開ける。
長い廊下を挟み、向かい側に庭。更にその向こう側にボロボロの煤けた壁が見えた。
といっても、所謂日本庭園といわれるような素晴らしい手入れがされているようなものではない。
そこいらには雑草が生えており、大小様々な石も落ちてある。
景観が今ひとつなその庭に苦笑しながら視線を動かす反町。
しかし、そこには誰もいない。
人の家なのだから、あの二人や紫以外が入っていたのならそれはそれで問題なのだが……。

反町「おかしいな……」

A.「もしかして空耳だったのかな?」素直に元の部屋に戻る事にした
B.「わかった!壁の向こう側から聞こえてたんだ」外に出てみようと思った
C.「おーい! 誰かいないのかー?」とりあえず呼びかけてみる事にした
D.自由投票枠

先に2票入った選択肢で続行します。
age進行でお願いします。sageではカウント出来ません。

404 :森崎名無しさん:2009/04/12(日) 16:00:57 ID:7B5nbkdM
D 渾身の声量で呼びかけてみる

405 :森崎名無しさん:2009/04/12(日) 17:31:00 ID:/fcmpXRY
B

406 :森崎名無しさん:2009/04/12(日) 17:34:30 ID:omuZ82PM
D
いるのはわかってるんだ!3分間待ってやる!

407 :森崎名無しさん:2009/04/12(日) 18:04:34 ID:6uROMk56


408 :タイトル未定:2009/04/12(日) 18:22:42 ID:???
>B.「わかった!壁の向こう側から聞こえてたんだ」外に出てみようと思った

そう決めるや否や、すぐさま反町は庭へと躍り出た。
家の中を少しだけ迷いながらも玄関まで行き、
靴(何故か自分の靴が置いてあった。恐らくは紫が運んでいてくれたのだろう)を履いて外に出る。

周りを見渡してみると、ぽつぽつとではあるが木々が生えていた。
遠方に目を向けると何やら古めかしい住居がこれまたぽつぽつと点在しているのがわかる。

反町(あれが紫さんが言ってた人里か……)

家の周りに何があるのかを把握したところで、反町は例の音を発していた人物を探そうと再び目を皿にして周囲を見回した。
すると……。

先着1名様で、
音の正体→! card

!とcardの間のスペースを消してコピペして下さい。
マークによって分岐します。

JOKER→「マジカル☆ゆかりん参上!」ジャーンジャーンジャーン!げぇっ、ババア!?
ダイヤ→白い服、黒い服、赤い服を着た三人組を見つけた
ハート→白い服、黒い服を着た二人組を見つけた
スペード→白い服を着た少女を見つけた
クラブ→誰も見つけられなかった…

409 :キャプテン井沢 ◆TR3983VR7s :2009/04/12(日) 18:23:16 ID:+nSwVKDA
音の正体→ ハート6

410 :タイトル未定:2009/04/12(日) 18:46:04 ID:???
>ハート→白い服、黒い服を着た二人組を見つけた

その少女たちは何やら談笑しながら反町のいる家とは別の方向へと歩いていた。
少女たちの傍らではトランペットとヴァイオリンが宙に浮かんでいたが、
それについて反町はあまり慌てない。

反町(あの理不尽なスキマに比べれば可愛いもんだよな)

一人納得した反町は、家の敷地内から離れ少女たちの方へと歩み寄っていく。
すると、少女たちも反町が後ろから迫ってくる事に気づいたのか立ち止まって反町の方へと顔を向け――。
二人組はその顔に疑問の色を浮かべる。

黒い服「……すまない。 何か用だろうか?」

反町が二人組に追いついた途端、黒い服を着ていた少女は反町に問いかける。
少女は怪しむような目線を反町に送っているが……。
テンションの上がっている反町は一向にそれを気にしない。

反町「ああ! いや、用って程じゃないんだけどさ。 さっきあの家の前で何か音鳴らさなかったか?」
黒い服「……あの家、人が住んでたのか」

411 :タイトル未定:2009/04/12(日) 18:46:27 ID:???
反町の質問には答えず、黒い服の少女は目線を今度は家に向けた。
一方、黒い服の少女の隣にいた白い服の少女は何がおかしいのかケラケラ笑いながら反町の質問に答える。

白い服「はいはーい! それ私よ。 ちょっと演奏で気になる所があったから、
    歩きながら練習しちゃったのよ。
    ごめんね〜、まさかあの家に人が住んでるなんて思ってなかったからさ〜♪」
反町「いやいや、気にしないでくれ。
   落ち込んでたんだけど、あの音を聞いたら何だか元気になってきてさ。
   感謝こそすれ、謝ってもらおうとは思ってないんだ。
   いやぁ、あの演奏はトランペットだったのか。 うん、凄くいい音色だった!」
白い服「あら〜♪ それはよかったわ〜、あはははは」
反町「はははははは」

大声で笑い始める白い服の少女と反町。
黒い服の少女は二人をジトっとした目で見ながら、ため息を吐く。

黒い服「……それで、用はそれだけだろうか?」
反町「え?」

A.「ああ、あの音の正体が知りたかっただけだからね」 少女の言葉に深く頷いた。
B.「いや、出来ればもっとあの演奏を聞きたいんだけど」 トランペットの音が聴きたかった。
C.「君の演奏も聞いてみたいんだけど」 少女のヴァイオリンが聴きたかった。
D.自由投票枠

先に2票入った選択肢で続行します。
age進行でお願いします。sageではカウント出来ません。

412 :森崎名無しさん:2009/04/12(日) 19:23:38 ID:bMDeNZZw
C

413 :森崎名無しさん:2009/04/12(日) 19:26:38 ID:6uROMk56


414 :タイトル未定:2009/04/12(日) 19:33:21 ID:???
>C.「君の演奏も聞いてみたいんだけど」 少女のヴァイオリンが聴きたかった。

黒い服「……私の?」
反町「ああ!」

訝しむような視線を向ける少女に怯まず、反町はテンション上げ上げでそう答える。

白い服「いいじゃない姉さん、やってあげなさいよ。
    大丈夫よ〜、この人のテンションが下がったらまた私がトランペット吹くから!」
黒い服「……むぅ」

先着2名様で、
反町のお願い→! card (カードの数値)=
長女の対応→! card (カードの数値)+(長女の自重+2)=

!とcardの間のスペースを消してコピペして下さい。

反町のお願い-長女の対応 が
≧0→「……わかった、演奏しよう」
0<→「すまない、それは出来ない」

415 :森崎名無しさん:2009/04/12(日) 19:45:19 ID:???
反町のお願い→ ダイヤ5  (カードの数値)=

416 :森崎名無しさん:2009/04/12(日) 19:48:05 ID:???
長女の対応→ スペードQ  (カードの数値)+(長女の自重+2)=

417 :タイトル未定:2009/04/12(日) 20:13:49 ID:???
>「すまない、それは出来ない」

黒い服「……私とこの子の演奏は単体で聴くと危険なんだ。
    ここにはいないもう一人の私の妹がいれば問題は無いんだが……。
    ともかく、演奏は出来ない」
白い服「んー、まあ、確かにその通りだけどねー。
    私の演奏聴いて大丈夫だったのも、きっと家の中にいてよく聴こえなかったからだろうし」

反町の願いにキッパリと断りを入れる黒い少女と、それに同調する白い少女。
そう言われてしまっては、反町としても無理に頼む事は出来ない。
渋々、という様子で頷く。

黒い服「……まぁ、機会があれば演奏を聴かせてあげるよ」
白い服「それじゃあね〜♪」

そう言い、二人の姉妹は去っていった。
反町はその後姿を見守り、彼女たちが見えなくなったところで……。

反町「そういえば名前も聞いていなかったな。 ……まぁ、いいか」

※黒い服の少女、白い服の少女と今度会った時に演奏を聞かせてもらう約束をしました。
※白い服の少女の音楽を聴いてから時間が経過した為、ハイテンション状態が解除されました。

418 :タイトル未定:2009/04/12(日) 20:14:10 ID:???
―夕方

二人を見送った後、反町は紫の用意した家の居間へと戻った。
そこには既に髪飾りの少女と帽子の少女が戻ってきており、反町が襖を開けた途端に問い詰められる。

芋っぽいの「……どこ行ってたのよ?」
反町「う……いや。 さっき外から音が聞こえてきてさ、それを調べに行ってたんだ」
芋っぽいの「音? で、その音の正体には会えたの?」
反町「ああ。 なんだか、トランペットを吹いてる女の子がいたみたいなんだ。
   一緒にヴァイオリンを持った黒い服の女の子もいたけど……」
芋っぽいの「あーあー、あのちんどん屋ね……。 まあ、気にしないでも大丈夫よ、あいつらは悪い奴らじゃないし。
      能力はちょっと人間には厄介かもしれないけどね。
      ま、とにかく入ってきなさいよ」
反町「あ、ああ」

芋の少女に促されるまま、反町は居間の中に入り二人が座る対面に座する。
と、すぐさま芋の少女がお茶の入った湯のみを反町に出す。
それに礼を言いつつ、反町はお茶を啜り一息ついた。
芋の少女と髪飾りの少女は反町と同じく茶を啜っており、二人が何かを話す素振りは無い。

反町(さて……どうしよう)

A.「さっきはごめん」 ひとまず、先の非礼を謝ろうと思った。
B.「二人とも、名前は何て言うんだ?」 そういえば二人の名前も知らない。お互いの自己紹介をしようと思った。
C.「………」 とりあえず自分も何も言わずお茶を啜った。
D.自由投票枠

先に2票入った選択肢で続行します。
age進行でお願いします。sageではカウント出来ません。

419 :森崎名無しさん:2009/04/12(日) 20:24:06 ID:045guFW2
A

420 :森崎名無しさん:2009/04/12(日) 20:24:54 ID:7B5nbkdM
D とても美味しそうな匂いですね

421 :森崎名無しさん:2009/04/12(日) 21:12:09 ID:GPrODe0c
A

422 :タイトル未定:2009/04/12(日) 21:45:59 ID:???
>A.「さっきはごめん」 ひとまず、先の非礼を謝ろうと思った。

反町は少女たちに向けて頭を下げ、謝罪する。
それから数十秒、沈黙が場を支配し……しかし、すぐに髪飾りの少女が口を開く。

葉っぽいの「……頭を上げて頂戴」

反町が言われた通り頭を上げると、そこには困ったような表情を浮かべた髪飾りの少女。
そして、満足げに笑みを浮かべている芋の少女がいた。

葉っぽいの「私達もね……悪かったとは思ってるのよ。
      紅葉と豊穣を馬鹿にされて、そりゃ最初は憤慨したけど……」
芋っぽいの「いきなり会ったばっかのあんたにああいう態度をしちゃ、一神様としても名折れなのよね。
      心が狭いっていうかさ」
反町「いや、俺も悪かったんだ……その、二人がそんなに真剣に俺に聞いてるとは思ってなくて」
芋っぽいの「ままま、ここは三人悪かったってことで」

芋の少女がそう言うと、反町はようやく心の荷が降りたといったような表情で。
この居間に来てはじめて笑みを浮かべた。

反町(よかった……とにかく、今度からは二人の前では真摯な態度を取るようにしないとな)

423 :タイトル未定:2009/04/12(日) 21:46:30 ID:???
芋っぽいの「さ、それじゃあ落ち着いたところで自己紹介でもしようよ。
      思えば、まだ私達あんたの名前知らないんだよね」
反町「ああ、そうだな」

芋の少女の提案に、反町は賛同し髪飾りの少女も頷く。

静葉「じゃあまずは私から……私の名前は秋 静葉。
   妖怪の山で、この子と一緒に住んでるわ。
   これでも、紅葉を司る神様なの」
反町(静葉さんか……しかし、神様って……まぁ、妖怪とかがいる以上、いてもおかしくはないだろうけど)

髪飾りの少女――静葉が自己紹介をすると、隣に座っている芋の少女がエヘンと一つ咳払いをしてから胸を張って語りだす。

穣子「私は秋 穣子。 妖怪の山で、姉さんと一緒に暮らしてるわ。
   姉さんは紅葉を司る神だけど、私は豊穣を司る神。
   里の収穫祭とかで呼ばれたりして、結構偉いのよ?」
反町(穣子か……。 なるほど、二人は姉妹なんだな)

424 :タイトル未定:2009/04/12(日) 21:46:52 ID:???
反町「俺は反町一樹。 えっと、外の世界からやってきて、この幻想郷でサッカーをやるように紫さんに言われてる。
   ポジションはFW、二人ともこれからよろしく」
静葉「ええ、よろしく」
穣子「ま、気楽にやりましょうね。 神様だからって変に気を使わなくていいから」

穣子の言葉に、反町は微笑を浮かべながら頷く。
言われなくても気を使わないつもりだったというのは秘密だ。

静葉「一樹君は外から来たのよね? この幻想郷については八雲紫から聞いてるの?」
反町「ええ、まあ一通りは」
静葉「そう。 ならいいのだけど……」
穣子「何かわからない事や知らない事、聞きたい事があったら私達に言いなよ?
   強力な助っ人チームメイトなんだから、遠慮する事ないない」
反町(……何だか凄く期待されてるな)

強力な助っ人と言われ思わず焦りつつ、反町は考える。

反町(聞きたい事……か)

A.「そういえば、他にチームメイトはいないのか?」 サッカーをやるというのに三人だけというのは心細かった。
B.「二人のサッカーの実力が知りたいんだけど」 一緒にプレイするチームメイトの実力が知りたかった。
C.「さっき穣子が言ってたちんどん屋って?」 あの二人組の事が気になった。
D.「差し当たって、これからどうするつもりなんだ?」 今後の自分たちの活動方針が知りたかった。
E.自由投票枠

先に2票入った選択肢で続行します。
age進行でお願いします。sageではカウント出来ません。

425 :森崎名無しさん:2009/04/12(日) 21:57:31 ID:870V2J/2
D

426 :森崎名無しさん:2009/04/12(日) 22:05:05 ID:ZP/okWH2
D

427 :タイトル未定:2009/04/12(日) 22:35:24 ID:???
>D.「差し当たって、これからどうするつもりなんだ?」 今後の自分たちの活動方針が知りたかった。

静葉「そうね……やっぱり、まずはチームメイトを探さないといけないわね」

頬に手を当てながら、憂鬱な表情で静葉は続ける。

静葉「とはいっても、殆どの名立たるサッカープレイヤーは余所のチームに所属してるし……。
   まともに相手してくれるのは、あぶれた人たちや名も無い妖精達くらいでしょうね。
   今の私達の"格"で、有名な選手が手を貸してくれるとも思えないし」
反町「格?」
静葉「無名だっていう事……。 まだ三人しかいないチームに入ろうなんて酔狂な考えを持つ人は少ないでしょうし。
   ましてやそれが有名選手ならもってのほかだわ」
反町「……確かに」

静葉の言葉に同意しつつ、反町は考える。

反町(逆を言えば、あぶれてしまった静葉さんや穣子はあまり有名選手じゃないって事か。
   まあ、最近サッカーをはじめたばかりって言ってたしな……。
   実力にはあまり期待しない方がいいかも)

428 :タイトル未定:2009/04/12(日) 22:35:52 ID:???
穣子「あとは練習をしないとね。 三人だけでも、簡単な練習は出来るでしょ?」
反町「ああ、そうだな。 でもサッカーコートってこの近くにあるのか?」
穣子「人里にサッカーコートがあるよ。
   私と姉さんは使った事が無いけど……」
反町「どうして?」
穣子「……二人だけでサッカーコート使うのって、なんか寂しいじゃない」
反町(……二人だけでしか練習をした事が無いのか)

静葉「人数が揃ったら練習試合や大会に出てもいいかもしれないけど、
   まずはメンバーを集めないとね……あと八人」
反町「あと八人かぁ……」

早くもとの世界に戻りたい反町としては、早めに人数を集めて大会に出て活躍をしたいところである。

穣子「明日からはメンバー集めと練習をするとして……。
   今からどうする?」
静葉「もう夕方だから、あまり外はうろつけないけど……」

A.「練習をしよう」 まずは三人の今の実力を確認したかった。
B.「メンバーを探そう」 三人じゃ話にならない。とにかくメンバーを集めなければ。
C.「今日はもう遅いから、明日から本腰を入れる事にしよう」 急がば回れ。今日はゆっくりしよう。
D.自由投票枠

先に2票入った選択肢で続行します。
age進行でお願いします。sageではカウント出来ません。

429 :タイトル未定:2009/04/12(日) 22:36:37 ID:???
☆格システムの説明
反町の率いるチームは、全くの無名な状態から始まります。
その状態では殆どの力ある人妖は相手をしてくれず、練習相手にも試合の相手にもなってくれません。
この問題を解決するには、反町達のいるチームの格を上げる必要があります。
具体的には名のある人物にチームに入ってもらったり、他チームと対戦して試合に勝ったりです。
逆に、チーム参入を断られたり試合で負けたりすれば格が下がります。
他にも様々な場面で格が上がったり下がったりするので、注意をしてください。

最初の段階での格ポイントは0。
最大は100です。

0〜15 無名
15〜30 弱小
31〜45 ダークホース
46〜60 中堅
61〜75 強豪
76〜90 名門
91〜100 ???

430 :森崎名無しさん:2009/04/12(日) 22:41:36 ID:ZP/okWH2
A

431 :森崎名無しさん:2009/04/12(日) 22:44:22 ID:6uROMk56
A

432 :タイトル未定:2009/04/12(日) 23:01:22 ID:???
>A.「練習をしよう」 まずは三人の今の実力を確認したかった。

反町の言葉に、静葉と穣子は頷く。

静葉「今からメンバーを探しに行っても無駄足になりそうだものね」
穣子「それなら、短い時間の間だけでも練習をした方がいいよね」
反町「ああ」

家の外へと出て。
紫が用意したものと思われる用具を受け取り、サッカーボールを片手に秋姉妹の後ろを歩く反町。

物の数分で、人里の離れにあるサッカーコートへと辿り着いた。
柔軟運動を入念にしながら、反町は秋姉妹に目を向ける。

反町「二人とも、いつもはどんな練習をしてるんだ?」
穣子「ん〜、二人しかいないから、出来る練習も限られてるんだよね。
   大抵ボールの奪い合いとか、パス練習とか、そういうのばかり」
反町(シュートやブロックには期待しない方がいいかもしれないな……)

433 :タイトル未定:2009/04/12(日) 23:01:56 ID:???
反町「それで、希望ポジションは?」
静葉「私はどこでも……ただ、ドリブルが得意だからMFがいいかなぁ、なんて」
穣子「私はFWかなー。 やっぱサッカーの花形って感じだし」
反町(静葉さんはMFで、穣子はFW……まあ、あくまで希望ポジションを聞いたまでだし。
   実際どうするかは三人で話し合って決めていこう)

柔軟運動を終えた反町達は、コートへと入る。

反町(さて……どんな練習をしようかな)

A.一通りの動作をさせて、二人の力量を調べる(能力の上昇はありませんが、二人の能力値がわかります)
B.二人と一緒に一通りの動作をして、三人の力量を調べる
 (能力の上昇はありませんが、三人の能力値がわかります。反町のガッツが消費されます)
C.二人にコーチングをする(反町の能力値は上がりませんが、二人の能力値が大きく上がるかもしれません。二人の能力値はわかりません)
D.二人の練習相手になる(反町・秋姉妹の能力値が上がるかもしれませんが、三人の能力値はわかりません。反町のガッツが消費されます)

434 :森崎名無しさん:2009/04/12(日) 23:08:30 ID:Su1DtaR6


435 :森崎名無しさん:2009/04/12(日) 23:09:45 ID:7B5nbkdM
B

436 :タイトル未定:2009/04/13(月) 00:13:40 ID:???
>B.二人と一緒に一通りの動作をして、三人の力量を調べる
> (能力の上昇はありませんが、三人の能力値がわかります。反町のガッツが消費されます)

反町「よし、今日は一通りの動きをして俺たちの実力を測ろう」
静葉「そうね……確かに、私達と一樹君の実力差なども知っていた方がいいわ」
反町「まずはドリブルからだ。 二人とも、ついてきてくれ」

反町がボールを蹴り、ドリブルしながらコートの外周を駆け出すと秋姉妹もその後ろに続く。
静葉は反町には幾分か劣るが、それでもしっかりとしたボール捌きを見せ、
反町の後ろをつかず離れずといった距離を保ちながらついてくる。

反町(流石にドリブルが得意と言うだけはあるな、静葉さん。 しかし、穣子は……)
穣子「ちょ、ちょっと待ってよ〜」

穣子は静葉の遥か後方から、よたよたとした足取りでドリブルをしている。
お世辞にも上手とは言えないものだ。

反町(うーん……FWを希望してるが、ドリブルが苦手というのは痛いな。
   もっとも、練習次第で克服出来るかもしれないけど)

それから数分後、反町と静葉は手馴れた様子で、穣子は息もようようといった様子でドリブル練習を終えた。

437 :タイトル未定:2009/04/13(月) 00:14:00 ID:???
次に反町達は三人で円を組み、小さなパスワークの練習に取り掛かった。
こちらも、やはりというべきか静葉に軍配が上がった。
先ほどのドリブルほどではないにしろ、静葉のパスは素人とは思えないものである。
穣子も、ドリブルに比べれば幾分かマシなパスを回してはいたが……。

反町(静葉さんは、MFとして十分活躍が出来そうだな……今はまだ俺の方がドリブルもパスも上手いけど。
   そこを集中して伸ばせば俺をすぐに追い越しそうだ……悔しいけど)


続いて、三人はゴールの前に陣取りミドルシュートの練習の取り掛かる。
まずは手本とばかりに反町がシュートをゴールの右隅へと決めると、静葉と穣子は歓声を上げる。

静葉「流石ね、一樹君」
穣子「うんうん、やっぱ超強力な助っ人なだけはあるね」

慣れない賞賛に戸惑いながら、反町は二人にもシュートを打つように促す。
まずは静葉が打ち、ゴールのど真ん中にシュートを決めた。
MFにしては中々の威力だったが、多少腕に覚えのあるキーパーなら容易く止められるだろうシュートだ。

反町(とはいえ、それでもこれだけ威力があれば十分だ……さて、問題はFW志望の穣子だが)

ドリブルが下手な穣子がFWとして活躍するには、シュートの威力に期待をするしかない。
シュートフォームに入った穣子を見つめ、穣子がボールを蹴った瞬間……。
反町は、目を見開いた。

438 :タイトル未定:2009/04/13(月) 00:14:18 ID:???
反町(な……なんて威力の無いシュートなんだ!!)

そのシュートは本当に微妙な威力だった。
キーパーどころか、DFのブロックすらぶち抜けないであろうシュート。
というか、むしろそれはシュートというよりも少し強めのパス程度の威力。
幾らいままでシュートの練習をしてきていないからといっても、あれではFWとして通用するはずがない。

反町(……うーん、どうしたもんかな)

その後何本か打つものの、穣子のシュートは全て不発に終わった。
落ち込む穣子を慰める静葉を見ながら、反町は次の練習の準備をする。


次はディフェンス能力の確認だった。
まずは反町がドリブルをしてみせ、そこに秋姉妹が交互にタックルを仕掛けてくる。
ある程度の時間をかけたら交代し、反町も守備側に入るというものだ。
正直言って反町はFW志望だという穣子と、MF志望だという静葉に対しディフェンス能力は低いだろうと高をくくっていたのだが……。

穣子「どえりゃあ〜〜〜!!」
反町「うわっ!?」

叫びながらタックルを敢行する穣子に、あっさりとボールを奪われる。
油断をしていたかと思い、再度気を取り直してドリブルを開始するが……。

穣子「ずえりゃあ〜〜〜!!」
反町「のわっ!?」

再び穣子のタックルが反町からボールを奪い取った。

439 :タイトル未定:2009/04/13(月) 00:14:53 ID:???
反町(早田並とは言わないけど、凄いタックルだぞ……。
   あんなのでどうしてFW志望なんだ?)

疑問に思いながらも、練習は次の工程に移る。
今度はパスカットの練習。二人でワンツーをしている間に入り、パスカットを狙うという単純な練習なのだが……。

穣子「そぉいッ!!」
静葉「きゃっ!」

ここでもまた穣子が活躍をした。
反町と静葉の間に割って入り、奇声を上げてボールを掠め取る。
最初はまぐれかとも思ったが、その後も何度も穣子はパスカットを成功させた。

反町(オフェンスはまるでダメだが、ディフェンスは凄いな……。
   どう考えてもFWよりDF向きだ)

その後、ブロックとせりあいの練習を行ったが、こちらはやはりと言うべきか。
二人とも華奢な体格通り、非常に当たり弱く試合ではとてもではないが使えそうにないという事だけがわかった。

440 :タイトル未定:2009/04/13(月) 00:15:06 ID:???
一通りの練習を終え、ベンチに腰掛けながら持ってきていたノートにペンを走らせる反町。
秋姉妹は先ほどの練習でバテたのか、肩で息をしながら遠くを見ている。

反町(……一通り練習は終えたけど、俺たちの能力を数字で表すといしたらこんなとこか)

名前   ド パ シ タ カ ブ せ 高低 ガッツ 合計
反町   42 41 43 42 40 40 42 2/3  700/700 290
穣子   36 37 35 42 39 36 36 1/2  550/550 261
静葉   40 39 38 37 38 35 36 2/1  550/550 263

反町(静葉さんは前衛向きだ。 今の段階でも、十分MFとしてボール運びを任せる事が出来る。
   逆に穣子は……どう考えても後衛向きなんだけどな)

考え込んでいる反町が気になるのか、秋姉妹は反町に言葉をかける。

静葉「一樹君どうかした? もしかして、怪我をしたとか……」
反町「ああいや、大丈夫ですよ」
穣子「ならいいけどさー……あ、ところで、どうだった私達のサッカーの実力は?」
反町「静葉さんはオフェンスを中心として能力が高いな。 穣子はタックルとパスカットがズバ抜けて上手い。
   二人とも、ブロックとせりあいが苦手な点に目を瞑れば十分及第点だと思う」
穣子「タックルとパスカットかー……」
反町「………」

A.「DFになった方がいいんじゃないか?」 適材適所、長所を生かしやすいポジションに変更を勧める。
B.「練習をすれば他も伸びるさ」 まだ試合の目処も立っていないのだから、長い目で見る。
C.自由投票枠

※練習をした事により反町のガッツが減りました。
ガッツ700→500

441 :タイトル未定:2009/04/13(月) 00:16:26 ID:???
本日はここまでとさせていただきます。
皆さんありがとうございました〜。

442 :森崎名無しさん:2009/04/13(月) 13:35:21 ID:0eaClmc2
A

443 :森崎名無しさん:2009/04/13(月) 13:43:07 ID:BxmdKl0k


444 :タイトル未定:2009/04/13(月) 17:20:54 ID:???
>A.「DFになった方がいいんじゃないか?」 適材適所、長所を生かしやすいポジションに変更を勧める。

反町「折角の長所を生かさない手は無い。
   穣子のタックルは一級品なんだから、それを活用出来るポジションになった方がいいと思う」
穣子「んー、でもDFって何だか地味でしょ?」
反町(早田が聞いたらブチギレそうだな)

呆れつつも、DFの重要性と穣子の能力のバランスを切々と説く反町。
その結果穣子は……。

先着1名様で、
コンバート?→! card

!とcardの間のスペースを消してコピペして下さい。

マークにより分岐します。

JOKER→なんとゴールキーパーになると言い出した
ダイヤ・ハート→DFになる事に納得してくれた
スペード→一応、考えておくと言ってくれた
クラブ→断固としてFWがいいと言い張った

445 :森崎名無しさん:2009/04/13(月) 17:22:58 ID:fVHUl5J+
コンバート?→ ダイヤ8

446 :森崎名無しさん:2009/04/13(月) 17:23:03 ID:???
コンバート?→ ダイヤ7

447 :タイトル未定:2009/04/13(月) 17:42:54 ID:???
>DFになる事に納得してくれた

穣子「んー、そこまで言われちゃならない訳にもいかないわね」

説得を始めて三十分ほど、ようやく穣子は納得をしてくれた。

穣子「敵のボールを颯爽と奪って逆にカウンター仕掛けるってのも格好よさそうだし、
   それに反町の話じゃシュートも出来るDFもいるんでしょ?」
反町「あ、ああ」

説得する段階で早田の話をしたのはマズかったかな、と思いつつ。
それでも一応コンバートをしてくれた穣子に反町は安堵した。

※穣子の希望ポジションがFWからDFになりました。

448 :タイトル未定:2009/04/13(月) 17:43:09 ID:???
その後、もう夜になるという事で反町達は揃って紫の用意した家に戻る事にした。
本音を言えば反町としては、もう少し練習をしておきたかったのだが…。
人里に用意されたサッカーコートにはライトが無かった為、夜間の練習は出来なかったのだ。

家に到着した三人は、夕食を食べて早々に今日のサッカーの活動を終える事にした。
秋姉妹も慣れない練習をしたせいで疲れていたのだろうと思い、
また、反町も突然紫に拉致をされて何だかんだで疲れていたので早めに疲労を取っておきたかったのだ。
穣子の作ってくれた芋の煮っ転がしをおかずに食事をしつつ、三人は会話する。

静葉「とにかく、今日は早めに寝て明日の朝からチームメイトを探しに行きましょう」
穣子「でも練習もしたいなー。 早く上手くなりたいしさ」
反町「ん? 二人とも、この家に泊まるのか?」
穣子「泊まる、じゃなくて暮らす、だね。 何かとここで暮らしてた方が融通が利くでしょ?」
反町「そりゃ確かにそうだけど……」

思春期真っ只中の反町としては、微妙な心境だ。

穣子「で、どうする? 明日はチームメイトを探すのに一日潰す? それとも練習もする?」

A.「たった三人じゃ練習もまともに出来ない、チームメイトを探そう」
B.「午前はチームメイトを探して、午後は練習に当てよう」
C.「丸一日練習をしよう。 俺たちが強くなれば、チームメイトだってすぐ集まるさ」

先に2票入った選択肢で続行します。
age進行でお願いします。sageではカウント出来ません。

449 :森崎名無しさん:2009/04/13(月) 17:49:37 ID:m4dtlBvg


450 :森崎名無しさん:2009/04/13(月) 17:55:40 ID:BxmdKl0k


451 :森崎名無しさん:2009/04/13(月) 19:25:16 ID:0eaClmc2


452 :タイトル未定:2009/04/13(月) 20:09:27 ID:???
>A.「たった三人じゃ練習もまともに出来ない、チームメイトを探そう」

静葉「そうね。 それじゃあ、明日は一日使ってチームメイトを探しましょう」

明日の行動方針を決めた後、反町達はそれぞれの部屋に戻る事にした。
紫の用意していた家は案外広く、部屋の数もゆうに二十は超える程用意されていた。
反町に用意されていた部屋は居間から廊下に出て、一番離れた場所にあった部屋。
静葉と穣子の部屋は、そのすぐ隣と真向かいに用意されていた。

静葉「それじゃあおやすみなさい」
穣子「おやすみ〜」
反町「ああ、おやすみ」

就寝の挨拶をした後、反町達は部屋に入る。
用意されていたのは畳張りの部屋で、僅か六畳程度のだが一人部屋なら十分な広さ。
書生が使うような古めかしい机と小さな本棚が用意されており、布団も既に床に敷かれた状態で置かれてあった。

反町は自分達のサッカーの実力を数値化したノートを机に放り出すと、すぐさま布団に飛び込む。
畳の匂いが鼻腔を擽り、その匂いを嗅ぎながら考え事をはじめた。

453 :タイトル未定:2009/04/13(月) 20:10:10 ID:???
反町(……色々あって思わず流されるままにサッカーをする事になったけど、全日本ジュニアユースはどうなったんだろう。
   そういえば、紫さんに誘拐された時は夜だったのにこっちに来たら何故か朝になってたんだよな。
   謎だ……あのスキマも含めて、全てが謎だ。
   本当に俺がこの幻想郷を混乱させれば、帰してくれるのかな……)

胡散臭いスキマ妖怪の事について考えると、やはり不安が膨らんできた。
何かと寝る前に考え事をすると、不安になってしまうタチなのである。
頭を振ってネガティブな考えを払拭すると、今度は同じチームメイトの事を考える。

反町(静葉さんと穣子も……最初は怒らせてしまったけど、その後はなんとか仲直りが出来てよかった。
   二人とも人が悪い訳じゃないし、少なくとも日向より断然いい人たちだ)

東邦学園に入ってからのサッカー生活に比べれば、まるで天国のような錯覚を覚える。

反町(明日はチームメイトを探さなきゃな……さて、そろそろ寝るか)

電灯を消し、布団を被って横になる反町。
それから数分後、彼の部屋からは静かな寝息が聞こえ始めた。

                           一日目終了

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