キャプテン森崎 Vol. II 〜Super Morisaki!〜
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【井の中の虎】キャプテン森崎34【大海を知らず】

1 :2 ◆vD5srW.8hU :2009/11/29(日) 08:10:15 ID:iLfm619v
キャプテン森崎は、高橋陽一氏作のサッカー漫画「キャプテン翼」の二次創作です。
大空翼に代わって主人公になった森崎有三を読者の投票によって操作していき、
他のキャラクター達と交流を深めながらサッカー選手として大成するのが目的の
読者参加型企画です。いわゆるゲームブックを想像して頂ければ分かり易いかも。

基本は毎回出る選択肢の中から読者が投票によってどれかひとつを選ぶ事によって
森崎の各数値が上下したり結果が分岐し、その結果によって森崎が活躍したり
しなかったりして物語が進んでいく…といった展開です。例えば敵にシュートを撃たれたら、
森崎の能力値+ある程度のランダム要素によってゴールを守れたり守れなかったりします。

投票や判定では2ch式(注:似ているだけで2chとは別サーバー)の掲示板で
ID付の投票書き込みを行ったりスクリプトでカードやダイスを引いてもらったりします。

過去スレのログはこちらのまとめページで見られます↓
http://www32.atwiki.jp/morosaki/pages/11.html

ミス指摘、質問以外の雑談は下のURLの雑談スレでお願いします。
本スレでも更新毎に30レス程度までの反応レスなら問題無しとしています。
尚、30レスを超え雑談スレへの誘導が始まったら速やかに誘導に従って下さい。それがルールです。
http://capmori.net/test/read.cgi/morosaki/1256045459/l50
2ちゃんねるとは別の場所の板なので、ブラウザによっては外部板登録が必要です。
なんらかの理由で雑談スレが落ちている時は、本スレでも遠慮なく雑談をどうぞ。

【前スレまでの簡単なあらすじ】
第一回フランス国際Jrユース大会でMVPとなった若き日本サッカー界の星、森崎有三!
サッカー王国ブラジルの名門クラブパルメイラスのユースチームのキャプテンとして
プロへの登竜門と言われる大会、リオカップへ挑んだ彼は準決勝まで数々の強敵達を
零封し、無失点男として堂々と決勝戦に挑んだ。しかし決勝の相手、サンパウロFCの
エースストライカー・ストラットと森崎の宿敵大空翼は圧倒的な強さで終始試合を支配。
結局1−4と言う大敗を喫し、大会MVPも翼に持っていかれてしまった森崎はリベンジの為に
全日本ユースに合流しジャパンカップでサンパウロFCとの再戦を目論み始めた。
一方約一ヶ月前の日本では、高校サッカーの頂点を賭けて南葛と東邦が激戦を繰り広げていた!
…こんな感じで話は進んでいます。

256 :2 ◆vD5srW.8hU :2009/12/08(火) 07:05:21 ID:Q1Lvr0Ae
〜合宿二日目の夜〜

夕食後、森崎は一人部屋のベッドに寝転んでいた。三杉も葵も何処かに行っているのか部屋には居ない。

森崎「今日はちっと張り切り過ぎたかな…赤井が使える事が分かったのは収穫だったが。
しかしどいつもこいつもヘタになっていてビックリしたぜ。ジャパンカップまでに間に合うんだろうか?
ああ、面倒事が多くて困ったもんだ。さて、今夜はどうするかな」

A 一人で居る今がチャンス。骨川のノートを読んでおこう。
B 部屋を出て適当にぶらつこう。
C 三杉と葵が戻ってくるのを待とう。
D 体が資本。さっさと寝る!

      http://capmori.net/test/read.cgi/morosaki/1256670084/l50にて
            ☆2009/12/8 08:00:00☆ から投票期間を設けます。
    そこから  15  票カウントし、一番多く票が入った選択肢で続行します。引き分けの場合は
   その次の票をタイブレーカーに使います。どれか一つに確定した場合はその時点で投票を
         止めて下さい。尚、投票はageた書き込みのみを採用しています。

257 :2 ◆vD5srW.8hU :2009/12/08(火) 11:03:56 ID:Q1Lvr0Ae
>A 一人で居る今がチャンス。骨川のノートを読んでおこう。

森崎はふと骨川から貰ったノートの存在を思い出した。
昨夜は眠さに負けてその存在を忘れていたが、ちゃんとバッグの中に入っている。

森崎「今の内に読んでおくか。他の奴らに見せると面倒な事になりかねんしな」

森崎はベッドの上に座り直しノートをパラパラと捲った。



・日向 小次郎
東邦学園高等部で最強を3年間貫き通しました。ただし3年の夏のインターハイだけ
警告累積で決勝戦に出場出来ず、この時だけ南葛高校に破れています。
強力無比なシュートとタックルは相変わらず、パスが苦手なのもそのままです。特に新技は無し。
注:間違いなくキャプテンの最大の敵となると思われます。お気をつけて。

森崎「中山から聞いていた通りだな。しかしこいつが日本最強だったとは、わが国ながら悲しくなるぜ。
骨川よ、心配は有難いが…こいつ、俺の敵じゃなかったぜ。チームとしては困った事にな」

・立花 政夫、和夫
秋田商工に二人揃って進学しました。チームに他の目だった選手が居なかったせいか、
相手チームによってはMFとしてプレイする事もしばしばありました。
二人がポジションを離してプレイする事もありましたが、単独で使える技は未開発の模様。

森崎「このサル二匹は何時も揃ってないとなーんにもできねえんだな、ったく」

・新田 瞬
3年前に比べると断然に強くなっており、磨きをかけた隼シュートで若島津から
ゴールを奪った事も。ドリブルもそこそこ上手くなりました。とは言え所詮新田です。
才能はある筈なので、ひょっとしたら覚醒して急成長するかも知れませんが…?

森崎「同い年、それも役立たずの骨川からも所詮と言われるとは本当に所詮だなコイツ」

258 :2 ◆vD5srW.8hU :2009/12/08(火) 11:04:22 ID:Q1Lvr0Ae
・反町 一樹
Jrユース時代同様器用貧乏なFWです。ドリブル、パス、シュートなどどれもそれなりにこなし、
またダイレクトシュートを得意としますがいかんせん地味です。個人的には翼さん、若林さんの
両名が入ってきた時代表から外されると予測しています。なにせFWの数が多すぎますし…

森崎「反町も中途半端だなー。何時までも日向の腰ぎんちゃくやってるんじゃねえっての」

・来生 哲兵
なにがあっても自信を失わないKYな性格が悪い方向に作用したのか、高校時代あまり
パワーアップしませんでした。一応修哲トリオの中でも頭一つ飛びぬけた実力者ではあります。

森崎「来生だもんなぁ〜…っていうかこいつ実力があってもあんまり使いたくないんだよな」

・滝 一
サイドライン際でのドリブルとセンタリングの上手さは目を見張る物があります。
来生さんとのコンビプレイがあれば更に突破力は増します。が、それ以外の状況では完全に役立たずです。

森崎「こいつも相変わらずかよ。いい加減サイドアタック以外の武器を身に着けろっての」

・岬 太郎
日本に引っ越してきてからどうも鈍った勘が拒めません。ブーメランシュートと言う新技を
身につけはしたものの、望まぬキャプテン役と恋の板ばさみ(別項参照)で心労が貯まっている様です。
また東邦学園との決戦で怪我をしたので合宿直前まで療養していました。
注:二股男のレッテルはつきましたが、以前として人望は高いのでヘタにからかうのは下策です。

森崎「恋の板ばさみ…?おお〜、おお〜!あの岬がこんな面白い目に会っていたとは…
いや〜考えてみれば八方美人をしまくる奴だもんな、何時かはこうなる運命だったのかも知れん。ププッ!」

259 :2 ◆vD5srW.8hU :2009/12/08(火) 11:04:49 ID:Q1Lvr0Ae
・三杉 淳
高校時代のほぼ全てを心臓病手術のリハビリに費やしました。その為公式戦には
全く出ておらず、詳細は不明ですが実力、特にスタミナはかなり落ちていると思われます。
ただし才能、頭脳、精神力はご存知の通りなので一旦キレを取り戻せば大いに期待できるでしょう。
注:推測の部分が多いのであくまで参考までに。遅れを取り戻せない程鈍っている可能性も十分あります。

森崎「うーむ…三杉か。今朝のランニングで辛そうにしていたな、そう言えば。
こいつは一体どの位鈍っているんだ?頭が良い奴だから迂闊な手は取れないしな…」

・松山 光
ふらの高校で不遇の3年間を過ごしたらしいです。全国大会に出られなかった事もある程で、
2、3年の時は全国でそこそこ活躍したもののJrユース以前に比べると見劣りは拒めません。
レベルの低いチームメイトを鍛え上げないといけなかったのが災いし、かなりパワーダウンしています。

森崎「元々北海道ってサッカーやりにくい場所だろうしなあ。こいつ以外このチームに
北海道出身者は居ないし…このまま放っておくか、それとも面倒を見てやるべきか…」

・沢田 タケシ
ドリブルとパスの丁寧さは昔のままですが、高校生になっても背が伸びていないのが致命的です。
MFなのに守備が軽いと言うのは頂けないでしょう。反町さんと共に代表落ちの危険性が高いと見ています。

森崎「うんうん、ただ単にドリブルとパスが上手いだけじゃ空中技がある分立花兄弟の方が使えるよな〜」

・山森 正吾
南葛中のキャプテンとしてV4を達成し、かなり自信と実力を増しました。以前は正確なパス以外
代表レベルでの武器はありませんでしたが今はディフェンスがかなり強化されボランチらしくなっています。

森崎「ん?山森が…か?今日の午後チラッと見てたけど、大した事無かった様な…」

260 :2 ◆vD5srW.8hU :2009/12/08(火) 11:05:03 ID:Q1Lvr0Ae
・井沢 守
まるで反町さんのMFバージョンの様に器用貧乏です。翼さんや山森さんへの劣等感をバネに
努力を重ねていた様ですが、滝さんと来生さんとの連携が無ければ正直な所代表落ちしていたと思います。

森崎「井沢も凡人だからな。修哲トリオなんざ3人揃ってても世界では一山いくらだし」

・葵 新伍
イタリアの名門クラブ、インテルに所属しているそうです。代表に呼ばれている以上本当なんでしょうけど、
日本に居た頃の情報はほぼ皆無です。中原中とか言う弱小中学に居た事しか確認できませんでした。

森崎「骨川もまだまだ甘いな。南葛と練習試合をやっていたのを見落としたのか?
しかしあいつはマジで使える様だ…ちょっと頭が弱いっつーかガキ臭いのが困り物だが」

・次藤 洋
名門国見学院で毎年全国大会に出てかなりの活躍をしました。前に比べればサッカーの経験を
積みましたが、それでもスピードの欠如は解消出来ていない模様。

森崎「パワー馬鹿だからな〜次藤は。せめて壁としては役立って欲しいんだが…」

・早田 誠
大阪の立浪高校で毎年全国大会に出ていました。タックルの鋭さは昔ながらですが
それ以外世界に通じる武器は見当たりません。個人的には浮きだまの強さを活かすべきだと思います。

森崎「早田が弱くなっていたのはショックだったな…あんなに頼りになったのに」

・中里 正人
MFかFWに転向すべきでは?と言う周囲の声が何回か上がりましたが本人はあくまでもDFに拘っていました。
ドリブルこそ上手いけれど他の攻撃面はいまいちですからサイドバックのままで良いと思いますが。
意外にもJrユースの時点から大した伸びは見せておらず、新技らしい物もありません。

森崎「こいつ…またサボってんのか?それとも精一杯やってこの結果なのか?判断が難しいな」

261 :2 ◆vD5srW.8hU :2009/12/08(火) 11:05:27 ID:Q1Lvr0Ae
・石崎 了
なんと必殺タックルなんか身に着けちゃってます。と言っても井沢さんに余裕で抜かれるレベルですが。
顔面ブロックだけはかなり強力ですが、それだけの為に試合に出すのはちょっと考え物ですね。

森崎「井沢に抜かれるんじゃ必殺タックルとはいえねーよ。つーかあいつのブロックが役に立った事なんかあったか?」

・高杉 真吾
Jrユース時点から目立った成長は無し。実力的にも石崎さんとどっこいどっこいで、
顔面ブロックの分だけ劣っているかも知れません。代表落ち候補の一人です。

森崎「高杉もなあ…昔は使える気もしたんだが、早田とかが出てきたらどんどん影が薄くなっていったな」

・赤井 止也
イタリアのクラブ、サンプドリア所属だそうです。日本では名門の前田中央高校に入ったものの攻撃が下手糞な事で
挫折して中退し、無謀にも単身イタリアに渡った様です。もしイタリアでも挫折していたらどうするつもりだったのやら。

森崎「攻撃がヘタなのか…そういえばマラソンではダレていたな。そう言えばなんでこいつ
イタリアに行こうなんて思ったんだ?陽子さん何か言ってたっけな?」

・中山 政男
3年間のリハビリを経て、ネオタイガーショットをブロック出来る程のDFとして見事復活!
の筈でしたが、それでも日向さんに勝てなかった事で自信を失ってしまった様です。
自信さえ取り戻してくれれば、万能な守備力と安定した攻撃参加で活躍してくれると思うのですが。
注:森崎さんに対してなにやら複雑な感情を抱いている様です。接する際にはご用心。

森崎「…昨日これ読んどきゃ良かったな…いや、大して変わらなかったか。
中山よ、一体何を悩んでいるんだ?俺じゃ力になれないって言うのか?」

262 :2 ◆vD5srW.8hU :2009/12/08(火) 11:05:46 ID:Q1Lvr0Ae
・若島津 健
日向さんと3年間訓練し続け、劇的にパワーアップしました。森崎さんと若林さんへの遅れを
取り戻そうとそれはもう血の滲む様な努力を重ねた様です。こっそり覗いた東邦のシュート練習では
ネオタイガーショットを3割位で防いでいました。南葛高校の攻撃も浴びせ蹴りで跳ね返しまくりでした。

森崎「若島津に関しては全く問題ないな。むしろ西ドイツ戦を思い出すとDFになってもらった方が良いかも知れん」



その後も浦辺が実家の豆腐屋を継ぎ新製品「ギャラクシートウフ」を南葛市名物とまで言われる程大ヒットさせた、
小田が実家の寿司屋の板前になり全国新人寿司職人コンクール静岡県予選を勝ち抜き全国大会に向けて修行中、
中西(森崎「誰だ中西って?」)がうどん打ちとして屋台を引きながら日本一週している、
長野と岩見がサッカーでそこそこ強豪と言える大学に進学したなど森崎にとってはどうでも良い情報が載っていた。

ガチャッ。

そして森崎がいい加減読むのを止めようと思っていた時、三杉が帰ってきた。

三杉「ただいま。おや、読書中かい?」

森崎「おう。まあ…読書っちゃあ読書だ」

三杉「なにやら自作のノートみたいだね。僕にも見せてくれないかい?」

森崎「む…(こいつにこんな物見せて良いのか?反応が読めんぞ…)」

A 物は試しだ、見せてみよう。
B こいつは危険だ、断ろう。

      http://capmori.net/test/read.cgi/morosaki/1256670084/l50にて
            ☆2009/12/8 12:00:00☆ から投票期間を設けます。
    そこから  15  票カウントし、一番多く票が入った選択肢で続行します。引き分けの場合は
   その次の票をタイブレーカーに使います。どれか一つに確定した場合はその時点で投票を
         止めて下さい。尚、投票はageた書き込みのみを採用しています。

263 :創る名無しに見る名無し:2009/12/08(火) 12:24:55 ID:5i5GBn25
仕方ないことだが、葵から友達と思われる新田と山森が不憫だ
天然って残酷ね

264 :創る名無しに見る名無し:2009/12/08(火) 12:39:58 ID:bz9CE2/P
でも、ボッチになりそうなところに声かけてきてくれりゃかけてもらった方にすりゃ友達だろw

265 :2 ◆vD5srW.8hU :2009/12/08(火) 12:59:45 ID:Q1Lvr0Ae
>A 物は試しだ、見せてみよう。

森崎「(少し博打かも知れんが、ここで隠すのもデメリットが生じそうだ。賭けに出てみるか)
俺の後輩が作ったノートだよ。俺が日本を離れている間、お前らがどれ位成長していたかのな」

三杉「ほう…それは面白そうだ」

森崎は説明をしながらノートをヒョイと三杉に突き出した。三杉も遠慮なく受け取り、
頭脳派らしく目を忙しなく動かして凄いスピードで読み、やがてノートを森崎に返した。
-----------------------------------------------------------------------------
【分岐】http://capmori.net/test/read.cgi/morosaki/1256670084/l50にて
 !card と書き込むとランダムでトランプの絵柄が出るので、(!は半角)書き込んでみて下さい。
(ageでもsageでも構いませんが、★も含めて一回の判定の全文をコピペされてない場合は無効です)

先着(順番通りじゃない書き込みは無効)で
★三杉の反応→!card★
と書き込んで下さい。カードやダイスの結果で分岐します。

JOKER→「ちなみに今の僕の能力はこの程度だよ」なんと自分のステータスを書き加えていた!何時の間に!?
ダイヤ→「南葛中の頃から組織力と情報力を重視していたのか。感服するよ」
ハート→「良い後輩を持ったね。素直に羨ましいよ」
スペード→「まあ、君ならこれ位の下準備はしていてもおかしくないか」
クラブ→「こういう事を聞ける程信頼しているチームメイトは居ないんだね」

266 :創る名無しに見る名無し:2009/12/08(火) 13:04:33 ID:XC3kA0Wl
骨川毒舌だなー

267 :創る名無しに見る名無し:2009/12/08(火) 14:28:46 ID:h49scpUw
三杉のスキル・サディストが発動してしまったか

268 :2 ◆vD5srW.8hU :2009/12/08(火) 15:10:25 ID:Q1Lvr0Ae
★三杉の反応→ クラブ7 ★

クラブ→「こういう事を聞ける程信頼しているチームメイトは居ないんだね」
-----------------------------------------------------------------------------
森崎「…なに?」

三杉の声は冷淡ではなくあくまでも平らだった。その表情を言葉で表すなら
「君の事を買いかぶり過ぎていたのかな?」とでも言う台詞が相応しいだろうか。

三杉「後輩と言っていたが、これはどう見ても山森や新田が書いた物じゃないね。
まさか沢田が君を先輩扱いする訳無いだろうし、例えそうだとしても文体が彼の性格と噛み合わない。
新入りかつずっとイタリアに居た筈の葵や赤井がこんな情報を持っている訳も無い。
つまり、この合宿に参加している5人の年下の人物のどれもが該当しないのだから
必然的にこの情報を君に渡したのは合宿に参加していない人物となる」

森崎「…長々と説明ありがとよ、シャーロック。ついでに俺が誰を殺したのかも説明してくれねえか?」

三杉「短期は損気だよ、ワトソンくん。別に外部の者から情報を得るのは悪い事じゃない。
むしろこのノートは表現は刺々しいが客観性に満ちていて中々優れているよ。
ただし所詮は合宿開始前に書かれた代物だ。いざ合宿が始まったら君は孤軍奮闘なんだろう?」

森崎「孤軍奮闘だと?」

三杉「君に人望が無い訳じゃない。むしろ敵も味方も多いタイプだろう。
早田や次藤の様に実利面だけではなく感情面でも君に組してくれる者達も少なくない。
だが今の君には頼れる精神面で対等の存在は居ない。中山に避けられている今は特にね。
強いて言えば岬くんだろうけど、人と並ぶのではなく人を支えるのを良しとする彼も該当外だね」

269 :2 ◆vD5srW.8hU :2009/12/08(火) 15:10:59 ID:Q1Lvr0Ae
ここまで言った三杉の顔に僅かな笑みが浮かぶ。それはまるで自分の顔に
浮き上がった苦々しい表情を笑っている様に思え、森崎の声は自分でも驚く程低くなっていた。

森崎「何が言いたいかハッキリしろ」

三杉「さて、どうしようかな。僕は君をキャプテンとして支持するつもりだったが、
この件で少し君の評価を減点したくなった。よければそれを阻止出来る提案をしてくれないかい?」

森崎「(この野郎…以前から思っていたが、日向の本性を持った岬みたいな奴だぜ。
だがこいつは敵に回すと恐ろしい分味方にもつけておきたい。それなら…)」

A 「俺に何をして欲しいんだ?要求を述べてみろよ」三杉の目的を探る。
B 「そこまで言うんだったら俺の後輩より良い仕事が出来るんだろうな?」三杉の能力を試す。
C 「味方につけたくなる程の腕を取り戻してから出直して来い」三杉の実力を貶す。
D 「俺に副官は要らん。子分になりたかったら口を慎みやがれ」三杉の度胸を問う。
E 「お前は俺に何のメリットをもたらせると言うんだ?」三杉の手札を見る。

      http://capmori.net/test/read.cgi/morosaki/1256670084/l50にて
            ☆2009/12/8 20:00:00☆ から投票期間を設けます。
    そこから  15  票カウントし、一番多く票が入った選択肢で続行します。引き分けの場合は
   その次の票をタイブレーカーに使います。どれか一つに確定した場合はその時点で投票を
         止めて下さい。尚、投票はageた書き込みのみを採用しています。

270 :創る名無しに見る名無し:2009/12/08(火) 20:46:18 ID:2EEtlS9D
と言うか隠してもデメリット生じそうなんだが>>256のA自体が罠だったんすか?

271 :創る名無しに見る名無し:2009/12/08(火) 20:55:25 ID:stW9o4PC
>>270
クラブ以外は成功のイベントで何言ってるんだ?


272 :創る名無しに見る名無し:2009/12/08(火) 21:01:33 ID:oJoEIpso
>>270
どう考えても普通にカード運が悪いだけw

273 :創る名無しに見る名無し:2009/12/08(火) 21:03:18 ID:2EEtlS9D
選択自体に罠を隠しはしても
一人で居る今がチャンス と書いていれば誰も来ない
そういう作風じゃなかったかなと思って

274 :2 ◆vD5srW.8hU :2009/12/08(火) 21:14:43 ID:Q1Lvr0Ae
>>270&273
一人で居れば〜のくだりは罠らしい流れにもなっていますが、むしろこの場合
三杉と言う強力ですが扱い辛いキャラをルームメイトにした事の影響ですね。
これが例えば松山だったら見せなくても気を悪くしたりしなかったでしょう。

275 :2 ◆vD5srW.8hU :2009/12/08(火) 21:15:04 ID:Q1Lvr0Ae
>B 「そこまで言うんだったら俺の後輩より良い仕事が出来るんだろうな?」三杉の能力を試す。

森崎は表情を値踏みする物に変え三杉をじっと睨み据えた。
二人の間でしばし緊張に満ちた空気が集まり…三杉がフッと笑いそれを流した。

三杉「答えはYESでもありNOでもあるね」

森崎「…お前自身については主観が入るが、それ以外に関しては客観視出来ると言う意味か?」

三杉「そうだよ。君の後輩は中々良い分析をしていたが、僕ならより詳細に渡る分析が出来る自信がある。
勿論最新のデータでね。僕自身の分析だけはチームではなく僕の利害を優先した物になるが…」

森崎「フン。だったらお前の利害とはなんだ?」

三杉「ずばり、力が欲しいのさ」

三杉はあっさりと言ってのけ、笑みを深めた。

三杉「僕はやっと心臓病を克服し、思う存分鍛えられる体を手に入れた。だが時間とチャンスは有限だ。
早急にかつての力を幾分かでも取り戻さなくてはいけない。そしてその為に君の協力が必要なのさ」

森崎「一々回りくどく言いやがって…要は午後の自主練習をお前の為に使えって事か」

三杉「理解が早くて助かるよ。そして僕が強くなれば君の利益にもつながる事も分かるだろう?
情報が手に入るだけじゃない、君がなによりも欲しかった君寄りの攻撃役が君の傘下に加わる事になる」

森崎「お前が裏切らなけりゃ…の話だがな」

276 :2 ◆vD5srW.8hU :2009/12/08(火) 21:15:26 ID:Q1Lvr0Ae
三杉の笑みはいよいよ満面の物になった。

三杉「僕に君を裏切る必要は無いよ。君と共に力を得る事が出来、
そして君が全日本のキャプテンに相応しい人物であり続ければね」

森崎「ジャマだと思ったら遠慮無く後ろから刺すつもりじゃねーか、ブルータス」

三杉「お互い様だろう、シーザー王よ?ところで君がシェイクスピアが好きとはいささか意外だね」

森崎「パルメイラスのチームメイトに女を口説く為にそういう本を集めてる奴が居るんだよ。
それはともかく…お前は俺を何日分拘束したいんだ?」

三杉「残り4日全てのつもりだよ。余程上手く捗れば3日で済むかも知れないけど…
そうしてくれれば僕は君に忠誠を誓おう。君が良き王である限り、だけどね」

森崎「(残りの個人練習全部をこいつに注ぎ込むのかよ…ヒイキって見られるだろうし、
自分の練習も出来なくなっちまうのか。だが元々三杉を鍛えるつもりはあったし、
心臓病と言うハンデを無くしたこいつの本当の力が俺の物になると言うのは魅力的だ。
頭の良さは言うまでもないし、監督や他の選手にも一目置かれている。
だが何時寝首をかかれるかも知れないと言う欠点もある…クソッ、厳しい決断だ!)」

A 「…良いだろう。その大口に見合う働きをしてみせろよ」条件を飲んで三杉を勢力下に入れる。
B 「忠誠は要らん。練習に一回付き合う毎に情報を寄越せ」勢力下には置かず商談に留める。
C 「拘束期間が長すぎるな。お前一人だけに専念する訳にはいかない」交渉を打ち切る。
D 「断る。何時手を噛むか分からん奴を側に置けるか!」三杉を拒絶する。

      http://capmori.net/test/read.cgi/morosaki/1256670084/l50にて
            ☆2009/12/8 22:00:00☆ から投票期間を設けます。
    そこから  15  票カウントし、一番多く票が入った選択肢で続行します。引き分けの場合は
   その次の票をタイブレーカーに使います。どれか一つに確定した場合はその時点で投票を
         止めて下さい。尚、投票はageた書き込みのみを採用しています。

277 :創る名無しに見る名無し:2009/12/08(火) 21:40:30 ID:Lyku/4Pn
原作では心臓病克服後
ヘタレキャラ兼「なにィ!」要員に成り下がった三杉
どの選択も捨てがたいなあ・・・・・・・・

278 :創る名無しに見る名無し:2009/12/08(火) 22:48:53 ID:XPKYG+1Y
これ?本当に15票?結構重要だった気が…

279 :創る名無しに見る名無し:2009/12/08(火) 22:54:45 ID:TtjWzPYA
2ねいさんも困惑しているようだなフヒヒ

280 :創る名無しに見る名無し:2009/12/08(火) 23:30:41 ID:HQRq/VEB
   , ‐'´ _                         _`‐、
 ∠ -‐'' /     l||   l||      l|l    ||l      `‐、 ̄
    , '   l||          l|l  ,    l|l           ヽ
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   /   l||      ,イ ./!  / |  /  | lll ト、  ||l    |l  l\!
.  ,' ,.イ    l||   / l ll/ l |l/ | ll/   l  | l     ||l     |
 / | lll  /|   / | / | /  | /    ヽl !.ヽト、      ||  束の間見えた
.    |  / :l lll /─|/‐-l/、 l/   ,. -─ヽ!ー` ヽ |ll  |ll |  他の路線はロマンに溶け
   l ll /  | r:、 /         `    '´          ヽ  ,r‐、 |   天に昇った……
   ! ./  |/| |ll|.====。==    ==。==== |l|l|'-、 l !
   |/    | | |  ` ー--‐ ' | :   ー--‐ ' ´   | !` i | ||
           | | !          ::| :          | .|ヽl l !
       /l |l|       :::| :          |ll!_ノ.,' !\    森崎
      /  `i|         r_::| : _,         :| |_ノ ,'  \
    _, イ       ヽ   、     ー'       ,   ,|,! ll ,'    ト 無法の
-‐' ´  .|        ヽ   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  /:|  /       !
  -‐' ´|         |;;ヽ     ___     ./:: :| l /       :|  三杉単騎……!
.     |        |;;;;;;;\    ̄ ̄    /:::  │/       |
     |        !;;::::::::::\       ./::::     |/         :|
.     |          l;:::::::::::::::::\    /:::::       |         |
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281 :創る名無しに見る名無し:2009/12/09(水) 02:01:41 ID:eqF+XHoU
台詞回しかっこいい

282 :創る名無しに見る名無し:2009/12/09(水) 02:34:41 ID:2B51p49D
気をつけろ、これは三杉の罠だ。

283 :創る名無しに見る名無し:2009/12/09(水) 08:52:15 ID:u1XocwPR
なんでこんな簡単に騙されてるんだか

284 :創る名無しに見る名無し:2009/12/09(水) 09:07:03 ID:7GI40J9K
三杉信頼されてねえなw

285 :創る名無しに見る名無し:2009/12/09(水) 09:12:15 ID:u1XocwPR
だってシェイクスピア使って、はっきりと裏切りますよって書いてあるし当然でしょ

286 :創る名無しに見る名無し:2009/12/09(水) 09:20:33 ID:5rFPn9G1
バカだな。本当に裏切る奴はシェークスピア引用したら怒るだろ。
軽く流したり、乗っかる奴は大抵裏切らない。

…ま、その定番すら裏切るのが三杉なのかもしれないが

287 :2 ◆vD5srW.8hU :2009/12/09(水) 11:41:33 ID:jnzGK9ll
>A 「…良いだろう。その大口に見合う働きをしてみせろよ」条件を飲んで三杉を勢力下に入れる。

森崎はあくまで尊大な態度を崩さずに三杉の目を睨み続けた。
三杉もそれに応えるかの様に笑顔を崩さず大きく頷き右手を差し出す。

三杉「商談成立…いや、同盟結成だね。きっと君はこの選択を後悔しないさ」

森崎「胡散臭い台詞ばっかり吐きやがって。まあいい、馬鹿正直な性善説を唱える奴よりはマシだと思っといてやる」

ガシッ。

*森崎と三杉の相互関係が「同盟?」になりました。



ガチャッ。

葵「ふい〜、つっかれたァ〜…あれ、何かやってたんですか二人とも?」

三杉「何、ブラジルの事を聞かせてもらっていたのさ。地球の反対側だけあって日本とは
色々違うらしいね。葵、良ければ君もイタリアの事を聞かせてくれないかい?」

葵「あっ、はい!喜んで!何から話しましょう?」

森崎「(葵はこういう方面では役に立ちそうにないな。扱いやすいのは良いが)」

こうして合宿の2日目の夜は終わった。

*合宿中は毎晩ガッツがフル回復します。

288 :2 ◆vD5srW.8hU :2009/12/09(水) 11:41:47 ID:jnzGK9ll
翌朝の午前練習はさまざまな多人数の練習が行われた。
パスをワンタッチで行う重要性、人数が少ない状況での守り方、スペースを作る為の走り方。
選手達は見上がテーマ別に設けた練習の数々をハイペースで課されていった。
素人目にもきついメニューだったが、焦りが良い方向に働き誰もが疲れを忘れ走り続けた。
その様は公開練習を見に来た一般人達を魅了し数々の歓声を呼び寄せた。

長野「お〜やってるやってる!」

岩見「流石は代表の合宿、皆死に物狂いだ」

小田「皆ーっ、頑張れよーっ!」

骨川「日本サッカーの歴史を生まれ変わらせようとしている選手達に
応援をお願いしまーす。日本サッカーの現状を憂う人はどうぞこのパンフレットを!」

早苗「(翼くんは来てないわよね、やっぱり)」

美子「……………」

琴音「(どうしたのかしらこの娘?なんか物凄く不機嫌そうだけど)」

しかし不幸な事に嫌がらせに来た者達も居た。全日本ユースに悪意を抱く者達が。

火野「ヒュウ。直で見ると一層話にならねえな」

ビクトリーノ「それじゃ、そろそろお邪魔するか?」

ダ・シルバ「早く本物のサッカーって奴を見せてやろうぜ!」

289 :2 ◆vD5srW.8hU :2009/12/09(水) 11:42:19 ID:jnzGK9ll
短いですが一旦ここまで。

290 :創る名無しに見る名無し:2009/12/09(水) 13:37:12 ID:u4yogkzT
…ついにくるのか…
ハァ ハァ

291 :2 ◆vD5srW.8hU :2009/12/09(水) 20:50:05 ID:jnzGK9ll
事件は午前の練習の仕上げとなる5対6の連携練習の最中に起きた。

攻撃側の5人がPA内に侵入しシュートできれば勝ち、守備側の6人がボールを奪えれば勝ち。
ただし攻撃側はPA外からはシュート出来ず、守備側はPA内からシュートされたらGKがセーブしても負け。
この変則練習で森崎と若島津は勿論、他の選手達も見上の指示によって分けられており
やはり森崎と葵と赤井が際立った動きを見せていた一方他の選手達は誰もがパッとしていなかった。

森崎「(う〜ん、使えない使えないと思っていたパルメイラスの連中が上手く思えてきたぜ。
ひょっとして俺は凄いチームメイト達に囲まれていたのか?いやいや、それは無いか)」

ザワザワ、ガヤガヤ!

森崎「ん?」

赤井「どうしたんスか森崎さん?」

森崎「いや、なんか見学してる連中の方が騒がしいんだが」



骨川「ちょ、ちょっと誰だよあんた!全日本ユースの練習をジャマしちゃダメって…わーっ!」

火野「固い事言うなよ、ちょっと協力してやるだけさ」

ヒョイ、ポーイッ、ドサ。

岩見「骨川!」

長野「おい、お前!何してんだよ!」

292 :2 ◆vD5srW.8hU :2009/12/09(水) 20:50:31 ID:jnzGK9ll
ダ・シルバ「お、あんた丁度良いボール持ってるじゃん。いただきーっ!」

岩見「へっ?」

ダダダダッ、バシッ!

岩見「………!?」

ビクトリーノ「よし、行くぜ二人とも!レッツ・パーティ!」



ドドドドドドド!!

松山「な、なんだなんだ!?」

次藤「だいだあいつら!」

ビクトリーノ「よーう、楽しそうにやってるじゃん!俺達も混ぜてくれよ!」

三杉「あれは…ウルグアイのラモン・ビクトリーノか!他の二人はチームメイトか?」

突如ボールと共に乱入してきた3人組に練習中だった全日本ユースの選手達は当然慌てふためく。
無論森崎も呆気に取られていたが、ふと彼らの向かう方向が自分の方ではない事に気付いた。

森崎「あれ、あっちのフィールドは若島津側じゃねーか。俺がこっちに居る事に気付いて居ないのか?」

A 「おいウルグアイの野郎ども!こっちだ、森崎有三はこっちだぞ!」呼び寄せてみる。
B 「誰か110番お願いしまーす!110番!」警備員に向かって叫ぶ。
C 「誰かと思ったらリオカップの一発レッド野郎じゃねえか!ブハハハーッ!」大声で挑発する。
D いや、ここは見守るのが吉だ。ウルグアイの連中に暴れてもらおう。

      http://capmori.net/test/read.cgi/morosaki/1256670084/l50にて
            ☆2009/12/9 21:15:00☆ から投票期間を設けます。
    そこから  15  票カウントし、一番多く票が入った選択肢で続行します。引き分けの場合は
   その次の票をタイブレーカーに使います。どれか一つに確定した場合はその時点で投票を
         止めて下さい。尚、投票はageた書き込みのみを採用しています。

293 :創る名無しに見る名無し:2009/12/09(水) 21:25:39 ID:AAyGCAeQ
通報キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!
久々にギャグ的展開が来た気がするw

294 :創る名無しに見る名無し:2009/12/09(水) 21:28:46 ID:AAg7pY5z
火野ざまあwww

295 :創る名無しに見る名無し:2009/12/09(水) 21:41:06 ID:OuqzRB/0
さすが森崎、戦わずしてウルグアイの主力3人を葬るとは…
これで少し勝ちやすくなったな

296 :創る名無しに見る名無し:2009/12/09(水) 21:52:45 ID:gt7v97kg
待て待て、まだ火野たちが警察(or警備員)に捕まるとは限らないぞ。


297 :2 ◆vD5srW.8hU :2009/12/09(水) 22:32:56 ID:jnzGK9ll
>B 「誰か110番お願いしまーす!110番!」警備員に向かって叫ぶ。

森崎は大声でホテルの側に居たスタッフらしき男に向かって叫んだ。
そしてそのスタッフが慌ててホテル内に駆け込んだのを見てニンマリとほくそえむ。

中里「よ、良いのか?大騒ぎになってしまうかも知れんでゴザルよ」

森崎「なあに、上手く行きゃ奴らは大会出場停止。そうでなくても奴らは慌てて逃げ去る筈で…」

だが事は森崎の企み通りには進まなかった。

ドドドドドドドドッ!

森崎「…あれー!?」

井沢「…そのまま行っちゃったな…」

森崎「バカな!まさかウルグアイ人は警察が怖くないのか?それとも日本の警察ってそんなにナメられてんの!?」

三杉「あ、ひょっとして…森崎、ブラジルの緊急通報用番号って何番なんだい?」

森崎「え?えーとたしか190番…ああああああああーっ!?」

赤井「イタリアの場合は110番台で用途が色々分かれますよ。ウルグアイの通報用番号って何番なんです?」

森崎「知らねえよそんなのーっ!!」

全日本ユースメンバー『(マヌケ…)』



森崎チーム内支持率:40→39

298 :2 ◆vD5srW.8hU :2009/12/09(水) 22:33:15 ID:jnzGK9ll
ビクトリーノ「なんか向こうでヒャクトーバンとか叫んでる奴が居るけど何なんだ?食い物か?」

火野「俺も知らん。そんな事より楽しもうぜ。ダ・シルバ、お前から行けよ」

ダ・シルバ「それじゃ、あのFWっぽいチビもらい!」

新田「え?俺?」

ダダダダダーッ!

ダ・シルバ「そこの日本人!俺達が本物のサッカーを教えてやるぜ、かかってきなあ!」

新田「ムカッ…良いだろう、この新田瞬様が相手だあ!」
-----------------------------------------------------------------------------
【分岐】http://capmori.net/test/read.cgi/morosaki/1256670084/l50にて
 !card と書き込むとランダムでトランプの絵柄が出るので、(!は半角)書き込んでみて下さい。
(ageでもsageでも構いませんが、★も含めて一回の判定の全文をコピペされてない場合は無効です)

先着(順番通りじゃない書き込みは無効)で
★ダ・シルバ ドリブル (!card) 71+(!dice + !dice)=★
★新田 タックル (!card) 62+(!dice + !dice)=★
と書き込んで下さい。カードやダイスの結果で分岐します。

MAX【攻撃側】−MAX【守備側】
≧2→ダ・シルバ、ドリブル突破。
=1、0、−1→ボールはこぼれ球に。そして左から順に
(ビクトリーノがフォロー)(日向がフォロー)(山森がフォロー)
≦−2→全日本ボールに。

>>5-7に載っているルール以外の補足・補正・備考】
ダ・シルバのマークがダイヤかハートで「パッションスタンピード(+3)」が発動します。
新田のマークがダイヤで「隼タックル(+2)」が発動します。

299 :創る名無しに見る名無し:2009/12/09(水) 22:51:31 ID:OuqzRB/0
惜しい
隼タックルが発動していれば新田に覚醒フラグが立ったのに

300 :創る名無しに見る名無し:2009/12/09(水) 22:53:37 ID:A/7JiPkq
通報無視、か
これで少なくとも補導展開はくるかな

301 :2 ◆vD5srW.8hU :2009/12/09(水) 22:58:34 ID:jnzGK9ll
★ダ・シルバ ドリブル ( スペードA ) 71+( 1 + 4 )=76★
★新田 タックル ( クラブ6 ) 62+( 5 + 6 )=73★

MAX【攻撃側】−MAX【守備側】≧2→ダ・シルバ、ドリブル突破。
-----------------------------------------------------------------------------
新田「ずぇえりゃあああああああああああーーーっ!!」

ズザザザザァアアアアアアアーーーッ!!

そのタックルは会心のキレを持っていた。多分に偶然の部分が多いものの、
いきなりの乱入者の挑発に対する新田の怒りが鋭さを増していたのだ。
更にダ・シルバは明らかに新田を見下し、油断していた。

ダ・シルバ「うわ、った、っと!」

スタッ、トトッ、ダダッ!

新田「な…なにィ!?」

ダ・シルバ「(あぶねーあぶねー。こんな奴に獲られていたらヒノとビクトリーノになんて言われるか)」

それでも結局はダ・シルバは突破に成功した。
新田の功績は彼を焦らせ、僅かにもたつかせただけだった。

ビクトリーノ「おいおい危なっかしいなー。次は俺にやらせろ!」

ダ・シルバ「しょーがないな。俺にも残しておいてくれよ!」

パンッ!

302 :2 ◆vD5srW.8hU :2009/12/09(水) 22:58:48 ID:jnzGK9ll
次は全日本ユースメンバーのパニックを満喫するビクトリーノのドリブルが始まった。
ダブルボランチを組んでいた松山と山森が彼の前に立ちはだかる。

山森「一体なんなんだ、急にこんなマネして!」

ビクトリーノ「なあに、3年前の世界チャンピオンに相手してもらいたかっただけだよ!」

松山「フザけたマネを…山森、協力して止めるぞ!」

山森「はい!」

ビクトリーノ「そうこなくっちゃな!楽しもうぜベイビー!」
-----------------------------------------------------------------------------
【分岐】http://capmori.net/test/read.cgi/morosaki/1256670084/l50にて
 !card と書き込むとランダムでトランプの絵柄が出るので、(!は半角)書き込んでみて下さい。
(ageでもsageでも構いませんが、★も含めて一回の判定の全文をコピペされてない場合は無効です)

先着(順番通りじゃない書き込みは無効)で
★ビクトリーノ ドリブル (!card) 72+(!dice + !dice)=★
★山森 タックル (!card) 63+(!dice + !dice)+(人数補正+1)=★
★松山 タックル (!card) 66+(!dice + !dice)+(人数補正+1)=★
と書き込んで下さい。カードやダイスの結果で分岐します。

MAX【攻撃側】−MAX【守備側】
≧2→ビクトリーノ、ドリブル突破。
=1、0、−1→ボールはこぼれ球に。そして左から順に
(火野がフォロー)(日向がフォロー)(早田がフォロー)
≦−2→全日本ボールに。

>>5-7に載っているルール以外の補足・補正・備考】
ビクトリーノのマークがダイヤで「高速ドリブル(+4)」、ハートで「華麗なドリブル(+3)」、
スペードで「強引なドリブル(+2&吹飛係数2)」が発動します。
山森のマークがダイヤで「フェイントタックル(+2)」が発動します。
松山のマークがダイヤかハートで「鉄砲水タックル(+3&吹飛係数4)」が発動します。

303 :創る名無しに見る名無し:2009/12/09(水) 22:59:40 ID:j46evJeO
逃げる展開もなくなったな
これで日本の誰かが吹っ飛ばされて怪我でもしたら乱入組はシャレにならんな

304 :創る名無しに見る名無し:2009/12/09(水) 23:01:44 ID:OuqzRB/0
山森まで11を出しおったか
勝ち目がない時に限って出目がいいってのは皮肉だなあw

305 :創る名無しに見る名無し:2009/12/09(水) 23:06:07 ID:7ywr/RKb
こういう不遜で実力派の敵キャラは大好きだぜ
…見事に若島津をぶち抜いて勝ち名乗りを上げているところに警察到着しちゃったらどうしよう
まるで危険に気がついてないっぽいからすっかり勝ち誇ってgdgdとい続けそうでこわいw

306 :2 ◆vD5srW.8hU :2009/12/09(水) 23:30:13 ID:jnzGK9ll
★ビクトリーノ ドリブル ( ダイヤ2 ) 72+( 3 + 2 )+(高速ドリブル+4)=81★
★山森 タックル ( クラブA ) 63+( 6 + 5 )+(人数補正+1)=75★
★松山 タックル ( ハート9 ) 66+( 2 + 4 )+(人数補正+1)+(鉄砲水タックル+3)=76★

MAX【攻撃側】−MAX【守備側】≧2→ビクトリーノ、ドリブル突破。
-----------------------------------------------------------------------------
ビクトリーノ「遅い、遅いぜ!出直してきな!」

ダダダダダダダーッ!!

ザザザッ!

山森「なっ…!?」

松山「そんな馬鹿な!」

ビクトリーノのドリブルは速かった。山森と松山が抜かれた後にタックルを仕掛けると言う醜態を晒す程に。
そして速いだけでなくテクニックも随所に込められており、反対側で観察していた三杉すら唸っていた。

三杉「(凄い!Jrユースでは西ドイツに負けた印象しか無かったが、彼もまた世界トップレベルの実力者だ!)」

早田「この野郎…調子に乗るなよ!」

次藤「PAまで来るタイ!ワシらが相手ば…」

ダダダダダダッ!

日向「いきなりやってきて好き放題やってんじゃねえ!」

若島津「日向さん!」

307 :2 ◆vD5srW.8hU :2009/12/09(水) 23:30:26 ID:jnzGK9ll
ビクトリーノ「いやー、盛り上がってる所悪いんだが…今度はリョーマの番なんだよ。それっ!」

バシュウッ!

火野「やっとか。待ちくたびれたぜ!」

ビクトリーノはゆるめのハイボールを上げた。目標はペナルティエリア内に一足先に駆け込んだ火野である。
遠すぎて飛び出せない若島津が見守る中早田、次藤、そして戻ってきた日向が火野と競り合いに行く。

火野「1対3か。もう一人つけた方が良いんじゃないか?」

バッ!

早田「ほざきやがれこのパツキンヤロー!」

次藤「せびらかすのもたいがいぶりにせい!」

日向「何処のどいつだか知らねえが、後悔しやがれ!」

バッ!バッ!バッ!

308 :2 ◆vD5srW.8hU :2009/12/09(水) 23:30:40 ID:jnzGK9ll
【分岐】http://capmori.net/test/read.cgi/morosaki/1256670084/l50にて
 !card と書き込むとランダムでトランプの絵柄が出るので、(!は半角)書き込んでみて下さい。
(ageでもsageでも構いませんが、★も含めて一回の判定の全文をコピペされてない場合は無効です)

先着(順番通りじゃない書き込みは無効)で
★火野 ハイタワーポスト (!card) 76+(!dice + !dice)=★
★早田 高いクリア (!card) 69+(!dice + !dice)+(人数補正+1)=★
★次藤 高いクリア (!card) 70+(!dice + !dice)+(人数補正+1)=★
★日向 オーバーヘッドクリア (!card) 73+(!dice + !dice)+(人数補正+1)=★
と書き込んで下さい。カードやダイスの結果で分岐します。

MAX【攻撃側】−MAX【守備側】
≧2→火野からグラウンダーのボールがビクトリーノに渡る。
=1、0、−1→ボールはこぼれ球に。そして左から順に
(ダ・シルバがフォロー)(ゴールラインを割る)(若島津がフォロー)
≦−2→全日本ボールに。

309 :2 ◆vD5srW.8hU :2009/12/09(水) 23:45:12 ID:jnzGK9ll
★火野 ハイタワーポスト ( クラブJ ) 76+( 4 + 6 )=86★
★早田 高いクリア ( クラブ8 ) 69+( 2 + 6 )+(人数補正+1)=78★
★次藤 高いクリア ( ダイヤJ ) 70+( 3 + 2 )+(人数補正+1)=76★
★日向 オーバーヘッドクリア ( クラブK ) 73+( 6 + 2 )+(人数補正+1)=81★

MAX【攻撃側】−MAX【守備側】≧2→火野からグラウンダーのボールがビクトリーノに渡る。

*火野が早田から、日向が火野から反則を受けていますが共にクラブの奇数なので負傷はありません。
-----------------------------------------------------------------------------
ドガッバゴッボゴッ!

日向「ぐわっ!」

早田「あ、やべっ…えっ!?」

次藤「ボ、ボールが…」

火野「いてえな。だが役目は果たしたぜ」

4人の肉体が体当たりの如く絡み合い、実際の試合だったら審判がどちらの反則を
取れば良いか迷うであろう程激しいぶつかり合いが発生する。しかし日向、早田、次藤の
懸命な努力も空しく、ボールは火野の意を受けてビクトリーノの目の前に転がった。

若島津「日向さん!くそっ、俺が…!」

ビクトリーノ「なんだ、お前モリサキじゃないな。まあいい、こいつをとっときな!」

グワアッ…
バシュウウウウウウウウウウウウウウッ!!

若島津「くっ!」

310 :2 ◆vD5srW.8hU :2009/12/09(水) 23:45:28 ID:jnzGK9ll
【分岐】http://capmori.net/test/read.cgi/morosaki/1256670084/l50にて
 !card と書き込むとランダムでトランプの絵柄が出るので、(!は半角)書き込んでみて下さい。
(ageでもsageでも構いませんが、★も含めて一回の判定の全文をコピペされてない場合は無効です)

先着(順番通りじゃない書き込みは無効)で
★ビクトリーノ パンサーファング (!card) 76+(!dice + !dice)=★
★若島津 パンチング (!card) 73+(!dice + !dice)=★
と書き込んで下さい。カードやダイスの結果で分岐します。

MAX【攻撃側】−MAX【守備側】
≧2→ビクトリーノのパンサーファングが全日本ゴールに突き刺さる!
=1、0、−1→ボールはこぼれ球に。そして左から順に
(ダ・シルバがねじこみに)(ゴールラインを割る)(山森がフォロー)
≦−2→新田がフォロー。

>>5-7に載っているルール以外の補足・補正・備考】
若島津のマークがダイヤで「正拳ディフェンス(+4)」、ハートで「手刀ディフェンス(+2)」が発動します。

311 :創る名無しに見る名無し:2009/12/09(水) 23:48:58 ID:JdTxATE8
ギ、ギリギリ決められたw

312 :2 ◆vD5srW.8hU :2009/12/10(木) 00:19:35 ID:1Bl0ZfD8
今日はここまで。お疲れ様でした。

313 :創る名無しに見る名無し:2009/12/10(木) 00:26:19 ID:EDjVGkUp
乱闘フラグ乙でしたー

314 :創る名無しに見る名無し:2009/12/10(木) 00:30:09 ID:dojU/6VP
うーん紙一重

315 :創る名無しに見る名無し:2009/12/10(木) 02:08:59 ID:XDnFls4n
イベント的なモノは順調に進なw

316 :2 ◆vD5srW.8hU :2009/12/11(金) 00:05:12 ID:1Bl0ZfD8
★ビクトリーノ パンサーファング ( クラブ4 ) 76+( 6 + 1 )=83★
★若島津 パンチング ( ハート7 ) 73+( 5 + 1 )+(手刀ディフェンス+2)=81★

MAX【攻撃側】−MAX【守備側】≧2→ビクトリーノのパンサーファングが全日本ゴールに突き刺さる!
-----------------------------------------------------------------------------
ズギュルルルルルル!!

若島津「(この回転は…曲がる!バナナシュートだ!)」

ボールに強い横の回転をかける事でまるで反り返ったバナナの様な軌道を描かせるシュート、バナナシュート。
世界レベルではさほど珍しくないシュートだが、ビクトリーノの物は曲がり方の強さもさる事ながら
高いスピードを兼ね合わせており、ウルグアイでは彼の渾名にちなんでパンサーファングと呼ばれている。

若島津「手刀だァ!」

チッ!

ビクトリーノ「!」

通常のパンチングでは届かないと瞬時に悟った若島津は目一杯指を伸ばしボールに触れる事に成功する。

ヒュルルルル…
カンッ!
ポンポンポン…

若島津「あ…ああ〜っ…」

しかしボールは上に軌道を逸らされつつもゴールバーの下を叩き、結局はゴールの中に入ってしまった。

317 :2 ◆vD5srW.8hU :2009/12/11(金) 00:05:27 ID:LpUM74V1
山森「そ、そんな…」

早田「ウソだろ、たった3人に…」

電光石火のゴールシーンを演出されてしまった全日本ユースの選手達が驚愕と落胆に口を開けなくなる。
その様子を満足気に眺めた後、ビクトリーノはボールを拾い上げフェンスの外側に向けて蹴りだした。

ビクトリーノ「返しておくぜ!ありがとよ!」

バッコォオオン!

岩見「わっ!」

ビクトリーノ「おっとわりいわりい。ちょっと強く蹴りすぎちまったかな?」

見上「コラーッ!なんの騒ぎだ!」

慌ててボールを追いかける岩見を見てビクトリーノが笑った時、
ようやく見上が住友と共にウルグアイユースの3人の下に駆けつけた。

見上「住友コーチ、選手達をホテルの中へ!ここは私が処理します」

住友「はっはい!さあお前ら、引き上げるぞ!」

森崎「えっ、でも…」

住友「早くしろ!」

住友に強引に促され、ゾロゾロとホテルに引き上げる選手達。
その姿が遠ざかるのを確認してから見上はビクトリーノ達を睨みつけた。

318 :2 ◆vD5srW.8hU :2009/12/11(金) 00:05:41 ID:1Bl0ZfD8
見上「ウルグアイユースの選手だな。これはどういう真似だ!」

ビクトリーノ「お邪魔してるぜ。ちょっと遊びたかったもんで」

火野「あんたが全日本ユースの監督かい?なら俺の事は知ってるよな?」

見上「…火野竜馬か。お前は既に日本代表になる事を拒否した筈。こんな狼藉は許されんぞ!」

ダ・シルバ「うわーっ、お堅い人だ!しかも偉そう。やだやだ」

ビクトリーノ「全くだぜ。こういう権威主義者ほど無能監督なんだよな」

火野「違いねぇ。ルベンス監督もそうだったもんな!」

ゲラゲラゲラ…

マチルダ「ふぉっふぉっふぉっ。良く分かっておるのうおぬしら!」

ガシガシガシ…

火野「監督!」

見上「(…何?あれが、あの老人がウルグアイユースの監督なのか?嘘だろう?)」

下品な笑い声を合図にしたかの様に登場したのは一本も毛が生えていない剥げ頭に
”神風”と書かれた日の丸鉢巻を巻いた小柄な東洋人風の老人だった。
これだけでも相当怪しいが、70位に見える容貌とは裏腹に軽快な動きで
わざわざ金網フェンスを乗り越えて入ろうとしているのだから見上でなくても目を疑いたくなるであろう。

319 :2 ◆vD5srW.8hU :2009/12/11(金) 00:05:53 ID:LpUM74V1
ピョン。
スタッ。

見上「貴方がウルグアイユースのマチルダ尽之助監督ですか。この暴挙の説明をつけて頂き…」

ブンッ!

見上「うわっ!」

それでも見上は気を取り直してマチルダに詰め寄ろうとしたが、なんとマチルダは手にした杖を強く振る。
かろうじて体を仰け反らせてかわした見上を鼻で笑いつつマチルダは喚き始めた。

マチルダ「たわけ!軟弱!なんたる軟弱者揃いじゃおぬしの選手達は!
こんな連中が日の丸を背負っていると思うと泣きたくなるわい!」

見上「な、何を言っているのですか!ウルグアイ人の貴方には関係無いでしょうが!」

マチルダ「ワシはウルグアイに骨を埋める覚悟はしたが大和魂も捨てておらん!
おぬしの様な腑抜けに任せていたらどんな逸材でも腐ってしまうわ!
ワシに全員寄越せ、一から鍛え直し最強の日本代表に仕立て上げてやる!」

見上「無茶苦茶だ!そんな事させられる訳無いでしょう!」

マチルダ「ケチケチするな!そもそもリョーマを寄越せとぬかしたのはそっちじゃろうが!
他所の選手を盗もうとしておきながらその器の小ささは何事じゃ!」

見上「(ダ、ダメだ…このじじいとの会話は不可能だ…)」

320 :2 ◆vD5srW.8hU :2009/12/11(金) 00:06:21 ID:LpUM74V1
この師ありてこの弟子あり。勢い良く無理難題と屁理屈を振りかざすマチルダの後ろで
ビクトリーノ、火野、ダ・シルバの3人は実に楽しそうにニヤニヤしていた。
見上は思わず頭を抱えたくなってしまったが、本当の頭痛の種はこれからだった。

ピーポーピーポー…

ビクトリーノ「あれ、この音って…ポリ公じゃねえか!」

ダ・シルバ「ゲッ!ひょっとして俺達目当て?」

火野「やべえぞ!おい、監督!」

マチルダ「うむ、ズラかるぞ。ワシについてこい!」

見上「えっ、ちょっ…」

ガシャガシャガシャガシャ!
スタッ、ダダダダダダダダ!

身体能力を惜しみなく発揮しあっと言う間に金網を乗り越え走り去っていく4人のウルグアイ人。
追いかける訳にもいかない見上はまるでプロの泥棒の様だと思いながら彼らが消えるのを眺めていたが、
合宿場の反対側に止まったパトカーから警察官が降り、ギャラリーが騒ぎ出すと現実逃避すら出来なくなった。



数十分後、ようやく騒ぎを収めホテルに戻ってきた見上の顔は相当やつれていた。

見上「住友くん、私の胃薬を…」

住友「はい、既に用意しておきました」

321 :2 ◆vD5srW.8hU :2009/12/11(金) 00:06:36 ID:LpUM74V1
森崎「あの…監督。あいつら、警察に捕まりました?」

見上「(110番をさせたのは森崎か…まあいい、どうせ誰かがやっていただろう)逃げて行った。
余計なスキャンダルをゴシップ誌に嗅ぎつけられる訳にはいかんから警察も適当に誤魔化しておいた」

三杉「では今回の事は完全なアクシデントなんですか?」

見上「当たり前だ。下手をすれば大会中止になりかねん騒ぎを好き好んで起こす私ではない。
お前達も悪戯に言いふらしたりするなよ、良いな」

ここで見上は住友から受け取った薬を飲み一息つき、周囲を見渡した。
当然と言えば当然だが、ウルグアイユースの選手達の実力を目の当たりにした選手達は
それぞれ悔しさに震えていたり無力感で項垂れていたりと少なくないショックを受けていた。
他国に留学したチームメイトに負けるのと、これから対戦するかも知れない敵チームの
選手に手も足も出ないのではまるで現実感や焦燥感が違う。

見上「(やれやれ…こうなったらこの事件を精々利用させてもらうまでだ)
さて…予期せぬ形ではあったが、これで日本と世界の差が改めて明らかになったと思う」

全日本ユースメンバー『………』

見上「ここで絶望して諦めるか、一念発起するか。レギュラーになりたい者は、
どちらの道を選ぶべきか分かるな?では午前の練習を終了とする。各自自由に食事を取れ」

森崎「(おっ…なんか皆の目が変わった感じがするな。変わってない奴も居るけど。
これで皆パワーアップしてくれりゃ良いんだが…いざとなりゃ俺の力だけでなんとかするしかないな)」

322 :2 ◆vD5srW.8hU :2009/12/11(金) 00:07:40 ID:LpUM74V1
一旦ここまで。

323 :2 ◆vD5srW.8hU :2009/12/11(金) 00:29:29 ID:LpUM74V1
約一時間後、森崎は三杉と共に再び練習場に出ていた。
約束通り午後の練習を全て三杉につきっきりで費やす為である。

三杉「いやはや、なんとも美味しくない食事だったね。皆目の色が変わっていたよ」

森崎「当然だろ。あれだけの事が起きてまだ和やかだったら使い物にならねえ」

三杉「同感だね。今の実力では絶対に勝てない。劇的な急成長が必要なんだ」

森崎「急成長か…後4日間で間に合うと思うか?」

三杉「無理だね」

森崎「おい…」

あっさりと希望を砕く発言をする三杉に森崎は肩の力が抜けそうになる。だが三杉は平然と笑って続けた。

三杉「逆境や試練は人を強くする。だが流石に追いつくには時間が足りなさ過ぎるさ。
しかし差を縮める事位なら出来る。それが出来れば良い」

森崎「足手まといにならない程度になれば、後はお前がなんとかするってか?」

三杉「僕と、葵と、赤井と…後は日向かな。そして勿論君さ。頼りにしているよ」

森崎「フン…じゃあ始めるぞ。途中でヘバるなよ」

三杉「努力するよ」

324 :2 ◆vD5srW.8hU :2009/12/11(金) 00:29:43 ID:LpUM74V1
【分岐】http://capmori.net/test/read.cgi/morosaki/1256670084/l50にて
 !card と書き込むとランダムでトランプの絵柄が出るので、(!は半角)書き込んでみて下さい。
(ageでもsageでも構いませんが、★も含めて一回の判定の全文をコピペされてない場合は無効です)

先着(順番通りじゃない書き込みは無効)で
★三杉の総合練習→(!dice + !dice)★
と書き込んで下さい。カードやダイスの結果で分岐します。

出た出目の分だけポイントが蓄積し、10ポイント貯まる毎に三杉の全能力値が+1されます。
30ポイント貯まれば三杉は満足し森崎を解放してくれます。

325 :創る名無しに見る名無し:2009/12/11(金) 00:31:59 ID:NKeGENOV
やるじゃん

326 :創る名無しに見る名無し:2009/12/11(金) 00:35:14 ID:WFGsTWwy
いきなり6ぞろとわwww

>>324
森崎もちょっとは成長できるかと思ったんだが。
三杉は足手まといにしか成ってないのか。

327 :創る名無しに見る名無し:2009/12/11(金) 00:36:15 ID:NKeGENOV
足手まといっていうかコーチしてるんじゃん

328 :2 ◆vD5srW.8hU :2009/12/11(金) 00:47:51 ID:LpUM74V1
★三杉の総合練習→( 6 + 6 )★

現在12/30ポイント。三杉の全能力値が+1されました!
-----------------------------------------------------------------------------
森崎と三杉の特訓は熾烈を極めた。

森崎「おらどうしたァ!もっと速く走れるだろうが!」

三杉「くっ…手厳しい、ね…!」

見る影も無く衰えてしまった三杉のドリブルの在りし日の姿を取り戻す為の障害物付ドリブル練習。

森崎「今度は青のコーンにセンタリング!すぐに赤のコーンにスルーパス…じゃなくてスルーパス!」

三杉「そう言うと思ったよ」

色違いのコーンに向けて森崎の矢継ぎ早な要求通りにボールを蹴るパス練習。

森崎「キーパーに抜かれて悔しくないのかこらァ!」

三杉「止められたら止められたで怒る癖に…」

森崎のドリブルもしくは壁を使ったパスを相手にしたディフェンス練習。

森崎「まだまだだ!こんなモンじゃリオカップでは一点も取れねえぞ!」

三杉「ふう…ふう…もう一回だ!」

そして勿論、GK森崎相手にシュート練習。

全てのメニューをこなし夕方になった頃には三杉は泥だらけで地に伏していた。

森崎「ハア…ハア…フン、もうくたばったか。だらしがねえな」

三杉「君も…随分…息切れして…いるじゃないか…」

329 :2 ◆vD5srW.8hU :2009/12/11(金) 00:48:11 ID:LpUM74V1
森崎「フウ、フウ。うるせえ。明日はもっと激しく行くからな!」

三杉「ああ…充実した練習、感謝するよ」

その日の夕食時の三杉の顔は、疲労困憊だったものの爽快感に満ちていたと言う。



ダ・シルバ「あの〜…監督。ここ、さっき通ったんじゃないか?」

マチルダ「ええい黙っちょれい!今道を思い出す!」

火野「どうだビクトリーノ?」

ビクトリーノ「サツがつけている気配は無い。上手く撒けたみたいだな」

ダ・シルバ「それは良いんだけどさあ…俺達、帰れるの?」

マチルダ「んむ〜…確かこの道をまっすぐ行けば三軒茶屋に…」

ビクトリーノ「リョ、リョーマ。俺達が今居るのはシズオカケンってトコだよな?」

ダ・シルバ「サンゲンヂャヤって何処だよ〜?」

火野「か、監督。三軒茶屋は千葉県の地名じゃ…」

マチルダ「む?そうじゃったか?え〜い、何処もかしこもせせこましく建物ばかり建てよって!」

330 :2 ◆vD5srW.8hU :2009/12/11(金) 00:48:53 ID:LpUM74V1
今日はここまで。

331 :創る名無しに見る名無し:2009/12/11(金) 00:51:01 ID:M6m1aa6h
迷子のウルグアイww乙でした!

332 :創る名無しに見る名無し:2009/12/11(金) 00:51:30 ID:NKeGENOV


333 :創る名無しに見る名無し:2009/12/11(金) 07:11:39 ID:KRDFySxR
ちい!サツも肝心なところで役に立たねえ!

334 :2 ◆vD5srW.8hU :2009/12/11(金) 08:35:45 ID:LpUM74V1
〜合宿三日目の夜〜

葵「ふ〜、食べた食べた!タダメシって良いなあ〜」

森崎「もう外食なんか行けそうにないもんなお前」

葵「…うう」

今日の夕食後は森崎だけでなく葵も部屋に戻っていた。三杉は練習後別行動になったのでこの場には居ない。

森崎「(さて、今夜はどうするか…)」

A このまま部屋に居て葵と親交を深める。
B 部屋を出て適当にふらつく。
C 三杉を探しに行く。
D 体が資本。さっさと寝る!

      http://capmori.net/test/read.cgi/morosaki/1256670084/l50にて
            ☆2009/12/11 09:30:00☆ から投票期間を設けます。
    そこから  15  票カウントし、一番多く票が入った選択肢で続行します。引き分けの場合は
   その次の票をタイブレーカーに使います。どれか一つに確定した場合はその時点で投票を
         止めて下さい。尚、投票はageた書き込みのみを採用しています。

335 :創る名無しに見る名無し:2009/12/11(金) 12:53:22 ID:GxjHOlss
合宿二日目の夜では

336 :創る名無しに見る名無し:2009/12/11(金) 20:59:42 ID:mTegEzCz
森崎が帰国した日が合宿の開始日だから三日目の夜で合っているだろ。
練習を始めて二日目ではあるけど。

337 :創る名無しに見る名無し:2009/12/11(金) 22:13:04 ID:GxjHOlss
まさか、6日在るとわ思いませんでした。

338 :創る名無しに見る名無し:2009/12/11(金) 23:24:42 ID:rK3QJ5QL
>>248
>>155でBを選んだ場合もポイント制ですか?

339 :創る名無しに見る名無し:2009/12/11(金) 23:30:38 ID:rK3QJ5QL
誘った相手によって開発出来る必殺技やスキルの種類が変わるけど
10ポイント貯まるまでの過程は関係なく、いざ貯まった時に誰を選んでるかで必殺技が決まるのでしょうか?

340 :創る名無しに見る名無し:2009/12/12(土) 07:46:55 ID:oAF+UroD
便乗して質問
習得難易度=ダイス数、フラグ獲得でもダイスは増える
この認識でおKですか?


341 :2 ◆vD5srW.8hU :2009/12/12(土) 10:41:42 ID:4qH0JKba
>>338
はい、ポイント制です。現在赤井との訓練結果で
必殺ドリブル習得ポイントが3ポイント貯まっています。

>>339
いいえ、ポイントは技術毎に統計されております。
特定の必殺技ポイントが貯まっている状態で別種類の必殺技習得を
始めてもポイントは別々に累積されます。

森崎「後少しで必殺パスカットが覚えられそうなんだ!」
若島津「それで何故俺に協力を頼む」

こういう事は起きません。

>>340
これは>>155の表現に誤解を招きやすい部分があったので訂正致します。
フラグが立った場合はある程度以上ポイントが貯まっている状態=覚えやすくなっている
と言う事で、フラグが立っていても習得判定ダイスが増えたりはしません。

ダイス数は習得難易度に応じて変わるのではなく6面ダイス2個で固定ですが、
でた結果に係数がかかり獲得ポイントに差が出てきます。

342 :2 ◆vD5srW.8hU :2009/12/12(土) 10:53:05 ID:4qH0JKba
>A このまま部屋に居て葵と親交を深める。

森崎「(こいつは今のうちに手懐けておくか。と言ってもちょっと話しただけで
恩を売れる訳でも無いからな。何か信頼関係を築けそうな話題は…と)」

A 全日本ユースに馴染めたか聞く。
B 開発中の必殺技はあるか聞く。
C 必殺シュートは持っているか聞く。
D イタリアユースを話題にする。
E 男子高校生同士の話題っつったらあれだろ。

      http://capmori.net/test/read.cgi/morosaki/1256670084/l50にて
            ☆2009/12/12 12:00:00☆ から投票期間を設けます。
    そこから  15  票カウントし、一番多く票が入った選択肢で続行します。引き分けの場合は
   その次の票をタイブレーカーに使います。どれか一つに確定した場合はその時点で投票を
         止めて下さい。尚、投票はageた書き込みのみを採用しています。

343 :創る名無しに見る名無し:2009/12/12(土) 12:07:17 ID:oAF+UroD
>>341
dです

344 :339:2009/12/12(土) 16:18:53 ID:zQdgWg6z
>>341
なんとなく誤解を与える書き方だった気がするので確認なんですが
>>339はドリブル練習をネイとやっていたのに締めを三杉にしたら「芸術的なドリブル」
逆なら「消えるフェイント」になるのかという意味でした

でもその回答からすると
三杉だから「芸術的なドリブル」になるという考え自体が
私の先入観だったということで合ってますか?


345 :2 ◆vD5srW.8hU :2009/12/12(土) 19:15:32 ID:4qH0JKba
>>344
選んだ相手によって覚えるドリブル技が異なる…と言うのは無いです。
一度開発を始めた技を放り出して他の技を身につけると言うのも非現実的ですし、
なにより森崎の身体能力やセンスなどの問題で覚えられるドリブル技も変わってきますから。
例を上げるとすれば、日向の「猛虎の暴走」や「強引なドリブル」などは
パワータイプではない森崎にはまず身につけられないでしょう。

346 :2 ◆vD5srW.8hU :2009/12/12(土) 19:17:56 ID:4qH0JKba
>B 開発中の必殺技はあるか聞く。

森崎「(よし、ここは先輩らしい所を見せるか)なあ、葵」

葵「あ、はい。なんでしょう?」

森崎に話しかけられた葵は読んでいた週間少年ジャ○ブを放り出し慌てて向き直った。

森崎「この三日間で俺は確信を持った事がある。お前はほぼ間違いなくスタメンで起用されるだろう」

葵「ええーっ!ホントですかあ!」

森崎「ああ。だがそのまま不動のレギュラーになる為には継続的な努力が不可欠だ。
しかも代表ってのは器用貧乏だと出番を得難い。何か突出した武器があった方が出番は多いぜ」

葵「突出した武器ですか〜…ス、スタミナだけじゃダメですよね」

まず森崎は相手を褒める事から始め、そこからアドバイスに繋げた。
単純と言って良い程素直な葵はあっさり喜んでからすぐに悩み始める。

森崎「お前のスタミナは確かに凄い。だがそれだけじゃダメだ。90分間走り回っても
良いプレイが出来ていなかったら何の意味も無いんだし、逆に限られたスタミナでも活躍する奴らも居る」

葵「じゃあ…やっぱりドリブルです!俺はドリブルだったらかなり自信がありますよ!」

森崎「ドリブルか…」

347 :2 ◆vD5srW.8hU :2009/12/12(土) 19:18:12 ID:4qH0JKba
ここで森崎は一旦言葉を切り、葵が顔に疑問符を浮かべるのを待ってから続けた。

森崎「お前のドリブルは今のチームではかなり飛びぬけているだろうな。だがブラジルで戦ってきた俺に言わせれば
世界トップクラスとは言えん。リオカップではギリギリベスト10に入るか入らないかと言った所だろう」

葵「う…」

森崎「その差はやはりこれだと言う必殺のドリブル技だな。スーパーテクニックがあれば
いざと言う時頼る物が出来る。これが決まれば勝ちと言うパターンを持っている奴は強い」

葵「むむむむむ…なるほど…」

葵の脳内に森崎に刃向かったり疑ったりする選択肢は無い。それが耳には痛くても真っ当な指摘ならなおさらである。
葵はすこしうんうん唸ってから頭上に電球が見えてきそうな表情で顔を上げた。

葵「あ、でも、ありますよ!今開発中の新しい必殺ドリブル!」

森崎「ほう。どんなのだ?ヒールリフトか?クライフターンか?まさかお前の体格で強引なドリブルとか言わねえだろうな」

葵「違います。あのルート・グーリットが使っている横と縦への素早いドリブル…名付けて直角フェイントです!」

森崎「ちょ…直角フェイント?(ダサいのかダサくないのか微妙な所だ)」

葵「はい!真横に高速移動して相手が反応する前に前に駆け抜ける技です!」

A 「それってフェイントとは言わねえだろ。相手を騙してないじゃねえか」突っ込む。
B 「それじゃただ単にスピードに頼っているだけだな。もう一ひねり欲しいぞ」批評する。
C 「プロが使っているなら効果は保証済だな。ジャパンカップまでに身につけられそうか?」褒める。

      http://capmori.net/test/read.cgi/morosaki/1256670084/l50にて
            ☆2009/12/12 20:00:00☆ から投票期間を設けます。
    そこから  10  票カウントし、一番多く票が入った選択肢で続行します。引き分けの場合は
   その次の票をタイブレーカーに使います。どれか一つに確定した場合はその時点で投票を
         止めて下さい。尚、投票はageた書き込みのみを採用しています。

348 :創る名無しに見る名無し:2009/12/12(土) 19:36:42 ID:zQdgWg6z
>>345
理解しました
ありがとうございます

349 :創る名無しに見る名無し:2009/12/13(日) 01:02:54 ID:wLHezErI
いつ聞いても直角斬りを思い出すネーミングだ

350 :2 ◆vD5srW.8hU :2009/12/13(日) 09:47:01 ID:7VUZCYmR
>B 「それじゃただ単にスピードに頼っているだけだな。もう一ひねり欲しいぞ」批評する。

葵「えっ…もう一ひねり、ですか」

森崎「ああ。スピーディな直角の動きってのは確かに相手をかわしやすいだろうが、
相手のDFにもそれに対応できるスピードがあったらあまり意味は無い」

葵「ん〜〜〜…」

ここでようやく葵は僅かに不快感を表情に滲ませた。自分が苦労しながら考え、
ある程度の期間努力し続けてきた未完成の新技をスッパリと切られたのだから当然とも言える。

葵「じゃあ、森崎さんはどうしたらいいと思います?」

森崎「そうだな…基本的にドリブル技ってのは相手を振り切る為にある。
スピードだけじゃダメならパワー…はお前の場合論外だから、もう一つテクニックを織り交ぜてみるべきだな」

葵「う〜ん…分かりました。まずは直角フェイントを完全にマスターしてから次のステップを考えます」

最終的に葵は森崎の提案を受け入れ、目を瞑って手の平と指を弄くり始めた。
恐らくイメージトレーニングで試行錯誤しているのだろうと察した森崎はそれ以上口を挟まない事にした。

森崎「(可も無く不可も無くって所だな。さて、これでこいつがもっと使える様になればいいんだが)」

葵「(ああでもない、こうでもない…)」

351 :2 ◆vD5srW.8hU :2009/12/13(日) 09:47:20 ID:7VUZCYmR
その頃三杉はホテルに備え付けのジムの中でゆっくりとストレッチをしていた。
森崎が施すハードなトレーニングを100%活かしきるには
体に疲れを残さず怪我のリスクを極力減らす事が最優先だと判断したのである。

三杉「(ふう…これ位で良いかな。心臓が丈夫になっても、体が自動的に丈夫になる訳じゃない。
分かってはいたけれど、難儀な物だね。彼らが羨ましい物だ)」

一段落ついて三杉は汗を拭きながらジムの反対側を見る。彼の視線の先では
日向、若島津、次藤の3人が立派な筋肉を震わせて見るからに疲れそうな筋トレを黙々と行っていた。

日向「(クソッ…クソッ…クソッ…俺がこのまま終わる訳ねえ…終わって堪るか…!)」

若島津「(残酷な現実を思い知ったのなら…更なる力をつけるだけだ!)」

次藤「(サッカーはごつかのう…いくら強くなっても更に上がいるけん、何時までも努力せんば)」

三杉「(鬼気迫る顔とはこういう物だね。まああの3人ならやり過ぎても心配ない超人だ。他の皆は…)」

三杉は続いて窓の外の練習場に視線を向けた。証明に照らされたグラウンドで
ある者はひたすら走り、ある者は地味な練習を繰り返し、ある者はボールを前にじっと考え込んでいた。

三杉「(大丈夫かな?とは言え怪我人が出たとしても残りの者が体調管理に励む様になるだろうから問題は無いか)」

352 :2 ◆vD5srW.8hU :2009/12/13(日) 09:47:40 ID:7VUZCYmR
石崎「高杉よぉ〜…良いのかこのままで?」

高杉「仕方ないだろ。少なくともジャパンカップの間は森崎がキャプテンになるのはもう防げない。
岬はキャプテンを目指す気は無いってハッキリ言ったんだし、頼みの綱の中山も…」



タッタッタッタッタッ…

中山「ハアッ、ハアッ、ハアッ…!」



石崎「とても声をかけられないな…」

高杉「あいつは実力を見てから判断したいって言っていた。もう結論は出たんだろう」

石崎「松山も似た様な顔してるし…はあ〜あ、また森崎の天下が続くのか」

高杉「若林さんと翼が加わるまでの辛抱だ。それより俺達も強くならないと試合に出られないぞ」

石崎「分かってらあ、ちくしょう!」



中山「(力が…力が欲しい!森崎の力になる為でも日向に勝つ為でもない、
俺が俺である証の、俺の力が欲しい!これが中山政男のサッカーだと言える力が!)」

353 :2 ◆vD5srW.8hU :2009/12/13(日) 09:47:53 ID:7VUZCYmR
合宿4日目の午前練習は3日目のメニューと全く同じだった。
違う所は昨日は見守るだけだった見上が次々とダメ出しを行い、競争を煽るかの如く頻繁にメンバー交代を指示した事。
選手達が昨日より更に殺気立った雰囲気で練習に励み、交代させられて休憩中の時も忙しなく動き続けていた事。
そして昨日のウルグアイユース乱入事件で失望したのか練習を見に来たギャラリーの数が明らかに減っていた事だった。

見上「住友くん、どうだったかね?」

住友「はい、幸いにも大手の新聞やスポーツ雑誌では昨日の事件は取り扱われなかった様です。
一部のゴシップ日刊などは怪情報として書いた様ですが、小さい記事でした」

見上「そうか…日本のサッカー人気の低さに感謝する羽目になるとは皮肉な物だ」

住友「全くです。ただし情報自体は流れていますから、これでジャパンカップでウルグアイユースに惨敗などしたら…」

見上「格好の餌食になってしまうだろうな。片桐兄妹に根回しを頼むか」

住友「…やるせないですね」

見上「それが我々の仕事だ」



その日の昼食もやはり和やかな雰囲気ではなかった。
昨日の午前に比べればマシな動きになっていたと言う自負が選手達の中に生まれ、
それがマシ程度では全然足りないと言う自覚に直結し彼らを苦しませ続けていた。
ここで迂闊に動くのは良くないと判断した森崎はプレッシャーがかかっていない三杉と葵の二人と食事を取っていた。

354 :2 ◆vD5srW.8hU :2009/12/13(日) 09:48:32 ID:7VUZCYmR
だが誰もが彼らを、正確には森崎を避けていた訳でもない。

森崎「(全くどいつもこいつもピリピリしやがって。メシが不味いったらありゃしねえ)」

葵「(森崎さんまで不機嫌そうだなあ。皆どうしたんだろう?)」

三杉「(うん?早田が近づいてきたな)」

ポンポン。

森崎「ング?」

早田「あー、森崎ちょっと良いか?」

三杉「(遂に来たか。約束はちゃんと守ってもらうよ、森崎)」

早田が森崎の肩を叩き声をかけてきたのだ。瞬時に彼の目的を見抜いた三杉は
ボンゴレスパゲッティを時間をかけて啜りつつさりげなく森崎に視線を定めた。

森崎「(なんだ三杉の奴、ジロジロと…ってまさか)」

早田「今日の午後の練習なんだがな。俺に協力してくれねえか?お前にあんなにあっさり負けておきながら
頭を下げるのは良くないのかも知れないが、四の五の言ってジャパンカップで負けるのも嫌なんでな…頼むぜ」

森崎「(ゲッ、やっぱり!三杉との約束を破ると後が怖いな…しかし無碍に断るのも…)」

A 「すまん、三杉と先約があるんだ」正直に言って断る。
B 「ダメだぜマコっちゃん。すぐに人に頼っちゃあな」おどけて断る。
C 「実は三杉との先約があるんだ。なんなら一緒に練習するか?」妥協案を出す。
D 「あー…三杉、良いか?」三杉に暇を請う。
E 「良いぜ。1時にフィールドでな」早田と練習する。

      http://capmori.net/test/read.cgi/morosaki/1256670084/l50にて
            ☆2009/12/13 11:30:00☆ から投票期間を設けます。
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   その次の票をタイブレーカーに使います。どれか一つに確定した場合はその時点で投票を
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355 :2 ◆vD5srW.8hU :2009/12/13(日) 20:06:04 ID:7VUZCYmR
>A 「すまん、三杉と先約があるんだ」正直に言って断る。

早田「えっ、そうなのか?」

三杉「うん、約束してもらったんだ。悪いね早田」

早田「ムグッ…先約があるんじゃしょうがねえな…」

森崎「(ホッ…)」

早田は落胆を隠さなかったが大人しく引き下がり、去っていった。穏便に事が済み
心の中だけで安堵のため息を漏らす森崎だったが、振り返らない早田の心境までは察せられなかった。

早田「(そういや部屋割りの時森崎は真っ先に三杉に声をかけたんだよな。それに中山に断られた後も
俺の方を見もしなかったし…あーやめやめ、こんなの俺らしくねえ。でもモヤモヤするなあ)」

*早田の森崎に対する感情値が1下がりました。



昼食後、森崎は約束通り三杉を伴って練習場に向かった。

三杉「さて、今日も昨日の様に充実した練習を頼むよ」

森崎「そりゃあお前次第だな。ブラジル式のハードトレーニング、ついてこれるか?」

三杉「昨日も似た様な会話をしたね。善処する、と同様の返答をしておこう」

356 :2 ◆vD5srW.8hU :2009/12/13(日) 20:06:22 ID:7VUZCYmR
【分岐】http://capmori.net/test/read.cgi/morosaki/1256670084/l50にて
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先着(順番通りじゃない書き込みは無効)で
★三杉の総合練習→(!dice + !dice)★
と書き込んで下さい。カードやダイスの結果で分岐します。

出た出目の分だけポイントが蓄積し、10ポイント貯まる毎に三杉の全能力値が+1されます。
30ポイント貯まれば三杉は満足し森崎を解放してくれます。現在12/30ポイント。

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