キャプテン森崎 Vol. II 〜Super Morisaki!〜
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【井の中の虎】キャプテン森崎34【大海を知らず】

1 :2 ◆vD5srW.8hU :2009/11/29(日) 08:10:15 ID:iLfm619v
キャプテン森崎は、高橋陽一氏作のサッカー漫画「キャプテン翼」の二次創作です。
大空翼に代わって主人公になった森崎有三を読者の投票によって操作していき、
他のキャラクター達と交流を深めながらサッカー選手として大成するのが目的の
読者参加型企画です。いわゆるゲームブックを想像して頂ければ分かり易いかも。

基本は毎回出る選択肢の中から読者が投票によってどれかひとつを選ぶ事によって
森崎の各数値が上下したり結果が分岐し、その結果によって森崎が活躍したり
しなかったりして物語が進んでいく…といった展開です。例えば敵にシュートを撃たれたら、
森崎の能力値+ある程度のランダム要素によってゴールを守れたり守れなかったりします。

投票や判定では2ch式(注:似ているだけで2chとは別サーバー)の掲示板で
ID付の投票書き込みを行ったりスクリプトでカードやダイスを引いてもらったりします。

過去スレのログはこちらのまとめページで見られます↓
http://www32.atwiki.jp/morosaki/pages/11.html

ミス指摘、質問以外の雑談は下のURLの雑談スレでお願いします。
本スレでも更新毎に30レス程度までの反応レスなら問題無しとしています。
尚、30レスを超え雑談スレへの誘導が始まったら速やかに誘導に従って下さい。それがルールです。
http://capmori.net/test/read.cgi/morosaki/1256045459/l50
2ちゃんねるとは別の場所の板なので、ブラウザによっては外部板登録が必要です。
なんらかの理由で雑談スレが落ちている時は、本スレでも遠慮なく雑談をどうぞ。

【前スレまでの簡単なあらすじ】
第一回フランス国際Jrユース大会でMVPとなった若き日本サッカー界の星、森崎有三!
サッカー王国ブラジルの名門クラブパルメイラスのユースチームのキャプテンとして
プロへの登竜門と言われる大会、リオカップへ挑んだ彼は準決勝まで数々の強敵達を
零封し、無失点男として堂々と決勝戦に挑んだ。しかし決勝の相手、サンパウロFCの
エースストライカー・ストラットと森崎の宿敵大空翼は圧倒的な強さで終始試合を支配。
結局1−4と言う大敗を喫し、大会MVPも翼に持っていかれてしまった森崎はリベンジの為に
全日本ユースに合流しジャパンカップでサンパウロFCとの再戦を目論み始めた。
一方約一ヶ月前の日本では、高校サッカーの頂点を賭けて南葛と東邦が激戦を繰り広げていた!
…こんな感じで話は進んでいます。

313 :創る名無しに見る名無し:2009/12/10(木) 00:26:19 ID:EDjVGkUp
乱闘フラグ乙でしたー

314 :創る名無しに見る名無し:2009/12/10(木) 00:30:09 ID:dojU/6VP
うーん紙一重

315 :創る名無しに見る名無し:2009/12/10(木) 02:08:59 ID:XDnFls4n
イベント的なモノは順調に進なw

316 :2 ◆vD5srW.8hU :2009/12/11(金) 00:05:12 ID:1Bl0ZfD8
★ビクトリーノ パンサーファング ( クラブ4 ) 76+( 6 + 1 )=83★
★若島津 パンチング ( ハート7 ) 73+( 5 + 1 )+(手刀ディフェンス+2)=81★

MAX【攻撃側】−MAX【守備側】≧2→ビクトリーノのパンサーファングが全日本ゴールに突き刺さる!
-----------------------------------------------------------------------------
ズギュルルルルルル!!

若島津「(この回転は…曲がる!バナナシュートだ!)」

ボールに強い横の回転をかける事でまるで反り返ったバナナの様な軌道を描かせるシュート、バナナシュート。
世界レベルではさほど珍しくないシュートだが、ビクトリーノの物は曲がり方の強さもさる事ながら
高いスピードを兼ね合わせており、ウルグアイでは彼の渾名にちなんでパンサーファングと呼ばれている。

若島津「手刀だァ!」

チッ!

ビクトリーノ「!」

通常のパンチングでは届かないと瞬時に悟った若島津は目一杯指を伸ばしボールに触れる事に成功する。

ヒュルルルル…
カンッ!
ポンポンポン…

若島津「あ…ああ〜っ…」

しかしボールは上に軌道を逸らされつつもゴールバーの下を叩き、結局はゴールの中に入ってしまった。

317 :2 ◆vD5srW.8hU :2009/12/11(金) 00:05:27 ID:LpUM74V1
山森「そ、そんな…」

早田「ウソだろ、たった3人に…」

電光石火のゴールシーンを演出されてしまった全日本ユースの選手達が驚愕と落胆に口を開けなくなる。
その様子を満足気に眺めた後、ビクトリーノはボールを拾い上げフェンスの外側に向けて蹴りだした。

ビクトリーノ「返しておくぜ!ありがとよ!」

バッコォオオン!

岩見「わっ!」

ビクトリーノ「おっとわりいわりい。ちょっと強く蹴りすぎちまったかな?」

見上「コラーッ!なんの騒ぎだ!」

慌ててボールを追いかける岩見を見てビクトリーノが笑った時、
ようやく見上が住友と共にウルグアイユースの3人の下に駆けつけた。

見上「住友コーチ、選手達をホテルの中へ!ここは私が処理します」

住友「はっはい!さあお前ら、引き上げるぞ!」

森崎「えっ、でも…」

住友「早くしろ!」

住友に強引に促され、ゾロゾロとホテルに引き上げる選手達。
その姿が遠ざかるのを確認してから見上はビクトリーノ達を睨みつけた。

318 :2 ◆vD5srW.8hU :2009/12/11(金) 00:05:41 ID:1Bl0ZfD8
見上「ウルグアイユースの選手だな。これはどういう真似だ!」

ビクトリーノ「お邪魔してるぜ。ちょっと遊びたかったもんで」

火野「あんたが全日本ユースの監督かい?なら俺の事は知ってるよな?」

見上「…火野竜馬か。お前は既に日本代表になる事を拒否した筈。こんな狼藉は許されんぞ!」

ダ・シルバ「うわーっ、お堅い人だ!しかも偉そう。やだやだ」

ビクトリーノ「全くだぜ。こういう権威主義者ほど無能監督なんだよな」

火野「違いねぇ。ルベンス監督もそうだったもんな!」

ゲラゲラゲラ…

マチルダ「ふぉっふぉっふぉっ。良く分かっておるのうおぬしら!」

ガシガシガシ…

火野「監督!」

見上「(…何?あれが、あの老人がウルグアイユースの監督なのか?嘘だろう?)」

下品な笑い声を合図にしたかの様に登場したのは一本も毛が生えていない剥げ頭に
”神風”と書かれた日の丸鉢巻を巻いた小柄な東洋人風の老人だった。
これだけでも相当怪しいが、70位に見える容貌とは裏腹に軽快な動きで
わざわざ金網フェンスを乗り越えて入ろうとしているのだから見上でなくても目を疑いたくなるであろう。

319 :2 ◆vD5srW.8hU :2009/12/11(金) 00:05:53 ID:LpUM74V1
ピョン。
スタッ。

見上「貴方がウルグアイユースのマチルダ尽之助監督ですか。この暴挙の説明をつけて頂き…」

ブンッ!

見上「うわっ!」

それでも見上は気を取り直してマチルダに詰め寄ろうとしたが、なんとマチルダは手にした杖を強く振る。
かろうじて体を仰け反らせてかわした見上を鼻で笑いつつマチルダは喚き始めた。

マチルダ「たわけ!軟弱!なんたる軟弱者揃いじゃおぬしの選手達は!
こんな連中が日の丸を背負っていると思うと泣きたくなるわい!」

見上「な、何を言っているのですか!ウルグアイ人の貴方には関係無いでしょうが!」

マチルダ「ワシはウルグアイに骨を埋める覚悟はしたが大和魂も捨てておらん!
おぬしの様な腑抜けに任せていたらどんな逸材でも腐ってしまうわ!
ワシに全員寄越せ、一から鍛え直し最強の日本代表に仕立て上げてやる!」

見上「無茶苦茶だ!そんな事させられる訳無いでしょう!」

マチルダ「ケチケチするな!そもそもリョーマを寄越せとぬかしたのはそっちじゃろうが!
他所の選手を盗もうとしておきながらその器の小ささは何事じゃ!」

見上「(ダ、ダメだ…このじじいとの会話は不可能だ…)」

320 :2 ◆vD5srW.8hU :2009/12/11(金) 00:06:21 ID:LpUM74V1
この師ありてこの弟子あり。勢い良く無理難題と屁理屈を振りかざすマチルダの後ろで
ビクトリーノ、火野、ダ・シルバの3人は実に楽しそうにニヤニヤしていた。
見上は思わず頭を抱えたくなってしまったが、本当の頭痛の種はこれからだった。

ピーポーピーポー…

ビクトリーノ「あれ、この音って…ポリ公じゃねえか!」

ダ・シルバ「ゲッ!ひょっとして俺達目当て?」

火野「やべえぞ!おい、監督!」

マチルダ「うむ、ズラかるぞ。ワシについてこい!」

見上「えっ、ちょっ…」

ガシャガシャガシャガシャ!
スタッ、ダダダダダダダダ!

身体能力を惜しみなく発揮しあっと言う間に金網を乗り越え走り去っていく4人のウルグアイ人。
追いかける訳にもいかない見上はまるでプロの泥棒の様だと思いながら彼らが消えるのを眺めていたが、
合宿場の反対側に止まったパトカーから警察官が降り、ギャラリーが騒ぎ出すと現実逃避すら出来なくなった。



数十分後、ようやく騒ぎを収めホテルに戻ってきた見上の顔は相当やつれていた。

見上「住友くん、私の胃薬を…」

住友「はい、既に用意しておきました」

321 :2 ◆vD5srW.8hU :2009/12/11(金) 00:06:36 ID:LpUM74V1
森崎「あの…監督。あいつら、警察に捕まりました?」

見上「(110番をさせたのは森崎か…まあいい、どうせ誰かがやっていただろう)逃げて行った。
余計なスキャンダルをゴシップ誌に嗅ぎつけられる訳にはいかんから警察も適当に誤魔化しておいた」

三杉「では今回の事は完全なアクシデントなんですか?」

見上「当たり前だ。下手をすれば大会中止になりかねん騒ぎを好き好んで起こす私ではない。
お前達も悪戯に言いふらしたりするなよ、良いな」

ここで見上は住友から受け取った薬を飲み一息つき、周囲を見渡した。
当然と言えば当然だが、ウルグアイユースの選手達の実力を目の当たりにした選手達は
それぞれ悔しさに震えていたり無力感で項垂れていたりと少なくないショックを受けていた。
他国に留学したチームメイトに負けるのと、これから対戦するかも知れない敵チームの
選手に手も足も出ないのではまるで現実感や焦燥感が違う。

見上「(やれやれ…こうなったらこの事件を精々利用させてもらうまでだ)
さて…予期せぬ形ではあったが、これで日本と世界の差が改めて明らかになったと思う」

全日本ユースメンバー『………』

見上「ここで絶望して諦めるか、一念発起するか。レギュラーになりたい者は、
どちらの道を選ぶべきか分かるな?では午前の練習を終了とする。各自自由に食事を取れ」

森崎「(おっ…なんか皆の目が変わった感じがするな。変わってない奴も居るけど。
これで皆パワーアップしてくれりゃ良いんだが…いざとなりゃ俺の力だけでなんとかするしかないな)」

322 :2 ◆vD5srW.8hU :2009/12/11(金) 00:07:40 ID:LpUM74V1
一旦ここまで。

323 :2 ◆vD5srW.8hU :2009/12/11(金) 00:29:29 ID:LpUM74V1
約一時間後、森崎は三杉と共に再び練習場に出ていた。
約束通り午後の練習を全て三杉につきっきりで費やす為である。

三杉「いやはや、なんとも美味しくない食事だったね。皆目の色が変わっていたよ」

森崎「当然だろ。あれだけの事が起きてまだ和やかだったら使い物にならねえ」

三杉「同感だね。今の実力では絶対に勝てない。劇的な急成長が必要なんだ」

森崎「急成長か…後4日間で間に合うと思うか?」

三杉「無理だね」

森崎「おい…」

あっさりと希望を砕く発言をする三杉に森崎は肩の力が抜けそうになる。だが三杉は平然と笑って続けた。

三杉「逆境や試練は人を強くする。だが流石に追いつくには時間が足りなさ過ぎるさ。
しかし差を縮める事位なら出来る。それが出来れば良い」

森崎「足手まといにならない程度になれば、後はお前がなんとかするってか?」

三杉「僕と、葵と、赤井と…後は日向かな。そして勿論君さ。頼りにしているよ」

森崎「フン…じゃあ始めるぞ。途中でヘバるなよ」

三杉「努力するよ」

324 :2 ◆vD5srW.8hU :2009/12/11(金) 00:29:43 ID:LpUM74V1
【分岐】http://capmori.net/test/read.cgi/morosaki/1256670084/l50にて
 !card と書き込むとランダムでトランプの絵柄が出るので、(!は半角)書き込んでみて下さい。
(ageでもsageでも構いませんが、★も含めて一回の判定の全文をコピペされてない場合は無効です)

先着(順番通りじゃない書き込みは無効)で
★三杉の総合練習→(!dice + !dice)★
と書き込んで下さい。カードやダイスの結果で分岐します。

出た出目の分だけポイントが蓄積し、10ポイント貯まる毎に三杉の全能力値が+1されます。
30ポイント貯まれば三杉は満足し森崎を解放してくれます。

325 :創る名無しに見る名無し:2009/12/11(金) 00:31:59 ID:NKeGENOV
やるじゃん

326 :創る名無しに見る名無し:2009/12/11(金) 00:35:14 ID:WFGsTWwy
いきなり6ぞろとわwww

>>324
森崎もちょっとは成長できるかと思ったんだが。
三杉は足手まといにしか成ってないのか。

327 :創る名無しに見る名無し:2009/12/11(金) 00:36:15 ID:NKeGENOV
足手まといっていうかコーチしてるんじゃん

328 :2 ◆vD5srW.8hU :2009/12/11(金) 00:47:51 ID:LpUM74V1
★三杉の総合練習→( 6 + 6 )★

現在12/30ポイント。三杉の全能力値が+1されました!
-----------------------------------------------------------------------------
森崎と三杉の特訓は熾烈を極めた。

森崎「おらどうしたァ!もっと速く走れるだろうが!」

三杉「くっ…手厳しい、ね…!」

見る影も無く衰えてしまった三杉のドリブルの在りし日の姿を取り戻す為の障害物付ドリブル練習。

森崎「今度は青のコーンにセンタリング!すぐに赤のコーンにスルーパス…じゃなくてスルーパス!」

三杉「そう言うと思ったよ」

色違いのコーンに向けて森崎の矢継ぎ早な要求通りにボールを蹴るパス練習。

森崎「キーパーに抜かれて悔しくないのかこらァ!」

三杉「止められたら止められたで怒る癖に…」

森崎のドリブルもしくは壁を使ったパスを相手にしたディフェンス練習。

森崎「まだまだだ!こんなモンじゃリオカップでは一点も取れねえぞ!」

三杉「ふう…ふう…もう一回だ!」

そして勿論、GK森崎相手にシュート練習。

全てのメニューをこなし夕方になった頃には三杉は泥だらけで地に伏していた。

森崎「ハア…ハア…フン、もうくたばったか。だらしがねえな」

三杉「君も…随分…息切れして…いるじゃないか…」

329 :2 ◆vD5srW.8hU :2009/12/11(金) 00:48:11 ID:LpUM74V1
森崎「フウ、フウ。うるせえ。明日はもっと激しく行くからな!」

三杉「ああ…充実した練習、感謝するよ」

その日の夕食時の三杉の顔は、疲労困憊だったものの爽快感に満ちていたと言う。



ダ・シルバ「あの〜…監督。ここ、さっき通ったんじゃないか?」

マチルダ「ええい黙っちょれい!今道を思い出す!」

火野「どうだビクトリーノ?」

ビクトリーノ「サツがつけている気配は無い。上手く撒けたみたいだな」

ダ・シルバ「それは良いんだけどさあ…俺達、帰れるの?」

マチルダ「んむ〜…確かこの道をまっすぐ行けば三軒茶屋に…」

ビクトリーノ「リョ、リョーマ。俺達が今居るのはシズオカケンってトコだよな?」

ダ・シルバ「サンゲンヂャヤって何処だよ〜?」

火野「か、監督。三軒茶屋は千葉県の地名じゃ…」

マチルダ「む?そうじゃったか?え〜い、何処もかしこもせせこましく建物ばかり建てよって!」

330 :2 ◆vD5srW.8hU :2009/12/11(金) 00:48:53 ID:LpUM74V1
今日はここまで。

331 :創る名無しに見る名無し:2009/12/11(金) 00:51:01 ID:M6m1aa6h
迷子のウルグアイww乙でした!

332 :創る名無しに見る名無し:2009/12/11(金) 00:51:30 ID:NKeGENOV


333 :創る名無しに見る名無し:2009/12/11(金) 07:11:39 ID:KRDFySxR
ちい!サツも肝心なところで役に立たねえ!

334 :2 ◆vD5srW.8hU :2009/12/11(金) 08:35:45 ID:LpUM74V1
〜合宿三日目の夜〜

葵「ふ〜、食べた食べた!タダメシって良いなあ〜」

森崎「もう外食なんか行けそうにないもんなお前」

葵「…うう」

今日の夕食後は森崎だけでなく葵も部屋に戻っていた。三杉は練習後別行動になったのでこの場には居ない。

森崎「(さて、今夜はどうするか…)」

A このまま部屋に居て葵と親交を深める。
B 部屋を出て適当にふらつく。
C 三杉を探しに行く。
D 体が資本。さっさと寝る!

      http://capmori.net/test/read.cgi/morosaki/1256670084/l50にて
            ☆2009/12/11 09:30:00☆ から投票期間を設けます。
    そこから  15  票カウントし、一番多く票が入った選択肢で続行します。引き分けの場合は
   その次の票をタイブレーカーに使います。どれか一つに確定した場合はその時点で投票を
         止めて下さい。尚、投票はageた書き込みのみを採用しています。

335 :創る名無しに見る名無し:2009/12/11(金) 12:53:22 ID:GxjHOlss
合宿二日目の夜では

336 :創る名無しに見る名無し:2009/12/11(金) 20:59:42 ID:mTegEzCz
森崎が帰国した日が合宿の開始日だから三日目の夜で合っているだろ。
練習を始めて二日目ではあるけど。

337 :創る名無しに見る名無し:2009/12/11(金) 22:13:04 ID:GxjHOlss
まさか、6日在るとわ思いませんでした。

338 :創る名無しに見る名無し:2009/12/11(金) 23:24:42 ID:rK3QJ5QL
>>248
>>155でBを選んだ場合もポイント制ですか?

339 :創る名無しに見る名無し:2009/12/11(金) 23:30:38 ID:rK3QJ5QL
誘った相手によって開発出来る必殺技やスキルの種類が変わるけど
10ポイント貯まるまでの過程は関係なく、いざ貯まった時に誰を選んでるかで必殺技が決まるのでしょうか?

340 :創る名無しに見る名無し:2009/12/12(土) 07:46:55 ID:oAF+UroD
便乗して質問
習得難易度=ダイス数、フラグ獲得でもダイスは増える
この認識でおKですか?


341 :2 ◆vD5srW.8hU :2009/12/12(土) 10:41:42 ID:4qH0JKba
>>338
はい、ポイント制です。現在赤井との訓練結果で
必殺ドリブル習得ポイントが3ポイント貯まっています。

>>339
いいえ、ポイントは技術毎に統計されております。
特定の必殺技ポイントが貯まっている状態で別種類の必殺技習得を
始めてもポイントは別々に累積されます。

森崎「後少しで必殺パスカットが覚えられそうなんだ!」
若島津「それで何故俺に協力を頼む」

こういう事は起きません。

>>340
これは>>155の表現に誤解を招きやすい部分があったので訂正致します。
フラグが立った場合はある程度以上ポイントが貯まっている状態=覚えやすくなっている
と言う事で、フラグが立っていても習得判定ダイスが増えたりはしません。

ダイス数は習得難易度に応じて変わるのではなく6面ダイス2個で固定ですが、
でた結果に係数がかかり獲得ポイントに差が出てきます。

342 :2 ◆vD5srW.8hU :2009/12/12(土) 10:53:05 ID:4qH0JKba
>A このまま部屋に居て葵と親交を深める。

森崎「(こいつは今のうちに手懐けておくか。と言ってもちょっと話しただけで
恩を売れる訳でも無いからな。何か信頼関係を築けそうな話題は…と)」

A 全日本ユースに馴染めたか聞く。
B 開発中の必殺技はあるか聞く。
C 必殺シュートは持っているか聞く。
D イタリアユースを話題にする。
E 男子高校生同士の話題っつったらあれだろ。

      http://capmori.net/test/read.cgi/morosaki/1256670084/l50にて
            ☆2009/12/12 12:00:00☆ から投票期間を設けます。
    そこから  15  票カウントし、一番多く票が入った選択肢で続行します。引き分けの場合は
   その次の票をタイブレーカーに使います。どれか一つに確定した場合はその時点で投票を
         止めて下さい。尚、投票はageた書き込みのみを採用しています。

343 :創る名無しに見る名無し:2009/12/12(土) 12:07:17 ID:oAF+UroD
>>341
dです

344 :339:2009/12/12(土) 16:18:53 ID:zQdgWg6z
>>341
なんとなく誤解を与える書き方だった気がするので確認なんですが
>>339はドリブル練習をネイとやっていたのに締めを三杉にしたら「芸術的なドリブル」
逆なら「消えるフェイント」になるのかという意味でした

でもその回答からすると
三杉だから「芸術的なドリブル」になるという考え自体が
私の先入観だったということで合ってますか?


345 :2 ◆vD5srW.8hU :2009/12/12(土) 19:15:32 ID:4qH0JKba
>>344
選んだ相手によって覚えるドリブル技が異なる…と言うのは無いです。
一度開発を始めた技を放り出して他の技を身につけると言うのも非現実的ですし、
なにより森崎の身体能力やセンスなどの問題で覚えられるドリブル技も変わってきますから。
例を上げるとすれば、日向の「猛虎の暴走」や「強引なドリブル」などは
パワータイプではない森崎にはまず身につけられないでしょう。

346 :2 ◆vD5srW.8hU :2009/12/12(土) 19:17:56 ID:4qH0JKba
>B 開発中の必殺技はあるか聞く。

森崎「(よし、ここは先輩らしい所を見せるか)なあ、葵」

葵「あ、はい。なんでしょう?」

森崎に話しかけられた葵は読んでいた週間少年ジャ○ブを放り出し慌てて向き直った。

森崎「この三日間で俺は確信を持った事がある。お前はほぼ間違いなくスタメンで起用されるだろう」

葵「ええーっ!ホントですかあ!」

森崎「ああ。だがそのまま不動のレギュラーになる為には継続的な努力が不可欠だ。
しかも代表ってのは器用貧乏だと出番を得難い。何か突出した武器があった方が出番は多いぜ」

葵「突出した武器ですか〜…ス、スタミナだけじゃダメですよね」

まず森崎は相手を褒める事から始め、そこからアドバイスに繋げた。
単純と言って良い程素直な葵はあっさり喜んでからすぐに悩み始める。

森崎「お前のスタミナは確かに凄い。だがそれだけじゃダメだ。90分間走り回っても
良いプレイが出来ていなかったら何の意味も無いんだし、逆に限られたスタミナでも活躍する奴らも居る」

葵「じゃあ…やっぱりドリブルです!俺はドリブルだったらかなり自信がありますよ!」

森崎「ドリブルか…」

347 :2 ◆vD5srW.8hU :2009/12/12(土) 19:18:12 ID:4qH0JKba
ここで森崎は一旦言葉を切り、葵が顔に疑問符を浮かべるのを待ってから続けた。

森崎「お前のドリブルは今のチームではかなり飛びぬけているだろうな。だがブラジルで戦ってきた俺に言わせれば
世界トップクラスとは言えん。リオカップではギリギリベスト10に入るか入らないかと言った所だろう」

葵「う…」

森崎「その差はやはりこれだと言う必殺のドリブル技だな。スーパーテクニックがあれば
いざと言う時頼る物が出来る。これが決まれば勝ちと言うパターンを持っている奴は強い」

葵「むむむむむ…なるほど…」

葵の脳内に森崎に刃向かったり疑ったりする選択肢は無い。それが耳には痛くても真っ当な指摘ならなおさらである。
葵はすこしうんうん唸ってから頭上に電球が見えてきそうな表情で顔を上げた。

葵「あ、でも、ありますよ!今開発中の新しい必殺ドリブル!」

森崎「ほう。どんなのだ?ヒールリフトか?クライフターンか?まさかお前の体格で強引なドリブルとか言わねえだろうな」

葵「違います。あのルート・グーリットが使っている横と縦への素早いドリブル…名付けて直角フェイントです!」

森崎「ちょ…直角フェイント?(ダサいのかダサくないのか微妙な所だ)」

葵「はい!真横に高速移動して相手が反応する前に前に駆け抜ける技です!」

A 「それってフェイントとは言わねえだろ。相手を騙してないじゃねえか」突っ込む。
B 「それじゃただ単にスピードに頼っているだけだな。もう一ひねり欲しいぞ」批評する。
C 「プロが使っているなら効果は保証済だな。ジャパンカップまでに身につけられそうか?」褒める。

      http://capmori.net/test/read.cgi/morosaki/1256670084/l50にて
            ☆2009/12/12 20:00:00☆ から投票期間を設けます。
    そこから  10  票カウントし、一番多く票が入った選択肢で続行します。引き分けの場合は
   その次の票をタイブレーカーに使います。どれか一つに確定した場合はその時点で投票を
         止めて下さい。尚、投票はageた書き込みのみを採用しています。

348 :創る名無しに見る名無し:2009/12/12(土) 19:36:42 ID:zQdgWg6z
>>345
理解しました
ありがとうございます

349 :創る名無しに見る名無し:2009/12/13(日) 01:02:54 ID:wLHezErI
いつ聞いても直角斬りを思い出すネーミングだ

350 :2 ◆vD5srW.8hU :2009/12/13(日) 09:47:01 ID:7VUZCYmR
>B 「それじゃただ単にスピードに頼っているだけだな。もう一ひねり欲しいぞ」批評する。

葵「えっ…もう一ひねり、ですか」

森崎「ああ。スピーディな直角の動きってのは確かに相手をかわしやすいだろうが、
相手のDFにもそれに対応できるスピードがあったらあまり意味は無い」

葵「ん〜〜〜…」

ここでようやく葵は僅かに不快感を表情に滲ませた。自分が苦労しながら考え、
ある程度の期間努力し続けてきた未完成の新技をスッパリと切られたのだから当然とも言える。

葵「じゃあ、森崎さんはどうしたらいいと思います?」

森崎「そうだな…基本的にドリブル技ってのは相手を振り切る為にある。
スピードだけじゃダメならパワー…はお前の場合論外だから、もう一つテクニックを織り交ぜてみるべきだな」

葵「う〜ん…分かりました。まずは直角フェイントを完全にマスターしてから次のステップを考えます」

最終的に葵は森崎の提案を受け入れ、目を瞑って手の平と指を弄くり始めた。
恐らくイメージトレーニングで試行錯誤しているのだろうと察した森崎はそれ以上口を挟まない事にした。

森崎「(可も無く不可も無くって所だな。さて、これでこいつがもっと使える様になればいいんだが)」

葵「(ああでもない、こうでもない…)」

351 :2 ◆vD5srW.8hU :2009/12/13(日) 09:47:20 ID:7VUZCYmR
その頃三杉はホテルに備え付けのジムの中でゆっくりとストレッチをしていた。
森崎が施すハードなトレーニングを100%活かしきるには
体に疲れを残さず怪我のリスクを極力減らす事が最優先だと判断したのである。

三杉「(ふう…これ位で良いかな。心臓が丈夫になっても、体が自動的に丈夫になる訳じゃない。
分かってはいたけれど、難儀な物だね。彼らが羨ましい物だ)」

一段落ついて三杉は汗を拭きながらジムの反対側を見る。彼の視線の先では
日向、若島津、次藤の3人が立派な筋肉を震わせて見るからに疲れそうな筋トレを黙々と行っていた。

日向「(クソッ…クソッ…クソッ…俺がこのまま終わる訳ねえ…終わって堪るか…!)」

若島津「(残酷な現実を思い知ったのなら…更なる力をつけるだけだ!)」

次藤「(サッカーはごつかのう…いくら強くなっても更に上がいるけん、何時までも努力せんば)」

三杉「(鬼気迫る顔とはこういう物だね。まああの3人ならやり過ぎても心配ない超人だ。他の皆は…)」

三杉は続いて窓の外の練習場に視線を向けた。証明に照らされたグラウンドで
ある者はひたすら走り、ある者は地味な練習を繰り返し、ある者はボールを前にじっと考え込んでいた。

三杉「(大丈夫かな?とは言え怪我人が出たとしても残りの者が体調管理に励む様になるだろうから問題は無いか)」

352 :2 ◆vD5srW.8hU :2009/12/13(日) 09:47:40 ID:7VUZCYmR
石崎「高杉よぉ〜…良いのかこのままで?」

高杉「仕方ないだろ。少なくともジャパンカップの間は森崎がキャプテンになるのはもう防げない。
岬はキャプテンを目指す気は無いってハッキリ言ったんだし、頼みの綱の中山も…」



タッタッタッタッタッ…

中山「ハアッ、ハアッ、ハアッ…!」



石崎「とても声をかけられないな…」

高杉「あいつは実力を見てから判断したいって言っていた。もう結論は出たんだろう」

石崎「松山も似た様な顔してるし…はあ〜あ、また森崎の天下が続くのか」

高杉「若林さんと翼が加わるまでの辛抱だ。それより俺達も強くならないと試合に出られないぞ」

石崎「分かってらあ、ちくしょう!」



中山「(力が…力が欲しい!森崎の力になる為でも日向に勝つ為でもない、
俺が俺である証の、俺の力が欲しい!これが中山政男のサッカーだと言える力が!)」

353 :2 ◆vD5srW.8hU :2009/12/13(日) 09:47:53 ID:7VUZCYmR
合宿4日目の午前練習は3日目のメニューと全く同じだった。
違う所は昨日は見守るだけだった見上が次々とダメ出しを行い、競争を煽るかの如く頻繁にメンバー交代を指示した事。
選手達が昨日より更に殺気立った雰囲気で練習に励み、交代させられて休憩中の時も忙しなく動き続けていた事。
そして昨日のウルグアイユース乱入事件で失望したのか練習を見に来たギャラリーの数が明らかに減っていた事だった。

見上「住友くん、どうだったかね?」

住友「はい、幸いにも大手の新聞やスポーツ雑誌では昨日の事件は取り扱われなかった様です。
一部のゴシップ日刊などは怪情報として書いた様ですが、小さい記事でした」

見上「そうか…日本のサッカー人気の低さに感謝する羽目になるとは皮肉な物だ」

住友「全くです。ただし情報自体は流れていますから、これでジャパンカップでウルグアイユースに惨敗などしたら…」

見上「格好の餌食になってしまうだろうな。片桐兄妹に根回しを頼むか」

住友「…やるせないですね」

見上「それが我々の仕事だ」



その日の昼食もやはり和やかな雰囲気ではなかった。
昨日の午前に比べればマシな動きになっていたと言う自負が選手達の中に生まれ、
それがマシ程度では全然足りないと言う自覚に直結し彼らを苦しませ続けていた。
ここで迂闊に動くのは良くないと判断した森崎はプレッシャーがかかっていない三杉と葵の二人と食事を取っていた。

354 :2 ◆vD5srW.8hU :2009/12/13(日) 09:48:32 ID:7VUZCYmR
だが誰もが彼らを、正確には森崎を避けていた訳でもない。

森崎「(全くどいつもこいつもピリピリしやがって。メシが不味いったらありゃしねえ)」

葵「(森崎さんまで不機嫌そうだなあ。皆どうしたんだろう?)」

三杉「(うん?早田が近づいてきたな)」

ポンポン。

森崎「ング?」

早田「あー、森崎ちょっと良いか?」

三杉「(遂に来たか。約束はちゃんと守ってもらうよ、森崎)」

早田が森崎の肩を叩き声をかけてきたのだ。瞬時に彼の目的を見抜いた三杉は
ボンゴレスパゲッティを時間をかけて啜りつつさりげなく森崎に視線を定めた。

森崎「(なんだ三杉の奴、ジロジロと…ってまさか)」

早田「今日の午後の練習なんだがな。俺に協力してくれねえか?お前にあんなにあっさり負けておきながら
頭を下げるのは良くないのかも知れないが、四の五の言ってジャパンカップで負けるのも嫌なんでな…頼むぜ」

森崎「(ゲッ、やっぱり!三杉との約束を破ると後が怖いな…しかし無碍に断るのも…)」

A 「すまん、三杉と先約があるんだ」正直に言って断る。
B 「ダメだぜマコっちゃん。すぐに人に頼っちゃあな」おどけて断る。
C 「実は三杉との先約があるんだ。なんなら一緒に練習するか?」妥協案を出す。
D 「あー…三杉、良いか?」三杉に暇を請う。
E 「良いぜ。1時にフィールドでな」早田と練習する。

      http://capmori.net/test/read.cgi/morosaki/1256670084/l50にて
            ☆2009/12/13 11:30:00☆ から投票期間を設けます。
    そこから  15  票カウントし、一番多く票が入った選択肢で続行します。引き分けの場合は
   その次の票をタイブレーカーに使います。どれか一つに確定した場合はその時点で投票を
         止めて下さい。尚、投票はageた書き込みのみを採用しています。

355 :2 ◆vD5srW.8hU :2009/12/13(日) 20:06:04 ID:7VUZCYmR
>A 「すまん、三杉と先約があるんだ」正直に言って断る。

早田「えっ、そうなのか?」

三杉「うん、約束してもらったんだ。悪いね早田」

早田「ムグッ…先約があるんじゃしょうがねえな…」

森崎「(ホッ…)」

早田は落胆を隠さなかったが大人しく引き下がり、去っていった。穏便に事が済み
心の中だけで安堵のため息を漏らす森崎だったが、振り返らない早田の心境までは察せられなかった。

早田「(そういや部屋割りの時森崎は真っ先に三杉に声をかけたんだよな。それに中山に断られた後も
俺の方を見もしなかったし…あーやめやめ、こんなの俺らしくねえ。でもモヤモヤするなあ)」

*早田の森崎に対する感情値が1下がりました。



昼食後、森崎は約束通り三杉を伴って練習場に向かった。

三杉「さて、今日も昨日の様に充実した練習を頼むよ」

森崎「そりゃあお前次第だな。ブラジル式のハードトレーニング、ついてこれるか?」

三杉「昨日も似た様な会話をしたね。善処する、と同様の返答をしておこう」

356 :2 ◆vD5srW.8hU :2009/12/13(日) 20:06:22 ID:7VUZCYmR
【分岐】http://capmori.net/test/read.cgi/morosaki/1256670084/l50にて
 !card と書き込むとランダムでトランプの絵柄が出るので、(!は半角)書き込んでみて下さい。
(ageでもsageでも構いませんが、★も含めて一回の判定の全文をコピペされてない場合は無効です)

先着(順番通りじゃない書き込みは無効)で
★三杉の総合練習→(!dice + !dice)★
と書き込んで下さい。カードやダイスの結果で分岐します。

出た出目の分だけポイントが蓄積し、10ポイント貯まる毎に三杉の全能力値が+1されます。
30ポイント貯まれば三杉は満足し森崎を解放してくれます。現在12/30ポイント。

357 :創る名無しに見る名無し:2009/12/13(日) 20:57:23 ID:OGwq1xNN
この30ポイントというのは、単に貯まれば満足して予定より早く開放もあるという意味ですよね?

358 :創る名無しに見る名無し:2009/12/13(日) 21:07:13 ID:aGgdVJaH
でも練習はあと2回しかないのでどっちにしろ早期解放はないんだよなあw
今回の引きがあと1多ければ一応可能性はあったんだけど

359 :2 ◆vD5srW.8hU :2009/12/13(日) 21:12:06 ID:7VUZCYmR
★三杉の総合練習→( 2 + 3 )★

現在17/30ポイント。
-----------------------------------------------------------------------------
森崎は昨日三杉に施した練習メニューをもう一回適用してみた。
そして三杉は昨日より順調にメニューをこなしていった。
しかしこれは効果が出ているだけでなく効果が薄れてきた事も示していた。

三杉「ふう…ふう…どうしたんだ森崎、もっと厳しくて効果的な練習法は無いのか?」

森崎「いや…お前がここまで早く慣れるとは思っていなかった。明日は別のメニューを組もう」

三杉「はあ、はあ…そうか。頼りにしているよ」

森崎「(とりあえず一定の効果は出ているがこのままじゃダメだな。フィールダー練習の内容を
もっと思い出さなきゃいかん。今の三杉に効果的な練習は何だ…?う〜ん、コーチングって結構大変だな)」



〜合宿四日目の夜〜

葵「じゃ、俺風呂行ってきまーす」

森崎「おう」

三杉「またね」

その日の夜は葵が森崎と三杉の二人よりも長く練習していた為、
夕食を終えたばかりの二人と風呂も夕食もこれからの葵が入れ違いになった。

360 :2 ◆vD5srW.8hU :2009/12/13(日) 21:12:22 ID:7VUZCYmR
森崎「ふう…今夜のカキフライは上手かったな。ポン酢とレモン塩で別々に食っちまったぜ」

三杉「僕は牡蠣は生が良いな。タバスコを一滴だけ垂らして啜りこむのが好きだ。
ちなみにタバスコは殺菌効果が高いから生牡蠣に当たる危険性を減らしてくれるんだよ」

森崎「ほう、ワサビみたいなモンか。そういや牡蠣って養殖物の方が天然物より旨いってホントか?」

三杉「本当だよ。一般的に魚などで養殖された物よりも野生から獲られた物が高級とされるのは
養殖ではどうしても運動不足になりがちで、また過剰に餌が与えられて脂肪がつきすぎるとされるからだ。
実際の所はそこまでハッキリと味の違いが出るかどうかは魚種にも寄ると思うし
むしろイメージやブランド効果の方が大きいかも知れないが、牡蠣は例外とされる。
それは牡蠣は生涯の間まず動かない為、運動不足で不味くならない…と言うよりそもそも筋肉そのものが
ほとんど存在せず全身が内臓で構成されている様な生物で、餌が多い方が味が良くなるんだ。
しかも野生の牡蠣は総じて餌の少ない場所に生息しやすい為、
餌が豊富な場所で育てられる養殖物の方がますます有利になると言う訳さ。
野生の植物や動物が家畜化されて人間好みの味に近づいたのと同じだね」

森崎「ほ、ほお…良く知ってるな(つーか詳しすぎだ、なんだこいつは。はそこまで
語れとは言ってないぞ。なんか別の話題を振るか、それとも部屋を出て何処かに行くか…)」

A 三杉とサッカー関連の話をする。
B 部屋を出て適当にふらつく。
C 体が資本。さっさと寝る!

      http://capmori.net/test/read.cgi/morosaki/1256670084/l50にて
            ☆2009/12/13 22:00:00☆ から投票期間を設けます。
    そこから  15  票カウントし、一番多く票が入った選択肢で続行します。引き分けの場合は
   その次の票をタイブレーカーに使います。どれか一つに確定した場合はその時点で投票を
         止めて下さい。尚、投票はageた書き込みのみを採用しています。

361 :2 ◆vD5srW.8hU :2009/12/13(日) 21:15:03 ID:7VUZCYmR
>>357
はい。ただし次(3回目)で6+6を出しても30に届かなくなったので
早期開放の可能性はもう無くなりました。



ちょっと早いですが今夜はここまで。

362 :創る名無しに見る名無し:2009/12/13(日) 21:18:33 ID:aGgdVJaH
乙でしたー
ちなみに生カキは確率上は3匹食べたら当たる(下痢する)ので
食べる時には自己責任でね!

363 :創る名無しに見る名無し:2009/12/13(日) 21:23:36 ID:OGwq1xNN
>>361
乙&レスdでした

364 :2 ◆vD5srW.8hU :2009/12/13(日) 21:23:40 ID:7VUZCYmR
>>362

え?ホントですか?
私、今まで一度も生牡蠣に当たった事無いんですけど…
食べる時は何時も5匹以上食べますし。

365 :創る名無しに見る名無し:2009/12/14(月) 07:15:09 ID:a+tbp+im
>>364
本当っす
生食用だろうとノロやらなんやらに感染しているので確率上はそんなもんです
ただ結局はその時の体調や個人差によるところが大きいので
当たらない人は当たらないという

366 :2 ◆vD5srW.8hU :2009/12/14(月) 09:47:53 ID:P5ncEeUu
>>365
ざっとググッてみたら体調次第だの体質次第だの肝臓の機能だの
餌が綺麗かどうかだのと色んな説が出ていて分かり難かったです。
となると私の胃腸が頑丈なだけかしら。

367 :2 ◆vD5srW.8hU :2009/12/14(月) 10:18:30 ID:P5ncEeUu
>B 部屋を出て適当にふらつく。

森崎「(そういえばこいつ骨川みたいなブルジョワなんだっけ。これ以上自慢話を聞かされるのも
敵わんから退散するか)さて、俺は腹ごなしに散歩でもしてくらあ。またな」

三杉「ああ、それじゃまた」

森崎は三杉との話を切り上げて適当に合宿場をうろつき始めた。そして…
-----------------------------------------------------------------------------
【分岐】http://capmori.net/test/read.cgi/morosaki/1256670084/l50にて
 !card と書き込むとランダムでトランプの絵柄が出るので、(!は半角)書き込んでみて下さい。
(ageでもsageでも構いませんが、★も含めて一回の判定の全文をコピペされてない場合は無効です)

先着(順番通りじゃない書き込みは無効)で
★森崎も歩けばゴールバーに当たったら困る→!card★
と書き込んで下さい。カードやダイスの結果で分岐します。

JOKER→中里が手招きしてきた…
13→頭をかきむしる早田を発見した。
12→写真を見ながらため息をつく松山を見かけた。
11→ジャージ姿の山森と出会った。
10→筋トレに励む次藤を見つけた。
9→反復横とびを繰り返す赤井が居た。
8→ランニング中の修哲トリオが現れた。
7→ボールをじっとみつめる中山と出会った。
6→シュート練習中の新田と遭遇した。
5→リフティング中の立花兄弟と出くわした。
4→稽古中の若島津と鉢合わせた。
3→電話中の岬と目が合った。
2→買い物帰りの沢田に逃げられた。
1→ヒソヒソ話をしている石崎と高杉を発見した。

368 :創る名無しに見る名無し:2009/12/14(月) 14:40:07 ID:RHUsMAcG
蠣に当たる人って稀な気がする
うちの家族は良く食べるが当たったことない
ちなみに食べるのは北海道は厚岸産がほとんど

369 :創る名無しに見る名無し:2009/12/14(月) 16:38:02 ID:/NbxwKi7
マジレスすると生食用の牡蠣は一度工場で殺菌加工してある。
逆に鍋用は未加工だからかなり危ない…

だから生食用より鍋用の方が新鮮だというトリビア。

370 :2 ◆vD5srW.8hU :2009/12/14(月) 22:35:22 ID:P5ncEeUu
★森崎も歩けばゴールバーに当たったら困る→ ダイヤ3 ★

3→電話中の岬と目が合った。
-----------------------------------------------------------------------------
森崎「(ん?あれは…)」

岬「うん、美子には本当に申し訳ないと思っているんだ。ただ、言い訳をさせてもらえるなら僕は
もう2度とあずみちゃんと会う事は無いだろうと思っていたし、彼女が日本に戻ってきているなんて全く知らなかったから…」

森崎「(岬じゃねーか。美子とかあずみとかってーと、あいつの情事の相手か)」

森崎はフロントの電話で誰かと話している岬の側を通りすがり、岬と目が合った。
岬は珍しく悩ましい顔をしており、この電話が彼の希望に寄る物ではないのは確かだった。

森崎「(多分年下の彼女の方が合宿所に電話かけてきたんだろうな。こりゃどうしたもんか)」

A 夫婦喧嘩は犬も喰わない。関わり合いにならずに立ち去る。
B 「おい岬、そろそろ俺にも電話使わせてくれよ」岬に電話を切る口実を与える。
C 軽蔑の視線を送ってから無言で立ち去る。
D これ幸いとばかりにホールに居座り聞き耳を立てる。

      http://capmori.net/test/read.cgi/morosaki/1256670084/l50にて
            ☆2009/12/14 23:00:00☆ から投票期間を設けます。
    そこから  15  票カウントし、一番多く票が入った選択肢で続行します。引き分けの場合は
   その次の票をタイブレーカーに使います。どれか一つに確定した場合はその時点で投票を
         止めて下さい。尚、投票はageた書き込みのみを採用しています。

371 :2 ◆vD5srW.8hU :2009/12/14(月) 23:22:40 ID:P5ncEeUu
>B 「おい岬、そろそろ俺にも電話使わせてくれよ」岬に電話を切る口実を与える。

森崎は岬と接触を試みる事にし、岬に電話を切る口実を与えた。果たしてその効果はあった様で、
岬は「他の選手が電話を使いたがっている」と言って美子との通話を切り上げる事に成功した。

ガチャン。

岬「ふう…ごめん森崎、どうぞ」

森崎「いや、別に電話を使う気は無い。お前と話したかっただけだしな」

岬「僕と…?どうしたんだい、森崎」

A 「身辺整理はつけておいた方が良いぜ。スキャンダルを起こされたら敵わん」
B 「骨川から事情は聞いたぜ。相談に乗ってやろうか?」
C 「お前明らかに鈍ったよな。フランスに居た頃のキレが全然無いぞ」
D 「松山について相談したかったんだ」
E 「中山について相談したかったんだ」

      http://capmori.net/test/read.cgi/morosaki/1256670084/l50にて
            ☆2009/12/15 00:00:00☆ から投票期間を設けます。
    そこから  15  票カウントし、一番多く票が入った選択肢で続行します。引き分けの場合は
   その次の票をタイブレーカーに使います。どれか一つに確定した場合はその時点で投票を
         止めて下さい。尚、投票はageた書き込みのみを採用しています。

372 :2 ◆vD5srW.8hU :2009/12/15(火) 00:59:36 ID:xoeFr05+
続きを書いていたら時間が無くなってしまいましたね。
今日はここまで。

373 :創る名無しに見る名無し:2009/12/15(火) 01:25:50 ID:pKNmKicL
二股乙でしたー

374 :2 ◆vD5srW.8hU :2009/12/15(火) 07:17:17 ID:xoeFr05+
>E 「中山について相談したかったんだ」

岬「中山くんに関して?」

森崎「おう。南葛高校ではお前を一番頼りにしていたみたいだしな」

岬「…分かった。僕の部屋に来てくれるかい?今なら松山は多分居ないと思う」

森崎「サンキュー、お邪魔するぜ」

森崎は岬に連れられるまま岬と松山の部屋に入った。
岬の言った通り松山は出かけているらしく不在で、森崎と岬は二人きりになる事が出来た。

岬「ウーロン茶があるけど飲む?ティーバッグだけどね」

森崎「ああ、ありがとよ。それで中山の事なんだが…」

岬「うん…同室に誘った時断られていたよね」

森崎「知ってたのか?…ってあの時結構目立っていたか」

岬「うん、多分大抵の人、特にウチ…南葛高校出身者は驚いていたと思うよ。
君と中山くんは仲が良いのは周知の事実だったしね」

森崎「ああ、ブラジルに旅立つ日に見送ってもらった時全日本ユースの合宿で再会しようって約束したんだ。
それからも何回か電話でやり取りをしていたんだが、まさかこんな事になるとはな…」

375 :2 ◆vD5srW.8hU :2009/12/15(火) 07:18:03 ID:xoeFr05+
森崎は落ち込んだ表情を隠せなくなり、それを誤魔化す様に岬が注ぐウーロン茶の湯気を眺めた。
岬も黙って二人分のウーロン茶を淹れてから椅子に座り、二人の間に沈黙が訪れる。

森崎「…岬、教えてくれ。あいつが俺を疎んでいる様子はあったか?」

岬「僕の知る限りでは皆無だよ。高校では時々君の電話の内容を話す事もあったし、リハビリに励んでいる頃
励ましに行ったら”今頃森崎はもっとキツいトレーニングをしている筈だ”と言っていた事もあったよ」

森崎「そうか…じゃあ、なんであいつは…心当たりは無いか?」

岬「そうだね…推測だけど、中山くんは君にどう接すれば良いか分からないんじゃないかな」

森崎「(どう接すれば良いか分からない…三杉も同じ事を言っていたぞ!)俺と実力差が開いたからか?」

岬「いや…それだけじゃないと思う。確かに僕も含めて皆君とあまりにも差がついてしまった事に悩んでいる。
中山くんもその事実を持て余していると思うよ。だけど彼の場合、それは結果であって原因じゃないんじゃないかな」

森崎「結果であって原因じゃない…?どういう意味だ?」

まるで謎かけの様な話し方をする岬に森崎は戸惑う。岬はお茶を一口啜ってから再び口を開いた。

岬「中山くんは良く言っていたんだ。森崎と肩を並べて戦いたい、胸を張ってあいつと共に世界を目指したい。
3年間それを心の支えにしていたみたいで、試合中にそれを小次郎に公言する程だったよ」

森崎「………!」

岬「だけどそれが不味かったかも知れない。小次郎はそんな中山くんをあざ笑ったんだ。
森崎の犬で居るつもりか、森崎に勝つつもりはないのか、そんなつもりだから俺には勝てないんだ…
そういう内容の言葉を言われたらしい。先月の全国選手権で優勝した時にね」

376 :2 ◆vD5srW.8hU :2009/12/15(火) 07:18:28 ID:xoeFr05+
森崎「日向の野郎…余計な真似しやがって。俺にはボロ負けしたくせに」

岬「それも結果の一つだよ。多分中山くんは今悩んでいるんじゃないかな。
君の力になりたい。だけどそれは君に頼っていて叶えられる物じゃないんじゃないか?
しかし君に立ち向かった小次郎は君に敗れた。ならば一体どうすれば良いのか?」

森崎「………」

岬「あくまで僕の推測だけど、概ね外れていないと思うよ」

語りたい事を全て語った岬はまたウーロン茶を啜る作業に戻った。
森崎も考えをまとめる時間が欲しく、ウーロン茶を黙って飲み干す。
深刻な雰囲気の中森崎は悩んだ末に再び口を開いた。

A 「俺があいつにしてやれる事は無いんだろうか?」
B 「俺はどうしたらいいんだろうな、岬」
C 「中山の奴め、そんな事で悩まなくても良いだろうに」
D 「こればっかりは中山の自力で解決してもらうしかないな」
E 「ご馳走さん。茶と相談ありがとよ」

      http://capmori.net/test/read.cgi/morosaki/1256670084/l50にて
            ☆2009/12/15 08:00:00☆ から投票期間を設けます。
    そこから  15  票カウントし、一番多く票が入った選択肢で続行します。引き分けの場合は
   その次の票をタイブレーカーに使います。どれか一つに確定した場合はその時点で投票を
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377 :2 ◆vD5srW.8hU :2009/12/15(火) 10:53:33 ID:xoeFr05+
>D 「こればっかりは中山の自力で解決してもらうしかないな」

岬「…おや」

ここで初めて岬は意外そうな顔をした。森崎が出した結論が自分の予想から
外れていたのか茶碗を置いてまじまじと森崎の顔を見つめている。

森崎「なんだよ、豆鉄砲食らった鳩みたいな顔しやがって」

岬「ごめん。僕は君に行動派のイメージを抱いていたから、中山くんに話をつけにいくかも?って思っていたんだ」

森崎「そうしたい気持ちもある。ひょっとしたらそれが良い結果を生むかも知れん。だが…」

岬「………」

森崎「あいつはもう一度俺の仲間に、そしてライバルになりたいんだろう。だったら下手な情けは無用だ。
上に登ろうとしている奴に手を貸すにはそいつを見下ろさないといけない。俺はあいつを見下したくない」

岬「…認めているんだね。中山くんの事を」

森崎「あいつは仲間なんだよ。それも特別な意味でな」

岬「何故そこまで…?(大体想像がつくけど)」

森崎「…南葛SCの頃、覚えているか?もう随分昔の事だが」

岬「うん、覚えているよ。森崎は特にオーバーラップを繰り返すGKとして良く覚えている」

森崎「…クスクス笑うんじゃねえ!俺のオーバーラップのお陰で勝てた事だってあっただろうが!」

378 :2 ◆vD5srW.8hU :2009/12/15(火) 10:53:46 ID:xoeFr05+
岬「ごめんごめん。でも最近はあまり変わった事はしなくなったね?」

森崎「実力がついたからな。正攻法で勝てるのにわざわざ奇策に打って出る理由はねえ」

岬「うん、そうだろうね(その割にイタリアJrユース戦みたいにただ目立ちたいだけじゃないかって思わされる事もあったけど)」

森崎「だが昔からそうだった訳じゃねえ。南葛SCで若林が怪我で抜けた時、
どいつもこいつも慌ててただろうが。まるで若林以外にGKは居ないかの様に…全く」

岬「そうだったね(あの頃の若林くんの存在感を考えれば当然の反応だったけど)」

森崎「俺はそれが嫌だったからどんな手段を使ってでも這い上がってやろうって決めたんだ。
中山も同じなんだよ。フィールダーで注目されていたのはお前と翼と修哲トリオ、
後は精々高杉と石崎くらいだったじゃねえか。最初は誰も中山なんか注目してなかったんだ」

岬「なるほど…その頃から絆が出来ていたから特別なんだ。素敵だと思うよ、その関係。
引越しを何十回を繰り返した僕としては君たち二人がちょっと羨ましいな」

ニッコリと微笑む岬。トレードマークの天使の微笑みを浴びせられた森崎は
たった今振るった熱弁が急に恥ずかしくなりガシガシと頭をかかずには居られなかった。

森崎「…ガラにもねえ話だったな。一応言っとくけど、誰にも話すんじゃねーぞ」

岬「分かった。口を固くしておくよ」

森崎「まあお前なら大丈夫か。それじゃあな、サンキュ」

岬「どう致しまして(この程度の会話で好印象を与えられるのならお安い御用さ)」

森崎はその晩少し胸の荷が軽くなった気分で眠りについた。

379 :2 ◆vD5srW.8hU :2009/12/15(火) 10:54:01 ID:xoeFr05+
翌日の午前の練習は前半がセットプレイの練習に費やされた。フリーキックとコーナーキックが
攻撃時と守備時両方を想定して行われ、プレイスキッカー達はキックの精度や選択肢の多さを競い合い、
合わせる方は自分の力を見せ付けるないし他者を活かす動きをアピールした。

その中で4人飛びぬけた働きを見せる者達が居た。

若島津「キェエエエエエエエエ〜〜〜ッ!!」

ご存知浴びせ蹴りで猛威を振るう若島津。そして次藤の協力を得て空を自由に飛びまわる立花兄弟だった。

政夫「頼むぞ次藤!」

次藤「おう和夫!」

バッ!
ガシッ!
バシュウウウウウウウウウウウウウン!!

住友「おおお…」

和夫「もいっちょだ次藤!」

次藤「政夫飛べタイ!」

バッ!
ガシッ!
バシュウウウウウウウウウウウウウン!!

見上「ほう…立花兄弟が次藤が居れば一人だけでもスカイラブが出来る様になったのか。これは戦術の幅が広がるな」

政夫・和夫『何回も名前間違えてんじゃねー!』

*次藤が「スキル・Wスカイラブ」を習得しました!スカイラブの土台になれ、しかも次藤側のガッツ消費は半分です。

380 :2 ◆vD5srW.8hU :2009/12/15(火) 10:54:24 ID:xoeFr05+
そして午前練習の後半は多くの選手達を驚かせた。

ピィーーーーーッ!

見上「全員集合!………よし皆聞け、セットプレイ練習はここまでだ。ここからは三杉を鍵とした戦術練習を行う!」

全日本ユースメンバー「ええっ!?」「三杉を中心にって…」「武蔵が良くやってたオフサイドトラップとかか?」

森崎「(おー、三杉の奴Jrユース時代のコーチの威光だな。上手くやりやがって)」

見上「今日導入する戦術はパスに寄る速攻、ファストブレイクだ。
三杉が指示したタイミングで全員パスワーク及びスペース作りのテンポを上げられる様になれ。
体力の消耗も僅かに上がるだろうが、ここぞと言う場面で使えればチームの大きな武器となる」

三杉「大丈夫、原理は簡単だよ。パスのタッチ数を減らしつつ運動量を増やし、
味方と敵と自分の位置関係を把握しながらフリーのスペースを探せば良いだけだから」

滝「さ、サラッと言ってるけど…」

石崎「ホントに簡単に出来るのかー?」

日向「(ケッ、また選手兼コーチ様の特権か)」

三杉「練習さえすればね。さあ皆、ビブスをつけて」



パンッ!ポーン!ダダッ!バコオッ!スタタッ!

全日本ユース「おお、凄え!」「パスのスピードが上がったのが分かる!」「でもやっぱり疲れるな、これ…」

三杉「はい、一旦ペースダウンして。スイッチをひねる様に意識を切り替えて」

松山「(こういう練習が出来るんだったら、ふらので使っていたなだれ攻撃も…!)」

381 :2 ◆vD5srW.8hU :2009/12/15(火) 10:54:44 ID:xoeFr05+
練習終了時には三杉に向けられる視線に改めて敬意が篭もった事は言うまでもない。
しかし昼食時に起きた出来事の為に三杉は好意以外の感情も集めてしまう事になった。

葵「いや〜、凄いですね三杉さん!プロのコーチかと思いましたよ!」

三杉「昔からこういう事は得意なんだよ」

森崎「(小学生の頃からやってたからなあ。翼とは別の意味で目立ちたがり屋だぜ)」

次藤「のう、森崎」

森崎「ん?(まさか…)」

次藤「今日の午後、ワシん練習ば手伝ってくれんか?頼むっちゃん」

森崎「(ゲ、またかよ!)」

今度は次藤が共同練習を頼みに来たのだ。しかも頭を下げてまで。

早田「あ、ちょっと待てよオイ!俺は今日こそは、って思ってたんだぞ!」

三杉「二人とも、悪いけど森崎は僕と先約済なんだ。今日も明日もね」

早田・次藤『な、なにィ!?』

全日本メンバー「な、なんだって!?」「ずっと三杉と?」

森崎「(おい、俺を置いて話を進めるなよこいつら!…うわやべえ集まってきやがった)」

葵「え?え?え?」

更に早田が乱入してきた時に三杉が森崎よりも早く断りを入れた事で事態は更に複雑化した。
三杉と4日連続練習すると聞いて食堂に居た面々の多くが立ち上がり詰め寄ってきたのである。
その誰もが森崎と三杉に非難の視線を込めており、全く無関係な事情で居心地が悪くなった葵は良い迷惑である。

382 :2 ◆vD5srW.8hU :2009/12/15(火) 10:55:21 ID:xoeFr05+
早田「なんで三杉とばっかりなんだよ!」
次藤「これは明らかにヒイキっちゃなか!?」
中里「一人で練習し続けるのならばまだ分からぬが…」
反町「これじゃまるで三杉の専属コーチじゃないか!」
滝「三杉もなんだって4日間も森崎を拘束するんだよ!」
井沢「俺達だってブラジル仕込みの練習法を知りたいんだぞ!」
山森「森崎さん、三杉さん…納得できません!説明してください!」

葵「な、なに?何が起きてるんだこれ?」

森崎「(早田と次藤と…中里まで!ええい反町、滝、井沢はどうにでもなるとして…
山森、お前もか!?以前は大人しくなったのに変わったなあ…あ、マジやべえ)」

タイミングの悪い事に今日のこの時間帯の食堂には森崎と共に練習したい、
もしくは教えを乞いたい程好意的である者達が集まっていた。

ザッ。

傷ついた様に問いかけてくる中山も含めて。

中山「森崎…何故だ?」

森崎「(しまったー!昨夜中山の悩みを聞かされたばっかりだってのに…)」

ちなみに三杉は平然として食事を続けていた。哀れな程にオロオロしている葵とは対照的である。

森崎「(えーい三杉黙ってるんじゃねえ!こいつらますます怒ってるぞ!くそ、どうやってこの場を収めよう?)」

A 「三杉と取引をしたんだよ。俺を支持しろ、代わりに鍛えてやるってな」正直にぶっちゃける。
B 「単純に早い者勝ちだろ?まさかお前ら全員俺と一緒に練習したいなんて思っていなかったぜ」お茶を濁す。
C 「翼に対抗出来るMFが必要だと思ったんだよ。お前ら三杉に勝てる自信あるか?」戦力論を説く。
D 「三杉はようやく心臓病が治って思う存分練習できる様になったんだ…」感情に訴える。
E 俺だけが悪い訳じゃないんだ。三杉にアイコンタクトを送り何か喋らせる。

      http://capmori.net/test/read.cgi/morosaki/1256670084/l50にて
            ☆2009/12/15 12:00:00☆ から投票期間を設けます。
    そこから  15  票カウントし、一番多く票が入った選択肢で続行します。引き分けの場合は
   その次の票をタイブレーカーに使います。どれか一つに確定した場合はその時点で投票を
         止めて下さい。尚、投票はageた書き込みのみを採用しています。

383 :2 ◆vD5srW.8hU :2009/12/15(火) 13:20:55 ID:xoeFr05+
今日は夜まで忙しくなりそうなのでこれ以上の更新は無しとします。
また明日お会いしましょう。

384 :創る名無しに見る名無し:2009/12/15(火) 14:26:20 ID:unpANcow
中山さんとの関係は
男のロマンですな!
このストーリー自体
もう既に、原作を超えてるね!

385 :創る名無しに見る名無し:2009/12/15(火) 15:11:59 ID:s061KjoG
そういう言い方やめろや
原作のファンが気分悪いだろうが

386 :創る名無しに見る名無し:2009/12/15(火) 15:55:03 ID:OBmfLKF2
そういや三杉がこーいう性格になった(性癖に目覚めた)のは、小学時代の森崎の所為なんだよな
見事に跳ね返ってきているw

387 :創る名無しに見る名無し:2009/12/15(火) 18:26:58 ID:qdl4hg13
みすぎ・・・

388 :創る名無しに見る名無し:2009/12/15(火) 23:03:23 ID:GFXqYLOu
なるほど因果応報か…
面白いな

389 :2 ◆vD5srW.8hU :2009/12/16(水) 00:36:59 ID:BazFeFgp
>C 「翼に対抗出来るMFが必要だと思ったんだよ。お前ら三杉に勝てる自信あるか?」戦力論を説く。

早田「…なぬ?」

中里「翼どのに…」

井沢「対抗だとォ!?」

森崎「(もうこの路線で押し切るしかねえ!)そうだ。俺はブラジルでサンパウロと戦った時、
翼に完全に中盤を支配された。その結果どんどん流れが悪くなり、対応策も博打もほぼ全て裏目に出た。
今のあいつはバケモノと化している。ところがお前らと来たらウルグアイにコテンパンにされる始末だ」

次藤「うっ…」

森崎「サンパウロに勝つには翼に対抗出来るMFが必要不可欠だ。そして俺はそれは三杉しか
居ないと判断した。岬も松山もサポートで活きるタイプだが、三杉なら司令塔対決が出来る。
だが心臓病で今まで練習できなかったこいつの力をこの短期間で引き上げるには並大抵の事じゃ済まない。
だから俺は自分の練習時間を削りつきっきりで三杉を鍛え上げる事にしたんだよ!」

森崎は強気で弁論を奮い皆の不満を押し留めようとした。その結果…

390 :2 ◆vD5srW.8hU :2009/12/16(水) 00:37:15 ID:BazFeFgp
【分岐】http://capmori.net/test/read.cgi/morosaki/1256670084/l50にて
 !card と書き込むとランダムでトランプの絵柄が出るので、(!は半角)書き込んでみて下さい。
(ageでもsageでも構いませんが、★も含めて一回の判定の全文をコピペされてない場合は無効です)

先着(順番通りじゃない書き込みは無効)で
★早田の反応→!card★
★次藤の反応→!card★
★中里の反応→!card★
★反町の反応→!card★
★滝の反応→!card★
★井沢の反応→!card★
★山森の反応→!card★
★中山の反応→!card★
と書き込んで下さい。カードやダイスの結果で分岐します。

JOKER→発奮し更なるハードトレーニングを己に課す!
ダイヤ→井沢以外全員納得。井沢は納得しないが引き下がる。
ハート→早田・次藤・中里・滝・中山は納得。反町・山森は納得しないが引き下がる。井沢は反発。
スペード→次藤・中里・滝・中山は納得。早田・反町は納得しないが引き下がる。井沢・山森は反発。
クラブ→次藤・中里・反町・滝・中山は納得しないが引き下がる。早田・井沢・山森は反発。

391 :2 ◆vD5srW.8hU :2009/12/16(水) 00:37:42 ID:BazFeFgp
予想外に早く帰ってこられたのでちょっとだけ更新しました。
それではおやすみなさい。

392 :創る名無しに見る名無し:2009/12/16(水) 12:42:09 ID:iG7oWaA0
崩壊の序曲

393 :創る名無しに見る名無し:2009/12/16(水) 13:25:15 ID:qh/KejtZ
こうやって内紛を繰り返して代表は強くなるものさ

って別の漫画で言ってた。

394 :2 ◆vD5srW.8hU :2009/12/16(水) 16:29:11 ID:BazFeFgp
★早田の反応→ スペード2 ★ 納得しないが引き下がる。
★次藤の反応→ クラブA ★ 納得しないが引き下がる。
★中里の反応→ スペード5 ★ 納得。
★反町の反応→ ハートK ★ 納得しないが引き下がる。
★滝の反応→ ハート6 ★ 納得。
★井沢の反応→ スペードJ ★ 反発。
★山森の反応→ ハートJ ★ 納得しないが引き下がる。
★中山の反応→ クラブ4 ★ 納得しないが引き下がる。
-----------------------------------------------------------------------------
滝「まあ…チーム力を高める為ならしょうがないか」

中里「確かに拙者にはMFは勤まらんでゴザル」

最初に折れたのは森崎への忠誠が高く、自己主張もあまりしない滝と中里の二人だった。

早田「MFじゃないから、か…(それでも三杉をヒイキしているのは変わらねえが)」

次藤「(DFば軽視された気もするばってん…)そいぎんた、やせんなか」

反町「(納得できないが、日向を物ともしない森崎に何を言っても無駄か)」

山森「(結局森崎さんは力こそ全て、と言う考え方なんだろうか…)」

中山「(…森崎を拒絶してきたのは俺だ。放置されるのもある意味当然か)」

一方早田、次藤、反町、山森、中山の5人は顔に不満が消えずに残っていたが、
反論材料が思う様にみつからなかったのか矛を収めそうだった。

ダンッ!

井沢「納得できねえよ!」

しかし唯一井沢だけはますます激昂して机を拳で叩き吼えた。

井沢「よりにもよってお前が翼、翼、翼かよ!そんな言葉を聞くとは思っていなかったぜ!」

395 :2 ◆vD5srW.8hU :2009/12/16(水) 16:30:34 ID:BazFeFgp
山森「い、井沢さん…」

滝「お、おい、落ち着けよ!」

森崎「(チッ、たかが井沢如きがしつこいぜ…こんな奴さっさと切り捨てるべきか?)」

井沢の剣幕は周りが慌てる程の物だった。そしてその言葉には翼を嫌々意識してい
る森崎に少なくない苛立ちを湧き上がらせ、彼の元々長くない堪忍袋の緒を強く引っ張った。

三杉が満を持して介入してきたのはこの時だった。

三杉「翼くんを意識しているのは僕だって同じ事だよ」

反町「三杉…」

三杉「僕は翼くんと勝負したい。そして勝ちたい。その為には森崎の協力を得る事が
必要だといち早く判断したのさ。そして森崎も利害を考慮した上で同意した。
ただそれだけの事だよ。何も森崎が居なければ練習が出来ないんじゃないだろう?」

井沢「………」ギリッ

次藤「やっぱりんはいじきたなかのう、三杉」

早田「正論を盾に取りやがって…」

三杉「フフ、悪いね。君たちに申し訳ない気持ちが無い訳じゃあないんだ。
ただ僕はやっとめぐってきたチャンスを逃す気なんか毛頭無い。今回は諦めてくれ」

中山「……………」

譲る気は無いとハッキリ表明した三杉に対し強い視線がしばし降り注ぐ。
しかし森崎と三杉に二分させられた抗議の意はその内霧散し、抗議に来た者達は
一人また一人と離れて行った。森崎もようやく昼食を再開出来たが、やはり味は美味くなかった。

396 :2 ◆vD5srW.8hU :2009/12/16(水) 16:31:17 ID:BazFeFgp
森崎「(やれやれ、面倒な事ばっかり起こる合宿だぜ。これで三杉が役立たずだったらどうしてくれようか)」

三杉「(今回のダメージコントロールは100点中80点と言った所かな)」

葵「(…なんかこの合宿、楽しくないなあ…想像していたイメージと全然違うよ…)」



*早田、次藤、反町、山森、中山の森崎に対する感情値がー1されました。
井沢の森崎に対する感情値がー2され、更に井沢が三杉に対し「劣等感」の感情を抱きました。

-------------------------------------------
☆現在のキャプテン候補に対する各選手感情値☆
名前 || 森崎 || 大空 || 若林 || 日向
−− ++ −− ++ −− ++ −− ++ −−
政夫 || − 2 || + 3 || ± 0 || − 2
和夫 || − 2 || + 3 || ± 0 || − 2
新田 || − 3 || + 1 || ± 0 || + 1
反町 || + 3 || + 4 || + 1 || − 2
来生 || − 2 || + 3 || + 4 || − 1
  滝 || + 4 || + 2 || + 5 || − 1
  岬 || + 2 || + 5 || + 1 || + 3
三杉 || + 4 || + 2 || − 1 || + 1
松山 || + 1 || + 5 || + 1 || ± 0
沢田 || + 1 || + 2 || + 1 || + 5
山森 || + 4 || + 4 || + 1 || − 1
井沢 || + 1 || − 1 || + 4 || − 1
  葵 || + 4 || + 5 || + 1 || + 2
次藤 || + 4 || + 3 || + 1 || + 2
早田 || + 3 || + 4 || + 1 || + 1
中里 || + 5 || + 3 || + 0 || + 3
石崎 || − 4 || + 5 || + 2 || ± 0
高杉 || − 4 || + 3 || + 5 || − 1
赤井 || + 2 || + 2 || ± 0 || ± 0
中山 || + 4 || + 4 || + 2 || ± 0
若島 || ± 0 || + 1 || ± 0 || + 5
−− ++ −− ++ −− ++ −− ++ −−
総合 || 2 5 || 6 3 || 2 9 ||  1 1
-------------------------------------------
−5〜+5まであります。+5で全面的支持、−5で明確な敵意と言う状態です。

397 :2 ◆vD5srW.8hU :2009/12/16(水) 16:31:31 ID:BazFeFgp
三杉「今日は新しいメニューを組んできてくれたんだよね?」

森崎「ああ。バテずにこなせばバッチリ効果は出るぜ(多分)」

昼食後の二人の練習は何処と無く周囲から注目されがちだった。
食堂での出来事は既に監督も含めて全員に知れ渡っているのが明白だった。

三杉「君としては色々気になる事が多いだろうけど、今は僕との練習に集中して欲しい」

森崎「分かってらあ!いちいち言うな!」
-----------------------------------------------------------------------------
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(ageでもsageでも構いませんが、★も含めて一回の判定の全文をコピペされてない場合は無効です)

先着(順番通りじゃない書き込みは無効)で
★三杉の総合練習→(!dice + !dice)★
と書き込んで下さい。カードやダイスの結果で分岐します。

出た出目の分だけポイントが蓄積し、10ポイント貯まる毎に三杉の全能力値が+1されます。
30ポイント貯まれば三杉は満足し森崎を解放してくれます。現在17/30ポイント。

398 :2 ◆vD5srW.8hU :2009/12/16(水) 19:47:32 ID:BazFeFgp
★三杉の総合練習→( 4 + 6 )★

現在27/30ポイント。三杉の全能力値が+1されました!
-----------------------------------------------------------------------------
今回の森崎のコーチングはただ厳しいだけではなかった。

三杉「森崎、終わったよ」

森崎「…もう一回やり直せ。今度は5秒タイムを縮めろ」

三杉「…!?全力でドリブルしろと言っておきながらいきなりそれを言うのか?」

森崎「パルメイラスのドリブラーのタイムは今のより10秒短いぜ(ホントは7秒だけど)」

三杉「…ほう。なるほどね」

ネイやトニーニョが行っていた練習を三杉に行わせ、劣る部分を遠慮無く指摘して言ったのだ。
各種の練習で無茶な要求を繰り返し行い、それがブラジルのユースレベルだと主張。
シュート練習に到っては森崎自身が己の力を誇示し、ブラジルのシューターと比較してダメ出しを連発。

ともすれば相手の怒りを買いかねない指導法だったが、荒療治は良い方向に転がった。
人生で生まれて始めて思う存分努力を重ねられ、限界を超えられると言う体験は三杉に密かな感動をもたらしていた。

森崎「ふ〜…良い感じになってきたじゃねえか。明日で総仕上げだな」

三杉「ああ…(感じる。今までに無い胸の高まりを…自分の可能性への希望を感じる!)」

森崎「(こいつがこんな顔をするとはな…)」

日が暮れた頃の三杉の動きは疲労困憊なのに鋭さを増しており、その瞳は抑えきれない高揚感で輝いていた。

399 :2 ◆vD5srW.8hU :2009/12/16(水) 19:48:11 ID:BazFeFgp
〜合宿五日目の夜〜

その日の夕食後森崎は一人だった。葵も三杉も不在で、何処に行くかも伝えていない。

森崎「あ〜あ、ヒマ。葵のジ○ソプも読み終わったし、今夜はどうしようかな」

A 部屋を出て適当にぶらつこう。
B 三杉と葵が戻ってくるのを待とう。
C 体が資本。さっさと寝る!

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400 :創る名無しに見る名無し:2009/12/16(水) 19:51:42 ID:OOj5yWIG
三杉の感情値上昇は四日終わるまでおあずけですか?

401 :2 ◆vD5srW.8hU :2009/12/16(水) 20:10:15 ID:BazFeFgp
>>400
ネタバレになってしまうので秘密です。
ただ、いままでの三杉の感情値の変動パターンを思い浮かべてみると
想像しやすくなるでしょう。

402 :創る名無しに見る名無し:2009/12/16(水) 20:13:26 ID:OOj5yWIG
NGな質問してすみません…

403 :創る名無しに見る名無し:2009/12/16(水) 20:48:29 ID:MgqVgm5E
井沢がまた劣等感を持つキャラが増えてしまった
井沢がどんどん噛ませ犬になっていく・・・・・・・・
「俺は○○の噛ませ犬じゃないんだ〜」って叫びそうだ

404 :創る名無しに見る名無し:2009/12/16(水) 21:07:09 ID:3lRhy6Jr
そういう台詞はせめてかませになれる程度の実力を身につけてからじゃないと…

405 :創る名無しに見る名無し:2009/12/16(水) 21:57:50 ID:G83dzFbp
Cの早く寝るを選ぶと何か特典あるんですか?
別に選ばなくてもガッツは全回復するんですよね?

406 :創る名無しに見る名無し:2009/12/16(水) 21:59:43 ID:3aW20Afg
それはしちゃいけない質問な気がするぜ

407 :創る名無しに見る名無し:2009/12/16(水) 23:41:42 ID:UoHr12Ou
周りとの関係を現状維持にしたいと思うならCを選ぶってことなんじゃねぇの?

408 :2 ◆vD5srW.8hU :2009/12/17(木) 22:37:15 ID:j2KRuDRD
>A 部屋を出て適当にぶらつこう。

森崎「まだ寝るには早すぎるな。何処かでヒマを潰したい所だが…」

森崎はポケットに手を入れて合宿所をブラブラした。そして…
-----------------------------------------------------------------------------
【分岐】http://capmori.net/test/read.cgi/morosaki/1256670084/l50にて
 !card と書き込むとランダムでトランプの絵柄が出るので、(!は半角)書き込んでみて下さい。
(ageでもsageでも構いませんが、★も含めて一回の判定の全文をコピペされてない場合は無効です)

先着(順番通りじゃない書き込みは無効)で
★森崎も歩けばスイカバーで当たりを引かない→!card★
と書き込んで下さい。カードやダイスの結果で分岐します。

JOKER→中里が手招きしてきた…
13→頭をかきむしる早田を発見した。
12→写真を見ながらため息をつく松山を見かけた。
11→ジャージ姿の山森と出会った。
10→筋トレに励む次藤を見つけた。
9→反復横とびを繰り返す赤井が居た。
8→ランニング中の修哲トリオが現れた。
7→ボールをじっとみつめる中山と出会った。
6→シュート練習中の新田と遭遇した。
5→リフティング中の立花兄弟と出くわした。
4→稽古中の若島津と鉢合わせた。
3→プレイスキックを連発中の岬に出会った。
2→買い物帰りの沢田に逃げられた。
1→ヒソヒソ話をしている石崎と高杉を発見した。

409 :2 ◆vD5srW.8hU :2009/12/18(金) 01:05:09 ID:2Y+tBckQ
★森崎も歩けばスイカバーで当たりを引かない→ クラブ2 ★

2→買い物帰りの沢田に逃げられた。
-----------------------------------------------------------------------------
沢田「ひゃわっ」

スタタタタッ。

森崎「ん?…ありゃ沢田か。人の顔を見るなり逃げるとは失礼な奴だぜ」

森崎は過去の己の所業を棚に上げ遠ざかる沢田の背中に向けて呟いた。
結局その夜はコンビニで買ったドラゴンスフィアの単行本を読んで暇を潰すハメになった。

森崎「誰だこのどう見ても人間じゃないのは…主人公は何処行った?クリリソ以外の
キャラクターが全然見覚え無いぞ。そもそも地球の何処なんだこれ?ダメだ、全然話が分からん…」



〜千葉県成田市、成田空港〜

同時刻、成田空港ではちょっとした珍しい集団が入国していた。

ジウ「寒っ!なにこれ!?」

プラトン「ガチガチガチガチ…」

サンパウロFCがジャパンカップの為に来日したのである。

410 :2 ◆vD5srW.8hU :2009/12/18(金) 01:05:22 ID:2Y+tBckQ
翼「寒いって…ここは室内だぞ。ちゃんと空調が効いている筈だよ」

アマラウ「これでかよ…日本ってホントに今冬なんだな」

ドトール「これが北半球か」

マウリシオ「いきなりブラジルに帰りたくなりました」

ロベルト「(初めて日本に来た俺と同じ反応だ)」

翼「サンパウロの6月と大して変わらないってば…それより陽子さんは何処だろう」

僅か半日で夏から冬に変わると言う体験に驚くブラジル人達。そんな彼らを尻目に翼は
案内役になる筈の陽子を探し、程無くして入国ゲートでモメている金髪の男と共に彼女を発見した。

翼「あ、あれか…ん?」

ポブルセン「フザけんなよ!なんで俺だけこんな所で待たなくちゃいけねえんだ!」

陽子「ごめんなさい、今東ドイツ絡みは色々微妙だから…
入国拒否される事はまず無いと思うから、根気良く待って!」

ポブルセン「日本は冷戦と関係ねえだろうが!スパイ扱いか、コラ!そもそも東なんてもう無いも同然だっての!」

陽子「日本にも色々事情があってね…(あ〜もう面倒くさい)」

カペロマン「アメリカの同盟国だもんな〜。それじゃ、俺達は先にホテルに行ってるから♪」

ポブルセン「あ、てめえ!待ちやがれ、ぶち殺すぞこのクソ捩れイ○ポがァ!」

陽子「お願いだから黙ってよ〜!」

411 :2 ◆vD5srW.8hU :2009/12/18(金) 01:05:38 ID:2Y+tBckQ
レナート「なんだありゃ?」

バビントン「東ドイツ?彼は東ドイツ人なのかな?」

ロベルト「あ、あいつは…!」

翼「知っているんですか、監督?」

ロベルト「あ、ああ(なんでアイツがこんな所に…)」

ポブルセン「あーーーっ!貴様は!」

翼「えっ?」

陽子「(きゃーーー!この事態だけは避けたかったのに!)」

サンパウロの登場で事態は更に悪化する。翼達を視界に入れたポブルセンが
陽子が止める暇も無く彼らの方に駆け出し、唾を撒き散らさん勢いでがなりたて始めたのだ。

ポブルセン「ツバサ・オオゾラ!サンパウロのツバサ・オオゾラだなてめえ!」

翼「あ、うん、そうだけど。君は…?」

ポブルセン「君は…だと?俺はハンブルガーSVのクリストフ・ポブルセンだ!知らねえのか!」

カペロマン「そりゃ知ってる訳無いよなあ」

カルツ「あ、あの馬鹿…何処までトラブルを起こす気だ…」

若林「仕方ないな。翼に手を出させる訳にもいかんし、俺が止めてくる」

メッツァ「あ、入国ゲート…勝手に戻っちゃって良いの?」

412 :2 ◆vD5srW.8hU :2009/12/18(金) 01:05:56 ID:2Y+tBckQ
翼「ごめん、ハンブルグのビデオを見るのは日本に来てからって言う予定だったんだ。
知っているみたいだけど、俺はサンパウロの翼だよ。ジャパンカップではよろしく」

ポブルセン「………」

既にゲートを通ったチームメイト達の会話も何処吹く風で怒鳴り続けるポブルセン。
一方翼は3年ぶりの母国でいきなりトラブルを起こすのは避けたいのか、
ややぎこちないながらも無難な笑顔を作り右手を差し出した。
ポブルセンはそれを汚い物を見るかの様な目で見た後、ゆっくりと右手を近づけ…

ブンッ!

翼「なっ!」

手と手が触れ合う直前にアッパーカットを放った。持ち前の反射神経で
かろうじて仰け反りかわした翼がチームメイト達に背中を支えられる。

バビントン「ツバサ!」

アマラウ「て、てめえ!いきなり何しやがる!」

ポブルセン「チッ、良く避けたな。おいツバサ良く聞け、俺は…ムゴッ!」

若林「すまんな。ウチのバカが迷惑をかけて」

そのままで行けば殴り合いが起きていてもおかしくなかっただろうが、
それ以上暴れられる前にポブルセンは若林に羽交い絞めにされた。

翼「若林くん…一体何なんだい彼は?」

413 :2 ◆vD5srW.8hU :2009/12/18(金) 01:06:13 ID:2Y+tBckQ
ポブルセン「モゴッ!ムゴッ!フゴッ!」

若林「ちょっと待っててくれ…おいポブルセン、選択肢だ。たった二つだけな」

ポブルセン「フグ?」

若林「貝の様に口を閉ざし、入国審査をさっさと済ませ、ホテルに向かってジャパンカップに備える。
もしくはここで更に暴れ、入国拒否されて西ドイツに強制送還され、そのままクビにされて
東ドイツに戻されるあるいは路頭に迷う。好きな方を選べよ。俺は別にどっちでも良いぞ」

ポブルセン「………ググ」

陽子「さっ、早くこっちへ!翼くんごめんね、また後でね!」

そのまま若林から説得と言う名の脅迫を受け、ポブルセンはますます目をギラつかせながらも
大人しく離れていった。そのままヤレヤレとため息をつく若林に翼が話しかける。

翼「若林くん、彼はどうして俺に…」

若林「一言で言えばただの逆恨みだ。気にしなくて良いぞ、あいつは所謂キチガイだからな」

翼「そ、そうなのか…」

若林「しかも根は良い奴なんてオチも無い。放っておくのが一番だぞ」

翼「………」

若林「おっといかん、職員に睨まれてるな。じゃあな翼」

翼「あ、うん…」

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