キャプテン森崎 Vol. II 〜Super Morisaki!〜
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【井の中の虎】キャプテン森崎34【大海を知らず】

1 :2 ◆vD5srW.8hU :2009/11/29(日) 08:10:15 ID:iLfm619v
キャプテン森崎は、高橋陽一氏作のサッカー漫画「キャプテン翼」の二次創作です。
大空翼に代わって主人公になった森崎有三を読者の投票によって操作していき、
他のキャラクター達と交流を深めながらサッカー選手として大成するのが目的の
読者参加型企画です。いわゆるゲームブックを想像して頂ければ分かり易いかも。

基本は毎回出る選択肢の中から読者が投票によってどれかひとつを選ぶ事によって
森崎の各数値が上下したり結果が分岐し、その結果によって森崎が活躍したり
しなかったりして物語が進んでいく…といった展開です。例えば敵にシュートを撃たれたら、
森崎の能力値+ある程度のランダム要素によってゴールを守れたり守れなかったりします。

投票や判定では2ch式(注:似ているだけで2chとは別サーバー)の掲示板で
ID付の投票書き込みを行ったりスクリプトでカードやダイスを引いてもらったりします。

過去スレのログはこちらのまとめページで見られます↓
http://www32.atwiki.jp/morosaki/pages/11.html

ミス指摘、質問以外の雑談は下のURLの雑談スレでお願いします。
本スレでも更新毎に30レス程度までの反応レスなら問題無しとしています。
尚、30レスを超え雑談スレへの誘導が始まったら速やかに誘導に従って下さい。それがルールです。
http://capmori.net/test/read.cgi/morosaki/1256045459/l50
2ちゃんねるとは別の場所の板なので、ブラウザによっては外部板登録が必要です。
なんらかの理由で雑談スレが落ちている時は、本スレでも遠慮なく雑談をどうぞ。

【前スレまでの簡単なあらすじ】
第一回フランス国際Jrユース大会でMVPとなった若き日本サッカー界の星、森崎有三!
サッカー王国ブラジルの名門クラブパルメイラスのユースチームのキャプテンとして
プロへの登竜門と言われる大会、リオカップへ挑んだ彼は準決勝まで数々の強敵達を
零封し、無失点男として堂々と決勝戦に挑んだ。しかし決勝の相手、サンパウロFCの
エースストライカー・ストラットと森崎の宿敵大空翼は圧倒的な強さで終始試合を支配。
結局1−4と言う大敗を喫し、大会MVPも翼に持っていかれてしまった森崎はリベンジの為に
全日本ユースに合流しジャパンカップでサンパウロFCとの再戦を目論み始めた。
一方約一ヶ月前の日本では、高校サッカーの頂点を賭けて南葛と東邦が激戦を繰り広げていた!
…こんな感じで話は進んでいます。

410 :2 ◆vD5srW.8hU :2009/12/18(金) 01:05:22 ID:2Y+tBckQ
翼「寒いって…ここは室内だぞ。ちゃんと空調が効いている筈だよ」

アマラウ「これでかよ…日本ってホントに今冬なんだな」

ドトール「これが北半球か」

マウリシオ「いきなりブラジルに帰りたくなりました」

ロベルト「(初めて日本に来た俺と同じ反応だ)」

翼「サンパウロの6月と大して変わらないってば…それより陽子さんは何処だろう」

僅か半日で夏から冬に変わると言う体験に驚くブラジル人達。そんな彼らを尻目に翼は
案内役になる筈の陽子を探し、程無くして入国ゲートでモメている金髪の男と共に彼女を発見した。

翼「あ、あれか…ん?」

ポブルセン「フザけんなよ!なんで俺だけこんな所で待たなくちゃいけねえんだ!」

陽子「ごめんなさい、今東ドイツ絡みは色々微妙だから…
入国拒否される事はまず無いと思うから、根気良く待って!」

ポブルセン「日本は冷戦と関係ねえだろうが!スパイ扱いか、コラ!そもそも東なんてもう無いも同然だっての!」

陽子「日本にも色々事情があってね…(あ〜もう面倒くさい)」

カペロマン「アメリカの同盟国だもんな〜。それじゃ、俺達は先にホテルに行ってるから♪」

ポブルセン「あ、てめえ!待ちやがれ、ぶち殺すぞこのクソ捩れイ○ポがァ!」

陽子「お願いだから黙ってよ〜!」

411 :2 ◆vD5srW.8hU :2009/12/18(金) 01:05:38 ID:2Y+tBckQ
レナート「なんだありゃ?」

バビントン「東ドイツ?彼は東ドイツ人なのかな?」

ロベルト「あ、あいつは…!」

翼「知っているんですか、監督?」

ロベルト「あ、ああ(なんでアイツがこんな所に…)」

ポブルセン「あーーーっ!貴様は!」

翼「えっ?」

陽子「(きゃーーー!この事態だけは避けたかったのに!)」

サンパウロの登場で事態は更に悪化する。翼達を視界に入れたポブルセンが
陽子が止める暇も無く彼らの方に駆け出し、唾を撒き散らさん勢いでがなりたて始めたのだ。

ポブルセン「ツバサ・オオゾラ!サンパウロのツバサ・オオゾラだなてめえ!」

翼「あ、うん、そうだけど。君は…?」

ポブルセン「君は…だと?俺はハンブルガーSVのクリストフ・ポブルセンだ!知らねえのか!」

カペロマン「そりゃ知ってる訳無いよなあ」

カルツ「あ、あの馬鹿…何処までトラブルを起こす気だ…」

若林「仕方ないな。翼に手を出させる訳にもいかんし、俺が止めてくる」

メッツァ「あ、入国ゲート…勝手に戻っちゃって良いの?」

412 :2 ◆vD5srW.8hU :2009/12/18(金) 01:05:56 ID:2Y+tBckQ
翼「ごめん、ハンブルグのビデオを見るのは日本に来てからって言う予定だったんだ。
知っているみたいだけど、俺はサンパウロの翼だよ。ジャパンカップではよろしく」

ポブルセン「………」

既にゲートを通ったチームメイト達の会話も何処吹く風で怒鳴り続けるポブルセン。
一方翼は3年ぶりの母国でいきなりトラブルを起こすのは避けたいのか、
ややぎこちないながらも無難な笑顔を作り右手を差し出した。
ポブルセンはそれを汚い物を見るかの様な目で見た後、ゆっくりと右手を近づけ…

ブンッ!

翼「なっ!」

手と手が触れ合う直前にアッパーカットを放った。持ち前の反射神経で
かろうじて仰け反りかわした翼がチームメイト達に背中を支えられる。

バビントン「ツバサ!」

アマラウ「て、てめえ!いきなり何しやがる!」

ポブルセン「チッ、良く避けたな。おいツバサ良く聞け、俺は…ムゴッ!」

若林「すまんな。ウチのバカが迷惑をかけて」

そのままで行けば殴り合いが起きていてもおかしくなかっただろうが、
それ以上暴れられる前にポブルセンは若林に羽交い絞めにされた。

翼「若林くん…一体何なんだい彼は?」

413 :2 ◆vD5srW.8hU :2009/12/18(金) 01:06:13 ID:2Y+tBckQ
ポブルセン「モゴッ!ムゴッ!フゴッ!」

若林「ちょっと待っててくれ…おいポブルセン、選択肢だ。たった二つだけな」

ポブルセン「フグ?」

若林「貝の様に口を閉ざし、入国審査をさっさと済ませ、ホテルに向かってジャパンカップに備える。
もしくはここで更に暴れ、入国拒否されて西ドイツに強制送還され、そのままクビにされて
東ドイツに戻されるあるいは路頭に迷う。好きな方を選べよ。俺は別にどっちでも良いぞ」

ポブルセン「………ググ」

陽子「さっ、早くこっちへ!翼くんごめんね、また後でね!」

そのまま若林から説得と言う名の脅迫を受け、ポブルセンはますます目をギラつかせながらも
大人しく離れていった。そのままヤレヤレとため息をつく若林に翼が話しかける。

翼「若林くん、彼はどうして俺に…」

若林「一言で言えばただの逆恨みだ。気にしなくて良いぞ、あいつは所謂キチガイだからな」

翼「そ、そうなのか…」

若林「しかも根は良い奴なんてオチも無い。放っておくのが一番だぞ」

翼「………」

若林「おっといかん、職員に睨まれてるな。じゃあな翼」

翼「あ、うん…」

414 :2 ◆vD5srW.8hU :2009/12/18(金) 01:07:05 ID:2Y+tBckQ
そして大して会話をする暇も無く、若林は一度出入りした入国ゲートの方に戻っていった。
後に残されたサンパウロFC一行はポカンとするばかりだった。

マウリシオ「な、なんだったんだろう今のは」

ドトール「監督。監督は奴を知っているのですか?」

ロベルト「ああ…あいつはちょうど翼がサンパウロの入団テストを受けていた時期に
ウチを含むブラジルのあちこちのクラブチームに売り込みをかけていた東ドイツ人でな。
実力はかなりの物だったが、態度は見ての通りだ。結局何処にも受け入れられずに
西ドイツに帰ったと聞いていたが、まさかハンブルガーSVに所属していたとは…」

翼「…なるほど。若林くんが言っていた逆恨みとはその事ですか」

アマラウ「本当にただの逆恨みじゃないですか。あいつを入団させなかったのは正解だぜ」

ドトール「そもそも逆恨みなど我が身を振り返ろうとしない者の行為だからな」

マウリシオ「やだなー、あんなのがジャパンカップに出てくるの?さっさと他のチームにやられて欲しいッス」

翼「………」

サンパウロFCとハンブルガーSV、ウルグアイユースに数日遅れて日本到着。
彼らはこれからジャパンカップに備えコンディション調整を始める。

415 :2 ◆vD5srW.8hU :2009/12/18(金) 01:08:37 ID:2Y+tBckQ
1時をちょっと過ぎてしまいましたが今日はここまで。また明日。

416 :創る名無しに見る名無し:2009/12/18(金) 08:35:07 ID:5si7ZkL7
ケ、ケンカ林が大人になってる…Σ( Д)三 ゚ ゚ポーン

417 :2 ◆vD5srW.8hU :2009/12/18(金) 09:33:49 ID:2Y+tBckQ
合宿6日目の午前はまたしても戦術練習に費やされた。
今度も三杉の指揮の下にオフサイドトラップの練習が行われ、DFもしくはDFに起用される
可能性のある選手達全員が一斉にラインを上げるタイミングを学ばされる。
MFやFW達はスルーパス以外の攻撃パターンを混ぜる事によって練習相手となり、
尚且つそれが対戦相手のオフサイドトラップ対策も兼ねていた。

ピィーーーーッ!

そして彼らはオフサイドトラップだけでなく、もう一つ別の戦術も学ばされた。

見上「良し、それまで!今日体に染み付かせたタイミングを実戦でも忘れるな!」

高杉「あれ?もう終わりですか?」

石崎「まだ練習時間は半分位残っているんじゃ…」

見上「残りの半分は別の戦術練習に使う。松山!」

松山「は、はいっ!?(まさか…)」

見上「お前がふらの中で使っていたなだれ攻撃をこのチームに叩き込め!」

松山「………はい!」

全日本メンバー「えっ、あれを?」「あれって効果あるのか?」「普通の全員攻撃とどう違うんだあれ?」

見上「松山、お前が説明しろ。練習法も任せる」

418 :2 ◆vD5srW.8hU :2009/12/18(金) 09:34:10 ID:2Y+tBckQ
松山「はい!えっと皆、聞いてくれ。なだれ攻撃の目的はボールを奪ったら全員攻撃で
相手を全員守備を強いて、戦線を敵陣内に押し上げる事なんだ。一度の速攻で
ゴールを奪えればそれに越した事は無いが、例え出来なくても相手を防戦に追い込めると言うメリットがある」

来生「ん〜…でもあれってお前がボール奪われたらおしまいじゃん。
実際お前、俺にボール取られて失点したんだし」

松山「…ボールキープ役は別に俺じゃなくても良いんだよ!例えば森崎がやっても良いんだ」

森崎「俺かよ」

松山「あるいは別に誰もキープしなくても良い。最初から前線の選手がドリブルで突撃しても良いんだ。
要はボールをこぼされてもすぐに別の選手達がフォロー、もしくは奪われても他の選手達がすぐにプレス!
言い換えれば攻撃しながらゾーンディフェンスとプレスディフェンス両方をしているつもりになればいいんだよ」

赤井「(おお、ACミランがやってるアレか)」

三杉「(意外と分かり易い説明をするな。サッカーに関しては饒舌なんだな)」

松山「勿論奪われてしかも取り返せなかったら逆に速攻を食らってしまうから、前半終了間際とか
タイミングを選ぶ必要があるんだけど、上手く使えば強力な筈だ!さあ、2チームに分かれて練習しようぜ」



その後ミニゲームの形式で行われた練習では皆が全員攻撃と全員守備を行い、
息をつく暇も無い程頻繁にボールの所有権が変わっていった。

住友「これは…凄いですね。全員攻撃と全員守備が同時に出来るなんて」

見上「松山の説明の仕方が上手いのもあったが、原理はサッカー選手にとっては単純だ」

419 :2 ◆vD5srW.8hU :2009/12/18(金) 09:34:27 ID:2Y+tBckQ
住友「単純と言えば単純でしょうけど、あれはチームワークを売りにしたふらのだから出来る
戦術だと思っていましたよ。ウチは…その…自己主張の強い選手達ばかりですから」

見上「逆だよ住友くん。自己主張の強い選手達ばかりだからだ」

住友「えっ?」



新田「良しっ奪った!」

山森「新田危ない!」

新田「へ?」

日向「うらあああああっ!」

ズシャアアアアアアアアアアアッ!!
ドゴオッ!

新田「ぐええああああっ!」



住友「…なるほど」

見上「どいつもこいつも負けん気に溢れているクソガキどもだ。クソガキの扱いには慣れている」

住友「く、クソって…あ、松山良い表情していますね。これも狙ってやった事ですか?」

見上「ただの副産物だ。松山は放っておいても勝手に立ち直るタイプだ」

420 :2 ◆vD5srW.8hU :2009/12/18(金) 09:34:58 ID:2Y+tBckQ
住友「…なるほど」

見上「どいつもこいつも負けん気に溢れているクソガキどもだ。クソガキの扱いには慣れている」

住友「く、クソって…あ、松山良い表情していますね。これも狙ってやった事ですか?」

見上「ただの副産物だ。松山は放っておいても勝手に立ち直るタイプだ」


そして何時もの様に午後、森崎は三杉と共に練習場に立っていた。

森崎「覚悟は良いか、三杉?俺は午前中ヒマだったから体力が余ってウズウズしているぜ」

三杉「キーパーは戦術練習の時は羨ましいね。僕はなだれ攻撃の練習で消耗しているが、手加減無しで頼むよ」

森崎「最終日だからな。そのつもりだ」
-----------------------------------------------------------------------------
【分岐】http://capmori.net/test/read.cgi/morosaki/1256670084/l50にて
 !card と書き込むとランダムでトランプの絵柄が出るので、(!は半角)書き込んでみて下さい。
(ageでもsageでも構いませんが、★も含めて一回の判定の全文をコピペされてない場合は無効です)

先着(順番通りじゃない書き込みは無効)で
★三杉の総合練習→(!dice + !dice)★
と書き込んで下さい。カードやダイスの結果で分岐します。

出た出目の分だけポイントが蓄積し、10ポイント貯まる毎に三杉の全能力値が+1されます。
現在27/30ポイント。35ポイントを超えればボーナスがあります。

421 :2 ◆vD5srW.8hU :2009/12/18(金) 16:05:35 ID:2Y+tBckQ
★三杉の総合練習→( 6 + 1 )★

現在34/30ポイント。三杉の全能力値が+1されました!
-----------------------------------------------------------------------------
シュッ!シュッ!
ササッ!
バシュウッ!

森崎「(こいつはすげえ…)」

森崎は感嘆のため息を意識して堪えなければならなかった。

三杉「これでフィニッシュだ!」

バコオンッ!

それほどまでに三杉の動きはたったの4日間で素晴らしくなっていた。

森崎「(流石にフィジカルやスタミナにはまだまだ難がある。それにかつての悔しくなる程
完璧なドリブルはまだ取り戻していない。だが…こいつは本気で翼に追いつけるかも知れん!)」

三杉「森崎、終わったよ」

森崎「ああ、ご苦労さん。良くやったじゃねえか」

三杉「フフッ。今僕は猛烈に翼くんと…いや、強い相手なら誰でも良い。とにかく試合がしたい」

森崎「そのやる気はジャパンカップまで取っておけ。後2日の辛抱だ」

422 :2 ◆vD5srW.8hU :2009/12/18(金) 16:05:50 ID:2Y+tBckQ
三杉「そうだね…明日は折角だからのんびりするか。じゃあホテルに引き上げよう、森崎」

森崎「ああ…」

ズキッ!

森崎「うぐっ!?」

三杉「どうしたんだ?」

森崎「いや、なんでもない。ただの筋肉痛だ(また腰かよ…リオカップの疲れがまだ抜けていないのか)」

三杉「………」



〜合宿六日目の夜〜

その日の夕食後、森崎は部屋で三杉にノートを渡されていた。ちなみに葵はまたしても不在である。

森崎「なんだこりゃ」

三杉「同盟の約束の一部だよ。今のチームの各選手の僕なりの評価と展望だ。この合宿で皆の能力も
大分上がっているが、今後どれ位伸びてくるかは個人差があるだろうからそれも踏まえて書いた」

森崎「ほう…だが何時の間に観察したんだ、全体練習の時だけで出来たのか?」

三杉「僕にとっては最早本能みたいなものさ。僕だけの力じゃどうしても勝てないのが常だったからね」

森崎「なるほどな。どれどれ…」

423 :2 ◆vD5srW.8hU :2009/12/18(金) 16:06:12 ID:2Y+tBckQ
参考値:
三杉
突破力:A 得点力:A ボールカット:A ゴール前:B スタミナ:C
備考:後悔させないよ。

森崎
突破力:B 得点力:D ボールカット:D ゴール前:B スタミナ:B
備考:オーバーラップは本当に必要な時だけにしてくれ。GKとしては既に世界最高峰に達していると思う。

森崎「この冒頭の部分は本当に必要だったのか?」

三杉「比較する際に必要だよ。Sが世界屈指、Aが世界トップクラス、Bが世界クラスなどと言う風に思ってくれ」



FW
日向
突破力:B 得点力:A ボールカット:B ゴール前:A スタミナ:A
備考:かつての存在感を取り戻すのにそんなに時間は要らないだろう。ジャパンカップでも活躍が期待出来る。

立花兄弟
突破力:C 得点力:C ボールカット:D ゴール前:C スタミナ:B
備考:はっきり言って空中戦専門。ボール扱いは上手いのだからドリブルやパスに活路を見出すべきだと思う。

新田
突破力:C 得点力:C ボールカット:D ゴール前:E スタミナ:C
備考:大化けする可能性もあるが、発芽させるには根気が必要。即戦力としては期待できない。

反町
突破力:C 得点力:C ボールカット:D ゴール前:D スタミナ:C
備考:正に帯に短し襷に長し。日向との親和性が高いと言う点も本人が嫌々なので望み薄。

424 :2 ◆vD5srW.8hU :2009/12/18(金) 16:06:27 ID:2Y+tBckQ
来生
突破力:C 得点力:C ボールカット:C ゴール前:D スタミナ:D
備考:評価は修哲トリオが揃っている場合。単独で出す場合は新田の方がまだ役に立つだろう。


突破力:B 得点力:E ボールカット:D ゴール前:E スタミナ:D
備考:評価は修哲トリオが揃っている場合。それでもサイドライン突破の時以外は居ないも同然。



森崎「ふーん…相変わらず日向以外は使い難い連中ばっかりだな」

三杉「逆に言えば日向がそれだけズバ抜けていると言う事だけどね。国内では、だけど」




突破力:C 得点力:C ボールカット:B ゴール前:C スタミナ:B
備考:怪我の影響が抜け切る頃には一段階上の評価を下せるだろう。特にパスカットは天下一品。

松山
突破力:C 得点力:D ボールカット:B ゴール前:C スタミナ:B
備考:今はかつての様な活躍は望むべくもないが、時間が経てば独力でスランプを脱出すると見ている。

沢田
突破力:B 得点力:E ボールカット:D ゴール前:D スタミナ:C
備考:どうしても日向の添え物以上にはならない。岬くんや松山くんが復調すれば用済みだろう。

山森
突破力:C 得点力:C ボールカット:C ゴール前:C スタミナ:B
備考:現状では器用貧乏だが、葵に対抗心を燃やしている気配があるのでその内バランスの良いMFに成長するかも。

425 :2 ◆vD5srW.8hU :2009/12/18(金) 16:06:42 ID:2Y+tBckQ
井沢
突破力:C 得点力:D ボールカット:D ゴール前:D スタミナ:C
備考:評価は修哲トリオが揃っている場合。もっとハイレベルな連携を編み出してくれないと戦術的価値は乏しい。


突破力:B 得点力:C ボールカット:B ゴール前:B スタミナ:S
備考:国内組と比べると飛びぬけているが、その分急成長の期待は禁物。中盤で活躍が見込める。



森崎「葵以外はなんか横並びって感じがする評価だなあ」

三杉「本来は岬くんと松山が主軸になれる筈なんだけどね」



次藤
突破力:D 得点力:D ボールカット:C ゴール前:B スタミナ:B
備考:Jrユース時代同様、サッカー経験の浅さを世界戦の繰り返しで補って欲しい。個人的に期待。

早田
突破力:D 得点力:E ボールカット:B ゴール前:C スタミナ:B
備考:タックルは現時点でも期待出来る。それ以外の武器をみつけないと赤井にスタメンを奪われるかも。

中里
突破力:C 得点力:D ボールカット:B ゴール前:B スタミナ:C
備考:ドリブル突破は上手いがパスがダメ。カウンターアタック、オーバーラップ向けの人材。

石崎
突破力:E 得点力:E ボールカット:E ゴール前:C スタミナ:C
備考:顔面をシュートコースに差し出すのだけは異様に上手い。彼はボクサーになった方が良かったんじゃ?

426 :2 ◆vD5srW.8hU :2009/12/18(金) 16:06:56 ID:2Y+tBckQ
高杉
突破力:E 得点力:E ボールカット:E ゴール前:D スタミナ:D
備考:劣化版石崎。正直使いどころが無い。DFの数が少ないと言う事情が幸運に働いたのだろう。

赤井
突破力:E 得点力:E ボールカット:A ゴール前:B スタミナ:C
備考:非常に優秀なDF。MFとして使うのもアリ。ただし攻撃面は壊滅的なのでサポート役が必須。

中山
突破力:C 得点力:E ボールカット:B ゴール前:B スタミナ:C
備考:本来は万能なDF。今のままでも一応使えるが、真価を発揮出来るかどうかは僕にも分からない。

若島津
突破力:B 得点力:E ボールカット:B ゴール前:A スタミナ:S
備考:三角飛びポストプレイがあるがパスセンスの悪さで台無し。シュートコントロールも下手なので現状ではただのクリア要員。



森崎「ふ〜ん。DFは誰を起用するか結構悩み所だな」

三杉「まあね。大体は見上監督が決めるだろうけど、進言する際の参考にして欲しい」

森崎「そうだな…ん?」

ここで森崎はとある事に気付いてまじまじと三杉を見つめた。

三杉「なんだい?」

森崎「お前、俺がキャプテンに選ばれるって前提で会話したな今」

三杉はそれに対して片目を瞑って答えた。

三杉「今キャプテンに立候補する事は日向にとってデメリットにしかならないさ」

427 :2 ◆vD5srW.8hU :2009/12/18(金) 16:07:55 ID:2Y+tBckQ
いったんここまで。

428 :創る名無しに見る名無し:2009/12/18(金) 18:47:23 ID:/idSyeUn
なにィ!?
ここで引くとは大したエンターテイナーだぜ、2さん!

ひとまず乙でしたー

429 :2 ◆vD5srW.8hU :2009/12/18(金) 20:00:51 ID:2Y+tBckQ
う〜ん、どうにも筆が乗らない。
今夜はここまでとしますね。また明日お会いしましょう。

430 :創る名無しに見る名無し:2009/12/18(金) 20:03:51 ID:E3QWG22s
試合が楽しみだ!乙でした!

431 :2 ◆vD5srW.8hU :2009/12/19(土) 11:58:55 ID:2qvOeyPT
さてさて、昨夜で第二回キャプテン森崎キャラクター人気投票(リオカップ編)も
終了した訳ですが…結果発表はどうしましょうかね。

何時もの様に解説させながらキャラクターのコメントを貰う形式も
そろそろマンネリ感がありますし…う〜ん。

432 :創る名無しに見る名無し:2009/12/19(土) 14:17:48 ID:sCaRUkhU
本音を言えば発表は簡潔にするか不要派ですね
ストーリーが進む方がうれしいですから

でもNPCの描写も重視する2さんとしては発表は外せないでしょうから方針に従います

433 :創る名無しに見る名無し:2009/12/19(土) 14:28:16 ID:4J4QbNBP
全員のコメントはなしで
キャラ数名による座談会形式とかどうですかね?
ブラジルで暇そうな奴が沢山いますし。

どちらにしろ今すぐでなくてもいいかなとは思います。

434 :創る名無しに見る名無し:2009/12/19(土) 15:33:46 ID:WD8tQ+Wz
偉大なるマンネリという言葉もあるし、コメント楽しみにしていましたが…
最終的には2ねぃさんの判断におまかせします。

435 :2 ◆vD5srW.8hU :2009/12/19(土) 19:56:25 ID:2qvOeyPT
意見有難うございます。参考にして今回の結果発表はちょっと違う形にしてみますね。

436 :2 ◆vD5srW.8hU :2009/12/19(土) 22:04:29 ID:2qvOeyPT
森崎と三杉が戦力計算に励んでいた頃、葵が何をしていたのかと言うと…

かぽーん。

葵「はぁ〜…」

つま恋の設備の一部である温泉に漬かってため息をついていた。先ほどまでは
体を清める選手達でごった返していたが、一人また一人と居なくなり葵の他に
今この場に居るのは少し離れて漬かっている松山と体を洗っている最中の山森と新田だけだった。

松山「いや〜、長い様で短い合宿も後1日だけか。明日目一杯使って疲れを取らないとな」

葵「そうですね…」

松山「これだけ至れり尽くせりの合宿所を用意してもらったんだから、無様な試合は出来ないよな」

葵「はい…」

松山「………?」

なだれ攻撃がチーム戦術の一つに取り入れられた事で今日の松山は珍しく機嫌が良かった。
逆に葵は何時もの彼らしいハイテンションが影を潜めており、他者の気持ちを察する事が苦手な松山でも気付く程だった。

山森「何か悩んでいるのか、葵くん」

二人の会話が途切れたのを見計らい山森が話しかける。

葵「…分かる?」

新田「そりゃあ普段やかましいお前がそんなに静かだったらな」

葵「…だろうな〜。はあ…」

437 :2 ◆vD5srW.8hU :2009/12/19(土) 22:04:47 ID:2qvOeyPT
松山「まさかまだ次藤にイビられているのか?だったら俺が…」

葵「いえ、次藤さんはメシを奢ったらあっさり許してくれました。その後は特に何も言ってきません」

松山「じゃあ…森崎か三杉が何か?」

葵「森崎さんも三杉さんも良くしてくれます。普通に話しかけてくれますし、アドバイスも貰えますし…」

山森「…さしずめ、チーム内の空気が不穏で想像していた日本代表との
ギャップに苦しんでいる…そんな所か?(昔の俺みたいに)」

ザバアッ!

葵「そう、それだよ!流石山森くん、同じ気持ちだったんだな!」

そのまま松山の推測が外れ続ける中、山森は一言でズバリと葵の悩みの内容を言い当ててみせた。
共感を得られて感極まった葵が勢いよく湯の中で立ち上がる。

しかし山森の次の一言は彼を傷つける物だった。

山森「原因の一つが何を言っているんだか…」

葵「えっ…」

松山「おい山森!」

山森らしからぬ冷たい皮肉に葵は棒立ちになる程のショックを受け、すぐに松山が抗議を発する。
山森もしまったと言う表情になるが発言を撤回したりはせず、重苦しい沈黙が場に満ちる。

新田「まあまあ松山さんもそういきり立たないで…ここは抑えて下さいよ」

松山「む…だが山森の今の発言は見過ごせないぞ」

438 :2 ◆vD5srW.8hU :2009/12/19(土) 22:05:25 ID:2qvOeyPT
新田「しょうがないですよ。俺も気持ちは同じですから」

葵「新田くんまで…」

苦笑しながら松山を宥める新田の言葉に葵は更にショックを受け項垂れながら座りなおした。
それを見た山森はしばし目を瞑り言葉を選んでから再び口を開いた。

山森「確かにこの世代の日本代表はとてもじゃないけど和やかな雰囲気とは言えない。
森崎さんと日向さんの対立は誰の目にも明らかだし、仲が良い相手同士でも衝突が起きる。
三杉さんみたいに頭が良すぎて何を考えているか分からなくて怖い人も居る。
それどころかキャプテン候補になる様な人は例外なく誰かから恨みを買っている。
この合宿には参加していない翼さんや若林さんも含めてね」

葵「あの翼さんまで!?とても信じられないよ!」

新田「ところがあるんだな、これが。あの人は天才肌だからな、天才じゃない人から恨みを買いやすい」

葵「そんなの…そんなのただの妬みじゃないか!山森くんも新田くんも俺を妬んでいたって言うのかよ!」

松山「あ、葵…」

葵「そんなので…どうやってチームが一つになれるって言うんだよ!」

次第に激昂してきた葵がポロポロと涙を零し山森と新田を糾弾する。
それに対し山森は再び目を瞑り静かに語った。

山森「確かに…Jrユースの頃から何回もチームは分裂しかけた。チームワークや戦術が乱された事もある」

葵「だったら!」

山森「だけどチーム内の争いで個人の能力が増して行ったのも事実なんだ」

葵「…へっ?」

439 :2 ◆vD5srW.8hU :2009/12/19(土) 22:05:42 ID:2qvOeyPT
予想外の方向に話が進んで行き素っ頓狂な声を上げる葵。ここで畳み掛ける様に今度は新田が口を開いた。

新田「葵、お前キャプテン経験あるか?」

葵「へ?あ、うん、中学三年の時だけ…」

新田「じゃあ…レギュラーを決める時とか、スタメンを決める時とか、歯向かわれた事はあるか?」

葵「ええと…不満そうな顔をされたり、ちょっと文句を言われる事はあったけど、すぐに納得してもらえたよ」

山森「…南葛とは大違いだな。俺がキャプテンをやっていた時は何時も悩まされていたよ」

葵「そりゃあ、天下の南葛だから凄い選手ばっかりで悩むだろうけど…」

山森「凄い選手って、それだけプライドも高いんだよ。俺も含めてな」

新田「それでもキャプテンはスタメンを決めなきゃいけない。使い物にならない奴は切って捨てるしかない。
問題を起こした奴はそれでも使うか出番を取り上げるか難しい判断を迫られる」

山森「選手同士での争いが絶対起きないチームなんて無いよ。チームが強ければ強い程、な」

葵「(強いチームとそのキャプテン…そういえばあの時…)」



〜回想シーン〜

葵は過去一度だけ森崎率いる南葛中と戦った事がある。
それは彼が中学二年生の時行われた東海地区サッカーフェスティバルでの出来事。
当時日本最強の名を欲しいままにし全国V3を狙っていた南葛中が招待され
地元の中原中が親善試合を行ったのだ。

440 :2 ◆vD5srW.8hU :2009/12/19(土) 22:08:17 ID:2qvOeyPT
戦力差は火を見るよりも明らかで、中原はFWとして起用された葵一人だけを前線に残し
残りの10人でなんとか南葛の攻撃を耐え切りカウンターを試みると言う作戦を取った。
しかしそこまでしても南葛相手には何の意味も無く前半だけで5−0と言う大差がついてしまった。
そして後半になっても状況が全く変わらない事、そしてそれに先輩達がまるで焦らない事に
焦れた葵は作戦を放棄し自らボールを奪い南葛のフィールダー達をドリブルで次々と抜いていった。

中原メンバー「やった新伍、キーパーと一対一だ!」

しかし後少しで森崎と一対一になれるかと思いきや翼が立ちはだかり…

バキィッ!

中原メンバー「調子に乗りやがって身の程知らずのバカが!」
「たった一人で南葛からゴールを奪うなんて最初から無理に決まっているんだよ!」

葵はいともあっさりとボールを奪われてしまった。しかも作戦無視の罰として
選手交代させられ、ベンチ前で正座させられると言う屈辱つきで。

ピィーーーーーーッ!

中原メンバー「いやー流石南葛、強かったなァ」「お礼言いに行こうぜ!」「サインくれるかなあ」

葵「(何ニコニコしてやがるんだバカタレ!こんな試合をしてこんな大差をつけられてあんたらは悔しく無いのか!
やめてやる、こんなサッカー部なんてもうやめてやる!サッカーなんてもうやめてやる!)」

最終的に0−11と言う結果になった試合後もまるで悔しがろうとしない先輩達の姿に葵は涙を流しながら
腸を煮え繰り返させていた。このままだったら葵は本当にサッカーをやめていたかも知れない。



森崎「このクズどもがァーーーッ!!」




441 :2 ◆vD5srW.8hU :2009/12/19(土) 22:08:38 ID:2qvOeyPT
中原メンバー「ヒイッ!?」「ク、クズって…」「俺達の事?」

葵「(あれは…森崎さん?)」

ところが思わぬハプニングで葵は怒りを忘れてしまった。南葛中キャプテン森崎の大きな罵声が轟いたのだ。
葵の先輩達は一瞬自分達が標的かと思い身を竦ませたが、森崎がどやしつけていたのは自分のチームメイト達だった。

森崎「たった一人にポンポン抜かれやがって!なんだあのザマはァ!(もし失点していたら俺の大恥になっていたじゃねーか!)」

来生「ギャアーーー!」
滝「す、すまない!面目ない!」
井沢「恥ずかしいと思っている!」
石崎「(クソッキャプテンになってから森崎がますます横暴になったぞ!)」
高杉「(ど、どうにかこの出来事を森崎の失点に変えないと!)」

凄まじい大差で強豪ぶりを見せ付けた筈の南葛中がチーム内でモメている。
しかもチームメイト達も従順に叱られているとは限らず、中には敵意を込めて森崎をにらみ返す者も居る。
想像もしていなかった事態に葵は己の憤りも忘れてポカンと立ち尽くしていた。

葵「(な、何これ…南葛中の人たちってこんなに強いのにこんなに仲が悪いのか?)」

古尾谷「こら森崎いい加減にしろ!もう引き上げるぞ!」

森崎「俺は間違った事は言っていませんよ監督!こんなんじゃ全国V3なんて出来っこない!」

古尾谷「時と場合と言う物を考えろ!すみません、我々はもう失礼しますので!」

翼「ごめん、森崎はああいう奴なんだ。今日は試合有難う、楽しかったよ」

中原メンバー「あ、は、はい…」「どうも…(楽しかったって…)」「有難う御座いました…(この人5点も取ったんだよな…)」

442 :2 ◆vD5srW.8hU :2009/12/19(土) 22:10:50 ID:2qvOeyPT
翼「12番、良いドリブルだったぞ。また会えるのを楽しみにしておくよ(こんな弱小チームじゃ全国には出てこれないだろうけど)」

葵「は、はい…」

森崎の剣幕、翼の親切さ、チーム内の荒れた空気。南葛中はその強さ以外にも様々な印象を葵に残していった。

〜回想シーン終了〜



葵「(そうだ…色々あって何時の間にか忘れていたけど、あの時の南葛中の雰囲気にはビックリしたんだ。
ひょっとして今の全日本ユースの雰囲気と同じ物だったのかな…)」

新田「まあ何が言いたいかって言うと…よっと」

ザバア。

松山「新田、湯船に入る時はタオルは外せよ」

新田「おっと、すみません。まあなんだ、お前だって妬みの対象なんだよ葵。今のメンバーではズバ抜けているからな」

葵「………」

新田「だけど愚痴を言うだけじゃ実力は上がらないからな。お前からスタメンを奪う為に
俺も山森も必死になっている。それが俺達の、そしてチームの力を上げているんだ」

葵「でも…だからって、俺は新田くんや山森くんとケンカなんてしたくないよ…」

山森「この程度の意見のぶつけ合いをケンカだなんて言っていたらサッカーは出来ない」

葵「!!」

443 :2 ◆vD5srW.8hU :2009/12/19(土) 22:11:51 ID:2qvOeyPT
松山「山森!どうしたんだよ今日は、お前らしくないぞ!」

何時に無く冷たい態度を取る山森に葵は恐怖に似た視線を抱き、松山が驚きと共にたしなめる。
それでも口をへの字に結ぶ山森に新田は苦笑いを抑えられなかった。

新田「まさか俺がこんな役割に回るなんてな…山森に言いたい事を全部先に言われちまった。
けどな葵、山森がこんな事言うのはお前にそれだけ期待しているからでもあるんだぜ」

葵「俺に…」

新田「厳しい事言っているけど、大丈夫。お前の事を嫌っている訳じゃないし、
いざ試合になったらお前と素晴らしい連携をしてみせるだろうさ。山森はそういう奴だ」

山森「………」

新田の解説に恥ずかしくなったのか山森はそっぽを向いて再び湯を被った。
同年代の二人の様子に葵は段々と気が晴れた表情になっていく。

葵「…なんか頭グチャグチャで分かんなくなってきたけど…」

新田「けど?」

葵「俺…とにかく頑張るよ。試合に出られたら全力でプレイする!それが俺が全日本ユースに出来る一番だから」

山森「…試合に出たら全力でプレイするなんて当たり前だろ」

葵「あうっ」

松山「山森、お前な…はあ」

新田「(俺は山森にここまで特別視してもらえるお前が羨ましいよ、葵)」

444 :2 ◆vD5srW.8hU :2009/12/19(土) 22:12:13 ID:2qvOeyPT
葵「もう、キッツいなあ…ところでお湯に漬からないの?」

山森「俺は良い…タオルを取るのが嫌だから」

葵「は?」

松山「なんだそりゃ。男同士で恥ずかしがる必要なんて無いだろうに」

新田「こいつの癖なんですよ。風呂に入る時誰かに見られている気がするって言って…」



同時刻の某所。

琴音「ああああ〜…山森くぅ〜ん…最近ちょっと痩せたね、ちゃんとご飯食べてる〜?」



ゾクゾクッ!

山森「ううっ!?」

松山「ほら、震えてるじゃないか。早く入れよ」

山森「い、いえ結構です!もう上がります!」

松山「あ、風呂場で走ると…」

ダダッ!
ツルッ!
スッテーン!

山森「いたっ!」

松山「ほら見ろ。言わんこっちゃない」

445 :2 ◆vD5srW.8hU :2009/12/19(土) 22:12:50 ID:2qvOeyPT
いったんここまで。

446 :創る名無しに見る名無し:2009/12/19(土) 22:13:24 ID:dcCVAmvg
おねいさん乙でした

447 :創る名無しに見る名無し:2009/12/19(土) 23:07:06 ID:UNCT3fQY
くっ タオルの下が見えない!

448 :2 ◆vD5srW.8hU :2009/12/19(土) 23:58:18 ID:2qvOeyPT
そして合宿の最終日の朝が来た。
この日は見上が公言していた通りコンディション調整に費やされた。
まず午前中は選手一人一人が別々に呼び出され見上と住友の立会いの下
チームドクターの簡単な診察を受け体調チェックが行われた。
順序はFW、MF、DF、GKであり森崎は若島津の後、つまり最後だった。

見上「(ここまで誰も負傷無し、体調も問題無し。良い事だ)よし若島津、もう行って良いぞ」

若島津「はい、失礼します(何時もの事だけど、ドクターチェックは緊張するな…)」

見上「次、森崎。入れ」

森崎「はい(全く、待ちくたびれたぜ)」

非常にハードなトレーニングを課されたものの、選手達は皆良いコンディションを保っていた。
森崎も例外ではなく、ドクターも何も問題無しと太鼓判を押した。

見上「森崎。三杉から聞いたが、昨日の練習後腰痛を感じたそうだな」

森崎「え?はあ、はい。でも一瞬だけでしたよ」

見上「深刻ではないのか?」

森崎「ええ。ブラジルでも時々練習や試合後に痛みを感じる事はありましたが、そんなの腰に限った話じゃないですしね」

見上「ふむ…今はなんともないのか?」

森崎「ええ。ちっとも痛くありません」

見上「ならば良い。この大会が終わったら少し休息期間を置けよ」

森崎「はい」

449 :2 ◆vD5srW.8hU :2009/12/19(土) 23:58:52 ID:2qvOeyPT
そして午後はビデオを見せながらのミーティングになった。

見上「残念ながらウルグアイユースのビデオは手に入らなかったが、先日の件で彼らの実力は分かっているな?」

全日本ユースメンバー『………』

見上「合宿初日にも述べたが、火野とビクトリーノのツートップが非常に厄介なチームだ。
中盤はドリブラーのダ・シルバ以外は目立たないがそれでもハイレベルな事に変わりは無い。
DFも主軸となる選手は居ないが、GKのカノーバはウルグアイでビクトリーノのライバル扱いされる程の実力者だ。
ウルグアイと当たった場合は中盤を制しつつカウンターアタックを予防するのが勝利の鍵となるだろう」

三杉「(ダ・シルバ程度なら大丈夫だ。僕に負ける要素は無い)」

見上「次にサンパウロのビデオを見せる」



ゴクリ…

数十分後、ダイジェストも含めたリオカップでのサンパウロの姿を見せ付けられた
全日本ユースの選手達は誰かが鳴らした喉の音が響き渡る程静まり返っていた。

見上「これが今、ブラジル最強のユースチームだ。見ての通り翼はJrユース時代より飛躍的に実力を増した。
そしてストライカーのストラットは今の翼に相応しい最強のパートナーと言えるだろう。
守備ではドトールとアマラウ両名の活躍が目立つが、他にバビントン、マウリシオ等優れたサポート役も居る。
キーパーのレナートもカノーバには劣るが決して雑魚とは言えん。ボランチが存在しない、
サイドバックが弱いなどの弱点もあるがそれでも凄まじく強いチームだ。覚悟してかかれ」

森崎「(今度は恥をかくのはお前らだ。覚悟していやがれ、翼、ストラット)」

450 :2 ◆vD5srW.8hU :2009/12/19(土) 23:59:11 ID:2qvOeyPT
見上「そして最後にハンブルガーSVのビデオだ」



全日本ユースメンバー「これは…」「こっちも強いな…」「でも相手は何か大した事無いっぽいぞ」
「って言うか何なんだあのシュートの曲がり方!?」「ポブルセンって奴、乱暴にも程があるだろ」

ハンブルガーSVのビデオの内容はリーグ戦の様子だった。全く失点しない若林を始め、
老獪さすら感じさせる巧みなカルツ、トップスピンをかけたパスを事も無げに連発するメッツァなど見所は多かったが
中でも多くの唸りを湧き上がらせたのはカペロマンとポブルセンの二名だった。

松山「な、なあ…どうやったらあんな風に曲げられるんだ?ジグザグじゃないか」

岬「僕もあんなのは無理だよ。センタリングに混ぜられるとより厄介だね」

見上「原理は不明だが、強力なシュートである事に間違いは無い」

カペロマンの必殺シュート、サイドワインダーは何度もZの字を描く様にジグザグに曲がるのだ。
蛇もしくはバネを連想させるその常識外れの軌道は誰もが舌を巻き目を白黒させずには居られなかった。

そしてもう一人、ポブルセンはMFなのにも関わらずまるで日向の様な暴力的なプレイスタイルの持ち主だった。
ドリブルで相手を吹っ飛ばすのは勿論、シュートに至ってはわざと相手にぶつけなければ気が済まないかの様な撃ち方だった。

見上「ポブルセンは自らこのシュートをマーダーショットと名付けた。このプレイスタイルにより彼は
ブンデスリーガでも”テロリスト”とあだ名される程忌み嫌われ、恐れられている」

日向「(フン、面白え)」

森崎「(ホントに何処の国でもこういう奴は居るんだな〜)」

451 :2 ◆vD5srW.8hU :2009/12/19(土) 23:59:28 ID:2qvOeyPT
「どのチームと当たっても全力で戦える覚悟をしておけ」との見上の言葉でミーティングが締め括られ、
チームは解散となった。午後の残りは完全に自由時間となっており、練習は禁じられている。

森崎「(明日からいよいよジャパンカップだ。今日はどうするかな)」

A 合宿所から出て適当にウロつき回る。
B 誰かの部屋に行ってみる。
C 自室で過ごす。

      http://capmori.net/test/read.cgi/morosaki/1256670084/l50にて
            ☆2009/12/20 00:30:00☆ から投票期間を設けます。
    そこから  10  票カウントし、一番多く票が入った選択肢で続行します。引き分けの場合は
   その次の票をタイブレーカーに使います。どれか一つに確定した場合はその時点で投票を
         止めて下さい。尚、投票はageた書き込みのみを採用しています。

452 :2 ◆vD5srW.8hU :2009/12/20(日) 00:00:27 ID:2qvOeyPT
今夜はここまで。お疲れ様でした。

453 :創る名無しに見る名無し:2009/12/20(日) 00:11:30 ID:o/5mRQpr
今日も更新乙でした!

カペロマンw

454 :2 ◆vD5srW.8hU :2009/12/20(日) 19:16:52 ID:5n5oInfP
>B 誰かの部屋に行ってみる。

森崎「たまには別の部屋に行ってみるか。さて、何処に行ったもんだか…」

A 101号室(日向、若島津、沢田)
B 102号室(井沢、滝、来生)
C 103号室(中山、山森、新田)
D 105号室(政夫、和夫、次藤)
E 106号室(石崎、高杉、赤井)
F 107号室(早田、反町、中里)
G 108号室(岬、松山)

      http://capmori.net/test/read.cgi/morosaki/1256670084/l50にて
            ☆2009/12/20 20:00:00☆ から投票期間を設けます。
    そこから  15  票カウントし、一番多く票が入った選択肢で続行します。引き分けの場合は
   その次の票をタイブレーカーに使います。どれか一つに確定した場合はその時点で投票を
         止めて下さい。尚、投票はageた書き込みのみを採用しています。

455 :2 ◆vD5srW.8hU :2009/12/20(日) 21:20:09 ID:5n5oInfP
>F 107号室(早田、反町、中里)

森崎「とりあえずは反目している奴が居ないこの部屋に行くか…」

森崎は107号室のドアを叩いた。
-----------------------------------------------------------------------------
【分岐】http://capmori.net/test/read.cgi/morosaki/1256670084/l50にて
 !card と書き込むとランダムでトランプの絵柄が出るので、(!は半角)書き込んでみて下さい。
(ageでもsageでも構いませんが、★も含めて一回の判定の全文をコピペされてない場合は無効です)

先着(順番通りじゃない書き込みは無効)で
★早田は居るかい?→!card★
★反町は居るかい?→!card★
★中里は居るかい?→!card★
と書き込んで下さい。カードやダイスの結果で分岐します。

ダイヤ→居る。
ハート→早田、反町は居る。中里は居ない。
スペード→反町は居る。早田、中里は居ない。
クラブ→居ない。

456 :創る名無しに見る名無し:2009/12/20(日) 21:29:05 ID:jWKhOYeN
ちょっww
全滅ww

457 :創る名無しに見る名無し:2009/12/20(日) 21:31:24 ID:9nUhksOZ
三人で覗きにいってたりしてww

458 :創る名無しに見る名無し:2009/12/20(日) 21:40:50 ID:8WpfTjKT
あれだけやっても三杉の好感度うp無し?

459 :2 ◆vD5srW.8hU :2009/12/20(日) 21:42:54 ID:5n5oInfP
>>458
はい、無しです。三杉の好感度をMAXにするのは凄く難しいです。

460 :創る名無しに見る名無し:2009/12/20(日) 21:55:17 ID:1KU3vYNy
これはもう中の里の奥義を駆使しまくって覗きにみんな行ってるフラグだな。
問題は覗く相手が居なさそうな件だけだがw

461 :2 ◆vD5srW.8hU :2009/12/20(日) 22:02:09 ID:5n5oInfP
★早田は居るかい?→ クラブK ★
★反町は居るかい?→ クラブA ★
★中里は居るかい?→ スペード4 ★

スペード→反町は居る。早田、中里は居ない。
クラブ→居ない。
-----------------------------------------------------------------------------
コンコンコン…

シーン…

コンコンコン!

シーン…

森崎「誰も居ねえや…しょうがないな。今日は自分の部屋でゆっくり過ごすか」

中里は一旦家に戻っており、反町は早田の食べ歩きに付き合わされていた。
そんな事情を知っている訳も無い森崎は止むを得ず自室に戻り夕食時まで適当にヒマを潰した。

森崎「三杉ー、このラリーザって奴なんなんだ?宇宙の帝王とか抜かしているけど」

三杉「はあ?誰だそれは…と思ったら漫画の話か。僕は読んでいないよ」

森崎「なんだよ、国民的漫画のドラゴンスフィアを知らんとは…」

三杉「両親の教育方針でそういう物からは遠ざけられたからね。タイトルくらいしか知らないよ」

462 :2 ◆vD5srW.8hU :2009/12/20(日) 22:02:48 ID:5n5oInfP
そしてその晩の夕食後、ミーティングがもう一度行われた。

キャプテンを選ぶ為である。

見上「今何の為に集まっているか、改めて説明する必要も無いな?」

全日本メンバー『………』

森崎「(いよいよ来たぜ。日向はどうでるかな)」

日向「……………」

見上「早速キャプテンを選考する。我と思う者は立候補しろ」

森崎「はい。立候補します」

森崎が真っ先に前に歩み出た時驚いた者は居なかった。むしろ彼らの注目は瞬時に日向に集まった。

無表情で腕を組んだまま何も言おうとしない日向に。

見上「森崎の立候補を認める」

森崎「(おほっ、三杉の予測大当たりだな。確かに力こそ全てのあいつにとって今明らかに俺に力で負けているのに
敢えて立ち向かうメリットなんて無いのかも知れん。逆に言えば力を取り戻せば何回でも懲りずにやってくるんだろうが)」

見上が淡々とミーティングを進める中日向は微動だにしなかった。どんなに視線が集まっても睨み返しすらしない。
周囲の視線はやがて「そうなのか」「やっぱり」「なるほど」と言った物に変わっていった。

463 :2 ◆vD5srW.8hU :2009/12/20(日) 22:03:11 ID:5n5oInfP
だがただ一人、「ウソ!?ラッキー、大チャンス!」と言う視線に変わった者が居た。

見上「他に立候補者は…」



来生「はいはいはーい!立候補します!」

空気が読めない事に定評のある来生哲兵である。



見上「………き、来生の立候補を認める」

森崎「(…えーと、来生?お前は脳の代わりに頭に何が入っているんだ?)」

この時見上が少しどもっただけで済んだのは賞賛に値するかも知れない。
日向ですらギョッとし、三杉は額を手で抑え、岬は普通に聞こえる程度の音量でため息をついたのだから。

葵「なあ赤井。来生さんってキャプテン経験あるのかな?」

赤井「俺が知る限りは無い筈だが…(つーか普通にバカだろあの人)」

来生「ハッハッハ、心配ご無用!さあ皆、世界一まで俺についてこい!(マジラッキー!
日向を落選させたら金の力で後で何をされるか分からなかったけど、森崎ならどうとでもなるぜ!
俺が森崎に人望で負けている訳無いもんな!今日からこのスレのタイトルもキャプテン来生だ!)」

滝「(見るな!俺をあいつの同類みたいに見るなぁあ!)」

井沢「(勘弁してくれ…)」

高杉「(ああ、疲れる)」

464 :2 ◆vD5srW.8hU :2009/12/20(日) 22:03:47 ID:5n5oInfP
森崎「(ひょっとして来生がこうなったのは俺が殴った時に当たり所が悪かったから…なんてのは無いよな、流石に)」

見上「他に立候補者は居ない様なので投票を始める!(さっさと終わらせよう。そしてビールで一杯だ)」

こうして全日本ユースキャプテン選挙は森崎と来生の一騎打になった。
-----------------------------------------------------------------------------
【分岐】http://capmori.net/test/read.cgi/morosaki/1256670084/l50にて
 !card と書き込むとランダムでトランプの絵柄が出るので、(!は半角)書き込んでみて下さい。
(ageでもsageでも構いませんが、★も含めて一回の判定の全文をコピペされてない場合は無効です)

先着(順番通りじゃない書き込みは無効)で
★日向の情け→!card★
★政夫の情け→!card★
★和夫の情け→!card★
★新田の情け→!card★
★反町の情け→!card★
★滝の情け→!card★
★岬の情け→!card★
★三杉の情け→!card★
★松山の情け→!card★
★沢田の情け→!card★
★山森の情け→!card★
★井沢の情け→!card★
★葵の情け→!card★
★次藤の情け→!card★
★早田の情け→!card★
★中里の情け→!card★
★石崎の情け→!card★
★高杉の情け→!card★
★赤井の情け→!card★
★中山の情け→!card★
★若島津の情け→!card★
と書き込んで下さい。JOKERの場合のみ来生に投票し、それ以外は森崎の票になります。

465 :創る名無しに見る名無し:2009/12/20(日) 22:27:28 ID:J51Ecpp5
JOKERのみwww

466 :創る名無しに見る名無し:2009/12/20(日) 23:12:46 ID:9mEflPmy
誰か一人くらい投票してやれよwwwwwww

467 :創る名無しに見る名無し:2009/12/20(日) 23:22:06 ID:YcFEyUN+
これ期待値どれくらいだ

468 :2 ◆vD5srW.8hU :2009/12/20(日) 23:23:59 ID:5n5oInfP
誰もJOKERを引きませんでした。めでたしめでたし。
-----------------------------------------------------------------------------
見上「…森崎21票、来生0票。よってキャプテンは森崎とする。以上、解散」

来生「な、な、何故だぁああああ!?」

森崎「(俺はむしろお前が何故勝てると思ったのか知りた…くないな、うん)」

来生「待ってくれこれは恒例の華なんだ俺は嵌められたんだーっ!」

最早呆れるしかない現実に見上ですら投げやりな声になっていたが、
それでも来生にとっては予想外の出来事だったらしく彼は喚き続けた。

滝「さあ帰るぞー」

井沢「アイス食いにいこうぜ」

森崎「(もう知らん。予定通りキャプテンになれたんだしさっさと寝よう)」

ゾロゾロゾロ…

来生「な、なんでだよ!こんなの間違ってるよ、なあなあなあ!?」

松山「いや…その…」

山森「投票に不正があった訳じゃないですし…」

葵「お、俺新入りですから分かりませ〜ん!」

無論誰も相手にしようとはしない。修哲トリオの残りの二人が面倒くさそうな声をあげたのを皮切りに
監督も含めメンバーの大半が引き上げ始めた。それでも来生は気まずそうに残っていた
(逃げ遅れたとも言う)松山、山森、葵などのお人好しに対し泣きついていた。

ポン。

しかしそれも日向が笑顔で彼の肩に手をかけるまでの事だった。

469 :2 ◆vD5srW.8hU :2009/12/20(日) 23:24:14 ID:5n5oInfP
数十分後、目撃者達はこう証言した。

山森「あれは俺が今まで見た物の中でもトップクラスに忘れられない光景でしたよ。夢に出てきそうです」

葵「ガタガタ震える来生さんに日向さんがニッコリ笑って…それから言ったんです。
”良いからもう自分の部屋に帰れ、な?かわいそうで見ていられねえよ”って…
来生さんはうわあああんって泣きながら何処かに走っていっちゃいました」

松山「日向の口からかわいそうなんて言葉を聞くなんて…俺は世紀の体験をしたのかも知れない」

日向「お前ら騒ぎすぎた。俺にだって女子供だの老人だの病人だの子犬だのに対する情けはあるぞ。少し位はな」

この日来生はあの日向から哀れまれると言う前代未聞の偉業を達成した。



〜合宿七日目の夜〜

ミーティングから帰った森崎はドッカリとベッドに座り込み伸びをした。

森崎「ああ、なんかドッと疲れたけど…これで晴れてキャプテンだ。今夜はどうすっかな」

A 監督に会いに行こう。
B 部屋を出て適当にぶらつこう。
C 三杉と葵が戻ってくるのを待とう。
D 体が資本。さっさと寝る!

      http://capmori.net/test/read.cgi/morosaki/1256670084/l50にて
            ☆2009/12/21 00:00:00☆ から投票期間を設けます。
    そこから  15  票カウントし、一番多く票が入った選択肢で続行します。引き分けの場合は
   その次の票をタイブレーカーに使います。どれか一つに確定した場合はその時点で投票を
         止めて下さい。尚、投票はageた書き込みのみを採用しています。

470 :創る名無しに見る名無し:2009/12/20(日) 23:37:53 ID:Qi/tXRkc
翼率いるサンパウロを無失点に抑えるよりも難易度高そうなイベントだw>日向に哀れみを受ける

471 :創る名無しに見る名無し:2009/12/20(日) 23:40:55 ID:+KVG+CcD
つーか来生はもう日向の中では病人扱いなのかwww

472 :創る名無しに見る名無し:2009/12/21(月) 00:04:54 ID:6ROv+gDi
日向さんすごく優しいですw

473 :創る名無しに見る名無し:2009/12/21(月) 01:04:23 ID:b7YgmNuw
来生に14^11の確率で負けていたら、森崎も日向に哀れみを受けていたなw

474 :創る名無しに見る名無し:2009/12/21(月) 01:22:07 ID:K9fi/sMa
約4兆分の1か…やっぱり来生には敵わんぜ!(ネタ的な意味で)

475 :創る名無しに見る名無し:2009/12/21(月) 02:26:58 ID:b7YgmNuw
>>474
473だけどゴメンまちがえてた (13*4+1)^11だった つまり53^11 約9000京分の1…

476 :創る名無しに見る名無し:2009/12/21(月) 12:48:53 ID:jfQL2ygl
>>475
21人の中で11人がJOKERであればいいから実際はもう少し
高い確率だと思うけど・・・

まあどちらにしろ、日向にすら哀れまれる来生w

477 :創る名無しに見る名無し:2009/12/21(月) 21:01:13 ID:K9fi/sMa
>>476
11乗で計算されてるぞ

478 :創る名無しに見る名無し:2009/12/21(月) 22:08:18 ID:DNS/K4JD
21人中11人の組み合わせである
21C11=(21*20*・・・・12**11)/(11*10*・・・*2*1)
をさらに掛ける必要があると言いたいのではないかと

479 :創る名無しに見る名無し:2009/12/21(月) 22:31:49 ID:L8aeZWkR
来生に投票するのが11人でも12人でも21人でもいいってことでしょ。
ありえんけどw

480 :2 ◆vD5srW.8hU :2009/12/21(月) 22:58:10 ID:ljaNpAQw
>B 部屋を出て適当にぶらつこう。

森崎「明日がまた試合だと思うと中々落ち着けんな」

森崎は缶ジュースを引っ掛けつつ合宿所をブラブラした。そして…
-----------------------------------------------------------------------------
【分岐】http://capmori.net/test/read.cgi/morosaki/1256670084/l50にて
 !card と書き込むとランダムでトランプの絵柄が出るので、(!は半角)書き込んでみて下さい。
(ageでもsageでも構いませんが、★も含めて一回の判定の全文をコピペされてない場合は無効です)

先着(順番通りじゃない書き込みは無効)で
★森崎も歩けばバーモントカレー→!card★
と書き込んで下さい。カードやダイスの結果で分岐します。

JOKER→中里が手招きしてきた…
13→頭をかきむしる早田を発見した。
12→写真を見ながらため息をつく松山を見かけた。
11→ジャージ姿の山森と出会った。
10→筋トレに励む次藤を見つけた。
9→反復横とびを繰り返す赤井が居た。
8→ランニング中の修哲トリオが現れた。
7→ボールをじっとみつめる中山と出会った。
6→シュート練習中の新田と遭遇した。
5→リフティング中の立花兄弟と出くわした。
4→稽古中の若島津と鉢合わせた。
3→プレイスキックを連発中の岬に出会った。
2→買い物帰りの沢田に逃げられた。
1→ヒソヒソ話をしている石崎と高杉を発見した。

481 :2 ◆vD5srW.8hU :2009/12/21(月) 23:12:33 ID:ljaNpAQw
★森崎も歩けばバーモントカレー→ ハート6 ★

6→シュート練習中の新田と遭遇した。
-----------------------------------------------------------------------------
ブンッ!ブンッ!

森崎「ん?」

新田「あ…」

森崎はホテル内のジムでシュートモーションを繰り返す新田と遭遇した。
ボールもスパイクも取り上げられている為、イメージトレーニングをしていたのだろう。

新田「………」

ブンッ!ブンッ!

森崎の事を良く思っていない新田は僅かに顔をしかめた後、練習に戻っていった。

森崎「(なんだ、涙ぐましい努力をジャマするなって態度だな)」

A こんな奴に構っても意味は無い。さっさと帰ろう。
B 横から口出しで嫌がらせだ。ケケケ。
C 先輩を無視するとは良い度胸だ。鉄拳制裁!
D 暇つぶしに黙ってしばらく観察してみよう。

      http://capmori.net/test/read.cgi/morosaki/1256670084/l50にて
            ☆2009/12/21 11:30:00☆ から投票期間を設けます。
    そこから  10  票カウントし、一番多く票が入った選択肢で続行します。引き分けの場合は
   その次の票をタイブレーカーに使います。どれか一つに確定した場合はその時点で投票を
         止めて下さい。尚、投票はageた書き込みのみを採用しています。

482 :2 ◆vD5srW.8hU :2009/12/21(月) 23:49:46 ID:ljaNpAQw
あ、またやってしまった…本来は23:30からなのに。
普段12時間制の時計しか周りに置いていないとこうなる。

483 :2 ◆vD5srW.8hU :2009/12/22(火) 00:02:49 ID:TzHxxsxt
>D 暇つぶしに黙ってしばらく観察してみよう。

ブンッ!ブンッ!

森崎「………」

新田「………」

ブンッ!ブンッ!

森崎「………」

新田「………もう、なんなんスか一体!」

遠慮なく観察を決め込んだ森崎を無視して練習し続けられる程新田は器用ではない。
お前が居たら集中できないんだよと顔に書いて抗議してきたのも当然だろう。

A 「フッ、まだまだだな。試合中はこの数万倍の視線が降り注ぐんだぞ?」
B 「お前みたいなチビがパワー系のシュートを練習して何になるってんだ」
C 「シュート力が上がったな。そこまで行くのには苦労しただろうに」
D 「シュート練習よりも先にする事があるだろうが。あん?」
E 「練習禁止なのに…監督に言いつけちゃお、そーしましょっと」

      http://capmori.net/test/read.cgi/morosaki/1256670084/l50にて
            ☆2009/12/22 00:20:00☆ から投票期間を設けます。
    そこから  15  票カウントし、一番多く票が入った選択肢で続行します。引き分けの場合は
   その次の票をタイブレーカーに使います。どれか一つに確定した場合はその時点で投票を
         止めて下さい。尚、投票はageた書き込みのみを採用しています。

484 :創る名無しに見る名無し:2009/12/22(火) 00:43:42 ID:CxndNEF4
みんな常に隼には厳しいなww

485 :2 ◆vD5srW.8hU :2009/12/22(火) 01:08:08 ID:TzHxxsxt
>B 「お前みたいなチビがパワー系のシュートを練習して何になるってんだ」

新田「なにィ!」

森崎は呆れた表情を隠さずに低い声で新田の練習を批判した。
それに対する新田の反応は実に分かり易い憤りであり、顔もあっと言う間に真っ赤になる。

森崎「そのシュートフォーム、明らかにフェイントもカーブもかけてねえじゃねえか。
何がしたいんだ?お前もネオタイガーショットを撃ちたいのか?」

新田「…アンタには関係無いだろ!」

森崎「現役GKの言葉は有難く聞いておくもんだぜ〜。断言してやる、今のお前じゃ
本気の俺からは100%ゴールを奪えないな。手加減してもむしろゴールさせてやる方が難しいぜ」

新田「ジャマするだけなら出てって下さいよ!」

森崎「話を逸らすんじゃねえ。それにジムを使う権利なら俺にだってあるだろうが」

新田「…じゃあ良いです!どうぞごゆっくり!」

タッタッタッタッ…

無論森崎も怒らせない様に優しくアドバイスするつもりなどなく、辛辣な分析を続けた。
結果として新田は反論せず何処かに走り去って行ってしまった。

森崎「ウケケ、ザコをからかうのは面白いぜ。良い暇つぶしになった」

486 :2 ◆vD5srW.8hU :2009/12/22(火) 01:08:47 ID:TzHxxsxt
新田が使い物になる訳が無いと踏んでいる森崎はしばし愉悦に浸っていたが、
ふと窓越しの夜空を見上げ真面目な表情になった。

森崎「…長い様で短い一週間だったぜ。サンパウロはどこに泊まっているんだろうか…」

パンッ!

森崎「俺は負けねえ…今度こそてめえのツラをぐしゃぐしゃの泣き顔にしてやる!」



パンッ!

森崎が掌を拳で叩いている頃、偶然にも同じタイミングで同じ仕草で気合を入れていた者が居た。

若林「遂に来た…長かった。俺の存在意義を取り戻す日が来た!」

ある意味森崎にとって翼以上の宿敵でもある若林源三である。

若林「翼を倒し、日本中に証明する!森崎など最初から俺の敵ではなかった事を!」



二人のGKから標的にされた翼もまたホテルでくつろいでいた。
しかし彼の表情はライバル達の様に闘志にみなぎっていた訳ではなかった。

翼「とにかく負けちゃダメだ。負けたくない…」

自分自身に言い聞かせるその表情は悲痛にすら見える追い詰められた者の顔だった。

ジャパンカップ開催前夜はこうして終わった。

*合宿の効果で森崎、葵、赤井の3人以外の全員の全能力値が+2されました。

487 :2 ◆vD5srW.8hU :2009/12/22(火) 01:09:45 ID:TzHxxsxt
1時をオーバーしてしまいましたが今日はここまで。

488 :2 ◆vD5srW.8hU :2009/12/22(火) 07:22:18 ID:TzHxxsxt
カルロス「読者の皆、こんにちは。フラメンゴのカルロス・サンターナだ」

サンタマリア「同じくリカルド・サンタマリアだ」

ブーブー!

カルロス「今回の第二回キャプテン森崎キャラクター人気投票(リオカップ編)では
210の投票と69のコメントが集まった。皆有難う」

サンタマリア「何時もとは違った形の結果発表として、俺とカルロスが司会を…」

ブーブー!

サンタマリア「ええいさっきから煩いぞそこ!」

ネイ「ブーブー!女の子を出せー!バニーガール希望だ!」

ジェトーリオ「そのとーり!むさ苦しい男達が司会だなんて誰も得をしないよ!」

カルロス「お前達…折角今後当分出番が無い俺達にスポットライトが
当たるのだから水を差す様な事をするなよ…」

ディウセウ「それは良いんだけどさ〜、なんでおめえたちだけが司会なんだ?」

ザガロ「勝手に目立ちやがって!スポットライトを与えるのなら平等に分けろ!」

トニーニョ「まともに進行出来る人材があの二人だけだからだろう(ネイのせいで俺まで省かれているのは納得いかんが)」

メオン「俺にも何か喋らせろ!」

489 :2 ◆vD5srW.8hU :2009/12/22(火) 07:22:37 ID:TzHxxsxt
サンタマリア「司会が何人も居たら収集がつかなくなるだろう。我慢しろ」

カルロス「そもそもこの結果発表は本編の更新に支障をきたさないのが最重要事項だ。
ブラジルユースキャプテンとして命じる、大人しく進行させろ」

ネイ「チェッ。大体主人公チームに居たのは俺達なのに〜」

トニーニョ「(愚痴を言いたいのは俺の方だ)」

カルロス「早速始めるぞ。まずは獲得票が0だった5人から行こう。以下の5名だ」

・ゲルティス
・賀茂港
・火野竜馬
・ミアータ
・バンビーノ

サンタマリア「いずれも選手ではない者、もしくはリオカップではプレイしなかった選手だな」

カルロス「ちなみにゲルティスはリオカップ編では俺の回想で名前だけ登場したが
ブラジルに居なかったので実はNGだ。票が入っても無効扱いになっていただろう」

ネイ「このミアータって娘、可愛いけどお近づきにはなりたくないな〜」

サンタマリア「この物語ではRJ7は存在しないのでガモー氏は正体不明の日本サッカー協会関係者と
なっている。バンビーノが選手として登場するのは相当後の事だ。ヒノに関しては言うまでもあるまい」

490 :2 ◆vD5srW.8hU :2009/12/22(火) 07:22:54 ID:TzHxxsxt
カルロス「続けて1票獲得した22位の12名を発表する」

・ブランコ
・ミラ
・メオン
・ロベルト本郷
>すべてはロベルト凡庸から始まった…んだよねぇ。
・ビクトリーノ
>全然活躍しなかったけど、ジャパンカップ編での活躍を信じて青田買い!
・マウリシオ
>Xでは何故かインテルだっけ?
・リンコン
・アレクセイ
>どうにも間が悪く可哀想だったので
・ダ・シルバ
>放送「な、なんとぉ〜っ!レッド、レッド、レッドだ!レッドカードがいきなり出ました!これは厳しい判定!
・レナート
>予想より強かった…
・コインブラ
>対戦するのが楽しみ。どれ程の実力なのか・・・
・バビントン
>なんとなくバビントンに。テクモ版ではお世話になったな…

トニーニョ「うちの目立たない選手たちが多く入っているな」

マウリシオ「Vで俺が所属しているのはサンプドリアだよ!…なぜか必殺技を忘れている上にイベントも無いんだけど」

レナート「ふっ、リオカップ最優秀GKの力を…ってなんでこんなに低い順位なんだ!?」

メオン「(ノーコメント…レナートにコメントがあって俺がノーコメント…)」

491 :2 ◆vD5srW.8hU :2009/12/22(火) 07:23:13 ID:TzHxxsxt
サンタマリア「他にはあまり目立たなかったバビントンやカードに葬り去られたダ・シルバなども居るな」

カルロス「コインブラに関しては…テクモ版をやった人なら特に謎の人物でも無いだろうな。
ただしそれだけではつまらないので、キャプ森独自の設定も加えてあるので楽しみにしておいて欲しい」

サンタマリア「ちなみにロベルト氏は実は作者泣かせのキャラクターだ。凡将だが選手の強さと強運で
勝つと言う人物を描写するのは難しい。変態成分を何処で発揮させるかも悩み所だ」

カルロス「次は2票得た3人の19位だ」

・ドトール
>もっとネイとやりあうと思ったんだけどな
・ゲレーロ
>地味にバランスいいし、代表補欠には入れそう、補欠なんかで満足すんなよー
>寡黙。ただ寡黙
・ベリンダ
>新たなヒロイン候補になってもらいたい

ネイ「巨乳は正義!」

トニーニョ「(それには同意するが)じゃあ貧乳は何なんだ?」

ネイ「貧乳は愛!」

カルロス「お前達…折角チームメイトがランクインしているのだからコメントしてやったらどうだ?」

ゲレーロ「………」

ネイ「だ、そーです」

ドトール「俺ももっとネイと勝負したかったのだが、試合がウチに圧倒的有利になったからな。
その分パスで避けられてしまいアマラウと出番の差が生じた」

アマラウ「まあ良いんじゃないか?タックルが強い奴は居るだけでも存在価値があるし」

492 :2 ◆vD5srW.8hU :2009/12/22(火) 07:23:31 ID:TzHxxsxt
カルロス「次は17位。3票を獲得した2名だ」

・ザガロ
>かばやきにするとうまいぞ
>世界的なトップストライカーの筈なのに、イマイチ影薄いような。
・エベルトン
>ロベルトが凡庸だった分結構まともな監督に見えた。態度は最悪だったがw

ザガロ「畜生…畜生!」

ディウセウ「おーいザガロー、おめえ目立ってねえって言われてるぞ」

ザガロ「うるせえ!あの頃のモリサキのカード運が良すぎたからいけねえんだ!
見て居やがれ、俺はワールドユースで絶対にこの借りを返す!」

カルロス「やれやれ…それではエベルトン氏、コメントを…エベルトン氏?」

トニーニョ「…うちの監督は二日酔いで欠席している。”どうせオリキャラなんだから居なくたって良いだろ?”との事だ」

サンタマリア「………そ、そうか」

カルロス「確かに二次創作でオリキャラが目立ちすぎるのは良くないが…困った物だな」

トニーニョ「ただしうちのチームメイト達の様に目立ち過ぎるのと目立たなさ過ぎる境界線が曖昧で、
結局最後まで中々キャラが確定せず中途半端になってしまったケースもある。オリキャラとはつくづく難しい」

サンタマリア「それを言ったら俺達ブラジルユースのメンバーも大半が顔無しセリフ無しなんだがな」

カルロス「あまり裏事情で話を続けるな。次は13位の発表だ。4票獲得した者が4名居るぞ」

493 :2 ◆vD5srW.8hU :2009/12/22(火) 07:23:46 ID:TzHxxsxt
・リベリオ
>リベリオに活躍の場を!
>     
・ジェトーリオ
>岬との対決が楽しみ
>元々は純真なサッカー少年だったのに、悪い男に捕まったばかりに・・・
・アマラウ
>ゲームでは攻守にお世話になりました キャプ森では脅威の壁に
>翼やストラットよりも手強かったイメージが残っている
・キーガン
>一番活躍したDF。でももう一歩活躍してほしかった
>キーガンさん、ミラージュ止めたのはすごいが決定的な場面で仕事してこそエースだぜよ

ディウセウ「ほらリベリオ、なんか喋れよ〜」

ザガロ「無理だろ。こいつは名前すら登場しねえのがウリなんだ」

ジェトーリオ「それにしても心外だな〜。僕は今でも純真なサッカー少年だよ?」

サンタマリア「(純真な悪の間違いだろうが)」

アマラウ「フフッ、何時までもドトールとセット扱いじゃないぜ。でももっと必殺技も欲しいな」

ドトール「今でも十分だろう」

キーガン「皆応援有難う。俺ももっと活躍したかったんだけど、パルメイラス負けちゃったからな…
リオカップで優勝していたら、優勝ボーナスで俺達ザコも必殺技が貰えていた予定だったんだけど…」

カルロス「残念だったな。だが今のお前ならブラジルユーススタメンも狙えるだろう?
それでは次、5票を獲得して12位になったヨーコ・カタギリだ」

494 :2 ◆vD5srW.8hU :2009/12/22(火) 07:24:24 ID:TzHxxsxt
・片桐陽子
>よ(ry

ネイ「時々モリサキに会いに来てたよこの娘。チビだけどナイスバディなんだよな〜」

ザガロ「てめえは何時も女の事しか考えていねえのか?」

カルロス「サンタマリア…コメントが何やら下品さを伺わせるのだが」

サンタマリア「気にしたら負けだ。放っておけ」

カルロス「そうか…それではさっさと9位の発表に移ってしまおう。獲得票は6、該当者は3名だ」

・サンタマリア
>全般的にいい引きで強敵だった。
>いいところでいい引き、難攻不落のイメージ。ユースケのくせに。
>いい司令塔だった
・ディウセウ
>オッス!オラピンク!
・オルヘス
>人気ではザコとは違うと言わせて欲しい
>ザコからの脱却を目指すため、頑張れオルヘスくん!

サンタマリア「俺はこの順位か。特に言う事も無い。努力精進を重ねてリベンジさせてもらう」

ディウセウ「皆〜、ピンクは良いぞ〜。オラ彼女が出来たら絶対髪をピンクに染めてもらうんだ!」

オルヘス「応援有難う。キーガンも言っていたけど、リオカップで勝てていたら強化されていたんだけどなあ…ハア」

495 :2 ◆vD5srW.8hU :2009/12/22(火) 07:24:44 ID:TzHxxsxt
カルロス「次は第8位、9票で2コメントを貰ったロペス・サトルステギだ」

・サトルステギ
>もうちょっとがんばってほしかった
>初期の来生くさい

ネイ「こいつがもうちょっと頑張っててくれればな〜」

トニーニョ「ヘディングでは活躍していたが、それだけと言うのが辛いな」

アマラウ「取り得が無いよりはマシだろ。こいつのヘディングブロックするのすげえ痛いんだぜ?」

メオン「主人公チームに居ると言うだけで十分優遇されているだろ…」

カルロス「出番が多いと言うのはそれだけで幸運だな。次は…おお!」

サンタマリア「(あ、やばっ…)」

・アーサー
>ボールに人気で負けたやつらのコメントが楽しみw
>カルロスは儂が育てた
>SGSB
>アーサーヲボールアツカイナンテシツレイダナ!

カルロス「ああアーサー、君はこの順位だったのか。良かったな、上位に入れて」

ジェトーリオ「………」

サンタマリア「以上、11票で7位に入ったアーサーだ。次へ行くぞカルロス!」

カルロス「何?そこまで急ぐ必要も無いだろうに…仕方ないな」

496 :2 ◆vD5srW.8hU :2009/12/22(火) 07:24:58 ID:TzHxxsxt
カルロス「次は12票で6位に入ったチェザーレ・ストラットだ」

・ストラット
>彼のサンパウロ加入がキャプ森を盛り上げた。
>あーんスト様にハットトリック決められた
>彼の逝く末に祝福を・・・nice boat
>超化セービング改もこのザマだ・・・負けた・・・
>ポストのほうがまだマシだぜ

カルロス「リオカップ編のキープレイヤーの一人、ストラットだ。率直に言って凄いストライカーだと思う」

サンタマリア「こいつ一人でモリサキから3点奪っているからな…恐ろしい物だ」

ザガロ「納得いかねえ!俺だってカードがヒイキしてりゃハットトリック位出来らあ!」

ネイ「でも女には恵まれていない様で…俺はこうはなりたくないな〜」

カルロス「次からはいよいよベスト5だ。俺は13票で5位に入っている」

・カルロス・サンターナ
>原作とゲームの融合がいい塩梅でした。
>ボールと友達、それの最終形態が彼だ
>カルロスとアーサーは同じ票数にしたい。
>そういや比較的珍しい森崎に友好的な敵だ
>思ったよりマトモでビックリした

カルロス「沢山の投票有難う。リオカップではいまいちだったが、再登場時の活躍に期待していてほしい。
しかしつくづくアーサーと同じ票になれなかったのは残念だ。僅か2票の差だったんだが…」

サンタマリア「…オホン!原作とゲームではキャラも必殺技も異なるカルロスだが、比率としては
大体2:8と言った所だろうか?技はほとんどがゲーム準拠で性格もゲームの物がベースだが、
サッカーサイボーグの称号など原作設定も混ぜてある。全て1+1には出来ないのが難しい所だ」

カルロス「技があまりにも多すぎても見せ場を確保できないしな。それでは次、18票で4位のネイだ」

497 :2 ◆vD5srW.8hU :2009/12/22(火) 07:25:26 ID:TzHxxsxt
・ネイ
>ディレイドスピンにしびれた!
>???「清き一票をネイくんにあげるね〜い♪」
>あんまり活躍してるイメージがないんだよなー
>シェークスピアはいいよね
>全日本にはいなかったタイプだし結構好きだった
>おネイさん大興奮

ネイ「イエ〜イ、全世界のかわい子ちゃんたち見てる〜?」

ジェトーリオ「見てま〜す♪」

ネイ「キモい裏声出すな!そもそもなんでお前の票が入っているんだ!」

トニーニョ「ネイ、あまりスペースを取りすぎるな」

ネイ「おっといけないいけない。汚物なんかに構っていられないな。と言う訳で投票してくれた女の子達有難う!
あ、野郎にも一応礼は言っておくよ。でも俺はそんな趣味無いからね」

ザガロ「ウゼェ!さっさと終わらせろ!」

ネイ「俺は全体的にカード運悪かったからさー、ここぞって時以外はあんまり活躍できなかったんだよねー。
消えるフェイントとブースターシュートしかないテクモ版に比べると随分補強されているけど」

サンタマリア「主人公チームの恩恵だな。羨ましい物だ」

カルロス「大丈夫だ、俺達にもちゃんとパワーアップフラグは立っている。さあ3位に行こう」

ネイ「えー、もう終わり?もっと喋らせろよー」

498 :2 ◆vD5srW.8hU :2009/12/22(火) 07:26:13 ID:TzHxxsxt
・大空翼
>何かに悩んでいるところがもうひとりの主人公って感じだった
>なんだかんだで嫌いになれない
>みんなが蛇蝎のごとく嫌うから、擁護のの文すら書けなかった…ごめんよツバサ…
>翼は普通に好きだけどなー
>べ、別に翼が好きで投票するんじゃないんだから

カルロス「21票で3位につけたツバサ・オオゾラだ。原作主人公なだけあって最重要ライバルの一人として
扱われており、彼抜きではキャプテン森崎は成り立たなかったと言っていい」

サンタマリア「主人公のモリサキが参加者の選択に言動を少なからず左右される為キャラクターとしての
掘り下げられ方はモリサキよりも深いかも知れない。そう言った意味でも影の主人公だな」

アマラウ「原作じゃ嫌われ者だけどなー、作品外で」

ドトール「ある意味原作者の贔屓の最大の被害者かも知れんぞ」

カルロス「なんにせよ、これからもストーリーの主軸に絡み続けるだろう。戦力面から見ても
彼が日本代表から落選する事は有り得ないし、そんな事をやったらこの世界のパワーバランスが崩れる」

マウリシオ「…あの〜…」

カルロス「なんだ?」

マウリシオ「なんつーか、この結果発表堅苦しすぎない?今までの結果発表とのギャップが…」

カルロス「別に、たまには良いだろう?」

サンタマリア「俺達の大半がオリキャラ同然に一から性格を組み立て上げられたせいで
全日本メンバーに比べるとギャグ成分が少ないと言う身も蓋も無い事情もある」

499 :2 ◆vD5srW.8hU :2009/12/22(火) 07:27:34 ID:TzHxxsxt
マウリシオ「ホントに身も蓋も無っ!」

カルロス「とにかく次、第2位だ。24票を獲得したのはトニーニョだぞ」

トニーニョ「俺の出番か」

・トニーニョ
>森崎とは仲悪いなりに良いコンビだったと思う
>なんか、トニーニョはツンデレ成分があると思うんだ
>ディフェンスに定評のある
>もうちょっと絡みたかったなぁ
>べ、別にトニーニョの為に投票するんじゃないんだからね!勘違いしないでよ!

トニーニョ「ツンデレ…別にそんなつもりは無かったんだがな…」

ネイ「でも実際そんな感じだったじゃん。とうとうモリサキからキャプテンの座を奪い返そうとしなかったし」

トニーニョ「それには色々と理由があるが…一番大きかったのは俺が知るモリサキは最初から
世界トップクラスのGKであり、それに相応しい名声とキャプテン経験も持っていたと言う事だな」

ネイ「ふーん。そこが日本でのモリサキの立場と違ったのかもな」

トニーニョ「全日本では昔からの因縁が続いている相手が多い様だが、俺にはそんな恨みは無い。
その方針や言動に疑問や反感を抱く事はあったが、最初からモリサキをある程度以上認めていたんだ」

サンタマリア「その分派閥争いゲームと言うこの企画の趣旨が薄れた感はあるな」

トニーニョ「仕方あるまい。どうせパルメイラスでプレイしている期間は全日本に移る前の前座だ」

500 :2 ◆vD5srW.8hU :2009/12/22(火) 07:28:00 ID:TzHxxsxt
カルロス「さて…皆待たせたな。とうとう39票を集めた1位の発表だ。と言ってもなんの驚きも無いだろうが」

・森崎有三
>最初の一票もらった!
>じゃあ二票目を
>MVPをとりもどせ
>ジャパンカップで絶対にリベンジしようぜ!
>無失点優勝とMVPを次こそ絶対もらう!
>お前が1だ…多分
>SGGK!

カルロス「プレイヤーキャラでもある主人公だな。あえて語る程の事も無いだろう」

サンタマリア「いや、あると思うぞ」

カルロス「なんだ?」

サンタマリア「この物語のモリサキと原作のモリサキが似ても似つかない所だ…」

カルロス「………まあな」

トニーニョ「他のキャラは大なり小なり原作の性格に基づいているのだが、モリサキだけは影も形も残っていないな」

ネイ「だって原作のモリサキってどう考えても世界一目指せるタイプじゃないじゃーん」

カルロス「これも読者参加型企画のサガか。さて、今回も沢山の投票とコメントを改めて有難う。
今後俺達はかなり先まで出番が無いだろうが、全員大きくパワーアップして帰ってくる予定なので
忘れないで欲しい。それまでは読者の皆の判定運と武運を祈っておく。それではまた会える日まで」

サンタマリア「(…やっぱり華が無さ過ぎたな。読者受けが悪そうだ)」

501 :創る名無しに見る名無し:2009/12/22(火) 08:50:13 ID:L8SoNF0A
乙です!
面白かったですよ?

ボーナス付パルメイラスでのジャパンカップ編も見たかったなあ。

502 :2 ◆vD5srW.8hU :2009/12/22(火) 15:33:36 ID:TzHxxsxt
そして…とうとうジャパンカップの日がやってきた!



〜東京都新宿区〜

国立霞ヶ丘陸上競技場。

1958年に開場されて以来東京オリンピックを初めとする様々な競技の国際大会、
もしくは国内大会に用いられてきた日本を代表する競技場の一つである。
サッカーでもトヨタカップやワールドユースなど大きな規模の大会に利用されており、
先月行われた南葛VS東邦の様な全国高等学校サッカー選手権大会の準決勝と決勝戦もここで行われる。

収容人数5万人を誇るこの競技場に今日、日本中のサッカーファンが集まった。

ガヤガヤガヤガヤ…

観客A「いよいよだぜ…とうとうあの森崎が日本に戻ってきたんだ!」

観客B「しかも翼が敵として登場するなんてな。こりゃドリームカードだぜ」

観客C「でも他に招待されたチームが2つあるんだろ?」

観客A「ああ。組み合わせによってどうしても3つの内1つとは戦えなくなるな。
どうせならトーナメントじゃなくてリーグ戦にして欲しかったぜ。色々事情があるんだろうけど」

観客B「日本が初戦で負けたら戦えなくなるのは2チームだけどな」

観客C「おいおい、3年前世界一になっているチームがホームで戦うんだぜ?
いくらなんでも初戦負けは無いだろう。そんな事になったらチケット代返してもらわなくちゃ」

503 :2 ◆vD5srW.8hU :2009/12/22(火) 15:34:05 ID:TzHxxsxt
競技場を超満員にしようと詰め掛ける観客の表情は明るかった。
誰にも注目されず煙草を吸っていた片桐がげんなりしてしまう程に。

片桐「(観客は気楽で羨ましい…世界の壁はそう簡単に乗り越えられる物ではない。
この大会日本が優勝出来る確率は4割程か?下手したら初戦敗退も十分有り得る。
その場合スポンサー達と日本サッカー協会に言い訳をする身にもなって欲しい物だ。
しかも勝ったら勝ったで別の問題が発生するしな…)」

賀茂「おう、片桐。それ今日何本目だ?」

片桐「まだ3本目ですよ」

悩み多き片桐に声をかけたのは人ごみからふいに現れた賀茂だった。
かつての日本代表選手同士がタバコを分け合い、これからの試練の時を憂いため息をつきあう。

片桐「それで、何人居ました?」

賀茂「結構居たぜェ〜。双眼鏡を合わせてやるから自分で見ろや。まずはここだ」

片桐「どれどれ…」

片桐は賀茂が三脚に固定した双眼鏡を覗き込んだ。彼の視界に
いかにも気が荒らそうなボサボサの髪型の大柄な男と、それよりはやや細身な
スポーツ刈りの男の姿が映る。共に外見は二十歳前の東洋人だ。

片桐「韓国ユースのチャ・インチョンとイ・ヨンウンですね。やはり来ていましたか」

賀茂「確か二人ともブンデスリーガのどっかのクラブのユースチームに所属しているFWだったよな?」

片桐「はい。チャがボルシアMG、イがシュトゥットガルドに所属しています。過去に若林からゴールを
奪った事もあります。とは言えここ数ヶ月は他のチーム同様若林に零封されている様ですが…」

504 :2 ◆vD5srW.8hU :2009/12/22(火) 15:35:12 ID:TzHxxsxt
賀茂「韓国にしちゃあ日本サッカーの台頭は絶対に避けたいだろうな。お次はこっちだ」

賀茂は双眼鏡の角度と向きを変え、固定し直してから片桐に場所を譲った。
今度目に入ったのは黒いジャージに身を包んだやはり東洋人らしい五人組だった。
その内二人はどうやら双子らしく、坊主狩りの頭からどんぐり眼まで全てそっくりだった。
中肉中背のこの二人とは対照的に残りの三人は2mを超えていそうな痩せた長身、
到って平均的な身長、そしてとても同年代には見えない程小柄とそれぞれ特徴溢れる体格だった。
長身の男はきょろきょろと落ち着き無く糸目をさまよわせ、小柄な男は悪い目つきを
ニヤニヤとさせながら辺りを見回し、平均的な男は地味な顔をずっとフィールドに向けていた。

片桐「李邦内(リ・ハンネ)と李邦坤(リ・バンクン)の李兄弟に…
それぞれ飛翔(フェイ・シァン)、呉俊仁(ウ・チュンレン)、王忠明(ワン・チュンミン)ですね。
中国ユースは5人も偵察に向かわせてきましたか。張り込みましたね」

賀茂「李兄弟は親父が横浜の中華街でコックをやっているらしい。そのツテで滞在費を抑えたんだろう」

片桐「なるほど…中国ユースの秘密兵器と言われるあの二人は?」

賀茂「肖俊光(シァオ・チュンクァン)と陸大雷(ルー・ダレイ)は見当たらなかった。
肖は負傷中らしいし個人行動を好むそうだし、陸に到っては拳法家もかねているそうだからな。
多分日本には来ていないんだろう。実際頭脳派の呉と王が居れば十分じゃないのか?」

片桐「ふむふむ。韓国、中国、と来れば次は…サウジアラビアですか?」

賀茂「大当たり!ちょっと貸せ…ほい、ここだ」

片桐「どれどれ…やはりこの二人ですか。マーク・オワイランとアル=ハサン・バルカン」

今度双眼鏡に映ったのは頭に被ったベールを始め白を基調としたなんとも目立つ服装の二人組だった。
一人はスラリとしたスマートな体型の青年で、穏やかで整った顔立ちからは優雅な気品すら感じられる。
もう一人は相撲取りも仰天しそうな程縦にも横にも巨大な大男であり、パッと見では人間と認識できないかも
知れない程人間離れした体格の持ち主だった。二人とも黒髪に浅黒い肌をしており、東洋人では無いのが分かり易い。

505 :2 ◆vD5srW.8hU :2009/12/22(火) 15:35:30 ID:TzHxxsxt
賀茂「しっかしまあ、偵察とは言え一国の王子がセキュリティもつけないでこんな所に…
そりゃあ貴賓室を貸してくれって言ったら日本サッカー協会にバレちまうだろうけどよ」

片桐「全くですね。もし何かあったらこっちにも迷惑がかかるのを考えてもらいたい物です。それにしても…
やはりアジアの強豪がこぞって見に来ていますね。この分だとクウェートやイラクの選手まで来ていてもおかしくないですね」

賀茂「アジアの連中はこれ以上見かけなかったが、代わりにもっと面白い奴を見かけたぜ」

片桐「ほう?誰ですか?」

賀茂「貸せ、こっちだ…よし、見て驚けよ」

片桐「…こ、これは!」

片桐は初めて驚愕した。隠す気も起きない程の衝撃をもたらす人物が双眼鏡に映ったのだ。

片桐「何故彼がここに…!しかもフライハイトまで!」

賀茂「分からん。あえて予想するならオフシーズン中にケガをしてクラブに休めって命令されたとかじゃねーか?」

片桐をこれ程まで狼狽させたのは二人の金髪の青年だった。

一人は前髪を長く伸ばしており、その下から覗く目が実際以上にギョロリとした印象を与えている。
女性が見れば十人中十人が髪を切る事を薦めるであろう程の男前なのだが、
ニコリともしない表情もあってどうしても不気味さが拭えない彼の名はジークムント・フライハイト。
西ドイツのブンデスリーガの名門クラブ、バイエルンの一軍に所属する東ドイツ人である。

そして彼の隣で威風堂々と腕を組んでいるのは逞しく成長したカール・ハインツ・シュナイダーその人以外の誰でもなかった。

片桐「参りましたね…まさかここまで厳重に見張られているとは」

賀茂「仕方ないぜ。あいつにとってハンブルグは古巣だし、それ以上に全日本は借りがある宿敵だ」

506 :2 ◆vD5srW.8hU :2009/12/22(火) 15:36:18 ID:TzHxxsxt
いったんここまで。

507 :創る名無しに見る名無し:2009/12/22(火) 15:37:16 ID:dl9DFjmU
ワクワクしてきた!

508 :2 ◆vD5srW.8hU :2009/12/22(火) 19:27:04 ID:TzHxxsxt
そしてあっと言う間に開会式の時間となり、参加している4チームが列になって入場を行った。

放送「ご来場の皆様、大変長らくお待たせ致しました。ただいまよりジャパンカップの
開会式を始めます。まずは大会会長の卯蔵武曽氏のご挨拶から…」

森崎「(なんでこういう大会は必ずお偉いさんがどうでも良い挨拶をしたがるのかねえ。それにしても…)」

森崎はキャプテンマークをつけてチームの先頭に立っていた為、有難くないご挨拶を
聞いているフリだけでもしなくてはならなかった。よって顔を正面に向けたまま横目でチラチラと
他チームのキャプテン達の表情を伺って暇つぶしをしていた。

森崎「(翼は…こっからじゃ顔が見えねえや。若林のヤローは相変わらず絵に描いた様な傲慢な
顔してやがる。まあ若島津よりゃマシだから第二ゴールキーパーとして必要っちゃ必要なんだが。
ビクトリーノはニヤついてんな。ウチの惨状を知っているからああも自信満々で居られるんだろうが、
残念ながら俺が居る限りてめえはゴール出来ねえよ。後は三杉次第か)」

パチパチパチパチパチ…

放送「以上、卯蔵武曽氏の開会の挨拶でした。続きまして同氏による本大会の組み合わせ抽選が行われます。
方法は到ってシンプル。箱の中から各チームの名前が書かれたカードを引き、それが順番に4つの枠に振り当てられるだけです」

森崎「(おっ、何時の間にか挨拶が終わっていた)」

ビクトリーノ「(どうでも良いけどこの抽選って明らかに八百長だよなー)」

若林「(願わくば最初はサンパウロ以外が良いな。翼はメインディッシュにしたい)」

翼「(森崎にポブルセンに、関わり合いになりたくない奴が多い大会だ…)」

509 :2 ◆vD5srW.8hU :2009/12/22(火) 19:27:23 ID:TzHxxsxt
シーーーーン…

大会会長が抽選用の箱に腕を突っ込むと自然に競技場が静まり返る。

放送「…最初の枠は全日本ユース!ホームチームの全日本ユースです!
次に引かれたチームと本日の第一試合で対戦する事になります!」

オオオオ!

だがそれも一瞬の事で、会長が引いたカードがすぐ側のレポーターによって確認されると会場は一気に盛り上がった。

森崎「(いきなり俺達か。じゃあ2番目の枠に当たるのは何処だ?)」

放送「さあ全日本ユースと戦うのはどのチームか?今会長がカードを引きました。結果は…
ウルグアイユース!ウルグアイユースです!第一試合は全日本ユース対ウルグアイユースに決定!」

ウォオオオオオオオ…!!

そして会長が次に引いたカードの内容が解説された瞬間会場はどよめきの様なうねりに包まれた。
ハンブルガーSVは3年前全日本と激闘を繰り広げたチームとして、
サンパウロFCは翼が所属する南米ナンバー1チームとして事前から持ち上げられていた為
相対的に”謎のチーム”扱いされたウルグアイとの激突は未知数の興奮を観客にもたらしたのだ。

ビクトリーノ「(しょっぱなから日本か。ヘヘッ、敵はモリサキだけだな)」

森崎「(ウルグアイか…感謝するぜ、あの時お前らが乱入してくれたお陰でうちは皆
死に物狂いになって練習した。敵に塩を送ってくれた事を後悔させてやる!)」

放送「3番目の枠はサンパウロFC、最後の枠はハンブルガーSVの物となりました。
この2チームの試合は本日の第二試合として行われます」

若林「(いきなり翼か。楽しみは後に取っておきたかったんだがな…まあ良い、日本に若林源三の名を思い出させてやる!)」

翼「(ハンブルガーSVか…3年前からどれ位変わったんだろう)」

510 :2 ◆vD5srW.8hU :2009/12/22(火) 19:29:56 ID:TzHxxsxt
いったんここまで。

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