キャプテン森崎 Vol. II 〜Super Morisaki!〜
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【弱くて】キャプテン三杉【ニューゲーム】
1 :
キャプテン三杉
◆ku3QkLRGJw
:2010/01/12(火) 12:14:17 ID:GlmYBm+w
この話はフィールドの貴公子 三杉淳がキャプテン森崎とは違う可能性を生きるスレです。
本スレとはフランス国際Jrユースを日本が優勝し、森崎と翼がブラジルにスカウトされた展開まで共通しています。
ストーリーは読者による選択肢の投票、カードなどの判定結果によって変化しながらし進行します。
※この物語はキャプテン森崎のパラレルワールドです。
※ストーリーはキャプテン翼5 覇者の称号カンピオーネを参考に、ほぼオリジナルで展開されていきます。
※各キャラクターのイメージが変わることを望まない方の閲覧は、自己責任でお願いします。
※各キャラクターの血縁関係・人間関係・性格設定・職業等はこのスレ独自のものです。
※ストーリーの都合上、世代の違うキャラが同年代として現れる事がありますが、予め御了承下さい。
※同様に、チームメンバーや必殺技が原作、ゲーム、本スレとも異なる物になる場合があります。
※風土、名称、知識に誤りのある可能性がありますが、温かく御指摘頂きますとありがたいです。
※サッカー以外の要素は予定されておりません。
【これまでのあらすじ】
国際Jrユースで優勝した三杉淳はリハビリ期間半年で心臓病を完治させるべく奔走した。
結果、とある無免許医の手術を受け、これを成功させる。
ただし代償として、リハビリ後の3年間、サッカー人生をとあるコーチに任せる事となった。
その約束に従い、恋人の弥生を日本に放置し、三杉はイタリアへ フィレンツェへと渡った。
※詳細はキャプテン森崎外伝スレ5
>>474
〜534を参照のこと
http://capmori.net/test/read.cgi/morosaki/1254122160/
527 :
森崎名無しさん
:2010/01/28(木) 13:24:37 ID:???
そこはミハエルで
528 :
キャプテン三杉
◆ku3QkLRGJw
:2010/01/28(木) 13:35:52 ID:+uzBHcL2
>G 探検!ぼくのまち。
三杉「よし、今日は街を出歩こう。張り詰め続けるのも良くないからね。」
と、ここで三杉は普段通り街の中心部を散歩するか、花の見本市に行くかで迷った。
花の都と言われるフィレンツェでの花市だ、少し遠出になるが行ってみたい気がした。
三杉「さて、どうしようか。」
A 普段通り街の中心部を歩こう
B 花の見本市に行ってみるか
二票選ばれた選択肢で続行します。(投票はageで宜しくお願いします。)
529 :
森崎名無しさん
:2010/01/28(木) 13:37:41 ID:EoU1WKM+
B
530 :
森崎名無しさん
:2010/01/28(木) 14:15:14 ID:SdeagehQ
B
531 :
キャプテン三杉
◆ku3QkLRGJw
:2010/01/28(木) 14:37:56 ID:+uzBHcL2
>B 花の見本市にいってみるか
三杉「そうだ、ここを何処だと思っている。花の都フィレンツェじゃないか。」
三杉は見本市に行ってみる事にした。
年二回開かれる大型の見本市という事で、地元のみならず他の地域からも参加者が集まる規模である。
バスに乗り込み、ボローニャ街道添いの開催地まで暫し揺られ…
会場に到着した三杉を待っていたのは活気溢れた空気、芳しき香り、目を楽しませるとりどりの色。
三杉「さすがは花の女神フローラの街、その名に違わないな!」
これだけで三杉の心は高揚に満たされており、来た甲斐を十分に感じていた。
三杉は余計な事を考えず、気の赴くままに会場内を見て回る事にした。
先着で
★探検!三杉のまち 特番→! card
と(!とcardの間のスペースを埋めて)書き込んで下さい、カードやダイスによって分岐します。
Joker→あれ…間違いない、あそこに居るのは世界最高のGKと言われた…
11〜13→カフェでマダムと談笑している少年と目が合った。
8〜10→チューリップを眺めている男…服の上からでも分かるくらい鍛えられた脚だ。
5〜7→あそこにいる彼、さっきからずっっっとバラばかり見ているな。
2〜4→あれ、あの男は確かインテルの…
1→あの髪型、まさか岸田か!?いや、まさか…!
532 :
TSUBASA DUNK
:2010/01/28(木) 15:20:47 ID:???
★探検!三杉のまち 特番→
ダイヤ4
では失礼して
533 :
キャプテン三杉
◆ku3QkLRGJw
:2010/01/28(木) 16:54:15 ID:???
>4→あれ、あの男は確かインテルの・・・。
三杉が会場を観て回っていると、たまたま目に入った男の顔が三杉の記憶を刺激した。
改めて確認してみる・・・それは三杉がフィレンツェにやってきた日に買った、
あのサッカー雑誌に載っていた写真と同じ男だった。
トライアウトでインテルに入団した有力選手・・・ルーベン・・という名の男である。
その男は間もなく三杉の視線に気付き、侮蔑を含んだ笑みを浮かべた。
何事か分からない三杉が困惑した表情を見せると、その男は表情に侮蔑の成分を増大させ、
そして三杉の方に歩いてきた。
ルーベン「よう、落ちこぼれのエースだな?」
三杉「・・・?!(こいつ・・・!)」
ルーベン「ジュン・ミスギ・・・全然雰囲気が無いな、お前。実力も知れるぜ。」
人を小馬鹿にした態度が腹立たしくはあったが、三杉にはまずこの男の発言の異常さの方が重要だった。
何故この男は自分の事を知っているのか、落ちこぼれのエースとはどういう意味なのか。
どう返せばいいのか、一瞬で三杉は判断せねばいけなかった。
A 落ちこぼれとはどういう意味だ!
B 何故僕の名を知っている?
C その落ちこぼれに惨敗する人間の言葉とも思えないね。
D ウルグアイJrに居なかったね、落ちこぼれたんだろ?
E コッパ・イタリア・プリマヴェーラが楽しみだよ。
“1票”選ばれた選択肢で続行します。(投票はageでお願いします)
534 :
森崎名無しさん
:2010/01/28(木) 17:35:19 ID:GyQe95pM
B
サインならお断りだよw
535 :
森崎名無しさん
:2010/01/28(木) 17:35:19 ID:0Iqv2bFk
C
こういうのは2票でもいいと思います
ひとりで選ぶの怖い
536 :
キャプテン三杉
◆ku3QkLRGJw
:2010/01/28(木) 18:17:56 ID:???
>>535
そうですね、今回はちょっと特別に意地悪しちゃいました。
怪しさ抜群のやつから話しかけられて、何か答えなきゃいけない三杉は困ってるだろうなって。
基本2票のところ1票にしたのはそういう意図でした。ただ、どれを選んでも重大な損失がない
って事を添えておかなかったのはミスだったと思っています、ごめんなさい。今後また1票選択を
用意する事もあるつもりですが、重大な不利を呼ぶ可能性が含まれたシーンでは絶対に2票以上にします。
という・・・感じなんですけど、やっぱり2票以上がデフォの方がいいですかね?
537 :
森崎名無しさん
:2010/01/28(木) 18:23:00 ID:???
535じゃないけど
>どれを選んでも重大な損失がない
なら大丈夫だと思いますよ
気軽に投票→実は天国と地獄の分岐点だった!
なら前フリしてくれよと思いますが
538 :
キャプテン三杉
◆ku3QkLRGJw
:2010/01/28(木) 19:16:09 ID:???
>>537
なるほど、ありがとうございます。
今後そういう前振りや注意書きは欠かさないようにしますね。
>B 何故僕の名を知っている?
無礼かつ得体の知れないルーベンの言葉に対し、三杉は疑問と挑発の両方を投げかけてみた。
三杉「何故僕の名を知っている?サインならお断りだよ。」
ルーベン「お前・・・オレの顔を知ってた上に困った顔してたよな?
今更挑発しようったって意味がないんだよ!」
三杉「ほう、どうやら間抜けじゃあないらしいね、ルーベン・ソサ・アルダイス。」
ルーベン「ふん・・・挑発する暇があったら取り入るんだな、この将来のエース様にな。
まあ、お前程度じゃそこまで上がって来れないか。」
三杉「(よく分からないが勝手に情報をくれるな、この阿呆は。)」
ルーベン「まあコッパ・イタリア・プリマヴェーラじゃインテルと予選で当たらない事を祈ってろよ。」
三杉「(なるほど・・・僕達は色々な事を隠されているようだ、見本市に来てこんな予想外の収穫があるとは
思ってもみなかった・・・。しかし阿呆に虚仮にされるというのは腹が立つものだね。)」
と、三杉の鬱憤が少しずつ溜まり始めた頃、やかましい声が聞こえてきた。
明らかに聞いた事の無い日本人の声とその内容に、三杉は違う意味で戸惑った。
539 :
キャプテン三杉
◆ku3QkLRGJw
:2010/01/28(木) 19:17:58 ID:???
葵「ああー!ルーベンじゃないか、なんで来てるんだよ!俺が誘ってやっても無視したくせに!
・・・って、え? あれ? 一緒にいるのって、三あの杉さん? フィールドの貴公子!?
うわ、本物だ!すっげえすげえ!まさか三杉さんに会えるなんて!」
三杉「(・・・なんだ、なんだ一体?)」
ルーベン「ちっ、下手糞な猿がきやがった・・・お前の知った事かよ。
じゃあな落ちこぼれ、精々無駄な努力しておけよ。」
そう悪態をついてルーベンは何処かへ行ってしまった。
彼について分かった事は、自信家で性格が非常に悪くて阿呆で相当な実力者だという事である。
葵「あ、ルーベン!質問に答えないまま行くな!・・・って、まあそんな事はいいか!
三杉さん、三杉淳さんですよね!俺、葵 新伍って言います。」
三杉「あ・・・ああ。初めまして・・・だよね?」
葵「あ、はい、すみません。俺興奮しちゃって、なんたってあの三杉淳が目の前にいるんですから!
ひょっとして三杉さんもセリエAの下部組織に入団したクチですか!?」
三杉「三杉さんも・・・という事は君自身がそう、ということだね?」
540 :
キャプテン三杉
◆ku3QkLRGJw
:2010/01/28(木) 19:19:20 ID:???
葵「はい!俺、インテルのアッリエーヴィの入ったばかりなんです。最初はミランに入れてもらう
つもりだったんですけど、詐欺とかスリとか色々あって・・・。」
三杉「そ、そうか。それは大変だったね。しかしインテルに入れる程の実力者を知らなかったなんて
僕も思ったより迂闊だな。(本当にね・・・話が真実なら相当の実力があるという事だ。)」
葵「仕方ないです、中学時代は監督の戦術に合わなくて干されてましたから・・・。
あ、そんな事よりルーベンと知り合いなんですね?」
三杉「え、ああ・・・(こういうタイプは苦手だ。)」
A いや全然知らない奴だよ
B ああ、ライバルだからね
C そんな事より彼に伝言を頼みたいんだ(御自由にどうぞ)
2票選ばれた選択肢で続行します。(投票はageでお願いします)
541 :
森崎名無しさん
:2010/01/28(木) 20:06:32 ID:SdeagehQ
A
542 :
森崎名無しさん
:2010/01/28(木) 20:40:00 ID:1RBjI7yA
a
543 :
森崎名無しさん
:2010/01/28(木) 21:45:06 ID:2lTRgsSA
A
544 :
キャプテン三杉
◆ku3QkLRGJw
:2010/01/28(木) 23:41:25 ID:???
>A いや全然知らない奴だよ
三杉「いや、全然知らないやつだよ。インテルに入ったウルグアイ人だって雑誌で観たくらいだ。」
三杉は嘘のない真実で応えた。
それに対して葵は怪訝そうであった。
葵「え、そうなんですか?ルーベンのやつ、何だかチームメイトに悪口言うようないつもの口ぶりだったから、てっきり…」
三杉「(ふうん…チームメイトね。)随分と厄介な性格みたいだね、彼。」
葵「うーん、サッカーの実力は凄いんですけどね…あ、ヤバい!
ジノ達にジェラート買ってくるって言って待たせてたんだ!
じゃあ三杉さん、今度はグラウンドで会いましょう。」
嵐のようにやってきて空気を目茶目茶にした葵は、また嵐のように去って行った。
その時の人ごみを素早く避けて全力疾走する姿から、三杉は葵のドリブル能力の高さを見ていた。
三杉「やれやれ、厄介だね…あの彼も。」
545 :
キャプテン三杉
◆ku3QkLRGJw
:2010/01/28(木) 23:54:16 ID:???
それから後は特に事件もなく、三杉は落ち着いた時間を過ごす事ができた。
ルーベンの言葉は気になる内容づくめであったが、それは考えなかった。
いや、考える必要がなかった。
イタリアに来た初日、サッカー雑誌を読んでいて思った違和感。
フィオレンティーナでの正規チームとは違う自分たちの特別な扱い。
チームメイト達の不思議な経歴。
それら全てにジョアンが絡んでいる事は明白だった。
ジョアンの考えている事も、三杉にはある程度の想像がついていた。
それはとても子供のような、幼稚とも思える構想であると三杉は思った。
それゆえこれ以上無駄に考えるのをやめた。
だが、三杉のこの考えは裏切られる事になる。
ジョアンにはもう一つ、子供のような計画とは別の考えが働いていた。
546 :
キャプテン三杉
◆ku3QkLRGJw
:2010/01/29(金) 00:02:37 ID:???
フィオレンティーナ修行編 2年目5月 練習パート
三杉「試合まであとどれくらいの事ができるだろう?とにかく出来る事をやるしかない。」
>>180
〜182に追加説明・アドバイスがあります、どうか御確認下さい。
練習内容によって上昇する能力や覚える必殺技が決まります。
現在の成果と目標は以下の通りです。
走り込み(成果:125% 目標:200%)
キック力訓練(成果:125% 目標:100%)[済]
守備練習(成果:125% 目標:100%)[済]
筋トレ(成果:150% 目標:100%)[済]
技術練習(成果:100% 目標:200%)
戦術研究(成果:0% 目標:100%)
練習内容を選択して下さい。()の中は上がり易さです。
A 走り込み(少し上がりにくい)
B キック力訓練(割と上がりにくい)
C 守備練習(割と上がりにくい)
D 筋トレ(結構上がりにくい)
E 技術練習(少し上がりにくい)
F 戦術訓練(※)
※が付いている練習項目は通常よりも上がりやすくなっています。(一回選んだら消えます)
2票選ばれた選択肢で続行します。(投票はageでお願いします)
547 :
森崎名無しさん
:2010/01/29(金) 00:03:37 ID:vst+ojCQ
F
548 :
森崎名無しさん
:2010/01/29(金) 00:04:41 ID:xs9avY5k
F
549 :
キャプテン三杉
◆ku3QkLRGJw
:2010/01/29(金) 00:10:13 ID:???
>F 戦術訓練
三杉「判断力を鍛え、戦術の勉強をしておく。これもサッカーでは重要だ。
頭を使うスポーツだからね。…って、サッカーに限ったことじゃないか」
先着で
★私のIQは53万です→! card
と(!とcardの間のスペースを埋めて)書き込んでください、カードやダイスによって分岐します。
JOKER→効果100%&スキルorフラグゲット
11〜13→効果100%
1〜10→効果50%
550 :
森崎名無しさん
:2010/01/29(金) 00:11:03 ID:???
★私のIQは53万です→
ダイヤ3
551 :
キャプテン三杉
:2010/01/29(金) 00:21:37 ID:???
>3→効果50%
三杉「何を言っているんだ僕は?人間のIQに53万なんて数値は存在するわけがない。」
戦術訓練の効果が蓄積され50%になりました。
パスが1上がった、パスカットが1上がった、他の能力の一部が少しだけ上がった。
戦術訓練の効果が50%に達したので、オフサイドトラップの消費ガッツが180になりました。
また、1ヶ月の練習成果により全能力が+1されました。
現在の能力値
☆最大ガッツ:820
ドリブル:55、パス:55、シュート:54
タックル:56、パスカット:55、ブロック:52
トラップ:53、クリア:51、せりあい:52
高い球補正:+3、低い球補正:+2
☆必殺技・特殊能力
芸術的なドリブル(1/4でドリブル+4)
やや華麗なドリブル(1/4でドリブル+2)※対応する練習効果が一定値で更に変化します。
スピードパス(1/4でパス+3、1/4で味方がトラップミス)※対応する練習効果が一定値で更に変化します。
アップキックボレー(シュート+4、1/2で敵がバランスを崩す(-1ペナ)。)150消費
ハイパーオーバーヘッド(高シュート力+5)250消費
ディレイドタックル(1/2でタックル+2)
オーバーヘッドクリア(高いクリア+1)80消費
ファストブレイク(全キャラガッツ消費が1.5倍で全行動+1 1試合中1回のみ使用可能)
オフサイドトラップ(ハーフウェイを超えた敵のロングパスあるいはセンタリングを
3/4でオフサイドにするが、失敗した場合は敵をフリーに…!)180消費
スキル・キープ+1
フラグC、フラグD、フラグE、フラグF、フラグG
552 :
キャプテン三杉
:2010/01/29(金) 00:55:07 ID:???
フィオレンティーナ修行編 2年目5月 イベントパート
その少年は突然そこにいた。
音もなくやってきた。
三杉がそう錯覚するほど、気配も足音もなかった。
練習中のグラウンドだから見逃したというわけではない。
むしろグラウンドでこそ三杉の注意力は最大限に現れるはずだった。
三杉「キミの…名は?」
ラムカーネ「ラムカーネ…。」
三杉「そうか、僕は三杉だ。」
これが三杉の常識を破壊した、人を超えたGK“ジャン=マリー・ラムカーネ”との出会いであった。
553 :
キャプテン三杉
:2010/01/29(金) 00:56:06 ID:???
その男…いや、その子と言っていいほどの体格だった。
160cmもない小柄な身長、脂肪のほとんど見られない肉体…
少しだけ無作法に伸ばした金髪の少年はプルシアンブルーの瞳の中に深い深い闇をたたえていた。
まるで草むらに潜む黒ヒョウのような目をしていた。
かつて三杉はこんな目をする人間に会ったことがなかった。
他のメンバーはまだラムカーネの存在に気づいていない。
三杉「キミは…その身体でGKをやるのかい?」
ラムカーネ「ああ。」
三杉「そうか、宜しく頼む。」
ラムカーネ「それは…命令か?」
三杉「いいや、そういうことじゃない。」
ラムカーネ「そうか…」
三杉「(一体なんだ?こいつの威圧感…異常という言葉で片付けられない。)」
三杉は戸惑う事しか出来なかった。
イタリアに来て以来戸惑う事は多くあったが、今日この時ほどではなかった。
そして、この戸惑いは驚愕としてこの後も継続していくのだった。
554 :
キャプテン三杉
:2010/01/29(金) 00:57:14 ID:???
本日の更新はここまでです、ありがとうございました。
試合までなかなか到達しなくてすみません。
555 :
森崎名無しさん
:2010/01/29(金) 01:08:46 ID:???
乙でしたーのんびりで
チューリップとフーリア登場まだかな
556 :
キャプテン三杉
◆ku3QkLRGJw
:2010/01/29(金) 10:34:46 ID:???
>>555
乙感謝です。チューリップの登場の機会はまた先送りですwフーリアさんもどうなる事やら・・・
後に三杉がラムカーネを語る時、必ずこう言っていたという。
ラムカーネは天才じゃない、戦士だ。文字通り命を削って戦っていたんだ・・・と。
ジョアン「ラムカーネ、よく間に合った・・・。GKは出来るな?」
ラムカーネ「(・・・ジョアンか。)問題ない。」
ジョアン「後でお前の力を示して貰うぞ。」
ラムカーネ「ああ。」
ラムカーネはジョアンを前にして虚飾もない無愛想な態度を崩さなかった。
三杉は思わず、ジョアンに対して考えもない問いをしてしまった。
三杉「コーチ・・・彼は・・・?」
ジョアン「余計な心配はするなミスギ、お前はMFとして自分の役割を果たせばいい。」
三杉「(ジョアン・・・この男、一体何を考えている・・・?)」
その後ジョアンはメンバー達を集め、ラムカーネを確認させた。
GKとは思えないその体格に、メンバー達の間に軽いどよめきが起こったが、
ジョアンはそれに構わず紹介を行なった。
557 :
キャプテン三杉
◆ku3QkLRGJw
:2010/01/29(金) 10:37:35 ID:???
ジョアン「このチームのゴールマウスを守るラムカーネだ、覚えておくように。」
ブンナーク「チビのFWでも驚いたってのに、次はそれ以上のチビのGKか?冗談も大概にしてくれよな!」
新田「なにを!」
マルコ「身体が大きければ優れた選手なんて理屈はないよ。」
ダラピッコラ「GKもそうだって言うのか?」
マルコ「それは・・・」
ミュラー「実力を見ないうちに決めつけるのは愚か者のする事だ。」
中山「その通りだ。(とは言え、あまりに小さすぎる・・・)」
ジョアン「お前達の言葉は当然だ。ゆえに言葉よりも実際に自分の目でその実力を確かめる事だ。
まずはお前達の好きにしろ、私の話はその後だ。 構わんな、ラムカーネ?」
ラムカーネ「確認する、あのラインから後ろにボールをやらなければいいんだな?」
ジョアン「うむ。」
ラムカーネ「任務・・・了解。」
先着で
★シューターとして名乗り出た者→! card
と(!とcardの間のスペースを埋めて)書き込んでください、カードやダイスによって分岐します。
ダイヤ→ブンナーク(強烈なシュート)
ハート→新田(隼シュート)
スペード、クラブ→中山(強烈なシュート)
Joker→ブンナーク(必殺ヘディング)
558 :
森崎名無しさん
:2010/01/29(金) 10:50:42 ID:???
★シューターとして名乗り出た者→
クラブ4
559 :
小田ジュニア
:2010/01/29(金) 10:51:19 ID:eLuf3VSg
★シューターとして名乗り出た者→
クラブ7
560 :
キャプテン三杉
◆ku3QkLRGJw
:2010/01/29(金) 11:13:24 ID:igmWRDEQ
>クラブ→中山(強烈なシュート)
中山「よし、それなら俺が蹴る。・・・フリーでいいんだな?」
ラムカーネ「好きにしろ。」
ジョアンの提案に対して名乗り出たのは中山だった。
彼は実力を見る前から判断する愚を犯したくなかったが、実際には常識・経験がそれを邪魔していた。
体格が劣っていても世界トップクラスのGKはいる、森崎のように。
だが、その森崎でさえ180cm近くの身体を持っている。
それなのに目の前の少年は森崎よりも20cmは小さいのだ。
中山がラムカーネの実力を測れないのは仕方のないことだった。
中山「(・・・まずは見せてもらうぞ。)」
先着(順番通りじゃない書き込みは無効)で
★中山 強烈なシュート※(! card) 55+(! dice + ! dice)+(完全フリー補正+2)=★
★ラムカーネ キャッチ( ! card ) 61+(! dice + ! dice)+(ZEROシステム+5)=★
と書き込んで下さい。カードやダイスの結果で分岐します。
【攻撃】−【守備】
≧2→中山のシュートがゴールに突き刺さる!
=1、0、−1→ボールはこぼれ球に。そして左から順に
(ゴールのすぐ側に)(ゴールラインを割った)(ペナルティエリア外に)
≦−2→キャッチ成功。
【基本ルール以外の補足・補正・備考】
※中山の強烈なシュート(+1)は通常1/4で発動します。
561 :
森崎名無しさん
:2010/01/29(金) 11:16:10 ID:???
★中山 強烈なシュート※(
クラブK
) 55+(
1
+
5
)+(完全フリー補正+2)=★
562 :
森崎名無しさん
:2010/01/29(金) 12:00:45 ID:???
★ラムカーネ キャッチ( ! card ) 61+(! dice + ! dice)+(ZEROシステム+5)=★
563 :
森崎名無しさん
:2010/01/29(金) 12:02:12 ID:???
★ラムカーネ キャッチ(
ハート8
) 61+(
4
+
1
)+(ZEROシステム+5)=★
564 :
キャプテン三杉
◆ku3QkLRGJw
:2010/01/29(金) 12:36:09 ID:???
★中山 強烈なシュート※( クラブK )55+( 1 + 5 )+(完全フリー補正+2)=63
★ラムカーネ キャッチ( ハート8 )61+( 4 + 1 )+(ZEROシステム+5)=71
【攻撃】−【守備】≦−2→キャッチ成功。
-----------------------------------------------------------------------------
中山のキック力はチーム内でも高い方であり、それはメンバー全員が知っている事だった。
今の中山のシュートもミスは特に無く、並みのGKならば決まっていたと思われた。
だが・・・
パスッ・・・!
ボールはラムカーネの手の中に呆気なく収まった。周りからどよめきが起こり、
それは三杉も例外でなかった。いや、三杉だけはそこに驚愕を感じていたと言ってもいい。
何故なら中山の足からボールを離れた瞬間とラムカーネが動き出した瞬間で、
タイムラグが全く無いように見えたからである。
しかもラムカーネの動きに迷いは一切無く、ただ淡々とコース上に移動したのである。
初めて見る選手のシュートを最初から読み切り、なおかつ冷静に対処する事ができるものなのか?
三杉の常識においては“No”であった。
ジョアン「(ラムカーネは幼い頃からベルギーの反政府組織のエージェントとして英才教育を受けてきた。
スポーツ選手とは鍛え方が違う。その運動神経、反射神経、動体視力、全てが常人の範囲を逸脱している。
このまま私が指導するだけで世界一のGKになることも容易い。
だが・・・あの忌々しいシステムがそれを台無しにしている。)」
565 :
キャプテン三杉
◆ku3QkLRGJw
:2010/01/29(金) 12:41:27 ID:???
ZEROシステム・・・正式名称「Zoning and Emotional Range Omitted System」
分析・予測した状況の推移に応じた対処法の選択や結末を本人の脳に直接伝達するシステムで、端的に言うと、
勝利する為に取るべき行動を予め見せる事ができる機構、ある種のサイキッカーを生み出す物である。
視神経を通して得られた情報により、脳内の各生体作用をスキャン、神経伝達物質の分泌量をコントロールする。
これによって加速、切り返し、衝撃等の刺激情報の伝達を緩和、或いは欺瞞し、常人に不可能な反応や動作を
可能にした。
しかし、その機能は同時にある致命的な欠陥を有していた。
そもそもこのシステムが提示する戦術とは、反政府組織のエージェント(すなわちテロ)を対象としたもので
単独行動での勝利を目的としている。目的達成の為であれば本人の意思や倫理に反する行為も平然と選択する。
状況によっては本人の死、仲間の犠牲もいとわない行動など、非人間的な選択が強要される事もあり、
これが当事者の精神に多大な負担をかける。そのため、ゼロシステムを脳に植え付けられた者は、システムに
命令されるがまま暴走するか、もしくは負荷に耐え切れず精神崩壊・廃人化を招く恐れがある。従って、この
システムを使いこなす人間には、自身の感情をコントロールし、かつシステムの命令を押さえ込むだけの強靭な
精神力が要求される。
ラムカーネはここでいう稀有な例であり、50分程度はこのシステムを使いこなせるが、時間経過によって
システムが暴走を始め、ある時点からこれを抑制することに専念しなければならなくなる。
この結果、通常の自身が可能とする動作でさえ満足に出来なくなるのである。
(ナレーション:大塚明夫)
566 :
キャプテン三杉
◆ku3QkLRGJw
:2010/01/29(金) 13:00:29 ID:???
ブンナーク「ふん、それなりにはやるみたいだな。次はオレが撃たせて貰うぜ、本気でな。」
三杉「待て、ブンナーク。」
ブンナーク「あん?」
三杉「僕が蹴る。」
ブンナーク「ああ!?譲れってのか!」
三杉「僕が蹴ると言っている・・・!」
ブンナーク「な・・・お前・・・。」
三杉の言葉は他者の勢いを圧する力が込められており、
ブンナークもいつにない三杉の雰囲気に負け、押し黙るしかなかった。
三杉「次は僕だ・・・マルコ、高いセンタリングを上げてくれないか?」
マルコ「え・・・ああ。」
三杉はマルコにセンタリングを頼み、自身は得意なポジションに位置取った。
567 :
キャプテン三杉
◆ku3QkLRGJw
:2010/01/29(金) 13:02:21 ID:???
三杉「(僕は手術とリハビリで多くの技術を失った。今はそれを取り戻すために頑張っている。
だが、このシュートは・・・このシュートの輝きだけは、当時と変わらない輝きで成長している!
この少年の力を量るにこれしかない!) いくぞラムカーネ、これが止められるか!?」
ズシャァァァァァァ!!!!!!
ラムカーネ「・・・・!」
先着(順番通りじゃない書き込みは無効)で
★三杉 ハイパーオーバーヘッド(! card) 62+(! dice + ! dice)+(完全フリー補正+2)=★
★ラムカーネ シャドーシールド(! card ) 69+(! dice + ! dice)+(ZEROシステム+5)=★
と書き込んで下さい。カードやダイスの結果で分岐します。
【攻撃】−【守備】
≧2→三杉のハイパーオーバーヘッドがゴールに突き刺さる!
=1、0、−1→ボールはこぼれ球に。そして左から順に
(ゴールのすぐ側に)(ゴールラインを割った)(ペナルティエリア外に)
≦−2→キャッチ成功。
568 :
森崎名無しさん
:2010/01/29(金) 13:18:23 ID:???
★三杉 ハイパーオーバーヘッド(
ハート4
) 62+(
6
+
3
)+(完全フリー補正+2)=★
569 :
森崎名無しさん
:2010/01/29(金) 13:35:14 ID:???
★ラムカーネ シャドーシールド(
スペードJ
) 69+(
4
+
2
)+(ZEROシステム+5)=★
570 :
森崎名無しさん
:2010/01/29(金) 14:25:12 ID:???
強すぎる……どんな出目でもゴールが割れないとは……。
571 :
キャプテン三杉
◆ku3QkLRGJw
:2010/01/29(金) 15:11:41 ID:???
>>570
うっかり人智を超えさせました(テヘ,ペロ
けれど皆さんお察しの通り単純なチートではありませんので・・・
★三杉 ハイパーオーバーヘッド(ハート4 ) 62+( 6 + 3 )+(完全フリー補正+2)=73
★ラムカーネ シャドーシールド( スペードJ ) 69+( 4 + 2 )+(ZEROシステム+5)=80
【攻撃】−【守備】≦−2→キャッチ成功。
-----------------------------------------------------------------------------
三杉のハイパーオーバーヘッドは会心に近いほどの一撃であった。
飛び上がる高さ、足を振り切る速度、タイミングの全てが申し分なく、メンバーはまずそれに驚いた。
特にブンナークは、ボールの威力とスピードに驚愕していた。自分よりもキック力の劣る
三杉のシュートが、つい先日自分が編み出した必殺ヘディングと同等の威力であったからである。
−これは決まった−
ジョアンを除いた誰もがそう思った。
ガッッッ!!!!
三杉「・・・」
ボールはラムカーネの掌の中であった。
しかも無造作にワンハンドキャッチである。
誰もが口を開けず圧倒した・・・それはまさに周りを黙らせる実力だった。
三杉もその実力をハッキリと把握した。
ショックを受けないほどに、目の前の少年と自分の実力は違っていた。
572 :
キャプテン三杉
◆ku3QkLRGJw
:2010/01/29(金) 15:13:11 ID:???
ラムカーネ「っつ・・・・」
三杉「(あの表情・・・森崎の本気のセービング以上の負担を身体にかけている、という事なのか?)」
ジョアン「(シャドーシールド・・・ある程度強力な攻撃(シュート)に見舞われた時、
ゼロシステムによって推奨される防衛行動。人間の脳が通常抑制しているリミッターを
無理矢理解除し、その人間自身の限界値を超えた速度での動作を可能にさせる・・・。
だが、それは常人が行えば筋肉断裂や疲労骨折を誘発する程のものだ。
人並み外れた体力を持つラムカーネだからこそ、その場の疲労蓄積だけで済む。
が・・・こんな物は本来不要だ。使えば使うほど、その試合中の動きが悪くなる技など
実力の不安定化の要因にしかならん。まして、ZEROシステムによる通常動作だけでも
後半の負担は尋常なものでないのだからな。)」
ラムカーネ「次は誰だ?」
ジョアン「もういい、お前の実力を把握できないような人間はここには居ない。」
ジョアンはメンバーの様子を確認し、これ以上のデモンストレーションは不要と判断した。
そして彼は、メンバーに更なる動揺を与える言葉を言い放ったのだった。
573 :
キャプテン三杉
◆ku3QkLRGJw
:2010/01/29(金) 15:14:31 ID:???
ジョアン「見ての通り、このラムカーネの実力は世界最高峰だ。しかしスタミナに重大な欠陥を
抱えている事を付け加えておく。後半からは別人のように動きが悪くなるからDFは手を抜けると
思うな。前半はゴールを割られる心配はほぼ無いが、シュートがラムカーネに届けば届くほど、
終盤が苦しくなる。最終的にはポストの方がまだマシだと思わされるくらいだ。
可能な限り、ラムカーネに到達する前に敵の攻撃を止めなければ試合には勝てんと思え。」
ミュラー「・・・!?」
ダラピッコラ「はあ!?」
マルコ「ちょ・・・なんですか!そんな説明で納得しろって言うんですか!?」
ジョアン「DFはGKにボールが至る前に敵の攻撃を止める・・・当たり前の事だ。」
中山「そういう事ではありません!スタミナに重要な欠陥を抱えているから
別人のように動きが悪くなる!?GKが!?そんな言葉を信じろとでも!?」
ジョアン「私の説明に納得する必要はない・・・ただ自分の仕事を果たせ、それだけだ。」
中山「コーチ!」
三杉「よせ、中山!」
中山「三杉・・・!」
三杉「GKが後半使い物にならないならば、その上で戦術を練ればいい。
僕達は僕達の出来る範囲で勝つための工夫をしよう。」
中山「お前・・・」
574 :
キャプテン三杉
◆ku3QkLRGJw
:2010/01/29(金) 15:15:37 ID:???
三杉「僕達は3年間をこのコーチに委ねると決めた筈だ、忘れたのか!」
中山「くそっ・・・わかったよ・・・」
三杉「(何が起こっているのか分からないが・・・今は仕方ない。冷静になるんだ。)」
こうしてラムカーネの参入はフィオレンティーナに大きな衝撃を与えた。
人間は自分の常識の範囲外の事態には戸惑い混乱する事しかできない。
最終的には自分に都合のいい理由を決め付け、無理に納得して心の安定を保つのである。
三杉はこれまで世界最高峰のライバルに勝つ事で世界一になる事を考えてきた。
だが、ラムカーネは他者の誰とも戦っていない。
彼は自分自身の闇と戦うのみである。
この邂逅が何を生むのか、二人がどう成長していくのか・・・それはまだ誰にも分からない
575 :
キャプテン三杉
◆ku3QkLRGJw
:2010/01/29(金) 15:17:39 ID:???
フィオレンティーナ修行編 2年目6月 自由行動パート
三杉「ついに6月・・・試合は今月末か。」
A 中山に会いに行く。
B バンビーノに会いに行く。
C ブンナークに会いに行く。
D 新田に会いに行く。
E マルコに会いに行く。
F その他のチームメイトと交流する。
G 探検!ぼくのまち。
2票選ばれた選択肢で続行します。(投票はageでお願いします)
※ラムカーネに会いに行く選択肢は現在はありません。
576 :
森崎名無しさん
:2010/01/29(金) 15:25:28 ID:GWr1F1AM
A
577 :
森崎名無しさん
:2010/01/29(金) 15:29:27 ID:vst+ojCQ
A
578 :
森崎名無しさん
:2010/01/29(金) 16:03:59 ID:???
『彼女』じゃないのが残念でならないと思ってしまった。
579 :
森崎名無しさん
:2010/01/29(金) 16:07:44 ID:???
というか、ラムカーネは日常生活を送れるのだろうか?
誰かが監視してないと色々危ないんじゃ……
580 :
キャプテン三杉
◆ku3QkLRGJw
:2010/01/29(金) 16:36:34 ID:???
>>578
彼女という発想はありませんでしたw
と言うか、三杉には既に弥生がいるので作中に恋愛要素無いんですよね。
>>579
三杉が合流する前、手術を受ける頃からずっと試験と調整を繰り返され、
不完全ながら技術者の手を離れられる程度の現状に至ってるものと思っておいて下さい。
まあトンデモ設定には変わりはありませんが…w
581 :
キャプテン三杉
◆ku3QkLRGJw
:2010/01/29(金) 17:36:48 ID:???
>A 中山に会いに行く。
三杉「中山・・・不安定になっていないだろうか?」
三杉は中山を訪ねる事にした。
もしかしたら動揺によって、どうしていいか分からなくなっているかも知れないと心配しての事だ。
今までジョアンコーチを疑わずに励んできた彼にとって、今回のジョアンの言動は堪えたはずだった。
三杉「中山、ちょっといいかい?」
中山「三杉か・・・?ああ、入ってきてくれ。」
取り合えず中山は三杉を部屋に入れてくれた。
誰にも会いたくないという最悪のコンディションというわけではないらしい。
三杉「中山・・・」
中山「三杉、あのな・・・」
先着で
★中山の心情→! card
と(!とcardの間のスペースを埋めて)書き込んでください、カードやダイスによって分岐します。
ダイヤ→練習・・・しようぜ
ハート、スペード→お前は何か知っているのか?
クラブ→俺はあのコーチの事が信頼できない・・・
Joker→俺はあんな事じゃ何ともないぜ、そんな事より特訓するぞ!!!
582 :
森崎名無しさん
:2010/01/29(金) 17:38:17 ID:???
★中山の心情→
クラブQ
583 :
キャプテン三杉
◆ku3QkLRGJw
:2010/01/29(金) 18:01:54 ID:???
>クラブ→俺はあのコーチの事が信頼できない・・・
中山「俺はあのコーチの事が信頼できない・・・」
三杉「(参ったな・・・最悪に次ぐ状態だ)」
中山は人間不信に近い状態になっていた。
他者から狙撃されるほどの害意を持たれ、それでも他人を疑わずにきた少年。
その心の天秤を保っていたのは、自分を救ってくれた医者と・・・その医者を後押し
してくれ、サッカーという大事な存在を自分の手の届くところに持ってきて
くれた(と信じていた)ジョアンその人なのである。
ジョアンに対して最初からある程度のキナ臭さを感じていた三杉とは事情が違った。
サッカーの才能に溢れた中山の中身は、たった17歳の少年でしかなかったのだ。
中山「三杉・・・俺はどうしたらいいんだ?」
三杉「(ここは重要だ・・どう答えたらいいんだ?)」
A 中山、僕のことを信じてくれ
B 中山、僕は君のことを信じている
C この程度のことを気にしていてはダメだ
D ねだるな、勝ち取れ、さすれば与えられん
2票選ばれた選択肢で続行します。(投票はageでお願いします)
584 :
森崎名無しさん
:2010/01/29(金) 18:11:36 ID:g1v3SgEc
B
585 :
森崎名無しさん
:2010/01/29(金) 19:26:25 ID:???
CDが、森崎っぽいw
586 :
森崎名無しさん
:2010/01/29(金) 19:34:50 ID:I+rFIYJ2
D
カットバックドロップター(略)
587 :
森崎名無しさん
:2010/01/29(金) 19:39:40 ID:Br+SNTDg
B
588 :
578
:2010/01/29(金) 20:21:51 ID:???
>>580
このスレくらい、中山さんにも春が来てもいいと思うんだ……
今見たらフラグどころか心が折れそうだが
589 :
キャプテン三杉
◆ku3QkLRGJw
:2010/01/29(金) 20:42:06 ID:igmWRDEQ
>B 中山、僕は君のことを信じている
三杉「中山、少しだけ長くなるかも知れないけれどゆっくり聞いて欲しい。」
中山「・・・」
三杉「僕は君の事を信じている。」
中山「え・・・?」
三杉「僕が手術を受ける日に、君は僕に会いに来てくれた。
君が信じたジョアンさんに託されたノートを持って。
“サッカー馬鹿にだったら喜んでなってやるさ”という言葉を僕は忘れない。」
中山「・・・」
三杉「あの頃の僕は必死だった。捨て身だったのかも知れない。
とにかく周りを省みず、自分の願い只それでけ・・・
それが叶うならば他人も家族も蹴落とすつみりだったかも知れない。
けれどあの日 君と会って、同じ道を往く人間が居る事を知って、
次はグラウンドで会おう、と君と約束をして・・・僕の心に爽やかな風が吹いた。」
ジョアンさんのノートに書かれていた内容は理論的で優れていたけれど、
書かれていたメッセージは、僕にはとても胡散臭く感じられた。
君が笑顔でノートを渡してくれたのがとても信じられなかったくらいにね。」
中山「ば・・・馬鹿にしているのか!?」
590 :
キャプテン三杉
◆ku3QkLRGJw
:2010/01/29(金) 20:43:12 ID:???
三杉「ふふ、中山。僕はまず最初に相手を疑ってかかる人間なんだ。
それは僕の家が由緒正しく、資産家で、悪意あるの人間を見て来た事と、
それから、僕に巣くっていた心臓病が心を歪ませたせいなのかも知れない。」
中山「三杉・・・」
三杉「だけど、そんな僕でも君の事は信じている。
僕は君と・・・それからこのチームの仲間達を見て、悪意のある冷たい人間ばかりじゃない、と安心するんだ。
(残念ながら全日本Jrではこの気持ちを得られなかったけどね・・・)
だからこそ、僕は他にどんな悪意のある人間が目の前に現れても平気だ。」
中山「・・・」
三杉「中山・・・僕達はこれからもっと色々な事に利用されるかもしれない。
どんな事に巻き込まれるかも分からない。そして絶望するのかも知れない。
でも、人間関係は利用するかされるか、支配するかされるか、そんな闘争ばかりじゃない。
僕はその事を知っている。君は僕にそれを教えてくれた一人さ。」
中山「三杉・・・・・・・・・・あ・・・りがとう。」
中山はいつの間にか涙を流していた。
その涙はすごく純粋な物で、三杉には少し眩しく見えた。
中山「なんでお前が泣いてんだよ、ハハ。」
三杉「えっ・・・?あれ・・・?」
591 :
キャプテン三杉
◆ku3QkLRGJw
:2010/01/29(金) 20:44:16 ID:???
自分の目も気付かぬうちに涙が溜まっている事に三杉は気付かなかった。
何故自分が涙を流しているのか三杉にはよく分からなかった。
彼は中山に自分の気持ちを話すうち、自分がどれだけ彼らに救われていたかを確認した。
彼の言葉は自分自身を安堵に導いたのである。
中山「三杉・・・俺もお前の事は信じている。」
三杉「そんな簡単に信じていいのかい?僕は君ほど甘くないよ?」
中山「ちくしょう、ふざけやがって!」
三杉「いた!蹴るのはよせ!」
少年は元気を取り戻した。
自分では計れないジョアンの悪意を受けてしまった彼の心は、すぐ近くに居た友により戻ってきた。
まだ彼らにはこれからも困難と悪意が訪れ、打ちのめされるだろう。
けれどそれを支えてくれる友の存在を忘れない限り、再び立ち上がれない事はないのである。。
三杉「(弥生・・・僕はうまくやれているかな・・・)」
※中山が立ち直りました。ボルドー戦で悪影響の可能性は完全にありません。
592 :
キャプテン三杉
◆ku3QkLRGJw
:2010/01/29(金) 20:48:01 ID:???
>>585
全くですw でも実はCは地雷だったんです、良かったー。
>>586
ア〜イキャ〜ン フラァァァァァァイ!!!!
>>578
なるほどw 全く考えてなかったんですけど・・・どうかなあ、
思いつくかなあ・・・考えてはみますが、期待はしないでいて下さい・・・
593 :
キャプテン三杉
◆ku3QkLRGJw
:2010/01/29(金) 20:49:10 ID:???
あ、今日はおそらくこれで終わりです。
お付き合い下さりありがとうございました。
594 :
森崎名無しさん
:2010/01/29(金) 21:40:51 ID:???
乙でしたー
595 :
キャプテン三杉
◆ku3QkLRGJw
:2010/01/30(土) 11:19:27 ID:uRobVcK+
三杉は中山の様子から、彼はもう大丈夫だと思った。
それでは…と自分の部屋に戻ろうとすると、今度は中山が三杉を呼び止めた。
中山「あ、三杉」
先着で
★どうした中山?→! card
と(!とcardの間のスペースを抜いて)書き込んで下さい、カードやダイスによって分岐します。
ダイヤ、ハート→折角だから練習しないか?
スペード、クラブ→試合、勝とうな!
JOKER→世話かけてばかりで悪いが…特訓につきあって欲しい。
596 :
森崎名無しさん
:2010/01/30(土) 11:25:24 ID:sYIaKwNg
★どうした中山?→! card
597 :
森崎名無しさん
:2010/01/30(土) 11:26:47 ID:???
★どうした中山?→
ハートA
598 :
キャプテン三杉
◆ku3QkLRGJw
:2010/01/30(土) 11:48:14 ID:uRobVcK+
>ハート→折角だから練習しないか?
中山「折角だから練習しないか?
気持ちがスッキリしたらお前とボールを蹴りたくなったよ。」
三杉「…ぷっ、さっきまで世界が終わりそうな顔をしてたとは思えないな。
もちろん構わないさ、しかしどんな練習を考えている?」
中山「後半、ラムカーネがダメになっても勝つための工夫さ。
三杉にはビジョンがあるんだろ?」
三杉「ふむ…(中山のパワーアップを望みたいが)」
A 中山、必殺タックルだ(必殺タックルの発動率アップ)
B 中山、必殺ブロックだ(必殺ブロック取得)
C 中山、必殺クリアだ(必殺クリア取得)
D 中山、徹底マークだ(スキル・マーク+x取得)
E 中山、必殺シュートだ(必殺シュート取得)
F 中山、必殺パスだ(必殺パス取得)
現在の中山の必殺技はグランドタックル、するどいブロック、するどいクリア、
するどいパス、強烈なシュートです(ALL発動率1/4)
599 :
キャプテン三杉
◆ku3QkLRGJw
:2010/01/30(土) 11:54:21 ID:???
追記
二票選ばれた選択肢で続行します(投票はageで宜しくお願いします)
600 :
森崎名無しさん
:2010/01/30(土) 12:07:02 ID:YFuWmZow
B
601 :
森崎名無しさん
:2010/01/30(土) 12:32:25 ID:K51QDpoI
B
602 :
キャプテン三杉
◆ku3QkLRGJw
:2010/01/30(土) 13:58:08 ID:???
>B 中山、必殺ブロックだ
三杉はボルドーに対する案を少し考え、そして中山に述べた。
三杉「中山、必殺ブロックだ。
フランスで見た限りピエールのドリブルを止めるのは難しい。
そしてシュートで警戒すべきは浮き玉よりもグラウンダー…。
FWボッシのサーブルノワールとピエールのスライダーシュートを抑えなければいけない。
中山にはボルドー戦は最終ラインで盾になって欲しい。」
中山「なるほど、そのために俺のブロックをさらに引き上げると言うのか。
よし、俺もそれでOKだ。早速グラウンドに行こうぜ!」
〜フィオレンティーナ練習生用グラウンド〜
中山「必殺ブロックについては俺にも少し考えがある。
強いのから巧いのまで色んなシュートを撃ってみてくれ。」
三杉「分かった、ではいくぞ。」
603 :
キャプテン三杉
◆ku3QkLRGJw
:2010/01/30(土) 14:03:37 ID:???
先着二名様で
★三杉のシュート→! card
★中山のブロック→! card
と(!とcardの間のスペースを抜いて)書き込んで下さい。
2つの数字の合計が…
5以上→フラグCを取得
10以上→するどいブロックが必殺ブロックに進化
15以上→フラグCが強力なブロックに進化
24以上→強力なブロックがもう一つの必殺ブロックに進化
※Jokerが出た場合→???
604 :
森崎名無しさん
:2010/01/30(土) 14:04:59 ID:???
★三杉のシュート→
スペード4
605 :
森崎名無しさん
:2010/01/30(土) 14:05:19 ID:???
★中山のブロック→
ダイヤQ
606 :
キャプテン三杉
◆ku3QkLRGJw
:2010/01/30(土) 14:33:24 ID:???
★三杉のシュート→スペード4
★中山のブロック→ダイヤQ
二つの数字の合計が15以上→必殺ブロック、強力なブロックを取得
―――――――――――――――――――――――――――――――――
三杉「でやああああ!」
中山「(徐かなること林の如く…柳のように柔らかく受け止める)
…よし、ここだ!」
フワッ
三杉「(上手い、シュートの威力を完全に殺したな。)」
中山「出来た!これが俺のバックスウェーブロックだ!」
中山はシュートに対する反応はすでに十分備えていた。
あとは受け止め方であり、中山はそこに工夫を続けていた。
その答えがこれだった。
インパクトの瞬間に自分の重心も後方にずらしていき、威力を殺す時間を長くしたのである。
607 :
キャプテン三杉
◆ku3QkLRGJw
:2010/01/30(土) 14:45:59 ID:???
中山「(次は逆に…恐れず全力で向かっていく!
俺の気迫をブロックに込めるぞ!)」
三杉「キックアップボレーだ!」
中山「くっ、速い…!」
これはなかなか上手くいかなかった。
待ち構えるのではなく向かっていくため、シュートの速さが体感的に上がってしまうからだ。
しかし何度も繰り返すうち、中山は少しだけ精度を高める事に成功した。
※中山がバックスウェーブロック(1/4でブロック+4 消費ガッツ100、
追加効果:そのシュートの吹飛係数-1)を習得しました。
※中山が強力なブロック(1/4でブロック+2 消費ガッツ80)を習得しました。
608 :
キャプテン三杉
◆ku3QkLRGJw
:2010/01/30(土) 14:54:20 ID:???
訂正です、すみません
バックスウェーブロックの追加効果は吹飛係数−1ではなく吹飛係数+1です。
−1じゃ強くなっちゃいますねw
609 :
キャプテン三杉
◆ku3QkLRGJw
:2010/01/30(土) 15:04:49 ID:???
三杉「陽も落ちた、こんなところだろう。」
中山「そうだな、残念だけどこれ以上はケガをしちまうし。」
二人は練習を終えて宿舎に戻っていった。
練習の効果は上々であり、ボルドーに対する備えは万全ではないが出来たと言える。
しかし三杉はまだ安心してはいなかった。
三杉の知っているピエール達の情報は1年半くらいは前の話だ。
その後に彼らが成長した分については完全に未知である。
その対策は試合中に練るしかない…最早時間のない今、彼はそう考えていた。
610 :
キャプテン三杉
◆ku3QkLRGJw
:2010/01/30(土) 18:42:48 ID:uRobVcK+
フィオレンティーナ修行編 2年目6月 練習パート
三杉「さて、試合まで最後の練習だ。後悔は残したくないが…。」
>>180
〜182に追加説明があります、どうかご確認下さい。
練習によって上昇する能力、覚える必殺技・フラグが変わります。
現在の成果と目標は以下の通りです。
走りこみ(成果:125%、目標:200%)
キック力訓練(成果:125%、目標:100%)[済]
守備練習(成果:125%、目標:100%)[済]
筋トレ(成果:150%、目標:100%)[済]
技術練習(成果:100%、目標:200%)
戦術訓練(成果:50%、目標:100%)
練習内容を選択して下さい、()の中は上がりやすさです。
A 走りこみ(少し上がりにくい)
B キック力訓練(割と上がりにくい)
C 守備練習(割と上がりにくい)
D 筋トレ(結果上がりにくい)
E 技術練習(少し上がりにくい)
F 戦術訓練(普通)
二票選ばれた選択肢で続行します。(投票はageで宜しくお願い致します。)
611 :
森崎名無しさん
:2010/01/30(土) 18:43:57 ID:K51QDpoI
F
612 :
森崎名無しさん
:2010/01/30(土) 18:48:17 ID:jxJbS+lY
F
613 :
キャプテン三杉
◆ku3QkLRGJw
:2010/01/30(土) 18:57:17 ID:???
>F 戦術訓練
三杉「勉強ならばインテリ、インテリと言えばメガネだ。
よし、今日は昨日拾ったダテ眼鏡をかけて練習するぞ!」
先着で
★メガネは顔の一部です→! card
と(!とcardの間のスペースを埋めて)書き込んで下さい、カードやダイスによって分岐します。
Joker→何だこのメガネ、みんなの能力が…見える?!&いつもの
13→効果75%
8〜12→効果50%
1〜7→効果25%
614 :
森崎名無しさん
:2010/01/30(土) 18:57:57 ID:???
★メガネは顔の一部です→
クラブK
615 :
キャプテン三杉
:2010/01/31(日) 13:20:40 ID:???
>13→効果75%
戦術訓練の効果が蓄積され125%になりました。
ドリブルが1上がった、トラップが1上がった、競り合いが1上がった。
さらに戦術訓練が100%に達したのでO.S.トラップの成功確率が上がりました、
スピードパスの発動確率が上がりました、フラグHを覚えました。
複数の練習効果が100%に達したのでフラグCがスキル・頭脳的ドリブルLV1に変化しました、
フラグFがするどいパスカットに変化しました。
三杉「なんだろう…形から入るって効果があるのかな…。
ともあれ出来る限りの事はやった、後はもう落ち着いて試合に臨むだけだ。」
616 :
キャプテン三杉
:2010/01/31(日) 13:23:24 ID:???
現在の能力値
☆最大ガッツ:820
ドリブル:56、パス:55、シュート:54
タックル:56、パスカット:56、ブロック:52
トラップ:54、クリア:51、せりあい:53
高い球補正:+3、低い球補正:+2
☆必殺技・特殊能力
芸術的なドリブル(1/4でドリブル+4)
やや華麗なドリブル(1/4でドリブル+2)※対応する練習効果が一定値で更に変化します。
スピードパス(1/2でパス+3、1/4で味方がトラップミス)※対応する練習効果が一定値で更に変化します。
アップキックボレー(シュート+4、1/2で敵がバランスを崩す(-1ペナ)。)150消費
ハイパーオーバーヘッド(高シュート力+5)250消費
ディレイドタックル(1/2でタックル+2)
するどいパスカット(1/4でパスカット+)
オーバーヘッドクリア(高いクリア+1)80消費
ファストブレイク(全キャラガッツ消費が1.5倍で全行動+1 1試合中1回のみ使用可能)
O.S.トラップ(ハーフウェイを超えた敵のロングパスあるいはセンタリングを
約8割の確率でオフサイドにするが、失敗した場合は敵をフリーに…!)200消費
スキル・キープ+1
スキル・頭脳的なドリブルLV1(ドリブル時にダイヤで敵を抜いた場合、次の行動に+1補正)
フラグD、フラグE、フラグG、フラグH
※しばらくNPCシーンになります。たぶん1時間後くらいに投下開始…かと。
617 :
キャプテン三杉
:2010/01/31(日) 15:02:22 ID:???
〜フランスボルドー空港便〜
フィオレンティーナの面々は相手チームFCボルドーの本拠地へと移動していた。
夜にボルドー着、そのままホテルに直行し、翌日の昼に試合という厳しいスケジュールである。
ブンナーク「全くたまんねーな、こんな切迫したスケジュールとは思ってなかったぜ。」
バンビーノ「仕方あるまい、チームの事情だ。」
レントゥルス「ボルドーがイタリアに来ればいいのにー。」
ダラピッコラ「そりゃ益々無理ってもんだろ。」
スペルマン「なんで〜?」
マルコ「ボルドーは自国リーグで最強のチームだ、しかもエル・シド・ピエールがキャプテン。
フランスでマスコミが一番注目しているチームと言えるだろうね。そのチームが遠征となれば
大きな話題だよ、しかも試合相手がフィオレンティーナの正規じゃないチーム…。」
三杉「ま、大騒ぎさ。チームの上の方もジョアンコーチも困る事情なんだろうね。」
レントゥルス「ふーん、みんな色々知っててすっげーなー。」
ミュラー「そのジョアンコーチが来てないのも問題ですが…まあいいでしょう。監督がいますから。」
アンザーニ「ほっほっほ、そういう会話は私以外の人間の前でしてはダメですよ?」
618 :
キャプテン三杉
:2010/01/31(日) 15:03:46 ID:???
〜フランス ボルドー〜
監督「さて、フィオレンティーナとの練習試合が明日に迫った。
情報の限り、相手は自国リーグでパッとしない戦績が続いている。
上層部が何故こんな練習試合を組んだか分からないが…
とにかくケガだけはしないように気をつけろ。以上、解散。」
監督に解散を促されたメンバーは更衣室に向かい、
明日の試合を前にして感じている事を思い思いに語っていた。
ボッシ「ふう、明日は試合かー。ビデオ見た限りじゃ本当にたいした事なかったなー。」
アモロ「う、うん。あれくらいなら僕でも全然対応できると思う。」
ボッシ「お前も大分腕を上げたじゃないか、弱気すぎると思うぞ?」
アモロ「そうかな…そうだといいけど。(確かにピエールに助けて貰う事も減ってきたし。)」
セリエAアッリエーヴィ・リーグでのフィオレンティーナのビデオを見た選手たちは、
その実力をたいした事のない物と見ており、侮りの言葉を投げ合っていた。
しかし、その空気をたしなめる者が一人いた。
真っ直ぐなブロンドヘアを長く伸ばし、端正な顔と均整の取れた肉体を持つ美男子。
フィールドのアーティスト、フランスの将軍などの呼び名で名高いエル・シド・ピエールだ。
619 :
キャプテン三杉
:2010/01/31(日) 15:05:02 ID:???
ピエール「あまり気を抜くな、最初から相手を侮ってかかるなんて選手として恥ずかしいぞ。」
ボッシ「ああ、ごめんピエール。もちろん手を抜くつもりはないさ。」
ピエール「頼むぞ。(とは言え、確かにうちが相手するには弱すぎるくらいの相手だが…
あのジョアン氏から秘密裏に申し出があったと言うからには、只のチームではないのだろう。)」
フランシス「なーに難しい顔してんだよエル、男前が台無しだぜ?」
ピエール「うわっ…近すぎるぞフランシス!離れろ!」
フランシス「ふう、冷たいねえキャプテン殿は。これくらいスキンシップだろ?」
相手チームについて思い悩んでいるピエールに対して遠慮なく近づいた男。
ブロンドの長い髪をポニーテールのようにまとめ、その外見からは驚くほどの色気を放っていた。
ピエールと並び、その華麗なルックスとプレイでFCボルドーの人気を押し上げるこの男。
名はエマニュエル・フランシスと言った。
ピエール「スキンシップなどゴメンだといつも言っている!
それより明日はイタリアのチームだ、フランスの恥になるような行為は一切慎め!」
フランシス「まったく手厳しいね…。ま、明日は多分そんな事できる余裕ないと思うよ。
なんたって、あの腹黒ジジイのチームだからな…裏に何があるか分かったもんじゃない。」
ピエール「そうだな…気を引き締めていかなければなるまい。」
620 :
キャプテン三杉
:2010/01/31(日) 15:07:15 ID:???
フランシス「さて、そんな明日の対策を練るために!どうだい、僕とこれからディナーでも。」
ピエール「夕食は家族と食べるといつも言っている。お前は何故わからない?」
フランシス「悲しいね〜、貴族様。たまには冒険しろよ、楽しい世界を見せてやるぜ?」
ピエール「ごめんだ。」
そう言ってピエールはササッと消えてしまった。
後に残ったフランシスは先ほどのニヤけた顔から一転して不敵な顔になっていた。
フランシス「さて、どんな相手か知らないけど…オレの眼から逃げられる奴はいないぜ。」
〜翌日 FCボルドー練習グラウンドに向かう専用バスにて〜
アンザーニ「さて、今日はキミ達の記念すべき初試合だ。
相手はフランスNo.1、強敵である事は疑いがない。
だがキミ達はそれぞれ不利を乗り越えて今日という日に漕ぎ着けてきた。
この日までやってきた事は決してキミたちを裏切らない。
断言しよう、キミ達は強い。」
選手達「(何だよ、いい監督だなオイ。)」
621 :
キャプテン三杉
:2010/01/31(日) 15:08:18 ID:???
アンザーニ「それではフォーメーションを発表します。
FWは左にニッタくん、右にブンナークくん。
MFは左サイドにバンビーノくん、右にマルコくん、中央はミスギくん、後ろにレントゥルスくん。
DFは左がスペルマンくん、右にダラピッコラくん、中央はミュラーくん、ナカヤマくん。」
−J−H− J新田 Hブンナーク
−−−−−
F−I−G Fバンビーノ I三杉 Gマルコ
−−E−− Eレントゥルス
−−−−−
A−C−B Aスペルマン Cミュラー Bダラピッコラ
−−D−− D中山
−−@−− @ラムカーネ
アンザーニ「さて、このチームにはキャプテンが居ない。
ジョアンくんからもそういう言付は貰っていない。
しかし、私はこのチームにキャプテンが必要だと思っている。
皆さんは、このチームの中にキャプテンを任せられる人物はいますか?」
………
暫しの沈黙の後、バンビーノが口火を切った。
バンビーノ「…オレはミスギが相応しいと思います。」
622 :
キャプテン三杉
:2010/01/31(日) 15:10:22 ID:???
バンビーノの言葉を切っ掛けに他のメンバー達も口々に言った。
マルコ「ボクもです。」
中山「俺も三杉が相応しいと思います。」
ミュラー「異存ありません。」
ブンナーク「ミスギがどうしても嫌ならオレが代わってやる。」
ダラピッコラ「仕方ねーな。」
レントゥルス「わーい、おめでとー。」
スペルマン「〜♪」
アンザーニ「ふむ…ミスギくん、皆の言葉にどう答えますか?」
A みんな、ありがとう
B 分かった…よーし勝とう、勝とうぜみんな
C よしみんな、フランスサッカーを凌辱するぞ!
D いや、僕には自信がありません
二票選ばれた選択肢で続行します。(投票はageで宜しくお願い致します。)
623 :
森崎名無しさん
:2010/01/31(日) 15:23:48 ID:j8mIscbQ
A
624 :
森崎名無しさん
:2010/01/31(日) 15:35:27 ID:X7pL/A5+
B
625 :
森崎名無しさん
:2010/01/31(日) 15:36:01 ID:xgsSEh6g
B
626 :
キャプテン三杉
:2010/01/31(日) 16:16:44 ID:???
>B 分かった…よーし勝とう、勝とうぜみんな
三杉「分かった、みんな。僕はその期待に応えてみせる。
よーし勝とう、勝とうぜみんな!」
選手達「おう!」
アンザーニ「(ふむ、いいチームだ。彼がこうして認められたのは才能による物ではない。
日々のサッカーに対する努力と、そしてチームメイトに接する行動の顕れだ。
天才は有限である、だが努力は無限である。ゲーテも良い言葉を残したものですね。)」
※ラムカーネを除く選手達の戦意が高まりました。
三杉、ラムカーネを除く選手たちの最大ガッツが10増えました。
やがてバスがグラウンドに到着し、両チームの対面の時が来た。
フィオレンティーナの面々を見て驚いたのはボルドーである。
ビデオで見ていたメンバーと全く違う11人がそこにいたからだ。
ボッシ「誰あいつら、なんか強そうなんだけどどうしよう。」
アモロ「え?ちょっ、話が違うよ。やっぱ僕には無理だよ助けて。」
ピエール「(くっ…動揺しすぎだ!全く恥ずかしい…。
うん…? …あ! あいつ、あの日本人をオレは知っている!)」
627 :
キャプテン三杉
:2010/01/31(日) 16:18:09 ID:???
これを予想していたキャプテンのピエールも、三杉の姿を認めて内心驚いていた。
その驚きが、やがて闘志に変わっていくのが三杉にはありありと見えた。
ピエール「(あの男…フランスJrユースで見たぞ。岬と同等…いや、それ以上の実力者
だった筈だ。フランス戦では出てこなかったから対決の機会がなかったが…一度闘いって
みたいと思っていた相手だ。)」
三杉「(エル・シド・ピエール…僕の進む道には避けて通れない相手だ。)」
三杉とピエールの目が合った。
お互い、相手の強い視線を受け止め、逸らすことがなかった。
彼らの間の空間にはまさしく火花が散っていた事だろう。
キャプテンの二人が作る緊迫した空気に、誰もが固まらざるを得なかった。
しかしそれを邪魔できる胆力を持った人間が一人いた。
フランシス「よう、お前がこのチームのエースか?」
三杉「え?」
フランシス「ふーん、なかなかいい筋肉してやがるな。エルほどじゃないが・・・。」
三杉「(ぞわ…)な…なにを?」
ピエール「下がれフランシス!恥をかかせるなと言ったぞ!」
フランシス「はいはい、手厳しいのね。」
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