キャプテン森崎 Vol. II 〜Super Morisaki!〜
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【楽しい?】幻想のポイズン29【サッカー】

1 :幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2010/03/06(土) 13:35:24 ID:???
全日本ジュニアユースのFW(?)、反町一樹が幻想郷のサッカー界に旋風を巻き起こすというスレです。
この話はキャプテン森崎のパラレル作品で、
東方Project(東方サッカー)とのクロスオーバー作品です。
もしかしたら他のアニメや漫画、小説などからもキャラが出たりするかもしれませんがご了承下さい。

本編のように、選択肢を選んだりカードを引いたりして物語が進んでいきます。

【前スレ】
http://capmori.net/test/read.cgi/morosaki/1266049176/l50

[大まかなあらすじ。]
幻想郷の賢者、八雲紫に連れてこられた反町一樹。
秋姉妹らと出会いオータムスカイズを結成、幻想郷に混乱を巻き起こす為に今日も戦いに励むのだった!

[前スレのわかりやすいあらすじ。]
激戦の竹林カップを優勝で飾ったオータムスカイズ。
チーム内の不和も何とか暴動が起きる前に鎮火出来、オールスター戦に出場するも3−2で敗北してしまう。
しかし、その戦いの中でレミリアと魔理沙をして「シュートの天才」と言わしめる事に成功。
その後、オータムスカイズの面々は多かれ少なかれオールスター戦を見て危機感を抱くのだが……。

レミリア「ゲェー!? キックオフシュートが入っただとォ!?」
にとり「これ以上抜かれてたまるかー!」
チルノ「あたい吹っ飛ぶ!」
アリス「引きが10近辺で安定する程度の能力」
紫「全幻想郷で私達と一緒に戦おうぜ!」
三杉「だが断る。この三杉淳の最も好きな事のひとつは(ry」
妖精1「おい、屋上行こうぜ河童…久しぶりに、キレちまったよ……」
穣子・静葉「「\(^o^)/」」
リグル「私はエースストライカー……の筈」

にとりの育成計画とは、秋姉妹は大丈夫か、リグルは一体どうなるのか。
そんな幻想のポイズン29スレ目、このスレでもよろしくお願いします。

630 :幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2010/03/13(土) 21:26:02 ID:???
こうして成果を残せた者、そうでなかった者の差が激しいまま終わった午前の練習。
丁度正午となったところで反町が休憩と全員に告げると一同は一旦コートを出て。
それぞれ穣子が作ってきた弁当を手にベンチに座り昼食を取り始める。
反町もまた、穣子、静葉と並んでベンチに座りすきっ腹にご飯を詰め込んでいくのだが……。

静葉「ところで一樹君、午後はどんな練習をしましょうか?」
反町「ん、そうですね……」

A.ポジション別練習をする(それぞれのポジションに対応した能力が上昇します)
B.ガッツ練習をする(現在の最大ガッツに比例し、最大ガッツが上がります)
C.個人練習をする(それぞれの能力がランダムに上がります)
D.オフェンス練習をする(それぞれのオフェンス能力が上がります)
E.コーチングをする(コーチの能力と対象の能力の差により、対象の能力のみが上昇します。 対象以外は個人練習をします)

先に3票入った選択肢で続行します。
age進行でお願いします。sageではカウント出来ません。

※練習し、昼食を取ったので反町のガッツが増減しました。 600/760→400/760→500/760

631 :森崎名無しさん:2010/03/13(土) 21:26:23 ID:Nk1t1luU
B

632 :森崎名無しさん:2010/03/13(土) 21:26:30 ID:tU4KUt1M


633 :森崎名無しさん:2010/03/13(土) 21:30:00 ID:Od5rgYQA
B

634 :森崎名無しさん:2010/03/13(土) 21:36:59 ID:HXjbD2UM
B

635 :幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2010/03/13(土) 21:48:06 ID:???
>B.ガッツ練習をする(現在の最大ガッツに比例し、最大ガッツが上がります)
================================================================================
反町「体力をつけるのも重要だ。 午後はランニングでスタミナをつけましょう」
静葉「ランニング……」
穣子「ご、ご飯食ってすぐにランニングすんの!?」
反町「あ、い、いや、勿論休憩はするよ……うん」

反町の言葉に思わず穣子が驚愕の声を上げるが……反町はすぐにある程度休憩をしてから、と説明し。
穣子は、それならば特に問題は無いか……とホッと一息つく。
そして、そんなこんなで昼食は終了し一同はコートではなくその外周に集合をする。

反町「よし、午後はランニングでスタミナをつけるぞ! 気合を入れて頑張ろう!」
リリーW(沢山スタミナつけないと、ブライトになっても30分走り回れるかどうかわからないですよ……)
リリーB(頑張らないと……!)
リグル(ネオリグルを連発できるようになる為にも、スタミナつけなきゃ!)

636 :幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2010/03/13(土) 21:49:31 ID:???
先着4名様で、
反町の練習→! card
静葉の練習→! card
穣子の練習→! card

橙の練習→! card
リグルの練習→! card
幽香の練習→! card
メディスンの練習→! card

リリーWの練習→! card
リリーBの練習→! card
レティの練習→! card

チルノの練習→! card
大妖精の練習→! card
サンタナの練習→! card
ヒューイの練習→! card

!とcardの間のスペースを消してコピペして下さい。
反町〜穣子、橙〜メディスン、リリーW〜レティ、チルノ〜ヒューイは一緒にコピペをしてください。
数字によって下記の表に従い分岐します。

637 :森崎名無しさん:2010/03/13(土) 21:49:44 ID:???
反町の練習→ ハートJ
静葉の練習→ スペード6
穣子の練習→ スペード5

638 :幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2010/03/13(土) 21:50:32 ID:???
(最大ガッツ501以上、700以下)
A〜2→疲れただけ…
3〜7→最大ガッツ+10
8〜10→最大ガッツ+20
J〜Q→最大ガッツ+50
K→最大ガッツ+100
JOKER→最大ガッツ+150!

(最大ガッツ701以上、900以下)
A〜3→疲れただけ…
4〜9→最大ガッツ+10
10〜Q→最大ガッツ+20
K→最大ガッツ+50
JOKER→最大ガッツ+100!

639 :森崎名無しさん:2010/03/13(土) 21:51:37 ID:???
橙の練習→ スペード9
リグルの練習→ クラブ3
幽香の練習→ ハートJ
メディスンの練習→ スペード6

640 :森崎名無しさん:2010/03/13(土) 21:51:49 ID:???
橙の練習→ ダイヤ9
リグルの練習→ クラブK
幽香の練習→ クラブ4
メディスンの練習→ スペードQ

641 :森崎名無しさん:2010/03/13(土) 21:53:11 ID:???
リリーWの練習→ ダイヤ7
リリーBの練習→ クラブ8
レティの練習→ ハートA


642 :森崎名無しさん:2010/03/13(土) 21:53:21 ID:???
チルノの練習→ ハートQ
大妖精の練習→ ダイヤ3
サンタナの練習→ ハートK
ヒューイの練習→ クラブ3

643 :幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2010/03/13(土) 21:55:23 ID:???
本日はひとまずここまで、続きは明日以降書かせていただきます。
それでは、お疲れ様でした〜。

644 :森崎名無しさん:2010/03/13(土) 22:00:51 ID:???
穣子はいつトンネル出るのか
乙でしたー

645 :森崎名無しさん:2010/03/13(土) 22:06:48 ID:???
お疲れ様でしたー

穣子もそうだがリグルもやばい
両方代表落ちしかねんぞ

646 :幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2010/03/14(日) 17:45:04 ID:???
>反町の練習→ ハートJ =最大ガッツ+20
>静葉の練習→ スペード6 =最大ガッツ+10
>穣子の練習→ スペード5 =最大ガッツ+10
>橙の練習→ スペード9 =最大ガッツ+20
>リグルの練習→ クラブ3 =効果無し…
>幽香の練習→ ハートJ =最大ガッツ+20
>メディスンの練習→ スペード6 =最大ガッツ+10
>リリーWの練習→ ダイヤ7 =最大ガッツ+10
>リリーBの練習→ クラブ8 =最大ガッツ+20
>レティの練習→ ハートA =効果無し…
>チルノの練習→ ハートQ =最大ガッツ+20
>大妖精の練習→ ダイヤ3 =最大ガッツ+10
>サンタナの練習→ ハートK =最大ガッツ+100
>ヒューイの練習→ クラブ3 =最大ガッツ+10
=====================================================================================
ランニングを始めて数十分……最初は団子状となっていたオータムスカイズの面々だが。
徐々に持久力に自信を持つ者、そうでない者との差が激しくなりトップ集団、下位集団へと別れていく。
そんな中でトップを走っていたのは……サンタナ。
あまりランニングが得意とは言えず、また、そこまで走るのが好きではないサンタナだが……。
しかし、チルノには絶対に負けないという強い意志が原動力となり。
体力と根性に定評のあるチルノをも凌駕するペースでトップを走り続け。
その後ろをチルノは悔しそうに歯噛みしながらも追いかけるのだった。

サンタナ(ふっふっふっ、あんたはあたしのケツを眺めてるのがお似合いよ!)
チルノ(どっ……ド畜生! こんにゃろー、絶対ギャフンと言わせてやる!)

そして、そんな二人の後ろを走っていたのは反町に幽香、橙とリリーBの4人。
スタミナは多くも少なくも無い反町だが、先日取得をしたオータムドライブを使用する為にも……と懸命にランニングに励み。
幽香も、決して早いという訳ではないが落ちる事のないペースで走る。
その後ろにつく橙、リリーBも試合で活躍する為にはスタミナをつけるしかないとそんな二人に必死についていくのだった。

647 :幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2010/03/14(日) 17:46:06 ID:???
反町(オータムドライブは今のままだと3発も打てばすぐにガス欠になっちゃうからな……。
   試合で連発できるようになる為にも、体力をつけないと……)
幽香(ダッシュは苦手だけど持久走は得意なのよねぇ……)
橙(にゃ、にゃ……! シュートを打つ機会が増えたらスタミナも多く消費しちゃうし……活躍の為には……!)
リリーB(今のままだとホワイトにも体力は負けてるんだし……頑張らないと……!)

そして、更に反町達から離れた場所にはリリーWに秋姉妹という三人が固まっていた。
リリーBの背中を見ながら、懸命にランニングを行うリリーWに……。
あまり体力には自信が無いながらも、置いていかれる訳にはいかないと粘りを見せて走る秋姉妹。

リリーW(凄く頑張ってるですよ〜、ブラック。 これは負けてられないですよ〜)
静葉(はぁっ、はぁっ……わ、わき腹が……)
穣子(た、体力が無いってのも問題なのよね私達……こんなんじゃオータムスカイハリケーンもそうそう使えないわ……)

ひいひいと荒く息を吐きながら走る秋姉妹ら3人。
彼女達もかなり苦しそうな表情を浮かべていたのだが……。
そんな彼女達の背後では、レティ、大妖精、ヒューイ、更にはリグルという4人がそれよりももっと壮絶な表情で。
もはやランニングとは呼べないようなあまりにも遅い速度でへたへたと走っていた。

レティ(げ、げふっ……食べた後に走らせないでよ……)
リグル(うう……き、昨日練習ばかりした影響で体力がもう全然無いや……)
大妖精(み、みんな早いなぁ……)
ヒューイ(走るの嫌い〜……)

※練習をして反町のガッツが減少しました。 500/780→300/780

648 :幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2010/03/14(日) 17:47:06 ID:???
こうしてオータムスカイズ一同が練習に励んでいる頃。
一方で妖怪の山では、妖精1の3日目の練習がスタートしようとしていた。
今日は午前だけはたっぷりと休養し、妖精1の体力も幾分か回復。
ほぼ万全の調子で迎え、3人は妖怪の山の麓にあるコートにて佇む。

にとり「よーしっ、今日はいよいよ練習の本番とも言える事をやってもらう」
妖精1「本番?」
にとり「ああ、そうだ」

ここまでの二日で、基礎的な体力の向上に一番の武器である競り合い強さの強化。
そして、弱点であったパスカットを上昇させた妖精1。
そろそろ十分な頃合だろうと判断したにとりは、今日はかねてより考えていた妖精1の育成プラン。
その一番肝心要の部分――肝の部分の練習をしようと告げるのだった。

妖精1「それで……練習って言っても、何をすればいいのよ……」
にとり「単純だよ……。 妹紅を相手に、ボールを奪う練習をしてもらうんだ」
妖精1「ボールを?」

何時になく普通な練習じゃないか、と首を傾げる妖精1。
今日この日までにとりが提案してきた練習は、何れも奇抜なものだった。
だからこそ妖精1としては逆に不安になり、本当にそれだけなのかと眉を顰めるのだが……。
にとりは妖精1を安心させるように頭を撫でつつ、練習の目的について説明をする。

にとり「何もこれが簡単な練習って訳じゃない。
    妖精1、お前には私やチルノでは絶対になれないようなDFになってもらいたいんだよ」
妖精1「……? どういう事?」
にとり「それはやってればわかるさ」

649 :幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2010/03/14(日) 17:48:12 ID:???
妹紅「それで、攻撃方法なんかはどうすればいいのかな?」
にとり「私がその時々に合わせてセンタリングを上げたり、ドリブル出来るようショートパスを妹紅に送る。
    妹紅はそのボールを受けてゴールにシュートをねじ込んでくれ。
    妖精1は、それをクリアーするなりタックルで奪うなり臨機応変にディフェンスするんだ」
妹紅「ん、オッケオッケ〜」
妖精1「わかった……それでいいのね?」

奇抜な装置をつけるでもなく、錘を取り付けるでもなく。
ただ、妹紅を相手に一対一でディフェンスをするようにと伝えるにとり。
それに対して妖精1はようやく納得したように頷きつつポジションにつき……にとりはそれを見ながら考える。

にとり(妖精1、お前には才能がある……それはまず間違いない。
    お前はチルノや私を見てとてもレギュラーを取れないと思ってるかもしれないけれど……。
    そもそも、私達とお前じゃ同じDFでもタイプが違いすぎるんだ。
    お前にはお前にしか出来ない事がある……今日はそれを鍛えるよ、妖精1!)

650 :幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2010/03/14(日) 17:49:13 ID:???
先着3名様で、
遮二無二妖精1トレーニング→! card=
科学的にとりコーチング→! card/2=
熱血根性妹紅コーチング→! card=

!とcardの間のスペースを消してコピペして下さい。
数字によって下記の表に従い分岐します。三人の数字の合計値が…。

2〜6→効果無し…
7〜13→タックル+1。
14〜19→タックル+1、せりあい+1。
20〜25→タックル+2、せりあい+1。
26〜30→タックル+2、せりあい+2、必殺タックルフラグ取得。
31以上→タックル+2、せりあい+2、必殺タックルフラグ取得。必殺せりあいフラグ回収。

※コーチングと練習のマークが同じ場合、合計値に+5の補正が付きます。3人一緒の場合+10の補正。
※にとりのカードは小数点切捨てです。
※これから毎日の午後の練習での合計値が70を超えるとスキル1を入手。
 80を超えるとスキル2を入手。100を超えるとスキル3を入手します。(現在数値は54です)

651 :森崎名無しさん:2010/03/14(日) 17:49:31 ID:???
遮二無二妖精1トレーニング→ ハート5 =

652 :森崎名無しさん:2010/03/14(日) 17:50:02 ID:???
科学的にとりコーチング→ ハート4 /2=

653 :森崎名無しさん:2010/03/14(日) 17:50:44 ID:???
熱血根性妹紅コーチング→ ハート3 =

654 :森崎名無しさん:2010/03/14(日) 17:52:45 ID:???
まあたまにはこういう日もあるわな

655 :森崎名無しさん:2010/03/14(日) 17:53:12 ID:???
全員マーク一致してるし十分成功でしょ

656 :幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2010/03/14(日) 17:54:13 ID:???
見事にマーク一致で20以上になってるので成功の範疇ですね。
そして、これにてスキル1を取得です。

657 :森崎名無しさん:2010/03/14(日) 17:54:24 ID:???
あ、本当だ

658 :森崎名無しさん:2010/03/14(日) 17:56:36 ID:???
もうスキル3はかなり高い確率で手に入るね、かなり甘い判定の気もするけど…

659 :森崎名無しさん:2010/03/14(日) 17:59:11 ID:???
ここまでの引きの良さの賜物だし良いんじゃない?

660 :森崎名無しさん:2010/03/14(日) 18:02:16 ID:???
引きの良さがいいのを含めてもかなり甘いと思うけど…
コーチ二人掛かりの超贔屓だし当然なのかな?

661 :森崎名無しさん:2010/03/14(日) 18:03:19 ID:???
甘くないと思うぞ
鬼引き続いてるだけだ

662 :幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2010/03/14(日) 18:06:08 ID:???
>>658-660
当初の予定ではあくまでにとり一人のコーチでした。
なので、この合計値は一日に14程度だと考えており。
マーク一致などが入ってギリギリスキル3まで覚えられるか否かというのを想定していました。
そこに妹紅が入ったので、かなり判定は甘いように見えるかもしれませんね。

663 :幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2010/03/14(日) 18:45:42 ID:???
>遮二無二妖精1トレーニング→ ハート5 =5
>科学的にとりコーチング→ ハート4 /2=2(マーク一致)
>熱血根性妹紅コーチング→ ハート3 =3(マーク一致)
>5+2+3+(マーク一致+10)=タックル+2、せりあい+1。
>※更に合計値が70を超えたので必殺スキル1を入手!(現在の合計値は74)
>※妖精1の選手としての格が「中堅」から「強豪」になりました!
=======================================================================================
にとりの送ったパスを受け取り、一気に駆け出す妹紅。
現在はオータムスカイズでDFやボランチといった守備寄りのポジションを任されることが多い妹紅だが……。
オフェンスも決して不得手という訳でもなく、全てに万能な選手。
そのドリブルもレベルが低いという事もなく名無しの雑魚妖精程度ならばボールに触れる事すら出来ないようなものなのだが……。

ズザザザッ!

妖精1「…………!」
妹紅(!? ……やたらしつっこいね!)

その妹紅に対し、妖精1は真っ向から対峙し腰を低く落として威圧。
小さな体を懸命に動かし、妹紅を絶対に抜かせないと気合を入れてディフェンスをする。
粘着的なしつこい妖精1のディフェンスには、流石の妹紅も辟易。
しかし、スタミナには自信があるんだとばかりにゆっくりと時間をかけて攻め入ろうと。
こちらも腰を据えてボールをキープししばらくそのまま時間が流れるのだが……。

妖精1「……ふぅ」
妹紅「よしっ!」

ババッ!!

不意に妖精1が気を抜き、溜息を吐いた瞬間を見計らい逆側から抜き去ろうと突破を図る妹紅。
見守るにとりは一瞬顔を顰めかねるのだが……。

664 :幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2010/03/14(日) 18:46:59 ID:???
妖精1「……たァァァッ!!」
妹紅「えええっ!?」
にとり「!! や、やった!!」

その妖精1が見せた隙は、昨日の河童とのパスワークで見せたフェイントの応用。
妖精1はあえて気を抜いた素振りを見せる事により妹紅のコースを限定し。
それを見計らい、瞬間的に強く大地を蹴って切り返しをし妹紅の足元からボールを奪い取る。
妹紅はまさか自分が妖精1の術中に嵌っていたとは思っていなかったのか呆気に取られ。
にとりは妖精1の見せたディフェンスに思わず狂気し大きくガッツポーズを取る。

そう、にとりが妖精1に見た才能とは――にとりやチルノといったシュートを止めるというブロック技術ではない。
彼女の才能とは、もっと限定的なもの―― 一対一のディフェンスに、極度に強いというものである。
他の妖精に比べて思考能力が高く、我慢強い妖精1。
ボールを持った強敵にも果敢に挑める強い精神力と彼我の実力差を冷静に分析出来る能力は一対一だからこそ発揮され。
その華奢な体ではブロックなどは出来ないものの、素早いジャンプによりクリアー能力。
そして、鋭くは無いものの計算されたボールカットの技術は天下一品。
何よりも、最初は文句を言いっぱなしだったこの練習でも練習さえ始めれば懸命に取り組み集中できた事は。
即ち、一対一の際に一番大事な集中力があるからこそである。

にとり「や、やったよ妖精1! やっぱりお前は私が思った通りにマンツーマンディフェンスの申し子だ!」

思わず興奮のあまりに諸手を振って喜び、ボールを奪取した妖精1を抱きしめるにとり。
妖精1は逆に目を白黒させて困惑するも……。
満更でも無さそうに頬を染めつつ、しかし、やはり恥ずかしいのかにとりを押しやり小さく息を吐く。

にとり「自分でも実感するだろう? 才能が開花したっていうのがさ!」
妖精1「……うん」

665 :幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2010/03/14(日) 18:48:00 ID:???
にとり「DFにも数多くの種類がいる。 お前はその中でも、典型的なストッパータイプだ。
    ドリブルで相手に抜かれない……空中戦でも絶対に競り負けない。
    対人能力に特化をした、マンツーマンディフェンスのスペシャリスト!
    これだよ! これが今のオータムスカイズには必要なんだ!」

シュートを止めるだけならば、にとりにチルノ、レティがいる。
しかしながら、その3人が強い対人能力を持っているかといえば答えは否。
にとりは競り合いは強いがタックルが極端に苦手であり、レティはタックルは上手いが競り合いとなるとやや弱い。
唯一、DFとして起用されることが多い妹紅はその条件に当てはまるが……。
妹紅もDF専任という訳ではなく、ボランチをしたりすることも多々ある。

にとり「だからこそ、これが大きな武器になるんだよ」
妖精1「……うん!」
妹紅「へへへ、今なら私も負けちゃうかもしれないしね〜。 本当によくやったよ、妖精1!」

コーチ二人に褒められ、やはり顔を真っ赤にしながらも俯きながら大きく頷く妖精1。
今日の練習で、一対一の対人能力を大きく強化し才能を開花させた。
そして、それ以上に今の妖精1にとって何よりも大切な自信をつけさせる事が出来た。

にとり「ただ、これで満足してちゃいけないよ。
    明日も午前は休むけど……午後はちゃんと練習するからね、気合を入れていくんだよ!?」
妖精1「わかってるわ!」

朗らかに笑いながらも、気を引き締めるように言い含めるにとり。
それに対して妖精1もまた笑顔を見せながら、にとりと強くハイタッチをする。

妖精1(これが私の武器……! やっと見つかった私の武器……!)

そんな妖精1の瞳には、薄っすらと涙が浮かんでいたのだった。

666 :幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2010/03/14(日) 18:49:09 ID:???
※妖精1が必殺スキル・「対人ディフェンス(仮)」を取得しました。
 一対一の接触ディフェンス時、常に+2の補正を受けます。
 多対一の場合はこの補正は受けません。

名前はこのまま「対人ディフェンス」でいいですか?

A.「対人ディフェンス」
B.「マンツーマンディフェンス」
C.「タイマンディフェンス」
D.名前を募集して投票する

先に「2」票入った選択肢で続行します。
age進行でお願いします。sageではカウント出来ません。

※Dは選ばれてから募集します。

667 :森崎名無しさん:2010/03/14(日) 18:49:46 ID:4C/K6Xdg


668 :森崎名無しさん:2010/03/14(日) 18:50:44 ID:9Jbv+LC2
D
エアバトラー化すると思ったらそう来たか!

669 :森崎名無しさん:2010/03/14(日) 18:52:01 ID:S9DMQ8VI
B

670 :森崎名無しさん:2010/03/14(日) 18:52:38 ID:aYnPsDuI


671 :森崎名無しさん:2010/03/14(日) 18:54:14 ID:3YUPwz5M
D
マーク地獄

672 :森崎名無しさん:2010/03/14(日) 18:55:58 ID:???
やっぱりマーク特化だったかー
そんな気はしてたけどもしそうなら書き込んだら台無しかなーと思って書かないでよかったー

……嘘です。本当はハズれたらかっこ悪いから怖いな、って思っただけどす……

673 :幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2010/03/14(日) 19:14:55 ID:???
>B.「マンツーマンディフェンス」
============================================================================
こうして妖精1達の3日目の練習は上々に終わった。
妖精1はこの日、久方ぶりに笑みを見せ……にとりと妹紅は自分達の目は間違いなかったと大きく頷く。
次の大会では、必ず妖精1の力が必要になる場面が出てくる。
そう確信をしながら……にとりは妖精1達を引き連れ、妖怪の山へと帰っていくのだった。
残る練習日は、大会前に戻る事を考えればあと3日。

にとり(それまでにこのマンツーマンディフェンスの才能を出す事が出来てよかった……。
    だけど、まだまだだよ。 これが終わりじゃない、まだまだこいつは強くなれる。
    こいつのポテンシャルの高さは、こんなもんじゃないんだ)

にとりが残る3日もまた気合を入れて練習に励まなければと考えている頃。
一方で練習を終えた反町達は、揃って自宅へと既に帰り着いており。
丸一日練習をした事で息も絶え絶えになりながらも穣子が食事を作り……揃って夕食を囲んでいた。

反町(にとり達も今頃は練習が終わって一息ついている頃かな……。
   妖精1はどうなってるだろう……様子は、どうなのかな……?)

水曜日まで、あと3日しかない。
果たしてそれまでに妖精1は強くなって帰ってくるのか、それともやはり失敗に終わるか……。
期待半分、怖さ半分で反町が考えていると、不意に横から幽香が反町に話しかける。

幽香「ところでキャプテン、明日はどうするのかしら? また練習しましょうか?」
反町「えっと……そうですね……」

674 :幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2010/03/14(日) 19:16:07 ID:???
                   今ここ↓
      月曜 火曜 水曜 木曜 金曜 土曜 日曜
静葉    ○○ ×○ ○× ○× ×○ ○○ ○○
穣子    ○○ ×○ ○× ○× ×○ ○○ ○○
橙     ○× ×× ○○ ○× ○○ ○○ ○○
にとり   ×× ○○ ○× ×○ −− −− −−
リグル   ○× ○○ ○× ○○ ×○ ○○ ○○
大妖精   ×○ ○× ○○ ○× ×○ ○○ ○○
チルノ   ×○ ○× ○○ ○× ×○ ○○ ○○
メディスン ○× ○○ ○× ○○ ×○ ○○ ○○
妖精1   ○○ ○○ ○× ○○ −− −− −−
サンタナ  ×○ ○× ×○ ○× ○× ○○ ○○
ヒューイ  ×○ ○× ×○ ○× ○× ○○ ○○
幽香    ○× ○○ ○× ○× ×○ ○○ ○○
レティ   ×○ ○× ×○ ○○ ○× ○○ ○○
リリーW  ○× ×× ○○ ○○ ○× ○○ ○○
リリーB  ○× ×× ○○ ○○ ○× ○○ ○○
妹紅    ×× ○○ ○× ○○ −− −− −−

反町(明日もみんな今日と同じ……一日自由なんだよな。
   さて、どうしよう? 大会も近いし明日も一日練習するか……。
   それとも、休みを入れようか……?)

A.丸一日休み!(午前、午後共に自由行動)
B.午前に練習して、午後は休み!(午前は練習、午後は自由行動)
C.午前は休み、午後は練習!(午前は自由行動、午後は練習)
D.丸一日練習!(午前、午後共に練習)

先に3票入った選択肢で続行します。
age進行でお願いします。sageではカウント出来ません。


675 :幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2010/03/14(日) 19:17:51 ID:???
>>668
一対一ならば空中戦でもめちゃめちゃ強いです。
>>672
どもども。まあ、ちょっとそういう雰囲気出しすぎでしたかねw

676 :森崎名無しさん:2010/03/14(日) 19:18:53 ID:0mLMDuBo


677 :森崎名無しさん:2010/03/14(日) 19:22:01 ID:4C/K6Xdg
D 大会前だし当然

678 :森崎名無しさん:2010/03/14(日) 19:25:16 ID:0mLMDuBo

寝ぼけてAって入れてたらゴメンなさい。変更で・・覚えてないですw 練習のつもりでした

679 :幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2010/03/14(日) 19:29:31 ID:???
>>678
変更了解しました〜。

680 :森崎名無しさん:2010/03/14(日) 19:43:07 ID:NDcDlWCc
D

681 :森崎名無しさん:2010/03/14(日) 19:53:33 ID:49FxpOJw
C 少しは休まないと体力やばいんじゃね?

682 :森崎名無しさん:2010/03/14(日) 19:55:16 ID:???
自分の計算だとまだまだ大丈夫

683 :幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2010/03/14(日) 20:04:08 ID:???
>D.丸一日練習!(午前、午後共に練習)
==================================================================================
反町「明日も一日練習だ! 大会前だし、気合を入れなきゃいけないぞ!」
ヒューイ「はーい」
リグル(また一日練習か……明日こそ、頑張らないとなぁ……)

こうして明日もまた一日練習をしようと決め。
一部分からは今日に続いてまた練習をするのかというような不満も漏れるが……。
大多数の者達からは特に反発はなく、食事は滞りなく進む。
その後、一同は食事を終えるといつものようにそれぞれ自室へと戻っていき。
反町もまた、自室へと戻って布団の上に座り込みさてこれからどうしようかと考える。

反町(今日は練習に励んだから結構疲れてるんだよな……。
   でも、一応早朝に練習をしても大丈夫といえば大丈夫……な筈。
   さて、どうしようかな?)

A.このまま寝る(ガッツ回復大)
B.明日の朝一人で練習(ガッツ回復大・朝の練習でガッツ減少)
C.明日の朝誰かを誘って練習(ガッツ回復大・朝の練習でガッツ減少)
D.誰かと会話する(ガッツ回復中)
E.サモナイト石を使う(????)
F.カップ酒を飲む(????)
G.ポケモン図鑑を調べてみる(どんなポケモンがいるのかチェックや!)

先に3票入った選択肢で続行します。
age進行でお願いします。sageではカウント出来ません。

※反町の現在のガッツ 300/760

684 :幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2010/03/14(日) 20:05:08 ID:???
すみません、反町の正しいガッツの表記は以下になります。

※反町の現在のガッツ 300/780

685 :森崎名無しさん:2010/03/14(日) 20:05:47 ID:4C/K6Xdg
C 体力ある奴ならまだまだ大丈夫

686 :森崎名無しさん:2010/03/14(日) 20:06:49 ID:NDcDlWCc
D

687 :森崎名無しさん:2010/03/14(日) 20:07:49 ID:eOoYOeV+
C

カップ酒はもう腐ってきてるに違いないぜw

688 :森崎名無しさん:2010/03/14(日) 20:09:26 ID:???
もう捨てていいんじゃねww

689 :森崎名無しさん:2010/03/14(日) 20:13:12 ID:/XUKLq22
C

690 :森崎名無しさん:2010/03/14(日) 20:16:51 ID:???
もう腹下し一択だよね

691 :森崎名無しさん:2010/03/14(日) 20:21:33 ID:???
発酵されてなんか違う味になってて飲むのにガッツが必要そうなんだぜw

692 :幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2010/03/14(日) 20:31:09 ID:???
>C.明日の朝誰かを誘って練習(ガッツ回復大・朝の練習でガッツ減少)
==========================================================================
反町(そうだな、明日も誰かを誘って練習しよう。 でも、誰を誘おうかな……)

A.静葉
B.穣子
C.橙
D.リグル
E.大妖精
F.チルノ
G.メディスン
H.幽香
I.レティ
J.リリーW
K.リリーB
L.サンタナ
M.ヒューイ

先に3票入った選択肢で続行します。
age進行でお願いします。sageではカウント出来ません。

693 :森崎名無しさん:2010/03/14(日) 20:32:38 ID:4C/K6Xdg
F 体力あるのはこの辺かな?

694 :森崎名無しさん:2010/03/14(日) 20:34:06 ID:sAa5z0UM


695 :森崎名無しさん:2010/03/14(日) 20:34:13 ID:14RI/DBc
M
もうすぐお別れだしね/・・

696 :森崎名無しさん:2010/03/14(日) 20:35:28 ID:S9DMQ8VI
C
ドリブル上げたいな

697 :森崎名無しさん:2010/03/14(日) 20:36:02 ID:NDcDlWCc
F

698 :幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2010/03/14(日) 22:08:11 ID:???
>F.チルノ
==================================================================
反町(そうだな……チルノを誘ってみるか)

体力に自信の無い者を誘っては明日の練習に支障が出るかもしれない。
そう判断した反町は、スタミナが人一倍あるチルノを誘おうと思いチルノの部屋へと向かう。
ドアをノックしてからチルノを呼び出すと、チルノは一体何の用だと何故かふんぞり返りながら姿を見せ……。
簡潔に、明日の早朝に一緒に練習がしたいと言うと一瞬きょとんと目を丸くするも。
すぐさま、「あたいのちからがひつよーなよーね」とよくわからない言葉を吐き承諾。
断られるかもしれないと思っていたが、思っていた程嫌われていたようではないようで。
反町はほっと一息吐きつつ、自室へと戻り明日の練習に備え早々に布団に入る。

反町(さて、明日も練習だ……しっかり頑張って大会に備えないと)

瞳を閉じて、他のチームもまた練習をしているのだろうかと思いを馳せる反町。
全幻想郷として戦うと決めた以上は、次の大会――不夜城カップでの戦績が全幻想郷での反町。
ひいてはオータムスカイズの面々の立ち位置などを左右する筈。
初戦で敗退しては当然ながらその程度の実力しかないのだろうと思われるだろうし。
逆に、並み居る強豪を退けて優勝をすればオータムスカイズからも多くのメンバーが招集され。
その中でも大きな顔が出来るに違いない。

反町(他のチームに負けない為にも、練習に励まないとな!)

699 :幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2010/03/14(日) 22:09:12 ID:???
こうして反町が布団の中に入っていた頃、余所のチームの者達もまた激しい練習をしていた。
まずは地底に住まう妖怪達を中心としたチーム――地霊アンダーグラウンドの面々。
再三に渡ってオータムスカイズに敗北を喫し、もはや強豪とは認知されなくなってしまったチーム。
しかしながら、彼女達は決して諦めず。
過去の栄光を取り戻す為に、とオータムスカイズと同等――或いはそれ以上に練習に励んでいた。

コオオオオオオオオオオオオオオオオッ!!

お空「うにゅううううううう! さとり様、いきますよォッ!!」
さとり「来なさい、お空ッ!!」

その中でもリベンジに闘志を燃やしていたのは、キャプテンである古明地さとり。
かつては八雲紫、伊吹萃香と共に幻想郷三大キーパーと呼ばれていた彼女だが……。
反町にはいとも容易くゴールを何度も許してしまい。
もはやザルキーパーとも思われかねない程にまで地位を落としてしまっていた。

さとり(確かに今の私のさとりセービングですら……反町さんのただのヘディングをも止められないかもしれない。
    そんな屈辱を……そう何度も何度も、繰り返してたまるものですかっ!!)

一対一、PK……そしてPA内からのシュートには絶対の自信を持つさとり。
だが、そんなさとりの自信やプライドというものを反町は木っ端微塵に粉砕していた。
以前のオールスター戦で最後に打ちはなった反町のヘディングも、辛うじて止められた範囲。
PA内からの、ただのシュートを完全にキャッチできなかったという事実はさとりにとってはあまりにもショックだったのである。

さとり「はぁッ!!」

バババババッ! バチィィッ!!

700 :幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2010/03/14(日) 22:10:12 ID:???
お空の蹴ったシュートに向け、両腕を突き出しながらセービングを試みるさとり。まだまだ完全に防げるとは言えないものの……。
3回に1回程度は、お空の全力のシュートもはじけるようにはなってきた。
零れたボールをさとりは倒れこみ見ながら、小さく息を吐く。

さとり(しかし……これでもまだまだ、反町さんのシュートには遠く及ばない……。
    ……アーマータイガー君がいたとしても、簡単に入れられてしまいそうですね。
    一体どうすれば……)
アーマータイガー「どうしたんッスかね、さとり様」
お燐「やっぱりさとり様は凄いにゃ! お空のシュートを止めちゃった!」
こいし(つっても、今のお姉ちゃんじゃあの人間のシュートを5回に1回止められるかどうかってトコだよねー)

陰鬱な表情で地面に膝をつきぶつぶつ呟くさとりを見つつ。
アーマータイガーは首をかしげ、お燐はただただ感嘆の息を吐き、こいしは肩を竦めてどうしたものかと同じく溜息を吐く。
雛もまた、それを遠目で観察をしながら顔を俯かせるのだが……。

勇儀「なんだいなんだい、陰気臭いねぇ。 これじゃあ酒も不味くなるってもんだよ」

そんなとき、不意に口を開いたのは真っ赤な杯を傾け顔を赤らめながらもボールを蹴りぬいていた勇儀である。
以前の竹林カップの試合を見て、オータムスカイズと戦いたいと望み……。
地霊アンダーグラウンドに加入をした、絶対的な力を持つ種――鬼の四天王の一人、力の勇儀。

勇儀「点を奪い合うのがサッカーなんだ、いつまでも無失点なキーパーがいるもんかい。 そんなので一々塞ぎこんでちゃ話にならないね」
さとり「……厳しいですね、勇儀」
勇儀「お前さんが悲観的過ぎるんだよ。 要するに勝てばいいんだろう勝てば?
   1点取られようが10点取られようが。 2点返し11点返しすりゃいいだけの話さ」

一選手が負けようがどうしようが、チームが勝てばそれで好し。
何とも短絡的で安直な勇儀の言葉は地底の練習場に響き渡り……。
一同が勇儀を見つめる中、勇儀はニイと笑みを浮かべると杯を高々と掲げて宣言をするのだった。

勇儀「幻想郷最強のFWはレミリアでも魔理沙でも、ましてやあの坊主でも無いよ。
   この四天王が一人――力の星熊勇儀さ」

701 :幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2010/03/14(日) 22:11:17 ID:???
一方、その勇儀がかつていたという妖怪の山――。
にとり達が住んでいる中腹より更に昇った場所にある守矢神社近くのコートでは。
守矢フルーツズの面々が練習を繰り返していた。
竹林カップでは3−0という大差で破られ、地霊アンダーグラウンドと同じく強豪から落ちてしまったチーム。
しかし、彼女達もまたそれでも自分達を応援してくれる信者達。
何よりも自分達の為にもと、次こそは大会に優勝する為に決して腐る事なく練習をする。

神奈子「いくよ、早苗っ!」
早苗「はいっ、いつでもどうぞ神奈子様ッ!!」
神奈子「うおおおおおおおおおおおおっ! オンバシラァァァァァッ!!」

バゴゴォォォォォッ!!

早苗「……ハァァァッ!!」

ババッ!!

神奈子の放った強烈なロングシュート――エクスパンデット・オンバシラ。
オータムスカイズ戦ではDFに止められたものの、その威力は並大抵ではなく。
並のキーパーならば止められるものではないのだが……。
早苗はそのシュートに対して、完璧なまでに反応を見せ両手を使ってガッチリキャッチ。
だが、これで終わりではない。

諏訪子「まだまだぁ! いくよ、早苗ッ!!」
早苗「ッ! ハァァァァッ!!」

倒れこむ早苗に対し、今度は横から入り込んできた諏訪子が名無し河童からセンタリングを受け。
高い打点からのヘディングシュートを打ち込む。
これには流石の早苗も反応出来ないかと思われたが……。

702 :幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2010/03/14(日) 22:12:18 ID:???
シュビィィィ〜ンッ!! ババッ!

早苗「ゴールは絶対……許しませんッッ!!」
諏訪子「おお!?」

振り向きざま、地面を強く蹴って背面飛びをするような体勢を取りつつ。
高々と手を大きく伸ばして諏訪子の放ったシュートをワンハンドキャッチ。
そのまま地面に降り立つと、周囲からは一斉に拍手と歓声が巻き起こる。

河童A「おおっ、すげぇ! なんつー反射神経だ!」
河童B「流石は俺達の早苗さんだぜ!」
早苗(出来た……! これが私の新必殺技……みらくるセービング・改!)

消費する体力はそのままに、反射神経を更に研ぎ澄ます事に成功した早苗。
歓声を聞きながら、小さくガッツポーズを取り喜びを露にするのだが……。

萃香「ほへー、中々やるもんだね、守矢の」
早苗「えっ!?」

不意に聞こえてきた声に、咄嗟に周囲に目を向ける早苗。
すると、コートの入り口付近……金網の上に、小さな鬼と絶壁の天人。
更にはその付き添いの羽衣を羽織った女性に、何やら頬を引きつらせた様子の烏天狗の姿がある。
一体何事かと早苗が目を丸くする中……小さな鬼――萃香はパチパチと拍手をしつつ。
そのまま金網の上から飛び降りるとくるくると回ってから着地をし、再び口を開く。

萃香「反射神経だきゃ中々のもんだね。 もしかしたら私以上かも? うん、大したもんだ」
早苗「なっ、なんですか萃香さん……あの、それにどうしてあの方達まで?」
萃香「んにゃ〜、実はちょっと頼みがあってねぇ……」

703 :幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2010/03/14(日) 22:13:18 ID:???
腰から紫色の瓢箪を取り出し、がぶがぶと飲み干しながらふらふらと前後に揺れ……。
へらへらと笑いつつ、早苗に馴れ馴れしく触れながら言う萃香。
早苗は戸惑いつつも……神奈子と諏訪子に視線を向け。
神奈子達は顔を見合わせた後、話だけなら聞いてみてもいいんじゃないかとアイコンタクトを送り。
早苗はそれを見るや、どうぞお話下さいと萃香に笑みを浮かべながら話すよう促す。

萃香「おおー、助かるよ〜。
   なーに、話は凄く簡単なんだ。 私らをさ、あんたらのチームに入れておくれ」
早苗「えっ!?」
神奈子「なっ!?」
諏訪子「ケロッ!?」
西尾?「な、なんじゃとォ!?」
早苗(あ、西尾?さんいたんだ……)

曰く、萃香の話によると緋想萃夢格闘一派を作ったはいいが……。
幻想郷中のチームが次第に大勢の名有りのメンバーを入れるのを見て、このままでは駄目だと判断。
ならばどこかのチームに編入をしたいところだと論じ。
それならばやはり萃香にとっても馴染み深く。
天子たちも面識のある守矢フルーツズにお願いをするのが一番だろうと判断したのだという……のだが。

衣玖(本当は総領娘様がいると大概のチームに断られてしまいそうというのが事実なんですけどね……。
   ここならば基本的に温厚な方々が大勢おられますし、受け入れてくれると思うのですが……)
天子「まあそう言う訳よ、そういう事で私達を入れなさい。
   この私がメイン剣としてこのチームの得点源となるのは確定的に明らか。
   ここで受け入れておかなくては貴方達に優勝の芽はにい」
早苗「は、はあ……」

704 :幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2010/03/14(日) 22:14:19 ID:???
何故かやたらと尊大な様子の天子は放っておいて、やはりどうしたものかと神奈子達に目を向ける早苗。
それを受けて神奈子達は……早苗の好きなようにすればいい、とあくまで早苗に一任する考えを示す。
萃香はにやにやと笑みを浮かべながら、よろしく頼むよと朗らかに言い。
天子は無い胸を精一杯張りながら、天人のいないチームに未来はにいと高らかに笑う。
衣玖はただただ頭を下げて懸命に哀願をし……。
恐らくは山道の途中で萃香に出会ってしまった文は苦笑いを浮かべながら後ずさりをしていた。
それらを一度見回してから早苗は逡巡をするが……。

早苗「……わかりました、是非、一緒に戦いましょう」
萃香「おっ、本当かい!? いやぁ、良かった良かった」
天子「私の喜びが有頂天」

次回の大会で勝つには、やはりここで戦力の増強が必要なのは明らか。
迷うことは無い、と萃香の手を取りこちらこそ是非チームに入って下さいと告げると。
萃香は屈託なく笑いながら早苗の手をぶんぶんと振り回し、天子は更に胸を反らせる。
衣玖は早速よろしくお願いしますと神奈子や諏訪子、西尾?達に挨拶をするのだが……。
そんな中で、文は苦笑いを浮かべたまま良かったですねぇと呟きつつ退散しようとし……。

ガシッ

萃香「おっとぉ、どこへいこうというのかね〜?」
文「あっ、あやややや!?」

705 :幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2010/03/14(日) 22:15:20 ID:???
飛び立とうとした寸前、萃香に腕を捕まれ大きく悲鳴を上げながら力なく項垂れる。
山道の途中で会った時から嫌な予感はしていたんだとばかりに顔を悲痛に染める文に……。
萃香はたった一言、お前もチームに入りなと笑顔で告げる。
縦社会の妖怪の山において、鬼の言葉は何よりも絶対な命令である。
当然ながら一介の烏天狗である文が断れる筈もなく……眉を八の字にしながらも文はえへらえへらと笑い。
萃香の機嫌を損ねないようにしながら、頷くより他に無いのだった。

文(あややや……これだから鬼は苦手なのよねぇ。 今回も外から記事を書くのに集中したかったのになぁ)
萃香「はっはっは、お前も最近はサッカーはしていなかったみたいだからねぇ。
   どうだいどうだい、久しぶりに体を動かせるとあって嬉しいだろう?」
文「ええ、ええ、そりゃもう勿論ですとも。 全力でお手伝いをさせていただきますよ〜、えへへ」
萃香「そうかいそうかい、うん、期待してるよ〜」
西尾?「よくわからんが、何だか次は勝てそうな気がしてきたのう」
天子「この私がいる時点でこのチームが勝つのは確定的に明らか。
   あまりの恐ろしさに出場を取りやめる奴は本能的に長寿タイプ」

冷や汗を流しながら萃香に愛想笑いを浮かべる文に、それをわかっているのかわかっていないのか。
上機嫌な様子で文の肩をばんばんとたたきながら酒を呷る萃香。
それらを見つめながら、早苗は不意に萃香に小さく耳打ちをする。

早苗「……早速ですが、明日からでも練習に参加してもらえますか?
   …………どちらがゴールを守るのか、決めなければなりません」
萃香「……私に勝つ自信があるなら、別にいいよ?」

加入する事になった萃香も、このチームのキャプテンである早苗もポジションはGK。
当然ながらどちらが正ゴールキーパーになるのか、大会前には決めておかなければならない。
幻想郷最強のキーパーと謳われる萃香はあくまでも余裕の笑みを浮かべるのだが……。
それでも、早苗は決して気後れした様子は見せず。むしろこちらも笑みを浮かべながら、呟くのだった。

早苗「あなたに勝たなくては反町君のシュートも止められませんからね。 ですから、勿論、自信はありますよ」

706 :幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2010/03/14(日) 22:16:20 ID:???
他チームを描写していたら予想以上に時間がかかってしまいました…。
という事で本日は一旦ここまで。続きは明日以降書かせていただきます。
それでは、お疲れ様でした。

707 :森崎名無しさん:2010/03/14(日) 22:17:38 ID:???
乙でしたーw
中の人は本気で優勝どころか一回戦突破もさせるつもりがねえww

708 :森崎名無しさん:2010/03/14(日) 22:38:22 ID:???
守矢強化されすぎワロタw
あややにドリブル突破されたらすべて終わるぞ

709 :森崎名無しさん:2010/03/14(日) 22:43:13 ID:???
みらくるセービング改で力尽きたら萃香が出てくるのか
森崎+若林を相手にするのってこんな感覚なんだろうか

710 :森崎名無しさん:2010/03/14(日) 22:46:59 ID:???
替えがいるから最初から超化もするかもしれん
パルパルが可愛く見えるぜ…

711 :森崎名無しさん:2010/03/14(日) 22:50:47 ID:???
あややはパルスィを万能にして俊足にした感じのはずだ…
だがこのチーム…大したチームだ……

712 :森崎名無しさん:2010/03/14(日) 22:54:46 ID:???
そういえば今度の大会は参加チーム多いから試合は三日に一回かな?
大会中でも色々調整できそうかも?

713 :森崎名無しさん:2010/03/14(日) 23:03:17 ID:???
反町のシュート上げるか、橙かリグルを鍛えたいな…
成長率的に考えると後者のがよさそうか?
反町だと1/2で1上がれば成功だが後者ならもっと急激に上がりそうだし

714 :森崎名無しさん:2010/03/14(日) 23:17:51 ID:???
パルパル→多分またドリブルゴールを狙ってくる
守矢→あややがドリブルゴール狙ってくる
博麗→霊夢がドリブル(ry

もこたんがへたれたら死ねるな

715 :森崎名無しさん:2010/03/14(日) 23:21:26 ID:???
GKの一対一鍛えてドリブルゴールを防ぐ?もう無理だろww
5バックで対抗するしかないか?

716 :森崎名無しさん:2010/03/14(日) 23:23:13 ID:???
そのための妖精1だべ?
その三人にマンツーマンでべったりいってもらおうぜ

717 :森崎名無しさん:2010/03/14(日) 23:24:58 ID:???
悪いけど妖精1単独では無理だと思うよ
でも5バックで囲めばタックルとせりあいで活躍できるはず…多分

718 :森崎名無しさん:2010/03/14(日) 23:31:38 ID:???
はりつかせるとそもそもドリブラーにボールが回ってきにくくなると思うぜ
体力の消耗もあるかもしれない

719 :森崎名無しさん:2010/03/14(日) 23:32:09 ID:???
霊夢にはスキル無効があるしね…
5バックでPAガチガチが一番か

720 :森崎名無しさん:2010/03/14(日) 23:33:32 ID:???
妖精1はパスカットが低いしマークされても無視されるのが大問題
残念だがマンマーク要員としては向いてない

721 :森崎名無しさん:2010/03/15(月) 03:54:44 ID:???
ついに中の人が本気を出したか

722 :森崎名無しさん:2010/03/15(月) 06:04:55 ID:???
守矢強化されすぎでも今のオータムスカイズなら存分に互角に戦える
なみだ目なのは博麗連合やその他だな

723 :森崎名無しさん:2010/03/15(月) 07:08:23 ID:???
サモナイト石で誠様を召喚するといいんだぜ

724 :森崎名無しさん:2010/03/15(月) 07:25:14 ID:???
>720
まだ才能開花し切ってないからなんとも言えない
具体的にいうとスキル2とスキル3次第(そもそも取れれば、の話だけど)

725 :森崎名無しさん:2010/03/15(月) 08:29:43 ID:???
やはりパスカットが使い物になるまで特訓させるべきじゃないかな

726 :幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2010/03/15(月) 17:06:36 ID:???
>>707-725
当初の予定では守矢に所属させようと考えていたのは文ともう一人の新キャラのみでした。
ただ、博麗連合に入れる予定だった萃香たちが行き場を失った事でこっちに入り。
新キャラさんがお蔵入りになってしまいましたね。

727 :幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2010/03/15(月) 19:12:44 ID:???
こうして妖怪の山の神社が大量の補強と強化トレーニングを行っていた頃。
山の下、幻想郷と外の世界との境に佇む博麗神社。
その博麗神社の庭先では、簡易的な練習場のようなものが作られ。
新たに結成をした博麗連合の者達がそれぞれ練習に励んでいた。

うどんげ(師匠の顔を潰さない為にも、次の大会ではせめてうどんげがいたから何とかなったって場面を作らないとな〜)
コンガラ「おっと、甘いぞ!」
うどんげ「えっ……うわああっ!?」
てゐ(……まるで成長していないうさ)

うどんげのドリブルに対し、刀を突きつけながら猛進をしてタックルに向かうコンガラ。
当然のようにうどんげは吹っ飛ばされてしまい、地面に力なくへたり込む。

魔理沙「どこまで行ってもうどんげはうどんげだな……」
キクリ「あれで本当に幻想郷でも名うての選手なのですか?」
魔理沙「一応はな。 ……ま、あっちはあっちで放っておいて私達もやろうぜ」
玄爺「わかりましたですじゃ」

ゴール前に陣取っていた魔理沙、キクリ、玄爺の3人(というより2人と1匹)は。
それぞれシュートとブロック、そしてセービングの練習に取り掛かる。
あっさりと反町に抜かれたとはいえ、魔理沙のマスタースパークの威力はやはり桁違い。
しかしながらキクリも早々容易くゴールは許さないと練習中2回に1回程度はボールを弾き飛ばし。
玄爺も何度も吹き飛ばされながらも何度かはボールを零す事に成功をする。

キクリ「中々ですね〜。 うーん、昔を思い出します」
魔理沙(ちっ……平然と私のマスタースパークを受け止めるか……。
    にとりの奴もなんだかんだで防いでいやがったし、やっぱ火力不足か?
    サッカーはパワー、火力不足は致命的だぜ……)

728 :幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2010/03/15(月) 19:13:45 ID:???
にこにこと笑みを浮かべるキクリを見やりつつ、小さく悪態をつく魔理沙。
てゐはフィールドの中央の方で適当にパスの練習を行っており……。
そして、それらを博麗連合のキャプテン――博麗霊夢は縁側でのんべんだらりとお茶を飲みつつ見つめていた。
当初はこの練習が始まる際、うどんげや玄爺から一緒に練習をしようと誘われたのだが……。
霊夢はあくまでもそれを撥ね退け、自分には必要ないと二人の提案を却下。
魔理沙も霊夢に練習を促すなんて愚の骨頂だと、肩を竦めながらうどんげ達を引き下がらせたのであった。

霊夢(ふー……ま、とりあえずあのコンガラってのとキクリってのは使えそうで助かるわ。
   玄爺にしても……まあ、頑張ればもしかしたら止めてくれるかもしれない程度には期待出来るわね)

板尾神が呼び出した、地獄からの助っ人――コンガラとキクリ。
二人は決して霊夢や魔理沙程技が豊富という訳ではないものの……。
その基礎的な能力は二人にも及ぼうかという程度――この二人は守りの主軸に出来るだろうと霊夢は満足げに頷く。

霊夢(問題はうどんげよねぇ……ぶっちゃけどこに置いても使いようが無いわ)

ボールを運ぶにしても霊夢や魔理沙に劣り、守備力は決して高くなく、得点力はほぼ皆無。
FWらしくねじ込みを期待しようにもダイレクトシュートなど持っている訳でもなく。
これならまだパスとパスカットに特化をしたてゐの方が使いやすい。
まるで藍を劣化させたようなもんだと思いつつ霊夢はお茶を一口啜り……。
それでも、まあ、何とかなるだろうと次の大会に向けて前向きとも投げ槍とも取れるような考えをするのだった。

霊夢(……にしても見てるだけってのも退屈ね。 もう寝ようかしら、別にやる事も無いし)

対抗心を燃やし、やる気を見せようとも霊夢は霊夢。
その後、深夜まで練習するチームメイトをいつまでも見つめ続けるのは退屈だと判断し。
大きな欠伸を一つすると、湯のみを片付けてさっさと一人床に入るのだった。
一緒に練習をする――そもそも練習をして強くなるという概念が、彼女には欠落していた。

729 :幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2010/03/15(月) 19:14:48 ID:???
やる気があるのか無いのかよくわからない霊夢が床についていた頃。
深夜の人里近くのコートでは、やる気が逆に有り余りすぎて困る者達……。
ネオ妬ましパルパルズの面々が、全員総出で練習を行っていた。
前回の竹林カップでオータムスカイズに勝利するという悲願は達成できたものの……。
その後の地霊アンダーグラウンド戦では惨敗、記憶にも記録にも残らない中途半端な結果に終わってしまった。

パルスィ「このままでは駄目よ! 私達はオータムスカイズを倒して!
     その上で我らパルパルズが優勝しなければ、即ち私達のリベンジは実ったとは言い難い!」
しっとマスク「うむ、その通りである!」

オータムスカイズに勝ったとはいえ、その後オータムスカイズは地霊アンダーグラウンドを下し。
結局、竹林カップも終わってみればオータムスカイズが優勝をしてしまった。
これでは完全に勝利をしたとは言い切れないのだ、とパルスィは声を張り上げて叫びしっとマスクは同意。
藍、シェスターはうんうんと頷き……アリスは無表情のまま。
そして妖夢にヤマメ、キスメはどことなく疲れきったような表情をしている。

730 :幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2010/03/15(月) 19:15:49 ID:???
藍「パルスィの言うことは間違っていない。 あれでは完全なる勝利とは言い難いからな。
  やはり優勝をしてこそ、我々こそが絶対なる強者であると宣言できる」
シェスター「今度こそ僕たちが優勝して驚かせちゃおう!
      何だか噂だとオータムスカイズに紅魔スカーレットムーンズが優勝候補とか言われてるらしいからね!」
アリス(実際、そのどちらもが強敵よね……正直、どちらも私達の純粋な力のみで戦えば不利……。
    特に今度はこちらの手の内も見られているのだから苦戦は必至ね……何か考えておかないと勝つどころか試合にすらならない)
パルスィ「我らこそが幻想郷の頂点に立つのに相応しい!
     如何にオータムスカイズが一芸のスペシャリストをそろえようと、私達にもこの私のドリブルがあるわ!
     目にもの見てなさい! 次の大会ではこの私がMVP! パールパルパルパルパル!!」
妖夢(実際、もう私じゃ手の届かないレベルだものなぁ、パルスィのドリブルは……)

嫉妬の炎を燃やしオータムスカイズ――ひいては幻想郷全てのサッカーチームに復讐の念を燃やす妬ましパルパルズ。
高らかに笑うパルスィの瞳は、不気味なくらいに鈍く緑色に光り輝くのだった。

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