キャプテン森崎 Vol. II 〜Super Morisaki!〜
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【ポストプレイヤー】キャプテンEDIT3【大前】
1 :
キャプテンEDIT
◆wM6KXCkaLk
:2010/03/29(月) 08:36:55 ID:???
このスレはキャプテン森崎のスピンアウト作品に当たる、キャプテンEDITのスレです
森崎くんと同世代に生まれたサッカー少年・大前くん(オリキャラ)を操作し、彼を名選手に育てたり育てなかったりします
現在の目標は全国中学校サッカー大会出場
読者の皆さんに引いて頂いたカードや、投票していただいた選択肢に従い、物語が展開します
前スレ
【どん底からの】キャプテンEDIT2【出発】
http://capmori.net/test/read.cgi/morosaki/1267954202/
〜前回までのあらすじ〜
夏の県大会決勝は、エース小豆沢の負傷交代と言うハプニングにより、清栄学園の勝利で終わった。
大前たち鳴紋中サッカー部は、捲土重来を目論み強化合宿によるレベルアップに挑む。
かつて失った信頼を、ある程度回復した大前。スランプを解消する長池。スタメンへの定着を願い腕を上げた面々。
ひと夏を超え、より逞しくなった一同は、新たに転校生のDF輝林を加え、新体制で秋季地区大会へ臨む。
必殺ヘッド『クリアボム』を会得した大前は、中学初の公式試合で活躍することができるのか?
〜前スレのできごと〜
小豆沢「お、折れたぁ〜!?」
清栄の8番「俺が英雄になるんだ……監督、次は誰を……」
柿原「大前のお陰で実家が繁盛するなァ」
やす子「ヒャア我慢できねえ酒だ!」
菱野「好感度回復は任せろー(バリバリ」 作者「やめて!」
森崎「 凌 辱 完 了 」
金成「がんばりセービングさえ出せられなかったなんて……悔しい! でも負けちゃう!(ビクンビクン」
本条「正ゴールキーパーは俺だ!」
国岡「どうしてこうなった…!どうしてこうなった…!」
長池「スランプ解消から実に調子が良い。こんなに調子が良いのは三年ぶりだ」
大前「必殺技が出来るよ!」 比良山「やったね! 大前」
685 :
森崎名無しさん
:2010/04/07(水) 01:25:38 ID:???
乙でした
686 :
森崎名無しさん
:2010/04/07(水) 05:33:26 ID:???
浪野の守備陣が覚醒しまくりでござる
100の練習より1の実戦とはよく言ったもの。
雪村の復調は大前からのアプローチじゃ無理になったな。
大前は親近感、利用価値、愛を糧に立ち直ったけど雪村はどうかなー
シュート以外で光まくって全能力5上昇したんだがな……
この視野の狭さじゃトップ下はお預けだな。
PS
鳴紋中はもしかして南葛のこと知らない?
687 :
森崎名無しさん
:2010/04/07(水) 07:36:39 ID:???
乙です!
逆境の時支えてくれるのが真の友達だ。大前には比良山がいる。どん底にあっても変わらず付き合ってくれた。
雪村に、比良山のような友達がいるかどうか。復調はそこにかかってくると思う。
正直、大前の復調よりも厳しい道のりになりそう。
688 :
森崎名無しさん
:2010/04/07(水) 16:57:08 ID:???
友達ね、雪村は練習試合のときに大前が悪いとはいえ、当時一番の友達だった大前に
みんなの前でトドメまで刺してるしな。
あれを見て雪村と友誼を深めたいと思うのは、よっぽどの度量の持ち主か
何か森崎と滝のように恩とか大きいきっかけがないと難しいだろうな。
一番、雪村と接する機会が多そうな本多も和を崩すことには敏感な割に人間関係にはドライそうだし、期待薄に見える
689 :
キャプテンEDIT
◆wM6KXCkaLk
:2010/04/07(水) 18:33:02 ID:???
>>686
>この視野の狭さじゃトップ下はお預けだな。
まあ、監督がトップ下を中心とする構想に未練を残さなければこうもならなかったんでしょうがねぇ……
やす子「雪村くんは犠牲になったのだ……小豆沢くんの影の犠牲にな」 雪村「やめろォ!」
南葛のことは一応知っています。流石に今年度の全国王者くらいは知っておかないと不味いですし
ただ、会話で話題に上る機会がないだけなのです
>>687
一応、雪村は1年生の中での交友関係は広い方なんですけどね
逆に言うと大前に対する比良山ほどの深い付き合いのある相手はないのですが……
>>688
もしかしたら本多も熱い友情に目覚めるかもしれませんよ?
比良山も、開始当初はここまで情けが深いキャラになるとは思っていませんでしたし
まあ、本多の親友ポジションには既に渡会がいるんですがw
690 :
キャプテンEDIT
◆wM6KXCkaLk
:2010/04/07(水) 18:34:20 ID:???
★大前→ヘディング 38+浮き球補正(+3)+ガッツ300以下ペナ(-1)+ ダイヤK =53★
★浪野の8番→クリアー 28+浮き球補正(+1)+人数補正(+1)+ ダイヤK =43★
★浪野の7番→クリアー 28+浮き球補正(+1)+人数補正(+1)+ クラブJ =41★
★浪野のキーパー→パンチング 35+浮き球補正(+1)+ ハート10 =46★
2≦ 大前のヘディングがゴールを奪う! しかも大前が覚醒しシュート力+1&必殺シュート経験値+5!
浪野の8番が覚醒! 全能力+1&必殺クリアーフラグ習得!
---------------------------------------------------------------------------------------------
浪野の7番「ぐっ……やはり高いっ……!」
浪野の8番「し、しかも、なんて言うボディコントロールだ……撃たれるっ! 頼んだぞ、キーパー!」
大前の高さに歯噛みする浪野のダブルボランチ。二人とも――特に8番も渾身の力でクリアーに行くが、ボールに届く気配さえない。
大前「――喰らえっ!」
この試合最後となるだろうヘディングシュート。それを思いっきり打ち下ろす。
それはクリアボムの様な破壊力は無いが、タイミング、コース、スピード、共に大前が発揮できる最高の物を見せた。
浪野のキーパー「こ、ここにきて、こんなモノを撃ってくるのか!?」
2点目を取られた時以上の威力と精度。それは、浪野のキーパーが防ぎうる限界ギリギリのものであった。
そして、この試合中常に鳴紋の度重なる攻撃に身を晒してきた彼に、限界まで力を引き出す余地は無い。
無情にもボールはゴールへと吸い込まれていく。
ピィイイイイイイイイイイイイ!
音高く響く笛が、鳴紋の4点目を告げた。
※ 大前の残りガッツが200になりました。以後、試合終了まで-2のペナルティが掛ります ※
691 :
キャプテンEDIT
◆wM6KXCkaLk
:2010/04/07(水) 18:35:31 ID:???
実況「ゴ〜〜〜〜〜〜〜ルっ!! 大前くん、高い打点からのヘディングシュートを見事に決めました!
彼は今日、これで2得点目! そして鳴紋中、4点目をモノにしました! 駄目押しの一発を決めて、勝利を確実なものとします!」
観客「す、すげえなアイツ」「大前って、これが公式戦デビューだろ?」「相当な大物だぞ、これは……」
実況「それにしても今日の大前くんは素晴らしい動きを見せてくれました。
ポストプレイで先取点に貢献し、自身でも二度ゴールを奪っています。
まさか鳴紋中に、これほどのゴールデンルーキーが眠っていたとは、驚きを隠せません!」
大前「ゴールデン……ルーキー……? お、俺が……?」
2ゴール1アシスト。
同じ地区には、デビュー戦で鳴紋を相手にハットトリックを決めた金成がいるが、大前のこれも相当な成績と言っていい。
それを自分が弾き出したことに、現実感が湧かない。喜びと戸惑いで、つい呆然と立ち竦んでしまう。
国岡「ぐぐぐっ、大前の野郎なんぞを持ち上げやがって……俺だって、中盤に配置されりゃ活躍できるんだ!」
雪村「…………」
篠田(なんなんだ、俺は。この試合、何も出来ていない。あえて言うなら、大前に行くマークを引きつけたお膳立てくらい。
……くそっ、俺が鳴紋のストライカーのはずなんだ……)
早瀬「へへっ……大前のヤツ、実況に持ちあげられて、キョトンとしてやがるぜ」
やす子「うんうん、初々しくていいわぁ」
末松「うぅ〜……俺だって試合に出れれば、アレくらい――」
渡会「よ、止せ、末松! 落田と同じ領域まで堕ちるぞ!」
末松「ハッ! お、俺は一体……」
692 :
キャプテンEDIT
◆wM6KXCkaLk
:2010/04/07(水) 18:36:49 ID:???
菱野「大前さん、凄いです! この試合、もしかしたら一番活躍していたのではないでしょうか!?」
比良山「ああ、ほとんど攻撃しかしていないが、まったく大車輪の活躍だな(相棒を自任する者として、負けていられないな)」
やす子(一応、守備面では雪村くんも相当なものだったんだけどね……攻撃になるとメンタルの脆さが出ちゃうみたい。
ああもう! 一度は時期尚早と思ってボランチに下げたのに、何やっちゃっているんだろう、私ってば……!)
試合自体は完勝のペースで進み、手塩にかけて育てた大前も大成果を挙げている。
それでも飯地は、この試合で露呈した問題に頭を痛めていた。
菱野「? 監督、どうかなさったんですの? 何やら浮かないお顔ですけど……」
やす子「ああ、うん。何でもないわ(いけないいけない、勝ってる試合で監督が暗い顔するのもアレよね)」
早瀬(まあ、喜んでばかりいられないのも確かだな……有力なFWと中盤の要の不仲、か。
おまけに片方にはスランプの兆しと来たもんだ。頭が痛いぜ、まったく)
この試合、雪村は一度も大前にパスを出さず、逆に前半は大前から渡されたボールで攻撃をしくじっている。
そこに来て、先のいさかいである。大前側からのアプローチを、雪村が振り払ってしまった。
もはや、当事者の二人だけでこじれた関係を修復することは、不可能と言っていい。
早瀬(最悪、雪村はボランチで固定して、ボールを取ったら瀬川と長池に運ばせるしかないな……。
場合によっちゃ、俺もドリブルで切り込んでいくべきかもしれん。
ったく、雪村の野郎も、素質だけなら小豆沢さんにも迫るっていうのに、もったいない話だぜ)
やす子(夏に敗れた相手の清栄、猛特訓を詰んでいると噂の氷潤。彼らが気付いたら、容赦なくここをついてくるわね。
ただでさえ厄介な相手だっていうのに……何とか対策を考えないと)
監督とキャプテン候補の二人が頭を抱える不安要素。
当然、それには他校も気付いていた。
693 :
キャプテンEDIT
◆wM6KXCkaLk
:2010/04/07(水) 18:37:53 ID:???
金成「夏にはベンチからも外れてた雑魚が、こうも伸びてくるとはね……」
清栄キャプテン「大前、か。何か対策はあるか?」
金成「……ざっと思いつくのは、とにかく守備時にサイドを固める作戦だな。
大前と雪村は、CK前のいさかいを見るに、そうとう気まずい間柄みたいだ。
サイドからのセンタリングを防げば、大前は縦パスを待つくらいしか出来なくなる。
が、向こうで縦パスを確実に通せそうなのは、問題の雪村だけ。まず大前にパスは出さない。
ポストプレイもダイレクトシュートも出来なくなれば、大前もゴール前に立つだけのカカシに成り下がるさ」
清栄選手A「なーんだ。それなら大して怖くないか!」
金成(……といっても、向こうのサイドには、生半なDFじゃまず止められない瀬川がいるんだがな)
六波羅「二岡、次に鳴紋と当たる時は、お前が瀬川を止められるかどうかに勝敗が掛かりそうだな」
二岡「ヤツを封じれば、センタリングはまず無くなる……へっ、夏の間に鍛えた腕の見せ所だな!」
三井寺「問題は、大前自身にも多少は自分で切り込む力があるところだな。まあ、グラウンダーからなら俺が止めてみせるが」
あと10分弱を残す試合を、既に終わったものと見て、鳴紋の戦力分析に余念の無いライバル校たち。
このトーナメントが進むにつれ、彼らが大いなる障壁になることは疑いようも無かった。
※ 金成の感情が変化し『金成→(眼中に無し)→大前』が解消されました ※
※ 良いことは特に無いです ※
694 :
キャプテンEDIT
◆wM6KXCkaLk
:2010/04/07(水) 18:38:56 ID:nUnuHyrI
一方、渦中の大前はと言うと、ようやくゴールを決めた高揚から醒め、自分を取り戻しているところだった。
大前「ハッ! ……思わずボーっとしていたみたいだ。まだまだ試合は終わってないのに呆けてる場合じゃないな。
とりあえず今しなきゃいけないことは――」
先に2票入った選択肢で進みます。メール欄を空白にして、IDを出して投票してください。
A.「アシストしてくれた、キッカーの長池さんにお礼だ」 相棒、やっぱりお前は最高だ……
B.「試合はまだ終わっていない。早く守備位置に戻るぞ!」 最後の最後まで、気を引き締める
C.「俺が鳴紋の点取り屋、大前良だーっ!」 ハッハァ! 観客にアピールするぜ!
D.「1点目に引き続き、ベンチの菱野さんにアピールだ!」 もうやめて! 作者のラブコメストックはゼロよ!
E.「ねえねえ、俺大活躍だけど、今どんな気持ち?」 雪村を煽りに煽るぜ……けけけっ(※ 要・4票)
F.その他(自由選択です。大前に取らせたい行動を選択してください)
695 :
森崎名無しさん
:2010/04/07(水) 18:40:28 ID:+PWMf7VI
A 相棒、やっぱりお前は最高だ……
696 :
森崎名無しさん
:2010/04/07(水) 18:41:31 ID:KiGd4ZKo
A
697 :
キャプテンEDIT
◆wM6KXCkaLk
:2010/04/07(水) 19:01:57 ID:nUnuHyrI
>>A.「アシストしてくれた、キッカーの長池さんにお礼だ」 相棒、やっぱりお前は最高だ……
-----------------------------------------------------------------------------------------
大前「そうだな。俺一人で決めた点ってわけでもないし、ちゃんとお礼を言うのが筋だろうな」
そう思い立ち、長池の姿を探すと、小走りに自陣に戻る姿が見えた。
大前「長池さん、アシストありがとうございます!」
長池「あぁ……まあ、お前に上げたら偶々マークが薄かっただけだろう。俺の働きは、そんなに大したものじゃない。
どぉせ俺なんか……」
大前「は、はぁ……(また始まったよ)」
自嘲を通り越して自傷の域に踏み込みつつある、長池のネガティブ思考。だが大前にとっては慣れたものだった。
長池「そう言えばこの試合、攻撃面での活躍はこれくらいか? ドリブルは何度も止められたし……。
お前は良いよなぁ……前半に三人抜きなんか出来て……」
大前「まあ、その直後にポストをかましちゃったんですけどね。長池さんだって、ドリブルは上手いじゃないですか。
気を取り直して次の試合に備えましょうよ。今日はちょっと、攻撃の方に悪い波が来ていただけですって」
長池「……大前」
先着1名様で以下の文の『!』の後のスペースを消してカードを引いてください。
★長池の反応→ ! card=★
カードの絵柄で結果が変化します
ダイヤ → 「相棒、この試合が終わったら、ちょっと特訓に付き合ってくれ……」 地獄から這い上がり、光を求めた!
ハート・スペード・クラブ → 「そうだな……相棒の言う通りだ」 とりあえず立ち直った。まあ、いつものことだね!
JOKER → 「相棒、この試合が終わったら、ちょっと監督に相談してみるよ」 長池、特訓地獄へ踏み込む!?
698 :
森崎名無しさん
:2010/04/07(水) 19:02:39 ID:???
★長池の反応→
クラブQ
=★
699 :
キャプテンEDIT
◆wM6KXCkaLk
:2010/04/07(水) 19:25:44 ID:???
★長池の反応→ クラブQ =★
ハート・スペード・クラブ → 「そうだな……相棒の言う通りだ」 とりあえず立ち直った。まあ、いつものことだね!
--------------------------------------------------------------------------------------------------------------
長池「そうだな……俺も次の試合に光を求めてみるか……」
大前「その意気ですよ!(言い回しは相変わらず良く分からないけれど)」
景気づけに長池の肩を軽く叩く大前。
その姿を、やや離れて見守る者がいた。
瀬川(長池とアイツ、結構いいコンビだよなー。スランプの解消にも、アイツが一口噛んでたみたいだし。
長池の相方は俺だって思ってたけど、これはウカウカしていられねーや!
それにしても、いつの間にか頼れるヤツに成長したな、大……大……そうそう、大前くん!)
長池と励まし合い、切磋琢磨して成長してきた大前。
練習試合の失態で、一度は大前を突き放した瀬川。
だが、同じ派閥の一員として行動するうちに、大前を見る目は明らかに良い方向に改まっていた。
※ 瀬川の好感度が上がり、感情が『瀬川→(頼れる後輩)→大前』に変化しました ※
※ ついでに、ようやく大前の名前を憶えました ※
一方、駄目押しの追加点を取られた浪野中は、葬式のような暗いムードに包まれていた。
浪野キーパー「ここにきて4失点目……しかも、大前に二度もゴールを許す形でか……俺としたことがっ!」
浪野の8番「そんなに自分を責めるなよ。これはアイツを止められなかった俺の責任でもある」
浪野キャプテン「残り時間はロスタイムを入れても10分あるかないか……ど、どうする?」
浪野の9番「それを決めるのがキャプテンの仕事だろう……」
700 :
キャプテンEDIT
◆wM6KXCkaLk
:2010/04/07(水) 19:27:50 ID:nUnuHyrI
浪野の3番「大前は前半から常に前線で攻めていた。そろそろスタミナ切れを期待したいが……。
こっちも立て続けに攻められて消耗している。そうだろう?」
そう言い、キーパーに視線を送る3番。
浪野のキーパー「そ、そんなことは――」
浪野の6番「虚勢を張るなら、呼吸は整えろよ。そんなに肩で息しながら言われても、強がりにしか聞こえないぜ」
浪野のキーパー「うっ……」
浪野の4番「つまり、今度ボールを取られたら守りきる余地は無い、と。それを踏まえた上で作戦を考えないとな」
浪野の11番「もう1点返すので精一杯ってところだが……零封で負けるのも業腹だ。FWの俺としちゃ、最後にもう一度攻めたいぜ」
浪野の2番「キャプテン。どうする?」
決断を迫られる浪野のキャプテン。
浪野キャプテン「(4点差の負けを受け入れるか、5失点目を覚悟しても一矢報いに行くか、か……)お、俺は――」
先着1名様で以下の文の『!』の後のスペースを消してカードを引いてください。
★どうあがいても、絶望→ ! card=★
カードの絵柄で結果が変化します
ダイヤ・ハート → 「攻めよう。負けるなら前のめりにだ!」
スペード・クラブ → 「これ以上、守備陣に負担は掛けられない……この試合は諦めよう」
JOKER → 「バイツァダスト! 試合は開始時間に戻る!」 なにィ!?
701 :
森崎名無しさん
:2010/04/07(水) 19:32:01 ID:???
★どうあがいても、絶望→
スペードJ
=★
702 :
森崎名無しさん
:2010/04/07(水) 19:32:12 ID:???
★どうあがいても、絶望→
スペードQ
=★
703 :
キャプテンEDIT
◆wM6KXCkaLk
:2010/04/07(水) 20:11:53 ID:???
★どうあがいても、絶望→ スペードJ =★
スペード・クラブ → 「これ以上、守備陣に負担は掛けられない……この試合は諦めよう」
------------------------------------------------------------------------------------
浪野の9番「そうか……」
浪野キャプテン「ふぉ、FWの二人にはすまないが――」
浪野の11番「いいんだ。悔しくて、つい我儘を言ってしまっただけなんだ。
俺たちは今日ここで敗れる。そのことは受け入れよう……」
浪野のキーパー(だが、来年の夏は見ていろよ……もっと腕を上げて、次に会った時には完封してみせるぞ!)
歯噛みしつつ、キャプテンの決断を受け入れる浪野中。
その後、彼らは自陣でのパス回しに終始し、対する鳴紋中もあえてそれを止めに行かず、試合は終わった。
ピッ、ピッ、ピィイイイイイイイイイイイイイイイイイイ!!
実況「試合終了! 4−0で鳴紋の勝利です!
前半戦は思わぬ好守に攻めあぐねた鳴紋中ですが、後半だけで3得点! かつての王者は、いまだ健在です!」
観客「4−0か……」「小豆沢がいた頃より、得点は少ないな」「むしろ今日は、浪野が良く食い下がったんじゃね?」
「早瀬も途中で交代しちまったしな」「そうだよ、まだまだ鳴紋は強いぜ!」
704 :
キャプテンEDIT
◆wM6KXCkaLk
:2010/04/07(水) 20:12:53 ID:???
―観客席―
金成「……ふんっ。実況も吹いてくれるじゃねえか。ま、決勝までの間、夢くらい見させておくか」
六波羅「歯ごたえを失くしたと思ったが、鳴紋もまだまだやれそうだな。……借りを返す時が楽しみだ」
―控室―
浪野の5番「ううっ、みんな、せっかく良い試合をしたのに……俺が、俺が退場なんかになったりするから……!」
浪野の監督(それが無かったら、逆に早瀬がフルタイム出場して危険だった気もするが……)
―鳴紋ベンチ―
早瀬「終わったな」
やす子「なんとか、ね」
菱野「?」
フィールドでは、前後半60分強を戦い抜いた選手たちが、ようやく息を吐いていた。
大前「そ、そういえば、30分ハーフの試合をフルタイムで出るのは、これが初めてだった……お、思ったよりしんどい……」
今頃になって思い出したように沸いてきた疲労感に、大前の脚が震える。
そこに背後から肩を叩くものがいた。
705 :
キャプテンEDIT
◆wM6KXCkaLk
:2010/04/07(水) 20:14:42 ID:???
瀬川「おいおい。そんなにバテてちゃ、カッコウがつかないぜ? 今日のヒーローさん」
大前「瀬川さん……」
長池「後半戦はお前の独壇場だったな。後半2ゴールに前半1アシスト。立派な戦績だ」
大前「長池さんまで……ま、まあ、守備やアシストをしてくれた皆さんのお陰ですよ」
瀬川「そうそう! 大前くんの1点目は、俺がアシストしたんだったんだ! 凄いぜ俺! 流石は勝利の女神に愛された男だ!」
大前「せ、瀬川さん! 俺の名前は――あれ?」
いつもの癖で、呼び間違いを訂正しかける大前。だが、
瀬川「合ってるだろ? 大前くん。今度は間違えなかったぜ!」
大前「は、はあ」
長池「チームメイトの名前は、普通間違えないものだろう……」
三人の会話は、やがて漫才の様相を呈し始める。
そこへ、豊原の声が掛った。
豊原「おいおい、そろそろ整列だぞ。最後までキッチリしないか」
瀬川「へいへい。まったく豊川はお固いんだから……」
豊原「俺の名前は豊原だ!」
やはり、男の名前は基本的に憶えられない瀬川だった。
706 :
キャプテンEDIT
◆wM6KXCkaLk
:2010/04/07(水) 20:16:49 ID:nUnuHyrI
大前(俺の、初めての公式戦、か。俺個人としては、すごくいい形で終えられたな。
……まあ、チームの方は、早瀬さんの負傷交代や比良山の不調もあったけど。それに――)
雪村と、またいさかいを起こしてしまった。
大前(――ちっ、何考えているんだ。あんなヤツのことなんか、もうどうでもいいじゃないか。考えるだけ無駄だ。
そうさ。無駄、なんだ……)
狩る苛立ちを感じ、ガシガシと頭を掻く。
大前(ふぅ……余計なことを考えたせいで、なんか試合の余韻に水を差しちゃった気分だな。
それよりも、せっかくの機会だから誰かに話しかけてみようか? 今なら向こうの選手とも話せるけど、どうする?)
先に2票入った選択肢で進みます。メール欄を空白にして、IDを出して投票してください。
A.チームメイト(試合終了まで出場した選手のみ)と話す(対象も併記してください)
B.浪野中の選手と話す(対象も併記してください)
C.それでも、もう一度だけ雪村と話してみる
D.あえて審判に話しかけてみる(※ 要・4票)
707 :
森崎名無しさん
:2010/04/07(水) 20:18:01 ID:RVhCiYWk
A
輝林
708 :
森崎名無しさん
:2010/04/07(水) 20:23:21 ID:rB5A3LZo
A
長池
709 :
森崎名無しさん
:2010/04/07(水) 20:23:47 ID:A0JerN2c
A
輝林
710 :
森崎名無しさん
:2010/04/07(水) 20:23:54 ID:c12UCflg
B 浪野のキーパー
711 :
森崎名無しさん
:2010/04/07(水) 20:25:25 ID:vMc/B5s2
C 相手キーパー
712 :
711
:2010/04/07(水) 20:27:10 ID:vMc/B5s2
間違えた!Bです。
713 :
森崎名無しさん
:2010/04/07(水) 20:28:07 ID:???
長池の兄貴と瀬川さんがいるから今は大丈夫だけど
3年になったらやっぱりパスが来ないってのは不味いよなぁ
……つーか3年になったら今いる先輩いなくなっちゃうんだよなー
早瀬の兄貴と長池の兄貴が卒業するシーンとか、俺泣くかもしれん
714 :
森崎名無しさん
:2010/04/07(水) 20:30:59 ID:???
正直な話、そうなったら雪村が干されるんじゃないか?
715 :
森崎名無しさん
:2010/04/07(水) 20:33:23 ID:???
というか、ちょうど一年後にはもういないんだぜ
716 :
森崎名無しさん
:2010/04/07(水) 20:37:04 ID:???
勝つためには雪村の強さが必要だ
これでたいしたことないなら干されても問題ないんだがな
かなり強いからそういうわけにもいかんし
ちょうど本編のアルシオンの逆だな
「大前に安定したパスを供給出来る優秀なトップ下を失うわけにはいかないから、
感情論とか過去の所業はともかく、雪村をメリットデメリット含めて抱き込むしかない」
って感じだ
717 :
森崎名無しさん
:2010/04/07(水) 20:37:35 ID:???
今の2年が卒業したら、有望な1年が入るか末松が急成長しない限りは比良山との2トップが有力そうだからね。
そこで比良山にパスが集中したり、自分本意なプレイしてたら干されるだろね。
話は変わるが、末松は小太りで体格がよくてキック力があるとかどこの次藤だって感じだから
DFになってクリア要員にでもなってくれないものか
718 :
キャプテンEDIT
◆wM6KXCkaLk
:2010/04/07(水) 20:38:13 ID:nUnuHyrI
>>713
そう愛着を持っていただけると嬉しいですね。先輩たちの卒業シーンですか……私の筆力でどこまで書けるか分かりませんが、頑張ってみます
>>714-716
GK森崎とMF翼の場合と違って、攻撃の中核(雪村の場合はまだ候補)同士ですからね、根深い対立は大きな禍根になりそうです
>>A.チームメイトと話す … 輝林
----------------------------------------------------------------------------------------
大前「そうだ。初めての公式試合といえば、転校生の輝林も鳴紋では初めての試合だったんだよな。ちょっと話してみようか?」
そう思い輝林に声を掛ける。
輝林「……何か?」
大前「(あ、相変わらず愛想の無いヤツだな)ああ、ちょっとな。なあ、輝林――」
先に2票入った選択肢で進みます。メール欄を空白にして、IDを出して投票してください。
A.「どうだ、このチームでやっていけそうか?」 チーム全体について聞く
B.「今日の試合、お前から見て何か問題点は無かったか?」 この試合について聞く
C.「あの3番のオーバーラップを止めた動きは凄かったな」 輝林のプレイを褒める
D.「見たかよ? 俺の超ファインプレイ!」 自分のプレイを自慢する
E.「ふふっ、呼んでみただけ♪」(※ 要・4票です)
F.その他(自由選択です。大前に言わせたいことを併記してください)
719 :
森崎名無しさん
:2010/04/07(水) 20:39:45 ID:2tl4eh+E
A
まあ無難に。
720 :
森崎名無しさん
:2010/04/07(水) 20:41:02 ID:UXhJ370Y
C
721 :
森崎名無しさん
:2010/04/07(水) 20:41:41 ID:RVhCiYWk
C
722 :
キャプテンEDIT
◆wM6KXCkaLk
:2010/04/07(水) 20:58:04 ID:???
>>C.「あの3番のオーバーラップを止めた動きは凄かったな」 輝林のプレイを褒める
--------------------------------------------------------------------------------
輝林「そうですか。相手が中盤で止まることが多かったので、プレイの機会が少なかったのですが……
少ない出番を評価していただけるのは、嬉しいですね」
大前「(お、珍しく長口上だ)そうか。頼りがいのあるDFがいてくれて、俺も嬉しいぜ。次の試合も、よろしくな」
輝林「はい」
相も変わらずの鉄面皮だが、輝林が少しだけ笑ったようにも見えた。
そんな二人の立ち話を聞いて、不機嫌になる者が一人いた。
本条(……ふんっ、確かに多少は驚かされたが、あの程度は今の俺なら止めていたさ。輝林の手なんぞ借りなくてもな)
※ 輝林の好感度が上がりました。本条の好感度が下がりました ※
その後も暫し輝林との軽い歓談を続ける大前。そこに誰かが近寄ってきた。
大前「ん? 誰だ?」
大前が振り返るとそこにいたのは、
723 :
キャプテンEDIT
◆wM6KXCkaLk
:2010/04/07(水) 20:59:06 ID:nUnuHyrI
先着1名様で以下の文の『!』の後のスペースを消してカードを引いてください。
★相手は誰?→ ! card=★
カードの絵柄で結果が変化します
ダイヤ → 比良山だった。 「なあ、大前。この後空いていたら、俺の特訓に付き合ってくれないか?」
ハート → 瀬川だった。 「ねーねー、大前くん。新しいドリブルのアイディアが浮かんだんだけど、手伝ってくれない?」
スペード → 浪野中のキーパーだった。 「大前……この借りは、来年の県大会で返すぞ!」
クラブ → 審判だった。 「君たち、速く整列しなさい」
JOKER → え? ……雪村? 「大前君……さっきはごめん……」
724 :
森崎名無しさん
:2010/04/07(水) 20:59:34 ID:???
★相手は誰?→
クラブ4
=★
725 :
森崎名無しさん
:2010/04/07(水) 20:59:47 ID:???
★相手は誰?→
ダイヤ6
=★
726 :
キャプテンEDIT
◆wM6KXCkaLk
:2010/04/07(水) 21:38:32 ID:???
★相手は誰?→ クラブ4 =★
クラブ → 審判だった。 「君たち、早く整列しなさい」
---------------------------------------------------------------------------------
大前「あ、すみません……」
審判「見たところ、君たちは1年生か。積もる話はあるようだが、最低限の礼を尽くしてからにしなさい。
そもそも試合は礼に始まり……」
大前(うへぇ……話の流そうな審判にとっ捕まってしまったぞ……)
その後、お説教を喰らいながら整列する羽目になる大前だった。
〜控え室〜
やす子「まずは初戦突破おめでとう。ご苦労だった……と言いたいところだけど、課題も多い試合だったわね」
試合後のミーティングは、飯地が苦言を呈することから始まった。
やす子「まず比良山くん。絶好の機会を二度逃しちゃったけど……そのことについてはとやかく言いません。
ストライカーには好不調があるものだしね。問題はそのペース配分。不調の時に決め球を乱発してすぐバテちゃってる。
これは根本的なスタミナ不足と合わせて、考えどころな部分ね。
体力を温存して後半調子が上がるまで待てば、もう1点取れたかも。スタミナを改善するか、でなきゃもっと考えてプレイすること」
比良山「……面目ありません(足りないスタミナを補うか、決定力にさらに磨きを掛けるか、だな)」
やす子「次、大前くん。まずは活躍おめでとう。けど課題も見つかったわね。
君の活躍はポストプレイとヘディング、全部高い浮き球ばっかりね。それじゃあ、いつか相手にも対応されるわ。
一応、ドリブルで相手を抜けたけど、それは得点に結びつかなかったし。もっと足元の技術も磨くこと!」
大前「……はい(浮き球に合わせるだけじゃ駄目、か。早瀬さんにも前から言われてたっけ)」
727 :
キャプテンEDIT
◆wM6KXCkaLk
:2010/04/07(水) 21:39:43 ID:???
やす子「長池くんは守備は良かったんだけどね……どうして練習で出来たことが出来ないのかな……。
とりあえず、攻撃に参加する時は一回深く息を吸い込んでからやってみなさい」
長池「……どぉせ俺なんか」
やす子「はいはい、暗くならないの。次、本多くん。ボランチをやるならもっと攻撃に関する技術も無いとね。
ボールを取ったら、きっちりドリブルでキープするか、早めにパス。それが出来ないと、ただの高いところにいるDFよ?」
本多「精進します(やれやれ、良い仕事は出来なかったようだ)」
やす子「落田くん」
落田「は、はいっ!?(やべえ、俺が槍玉第一候補だ……相手に抜かれた以外何もしていねえ……)」
やす子「ご苦労様、次があったら頑張ってね」
落田「へ?」
渡会(おおっと、スルーだ!)
末松(これ、面と向かって叱るより酷くない?)
やす子「最後に、雪村くん」
雪村「……」
名前を呼ばれて、ノロノロと顔を上げる雪村。
728 :
キャプテンEDIT
◆wM6KXCkaLk
:2010/04/07(水) 21:41:16 ID:nUnuHyrI
本多(雪村のヤツ、また大前と揉めてたみたいだが……)
国岡(へへっ……雪村のヤツ、アレだけ撃って無様にも無得点だからな。
大前が活躍したのは気に入らんが、雪村の醜態でちょっとは気分が良いぜ!)
本条(――とか国岡は考えているんだろうなァ……お前、何もしてないじゃないか。雪村、守備では良い動きだったんだぞ)
長池(お前も地獄を味わっているのか、雪村……)
大前(……なんて顔してんだよ。くそっ、けど俺は知らないからな!)
衆目を集めながら、飯地は続けた。
先着1名様で以下の文の『!』の後のスペースを消してカードを引いてください。
★監督のお説教→ ! card=★
カードの絵柄で結果が変化します
ダイヤ → 「ここではなんだし、後でゆっくり話し合いましょう」 後で個別に説教
それ以外 → 「守備は良かったけどそれ以外がね……」 普通にこの場で説教
JOKER → 「君、私たちに何か隠してないかな?」 え? 監督が雪村の胸を鷲掴みにして……?
729 :
森崎名無しさん
:2010/04/07(水) 21:41:49 ID:???
★監督のお説教→
クラブ10
=★
730 :
森崎名無しさん
:2010/04/07(水) 21:41:53 ID:???
★監督のお説教→
ダイヤ10
=★
731 :
森崎名無しさん
:2010/04/07(水) 21:47:57 ID:???
次の大前の育成計画はどうするべきかねー。
取りあえずブロックや必殺パスの特訓は使用場所が少なそうだから、まだ後回しでもよさそうだけど
対策とられる前にグラウンダーでの必殺シュートの完成とドリブルでの必殺技発動を1/2、それとガッツ増強の3点
それから基礎能力の底上げってところだろうか
732 :
キャプテンEDIT
◆wM6KXCkaLk
:2010/04/07(水) 21:58:32 ID:nUnuHyrI
★監督のお説教→ クラブ10 =★
それ以外 → 「守備は良かったけどそれ以外がね……」 普通にこの場で説教
-----------------------------------------------------------------------------
やす子「本職でないボランチにしては、守備はすごく良く出来たわ。けど、それ以外に問題が山積みね。
ミドルシュートが入らなかったのは、……まあ、良しとしましょう。後半のアレは、今の君がどれだけできるか試しただけだし。
今後もトップ下を志望するなら、もっと決定力を上げなきゃならない、ってのが今日の試合で分かったわよね?
そういうわけで、少なくともこの大会は君をボランチで使っていくけど、いいわね?」
雪村「はい……」
やす子「さて、もう一つ問題なのは、明らかに事前に通達した作戦を無視したこと。
君、中盤の底でゲームを作る役割なのに、あからさまに大前くんにだけ、パスを出さなかったわよね?
まあ、瀬川くんとかがボールを運んでくれたから事なきを得たけど。
だけど今日みたいに相手の中盤がスカスカな時、センターフォワードに縦パスの一本も入れられないようじゃ困るわ。
ちょっと仲がこじれて複雑な気持ちなのは分かるけど、それを試合に持ち込むのはNG。今後はきっちりと仕事しなさい」
雪村「…………」
やす子「返事は?」
先着1名様で以下の文の『!』の後のスペースを消してカードを引いてください。
★雪村の返事→ ! card=★
カードの絵柄で結果が変化します
ダイヤ → 「それが必要なことならやります」 今後、大前にパスを出す確率が大きく上がった!
それ以外 → 「……分かりました」 一応、大前にパスを出すようになった!
クラブのA → 「嫌です」 なにィ!?
JOKER → 「……ごめんなさい」 悔い改めて頭を下げた!?
733 :
森崎名無しさん
:2010/04/07(水) 21:59:51 ID:???
★雪村の返事→
スペードQ
=★
734 :
森崎名無しさん
:2010/04/07(水) 22:14:56 ID:???
大前はこんなとこかな
・シュート・せりあいは基礎数値は上げる必要はない
・パスがあるとワンツーからのダイレクトは面白いかも
・ドリブルがあればトラップからの一対一がうまー?
・パスカットの低さが気になったかな、あくまでもあれば守備の活躍が期待できる。タックル上げもいいかも。
必殺グラウンダーはフラグがない瞑想必須?、ニュークリア習得は現時点ではロマン
必殺ポストあればどこにも負けない・・・か?
大前の強化も良いけど仲間の強化もしないとな
比良山のシュート 長池・瀬川にパス 輝林は将来的にタイガーやドライブを相手にしなきゃならん
1年後の有力MFが雪村しかいない。関係修復してもいくら何でもこれはまずいっしょ。
735 :
森崎名無しさん
:2010/04/07(水) 22:23:39 ID:???
東邦コンビみたいに比良山との必殺ワンツーとか習得できたらおもしろいかも。
ニュークリアは現状は宝の持ち腐れになる可能性大。ガッツが850越えるか、ジュニアユース編までお預けかな。
1年後のことを考えるなら渡会の強化も必須だよなぁ。
基本キャプ森関連では全国クラスのシュートは、ブロッカーで威力削ってキーパーのセーブ力頼みで取るって感じだし。
3年次までに最低でもセーブ力40+必殺技持ちにならないとやばいかも
736 :
森崎名無しさん
:2010/04/07(水) 22:26:19 ID:???
あんまり手広くやると大前が師匠化してスレタイが
【DFW大前】キャプテンEdit【ノーゴール師匠】
とかになりそうだw
737 :
森崎名無しさん
:2010/04/07(水) 22:39:14 ID:???
ダイレクトシュートはいつも反則と隣り合わせだからな。
通常シュートならいいけどクリアボムとかで反則取られたら泣くに泣けない
やっぱりショート力+3〜4の威力でもいいから必殺グラウンダーが欲しいところ
738 :
森崎名無しさん
:2010/04/07(水) 22:41:17 ID:???
>>736
師匠は自分にできない事をしっかり自覚して、その上で
自分にできる事をやってる訳で…
あ、まぁ点が取れないと称号として師匠になるけど
739 :
キャプテンEDIT
◆wM6KXCkaLk
:2010/04/07(水) 22:53:31 ID:???
皆さんが大前育成計画を話し合っているところを見ると、作者の私も大前がどうなるのかワクワクします
>>師匠
そういえば、キャラクターメイキングで名前を決定する時、自由選択で師匠の名前を挙げた人もいましたねw
★雪村の返事→ スペードQ =★
それ以外 → 「……分かりました」 一応、大前にパスを出すようになった!
-------------------------------------------------------------------------
雪村「……分かりました」
そう言い、ぎこちなくだが頭を下げる雪村。
やす子(ハァ……流石にこの場で解決、っていうのは無理よね。ここはパスの相手を選り好みすると立場が危うい、
って思わせることが出来ただけで良しとしますか)
小さく溜息を吐く飯地。
やす子「――じゃ、試合後のミーティングはここまで! この後は他校の試合を観戦するなり、特訓に励むなり自由にしなさい!
以上、解散!」
鳴紋中一同「「はいっ!」」
※ 鳴紋中が秋季地区大会の一回戦を突破しました ※
※ ハーフタイム中に交わした約束を守ったので、菱野の好感度が上がりました ※
※ 菱野の好感度が一定値に達したので、ボーナスイベントが起こります ※
740 :
キャプテンEDIT
◆wM6KXCkaLk
:2010/04/07(水) 22:54:47 ID:???
大前「さて、これからどうしようか……明日以降の試合に備えて、何か練習でもするか?
それとも、他校の試合でも見に行くか――」
菱野「あ、あの」
ミーティングの解散後、これからどうしようか思案していた大前に、菱野が声を掛ける。
大前「ん? どうしたの、菱野さん?」
菱野「ええっと、……まずは公式戦初出場とご活躍、おめでとうございます」
大前「へへっ、そう言われると、なんかくすぐったいな……ありがとう」
そう言うと、菱野は面映ゆそうに、くすりと笑う。
菱野「いいえ、お礼を申し上げるのは私の方ですわ。本当にありがとうございます。約束を、守っていただけて」
大前「約束……? ああ、あれか」
思い出した。ハーフタイム中、菱野にこの試合は必ず勝つと約束したのだった。
大前「……思い返すと、約束するにしても、ただ勝つだけっていうのは、ちょっとみみちかったかな。
あの時点でリードしていたし、ウチのチームは元々県内トップクラスなんだしさ」
菱野「そ、そんな! とても、その、……謙虚でよろしいと思いますわ!」
慌ててフォローする菱野。
その様が可笑しいやら可愛いやらで、大前はつい吹きだしそうになる。
菱野「も、もうっ。笑わないでくださいっ」
大前「ははっ、ごめんごめん」
741 :
キャプテンEDIT
◆wM6KXCkaLk
:2010/04/07(水) 22:55:55 ID:???
菱野「……大前さんって、時々すごく意地悪ですわ」
菱野は軽くそっぽを向いて、唇を尖らせる。流石に、調子に乗り過ぎただろうかと、肝を冷やす大前。
大前「わ、悪い。ちょっと悪ノリしちゃったかな……その、別に菱野さんを怒らせようとか、そういう訳じゃなくてさ――」
菱野「……反省、していますの?」
大前「ああ、してる。……せっかく応援したり、色々してくれたりしてる菱野さんに、嫌な思いをさせちゃって……。
本当に申し訳ない」
潔く頭を下げる。
菱野「あ、そんな頭を下げるほどのことでも――でしたら、少し頼みごとをしてもよろしいでしょうか?」
大前「何かな? 出来る限りのことはするよ」
菱野「……私、選手の方が大会の間、どのように過ごすか気になっておりまして。
それでなんですが、出来れば大前さんの今後のご予定にお付き合いさせていただきたいのです」
大前「え?」
思わぬ申し出だった。
大前「何でまたそんなことが気になるのかな?」
菱野「……あ、あくまでもマネージャーとして、選手の方の為さることやお考えになることを知りたいんです。
その、お邪魔だと思われるなら、無理強いをするような真似は致しませんが――」
急に、心細そうな表情になる菱野。
742 :
キャプテンEDIT
◆wM6KXCkaLk
:2010/04/07(水) 22:56:58 ID:nUnuHyrI
大前(普段はずっと穏やかにニコニコしている菱野さんだけど、時々こんな風にコロコロ表情を変える日があるんだよな。
……女の子って、不思議だ。それはさておき、これからの行動か。どうしようか?)
先に2票入った選択肢で進みます。メール欄を空白にして、IDを出して投票してください。
A.「それじゃあ今後の試合に備えて自主練習するつもりだけど、手伝ってくれるかな?」 菱野と一緒に練習する
B.「他校の試合を見学しようと思うけど、一緒に行くかい?」 菱野と一緒に試合観戦
C.「悪いけど、ちょっと一人で練習したいんだ」 菱野を追い返して練習に行く
D.「ごめん、ちょっと一人で観たい試合があるんだ」 菱野を追い返して試合観戦
E.「……疲れているから、帰って休みたいんだ」 菱野を追い返して帰宅
743 :
森崎名無しさん
:2010/04/07(水) 22:57:34 ID:RVhCiYWk
A
744 :
森崎名無しさん
:2010/04/07(水) 22:57:59 ID:mj4ZuzyA
B
745 :
森崎名無しさん
:2010/04/07(水) 22:58:11 ID:co3QxsFw
B
746 :
森崎名無しさん
:2010/04/07(水) 22:59:06 ID:WpN3r7FI
B
747 :
キャプテンEDIT
◆wM6KXCkaLk
:2010/04/07(水) 23:05:30 ID:???
菱野と二人で観戦に行くことが決まった辺りで、今回はここまでです
次回はNPCパートがちょっと長くなりそうなので、今から書き溜めておきます
それでは、皆さんお疲れさまでした。次回もよろしくお願いします
748 :
森崎名無しさん
:2010/04/08(木) 00:54:15 ID:???
乙でしたー!
749 :
森崎名無しさん
:2010/04/08(木) 01:18:22 ID:???
乙です!
前半の引きや後半の雪村の引きなど地獄マスクが何個必要になるかと思いましたが、
4点差とまずまずの結果で勝てましたね。
今回の試合で大前を侮っていた敵陣営も大前の名前を深く刻み込んだでしょう。
雪村との不仲など頭の痛い問題はまだ残っていますが、それも今後の展開に期待します。
しかし、金成に対抗心メラメラの雪村くんですが、清栄と当たって仮に金成が大前に
ライバル宣言などしようものならどうなるかを考えてみるのも少し楽しいです
750 :
森崎名無しさん
:2010/04/08(木) 08:25:08 ID:???
乙でしたー。
事実上の戦力外通告された落田があまりにピエロで哀れ過ぎるのです…。
大前に夢中すぐる菱野さんの眼中に全く存在してない彼に愛の手を差し伸べて欲しいと思ったり思わなかったり。
でも今のキャラで充分美味しいのであのままで良いやw
751 :
森崎名無しさん
:2010/04/08(木) 10:55:48 ID:???
落田はもうダメだろ
菱野さんの好感度と反比例して好感度下がってくだろうし
男の嫉妬は見苦しいのう
752 :
森崎名無しさん
:2010/04/08(木) 11:33:00 ID:???
落田「女の心変わりはおそろしいのぉ〜大前ぇ!」
ってならないといいね!(ニコッ
753 :
森崎名無しさん
:2010/04/08(木) 20:29:29 ID:???
早瀬さんが「仲良くなった後こじれると、物凄いことになる。血も見る」って言ってたから
下手に落田と仲良くなった日には、最後は菱野マネージャーのことで物凄い大喧嘩になるぞ
そのときに落田をうっかり主力選手まで育てたりしてみろ、もう試合が成り立たなくなるぞ
まぁただ単にケンカになるだけなら某神田みたいにヘディング一発で頭蓋骨を砕いてやればいいんだけどさ
754 :
森崎名無しさん
:2010/04/08(木) 20:35:31 ID:???
落田は菱野と仲良くなりたいなら某外伝スレの主人公のように選手からマネージャーに
コンバートすればいいんだよ。
今から下手にスタメン目指すよりよっぽど目があるんじゃないかw
755 :
キャプテンEDIT
◆wM6KXCkaLk
:2010/04/09(金) 01:22:17 ID:???
どうも、今日は遅くなりましてすいません
やはりラブコメパートは書いていて難しいです、はいorz
>>749
どうなるんでしょうねえ、雪村は
自分としては、あのポストプレイを受けたシュートを決めて和解にグッと近づくと思ってたんですがw
もし雪村を差し置いて金成のライバルになったら・……ちょっと想像すると怖いですね
>>750
落田はお調子者タイプなので、新しい恋を見つけるかもしれませんよ?
ボ○ボン坂高校演劇部の終盤みたいな展開になったりw
>>751
????「では、女の嫉妬は美しいのかしら……パルパル」
>>752
ハ○ト様は末松ですね、わかります
>>753
早瀬「大前、顔はやめときな! ボディボディ!」
……冗談はともかく、血を見る、っていうのは早瀬なりの表現なので、実際に流血沙汰になるかどうかは不明です
>>754
やす子「男の子が良いマネージャーになるには、キーパーの経験が必要らしいわ!
というわけで、まずはイージーショットを100発耐久特訓よ! その次はクリアボム耐久100回!」
落田「ヒャメロー!!」
大前「俺のガッツの方が持ちませんよ……」
756 :
キャプテンEDIT
◆wM6KXCkaLk
:2010/04/09(金) 01:23:29 ID:???
>>B.「他校の試合を見学しようと思うけど、一緒に行くかい?」 菱野と一緒に試合観戦
-------------------------------------------------------------------------------------
大前「それじゃあ、他校の試合を見学しようと思うけど、一緒に行くかい?」
ミーティングで監督に指摘されたことも気に掛かるが、一朝一夕でどうなるものでもない。
そうなると、大前に出来るのは、偵察をして今後の試合に備えることくらいになる。
それに同行しないかと申し出たところ、菱野は喜色に顔を綻ばせた。
菱野「はい。事前の情報収集も、マネージャーの仕事の内ですし、喜んでご一緒させて頂きますわ!」
大前「(相変わらず熱心だなあ、菱野さん)そうか。それじゃ、早速行ってみようか」
実際は、二人で行動を共に出来ることを喜んでいるのであるが、それを察することが出来るほど勘の良くない大前だった。
こうして、二人で偵察を兼ねた観戦に行くことになった。
… … …
菱野(大前さん、差し出がましい真似をして、迷惑だったりしていないでしょうか?)
観客席に向かって、大前の一歩後ろをついて歩きながら、菱野は考える。
菱野(それだけでなく、先程は拗ねてみたり、怒った振りをしてみせたりして。
……本当はただ、おめでとうとだけ言うつもりでしたのに)
大前の初勝利と、試合で見せた活躍。それは素直に嬉しかった。
菱野は、彼が今とは比べ物にならないくらい下手だった時期を知っている。
彼が挫折を味わい涙を流した姿も知っている。
それだけに、今日の大前の活躍は、我がことの様に嬉しかった。
757 :
キャプテンEDIT
◆wM6KXCkaLk
:2010/04/09(金) 01:24:56 ID:???
……そして、彼は自分に勝利を約束し、見事それを果たしてくれた。
ただひたすらにサッカーに打ち込む大前。その彼が、幾分かなりとはいえ、自分のためにボールを蹴る。
その事実が無性にうれしく思えて。
だから感情が昂り過ぎて、ちょっとしたことにでも過敏に反応するようになってしまった。
冷静に自己分析すれば、そういうことなんだろうと思う。
菱野(私、嫌な女になってます……『貴方の活躍が嬉しいです』って、それだけのことなのに素直に言えなくて……。
それで大前さんに、余計な気を使わせたりしちゃって。本当に、馬鹿みたい……)
元々、頑張っているスポーツ選手の助けになりたいと思ってマネージャーに志願した菱野。
なのに、先程の自分はその動機を裏切ってしまった。
どう考えても迷惑だろうに、大前の反応を試すように困った振る舞いをする自分。
菱野(い、いけませんわ! 折角、大前さんが私のためにと誘ってくださったのに、こんなことを考えているなんて!
これからの試合をしっかりと偵察して、お役に立てるようにしませんと)
ギュッと両手でスカートの裾を握り、気持ちを切り替える。
菱野(しゃんとなさい、菱野景。そうでないと、鳴紋中サッカー部のマネージャーとして失格なんですからね!)
そう自分に強く言い聞かせる菱野。
……今日はそれで収まったが、しかし、その内心はゆっくりと二つの方向に乖離し始めていた。
チームに尽くすことが喜びであるマネージャーと、秘めた恋心に焦れる一人の少女に。
※ 菱野の好感度が上がり、大前に対する感情が『菱野→(強い恋慕)→大前』へと変化しました ※
758 :
キャプテンEDIT
◆wM6KXCkaLk
:2010/04/09(金) 01:26:49 ID:???
その後、大前と菱野は二、三試合ほど偵察を行ったが、実りのある成果は得られなかった。
というのも、二回戦、三回戦で当たるような敵校には、今日戦った浪野にせまる実力校はいなかったためである。
菱野「うぅん……一応、データはそれなりに揃いましたけれど、これって必要なのでしょうか?」
大前「まあ、二、三回戦は素通りのようなものだしな……けど、次の試合は違うさ」
実況「――さぁ、次の試合は氷潤中学対忠賢中学。共に堅実なサッカーを旨とする、けれんの無いチーム同士の対決です!」
大前にとって、因縁のある校名だった。知らず菱野も表情を曇らせる。
菱野「氷潤中学……」
大前「ああ、あの時の練習試合の相手だな……前に戦った時は、俺の攻撃は全然向こうに通じなかったよ」
二度目のシュートミスはともかく、一度目のヘディングは確かに練習通りに撃てたものだった。
だが、向こうのセンターバックによって、見事に弾き返されたのだった。
菱野「け、けど大前さんも、あれから凄く上達なさっていますわ。きっとこの大会で戦う時には、ちゃんと通用しますよ」
大前「そうだな。けど、俺が努力した分、向こうも努力しているはずなんだ。
特訓で強くなるのは、何も俺たちだけの専売特許じゃない。相手がどれだけ伸びているのか、ちゃんとこの目で確かめておきたいんだ」
菱野「……そうですわね」
大前の言葉を聞いて、菱野も気を引き締める。
大前(氷潤中学……噂じゃ練習試合と県大会決勝でウチに負けた遺恨を晴らすため、猛特訓を詰んでいたらしいな。
以前は県内では中の上くらい。今日戦う忠賢中とはそれほど差の無いチームだったはずだ。どこまで伸びている?
鳴紋中との差を、どれだけ詰めてきたんだ? ……今の俺で、どこまでヤツらと戦える?)
759 :
キャプテンEDIT
◆wM6KXCkaLk
:2010/04/09(金) 01:28:04 ID:???
息を飲んで、キックオフの時を待ちわびる。
眼下のピッチでは、両校の選手がそれぞれのポジションに着き始めていた。
忠賢
−−@−−
− A B −
D−−−C
−−−−−
G−I−E
−−−−−
J−−−F
−−H−−
−H−J− J氷潤の11番
−−−−−
−−I−−
F−−−G
−−E−− E六波羅
A−−−D A二岡
− B C − B三井寺
−−@−−
氷潤
大前「氷潤は4−4−2。あの時と同じフォーメーションだな。オーソドックスで汎用性の高い布陣だ」
菱野「対する忠賢は、3トップと随分と攻撃的ですわね。
中盤はフラットにして攻めにも守りにも参加しやすい形ですが、どちらかというとFWの補佐を目的にしていそうです」
大前「お? 良い読みだね、菱野さん」
760 :
キャプテンEDIT
◆wM6KXCkaLk
:2010/04/09(金) 01:29:19 ID:???
菱野「まあ、私もサッカー部のマネージャーですから。監督も色々ご教授してくださいますし……」
照れ臭そうに笑う菱野。
大前(菱野さんの言う通り、忠賢はかなり攻撃重視の布陣だ。ガンガン点を取りに攻めていく構え。
……聞いた話だと、そこまでアグレッシブなチームではなかったはずだ。それなのにこのフォーメーション。
何の理由があるんだ?)
そう訝しむ大前。
実況「コイントスの結果、忠賢の先攻と決まったようです。そして今、キックオフ!」
忠賢の9番が軽くボールを横に流し、ウイングの7番に渡す。
忠賢の7番「よしっ、速攻だ!」
忠賢の9番「おうっ!」
キックオフボールで、即座にワンツーで切り込む姿勢を見せる忠賢攻撃陣。
だが、
氷潤の11番「ハァ……だりぃ……」
気だるい雰囲気を漂わせた氷潤の11番が、即座にカットする。
忠賢の7番「なにィ!?」
761 :
キャプテンEDIT
◆wM6KXCkaLk
:2010/04/09(金) 01:30:19 ID:???
氷潤の11番「ぬるいパス出してんじゃねえよ……やりたくもねえのに、思わずカットしちまったじゃねえか」
忠賢の9番「くっ、だったらボールを返しな!」
すぐさま奪い返そうとするが、
氷潤の11番「相手をするのも面倒くせえな……六波羅っ!」
ボランチへのバックパスで逃げられる。
大前「……トップ下じゃなく、ボランチに戻した? まだ序盤だって言うのに、後ろに回し過ぎじゃないのか?」
菱野「うぅん……中盤でショートパスで繋ぎながら、遅攻でも掛けるつもりなのでしょうか?」
あまりにも消極的な態度に、そう判断する二人。
だが、パスを受けた氷潤ボランチ・六波羅は、
六波羅「やれやれ……少しは自分で切り込んでいって欲しかったんだがな」
ボールを持ったまま、上がっていく。
実況「おっと六波羅くん。戻されたボールをキープして上がっていきます!
積極的な姿勢ですが、中盤の守備は大丈夫なのか?」
忠賢の11番「へっ! わざわざ上がってきてくれて、ありがとよ! そのボールを取って攻撃再開だぜ!」
六波羅「……」
挑発的に笑いながらチェックに来る相手に対し、六波羅は意にも解さぬような無表情のままドリブルする。
762 :
キャプテンEDIT
◆wM6KXCkaLk
:2010/04/09(金) 01:32:12 ID:???
忠賢の11番「ちっ! スカした顔してんじゃねえ!」
スライディングでボールを奪いに行く11番。
六波羅「ふん……」
だが、六波羅は軽く鼻を鳴らしながら回避する。
忠賢の9番「やるな六波羅! だが一人で駄目なら、二人だ!」
忠賢の7番「これでどうだ!」
続けて、残ったFW二人もチェックに行くが、六波羅の涼しい顔は崩れない。
六波羅「おっと? 流石にキツイな……」
後ろ足でボールを捏ね、身体を入れ替えて守り、巧みにキープする。
早瀬のように速いわけではなく、瀬川の様に問答無用に突破するわけでもない。
長池や雪村、あるいは大前の様にフェイントを駆使するという訳でもない。
だが、六波羅は粘り強くボールを離さずにおり、徐々に前に進んでいた。
忠賢の10番「くそっ! 何やっているんだ!」
取れそうで取れない。そんな状況に苛立ったのか、10番もボール奪取に参加しようとする。
六波羅「……ここだな」
それを見て、六波羅も動いた。
無理に三人を相手にキープし続けようとせず、サイドにはたく。
763 :
キャプテンEDIT
◆wM6KXCkaLk
:2010/04/09(金) 01:33:26 ID:???
氷潤の7番「へへへっ! ど真ん中が、がら空きだぜ!」
そしてそれを、スペースに走りこむ氷潤の10番に渡した。
氷潤の10番「ナイスパスっ」
実況「おっと、これは上手い連携だ! 六波羅くんがキープして相手フィールダーを引きつけ、サイドにはたく。
そうして生まれたスペースに、トップ下の10番を走らせて折り返すように渡す。地味ではありますが、効果的です!」
忠賢の8番「ちっ! させるか!」
氷潤の10番「おおっと! 怖い怖い!」
そして10番も相手に着かれる前にパスを出した。
今度は後ろでも横でもない。前方を走るFWへの――ラストパスだった。
氷潤の9番「よっしゃあ! 先取点のチャンスだっ!」
パスを受け、即座にシュートする。
忠賢のキーパー「ぐっ……こっちの先攻なのに、もう撃たれたのか!? えぇいっ!!」
利き手の逆、しかもその隅を狙ったシュートを、なんとか弾くキーパー。
どうにか先取点を防いだ……そう一息吐いたのも束の間、
氷潤の11番「キッチリ決めろよな……まったく。それっ!」
ツートップのもう一方に、すかさず押し込まれた。
ピィイイイイイイ!
ホイッスルが、氷潤の先取点を告げる。
764 :
キャプテンEDIT
◆wM6KXCkaLk
:2010/04/09(金) 01:35:01 ID:???
実況「決まりました! 前半3分、氷潤中が早くも先取点です!
ボールを戻し遅攻を掛けるかと思われましたが、六波羅くんのボールキープで相手を引きつけ、逆に速攻!
鮮やかにゴールを奪います!」
大前「上手いな。派手さは無いけど、巧みに練られた攻撃だ。ボールキープにパスワーク。いずれも相当な練習の後が見える。
サッカーの基本に、愚直なまでに忠実って感じだな」
菱野「それに今の11番の方のシュート……見た感じですが篠田先輩のものと同じぐらいの威力はあると思います。
あのボランチの方といい、選手層も浪野中より一枚上手というかんじですわ」
偵察する二人も思わず唸る。
忠賢の10番「ぐっ……しまった、何が何でも前半の内に1点入れるつもりが……」
忠賢の9番「逆に向こうに取られちまった。恐れていた展開になったな……」
大前(? 忠賢の連中、ヤケに動揺しているように見えるな。先取点を取られたにしても、焦り過ぎじゃあ――)
実況「さあ、早くも忠賢二度目のキックオフです。このビハインドをどう返すのか?」
忠賢の9番「こうなったら、丁寧にパスを回して隙を伺うしかない……何とか1点を取って前半を折り返さないと……」
氷潤の11番「無理無理。付き合うのもダルいから、早く諦めろって」
忠賢の7番「うるせえ! お前の挑発には乗らんぞ! もうカットされてたまるか!」
がなりながら、11番にカットされないよう別コースでパスを回す忠賢勢。
氷潤の11番「一応、本気で言ってるんだけどな……ま、俺が動かなくて良いなら、かまわねえけど」
その後、前半のほとんどを空費して、パス回しで氷潤陣内を切りこんでいく忠賢攻撃陣。
前半18分、ようやくシュートレンジまでボールを運ぶことに成功する。
765 :
キャプテンEDIT
◆wM6KXCkaLk
:2010/04/09(金) 01:36:59 ID:???
忠賢の9番「……この時を待ちに待ったぜ! 喰らえ!」
ミドルシュートを放つ9番。だが、その前にいたのは、
三井寺「やっと俺の出番か。退屈していたところだぜ!」
大前「! アイツは――」
かつて大前のヘディングを防いだ氷潤の3番――三井寺。彼がシュートをブロックに行く。
そして、
ポスン。
そんな軽い音が聞こえてきそうなほど、簡単にブロックする。
三井寺「なんだこりゃ? シュートにしちゃ威力が無いけど、俺へのパスかい?」
ニヤリと笑う三井寺。嘲られた9番は、睨み返すことすらも出来ない。
忠賢の9番「うぅ……」
大前「……なるほど、忠賢が攻撃重視の布陣を敷いた理由が分かったよ」
菱野「え?」
ポツリと呟いた大前に、菱野が弾かれたように振り向く。
大前「あのブロックの上手い3番、アレがゴール前に張り付いている限り、忠賢は二人のキーパーを相手にしているに等しい。
そんな相手にFWにタレントのいない忠賢が点を取るには、一縷の望みに賭けてシュートを数多く撃つしかないんだ。
だから3トップにして、とにかく攻撃の機会を増やそうとしたんだろう。……あいにく、実を結んでいるようには見えないけどね」
菱野「なるほど……」
766 :
キャプテンEDIT
◆wM6KXCkaLk
:2010/04/09(金) 01:38:04 ID:???
三井寺「やれやれ、歯ごたえが無いねえ。じゃあ、折角ボールを貰ったことだし――それっ!」
受けたボールを、強く前線に蹴り出す。その先に佇んでいたのは、先程に先取点を挙げた11番だった。
パスワークで攻めこむために、前掛かりになっていた忠賢中。チェックにいけるのは、ラインを上げていたDFのみである。
忠賢の5番「野郎! 追加点は入れさせねえぞ!」
忠賢の4番「そいつをこっちに寄越せ!」
氷潤の11番「やだね」
軽々とDFをかわし、相手陣内に切り込んでいく11番。
彼の目の前に広がるのは、無人のフィールド。だが、その背に必死で追いすがろうと、忠賢のフィールダーが駆け戻ってくる。
忠賢の6番「ま、待てェ!!」
氷潤の11番「はぁ……こんどは追いかけっこか? 付き合ってられねえな……」
背後から聞こえる声に鬱陶しそうにしながら、フリーの内にシュートへ行く。
実況「氷潤の11番、まだ距離があるが撃ちに行きます! ゴールは遠いがフリーだ! これはもしかして追加点のチャンスか!?」
氷潤の11番「そらよっ!」
ゴールまで、およそ30mのロングシュート。距離があるにも関わらず、それは狙いを過たず枠内に飛んでいく。
767 :
キャプテンEDIT
◆wM6KXCkaLk
:2010/04/09(金) 01:39:04 ID:???
忠賢のキーパー「舐めやがって……そんな距離からのシュート止めてや――!?」
バチィ!
発奮してキャッチにいったキーパーだが、思った以上の威力にボールを押さえきれず、弾いてしまう。
そこへ氷潤ツートップのもう一方が、こぼれ球へ走りこんでくる。
氷潤の9番「へへっ! ごっつぁんゴール、頂きだぜ!」
バランスを崩したところへ、近距離からのシュート。追加点は決まったものと誰もが思ったが、
忠賢のキーパー「ぐぐぐっ! ――――このおっ!!」
倒れこみながらのパンチングで、なんとか防ぐ。
氷潤の11番「……だっせえ」
氷潤の9番「う、うるせえよ!」
忠賢のキーパー(や、やった! 何とか防いだ! このまま1点差で折り返して、後半なんとか逆転を――)
ホッと安堵の息を吐くキーパー。しかし、
氷潤の10番「ま、こういう時のために――」
忠賢のキーパー「――え?」
バコンっ! ザシュっ!
氷潤の10番「――トップ下ってポジションがあるんだよな」
氷潤の10番が、もう一度ねじこんでゴールを奪った。
768 :
キャプテンEDIT
◆wM6KXCkaLk
:2010/04/09(金) 01:40:04 ID:???
ピィイイイイイイイイ!
実況「氷潤中、ここで追加点を奪います! 前半終盤の今、ゴールを奪えたのは大きい!
後半は後攻の氷潤ボールから始まるのです! 追いつくために、それを奪いに行かなければならない忠賢には、厳しい展開だ!」
大前「浪野とほとんど同クラスの忠賢に、これだけ一方的な展開か……パワーアップした氷潤中、こいつは手強い相手になりそうだぞ」
菱野(大変ですわ……これはしっかりとデータを取らないと!)
… … …
その後、試合は氷潤優勢のまま推移した。
769 :
キャプテンEDIT
◆wM6KXCkaLk
:2010/04/09(金) 01:41:11 ID:???
二岡「はんっ、鈍いぜ。……おりゃあ!!」
忠賢の11番「ぐはぁ!?」
実況「忠賢の11番、吹っ飛ばされたぁーっ!!」
サイドバックに転向した二岡のタックルが、相手のドリブル突破を阻む。
三井寺「もっと気合いを入れろ。相手がこんなんじゃ、勘が鈍る」
忠賢の9番「……ど、どうやって点を入れろっていうんだよ、こんなの相手にさぁ……?」
実況「三井寺くん、固い! またボールを取った!」
センターバック三井寺は、一本もシュートを通さない。
六波羅「また隙が出来たぞ? ……それっ!」
忠賢の10番「ううっ! また、してやられたかっ!」
ボランチ六波羅が底から中盤を支配する。
氷潤の11番「ハァ……かったりいから、さっさと諦めな。ほれ、駄目押しだ」
忠賢のキーパー「ちくしょーっ!!」
そして、11番が3点目を上げたところで、忠賢は勝利を諦めた。
両校ともに試合を流す体勢に入り、しばらく後、
ピッ、ピッ、ピィイイイイイイイイイ!
実況「試合終了ぉ!! 氷潤中学、3−0で忠賢中学を下しました!」
770 :
キャプテンEDIT
◆wM6KXCkaLk
:2010/04/09(金) 01:42:36 ID:???
大前「……今回の氷潤は強いな。タレントの数ではウチが優っているけど、あの隙の無い試合運びは怖いな。
万が一ポカをやらかすと、危ないかもしれない」
思った以上に一方的だった試合に、大前も背筋に冷たい汗が流れる。
大前「(そしてあの3番、格段に固くなっている。……俺が確実に入れるには、クリアボムしかないのか?)菱野さん。
この試合の氷潤のデータは、どれくらい取れた?」
菱野「え? あ、はい。それなんですが――」
先着1名様で以下の文の『!』の後のスペースを消してカードを引いてください。
★菱野すかうたー→ ! card=★
カードの絵柄で結果が変化します
ダイヤ → 「相手のエース級は、全てデータが取れましたわ」
ハート → 「チームの中核らしい六波羅さんと、壁になりそうな三井寺さんのデータは取れましたわ」
スペード → 「三井寺さんのデータだけ取れましたわ」
クラブ → 「……とりあえず、参考程度にしかなりそうにないですわ」
ダイヤのK・JOKER → 菱野「全部取れましたわ」 大前「へ?」 菱野「ですから、全員のデータが取れましたわ」
771 :
森崎名無しさん
:2010/04/09(金) 01:43:55 ID:???
★菱野すかうたー→
ダイヤ10
=★
772 :
森崎名無しさん
:2010/04/09(金) 01:45:06 ID:???
ちっ!3足りなかったか!
773 :
キャプテンEDIT
◆wM6KXCkaLk
:2010/04/09(金) 01:50:47 ID:???
短い上に9割方NPCパートでしたが、今回はここまでです
今日はどうも筆が進まなくて困りましたね……この分は、土日には挽回したいところです
まあ、執筆時間の6割くらいは、菱野の内面描写に取られたんですがwやっぱり女の子の内心は、私の手には余ります
次回は菱野のデータ公開と、ちょっと前にフラグが立った比良山の特訓から始めようと思います
皆さんお疲れさまでした
774 :
森崎名無しさん
:2010/04/09(金) 08:55:53 ID:???
菱野さんがいつの間にかいっぱしにサッカー分かるようになっててビックリ
そして敵の分析まで出来るようになってて二度ビックリ
やっぱりやる気が違うと成長速度も違うんだな人間って
775 :
キャプテンEDIT
◆wM6KXCkaLk
:2010/04/09(金) 21:14:17 ID:???
>>774
やす子「菱野ちゃんは私が育てた」 早瀬「合ってるけど、釈然としねえ……」
★菱野すかうたー→ ダイヤ10 =★
ダイヤ → 「相手のエース級は、全てデータが取れましたわ」
--------------------------------------------------------------------------------
菱野「――向こうのエース級の選手・・…ストライカーの11番の方、ボランチの六波羅さん、センターバックの三井寺さん、
サイドバックの二岡さんといった方々のデータは取れましたわ。
元々、夏までは忠賢中学とは差がありませんでしたから、際立って伸びていた方々は比較分析が容易でしたの」
大前「(なんか、サラッと凄いことを言っていないか?)へえ……どれどれ、見せてくれないか?」
菱野「はい、どうぞ」
差し出されたノートに目を走らせる。
菱野が見たところの氷潤中エース選手の能力は、以下の通りだった。
ド /パ/シ/タ/カ/ブ/せ/総 /高/低/ ガッツ /選手名
|32|30|33|33|34|30|31| 223 | 1/1 | 700 | 敵の11番 パスカットフラグあり
|35|32|31|35|32|31|32| 228 | 1/1 | 700 | 六波羅 ドリブル、タックルフラグあり
|31|31|31|33|33|35|32| 226 | 1/1 | 700 | 三井寺 パワーブロック(1/4でブロックに+2)消費100
|31|31|31|35|33|33|32| 226 | 1/1 | 700 | 二岡 パワータックル(1/4でタックルに+2、吹っ飛び係数2)消費100
776 :
キャプテンEDIT
◆wM6KXCkaLk
:2010/04/09(金) 21:16:22 ID:1PoEYrGs
大前「これだけの選手が4人いるのか……今日戦った浪野に比べると格段に強いな」
菱野「しかも、六波羅さんの指示のもと組織的に動くことで、脅威は増すと思います。
数的優位を取られると、かなりの確率で突破を阻んできますわ」
大前「単独突破は危険、か。それでパスやワンツーで切り込もうにも、カットが上手い11番が積極的に守備参加してきたら危ういな。
二岡のタックルも怖い。近づかれたらさっさとボールを離すのが賢明だな。
そして、ゴール前で壁になるだろう三井寺。空中戦が得意ってわけでもないし、この分だと、俺のヘディングなら6、7割方抜ける。
けど、清栄や浪野みたいにリトリートを使われると、ちょっと自信が無いな……」
菱野「そう言う時こそ、お得意のポストプレイが有効なのではないでしょうか?
氷潤と当たるのは準決勝ですし、その頃には早瀬先輩の怪我も治っていますわ。
三井寺さんを引きつけつつ、大前さんの両脇を固める早瀬先輩と比良山にボールを振る……これが得点パターンになりそうです」
大前「逆に向こうのミドルシュートやダイレクトシュートは、本条さんのセービングを抜けるってほどじゃない。
浪野より格段に手強いが、FWの俺たちがキチンと仕事さえすれば、負けるってほどでもない相手かな」
難敵ではあるが、十分に勝てる相手。その手ごたえを大前は感じていた。
一方、菱野は、
菱野「うぅん……」
先着1名様で以下の文の『!』の後のスペースを消してカードを引いてください。
★菱野の危惧→ ! card=★
カードの絵柄で結果が変化します
ダイヤ → 「いいえ、本条さんを抜いて、得点する手立てを考えているかもしれませんわ」
それ以外 → 「そうですわね! きっと勝てますわ!」
ダイヤのK・JOKER → 「いいえ、本条さんにも付け入る隙がありますから……監督にその欠点を直してもらいましょう!」
777 :
森崎名無しさん
:2010/04/09(金) 21:18:07 ID:???
★菱野の危惧→
ハート9
=★
778 :
キャプテンEDIT
◆wM6KXCkaLk
:2010/04/09(金) 21:24:40 ID:???
★菱野の危惧→ ハート9 =★
それ以外 → 「そうですわね! きっと勝てますわ!」
--------------------------------------------------------------------------------------------------
大前「菱野さんがそう太鼓判を押してくれるなら心強いな」
菱野「そ、それほどでも……」
はにかむ菱野。
大前「よしっ! とりあえず監督やみんなに報告だな! 今回の氷潤は、勝算は十分だけど決して侮れない。
それが分かっただけでも収穫だな!」
菱野「はいっ!」
そう結論付け、二人は観客席を後にする。
一方、別会場で行われた清栄学園の試合は、
実況「試合終了! 金成くんを擁する清栄学園、圧倒的です! 11−0の二桁得点で完勝しました!」
下馬評通り、清栄の完勝だった。
長池「……参考にならないな」
瀬川「だよねー。対戦相手と力に差があり過ぎて、どこがどうすごいんだか、わからないぜ」
比良山「名も無い公立校では、連中の実力を引き出すこともできませんね。
今の試合、サッカーというより、清栄がどれだけ点を入れられるかのゲームだったという感じです」
早瀬「ああ、あのお粗末なボール捌き、小学生に毛が生えた程度だったな。
これじゃ清栄以外の相手でも、虐殺だったんじゃねえの?」
県内最大の敵を偵察に来ていた鳴紋勢も、実りの無い結果に溜息を吐く。
779 :
キャプテンEDIT
◆wM6KXCkaLk
:2010/04/09(金) 21:25:54 ID:???
長池(しかし、今日は金成が得点に絡まなかったな。中盤でゲームメイクに徹していた。
ラストパスも他の選手に任せていたから、アシストすら一回だけだ。不調……だとは思えんな。動きのキレ自体はいい。
実力は周知の通りだから、温存策とも考えられない。……何を企んでいる?)
雪村(プレイスタイルを変えたのか、金成……。前は相手が格下と分かると、すぐさま弄びにいったのに。
今度の動きには、遊びが無い。本当にその時必要なプレイだけをしているように見えた。
夏に比べると、付け入る隙がグッと減っている。……勝てるのか? 僕は――)
憂鬱げな雪村の視線の先、ピッチ上には、つまらなそうな表情の金成がいる。
金成(……足りねえ。雑魚どもをいくら食い散らかしても、気が収まらねえ。
こんな試合を何回しても、南葛には届かねえんだ……ちっ、クジ運が良いのも考えものだな。
決勝の鳴紋戦まで、碌な相手がいねえぜ)
苛立ち混じりに芝を蹴る。
金成(俺に取っちゃ、もう県内レベルの試合は眼中にねえ。こんな大会、楽に優勝してやるさ。もっとも――)
ニヤリと笑い、観客席を仰ぐ金成。
雪村「!?(目が……合った?)」
早瀬(相変わらず嫌なツラだぜ……)
金成(――お前らは、ちったあ俺を楽しませてくれるだろう? なあ、鳴紋さんよ?)
その獰猛な表情に、清栄戦での苦戦の予感を感じ取る一同だった。
780 :
キャプテンEDIT
◆wM6KXCkaLk
:2010/04/09(金) 21:27:09 ID:1PoEYrGs
〜 一回戦終了後〜
すっかり日の落ちた後の市内の公園。広々としている割には人気が無く、練習には丁度いい場所であった。
そこに、延々とボールを蹴る比良山がいた。
比良山(……これから勝ち進むにつれ、一層敵は強くなる。数段強くなったと噂の氷潤、夏には負かされた清栄。
いずれも一筋縄ではいかない相手だ。今日の様に、不調で無様を晒していては、勝てる試合も勝てなくなる。
多少調子が落ちた程度では小揺るぎもしないだけの力……俺にはそれが必要なんだ!)
没我の境地で特訓に励む比良山。
そこへ、通りすがる影が――
先着1名様で以下の文の『!』の後のスペースを消してカードを引いてください。
★誰だ、誰だ、誰だ〜♪→ ! card=★
カードの絵柄で結果が変化します
ダイヤの10以上 → 大前「あれ? 比良山じゃないか」 菱野「まあ、奇遇ですわ!」 主人公+α登場!
ダイヤの9以下 → 長池「お前も光を求めているのか……」 兄貴登場!
ハート → 瀬川「ヤッホー♪ 比良林くん!」 ドリブル馬鹿登場!
スペード → 早瀬「おっ? 精が出るじゃないか」 怪我人登場!
クラブの10以上 → 雪村「……やあ」 地獄に最も近い男登場!
クラブの2〜9 → 誰も通りすがらなかった!
クラブのA → 落田「ちょ、この扱いはなんなんだよ!?」 落田登場!
JOKER → やす子「特訓と聞いて歩いてきました」 監督登場!
781 :
森崎名無しさん
:2010/04/09(金) 21:27:28 ID:???
★誰だ、誰だ、誰だ〜♪→
スペードK
=★
782 :
森崎名無しさん
:2010/04/09(金) 21:30:00 ID:???
早瀬か、怪我してるから少し補正にマイナスが入るかもしれんな
783 :
キャプテンEDIT
◆wM6KXCkaLk
:2010/04/09(金) 21:47:49 ID:???
★誰だ、誰だ、誰だ〜♪→ スペードK =★
スペード → 早瀬「おっ? 精が出るじゃないか」 怪我人登場!
----------------------------------------------------------------------------
比良山「早瀬先輩……」
早瀬「よう、比良山。見たところ、今日の試合を反省しての特訓か?」
比良山「ええ……折角、会得したはずのダイビングボレーを決められず、挙句スタミナ切れで途中交代という体たらく。
そんな状況に甘んじるわけにはいきませんからね」
早瀬「へっ、それは奇遇だな。俺も丁度、ボールを蹴り足りないと思っていたところなんだ。
よければ、一緒してもいいか?」
比良山「え? しかし、早瀬さんは――」
思わず目を見開く。
今の早瀬は、足に負傷を追っている身である。無理なトレーニングは、傷に障る恐れがあった。
早瀬「これくらい、屁でもねえよ。……比良山、現状に満足できていねえのは、俺もなんだ。
大前やお前みたいに後輩が伸びてきているし、同級生でも瀬川は県内トップクラスのドリブラーに成長した。
対して俺は……正直、伸び悩んでいる」
比良山「……」
早瀬「派閥だ何だと七面倒臭えことに手を出してたツケかな。
周りは相変わらず俺をエースと思っているが、腕が錆びついてきているんだ。正直、今の得点力じゃストライカーとして物足りないな。
……お前らが正面からエースの称号をぶんどっていくのは良い。けどな、すんなり称号を明け渡して後はノホホン、ってのは性に合わねえ。
どうせなら、最後までお前らと切磋琢磨出来る先輩でいたいんだよ、俺は」
784 :
キャプテンEDIT
◆wM6KXCkaLk
:2010/04/09(金) 21:49:43 ID:1PoEYrGs
自分の無力を晒してまで、頼み込む早瀬。
そんな彼に対し、比良山は拒絶の言葉を発することは出来なかった。
比良山「……怪我が悪化しても知りませんよ?」
早瀬「……へへっ。サンキュー、比良山」
比良山「礼を言われるほどのことじゃありません。俺としても、自分の担ぐボスには出来るだけ強くあって欲しいですから」
早瀬「言うじゃねえか。……怪我人に遅れをとって、泣きを見るんじゃねえぞ?」
こうして、二人の特訓が始まった。
先着2名様一行ずつで以下の文の『!』の後のスペースを消してカードを引いてください。
★比良山の練習→ ! card=★
★早瀬の練習→ ! card+負傷ペナ(-3)=★
二枚のカードのマークが一致した場合、数値の合計に+5されます。なお、JOKERの数字は15、マークは全てのマークと同じとします。
カードの数値で結果が……
2枚ともJOKER → シュートが+7。更に全能力+2
26〜31 → シュートが+5。更に全能力+1
21〜25 → シュートが+3。
16〜20 → シュートが+2。
11〜15 → シュートが+1。
2〜10 → 効果無し……。
合計値が26以上 → 数字の大きかった方が必殺地上シュート習得!
と分岐します。
785 :
森崎名無しさん
:2010/04/09(金) 21:50:13 ID:???
★比良山の練習→
ハート4
=★
よーし
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0ch BBS 2007-01-24