キャプテン森崎 Vol. II 〜Super Morisaki!〜
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【ポストプレイヤー】キャプテンEDIT3【大前】

1 :キャプテンEDIT ◆wM6KXCkaLk :2010/03/29(月) 08:36:55 ID:???
このスレはキャプテン森崎のスピンアウト作品に当たる、キャプテンEDITのスレです
森崎くんと同世代に生まれたサッカー少年・大前くん(オリキャラ)を操作し、彼を名選手に育てたり育てなかったりします
現在の目標は全国中学校サッカー大会出場
読者の皆さんに引いて頂いたカードや、投票していただいた選択肢に従い、物語が展開します

前スレ
【どん底からの】キャプテンEDIT2【出発】
http://capmori.net/test/read.cgi/morosaki/1267954202/


〜前回までのあらすじ〜

夏の県大会決勝は、エース小豆沢の負傷交代と言うハプニングにより、清栄学園の勝利で終わった。
大前たち鳴紋中サッカー部は、捲土重来を目論み強化合宿によるレベルアップに挑む。
かつて失った信頼を、ある程度回復した大前。スランプを解消する長池。スタメンへの定着を願い腕を上げた面々。
ひと夏を超え、より逞しくなった一同は、新たに転校生のDF輝林を加え、新体制で秋季地区大会へ臨む。
必殺ヘッド『クリアボム』を会得した大前は、中学初の公式試合で活躍することができるのか?


〜前スレのできごと〜

小豆沢「お、折れたぁ〜!?」
清栄の8番「俺が英雄になるんだ……監督、次は誰を……」
柿原「大前のお陰で実家が繁盛するなァ」
やす子「ヒャア我慢できねえ酒だ!」
菱野「好感度回復は任せろー(バリバリ」 作者「やめて!」
森崎「 凌 辱 完 了 」
金成「がんばりセービングさえ出せられなかったなんて……悔しい! でも負けちゃう!(ビクンビクン」
本条「正ゴールキーパーは俺だ!」
国岡「どうしてこうなった…!どうしてこうなった…!」
長池「スランプ解消から実に調子が良い。こんなに調子が良いのは三年ぶりだ」
大前「必殺技が出来るよ!」 比良山「やったね! 大前」

747 :キャプテンEDIT ◆wM6KXCkaLk :2010/04/07(水) 23:05:30 ID:???
菱野と二人で観戦に行くことが決まった辺りで、今回はここまでです
次回はNPCパートがちょっと長くなりそうなので、今から書き溜めておきます
それでは、皆さんお疲れさまでした。次回もよろしくお願いします

748 :森崎名無しさん:2010/04/08(木) 00:54:15 ID:???
乙でしたー!

749 :森崎名無しさん:2010/04/08(木) 01:18:22 ID:???
乙です!

前半の引きや後半の雪村の引きなど地獄マスクが何個必要になるかと思いましたが、
4点差とまずまずの結果で勝てましたね。
今回の試合で大前を侮っていた敵陣営も大前の名前を深く刻み込んだでしょう。

雪村との不仲など頭の痛い問題はまだ残っていますが、それも今後の展開に期待します。
しかし、金成に対抗心メラメラの雪村くんですが、清栄と当たって仮に金成が大前に
ライバル宣言などしようものならどうなるかを考えてみるのも少し楽しいです

750 :森崎名無しさん:2010/04/08(木) 08:25:08 ID:???
乙でしたー。
事実上の戦力外通告された落田があまりにピエロで哀れ過ぎるのです…。
大前に夢中すぐる菱野さんの眼中に全く存在してない彼に愛の手を差し伸べて欲しいと思ったり思わなかったり。


でも今のキャラで充分美味しいのであのままで良いやw

751 :森崎名無しさん:2010/04/08(木) 10:55:48 ID:???
落田はもうダメだろ
菱野さんの好感度と反比例して好感度下がってくだろうし
男の嫉妬は見苦しいのう

752 :森崎名無しさん:2010/04/08(木) 11:33:00 ID:???
落田「女の心変わりはおそろしいのぉ〜大前ぇ!」
ってならないといいね!(ニコッ

753 :森崎名無しさん:2010/04/08(木) 20:29:29 ID:???
早瀬さんが「仲良くなった後こじれると、物凄いことになる。血も見る」って言ってたから
下手に落田と仲良くなった日には、最後は菱野マネージャーのことで物凄い大喧嘩になるぞ
そのときに落田をうっかり主力選手まで育てたりしてみろ、もう試合が成り立たなくなるぞ

まぁただ単にケンカになるだけなら某神田みたいにヘディング一発で頭蓋骨を砕いてやればいいんだけどさ

754 :森崎名無しさん:2010/04/08(木) 20:35:31 ID:???
落田は菱野と仲良くなりたいなら某外伝スレの主人公のように選手からマネージャーに
コンバートすればいいんだよ。
今から下手にスタメン目指すよりよっぽど目があるんじゃないかw

755 :キャプテンEDIT ◆wM6KXCkaLk :2010/04/09(金) 01:22:17 ID:???
どうも、今日は遅くなりましてすいません
やはりラブコメパートは書いていて難しいです、はいorz

>>749
どうなるんでしょうねえ、雪村は
自分としては、あのポストプレイを受けたシュートを決めて和解にグッと近づくと思ってたんですがw
もし雪村を差し置いて金成のライバルになったら・……ちょっと想像すると怖いですね
>>750
落田はお調子者タイプなので、新しい恋を見つけるかもしれませんよ?
ボ○ボン坂高校演劇部の終盤みたいな展開になったりw
>>751
????「では、女の嫉妬は美しいのかしら……パルパル」
>>752
ハ○ト様は末松ですね、わかります
>>753
早瀬「大前、顔はやめときな! ボディボディ!」
……冗談はともかく、血を見る、っていうのは早瀬なりの表現なので、実際に流血沙汰になるかどうかは不明です
>>754
やす子「男の子が良いマネージャーになるには、キーパーの経験が必要らしいわ!
     というわけで、まずはイージーショットを100発耐久特訓よ! その次はクリアボム耐久100回!」
落田「ヒャメロー!!」
大前「俺のガッツの方が持ちませんよ……」

756 :キャプテンEDIT ◆wM6KXCkaLk :2010/04/09(金) 01:23:29 ID:???
>>B.「他校の試合を見学しようと思うけど、一緒に行くかい?」 菱野と一緒に試合観戦
-------------------------------------------------------------------------------------
大前「それじゃあ、他校の試合を見学しようと思うけど、一緒に行くかい?」

ミーティングで監督に指摘されたことも気に掛かるが、一朝一夕でどうなるものでもない。
そうなると、大前に出来るのは、偵察をして今後の試合に備えることくらいになる。
それに同行しないかと申し出たところ、菱野は喜色に顔を綻ばせた。

菱野「はい。事前の情報収集も、マネージャーの仕事の内ですし、喜んでご一緒させて頂きますわ!」

大前「(相変わらず熱心だなあ、菱野さん)そうか。それじゃ、早速行ってみようか」

実際は、二人で行動を共に出来ることを喜んでいるのであるが、それを察することが出来るほど勘の良くない大前だった。
こうして、二人で偵察を兼ねた観戦に行くことになった。


  … … …


菱野(大前さん、差し出がましい真似をして、迷惑だったりしていないでしょうか?)

観客席に向かって、大前の一歩後ろをついて歩きながら、菱野は考える。

菱野(それだけでなく、先程は拗ねてみたり、怒った振りをしてみせたりして。
……本当はただ、おめでとうとだけ言うつもりでしたのに)

大前の初勝利と、試合で見せた活躍。それは素直に嬉しかった。
菱野は、彼が今とは比べ物にならないくらい下手だった時期を知っている。
彼が挫折を味わい涙を流した姿も知っている。
それだけに、今日の大前の活躍は、我がことの様に嬉しかった。

757 :キャプテンEDIT ◆wM6KXCkaLk :2010/04/09(金) 01:24:56 ID:???
……そして、彼は自分に勝利を約束し、見事それを果たしてくれた。
ただひたすらにサッカーに打ち込む大前。その彼が、幾分かなりとはいえ、自分のためにボールを蹴る。
その事実が無性にうれしく思えて。
だから感情が昂り過ぎて、ちょっとしたことにでも過敏に反応するようになってしまった。
冷静に自己分析すれば、そういうことなんだろうと思う。

菱野(私、嫌な女になってます……『貴方の活躍が嬉しいです』って、それだけのことなのに素直に言えなくて……。
それで大前さんに、余計な気を使わせたりしちゃって。本当に、馬鹿みたい……)

元々、頑張っているスポーツ選手の助けになりたいと思ってマネージャーに志願した菱野。
なのに、先程の自分はその動機を裏切ってしまった。
どう考えても迷惑だろうに、大前の反応を試すように困った振る舞いをする自分。

菱野(い、いけませんわ! 折角、大前さんが私のためにと誘ってくださったのに、こんなことを考えているなんて!
これからの試合をしっかりと偵察して、お役に立てるようにしませんと)

ギュッと両手でスカートの裾を握り、気持ちを切り替える。

菱野(しゃんとなさい、菱野景。そうでないと、鳴紋中サッカー部のマネージャーとして失格なんですからね!)

そう自分に強く言い聞かせる菱野。
……今日はそれで収まったが、しかし、その内心はゆっくりと二つの方向に乖離し始めていた。
チームに尽くすことが喜びであるマネージャーと、秘めた恋心に焦れる一人の少女に。


※ 菱野の好感度が上がり、大前に対する感情が『菱野→(強い恋慕)→大前』へと変化しました ※


758 :キャプテンEDIT ◆wM6KXCkaLk :2010/04/09(金) 01:26:49 ID:???
その後、大前と菱野は二、三試合ほど偵察を行ったが、実りのある成果は得られなかった。
というのも、二回戦、三回戦で当たるような敵校には、今日戦った浪野にせまる実力校はいなかったためである。

菱野「うぅん……一応、データはそれなりに揃いましたけれど、これって必要なのでしょうか?」

大前「まあ、二、三回戦は素通りのようなものだしな……けど、次の試合は違うさ」

実況「――さぁ、次の試合は氷潤中学対忠賢中学。共に堅実なサッカーを旨とする、けれんの無いチーム同士の対決です!」

大前にとって、因縁のある校名だった。知らず菱野も表情を曇らせる。

菱野「氷潤中学……」

大前「ああ、あの時の練習試合の相手だな……前に戦った時は、俺の攻撃は全然向こうに通じなかったよ」

二度目のシュートミスはともかく、一度目のヘディングは確かに練習通りに撃てたものだった。
だが、向こうのセンターバックによって、見事に弾き返されたのだった。

菱野「け、けど大前さんも、あれから凄く上達なさっていますわ。きっとこの大会で戦う時には、ちゃんと通用しますよ」

大前「そうだな。けど、俺が努力した分、向こうも努力しているはずなんだ。
特訓で強くなるのは、何も俺たちだけの専売特許じゃない。相手がどれだけ伸びているのか、ちゃんとこの目で確かめておきたいんだ」

菱野「……そうですわね」

大前の言葉を聞いて、菱野も気を引き締める。

大前(氷潤中学……噂じゃ練習試合と県大会決勝でウチに負けた遺恨を晴らすため、猛特訓を詰んでいたらしいな。
以前は県内では中の上くらい。今日戦う忠賢中とはそれほど差の無いチームだったはずだ。どこまで伸びている?
鳴紋中との差を、どれだけ詰めてきたんだ? ……今の俺で、どこまでヤツらと戦える?)

759 :キャプテンEDIT ◆wM6KXCkaLk :2010/04/09(金) 01:28:04 ID:???
息を飲んで、キックオフの時を待ちわびる。
眼下のピッチでは、両校の選手がそれぞれのポジションに着き始めていた。


  忠賢
−−@−−
− A B −
D−−−C
−−−−−
G−I−E
−−−−−
J−−−F
−−H−−

−H−J− J氷潤の11番
−−−−−
−−I−−
F−−−G
−−E−− E六波羅
A−−−D A二岡
− B C − B三井寺
−−@−−
  氷潤


大前「氷潤は4−4−2。あの時と同じフォーメーションだな。オーソドックスで汎用性の高い布陣だ」

菱野「対する忠賢は、3トップと随分と攻撃的ですわね。
中盤はフラットにして攻めにも守りにも参加しやすい形ですが、どちらかというとFWの補佐を目的にしていそうです」

大前「お? 良い読みだね、菱野さん」

760 :キャプテンEDIT ◆wM6KXCkaLk :2010/04/09(金) 01:29:19 ID:???
菱野「まあ、私もサッカー部のマネージャーですから。監督も色々ご教授してくださいますし……」

照れ臭そうに笑う菱野。

大前(菱野さんの言う通り、忠賢はかなり攻撃重視の布陣だ。ガンガン点を取りに攻めていく構え。
……聞いた話だと、そこまでアグレッシブなチームではなかったはずだ。それなのにこのフォーメーション。
何の理由があるんだ?)

そう訝しむ大前。

実況「コイントスの結果、忠賢の先攻と決まったようです。そして今、キックオフ!」

忠賢の9番が軽くボールを横に流し、ウイングの7番に渡す。

忠賢の7番「よしっ、速攻だ!」

忠賢の9番「おうっ!」

キックオフボールで、即座にワンツーで切り込む姿勢を見せる忠賢攻撃陣。
だが、

氷潤の11番「ハァ……だりぃ……」

気だるい雰囲気を漂わせた氷潤の11番が、即座にカットする。

忠賢の7番「なにィ!?」

761 :キャプテンEDIT ◆wM6KXCkaLk :2010/04/09(金) 01:30:19 ID:???
氷潤の11番「ぬるいパス出してんじゃねえよ……やりたくもねえのに、思わずカットしちまったじゃねえか」

忠賢の9番「くっ、だったらボールを返しな!」

すぐさま奪い返そうとするが、

氷潤の11番「相手をするのも面倒くせえな……六波羅っ!」

ボランチへのバックパスで逃げられる。

大前「……トップ下じゃなく、ボランチに戻した? まだ序盤だって言うのに、後ろに回し過ぎじゃないのか?」

菱野「うぅん……中盤でショートパスで繋ぎながら、遅攻でも掛けるつもりなのでしょうか?」

あまりにも消極的な態度に、そう判断する二人。
だが、パスを受けた氷潤ボランチ・六波羅は、

六波羅「やれやれ……少しは自分で切り込んでいって欲しかったんだがな」

ボールを持ったまま、上がっていく。

実況「おっと六波羅くん。戻されたボールをキープして上がっていきます!
積極的な姿勢ですが、中盤の守備は大丈夫なのか?」

忠賢の11番「へっ! わざわざ上がってきてくれて、ありがとよ! そのボールを取って攻撃再開だぜ!」

六波羅「……」

挑発的に笑いながらチェックに来る相手に対し、六波羅は意にも解さぬような無表情のままドリブルする。

762 :キャプテンEDIT ◆wM6KXCkaLk :2010/04/09(金) 01:32:12 ID:???
忠賢の11番「ちっ! スカした顔してんじゃねえ!」

スライディングでボールを奪いに行く11番。

六波羅「ふん……」

だが、六波羅は軽く鼻を鳴らしながら回避する。

忠賢の9番「やるな六波羅! だが一人で駄目なら、二人だ!」

忠賢の7番「これでどうだ!」

続けて、残ったFW二人もチェックに行くが、六波羅の涼しい顔は崩れない。

六波羅「おっと? 流石にキツイな……」

後ろ足でボールを捏ね、身体を入れ替えて守り、巧みにキープする。
早瀬のように速いわけではなく、瀬川の様に問答無用に突破するわけでもない。
長池や雪村、あるいは大前の様にフェイントを駆使するという訳でもない。
だが、六波羅は粘り強くボールを離さずにおり、徐々に前に進んでいた。

忠賢の10番「くそっ! 何やっているんだ!」

取れそうで取れない。そんな状況に苛立ったのか、10番もボール奪取に参加しようとする。

六波羅「……ここだな」

それを見て、六波羅も動いた。
無理に三人を相手にキープし続けようとせず、サイドにはたく。

763 :キャプテンEDIT ◆wM6KXCkaLk :2010/04/09(金) 01:33:26 ID:???
氷潤の7番「へへへっ! ど真ん中が、がら空きだぜ!」

そしてそれを、スペースに走りこむ氷潤の10番に渡した。

氷潤の10番「ナイスパスっ」

実況「おっと、これは上手い連携だ! 六波羅くんがキープして相手フィールダーを引きつけ、サイドにはたく。
そうして生まれたスペースに、トップ下の10番を走らせて折り返すように渡す。地味ではありますが、効果的です!」

忠賢の8番「ちっ! させるか!」

氷潤の10番「おおっと! 怖い怖い!」

そして10番も相手に着かれる前にパスを出した。
今度は後ろでも横でもない。前方を走るFWへの――ラストパスだった。

氷潤の9番「よっしゃあ! 先取点のチャンスだっ!」

パスを受け、即座にシュートする。

忠賢のキーパー「ぐっ……こっちの先攻なのに、もう撃たれたのか!? えぇいっ!!」

利き手の逆、しかもその隅を狙ったシュートを、なんとか弾くキーパー。
どうにか先取点を防いだ……そう一息吐いたのも束の間、

氷潤の11番「キッチリ決めろよな……まったく。それっ!」

ツートップのもう一方に、すかさず押し込まれた。

ピィイイイイイイ!

ホイッスルが、氷潤の先取点を告げる。

764 :キャプテンEDIT ◆wM6KXCkaLk :2010/04/09(金) 01:35:01 ID:???
実況「決まりました! 前半3分、氷潤中が早くも先取点です!
ボールを戻し遅攻を掛けるかと思われましたが、六波羅くんのボールキープで相手を引きつけ、逆に速攻!
鮮やかにゴールを奪います!」

大前「上手いな。派手さは無いけど、巧みに練られた攻撃だ。ボールキープにパスワーク。いずれも相当な練習の後が見える。
サッカーの基本に、愚直なまでに忠実って感じだな」

菱野「それに今の11番の方のシュート……見た感じですが篠田先輩のものと同じぐらいの威力はあると思います。
あのボランチの方といい、選手層も浪野中より一枚上手というかんじですわ」

偵察する二人も思わず唸る。

忠賢の10番「ぐっ……しまった、何が何でも前半の内に1点入れるつもりが……」

忠賢の9番「逆に向こうに取られちまった。恐れていた展開になったな……」

大前(? 忠賢の連中、ヤケに動揺しているように見えるな。先取点を取られたにしても、焦り過ぎじゃあ――)

実況「さあ、早くも忠賢二度目のキックオフです。このビハインドをどう返すのか?」

忠賢の9番「こうなったら、丁寧にパスを回して隙を伺うしかない……何とか1点を取って前半を折り返さないと……」

氷潤の11番「無理無理。付き合うのもダルいから、早く諦めろって」

忠賢の7番「うるせえ! お前の挑発には乗らんぞ! もうカットされてたまるか!」

がなりながら、11番にカットされないよう別コースでパスを回す忠賢勢。

氷潤の11番「一応、本気で言ってるんだけどな……ま、俺が動かなくて良いなら、かまわねえけど」

その後、前半のほとんどを空費して、パス回しで氷潤陣内を切りこんでいく忠賢攻撃陣。
前半18分、ようやくシュートレンジまでボールを運ぶことに成功する。

765 :キャプテンEDIT ◆wM6KXCkaLk :2010/04/09(金) 01:36:59 ID:???
忠賢の9番「……この時を待ちに待ったぜ! 喰らえ!」

ミドルシュートを放つ9番。だが、その前にいたのは、

三井寺「やっと俺の出番か。退屈していたところだぜ!」

大前「! アイツは――」

かつて大前のヘディングを防いだ氷潤の3番――三井寺。彼がシュートをブロックに行く。
そして、

ポスン。

そんな軽い音が聞こえてきそうなほど、簡単にブロックする。

三井寺「なんだこりゃ? シュートにしちゃ威力が無いけど、俺へのパスかい?」

ニヤリと笑う三井寺。嘲られた9番は、睨み返すことすらも出来ない。

忠賢の9番「うぅ……」

大前「……なるほど、忠賢が攻撃重視の布陣を敷いた理由が分かったよ」

菱野「え?」

ポツリと呟いた大前に、菱野が弾かれたように振り向く。

大前「あのブロックの上手い3番、アレがゴール前に張り付いている限り、忠賢は二人のキーパーを相手にしているに等しい。
そんな相手にFWにタレントのいない忠賢が点を取るには、一縷の望みに賭けてシュートを数多く撃つしかないんだ。
だから3トップにして、とにかく攻撃の機会を増やそうとしたんだろう。……あいにく、実を結んでいるようには見えないけどね」

菱野「なるほど……」

766 :キャプテンEDIT ◆wM6KXCkaLk :2010/04/09(金) 01:38:04 ID:???
三井寺「やれやれ、歯ごたえが無いねえ。じゃあ、折角ボールを貰ったことだし――それっ!」

受けたボールを、強く前線に蹴り出す。その先に佇んでいたのは、先程に先取点を挙げた11番だった。
パスワークで攻めこむために、前掛かりになっていた忠賢中。チェックにいけるのは、ラインを上げていたDFのみである。

忠賢の5番「野郎! 追加点は入れさせねえぞ!」

忠賢の4番「そいつをこっちに寄越せ!」

氷潤の11番「やだね」

軽々とDFをかわし、相手陣内に切り込んでいく11番。
彼の目の前に広がるのは、無人のフィールド。だが、その背に必死で追いすがろうと、忠賢のフィールダーが駆け戻ってくる。

忠賢の6番「ま、待てェ!!」

氷潤の11番「はぁ……こんどは追いかけっこか? 付き合ってられねえな……」

背後から聞こえる声に鬱陶しそうにしながら、フリーの内にシュートへ行く。

実況「氷潤の11番、まだ距離があるが撃ちに行きます! ゴールは遠いがフリーだ! これはもしかして追加点のチャンスか!?」

氷潤の11番「そらよっ!」

ゴールまで、およそ30mのロングシュート。距離があるにも関わらず、それは狙いを過たず枠内に飛んでいく。

767 :キャプテンEDIT ◆wM6KXCkaLk :2010/04/09(金) 01:39:04 ID:???
忠賢のキーパー「舐めやがって……そんな距離からのシュート止めてや――!?」

バチィ!

発奮してキャッチにいったキーパーだが、思った以上の威力にボールを押さえきれず、弾いてしまう。
そこへ氷潤ツートップのもう一方が、こぼれ球へ走りこんでくる。

氷潤の9番「へへっ! ごっつぁんゴール、頂きだぜ!」

バランスを崩したところへ、近距離からのシュート。追加点は決まったものと誰もが思ったが、

忠賢のキーパー「ぐぐぐっ! ――――このおっ!!」

倒れこみながらのパンチングで、なんとか防ぐ。

氷潤の11番「……だっせえ」

氷潤の9番「う、うるせえよ!」

忠賢のキーパー(や、やった! 何とか防いだ! このまま1点差で折り返して、後半なんとか逆転を――)

ホッと安堵の息を吐くキーパー。しかし、

氷潤の10番「ま、こういう時のために――」

忠賢のキーパー「――え?」

バコンっ! ザシュっ!

氷潤の10番「――トップ下ってポジションがあるんだよな」

氷潤の10番が、もう一度ねじこんでゴールを奪った。

768 :キャプテンEDIT ◆wM6KXCkaLk :2010/04/09(金) 01:40:04 ID:???
ピィイイイイイイイイ!

実況「氷潤中、ここで追加点を奪います! 前半終盤の今、ゴールを奪えたのは大きい!
後半は後攻の氷潤ボールから始まるのです! 追いつくために、それを奪いに行かなければならない忠賢には、厳しい展開だ!」

大前「浪野とほとんど同クラスの忠賢に、これだけ一方的な展開か……パワーアップした氷潤中、こいつは手強い相手になりそうだぞ」

菱野(大変ですわ……これはしっかりとデータを取らないと!)


  … … …


その後、試合は氷潤優勢のまま推移した。

769 :キャプテンEDIT ◆wM6KXCkaLk :2010/04/09(金) 01:41:11 ID:???
二岡「はんっ、鈍いぜ。……おりゃあ!!」

忠賢の11番「ぐはぁ!?」

実況「忠賢の11番、吹っ飛ばされたぁーっ!!」

サイドバックに転向した二岡のタックルが、相手のドリブル突破を阻む。

三井寺「もっと気合いを入れろ。相手がこんなんじゃ、勘が鈍る」

忠賢の9番「……ど、どうやって点を入れろっていうんだよ、こんなの相手にさぁ……?」

実況「三井寺くん、固い! またボールを取った!」

センターバック三井寺は、一本もシュートを通さない。

六波羅「また隙が出来たぞ? ……それっ!」

忠賢の10番「ううっ! また、してやられたかっ!」

ボランチ六波羅が底から中盤を支配する。

氷潤の11番「ハァ……かったりいから、さっさと諦めな。ほれ、駄目押しだ」

忠賢のキーパー「ちくしょーっ!!」

そして、11番が3点目を上げたところで、忠賢は勝利を諦めた。
両校ともに試合を流す体勢に入り、しばらく後、

ピッ、ピッ、ピィイイイイイイイイイ!

実況「試合終了ぉ!! 氷潤中学、3−0で忠賢中学を下しました!」

770 :キャプテンEDIT ◆wM6KXCkaLk :2010/04/09(金) 01:42:36 ID:???
大前「……今回の氷潤は強いな。タレントの数ではウチが優っているけど、あの隙の無い試合運びは怖いな。
万が一ポカをやらかすと、危ないかもしれない」

思った以上に一方的だった試合に、大前も背筋に冷たい汗が流れる。

大前「(そしてあの3番、格段に固くなっている。……俺が確実に入れるには、クリアボムしかないのか?)菱野さん。
この試合の氷潤のデータは、どれくらい取れた?」

菱野「え? あ、はい。それなんですが――」


先着1名様で以下の文の『!』の後のスペースを消してカードを引いてください。

★菱野すかうたー→ ! card=★

カードの絵柄で結果が変化します

ダイヤ → 「相手のエース級は、全てデータが取れましたわ」
ハート → 「チームの中核らしい六波羅さんと、壁になりそうな三井寺さんのデータは取れましたわ」
スペード → 「三井寺さんのデータだけ取れましたわ」
クラブ → 「……とりあえず、参考程度にしかなりそうにないですわ」
ダイヤのK・JOKER → 菱野「全部取れましたわ」 大前「へ?」 菱野「ですから、全員のデータが取れましたわ」

771 :森崎名無しさん:2010/04/09(金) 01:43:55 ID:???
★菱野すかうたー→  ダイヤ10 =★

772 :森崎名無しさん:2010/04/09(金) 01:45:06 ID:???
ちっ!3足りなかったか!

773 :キャプテンEDIT ◆wM6KXCkaLk :2010/04/09(金) 01:50:47 ID:???
短い上に9割方NPCパートでしたが、今回はここまでです
今日はどうも筆が進まなくて困りましたね……この分は、土日には挽回したいところです
まあ、執筆時間の6割くらいは、菱野の内面描写に取られたんですがwやっぱり女の子の内心は、私の手には余ります
次回は菱野のデータ公開と、ちょっと前にフラグが立った比良山の特訓から始めようと思います
皆さんお疲れさまでした

774 :森崎名無しさん:2010/04/09(金) 08:55:53 ID:???
菱野さんがいつの間にかいっぱしにサッカー分かるようになっててビックリ
そして敵の分析まで出来るようになってて二度ビックリ
やっぱりやる気が違うと成長速度も違うんだな人間って

775 :キャプテンEDIT ◆wM6KXCkaLk :2010/04/09(金) 21:14:17 ID:???
>>774
やす子「菱野ちゃんは私が育てた」 早瀬「合ってるけど、釈然としねえ……」


★菱野すかうたー→  ダイヤ10 =★
ダイヤ → 「相手のエース級は、全てデータが取れましたわ」
--------------------------------------------------------------------------------
菱野「――向こうのエース級の選手・・…ストライカーの11番の方、ボランチの六波羅さん、センターバックの三井寺さん、
サイドバックの二岡さんといった方々のデータは取れましたわ。
元々、夏までは忠賢中学とは差がありませんでしたから、際立って伸びていた方々は比較分析が容易でしたの」

大前「(なんか、サラッと凄いことを言っていないか?)へえ……どれどれ、見せてくれないか?」

菱野「はい、どうぞ」

差し出されたノートに目を走らせる。
菱野が見たところの氷潤中エース選手の能力は、以下の通りだった。


ド /パ/シ/タ/カ/ブ/せ/総 /高/低/ ガッツ /選手名
|32|30|33|33|34|30|31| 223 | 1/1 | 700 | 敵の11番 パスカットフラグあり
|35|32|31|35|32|31|32| 228 | 1/1 | 700 | 六波羅 ドリブル、タックルフラグあり
|31|31|31|33|33|35|32| 226 | 1/1 | 700 | 三井寺 パワーブロック(1/4でブロックに+2)消費100
|31|31|31|35|33|33|32| 226 | 1/1 | 700 | 二岡 パワータックル(1/4でタックルに+2、吹っ飛び係数2)消費100

776 :キャプテンEDIT ◆wM6KXCkaLk :2010/04/09(金) 21:16:22 ID:1PoEYrGs
大前「これだけの選手が4人いるのか……今日戦った浪野に比べると格段に強いな」

菱野「しかも、六波羅さんの指示のもと組織的に動くことで、脅威は増すと思います。
数的優位を取られると、かなりの確率で突破を阻んできますわ」

大前「単独突破は危険、か。それでパスやワンツーで切り込もうにも、カットが上手い11番が積極的に守備参加してきたら危ういな。
二岡のタックルも怖い。近づかれたらさっさとボールを離すのが賢明だな。
そして、ゴール前で壁になるだろう三井寺。空中戦が得意ってわけでもないし、この分だと、俺のヘディングなら6、7割方抜ける。
けど、清栄や浪野みたいにリトリートを使われると、ちょっと自信が無いな……」

菱野「そう言う時こそ、お得意のポストプレイが有効なのではないでしょうか?
氷潤と当たるのは準決勝ですし、その頃には早瀬先輩の怪我も治っていますわ。
三井寺さんを引きつけつつ、大前さんの両脇を固める早瀬先輩と比良山にボールを振る……これが得点パターンになりそうです」

大前「逆に向こうのミドルシュートやダイレクトシュートは、本条さんのセービングを抜けるってほどじゃない。
浪野より格段に手強いが、FWの俺たちがキチンと仕事さえすれば、負けるってほどでもない相手かな」

難敵ではあるが、十分に勝てる相手。その手ごたえを大前は感じていた。
一方、菱野は、

菱野「うぅん……」


先着1名様で以下の文の『!』の後のスペースを消してカードを引いてください。

★菱野の危惧→ ! card=★

カードの絵柄で結果が変化します
ダイヤ → 「いいえ、本条さんを抜いて、得点する手立てを考えているかもしれませんわ」
それ以外 → 「そうですわね! きっと勝てますわ!」
ダイヤのK・JOKER → 「いいえ、本条さんにも付け入る隙がありますから……監督にその欠点を直してもらいましょう!」

777 :森崎名無しさん:2010/04/09(金) 21:18:07 ID:???
★菱野の危惧→  ハート9 =★

778 :キャプテンEDIT ◆wM6KXCkaLk :2010/04/09(金) 21:24:40 ID:???
★菱野の危惧→  ハート9 =★
それ以外 → 「そうですわね! きっと勝てますわ!」
--------------------------------------------------------------------------------------------------
大前「菱野さんがそう太鼓判を押してくれるなら心強いな」

菱野「そ、それほどでも……」

はにかむ菱野。

大前「よしっ! とりあえず監督やみんなに報告だな! 今回の氷潤は、勝算は十分だけど決して侮れない。
それが分かっただけでも収穫だな!」

菱野「はいっ!」

そう結論付け、二人は観客席を後にする。
一方、別会場で行われた清栄学園の試合は、

実況「試合終了! 金成くんを擁する清栄学園、圧倒的です! 11−0の二桁得点で完勝しました!」

下馬評通り、清栄の完勝だった。

長池「……参考にならないな」

瀬川「だよねー。対戦相手と力に差があり過ぎて、どこがどうすごいんだか、わからないぜ」

比良山「名も無い公立校では、連中の実力を引き出すこともできませんね。
今の試合、サッカーというより、清栄がどれだけ点を入れられるかのゲームだったという感じです」

早瀬「ああ、あのお粗末なボール捌き、小学生に毛が生えた程度だったな。
これじゃ清栄以外の相手でも、虐殺だったんじゃねえの?」

県内最大の敵を偵察に来ていた鳴紋勢も、実りの無い結果に溜息を吐く。

779 :キャプテンEDIT ◆wM6KXCkaLk :2010/04/09(金) 21:25:54 ID:???
長池(しかし、今日は金成が得点に絡まなかったな。中盤でゲームメイクに徹していた。
ラストパスも他の選手に任せていたから、アシストすら一回だけだ。不調……だとは思えんな。動きのキレ自体はいい。
実力は周知の通りだから、温存策とも考えられない。……何を企んでいる?)

雪村(プレイスタイルを変えたのか、金成……。前は相手が格下と分かると、すぐさま弄びにいったのに。
今度の動きには、遊びが無い。本当にその時必要なプレイだけをしているように見えた。
夏に比べると、付け入る隙がグッと減っている。……勝てるのか? 僕は――)

憂鬱げな雪村の視線の先、ピッチ上には、つまらなそうな表情の金成がいる。

金成(……足りねえ。雑魚どもをいくら食い散らかしても、気が収まらねえ。
こんな試合を何回しても、南葛には届かねえんだ……ちっ、クジ運が良いのも考えものだな。
決勝の鳴紋戦まで、碌な相手がいねえぜ)

苛立ち混じりに芝を蹴る。

金成(俺に取っちゃ、もう県内レベルの試合は眼中にねえ。こんな大会、楽に優勝してやるさ。もっとも――)

ニヤリと笑い、観客席を仰ぐ金成。

雪村「!?(目が……合った?)」

早瀬(相変わらず嫌なツラだぜ……)

金成(――お前らは、ちったあ俺を楽しませてくれるだろう? なあ、鳴紋さんよ?)

その獰猛な表情に、清栄戦での苦戦の予感を感じ取る一同だった。

780 :キャプテンEDIT ◆wM6KXCkaLk :2010/04/09(金) 21:27:09 ID:1PoEYrGs
〜 一回戦終了後〜

すっかり日の落ちた後の市内の公園。広々としている割には人気が無く、練習には丁度いい場所であった。
そこに、延々とボールを蹴る比良山がいた。

比良山(……これから勝ち進むにつれ、一層敵は強くなる。数段強くなったと噂の氷潤、夏には負かされた清栄。
いずれも一筋縄ではいかない相手だ。今日の様に、不調で無様を晒していては、勝てる試合も勝てなくなる。
多少調子が落ちた程度では小揺るぎもしないだけの力……俺にはそれが必要なんだ!)

没我の境地で特訓に励む比良山。
そこへ、通りすがる影が――


先着1名様で以下の文の『!』の後のスペースを消してカードを引いてください。

★誰だ、誰だ、誰だ〜♪→ ! card=★

カードの絵柄で結果が変化します

ダイヤの10以上 → 大前「あれ? 比良山じゃないか」 菱野「まあ、奇遇ですわ!」 主人公+α登場!
ダイヤの9以下 → 長池「お前も光を求めているのか……」 兄貴登場!
ハート → 瀬川「ヤッホー♪ 比良林くん!」 ドリブル馬鹿登場!
スペード → 早瀬「おっ? 精が出るじゃないか」 怪我人登場!
クラブの10以上 → 雪村「……やあ」 地獄に最も近い男登場!
クラブの2〜9 → 誰も通りすがらなかった!
クラブのA → 落田「ちょ、この扱いはなんなんだよ!?」 落田登場!
JOKER → やす子「特訓と聞いて歩いてきました」 監督登場!

781 :森崎名無しさん:2010/04/09(金) 21:27:28 ID:???
★誰だ、誰だ、誰だ〜♪→  スペードK =★

782 :森崎名無しさん:2010/04/09(金) 21:30:00 ID:???
早瀬か、怪我してるから少し補正にマイナスが入るかもしれんな

783 :キャプテンEDIT ◆wM6KXCkaLk :2010/04/09(金) 21:47:49 ID:???
★誰だ、誰だ、誰だ〜♪→  スペードK =★
スペード → 早瀬「おっ? 精が出るじゃないか」 怪我人登場!
----------------------------------------------------------------------------
比良山「早瀬先輩……」

早瀬「よう、比良山。見たところ、今日の試合を反省しての特訓か?」

比良山「ええ……折角、会得したはずのダイビングボレーを決められず、挙句スタミナ切れで途中交代という体たらく。
そんな状況に甘んじるわけにはいきませんからね」

早瀬「へっ、それは奇遇だな。俺も丁度、ボールを蹴り足りないと思っていたところなんだ。
よければ、一緒してもいいか?」

比良山「え? しかし、早瀬さんは――」

思わず目を見開く。
今の早瀬は、足に負傷を追っている身である。無理なトレーニングは、傷に障る恐れがあった。

早瀬「これくらい、屁でもねえよ。……比良山、現状に満足できていねえのは、俺もなんだ。
大前やお前みたいに後輩が伸びてきているし、同級生でも瀬川は県内トップクラスのドリブラーに成長した。
対して俺は……正直、伸び悩んでいる」

比良山「……」

早瀬「派閥だ何だと七面倒臭えことに手を出してたツケかな。
周りは相変わらず俺をエースと思っているが、腕が錆びついてきているんだ。正直、今の得点力じゃストライカーとして物足りないな。
……お前らが正面からエースの称号をぶんどっていくのは良い。けどな、すんなり称号を明け渡して後はノホホン、ってのは性に合わねえ。
どうせなら、最後までお前らと切磋琢磨出来る先輩でいたいんだよ、俺は」

784 :キャプテンEDIT ◆wM6KXCkaLk :2010/04/09(金) 21:49:43 ID:1PoEYrGs
自分の無力を晒してまで、頼み込む早瀬。
そんな彼に対し、比良山は拒絶の言葉を発することは出来なかった。

比良山「……怪我が悪化しても知りませんよ?」

早瀬「……へへっ。サンキュー、比良山」

比良山「礼を言われるほどのことじゃありません。俺としても、自分の担ぐボスには出来るだけ強くあって欲しいですから」

早瀬「言うじゃねえか。……怪我人に遅れをとって、泣きを見るんじゃねえぞ?」

こうして、二人の特訓が始まった。


先着2名様一行ずつで以下の文の『!』の後のスペースを消してカードを引いてください。

★比良山の練習→ ! card=★
★早瀬の練習→ ! card+負傷ペナ(-3)=★

二枚のカードのマークが一致した場合、数値の合計に+5されます。なお、JOKERの数字は15、マークは全てのマークと同じとします。
カードの数値で結果が……

2枚ともJOKER → シュートが+7。更に全能力+2
26〜31 → シュートが+5。更に全能力+1
21〜25 → シュートが+3。
16〜20 → シュートが+2。
11〜15 → シュートが+1。
2〜10 → 効果無し……。
合計値が26以上 → 数字の大きかった方が必殺地上シュート習得!

と分岐します。

785 :森崎名無しさん:2010/04/09(金) 21:50:13 ID:???
★比良山の練習→  ハート4 =★
よーし

786 :森崎名無しさん:2010/04/09(金) 21:50:19 ID:???
★早瀬の練習→  ダイヤ2 +負傷ペナ(-3)=★
いいカード頼むぜ…

787 :森崎名無しさん:2010/04/09(金) 22:00:00 ID:???
早瀬さんマイナスじゃないですか

788 :森崎名無しさん:2010/04/09(金) 22:09:42 ID:???
試合での不調が抜けてないの〜。

789 :キャプテンEDIT ◆wM6KXCkaLk :2010/04/09(金) 22:15:44 ID:???
★比良山の練習→  ハート4 =★
★早瀬の練習→  ダイヤ2 +負傷ペナ(-3)=★
4+2-3=3
2〜10 → 効果無し……。
----------------------------------------------------------------------
やはり早瀬の負傷の影響が大きかったのか、それとも二人とも気負いがあったためか、練習は遅々として捗らなかった。

比良山「……今日はこれくらいにしましょう」

早瀬「そうだな。くそっ、全然上達した気がしねえ……」

比良山「まあ、こういうものは一朝一夕にはいかないものですからね。また今度、じっくりと練習しましょう」

早瀬「ああ……」

結局、二人はこの練習で成果を得ることが出来なかった。



〜大会の推移〜

その後、大会は大番狂わせなども無く、強豪から中堅のチームが順当に勝ち上がっていった。
常勝時代の余勢と新戦力を武器とする鳴紋。その鳴紋打倒に燃える氷潤。そして夏の県大会覇者の清栄。
優勝はこの3チームのいずれかが争うと思われた。

大前「ベスト4は俺たち鳴紋と氷潤、それに清栄か。残りの一校は……正直、清栄に食い下がれるチームじゃないな。
さて、これまでの試合だけど、二回戦と三回戦で活躍が目立ったチームメイトは――」

790 :キャプテンEDIT ◆wM6KXCkaLk :2010/04/09(金) 22:17:31 ID:1PoEYrGs
先着5名様1ブロックずつで以下の文の『!』の後のスペースを消してカードを引いてください。
【ブロック1】
★国岡→ ! card=★
★本条→ ! card=★
★雪村→ ! card=★
【ブロック2】
★本多→ ! card=★
★渡会→ ! card=★
★篠田→ ! card=★
【ブロック3】
★末松→ ! card=★
★豊原→ ! card=★
★落田→ ! card=★
【ブロック4】
★瀬川→ ! card=★
★長池→ ! card=★
★輝林→ ! card=★
【ブロック5】
★比良山→ ! card=★
★早瀬→ ! card=★
★大前→ ! card=★

JOKERかKを引いた選手が覚醒します
【チームメイト】
K → 全能力+1。フラグを持っていた場合は回収!
JOKER → 全能力が+1。更に必殺技習得! フラグを持っていた場合は必殺技二種類習得
それ以外 → 効果無し
【大前】
K → スキル『上手いポストプレイ』習得!
ダイヤのK → 上記の結果に加え、菱野の好感度アップ
JOKER → 高低の浮き球が+1。スキル『上手いポストプレイ』習得!
それ以外 → 効果無し

791 :森崎名無しさん:2010/04/09(金) 22:18:24 ID:???
【ブロック1】
★国岡→  スペード4 =★
★本条→  ハート4 =★
★雪村→  クラブ4 =★

792 :森崎名無しさん:2010/04/09(金) 22:18:56 ID:???
【ブロック2】
★本多→  ハート5 =★
★渡会→  ハートK =★
★篠田→  ハート6 =★

793 :森崎名無しさん:2010/04/09(金) 22:19:37 ID:???
【ブロック3】
★末松→  クラブ6 =★
★豊原→  スペード9 =★
★落田→  ダイヤ5 =★

794 :森崎名無しさん:2010/04/09(金) 22:21:14 ID:???
【ブロック4】
★瀬川→  クラブ3 =★
★長池→  クラブ7 =★
★輝林→  ダイヤ7 =★

795 :森崎名無しさん:2010/04/09(金) 22:21:22 ID:???
【ブロック5】
★比良山→  クラブ6 =★
★早瀬→  ハート3 =★
★大前→  スペード6 =★


796 :森崎名無しさん:2010/04/09(金) 22:21:54 ID:???
【ブロック5】
★比良山→  スペード5 =★
★早瀬→  ハート9 =★
★大前→  ダイヤQ =★

ダイヤのKは頂いていきますね

797 :森崎名無しさん:2010/04/09(金) 22:23:05 ID:???
>>796
惜しい、1足りない

798 :キャプテンEDIT ◆wM6KXCkaLk :2010/04/09(金) 22:26:56 ID:???
出場機会の無いはずの渡会が覚醒w
サカつくの様にポジション争いで能力爆発でもしたのでしょうか……

799 :南葛vs幻想 ◆W.No10nvrU :2010/04/09(金) 22:35:03 ID:???
PSPの壊れた私が通りますね……
オシムェ…

800 :キャプテンEDIT ◆wM6KXCkaLk :2010/04/09(金) 23:03:15 ID:???
>>799
それはなんというか……ご愁傷様です

★渡会→  ハートK =★
渡会のみ覚醒
-------------------------------------------------------------------
大前「うん。みんな順当に頑張っていたな。……そういえば、なんか渡会が張り切っていたけど、結局試合に使われなかったな。
本条さんがかなり腕を上げているとはいえ、アイツも悪いキーパーでないし、可哀そうだな。
さてと! そろそろ準決勝の氷潤戦だ! 今までの相手より手強いが、絶対に勝つぞ!」

そう締めくくり、気合いを入れ直す大前だった。


〜準決勝当日・試合前ミーティング〜

やす子「よし、みんなきけ。今日の相手は6月の練習試合、夏の県大会と何度かウチと戦った氷潤よ」

落田「ああ、どっちも8−0でウチの勝ちだったな……へへっ、今日も楽勝だぜ!」

早瀬「……」

やす子「……」

菱野「……」

落田「あ、あれ?」

静まり返る一同に、目を泳がせる落田。

801 :キャプテンEDIT ◆wM6KXCkaLk :2010/04/09(金) 23:05:00 ID:???
国岡「馬鹿かテメエ? って、ああ落田だからしょうがないか」

渡会「こればっかりは国岡に同意」

末松「だよね〜(よ、よく分からないけど、こう言っておこう……)」

やす子「落田くん。私たちはね、以前までの氷潤と差が無いはずの浪野に、4−0だったの。
つまり、今の鳴紋は夏までとはほぼ別チームよ。特にミドルからの得点源が無いし、攻撃力はかなり下がっている。
今まで同じつもりだと、足元をすくわれるわよ?」

落田「は、はい……」

やす子「加えて、菱野ちゃんが入手したデータによると、油断のならない選手が4人ほどいるわ。
彼らは君たちに匹敵するかもしれないポテンシャルを持っているわね」

瀬川「氷潤に、俺たち並のプレイヤー? まっさか〜」

長池(……いいよなあ瀬川は、以前の氷潤戦では大活躍で。俺なんかスランプに落ちるような大失態をかましたんだ。
どぉせ俺なんか……)

楽観的な瀬川と、過去の苦い思いを噛みしめる長池。

やす子「まあ、ウチのトップにはちょっと及ばないけど、それでも県内クラスでは一線級の相手よ。
まずボランチの六波羅くん。守備能力が高く、キープ力にも優れているわ。
彼が相手を引きつけてスペースを作り、そこに他の選手を走らせるのが、氷潤の主な攻撃パターンね」

早瀬「あの良い動きをしていた6番か……」

やす子「次に主な得点源である11番。シュート力だけでなく、パスカットでの前線守備にも定評があるみたい。
高い位置での迂闊なパス出しは危険よ。ボールを取ったら、相手を挟まない短いパスで瀬川くんか長池くんに渡しなさい」

本条(得点源ねぇ……。ふんっ……今の俺からゴールを奪えるヤツは県内にはいないぜ)

802 :キャプテンEDIT ◆wM6KXCkaLk :2010/04/09(金) 23:06:05 ID:???
やす子「そして曲者なのがDF2人よ。CBからSBに転向した二岡くん。彼のタックルは相当に強烈な当たりよ。
ドリブルを得意とする子は、彼の動きに注意しなさい。
そして、CBの三井寺くんはブロックの名手ね。下手なシュートはポンポン取っちゃうから気を付けて。
攻撃時には、さっきも言った2人と合わせて、彼らに注意を払うように」

瀬川「大丈夫大丈夫! 俺のドリブルなら平気だって!」

大前(そう言われると不安になるなあ……)

やす子「さて、氷潤の布陣だけど、練習試合や県大会と同じ4−4−2で来ると思うわ。
攻守両方に上手く対応してくるから、攻める時はボランチが前掛かりになり過ぎないよう気を付けてね。
で、スタメンとフォーメーションなんだけど――」


−−H−− H大前
−F−J− F比良山 J早瀬
−−−−−
E−−−G E瀬川 G長池
− I D − I雪村 D本多
−B−C− B篠田 C豊原
−−A−− A輝林
−−@−− @本条


やす子「――今更帰る必要は無いわよね。一回戦〜三回戦と同じものを採用します」

国岡(ちっ、また補欠かよ……)

渡会(ハァ……いつになったら使われるんだろう、俺)

803 :キャプテンEDIT ◆wM6KXCkaLk :2010/04/09(金) 23:07:20 ID:1PoEYrGs
やす子「それと、早瀬くんの怪我の具合は【なおりかけ】だから、接触プレイには注意してね?
決勝を控えているのに、悪化……なんてことになったら、泣くに泣けないわよ?」

早瀬「あいよ」

やす子「さて、私からは以上だけど、何か意見はあるかな?」

大前(さて、どうしよう? 一応、氷潤の中心選手のデータは、俺も菱野さんに見せてもらって知っている。
何か提案でもした方が良いかな?)


先に2票入った選択肢で進みます。メール欄を空白にして、IDを出して投票してください。

A.何も言わない
B.GKに渡会の起用を提案してみる
C.クリアボム使用の可否を訊ねてみる
D.その他(自由選択です。大前に言わせたいことなどを併記してください)

804 :森崎名無しさん:2010/04/09(金) 23:10:08 ID:/KkITfO+
A

805 :森崎名無しさん:2010/04/09(金) 23:10:30 ID:OjQofapo


806 :森崎名無しさん:2010/04/09(金) 23:20:22 ID:???
>やす子「――今更"帰る"必要は無いわよね。

あったらあったで困るわな

807 :キャプテンEDIT ◆wM6KXCkaLk :2010/04/09(金) 23:32:40 ID:???
>>806
ぎゃあ! 恥ずかしい誤字! 度々イージーミスがあってすいません

>>A.何も言わない
-------------------------------------------------------------
大前(まあ、データは監督にも渡っているんだ。その上で今までと同じでいいと判断したなら、俺が何か言うことも無いな)

やす子「特に無いみたいね。それじゃ、今日も頑張ってね!」

菱野「私もベンチから応援させてもらいますわ」

落田「はいっ! 菱野さんの応援があれば、百人力です!」

比良山「……お前は補欠じゃないか」




〜フィールド〜

実況「秋季地区大会も、残すところあと3試合となりました。
今日の準決勝、そして明日の決勝を勝ち抜くのはどのチームなのでしょうか?
さて、これから始まりますのは鳴紋中学対氷潤中学の一戦。
夏の大会では小豆沢くん率いる鳴紋に、大差で下された氷潤。しかし、今この場に不動の10番はいません。
これを好機として氷潤の大物食いはなるか!?」

808 :キャプテンEDIT ◆wM6KXCkaLk :2010/04/09(金) 23:33:48 ID:???
観客「……やっぱり、小豆沢がいないと花が無いよな」「早瀬と大前も悪くないけどな」「それより、氷潤は今日こそやるぜ?」
「これまで無失点かつ二点差以上つけて勝ってきてるもんな」「案外、いい勝負をするかも」

雪村(不動の10番はいない、か……)

六波羅「大物食いね……あくまでダークホース扱いとは、見くびってくれる」

二岡「俺たちだって、元々準決勝進出の常連だ。あからさまに格下呼ばわりされるいわれは無いぜ!」

実況「両校の選手たちがフィールド中央に整列します。中学生らしい爽やかな試合を期待しましょう!」

ハーフライン上に整列する選手たち。
センターサークルでは、暫定キャプテンの早瀬と六波羅が向かい合う

早瀬「よう。お前がキャプテンになったんだな。……実はお前、結構前から気になる選手だったんだよ。
なかなかやるヤツじゃないかってな。予感が当たって、嬉しいぜ」

六波羅「そうか。なら、この試合でもその正しさを証明しよう。……お前たちに勝つことでな」

早瀬「冗談。そこまでの期待はしちゃいねえよ。あくまでも勝つのは俺たちだ」

挑発的な笑みをかわしながら、握手をする二人。

六波羅(今日こそは勝たせてもらうぞ、鳴紋中……そのために、これまで特訓を積んできたんだ。
お前たちを倒し、清栄も下して、今度こそ俺たち氷潤が優勝する!)

809 :キャプテンEDIT ◆wM6KXCkaLk :2010/04/09(金) 23:35:31 ID:1PoEYrGs
先着1名様で以下の文の『!』の後のスペースを消してカードを引いてください。

★コイントス→ ! card=★

カードの絵柄で結果が変化します
ダイヤ・ハート → 鳴紋の先攻
スペード・クラブ → 氷潤の先攻
JOKER → コインを取った審判が1UPした!? 審判「ちょうどこれが100枚目さ! マンマミーヤ!」

810 :森崎名無しさん:2010/04/09(金) 23:36:47 ID:???
★コイントス→  クラブA =★

811 :森崎名無しさん:2010/04/09(金) 23:37:55 ID:???
A一族「この試合もよろしく」

812 :キャプテンEDIT ◆wM6KXCkaLk :2010/04/09(金) 23:56:52 ID:???
>>811
やめてー!

★コイントス→  クラブA =★
スペード・クラブ → 氷潤の先攻
---------------------------------------------------------------------------
六波羅「俺たちの先攻だな」

早瀬「ま、すぐに奪い返すぜ」

六波羅「……そうだな。俺たちがゴールすれば、すぐにお前らのボールになる」

早瀬「言ってろ言ってろ」

大前(早瀬さん、怪我で鬱憤が溜まってたのかな……妙に攻撃的だなァ)

実況「コイントスの結果、氷潤ボールとなったようです。そして各選手が配置に着きキックオフを待ちます」

813 :キャプテンEDIT ◆wM6KXCkaLk :2010/04/09(金) 23:57:59 ID:???
  氷潤
−−@−−
− B C − B三井寺
A−−−D A二岡
−−E−− E六波羅
G−−−F
−−I−−
−−−−−
−H−J− J氷潤の11番

−−H−− H大前
−F−J− F比良山 J早瀬
−−−−−
E−−−G E瀬川 G長池
− I D − I雪村 D本多
−B−C− B篠田 C豊原
−−A−− A輝林
−−@−− @本条
  鳴紋


長池「……瀬川と同じサイドに二岡を配置、か。アイツのドリブルを、相当に意識しているな」

氷潤の選手配置に、危惧の呟きを漏らす長池。

ピィイイイイイイイイ!

実況「さぁ、試合を告げるホイッスルが鳴りました! 先攻の氷潤中学、どう攻め込んでいくのでしょうか!」

氷潤の10番「相手は鳴紋だ。まだ六波羅を上がらせる時じゃないな……それ!」

キックオフで、ボールを11番に渡す。

814 :キャプテンEDIT ◆wM6KXCkaLk :2010/04/09(金) 23:59:20 ID:1PoEYrGs
氷潤の11番「俺が切り込めってか? ……面倒くせえ」

早瀬「だったら、俺が貰ってやるよ!」

いかにもかったるそうな11番に、早瀬が突っかける。

氷潤の11番(……こっちのサイドには早瀬と長池、タックルが上手いのが揃ってたんだっけ?
苦労して抜くのも面倒くせえ。なら――)

後ろ手に合図を送り、サイドハーフの7番を走らせる。

実況「早瀬くんにチェックを掛けられた11番、すかさず後ろに戻し――おっとこれはワンツーだ!」

氷潤の7番「よし、速攻だ!」

氷潤の11番「ま、ちゃっちゃと点入れた方が後々楽かな」

早瀬「……もう抜いたつもりかよ。舐めるなっ!」

先着2名様1行ずつで以下の文の『!』の後ろのスペースを消して、カードを引いてください
【攻撃】
★氷潤の11番→ワンツー 30+! card=★
★氷潤の7番→ワンツー 30+! card=★
【守備】
★早瀬→パスカット 31+! card=★

攻撃側 - 守備側の数値の差で分岐します
2≦ ワンツー突破成功!
1=  氷潤の10番がフォロー
0=  こぼれ球の奪い合いに ランダム
-1= 大前がフォロー
-2≧ 鳴紋中ボールに

815 :森崎名無しさん:2010/04/10(土) 00:00:03 ID:???
★氷潤の11番→ワンツー 30+ ダイヤ6 =★

816 :森崎名無しさん:2010/04/10(土) 00:00:33 ID:???
★氷潤の7番→ワンツー 30+ ハートJ =★

817 :森崎名無しさん:2010/04/10(土) 00:00:41 ID:???
★早瀬→パスカット 31+ クラブ10 =★
舐めるなっ!

818 :キャプテンEDIT ◆wM6KXCkaLk :2010/04/10(土) 00:06:22 ID:wwdhMYaQ
★氷潤の11番→ワンツー 30+ ダイヤ6 =36★
★氷潤の7番→ワンツー 30+ ハートJ =41★
★早瀬→パスカット 31+ クラブ10 =41★
0=  こぼれ球の奪い合いに ランダム
-------------------------------------------------------------------
足を出してボールに触れ、なんとかこぼすことに成功する早瀬。

氷潤の7番「し、しまった……」

氷潤の11番「ちっ、素直に抜かせろよな」

早瀬「言ってろ、馬鹿! それよりも、ボールは――」

こぼれ球の行方を追う早瀬。
彼が弾いたボールは、


先着1名様で以下の文の『!』の後のスペースを消してカードを引いてください。

★こぼれ球ころりん→ ! card=★

カードの絵柄で結果が変化します
ダイヤ → 大前が拾った!
ハート → 長池が拾った!
スペード → 氷潤の10番に拾われた!
クラブ → ラインを割った! スローインだ!
JOKER → なにィ!? 飯地監督がボレーで撃ち返して氷潤ゴールに!?

819 :森崎名無しさん:2010/04/10(土) 00:06:48 ID:???
★こぼれ球ころりん→  ダイヤ8 =★

820 :キャプテンEDIT ◆wM6KXCkaLk :2010/04/10(土) 00:14:06 ID:wwdhMYaQ
★こぼれ球ころりん→  ダイヤ8 =★
ダイヤ → 大前が拾った!
---------------------------------------------------------------------
大前「早瀬さん、ナイスカット!」

転がって来た球を右足で押さえトラップする大前。

実況「氷潤のワンツー突破は失敗! 早瀬くんにこぼされ、そしてボールは大前くんがフォローしました!」

早瀬「よっしゃあ! 良い位置にいたな、大前! それじゃあそのボールは――」

早瀬から大前へ、指示が飛ぶ。


先着1名様で以下の文の『!』の後のスペースを消してカードを引いてください。

★早瀬のキャプテンシーはいかに?→ ! card=★

カードの絵柄で結果が変化します
ダイヤ → 「長池に運ばせろ! アイツのいるサイドは手薄だ!」
ハート → 「自分で切り込め! お前にも突破力はある!」
スペード → 「瀬川だ! 二岡が来るだろうが、アイツなら平気だ!」
クラブ → 「俺に渡せ! 一気に切り込んでやるぜ!」
JOKER → 「大前、俺とワンツーだ。それも、出来るだけ早いスピードでだ!」

821 :森崎名無しさん:2010/04/10(土) 00:14:31 ID:???
★早瀬のキャプテンシーはいかに?→  ハート4 =★

822 :キャプテンEDIT ◆wM6KXCkaLk :2010/04/10(土) 00:21:54 ID:???
★早瀬のキャプテンシーはいかに?→  ハート4 =★
ハート → 「自分で切り込め! お前にも突破力はある!」
-----------------------------------------------------------------------
大前「……はいっ!」

指示を受けて、遅疑することなく走り出す大前。

実況「鳴紋中、大前くんを走らせます! 彼はポストプレイヤーですが、突破力も備えているのです!
浪野中戦では、三人抜きを披露してくれました!」

国岡「……その後シュートがポストに行ったけどな」

菱野「不吉なことを仰らないで下さい!」

氷潤の10番「行かせるかよ、1年坊主!」

大前「……ボランチの六波羅はこないのか。よし、抜く!」

823 :キャプテンEDIT ◆wM6KXCkaLk :2010/04/10(土) 00:22:54 ID:wwdhMYaQ
先着2名様で以下の文の『!』の後のスペースを消してカードを引いてください。

【攻撃】
★大前→ドリブル 38+! card=★
【守備】
★氷潤の10番→タックル 29+! card=★

攻撃側 - 守備側の数値の差で分岐します
2≦ 大前がドリブル突破
1=  比良山がフォロー
0=  こぼれ球の奪い合いに ランダム
-1= 六波羅がフォロー
-2≧ 氷潤中ボールに

【備考】
ドリブル対タックルは接触プレイです。両者のカードがクラブで一致した場合、カードの数字の低い方の反則になります。
大前のカードがダイヤの時【華麗なドリブル(+3)】が発動します

824 :森崎名無しさん:2010/04/10(土) 00:23:12 ID:???
★大前→ドリブル 38+ クラブ8 =★

825 :キャプテン松山 ◆RxYivCScyw :2010/04/10(土) 00:23:23 ID:???
★氷潤の10番→タックル 29+ クラブ9 =★

826 :森崎名無しさん:2010/04/10(土) 00:25:54 ID:???
あちゃあww試合開始直後だしカードはないと思うけど

827 :キャプテンEDIT ◆wM6KXCkaLk :2010/04/10(土) 00:38:08 ID:???
★大前→ドリブル 38+ クラブ8 =★
★氷潤の10番→タックル 29+ クラブ9 =★
大前が反則! しかも10番に負傷発生!
------------------------------------------------------------
ド ン ッ !

大前「あ……」

氷潤の10番「うわぁ!?」

ボールを取りに来た足に、思わず爪先が入ってしまった。
しかも、フィジカルに強い大前がトップスピードに乗りかけていたこともあって、10番の足に与えたダメージは深刻だった。

ピィイイイイイイイイ!

実況「ああっと! 審判が笛を鳴らしました! 大前くん、キッキングの反則をとられたようです!」

直前に不吉なボヤキを漏らした国岡に、菱野の視線が注がれる。

菱野「…………(ジーッ」

国岡「お、俺のせいじゃねえよ!?(第一、意図的に出来たら、もっとやってるぜ)」

早瀬「おいおい……これだから手放しにできねえな、お前は――」

大前「ううっ……なんてこった……せっかく試合の立ち上がりで攻めてたのに……」

頭を抱える大前に、審判が詰めよる。

828 :キャプテンEDIT ◆wM6KXCkaLk :2010/04/10(土) 00:39:11 ID:wwdhMYaQ
先着1名様で以下の文の『!』の後のスペースを消してカードを引いてください。

★なにやってんの、主人公 → ! card=★

カードの数字で結果が変化します
K〜10 → おとがめ無し
9〜6 → 注意された
5〜2 → 厳重注意された
A → げげっ! イエローカード!?
クラブのA → なにィ!? 一発レッドだとォ!?
JOKER → 審判「君、わざと蹴られるように足を入れたね?」 氷潤の10番「え?」 逆転無罪だ!

829 :森崎名無しさん:2010/04/10(土) 00:40:26 ID:???
★なにやってんの、主人公 →  スペード8 =★


830 :キャプテンEDIT ◆wM6KXCkaLk :2010/04/10(土) 00:53:17 ID:???
★なにやってんの、主人公 →  スペード8 =★
9〜6 → 注意された
---------------------------------------------------------
審判「鳴紋が相手に怪我人を出したのは、一回戦に続き二度目だ。以後は注意してプレイすること」

大前「はい……」

なんとか注意だけで済みそうだった。

氷潤の11番「あ〜あ……大前にカードでも出てたら、やりやすくなっただろうによ」

氷潤の10番「お、お前……俺が怪我しているのにその言い方は無いだろう……痛てて……」

六波羅「……一旦、治療に出てこい。それまでの間、時間は稼いでおく」

氷潤の10番「ああ。頼んだぜ、六波羅」

痛む足を押さえつつ、ピッチの外に出る10番。

実況「どうやら大前くんは警告で済んだようです。そして氷潤の10番は治療のため外へ出ます。
選手交代は行われないようですが、氷潤中は10番が戻るまで10人でプレイするということでしょうか?」

大前「……すいません、せっかくのチャンスを不意にして」

早瀬「まあ、カードも出なかったことだし、いつまでもクヨクヨすんな。それに、元はといえば俺の指示だしな」

そう言い、肩を叩く早瀬。

大前(早瀬さんはそう言ってくれるけど、やっぱり気になるよ……。
チームメイトにも、迷惑に思っている人がいるだろうな……)

831 :キャプテンEDIT ◆wM6KXCkaLk :2010/04/10(土) 00:54:18 ID:wwdhMYaQ
先着1名様で以下の文の『!』の後のスペースを消してカードを引いてください。

★チームで人望を失うことに定評のある男→ ! card=★

カードの絵柄で結果が変化します
ダイヤ → 特に気にする人はいなかった
ハート → 雪村が怒った。ますます疎遠になる……
スペード → 豊原が怒った。勧誘の有力候補なのに……
クラブ → 輝林が怒った。一番頼れるDFなのに……
JOKER → 大前「くっそー! 何をやっているんだ俺はーっ!!」 大前自身が怒った!? 怒りで覚醒し強引なドリブル習得!?

832 :森崎名無しさん:2010/04/10(土) 00:54:42 ID:???
★チームで人望を失うことに定評のある男→  ハート9 =★


833 :森崎名無しさん:2010/04/10(土) 00:54:43 ID:???
★チームで人望を失うことに定評のある男→  クラブ8 =★

834 :森崎名無しさん:2010/04/10(土) 00:55:51 ID:???
反則一発(しかもカードなし)で好感度が下がるというのも結構スパルタンな仕様だなあ。

835 :森崎名無しさん:2010/04/10(土) 00:56:08 ID:???
あっぶねぇー!!!!!!!!
もう雪くんはいいよ、そういうキャラだと思ってるから

836 :森崎名無しさん:2010/04/10(土) 01:00:36 ID:???
スパルタンってか流石にちょっと厳しすぎでない?

837 :森崎名無しさん:2010/04/10(土) 01:02:18 ID:???
まーダイヤ・ハートくらいでよかったかもしれないね。
でも今回はいんじゃない?雪村とはイベントが待ってると思うし

838 :森崎名無しさん:2010/04/10(土) 01:04:32 ID:???
ちょっと厳しいかな、前にカード貰ってた本多が責められてる描写がなかったから余計に
せめてダイヤ・ハートで下げないとか、下げるにしても好感度高い人物がこの程度の反則で下がるとか厳しすぎ
本条とか篠田、本多辺りまでならまだわかるけど

839 :森崎名無しさん:2010/04/10(土) 01:06:03 ID:???
合宿で好感度が上がりすぎたことへの対抗処置なんじゃね、という気がする。

840 :森崎名無しさん:2010/04/10(土) 01:13:09 ID:???
大前はスキル的にも敵との当たりの強いポジションだからね。
これからもこのような判定だとまずいと思ってるからみんな危惧してるんじゃない?
今回の判定でこうだから、他での反則で判定が下がることはあっても上がることはないだろうからね

841 :キャプテンEDIT ◆wM6KXCkaLk :2010/04/10(土) 01:17:15 ID:???
ちょっと今回の判定は厳しすぎでしたかね……
まあ、今回は主人公の初反則だったので、ちょっと辛めです
今後は重要な局面でヘマをした場合でない限り、これほどの判定は無いと思います

★チームで人望を失うことに定評のある男→  ハート9 =★
ハート → 雪村が怒った。ますます疎遠になる……
------------------------------------------------------------------
雪村「まったく、初っ端から何をしているんだろうね」

本多「まあ、そう怒るなよ。こんなことくらいはサッカーをしていれば幾らでもある」

機嫌を損ねる雪村を、本多が宥める。
一回戦で怪我人を出した当人なだけに、それなりに大前に同情する気持ちがあった。

本多「それよりも、向こうボールを奪うことを考えよう。プレイの間は雑念は捨てる。それが選手としてのあるべき姿だ。
憤懣は、試合終了かせめてハーフタイムまで取っておけ」

雪村「分かっているよ……」

口ではそう言うが、ちっとも収まっていないのがありありと伺えた。

本多(やれやれ……雪村も大人げないな。怒りを収めずにプレイすれば、今度はお前が笛を鳴らすかもしれないんだぞ?)

本多も溜息を吐きつつ、肩を竦めるのだった。


※ 雪村の好感度が下がりました ※

842 :キャプテンEDIT ◆wM6KXCkaLk :2010/04/10(土) 01:18:21 ID:???
一方、フリーキックを得た氷潤中はというと、

六波羅「とりあえず、アイツが治療を終えて戻ってくるまで、時間稼ぎだ」

氷潤の7番「じゃ、俺が蹴ってお前に渡すぜ?」

六波羅「ああ、それでいい」

実況「氷潤中、フリーキックを蹴りますが――あっと、チョコンと蹴って六波羅くんに渡します。
ボールキープに定評のある六波羅くんですが、どう動きますでしょうか?」

六波羅「それっ」

氷潤の5番「ほいさっ」

ゆるゆると自陣内でパスを回す氷潤中

大前「くっ……俺のせいで、時間がダラダラと使われていく……」

比良山「はやるな、大前。ここはグッと我慢だ」

比良山に抑えられ、大前は歯噛みする。

大前(……そうだ。比良山の言う通りだ。落ち着け、荒れた気持ちで試合に行けば、また下手を踏むかもしれない。
平常心を保たずにプレイして失敗するのは、もうたくさんだ)

はやる気持ちを押さえ、試合が動き出すのを待つ大前。
動きが生じたのは――

843 :キャプテンEDIT ◆wM6KXCkaLk :2010/04/10(土) 01:19:52 ID:wwdhMYaQ
先着1名様で以下の文の『!』の後のスペースを消してカードを引きダイスを振ってください。
ダイスの分だけ時間が消費されます

★さあ、どうなる?→ ! card ! dice=★

カードの絵柄で結果が変化します
ダイヤ → (dice)分後、長池が7番のパスをカットに行く!
ハート → (dice+3)分後、瀬川が8番のパスをカットに行く!
スペード・クラブ → (dice×2)分後、10番の治療が済んだ。氷潤がボールを外に出す
JOKER → なにィ!? ミスキックでオウンゴールだ!

844 :森崎名無しさん:2010/04/10(土) 01:20:15 ID:???
★さあ、どうなる?→  ダイヤ5   6 =★

845 :キャプテンEDIT ◆wM6KXCkaLk :2010/04/10(土) 01:30:48 ID:???
★さあ、どうなる?→  ダイヤ5   6 =★
ダイヤ → (dice)分後、長池が7番のパスをカットに行く!
--------------------------------------------------------------------
じりじりと時間が空費されていく。
その間は、この状況を招いてしまった大前には辛い時間だった。

大前(まだか……まだ動かないのか!?)

初めの二、三分は平静でいられた。四、五分経つと焦れてきた。そして、今はおそらく六分経過した。
向こうのパスワークに飛び込みたくて、うずうずしてくる。

氷潤の7番「へへっ……大前は夏に干されてただけあって、試合慣れしていないな。もっと焦らせてや――」

長池「……お前、俺の弟を笑ったな?」

氷潤の7番「――ッ!?」

六波羅に折り返そうとした7番。だが、そこへ長池が走りこむ。

大前「長池さん!?」

長池「俺のことも笑ってもらおう……」

氷潤の7番「の、望むところだ! こいつを通して、派手に笑ってやるぜ!」

846 :キャプテンEDIT ◆wM6KXCkaLk :2010/04/10(土) 01:31:50 ID:wwdhMYaQ
先着2名様1行ずつで以下の文の『!』の後のスペースを消してカードを引いてください。

【攻撃】
★氷潤の7番→パス 30+! card=★
【守備】
★長池→パスカット 34+! card=★


攻撃側 - 守備側の数値の差で分岐します
2≦ 六波羅にボールが渡る。時間稼ぎ再開!
1=  ラインを割った。スローイン
0=  こぼれ球の奪い合いに ランダム
-1= 早瀬がフォロー
-2≧ 鳴紋中ボールに

847 :森崎名無しさん:2010/04/10(土) 01:32:53 ID:???
★氷潤の7番→パス 30+ スペードK =★

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