キャプテン森崎 Vol. II 〜Super Morisaki!〜
キャプテン森崎まとめ掲示板TOP

■掲示板に戻る■ 全部 1- 101- 201- 301- 401- 501- 601- 701- 801- 901- 最新50


レス数が1000を超えています。残念ながら全部は表示しません。
【不遇キャラの】キャプテン三杉4【復讐劇】

1 :キャプテン三杉 ◆ku3QkLRGJw :2010/05/16(日) 18:30:00 ID:0KgjKiYs
この話はフィールドの貴公子 三杉淳がキャプテン森崎とは違う可能性を生きるスレです。
本スレ(キャプテン森崎)とはフランス国際Jrユースを日本が優勝し、森崎と翼がブラジルに
スカウトされた展開まで共通しています。ストーリーは読者による選択肢の投票、カードなどの
判定結果によって変化しながら進行します。

※この物語はキャプテン森崎のパラレルワールドです。
※ストーリーはキャプテン翼5 覇者の称号カンピオーネを参考に、オリジナルで展開します。
※この世界にはワールドユースという大会は存在しません、御注意ください。
※各キャラクターのイメージが変わることを望まない方の閲覧は、自己責任でお願いします。
※各キャラクターの血縁関係・人間関係・性格設定・職業等はこのスレ独自のものです。
※ストーリーの都合上、世代の違うキャラが同年代として現れる事がありますが、予め御了承下さい。
※同様に、チームメンバーや必殺技が原作、ゲーム、本スレとも異なる物になる場合があります。
※風土、名称、知識に誤りのある可能性がありますが、温かく御指摘頂きますとありがたいです。
※サッカー以外の要素は予定されておりません。

442 :キャプテン三杉 ◆ku3QkLRGJw :2010/06/04(金) 20:14:34 ID:???
>>441 大丈夫です、一応ユーベ選手との絡みは別枠で用意するので。


>クラブ→特に誰もいない。

水を飲み息を整え、三杉はグルリと周囲を見回した。
今この広場には自分だけしかいない。だがこの静けさがまた三杉にとって心地よかった。
今日も良い気分で過ごせる気がする、という活力が湧いてくるのである。

※最大ガッツ(830→840)

この後、三杉はしばし簡単な体操・ストレッチに興じた。その間は犬の散歩をする町人が通り、
軽い挨拶などを交わしたりした。ここではそれ以上の事は起こらず、三杉はよい時間になったのを
確認するとホテルに向かって再び走り出した。

三杉「(割と広い広場だったな。昼間や夕方にはストリートサッカーをやっている人達も
結構居るかもしれない、時間に余裕があればまた来てみよてもいいかも知れないな。)」

三杉は来た道を順に戻り、ホテルへと帰館した。少し汗を洗い流しても朝食の時間には間に合う。
こうして三杉の朝は何事もなく終わった。

443 :キャプテン三杉 ◆ku3QkLRGJw :2010/06/04(金) 20:15:35 ID:???
〜AM:寄宿ホテル自室〜

三杉は朝食を終え、自室に戻りベッドに横たわる。身体を動かし、栄養も十分に摂取した。
今日の午前中は完全に休養に宛てると決め、手にしたリモコンで備え付けのTVのスイッチを
点ける。今の大会のニュースはやっていないかと期待してチャンネルを幾つか変えたが、
そうそう都合良くサッカーニュースがやっている訳もなかった。

三杉「ふぅ・・・次の対戦相手はどのチームだろうか?一応、ユヴェントスとパルマのいずれか
の筈だが・・・。パルマだったらどうしようか?」

監督に聞いておくべきだったと三杉は軽く後悔した。一応今夜には明日の練習に向けた
ミーティングが行われ、そこで次の対戦相手の情報も教えてもらえる筈だが・・・
思っていた以上に気になる。と、そこへ・・・

prrrrrr・・・
備え付けの電話が鳴りだした。確認するまでもなく内線なわけである。
三杉は受話器を取って耳に当てた・

三杉「チャオ。」

片桐「三杉か?私だ、日本サッカー協会の片桐だ。」

三杉「え、片桐さん!?どうして・・・!?」

444 :キャプテン三杉 ◆ku3QkLRGJw :2010/06/04(金) 20:16:42 ID:???
片桐「セリエAの下部組織であれだけの活躍をしているんだ、耳に入らないわけがないだろう?」

確かにそうかも知れない・・・。これまで自分の行く先を青葉弥生にしか告げていなかった三杉である。
突然の日本サッカー協会の訪問に戸惑ったが、公式の大会に出ている以上、自分を探し当てられても
決して不思議ではなかった。

三杉「なるほど・・・わざわざホテルの内線を使っている所を見ると、すぐ近くまで来ているんですね?」

片桐「相変わらず察しがいいな。その通り、実は下のロビーまで来ている。良かったら降りてきて
くれないか?中山と新田も連れてな。」

三杉「分かりました、少し待っていて下さい。」

チン・・・
三杉は受話器を置くと軽い溜息をついたが、間もなくスクッっと立ち上がって部屋を出た。
そして新田と中山に声をかけ、3人で1Fのロビーまで降りていった。

※本日の更新は以上です、どうもありがとうございました。

445 :森崎名無しさん:2010/06/04(金) 20:41:38 ID:???
乙でした

446 :森崎名無しさん:2010/06/04(金) 21:10:48 ID:???
乙です。

片桐「スリに遭って一文無しなんだ。おまえら、金貸せ。」

三杉「何ィ!」

中山「何ィ!」

新田「そ…そんな!」

とならないよう、祈りますw

447 :森崎名無しさん:2010/06/06(日) 16:46:24 ID:???
スリといえばガチホモフラグ(1スレ)

ということで私はガチホモに出会って洗脳されていた
ってことのないよう祈ります

448 :キャプテン三杉 ◆ku3QkLRGJw :2010/06/07(月) 17:52:35 ID:???
>>445-447 皆様乙感謝ニ候。 片桐さんに異変があるのかどうか・・・それは皆さん次第。


ロビーに併設されているカフェに片桐は居た。

片桐「久し振りだな三杉、以前に比べて精悍さが増したようだ。」

相変わらずの長髪にサングラス・・・スーツを着ていなければ不審者丸出しだと三杉は
常々思っていたが・・それを確認する間もなく本物の不審者が隣にいる事に気付く。
髭面+角刈りのいかつい強面(こわもて)、嫌らしそうな笑み、体臭、
およそ日本サッカー協会とは無縁であろう粗暴な雰囲気。

“この男(片桐さん)騙されてる・・・”

そう三杉は直感した。
経緯も何も知らない、だがこの顔にピンと来たら110番。
今まさにそのピンと来た時なのである。


A 三杉「誰か警察を呼んで下さい!」
B 三杉「新田、ブンナークを連れて来てくれ。」
C 三杉「片桐さん、その人は・・・?」
D 三杉「(あえて無視だ・・・隣に怪しい男など居ない。)」
E その他

2票選ばれた選択肢で続行します。(投票はメル欄空白で宜しくお願い致します。)

449 :森崎名無しさん:2010/06/07(月) 17:59:42 ID:B23Us0GY


450 :森崎名無しさん:2010/06/07(月) 18:02:14 ID:CVVx7hAU


451 :森崎名無しさん:2010/06/07(月) 18:05:15 ID:G6YuUNvs


452 :森崎名無しさん:2010/06/07(月) 18:13:02 ID:???
Aサッカー協会の人
Bヤクザ
Cガチホモ
さあどれだ!

453 :森崎名無しさん:2010/06/07(月) 18:29:56 ID:???
>>452
ここだ、ここで占うんだ→ 1

1,2→Aサッカー協会の人
3,4→Bヤクザ
5,6→Cガチホモ

454 :森崎名無しさん:2010/06/07(月) 18:38:16 ID:???
え、普通に原作における大苦戦を演出して
物語をドラマチックに飾った功労者こと、
ミスター「壊し屋」じゃないの?

455 :森崎名無しさん:2010/06/07(月) 18:47:22 ID:???
普通主人公の第六感て間違いなく当たるもんだけど
ここの三杉はたまにアホなので(そこがいいんだが)ちょっと心配w

456 :キャプテン三杉 ◆ku3QkLRGJw :2010/06/07(月) 19:05:24 ID:???
>>452-455 割とノーマルな展開ですね。もちろん賀茂ですが、展開は一つではないのでw


>C 三杉「片桐さん、その人は・・・?」

ピンと来たとしても、何の確認もせずに騒ぎ立てるものではない。
そう、ここミラノはナポリほど治安は悪くないのだ。
このように考え直した三杉は、まずは普通に接してみる事にした。

三杉「お久し振りです片桐さん。・・・隣の方は?」

片桐「ああ、当然お前達は初めてだな。こちらは賀茂港氏、日本サッカー協会の役員だ。」

三杉「(役員・・・こんな汚らしい格好をした豚みたいな臭いのする男が?)」

賀茂「賀茂だ、宜しくな。三杉、中山、新田・・・お前等を見つけた時は驚かされたぜ?」

三杉「見つけたと言うと・・・そうか、なるほど。(そういう仕事ならラフ(過ぎる)服装も頷ける。)」

賀茂「ああ、世界中のサッカーを視察して周るのが俺の役目だ。将来に向けて・・・な。」

三杉「(服装はこの体臭は生まれつきかな、非常に不快だ・・・っと、待てよ・・・賀茂・・・賀茂。)」


先着(順番通りじゃない書き込みは無効)で
★記憶の糸を辿れ→! card
と(!とcardの間のスペースを埋めて)書き込んで下さい、カードやダイスによって分岐します。

ダイヤ、ハート→三杉「聞いた事がある。」 中山「知っているのか三杉?」
スペード、クラブ→知らないな・・・と言うか耐え難い異臭だ。
JOKER→壊し屋賀茂・・・か、悪い噂の大きかった男だ。

457 :森崎名無しさん:2010/06/07(月) 19:06:14 ID:???
★記憶の糸を辿れ→ クラブ7

458 :キャプテン三杉 ◆ku3QkLRGJw :2010/06/07(月) 20:07:30 ID:???
>クラブ→知らないな・・・と言うか耐え難い異臭だ。

三杉は懸命に思い出そうと記憶の糸を辿った。しかし一向に思い出せない。
おそらくこの異臭のせいで酸素濃度が下がっているのだ、その結果思考力も低下して然るべきである。
見れば中山も新田もあまり顔色が良くなかった。もはや一刻の猶予もない。

三杉「それで片桐さん、御用件を伺わせて下さい。まさか観光に来たわけではないですよね?」

賀茂「それについては俺から話すぜ、まずは・・・」

三杉「貴方は黙っていて下さい、僕は片桐さんに聞いているのです。(口も臭いんだ、喋るな!)」

(中山&新田「(GJ!)」)

賀茂「お、おう・・・そうか、頼む片桐。(やっぱ警戒心が強いな、流石はフィールドの貴公子か。)」

459 :キャプテン三杉 ◆ku3QkLRGJw :2010/06/07(月) 20:09:06 ID:???
片桐「ふむ、では私から話させて貰おう。まずは君達にプロジェクト・カウンター・ウイング
について説明しなければならない。話は少し長くなるがいいかね?」

三杉「ダメです。」

片桐「む・・そ、そうか。では端的に話そう。(決勝トーナメントを控えてピリピリしているのか?
そう言えばさっきから新田も中山も一言も喋っていない・・・訪ねる時期が悪かったかも知れんな。)」

三杉「すみませんがお願いします、今はこちらも大変な状況なので・・・」

(中山&新田「(まったくだ、下手に口を開いたらリバースしちまいそうだ)」)

片桐「一つは来年2月に日本で開催される”ジャパンカップ”への参加要請だ。」

三杉「ジャパンカップ・・・?」

460 :キャプテン三杉 ◆ku3QkLRGJw :2010/06/07(月) 20:10:36 ID:???
片桐「ああ、ユースクラスの国際大会だ。日本の高校サッカーで戦ってきた連中に、世界の実力を
理解させてやる為に開催する。聡明なお前ならば分かるな?」

三杉「なるほど・・・今の日本の現状は知りませんが、おそらく日向辺りの天下でしょうね。
きっと栄華の絶頂を謳歌している事でしょう・・・。」

片桐「そうだ、日本国内レベルでな。そういう連中の鼻っ柱を叩き折って欲しいと言うわけさ。」

ふむ、と三杉は頷いた。思考モードにスイッチが入る。
こうなると悪臭も気にならない。人の集中力とは怖ろしい物である。

片桐「興味が出てきたようだな・・・で、我々としては是非ともフィオレンティーナにリザーブを
かけたい。しかし、リザーブをかけるのはコッパ・イタリア・プリマヴェーラの優勝チームだ。」

三杉「ほう・・・格式というヤツですか?」

片桐「そうだ、他の要請チームよりも落ちるようでは困る。」

三杉「(他のチーム・・・ある程度想像はつくが)どのチームですか?聞かせて下さい。」


461 :キャプテン三杉 ◆ku3QkLRGJw :2010/06/07(月) 20:11:41 ID:???
片桐「森崎率いるパルメイラス、あるいは翼率いるサンパウロのいずれか・・・これはブラジルで
来年行われるリオカップで成績の良い方にリザーブをかける。それから統合ドイツからは若林を
擁するハンブルガーSVを呼ぶ、Jrユースで全日本が引き分けた相手だ。」

(中山&新田「!!!」)

三杉「(ブラジルで腕を磨いた翼くんや森崎と闘えるのか・・・それは魅力的だ。)」

三杉は思わず唾液をゴクリと飲み込んだ。日本の高校生に身の程を教えるのも嫌いじゃないが、
それよりも三杉は強い敵と闘える事に魅力を感じていた。
無論、中山も新田も同じ気持ちである。


片桐「(目に炎が灯ったな・・・?)理解したら今の大会の優勝を目指し、全力を出して貰いたい。
・・・尤も、はなから優勝を目指しているのだろう?」

三杉「それは勿論ですが、モチベーションは確実に上がりました。感謝します。」

片桐「それは結構だ・・・それからもう一つ、ジャパンカップの後の話をしたい。」

・・・予想はしていた事だった。むしろこの話をされるであろうと予想していた。
いま三杉は悪臭以上の居心地の悪さを体験していた。

462 :キャプテン三杉 ◆ku3QkLRGJw :2010/06/07(月) 20:13:10 ID:???
片桐「ストレートに言おう。来年のワールドトーナメントにキミ達3人を全日本ユースの
メンバーとして召集したい、宜しく頼む。」

三杉「・・・」

片桐「(無反応・・・?)問題はないな?」

三杉「・・・」


A 「もちろんです、こちらこそ宜しくお願い致します。」
B 「申し訳ありませんが、そちらは即答しかねます。」
D 「慎んでお断り致します。」
C  新田と中山の方をチラと見る。

3票選ばれた選択肢で続行します。(投票はメル欄空白で宜しくお願い致します。)


※本日の更新は以上です。いつも遅々としてますが、どうかお許しを。

463 :森崎名無しさん:2010/06/07(月) 20:15:27 ID:8ZBxihy+
B

464 :森崎名無しさん:2010/06/07(月) 20:15:42 ID:CVVx7hAU


465 :森崎名無しさん:2010/06/07(月) 20:59:28 ID:9/OrzX8U
B

466 :森崎名無しさん:2010/06/07(月) 23:29:24 ID:???
片桐は蓄膿かなんかなのか乙でした

467 :森崎名無しさん:2010/06/07(月) 23:57:19 ID:???
三杉&新田「「(と言うか、クラブに要請してくれよ…)」

乙でした

468 :キャプテン三杉 ◆ku3QkLRGJw :2010/06/08(火) 10:15:42 ID:???
>>466 長年の付き合いで慣れたのか、田辺ガス対策と同様に鼻栓をしているのか・・・さてw
>>467 まったくその通りですw

>B 「申し訳ありませんが、そちらは即答しかねます。」

三杉は多少口篭もっていたが、やがて凛とした声で回答した。

三杉「申し訳ありませんが、そちらは即答しかねます。」

中山「えっ!」
新田「三杉さん!?」

三杉「(済まない、ここは任せてくれ。)」

手振りで2人を抑え、再び片桐と賀茂と向き合う三杉。
片桐もこの答えは全くの予想外だったようで、水を浴びたような顔をした。
賀茂についても厳しい表情を見せている。それなりに予想していた反応と言えた。

賀茂「・・・どういう理由か聞かせて貰おうじゃねえか。」

三杉「僕達はすでにフィオレンティーナという組織に属しています。すなわち自分勝手な判断で
口約束するわけにはいきません。・・・この理由で御理解頂けると思います。」


先着(順番通りじゃない書き込みは無効)で
★大人の対応→! card
と(!とcardの間のスペースを埋めて)書き込んで下さい、カードやダイスによって分岐します。

ダイヤ、ハート→片桐「ふむ・・・仕方ないな、出直そう。」
スペード、クラブ→賀茂「理解はできるが・・・気にいらねぇな。」
JOKER→クラブ+ジョアン登場

469 :森崎名無しさん:2010/06/08(火) 10:38:49 ID:???
★大人の対応→ ハートJ

470 :キャプテン三杉 ◆ku3QkLRGJw :2010/06/08(火) 15:03:52 ID:???
>ハート→片桐「ふむ・・・仕方ないな、出直そう。」

三杉の言葉に片桐も賀茂も口を閉ざした。重い沈黙が周囲を支配する。
どれくらいの時間が流れたか分からない。数秒のようであり数分のようなその時間、
その場に居た5人は硬い表情を保持し続けた。

片桐「ふむ・・・仕方ないな、出直すとしよう。」

三杉「恐れ入ります。」

賀茂「おい、いいのか片桐!」

片桐「ええ、ワールドトーナメントは国際Aマッチに該当しません。つまり我々の召集には強制力が
働かない。強制力が発生しない以上、三杉の言葉は理に適っています。」

理屈で言えばその通り。だがそれで納得出来るものではないと三杉にも分かっていた。
今ほど行われたのは召集ではなく打診、正式な物ではないのは言葉にするまでもなく明らかだ。
片桐と賀茂は自分達の意志を確認したかった、ただそれだけなのである。
それを知って三杉がこのように答えたのは、単純ではない理由もあり、思いもあった。

471 :キャプテン三杉 ◆ku3QkLRGJw :2010/06/08(火) 15:05:05 ID:???
三杉「ブラジルで修行した森崎に翼くん・・・きっと世界屈指の実力者になっている事でしょう。
あとは僕達3人が加われば日本はパーフェクトですね・・・」

片桐「・・・・・・」

彼自身、混乱の入口に差し掛かっていた。少し寂しそうな、待望するような、心情を
読み取れない表情でこのような言葉を口にしたのは、ほとんど無意識であったかも知れない。

再び沈黙が流れ始めようとしたが、ここで片桐が席を立った。

片桐「それじゃあ今日の所は退散しよう。・・・俺達はまだイタリアに滞在する、
明々後日の準々決勝を楽しみにしているぞ。」

賀茂「邪魔したな。」

つられるように賀茂もホテルを後にした。ようやく清浄な空気がホテルに戻ってきたのだ。
中山も新田も思い切り深呼吸をして、空気の大切さを心から噛み締めている。


472 :キャプテン三杉 ◆ku3QkLRGJw :2010/06/08(火) 15:06:31 ID:???
新田「うぼえーー!!何だったんだよ、あの浮浪者!!」

中山「ああ全くだ!ガードマンに追い出されても文句言えない臭いだったな!」

三杉「気持ち悪いのを通り越して眩暈、動悸、息切れ、果ては心臓病が再発するかと思ったよ。」

中山「ハハ、それは言いすぎだろ!・・・・・・っと、そうだ三杉。」

新田「ああ、そうでした。全日本ユースの件・・・あれは?」

中山と新田は気を取り直すと、先ほどの遣り取り中における疑問を早速ぶつけてきた。
当然であろう、全日本ユースの一員として世界を相手に渡り合う・・・彼等にとっては望む所の筈だ。
それに気持ち良く承諾しなかった三杉に疑問を持つのは当然だった。

三杉「そうだな・・・ひょっとすると新田は違うかもしれないが、これは僕とジョアンコーチの契約に
関わっている問題だ。無論、中山は僕と同じ立場にある。」

三杉の言葉を聞いて中山はハッとした。
今の今まで彼は忘れていたのだ、自分が身売りに近い状態にある事実を。


※一旦ここまでっす

473 :森崎名無しさん:2010/06/08(火) 15:28:00 ID:???
乙でした

474 :キャプテン三杉 ◆ku3QkLRGJw :2010/06/08(火) 19:46:33 ID:???
中山「そうか・・・拘束期間か。」

新田「え・・・中山さん、三杉さん?どういう事ですか?」

三杉「かつて・・・僕は心臓病、中山は再起不能に近い大怪我を患っていたのは知っての通りだ。
それを完治させる為の手術費用の見積りは数千万、とても払えるものではないのは分かるな?」

コクリと頷く新田、その頭上にはまだ“?”マークが浮いている。

三杉「その費用を援助してくれたか、それとも何らかの交渉をしたか・・・方法は分からない。
だが、結果として僕達は無事に手術を受けられた・・・ジョアンコーチのお陰でね。」

新田「え・・・!そうだったんですか!?」

新田は驚きの声を挙げ、中山の方を向いて確認を得ようとする。
中山はそれに対し、頷いて肯定の意を示した。

475 :キャプテン三杉 ◆ku3QkLRGJw :2010/06/08(火) 19:47:38 ID:???
>>473 乙感謝です!


三杉「ただしそれには条件があった・・・リハビリ後の3年間、コーチ元で指導を受ける事。
その指示には全て従う事が義務付けられている。例えば全日本ユースへの参加の拒否なんかも・・・。

新田「!」

三杉「そして、ワールドトーナメントが開催されるのは契約が満了するよりも前・・・だ。」

新田「そっか、それで・・・。俺は単にジョアンコーチから誘いを受けただけだったから、
てっきり二人も俺と同じだと思っていました・・・まさかそんな事情があったなんて・・・」

三杉「新田は僕や中山と違って何かの制約があるわけではないんだな?ならばそれを前提に聞こう・・・
日本サッカー協会とジョアンコーチ、両方からワールドトーナメントのオファーがあったら、
お前はどちらを受ける?」

新田「えっ・・・ど、どういう事ですか?」

三杉「簡単に言えば、フィオレンティーナと全日本のどちらのチームで出場するか、という事だ。」

476 :キャプテン三杉 ◆ku3QkLRGJw :2010/06/08(火) 19:48:39 ID:???
新田「そ、そんな事・・・分かりませんよ・・・」

三杉「(分からない、か・・・)何故だ?全日本ユースの一員として世界を相手にするんだぞ?
一体何を迷う事があるんだ?」

新田「だって・・・ジョアンコーチは恩師です。ストライカーとしての自分が見えなくなっていた俺に、
世界で戦うだけの道を示してくれました・・・。」

三杉「・・・」

新田「三杉さん、中山さんも俺に多くを教えてくれました。ブンナークはタイプは違うけれど同じFW
として切磋琢磨し合えるヤツです。他のみんなも信頼できるメンバーだ。そしてアンザーニ監督の指揮。
全日本Jrでは味わえなかったチームの一体感がここにはある、馴れ合いという意味じゃなく・・・」

中山「・・・」

三杉「それは・・・お前の物の見方が変わったと言うのもあるだろう。」

新田「え・・・。」

477 :キャプテン三杉 ◆ku3QkLRGJw :2010/06/08(火) 19:50:40 ID:???
三杉「以前のお前は自分がゴールを決める事しか頭に無かった。それは勝利への意志じゃなく、
自分の力を周囲に知らしめる為の物だった。」

新田「・・・その通りです。」

三杉「勿論、サッカー選手には自分が活躍したいという意志が不可欠だ。だが、それと同じくらい
必要な物がある。今のお前はそれを理解し、FWとしてバランスの取れた精神状態を持っているんだ。
・・・成長したんだ、サッカー選手として。もしもずっと日本に居たならば、今のお前はなかった。」

中山「そして新田をそう導いたのは、このチームとジョアンコーチ、という事か・・・。」

新田は押し黙ってしまった。話の論点がいつのまにかズレてしまっていたが、自分が如何に
このチームと仲間を大事に思っているのか、恩を感じているのかを改めて理解したのだ。

三杉「すまない、意地悪な質問だったな。だが僕も同じだ、同じ選択肢を与えられたら・・・
どちらを選ぶか分からない。(・・・同じ選択肢は有り得ない、とは思うけどね・・・)」

新田「三杉さんも・・・?」
中山「・・・」

478 :キャプテン三杉 ◆ku3QkLRGJw :2010/06/08(火) 19:51:40 ID:???
三杉「ジョアンコーチに対して思う所は多少ある。けど、それでも今の僕を導いてくれたのは間違いなく
コーチであり、このフィオレンティーナだ。言いたくはないが、日本サッカー協会は僕の心臓病に
対して何もしてくれなかった。(そう、少なくともコーチは僕に対してそれだけ評価をしてくれた。)
いま僕が世界の一流プレイヤーと互角に渡り合えるのは全日本のお陰ではない、フィオレンティーナ
とジョアンコーチのお陰だ。僕はこのチームで世界を相手にするのも悪くない・・・」

クラリ・・・と、眩暈を感じた。心に溜めていた物を吐き出すかのように言葉を紡いだ三杉。
いつもの彼らしからぬ事だが、自身でもそれが抑えられなかった。無論いずれは日の丸を背負い、
日本代表としてワールドカップに出場し、世界を相手にして優勝を勝ち取りたいと夢見ている。
だが今この時点、彼の天秤における全日本ユースの椅子はあまりに軽く思えてならなかった。
それでも日本人だからという責任感もあり、いま三杉はパニックに近いような思考飽和に陥っていた。

三杉「はぁ・・・はぁ・・・」

新田「三杉さん・・・!」
中山「大丈夫か三杉、顔が青いぞ!?」

三杉「済まない・・・こんなつもりじゃなかった。どちらにせよ、今の時点じゃ僕に選択権があるか
どうかも分からないんだ、今考えても意味がない事なんだ・・・すまない・・・・・・。」

479 :キャプテン三杉 ◆ku3QkLRGJw :2010/06/08(火) 19:55:53 ID:???
三杉は今まで見た事ないくらいに弱々しい姿になっていた。
中山も新田も心配そうな顔で三杉を見る。

中山「とにかく部屋に戻ろう・・・」

三杉「済まない心配かけて。大丈夫、部屋で少しユックリすれば落ち着くよ。心配要らない。」

三杉はそう言って立ち上がった。新田が心配そうに肩を貸そうとする。まだ多少立ち眩むが、
自分の足で十分歩けるからと気持ちだけ受け取り、3人はロビーを後にした。
エレベーターの中で、中山は一人思うところがあった。

中山「三杉・・・。」

三杉「なんだい・・・中山?」

中山「俺は・・・いや、何でもない。」

三杉「そうか・・・。」

480 :キャプテン三杉 ◆ku3QkLRGJw :2010/06/08(火) 19:57:01 ID:???
中山は喉まで出掛かった言葉を飲み込んだ。エレベーターを降り、3人は自室に戻るべく別れた。
その時、中山は三杉の背中を少しの間見つめていたのだった。

中山「(俺は・・・俺はいつか森崎の力になる為に、森崎と共に闘う為にとやってきた・・・。
俺は・・・どうすればいい?)」

日本サッカー協会の訪問・・・それは一つのプロローグとなった。
彼等の頭に、これまで考える必要のなかった物が植えつけられたのだ。
少年達の道程には、目に映らない混迷の煙が立ち上っている・・・。


※本日の更新はここまでです。なんか全然選択とかなくてすみません・・・。

481 :森崎名無しさん:2010/06/08(火) 20:09:32 ID:???
迷える青年達よ、乙であった。
今は一時の休息を……

482 :森崎名無しさん:2010/06/08(火) 20:22:36 ID:???
日本男児の歩む道や選択が楽しみだぜ乙でした!

483 :森崎名無しさん:2010/06/08(火) 21:43:32 ID:???
乙です。

三杉も馬鹿ではないので、重々承知している事でしょうが…

三杉の評価云々以前に…日本サッカー協会は、クラブチームじゃない。

という話ですね。

いっそ、若くして代表から引退した、ベルント・シュスターの路線もアリかとw

484 :キャプテン三杉 ◆ku3QkLRGJw :2010/06/09(水) 08:52:38 ID:???
>>481
乙感謝です。気の休まる暇もない三杉達を見守ってあげて下さい。

>>482
あざっす!変な大会ですからね、まだまだ子供な彼等は迷わされますねw

>>483
三杉はバカではないですが、スレ主はだいぶバカなのでいつか大変な事を書いてしまいそうです。
いやはや心配でたまらないのです。
Aマッチの召集拒否にFIFAからペナが発生するようになったのはいつからでしたっけ?
この大会はともかく、シュスターの路線は三杉にとっては茨すぎるかも知れません。

485 :森崎名無しさん:2010/06/09(水) 11:00:49 ID:???
>>484
三杉さんが馬鹿だなんて、御謙遜を。
罰則はボスマン判決以降ですから、1995年以降ですね。

私が言いたかった事は…
『クラブチームは将来への投資が出来るが、協会はそうはいかない。』
という事です。

シュスター路線は厳しいですよね、やはりf^_^;


486 :キャプテン三杉 ◆ku3QkLRGJw :2010/06/09(水) 15:14:34 ID:???
なるほど、勉強になります。いつも情報ありがとうございます。

今の三杉は頭が切れ技術も素晴らしい選手ですが、致命的に欠けている物も実はあります。
原作翼には日本のワールドカップ優勝という小さい頃からの大きな夢があります。
キャプ森 森崎には最強の選手になり、そして最強であり続けたいという野望があります。
でも三杉にはそう言う物がありません。漠然と世界のトップ選手を目指し、森崎、翼、シュナイダー、
ピエールなどとフルタイムで闘い、勝ちたい・・・それだけが、この三杉淳の原点です。
つまり、何らかの誇りを背負って、何かを守る為に、何らかの夢の為に闘うというメンタルが
実はこの三杉は希薄なんです。

今後のストーリーは、三杉のそう言ったメンタルがどう変わっていくか、見つけていくかが
主題になる予定です。・・・っとか、仰々しく書きすぎかなー・・・

487 :キャプテン三杉 ◆ku3QkLRGJw :2010/06/09(水) 15:16:26 ID:???
↑のは>>485殿へのレスでした。それでは再開です。


〜数時間後:寄宿ホテル自室〜

あれから数時間が経ち、三杉は平静を取り戻していた。
悩みの根源が消え去ったわけではないが、いま無闇に考えるべき事ではない。
理屈においてそう理解していた為、パニックのような状態は維持されなかったのである。
時計の針は11:30を指していた。もうそろそろ昼だ、外は快晴と言っても良い。

三杉「(ホテルで閉じこもっているのは勿体無いかもしれない・・・)」

そう三杉が思い始めた時である。内線のベルが再び鳴り響いた。
恐る恐る受話器を取り、耳に当てると・・・およそ緊張感の存在しない、
だが今の三杉には心地良い声が聞こえてきた。

レントゥルス「ミスギー、お腹すいたよー。」

三杉「プッ、藪から棒になんだい?」

488 :キャプテン三杉 ◆ku3QkLRGJw :2010/06/09(水) 15:17:42 ID:???
第一声が自らの感情を投げっ放す言葉・・・レントゥルスである。
悩みのなさそうな彼の言葉は、疲れた三杉を和ませた。

レントゥルス「パスタパスター!美味い店があるから連れてってあげるって昨日話したでしょー。」

三杉「(そう言えばそんな事を言っていたな。)そっか、そうだな。昼時だし今から行こうか。」

レントゥルス「オッケーィ、んじゃあロビーで待ってるから早くね。もうお腹ペコペコだよ。」

チーンッ・・・
慌ただしく切れる電話に三杉は苦笑した。
まるで幼子を相手にしているような感覚だったが、嫌な気分にはならない。
三杉は貴重品を持ってロビーに向かった。

レントゥルス「うおー、おっそいよミスギー!」

三杉「いや、すぐに来たんだけれどな・・・まあいいか。じゃあ早速連れて行ってよ。」

489 :キャプテン三杉 ◆ku3QkLRGJw :2010/06/09(水) 15:22:40 ID:???
レントゥルス「そうしたいんだけど、他にも声をかけているヤツがいるんだー。」

三杉「そうか、じゃあもう少し待たなきゃね。店に着く前に飢え死にしないといいね。」

レントゥルス「ヴェ・・・こ、こわいこと言うなよー」

三杉「(まさか本気にしたのか!?)そ、それで誰が来るんだい?」


先着(順番通りじゃない書き込みは無効)で
★誰が来るかな→! card
と(!とcardの間のスペースを埋めて)書き込んで下さい、カードやダイスによって分岐します。

ダイヤ、ハート→ ヘタレ「ロマーノ(ダラピッコラ)とスペルマンが来るよー」
スペード、クラブ→ ヘタレ「ロマーノが来るよー」
JOKER→ ヘタレ「ロマーノと・・・あと、ジョアンコーチ。御馳走してくれるってー。」

490 :森崎名無しさん:2010/06/09(水) 15:28:45 ID:???
★誰が来るかな→ スペード4

491 :キャプテン三杉 ◆ku3QkLRGJw :2010/06/09(水) 20:24:43 ID:???
>スペード→ ヘタレ「ロマーノが来るよー」

レントゥルス「えっと、ロマーノが来るよー。」

三杉「(ロマーノ・・・)ああ、ダラピッコラか。」

レントゥルス「うん、なんかミスギにお願いしたい事があるみたい。」

三杉「ダラピッコラが僕にお願いか・・・(まあ一つしかないかな。)」

そんな事を話しているうちにダラピッコラもロビーに降りて来た。
いつもツンツンと、しかめッ面(←強がり)をしている彼だが、
今日はいつも以上に神妙そうな顔つきをしている。

三杉「ダラピッコラ、こっち。」

ダラピッコラ「お、おう。すまねぇな、オレも混ざっちまって。」

三杉「構いやしないさ、別に女性とデートするわけでもないからね。」

ダラピッコラ「お、何だよ。色男のクセに堅物なお前がそんな事を言うとはな。」

へヘッっとダラピッコラの表情が多少柔らかくなった。
まあ所詮はイタリア人、パスタと女の子には目が無い筈なのだ。
話題もそっち方面を振っていけば支持率を上げる事などわけも無い・・・
と、そんな事を考える必要は無いほどチームはかなりまとまっている。

492 :キャプテン三杉 ◆ku3QkLRGJw :2010/06/09(水) 20:26:20 ID:???
レントゥルス「まあまあ話は店で出来るし早く行こうよー。」

空腹を訴え続けて15分のレントゥルスがそう言って歩き出す。
もはや1分1秒でも惜しいと言わんばかりの早足だった。

ダラピッコラ「ったく、しょうがねえ奴だな・・・行こうぜ、ミスギ。」

三杉「ああ。(どことなく掴みきれないな、レントゥルスは)」

3人はホテルを出て、アーケードの方に向かっていった。
店はホテルからそう離れておらず、歩いて5分くらいの場所だそうだ。
8月の昼時という事で、道には平日にも関わらず沢山の人が溢れている。
ミラノの街は活気に満ち、騒がしいほどであった。

レントゥルス「あったー、あそこだよ。」

先着(順番通りじゃない書き込みは無効)で
★レントゥルス一押しの店→! card
と(!とcardの間のスペースを埋めて)書き込んで下さい、カードやダイスによって分岐します。

ダイヤ、ハート→意外に空いている、隠れ家的な店なのかな?
スペード、クラブ→うお、すっごい行列だ!観光雑誌に載るような店か!?
JOKER→“BISHOKU CLUB”と看板に書かれている・・・なんか仰々しい門構えだな。


※本日の更新は以上です、今日もありがとうございました。

493 :森崎名無しさん:2010/06/09(水) 20:32:15 ID:???
★レントゥルス一押しの店→ ダイヤ3

494 :キャプテン三杉 ◆ku3QkLRGJw :2010/06/10(木) 13:02:49 ID:???

>ダイヤ→意外に空いている、隠れ家的な店なのかな?

レントゥルスに急かされて店に入ると、意外にも空いていた。
裏通りにあるとは言え、この時期にこれだけ空いていると言うのは・・・
おそらく地元の人 御用達の隠れ家的なお店なのだろう。

店内にはファミリーとカップルなどが先客として何組か入っていた。
ウェイターに誘導されてテーブルに着くと、風通しがよく涼しげだ。
隣の建物からラジオかテレビなのか、ニュースらしき物が聞こえてくる。

三杉「(ふぅん、雰囲気はいいな。)」

三杉はまず店内の雰囲気を楽しもうと寛ぎ始めた。
と、そんな空気を読む事無くレントゥルスがいきなりウェイターを呼び出す。

レントゥルス「すみませーん、ペペロンチーノ下さーい!もうお腹ペコペコだよーぅ!」

ウェイター「はいはい、そちらさんは?」

ダラピッコラ「ちょ、おま!!まだメニュー見てないっつの・・・あーもー、ペスカトーレ!
それから水はガス無しでな!ミスギはどうする!?」

三杉「なっ、慌ただしいな・・・ええと・・・」


A ミラノなんだからミラノ風カツレツないかな?
B ボロネーゼでいいか・・・。
C いや、僕はナポリタンを食べたい。
D この香草入りパスタにしよう。

2票選ばれた選択肢で続行します。(投票はメル欄空白で宜しくお願い致します。)

495 :森崎名無しさん:2010/06/10(木) 13:06:08 ID:QUXl22EQ
D

496 :森崎名無しさん:2010/06/10(木) 13:14:49 ID:v2lZG3ho


497 :森崎名無しさん:2010/06/10(木) 13:20:41 ID:RdljZwck


498 :森崎名無しさん:2010/06/10(木) 16:52:35 ID:???
三杉さんならイタリア人を虜にし日本人が持つイメージを覆すような「本場のナポリタン」をプロデュース出来ると信じてるよ…。

499 :キャプテン三杉 ◆ku3QkLRGJw :2010/06/10(木) 17:29:57 ID:???
>>498 さすが、罠選択肢その1は簡単に見抜かれましたねw 目指せ逆輸入!


>D この香草入りパスタにしよう。

三杉「・・・うん、この香草入りパスタにしよう。」

三杉は慌ててオーダーを決定した。香草入りパスタ、実に貴公子に相応しい・・・と思っただけで、
正直じっくりと検討は出来なかった。
そしてウェイターが厨房に下がっていく中、レントゥルスがこんな事を言い出した。

レントゥルス「ミスギは通だねー。」

三杉「(うん・・・?)そうかい?」

ダラピッコラ「イタリアにはやたらと香草があるからな。バジルみたいなメジャー所は
その物の名が使われるが、ザックリと“香草入り”となると何が入ってるか分からないぜ?」

レントゥルス「オレは好きだけど、スペルマンなんかも大概臭いって言うんだよね。」

500 :キャプテン三杉 ◆ku3QkLRGJw :2010/06/10(木) 17:32:06 ID:???
ダラピッコラ「イタリアとかフランスみたいな近場以外には馴染みがない・・・
と言うか苦手な臭いの香草もバンバン入ってるんだろ。まあオレ達にはよく分からねぇけど。」

三杉「(む・・・これはミスオーダーだったか?)」

そういう事ならば、間違いのないシンプルな物を頼むべきだったかも・・・と若干不安になる。
・・・が、貴公子はそんな事はおくびにも出してはいけない。

三杉「そういえばダラピッコラ、僕に話があるんだって?」

ダラピッコラ「え・・・?ああ、ちょっとな・・・。」

ダラピッコラの顔が一転して神妙に変わる。
どうやら相当真剣な相談のようである。

501 :キャプテン三杉 ◆ku3QkLRGJw :2010/06/10(木) 17:33:13 ID:???
ダラピッコラ「ミスギ、次の相手は何処だかもう知っているか?」

三杉「いや、実はまだ確認していない。」

ダラピッコラ「・・・ユヴェントスだ。」

三杉「ユヴェントスか・・・(取り合えず、パルマではないわけか。)」

ダラピッコラ「ミスギ、オレはユヴェントスにどうしても勝ちたい奴がいる・・・。」

レントゥルス「それってミゲル兄ちゃんの事?」

ダラピッコラ「ああ・・・ミゲル・アンヘル・カルバリョ、ユヴェントスの左SBを守っている。」

三杉「(レントゥルスがミゲル兄ちゃんと呼ぶ・・・旧知の仲ってやつかな?)」

ミゲル・アンヘル・カルバリョ・・・三杉が耳にした事のない名前だった。
そもそも、ユヴェントスで名前を聞いた事があるのはジェンティーレというリベロくらいなのだ。

502 :キャプテン三杉 ◆ku3QkLRGJw :2010/06/10(木) 17:34:57 ID:???
三杉「カルバリョか・・・どんな選手なんだい?」

ダラピッコラ「守備力は一級、攻撃力も一級・・・そしてスタミナは超一級な奴だよ。
ガンガンオーバーラップで攻めてくる。上がって下がって・・・何往復しても平気な顔だ。」

三杉「なるほど・・・右SBの君は彼を抜かせたくない、という事か?」

ダラピッコラ「そう・・・ミスギ頼む、どうか俺のタックルを鍛えてくれ!
おそらく今の実力じゃミゲ・・・カルバリョは止めらんねぇんだ!この通りだ!」

ダラピッコラの目は真剣そのものだった。おそらくレッチェ戦でイスラス相手に焦りを
見せたのも、既にカルバリョとやらとの対決が頭にチラついていたのではないかと三杉は考えた。

三杉「ふむ・・・」

A オッケーだ(明日の個人練習の半分をダラピッコラに協力します)
B 全面的にバックアップしよう(明日の個人練習の全部をダラピッコラに協力します)
C 申し訳ないが・・・(一切協力しません)

2票選ばれた選択肢で続行します。(投票はメル欄空白で宜しくお願い致します。)

503 :森崎名無しさん:2010/06/10(木) 17:41:41 ID:4ZQ3kfPM
A

504 :森崎名無しさん:2010/06/10(木) 17:41:59 ID:kTyF4f9Y
A

505 :森崎名無しさん:2010/06/10(木) 17:51:06 ID:???
JOKER「次の主役は君だ!」

506 :キャプテン三杉 ◆ku3QkLRGJw :2010/06/10(木) 18:39:41 ID:???
>>505
ダラピッコラ「マジか!?ありがてぇ!!」
レントゥルス「あー、オレの守護霊様がー・・・」


>A オッケーだ(明日の個人練習の半分をダラピッコラに協力します)

三杉「分かった、そればかりに付きっ切りになれないが協力するよ。
僕もドリブル練習をするつもりだったからね、その時間に一緒に練習すればいい。」

ダラピッコラ「あ、ありがとう!恩に着るぜ!」

ぱぁっとダラピッコラの表情が明るくなった。よくよく観察してみると、ダラピッコラも
レントゥルスに負けず劣らず反応が素直である。しかも表情がクルクルと変わって面白い。
根っこはよく似ているんだな、と三杉はクスリと微笑した。

・・・と、そうこうしている内にウェイターが料理を運んできた。パンとオリーブオイル、
バルサミコ酢、ペペロンチーノ、ペスカトーレ・・・そして香草のパスタとやらである。
三杉の頼んだ香草のパスタは圧倒的な香量である、くさい、ひたすらくっさー!
しかもパスタと銘打っておきながらスパゲッティではない。
なんかもう見た感じが黄色い水餃子・・・もう何がなんだか。

507 :キャプテン三杉 ◆ku3QkLRGJw :2010/06/10(木) 18:40:48 ID:???
レントゥルス「わぁ、いい香りだねー。」

三杉「(こ、これがイタリアの底力なのか・・・!)」

イタリア料理は日本人の口に良く合う、これはほとんどの主要な料理に当てはまる。
しかし例外もある事を、いま三杉は嗅覚に刻んだ。だが三杉は退かぬ、媚びぬ、顧みぬ。
圧倒的なモルボル的臭気を放つパスタを口に入れた。

三杉「(ままよ・・・)」

先着(順番通りじゃない書き込みは無効)で
★今日は鼻が壊れそうです→! card
と(!とcardの間のスペースを埋めて)書き込んで下さい、カードやダイスによって分岐します。

ダイヤ7以上→に、臭いはアレだが・・・味は何たる高貴!まさに至高のパスタよ!
ダイヤ7以下、ハート、スペード→臭い・・・が、あの男の臭いに比べれば・・・!!
クラブ→クッ、ガッツが足りない!
JOKER→三杉「な、なんだこれは!!」 シェフ「本日は香草に超三杉草を使っております。」

508 :森崎名無しさん:2010/06/10(木) 18:42:00 ID:???
★今日は鼻が壊れそうです→ クラブK

509 :森崎名無しさん:2010/06/10(木) 19:06:07 ID:???
片桐「なかなかイケますね」
賀茂「そうか? 薄味だろ」

510 :森崎名無しさん:2010/06/10(木) 20:10:07 ID:???
ちょっとした荒行になると思ったが、耐えられなかったか……

511 :森崎名無しさん:2010/06/10(木) 20:10:52 ID:???
みすぎくん ふっとばされた!

512 :キャプテン三杉 ◆ku3QkLRGJw :2010/06/10(木) 20:16:10 ID:???
>>509-510 日本サッカー協会の罠だったんですねわかります。いやはや・・・w


>クラブ→クッ、ガッツが足りない!

三杉「ゴフッ・・・(とうとう限界みたいだ。)」

皿を半分ほど空けた所で三杉は力尽きた。それでも彼は良くやったとスレ主は褒め称える。
今日の彼は頭が変になりそうな程の悪臭に2度立ち会ったのだから、誰が攻められようか。
もはや三杉はギブアップの意を示すしかなかった。

三杉「はぁ・・・レントゥルス、良かったらこれ食べるかい?」

レントゥルス「わぁ、いいのかい?じゃあボクのも少しあげるよー、みんなでシェアしよう。」

ダラピッコラ「お、いいな。そうしようぜ。」

三杉「(ありがたい・・・が、情けない。自分のオーダーした料理を完食しないなんて・・・!)」


※三杉の貴公子的矜持に反する行為となってしまいました。(貴公子ポイント64→59)

513 :キャプテン三杉 ◆ku3QkLRGJw :2010/06/10(木) 20:17:20 ID:???
無事に食事を終え、3人はエスプレッソで口直しをしていた。
本日2度目の異臭騒ぎ(三杉談)があったものの、何とか食事を楽しめた。
ハッキリ言ってペペロンチーノもペスカトーレも絶品だったのである。

三杉「(やはりシンプルが一番か・・・)」

そう思いながら寛いでいると、先程も聞こえてきていたニュースが耳に入ってきた。
アナウンサーは慌てたようにニュース内容を伝えるのだった。

アナウンサー『たった今入ったニュースです!ユーゴスラビア連邦において、クロアチアと
スロベニアが同日に独立を宣言致しました!これを受けてユーゴスラビアは連邦軍の出撃を
決定、激しい衝突が予想されます。特にクロアチアは、セルビアが主体の連邦に対する反感が
高まっており、衝突の泥沼化が懸念されます。昨年はディナモ・ザグレブとレッドスター・
ベオグラードの試合においてディナモサポーターと連邦警察が・・・』

・・・どうやら戦争が始まる事を伝えているようであった。ユーゴスラビアは地中海の内海を
隔てた場所に在る社会主義連邦である。おそらくイタリアへの飛び火は考えられなかったが、
内容が内容だけに三杉はニュースに耳を傾けた。

514 :キャプテン三杉 ◆ku3QkLRGJw :2010/06/10(木) 20:19:50 ID:???
ダラピッコラ「どうしたミスギ、急に黙って?」

三杉「え・・・?ああ、どうやらユーゴスラビアで戦争が始まるらしい。
クロアチアとスロベニアの独立宣言があったそうだ。」

集中していた時に突然話しかけられ、三杉は少し驚いていた。
そのせいか、普段よりも
少しばかり大きな声で言葉を発してしまった。
・・・と、その直後である。三杉がその言葉を紡いだ直後、二つばかり離れたテーブルで
大きな金属音が聞こえた。どうやら誰かがフォークかナイフを落としたようだ。
三杉は音のする方に目を向けると、端正な金髪の少年が蒼白な顔をしているのが目に入った。
連れの女性が心配そうに声をかけている。

女性「ど、どうしたの?アルシオンくん、顔が青いわよ?」

女性の呼びかけに答えず少年は固まったままだ。三杉もその異様な様子に心配を覚え、
立ち上がって駆け寄ろうとした・・・が、それよりも先に少年が立ち上がっていた。

少年「すみませんマダム・・・こちらからお誘いして申し訳ありませんが、
急な心配事が起こってしまいました。ごめんなさい、今日はこれで・・・。」

そう女性に詫びて、少年は店を飛び出していった。
そのさなか、一瞬だけ三杉は少年と目が合った。
何故だか分からないが、相手の端正な顔と哀しげな瞳は三杉の心に深く刻まれた。

515 :キャプテン三杉 ◆ku3QkLRGJw :2010/06/10(木) 20:20:52 ID:???

三杉「アルシオン・・・アルシオンか・・・」

特に気にするような事じゃない、聞き流してしまうような少年の名を三杉は反芻していた。

三杉「(アルシオン・・・という名なのか?イタリア人の名前じゃない・・・よな?
かと言って、ユーゴにも東欧圏内にもそんな名前はない・・・。)」

レントゥルス「どうしたのミスギー。」

レントゥルスの言葉に、三杉はハッと現実に戻った。
ダラピッコラが少し心配そうにこちらを窺っている。

三杉「あ・・・いや、なんでもないよ。そろそろ出よう、もうお腹もこなれただろう。」

レントゥルス「おっけーい。」

ダラピッコラ「グラッツェ、ミスギ。明日は頼んだぜ。」

そう言葉を交わしながら3人は店を出た。
しかし三杉はどこか心ここに在らずのままであった。


※本日の更新は以上です、どうもありがとうございました。

516 :森崎名無しさん:2010/06/10(木) 20:22:25 ID:???
本名アルシオビッチか?
乙でしたー

517 :森崎名無しさん:2010/06/10(木) 21:54:33 ID:???
乙です。

アルシオン…リア充ライフとはw
ジョアンは、サッカーだけでなく、房中術まで教えているみたいですねw

ファーストネーム案
ズボニミール

518 :キャプテン三杉 ◆ku3QkLRGJw :2010/06/11(金) 18:36:36 ID:???
>>516-517
アルシオンの本名やバックストーリー、その行く末は既に決めてあります。
勿論トンデモなので、不満も出るのかも知れません。
リア充ッぷりは本スレ準拠ですね、年上好きでナンパもします。
どちらかというとジョアンはそれに手を焼いているはずですw


〜夜:寄宿ホテル ミーティングルーム〜

それからの時間は特に何事もなく時間が過ぎた。三杉を始めとしたフィオレンティーナメンバー
は昨日の疲れを癒し、十分なリフレッシュをする事が出来たと言える。
そして夕飯後、アンザーニの呼びかけで全員がミーティングルームに集まっていた。

アンザーニ「さて・・・既にニュースや新聞で確認しているかも知れませんが、
次の相手はユヴェントスです。このチームはまさに精鋭揃いのチームと言えます。
さて、話の前にまずはこのビデオを観て下さい。」

アンザーニは机に置いてあったビデオテープを備え付けのデッキに入れた。
そこに映し出されたのは・・・


先着(順番通りじゃない書き込みは無効)で
★→! card
と(!とcardの間のスペースを埋めて)書き込んで下さい、カードやダイスによって分岐します。

ダイヤ10以上→白黒の映像だった、随分と古い時代の物か?
それ以外→ユヴェントスとローマの試合のようだ。
JOKER→バスケの試合・・・だと・・・・・・?

519 :森崎名無しさん:2010/06/11(金) 18:37:05 ID:???
★→ ハート8

520 :キャプテン三杉 ◆ku3QkLRGJw :2010/06/11(金) 19:43:18 ID:???

>ハート→ユヴェントスとローマの試合のようだ。

どうやらユヴェントスとローマの試合のようだった。
テストマッチか何かであろう。

アンザーニ「これは、数ヶ月前に行われたユヴェントスとローマのテストマッチです。
ユヴェントスの動きに注目して観て下さい、前半は守備、後半は攻撃が要チェックです。」

メンバー全員が画面に集中する。
(試合展開については前スレ>>985-1000などもご参考下さい。)

中盤を見事に支配したローマは幾度と無くユヴェントスゴールを脅かしていた。
だがユヴェントスは最終ラインが非常に堅く、点は一向に入らない。
その守備の中心はもちろんサルバトーレ・ジェンティーレであった。

521 :キャプテン三杉 ◆ku3QkLRGJw :2010/06/11(金) 19:44:42 ID:???
彼は強烈に放たれるヘッドやドライブシュートなどを見事なブロックで威力を削ぎ、
あるいは完全に防ぎ、GKの負担を確実に減らしていた。
そのGKの動きもなかなかに機敏で、レッチェのブルノなどに比べれば遥かに強敵と言えた。

新田「守備陣が本当に堅い・・・特にあのリベロ、すごい身体能力だ。」

バンビーノ「サルバトーレ・ジェンティーレ・・・この世代ではイタリアNo.1リベロと言って
良いだろう。実力はレッチェのディッテンベルガにも劣るまい。」

ブンナーク「フンッ、上等じゃねぇか・・・ああいう自信に溢れた顔を歪ませるのがいいんだよ。」

三杉の目から見ても守備陣はまさに粒揃いと言えた。ジェンティーレの能力は勿論だが、
他の選手も軒並みレベルが高い。一辺倒な攻撃では崩せそうにないと感じさせられた。
だが守備陣のオーバーラップは今のところ見られない。

三杉「ふむ・・・ダラピッコラ、カルバリョは試合に出ているのかい?」

ダラピッコラ「いや、出ていない・・・。」

三杉「そうか、温存しているのだろうか?」

ダラピッコラ「そうかもな・・・。」

522 :キャプテン三杉 ◆ku3QkLRGJw :2010/06/11(金) 19:45:44 ID:???
後半に入っても展開に変化はなかった。ローマの中盤が強く、ユヴェントスを圧倒している。
つまりは大会初日に観たローマvsサンプドリアと同じような展開であった。
フィオレンティーナのメンバーは、いつ試合が動くのかを待ち続けていた。
そして後半15分、ユヴェントス側の選手交代のシーンがやってきた。
出てきたのはミハエルとカルバリョである。

ダラピッコラ「ミスギ、あいつだ。カルバリョだ。」

三杉「そうか・・・(カルバリョの加入でペースが変わるのかな?)」

三杉はてっきりそう思っていた。勿論ダラピッコラも・・・
だがアンザーニはここでもう一人の交替選手について述べたのだった。

アンザーニ「皆さん、OMFの位置に入ったあの選手の動きを見ておきなさい。
ミハエル・ドノヴァン、彼のプレイがユヴェントスに全く違う顔を持たせます。」

三杉「(カルバリョじゃなく、ミハエルか・・・。)」

そして試合が再開された。ここからの時間、映像を目にしたフィオレンティーナ
メンバーは、誰しもが絶句する以外になかった。

523 :キャプテン三杉 ◆ku3QkLRGJw :2010/06/11(金) 19:49:37 ID:???
バンビーノ「な、なんだこのドリブルは・・・!」

中山「まるでダンス・・・?妙な動きだが、とにかく止まる気配が無い・・・」

マルコ「(相手を全く見ていない・・・!なんであれで抜けるんだ!?)」

三杉「(ミハエル・ドノヴァン・・・)」

その後はミハエルの独壇場である。支配され続けた中盤はミハエルによって息を吹き返した。
その理由はミハエルのドリブルである。彼がボールを持つとローマの誰も彼を止める事が
出来なかったのだ。そしてボランチに下がったファケッティの動きがここで光っていた。
守備もパスも高レベルの彼は、前線よりもボランチに居るが最適なのかと思ったほどだ。

アンザーニ「試合終了です。結局2-0・・・あれだけ中盤を支配され続けたのも関わらず
失点を許さない守備力は恐るべきと言っていいでしょう。それから後半から途中出場した
ミハエルくんのドリブル・・・おそらく皆さんの常識からしたら理解できないでしょう。」

524 :キャプテン三杉 ◆ku3QkLRGJw :2010/06/11(金) 19:50:50 ID:???
皆、一斉に頷いた。誰も止められなかった、凄いのはイヤというほど理解した、
だが、何故あんなドリブルでバランスを崩さないのか、何故相手が簡単に抜かれるのかが
サッパリ理解できない。
天才という言葉で片付けるのは容易い、だがそれでは対策を考えようもない。

アンザーニ「ふむ・・・その表情を見るに、思った通りのようですね。
私も同じです。彼のドリブルは全く私の理解の範疇を超えている。
彼がボールを持ったら止めようがない、、という可能性が高い。」

バンビーノ「では・・・どうするべきだと?」

アンザーニ「彼にボールが渡る前にカットする・・・それ以外にない。」

マルコ「しかしファケッティはパスの名手です、そのパスを防ぐのは難しいかと・・・」

レントゥルス「それにあのストライカーも危険な気がするー・・・
ミハエルにだけマークを集中したらそれこそ・・・」

中山「(バティンだったか・・・確かにあのシュートは・・・)」

525 :キャプテン三杉 ◆ku3QkLRGJw :2010/06/11(金) 19:52:21 ID:???
アンザーニ「ふむ・・・キミ達の言うとおりです、ハッキリ言って現時点でユヴェントスへの
有効な対策は見出せていません。今日私が伝えたかったのは、次の相手がこれほどの
強敵だという事実です。明日の練習はこれを踏まえて有効に時間を使って下さい。」

そう伝えてアンザーニはミーティングの終了を告げた。
選手達はミーティングルームから順に捌けていく。
その間も三杉は頭の中でミハエルのドリブルを反芻していた。

先着(順番通りじゃない書き込みは無効)で
★どこか不自然なドリブルについて・・・→! card
と(!とcardの間のスペースを埋めて)書き込んで下さい、カードやダイスによって分岐します。

ダイヤ、ハート→舞踏のような動作について気付く事があった。
スペード、クラブ→何も気付く事はなかった。理解の外にあるドリブルだ。
JOKER→天啓のような発想が三杉の記憶に働きかけた。

526 :森崎名無しさん:2010/06/11(金) 19:55:15 ID:???
★どこか不自然なドリブルについて・・・→ スペード2

527 :キャプテン三杉 ◆ku3QkLRGJw :2010/06/11(金) 19:59:18 ID:???
三杉が特に何も気付かなかったところで本日の更新は終了です。
ありがとうございました。

ミハエルもまた本スレとは異なる扱い(キャラ性、性能)になります。
どうか御了承下さい。

528 :森崎名無しさん:2010/06/11(金) 20:08:49 ID:???
乙でした。

マルコ「(相手を全く見ていない・・・!なんであれで抜けるんだ!?)」

これをマルコが言うとか、わかる人にはわかる良いネタだ…

529 :森崎名無しさん:2010/06/11(金) 20:20:08 ID:???
乙でした

>>528
最近読んだからよく分かる

530 :キャプテン三杉@け〜たい:2010/06/13(日) 19:37:10 ID:???
>>528-529
本来はマルコが言われる方なんですがねww
あの作品はかなり参考にさせて頂いてます。


WCを楽しむ日々を送っています。
携帯も壊れPCも不調で鬱屈した日々ですが、メッシのプレイに高揚してました、やっぱりすごい。
今夜はセルビアの試合が楽しみです。
皆さんもよいサッカーライフを!

※明日は少し更新できると思います

531 :森崎名無しさん:2010/06/14(月) 01:13:33 ID:???
乙です更新まってます。

532 :キャプテン三杉 ◆ku3QkLRGJw :2010/06/14(月) 12:58:26 ID:???
>>531 乙ありがとうございます!


>スペード→何も気付く事はなかった。理解の外にあるドリブルだ。

三杉は立ち止まって深い溜息をついた。

三杉「(ダメだ、あの派手な動作の理由が分からない。それから抜く時に相手を
見ないのは・・・?魅せるプレイを信条にしている、くらいしか考えられない。)」

あまりにも異質なドリブル。何かトリックがあるのか、はたまた人智を超えた天才か、
あるいはその両方か・・・三杉は何か対策が見出せないかと考えたが無駄だった。
彼の知恵、知識に閃くものはなく、ただいたずらに時間を浪費するだけだったのだ。

三杉「(切り替えよう・・・いまは明日の練習に備えるんだ。)」

仕方なく彼は、思い悩むのを一時放棄して睡眠に逃避する事に決めた。
貴重な明日の練習には十分な体調で望みたかったのだ。
そして翌日・・・

533 :キャプテン三杉 ◆ku3QkLRGJw :2010/06/14(月) 12:59:26 ID:???
〜練習グラウンド〜

朝食を終えたフィオレンティーナメンバーは、休憩の後にグラウンドに集まった。
ストレッチ、軽い走りこみなど、各々がアップを済ませ練習に備えていた。

アンザーニ「皆さん、アップは済ませましたか?」

フィオメンバー「「「 ハイ! 」」」

アンザーニ「宜しい、それでは午前中は全体練習といきましょう。キミ達には予選を
勝ち上がった経験があります。それを意識しながら練習すれば、伸び悩んでいた者ほど
劇的な成長が可能でしょう。すでに十分に長所を伸ばしきっている者は、短所を埋める
事を意識して練習するように。」

三杉「よし皆、適当に分かれて練習開始だ!」

フィオメンバー「「「 おう! 」」」


534 :キャプテン三杉 ◆ku3QkLRGJw :2010/06/14(月) 13:00:38 ID:???
先着4名様で
★グループ@
新田の成果→! card
中山の成果→! card
レントゥルスの成果→! card★

★グループA
ブンナークの成果→! card
ミュラーの成果→! card
バンビーノの成果→! card
ラムカーネの成果→! card★

★グループB
三杉の成果→! card
マルコの成果→! card★

★グループC
ダラピッコラの成果→! card
スペルマンの成果→! card★
と(!とcardの間のスペースを埋めて)書き込んで下さい、カードやダイスによって分岐します。

※結果は次項

535 :キャプテン三杉 ◆ku3QkLRGJw :2010/06/14(月) 13:01:46 ID:???
※結果

グループ@
Joker→レベル1アップ&何らかの必殺技ゲット
K→苦手な分野を強化&何らかの必殺フラグゲット
9〜12→苦手な分野を強化
1〜8→効果なし

グループA
Joker→レベル1アップ&何らかの必殺技ゲット
K→レベル1アップ&何らかの必殺フラグゲット
6〜12→苦手な分野を強化
1〜5→効果なし

グループB
Joker→レベル2アップ&何らかの必殺技ゲット
K→レベル1アップ&何らかの必殺フラグゲット
10〜12→レベル1アップ
5〜9→苦手な分野を強化
1〜4→なにかの項目がランダムで1アップ(追加判定)

グループB
Joker→レベル2アップ&何らかの必殺技ゲット
K→レベル2アップ&何らかの必殺フラグゲット
6〜12→レベル1アップ
2〜5→苦手な分野を強化
1→なにかの項目がランダムで1アップ(追加判定)

536 :森崎名無しさん:2010/06/14(月) 13:04:38 ID:???
>>535
グループBは2倍お得w

★グループ@
新田の成果→ クラブK
中山の成果→ クラブK
レントゥルスの成果→ クラブ6

537 :森崎名無しさん:2010/06/14(月) 13:07:04 ID:???
★グループA
ブンナークの成果→ スペード10
ミュラーの成果→ クラブ5
バンビーノの成果→ スペード7
ラムカーネの成果→ スペード2

538 :森崎名無しさん:2010/06/14(月) 13:10:46 ID:???
★グループB
三杉の成果→ ハート6
マルコの成果→ ダイヤ5
新田と中山相変わらず好調だな

539 :森崎名無しさん:2010/06/14(月) 13:11:09 ID:???
★グループC
ダラピッコラの成果→ ハート9
スペルマンの成果→ スペード8

540 :森崎名無しさん:2010/06/14(月) 14:55:52 ID:???
成果なしがレントゥルス、ミュラー、ラムカーネか
ダラピッコラとスペルマンがレベルアップして一安心。
新田と中山をとめろー!

ダラピッコラとの約束でドリブルタックルは確定
次はまあパスカットかタックルかな。
ドリブルパスで味方の守備を上げることも出来るけど…
三杉じゃないとピンポイントパスはカットできないだろうな。

541 :キャプテン三杉 ◆ku3QkLRGJw :2010/06/14(月) 19:07:43 ID:???
ミスがありましたね。グループCの結果をBと書いてました、すみませんです。

>>535 すみません、お察しの通り大ボケですw
>>537、540 中山と新田は自重する気ないですね。格好良いですこいつらw



新田の成果→ K(苦手な分野を強化&何らかの必殺フラグゲット)
中山の成果→ K(苦手な分野を強化&何らかの必殺フラグゲット)
レントゥルスの成果→ 6(効果なし)
ブンナークの成果→ 10(苦手な分野を強化)
ミュラーの成果→ 5(効果なし)
バンビーノの成果→ 7(苦手な分野を強化)
ラムカーネの成果→ 2(効果なし)
三杉の成果→ 6(苦手な分野を強化)
マルコの成果→ 5(苦手な分野を強化)
ダラピッコラの成果→ 9(レベル1アップ)
スペルマンの成果→ 8(レベル1アップ)
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

各々が自らに課題を課しながら取り組んだ全体練習は概ね成果を挙げていた。
新田、中山、レントゥルスなどは試合を通して劇的に成長を遂げていた。
このため、彼等は全体よりも部分に注視して鍛錬を行なった。

542 :キャプテン三杉 ◆ku3QkLRGJw :2010/06/14(月) 19:11:29 ID:???
新田「(もっと前線からボールを・・・)隙あり!!」

レントゥルス「うわわわー、早いよちょっとー!」

ズサァァァァァ!!
新田が見事なタックルでレントゥルスからボールを奪う。
ジョアンの指示でこれまで攻撃の鍛錬に傾倒してきた新田だが、レッチェとの試合で
前線における守備の必要性を再認識していた。長らく封印してきた事で多少錆び付いて
いた隼タックルだが、集中して練習する事でその感覚を徐々に思い出しつつあった。

新田「(よし、俺の脚は守備でも活かさなくちゃダメだ、レッチェのイスラスみたいに!)」

すでに新田はかつて自分が理想とした選手像に達していた。
だが彼は尚も成長の歩みを止める事なく、次のステップを見据え続けている。

※新田の守備技術が上昇、さらにフラグCをゲットしました。


464KB
掲示板に戻る 全部 前100 次100 最新50

0ch BBS 2007-01-24