キャプテン森崎 Vol. II 〜Super Morisaki!〜
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【不遇キャラの】キャプテン三杉4【復讐劇】
1 :
キャプテン三杉
◆ku3QkLRGJw
:2010/05/16(日) 18:30:00 ID:0KgjKiYs
この話はフィールドの貴公子 三杉淳がキャプテン森崎とは違う可能性を生きるスレです。
本スレ(キャプテン森崎)とはフランス国際Jrユースを日本が優勝し、森崎と翼がブラジルに
スカウトされた展開まで共通しています。ストーリーは読者による選択肢の投票、カードなどの
判定結果によって変化しながら進行します。
※この物語はキャプテン森崎のパラレルワールドです。
※ストーリーはキャプテン翼5 覇者の称号カンピオーネを参考に、オリジナルで展開します。
※この世界にはワールドユースという大会は存在しません、御注意ください。
※各キャラクターのイメージが変わることを望まない方の閲覧は、自己責任でお願いします。
※各キャラクターの血縁関係・人間関係・性格設定・職業等はこのスレ独自のものです。
※ストーリーの都合上、世代の違うキャラが同年代として現れる事がありますが、予め御了承下さい。
※同様に、チームメンバーや必殺技が原作、ゲーム、本スレとも異なる物になる場合があります。
※風土、名称、知識に誤りのある可能性がありますが、温かく御指摘頂きますとありがたいです。
※サッカー以外の要素は予定されておりません。
543 :
キャプテン三杉
◆ku3QkLRGJw
:2010/06/14(月) 19:12:29 ID:???
・・・ササッ!
バンビーノ「うっ・・・!」
中山「甘い!」
バランス良く能力の高い中山は、弱点と呼べるような項目はない。
今回はオーバーラップの際に必要な一手としてドリブルに磨きをかけていた。
さらにドリブルで抜いた後のボールの処理については周囲が目を見張る技術を見せた。
ミュラー「そう易々と突破させられません!」
中山「・・・」
ミュラー「・・・え!?」
マルコ「ナ・・・ナイスパス・・・」
気付かぬうちに中山は絶妙なパスを出していた。その視線はパスを出したマルコとは全く
違う方向を向いており、その残身すら感じさせなかった。
中山「(知り難きこと陰の如く・・・段々分かってきたぞ。)」
オーバーラップする選手にとってボールを持ちすぎる事は御法度・・・必要なプレイの後は
素早くボールを繋ぐシンプルなプレイが必要だと中山は理解している。だが、そこで
もう一つチャンスメイクする為の技術を中山は敢えて挑戦していたのだった。
※中山のオーバーラップ技術が上昇、さらにフラグBをゲットしました。
544 :
キャプテン三杉
◆ku3QkLRGJw
:2010/06/14(月) 19:14:04 ID:???
ブンナーク「オラァァァァァ!!」
バンビーノ「うおぉぉぉぉ!」
マルコ「くっ・・・!!」
三杉「そこだっ!!」
新田と中山以外の選手もまた、それぞれに思考しながら自らの技術を磨いた。
ブンナークはポストプレイを見据えたパスに関する技術を、バンビーノは1対1や
フリーキックに向けてキック力を、三杉とマルコは中盤の競合いに負けない為の
フィジカルをそれぞれ向上させていた。
※各々の技術が上昇しました。
※三杉は筋トレの成果が200%に達成しました。
フラグJが開花し、オーバーヘッドトラップ(高トラップ+2)消費100が使用可能になりました。
また、ダラピッコラとスペルマンは、ここまで伸び悩んでいたのを取り返すかの如く
総合的なレベルアップを遂げていた。とは言え、まだ彼等は自身が十分に納得できる
プレイを出来てはいない。更なる飛躍に向け、午後も励むつもりでいた。
※ダラピッコラとスペルマンのレベルがそれぞれ1上がりました、全能力+1です。
545 :
キャプテン三杉
◆ku3QkLRGJw
:2010/06/14(月) 19:15:13 ID:???
・・・練習は午後の部に入り、選手達の勢いは益々熱を帯びていた。
三杉は昨日の約束の通り、ダラピッコラの指導に当たっている。
三杉「キミは理屈で対応するタイプじゃない!経験で敵のタイミングを盗み取り、
あとは反射神経に任せるんだ!」
ダラピッコラ「うおぉぉぉっ!!」
三杉「タイミングが早い!先走れば簡単に奪われるぞ!」
ダラピッコラ「くっそ・・・!」
三杉「(タックルの筋は確か・・・これはいけるかも知れない。)」
三杉は指導に当たりつつ、筋の良さに感服していた。フィオレンティーナのメンバーは
間違いなく全員が原石である、と改めて感じるのだった。徐々に三杉は指導から自己の
練習にシフトしていき、ドリブルとタックルという互いの技術の相乗を計る。
546 :
キャプテン三杉
◆ku3QkLRGJw
:2010/06/14(月) 19:16:25 ID:???
先着2名様(順番通りじゃない書き込みは無効)で
★三杉の指導→! card★
★ダラピッコラの根性→! card★
と(!とcardの間のスペースを埋めて)書き込んで下さい、カードやダイスによって分岐します。
【2人の数値の和が・・・】
1〜10→ダラピ(フラグA開花) 三杉(「ストップフェイク(ドリブル+1)」が進化)
11〜15→ダラピ(タックル+1&フラグA開花) 三杉(ドリブル+0.5&「ストップフェイク(ドリブル+1)」が進化)
16〜20→ダラピ(タックル+2&フラグA開花) 三杉(ドリブル+1&「ストップフェイク(ドリブル+1)」が進化)
21〜25→ダラピ(タックル+2&フラグA超開花) 三杉(ドリブル+1&「ストップフェイク(ドリブル+1)」が進化&・・・)
26〜29→ダラピ(タックル+3&フラグA超絶開花) 三杉(ドリブル+2&「ストップフェイク(ドリブル+1)」が進化&・・・)
30(両方Joker)→レントゥルス「すっげー!!」
※カードのマーク・数値が被ると+5っす。(ただし素の合計値が20以下の場合に限ります。)
547 :
森崎名無しさん
:2010/06/14(月) 19:17:19 ID:???
★三杉の指導→
ダイヤ2
★
548 :
森崎名無しさん
:2010/06/14(月) 19:18:03 ID:???
★ダラピッコラの根性→
ハート7
★
549 :
森崎名無しさん
:2010/06/14(月) 19:18:29 ID:???
★ダラピッコラの根性→
スペードJ
★
みちゅぎさん…
550 :
キャプテン三杉
◆ku3QkLRGJw
:2010/06/14(月) 19:50:32 ID:???
三杉の指導→ ダイヤ2
ダラピッコラの根性→ ハート7
合計9→ダラピ(フラグA開花) 三杉(「ストップフェイク(ドリブル+1)」が進化)
三杉「これが止められるかい?」
ササッ・・・クルン!
ダラピッコラ「そこだぁぁぁ!!」
チッ・・・! ・・・ポン、、ポン、ポン・・・・・・
ダラピッコラ「っしゃぁぁぁ!!」
ダラピッコラのタックルは三杉のフェイントに十分な反応を示した。止める事は叶わぬまでも、
なんとかこぼすくらいにはコツを掴んでいた。三杉の方も、ストップフェイクのモーションを
基礎にフェイントを盛り込み、新たなドリブルワークを組み上げていた。まだ未完成ではあるが、
既にそれはやや華麗と表現しても差し支えないドリブルに進化している。
551 :
キャプテン三杉
◆ku3QkLRGJw
:2010/06/14(月) 19:52:33 ID:???
三杉「ふぅ・・・こんな所かな?」
ダラピッコラ「ああ、練習になったよ。グラッチェな、ミスギ。」
三杉「(それなりの成果だったが・・・少し自分の事に集中してしまったかも知れない。
いま一つ指導が疎かになってしまったとしたら申し訳ないな。)」
残りの練習時間をどう過ごしますか?
A 当初の約束どおり、後は自分の練習に励む。
B いや、ここはダラピッコラにもう一皮剥けて貰おう。
3票選ばれた選択肢で続行します。(投票はメル欄空白で宜しくお願い致します。)
552 :
キャプテン三杉
◆ku3QkLRGJw
:2010/06/14(月) 19:55:00 ID:???
書き忘れ
三杉の「ストップフェイク(1/4でドリブル+1)」が「やや華麗なドリブル(1/4でドリブル+2)」に進化しました。
ダラピッコラがフラグAを回収して「エアロスミス(1/4でタックル+2)」を編み出しました。
553 :
森崎名無しさん
:2010/06/14(月) 19:55:35 ID:7iKr/Kzo
B
554 :
森崎名無しさん
:2010/06/14(月) 19:57:22 ID:Q9nZoHYM
B
555 :
森崎名無しさん
:2010/06/14(月) 20:03:13 ID:0bW+iIoA
B
556 :
キャプテン三杉
◆ku3QkLRGJw
:2010/06/14(月) 22:07:40 ID:???
すみませんが本日の更新はここまでです。
次回はダラピッコラとの練習再びですね。
もうすぐ日本戦ですね、楽しみだなあ。
557 :
森崎名無しさん
:2010/06/14(月) 22:44:44 ID:???
乙でした
558 :
キャプテン三杉
◆ku3QkLRGJw
:2010/06/15(火) 01:28:50 ID:???
日本代表おめでとおおおおおおやすみなさい
559 :
キャプテン三杉
◆ku3QkLRGJw
:2010/06/15(火) 12:46:35 ID:???
>>557
乙感謝でーす
>B いや、ここはダラピッコラにもう一皮剥けて貰おう。
三杉「ダラピッコラ、正直に答えてくれ。今の成果でカルバリョを相手に戦えるかい?」
ダラピッコラ「・・・!」
三杉は率直ズバリとダラピッコラに問うた。ダラピッコラは軽く絶句する。
ハッキリ言って現時点でもダラピッコラは並みの相手なら圧倒できる。
ここまで目立った活躍がなかいは、単(ひとえ)に相手が化物だったからだ。
そして今ターゲットにしているカルバリョは(イスラス程とは思えないが)化物の公算が高い。
そう思ったからこそ三杉は問わずにはいられなかった。
ダラピッコラ「正直・・・1、2度こぼす事が出来れば運がいいってとこかな・・・」
ダラピッコラは言葉を発するのを少し躊躇いつつも、自らの予想を口にした。
それを聞いた三杉は迷い無く提案する。
三杉「ならば練習を続けるぞ、ダラピッコラ。」
560 :
キャプテン三杉
◆ku3QkLRGJw
:2010/06/15(火) 12:49:14 ID:???
ダラピッコラ「え・・・んな事したらお前の練習時間がなくなるぞ?そんな覚悟は・・・」
三杉「“覚悟”とは・・・・・・犠牲の心じゃない、“覚悟”とは暗闇の荒野に進むべき道を
切り開く事だッ・・・!どうしても勝ちたい奴がいるんだろダラピッコラ!」
ダラピッコラ「ミスギ・・・・・・分かった、頼むぜ!こうなりゃとことん鍛えてくれ!!」
三杉「その意志だ!」
三杉とダラピッコラは再びグラウンドに戻る。
この練習に後悔を残さない為にッ・・・!!
先着2名様(順番通りじゃない書き込みは無効)で
★三杉の指導2→! card★
★ダラピッコラの根性2→! card★
と(!とcardの間のスペースを埋めて)書き込んで下さい、カードやダイスによって分岐します。
【2人の数値の和が・・・】
1〜10→ダラピ(エアロスミス発動率アップ) 三杉(ドリブル+0.5)
11〜15→ダラピ(タックル+1&エアロスミス発動率アップ) 三杉(ドリブル+0.5&「???」が進化)
16〜20→ダラピ(タックル+1&・・・) 三杉(ドリブル+1&「???)」が進化)
21〜25→ダラピ(タックル+2&・・・) 三杉(ドリブル+2&「???」が進化)
26〜29→ダラピ(タックル+3&・・・・・・) 三杉(ドリブル+2&「???」が進化&・・・)
30(両方Joker)→レントゥルス「すっげー!!」
※カードのマーク・数値が被ると+5っす。(ただし素の合計値が20以下の場合に限ります。)
561 :
森崎名無しさん
:2010/06/15(火) 12:52:25 ID:???
★三杉の指導2→
クラブ2
★
562 :
森崎名無しさん
:2010/06/15(火) 12:55:05 ID:???
三杉やる気ねえwww
563 :
森崎名無しさん
:2010/06/15(火) 13:00:06 ID:???
★ダラピッコラの根性2→
ダイヤJ
★
564 :
キャプテン三杉
◆ku3QkLRGJw
:2010/06/15(火) 19:30:46 ID:???
三杉の指導→ クラブ2
ダラピッコラの根性→ ダイヤJ
合計13→ダラピ(タックル+1&エアロスミス発動率アップ) 三杉(ドリブル+0.5&「???」が進化)
何故だかは分からなかった・・・事実として三杉の調子はどこかおかしかった。
明快で理論的なアドバイスがどうにも上手くできない、そして動作もキレが足りない感覚。
感覚派のダラピッコラとの相性が良くないのか、はたまた昨日の悪臭が三杉の感覚に
マヌーサ(靄)をかけてしまったのか・・・。
賀茂「おべぇぇっくしょぉい!!!」
片桐「嫌だな、風邪ですか?」
賀茂「んにゃ・・・なんだかムズがゆくてな。」
片桐「ですよね、バカが風邪ひくわけがない。(これから忙しくなるんだから気をつけて下さいよ。)」
賀茂「あぁーん?言うようになったじゃねえか、このビチグソが!」
片桐「(しまった!)」
・・・という遣り取りは置いといて、三杉の不調に関わらず練習自体はなかなか上手く行っていた。
それもこれもダラピッコラのやる気、集中の為せる業と言えよう。
565 :
キャプテン三杉
◆ku3QkLRGJw
:2010/06/15(火) 19:32:51 ID:???
ダラピッコラは三杉の少ないアドバイスを自分なりに噛み砕き、めきめきとその技術を
向上させた。逆に三杉はダラピッコラの成長に引っ張られ、技術を向上させたのである。
三杉「(ダラピッコラ・・・凄い集中力だ、今の彼なら僕のフェイントを見切る。
それならば・・・リズムを読ませないこのドリブルだ・・・!)」
三杉は相手に呼吸を読ませない緩急自在の芸術的ドリブルを見せた。
だが三杉の動きはやはりキレが悪く、ダラピッコラは身体を当てて力づくで止めようとする。
三杉「(くっ・・・このままじゃ獲られる!?)」
ダラピッコラ「もらった!!」
三杉「(まだだ!)」
フワッ・・・
三杉はダラピッコラの力に逆らわず、そのまま受け流す事を試みた。こうなるとダラピッコラの
運動エネルギーは暖簾に腕押しになり、三杉諸共倒れこみそうになる。だが三杉は倒れなかった。
体勢が崩れても軸はキチンと取っており、ボールタッチはこれまで以上に柔らく繊細であった。
566 :
キャプテン三杉
◆ku3QkLRGJw
:2010/06/15(火) 19:36:02 ID:???
ダラピッコラ「な・・・なんで倒れやがらねえ!?こんなの、まるで・・・」
マラドーナのドリブルを見ているようだ、とダラピッコラは思ってしまった。
理屈じゃない、こいつは凄い。問答無用にそう思わせる身のこなしであった。
三杉「(ふぅ・・・なんとか上手くいった。それにしても・・・)
凄いじゃないかダラピッコラ、この短い時間に大した成長だよ。」
ダラピッコラ「お前な・・・今みたいなドリブル見せといて褒められても嬉しくねえよ!」
三杉「ああ・・・今のか。いや、だが今のプレイは君が引き出したんだよ?」
ダラピッコラ「はいはい・・・そう言う事にしておくよ、全く。」
ダラピッコラは大きな溜息をついた。しかし、実感としては悪くない。
今の力をそのまま出せれば、互角の勝負を出来る自信が湧いていた。
彼は再び心の中で三杉に礼を言うのだった。
ダラピッコラ「(ディ・モールト グラッツェ。何故お前が強いのか、オレにも分かった気がするぜ。)」
※ダラピッコラの「エアロスミス(タックル+2)」の発動率が1/2になりました。
※三杉の「芸術的ドリブル(ドリブル+4)」の補正が+5になりました。
567 :
キャプテン三杉
◆ku3QkLRGJw
:2010/06/15(火) 19:37:06 ID:???
少ないですが本日の更新はここまでです。
568 :
森崎名無しさん
:2010/06/15(火) 21:26:44 ID:???
乙でしたー
スレ主さん達はWカップに釘付けみたいだね
569 :
キャプテン三杉
◆ku3QkLRGJw
:2010/06/17(木) 16:40:02 ID:???
Wカップに夢中になりたいところですが、普通に仕事などプライベートが多忙です。
録画してまだ観てない試合がまだ‥
更新のめどが立っていないという現状報告だけしておきます。
570 :
森崎名無しさん
:2010/06/17(木) 17:01:37 ID:???
充電期間と思えばOK
571 :
キャプテン三杉
◆ku3QkLRGJw
:2010/06/18(金) 22:14:33 ID:???
ありがたいお言葉‥明日は少し更新します
って、いま家着いてテレビつけたらセルビアがドイツに勝ってる。
すげー!うれしー!
572 :
キャプテン三杉
◆ku3QkLRGJw
:2010/06/19(土) 12:07:22 ID:???
ダラピッコラ「だぁぁぁぁ・・・ヴェネチアーノ!!テメーはオレをナメてんのかッ!
何回教えりゃあ、理解できんだコラァ!んなにナイフとフォークの距離を空けたら
切れるわけねーだろ!」
レントゥルス「ヴェー・・・・こんな感じ?」
ダラピッコラ「脇を締めろっつってんだろ、この……ド低能がァーーッ」
バチコーン!
レントゥルス「いたぁぁぁぁ!ぶったね、ご主人様にもぶたれた事無かったのに!
しかも低脳って言ったし!!!ぶっ殺しちゃうぞロマーノ!」
ダラピッコラ「フガー!!」
三杉「(・・・どうしてこうなった。)」
三杉はダラピッコラ、レントゥルスと夕食を共にしていた。練習に付き合ってくれた礼にと
ダラピッコラが御馳走を提案してくれ、それにレントゥルスも便乗したのだ。
というわけでミラノ風カツレツを皆で食べているが・・・味はすこぶる良い。
だがレントゥルスのテーブルマナーが底辺なせいで食卓の空気が最悪です。
三杉「(どうにかこの空気を一変させよう、なにか話題は・・・)」
A 「(そう言えばダラピッコラはなぜカルバリョを気にしているんだ?)」
B 「(いや、むしろダラピッコラと一緒にレントゥルスを説教だ)」
C 「(なんか面倒くさいな、もう気にしないでデザートのチェリーを食べていよう)」
D 「(コッソリ店を出よう、付き合ってられない。)」
E その他
2票選ばれた選択肢で続行します。(投票はメル欄空白で宜しくお願い致します。)
573 :
森崎名無しさん
:2010/06/19(土) 12:08:36 ID:OHVRM0Mk
A
574 :
森崎名無しさん
:2010/06/19(土) 12:10:56 ID:leozz07o
A
575 :
森崎名無しさん
:2010/06/19(土) 12:12:26 ID:MZ05J1KQ
E C+レロレロレロレロレロレロと転がして食べる。
576 :
キャプテン三杉
◆ku3QkLRGJw
:2010/06/20(日) 18:42:33 ID:???
>>575
Eにしなくても、Cを選べばそうなってましたw
>A 「(そう言えばダラピッコラはなぜカルバリョを気にしているんだ?)」
三杉「あー、コホン・・・ダラピッコラちょっといいかい?」
ダラピッコラ「だが断る、今のオレはこいつを折檻してやらなきゃ気が済まねえ。」
三杉「当て身。」
バチコーン!
ダラピッコラ「グハッ…」
三杉「君は何故そんなにもカルバリョの事を気にしているんだい?」
ダラピッコラ「ミ、ミスギ…お前…」
三杉「“折檻する”と心の中で思ったら、、、その時 既に行動は終わっているんだダラピッコラ。
さあ、僕の疑問に答えてくれるね?」
そう言って、三杉は二コリとした笑顔を二人に向ける。
そこには全く有無を許さない雰囲気を備えていた。
レントゥルス「(ヴェ…こ、こわいかも…)」
ダラピッコラ「(こいつ…マフィアとかギャングになれるんじゃないか?)」
三杉「どうしたんだい?」
577 :
キャプテン三杉
◆ku3QkLRGJw
:2010/06/20(日) 18:44:19 ID:???
ダラピッコラ「いや、なんでもねえ。えっとカルバリョ…ミゲルのヤツの事だよな?
まあオレがなんでヤツを気にしてるのかってのは、オレの経歴に関わってくるんだけどよ…」
三杉「ああ…そう言えば君は幼い頃にスペインの…」
ダラピッコラ「ああそうだ、スペイン系のマフィアに売られてさ…まあマフィアっつっても別にオレは雑用だったし、
手を汚した経験があるわけじゃねえ。ミゲルのヤツはボスの息子でオレは主にミゲルの遊び相手に使われた。」
三杉「そうか…幼馴染って事になるのか。」
ダラピッコラ「ああ、そういう事。まあ遊び相手となりゃサッカーだって一緒にやった。あいつにサッカーを
教えたのはオレなんだ。まあ偉そうなヤツだけどさ、兄貴分みたいに思えてたし仲は悪くなかったぜ。」
三杉「ふむ…幼い頃からの身近なライバルって事かい?」
ダラピッコラ「まあ…うん、そんなとこだよ。」
ダラピッコラは肯定の意を示すと、そこで言葉を切る。
だが三杉はそのダラピッコラの様子に違和感を感じないわけにはいかなかった。
三杉「(なにやら歯切れが悪いな…まだ何か因縁みたいな物があるんだろうか?)」
A 気になるから追求してみる。(ここの会話でイベントが終了します。)
B いや、話辛い事なら無理に聞く事はない。(他のイベントが起こります。)
2票選ばれた選択肢で続行します。(投票はメル欄空白で宜しくお願い致します。)
578 :
森崎名無しさん
:2010/06/20(日) 18:46:28 ID:kYOo9eZU
A
いっただろ・・・今回の主役はお前だとな!
579 :
森崎名無しさん
:2010/06/20(日) 18:46:45 ID:FBNhpQXo
A
580 :
キャプテン三杉
◆ku3QkLRGJw
:2010/06/20(日) 19:22:07 ID:???
>A 気になるから追求してみる。
三杉「ダラピッコラ、それだけじゃあないんじゃないか?」
ダラピッコラ「どういう事だ…?」
三杉「言葉通りの意味だよ。単なるライバル以上の物があるんじゃないかって気がしたんだ。」
ダラピッコラ「……」
レントゥルス「え、ロマーノ?そうなの??」
ダラピッコラは気付かれないようにチラッとレントゥルスの方を盗み見た。
この何気ない仕草が三杉にハッと悟らせる。
三杉「(そうか…僕じゃない、“レントゥルス”に聞かせたくない事があるのか!)」
先着(順番通りじゃない書き込みは無効)で
★ダラピッコラさんの対応→! card
と(!とcardの間のスペースを埋めて)書き込んで下さい、カードやダイスによって分岐します。
ダイヤ→ダラピッコラ「そうだな、いい加減話すべきかもな。」
ハート、スペード→ダラピッコラが三杉に対して目配せをしてきた。
クラブ→ダラピッコラ「別に、ミゲルはオレの目標なのさ。だから負けたくない、当然だろ?」
JOKER→レントゥルス「ロマーノ…本当はオレ、知ってるんだ。」
581 :
森崎名無しさん
:2010/06/20(日) 19:22:45 ID:???
★ダラピッコラさんの対応→
ハート2
582 :
キャプテン三杉
◆ku3QkLRGJw
:2010/06/21(月) 20:26:44 ID:???
>ハート→ダラピッコラが三杉に対して目配せをしてきた。
三杉のハッとした表情に重ねるタイミングでダラピッコラは目配せを送ってきた。
どうやらこの場では話せないという事らしい、、と三杉は解釈する。
つまり、“レントゥルスが居合わせているこの場では”・・・という事である。
三杉は取り合えず話を合わせ、ここでの会話を終わらせる事にした。
三杉「まあ・・・考えてみれば“幼馴染でライバル”と大舞台で巡り会うんだ、
どうしても負けたくないという思いも頷けるかな。マルコもローマには
似たような感じで負けたくない選手がいるようだしね。」
レントゥルス「え、マルコにもライバルがいるんだー?」
三杉「ああ、フィッツウォルタという選手らしい。」
こうして三杉はレントゥルスを煙に撒く事に成功する。レントゥルスの興味を他に
持っていくなか、三杉はダラピッコラの方に視線を一瞬だけ移してウインクして見せた。
ダラピッコラは済まなさそうな表情と共にコクリと頷くのだった。
これでこの場は聞け出せなくとも、後ほどダラピッコラの方から話してくれるだろう。
さて興味を注ぐ話題があるとはいえハードな練習の後である、疲労した身体はいつしか
彼等に睡眠を要求し始める。少しの間 歓談を続けてから3人は帰路についたのだった。
明日1日を空け、明後日がユヴェントスとの決戦である。
ミハエル・ドノヴァン、ミゲル・カルバリョ、ジュゼッペ・ファケッティ、
ガブリエル・バティン、サルバトーレ・ジェンティーレ、ディーノ・ゾフ・・・
三杉は警戒に値する選手を一人一人思い浮かべて頭を痛めるのだった。
583 :
キャプテン三杉
◆ku3QkLRGJw
:2010/06/21(月) 20:27:45 ID:???
〜翌日〜
定時の朝食を終えた後、三杉とダラピッコラはロードワークという名目で
ホテルから抜け出していた。2人は暗黙の了解を決め込んだかのように
本題は口にせず、つまらない世間話やこれまでの試合の事などを話しながら
街を走り抜けた。
ダラピッコラ「古ぼけた教会か・・・悪くないかも知れねぇ。ミスギ、ここらで一休みしよう。」
三杉「ああ、そうだな。中に入るのかい?」
ダラピッコラ「ああ、教会の中なら少しは涼めるだろうからな。
それにこんな小さな教会なら観光客も誰も来やしないだろうし・・・。」
三杉「・・・・・・。」
三杉はダラピッコラに導かれるように教会の中に入っていった。
こじんまりとした聖堂は薄暗く、空気はややヒンヤリといったところだ。
礼拝者はまだ誰もいないようで、その空間は静けさに包まれている。
2人は椅子に腰掛けて、少し張りかけている脹脛や腿をマッサージをし始める。
その時だった、ダラピッコラがポツリ・・ポツリと話し始めたのは。
584 :
キャプテン三杉
◆ku3QkLRGJw
:2010/06/21(月) 20:29:28 ID:???
ダラピッコラ「オレの両親はチェターラって漁町で小さなパスタ屋をやっていた。
子供だったから店が上手くいっていたかは分からないけど、取り合えず食うのに
困った事はなかったよ。ごく普通の両親とごくごく普通の双子・・・まあ一般的に
幸せな家庭だったと思うぜ。」
ダラピッコラは自らの身の上話を始めていた。
その声には重苦しい響きが含まれている事に三杉は気付かないフリをした。
オレとヴェネチアーノもどこにでもいる悪ガキで、ストリートサッカーが大好きだった。
近所の奴等よりもちょっとだけ巧かったオレ達は地元の小さなクラブに入れて貰ってよ、
2人で試合に出た夜に家でパスタを腹いっぱい食べている時が一番の幸せだったっけ・・・。」
三杉「うん・・・・・・」
ダラピッコラ「まあ、そんな頃だ。ある日 コラトゥーラって名の自家製の鰯の調味料が
少なくなっててさ、オレ達兄弟と親父は小船で鰯を釣りに行ったんだ。ちょっと沖に出た
所に無人島があって、まあ知る人ぞ知る入れ食いのスポットだったわけだよ。」
ここでダラピッコラは一つ深い溜息をついた。
どうやら話はここから、という事らしい。
585 :
キャプテン三杉
◆ku3QkLRGJw
:2010/06/21(月) 20:30:52 ID:???
ダラピッコラ「運が激烈に悪かったんだ・・・偶然だよ、その日その無人島で麻薬の取り引きが
行われていた。オレ達と親父はその現場を見ちまったんだ。親父はオレ達を慌てて船に乗せ、
沖に流した。で・・・小船で泣き叫んでたオレ等は、通りがかった沿岸警備に発見され保護された。
警備の連中に事情を説明したら、他の警備船が助けに行ってくれる事になった。
それで・・・結論から言うと親父は九死に一生を得た。銃で何発も撃たれたらしいが、
発見が早かったお陰で何とか命は助かったんだ。その時は、な・・・」
“その時は”という言葉で三杉の胃が痛んだ。
既に三杉の中で話の続きは想像がついていた。
ダラピッコラ「売人の顔を見たんだ。そのままハイそーですかって訳にはいかねえ。
お袋はオレとヴェネチアーノを別々に里子に出した。ツテを最大限に使い、オレを
スペインに住む知人に、ヴェネチアーノをオーストリアの貴族で雑用していた親戚にだ。
大袈裟と思うかも知れないが、麻薬売買をしていたのが只のチンピラか大きな組織か、
そん時は分からなかったんだ。警察がオレ達を守ってくれるかと言えば・・・Noだった。
あいつらが本当に頼りになるなら南イタリアの治安は悪くねえ。事実、親父は病院で
寝ている所を撃たれ、お袋は親父を助けようとしてやはり撃たれたと聞いている。」
そこからダラピッコラは一気にまくし立てた。三杉は黙って頷くしかなかった。
人の過去を聞くというのはこういう事かと思い知った。
586 :
キャプテン三杉
◆ku3QkLRGJw
:2010/06/21(月) 20:33:53 ID:???
ダラピッコラ「ヴェネチアーノの里親はどうやらまともだったらしい。あいつは少し
ボーっとしてるけど素直で優しい奴になったからな。それに比べるとオレの方は酷かった。
オレ達の両親の死を知ると、厄介払いとばかりに捨てやがった。
そんなオレを保護してくれたのはその街のマフィアだったんだわ。街のマフィアってのは
シャバ代なんかは取るけど、その代わり警察が頼りにならないような揉め事が起こった時に
仲介したり解決するんだ。基本的に余所者が起こす犯罪からの街を守っているんだよ。
マフィアって言葉は悪そうだけど、オレにとっちゃマフィアは正義だった。」
三杉「だった、か・・・・・。」
ダラピッコラ「ミゲルはいい奴だよ、マフィアのおっさん連中も強面だがよくしてくれた。
ハッキリ言って恩人だよ、だけど・・・・・・」
ダラピッコラの顔が悔しげに歪むのを三杉は見た。
怒りとも悲しみとも取れぬ表情に三杉は目を伏せる。
ダラピッコラ「ボス・・・ミゲルの親父は裏で麻薬を扱っていた、偶然知っちまった。
知らなきゃ良かった・・・でも一度知ったらもう頭から離れねぇ。オレは麻薬を憎んでいる。
オレやヴェネチアーノから親を、家を奪った麻薬・・・その存在も、それで利益を得る奴も、
決して許す事が出来ねぇ・・・!たとえ恩人だろうがそれは変わらねぇんだ・・・!」
587 :
キャプテン三杉
◆ku3QkLRGJw
:2010/06/21(月) 20:36:13 ID:???
耳を塞ぎたくなるような悲痛な叫びを聞いた。
これこそがダラピッコラの魂の、人生の叫びと言える。
だが耳を塞ぐわけにはいかなかった。
三杉は正面からそれを受け止め、さらに話を促す。
三杉「それで・・・その後は?」
ダラピッコラ「14の時に街を出たよ、マフィアの奴等はそれを快く許してくれた。
元々オレがマフィアに向いてるなんて思っちゃいなかったんだろうな。
オレはヴェネチアーノと連絡を取って、二人でイタリアに戻ってきた。
どうにか食っていけないかと、思っていた所で・・・コーチに拾われたのさ。」
三杉「そこでジョアンコーチか・・・」
ダラピッコラ「ああ、コーチとはスペインで出会ったんだ。コーチはミゲルのイタリア留学を
手配した人だからな・・・何回か顔を合わせていてその時にオレの顔を覚えていてくれたんだ。
フィレンツェで声をかけてくれた時は驚いた、そしてラッキーだったよ。」
三杉「なるほど・・・」
588 :
キャプテン三杉
◆ku3QkLRGJw
:2010/06/21(月) 20:37:34 ID:???
ダラピッコラ「話が逸れたな・・・まあ、オレとミゲルの関わりはそんなとこだ。
ミゲルはマフィアとも麻薬とも関係ねぇんだ・・・あいつはサッカーが好きなだけで、
マフィア継ぐ気も全然ねぇと思う。あいつには色々とよくしてくれた思い出しかない。
そう理屈では分かっていても・・・なんて言ったらいいのか・・・とにかくミゲルにだけは
絶対勝ちたいと思っているんだ。憎しみとか、怨みとかそんなんじゃねえんだ・・・。」
ダラピッコラは言葉を詰まらせ、そのまま押し黙ってしまった。
三杉「(ダラピッコラとレントゥルスがこんな過去を抱えていたとはね・・・
正直言ってショックだったが、これは僕がダラピッコラに話させた事だ。
受け止めて、何か言ってやらなきゃいけない・・・魂の言葉には魂の言葉で返すんだ。)」
A ダラピッコラ・・・キミはカルバリョと闘う為にサッカーをしているのか?
B ダラピッコラ・・・過去を乗り越える為にカルバリョに勝とう。
C ダラピッコラ・・・カルバリョに勝つだけじゃキミは過去を乗り越えられない。
D ダラピッコラ・・・キミの魂には“正しさ”が生きている。
3票選ばれた選択肢で続行します。(投票はメル欄空白で宜しくお願い致します。)
※本日の更新は終了です、長文すみません。
589 :
森崎名無しさん
:2010/06/21(月) 20:50:46 ID:???
乙でした。
ダラピッコラ・・・いい表情だよ
590 :
589
:2010/06/21(月) 20:51:53 ID:???
冗談は抜きにして、重い話だな。
ミーティング推奨する
591 :
森崎名無しさん
:2010/06/21(月) 20:59:22 ID:???
なんとなくジョジョ5部。
ABCといくごとに達成ハードルが上がってるな。
Dは・・・なんだろ、判定?
592 :
森崎名無しさん
:2010/06/21(月) 21:00:01 ID:7dlEIkDQ
B
593 :
森崎名無しさん
:2010/06/21(月) 21:22:41 ID:???
もしかしてヘタリアネタ入ってる?
594 :
森崎名無しさん
:2010/06/21(月) 21:23:59 ID:???
ヘタリアって漫画?
595 :
森崎名無しさん
:2010/06/21(月) 21:30:44 ID:???
web漫画
ヒットしてアニメや映画
単行本にもなってる
596 :
森崎名無しさん
:2010/06/21(月) 21:34:20 ID:???
>>595
わざわざ教えてくれてありがとうね、時間がある時に見てみるよ
597 :
森崎名無しさん
:2010/06/21(月) 22:30:23 ID:???
>>596
一応補足しとくと基本的にホモネタが多いから(作者は男だけど)注意してね!
598 :
森崎名無しさん
:2010/06/21(月) 23:16:29 ID:ax4S/i9M
C
599 :
森崎名無しさん
:2010/06/21(月) 23:16:58 ID:HA/Yeedo
B
600 :
598
:2010/06/21(月) 23:18:13 ID:???
Aが王道な気もするが、逆にちょっと安直な気もする。
Dはよく分からん。
BかCで迷ったが、あえて高いハードルに挑む感じでCにしました。
601 :
キャプテン三杉
◆ku3QkLRGJw
:2010/06/22(火) 08:51:28 ID:???
>>589
乙感謝です。昨日は北朝鮮vsポルトガルがやばかったそうで・・
>>591
ダラピッコラ・レントゥルスの章はかなりJoJo5部インスパイアしてますです。
恥ずかしながら大好きでして。
>>593-597
4スレ目で遂に気付かれましたw
表層的なキャライメージ作りにちょっとだけヘタリアを使ってますw
ホモネタ・・・多いんですかね?
世界史だからとスレ主はそんな風に感じた事ないですが、なるほど。
でもニコ動とかのMADだとそういう長句説的なの多いかもですねw
・・・という事で一応決まってないのでageさせてください。
現在B2票、C1票です。
602 :
森崎名無しさん
:2010/06/22(火) 08:56:12 ID:v1NAdS1s
A
603 :
森崎名無しさん
:2010/06/22(火) 10:42:19 ID:OTFfgxJk
B
604 :
キャプテン三杉
◆ku3QkLRGJw
:2010/06/22(火) 17:45:42 ID:???
>B ダラピッコラ・・・過去を乗り越える為にカルバリョに勝とう。
三杉はどう声をかけるべきか、本当に迷った。
これ程までに迷った事はかつてなかった筈である。
そもそも・・・三杉淳にとって、今のダラピッコラのように
強烈な感情を持ったまま試合に臨むという行為はタブーである。
サッカーはミスを前提としたスポーツだ、気持ちが乱れると判断が鈍る。
そうなると的確なポジショニングが出来ない、カバーもできない、コーチングもできない。
ライバル心という感情も、適度であればモチベーションやプレイの質を高めるが、
それが過剰な意識となればプレイの質を貶める諸刃の剣・・・そういう思考が前提にあった。
三杉「(だが・・・)」
今ここでダラピッコラにそれを伝えて一体何になるのか?
この感情を圧し潰させる事は、ユヴェントス戦やその後の試合で、
フィオレンティーナにとってダラピッコラにとって良い結果となるのか?
三杉の経験ではダラピッコラの生きてきた道程と彼を蝕むトラウマは未知の領域と言ってよく、
正解が一体なんなのか、彼は答えを持っていなかった。
だが三杉の直感はこう言っていた。
人間は機械じゃないと、理屈が常に正しいとは限らないと。
三杉は意を決して言葉を発した。
605 :
キャプテン三杉
◆ku3QkLRGJw
:2010/06/22(火) 17:53:06 ID:???
三杉「ダラピッコラ・・・過去を乗り越える為にカルバリョに勝とう。」
ダラピッコラ「えっ・・・・・・」
もしかしたら、普段よりもパフォーマンスが下がるかもしれないと三杉は思っている。
“無論、ダラピッコラ自身も同じような不安を持っていた。”
ゆえにダラピッコラは三杉の言葉に驚きを隠せなかった。
こんな話をしたら、自分はカルバリョとの勝負を止められると思っていたのだ。
ダラピッコラ「いいのか・・・?もしかしたらオレは下手を打つかもしれないぞ?」
三杉「(最終確認だ・・・・・・)」
A 構わない、試合は僕と皆が絶対に勝たせてみせる。だから心おきなく勝負しろ。
B もちろん・・・抑えるところは抑えてもらう。
C その他(何か言いたい事や、今後の指針等があれば御自由に書いて下さい。)
3票選ばれた選択肢で続行します。(投票はメル欄空白で宜しくお願い致します。)
Cについては選ばれなくとも内容を参考にする可能性があります。
※ヒントを一つ。Aを選べばダラピッコラはユヴェントス戦で序盤いれ込む可能性が出てきます。
ただ、大きなリターンを得る可能性もあります。(小リターンは必ずあります。)
Bを選ぶとダラピッコラは普段通りの実力でユヴェントス戦に臨み、無理なプレイは控えます。
以上がこの選択の実利面になります。
606 :
森崎名無しさん
:2010/06/22(火) 17:54:20 ID:g6Pt5BhA
A
できるかできないかじゃねえ、やるんだ! ケツは持つ!
607 :
森崎名無しさん
:2010/06/22(火) 17:55:57 ID:14MDI4yw
A
ひとりはみんなのために、みんなはひとりのために
608 :
森崎名無しさん
:2010/06/22(火) 17:57:39 ID:OTFfgxJk
A
609 :
森崎名無しさん
:2010/06/22(火) 18:01:40 ID:???
キャーミスギサーンステキー!
610 :
キャプテン三杉
◆ku3QkLRGJw
:2010/06/22(火) 20:38:53 ID:???
>A 構わない、試合は僕と皆が絶対に勝たせてみせる。だから心おきなく勝負しろ。
犠牲の必要な選択だった。情に流された選択だったかも知れない。
それでも、ここで正面から闘わせなかったら、ダラピッコラはこれ以上
“何処”にも“未来”にも進めないかもしれないという予感が三杉にはあった。
ゆえに三杉は迷いなく、強い眼差しと共にこう答えた。
三杉「構わない、試合は僕と皆が絶対に勝たせてみせる。だから心おきなく勝負しろ。」
ダラピッコラ「(マジかよこいつ・・・!)」
ダラピッコラはその言葉と目に圧倒されたと言っていい。
そして彼はこの上なく勇気付けられた。
ダラピッコラ「分かった、そこまで言ってくれるなら有り難てぇ・・・オレはミゲルに挑む、
そして自分自身の過去に整理をつける。 その後は・・・」
それ以上はダラピッコラは言葉が出なかった。
まだどう言葉に代えて良いか彼には分からなかったのだ。
だが、その目は雄弁に語っていた。三杉に対する信頼と、そして・・・覚悟である。
611 :
キャプテン三杉
◆ku3QkLRGJw
:2010/06/22(火) 20:41:10 ID:???
三杉「(チームメイトの心を汲む、チームも勝たせる、両方やれずに何がキャプテンか。
犠牲が必要な選択だったかも知れないが…この言葉の責任、僕の覚悟が道を切り開く)」
かつての自分であったら、今の自分い失笑するかも知れない。
だが今の彼は確実に自分の信じる選択をしている。その心に後悔はなかった。
サッカー、それは本当に素晴らしい競技だ。
何故なら、子供を大人に、大人を紳士に育て上げる競技だから。 〜デットマール・クラマー〜
612 :
キャプテン三杉
◆ku3QkLRGJw
:2010/06/22(火) 20:44:11 ID:???
今日の更新はここまでです。
いつも参加して下さって感謝してますお!
613 :
森崎名無しさん
:2010/06/22(火) 20:45:09 ID:???
乙でしたお!
614 :
森崎名無しさん
:2010/06/22(火) 22:54:21 ID:???
流石は貴公子。かっこいい…
615 :
森崎名無しさん
:2010/06/22(火) 23:45:25 ID:???
貴公子ポイントは試合後に計上かな?
内容次第では下がるかもしれないし
616 :
森崎名無しさん
:2010/06/23(水) 06:48:13 ID:???
勝つためにはどうするか、そこが重要。そーゆー訳でコピペコピペ。
ユヴェントスの切り札。ミハエルの突破+バティンのバティゴール+β
ユーベ 4-2-3-1
−−−H−−− Hバティン
−−−−−−−
−F−I−E− Fスカラ Iミハエル(←ファケッティ) Eマニコーネ
−−−−−−−
−−D−G−− Dファケッティ(フォントラン) Gパガニン
A−−−−−B Aカルバリョ(←ユルゲン) Bシレア
−−C−D−− Cセザール Dジェンティーレ
−−−@−−− @ディーノ
備考。ミハエルはマークをつけてもフリーになるイスラス並のチート。別システムあり
問題はファケッティのピンポイントパス、自陣からガンガンパスを繋ぐ。
マニコーネは弱い、スカラはパスは強い。
どう戦えばいいんだ・・・レッチェの三択よりはマシなのか。
ゴール前放棄で中盤勝負…
ダラピッコラをカルバリョに挑みやすくするには………………ヴェ〜………
617 :
キャプテン三杉
◆ku3QkLRGJw
:2010/06/23(水) 17:32:32 ID:???
>>613
毎度乙感謝であります!
>>614
キメすぎてて逆に寒くなってないか、書いてると心配になりますw
>>615
個人的に現時点で100Pくらいあげたいですが・・・そうですね、少々お待ち下さい。
>>616
わざわざありがとうございます、スレ末短編の情報ですね。
ユヴェントスも強敵ですが有効な闘い方もあります、ぜひ考えてみて下さい。
ギィ・・・
後ろで古びた聖堂の扉が開かれる音がした。
観光客か、あるいは礼拝客が入ってきたのだ。
ダラピッコラ「誰か来たみたいだな・・・」
三杉「ああ、話はここまでかな。まだ何かあれば遠慮なく言ってきてくれ。」
ダラピッコラ「グラッツェ・・・今回ばかりは本当に頼らせて貰うよ。
そんじゃ、オレはもうホテルに戻るぜ。お前はどうする?」
三杉「そうだな・・・」
A ああ、僕もホテルに戻ろう
B いや・・・折角教会に来たんだから、一つ祈りでも捧げていこうと思う
C いや・・・少しばかり街を歩いてみるつもりだ
2票選ばれた選択肢で続行します。(投票はメル欄空白で宜しくお願い致します。)
618 :
森崎名無しさん
:2010/06/23(水) 17:37:36 ID:uJ/9DCfo
B
敵との遭遇フラグと見た
619 :
小田ジュニア
:2010/06/23(水) 17:39:34 ID:FVi7GcrA
B
620 :
森崎名無しさん
:2010/06/23(水) 17:43:18 ID:???
奴だ…奴がくるんだ!
621 :
森崎名無しさん
:2010/06/23(水) 18:04:30 ID:???
シレアには攻守共に世話になったなぁ
ドリブルは苦手でもパスやヘッドが強いから、サイドバックには向いているのかも
ただ、スタミナに不安があるからあまり上がっては来ないかな?
622 :
キャプテン三杉
◆ku3QkLRGJw
:2010/06/23(水) 19:26:30 ID:???
>B いや・・・折角教会に来たんだから、一つ祈りでも捧げていこうと思う。
三杉「いや・・・折角教会に来たんだから、一つ祈りでも捧げていこうと思う。」
ダラピッコラ「分かった、それじゃあ先に戻らせて貰うぜ。」
そう言うとダラピッコラはスタスタと聖堂を出て行ってしまった。
それを見届けると、三杉は力を抜いて椅子の背もたれに身体を預けた。
言うまでもなく、先程の言葉は本気で祈りを捧げるつもりで言った物ではない。
三杉は少しばかり頭を冷やしつつ思考したかったのである。
取り敢えず三杉は昨日観たユヴェントスの戦術を思い返した。
三杉「(カルバリョのオーバーラップか・・・昨日のビデオにはそんなプレイは無かった。
あの試合ではユヴェントスはまだベストを出し尽くしてなかったという事だろう・・・。)」
昨日のビデオは参考にはなるが、対策を考える基本としては足りない・・・という事だった。
何が足りないのか・・・?それはカルバリョのオーバーラップだけなのか?
三杉は考えを巡らせた。だがその思考力はいま一つ鈍い。
三杉「(仕方ない、ホテルに戻ろう。)」
623 :
キャプテン三杉
◆ku3QkLRGJw
:2010/06/23(水) 19:28:00 ID:???
諦めて三杉は帰館する為に椅子から立ち上がった。
ふと、先程入ってきた人物はまだ熱心に祈っているのが目に入る。
三杉は邪魔しては悪いと思い、静かに立ち去ろうとした
すると丁度その人物も立ち上がって三杉の方を振り返った。
美しい女性だな・・・と三杉は一瞬思ったが、それをすぐさま否定した。
見覚えのある顔、それは先程の思考のにも登場していた人物の顔と同一であった。
三杉「(こいつ・・・ミハエル・ドノヴァンか?)」
ミハエル「ほほう、これはこれは・・・フィオレンティーナが誇る貴公子殿ですか。」
三杉「僕の事を知っているのか、恐れ入るね・・・ミハエル・ドノヴァン。」
ミハエル「フフン、キミのような人間がこんな所に訪れるとは不似合いだね。」
三杉「・・・どういう事だい?」
ミハエル「だってそうでしょう?美しいサッカーをやってみせる技術がある。キャプテンとして
チームを導いたんだ、統率力もあるでしょう。そしてレッチェに勝った・・・おそらく頭脳も明晰。
そしてルックスも端整ときている・・・。全く非の打ち所のない無欠の人間じゃないですか?
そんなキミが一体何を神に祈ると言うんですか?」
624 :
キャプテン三杉
◆ku3QkLRGJw
:2010/06/23(水) 19:30:26 ID:???
ミハエルはこれみよがしにジェスチャーを交えながら言葉を紡ぎだした。
そのプロファイリングは三杉が謙遜してみてもおよそ間違いではなかった。
それに三杉は事実として神を呪う事はあっても祈った事が無かった。
ただそんな事よりも、三杉が気になったのは言葉の端々に見られた棘である。
およそ好意的に思われていないのを三杉は察した。
三杉「どうやら嫌われているようだね?」
ミハエル「フフン、お察し頂けてなによりです。」
三杉「(悪びれもせず言う男だな・・・。何か会話するか?)」
A しかし・・・そう言う当のキミも無欠じゃあないのか?
B しかし・・・細い身体だな、フィジカル不足なんじゃないか?
C ところで次の試合もベンチスタートかい?
D あの変なドリブルは一体どうやっているんだい?
E その他(御自由に・・・でもあんまり酷いと不採用だよ!)
3票選ばれた選択肢で続行します。(投票はメル欄空白で宜しくお願い致します。)
※本日はここまでです。
予告どおりミハエルのキャラはキャプ森本編と大きく違います。
落胆された方には申し訳ありませんが、どうか受け入れて頂きたく思います。
625 :
森崎名無しさん
:2010/06/23(水) 19:55:58 ID:/bnfeCPQ
C
626 :
森崎名無しさん
:2010/06/23(水) 20:01:23 ID:SN2B1u++
C
寧ろ本編より好きです
627 :
森崎名無しさん
:2010/06/23(水) 20:03:07 ID:yAP5uQ92
A
628 :
森崎名無しさん
:2010/06/23(水) 20:13:48 ID:WSK0KvOo
C
629 :
森崎名無しさん
:2010/06/23(水) 20:30:38 ID:???
本編はオカマ風味
こちらはキザ風味
強調した部分が違っていいと思う。
630 :
キャプテン三杉
◆ku3QkLRGJw
:2010/06/24(木) 11:49:42 ID:???
こんなミハエルですが、どうやら受け入れて貰えそうですね。とても在り難く思います。
>C ところで次の試合もベンチスタートかい?
三杉は挑発と詮索を兼ねた質問をミハエルに投げかけてみる事にした。
焦点は、ミハエルが頭から出場するのかどうかである。
三杉「ところで次の試合もベンチスタートかい?」
ミハエル「は・・・?」
三杉「スタメンじゃないのには何か理由があるんじゃないかと気になってね。」
ミハエル「ハハン、何を聞いているのかと思えば・・・お腹の内が透けて見えますね。」
先着(順番通りじゃない書き込みは無効)で
★→! card
と(!とcardの間のスペースを埋めて)書き込んで下さい、カードやダイスによって分岐します。
ダイヤ→おや、ミハエルが僅かに視線を・・・?
ハート→「まあボクに出番が来る程度にはユー達に頑張って欲しい所ですね。」
スペード→「言うまでも無く、それは監督が考える事ですよ?」
クラブ→「安心なさい、ユヴェントスは決勝トーナメントからは常にベストメンバーです。」
JOKER→ダイヤ+ミハエルの回想短編が始まるよー。
631 :
森崎名無しさん
:2010/06/24(木) 11:50:55 ID:???
★→
JOKER
632 :
南葛vs幻想
◆W.No10nvrU
:2010/06/24(木) 11:52:08 ID:???
ハッハァ!
(引いた人)
633 :
森崎名無しさん
:2010/06/24(木) 11:53:19 ID:???
トラウマスイッチ入ります!
634 :
キャプ三杉
:2010/06/24(木) 12:08:35 ID:???
まじかあああああああ
635 :
森崎名無しさん
:2010/06/24(木) 12:24:50 ID:???
これがあるからキャプ森はやめられない
636 :
森崎名無しさん
:2010/06/24(木) 17:29:00 ID:???
知らなかったのか・・・?
(三杉は)ミハエルからは逃げられない・・・
637 :
キャプテン三杉
◆ku3QkLRGJw
:2010/06/24(木) 19:42:18 ID:???
さてー、vs幻想さんの神引きでスレ主の魂は召されそうですw
本当は後半辺りに挿入しようと思っていて、設定の大筋くらいしか考えてなかったのでw
ともあれ仕方ありません、もうミハエル関連はなにか憑いているんです。
松山さんのとこのひーくんの存在だって奇跡だもの!
>>632
止めろー!誰かvs幻想さんを止めろー!
>>633
ガッツリ入ってます、トラウマスイッチ!
>>635
ちくしょー!
>>636
全くホントに仰る通り!ジンクスこえー!
638 :
キャプテン三杉
◆ku3QkLRGJw
:2010/06/24(木) 19:44:38 ID:???
>JOKER→ダイヤ+ミハエルの回想短編が始まるよー。
三杉の問い掛けに対するミハエルの反応は敵意に満ち満ちていた。
小馬鹿にしたような言葉、冷淡な笑みを浮かべる口許、そして・・・
その碧い瞳からは怒気と憎悪が見え隠れしているのだった。
そしてホンの一瞬・・・刹那である、ミハエルの視線が左足に落とされたのを
三杉の眼は見逃さなかった。
三杉「(ビンゴ・・・やはり何かあるんだ、このミハエル・ドノヴァンがスタメンじゃない件には。
その左足に怪我を抱えているのか・・・そうであったとして、それだけなのか・・・?
いや・・・予感でしかないが、“それが”あのドリブルにも無関係じゃない気がする。)」
三杉の脳がナイフのように鋭く働き出した。
その顔はミハエルと同様に冷淡な笑みへと変わっていく。
2人は暫し言葉無く睨み合いを続けるのだった。
639 :
キャプテン三杉
◆ku3QkLRGJw
:2010/06/24(木) 19:45:47 ID:???
〜短編:天使の鳥〜
天が人に大いなる任を降そうとする時、必ずまず、その心志を苦しめ、
その筋骨を疲れさせ、その体を飢えさせ、その身を窮乏させ、
行う事為す事に幾多の障害を与える。 〜孟子〜
ミハエル・ドノヴァンは自分の美しい容姿を誇っている。
自分自身の美しさを愛する・・・所謂ナルシストと呼ばれる人種である。
だが彼には、自分の美しさを愛する心よりも強い感情がたった一つだけある。
それは・・・完全無欠、完璧という物を嫌悪する心である。
ミハエル・ドノヴァンはロサンゼルスの貧民街に生まれた。
彼が持って生まれた財産は、その端麗な容姿と前向きに生きる明るさだけだった。
だが薄暗い貧民街においてミハエルの美しさ・明るさは光り輝くようであった。
640 :
キャプテン三杉
◆ku3QkLRGJw
:2010/06/24(木) 19:48:28 ID:???
〜短編:天使の鳥〜
天が人に大いなる任を降そうとする時、必ずまず、その心志を苦しめ、
その筋骨を疲れさせ、その体を飢えさせ、その身を窮乏させ、
行う事為す事に幾多の障害を与える。 〜孟子〜
ミハエル・ドノヴァンは自分の美しい容姿を誇っている。
自分自身の美しさを愛する・・・所謂ナルシストと呼ばれる人種である。
だが彼には、自分の美しさを愛する心よりも強い感情がたった一つだけある。
それは・・・完全無欠、完璧という物を嫌悪する心である。
ミハエル・ドノヴァンはロサンゼルスの貧民街に生まれた。
彼が持って生まれた財産は、その端麗な容姿と前向きに生きる明るさだけだった。
だが薄暗い貧民街においてミハエルの美しさ・明るさは光り輝くようであった。
641 :
キャプテン三杉
◆ku3QkLRGJw
:2010/06/24(木) 19:49:40 ID:???
ミハエルの笑顔は天使のようだと、周囲の人間はミハエルの美しさを褒め称え、
またその輝くような笑顔に元気付けられていた。
それ故ミハエル自身がその容姿を誇らしく思うようになるのは自然であったと言える。
またミハエルは貧民街という満ち足りぬ世界の中で、その貧しさ、
不完全さの中でそれでも懸命に生きている人々を慈しみ、尊敬した。
幼いミハエル少年の数少ない娯楽はスラムの友人とやるストリートサッカーだった。
身体の大きくないミハエル少年は決して強い部類でも上手い部類でもなかった。
だが、それでも彼は“好き”である故に懸命に打ち込み、それなりに上達していった。
ミハエルが8歳の頃である・・・
天使のような明るさと美しさを持ったまま成長した彼の身に大きな災厄が訪れた。
利き足である左足が痛み出し、動作が不自由になり始めたのだ。
642 :
キャプテン三杉
◆ku3QkLRGJw
:2010/06/24(木) 19:51:26 ID:???
だがミハエル少年はそれでもストリートサッカーを続けた。
左足が不自由になり始めた頃から右足を鍛え、まるで利き脚のように使えるようにと頑張った。
もしかしたら彼はサッカーに熱中する事で恐怖を緩和させようとしていたのかも知れない。
だがその間の努力は実り、利き脚ではないミハエルの右脚はいつしか至高の物になっていた。
さらに彼は不自由故に緩慢になった動作を補う為、視野を大きく広げるよう努めた。
その結果ミハエルは目の前の相手を見るのではなく、ゲームの流れを読んで、
常に次に自分がプレイするスペースの方を見ようとする癖がついたのだ。
周囲の人間は心の底から惜しんだ。
もしもミハエルの身体が完全であれば、どれほどの選手になったのだろう、と。
皮肉な事に、ミハエルの肉体が不完全になればなるほど、その技術は磨かれたのだ。
ミハエルは身を以って学んだのだった・・・不完全であるからこそ人は進歩するのだと。
歩みを止めさえしなければ、必ずや人の身体は、感覚は応えてくれるのだと。
Heaven helps those who help themselves
643 :
キャプテン三杉
◆ku3QkLRGJw
:2010/06/24(木) 20:01:28 ID:???
だがその後も悲劇は止まらなかった・・・ミハエルが左足に不自由を覚えてから1年後、
もはや彼の左足の関節はほとんど動かないようになってしまっていた。
なけなしの金で医者に見せた所、左足の筋繊維が石のように骨のように硬変していると言う。
だが分かったのはそれだけで、原因も治療法も全く分からなかった。
症状は緩やかに進行しており、いずれ左半身全てを侵し、心臓に達して命を落とすと言われた。
その言葉通り、ミハエルの左足は徐々に表面まで硬くなり、まるで石のようになっていった。
信心深かった彼の両親はひたすら神に祈るだけだった。
ミハエル少年は、そんな両親を慰めるように言うのだった。
「もし僕がすっかり石になったら像みたいにどこかに飾ってね。
公園がいいな。美しいバラも咲いているし、サッカー友達も来るもの。」
両親はミハエルの気丈さに涙する他なかった。
何もしてやれない自分達の無力さを呪いながら・・・
だがその消え逝く命の運命は、ある時を以って大きな転換を迎える事になる。
そのスラムに“顔面がつぎはぎだらけの男”が訪れた時に、である。
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