キャプテン森崎 Vol. II 〜Super Morisaki!〜
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【不遇キャラの】キャプテン三杉4【復讐劇】
1 :
キャプテン三杉
◆ku3QkLRGJw
:2010/05/16(日) 18:30:00 ID:0KgjKiYs
この話はフィールドの貴公子 三杉淳がキャプテン森崎とは違う可能性を生きるスレです。
本スレ(キャプテン森崎)とはフランス国際Jrユースを日本が優勝し、森崎と翼がブラジルに
スカウトされた展開まで共通しています。ストーリーは読者による選択肢の投票、カードなどの
判定結果によって変化しながら進行します。
※この物語はキャプテン森崎のパラレルワールドです。
※ストーリーはキャプテン翼5 覇者の称号カンピオーネを参考に、オリジナルで展開します。
※この世界にはワールドユースという大会は存在しません、御注意ください。
※各キャラクターのイメージが変わることを望まない方の閲覧は、自己責任でお願いします。
※各キャラクターの血縁関係・人間関係・性格設定・職業等はこのスレ独自のものです。
※ストーリーの都合上、世代の違うキャラが同年代として現れる事がありますが、予め御了承下さい。
※同様に、チームメンバーや必殺技が原作、ゲーム、本スレとも異なる物になる場合があります。
※風土、名称、知識に誤りのある可能性がありますが、温かく御指摘頂きますとありがたいです。
※サッカー以外の要素は予定されておりません。
575 :
森崎名無しさん
:2010/06/19(土) 12:12:26 ID:MZ05J1KQ
E C+レロレロレロレロレロレロと転がして食べる。
576 :
キャプテン三杉
◆ku3QkLRGJw
:2010/06/20(日) 18:42:33 ID:???
>>575
Eにしなくても、Cを選べばそうなってましたw
>A 「(そう言えばダラピッコラはなぜカルバリョを気にしているんだ?)」
三杉「あー、コホン・・・ダラピッコラちょっといいかい?」
ダラピッコラ「だが断る、今のオレはこいつを折檻してやらなきゃ気が済まねえ。」
三杉「当て身。」
バチコーン!
ダラピッコラ「グハッ…」
三杉「君は何故そんなにもカルバリョの事を気にしているんだい?」
ダラピッコラ「ミ、ミスギ…お前…」
三杉「“折檻する”と心の中で思ったら、、、その時 既に行動は終わっているんだダラピッコラ。
さあ、僕の疑問に答えてくれるね?」
そう言って、三杉は二コリとした笑顔を二人に向ける。
そこには全く有無を許さない雰囲気を備えていた。
レントゥルス「(ヴェ…こ、こわいかも…)」
ダラピッコラ「(こいつ…マフィアとかギャングになれるんじゃないか?)」
三杉「どうしたんだい?」
577 :
キャプテン三杉
◆ku3QkLRGJw
:2010/06/20(日) 18:44:19 ID:???
ダラピッコラ「いや、なんでもねえ。えっとカルバリョ…ミゲルのヤツの事だよな?
まあオレがなんでヤツを気にしてるのかってのは、オレの経歴に関わってくるんだけどよ…」
三杉「ああ…そう言えば君は幼い頃にスペインの…」
ダラピッコラ「ああそうだ、スペイン系のマフィアに売られてさ…まあマフィアっつっても別にオレは雑用だったし、
手を汚した経験があるわけじゃねえ。ミゲルのヤツはボスの息子でオレは主にミゲルの遊び相手に使われた。」
三杉「そうか…幼馴染って事になるのか。」
ダラピッコラ「ああ、そういう事。まあ遊び相手となりゃサッカーだって一緒にやった。あいつにサッカーを
教えたのはオレなんだ。まあ偉そうなヤツだけどさ、兄貴分みたいに思えてたし仲は悪くなかったぜ。」
三杉「ふむ…幼い頃からの身近なライバルって事かい?」
ダラピッコラ「まあ…うん、そんなとこだよ。」
ダラピッコラは肯定の意を示すと、そこで言葉を切る。
だが三杉はそのダラピッコラの様子に違和感を感じないわけにはいかなかった。
三杉「(なにやら歯切れが悪いな…まだ何か因縁みたいな物があるんだろうか?)」
A 気になるから追求してみる。(ここの会話でイベントが終了します。)
B いや、話辛い事なら無理に聞く事はない。(他のイベントが起こります。)
2票選ばれた選択肢で続行します。(投票はメル欄空白で宜しくお願い致します。)
578 :
森崎名無しさん
:2010/06/20(日) 18:46:28 ID:kYOo9eZU
A
いっただろ・・・今回の主役はお前だとな!
579 :
森崎名無しさん
:2010/06/20(日) 18:46:45 ID:FBNhpQXo
A
580 :
キャプテン三杉
◆ku3QkLRGJw
:2010/06/20(日) 19:22:07 ID:???
>A 気になるから追求してみる。
三杉「ダラピッコラ、それだけじゃあないんじゃないか?」
ダラピッコラ「どういう事だ…?」
三杉「言葉通りの意味だよ。単なるライバル以上の物があるんじゃないかって気がしたんだ。」
ダラピッコラ「……」
レントゥルス「え、ロマーノ?そうなの??」
ダラピッコラは気付かれないようにチラッとレントゥルスの方を盗み見た。
この何気ない仕草が三杉にハッと悟らせる。
三杉「(そうか…僕じゃない、“レントゥルス”に聞かせたくない事があるのか!)」
先着(順番通りじゃない書き込みは無効)で
★ダラピッコラさんの対応→! card
と(!とcardの間のスペースを埋めて)書き込んで下さい、カードやダイスによって分岐します。
ダイヤ→ダラピッコラ「そうだな、いい加減話すべきかもな。」
ハート、スペード→ダラピッコラが三杉に対して目配せをしてきた。
クラブ→ダラピッコラ「別に、ミゲルはオレの目標なのさ。だから負けたくない、当然だろ?」
JOKER→レントゥルス「ロマーノ…本当はオレ、知ってるんだ。」
581 :
森崎名無しさん
:2010/06/20(日) 19:22:45 ID:???
★ダラピッコラさんの対応→
ハート2
582 :
キャプテン三杉
◆ku3QkLRGJw
:2010/06/21(月) 20:26:44 ID:???
>ハート→ダラピッコラが三杉に対して目配せをしてきた。
三杉のハッとした表情に重ねるタイミングでダラピッコラは目配せを送ってきた。
どうやらこの場では話せないという事らしい、、と三杉は解釈する。
つまり、“レントゥルスが居合わせているこの場では”・・・という事である。
三杉は取り合えず話を合わせ、ここでの会話を終わらせる事にした。
三杉「まあ・・・考えてみれば“幼馴染でライバル”と大舞台で巡り会うんだ、
どうしても負けたくないという思いも頷けるかな。マルコもローマには
似たような感じで負けたくない選手がいるようだしね。」
レントゥルス「え、マルコにもライバルがいるんだー?」
三杉「ああ、フィッツウォルタという選手らしい。」
こうして三杉はレントゥルスを煙に撒く事に成功する。レントゥルスの興味を他に
持っていくなか、三杉はダラピッコラの方に視線を一瞬だけ移してウインクして見せた。
ダラピッコラは済まなさそうな表情と共にコクリと頷くのだった。
これでこの場は聞け出せなくとも、後ほどダラピッコラの方から話してくれるだろう。
さて興味を注ぐ話題があるとはいえハードな練習の後である、疲労した身体はいつしか
彼等に睡眠を要求し始める。少しの間 歓談を続けてから3人は帰路についたのだった。
明日1日を空け、明後日がユヴェントスとの決戦である。
ミハエル・ドノヴァン、ミゲル・カルバリョ、ジュゼッペ・ファケッティ、
ガブリエル・バティン、サルバトーレ・ジェンティーレ、ディーノ・ゾフ・・・
三杉は警戒に値する選手を一人一人思い浮かべて頭を痛めるのだった。
583 :
キャプテン三杉
◆ku3QkLRGJw
:2010/06/21(月) 20:27:45 ID:???
〜翌日〜
定時の朝食を終えた後、三杉とダラピッコラはロードワークという名目で
ホテルから抜け出していた。2人は暗黙の了解を決め込んだかのように
本題は口にせず、つまらない世間話やこれまでの試合の事などを話しながら
街を走り抜けた。
ダラピッコラ「古ぼけた教会か・・・悪くないかも知れねぇ。ミスギ、ここらで一休みしよう。」
三杉「ああ、そうだな。中に入るのかい?」
ダラピッコラ「ああ、教会の中なら少しは涼めるだろうからな。
それにこんな小さな教会なら観光客も誰も来やしないだろうし・・・。」
三杉「・・・・・・。」
三杉はダラピッコラに導かれるように教会の中に入っていった。
こじんまりとした聖堂は薄暗く、空気はややヒンヤリといったところだ。
礼拝者はまだ誰もいないようで、その空間は静けさに包まれている。
2人は椅子に腰掛けて、少し張りかけている脹脛や腿をマッサージをし始める。
その時だった、ダラピッコラがポツリ・・ポツリと話し始めたのは。
584 :
キャプテン三杉
◆ku3QkLRGJw
:2010/06/21(月) 20:29:28 ID:???
ダラピッコラ「オレの両親はチェターラって漁町で小さなパスタ屋をやっていた。
子供だったから店が上手くいっていたかは分からないけど、取り合えず食うのに
困った事はなかったよ。ごく普通の両親とごくごく普通の双子・・・まあ一般的に
幸せな家庭だったと思うぜ。」
ダラピッコラは自らの身の上話を始めていた。
その声には重苦しい響きが含まれている事に三杉は気付かないフリをした。
オレとヴェネチアーノもどこにでもいる悪ガキで、ストリートサッカーが大好きだった。
近所の奴等よりもちょっとだけ巧かったオレ達は地元の小さなクラブに入れて貰ってよ、
2人で試合に出た夜に家でパスタを腹いっぱい食べている時が一番の幸せだったっけ・・・。」
三杉「うん・・・・・・」
ダラピッコラ「まあ、そんな頃だ。ある日 コラトゥーラって名の自家製の鰯の調味料が
少なくなっててさ、オレ達兄弟と親父は小船で鰯を釣りに行ったんだ。ちょっと沖に出た
所に無人島があって、まあ知る人ぞ知る入れ食いのスポットだったわけだよ。」
ここでダラピッコラは一つ深い溜息をついた。
どうやら話はここから、という事らしい。
585 :
キャプテン三杉
◆ku3QkLRGJw
:2010/06/21(月) 20:30:52 ID:???
ダラピッコラ「運が激烈に悪かったんだ・・・偶然だよ、その日その無人島で麻薬の取り引きが
行われていた。オレ達と親父はその現場を見ちまったんだ。親父はオレ達を慌てて船に乗せ、
沖に流した。で・・・小船で泣き叫んでたオレ等は、通りがかった沿岸警備に発見され保護された。
警備の連中に事情を説明したら、他の警備船が助けに行ってくれる事になった。
それで・・・結論から言うと親父は九死に一生を得た。銃で何発も撃たれたらしいが、
発見が早かったお陰で何とか命は助かったんだ。その時は、な・・・」
“その時は”という言葉で三杉の胃が痛んだ。
既に三杉の中で話の続きは想像がついていた。
ダラピッコラ「売人の顔を見たんだ。そのままハイそーですかって訳にはいかねえ。
お袋はオレとヴェネチアーノを別々に里子に出した。ツテを最大限に使い、オレを
スペインに住む知人に、ヴェネチアーノをオーストリアの貴族で雑用していた親戚にだ。
大袈裟と思うかも知れないが、麻薬売買をしていたのが只のチンピラか大きな組織か、
そん時は分からなかったんだ。警察がオレ達を守ってくれるかと言えば・・・Noだった。
あいつらが本当に頼りになるなら南イタリアの治安は悪くねえ。事実、親父は病院で
寝ている所を撃たれ、お袋は親父を助けようとしてやはり撃たれたと聞いている。」
そこからダラピッコラは一気にまくし立てた。三杉は黙って頷くしかなかった。
人の過去を聞くというのはこういう事かと思い知った。
586 :
キャプテン三杉
◆ku3QkLRGJw
:2010/06/21(月) 20:33:53 ID:???
ダラピッコラ「ヴェネチアーノの里親はどうやらまともだったらしい。あいつは少し
ボーっとしてるけど素直で優しい奴になったからな。それに比べるとオレの方は酷かった。
オレ達の両親の死を知ると、厄介払いとばかりに捨てやがった。
そんなオレを保護してくれたのはその街のマフィアだったんだわ。街のマフィアってのは
シャバ代なんかは取るけど、その代わり警察が頼りにならないような揉め事が起こった時に
仲介したり解決するんだ。基本的に余所者が起こす犯罪からの街を守っているんだよ。
マフィアって言葉は悪そうだけど、オレにとっちゃマフィアは正義だった。」
三杉「だった、か・・・・・。」
ダラピッコラ「ミゲルはいい奴だよ、マフィアのおっさん連中も強面だがよくしてくれた。
ハッキリ言って恩人だよ、だけど・・・・・・」
ダラピッコラの顔が悔しげに歪むのを三杉は見た。
怒りとも悲しみとも取れぬ表情に三杉は目を伏せる。
ダラピッコラ「ボス・・・ミゲルの親父は裏で麻薬を扱っていた、偶然知っちまった。
知らなきゃ良かった・・・でも一度知ったらもう頭から離れねぇ。オレは麻薬を憎んでいる。
オレやヴェネチアーノから親を、家を奪った麻薬・・・その存在も、それで利益を得る奴も、
決して許す事が出来ねぇ・・・!たとえ恩人だろうがそれは変わらねぇんだ・・・!」
587 :
キャプテン三杉
◆ku3QkLRGJw
:2010/06/21(月) 20:36:13 ID:???
耳を塞ぎたくなるような悲痛な叫びを聞いた。
これこそがダラピッコラの魂の、人生の叫びと言える。
だが耳を塞ぐわけにはいかなかった。
三杉は正面からそれを受け止め、さらに話を促す。
三杉「それで・・・その後は?」
ダラピッコラ「14の時に街を出たよ、マフィアの奴等はそれを快く許してくれた。
元々オレがマフィアに向いてるなんて思っちゃいなかったんだろうな。
オレはヴェネチアーノと連絡を取って、二人でイタリアに戻ってきた。
どうにか食っていけないかと、思っていた所で・・・コーチに拾われたのさ。」
三杉「そこでジョアンコーチか・・・」
ダラピッコラ「ああ、コーチとはスペインで出会ったんだ。コーチはミゲルのイタリア留学を
手配した人だからな・・・何回か顔を合わせていてその時にオレの顔を覚えていてくれたんだ。
フィレンツェで声をかけてくれた時は驚いた、そしてラッキーだったよ。」
三杉「なるほど・・・」
588 :
キャプテン三杉
◆ku3QkLRGJw
:2010/06/21(月) 20:37:34 ID:???
ダラピッコラ「話が逸れたな・・・まあ、オレとミゲルの関わりはそんなとこだ。
ミゲルはマフィアとも麻薬とも関係ねぇんだ・・・あいつはサッカーが好きなだけで、
マフィア継ぐ気も全然ねぇと思う。あいつには色々とよくしてくれた思い出しかない。
そう理屈では分かっていても・・・なんて言ったらいいのか・・・とにかくミゲルにだけは
絶対勝ちたいと思っているんだ。憎しみとか、怨みとかそんなんじゃねえんだ・・・。」
ダラピッコラは言葉を詰まらせ、そのまま押し黙ってしまった。
三杉「(ダラピッコラとレントゥルスがこんな過去を抱えていたとはね・・・
正直言ってショックだったが、これは僕がダラピッコラに話させた事だ。
受け止めて、何か言ってやらなきゃいけない・・・魂の言葉には魂の言葉で返すんだ。)」
A ダラピッコラ・・・キミはカルバリョと闘う為にサッカーをしているのか?
B ダラピッコラ・・・過去を乗り越える為にカルバリョに勝とう。
C ダラピッコラ・・・カルバリョに勝つだけじゃキミは過去を乗り越えられない。
D ダラピッコラ・・・キミの魂には“正しさ”が生きている。
3票選ばれた選択肢で続行します。(投票はメル欄空白で宜しくお願い致します。)
※本日の更新は終了です、長文すみません。
589 :
森崎名無しさん
:2010/06/21(月) 20:50:46 ID:???
乙でした。
ダラピッコラ・・・いい表情だよ
590 :
589
:2010/06/21(月) 20:51:53 ID:???
冗談は抜きにして、重い話だな。
ミーティング推奨する
591 :
森崎名無しさん
:2010/06/21(月) 20:59:22 ID:???
なんとなくジョジョ5部。
ABCといくごとに達成ハードルが上がってるな。
Dは・・・なんだろ、判定?
592 :
森崎名無しさん
:2010/06/21(月) 21:00:01 ID:7dlEIkDQ
B
593 :
森崎名無しさん
:2010/06/21(月) 21:22:41 ID:???
もしかしてヘタリアネタ入ってる?
594 :
森崎名無しさん
:2010/06/21(月) 21:23:59 ID:???
ヘタリアって漫画?
595 :
森崎名無しさん
:2010/06/21(月) 21:30:44 ID:???
web漫画
ヒットしてアニメや映画
単行本にもなってる
596 :
森崎名無しさん
:2010/06/21(月) 21:34:20 ID:???
>>595
わざわざ教えてくれてありがとうね、時間がある時に見てみるよ
597 :
森崎名無しさん
:2010/06/21(月) 22:30:23 ID:???
>>596
一応補足しとくと基本的にホモネタが多いから(作者は男だけど)注意してね!
598 :
森崎名無しさん
:2010/06/21(月) 23:16:29 ID:ax4S/i9M
C
599 :
森崎名無しさん
:2010/06/21(月) 23:16:58 ID:HA/Yeedo
B
600 :
598
:2010/06/21(月) 23:18:13 ID:???
Aが王道な気もするが、逆にちょっと安直な気もする。
Dはよく分からん。
BかCで迷ったが、あえて高いハードルに挑む感じでCにしました。
601 :
キャプテン三杉
◆ku3QkLRGJw
:2010/06/22(火) 08:51:28 ID:???
>>589
乙感謝です。昨日は北朝鮮vsポルトガルがやばかったそうで・・
>>591
ダラピッコラ・レントゥルスの章はかなりJoJo5部インスパイアしてますです。
恥ずかしながら大好きでして。
>>593-597
4スレ目で遂に気付かれましたw
表層的なキャライメージ作りにちょっとだけヘタリアを使ってますw
ホモネタ・・・多いんですかね?
世界史だからとスレ主はそんな風に感じた事ないですが、なるほど。
でもニコ動とかのMADだとそういう長句説的なの多いかもですねw
・・・という事で一応決まってないのでageさせてください。
現在B2票、C1票です。
602 :
森崎名無しさん
:2010/06/22(火) 08:56:12 ID:v1NAdS1s
A
603 :
森崎名無しさん
:2010/06/22(火) 10:42:19 ID:OTFfgxJk
B
604 :
キャプテン三杉
◆ku3QkLRGJw
:2010/06/22(火) 17:45:42 ID:???
>B ダラピッコラ・・・過去を乗り越える為にカルバリョに勝とう。
三杉はどう声をかけるべきか、本当に迷った。
これ程までに迷った事はかつてなかった筈である。
そもそも・・・三杉淳にとって、今のダラピッコラのように
強烈な感情を持ったまま試合に臨むという行為はタブーである。
サッカーはミスを前提としたスポーツだ、気持ちが乱れると判断が鈍る。
そうなると的確なポジショニングが出来ない、カバーもできない、コーチングもできない。
ライバル心という感情も、適度であればモチベーションやプレイの質を高めるが、
それが過剰な意識となればプレイの質を貶める諸刃の剣・・・そういう思考が前提にあった。
三杉「(だが・・・)」
今ここでダラピッコラにそれを伝えて一体何になるのか?
この感情を圧し潰させる事は、ユヴェントス戦やその後の試合で、
フィオレンティーナにとってダラピッコラにとって良い結果となるのか?
三杉の経験ではダラピッコラの生きてきた道程と彼を蝕むトラウマは未知の領域と言ってよく、
正解が一体なんなのか、彼は答えを持っていなかった。
だが三杉の直感はこう言っていた。
人間は機械じゃないと、理屈が常に正しいとは限らないと。
三杉は意を決して言葉を発した。
605 :
キャプテン三杉
◆ku3QkLRGJw
:2010/06/22(火) 17:53:06 ID:???
三杉「ダラピッコラ・・・過去を乗り越える為にカルバリョに勝とう。」
ダラピッコラ「えっ・・・・・・」
もしかしたら、普段よりもパフォーマンスが下がるかもしれないと三杉は思っている。
“無論、ダラピッコラ自身も同じような不安を持っていた。”
ゆえにダラピッコラは三杉の言葉に驚きを隠せなかった。
こんな話をしたら、自分はカルバリョとの勝負を止められると思っていたのだ。
ダラピッコラ「いいのか・・・?もしかしたらオレは下手を打つかもしれないぞ?」
三杉「(最終確認だ・・・・・・)」
A 構わない、試合は僕と皆が絶対に勝たせてみせる。だから心おきなく勝負しろ。
B もちろん・・・抑えるところは抑えてもらう。
C その他(何か言いたい事や、今後の指針等があれば御自由に書いて下さい。)
3票選ばれた選択肢で続行します。(投票はメル欄空白で宜しくお願い致します。)
Cについては選ばれなくとも内容を参考にする可能性があります。
※ヒントを一つ。Aを選べばダラピッコラはユヴェントス戦で序盤いれ込む可能性が出てきます。
ただ、大きなリターンを得る可能性もあります。(小リターンは必ずあります。)
Bを選ぶとダラピッコラは普段通りの実力でユヴェントス戦に臨み、無理なプレイは控えます。
以上がこの選択の実利面になります。
606 :
森崎名無しさん
:2010/06/22(火) 17:54:20 ID:g6Pt5BhA
A
できるかできないかじゃねえ、やるんだ! ケツは持つ!
607 :
森崎名無しさん
:2010/06/22(火) 17:55:57 ID:14MDI4yw
A
ひとりはみんなのために、みんなはひとりのために
608 :
森崎名無しさん
:2010/06/22(火) 17:57:39 ID:OTFfgxJk
A
609 :
森崎名無しさん
:2010/06/22(火) 18:01:40 ID:???
キャーミスギサーンステキー!
610 :
キャプテン三杉
◆ku3QkLRGJw
:2010/06/22(火) 20:38:53 ID:???
>A 構わない、試合は僕と皆が絶対に勝たせてみせる。だから心おきなく勝負しろ。
犠牲の必要な選択だった。情に流された選択だったかも知れない。
それでも、ここで正面から闘わせなかったら、ダラピッコラはこれ以上
“何処”にも“未来”にも進めないかもしれないという予感が三杉にはあった。
ゆえに三杉は迷いなく、強い眼差しと共にこう答えた。
三杉「構わない、試合は僕と皆が絶対に勝たせてみせる。だから心おきなく勝負しろ。」
ダラピッコラ「(マジかよこいつ・・・!)」
ダラピッコラはその言葉と目に圧倒されたと言っていい。
そして彼はこの上なく勇気付けられた。
ダラピッコラ「分かった、そこまで言ってくれるなら有り難てぇ・・・オレはミゲルに挑む、
そして自分自身の過去に整理をつける。 その後は・・・」
それ以上はダラピッコラは言葉が出なかった。
まだどう言葉に代えて良いか彼には分からなかったのだ。
だが、その目は雄弁に語っていた。三杉に対する信頼と、そして・・・覚悟である。
611 :
キャプテン三杉
◆ku3QkLRGJw
:2010/06/22(火) 20:41:10 ID:???
三杉「(チームメイトの心を汲む、チームも勝たせる、両方やれずに何がキャプテンか。
犠牲が必要な選択だったかも知れないが…この言葉の責任、僕の覚悟が道を切り開く)」
かつての自分であったら、今の自分い失笑するかも知れない。
だが今の彼は確実に自分の信じる選択をしている。その心に後悔はなかった。
サッカー、それは本当に素晴らしい競技だ。
何故なら、子供を大人に、大人を紳士に育て上げる競技だから。 〜デットマール・クラマー〜
612 :
キャプテン三杉
◆ku3QkLRGJw
:2010/06/22(火) 20:44:11 ID:???
今日の更新はここまでです。
いつも参加して下さって感謝してますお!
613 :
森崎名無しさん
:2010/06/22(火) 20:45:09 ID:???
乙でしたお!
614 :
森崎名無しさん
:2010/06/22(火) 22:54:21 ID:???
流石は貴公子。かっこいい…
615 :
森崎名無しさん
:2010/06/22(火) 23:45:25 ID:???
貴公子ポイントは試合後に計上かな?
内容次第では下がるかもしれないし
616 :
森崎名無しさん
:2010/06/23(水) 06:48:13 ID:???
勝つためにはどうするか、そこが重要。そーゆー訳でコピペコピペ。
ユヴェントスの切り札。ミハエルの突破+バティンのバティゴール+β
ユーベ 4-2-3-1
−−−H−−− Hバティン
−−−−−−−
−F−I−E− Fスカラ Iミハエル(←ファケッティ) Eマニコーネ
−−−−−−−
−−D−G−− Dファケッティ(フォントラン) Gパガニン
A−−−−−B Aカルバリョ(←ユルゲン) Bシレア
−−C−D−− Cセザール Dジェンティーレ
−−−@−−− @ディーノ
備考。ミハエルはマークをつけてもフリーになるイスラス並のチート。別システムあり
問題はファケッティのピンポイントパス、自陣からガンガンパスを繋ぐ。
マニコーネは弱い、スカラはパスは強い。
どう戦えばいいんだ・・・レッチェの三択よりはマシなのか。
ゴール前放棄で中盤勝負…
ダラピッコラをカルバリョに挑みやすくするには………………ヴェ〜………
617 :
キャプテン三杉
◆ku3QkLRGJw
:2010/06/23(水) 17:32:32 ID:???
>>613
毎度乙感謝であります!
>>614
キメすぎてて逆に寒くなってないか、書いてると心配になりますw
>>615
個人的に現時点で100Pくらいあげたいですが・・・そうですね、少々お待ち下さい。
>>616
わざわざありがとうございます、スレ末短編の情報ですね。
ユヴェントスも強敵ですが有効な闘い方もあります、ぜひ考えてみて下さい。
ギィ・・・
後ろで古びた聖堂の扉が開かれる音がした。
観光客か、あるいは礼拝客が入ってきたのだ。
ダラピッコラ「誰か来たみたいだな・・・」
三杉「ああ、話はここまでかな。まだ何かあれば遠慮なく言ってきてくれ。」
ダラピッコラ「グラッツェ・・・今回ばかりは本当に頼らせて貰うよ。
そんじゃ、オレはもうホテルに戻るぜ。お前はどうする?」
三杉「そうだな・・・」
A ああ、僕もホテルに戻ろう
B いや・・・折角教会に来たんだから、一つ祈りでも捧げていこうと思う
C いや・・・少しばかり街を歩いてみるつもりだ
2票選ばれた選択肢で続行します。(投票はメル欄空白で宜しくお願い致します。)
618 :
森崎名無しさん
:2010/06/23(水) 17:37:36 ID:uJ/9DCfo
B
敵との遭遇フラグと見た
619 :
小田ジュニア
:2010/06/23(水) 17:39:34 ID:FVi7GcrA
B
620 :
森崎名無しさん
:2010/06/23(水) 17:43:18 ID:???
奴だ…奴がくるんだ!
621 :
森崎名無しさん
:2010/06/23(水) 18:04:30 ID:???
シレアには攻守共に世話になったなぁ
ドリブルは苦手でもパスやヘッドが強いから、サイドバックには向いているのかも
ただ、スタミナに不安があるからあまり上がっては来ないかな?
622 :
キャプテン三杉
◆ku3QkLRGJw
:2010/06/23(水) 19:26:30 ID:???
>B いや・・・折角教会に来たんだから、一つ祈りでも捧げていこうと思う。
三杉「いや・・・折角教会に来たんだから、一つ祈りでも捧げていこうと思う。」
ダラピッコラ「分かった、それじゃあ先に戻らせて貰うぜ。」
そう言うとダラピッコラはスタスタと聖堂を出て行ってしまった。
それを見届けると、三杉は力を抜いて椅子の背もたれに身体を預けた。
言うまでもなく、先程の言葉は本気で祈りを捧げるつもりで言った物ではない。
三杉は少しばかり頭を冷やしつつ思考したかったのである。
取り敢えず三杉は昨日観たユヴェントスの戦術を思い返した。
三杉「(カルバリョのオーバーラップか・・・昨日のビデオにはそんなプレイは無かった。
あの試合ではユヴェントスはまだベストを出し尽くしてなかったという事だろう・・・。)」
昨日のビデオは参考にはなるが、対策を考える基本としては足りない・・・という事だった。
何が足りないのか・・・?それはカルバリョのオーバーラップだけなのか?
三杉は考えを巡らせた。だがその思考力はいま一つ鈍い。
三杉「(仕方ない、ホテルに戻ろう。)」
623 :
キャプテン三杉
◆ku3QkLRGJw
:2010/06/23(水) 19:28:00 ID:???
諦めて三杉は帰館する為に椅子から立ち上がった。
ふと、先程入ってきた人物はまだ熱心に祈っているのが目に入る。
三杉は邪魔しては悪いと思い、静かに立ち去ろうとした
すると丁度その人物も立ち上がって三杉の方を振り返った。
美しい女性だな・・・と三杉は一瞬思ったが、それをすぐさま否定した。
見覚えのある顔、それは先程の思考のにも登場していた人物の顔と同一であった。
三杉「(こいつ・・・ミハエル・ドノヴァンか?)」
ミハエル「ほほう、これはこれは・・・フィオレンティーナが誇る貴公子殿ですか。」
三杉「僕の事を知っているのか、恐れ入るね・・・ミハエル・ドノヴァン。」
ミハエル「フフン、キミのような人間がこんな所に訪れるとは不似合いだね。」
三杉「・・・どういう事だい?」
ミハエル「だってそうでしょう?美しいサッカーをやってみせる技術がある。キャプテンとして
チームを導いたんだ、統率力もあるでしょう。そしてレッチェに勝った・・・おそらく頭脳も明晰。
そしてルックスも端整ときている・・・。全く非の打ち所のない無欠の人間じゃないですか?
そんなキミが一体何を神に祈ると言うんですか?」
624 :
キャプテン三杉
◆ku3QkLRGJw
:2010/06/23(水) 19:30:26 ID:???
ミハエルはこれみよがしにジェスチャーを交えながら言葉を紡ぎだした。
そのプロファイリングは三杉が謙遜してみてもおよそ間違いではなかった。
それに三杉は事実として神を呪う事はあっても祈った事が無かった。
ただそんな事よりも、三杉が気になったのは言葉の端々に見られた棘である。
およそ好意的に思われていないのを三杉は察した。
三杉「どうやら嫌われているようだね?」
ミハエル「フフン、お察し頂けてなによりです。」
三杉「(悪びれもせず言う男だな・・・。何か会話するか?)」
A しかし・・・そう言う当のキミも無欠じゃあないのか?
B しかし・・・細い身体だな、フィジカル不足なんじゃないか?
C ところで次の試合もベンチスタートかい?
D あの変なドリブルは一体どうやっているんだい?
E その他(御自由に・・・でもあんまり酷いと不採用だよ!)
3票選ばれた選択肢で続行します。(投票はメル欄空白で宜しくお願い致します。)
※本日はここまでです。
予告どおりミハエルのキャラはキャプ森本編と大きく違います。
落胆された方には申し訳ありませんが、どうか受け入れて頂きたく思います。
625 :
森崎名無しさん
:2010/06/23(水) 19:55:58 ID:/bnfeCPQ
C
626 :
森崎名無しさん
:2010/06/23(水) 20:01:23 ID:SN2B1u++
C
寧ろ本編より好きです
627 :
森崎名無しさん
:2010/06/23(水) 20:03:07 ID:yAP5uQ92
A
628 :
森崎名無しさん
:2010/06/23(水) 20:13:48 ID:WSK0KvOo
C
629 :
森崎名無しさん
:2010/06/23(水) 20:30:38 ID:???
本編はオカマ風味
こちらはキザ風味
強調した部分が違っていいと思う。
630 :
キャプテン三杉
◆ku3QkLRGJw
:2010/06/24(木) 11:49:42 ID:???
こんなミハエルですが、どうやら受け入れて貰えそうですね。とても在り難く思います。
>C ところで次の試合もベンチスタートかい?
三杉は挑発と詮索を兼ねた質問をミハエルに投げかけてみる事にした。
焦点は、ミハエルが頭から出場するのかどうかである。
三杉「ところで次の試合もベンチスタートかい?」
ミハエル「は・・・?」
三杉「スタメンじゃないのには何か理由があるんじゃないかと気になってね。」
ミハエル「ハハン、何を聞いているのかと思えば・・・お腹の内が透けて見えますね。」
先着(順番通りじゃない書き込みは無効)で
★→! card
と(!とcardの間のスペースを埋めて)書き込んで下さい、カードやダイスによって分岐します。
ダイヤ→おや、ミハエルが僅かに視線を・・・?
ハート→「まあボクに出番が来る程度にはユー達に頑張って欲しい所ですね。」
スペード→「言うまでも無く、それは監督が考える事ですよ?」
クラブ→「安心なさい、ユヴェントスは決勝トーナメントからは常にベストメンバーです。」
JOKER→ダイヤ+ミハエルの回想短編が始まるよー。
631 :
森崎名無しさん
:2010/06/24(木) 11:50:55 ID:???
★→
JOKER
632 :
南葛vs幻想
◆W.No10nvrU
:2010/06/24(木) 11:52:08 ID:???
ハッハァ!
(引いた人)
633 :
森崎名無しさん
:2010/06/24(木) 11:53:19 ID:???
トラウマスイッチ入ります!
634 :
キャプ三杉
:2010/06/24(木) 12:08:35 ID:???
まじかあああああああ
635 :
森崎名無しさん
:2010/06/24(木) 12:24:50 ID:???
これがあるからキャプ森はやめられない
636 :
森崎名無しさん
:2010/06/24(木) 17:29:00 ID:???
知らなかったのか・・・?
(三杉は)ミハエルからは逃げられない・・・
637 :
キャプテン三杉
◆ku3QkLRGJw
:2010/06/24(木) 19:42:18 ID:???
さてー、vs幻想さんの神引きでスレ主の魂は召されそうですw
本当は後半辺りに挿入しようと思っていて、設定の大筋くらいしか考えてなかったのでw
ともあれ仕方ありません、もうミハエル関連はなにか憑いているんです。
松山さんのとこのひーくんの存在だって奇跡だもの!
>>632
止めろー!誰かvs幻想さんを止めろー!
>>633
ガッツリ入ってます、トラウマスイッチ!
>>635
ちくしょー!
>>636
全くホントに仰る通り!ジンクスこえー!
638 :
キャプテン三杉
◆ku3QkLRGJw
:2010/06/24(木) 19:44:38 ID:???
>JOKER→ダイヤ+ミハエルの回想短編が始まるよー。
三杉の問い掛けに対するミハエルの反応は敵意に満ち満ちていた。
小馬鹿にしたような言葉、冷淡な笑みを浮かべる口許、そして・・・
その碧い瞳からは怒気と憎悪が見え隠れしているのだった。
そしてホンの一瞬・・・刹那である、ミハエルの視線が左足に落とされたのを
三杉の眼は見逃さなかった。
三杉「(ビンゴ・・・やはり何かあるんだ、このミハエル・ドノヴァンがスタメンじゃない件には。
その左足に怪我を抱えているのか・・・そうであったとして、それだけなのか・・・?
いや・・・予感でしかないが、“それが”あのドリブルにも無関係じゃない気がする。)」
三杉の脳がナイフのように鋭く働き出した。
その顔はミハエルと同様に冷淡な笑みへと変わっていく。
2人は暫し言葉無く睨み合いを続けるのだった。
639 :
キャプテン三杉
◆ku3QkLRGJw
:2010/06/24(木) 19:45:47 ID:???
〜短編:天使の鳥〜
天が人に大いなる任を降そうとする時、必ずまず、その心志を苦しめ、
その筋骨を疲れさせ、その体を飢えさせ、その身を窮乏させ、
行う事為す事に幾多の障害を与える。 〜孟子〜
ミハエル・ドノヴァンは自分の美しい容姿を誇っている。
自分自身の美しさを愛する・・・所謂ナルシストと呼ばれる人種である。
だが彼には、自分の美しさを愛する心よりも強い感情がたった一つだけある。
それは・・・完全無欠、完璧という物を嫌悪する心である。
ミハエル・ドノヴァンはロサンゼルスの貧民街に生まれた。
彼が持って生まれた財産は、その端麗な容姿と前向きに生きる明るさだけだった。
だが薄暗い貧民街においてミハエルの美しさ・明るさは光り輝くようであった。
640 :
キャプテン三杉
◆ku3QkLRGJw
:2010/06/24(木) 19:48:28 ID:???
〜短編:天使の鳥〜
天が人に大いなる任を降そうとする時、必ずまず、その心志を苦しめ、
その筋骨を疲れさせ、その体を飢えさせ、その身を窮乏させ、
行う事為す事に幾多の障害を与える。 〜孟子〜
ミハエル・ドノヴァンは自分の美しい容姿を誇っている。
自分自身の美しさを愛する・・・所謂ナルシストと呼ばれる人種である。
だが彼には、自分の美しさを愛する心よりも強い感情がたった一つだけある。
それは・・・完全無欠、完璧という物を嫌悪する心である。
ミハエル・ドノヴァンはロサンゼルスの貧民街に生まれた。
彼が持って生まれた財産は、その端麗な容姿と前向きに生きる明るさだけだった。
だが薄暗い貧民街においてミハエルの美しさ・明るさは光り輝くようであった。
641 :
キャプテン三杉
◆ku3QkLRGJw
:2010/06/24(木) 19:49:40 ID:???
ミハエルの笑顔は天使のようだと、周囲の人間はミハエルの美しさを褒め称え、
またその輝くような笑顔に元気付けられていた。
それ故ミハエル自身がその容姿を誇らしく思うようになるのは自然であったと言える。
またミハエルは貧民街という満ち足りぬ世界の中で、その貧しさ、
不完全さの中でそれでも懸命に生きている人々を慈しみ、尊敬した。
幼いミハエル少年の数少ない娯楽はスラムの友人とやるストリートサッカーだった。
身体の大きくないミハエル少年は決して強い部類でも上手い部類でもなかった。
だが、それでも彼は“好き”である故に懸命に打ち込み、それなりに上達していった。
ミハエルが8歳の頃である・・・
天使のような明るさと美しさを持ったまま成長した彼の身に大きな災厄が訪れた。
利き足である左足が痛み出し、動作が不自由になり始めたのだ。
642 :
キャプテン三杉
◆ku3QkLRGJw
:2010/06/24(木) 19:51:26 ID:???
だがミハエル少年はそれでもストリートサッカーを続けた。
左足が不自由になり始めた頃から右足を鍛え、まるで利き脚のように使えるようにと頑張った。
もしかしたら彼はサッカーに熱中する事で恐怖を緩和させようとしていたのかも知れない。
だがその間の努力は実り、利き脚ではないミハエルの右脚はいつしか至高の物になっていた。
さらに彼は不自由故に緩慢になった動作を補う為、視野を大きく広げるよう努めた。
その結果ミハエルは目の前の相手を見るのではなく、ゲームの流れを読んで、
常に次に自分がプレイするスペースの方を見ようとする癖がついたのだ。
周囲の人間は心の底から惜しんだ。
もしもミハエルの身体が完全であれば、どれほどの選手になったのだろう、と。
皮肉な事に、ミハエルの肉体が不完全になればなるほど、その技術は磨かれたのだ。
ミハエルは身を以って学んだのだった・・・不完全であるからこそ人は進歩するのだと。
歩みを止めさえしなければ、必ずや人の身体は、感覚は応えてくれるのだと。
Heaven helps those who help themselves
643 :
キャプテン三杉
◆ku3QkLRGJw
:2010/06/24(木) 20:01:28 ID:???
だがその後も悲劇は止まらなかった・・・ミハエルが左足に不自由を覚えてから1年後、
もはや彼の左足の関節はほとんど動かないようになってしまっていた。
なけなしの金で医者に見せた所、左足の筋繊維が石のように骨のように硬変していると言う。
だが分かったのはそれだけで、原因も治療法も全く分からなかった。
症状は緩やかに進行しており、いずれ左半身全てを侵し、心臓に達して命を落とすと言われた。
その言葉通り、ミハエルの左足は徐々に表面まで硬くなり、まるで石のようになっていった。
信心深かった彼の両親はひたすら神に祈るだけだった。
ミハエル少年は、そんな両親を慰めるように言うのだった。
「もし僕がすっかり石になったら像みたいにどこかに飾ってね。
公園がいいな。美しいバラも咲いているし、サッカー友達も来るもの。」
両親はミハエルの気丈さに涙する他なかった。
何もしてやれない自分達の無力さを呪いながら・・・
だがその消え逝く命の運命は、ある時を以って大きな転換を迎える事になる。
そのスラムに“顔面がつぎはぎだらけの男”が訪れた時に、である。
644 :
キャプテン三杉
◆ku3QkLRGJw
:2010/06/24(木) 20:03:03 ID:???
本日の更新は以上です、どうもありがとうございました。
ぷはー、いつになったらユヴェントス戦が始まるんでしょうか?
先が見えないっすw
645 :
森崎名無しさん
:2010/06/24(木) 20:08:58 ID:???
乙でした
これ元ネタ通りだとミハエルはおとうt…ゲフンゲフン
646 :
キャプテン三杉
◆ku3QkLRGJw
:2010/06/24(木) 20:11:02 ID:???
>>645
そこは見逃してください!
治る・・・どうにか治るって・・・
647 :
森崎名無しさん
:2010/06/24(木) 20:21:50 ID:???
BJ先生!
648 :
キャプテン三杉
◆ku3QkLRGJw
:2010/06/25(金) 20:42:04 ID:???
遅ればせながら日本おめでとう!勝って予選突破最高でした!
遠藤のFKは本当に惚れ惚れっすよぉー。
あと川島さんのPKの強さパネェっす、あとカタギの顔じゃないw
セルビアが予選落ちしちゃったんで、あとは日本とアメリカのドノバン選手を全力で応援しますw
649 :
キャプテン三杉
◆ku3QkLRGJw
:2010/06/28(月) 13:42:20 ID:???
>>645
乙感謝でしたー
その男“BJ”は有名な医者であった。有名とは決して高名を意味しない。
悪名高い・・・という修飾が正しいとの専らの評判だった。
詳細を述べると、彼は世界最高峰の技術を持っておりながら医師としての免許を取らず、
他の誰にも出来ない難しい手術をこなし、報酬として莫大な金額を請求する・・・というのである。
そんな男がミハエルの奇病を聞きつけてやってきたのだ。
しかし奇病を患っているミハエルはスラムの少年である。
高額な手術費用を払える金などあるわけがない。
それでも両親はBJに頼んだ。命に代えても、一生懸かっても金を用意すると。
BJは両親の言葉を一笑に付した。
彼が求めている物は実は金ではないのだ。
それは・・・“覚悟”なのである。
そして彼が支払わせたかったのは両親にではなかった。
当のミハエル自身なのだった。
650 :
キャプテン三杉
◆ku3QkLRGJw
:2010/06/28(月) 13:46:07 ID:???
BJがミハエルに投げ求めたのはある2つの選択肢の答えであった。
@脚の外観は完璧に治す。日常生活に支障はない。ただしサッカーは二度と出来ない。
A脚の外観は現在のまま残す。機能は病に侵される以前に全快し、
いつかはサッカーも90分間出来るようになる。
この選択肢に対するミハエルの回答はAであった。
もしも不完全な身体、ハンデを負っていた自分がサッカー選手として大成したら、
自分と同じようにハンデを負った人間の希望に成り得ると、ミハエルは言ったのである。
それはもはや聖人の考え方であった。
BJはこの回答に皮肉を込めた笑みを浮かべ、手術を行なう事に決めた。
651 :
キャプテン三杉
◆ku3QkLRGJw
:2010/06/28(月) 13:48:54 ID:???
手術は成功し、ミハエルの左脚は動くようになった。
灰色に変色した生気ない外観はその儘に、かつての利き足の機能を取り戻させたのだ。
この結果にミハエル少年は狂喜したと言っていい。
かつて諦めた命を、サッカーを、また思い切り楽しめるようになったのだ。
しかもそのサッカー技術(足技)は、奇病を患う以前と比べ物にならないキレを持っていた。
利き脚を超える至高の右脚と、少し感覚が鈍った左脚・・・このアンバランスさは
ミハエルのドリブルに独特のリズムを形成させた。
もしも熟年のサッカーファンが当時のミハエルのドリブルを見たらこう形容したであろう。
「まるでガリンシャのドリブルだ。」と・・・。
他にも利き脚が不自由な間にこらした数々の工夫は、その全てが彼だけの武器となった。
相手ではなくその先のスペースを見る癖は、相手に仕掛けるタイミングを取り辛くさせた。
またそのリズムと視野が組み合わさり、フリーになる技術が卓越していた。
あとは長い時間をかけてリハビリし、試合に耐えうる持久力を取り戻すだけだった。
BJはリハビリについて一人のコーチを紹介した。かつてサッカー界で世界的に名を馳せた
名コーチであり、今はスポーツ医療についても精通していると言う・・・
裏社会ではその存在が知られていたジョアンという名の男である。
652 :
キャプテン三杉
◆ku3QkLRGJw
:2010/06/28(月) 13:50:38 ID:???
こうしてミハエルの人生は加速度的に動き出した。
その未来は光りを取り戻し、成功への歩みを進みだしたと言えた。
そして別れの日、最後にBJはミハエルに言葉を投げていった。
BJ「いつかその左脚の外観も完璧に治したくなったら、その時は1000万ドル持ってきたまえ。」
BJが何を言っているのか、その時のミハエルには理解出来なかった。
ハンデの証であるこの左脚はミハエルの誇りであった。
不完全さが人を前に進ませるという事を世界中のハンデある人間に伝えるつもりだった。
しかし人はそうそう聖人になどなれるものではなかった・・・
彼が唯一持って生まれた完全無欠の物、それは美しい外観である。
左脚に残った生気無き醜さは、その美しき造形の外観において異様なほどに目立った。
時が経つにつれ、ミハエルは左脚の醜さが気に障るようになっていった。
653 :
キャプテン三杉
◆ku3QkLRGJw
:2010/06/28(月) 13:54:30 ID:???
不完全さは人を進歩させる、完全無欠には先がない・・・
それはハンデとなった左脚がミハエルに学ばせた真理であった。
だが、彼は自分の外観は美しく完璧であって欲しいという本能も抱えていた。
持たざる者だった頃の幼きミハエル少年が、唯一誇れたその完璧なる造形、
その美しさを褒め称えられてきたという環境・・・
それがミハエルに自己の造形に関する過剰なナルシシズムを形成させていたのだ。
BJが求めた覚悟と、その最後の言葉の意味をミハエルはこうして理解した。
ミハエルの理性はこの左脚を愛し、本能はこれを嫌悪している自己矛盾・・・
この自己矛盾を生涯抱えて生きていく覚悟があるのか。更には、それを他人の希望として
世に曝して見せる事が出来るのか・・・BJが欲っした覚悟というのはそういう事だったのだ。
654 :
キャプテン三杉
◆ku3QkLRGJw
:2010/06/28(月) 13:55:34 ID:???
『いつかその左脚の外観も完璧に治したくなったら、その時は1000万ドル持ってきたまえ。』
ミハエルの頭にはBJが最後に放った言葉が巡るようになっていった。
人が欲を持たずに我慢できるのは、持たざる物である時である。
一度持つ者の立場に馴れてしまえば、無欲には戻れない。
それでも尚、無欲になれる者こそが聖人なのだ。
悲しきかな・・・ミハエルの高潔さは幼きゆえ、その環境ゆえの幻と思われた。
先着(順番通りじゃない書き込みは無効)で
★それでいいのかミハエル少年→! card
と(!とcardの間のスペースを埋めて)書き込んで下さい、カードやダイスによって分岐します。
ダイヤ、ハート→だがミハエルの心は両親の愛によりある程度救われていた。
スペード、クラブ→現実は甘くない、ミハエルの心には天使と悪魔が未だに同居している。
JOKER→ミハエルの心は神の愛により救われていた。
655 :
森崎名無しさん
:2010/06/28(月) 14:00:52 ID:???
★それでいいのかミハエル少年→
ハートA
656 :
森崎名無しさん
:2010/06/28(月) 14:17:14 ID:???
>セルビアが予選落ちしちゃったんで、あとは日本とアメリカのドノバン選手を全力で応援しますw
GMにとってガーナは天敵じゃのう
657 :
森崎名無しさん
:2010/06/28(月) 15:48:43 ID:???
シュートの伊東宏みたいだね
658 :
森崎名無しさん
:2010/06/28(月) 17:08:35 ID:???
へ‥‥!?
“三杉”さんが“逆神(ヒガシハラ)”なんて噂、“ウソ”だよね‥‥?
659 :
森崎名無しさん
:2010/06/28(月) 18:28:27 ID:???
JOKERだとホーリークロスまで覚えていたんだろうか?
660 :
キャプテン三杉
◆ku3QkLRGJw
:2010/06/28(月) 18:29:25 ID:???
>>655
ガーナが天敵だったのか、自分が天敵だったのか、今となっては少し考えてしまいますw
>>657
私自身がイメージしてたのはガリンシャという選手です。
確かシュートのヒロもガリンシャのエピソードがモデルだった気がしますので、
そういう風にイメージして貰えるのは正しいし、嬉しい事実だと思います。ホッ・・・
>>658
ギクゥッ・・・!!!
こ、今後は無心で見ようと思います!
661 :
キャプテン三杉
◆ku3QkLRGJw
:2010/06/28(月) 18:30:58 ID:???
>>659
まあ普通にそういう事ですよねw
>ハート→だがミハエルの心は両親の愛によりある程度救われていた。
自己矛盾という肥料はミハエルという大地にいつしか闇を芽吹かせていた。
だがミハエルの精神的な異変を、彼の師であるジョアンは察知する事が出来た。
心の内に巣食う闇は、ミハエルから天使のようであった微笑を奪ったからである。
ジョアンはすぐさまミハエルの両親に連絡し、彼を一時的に両親の元へ戻した。
リハビリやサッカーの技術指導よりも優先すべき事があると理解している故の対応であった。
ミハエルは両親と、そしてスラムの旧友達と再び時間を過ごした。
両親は何を説いた訳ではない。日々、共に神へ感謝を捧げ、そして愛をいっぱいに注いだだけだ。
スラムの仲間達も以前と変わらぬ笑顔をミハエルに向けてくれた。
理由は分からなかったが、ミハエルは日々自分の心が軽くなるのを感じていた。
相変わらず左脚は醜く嫌悪感はあったが、それはそれで認められるようになった。
かつてミハエルの魂は、自分の美しい造形が完璧でなければならないと刻まれていた。
自分が愛され、褒められるのはその造形ゆえ・・・と、深層意識が認めていたのだ。
だがそういう呪縛のような概念も、周囲の愛情によって少しずつほだされていった。
662 :
キャプテン三杉
◆ku3QkLRGJw
:2010/06/28(月) 18:33:41 ID:???
ミハエルの本能は自分の造形が完璧でありたいと、今でも願っている。
けれど、そうでなければ許されないとまでは思っていない。
ただそれを全ての人に見せられるほどには成熟してもいない。
そして理性は、生まれ持った物よりも、自ら身につけた物にこそ本当の価値があると思っている。
この左脚は神が与えてくれた試練と自分に言い聞かせている。
それを忘れぬ為、彼は教会で神に祈りを捧げているのだ。
神が人に大いなる任を降そうとする時、必ずまず、その心志を苦しめ、その筋骨を疲れさせ、
その体を飢えさせ、その身を窮乏させ、行う事為す事に幾多の障害を与える。
彼はいつか自らのナルシシズムを乗り越える。
その時こそ、左脚に宿る偉大な闘争の証は人々に希望を与えるだろう。
だが、今はまだその時ではない。
長い靴下の下に隠してあるその証は自らの意志で封印を解かれるのを待っている。
これが・・・ミハエル・ドノヴァンが完全無欠、完璧という物を嫌悪する理由である。
そして彼の目には三杉淳が知性、技量、容姿といった全てにおいて無欠な存在に映っていた。
彼は三杉の存在を認めたくなかった、許したくなかった。
完全無欠な人間などに負けるわけにいかないと考えていた。
あと“容姿”まで完璧という点に結構本気で嫉妬していた。
663 :
キャプテン三杉
◆ku3QkLRGJw
:2010/06/28(月) 18:36:17 ID:???
だがミハエルは知らなかった。
三杉の知性や技量は、その身体を蝕んでいた心臓病によって磨かれてきた事を。
身体にハンデを負いながら、同じようにBJの手を借りてこの地に立っている事を。
三杉「(左脚を気にしているのは間違いない・・・。怪我が負っていて、治りきっていないから
ベンチスタートと考えれば簡単だ。しかし・・・このミハエルの表情は只事ではないな。)」
ミハエル「フム、ユーと一緒の空気を吸っているのはこの上なく不愉快ですね。
まあ明日は完膚なきまでに叩き潰してあげますよ、お楽しみに。」
三杉「(むっ、ミハエルが行ってしまう。)」
三杉は自分に背を向けようとするミハエルに対して・・・
A 足の動作に不審な点がないか観察する。
B 左脚に怪我を負っているのかどうか思い切って聞いてみる。
C 何故自分に対して嫌悪・憎悪を向けるのか聞いてみる。
D 怪我・・・脚・・・奇妙なドリブル・・・これらのキーワードから思いつく事はないか
ただひたすらに考えてみる。
3票選ばれた選択肢で続行します。(投票はメル欄空白で宜しくお願い致します。)
664 :
キャプテン三杉
◆ku3QkLRGJw
:2010/06/28(月) 18:39:47 ID:???
本日の更新はここまでです。
ミハエルの過去を急ぎ足で書きましたが、おかしくないか心配です。
おかしい点があっても、そこはもうスレ主の思考力の限界なんですけどね・・・
お見苦しい長文になってたら本当にすみません、また今後とも宜しくお願い致します。
ではまたー!
665 :
森崎名無しさん
:2010/06/28(月) 18:40:07 ID:HDY+plWg
C
666 :
森崎名無しさん
:2010/06/28(月) 18:57:48 ID:bVw29vQY
D
667 :
森崎名無しさん
:2010/06/28(月) 19:09:56 ID:QirgpMy+
D
いっそのこと
「君もサッカーの為に体を売ったクチかい?」
とか言ってみたいけど
668 :
森崎名無しさん
:2010/06/28(月) 19:12:37 ID:O3hITkIw
D
669 :
森崎名無しさん
:2010/06/28(月) 20:02:30 ID:???
三杉は才能はあるが肉体に枷があった
ミハエルは肉体の枷を成長の糧とした
枷から解き放たれたふたりの勝負……見ものですねぇ〜
670 :
森崎名無しさん
:2010/06/28(月) 20:08:13 ID:???
長文面白くて色々想像が膨らみます
三杉自身は自分の病気と能力の関係を
主観的にどう捉えてるんだろうとか
スレ主という神の目線だと
心臓病によって磨かれたものだけど
三杉は神を呪った事しか無い
ハンデがあったからこそ僕はここまでやれたんだ、なのか
ハンデさえなければ僕はもっとやれたのに、なのか…
ここの三杉にとって結構大きい問題な気がする
ミハエルの人物はJOKERによる急造かもしれませんが
三杉と重なる部分が多い事でこれまでのキャラとは
ひと味違う存在感になりそうで楽しみです
乙でした
671 :
キャプテン三杉
◆ku3QkLRGJw
:2010/06/29(火) 14:43:57 ID:???
>>667
さすがに思考の一足飛びなので、そこまでの選択肢は用意出来ませんでした。
けれどJokerの効果を考慮すれば、一方的な誤解が解かれるルートに進み易くなると思います。
>>669
戦術的にはミハエルと三杉の対決回数は少なくなりそうと思ってましたが、因縁が深まれば
話は違います。試合展開を考えると楽しみですが怖くもありますw
>>670
:森崎名無しさん:2010/06/28(月) 20:08:13 ID:???
深い視点の読解に感服です、ハッとさせられました。
今の三杉は順調なので、心臓病があった事もほとんど考えていないでしょう。
ただ、再び挫折を味わった時は、それをどう捉えるかが物語に大きく影響しそうです。
ともすれば過去や、たらればの自分を美化し、現状を責めるかも知れません。
そういう観点から、三杉にとってもミハエルというキャラが大きな意味を持つ可能性も・・・
しかしミハエルのキャラクターをこの時点で固めきってしまうなんて本当にやっちまいましたw
いつも大筋だけ考えておいて、あとは試合展開に収まるよう流動的に固めてるのでw
672 :
キャプテン三杉
◆ku3QkLRGJw
:2010/06/29(火) 14:45:27 ID:???
>D 怪我・・・脚・・・奇妙なドリブル・・・これらのキーワードから思いつく事はないか
ただひたすらに考えてみる。
三杉は自分に背を向けようとするミハエルに対して掛ける言葉はなかった。
正味のところ、色々と個人的に気になる相手ではある。何故自分に対して
こうも敵意(それもどうやら個人的な感情を含む物)を向けてくるのか?
三杉自身に思い当たる点はなく、それゆえに気になるのである。
しかし今すぐその理由を引き出せるような気はしなかった。
それよりも三杉の頭の中には幾つかの単語が引っかかっている。
“奇妙なドリブル”“左脚”“怪我”・・・・・・
これらの単語が今にも活性化エネルギーを超えて化学反応を起こしそうだった。
それによって重要な何かが導かれそうな・・・そんな予感が三杉の神経を駆け巡る。
673 :
キャプテン三杉
◆ku3QkLRGJw
:2010/06/29(火) 14:46:34 ID:???
ギイィ・・・
ミハエルは三杉に対して一瞥する事もなく聖堂を後にした。
残された三杉は静寂の中、独り言のように呟きながら情報を整理する。
三杉「ミハエルは怪我をしているかどうか・・・・・・断ずる事は出来ないが、昨日のビデオを
観た限りでは怪我などしてそうもない。それにあれは一ヶ月前の映像だ、怪我をしていた
として今尚あのように左脚を気にするというのは考え難い。」
で、あれば・・・と三杉は思考を一つ飛躍させた。
三杉「クセになっている慢性的な負傷か、或るいは・・・何かの後遺症か、だ。
そして後遺症・奇妙なドリブルとくれば・・・悪魔の鳥と呼ばれた“ガリンシャ”・・・!」
674 :
キャプテン三杉
◆ku3QkLRGJw
:2010/06/29(火) 14:47:56 ID:???
“ガリンシャ”
本名 マヌエル・フランシスコ・ドス・サントス
ブラジル史上最高のドリブラーとの呼び声高い悪魔の小鳥。
ペレと同世代でありながら、彼と対戦した相手はペレ以上の評価をしたと言われている。
貧しい家庭に産まれたマヌエル・ドス・サントス、通称ガリンシャは、子供の頃にかかった
ポリオの後遺症で片方がO脚、片方がX脚になり、両足の長さが数cm違ったと言われる。
その脚が生み出すフェイントは、ボールにまったく触れず体を動かすだけで相手は体勢を
狂わされたという。それは「よろめくドリブル」として今も語り草になっている。
突飛に思えるような単語どうしの組み合わせ、思考の飛躍。
しかし三杉の目は半ば掴んだ核心を見つめていた。
三杉は大慌てで教会を後にし、ホテルへと走った。
アンザーニに頼み、もう一度ビデオの中のミハエルを確認する為に。
※一旦ここまで
675 :
キャプテン三杉
◆ku3QkLRGJw
:2010/06/29(火) 17:43:12 ID:???
三杉「ハァ、ハァ・・」
息を切らしつつも、三杉はようやくホテルへと帰館した。
急ぎエレベーターへと走る中、先日片桐らと会見した併設のカフェにバンビーノの姿を確認する。
誰かと一緒にいるが、どうやらフィオレンティーナのメンバーではないらしい。
詮索しようという考えが浮かぶまでもなく、三杉の意識はビデオへと戻った。
エレベーターに乗り、アンザーニの滞在する階へと急ぐ。
アンザーニの部屋の前に到着し、三杉はノックしながら声をかけた。
コンコン・・・
三杉「監督、少し宜しいでしょうか?」
先着(順番通りじゃない書き込みは無効)で
★監督ぅぅぅぅっ!!→! card
と(!とcardの間のスペースを埋めて)書き込んで下さい、カードやダイスによって分岐します。
ダイヤ、ハート→アンザーニ「どうしましたか?」
スペード→返事がない、ただの昼寝(シエスタ)のようだ。
クラブ→返事がない、どうやら何らかの理由で外出のようだ。
JOKER→アンザーニ「ムニャ・・・勝てる・・・・・・・・・ハッ!?」
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