キャプテン森崎 Vol. II 〜Super Morisaki!〜
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レス数が1000を超えています。残念ながら全部は表示しません。
【不遇キャラの】キャプテン三杉4【復讐劇】

1 :キャプテン三杉 ◆ku3QkLRGJw :2010/05/16(日) 18:30:00 ID:0KgjKiYs
この話はフィールドの貴公子 三杉淳がキャプテン森崎とは違う可能性を生きるスレです。
本スレ(キャプテン森崎)とはフランス国際Jrユースを日本が優勝し、森崎と翼がブラジルに
スカウトされた展開まで共通しています。ストーリーは読者による選択肢の投票、カードなどの
判定結果によって変化しながら進行します。

※この物語はキャプテン森崎のパラレルワールドです。
※ストーリーはキャプテン翼5 覇者の称号カンピオーネを参考に、オリジナルで展開します。
※この世界にはワールドユースという大会は存在しません、御注意ください。
※各キャラクターのイメージが変わることを望まない方の閲覧は、自己責任でお願いします。
※各キャラクターの血縁関係・人間関係・性格設定・職業等はこのスレ独自のものです。
※ストーリーの都合上、世代の違うキャラが同年代として現れる事がありますが、予め御了承下さい。
※同様に、チームメンバーや必殺技が原作、ゲーム、本スレとも異なる物になる場合があります。
※風土、名称、知識に誤りのある可能性がありますが、温かく御指摘頂きますとありがたいです。
※サッカー以外の要素は予定されておりません。

637 :キャプテン三杉 ◆ku3QkLRGJw :2010/06/24(木) 19:42:18 ID:???
さてー、vs幻想さんの神引きでスレ主の魂は召されそうですw
本当は後半辺りに挿入しようと思っていて、設定の大筋くらいしか考えてなかったのでw
ともあれ仕方ありません、もうミハエル関連はなにか憑いているんです。
松山さんのとこのひーくんの存在だって奇跡だもの!

>>632 止めろー!誰かvs幻想さんを止めろー!
>>633 ガッツリ入ってます、トラウマスイッチ!
>>635 ちくしょー!
>>636 全くホントに仰る通り!ジンクスこえー!


638 :キャプテン三杉 ◆ku3QkLRGJw :2010/06/24(木) 19:44:38 ID:???
>JOKER→ダイヤ+ミハエルの回想短編が始まるよー。

三杉の問い掛けに対するミハエルの反応は敵意に満ち満ちていた。
小馬鹿にしたような言葉、冷淡な笑みを浮かべる口許、そして・・・
その碧い瞳からは怒気と憎悪が見え隠れしているのだった。
そしてホンの一瞬・・・刹那である、ミハエルの視線が左足に落とされたのを
三杉の眼は見逃さなかった。

三杉「(ビンゴ・・・やはり何かあるんだ、このミハエル・ドノヴァンがスタメンじゃない件には。
その左足に怪我を抱えているのか・・・そうであったとして、それだけなのか・・・?
いや・・・予感でしかないが、“それが”あのドリブルにも無関係じゃない気がする。)」

三杉の脳がナイフのように鋭く働き出した。
その顔はミハエルと同様に冷淡な笑みへと変わっていく。
2人は暫し言葉無く睨み合いを続けるのだった。

639 :キャプテン三杉 ◆ku3QkLRGJw :2010/06/24(木) 19:45:47 ID:???
〜短編:天使の鳥〜

天が人に大いなる任を降そうとする時、必ずまず、その心志を苦しめ、
その筋骨を疲れさせ、その体を飢えさせ、その身を窮乏させ、
行う事為す事に幾多の障害を与える。            〜孟子〜

ミハエル・ドノヴァンは自分の美しい容姿を誇っている。
自分自身の美しさを愛する・・・所謂ナルシストと呼ばれる人種である。
だが彼には、自分の美しさを愛する心よりも強い感情がたった一つだけある。
それは・・・完全無欠、完璧という物を嫌悪する心である。


ミハエル・ドノヴァンはロサンゼルスの貧民街に生まれた。
彼が持って生まれた財産は、その端麗な容姿と前向きに生きる明るさだけだった。
だが薄暗い貧民街においてミハエルの美しさ・明るさは光り輝くようであった。

640 :キャプテン三杉 ◆ku3QkLRGJw :2010/06/24(木) 19:48:28 ID:???
〜短編:天使の鳥〜

天が人に大いなる任を降そうとする時、必ずまず、その心志を苦しめ、
その筋骨を疲れさせ、その体を飢えさせ、その身を窮乏させ、
行う事為す事に幾多の障害を与える。            〜孟子〜

ミハエル・ドノヴァンは自分の美しい容姿を誇っている。
自分自身の美しさを愛する・・・所謂ナルシストと呼ばれる人種である。
だが彼には、自分の美しさを愛する心よりも強い感情がたった一つだけある。
それは・・・完全無欠、完璧という物を嫌悪する心である。


ミハエル・ドノヴァンはロサンゼルスの貧民街に生まれた。
彼が持って生まれた財産は、その端麗な容姿と前向きに生きる明るさだけだった。
だが薄暗い貧民街においてミハエルの美しさ・明るさは光り輝くようであった。

641 :キャプテン三杉 ◆ku3QkLRGJw :2010/06/24(木) 19:49:40 ID:???
ミハエルの笑顔は天使のようだと、周囲の人間はミハエルの美しさを褒め称え、
またその輝くような笑顔に元気付けられていた。
それ故ミハエル自身がその容姿を誇らしく思うようになるのは自然であったと言える。
またミハエルは貧民街という満ち足りぬ世界の中で、その貧しさ、
不完全さの中でそれでも懸命に生きている人々を慈しみ、尊敬した。

幼いミハエル少年の数少ない娯楽はスラムの友人とやるストリートサッカーだった。
身体の大きくないミハエル少年は決して強い部類でも上手い部類でもなかった。
だが、それでも彼は“好き”である故に懸命に打ち込み、それなりに上達していった。

ミハエルが8歳の頃である・・・
天使のような明るさと美しさを持ったまま成長した彼の身に大きな災厄が訪れた。
利き足である左足が痛み出し、動作が不自由になり始めたのだ。

642 :キャプテン三杉 ◆ku3QkLRGJw :2010/06/24(木) 19:51:26 ID:???
だがミハエル少年はそれでもストリートサッカーを続けた。
左足が不自由になり始めた頃から右足を鍛え、まるで利き脚のように使えるようにと頑張った。
もしかしたら彼はサッカーに熱中する事で恐怖を緩和させようとしていたのかも知れない。
だがその間の努力は実り、利き脚ではないミハエルの右脚はいつしか至高の物になっていた。
さらに彼は不自由故に緩慢になった動作を補う為、視野を大きく広げるよう努めた。
その結果ミハエルは目の前の相手を見るのではなく、ゲームの流れを読んで、
常に次に自分がプレイするスペースの方を見ようとする癖がついたのだ。

周囲の人間は心の底から惜しんだ。
もしもミハエルの身体が完全であれば、どれほどの選手になったのだろう、と。
皮肉な事に、ミハエルの肉体が不完全になればなるほど、その技術は磨かれたのだ。
ミハエルは身を以って学んだのだった・・・不完全であるからこそ人は進歩するのだと。
歩みを止めさえしなければ、必ずや人の身体は、感覚は応えてくれるのだと。

Heaven helps those who help themselves

643 :キャプテン三杉 ◆ku3QkLRGJw :2010/06/24(木) 20:01:28 ID:???
だがその後も悲劇は止まらなかった・・・ミハエルが左足に不自由を覚えてから1年後、
もはや彼の左足の関節はほとんど動かないようになってしまっていた。
なけなしの金で医者に見せた所、左足の筋繊維が石のように骨のように硬変していると言う。
だが分かったのはそれだけで、原因も治療法も全く分からなかった。
症状は緩やかに進行しており、いずれ左半身全てを侵し、心臓に達して命を落とすと言われた。
その言葉通り、ミハエルの左足は徐々に表面まで硬くなり、まるで石のようになっていった。

信心深かった彼の両親はひたすら神に祈るだけだった。
ミハエル少年は、そんな両親を慰めるように言うのだった。

「もし僕がすっかり石になったら像みたいにどこかに飾ってね。
公園がいいな。美しいバラも咲いているし、サッカー友達も来るもの。」

両親はミハエルの気丈さに涙する他なかった。
何もしてやれない自分達の無力さを呪いながら・・・

だがその消え逝く命の運命は、ある時を以って大きな転換を迎える事になる。
そのスラムに“顔面がつぎはぎだらけの男”が訪れた時に、である。

644 :キャプテン三杉 ◆ku3QkLRGJw :2010/06/24(木) 20:03:03 ID:???
本日の更新は以上です、どうもありがとうございました。
ぷはー、いつになったらユヴェントス戦が始まるんでしょうか?
先が見えないっすw

645 :森崎名無しさん:2010/06/24(木) 20:08:58 ID:???
乙でした
これ元ネタ通りだとミハエルはおとうt…ゲフンゲフン

646 :キャプテン三杉 ◆ku3QkLRGJw :2010/06/24(木) 20:11:02 ID:???
>>645
そこは見逃してください!
治る・・・どうにか治るって・・・
   

647 :森崎名無しさん:2010/06/24(木) 20:21:50 ID:???
BJ先生!

648 :キャプテン三杉 ◆ku3QkLRGJw :2010/06/25(金) 20:42:04 ID:???
遅ればせながら日本おめでとう!勝って予選突破最高でした!
遠藤のFKは本当に惚れ惚れっすよぉー。
あと川島さんのPKの強さパネェっす、あとカタギの顔じゃないw

セルビアが予選落ちしちゃったんで、あとは日本とアメリカのドノバン選手を全力で応援しますw

649 :キャプテン三杉 ◆ku3QkLRGJw :2010/06/28(月) 13:42:20 ID:???
>>645 乙感謝でしたー


その男“BJ”は有名な医者であった。有名とは決して高名を意味しない。
悪名高い・・・という修飾が正しいとの専らの評判だった。
詳細を述べると、彼は世界最高峰の技術を持っておりながら医師としての免許を取らず、
他の誰にも出来ない難しい手術をこなし、報酬として莫大な金額を請求する・・・というのである。
そんな男がミハエルの奇病を聞きつけてやってきたのだ。

しかし奇病を患っているミハエルはスラムの少年である。
高額な手術費用を払える金などあるわけがない。
それでも両親はBJに頼んだ。命に代えても、一生懸かっても金を用意すると。

BJは両親の言葉を一笑に付した。
彼が求めている物は実は金ではないのだ。
それは・・・“覚悟”なのである。
そして彼が支払わせたかったのは両親にではなかった。
当のミハエル自身なのだった。

650 :キャプテン三杉 ◆ku3QkLRGJw :2010/06/28(月) 13:46:07 ID:???
BJがミハエルに投げ求めたのはある2つの選択肢の答えであった。

@脚の外観は完璧に治す。日常生活に支障はない。ただしサッカーは二度と出来ない。
A脚の外観は現在のまま残す。機能は病に侵される以前に全快し、
 いつかはサッカーも90分間出来るようになる。

この選択肢に対するミハエルの回答はAであった。
もしも不完全な身体、ハンデを負っていた自分がサッカー選手として大成したら、
自分と同じようにハンデを負った人間の希望に成り得ると、ミハエルは言ったのである。
それはもはや聖人の考え方であった。
BJはこの回答に皮肉を込めた笑みを浮かべ、手術を行なう事に決めた。

651 :キャプテン三杉 ◆ku3QkLRGJw :2010/06/28(月) 13:48:54 ID:???
手術は成功し、ミハエルの左脚は動くようになった。
灰色に変色した生気ない外観はその儘に、かつての利き足の機能を取り戻させたのだ。
この結果にミハエル少年は狂喜したと言っていい。
かつて諦めた命を、サッカーを、また思い切り楽しめるようになったのだ。
しかもそのサッカー技術(足技)は、奇病を患う以前と比べ物にならないキレを持っていた。
利き脚を超える至高の右脚と、少し感覚が鈍った左脚・・・このアンバランスさは
ミハエルのドリブルに独特のリズムを形成させた。
もしも熟年のサッカーファンが当時のミハエルのドリブルを見たらこう形容したであろう。

「まるでガリンシャのドリブルだ。」と・・・。

他にも利き脚が不自由な間にこらした数々の工夫は、その全てが彼だけの武器となった。
相手ではなくその先のスペースを見る癖は、相手に仕掛けるタイミングを取り辛くさせた。
またそのリズムと視野が組み合わさり、フリーになる技術が卓越していた。

あとは長い時間をかけてリハビリし、試合に耐えうる持久力を取り戻すだけだった。
BJはリハビリについて一人のコーチを紹介した。かつてサッカー界で世界的に名を馳せた
名コーチであり、今はスポーツ医療についても精通していると言う・・・
裏社会ではその存在が知られていたジョアンという名の男である。

652 :キャプテン三杉 ◆ku3QkLRGJw :2010/06/28(月) 13:50:38 ID:???
こうしてミハエルの人生は加速度的に動き出した。
その未来は光りを取り戻し、成功への歩みを進みだしたと言えた。
そして別れの日、最後にBJはミハエルに言葉を投げていった。

BJ「いつかその左脚の外観も完璧に治したくなったら、その時は1000万ドル持ってきたまえ。」

BJが何を言っているのか、その時のミハエルには理解出来なかった。
ハンデの証であるこの左脚はミハエルの誇りであった。
不完全さが人を前に進ませるという事を世界中のハンデある人間に伝えるつもりだった。

しかし人はそうそう聖人になどなれるものではなかった・・・

彼が唯一持って生まれた完全無欠の物、それは美しい外観である。
左脚に残った生気無き醜さは、その美しき造形の外観において異様なほどに目立った。
時が経つにつれ、ミハエルは左脚の醜さが気に障るようになっていった。

653 :キャプテン三杉 ◆ku3QkLRGJw :2010/06/28(月) 13:54:30 ID:???
不完全さは人を進歩させる、完全無欠には先がない・・・
それはハンデとなった左脚がミハエルに学ばせた真理であった。
だが、彼は自分の外観は美しく完璧であって欲しいという本能も抱えていた。
持たざる者だった頃の幼きミハエル少年が、唯一誇れたその完璧なる造形、
その美しさを褒め称えられてきたという環境・・・
それがミハエルに自己の造形に関する過剰なナルシシズムを形成させていたのだ。
BJが求めた覚悟と、その最後の言葉の意味をミハエルはこうして理解した。

ミハエルの理性はこの左脚を愛し、本能はこれを嫌悪している自己矛盾・・・
この自己矛盾を生涯抱えて生きていく覚悟があるのか。更には、それを他人の希望として
世に曝して見せる事が出来るのか・・・BJが欲っした覚悟というのはそういう事だったのだ。

654 :キャプテン三杉 ◆ku3QkLRGJw :2010/06/28(月) 13:55:34 ID:???
『いつかその左脚の外観も完璧に治したくなったら、その時は1000万ドル持ってきたまえ。』

ミハエルの頭にはBJが最後に放った言葉が巡るようになっていった。
人が欲を持たずに我慢できるのは、持たざる物である時である。
一度持つ者の立場に馴れてしまえば、無欲には戻れない。
それでも尚、無欲になれる者こそが聖人なのだ。
悲しきかな・・・ミハエルの高潔さは幼きゆえ、その環境ゆえの幻と思われた。


先着(順番通りじゃない書き込みは無効)で
★それでいいのかミハエル少年→! card
と(!とcardの間のスペースを埋めて)書き込んで下さい、カードやダイスによって分岐します。

ダイヤ、ハート→だがミハエルの心は両親の愛によりある程度救われていた。
スペード、クラブ→現実は甘くない、ミハエルの心には天使と悪魔が未だに同居している。
JOKER→ミハエルの心は神の愛により救われていた。

655 :森崎名無しさん:2010/06/28(月) 14:00:52 ID:???
★それでいいのかミハエル少年→ ハートA

656 :森崎名無しさん:2010/06/28(月) 14:17:14 ID:???
>セルビアが予選落ちしちゃったんで、あとは日本とアメリカのドノバン選手を全力で応援しますw

GMにとってガーナは天敵じゃのう

657 :森崎名無しさん:2010/06/28(月) 15:48:43 ID:???
シュートの伊東宏みたいだね

658 :森崎名無しさん:2010/06/28(月) 17:08:35 ID:???
へ‥‥!?
“三杉”さんが“逆神(ヒガシハラ)”なんて噂、“ウソ”だよね‥‥?

659 :森崎名無しさん:2010/06/28(月) 18:28:27 ID:???
JOKERだとホーリークロスまで覚えていたんだろうか?

660 :キャプテン三杉 ◆ku3QkLRGJw :2010/06/28(月) 18:29:25 ID:???
>>655
ガーナが天敵だったのか、自分が天敵だったのか、今となっては少し考えてしまいますw

>>657
私自身がイメージしてたのはガリンシャという選手です。
確かシュートのヒロもガリンシャのエピソードがモデルだった気がしますので、
そういう風にイメージして貰えるのは正しいし、嬉しい事実だと思います。ホッ・・・

>>658
ギクゥッ・・・!!!
こ、今後は無心で見ようと思います!

661 :キャプテン三杉 ◆ku3QkLRGJw :2010/06/28(月) 18:30:58 ID:???
>>659
まあ普通にそういう事ですよねw


>ハート→だがミハエルの心は両親の愛によりある程度救われていた。

自己矛盾という肥料はミハエルという大地にいつしか闇を芽吹かせていた。
だがミハエルの精神的な異変を、彼の師であるジョアンは察知する事が出来た。
心の内に巣食う闇は、ミハエルから天使のようであった微笑を奪ったからである。
ジョアンはすぐさまミハエルの両親に連絡し、彼を一時的に両親の元へ戻した。
リハビリやサッカーの技術指導よりも優先すべき事があると理解している故の対応であった。

ミハエルは両親と、そしてスラムの旧友達と再び時間を過ごした。
両親は何を説いた訳ではない。日々、共に神へ感謝を捧げ、そして愛をいっぱいに注いだだけだ。
スラムの仲間達も以前と変わらぬ笑顔をミハエルに向けてくれた。

理由は分からなかったが、ミハエルは日々自分の心が軽くなるのを感じていた。
相変わらず左脚は醜く嫌悪感はあったが、それはそれで認められるようになった。
かつてミハエルの魂は、自分の美しい造形が完璧でなければならないと刻まれていた。
自分が愛され、褒められるのはその造形ゆえ・・・と、深層意識が認めていたのだ。
だがそういう呪縛のような概念も、周囲の愛情によって少しずつほだされていった。

662 :キャプテン三杉 ◆ku3QkLRGJw :2010/06/28(月) 18:33:41 ID:???
ミハエルの本能は自分の造形が完璧でありたいと、今でも願っている。
けれど、そうでなければ許されないとまでは思っていない。
ただそれを全ての人に見せられるほどには成熟してもいない。

そして理性は、生まれ持った物よりも、自ら身につけた物にこそ本当の価値があると思っている。
この左脚は神が与えてくれた試練と自分に言い聞かせている。
それを忘れぬ為、彼は教会で神に祈りを捧げているのだ。
神が人に大いなる任を降そうとする時、必ずまず、その心志を苦しめ、その筋骨を疲れさせ、
その体を飢えさせ、その身を窮乏させ、行う事為す事に幾多の障害を与える。

彼はいつか自らのナルシシズムを乗り越える。
その時こそ、左脚に宿る偉大な闘争の証は人々に希望を与えるだろう。
だが、今はまだその時ではない。
長い靴下の下に隠してあるその証は自らの意志で封印を解かれるのを待っている。


これが・・・ミハエル・ドノヴァンが完全無欠、完璧という物を嫌悪する理由である。
そして彼の目には三杉淳が知性、技量、容姿といった全てにおいて無欠な存在に映っていた。
彼は三杉の存在を認めたくなかった、許したくなかった。
完全無欠な人間などに負けるわけにいかないと考えていた。
あと“容姿”まで完璧という点に結構本気で嫉妬していた。

663 :キャプテン三杉 ◆ku3QkLRGJw :2010/06/28(月) 18:36:17 ID:???
だがミハエルは知らなかった。
三杉の知性や技量は、その身体を蝕んでいた心臓病によって磨かれてきた事を。
身体にハンデを負いながら、同じようにBJの手を借りてこの地に立っている事を。



三杉「(左脚を気にしているのは間違いない・・・。怪我が負っていて、治りきっていないから
ベンチスタートと考えれば簡単だ。しかし・・・このミハエルの表情は只事ではないな。)」

ミハエル「フム、ユーと一緒の空気を吸っているのはこの上なく不愉快ですね。
まあ明日は完膚なきまでに叩き潰してあげますよ、お楽しみに。」

三杉「(むっ、ミハエルが行ってしまう。)」

三杉は自分に背を向けようとするミハエルに対して・・・


A 足の動作に不審な点がないか観察する。
B 左脚に怪我を負っているのかどうか思い切って聞いてみる。
C 何故自分に対して嫌悪・憎悪を向けるのか聞いてみる。
D 怪我・・・脚・・・奇妙なドリブル・・・これらのキーワードから思いつく事はないか
  ただひたすらに考えてみる。

3票選ばれた選択肢で続行します。(投票はメル欄空白で宜しくお願い致します。)

664 :キャプテン三杉 ◆ku3QkLRGJw :2010/06/28(月) 18:39:47 ID:???
本日の更新はここまでです。
ミハエルの過去を急ぎ足で書きましたが、おかしくないか心配です。
おかしい点があっても、そこはもうスレ主の思考力の限界なんですけどね・・・
お見苦しい長文になってたら本当にすみません、また今後とも宜しくお願い致します。
ではまたー!

665 :森崎名無しさん:2010/06/28(月) 18:40:07 ID:HDY+plWg


666 :森崎名無しさん:2010/06/28(月) 18:57:48 ID:bVw29vQY


667 :森崎名無しさん:2010/06/28(月) 19:09:56 ID:QirgpMy+


いっそのこと
「君もサッカーの為に体を売ったクチかい?」
とか言ってみたいけど

668 :森崎名無しさん:2010/06/28(月) 19:12:37 ID:O3hITkIw
D

669 :森崎名無しさん:2010/06/28(月) 20:02:30 ID:???
三杉は才能はあるが肉体に枷があった
ミハエルは肉体の枷を成長の糧とした
枷から解き放たれたふたりの勝負……見ものですねぇ〜

670 :森崎名無しさん:2010/06/28(月) 20:08:13 ID:???
長文面白くて色々想像が膨らみます
三杉自身は自分の病気と能力の関係を
主観的にどう捉えてるんだろうとか

スレ主という神の目線だと
心臓病によって磨かれたものだけど
三杉は神を呪った事しか無い

ハンデがあったからこそ僕はここまでやれたんだ、なのか
ハンデさえなければ僕はもっとやれたのに、なのか…
ここの三杉にとって結構大きい問題な気がする

ミハエルの人物はJOKERによる急造かもしれませんが
三杉と重なる部分が多い事でこれまでのキャラとは
ひと味違う存在感になりそうで楽しみです
乙でした

671 :キャプテン三杉 ◆ku3QkLRGJw :2010/06/29(火) 14:43:57 ID:???
>>667
さすがに思考の一足飛びなので、そこまでの選択肢は用意出来ませんでした。
けれどJokerの効果を考慮すれば、一方的な誤解が解かれるルートに進み易くなると思います。

>>669
戦術的にはミハエルと三杉の対決回数は少なくなりそうと思ってましたが、因縁が深まれば
話は違います。試合展開を考えると楽しみですが怖くもありますw

>>670 :森崎名無しさん:2010/06/28(月) 20:08:13 ID:???
深い視点の読解に感服です、ハッとさせられました。
今の三杉は順調なので、心臓病があった事もほとんど考えていないでしょう。
ただ、再び挫折を味わった時は、それをどう捉えるかが物語に大きく影響しそうです。
ともすれば過去や、たらればの自分を美化し、現状を責めるかも知れません。
そういう観点から、三杉にとってもミハエルというキャラが大きな意味を持つ可能性も・・・

しかしミハエルのキャラクターをこの時点で固めきってしまうなんて本当にやっちまいましたw
いつも大筋だけ考えておいて、あとは試合展開に収まるよう流動的に固めてるのでw

672 :キャプテン三杉 ◆ku3QkLRGJw :2010/06/29(火) 14:45:27 ID:???
>D 怪我・・・脚・・・奇妙なドリブル・・・これらのキーワードから思いつく事はないか
   ただひたすらに考えてみる。

三杉は自分に背を向けようとするミハエルに対して掛ける言葉はなかった。
正味のところ、色々と個人的に気になる相手ではある。何故自分に対して
こうも敵意(それもどうやら個人的な感情を含む物)を向けてくるのか?
三杉自身に思い当たる点はなく、それゆえに気になるのである。
しかし今すぐその理由を引き出せるような気はしなかった。
それよりも三杉の頭の中には幾つかの単語が引っかかっている。

“奇妙なドリブル”“左脚”“怪我”・・・・・・

これらの単語が今にも活性化エネルギーを超えて化学反応を起こしそうだった。
それによって重要な何かが導かれそうな・・・そんな予感が三杉の神経を駆け巡る。

673 :キャプテン三杉 ◆ku3QkLRGJw :2010/06/29(火) 14:46:34 ID:???
ギイィ・・・
ミハエルは三杉に対して一瞥する事もなく聖堂を後にした。
残された三杉は静寂の中、独り言のように呟きながら情報を整理する。

三杉「ミハエルは怪我をしているかどうか・・・・・・断ずる事は出来ないが、昨日のビデオを
観た限りでは怪我などしてそうもない。それにあれは一ヶ月前の映像だ、怪我をしていた
として今尚あのように左脚を気にするというのは考え難い。」


で、あれば・・・と三杉は思考を一つ飛躍させた。


三杉「クセになっている慢性的な負傷か、或るいは・・・何かの後遺症か、だ。
そして後遺症・奇妙なドリブルとくれば・・・悪魔の鳥と呼ばれた“ガリンシャ”・・・!」

674 :キャプテン三杉 ◆ku3QkLRGJw :2010/06/29(火) 14:47:56 ID:???
“ガリンシャ”
本名 マヌエル・フランシスコ・ドス・サントス
ブラジル史上最高のドリブラーとの呼び声高い悪魔の小鳥。
ペレと同世代でありながら、彼と対戦した相手はペレ以上の評価をしたと言われている。
貧しい家庭に産まれたマヌエル・ドス・サントス、通称ガリンシャは、子供の頃にかかった
ポリオの後遺症で片方がO脚、片方がX脚になり、両足の長さが数cm違ったと言われる。
その脚が生み出すフェイントは、ボールにまったく触れず体を動かすだけで相手は体勢を
狂わされたという。それは「よろめくドリブル」として今も語り草になっている。


突飛に思えるような単語どうしの組み合わせ、思考の飛躍。
しかし三杉の目は半ば掴んだ核心を見つめていた。
三杉は大慌てで教会を後にし、ホテルへと走った。
アンザーニに頼み、もう一度ビデオの中のミハエルを確認する為に。


※一旦ここまで

675 :キャプテン三杉 ◆ku3QkLRGJw :2010/06/29(火) 17:43:12 ID:???
三杉「ハァ、ハァ・・」

息を切らしつつも、三杉はようやくホテルへと帰館した。
急ぎエレベーターへと走る中、先日片桐らと会見した併設のカフェにバンビーノの姿を確認する。
誰かと一緒にいるが、どうやらフィオレンティーナのメンバーではないらしい。
詮索しようという考えが浮かぶまでもなく、三杉の意識はビデオへと戻った。
エレベーターに乗り、アンザーニの滞在する階へと急ぐ。

アンザーニの部屋の前に到着し、三杉はノックしながら声をかけた。
コンコン・・・

三杉「監督、少し宜しいでしょうか?」


先着(順番通りじゃない書き込みは無効)で
★監督ぅぅぅぅっ!!→! card
と(!とcardの間のスペースを埋めて)書き込んで下さい、カードやダイスによって分岐します。

ダイヤ、ハート→アンザーニ「どうしましたか?」
スペード→返事がない、ただの昼寝(シエスタ)のようだ。
クラブ→返事がない、どうやら何らかの理由で外出のようだ。
JOKER→アンザーニ「ムニャ・・・勝てる・・・・・・・・・ハッ!?」

676 :森崎名無しさん:2010/06/29(火) 17:44:48 ID:???
★監督ぅぅぅぅっ!!→ スペード9

677 :キャプテン三杉 ◆ku3QkLRGJw :2010/06/29(火) 18:30:45 ID:???
>スペード→返事がない、ただの昼寝(シエスタ)のようだ。

返事はなかった・・・
三杉のノックと呼びかけは哀しくも空を切ってしまった。
何故ならばアンザーニはウッカリ昼寝(シエスタ)を取っていて気付かなかったのだ。
おそらく毎晩ユヴェントス対策を練っていたのであろう。(←個人的なフォロー)

思わず三杉は出鼻を挫かれた様な気分になってしまった。
気分は非常もどかしいが、かといってどう仕様もない。
アンザーニの部屋にはまた後で訪ねる事にしようと、自らを落ち着かせた。

三杉「仕方ない、少し時間を潰そう。」


A 一度マルコとユヴェントス対策を話し合ってみるか?
B そう言えばさっきバンビーノがロビーに居たな。
C いや、他の誰かに会いに行こう(会いたい味方の名前を併記して下さい。) 

3票選ばれた選択肢で続行します。(投票はメル欄空白で宜しくお願い致します。)

678 :森崎名無しさん:2010/06/29(火) 19:00:42 ID:rsCc6R82
B

679 :森崎名無しさん:2010/06/29(火) 19:04:02 ID:NqF/hYPo
B

680 :森崎名無しさん:2010/06/29(火) 19:06:25 ID:1kPxBelo
B

681 :森崎名無しさん:2010/06/29(火) 19:09:32 ID:???
ミターアか?

682 :キャプテン三杉 ◆ku3QkLRGJw :2010/06/29(火) 19:36:29 ID:???
>B そう言えばさっきバンビーノがロビーに居たな。

気を落ち着かせると、三杉はふとロビーでバンビーノを見かけたのを思い出した。
カフェで誰かと話をしていたが、終われば少しくらい付き合ってくれるだろう。
当てもなく誰かを捜すよりは、と三杉はロビーへと降りる事にする。

三杉「(そう言えば喉が渇いていたな、エスプレッソでも飲もうか。)」

ロビーへと降り立ちカフェの方を窺うと・・・丁度バンビーノの相手が立ち去るところだった。
その相手は・・・

先着(順番通りじゃない書き込みは無効)で
★どんな人?→! card
と(!とcardの間のスペースを埋めて)書き込んで下さい、カードやダイスによって分岐します。

ダイヤ、ハート→大人の男性だな
スペード→同年代くらいの少年だ
クラブ→美少女だ・・・ふむ、隅に置けないな
JOKER→あれは確かインテルの・・・キーパーマシンと呼ばれている・・・


※本日の更新は以上になります、ようやく試合までの目途が・・・!

683 :森崎名無しさん:2010/06/29(火) 19:38:05 ID:???
★どんな人?→ スペード2

684 :森崎名無しさん:2010/06/29(火) 20:47:43 ID:???
くっないすぼぅとが足りない!

685 :森崎名無しさん:2010/06/29(火) 20:48:46 ID:???
乙でしたー

686 :キャプテン三杉 ◆ku3QkLRGJw :2010/06/29(火) 23:44:08 ID:???
胃が痛いー
ドキドキが止まらない


ううう…チャットに参加したいよう(つд`)ヒック、グスン

687 :森崎名無しさん:2010/06/29(火) 23:55:50 ID:???
なんか知りませんが モロヘイヤスープ 食べて元気だして

688 :キャプテン三杉 ◆ku3QkLRGJw :2010/06/30(水) 00:55:35 ID:???
ありあとーです。
パラグアイ個人技つえーっす。
ダイレクトのプレイすごいっす。
18番パネェッス。

でも頑張れ日本ー!!

689 :キャプテン三杉 ◆ku3QkLRGJw :2010/07/01(木) 13:29:18 ID:???
>>684 まだだ、まだストラットを迎えに行くには早い・・・!
>>685 乙感謝でーす。

>スペード→同年代くらいの少年だ

それは同年代くらいの少年だった・・・なんて、客観的な感想を抱く所ではない。
相手はユヴェントスのリベロ、サルバトーレ=ジェンティーレではないか。
不機嫌そうな態度でホテルを後にするジェンティーレの姿に、
バンビーノと一体何を話したのかが三杉は気になった。
カフェに入り、バンビーノ席へと向かう。

三杉「やあバンビーノ。」

バンビーノ「ん・・・ああ、ミスギか。」

三杉「今そこに居たのはジェンティーレだろ?挨拶でもしに来たのかい?」

バンビーノ「見ていたのか?ふふ、趣味が悪いな。」

三杉「いや、たまたま見掛けて気になっただけさ。話したくなければジェンティーレの事は
話題から取り下げるけどね。キミが元々この世代のイタリアを代表する選手だった以上、
彼が会いに来ても別に不思議じゃないだろうし。」

そう言って三杉はバンビーノの対面に座り、ウェイターにドリンクを注文した。

690 :キャプテン三杉 ◆ku3QkLRGJw :2010/07/01(木) 13:30:21 ID:???
バンビーノ「なんだ、長居する気満々で来たのか?呆れた男だな。」

三杉「(バンビーノは普段寡黙だが、話し始めれば意外なほどに語る。
彼のような人間には、多少強引でも早々に語る場を作り上げた方が良い。)」

口では呆れたように言っていても、バンビーノの表情は決して不機嫌そうでなかった。
バンビーノは隠れお喋り好き、という三杉の見立てがそう間違いでは無いのだ。

三杉「で、何故ジェンティーレがここへ?まさか本当に挨拶に来ただけのかい?」

バンビーノ「まあ・・・自信をオレに見せつけに来たってのが第一の目的だろうな。
言いたい事を好きに言っていたしな。表向きは、FIGC(イタリアサッカー協会)
からの伝言を伝えに来たのだがな。」

三杉「FIGCか、となると・・・」


A フィオレンティーナの快進撃をFIGCが注目してるんだね?
B もしかしてWトーナメントでの召集についてかい?
C 分かった、キミの公式戦復帰のお祝いだね?
D ボクの事はなにか聞いてなかったかい?

3票選ばれた選択肢で続行します。(投票はメル欄空白で宜しくお願い致します。)

691 :森崎名無しさん:2010/07/01(木) 13:31:50 ID:Vcjh0w06


692 :森崎名無しさん:2010/07/01(木) 13:39:50 ID:fE1mpQ4A
B

693 :森崎名無しさん:2010/07/01(木) 14:00:52 ID:zQVoVUCk


694 :キャプテン三杉 ◆ku3QkLRGJw :2010/07/01(木) 18:16:16 ID:???
>B もしかしてWトーナメントでの召集についてかい?

イタリアサッカー協会の伝言と聞き、三杉にはふと思い当たる事があった。
数日前に三杉自身にもあったアレである。

三杉「FIGCか、となると・・・もしかしてWトーナメントでの召集についてかい?」

バンビーノ「む・・・驚いたな、その通りだ。日本人は千里眼というのは本当らしい。」

三杉「いや、僕自身にもつい一昨日その話が舞い込んできたからね、流石にピンと来たよ。
そうか・・・なるほど、予選でのパフォーマンスからバンビーノの代表選出は内定という事か。」

バンビーノ「白々しいヤツだな、そう単純な話ではないのは解っているんだろ?」

三杉「フフ、すまない。けれどジェンティーレの表情が不機嫌だった理由が分かったよ。」

695 :キャプテン三杉 ◆ku3QkLRGJw :2010/07/01(木) 18:19:17 ID:???
気性の激しいヤツだからな・・・と、バンビーノは苦笑を見せた。
ジェンティーレの様子から“YES”以外の回答を返した事は想像に難くなかった。
バンビーノも三杉らと同様に、現時点での回答を控えたのだ。

三杉「それで、、バンビーノ。」

バンビーノ「ん、なんだ?」

三杉「もしジョアンコーチとの契約という干渉がなければ、
キミはイタリア代表でWトーナメントに出場するのかい?」

バンビーノ「(ふむ・・・)」


先着(順番通りじゃない書き込みは無効)で
★バンビーノの心境→! card
と(!とcardの間のスペースを埋めて)書き込んで下さい、カードやダイスによって分岐します。

ダイヤ→どうかな・・・実際にそうならなければ分からん。
ハート、スペード→無論、イタリア代表として出るさ。
クラブ→ふむ・・・イタリア代表以外で出る事は考えられないな。
JOKER→いや・・・それなら寧ろ、オレはこのフィオレティーナというチームで出てみたい。

696 :森崎名無しさん:2010/07/01(木) 18:20:42 ID:???
★バンビーノの心境→ ハート3

697 :キャプテン三杉 ◆ku3QkLRGJw :2010/07/01(木) 19:40:15 ID:???
>ハート→無論イタリア代表として出るさ。

バンビーノ「無論、イタリア代表として出るさ。フランス国際Jrユース大会以降、
オレ達の世代はアズーリ史上最弱と評判だ。その原因の一翼はオレが怪我をした事にある・・・
その汚名はイタリアユース代表で晴らすのが当然だ。」

なるほど・・・と三杉は頷いた。バンビーノの責任感を考えれば妥当過ぎる答えだった。
元はアズーリの10番を背負う筈だった男だ、その誇りも今は切り裂かれた儘なのだろう。

バンビーノ「それに・・・」

三杉「うん?」

バンビーノ「どうやらオレ達より下の方の世代は豊作のようだし、、な。
マスコミが比較の対象でオレ達の世代を挙げるのは少々腹が立っている。」

三杉「へぇ、そうなのか。」

バンビーノ「去年の欧州Jrユース大会で見事に優勝、その後 日本で行われた大会でも優勝。
南米とはまだ争ってないようだが、あの世代は世界一じゃないかと評判さ。」

698 :キャプテン三杉 ◆ku3QkLRGJw :2010/07/01(木) 19:42:03 ID:???
三杉「日本で、か・・・」

バンビーノ「ああ、知らなかったのか?」

三杉「うん、初耳だよ。まあ家族とも連絡していないから、情報が入るわけ無いのだけどね。」

バンビーノ「そうか・・・てっきり国に恋人でも残していると思ったのだがな。」

三杉「ハハ、、」


A (恋人か・・・弥生はどうしているだろう?)
B (そんな事よりジェンティーレ含むユヴェントス対策について聞いてみよう。)
C (そう言えば・・・怪我の原因となった親友については、その後消息が掴めたのだろうか?)
D (そ の 他)

3票選ばれた選択肢で続行します。(投票はメル欄空白で宜しくお願い致します。)

699 :森崎名無しさん:2010/07/01(木) 19:42:44 ID:QrfQ7zm+
A

700 :キャプテン三杉 ◆ku3QkLRGJw :2010/07/01(木) 19:43:14 ID:???
ってところで本日の更新を終了致します。


ふへー
日本代表のWカップが終わりましたね。
ベスト16が残念だと思えるほど期待させてくれたチームでした。
スレ主もあまりに熱く応援しすぎて最後は涙目になってしまいましたw

幼少の頃から中村選手がヒーローだったので、どうしても本田選手が好きに
なれませんでしたが、パラグアイ戦はガチ正座して応援してしまいました。
本田選手のトラップは所々で非常に見事で、思わずスゲェーと口に出ますw
Wカップが終わった今、これからは本田選手を心から応援しようと思えます。
今後の日本代表選手達の世界・Jでの活躍に期待!

701 :森崎名無しさん:2010/07/01(木) 19:44:24 ID:oDSeKzyY
B

702 :森崎名無しさん:2010/07/01(木) 19:45:09 ID:8h83Kl3I
C

703 :森崎名無しさん:2010/07/01(木) 19:47:01 ID:zQVoVUCk


704 :森崎名無しさん:2010/07/01(木) 19:57:12 ID:MV2DFDWE
A

705 :森崎名無しさん:2010/07/01(木) 19:59:13 ID:Vcjh0w06


706 :森崎名無しさん:2010/07/01(木) 20:17:17 ID:JkOo/SjU
D
(弥生は言いつけたメニューをしっかりこなしてるかな)

調教的な意味で

707 :森崎名無しさん:2010/07/01(木) 20:38:37 ID:???
乙です。
ユーベ戦、楽しみになってきましたね!
そして、久しぶりに…ここだ!ここで小ネタだ!

松山(本スレ)「うらめしや、三杉〜……」

翼(本スレ)「三杉くん…狂人墓場はいい所だよ……。」

エルフの槌士(キャプテンアモロ)「だからお前も早く来いー!WRYYYYYYY!」
三杉「な、何だこれは…!松山に翼くん、それに…何か変な人?」

困惑する三杉。その時、彼に救いの声が!

ミハエル(本スレ)「こっちです、ダーリン!」

BMG(キャプテンアモロ)「いや、こっちよ!」

ロリナンデス「いや、こっちだ!来い、受け止めてやる!」

三杉「ゲェーッ!」

と、なりませんように…。

708 :森崎名無しさん:2010/07/01(木) 23:45:59 ID:???
…小ネタ、読み返すとかなり不親切でしたね。
補足しとくと

女人に嫌われた人、またはヤバ気な人
松山、翼、エルフの槌士

狂人墓場…お察し下さい。

助けに来た人
やらないかルート…ミハエル
ドM、変態ルート…BMG
ロリルート…ロリナンデス

三杉が弥生とヤバ気な事にならないよう、祈ります。

709 :森崎名無しさん:2010/07/02(金) 00:28:17 ID:3n0lEk7Q
D
(弥生は言いつけたメニューをしっかりこなしてるかな)


710 :森崎名無しさん:2010/07/02(金) 00:29:34 ID:wWIMZ8oc
A

711 :森崎名無しさん:2010/07/02(金) 00:38:30 ID:???
699、704、705でAに決定済みじゃない?

712 :709:2010/07/02(金) 00:44:21 ID:???
本当だ
すみません

713 :キャプテン三杉 ◆ku3QkLRGJw :2010/07/02(金) 22:15:45 ID:???
今日と明日は更新を休みます。
さらに明後日も怪しいです。



さて意外な選択肢に決まってますね、ちょっとビックリ。
こんなスレでもヒロインの需要がある…という事ですか…。


>>707
今回も小ネタありがとうございますww
あまりに嬉しくない夢の競演www
果たして三杉に色恋や性的な試練があるのか?
今のところは健全(なつもり)ですが、さて…。

714 :森崎名無しさん:2010/07/02(金) 22:59:59 ID:???
乙でしたー。
再開待ってます

715 :森崎名無しさん:2010/07/02(金) 23:04:16 ID:???
森崎板は全体的に恋愛ネタ歓迎の傾向があるようです

トラブルがあればキャラに人間味が出るし順調に行けば楽しいしね
あと三杉はモテキャラだからここでは外国人の立場とはいえ
女性から何のアプローチも無いってのも寂しいかも

716 :森崎名無しさん:2010/07/06(火) 07:21:12 ID:???
貴公子、オフ日の午前の行動
朝食は優雅に なまたまごかけ御飯 を食べて、軽い散歩やビリヤードキューの調子を確かめるなどして過ごす。
余った時間では 二日酔い をする。

717 :キャプテン三杉 ◆ku3QkLRGJw :2010/07/06(火) 12:54:14 ID:???
>A (恋人か・・・弥生はどうしているだろう?)

三杉「(恋人か・・・弥生はどうしているだろう?)」

バンビーノの言葉から、三杉は遠く日本に居るはずの青葉弥生に思いを馳せた。
三杉自身は女性に対してストイック・・・というより病的なまでに興味が無い。
いや、むしろ蔑視していると言っても過言はない(特に自分に対して黄色い声を浴びせる輩には)
そんな三杉が唯一興味を示す稀有な存在、青葉弥生。
彼女は今、何処で何をしているのだろうか?
ほんの少しだけ彼女にスポットを当ててみよう。
ただしスポットという単語にエロスを感じた人は腹筋を100回やって頂きたい。

さて、青葉さん、青葉さーーーん。

弥生「はい?」


先着(順番通りじゃない書き込みは無効)で
★弥生は今・・・→! card
と(!とcardの間のスペースを埋めて)書き込んで下さい、カードやダイスによって分岐します。

ダイヤ→日本のサッカー事情を彼女なりに研究していた。
ハート→将来に向けてメイドとしてアルバイトをしていた。
スペード→メイド喫茶(世界最先端)でアルバイトをしていた。
クラブ→一之瀬にストーカーされていた。
JOKER→実はフィレンツェに留学し、コッソリ三杉を応援していた。

718 :森崎名無しさん:2010/07/06(火) 12:54:50 ID:???
★弥生は今・・・→ クラブ8

719 :森崎名無しさん:2010/07/06(火) 13:07:58 ID:???
クラブ8→アベルにストーカーされていた。

2分くらい後に同じカードだったのでw

720 :森崎名無しさん:2010/07/06(火) 17:06:46 ID:???
飼い犬に手を噛まれていた貴公子

721 :森崎名無しさん:2010/07/06(火) 19:08:34 ID:???
ここに来て真のスレタイ通りの展開が始まるんですね。わかります。

722 :森崎名無しさん:2010/07/06(火) 19:44:25 ID:???
あーでもドSとしては返っておいしいのかもしれんなその状況は

723 :キャプテン三杉 ◆ku3QkLRGJw :2010/07/06(火) 21:27:30 ID:???
>>715
基本的にイタリアにおける三杉の女性関係は、貴公子ポイントアップの副作用として
起こる予定にある『淳様ー!』的な黄色い声だけですね。
街ゆく人から逆ナン等のアプローチがあっても彼はスルーしています。
判定によってはストーカーが憑くくらいの事は有り得そうですが・・・

>>716
TKGは素晴らしいですよね!
でも全然貴公子の休日っぽくないぞ!w

>>719
またも別世界からの危険なアプローチww

>>720,721,722
大変な事になりましたw
さすがはカードの魔物さん、危険な展開をぶん投げてきますw
バイトしてたらこの大会の決勝を観に来る展開にしようと思ってたのに・・・!

724 :キャプテン三杉 ◆ku3QkLRGJw :2010/07/06(火) 21:28:46 ID:???
>クラブ→一之瀬にストーカーされていた。

???「青葉さん、青葉さーーーん。」

弥生「はい?」

名前を大声で呼ばれ、弥生は振り返りつつ返事を返した。
彼女に声をかけたのは小学生からの知り合い・・・
武蔵のFWとしてそこそこ優秀な選手として認められてきた一ノ瀬 明であった。

弥生「あら、キャプテンが居ないお陰で武蔵のエースになったけれど、
毎年東邦どころか他の高校にも負け続けて一度も全国に行けてない一之瀬くんじゃない。
キャプテンがいないからサッカー部のマネージャーもしていない私に何か用?」

一之瀬「haha、青葉さんには用がなくても話しかけたいさ!よかったら今日一緒に帰らない?」

弥生「うーん・・・一緒に帰ってみんなに噂とかされると恥ずかしいし・・・」

一之瀬「ああ、青葉さん・・・恥ずかしがっちゃって可愛いなあ。」

弥生「私の言ったこと聞いてた?」

一之瀬「え?あぁ勿論さ、早速帰ろう!」

弥生「ダメねこいつ、早く何とかしないと・・・」

725 :キャプテン三杉 ◆ku3QkLRGJw :2010/07/06(火) 21:30:42 ID:???
弥生は美少女である。
ロングヘアで清潔そうなイメージの強い弥生は武蔵大付属高校でトップクラスの美少女である。
そんな彼女には特定の恋人が居ない、作る気配もない。(周囲から見ればね。)
男子共はこぞって弥生に交際を求め、彼女はそれを断り続ける・・・そんな日々を送っていた。

言うまでも無く武蔵中上がりの人間は三杉淳の存在を知っており、
彼の存在があるからこそ、弥生が男に関心を示さないと理解している。
・・・・・・・・・筈だった。

一之瀬明、彼は何か様子が違っていた。
彼は三杉が姿を消した事で、棚ぼた的に武蔵大付属サッカー部のエースとなる運命を得た。
三杉が居なけい現状で、彼はサッカー部で一番になる事が出来たのだ。
東邦には勝てない?いや、そんな事は知った事ではない、武蔵の中では一番だ。
そう、彼は高校で初めて(あくま狭い範囲で)一番の味を知ったのだ。
そんな状況は彼に大いなる勘違いを与えてしまう結果となった。
空気を“からけ”と読むような男に変貌させてしまったのだ。

一之瀬はいつしか弥生に目をつけ始めていた。
三杉の“元”恋人である弥生はずっと恋人を作っていない。
きっと三杉の事が忘れられないのだろう。
だが、三杉が居ないのだから彼女はきっと一番の自分を好きになる。
いや、きっと彼女はすでに自分の事が好きなのだ。
オレからのアプローチを待っているのだ。

・・・と、そういう阿僧祇 那由他 不可思議な論法により、
ある日突然弥生は一之瀬に付き纏われる事となったのである。


※本日の更新はこれだけです。
今月はかなり更新が少なくなりそうです、見て下さってる方 すみません。

726 :森崎名無しさん:2010/07/06(火) 21:48:33 ID:???
乙でしたー

727 :森崎名無しさん:2010/07/06(火) 22:41:47 ID:???
+   +
  ∧_∧  +
  (0゚・∀・) 乙です。正座でwktkしながら更新待ってま〜す。
  (0゚∪ ∪ +
  と__)__)   +


728 :キャプテン三杉 ◆ku3QkLRGJw :2010/07/07(水) 12:34:28 ID:???
>>726-727 乙ありがとでっす!


高校に入ってからの一之瀬の変貌振りは弥生も知ってはいた。
器の小さい人だと心の片隅で思ったが、それでも軽蔑するほどの興味はなかった。
ただ、一之瀬が自分自身に積極的に関わってきた時は、驚きと共に不安を覚えたのだった。
その不安を裏切る事なく一之瀬の行動はエスカレートしていった。

・周囲の目を気にする事なく、馴れ馴れしく会話を求めてくる。
・休日は必ず電話を寄越してくる。
・話した事も無い自分の趣向をいつの間にか知っている。
・駅や校門で待ち伏せて、有耶無耶のうちに一緒に登下校しようとする。
・いつのまにか弥生と呼び捨てるようになる。
・干していた下着がたまに盗られている。(ただし母の。)


基本的におとなしく素直な弥生は無視する以外の対応はなかなか出来ない。
自然この問題は解決される事なく、ストレスと恐怖感だけが弥生に蓄積され・・・
そして・・・ついに事は起こった。

先着(順番通りじゃない書き込みは無効)で
★何が起こったのか?→! card
と(!とcardの間のスペースを埋めて)書き込んで下さい、カードやダイスによって分岐します。

ダイヤ→一之瀬 明―――――右の物を退学処分とする。
ハート、スペード→弥生の堪忍袋の緒が切れた。
クラブ→色々あって弥生の心に傷が残った。
クラブA→書けないような事件に・・・
JOKER→弥生がF崎スピリッツに目覚め、一之瀬を言葉で地獄に叩き落した。天然女王様の誕生だ。

729 :森崎名無しさん:2010/07/07(水) 12:39:38 ID:???
★何が起こったのか?→ ハート6

730 :森崎名無しさん:2010/07/07(水) 12:50:45 ID:???
>一之瀬 明―――――右の物を退学処分とする。

物扱いの一之瀬w

731 :森崎名無しさん:2010/07/07(水) 14:34:00 ID:???
風紀委員会から目の敵にされてたのか?
弥生の前に美人の風紀委員長をストーキングしていたとかw

732 :森崎名無しさん:2010/07/07(水) 17:18:05 ID:???
>クラブ→色々あって弥生の心に傷が残った。
>クラブA→書けないような事件に・・・

結構ブラックなルート入れて来ますな三杉さん
無事でよかったw

733 :キャプテン三杉 ◆ku3QkLRGJw :2010/07/07(水) 20:27:42 ID:???
>ハート→弥生の堪忍袋の緒が切れた。

一之瀬はその日もいつものように弥生と一緒に帰っていた。
最近の彼女は自分と色々な場所へ行きたいようで、バスに電車にと登下校のコースを毎日変える。
振り回したいと思っているのか、彼女はその日のコースを一之瀬に告げる事はない。
だが一之瀬にはそんなのお見通しであった。彼は高校に入ってから“直感が異常に
働くようになり”、お陰で“絶対に自信を失わなく”なったのだ。
それでも一生懸命自分をやきもきさせようと弥生は毎日頑張っていた。
一之瀬自身もそんな弥生をいじらしく思い、無闇に声をかけずその後姿を眺める。

一之瀬「(やっぱり俺の彼女は抜群に可愛い・・・)」

一之瀬は誇らしげに周囲を見回した。
誰も彼も自分に羨望の視線を投げているように感じる。
今この時、一之瀬は人生の絶頂を感じていた。(現実にはただの錯覚。)

734 :キャプテン三杉 ◆ku3QkLRGJw :2010/07/07(水) 20:28:53 ID:???
一之瀬「(これも三杉の奴が居なくなったお陰だな。あいつが消えてから何もかもが
うまく回るようになった・・・さ、そろそろ愛しい弥生と愛でも語らおう。)・・・弥生!」

ビクゥッ・・・!!
その声を聞き、青葉弥生の肩が驚きと恐怖に震えた。

弥生「い、一之瀬くん・・・・・・一体何なの・・・?」

弥生の顔色は見るからに青かった・・・
それを見た一之瀬は、彼女が自分に声をかけて貰えず不安を感じていたと理解した。

一之瀬「ごめん弥生、心配かけたね。大丈夫だよずっと見てたから。」

弥生「(ゾォッ・・) 何で・・・そんなに私に付き纏うの・・・?」

一之瀬「いやだなあ、恋人なんだから俺が弥生を見守るのは当然だろ?」

弥生「私は貴方と恋人になった覚えはない・・・」

一之瀬「大丈夫、俺はわかってるよ弥生。」

弥生「弥生って呼ばないで!」

735 :キャプテン三杉 ◆ku3QkLRGJw :2010/07/07(水) 20:30:48 ID:???
それを発した自分自身が驚くほどの強い口調で弥生は一之瀬に叫んだ。
一之瀬は少しだけ驚いたような顔をしたが、すぐに笑顔を取り戻す。

一之瀬「ふう、困った子だな・・・どうしたんだい今日は?」

弥生「もう話しかけないで、近寄らないで。」

そう言ってスタスタと歩き出す弥生。
一之瀬は慌てて弥生の後ろを追った。

一之瀬「ど、どうしたんだよ?弥生は俺の事が好きな筈だろ?」

弥生「大嫌い、気持ち悪いわ。」

一之瀬「何故?俺が武蔵で一番だ、弥生の中でも一番だろ?」

弥生「私の中の一番は一人だけ・・・それは決して貴方じゃない・・・」

もはや弥生は一之瀬に対して言葉を返していなかった。
自分の気持ちを自分で確認するかのように彼女は呟く。
だが、それは彼女が必死で抑え込んでいた感情を呼び起こしてしまっていた。
そんな彼女の感情の昂ぶりを読み取れない一之瀬は、
遂に彼にとっても彼女にとっても地雷である男の名を口にしてしまう。

736 :キャプテン三杉 ◆ku3QkLRGJw :2010/07/07(水) 20:31:49 ID:???
一之瀬「キミの一番は俺だよ!俺でなきゃダメだ!だってもう三杉の奴は居ないだろう!?」

弥生「!!」

一之瀬「あいつは家が財産を失って!心臓病も治せず!サッカーも俺達も捨てて
どっかへ消えちまったじゃないか!あいつはもう居ないんだよ!」

弥生「・・・・・・・う・・・」

一之瀬「さ、これからは俺が守ってあげるよ。あんな奴の事なんかもう忘れよう。」

弥生「・・・ちがう・・・!!」

一之瀬「・・・?」

弥生「淳は戻ってくるわ!心臓病はもうとっくに治ってる!
彼は遠い異国で闘ってるの!!世界で一番の選手になるため闘ってる!」

737 :キャプテン三杉 ◆ku3QkLRGJw :2010/07/07(水) 20:33:01 ID:???
一之瀬「なん・・・・・・だと・・・?」

弥生「淳は・・・自分より上だった選手が身近に居なくなったからって、
それで自分が一番だと思えるような、貴方みたいな小さい人間じゃない!
淳の事をあんな奴だなんて言う人を私は絶対許さない!!」

ダァッ・・・!
弥生は一之瀬に背を向けて全速力で走った。
後ろを一瞬たりとも振り向かずに走った。
その目には大粒の涙が零れ落ちている。
彼女はいま心の中で絶叫のように三杉の名前を繰り返していた。
いま彼女はそれ以外に何も出来なかった。

弥生「(淳・・・・淳・・・・・・ご主人様・・・・・・会いたい、会いたいよ・・・)」


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0ch BBS 2007-01-24