キャプテン森崎 Vol. II 〜Super Morisaki!〜
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【勝利者と】幻想のポイズン40【敗者たち】
1 :
幻想のポイズン
◆0RbUzIT0To
:2010/08/16(月) 21:36:38 ID:???
全日本ジュニアユースのFW(?)、反町一樹が幻想郷のサッカー界に旋風を巻き起こすというスレです。
この話はキャプテン森崎のパラレル作品で、
東方Project(東方サッカー)とのクロスオーバー作品です。
もしかしたら他のアニメや漫画、小説などからもキャラが出たりするかもしれませんがご了承下さい。
本編のように、選択肢を選んだりカードを引いたりして物語が進んでいきます。
【前スレ】
http://capmori.net/test/read.cgi/morosaki/1279537390/l50
[前スレのわかりやすいあらすじ。]
紅魔館主催で開催される不夜城カップに出場をしたオータムスカイズ。
初戦の地霊アンダーグラウンド戦を4−2で勝利し、2回戦のネオ妬ましパルパルズ戦も1−0で辛勝。
試合後、うどんげとてゐの二人を加え、更に波に乗ったオータムスカイズの次の相手は守矢フルーツズ。
苦戦の末とうとう延長戦でVゴールを決められてしまい、オータムスカイズは準々決勝で敗退してしまう。
オータムスカイズに勝利をした守矢フルーツズは、準決勝の博麗連合戦で3−2で辛勝。
決勝戦は守矢フルーツズvs紅魔スカーレットムーンズとなり、前半は両者決定打に欠け0−0で折り返すのだが……。
反町「俺は全幻想郷で戦うぞ三杉ィ―――ッ!! そして練習試合で全日本をボッコボコにしてやる!!」
リグル「これが私のライトニングリグルキックだ! ハッハァー!!」
穣子「穣子です……なんだか全然成長できないとです」
リグル「ポストプレイもしちゃうよ! ハッハァー!! 私がエースだー!!」
妹紅「温泉楽しすぎワロタwww」
反町「女湯を覗こうかと思ったが、そんなことはなかったぜ!!」
ヒューイ(師匠面うぜぇ……)
レミリア「くらえ! これが私のダイレクトレッドサンだ!」
早苗「と め る !!」
特訓で格差が開いたり縮まったり、リグルがなんかとんでもない事になったり、早苗さんが意外と耐えたり!
果たして不夜城カップの結末はどうなるのか! そして、全幻想郷には誰が選ばれるのか!?
そんな幻想のポイズン40スレ目、このスレでもよろしくお願いします。
161 :
幻想のポイズン
◆0RbUzIT0To
:2010/08/23(月) 18:45:30 ID:???
>反町の評価について
端的に言いますと、反町のFW・ストライカーとしての評価は高いです。
純粋な決定力は誰の目に見ても幻想郷No.1なので、これは当然といえば当然ですね。
ただ、その選手としての評価が=キャプテンに任せるという点に繋がるかといえば微妙な事になりますです。
>>153
どうも三杉さん、ありがとうございますー。
守矢は仰る通り、本当に守備陣がかなり頑張ってますねー。
中の人的には流石にレミリアやフランのいる紅魔には苦戦をするだろうと思っていたのですが……。
リグル大覚醒はまだ衆目の目の中で覚醒の成果を見せていないので、露見した時の反応を今から色々考えております。
合宿も結構期間を設けるつもりですので、そこでの行動の成果如何で幾らでも挽回は出来ますね。
162 :
幻想のポイズン
◆0RbUzIT0To
:2010/08/23(月) 20:01:10 ID:???
>レミリア→ スペード10 マスターオブレッドサン 71 +(カードの数値)+(皇女の怒り+1)=82
>萃香→ ハート10 ミッシングパープルパワー 68 +(カードの数値)+(人数差補正+3)=81
>天狗C→ ダイヤQ ブロック 49 +(カードの数値)+(人数差補正+3)=64
>天狗B→ クラブ7 ブロック 49 +(カードの数値)+(人数差補正+3)=59
>河童A→ ダイヤ5 ブロック 50 +(カードの数値)+(人数差補正+3)=58
>超サナエ→ クラブ9 みらくるセービング・改 73 +(カードの数値)+(ブロック補正+1)=83
>=−1→ボールはこぼれ球に。右コーナーキック
========================================================================================
レミリア「 H A ! ! ! 」
ドゴォッ……ギュバアアアアアアアアアアアアアアアッ!!!
ボレーの体勢から一発……そして、グラウンダーの状態からはこれで二発。
今大会、いくつものゴールを量産し、そのたびにキーパー達を絶望のどん底に落としてきた紅の弾丸。
レミリアの放ったシュート――マスターオブレッドサンは轟音をかきたてながらゴールへと突き進む。
蹴り損ないでもなければ、手を抜いた一撃でも当然無い。
これならばまず間違いなく入った筈だと、レミリアはそう確信をするのだが……。
萃香「ここまで来て……失点させるもんかァ!!」
レミリア「なにィ!?」
それでも……あと一歩、守矢フルーツズゴールを奪うには決め手が足らなかった。
レミリアの放ったシュートはあまりにもあっさりと巨大化をした萃香が受け止め。
思わずレミリアはその光景を見て愕然としてしまうのだが……。
萃香「うきゅっ……! き、きつっ!?」
フラン「! やったー、いただきー!!」
レミリア「フ、フラン!」
しかし、それでもレミリアの意地とプライドが辛うじて萃香よりも勝っていたのか。
萃香はその高威力のシュートを完全に受け止める事は敵わず、零れ球にしてしまう。
そして、その零れた高いボールにいち早く反応を見せたのは……後半より殆ど試合から消えていた悪魔の妹――フランドールである。
163 :
幻想のポイズン
◆0RbUzIT0To
:2010/08/23(月) 20:02:13 ID:???
その虹色の羽を目一杯羽ばたかせながら飛び上がったフランはヘディングを放つ構えを取り。
それを見てレミリアは安堵したような笑みを浮かべ、逆に萃香は苦虫を潰したかのような表情を浮かべる。
ここまで何度も紅魔の攻撃を防いできた守矢フルーツズだが……それでも、その全てはギリギリでの防衛である。
この波状攻撃も、再び必ず防ぐ事が出来るとは言い切れない。
果たして超サナエが事実上、ただ一人でフランドールのヘディングを防ぐ事が出来るのかと観客達は息を飲むのだが……。
ギュイィィイッ!!
フラン「えぇっ!?」
超サナエ「ゴールは絶対に……許早苗!!」
なんとフランドールがヘディングを放つ寸前、浮かび上がったボールへと飛び向かったのは……。
先ほどのレミリアのシュートに対して体勢を整えていた筈の、超サナエ。
慌て驚くフランドールに対して超サナエはボールだけを見つめており。
ただただ、萃香が弾いたボールを"飛び出し"て抑えるのではなく。
レミリアの放ったシュートであるそのボールを、自らの手で"セービング"してみせようと飛び上がっていたのである。
しかし、やはり体勢が悪かったが為か完全にキャッチする事は出来ずボールは超サナエの手に弾かれ……。
ゴールバーを超えてゆき、それと同時に審判の笛が響き渡る。
ピィィイイイイイイイイイイイイイイッ!!
ワアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッ!!!
ジョン「ふっ……防いだァァアッ!! さ、早苗選手、萃香選手!
レミリア選手のマスターオブレッドサンを、またもや防いでしまったァアアッ!!
なおもコーナーキックとなりピンチは続きますが……しかし、これでまた守矢も当然ゴール前を固めてくるでしょう!
正に鉄壁! 今大会、猛威を奮ってきた紅魔スカーレットムーンズ攻撃陣が、まるで通用していません!!」
164 :
幻想のポイズン
◆0RbUzIT0To
:2010/08/23(月) 20:03:23 ID:???
超サナエ「ふぅっ……ふぅっ……。 キャ、キャッチは出来ませんでしたか……」
萃香「なっ……何言ってんだい! ねじ込みを未然に防げただけで上等だよ!!」
超サナエ「……ですが、まだコーナーキックです。 神奈子様、衣玖さん!!」
神奈子「ああ! ここは守りきらなきゃね……よし、壁を作るよ!」
衣玖「はい!」
観客達の歓声、そして実況席の興奮したような声を聞きながらも超サナエは納得していない様子で大きく息を吐きつつ……。
MFである神奈子や衣玖にも、壁に参加をするように指示。
これには神奈子らも素直に頷きながら、ゴール前へと戻り壁を作り始める。
一方、またもや攻撃に失敗をした紅魔スカーレットムーンズの面々はというと……。
レミリア「ふぅ……はぁ……」
フラン「う〜っ!! 何よ、あのキーパー! 折角ドッカーン!出来ると思ったのにィ!」
再三にわたってシュートを打ち続けたレミリアは、ここに来てようやく額に汗を浮かべ呼吸を荒げつつ……。
それでも、怒りに満ちた瞳を守矢フルーツズゴールへと向けており。
フランドールはといえば、シュートを打てなかった事に対して頬を膨らませながら怒っていた。
そんな二人のストライカーを見ながら、パチュリーは小さくため息を吐きつつ……。
出場してから時間が経過した事で徐々に悪くなってきた持病の喘息の為に何度かコフコフと咳き込みながら。
攻撃陣を集めてここから如何にして逆転をするか、その算段について自身の考えを語り始める。
パチュリー「残り時間は……あと15分程度。 まぁ、厳しいけれど逆転は不可能ではないわ。
まず、このコーナーキックで1点を返す事が前提だけどね」
小悪魔「え!? ぎゃ、逆転できるんですか!?」
パチュリー「……レミィ、バイシクルでもダイレクトでもいい。 空中でのレッドサンはあと何発?」
レミリア「……1発ね。 それ以上は無理」
パチュリー「ならここは妹様を使って1点を返しましょう。 妹様、いけるわね?」
フラン「えへへ! とーぜんっ! 私がどっかーん!って今度こそキーパーを吹き飛ばしちゃうんだから!」
165 :
幻想のポイズン
◆0RbUzIT0To
:2010/08/23(月) 20:04:23 ID:???
パチュリー「ここに来て、ようやくだけど相手キーパーも疲れてきているわ。
ここで妹様が1点取れば……吹き飛ばせれば、もう満足なセービングは出来ないでしょう。
そうなれば残るはあの小鬼――伊吹萃香だけよ。
15分でもう1点を取る、十二分に可能だわ……ケホッ! ケホッ!!」
弱気な小悪魔の発言を無視しながら、レミリアの体力の残量。
そして、フランドールの意思の確認をしたパチュリーは満足そうに頷きつつ……。
強くなってきた咳をし、それでも平静を装いながら小悪魔にコーナーキックを蹴るよう指示を出す。
レミリア「パチェ……大丈夫なの?」
パチュリー「賢者の石は打てないけど、私のヘディングでもいないよりはマシなはずよ……」
レミリア「……よし、それじゃあ行きましょう。 頼むわよ、フラン!」
フラン「ねじ込みなんて必要ないよ〜。 私がドッカンしちゃうから!」
三杉(実質、これが最後のチャンス……。 さて……決める事が出来るかどうか……。
……しかし、歯がゆいな。 僕の力はまるで役に立っていない)
お互いに肩を叩きあい、笑いあいながらゴール前へと駆けて行くパチュリーとレミリアに……。
それを追うようにして、フランドールもゴール前へと移動。
小悪魔はそれを見ながら、どことなく不安そうにしつつもコーナーへと向かい……。
ただ一人、その場に佇んでいた三杉は自身の無力さを痛感する。
三杉(……フォローに徹する、しか無いか。 僕のシュート力では、やはりねじ込みは無謀だ。
……くそっ!)
珍しく舌打ちをしながらも、三杉はパチュリーやフラン、レミリアとはある程度距離を置いた位置にポジションを取る。
来た当初はパチュリーらとは圧倒的な差があった実力も、思うままに練習出来るようになった今。
徐々にではあるものの、縮まっている。
だが、それでもこのような決定機――大きなチャンスの場面ではまるで役に立てていないという事実は……。
彼にとって非常に歯がゆく、そして、悔しいものだった。
166 :
幻想のポイズン
◆0RbUzIT0To
:2010/08/23(月) 20:05:30 ID:???
ジョン「さァ〜! 後半30分! レミリア選手のマスターオブレッドサンは惜しくも弾かれてしまいましたが……。
しかし、尚も紅魔スカーレットムーンズのコーナーキック!!
キッカーはパスに定評のある小悪魔選手ですが……果たして誰に合わせてくるか!?
ゴール前には紅魔の誇る3大シューター、レミリア選手、フラン選手、パチュリー選手がいるぞ!!」
ピィッ!!
小悪魔「妹様ッ!!」
審判の試合再開の笛が鳴ると同時、左足で大きなセンタリングを上げる小悪魔。
ボールはそのまま綺麗な弧を描き、ファーサイドで待つフランドールの元へと飛び向かい……。
フランドールはそのボールに大きく飛び上がりながら合わせるも、当然ながらそれに対して守矢の面々も構えを取る。
バババッ!!
神奈子(これでもブロックは得意な方なんだ……! 少しでも威力を弱める……!!)
衣玖(人数の足し程度にしかなりませんが……ともかく、私に出来うる限りの努力はしましょう)
萃香「何度来ても同じだ! 今度もまた、弾き飛ばしてやる!!」
超サナエ(今度は完全に止める……! ここを守りきれれば……!!)
フラン「えへへ……ドッカーンッ!!!」
167 :
幻想のポイズン
◆0RbUzIT0To
:2010/08/23(月) 20:06:32 ID:???
先着1名様で、【全部一緒に引いてください】
フラン→ ! card495年目の波紋 74 +(カードの数値)=
神奈子→ ! cardマウンテン・オブ・フェイス 64 +(カードの数値)+(人数差補正+5)=
衣玖→ ! card高いブロック 52 +(カードの数値)+(人数差補正+5)=
萃香→ ! cardミッシングパープルパワー 71 +(カードの数値)+(人数差補正+5)=
天狗C→ ! card高いブロック 51 +(カードの数値)+(人数差補正+5)=
天狗B→ ! card高いブロック 51 +(カードの数値)+(人数差補正+5)=
河童A→ ! card高いブロック 50 +(カードの数値)+(人数差補正+5)=
超サナエ→ ! cardみらくるセービング・改 73 +(カードの数値)=
!とcardの間のスペースを消してコピペして下さい。数値で勝負します。
MAX【攻撃側】−MAX【守備側】
≧2→シュート成功! ボールは守矢フルーツズゴールに突き刺さる。
=1〜−1→ボールはこぼれ球に。左から(レミリアがねじ込み、パチュリーがねじ込み、三杉がフォロー)
≦−2→守矢フルーツズ、シュートを阻止。
※ブロックに入った者達との数値の差が−4以内の場合、その都度に−1の補正をシュートにつけてGKとの判定にする。
※フランドールの「495年目の波紋」には吹っ飛び係数0がついています。
※超サナエの数字が7の場合「奇跡の風祝」が発動し15扱い(覚醒なし)。
168 :
森崎名無しさん
:2010/08/23(月) 20:11:15 ID:???
フラン→
クラブ4
495年目の波紋 74 +(カードの数値)=
神奈子→
スペードQ
マウンテン・オブ・フェイス 64 +(カードの数値)+(人数差補正+5)=
衣玖→
ダイヤJ
高いブロック 52 +(カードの数値)+(人数差補正+5)=
萃香→
クラブ3
ミッシングパープルパワー 71 +(カードの数値)+(人数差補正+5)=
天狗C→
ダイヤ9
高いブロック 51 +(カードの数値)+(人数差補正+5)=
天狗B→
ハート9
高いブロック 51 +(カードの数値)+(人数差補正+5)=
河童A→
スペードJ
高いブロック 50 +(カードの数値)+(人数差補正+5)=
超サナエ→
ハートQ
みらくるセービング・改 73 +(カードの数値)=
169 :
森崎名無しさん
:2010/08/23(月) 20:12:40 ID:???
残り時間的に守矢が勝った!
170 :
森崎名無しさん
:2010/08/23(月) 20:20:03 ID:???
それにしても紅魔はこれだけボール権が偏っているのに点が取れないのか…
171 :
森崎名無しさん
:2010/08/23(月) 20:21:18 ID:???
シュートがへたれるか、へたれない場合はブロックがいい仕事したからなー
172 :
森崎名無しさん
:2010/08/23(月) 20:24:28 ID:???
神奈子で止まるのは論外でしょう、最強の攻撃力を騙った割には貧弱貧弱ゥすぎるぜ
173 :
幻想のポイズン
◆0RbUzIT0To
:2010/08/23(月) 20:40:45 ID:???
>フラン→ クラブ4 495年目の波紋 74 +(カードの数値)=78
>神奈子→ スペードQ マウンテン・オブ・フェイス 64 +(カードの数値)+(人数差補正+5)=81
>衣玖→ ダイヤJ 高いブロック 52 +(カードの数値)+(人数差補正+5)=68
>萃香→ クラブ3 ミッシングパープルパワー 71 +(カードの数値)+(人数差補正+5)=79
>天狗C→ ダイヤ9 高いブロック 51 +(カードの数値)+(人数差補正+5)=65
>天狗B→ ハート9 高いブロック 51 +(カードの数値)+(人数差補正+5)=65
>河童A→ スペードJ 高いブロック 50 +(カードの数値)+(人数差補正+5)=66
>超サナエ→ ハートQ みらくるセービング・改 73 +(カードの数値)=85
>≦−2→守矢フルーツズ、シュートを阻止。
========================================================================================
フランドール=スカーレットは、純粋な"力"のみであれば姉であるレミリアにも勝る。
技術面では大きく離されており、それが原因で総合的な能力ではレミリア以下の評価を受けるものの……。
それでも、単純なシュート力だけを見れば、フランドールの方がレミリアよりも僅かに上であった。
前半こそは防がれたフランドールの最高火力のシュートも、今度こそは決まる筈だと……。
紅魔スカーレットムーンズの面々は、半ば祈るかのような気持ちで見守っていたのだが……。
神奈子「この1点は……死んでも守るッッ!!!」
フラン「へっ……えええええっ!?」
爆発的な威力を込めていた筈のフランドールのシュートは……早苗を吹き飛ばすどころか。
一番前に立ち、フランドールのシュートに飛び込んだMFである八坂神奈子。
守矢の祀る神その人に、完璧に防がれてしまったのだった。
ワアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッ!!!
観客「フ、フランちゃんのシュートが……! どうして決まらないんだ!?」「ちょと洒落ならんでしょ……」
「これが守矢の恐ろしい所なんですよ」「もう駄目だ……おしまいだっ……!!」
174 :
幻想のポイズン
◆0RbUzIT0To
:2010/08/23(月) 20:42:09 ID:???
超サナエ「神奈子様!!」
神奈子(勝つのは私ら守矢フルーツズだ! 優勝を掴むのは私達……早苗と、私達だよ!!)
レミリア「くっ……そがァァアッ!!」
フラン(……何この年増。 サッカーとか関係なくドッカーン!したいんだけど)
パチュリー(シュート本数は圧倒……中盤も殆ど支配した……なのに、ここまで点が取れないなんて……。
あまりにも、予想外過ぎるわ……)
胸でボールをトラップし着地をする神奈子は、ニイと笑みを浮かべながら早苗に微笑み。
それを見たレミリアは激昂しながら神奈子から素早くボールを奪おうと挑みかかり。
一方でフランドールは狂気の瞳を神奈子へと送りつけ、パチュリーは自身の想定外ばかりの状況が次々と勃発する事に天を仰ぐ。
そして、神奈子は自身に挑みかかってきたレミリアを見て少しだけ焦りを覚えつつも……。
神奈子「ここで奪われちゃ話にならないからね! 悪いが……吹っ飛んでもらうよ!!」
ギュオオオオオオオオオオオオオオオオオオッ!!! ドッ! パン! パパパパンッ!!!
ジョン「あっ……ああああああああああああ〜っ!!
こ、これは神奈子選手! ボールを持つと同時、いきなりのシュートフォームだァアッ!!
なんと自陣ゴール目の前から、シュートを狙いに行くゥゥウッ!!
これは余りにも無謀に思えますが……しかし! 神奈子選手のシュートは距離の影響を受けないロングシュート!!
決まる可能性は十分あり、そして、もしも決まれば紅魔の敗北は濃厚!!
ここは何としても紅魔は止めたい場面ですが!?」
レミリア「このスカーレットデビルが……そう容易く敗れてたまるものかァアッ!!」
神奈子「こいつで駄目押しだよ! うおおおおおおおおおっ!!!」
175 :
幻想のポイズン
◆0RbUzIT0To
:2010/08/23(月) 20:43:10 ID:???
先着1名様で、【全部一緒に引いてください】
神奈子→ ! cardエクスパンデット・オンバシラ 65 +(カードの数値)=
レミリア→ ! cardブロック 56 +(カードの数値)+(人数差補正+5)=
咲夜→ ! cardぶらっくうー☆ 59 +(カードの数値)+(人数差補正+5)+(咲夜の世界+2)=
メイドD→ ! cardブロック 48 +(カードの数値)+(人数差補正+5)=
メイドC→ ! cardブロック 48 +(カードの数値)+(人数差補正+5)=
メイドB→ ! cardブロック 48 +(カードの数値)+(人数差補正+5)=
美鈴→ ! cardブロック 49 +(カードの数値)+(人数差補正+5)=
メイド@→ ! cardパンチング 56 +(カードの数値)=
!とcardの間のスペースを消してコピペして下さい。数値で勝負します。
MAX【攻撃側】−MAX【守備側】
≧2→シュート成功! ボールは紅魔スカーレットムーンズに突き刺さる。
=1〜−1→ボールはこぼれ球に。左から(諏訪子がフォロー、天子がフォロー、文がフォロー)
≦−2→紅魔スカーレットムーンズ、シュートを阻止。
※ブロックに入った者達との数値の差が−4以内の場合、その都度に−1の補正をシュートにつけてGKとの判定にする。
※神奈子の「エクスパンデット・オンバシラ」には吹っ飛び係数4がついています。
※レミリアのマークがダイヤの場合「カウンター不夜城レッド」が発動し+10の補正。
更に敵のシュート力に+10をして打ち返す。
176 :
森崎名無しさん
:2010/08/23(月) 20:43:42 ID:???
神奈子→
ハート4
エクスパンデット・オンバシラ 65 +(カードの数値)=
レミリア→
ハート9
ブロック 56 +(カードの数値)+(人数差補正+5)=
咲夜→
ハート4
ぶらっくうー☆ 59 +(カードの数値)+(人数差補正+5)+(咲夜の世界+2)=
メイドD→
スペードK
ブロック 48 +(カードの数値)+(人数差補正+5)=
メイドC→
スペード7
ブロック 48 +(カードの数値)+(人数差補正+5)=
メイドB→
クラブ10
ブロック 48 +(カードの数値)+(人数差補正+5)=
美鈴→
スペード5
ブロック 49 +(カードの数値)+(人数差補正+5)=
メイド@→
スペード3
パンチング 56 +(カードの数値)=
177 :
森崎名無しさん
:2010/08/23(月) 20:53:30 ID:???
でるぜ、最後の全員攻撃+フランのシュートが…!
178 :
幻想のポイズン
◆0RbUzIT0To
:2010/08/23(月) 21:12:45 ID:???
>神奈子→ ハート4 エクスパンデット・オンバシラ 65 +(カードの数値)=69
>レミリア→ ハート9 ブロック 56 +(カードの数値)+(人数差補正+5)=70
>咲夜→ ハート4 ぶらっくうー☆ 59 +(カードの数値)+(人数差補正+5)+(咲夜の世界+2)=70
>メイドD→ スペードK ブロック 48 +(カードの数値)+(人数差補正+5)=66
>メイドC→ スペード7 ブロック 48 +(カードの数値)+(人数差補正+5)=60
>メイドB→ クラブ10 ブロック 48 +(カードの数値)+(人数差補正+5)=63
>美鈴→ スペード5 ブロック 49 +(カードの数値)+(人数差補正+5)=59
>メイド@→ スペード3 パンチング 56 +(カードの数値)=59
>=−1→ボールはこぼれ球に。文がフォロー
=======================================================================================
神奈子「オンバシラァァァアアアアアアアアアアアッ!!!」
レミリア「そんな貧弱なシュートを……通すものかッ!」
神奈子「!?」
咆哮しながら渾身の力を込め、どの距離から打っても威力が変化をしないシュート――。
エクスパンデット・オンバシラを放つ神奈子。
しかし、そのシュートコースにいち早く入ったレミリアはその小さな体を使って懸命のブロックを見せ……。
ボールは大きくコースが変更され、右サイドへと流れてゆく。
その軌道を見てレミリアはひとまず安堵をし、逆に神奈子は舌打ちをするのだが……。
文「あややややや! ここに来て、私の活躍の大チャンスですね!!」
レミリア「うー!?」
ワアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッ!!
ジョン「神奈子選手のエクスパンデット・オンバシラ、惜しくも紅魔ゴールへは突き刺さらず……。
しかし、尚も勢いを殺されなかったボールは右サイドへと転がり文選手がフォロー!
紅魔スカーレットムーンズ、尚もピンチ!
文選手はそのままスピードに任せ右サイドを駆け上がりますが……あっとォ、ここで咲夜選手が詰め寄ります!」
179 :
幻想のポイズン
◆0RbUzIT0To
:2010/08/23(月) 21:13:46 ID:???
文「あやややや。 もう敗色濃厚なのにどうしてそこまで戦おうとするのか、理解に苦しみます」
咲夜「負けはない……。 お嬢様がいる限り、紅魔スカーレットムーンズに敗北の二文字は無い!!」
文「ご立派ですね。 感動的です。 ですが、無意味無意味ィ!!」
先着1名様で、【全部一緒に引いてください】
文→ ! card鎌鼬ベーリング 65 +(カードの数値)=
咲夜→ ! card切れたナイフタックル 65 +(カードの数値)+(咲夜の世界+2)=
!とcardの間のスペースを消してコピペして下さい。数値で勝負します。
MAX【攻撃側】−MAX【守備側】
≧2→ドリブル成功! 文、咲夜を抜き去りそのままPA内に進入!
=1〜−1→ボールはこぼれ球に。左から(天子がフォロー、守矢スローイン、メイドCがフォロー)
≦−2→紅魔スカーレットムーンズ、ドリブルを阻止。
※咲夜の「切れたナイフタックル」には吹っ飛び係数4がついています。
180 :
森崎名無しさん
:2010/08/23(月) 21:17:46 ID:???
文→
ダイヤA
鎌鼬ベーリング 65 +(カードの数値)=
181 :
森崎名無しさん
:2010/08/23(月) 21:18:12 ID:???
文→
スペード7
鎌鼬ベーリング 65 +(カードの数値)=
咲夜→
ハート5
切れたナイフタックル 65 +(カードの数値)+(咲夜の世界+2)=
182 :
幻想のポイズン
◆0RbUzIT0To
:2010/08/23(月) 21:32:08 ID:???
>文→ スペード7 鎌鼬ベーリング 65 +(カードの数値)=72
>咲夜→ ハート5 切れたナイフタックル 65 +(カードの数値)+(咲夜の世界+2)=72
>=0→ボールはこぼれ球に。守矢スローイン
================================================================================
ここを通してしまえば、残る守備陣は頼りないメイド妖精と美鈴のみ。
だからこそここで必ずや止めなければと咲夜は気負っており……。
それが咲夜の動きを若干ではあるが硬くさせていた。
文の素早いドリブルに対して、咲夜は自慢の切れ味鋭いタックルを仕掛けるのだが……。
ポンッ! コロ……
咲夜「ッ!!」
文「あやや……うーん、私としても1点くらい入れて活躍したかったんですけどねぇ」
動きが硬くなっていた咲夜の足はボールを捕らえるも完全に奪取する事は敵わず。
ボールはそのまま転々と転がり、サイドラインを割り守矢フルーツズのスローインとなる。
文を通さないという当初の予定は達成されたものの、未だボール権は守矢にあり。
おまけにプレイが止まった事で、再び事態は膠着状態となるだろう。
反町「……まずいな」
穣子「ほえ? 何が?」
反町「もう時間は10分……だけど、守矢フルーツズボールでスローイン。
恐らく守矢は時間を稼いでくるだろうし……ここから紅魔が逆転するのは難しい。
同点にして延長戦につなげるならまだ可能かもしれないけど……」
にとり「それも早い時間でボールを奪えるかどうか次第……だね」
反町(そして、今の早苗さんや萃香さんからゴールを本当に奪えるか……だ)
腕組みをしつつ、観客席からフィールドを見やる反町。
フィールドでは文が素早くスローインし衣玖に渡り……。
反町達の予想通り、中盤で時間稼ぎの為のパス回しがされているのだった。
レミリア(どうしてこうなった……どうしてこうなった!?)
183 :
幻想のポイズン
◆0RbUzIT0To
:2010/08/23(月) 21:33:38 ID:???
先着1名様で、【全部一緒に引いてください】
経過時間→! num
プレイエリア→! area
ボールを持ったチーム→! card
!とcardの間のスペースを消してコピペして下さい。
出た数字・エリアによって分岐します。
JOKER→混戦!競り合いになるぞ!
ダイヤ・ハート→紅魔スカーレットムーンズボール
スペード・クラブ→守矢フルーツズボール
184 :
森崎名無しさん
:2010/08/23(月) 21:34:45 ID:???
経過時間→
7
プレイエリア→
センターライン付近左サイド
ボールを持ったチーム→
JOKER
185 :
森崎名無しさん
:2010/08/23(月) 21:36:36 ID:???
競り合いだ!心も体も熱くなってきた!
186 :
森崎名無しさん
:2010/08/23(月) 21:45:16 ID:???
天狗使えない
187 :
森崎名無しさん
:2010/08/23(月) 21:45:35 ID:???
495が年増とかいえねえwww
188 :
森崎名無しさん
:2010/08/23(月) 21:47:10 ID:???
天狗に限らず、このスレのウイングは全員役立たず
189 :
幻想のポイズン
◆0RbUzIT0To
:2010/08/23(月) 21:57:52 ID:???
>経過時間→ 7
>プレイエリア→ センターライン付近左サイド
>ボールを持ったチーム→ JOKER =混戦!競り合いになるぞ!
=====================================================================================
守矢フルーツズのパス回しは、決して上手かった訳ではない。
それ専用のフォーメーション、練習をしていた妬ましパルパルズに比べれば幾分かは落ちる精度のパスの応酬だったのだが……。
しかし、それでも紅魔スカーレットムーンズには中々奪えるものではなかった。
前線にいるレミリアは先ほどのブロックの為か既に体力が切れかけており、フランドールはパスカットが不得手。
そして、パスカットを得意としているパチュリーも……試合が終盤になるにつれ体調を悪くし。
本来の実力通りのプレイが出来ず、守矢のパスを素通しにしていたのだった。
ジョン「駄目です! 紅魔スカーレットムーンズ、中々ボールを奪えないィッ!!
手元の時計は既に40分を指そうかという時間!
1点を追う紅魔スカーレットムーンズ、何としても早くボールを奪いたい所ですが……」
三杉(くっ……僕に……僕に、力があれば……!!)
実況の声を聞きながら、焦燥をするのは紅魔スカーレットムーンズ左サイドハーフの三杉淳。
今大会、めきめきと頭角を現し、雑魚妖怪チームなどとの試合では活躍をしてきた三杉も……。
しかし、この試合――守矢フルーツズとの決勝戦の中では、まるで存在感を出せていなかった。
それも当然といえば当然で、三杉は元々外来人。
サッカーのレベルが文字通り天と地程の差がある外の世界から来た選手では、この幻想郷において。
ある程度、一定の活躍をするのはそう難しくはないものの……しかし、エースとして活躍する事は難しい。
むしろ、実質エース的扱いを受けている反町の方が異常に近いのだが……。
それでも、納得が出来る程三杉淳は大人ではなく、また、冷静な人間ではなかった。
よく理知的であり、時には悪い意味で"いい性格"をしているといわれる三杉も――。
ことサッカーに対してだけは、熱い心を持った選手だったのである。
190 :
幻想のポイズン
◆0RbUzIT0To
:2010/08/23(月) 21:59:31 ID:???
三杉(僕は……このまま……このまま……!)
フラン「くっそーっ! 苛々するなぁ、もう!!」
三杉「!?」
自身に対する苛立ちに似た感情を持つ三杉の目の前でボールを追い掛け回していたフラン。
パスカットが苦手である筈のフランも、しかし、長くボールを追いかけた事でもはや目もなれたのか。
ようやくここに来てボールを捕らえる事に成功し……しかし、そのボールは零れ球となる。
そして、そのボールを急いでフォローしようとしたのは、守矢の俊足ウイング――射命丸文。
その俊足を生かし、いち早くボールを拾ってもう一度時間稼ぎを……と、するのだが……。
ダダダダダダダダッ!!
文「あや!? また来ますか!?」
三杉「……このまま終わらない! 終わらせていい筈が無い!」
文「しかし残念無念! ここでキープして試合は終了です!!」
そのボールに向けて駆け出したのは文だけではない。
フィールドの貴公子――三杉淳もまた、溢れんばかりの闘志をその瞳に滾らせながら、果敢にも競り合いに向かうのだった。
三杉(冗談じゃない……! 僕は……ようやく戦えるだけの体を手に入れたんだ!!
このまま黙って、いたかいなかったかわからないような存在で……終わってたまるものか!!)
先着1名様で、【全部一緒に引いてください】
三杉→ ! card低いトラップ 54 +(カードの数値)=
文→ ! card低いトラップ 53 +(カードの数値)=
!とcardの間のスペースを消してコピペして下さい。数値で勝負します。
MAX【攻撃側】−MAX【守備側】
≧2→三杉トラップ成功! 紅魔、最後の攻撃!
=1〜−1→ボールはこぼれ球に。左から(咲夜がフォロー、中盤での混戦に……、天子がフォロー)
≦−2→文がトラップ成功! そのまま時間を稼がれ、試合終了!
191 :
森崎名無しさん
:2010/08/23(月) 22:00:04 ID:???
三杉→
ダイヤ8
低いトラップ 54 +(カードの数値)=
文→
ハートA
低いトラップ 53 +(カードの数値)=
192 :
幻想のポイズン
◆0RbUzIT0To
:2010/08/23(月) 22:00:48 ID:???
三杉が凄かったのか文ちゃんがヘタレだったのか……。
いずれにせよ紅魔が最後の攻撃チャンスを得た所で本日はひとまずここまで。
それでは、お疲れ様でしたー。
193 :
森崎名無しさん
:2010/08/23(月) 22:02:28 ID:???
三杉応援していたからこれは嬉しい
個人的には三杉は限界ギリギリまで追い詰めると活躍する印象あるなあ
クライマックス乙でした
194 :
森崎名無しさん
:2010/08/23(月) 22:10:59 ID:???
つまり三杉こそ真の隠れMということですねわかります乙でした
195 :
森崎名無しさん
:2010/08/23(月) 23:19:41 ID:???
三杉・パチェライン好きの俺の涙腺が止まらない乙でした
196 :
森崎名無しさん
:2010/08/24(火) 08:29:03 ID:???
10差で引き分けて
K引きでも反則で止められて
初勝利はAを引いて
Q引きでも三杉にQ引きではじかれ
一瞬A引きが見えて咲夜にはじかれ
先ほど引き損ねたAで三杉に競り負ける…
197 :
森崎名無しさん
:2010/08/24(火) 08:47:51 ID:???
お調子者に見えて実は相手を立ててあげる優しい文ちゃんなのでした
198 :
森崎名無しさん
:2010/08/24(火) 12:32:48 ID:???
>>197
文「今、初めて自分の為にボールを蹴る!!」
という日は来るのだろうか…
199 :
幻想のポイズン
◆0RbUzIT0To
:2010/08/24(火) 22:07:08 ID:???
>三杉→ ダイヤ8 低いトラップ 54 +(カードの数値)=62
>文→ ハートA 低いトラップ 53 +(カードの数値)=54
>≧2→三杉トラップ成功! 紅魔、最後の攻撃!
============================================================================
如何なるスポーツでも、その精神状態が結果にダイレクトに繋がる事が間々ある。
それはサッカーにも言えた事であり……。
完全に三杉を舐めきり慢心をしていた文と、自身の不甲斐なさに怒りを覚えていた三杉。
両者の勝負を三杉が制するというのは、ある意味では当然の事だった。
ダダダダッ! パシィッ!!
三杉「ハッ!」
文「あっ、あややや!?」
ジョン「おっとォ!? ここで紅魔スカーレットムーンズ、ようやくボールを奪ったァ!
ボールを確保したのは紅魔スカーレットムーンズ、左サイドハーフ! 三杉淳選手!!
競り合いを制すると同時、そのまま駆け上がり……あぁっとこれはァ!?」
三杉「よし……十六夜さん!」
咲夜「いくわよ三杉……! ぜ……『全選手ナイトメア』!!」
三杉「そして……『ファストブレイク』だ!」
ポーンッ! スタッ! ダダダダダッ! ポーンッ!!
神奈子「な、なにィ!?」
西尾?「こ、これは……なんじゃあ!?」
200 :
幻想のポイズン
◆0RbUzIT0To
:2010/08/24(火) 22:08:10 ID:???
ボールを持つと同時、咲夜と三杉は一斉に右手を翳し……。
咲夜はGKを除いた全選手にオーバーラップをするようにと号令。
そして、三杉はその全員に対して適切なポジショニングを指示し……ボールを回しながら前進をする。
全員攻撃をする事により攻撃力とフォロー率を驚異的なまでに上げ、全員守備を強制的に強いる作戦――『全選手ナイトメア』。
相手のパスカットを許す暇もなく次々とボールを回し、速攻を果たす作戦――『ファストブレイク』。
それらを同時に行い、両方の作戦効果を大きく上げるこれこそが、紅魔スカーレットムーンズの隠し玉である。
その素早いパス回しと全員攻撃の圧力に思わず守矢フルーツズの面々は気圧され……。
紅魔スカーレットムーンズは一気に守矢フルーツズ陣地へと攻め込んでゆく。
反町「これは……なだれ作戦と、ファストブレイクか!?」
にとり「ファストブレイクってのはパス主体で攻める時に出すパチュリーの得意技だね……。
しかし、あの三杉って人間が使うとは思わなんだ。
……ところでなだれ作戦って何? 凄いネーミングだね」
反町「名前はアレだがこっちも凄い作戦だよ。 ああやって全員で攻撃をして、攻撃力を一気に上げる。
……外の世界で、俺や三杉の知り合いがいたチームが使ってた戦術だ」
リグル「あ、あんなに攻めて大丈夫なの? ボール奪われたらおしまいだよ!?」
反町「ボールを奪われてもすぐさま奪い返す……なだれ攻撃の真骨頂はそこにある。
それに、どっちにしろここで点を取らなきゃ紅魔は負けるんだからな」
穣子「最後の最後……賭けってトコね」
反町(しかし、なだれ攻撃とファストブレイクを同時にこなすなんて……無茶苦茶もいいとこだぞ)
反町が紅魔スカーレットムーンズの取った戦術について解説をしているころ。
一方でフィールドでは再びボールが三杉の下へと渡り……これを三杉は素早くパチュリーへとリターン。
そして、そのまま一気に二人での高速ワンツーで中盤を突破してやろうと試みる。
しかし、この戦術にもようやく慣れてきたのか守矢の中盤メンバーもこのワンツーを阻もうとパスカットに向かう。
201 :
幻想のポイズン
◆0RbUzIT0To
:2010/08/24(火) 22:09:15 ID:???
西尾?「こ、ここは通さん! もうすぐで試合終了なんじゃあ!!」
神奈子(零れ球にしてもフォローされる……完全に奪ってもすぐプレスをかけられる……。
ええい、私達がオータムスカイズにやった事をやり返されてる気持ちだよ……)
パチュリー「ケホッ……ケホッ……! み、三杉! 行くわよ!!」
三杉「ああ!!」
先着1名様で、【全部一緒に引いてください】
三杉→ ! cardワンツー 52 +(カードの数値)+(ファストブレイク+1)=
パチュリー→ ! cardワンツー 58 +(カードの数値)+(ファストブレイク+1)=
神奈子→ ! cardパスカット 54 +(カードの数値)=
西尾?→ ! card黒はんぺんカット 53 +(カードの数値)=
!とcardの間のスペースを消してコピペして下さい。数値で勝負します。
MAX【攻撃側】−MAX【守備側】
≧2→ワンツー成功! 三杉、ゴール前へと走りこむフランドールへラストパス!
=1〜−1→ボールはこぼれ球に。左から(レミリアがフォロー、咲夜がフォロー、小悪魔がフォロー)
≦−2→守矢フルーツズ、ワンツーを阻止。しかし……
202 :
森崎名無しさん
:2010/08/24(火) 22:10:37 ID:???
三杉→
ダイヤA
ワンツー 52 +(カードの数値)+(ファストブレイク+1)=
パチュリー→
ハート8
ワンツー 58 +(カードの数値)+(ファストブレイク+1)=
神奈子→
クラブ5
パスカット 54 +(カードの数値)=
西尾?→
クラブJ
黒はんぺんカット 53 +(カードの数値)=
203 :
幻想のポイズン
◆0RbUzIT0To
:2010/08/24(火) 22:45:57 ID:???
>三杉→ ダイヤA ワンツー 52 +(カードの数値)+(ファストブレイク+1)=54
>パチュリー→ ハート8 ワンツー 58 +(カードの数値)+(ファストブレイク+1)=67
>神奈子→ クラブ5 パスカット 54 +(カードの数値)=59
>西尾?→ クラブJ 黒はんぺんカット 53 +(カードの数値)=64
>≧2→ワンツー成功! 三杉、ゴール前へと走りこむフランドールへラストパス!
==================================================================================
ボンッ!
三杉「っ! しまった……!」
西尾?「よし、いただきじゃあ!!」
早く攻めなければ時間が無くなってしまうという焦りがあったのか。
ここに来て三杉は、余りにもらしくない単純な凡ミスをしてしまいパスミス。
それを見た西尾?がしめたものだと素早くボールをカットしようと飛び掛るのだが……。
バッ!!
パチュリー「ゴホッ! ゴホッ!!! 三杉……落ち着きなさい!」
西尾?「な、なんじゃとォ!?」
三杉「パチュリー……」
しかし、そのボールは西尾?が触れるよりも先にパチュリーが素早くフォローし三杉へとリターン。
既に喘息のせいでシュートを打つ事すらままならない程に疲弊しているにも関わらず。
それでもパチュリーは残った体力を振り絞り、燃えつきかける蝋燭のように全力のプレイを見せる。
三杉はそのパチュリーの行為に発奮したか、今度は先ほどのような凡ミスをする事はなく。
神奈子をあっさりいなすとまたもパチュリーへとリターンし、一気に中盤を突破する。
三杉へと全幅に近い信頼と期待を寄せるパチュリーに、それに応えてみせようとする三杉。
二人の間の信頼関係は守矢の中盤陣を見事に切り裂いたのである。
204 :
幻想のポイズン
◆0RbUzIT0To
:2010/08/24(火) 22:46:57 ID:???
神奈子「くっ……そォッ!!」
パチュリー(そう、それでいいのよ……!)
三杉(ナイスフォローだパチュリー……助かった!)
ワアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッ!!
ジョン「後半既に42分! ここに来て、紅魔スカーレットムーンズが中盤を突破!!
しかもフィールダー全員がゴール前に殺到し、正に全員攻撃の構えを見せています!!
これが文字通り最後の攻撃となるのでしょうが……果たしてこの攻撃は稔るか!?
ゴール前には未だ、鉄壁の守りを見せてきた守矢の守護神! 早苗選手と萃香選手がいるぞ!?」
反町「最後のチャンスだ……ここで決まれば延長に望みがつなげる……!」
幽香「でも、もしもあの腋巫女2号がキャッチをすれば……」
レティ「そこで終わりね……」
三杉(レミリアさんは既に限界が近い。 咲夜さんはバイタルエリアからのシュートならともかく。
これだけ上がった地点からのシュートでは通用するとも思えない。 そして、パチュリーはもはや息をする事すら苦しそうだ。
当然僕が打つというのも無謀すぎる……なら、ここで上げるべきは……彼女しかいないっ!!)
バシュウッ!!
三杉「頼むぞ、フランドール!」
フラン「うふふ……まっかせなさーい! キュッとしてドカーンってしてあげる!!」
三杉が最後の望みを託した相手は、姉のレミリアに比べシュート本数が少なく。
まだスタミナには余裕がある紅魔一のシュート力を持つ選手――フランドール。
205 :
幻想のポイズン
◆0RbUzIT0To
:2010/08/24(火) 22:48:05 ID:???
高く山なりになって上がってくるボールは萃香達にはカットできず、やむなくDF陣はブロックに向かい……。
それを見ながらフランドールは目は笑っていない笑みを浮かべながら、大きく飛び上がる。
フラン「みんなみんな壊してあげる♪ あなた達の心も体も……希望も!」
萃香「悪いがこっちも自棄酒より祝杯をあげたくてね! ここをきっちり守って……試合終了だ!!」
超サナエ(ゴールは絶対許早苗……! この試合……完封をして優勝をしてみせる!!)
先着1名様で、【全部一緒に引いてください】
フラン→ ! card495年目の波紋 74 +(カードの数値)=
萃香→ ! cardミッシングパープルパワー 71 +(カードの数値)+(人数差補正+3)=
天狗C→ ! card高いブロック 51 +(カードの数値)+(人数差補正+3)=
天狗B→ ! card高いブロック 51 +(カードの数値)+(人数差補正+3)=
河童A→ ! card高いブロック 50 +(カードの数値)+(人数差補正+3)=
超サナエ→ ! cardみらくるセービング・改 73 +(カードの数値)=
!とcardの間のスペースを消してコピペして下さい。数値で勝負します。
MAX【攻撃側】−MAX【守備側】
≧2→シュート成功! ボールは守矢フルーツズゴールに突き刺さる。
=1〜−1→ボールはこぼれ球に。左から(レミリアがねじ込み、咲夜がフォロー、三杉がねじ込み)
≦−2→守矢フルーツズ、シュートを阻止。
※ブロックに入った者達との数値の差が−4以内の場合、その都度に−1の補正をシュートにつけてGKとの判定にする。
※フランドールの「495年目の波紋」には吹っ飛び係数0がついています。
※超サナエの数字が7の場合「奇跡の風祝」が発動し15扱い(覚醒なし)。
206 :
森崎名無しさん
:2010/08/24(火) 22:48:58 ID:???
フラン→
クラブ2
495年目の波紋 74 +(カードの数値)=
萃香→
スペードK
ミッシングパープルパワー 71 +(カードの数値)+(人数差補正+3)=
天狗C→
ハート5
高いブロック 51 +(カードの数値)+(人数差補正+3)=
天狗B→
ハート8
高いブロック 51 +(カードの数値)+(人数差補正+3)=
河童A→
ダイヤ6
高いブロック 50 +(カードの数値)+(人数差補正+3)=
超サナエ→
クラブ5
みらくるセービング・改 73 +(カードの数値)=
早苗さんは無敵なんです!
207 :
森崎名無しさん
:2010/08/24(火) 22:49:26 ID:???
フラン→
クラブ10
495年目の波紋 74 +(カードの数値)=
萃香→
スペードK
ミッシングパープルパワー 71 +(カードの数値)+(人数差補正+3)=
天狗C→
ハート5
高いブロック 51 +(カードの数値)+(人数差補正+3)=
天狗B→
ダイヤQ
高いブロック 51 +(カードの数値)+(人数差補正+3)=
河童A→
クラブ9
高いブロック 50 +(カードの数値)+(人数差補正+3)=
超サナエ→
ハートK
みらくるセービング・改 73 +(カードの数値)=
そのとき歴史が動いた…!
208 :
森崎名無しさん
:2010/08/24(火) 22:49:46 ID:???
希望を壊す(笑)になっちゃったな
209 :
森崎名無しさん
:2010/08/24(火) 22:50:27 ID:???
最後もへたれたか 鬼の壁は高かった
210 :
森崎名無しさん
:2010/08/24(火) 22:50:29 ID:???
というか鬼さんが無敵でござった
211 :
森崎名無しさん
:2010/08/24(火) 22:55:56 ID:???
この試合の萃香:
完全ブロック 3
こぼれ球になるブロック 3
お見事!
212 :
森崎名無しさん
:2010/08/24(火) 22:56:08 ID:???
萃香両方ともKだもんなwまさに鬼w
213 :
森崎名無しさん
:2010/08/24(火) 23:03:37 ID:???
いつかのスレタイどおり、鬼は鬼だったw
214 :
森崎名無しさん
:2010/08/24(火) 23:07:37 ID:???
最強のチームの称号は守矢に、最強の攻撃力の称号は秋空に渡ったか
215 :
幻想のポイズン
◆0RbUzIT0To
:2010/08/24(火) 23:12:01 ID:???
>フラン→ クラブ2 495年目の波紋 74 +(カードの数値)=76
>萃香→ スペードK ミッシングパープルパワー 71 +(カードの数値)+(人数差補正+3)=87
>天狗C→ ハート5 高いブロック 51 +(カードの数値)+(人数差補正+3)=59
>天狗B→ ハート8 高いブロック 51 +(カードの数値)+(人数差補正+3)=62
>河童A→ ダイヤ6 高いブロック 50 +(カードの数値)+(人数差補正+3)=59
>超サナエ→ クラブ5 みらくるセービング・改 73 +(カードの数値)=78
>≦−2→守矢フルーツズ、シュートを阻止。
>※萃香がKを出して勝利したのでブロック+1、更に必殺フラグ(ブロック最終)を習得。
=======================================================================================
何度もしつこく言うが、フランドール=スカーレットは幻想郷で最強のシュート力を持つ……。
……否、持っていた選手である。
現時点では約二名ほどの規格外選手がいる為、トップであるとは言えないものの……。
しかし、それでも間違いなくトップに限りなく近いシュート力を持つストライカーであった。
そして、この試合彼女がシュートを打つのもこれが3度目。
今度こそは……3度目の正直として、確実にシュートが決まる筈だと紅魔の面々は願っていたのだが……。
ズモモモモモモ…… バキャオッ!!
萃香「西洋の鬼どもは……本ッ当に口だけだねェ!!」
フラン「はっ……はあああああああああああっ!?」
吸血鬼の放った渾身の弾丸は、東洋の小さな鬼によってまたもや防がれてしまった。
ワアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッ!!
ジョン「つっ……通じないィィィィッ!! 紅魔スカーレットムーンズの主砲、完全に沈黙ッッ!!
シュート本数では完全に圧倒する紅魔スカーレットムーンズですが……。
しかし、一度としてゴールネットは揺らせていません!! 凄まじい! 凄まじい守備力です、守矢フルーツズ!!」
216 :
幻想のポイズン
◆0RbUzIT0To
:2010/08/24(火) 23:13:05 ID:???
反町「……本当に凄いな。 あれだけシュートを打たれて、1点も許さないなんて」
リグル「ふふん! そんなあいつらからゴールを奪った私はやっぱりエースだ!」
橙「私もだね!」
メディスン「……いや、あんたが決めたのはPKじゃない。 何を威張ってるのよ……」
どこかの半霊剣士が血の涙を流しそうな毒舌を吐くメディスンに橙は頬を膨らませ……。
反町はまあまあと両者を宥めつつ、フィールドへと再び視線を向ける。
最後の最後、渾身の力を込めたシュートは通用せず、地面に落ちるフランドール。
そして、苛立たしげにゴールをにらみつけるレミリアに……途方にくれたような表情を浮かべるパチュリーと三杉。
スコアだけを見れば1−0……ロースコアとはいえ、接戦と言える決勝戦。
しかし、試合内容は確かに紅魔スカーレットムーンズが押していたものの……。
その全てのシュート、紅魔が一番の誇りとしている決定力はまるで通用しなかったのである。
反町(落ち込むなって方が無理あるよなぁ……)
特にプライドの高いレミリアにとっては、この試合は最大級の屈辱だろう。
自分でも、無得点で終わった試合――いつかの蒲公英杯の決勝戦は、何よりも悔いが残った試合だった。
こうして反町がたそがれ、レミリアの心境を汲んでいる中、ボールを奪取した萃香は素早くクリアーしようとボールを蹴り上げる。
『全選手ナイトメア』の効果により全員上がってしまった紅魔スカーレットムーンズにとって。
ここでボールを大きくクリアーされる事は試合終了を意味しており。
紅魔スカーレットムーンズの面々は今にも崩れ落ちそうになるのだが……。
217 :
幻想のポイズン
◆0RbUzIT0To
:2010/08/24(火) 23:14:06 ID:???
先着1名様で、
主人の為に頑張る従者達→! card=
!とcardの間のスペースを消してコピペして下さい。
マークによって下記の表に従い分岐します。
JOKER→小悪魔「ようやく私の真の実力を見せる時が来たようですね!」 ゲェー、小悪魔が真の力を解放だと!?
ダイヤ→咲夜「諦めてたまるものですかっ……!」 鉢巻を靡かせながらパスカットに向かう咲夜さんだ!
ハート→美鈴「こ、このままじゃ役立たずだー!!」 危機感を覚えていた美鈴さんがパスカットだ!
スペード・クラブ→現実は非情である。 ボールはクリアーされ試合終了。
218 :
森崎名無しさん
:2010/08/24(火) 23:14:29 ID:???
主人の為に頑張る従者達→
クラブ2
=
諦めんなよ!
219 :
森崎名無しさん
:2010/08/24(火) 23:14:32 ID:???
主人の為に頑張る従者達→
ダイヤ5
=
220 :
森崎名無しさん
:2010/08/24(火) 23:15:28 ID:???
3秒差で明暗がくっきりとわかれたか
221 :
森崎名無しさん
:2010/08/24(火) 23:18:42 ID:???
ベジータさんが祝勝会の注文を受けるためアップを始めたようです
222 :
森崎名無しさん
:2010/08/24(火) 23:25:34 ID:???
PK決めただけで猫増長すんなよw
223 :
森崎名無しさん
:2010/08/24(火) 23:29:09 ID:???
これ、判定なしだったらどっちが勝つ予定だったんだろう…てのは聞かぬが花か
224 :
森崎名無しさん
:2010/08/24(火) 23:31:23 ID:???
>>ハート→美鈴「こ、このままじゃ役立たずだー!!」
今頃気づいたのかw
225 :
森崎名無しさん
:2010/08/25(水) 00:12:09 ID:???
さて、この後メンバー発表と・・・
今大会のベストイレブンとMVP発表もあるのかな?
正直僕は猫だけは入ってほしくない
226 :
幻想のポイズン
◆0RbUzIT0To
:2010/08/25(水) 00:17:38 ID:???
>主人の為に頑張る従者達→ クラブ2 =現実は非情である。 ボールはクリアーされ試合終了。
======================================================================================
咲夜(ここでお役に立てなくて何がパーフェクト・メイド! 届けッ……!!)
美鈴(私のせいで失点しちゃったんだ! な、なんとか挽回を……ああっ!!)
レミリアの絶対の忠誠を誓う十六夜咲夜と紅美鈴。
彼女らは不幸中の幸いとも言うべきか。
速攻をかけた際に低めの位置にいたことで萃香がけりだしたボールに辛うじて届くかもしれないという距離にいた。
主人の為に――そして、自分の為にと二人はほぼ同時に飛び上がりカットに向かうのだが……。
しかし、萃香の蹴り上げたクリアーボールはそう容易くカットできるものではなかった。
精度を無視した鬼の力を使った爆発的なキックは二人がボールに触れる暇さえ与えず飛び上がり、紅魔陣営へ向かう。
そして、そこには当然ながらキーパーしか残っておらず……紅魔のメンバーがボールを拾う事など出来ない。
レミリア「お……の……れ……!!」
フラン(どっかんし損ねた……つまんない……!!)
パチュリー(……試合を押していたのは私達。 それは間違いない。 だというのに結果は私達の敗北……ね。
……ふぅ、計算違い。 予想以上にやるわね……あのキーパー。
勿論、DFの小鬼が大活躍をしていたという影響も多分にあるけれど……)
三杉(それでも完封をした事は素直に賞賛に値する……。 ……今後の為にも、本格的に注意が必要だな)
美鈴(わ、私のせいで……私のせいで……!)
咲夜(あの早苗が……まさか、お嬢様たちのシュートを寄せ付けないなんて……。
……純粋に謝罪をしましょう。 ……この敗北は、私の慢心によるものだわ)
小悪魔(……終わって気づきましたけど、私殆どボールに触ってませんでした!)
227 :
森崎名無しさん
:2010/08/25(水) 00:17:41 ID:???
FWとしてぶっちぎりのパフォーマンスを出した反町は当然ベストイレブンに選ばれるとして
多分妖精1も選ばれると思うんだ、どこのチームもサイドバックはろくな人材いないし
228 :
幻想のポイズン
◆0RbUzIT0To
:2010/08/25(水) 00:18:44 ID:???
ある者は怒り、ある者は素直に敵を評価・賞賛し、ある者は後悔をする。
だが、何をやっても、何を言っても、今更間に合わず……後悔をしても時既に遅し。
紅魔スカーレットムーンズの面々が落胆をする中、逆に守矢の面々は浮き足だった様子になり……。
ピッピッピィイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイッ!!
その後、試合が動く事は二度となく。 こうして不夜城カップ決勝戦は――大波乱の結果を残して終了をした。
試合終了!
紅魔スカーレットムーンズ0−1守矢フルーツズ
229 :
幻想のポイズン
◆0RbUzIT0To
:2010/08/25(水) 00:19:56 ID:???
ワアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッ!!!
ジョン「試合終了〜ッッッ!! 不夜城カップ決勝戦……紅魔スカーレットムーンズ対守矢フルーツズ!
紅魔が有利と目された試合は……しかし、守矢フルーツズの勝利に終わってしまったァァアアッ!!!
優勝ッ!! 守矢フルーツズ、不夜城カップ優勝ですッ!!」
神奈子「勝った……! 勝ったよォ、諏訪子!!」
諏訪子「あーうー! やったー!! 優勝だよ、神奈子ォ!!」
文「あやややや……これで優勝チーム単独インタビューが出来ますね! ありがたやありがたや!」
天子「天人は最強だと思った(リアル話) 決勝点が天人によるものという事実は忘れないでくれますかねぇ?」
衣玖(まるで役に立てませんでしたねぇ……。 やはりパスとパスカットが上手いだけでは目立てないのでしょうか……。
……まあ、優勝出来たのは素直に嬉しいのですが)
西尾?「これで故郷に錦が飾れるというもんじゃあ! 静岡の皆、大友中の皆! やったぞ!!」
萃香「へへへ……よーし、今日は祝勝会だぁ! 宴会だァ!!」
審判の笛が鳴ると同時に実況席の興奮した声がフィールドに響き渡り……。
それと同時に今大会、最大級の観客達の歓声と驚愕、そして何よりも大きな祝福の声が守矢フルーツズの面々に送られる。
このチームの主柱として、初期から盛り立ててきた二柱の神々は抱き合いながら喜び。
文は記念撮影だと言いながら、うなだれる紅魔の面々と喜色を浮かべる守矢の面々をカメラに収める。
天子はやはりない胸を張りながら大口を叩き……衣玖はそれに苦笑をしながら、それでも喜んでいる様子。
西尾?は助っ人として少しでも役に立てたなら良かったと思いながらも仲良くなっていた名無し天狗や河童らと喜びを分かち合い。
萃香は瓢箪を何とも愉快げに笑いながら、何度も何度も仰いでいた。
そして、キャプテンである早苗はといえば……。
シュウシュウ……
早苗「優勝……私達が……優勝ですか……」
萃香「そうだよ! 私達が勝ったんだ、優勝だよ!!」
230 :
幻想のポイズン
◆0RbUzIT0To
:2010/08/25(水) 00:20:56 ID:???
超サナエモードを解きながら、どことなく呆然とした様子で虚空を見つめていた。
未だ勝利をしたという実感が無いのだろうが……それもまた、当然の事。
勝利をする為に……優勝をする為に今大会に向けて「みらくるセービング」を進化させ「改」にする事に成功し。
更には萃香らかつての緋想萃夢格闘一派の面々を加え、今大会に向けての準備を進めてきた。
しかし、それでも優勝をするのは難しいだろうと……いつも早苗は考えていたのである。
驚異的なスピードで成長を続けるオータムスカイズはもとより、人気と実力は絶対的と言える博麗連合。
そして、幻想郷最強の攻撃力を保有すると言われる紅魔スカーレットムーンズ。
いずれのチームも守矢にとっては格上であり……だからこそ優勝をする事は難しいだろうと考えていた。
だが、それでも早苗は――早苗達、守矢フルーツズは優勝をしたのである。
早苗「勝った……んですね! 私達、勝ったんですね!!」
神奈子「そうだよ! しかも、この決勝は本当にお前達が頑張ってくれたお陰だ!!」
諏訪子「何言ってんだい、神奈子も一度ブロック成功させてたじゃないか!」
萃香「ハッハッハ!! ま、これが伊吹の鬼の力って所だよ! どこぞの西洋の鬼とは格がちがわぁね!!」
西尾?「本当に早苗さんもよくやってくれたわい! 完封じゃぞ、完封!!」
そう、西尾?の言うように……守矢フルーツズはただの優勝をしたのではない。
幻想郷最強の攻撃力を持つという紅魔スカーレットムーンズを相手に、完全にシュートをシャットアウトし……。
その上で、虎の子の一点を守りきり勝利をしたのである。
誰もが予想をしていた、点の取り合いではない――守りあいの試合で勝利したのだ。
その事実を改めて理解した瞬間、思わず早苗は思わず表情を綻ばせながら……。
しかし、自身の親代わりとも呼べる祀るべき神達――神奈子と諏訪子に全身で抱きつく。
早苗「神奈子様、諏訪子様! 私達……」
諏訪子「ああ、やったんだよ! ようやっと……初優勝だ!」
神奈子「本当にこれまで頑張ってきてくれたね、早苗……。 本当に、よくやってくれた……」
231 :
幻想のポイズン
◆0RbUzIT0To
:2010/08/25(水) 00:21:57 ID:???
娘を愛でるように、早苗の頭を撫でる諏訪子と神奈子。
悲願の初優勝――その栄光をようやく手に入れた守矢の面々。
数多くの観客達から祝福を受け、瞳には涙を浮かべながら勝利の美酒に酔う早苗は……この時、誓った。
早苗(やっぱり常識は大切ですね……!)
と。
ジョン「お聞き下さい、この歓声! 不夜城カップを制し、念願の初優勝を果たした守矢フルーツズへ!
数多くの、そして、大音声の祝福とエールが送られていますッ!!
いやぁ、凄い! 凄まじい歓声ですッ!!」
穣子「ちょっとうるさいくらいだけどね……しっかし、守矢が勝ったかぁ……さっすが神奈子様と諏訪子様ね!」
静葉「ええ、それに守矢は何度も言われてるけどやはり守備が厚かった……。
あれだけシュートを何本も打って、それでもゴールを割れないのだもの」
にとり「試合は制していたのに、紅魔は負けちゃったんだもんねぇ。 うーん……」
レティ「……まあ、なんにしても。 私達に勝ったチームが優勝をしてくれたのは、幾らか嬉しいものね」
そして、その守矢フルーツズの光景を……オータムスカイズの面々は、観客席で見ていた。
誰もが、自分達がどうしてフィールドに立てていないのか……どうして自分達が祝福を受けていないのか。
羨望に近しいような視線を守矢フルーツズへと向け……試合を振り返っている。
そして、そんな中……オータムスカイズキャプテン、反町はといえば……。
232 :
幻想のポイズン
◆0RbUzIT0To
:2010/08/25(水) 00:23:14 ID:???
A.「……納得のいく決勝だったな」 冷静に納得出来る試合だったと言ってみる
B.「優勝おめでとう、守矢!」 守矢フルーツズに拍手を送る
C.「紅魔も惜しいところまでいったんだけどな……」 紅魔をフォローしてみる
D.「紅魔よりも、うちのツートップのが強いな」 ほくそえみながら述べてみる
E.「その優勝! ちょっとまったァ!!」 ちょっと待ったをかけつつフィールドに乱入する
F.「くそっ……次は俺達が優勝するぞ!」 悔しさを露に、次の大会での優勝を誓う
G.特に何も言う事は無いな。 反町一樹はクールに状況を見守るぜ。
H.その他 自由投票枠
先に3票入った選択肢で続行します。
age進行でお願いします。sageではカウント出来ません。
以上、本日はここまでです。
この後は試合後の両チームの反応と、ベストイレブン、MVPの発表。
そして、幻想郷代表のメンバー発表になります。
それでは、お疲れ様でした。
233 :
森崎名無しさん
:2010/08/25(水) 00:25:41 ID:5fHpzPwE
H「守矢は最後まで勢いを手放さなかったな。それが唯一最大の勝因だよ。
そして、うちもさらに強くなるためにはそういう試合をしなけりゃいけない」
サッカーは勝ったもんが強いんだ、的なニュアンスで。
234 :
森崎名無しさん
:2010/08/25(水) 00:26:59 ID:X2pT1NFo
F いや勢いがあったのは紅魔の方でしょ、勢いだけだったのが敗因で
235 :
森崎名無しさん
:2010/08/25(水) 00:32:20 ID:Z4iHdL66
F
236 :
森崎名無しさん
:2010/08/25(水) 00:32:34 ID:/+cvr08U
B
さあ、後は結果を待つだけだ!
237 :
森崎名無しさん
:2010/08/25(水) 00:33:13 ID:wW1mEZXA
F このかりは必ずかえす
238 :
233
:2010/08/25(水) 00:33:26 ID:???
あ、「勢い」ってのは「カード」「運」の代替表現ね。
「流れ」というべきだったかも。
さすがに「守矢が勝てたのはお嬢の引きがへたれただけ」とは思っててもいえんw
239 :
森崎名無しさん
:2010/08/25(水) 00:34:22 ID:Mx+6eKnY
B
若干守矢寄りな気がするので
240 :
森崎名無しさん
:2010/08/25(水) 00:49:06 ID:???
いよいよ代表メンバー発表か
反町は確定、リグル・にとり・もこたん・レティさん・メディスン・ヒューイ・妖精1もまあ呼ばれそう
静葉さん・芋神様・チルノ・サンタナ・橙が危険ラインかな?
241 :
森崎名無しさん
:2010/08/25(水) 00:50:13 ID:???
一応選ばれるだけならそう難しくないらしいし
サンタナとリリー以外は選ばれるんじゃない?
242 :
森崎名無しさん
:2010/08/25(水) 01:17:18 ID:???
日本代表には当然西尾?なんて名前はなかったけど、どうなるんだろうねw
243 :
森崎名無しさん
:2010/08/25(水) 01:44:29 ID:???
次の大会と言っても、Jr.ユース大会終わったら反町帰るんじゃないの?
244 :
森崎名無しさん
:2010/08/25(水) 01:48:01 ID:/+cvr08U
まずは30人とはいえ、絞り込みとレギュラーポジション争いってのが待ってるからねえ
245 :
森崎名無しさん
:2010/08/25(水) 02:17:43 ID:???
西尾?さんは全日本を拒否して全静岡入り
246 :
森崎名無しさん
:2010/08/25(水) 02:31:46 ID:???
>>245
監督は城山に頼むとして、浦辺・岸田・西尾・一条・長野・岩見・小田……
無理やりそろえようと思えばそろいそうだな
247 :
幻想のポイズン
◆0RbUzIT0To
:2010/08/26(木) 00:05:36 ID:???
>F.「くそっ……次は俺達が優勝するぞ!」 悔しさを露に、次の大会での優勝を誓う
================================================================================
反町の心中にあるのは、守矢の健闘を称える祝福の気持ちでも、紅魔の健闘を称える敗者へのフォローでもない。
決勝の舞台に立てず、優勝争いに全く絡めなかった事に対する純粋な悔しさのみであった。
悔恨を露にしながら反町は思わず次の大会こそは優勝をしてみせると呟き……。
普段は温厚で弱気な事の多い反町にしては意外な反応のようにも見え、一瞬オータムスカイズの面々は驚くのだが……。
それでも、強気な性格をしたメンバー達は首を縦に振りながら賛同を示す。
チルノ(あたいがいるチームが負けるとか間違いでしかないのよ!
次の大会があればこのあたいがパーペキにゴールを守ってだいしょーりね!!)
サンタナ(どうせ次の大会まで時間はあるんだろうし、その間に鍛えればチルノが霞むくらい強くなれるわね!
シュートは当然としてドリブルもパスも出来るオフェンシブミッドフィルダーになって大活躍するのはこの私よ!)
リグル(ハッハァ! ライトニングリグルキックがある限り、もうオータムスカイズが負ける事は無い!
エースのこのリグル・ナイトバグがオータムスカイズを必ず優勝に導くんだからね!)
幽香(舐められっぱなしじゃあ終われないわよねぇ……しかし、普段からそういう態度をもっと出せばいいものを。
半端にいい人ぶるのは相手に舐められる要因になるわよ……)
穣子(……まあ、そうよね。 第一の目標は私達の――オータムスカイズの優勝なんだから。
守矢が勝ったから……神奈子様や諏訪子様が勝ったからって、喜ぶなんて問題外。
……次こそは、絶対に役立って……このチームを優勝させないと……)
反町(見てろよ早苗さん……次は絶対に俺達は負けない……!
どれだけ完璧にゴールを防ごうとしても、奇跡に近い追い上げを見せても……。
それでも、次に勝つのは俺達だ……!)
248 :
幻想のポイズン
◆0RbUzIT0To
:2010/08/26(木) 00:06:47 ID:???
静かに闘志を燃やしながら、反町はそう固く誓う。
この幻想郷に来訪した当初では、絶対にありえなかったであろうその感情――。
誰にも負けたくない……諦めたくないという強い思い。
反町は自身ではまるで気づいてはいなかったが……彼は間違いなく、肉体的、技術的な面以上に。
精神的な面でかつてのヘタレだった頃の自分に比べ、大きく成長を遂げていたのだった。
※チルノ、サンタナ、リグル、幽香、穣子の評価値が上がりました。
レミリア「ギギギ……!!」
一方その頃、フィールドでギリギリと歯軋りをしながら顔を真っ赤にし。
狂喜乱舞している守矢フルーツズの面々に向けて怒りの篭った視線を向けていた。
レミリアにとってこの敗北は――端的に言えば、ありえないの一言であった。
如何に敵のDFに鬼――伊吹萃香がいようと、それでも注意が必要なのはそのたった一人の選手のみ。
早苗も神奈子も諏訪子も、自分やフラン、パチュリーや咲夜に比べれば一歩劣る程度の選手だと判断していたのだ。
だからこそ、確実にこの試合は勝てると思っていたのだが……。
確かに萃香が大活躍をし自分達の攻撃の大半を防いでいたものの。
早苗も好セーブを見せ、神奈子もフランドールのシュートを防ぎ、そして諏訪子は咲夜からボールを奪ってみせた。
レミリア=スカーレットはプライドの高い選手である。
幾多もある幻想郷の勢力の主の中で、随一と言われる程の誇りを持つ吸血鬼。
そんな彼女にとってはこの試合は圧倒的に格下だと思っていたチームに自分達の攻撃を完全に防がれた……。
何よりも悔しく、プライドを傷つけられた試合であった。
まだ点の取り合いで負けるというのならば幾らかは納得出来た部分があったものの。
終始試合を押していたにも関わらず、決定機を何度も逃したというのはあまりにも恥ずかしすぎる試合内容なのである。
249 :
幻想のポイズン
◆0RbUzIT0To
:2010/08/26(木) 00:07:47 ID:???
レミリア(認めましょう……この試合、敗因は間違いなくキャプテンである私が得点できなかった事……!!
そして、完全に舐めきっていた私の判断が間違っていた……だが、次はこうはいかない……!
スカーレットデビルが……このレミリア=スカーレットが! こうも惨めな敗北を、もう二度とする訳にはいかない!!)
この時、レミリア=スカーレットは今にも暴れだしてしまいそうになる自身の体を懸命に押さえつけつつ。
それでも昂る血が全身を駆け巡るのを止められないまま、守矢のキャプテン――東風谷早苗を見つめていた。
必ずや再戦し、今度こそはあのふざけたオーバーラップキーパーを粉砕してみせる。
そう固く誓いながら、やはりレミリアはギリギリギリと悔しげに歯軋りをする。
どれだけの力があろうと、どれだけの誇りの高さを持とうと。
この時のレミリアの姿は、ただの負けず嫌いな幼女のそれにしか見えなかった。
※レミリアの早苗に対する感情が レミリア→(粉砕してやる!)→早苗 になりました。
そして、そんなレミリアを尻目に喜びを露にしていた守矢フルーツズの面々も……。
次第に落ち着いてきたのかこれまで応援してくれた観客達へと挨拶に向かい始める。
目立ちたがりである天子や萃香はいち早く観客席の前まで向かい。
キャプテンである早苗もそれに続こうとするのだが……。
250 :
幻想のポイズン
◆0RbUzIT0To
:2010/08/26(木) 00:09:07 ID:???
咲夜「早苗!」
早苗「咲夜さん……?」
そんな早苗に不意に声をかけたのは、紅魔スカーレットムーンズの名ボランチ。
攻守の要として今日の試合も活躍をしていた、十六夜咲夜である。
一体どうしたのかと早苗が首を傾げる中、咲夜は少しばかり苦笑したような表情を浮かべつつ、小さく早苗に拍手を送る。
咲夜「今日は完敗だったわ……。 優勝おめでとう」
早苗「そんな……私も本当ギリギリで……正直、萃香さんがいなければ途中で体力が尽きてましたよ。
咲夜さんのディフェンスのお陰でどれだけ攻めてもボールを奪われ、中盤は完全に支配されてましたからね」
咲夜「ありがとう。 でも、謙遜しない方がいいわ……貴方は優勝チームのキャプテンなんだから」
そう咲夜が言うと早苗は頬を少しだけ紅潮させながら今一度ありがとうございますと感謝の言葉を述べ……。
そんな早苗を今一度、咲夜は苦笑して見つめながら……自身が結わっていた鉢巻を解き、早苗へと差し出す。
咲夜「キャプテンマーク……は私には無いけれど、この鉢巻とあなたのキャプテンマークを交換してくれないかしら?」
早苗「は、はい! それはもう、勿論! 喜んで!!」
この試合、咲夜もまたレミリアと同様、早苗に関して完全に格下だと見ていたのだが……。
しかし、早苗はその咲夜の想定外の活躍を見せ、見事に勝利を掴みとってみせた。
その強さ、奇跡的な――神がかり的な強さは素直に咲夜にとっても尊敬でき……。
だからこそ、この試合――早苗と戦ったという証は残るような形で持っておきたかった。
251 :
幻想のポイズン
◆0RbUzIT0To
:2010/08/26(木) 00:10:07 ID:???
それに対して早苗としても、幻想郷のトップ選手である咲夜に評価をしてもらえたというのは純粋な喜びであり。
咲夜の言葉に喜色を浮かべながら鉢巻とキャプテンマークを交換する。
その後、咲夜と早苗は握手を交わし……咲夜はその場を立ち去り、レミリア達の下へと戻っていく。
そして、早苗はぼんやりと鉢巻を眺めながら観客席の方へと向かうのだが……。
早苗「……あれ?」
その時、不意に鉢巻に見えにくいように白い糸で何かの文字が刺繍されている事に気づいた。
一体なんだろうかと慌ててその文字を確認してみると……。
『I LOVE YOU』
早苗「………………」
ビリビリビリ ポイッ!
神奈子「早苗ー、何やってんだい! ほらほら、早く観客達の声に応えてやりな! 皆、お前を待ってるんだから!」
早苗「はい」
一瞬にして鉢巻を破ると同時、ポイとフィールドに捨てる早苗。
神奈子に促されると若干引きつった笑みを見せながら観客席の方へと近づき……。
それでも、これまで応援をしてくれた観客達に向けて愛想よく振舞いながら、頭を下げ続ける。
表面上は優勝に喜び、観客達に感謝をしているかのように見える早苗だったが……。
しかし、その早苗の心中には、以前までは幻想郷の中で数少ない人間の友人である咲夜――。
その立ち振る舞いや大人びた雰囲気にある種の憧れに近い感情を抱いていた咲夜に対する疑惑と拒絶。
そして、絶対的な嫌悪感が渦巻いているのだった。
※早苗の咲夜に対する感情が 早苗→(NO THANK YOU)→咲夜 になりました。
252 :
森崎名無しさん
:2010/08/26(木) 00:10:07 ID:???
何このデジャヴwww
253 :
森崎名無しさん
:2010/08/26(木) 00:10:16 ID:???
やっぱり鉢巻交換イベントあったwww
254 :
幻想のポイズン
◆0RbUzIT0To
:2010/08/26(木) 00:11:08 ID:???
咲夜「さァ、お嬢様。 帰りま……」
レミリア「ギギギギギギギギギギ……!!!」
咲夜「ど、どうされましたかお嬢様!?」
一方その頃、紅魔スカーレットムーンズらの下へと戻った咲夜は主人であるレミリアに微笑みかけ。
敗者はいつまでもフィールドに残らず、早く立ち去ろうと促そうとするのだが……。
そんな咲夜を出迎えたのは、あからさまに自分に怒りのこもった視線を向ける敬愛する主人。
そして、冷ややかな視線を向けてくる同僚や部下に、主人の妹や友人――客分扱いの外来人たち。
咲夜「ど、どうしたの? 何か……あったの?」
美鈴「……いえ、もう、なんといっていいか」
フラン「……お姉さま、帰りましょう」
レミリア「ギギギギギ……! ギギギギギギギ……!!!」
咲夜の戸惑った声に美鈴は曖昧に呆れたような表情を浮かべながら答えにならない答えを返し。
フランドールは大仰にため息を吐きながら、姉のレミリアの手を引いて咲夜から引き離そうとする。
慌てて咲夜が追おうとするものの、そんな咲夜の肩をポンと叩き、パチュリーが引き止める。
パチュリー「……今は放っておきなさい」
咲夜「で、ですがお嬢様のお傍にいる事が従者としての何よりも大きな仕事。
……今はお嬢様も落ち込んでいる最中でしょうし、お傍に私がいないと……」
パチュリー「……だから放っておきなさいと言ってるのよ」
美鈴「お願いですから今のお嬢様に近づかないで下さい……多分、時間が過ぎれば大丈夫だと思いますから……」
咲夜「ど、どういう事よ? どういう意味? え、何?」
三杉(……色々と残念すぎる)
美鈴とパチュリー、そして三杉の哀れむような視線を受けながら咲夜は混乱したように自身がおかれた立場について考える。
だが、自分に非は何も無いと考えている咲夜がどれだけ考えても――。
レミリアが自分に対し激怒している理由はわからないのであった。
255 :
幻想のポイズン
◆0RbUzIT0To
:2010/08/26(木) 00:14:20 ID:???
選択肢はありませんが、本日はひとまずここまで。
正直咲夜さんは当初の予定では人間組一の常識人にするつもりだったのですが……。
オールスターでのレミリアのシュートをブロックした事で、中の人の中で180度方向転換のKY長になってしまいましたです。
明日はベストイレブンの発表、そしてMVPの発表、幻想郷代表発表にいけるかな……?
それでは、お疲れ様でしたー。
256 :
森崎名無しさん
:2010/08/26(木) 00:15:20 ID:???
あのオールスターのイベントは笑えたなあ乙でしたwww
257 :
森崎名無しさん
:2010/08/26(木) 00:29:52 ID:???
でも咲夜さんと早苗さんのにゃんにゃんならちょっと見てみたいかも
258 :
森崎名無しさん
:2010/08/26(木) 00:37:43 ID:???
咲夜さんはブレないな乙でしたw
259 :
幻想のポイズン
◆0RbUzIT0To
:2010/08/26(木) 18:09:44 ID:???
こうして咲夜が敬愛し、忠誠を誓う主人から冷たくも怒気の含まれた視線を受け。
更にはチームメイト達にも詰るような冷たい威圧感を受けている中。
一方でこの試合を最後まで観戦していたこの大会に関わりあった面々も。
予想外に近い試合の結末に対して色々と思う所があったようである。
パルスィ「パルパルパル……! 妬ましい……! これだけの声援を受けられる守矢フルーツズが妬ましい!!
というか憎きオータムスカイズを私達以外のチームが打倒したというだけで妬ましいのに。
その上優勝までしてしまうというのが妬ましい!!」
ヤマメ「とか言いながら、守矢が負けてたら……」
パルスィ「オータムスカイズに勝った癖に優勝逃すとか妬ましい!!」
ヤマメ(……結局はこうなんだよねぇ。 まぁ、いい加減パルスィのこの性格にも慣れたけどさ……)
藍「しかし、よく守矢の者達は守りきった……。 口々に観客達も褒め称えているが、この試合はその1点に尽きる」
アリス(早苗も本当に強くなったわね……昔は意味のわからないオーバーラップを頻繁にしてたのに……。
まだスタミナの不安、一対一での弱さはあるけれど……純粋なセービング力だけなら紫にも追いつきそうだわ)
ネオ妬ましパルパルズの面々は守矢の勝利に対して純粋に感嘆しつつ……。
そんな中、唯一パルスィだけはパルパルパルパル……と爪を噛みながら呪詛の言葉を呟く。
自分ではない他のチームが優勝を果たすという事象は彼女にとっては最大級の嫉妬すべき事柄でしかなく。
おまけにその優勝をしたチームが(自らが思っているだけだが)ライバルであるオータムスカイズを倒した守矢だというのだから。
その嫉妬の深さは尋常なものではない。
パルスィ(おまけに中盤を制するチームが勝つとか言った私が何だかまるで馬鹿みたいじゃない……妬ましい!)
試合開始前、偶然にもオータムスカイズのキャプテン――反町と出会った際。
中盤を制するチームがこの試合に勝利をすると宣言をしたパルスィ。
しかし、試合は終始紅魔が中盤を制し攻撃権を殆ど手放さなかったものの……。
それでも勝利をしたのは、押されっぱなしであった守矢フルーツズ。
自身が予想しなかった通りの結末になってしまったとあれば、当然パルスィも不機嫌となるのだった。
260 :
幻想のポイズン
◆0RbUzIT0To
:2010/08/26(木) 18:10:44 ID:???
勇儀「いやァ、流石に萃香も大したもんだぁね! これが鬼の強さってもんだ!!」
お空「うにゅう……。 吸血鬼達のシュートを全部防ぐなんて……」
お燐(外様の鬼はともかく、うちのチームの中で一番のシュートを打てるのはお空だけ……。
そのお空よりも強い吸血鬼達のシュートを全部止めるとか、どうなってんのにゃ……)
一方で地霊アンダーグラウンドの面々はといえば、同じ鬼である萃香が大活躍をして優勝に大きく貢献した事が嬉しいのか。
勇儀は高らかに笑いながらもその紅く大きな杯を掲げて祝杯を上げ……。
逆にお空は目に見えて落ち込み、お燐は頬をかきながらもどうしたものかと冷や汗をかく。
元々、お空のこの強大な力も守矢フルーツズの神に貰ったもの。
だからこそお空にしろ、お燐にしろ、ある程度は守矢に恩があり守矢フルーツズが優勝した事は素直に祝福したい気持ちでいたのだが……。
しかし、このままではどう考えても今後のサッカー界において自分達、地霊アンダーグラウンドが中堅・強豪の枠から。
名門と呼ばれるチームへと昇格するのは難しいと考え、微妙な心境となってしまう。
お燐(この鬼はそもそもチームを強くしようとかいう考えは持ってない……自分のことしか考えてない。
だから出来ればお空にもっともっと点を取れるだけの実力をつけて欲しいんだけど……)
お空(う、うにゅう……)
だが、今でも既に限界に近いお空のシュート力。
さとりが精神的に辛い状況だからこそ、自分達ペットの力で何とかチームを立て直そうとする二人だが……。
しかし、そもそもそれほどオツムがいいとは言えないお空に、そこまで馬鹿では無いが決して利口とも言えないお燐。
二人に現状を打開出来るような策を考え出すのは、土台無理な話であった。
魔理沙「……で、結局守矢が勝ったんだが」
霊夢「………………」
そして、こちらは準決勝で守矢フルーツズに敗北をした博麗連合のエース達。
霊夢はあからさまに不機嫌な顔をしながら憮然とした様子でフィールドにいる早苗達をにらみつけており。
魔理沙はそんな霊夢に対して冷たく、非難をするような視線を向けている。
261 :
幻想のポイズン
◆0RbUzIT0To
:2010/08/26(木) 18:12:21 ID:???
魔理沙がそのような視線を向けている理由は、当然ながら霊夢の予想が外れた事に対する非難の意味が込められていた。
たかが予想を外しただけでどうしてそこまで……と常人なら思うだろうが。
しかし、ここで重要なのは予想を外したのは霊夢だという事なのである。
元来人一倍努力を嫌い、天賦の才と予知にも近い勘を持っている博麗霊夢。
それこそが彼女の強さなのだが……しかし、今大会において――その霊夢は悉く予想を外してきたのである。
それはつまり、彼女に今まであった神がかり的な"勘"を失ったと言える。
魔理沙(スコアはともかく、勝敗すら二度続けて外すなんて……本当にどうしちまったのかねぇ)
呆れにも近い感情を持ちながら霊夢の険しい表情を見つめながら、魔理沙はため息を吐く。
彼女の知らない場所で……着々と、徐々にではあるが、しかし、確実に……。
今まで彼女達を取り巻いていた環境、そして能力や地位といったもの……。
まるで物語の主人公のみに許されたかのような特権のようなものは、消えうせ始めていたのだった。
こうして幾多のチームの面々が、守矢フルーツズの優勝を眺め。
それぞれが守矢の面々を祝福したり、或いは妬んだり、そして今後の自分達に危機感を抱く中。
一方でフィールドに立っていた守矢フルーツズのメンバー達はウイニングランを終え……。
その後、幻想郷サッカー組合大会事務局長であった稗田阿求から早苗は真紅の優勝旗を授与。
高らかにそれを掲げると同時に観客席からは再び大きな声援が飛び……。
早苗は幸せの絶頂にいると言いたげな表情で観客達に微笑みを向ける。
早苗(私達がNo.1……! 誰が何と言おうと、我ら守矢フルーツズがNo.1です!)
こうして優勝旗が授与され、尚も拍手が続く中……。
やがてその拍手も収まってゆくと、続いて実況席から今大会の正式な結果などの発表がなされてゆく。
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