キャプテン森崎 Vol. II 〜Super Morisaki!〜
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【そんなタイトルで】アナザー カンピオーネ1【大丈夫か?】
1 :
アナカン
◆w2ifIqEU72
:2010/10/22(金) 19:35:21 ID:PrCX1H7o
この物語はフィクションです。
史実や実在の人物を連想する場面があるとしても、物語とは関係がありません。
風土、名称については文献を参考としていますが、想像のウェイトも大きく、事実と異なります。
そして……この物語はキャプテン森崎のフィクションで…
とある貴公子と仲間達のサッカーに賭けた青春を描いたストーリーです。
280 :
森崎名無しさん
:2010/11/22(月) 17:47:46 ID:???
強くなりたい、だけどライバルに教えを請うのは…
複雑なブンブン心であった
281 :
アナカン
◆w2ifIqEU72
:2010/11/22(月) 18:04:04 ID:???
>ブンナークの戸惑い?→「いや……なんでもねぇんだわ。」
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
ブンナーク「いや……なんでもねぇんだわ。」
何を思っているのか言葉を促したものの、ブンナークはそう言葉を濁すだけであった。
当然なんでもない筈は無く、三杉もこの答えにはスッキリ出来ない。
とは言え、ブンナークの気難しさはある程度理解しており、また他に気にする事もあった。
従ってこの話は無難に流そうと決めたのだった。
三杉「そうか…まあ、あまり一人で抱え込むまないでくれよ。
ところで、残り時間は短いが体力はどうだ? 相当消耗しているようだが。」
ブンナーク「そいつは今のシュートで空ッ欠だぜ、後の事は考えないで撃ったからな。
残りの時間は、スペース埋める以外の事を期待されても無理だぜ。」
三杉「なるほど…OKだ、任せてもらおう。 残り時間、怪我だけには気をつけてくれ。」
ブンナーク「ああ、すまねぇな。」
凡(おおよ)そ考えていた通り、ブンナークは置物になるようだった。
絶対的な点差とは言え、ブンナークの足が止まるようなら9vs10が強いられる事になる。
それに、新田も負けず劣らず疲労が蓄積しているのは明らかだった。
そう、今現在 フィオレンティーナは攻め疲れの状態にあるのだ
ここで簡単に差を詰められるようなら、競った試合では苦い目を見るかもしれない。
三杉(ふむ…土壇場の底力というものが試される場になるかも知れないか。)
三杉はここで改めて気を引き締めた。
一方、ユヴェントスは…。
282 :
アナカン
◆w2ifIqEU72
:2010/11/22(月) 18:06:22 ID:???
ジェンティーレ「チクショウ…こんな、こんな!」
ディーノ「………」
ファケッティ(どうしてこうなったどうしてこうなったどうしてこうなったどうしてこうなった…)
悔しさに唸る者、言葉も出ない者、様々な形でショックを表していた。
逆転を信じて闘ってきたが、その可能性をほぼ奪われた今、彼等はそうするしか術がなかったのだ。
だが、そうでない者も僅かだが居た。
バティン「負け…か。」
ミハエル「さて、どうでしょう。」
バティン「どうでしょうか…この点差で諦めてないのか?」
ミハエル「どうにも出来ないんですよね…小さい頃から。 諦めるのだけは。
まだボクは走れる…それが出来る間は、何があっても諦める理由にはなりません。」
バティン「ふぅん……今まで知らなかったけど、お前なかなか格好良いんだな。」
ミハエル「獣臭いヤツに言われても嬉しくはないですよ。」
バティン「ハンッ、そうかよ! んじゃ、奴らに諦めの悪い所を見せてやるとするか!」
ミハエル「言われるまでもありませんね。」
283 :
アナカン
◆w2ifIqEU72
:2010/11/22(月) 18:07:36 ID:???
先着で
★ユヴェントス最後の足掻き→! card
と(!とcardの間のスペースを埋めて)書き込んで下さい、カードやダイスによって分岐します。
ダイヤ→ミハエルが例のモードに。
ハート、スペード→カルバリョ「オレもまだ諦めてへんで!」+ダイヤ
クラブ→ファケッティ「お、オレもいるぜ!」 バティン「嘘つけ!」+ハート
JOKER→ミハエル本編モードに。 三杉「やめろ!」
284 :
森崎名無しさん
:2010/11/22(月) 18:08:06 ID:???
★ユヴェントス最後の足掻き→
クラブ6
ファケさんおちつけw
285 :
森崎名無しさん
:2010/11/22(月) 18:12:48 ID:???
嘘つけ!
286 :
森崎名無しさん
:2010/11/22(月) 18:14:14 ID:???
JOKERでてたら今までの全て全部台無しじゃないのwww
287 :
森崎名無しさん
:2010/11/22(月) 20:44:01 ID:???
慌てすぎw
お前キャプテンだろw
288 :
森崎名無しさん
:2010/11/23(火) 02:26:38 ID:???
どうしてこうなった乙
289 :
アナカン
◆w2ifIqEU72
:2010/11/24(水) 12:20:38 ID:???
>>285,287-288 ファケッティさんは萌えキャラになってしまいました。どうしてこうなった。
>>286 Joker出てたら変態モード時だけ二重人格であのキャラに…。
===========================================
>クラブ→ファケッティ「お、オレもいるぜ!」 バティン「嘘つけ!」+ハート
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
カルバリョ「ボケこらぁ。」
バティン「あっ?」
背後からの声にミハエルとバティンは振り向かされた。
少し頬を膨(ふく)れさせたカルバリョが仁王立ちをしているのである。
カルバリョ「なーに2人だけで盛り上がっとんねん、オレもまだ諦めてへんっつーの!」
ミハエル「おやおや…。 だ、そうですよバティン。」
バティン「頼もしいとこだけどよ、そんな残りガッツで大丈夫か?」
カルバリョ「大丈夫や、問題あらへん。 まだ300ちょこっと切ったとこやしな。」
ミハエル「神は言っています、その発言は美しくない…と。」
前半から走り詰めながらも体力が尽きないカルバリョに、2人は呆れ気味に顔を見合わせる。
だがカルバリョは、この望みをほぼ絶たれた状況にありながら、悲壮感を忘れさせてくれていた。
誰よりもハードワークをこなしながら、このような覇気を吐き続けられる…
こういう選手の存在はチームとして非常に価値が大きいと言える。
そう…今も彼はバティンとミハエルの背中を強く押し、また膝を折った選手の心を奮い立たせた。
290 :
アナカン
◆w2ifIqEU72
:2010/11/24(水) 12:22:36 ID:???
ファケッティ「お、俺もいるぜ!」
バティン「嘘つけ!」 ファケッティ(何故!?)
ジェンティーレ「チクショウめ…お前らだけにイイ格好させるかよ!」
カルバリョ「慈円手入……」 ジェンティーレ(その名で呼ぶな!)
スカラ「ユヴェントスはお前達だけじゃないんだぜ」
ユルゲン「コーホー」 ミハエル(コーホー!? まさか神の国の言葉!?)
サポーターにこの会話が聞かれれば、不謹慎と怒りを買ったかもしれない。
皆が皆、絶望の中から精一杯の勇気を奮い立たせ、懸命に軽口を叩いているのである。
華麗、余裕、そんな言葉を形容していたスター集団の姿はそこには無かった。
だがミハエルはこの雰囲気の中、懐かしさのような物を感じていた。
そう…故郷の貧民街、日々苦しい生活に追われながら、それでも暗さを表に出さず
笑顔で生きようとする人々の事を思い出したのである。
ミハエル(……こういうのは嫌いではありません。)
ここに至り、ミハエルの闘志は今までになく燃え上がっていた。
怒りや憎しみでない不思議な感情がミハエルを包み込んでいた。
ミハエル(すみませんね先生、折角の忠告を守れそうにないです。)
愚にもつかない決断をしようとしている自覚はあった。
けれども、彼はこうも思っていた。
子供の頃から自分は無茶な理想を押し通してきた愚か者だった…と。
ミハエル(今さら自分を曲げるなんて出来ません…主よ、どうか見ていて下さい。)
291 :
アナカン
◆w2ifIqEU72
:2010/11/24(水) 12:23:39 ID:???
ピィィィィィィィッッ!!
実況「ユヴェントスの三度目のキックオフです、絶望的な状況ですが…
心を折らずに最後まで堂々と闘って欲しいものです。」
バティン「(堂々ねぇ…そんな行儀良いの好きじゃないね!) ミハエル!!」
ポン!
キックオフしたボールはバティンによって即ミハエルに渡された。
カルバリョも最初から高い位置をキープしており、ノーガードで攻める意志が見て取れる。
三杉(手負いの獣だな…気を抜いたら簡単に持っていかれるかも知れない。)
ミハエル(いきますよ…)
三杉が警戒心を強めた矢先、ミハエルが動きだそうとしていた。
瞬間、ゾクリ…と嫌ぁな汗が三杉の背中を伝った。
292 :
アナカン
◆w2ifIqEU72
:2010/11/24(水) 12:24:43 ID:???
三杉「(いけない…!) 皆、早めに止めるんだ! 最短距離で来るぞ!」
バンビーノ「おう!」
ブンナーク「チィッ、仕方ねぇな!」
レントゥルス(わわわわ…嫌な予感しかしないよう。)
ダァッ…!!
本気時のイスラスのように砂煙を巻き上げるような走りではない筈だった。
だが今のミハエルの所作は、それに一歩も劣らぬほどの轟音を錯覚させていた。
パスはない、そう確信したフィオレンティーナの選手は彼に一斉に襲い掛かる。
ミハエル(無駄です!)
だがミハエルの瞳には一切の迷いも躊躇もなかった。
293 :
アナカン
◆w2ifIqEU72
:2010/11/24(水) 12:28:14 ID:???
先着3名様(順番通りじゃない書き込みは無効)で
★ミハエル ドリブル(! card)66+(! dice + ! dice)+(気力限界突破+2)=★
★新田 タックル(! card)64+(! dice + ! dice)=
ブンナーク タックル(! card)66+(! dice + ! dice)=★
★バンビーノ タックル(! card)64+(! dice + ! dice)=
レントゥルス タックル(! card)63+(! dice + ! dice)=
マルコ タックル(! card)62+(! dice + ! dice)+(解析LV1+1)=★
と(!とcardの間のスペースを抜いて)書き込んで下さい。
【攻撃】−【守備】
≧2→ドリブル突破!
=1〜-1→左から順に(カルバリョがフォロー、ランダム判定、三杉がフォロー)
≦-2→フィオレンティーナボールに。
【基本ルール以外の補正・補足・備考】
ミハエルのマークがダイヤで「芸術的ドリブル(+4)」、
ハート、スペード、クラブで「ローズダンサー(+3)」が発動します。
ブンナークのマークがダイヤで「ムエタイディフェンスLV1(+3吹飛3)」が発動します。
バンビーノのマークがダイヤで「ショットガンタックル(+3吹飛3)」が発動します。
レントゥルススのマークがダイヤで「シッポ・ディ・ヴェニス(+2)」が発動します。
マルコのマークがダイヤで「鋭いタックル(+1)」が発動します。
守備側のカードが1〜3で「倒れる(-5)」、4〜9で「バランスを崩す(-2)」が発動。
ただしレントゥルスは「シッポ・ディ・ヴェニス(+2)」発動で前記ペナを無効化。
294 :
森崎名無しさん
:2010/11/24(水) 12:28:55 ID:???
★ミハエル ドリブル(
スペードK
)66+(
3
+
2
)+(気力限界突破+2)=★
295 :
森崎名無しさん
:2010/11/24(水) 12:30:27 ID:???
★新田 タックル(
スペード10
)64+(
1
+
3
)=
ブンナーク タックル(
クラブQ
)66+(
5
+
6
)=★
296 :
アナカン
◆w2ifIqEU72
:2010/11/24(水) 12:31:45 ID:???
すみません、守備側全員に(人数補正+2)がつきます。
カードは普通に引いて下さい、最終結果時にスレ主が修正します。
297 :
アナカン
◆w2ifIqEU72
:2010/11/24(水) 12:36:08 ID:???
そ、そうだ…すみません。
ブンナークには(ガッツ100以下-5)、新田には(ガッツ300以下-1)がつきます。
大チョンボで本当にすみません。
298 :
森崎名無しさん
:2010/11/24(水) 12:40:28 ID:???
★バンビーノ タックル(
スペード6
)64+(
1
+
4
)=
レントゥルス タックル(
スペード2
)63+(
5
+
5
)=
マルコ タックル(
スペード8
)62+(
5
+
2
)+(解析LV1+1)=★
299 :
森崎名無しさん
:2010/11/24(水) 14:30:22 ID:???
ブンナークが74か……惜しいところだったが
300 :
アナカン
◆w2ifIqEU72
:2010/11/24(水) 19:24:42 ID:???
ミハエル ドリブル( スペードK )66+( 3 + 2 )+(ローズダンサー+3)+(気力限界突破+2)=76
新田 タックル( スペード10 )64+( 1 + 3 )+(ガッツ300以下-1)+(人数補正+2)=69
ブンナーク タックル( クラブQ )66+( 5 + 6 )+(ガッツ100以下-5)+(人数補正+2)=74
バンビーノ タックル( スペード6 )64+( 1 + 4 )+(バランス崩し-2)+(人数補正+2)=69
レントゥルス タックル( スペード2 )63+( 5 + 5 )+(倒れる-5)+(人数補正+2)=70
マルコ タックル( スペード8 )62+( 5 + 2 )+(解析LV1+1)+(バランス崩し-2)+(人数補正+2)=70
【攻撃】−【守備】≧2→ドリブル突破!
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
ミハエル「うぐっ…!」
新田(バランスを崩した…!?)
ブンナーク(ハンッ! いただきだ!!)
まさに攻守がぶつかり合おうというその時、突如ミハエルが顔をしかめてバランスを崩した。
第一陣として目の前に在った新田とブンナークは、この機を逃すかと襲い掛かった。
ズシャァァァァァァァ!!
ミハエル「クッ!」
チョンッ…!
勢いに乗った新田のタックルは、チップキックでボールを浮かせてやり過ごした。
だが、それを見計らったブンナークが間断を空けずに飛び掛かる。
301 :
アナカン
◆w2ifIqEU72
:2010/11/24(水) 19:25:45 ID:???
バァッ!
ブンナーク「死ねぇっ!」
ミハエル(美しく…ない、ですね、このケダモノは!)
ガシィッ!!
タイミングを合わせて、ボール越しにドテッ腹を蹴ろうとするブンナーク。
寸前でミハエルは膝を抱えるように身体を丸め、それを両足で受け止める。
ブンナーク「そんな貧相な身体で受け止m…!」
ミハエル「おどきなさい!」
そう口走るブンナークだが、すでに彼の体力は尽きており、蹴り足にも本来の力が込められていない。
この結果、体格で圧倒的に不利なミハエルがブンナークに競り勝つという信じ難い光景が生まれた。
ミハエル「次っ!」
バンビーノ「うおぉぉぉぉ!」
続いてバンビーノ、レントゥルス、マルコの3人が息をつかせる間もなく取り囲む。
ミハエル(負けない……!!)
302 :
アナカン
◆w2ifIqEU72
:2010/11/24(水) 19:27:24 ID:???
〜回想・ハーフタイム〜
この試合のハーフタイム、ミハエルは一人 控え室を抜け出し、外のトイレにて膝の痛みを確認していた。
以前から感じていた痛み…プレイに影響を及ぼすレベルではないが、
初めて痛みを覚えた時と比べ、少しずつ程度が増してきている気がしていた。
ミハエル「(問題ありません…この足は神が与えてくれた物…神が与えてくれた試練…
この痛みだってきっと同じです…今を乗り越えればきっとまた…。)」
湧き出る不安を押し潰すようにミハエルは自分に言い聞かせる。
そしてミハエルは何事もなかったかのように立ち上がり、鏡に映る自分の事を見た。
と、瞬間…自分の後方に人影がある事にミハエルは気が付いた。
今のを誰かに見られた、と慌てて振り向くと、ミハエルの瞳には覚えのある顔が映っていた。
いや…覚えがあるどころではなく、絶対に忘れようがないと言うべきであろうか。
BJ「フフ…元気そう、とは言えないかな。 手紙は読まなかったのか?」
ミハエル「あ、アナタは…… BJ先生…!」
継ぎ接ぎと異色の面妖、ミハエルの人生に多大な影響を与えた恩人…
そしてある意味、その左脚に呪いをかけたそう、BJその人であった。
ミハエルは、「何故此処に」とばかりに絶句するしか仕方なかった。
そんな相手の様子なぞ知った事ではないとばかりに、BJは徐(おもむろ)に話を持ち出してきた。
303 :
アナカン
◆w2ifIqEU72
:2010/11/24(水) 19:28:27 ID:???
BJ「膝が痛むようだな。」
回答を待つまでも無く、ミハエルの肩が『ビクッ』と竦(すく)み上がった。
BJ「あんな動きをしていたら当然だ、まともな人体で可能な体捌きじゃない。」
BJが示している動きというのは、言うまでもなくドリブル前の独特のフェイントを言っていた。
通常の選手がフェイントとして止めるタイミングを大きく踏み越え、
尚且つ連動する動作を不自然とも言える早さで切り替えしながらバランスを崩さない動作。
失いかけた利き脚(左脚)をフォローする為に生まれた右脚の作り出す世界である。
ミハエル「けれど…あの頃はこんな痛みは……」
BJ「無自覚に動作をセーブしていたのかも知れんな、感覚が現実に追いつかないゆえに。
そうでなくとも、成長によって関節や筋肉のバランスは変わっていく。
出来る事と出来ない事が少しずつ変わっていくのは然るべき事だ。」
ミハエル「……。」
まったくの迂闊であったとばかりに、BJは歯をギリギリと軋ませ、目を鋭く狭めた。
ミハエルはその視線を受け止めきれずに目を伏せた。
304 :
アナカン
◆w2ifIqEU72
:2010/11/24(水) 19:29:33 ID:???
BJ「現在キミがやってみせている体捌き…キミは確かに常人には不可能な事をやってみせてはいる。
だが、キミの身体がそれを受け止めきれているわけではない。
あんな動作を受け止めきれるのは、産まれ付き両脚の長さが違う奇形位のものさ。
……例のコーチからは制限と忠告を受けていたんじゃあないのか?」
ミハエル「ええ…もし痛みが伴なう事があれば即刻封印しろ、と。
だから……痛みの生じない範囲で使ってきました。」
BJ「なるほど…だが、解ったろう? その場で痛みが無い様に使っても、負担は蓄積している。
もう、捨て去る事だ。 素人目だが、あんな物に頼らずともキミの技術は確かな筈だ。」
返す言葉などある筈がなかった。 ミハエル自身も薄々感じていた事である。
神が与えてくれたギフトなんて物は、本当は無かったのだと。
だだ自分は、この左脚は神が与えてくれた特別な財産だと思いたかった。
苦しんだ幼き日々が意味のある物だと思いたかった。
そう思ってきたからこそ、この醜い脚を許してこれたのだ。
ミハエル(それも、もうお終いと言うわけですか。)
彼にとっては受け入れ難い現実だが、それに目を背けられない事を解らないほど子供でもなかった。
まして命を救ってくれたBJが直接忠告に来ているのである。
だがそれでも尚、ミハエルはこう口にしてしまっていた。
305 :
アナカン
◆w2ifIqEU72
:2010/11/24(水) 19:30:40 ID:???
ミハエル「…だけ……この試合…だけは…。」
BJ「なに…?」
ミハエル「今日の相手は…絶対に負けたくない相手です、だから…。」
ふぅ…とBJが深い溜息を吐いた。 呆れているのは明らかだとミハエルにも解った。
続いて怒鳴り声が返ってくるだろうと思ったが、実際にBJが吐いたのは予想もしない言葉であった。
BJ「三杉淳…か? 全くサッカー選手ってヤツはどいつもこいつも愚か者ばかりだ、理解に苦しむね。」
ミハエル「えっ!! 何故……!?」
BJ「さてね…。 そんな事より、限界だけは踏み越えるなよ…絶対にだ。」
解っているだろうがな、と語尾に付け加えながらBJは姿を翻した。
ミハエル「ま、待ちなさい! さっきの言葉の意味は…!」
『何処に行きやがった、キザ野郎!! もう後半が始まっちまうぞ!!』
ミハエルはBJを追いかけようとしたが、それは許されなかった。
控え室の方からミハエルを呼ぶ大声が聞こえたのだ。 ハーフタイムが間もなく終わる、と。
頭がグルグルと周るのを必死で抑えながら、ミハエルは出来る限り平静を装って控え室へと戻った。
〜回想・終了〜
306 :
アナカン
◆w2ifIqEU72
:2010/11/24(水) 19:31:47 ID:???
ミハエル「行きますよ!」
ビュゥンッ!
バンビーノ「クッ…! 手も足も出ないとは!」
レントゥルス「わぁぁぁぁぁ むーーーーりーーーー。」 (ゴロゴロゴロ)
マルコ(ダメだ、こんなんじゃ…! どうして…!)
常人には不可能なリズムと切り返しに、守備陣は一斉にバランスを崩され瞬時に抜かれていった。
ジョアン(先程のバランスの崩し方…そして今の動き。 ま、まさかミハエル!?)
BJ(クソッ、言わんこっちゃ無い…! 馬鹿か私は!?)
スタンドで観ている大人の思いを余所に、ミハエルのフェイントは前半よりも
スピーディーであり、ダイナミックでさえあった。
ミハエル「まだです!」
パスを出すつもりは無いとばかりにミハエルの進撃は速度を増した。
その目線はぶれる事なくゴールへと向けられている。
だがその合間にはフィオレンティーナのボランチが既に立ちはだかっていた。
当然ミハエルも予想していた。 三杉淳はこのポイントでぶつかると判断してくるだろうと。
三杉「ミハエル!」
ミハエル「ミスギ!」
307 :
アナカン
◆w2ifIqEU72
:2010/11/24(水) 19:32:51 ID:???
先着3名様(順番通りじゃない書き込みは無効)で
★ミハエル ドリブル(! card)66+(! dice + ! dice)+(気力限界突破+2)=★
★三杉 タックル(! card)66+(! dice + ! dice)+(人数補正+1)=★
★ダラピッコラ タックル(! card)64+(! dice + ! dice)+(人数補正+1)=★
と(!とcardの間のスペースを抜いて)書き込んで下さい。
【攻撃】−【守備】
≧2→ドリブル突破!
=1〜-1→左から順に(カルバリョがフォロー、ファケッティがフォロー、ランダム判定)
≦-2→フィオレンティーナボールに。
【基本ルール以外の補正・補足・備考】
ミハエルのマークがダイヤで「芸術的ドリブル(+4)」、
ハート、スペード、クラブで「ローズダンサー(+3)」が発動します。
三杉のマークがダイヤで「クリップタックル(+3)」、
ハート、スペードで「ディレイドタックル(+2)」が発動します。
ダラピッコラのマークがダイヤで「セックスピストルズ(+3吹飛4)」、
ハートで「エアロスミス(+2)」が発動します。
守備側のカードが1〜3で「倒れる(-5)」、4〜9で「バランスを崩す(-2)」が発動。
ただしダラピッコラは「エアロスミス(+2)」発動で前記ペナを無効化。また三杉には完全に無効。
※本日はここまでです。
308 :
森崎名無しさん
:2010/11/24(水) 19:33:18 ID:???
★ミハエル ドリブル(
ハート6
)66+(
2
+
3
)+(気力限界突破+2)=★
どっちもがんばれ
309 :
森崎名無しさん
:2010/11/24(水) 19:35:13 ID:???
★三杉 タックル(
ハートA
)66+(
1
+
4
)+(人数補正+1)=★
310 :
森崎名無しさん
:2010/11/24(水) 19:40:55 ID:???
★ダラピッコラ タックル(
ハート10
)64+(
3
+
3
)+(人数補正+1)=★
311 :
森崎名無しさん
:2010/11/24(水) 20:28:52 ID:???
ど根性ミハエル
切れてはいけない物が切れそうです
312 :
アナカン
◆w2ifIqEU72
:2010/11/25(木) 14:31:25 ID:???
>>311 何となく私の書く強キャラは根性・熱血な風味になってしまいます。
ネジが何本か吹っ飛んでてこそミハエルなのかも知れないのですが。
=============================================
ミハエル ドリブル( ハート6 )66+( 2 + 3 )+(ローズダンサー+3)+(気力限界突破+2)=76
三杉 タックル( ハートA )66+( 1 + 4 )+(ディレイドタックル+2)+(人数補正+1)=74
ダラピッコラ タックル( ハート10 )64+( 3 + 3 )+(エアロスミス+3)+(人数補正+1)=74
【攻撃】−【守備】≧2→ドリブル突破!
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
チラッ
三杉はダラピッコラの様子を窺った。 集中力は十分に保っているようであった。
三杉(前半の最後は、このダラピッコラとの連携で何とか突破を食い止められた…。)
その時の手順、タイミングは確りと覚えている。 同じ事をやれと言われれば可能であろう。
だが、同じ手が通用するのか? しかも“今の”ミハエルに対して。
正味の所、分の悪い賭けにしかならなかった。
三杉(だからと言って、他に有効な対策を見出せてはいない…。)
三杉の額を汗が伝い、その顔は苦渋に歪んだ。
普段の三杉なら、勝算の低い選択を迫られても、これほど迷う事はなかっただろう。
調子は悪くなく、むしろ絶好調…死中に活を拾う事を先に考える土台にある筈だった。
にもかかわらず二の足を踏んでしまうほど、今のミハエルには勝てる気がしなかったのだ。
313 :
アナカン
◆w2ifIqEU72
:2010/11/25(木) 14:32:27 ID:???
クイッ…! スルッ!
軽いサイドステップからシザースでけん制し、そこから幾度かのマシューズ…
三杉の目にはミハエルの動きがよく見えていた。 一旦抜かせた後もタイミングを窺える程には。
次いでミハエルはダブルタッチでボールを浮かせ、ジャグリングしながらステップを踏む。
それに合わせてダラピッコラのタックルが唸ったが…
ミハエル「甘いですよ…」
クルン!
なんとコンパスのように回転しながらヒールでボールコントロールした。
だがその直後、ミハエルの身体が一瞬固まるのを三杉は見逃さなかった。
ミハエル「ウグッ…!」
三杉(!)
苦痛に耐えるような表情を浮かべており、油汗のようなものも掻いているのが見えた。
三杉(クッ…!)
動揺しながらもミハエルの足先から離れたボールに向け、三杉は足を伸ばす。
そして三杉の足は確かにミハエルよりも早くボールに触れる事に成功した。
314 :
アナカン
◆w2ifIqEU72
:2010/11/25(木) 14:33:51 ID:???
だが次の瞬間、三杉は自らの目を疑う事になった。
三杉「なにぃっ!?」
キュルルルル…ポーン!
ワンバウンドの後、ボールは再びミハエルの足元に戻ってきてしまったのだ。
ボールが足元を離れる際、予め強力な回転をかけていたのだろう。
三杉(ミハエル、キミは……)
ミハエル「まだ負けていません…!」
それだけ言葉を零すと、倒れている三杉の方に視線を移す事なくミハエルは走り抜けていった。
信じ難いテクニック、足技を見せられた三杉。 ショックを受けていた。
だがそれが何のショックなのか、今の三杉には判断が出来なかった。
実況「し…七人抜きだぁぁぁぁぁぁ!!! ミハエルくん、ここに来て大爆発!
後半一度も超えられなかったフィオレンティーナの中盤をたった一人で越えてしまった!」
観客「マジかぁぁぁぁっ!?」「うううううっそーーー????」「何だよアイツ!!!!」
「そ、そのまま行っちまえ!!」「頼む頼む頼む頼む」「いけるぅぅぅぅ!!」
俄かに沸き立つサンシーロ・スタジアム。 沈んでいたユーヴェサポータの絶叫が響いた。
勝負が見えたと思った矢先、3分足らずでバイタルエリアに入ってきたのだから無理はない。
数十万の視線がたった一人のアメリカ人に注がれていた。
これからあの煌(きら)びやかな少年が何をするのか、一挙手一投足を見逃してはならない…と。
315 :
アナカン
◆w2ifIqEU72
:2010/11/25(木) 14:35:25 ID:???
ミハエル(……)
バティン(来い、ミハエル!)
バティンが立ち止まってボールを要求するのが見えた。
DFは3人…バティンの力を持ってすれば決して分は悪くないユーヴェサポーターはそう信じていた。
先着で
★ミハエルの判断→! card
と(!とcardの間のスペースを埋めて)書き込んで下さい、カードやダイスによって分岐します。
ダイヤ→なんとパスを出さない!
ハート、スペード→バティンにラストパス!
クラブ→??
JOKER→まるでスローモーションのように、ミハエルは膝から崩れ落ちていった。
316 :
森崎名無しさん
:2010/11/25(木) 14:37:50 ID:???
★ミハエルの判断→
ダイヤ8
317 :
アナカン
◆w2ifIqEU72
:2010/11/25(木) 16:43:27 ID:???
>ミハエルの判断→なんとパスを出さない!
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
バティン「!!」
中山「なにっ!?」
カルバリョ(ミハエル!!)
ダァッ!
その場の全員の予想は裏切られた。
ミハエルはバティンの要求に応えず更に踏み込んだのだ。
中山「…チェックだ! 大丈夫、間に合うぞ!」
中山のコーチングがミュラーとスペルマンの鼓膜に叩きつけられた。
一瞬戸惑ったが、確かに対応できない位置関係ではなかった。
ミハエル(……)
フィオレンティーナ側の意表を突く事が出来なかったわけだが、
その事を気にする素振りはミハエルからは窺えなかった。
318 :
アナカン
◆w2ifIqEU72
:2010/11/25(木) 16:44:46 ID:???
実況「さあミハエルくん、PAギリギリまで来たぞ! だがエリア内は中山くんらがドリブルコースを
キッチリ塞いでいる! ーーっと、ここで大きく足を振り上げた!?」
中山「シュートだって!?」
バティン(やれるのかよアイツ!)
ミハエル(見なさい、これが…)
グワァ……
ミハエルの身体が大きく捻られ、脚は高々と振り上げられた。
中山、ミュラー、スペルマンは足元を踏み締め、ゴクリと唾液を飲み込んだ。
ミハエル「ローーーズ バスターーーーーッ!!」
ズキュゥゥゥゥゥゥゥゥンッ!!
319 :
アナカン
◆w2ifIqEU72
:2010/11/25(木) 16:45:59 ID:???
先着5名様(順番通りじゃない書き込みは無効)で
★ミハエル ローズバスター(! card)70+(! dice + ! dice)+(気力限界突破+2)=★
★スペルマン ブロック(! card)64+(! dice + ! dice)+(人数補正+1)=★
★ミュラー ブロック(! card)64+(! dice + ! dice)+(人数補正+1)=★
★中山 ブロック(! card)68+(! dice + ! dice)+(人数補正+1)=★
★ラムカーネ シャドーシールド/パンチ(! card)77/71+(! dice + ! dice)+(システム限界-7)=★
と(!とcardの間のスペースを抜いて)書き込んで下さい、カードやダイスで分岐します。
【シューター】−【DF】
≧6→シュートは邪魔される事なく放たれた。
=5〜2→シュートは放たれた。だが有効ブロック分だけ威力減少。
=1〜-1→左から順に(バティンがフォロー、カルバリョがフォロー、ラインを割ってCK)
≦-2→フィオレンティーナボールに。
【シューター】−【GK】
≧2→ゴールに突き刺さった!
=1〜-1→左から順に(バティンがねじ込み(GKバランス崩し)、
カルバリョがフォロー(GKバランス崩し)、ラインを割ってCK)
≦-2→フィオレンティーナボールに!
【基本ルール以外の補正・補足・備考】
ミュラーのマークがダイヤで「ラインズスピリッツ(+4)」消費150が発動します。
中山のマークがダイヤで「ソウルオブヤマト(+8)」200消費、ハートで「バックスウェイ
ブロック(+4)」120消費、スペードで「ボレーブロック(+2)」80消費が発動します。
ラムカーネのマークがダイヤ、ハートで「シャドーシールド」300消費、
スペード、クラブで「パンチング」80消費になります。
320 :
森崎名無しさん
:2010/11/25(木) 16:46:27 ID:???
★ミハエル ローズバスター(
スペード4
)70+(
3
+
1
)+(気力限界突破+2)=★
321 :
森崎名無しさん
:2010/11/25(木) 16:47:34 ID:???
とうとう力尽きたか…
322 :
森崎名無しさん
:2010/11/25(木) 16:48:54 ID:9ld//Apk
★スペルマン ブロック(
スペード5
)64+(
5
+
5
)+(人数補正+1)=★
323 :
森崎名無しさん
:2010/11/25(木) 16:50:20 ID:???
これはマズい
324 :
森崎名無しさん
:2010/11/25(木) 16:50:53 ID:???
★ミュラー ブロック(
スペード10
)64+(
1
+
3
)+(人数補正+1)=★
325 :
森崎名無しさん
:2010/11/25(木) 16:53:32 ID:???
★中山 ブロック(
スペードA
)68+(
2
+
6
)+(人数補正+1)=★
326 :
森崎名無しさん
:2010/11/25(木) 17:00:02 ID:???
★ラムカーネ シャドーシールド/パンチ(
スペード5
)77/71+(
4
+
3
)+(システム限界-7)=★
327 :
森崎名無しさん
:2010/11/25(木) 17:02:29 ID:9ld//Apk
★ラムカーネ シャドーシールド/パンチ(
スペード8
)77/71+(
2
+
6
)+(システム限界-7)=★
328 :
森崎名無しさん
:2010/11/25(木) 17:04:32 ID:???
オゥ すまん下げ忘れてた
しかしこれはやっちまったか
329 :
森崎名無しさん
:2010/11/25(木) 17:05:49 ID:???
中山さんがトドメさしたか
330 :
森崎名無しさん
:2010/11/25(木) 17:11:05 ID:???
スペルマンが先に弾いてるはず。
そして謎のスペード無双。
331 :
アナカン
◆w2ifIqEU72
:2010/11/25(木) 19:32:42 ID:???
今日はここまでになります、ありがとうございました。
結果ですが、スペルマンが弾き、中山さんがボレーで飛び込んでボールをフォローした形になります。
本スレでもありましたが、ルールとしては空中判定は同時、地上判定は順番という感覚です。
飛び出し≒クリア>ブロック>セーブのような行動優先順位になるという理解をして頂けると思います。
ただし同じ行動内では数値的に有効なのは基本的にMAX値ですので、上記のような結果解釈となります。
これが例えば空中戦であり、スペルマンがクリアで同じ数値を出していた場合はスペルマンの行動が優先でした。
ミュラー、中山さんの行動はキャンセルされ、次のシュートに対応した事でしょう。
その他、順番について有効に関わってくるのは…
・例えば反則が有った場合
MAX値を出した選手より<順番が先:反則になる>、<順番が後:反則はキャンセル>
こんな場合です。これが空中戦ならば、同時行動ですので反則優先ですね。
多分、これらは本編のルールと同じであると思います。
332 :
森崎名無しさん
:2010/11/25(木) 19:38:47 ID:???
花は散るから美しい乙でしたー
333 :
アナカン
◆w2ifIqEU72
:2010/11/25(木) 20:39:33 ID:???
あげてすみません。
>>331のように説明をしたわけですが、今後は地上行動の順番について、
MAX値優先ではなく完全に順番優先にするのも面白いかと思ったりしました。
その場合だと、今回なんかは中山さんが止めれる筈だったローズバスターをスペルマンが弾き、
バティンのシュートが更にゴールを狙い、ピンチが続く展開になっていたわけです。
このルールだと、予想外・計算外となる勝負のあやが発生しやすくなると思います。
個人的にはそれはそれでサッカーらしいかなぁ…どうなのかなぁ、と思いました。
メリットもデメリットも表裏一体ですが、皆さん的にはどうですか?
てなわけでアンケート!
A 今まで通り、分かり易くいきたい
B ルールを変更してみたい
※ID出し投票でなくておkです。
334 :
森崎名無しさん
:2010/11/25(木) 20:42:32 ID:SUKuqyi+
A
335 :
森崎名無しさん
:2010/11/25(木) 20:43:34 ID:9TORgFmY
A
336 :
森崎名無しさん
:2010/11/26(金) 00:53:12 ID:XNEI0z6A
A
せっかく大きい数字を出した選手が活躍できないのはもったいないかと思います
337 :
森崎名無しさん
:2010/11/26(金) 01:26:57 ID:7XZqzcWk
A
338 :
アナカン
◆w2ifIqEU72
:2010/11/26(金) 15:34:21 ID:???
>>332 乙ありがとうございました! 哀しくも美しく散ったミハエルにアーメン。
さて、アンケート回答感謝でした。
完全一致でAですね、従ってルールはこのまま本編準拠でいきます。
確かに言われるとおり大きい数字を出した選手が埋もれる事もありえます。
自分も本編を読む側だった時は、まず最初にそう思ったかもです。
書く側で物を見続けていると、読者だった頃とは感覚にズレが生じているようですね。
またちょくちょくアンケートをするかもですが、その時は宜しくお願い致しまーす。
339 :
アナカン
◆w2ifIqEU72
:2010/11/26(金) 15:35:26 ID:???
ミハエル ローズバスター( スペード4 )70+( 3 + 1 )+(気力限界突破+2)=76
スペルマン ブロック( スペード5 )64+( 5 + 5 )+(人数補正+1)=75
ミュラー ブロック( スペード10 )64+( 1 + 3 )+(人数補正+1)=69
中山 ブロック( スペードA )68+( 2 + 6 )+(ボレーブロック+2)+(人数補正+1)=79
【シューター】−【DF】≦-2→フィオレンティーナボールに!
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
…それで終わりであった。
脚を振り抜いたミハエルは、先程と比較にならぬほどバランスを崩し、フィールドへ倒れこんだのだ。
蹲(うずくま)り、膝を押さえて痛みに耐える姿がそこにあった。
カルバリョとバティンの絶叫が三杉の耳をつんざいた。
ミハエルの放ったローズバスターはと言えば、彼が倒れるのと同じように失速してしまっていた。
それをスペルマンが弾き、中山が反応良くフォローする形でフィオレンティーナはゴールを守りきった。
だがミハエルの様子に気付いた中山は、急いでボールをサイドラインの外へ出して試合を止めた。
スタジアムが騒然とする中、タンカが運び込まれようとしている。
三杉はほとんど無意識にミハエルの方へと足を向けていた。
バティン「お前っっ!!」
誰より早く駆け寄っていたバティンの声がギーーンッ!と哀しく響いた。
340 :
アナカン
◆w2ifIqEU72
:2010/11/26(金) 15:37:01 ID:???
バティン「なんで…! そんな脚で、なんでオレに任せてくれなかったんだ!」
彼の声のトーンは、怒りよりも悲しみや悔しさが多く割合を占めていた。
いや、トーンなどから推し量る必要がないくらい、その表情は彼の感情を語っていた。
ミハエル「ソーリー…ボクもよく分かりません。 ユーへのラストパス、それがあの場のベストな判断。
そんな事は考えるまでも無く解っていたんですけどね…。」
ミハエルは申し訳なさそうに言ったが、バティンがそんな答えを求めていない事は明白だった。
そして…それは三杉も同じであった。
「そんな事より息が臭いですよ」と、相変わらずの悪態をバティンに投げつけ、
そしてミハエルの視線がこちらを向いた。 三杉に気付いたようだ。
ミハエル「ミスギですか…。」
三杉「ミハエル…キミは……。」
ミハエル「フフン、さぞかし気分が良い事でしょうね。
散々悪態を吐いていたボクを勝者の立場で見下ろせるんですから。」
さらに悪態を吐こうとするミハエルに、三杉は溜息を吐かざるを得なかった。
確かにゲームの中では、戦術や守備を駆使して後半ほとんどの時間、ミハエルを無力化した。
そして三杉はチームとしてフィオレンティーナを勝たせる事が出来たと言える。
だがミハエル個人との勝負がどうだったかと言えば、惨憺たる結果と言うべきだった。
341 :
アナカン
◆w2ifIqEU72
:2010/11/26(金) 15:39:02 ID:???
試合前あれ程警戒したミハエルのドリブル…三杉は最後まで対抗する事が出来無かった。
唯一ドリブル突破を阻止した場面は、ダラピッコラと2人掛かりでボールをギリギリ零したものである。
決して勝ちを誇れる気分になどなれなかったのは仕方の無い事だった。
三杉「…そんなつもりはないよ、ミハエル。」
気の効いた事も言えず、ただ否定の言葉を投げ返した。
それを聞いてミハエルは少しだけ微笑んだ。
ミハエル「冗談ですよ。」
…そう言ったミハエル表情には、教会で出会った時に浮かんでいた毒気が何処にも無かった。
三杉は苦笑を浮かべ、そしてこう口にした。
A 「何故こんな事を…脚を痛めてまで無茶をする場面じゃなかっただろう?」
B 「早く治して戻って来い、このフィールドでもう一度勝負しよう。」
C 「何故…僕に対して嫌悪・憎悪を向けていたんだ?」
D 「キミのドリブルは素晴らしかった…まさに完璧な技術だったよ。」
E 「正直なところ…キミに勝てた気は全然していない。」
意外と重要なんで、ここは思い切って4票選ばれた選択肢で続行しまーす。(投票はメル欄空白で一つ。)
342 :
森崎名無しさん
:2010/11/26(金) 15:45:05 ID:dMRICrHA
D いいセンスだ…
大事な選択
343 :
森崎名無しさん
:2010/11/26(金) 15:49:30 ID:QxSGhPBE
B
マジで悩むなこれは
344 :
森崎名無しさん
:2010/11/26(金) 15:54:00 ID:7XZqzcWk
B
345 :
森崎名無しさん
:2010/11/26(金) 16:06:40 ID:0CfVHCEg
B
346 :
森崎名無しさん
:2010/11/26(金) 17:27:59 ID:nwQF328c
C
自由選択があれば、あの頃の自分を見ているようだった、と告白するつもりだったけど
347 :
森崎名無しさん
:2010/11/26(金) 17:32:22 ID:bYFHmOGo
C
348 :
森崎名無しさん
:2010/11/26(金) 17:42:38 ID:7cFJ+Ijo
C
今なら話してくれるよね
349 :
森崎名無しさん
:2010/11/26(金) 17:51:05 ID:2xDvlteY
B
350 :
アナカン
◆w2ifIqEU72
:2010/11/26(金) 19:07:53 ID:???
>B 「早く治して戻って来い、このフィールドでもう一度勝負しよう。」
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
三杉「早く治して戻って来い、このフィールドでもう一度勝負しよう。」
迷っていたが…出てきた言葉は三杉のサッカー選手としての素直な気持ちであった。
それはミハエルへの激励であり、そして自分が勝ったと思っていない事を暗に告げる言葉だった。
この三杉の言葉に対し、ミハエルは僅かに目を伏せ、「そうありたいものです。」と答えた。
微笑んではいたが、その言葉はとてももの悲しく聞こえた気がした。
状況のせいに違いないと三杉は思ったが、本当の所は彼には解らなかった。
それっきりミハエルは口を閉ざし、やがて到着したタンカによって運ばれていった。
三杉もその姿を最後まで見送ったが、結局彼にはミハエルと通じ合えた実感は得られなかった。
何故あれほど敵意を向けられていたのか、そして何故試合の中で和らいでいったのか?
三杉(何か…彼とは通じ合えるものがある気がしていたけれど…
試合の中で、プレイの中で少しずつ理解していっていた気がしていたけれど…。)
モヤモヤした感情が残ったが、しかしそれを待ってくれる時間はなかった。
ユヴェントスの選手交代が告げられ、試合が再開されようとしていたのである。
351 :
アナカン
◆w2ifIqEU72
:2010/11/26(金) 19:11:36 ID:???
それから試合終了までの6〜7分…バティンとカルバリョは猛然と抗い続けた。
高い位置からでも懸命にボールを追い続け、フィオレンティーナに最後まで余裕を与える事をしなかった。
ブンナークと新田がガス欠となっていたフィオレンティーナもこれ以上攻める力は無く、
低〜中盤での懸命なボール争いを余儀なくされた。
そして…
ビッッピッッピィィィィィィィィィッッ!!!
観客「負けた…フィオレンティーナに……」「3点差とはなぁ…」「弱く無かったよな、あいつら。」
「ああ、奴等(フィオレンティーナ)が強かったんだ。」「こうなったら優勝しやがれ、バカヤロー!」
点差を詰められる事なく、三杉達は無事に試合終了の時を迎えられたのだった。
サポーター間では宿敵同士と言われているユヴェントスを相手に貫禄の勝利を収めたのである。
フィオレンティーナ 4 − 1 ユヴェントス
<ゴール> ブンナーク(3)、新田(1)、バティン(1)
<アシスト> 三杉(1)、カルバリョ(1)
352 :
アナカン
◆w2ifIqEU72
:2010/11/26(金) 19:13:35 ID:???
ユヴェントスとの長かった試合がようやく終了ー
と、言ったところで本日は終了です。
次回からは再び幕間です、相変わらず長くなりそうな悪寒がしています。
それでは皆さん良い週末をー。
353 :
森崎名無しさん
:2010/11/26(金) 19:14:00 ID:???
乙でしたー
354 :
黄金のジノ
◆a5vIUIiqDI
:2010/11/26(金) 19:18:31 ID:RdI6SA6g
乙でした!
355 :
森崎名無しさん
:2010/11/27(土) 17:30:25 ID:???
復活してたの知らずに見逃してたー!
乗り遅れどころの騒ぎではありませんが、
ご復帰おめでとうございます&ユベントス戦乙でした!
大好きなシリーズなのでこれからも頑張って下さい!
……しかしレントゥルスさんには一体何が憑いてるんだろうかw
356 :
アナカン
◆w2ifIqEU72
:2010/11/29(月) 20:14:20 ID:???
>>353 乙感謝であります!
>>354 ジノさんありがと! 次スレもガンバなんだぜ!
>>355 どうもです、恥ずかしながら帰ってきてます!
またこれからも御参加下さると嬉しくてニヤニヤしちゃうのさ!
=====================================
実況「試合終了、勝ったのはフィオレンティーナ! それも3点差のワンサイドゲームでした。
とにかくシュート数が違いました。 ユヴェントスがたったの3本なのに対し、フィオレン
ティーナは7本! クリアや反則で阻止された分を合せれば軽く二桁に乗ります。
まさに中盤争いが勝負を決めた一戦だったと言えます。」
アナウンサーの説明は正しく、試合を決めた要因を的確に示していた。
当然ながらユヴェントスの最終ラインは堅く、ブンナークと新田という性質の異なる
FWが全てを出し切っても実際の決定率は決して高くはなかった。
それでもこの結果を演出できたのは、それを押し切る攻撃の手数による物と言えた。
ヘルマー「…と、言うわけでフィオレンティーナの圧勝なわけだが。」
ランピオン「グッ……クソ…! (ギリギリギリ)」
ヘルマー「怒りの鷹君は放置するとして…これはどうなんだ、フィッツウォルタ?」
この結果には流石に唸らざるを得なかったトーマス・ヘルマーが意見を求めた。
求められた方は顎に手をやりながら、いまだ余裕を崩さず微笑んでいる。
ASローマの看板は、表向きはランピオンとヘルマーの2人であるが、
その実、頭脳としてチームの骨格を決定し、動かす信号を発しているのは間違いなく彼であった。
357 :
アナカン
◆w2ifIqEU72
:2010/11/29(月) 20:16:56 ID:???
フィッツウォルタ「うん、楽しみだねぇ。」
ヘルマーが期待したのと違う答えがフィッツウォルタから返された。
まったくかすりもしない回答に、ヘルマーは頭に痛みすら感じた。
ヘルマー「いや、そうじゃない…こんな試合見せられて不安を覚えたオレの気持ちを察してくれ。」
フィッツウォルタ「ローマにはそんなサービスないよ、普段通りやるだけさ。」
ヘルマー(グッ…理論の塊みたいな人間のクセして、どうしてこうなんだコイツは…!)
聞いた自分が馬鹿だったと、グッと堪えるヘルマー。
いかにもドイツ人気質の彼は、感覚的な物言いが苦手であった。
そんなヘルマーの様子を意地悪そうに横目で覗きつつ、フィッツウォルタは頭の中で思案していた。
ほとんど組みあがっているフィオレンティーナの攻略法、その微調整についてである。
358 :
アナカン
◆w2ifIqEU72
:2010/11/29(月) 20:18:05 ID:???
グラウンドでは、両チームの選手が様々に思うところを留め、あるいは吐き出していた。
ユヴェントスの選手達は当然軒並み突っ伏し、その悔しさと自身への怒りを表している。
ディーノは涙を流し、ジェンティーレは血が出るほどに拳を握っている。
ファケッティやスカラは混乱し、妙な事を口走る。
セザールは黙ってうな垂れ、ユルゲンは炭酸が飛び出るかのように号泣していた。
カルバリョも同様に悔しい思いを抱えていたが、彼はそれを押し殺してダラピッコラに話しかけた。
カルバリョ「よぅっ! 今日はやられたな、ロマーノ。」
ダラピッコラ「ミゲル…。」
カルバリョ「まさか負け越すとは思わんかったけどな、地力は俺の方が上っぽいし。」
ダラピッコラ「チッ、抜けぬけと言いやがるぜ。 …まぁ、本当の事だけどよ。」
痛い所を突かれてムッっとしたダラピッコラだが、結局は「その通りと」頷いていた。
その様子をカルバリョは意外そうに見返した。
カルバリョ「ふーん。」
ダラピッコラ「な、なんだよ。」
カルバリョ「なんか憑きもんが落ちたみたいやんな、試合中はそりゃ凄い顔しとったのに。
ぶっちゃけ少し引いたで、オレなんかしたんやろかって。」
ダラピッコラ「あっ…」
359 :
アナカン
◆w2ifIqEU72
:2010/11/29(月) 20:19:44 ID:???
言葉が詰まるダラピッコラ。
納得せずに生きた遠く長き日、そこに溜まりきった負の心。
筋違いと理解しつつも目の前の幼馴染を憎み、それをぶつけようとした自分。
だが彼は試合の中で、自分の内なる恩讐を乗り越え、ジョカトーレとして戦い抜いた。
そして今、彼の心にあるのは爽やかな風だった。
ただミゲル・カルバリョ勝つだけで、今のこの気持ちを得られたであろうか?
彼は自問自答する。
ダラピッコラ(きっと…出来なかった。 解らなかった…オレ一人の小さな心では!)
ドッと巨大な感情の波が押し寄せ、彼の心の防波堤を崩壊させた。
涙が溢れ、なおも次から次からと零れ落ちていく。
彼は今、心の中の両親にサヨナラを告げ、そしてこれから先…
一生を掛けて戦っていくべき敵を見定めたのである。
カルバリョ「おおお、おい! なんなん!? オレなんかした!?」
ダラピッコラ「ちが……お前、は…悪くね…。」
右手で嗚咽を押し殺し、ダラピッコラは泣いた。
ひとしきり涙を流し、落ち着いてから再び口を開いた。
ダラピッコラ「また…勝負しような、ミゲル。」
360 :
アナカン
◆w2ifIqEU72
:2010/11/29(月) 20:20:58 ID:???
笑顔でそう言われたカルバリョは、頭上に疑問符を沢山浮かべていた。
カルバリョ「解らん奴やな…今度はそんなイイ顔しおって。」
ダラピッコラ「へヘッ…お前には解んねーさ。」
カルバリョ「へーへー、好きにしたらエエがな。 ほんじゃまたな。」
ダラピッコラ「ああ、“また”な…。」
カルバリョは呆れつつも、毒気の抜けた幼馴染の様子に満足して去っていった。
彼は彼なりに、幼き日を共に過ごした相手を心配していたのだった。
安心してリベンジを心に誓う事が出来た…というわけである。
ダラピッコラ(オレが憎む敵、闘うべき敵はお前じゃなかったよ、ミゲル。)
振り返り、ダラピッコラは三杉の元へ駆け寄った。
今の思いを聞いて欲しかったのだ、恩人とも呼べるキャプテンに。
三杉「もういいのかい、ダラピッコラ?」
ダラピッコラ「ああ…グラッツェ、ディ・モールト・グラッツェ!
お前のお陰でオレはオレの行く道が見えた!」
三杉「おめでとう…その行く道とやら、もしや僕に聞かせて貰えるのかな?」
ダラピッコラ「ああ…聞いて欲しいんだ、お前に。」
361 :
アナカン
◆w2ifIqEU72
:2010/11/29(月) 20:23:18 ID:???
一旦息を吐き、笑うなよ、と一言前置きしてからダラピッコラは再び口を開いた。
ダラピッコラ「今までオレは生きていく為にカルチョをしてきた、それしか選択肢が無かったから…。
生きていく為に、食っていけるようになるためにと必死でやって来た。
でも今日からは違う…オレはカルチョでスター選手になるんだ。」
子供が夢みがちに口にするような事をダラピッコラは言った。
それを聞いた三杉に、そんな彼の言葉を笑いたい気持ちはなく、ただ静かに頷いた。
ダラピッコラ「それでな、いつかオレは稼いだ金を使って基金かなんかを立ち上げるんだ。
麻薬撲滅とか、中毒者を更生させるような…って、笑うなよ!」
三杉「ハハッ、いや違う、これは違うんだ。 なんだか嬉しくなったんだよ。
って、痛いな! はたくな、悪かったからはたくな!」
麻薬は間接的にも人の人生を狂わせる…ダラピッコラの人生がまさにそうだった。
そして、その彼が人生を掛けて戦う事を決めたのは“麻薬”その物だった。
ダラピッコラは過去の鎖から一つ解放され、新しき道を歩もうとしていた。
その道は当然険しいだろうと予想されたが、それでも彼は既に誇り高い精神を宿していた。
そんな彼の行こうとする未来への軌跡が、三杉には眩しく映ったのである。
362 :
アナカン
◆w2ifIqEU72
:2010/11/29(月) 20:24:48 ID:???
ダラピッコラ「あ、そうだ…!」
三杉「うん、まだ何かあるのかい?」
ダラピッコラが思い出したように声をあげた。
一通り話す事は終わったと思っていた三杉は「はて」と聞き返す。
ダラピッコラ「いや、実は今日の試合で学んだ事が凄くあるんだ。
明日からそれを物にしようと思っているんだけどよ…。
お前はオレに当面どんな事を望む?」
三杉「望むと言うのは…つまり、どういう事だい?」
ダラピッコラ「ああ、すまねぇ…具体的には選手としての方向性だよ。
それを選択できるくらい、今日の試合は学ぶものがあったって事さ。
チームとして、オレはどんな成長をするべきだ?」
そう言って、ダラピッコラは今自分が掴めそうな方向性を4つ挙げた。
三杉は暫し思案し、ダラピッコラに答えを告げた。
三杉「そうだな、チームとして必要なのは…」
A タックルのスペシャリスト(スキル・タックル+2取得)
B 頼りになるブロッカー(ブロックフラグA回収&ブロック値+1)
C オーバーラップが出来るSB(スキル・サイドアタック+2(通常は+1)取得)
D 状況を打破するコンビプレイ(レントゥルスとのワンツー技が進化&ツインタックルフラグ取得)
3票選ばれた選択肢で続行します。(投票はメル欄空白で宜しくお願い致します。)
当然ながらこれはダラピッコラのお願いを聞いて勝利した事へのボーナスです。
363 :
森崎名無しさん
:2010/11/29(月) 20:26:25 ID:NpHcJ1+c
A
364 :
アナカン
◆w2ifIqEU72
:2010/11/29(月) 20:29:45 ID:???
現在Aが1票かな。
はい、今日はこれだけなんです。
関係ないけれどウイイレ11が発売になったので、型落ち値下げの10を買いました。
今回はWiiのプレーメーカーですけどね。
操作が難しいけれど、これまでの感覚を一新する斬新なゲームですね。
これはハマッてしまいそうな悪寒です。
そんな感じで、早速EDITで選手をつくりまくってますw
というムダ語りでした、ではまた次回。
365 :
森崎名無しさん
:2010/11/29(月) 20:47:06 ID:8CS1d8NU
C
366 :
森崎名無しさん
:2010/11/29(月) 20:48:19 ID:PpEEsFg6
A
乙でした。
そういえばウイイレ10を使って、ゲームキャプ翼の続編っぽいのを作ったという動画があったなぁ。
367 :
森崎名無しさん
:2010/11/29(月) 20:51:06 ID:???
Aは即効性があるのが嬉しい
レントのタックルが低いから尚の事
でもコンビプレイも攻撃参加、守備参加、レントとのダブルボランチ可と夢が広がるんだよな
368 :
森崎名無しさん
:2010/11/29(月) 21:24:08 ID:AnFph9HA
A
369 :
アナカン
◆w2ifIqEU72
:2010/11/29(月) 22:05:47 ID:???
>>366
キャプテン翼Rockですねわかります。
大好きなシリーズでしたよー、実に良かった。
噛み噛みさんまた新しいシリーズやらないかなー。
370 :
アナカン
◆w2ifIqEU72
:2010/12/01(水) 19:03:54 ID:???
>>366 改めて乙感謝でーす
>>367 色々考えてくれて嬉しいです。
===============================================
>A タックルのスペシャリスト(スキル・タックル+2取得)
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
ダラピッコラ「タックルのスペシャリストか…」
三杉「そう、今日の試合でキミがこなした役割その物さ。」
答えを反芻したダラピッコラに対し、三杉は大きく頷いた。
この答えはダラピッコラも満更でもないようだった。
三杉「今日の試合でもハッキリしたからね・・・君のタックルへの適正と、その重要性が。」
カルバリョの速攻を止めた3手、そしてミハエルの突破を阻止した1手。
これらがバティンのシュートをたった2発に抑え込んだ大きな要因になっているのは明らかだった。
敵のドリブラー、あるいはサイドアタックを抑えられる存在の意義は余りに大きいという事である。
三杉「それに・・・この分野だったら誰にも負けないと言える武器を作っておく事は重要だよ。
・・・さっき、君が目指すと言っていたスター選手になるためにはね。」
ダラピッコラ(なるほど・・・。)
・・・こうしてダラピッコラは、タックルのスペシャリストを目指すようになった。
彼のタックルへの適正は疑う所がないと言えるが、それでもまだ道は険しいと言わざるを得ない。
トッププロの中でタックルの名手と言われる存在には、敵のエースを抑え込む“エースキラー”や、
サイドアタックを確実にシャットアウトする“S.A.キラー”のような者達がいる。
彼がその高みにまで達する事ができるのか・・・それはまだ誰にも分からなかった。
※ダラピッコラがスキル・タックル+2を取得しました。
371 :
アナカン
◆w2ifIqEU72
:2010/12/01(水) 19:05:35 ID:???
ダラピッコラが開花しかけている才能の行く末を見定めていた頃、
少し離れた場所でも小さなドラマがあった。
先着で
★な、なんぞ?→! card
と(!とcardの間のスペースを埋めて)書き込んで下さい、カードやダイスによって分岐します。
ダイヤ→バンビーノがユヴェントスのベンチを見つめていた。
ハート→マルコが自分のプレイについて悩んでいた。
スペード→小柄な少年が目をキラキラと輝かせていた。
クラブ→バティンが地面に拳をくように悔いていた。
JOKER→スレ主が自棄になった! 上の全部書いちゃうぜ!
短くてすみませんが今日の更新はこれだけです。ではではー
372 :
森崎名無しさん
:2010/12/01(水) 19:06:30 ID:???
★な、なんぞ?→
スペードK
おーつ
373 :
森崎名無しさん
:2010/12/01(水) 21:18:31 ID:???
おつ
これはもしかして、少年にサッカーボールじゃなくトランペットをあげるフラグだねw
374 :
アナカン
◆w2ifIqEU72
:2010/12/02(木) 12:16:18 ID:???
>>372 あざーす
>>373 ざんねーん、違うんですねこれがぁ
===============================================
>スペード→小柄な少年が目をキラキラと輝かせていた。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
それはスタンドの隅っこでの事、大きな瞳を輝かせて立っている少年が居た。
少年(やっぱり凄かったなぁ、フィオレンティーナの10番。)
160cmに達しているかどうかという小柄で華奢な体躯、まるで少女のような顔立ち。
黒に近いダークブラウンの髪の毛は少しだけクセが付いており、瞳の色はブルーであった。
どうやら彼は今日の試合を観て、三杉のプレイにドキドキと胸を弾ませたようである。
ちょっとばかり顔立ちが良いのを除けば、どこにでも居そうな少年・・・
だがこの少年の全体像には違和感を感じさせる要素が一つあった。
それは、その細い外見に似つかわしくない服装である。
紺地に黄色のラインが入ったジャージ・・・知る人が見れば一目で判るその服は、
うまりACパルマの公式ジャージであった。
375 :
アナカン
◆w2ifIqEU72
:2010/12/02(木) 12:17:20 ID:???
??「おぉい! こんな所に居たのか!」
ボケーッと立ち尽くしている少年を呼ぶ声が、少し離れた場所から聞こえてきた。
声の方に目をやると、弱った表情した男が駆け寄ってきていた。
ストレートブラウンの髪を少しだけ伸ばした相手は、少年と同じジャージを着ていた。
身長は172cmと一回り以上大きく、肉付きも大分ガッシリとしている。
少年は相手の事をよく知っていた。
同郷ナポリでストリートサッカーを一緒にしてきた長い付き合い。
少年は相手の名前を口にした。
少年「あれ、ファビオ?」
ファビオ「“あれ?”っじゃねぇよ・・・トイレに行ったっきり何十分帰ってこないつもりだ?
シューマッハの奴もカンカンだぜ、団体行動を乱すなーーって。」
少年「ハハッ。 ごめん、つい見入っちゃってた。」
ファビオ「はぁ〜、頼むぜ・・・。」
ファビオと呼ばれた男は呆れて溜息を吐きながら、だが少しばかり意外さを感じていた。
目の前の少年が口にした、「試合に見入っていた」という言葉にである。
ファビオは少なくとも、この少年が試合に見入ったり誰かのプレイに夢中になる姿を知らなかった。
昨年、ジュニアユースで欧州No.1に輝いた時の大会でだって、こんな反応を見せなかった。
ファビオは知りたくなった、この少年を魅了した物を。
『イタリアの恋人』と呼ばれ、若干15歳にしてイタリアサッカー界を背負って立つと言われている、
この少年・・・・・・ マルコ・クオーレが注目した物の正体を。
※いったんここまでー
376 :
アナカン
◆w2ifIqEU72
:2010/12/02(木) 19:37:34 ID:???
ファビオ「なあマルコ・・・さっき見入ってたっつってたけどよ、
お前が気にするような奴なんて居たか?」
クオーレ「え・・・?」
そんな選手、ファビオにはミハエル・ドノヴァンくらいしか思いつかなかった。
予選リーグの最終戦で、信じられないくらい抜かれまくった屈辱は記憶に新しい。
あの時は自分の後ろをクスタがカバーし、さらにシューマッハが神セーブを連発した
お陰で1失点で済んだが、本来はもっと競った試合になってもおかしくなかったと思っている。
ファビオ(流石にあの時は世界は広いと思わされたが・・・)
それでも試合を動かすファンタジックな力は、ミハエルよりもクオーレの方が上と思っていた。
だからこそファビオは気になった。 クオーレの注目しているのが何なのかを。
クオーレ「うん、フィオレンティーナの10番。」
ファビオ「そうか・・・フィオレンティーナの、って、えっ?」
思わずファビオは聞き返していた。 フィオレンティーナの10番、確かジュン・ミスギと言った。
思い出してみて、ファビオは軽く唸った。 アシストを決めた時のパスは確かに非常に鋭かったと思う。
だが同じくジュニアユースで共に戦った、ミランのアンドレアも近いレベルのパスを出していた筈。
同じ年代であれば、きっとアンドレアの方が上であろうと彼は信じていた。
またドリブルについて言えば、これは前述の通りミハエルの事を彼は評価していた。
377 :
アナカン
◆w2ifIqEU72
:2010/12/02(木) 19:40:44 ID:???
イマイチ合点がいかず戸惑い気味なファビオとは対照的に、クオーレは若干興奮気味に頷いていた。
クオーレ「うん、凄いよあの人。」
ファビオ「まあ・・・レベルの高い選手だとは思うけどよ、お前がそんな風に言う選手かなぁ・・・。
それだったら、アンドレアやミハエルの方がスゲェかもと思うンだけど。」
クオーレ「そうそう、アンドレアみたいな感じでもあるよね。
でも、何だろう・・・それでいてアンドレアとは違うんだよねぇー。」
話がイマイチ噛み合っていない事で、ファビオはガクッ膝を折った。
どうやらクオーレの頭は目の前の会話ではなく、未だにさっきの試合にあるようだった。
ファビオ(アンドレアみたいで違う・・・か、、意味が解らん。)
クオーレ「ほら、インテル戦でフィオレンティーナがPKを貰った時の事を覚えてる!?」
ファビオ「う・・・いや、確かそん時って居眠りしちまってたっけ・・・。」
クオーレ「あー、そっか。 ファビオは観てなかったんだっけね。」
そう言って頬を膨らますクオーレだが、別にそう気にした様子はなかった。
378 :
アナカン
◆w2ifIqEU72
:2010/12/02(木) 19:42:42 ID:???
クオーレ「ま、いっか・・・とにかく今日もPK貰うプレイをしてたけど、
その時やっぱり思ったんだよね、インテル戦の時と同じ・・・
あの10番の“時間”になっているんだって。」
ファビオ(!?)
その言葉を聞いてファビオは仰天したと言っていい。
“〜の時間”だなんて、それはまるでクオーレの事を言っているようではないか。
クオーレの事を特別な存在と、憧れさえ抱いているファビオが聞き逃せる話ではなかった。
ファビオ「そ、そんな事ねぇよ!! そんな影響力を持った選手のわけねぇって!」
クオーレ「え? ・・・・・・そうかなぁ、凄いと思うんだけどなー。」
ファビオ(マルコみたいな“ファンタジスタ”が他に居るって!?
そんな事・・・絶対に有り得る筈がねーぜ!)
ファビオはギロリと視線をフィールドに向け、紫色をしたユニフォームの10番を探し・・・
そしてそれはすぐに見つかった。 少し赤みを帯びたダークブラウンの髪、ジュン・ミスギの姿を。
379 :
アナカン
◆w2ifIqEU72
:2010/12/02(木) 19:44:12 ID:???
ファビオは自身が意識するしない如何ではなく、三杉の事を意識してしまった。
もしもフィオレンティーナと当たる事になったら絶対に止めてやる、と。
マルコ・クオーレが誰より上なのだと信じているが故に・・・である。
※パルマに所属しているマルコ・クオーレいうファンタジスタの存在が明らかになりました。
※パルマに所属しているファビオ・カステッリーニいう選手の存在が明らかになりました。
※マルコ・クオーレが三杉に興味を持っている事が明らかになりました。
※ファビオ・カステッリーニが三杉の事を意識しました。
※原作から、三杉にはロジックだけでなくイマジネーションも有るとスレ主が思っているため、
今回のように表現しました。・・・が、今作では三杉にスキル・ファンタジスタの適正はありません。
どうぞ御理解をお願い致します。
あと、本日の更新はここまでです。次回も宜しくお願い致します。
380 :
森崎名無しさん
:2010/12/02(木) 22:30:33 ID:???
ゲェー!?ファンタジスタ二人目!?
ファンタジスタのデメリット次第だがパルマ戦はヤバい事になりそうだ
そういえばパルマって監督の元ネタがアレでDFが三人ってことはフラットスリーってやつなのかな
サッカー詳しく無いんで単語しか知らんのだが
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