キャプテン森崎 Vol. II 〜Super Morisaki!〜
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【そんなタイトルで】アナザー カンピオーネ1【大丈夫か?】
1 :
アナカン
◆w2ifIqEU72
:2010/10/22(金) 19:35:21 ID:PrCX1H7o
この物語はフィクションです。
史実や実在の人物を連想する場面があるとしても、物語とは関係がありません。
風土、名称については文献を参考としていますが、想像のウェイトも大きく、事実と異なります。
そして……この物語はキャプテン森崎のフィクションで…
とある貴公子と仲間達のサッカーに賭けた青春を描いたストーリーです。
561 :
森崎名無しさん
:2010/12/17(金) 21:02:32 ID:???
バンビーノ本当に復活したのか?
試合前はズーンだったのに
562 :
南葛vs幻想
◆W.No10nvrU
:2010/12/18(土) 02:40:54 ID:???
>>540
遅れまして、ありがとうございます。
あの頃のような筆の速度は望めなくなりましたが、とても嬉しいです。
自分も毎更新毎読んでいるので、宜しくお願いします。
563 :
アナカン
◆w2ifIqEU72
:2010/12/18(土) 15:33:31 ID:???
>>560
1+1が-10にも-20にもなる組み合わせです、世界の法則が乱れるので御注意を!
>>561
おや? 鋭い感じの人が居る!
>>562
どうも、お疲れ様です、試合描写wktkしながら読ませて頂いています。
私もすっかり(とゆーか最初から)遅筆ですが、お互い今後も頑張っていきましょうね!
===============================================
>ハート→「待ってー」後ろから声をかけてくる女性・・・。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
B「待ってー」
背後から三杉達を呼び止める声が聞こえた。
2人して振り返ると、スカートの裾をヒラヒラと揺らしながら追いかけてくるBの姿が見えた。
三杉「あれ、あの子・・・」
バンビーノ「クラウディア?」
三杉(おっ?)
バンビーノがBの名前を口にしたのを三杉は聞き逃さない。
そう言えばバンビーノが鬱状態から戻ってくる前、Bがバンビーノの方へ近寄っていった気がする。
ただその時 三杉自身はモニカと話をしていた為、2人の様子や会話に注意は払っていなかった。
その時にクラウディアと呼ばれた少女がバンビーノを元気付けたというところだろうか?
564 :
アナカン
◆w2ifIqEU72
:2010/12/18(土) 15:35:27 ID:???
三杉(ふむ・・・。 あの騒ぎの中 落ち込んでいるバンビーノに気がつき、
それだけでは飽き足らず、元気(少なくともそう見える)にさせるなんて・・・)
A な、なんて気立ての良い子なんだ! キャプテンとしてお礼を言うべき!
B もしかしてバンビーノの事を好きなのかな?
C もしかしてバンビーノとは元々知り合いだったのかな?
D ・・・ど、どんな事をしてバンビーノを元気にさせたんだろう。(ドキドキ)
E この僕の目は誤魔化せない。 この2人は実の兄妹に違いない!
F この僕の目は誤魔化せない。 この2人は血の繋がらない兄妹に違いない!
2票選ばれた選択肢で続行します。(投票はメル欄空白で宜しくお願い致します。)
565 :
森崎名無しさん
:2010/12/18(土) 15:36:57 ID:ANJICjy2
C
566 :
森崎名無しさん
:2010/12/18(土) 16:14:39 ID:cLahZi+6
C
567 :
森崎名無しさん
:2010/12/18(土) 17:47:26 ID:???
ファンタジスタ読んでた僕的にFも面白いなと思ったw
568 :
アナカン
◆w2ifIqEU72
:2010/12/18(土) 18:18:05 ID:???
>>567
よい目をしておられる・・・w
===============================================
>C もしかしてバンビーノとは元々知り合いだったのかな?
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
三杉(うん、多分そういう事なんだろうな。)
きっとバンビーノとクラウディアは以前からの知り合いだったのだろう。
幼馴染だったりして、お互いの扱いという物を心得ている可能性が考えられる。。
もしかするとバンビーノの方は彼女にほのかな想いを寄せており、
再開の喜びで元気を取り戻したのかも知れない。
・・・などと三杉は想像を膨らませていた。
やがてクラウディアは三杉達に追いつき、バンビーノの方をキッと睨んだ。
クラウディア「もう・・・買い物に行くなら声をかけてくれたっていいじゃない!」
バンビーノ「え・・・? いや、別に一々言わなくても構わないだろう。」
クラウディア「いっつもそう、前からそう、人の気持ちなんか考えないんだから・・・!」
三杉(おおう・・・!)
569 :
アナカン
◆w2ifIqEU72
:2010/12/18(土) 18:19:35 ID:???
何だか痴話喧嘩のような会話が始まり、三杉は度肝を抜かれてしまった。
元々知り合いだった、という想像は間違いじゃなかったが、こいつはそれ以上である。
感情的に言葉を放つクラウディアと、意外な程ぶっきらぼうに返すバンビーノ・・・
三杉(これは深い仲だ、長年連れ添った仲だ、実は結婚していたのかバンビーノ)
三杉の目にはバンビーノの姿が急に大きく見えてきた。
男として自分より遥か先に行っている、そんな余裕がバンビーノを大きく映して見せているのか・・・と。
その2人が今 夫婦喧嘩により絆にヒビを入れようとしている、それはいけない。
三杉(よし、ここは僕の出番だ。 僕の貴公子パワーが夫婦喧嘩を未然に防いでみせる!)
三杉は考えた。
いきなり夫婦喧嘩をやめろなんてストレートに口にするのは、部外者としてマナーに欠ける。
お互いに思うところがあり、人と人であるからぶつかり合いは起こるのだ。
今回は相手に対して気を遣わなかったバンビーノの落ち度、それを伝えなければ。
だが後味を悪くしてはいけない・・・・・・。 よし、と三杉は自信を持って頷いた。
三杉「お話中済まない。」
バンビーノ「うん?」
570 :
アナカン
◆w2ifIqEU72
:2010/12/18(土) 18:20:39 ID:???
三杉「バンビーノ、今回は君が良くなかったよ。
折角久し振りに会ったのだから心を砕いてあげなきゃね。」
バンビーノ「えっ! なんで知ってるんだ!?」
クラウディア(!)
驚きの声を上げるバンビーノ、そしてキョトンと目を大きくするクラウディア。
三杉は心の中でガッツポーズを決めた。 まさに計算通り、貴公子ポイント急上昇だぜ!
三杉「判るよ、君達の仲の良さをみていればね。 そんな事より紹介してよ、水臭いじゃないか?」
バンビーノ「うーん、そんなものなのか・・・。 ・・・まっいいか。
紹介が遅れて済まない、妹のクラウディアだ。」
三杉「うん、妹ね、いもう・・・・・・・・と!?」
クラウディア「ええ、挨拶が遅れてごめんなさい。
凄く気のつく方なんですね、ミスギさん。」
三杉「うん、こちらこそ宜しく。」
571 :
アナカン
◆w2ifIqEU72
:2010/12/18(土) 18:22:23 ID:???
似てねぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!
そう口に出しそうになるのをグッと堪え、表情に微笑を湛(たた)えて応える三杉。
改めて2人の顔を見比べるが、やはり似ていない。
クラウディアの美しさからはバンビーノを想像する事がどうしても出来なかった。
バンビーノの顔は愛嬌や気の良さは感じられるが、決してハンサムという形容はできないのだ。
三杉(だが待てよ・・・)
髪の色や肌が綺麗なの所は共通していると言えばしている。
それによく見ればバンビーノの鼻筋は通っており、唇もキュッと締まっていた。
それぞれのパーツは実は良いのだ、これは新発見だった。
三杉(そうか、目だ! 目が決定的に違うんだ! なんて事だ・・・目が違うだけで・・・)
三杉は急にバンビーノが可哀相になった。
あの目がかっ開いたらどんなハンサムが現れるのだろう、と。
たった目が違うだけ、それだけの遺伝子のイタズラでこれほど差がつくなんて・・・と・・・・・・。
三杉は心の中で涙した。
(「こちらこそ宜しく」からここまでの三杉の思考時間:約1秒)
572 :
アナカン
◆w2ifIqEU72
:2010/12/18(土) 18:23:55 ID:???
三杉「バンビーノ、ドリンクを奢らせてくれないか? 良かったらクラウディアも。」
バンビーノ「むっ、いいのか?」
クラウディア「そうです、悪いわ。」
三杉「いいんだ、こういう時は黙って奢られるものだよ、2人とも。」
バンビーノらは戸惑ったが、兄妹の再会をお祝いしてくれたのだと思い当たり、
「そういう事なら・・・」と素敵な笑顔で申し出を受け入れたのだった。
※クラウディアの評価が2上がりました。
573 :
アナカン
◆w2ifIqEU72
:2010/12/18(土) 18:25:00 ID:???
〜ASローマ控え室〜
その頃、ローマの控え室では後半に向けたミーティングが行われていた。
壁にかかったホワイトボードには何人かの選手のクセなどが書かれている。
フィッツウォルタ「・・・これが敵FWの情報だ、SBのグレグッチとアンノーニは
このハーフタイム中で確実に頭に入れておいて欲しい。」
アンノーニ「OK、守備はマンツーに戻すんだろ?」
フィッツウォルタ「いや・・・後半もゾーンのままで行く。」
ヘルマー「何でだよ・・・。」
フィッツウォルタ「データじゃ当てにならないからだよ、ファルコーニを起点とした攻撃はな。
奴を起点とした攻撃の中に存在するは、何故だか通常よりも動きが良いんだ。
だから迂闊に1対1を狙うよりも、守備は崩されない事を第一に考える。」
ヘルマー「チッ・・・いけ好かないな。」
574 :
アナカン
◆w2ifIqEU72
:2010/12/18(土) 18:26:09 ID:???
フィッツウォルタ「まっ、ああいう変なセンスを持った奴も稀に存在するって事だね。
そういうのに対して、苛立たずに冷静に対処するのも選手としては大事だ。」
フィッツウォルタはニコリと笑顔で返すが、ヘルマーはフンッとそっぽを向く。
だがハイハイ・・・と不機嫌そうに、しかし納得してヘルマーは答えた。
何だかんだと言って、このフィッツウォルタの冷静さには頭が上がらないのだ。
フィッツウォルタ「・・・さて、後半は選手を交代していくよ。」
ランピオン「選手交代?」
フィッツウォルタ「敵もジュニア上がりを使っているみたいだからね。」
・・・キミの出番だよ、ビアンキ。」
フィッツウォルタは隅っこで退屈そうにしている少年に声をかける。
するとザワッっと選手の間で不満の意が籠もった声が上がった。
だが声をかけられた当人は、他の選手の敵意など意に介さず、満足そうに答えた。
575 :
アナカン
◆w2ifIqEU72
:2010/12/18(土) 18:27:21 ID:???
トト「ふふん、遅かったがまあギリギリ許してあげよう。
勝利への一番の近道を一応解っているようだからね、赤眼くんは。」
ランピオン「ふざけんな! 今日の試合にコイツを入れるなんて聞いてないぞ!?」
トト「うるさいな、キミは黙ってポストプレイでボールを落としていればいいんだよ。
あの程度の相手から前半1点も奪えなかったんだからね。」
ランピオン「グギっ・・・!」
ランピオンが大きな声で反対する選手、その名をサルバトーレ・ビアンキ、通称トトといった。
下部リーグのACチェザーナから今年の始めに移籍してきた選手である。
ゴール前の飛び出し、捻じ込みに絶対的な強さを持っており、年齢の不利を感じさせない選手だが・・
この通り言動は自己中心的・挑発的であり非常に敵を作りやすい。
「味方殺しのトト」という不名誉な異名もあるくらいだった。
フィッツウォルタ「ランピオン、ビアンキの力が必要だという事は納得ずくのはずだよ。
フィオレンティーナを潰す為には2太刀目が必須だとね。」
576 :
アナカン
◆w2ifIqEU72
:2010/12/18(土) 18:29:40 ID:???
ランピオン「そんな事を言ってるんじゃない! この試合に使う事を聞いてないと言った!」
フィッツウォルタ「そういう事ならばトトの言う通りだ、決定的なチャンスで
ポストに当てたキミに反対する権利はない。」
ランピオン「んだと!」
フィッツウォルタ「キミのプレイにはまだ満足していない、それは前にも言ったね?」
ランピオン「チッ!」
ランピオンは目を逸らしてそれ以上は何も言わなかった。
フィッツウォルタ「納得したならいい。 後は・・・」
先着で
★ローマの変更→! card
と(!とcardの間のスペースを埋めて)書き込んで下さい、カードやダイスによって分岐します。
ダイヤ→(他に代えられる程 人材はないか・・・。)
ハート、スペード、クラブ6以上→CBも代えるよ。
クラブ5以下、JOKER→フィッツウォルタ「英(ヒデ)、キミにも出てもらうよ。」
577 :
森崎名無しさん
:2010/12/18(土) 18:33:07 ID:???
★ローマの変更→
スペードK
578 :
森崎名無しさん
:2010/12/18(土) 18:33:43 ID:???
★ローマの変更→
クラブ7
しかし、このチームの監督やコーチは何をやっているんだ?
まさか、二軍に監督を回す金の余裕がないというのだろうか?
もし、見落としていたら申し訳ないけど誰か教えてくれないかな?
579 :
森崎名無しさん
:2010/12/18(土) 19:08:42 ID:???
ローマの…ヒデ…? 現在は旅人…?
580 :
アナカン
◆w2ifIqEU72
:2010/12/18(土) 19:31:16 ID:???
>>578
チームのマネジメントや采配はフィッツウォルタがやっているようです。
現実ではまあ有り得ないわけですが、その辺はぬるくスルーして下さると助かります。
監督については、戦術を参考にしたりネタを用意しているとかでない限り、
別に重要じゃないと考えているので描写してません。
>>579
まあ、そっくりさんですよねー。
では本日の更新は以上です。
次回も宜しくお願い致します。
581 :
アナカン
◆w2ifIqEU72
:2010/12/20(月) 13:21:05 ID:???
>スペード→CBも代えるよ。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
フィッツウォルタ「CBも代えよう・・・ムッシ、お疲れ様だったね。」
ムッシ「・・・って事はお前も上がるのか。」
フィッツウォルタ「まあね、何だかんだ言ってファルコーニは厄介だ。
彼が機能している限り、ミランが折れる事はないだろうし。」
ムッシ「あいあい。」
ヘルマー「相手の強さを殺して勝つ・・・ね、相変わらず腹ん中は真っ黒だな、嫌いじゃないけど。」
フィッツウォルタ「気に入ってくれて光栄だ。 ・・・という訳で出番だよ、
あくまで保険だから実力を出す必要はないと思うけれど。
キミの出番はフィオレンティーナとパルマが本番だからね。」
先着で
★キミの名は・・・→! card
と(!とcardの間のスペースを埋めて)書き込んで下さい、カードやダイスによって分岐します。
ダイヤ、ハート、スペード→ホセ・ミルチビッチ(コロンビア)
クラブ→レアンドロ・リベラ(アルゼンチン)
JOKER→シーザー・ミハイロビッチ(ユーゴスラビア)
582 :
森崎名無しさん
:2010/12/20(月) 13:29:50 ID:???
★キミの名は・・・→
スペードK
583 :
森崎名無しさん
:2010/12/20(月) 19:35:38 ID:???
ビーッチ!
584 :
アナカン
◆w2ifIqEU72
:2010/12/20(月) 19:39:52 ID:???
>スペード→ホセ・ミルチビッチ(コロンビア)
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
フィッツウォルタが呼びかけた男は、黙って無作法に伸ばした髭を弄(いじ)っていた。
体格はレビタンなどと比べると細身に見えるが、骨太であり貧弱さは欠片も感じさせない。
やや頭が大きく脚の短いその体躯は、喩えるならば南米に生息するジャガーのようである。
暫し髭を弄(もてあそ)んでいた彼は、やがて肉食獣のような目をジロリとフィッツウォルタに向けた。
ミルチビッチ「お断りだね。」
フィッツウォルタ「・・・ほう?」
ミルチビッチの返事はフィッツウォルタに対して否定の意を示す物だった。
その目は自負心によってメラメラと燃えているのが判る。
ミルチビッチ「試合に出て全力を出さないなどワタシは許さん。 出るならば、
全力で相手を叩き潰すと誓う。 もう一度言う、お断りだ。」
二度目に口を開いて出たのは、自らの意趣を圧して伝える言葉だった。
どうやらミルチビッチには他者に有無を言わせるつもりは無いらしい。
睨み合うフィッツウォルタとミルチビッチの間に一触即発の雰囲気が流れるが・・・
先着で
★ローマ内紛?→! card
と(!とcardの間のスペースを埋めて)書き込んで下さい、カードやダイスによって分岐します。
ダイヤ、ハート→ここでヘルマーのフォロー。
スペード、クラブ→フィッツウォルタ「それなら仕方ない、キミの出番は次の試合からだ。」
JOKER→トト「喧(やかま)しいな、誰が出たって同じだろ? それよりアップの邪魔だよ。」
585 :
森崎名無しさん
:2010/12/20(月) 19:43:28 ID:???
★ローマ内紛?→
クラブ8
586 :
森崎名無しさん
:2010/12/20(月) 22:01:46 ID:???
けちけちしないで実力見せてくださいよぉー
587 :
アナカン
◆w2ifIqEU72
:2010/12/21(火) 15:03:36 ID:???
>>586
おーアナタひどい人、ワタシに首吊れ言いますか。仕方ありません、大負けに負けて・・・やっぱダメ
===============================================
>クラブ→フィッツウォルタ「それなら仕方ない、キミの出番は次の試合からだ。」
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
フィッツウォルタにゃ優勝までの深謀遠慮がある筈だとかなんだとか、ミルチビッチに対して
うまーく丸め込む・・・じゃない、フォローするべきとヘルマーは身を乗り出したが・・・
それよりも先にフィッツウォルタは口を開いており、ヘルマーは頭痛を覚えるのだった。
フィッツウォルタ「ふぅ・・・それなら仕方ない、ミルチビッチの出番は次の試合からだ。」
ミルチビッチ「・・・!」
ヘルマー(大会優勝までのシナリオに変更はないってか・・・? 方針がぶれないのは安心できるけど・・・
あーい変わらず言葉が足り無すぎるぜ、フィッツウォルタちゃんよぉ・・・・。
またこいつは貧乏クジ引いてやんなきゃだめかぁ? オレってついてねぁなぁ・・・。)
先程よりも更に緊張感が高まった控え室の空気・・・
だがその雰囲気を敢えて無視し、ヘルマーが上機嫌にミルチビッチを弁護した。
ヘルマー「へへ・・・さぁっすがはミルチビッチ先生、脂の乗っているプロのようなお言葉だぜ。
まっ、そこはそこ、伊達に老けているわけじゃあないんだよな。」
ミルチビッチ「(ムカッ) レビタンの方が老けてるぞ・・・!」
レビタン「(ガーン) みるちびっち・・・!?」
ランピオン(ぷっ・・・気にしてたのかよ・・・) アノカオデ・・・
選手達の間で失笑が漏れた。 まあミルチビッチの老け顔は誰が見ても確定的に明らか、
ローマ選手の一部の者は密かに笑いのタネにしていたのだから仕方ない。
588 :
アナカン
◆w2ifIqEU72
:2010/12/21(火) 15:04:41 ID:???
ヘルマー「悪い悪い、まあとにかくオレはミルチビッチに賛成だ。
“勝つ”か“より圧倒的に勝つ”かなら・・・オレは後者だね。」
ヘルマーはフィッツウォルタに視線を投げ、いいんじゃないかと言わんばかりに顎をしゃくる。
部屋の中の強張った空気は少しだけ和んでいたが、返ってくる答えは解っている。
だがこれで少しは言葉が足される筈だった。
フィッツウォルタ「ダメだよ、本気を出し過ぎればフィオレンティーナに研究、対策される。
イビシャ・アンザーニ、ジュン・ミスギ、マルコ・オジオの3人は甘く見れない。
レッチェのポゼッションサッカーが戦術で敗れたのは知っているだろう?」
ヘルマー「ちぇっ、ダメかー。」
降参だと言わんばかりに両手を挙げてそう漏らすヘルマー。
わざーとらしく落胆して見せてはいるが、内心漏らしているのは安堵の息であった。
横目に見てみれば、ミルチビッチも再び髭を弄って何やら呟いている。
彼はプロフェッショナルの意識が強いだけであり、決して夢想家でも獣でもない。
確(しっか)りとしたビジョンを示せば指示に反感を持つ事もない。
十分なインテリジェンスを備えた存在なのである。
ミルチビッチ「止むを得ないな、それならば出番は次で構わない。
ワンショット、ワンキル・・・一つ一つのプレイにワタシは敬意を払う。」
これを聞いてヘルマーは一人密かに満足した。
他の選手達も「まあ」とか「やるしかないな」とか口にしている。
トトだけは我関せずと、一人で柔軟大層をしているが・・・。
ヘルマー(あいつだけは本当なに考えてんのかわかんねーな・・・)
589 :
アナカン
◆w2ifIqEU72
:2010/12/21(火) 15:05:48 ID:???
〜再びスタンド〜
三杉「ああ、あそこだ。」
その頃、三杉達3人はドリンクを持って席に戻ってきたところだった。
バンビーノは親日派なのか緑茶フリークであり、アイスグリーンティーで喉を潤している。
モニカ「あれ、クラウディア何処へ行っていたの?」
クラウディア「え? ああ、ちょっと兄さんを追っかけてね。
ミスギさんも一緒で、3人でドリンクを買って来たの。」
モニカ「そっか・・・。」(ホッ)
ナディア「クラウディアずっるーい! 私も買いにいけば良かったなー。」
クラウディア「ふふ、少し飲んでいいわよ。 ・・・モニカ、どうしたの?」
モニカ「ううん、大丈夫よ。 少し暑いだけ。」
ナディア「やったね☆」
相変わらず3人娘は3人だけで賑やかなようである。(特にナディア)
三杉は3人のやり取りに生暖かい笑みを浮かべ・・・
そして買ってきたドリンクを口にした。
590 :
アナカン
◆w2ifIqEU72
:2010/12/21(火) 15:08:13 ID:???
先着2名様で
★真夏日、イタリアで三杉が買ったドリンクは?→! drink 、! card ★
★バンビーノの妹の味覚は正常か?→! drink 、! card ★
と(!とcardの間のスペースを埋めて)書き込んで下さい、分岐するかも知れません。
ドリンクが普通でもJoker、ダイヤK、ハートK、クラブAだと多分何か起こります。
591 :
森崎名無しさん
:2010/12/21(火) 15:12:48 ID:???
★真夏日、イタリアで三杉が買ったドリンクは?→
レモネード
、
スペードQ
★
592 :
森崎名無しさん
:2010/12/21(火) 15:13:05 ID:???
★真夏日、イタリアで三杉が買ったドリンクは?→
ロイヤルミルクティー
、
ダイヤ2
★
593 :
森崎名無しさん
:2010/12/21(火) 15:21:33 ID:???
★バンビーノの妹の味覚は正常か?→
ポーション
、
スペード4
★
594 :
アナカン
◆w2ifIqEU72
:2010/12/21(火) 15:29:15 ID:???
さーせん、
>>588
でアンザーニ監督のファーストネームを間違えました。
監督の氏名はシュワーボ・アンザーニです、重ね重ね申し訳恥ずかしいです。
595 :
森崎名無しさん
:2010/12/21(火) 17:34:22 ID:???
>>593
クラウディア HP+50
596 :
森崎名無しさん
:2010/12/21(火) 18:54:47 ID:???
待て、そいつはリアルポーションの可能性が
597 :
アナカン
◆w2ifIqEU72
:2010/12/21(火) 18:59:49 ID:???
>真夏日、イタリアで三杉が買ったドリンクは?→レモネード、スペードQ
>バンビーノの妹の味覚は正常か?→ ポーション、スペード4
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
三杉「―――!! (想像以上、流石は本場カプリ島のレモンは違う・・・!)」
三杉は一口飲んでそのレモネードに衝撃を受けた。
日本で味わうレモネードとは一線を画す強烈な酸味、鮮烈な香り。
これが疲労した身体へ直に行き渡り、乳酸の生成を抑える筈である。
三杉が購入したのは当然ながら只のレモネードではない。
その名もスプレムータ・リモーネ・ディ・カプリ、
“レモンの島”ことカプリ島産のレモンを使ったレモンの生絞りジュースである。
当然ながら、生絞りそのままでは飲めないので砂糖を加えているが、その鮮烈さは前述の通りである。
三杉「まさに大地の恵みだな、こんなスタジアムで売っているとは思わなかったよ。」
恍惚と言えるほどの表情をした三杉は、普段よりも饒舌になっていた。
違いの判る男、すなわち貴公子、三杉は順調に登り出していた。
・・・この遠く険しい貴公子坂を。
598 :
アナカン
◆w2ifIqEU72
:2010/12/21(火) 19:00:57 ID:???
一方・・・
クラウディアのドリンクを一口飲ませて貰ったナディアは悲痛な声を上げていた。
ナディア「あふっ! ケホッ、ちょッ、何よこれー・・・・・・!」
クラウディア「え? 何って・・・ポーションよ?」
ナディア「ポーション!?」
クラウディア「ええ、日本のファイナルファンタジーってゲームに出てくる薬でね、
日本の飲料会社がそのゲームとのコラボレーションして発売したんですって。」
聞かれた事に対してにこやかに答えるクラウディアだが・・・
ナディアの曇った表情は一向に晴れる気配は無い。
ナディア「なんだってそんなマニアックなの買うかなー・・・」
モニカ「ジョバンニ兄さん(バンビーノ)が飲んでるのも日本のグリーンティーみたいだし、
貴女たち兄妹って無意味やたらと日本びいきよね・・・。」
首を傾げるモニカ。 この夏の炎天下、買って来たドリンクがそれぞれ緑茶とポーションである。
一方だけなら別に何も思わなかったが、2人して日本由来の(しかもイタリア人にとってはクセのある)
ドリンクを好んで飲むなんて、彼女(ら)にとって、これはちょっとしたスペクタクルだった。
599 :
アナカン
◆w2ifIqEU72
:2010/12/21(火) 19:02:55 ID:???
クラウディア「べ、別にいいじゃない・・・! それに日本びいきってわけじゃないんだからね・・・。」
語尾が少し小さくなっており、顔も少し赤くなっている。
いつも連るんでいる二人でも、こんなクラウディアを見る事は滅多になかった。
クラウディアは済まなそうにシュンとしつつ、暑さで調子が悪そうな友人に勧める。
クラウディア「モニカ・・・暑いって言ってたけど、これ少し飲む?」
モニカ「あ・・・ううん、流石に遠慮するわ。 ちょっと色も鮮やか過ぎるし・・・・・・」
みんな大好き青色一号・・・だがここはイタリア、アメリカやイギリスではない。
フランスに代えて世界3大料理の国にしようと近年言われている国である。
そんな鮮やかな飲料やお菓子を食べる事に抵抗を抱かない筈はなかった。
クラウディア「そうよね・・・・でも熱中症にでもなったら・・・」
先着2名様で
★こんな事になるとは・・・(スレ主の叫び)→! card
★ついでに三杉のスーパーレモネードボーナス→! card
と(!とcardの間のスペースを埋めて)書き込んで下さい、カードやダイスによって分岐します。
ダイヤ→クラウディア(そうだ、ミスギさんのと交換すれば・・・!) / 貴公子ポイント+ガッツ微増
ハート→モニカ「ミスギさん、それ少し頂けませんか?」 / 貴公子ポイント+筋力微増
スペード、クラブ→モニカ「ううん、本当に大丈夫よ。」 / 貴公子ポイント
JOKER→モニカ「大丈夫、一枚脱げば涼しくなるわ」 / 貴公子ポイント+筋力増+ガッツ増
600 :
森崎名無しさん
:2010/12/21(火) 19:05:49 ID:???
★こんな事になるとは・・・(スレ主の叫び)→
JOKER
601 :
森崎名無しさん
:2010/12/21(火) 19:08:30 ID:???
★ついでに三杉のスーパーレモネードボーナス→
クラブ6
こりゃひでぇ
602 :
600
:2010/12/21(火) 19:08:47 ID:???
てへっ☆
603 :
森崎名無しさん
:2010/12/21(火) 19:18:24 ID:???
なにィ
604 :
南葛vs幻想
◆W.No10nvrU
:2010/12/21(火) 19:20:25 ID:???
おっぱいと聞いて飛んできました
605 :
アナカン
◆w2ifIqEU72
:2010/12/21(火) 20:06:45 ID:???
>>602
うわーーーーー えーーーーーー ちょーーーー
>>604
くそっ! 他人事だと思って、あんたって人わああああああ!!!(CV:シン・アスカ)
===============================================
>こんな事になるとは・・・(スレ主の叫び)→ モニカ「大丈夫、一枚脱げば涼しくなるわ」
>ついでに三杉のスーパーレモネードボーナス→ 貴公子ポイント
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
※貴公子ポイントが3上昇し、74+3=77となりました。
75over達成、裏で非公認三杉ファンクラブ(イタリア支部)が結成されたもよう。
三杉「ふぅ・・・やはりカプリ島のリモーネは素晴らしい。
そうだ、大会が終わったら実際にカプリ島に行こう。
そしてイタリアで最も美しい光景と言われる青の洞窟を見るんだ・・・」
三杉が貴公子としてまた大きな一歩を踏み出している裏ではトンデモな事態が起こっていた。
ポーションが生み出した奇跡・・・いや、悲劇なのかも知れない。
熱中症を心配するクラウディアへのモニカの返答、それは・・・大変な物だった。
モニカ「大丈夫よクラウディア、一枚脱げば涼しくなるわ。」
やけに大人びた顔をして、モニカはサラッと言った。
クラウディアとナディアは当然ながら耳を疑って聞き返そうとする。
606 :
アナカン
◆w2ifIqEU72
:2010/12/21(火) 20:08:32 ID:???
クラウディア「え・・・・・・えっと・・・?」
ナディア「ノックしてもしもーし・・・モニカ、大丈夫?」
モニカ「大丈夫、私は冷静よ?」
それだけ言うと、モニカは着ていたブラウスのボタンを外し 一思いに脱ぎ去った。
クラウディア「ちょーーーーっ!!」
ナディア「マーくん見ちゃダメ!!」
クラウディアとナディアの驚愕の声が響き渡る・・・!
男性人が思わず身を乗り出す・・・!
ブンナークが迷子になっている・・・!
そんな、そんな大事件勃発の雰囲気に周囲が包まれるが・・・!
だがそこに見えた物は・・・
ナディア「意外!! それはキャミソール!!」
モニカ「へ・・・? 意外って・・・・・・?」
クラウディア「そ、それはそうよね・・・暑くなって本当におかしくなったのかと・・・」
モニカ「まさかぁ。」
女子2人はホッと息を撫で下ろすが・・・男性人はそうはいかない。
ファッションの最先端ミラノにおいても更に時代を先取りしたファッション、キャミソール。
男臭さに定評のあったキャプテン三杉を生きてきた彼等にはそんな知識なぞある筈がなかった。
彼等にとってモニカは下着同然、そのスラリと細い肢体、明らかな膨らみの胸元に目が集まるのは仕方がなかった。
607 :
アナカン
◆w2ifIqEU72
:2010/12/21(火) 20:11:10 ID:???
レントゥルス(いやー、眼福だねぇロマーノ)
ダラピッコラ(神様・・・今日の試合活躍したオレへの御褒美なんだよな、これ)
マルコ(ご、ごめんねナッちゃん・・・)
ラムカーネ(戦闘レベル・・・平均的な殺傷力と判断される。)
色めきだつ男性陣は今まさに血を下の方に滾らせていた。
だが話はこれで終わっていなかった。
モニカは立ち上がり、事もあろうに三杉の方へやってきて、隣の席に腰掛けた。
モニカ「あの・・・ミスギさん?」
三杉「え・・・えっ?」
モニカ「そのスプレムータ(ジュース)、少しだけ頂けませんか?」
三杉(むむ・・・流石にこれは僕でも平静さを保てるか心配だぞ。)
モニカ(ああ・・・恥ずかしいよぅ・・・・・・でもでも、もしかしたらミスギさん、
私のこと見てくれるようになるかな・・なって欲しいな・・・・・・)
A よ、良かったら全部飲んでもいいよ。(なるべく見ないようにしてフラグをブチ折るんだ)
B ハハ、ダメだよそんな姿をしちゃ。(大人ぶって冷静に努める。カード判定で声が裏返るかも)
C 小声で夕食に誘う(ごめん弥生、恨むならJokerを恨んでくれ・・・)
D 取り敢えず・・・レモネード一気飲み!!(この道を行けばどうなるものか)
E そ の 他
スレ主もテンパってるので5票選ばれた選択肢で続行します。
(投票はメル欄空白で宜しくお願い致します。)
608 :
アナカン
◆w2ifIqEU72
:2010/12/21(火) 20:13:18 ID:???
といった感じで本日の更新を終了します。
次回をおた・・・お楽しみに・・・・・・という自信はまったくありません。
ではまたーー・・・・・・
609 :
森崎名無しさん
:2010/12/21(火) 20:17:25 ID:vfs0dUxM
B
610 :
森崎名無しさん
:2010/12/21(火) 20:23:51 ID:HnEbD21E
B
611 :
森崎名無しさん
:2010/12/21(火) 20:30:53 ID:MY6IdnU+
E もむっ!
612 :
森崎名無しさん
:2010/12/21(火) 20:42:03 ID:irFz9bWs
B
613 :
森崎名無しさん
:2010/12/21(火) 21:00:24 ID:T1/+lTvI
C
614 :
森崎名無しさん
:2010/12/21(火) 21:15:31 ID:G0LngTmg
c
615 :
森崎名無しさん
:2010/12/21(火) 21:20:16 ID:GgvtJvWU
D
616 :
森崎名無しさん
:2010/12/21(火) 21:41:47 ID:SsiDwTVA
E
関接キス、ということになるけどいいかな?
617 :
森崎名無しさん
:2010/12/21(火) 22:03:34 ID:TLRvL6+k
C
618 :
森崎名無しさん
:2010/12/21(火) 22:06:18 ID:???
みんな結構やる気満々だな(笑)
619 :
森崎名無しさん
:2010/12/21(火) 22:10:00 ID:fJ9w6VGc
E もむっ!
620 :
森崎名無しさん
:2010/12/21(火) 23:00:30 ID:06TJgpI+
B
621 :
森崎名無しさん
:2010/12/21(火) 23:25:21 ID:???
B 4票
C 3票
D 1票
E もむっ! 2票
E 関接キス、ということになるけどいいかな? 1票
ばらけてるけど皆のそこはかとない期待を感じる
622 :
森崎名無しさん
:2010/12/21(火) 23:48:19 ID:mewn1Jg+
C
623 :
森崎名無しさん
:2010/12/21(火) 23:59:38 ID:???
再投票かな?
624 :
アナカン
◆w2ifIqEU72
:2010/12/22(水) 00:12:48 ID:???
おや、バラけて昨日中に決まらなかったようですね。
けれども再投票ではなく継続とします。
実質二票目OKて事です。
どんな選択肢でもスレ主が悩んで更新を滞らせる事はありませんので、
皆様お好みの選択肢をぜひどうぞ、ただし楽しませてあげられる保証はゼロです☆彡
625 :
森崎名無しさん
:2010/12/22(水) 00:13:36 ID:N7vKSpNI
C
626 :
森崎名無しさん
:2010/12/22(水) 00:22:49 ID:SYuct0u2
E はしたないな!そんないけない娘にはお 仕 置 き の時間だ
みんな大好きドSな三杉さん(中の人殺し)
627 :
森崎名無しさん
:2010/12/22(水) 10:03:40 ID:???
三杉の方から誘うってのは大きいね
628 :
森崎名無しさん
:2010/12/22(水) 19:27:33 ID:???
展開次第では説明役の交代もあり得るか?
629 :
アナカン
◆w2ifIqEU72
:2010/12/22(水) 19:32:05 ID:???
今回の結果を以って
>>607
の描写に少し改訂を入れたいと思います。
>>606
からの続きという流れでご覧下さると幸いです。
===============================================
>C 小声で夕食に誘う(ごめん弥生、恨むならJokerを恨んでくれ・・・)
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
レントゥルス(いやー、眼福だねぇロマーノ)
ダラピッコラ(神様・・・今日の試合活躍したオレへの御褒美なんだよな、これ)
マルコ(ご、ごめんねナッちゃん・・・)
ラムカーネ(戦闘レベル・・・平均的な殺傷力と判断される。)
色めきだつ男性陣、彼等は今まさに血流を下方に滾らせていた。
だが話はこれで終わらない。
モニカは立ち上がり、三杉の方へと歩み寄り・・・
そして、事もあろうに隣の席へと腰掛けたのだ。
モニカ「あの・・・ミスギさん。」
三杉「え・・・えっ?」
少しだけ屈み込み、斜め下から覗き込むように話しかけてきたモニカに三杉は驚いた。
過去、黄色い声を浴び、遠くから騒がれる事は事実としてしょっちゅうだったが…
しかしこんな風に、甘えるような態度で近付かれた経験は意外と三杉の記憶にはなかった。
630 :
アナカン
◆w2ifIqEU72
:2010/12/22(水) 19:33:33 ID:???
>>628
皆さん次第ですが、あると思います。
===============================================
これについては三杉を取り囲んでいたファンクラブと呼ばれる存在が大きな意味を持っていた。
三杉に本気で近付きたい女子がいたとして、まずこの組織のせいで大概の女子は萎縮させられ、
諦めるか、それともファンクラブの傘下に下るかの2択を余儀なくされるのが実情…
またメンバー達は組織内で互いに目を光らせて牽制し合っており、この事からも三杉への
個人的なアピールは事実上不可能とされていた。
これに当てはまらなかった例外が青葉弥生なのだが、そもそも彼女はマネージャーとして
日々行動を共にしていたが、積極的なアピールを三杉に対して行なったわけではない。
稀にアピールのような物をした時も、それに対する三杉の反応は冷やかなのは誰の目にも明らかだった。
(これは下剤事件が尾を引いていた事が原因だが、それをファンクラブの人間は知らない。)
だが逆に見れば、三杉は弥生にだけは裸の心で接していたとも言える。
三杉は他の女子とは違い、冷たい態度、キツイ言葉を弥生に対して遠慮なく投げかけた。
一方弥生は、その行為に対して決して平然としておらずショックを受けて悲しむが、
それでも三杉から離れる事なく、何かと献身を続けてきた。
この緩やかな化学反応の結果、三杉は自身の隠された性癖に気付く事となり、
また同時に自らのパートナーを心に決める事となった。
そして弥生が三杉を最後まで拒絶しなかった(出来なかった)事から二人の関係は決定的となり、
通常踏む筈の階段をすっ飛ばして一線を踏み外…越える事となったのである。
631 :
アナカン
◆w2ifIqEU72
:2010/12/22(水) 19:34:53 ID:???
モニカ「もし良かったら…そのスプレムータ(ジュース)、少しだけ頂けませんか?
あの…恥ずかしいんですけど、ちょっと喉がカラカラで…。」
三杉「あ、ああ、そんな事ならどうz…」
ズキュウゥゥゥゥゥゥゥゥン!!
モニカの方に顔を向け、レモネードを差し出した三杉に衝撃が走った。
その時 彼の視界に入りこんできたのはモニカの胸元。
即ち、そう迫力があるわけではないが弥生以上とは思われるモニカの谷間。
大きく開いたキャミソールトップで、更に身を屈めた事で発生した4次元空間がクッキリと見えていた。
三杉(…落ち着こう、見た事がないわけじゃないんだ。 僕は女性の身体の全てを既に見ている。
こんなチョッと見えただけでどうという事もある筈がない。 1,2,3,5,7,11,13…)
三杉は努めて冷静に、自然に振る舞おうと考えていた。
だが青天の霹靂とも言えるTo Loveる、2年程見ていなかった女性の胸。
意思に反し、三杉の視線は目のやり場に困る事を正直に訴えてしまっていた。
そう、実は彼は解っていなかった。
女性を愛し、可愛がる時に目にする時の刺激と、フした瞬間ウッカリ目にした時の刺激・・・
これらが男にとっては異なるベクトルで同一点を目指す魅力であるという事実を。
幼い時機から不特定多数の女性に目を向ける事なく(むしろ目を背けて)、
ある意味ストイックに生きすぎてきた三杉だからこそ解っていなかった。
632 :
アナカン
◆w2ifIqEU72
:2010/12/22(水) 19:36:07 ID:???
モニカはこの三杉の目線の不自然さに気付くと、密かに顔を赤らめて直ぐにドリンクを受け取った。
そして今度は背筋を伸ばして姿勢正しく座り直したのである。
モニカ「どうもありがとうございますね。」
三杉「いや、それよりとても酸味が強いから一気に喉に入れると痛いよ。」
モニカ「ええ、大丈夫ですよ。」
何事もなかったかの様に互いに笑顔を投げ合う二人。
モニカはストローに唇を着けると、ゆっくりと吸い込んだ。
激しい酸味と強い香りのレモネード、だが今の彼女にはそれがよくわかっていない。
モニカ(ああ・・・やっぱりこんな露出の大きなトップスだと恥ずかしいな・・・・・。
どうしたら見えちゃうかもよく判ってないし、スタイルも良くないし…
初めて会ったのに変な女って思われてるかも知れない…。
でも、次にこうやって話せる機会がくる保証なんてないし…あーもー…)
三杉(おかしい、思った以上に冷静に振る舞えていない・・・・・・どうしたんだ僕は・・・?
こんな風に急接近された経験がないから・・・?
いや、でも僕は女性についてはもっと先まで経験しているんだ、これくらいの事・・・)
三杉は体重を後方に投げ、ただし両足の脇から座面を掴む事で身体を支え、少し上の空間を眺めていた。
眺める姿勢を取りつつ、その実は前述のような考え事をしていたのが正しいのだが。
633 :
アナカン
◆w2ifIqEU72
:2010/12/22(水) 19:37:34 ID:???
・・・と、ここで三杉は何となくモニカの様子が気になった。
これほど積極的な接近の仕方をしてきたのに、それ以上は何も言ってこない・・・少々不自然だった。
モニカに軽く視線を向けると、彼女は視線を落とし、両手に包んだドリンクをジっと見ていた。
三杉(・・・どんな面白い事が書いてあるんだろう・・・なんて筈はないか。
きっとモニカも何か頭の中で考えているんだろうな。)
(『・・・何を考えているんだろう?』)
不意に浮かんだ疑問に対して三杉は驚いた。
相手が何を考えているか・・・サッカーでライバルに対した時、その疑問はよく浮かんでいた。
けれども、女性を前にしてそんな疑問が浮かんだのはこれが初めてである。
三杉(これは一体どうした事だ?)
考えてみても解らなかった。
ロジックで大概の事は解き明かせると思っていた彼が、今は何故か無力であった。
・・・第3者的に言えば、三杉はモニカに恋をしたわけではない。
積極的なアピールに驚き、不意のTo Loveるで心が乱れただけである。
けれど、この程度の切っ掛けが人と人との関係性を変える上では大きな意味を持つ。
そして三杉はモニカに対して少なくとも興味を持った、それだけは確かな事実であった。
634 :
アナカン
◆w2ifIqEU72
:2010/12/22(水) 19:40:09 ID:???
観客「お、選手達が出てきたぞ!」
ワアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!
間もなく両チームの選手達が再入場してきた、後半開始の時間が迫っているのだ。
ナディア「よーし! 後半も頑張れーー!!」
小柄な体躯にそぐわない、ナディアの大きな声援が聞こえた。
モニカはハッとしたような仕草をし、もう一度三杉に向き合った。
モニカ「あ、私 席に戻りますね。 ドリンクありがとうございました。」
三杉「ああ、どう致しまして。」
三杉はドリンクを受け取るために手を伸ばし、それを受け取った。
その時 彼は同時に小さく口を動かしていた。
三杉「良かったら今度、2人で食事でもどうだい?」
声が小さかったのは、ただ単に恥ずかしかったのか、それとも弥生への罪悪感がそうさせたのか・・・
今の三杉にはよく分かっていなかった。
635 :
アナカン
◆w2ifIqEU72
:2010/12/22(水) 19:41:38 ID:???
モニカ「―――!」
この三杉の誘いを受けたモニカは、何故か下を向いて席へ戻っていった。
OKなのかNOなのか、絶句したきりちゃんと返事をしないままに。
当然今の三杉にとっては訳が解らない。
だが彼は同時に自分が何故あんな事を言ったのかも解らなかった。
目の前のショックよりも疑問の方が彼の中に渦巻いていた。
三杉(待て待て、ちょっと整理しよう・・・・・・出来るか解らないけど・・・。
・・・何故、僕はモニカの事を食事に誘ったんだろう?)
A もしかして・・・僕は恋をしてしまったのか?
B 無粋だが性欲を催しただけなんだろうな・・・まぁそれもいいか、同意の上ならば。
C 解らないけれど・・・少なくとももう少しモニカの事を知りたいとは思ったかな。
D いやー、気の迷いだ、何かの間違いだ。 僕は弥生一筋だった筈だ。(既に誘ってるので要5票)
3票選ばれた選択肢で続行します。(投票はメル欄空白で宜しくお願い致します。)
636 :
森崎名無しさん
:2010/12/22(水) 19:44:52 ID:Fhfr8tP+
C
三杉、落ち着こう。1は素数じゃないw
637 :
森崎名無しさん
:2010/12/22(水) 19:50:03 ID:htur5Akg
b
638 :
森崎名無しさん
:2010/12/22(水) 20:05:24 ID:T6VIcrlM
C
639 :
森崎名無しさん
:2010/12/22(水) 20:05:37 ID:Khx1Tw2Y
C
640 :
アナカン
◆w2ifIqEU72
:2010/12/22(水) 20:15:20 ID:???
ヒロインの座が混沌としたところで本日は終了です、カードって怖いですね。
何となくイメージしていた展開の斜め上に行き過ぎて困る(笑)
明日はミランvsローマの後半をお送り致します。
関係ないけれどWiiイレが超面白いです。
レッドスター・ベオグラードを伝説のメンバーにしてニヨニヨしてます。
641 :
森崎名無しさん
:2010/12/22(水) 22:16:16 ID:???
おおお知らない間に新たな化学反応が起きていた乙でしたー
これはこれで三杉の別の一面が見られそうですな(ある意味年相応の)
642 :
アナカン
◆w2ifIqEU72
:2010/12/23(木) 14:46:59 ID:???
>>641
乙感謝です。 テンパってるんで文章メチャクチャですが雰囲気を感じて下さると嬉しす。
考えるんじゃない、感じるんだ。
===============================================
>C 解らないけれど・・・少なくとももう少しモニカの事を知りたいとは思ったかな。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
三杉(やっぱり考えても解らない。 解らないけど…)
三杉は離れた席のモニカをチラ見した。
…と、こちらを見ていたのか、当のモニカと目が合った。
モニカは慌てたように顔を下に向ける。
三杉(ふふ、やっぱりどこか変な子だな。
………少なくとも僕はもう少し彼女の事を知りたいと思っているらしい。)
モニカの様子がおかしく、三杉は軽く笑ってしまうが…それはすぐに治まった。
そして彼は、自分が彼女に興味を持っている事は間違いないと判断するに至った。
その事に彼は取り敢えずの満足を得、試合へと意識を向ける事にしたのである。
643 :
アナカン
◆w2ifIqEU72
:2010/12/23(木) 14:48:30 ID:???
ピィイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイ!!
実況「さあ後半戦、ミランのキックオフで始まりました!
前半は両者共にチャンスを演出しましたが、結局0-0…
両者一歩も譲らないこの試合、先にリードを奪うのはどちらだ!?」
ミランはまずショートパスでローマの様子を窺った。
ローマ本来の積極的なチェックが後半から見られるのではと警戒していたからだ。
だがその懸念は空振り、ローマは前半と同じくゾーンで堅実に守っていた。
バンビーノ「ローマは後半も守り方を変えないみたいだな…」
マルコ「うん、でも…実質守りは手薄になっているよ、フォーメーションが4-4-2だ。
それにフィッツウォルタの位置取りが高くなっている。」
中山「決定力を上げる意図なのか?」
バンビーノ「恐らく…。 だがそれは、守備にも穴が生じやすくなる事も意味する。
644 :
アナカン
◆w2ifIqEU72
:2010/12/23(木) 14:53:21 ID:???
アイツが黙っている筈がない、バンビーノは自分の確信をそう告げた。
試合は序盤の小康状態が継続していた。
しかしショートパスの連携により、ミランはラインを上げる事が出来ていた。
またFWの位置も手頃であり、そして今 ボールはファルコーニの元へと送られたところ…。
誰もが試合が動き始める事を予感していた。
ファルコーニ(前線の配置は悪くない…だが相手もゾーンで守っていて崩れていない、か。)
先着で
★ミランの攻め方→! card
と(!とcardの間のスペースを埋めて)書き込んで下さい、カードやダイスによって分岐します。
ダイヤ→どこか嫌な空気だ…ここは速攻で相手の心臓に釘を刺すぞ。
ハート、スペード、クラブ→当然、セオリー通りに遅攻で崩すぞ。
JOKER→フィッツウォルタの位置が前半に比べて高すぎる…故に、その意図は明らかだ。
645 :
森崎名無しさん
:2010/12/23(木) 15:03:43 ID:???
★ミランの攻め方→
ハート3
646 :
アナカン
◆w2ifIqEU72
:2010/12/23(木) 15:47:31 ID:???
>ハート→当然、セオリー通りに遅攻で崩すぞ。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
ファルコーニ(ならば当然このまま遅攻で崩すのが先決だ…デヤン!)
デヤン(判ってる!)
ここでファルコーニは意表を突いて右前方へドリブルを開始。
それに呼応してデヤンは中央へと移動、2人のポジションが入れ替わった。
ヘルマー「チィっ! ヤルニ、二人で追い込むぞ!」
ヤルニ「OK、前線には出させない!」
ファルコーニ(そう、そしてデヤンも無視できないお前達は陣形を崩さざるを得ない。)
ヘルマーも右辺へと動いたため、中央にはスペースが生まれる。
ローマの選手はそのスペースをフォロー出来る位置取りが必要となってしまう。
ここで動いたのが後半はSHとなっていたシニーシャだった。
彼は自分のサイドよりも中央に寄って走り出す。
その隙をファルコーニは待っていた。
647 :
アナカン
◆w2ifIqEU72
:2010/12/23(木) 15:51:00 ID:???
ザシュッ!
スパァァァァァン!
ファルコーニ「ディミトリオ!!」
進行方向から鋭角に切り返し、一気に逆サイドへとボールを放つファルコーニ。
前線へのスルーパスとドリブル突破を警戒していたヘルマーらは、これを阻止できない。
そして、パスの着地点にはミランの10番、ディミトリオが走り込んだ。
先着で
★逆サイドの攻防→! card
と(!とcardの間のスペースを埋めて)書き込んで下さい、カードやダイスによって分岐します。
ダイヤ→ディミトリオに綺麗にボールが渡った。
ハート奇数→シニーシャがディミトリオと競り合い、ディミトリオの勝利。
ハート偶数、スペード→シニーシャがディミトリオと競り合い、シニーシャの勝利。
クラブ→パスカットされた。
JOKER→ディミトリオがヘッドで直接WGのロデオに回した。
648 :
森崎名無しさん
:2010/12/23(木) 15:53:06 ID:???
★逆サイドの攻防→
クラブ10
649 :
アナカン
◆w2ifIqEU72
:2010/12/23(木) 16:26:12 ID:???
>クラブ→パスカット
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
ファルコーニのパス出しは、彼の狙い通り完璧だった。
シニーシャが中央に寄る事を見越し、彼が動き出してトップスピードに乗った時を狙った。
それは、逆サイドへのパスに気付いても、切り返しの負担で間に合わないタイミングだった。
このタイミングの意図にいち早く気付いた三杉が唸る。
シニーシャ「グッ…こいつは!」
三杉「巧い…!」
実況「おーーっと! ファルコーニくん、絶妙なタイミングでサイドチェンジ!
しかもスペースの空白をピタリと狙った、完璧なパスだ!」
ディミトリオ(よし、このままサイドアタックに!……って!?)
マルコ「あ!」
パシィ!
しかしこのパスは、ディミトリオがボールを受け取るよりも前の位置でカットされた。
このパスを読んでいたのは勿論フィッツウォルタだった。
650 :
アナカン
◆w2ifIqEU72
:2010/12/23(木) 16:28:16 ID:???
ファルコーニ「クッ、今のタイミングでカットされるのか…!」
フィッツウォルタ(遅攻と速攻の見極めをファルコーニが誤るはずがない。
…『だからこそ次のプレイを読むのは簡単だ』。)
トラップして体勢を整えたフィッツウォルタは、そのままドリブルを開始する。
ローマにとっては前線でボールを奪った、絶好のショートカウンターである。
アントニオ「チィっ! ランピオンだ、ランピオンをマークだ!」
ミラン守備陣「「 任せろー! 」」
前半と同じようにGKアントニオはロケットヘッドへの警戒を指示した。
後半に入ってローマのFWは一人増えていたが、そちらにパスが行ったとしても
アントニオは止められる自信があった。
フィッツウォルタ(前半と全く変化ないのか…ならば!)
先着で
★ラストパス?→! card
と(!とcardの間のスペースを埋めて)書き込んで下さい、カードやダイスによって分岐します。
ダイヤ→ランピオンにセンタリングを上げた。
ハート→トトにセンタリングを上げた。
スペード→そのままドリブル。
クラブ→PA内まで走り込み…
JOKER→なんとシュートを放った。
651 :
逆襲の若島津
◆.0brsTst7A
:2010/12/23(木) 17:00:47 ID:agaWtTyg
★ラストパス?→
ハート6
652 :
アナカン
◆w2ifIqEU72
:2010/12/24(金) 17:08:18 ID:???
>ハート→トトにセンタリングを上げた。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
ダニエラ「あう!?」
ポジション的にトトのマーカーだったダニエラとアレッサンドロは、GKアントニオの指示で
ランピオンを相手に競る体勢を取りつつも、万が一の場合にトトをケアするつもりでいた。
この辺りはイタリアDFの責任感と警戒心の賜物である。
そして実際にランピオンがPA内に入り、彼等は位置取り調整の為そちらへ意識の大半を向けた。
それはホンの僅か 刹那の時間と言えたが、振り返り トトの姿を確認しようとして彼等は絶句する。
まるで幽霊のようにトトの姿は消え失せていたのだ。
ダニエラ達がトトを見失う直前、フィッツウォルタの狙いは
タイミングも含めて完全にトトと繋がっていた。
クルッ・・・! トト(今だ、来たまえ!)
フィッツウォルタ(いいタイミングだ。)
スパアァァァァァン!!!
アレッサンドロ「こいつ、一瞬目を離した隙を!?」
ダニエラ「バカな!」
653 :
アナカン
◆w2ifIqEU72
:2010/12/24(金) 17:10:05 ID:???
実況「さあフィッツウォルタくんのセンタリングが上がった!
さあ出るかロケットヘッ・・・っと、このパスは違うぞ!?
ニアのランピオンくんを飛び越えてファーサイドに流れていく!」
フィリッポ「ゲゲッ!」
アントニオ「心配無用!」
絶対的なエース、前半にゴール寸前の場面を作ったランピオンへのパス・・・
それだけを想定していたミランDFは、意外なラストパスに慌てふためいた。
しかもトトは一瞬でダニエラとアレッサンドロを振り切っており、防げるDFは誰も居ない。
GKのアントニオも虚を突かれたのだが、彼はロケットヘッドでなければ止められる自信があった為、
DFに比べて冷静にポジション調整をする事が可能であった。
アントニオ「抜かせるかー!!!」
トト(へぇ、良い反応じゃないか。)
アントニオは素早く飛び出してシュートコースを塞ぎに行く・・・が。
だがしかし、トトの表情からは幾分も余裕が失われていなかった。
654 :
アナカン
◆w2ifIqEU72
:2010/12/24(金) 17:11:11 ID:???
先着で
★生粋のストライカー?→! card
と(!とcardの間のスペースを埋めて)書き込んで下さい、カードやダイスによって分岐します。
ダイヤ10以上→アントニオの闘魂ロケットが火を噴いた。
ダイヤ9以下、ハート→ファルコーニがPK覚悟で後ろからタックルに行っていた。
スペード、クラブ→残念、アントニオは呆気なく避けられた。
JOKER→トトが惜しげもなく最終奥義を出しやがった。
655 :
森崎名無しさん
:2010/12/24(金) 17:14:24 ID:???
★生粋のストライカー?→
スペードJ
656 :
アナカン
◆w2ifIqEU72
:2010/12/24(金) 18:12:51 ID:???
>スペード、クラブ→残念、アントニオは呆気なく避けられた。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
トト「しかし残念ながらキミは顔が悪い。」
トンッッッッ!!!
アントニオ「なにぃっ!?」
アントニオがシュートコースを塞ぎきるよりも早く、トトは爪先でボールを蹴りこんでいた。
非常に小さい予備動作で放たれたそのシュートは、アントニオの大きな身体を避ける、
呆気なくゴールに吸い込まれていった。
ピィイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイ!!
ミラン 0−1 ローマ
657 :
アナカン
◆w2ifIqEU72
:2010/12/24(金) 18:13:55 ID:???
ワアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!
実況「決まったぁぁぁぁぁ!! 後半開始僅か5分、ローマが先取点を上げました!
決めたのは後半から入ったサルバトーレ・ビアンキ、若干15歳!
DFの隙を突いて見事に裏へ抜け出し、冷静に決めました!!」
観客「ゲェェェェッ!!」「ランピオンじゃない奴に決められただと!?」「誰だアイツは!」
観客席のミランサポーターによる悲鳴がスタジアムを劈(つんざ)く。
膠着していた試合が動き出し、ミランのチャンスが訪れると思った矢先、
それから2、3分もせずに ローマから逆に先制点を奪われるとは思っていなかったのだろう。
ダーーー!
ゴールを決めたトトはそのままガッツポーズで観客席に走って行った。
そしてコーナーフラッグでポーズを決め、両腕を上げて歓声に酔っていた。
トト(さあ、ボクのゴールを讃えたまえ!
遠慮する事はない、甘美なる称賛を! それこそがボクの活力!)
ミランのホームスタジアムなので当然ブーイングの方が圧倒的に多かった。
しかしトトはそれを気にした様子も気付いた様子も無く、ひたすら自らのゴールをアピールしていた。
658 :
アナカン
◆w2ifIqEU72
:2010/12/24(金) 18:14:57 ID:???
あまりのアピールっぷりにフィオレンティーナ選手達は呆れ気味だった。
だがその中には、このトトのプレイに脅威を感じている者もいた。
バティンのバティゴールやブンナークのアトミックショットのようなインパクトはない、
一見地味に見えてしまうこのビアンキのゴールシーンに。
先着で
★その選手は→! card
と(!とcardの間のスペースを埋めて)書き込んで下さい、カードやダイスによって分岐します。
ダイヤ→中山さん
ハート→ミュラー
スペード、クラブ→新田
JOKER→ブンナーク。 あれ、お前いつの間に戻った?
659 :
森崎名無しさん
:2010/12/24(金) 18:21:05 ID:???
★その選手は→
スペード4
660 :
アナカン
◆w2ifIqEU72
:2010/12/24(金) 20:06:08 ID:???
>スペード→新田
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
ダラピッコラ「ハハッ、何だろうなあの全力アピール。」
レントゥルス「そりゃもう嬉しいんだろうねぇー、まだ15歳だもん。
もしかしてプリマのデビュー戦なんじゃない?」
ダラピッコラとレントゥルスはトトの事を微笑ましく見ていたが。
その隣では冷や汗を掻いている選手がいた・・・新田である。
中山「どうした新田? 顔が強張っているが・・・。」
新田「あ・・・だ、大丈夫です。 それよりアイツ・・・ビアンキとか言いましたっけ。
アイツとんでもない奴かも知れませんよ、マグレなのかも知れないですけど・・・。」
同じくFWである新田は、今トトがやって見せたプレイに脅威を感じているようだった。
それが何なのか、当然三杉は気になった。 また他の選手達も首を傾げている。
彼等にとって、今のビアンキのプレイは1対1を上手く決めただけにしか見えていなかった。
三杉「・・・何故そう思う?」
661 :
アナカン
◆w2ifIqEU72
:2010/12/24(金) 20:07:11 ID:???
新田「えっと・・・アイツのシュートはトーキックだったんです。 皆は多分そうそう使わないと思うけど、
小さい予備動作で強いシュートを撃てる代わりに、コントロールが難しいのは知っていますよね?」
マルコ「え・・・うん、確かにそう言われてるよね。」
新田「あんなスピードで走り込んでいて、尚且つGKがちゃんと飛び出して来ている状況・・・
それなのにほとんど予備動作もなく、正確にゴールを狙えるのは尋常じゃありません。
今のがマグレじゃないとしたら、あいつのキック技術はメチャメチャ高いですよ。」
この新田の言葉には同じFWのポジションとしての説得力があり、聞き流し難いものだった。
彼の言葉を鵜呑み出来るとしたら、ビアンキは1対1に相当強い事が窺えるのであった。
中山「だが、うちのGKはラムカーネだ。 奴が今のを自在に使えるとしても・・・
前半ならば心配は要らない、後半だったら絶望的なのはいつもの事だ。
それに1対1は元々GKには絶対不利、俺達がそんな状況を作らせなければいい。」
三杉「そうだな、今までゴール前においてはランピオンだけを警戒すれば良いと思っていたが、
どうやらあのビアンキも確実にケアする必要があるようだ。
しかしそれが判っていれば対策の立てようもある、今はそれで十分だ。」
DF陣はそれぞれ頷いた。 高いキック技術を持っていても、それを出させなければ無力。
フィオレンティーナの守備陣が後半にこそ堅いのは、彼等一人一人に「自分が守らなければ」
という自覚があるからなのであった。
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