キャプテン森崎 Vol. II 〜Super Morisaki!〜
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【そんなタイトルで】アナザー カンピオーネ1【大丈夫か?】
1 :
アナカン
◆w2ifIqEU72
:2010/10/22(金) 19:35:21 ID:PrCX1H7o
この物語はフィクションです。
史実や実在の人物を連想する場面があるとしても、物語とは関係がありません。
風土、名称については文献を参考としていますが、想像のウェイトも大きく、事実と異なります。
そして……この物語はキャプテン森崎のフィクションで…
とある貴公子と仲間達のサッカーに賭けた青春を描いたストーリーです。
682 :
森崎名無しさん
:2010/12/27(月) 18:39:51 ID:CavJvUWs
C
683 :
森崎名無しさん
:2010/12/27(月) 19:36:25 ID:VfvoDmFw
C
684 :
アナカン
◆w2ifIqEU72
:2010/12/27(月) 20:04:10 ID:???
>C 三杉「ブンナーク、バリバリって何の音だ!」
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
『バリバリ』
ブンナークが戻ってきて発言したのと時を同じくして、三杉の耳に入ってきた擬音。
普通に生活していて、そんな音はなかなか発生するものではない。
この聞き覚えの無い音の正体は何だったのか・・・何よりも先ず三杉は疑問に思い、そして叫んでいた。
三杉「ブンナーク、バリバリって何の音だ!」
バンビーノ「!?」
マルコ「!?」
ブンナーク「・・・・・・」
先着で
★音の正体→! card
と(!とcardの間のスペースを埋めて)書き込んで下さい、カードやダイスによって分岐します。
ダイヤ→ブンナーク「オレのやる気がみなぎっている時に聞こえる音さ!」 な、なんだってー
ハート→ブンナーク「いや、このマジックテープ式の財布をな・・・」 女性陣「やめて!」
スペード、クラブ→一同(何を言ってるんだろうミスギさん・・・)(大丈夫か・・・?)
クラブA→ブンナーク「いや、このマジックテープ式の財布をな・・・」 モニカ「素敵!」
JOKER→マルコ「あれを見て!」 大変だ!スタジアムの電気系統が大暴走している!
685 :
森崎名無しさん
:2010/12/27(月) 20:05:52 ID:???
★音の正体→
ハートQ
686 :
森崎名無しさん
:2010/12/27(月) 20:05:56 ID:fhcTFtIk
F
前半のうちにトトが出てきたらミュラーにビエルコウッド(コーラーでもおk)して貰って中山さんはランピオンを対応。
後半、フィッツウォルタは間違いなくラムカーネの弱点を読んでるので前線の枚数を増やすまたは後ろから撃ってくる。
そしたらブンブンを最終ラインに起き、マンマーク作戦で外からのシュートを封じる。
中山さんはフリーにして最終ラインの後ろに置く。
或いは全員下がって引きこもりチキンサッカーを敢行する。
または…、スペルマンをヘルマーに当ててエグい挑発を続けキレさせて退場を狙うと言う
マテ…げふん、外道な戦法もあるけどお勧めはしませんよw
687 :
森崎名無しさん
:2010/12/27(月) 20:11:12 ID:???
可哀想なブンブン
688 :
森崎名無しさん
:2010/12/27(月) 20:12:07 ID:???
ブンブン「でもこれがポーターの財布だとしたら?」
まさかゲームプランを考えてるうちにストーリーが進んでるとは…鬱だ('A`)。
689 :
森崎名無しさん
:2010/12/27(月) 20:14:12 ID:???
バリバリ元気出せよー
690 :
アナカン
◆w2ifIqEU72
:2010/12/27(月) 21:56:02 ID:???
>>687
,
>>689
ブンナークは大丈夫です、強い子なので負けません、スレ主も応援してますw
>>688
ゲームプラン感謝です、いずれ選択肢に使わせて頂きますね!
===============================================
>ハート→ブンナーク「いや、このマジックテープ式の財布をな・・・」 女性陣「やめて!」
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
ブンナークはゴソゴソとポケットを漁り・・・そして『その物体』を取り出した。
ブンナーク「いや、このマジックテープ式の財布をな・・・」
ブンナークがポケットから取り出したのは財布・・・それもマジックテープ式の財布だった。
それを目にした皆の顔に驚愕の色が走り・・・そして次の瞬間、彼等の共通した思いが爆発した。
_人人人人人人人人人人人人人人人_
> な、なんだってー!! <
 ̄^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^ ̄
∩___∩ ∩____∩
| ノ u ヽ / u u └| ∩____∩
/ # ● ● | | ● ● # .ヽ/ u └|
| u ( _●_) ミ 彡 (_●_ ) u |● ● # ヽ
彡、 |∪| 、`\ / |∪| 彡 (_●_) u |
/ __ ヽノ /´> ) ( く ヽ ノ / u |∪| ミ
(___) / (_/ \_ ) ( く ヽ ノ ヽ
みゅらー ばんびー まるこ
(注・精神的イメージです)
691 :
森崎名無しさん
:2010/12/27(月) 21:58:32 ID:???
くまー
692 :
アナカン
◆w2ifIqEU72
:2010/12/27(月) 22:01:23 ID:???
ダラピッコラ(有り得ねぇ・・・!)
レントゥルス(・・・・)
スペルマン(まさか・・・まさか伝説のマジックテープ使いが・・・)
新田(ブンナーク・・・ダセェ!!!)
中山「新田! それは大声で言ってやっていい!」
ラムカーネ(戦闘レベル確認・・・)
チームメイトだけではない、この財布に衝撃を受けたのは・・・。
それは当然ながら女性、クラウディアをはじめとした3人の女の子であった。
ナディア「やめて!!」
モニカ「も、もしも自分の彼氏の財布がマジックテープ式だったら・・・」 クラリ・・・
クラウディア「ダメよモニカ! 考えたら死にたくなるから・・・それは想像しちゃダメ!!」
ナディアが顔を手で塞いで絶叫した。
青い顔をしたモニカは、考えてはいけない事を考えようとして意識を失いかける。
そのモニカを慌てて支え、意識が戻ってくるように呼びかけを続けるクラウディア・・・。
693 :
アナカン
◆w2ifIqEU72
:2010/12/27(月) 22:03:39 ID:???
ブンナーク「お・・・お前達・・・・・・?」
ブンナークはこの悲惨な光景に目を疑った。
一体自分は何をしたのだろう、悪い事をしたのか、マジックテープ式の財布の何が悪いのか・・・と。
心が折れそうになり、ガックリと膝をつくブンナーク。
全てが取り返しのつかない事態になってしまった・・・誰もがそう思った時である。
三杉「マジックテープの何がおかしいんだい?」
ナ ゝ ナ ゝ / 十_" ー;=‐ |! |!
cト cト /^、_ノ | 、.__ つ (.__  ̄ ̄ ̄ ̄ ・ ・
ミ/ J ゙`ー、 " ;, ;;; ,;; ゙ u ヾi ,,./ , ,、ヾヾ | '-- 、..,,ヽ j ! | Nヾ|
'" _,,.. -─ゝ.、 ;, " ;; _,,..._ゞイ__//〃 i.! ilヾゞヽ | 、 .r. ヾ-、;;ノ,.:-一'"i
j / ,.- 、 ヾヽ、 ;; ;; _,-< //_,,\' "' !| :l ゙i !_,,ヽ.l `ー─-- エィ' (. 7 /
: ' ・丿  ̄≠Ξイ´,-、 ヽ /イ´ r. `ー-'メ ,.-´、 i u ヾ``ー' イ
\_ _,,......:: ´゙i、 `¨ / i ヽ.__,,... ' u ゙l´.i・j.冫,イ゙l / ``-、..- ノ :u l
u  ̄ ̄ 彡" 、ヾ ̄``ミ::.l u j i、`ー' .i / /、._ `'y /
u `ヽ ゙:l ,.::- 、,, ,. ノ ゙ u ! /_  ̄ ー/ u /
_,,..,,_ ,.ィ、 / | /__ ``- 、_ l l ``ーt、_ / /
゙ u ,./´ " ``- 、_J r'´ u 丿 .l,... `ー一''/ ノ ト 、,,_____ ゙/ /
./__ ー7 /、 l '゙ ヽ/ ,. '" \`ー--- ",.::く、
/;;;''"  ̄ ̄ ───/ ゙ ,::' \ヾニ==='"/ `- 、 ゙ー┬ '´ / \..,,__
、 .i:⌒`─-、_,.... l / `ー┬一' ヽ :l / , ' `ソヽ
みゅら にった なかや
(注・精神的イメージです)
694 :
アナカン
◆w2ifIqEU72
:2010/12/27(月) 22:05:48 ID:???
先程以上に驚愕を露(あら)わにする仲間達と女性陣。
特に日本人であり三杉の貴公子っぷりを以前から知っている中山、新田。
三杉がカフェで優雅にエスプレッソを嗜む姿を知っているミュラー。
そして・・・
/\ /!
/ヽ-一^ーへ-┐ _/\/ \/\/ |_
┌/ ⌒ 'ー┐ \ /
_r:/ u' ヽ ∪ /⌒'ぐ! > 理 解 不 能! /_
>ノ { v'T7X′ {ヽ〈 }<`⌒/ /
'Yィ!lヽ) { ・ / ∪ u' Y }! j| \ 理 解 不 能! く
l L',/_ ,.)`'゙ '"´´ {__ノ | / \
ヽ'"゙「rェUテ-、 J v i / く .理 解 不 能! /
| } _r'フ^\. U ! / \ \
| l し'‐,'二ニ´ ' / ,′ / 理 解 不 能! __\
. \`ー'´ u _,,. / / / \
`丶.__,,/´ ____,,/_∠  ̄ ̄| /\/\ / ̄ ̄
`丁lT"´\ |/ \/
L ||
女性陣(注・精神的イメージです)
そして、三杉のその滲み出る貴公子オーラを感じ取っていた女性陣3人である。
※この6人の驚きを筆で表現するのはスレ主の力不足で不可能であった事をお詫び申し上げます。
695 :
アナカン
◆w2ifIqEU72
:2010/12/27(月) 22:06:59 ID:???
ブンナーク「み・・・ミスギ!!」
ブンナークは砂漠の中でオアシスを見た気がした。
それはまさに希望の光、命の泉、生きるための希望であった。
三杉「皆が驚く意味がボクには解らないな。」
中山「いや・・・だって17、8歳にもなってマジックテープ式の財布なんて・・・」
新田「そうそう、そうですよ。 “ダサすぎ”ですよ!」
中山と新田が口を揃えて反論した。
一応彼等も人並みかつ歳相応のセンスは有しており、そのため当然出てくる反応だった。
しかし三杉はこの反論に対して全く取り乱さず、むしろ平素な様子で答えるのだった。
三杉「そもそもマジックテープはスイスのジョルジュ・デ・メストラル が1941年にアルプスを
登山したとき、自分の服や愛犬に貼り付いた野生ゴボウの実にヒントを得て発明した物だ。」
マルコ「えっ!?」
三杉「フック状の起毛部とループ状の密集起毛部とを押し付けるだけで貼り付くようになっており、
貼り付けたり剥がしたりすることが自在にできる。また、マッシュルーム状に起毛されて
結合力が強いクリックタイプ、鋸歯状のシャークバイトタイプなどバリエーションがある。
市場は年間で○×億円、日本でもイタリアでもマジックテープにより数万、数十万の雇用
を確保している・・・ ハッキリ言わせて貰うと『人類の叡智』だ。」
696 :
アナカン
◆w2ifIqEU72
:2010/12/27(月) 22:07:59 ID:???
を確保している・・・ ハッキリ言わせて貰うと『人類の叡智』だ。」
ミュラー「ミスギ・・・」
クラウディア「な・・・何を言っているのか解らないんだけど・・・」
モニカ「す、素敵・・・」
ナディア(えっ!? どういうことなの!?)
ブンナーク「そう、そうだ・・・マジックテープは悪くなんか無い。
故郷(くに)の爺ちゃんがイタリアに来る前に買ってくれた大事な物なんだ・・・
このマジックテープはオレにもっと貼り付けと輝き叫んでいるんだ・・・!」
三杉の熱弁に騒いでいた者達も徐々に圧倒されていく。
ブンナークも涙を浮かべて喜んでいた。
大事な財布を恥ずかしく思わなくていい、これほど嬉しい事はなかったのだ。
そしてこの騒ぎにトドメを“彼”が撃ち抜く。
ラムカーネ「加えて・・・」
バンビーノ「なにぃぃぃぃぃぃ!!!」
スペルマン「ラムカーネが!」
ダラピッコラ「マジックテープを!」
レントゥルス「弁護するのぉーー!?」
三杉(ほう・・・?)
697 :
アナカン
◆w2ifIqEU72
:2010/12/27(月) 22:09:36 ID:???
ラムカーネ「何を驚いているのか理解不能、構わずターゲットについて説明を補足する・・・。
マジックテープは非常にユーティリティ及びコストパフォーマンスに優れた素材だ。
世界中の軍属の戦闘服に採用されている事からもそれは証明可能・・・
従来、国籍章、階級章、部隊章、名前などのワッペンはミシンで縫い付けられていたが、
戦闘服は当然ながら頻繁に洗濯される。 丈夫な戦闘服は頻繁な洗濯に耐えるが、
ワッペンや縫い目は当然ながら傷みやすく、取り替える手間とコストは大きいものだった。
そのコストを削減したのがマジックテープ、洗濯時にワッペンだけを取り外せるので
ワッペンの老朽化は格段に遅くなった。日本でも自衛隊の戦闘服に多用されている筈だ。
またNASAにおいても宇宙用のマジックテープが開発され、アポロ宇宙船では無重量の
宇宙空間で物を壁や計器板に固定しておくのに使われり、無人機の外側を覆う断熱シート
などを留めるためにも使われている。 」
つまり・・・と最後に締める言葉を前置いて瞳を閉じるラムカーネ
そして一拍置いて三杉の方にチラリと目を向けた。
2人は頷きあい、そして同時に口にした。
ラムカーネ&三杉「人類の叡智だ。」
パチパチパチパチ!!!!
皆思わず拍手した、そうせざるを得ない気になった。
感動すら覚えていた。
ブンナーク(サンキュー、心の友よ。
そう、フック面に舞い、ループ面に酔う・・・それが男のロマンだ。)
698 :
アナカン
◆w2ifIqEU72
:2010/12/27(月) 22:10:39 ID:???
フィオレンティーナの面々は心底恥じていた。
彼(女)等の心にあったのは敗北感である。
自分達がダサいと笑った物は、実に人類の叡智であった。
その事を全く知らず、ただバカにしていた事を彼(女)達は恥じたのである。
ただしクラウディアだけはこれに当てはまらなかった。
モニカ(何物にも偏見を持たず、表には見えない偉大さを先ず知ろうとする姿勢・・・
ああ、これが本当の貴公子なのね・・・! やっぱりこの人 素敵!)
クラウディア(結局よく解らないけど・・・でも、傷つき孤立してしまいそうな人を
救ったのよね。 本気かどうかはともかく、やっぱり優しい人なんだわ。)
クラウディアは先程ドリンクを買った時にしっかりと見ていたのだ。
三杉の財布がフィレンツェの伝統工芸、歴史ある革細工の製品だったのを。
※ブンナークからの評価が3上昇、モニカとクラウディアからの評価が1上昇しました。
※貴公子ポイントが3上昇し、77+3=80となりました。
699 :
アナカン
◆w2ifIqEU72
:2010/12/27(月) 22:13:03 ID:???
なんだかよく分からない事を書きまくってしまいましたが、これは一応社会人が書いた文章です。
悪ノリするとよくわかんなくなってしまいますね、ホホホ。
では本日はここまで、それではー
700 :
森崎名無しさん
:2010/12/27(月) 22:13:46 ID:???
バリバリ乙でしたー
701 :
森崎名無しさん
:2010/12/27(月) 22:16:05 ID:???
マジックテープにそんな秘密が…
ホントにマジックなテープだったのか
702 :
森崎名無しさん
:2010/12/27(月) 22:57:25 ID:???
さすが貴公子とゼロシステムは、凡人の隼とは格が違ったww
703 :
森崎名無しさん
:2010/12/28(火) 04:37:02 ID:???
ブンブン→∧_∧
( ゚ω゚ ) 支払いは任せろー
バリバリC□l丶l丶
/ ( ) やめて!
(ノ ̄と、 i
しーJ
∧_∧
( ゚ω゚ ) でもこれがポーターの財布だとしたら?
C□l丶l丶
/ ( ) ・・・
(ノ ̄と、 i
しーJ
∧_∧
( ゚ω^ )
バリバリC□l丶l丶
/ ( ) ふしぎ!抱いて!
(ノ ̄と、 i
しーJ
704 :
アナカン
◆w2ifIqEU72
:2010/12/28(火) 19:35:31 ID:???
>>700
バリバリ感謝なんよ!
>>701
マジックテープを笑う者はマジックテープに泣く・・・意外な物が意外な使われ方をしてるんですね。
>>702
貴公子とゼロシステムは禁断の組み合わせですからね、正直コロニーが吹っ飛びます。
>>703
ナイスAA! これでブンナークもモテモテにw
===============================================
そんな阿呆な事件が裏では起こっていたが、試合はキッチリと進行していた。
弱みの明らかになったミランは中盤の守備が立ち回らなくなり、止む無くMFのラインを下げた。
シニーシャとヘルマーからのラストパスをどうにか阻止しようとしたのである。
攻撃についてはSBがオーバーラップし、短時間だがパス回しに参加した。
最終的に前線のWGあるいはCFへのパスだと判り切っている為、ラストパスは何度も防がれ・・・
その度に戦線を前後に移動させられるSBの疲弊は早く、ミランとしてはジリ貧だった。
ナディア「あー・・・頑張れミランー・・・」
モニカ「どう見ても攻める手立てがないわ・・・残念だけど相手に隙が無さすぎるのよ。
MFが2人とも守備に忙殺される以上、隙を作らせる展開も無理だし・・・。」
ナディア「うー・・・ボランチに専門のハードワーカーが居たらなぁ・・・・・・。」
モニカ「それを言ったらファルコーニとCFの間を繋ぐセコンダプンタ(セカンドトップ)が居たらね・・・。」
クラウディア(よく解んない・・・)
705 :
アナカン
◆w2ifIqEU72
:2010/12/28(火) 19:36:34 ID:???
ナディアとモニカも、ミランの明らかな劣勢に肩を落とすしかなかった。
彼女達の目からも必要だと思われた人材・・・ハードワーカーと、そして“ファンタジスタ”。
その2人はいまだ何処かの島国で旅立ちの日を待っていた。
そしてもう一人、最強の矛とも言うべき生粋のストライカー・・・彼は今、このスタジアムの中に居た。
彼はこれから幾つものチームを転々とし、不遇の時代を過ごす事となる。
彼等が集い・・・そしてミラン・ユースに全ての人材が揃った時、暗黒時代は完全に幕を下ろす。
それは新たなグランデ・ミランの序章になるのだが・・・それはまた違う物語である。
・・・後半30分、試合も大詰めを迎えていた。
ほとんどの攻撃をローマの強固な中盤にシャットウアウトされていたミランだが・・・。
ここでようやくチャンスと呼べる物が彼等に訪れた。
その切っ掛けを作ったのはルーキー、自信なさげに怖じ怖じした態度が印象的な少年、
左WGを任されていたロデオ・ストラーロである。
ロデオ(やらなきゃ・・・何か変えなきゃ・・・! このまま黙って終わるのは嫌だ!!)
ディミトリオ「バッ・・・! お前、何やって!!」
ピエトロ「なん・・・・・・だと・・・?」
706 :
アナカン
◆w2ifIqEU72
:2010/12/28(火) 19:38:14 ID:???
ナディア「あれーーー!? いつの間に・・・!」
マルコ「あの位置は1.5列目、間違いなくWGのポジション放棄だけど・・・でもこれはアリだ。
攻撃を展開出来なくなくなっているミランにとって、CFまでの中継が出来る
あのポジションの存在は有効だよ。」
三杉「そうだな、SBの消耗が致命的になる前によく気がついたよ。 技術は甘いしプレイに思い切りが
足りないと思っていたけど、プレイは献身的だし、思ったよりも良いセンスをしているかもね。」
見た通り、ロデオはWGではなくST(セカンドトップ)のポジションに来ていた。
グレグッチと違い、今日は動きの悪いアンノーニはこれに戸惑う。
それはミランのSBが上がって来た時にCMFシニーシャとの連携を狂わせ、これ以上にない隙となった。
ギイィィィィン!!!
ファルコーニ(今だ・・・! ようやく見えた!!)
ロデオ(アンドレア!!)
シニーシャとアンノーニの動揺の隙を突き、アンドレアのキラーパスがスペースに入った。
SBのステファノは残り少ない体力を使い切るつもりでそこに走りこみ・・・
見事にボールをトラップし、時間を空けずにマイナスで折り返した。
707 :
アナカン
◆w2ifIqEU72
:2010/12/28(火) 19:39:46 ID:???
ステファノ「こんなに走らせやがって・・・責任取れ、マンモーニ(ママっ子)!」
ロデオ「うえぇぇぇ・・・で、でもナイスです、ステファノさん!」
ステファノ「へっ・・・意地を見せようぜ!」
ロデオ「ハイ!!」
ステファノの言葉に勇気を貰ったロデオはドリブルを開始した。
ボールキープを得意とする彼のプレイスタイルとは違う、強行突破。
いつもの彼を知っている人は無茶しすぎと言うかも知れない。
だが、今のミランに必要なのは、その“無茶”なのである。
ザッ・・・グィン!
アンノーニ「あっ!」
ロデオ「やった! やれた! 後は頼むマッシモオォォォォ!!」
スパァァァァン!!
アンノーニを抜き去り、遂にミランは待望の決定機を得た。
もう逆転は不可能かも知れない・・・それでもこのまま終われない・・・
そんなミランの意地が具現化されたような1本のクロスがようやく上がったのだ。
708 :
アナカン
◆w2ifIqEU72
:2010/12/28(火) 19:41:23 ID:???
マッシモ「おおおおおぉぉぉっ!」
CFのマッシモが吼えた。
この試合でようやく見せられる自分のヘディング。
長身を生かしたヘディングには自信があった。
・・・あった筈だった。
先着で
★ミラン最後の意地→! card
と(!とcardの間のスペースを埋めて)書き込んで下さい、カードやダイスによって分岐します。
JOKER→なんとここでポストプレイ! ファルコーニが走り込んでシュート、決まった、やった!
ダイヤK→ピィィィィィィ!
クラブA→ピィィィィィィ!
それ以外→現実は非常、マッシモはレビタンに全力で吹っ飛ばされた。
709 :
森崎名無しさん
:2010/12/28(火) 19:48:41 ID:???
★ミラン最後の意地→
JOKER
710 :
709
:2010/12/28(火) 19:49:51 ID:???
やったぜ!
711 :
森崎名無しさん
:2010/12/28(火) 20:01:08 ID:???
なにィ!?
712 :
アナカン
◆w2ifIqEU72
:2010/12/28(火) 20:01:42 ID:???
うは、すげっ
ほとんど希望的観測だったのにロデオさんが運命を変えおった!
不遇キャラの復讐劇はまだ続いていると言うのか…。
そんなこんなで短いですがここで中断します。
スレ主的には劇的なんですが、ファンタジスタ知らない人はますます置いてけぼりサーセン(o_ _)o
713 :
森崎名無しさん
:2010/12/28(火) 20:05:43 ID:???
なんとまあ…
邪気眼くんなにもしてねえ
714 :
森崎名無しさん
:2010/12/28(火) 21:39:38 ID:???
ポストプレイはまかせろー
715 :
森崎名無しさん
:2010/12/28(火) 22:53:08 ID:???
ダイヤKだったらローマのファウルでPK、クラブAだったら
ミランのファウルで後は試合終了まで一直線とかだったのかな。
716 :
森崎名無しさん
:2010/12/28(火) 23:14:14 ID:???
空中ポストプレイの擬音とはいったい…
717 :
森崎名無しさん
:2010/12/28(火) 23:18:05 ID:???
マッシモ「ポストプレイはまかせろー」ポンポン
フィッツウォルタ「やめて!」
718 :
アナカン
◆w2ifIqEU72
:2010/12/29(水) 13:00:41 ID:???
>>709
いや、ホントすげっす
>>713
まあ仕方ないっすよ、マッチアップの相手も好調でした。
>>715
それぞれ展開が少しありましたー。
>>713
,716,717 バリバリがこんな波及の仕方をするなんて…!
===============================================
>JOKER→なんとここでポストプレイ! ファルコーニが走り込んでシュート、決まった、やった!
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
そう、マッシモが持っていた筈の自信はすでに絶対では無かった。
前半からマッチアップしている目の前の黒人選手…リゴベル・レビタン。
その当たりの強さ、身体能力は自分の遥か上をいっている事は思い知らされていた。
ダイレクトシュートで競った所で、到底敵う物ではない事は判っていた。
マッシモ「(クソッ…けど、ここは覚悟を決めるしかない! 勝負に絶対は無い!)
…おおおおおおおぉぉぉっ!」
マッシモは自分の闘志を奮い立たせるために雄叫びを上げ…そしてポジショニングを取った。
その先には怪物のようなCBが手ぐすねを引いて待っており、ここでパワー勝負になる。
レビタン「オマエニハ前ヲ向ク事スラサセナイ…。」
マッシモ(グァっ…なんて圧力だよ!? けど! こんなやられっ放しで終われるか…!)
絶望的なポジショニング争いで、どうにか前を向こうとするマッシモ。
その争いの中で、彼の視界に後方から上がってくる選手の姿がチラリと見えた。
…誰の姿なのかまでは確認出来ていない、だがマッシモには何となく判っていた。
そう、こんなギリギリのチャンスで来て欲しいタイミングに顔を出してくる奴はアイツしか居ない。
719 :
アナカン
◆w2ifIqEU72
:2010/12/29(水) 13:01:54 ID:???
スゥ… タッ!
レビタン「!?」
タッ!
マッシモは跳躍の直前で前を向こうとする力を抜いた。
レビタンは一瞬バランスを崩し、そのせいで跳躍が一歩遅れる。
レビタン「舐メタ真似を…! ダガ、ソノ角度カラしゅーとヲ撃ッテモごーるニハ届カン!」
マッシモ「知るかぁぁぁ!!!」
マッシモはジャンプのアドバンテージにより、ギリギリ先にボールを触る事が出来そうだった。
それで十分だった。
マッシモ(お前ならきっとあそこに走り込む…PA右斜め45°20mぅぅぅっ!)
バシュゥゥゥゥ!!
レビタン「ナニィィッ!?」
咄嗟のポストプレイだった。 狙いすました一連のプレイという訳ではない。
だがこのボールは、猛然と走り込んできていたファルコーニの脚にピタリと合った。
まるでそれが約束事だったかのように、奇跡的にタイミングがバッチリだった。
720 :
アナカン
◆w2ifIqEU72
:2010/12/29(水) 13:03:40 ID:???
ファルコーニ「グラッツェ、マッシモ。 そして……ロデオ!」
シュパァァァァァァン!!!
ファルコーニはこのボールをノートラップでミドルシュートにいった。
シュートは枠の内側を捉えており、このプレイを予想していなかったGKは全く反応出来なかった。
唯一このプレイを見切って反応していたのはもう一人のCBムッシ。
ムッシ「うおぉぉぉぉ!!」
ファルコーニ(頼む…!!)
パシュっ!
ボールは彼の足に当たり、弾かれたと思われた。
だがそのままゴールの中にへと吸い込まれ、遂にミランの1点が記録されたのである。
ピィイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイ!!
ミラン 1−2 ローマ
721 :
アナカン
◆w2ifIqEU72
:2010/12/29(水) 13:06:10 ID:???
ワアアアアアアアアアアアアアアアア
実況「決まったぁぁぁ! ミラン! 遂に、遂に1点を返しました・・・!
後半立て続けに失点してから、良い所が無く時間が過ぎていましたが…
ここで素晴らしいインスピレーション、完璧な連携を見せてくれました!」
観客「よくやった、流石ファルコーニ!」「マッシモとロデオもナイス!!」「ロデオGJ!!」
サンシーロが歓喜の悲鳴で揺れた。
ミランサポーターが立ちあがって選手達に賞賛を浴びせたのだ。
劣勢一色で、このまま終わると思われた今日の試合…
やっぱり暗黒時代だからな…という落胆を吹き飛ばした重い重い1点だった。
ナディア「すっごーーーーい!! やった! やったよ!」
モニカ「うん! ファルコーニが決めてくれたね!」
バンビーノ「マッシモも上手くやったな…あの判断はベストだった。」
手を握り合って大喜びの女子、そして古巣が見せた意地に感慨深く呟くバンビーノ。
マルコと三杉もそこまでミランに思い入れは無いが、このプレイには感じ入っていた。
マルコ「でも、あのロデオって子がやっぱり良かったね。」
三杉「ああ、彼の思い切った行動がこの得点を生んだんだ。
袋小路に陥っていた中でよくこんな流れを作れた物だ、これは賞賛に値する。」
722 :
アナカン
◆w2ifIqEU72
:2010/12/29(水) 13:08:56 ID:???
そしてフィオレンティーナとは離れたスタンドの一角において…。
黒いジャージに身を包んだ男が、このプレイにニヤリとしていた。
ヴァレンティノ「ふぅん…面白いプレイを見せてくれるもんじゃないか。」
彼はACミラン トップチームの一軍コーチ、ヴァレンティノ・ダミアーニ。
6年前まではトップチームで10番を背負っていた程の男であった。
ヴァレンティノ(ファルコーニのパスくらいしか見所ないと思ってたが…。
なかなかどうして…骨がある奴が何人か居る。 特に……。)
ヴァレンティノの視線の先は、ロデオ・ストラーロ。
無邪気な顔で仲間達と喜び合っている少年の姿があった。
ヴァレンティノ(悪い空気が凝り固まっている時に思い切ったプレイで打開したのは大きいな。
あの野郎、オドオドした風に見せて“ハートが強ぇ”じゃねえか。)
ヴァレンティノはもう一度 ニッと笑うと、姿を翻した。
もうこの試合を見るつもりはないらしく、一直線に出口へと向かっていく。
その顔に生気が溢れかえっている事に、彼を知る者は驚くであろう。
ヴァレンティノ(オレの人生…もう面白い事はないと思ってたんだがな…。
プリマの監督ライセンスでも取っておくとするか。)
※ロデオが「スキル・ハートが強い」を取得しました。
この物語に大きな影響は無いと思いますが、ロデオや松山さんにとっては大事な事なのですw
一旦ここまでっす
723 :
アナカン
◆w2ifIqEU72
:2010/12/29(水) 14:45:45 ID:???
トト「最っっ低のデビュー戦だ!!」
ローマの陣営ではトトが喚いていた。
悪くなりかけているチームの雰囲気に拍車をかけるようにである。
当然、チームメイト達は青筋を浮かべてトトの事を睨みつける。
しかしトトは止めない。
トト「ボクがたったの1点だとか有り得ないんだが!
しかも決勝点だった筈のボクの1点を守りきれないで…
このボクのデビュー戦が台無しだ、どうしてくれる!!」
ランピオン「少し黙ってろ、テメェ1点取った後は何もやってねぇじゃねぇか…!」
トト「それはパスが悪い。」
ブチっ
トトの止まらぬ暴言がランピオンの敏感な堪忍袋を一刀両断した。
激しく怒気をはらんだ目でトトに詰め寄ろうとするが…。
724 :
アナカン
◆w2ifIqEU72
:2010/12/29(水) 14:48:08 ID:???
ランピオン「このガキ!! だいたい…」
ヘルマー「はい、そこまで。」
ランピオン「止めんなヘルマー!」
ヘルマー「わりーけど、そういう訳にはいかないよな。」
トト「そうそう、逆ギレは困るよ。 子供じゃないんだ。」
このトトの言葉には流石にヘルマーもカチンと来た。
いっつも調停役を買って出ている彼も、思わず語調が荒くなってしまう。
ヘルマー「テメーもいい加減にしろよ、皆お前と違って疲労が溜まっているんだ。」
トト「ふん、何故疲れる?」
」
ヘルマー「テメーが全然守備しねぇからだろうが!
ランピオンとオレががテメーのゾーンを埋める為にどんだけ奔走してると思ってる!」
フィッツウォルタ「そういう事だ…積極的に当たる必要はないが、せめてスペースを埋めろ。」
トト「断る、ボクは生粋のストライカーだからね。」
ランピオン「そんな道理が…!」
725 :
アナカン
◆w2ifIqEU72
:2010/12/29(水) 14:49:30 ID:???
さらにエキサイトしかけるチームメイト同士の諍(いさか)い。
だがそれをフィッツウォルタが一喝した。
フィッツウォルタ「いいからポジションに就け! 審判にレッドカードを貰いたいのか!」
いつにないフィッツウォルタの怒号にローマ選手達は驚き、渋々散っていく。
審判にレッドカードを貰うというのが洒落にならないと思ったからなのかも知れないが。
フィッツウォルタ(ふぅ…頭が痛いな。 優勝するために皆 必要な人材ではあるが…。
ま、ムッシが何か掴んだのが怪我の功名と思うべきか。)
嘆息しながらフィッツウォルタはCBのムッシに目を向けた。
先程のプレイにおいて、ファルコーニの走り込みに気付いていたのは2人。
フィッツウォルタとムッシだけであった。 追いかけるフィッツウォルタは、
ファルコーニがトラップした瞬間に身体を当ててコースを狂わすしかなかった。
この狙いはファルコーニがノートラップで撃ったために遂げる事が出来なかった。
他のDF、GKが完全に呆気に取られる中、ムッシだけはこのプレイをしっかり見ていた。
そして自らもファルコーニのシュートに反応し、止める寸前までいっていたのだ。
フィッツウォルタ(最終ラインが強固になるのは嬉しい誤算だな。)
726 :
アナカン
◆w2ifIqEU72
:2010/12/29(水) 14:50:36 ID:???
先着で
★ムッシの能力アップ→! card
と(!とcardの間のスペースを埋めて)書き込んで下さい、カードやダイスによって分岐します。
ダイヤ→ブロック+1
ハート→競り合い、ブロック、クリア+1
スペード→全守備能力+1
クラブ→全能力+1
JOKER、クラブA→全能力+2&スキル・冷静を取得
727 :
逆襲の若島津
◆KDdgoChxgs
:2010/12/29(水) 14:51:51 ID:o4uPBEfo
★ムッシの能力アップ→
クラブ5
728 :
森崎名無しさん
:2010/12/29(水) 16:49:29 ID:???
『totoは守備意識がない』これは利用できるかも
729 :
アナカン
◆w2ifIqEU72
:2010/12/30(木) 05:12:28 ID:???
>クラブ→全能力+1
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
フィッツウォルタ(予想外の事態でも冷静に周りを見て、適切な判断を下せるという事実は自信に繋がる…
それは即ち全場面において思い切りの良いプレイを期待できるという事。
CBにミルチビッチが居る事を考えれば、ムッシには攻撃力も期待する意味で
SBを任せるのも有効かもしれないな。)
ムッシが掴んだのは自信…それも元来持っていた冷静さに由来する物とフィッツウォルタは判断した。
それによってムッシはユーティリティが一段階上がり、守備以外の役割もこなせる事が期待された。
そしては…
ピッピッピイィィィィィィィ!!!!
実況「試合終ーー了! 結果は2対1、ローマがミランを下しました!
アウェイとも言える状況でしたがローマはミランをしっかり抑えたと言えるでしょう。
前半の終盤からはミランが攻め上がれないシーンが長く見られています。
しかし結果は1点差、最後の最後でミランが意地を見せた結果となりました。」
730 :
アナカン
◆w2ifIqEU72
:2010/12/30(木) 05:13:28 ID:???
観客「あー、負けたかぁ…」「インテルは予選落ち、ミランは決勝1回戦負け…悔しいったらないぜ。」
「でも最後の方は悪くなかったな。」「ああ、暗黒時代とはもう言えないな」「良くやった!」
気を落としながらも、サポーター達は死力を尽くした選手達に惜しみない拍手を送った。
ミランの選手達は敗北したが、それでも得た物は決して小さくは無かった。
それは彼らの表情からも窺えた。
ファルコーニ(今はまだ力不足だった…それが事実だ。 だが次は勝ってみせる。
そして1日も早くトップに上がり…オレ自身がグランデミランを背負うんだ。)
ロデオ(実力の差を思い知らされた試合だったけど…でも、本当に勉強になった!
何だか新しい世界が垣間見えた気もするし、次はゴールを決めるよ、マンマ(母さん)。)
下を向かず、観客達に声援の礼を返す彼らの目は未来に向いていた。
そのプレイとその姿はサポーター達に頼もしさを覚えさせ、夢を抱かせるに足りるのだった。
パチパチパチ
一所懸命に声援を送っていたナディアとモニカ。
彼女達も残念そうに、しかし満足そうに拍手を送っていた。
モニカ「残念だったね。」
ナディア「うん、でも凄かったよ。 応援し甲斐あった。」
モニカ「うん…。」
731 :
アナカン
◆w2ifIqEU72
:2010/12/30(木) 05:15:14 ID:???
一頻(ひとしき)り落ち込むのが済むと、ナディアはクルンと振り向いた。
そして大事な大事な恋人に笑顔を向け、そして明るく言うのだった。
ナディア「さて! この仇はマーくんに取って貰うとしますか!」
マルコ「えっ? いや…うん、勿論そのつもりさ…!」
ナディア「うん! 応援するからね!」
急に話を振られたマルコはキョトンとしたが、すぐにやる気を顕(あら)わにする。
そもそも彼にとっては切望した試合、目標としてきた選手との闘いなのである。
他の選手達もリア充死ねと思っていたが、それは口に出さずに頷くのだった。
三杉「さて…それじゃ皆 ホテルへ戻るぞ、今日は身体をゆっくり休めるんだ。」
中山「明日はパルマと岸田達(サンプドリア)、それからレッチェとナポリの試合か。
午後からだし、午前中はローマの対策でも練れると良いな、三杉。」
三杉「そうだな…でも明後日も丸1日あるからね、まずは疲労を完全に落としてからだよ。」
中山「はいはい、流石キャプテンは落ち着いてるね。」
ローマとの準決勝は3日後、その日にもう一方のブロックでも準決勝が行われる。
さらに1日空けた5日後に決勝が行なわれる予定であり、それでこの大会は終息するのである。
732 :
アナカン
◆w2ifIqEU72
:2010/12/30(木) 05:17:19 ID:???
泣いても笑ってもあと2試合…それで自分達の将来がほぼ決まってしまう。
チームの上層部やスカウトの目に留まるプレイが出来ていたか…考えようとして止めた。
出来ていようが出来て無かろうが関係ない、残り2試合でもやって見せなければいけないのだ。
一度や二度満足するプレイを出来たところで満足や安心などしていられない。
現状を切り開いて上へ登っていくと言うのは、つまりそういう事なのである。
三杉達は席を立ち、会場の出口へと歩き出した。
ナディア達はそのまま出口まで、三杉達は専用のバスに乗るため駐車場へ向かう。
この帰路において、短い時間ではあるが三杉達は会話を楽しんでいた。
三杉は誰と話していたかと言うと…
A マルコ
B バンビーノ
C 中山
D クラウディア
E モニカ
F ナディア
G 話しかけて貰い待ち!(カード分岐)
H その他の選手(記述式:選手名と会話の内容概略)
I 特に会話せず、人間ウォッチングだ。(カード分岐)
3票選ばれた選択肢で続行します。(投票はメル欄空白で宜しくお願い致します。)
733 :
森崎名無しさん
:2010/12/30(木) 07:02:12 ID:7H19kJrg
A
734 :
森崎名無しさん
:2010/12/30(木) 07:07:32 ID:BRV2wFCo
I
735 :
森崎名無しさん
:2010/12/30(木) 07:58:49 ID:NISOPpJk
E
736 :
森崎名無しさん
:2010/12/30(木) 08:09:33 ID:yqrOpw3Q
l
737 :
森崎名無しさん
:2010/12/30(木) 08:51:34 ID:imuzpkzQ
E
738 :
森崎名無しさん
:2010/12/30(木) 09:12:11 ID:RgKJhZNo
E
739 :
アナカン
◆w2ifIqEU72
:2010/12/30(木) 11:26:43 ID:???
>E→モニカ
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
誰と話していたかと言うと、それはやはりモニカであった。
ハーフタイム中 三杉は彼女を食事に誘ったのだが、返事をまだ貰っていなかったのだ。
今日の内に返事は貰えなくとも、連絡は恐らくマルコ(ナディア)経由で可能だろうが…
それでもハッキリ聞いておきたいのが人の気持ちと言うものである。
そんな理由で三杉はスッとモニカの横に立ち、彼女に話しかけたのである。
三杉「モニカ。」
モニカ「ひゃ、ひゃい…!」
三杉「(ひゃい?) さっき言った食事の件はどうだろう?
返事を聞かせて貰っていないから催促に来たよ、ふふ。」
彼女に微笑を向けながら、三杉はなるべく優しい言葉をかけてみた。
すると彼女は…
740 :
アナカン
◆w2ifIqEU72
:2010/12/30(木) 11:35:49 ID:???
先着で
★モニカの返事のようなもの→! card
と、(!とcardの間のスペースを埋めて)書き込んで下さい、カードやダイスで分岐します。
ダイヤ→ハ、ハ、ハ、ハ、ハ、ハ…ハイ! こ、こちらこそ宜しく御願いします!
ハート→ど、ど、ど、ど、ど、ど…どんな服装が好みですか!?
スペード→ラ、ラ、ラ、ラ、ラ、ラ…ランチくらいなら…
クラブ→だ、だ、だ、だ、だ、だ…誰が、あ、アンタなんかと…!
JOKER→ふ、ふ、ふ、ふ、ふ、ふ…不束者ですが、頑張って良い奥さんに… ナディア「やめて!」
741 :
森崎名無しさん
:2010/12/30(木) 11:39:14 ID:???
★モニカの返事のようなもの→
ダイヤ8
742 :
森崎名無しさん
:2010/12/30(木) 13:53:45 ID:???
なんか風が吹いてるラブコメ色の風が吹いてる
743 :
アナカン
◆w2ifIqEU72
:2010/12/30(木) 14:01:54 ID:???
ダイヤ→ハ、ハ、ハ、ハ、ハ、ハ…ハイ! こ、こちらこそ宜しく御願いします!
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
モニカ「ハ、ハ、ハ、ハ、ハ、ハ…ハイ! こ、こちらこそ宜しく御願いします! 」
ダラピッコラ(あの娘…ダメじゃね?)
レントゥルス(うん、早くなんとかしないと…)
口調は優しいものの、催促を求める三杉の言葉に慌てふためいた様子を見せる。
目を渦巻きのようにグルグルと回しながら、それでも返してくれた返事はYESだった。
…声が上擦っていて、とても聞き取りにくかったが。
三杉「そっか、良かった。 何か食べられない物とかあるかい?」
モニカ「あの、えっと…シドロモドロ…強いて言えばゴルゴンゾーラチーズ…」
ダラピッコラ(絵に描いたようなパニックだな…)
レントゥルス(しどろもどろって口に出して言う人初めて見た。)
三杉「そうか、ゴルゴンゾーラは匂いが強いからね。 日本人でも苦手な人は多いよ。」
モニカ「(コクン)」
744 :
アナカン
◆w2ifIqEU72
:2010/12/30(木) 14:09:52 ID:???
>>742
ラブ※って難しいというか、どーしたら書いたら良くぁwせdrftgyふじこlp
===============================================
食材や料理でNGな物が無いか確認を取ると、どうやらゴルゴンゾーラが苦手だそうだった。
かなり独特で強い、青カビのチーズの香りを考えると、匂いの強い物が比較的ダメなのかも知れない。
…となれば、奇抜なのは避けて、無難なトラットリアに行くのが望ましいのと三杉は考えた。
三杉(…と言っても、ボクが知っているのはレントゥルスに連れられて行ったパスタ屋くらいだが。)
遠征先と言う事で地に利が無く、大した情報が無いわけだが…誘ったからには適当に決めるのは嫌だ。
しかし今考えても仕方ないので三杉はこれを一旦保留とし、具体的に日時を取り付ける事を考えた。
三杉(さて、食事の日時だが…どうするかな。 今夜は外出禁止だろうから明日以降…
明日は試合前に昼を一緒にしても良いし、夜ゆっくりディナーを楽しむでもいいだろう。
ただ明後日は試合前だからな…ディナーは絶対に無理だろう。 その後は…)
三杉はスケジュールを考え、その結果からモニカに日時を提案する事にした。
当然、ディナーを嗜むならばある程度店も探しておきたいところである。
三杉「モニカ、食事する日時についてだけど…」
A 明日の昼に軽いランチで良いかな?
B 明日の晩にディナーをゆっくり楽しみたいが、構わないか?
C 明後日の昼に軽いランチで良いかな?
D 4日後の昼に軽いランチで良いかな?
E 大会が終わった6日後の昼に軽いランチで良いかな?
F 大会が終わった6日後の晩にディナーをゆっくり楽しみたいが、構わないか?
G いや、ボクは待てない。 今晩のディナーを是非一緒に…。
2票選ばれた選択肢で続行します。(投票はメル欄空白で宜しくお願い致します。)
745 :
森崎名無しさん
:2010/12/30(木) 14:19:29 ID:imuzpkzQ
B ふふ。
746 :
森崎名無しさん
:2010/12/30(木) 14:39:55 ID:CkeIyz2s
A
747 :
森崎名無しさん
:2010/12/30(木) 15:34:51 ID:x3C26PLQ
B
弥生ちゃんゴメンね
748 :
アナカン
◆w2ifIqEU72
:2010/12/30(木) 17:03:18 ID:???
>B 明日の晩にディナーをゆっくり楽しみたいが、構わないか?
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
折角約束を取り付けたのだ、どうせならばユルリと会食を楽しみたい。
しかしそうなれば、試合前日および試合当日は不可能…
そして大会終了後…そこまで待つと、どんな予定が待っているか解らない。
なにせ自分は自由をジョアン(ひいてはフィオレンティーナ)に売り渡している身だ…
と、そこまで考えてもう三杉は決めていた。
三杉「明日の晩にディナーをゆっくり楽しみたいと思っているんだが、構わないか?」
モニカ「明日の晩…い、意外にすぐなんですね。」
三杉「…困る?」
三杉の提案に、先程とは行かぬまでもモニカは驚いた様子を見せた。
流石に急すぎたかな、と三杉は僅かに後悔するが…
モニカ「いえ…大丈夫です。 ちょっと驚いただけで…。」
しかしモニカの表情には決して悪感情は浮かんでいなかった。
返答がそのまま素直な感想と受け取って構わないだろう。
三杉は内心安堵し、そのまま待ち合わせ場所も彼女に告げた。
749 :
アナカン
◆w2ifIqEU72
:2010/12/30(木) 17:05:08 ID:???
三杉「そっか、じゃあ…ガレリア・ヴィットリオ・エマヌエーレ2世の下で19時に。」
モニカ「(コクコク)分かりました、じゃあ19時に…。 あの、私ちょっとナディア達と…。」
三杉「ああ、すまないね、友達が居るのに。」
ペコリと一礼してモニカはナディア達の傍に寄って行った。
なにやら必死な形相で心配な気になるが、まあそれを考えても仕方がない。
今日の明日…男の自分にとってもデート(?)の準備期間としては短すぎるのだ。
女性からしてみれば、言うに及ばずであろう。
三杉(ふむ…無理をさせて悪かったかな? …けれど、予定を考えれば仕方がない。
せめてまともにエスコートくらいはしてあげないとダメだな…。)
…やがて三杉達は駐車場に到着、バスに乗車した。
ナディア達は一応駐車場まで見送ってくれて、3日後のローマ戦の応援を約束してくれた。
手を振って彼女らと一時(ひととき)の別れを終え、バス内で談笑が始まった。
話題の主役(犠牲者)はマルコ・オジオ先生である。
750 :
アナカン
◆w2ifIqEU72
:2010/12/30(木) 17:08:10 ID:???
三杉「可愛くて明るくて…掛け値なしに素敵な恋人だな、マルコ。」
マルコ「えっと……うん、ありがとう…。」
ダラピッコラ「っかぁ〜、否定しない! 流石にマーくん先生は格が違った!」
マルコ「ちょっ…!」
スペルマン「ま、ボクは前から知ってたけどね〜。」
ダラピッコラ「なにぃ!?」
マルコ「イヴァンは目ざとく写真見付けて、ガンガンに問い詰めてきたんじゃないか!」
スペルマン「誰にも話さない約束はキッチリ守ったよ?」
スペルマンの非情さがそこはかとなく覗き見える会話だが…
そこは突っ込まず、耳を真っ赤にして必死に対応するマルコであった、もうお前爆発しろ。
そんな思春期まっ盛りな話題に(珍しく)華が咲くフィオレンティーナだが、
ここで最高潮となりつつあるマルコの話題とは違う話が三杉の耳に飛び込む。
751 :
アナカン
◆w2ifIqEU72
:2010/12/30(木) 17:09:45 ID:???
先着で
★スレ主は嫌な予感がしている→! card
と(!とcardの間のスペースを埋めて)書き込んで下さい、カードやダイスによって分岐します。
ダイヤ→ミュラーが耳打ちしてきた。
ハート→レントゥルスが耳打ちしてきた。
スペード→バンビーノが話しかけてきた。
クラブ6以上→すいやせん、嘘です。 三杉は考え事してます。
クラブ5以下→ブンナークが耳打ちしてきた。
クラブA→「ジュンー」 ハッ、この声は…
JOKER→ラムカーネが話しかけてきた。
752 :
森崎名無しさん
:2010/12/30(木) 17:13:00 ID:???
★スレ主は嫌な予感がしている→
ダイヤQ
753 :
森崎名無しさん
:2010/12/30(木) 17:21:48 ID:???
来ている・・・!流れが来ている・・・!!
754 :
アナカン
◆w2ifIqEU72
:2010/12/30(木) 18:01:47 ID:???
>ダイヤ→ミュラーが耳打ちしてきた。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
ミュラー「(ボソリ)ところでミスギ…先程の女性と密会の約束を取り付けたようですね?」
三杉(!)
それは、三杉のカフェ(バール)仲間であるアルフレッド・ミュラーの耳打ちだった。
モニカと特別会話に時間を取っていたのは誰の目にも明らかだったが、
会話の仔細までが筒抜けだったのかと、三杉は自分の予想以上の迂闊さに驚いた。
しかし…
三杉「ふふ、盗み聞きしてたのかい? 君にしては趣味が悪いね。」
ミュラー「いえいえ、カマをかけただけですよ…そんな顔はしないで下さい(ニコ)
…しかし、それならばこの話は有用な筈です。 キミは正装は用意してますか?」
三杉「正装か…。 いや、勿論そんな物は用意していないよ?」
ミュラー「ま、そもそも大会の為の遠征ですからね、それが当然でしょう。
…でも大丈夫ですか? それではドレスコードが必要な店には入れません。」
三杉「ふむ…確かに。」
755 :
アナカン
◆w2ifIqEU72
:2010/12/30(木) 18:03:01 ID:???
失念していた…と言うより、女性との会食(しかもディナー)を全く想定していなかったのだ。
しかしここはファッション都市ミラノ、まともなリストランテを選ぶならば正装は必要と考えられる。
勿論、ドレスコードのない気軽なトラットリアを選ぶ事も出来るわけだが…。
三杉「…で、キミはそこの所を入れ知恵をしてくれたって訳かい?
それにしたって、今日、明日に仕立てた所でまともなタキシードは用意出来ないよ。」
ミュラー「ええ、でもボクはヒューゴ・ボスのタキシードとゴールドファイルの革靴を持っています。
キミとボクとでは体格が似ている…使えるかも知れませんね?」
三杉(!?)
再び驚かされる貴公子三杉・・カフェ仲間 兼 貴公子系ライバルのミュラーの言葉は確かに衝撃的だった。
彼が口にしたのはいずれもドイツ系のファッションメーカー、イタリア系のアルマーニ等には劣る物の、
味のある服を仕立てる事で知られているメーカー…そしてそれを用意していると言うのだ。
流石にチェスが趣味な奴は格が違うと言わざるを得ない。
三杉「確かに魅力的で有用な話だね…。 しかし何故、そんな話を?
失礼で申し訳ないが、あまりにボクに都合の良い話で勘繰ってしまうんだが…」
尤もな三杉の言葉に対し、ミュラーはプッと吹いて答えた。
756 :
アナカン
◆w2ifIqEU72
:2010/12/30(木) 18:04:37 ID:???
先着で
★ミュラーの目的は?→! card
と(!とcardの間のスペースを埋めて)書き込んで下さい、カードやダイスによって分岐します。
ダイヤ→別に…純粋に感謝の気持ちですよ。キミのリーダーシップのお陰でボク達はここまで来れた。
ハート→貸しにしておきますよ、ボクが頼る時もあるでしょう?
スペード、クラブ→物で釣るのは恥ずかしいのですが、個人練習に付き合って欲しいんですよ。
JOKER→ここでさらにレントゥルスが話に割って入ってきた。
※今日はここまでー 年末だなぁー
757 :
森崎名無しさん
:2010/12/30(木) 18:04:59 ID:???
★ミュラーの目的は?→
スペード8
758 :
森崎名無しさん
:2010/12/30(木) 18:16:11 ID:???
まあ悪くない話だよね
しかしスーツを飛び越えてタキシードとは
さすが貴公子たちは格が違った
759 :
森崎名無しさん
:2010/12/30(木) 18:22:22 ID:???
ダイヤはミュラーの評価アップだけなのかな?
760 :
森崎名無しさん
:2010/12/30(木) 18:50:04 ID:???
次はエースFW複数いるし、チームにとってもいい話だな
しかし修羅場が怖いなあ…弥生は三杉のことを信じてくれてるし、裏切りたくない
761 :
森崎名無しさん
:2010/12/30(木) 19:00:55 ID:???
今のところは食事に誘ったくらいだしそこまで問題ではないと思う。
この後のディナーを無難に終えることが出来ればだがw
762 :
森崎名無しさん
:2010/12/30(木) 19:13:46 ID:???
しかしこの貴公子ノリノリである
763 :
森崎名無しさん
:2010/12/30(木) 19:51:54 ID:???
裏切るですと?これは心外な。
あのモニカ嬢、実に三杉さん好みの挙動をしていらっしゃる。
あの分だと良い〇〇になるんではないですか?
仲間が増えるよ!やったねやよいん!
(本当に心苦しいのはむしろ中の人への負担が増える事だと言うのは黙っておこう…)
764 :
アナカン
◆w2ifIqEU72
:2010/12/31(金) 04:38:49 ID:???
>>758
三杉「ドレスコードで…スーツ?」 ミュラー「その発想はありませんでした。」
ダラピッコラ「そのセリフそっくりそのまま返すぜ。」
>>759
あまり答えすぎるのもアレなんで秘密だーw
>>760
既にときめきミスギアルはスレ主の手の中から飛び出しております。
どうなっちゃうんでしょうね? 弥生はヒロイン死守する機会あるんでしょうかね?
>>761
ディナーが無難に終わる確率は何%なの?
ちょっと火遊びしたい人が多そうでドキドキしてんですけど。
>>762
貴公子はデートすると決めたら徹底的にプランニングする、勝手にそんな気がしてます。
>>763
最近やたらミストさんに話しかけられる気がする…確かにテコ入れしたモニカのキャラは…
だが落ち着け、冷静になれ。俺はラブ※書く為に三杉スレを始めたんじゃない…
アルシオンのために、新田のために書くんだ! くっ…! 落ち着け!
あんな安っぽい挑発に乗るな! うおおおおおっ!
765 :
アナカン
◆w2ifIqEU72
:2010/12/31(金) 04:40:22 ID:???
>スペード→物で釣るのは恥ずかしいのですが、個人練習に付き合って欲しいんですよ。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
ミュラー「物で釣るのは恥ずかしいのですが、個人練習に付き合って欲しいんですよ。」
三杉「個人練習?」
三杉はキョトンとした。
個人練習に付き合うなんて、彼にとってはそう特別な事ではない。
以前にだって、三杉から声をかけて何度か練習を共にしていた。
なのに何故これほど畏まり、そして取引のように持ちかけるのか…。
三杉にはピンと来なかった。
三杉「それは構わないが…何故こんな手法を採るんだい?」
ミュラー「んー…まぁ、ボクにも思う所がありまして。
出来ればその時はボクへの指導に集中して欲しいと思います。」
三杉「ああ、成るほど…そうなるとボクは、自分の練習をほとんど出来ないという事か。」
ミュラー「ええ、そういう事になります…キミにも計画があるでしょうが、それでもお願いしたい。」
三杉「ふむ……」
766 :
アナカン
◆w2ifIqEU72
:2010/12/31(金) 04:41:29 ID:???
ミュラー「レッチェ、ユヴェントスと強敵との試合が続き、その中でボクは活躍出来ていません…
でもナカヤマやラムカーネのお陰で試合は勝っている…正直言って危機感を持っています。」
これで解りましたか?…とばかりに目配せを送ってくるミュラー。
確かにミュラーの言っている事は理解するに易かった。
三杉「成るほどね…合点がいったよ。」
ミュラー「助かります…まっ、そんな個人的な感情からのお願いですからね。
それに、ボクを育てておけば後悔させない…なんてプレゼンも出来ませんし。
それで抜け抜けと頼むからには、こういう駆け引きも必要でしょう?」
『二コリ』と良い笑顔を向けてくるミュラー。
少々黒ずんだ腹の内を抜け抜けと曝け出す様は、呆れを通り越して感嘆に値した。
…何故かチクリと胸が痛むフレーズがあった気がするが、でも今は、そんな事はどうでも良かった。
重要なことじゃなかったのだから。
三杉(結局、僕が選べる道は2つきりか…。
ディナーはドレスコードのないトラットリアにし、ミュラーの頼みを断るか…
それとも格式のあるリストランテにして、ミュラーの指導に時間を使うか…。)
ミュラーが感情でなく勘定で話を持ちかけてきている以上、こちらも勘定で応えて良いだろう。
それによってミュラーに恨まれる事もない…そう考えれば気持ちも楽であった。
結果、三杉が出した答えはと言えば…
767 :
アナカン
◆w2ifIqEU72
:2010/12/31(金) 04:44:22 ID:???
A ミュラーにOKを出した
B ミュラーにNo thank youを出した
C 返答を少し待ってくれとお願いした
D 練習は手伝わん、だが服は寄こせと無茶な事を言った It’s a Gianism(ジャイアニズム)
3票選ばれた選択肢で続行します。(投票はメル欄空白で宜しくお願い致します。)
768 :
森崎名無しさん
:2010/12/31(金) 06:25:35 ID:LZfo9JAU
B
769 :
森崎名無しさん
:2010/12/31(金) 06:36:06 ID:1zU62u2k
A
770 :
森崎名無しさん
:2010/12/31(金) 07:22:25 ID:sJQ3hPIo
A
771 :
森崎名無しさん
:2010/12/31(金) 08:19:39 ID:fyyoNFCk
A
772 :
アナカン
◆w2ifIqEU72
:2010/12/31(金) 13:27:25 ID:???
>A ミュラーにOKを出した
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
三杉「解った、それで構わないよ。」
ミュラー「ふふ、感謝します。」」
一瞬違う考えが過(よ)ぎったが、結果として三杉はこれを受け入れる事にした。
タキシードの事もあったが、ローマ戦での事も踏まえた結果である。
強力な決定力を持つCFW、1対1以外は未知数だが実力を感じさせるST…
これを防ぎきるために最終ラインの強固を計るのは正しいと思われた。
この返答にミュラーは胸を撫で下ろし、そして自分の席へと戻っていった。
三杉は試合までにやっておかねばならない事を頭の中でまとめた。
三杉(これでやる事が大分見えてきたかな…。)
ホテルに戻ったらリストランテを探し、出来れば予約を取って置く。(これは早い方が良いかな)
ローマへの守備対策はミュラーの強化を主とする。(何を中心に鍛えるべきかも考えておくべきか…)
その他に、こちらのクセを読んで先読みしてくる事に対して…これは改めて考える必要があるが…。
三杉(ふむ…誰かとディスカッションしておきたいかも知れないな。)
773 :
アナカン
◆w2ifIqEU72
:2010/12/31(金) 13:28:30 ID:???
三杉はバンビーノ、マルコ、中山の3人の事を見た。
戦術について議論するならばあの3人の内の誰かが適当と思われたのだ。
そして、全ての対策案が纏まったら最終的にアンザーニ監督と相談である。
ブロロロロロロロ…
キキ―――
考えている間にバスがホテルへと到着した。
選手達は席を立ち、バスを降りる…首を回したり欠伸したりで、疲労の様子が窺えた。
勿論三杉も疲労感が身体を渦巻いているが、もう暫し動かなければならなかった。
三杉(ふぅ…思ったよりやる事が多いな、巧く立ち回らなければ時間が足りなくなるぞ。
まず最初に何から手を就けるとしようか…?)
A リストランテの確保をするかな
B ローマ戦についてバンビーノと相談するか
C ローマ戦についてマルコと相談するか
D ローマ戦について中山と相談するか
E ……まずはひと眠りだな
2票選ばれた選択肢で続行します。(投票はメル欄空白で宜しくお願い致します。)
774 :
森崎名無しさん
:2010/12/31(金) 13:31:57 ID:X23jacuw
A
775 :
森崎名無しさん
:2010/12/31(金) 13:34:06 ID:7tvincFM
A
776 :
アナカン
◆w2ifIqEU72
:2010/12/31(金) 13:57:02 ID:???
>A リストランテの確保をするかな
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
三杉(そうだな、何はともあれ明日の店を探さなければ…
土地勘が無い身でこれを後回しにするのは流石に無謀だろう。)
尤もな理由で三杉は自分のやる事を決めた。
身体は疲労しているが、どうやら頭はまだまだ順調に回転しているらしい。
三杉(…とは言っても、どう探せば良いものか。)
A レントゥルスに聞いてみようかな
B ダラピッコラに聞けば何か知っているかも
C バンビーノに聞けば出てくるかな
D ミュラーはその辺りまで調べてないだろうか?
E ま、無難にホテルのフロントで聞いてみるか
2票選ばれた選択肢で続行します。(投票はメル欄空白で宜しくお願い致します。)
777 :
森崎名無しさん
:2010/12/31(金) 14:04:41 ID:jbbhZH/6
E
こういう時は無難がいちばん
778 :
森崎名無しさん
:2010/12/31(金) 14:24:36 ID:X23jacuw
E
779 :
アナカン
◆w2ifIqEU72
:2010/12/31(金) 15:02:34 ID:???
>E ま、無難にホテルのフロントで聞いてみるか
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
三杉はその足でフロントへと向かった。
闇雲に仲間達から聞き込んだところで、都合よく情報を得られるか分からない。
しかしホテルのフロントならば、都市内のネットワークも持っている筈だ。
三杉(それを適切に使ってくれるプロフェッショナルが対応してくれる限りではないけどね。)
多少の誤算や無駄足もちょっとは覚悟し、三杉はフロントに声をかけてみる。
三杉「すみません、この辺りでディナーを楽しみたいのですが、適当な店を教えて頂けませんか?
静かでドレスコードのある店で、明日の晩のリザーブが空いてると望ましいです。」
こういう時 三杉はなるべく細かい指定を入れて尋ねてみる事にしている。
注文が厳しいようにも思えるが、より具体的である方が相手も調べやすい筈と思うからだ。
先着で
★フロントの返事→! card
と(!とcardの間のスペースを埋めて)書き込んで下さい、カードやダイスによって分岐します。
ダイヤ→有能なフロント「お任せ下さい、朝までに何店かランクを別けて調べておきます」
ハート→流行に敏感なフロント「ああ、それならこの店がイイですよ。」
スペード→?(友情出演)「3時間後だ…3時間後、お前に最高の店を教えてやる。」 CV:井上和彦」
クラブ→?(友情出演)「パルパルパル…知っていても教えるものか、妬ましい…」 だれおまえ
JOKER→?(友情出演)「むしろ俺達でカーニバルに行かないか? 気分転換も必要だと思うんだ。」
780 :
森崎名無しさん
:2010/12/31(金) 15:08:12 ID:???
★フロントの返事→
スペード8
781 :
アナカン
◆w2ifIqEU72
:2010/12/31(金) 16:26:20 ID:???
>スペード→?(友情出演)「3時間後だ…3時間後、お前に最高の店を教えてやる。」 CV:井上和彦
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
フロント(男)「日本人か…ふんっ。」
三杉(思う事は同じだな、日本人がフロントとは驚きだ。)
こちらを振り向いたフロントの男は日本人で、無愛想さを隠そうともしていなかった。
眠いのか目つきが悪いのか、不快な目でジロジロとこちらを値踏みしているようだ。
これは外れかな…と三杉は内心落胆したのだが。
フロント(男)「目的は? 美食かデートか…どっちだ?」
三杉「む…デートですよ。 ちゃんとした店にエスコートしたいと思っています。」
フロント(男)「チッ…ガキが色気づきやがって。」
客を客とも思わない横柄な言動、いくら何だってこれは酷いと三杉は抗議しようしたが…
その矢先、奥から同僚と思われる女性が出てきた。
782 :
アナカン
◆w2ifIqEU72
:2010/12/31(金) 16:27:28 ID:???
フロント(女)「コラッ! お客様に向かって何を言ってるんですか!」
三杉(おや…?)
フロント(男)「グムッ…栗田さんか…!」
フロント(女)「ごめんなさいね、この人ちょっと僻みっぽい人なのよ。
でも食べ物とか料理店とか、その方面だけは詳しいから。」
三杉「あ…はい。(どうやら話を聞いていたようだね、これは助かった。)」
フロント(男)「コラ、勝手な事を…」
フロント(女)「山岡さん! 私達は至高のメニューに全然勝てなくて国外追放になったんですよ!?
ここを追い出されたらもう他に行く所が無いって分かってます!?」
助け舟を出してくれたと思ったら、とんでもない事を暴露し始めたフロントの女性。
三杉は前言を撤回して頭を抱える…正直突飛だし重いしドン引き以外の何物でもない。
だが、フロント(男)のやる気を出させる効果はどうやらあったようであり…
フロント(男)「あーもー…分かってるよ、チクショウめ! 悪かったよ!
おい坊主、3時間後だ…3時間後、お前に最高の店を教えてやる。」
三杉「へっ? あ、は…はぁ。」
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