キャプテン森崎 Vol. II 〜Super Morisaki!〜
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【そんなタイトルで】アナザー カンピオーネ1【大丈夫か?】
1 :
アナカン
◆w2ifIqEU72
:2010/10/22(金) 19:35:21 ID:PrCX1H7o
この物語はフィクションです。
史実や実在の人物を連想する場面があるとしても、物語とは関係がありません。
風土、名称については文献を参考としていますが、想像のウェイトも大きく、事実と異なります。
そして……この物語はキャプテン森崎のフィクションで…
とある貴公子と仲間達のサッカーに賭けた青春を描いたストーリーです。
733 :
森崎名無しさん
:2010/12/30(木) 07:02:12 ID:7H19kJrg
A
734 :
森崎名無しさん
:2010/12/30(木) 07:07:32 ID:BRV2wFCo
I
735 :
森崎名無しさん
:2010/12/30(木) 07:58:49 ID:NISOPpJk
E
736 :
森崎名無しさん
:2010/12/30(木) 08:09:33 ID:yqrOpw3Q
l
737 :
森崎名無しさん
:2010/12/30(木) 08:51:34 ID:imuzpkzQ
E
738 :
森崎名無しさん
:2010/12/30(木) 09:12:11 ID:RgKJhZNo
E
739 :
アナカン
◆w2ifIqEU72
:2010/12/30(木) 11:26:43 ID:???
>E→モニカ
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
誰と話していたかと言うと、それはやはりモニカであった。
ハーフタイム中 三杉は彼女を食事に誘ったのだが、返事をまだ貰っていなかったのだ。
今日の内に返事は貰えなくとも、連絡は恐らくマルコ(ナディア)経由で可能だろうが…
それでもハッキリ聞いておきたいのが人の気持ちと言うものである。
そんな理由で三杉はスッとモニカの横に立ち、彼女に話しかけたのである。
三杉「モニカ。」
モニカ「ひゃ、ひゃい…!」
三杉「(ひゃい?) さっき言った食事の件はどうだろう?
返事を聞かせて貰っていないから催促に来たよ、ふふ。」
彼女に微笑を向けながら、三杉はなるべく優しい言葉をかけてみた。
すると彼女は…
740 :
アナカン
◆w2ifIqEU72
:2010/12/30(木) 11:35:49 ID:???
先着で
★モニカの返事のようなもの→! card
と、(!とcardの間のスペースを埋めて)書き込んで下さい、カードやダイスで分岐します。
ダイヤ→ハ、ハ、ハ、ハ、ハ、ハ…ハイ! こ、こちらこそ宜しく御願いします!
ハート→ど、ど、ど、ど、ど、ど…どんな服装が好みですか!?
スペード→ラ、ラ、ラ、ラ、ラ、ラ…ランチくらいなら…
クラブ→だ、だ、だ、だ、だ、だ…誰が、あ、アンタなんかと…!
JOKER→ふ、ふ、ふ、ふ、ふ、ふ…不束者ですが、頑張って良い奥さんに… ナディア「やめて!」
741 :
森崎名無しさん
:2010/12/30(木) 11:39:14 ID:???
★モニカの返事のようなもの→
ダイヤ8
742 :
森崎名無しさん
:2010/12/30(木) 13:53:45 ID:???
なんか風が吹いてるラブコメ色の風が吹いてる
743 :
アナカン
◆w2ifIqEU72
:2010/12/30(木) 14:01:54 ID:???
ダイヤ→ハ、ハ、ハ、ハ、ハ、ハ…ハイ! こ、こちらこそ宜しく御願いします!
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
モニカ「ハ、ハ、ハ、ハ、ハ、ハ…ハイ! こ、こちらこそ宜しく御願いします! 」
ダラピッコラ(あの娘…ダメじゃね?)
レントゥルス(うん、早くなんとかしないと…)
口調は優しいものの、催促を求める三杉の言葉に慌てふためいた様子を見せる。
目を渦巻きのようにグルグルと回しながら、それでも返してくれた返事はYESだった。
…声が上擦っていて、とても聞き取りにくかったが。
三杉「そっか、良かった。 何か食べられない物とかあるかい?」
モニカ「あの、えっと…シドロモドロ…強いて言えばゴルゴンゾーラチーズ…」
ダラピッコラ(絵に描いたようなパニックだな…)
レントゥルス(しどろもどろって口に出して言う人初めて見た。)
三杉「そうか、ゴルゴンゾーラは匂いが強いからね。 日本人でも苦手な人は多いよ。」
モニカ「(コクン)」
744 :
アナカン
◆w2ifIqEU72
:2010/12/30(木) 14:09:52 ID:???
>>742
ラブ※って難しいというか、どーしたら書いたら良くぁwせdrftgyふじこlp
===============================================
食材や料理でNGな物が無いか確認を取ると、どうやらゴルゴンゾーラが苦手だそうだった。
かなり独特で強い、青カビのチーズの香りを考えると、匂いの強い物が比較的ダメなのかも知れない。
…となれば、奇抜なのは避けて、無難なトラットリアに行くのが望ましいのと三杉は考えた。
三杉(…と言っても、ボクが知っているのはレントゥルスに連れられて行ったパスタ屋くらいだが。)
遠征先と言う事で地に利が無く、大した情報が無いわけだが…誘ったからには適当に決めるのは嫌だ。
しかし今考えても仕方ないので三杉はこれを一旦保留とし、具体的に日時を取り付ける事を考えた。
三杉(さて、食事の日時だが…どうするかな。 今夜は外出禁止だろうから明日以降…
明日は試合前に昼を一緒にしても良いし、夜ゆっくりディナーを楽しむでもいいだろう。
ただ明後日は試合前だからな…ディナーは絶対に無理だろう。 その後は…)
三杉はスケジュールを考え、その結果からモニカに日時を提案する事にした。
当然、ディナーを嗜むならばある程度店も探しておきたいところである。
三杉「モニカ、食事する日時についてだけど…」
A 明日の昼に軽いランチで良いかな?
B 明日の晩にディナーをゆっくり楽しみたいが、構わないか?
C 明後日の昼に軽いランチで良いかな?
D 4日後の昼に軽いランチで良いかな?
E 大会が終わった6日後の昼に軽いランチで良いかな?
F 大会が終わった6日後の晩にディナーをゆっくり楽しみたいが、構わないか?
G いや、ボクは待てない。 今晩のディナーを是非一緒に…。
2票選ばれた選択肢で続行します。(投票はメル欄空白で宜しくお願い致します。)
745 :
森崎名無しさん
:2010/12/30(木) 14:19:29 ID:imuzpkzQ
B ふふ。
746 :
森崎名無しさん
:2010/12/30(木) 14:39:55 ID:CkeIyz2s
A
747 :
森崎名無しさん
:2010/12/30(木) 15:34:51 ID:x3C26PLQ
B
弥生ちゃんゴメンね
748 :
アナカン
◆w2ifIqEU72
:2010/12/30(木) 17:03:18 ID:???
>B 明日の晩にディナーをゆっくり楽しみたいが、構わないか?
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
折角約束を取り付けたのだ、どうせならばユルリと会食を楽しみたい。
しかしそうなれば、試合前日および試合当日は不可能…
そして大会終了後…そこまで待つと、どんな予定が待っているか解らない。
なにせ自分は自由をジョアン(ひいてはフィオレンティーナ)に売り渡している身だ…
と、そこまで考えてもう三杉は決めていた。
三杉「明日の晩にディナーをゆっくり楽しみたいと思っているんだが、構わないか?」
モニカ「明日の晩…い、意外にすぐなんですね。」
三杉「…困る?」
三杉の提案に、先程とは行かぬまでもモニカは驚いた様子を見せた。
流石に急すぎたかな、と三杉は僅かに後悔するが…
モニカ「いえ…大丈夫です。 ちょっと驚いただけで…。」
しかしモニカの表情には決して悪感情は浮かんでいなかった。
返答がそのまま素直な感想と受け取って構わないだろう。
三杉は内心安堵し、そのまま待ち合わせ場所も彼女に告げた。
749 :
アナカン
◆w2ifIqEU72
:2010/12/30(木) 17:05:08 ID:???
三杉「そっか、じゃあ…ガレリア・ヴィットリオ・エマヌエーレ2世の下で19時に。」
モニカ「(コクコク)分かりました、じゃあ19時に…。 あの、私ちょっとナディア達と…。」
三杉「ああ、すまないね、友達が居るのに。」
ペコリと一礼してモニカはナディア達の傍に寄って行った。
なにやら必死な形相で心配な気になるが、まあそれを考えても仕方がない。
今日の明日…男の自分にとってもデート(?)の準備期間としては短すぎるのだ。
女性からしてみれば、言うに及ばずであろう。
三杉(ふむ…無理をさせて悪かったかな? …けれど、予定を考えれば仕方がない。
せめてまともにエスコートくらいはしてあげないとダメだな…。)
…やがて三杉達は駐車場に到着、バスに乗車した。
ナディア達は一応駐車場まで見送ってくれて、3日後のローマ戦の応援を約束してくれた。
手を振って彼女らと一時(ひととき)の別れを終え、バス内で談笑が始まった。
話題の主役(犠牲者)はマルコ・オジオ先生である。
750 :
アナカン
◆w2ifIqEU72
:2010/12/30(木) 17:08:10 ID:???
三杉「可愛くて明るくて…掛け値なしに素敵な恋人だな、マルコ。」
マルコ「えっと……うん、ありがとう…。」
ダラピッコラ「っかぁ〜、否定しない! 流石にマーくん先生は格が違った!」
マルコ「ちょっ…!」
スペルマン「ま、ボクは前から知ってたけどね〜。」
ダラピッコラ「なにぃ!?」
マルコ「イヴァンは目ざとく写真見付けて、ガンガンに問い詰めてきたんじゃないか!」
スペルマン「誰にも話さない約束はキッチリ守ったよ?」
スペルマンの非情さがそこはかとなく覗き見える会話だが…
そこは突っ込まず、耳を真っ赤にして必死に対応するマルコであった、もうお前爆発しろ。
そんな思春期まっ盛りな話題に(珍しく)華が咲くフィオレンティーナだが、
ここで最高潮となりつつあるマルコの話題とは違う話が三杉の耳に飛び込む。
751 :
アナカン
◆w2ifIqEU72
:2010/12/30(木) 17:09:45 ID:???
先着で
★スレ主は嫌な予感がしている→! card
と(!とcardの間のスペースを埋めて)書き込んで下さい、カードやダイスによって分岐します。
ダイヤ→ミュラーが耳打ちしてきた。
ハート→レントゥルスが耳打ちしてきた。
スペード→バンビーノが話しかけてきた。
クラブ6以上→すいやせん、嘘です。 三杉は考え事してます。
クラブ5以下→ブンナークが耳打ちしてきた。
クラブA→「ジュンー」 ハッ、この声は…
JOKER→ラムカーネが話しかけてきた。
752 :
森崎名無しさん
:2010/12/30(木) 17:13:00 ID:???
★スレ主は嫌な予感がしている→
ダイヤQ
753 :
森崎名無しさん
:2010/12/30(木) 17:21:48 ID:???
来ている・・・!流れが来ている・・・!!
754 :
アナカン
◆w2ifIqEU72
:2010/12/30(木) 18:01:47 ID:???
>ダイヤ→ミュラーが耳打ちしてきた。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
ミュラー「(ボソリ)ところでミスギ…先程の女性と密会の約束を取り付けたようですね?」
三杉(!)
それは、三杉のカフェ(バール)仲間であるアルフレッド・ミュラーの耳打ちだった。
モニカと特別会話に時間を取っていたのは誰の目にも明らかだったが、
会話の仔細までが筒抜けだったのかと、三杉は自分の予想以上の迂闊さに驚いた。
しかし…
三杉「ふふ、盗み聞きしてたのかい? 君にしては趣味が悪いね。」
ミュラー「いえいえ、カマをかけただけですよ…そんな顔はしないで下さい(ニコ)
…しかし、それならばこの話は有用な筈です。 キミは正装は用意してますか?」
三杉「正装か…。 いや、勿論そんな物は用意していないよ?」
ミュラー「ま、そもそも大会の為の遠征ですからね、それが当然でしょう。
…でも大丈夫ですか? それではドレスコードが必要な店には入れません。」
三杉「ふむ…確かに。」
755 :
アナカン
◆w2ifIqEU72
:2010/12/30(木) 18:03:01 ID:???
失念していた…と言うより、女性との会食(しかもディナー)を全く想定していなかったのだ。
しかしここはファッション都市ミラノ、まともなリストランテを選ぶならば正装は必要と考えられる。
勿論、ドレスコードのない気軽なトラットリアを選ぶ事も出来るわけだが…。
三杉「…で、キミはそこの所を入れ知恵をしてくれたって訳かい?
それにしたって、今日、明日に仕立てた所でまともなタキシードは用意出来ないよ。」
ミュラー「ええ、でもボクはヒューゴ・ボスのタキシードとゴールドファイルの革靴を持っています。
キミとボクとでは体格が似ている…使えるかも知れませんね?」
三杉(!?)
再び驚かされる貴公子三杉・・カフェ仲間 兼 貴公子系ライバルのミュラーの言葉は確かに衝撃的だった。
彼が口にしたのはいずれもドイツ系のファッションメーカー、イタリア系のアルマーニ等には劣る物の、
味のある服を仕立てる事で知られているメーカー…そしてそれを用意していると言うのだ。
流石にチェスが趣味な奴は格が違うと言わざるを得ない。
三杉「確かに魅力的で有用な話だね…。 しかし何故、そんな話を?
失礼で申し訳ないが、あまりにボクに都合の良い話で勘繰ってしまうんだが…」
尤もな三杉の言葉に対し、ミュラーはプッと吹いて答えた。
756 :
アナカン
◆w2ifIqEU72
:2010/12/30(木) 18:04:37 ID:???
先着で
★ミュラーの目的は?→! card
と(!とcardの間のスペースを埋めて)書き込んで下さい、カードやダイスによって分岐します。
ダイヤ→別に…純粋に感謝の気持ちですよ。キミのリーダーシップのお陰でボク達はここまで来れた。
ハート→貸しにしておきますよ、ボクが頼る時もあるでしょう?
スペード、クラブ→物で釣るのは恥ずかしいのですが、個人練習に付き合って欲しいんですよ。
JOKER→ここでさらにレントゥルスが話に割って入ってきた。
※今日はここまでー 年末だなぁー
757 :
森崎名無しさん
:2010/12/30(木) 18:04:59 ID:???
★ミュラーの目的は?→
スペード8
758 :
森崎名無しさん
:2010/12/30(木) 18:16:11 ID:???
まあ悪くない話だよね
しかしスーツを飛び越えてタキシードとは
さすが貴公子たちは格が違った
759 :
森崎名無しさん
:2010/12/30(木) 18:22:22 ID:???
ダイヤはミュラーの評価アップだけなのかな?
760 :
森崎名無しさん
:2010/12/30(木) 18:50:04 ID:???
次はエースFW複数いるし、チームにとってもいい話だな
しかし修羅場が怖いなあ…弥生は三杉のことを信じてくれてるし、裏切りたくない
761 :
森崎名無しさん
:2010/12/30(木) 19:00:55 ID:???
今のところは食事に誘ったくらいだしそこまで問題ではないと思う。
この後のディナーを無難に終えることが出来ればだがw
762 :
森崎名無しさん
:2010/12/30(木) 19:13:46 ID:???
しかしこの貴公子ノリノリである
763 :
森崎名無しさん
:2010/12/30(木) 19:51:54 ID:???
裏切るですと?これは心外な。
あのモニカ嬢、実に三杉さん好みの挙動をしていらっしゃる。
あの分だと良い〇〇になるんではないですか?
仲間が増えるよ!やったねやよいん!
(本当に心苦しいのはむしろ中の人への負担が増える事だと言うのは黙っておこう…)
764 :
アナカン
◆w2ifIqEU72
:2010/12/31(金) 04:38:49 ID:???
>>758
三杉「ドレスコードで…スーツ?」 ミュラー「その発想はありませんでした。」
ダラピッコラ「そのセリフそっくりそのまま返すぜ。」
>>759
あまり答えすぎるのもアレなんで秘密だーw
>>760
既にときめきミスギアルはスレ主の手の中から飛び出しております。
どうなっちゃうんでしょうね? 弥生はヒロイン死守する機会あるんでしょうかね?
>>761
ディナーが無難に終わる確率は何%なの?
ちょっと火遊びしたい人が多そうでドキドキしてんですけど。
>>762
貴公子はデートすると決めたら徹底的にプランニングする、勝手にそんな気がしてます。
>>763
最近やたらミストさんに話しかけられる気がする…確かにテコ入れしたモニカのキャラは…
だが落ち着け、冷静になれ。俺はラブ※書く為に三杉スレを始めたんじゃない…
アルシオンのために、新田のために書くんだ! くっ…! 落ち着け!
あんな安っぽい挑発に乗るな! うおおおおおっ!
765 :
アナカン
◆w2ifIqEU72
:2010/12/31(金) 04:40:22 ID:???
>スペード→物で釣るのは恥ずかしいのですが、個人練習に付き合って欲しいんですよ。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
ミュラー「物で釣るのは恥ずかしいのですが、個人練習に付き合って欲しいんですよ。」
三杉「個人練習?」
三杉はキョトンとした。
個人練習に付き合うなんて、彼にとってはそう特別な事ではない。
以前にだって、三杉から声をかけて何度か練習を共にしていた。
なのに何故これほど畏まり、そして取引のように持ちかけるのか…。
三杉にはピンと来なかった。
三杉「それは構わないが…何故こんな手法を採るんだい?」
ミュラー「んー…まぁ、ボクにも思う所がありまして。
出来ればその時はボクへの指導に集中して欲しいと思います。」
三杉「ああ、成るほど…そうなるとボクは、自分の練習をほとんど出来ないという事か。」
ミュラー「ええ、そういう事になります…キミにも計画があるでしょうが、それでもお願いしたい。」
三杉「ふむ……」
766 :
アナカン
◆w2ifIqEU72
:2010/12/31(金) 04:41:29 ID:???
ミュラー「レッチェ、ユヴェントスと強敵との試合が続き、その中でボクは活躍出来ていません…
でもナカヤマやラムカーネのお陰で試合は勝っている…正直言って危機感を持っています。」
これで解りましたか?…とばかりに目配せを送ってくるミュラー。
確かにミュラーの言っている事は理解するに易かった。
三杉「成るほどね…合点がいったよ。」
ミュラー「助かります…まっ、そんな個人的な感情からのお願いですからね。
それに、ボクを育てておけば後悔させない…なんてプレゼンも出来ませんし。
それで抜け抜けと頼むからには、こういう駆け引きも必要でしょう?」
『二コリ』と良い笑顔を向けてくるミュラー。
少々黒ずんだ腹の内を抜け抜けと曝け出す様は、呆れを通り越して感嘆に値した。
…何故かチクリと胸が痛むフレーズがあった気がするが、でも今は、そんな事はどうでも良かった。
重要なことじゃなかったのだから。
三杉(結局、僕が選べる道は2つきりか…。
ディナーはドレスコードのないトラットリアにし、ミュラーの頼みを断るか…
それとも格式のあるリストランテにして、ミュラーの指導に時間を使うか…。)
ミュラーが感情でなく勘定で話を持ちかけてきている以上、こちらも勘定で応えて良いだろう。
それによってミュラーに恨まれる事もない…そう考えれば気持ちも楽であった。
結果、三杉が出した答えはと言えば…
767 :
アナカン
◆w2ifIqEU72
:2010/12/31(金) 04:44:22 ID:???
A ミュラーにOKを出した
B ミュラーにNo thank youを出した
C 返答を少し待ってくれとお願いした
D 練習は手伝わん、だが服は寄こせと無茶な事を言った It’s a Gianism(ジャイアニズム)
3票選ばれた選択肢で続行します。(投票はメル欄空白で宜しくお願い致します。)
768 :
森崎名無しさん
:2010/12/31(金) 06:25:35 ID:LZfo9JAU
B
769 :
森崎名無しさん
:2010/12/31(金) 06:36:06 ID:1zU62u2k
A
770 :
森崎名無しさん
:2010/12/31(金) 07:22:25 ID:sJQ3hPIo
A
771 :
森崎名無しさん
:2010/12/31(金) 08:19:39 ID:fyyoNFCk
A
772 :
アナカン
◆w2ifIqEU72
:2010/12/31(金) 13:27:25 ID:???
>A ミュラーにOKを出した
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
三杉「解った、それで構わないよ。」
ミュラー「ふふ、感謝します。」」
一瞬違う考えが過(よ)ぎったが、結果として三杉はこれを受け入れる事にした。
タキシードの事もあったが、ローマ戦での事も踏まえた結果である。
強力な決定力を持つCFW、1対1以外は未知数だが実力を感じさせるST…
これを防ぎきるために最終ラインの強固を計るのは正しいと思われた。
この返答にミュラーは胸を撫で下ろし、そして自分の席へと戻っていった。
三杉は試合までにやっておかねばならない事を頭の中でまとめた。
三杉(これでやる事が大分見えてきたかな…。)
ホテルに戻ったらリストランテを探し、出来れば予約を取って置く。(これは早い方が良いかな)
ローマへの守備対策はミュラーの強化を主とする。(何を中心に鍛えるべきかも考えておくべきか…)
その他に、こちらのクセを読んで先読みしてくる事に対して…これは改めて考える必要があるが…。
三杉(ふむ…誰かとディスカッションしておきたいかも知れないな。)
773 :
アナカン
◆w2ifIqEU72
:2010/12/31(金) 13:28:30 ID:???
三杉はバンビーノ、マルコ、中山の3人の事を見た。
戦術について議論するならばあの3人の内の誰かが適当と思われたのだ。
そして、全ての対策案が纏まったら最終的にアンザーニ監督と相談である。
ブロロロロロロロ…
キキ―――
考えている間にバスがホテルへと到着した。
選手達は席を立ち、バスを降りる…首を回したり欠伸したりで、疲労の様子が窺えた。
勿論三杉も疲労感が身体を渦巻いているが、もう暫し動かなければならなかった。
三杉(ふぅ…思ったよりやる事が多いな、巧く立ち回らなければ時間が足りなくなるぞ。
まず最初に何から手を就けるとしようか…?)
A リストランテの確保をするかな
B ローマ戦についてバンビーノと相談するか
C ローマ戦についてマルコと相談するか
D ローマ戦について中山と相談するか
E ……まずはひと眠りだな
2票選ばれた選択肢で続行します。(投票はメル欄空白で宜しくお願い致します。)
774 :
森崎名無しさん
:2010/12/31(金) 13:31:57 ID:X23jacuw
A
775 :
森崎名無しさん
:2010/12/31(金) 13:34:06 ID:7tvincFM
A
776 :
アナカン
◆w2ifIqEU72
:2010/12/31(金) 13:57:02 ID:???
>A リストランテの確保をするかな
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
三杉(そうだな、何はともあれ明日の店を探さなければ…
土地勘が無い身でこれを後回しにするのは流石に無謀だろう。)
尤もな理由で三杉は自分のやる事を決めた。
身体は疲労しているが、どうやら頭はまだまだ順調に回転しているらしい。
三杉(…とは言っても、どう探せば良いものか。)
A レントゥルスに聞いてみようかな
B ダラピッコラに聞けば何か知っているかも
C バンビーノに聞けば出てくるかな
D ミュラーはその辺りまで調べてないだろうか?
E ま、無難にホテルのフロントで聞いてみるか
2票選ばれた選択肢で続行します。(投票はメル欄空白で宜しくお願い致します。)
777 :
森崎名無しさん
:2010/12/31(金) 14:04:41 ID:jbbhZH/6
E
こういう時は無難がいちばん
778 :
森崎名無しさん
:2010/12/31(金) 14:24:36 ID:X23jacuw
E
779 :
アナカン
◆w2ifIqEU72
:2010/12/31(金) 15:02:34 ID:???
>E ま、無難にホテルのフロントで聞いてみるか
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
三杉はその足でフロントへと向かった。
闇雲に仲間達から聞き込んだところで、都合よく情報を得られるか分からない。
しかしホテルのフロントならば、都市内のネットワークも持っている筈だ。
三杉(それを適切に使ってくれるプロフェッショナルが対応してくれる限りではないけどね。)
多少の誤算や無駄足もちょっとは覚悟し、三杉はフロントに声をかけてみる。
三杉「すみません、この辺りでディナーを楽しみたいのですが、適当な店を教えて頂けませんか?
静かでドレスコードのある店で、明日の晩のリザーブが空いてると望ましいです。」
こういう時 三杉はなるべく細かい指定を入れて尋ねてみる事にしている。
注文が厳しいようにも思えるが、より具体的である方が相手も調べやすい筈と思うからだ。
先着で
★フロントの返事→! card
と(!とcardの間のスペースを埋めて)書き込んで下さい、カードやダイスによって分岐します。
ダイヤ→有能なフロント「お任せ下さい、朝までに何店かランクを別けて調べておきます」
ハート→流行に敏感なフロント「ああ、それならこの店がイイですよ。」
スペード→?(友情出演)「3時間後だ…3時間後、お前に最高の店を教えてやる。」 CV:井上和彦」
クラブ→?(友情出演)「パルパルパル…知っていても教えるものか、妬ましい…」 だれおまえ
JOKER→?(友情出演)「むしろ俺達でカーニバルに行かないか? 気分転換も必要だと思うんだ。」
780 :
森崎名無しさん
:2010/12/31(金) 15:08:12 ID:???
★フロントの返事→
スペード8
781 :
アナカン
◆w2ifIqEU72
:2010/12/31(金) 16:26:20 ID:???
>スペード→?(友情出演)「3時間後だ…3時間後、お前に最高の店を教えてやる。」 CV:井上和彦
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
フロント(男)「日本人か…ふんっ。」
三杉(思う事は同じだな、日本人がフロントとは驚きだ。)
こちらを振り向いたフロントの男は日本人で、無愛想さを隠そうともしていなかった。
眠いのか目つきが悪いのか、不快な目でジロジロとこちらを値踏みしているようだ。
これは外れかな…と三杉は内心落胆したのだが。
フロント(男)「目的は? 美食かデートか…どっちだ?」
三杉「む…デートですよ。 ちゃんとした店にエスコートしたいと思っています。」
フロント(男)「チッ…ガキが色気づきやがって。」
客を客とも思わない横柄な言動、いくら何だってこれは酷いと三杉は抗議しようしたが…
その矢先、奥から同僚と思われる女性が出てきた。
782 :
アナカン
◆w2ifIqEU72
:2010/12/31(金) 16:27:28 ID:???
フロント(女)「コラッ! お客様に向かって何を言ってるんですか!」
三杉(おや…?)
フロント(男)「グムッ…栗田さんか…!」
フロント(女)「ごめんなさいね、この人ちょっと僻みっぽい人なのよ。
でも食べ物とか料理店とか、その方面だけは詳しいから。」
三杉「あ…はい。(どうやら話を聞いていたようだね、これは助かった。)」
フロント(男)「コラ、勝手な事を…」
フロント(女)「山岡さん! 私達は至高のメニューに全然勝てなくて国外追放になったんですよ!?
ここを追い出されたらもう他に行く所が無いって分かってます!?」
助け舟を出してくれたと思ったら、とんでもない事を暴露し始めたフロントの女性。
三杉は前言を撤回して頭を抱える…正直突飛だし重いしドン引き以外の何物でもない。
だが、フロント(男)のやる気を出させる効果はどうやらあったようであり…
フロント(男)「あーもー…分かってるよ、チクショウめ! 悪かったよ!
おい坊主、3時間後だ…3時間後、お前に最高の店を教えてやる。」
三杉「へっ? あ、は…はぁ。」
783 :
アナカン
◆w2ifIqEU72
:2010/12/31(金) 16:28:34 ID:???
フロント(男)「ふん、イタリアのミラノだか何だかしらないが、どの都市でも同じだ。
人気が出れば回転を早くするために手間暇を惜しんで味を落とす…
本当に美味い物を食べさせる名店は極わずかに限られてるって事だ。
お前に教えてやるのは、ミラノ最高の味を出す店、それだけだ!」
フロント(女)「山岡さん素敵!」
三杉「はぁ…じゃ、じゃあ宜しくお願いします。」
結局、やたらと気合を入れて店を探してくれる事になった。
一応礼を伝えてフロントを後にする三杉。
ただ…最高の味に拘っているのが、彼にとっては多少心配ではあったが。
三杉(最高の味か、個人的には望むところだが…ムードは大丈夫だろうか?
絢爛過ぎてはモニカの腰が引けるかも知れないし、みすぼらしかったらムードも何もない。
3時間後…教えて貰う時に詳細までしっかりと聞いた方が良さそうだ…。)
失敗では決してないが、成功の確信が取れていない結果に三杉は少々落胆する。
だが一先ずここは満足すべきと考える事にし、三杉は自分の部屋へと戻った。
入るなりドサッと荷物をベッドに置き、そして自らも身を任せる。
784 :
アナカン
◆w2ifIqEU72
:2010/12/31(金) 16:31:29 ID:???
三杉「はーー……疲れたぁ…。」
ユヴェントス戦の疲労が三杉の全身を駆け巡る。
思わず脱力してしまう身体をベッドは優しく受け止めるのだが…。
先着で
★ポッポッポ はとポッポ 豆は要らんが今は少しだけ眠らせてくれ→! card
と(!とcardの間のスペースを埋めて)書き込んで下さい、カードやダイスによって分岐します。
ダイヤ、ハート→ コンコン… マルコ「ミスギ、戻ったかい?」
スペード、クラブ→あ…眠い、これは寝てしまう。(夕食までひと眠りします。)
JOKER→ コンコン… ??「この部屋に宿泊していると聞いてやってきた。」 誰?
※おそらく本日はここまで…つまり今年度の更新は終了ですね。
一年間、どうもありがとうございました。
色々とありましたが、こうして再び皆さんと楽しめている事を心から感謝しています。
それではみなさん、良いお年を。
785 :
アナカン
◆w2ifIqEU72
:2010/12/31(金) 16:32:40 ID:???
,___________________
| __,,,..,,,_ |
| r'f゙ ̄ ゛\ |
| √ メ,. |
| f, メヒトリルヤヒトリ | .|
| ((((イ f0j f0j' ルlll.| .|
| ((ム ~ 、 ~ リ リ |
| ル!!, 一 , / リ |
| !!ヤ介ー 个リルリ |
| _,nリセ /ト-セリ_ .|
| 人,___ ∀ ___,入 |
| Fイヽ ~~女~~~~ノ イキ |
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
┃ ┃
┃ さなえ ┃
┃ ┃
┃ 「 みんな 、おつかれさま ┃
┃ ┃
┃ らいねんもがんばってね 」 ┃
┃ ┃
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
786 :
森崎名無しさん
:2010/12/31(金) 16:40:47 ID:???
★ポッポッポ はとポッポ 豆は要らんが今は少しだけ眠らせてくれ→
ダイヤ7
よいお年を〜
787 :
森崎名無しさん
:2010/12/31(金) 21:11:57 ID:???
エースFWが2人いるチームと戦うのは初めてだな
ミュラーがどれだけ伸びるかがポイントだな。
788 :
アナカン
◆w2ifIqEU72
:2011/01/02(日) 02:35:30 ID:???
>786 どもでした、旧年中はおせわになりましたんg
>787 ボッシ+ピエールやカルネバーレと+イスラスとか、一級+二級(以下)のチームは
ありましたけどね。 今回は一級+一級でお届けしそうな感じです。
===============================================
>ダイヤ→ コンコン… マルコ「ミスギ、戻ったかい?」
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
コンコン…
意識がまどろみ始めるよりも早く、そのドアをノックする音が聞こえた。
三杉は閉じていた瞳をどうにか開き、両手を使って上体を起こす。
そしてドアの方に耳を傾け、空耳でなかったか注意を払ってみた。
マルコ「ミスギ、戻ったかい?」
ドアを挟んでいるせいで少し聞こえ辛いが、どうやら自分を呼ぶ声が確かに聞こえた。
声の主はマルコだった、間違いない。
三杉は頭を振って眠気を飛ばし、ドアへと歩いて行った。
ガチャ
三杉「やあマルコ、僕に用事かい?」
789 :
アナカン
◆w2ifIqEU72
:2011/01/02(日) 02:36:50 ID:???
マルコ「うん…って、なんか眠そうだね。 間が悪かったかな?」
三杉「ひや…らい丈夫だよ。」
欠伸を伴ない少し言葉が可笑しくなってしまったが、誤魔化すようにマルコを部屋へと招き入れた。
その様子にマルコは小さく笑いながらも、その事には突っ込まずにいてくれた。
マルコ「グラッツェ…そんなに長居するつもりはないから安心してよ。
用件は、まあ…判っているとは思うけれど、ローマ戦の事だよ。」
三杉「うん、そうだろうと思った。」
基本的にマルコは三杉同様…いや、それ以上に理論家である。
三杉にとっては会話が予想しやすく、内容も互いの理解が早い相手であった。
それゆえ面倒くさい所がなく、疲れている時でも相手をしたくない気にはならなかった。
マルコ「それでね、話と言うのは…」
先着で
★とあるマルコの戦術構築(タクティクス)?→! card
と(!とcardの間のスペースを埋めて)書き込んで下さい、カードやダイスによって分岐します。
ダイヤ→対ローマ向けの練習案を考えて来たんだ。
ハート、スペード→このノートを見てよ、こいつをどう思う?
クラブ→実はね…練習を手伝って欲しいと思ってるんだけど…
JOKER→ローマの攻略法を考えて来たんだけれど、聞いてくれないか?
790 :
アナカン
◆w2ifIqEU72
:2011/01/02(日) 02:38:17 ID:???
そんな訳で…2011年明けましておめでとうございます!
今年の目標はエピソード1を終わらせて2に行く事、がんばるぞー。
皆さん どうぞ今年もお付き合いをお願い致しますね^^
…と言う訳でもういっちょ先着で
★とあるスレ主(わたし)の御年玉(プレゼント)→! card
と(!とcardの間のスペースを埋めて)書き込んで下さい、カードやダイスによって分岐します。
ダイヤ→仲間に新必殺技(またはスキル)付与(さらに判定)
ハート→仲間に新必殺フラグ付与(さらに判定)
スペード→仲間の必殺フラグを1つ回収(さらに判定)
クラブ→1回だけラムカーネのパワーダウンを15分遅らせる権。
JOKER→ダイヤ+クラブ
791 :
森崎名無しさん
:2011/01/02(日) 02:39:31 ID:/UIUkK3g
★とあるマルコの戦術構築(タクティクス)?→
ダイヤ2
792 :
森崎名無しさん
:2011/01/02(日) 02:39:51 ID:???
★とあるマルコの戦術構築(タクティクス)?→
ハート9
この試合の主役はマルコかのう。
793 :
森崎名無しさん
:2011/01/02(日) 02:41:00 ID:???
とはいってもマルコの実力では余程上手くやらないと勝負にならんよなぁ…
しかも攻撃限定
794 :
森崎名無しさん
:2011/01/02(日) 02:44:37 ID:???
★とあるスレ主(わたし)の御年玉(プレゼント)→
ダイヤJ
795 :
森崎名無しさん
:2011/01/02(日) 02:58:06 ID:???
さっきから判定でのダイヤ率が高いなw良い傾向だw
796 :
アナカン
◆w2ifIqEU72
:2011/01/02(日) 04:15:19 ID:???
なんだか縁起の良い引きですね。
===============================================
>ダイヤ→対ローマ向けの練習案を考えて来たんだ。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
マルコ「対ローマ向けの練習案を考えて来たんだ、提案させてくれないか?」
三杉「練習案…と言うと、既にそのレベルで対策を練ったという事かな?」
マルコ「フフ、質問に質問で返されると困るなぁ。
それを判断して貰う意味も含まれてるのさ。」
そう言うとマルコは手に持っていたファイルを開いて見せた。
ランピオン:必殺ヘディング、必殺空中ポストプレイ、必殺クリア…その他接触プレイに滅法強い
精神力A、判断力B、戦略性C、決定力A、突破力C、守備力B
ビアンキ:必殺1対1シュート、必殺トラップ、浮き球系必殺シュート?…データ不足
精神力?、判断力D、戦略性A?、決定力A、突破力?、守備力D
三杉「これは…ローマのFWの評価なのかい?」
マルコ「そう…とは言え、ビアンキは今日初めて見ただけだからデータ不足は否めないけどね。
だから、判っている部分と予想される範囲だけで考えてみたんだ。
それからね…今のとこちらとを比べて見てくれないか?」
797 :
アナカン
◆w2ifIqEU72
:2011/01/02(日) 04:17:36 ID:???
マルコはこのページをファイルから外すと、今度はファイルの奥のページをめくった。
そして出て来た内容と言うのは…。
ブンナーク:必殺ヘディング、必殺シュート、必殺ドリブル…強引な技が得意でゴール前の守備も可
精神力C、判断力B、戦略性C、決定力A、突破力B、守備力B
ニッタ:必殺1対1シュート、必殺ボレー、必殺ドリブル…ムラはあるが決定力、突破力の成長が目覚ましい
精神力B、判断力B、戦略性C、決定力A、突破力A、守備力C
※新田のファルコンクロゥはまだ披露されていないのでマルコも知らない。
三杉「こちらはウチの二枚看板だね…。 こうして比較して見てみれば、ランピオンとブンナークは
似ていると言えるかも知れないな。 まぁ、グラウンダーシュートがある分 FWとしての
汎用性はブンナークの方が上だけれど。」
マルコ「まあそういう事だよね、ニッタとビアンキについてだけれど…GKとの1対1に強そうだという
点では近い部分がないわけじゃない。 今日の試合ではまだ全容が見えていないけれど、
グラウンダーか、或いは浮き球の必殺シュートも持っている可能性は高いだろうね。」
ふむ、と三杉は頭を働かせてみる。
確かに今日見せた技だけが彼の実力の全てなどと思うべきではなかった。
マルコ「浮き球とグラウンダー…より厄介なのはトラップとの2択を迫られる浮き球必殺技の方だね。
そうなると、益々 ニッタとビアンキは共通点が増える事になる。」
三杉「なるほど…つまり練習案と言うのはアレだね。
ブンナークと新田を仮想ローマFWに見立て、守備練習を行なう。
その際に、ウチの守備陣がエースFW2人相手にどれだけ守れるかを見立てる…と。」
798 :
アナカン
◆w2ifIqEU72
:2011/01/02(日) 04:19:29 ID:???
マルコ「そういう事だね。 それからもう一つ、ビアンキのトラップについてさ。」
三杉「トラップ?」
マルコ「うん、トラップと言うよりラストパスに対する動き全般に言える事だけれどね。
彼のゴール前の動きは、さり気無くて非常に緻密…ハッキリ言って危険だと思うよ。
マーカーの意識が一瞬離れた隙に“振り切る”技術を持っていると考えられる。」
三杉「振り切る技術、か…と言うとそれはもしや…!」
マルコ「うん。 形は違うけれど、ニッタの隼ボレーと同じ。
クリアを狙ってくる相手に競り合わせない術を持っているという事だよ。
だから今のニッタの隼ボレーを受けてみて、その脅威を知っておく事は
ウチの守備陣にとって必要じゃないかとボクは思う。」
自分の提案はここまで…とばかりにマルコはファイルを閉じた。
そして三杉の目を見て、その判断の行方を見定めようとしている。
三杉(そうだな…。)
A 明日の午前中はその練習をするよう監督に提案するよ。
B 明日の午前中、それから明後日にその練習をするよう監督に提案するよ。
C 悪いけれどその案は聞けないな…時間は全て個人練習に充てたいと思っている。
3票選ばれた選択肢で続行します。(投票はメル欄空白で宜しくお願い致します。)
799 :
アナカン
◆w2ifIqEU72
:2011/01/02(日) 04:22:26 ID:???
この辺で一旦中断です、お年玉袋の中身については後日練習時間で開けた時にー
それでは投票をお願い致しまーす
800 :
森崎名無しさん
:2011/01/02(日) 05:37:45 ID:???
OKしたとしたらミュラーとの練習はどうなるんでしょう?
801 :
アナカン
◆w2ifIqEU72
:2011/01/02(日) 06:20:36 ID:???
そう言えばこのスレでは全然説明してなかったですね。
基本的に練習は試合前日(ここでは明後日)に実施され、午前に監督の指導、
午後に個人練習があります。ミュラーとの個人練習はこの午後のに相当しているのです。
802 :
アナカン
◆w2ifIqEU72
:2011/01/02(日) 06:24:10 ID:???
なので、明後日の個人練習が潰れたらミュラーは困っちゃいますね。
…ってゆう話、説明不足すみませんですた。
803 :
森崎名無しさん
:2011/01/02(日) 06:45:31 ID:g/2+sgD2
A
804 :
森崎名無しさん
:2011/01/02(日) 08:01:34 ID:Cqo8UHlw
A
805 :
森崎名無しさん
:2011/01/02(日) 11:03:43 ID:NentOy3c
A
806 :
アナカン
◆w2ifIqEU72
:2011/01/02(日) 11:46:36 ID:???
>A 明日の午前中はその練習をするよう監督に提案するよ。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
三杉「明日の午前中はその練習をするよう監督に提案するよ。」
有効な練習とは思ったが、個人的な事情もあり三杉はこの回答をするしかなかった。
これを聞いたマルコは目を意外そうにパチクリし、そして恥ずかしそうに笑った。
マルコ「明日の午前中か……うん、まあそうだよねー。」
三杉「えっと…?」
マルコ「あっ、ごめんごめん。 いやね、実の所かなり有効な練習じゃないかって思ってたんだ。
明後日も時間を取ってくれる気でいたから、自惚れてて恥ずかしいなって思ってさ。」
マルコの言葉に三杉は若干胸が痛くなった気がした。
ミュラーとの約束で個人練習を削れない私情が判断に含まれていたからである。
かと言って、ミュラーとの事を考えると判断を覆す事は出来ない。
三杉(ふむ…何か言葉でのフォローくらいは言っておいた方が良いだろうか?
有効な練習だと思ってる事は言うとして…)
A ミュラーとの個人練習がある事を正直に話しておく。
B 正規の練習時間をどう使うか判断するのはアンザーニ監督だから、と言っておく。
C 個人練習を削るわけにはいかないとだけ言っておく。
D ・・・まあ良いか、フォローしなくても。
E そ の 他
2票選ばれた選択肢で続行します。(投票はメル欄空白で宜しくお願い致します。)
807 :
森崎名無しさん
:2011/01/02(日) 12:32:32 ID:YpzTxHWo
A
正直今後の事を考えるとミュラーのレベルアップが先決だし。
808 :
森崎名無しさん
:2011/01/02(日) 12:33:30 ID:PRYCQK8w
A
809 :
アナカン
◆w2ifIqEU72
:2011/01/02(日) 13:11:09 ID:???
>A ミュラーとの個人練習がある事を正直に話しておく。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
三杉「うーん…すまないね、実は個人練習でミュラーの指導をする事にしたんだ。」
マルコ「ミュラーの?」
三杉「ああ。 決勝やその後も見据えると、CBの基礎能力向上は絶対に必要だ。
エースが複数存在するチームはこれからも出てくるだろうからね。
ラムカーネが消耗しきった後半戦、中山だけを頼りに…というのは、
チームとして余りに脆すぎるとは前々から思っていたんだ。
マルコ「確かにね…そっか…。 うん、大丈夫、分かったよ。
そうやって判断してくれて助かるねよ。
自分だけで考えていると、どうしても主観が寄っちゃうからね。」
ハハハっと頭を掻きながら、やはり恥ずかしそうに笑うマルコ。
どうやら正直且つ理由を以って話したお陰で、言葉通り素直に受け入れて貰えたようである。
ホッと胸を撫で下ろした三杉は、本来のフォローもしておく事にする。
三杉「うん、でも君の見立ては本当に有用だと思うよ。 ランピオン、ビアンキを
ブンナークと新田で置換して考えた練習は、DF陣にとって随分な予習になる。
それにビアンキが新田のように競り合いを振り切る技術を持っているならば、
予め体験しておけば、試合中にパニックに陥る事もないだろうからね。」
マルコ「アハハ、フォローありがとうね。 それじゃあボクはこれで…
有効な戦術についても考えておくつもりだから、良かったらまた声をかけてよ。」
810 :
アナカン
◆w2ifIqEU72
:2011/01/02(日) 13:12:16 ID:???
そう言ってマルコはファイルを閉じ、椅子から立ち上がった。
部屋を出ていこうと翻したマルコ…三杉はその背中に向けてこう言っていた。
フ…と頭に浮かんだ事だった。
先着で
★何て言ったの?→! card
と(!とcardの間のスペースを埋めて)書き込んで下さい、カードやダイスによって分岐します。
ダイヤ→そうだ…確か君、目が良いって言ってたよね?
ハート、スペード、クラブ→何気にもう夕飯の時間なんだね、食堂へは一緒に行こう。
JOKER→ダイヤ+「筋トレではどんな事をやっているんだい?」
811 :
森崎名無しさん
:2011/01/02(日) 13:19:56 ID:???
★何て言ったの?→
ハート3
812 :
アナカン
◆w2ifIqEU72
:2011/01/02(日) 14:01:55 ID:???
>ハート→何気にもう夕飯の時間なんだね、食堂へは一緒に行こう。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
そう、話を終えた三杉は自らの空腹に気付いたのだった。
ふと時計を見ると、どうやら夕食の規定時刻は間もなくだった。
そりゃお腹も空く筈だ…と三杉は肩を竦めた。
三杉「マルコ、戦術を考えるのもいいけど、何気にもう夕飯の時間だよ。」
マルコ「え? あ、本当だ。」
三杉「ハハ、食堂まで一緒に行こうじゃないか。」
マルコ「そうだね、アハハ。」
身体だけでなく頭も回転させている2人は、正直言って他のメンバーよりも糖分を消費していた。
連れ立って食堂へと向かう中、彼らは互いの胃が活発に鳴っている事を見て見ぬふりしたのだった。
・・・・。
夕飯の席で三杉は、アンザーニ監督に対して明日午前中の予定を問い質した。
当然マルコの提案した練習案を進言する為にであった。
幸い監督はこの練習案に同調し、これを受け容れてくれたのだった。
813 :
アナカン
◆w2ifIqEU72
:2011/01/02(日) 14:04:02 ID:???
三杉(これで明日の午前、午後、それから夜の予定は全てが埋まった訳だな。
色々と忙しい日になる事は間違いないから、混乱しないように気をつけなければ。)
そんな事を考えながら部屋に戻る途中、三杉はフロントへの用事を思い出した。
明日のディナーの為調査を依頼していた、店の詳細確認である。
食堂から部屋に戻るその足で、三杉はフロントへと再び訪れた。
相変わらずグータラで愛想の悪い男がブスっとしながら立っている。
三杉「こんばんは。」
フロント(男)「うん? ああ、お前か。」
三杉「お願いしていたリストランテの見立て、如何でしょうか?」
フロント(男)「ふん、心配するな。 ちゃーんとやってあるさ。」
彼は傍らに置いていた紙切れを手に取り、三杉に突き出した。
そして何とも言えぬドヤ顔で踏ん反り返った態度を取っている。
半ばあきれ顔になりながら、三杉はその紙を受け取った。
三杉(うーむ、貴公子とは正反対の人生を送って来たんだろうなぁ…
ボクはこんな下品な大人にならないよう、態度には気を付けていこう。)
814 :
アナカン
◆w2ifIqEU72
:2011/01/02(日) 14:05:18 ID:???
フロント(男)「ほら、これが店の名前と電話番号だ、リザーブはさっきの時点でまだ空いていた。
これで満足だろ? さあチップを寄こせ。」
三杉(当然あげるつもりだったが、そう言われるとあげたくなくなるから不思議だ。
しかしまあ、仕事をしっかりしてくれる限りはキッチリとチップを渡すのがスマートだ。)
三杉はポケットの中から10リラ硬化を取り出して男に渡した。
湿気てやがんな…と男はさらに悪態を吐いたが、流石に付き合っていられない。
三杉(さてと…この店はどんな感じの店なんだろうか?
まあ予約の為に電話しなければならないし、ついでに聞いてみるとしよう。)
先着で
★電話して聞いたお店の詳細→! card
と(!とcardの間のスペースを埋めて)書き込んで下さい、カードやダイスによって分岐します。
ダイヤ→味も店の雰囲気もロケーションも良く、それでいて値段も手頃な完璧な店。
ハート→最近ミラノで流行っている高級中華料理店。
スペード→なんと3つ星レストランです、まあちょっと怖気づいちゃうよね。
クラブ→味は最高! しかしドレスコードは有って無いような物らしい。
JOKER→女の子をその気にさせる店…だと……
815 :
森崎名無しさん
:2011/01/02(日) 14:09:58 ID:???
★電話して聞いたお店の詳細→
ハート8
816 :
アナカン
◆w2ifIqEU72
:2011/01/02(日) 14:52:22 ID:???
>ハート→最近ミラノで流行っている高級中華料理店。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
受話器の先から聞こえた単語は三杉にとって予想外の物だった。
三杉「中華料理店…?」
店員『Exactry、当店は香港に本店を持つ名門店のイタリア支店第一号なんですよ。
自画自賛になりますが、味、雰囲気共にイタリア女性からの評判は上々です。』
三杉「そうですか、中華料理と聞いて意外に思いましたが…なるほど。
エキゾチックなアジアの雰囲気は女性に好まれるのかも知れませんね。」
店員『柔軟性の高い思考をお持ちですね…左様です、まだ流行に乗ったとは言えませんが、
男性よりも女性の方が客層としては多いです。 それから恋人同士のカップルもね。』
三杉(む…恋人同士……か。)
ズキン…と、この言葉に三杉の胸は痛んだ気がした。
だが電話先の店員がその事を知る筈もなく、彼はさらにプレゼンを進めていく。
味はこうだ、調理はこうだ、材料はこうだと、ほとんど自慢のような口調である。
それは自信の現れなのかも知れないが、三杉の頭には然程入っていかなかった。
817 :
アナカン
◆w2ifIqEU72
:2011/01/02(日) 14:53:37 ID:???
店員『…以上です、他に何かご質問はおありでしょうか?』
三杉「あ…そうだな……ドレスコードについてはどうでしょう?」
店員『そうですね、気軽な雰囲気も残したいという意味で、男性にはスーツからのドレスコードを
お願い致しております。 女性の方も軽めのカクテルドレスで十分でございます。』
三杉「なるほど、ならばそこまで厳格な雰囲気という訳ではないのですね。
どうやら緊張しないで済みそうです。」
あまりに絢爛豪華、固い空気でモニカが恐縮してしまう懸念はどうやらなさそうだと分かり、
三杉はまた改めて安堵した。 その声に店員は満足し、さらに話を続けてくる。
店員『御謙遜を…ああ、それから女性限定でのサービスもご用意しております。』
三杉「女性限定のサービス?」
店員『ええ、当店は1階がチャイナドレス専門のブティック&レンタルになっております。
雰囲気をより楽しんで頂くため、女性の方に無料でドレスを貸し出してイルノデス。
無論、お気に入りの品がございましたらご購入頂きたいのが本音ですがね。』
三杉(ふぅん…サービスが行き届いているというか、商売上手というか。)
あまりの手回しの良さに三杉は感嘆を覚えた。
だが、これならば何の心配もなく食事を楽しむ事が出来ると言えた。
三杉はそのまま明日の予約をお願いし、そして電話を切ったのだった。
818 :
アナカン
◆w2ifIqEU72
:2011/01/02(日) 14:55:36 ID:???
三杉「やれやれ…慣れない土地ではディナー一つするのも大変だ。
しかしチャイナドレスか…モニカは黒髪だからきっと似合う事だろう。」
三杉は少しばかり立ち止まり、明日のモニカの姿を想像(妄想)してしまった。
その妄想が、桃色の電磁波に乗ってモニカに伝わるとなどという事は、
海のミスギの目を以ってしても見抜く事は出来なかったのである。
そのモニカの姿と言うのは…
A ロングチャイナは確かに悪くない…スリット男のロマンだと言われても頷ける。
B ミニチャイナ…何故だろう、この僕でも男心を震わせられる。
C やはりカクテルドレスの姿がしっくりくる気がするな。
D いや…彼女は大人っぽい雰囲気だからイブニングドレスが似合うだろう。
E うーん…今日みたいなサッパリした服装しか想像できないな。
3票選ばれた選択肢で続行します。(投票はメル欄空白で宜しくお願い致します。)
※意味ある選択ではありませんが、皆さまの想像力によっては大変重要な選択です。
全力でお好みの選択をしたって下さい。
819 :
森崎名無しさん
:2011/01/02(日) 14:58:15 ID:qWSIk60M
A
820 :
森崎名無しさん
:2011/01/02(日) 15:40:57 ID:NentOy3c
A
821 :
森崎名無しさん
:2011/01/02(日) 18:15:01 ID:A30doPCw
3票か!
じゃBにも惹かれるけど高級店ってことで
A
822 :
森崎名無しさん
:2011/01/02(日) 23:48:46 ID:???
色気づくと負けフラグかなと思っちゃう、不思議
823 :
アナカン
◆w2ifIqEU72
:2011/01/03(月) 05:17:01 ID:???
>>822
男ってそういう生き物ですよねーw
===============================================
>A ロングチャイナは確かに悪くない…「スリットは男のロマン」だと言われても頷ける。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
ロングチャイナ…詰襟で横に深いスリットが入った、正式名称;マンダリン ガウン。
つまり、所謂ノーマルのチャイナドレスを身に付けたモニカの姿を三杉は想像していた。
この想像は、彼のエロチシズムやフェチシズムから出て来た発想とは言い難かった。
スレンダーな体型、長い脚、黒く長めの頭髪など…モニカの外見的特徴を思い出せば、
一般的なパーティドレスなどよりもチャイナドレスの方が遥かにフィットすると思われたのだ。
三杉(特に、彼女の長くてスレンダーな脚がスリットから垣間見えるとなれば、
街行く数多の男性の心を魅了するのは疑いない事だろうな。)
などと三杉は考え、想像し、そして一人で納得していたわけだが…
やがてこの善からぬ想像と、それを平然と考察している自分の滑稽さに急に恥ずかしくなった。
いつの間にかこの想像の中に入り込んでいる自分に対しても。
そして今感じている不思議な感覚と共に、これを否定するのだった。
824 :
アナカン
◆w2ifIqEU72
:2011/01/03(月) 05:18:35 ID:???
三杉(これはいけない…彼女が脚を露出すれば、それは確かに万人が魅力を感じる事とは思うが、
その事を想像して悦に入るなんて見っとも無い事この上無いじゃないか。
それに…何だかまるで明日の夜を凄く楽しみにしているみたいじゃないか?
女性の知人と夕食を共にする、たったそれだけの事だと言うのに…。)
そうして彼は自らの浮かれかけていた心を戒めたのである。
浮かれて溺れるように女性と会う、それはいけない事だと彼は思っていた。
少なくとも、弥生が何も知らないまま…自分(三杉)の居場所すら知らないような
状態のままで、それを善しとする事は流石に出来なかった。
とは言え、他の女性と二人きりで食事する事を“青葉弥生が”裏切りと思うかどうか…
そこまで考えられなかった事は、貴公子としては不足する所があったと言わざるを得ない。
それが、女性との“まともな”付き合いの乏しさの結果だったとしても…。
このように三杉が男としての想像を働かせ、それを恥じている頃までに…
明日の相手であるモニカのサイドでもちょっとした物語があった。
825 :
アナカン
◆w2ifIqEU72
:2011/01/03(月) 05:19:36 ID:???
<モニカの章>
モニカ・センペルテ・ディマーレは少なからず焦燥に駆られていた。
これまで男性に然程興味が無かった彼女が、珍しく憧れや尊敬を抱いた年上の男性…
即ちフィオレンティーナのジュン・ミスギに食事を誘われた、そこまでは良かった。
そう、そこまでは純粋に喜ばしいサプライズであったと言える。
問題なのは二つ、それがディナーだと言う事と日時が明日の晩だと言う事だった。
三杉「明日の晩にディナーをゆっくり楽しみたいと思っているんだが、構わないか?」
三杉のこの言葉を聞いた時、モニカの頭の中は一瞬で真っ白になった。
それもその筈…彼女は男性とディナーに行く為のオシャレ着を持っていなかったのだ。
そもそもモニカは男性とまともにデートした事もなかった。
しかし、それは彼女がモテナイという事を意味していない。
クラスメートの男性に誘われる事はあっても、彼女の目には相手が子供っぽく映っており、
どうにも二人きりで時間を過ごす事へ魅力を感じず、全て断っていたのだ。
やがて、誘われ、断る事を疎ましく感じるようになった彼女…
その服装が中性的な物になっていくのはどうにも仕方がない事だったと言える。
パーティーの際でもレディスジャケットでサッパリと決める彼女は、
プレイボーイの多いイタリア男子学生の間では“残念な美人”として有名だった。
826 :
アナカン
◆w2ifIqEU72
:2011/01/03(月) 05:23:07 ID:???
モニカ「明日の晩…い、意外にすぐなんですね。」
こう答えて 考える時間を少しでも捻出しようという努力が、今の彼女の精一杯だった。
ランチであれば、一応所有している女性的な普段着を着ていくつもりだった。
しかしディナー(しかも貴公子相手)となると、ドレスコードによって、
最低でもカクテルドレス以上が必要になる事は想像に難くなかった。
三杉「…困る?」
モニカ(正直…困る……かな。 いつものレディスジャケットでもドレスコードはOKだと思うけれど、
流石にそれを着ていく訳にはいかないもの…どうしよう、着ていく服が無い…。)
断る事も頭に過(よ)ぎったが、それはすぐさま彼女自身に否定された。
何故ならば、どうしても行きたいと言う思いが圧倒的に強いからである。
そして返事が求められている今の状況、彼女には考えている暇(いとま)は皆無だった。
気が付けば、彼女は次のように答えていた。
モニカ「いえ…大丈夫です。 ちょっと驚いただけで…。」
言っちゃったー、と内心パニック気味になるモニカ。
どうするアイフルそふとばんく 建て替えるならダイワハウチュ。
ハッキリ言って混乱する思いは大きかったが、それ以上に嬉しい気持ちも強かった。
結果 頭の中は±0であり、その表情には困惑も喜色も浮かばなかったのである。
827 :
アナカン
◆w2ifIqEU72
:2011/01/03(月) 05:24:53 ID:???
三杉の表情を確認してみると、どうやら自分の言葉に対して苛立ちや呆れは抱いていないようだ。
その事にだけ安堵したモニカは再び頭を悩ませ始めるが…
だがその時、彼女の頭上に天啓とも呼ぶべき精神コマンド閃きが訪れた。
即ち…
先着で
★正月特番と思って下さい→! card
と(!とcardの間のスペースを埋めて)書き込んで下さい、カードやダイスによって分岐します。
ダイヤ、ハート→ナディアとクラウディアにドレスを貸して貰えるよう頼もうと考えた。
スペード→この場を解散したら大急ぎで買いに行こうと考えた。
クラブ→一回だけどんな攻撃も回避できる効果を得た。
JOKER→名門貴族である家の力(名前)を使うしかないと考えた。
※一旦ここまでです
828 :
森崎名無しさん
:2011/01/03(月) 06:00:16 ID:???
★正月特番と思って下さい→
スペードA
クラブAが出たら恥ずかしい格好でも耐えられるような不屈の精神が身に付くかもね!
829 :
森崎名無しさん
:2011/01/03(月) 09:18:15 ID:???
どう転んでも三杉が真剣なら応援するぞ
830 :
アナカン
◆w2ifIqEU72
:2011/01/03(月) 11:52:50 ID:???
>>828
ダメダメ、それは『不屈』なのです、これはあくまで右から左へ受け流す『閃き』なのです。
>>829
ありがたいお言葉です、とは言え一体どうなるかは私にも分かりません…
===============================================
>スペード→この場を解散したら大急ぎで買いに行こうと考えた。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
即ち、駐車場でフィオレンティーナのバスを見送り解散した後 大急ぎで買いに行こうという案だ。
ハッキリ言ってしまえば力技であり、閃きでも何でもありはしない。
しかし今のモニカにとっては、そんな案ですら天啓に等しい物であった。
モニカ(もちろん 都合良く私に似合う服が売っているとは限らない…
よしんば あったとして、私がそれを見付けられるか分からない。
でも今は、そんな事はどうでもいいの。 重要な事じゃないわ。)
当然起こり得る懸念、不安要素が心の中に浮かび上がり、モニカを動揺させようとしていた。
しかし今の彼女にとって、そんな事は取るに足らぬ瑣末な事であった。
モニカ(見付けられるか見付けられないかじゃない…見付けるの。
そうよ、マタイの福音書がずっと前から教えてくれていたじゃない。)
求めつづけなさい。 そうすれば与えられます。
探しつづけなさい。 そうすれば見いだせます。
たたきつづけなさい。 そうすれば開かれます。
マタイの福音書7章の一節をモニカは思い出していた。
彼女も当然子供の頃から聖書に慣れ親しんで育ってきているが、
特にこの一節は勇気を与えられる気がして好きだった。
831 :
アナカン
◆w2ifIqEU72
:2011/01/03(月) 11:55:00 ID:???
いつの間にかモニカが抱えていた混乱は収まっており、その目は静かで強い光を放っていた。
落ち着いた様子を察したのか、三杉はモニカに再び話しかけてきた。
三杉「モニカ、待ち合わせ場所だけど…あれ、聞いているかい?」
モニカ「あ、はい。 ごめんなさい、大丈夫です。」
三杉「そっか、じゃあ…ガレリア・ヴィットリオ・エマヌエーレ2世の下で19時に。」
ガレリア・ヴィットリオ・エマヌエーレ2世…ミラノドゥオーモ広場北に位置した、
ミラノで最も栄えているショッピングアーケードの事である。
もしも仕立てや取り寄せが必要になったとしても、待ち合わせの場所がそのアーケード
ならば、時間的猶予は最も期待できる事は確定的に明らかだった。
つまりモニカに取っては非常に願ったり叶ったりの場所と言えた。
モニカ「(コクコク)分かりました、じゃあ19時に…。 あの、私ちょっとナディア達と…。」
三杉「ああ、すまないね、友達が居るのに。」
そう優しそうに言ってくれる三杉にペコリと一礼し、モニカはナディア達の方へと位置を移動した。
かなり慌てて混乱もしたが、自分のやるべき事がハッキリとしたのは満足すべきだった。
ホッとしながらナディアの傍までやってくると、彼女は顔を覗き込みながらこう言ってきた。
ナディア「にやにや、にやにや。」
モニカ「な、なによう。」
832 :
アナカン
◆w2ifIqEU72
:2011/01/03(月) 11:57:53 ID:???
ナディア「なに話してたの〜? またまた私のイイ雰囲気レーダーに反応したんだけど〜。」
モニカ「プッ なんなの、そのレーダー。」
クラウディア「それだけ2人の周りの空気が違ってたって事よ。」
ナディアの不思議ちゃん発言に思わず吹いてしまうモニカ。
っしてクラウディアがその発言の解説をするのはいつもの事だった。
…その筈だが、モニカは今クラウディアの声に少し動揺した。
それは女の勘と言うか観察力が彼女にそうさせたのだ。
モニカ「あっクラウディア……。 っと…あの……明日一緒に食事する事にナリマシt…」
ナディア「本当!?」
クラウディア「あらあら、良かったじゃない!」
モニカ「ごめんなさい、クラウディア…アタシ…抜け駆けしちゃって…」
ついつい語尾が小さくなってしまうモニカ。
モニカはクラウディアも三杉に対して興味がある気がしていたのだ。
それなのに(テンパった結果とは言え)自分だけがアピールし、
そして食事誘われるまでなった事が少なからず後ろめたかった。
しかしクラウディアはそんなモニカの態度に笑って答えるのだった。
833 :
アナカン
◆w2ifIqEU72
:2011/01/03(月) 11:59:26 ID:???
クラウディア「プフ そんな事 考えてたんだ? 大丈夫よ、私のは少し違うから。」
ナディア「…と、申されると!?」
だがモニカより速くクラウディアの言葉に興奮気味に食い付いたのはナディアの方だった。
余りの引きのよさにクラウディアはもう一度噴き出したのだった。
クラウディア「興味は確かにあったわ、あの人は兄さんがあの大けがで自暴自棄になっていた時、
希望…って言うのかな、そういうのを与えてくれた人だからね。」
モニカ「そうなの!?」
ナディア「知らなかった!」
クラウディア「そうそう。 お陰で兄さんはサッカーを諦めず、治せる医者を求めて失踪して…
治して戻ってきたかと思えば、今度はフィレンツェのクラブ寮に住み込むって話。
兄さんにはサッカーなんてやめて欲しいと思っていた私にとっては、
逆に引き離されるような形になっちゃったからね。
凄い人と思う反面、一方的に恨んだりもしてたなー。」
モニカ「そっか…。」
ナディア「なるほど…クラウディアのサッカー嫌いって、そのせいだったんだね。」
クラウディア「うん、だから私がミスギさんを気にしているって思ったモニカは正解。
でも所詮そこまでの興味だったから、モニカは私に対して遠慮する事ないんだよ?」
モニカ「そっか…ごめんね、ありがとう。」
ニコッと笑ってくれたクラウディアの顔がとてもとても綺麗だとモニカは思った。
何より自分に気を遣って、色々と吐露してくれた友人の優しさが心の奥まで染みた。
涙目でウルッときそうになるのをグッとこらえ、モニカは笑顔を返したのだった。
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