キャプテン森崎 Vol. II 〜Super Morisaki!〜
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レス数が1000を超えています。残念ながら全部は表示しません。
【侵食された】キャプテンEDIT24【現実パート】

1 :キャプテンEDIT ◆wM6KXCkaLk :2011/02/13(日) 22:56:48 ID:???
このスレはキャプテン森崎のスピンアウト作品に当たる、キャプテンEDITのスレです
森崎くんと同世代に生まれたサッカー少年・大前くん(オリキャラ)を操作し、彼を名選手に育てたり育てなかったりします
そして、現在の目標は来春からのキャプテン就任!
読者の皆さんに引いて頂いたカードや、投票していただいた選択肢に従い、物語が展開します

前スレ
【昨日とは違う】キャプテンEDIT23【風景】
http://capmori.net/test/read.cgi/morosaki/1296746516/

〜前回までのあらすじ〜

秋季地区大会も終わり、ひとまずサッカーの季節は来年まで一休み。
そう思われたが、あくまでサッカーは大前を逃がさない。
妖怪を名乗る不思議な女性・八雲紫の誘いに乗り、大前は練習試合を組むことに。
小さくなって箱庭に閉じ込められ、人形が動き出し、チームメイトはこれを夢だと思い込む。
しまいにはボールがワープするなどかつてないほどカオスな試合に、大前はどう立ち向かう!?

〜前スレの出来事(?)〜

菱野「キャプテンEDITキャラクター人気投票、以下のURLで明日2月14日、投票開始です!
 皆様の清き一票、お待ちしております」
http://capmori.net/vote/vote2m/bbs.cgi
やす子「練習試合に乗じて出番強奪とか、汚いな流石スキマきたない」
チルノ「人気投票にアタイらの項目が無い! なんでよ!?」
大妖精「え、えーと、投票項目は二年目秋の地区大会決勝までに登場した人限定だって……」
大前「グロウエッグの効果が全然無いんだけど、これって不良品なんじゃあ……」
紫「貴方の引きが悪いのよ。ダイヤジスタも全然発動しないし」
本多「MVPなんて取るんじゃなかった……」
渡会「なにィ!? ボールが消えた!?」
宇津木「覚醒を重ねることによって完全無欠になる日も近い(成人)」

542 :キャプテンEDIT ◆wM6KXCkaLk :2011/02/17(木) 23:05:24 ID:???
紫「大勝利おめでとう、大前くん。はい、約束の賞品よ」

大前「わぷっ!?」

唐突に紫から渡された本と御祝儀袋。
おそらく、勝利の景品であった賞金と能力値アップ用のアイテムだろう。

大前「あ、ありがとうございます。……けど、試合が終わったら、まず挨拶が――」

紫「挨拶? 誰に?」

大前「――え?」

チルノ「――――」

橙「――――」

ミスティア「――――」

振り向くと、2ボスチームの面々は試合が終わった時と同じ姿勢のまま、凍りついたように動いていなかった。
先程まで、騒がしくサッカーに興じていた姿とは、まるでかけ離れている。

紫「試合が終わったから、人形に掛けていた術は解いたの。審判や実況も帰しちゃったし、観客は元からいなかったでしょう?」

大前「……こうして見ると、やっぱり彼女たちって偽物だったんですね」

紫「普通の人間の貴方からしてみたら、あまり気持ちのいいものじゃないかしら」

大前「失礼ですけど、そう思っちゃいます。……どれだけ離してもあんなに喰い下がってきた連中が、こうなっちゃうなんて」

試合相手が、終了と同時に物言わぬ人形に戻る。普通の人生ではしようもない経験である。
面食らったり、後味の悪さを覚えるのは仕方がなかった。

543 :キャプテンEDIT ◆wM6KXCkaLk :2011/02/17(木) 23:06:50 ID:FncHKnBo
渡会「おわっ!? 何か知らないけど、この子ホイッスルと同時に止まっちゃったぞ!?」

比良山「ど、どうなっているんだ一体?」

雪村「一体何が起こっているの!?」

紫「あら、大変。貴方のお友達も騒ぎ始めちゃったわね。早くそのアイテムを使って、現実に戻した方が良いと思うけど」

大前「あ、はいっ!」


※ 2ボスチームを倒したことにより、賞金15000円と『ブロック+2の書』を手に入れました ※
※ 『ブロック+2の書』を、誰に使いますか? ※


先に3票入った選択肢で進みます。メール欄を空白にして、IDを出して投票してください。

A.自分自身に使う
B.チームメイトに使う(対象も併記してください。一応、今いない選手にも使うことができます)

544 :森崎名無しさん:2011/02/17(木) 23:07:17 ID:nTstORDk
B輝林

545 :森崎名無しさん:2011/02/17(木) 23:07:21 ID:ZBWNHM8g
B 輝林

546 :森崎名無しさん:2011/02/17(木) 23:07:46 ID:Yd0kfHp2
B 輝林

547 :森崎名無しさん:2011/02/17(木) 23:15:42 ID:???
テンポがよくていいね

548 :キャプテンEDIT ◆wM6KXCkaLk :2011/02/17(木) 23:28:14 ID:???
>>B.チームメイトに使う → 輝林
---------------------------------------------------------------------------------------------------------
大前「じゃあ、輝林に使いましょう。アイツのブロックは守備の生命線ですし」

紫「そう。それじゃあ、彼のブロックを上手くしてあげましょうか」


※ 輝林のブロックが+2されました ※


紫「それじゃあ、名残惜しいけれど今日はここまで。幻想ポイントもまた上がったことだし、近いうちにまたおいでなさい。
……サービスで、家まで送ってあげるわ」

大前「へ?」

唐突に身体に感じる浮遊感。
見ると、足元にはポッカリと不可思議な穴が広がっており、その中には無数の目が――

大前「うわぁあああああああっ!?」

紫「今後とも、マジックショップ『ふしぎ屋』をご贔屓に♪」

大前「ワープさせるなら先に言って下さいぃぃぃぃぃぃ……」


  … … …


大前「ハッ!?」

ガバ。
布団を跳ね上げて飛び起きると、辺りはすっかり暗くなっていることに気付いた。

549 :キャプテンEDIT ◆wM6KXCkaLk :2011/02/17(木) 23:29:28 ID:???
窓の外の家々に、明かりが灯っているものは無い。どうやらかなりの深夜らしい。

大前「ここは俺の部屋か。も、もしかしてさっきの試合は夢?
……いや、それにしてはヤケに疲れている気がする。
まるでフルタイム走り回ったみたいに身体が重いや……」

部屋の電灯を付けて、机の上を見る。
そこには確かに、賞金が耳を揃えて入れられた御祝儀袋があった。
『ふしぎ屋』で練習試合を組んだと言う、確かな証拠である。

大前「あー、やっぱり現実だったか……まあ、あれだけ苦労したのが夢オチになるよりは良かったけど」

何とも疲れた思いで寝なおすことにした大前だった。


※ 2ボスチームに勝利したため、以後『ふしぎ屋』の練習試合で同チームを選ぶことが出来なくなりました ※

550 :キャプテンEDIT ◆wM6KXCkaLk :2011/02/17(木) 23:30:41 ID:FncHKnBo
〜二年目11月2週・自由選択フェイズ〜

大前「……あの後、みんなで何故か同じ夢を見たって、ちょっとした騒ぎになったな。
輝林は今まで以上にブロックが固くなったし、末松はいつの間にか必殺技が増えてるしで、監督や菱野さんも不思議がってたな。
まあ、あの試合を組んだ効果が見られたのは良かったけどな。さて、今週は何をしよう?」


【現在の能力】
ド/パ/シ/タ/カ/ブ/せ/ 総 /高/低/ ガッツ /選手名
|52|48|53|47|48|48|51| 347 | 4/2 | 820 |  大前
|15|18|10|15|8 | 6 |29|←現在の必殺技経験値

現在の所持金:27000
幻想ポイント:55

先に3票入った選択肢で進みます。メール欄を空白にして、IDを出して投票してください。
A.必殺技の特訓をする
  必殺技の経験値を稼ぎます(どの特訓をするか分岐)
B.街に出てみる
  買い物をしたり、新たな出会いが発生したりします(知っている場所に行くか探索するか分岐)
C.チームメイトと交流する
  チーム内の人物と話して、好感度を上げたりします。何かイベントが起こることも?(誰と交流するか分岐)
D.お金を稼ぐ
  アルバイトをしてお金を手に入れます(どのアルバイトをするか分岐)
E.瞑想する
  新しい必殺技フラグを取得したり、幻想ポイントを得たりします(必殺フラグ、幻想ポイントのどちらを取得するか分岐)

551 :森崎名無しさん:2011/02/17(木) 23:31:51 ID:OMwe1CHM
C
菱野さんかイージーかな

552 :森崎名無しさん:2011/02/17(木) 23:32:14 ID:mb2+0bE+

ドライブパス覚えようぜ

553 :森崎名無しさん:2011/02/17(木) 23:32:30 ID:ZBWNHM8g


554 :森崎名無しさん:2011/02/17(木) 23:32:56 ID:dpSc7RJc


555 :森崎名無しさん:2011/02/17(木) 23:33:09 ID:J0SVNO+E


556 :森崎名無しさん:2011/02/17(木) 23:34:29 ID:Quevh3BQ
A
瀬川さんに会って対K様用のアドバイスが欲しかったんだけどな

557 :キャプテンEDIT ◆wM6KXCkaLk :2011/02/17(木) 23:40:16 ID:FncHKnBo
>>C.チームメイトと交流する
-------------------------------------------------------------------------------------------------------------------
大前「よし、人に会いに行こう。何か、久々に日常! って感じのことをしているよなあ。
大会の後に、すぐあの練習試合だったし。さて、誰に会おうか?」


先に3票入った選択肢で進みます。メール欄を空白にして、IDを出して投票してください。

A.一年生と交流する(更に対象の分岐へ)
B.同級生と交流する(更に対象の分岐へ)
C.引退した三年生と交流する(更に対象の分岐へ)
D.監督と話したい
E.マネージャーと話したい

558 :森崎名無しさん:2011/02/17(木) 23:40:56 ID:OMwe1CHM
D

559 :森崎名無しさん:2011/02/17(木) 23:43:43 ID:r8hmAXu2
E

560 :森崎名無しさん:2011/02/17(木) 23:44:01 ID:mb2+0bE+


561 :森崎名無しさん:2011/02/17(木) 23:45:45 ID:OaiRj3ZQ


562 :キャプテンEDIT ◆wM6KXCkaLk :2011/02/17(木) 23:52:04 ID:FncHKnBo
>>E.マネージャーと話したい
------------------------------------------------------------------------------------------------------------------
大前「そうだな、菱野さんと話にいこうか。……よくよく考えると、俺と菱野さんって顔を合わせるとサッカーの話ばっかりだな。
偶には、こう……中学生らしい話でもしてみるのもいいかもしれない」


  … … …


菱野「あら、大前さん? 珍しいですわね、教室までお越し下さるなんて」

大前「うん、ちょっと話したいことがあってさ。実は――」


先に3票入った選択肢で進みます。メール欄を空白にして、IDを出して投票してください。

A.特訓の手伝いをお願いしたい(月頭イベントを利用しての大前自身か、チームメイトの特訓を依頼します)
B.チームの戦術的な話をしたい
C.マネージャーとしての活動について話をしたい
D.遊びに誘ってみる
E.ちょっと雑談がしたい(更に分岐へ)


※ 0時を回った場合は再投票になります ※

563 :森崎名無しさん:2011/02/17(木) 23:52:53 ID:OMwe1CHM
E

564 :森崎名無しさん:2011/02/17(木) 23:54:00 ID:Yd0kfHp2
折角大前がやる気出してるのでD

565 :森崎名無しさん:2011/02/17(木) 23:54:51 ID:mb2+0bE+

まあそろそろ自力でやってもいいと思うんだ

566 :森崎名無しさん:2011/02/17(木) 23:55:24 ID:Quevh3BQ
D
えぇいままよ

567 :森崎名無しさん:2011/02/18(金) 00:13:31 ID:???
瀬川さんに聞くのもありかと思ったけど(女と)遊びなれてるとか思われたらことだしいいか。
中学生の遊びなら知識があろうがなかろうが、そこまで変わりないだろうし。
それなら次回(クリ○マス)に繋げる為に一度遊ぶのはいい選択だと思う。

568 :キャプテンEDIT ◆wM6KXCkaLk :2011/02/18(金) 00:17:27 ID:???
>>D.遊びに誘ってみる
------------------------------------------------------------------------------------------------------------------
大前(そう言えば、俺って菱野さんのサッカー部の為に働く姿ばっかり見ている気がする……)

思い起こせばこの方、菱野とプライベートな付き合いというのはほとんど無いようなものだった。
夏合宿のときやクリスマスパーティはあくまでサッカー部の活動の一環である。
あえて例外を言えば、誕生日プレゼントを送った時と、おすすめの書店を教えて貰った時くらいだろうか。

大前「(少しは気晴らしになるようなこととか無いのかな)まあ、ちょっとした質問なんだけどさ。
菱野さんって、学校もサッカー部も休みの時って何しているの?」

菱野「え? きゅ、急なご質問ですわね……」

大前「あ、いや、いいんだ。何となく気になっただけだから」

菱野「……別に答えにくいというわけではありません。そうですわね……。
暇な時には取ったデータをより煮詰めてみたりとか――」

大前「や、休みの日までやっているの?」

菱野「はい。時間が空いた時には。けど、それしかしていない訳でもないのですよ?
特に考えることの無い日には、趣味の本を読んだりすることもありますから」

大前「趣味って言うと?」

菱野「そうですわね。簡単なおまじないの本とかですわね」

569 :キャプテンEDIT ◆wM6KXCkaLk :2011/02/18(金) 00:18:36 ID:gAGra+C6
大前(あんまり外出とかしない性質なんだなあ。まあ、身体を動かすのは苦手って聞いているけど。
マネージャーとしても働きづめだし、健康には良くなさそうだ。
ここは一丁、気晴らしを兼ねてどこかに誘ってみようか。……べ、別によこしまな念とかは無いぞ、うん)

そう自分に言い聞かせたりしながらも、大前は口を開いた。

大前「あ、あのさ、菱野さん。今度暇だったら一緒に――」


先に3票入った選択肢で進みます。メール欄を空白にして、IDを出して投票してください。

A.「ちょっとお茶しにでも行かない?」(交際費:1000円)
B.「図書館にでも行ってみない?」(交際費:無料)
C.「買い物にでも付き合ってくれない?」(交際費:???)
D.「ゲームセンターにでも行ってみない」(交際費:???)
E.「近所の散歩に、ちょっと付き合ってくれない?」(交際費:無料)
F.「柿原さんのところで、食事でもどう?」(交際費:2000円)

570 :森崎名無しさん:2011/02/18(金) 00:19:32 ID:bPNqF9oQ
A

571 :森崎名無しさん:2011/02/18(金) 00:21:11 ID:5qLiH22k


572 :森崎名無しさん:2011/02/18(金) 00:21:53 ID:3Zkg2zp6
奮発してC

573 :森崎名無しさん:2011/02/18(金) 00:21:53 ID:DRf/qyBg
A

574 :森崎名無しさん:2011/02/18(金) 00:27:22 ID:???
こ、こいつらはこの会話を教室の中とか扉前でやっているのだろうか……

くっ……リア充爆死しろ

575 :森崎名無しさん:2011/02/18(金) 00:32:11 ID:???
そういえば以前いた菱野さんガードの女の子達がいなくなったな
大前も現キャプテンで全国得点王と周りの知名度と信頼度が高くなったからかな

576 :森崎名無しさん:2011/02/18(金) 00:36:43 ID:???
大前も県の英雄校であるサッカー部のエースで次期キャプテン(候補)なんだから相当モテると思うんだけどその辺どうなんだろ?

577 :森崎名無しさん:2011/02/18(金) 00:44:21 ID:???
ってことは、森崎なんかモテモテ過ぎて困っちゃうことになるな・・・どうだったっけ。

578 :森崎名無しさん:2011/02/18(金) 00:49:29 ID:???
森崎は…ほら、性格が……w

579 :森崎名無しさん:2011/02/18(金) 00:51:46 ID:???
大前の場合はよっぽど強いアプローチ受けないと気づきそうにないかな。
雪村とかテルみたいにもっともてそうなのが部にいるし、そして、強烈なアプローチは菱野さんが黙って見ていまい。

580 :キャプテンEDIT ◆wM6KXCkaLk :2011/02/18(金) 01:17:41 ID:???
>>大前に対する周囲の女子の反応
バレンタインにでも判定しましょうかね?
一応、学校の花形の部活動で大活躍していますが、はてさてどうなることやら
森崎は一応、ジャパンカップなどで女性からも声援を受けていたような

>>A.「ちょっとお茶しにでも行かない?」
----------------------------------------------------------------------------------------------------------------
菱野「えっ!?」

大前が提案すると、菱野が目を丸くして驚く。

大前「い、いやかな? いつもお世話になっているし、お礼と気晴らしを兼ねてって思ったんだけど……」

内心、心臓をバクバクさせながらも、出来るだけ紳士的な口調を取り繕って言う大前。
フェアプレイ精神の持ち主の本領発揮である。

菱野「い、いえ! 折角の御好意を断るだなんて、とんでもありません。
その……是非ご一緒させてくださいませ」

多分に照れの色を浮かべながらも、快く承諾してくれた菱野。

大前「ありがとう……じゃあ、今度の休みの日に駅前で待ち合わせってことで――」

菱野「はい……今から楽しみですわ」

大前(よ、良かった、断られなかった……『今から楽しみ』か。お世辞でもそう言ってくれると、やっぱり嬉しいな。
あ。い、今更だけど何か恥ずかしくなってきた……)

菱野(と、殿方に誘われて休日を過ごすのって……こ、これは俗に言うデートというもの、ですわね?
お、大前さんの方からお誘いいただけるなんて、まるで夢の様です……はふぅ……)

互いが互いの好意に気付かないまま、赤面した顔を隠すように背け合う二人だった。

581 :キャプテンEDIT ◆wM6KXCkaLk :2011/02/18(金) 01:18:51 ID:???
……ところで、今更だがこの会話は菱野の教室でされていることである。
当然ながら、同級生にはこれを聞いている者もおり、

モブ女子A(おのれ、大前良! 去年の12月に続いて、またウチらの景をたぶらかすとは!)

モブ女子B(ふぅん。お互い憎からず思い合っている、ってところかしら。
ところでどうして私たちは人気投票にエントリーされてないの?)

モブ男子A「あ、あんにゃろう……俺たちの高嶺の花を、堂々と口説きやがって……許せん!」

モブ男子B「やめとけ、アイツはサッカー部の大前だろ? あの相手を吹っ飛ばすことで有名な……。
この間の大会で、とうとう死人を出したとか噂になってる。手を出さない方が良い。その方が賢明だ……」

モブ男子C「ちくしょう! 俺たちのアイドルが、巷で噂の野獣にかどわかされちまった!」

などと話題を呼ぶのだった……。

582 :キャプテンEDIT ◆wM6KXCkaLk :2011/02/18(金) 01:19:55 ID:???
〜次の休日・待ち合わせの場所〜

大前「……張り切って、早く来すぎちゃったかな。うう、今から緊張してきた……」

休日の駅前は暇を持て余した学生たちで溢れており、中には見るからに仲の良い男女も見受けられる。
今から自分たちもその同列(に近いもの)になると思うと、落ち着かないようなこそばゆいような、そんな心境になる。
と、そこへパタパタと近づいてくる足音が聞こえた。

菱野「あの……お、お待たせしました!」

大前「お、俺も今来た……ところ……」

振り向いて返事をしようとした大前は、そのまま思わず固まってしまう。

菱野「え、えっと……この格好、おかしいでしょうか?」

大前より遅れたとはいえ待ち合わせの時間より5分は早く現れた菱野は、休日ということもあって私服姿だった。
フレンチベージュのコートに、ダイアチェックのプリーツスカート。
冬の近い時候にあった、温かみのある装いだった。
……それはいい。いや、他のことも悪くは無い。

大前「……」

菱野「あの、この前に頂いたものを付けてみたん、です、が……」

菱野の長い髪を纏めたリボン。それは以前に大前が贈ったプレゼントだった。
女の命を冷たい晩秋の風に嬲られないよう、ボブ風に纏め上げたアップスタイルが、長髪を見慣れた大前に新鮮な驚きを与えるのだった。

583 :キャプテンEDIT ◆wM6KXCkaLk :2011/02/18(金) 01:21:16 ID:gAGra+C6
大前「あ、うん。ゴメン……ひ、菱野さんの私服姿ってなかなか見ないから、ちょっとビックリしちゃって。
けど、全然おかしい所なんか無いよ! むしろその、……凄く可愛い、と思う」

菱野「ほ、本当ですか!?」

曇り気味の表情から一転、綻んだような笑顔。その表情の変化にも、くらりと意識を揺さぶられる。

大前「う、嘘なんか吐かないよ。ほ、本当だよ!」

菱野「そ、そうですか! はいっ。ありがとうございます!」

……出会いがしらからして、二人とも緊張過多だった。

菱野「……それでは、行きましょうか」

大前「あ、ああ……」

そうして、二人はようやく並んで歩きだした……。


先着2名様で以下の文の『!』の後のスペースを消してカードを引いてください。

★大前の度胸→ ! card=★
★菱野の勇気→ ! card=★

カードの数値・絵柄で結果が変化します
ダイヤで一致 → う、腕なんか組んじゃう!
その他の絵柄・数値で一致 → て、手を繋いで歩いちゃう!
一致しない → 普通に並んで歩く。……中学生には、それが分相応だっ!!
どちらかがJOKER・ダイヤのK → 自動的にダイヤの結果に
完全一致……だと? → ダイヤの結果+???

584 :森崎名無しさん:2011/02/18(金) 01:21:40 ID:???
★大前の度胸→  クラブ5 =★

585 :森崎名無しさん:2011/02/18(金) 01:22:24 ID:???
★菱野の勇気→  ハートQ =★

586 :キャプテンEDIT ◆wM6KXCkaLk :2011/02/18(金) 01:26:14 ID:???
残念、一致せず! といったところで、今回はここまでです
久々のジンマシン展開に、洗ったばかりの頭がかゆくなってきました。後、鎖骨の辺りも
リア充爆発しろとのご意見には、まったくもって賛同です
次回はこの続きからになります……うぎぎ、まだコイツらの甘酸っぱい展開を書かねばならんのか!
皆様には深夜までお付き合いしていただき、ありがとうございます

587 :森崎名無しさん:2011/02/18(金) 01:34:47 ID:???
乙でしたー。
モブ女子Bさんを仲間につけることができれば強力な味方になってくれるかもしれない。
そして男子の評価ひでぇw

588 :森崎名無しさん:2011/02/18(金) 01:45:55 ID:???
>>モブ女子B(ふぅん。お互い憎からず思い合っている、ってところかしら。
ところでどうして私たちは人気投票にエントリーされてないの?)

やす子「 モ ブ だ か ら よ ! !」
赤口の8番「イアイア」

589 :森崎名無しさん:2011/02/18(金) 11:15:54 ID:???
テニプリを思い出す会話だ→死人がでた

590 :森崎名無しさん:2011/02/18(金) 16:22:32 ID:???
噂の発信源は国岡だな

591 :キャプテンEDIT ◆wM6KXCkaLk :2011/02/18(金) 23:53:03 ID:???
>>587
乙どうもです。いや、普通のサッカーは人が飛んだりしませんから、そんな噂も立つのでしょうw
けど、この世界ならプロでは日常茶飯事かも?
>>588
8番、コメント率が凄いですね……w
>>589
懐かしいですねー、テニプリ
関東大会あたりまでは読んでいたはずですが、数年間ジャンプ離れしているので記憶があやふやです
SQで続編やってるんでしたっけ
>>590
国岡「濡れ衣は止めろ! 俺が『大前は凄い』なんて少しでも思われそうな噂を流すもんか!」
浅村(それはそれでみみっちいっス……)


★大前の度胸→  クラブ5 =★
★菱野の勇気→  ハートQ =★
一致しない → 普通に並んで歩く。……中学生には、それが分相応だっ!!
----------------------------------------------------------------------------------------------------------------
大前(て、手とか繋いでみたら、怒られたりするかな?)

菱野(あ、あまりこちらから求めては……はしたない娘だと思われないでしょうか)

二人とも互いに距離を縮めたいと思いながらも、しかし『今現在の距離』というものを判じかねていた。
手を繋ぐくらいならいいだろう。いや、相手に怒られるかもしれない。だけども――
そんな思考の空転を続けながら、結局何も出来ないまま歩く二人なのであった。

592 :キャプテンEDIT ◆wM6KXCkaLk :2011/02/18(金) 23:54:08 ID:???
〜喫茶店〜

店の入り口をくぐると、据え付けられたベルがカランコロンと鳴る。
その音に、カウンターの向こうでグラスを磨いていた40がらみの店主が胡乱げに振り向く。

マスター「……いらっしゃい。2名様で?」

大前「あ、はい」

マスター「……奥の席へどうぞ」

それで案内は終わりと言わんばかりに背を向けると、再び作業に没頭しだす。

菱野「き、気難しい方なのでしょうか?」

店長の無愛想さに菱野が少し気後れするが、大前は苦笑してとりなす。

大前「大丈夫、口数が少ないだけだから。店の雰囲気を壊さない程度なら、ちょっと話し込んでも平気だしね」

菱野「そうなのですか。……それにしても、こんなところに喫茶店があるだなんて知りませんでした。
そ、それにちょっと大人っぽい雰囲気でドキドキします……」

こじんまりとした小さな店で、表には看板も出ていない。一見しただけでは、何の店かは分からないだろう。
だが一歩店に踏み入ると、その雰囲気は一変する。
ランプを象った照明に照らされた窓明かりの無い店内は、まるで外の時の流れから隔絶されたよう。
清潔なクロスの掛けられたテーブルとアンティークチェアが並べられたレイアウトは、喫茶店というよりは小作りなレストランと言った風。
店主の作業音と、年季のいった蓄音器から流れるどこの国のものとも知れないピアノ曲だけが、耳に聞こえる全てだった。

593 :キャプテンEDIT ◆wM6KXCkaLk :2011/02/18(金) 23:55:14 ID:gAGra+C6
大前(うーん、やっぱり俺たちの年代じゃちょっと落ち着かない雰囲気になる店かもしれない。
……元々、前に瀬川さんに連れ回された時にちらっと寄っただけだったし。
でも歩いていける範囲の店だと、先生や指導員の巡回とか同じ学校の生徒の目もあるからなあ。
菱野さん、この雰囲気に飲まれていないと良いけれど。……実は俺もちょっと飲まれ気味だけど)

軽く伺った菱野の表情は――


先着1名様で以下の文の『!』の後のスペースを消してカードを引いてください。

★店の雰囲気&初デートの緊張→ ! card=★

カードの絵柄で結果が変化します
ダイヤ → 「ちょっと驚きましたけど、素敵なお店ですわね」 店の雰囲気に馴染んでいるみたいだ
ハート・スペード → 「慣れるまで時間が掛かりそうですけど、いいお店だと思います」 やや戸惑っているが許容範囲内
クラブ → 「あぅあぅ……」 こりゃ駄目だ。アダルティな雰囲気に飲まれて、ガチガチに緊張しちゃっている
ダイヤのK・JOKER → ダイヤの結果+???

594 :森崎名無しさん:2011/02/18(金) 23:55:54 ID:???
★店の雰囲気&初デートの緊張→  クラブ9 =★

595 :森崎名無しさん:2011/02/18(金) 23:55:57 ID:???
★店の雰囲気&初デートの緊張→  スペード5 =★
K様来てー

596 :森崎名無しさん:2011/02/19(土) 00:01:14 ID:???
やはりデートの引き出しが少ないか
セガえもんに相談しよう

597 :森崎名無しさん:2011/02/19(土) 00:11:38 ID:???
瀬川せんぱーい!
彼は・・・大前の中では一生頭が上がらない存在になるんだろうなw

598 :森崎名無しさん:2011/02/19(土) 00:14:50 ID:???
ここだ…ここで大前トークを炸裂させるんや…

599 :キャプテンEDIT ◆wM6KXCkaLk :2011/02/19(土) 00:17:01 ID:???
★店の雰囲気&初デートの緊張→  クラブ9 =★
クラブ → 「あぅあぅ……」 こりゃ駄目だ。アダルティな雰囲気に飲まれて、ガチガチに緊張しちゃっている
---------------------------------------------------------------------------------------------------------------
大前(だ、駄目だ……菱野さん、これまでに見たことも無いくらい緊張しちゃってる……)

席に向かう菱野は、ギクシャクして手と足が同時に出てしまっている。
普段の姿勢よく折り目正しい歩き方は、アポロかボイジャーにでも載せて地球外に打ちあげらてしまったようだ
そんな動きでは元々運動神経のよろしくない菱野が真っ直ぐ席に着けるはずもなく、

菱野「あっ!?」

ガタタン!
転んだ拍子に、途上にあった椅子を倒してしまう。

大前「ああっ! 菱野さん、大丈夫!?」

菱野「す、すみません。ついうっかり――」

大前に助け起こされる菱野に、店主の冷たい視線。

マスター「…………(ピクピク)」

菱野「も、申し訳ございません! あ、あのっ! すぐに直しますので!」

600 :キャプテンEDIT ◆wM6KXCkaLk :2011/02/19(土) 00:18:09 ID:???
マスター「……構わん。レイアウトが狂う」

菱野「ご、ごめんなさい……」

小さく縮こまりながらようやくの思いで席に着く。

菱野(は、初めてお誘いいただいた場ですのに、こんな不始末をしでかしてしまうなんて……馬鹿です。私、大馬鹿です!)

大前(ああぁぁ……ど、どうしよう。菱野さん、凄く戸惑ってる上に怒られてしまったじゃないか!
気晴らしにって名目で誘ったのに、気苦労を増やしてどうするんだよ俺っ!?)

外套を脱ぎ、暖房も適温であるにもかかわらず、額に汗の滴を浮かべる菱野に、長居は出来ないなと感じる大前だった。


※ 菱野がガチガチに緊張してしまいました。このデートで出来る会話回数は1回のみです ※


マスター「……やれやれ、椅子に傷が無くて良かった」

菱野「も、申し訳ありません。あの、このお詫びは――」

マスター「構わん。それより注文は?」

菱野「は、はひっ!」

飲むものを飲んで、さっさと帰れ。そう言いたげな態度だった。

601 :キャプテンEDIT ◆wM6KXCkaLk :2011/02/19(土) 00:19:12 ID:WSps1ABY
大前「(何ていうか、趣味で店をやってるって感じの人だな)えっと、メニューはどこです?」

マスター「……そこにあるだろう。目が開いてるなら、聞くまでもない」

大前(……この街のお店の接客態度はどうなってるんだろう)

どこぞのスポーツショップなどを思い浮かべながら、メニューをとる大前。

大前「菱野さんは、何か欲しいものはある?」

菱野「お、お先にどうぞ……」

大前「うん。じゃあ先に選ぶよ(……倒れそうなくらい硬くなっちゃってるなあ)」

余程混乱しているのか、レディファーストのつもりで先に促した注文も先送りにしてしまう菱野だった。
これは大前が先々に引っ張っていくしかない。……今回が初めてのデートである少年には、苦難の道である。

大前「ええっと、それじゃあ――」


先に3票入った選択肢で進みます。メール欄を空白にして、IDを出して投票してください。

A.気取って紅茶
B.大人ぶってコーヒー
C.子供っぽくココア
D.健康的にオレンジジュース
E.日本人らしく抹茶
F.小腹が空いた……カレーでも注文しよう
G.むむっ!? このメニューは何だ!? →  ホットカルピス

602 :森崎名無しさん:2011/02/19(土) 00:20:14 ID:uc8+3Lrc
C

603 :森崎名無しさん:2011/02/19(土) 00:20:52 ID:5mV57L4w


604 :森崎名無しさん:2011/02/19(土) 00:22:26 ID:C3XuYf2k
G
甘くてあったかい飲み物はおちつく

605 :森崎名無しさん:2011/02/19(土) 00:22:35 ID:0IKeL4C+

硬くなってるし気軽に頼めるものを

606 :森崎名無しさん:2011/02/19(土) 00:31:15 ID:J0lve2VU
F

607 :森崎名無しさん:2011/02/19(土) 00:35:47 ID:6yTLoNZI
G
せっかくいいの出たし 11月ならあったかいものでもいいかな

608 :森崎名無しさん:2011/02/19(土) 00:37:09 ID:k4VmgQ4s


>>604と同じ理由だが

609 :森崎名無しさん:2011/02/19(土) 00:38:30 ID:5mV57L4w
すみませんGに変更します。
ホットカルピスでググったら心も体も温まるというキャッチコピーに引かれました

610 :キャプテンEDIT ◆wM6KXCkaLk :2011/02/19(土) 00:39:35 ID:???
>>609
変更了解ですー

611 :森崎名無しさん:2011/02/19(土) 00:47:25 ID:???
ホットカルピスにハチミツとかレモンとか入れて飲むとおいしいよね。生姜入れて飲む人もいるけど

612 :森崎名無しさん:2011/02/19(土) 00:51:37 ID:???
ホットカルピスってカルピスの原液にお湯いれてつくるの?

613 :キャプテンEDIT ◆wM6KXCkaLk :2011/02/19(土) 00:53:09 ID:???
>>G.むむっ!? このメニューは何だ!? →  ホットカルピス
-----------------------------------------------------------------------------------------------------------
大前「何だろうコレ。ホットカルピス?」

マスター「ほう……やるな小僧。隠しメニューに目を付けるとは」

大前「いや、メニューに載ってる時点で隠していない気が――」

マスター「ホットカルピスとはカルピスとホットドリンクを組み合わせた全く新しい飲み物だ。
夏場に飲む冷たいもの……そう一言で片づけるには、カルピスの可能性は余りにも未知数。そう思わないか?
そこで生みだされたのが冬でも暖かく飲めるホットカルピスだ」

大前(どうしてこの街の店の人は、客の話を聞かないんだろう)

得々と語り始めた店主に、大前は顔をひきつらせる他ない。
が、そんな語り口は菱野の緊張を解すのに多少は効果があったようだ。

菱野「そ、そんな飲み物がお有りでしたか。……ちょっと興味が湧いてきましたわ」

マスター「では、ホットカルピス二つだな」

大前「えっ」

マスター「すぐに作る。……レコードでも聞きながら待っていろ」

勝手に注文を決めると、厨房に引き下がっていく店主。

大前(じ、自由過ぎる人だなあ。ここ、雰囲気自体はいい感じなのに流行らないのは、あの人の所為なのかもしれない……)

菱野「な、なんだか流れで注文が決められてしましたわね。でも、少しわくわくします!」

大前「そ、そう。良かった(これは瓢箪から駒……いや、不幸中の幸いかな?)」

614 :キャプテンEDIT ◆wM6KXCkaLk :2011/02/19(土) 00:54:09 ID:WSps1ABY
入店時よりはいくらか落ち着いた様子の菱野に、大前は胸を撫で下ろす。

やがて、店主がトレイの上に湯気が立つカップを二つ、運んできた。

マスター「……注文の品だ。心して味わえ」

大前「あ、はい」

菱野「で、では頂きます……」

そうして二人は、カップの中の液体に口を付け――


先着1名様で以下の文の『!』の後のスペースを消してカードを引いてください。

★ごめん、作者も飲んだこと無いんだ→ ! card=★

カードの絵柄で結果が変化します
ダイヤ・ハート → 身も心も温まって、緊張がほぐれた! 会話回数+1
スペード・クラブ → まあ、美味しかったです。変化なし
ダイヤのK・JOKER → マスター「ドーピングホットカルピスだ……」 な、何を入れているんだアンタはーっ!?

615 :森崎名無しさん:2011/02/19(土) 00:55:19 ID:???
★ごめん、作者も飲んだこと無いんだ→  クラブQ =★

616 :森崎名無しさん:2011/02/19(土) 00:55:52 ID:???
こ れ は ひ ど い

617 :森崎名無しさん:2011/02/19(土) 01:02:00 ID:???
★店の雰囲気&初デートの緊張→  クラブ9 =★
★ごめん、作者も飲んだこと無いんだ→  クラブQ =★

特 訓 で だ せ

618 :キャプテンEDIT ◆wM6KXCkaLk :2011/02/19(土) 01:04:42 ID:???
★ごめん、作者も飲んだこと無いんだ→  クラブQ =★
スペード・クラブ → まあ、美味しかったです。変化なし
---------------------------------------------------------------------------------------------------------------
大前「あ、これ意外とイケる」

マスター「意外だと?」

菱野「そうですね。結構アタリのメニューを引いたみたいです」

マスター「アタリだと? ……ウチのメニューに、ハズレが有るとでも思っていたのか?」

菱野「ひゃ!?」

何故か凄味出した店主に、再び菱野に緊張が走る。

大前「こ、言葉のアヤですよ! 他意は無いです!」

マスター「ふん……まあ、気に入ったんならゆっくりしていけ」

大前「は、はあ。どうも……(これだけプレッシャーを掛けて、ゆっくりしていけも何も無いでしょうが!)」

どうにも居た堪れない雰囲気になる店内。

菱野「え、えーっと……ま、マスターさんもこう仰ってましたし、ゆ、ゆ、ゆっくりしていきましょうか?」

大前「う、うん(だ、駄目だ、菱野さんが既にゆっくりできる状態じゃない……この飲み物を飲み終わるまでが限度か)」

出だしから躓き、立ち上がろうとしてまた躓いた状態だが、とにかく何とかしなくては。
そう思い、大前は何か会話の切り口を探して頭を回転させた。

大前「(とにかく、何か雑談でもして気持ちを解さなきゃ!)ええっと、菱野さん――」

619 :キャプテンEDIT ◆wM6KXCkaLk :2011/02/19(土) 01:05:49 ID:WSps1ABY
※ 残り会話回数は1回です ※


先に3票入った選択肢で進みます。メール欄を空白にして、IDを出して投票してください。

A.学校生活について
B.将来のことについて
C.趣味のことについて
D.互いの家族のことについて
E.サッカーについて
F.二人が出会う前のことについて
G.チームのことについて相談を持ちかけてみる

620 :森崎名無しさん:2011/02/19(土) 01:08:05 ID:1xJXd1cI
F

621 :森崎名無しさん:2011/02/19(土) 01:10:23 ID:5mV57L4w

し、将来ってどこまで将来なんだ(ドキドキ)

622 :森崎名無しさん:2011/02/19(土) 01:10:59 ID:uc8+3Lrc
F

623 :森崎名無しさん:2011/02/19(土) 01:11:15 ID:k4VmgQ4s


624 :森崎名無しさん:2011/02/19(土) 01:11:28 ID:m7XMiY/A


625 :森崎名無しさん:2011/02/19(土) 01:11:35 ID:6yTLoNZI

会話回数ないから気軽に

626 :森崎名無しさん:2011/02/19(土) 01:13:24 ID:tTFqoaaQ


627 :森崎名無しさん:2011/02/19(土) 01:23:17 ID:???
二人が出会う前というと、大前の引越し前のチームメイトとかすごく気になる。
大前がポストプレイヤーとして補佐してたFWや、雪村に対する宇津木みたいな大前互換の後輩がいたらとか考えるだけで胸が躍る。
来年の練習試合とか、全国とかで当たらないかな。

628 :森崎名無しさん:2011/02/19(土) 01:36:45 ID:???
全国区のオリジナルチームは強いイメージあるなァ。
南葛除いたら、一番手古摺った江東に川根中とか、川根中はオリジナルとは少し違うか。

629 :森崎名無しさん:2011/02/19(土) 01:48:21 ID:???
菱野さんのバックストーリーにも期待。

630 :キャプテンEDIT ◆wM6KXCkaLk :2011/02/19(土) 01:49:01 ID:???
まあ、外伝スレ時代の最初期を見れば分かりますが、割と情けないです>>小学校時代の大前

>>F.二人が出会う前のことについて
------------------------------------------------------------------------------------------------------------
大前「――そう言えば、ちょっと気になったんだけどさ。菱野さんって子どもの頃、どんな子だったの?」

菱野「え?」

大前が切り出した話題に、菱野が目を瞬く。
唐突と言えば唐突な話題だったかもしれない。

大前「深い意味はあんまり無いんだけどね。菱野さん、いつもデータの収集や分析とか難しいことやってるだろう?
一応、同い年なのにさ、物事を深く正確に捉えられてる。やっぱりそれって凄いと思うよ」

菱野「そ、それ程でも無いですよ」

やはり得意分野のことに触れられると嬉しいらしい。ようやく店内に入って初めて、笑顔らしい笑顔を見せてくれた気がする。

大前「でね、そうなると菱野さんがこういうことを得意になった秘密が知りたいなあ、なんて思っちゃって。
やっぱり子供のころから勉強とかしてたのかな? とか考えちゃってさ」

菱野「ああ、それでですか」

得心したように肯く菱野。

菱野「……子どもの頃、と申しましても小学生の頃ですからそれほど昔ではありませんね。
その頃の私は、両親に言われるままに習い事漬けでしたの。そのことはご存知ですわよね?」

大前「うん。昔、小豆沢さんから聞いたことがあるよ」

菱野「ですから、昔から分析に役立つようなことはしていなかったと思います。
こういったことが得意になったのは、やはりサッカー部のマネージャーになって、サッカーについて勉強しだしてからですわ」

631 :キャプテンEDIT ◆wM6KXCkaLk :2011/02/19(土) 01:50:37 ID:???
大前「ううん、そうなると菱野さんのデータ分析は才能だった訳か……」

神妙に肯いて見せると、菱野はくすっと笑い、

菱野「あら。これでもお役にたてるようなものになるまで、努力はしたつもりですのよ?」

などと冗談っぽく心外だという表情。大前もあわせて、おどけたふうに手を合わせる。

大前「ははっ、ごめんごめん。でも、サッカーに関わって1年と少しでここまでになるなんて、やっぱり凄いと思うよ」

菱野「それは……やはり、好きこそものの上手なれ、というものでしょうか?
自主的に取り組めば、上達の早さも違ったものになりますからね。
親にさせられた習い事に比べても、格段に早く者に出来たと思っていますわ。
大前さんが練習する時も、そうでしょう?」

大前「なるほどなあ」

菱野「……と、言う訳でして、大前さんのご期待に添えるほど面白い過去はございませんの」

大前「いや、十分にためになる話だったよ。話してくれてありがとう」

菱野「どういたしまして。ところで、大前さん」

大前「ん、なんだい?」

訊ね返すと、こちらを見ているのは、珍しく悪戯っぽく輝く菱野の瞳。

菱野「私の方からも、大前さんの小学生時代のことをおたずねしてもよろしいですか?」

大前「えっ……」

菱野「だって、私だけ昔のことを話すのは不公平じゃないですか? 私も、大前さんがどんな人だったか知りたいです」

632 :キャプテンEDIT ◆wM6KXCkaLk :2011/02/19(土) 01:51:49 ID:WSps1ABY
その問いに、一瞬詰まってしまう。
菱野と出会う前。つまり鳴紋中に来る前の過去は、今現在と比べるととても誇れるものではない。
遠く離れた関東の地。そのとある町の選抜チームのFW。それが二年前の大前良だった。

鳴紋で飯地の指導を受ける前の大前は、決定力はお粗末でドリブルも見れたものではない、長身だけが売りのFWだった。
それでも小学生にしては珍しくポストプレイを積極的にするだけで、上手いこと大会では波に乗れた。
全国への切符を掛けた予選トーナメントの三回戦までは順調に駒を進め、もしかしたらと欲を掻いた。
……それで惨敗。後に全国に進むチームに、本当の強豪の力というものを思い知らされたのだ。

だが、チームを引っ張ってきたという自負は消えず、根拠の無い自身を抱いて鳴紋中の校門をくぐり――また打ちのめされる。
今となっては、本当に県レベルでの強豪でしか無かった当時のサッカー部。それを前に自信を失ってしまったのだった。
あの時、雪村に引っ張られ、小豆沢に誘われ、早瀬に認められなかったら、それだけで終わっていたような小さな少年だ。
とてもではないが、胸を張って言えはしない。

菱野「? 大前さん?」

大前「え、いや、ええとだね――」

そのことを、菱野に晒さなければいけないのだろうか。
せめて彼女の前では、あくまで『全国に通用するFW』でいたい自分を殺してでも。


先に3票入った選択肢で進みます。メール欄を空白にして、IDを出して投票してください。

A.正直に話す
B.曖昧な表現で話す
C.誇張して話す
D.話題を逸らす

633 :森崎名無しさん:2011/02/19(土) 01:52:58 ID:uc8+3Lrc
A

634 :森崎名無しさん:2011/02/19(土) 01:53:15 ID:5mV57L4w


635 :森崎名無しさん:2011/02/19(土) 01:53:56 ID:1xJXd1cI
A

636 :キャプテンEDIT ◆wM6KXCkaLk :2011/02/19(土) 02:01:53 ID:WSps1ABY
>>A.正直に話す
----------------------------------------------------------------------------------------------------------
大前(嘘を吐いても、始まらないよな……)

一つ息を吐いて、腹を括る。
どうせこの場を凌いだところで、この先いつ露見しないとも限らない。
昨今は中学サッカーも注目が集まり、有力選手が雑誌などに取り上げられることも多いのだ。
鳴紋中は来年も全国で勝ち進む。そうなれば、いずれ何かの機会に大前の小学生時代も知られるかもしれない。
それに……大前は出来るだけ菱野に対して誠実でいたかった。

大前「えっと、あらかじめ言っておくけど、あんまり面白い話じゃないからね?」

菱野「はい。それでも聞いてみたいです」

大前「うん……」

目を輝かせる菱野に、大前はポツリポツリと話し出す。

大前「小学校時代、俺がいたのは――」


先に3票入った選択肢で進みます。メール欄を空白にして、IDを出して投票してください。

A.東京都
B.神奈川県
C.千葉県
D.茨城県

637 :森崎名無しさん:2011/02/19(土) 02:02:21 ID:2a4Ib+9w


638 :森崎名無しさん:2011/02/19(土) 02:04:07 ID:uc8+3Lrc
B

639 :森崎名無しさん:2011/02/19(土) 02:04:20 ID:5mV57L4w


640 :森崎名無しさん:2011/02/19(土) 02:04:56 ID:TJdpypiQ


641 :森崎名無しさん:2011/02/19(土) 02:09:31 ID:1xJXd1cI
A
東京の全国区って事は三杉とやりあったことに?

642 :森崎名無しさん:2011/02/19(土) 02:11:18 ID:???
南部台かもしれないね。お互い覚えてないだけでテルと当たったこともあるかも

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0ch BBS 2007-01-24