キャプテン森崎 Vol. II 〜Super Morisaki!〜
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レス数が1000を超えています。残念ながら全部は表示しません。
【侵食された】キャプテンEDIT24【現実パート】

1 :キャプテンEDIT ◆wM6KXCkaLk :2011/02/13(日) 22:56:48 ID:???
このスレはキャプテン森崎のスピンアウト作品に当たる、キャプテンEDITのスレです
森崎くんと同世代に生まれたサッカー少年・大前くん(オリキャラ)を操作し、彼を名選手に育てたり育てなかったりします
そして、現在の目標は来春からのキャプテン就任!
読者の皆さんに引いて頂いたカードや、投票していただいた選択肢に従い、物語が展開します

前スレ
【昨日とは違う】キャプテンEDIT23【風景】
http://capmori.net/test/read.cgi/morosaki/1296746516/

〜前回までのあらすじ〜

秋季地区大会も終わり、ひとまずサッカーの季節は来年まで一休み。
そう思われたが、あくまでサッカーは大前を逃がさない。
妖怪を名乗る不思議な女性・八雲紫の誘いに乗り、大前は練習試合を組むことに。
小さくなって箱庭に閉じ込められ、人形が動き出し、チームメイトはこれを夢だと思い込む。
しまいにはボールがワープするなどかつてないほどカオスな試合に、大前はどう立ち向かう!?

〜前スレの出来事(?)〜

菱野「キャプテンEDITキャラクター人気投票、以下のURLで明日2月14日、投票開始です!
 皆様の清き一票、お待ちしております」
http://capmori.net/vote/vote2m/bbs.cgi
やす子「練習試合に乗じて出番強奪とか、汚いな流石スキマきたない」
チルノ「人気投票にアタイらの項目が無い! なんでよ!?」
大妖精「え、えーと、投票項目は二年目秋の地区大会決勝までに登場した人限定だって……」
大前「グロウエッグの効果が全然無いんだけど、これって不良品なんじゃあ……」
紫「貴方の引きが悪いのよ。ダイヤジスタも全然発動しないし」
本多「MVPなんて取るんじゃなかった……」
渡会「なにィ!? ボールが消えた!?」
宇津木「覚醒を重ねることによって完全無欠になる日も近い(成人)」

563 :森崎名無しさん:2011/02/17(木) 23:52:53 ID:OMwe1CHM
E

564 :森崎名無しさん:2011/02/17(木) 23:54:00 ID:Yd0kfHp2
折角大前がやる気出してるのでD

565 :森崎名無しさん:2011/02/17(木) 23:54:51 ID:mb2+0bE+

まあそろそろ自力でやってもいいと思うんだ

566 :森崎名無しさん:2011/02/17(木) 23:55:24 ID:Quevh3BQ
D
えぇいままよ

567 :森崎名無しさん:2011/02/18(金) 00:13:31 ID:???
瀬川さんに聞くのもありかと思ったけど(女と)遊びなれてるとか思われたらことだしいいか。
中学生の遊びなら知識があろうがなかろうが、そこまで変わりないだろうし。
それなら次回(クリ○マス)に繋げる為に一度遊ぶのはいい選択だと思う。

568 :キャプテンEDIT ◆wM6KXCkaLk :2011/02/18(金) 00:17:27 ID:???
>>D.遊びに誘ってみる
------------------------------------------------------------------------------------------------------------------
大前(そう言えば、俺って菱野さんのサッカー部の為に働く姿ばっかり見ている気がする……)

思い起こせばこの方、菱野とプライベートな付き合いというのはほとんど無いようなものだった。
夏合宿のときやクリスマスパーティはあくまでサッカー部の活動の一環である。
あえて例外を言えば、誕生日プレゼントを送った時と、おすすめの書店を教えて貰った時くらいだろうか。

大前「(少しは気晴らしになるようなこととか無いのかな)まあ、ちょっとした質問なんだけどさ。
菱野さんって、学校もサッカー部も休みの時って何しているの?」

菱野「え? きゅ、急なご質問ですわね……」

大前「あ、いや、いいんだ。何となく気になっただけだから」

菱野「……別に答えにくいというわけではありません。そうですわね……。
暇な時には取ったデータをより煮詰めてみたりとか――」

大前「や、休みの日までやっているの?」

菱野「はい。時間が空いた時には。けど、それしかしていない訳でもないのですよ?
特に考えることの無い日には、趣味の本を読んだりすることもありますから」

大前「趣味って言うと?」

菱野「そうですわね。簡単なおまじないの本とかですわね」

569 :キャプテンEDIT ◆wM6KXCkaLk :2011/02/18(金) 00:18:36 ID:gAGra+C6
大前(あんまり外出とかしない性質なんだなあ。まあ、身体を動かすのは苦手って聞いているけど。
マネージャーとしても働きづめだし、健康には良くなさそうだ。
ここは一丁、気晴らしを兼ねてどこかに誘ってみようか。……べ、別によこしまな念とかは無いぞ、うん)

そう自分に言い聞かせたりしながらも、大前は口を開いた。

大前「あ、あのさ、菱野さん。今度暇だったら一緒に――」


先に3票入った選択肢で進みます。メール欄を空白にして、IDを出して投票してください。

A.「ちょっとお茶しにでも行かない?」(交際費:1000円)
B.「図書館にでも行ってみない?」(交際費:無料)
C.「買い物にでも付き合ってくれない?」(交際費:???)
D.「ゲームセンターにでも行ってみない」(交際費:???)
E.「近所の散歩に、ちょっと付き合ってくれない?」(交際費:無料)
F.「柿原さんのところで、食事でもどう?」(交際費:2000円)

570 :森崎名無しさん:2011/02/18(金) 00:19:32 ID:bPNqF9oQ
A

571 :森崎名無しさん:2011/02/18(金) 00:21:11 ID:5qLiH22k


572 :森崎名無しさん:2011/02/18(金) 00:21:53 ID:3Zkg2zp6
奮発してC

573 :森崎名無しさん:2011/02/18(金) 00:21:53 ID:DRf/qyBg
A

574 :森崎名無しさん:2011/02/18(金) 00:27:22 ID:???
こ、こいつらはこの会話を教室の中とか扉前でやっているのだろうか……

くっ……リア充爆死しろ

575 :森崎名無しさん:2011/02/18(金) 00:32:11 ID:???
そういえば以前いた菱野さんガードの女の子達がいなくなったな
大前も現キャプテンで全国得点王と周りの知名度と信頼度が高くなったからかな

576 :森崎名無しさん:2011/02/18(金) 00:36:43 ID:???
大前も県の英雄校であるサッカー部のエースで次期キャプテン(候補)なんだから相当モテると思うんだけどその辺どうなんだろ?

577 :森崎名無しさん:2011/02/18(金) 00:44:21 ID:???
ってことは、森崎なんかモテモテ過ぎて困っちゃうことになるな・・・どうだったっけ。

578 :森崎名無しさん:2011/02/18(金) 00:49:29 ID:???
森崎は…ほら、性格が……w

579 :森崎名無しさん:2011/02/18(金) 00:51:46 ID:???
大前の場合はよっぽど強いアプローチ受けないと気づきそうにないかな。
雪村とかテルみたいにもっともてそうなのが部にいるし、そして、強烈なアプローチは菱野さんが黙って見ていまい。

580 :キャプテンEDIT ◆wM6KXCkaLk :2011/02/18(金) 01:17:41 ID:???
>>大前に対する周囲の女子の反応
バレンタインにでも判定しましょうかね?
一応、学校の花形の部活動で大活躍していますが、はてさてどうなることやら
森崎は一応、ジャパンカップなどで女性からも声援を受けていたような

>>A.「ちょっとお茶しにでも行かない?」
----------------------------------------------------------------------------------------------------------------
菱野「えっ!?」

大前が提案すると、菱野が目を丸くして驚く。

大前「い、いやかな? いつもお世話になっているし、お礼と気晴らしを兼ねてって思ったんだけど……」

内心、心臓をバクバクさせながらも、出来るだけ紳士的な口調を取り繕って言う大前。
フェアプレイ精神の持ち主の本領発揮である。

菱野「い、いえ! 折角の御好意を断るだなんて、とんでもありません。
その……是非ご一緒させてくださいませ」

多分に照れの色を浮かべながらも、快く承諾してくれた菱野。

大前「ありがとう……じゃあ、今度の休みの日に駅前で待ち合わせってことで――」

菱野「はい……今から楽しみですわ」

大前(よ、良かった、断られなかった……『今から楽しみ』か。お世辞でもそう言ってくれると、やっぱり嬉しいな。
あ。い、今更だけど何か恥ずかしくなってきた……)

菱野(と、殿方に誘われて休日を過ごすのって……こ、これは俗に言うデートというもの、ですわね?
お、大前さんの方からお誘いいただけるなんて、まるで夢の様です……はふぅ……)

互いが互いの好意に気付かないまま、赤面した顔を隠すように背け合う二人だった。

581 :キャプテンEDIT ◆wM6KXCkaLk :2011/02/18(金) 01:18:51 ID:???
……ところで、今更だがこの会話は菱野の教室でされていることである。
当然ながら、同級生にはこれを聞いている者もおり、

モブ女子A(おのれ、大前良! 去年の12月に続いて、またウチらの景をたぶらかすとは!)

モブ女子B(ふぅん。お互い憎からず思い合っている、ってところかしら。
ところでどうして私たちは人気投票にエントリーされてないの?)

モブ男子A「あ、あんにゃろう……俺たちの高嶺の花を、堂々と口説きやがって……許せん!」

モブ男子B「やめとけ、アイツはサッカー部の大前だろ? あの相手を吹っ飛ばすことで有名な……。
この間の大会で、とうとう死人を出したとか噂になってる。手を出さない方が良い。その方が賢明だ……」

モブ男子C「ちくしょう! 俺たちのアイドルが、巷で噂の野獣にかどわかされちまった!」

などと話題を呼ぶのだった……。

582 :キャプテンEDIT ◆wM6KXCkaLk :2011/02/18(金) 01:19:55 ID:???
〜次の休日・待ち合わせの場所〜

大前「……張り切って、早く来すぎちゃったかな。うう、今から緊張してきた……」

休日の駅前は暇を持て余した学生たちで溢れており、中には見るからに仲の良い男女も見受けられる。
今から自分たちもその同列(に近いもの)になると思うと、落ち着かないようなこそばゆいような、そんな心境になる。
と、そこへパタパタと近づいてくる足音が聞こえた。

菱野「あの……お、お待たせしました!」

大前「お、俺も今来た……ところ……」

振り向いて返事をしようとした大前は、そのまま思わず固まってしまう。

菱野「え、えっと……この格好、おかしいでしょうか?」

大前より遅れたとはいえ待ち合わせの時間より5分は早く現れた菱野は、休日ということもあって私服姿だった。
フレンチベージュのコートに、ダイアチェックのプリーツスカート。
冬の近い時候にあった、温かみのある装いだった。
……それはいい。いや、他のことも悪くは無い。

大前「……」

菱野「あの、この前に頂いたものを付けてみたん、です、が……」

菱野の長い髪を纏めたリボン。それは以前に大前が贈ったプレゼントだった。
女の命を冷たい晩秋の風に嬲られないよう、ボブ風に纏め上げたアップスタイルが、長髪を見慣れた大前に新鮮な驚きを与えるのだった。

583 :キャプテンEDIT ◆wM6KXCkaLk :2011/02/18(金) 01:21:16 ID:gAGra+C6
大前「あ、うん。ゴメン……ひ、菱野さんの私服姿ってなかなか見ないから、ちょっとビックリしちゃって。
けど、全然おかしい所なんか無いよ! むしろその、……凄く可愛い、と思う」

菱野「ほ、本当ですか!?」

曇り気味の表情から一転、綻んだような笑顔。その表情の変化にも、くらりと意識を揺さぶられる。

大前「う、嘘なんか吐かないよ。ほ、本当だよ!」

菱野「そ、そうですか! はいっ。ありがとうございます!」

……出会いがしらからして、二人とも緊張過多だった。

菱野「……それでは、行きましょうか」

大前「あ、ああ……」

そうして、二人はようやく並んで歩きだした……。


先着2名様で以下の文の『!』の後のスペースを消してカードを引いてください。

★大前の度胸→ ! card=★
★菱野の勇気→ ! card=★

カードの数値・絵柄で結果が変化します
ダイヤで一致 → う、腕なんか組んじゃう!
その他の絵柄・数値で一致 → て、手を繋いで歩いちゃう!
一致しない → 普通に並んで歩く。……中学生には、それが分相応だっ!!
どちらかがJOKER・ダイヤのK → 自動的にダイヤの結果に
完全一致……だと? → ダイヤの結果+???

584 :森崎名無しさん:2011/02/18(金) 01:21:40 ID:???
★大前の度胸→  クラブ5 =★

585 :森崎名無しさん:2011/02/18(金) 01:22:24 ID:???
★菱野の勇気→  ハートQ =★

586 :キャプテンEDIT ◆wM6KXCkaLk :2011/02/18(金) 01:26:14 ID:???
残念、一致せず! といったところで、今回はここまでです
久々のジンマシン展開に、洗ったばかりの頭がかゆくなってきました。後、鎖骨の辺りも
リア充爆発しろとのご意見には、まったくもって賛同です
次回はこの続きからになります……うぎぎ、まだコイツらの甘酸っぱい展開を書かねばならんのか!
皆様には深夜までお付き合いしていただき、ありがとうございます

587 :森崎名無しさん:2011/02/18(金) 01:34:47 ID:???
乙でしたー。
モブ女子Bさんを仲間につけることができれば強力な味方になってくれるかもしれない。
そして男子の評価ひでぇw

588 :森崎名無しさん:2011/02/18(金) 01:45:55 ID:???
>>モブ女子B(ふぅん。お互い憎からず思い合っている、ってところかしら。
ところでどうして私たちは人気投票にエントリーされてないの?)

やす子「 モ ブ だ か ら よ ! !」
赤口の8番「イアイア」

589 :森崎名無しさん:2011/02/18(金) 11:15:54 ID:???
テニプリを思い出す会話だ→死人がでた

590 :森崎名無しさん:2011/02/18(金) 16:22:32 ID:???
噂の発信源は国岡だな

591 :キャプテンEDIT ◆wM6KXCkaLk :2011/02/18(金) 23:53:03 ID:???
>>587
乙どうもです。いや、普通のサッカーは人が飛んだりしませんから、そんな噂も立つのでしょうw
けど、この世界ならプロでは日常茶飯事かも?
>>588
8番、コメント率が凄いですね……w
>>589
懐かしいですねー、テニプリ
関東大会あたりまでは読んでいたはずですが、数年間ジャンプ離れしているので記憶があやふやです
SQで続編やってるんでしたっけ
>>590
国岡「濡れ衣は止めろ! 俺が『大前は凄い』なんて少しでも思われそうな噂を流すもんか!」
浅村(それはそれでみみっちいっス……)


★大前の度胸→  クラブ5 =★
★菱野の勇気→  ハートQ =★
一致しない → 普通に並んで歩く。……中学生には、それが分相応だっ!!
----------------------------------------------------------------------------------------------------------------
大前(て、手とか繋いでみたら、怒られたりするかな?)

菱野(あ、あまりこちらから求めては……はしたない娘だと思われないでしょうか)

二人とも互いに距離を縮めたいと思いながらも、しかし『今現在の距離』というものを判じかねていた。
手を繋ぐくらいならいいだろう。いや、相手に怒られるかもしれない。だけども――
そんな思考の空転を続けながら、結局何も出来ないまま歩く二人なのであった。

592 :キャプテンEDIT ◆wM6KXCkaLk :2011/02/18(金) 23:54:08 ID:???
〜喫茶店〜

店の入り口をくぐると、据え付けられたベルがカランコロンと鳴る。
その音に、カウンターの向こうでグラスを磨いていた40がらみの店主が胡乱げに振り向く。

マスター「……いらっしゃい。2名様で?」

大前「あ、はい」

マスター「……奥の席へどうぞ」

それで案内は終わりと言わんばかりに背を向けると、再び作業に没頭しだす。

菱野「き、気難しい方なのでしょうか?」

店長の無愛想さに菱野が少し気後れするが、大前は苦笑してとりなす。

大前「大丈夫、口数が少ないだけだから。店の雰囲気を壊さない程度なら、ちょっと話し込んでも平気だしね」

菱野「そうなのですか。……それにしても、こんなところに喫茶店があるだなんて知りませんでした。
そ、それにちょっと大人っぽい雰囲気でドキドキします……」

こじんまりとした小さな店で、表には看板も出ていない。一見しただけでは、何の店かは分からないだろう。
だが一歩店に踏み入ると、その雰囲気は一変する。
ランプを象った照明に照らされた窓明かりの無い店内は、まるで外の時の流れから隔絶されたよう。
清潔なクロスの掛けられたテーブルとアンティークチェアが並べられたレイアウトは、喫茶店というよりは小作りなレストランと言った風。
店主の作業音と、年季のいった蓄音器から流れるどこの国のものとも知れないピアノ曲だけが、耳に聞こえる全てだった。

593 :キャプテンEDIT ◆wM6KXCkaLk :2011/02/18(金) 23:55:14 ID:gAGra+C6
大前(うーん、やっぱり俺たちの年代じゃちょっと落ち着かない雰囲気になる店かもしれない。
……元々、前に瀬川さんに連れ回された時にちらっと寄っただけだったし。
でも歩いていける範囲の店だと、先生や指導員の巡回とか同じ学校の生徒の目もあるからなあ。
菱野さん、この雰囲気に飲まれていないと良いけれど。……実は俺もちょっと飲まれ気味だけど)

軽く伺った菱野の表情は――


先着1名様で以下の文の『!』の後のスペースを消してカードを引いてください。

★店の雰囲気&初デートの緊張→ ! card=★

カードの絵柄で結果が変化します
ダイヤ → 「ちょっと驚きましたけど、素敵なお店ですわね」 店の雰囲気に馴染んでいるみたいだ
ハート・スペード → 「慣れるまで時間が掛かりそうですけど、いいお店だと思います」 やや戸惑っているが許容範囲内
クラブ → 「あぅあぅ……」 こりゃ駄目だ。アダルティな雰囲気に飲まれて、ガチガチに緊張しちゃっている
ダイヤのK・JOKER → ダイヤの結果+???

594 :森崎名無しさん:2011/02/18(金) 23:55:54 ID:???
★店の雰囲気&初デートの緊張→  クラブ9 =★

595 :森崎名無しさん:2011/02/18(金) 23:55:57 ID:???
★店の雰囲気&初デートの緊張→  スペード5 =★
K様来てー

596 :森崎名無しさん:2011/02/19(土) 00:01:14 ID:???
やはりデートの引き出しが少ないか
セガえもんに相談しよう

597 :森崎名無しさん:2011/02/19(土) 00:11:38 ID:???
瀬川せんぱーい!
彼は・・・大前の中では一生頭が上がらない存在になるんだろうなw

598 :森崎名無しさん:2011/02/19(土) 00:14:50 ID:???
ここだ…ここで大前トークを炸裂させるんや…

599 :キャプテンEDIT ◆wM6KXCkaLk :2011/02/19(土) 00:17:01 ID:???
★店の雰囲気&初デートの緊張→  クラブ9 =★
クラブ → 「あぅあぅ……」 こりゃ駄目だ。アダルティな雰囲気に飲まれて、ガチガチに緊張しちゃっている
---------------------------------------------------------------------------------------------------------------
大前(だ、駄目だ……菱野さん、これまでに見たことも無いくらい緊張しちゃってる……)

席に向かう菱野は、ギクシャクして手と足が同時に出てしまっている。
普段の姿勢よく折り目正しい歩き方は、アポロかボイジャーにでも載せて地球外に打ちあげらてしまったようだ
そんな動きでは元々運動神経のよろしくない菱野が真っ直ぐ席に着けるはずもなく、

菱野「あっ!?」

ガタタン!
転んだ拍子に、途上にあった椅子を倒してしまう。

大前「ああっ! 菱野さん、大丈夫!?」

菱野「す、すみません。ついうっかり――」

大前に助け起こされる菱野に、店主の冷たい視線。

マスター「…………(ピクピク)」

菱野「も、申し訳ございません! あ、あのっ! すぐに直しますので!」

600 :キャプテンEDIT ◆wM6KXCkaLk :2011/02/19(土) 00:18:09 ID:???
マスター「……構わん。レイアウトが狂う」

菱野「ご、ごめんなさい……」

小さく縮こまりながらようやくの思いで席に着く。

菱野(は、初めてお誘いいただいた場ですのに、こんな不始末をしでかしてしまうなんて……馬鹿です。私、大馬鹿です!)

大前(ああぁぁ……ど、どうしよう。菱野さん、凄く戸惑ってる上に怒られてしまったじゃないか!
気晴らしにって名目で誘ったのに、気苦労を増やしてどうするんだよ俺っ!?)

外套を脱ぎ、暖房も適温であるにもかかわらず、額に汗の滴を浮かべる菱野に、長居は出来ないなと感じる大前だった。


※ 菱野がガチガチに緊張してしまいました。このデートで出来る会話回数は1回のみです ※


マスター「……やれやれ、椅子に傷が無くて良かった」

菱野「も、申し訳ありません。あの、このお詫びは――」

マスター「構わん。それより注文は?」

菱野「は、はひっ!」

飲むものを飲んで、さっさと帰れ。そう言いたげな態度だった。

601 :キャプテンEDIT ◆wM6KXCkaLk :2011/02/19(土) 00:19:12 ID:WSps1ABY
大前「(何ていうか、趣味で店をやってるって感じの人だな)えっと、メニューはどこです?」

マスター「……そこにあるだろう。目が開いてるなら、聞くまでもない」

大前(……この街のお店の接客態度はどうなってるんだろう)

どこぞのスポーツショップなどを思い浮かべながら、メニューをとる大前。

大前「菱野さんは、何か欲しいものはある?」

菱野「お、お先にどうぞ……」

大前「うん。じゃあ先に選ぶよ(……倒れそうなくらい硬くなっちゃってるなあ)」

余程混乱しているのか、レディファーストのつもりで先に促した注文も先送りにしてしまう菱野だった。
これは大前が先々に引っ張っていくしかない。……今回が初めてのデートである少年には、苦難の道である。

大前「ええっと、それじゃあ――」


先に3票入った選択肢で進みます。メール欄を空白にして、IDを出して投票してください。

A.気取って紅茶
B.大人ぶってコーヒー
C.子供っぽくココア
D.健康的にオレンジジュース
E.日本人らしく抹茶
F.小腹が空いた……カレーでも注文しよう
G.むむっ!? このメニューは何だ!? →  ホットカルピス

602 :森崎名無しさん:2011/02/19(土) 00:20:14 ID:uc8+3Lrc
C

603 :森崎名無しさん:2011/02/19(土) 00:20:52 ID:5mV57L4w


604 :森崎名無しさん:2011/02/19(土) 00:22:26 ID:C3XuYf2k
G
甘くてあったかい飲み物はおちつく

605 :森崎名無しさん:2011/02/19(土) 00:22:35 ID:0IKeL4C+

硬くなってるし気軽に頼めるものを

606 :森崎名無しさん:2011/02/19(土) 00:31:15 ID:J0lve2VU
F

607 :森崎名無しさん:2011/02/19(土) 00:35:47 ID:6yTLoNZI
G
せっかくいいの出たし 11月ならあったかいものでもいいかな

608 :森崎名無しさん:2011/02/19(土) 00:37:09 ID:k4VmgQ4s


>>604と同じ理由だが

609 :森崎名無しさん:2011/02/19(土) 00:38:30 ID:5mV57L4w
すみませんGに変更します。
ホットカルピスでググったら心も体も温まるというキャッチコピーに引かれました

610 :キャプテンEDIT ◆wM6KXCkaLk :2011/02/19(土) 00:39:35 ID:???
>>609
変更了解ですー

611 :森崎名無しさん:2011/02/19(土) 00:47:25 ID:???
ホットカルピスにハチミツとかレモンとか入れて飲むとおいしいよね。生姜入れて飲む人もいるけど

612 :森崎名無しさん:2011/02/19(土) 00:51:37 ID:???
ホットカルピスってカルピスの原液にお湯いれてつくるの?

613 :キャプテンEDIT ◆wM6KXCkaLk :2011/02/19(土) 00:53:09 ID:???
>>G.むむっ!? このメニューは何だ!? →  ホットカルピス
-----------------------------------------------------------------------------------------------------------
大前「何だろうコレ。ホットカルピス?」

マスター「ほう……やるな小僧。隠しメニューに目を付けるとは」

大前「いや、メニューに載ってる時点で隠していない気が――」

マスター「ホットカルピスとはカルピスとホットドリンクを組み合わせた全く新しい飲み物だ。
夏場に飲む冷たいもの……そう一言で片づけるには、カルピスの可能性は余りにも未知数。そう思わないか?
そこで生みだされたのが冬でも暖かく飲めるホットカルピスだ」

大前(どうしてこの街の店の人は、客の話を聞かないんだろう)

得々と語り始めた店主に、大前は顔をひきつらせる他ない。
が、そんな語り口は菱野の緊張を解すのに多少は効果があったようだ。

菱野「そ、そんな飲み物がお有りでしたか。……ちょっと興味が湧いてきましたわ」

マスター「では、ホットカルピス二つだな」

大前「えっ」

マスター「すぐに作る。……レコードでも聞きながら待っていろ」

勝手に注文を決めると、厨房に引き下がっていく店主。

大前(じ、自由過ぎる人だなあ。ここ、雰囲気自体はいい感じなのに流行らないのは、あの人の所為なのかもしれない……)

菱野「な、なんだか流れで注文が決められてしましたわね。でも、少しわくわくします!」

大前「そ、そう。良かった(これは瓢箪から駒……いや、不幸中の幸いかな?)」

614 :キャプテンEDIT ◆wM6KXCkaLk :2011/02/19(土) 00:54:09 ID:WSps1ABY
入店時よりはいくらか落ち着いた様子の菱野に、大前は胸を撫で下ろす。

やがて、店主がトレイの上に湯気が立つカップを二つ、運んできた。

マスター「……注文の品だ。心して味わえ」

大前「あ、はい」

菱野「で、では頂きます……」

そうして二人は、カップの中の液体に口を付け――


先着1名様で以下の文の『!』の後のスペースを消してカードを引いてください。

★ごめん、作者も飲んだこと無いんだ→ ! card=★

カードの絵柄で結果が変化します
ダイヤ・ハート → 身も心も温まって、緊張がほぐれた! 会話回数+1
スペード・クラブ → まあ、美味しかったです。変化なし
ダイヤのK・JOKER → マスター「ドーピングホットカルピスだ……」 な、何を入れているんだアンタはーっ!?

615 :森崎名無しさん:2011/02/19(土) 00:55:19 ID:???
★ごめん、作者も飲んだこと無いんだ→  クラブQ =★

616 :森崎名無しさん:2011/02/19(土) 00:55:52 ID:???
こ れ は ひ ど い

617 :森崎名無しさん:2011/02/19(土) 01:02:00 ID:???
★店の雰囲気&初デートの緊張→  クラブ9 =★
★ごめん、作者も飲んだこと無いんだ→  クラブQ =★

特 訓 で だ せ

618 :キャプテンEDIT ◆wM6KXCkaLk :2011/02/19(土) 01:04:42 ID:???
★ごめん、作者も飲んだこと無いんだ→  クラブQ =★
スペード・クラブ → まあ、美味しかったです。変化なし
---------------------------------------------------------------------------------------------------------------
大前「あ、これ意外とイケる」

マスター「意外だと?」

菱野「そうですね。結構アタリのメニューを引いたみたいです」

マスター「アタリだと? ……ウチのメニューに、ハズレが有るとでも思っていたのか?」

菱野「ひゃ!?」

何故か凄味出した店主に、再び菱野に緊張が走る。

大前「こ、言葉のアヤですよ! 他意は無いです!」

マスター「ふん……まあ、気に入ったんならゆっくりしていけ」

大前「は、はあ。どうも……(これだけプレッシャーを掛けて、ゆっくりしていけも何も無いでしょうが!)」

どうにも居た堪れない雰囲気になる店内。

菱野「え、えーっと……ま、マスターさんもこう仰ってましたし、ゆ、ゆ、ゆっくりしていきましょうか?」

大前「う、うん(だ、駄目だ、菱野さんが既にゆっくりできる状態じゃない……この飲み物を飲み終わるまでが限度か)」

出だしから躓き、立ち上がろうとしてまた躓いた状態だが、とにかく何とかしなくては。
そう思い、大前は何か会話の切り口を探して頭を回転させた。

大前「(とにかく、何か雑談でもして気持ちを解さなきゃ!)ええっと、菱野さん――」

619 :キャプテンEDIT ◆wM6KXCkaLk :2011/02/19(土) 01:05:49 ID:WSps1ABY
※ 残り会話回数は1回です ※


先に3票入った選択肢で進みます。メール欄を空白にして、IDを出して投票してください。

A.学校生活について
B.将来のことについて
C.趣味のことについて
D.互いの家族のことについて
E.サッカーについて
F.二人が出会う前のことについて
G.チームのことについて相談を持ちかけてみる

620 :森崎名無しさん:2011/02/19(土) 01:08:05 ID:1xJXd1cI
F

621 :森崎名無しさん:2011/02/19(土) 01:10:23 ID:5mV57L4w

し、将来ってどこまで将来なんだ(ドキドキ)

622 :森崎名無しさん:2011/02/19(土) 01:10:59 ID:uc8+3Lrc
F

623 :森崎名無しさん:2011/02/19(土) 01:11:15 ID:k4VmgQ4s


624 :森崎名無しさん:2011/02/19(土) 01:11:28 ID:m7XMiY/A


625 :森崎名無しさん:2011/02/19(土) 01:11:35 ID:6yTLoNZI

会話回数ないから気軽に

626 :森崎名無しさん:2011/02/19(土) 01:13:24 ID:tTFqoaaQ


627 :森崎名無しさん:2011/02/19(土) 01:23:17 ID:???
二人が出会う前というと、大前の引越し前のチームメイトとかすごく気になる。
大前がポストプレイヤーとして補佐してたFWや、雪村に対する宇津木みたいな大前互換の後輩がいたらとか考えるだけで胸が躍る。
来年の練習試合とか、全国とかで当たらないかな。

628 :森崎名無しさん:2011/02/19(土) 01:36:45 ID:???
全国区のオリジナルチームは強いイメージあるなァ。
南葛除いたら、一番手古摺った江東に川根中とか、川根中はオリジナルとは少し違うか。

629 :森崎名無しさん:2011/02/19(土) 01:48:21 ID:???
菱野さんのバックストーリーにも期待。

630 :キャプテンEDIT ◆wM6KXCkaLk :2011/02/19(土) 01:49:01 ID:???
まあ、外伝スレ時代の最初期を見れば分かりますが、割と情けないです>>小学校時代の大前

>>F.二人が出会う前のことについて
------------------------------------------------------------------------------------------------------------
大前「――そう言えば、ちょっと気になったんだけどさ。菱野さんって子どもの頃、どんな子だったの?」

菱野「え?」

大前が切り出した話題に、菱野が目を瞬く。
唐突と言えば唐突な話題だったかもしれない。

大前「深い意味はあんまり無いんだけどね。菱野さん、いつもデータの収集や分析とか難しいことやってるだろう?
一応、同い年なのにさ、物事を深く正確に捉えられてる。やっぱりそれって凄いと思うよ」

菱野「そ、それ程でも無いですよ」

やはり得意分野のことに触れられると嬉しいらしい。ようやく店内に入って初めて、笑顔らしい笑顔を見せてくれた気がする。

大前「でね、そうなると菱野さんがこういうことを得意になった秘密が知りたいなあ、なんて思っちゃって。
やっぱり子供のころから勉強とかしてたのかな? とか考えちゃってさ」

菱野「ああ、それでですか」

得心したように肯く菱野。

菱野「……子どもの頃、と申しましても小学生の頃ですからそれほど昔ではありませんね。
その頃の私は、両親に言われるままに習い事漬けでしたの。そのことはご存知ですわよね?」

大前「うん。昔、小豆沢さんから聞いたことがあるよ」

菱野「ですから、昔から分析に役立つようなことはしていなかったと思います。
こういったことが得意になったのは、やはりサッカー部のマネージャーになって、サッカーについて勉強しだしてからですわ」

631 :キャプテンEDIT ◆wM6KXCkaLk :2011/02/19(土) 01:50:37 ID:???
大前「ううん、そうなると菱野さんのデータ分析は才能だった訳か……」

神妙に肯いて見せると、菱野はくすっと笑い、

菱野「あら。これでもお役にたてるようなものになるまで、努力はしたつもりですのよ?」

などと冗談っぽく心外だという表情。大前もあわせて、おどけたふうに手を合わせる。

大前「ははっ、ごめんごめん。でも、サッカーに関わって1年と少しでここまでになるなんて、やっぱり凄いと思うよ」

菱野「それは……やはり、好きこそものの上手なれ、というものでしょうか?
自主的に取り組めば、上達の早さも違ったものになりますからね。
親にさせられた習い事に比べても、格段に早く者に出来たと思っていますわ。
大前さんが練習する時も、そうでしょう?」

大前「なるほどなあ」

菱野「……と、言う訳でして、大前さんのご期待に添えるほど面白い過去はございませんの」

大前「いや、十分にためになる話だったよ。話してくれてありがとう」

菱野「どういたしまして。ところで、大前さん」

大前「ん、なんだい?」

訊ね返すと、こちらを見ているのは、珍しく悪戯っぽく輝く菱野の瞳。

菱野「私の方からも、大前さんの小学生時代のことをおたずねしてもよろしいですか?」

大前「えっ……」

菱野「だって、私だけ昔のことを話すのは不公平じゃないですか? 私も、大前さんがどんな人だったか知りたいです」

632 :キャプテンEDIT ◆wM6KXCkaLk :2011/02/19(土) 01:51:49 ID:WSps1ABY
その問いに、一瞬詰まってしまう。
菱野と出会う前。つまり鳴紋中に来る前の過去は、今現在と比べるととても誇れるものではない。
遠く離れた関東の地。そのとある町の選抜チームのFW。それが二年前の大前良だった。

鳴紋で飯地の指導を受ける前の大前は、決定力はお粗末でドリブルも見れたものではない、長身だけが売りのFWだった。
それでも小学生にしては珍しくポストプレイを積極的にするだけで、上手いこと大会では波に乗れた。
全国への切符を掛けた予選トーナメントの三回戦までは順調に駒を進め、もしかしたらと欲を掻いた。
……それで惨敗。後に全国に進むチームに、本当の強豪の力というものを思い知らされたのだ。

だが、チームを引っ張ってきたという自負は消えず、根拠の無い自身を抱いて鳴紋中の校門をくぐり――また打ちのめされる。
今となっては、本当に県レベルでの強豪でしか無かった当時のサッカー部。それを前に自信を失ってしまったのだった。
あの時、雪村に引っ張られ、小豆沢に誘われ、早瀬に認められなかったら、それだけで終わっていたような小さな少年だ。
とてもではないが、胸を張って言えはしない。

菱野「? 大前さん?」

大前「え、いや、ええとだね――」

そのことを、菱野に晒さなければいけないのだろうか。
せめて彼女の前では、あくまで『全国に通用するFW』でいたい自分を殺してでも。


先に3票入った選択肢で進みます。メール欄を空白にして、IDを出して投票してください。

A.正直に話す
B.曖昧な表現で話す
C.誇張して話す
D.話題を逸らす

633 :森崎名無しさん:2011/02/19(土) 01:52:58 ID:uc8+3Lrc
A

634 :森崎名無しさん:2011/02/19(土) 01:53:15 ID:5mV57L4w


635 :森崎名無しさん:2011/02/19(土) 01:53:56 ID:1xJXd1cI
A

636 :キャプテンEDIT ◆wM6KXCkaLk :2011/02/19(土) 02:01:53 ID:WSps1ABY
>>A.正直に話す
----------------------------------------------------------------------------------------------------------
大前(嘘を吐いても、始まらないよな……)

一つ息を吐いて、腹を括る。
どうせこの場を凌いだところで、この先いつ露見しないとも限らない。
昨今は中学サッカーも注目が集まり、有力選手が雑誌などに取り上げられることも多いのだ。
鳴紋中は来年も全国で勝ち進む。そうなれば、いずれ何かの機会に大前の小学生時代も知られるかもしれない。
それに……大前は出来るだけ菱野に対して誠実でいたかった。

大前「えっと、あらかじめ言っておくけど、あんまり面白い話じゃないからね?」

菱野「はい。それでも聞いてみたいです」

大前「うん……」

目を輝かせる菱野に、大前はポツリポツリと話し出す。

大前「小学校時代、俺がいたのは――」


先に3票入った選択肢で進みます。メール欄を空白にして、IDを出して投票してください。

A.東京都
B.神奈川県
C.千葉県
D.茨城県

637 :森崎名無しさん:2011/02/19(土) 02:02:21 ID:2a4Ib+9w


638 :森崎名無しさん:2011/02/19(土) 02:04:07 ID:uc8+3Lrc
B

639 :森崎名無しさん:2011/02/19(土) 02:04:20 ID:5mV57L4w


640 :森崎名無しさん:2011/02/19(土) 02:04:56 ID:TJdpypiQ


641 :森崎名無しさん:2011/02/19(土) 02:09:31 ID:1xJXd1cI
A
東京の全国区って事は三杉とやりあったことに?

642 :森崎名無しさん:2011/02/19(土) 02:11:18 ID:???
南部台かもしれないね。お互い覚えてないだけでテルと当たったこともあるかも

643 :キャプテンEDIT ◆wM6KXCkaLk :2011/02/19(土) 03:12:11 ID:???
>>A.東京都
-----------------------------------------------------------------------------------------------------------
大前「――東京のチームでさ。そこで一応レギュラーになってた」

菱野「……」

大前「といっても、昔の俺は今と比べて段違いに下手くそだった。ただ周りより背が高くて、ロングボールの的に丁度いい。
それだけでFWに抜擢されたものだった。
けど、おかしいもんでさ。小学校レベルの大会だと戦術も何も無いだろ?
ちょこっとポストプレイが出来る選手がいるだけで、案外勝ち進めたりする。
俺はそれで調子に乗っていたんだ。『チームの戦術の核は俺だ』『俺がこのチームを全国に連れて組んだ』ってさ。
……今から思えば、笑っちゃうよな。偶々戦術がハマって、その上相手にもめぐまれていただけなのに。
それでも、俺たちはほとんど苦戦しないまま都大会の三回戦まで勝ち上がって――大負けに負けたんだ。
その年の、都の代表にね」

菱野「この年代の、都の代表? まさか――」

大前「天才・三杉淳率いる武蔵FC。アイツ、ガラスのエース、だなんて一時期話題にもなったっけか。
後で分かったんだけど、心臓の病気で出場時間に制限があったんだって」

菱野「――それで三杉さんと戦ったのですか? 中学からは一度も試合に出ていない、あの幻の選手と!?」

興味をそそられた風な菱野に、大前は首を横に振る。

大前「……戦わなかったよ」

菱野「え?」

大前「その三杉が無理に出るまでも無かったんだ。俺のいたチームとの試合は。
当然だよな。武蔵は小学生の段階でオフサイドトラップを機能させているような、戦術的に優れたチームだった。
そこに、ロングボールを放り込むだけの一辺倒のチームが敵う訳が無い。
俺は試合中、両手の指で数えられるくらいしか、ボールに触れなかった……」

644 :キャプテンEDIT ◆wM6KXCkaLk :2011/02/19(土) 03:13:13 ID:???
思い出すだけで、嫌になる記憶だった。
武蔵のオフサイドトラップは、三杉がいてこそ万全に機能するような不完全なものだったが、ターゲットが一人なら話は別。
大前に放り込むのが基本だったチームは、風車に挑むドンキホーテのように放り込みを続け、
小さいとはいえ穴があったはずの相手に大敗した。

大前「まあ、そんな訳で俺の小学校時代のサッカーは終わったわけだけどさ……本当に良くなかったのはそれからだよ」

なまじ、武蔵が強かったのがいけなかったのだろう。
大前はその後も、自分が自分がという押し出しを隠しもしなかった。
あれは相手が悪かった。違う年に生まれていたら、自分も全国に行けた。自分は強い。
そんなことを、小さなチームで負う様だったことを根拠に信じ続けた。

大前(ホント、どこの金成かってレベルだよ。いや、アイツはちゃんと実力があった分マシか。じゃあ完璧に落田と同類、かな)

思わず自分で自分を笑ってしまう。

大前「で、そのまま負けたのは運とか監督とか仲間の所為にして、そのまま鳴紋に来たって訳。
それで、入学式の日にその足でサッカー部の練習を見に行って……今度こそ気付かされた。
ああ、俺って実は大したことの無いヤツだったんだな、って」

菱野「あ……」

大前「ちょっと小豆沢さんや早瀬さんたちの練習を見ただけで、すっかり自信を失くしちゃってさ。
サッカー、もうやめようかな、なんて考えたりもした。
まあ、そこを通りがかった雪村に引っ張られて乱入騒ぎなんかを起こしちゃったりして。
気が付いたら、泣きそうになってるところを小豆沢さんに誘われて、やっぱりサッカー部に入る、なんてことになっていた。
いや、実際泣いちゃってたかも……」

などとおどけながら言ってみる。そうでもしていないと、この場から走って逃げ出してしまいたくなる。

645 :キャプテンEDIT ◆wM6KXCkaLk :2011/02/19(土) 03:14:15 ID:???
大前「あの時、結構学校で話題になったから、菱野さんも知ってるかもね、乱入騒ぎのこと。……事の真相は実はこうでしたってわけ」

菱野「はい……知って、います」

大前「……それでも、やっぱり三つ子の魂百まで、ってヤツかな。
中学のレベルに慣れて、そこそこ出来るようになったら、また調子に乗っちゃってさ。
あの時の練習試合みたいなことをやらかしちゃった」

当時は六波羅が率いていた氷潤中との練習試合。
自分のスタイルを忘れてスタンドプレイに走った挙句、先輩の忠告を無視してチームのほとんどからそっぽを向かれたのだった。
親友の雪村との間にも亀裂を生んだ中で向けられた、小豆沢の容認と、比良山や早瀬、長池らの助力。
それが無ければ、チームでの立場は完全に取り戻せなかっただろう。
そして、落ち込んでいた大前を菱野が立ち直らせてくれなければ、足掻くことさえ諦めていたかもしれない。

大前「……ははっ、あの時は本当、菱野さんに助けて貰わなきゃ駄目になってたかも。……今更だけど、ありがとう」

菱野「いえ、わ、私の方こそ――」

大前「え?」

菱野「――あ。な、なんでもないです」

大前の反駁に、菱野は出しかかっていた言葉を引っ込めた。
それが気になりはするが……とりあえず、大前が今の段階で話せることはここまでである。

大前「まあ、俺の昔話はこんなところ、かな……な、なんか格好悪いところばかりで面白くなかったでしょ?」

こんな自分でも唾棄したくなる過去を話して、気分を害してはいないか。
そんな焦燥を無理やりに押し殺して聞いてみた。

646 :キャプテンEDIT ◆wM6KXCkaLk :2011/02/19(土) 03:15:37 ID:???
菱野「い、いえ! 面白い、などと言えば失礼であるかもしれませんけど……お聞き出来て良かったです」

大前「そ、そうかな?」

菱野「はい。……私が想像していたのとは違いますけど、それでもいいお話だったと思います」

大前「え?」

菱野「だって大前さん……自分でもよくないと思っている過去と、ちゃんと向き合っていられるじゃないですか。
そして、それを糧にして大きく成長されてもいます。それってとても素敵なことではないでしょうか?」

菱野からの、思いもよらない言葉に、大前は胸が詰まる。
過去の汚点では無く、現在に至った成長。それをこそ菱野は讃えてくれている。

大前「成長、か……」

菱野「ええ。大前さん、一年生の頃に比べて、見違えるほど強く御成りになっています。
それは私……と監督が一番良く知っていますわ。何しろ、サッカー部の皆さんのデータは、こちらの領分ですから。
本当に、凄い勢いで成長していますよ? このままで行けば、きっと来年こそ日本一の選手になれるくらいに」

647 :キャプテンEDIT ◆wM6KXCkaLk :2011/02/19(土) 03:16:44 ID:???
大前「う、うん。日本一の選手、か。そうだよな、そうならなきゃ駄目なんだよな。南葛に勝つには」

菱野「勝てますよ、来年の大前さんなら……びっくりするくらい強い今より、もっと強くなった大前さんなら!」

大前「……そう言われると、何だか自信が湧いてくるよ。
ふふっ、なんかおかしいな。俺、菱野さんと昔話していたはずなのに、いつの間にか励まされちゃってるなあ」

菱野「あ。そ、それは失礼いたしました。えぇと、そんな差し出がましいことを――」

大前「ああ、いや。別に嫌とかじゃなくてだね――」

過去を語り、今を語り、未来を語る。
そんな、ある意味では年相応の話題で盛り上がる二人。
それに対して、カウンターで煙草の紫煙をくゆらせる店主はそっと嘯く。

マスター「……ホットカルピス一杯で、どれだけ粘る気だ」


※ デートに誘ったことと、正直に過去を語ったことで、菱野の好感度が大きく上がりました ※

648 :キャプテンEDIT ◆wM6KXCkaLk :2011/02/19(土) 03:18:00 ID:WSps1ABY
〜その後〜

大前「……結局、マスターにせっつかれて店を出ちゃったな」

菱野「ううっ……すみません、私の分のお代まで払って頂いて――」

大前「いや、いいんだよ。ちょっと年に合わない雰囲気の店に連れて来ちゃったのは俺だし。まあ、迷惑料ってことで」

暖房の効いた喫茶店から11月の寒空の下に逆戻りした二人は、互いに詫び合いながらも岐路に着く。
……今回誘った名目の喫茶店行きは、これでおしまい。
互いにこれ以上時間を共にする理由は無い。
だけど――

大前(このまま帰っても、いいんだろうか……)

菱野(あと、もう少しだけ……)



先着2名様で以下の文の『!』の後のスペースを消してカードを引いてください。

★初めてのデートなので→ ! card=★
★効果が出る確率は低めに→ ! card=★

カードの数値・絵柄で結果が変化します
絵柄がダイヤで一致 → 二人の間に、いわく言い難い雰囲気が流れ始め……?
それ以外 → もやっとした気持ちを抱えつつ、今日はお別れ
どちらかがJOKER・ダイヤのK → 自動的にダイヤで一致の結果に
完全一致……だと? → ダイヤで一致の結果+??? JOKER、ダイヤのKで一致だと……?

649 :森崎名無しさん:2011/02/19(土) 03:18:59 ID:???
★初めてのデートなので→  ハート5 =★

650 :森崎名無しさん:2011/02/19(土) 03:19:11 ID:???
★効果が出る確率は低めに→  スペード9 =★


651 :森崎名無しさん:2011/02/19(土) 03:27:48 ID:???
いいなぁこの二人、見ていてなんかほっこりする。

人気投票の結果も納得ですね。
ところで人気投票で上位に食い込んだキャラにボーナスとかは考えたりしているのでしょうか?
大前だったら幻想ポイント上がったり、菱野だったら少し料理が上手になったりとか

652 :キャプテンEDIT ◆wM6KXCkaLk :2011/02/19(土) 04:32:19 ID:???
>>651
ありがとうございます。書いてる時は「これ臭すぎないかな」とか不安に思っていましたが、そう言って頂けると幸いです
人気投票結果のボーナスは、今のところ考えておりません
ただでさえバランス取りに失敗してしょっちゅうルール改訂のあるスレなので、あまりゲームに関わる不確定な要素は入れられないのです
駄目なGMですみませんorz

★初めてのデートなので→  ハート5 =★
★効果が出る確率は低めに→  スペード9 =★
それ以外 → もやっとした気持ちを抱えつつ、今日はお別れ
---------------------------------------------------------------------------------------------------------------
大前「(無理に引き止めるのも悪いかな……)じゃ、じゃあ今日はこの辺で!
その……色々恥ずかしい話もしちゃったけど、楽しかったよ」

菱野「は、はい……っ。わ、私こそ、その、ご迷惑を掛けちゃいましたけど、楽しかったです!」

名残惜しさと心中で互いを思い合う渇望を押し隠して、二人は別々の方向へ。

大前「それじゃあ――」

菱野「――はい。また学校で」

挨拶を交わし合ってふりむき、一歩、また一歩と遠ざかっていく。
いつの日か、今日とは真逆にこの距離を詰めていけるのだろうか。
それはまだ、二人には分からないことである。


※ 菱野との初デートを終えました。デートの経験を積んだことで、次回の関係変化イベント発生率が上がりました ※

653 :キャプテンEDIT ◆wM6KXCkaLk :2011/02/19(土) 04:33:56 ID:???
一方その頃。遠く距離を隔てたある場所にも、同じ空間を共有する少年少女があった。
しかしこちらの方は、親密とはあまり言い難い雰囲気だったが。

三杉「うぅん、分からないな。全国大会からこっち、暇を見ては調べているけど……あの大前という男の事が今ひとつ分からないな」

デスクに向かい合い、雑誌、新聞etc.を繰りながらそう独語するのは、件の男・三杉淳。
ここしばらく心臓の治療に専念しピッチに立つことが出来ないままであるが、サッカーへの情熱は衰えを知らない。
家の窮状で前ほど広範にとは行かないが、サッカーに関する知識・情報を集めることに余念は無かった。
だが、その彼をしても、大前の過去は突き止められない。

三杉「彼は来年も間違いなく全国に上がってくる選手だ。入念にチェックしておかなければならない。
それなのに、どうしてこうも過去のデータを得られないんだ?」

弥生「キャプ――じゃなかった、三杉くん。こっちにも目立った情報は無いです」

そう言って、三杉よりは遅い速度で調べ物をしていた手を止めて言うのは、武蔵中サッカー部マネージャーの青葉弥生。
休日も甲斐甲斐しくその手伝いを申し出て三杉の部屋に来ている弥生だが、それに対する三杉の態度はすげないにも程があった。

三杉「……確かに、僕は夏に『昔の癖でキャプテンと呼ぶな』と言った。
けどね、こうして正式にキャプテンになった後も名前で呼ぶのはどういう心境かな?
もしかして、僕は武蔵中のキャプテンに相応しくない、と思っているんじゃなかろうね?」

弥生「そ、そんなことは無いですよー!?(うう、一度付いた癖って、そうそう消えるものじゃないわよぅ……)」

辛辣にして粗略な態度にも、強く反抗できない弥生。

三杉「まったく……本当にどうしようもないな、この調査も君も」

弥生(き、君も!?)

654 :キャプテンEDIT ◆wM6KXCkaLk :2011/02/19(土) 04:35:20 ID:???
ショックを受けた様子の弥生に、三杉は頓着しない。この程度は、武蔵ではよくあることなのだ。

三杉「あれだけの成績を残す選手だ。小学校時代もどこかでレギュラーにはなってたはず。
それがどうしてこうも過去の痕跡を見つけられないんだろうね?」

弥生「か、辛うじて分かったことは、昨年の秋の大会で初めて公式戦に出たことと、どうやら長野出身じゃないってくらいですよね」

三杉「そういうわけで、二年前の小学校の大会のデータを、全国くまなく探ってみたが、どこにも出てこない。
……聞けば、先月の長野県の大会では全試合ハットトリックだったそうだ。
それだけの話題性を持った選手なら、どこかが過去の成績を記事にしていてもよさそうなんだけどね」

弥生「え、えーっと……昔はそんな大した選手でも無かったとか! な、なーんて有るわけないですよね、アハハ……」

とりあえず思いつきで言ってみて、自分で乾いた笑いを出す弥生。
だが、三杉はそれが引っかかった。

三杉「昔はそれほどでもない、か。僕らは成長期だからね、あり得なくは無い。
現にスタメンに定着したのは秋の大会からだ。一年生の夏から急成長したと考えれば、その論理にも辻褄は合う」

弥生「そうですか!? やった、私ったら大当たり――」

三杉「でもそれだと、当たらねばならない資料が更に膨大になるけどね……。
ふう……これは過去のデータは諦めて、先月の大会のプレイを分析した方が有意義かもね」

弥生「――ええっ!? それじゃあ今日、何時間もここで資料と睨めっこしてたのが無駄になりますよ!?」

三杉「かもね。……頃合いだし、そろそろ切り上げようか。君もお茶の一杯でも飲んで行くといい。
呼びもしないのに押し掛けてきたとはいえ、お客さんだからね。
何のもてなしもせず返した、なんて話しが広まっては僕の沽券に関わる」

弥生「は、はい……ありがたく頂いていきます」

655 :キャプテンEDIT ◆wM6KXCkaLk :2011/02/19(土) 04:36:22 ID:???
三杉「では、少し待っていたまえ。ああ、それと僕の私物は荒らさないように」

弥生「はーい……」

弥生の返事を聞かない内に、三杉は部屋を後にする。
好意や温情ではなく、あくまで自分が自分らしくあるために定めた行動の中での、中での最低限の対応。
そのためのもてなしだと言うことが、脳裏に残る冷たい視線から嫌という程伝わってくる。
それに立腹して立ち去る、という選択を取れないのが弥生の弥生たる所以であり、その将来を決める大きな要素だった。
……だが、そんな彼女にも反抗心というものはある。

弥生「と、言われて引き下がる私じゃないわよ! 三す――じゃなくてキャプテン!
わ、私だってこれだけ苛められたら仕返しの一つくらいしちゃうんだから!
て、手始めに――恥ずかしい過去とか載ってそうなアルバムを漁っちゃったりして!」

日頃寄せている好意をすげなく扱われ続けた復讐――にしてはささやかに過ぎる悪戯である。
が、彼女はあの全国大会で弱みを握られて以来初めて、三杉に反旗を翻した。

弥生「ふっふっふっ。こんな本棚の目立つ所にこれ見よがしに置いておくのが悪いのよ!
それじゃあ、早速私と会う前の頃から拝見っ!
……きゃー! やっぱり子供の頃も可愛いー♪ や、やっぱり美形は違うわ……!」

……反旗を翻したのである。別に三杉の昔の写真を純粋に見たかったわけではなく。本当に。

弥生「って、あら? この写真――」

ピタリ、と弥生のページを繰る手が止まる。
それは二年前の小学校時代の都大会の記念写真。その頃弥生は武蔵FCのマネージャーとなり、既に三杉と知己になっている。
故に、それは目的としているものではなかったはずなのだが、

656 :キャプテンEDIT ◆wM6KXCkaLk :2011/02/19(土) 04:37:49 ID:???
弥生「なんか気になるわね、この写真。えーと、都大会三回戦? その試合ってキャプテンは出てなかった筈よね。
特に印象的な対戦相手でも無かったし。……でも、この写真の端っこ。通りすがりの他チーム選手の子、どっかで見たような……」

大勝を得て得意げな一之瀬や真田に交じって、無感動にだが最低限の微笑みを添えて撮影に加わっている三杉。
それを遠くから羨望するように見ている少年の姿に、どこか見覚えがあった。
小学生にしては長身で、だからといって特別目立つほど屈強には見えない。
だが、しかしその顔は確かに記憶していた。この少年は、誰だ――?

弥生「きゃ、キャプ――じゃなくて、三杉く――じゃなくて、やっぱりキャプテンっ!」

――その解答を頭脳がはじき出した途端、弥生は声を張り上げて三杉を呼んでいた。

三杉「何だい、大きな声を出して。……って、私物に手を出すなと言ったはずなのに、君は何をしているんだ?」

入口からでも見えるアルバムを漁っていた弥生の姿に、三杉は秀麗な顔をしかめた。
だが、弥生はそれに構わず見つけた写真を指で示す。

弥生「見つけました! 小学生時代の大前くん! 2年前の都大会で、私たちと戦ってたんですよ!」

三杉「……なんだって!?」

弥生の手元からアルバムを引っ手繰り、その写真を食い入るように見る三杉。

三杉「何てことだ……僕は馬鹿か!? どうして過去に試合をしたはずの相手を、すぐに思い出せなかったんだ!」

弥生「た、多分、その試合はキャプテンは出場していませんでしたし――」

三杉「いや、微かにだが憶えはある。小学校レベルでは珍しく、ポストプレイを基幹にした攻撃を使っていたチームだ。
それでディフェンス陣にはロングボール対策やラインコントロールのタイミングを入念に教え込んだことがあった。
実際に戦った時は思ったほどでも無くて、余り苦戦せずに勝てたけど―― 一度は真剣に対策を考えた相手じゃないか!」

弥生(いや、普通は忘れてますって、そんな大した苦戦も無く倒した一度きりの対戦相手なんて)

657 :キャプテンEDIT ◆wM6KXCkaLk :2011/02/19(土) 04:38:58 ID:???
心中、呆れを感じ始める弥生だが、三杉の方は更にエスカレートしていく。

三杉「……ポストプレイ以外に、見るべきところは無いはずの選手だった。いや、そのポストプレイも実際には脅威では無かった。
そんな男が……そんな男が、翼くんや森崎と同じ舞台にまで上り詰めたって言うのか!
興味深いぞ、これは! その成長の源、あるいは小学校時代は開花しなかった才能! 面白いじゃあないか!」

弥生「わあっ!? 興奮し過ぎですキャプテン! 心臓が、心臓がー!」

弥生の諌止にも鼓動を早める繊細な心臓にも構わず、愉悦の笑みを浮かべる三杉。
この日、彼の脳裏に大前良の名前は以前よりも深い印象を持って刻まれるのだった。

三杉(知りたい……君の躍進の原因は何だ? 今まで無名の一選手でしかなかった君を、全国の頂点を争う場まで引き上げた力。
是非とも知りたい! 面白くなってきた……彼のこの成長力。もしかすると、来年の全国は今年以上に波乱が見られるかもしれない!
そんな楽しそうな大会を、観客席から見るだけで我慢できるものか。そうだろう? 僕の心臓……)

来年には戦うかもしれない一人の敵エースから、より興味深くより愉快な研究対象へと。


※ 大前の出身地が『東京』になったことで、三杉との因縁が生じました ※
※ 三杉の大前への感情が『興味深い』になりました ※

658 :キャプテンEDIT ◆wM6KXCkaLk :2011/02/19(土) 04:45:28 ID:???
大前と菱野がやっとこさ初デート終了! と思いきや何やらフラグが立ったところで、今回はここまでです

キャプテンEDITは初期のキャプテンが小豆沢だったり輝林が加わるところからお察し頂けると思いますが、
根底にはテクモ版キャプつばIVがあります
そのキャプつばIVの作中で主人公(オリキャラ)を高く評価するのが三杉だったりします
なので、三杉とは比較的シナリオ信仰に関わるフラグが立ちやすかったりします
まあ、IVでチームメイトになるはずだった森崎からは低く評価されたり、翼に論外扱いされてますけどもw

……というのが、この超展開への言い訳です、すみません
オカシイナァ、ドウシテミスギガコンナニマッドナキャラニナッタンダロウ……

次回は11月3週の自由行動からになります
今回は朝方までの投下にお付き合い下さり、ありがとうございました!

659 :森崎名無しさん:2011/02/19(土) 04:50:20 ID:???
お疲れ様でした。
それと人気投票の件についての質問はすみませんでした。
考えてみれば、ボーナス云々があれば、投票に公平性がなくなる可能性を失念していました。誠に申し訳ないです。

そして、原作キャラからようやく?高評価をもらえるキャラがでて先が楽しみです。
翼、森崎に関しては来年に見返すことを誓ってがんばりましょう

660 :森崎名無しさん:2011/02/19(土) 05:32:00 ID:???
IVの場合だと、早田も結構評価してなかったっけか
確か、キャラ作って始まった所で

そっちも期待していいのか!?

661 :森崎名無しさん:2011/02/19(土) 10:38:23 ID:???
そこには全国で漫才しようとしてダダ滑りして冷たい目で見られる大前の姿が!!
とかなりそうで怖いなwww

662 :森崎名無しさん:2011/02/19(土) 12:46:30 ID:???
三杉との因縁に超期待!
練習ばかりじゃなくて、チームメイトとの交流を深めるのも面白い展開になりそう

663 :森崎名無しさん:2011/02/19(土) 12:55:02 ID:???
これは来年の夏の練習試合は武蔵が最有力になったかな
出来れば小学校時代にボコボコにされたポストプレイで勝ちたいな

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