キャプテン森崎 Vol. II 〜Super Morisaki!〜
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【読み合い競り合い】Another-C_3【騙しあい】

1 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/02/19(土) 19:22:55 ID:4GFE1H0M

この物語はフィクションです。
史実や実在の人物を連想する場面があるとしても、物語とは関係がありません。
風土、名称については文献を参考としていますが、想像のウェイトも大きく、事実と異なります。


そして……この物語はキャプテン森崎のフィクションであり…
  とある貴公子と仲間達の サッカーに賭けた青春を描いたストーリーです。





…恋愛は二の次の筈だったのに…おかしいなあ。




105 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/02/24(木) 20:32:30 ID:???

> なんの音だろう…?→ ハート8
>《ハート》 コンコン… ノックの音だ。 マルコ「ミスギー、帰ったー?」
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

コンコン…と、それは扉をノックする音だった。
誰だろう、と三杉が考える間もなく向こうから声も聞こえてくる。

マルコ「ミスギー、帰ったー?」

監督の指示で練習と試合観戦をキャンセルしたマルコ・オジオである。
この時間でも体力が残っていても何ら不思議ではない相手だ。

三杉「……」

A 「帰ってるよ…入ってきなよ。」
B 「帰ってるが……すまない、今夜は疲れているんだ。」
C 「……」 何も言わずシャワールームに入る。
D そ の た

2票選ばれた選択肢で続行します。(投票はメル欄空白で宜しくお願い致します。)


106 :森崎名無しさん:2011/02/24(木) 20:39:37 ID:VL+iRZbQ


107 :森崎名無しさん:2011/02/24(木) 20:45:07 ID:kQ4iw/So


108 :森崎名無しさん:2011/02/24(木) 20:45:23 ID:wvjz1BYk


109 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/02/24(木) 21:00:52 ID:???

>A 「帰ってるよ…入ってきなよ。」
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

三杉「(…そう言えば鍵をかけていなかったな。) 帰ってるよ…入ってきなよ。」

そう言って三杉はマルコを部屋に招き入れた。
すぐにドアは開かれ、少し童顔なマルコの顔が確認される。
そして開口一番にこう来たもんだ。

マルコ「やっ、デートはどうだった?」

三杉「…以外に野次馬根性があるんだね。 と言うか君に食事の事を話していたかな…?」

三杉は思い出そうと考えたが、億劫なのでやめた。
それに、そんな事は重要じゃないような気もしていた。

マルコ「ハハ、ナディアから聞いたんだよ。
     隅に置けない…って、そんな言葉はキミには相応しくないか。」

三杉「ハハ…」

マルコ「それでどうだったんだい? ちょっと聞かせて欲しいな。」

三杉(ふむ………)


110 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/02/24(木) 21:03:06 ID:???

A 悪くない雰囲気だったよ。 うん、楽しかった。
B  92 点…ってところかな? …1000点満点でね。
C そういう話はまた今度にしてくれないかな。
D そ の 他

2票選ばれた選択肢で続行します。(投票はメル欄空白で宜しくお願い致します。)


111 :森崎名無しさん:2011/02/24(木) 21:04:19 ID:2mjUggLk
A

だっておいらは楽しかったもの
また逢いたいんだもの

112 :森崎名無しさん:2011/02/24(木) 21:14:10 ID:wvjz1BYk
D 自分の未熟さを思い知らされたよ。

113 :111:2011/02/24(木) 21:17:57 ID:2mjUggLk
あ、いいなそれ
すみませんD>>112に変更お願いします

114 :森崎名無しさん:2011/02/24(木) 21:17:59 ID:VL+iRZbQ
D 自分の未熟さを思い知らされたよ。

115 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/02/24(木) 21:38:32 ID:???
>>D 自分の未熟さを思い知らされたよ。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

確かに楽しかった…だが三杉は言葉に出すのを躊躇う。
本当に悪くない雰囲気だったのか…と。
結果、三杉は虚勢を張ること無く素直な気持ちを述べていた。

三杉「自分の未熟さを思い知らされたよ。」

マルコ「そっか……それってどういう意味?」

三杉「迂闊な事に、相手の事を二度も怯えさせてしまったんだ。
     もしかしたら傷ついているかも知れない…情けないと言うより申し訳ないね。」

サッカーの話題でのミスと送る時のミスを思い出し、気落ちするように三杉は零した。
泣きそうになったモニカの顔が今も鮮明に思い出されるのだ。
…マルコはその三杉の答えを聞いてホッと溜め息をついた。

三杉「え…?」

マルコ「良かった、やっぱりミスギは優しい人なんだね。
      モニカ程度を落とせなくて未熟とか言い出したら殴ろうかと思ってたんだ。
      それにちゃんと相手が傷ついた事も解ってる、思った通りだ。」

三杉「マルコ…?」

116 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/02/24(木) 22:09:18 ID:???
半端ですみませんが一旦ここまで。
ちなみに回答は120点です。 100点満点で

117 :森崎名無しさん:2011/02/24(木) 22:23:32 ID:???
>>112は貴公子ポイント120点の男ってことだな

118 :森崎名無しさん:2011/02/24(木) 22:24:09 ID:???
お疲れさまでした。
トレンディードラマから一転して青春ものに

119 :森崎名無しさん:2011/02/24(木) 23:16:13 ID:???
続き気になるー
112さんお見事でした!

120 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/02/25(金) 11:25:02 ID:???

>>117
その評価…イエスだね!

>>118
青春物なんてそんなに爽やかじゃないですよw
色恋ごとは時に天国と地獄…今回は天国でしたけどw

>>119
乙感謝であります!
今回はD(>>112)>B>>A>>>>>>Cって所でした。
Bの後の質問を112さんが先読みで正答した感じですねw


121 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/02/25(金) 11:26:30 ID:???
ちょっと修正を加えて>>110の続きの描写から
=============================================

>>D 自分の未熟さを思い知らされたよ。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

確かに楽しかった…だが三杉は言葉に出すのを躊躇う。
本当に悪くない雰囲気だったのか…と一連の出来事を省みる。
脳裏に浮かんだのは、今にも泣き出しそうに怯えたモニカの顔…。
…三杉は虚勢を張ることも憤慨する事もなかった。
そして彼はマルコの質問に対し、素直な気持ちを述べるのだった。

三杉「…自分の未熟さを思い知らされたよ。」

マルコ「ふぅん……そっか、それってどういう意味?」

三杉「迂闊な事に、モニカの事を二度も怯えさせてしまったんだ。
    もしかしたら傷つけたかも知れない…情けないと言うより申し訳なく思うよ。」

サッカーの話題でのミス…そして帰りの時のミスを思い出し、気落ちするように三杉は零した。
どちらも自分がもう少し迂闊さを排していれば防げたかも知れなかったこと。
彼の心の中は言葉に出したとおりの申し訳なさで満たされていた。

…こうして恋愛ごとで一憂する今の三杉は、かつて天才や貴公子と呼ばれた彼とは違うように思われた。
マナー違反としてではなく、相手の気持ちを思い遣る事で悩む今の彼は、紛れも無く等身大の少年だった。
そして…マルコはその三杉の答えを聞いてホッと溜め息をつくのだった。


122 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/02/25(金) 11:28:08 ID:???

マルコ「良かった、やっぱりミスギは優しい人なんだね。
     ちゃんとモニカが傷ついた事を解って心配してる、思った通りの人だ。

三杉「え…?」

マルコ「ふふ、モニカ程度を落とせなくて未熟とか言い出したら殴ろうかと思ってたんだ。
     もうそこそこ長い付き合いだし、絶対にそんな事はないって信じていたけどね。
     でもナディアは華麗で煌びやかなキミの事しか知らないから、少し疑ってたみたいだよ?」

三杉「マルコ…?」

マルコ「電話…借りるね。」

受話器を取ってピッポッパとダイヤルするマルコの背中を、呆気に取られながら見ていた。
どうやら一杯食わされたらしかった…この三杉淳が。

マルコ「ただの誤解なら、きっとナディアが解いてくれるよ。
     こういう時、一人だけで解決するのはすごく難しいと思うし、頼ってあげて?
     あと…彼女も親友を心配しての事だから、あまり気を悪くしないでね。」

そう言ってマルコは受話器を手渡し、部屋を出て行った。
これは彼なりの気遣いと思うべきだろう。


123 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/02/25(金) 11:29:36 ID:???

呆れというか自嘲というか…こういうフォローを受ける事には慣れていない為、
三杉の心の中には自尊心による反発も決して無くはない。
だがこれはモニカの傷をすぐにでも癒せる特効薬にもなり得る話だった。

三杉は受話器を耳に当て、回線の向こうの相手に思い切って『こんばんわ』と告げる。
すると相手からも同じように挨拶の言葉が返ってきた。

ナディア『こんばんは、疲れている時なのに本当ごめんなさい。
      あの…先に言っておきたいんですけれど、モニカが何か言った訳じゃないですからね。
      さっき電話した時 何だか様子がおかしかったから、私が勝手にやってる事です。
      だから…もし不愉快に思ってても、それは私のせいだって理解して欲しいんです。』

三杉「………」


A 「分かった、そう思うよ。」
B 「分かった、心配しないで。」(正直少し不愉快…)
C 「分かった、心配しないで。」(不愉快に思うわけがない)
D 「ごめん、僕は自分の力で解決したいんだ。」 (要4票)
E そ の 他

2票選ばれた選択肢で続行します。(投票はメル欄空白で宜しくお願い致します。)


124 :森崎名無しさん:2011/02/25(金) 11:33:27 ID:868oWI+g
B
紳士、いや貴公子としてはCを選ぶべきなんだろうが正直な気持ちはこっちかな?

125 :森崎名無しさん:2011/02/25(金) 12:03:00 ID:m4uo9oIs


126 :森崎名無しさん:2011/02/25(金) 12:15:31 ID:pziQjvy2


127 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/02/25(金) 19:00:54 ID:???

> C 「分かった、心配しないで。」(不愉快に思うわけがない)
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

三杉「分かった、心配しないで。」

実際にナディアの言葉を聞いてみて分かった事がある。
不愉快に感じることなど全くなかったのだ。
打算や自尊心は消え失せ、いま頭の中にあるのはモニカの為に…という思い。
…即ち献身、女性に対して三杉が一度として持つ事の無かったものだ。

三杉(………もう、後に戻れない所に来ているのかも知れない。)

献身を受ける側である筈だった自身の心境の変化に、三杉も薄々と気付いていた。
それは当然ながら彼を戸惑わせるが……しかし今はその事に思考を使う時ではない。
三杉はナディアの言葉にだけ意識を集中させる。

ナディア『良かったー…これ、本当に約束ですからね。
      それで、えっと…正直なところ私は何があったかは知らないんです。
      でもマーくんがミスギさんを信じていて、それが正しかったと言っていました。
      だから私もミスギさんの言葉を信じる事にします。』

三杉「そっか…ありがとう。」

ナディア『い、いえ…彼女も2人きりでの食事は初体験ですし、至らない部分もあったと思います。
      ともかく、先ずはミスギさんがモニカにしてしまった事を教えて下さい。』

三杉「分かった、それじゃあ…。」


128 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/02/25(金) 19:02:38 ID:???

デートで起こったトラブルを三杉はナディアに説明した。
一つはサッカーに関する話をしていた時、無意識に苛立ちを露わにしてしまったことだ。
これに対し、モニカが何か不味い事を口にしたのかとナディアは確認してきた。
事実としてモニカは別段悪い事は言っておらず、自身がナーバスになったのだと言うしかなかった。
(この時の話題は三杉自身もいまだ考える事を本能的に拒否しており、ここは端的に伝えた。)

そしてもう一つ、帰り際に送ろうとして断られた時の話である。
これについては……まあ完ッッ全に誤解である。
話を聞いてナディアの方が大きな溜め息をつき、三杉が内心苦笑したくらいだ。

ナディア『それで………露出の多い格好って、あの子 具体的にどんなドレスを…?』

三杉「紺色のミニチャイナだよ。」

ナディア『げぇっ! 本当ですか!? あ、あのモニカが………俄かに信じられないですよ…。』

三杉「そ、そうなのかい?」

ナディア『あの子よっぽど………あ、いやコッチの話です。
      大丈夫…ミスギさんは悪くないです、むしろよくぞ追いかけてくれました。
      最初に目を離しちゃったのは減点ですけれど、でも私でも呆気に取られますよ。
      だって、そんな、ミニチャイナで一人夜道とか…あああああああ自殺行為だあああ。』

三杉「本当に……襲われたりしなかったのが不幸中の幸いだったと思ってるよ。」


129 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/02/25(金) 19:04:13 ID:???

ナディア『全くもう……分かりました、その事は私の方から誤解を解いておきますね。
      ホントに心配かけて…叱り付けてやるんだから…!』

三杉「フフ、済まないけれど今回は宜しくお願いする。」

ナディア「ついでに一つアドバイス…これは男性には解らないかも知れないので。
      送るのを断ったのに、知らない間に付いて来られてたら、女性は恐怖を感じます。
      だって正直なところ、やっている事だけ考えればストーカーですからね…』

三杉「ス…ストーカー!?」

ナディア『止むを得ない、後ろめたい気持ちが無いほどの理由があるなら、
      考える暇を与えずに伝えなきゃダメですよ、今回なんか叱り付けて良いくらいです。
      たとえ怒られても、それが心から自分を心配してくれての事なら、
      仮にその場で一悶着あったとしても、後で必ず解ってくれます。
      それで解らないようなのは只の高慢ちきです、関わらない方が無難でしょう。』

三杉「む……な、なるほど。」

ナディア『怒らなければいけないところでは、ちゃんと怒ってあげて下さいね。
      それが出来ない男性は、イタリアではヘタリアと言って蔑まれるんですよ。(←嘘です)』

三杉「うん把握した、参考になったよ。」


130 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/02/25(金) 19:06:00 ID:???

あまりに熱弁が過ぎたのか、いつの間にかナディアは息を切らしていた。
なんだかんだ言っても、ここまで友人に親身なって動ける彼女は三杉を感心させるのに十分だった。
マルコは素敵な恋人を持った…と三杉は素直に思えた。

ナディア『それじゃ、こんなところですか?』

三杉「そうだね…僕の気付くところでは、これくらいだ。」

ナディア『じゃあ後は私に任せて、心配せず試合に備えて下さいね。』

三杉「うん、感謝するよ。 それじゃあ、お休み……。」

ナディア『ええ、お休みなさ…………あ、待って下さい!』

受話器を置こうとした三杉に、ナディアは何か思い出したかのように制止した。
まだ何かあったかと三杉は首を傾げたが…ナディアの次の言葉は三杉の身体を硬直させるものだった。


131 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/02/25(金) 19:07:31 ID:???







ナディア『モニカの事………本気ですよね?
      ミスギさんを信じて大丈夫って、伝えて良いんですよね?』





心臓病だった頃ならば、そのまま発作が出てもおかしくないくらい、三杉の心臓は音を立てた。
この問いに対してどう答えるべきなのか…何も言わないわけにはいかない。
三杉は突如として決断を迫られる事になったのであった。


132 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/02/25(金) 19:09:52 ID:???

【☢INFORMATION!☢】【☢INFORMATION!☢】【☢INFORMATION!☢】【☢INFORMATION!☢】
【☢INFORMATION!☢】【☢INFORMATION!☢】【☢INFORMATION!☢】【☢INFORMATION!☢】
                                    ※霧雨さんサーセン

  今回の選択で重大な事を決めなければなりません。
  弥生かモニカか、ヒロインとするべき女性を選んで下さい。

  この決断によるゲーム的なペナルティは一切ありません。
  最終的にどちらの女性も前向きに歩いていけるよう描写を頑張るつもりです。

  しかし、ノーペナルティなのはこれがゲームだからです。
  現実においては、今回のように火遊びのつもりで本気になってしまう事は大変な事です。
  結局どちらも不幸になります、誰も幸せになれません。
  大きなペナルティを支払う羽目になる事だって十分有り得ます。
  言うまでも無いことですが、弥生への申し訳なさゆえ敢えて書いた事をお許し下さい。


三杉「僕の気持ちは……」

A もちろん…本気だとも。
B 正直言うと彼女の内面は子供過ぎる、これ以上仲を深めるつもりはない。
C 実は…自分の気持ちがまだハッキリしていない。
  (※決断を先送りできますが、ぶっちゃけ非推奨です。)

『5』票選ばれた選択肢で続行します。(投票はメル欄空白で宜しくお願い致します。)


133 :森崎名無しさん:2011/02/25(金) 19:12:44 ID:qIv2Bjcc

♪かぁ〜なぁ〜しぃ〜みのぉ〜 むぅ〜こおぉ〜へとぉ〜
たどり〜 つ〜け〜る〜なぁ〜らぁ〜


ないすぼうとの予感!

134 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/02/25(金) 19:13:49 ID:???
すぐには決まらないでしょうし、本日の更新はここまでとします。
どうかゆっくり考えて決めて下さい。

ただし締切を設けまして、これは明朝10時までとします。
決まっていない場合、その時点で最多の票で進めるつもりです、どうぞ御了承下さい。

135 :森崎名無しさん:2011/02/25(金) 19:14:50 ID:m4uo9oIs


136 :森崎名無しさん:2011/02/25(金) 19:15:21 ID:wQhAcJhQ
B

137 :森崎名無しさん:2011/02/25(金) 19:16:44 ID:???
遅かれ早かれ求められる決断だけど、このタイミングで来るとは。
まあ、誰にとっても傷が深くならないうちのほうがいいか…

138 :森崎名無しさん:2011/02/25(金) 19:17:35 ID:G688sc9E
A

139 :森崎名無しさん:2011/02/25(金) 19:18:15 ID:pziQjvy2
B

140 :森崎名無しさん:2011/02/25(金) 19:20:46 ID:37Ok1ZxI


141 :森崎名無しさん:2011/02/25(金) 19:21:15 ID:G8jKQkw2
A

142 :森崎名無しさん:2011/02/25(金) 19:22:26 ID:???
割れてるな…

143 :森崎名無しさん:2011/02/25(金) 19:23:58 ID:aIMhcI0E

弥生さんの呪いマジ怖いっす

144 :森崎名無しさん:2011/02/25(金) 19:38:42 ID:luZnUGUA


145 :森崎名無しさん:2011/02/25(金) 19:42:53 ID:YfzOxg9I



146 :森崎名無しさん:2011/02/25(金) 20:21:32 ID:???
乗り遅れた…

147 :森崎名無しさん:2011/02/25(金) 20:37:13 ID:???
正直弥生ともきっちり別れて、身軽になってしまいたいと思う自分がいる。
ここの三杉は、サッカーに一途に生きるのが美しいのではないだろうか?

148 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/02/25(金) 20:38:52 ID:???

ヒロインの下克上ならずでしたか。
いや、まさか30minで決まるとは砂粒程も思ってませんでした…。


>>137 
これ以上は本当に戻れないと思いまして・・・。
行って戻っても最低ですしね。
ホントすみません。

>>143
いや、実にカードによる擦れ違いがハンパなかったですね。
弥生がヒロインとして登場しても皆さんは畏怖しか抱かないのでは…w

>>146
すみませんでした、見積りが甘々でした。

149 :森崎名無しさん:2011/02/25(金) 20:51:44 ID:???
時間帯によってはAが巻き返す可能性もありそうですね。

この三杉さんはみそぎさんになるべき。

150 :森崎名無しさん:2011/02/25(金) 21:34:01 ID:???
公式彼女を相手にオリジナルがよく健闘したと見るか
出番無しにも関わらずよく守ったと見るか

151 :森崎名無しさん:2011/02/25(金) 21:38:30 ID:???
モニカには信頼できる友人たちがいるけど弥生はひとりだからなあ。

152 :森崎名無しさん:2011/02/25(金) 21:41:17 ID:???
弥生「お帰りなさい、ジュ…御主人様!」

三杉「ただいま弥生。 良い子にしていた御褒美に、キミのお友達を連れて来てあげたよ」

弥生「えっ」

モニカ・その他「「「「「「はじめまして」」」」」」

弥生「    」





俺がこんな大団円を期待してたことは内緒な

153 :森崎名無しさん:2011/02/25(金) 21:41:25 ID:???
弥生ちゃんストーカー被害あってるかんな
ご主人様が守ってやらんとねw

154 :森崎名無しさん:2011/02/25(金) 21:51:50 ID:???
>>153
この先もかなりの長期間守りようが無いというのが
今回のあわやモニカ下克上に影響したような気もする

後発でも積極的ヒロインて強いよね

155 :森崎名無しさん:2011/02/25(金) 21:52:44 ID:???
最後で消極的になったのが敗因かw

156 :森崎名無しさん:2011/02/25(金) 22:02:42 ID:???
>>151
弥生ちゃんてあねごとか松山の彼女と友達なんじゃないの?

157 :森崎名無しさん:2011/02/26(土) 20:09:12 ID:???
>>156
すぐ相談できるほど近くにはいないだろう。
地元から動いてなければ、
弥生は東京
早苗は静岡
藤沢は北海道だ
時代を考えるとまだ携帯電話は一般的とは言えないだろうし。

158 :森崎名無しさん:2011/02/26(土) 20:19:08 ID:???
あーそっか
…地元で友達はいないのか?
引っ越してからずっと東京だろうに

159 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/02/27(日) 13:35:01 ID:???
>>147 最初はサッカーだけで人間ドラマをと思ったんですけどね。
    でも、色恋ごとも物語に必然性を与えてくれるので良い物です。

>>152 バロスwwww

>>156-158 すぐ近くで、しかも自分の為に動いてくれる親友なんてなかなかねぇ…
      あとなんだかんだで三杉というアイドル的存在の傍に唯一居られた少女ですからねえ
      他の女子からはいい顔されていなかった気はしますよね


まあモニカは積極的アプローチで健闘しましたよね。
スレ主的には贔屓目でも褒めてやりたいと思います。

160 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/02/27(日) 13:36:06 ID:???

> B 正直言うと彼女の内面は子供過ぎる、これ以上仲を深めるつもりはない。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

弥生かモニカか…1人の男としてけじめを付けなければならない場面に来ていた。
当然簡単に決められる話ではない。

弥生はあれだけ厳しい仕打ち(と、今は思える)をされながら、それでも自分の傍に居てくれた女性だ。
三杉自身も彼女を利用し、打算的な経緯はあったが彼女の気持ちに応えていた。
イタリアへの出発の朝など“次に会った時は本当の御主人様になる”と、暗に将来の事も言及している。
「そんな彼女を裏切るのが貴公子のやる事か?」と、理性の自分が叱りつけてくる。

モニカという女は三杉が接した事がないタイプの人間だった。
最初は興味本位で、何年かりに女性と食事でも楽しみたいからと、その程度の気持ちで近付いた。
だが会う度に違う表情を見せる彼女と…大胆で臆病で純粋な彼女と接している時間は楽しかった。
女性と2人で居てこんなに穏やかで優しい気持ちになった事は人生の中で一度たりと無かった。
別れた後…モニカが傷ついているかも知れないと思うと胸が痛み、苛々が止まらなかった。
しかもその原因が自分にあるというのが堪らなく苦痛だった。

三杉(だから…すぐにでも誤解が解けるなら、と……情けないと思う選択も敢えて選んだんだ。
    それなのに、話し始めればそんな自尊心すら消え失せてしまった…。)

モニカの為という口実があれば、我慢が我慢ですらなくなるということ…
これは即ち(程度は違うが)弥生が自分に対して持っていた物と同じではないのか?
そう考えが至った三杉は……自分がモニカに対して『恋』をしたのだと、今明確に意識した。
恐らくこれが三杉にとって、初めての恋であっただろう。

(この間0.5秒)

161 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/02/27(日) 13:38:47 ID:???

1秒半の思考を終え、三杉は自分の言うべき答えを手に入れた。
彼の中にはもう迷いはない……
汗ばんだ右手から、左手へと受話器を持ち直し……そして吐息を当てた。


三杉「                」


ナディアが息を呑んだ音が聞こえた。
まさかそんな答えが返ってくるなんて、考えてもみなかったのだろう。
親友として、心配だから一応釘を刺しておこう…とか、そんなつもりだったに違いなかった。

ナディア『そ…そうですか、分かりました…。 ハハ…弱っちゃったなぁ………。
      モニカになんて言ったら良いのか……判んないや。』

三杉「言い辛いようならば僕が直接言うつもりだが。」

ナディア『そ、それは…! ダメです、直接なんて…。
      そんなの…あの子、多分立ち直れない……。』

三杉「そんな事ない、モニカは強い。 きっとこれをバネに…」

確信に近い……だが自分の願望でもある事を言おうとして、途中で三杉は口ごもった。
モニカがこの先どんどん魅力的になっていくのは当然の事だが、
これから傷つけようという自分が言って良いような言葉などではなく…
そして当然ながらこれはナディアを激昂させてしまう。


162 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/02/27(日) 13:39:59 ID:???

ナディア『知ったような事を言わないで下さい!!!』

三杉(バカ野郎…! なにを言っているんだ! シャンとしろ、三杉淳!)

三杉は自らを叱咤する。
平静な演技をしてはいても、こんな失言をするほど今の自分は悲しいのだ。
だが今の三杉はこれを通すしかない。

三杉「無責任な事を言って済まない……そうであれば、やはりキミか他の誰かに託すしかない。」

ナディア『言われなくったって私が伝えます! 彼女が泣いたら一緒に泣いてあげるんからっ!!
      今からモニカを振ろうって人が、中途半端に彼女の事を考えないで下さい!!!』

本来は他人から疎まれる事も恨まれる事も意に介さない三杉だが、今は違っていた。
刺さるような言葉を受けながら、必死に三杉は平静を装い続けた。
口から出す言葉が震えないよう、精神を最後まで奮い立たせた。
そして…

受話器の向こう側からツーーー、ツーーーと機械音が鳴り始めたのが判った。
ようやく訪れた安堵…とは決して言えないこの時、三杉の涙腺は崩壊を迎えた。

三杉「(……クゥっ…)」

声を押し殺して三杉は泣いた。
初めて知った恋、そして初めて知った失恋。
そこに居たのは貴公子でもガラスのエースでもない、不器用な1人の少年だった。

163 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/02/27(日) 13:41:19 ID:???

生まれついたハンデと、努力と才能によって得た力は三杉に打算と傲慢を与えてきた。
だがイタリアでの挑戦の日々は、そんな三杉の内面を緩やかに変えてゆき…
そして最後に彼は献身を手に入れ…その意味を知った。
それはピエタと呼ぶべき物だったかも知れない。
今だからこそ、三杉は弥生の献身を真実に理解できた。
そんな献身を捧げてくれていた弥生を三杉は裏切る事は出来なかった。

感情と理性…そして感情と、その正反対の感情が未だ頭の中を駆け廻るまま…
三杉はタキシードを脱ぎすて、シャワー室に飛び込み、そして頭からシャワーを被った。
垢も涙も感情も、その全てを洗い流したかった。

三杉(明日も朝から練習がある……切り替えて寝なくちゃいけない。)

シャワーを止め、わざと丁寧に身体から水を切り…そしてローブに身を包んだ。
時計を見ると、その針は23時30分を示している。

三杉「・・・・・・」

その視線を、先程まで自分が握っていた受話器に向け…
そして頭を振って、三杉はベッドに潜り込んだ。
長い一日がようやく終わったのだ……今この瞬間だけは彼は何もかもから自由になれたのだった。


164 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/02/27(日) 13:43:09 ID:???
一旦ここまでです。
花粉つれぇーーっすね。

165 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/02/27(日) 17:38:17 ID:???

パチリ

三杉(……朝…か。)

目を開くと、窓からは既に柔らかな太陽の光が入りこんでおり、今が朝である事を告げていた。
あれから三杉は深い眠りに落ち、夢の一つも見る事なく今の時間を迎えていた。
ベッドから身体を起こし、三杉は洗面台へ顔を洗いに行った。

三杉(痛っ……)

ほんの少し頭が痛んだが、冷たい水の心地良い感触がすぐにそれを消してくれた。
8割がた覚醒した三杉は再びベッドに戻って、腰かけた。
そして昨夜の事を思い出し……自嘲した。

三杉(失恋……ね。 普通は順番が逆なんだろうなぁ…。)

モニカとの出来事、ナディアとの会話を思い出してみる。
一晩が経ち、三杉もある程度は冷静を取り戻していた。
まだ胸も痛むし、モニカの事を考えればモヤモヤもするが…それでも大丈夫だった。
モニカは未完成の今の時点であれだけの魅力を持っているし、辛い時一緒に泣いてくれる親友が居る。
自分の選択は正しかったのだと、三杉は改めて頷いた。

三杉は今一度受話器を見つめ…そして時計へ視線を移す。
その針は7時00分を指していた。

三杉「だいたい8時間……ってとこか…。」

誰へともなく三杉は口に出して呟いた。


166 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/02/27(日) 17:39:47 ID:???

<日本・東京都武蔵野市>

弥生「…っと…………あ、あった。」

弥生は探していた雑誌を見付けて嬉しそうに手を取った。
それは月刊のサッカー雑誌…三杉と離れてからも時々買っている品物だった。
高校サッカーの情報や、日本の実業団の情報にはとんと興味がないが、
たまに一昔前の名選手の特集や海外の特集が組まれており、その時だけ彼女は買うようにしていた。
三杉と再会した時、少しでも彼の話の趣向に着いていけるようにと願って…
そして、もしかしたら何処かに三杉の名が載っているのではないかと儚い夢を見て。


7月の上旬から中旬へと移ろうという今の時分、弥生の通う高校では今日までが期末試験だった。
一番最後に残った苦手な物理の試験を終え、ようやく彼女は一息つける筈だが…。
夏のインターハイ出場を逃したサッカー部も今日は休養日…と言う事は弥生にとっては憂鬱の種である。
お陰で弥生は試験終了と共に素早く教室を後にし…そしてゆっくり遠回りして帰る羽目になっていた。

弥生(はぁ……電車を使わないで、バスも遠回りして…
    私の時間って、どれだけ無駄になっているんだろう?)

雑誌を持ってレジに並び、偶然目に入ってしまった時計が弥生を落ち込ませた。
普通に帰っていれば12時には家でゆっくり出来ただろうに、すでに14時を大きく回っている。
中沢早苗から借りた“ダイヤモンドサッカー”のビデオも少しは続きを見れただろうに。
思わず溜息が出てしまうが、それでもあの男と同じ空気を吸うよりはマシと思っていた。


167 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/02/27(日) 17:40:54 ID:???

〜〜〜〜♪

弥生(あれ? この歌……。)

レジの順番を待っている間に、店内を流れる曲が変わった。
弥生の耳にも馴染みがあるイントロであり、その曲の事はすぐ分かった。
とある人気ロックバンド…いやビジュアルバンドの歌うバラードだ。
今年の春に発売されてから既に大ヒットを記録している曲だが…最初、弥生はこの曲が大嫌いだった。
曲の1番を聴いている間に辛い気持ちにさせられ、最後まで聞いていられない程だったからである。

弥生(でも…今は好きな曲なんだよね…。)

曲を最後まで聴いて、弥生はこの曲に勇気を貰っていた。
自分の姿をこの曲に重ね合わせ、時に涙しながら元気を取り戻していた。

…会計を終え、ようやく弥生は遠回りでない家路に着けた。
ごく近所の本屋であり、あと5分くらいで家には帰れる。
弥生はさっきの曲を思い出し、すれ違う人に聞かれぬような小さな小さな声で。
その歌を口ずさんだ。

※参考URL(ttp://www.youtube.com/watch?v=kESVdHJOaJs&feature=related)


168 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/02/27(日) 17:42:00 ID:???

何処に行けばいい? 貴方と離れて…

今は過ぎ去った 刻に問いかけて

長すぎた夜に 旅立ちを夢見た

異国の空見つめて 孤独を抱きしめた

流れる涙を 時の風に重ねて

終わらない貴方の 吐息を感じて

Dry your tears with love

Dry your tears with love


この一番を聞くと、今でも彼女は胸が張り裂けそうになる。
あの日、空港で別れてからどれくらいの夜を越えたかも判らない。
どこか遠い異国の三杉を想い、彼女は自分の孤独と向き合い続けて来た。
そして歌は二番へと繋がる…


169 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/02/27(日) 17:44:15 ID:???


Loneliness , Your silent whisper
  (哀しかった……貴方の声を忘れかけてると気付いた時)
Fill a river of tears through the night
  (一晩中泣いて、何度枕に川をつくったか判らない)
Memory , You never let me cry
  (今思えば…貴方の傍に居て哀しかった時は一度もなかった)
And you , you never said good-bye
  (そして、私は貴方にサヨナラと言われたわけじゃない)
Sometimes our tears blinded the love
  (哀しすぎて自分の気持ちが判らなくなった時もある)
We lost the dream along the way
  (待つのが辛くて貴方との未来を想像できなくなった夜もある)
But I never thought you'd trade your soul to the fates
  (そんな時でも…貴方があの日言ってくれた言葉だけは疑わなかった)
Never thougt you'd leave me alone
  (私……置き去りになんてされてないんだよね…? 淳…)

放置プレイと言って自分の前から姿を消した三杉。
今、この隣には確かに三杉は居ない。
けれども彼は弥生に約束を残してくれており…そして弥生も約束を交わした。

弥生「私…待ってるからね…。 ご主人様からなんの連絡がなくったって、私はずっと待ってる…」
三杉「……よく出来ました。 …次に会った時は、キミの本当のご主人様になってあげるよ。」

その言葉を思い出し、その時 三杉が最後に振り返った姿を思い出し。
弥生は今も自身の心を支えている。


170 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/02/27(日) 17:45:34 ID:???

Time throug the rain has set me free
  (降る雨のように季節は流れ……もう私は苦しくないよ)
Sands of time will keep your memory
  (貴方の言葉は絶対に忘れないって、今は自信持って言えるから)
Love ever losting fade away…
  (貴方が好き、この気持ちが消える事は絶対に無いって言えるから)


…離れてから二年以上の時が経過し、弥生の心に迷いはなかった。
むしろ心の中の紆余曲折を経て、それは既に強い信念へと成長していた。
彼女にとって三杉淳はいつまでも変わらない、意地悪なヒーローだった。

…二番の歌詞がサビへと入り、曲が最高潮を迎える時に弥生は家に到着した。



prrrrrrrr…

弥生「(alive wit……)」

電話が鳴っていた。
家には誰も居ないらしく、受話器を取る者は誰もいない。
弥生は慌てて靴を脱ぎ、電話の元へと急いだ。

171 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/02/27(日) 17:46:35 ID:???

受話器を手に取る直前、一ノ瀬からの嫌がらせだったらどうしようかと不安になったが…
結局彼女はそれを手に取った。

弥生「もしもし、青葉です……。」

??『………』

テンプレ通りの言葉に対して相手は何も返してこなかった。
嫌がらせの類と判断し、電話を切ろうと受話器を耳から離した弥生だったが…

??『こんにちは…の、時間帯だったかな?』

弥生「!!!?」

聞き覚えのある声、ずっとずっとずぅっと聞きたかった声が受話器からは聞こえてきたのだ。
受話器を耳へと戻し、震える声で弥生は相手に尋ねた。

弥生「じゅ………御主人…様…?」


172 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/02/27(日) 17:47:43 ID:???

<イタリア・ミラノ市>

三杉「ああ、そう通りだ…。 イイ子にしていたかい?」

あの日の自分のように、わざと演技ぶった口調で三杉は答えた。
こちらが朝の7時であれば、日本はおおよそ午後の3時。
弥生が居るかどうか確信のない時間であったが、どうやらうまくいったらしい。

弥生『はい……あの…元気ですし、イイ子に………ウッ……ウウッ…』

受話器の向こう側から啜り泣く声が聞こえてくる。
どれだけ淋しい思いをさせてきたのかという事が…今の三杉には理解出来る。
胸が痛み、申し訳なさが滲み出して止まらない。

三杉「イイ子にしていたなら良かった…褒めてあげないとね。」

弥生『ウ……ウウゥ〜〜……バカ、バカァ……』

バカとこちらを罵りながら、少しだけ嬉しそうな笑いも漏れている。
そんな弥生に意地らしさを感じ…三杉からは苦笑とも自嘲ともつかぬ小さな笑いが漏れた。

弥生『あぁ……ご主人様だ…ご主人様の声だ………。』

安心し、自分を取り戻し始めたのか、弥生の言葉は徐々に人の解するものになっていた。
三杉は自らの近況を少しだけ相手に話す事にした。


173 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/02/27(日) 17:48:55 ID:???

三杉「いま……プロサッカークラブのユースチームの大会に出ている。」

弥生『……そうですか、それじゃあプロまであと一歩まで来ているんですか?』

三杉「そうかも知れない……特殊なユース契約だし、しかも僕はアジア人で且つ外国人枠だ。
    楽観など出来る余地は一切ない状況と言えるかな。」

弥生『そっか…ご主人様でも楽観できない世界なんですよね、そうですよね…。』

三杉「……うん。 ところで…」


A 「この大会が終わったら…会いに行くよ。」
B 「チケットを送るから……決勝戦、応援に来てくれないか?」
C 「…ご主人様ではなく、淳って呼んでくれないか?」
D 「話はそれだけだ、それじゃあね。」
E 「ごめっ、浮気した。」
F そ の 他

2票選ばれた選択肢で続行します。(投票はメル欄空白で宜しくお願い致します。)


174 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/02/27(日) 17:50:59 ID:???
なんとか選択肢までいけた…
あと一更新くらいできるかなー

あ、ちなみに弥生が口ずさんでいた曲は本当は2年後くらいに発表の曲でした。
話の事情としてぬるーして下さるとうれしす。

175 :森崎名無しさん:2011/02/27(日) 18:01:32 ID:PMIUcfPE
B
Aは多分無理だよね

176 :森崎名無しさん:2011/02/27(日) 18:02:10 ID:dAOIVtBY
A

177 :森崎名無しさん:2011/02/27(日) 18:02:59 ID:S67X1wls


178 :森崎名無しさん:2011/02/27(日) 18:04:20 ID:???
あれ、ジョアンとの契約である程度行動に制限あるんじゃないっけ?
ひょっとして勘違いしてた?

179 :176:2011/02/27(日) 18:04:24 ID:dAOIVtBY
B
日程や契約的に無理なら変更します

180 :森崎名無しさん:2011/02/27(日) 18:04:29 ID:PwbXQ2aE
C

181 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/02/27(日) 18:12:32 ID:???
>>179
ジョアンにお願いって感じです。
一応判定で、割と高確率で行ける予定です。
Bに変えますか?

182 :176:2011/02/27(日) 18:27:35 ID:dAOIVtBY
高確率で行けるならAのままでお願いします
お手数かけました

183 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/02/27(日) 19:00:52 ID:???
>>181
わかりました、投票有難うございました。



今日は結局ここまでです、また次回も宜しくお願い致します。
ようやく弥生にヒロインとしての必然性が得られました。
ああ良かった……皆さんがキレイな選択肢を選び続けたお陰です。

184 :森崎名無しさん:2011/02/27(日) 19:25:51 ID:???
交通費は大丈夫かしら乙でしたー

185 :森崎名無しさん:2011/02/27(日) 20:58:24 ID:???
浮気w間違いなく泥沼w
そして志を新たにサッカー生活

186 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/02/28(月) 12:56:26 ID:???

乙感謝でござるぜ!
=============================================

>A 「この大会が終わったら…会いに行くよ。」
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

三杉「この大会が終わったら…会いに行くよ。」

弥生『―――――ッ!』

受話器の先で弥生の息を呑む音が聞こえた。
…この一言が、弥生の悲しい日々に少しでも報いる事が出来るのならば…と。
深く考えもせず、湧き出てくる言葉をそのままに伝えた結果だ。

三杉「一応言っておくけれど、僕まだは自分1人確実に食べられる立場じゃない。
    だから…空港での約束はもう少し待っ」
弥生『いいっ…!』

三杉「えっ…!?」

弥生『会えるんだったら…会えるんだったら何でもいいっ!! ……ですっ!』

弥生の言葉は文字通り必死であるように聞こえた。
自分との再会をどれだけ求めてくれていたか、彼女は明快に伝えてくれている。
空港で言った言葉を反故してしまう事が心配だったが、それは問題ではなかったようだ。
三杉は「そうか…良かったよ。」と安堵の笑みと共に漏らす。


187 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/02/28(月) 13:20:32 ID:???

ふと時間を気にした三杉は時計をチラと見た。

三杉(朝食の定刻が近いな…)

そろそろ電話を切らなければならない。
最後に何か話しておくことはなかったか、三杉は考えてみる。


A 「日本のサッカー情勢はどうなってるか知ってるかい?」
B 「…ご主人様ではなく、淳って呼んでくれないか?」
C 「バロンドールって何の事だか知ってるかい?」
D 「ごめっ、浮気した。」
E (…特に言う事は無いか。)
F そ の 他 

2票選ばれた選択肢で続行します。(投票はメル欄空白で宜しくお願い致します。)


188 :森崎名無しさん:2011/02/28(月) 13:23:47 ID:rGY+TIq2


189 :森崎名無しさん:2011/02/28(月) 14:33:13 ID:YzXiRZHc
A

190 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/02/28(月) 16:08:09 ID:???

A 「日本のサッカー情勢はどうなってるか知ってるかい?」
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

今の三杉にとっては日本の高校サッカーなど取るに足らぬ物と考えられた。
…とは言え全く気にならないという訳でもなく、三杉は一応訊ねてみる事にした。

三杉「日本のサッカー情勢はどうなってるか知ってるかい?」

弥生「あ…詳しくはないですが、ある程度の事なら…。」

三杉「そうか、簡単に聞かせてくれ。」

弥生「はい。 えぇと…インターハイも選手権も優勝はずっと東邦です。」

三杉「ふむ…思った通り、日向の天下か。 南葛は?」

弥生「芳しくないみたいです…得点力も連携も、それから守備力も中学の頃に比べると…。」

三杉(翼くんと森崎の抜けた穴は岬くんじゃ埋まられないか…
    ま、当然と言えば当然かも知れないな。)

ほぼ予想通り…東邦の天下で南葛がその程度ならば、残った他のチームはどんぐりの背比べであろう。
これ以上聞いても有益な情報は得られそうに無いと三杉は判断した。


191 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/02/28(月) 16:10:36 ID:???

弥生「それで…」

三杉(おや、まだ南葛の話が終わってなかった?)


先着で
 ★弥生が何か言いたそうにしている。→! card
と(!とcardの間のスペースを埋めて)書き込んで下さい、カードやダイスによって分岐します。

《ハート》 話は変わりますけれど、一ノ瀬くんが…
《ダイヤ、スペード》 監督の質が酷いのも原因の一つって早苗ちゃんが言っていました。 
《クラブ》 話は変わりますけれど、一ノ瀬くんのドリブルが超高校級になってるんです…。
《JOKER》 今年は沖田 薫というすごいドリブラーが入ったみたいです。


192 :森崎名無しさん:2011/02/28(月) 16:12:02 ID:???
 ★弥生が何か言いたそうにしている。→ スペードA

193 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/02/28(月) 18:20:10 ID:???

> 弥生が何か言いたそうにしている。→ スペードA
>《スペード》 監督の質が酷いのも原因の一つって早苗ちゃんが言っていました。 
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

弥生「監督の質が酷いのも原因の一つって早苗ちゃんが言っていました。」

三杉「監督問題か…それは気の毒だな。」

弥生「南葛は一昨年まで顧問を務めていた体育教師が辞任して、
    去年から新しい顧問が就いたそうですが、その人が……」


先着で
 ★南葛の監督→! card
と(!とcardの間のスペースを埋めて)書き込んで下さい、カードやダイスによって分岐します。

《ダイヤ、ハート、スペード》 退職間際の老教師
《クラブ》 城山監督(なんと指導者ライセンスをゲット)
《JOKER》 弥生「賀茂…だったかな? 体臭が酷くて練習もスパルタな監督らしいです。」


194 :森崎名無しさん:2011/02/28(月) 18:21:19 ID:???
 ★南葛の監督→ ダイヤ3

195 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/02/28(月) 18:48:26 ID:???

> 南葛の監督→ ダイヤ3
>《ダイヤ》 退職間際の老教師
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

弥生「退職間際の老教師だそうなんです。 事務処理だけは出来るそうですが、
    予算申請も練習メニューの組み立ても、選手達がやらなければいけないって…。
    およそ強豪校で聞く話じゃないですよね…。」

三杉「なるほどね…それじゃ、成長するどころか腕が鈍ってもおかしくない。
    きっと彼等はこれから先、苦労しなければならないだろうね…。」

弥生の言葉を聞いて三杉はガッカリした。
東邦に対して唯一対抗馬になりそうな南葛がその調子では、鎬を削り合う舞台にすらならない。
おそらく日向も井の中の蛙…いや、井の中の虎になっているに違いなかった。
来年にはジャパンカップがある事を三杉は知っており、サッカー協会の意図まで聞かされているが…
それでも日本の先行きが思った以上に暗かった。

三杉「色々と判った、ありがとう。 それじゃ、そろそろ切るよ。」

弥生「あ……また…また電話してくれますか?」


A 約束する。
B 約束できない。
C 約束しない。

2票選ばれた選択肢で続行します。(投票はメル欄空白で宜しくお願い致します。)


196 :森崎名無しさん:2011/02/28(月) 20:18:26 ID:4aYLDzkk


197 :森崎名無しさん:2011/02/28(月) 20:38:07 ID:Dr5bUCgM


198 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/03/01(火) 11:57:25 ID:???

> A 約束する。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

三杉「勿論さ、約束するよ。」

弥生『良かった…。』

三杉「時差の事もある。 僕が電話出来るのは今の時間か早朝だけ…勿論、君の時計でね。
    それ以外の時間からの連絡は無いから、忘れないでくれ。」

弥生『はい…。 かしこまりました、ご主人様。』

三杉「ふふ、いい子だ。 …それじゃ。」

少し名残惜しい気持ちを覚えつつ、ガチャリと受話器を定位置へと戻した。
朝食の定刻までもう時間がない。
顔だけをもう一度洗い、服を着替えてシャンとする。
朝の用意をしながら、三杉は日本に戻るために必要な事項についても考えた。

三杉(問題があるとすれば…旅費とスケジュールの自由か。
    試合に勝つたび少し貰えるし、次の準決勝で勝てば往復の飛行機代くらい溜まってるだろう。
    ただ、それでも本当に会う事だけしか出来ないだろうな…。)

しかし大会に優勝すれば、当然選手達にはある程度のボーナスが振る舞われる。
他にも何かをしてやりたいと考えるならば、大会は是非優勝したいところだ。
また優勝してしまえば、3〜4日の休暇くらいなら容易に貰えると考えられる。


199 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/03/01(火) 11:59:07 ID:???

三杉(最低でもローマ戦での勝利、出来れば優勝って話になる…か、結局のところ。
    …勝たなければならない理由が少し増えてしまったが…でも大丈夫、やれるさ。)

試合に勝って上層部に実力をアピールする、それだけと言えばそれだけの目的だったが…
もう一つ、三杉には負けられない理由が出来た。 …少なくとも次の準決勝だけは絶対に。


〜練習グラウンド〜

朝食を終え、腹をこなしたメンバー達がグラウンドに集う。
アップは各自で済ませるのがルールであり、当然みんな十分に備えていた。
アンザーニが重たそうな身体でのっそりやって来た頃には、全員が準備を完了していた。

アンザーニ「さて皆さん、午前の練習を始めます。」

フィオメンバー「よーしやるぞー」「今日はなんだろー?」「任せろー」

アンザーニ「昨日の練習で攻撃、守備陣共に自らの課題が分かったと思います。
       そして概ね皆さんの実感と私の意見は同じでした。
       ゆえに午前中はミニゲームで、それを意識したプレイをすること。
       当然ながらローマ向けのタクティクスで動く事も忘れずに。」

フィオメンバー「「「 ハイ! 」」」

三杉「よし皆、チーム分けして練習開始だ!」


200 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/03/01(火) 12:00:30 ID:???

先着3名様で
 ★ブンナークの成果→! card
 ★新田の成果→! card
 ★バンビーノの成果→! card

と(!とcardの間のスペースを埋めて)書き込んで下さい、カードやダイスによって分岐します。
左から(ブンナーク/新田/バンビーノ)で…

《ダイヤ》(ドリ+2、シュ+1 / シュ+1、パスカ+2 / パス+1、ドリ+1、パスカ+1)
《ハート》(ドリ+1、シュ+1 / シュ+1、パスカ+1 / パス+1、ドリ+1)
《スペード、クラブ》(ドリ+1 / シュ+1 / パス+1)
《JOKER》ダイヤに加え(ドリ+2吹飛2[確率↑] / フラグC,D開花 / Fコンビ補正上昇、フラグA開花)


201 :森崎名無しさん:2011/03/01(火) 12:04:20 ID:???
★ブンナークの成果→ スペード10

202 :森崎名無しさん:2011/03/01(火) 12:19:19 ID:???
 ★新田の成果→ ハートQ

203 :森崎名無しさん:2011/03/01(火) 12:22:19 ID:???
 ★バンビーノの成果→ ダイヤ6

204 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/03/01(火) 12:56:01 ID:???

ブンナークの成果《 スペード10》 ドリ+1
新田の成果《ハートQ》シュ+1、パスカ+1
バンビーノの成果《ダイヤ6》 パス+1、ドリ+1、パスカ+1
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

ブンナーク(ゴール前でグラウンダーのパスしか受けられない時…
       敵のマンマークを振り払うだけのドリブルが必要になる!)
新田(初めて撃ったファルコンクロウがあっさり止められた…
    俺にはまだキック力が足りない、もっとバネを使うんだ!)
バンビーノ(突破力だ、突破力をもっと磨かなければならない…
       レントゥルスに二度と止められないくらいにな!)

三人は昨日の練習において自分達が不足していると感じた分野を意識する。
その中でブンナークはシュートも…と思っていたが、彼はそこまでの成果は得られなかった。
逆に新田はバネの使い方をすぐ掴み、さらにそれをユヴェントス戦で得たパスカットのコツに結びつける。
またバンビーノは突破力を一段上のレベルに上げつつ、パスについてはコースの読み取りも鋭くなった。
こうして攻撃の主軸になりうる三者はそれぞれの成果を得た。


205 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/03/01(火) 12:58:05 ID:???

続いてゴール前を守る選手達の練習風景だったが…


先着3名様で
 ★中山の成果→! card
 ★ミュラーの成果→! card
 ★スペルマンの成果→! card

と(!とcardの間のスペースを埋めて)書き込んで下さい、カードやダイスによって分岐します。
左から(中山/ミュラー/スペルマン)で…

《ダイヤ》(“山”開眼、クリア+1、パス+1 / タッ+1、クリア+1、ブロ+1、 / タッ+1、クリ+1、パスカ+2)
《ハート》(“山”開眼、クリア+1 / クリア+1、ブロ+1 / タッ+1、クリ+1)
《スペード、クラブ》(“山”開眼 / クリア+1 / タッ+1)
《JOKER》ダイヤ+(“火”[確率↑] / ブロック技[確率↑] / タックル技[補正↑]、クリア技[補正↑])


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