キャプテン森崎 Vol. II 〜Super Morisaki!〜
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レス数が950を超えています。1000を超えると表示できなくなるよ。
【楽な戦い】Another-C_4【なんて無い】

1 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/04/04(月) 19:14:38 ID:VciPDMqw


この物語はフィクションです。
史実や実在の人物を連想する場面があるとしても、物語とは関係がありません。
風土、名称については文献を参考としていますが、想像のウェイトも大きく、事実と異なります。


そして……この物語はキャプテン森崎のフィクションであり…
  とある貴公子と仲間達の サッカーに賭けた青春を描いたストーリーです。





…恋愛は二の次に皆サッカーに命を削って頑張ります。(何かに誓う)







557 :森崎名無しさん:2011/04/18(月) 18:15:37 ID:???
ブルノw
ある意味プロとしてやっていけるw

558 :森崎名無しさん:2011/04/18(月) 18:39:24 ID:???
JOKERだけかよw

559 :森崎名無しさん:2011/04/18(月) 18:58:05 ID:???
というか、登場すらしてないオテッロが哀れで仕方がないw

560 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/04/18(月) 19:20:21 ID:???

>>557-559 ブルノさん伝説はまだまだこれからだぜ! オテッロ?誰それおいしいの?
=============================================

> レッチェのキーパー→ クラブ10
> 《それ以外》 ブルノ
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

監督「ブルノ」

ブルノ「はっはぁー、オレが居ればレッチェはぶっちぎりだってばよ!」


監督「さて基本戦術は今日も同じだ、中盤をコンパクトに保ちショートパスでボールを繋ぐ。
    マンチーニを中心に中盤を支配し、敵に攻撃をさせない事を主眼とする。
    左右非対称の中盤、左ウイングバックのイスラスが攻撃のアクセントとなり、
    カルネバーレへのハイボールと組み合わせて敵の堅い守備を崩すんだ。」

攻撃の指示に対して前線の選手達が頷いた。
レッチェの攻撃方針はどんな敵に対しても変わらない。
ワンパターン・・・と言うよりは磨かれた一刀、黄金パターンである。


561 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/04/18(月) 19:21:26 ID:???

監督「守備はリベリ、ジャシントのボランチとディッテンベルガの連携でシニョーリを止めろ。
    敵FWに対しては、これもディッテンベルガ頼りになるが、オフサイドトラップを使うんだ。
    いつも言っている通り、グラウンドの中での監督はディッテンベルガだ。
    その指示は全てに優先すると思え。」

絶大な信頼を得ているディッテンベルガと、彼を中心とした守備戦術。
これも練りに練り上げられたレッチェの一つの形であった。


レッチェ 3-5-2(1トップ、1ウイング)

−−−−−−−
−−H−−−− Hカルネバーレ
−−−−−F− Jイスラス Fモゼ
−−−I−−− Iマンチーニ
J−−−−−E Jイスラス Eミケーレ
−−D−G−− Dリべリ Gジャシント
−A−C−B− Aドメーニコ Cディッテンベルガ Bチェーザレ
−−−−−−−
−−−−−−−
−−−@−−− @ブルノ


562 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/04/18(月) 19:22:32 ID:???

監督「シニョーリ、クスタ、シューマッハは勿論だが、パルマは他の選手も手強い。
    特にフィールダーは攻撃に長けている選手が多い・・・
    ゆえに中盤を長く支配する事が攻略の原理だと、もう一度だけ言っておく。」

マンチーニ(やるぞ・・・! 中盤の覇権は渡さん!)
イスラス(・・・・・・どうでもいい・・・)

ここでレッチェの監督は、厳しく真剣な目で選手達一人一人の目を見つめた。
南イタリアという人材集めも儘ならない環境の中、よくここまで来たと訴えていた。
マンチーニ、カルネバーレを中心とした生え抜きたちによるチームの信頼が抜群に高かったこと・・・
そして外からの異才・・・ディッテンベルガとイスラスがもたらした武器・・・
それによってレッチェの今は成り立っている。

監督「お前達は最高の10人だ、たとえ1人少なくとも絶対に勝てる・・・!」

ブルノ(プッ、10人って・・・w 監督いまの素で間違えたんじゃね?w)

監督は思わず本音を口にした。
まだファイナルではない、ファイナルで終わらせる気はない・・・
だがこの試合が正念場であると、彼も そしてメンバー達も判っていた。

監督「さあ行ってこい!」

レッチェ選手「「「 はい! 」」」

ブルノ「にょろーん」

563 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/04/18(月) 19:23:39 ID:???

〜パルマ 控え室〜

ざわざわ・・・ざわ・・・
   ざわざわ・・・・・・

トルシア「・・・どうした?」

パルマの控え室では、今しがたスタメンとフォーメーションが発表されたところだった。
スタメンの方は問題も疑問も何もなかった。
しかしフォーメーション表を見せられ、パルマの選手達は一様に首を傾げた。
否、クスタのみは瞬時にその意図を理解し、しきりに頷いて見せていた。

シューマッハ「監督・・・このフォーメーションの意図は?」

トルシア「対レッチェの特効薬さ。 形の基本はいつもの3-4-1-2だから深く考えるな。
      攻撃のオプションだった形を今回はメインとして選択する・・・。
      するとあら不思議、レッチェの守備は機能しなくなるのさ。」

パルマ監督のフィリップ・トルシアが自信満々に言ってみせていたが、
キャプテンのシューマッハや他の選手達はいまだ得心がいっていない。
パルマの攻撃としては、ある意味最もシンプルで最も強い形なのかも知れないと予感させるが・・・
しかしどうにも前例の無い形に、(当時の)常識を持った彼等は戸惑うばかりであった。

だが、続いてトルシアが意図の詳細を説明すると・・・誰もが納得して頷いた。
確かにこれならばレッチェの厄介な守備を容易く撹乱し得るであろう・・・と。

その後、トルシアは選手達にこの試合の注意点を選手達に説明した。
・・・と言っても、ほぼ全てがイスラスとディッテンベルガに関する内容である。
判りきっていると言えば、既に判りきっている内容・・・だがトルシアの指示はそれ以上なかった。
後は真っ向からのぶつかり合いでも勝利出来ると言うだけで、選手達を送り出したのだった。


564 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/04/18(月) 19:25:29 ID:???

控え室の外の廊下でシューマッハがクスタに話しかけた。

シューマッハ「どう思うクスタ、この試合。」

クスタ「私達の勝ちでしょう、2−1になるか5−1になるかは分かりませんが。」

シューマッハ「2点か5点・・・まあムラがあってもヤツなら2点は堅いか。
        集中し出したらオレとお前でも手を焼くほどのヤツだが・・・。」

クスタ「まあシニョーリは精神的に若すぎますからね。
     ・・・それで、あれほどのパフォーマンスというのも先が恐ろしいですが。」

シューマッハ「まあいい・・・だが1失点は納得いかんぞ。」

クスタ「そうは言ってもイスラスは強いですよ、一度くらいはやられるかも知れません。」

シューマッハ「失点0に訂正だ。 そして訂正するからにはやってのけるぞ。」

クスタ「努力しますよ。」

監督と同様、パルマの守備の中核を担う二人の会話に悲壮感は全くなかった。
イスラスという稀代のドリブラーを前に、余裕とも見て取れるほどの内容であった。
そう口にするだけの彼等の実力のヴェール・・・間も無く明かされようとしていた。


565 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/04/18(月) 19:29:17 ID:???
本日はここまでにします。
次回はちょっと観客席や周辺を描写してからNPC試合になります。



それから4/23の0時から、当スレのキャラにおける人気投票を開催する事にしました。
キャプテン霧雨さん、ラインライダー滝さんと同時開催で行いますので、どうぞ宜しくお願い致します。

566 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/04/19(火) 09:24:58 ID:???

〜スタンド席〜

レッチェとパルマがミーティングを行っていた頃、三杉達は既に観客席に居た。
各々で水分等を補給した後、決勝戦の相手が決まるこの試合を観戦する為にここに来ていた。
準決勝第2試合、カードはレッチェvsパルマである

レッチェは予選リーグで一度当たっており、その前衛的な戦術に苦戦させられたのは記憶に新しい。
またイスラスはその剛脚により、攻防に渡って三杉を苦しめた強敵であった。
準々決勝でナポリ相手に何度か吹き飛ばされ、怪我による物なのか、
中〜終盤での動きが鈍っていたのがやや懸念されるところであった。

パルマについては準々決勝での試合を観ただけで、明らかに底は見られていない。
しかしシニョーリのドリブル、シュートのポテンシャルの高さは警戒に値するものであったし、
クスタはユヴェントスのジェンティーレ、シューマッハはインテルのヘルナンデスと比較される猛者・・・
その実力は推して量れようというものである。

このいずれかと、明後日には優勝を賭けて闘わなければならない。
フィオレンティーナの選手達はそういう視点でこの試合を観戦に来ていた。


567 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/04/19(火) 09:26:59 ID:???

三杉(選手入場は・・・あと10分ほどだろうか? さて、この時間は・・・)


A 両チームの戦力分析でもしてみようか
B 先のミーティングで監督に言われた事を考えてみようか
C 誰かと会話しようか(さらに分岐)
D そ の 他

2票選ばれた選択肢で続行します。(投票はメル欄空白で宜しくお願い致します。)


568 :森崎名無しさん:2011/04/19(火) 11:24:15 ID:15Ei+XuM


569 :森崎名無しさん:2011/04/19(火) 12:29:34 ID:???
C

570 :森崎名無しさん:2011/04/19(火) 12:30:36 ID:UPEbrics
C
メル欄訂正

571 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/04/19(火) 12:43:16 ID:???

> C 誰かと会話しようか(さらに分岐)
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

三杉(あまり自分の頭の中だけで考えているのも良くないかもな・・・
    ま、ちょっとした空き時間だ、誰かと会話するとしよう。)

三杉は顔を上げ、周囲に座っているチームメンバーの一人の声をかけた。
その相手は・・・


A 中山
B 新田
C ブンナーク
D バンビーノ
E マルコ
F レントゥルス
G ダラピッコラ
H スペルマン
I ミュラー
J ラムカーネ

2票選ばれた選択肢で続行します。(投票はメル欄空白で宜しくお願い致します。)
会話に目的や意図がある場合は選択記号の後ろに(簡単でOKなので)記述して下さい。


572 :森崎名無しさん:2011/04/19(火) 13:21:02 ID:???
J
控え室でのアンザーニ監督の話について

573 :森崎名無しさん:2011/04/19(火) 13:22:29 ID:UPEbrics
J
控え室でのアンザーニ監督の話について

ごめんなさい、またsageにチェックいれちゃいました。

574 :森崎名無しさん:2011/04/19(火) 14:03:59 ID:15Ei+XuM
J
控え室でのアンザーニ監督の話について

575 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/04/19(火) 16:03:01 ID:???

> J ラムカーネ
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

その相手はラムカーネであった。
基本原理として周囲に対して興味を示さず沈黙を貫く少年・・・
先程の監督の言葉に対して彼がどう感じているのかが三杉は気になった。

三杉「ラムカーネ、少しいいかな?」

ラムカーネ「・・・・・・」コクン

言葉では肯定も否定も口にせず、こちらへ顔を向けて小さく頷いた事に三杉は気付く。
未だ謎に包まれた存在であるラムカーネだが、付き合いの長さの賜物かコミュニケーションを
取るコツ(彼の僅かな反応に気付くかどうかだが)については三杉もようやく解ってきていた。

三杉「さっきの監督の言葉について、君はどう思っている?」

ラムカーネ「・・・・・・どうとは・・・?」

三杉「プロになって何を成したいと思っているか、さ。」

ラムカーネ「・・・何も・・・・・・。」

問いに対するラムカーネの返答は簡潔だった。
『何も無い』ただそれだけである。


576 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/04/19(火) 16:04:35 ID:???

三杉(未来へのハッキリとした展望が無い・・・つまり、僕と同様だという事・・・・・・)

言葉を受け取ると、そういう事を意味していると判断が出来る。
しかし三杉には、ラムカーネと自分が同じでなく異なっているように思えた。
ハッキリと理由や証拠があるわけでなく、そう感じさせる何かがラムカーネにはあった。

三杉(・・・・・・)


A 何のためにサッカーをしているのかをラムカーネに問う
B プロになれなかった場合、その後どうするつもりかをラムカーネに問う
C 自分の思うところをラムカーネに話す
D ラムカーネとの話は切り上げ、他のメンバーに話しかける
E そ の 他

2票選ばれた選択肢で続行します。(投票はメル欄空白で宜しくお願い致します。)


577 :森崎名無しさん:2011/04/19(火) 16:41:36 ID:15Ei+XuM


578 :森崎名無しさん:2011/04/19(火) 17:06:16 ID:A13SCRtg
A

579 :森崎名無しさん:2011/04/19(火) 18:10:59 ID:???
どこまでガンダムWネタを盛り込んでくるのか、怖くもあり楽しみでもあり……。

580 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/04/19(火) 20:14:47 ID:???

>>579 期待外れかも知れませんがお許しを〜
=============================================

> A 何のためにサッカーをしているのかをラムカーネに問う
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

三杉はもう一つだけラムカーネに問う事にした。

三杉「ラムカーネ、君は・・・・・・」

ラムカーネ「・・・・・・」

三杉「何のためにサッカーをしている?」

それはユヴェントス戦でミハエルが自分に問い掛けてきたのと同じ物。
あの時・・・この問いに対して、三杉は自分の“今”を答えとして返している。
ラムカーネも同じように、“今”を答えるかも知れなかった。
未来を探す問いとしては適切ではないかも知れないが・・・
それでも三杉はこの答えを問わずにいられなかった。 そして・・・
ラムカーネはこの問いに対しても眉一つ動かす事がなく、ゆっくりと言葉を紡ぎだした。


581 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/04/19(火) 20:15:51 ID:???

ラムカーネ「オレは戦いの中に身を置いているだけだ・・・ジョアンとドクターJに求められた任務として。」

三杉(・・・戦い・・・・・・ ・・・任務・・・・・・?)

ラムカーネ「かつてオレは別の戦いの中にいた・・・それは虚しさしか生むことのない戦いだった。
       その中でオレは心を殺し続け、中身はとっくの昔に空っぽになった。」

三杉「・・・・・・・・・」

ラムカーネ「戦いが終わり、オレは一度この時代に必要がなくなった。
       心が空になり、身体もボロボロになったオレは必要のない人間だった。
       しかしドクターJはオレを生かし、ジョアンはオレを求めた。」

ラムカーネの語る言葉を聞く事で、三杉は彼の過去に触れている気がしていた。
どのような受け取り方をするのが正しいか、その判断は三杉には出来ない。
だがら彼は次のように噛み砕いて問い直した。

三杉「君の話が何を意味しているのか・・・それは判らないし、ここでは聞かないが・・・
    つまりジョアンコーチと、その・・・ドクターに要請された結果、サッカーをしていると?」

ラムカーネ「それが問いに対する答えであるのは事実だ。」


582 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/04/19(火) 20:17:44 ID:???

ラムカーネは他者の要請としてここに居ると断定した。
任務という先程の言葉から、つまりは仕事としてサッカーをしているという理解に繋がる。
しかし仕事だとしても、達成すべき目標は存在する筈だ。
それこそが、監督の言う『何を成すのか』という問いに当たる筈である。
ゆえに三杉はラムカーネの返答に得心がいかない。

三杉はもう一度ラムカーネの目を見据えた。
初めて見た時と変わらず、彼はプルシアンブルーの瞳の中に深い深い闇をたたえていた。
その闇を通し、空っぽになったと言う彼の心に向けて問い掛けるよう、三杉は見据えた。
ラムカーネは三杉の視線を受け止めると、再び口を開き出した。

ラムカーネ「・・・半面、オレは自身の感情のままに行動している。」

三杉「感情のままに行動している・・・それは確か。」

バンビーノに向けてラムカーネが放った言葉だった。
許せぬ親友の事で苦しむバンビーノに、他人の事情は関わりの無い事と言いながらも彼は助言した。
「迷いがあるならば感情のままに行動しろ、それは人間として正しい生き方だ」と。
その事を三杉は思い出した。


583 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/04/19(火) 20:20:37 ID:???

ラムカーネ「『感情のままに行動することは人間として正しい生き方だ。』
       この言葉をオレに伝えた人間と、この言葉の意味をオレに教えてくれた人間が居た。
       だからオレはそうしている。」

三杉「その意味というのは・・・?」

ラムカーネ「感情のままに行動するという事は、自分の手で道を切り開くという事だ。」

三杉「!」

ラムカーネ「オレには先の未来など見えない、ZEROはオレに何も教えてくれない。
       だからオレは前に進む。」

三杉「『何も無い』というのはそういう意味か・・・。」

結局ラムカーネは自分と同じで、見えない道を進んでいるのだと判った。
しかし三杉はラムカーネと自分に決定的に違う部分がある事も知った。
それは“覚悟”であった・・・

584 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/04/19(火) 20:22:11 ID:???

ラムカーネはこの先にどんな苦難がその身に訪れても、自分の手で切り開く覚悟を持っている。
当然三杉もある程度の覚悟を持っているが、それでもやはり彼は常人である。
どのような苦難をも乗り越える覚悟であるとは、客観的にも言い切れる物ではない。

常人が暗い闇を進んでいくには、その先に光があると信じなければならない。
その光を信じていれば、たとえそれが回り道だとしても人は前に進んでいける。
これこそが未来へのビジョンであり、目標と呼ばれる物・・・
それを必要とするのが常人である三杉で、必要としないのがラムカーネなのである。


その覚悟の差を三杉は感じ取り、彼は自身に落胆を覚えた。
ただ、『自分の手で道を切り開く』という言葉は三杉の心に深く入り込み、何かを生み出そうとしていた。
それはまだ小さすぎて三杉自身が気付く事の出来ないほどの物だった。


三杉の未来と現在を結ぶ線・・・今の時点、それは暗闇の荒野でしかない。
この物語はその暗闇を切り開き・・・後ろから来る者の歩みを明るく照らす道を語る物となるだろう。


585 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/04/19(火) 20:25:50 ID:???

ワアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!

・・・と、ここで俄かに観客の声が張り上がった。
とうとう試合の時間が間近に迫ってきたのである。

実況「さあお待たせしました! いま両チームの選手が入場してきます!
    赤と黄色のユニフォームがレッチェ、黄色と青がパルマです!」

実況の声が観客の興奮をさらに煽る。
三杉もこれに気づき、グラウンドへと視線を振った。
同時に、思考を一旦ニュートラルに戻そうという努力もした。

三杉(イスラス、ディッテンベルガ、シニョーリ、クスタ、シューマッハ・・・みんな出るのか。)

どのような試合になるか、三杉にはまだ判らない。
どちらの実力も簡単に量れるような程度ではないからだ。
・・・考えつつ、やや物憂げになってしまっていた三杉を見て、中山が声をかける。

中山「始まるな、三杉。」

三杉「中山・・・?」


586 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/04/19(火) 20:26:56 ID:???

中山「ディッテンベルガとクスタ、どちらが上なのか。 俺はそれが気になるぜ?」

三杉「・・・そうだな。 いずれも素晴らしいDFだろうからね。」

中山「ああ、でも俺はあの2人を上回ってみせる。 そして・・・」

そこで中山は言葉を切った。
不思議に思った三杉が「その後は?」と聞くと、中山は笑って「今度な」と答えた。
そうこうしている間に入場は済み、整列もスタメン紹介もあっと言う間に過ぎた。

審判「さあコイントスだ、キャプテンは前に出るがいい。」

シューマッハ「よし、では表を。」
マンチーニ「裏です。」

審判はセンターサークルの2人を交互に見ると、コインを親指にのせ・・・
そして今、チンッと上に弾いた。


587 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/04/19(火) 20:29:10 ID:???

先着で
 ★コインの行方→! card
と(!とcardの間のスペースを埋めて)書き込んで下さい、カードやダイスによって分岐します。

《ダイヤ、ハート》 裏、レッチェボールでスタート。
《スペード、クラブ》 表、パルマボールデスタート。
《JOKER》 コインは上空を飛んでいた報道ヘリコプターの動力を貫いた。


588 :森崎名無しさん:2011/04/19(火) 20:29:35 ID:???
 ★コインの行方→ スペード2

589 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/04/19(火) 20:30:10 ID:???
age忘れー

590 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/04/19(火) 20:33:01 ID:???
あれ、やっぱりあげ忘れ。
でも気付いて引いて下さったから良し。(>>588ありがとです)

それと本日はここまでです。
結局今日は試合が始まりませんでした、すみますんw

591 :森崎名無しさん:2011/04/19(火) 20:34:34 ID:???


592 :森崎名無しさん:2011/04/19(火) 21:23:58 ID:???
乙です
人気投票、モニカは居ないのかな?

593 :森崎名無しさん:2011/04/19(火) 23:32:53 ID:???
これから試合だけど対パルマの暫定フォメ作り
クスタとシニョーリクラッキ対策フォメ
−−−−−−−  
−−−H−−− Hブンナーク 
−−−−−−−
−FI−JG− Fバンビーノ I三杉 J新田 Gマルコ
−−−E−−− Eレントゥルス
−−−−−−−
−AD−CB− Aスペルマン Dミュラー C中山 Bダラピッコラ
−−−−−ー− 
−−−@−−− @ラムカーネ

攻めは基本的にサイドアタックとゴール前の人数を増やす
センタリングに1人、ゴール前3人、フォロー1人。
三杉か新田がセンタリングする場合、バンビはゴール前に向かう
ゴール前に4人向かわせマルコのパス
三杉のシュートは後半まで温存したい

シニョーリ対策はできればエリア外でDFが囲みレントがフォロー(できない場合はミュラーがフォロー)
高い位置で奪う場合はブンブン、三杉+2人で囲む

594 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/04/20(水) 09:17:52 ID:???

>>591 乙あざざーっす!

>>592 ありがっつです! 勿論いますよ、投票項目まだ全部入れ終わってないのですw

>>593 プラン考案有り難う御座います!
=============================================

コインの行方→ スペード2
《スペード、クラブ》 表、パルマボールでスタート。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

パシッ

審判は手の甲ともう一方の掌でコインを押さえた。
その中にあるコインの表裏は・・・・・・

審判「ふん、表だな・・・」

シューマッハ「よし、ボールを貰います。」
マンチーニ「(・・・・・・)では陣地はこちらを・・・。」

結果、キックオフボールはパルマの物となった。
マンチーニとしてはまずはパス回しでリズムを作りたかった場面、
正直に先に攻められるのを避けたかった所だが、こればかりは仕方が無い。
センターサークルを後にして、速やかに守備位置に移動した。

実況「どうやらコイントスの結果、パルマボールでのスタートとなりました。
    両者ポジションに着きますと、間もなく試合開始の笛が鳴ります。」


595 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/04/20(水) 09:19:43 ID:???

中山「パルマボールか・・・」

三杉「そうだな。(ここでパルマが主導権を握るかどうかで試合は変わるか・・・?)」

視線をスクリーンに移すと、スタメンとフォーメーションが映し出されていた。
どうやらスタメンはレッチェもパルマも前回と同じメンバーであり、そして・・・

《レッチェ》 3-5-2
−−−−−−−
−−H−−−− Hカルネバーレ
−−−−−F− Jイスラス  Fモゼ
−−−I−−− Iマンチーニ
J−−−−−E Jイスラス  Eミケーレ
−−D−G−− Dリべリ   Gジャシント
−A−C−B− Aドメーニコ Cディッテンベルガ Bチェーザレ
−−−−−−−
−−−−−−−
−−−@−−− @ブルノ

《パルマ》(3-5-2)
−−−−−−− 
J−−−−−H Jタルデリ Hフェラーリ
−−−−−−−
−−−I−−− Iシニョーリ 
−−−−−−−
D−F−G−E Dディモス Fシル Gコンティ Eガリバルディ
−−−−−−−
−−B−C−− Bトリノ  Cファビオ・カステッリーニ
−−−A−−− Aクスタ
−−−@−−− @シューマッハ


596 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/04/20(水) 09:22:04 ID:???

フォーメーションはいずれも3−5−2だが、その中身は随分と異なるようだ。
三杉はマジマジと両チームの形を確認し・・・そして。


A そのまま視線をフィールドに戻した。
B 重大な事に気がついた。(気がついた事があれば記述して下さい。)

2票選ばれた選択肢で続行します。(投票はメル欄空白で宜しくお願い致します。)
AM11時までに決定しない場合はAで進行します。


597 :森崎名無しさん:2011/04/20(水) 09:51:06 ID:gCd2M08k
Bレッチェの最終ラインは、フラットでパルマの最終ラインはクスタを余らせている。

598 :森崎名無しさん:2011/04/20(水) 10:41:42 ID:NdWdFKJ2
B>>597

599 :森崎名無しさん:2011/04/20(水) 10:45:02 ID:???
あとは、トップ下置いてるか、置いてないかぐらいかな。

600 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/04/20(水) 11:28:03 ID:???

> B レッチェの最終ラインは、フラットでパルマの最終ラインはクスタを余らせている。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

三杉(守備方針の違いか、最終ラインの形が違うな。
    オフサイドを積極的に狙うレッチェは当然フラットだが、パルマはクスタが一列下がってる。
    DF3枚の真っ向からの守備でレッチェの攻撃を跳ね返す自信があるという事か・・・?)


それ以外に特筆するところは見出せず、他のメンバーと議論する必要も感じなかった。
三杉は視線をフィールドに戻し、静かに試合開始の笛を待った。


ピイィィィィィィィィィ!!

実況「さあ試合開始です、タルデリくんのキックオフで早速シニョーリくんがボールを持ちました。
    彼はここまでの試合で14得点を挙げてきています。
    もちろんゴールランキングは単独首位、そのシニョーリくんの攻撃は注目だが?」

シニョーリ(へへっ、今日もチョロそうだ! 最初から全開でいくぜっ!)


ズダダッ!

試合開始直後のジャブの応酬・・・というオーソドックスな始まりはなかった。
シニョーリは受け取ったボールを一蹴りして前に転がすと、そのままダッシュを開始した。


601 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/04/20(水) 11:29:24 ID:???

実況「おっとシニョーリくん、味方の上がりを待たずにいきなりのドリブル!
    なんとも大胆不敵な中央突破を狙ってきたぞ!?」

カルネバーレ「舐めやがって、あのチビがっ!」
マンチーニ「カルネバーレ、熱くなるな! モゼ、3人でプレスをかけるぞ!」
モゼ「よしっ、止めてやる!!」

レッチェは中央に近い三人で距離を詰め、シニョーリを囲む形で押し込む。
ドリブルで突破するスペースを無くしてしまおうと云う狙いだ。
強引に突破を計る相手への対策としては常套の手段と言えるだろう。

シニョーリ(へへ、居たなぁこんなヤツら。)


先着で
 ★オープニング対決→! card
と(!とcardの間のスペースを埋めて)書き込んで下さい、カードやダイスによって分岐します。

《ダイヤ》 レッチェのファウル
《ハート、スペード、クラブ》 いきなり突破された
《JOKER》 カルネバーレのタックルでシニョーリくん吹っ飛んだ!


602 :森崎名無しさん:2011/04/20(水) 11:33:19 ID:???
 ★オープニング対決→ ハート5

603 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/04/20(水) 13:07:06 ID:???

> オープニング対決→ ハート5
> 《ハート》 いきなり突破された
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

シュルシュル・・・!

スピードと精緻さを兼ね備えたドリブルをシニョーリは早速披露した。
3人に囲まれても、それを物ともせずにシュルリとすり抜けていく。

マンチーニ「なにっ!」
カルネバーレ「うぐっ!?」

実況「おっと、止められなーーーい!! シニョーリくん、3人の囲みをあっさり突破!!
    これは今日もゴールラッシュになるのかぁ!?」

シニョーリ(人数かければオレが止まるって思ってる自称知性派・・・いたよなぁ。
       オレを普通の天才と一緒にすんなよ、なんたって・・・)


シュピ シュピッ!!!

ジャシント「なにぃぃぃ!!」
リベリ「オレ達のツインタックルがこんなにあっさり!?」

シニョーリ「オレは大天才なんだぜっ!!」


604 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/04/20(水) 13:09:41 ID:???

バンビーノ「なっ・・・・・・」

シニョーリは続いてレッチェが誇るダブルボランチ・・・
タックル70、71を叩きだすジャシントとリベリを一息も置かずに抜き去った。
これにはスタンドのバンビーノも唖然とさせられた。
彼はこの2人を攻略するのに酷く苦心を必要としたのだが、シニョーリはいとも容易く突破してしまった。
これには少なくないショックを受けたとしても仕方が無いと言える。

そしてレッチェはいきなり最後の砦であるディッテンベルガの位置まで攻め込まれている。
試合開始直後にこうも易々と崩されるのは流石に想像出来ず、サイドの選手の下がりが間に合わない。

ディッテンベルガ「クッ、あっと言う間か・・・!」

シニョーリ「ヘヘッ、頑張って知恵を絞るといんじゃないっ!?」


先着で
 ★セカンドバトル→! card
と(!とcardの間のスペースを埋めて)書き込んで下さい、カードやダイスによって分岐します。

《ダイヤ》 イスラスが下がって2対1となる
《ハート、スペード》 残り30m、いきなりアクセルスピンシュートです
《クラブ》 ディッテンさんも抜かれた
《JOKER》 イスラスが下がってブルノさんが上がって3対1です


605 :森崎名無しさん:2011/04/20(水) 13:11:23 ID:???
 ★セカンドバトル→ クラブ3

606 :森崎名無しさん:2011/04/20(水) 13:24:08 ID:???
ブルノの出番早いな。

607 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/04/20(水) 13:59:00 ID:???

> セカンドバトル→ クラブ3
> 《クラブ》 ディッテンさんも抜かれた
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

ディッテンベルガ(今ここでボールを奪ってもカウンターにはならない・・・
          それよりもリスクを出来る限り減らす選択をする!)

そう決めるとディッテンベルガは重心を落としてシニョーリに対した。
どのようなフェイントにも反応し、敵の進軍を遮るベルリーナ・マウアー(ベルリンの壁)。
シニョーリの進撃速度を落とし、力押しでの突破を諦めさせる目論み・・・

シニョーリ「ちっちぇえな!」

ディッテンベルガ「!?」

スピードを落とす事すらなく、シニョーリはディッテンベルガの後ろを取っていた。
レッチェの門番がアッサリと抜かれる姿を見て、観客のほぼ全てが納得せざるを得なかった。
シニョーリはモノが違う、と・・・。

そしてディッテンベルガが抜かれたという事はパルマの先取点は決定事項だった。
試合開始直後に6人抜きでのゴール、これ以上のないインパクトと言えよう。


608 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/04/20(水) 14:00:19 ID:???

ブルノ「クックック、使えない奴らめ。
     いきなりオレの新セービングの出番だぜ、観て讃えろっ!」

シニョーリ「さーてどうしよっかな。 只のシュートでも決まると思うけど・・・」

マンチーニ「な、なんて事だ・・・」
ジャシント「ちくしょう、好きにしやがれ・・・!」
カルネバーレ「だが勝負はこれからだ、絶対に逆転してやるぜ!!」

ブルノ「オレの話を・・・聞けぇっ!!!」


先着で
 ★おや、ブルノの様子が・・・→! card
と(!とcardの間のスペースを埋めて)書き込んで下さい、カードやダイスによって分岐します。

《ダイヤ、ハート》 変化の術、“キーパーマシン”ゲルノさん爆誕
《スペード、クラブ》 変化の術、“カンフーキーパー”ブ陸(ルー)ノさん爆誕
《JOKER》 ブルノ「ポストは友達! この間ファイヤーモリブレムを見たからな!」


609 :森崎名無しさん:2011/04/20(水) 14:00:57 ID:???
 ★おや、ブルノの様子が・・・→ ハート5

610 :森崎名無しさん:2011/04/20(水) 14:08:12 ID:???
俺の記憶では、アーティスト・ブルノさんが一度だけ三杉を止めた事がある。それに期待しようじゃないか!
……アーティストって言っても、ファウルアーティストだし、止めたといってもファウルでだけどw

611 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/04/20(水) 16:31:29 ID:???

>>610 確かにその通り・・・! ですが判定なしです、さーせんww
=============================================

> おや、ブルノの様子が・・・→ ハート5
> 《ハート》 変化の術、“キーパーマシン”ゲルノさん爆誕
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

ブルノ「路傍の石め・・・身さらせ変化の術!」


ドロン

ブルノは精神を集中し、インテルのトップチームで活躍するあの選手になりきった。
そう、キーパーマシンの異名を持つあのブラジル人GKに・・・。

ゲルノ「さあ来い、必ず止めるロボ。」

観客「げっ、ブルノの作画がドット絵になった!」「気持ち悪い!」
   「しかも語尾で無理矢理キャラ作りしてやがる!」「帰れーーー!」

ゲルノ「ふん、真の天才は庶民に理解されぬものロボ。 ・・・さあ来い、路傍の石よ!」


612 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/04/20(水) 16:32:56 ID:???

観客からの受けは悪いがゲルノは自信たっぷりに構えた。
このキャラの必殺セービングならどんなシュートも止められる自信があったのだ。

シニョーリ「・・・・・・・・・あ、はい。 それじゃあ撃ちます、シュート。」


バシュッ!

何故か敬語になったシニョーリが畏まってシュートを放った。
只のシュートとは言え、その小柄な身体からは思いもよらない威力を持っている。
ボールはゴール左隅を狙い、直線に飛んでいった。

ゲルノ「甘い! ダークイリュージョン!!」


ギュオギュオギュオ・・・

急に辺りが暗くなり、その中にゲルノの姿が映し出された。
そしてゲルノを闇が徐々に飲み込んでいき、彼の姿がすっかり消失してしまった数瞬の後・・・
闇を切り裂くようにしてブルノが飛び出した。
真っ黒い・・・まるで闇の残像を残すかの如く素早い動作。

ブルノ「ふはははは! 見ろこの瞬発力、まさにイリュージョン!!」


613 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/04/20(水) 16:34:06 ID:???

ゲルノの動きは確かに俊敏で誰も目で追えなかった。
いや・・・追っていなかった、が正確ですねごめんなさい。


ピィィィィィィィィ!

実況「さあレッチェのキックオフで試合再開です。」

ブルノ「のぉぉぉぉぉぉ!!! 演出長いよこの技、ガッツ250も使ったのに!!!」

説明しよう。
三杉の時にやったミスをゲルノは再び犯していた。
あの時は変身中にPKを蹴られて失点した。
今回はシュートを撃たれる前に変身を終え、そこまでは良かったが・・・
彼の選択した必殺技、ダークイリュージョンは発動演出がやたらと長かった。
演出中にボールはゲ・・・ブルノの真横を通過し、ネットへと見事に突き刺さったのである。

だがレッチェの選手はへこたれない。
1点取られれば2点、3点取られれば4点取り返す意志に溢れているからである。
頑張れレッチェ、負けるなディッテンベルガ。


レッチェ  0−1  パルマ

=============================================
前半3分 シニョーリ ドリブル→シュート (通算15得点)


614 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/04/20(水) 16:37:24 ID:???

マンチーニ(・・・この1点の事は忘れる、そしてオレ達は攻める!)


ポンッ!

キックオフのボールを受け取ったマンチーニはバックパスでボールを下げた。
受け取ったリベリ、そして隣のジャシントがラインを上げつつパスを渡し合う。
ここから始まるのがレッチェのパスワークである。

リベリ「さあ、これで小さなトライアングルが形成された。
     ・・・・・・かかって来い!」

シニョーリ「ヘンッ、知ったことかっ!」

軽やかなステップでリベリへとプレスをかけるシニョーリ・・・
しかしリベリは全く相手にしていなかった。

リベリ「そらっ!」


ポンッ!

シニョーリ「うぎゃ、逆かー!」

615 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/04/20(水) 16:39:12 ID:???

軽々と手玉に取られたシニョーリのフォローに、ウイングの一人が走った。
名は体を表すか、パルマで1番のスピードを誇るフェラーリである。

フェラーリ「任せて!」

ミケーレ「ふんぬらばっ!」


ポンッ!

フェラーリ「判断が早い!? これじゃあオレの脚も・・・」

ショートパスを立て続けに、しかも容易に通してくるレッチェ陣。
パルマの選手達も慌ててチェックに回るが、レッチェのパスは自在でありしかも出足が早い。
確(しっか)りと先のコースを読み切ってから飛び込まないと無意味であった。


ポンッ ポンポンッ!
 スパンッ ポポポポーン!

ディモス「クッ・・・これがレッチェのポゼッションサッカーか!」
コンティ「こりゃあ大したパスワークぜよ、いや堪(たま)るか堪るか!」

マンチーニ(よし、1点失ったが流れは奴等の物じゃない!
       中盤を支配し続ければ勝つのはオレ達の筈だ!)

何度か目に回ってきたパスをトラップし、マンチーニは手応えを感じていた。
自分達のサッカーは準決勝でも十分に通用していると証明された。
であれば、このまま押し切る事で敵を焦燥に追い遣り、守備も壊す事が出来ると思われた。


616 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/04/20(水) 16:41:21 ID:???

シル「余所見してんじゃねぇっ!」

マンチーニ「おっと!」

一瞬の意識の油断か、マンチーニは敵の接近を許してしまった。
それでもパス技術には定評のある彼、落ち着いてボールを蹴り出す。
そのボールは・・・


先着で
 ★マンチーニのパス→! card
と(!とcardの間のスペースを埋めて)書き込んで下さい、カードやダイスによって分岐します。

《ダイヤ》 ガリバルディの裏を通して、イスラスに渡った!
《ハート》 イスラスに渡った!
《スペード》 ディモスの裏を通してミケーレに渡った!
《クラブ》 おっと、シルの身体に当たって弾かれた!
《JOKER》 オーバーラップしてきたディッテンベルガとのワンツー!


617 :森崎名無しさん:2011/04/20(水) 16:45:33 ID:???
 ★マンチーニのパス→ ハート5

618 :森崎名無しさん:2011/04/20(水) 17:03:40 ID:???
シニョーリにリべリとジャシントを当てればサイドが甘くなる
そこを極端に配置したFWが突破する
サイドを抉ればレッチェはガタガタになる
おそらくこれがトルシア監督の策

619 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/04/20(水) 18:08:56 ID:???

>>618 ほぼ正解ですね、サイドの使い方が肝でした。
    2006年のCL1回戦でアーセナルをジャイキリしたPSVのフォメを参考にしました。
=============================================

> マンチーニのパス→ ハート5
> 《ハート》 イスラスに渡った!
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

マンチーニのパスはシルのアタックをきっちりと避けたコースを狙えていた。
プレスに対して直角に出されては、追う気力のある選手はそう居ない。
ボールは何の妨げも受ける事なくレッチェの左WBへと渡った。


トンッ・・・

イスラス「・・・狙い通りに中盤はズタズタか・・・・・・」

そしてここに位置する選手はマルク・イスラス。
ウイングからサイドバックまでの範囲を剛脚でカバーし得る男である。
ドリブラーとしては言うまでもなく最強クラス、ここまでの戦果でそれは証明済みだ。
そしてその評判を知りつつ、挑みたがる選手も中には居る。


620 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/04/20(水) 18:11:16 ID:???

ザッ・・・!

イスラス「・・・お前だけは最初からオレを狙っていたな・・・・・・」

ガリバルディ「中央は知らん振りして張り付かせて貰ったぜ、アンタと勝負してみたくてな。
        こっちのサイドを簡単に通させはしない・・・と言われて逃げるアンタじゃないだろ?」

イスラス「クック・・・面白い事を言うな・・・・・・」

ガリバルディ「ヘッ、下に見てんじゃあねーぞ!」


先着で
 ★イスラスvsガリバルディ?→! card
と(!とcardの間のスペースを埋めて)書き込んで下さい、カードやダイスによって分岐します。

《ダイヤ》 ・・・と見せかけて意表を突いた中央へのリターン、そしてボールは逆サイド
《ハート、スペード》 容易く突破、左サイドはがら空きだ
《クラブ》 容易く突破だが・・・?
《JOKER》 ・・・と見せかけて意表を突いた中央へのリターン、そしてイスラスは自身は下がる。


621 :森崎名無しさん:2011/04/20(水) 18:13:13 ID:???
 ★イスラスvsガリバルディ?→ クラブ9

622 :森崎名無しさん:2011/04/20(水) 19:02:52 ID:???
フォローしてきた敵も抜いてこそ、イスラスな気もするがどうなるか

623 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/04/20(水) 19:41:14 ID:???

> イスラスvsガリバルディ?→ クラブ9
> 《クラブ》 容易く突破だが・・・?
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

ガリバルディ「喰らえ、ヨンフォアタックルだ!」


ズザァァァァァァ!!!

体格の良いガリバルディが小気味良いダッシュから、勢いを殺さずタックルに繋げる。
体重を乗せた得意技、ヨンフォアタックルがイスラスに牙を剥いたのだ。
しかしイスラスは軽く溜め息を吐くと、力任せにボールを蹴り出した。


ズダダダダダッ!!

ガリバルディ「真っ向勝負か、上等っ!!」

イスラス(・・・オレを止めたければ2倍の排気量を用意しろ・・・・・・)

体重の乗ったタックルに対してドリブルが突っ込み、二つの影が交差した。
瞬間、体格に勝ったガリバルディの身体が、ボールを軸にして浮き上がった。

ガリバルディ「えっ?」

イスラス「・・・・・・ぬるい・・・」


624 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/04/20(水) 19:42:20 ID:???

バキィィィィッ!!!

ガルバルディ「うそ・・・だろ!」

そのままイスラスは脚に入れる力をフルスロットル。
強引にガリバルディを斜めに吹き飛ばして突き進んだ。

実況「おっと! イスラスくんが強引なドリブル一閃!
    血気にはやるガリバルディくんを力任せに押し退けたっ!!
    パルマの守備は3枚だけ、いつも通りこのまま押し通るのか!?」

ここまで緩やかなパス回しだった展開がイスラスの突破によって急な転調を迎えた。
パスの出し手、受け手を読んでケアに走っていたパルマの中盤がこれに対応するのは無理な話・・・
つまりは残る3人のDF、そしてGKがこの男を何とかするしかなかった。

カステッリーニ「早くも来たなぁ? 相手にとって不足はないぜ・・・!」

クスタ「慌てて飛び出すな、自分達のフィールドで受けて立つ。」

カステッリーニ「判ってますって!」

イスラス(・・・・・・止むを得ないか・・・)

パルマの守備陣に焦った様子は無く、ゴール前で櫓を形成してイスラスを迎え撃とうとしていた。
対してイスラスは、普段通りならば構わずその櫓を叩きにいったであろう。
普段通り・・・と言ったからには、イスラスは“そうでなかった”という事だ。


625 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/04/20(水) 19:44:11 ID:???

イスラス(あの程度の動きで痛み出すか・・・・・・
      ・・・・お前が頼りだぞ、カルネバーレ・・・)


スパァァン!!

カステッリーニ「アーリークロス!? 勝負じゃないのかよ・・・!」

クスタ「フィニッシュはカルネバーレだ、次のプレイに集中しろ。」

カルネバーレ「その通りだぜっ!! 若造は失せやがれぇぇぇっ!!」

イスラスのハイクロスに合わせてカルネバーレが飛び込んだ。
そしてゴール前で確(しっか)り備えていたパルマDFは冷静に対処する。
カルネバーレのパワーヘッドがパルマに通じるか、ここで大きな勝負となった。


先着で
 ★パワーヘッドvs・・・→! card
と(!とcardの間のスペースを埋めて)書き込んで下さい、カードやダイスによって分岐します。

《ダイヤ絵柄》 カステッリーニが競り合ってファウル!
《ダイヤ10以下》 シューマッハがミラクルウォールで止めた!
《ハート、スペード》 決まらない(Aパターン)
《クラブ》 決まらない(Bパターン)
《JOKER》 パワーヘッドがパルマゴールに突き刺さった。


626 :森崎名無しさん:2011/04/20(水) 19:46:26 ID:???
 ★パワーヘッドvs・・・→ スペード4

627 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/04/20(水) 20:08:14 ID:???
カルネさんヘタレずともパルマゴール脅かせず・・・というとこで本日は終了します。
更新ペースが遅くなっていますが、どうぞ気長にお待ち下さると嬉しいです。


さて、春の人気投票祭に当スレもエントリーしましたのでお知らせです。
投票期間は04/23(土)00:00〜05/06(金)23:59の2週間ですので、皆様どうかお付き合い下さいw
もち前タイトルのキャラも投票対象です。
投票して貰えるときっとスレ主は大変嬉しくて小躍りします。

※このキャラが居ないー、というのがありましたらお気軽に仰って下さい。

628 :森崎名無しさん:2011/04/20(水) 20:25:59 ID:???
ブルノさんの友達のポストさんがいないじゃにいか、台詞もあったのにw
乙でしたー

629 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/04/20(水) 20:29:26 ID:???
おっと、そうそう彼(?)を忘れてましたね!
ではレッチェのポストという項目を追加しておきますかwww

630 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/04/21(木) 12:14:48 ID:???

> 《スペード》 決まらない(Aパターン)
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

カルネバーレ「うおぉぉぉぉぉっ!!」

カステッリーニ「させるかよっ!!」

巨漢のカルネバーレに対してカステッリーニが正面切って競りに向かった。
ポジショニングから跳躍まで、その動きは見事な物だったが・・・
ここは彼の見せ場にはならなかった。


シューマッハ(フン、ハイボールの処理なら・・・)

カステッリーニ「いっ?」

ザッ!


シューマッハ「オレの出番だろ!!」

ここでフィールダーの争いに割って入るように、GKのシューマッハが飛び出した。
端正なマスク、長く伸ばしたブロンドの髪にそぐわない巨体が空を舞ったのだ。


631 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/04/21(木) 12:17:15 ID:???

ガシィィィィィィッ!!

カルネバーレ「なにぃっ!?」

シューマッハの大きな掌が先にボールを掴んでいた。
その直後、カルネバーレが勢い良く額をボールに叩きつけたが、既にビクとも動かなかった。
力負けという形を見せられたカルネバーレとしては少なからずショックである。

シューマッハ「フフ・・・どんどん来い、どんどん上げて来い。 だが1点もやらないぜ?」

クスタ(やれやれ・・・)

カルネバーレ「野郎・・・!」

イスラス(あの馬鹿力を抑え込んだか・・・。)
ディッテンベルガ(白い巨人の実力は確かという事か。)

実力の一端を見せつけ、パルマのサポーターは大いに湧いた。
逆にレッチェ側はここから先、頭を悩ませる展開になる事を想像させられた。
レッチェで最多得点を挙げている、カルネバーレのパワーヘッドが軽くいなされたからである。
しかし考えている時間は与えられない。 パルマも当然のように素早く攻撃を仕掛けるからである


632 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/04/21(木) 12:18:37 ID:???

シューマッハ「そら、コンティ!」

コンティ「おお、儂か? 任しちょきぃっ!」

シューマッハからのロングスローで、パルマのゲームメーカーに当たるコンティがボールを持った。
生粋のカプリ島、アナカプリ弁を口にして、コンティが気合を示した。

コンティ「さーてと、レッチェの守備はどないなっちゅうかのぉ?」


先着で
 ★コンティの見立て→! card
と(!とcardの間のスペースを埋めて)書き込んで下さい、カードやダイスによって分岐します。

《ダイヤ》 シニョーリにはダブルボランチがマーク、サイドのケアも出来てる
《ハート、スペード》  シニョーリにはダブルボランチがマークに着いている
《クラブ》 守備への切り替え中、僅かな隙をコンティは見切った
《JOKER》 ???


633 :森崎名無しさん:2011/04/21(木) 12:19:04 ID:???
 ★コンティの見立て→ ハート7

634 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/04/21(木) 12:56:05 ID:???

> コンティの見立て→ ハート7
> 《ハート、スペード》  シニョーリにはダブルボランチがマークに着いている
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

シニョーリには・・・早くもガチガチにマークが着いていた。
当然レッチェが誇るダブルボランチ、ジャシントとリベリがである。

コンティ(そりゃーそうくるじゃろうのぉー、儂でもそうすりゅ。
      さっきのはキックオフ直後の僥倖・・・ここから勝負じゃぜ。)

昂ぶった気分を一旦仕切り直した。
中央を切り裂くシニョーリに厳しいマーク、当然予想された手である。
この手への返しは用意してあるが、ハイペースになり過ぎても後が痛い・・・
ここは遅攻で崩すがベターと、ゆっくりボール回しを狙うが・・・


先着で
 ★ゆけマンチカン→! card
と(!とcardの間のスペースを埋めて)書き込んで下さい、カードやダイスによって分岐します。

《ダイヤ》 軽く出されたショートパスをマンチーニがカット
《ハート》 軽く出されたショートパスをマンチーニが弾いた
《スペード、クラブ》 パルマのパス回しが始まり、しばらく膠着へ
《JOKER》 ???


635 :森崎名無しさん:2011/04/21(木) 12:58:05 ID:???
 ★ゆけマンチカン→ スペード6

636 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/04/21(木) 13:30:08 ID:???

> ゆけマンチカン→ スペード6
> 《スペード》 パルマのパス回しが始まり、しばらく膠着へ
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

コンティ「そりゃっ」

ポンッ!


ディモス「ほいさっっと。」

このパスを皮切りに、暫し展開は膠着を見せた。
パルマの中盤はコンティを中心として攻撃で高いパフォーマンスを見せたが、
レッチェは守備を得意とするマンチーニが中央を陣取り、なかなか前に進ませなかった。
サイドの攻防についてはパルマもレッチェもそこまで積極的でなく、中々ボールが動かない。

カルネバーレやミケーレが時々抜け出してバイタルエリアに到りそうになるが、
パルマDFは落ち着いてこれを迎え撃ち、危なげなくゴールを守っていた。
逆にパルマの抜け出しはシニョーリ以外の手で何度か見られたが、
ディッテンベルガの後ろへボールをやれる者は居なかった。

どちらも崩れない慎重な時間帯が15分・・・
両チームの攻撃の核と言える選手達がそろそろアクセルを吹かし始める。


637 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/04/21(木) 13:31:53 ID:???

先着で
 ★どっちがボールを持って何がどうなった?→! card
と(!とcardの間のスペースを埋めて)書き込んで下さい、カードやダイスによって分岐します。

≪ダイヤ≫ レッチェの見せ場から
≪ハート≫ レッチェがパルマの攻撃を食い止めたとこから
≪スペード≫ パルマがレッチェの攻撃を食い止めたとこから
≪クラブ≫ パルマの見せ場とこから
≪Joker≫ ここでブルノがNo.1基地外GK選手権にエントリー(ドリブルオーバーラップね)


638 :森崎名無しさん:2011/04/21(木) 13:33:10 ID:???
 ★どっちがボールを持って何がどうなった?→ ダイヤ3

639 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/04/21(木) 14:49:32 ID:???

> どっちがボールを持って何がどうなった?→ ダイヤ3
> ≪ダイヤ≫ レッチェの見せ場から
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

中盤よりも前にはなかなかボールが回って来ない。
しかも、回って来たとしても自分の所は明らかに避けられている。
この事がシニョーリには頗(すこぶ)る不満であった。

シニョーリ(鬱陶しいなぁ、こいつら・・・・・・。 えいっ!)

リベリ「ジャシント、そっちだ。」
ジャシント「任せとけ!」

マークを振り切るべく、時にシニョーリは急なダッシュを試みていた。
だが2人がかり、しかも自分へのマーク以外の仕事を放棄した敵にそんな手は通用しなかった。
その事が益々シニョーリのイライラを増幅させていた。

シニョーリ「くそっ、パスくれよパス!」

とうとうシニョーリは我慢ならず、大っぴらにパスを要求し始めた。
高度なテクニックとは裏腹な精神的未熟さが顔を出しているのだ。


640 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/04/21(木) 14:50:59 ID:???

コンティ(おーおー、うちの姫さんが御立腹じゃのぉ。
      かちょ言って、あんなやり手にギチギチのマークされとりゃあ・・・まあええか。)

考えている割にはアバウトな判断でコンティがシニョーリにパスを出した。
ゴールを背に向けてシニョーリがこれを受け取り、
当然ジャシントとリベリもこれに合わせて、自分達にとってベストな位置取りをした。

シニョーリ「へへ、ボールさえ持てばテメェらなんか!」

クルン・・・ダダッ!!


相手の事など一切構わずシニョーリはドリブルを開始するが、
当然ジャシント達がこれを見逃してやる筈が無い。

ジャシント「させっか!!」

チッ!


シニョーリ「うわっ、マジ!?」

コンティ(あちゃー)

スピードに乗る前で真価を発揮していなかったのか、シニョーリは以外にもあっさりボールを弾かれた。
だがこれを俊足のウイング、ジャンカルロ・フェラーリが拾い、観客にようやく攻撃の目を予感させる。


641 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/04/21(木) 14:52:13 ID:???

観客「お、ジャンカルロだ!」「Jrユースでの優勝メンバーだぜ。」「イスラスに負けんなよ!」

フェラーリ「期待されてるみたいだし、一丁頑張りますか!」

ズダダッ・・・!


三杉(ほう・・・)
新田(速いな・・・!)

やや中央寄りだったポジションからサイドに広がるよう、フェラーリはドリブルを開始した。
イスラス程ではないにせよ、その脚は他の選手に比べて明らかに鍛え上げられていた。
ここまでとはスピードの違う速攻がレッチェを襲う。
それに伴ない、高く取っていた守備ラインも下げなければならないシーンだったが・・・


先着で
 ★そう甘くないよな、レッチェは→! card
と(!とcardの間のスペースを埋めて)書き込んで下さい、カードやダイスによって分岐します。

《ダイヤ、ハート》 ディッテンベルガがこの動きを読んで立ちはだかった。
《ハート、スペード》 イスラスがこの動きを読んで下がって来ていた。
《JOKER》 ブルノがこの動きを読んで上がって来ていた。


642 :森崎名無しさん:2011/04/21(木) 14:52:54 ID:???
 ★そう甘くないよな、レッチェは→ ダイヤ5

643 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/04/21(木) 16:01:17 ID:???

> そう甘くないよな、レッチェは→ ダイヤ5
> 《ダイヤ、ハート》 ディッテンベルガがこの動きを読んで立ちはだかった。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

それに伴ない、高く取っていた守備ラインも下げなければならないシーンだったが・・・
そこで簡単に自分達の形を崩すレッチェではない。

ディッテンベルガ「おっと、そこまでだ。」

フェラーリ「うっ・・・(いつの間に・・・!?)」

『速攻・・・!』と思ってドリブルを始めたフェラーリを先回りしていたかのように、
中央に控えている筈のディッテンベルガが進行方向にて身構えていた。
敵を驚かす展開を作るつもりだったフェラーリは逆に驚かされ怯んでしまう。

フェラーリ(グゥ・・・だ、だけど抜けばチャンスなのは変わらない!)

ダダダッ!


ディッテンベルガ(力づくか・・・青いぜ。)

フェラーリ「このスピードが見切れっかよおっ!」


644 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/04/21(木) 16:02:18 ID:???

ザシュィッ!
       フェラーリ「ぐあっ!?」


ディッテンベルガ「オレがいつも相手にしているのは誰だと思っている?」

速さに任せたドリブルで強行突破を図ったフェラーリが直後に吹き飛ばされた。
クリークタックル・・・ディッテンベルガにとってはラフなプレイもお手の物。
まだ青さが残るパルマの若武者にとっては手痛いお灸となった。

ディッテンベルガ「そらっ!」

パシッ!


イスラス「・・・・・・・・・」

ディッテンベルガが前方に出したボールを、ウイングバックのイスラスが受け取った。
チャンスと見て若干ラインを上げていたパルマにとっては少しカウンター気味の形である。

ガリバルディ「チクショウがっ!」

イスラス「フン・・・・・」

ポン・・・


慌ててチェックに走ってきたガリバルディを、今度は相手もせずに中央に返す。
これを受けたマンチーニには引き気味な場所に居たシルが着くが・・・


645 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/04/21(木) 16:05:06 ID:???

マンチーニ「そんなに迂闊に足を出していると!」

シュンッ!


シル「ゲッ! ま、不味い・・・」

マンチーニもドリブルには多少覚えがあった。
華麗と評すべきフェイントでアッという間にシルを抜き去る事に成功する。
これはいかんとコンティが後方から全速で追いかけるが、マンチーニは慌てずドリブルで進む。
相手が追いつく前に最終ラインの届く自信が彼にはあった。


先着で
 ★マンチーニのフィニッシュプレイ→! card
と(!とcardの間のスペースを埋めて)書き込んで下さい、カードやダイスによって分岐します。

《ダイヤ》 DFを引き寄せてイスラスにパス→クスタ以外釣られる
《ハート》 DFを引き寄せてイスラスにパス→トリノが釣られる
《スペード》 カルネバーレにスルーパス
《クラブ》 バナナシュートだ! 弾かせて捻じ込みなら・・・
《クラブ5以下》 おっとコンティに追いつかれたようだ
《JOKER》 マンチーニ「くらえパルマ、これがオレのネオバナナシュートだ!」 観客「は?」


646 :森崎名無しさん:2011/04/21(木) 16:06:32 ID:???
 ★マンチーニのフィニッシュプレイ→ ハート7

647 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/04/21(木) 17:44:03 ID:???

> マンチーニのフィニッシュプレイ→ ハート7
> 《ハート》 DFを引き寄せてイスラスにパス→トリノが釣られる
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

ダッシュしながらマンチーニはチラリと周囲を確認した。
前にはカルネバーレ、右辺前方にはミケーレ、そして左やや後方には・・・

マンチーニ(当然イスラスも来ている・・・!)

確認すると、彼はドリブルをやや右にへと広げた。
トリノの守備ゾーンに突っ込むぞと言わんばかりにである。
だが勿論この動きはフェイクであり、本命はイスラスだ。

マンチーニ(最終ラインが釣れてくれるとありがたいんだが・・・!)

半ば祈るように走り抜けるマンチーニだが、彼がこのまま強引にでも突破を狙うとはパルマも思っていない。
イスラスかカルネバーレがフィニッシュを狙ってくるのは決定力からも当たり前である。
しかも彼等はマンチーニの実力も既に把握済みである。

クスタ「トリノ、マンチーニを宜しく。 キミならば問題ないでしょう。
     当たる直前でカルネバーレに出されても後ろは心配無用です。」

トリノ「わぁってるぜ! うおおぉぉぉっ!」


648 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/04/21(木) 17:45:13 ID:???

マンチーニへはトリノをぶつければ問題なく・・・
カルネバーレに出されてもクスタ自身がフォロー、イスラスならばカステッリーニと2人で対処。
どのように展開されても防ぎきれるようにクスタは戦力分配していた。

トリノ「そらっ、ここは蛇の道だぜ!」

マンチーニ「(クソッ、一人だけか・・・しかし!)ここだっ!」

ザッ・・・!
  ・・・シュパァァァァァン!!


完全に寄り切られるよりも早く、マンチーニはボールを捨てた。
ボールを右斜めに追い越しつつ位置をスライド、左サイドに向けて利き脚アウトサイドで蹴り出した。
バナナシュートのようにカーブがかかったパスは、イスラスの走り込む方向にピタリと合う。

トリノ「チッ、逃げやがったな!」

マンチーニ「後で相手してやるさ・・・(頼むぞイスラス)」


649 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/04/21(木) 17:46:33 ID:???

キュルキュルキュル・・・トン

イスラスがこのパスをトラップし、いよいよレッチェの見せ場となっていた。
迎え撃つはファビオ・カステッリーニとクスタ・イスマエルである。

クスタ「残念でしたね、1対1ならばまだ勝負になったところですが・・・」

イスラス「・・・・・・猪口才だな・・・」

スゥ・・・
  ズダダダダダダ!!!


瞬間的な脱力からのアクセル、イスラスは必殺の高速ドリブルを繰り出した。
驚くべき速度でパルマゴールに向かって攻め寄るが、クスタらの表情に焦りは全く無かった。

クスタ「ファビオ、チャレンジ&カバー!」

カステッリーニ「アイアイサー!」

迫るイスラスに対し、先ずはカステッリーニがアタックに向かう。

650 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/04/21(木) 17:47:55 ID:???

最前線の守り手がボールに対してのプレッシャー意識を決定、ファーストディフェンダーになり・・・
ボールの動く方向に対してセカンドディフェンダーがカバーするのがチャレンジ&カバーである。
ファーストになる者は後方のリスクを考えず、思い切った1対1を挑む。
セカンドはシュートコースを塞ぐと同時に、第三者へのパスにも寄せられるポジションを取りつつ・・・
当然ながらファーストが抜かれた後のセカンドアタックも担わなければならない。
この連携をスムースに、効果的にやってのけるには互いに実力と信頼が必要とされる。

セカンドになる者には視野の広さや経験が求められるが、クスタは打って付けの人材だ。
そして後ろにクスタが控えているからこそ、ファーストのカステッリーニは大胆にアタック出来る。

カステッリーニ「アンタの凄さは肌で感じるぜ・・・だがそれでも通しゃしねえ!」

イスラス「・・・猪口才だと・・・・・・二度同じ事を言わせるな!」


先着で
 ★イスラスvsファビオ→! card
と(!とcardの間のスペースを埋めて)書き込んで下さい、カードやダイスによって分岐します。

≪ダイヤ、ハート、スペード≫ イスラスが抜いた!
≪クラブ≫ イスラスがボールを奪われた!
≪JOKER≫ イスラス「・・・・・・ここだ、ここでオレの全力を見せる・・・!」


651 :森崎名無しさん:2011/04/21(木) 17:48:58 ID:7L3A6bqg
★イスラスvsファビオ→ ハート5


652 :森崎名無しさん:2011/04/21(木) 18:34:42 ID:???
判定を繰り返すごとに奪われる確率が上がるのか?

653 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/04/21(木) 18:45:14 ID:???

> イスラスvsファビオ→ ハート5
> ≪ハート≫ イスラスが抜いた!
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

ダダダダダダダ…!
   ズダダダダダダダ…!!!

カステッリーニ(う、うお・・・間近で見るとまた一段と! けどっ・・・!)

イスラス「……」 ズキン…ズキン


ズシャァァァァァ!

イスラスの高速ドリブルを間近で繰り出されながら、なお呑まれずスライディンに行った彼は立派だった。
しかし、それでもイスラスと勝負するにはカステッリーニでは役者不足と言わざるを得なかった。
高速ダッシュから高速のサイドステップに繋がれては、並以上のDFでも対処が追いつかないのだ。

イスラス「無駄だ・・・」

ダダダダダ!
 ヒュイ! ダダダダダダ!


カステッリーニ「な、なんだよそりゃぁっ!(あんなステップ一つで・・・同じ人間かよ!?)」

イスラス(次・・・!)


654 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/04/21(木) 18:47:41 ID:???

クスタ「ファビオを抜くとは流石! だが、ここからですよ!」

イスラス(・・・・・・)

カステッリーニを抜き去った直後に現れるクスタ。
彼の言葉通り、イスラスはまだ露払いを退けたに過ぎなかった。
イスラスは口を真一文字に結び、高速ドリブルの世界をさらに繰り広げる。


先着で
 ★イスラスvsクスタ→! card
と(!とcardの間のスペースを埋めて)書き込んで下さい、カードやダイスによって分岐します。

《ダイヤ》 うおぉぉぉ! イスラスがクスタを抜いたどおおお!!!
《ハート、スペード絵柄》 ボールを弾かれた! そして・・・
《スペード数字》 ボールを奪われた!
《クラブ》 ボールを奪われ、しかも・・・
《JOKER》 ???


655 :森崎名無しさん:2011/04/21(木) 18:48:07 ID:???
 ★イスラスvsクスタ→ ハート10

656 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/04/21(木) 19:35:18 ID:???

> イスラスvsクスタ→ ハート10
> 《ハート》 ボールを弾かれた! そして・・・
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

ダダダダダダダ!

勢いの止まるところが無いイスラスの高速ドリブル。
カステッリーニを抜いた直後でもそれに変わりはなかった。
しかしクスタはこのスピードに動じない。

クスタ(イスラスのドリブルスピードを追ってボールを奪おうとしても無駄な努力。
     迂闊に足を出せば、切り替えしによって振り切られるだけ・・・ゆえに!)

ここでクスタはボールを完全に無視し、イスラスの身体だけを追った。
どれほどの高速でも、ボールではなく人間ならば目で追える。
イスラスと自身の身体が離れ過ぎないよう距離を意識し・・・

イスラス(・・・ついて来る・・・・・・!? ・・・ならばここで切り返す!)

・・・ザシュッ!!


クスタ「それを待っていた!」


657 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/04/21(木) 19:37:30 ID:???


高速での切り返し、スピードのベクトルは一気に反転を見せる。
しかしその際、急ブレーキ、零速度、急加速は当然起こる自然現象だった。
そしてクスタはこうなる事を期待してイスラスを睨んでいたのである。

クスタ「捉えましたよ!」

イスラス(・・・!!?)


ガシィィィッ!!!!

イスラスの速度が零地点になった瞬間、クスタはイスラスの肩にショルダーチャージを見舞った。
肉体の強靭さ、パワーという点で、クスタはイスラスの遥か上に位置している。

イスラス「グッ・・・!」

グラリ・・・とイスラスの身体が傾き、その強靭な足腰がバランスを崩すのが見えた。
そしてボールは彼の足を僅かに離れ・・・クスタはそれを弾き出す事に成功した。
ただ、彼はイスラスがもっと崩れて完全にボールを奪えると思っていた為、
そこは誤算が込められた結果となっている。

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