キャプテン森崎 Vol. II 〜Super Morisaki!〜
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レス数が950を超えています。1000を超えると表示できなくなるよ。
【楽な戦い】Another-C_4【なんて無い】

1 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/04/04(月) 19:14:38 ID:VciPDMqw


この物語はフィクションです。
史実や実在の人物を連想する場面があるとしても、物語とは関係がありません。
風土、名称については文献を参考としていますが、想像のウェイトも大きく、事実と異なります。


そして……この物語はキャプテン森崎のフィクションであり…
  とある貴公子と仲間達の サッカーに賭けた青春を描いたストーリーです。





…恋愛は二の次に皆サッカーに命を削って頑張ります。(何かに誓う)







803 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/04/27(水) 18:32:50 ID:???

ディッテンベルガ「オレは必ず守りきる、皇帝の再来の呼名に恥じないようにな!
         (なんてな、名前に頼るようになったら終わりだ・・・。 そうだろ、イスラス?)」

イスラス(フッ、ディッテンベルガめ・・・そんなに“らしくない事”をするなよ・・・)


ダァッ!!

マンチーニ(イスラス・・・!? よ、よし!)

イスラスの要求に気付いてマンチーニはパスを出した。
ボール受け取ったイスラスは口許を僅かに上げ・・・そして珍しく吠えた。

イスラス「期待に応えたくなるだろうっ!!!」

  ズダダダダダダ!!!!
     ・・・ダダダダダ!!!!


驚くべきスピードのドリブルが始まった。
イスラスが全力を搾り出したスピード、そのドリブルがである。

シニョーリ「ゲッ!?」
フェラーリ「なっ・・・!!」
タルデリ「んだ、そりゃっ!!!」


804 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/04/27(水) 18:36:36 ID:???

目の前で見せられた速度にパルマの選手達が言葉を失った。
しかし何もせずに通すわけにはいかない。
まずはコンティとガリバルディが急ぎプレスをかけた。

コンティ「こらめった! てんごうみちゅうなスピードしぬるぞ・・・!」
ガリバルディ「く、くそっ・・・こんなの・・・・・・!!」

イスラス「退けよ・・・!」


先着で
 ★しかし現実は非常である→! card
と(!とcardの間のスペースを埋めて)書き込んで下さい、カードやダイスによって分岐します。

《ダイヤ》 高速ドリブルにキリキリ舞いにされた。
《ハート》 クライフターンの緩急に着いて行けず転倒。
《スペード》 強引なドリブルにスッ飛ばされた。
《クラブ》 抜かれた、つまらないね。
《クラブA》 イスラスの脚を削った。 しかしイスラスは構わず突き進んだ。
《JOKER》 イスラス(見せてやるさ・・・ディッテンベルガも知らないオレの必殺シュートをな!!)


805 :森崎名無しさん:2011/04/27(水) 18:38:41 ID:???
 ★しかし現実は非常である→ ハート5

806 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/04/27(水) 19:10:25 ID:???

> しかし現実は非常である→ ハート5
> 《ハート》 クライフターンの緩急に着いて行けず転倒。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

目の前に迫ってくる高速のドリブル。
これを追い切るなんて、ハリポッターに登場するスニッチを捕まえるくらい難しいだろう。

ガリバルディ「うおおおぉっ!」

イスラス(・・・・・・)

ザッ! クルン!!
   ダダダダダダ!!!!


ガリバルディ「うおおおおぉっ!?」

トップスピードからのクライフターン。
まずボールを見失い、イスラスが急角度にターンするのを見て自分も追おうとする。
だが目の動きも身体の体重移動も最初からギリギリで追っている彼等が、この変化についていける筈がない。
脳から四肢へと送られた指令はミスと交雑を経由し、彼等の足を縺(もつ)れさせるに到る。


807 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/04/27(水) 19:12:02 ID:???

コンティ「う・・・! わ・・・! た・・・!」
ガリバルディ「ちくしょおぉぉぉぉ!!!」

スガガッシャーン!!


それらに目を送る事なく駆け抜けるイスラス・・・
彼は間も無くバイタルエリアに到着しようとしていた。

イスラス「クスタ・・・!!」

クスタ「(速い・・・!!)トリノ、ファビオ! 間の距離を詰めて!」

トリノ「くそっ、わぁってら!!」
カステッリーニ(さ、さっきより速いんじゃねーか!?)


先着で
 ★チャレンジ&・・・→! card
と(!とcardの間のスペースを埋めて)書き込んで下さい、カードやダイスによって分岐します。

《クラブ5以下》 はんそーく 
《その他》 ぬいたー
《JOKER》 おっとPKだ、イスラスの気迫に後退してたのかー


808 :森崎名無しさん:2011/04/27(水) 19:12:52 ID:???
★チャレンジ&・・・→ スペード6


809 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/04/27(水) 19:42:23 ID:???

> チャレンジ&・・・→ スペード6
> 《スペード》 ぬいたー
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

トリノ「オラァッ、来い!!」
カステッリーニ「上等だっての!!」

イスラス(クスタの前の露払い露払いか・・・・・・)

間の距離を詰め、侵入コース前に立ちはだかろうとする2人を睨みつけた。
この2人の体に遮られ、後方のクスタの動きが見えない・・・
その事がイスラスを苛立たせた。

イスラス「邪魔者は端に寄っていろ!!」

ズドドドドドッ!!
     ガシィッ!!
            トリノ「げぇっ!!(これが噂のコーメーの罠・・・?)」

ズドドドドドッ!!
     ドゴォッ!!
             カステッリーニ「つ、つえっ!」

高速を僅かに緩め、しっかりと大地を踏み締めるドリブルへの変化。
どんなチャージも受け付けない、彼自身は直線を突き進む強引なドリブルだ。
言葉通りにトリノとカステッリーニを視界の端にまで吹き飛ばしたイスラス・・・

810 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/04/27(水) 19:44:02 ID:???

拓けた視界の先に見える忌々しい敵、クスタの存在をイスラスは睨みつけ、叫んだ。

イスラス「クスタ・・・・・・オレは負けんっ!」

クスタ「クッ・・・! 勝負だイスラス!!」


先着で
 ★・・・カバー!→! card
と(!とcardの間のスペースを埋めて)書き込んで下さい、カードやダイスによって分岐します。

《ダイヤ、ハート、スペード絵柄》 イスラスがクスタを抜き去った!
《スペード数字》 全くの互角、両者吹っ飛んだ!
《クラブ》 クスタの芸術的なディフェンス技術に隙はなかったお・・・
《JOKER》 ???


811 :森崎名無しさん:2011/04/27(水) 19:44:14 ID:???
 ★・・・カバー!→ スペードA

812 :森崎名無しさん:2011/04/27(水) 19:44:19 ID:???
 ★・・・カバー!→ ダイヤ8


813 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/04/27(水) 20:02:21 ID:???

> ・・・カバー!→ スペードA
> 《スペード数字》 全くの互角、両者吹っ飛んだ!
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

圧倒的な力と技術の結晶、それがクスタのパワーチャージ
常識を超えた速さと剛脚の融合、それがイスラスの強引なドリブル

その二つが真正面から、何の小細工もなく激突した。

ガシイィィィィィッ!!!!

      イスラス「!!!!」
    クスタ「なにっ!!!!!」

三杉「・・・・・・!!」

ディッテンベルガ「イスラス!!」

実況「な、なんと両者ともに後方へ吹き飛んだ!
    2人の力と力が互いへと反転したかぁー!!!?」

最強の矛と無敵の盾・・・両者はぶつかり合って、いずれも砕けた。
足の痺れを伴なって2人は後方へと投げ出され・・・そして。


814 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/04/27(水) 20:03:40 ID:???

シューマッハ「クリアだっ!!!」
カルネバーレ「シュートだ!!!」

当然このボールを大きく蹴りだそうとシューマッハが飛び出し・・・
ゴールへと蹴り入れようとするカルネバーレが走りこんだ。 しかし・・・

ギュルギュルギュル!!
 グォゴゴゴゴゴゴゴ!!!

シューマッハ「な、なんだこれは!!」
カルネバーレ「ぼ、ボールが・・・」

実況「こ、これは!!! イスラスくんとクスタくんのぶつかり合った衝撃が残っているのか・・・!
    ボールが激しく回転したまま・・・しかも一箇所にとどまっていません!!!
    こ、これはどうなってしまうんだーーーーーー!」

ザッ・・・!
   イスラス(ボールは・・・)

ザァっ・・・!
   クスタ(友達!!)


815 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/04/27(水) 20:04:46 ID:???

先着で
 ★ボールに愛された男・・・→! card
と(!とcardの間のスペースを埋めて)書き込んで下さい、カードやダイスによって分岐します。

《ダイヤ、ハート》 イスラス
《スペード、クラブ》 クスタ
《クラブA》 ブルノ
《JOKER》 イスラスとディッテンベルガ


816 :森崎名無しさん:2011/04/27(水) 20:05:06 ID:???
 ★ボールに愛された男・・・→ ハートA


817 :森崎名無しさん:2011/04/27(水) 20:06:11 ID:???
ここでのクラブAは絶対ブルノだと思ってましたよw

818 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/04/27(水) 20:21:23 ID:???
>>817 バレバレだー!


…という、興奮してイスラスに原作翼をイスパイアさせてしまった所で本日はお終いー
次回も宜しくです!

819 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/04/27(水) 20:22:34 ID:???

第三回キャプテン霧雨キャラクター人気投票
http://capmori.net/vote/vote2n/bbs.cgi

第二回ラインライダー滝キャラクター人気投票
http://capmori.net/vote/vote2o/bbs.cgi

第二回ファイアーモリブレムキャラクター人気投票
http://capmori.net/vote/vote2q/bbs.cgi

アナザーカンピオーネキャラクター人気投票
http://capmori.net/vote/vote2p/bbs.cgi


モニカ「えっと…春の人気投票祭開催中です。」
ナディア「みんなこぞって参加するといいですよっ!」
クラウディア「意外な人が意外に人気な波乱の途中経過…どうなっちゃうんだろうね?」

ナディア「わかんないけど…取り敢えずモニカはずるい!」
モニカ「え…?」
クラウディア「だよねぇー…、ちゃっかり抜け駆けしちゃってさ。」
モニカ「えっ?えっ?そ、そんなつもりないのに…」
ナディア「またまたぁ…そういう天然な態度が人気の秘訣なのぉ?」
クラウディア「あーあ、デビルねこさんに投票してこよっと。」
ナディア「あたしは岡山姉かな…ヒュー!」

モニカ「あ…えっと2人共……。
     あ、あたしはモリブレムのミスギさんに投票しよっかな…なんて…」コソコソ

820 :森崎名無しさん:2011/04/27(水) 22:54:24 ID:???
遅レスだけど、サイクロンと黄金の回転をかけてくるとはw
ナポリの件があったから、ジョジョネタが盛り込まれることは予想してしかるべきだったのに完全に予想外。
今後もどこでジョジョネタを絡めてくるか楽しみ。

821 :森崎名無しさん:2011/04/27(水) 23:48:40 ID:???
乙でしたー!

822 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/04/28(木) 12:52:38 ID:???

>>821
ヒュー! 乙感謝ー!
=============================================

> ボールに愛された男・・・→ ハートA
> 《ダイヤ、ハート》 イスラス
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

クスタとイスラスは同時に立ち上がって、生き物のように暴れまわるボールへと向かった。
一つのボールを求めて走る二人・・・
シューマッハもカルネバーレも、このボールを自分の物とする事は出来なかった。

イスラス「うおおおおおぉっ!!」
クスタ「うおおおおっ!!」

アルシオン(これは・・・)
三杉(・・・・・・!)
ジョアン(よりボールと心を通わせている方が勝つ・・・)

選手たちも観客も・・・実況ですら、事の行方を黙って見守っていた。
イスラスとクスタ・・・2人が渦中へと飛び込んだ、その一瞬の後――

823 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/04/28(木) 12:53:58 ID:???

ズダダダッ・・・!

実況「イスラスくんだ!! イスラスくんの足にボールは大人しく収まっている!!」

ディッテンベルガ「イスラス!」
新田(凄ぇっ!!!)
三杉(やったな、イスラス・・・!)

よりボールと共に在ったのは・・・よりボールと語り合っていたのはイスラスだった。
あれほど暴れまわっていたボールを、イスラスはいとも易く操っていた。
そして・・・

シューマッハ「ゴールさせるかぁぁぁぁ!!!」

タッ・・・!!


PK覚悟でシューマッハはイスラスのボールにダイビングで飛びついた。
しかしそれでもイスラスは止まらなかった。


824 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/04/28(木) 12:54:58 ID:???

トンッ・・・

ボールを浮かすと共に跳躍し、シューマッハのダイブを見事に避けた。
そしてそのまま空っぽのゴールへ向けて、反撃のシュートを撃ち込んだのであった。

イスラス「決める・・・」

バシュウッ!!


ピイィィィィィィィィィ!!!




レッチェ  1−2  パルマ

=============================================
前半3分  シニョーリ ドリブル→シュート (通算15得点)
前半27分 フェラーリ ドリブル→シュート (通算2得点)
後半8分  イスラス  こぼれ球→シュート (通算5得点)


825 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/04/28(木) 12:57:18 ID:???

ワアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!

観客「やったやった!!」「1点差!!」「行けるぞーー!!」
  「す、すげえじゃんアイツ・・・!」「おお、ちょっと感動したぜ・・・」

実況「決まったー!! イスラスくんがここで決めました!
    ドリブル突破からこぼれたボールを自ら拾って決めました!
    いやしかし、クスタくんとのぶつかり合いによってボールが複雑に暴れ回る珍事・・・!
    カルネバーレくんもシューマッハくんも処理する事が出来ないような状態でしたが・・・
    これを素早くキープして見事にゴールを決めました、いや実に見事!!」

ワアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!
 レッチェ! レッチェ! レッチェ! レッチェ!

イスラスが演出したこのゴールシーンはあまりにもドラマチックだった。
パルマの勝ちは決まったと、観客達も半ば思っていただけに・・・これは効いた。
レッチェは勝負を捨ててない、まだ勝負は判らない、まだまだワクワクさせてくれそうだ・・・と。
何より、あのイスラスという選手が見せたプレイは観客の心を鷲掴みにしていた。

・・・クスタという最高峰のDFが居たからこそ起こった状況というのは皮肉な話だが・・・
ともかく、ここに来てスタジアムの歓声はレッチェ一色になった。
マンチーニやミケーレ、モゼなど、少々心が折られかけていた選手達は、
戸惑いながら周りをスタンドを見渡して、この心強い声援をその身に受けていた。
さっきまで体に重く圧し掛かっていた疲労も軽く感じる程に心強い声援を。


826 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/04/28(木) 12:58:20 ID:???

バンビーノ「流石のドリブルだったが…何かそれ以上の物を感じた気がするぜ・・・。」

三杉「ああ、今のプレイは彼のサッカーに対する信念や夢が見えたような気がする。」

ブンナーク「ともかくだ・・・難しい事は知らねーが、これで試合もわかんなくなったな。」

ダラピッコラ「そうだな、サンシーロがすっかりレッチェのホームみたいになっちまってる・・・」

地力や状況は変わってはいない・・・依然パルマの圧倒的有利はそのままであろう。
しかし流れは確実にレッチェに移っていた。
パルマの選手達が今の雰囲気に呑まれてイージーミスを増やすような事があれば・・・
緊張や圧力は疲労にまで影響し、勝負にあやをつける事になるかも知れなかった。
・・・少なくともこのスタジアムは今、それを期待する雰囲気に包まれている。

この雰囲気の中、イスラスは仲間に祝福されながら自陣へとゆっくり戻っていた。
珍しい笑顔をチームメイトに返しながら、その内心で別の表情をしている事は誰も知らなかった。
ただし、ディッテンベルガだけは例外である・・・

イスラス(思ったより苦しい・・・・・・全力を出せるのはあと1プレイという所か・・・・・・)

ディッテンベルガ(ありがとうイスラス・・・・・・そして・・・すまない。)


827 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/04/28(木) 12:59:33 ID:???

・・・・・・

それから再びのパルマのキックオフで試合が再開された。
試合開始直後のように、今度もシニョーリの中央突破から始まったが・・・。
当然これを読んでいたディッテンベルガは、リベリらを最初から高いラインに置いていた。
シニョーリのドリブルは凄まじかったが、マンチーニとダブルボランチによる囲みは厚かった。
リベリらは完全に止めるまではいかなかったが、シニョーリからボールを弾く事に成功する。
そして・・・


先着で
 ★展開はどーですか→! card
と(!とcardの間のスペースを埋めて)書き込んで下さい、カードやダイスによって分岐します。

《ダイヤ、ハート》 こぼれ球はレッチェが拾ってキープした。
《スペード》 膠着がしばらく続いた
《クラブ》 こぼれ球をパルマが拾って攻めてきた。
《クラブA》 レッチェの反則を告げる笛が鳴った・・・しかも
《JOKER》 レッチェの反則を告げる笛が鳴った・・・?


828 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/04/28(木) 13:06:45 ID:???



おっと、レスをコピペし損なってました

>>820
クロスオーバーを喜んで頂けて良かったですw
こんなに早くジャイロ伝説の片鱗を語る予定では正直なかったですが、これもまた好しですかね。
ジョジョとのクロスオーバーは大中小気付かれないとこにも散りばめていきたいなと思っています。


829 :森崎名無しさん:2011/04/28(木) 13:09:03 ID:???
★展開はどーですか→ クラブ7


830 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/04/28(木) 17:49:46 ID:???

> 展開はどーですか→ クラブ7
> 《クラブ》 こぼれ球をパルマが拾って攻めてきた。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

このセカンドボールをを拾ったのはパルマのタルデリであった。
左のウイングに位置する彼だが、キックオフ直後でパルマはほとんどラインは上がっていない。
この位置で彼がボールを貰っても仕方ないように思えた。
すぐに中盤のコンティ辺りに渡すだろうと観客は想像したが・・・

実況「おっとレッチェ、こぼれ球を拾ったタルデリくんにフォアチェックをかけにいく!
    押せ押せムードとなっている今、ここぞとばかりに攻めの姿勢だ!」

モゼ「ミケーレ、チェックだ!」
ミケーレ「よし、すぐにボールを奪う!」

タルデリ(おっと、舐めてくれるじゃないか。 だが甘い・・・!)

ザッ! ザッ・・・!


実況「おっとぉ!? タルデリくん、これは見事なボールキープだ!
    2人を相手に粘り強くボールを持ち続ける・・・!」


831 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/04/28(木) 17:51:05 ID:???

2人がかりで取り囲んだモゼとミケーレだが、彼等はタルデリからボールを奪えなかった。
ウイングに位置する選手としてはそぐわないボールキープ技術で溜めを稼いだのである。
その間に中盤の選手達はググッとラインを上げており・・・

タルデリ「そら、走れシル!」

ポンッ!


隙を突いて左サイドにハーフポジションのディモスを走らせた。
そして先のスペースに向けて意外なほどテクニカルにボールを蹴り出す。
モゼとミケーレがタルデリに吸い付いて居ただけに、ディモスはほぼフリーで上がっていける状態だ。

ディモス「ナイスパス、流石だね!」

ミケーレ「ゲエッ!」
モゼ「や、ヤバっ・・・」

ディッテンベルガ(やはりサイドを狙われているか・・・。
          リベリ達に流動性が許されないだけに、対応が厳しい。)


832 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/04/28(木) 17:52:08 ID:???

どうしても左右のいずれかは薄くなりやすいレッチェのサイド。
フォーメーション的にサイドへ人数をかけられるパルマは積極的に攻めて来ていた。
これをどうにか守らなければ、レッチェはどう足掻いてもパルマには勝てない・・・

三杉(この苦しい状況を・・・ディッテンベルガはどう守る?)


先着で
 ★苦渋の決断→! card
と(!とcardの間のスペースを埋めて)書き込んで下さい、カードやダイスによって分岐します。

《ダイヤ、ハート》 最終ラインをゴール前まで下げた
《スペード、クラブ》 ディッテンベルガが再びサイドをケア
《JOKER》 イスラスを下げた急造の4バックでゴール前を固める


833 :森崎名無しさん:2011/04/28(木) 17:57:48 ID:???
 ★苦渋の決断→ ハート4

834 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/04/28(木) 18:02:00 ID:???
短いですが一旦ここで切ります。
色々予定が立て込みましてGW中は更新が停滞しがちになりそうです。
人気投票中で盛り上げていくべきところなのに申し訳ありません。

ではまたー

835 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/04/29(金) 18:06:11 ID:???

> 苦渋の決断→ ハート4
> 《ハート》 最終ラインをゴール前まで下げた
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

ディモスの突破力を推量し、ディッテンベルガは打つべき手のリスクを評価した。
ここからはリスク軽減がどれほど出来るかの選択しか彼には残されていない。

ディッテンベルガ(オレがチェックに向かうとしよう…勝負してくれば良し、まずいのは逃げられる手だ。
          逆サイドを抜けだされよう物なら失点は確実、それだけは避けなければならない。
          奴(ディモス)にそれだけのパス技術がない保証はないからな…)

苦渋の選択になるが、彼に出来る事は一つしかなかった。
それはディフェンスラインを最後尾まで下げる事である。

ディッテンベルガ「チェーザレ、ドメーニコ、ゴール前を固めるぞ!」

チェーザレ「わかった!」
ドメーニコ(クッ、大丈夫なのか…!?)


836 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/04/29(金) 18:07:44 ID:???

三杉(なるほど…確かにフリーで抜けだされるよりはゴールを固めた方がまだマシだ…
    後はシニョーリのダイレクトシュートをDFが止められるか…かな。)

状況は三杉が予測した事態へと正しく進行していった。
レッチェが最終ラインを下げた事でディモスはそのままサイドを走り切り…
そして当たり前のようにクロスボールを蹴り込んだ。

ディモス「それ、追加点を決めてやれ!」

バシュッ…!


ディッテンベルガ(当然そう来るだろうな… だがシニョーリへのマークはガッチリと着いている…!)

実況「さあレッチェゴール前にクロスボールが上がります! これをシニョーリくんが待ち構えますが…
    リベリくん、ジャシントくん、チェーザレくんの3人が彼を自由にはしていません!!」

ジャシント「大人しくしてやがれ、このガキ!」
リベリ「ジャシント、チェーザレもこっちにくる! お前はクロスのコースへ!」

中々の連携でシニョーリを取り囲むレッチェの3名…
しかしシニョーリは、こんな状態で尚も余裕で笑って見せていた。

シニョーリ(へへっ、こーゆーのって何て言ったかなあ…?)


837 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/04/29(金) 18:09:26 ID:???

先着で
 ★シニョーリvsクリア要員→! card
と(!とcardの間のスペースを埋めて)書き込んで下さい、カードやダイスによって分岐します。

《ダイヤ絵柄》 シュートは威力を大きく減衰された 
《ダイヤ数字、ハート》 シュートは威力を少し減衰された 
《スペード、クラブ》 シュートは邪魔される事なく放たれた
《クラブ5以下》 シニョーリ(スルーとかしちゃったりして…?)
《JOKER》 レッチェボールになった


838 :森崎名無しさん:2011/04/29(金) 18:12:51 ID:???
★シニョーリvsクリア要員→ スペード3

839 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/04/29(金) 18:37:31 ID:???

> シニョーリvsクリア要員→ スペード3
> 《スペード、クラブ》 シュートは邪魔される事なく放たれた
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

シニョーリ(こーゆーの…オレがちょっと本気でジャンプすると、
       だーれも競り合って来れないこの感じ… そうそう、確か…!)

高々と上がったクロスボール…これに対してシニョーリとクリア要員3名は飛び上がる。
しかしリベリ達は驚愕させられる事となった。
身体の小さなこの少年の異常なまでの跳躍力に…

リベリ「なんだその高さは…!」
ジャシント「さ、サルかよお前は!?」
チェーザレ「と…ともかく競り合えないよ、こんなの!」

シニョーリ「鎧袖一触とかって言ったかな!」

バシュウゥゥゥゥゥゥゥッ!!!!


840 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/04/29(金) 18:38:37 ID:???

実況「おおっと! これはシニョーリくんの得意技! オーバーヘッド、バイシクルシュート!!
    レッチェの3人による囲みを物ともしないで放ちました!! これは凄い!!」

ディッテンベルガ「チイッ、止める!!!」


先着で
 ★ディッテンベルガvs高い必殺シュート→! card
と(!とcardの間のスペースを埋めて)書き込んで下さい、カードやダイスによって分岐します。

《ダイヤ絵柄》 シュートを止めた
《ダイヤ数字、ハート》 ボールをこぼれ球にした…セカンドボールはレッチェ有利にランダムだ 
《スペード》 ボールをこぼれ球にした…セカンドボールはパルマ有利にランダムだ 
《クラブ》 シュートを止められない…これはゴールだね、うんゴールだ
《JOKER》 ディッテンベルガ「オレにはもう弱点は無い、そんなシュートが通用するか!」


841 :森崎名無しさん:2011/04/29(金) 18:38:58 ID:???
 ★ディッテンベルガvs高い必殺シュート→ ダイヤQ

842 :森崎名無しさん:2011/04/29(金) 18:41:44 ID:???
ディッテンベルガさんマジイケメン

843 :森崎名無しさん:2011/04/29(金) 18:43:09 ID:???
粘ります!

844 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/04/29(金) 19:07:40 ID:???

> ディッテンベルガvs高い必殺シュート→ ダイヤQ
> 《ダイヤ絵柄》 シュートを止めた
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

シニョーリのシュートは足を交差させたバイシクルシュート…
ただのオーバーヘッドとは威力が違った。
おまけに高度から撃ち降ろされるシュートはディッテンベルガにとって鬼門である。
しかしディッテンベルガはこの場面で無様を晒すわけにはいかなかった。
それは、ただシュートを防げなければ失点確率133%だからという理由ではない。

ディッテンベルガ(イスラスが意地を貫いて縮めた点差だ…
          オレも意地を、ゲルマン魂を貫かぬわけにはいかないんだよ!!)

スッ…
 ガシィッ…!!!

実況「おおっと、止めた! ディッテンベルガくん、この急角度のシュートを見事なダイビングで抑えました!
    絶体絶命のレッチェ、しかしまだ勝負を決めさせなーーい!」

シニョーリ「ゲッ! ま、マジでぇー!?」

ディッテンベルガ「(どうだイスラス、オレも止めたぞ…! お前だけ孤軍奮闘なんてさせやしない…)
          そして右サイドの裏がスカスカだ! いけミケーレ!!」


845 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/04/29(金) 19:08:53 ID:???

シュパァァァン!!

すかさずディモスの裏へとロングフィードを放つディッテンベルガ。
守備でのピンチは一転して攻撃のチャンスとなる…この表裏一体がサッカーの醍醐味である。
観客達はこのスピーディーな展開に酔い痴れようとしていた。

シル「…なんて甘いぜ! 悪酔いにさせてやるよ!!」

ミケーレ「っとと、そりゃあフォローに来るよな…だが!」
モゼ「今度はこっちが2対1なんだよ!」


先着で
 ★逆の人数差→! card
と(!とcardの間のスペースを埋めて)書き込んで下さい、カードやダイスによって分岐します。

《ダイヤ》 モゼとミケーレが二人で抜けだした 
《ハート》 モゼが一人で抜けだした
《スペード》 ボールをこぼされてマンチーニとコンティが競り合う
《クラブ》 ボールをこぼされてスローイン、カウンターならず
《JOKER》 シル「オレって結構パスカットが得意だったりするんだぜ!」 ボールは奪われた。


846 :森崎名無しさん:2011/04/29(金) 19:12:35 ID:???
 ★逆の人数差→ スペード4

847 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/04/29(金) 19:16:19 ID:???
どうにもイスラス、ディッテンベルガvsパルマの感が強い試合。
カウンターになりそうになく…というとこで一旦ここまでです。

848 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/04/29(金) 19:38:14 ID:???

第三回キャプテン霧雨キャラクター人気投票
http://capmori.net/vote/vote2n/bbs.cgi

第二回ラインライダー滝キャラクター人気投票
http://capmori.net/vote/vote2o/bbs.cgi

第二回ファイアーモリブレムキャラクター人気投票
http://capmori.net/vote/vote2q/bbs.cgi

アナザーカンピオーネキャラクター人気投票
http://capmori.net/vote/vote2p/bbs.cgi


ブルノ「やっほーみんな! キミ達のブルノさんだよ!
     沢山の投票マジで感謝だってばよ、まさにオレのための人気投票だよな!」

ブルノ「まあね、オレも昔からスター街道突っ走ってきた身だけど…
     やっぱり人気が一目で分かるってのは嬉しいもんだわ。
     分身の術でポストの票もオレの物…合計既に80票オーバー!
     スゴい、流石はブルノの兄貴! オレ達に出来ないことをやってのける!
     そこに痺れる憧れるぅー!って、オレだけどねぇー!!」

ブルノ「そんなオレは霧雨スレのサルバトーレ、滝スレのシャドームーン、
     それからモリブレムスレの若島津を応援してるんだぜ!みんなも応援してやってくれよな!」

サルバトーレ、シャドームーン、若島津「おい、反感買うから余計な事しないでくれ。」

849 :森崎名無しさん:2011/04/29(金) 19:42:14 ID:???
ポスト乙でしたwww

850 :森崎名無しさん:2011/04/30(土) 13:16:15 ID:???
シャークの人気も意外に高いw

851 :森崎名無しさん:2011/05/01(日) 23:14:02 ID:???
書き込み時点でポストとブルノ合わせて全投票数の8分の1か
なんという人気者

852 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/05/02(月) 12:01:45 ID:???

>>849 SGGP乙感謝でしたー!
>>850 シャークは全日本ユースで活躍する予定ですよw
>>851 ブルノさんとポストさんは完全にメインキャラを食いにきましたねw
=============================================

> 逆の人数差→ スペード4
> 《スペード》 ボールをこぼされてマンチーニとコンティが競り合う
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

ディッテンベルガのフィードによって2対1の有利な勝負をしかける事が出来たミケーレ達。
ここを抜ければカウンターはほぼ成功、サイドを畳み込んだ得点チャンスが広がっていた・・・
しかし不運に依るものか、実力が不足していたのか、パルマのシルは2人を先に進ませなかった。


ポーン

ミケーレ「そら、ワンツーだ!」
モゼ「よしミケーレ、奴等のお株を奪ってお前が抜け出せ!」

シル「甘々のソゥスイーツ(笑)だ、存在が20年早いんだよ!」

パシィッ!


実況「おっとシルくん見事な反応、素早い展開を許しません! そして中央にこぼれたボールが・・・
    さあこれはマンチーニくんとコンティくんが同時に走り込む!」


853 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/05/02(月) 12:02:57 ID:???

マンチーニ(これをキープすればまだ望みはある・・・!)

コンティ(・・・と思っちゅうがやろが、その様にゃさせんきに!)


先着で
 ★確率現象→! card
と(!とcardの間のスペースを埋めて)書き込んで下さい、カードやダイスによって分岐します。

《ダイヤ、ハート》 マンチーニがキープ 
《スペード、クラブ》 コンティがキープ
《JOKER》 マンチーニ(日本の漫画を見て編み出した必殺の競り合い技を見せてやる・・・!)


854 :森崎名無しさん:2011/05/02(月) 12:04:17 ID:???
★確率現象→ スペード2

855 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/05/02(月) 13:55:31 ID:???

> 確率現象→ スペード2
> 《スペード》 コンティがキープ
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

マンチーニ「うおぉぉぉぉっ!!」
コンティ「負けちゃるかい!」

両者のフィジカルはほぼ互角だった。
貧しい南イタリア特有の泥臭さ、執念を考えればマンチーニの方がやや有利だったかも知れない。
しかし運命は残酷だ・・・芝のギャップがボールをコンティに有利な位置へバウンドさせるとは。

実況「さあ、中盤の骨子となる2人がセカンドボールを競り合う!
    このタイミングだとワンバウンドした後にぶつかり合うかー!?」


ボスッ・・・

マンチーニ「ぼ、ボールが遠く・・・!?」
コンティ「おうおう・・・まっこと運がしょうえい!」

実況「ああっと、バウンドの軌道がややズレた!? 芝目のイタズラか・・・!!
    これはポジショニング的にコンティに有利に働きそうだが・・・」


856 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/05/02(月) 13:56:49 ID:???

マンチーニ(な、何でだよ!? クソクソッ・・・!)

実力が近い者同士の競り合い・・・ポジショニングの有利という項目を覆す要素は他になかった。
レッチェの泥臭さを嘲笑うかのように、残酷なボールはパルマへ尻尾を振ったのだ。

コンティ「っしゃあ! おまんら、ココからはユルリと攻めるがぜよ!」

そしてコンティはレッチェが最も嫌がる選択をした。
このままリードを保ったまま、リスクを負うような攻め方をせず時間をかけて崩すという方法だ。
決勝に向けて手の内を晒さずに勝ちたいという意図が明白だった。
またこれは、無理にでも攻めなければならないレッチェのメンタル面からも有効な手となる。
レッチェとしては無理矢理にでもボールを奪わなければ話にならず、その為に体力を消耗させられ・・・
早くボールを奪わなければならないという観念に駆られれば駆られるほど動きは単調に陥るのである。
このままの展開では、最後の最後で時間と体力が不足する怖れもあった。

・・・パルマの中盤はコンティを中心としてよく纏まった崩しを見せていた。
レッチェはこれに抗うが、どうしてもボールが奪えない。
やはりシニョーリにジャシントとリベリを割かれている人数の不利が効いていたのだった。
そして時間はゆっくりと、だが着実に積み重ねられて行き・・・後半も早30分を迎えようとしている時。


857 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/05/02(月) 13:57:49 ID:???

先着で
 ★どっちがボールを持って何がどうなった?→! card
と(!とcardの間のスペースを埋めて)書き込んで下さい、カードやダイスによって分岐します。

《ダイヤ》 レッチェの見せ場
《ハート》 レッチェがボールを奪った所から
《スペード》 パルマがレッチェを崩し始めた所から
《クラブ》 パルマの見せ場
《Joker》 レッチェが同点ゴール


858 :森崎名無しさん:2011/05/02(月) 13:58:01 ID:???
 ★どっちがボールを持って何がどうなった?→ クラブQ

859 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/05/02(月) 16:55:01 ID:???

> どっちがボールを持って何がどうなった?→ クラブQ
> 《クラブ》 パルマの見せ場
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

イスラス「遅い・・・!」

ザザァァァァァ!!


フェラーリ「嘘だろ・・・!?」

スルー気味のパスから抜け出そうとしたフェラーリだったが、これはイスラスが良しとしなかった。
フェラーリの足を完璧に上回るイスラスの高速タックルがここで飛び出したのだ。

イスラス「・・・」

ポーン


イスラスはすかさず前線へとボールを回した。
フェラーリへとパスを流したコンティの裏手、隙が出来たスペースをマンチーニは抜け出す・・・


860 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/05/02(月) 16:56:03 ID:???

マンチーニ(サイドに広がってもう一度カルネバーレに出す!
       そして上がってきたイスラスにボールを落とせれば・・・!)

数手をかけた崩しを頭の中で練りつつ、マンチーニはサイドへと広がっていった。
シルとディモスが当然プレスに詰めてくるが、絶妙なタイミングで・・・

マンチーニ「スライドパスだ!」

スパァァァァン


実況「おっと、マンチーニくん上手いぞ! 回転によって地表を飛び石のように少しずつ曲がるパスだ!
    これは中盤を越えてモゼくんに渡るぞ・・・!?」

マンチーニ(出せ、トラップしないで直接上げるんだ!)

モゼ(オーライ!!)

ポーン!!


マンチーニの期待通りにカルネバーレへと出された浮き球・・・
飛び出せそうで飛び出せない、判断が難しい位置・タイミングで上がった。
当然この位置からパワーヘッドを撃ってもシューマッハからゴールを奪える可能性は低い・・・
ならば狙いはポストプレイである。


861 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/05/02(月) 16:57:06 ID:???

カルネバーレ「うおぉぉぉぉぉ!!!」

トリノ「させるかよ!」 スルスル・・・


ガシィ!

カルネバーレ「な、なにぃっ!?」

実況「おおっと、これは滑らかなポジション取り・・・そして長い脚でガッチリとボールを挟んだ!
    トリノくんがカルネバーレくんに競り勝っ・・・たと言えるのでしょうかこれは!?」

力に力で対抗せず、トリノは撃たせる前のポジショニングで勝負を決めた。
そしてクリップタックルに似たような体勢でボールを確保すると、着地もキレイに決めて叫んだ。

トリノ「ようし、TC2だ!」

スパァァァァァァン!!


イスラス「!!」

号令と同時に大きく放たれたフィード・・・
これは前線の右サイド、深い位置に蹴り込まれた。
イスラスがボールを受ける為に上がった隙・・・戻らせる前にその裏を突く。


862 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/05/02(月) 16:58:16 ID:???

実況「おぉーーっと! またユックリした展開が始まるかと思えば、ここでカウンター!
    一瞬でボールは前線の逆サイドへと走る! そしてこれを受けるのが・・・何故かコンティくん!」

ディッテンベルガ(な、なんて事だ! このカウンターは・・・!)

中央のコンティが右サイドでボールを受けた・・・
攻めている時は良いが、万が一通らなかったら守備に大きな穴を空ける筈のこの一手。
だがパルマには中央に穴は空いていなかった・・・このスペースを埋める選手が居たのだ。

シニョーリ「ヘヘッ・・・お前等こんな所に居ていいの?」

ジャシント「い、いつの間にこんな位置に・・・!」

シニョーリがジワジワと位置を下げていたのである。
マーカーとゾーンの混乱がここに来て起こった・・・いや、起こされた。

トルシア(シニョーリはピッチに存在しているだけで価値がある、そういう選手だ。
      向こうのイスラスくんも同種の価値を持つ存在だが・・・残念だったね、その怪我は。)

パルマは守備に穴を空けず、レッチェは守備に穴を開けさせられる・・・
このような理不尽な現象が起こってしまうのは、シニョーリという選手を上手く使いこなしている結果だろう。
ともかくレッチェにはボランチと最終ラインの間にぽっかりと距離が空いてしまった。


863 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/05/02(月) 17:00:32 ID:???

ガリバルディやディモスがそのスペースに走りこむとすれば、ディッテンベルガは無視できない。
しかしボールはサイドにあり、それを受け取ったのはコンティである・・・。
ディッテンベルガはサイドも無視する事が出来ないのだった。

ディッテンベルガ(またゴール前で勝負するしかないのか・・・!)

全ての隙を埋める方法は無く、苦渋の選択を再度強いられるディッテンベルガ。
それを確認し、コンティは悠々とフィニッシュを考える余裕を得た。


先着で
 ★どうしますか?→! card
と(!とcardの間のスペースを埋めて)書き込んで下さい、カードやダイスによって分岐します。

《ダイヤ》 イスラス「おめーに余裕とかねえがら!」
《ハート》 フェラーリにパスしましょうか
《スペード》 自分で行きましょうか
《クラブ》 タルデリにパスしましょうか
《クラブA》 おっと、シニョーリのマークが外れたようなのでパスしましょう
《JOKER》 ブルノ「コンティ! オレだ、オレにもってこい!」 ブルノが裏切った!


864 :森崎名無しさん:2011/05/02(月) 17:04:25 ID:???
★どうしますか?→ クラブJ


865 :森崎名無しさん:2011/05/02(月) 17:05:48 ID:???
カードが黒ばっかだね…

866 :森崎名無しさん:2011/05/02(月) 17:28:46 ID:???
データが揃っているとはいえあれだけ苦戦したレッチェをこうも容易く…

867 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/05/02(月) 18:20:46 ID:???

>>866 容易くと言うより本当に相性最悪なんですよね・・・シニョーリ、クスタ、シューマッハと。
=============================================

> どうしますか?→ クラブJ
> 《クラブ》 タルデリにパスしましょうか
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

コンティ(ま、わのFWもちくとは点を取っとくげな・・・)

ポーン!


実況「おっと、コンティくんのパスが通る! これはタルデリくんへのラストパスか!?」

どの攻め方でも、結局は最後にディッテンベルガとの勝負が待っている。
だがその中でも相性というのがある・・・コンティはそれを見定めたフィニッシュ選択をしていた。
適当に決めているようで、確(しっか)りと焦点が合っているのが不思議なところではあるが・・・

タルデリ「よし、この時間帯で1点突き放せば勝負は決まりだ・・・
      ならばここは出し惜しみ無しだ、必殺シュートで決めてやる!!」


先着で
 ★タルデリの必殺シュートは何かな→! card
と(!とcardの間のスペースを埋めて)書き込んで下さい、カードやダイスによって分岐します。

《ダイヤ、ハート》 キャプ翼VSでジェディーノが使っていたショットガンシュートだ!
《スペード、クラブ》 5でエドゥアルドが使っていたローリングヘッドだ!
《Joker》 どうやら両方使えるぜ、だがここはショットガンシュートでいく!
《クラブA》 どうやら両方使えるぜ、だがここはローリングヘッドでいく!


868 :森崎名無しさん:2011/05/02(月) 18:26:23 ID:???
★タルデリの必殺シュートは何かな→ ハートK


869 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/05/02(月) 18:54:46 ID:???

> タルデリの必殺シュートは何かな→ ハートK
> 《ハート》 キャプ翼VSでジェディーノが使っていたショットガンシュートだ!
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

実況「さあバイタルエリアでパスを受け取ったタルデリくん、ここは絶好のシュートチャンス!」

コンティのパスはサイドを抉りきる前に出されたパスだった。
レッチェの最終ラインがゴール前まで下がっているので、これは易々と通るが・・・
ディッテンベルガはこのパス種から、自身の考えた最悪の想定よりもマシだと判断する。

ディッテンベルガ(高度から撃ち下ろす類のシュートではない・・・と。
          ・・・ならばまだ望みはある、ここを守り切って再度!)


グォォォォォ・・・

タルデリ「さあ行くぜ、ショットガンシュートだぁっ!!」


先着で
 ★ディッテンベルガ(達)vs地上シュート→! card
と(!とcardの間のスペースを埋めて)書き込んで下さい、カードやダイスによって分岐します。

《ダイヤ、ハート》 シュートを止めたぜ!
《スペード》 ボールがこぼれた…! セカンドボールはブルノがクリア! 
《クラブ6以上》 ボールがこぼれた…! セカンドボールにはフェラーリが・・・!
《クラブ5以下》 ゴールを決められました
《JOKER》 ブルノが見事な飛び出し! 勿論ハンド!


870 :森崎名無しさん:2011/05/02(月) 18:56:41 ID:???
★ディッテンベルガ(達)vs地上シュート→ クラブ4

871 :森崎名無しさん:2011/05/02(月) 18:58:52 ID:???
この判定でピンポイントでゴールを決められちゃうのかw
レッチェ……無念……。

872 :森崎名無しさん:2011/05/02(月) 18:59:16 ID:???
こりゃ……もう逆転の目はなさそうだな

ブルノが超覚醒してドリブル王にでもならん限りは

873 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/05/02(月) 19:01:26 ID:???
これにて終戦確定・・・! と言ったところで本日は終了です。
散発的な更新が暫く続くかと思いますが、どうぞ御勘弁をー。

見事に低確率シュートを決めたタルデリはシュート力が少し上がります。
ディッテンベルガのブローーックを越えたシューターなので。


874 :アナカン:2011/05/02(月) 19:19:19 ID:???

第三回キャプテン霧雨キャラクター人気投票
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第二回ファイアーモリブレムキャラクター人気投票
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アナザーカンピオーネキャラクター人気投票
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ルーベン「さてと…人気投票祭も大詰めだな。 まさかオレにこんな票が入るとは思ってなかったぜ。」
フィッツウォルタ「それについて解析してみた……ふむ、体育座り票だな、」
ルーベン「待てぇい! なんだその体育座り票ってのはよ!?  ふざけんのも大概にしろよ!?」
フィッツウォルタ「まあ正確には同情票とpgr票だが…ボクなりに表現してみた。 お気に召さないかい?」
ルーベン「ったりめーだ! この引き弱ヘタレ策士!」
フィッツウォルタ「ムカッ)IND…!」※訳:乾汁飲んで死ね


ミハエル「OMG…皆さん、醜い争いを見せてスミマセン、2人に代わって謝ります。
      そんなボクが応援するキャラは霧雨スレのカナちゃん、モリブレムスレのヤマザルくん…
       それから滝スレのフジー・マッケンジーです。
       特にマッケンジーはイイですね、そのネーミングは10点です。」

875 :森崎名無しさん:2011/05/02(月) 22:46:47 ID:???
乙でした!

876 :森崎名無しさん:2011/05/03(火) 11:51:32 ID:???
レッチェは大事なところで働けるのがたったの2人しかいないのが痛かったわ…

877 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/05/06(金) 00:06:17 ID:???

>>875
乙感謝ですだ

>>876
ずばりそこですね。
選手層の差、戦術の替えの利かなさなど…チームとしてレッチェは負けました。
戦術は高度でも、相性が悪い相手に他の戦い方が出来ないのは流石に厳しい。
=========================================

> ディッテンベルガ(達)vs地上シュート→ クラブ4
> 《クラブ5以下》 ゴールを決められました
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

実況「さあバイタルエリアでパスを受け取ったタルデリくん、ここは絶好のシュートチャンス!」

コンティのパスはサイドを抉りきる前に出されたパスだった。
レッチェの最終ラインがゴール前まで下がっているので、これは易々と通るが...
ディッテンベルガはこのパス種から、自身の考えた最悪の想定よりもマシだと判断する。

ディッテンベルガ(高度から撃ち下ろす類のシュートではない...と。
          ...ならばまだ望みはある、ここを守り切って再度!)

彼ほどのDFならばそう思って当然であった。
そう期待して良かった…何しろシュートを撃つのは得点ランキングに入っていないFWだ。
ここまでの動きから、多少競り合いが強くテクニックのある選手なのは判っていた。

878 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/05/06(金) 00:08:40 ID:???

ディッテンベルが(…つまりはシニョーリをより活かす為のFW…!
          幾らフリーで抜け出した言えど、そんなFWのシュートを通させるか!)

トルシア(…と、ディッテンベルガは思っている。 彼だけじゃない、観客だってそうだ。
      タルデリは主力が抜けたイタリアのFW、所詮は3番手以下の元MFだ…とね。
      ふふ…今こそ見せ付けてやれタルデリ、実直なお前が磨いて来たその実直なシュートを!)

そう…ディッテンベルガの想定は大きく外れていた。
それは観客の想定でもあり、また三杉の期待も同じであった。

三杉(この場面でディッテンベルガを抜いてゴールを奪われる場合…
    それはレッチェだけでなく“僕達にとっても最悪”な事態を意味している。)

このシーンは三杉が最も知りたかった事が判明する場面だったのだ。
つまりはタルデリがストライカーとして力を持っているか否か…
シニョーリ以外に決定的な得点力をパルマが有しているかという点である。

タルデリ「さあ行くぜ、ショットガンシュートだぁっ!!」

バキュウゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ!!!!


ゴールの右上隅…守備陣が最も反応し辛いコースを狙ったシュートが撃ち放たれた。
ディッテンベルガはこのシュートに対して確かな反応を見せる。
しかしそれは彼の想定よりも確実に鋭く、十分な体勢でのブロックとはいかなかった。

879 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/05/06(金) 00:10:47 ID:???

ディッテンベルガ(嫌なコースを狙ってくるが…その程度のスピードの直球は通さn…)

バキィィィィィっ!!!

捉えた…と確信したディッテンベルガは天地がわからない状態に陥っていた。
まるでダンプカーに跳ねられたかのような衝撃と共に宙を舞ったのだ。

三杉(見たぞ…!)

重量感を宿したボールはそのままゴールに吸い込まれ…
そしてネットをも突き破って、パルマの3点目を告げた。


レッチェ  1−3  パルマ
=========================================

前半3分  シニョーリ ドリブル→シュート (通算15得点)
前半27分 フェラーリ ドリブル→シュート (通算2得点)
後半8分  イスラス  こぼれ球→シュート (通算5得点)
後半34分 タルデリ  コンティ→パス→ショットガンシュート (通算1得点)※アシスト:コンティ

880 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/05/06(金) 00:13:45 ID:???

実況「決まったあぁぁぁぁ! 3点目、試合を決定づける追加点がパルマに入りました!
    決めたのはなんとタルデリくん、大会初得点ですが…これは驚きのキック力です!」

観客「な、なぁ…今のタルデリが撃ったのか?」「ああ、まさかとは思ったけど…」「す、すげぇじゃん!」
  「イタリアユース、いけてるかも!?」「ランピオンしか得点力ないって思ってたけど、こりゃあ…」


ワアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!

一拍置いてから、スタジアムを吹き飛ばすような歓声が舞い荒れた。
ブラジル人のシニョーリが凄いシュートを見せたのとは全く違う意味を持った歓声だった。
さっきまでは誰もがイタリアユースはランピオンの1トップとカテナチオという形を想像していた。
ある理由で不足しがちになってしまった得点力を堅守でカバーする、イタリアの姿とともに。
だが今日ここに新しい風、得点力が期待できるFW、タルデリが現れたのだ。

タルデリ「やった! やったぞ! オレは決めたぞおぉぉぉっ!!」

タルデリは喜びを爆発させながらサポーターにアピールするために駆けていた。
そんな男の姿をフィオレンティーナの面々は押し黙りながら見つめていた。

881 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/05/06(金) 00:16:55 ID:???

バンビーノ「…まさかディッテンベルガの壁を抜く程のシュートを撃つとはな…」

三杉「守備陣にとって嫌なゴールの隅を確(しっか)りと狙って撃っていたね…
    スピードは然程ではないが、球の質は重そうだ…コントロールがまぐれでないとすれば…」

かなりの威力を持ったシュートであると断言できるだろう。
三杉は続く言葉を言わず、バンビーノの返答に期待した。

バンビーノ「…まぐれじゃないだろう、タルデリは実直な男だ。
       急造でボランチからFWに遷されても、文句一つ言わずにやり遂げた程だからな。
       キック力はともかく、シュートコントロールにまぐれなのは奴に限って、ない。」

三杉「…なるほど、実直ね。」


トルシア(そう、実直なお前らしいシュートだったぞタルデリ。 まさに鳥撃ち銃の名を冠するに相応しい。
      最初は欠点だらけだったお前のシュートは、まさに散弾銃の進化の歴史と同じに成長した。
      単純な発想から試行錯誤と実直な努力を積み重ね、今それは大きな武器として完成した。)

パルマのもう一つの得点力に激しい警戒の目を送るフィオレンティーナの選手が居て…
自分が育ててきた選手の開花を喜び誇るパルマの監督も居た。 そして…
絶望的な状況を突きつけられて項垂れるレッチェの選手達もそこに居た。

882 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/05/06(金) 00:18:55 ID:???
半端で選択もカードも無かったですが一旦ここまでです。
続きは明日以降に。
ではでは。

883 :森崎名無しさん:2011/05/06(金) 00:30:07 ID:???
実直に乙!

884 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/05/06(金) 13:00:26 ID:???
>>883 乙いつもありがとうございます!
=========================================

イスラス「顔を下げるな・・・」

マンチーニ「イスラス・・・」
モゼ「イスラス・・・」
チェーザレ「・・・」

既に地に膝を着き、頭(こうべ)を垂らす仲間にイスラスは声をかけた。
しかし彼に向けられた仲間の表情から戦意は見受けられなかった。
この戦況で残り時間は10分・・・逆転は勿論、同点にする事もほぼ不可能に近いからか。
しかしイスラスはそんな彼等に尚も強く鼓舞を続ける。

イスラス「黙れ・・・・・・まだ、まだ最後の笛は鳴っていないぞ!」

ジャシント「・・・」
マンチーニ「・・・」

ディッテンベルガ「ゴホ・・・その通りだ、まだオレ達は負けていない。
          どれほど絶望的な状況であろうと勝負を捨ててはいけないんだ。」

カルネバーレ「けどよ、もう・・・」

ディッテンベルガ「諦めなければ・・・勝てる確率はゼロじゃない! いつだってそうだ!」

イスラス「そして苦しい生活の中、南から応援に来てくれたサポーターに恥を掻かせるな!」


885 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/05/06(金) 13:02:50 ID:???

ドイツ人とオランダ人、それぞれのメンタルから吐き出された生の言葉。
誰が見ても勝ち目なんて99%残っていない状況、彼等はそれでも仲間に闘う事を求めていた。
それはこの試合においては悲しく惨めな足掻きにしかならないかも知れない・・・。
だが2人にとって、そんな事は些細な事だった。
最後の笛を聞くまで勝つために足掻くのは、二人にとっては息をするように当たり前だからだ。

その後・・・レッチェの選手達が2人の言葉に応えられたかと言うと・・・


先着で
 ★最後の判定→! card
と(!とcardの間のスペースを埋めて)書き込んで下さい、カードやダイスによって分岐します。

《ダイヤ、JOKER》 レッチェが意地で1点を返した
《ハート、スペード》 なんとか立ち直り、最後まで堂々と闘った
《クラブ》 レッチェの戦意は崩壊したまま・・・シニョーリがダメ押しで4点目


886 :森崎名無しさん:2011/05/06(金) 13:03:19 ID:???
 ★最後の判定→ ダイヤ4

887 :森崎名無しさん:2011/05/06(金) 13:04:17 ID:???
 ★最後の判定→ ハートA

888 :森崎名無しさん:2011/05/06(金) 13:13:53 ID:???
最後にブルノ以外がんばったか

889 :森崎名無しさん:2011/05/06(金) 18:41:56 ID:???
ポストさんもがんばったんだよ

890 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/05/06(金) 19:31:52 ID:???
>>888-889 ブルノとポストさんは別の場所(投票所)で頑張っていますよ!
=========================================

> 《ダイヤ》 レッチェが意地で1点を返した
> 最後の判定→ ダイヤ4
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

ビッッピッッピィィィィィィィィィッッ!!!


審判が3度続けて笛を鳴らし、試合終了の刻を告げた。
その甲高い音色を聞きながらイスラスは目を閉じた。

イスラス(負けた・・・か・・・・・・。 だが悔いはない、オレ達は最後まで抗った・・・・・・
      そうだろう、ディッテンベルガよ。)

ディッテンベルガ(ああ・・・そうだなイスラス。 オレ達は全力を出して、そして負けた。
          オレ達はこの敗北を糧に進もう、次のステージで勝つために・・・。)

実況「試合終ーー了! パルマがレッチェを下して決勝進出を決めました!!
    決勝のカードは古豪フィオレンティーナと新進気鋭のパルマです!
    残念ながら南イタリアの雄、レッチェは準決勝で敗れましたが・・・
    しかし試合終了間際まで喰らいつく戦い振りは、人々の心に残るものでした・・・!
    まだまだ経済格差や選手層で劣りますが、レッチェの躍進はきっと南に勇気を与えるでしょう!」


891 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/05/06(金) 19:33:03 ID:???

ワアアアアアアアアアアア
     パチパチパチパチパチ

観客「ようやったぞレッチェ!!」「ベスト4なんて夢みたいだぜ!!」「トップに上がって来いよ!!」
  「決勝も勝てよパルマー!」「いやあ今夜の酒は美味いな、こりゃあ。」

実況が興奮気味にパルマの勝利を告げた後、レッチェの敢闘を評したように・・・
観客もトップチームが強豪の仲間入りをして間もないパルマの決勝進出を喜び、
そして最後まで試合を捨てる事なく戦い抜いたレッチェを温かく賛美したのだった。

シューマッハ「2失点か・・・フン、折角の勝ちに埃がついちまったな。」

クスタ「勝負とはこういう物です、何が起こるか判らない・・・だから全て最善を尽くす。
     最後の1点も、怖れず果敢に止めに行ったのだと考えれば悪くありません。
     怖れ、足を出すのを躊躇しての失点よりはずっと・・・ねえ、ファビオ?」

カステッリーニ「うぐぐ・・・すみませんでした・・・・・・。」

シューマッハ「いいさファビオ、クスタの言う通りお前の思い切りの良さは悪くない。
        だから決勝でこれを引き摺るなよ、頼むぜ。」

カステッリーニ「は、はいぃっ!!(あーもーマジ怖ぇよ・・・下手なマフィアよりヤバイってこの圧力・・・)」


892 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/05/06(金) 19:34:23 ID:???

三杉「レッチェが負けたか・・・」

中山「ああ・・・負けたけど、でもあいつら最後まで諦めなかったよな。」

三杉「そうだね、最後の1点は間違いなくレッチェの気迫がパルマを圧倒した結果だよ。
    全員が何がなんでもゴールに押し込もうっていう攻撃的な姿勢が、DFを焦らせたんだ。」

中山「流石にクスタもシューマッハもPKじゃあ遣り様がないって事か・・・」

三杉「うん。(結局パルマの最終ラインに弱点は何も見つけられなかったか・・・。
    まあ、CBとGKの圧倒的な個に依る強さだからね、目に見える弱点など期待出来なくて当然か。)」

試合を観戦していた三杉達は次戦を見据えて兜の緒を締め直していた。
予選で激戦を繰り広げ、戦友のような感覚が芽生えていたレッチェの敗退を惜しむ彼等だったが・・・
まだフィオレンティーナの大会は終わっていない、明後日にはあの強敵パルマを倒さなければならないのだ。

三杉「さあ皆、ホテルに戻ってミーティングだ。」

フィオ選手「「「おう!」」」

三杉達は席を立ち、次の戦いに向けて歩みを進めたのだった。
そしてレッチェの健闘を讃える意外な人物は他にも居た・・・・・・ジョアンである。


893 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/05/06(金) 19:36:34 ID:???

ジョアン(・・・見事だったぞイスラス、ディッテンベルガ。
      負けるべくしてレッチェは負けた・・・だがお前達もレッチェも恥じる所は何処にも無い。
      よくぞ最後まで心を折らずに戦い抜いた、その精神があればレッチェはまた強くなる。)

口にこそ出しはしなかったが、ジョアンは小さく拍手を送り、口許には満足気な笑みが零れていた。
だが彼の隣に座る少年・・・アルシオンは冷めた目でグラウンドの敗者の顔を観ていた。
そしてジョアンに向けてこのように口にしたのだった。

アルシオン「3−2か・・・スコアこそ競っているように見えますが、ワンサイドゲームでしたね。」

ジョアン「むっ・・・・・・アルシオン・・・?」

アルシオン「パルマはまだ他に出来る事があった・・・だが決勝を見据えて全てを出し切らずに終えた。
       対してレッチェは全てを出し切り、その得点はPKと偶然性の高いゴール・・・
       結局、ポゼッションサッカーと言ってもこの程度という事ですね。
       中盤を制しても個の力が足りなければゴールは奪えず、最後には逆に奪われる・・・」

ジョアン「・・・・・・そうだな、個の力が足りている事はある意味前提だ。
      個の力が足りなければ工夫するしかないが、まずそこを満足させるのがプロの選手だ。
      だが個の力が満たされた時、そこで初めて戦術が輝く。
      チームの強さは個の力と戦術の融合だ、レッチェはイスラスとディッテンベルガ以外の
      選手の差・・・特に最終ラインの大きな差で負けたと言うべきだな。」

アルシオン「・・・・・・」

ジョアン「どうした、アルシオン?」

アルシオン「・・・・・・・・・いいえ、なにも・・・」


894 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/05/06(金) 19:37:42 ID:???

ジョアン「そうか・・・ではそろそろ行こうか。」

アルシオン「はい・・・。 この後の予定は変わらず・・・?」

ジョアン「ああ、これから会ってくる。 先にホテルへ戻っていると良い。
      遅くなるだろうから、夕食も好きに済ませてしまって構わん。」

アルシオン「了解、では先に休ませて頂きます。」

2人は席を立ち、スタンドから姿を後にした。
別れ際、ジョアンは今しがた別れたばかりの少年がこちらに振り返り、
自分の背中に何事か目で語りかけていた事には気付かなかった。
それよりもジョアンはこれから会う相手との事に頭を痛めていた。

ジョアン(・・・あ奴もアルシオンに会いたがっていたが、付き合う事もあるまい。
      商戦は下らぬ面倒事・・・私ひとりで十分だ。)

ジョアンは足早にスタジアムを抜け、タクシーを拾い・・・そして運転手に告げたのだった。
ミラノ・マルペンサ国際空港に向かってくれ、と・・・。


895 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/05/06(金) 19:38:49 ID:???

<PM6:30 ミラノ市・ブレラ地区>

ジョアンと別れたアルシオンは、人気の少ない通りを一人で歩いていた。
地下鉄で一駅とやや辺鄙な場所に在るホテルへの帰路だ、タクシーを拾っても良かった。
しかしアルシオンは気分が乗らず、時間をかけて歩きたかった。

今日は少し天候が優れない。
いつもならばまだ太陽が出ている時間帯だが、今日は雲がかかり普段よりも暗がりが早く訪れた。
暗がり・・・夜道・・・真っ暗闇・・・少なからず治安の悪い部分もあるイタリアでは、
人通りの少ない道を暗くなってから歩こうとする人間は少ない。
自然、アルシオンの行く道にも人の姿はほとんど見えなかった。
進む道の端っこ・・・ドリンクの自動販売機がちょこんと置かれているのにアルシオンは気付いた。
それと同時に、彼は自分の喉がカラカラに乾いている事を思い出した。

アルシオン(・・・水でも買っておくか・・・・・・。)

帰るための歩みを止め、ノロノロと思い動作で自動販売機へと向かう。
ガスの入ったミネラルウォーターとコーク、それからオレンジジュース以外は売り切れていた。

アルシオン(炭酸の入った水しかないのか・・・好きではないが、無いよりはマシか。)

何でもないような下らない事をわざわざ考えながら、アルシオンは買う物を選んだ。
余計な事を考えていなければ、出所のよく判らない苛々が襲ってくるからである。


896 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/05/06(金) 19:40:05 ID:???

アルシオン(あれ以来か・・・。)

5日前、女性と食事をしている時に聞こえてきたラジオ・・・アナウンサーが告げた言葉。
これを耳にした瞬間、アルシオンは異様な不安と悲しみと・・・そして怒りに襲われた。
思わず店を飛び出した彼だが、その後も気分が落ち着くことはほとんどなかった。
それなのに、何故自分がこのような状態に陥ったのか、アルシオン自身は何も分からなかった。

ホテルに戻ってからずっとラジオを聞いた。
毎日時間が許せるだけ夜が更けた後もずっと聞き続けた。
しかし原因はわからなかった。
感情を揺さぶったニュース、それが一体何だったのかを知る事が出来ずにいた。


ヒヤリ・・・

アルシオン(・・・?)

自販機の前で考え込んでしまっていたアルシオンは、ふと背中に冷たい感覚を覚えた。
何事か頭では理解が届かなかったが、直後に彼の防衛本能は生命の危機を感じ取った。
だがアルシオンは無闇に動く事はしなかった。

アルシオン(殺意があるならば、既にオレは死んでいる筈・・・強盗の類か・・・・・・)

金銭・・・財布やカードを要求される事を想像し、アルシオンはゆっくりと両手を挙げた。

897 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/05/06(金) 19:41:58 ID:???

金で済むならば良い、命に換えられる物ではないと考えた結果である。
・・・しかし直後に起こった出来事はアルシオンの想像を大きく逸脱していた。


バンッ!!!

人通りの見えない路地に1発の銃声が鳴り響いた。
周りに響き共鳴する事の無い、一瞬で弾ける火薬の鈍い爆発音。
アルシオンにとって初めて聞く銃声の筈だが、何故だか聞き覚えがあったような気がした。


898 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/05/06(金) 19:43:22 ID:???

またまた分岐やカードの無いところで中断致します、すみません。
次回は明日以降になると思います。

899 :森崎名無しさん:2011/05/06(金) 20:03:05 ID:???
シリアスなアルシオンパート乙

900 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/05/06(金) 20:04:23 ID:???

第三回キャプテン霧雨キャラクター人気投票
http://capmori.net/vote/vote2n/bbs.cgi

第二回ラインライダー滝キャラクター人気投票
http://capmori.net/vote/vote2o/bbs.cgi

第二回ファイアーモリブレムキャラクター人気投票
http://capmori.net/vote/vote2q/bbs.cgi

アナザーカンピオーネキャラクター人気投票
http://capmori.net/vote/vote2p/bbs.cgi


レントゥルス「やっほう、みんな〜 春の人気投票祭も大詰めだね〜」
ダラピッコラ「オレ達にも結構な票数入れてくれてありがとさん、感謝してるぜ。」
カルバリョ「あー、でもオレの票がちぃと少ないんちゃう? もうちょっと頼むわぁ〜」
ダラピッコラ「…と、まあコメントが一つも無い悲惨なエセ関西弁は気にしないでくれよな。
        さて、オレ達の所じゃあ何故かポストとザルという無機物が人気だが、他のスレはどうだ?」
レントゥルス「うんっと…魔理沙のところは名無しさんと不憫さんがラブラブワンツーを決めようとしてるよ。
        それから滝さんは…地獄兄貴と主人公がデッドヒートかなぁ〜。
        それから可愛いデビルニャンコは三位で安定か〜、残念〜。」
ダラピッコラ「そういやお前ネコ好きだもんな。」
レントゥルス「まーねー、スレ主もネコ好きだしね。
        あとあと、モリブレムさんのとこは…おっぱい大きな可愛こちゃんが一位取りそうー!」
ダラピッコラ「本能丸出しは止めとけ、それに一位を取りそうなのは主役もだ。」
カルバリョ「…っつー訳で、人気投票祭は今夜11時59分までや!
       心残りないようジャンジャンバリバリ投票しときぃっ!?」

901 :森崎名無しさん:2011/05/07(土) 00:08:38 ID:???
100票到達できず残念ナリ

902 :森崎名無しさん:2011/05/07(土) 00:10:29 ID:???
人気投票始まる前はまさか主人公がポストに負けるなんて粉微塵も考えなかったなーw

903 :森崎名無しさん:2011/05/09(月) 05:31:41 ID:???
ここのフィオレンティーナと滝スレ生田が試合やればどうなるのやら
結構いい感じで接戦になるような気がする


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