キャプテン森崎 Vol. II 〜Super Morisaki!〜
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レス数が1000を超えています。残念ながら全部は表示しません。
【群雄割拠】ツバダンUH【始まりました】

1 :TSUBASA DUNK ◆lZDB0C.cMg :2011/05/08(日) 00:48:23 ID:???
キャプテン森崎のスピンアウト作品で、「SLAM DUNK」の世界で翼がバスケットボール選手
として成長していく物語です。基本は本編と同様に、選択肢の中から第三者(ロムしている人)が
どれかひとつを選ぶ事によって進んでいきます。また必要に応じてトランプを引いてもらったり、
ダイスを転がしてもらったりします。

〜あらすじ〜
2年生になった翼は今年も海南大附属高校バスケ部の正PFに選ばれる。県大会を勝ち抜いた
海南大附属高校バスケ部と翼はついにインターハイに望む。

前スレ【エース決定戦】ツバダンUD【はじめました】
http://capmori.net/test/read.cgi/morosaki/1296736449/

過去スレ【第2部】
【第2部】TSUBASA DUNKU@【はじめました】
http://morosaki.s344.xrea.com/test/read.cgi/morosaki/1262590431/
【ラブコメ】TSUBASA DUNKUA【しちゃいました】
http://capmori.net/test/read.cgi/morosaki/1265026530/
【凌辱】ツバダンUB【はじめました】
http://capmori.net/test/read.cgi/morosaki/1268061226/
【春のダイス祭】ツバダンUC【始まりました】
http://capmori.net/test/read.cgi/morosaki/1271424502/
【マモノさん】ツバダンUD【帰って来ました】
http://capmori.net/test/read.cgi/morosaki/1284909509/
【交代すりゅのは】ツバダンUE【作戦でした】
http://capmori.net/test/read.cgi/morosaki/1288716703/
【ミサンガ】ツバダンUF【入荷しました】
http://capmori.net/test/read.cgi/morosaki/1292936838/

994 :TSUBASA DUNK ◆lZDB0C.cMg :2011/09/09(金) 23:30:35 ID:???
そして、月日が流れ、いつの間にか卒業式……

高杉(高校時代か。色々あったな)

高杉はサッカー部員として、努力を積み重ね、3年間レギュラーの座に座り続けた。その傍ら、
勉強も手を抜かず、校内トップレベルの成績をキープしていた。それもこれも全ては若林への
復讐のためだった。

高杉(ふっふっふっ。まさか、若林への復讐心が俺をここまで押し上げてくれるとはな)

高杉は全国大会での活躍と、学業での努力が認められ、早○田大学への推薦入学が決まった。

高杉(早○田は英子さんの父親の母校でもあるんだよな。これで話題が増えたぜ)

そして、英子も大学を卒業し、4月から東京でOLになる。

高杉(さすがにいきなり同棲とはいかないが、東京に行く前に彼女のご両親に挨拶に行くことに
   なっているんだよな。緊張するぜ)


卒業式の翌日、高杉は英子と外で待ち合わせてから彼女の家に向かう。

英子「緊張してる?」

高杉「そりゃあ、緊張するさ」

英子「大丈夫。私が選んだ人だもの。絶対にお父様もお母様も気に入ってくださるわ」

高杉「そうだといいんだけどな」

***
とりあえず、これだけです。おやすみなさーい。

995 :TSUBASA DUNK ◆lZDB0C.cMg :2011/09/10(土) 23:59:27 ID:???
そして、いよいよ菱野家に到着する。高杉もある程度は予想していたのだが、菱野家はそれを
上回る大きさだった。

高杉(ちょっとした学校レベルの敷地面積だぞ、これは……)

敷地を囲む塀の端に立つと、反対側の角がようやく見える程度だった。想像以上の菱野家の大きさに
高杉は軽い目眩を覚えながらかろうじて入り口に辿り着く。

英子「さあ、入って」

英子はすでにこの広さに慣れてしまっているのだろう。全く自然な感じで高杉を敷地内へと
導いていく。その姿がいつもより凛として見えるのは、自分の家にいるという安心感が彼女の
気持ちをリラックスさせているためだろうか。

高杉(もしくは俺が緊張しているからか?……後者だろうな)

庭師(という職業が本当にあるのかは知らないが)により、見事に手入れされた庭を通って
広い敷地に見合った、相当な大きさの建物に到着する。

高杉(何もかもが規模が大きすぎて、現実味がなくなってきたな。その分、緊張が解けてきたかも)

玄関の前に立った時、高杉は自分が冷静になっていることに気がつく。

英子「さあ、どうぞ」

高杉「ああ……」

大きく息を吸い込んで、高杉はいよいよ菱野家に入っていく。

996 :TSUBASA DUNK ◆lZDB0C.cMg :2011/09/11(日) 00:25:53 ID:???
リビングに入るとすでに英子の両親がソファーに腰掛けていた。

母親「いらっしゃい。英子がいつもお世話になっております」

英子の母親が立ち上がり、高杉に向かって挨拶をする。高杉も慌てて返事を返す。

高杉「は、はじめまして。英子さんとお付き合いさせていただいております、高杉と申します!」

父親「まあ、掛けたまえ」

英子の父は高杉にソファーに座るように勧める。その表情からは感情を窺うことは出来ない。

高杉(座れということは悪い感情は抱いていないってことだよな?そう思い込んでおこう)

高杉は「失礼します」と言ってソファーに座る。その横には英子がピタリと腰掛ける。

父親「キミはサッカーをやっているんだろう?」

高杉「あっ、はい!南葛高校で3年間レギュラーでした!」

父親「小学校の頃からやっているだろう?」

高杉「はい!英子さんに聞いたんですか?」

父親「いや、知り合いの息子さんがキミと同じ年でサッカーをやっていてね。昔、付き合いで試合を
   観に行った時、キミもいたことを思い出してね」

高杉「え!?」

小学生の頃から老け顔だったことが、英子の父親の記憶と現在の高杉をつないでいた。

997 :TSUBASA DUNK ◆lZDB0C.cMg :2011/09/11(日) 00:39:27 ID:???
高杉「知り合いの息子さんっていうのは俺……じゃなかった、僕のチームメイトですか?」

父親「そうだよ。GKの若林くんだよ」

高杉「!?」

この瞬間、高杉には自分の計画が崩れていく音がハッキリと聞いた。憎き若林を、菱野家の権力で
実家ごとどん底に叩き落すという計画が。

高杉(まさか、英子さんの父親が若林の親父さんと顔見知りだったなんて。しかも、仲がいいとは)

これでは、若林家をぶっ潰してくださいなんてとても言えない。完全に高杉は手詰まりとなった。

父親「実は、英子は若林くんと結婚させたいと考えていたんだ」

英子「そんな話はやめてください、お父様」

父親「はっはっはっ。昔の話だよ。今の英子には高杉くんがいる。英子が見初めた人なら安心だ。
   私は英子を信頼している。それに、大学の後輩になるというのも嬉しいことだ。いいかい、
   高杉くん。英子を泣かしたらただじゃおかんよ。菱野家の権力をフル稼働して、日本に
   いられないようにしてやるからな」

英子「やだ、お父様ったら。高杉くんが本気にしちゃうじゃない」

父親「おや、私は本気だが?」

この後、高杉は菱野家でどのような会話をし、いつ、どうやって家に帰ってきたのか憶えていない。
ただ分かっていたことは、自分の計画が完全にダメになったこと。そして、英子とは絶対に別れる
ことが出来なくなったということだ。

998 :TSUBASA DUNK ◆lZDB0C.cMg :2011/09/11(日) 00:51:12 ID:???
数年後、高杉は英子(容姿レベル:ダイヤA)と結婚した。その彼の元に1通の手紙が届いた。

高杉(手紙……若林からだ!?)

若林からの手紙には、高杉への溢れんばかりの感謝の気持ちが書かれていた。英子の父が言った
とおり、若林は英子の許婚候補だったらしい。若林がドイツにサッカー留学したのは英子から
逃げるためでもあったのだった。

高杉(それが本当だとしても、それをその女の旦那に言うか?)

若林は本当に高杉に感謝しているらしく、これからは日本代表に参加した時は高杉の下に就き、
言うことに従うとまで書いてあった。

高杉(う〜ん……最初の予定からはだいぶ狂ったけど、若林が俺の下に就くということで復讐は
   完了したってことだよな)

そして、高杉もまた若林に感謝していた。

高杉(若林への復讐心から、英子さんを利用しようとし、サッカーも勉強も努力した。おかげで
   学歴もついたし、今ではJリーグのチームに入ることも出来た。そして、何より……)

今では高杉は英子を心から愛していた。ちょっと個性的な顔つきだが、見慣れれば愛嬌があるし、
とても優しい。何より、感覚が合うらしく、いっしょにしてとても楽しいのだ。

高杉「まあ、最後に愛は勝つってことだな」

                  〜HAPPY END〜

999 :TSUBASA DUNK ◆lZDB0C.cMg :2011/09/11(日) 00:59:41 ID:???
ということで、キャプテン高杉はこれで終了です。

見切り発車だったため、プロットも設定も何もなく、さすがに難しかったです。
完全に手詰まりになってしまい、このように中途半端な終わり方になってしまったこと、
私の未熟さ、不手際さと反省しております。
キャプテン高杉を応援してくださったみなさま、申し訳ありません。

『もうひとつの〜』や『キャプテン羽田共』はコンセプトのようなものがあり、
スラスラ書けたんですが、今回のは高杉を主役にってだけだったので厳しかったです。
今後は、きちんとしたものが書けそうにない時はスレ末連載なしで、ギリギリまで本編を
更新しようと思います。

では、このスレも最後までお付き合いいただき、ありがとうございました!
みなさんの応援が私の元気の源です!!

1000 :森崎名無しさん:2011/09/11(日) 01:22:41 ID:???
乙でした!

KIYOTA DUNK 次スレ…

…じゃなくて TSUBASA DUNK 次スレ
http://capmori.net/test/read.cgi/morosaki/1313857254/l50

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