キャプテン森崎 Vol. II 〜Super Morisaki!〜
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【Forza】Another-C_7【FIORENTINA!!】

1 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/08/17(水) 14:48:58 ID:DsYKOYu6


この物語はフィクションです。
史実や実在の人物を連想する場面があるとしても、物語とは関係がありません。
風土、名称については文献を参考としていますが、想像のウェイトも大きく、事実と異なります。


そして……この物語はキャプテン森崎のフィクションであり…
  とある貴公子と仲間達の サッカーに賭けた青春を描いたストーリーです。





…恋愛は二の次に皆サッカーに命を削って頑張ります。(何かに誓う)




712 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/09/09(金) 12:18:00 ID:???

>>687
そうだよクールな強い心を持とう! そのためには 心の根!
しっかりした根っこを作り上げることだ!
ほら! 見てください お米の苗 、これ…見てよ 根っこですよこれ全部・・・
力強いよね〜  台風が来たり 大雨が来たりしても 、この根っこがあれば絶対曲げないよね
そうだよ! お前もこの苗のように強い根っこを持て! 出来るよ! お米食べろ!!

>>688
何さっぱりしてんだよ。 もっと粘っこく生きろよお前!
ちょっと見てみろ! この土を。 抜けちゃうんだぞほら。何かっていうとレンコンだよ
このレンコンは、この粘土の土の長で粘っこく生きるから強くなるんだよ  粘っこくなれ!

>>689
気持ちいいよねー。自然って素晴らしいよねー。 アッー!(←こけた
わかるかお前、これを不測の事態って言うんだよ。 いつ何が起こるかわからないだろー!
お前用意できてんのかいつも! じゃあこれは用意できてんのか?
で、出来てない!

>>690
森崎板で女運に恵まれないのが常識みたいに言ってるけどよく聞け!
みてみろこれ  お吸い物ですよね? 鶏卵っていうのタマゴっていう、みてみろこれ。
見てみろ!アンコです!お吸い物にアンコです!常識にこだわれてるこれで出てると思うだろ!?
短パンです!裸足です!非常識の中に常識あり!

>>691
人の痛みが分かる人間ですか?
キャプテンEDIT見てみろ!クリアボムで敵が、……うっ!痛!!
吹っ飛んでイッテー!!だろ。敵チームさん達はさ、クリアボムで吹っ飛んでんだよ!
どんだけ痛えかわかるだろ? でも見てるときに、「よしっ、吹っ飛ばして決めた」って
ただ単に思ってたんじゃねえか? 選手達の心も痛さも感じなかったんじゃねえか?おめえ、どうだ!
そうでした・・・。 お前、人の心が、分かりたきゃ、ポストプレイだよ。


713 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/09/09(金) 12:19:30 ID:???

>>692
難しい事があったり、困難な事があったり、諦めてんじゃないですか?辞めちゃってんじゃないですか?
そんな時に、一番喜んでる奴がいるんだ。それは何か、貴方の脳です。
脳は、難しければ困難だろ、異様に頑張る訳よ!より嬉しいんですよ!
だから君の心が変われば、全てが前に進んでくんだよ。
そう、脳を喜ばす為にも、嫌な事、頑張ってこう!!

>>693
どうしても、ネガティブになっちゃう? 消極的になっちゃうんですよ。あるよね。
でも、大丈夫!変われるよ!無くせちゃうよ!できるんだから!
消極的が嫌だったら、この字の通りにすればいいんだよ。消しちゃえばいいんだよ!
いいか?マイナスなことに「的」、ターゲットにし、それを「消」すってことを、どんどん「極」めていけばいい!
やっちゃうよ!極めてくよー! よぉぉぉぉっし!消極的無くなっちゃったさよならだよね!
消極的な想いが襲ってきたら、皆、どんどん消しちゃえ!! 消極的、さよなら!

>>694
思いやり、いいよねぇ。 皆の心に、あるんだよ。
僕は、フィレンツェで、フッ!フッ!2年間、死ぬ気でがんばりました。
世界の文化、そして世界の人達の考え方、感じてきました。
でも、日本を外側から見ることによって、日本のよさに、きずいていったんです。
それが、正に、思いやり。 人のことを思う、人のことを強く、助けたいと思う。
そういう想いが、強いんですよね。 この思いやりということが、たくさんの人に出会えば出会うほど、
感じていくようになりました。 皆、思いやり、増やしていこう!

>>705
大丈夫。 僕は、この言葉が、大好きです。
この言葉に、今まで何度となく、救われそして勇気付けられてきました。
大丈夫って、何となく安心するだろ? 自分一人じゃないって、そういう想いになりませんか?
なぜなら、「大丈夫」っていう漢字には、全てに「人」という文字が入ってるんだよ。
そう、皆は、周りから、しっかりと、見つめられてる。周りの人達は、君を、応援してくれてるんだよ。
だからこそ、人を感じてください。信じてください。 大丈夫。


714 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/09/09(金) 16:31:52 ID:???

> E 三杉「弥生・・・子供の数――中略――弥生もそう思うだろ?」
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

弥生の言葉は言わずともがな、どうにも尋常とは言えなかった。
三杉の相槌や返答を求める事なく一気に捲くし立てるだけ捲くし立てたのだ。
口を挟む隙は三杉から見ても全く存在せず、その勢いに只々圧されるだけだった。

三杉(まず落ち着こう、そして思考をクロックアップだ。)

脳みそをフルドライブさせ、10分相当の思考を0.1秒で行い始める。
『こんな場合どうしたら良いのか』という漠然とした疑問を枝分し…
@何故弥生はこうなってしまったのか、A弥生にとって最も良い行動は何か、
B自分にとって最も良い行動は何か、という3つの事に絞って考える事にした。

三杉(@についてだが…これは僕との2年前の約束が彼女の心を縛ってしまったに違いない。
    そして孤独、ストレス、愛情、不信が、この2年の間、弥生の中でグルグルと巡っていたんだ。
    弥生は愛情に飢え、寂しさに泣き、僕の約束が現実かどうかも分からなくなり…
    ずっと以前から抑えつけていた感情、言葉が今一気に溢れ出てしまったんだろう。
    色々と理由をこねくり回してみたが、まあ僕のせいですよねー)

(0.05秒経過)


715 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/09/09(金) 16:33:36 ID:???

三杉(AとBは同時検討になる…先ずは解りやすく行動原理をRPG方式に喩えて考えよう。)

 たたかう
 じゅもん
 ぼうぎょ
 にげる
 どうぐ

三杉(お分かりだろうか、大抵男にはこれだけの選択肢が用意されている物だ。
    そして今、LV25一人旅でボストロールに遭遇したらどうする?的な問題に差し掛かっている。
    それでは一つ一つ検証していこうじゃないか。)

 たたかう
→じゅもん ピッ
 ぼうぎょ
 にげる
 どうぐ

(三杉「三杉淳の名において命ずる…私を全力で見逃せ!」)

(ドロー! カードオープン! スペード6とかその辺!)

(弥生「淳…何を言っているの?」)

(三杉「いや…うん、ごめん」)


三杉(…となるだろう。 うん、ダメだ。 残念ながら僕は魔法使いではない、却下だ。 次。)


716 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/09/09(金) 16:35:31 ID:???

 たたかう
 じゅもん
→ぼうぎょ ピッ
 にげる
 どうぐ

(三杉「…うん、そうだな。」)

(弥生「『そうだ』って言ってくれるのは嬉しいけど、本当に私の話を聞いててくれた?
    淳の事は信じてるけど、やっぱり少し不安になっちゃってるし、でもでもJu・・・」)

(三杉「しまった、そう来るのか!?」)


三杉(却下だ…思考を停止し心を守ろうと安易に同意しても解決にはならない。
    むしろ新たな攻撃に見舞われ続けるのがオチ、愚策だろうな。)


717 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/09/09(金) 16:36:38 ID:???

 たたかう
 じゅもん
 ぼうぎょ
→にげる ピッ
 どうぐ

(三杉「店員さん、トイレは何処ですか?」)

(店員「そっちの奥になりまーす。」)

(弥生「淳、おしっこなの? ゆっくりしていってね、私ずっと待ってるから。
     淳が戻って来るまで何分でも何時間でも何日でも何年でも待ってるから。」)

(三杉「う、うん………ありがとう。」)


三杉(却下却下! 大魔王からは逃げられない!)

(0.4秒経過)

718 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/09/09(金) 16:38:19 ID:???

 たたかう
 じゅもん
 ぼうぎょ
 にげる
→どうぐ ピッ

三杉「…ところで今日の下着は何色だい?」

弥生「やだ、淳ったら昼間っから…もう、エッチ。でもいいわ、教えてあげる。耳を貸して」

チュッ

三杉「!?」

弥生「ふふ、ビックリした?やっぱり今は教えてあげない。後で幾らでも見せてあげるから…ね?
    今夜は寝かさないんだから。」


三杉(くそっ、却下! 小道具を使って話をそらしたら大変な事になる!
    この健全な乗馬・・・じゃない、サッカースレが更新できなくなってしまう!!)

(0.5秒経過)


719 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/09/09(金) 16:39:45 ID:???

ここまでのシミュレーションの中で三杉は学んだ。
結局、自分の思考は先にB自分にとって最も良い行動は何かを優先してしまっていたのだ。
『自分が傷つかない方法ないのか?』そればかりを考え、弥生の事など真剣に考えていなかった。
彼女に淋しさを与え続けてしまったのは自分だと言うのに。

三杉(すまなかったね弥生…でも判ったよ、僕は君の心と真正面から向き合う事にする。
    弥生は不安だったんだ・・・約束をしたとは言え、何の連絡もない2年間・・・
    自分の事など僕が忘れてしまっているのではないかと、きっと日々自問していたんだ。
    そしてようやく再開出来た今も尚、弥生の心は不安な儘だ。
    僕が弥生への興味を失っていないか、優しいのは演技なのではないか、
    自分の事をちゃんと見てくれているのか、弥生は疑心暗鬼に陥っている。
    けれど弥生、君が今も不安を抱えていると言うのなら・・・その幻想をぶち壊す!)

コマンド?

→たたかう ピッ
 じゅもん
 ぼうぎょ
 にげる
 どうぐ

三杉はお冷やを手に取り、一口分だけ飲んだ。
舌と喉を潤して動きを滑らかにしたのである。
準備を整え終えた三杉は、改めて弥生の目を見てニコリと微笑んだ。 そして…


720 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/09/09(金) 16:41:07 ID:???

三杉「弥生・・・まず子供の数だが、僕は二人がいいかな。三人だと真ん中の子が仲間外れになりやすいしね。
    そして最初は女の子、次に男の子の順番が理想的だ・・・最初が男の子だと母親が大変だと聞くからね。
    僕は弥生になるべく負担がかからないようにしたいと思ってるんだ。それと名前については僕も
    ネーミングセンスに自信がない。だけどブンナークよりはマシだから安心しておいて欲しい。
    ああブンナークは向こうで一緒だったタイ人で元はムエタイ選手なんだよ、単純だけど頼りになる
    気のイイ奴さ。そうそうネコと犬では僕もネコの方が好きだよ。特にスコティッシュフォールドや
    ノルウェージャンが好きかな。しかしネコの名前に“こじろう”は傑作だね、自称猛虎(笑)の
    日向に聞かせたらどんな顔するか見てみたいよ本気で。ああネコ以外も動物は好きだよペンギンとかね。
    でも僕も一番好きなのはやっぱり弥生かな、あっ顔が赤くなったね。それと最近好きな食べ物だっけ?
    最近はやっぱりトマトやチーズ、生ハムを使った料理が好きだね。多分2年間も過ごしてきた土地の
    影響なんだろうけど。あー、「あーん」は流石に恥ずかしいって思ってしまうかもね。」
    でも弥生がどうしてもって言うなら「あーん」って食べさせて貰おうかな、意外に馴れるかも知れないし、
    やらずに諦めるのは良くないってこの2年間でよく判ったし弥生を傷つけたくないしね。
    ああ翼くんの事だったら薄々気づいていたよ、だからそんなに気に病む事はない。弥生が僕を
    好きな事もちゃんと解ってるしね。ただ翼くんの事を下らない男と言うのは良くないよ。


721 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/09/09(金) 16:42:37 ID:???

三杉「確かに彼はサッカーの事しか考えていなくて、女性をエスコートなんか出来そうにないけどね。
    でも弥生はやっぱり無理して人を悪く言う事ないんだ。いやいや、嫌いになんかなってないよ、
    それこそ誤解さ。落ち着いて深呼吸して…そうそう。大丈夫、弥生を嫌いになる訳ないさ。
    今まで好きになった女の子?そうだねぇ…この2年間で一度だけ女の子を気になった事があったよ。
    ああ違うよそうじゃない、泣かないで。むしろその事があったお蔭で改めて弥生の事を再確認できたんだ。
    だからその子には感謝してるけど、好きな女の子は弥生だけさ。僕を独り占め出来るのは弥生だけ…
    オーケー?ユーアンダスタン?うん、まあ弥生は堅いことは言わなくてもイイと言うけど、
    僕自身が好きでもない女の相手をする趣味はないからなあ。きっとその子達はその子達で幸せを見出す。
    だから可哀想だなんて思う事はないのさ。弥生もそう思うだろ?」

…と、三杉も弥生に倣って一気呵成に捲くし立てた。
何も考えず適当に言葉を紡いでるのではない、先程の弥生の言葉を真剣に汲み、全霊を以って返答したのだ。
嘘は吐いていない、ちょっと後ろめたい事もドサクサ紛れにしっかり話している。

三杉(どうだ弥生・・・届いたか僕の言葉は?
    君の言葉を全て受け止めて、投げ返してみせたつもりだ・・・
    目には目を、歯には歯を、2年分の想いには2年分の想いを――!)


722 :森崎名無しさん:2011/09/09(金) 16:43:28 ID:???
なんつー苦行だよ、コレw

723 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/09/09(金) 16:43:57 ID:???

先着2名様(順番通りじゃない書き込みは無効)で
 ★三杉 口撃(! card +! dice)+(真心を君に+5)=★
 ★弥生 ヤンデレ(! card +! dice)=★
と(!とcardの間のスペースを抜いて)書き込んで下さい。

【攻撃Max】−【守備Max】
≧5 → Beautiful World
=4〜2 → 届いた! 弥生のヤンデレはフラグへと孵った! 今後は気をつけよう!
=1〜-1 → 一応届いた! 弥生のヤンデレはLV1に低下! 
=-2〜-4 → 効果はいまいちだ! 弥生のヤンデレはLV3で変わらず!
≦-5 → こりゃアカン! 弥生のヤンデレはLV5に!

【基本ルール以外の補正・補足・備考】
三杉のマークがダイヤで「貴公子+5」、ハートで「なんだかんだ言って好きやねん+3」が発動
弥生のマークがクラブで「ATフィールド+5」、スペードで「2年間放置+4」、ハートで「でも信じたい-3」が発動。
弥生がJokerを出すとスキル・ヤン=ウェンリーデレデレを取得。


724 :森崎名無しさん:2011/09/09(金) 16:44:43 ID:???
★三杉 口撃( ダイヤ95 )+(真心を君に+5)=★

725 :森崎名無しさん:2011/09/09(金) 16:45:48 ID:???
★弥生 ヤンデレ( ハート44 )=★

726 :森崎名無しさん:2011/09/09(金) 16:47:45 ID:???
貴公子恐るべし…。

727 :森崎名無しさん:2011/09/09(金) 16:51:27 ID:???
完勝じゃないですかー!

728 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/09/09(金) 16:57:30 ID:???
いやー、皆さんこの流れでよくEを選べましたよね。

729 :森崎名無しさん:2011/09/09(金) 17:03:31 ID:???
むしろE以外何を選べと……(三杉の考察のとおり)
いや、自分は選択に参加できなかったんですが

730 :森崎名無しさん:2011/09/09(金) 17:05:54 ID:???
いやー、俺はチキンだからC選んだよw
E選んだみんなと貴公子の底力に乾杯w

731 :森崎名無しさん:2011/09/09(金) 18:15:01 ID:???
さぁこれで今夜は裸エプロンだ!!

732 :森崎名無しさん:2011/09/09(金) 18:45:48 ID:???
で、伝説の超貴公子…

733 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/09/09(金) 19:22:24 ID:???

>>726-727
正解だったので敗北の可能性は抑えられていましたが、それでも良い引きでしたね。
弥生のハートがまた泣かせます。

>>729
元ネタ的にはBなんですよー。
でもドツボ選択でしたけどね。

>>730
他にもAやらのネタを選ぶ人も居るかと思っていました。

>>731
ひゃー、そんな大人な展開は・・・・・・あ、でも既にこの2人はやってるかもですかね。

>>732
もう少し野菜みたいな名前だったら最適だったんですけどねw

734 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/09/09(金) 19:23:38 ID:???

 三杉 口撃( ダイヤ9 + 5 )+(真心を君に+5)+(貴公子+5)=24
 弥生 ヤンデレ( ハート4 + 4 )+(でも信じたい-3)=5

【攻撃Max】−【守備Max】≧5 → Beautiful World
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

弥生「・・・・・・・・」

三杉「・・・・・?」

微笑を浮かべていた弥生の表情は、三杉の言葉によって硬直した。
三杉が言ったのは、その全てが弥生に応える為の言葉。
喜ばれこそすれ、曇らせるような事はない筈である。
しかし現実に弥生の表情は固まっており、目も虚ろとなって何処を見ているか判らない。

三杉「弥生・・・?」

弥生「う・・・・・・」

三杉(なんだ・・・これは?)

その時三杉は白昼夢を見ているようなフワフワした感覚を覚えた。
そして目の前に座る弥生が、まるで弥生ではないような・・・そんな違和感が溢れてきたのだ。
再開した時からついさっきまでの間、そんな事を思いもしなかったのに・・・。

三杉(そうだ・・・突然人が変わったように話し出した時から、弥生はずっと微笑んでいた。
    僕の視線や(かろうじて入れた)相槌には反応を示さず・・・そう、まるで人形のようなんだ。)


735 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/09/09(金) 19:24:46 ID:???

             ダメなの・・・

三杉(え!?)

空耳・・・三杉は目の前の口を動かさない弥生が喋ったような気がした。


             もう、ダメなの・・・


いや・・・どうやら空耳ではない。
間違いなく弥生の声が聞こえてきている。
けれども弥生の口が動いていないのも事実・・・という所で弥生が再び喋りだした。
彼女は先程と同じ微笑を湛えていた。

弥生「子供は二人がいいのね?それだったら双子がいいわ、きっと賑やか毎日になるわよね。
    淳がちゃんと考えてくれて嬉しいな・・・。でも、二人の理由が私の負担を考えてくれての事なのが、
    やっぱり何より嬉しいわ、ありがとう淳。あ、それから双子だったら名前は私が考えたいな・・・
    “リン”と“レン”ってどう?なんだか歌で包まれるような家庭になる気がするの。それでね、」

三杉(弥生の声だ・・・でも違う、弥生の言葉じゃないみたいだ。
    それじゃあ本当の弥生の言葉は何処にある?)

三杉は目の前で喋っている弥生の目を見つめた。
音は何も聞こえない、集中して心を静かにするよう努めているからである。
そして“本当の弥生”に対し、ひたすらに目で訴えようと試みる。


736 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/09/09(金) 19:28:36 ID:???

〜精神的イメージ〜 (BGM:http://www.nicovideo.jp/watch/sm7570214

三杉は海の中にいた。
そして底へ底へとどんどん潜って行く。
息が苦しくなっていく気がしたが、それでも潜るのを止めようとは思わなかった。
行かなければいけない・・・そうしなければ後悔する気がしていた。

そして潜って潜って、潜り続けたその先に・・・彼女の姿があった。
海の底で体育座りのような体勢で背中を向けている弥生の姿が。

三杉「弥生!」

弥生「・・・!」 ビクッ

背中を微かに震わせ、恐る恐るこちらに顔を向ける弥生。
涙を浮かべた悲しそうな瞳が見えた。
三杉はハッキリと判った。 これが本当の弥生、今喋っているのは違うのだと。
恐らくは過度のストレスから心を守る為に生まれたペルソナ・・・別人格なのだ。

三杉「(弥生をこんなにしてしまったの僕ならば・・・)弥生!」

息苦しさを無視し、三杉は底に座る弥生へと必死に手を伸ばした。 しかし・・・


737 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/09/09(金) 19:29:39 ID:???

弥生「ダメなの・・・もう。」

三杉「上がって・・・来るんだ! 手を出し・・・て・・・!」

弥生「私は・・・私は2年間の間に・・・ご主人様の約束を信じられなくなっていたんです。
    ご主人様はちゃんと言いつけてくれたのに・・・約束を守ってくれようとしたのに・・・」

三杉「そんな事・・・いいから・・・手を!」

弥生「ダメ・・・。 ご主人様の優しさが私には後ろめたいの・・・。 ご主人様を疑うなんて・・・
    それに・・・私なんか居なくても、もう代わりの子が居るんです・・・
    でも、あの子はきっとご主人様の事を信じられなかった私の心・・・
     だからもう、ご主人様は私の事なんか忘れて下さい、私は・・・」

三杉「違う!」

弥生「えっ・・・」

三杉「弥生は弥生だけだ! だから・・・今・・・・・・助ける!」

弥生「!」

738 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/09/09(金) 19:30:49 ID:???

水圧に押し潰されそうな感覚を味わいながら、必死で手を伸ばす三杉。
弥生は躊躇う様子を見せながらも、恐る恐ると手を伸ばし、そして・・・

               ガシッ!

三杉の伸ばした手は弥生のか細い手を確かに掴んだ。
瞬間――グッと力いっぱいに弥生の身体を引き寄せる。
そして重なり合う二人の身体・・・

弥生「ごめんなさい・・・ごめんなさいご主人様・・・私・・・・・・」

三杉「いや、悪かったのは僕だ・・・弥生は謝ることなんて無い。
    でも・・・もうこれでいい。 これでいいんだ・・・。」

涙を流して抱き合う二人の姿はとても美しかった。
もしもこの瞬間に世界が終わったとしても、二人はきっと後悔はしなかっただろう。


先着で
 ★劇場版新世紀ミスギェリオン:破→! card
と(!とcardの間のスペースを埋めて)書き込んで下さい、カードやダイスによって分岐します。

《JOKER》 天から降ってきた槍が三杉を貫く・・・
       ミハエル「約束の時ですダーリン・・・今度こそユーだけはハッピーにしてみせマス」
《それ以外》 白昼夢は終わった。 弥生「あれ、私ったら何を・・・?」
        涙を浮かべた弥生がキョトンとしている。 ・・・と、お茶が到着した。


739 :森崎名無しさん:2011/09/09(金) 19:31:56 ID:???
 ★劇場版新世紀ミスギェリオン:破→ ダイヤ7

740 :森崎名無しさん:2011/09/09(金) 19:33:37 ID:???
めでたしめでたし

741 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/09/09(金) 19:33:52 ID:???
本日はここまでです、全力の悪ふざけすみませんでしたw
>>677から今まで、皆さんは夢を見ていたんですよ、きっと。
では次回からまともに話が動きそうです、それでは本日もすみませんですたw

742 :森崎名無しさん:2011/09/09(金) 20:26:23 ID:???
貴公子のマジレス見事でしたw

743 :TSUBASA DUNK ◆lZDB0C.cMg :2011/09/09(金) 23:23:54 ID:???
先日のお詫びに弥生でJOKERを引かせていただきました!
これでチャラってことで勘弁してください

サッカーもラブコメも楽しすぎますよ、このスレ
まあ、これがラブコメの範疇かはさておき

744 :TSUBASA DUNK ◆lZDB0C.cMg :2011/09/09(金) 23:24:55 ID:???
JOKERじゃない、ハートでした
スレ汚し失礼しました!乙でしたー

745 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/09/10(土) 23:08:08 ID:???
>>740
母にありがとう、父にさようなら。
全てのリア充に…爆発しろw

>>742
イイ男はあれくらいやらなければいけません(笑)

>>743-744
つばだんさん、美しい引きをありがとうございました。
そしてつばだんさんに褒められると非常に嬉しいです。
私がキャプ森本編だけでなく外伝を読み始めたのも、
自分で書いてみたいと思ったのもツバサダンクがきっかけでしたから。
これからも頑張っていきたい気持ちになります、ありがとうございます。


後で少し更新します。
なんか今日…すごいお金が増えました…
ギャンブルって怖いですね、脳汁すごい出た…

746 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/09/11(日) 04:01:17 ID:???

後でがこんな時間になっちゃったー
=============================================

> 劇場版新世紀ミスギェリオン:破→ ダイヤ7
> 《それ以外》 白昼夢は終わった。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

……夢か現か解らない体験だった…それは白昼夢だったのかも知れない。
何だったにせよ、三杉が弥生の寂しさと苦悩の深さを目の当たりにしたのは真実である。

三杉(弥生は…僕との約束を信じたかったんだろう。
    けれども、何の連絡もない相手を信じ続けるのは無理な話だったんだ。)

信じたい気持ちと信じられない気持ち、初めは前者しか無かったであろう。
しかし時間の流れの中で後者が生まれ、肥大し、いつしか同等の大きさとなったのだ。
弥生の内面でその相反する2つの思いが常にぶつかり合うようになると…
当然ながら彼女の心は疲れ、神経はすり減るようになっていった。

この残酷な日々を耐えきる為にと、弥生の脳は本能的に防御策を取った。
それは即ち2つの心を別の部屋に分ける事…
三杉信じてる、信じたいと思っている弥生と、三杉の事を信じられない弥生(2P)。
そう…青葉弥生は一つの身体に2つの人格が存在するようになってしまったのだ。


747 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/09/11(日) 04:02:43 ID:???

先程狂ったように話し続けたのは勿論後者(2P)である。
相槌も返事も求めず、ひたすら自分の気持ちや要求を述べ続けたその姿は…
三杉の事を信じていない、有無を言わせず自分の言葉を押しつける意志に満ち満ちていた。

そう、弥生(2P)は三杉の事を信じていなかったのだ。
逃げるか、言い訳するか、受け流すか…そうなる事を信じていたのだ。
しかし三杉はそのいずれの行動も取らなかった。
弥生(2P)の話した事全てに回答した。
それも適当にではなく真剣に、時にユーモアを交えた有機的な会話として対応したのだ。

三杉の事を信じない心が源となって生まれた弥生(2P)にとって、これは予定外のダメージとなった。
お陰でその心は弱まり、結果として三杉は弥生の真なる気持ちが何処に在るかを気付く機会を得たのである。

三杉「もう一度改めて言うよ…放っておいて済まなかった、弥生。」

そうして今目の前で気を失っている、無事取り戻す事が出来た弥生に対し…
三杉は再びの反省を口にする。

スレ主(本当にすみませんでした。 この作品始めた時、別に女は要らないやと思ってました。
     だから弥生に連絡する選択肢も2年間ありませんでした。)

三杉(…だれおまえ?)


748 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/09/11(日) 04:03:57 ID:???

…と、ここで弥生が目を覚ました。

弥生「ん……あれ、私ったら何を・・・?」

三杉「ああ、2分ほど寝ていたよ。 少し疲れていたんじゃないか?」

弥生「え? あっ! す、すみません、ご主人様の前で私ったら…!」

三杉「別に謝るような事では無いよ、下剤を盛られた訳でもあるまいし。」

弥生「あ、あわわ…」

三杉「…そんな事よりも他に許せない事があるな。」

弥生「えっ!? ええっ…!?」


ガチャンッ

ウェイター「はいよ、クソリア充様に紅茶とケーキ2丁上がりだコノヤローイ。」

弥生「ひっ」 ビクッ

三杉(……)

三杉の言葉に慌てふためいていた弥生に、追いうちをかけるような大きな音。
ウェイターが不作法な接客でわざと音を立てたのである。


749 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/09/11(日) 04:05:07 ID:???

ウェイター「ごゆっくりー。」

弥生「ど、どうも…」

ウェイター(クソー、あの子彼氏いたのかよ…ムカツク!死ね!死ね!死ねーー!)

取り敢えずオーダーした物はこれでテーブルに揃った。
けれども三杉は紅茶にもケーキにも手をつけない、手をつける気はなかった。
恐る恐る弥生がこちらを覗き見てくる。
暫しそうしていたが、やがて意を決したように問い掛けてきた。

弥生「あ、あの…ご主人様、さっき仰った『他に許せない事』と言うのは…?」

三杉「……」


A 弥生がご主人様と呼んでいる事
B さっきの店員
C 破でのアスカの扱いの悪さ
D 不景気経済
E ブンナークの汗臭さ
F その他

2票選ばれた選択肢で続行します。(投票はメル欄空白で宜しくお願い致します。)

750 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/09/11(日) 04:10:42 ID:???
項目追加しときます

G 某スレで岡山姉が腋巫女服を着れないで悲しんでいる事
H 宇宙の王者の不正




お分かりでしょうが別に重要な選択ではありません

751 :森崎名無しさん:2011/09/11(日) 07:54:24 ID:xYB1kuHk
F 一之瀬達武蔵トリオのメンツから自分に一切連絡がないこと

752 :森崎名無しさん:2011/09/11(日) 08:45:28 ID:SqPjf9QA
H ふせい…ゆ゛る゛さ゛ん゛!!

753 :森崎名無しさん:2011/09/11(日) 10:30:39 ID:Z/qpwIgo
A
これはお仕置きが必要だな

754 :森崎名無しさん:2011/09/11(日) 10:34:29 ID:oAlzQH0A
A

755 :森崎名無しさん:2011/09/11(日) 11:12:46 ID:???
H

Gは腋巫女服を着せてもらえないことじゃなくて
着れないで悲しんでいる事が許せないのかよ

756 :森崎名無しさん:2011/09/12(月) 00:54:46 ID:???
ぶっちゃけ全部見てみたいw

757 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/09/12(月) 19:10:51 ID:???

>>752
ロードセクターによる轢き逃げアタックで制裁だっ!

>>753
なんだか言い方がヤラシイですねw

>>755
? すみません、日本語とか常識が弱いものでして意味がよくわかんないです。

>>756
[一例]
三杉「エヴァンゲリオン・破でのアスカの扱いには納得がいかないね。」
弥生「(あ、エバなら判るわ。アスカと言うと、確かセカンドチルドレンだった筈…)
    そうですね、アスカちゃんは戦闘でも話が進むにつれて弱体化しますし、
    恋愛でも相手されなくて、当てつけみたいにされてましたし。」
三杉「判ってないね、弥生。 恋愛がどうだとか、アスカにはそんなの大した要素じゃない。」
弥生「はあ…(あれ、加地さんにスルーされてる場面って結構切ないと思ったけどな…)」
三杉「(多分弥生は新劇場版を観ていないんだろうな…よし。)
    やっぱり一番扱いが酷いと思ったのは3号機のシーンだよね。」
弥生「え? アスカちゃんの話じゃなかったんですか?」
三杉「うん、だから3号機だよ。」
弥生(あれ、3号機で可愛そうなのってシンジくんのクラスメートの子じゃなかった!?) オロオロ
三杉(ふむ、やっぱり狼狽している弥生の顔は可愛いな。)

758 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/09/12(月) 19:11:57 ID:???

> A 弥生がご主人様と呼んでいる事
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

三杉「うんまあその話をする前に、取り敢えず店を出よう。」

弥生「え? 店を出るって? お茶もケーキも来たばかりなのに・・・」

この三杉の言葉に、更に疑問形を重ねる弥生。
お気に入りの店のお茶とスイーツを前に、店を出る・・・
弥生は物心付いてこの方、そんな選択肢を思いついた事も無いのだから当然の疑問だろう。

三杉「(ふふ・・・)えっと、これは何なのかな?」

そう言って三杉はテーブルの上に並んだ物を指差した。

弥生「えっ・・・・・・紅茶と、ケーキです。 なかなか美味しいと思いますけど・・・?」

三杉「うん、まあ美味しい美味しくないは別にいいんだ・・・僕達は何をしているんだっけ?」

弥生「ティータイムですよね?」

三杉「ご名答、ティータイムで合っているよ。
    時間的にはアフタヌーンティーを楽しもうとしている・・・筈だったね?」

弥生「は、はい。」

涼しげに微笑む三杉・・・弥生はこの三杉の雰囲気に覚えがあった。
そう、2年前まで何度も見せられてきた冷たい微笑だ。


759 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/09/12(月) 19:14:37 ID:???

三杉「君は君なりに、僕に勧めても悪くない店を選んでくれようとしたのは判ってるんだよ。
    でもね弥生・・・こんなのはアフタヌーンティーとは言わないんだ。」

弥生「あ・・・ああぁ・・・。」

三杉「アフタヌーンティーと言うのはね、弥生。 紅茶と3段重ねのティースタンドに盛られた
    スコーン、サンドイッチ、デザートを、ゆっくりと時間をかけて楽しむ物なんだよ。
    残念だけどティースタンドも無いような店で楽しめる物じゃない。
    おまけにこのティーポットとカップも、見ていてウットリ出来るような味が無い。」

弥生「はうぅ・・・。」

三杉「落ちぶれたとは言え、僕もそれなりの家柄の者だ・・・
    アフタヌーンティーは本場の英国スタイルじゃないと楽しめないよ。
    それなのにこの程度の店に連れてくるなんて、本当に弥生はいけない子だな。」 スッ

弥生「あっ・・・!」 ガタッ

そこまで言うと三杉はスッと席を立ち、スタスタレジへ歩いていった。
慌てて弥生もバッグを肩に下げて三杉の後を追う。
だが会計を済ませて店を出た後、三杉は弥生の方を振り返る事なく特に話しかけるでもなく歩き続けた。
それはそれは、弥生としては針の筵のような心地である。


760 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/09/12(月) 19:15:40 ID:???

弥生「(ああ・・・久し振りのこの感じ・・・。
    電話だと優しくなったのかなって思ったけど、やっぱりご主人様はご主人様だった・・・・。
    あっ、そ、そんな事より話さなきゃ、何か・・・)あ、あの・・・ご主人様?」

三杉「・・・・・・」

弥生「(はわわ・・・)変な店に連れていってしまってごめんなさい・・・」

三杉「・・・・・・」

弥生「(うぅ・・・一瞥もない鉄壁のスルー・・・・・・で、でも負けないもん。)
    あの・・・・い、今は何処に向かっているんですか?」

三杉「・・・・・・」

謝ってみたり質問を投げてみたりしたが、三杉は全くの無反応。
弥生の心の中では、居た堪れなさと不安感が増大の一途となっているが・・・
しかし彼女としては、三杉の直ぐ後ろをついて歩くしかなかった。
そして何でも良いから会話をしようと試みるしかなかった。


761 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/09/12(月) 19:16:41 ID:???

弥生「ご主人様・・・さ、さっきの『他に許せない事』って何だったんですか?」

三杉「・・・・・・」 ピタッ

弥生(止まった! ・・・け、けど、これって多分怒りで止まったのよね!?・
    どどどど・・・どうしよう、考えて、考えるのよ弥生・・・!)

少しでも反応が欲しくって、気がつけば火に油を注ぐような事を聞いていた弥生。
三杉の足が止まって、はじめて余計な事を言った自分に後悔する。
楽しみにしていた2年ぶりの再会が、とんでもない事になってしまった・・・そう考えた。
しかし・・・

三杉「それだよ。」 クルリ

弥生「えっ・・・?」

振り向いた三杉の顔にはそれほど不機嫌な色はなく、弥生は『あれれ?』と口に出すのを必死に抑えた。


762 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/09/12(月) 19:17:59 ID:???

三杉「ご主人様。」

弥生「え、えっと・・・」

三杉「淳・・・外や人の前では淳って呼ぶようにと言ったろ?」

弥生「あっ!(そ、そうだ! なんで忘れてたんだろう!?)」

三杉「それから。」

弥生「は、はいっ! って・・・えっ?」

三杉が親指で直ぐ先に建っている庭付きの一軒家を指差した。
異国情緒を感じさせる白い家はとても綺麗で、女の子が夢みる将来住みたい家その物といった感じだ。
けれども三杉が何故その建物を指差したのか、その意図は全く判らない。

三杉「セントクリストファーガーデン、自由が丘で唯一英国式アフタヌーンティーを楽しめるカフェだ。
    イングリッシュガーデンもなかなか素晴らしいから、その辺も楽しめると思う。」

弥生「はい・・・?」

763 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/09/12(月) 19:19:24 ID:???

弥生は目を丸くしてそう問い返した。
どんな冷たい言葉が返ってくるのかと覚悟していた彼女は、いま何を言われているのか理解が及ばなかった。
弥生の察しがついてない事を、三杉は意地悪そうに微笑んで、今度はハッキリと告げた。

三杉「本当のアフタヌーンティーを教えてあげるって言っているんだよ。 さっ、着いておいで?」

弥生「あ・・・あうぅ・・・ごしゅ」 ジワッ

三杉「淳。」

弥生「は、はい! あ、ありがとうございます・・・。 その・・・淳。
    (ああ・・・・・・なんだろこれ・・・死んでもいいかも・・・)」 キュンッ

三杉(フフ、こんなに目を潤ませて。 ・・・やっぱり弥生は可愛いな。)

地獄のような気分から、一転して天国のような思いを感じる弥生。
心で味わうその落差は、身体に依るものとはまた違う・・・
だが決して劣る事のない快感(しあわせ)があると、彼女はここで知ったのである。


764 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/09/12(月) 19:21:42 ID:???
※本日はここまでです。 選択肢や判定に辿り着けずごめんなさい。
 ちょっと今週あたりから暫くペースが(今までに増して)落ち気味になると思います。  

765 :森崎名無しさん:2011/09/13(火) 08:18:23 ID:???
乙です
なんで三杉と弥生の関係をこんなに上手く書けるんでしょうか?
まさか、アナカンさんにもそういう趣味が!?

766 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/09/13(火) 13:56:48 ID:???


>>765
オツカンシャでございます。
上手く書けてますかね でも、そう思って下さるならば幸いです。
正直ちょっと甘ラブが過ぎるかなとも思いますが、その辺りはきっと三杉の心境の変化で…
と、自分で自分を全力で弁護してみたり!
ちなみにスレ主のS気は全然ないです。 かと言ってM気もないと思いますよ……多分。
=============================================

薔薇の香りのするゲートを通り、店内へと入った2人。
店の内装は英国異人館その物と言っても違和感がない。
社交パーティやティーパーティが日々行われていそう、と弥生に感じさせるのであった。

給仕「いらっしゃいませ。」

三杉「予約していた三杉です。」

給仕「三杉様ですね、お待ちしておりました。 ガーデンに面したテーブルをご用意しております。」

弥生(予約してたんだー! さ、最初からそのつもりで… 酷いですご主人様…) シュン

弥生の気持ちを余所に案内された席は、それはそれは素晴らしかった。
色とりどりの花、特に多種多様に渡るバラを真横に臨め、紅茶のロケーションとしては申し分なかろう。
ここは良い宿夢気分…ではなく、ここは良いカフェ貴族気分。

弥生「あれ、これは…」

テーブルの上に置かれている、二つ折りの小綺麗な紙に弥生が気付いた。
メニューにしては小さすぎるが、これは何だろうと開くと…


767 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/09/13(火) 14:00:15 ID:???

[一段目]夏のデザート
 ・トロピカルフルーツとヨーグルトのゼリー
 ・オーガニックルイボスティーのロールケーキ
 ・レアチーズケーキ
 ・ココナッツフェアリーケーキ

[二段目]ホームメイドスコーン
・英国産アッパーノートン・クロテッドクリームとストロベリージャム添え
・サーモンとホウレンソウのミニイングリッシュパイ

[三段目]特製ミックスサンド
・スコティッシュスモークサーモン
・平飼有精卵
・英国産チェダーチーズ
・ピクルスとオリーブの添え物

[紅茶]ポットサービス


弥生(御品書……ティ、ティータイムで御品書ってどーゆー事なの…)

三杉「さっき言った通り、三段重ねのプレミアム・アフタヌーンティーセットを御馳走するよ。
    デザートもサンドイッチも大きさは然程でもないから、量は心配する程じゃない。
    それと、茶葉はここから選べるから好きなのを頼むと良いよ。」


768 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/09/13(火) 14:01:29 ID:???

ダーンと渡されたメニューには、ババーンと以下のような銘柄が並んでいた。

・ロイヤル ブレックファースト
・イングリッシュ ブレックファースト
・スコティッシュ ブレックファースト
・ゴールデン アフタヌーン
・クイーン ヴィクトリア
・スーペリア ダージリン
・スーペリア アッサム
・スパイス チャイ
・ハートウェル
・ヌワラ エリヤ
・グランド キーマン
・アールグレイ
・カウンテス グレイ(ダージリン アールグレイ)
・リッチ バニラ
・ホワイト ピーチ
・フルーツガーデン
・オーガニック スーペリア ルイボス
・スーペリア ルイボス エルダーフラワー
・ケニヤプレミアム


弥生「な、なるほど…(…と言ってもこれは…知ってる単語は幾つかあるけど、違いが想像つかない…
    …それ以前に、このセットって一体幾らくらいするんだろう…)」

…と弥生は困惑の極致に到る。
そして三杉はそんな弥生を気に留めず、自分の紅茶を選び始める。


769 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/09/13(火) 14:02:47 ID:???

三杉(さてと…イタリアでエスプレッソばかりだったからな、久し振りに飲むまともな紅茶だ。
    セカンドフラッシュにするべきか…それとも敢えてミルクティー前提にするか…)

弥生(ええと…アフタヌーンティーだからブレックファストのは多分ダメよね…
    チャイ…は、何となく淳が気に召さなそうだし、ヌワラエリヤに到っては何語なの?)

三杉(ふむ、まあここは王道でFTGFOP1の香りをストレートで楽しむとしよう。)

弥生(名前的にはホワイトピーチが可愛くて良いけど、淳に邪道だとか言われそう〜……)

対照的な2人の思考であったが、ともかく三杉は自分のオーダーを決めた。
そして相手の方に視線を移すと、弥生はまだお茶のメニューと睨めっこしている。

三杉(クスッ  判らないならば聞いてくれればいいのに。)

必死そうな弥生の可愛らしさに思わずクスリとして、三杉は…


A 助け舟を出してあげる
B ズバッと決めてあげる(銘柄を上のメニューから選んであげて下さい。)
C 面白いので何も口出さずに最後まで待ってあげる
D 『まだかい?』と急き立ててみる。
E その他

2票選ばれた選択肢で続行します。(投票はメル欄空白で宜しくお願い致します。)


770 :森崎名無しさん:2011/09/13(火) 14:08:27 ID:W+d8GbP6
A

771 :森崎名無しさん:2011/09/13(火) 14:16:50 ID:xbgrCsW6
A

772 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/09/13(火) 16:35:05 ID:???

> A 助け舟を出してあげる
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

三杉(そうだな…楽しんで貰う為に連れてきたのだから、こんな事で悩ませたら可哀そうだ。)

そう思い、三杉はメニューと睨めっこをしている弥生に助け船を出してあげる事に決める。
フと『自分はこんなキャラだったろうか?』と自分の確かな変化に僅かな違和感を感じるが…
そこは深く考えるのを止め、今の自分の思いをすんなりと受け入れた。

三杉「弥生。」

弥生「えっ! ははは、はい!」

三杉「弥生はどんな紅茶が好きなんだい?」

弥生「えと…好きな紅茶、好きな紅茶…」

三杉「漠然とで良いよ、それから飾る事もない。 ミルクティーが特に好きだとか…
    スッキリした飲み口が良いとか、香りをつけたのが好みだとか、何でも良いから言って御覧?」

弥生「は・・・はい。 ええと、それじゃ…」


773 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/09/13(火) 16:37:39 ID:???

先着で
 ★弥生の好み→! card
と(!とcardの間のスペースを埋めて)書き込んで下さい、カードやダイスによって分岐します。

《ダイヤ》 ミルクティー
《ハート》 弥生「だ、ダーリンが…」 三杉「ああ、ダージリンね」
《スペード》 フレーバーティー
《クラブ》 紅茶荷電(←商品名)が好き。
《クラブA》 紅茶よりもむしろ、ガーデンに咲いている薔薇の朝露が飲みたい。
《JOKER》 至高の紅茶(飲んだ事があるけれど、銘柄は知らない)


774 :森崎名無しさん:2011/09/13(火) 16:40:44 ID:???
 ★弥生の好み→ ハート3

775 :森崎名無しさん:2011/09/13(火) 16:45:08 ID:???
「オレンジペコで!」

776 :森崎名無しさん:2011/09/13(火) 17:03:00 ID:???
呼称「ダーリン」フラグを折ったってとこ?
やはりドSかw

777 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/09/13(火) 18:02:28 ID:???

> 弥生の好み→ ハート3
> 《ハート》 弥生「だ、ダーリンが…」 三杉「ああ、ダージリンね」
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

弥生(やっぱり・・・ご主人様は、この2年間で少し変わったみたい。
    そりゃあ、ちょっとは意地悪な所もあるけれど・・・でも優しさが前提にあるのが凄く感じられるわ。)

これまでの言動、そして優しく助け舟を出してくれる今の姿から、弥生は三杉の纏う空気が依然と変わったと確信した。
その変化は女性にとって甘〜い魅力と感じさせるものであり、弥生は文字通りトロンとした気分になってくる。
以前の背徳的な雰囲気も、一部の女性にとってある意味強烈な魅力を放っていたのは疑いないが・・・
今の三杉は本物の王子様のような、女性が原初に夢見る理想の男性の魅力を醸し出しているのである。

弥生(どうしよう、紅茶の事よりもすっごく甘えたい・・・)

紅茶の事は既に弥生の思考の20%にまで低下し、
甘えたい、(頭や髪を)撫で撫でされたいと言う気持ちが支配的になっていた。
しかしそれを直接言ってしまうと、ガラガラと幸福が崩れてしまうような不安感もある。
普通の常識的な幸せに対して懐疑的になっている故なのであるが・・・
そこで弥生は流れとして不自然にならない“ささやかな幸せ”をコッソリと楽しむ事で、
今の気持ちの昂ぶりを消化させようとした。

弥生「(この流れなら・・・言えるわ!)だ、ダー リン・・・」

一瞬だけ三杉の目を覗きながら、弥生は小声でそう言ったのだった。
まるでダージリンの事を言い間違えたかのような、微妙な発音で。


778 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/09/13(火) 18:03:44 ID:???

大人になって好きな男をダーリンと呼ぶなど、恥ずかしくてまともな神経では出来ない事である。
けれどもそれは、甘い夢として確かに女性の心の奥底に眠っている。
この行動が弥生にとっては色々な意味で大きな冒険だったのは、その事からもお判りだろう。

三杉「(ん・・・噛んだか?)ああ、ダージリンね。 なんだ、ちゃんと判ってるじゃないか。」

弥生「あ・・・アハ!」

三杉「それだったら迷う必要はないさ、確かに銘柄は幾つもあって目移りするけれど・・・
    ダージリンが好きなら、この店では断然スーペリア ダージリンさ。
    当たり前だがセカンドフラッシュ(夏詰み)だし、ゴールデンティップスの多い
    FTGFOP1 (フィナー・ティピー・ゴールデン・フラワリー・オレンジ・ペコー)だからね。」

弥生「す、凄いんですね!」

三杉「うん、これを飲むと低級のダージリンでは物足りなく感じてしまうかもね。」

昔と変わらない薀蓄(←8割がた理解していない)に生返事をしながら、
弥生は内心でガッツポーズを決めていた。

弥生(言った・・・頑張ったわ弥生・・・お父さん、お母さん、いま弥生は幸せです。)


※いったんここまで

779 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/09/13(火) 18:40:59 ID:???

こうして弥生がダージリンフリークと誤解した事で三杉はすっかり気を良くし、
その後もクロテッドクリーム云々、スコーン云々、食べ方云々と薀蓄を披露し続けた。
内容はやはり半分も分からない理解出来ない弥生だが、三杉の言う事は確かであるのは実感した。

三杉の言う通りに、出来立てのスコーンを一番最初に食べたのは正解だったし、
クロテッドクリームとジャム、そしてホロッと噛み応えのあるスコーンの食感の一体感は間違いなく口福だった。

また、出された紅茶の香りを『マスカットみたい』と評すと、三杉は我が意を得たりといった様子で
マスカテルフレーバーの事を説明してくれ・・・
この時弥生は三杉の薀蓄話を初めてウットリした気分で聞き惚れたのだった。

※ちなみにダージリンが好きだと三杉に言ってしまった手前、
 弥生はこの先紅茶について猛勉強する事となるのだが・・・それはまた別の話である。


三杉(ふう・・・何だろうか、想像以上に楽しい時間だぞ。
    それはそうと、アフタヌーンティー談義(←一方的な)はもうイイだろう。
    そろそろ何か別の事を話したいな。)


A 今度は弥生の話を聞く。
B 三杉が新たな話題を提供する。

2票選ばれた選択肢で続行します。(投票はメル欄空白で宜しくお願い致します。)


780 :森崎名無しさん:2011/09/13(火) 18:42:28 ID:YsmbtdMM
A

781 :森崎名無しさん:2011/09/13(火) 18:43:42 ID:waNiAirU
A

782 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/09/13(火) 19:00:06 ID:???

皆さんが優しい選択を選ぶので、何だか普通の恋人同士みたいですね。 これで良いのでしょうか?
=============================================

> A 今度は弥生の話を聞く。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

三杉「ところで弥生はどうだい、何か話したい事はあるかな?」

弥生「えっ・・・」

聞き役に徹していた弥生は突然の振りにキョトンとした。

・・・喉下過ぎれば熱さを忘れる。
先程弥生に話を振ったらとんでもない事になった事も忘れ、三杉は今再び弥生に話題を求める。
その結果がこれだよ!

先着で
 ★弥生の話題2→! card
と(!とcardの間のスペースを埋めて)書き込んで下さい、カードやダイスによって分岐します。

《ダイヤ》 弥生「一ノ瀬くんって覚えてる? 実は退学になったの。」
《ハート》 弥生「あの・・・実は今日、お父さんとお母さんが結婚記念日の旅行に行ってるの。」
《スペード》 弥生「南葛の石崎くんの事なんだけど・・・」
《クラブ》 弥生「実は一ノ瀬くんに付きまとわれて困ってるの。」
《JOKER》 好きな話題をお選び下さい。
《クラブA》 弥生「真田くんって覚えてる? 実はマネージャーの子と1upしちゃって・・・」 ヒャメロー


783 :森崎名無しさん:2011/09/13(火) 19:01:53 ID:???
★弥生の話題2→ ダイヤA


784 :森崎名無しさん:2011/09/13(火) 19:07:28 ID:???
弥生ちゃんダイス振りすぎです
それはともかくまたクラブじゃなくてよかったよかった

785 :森崎名無しさん:2011/09/13(火) 20:19:33 ID:???
よしみんなきけ いちのせをたいがくにする ブルノもかいこする

786 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/09/13(火) 21:04:45 ID:???
>>784
なるほど、つまりアオバジスタを修得すれば大丈夫という事ですね。

>>785
ブルノはいつになったら解雇なんでしょうかね?
きっといつかマモノを踏んでくれると信じてます。


そんな訳で三杉が知ることもなく一ノ瀬問題は解決済みとなります。
さよならフォーエバー一ノ瀬くん。
ちょっと書ききれなかったので今日の更新はここまでとします。
本日もありがとうございました。

787 :森崎名無しさん:2011/09/13(火) 21:39:57 ID:???
ラ・オツデシタ!

788 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/09/14(水) 10:59:55 ID:???

>>786 乙感謝なのぜ!
=============================================

> 弥生の話題2→ ダイヤA
> 《ダイヤ》 弥生「一ノ瀬くんって覚えてる? 実は退学になったの。」
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

弥生「そう言えば・・・ねえ淳、一ノ瀬くんって覚えてますか?」

三杉「一ノ瀬? ああ、勿論覚えているとも。 サッカー部で頑張っているんだろう?」

弥生「ええ、FWでエースでした。 この夏のIH予選では得点王になったみたいですし・・・
    まあ日向くんがほとんどの試合でレッドカードを貰ったせいですけどね。」

三杉「日向がレッドカード無双か、それは傑作だな。
    けれど・・・“だった”と言うのは何だ? 過去形なのには意味が・・・?」

弥生「はい、実は・・・一ノ瀬くん、退学になったんです。」

三杉「退学!? 穏やかではないね、一体何故だ?」

弥生「うん・・・・・・」


789 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/09/14(水) 11:01:04 ID:???

遡ること一週間前の事だった。
弥生が三杉からのサプライズ的な国際電話を受けた翌日である。
三杉が日本に戻ってくる(しかも自分に会いに)約束を受けた弥生は、大変な勇気を得ていた。
これまで長くストーカー行為を続けてきた一ノ瀬を、思い切って呼び出したのである。

そして三杉が数日程度で日本へ戻って来る事を教え、
これを機にストーカー行為をやめて欲しいとキッパリと告げたのだ。
だが一ノ瀬はこれを聞くと、冷静さを取り戻すどころか激昂して弥生に襲い掛かったのである。
制服の一部が裂かれ、危うく一生に残るトラウマを抱える事態になりかけた。

しかしそこは万が一を考え、弥生は少し離れた場所に警官を呼んでいた。
一ノ瀬が改心すればそれで良いが、激昂する事があれば身の危険は避けられないと踏んでいたのだ。

つい昨日まで弥生は一ノ瀬を心底恐れており、こんな危険を冒そうとは考えもしなかったが・・・
三杉の電話は弥生を思い切らせたという訳である。

敢え無く一ノ瀬は警官の手によって組み伏せられ、補導。
付属の名門校である武蔵大付属はイメージダウンを恐れ、翌日には一ノ瀬の退学が発表されるに至ったのである。
そして一ノ瀬家はつい数日前に引っ越していった。
恐らく父方か母方の実家へと逃げたのだと思われるが・・・
しかし実は一ノ瀬には行政監察処分が着いており、そのレッテルは彼の将来に影を差す事になる。


790 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/09/14(水) 11:02:18 ID:???

弥生「あの・・・女の子に暴行を働いたみたいなんですよね。 警察が傍を通りかかって、大事になる前に
    取り押さえられたって聞いていますけど…言っても現行犯って事になりますしね。
    一之瀬くん…直ぐに引っ越しちゃいましたし、それ以上は知りません。」

もう解決した事、今更三杉に話しても悪戯に不快な気分にさせてしまうだけだろうと弥生は考えた。
また自分としても言葉にはしたくない嫌な記憶、しかも新しい鮮明な記憶でもあった事から…
事件内容の詳細については触れず、噂で知られている上澄みだけを話すに留めた。

三杉「そう…か、一ノ瀬が……。」

弥生「やっぱり…最近ではそれが一番ショッキングな出来事です。
    本間くんも真田くんも、とてもガックリしてました・・・。」

三杉「・・・まあ詮索してもあまり面白い話ではないだろうね。」

弥生「はい、ごめんなさい。 話題って言われてパッと出てきてしまって・・・」

三杉「いや、謝る事はないさ。 話は変わるが東京のIH代表はやっぱり東邦かい?」

弥生「そうですね、いつもの通りです。」


791 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/09/14(水) 11:04:23 ID:???

三杉「そうか・・・ま、戦力図はそう変わる物ではないと言う事だろうね。
    そう言えばIHが始まるのはいつからだい、そろそろだったと思うが?」

弥生「ええ、丁度明日が開会式ですよ。
    今年の開催地は東京ですし、興味があるなら明日は見物に行きますか?」

三杉「ふむ…(どうだろうか、試合では特に見るべき物があると思えないが…
    もしかしたら見知った人間に会えるかも知れない。)」


A 明日はIH開会式を観に行ってみる(知人と会える可能性があります。)
B いや、あくまで弥生と2人だけで過ごす(ずっとイチャラブのターン)

『3』票選ばれた選択肢で続行します。(投票はメル欄空白で宜しくお願い致します。)

※Aを選択すると明日の予定が固定されます、以後の変更は出来ません。
 またBを選択すると、この先IH開会式を観に行く選択肢は出ません。


792 :森崎名無しさん:2011/09/14(水) 11:07:39 ID:cOuCJv1c


793 :森崎名無しさん:2011/09/14(水) 11:09:53 ID:/g9Y47pA


794 :森崎名無しさん:2011/09/14(水) 11:21:21 ID:CfjiHy82


795 :森崎名無しさん:2011/09/15(木) 00:41:43 ID:???
あのスレの>>619-620辺りを見ていると
岡山姉とは住人公認の仲になっているみたいですね





……で、何をプレゼントしたのかね?

796 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/09/15(木) 00:57:41 ID:???
ふふ、皆様のご理解を頂き光栄の極み。

何をプレゼントしたかと言えば…
自分が贈って嬉しいのと、相手が贈られて嬉しいのをダブルで(笑)

797 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/09/15(木) 01:13:10 ID:???
ところで皆さん、弥生と三杉の夜の方はどの辺までご希望なんでしょうか?

A 健全に前年齢対象
B 健全に他スレ並み
C 他スレ程度の境界を健全に少しだけ踏み越える
D 別の場所で非健全のキワミ(多少困難と思いますが)


ちょっとしたアンケートです、sage推奨で。

798 :森崎名無しさん:2011/09/15(木) 01:15:46 ID:???


799 :sage:2011/09/15(木) 05:42:22 ID:2hwQ6tV+


800 :森崎名無しさん:2011/09/15(木) 05:57:08 ID:UPoxHHhk


801 :森崎名無しさん:2011/09/15(木) 06:06:16 ID:???

個人的には、ある程度踏み込んだ描写がないと、三杉のSっぷりや、弥生の情念が伝わりにくいと思われ

802 :森崎名無しさん:2011/09/15(木) 07:04:25 ID:cK3hE2YY
B
雰囲気だけで何もなくてもどかしいのも嫌いじゃないけど

803 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/09/15(木) 14:58:10 ID:???

>>798-802
ご協力有り難うございました。ある程度の描写を希望してる方が多そうですね。
オー、スレ主は常識がずれているので、ある程度のレベルを踏み間違えそうで仕方ありマセーン。
=============================================

> A 明日はIH開会式を観に行ってみる(知人と会える可能性があります。)
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

開会式自体やその後の試合に価値を見出せる気はしなかった。
しかしながら、式典ゆえに全チームが必ず会場入りする。
それなりに親交のある南葛をはじめ、他のチームの選手達にも会える可能性があるという事だ。

三杉「そうだね、折角だから明日はそれに参加するとしよう。」

弥生「分かりました。(あ・・・折角2人だけで過ごせる時間だったのに、余計なこと言っちゃったかな・・・)」

三杉の返答に素直に頷く弥生・・・だがその声のトーンは僅かに落ちていた。
残念ながら三杉はその事に気づく事は出来なかった。

その後も2人は楽しく会話を交わした。
三杉は遥かイタリアの仲間や尊敬出来る監督の話を聞かせ・・・
弥生は日本のニュースや最近の流行等を話し、他愛もないが穏やかで安らげる時間が過ぎていったのである。

気がつけばティースタンドに載った3つのお皿は全て空き、またティーポットもす空っぽとなっていた。
時計を見れば既に17時半を回っており、たっぷり2時間はティータイムを楽しんでいた事になる。


804 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/09/15(木) 14:59:32 ID:???

三杉(もうこんな時間か、そろそろ場所を移さなければな・・・
    もちろん次に何処へ行くかを決めてからになるが。)


A ディナーだ、夕飯を食べに行くんだ。
B ブティックホテルに行くとしよう。
C 東京デストロイランド、今からサマーナイトパレ−ドを観に行くぞ。
D よし、映画を見に行こう。
E 横浜に行って夜景を堪能だ。
F 明日のために今日はもう帰ろう。
G 弥生に何処か行きたいところが無いか聞いてみよう。
H ヒューガー本社に行くぞ。
I その他

2票選ばれた選択肢で続行します。(投票はメル欄空白で宜しくお願い致します。)


805 :森崎名無しさん:2011/09/15(木) 15:00:46 ID:UPoxHHhk


806 :森崎名無しさん:2011/09/15(木) 15:05:17 ID:5sbnN3RE


807 :森崎名無しさん:2011/09/15(木) 15:05:48 ID:k5YuXZ6s


808 :森崎名無しさん:2011/09/15(木) 15:10:09 ID:???
ヒューガー本社w

809 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/09/15(木) 15:32:24 ID:???

> A ディナーだ、夕飯を食べに行くんだ。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

三杉「弥生、そろそろ店を変えようか。」

弥生「はい。 次は何処へ・・・?」

三杉「ディナーだよ、夕飯を食べに行こう。」

弥生「・・・・・・・・・・・・・・・・・・えっ?」

短くない沈黙の後、弥生は何を言ったのか分からない様子を見せた。
耳を疑ったと形容するに相応しい表情である。
そして数秒ほど空いた後、彼女はこう口にしたのだった。


先着で
 ★弥生の発言→! card
と(!とcardの間のスペースを埋めて)書き込んで下さい、カードやダイスによって分岐します。

《ハート》 弥生「夕飯は私が作ってあげたいんですけど・・・ダメ?」
《それ以外》 弥生「お腹・・・全然空いてなくて食べられそうもありません。 淳は違うの?」
《JOKER》 弥生「(これはきっと新手の・・・)分かりました、何処へでも着いて行きます。」


810 :森崎名無しさん:2011/09/15(木) 15:34:10 ID:???
 ★弥生の発言→ クラブ5

811 :森崎名無しさん:2011/09/15(木) 15:39:15 ID:???
>>767
結構な量だろうなw

812 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/09/15(木) 15:55:57 ID:???

> 弥生の発言→ クラブ5
> 《それ以外》 弥生「お腹・・・全然空いてなくて食べられそうもありません。 淳は違うの?」
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

弥生「お腹・・・全然空いてなくて、直ぐには食べられそうもありません。 淳は違うの?」

三杉(むう・・・)

言われてみれば三杉も空腹感も食欲も全くなかった。
2時間かけてゆっくり味わったとは言え、クリームとジャムたっぷりのスコーン、
3種類のサンドウィッチ(小ぶり)、4種類のデザート(小ぶり)を口にしているのだ。
当然と言えば当然だが、満腹中枢には十分な刺激が行き渡っており・・・
1時間、いや2時間は間を置かなければ純粋に夕食を楽しみたいという気分にはなりそうもない。

三杉「言われてみればその通りだ、別の場所にしよう。」

弥生「そ、そうですよね。 少しだけ驚きました。」

※弥生の尊敬度、従順度が下がりました。
※ただし元々カンストしていたパラなので、滅多な事では関係に影響を及ぼしません。
※貴公子ポイントが減少しました。


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