キャプテン森崎 Vol. II 〜Super Morisaki!〜
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【待ち受ける】幻想のポイズン54【天才たち】
1 :
幻想のポイズン
◆0RbUzIT0To
:2011/10/23(日) 23:20:43 ID:???
全幻想郷JrユースのFW、反町一樹が幻想郷・外の世界のサッカー界に旋風を巻き起こすというスレです。
この話はキャプテン森崎のパラレル作品で、
東方Project(東方サッカー)とのクロスオーバー作品です。
もしかしたら他のアニメや漫画、小説などからもキャラが出たりするかもしれませんがご了承下さい。
本編のように、選択肢を選んだりカードを引いたりして物語が進んでいきます。
【前スレ】
http://capmori.net/test/read.cgi/morosaki/1309872386/l50
[前スレのわかりやすいあらすじ。]
博麗霊夢・霧雨魔理沙・東風谷早苗・十六夜咲夜・魂魄妖夢という主力選手たちが離脱し戦力に不安の残っていた幻想郷Jrユース。
初戦のウルグアイを2−1で下し、次なる相手は堅固な守備と爆発的な得点力を売りにしたイタリアJrユース。
閻魔様の堅固な守備力、ヘルナンデスの意地のセービングに何度もチャンスを阻まれ苦戦を強いられるも。
フランドールの退場から流れを取戻し、パルスィのアシストの効果もあって3−2と辛うじて勝利を収める幻想郷だったが。
その後、アルゼンチンvsウルグアイ戦を見て天才のプレーに戦慄をするのだった。
パチュリー「もう駄目だ……おしまいだぁ……(威厳的に考えて)」
リグル「MFたちが使えない。もっと私にパスを出すべき。それなら10−0くらいになってた」
フラン「私はロッカールームで体育座り」
パルスィ「オータムスカイズへの評価が±0になったけど、すぐ−1になる予定。妬ましいから」
ヘルナンデス「ハットトリックされたけど、そんな事よりフランちゃん可愛い! 退場は気にしなくていいよ! ちゅっちゅ!」
ディアス「天才だから1試合6ゴールとか余裕。 15分で3ゴールも超余裕」
???「穣子さんルート? そんなのある訳ないじゃないですか。 浮気は絶対許早苗ですよ(ニコッ」
うどんげ「新シュートの名前? 『幻の月(インビジブルハーフムーン)』かな(キリッ」
ロリっこパラダイスなイタリアを相手に辛くも勝利をする事が出来た幻想郷。
しかし、第三戦のアルゼンチン戦はあらゆる意味でここまでの試合とスケールが違いそうだぞ!
大丈夫か!?大丈夫なのか!?ゲームバランス的に考えて!
そんな幻想のポイズン54スレ目、これからもよろしくお願いします。
273 :
幻想のポイズン
◆0RbUzIT0To
:2011/10/30(日) 01:05:26 ID:???
早苗の説明から30分後。
そこには泣き崩れ酒を浴びるように飲む咲夜と、いたたまれない表情でそれを慰める4人がいた。
魔理沙「な、今日は飲もう。 飲んで忘れようぜ、咲夜……」
咲夜「だから次の日に美鈴に昼食を持っていった時に盛大なため息を吐かれたんだ!
だからパチュリー様にも蔑んだ目で5日くらい見られ続けたんだ! だから小悪魔に悲しそうな笑顔で肩を優しくたたかれたんだ!
だからしばらくお嬢様が私が日頃つくのを拒んで霊夢の所にばかり行っていたんだ! だから三杉にも冷笑されたんだ!
だから妹様にも有無を言わさず弾幕ごっこを仕掛けられたんだ! だから……」
霊夢「あー……そういやあの決勝戦が終わってしばらく、ずっとレミリアうちに遊びに来てたっけ。 えらい機嫌悪いと思ったけど……」
妖夢「これは……同じ従者として、凄く咲夜さんの気持ちがわかります。 なんというかもう、見てられない……!」
早苗「……いや、あの、なんかごめんなさい。 本当ごめんなさい。 黙ってた方がよかったでしょうか……」
魔理沙「遅かれ早かれわかってた事だろ。 早苗が気にするこっちゃねぇよ」
咲夜「うぅぅ……おっ、お嬢様ァ〜……」
従者として優れ、忠誠心も高い事で知られる十六夜咲夜は、しかし、どこか抜けている少女(?)だった。
レミリアから思いの籠った鉢巻を送られて、それを早苗と交換してしまう程度には、抜けていた。
そして、その結果としてレミリアからの施しを無為にしてしまったと知った咲夜は、それはもう泣いた。
もう瀟洒とか完璧とかパーフェクトとかそんな事いってられる次元じゃないくらい泣いた。
でも誰も引かなかった。それだけ咲夜は傍目から見ても痛々しく、弱弱しかった。
274 :
幻想のポイズン
◆0RbUzIT0To
:2011/10/30(日) 01:06:27 ID:???
早苗「ま、まあまあ咲夜さん……私が言うのもなんですけど、その後もレミリアさん、咲夜さんの練習に付き合って下さったんでしょう?
レミリアさんももう許してますよ」
咲夜「グスッ……ほ、本当? なんだかこの展開だとこの後私は凄く不幸になりそうな気がするんだけど……」
魔理沙「許して貰えてないんなら練習にも付き合わんだろうに……。
まぁ、大会が終わって紅魔館に帰ってから謝って今まで以上に尽くしゃなんとかなるんじゃねーか?」
咲夜「そうかしら……うぅぅ……」
霊夢「……なんなら私からも言っておくわよ。 つーか、気づきなさいよ幾ら白い糸で刺繍されてたからって!!
あんたにだけレミリアは手渡ししたんでしょ!?」
早苗「それに気づけないのが咲夜さんの咲夜さんたるゆえんですね……」
妖夢「こ……こういう時は体を動かすに限ります! サッカーしましょう、サッカー! さあ、咲夜さん!」
魔理沙「そうだな、丁度酒も抜けてきた。 咲夜、やるぞ!
外の世界に行ってヒューイにポジション奪われましたってんじゃレミリアに合わす顔もねーだろ!」
咲夜「うぅっ……そ、そうね……体を動かして……う、うぅっ……お、お嬢様ァァ〜ッ!!」
霊夢「(……無理やり特訓パートに持っていったわね)」
275 :
幻想のポイズン
◆0RbUzIT0To
:2011/10/30(日) 01:07:31 ID:???
先着で「★で囲まれた部分を順に」コピペしてください、
★新自機カルテット「4人コーチだけどカードは1枚」→! card★
★咲夜「ここでクラブA出たらどうしよう」→! card★
と書き込んで下さい。カードやダイスの結果で分岐します。
咲夜のカードのマークが
JOKER→???「兄弟……お前に日なたの道は似合わない……」 地獄からの住人がやってきた……
ダイヤ→咲夜「やはりタックルで負けてられないわ」 ハート→咲夜「キープ力を上げればヒューイと差別化できるわよね」
スペード→咲夜「パスカットが出来れば万能になるわ」 クラブ→咲夜「ううう…お、お嬢様ァ〜、咲夜は悪い子です〜」
二人の特訓カードのマーク・数字が一致した場合、数値の合計に+5されます。
JOKERの場合は、自動的に相手のマークと一致になります。
二つのカードの合計値が、
35→自責の念が咲夜さんの力となる……! マークに応じた技、更にドリブル技・パスカット技・新スキルを取得し全能力+3。
31〜33→パーフェクト咲夜さん! マークに応じた技、更にドリブル技・パスカット技を取得し全能力+2。
26〜30→咲夜さん十六夜! マークに応じた技、更にドリブル技・パスカット技を取得し全能力+1。
22〜25→咲夜さん従者! マークに応じた技、更にパスカット技を取得。
18〜21→咲夜さん瀟洒! マークに応じた技、更にパスカットフラグを取得。
11〜17→咲夜さん感謝! マークに応じた技を取得(クラブの場合は何もなし)
2〜10→まるで効果無し。 咲夜「おっ、お嬢様ァ〜……!」
276 :
森崎名無しさん
:2011/10/30(日) 01:07:57 ID:???
★新自機カルテット「4人コーチだけどカードは1枚」→
ハート6
★
277 :
森崎名無しさん
:2011/10/30(日) 01:08:06 ID:???
★新自機カルテット「4人コーチだけどカードは1枚」→
クラブ3
★
278 :
森崎名無しさん
:2011/10/30(日) 01:09:04 ID:dvafX5So
★咲夜「ここでクラブA出たらどうしよう」→
JOKER
★
279 :
森崎名無しさん
:2011/10/30(日) 01:09:10 ID:???
★咲夜「ここでクラブA出たらどうしよう」→
ハート6
★
280 :
森崎名無しさん
:2011/10/30(日) 01:09:15 ID:???
なにィ!?
281 :
幻想のポイズン
◆0RbUzIT0To
:2011/10/30(日) 01:09:26 ID:???
なん……だと……?
282 :
森崎名無しさん
:2011/10/30(日) 01:10:04 ID:dvafX5So
勝ったな
283 :
森崎名無しさん
:2011/10/30(日) 01:10:27 ID:???
キックホッパー!
284 :
森崎名無しさん
:2011/10/30(日) 01:11:51 ID:???
地獄兄弟の2人がチームに加入するのかー?
285 :
森崎名無しさん
:2011/10/30(日) 01:28:21 ID:???
勝った!第一部完ッ!!w
286 :
森崎名無しさん
:2011/10/30(日) 01:31:49 ID:???
仮面ライダーPADホッパーの誕生だった
287 :
森崎名無しさん
:2011/10/30(日) 01:44:55 ID:???
こりゃ勝ったわ
チェーンジ キック ホッパ
288 :
幻想のポイズン
◆0RbUzIT0To
:2011/10/30(日) 01:56:29 ID:???
>★新自機カルテット「4人コーチだけどカードは1枚」→ ハート6 ★
>★咲夜「ここでクラブA出たらどうしよう」→ JOKER ★
>咲夜さん十六夜! マークに応じた技、更にドリブル技・パスカット技を取得し全能力+1。
>※咲夜さんがJOKERを出したので追加イベントが発生します。
========================================================================================
咲夜「(そ、そうよ……お嬢様のご厚意を無駄にしない為にも……嘆いている暇なんて無い……!
今の私に必要な事……それは、お嬢様の顔に泥を塗らぬよう、ただ努力を重ねる事!
紅魔館の一員として、恥じないプレーを出来るようにする……! それこそが私にいま出来る事なのよ……!)」
咲夜は怒った。己自身を恥じ、怒った。
レミリアの厚意に気づかず、それどころかそれを蔑ろにした己を恥じた。
それに気づかぬまま鉢巻を交換し、早苗にいらぬ誤解を与えてしまった己を恥じた。
そして、ただそれに対して泣くだけだった己すらも恥じ、怒った。
基本的に何をやっているのか職を持っているのかよくわかんないうやむやな者たちが多い幻想郷の中で。
際立って職業意識が高く、レミリアの従者である事を誇りとする十六夜咲夜は。
その自身の無神経さと甘さ、軽率さを恥じ、怒った。
その思いは、練習の成果として見る間に現れていった。
289 :
幻想のポイズン
◆0RbUzIT0To
:2011/10/30(日) 01:57:29 ID:???
キュッ……グッ……!
妖夢「と、取れない……!」
咲夜「これが私のパーフェクトキープよ!」
粘り強いキープ力は一層増し。
シュパパンッ! ダダッ! バッ!!
咲夜「そしてこれが私のパスカット――チェックメイドよ!!」
魔理沙「ありゃ……私と霊夢のワンツーをカットできるようになっちまったか」
霊夢「(……どうでもいいけど、レミリアがいなくても大概なネーミングセンスよね)」
更にはパスカットでは機敏な動きを見せるようになった。
しかし、こうして咲夜が着実に成長を続け、日なたの道を歩くのを否定する男がいた。
290 :
幻想のポイズン
◆0RbUzIT0To
:2011/10/30(日) 01:58:29 ID:???
???A「いいよなぁ……所詮ただの互換キャラは……どうせ俺なんか……」
???B「やっちゃおうよ、兄貴!」
咲夜「!? な、何者!?」
妖夢「曲者ですか!? よし、斬る!」
霊夢「待ちなさい妖夢、相手は人間よ」
練習を続ける咲夜たちの前に突如現れたのは、マスクをつけた奇妙な男たちであった。
どこからどう見ても不審者全開なこの男たちを目にして妖夢はすかさず斬りかかろうとするのだが、
霊夢がそれを寸での所で止め、男たちを睨み付ける。
霊夢「誰、あんたら? 人里とかでも見かけた事が無いんだけど?」
???A「俺たちは所詮地獄の住人……日なたを歩く巫女なんかの目にかかる筈が無い……」
???B「兄貴、やっちゃおうよこんな奴! 性的な意味で!」
魔理沙「つーかなんの用だ? 事と次第によっちゃ力づくで帰ってもらうぜ?」
警戒をする魔理沙達を前にしても男たちは涼しい顔(マスクをしているのでわからないが多分そう)で笑み。
そのマスクに手をかけながら言う。
???A「そんなに知りたければ教えてやろう……俺たちは……」
先着で「★で囲まれた部分を順に」コピペしてください、
★地獄からの使者→! card★
と書き込んで下さい。カードやダイスの結果で分岐します。
JOKER→佐野「俺だァ!」 ビクトリーノ「俺だァ!!」 何やってんスかイヌカマッセ
ダイヤ→矢車「地獄の住人だよ……」 影山「穢してやる、太陽なんて!」 本家本元!
ハート→○池「パーフェクトも瀟洒も無いんだよ……」 ○前「兄貴はやっぱり最高だよ……」 早苗さんの地元からの刺客!
スペード→阿部瑠「いいのかい、俺はノンケでも……女しかいねぇ!?」 呂出井「私はどうせ駄目なんだ……」 異世界からの刺客!
クラブ→慈円手入「カルチョはジャポネーゼがやるスポーツじゃないぜ」
マッケンジー「俺の手の届かない所でNo.1争いするなよ……」 おい1人目、お前もうスレで出てただろ
291 :
森崎名無しさん
:2011/10/30(日) 01:58:48 ID:???
★地獄からの使者→
スペード7
★
292 :
森崎名無しさん
:2011/10/30(日) 01:59:15 ID:???
★地獄からの使者→
ダイヤ8
★
293 :
森崎名無しさん
:2011/10/30(日) 01:59:53 ID:???
JOKERwww
294 :
幻想のポイズン
◆0RbUzIT0To
:2011/10/30(日) 02:00:25 ID:???
モリブレムさん、滝さん、事後承諾の形ですがキャラお借りします。
それでは地獄からの使者がやってきた所で本日はここまで。
お疲れ様でした〜。
295 :
森崎名無しさん
:2011/10/30(日) 02:00:26 ID:???
惜しい。
296 :
森崎名無しさん
:2011/10/30(日) 02:02:23 ID:???
オツデシター
とりあえずJOKER見て腹筋崩壊しましたわw
297 :
森崎名無しさん
:2011/10/30(日) 02:03:27 ID:???
ハートが見たかったw
というか反町のいる時空に○前はやばいww
298 :
森崎名無しさん
:2011/10/30(日) 02:05:16 ID:???
というか全員出て欲しかったw
299 :
森崎名無しさん
:2011/10/30(日) 02:19:58 ID:???
乙でしたー
咲夜さんが成長する
ヒューイが落ち込む
反町が助ける
師匠だーい好き!ちゅっちゅ!
大 勝 利
300 :
森崎名無しさん
:2011/10/30(日) 02:40:55 ID:???
この二人なら万一リアルファイトになっても一方的に虐殺はされなさそうだな
…所でこれもしハートだったら
>???B「兄貴、やっちゃおうよこんな奴! 性的な意味で!」
を○前が言ってたんだよな
ハートじゃなくて良かったぜw
301 :
森崎名無しさん
:2011/10/30(日) 03:26:46 ID:???
今回は叶わなかったが、いつか「反●と○前、二人は魔王」を見てみたくはあるw
302 :
森崎名無しさん
:2011/10/30(日) 14:02:16 ID:???
そういやキャプテンとしての評価値しかないけど大会前での評価値も残ってるんだったっけ
もしあったらキャプテン評価がMaxでも支持率も上がるし良いかもな
303 :
森崎名無しさん
:2011/10/30(日) 15:42:31 ID:???
地獄からきたあの松山とここの早苗さん出会ったらどうなってしまうんだ
304 :
幻想のポイズン
◆0RbUzIT0To
:2011/10/30(日) 23:32:38 ID:???
>>295
???「兄弟……お前も北海道に来い……」
>>296
乙感謝です。ビクトリーノが幻想入り。
>>297
>>301
○前さんと反町が合わさり魔理沙が泣きを見る事になる。
>>298
収集つかなくなっちゃうYO!
>>299
乙感謝です。
反町「ヒューイペロペロ(^ω^)」
???「許早苗ですよ(ニコッ」
>>300
ハートが出てたら……
ダイヤのQさん「に、逃げるんだぁ……勝てっこない……奴は伝説のスーパーKさんなんだぞ……」
>>302
はい、大会前の評価値……感情値のようなものは残ってますね。
>>303
ここの早苗さんは松山とは全然面識ないです。
305 :
幻想のポイズン
◆0RbUzIT0To
:2011/10/30(日) 23:33:39 ID:???
>★地獄からの使者→ スペード7 =★
>阿部瑠「いいのかい、俺はノンケでも……女しかいねぇ!?」 呂出井「私はどうせ駄目なんだ……」 異世界からの刺客!
===================================================================================================================
マスクを剥がし現れたその顔を見せた男たち。
一人は屈強な肉体を持った緑の髪をした美男子。
そして、もう一人はこれまた鍛え上げた肉体を持つ茶髪の美男子であった。
霊夢「……ウホッ、いい男」
魔理沙「霊夢ェ……」
この美男子の登場を前に、面食いである霊夢は少しだけ喜色ばんだ声を上げ、これを魔理沙が突っ込む。
一方で姿を現した男たちの片方――緑髪の男、阿部瑠は何故か肩を下げて落ち込んでいた。
阿部瑠「何故女しかいないんだ……おかしいだろ……男女比率的に考えて……」
早苗「そうは言われましても……そもそもこのシリーズ、男性キャラクターは少ないですし……」
妖夢「パプワくんに何故女が登場しないんだと言っているようなもんですよね」
何故かこの場に女性しかいない事を嘆く阿部瑠。
突っ込みたい衝動にどこかかられる一同だが、突っ込んだらいろんな意味で危険な気がした為にスルーしつつ。
結局の所、一体全体何をしにここにやってきたのかと問いかける。
咲夜「それで? 阿部瑠と……呂出井だっけ? 貴方達は一体何の用があってここに来たの」
阿部瑠「うむ、よくぞ聞いてくれた。 それというのも……十六夜咲夜。
君を我が地獄イレブンに加入させる為にやってきたのだ!」
妖夢「なにィ!?」
早苗「地獄イレブン……ってなんでしょう?」
呂出井「日なたの道を歩けない闇に落ちた住人の安住の地……それが地獄イレブン……。
さぁ、貴女も一緒に行こう……ピリオドの向こう側へ……」
妖夢「……なんかパルスィに似てる」
霊夢「うん、それは私も思った」
306 :
幻想のポイズン
◆0RbUzIT0To
:2011/10/30(日) 23:34:43 ID:???
阿部瑠と呂出井の目的――それは、咲夜を自分たちのチームへと加入させるというものだった。
地獄に落ちる――即ち、なんかこう大口をたたいた割には大活躍が出来なかったり。
或いは強い筈の設定なのに引きのせいで格下相手にも負けちゃったりポストっちゃったりしたキャラを。
阿部瑠と呂出井がいるチームは探し続けていたらしい。
咲夜「ちょっと待ちなさい。 私は別に試合で大ポカとかはしてないわよ」
阿部瑠「しかしお前は地獄を見た筈だ……主君の厚意を捨て去るという、従者として許されざる行為をした為にな」
咲夜「うぐぅっ!?」
呂出井「私に本当に騎士としての資格があるのか……ふふ、どうせ私なんか……」
魔理沙「おい……なんかあっちの方勝手に落ち込んでるぞ」
霊夢「放っておきなさい。 元スレの方ではとっくに立ち直ってるわ。 突破にも成功してるし」
咲夜は試合で大ポカこそしていないものの、しかし、地獄を一度見た為に。
地獄イレブンへの加入資格は十分にあると2人は判断した。
その指摘を受けて咲夜は一瞬呻くものの……即座に首を振り、断固として断る。
咲夜「冗談じゃないわ……悪いけれど、他を当たってくれないかしら?
外の世界ではお嬢様が待っているの……お嬢様を満足させるべくお嬢様と戦う為にも……。
あんた達みたいなのに構っている暇なんて無いのよ」
阿部瑠「……まあ、そう簡単についてきてくれるわけはないよな。 なら、一つ勝負でもしようじゃないか」
咲夜「勝負ですって?」
阿部瑠「そうだ……俺たちが今からサッカーでお前と勝負をする。 その中でお前さんが一勝でも出来ればこの話は無しにしようじゃないか。
だが……勝てなければ俺たちについてきてもらう。 それでどうだ?」
早苗「待ってください! そんなの咲夜さんに何のメリットも無いじゃないですか! 賭けになってませんよ!」
咲夜「……いいわよ。 その勝負、乗ってあげる」
早苗「!? 咲夜さん!?」
307 :
幻想のポイズン
◆0RbUzIT0To
:2011/10/30(日) 23:36:29 ID:???
阿部瑠の無茶苦茶とも思える勝負の提案に、早苗は反論をするが……。
咲夜は涼しい微笑を浮かべつつ、今度は首を縦に振りいとも簡単に承諾をする。
早苗「な……い、いいんですか咲夜さん!?」
咲夜「実力でねじ伏せてしまえば何の問題も無いのでしょう? いい事、2人とも。 私が勝ったら何も言わず速やかに帰りなさい。
無論、負けたら素直についていきましょう」
阿部瑠「嬉しい事言ってくれるじゃないの。 それじゃ、トコトン喜ばせてやるからな。
よし……まずはお前からいけ、呂出井。 俺たちの力を見せつけるんだ!」
呂出井「わかりましたよ、阿部瑠さん……」
魔理沙「(咲夜も大概負けず嫌いだよなぁ……。 ……しかし、どの程度の実力者なんだこいつら?)」
霊夢「(幻想郷界隈での実力者なら、私たちが知らない筈が無いんだけど……)」
紅魔館の一員として、挑まれた勝負から逃げ出す訳にはいかない。
更に言えば、話し合いで拒否をしようとも付きまとわれる可能性を加味すれば、ここで実力を行使し有無を言わせず帰ってもらった方がいい。
そういった考えを持って咲夜は勝負を肯定し、約束を取り付け、勝負は始まる。
まず最初は、阿部瑠の後輩的立ち位置――自らに自信が持てない青年、呂出井との勝負となる。
トトトトッ……
呂出井「いいよなぁ……自分に自信がある人は……。 どうせ私なんか……」
咲夜「貴方の世界も私のもの……。 ボールは貰うわ!」
308 :
幻想のポイズン
◆0RbUzIT0To
:2011/10/30(日) 23:37:34 ID:???
先着で「★で囲まれた部分を順に」コピペしてください、
★呂出井→ ! cardドリブル 52 +(カードの数値)=★
★咲夜→ ! cardタックル 57 +(カードの数値)=★
と書き込んで下さい。カードやダイスの結果で分岐します。
MAX【攻撃側】−MAX【守備側】
≧2→呂出井が抜いた! やっぱり呂出井さんは復活したんや!
=1、0、−1→ボールはこぼれ球に。勝負は引き分け。
≦−2→咲夜さんは鬼だった……。
【補正・備考】
呂出井:ダイヤで「華麗なドリブル(+3)」
咲夜:ダイヤかハートで「切れたナイフタックル(+3&吹っ飛び係数4)」
309 :
森崎名無しさん
:2011/10/30(日) 23:37:55 ID:???
★呂出井→
ダイヤ2
ドリブル 52 +(カードの数値)=★
妖夢にはスカウトないの?立派なPK地獄の住人だし
310 :
森崎名無しさん
:2011/10/30(日) 23:38:00 ID:???
★呂出井→
ダイヤA
ドリブル 52 +(カードの数値)=★
311 :
森崎名無しさん
:2011/10/30(日) 23:38:02 ID:???
★呂出井→
ハート9
ドリブル 52 +(カードの数値)=★
312 :
森崎名無しさん
:2011/10/30(日) 23:39:36 ID:???
★咲夜→
クラブ7
タックル 57 +(カードの数値)=★
313 :
森崎名無しさん
:2011/10/30(日) 23:39:41 ID:???
★咲夜→
クラブ2
タックル 57 +(カードの数値)=★
314 :
森崎名無しさん
:2011/10/30(日) 23:45:17 ID:???
フォーレスツ加入の某咲夜さんみたいに賭けに負けてしまうと思ったけどそんなことはなかった
というか圧勝だな
315 :
森崎名無しさん
:2011/10/30(日) 23:45:29 ID:???
霊夢は面食いなのか
良かったな反町、お前は顔もアソコも6点だ
316 :
森崎名無しさん
:2011/10/30(日) 23:48:40 ID:???
顔じゃない方の点数は関係ないだろw
317 :
森崎名無しさん
:2011/10/30(日) 23:48:54 ID:???
霊夢もいつか反町ハーレムに加えて
アヘ顔ピースさせてやりたいな
318 :
森崎名無しさん
:2011/10/30(日) 23:55:56 ID:???
割と高そうな感情値が有りそうだがそれは流石にないと思うが
まぁ霊夢アシストで点取った時ピースぐらい返して貰える位には仲良くできたらいいな
319 :
幻想のポイズン
◆0RbUzIT0To
:2011/10/31(月) 00:00:54 ID:???
>>314
問題は次だったりしたりなんだり。
>>315-317
霊夢面食い説は書籍で「イケメンと言われた神」がいる存在を知って神下ろしをしようとした所から来てますね。
霊夢「反町? んー、そうね。 6点ね」 早苗「許さんからな……!」
>>318
魔理沙さんと仲直りしたので多少は機嫌がよくなってるかもです。霊夢さん。
>★呂出井→ ダイヤ2 ドリブル 52 +(カードの数値)+(華麗なドリブル+3)=57★
>★咲夜→ クラブ7 タックル 57 +(カードの数値)=64★
>≦−2→咲夜さんは鬼だった……。
================================================================================
キュッ ダダダッ……!
魔理沙「(お、意外に華麗なドリブルだな。 妖夢……よりは劣るくらいか)」
霊夢「(でもその程度じゃ……)」
ギュッ! ズバァッ!!
呂出井「!?」
咲夜「そんなお粗末なドリブルで抜けると思って? 2時間前から出直しな」
呂出井「どうせ私なんか……」
自らを卑下する割には、決して低い技術を持っている訳ではない呂出井。
しかし、そんな彼のドリブルは――幻想郷随一のボールカット力を持つ咲夜には通用しなかった。
切れたナイフタックルを出すまでもなく、軽々とボールを奪って見せる咲夜。
そんな咲夜を恨めし気な目で見ながら呂出井は自嘲し、地面にのの字を書き始める。
とにもかくにも、これで咲夜の勝利。誰がどう見ても完勝。
咲夜が地獄イレブンとやらに行く必要は無くなったのだが……。
320 :
幻想のポイズン
◆0RbUzIT0To
:2011/10/31(月) 00:01:55 ID:???
咲夜「さ、それじゃさっさと荷物を纏めて帰って――」
ダダダダダッ!
阿部瑠「散々自分だけ愉しんで俺はお預けかい? そりゃ無いだろ」
咲夜「!?」
しかし、そんな咲夜に向けてボールを持ち挑みかかったのは阿部瑠。
既に賭けの勝負はついた以上、これ以上の戦いは両者にとって必要ではなかった。
だが、そんな賭けとは別の意味で――阿部瑠は咲夜と戦う事を望んだのである。
阿部瑠「気になるねぇ。 一度地獄を見た癖にすぐに立ち直ったそのメンタル……。
一戦交えさせてもらおうじゃないの!」
咲夜「……やれやれ。 無益な勝負はしたくないのだけれど……挑まれた以上は、加減はしないわよ」
先着で「★で囲まれた部分を順に」コピペしてください、
★阿部瑠→ ! cardドリブル 55 +(カードの数値)=★
★咲夜→ ! cardタックル 57 +(カードの数値)=★
と書き込んで下さい。カードやダイスの結果で分岐します。
MAX【攻撃側】−MAX【守備側】
≧2→阿部瑠が抜いた! やっぱり阿部瑠さん最高や! グラディウスの持ち主に相応しいんや!!
=1、0、−1→ボールはこぼれ球に。勝負は引き分け。
≦−2→咲夜さんマジ瀟洒。
【補正・備考】
阿部瑠:ダイヤで「グラディウス(+5&吹っ飛び係数2)」、ハートで「高速ドリブル(+4)」
咲夜:ダイヤかハートで「切れたナイフタックル(+3&吹っ飛び係数4)」
321 :
森崎名無しさん
:2011/10/31(月) 00:02:53 ID:???
★阿部瑠→
ハート8
ドリブル 55 +(カードの数値)=★
322 :
森崎名無しさん
:2011/10/31(月) 00:02:57 ID:???
★阿部瑠→
ダイヤJ
ドリブル 55 +(カードの数値)=★
323 :
森崎名無しさん
:2011/10/31(月) 00:02:57 ID:???
★咲夜→
JOKER
タックル 57 +(カードの数値)=★
324 :
森崎名無しさん
:2011/10/31(月) 00:04:07 ID:???
いいのかよこんなに強くしちゃってww
325 :
森崎名無しさん
:2011/10/31(月) 00:04:17 ID:???
またしても圧勝w
326 :
森崎名無しさん
:2011/10/31(月) 00:05:57 ID:???
さすがに強くなりすぎだなw
327 :
幻想のポイズン
◆0RbUzIT0To
:2011/10/31(月) 00:06:11 ID:???
,. -‐'''''""¨¨¨ヽ
(.___,,,... -ァァフ| あ…ありのまま 今 起こった事を話すぜ!
|i i| }! }} //|
|l、{ j} /,,ィ//| 『2回勝てればいいボーナス。1回勝てればふつうのボーナスをあげようと
i|:!ヾ、_ノ/ u {:}//ヘ 思ったら2回勝って更にJOKERを出してた』
|リ u' } ,ノ _,!V,ハ |
/´fト、_{ル{,ィ'eラ , タ人 な… 何を言ってるのか わからねーと思うが
/' ヾ|宀| {´,)⌒`/ |<ヽトiゝ おれも何をされたのかわからなかった…
,゙ / )ヽ iLレ u' | | ヾlトハ〉
|/_/ ハ !ニ⊇ '/:} V:::::ヽ 頭がどうにかなりそうだった…
// 二二二7'T'' /u' __ /:::::::/`ヽ
/'´r -―一ァ‐゙T´ '"´ /::::/-‐ \ オリベイラさんの2枚JOKERだとかヒューイの超覚醒だとか
/ // 广¨´ /' /:::::/´ ̄`ヽ ⌒ヽ そんなチャチなもんじゃあ 断じてねえ
ノ ' / ノ:::::`ー-、___/:::::// ヽ }
_/`丶 /:::::::::::::::::::::::::: ̄`ー-{:::... イ もっと恐ろしいものの片鱗を味わったぜ…
328 :
森崎名無しさん
:2011/10/31(月) 00:07:59 ID:???
もうここで全能力+1と必殺タックル発動率あがるだけでも十分やがなw
329 :
森崎名無しさん
:2011/10/31(月) 00:13:19 ID:???
これはディアス涙目の展開だろww
330 :
森崎名無しさん
:2011/10/31(月) 00:18:01 ID:???
これは
>>299
が現実になってしまうのか…?
ところでヒューイって中里の好みのタイプだったよね?
331 :
森崎名無しさん
:2011/10/31(月) 00:18:09 ID:???
自機キャラになって異変解決したから調子上がったのか
とりあえずボーナスは何だろうブロック技かな
グラディウスでも盗ってお嬢様と仲直りしたいな
332 :
森崎名無しさん
:2011/10/31(月) 00:28:06 ID:???
これはサンタナ外伝の対戦相手に地獄イレブン追加か?
333 :
幻想のポイズン
◆0RbUzIT0To
:2011/10/31(月) 01:51:03 ID:???
>★阿部瑠→ ハート8 ドリブル 55 +(カードの数値)+(高速ドリブル+4)=67★
>★咲夜→ JOKER タックル 57 +(カードの数値)+(切れたナイフタックル+3)=75★
>≦−2→咲夜さんマジ瀟洒。
>※咲夜がJOKERを出して勝利した為全能力+1、更に「切れたナイフタックル」の発動率が3/4に!
=============================================================================================
ズダダダダッ! シャシャシャーッ!!
魔理沙「へぇ……」
霊夢「ふーん……」
早苗「これは……中々……」
妖夢「上手い……!」
霊夢、早苗、魔理沙、妖夢――いずれも幻想郷界隈では、言わずと知れたドリブルの名手として知られる選手達である。
そんな彼女たちが息をのみ関心をする程には、阿部瑠のドリブルは上手く、巧みで、速かった。
それは選手のタイプとしては、小手先のテクニックで翻弄する霊夢や早苗。
持ち前のパワーで強引に突破をする魔理沙と違い、どちらかと言えばスピードを生かす妖夢のそれに近い。
妖夢の芸術的なドリブルには及ばないまでも、それでも高速で繰り出されるフェイントは読みにくく。
如何な咲夜でも、このボールをカットするのは難しいかと思われた。
咲夜「(確かに上手く速い――しかし……!)」
ギュッ! ズバァァァァアアアアアッ!!
咲夜「たァァァァァアアアッ!!」
阿部瑠「アオ――――――――ッ!!」
バシィィ―――ッ!!
しかし、十六夜咲夜はその阿部瑠のドリブルを完璧に堰き止めた。
ボールをこぼれ球にするのではない、完全なる勝利。
それは正しくパーフェクトメイドと言うにふさわしいまでの、完全なる勝利だった。
334 :
幻想のポイズン
◆0RbUzIT0To
:2011/10/31(月) 01:52:12 ID:???
咲夜「……ふぅ」
霊夢「へぇ……随分気合入ってるわね。 今なら私でも抜くのはちょっと厳しいかな?」
咲夜「今も昔も抜けないわよ……私は紅魔スカーレットムーンズの守備を担うボランチ。
バイタルエリア以下は全て私の世界――あらゆるボールは私のものよ」
妖夢「(私じゃ相手にもならないですね……パルスィなら……。 いや、パルスィでも厳しい……?)」
ボールを奪い、立ち上がった咲夜に浴びせられるは仲間たちからの勝利を喜ぶ声。
それに対して咲夜は瀟洒に笑みを見せ、片手をひらひらと振りながら喜びを分かち合う。
先ほどまで泣いていた少女(?)と同一人物とは、とても思えない振る舞いである。
そして、一方で立つ瀬が無いのは阿部瑠と呂出井の2人である。
勝負の結果はいずれも惨敗、悔しい程にまで咲夜に対して彼らは歯が立たなかったのだ。
阿部瑠「悔しい事やってくれるじゃないの……やれやれ、イイ男がこんな結果じゃ示しがつかないな」
早苗「どちらかといえば咲夜さんが絶好調だった……という感じですから、気にされる事ではないと思いますよ?」
呂出井「いいよなぁ……人を慰める余裕がある人は……。 どうせ私なんか……」
咲夜「貴方達にも貴方達の使命があったのでしょうけれど……私にも私の誇りと矜持がある。
紅魔館の一員、レミリア=スカーレットの従者としての矜持がね……。
見ず知らずの選手にそう簡単にやられる訳にはいかないのよ」
阿部瑠「その主君の厚意を裏切ったのに……まだ主君の為に戦えると信じているのかい?」
咲夜「当然でしょう。 ……先ほどまでは私は確かに落ち込んでいたわ。
けれど、それを悔いている間は無い……時は金なり、ただ悔悟をして時間を浪費するよりも、私はお嬢様の為に懸命に動く。
それこそが私がここに今いる意味なのよ」
阿部瑠「なるほどね……それがお前さんの強さの秘訣って事か……」
完全で瀟洒な従者――十六夜咲夜。
彼女は誰よりもレミリアに尽くし、レミリアを慕い、レミリアの為に存在していた。
その従者としてのプライドこそが彼女の強さの源であり、生きる意味でもある。
咲夜の言葉に阿部瑠と呂出井は感慨深げにため息を吐き、頬をかいて頭を下げる。
335 :
幻想のポイズン
◆0RbUzIT0To
:2011/10/31(月) 01:53:24 ID:???
呂出井「主君の為に常にあり続ける……それこそが騎士の役目……それなのに私ときたら……」
阿部瑠「やめておけ呂出井……俺たちはもはや、日なたの道を歩けない……」
咲夜「……貴方達の事情は聴かないわ。 聞いても意味が無いしね」
阿部瑠「そうしてくれると助かる。 約束通り、勧誘はもうしない……俺たちはもう、お前の前に姿は現さんよ」
魔理沙「そういやお前ら、結局何者だったんだ? 幻想郷の奴らじゃねぇよな?」
呂出井の肩を抱きながら、そのまま背を向けて歩き出す阿部瑠。
恐らくはもう今後、会う事は無いだろうという予感を誰もが持つ中。
不意に魔理沙が問いかけると、阿部瑠はくるりと振り返り呟いた。
阿部瑠「言ったろう? 俺たちは……地獄からの使者さ。
日なたの道を歩く者たちに俺達の姿は見えない……俺達に幻想郷も外の世界も関係ない……」
咲夜「………………」
阿部瑠「十六夜咲夜。 友を、仲間を――主君をお前のその力で守ってやれ。 ……俺の分まで」
咲夜「…………ええ。 さようなら、阿部瑠」
そうしてまた、阿部瑠は歩き出した。
彼はもう振り返らず、咲夜ももう声をかけなかった。
………
……
…
336 :
幻想のポイズン
◆0RbUzIT0To
:2011/10/31(月) 01:54:36 ID:???
魔理沙「なんつーか変な奴らだったな……パルスィが可愛く見えるぜ」
早苗「まあ……確かに、個性的でしたね」
霊夢「でも顔だけは良かったわね」
妖夢「霊夢……いくら顔が良くても……」
霊夢「あれで金もってりゃ最高だったわね」
魔理沙「霊夢、お前にはロマンが足りんぜ」
阿部瑠達が立ち去ってから10分後、5人組はサッカー道具などを片付けながら先ほどまでいた男たちについて話し合っていた。
よくも悪くも、インパクトが強すぎた阿部瑠達。
霊夢らはああでもないこうでもないと和気藹々と談笑していたのだが……。
その輪から1人外れていた咲夜は、不意に物陰であるものを見つけていた。
チャリッ……カタ
咲夜「これは……?」
木に立て掛けるようにして置かれていたのは、巨大な一本の槍。
そして、その傍らに寄り添うようにして置かれた奇怪な形をしたブレスレット。
それらを拾い上げた咲夜は、まずはしげしげとその一本の槍を観察する。
ナイフなど小型の刀剣類にはある程度の造詣がある咲夜も、ことそれ以外の武器類には詳しい訳ではない。
しかし、そんな咲夜にもわかる程の――いわゆる"本物"だけが持つオーラを、その槍からは確かに感じ取れた。
咲夜「な、何よこれ……!?」
妖夢「咲夜さん……な、なんですその槍は!?」
咲夜「わ、わからないわ。 いつの間にかそこの木に立て掛けられていたのよ……」
妖夢「そんな……!? だ、だってこれ……ちょっと見ただけでもかなりの業物だってわかりますよ!?」
咲夜「やっぱりそうなの?」
妖夢「私の楼観剣や白楼剣にも負けず劣らない……い、いや……もしかしたらそれ以上……? な、なんですこれ……。
こんな凄い槍、見た事が無い……!」
魔理沙「なんだなんだ? どうした?」
337 :
幻想のポイズン
◆0RbUzIT0To
:2011/10/31(月) 01:55:38 ID:???
そして、刀剣類マニアと言って差し支えない程の戦闘オタク――魂魄妖夢はこの槍にいち早く反応した。
やはり彼女の見解でも、この槍は国宝級の業物であるらしく。
そんなものがどうしてこんな木に立てかけてあったのか、と一同は首を傾げ……。
やがて霊夢は一つの結論を出す。
霊夢「あの阿部瑠と呂出井とか言うのが置いてったんじゃない?」
咲夜「えぇっ!? な、なんで……!?」
霊夢「賭けの代償とか。 ほら、あいつらが勝てば咲夜がチームに加入する……って事になってたけど。
逆にあいつらが負けても何も無かったでしょ?
まあ、実際それならそれであいつらが『こっちが負けてもなんにもなしよ、はいさいなら』つって帰っても不思議じゃないけど……」
早苗「なるほど……阿部瑠さんたちはそれを好しとせず、代価を置いて行ったという事ですか……」
妖夢「そんな!? こんな業物、代価としては高すぎます!!」
霊夢「それを決めるのはあんたじゃないわよ、妖夢」
妖夢「うぐっ……!」
咲夜「阿部瑠……」
真実はどうなのかは、阿部瑠達がいなくなった今、わからない。
しかし、ここにこの槍が存在する理由はそう考えるよりほかに無い。
妖夢の言うように賭けの代償として払うには、些か駄賃が多すぎるような気がしないでもないが……。
霊夢「こちらが負ければ咲夜自身を差し出していた。 つまり、阿部瑠は咲夜とその槍を同等として考えたという事でしょ」
咲夜「………………」
魔理沙「過大評価――にしちまう訳にはいかんよな、咲夜?」
咲夜「ええ……もちろんよ」
そう、阿部瑠は恐らく……咲夜の対価とするならば、この槍が相応しいと考えたのだろう。
ならば、咲夜はこの槍の価値に見合うような結果を残し続けなければならない。
サッカーでも、そして……レミリアの従者としても。
それがおそらく、阿部瑠の望む事なのだろうから。
338 :
幻想のポイズン
◆0RbUzIT0To
:2011/10/31(月) 01:56:41 ID:???
ブブブブブブ……
早苗「えっ……ハ、ハチ!?」
妖夢「でも……なんかこのハチ……形が変なような……」
魔理沙「にとりが見たら喜びそうだな……機械か何かか?」
そして、不意に一同の目の前に現れたのは巨大なハチ――の形をした、何かの機械だった。
それは何もない上空から突如飛来し、辺りを旋回しながら咲夜の周囲を飛び回り始める。
これには一同も目を丸くして驚いていたのだが……咲夜は特に何も驚かず、槍の他に置かれていたもう一つの阿部瑠の置き土産。
"ライダーブレス"をその左腕に装着し、右手を広げてそっとその場へとハチ――"ザビーゼクター"を誘導する。
霊夢「……それもまた、あいつらが置いてったの?」
咲夜「多分ね……」
妖夢「そ、それは一体どんな道具なんです……?」
咲夜「わからないわ。 多分、だけど……私にはきっと不要なものなんだと思う。 これは本来、力を持たない人間の為の道具だから。
けれど……これが……このザビーゼクターがここに来た理由は、私にはなんとなくわかるわ」
言いながら、咲夜はザビーゼクターをライダーブレスへと取り付け、正面になるよう回転させる。
……何も起こらない。
ブレスレットから音が聞こえる訳でもなく、当然、咲夜の体が変質する訳でもない。
ただ、その瞬間、咲夜の中で何かの声が聞こえた。
かつて栄光を求め、しかし、地獄へと落ちて行った男たちの悔恨の声を……。
咲夜「………………」
霊夢「咲夜?」
咲夜「霊夢、魔理沙、妖夢、早苗。 外の世界へと行けるようになったら……必ずすぐに戻り、チームに合流するわよ」
魔理沙「言われるまでもないぜ。 ……しかし、どうしたんだ咲夜? 今更そんな事言うなんて」
咲夜「そうね……ただ、早く戻らなければ……組織としての立ち位置もすぐに失われてしまう。 そう思っただけ。
それに、早く戻らなければ……折角合宿で掴んだ味方とのコンビネーションの感覚が薄れてしまうでしょう?」
339 :
幻想のポイズン
◆0RbUzIT0To
:2011/10/31(月) 01:57:46 ID:???
ザビーゼクターを装着した瞬間、十六夜咲夜の中で何かが変わった。
いや、それは変わったというよりも――もともとあるものが、より一層研ぎ澄まされたと表現した方が近いかもしれない。
十六夜咲夜は、しばしば完全で瀟洒な従者として表現をされる事がある。
それは偏に、彼女の働きぶりが完璧――パーフェクトと呼ぶに相応しいものだったからだ。
しかし、普段のレミリアの従者としての彼女がパーフェクトと呼ぶに相応しい働きをしていたからといって、
サッカーをする彼女が同義という訳ではない。
幻想郷の名ボランチとして知られていた彼女であったが、そんな彼女にも勝てない相手は山ほどいたのだから。
だが、彼女はこの時、ザビーゼクターの声を聴く事によって理解をした。
個人としての完璧さというものもあるが、それと同時に、組織としての完璧さというものもあるのだという事を。
そして、それはサッカーにも活用が出来るという事に。
咲夜「私のいる中盤の底は、必ず抜かせない。 仲間と協力をし、組織として最高のプレーをし守る。
完全調和(パーフェクトハーモニー)を目指すわよ、皆!」
十六夜咲夜はこの時、ボランチとしての完全なる才能を開花させた。
誰もが認める幻想郷No.1ボランチとなる為のステップを、5段飛ばしくらいで上った。
霊夢「……でも私博麗の巫女だし(スキル無効化能力)。 あれ、味方のスキルは無効化しないんだったかしら? どうだっけ?」
魔理沙「私FWだぜ」
早苗「GKですしおすし」
妖夢「……試合に出れるかどうかすら」
咲夜「ギャフン!?」
ただし、残念ながら彼女の熱い宣言は軽く流されて終わってしまった。
咲夜「……あれ? なんか私ギャグキャラになってない? こんなに瀟洒なのに」
魔理沙「20スレくらい前からそうだよ」
※咲夜がスキル「完全調和」を習得しました。更に謎の槍を入手しました……。
340 :
幻想のポイズン
◆0RbUzIT0To
:2011/10/31(月) 01:58:46 ID:???
〜大会4日目 幻想郷Jrユース 宿舎〜
こうして咲夜が大幅なパワーアップを果たしているとは露知らず。
外界の幻想郷Jrユースの面々は、今日もまた練習に精を出していた。
アルゼンチン戦を明日に控えたこの日、流石に一同の練習もいつにもまして苛烈である。
輝夜「(いい調子ね……特にうどんげがまた伸びてくれたのが何よりありがたい……。
未だに得点力としては数えにくいけれど……選択肢が増えるだけで十分。
……アルゼンチン戦のスタメン、練り直した方がいいかしらね)」
輝夜はそんな一同を見ながら笑みを浮かべ、頭の中で明日のスタメンについて再構築をし始める。
実際に見たディアスの凄まじさ、そして、伸びてきた味方選手達。
勝つにはどのように戦術を練り、誰を起用するのか――それを考えるのが、彼女の仕事である。
そして、監督が考えるのが仕事ならば選手達は強くなるのが仕事。
幻想郷Jrユースキャプテン、反町一樹もまた、午前の練習に向かおうとしていた。
反町「今日はDグループの試合はイタリア対ウルグアイ、アルゼンチン対フランスだったっけな。
どっちも松岡さんが見てくれてるから、今は練習に集中しよう。
なんだか昨日全然成果が出なかったし……今日は特に頑張らないとな。 さて、今日はどうしよう?」
341 :
幻想のポイズン
◆0RbUzIT0To
:2011/10/31(月) 01:59:54 ID:???
どの練習をしますか?
もう上がらない:シュート(59)
やや上がり難い:ドリブル(55)、パス(53)、タックル(54)、ブロック(53)
普通:パスカット(52)、せりあい(52)
持ってるフラグ:ドリブル・パス・せりあい
A.個人練習
B.他者の練習を補助
C.他者に練習を補助してもらう
D.他者と一緒に練習する
先に2票入った選択肢で続行します。
age進行でお願いします。sageではカウント出来ません。
342 :
森崎名無しさん
:2011/10/31(月) 02:01:08 ID:+sT0b/Qc
C
343 :
幻想のポイズン
◆0RbUzIT0To
:2011/10/31(月) 02:02:47 ID:???
咲夜さんがたくさんかけてうれしかったけれどぶっちゃけネタもなんもなかった行き当たりばったりだったので難産でした。
時間かかってごめんなさいです。
それでは、本日はここまで。お疲れ様でした。
344 :
森崎名無しさん
:2011/10/31(月) 02:04:56 ID:HqLc7T32
C 乙でした
345 :
森崎名無しさん
:2011/10/31(月) 02:08:14 ID:???
乙でしたー
完全調和な咲夜さんか。ヒューイにあんたは不協和音だなんて言われんように頑張ってくれ
346 :
森崎名無しさん
:2011/10/31(月) 02:21:42 ID:???
乙でした
冗談で言ったがまさか本当にグラディウスを手に入れてしまうとは……
新スキルは味方補助だろうか、穣子と組んでドイツコンビっぽくしたらかなり強そうだ
咲夜さん達が戻ってきたら早苗さんから事情を聞いておかないと
347 :
森崎名無しさん
:2011/10/31(月) 02:36:19 ID:???
咲夜
「私が参加するプレーでは、
人数補正が多く掛かるチームスキル!
それが"パーフェクト・ハーモニー"よ!」
霊夢
「ごめん、私チームスキルも無効化するんだわ」
咲夜
「どうせ私なんか・・・」
348 :
森崎名無しさん
:2011/10/31(月) 11:40:29 ID:???
というか阿部さんが意外にかっこよかった
349 :
森崎名無しさん
:2011/10/31(月) 11:58:16 ID:???
だが金は持ってないから霊夢さん的には結局アウトやね
350 :
森崎名無しさん
:2011/10/31(月) 18:53:46 ID:???
顔よくて金持ち……もうこたんだ!
351 :
森崎名無しさん
:2011/10/31(月) 19:42:48 ID:???
Mなもうこにはゆうかりんがおるではないか
352 :
幻想のポイズン
◆0RbUzIT0To
:2011/10/31(月) 20:23:29 ID:???
>>344
どうも乙感謝ですー。
>>345
ヒューイ「姉貴ぃ……麻婆豆腐が食べたいよぅ……」
>>346
新スキルの効果については試合で披露してからのお楽しみです。
>>347
霊夢さんはほんまに鬼畜巫女やで……。
>>348
阿部瑠さんはいい男です。
>>349-351
霊夢さんは男の趣味もいい感じにリアリストですねw
そして、忘れていましたが……。
※双方の誤解が解けた事で早苗と咲夜の関係が改善されました。
咲夜の早苗に対する評価が+4されました。
咲夜→(大嫌い)→早苗 早苗→(NO THANK YOU)→咲夜 が消滅しました。
>C.他者に練習を補助してもらう
===================================================================
反町「(そうだな……昨日に続いてディフェンス練習をするのもありだけど……。
……いや、ここは一旦他の練習をしてみた方がいいかも?
うん、そうだな……よし、午前中は誰かに練習を補助してもらおう)」
先に2票入った選択肢で続行します。
age進行でお願いします。sageではカウント出来ません。
持ってるフラグ:ドリブル・パス・せりあい
※練習を手伝ってもらう選手の名前を明記して下さい。
「パチュリー」「輝夜」も選択出来ます。
※右記のメンバーは指名出来ません。「霊夢」「魔理沙」「早苗」「咲夜」「妖夢」「松岡」
353 :
森崎名無しさん
:2011/10/31(月) 20:26:06 ID:vTofIr8+
パルスィ
354 :
森崎名無しさん
:2011/10/31(月) 20:28:13 ID:HqLc7T32
妹紅
355 :
森崎名無しさん
:2011/10/31(月) 20:29:58 ID:uOpvdCbo
妹紅
356 :
幻想のポイズン
◆0RbUzIT0To
:2011/10/31(月) 20:43:04 ID:???
>妹紅
====================================================================
反町「(そうだな……ここは妹紅さんに頼んでみるか)」
誰かに練習を補助してもらうには、まず、そもそも素直に自分に教えてくれる人に補助を頼まなければならない。
これは簡単そうに見えて意外に難しい問題でもある。
反町を高く評価してくれていても自分の練習を優先させる人もいれば、そのまた逆もいるのだから。
しかし、今回反町が練習を補助してもらう事を頼んだ相手――藤原妹紅に関しては、そういう点では当たりの人材であったと言える。
妹紅「え? 練習手伝ってほしい? うん、いいよ! やろうやろう! 友情タッグトレーニングだね!!」
反町「(タッグ……とは少し違うんだけどなぁ)」
自らがチームで活躍をするのは二の次三の次であり、試合を通して相手と友情を培う事を何より重視する妹紅。
そんな彼女は自主練習もそれなりにこなしはするが、それ以上に仲間の力になれる事を嬉しく思う性格をしていたのである。
反町「えっと……それで、妹紅さんが俺に教えられる技ってどんな感じですか?」
妹紅「そうだねー……反町もだいぶ技が増えてサッカー上手くなったし、結構やれる事も限られてるかな。
うん、こんな感じ!」
覚えやすい:タックル技、クリアー技
普通:ダイレクトシュート技、パスカット技、ブロック技
覚えられない:ドリブル技、パス技、地上シュート技、トラップ技
反町「(……オールラウンダーとはいえ、もうほぼDFの位置が固定だしな。
教えてもらえるのは基本的にディフェンス技か。 さてどうしよう……?)」
357 :
幻想のポイズン
◆0RbUzIT0To
:2011/10/31(月) 20:44:05 ID:???
A.タックル技
B.クリアー技
C.ダイレクトシュート技
D.パスカット技
E.ブロック技
先に2票入った選択肢で続行します。
age進行でお願いします。sageではカウント出来ません。
358 :
森崎名無しさん
:2011/10/31(月) 20:45:36 ID:HqLc7T32
A
359 :
森崎名無しさん
:2011/10/31(月) 20:45:55 ID:???
A
クリアー覚えても仕方ないしな
360 :
森崎名無しさん
:2011/10/31(月) 20:47:04 ID:RnDLaVOY
A
sageてた
361 :
幻想のポイズン
◆0RbUzIT0To
:2011/10/31(月) 20:56:22 ID:???
>A.タックル技
============================================================
反町「(クリアー……は、すぐに覚えられそうだけどする機会が少なそうだ……。 俺、FWだし。
それを考えると……うん、タックルを教えてもらった方がいいかもな。
ディアスと戦う事を想定すれば、タックルを鍛えておかないと……)妹紅さん、タックルを鍛えてください!」
妹紅「オッケーオッケー! よし、それじゃ頑張ろうね反町!」
反町「はい!」
先着で「★で囲まれた部分を順に」コピペしてください、
★反町のタックル練習→(! dice+! dice)=★
と書き込んで下さい。カードやダイスの結果で分岐します。
※反町のタックル経験値は「0/10」です。
5到達でフラグ、10到達で技を取得できます。
362 :
森崎名無しさん
:2011/10/31(月) 20:56:46 ID:???
★反町のタックル練習→(
4
+
2
)=★
363 :
森崎名無しさん
:2011/10/31(月) 22:11:18 ID:???
そういえばポイズンさんは
一輪さんに人気投票で票を入れる程度の好みだったな
(投稿日にマイリスト登録した動画を見つつ)
364 :
森崎名無しさん
:2011/10/31(月) 23:46:44 ID:???
さて次は穣子かな
ここで(技の)フラグ立てといて少しでも反町強化イベを強大にするためにも
365 :
幻想のポイズン
◆0RbUzIT0To
:2011/11/01(火) 00:06:04 ID:???
>>363
一輪さんはもっと評価されるべき。
>>364
穣子「何? スベスベマンジュウガニカットを更に鍛えたいですって!?」
>★反町のタックル練習→( 4 + 2 )=反町のタックル経験値が「6」に!タックルフラグ取得!★
=========================================================================================
かつては幻想郷きってのオールラウンダーとして、八雲藍と共に高みにいた藤原妹紅。
強力なミドルシュートとダイレクトシュートに、ボールカット能力を併せ持ち。
更にフィールドを縦横無尽に動き回れる驚異的なスタミナと競り合い能力はその中でも突出をしていたと言えるだろう。
全盛期と言えるその時期から、永遠亭への憎しみを捨て去ってしまったが為にやや能力的に落ちた妹紅も。
それでも反町を鍛えるにはまだ十分な実力を持っていた。
ズザザザッ!
反町「たァーッ!!」
妹紅「うん、よしよし! いいね! やっぱり反町は凄いよ。 DFとかもやってみる気はない?」
反町「……いや、俺、基本的に前目のポジションが好きですし」
妹紅「面白いと思うけどね〜、DFも」
気楽にDFへのコンバートを進めてくる妹紅に苦笑を浮かべながらも。
反町はとりあえず妹紅に感謝を告げ、こうして午前中の練習は終了する。
反町「(なんとか成果が出せた、かな……。 これなら試合中の閃きとかでモノに出来そうだ。
午後の練習で完成させるのもありっちゃありだけど……どうしようかな?)」
………
……
…
366 :
幻想のポイズン
◆0RbUzIT0To
:2011/11/01(火) 00:07:11 ID:???
〜 フランス国際Jrユース大会 Bグループ 試合会場 〜
こうして反町が練習に勤しんでいた頃、フランス国際Jrユース大会Bグループの会場では西ドイツJrユースが。
今日もまた強敵に当たってしまったイヌカマッセとの試合を繰り広げていた。
昨日の敗戦後、自分たちの駄目だった点を改めて反省し今日の試合に挑んだイヌカマッセの面々。
なんとかしてこの試合に勝ち、決勝トーナメントに進出してやると意気込んでいたのだが……。
ブンッ! グワァァアアアアアアアアアアアアアアアアギャッ!!
シュナイダー「 F I R E !」
セシリア「つ つよすぎる…」
一朝一夕の反省会程度で強くなれれば、誰でも苦労はしない。
今日もイヌカマッセの者たちは、西ドイツのメンバーに思う存分フルボッコされていた。
まず、西ドイツの皇帝という異名を持つキャプテン――。
エースストライカー、カール=ハインツ=シュナイダーには3得点のハットトリックを遂げられ。
レミリア「血と汗と涙を流せッ! H A !」
ブギュウッ! ドガガガガガガアアアアアアッ!!
幻想郷きってのストライカー、紅魔館のレミリア=スカーレットもまた3ゴールのハットトリック。
西ドイツの凶悪過ぎるストライカーは、しかし、上手く共存をし互いにゴールを大量生産していた。
マーガス「(今まではシュナイダーしか落とす相手はいなかったけど……レミリアさんが来てくれて選択肢が増えた。
これでアシスト王を取れなかったら俺は無能だな……。 ここでたくさん稼いどかないと!)」
そして、このレミリアとシュナイダーへボールを渡らせる為の繋ぎ役。
ポストプレイヤーであるマンフレート=マーガスは今日だけでなんと4アシストを稼ぐ大車輪の活躍。
自らが得点を奪いに行けるだけの実力もあるが、彼はこの試合終始アシストに徹していた。
367 :
幻想のポイズン
◆0RbUzIT0To
:2011/11/01(火) 00:08:12 ID:???
ダイナソー「いくでぇ! これがワイのワイルドワイバーンや!」
カルツ「その台詞は実は本編では言った事が無いんぜよ!」
シェスター「というかそもそも君のセリフでもないよね!」
神奈子「(……ボランチの私までボールが届かんねぇ。 うぅん……)」
前日の試合でも大いに活躍をしていた全日本の中盤勢と比較し、西ドイツもまた豪華なメンバーで中盤をそろえている。
全日本が基本的に5人で中盤を固めているのに対し、こちらは3人と少ない人数ではあるがそれでも実力では負けていない。
共に幻想郷に召喚され、幻想郷でその技を磨いてきたヘルマン=カルツとフランツ=シェスター。
そして、守矢フルーツズで中盤の守備を担う八坂神奈子。
特にカルツと神奈子、共にチームで過ごしてきた両者の連携はピカイチであると言え、この試合、ゴール・アシストを付ける事はなくとも。
ボールカットから攻撃の組み立てにと数字に残らない形で大きく貢献をした。
368 :
幻想のポイズン
◆0RbUzIT0To
:2011/11/01(火) 00:09:12 ID:???
幽々子「うぅん……やっぱりこのクラスの敵だとあまり私たちの出番はないわねぇ……」
ミューラー「…………」
幽々子「私、FWも出来るんだし。 やっぱりFWにしてもらえるよう監督さんにお願いしようかしら〜」
ミューラー「…………」
幽々子「ミューラー君、そこは『FWが4人体制あるわけないやろが〜い』って突っ込む所よ〜?」
ミューラー「…………」
幽々子「(う〜ん、かなりのムッツリさんね〜。 折角なんだから仲良くしたいんだけど……)」
ミューラー「…………」
一方、守備陣はこれまた昨日の試合の全日本と同じように暇をしていた。
因みに試合中、幽々子が幾ら話しかけてもミューラーは頑として返答をしなかったという。
鋼鉄の巨人の異名を持つ巨漢GKは、目の前でぷるぷる震える大きなメロンにもまるで動じない鋼鉄の精神を持っていた。
ピッピッピィ〜ッ!!
カルツ「よっしゃあ! これで全日本と当たるまでの試合、全部で全勝じゃの!」
レミリア「ふん、この程度のザコ相手に何点取れようが自慢にもならん。 ……早く強敵と当たりたいものだ」
神奈子「願うまでもなく、6日目になりゃ嫌でも全日本と戦う事になるさ」
レミリア「……わかっている(……パチェ、悪いけれどあなたと戦う前に三杉を倒させてもらうわよ)」
シュナイダー「(モリサキ……勝つのは俺達西ドイツだ。 今度は引き分けにはしない……全力で勝ちに行くぞ!)」
こうして西ドイツ対イヌカマッセの試合は、西ドイツの圧勝で幕を閉じた。
彼らの脳裏にあったのはこの試合での歓喜よりも、リーグ最終戦の全日本戦の事だったという。
369 :
幻想のポイズン
◆0RbUzIT0To
:2011/11/01(火) 00:10:29 ID:???
〜 フランス国際Jrユース大会 会場 パルク・デ・フランススタジアム 〜
そして西ドイツ対イヌカマッセの試合が終わっていた頃、Dグループの試合が行われたパルク・デ・フランススタジアムでも。
午前中のウルグアイ対イタリアの試合が終了していた。
ピッピッピィィィィ〜ッ!!
ジョン「試合終了〜ッ!! ウルグアイッ! イタリアJrユースに3−1で勝利したァァァアアアッ!!
フランドール選手が出場停止から開け、復帰したイタリア!
再三にわたって攻めましたが、結局、獲得できた点数はフランドール選手のヘディング1点のみ!!
逆にウルグアイはイタリアのカティナチオを粉砕! 山の四天王、星熊勇儀選手と伊吹萃香選手!
アルゼンチン戦での惨敗を払拭する、見事な勝利だァァァッ!!」
ワアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッ!!
ビクトリーノ「ぃよっしゃあああああああああああああ! 勝ったぞー!!」
勇儀「わはははは! うん、これでようやっと祝杯が挙げられるってもんだ!」
萃香「ふんっ! 真正面から来て、鬼の力に勝てるもんか!」
文「(ふぅ……これでなんとか勝ち点3……。 ですけど……決勝に上がれるかは微妙ですねぇ)」
この試合を制したのは、ここまで勝ち星が無かったウルグアイJrユースであった。
アルゼンチン戦での惨敗が選手達の奮起を促したのか、この試合、前半でフランにゴールを奪われた以外。
萃香は後半の間、完璧にゴールを死守し勝利に大きく貢献。
星熊勇儀はカウンターシュートへやってきた映姫を弾き飛ばし、2ゴールを挙げ。
ビクトリーノもまた文からのアシストで辛うじてヘルナンデスの守るゴールを破っていた。
前2戦で敗戦をしていながらも諦めないその姿勢がもぎ取った勝利と言っていいだろう。
ヘルナンデス「くっ……!」
映姫「(白黒ハッキリついた……のは、いいですが……)」
諏訪子「あーうー……(負けちゃったか……。 くそっ、鬼どもめ……能天気な脳筋が……!!)」
逆にこの敗戦で落胆し、絶望をしていたのはイタリアJrユースである。
370 :
幻想のポイズン
◆0RbUzIT0To
:2011/11/01(火) 00:11:29 ID:???
今日この試合で、イタリアはこのリーグ全ての試合を終えた。
結果として、イタリアは1勝1分け2敗。勝ち点4の、得失点差−2という数字を残した。
まだ他のチームが試合が残っている中で、である。
ヘルナンデス「(残りの試合は……ウルグアイがフランスとの1戦。 アルゼンチンはこの後のフランス戦と幻想郷戦。
フランスはウルグアイとアルゼンチン、幻想郷の3戦。 幻想郷はアルゼンチン、フランスの2戦だ。
そして、それぞれは勝ち点が3・4・0・6……。 他のチームで、既に4以上が2チームいる中でこの勝ち点。
イタリアが決勝に上がるには……今、トップの幻想郷が全戦全勝して、
アルゼンチンが大敗をして勝ち点4のまま得失点差を下げる事。
あとは……ウルグアイがフランスに勝たない事が条件となるんだが……)」
それはどうやっても不可能である、とヘルナンデスは理解していた。
上記の計算の場合、重要な役割を果たすのはこの後3戦を控えているフランスである。
しかし、仮にフランスがアルゼンチンを下し、ウルグアイと同点で終わった場合――アルゼンチンを大敗させ。
ウルグアイと引き分けた場合、その時点でフランスが勝ち点4の得失点差で+になるのは明白。
フランスの決勝トーナメント進出が決定してしまうのである。
いずれにせよ、イタリアの予選敗退はここで決定してしまったのだ。
フラン「ヘルナンデス……」
ヘルナンデス「……気にするな、フランちゃんのせいじゃない。 3失点をしたのは僕の責任だ」
映姫「そして、私の責任でもあります。 ……申し訳ありません、ヘルナンデス君」
ヘルナンデス「謝るんじゃないよ、エーキ。 君たちは確かにこのチームに入る事を義務付けられた派遣選手だ。
僕たちを勝たせるのが目的、それが君たちの役目なんだろう。
だけど……それ以前に僕たちは仲間だ。 少なくとも、僕はそう思う。 なら、謝る事は無い。
だってそうだろう? 勝つつもりで全力で戦った仲間をどうして非難出来る?」
映姫「……そうですね。 仰る通りです」
371 :
幻想のポイズン
◆0RbUzIT0To
:2011/11/01(火) 00:12:42 ID:???
ヘルナンデス「……さぁ、引き上げよう。 (……すまなかったジェンティーレ、ランピオン……そして、ストラット。 ……無念だ)」
フラン「(私が昨日の試合に出れたらよかったのに……謝るなって言うけど……本当にごめんね、ヘルナンデス)」
勝利者がいれば敗者もいる。
そして、イタリアJrユースは敗者であった。
敗者は何も言わず、ただ立ち去るのみである。
不幸中の幸いは、彼らが地元のフランスJrユースに勝利をしていたという点であろう。
もしも1勝も出来なかった場合、国に帰った後のイタリアメンバーがどう国中から非難されるか……想像は難くない。
諏訪子「(ヘルナンデス君……なんか本当に変わったなぁ)」
ヘルナンデス「(しかし、泣きそうな顔するエーキとフランちゃん本当にかわいい。ぺろぺろしたい)」
諏訪子「(あ……そうでもなかったかも)」
パーフェクトゴールキーパー、ジノ=ヘルナンデス率いるイタリアJrユースはこうしてこのリーグを脱落した。
しかし、この敗戦は――この大会は決して無意味なものではなかったとのちに彼らは気づくだろう。
ジノ=ヘルナンデスは、仲間の手綱をしっかりと握り鼓舞をするというキャプテンシーを得。
フランドール=スカーレットは初めて自身の身内以外のものと共にサッカーをする事により、
責任感と罪悪感というものを覚える事が出来たのだから。
彼ら、彼女らはこれからも……この先も、きっとより強くなる事であろう。
ビクトリーノ「ふっ……ヘルナンデス! なーにがヨーロッパNo.1キーパーだ! 見たか俺達の実力をォ!」
文「……キャプテンさん、もうイタリアは退場していますよ?」
ビクトリーノ「ギャフン!?」
372 :
幻想のポイズン
◆0RbUzIT0To
:2011/11/01(火) 00:14:01 ID:???
ピエール「……いくぞみんな! まずはこの1戦……勝って……勝って決勝トーナメントへの道筋を立てる!」
ボッシ「お……おう!」
ジョルジュ「大陸一の私に任せたまえ」
ブラボー「おお……ブラボー……!」
ナポレオン「(しっかりやりやがれよ……もう蟻が象に勝てなくても仕方ないなんて言わん!
その蟻が少しでも役に立ってもらわなきゃ勝てねぇんだからな……!)」
こいし「(大丈夫……練習通りにやれば絶対に大丈夫……! 勝つんだ……! 勝つんだ……! 絶対に!!)」
ポジションに散らばるメンバーに、大声で喝を入れるピエール。
このピエールの声に一部はびくつきながら、一部はやけに自信満々に。そしてまた一部はよくわからない返答を返す。
ただ、びくつくものはいるものの……それでも一同の面構えは1戦目のイタリア戦とはまるで違う程に精悍になっていた。
覚悟が出来ている者だけが出来る表情へと変貌をしていた。
さとり「………………」
ディアス「(あれが永琳さんの言う一対一に特化したっていうキーパーか。 どんな実力かねぇ……?)」
この試合の勝者は果たしてどちらなのか――答えが出るのは、90分後である。
373 :
幻想のポイズン
◆0RbUzIT0To
:2011/11/01(火) 00:15:06 ID:???
ごめんなさい!
>>372
の前にこの一文が入ります!
=====================================================================================================
それから1時間後――再びこのパルク・デ・フランススタジアムで2試合目が開始される。
ワアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッ!!
ジョン「さぁ〜! 本日第二試合、カードは南米の強豪、アルゼンチンJrユース。
そして、地元開催国であるフランスJrユース!!
今日も爆発するか、ファン=ディアスの超個人技! 魅せるか、八意永琳の英知!
果たしてそれにフランスはどのように対抗し、勝利するのか!? 実に楽しみな試合ですッ!」
観客「うおおおお! 頼む、勝ってくれフランス〜!!」「ピエール、お前ならディアスを止められるぞ〜!!」
「ナポレオン! アルゼンチンの守備はザルだ〜! ハットトリック狙っていけ〜!!」
「さとりん! さとりん! 助けてさとりん!!」「ディ・ア・ス! ディ・ア・ス!! ディ・ア・ス!!!」
ピエール「(ディアスを止めるか……気楽に言ってくれる。 だが……やるしかない)」
ナポレオン「ふん……言われるまでもねぇよ。 今日の試合こそ……ゴールを奪いつくしてやる!」
ディアス「ちぇっ、流石に開催国だけあって俺よりもあっちの方が歓声は多いか」
永琳「このムードに飲まれないようにしないとね……とはいえ、そういうのはディアス君たちの方が慣れていると思うけれど」
パスカル「野次程度に飲まれやしないよ。 任せてくれ」
永琳「(あと気を付けるべきはホームタウンディシジョンね……主審は……ふむ……)」
入場をした両チームに浴びせられる熱狂した観客たちの歓声。
フランス主将、エル=シド=ピエールは堅い表情を浮かべながらも懸命に心を落ち着け、ディアスを観察するように見やり。
一方でアルゼンチン主将、ファン=ディアスはつまらなそうな表情を浮かべながら頭をガリガリと掻き毟る。
そして、両陣営はコイントス後、互いのコートに分かれてポジションにつき始めた。
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