キャプテン森崎 Vol. II 〜Super Morisaki!〜
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【待ち受ける】幻想のポイズン54【天才たち】
1 :
幻想のポイズン
◆0RbUzIT0To
:2011/10/23(日) 23:20:43 ID:???
全幻想郷JrユースのFW、反町一樹が幻想郷・外の世界のサッカー界に旋風を巻き起こすというスレです。
この話はキャプテン森崎のパラレル作品で、
東方Project(東方サッカー)とのクロスオーバー作品です。
もしかしたら他のアニメや漫画、小説などからもキャラが出たりするかもしれませんがご了承下さい。
本編のように、選択肢を選んだりカードを引いたりして物語が進んでいきます。
【前スレ】
http://capmori.net/test/read.cgi/morosaki/1309872386/l50
[前スレのわかりやすいあらすじ。]
博麗霊夢・霧雨魔理沙・東風谷早苗・十六夜咲夜・魂魄妖夢という主力選手たちが離脱し戦力に不安の残っていた幻想郷Jrユース。
初戦のウルグアイを2−1で下し、次なる相手は堅固な守備と爆発的な得点力を売りにしたイタリアJrユース。
閻魔様の堅固な守備力、ヘルナンデスの意地のセービングに何度もチャンスを阻まれ苦戦を強いられるも。
フランドールの退場から流れを取戻し、パルスィのアシストの効果もあって3−2と辛うじて勝利を収める幻想郷だったが。
その後、アルゼンチンvsウルグアイ戦を見て天才のプレーに戦慄をするのだった。
パチュリー「もう駄目だ……おしまいだぁ……(威厳的に考えて)」
リグル「MFたちが使えない。もっと私にパスを出すべき。それなら10−0くらいになってた」
フラン「私はロッカールームで体育座り」
パルスィ「オータムスカイズへの評価が±0になったけど、すぐ−1になる予定。妬ましいから」
ヘルナンデス「ハットトリックされたけど、そんな事よりフランちゃん可愛い! 退場は気にしなくていいよ! ちゅっちゅ!」
ディアス「天才だから1試合6ゴールとか余裕。 15分で3ゴールも超余裕」
???「穣子さんルート? そんなのある訳ないじゃないですか。 浮気は絶対許早苗ですよ(ニコッ」
うどんげ「新シュートの名前? 『幻の月(インビジブルハーフムーン)』かな(キリッ」
ロリっこパラダイスなイタリアを相手に辛くも勝利をする事が出来た幻想郷。
しかし、第三戦のアルゼンチン戦はあらゆる意味でここまでの試合とスケールが違いそうだぞ!
大丈夫か!?大丈夫なのか!?ゲームバランス的に考えて!
そんな幻想のポイズン54スレ目、これからもよろしくお願いします。
447 :
幻想のポイズン
◆0RbUzIT0To
:2011/11/01(火) 20:41:19 ID:???
ジョン「んなああああああああああああああああああああああああああああああああああっ!?
こっ、これは凄い! 凄まじいィッ!! フランス、前半6分、早くも先取点を挙げたァァァッ!!
決めたのはフランスエースストライカー、ルイ=ナポレオン選手ッ!
豪快なパワーシュートでアルゼンチン守備陣は呆気なく吹き飛ばされてしまったァァァッ!!」
観客「うおおおおおおおおおおお! フランス! フランス! フランス!!」「いいぞー、ナポレオーン!!」
「きた! メインストライカーきた! これで勝つる!!」「アシストしたフェレーリもナイスだー!」
「フランス最高や! イタリア戦の負けは間違いやったんや!」「負ける気せぇへん、地元やし」「ここから3タテあるで」
フェレーリ「ナイスゴール、ナポレオン!」
ナポレオン「ふん。 バンバン俺にボールを持って来い! この試合、まだまだ点を取るぞ!」
ピエール「……体力配分は間違えるなよ。 後半に入る前にガス欠になっては元も子もない」
ナポレオン「へいへい、わかってますよキャプテンさん」
こいし「ボーちゃんも25cmに負けないように頑張ってね!」
ボッシ「あ、ああ……(やっぱりナポレオンは凄いな……)」
さとり「(……いい流れです。 ですが、相手もこのまま終わりはしないでしょう)」
試合開始早々の先取点。今大会初めての得点とあって、フランスの士気は跳ね上がる。
ゴールを決めたナポレオンは晴れやかな笑顔で自身にボールを集めろと宣言し。
周囲の者たちもナポレオンを祝福しながら、いいムードで自陣へと戻り始める。
それをゴール前から見やりながらさとりは微笑み……次いでアルゼンチンの方へと視線を向けた。
448 :
幻想のポイズン
◆0RbUzIT0To
:2011/11/01(火) 20:42:37 ID:???
ガルバン「ぐ……く、くそっ! してやられた……!」
永琳「……これは少し予想外ね。 でも大丈夫、1点差程度跳ね返せる。 まだまだ時間があるこの状況なら……そうでしょう?」
ディアス「とーぜん! すぐに倍にして返してやるぜ!」
パスカル「……しかし、フランスの連中。 イタリア戦とはまるで動きが違うぞ。 別人みたいだ……」
永琳「そうね……それは不思議ではあるけれど……必要以上にそれを恐れる必要はない。
確かにドゴール君のタックルは凄かったけれどディアス君なら油断しなければ抜ける。
ジョルジュ君のパス、フェレーリ君のドリブルも凄かったけれど……恐らく彼らはそれしかできない。
なら戦いようはいくらでもある。 それをさせなければいい。 守り方を考え、攻め方を考えれば対処できる」
ディアス「そういう事だな。 ……よし、いくぞみんな!」
ピィーッ! バムッ! バシッ!!
このフランスの先取点。そして、イタリア戦からは考えられない程の選手達の活躍に……。
しかし、永琳はあくまでも落ち着いて戦うべきだと一同を諌め、纏め上げた。
これにより落ち着いたアルゼンチンは、再びディアスを使っての攻勢に出る事となる。
シュバババッ! ダダダーッ!!
ナポレオン「うがあああっ!」
ピエール「くっ……!」
ボッシ「ああ……や、やっぱり駄目だぁ……」
ディアス「(そう簡単に止められるかよ!)」
449 :
幻想のポイズン
◆0RbUzIT0To
:2011/11/01(火) 20:43:49 ID:???
ワアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッ!!
試合開始時のリプレイを見ているかのように、再びフランスの中盤を突破し始めるディアス。
ナポレオン、ボッシ、ピエールを鮮やかなフェイントで抜き去ったディアスの前に現れるのは。
ボランチの位置で守備についていた古明地こいしである。
こいし「(今度こそ止めるぞ〜)」
ディアス「(来たな……! だけど、同じ手はそう何度もくわねぇよ!)」
今度こそディアスを何が何でも止めてやると息巻いているこいしを見やりながら……。
ディアスはその右足を大きく振りかぶった。
グワァアッ!!
こいし「うえぇっ!?」
ジョン「あ、あああああっとぉ!? これはディアス君、ミドルシュートの体勢だァ!!
そうです! ディアス君はそのドリブルだけではなく、ミドルレンジからのドライブシュートも持っているのです!
距離はややありますが……しかし、無謀とは言えません! これは入るかァ!?」
バルバス「(そうだ、それでいい。 エイリン殿の話によれば、フランスのGKはミドルレンジからのシュートに弱い筈だ。
体力的に不安もあるが……まずはこの1点を返す事が先決。 やれ、ディアス!)」
ディアス「いっけェェェェ〜ッ!!」
バシュウッ! ギュルルルルルルルルルルルルルルゥッ!!
こいし「あわわ……と、届かないィッ!」
さとり「(ミドルレンジからのドライブシュート……嫌な記憶が蘇りますね……)」
450 :
幻想のポイズン
◆0RbUzIT0To
:2011/11/01(火) 20:44:59 ID:???
この思い切ったディアスのシュートは、しかし、実の所理にかなっている選択だった。
古明地さとりの長所は、そのPA内での圧倒的な強さ。
一対一、至近距離からのシュートにめっぽう強いとされる彼女であったが……そんな彼女にも弱点がある。
それはさとりの心の目が届かない程、距離の離れた場所――PA外からのミドルシュートである。
この弱点を事前に永琳から聞いていたディアスは、だからこそここでミドルシュートを選択したのだ。
パスカットに長け、ダーティーなディフェンスで接触プレイもこなすこいしも、ことブロックではあまり役には立たない。
自らの頭上を越えて飛び上がるボールを見上げながらこいしが振り向けば、さとりは弾道を見極めようと腰を低くして拳を握っている。
ディアス「(入れ!)」
さとり「(……威力は反町君には大きく劣る。 これならば……!)」
渾身の力を籠めてシュートを放ったディアス。
そのシュートを止めるべく、ギリギリまで弾道を見極めようとするさとり。
2人の勝負は、意外な形で決着がついた。
ブラボー「ブラボーブロック!」
バッ! バシィィィィイイインッ!!
ディアス「な……なにィィィィッ!?」
さとり「ブラボー君!」
ブラボー「ブラボー……おお、ブラボー……!」
451 :
幻想のポイズン
◆0RbUzIT0To
:2011/11/01(火) 20:46:10 ID:???
ドライブシュートが落下し始めた段階で大きく飛び上がり、その背中でボールを弾き返すブラボー。
自称・攻める事でなく、守る事に特化をした力を持つ彼は、合宿中、幾度となくFWたちのシュートを弾き。或いは弾かれを繰り返してきた。
そんな彼がディアスの得意とするドライブシュートを止められたとしても何らおかしい事ではなく。
しかし、それでも完全に阻む事だけは出来なかったのかボールはこぼれ球となり、高く浮かび上がる。
ダダダダッ! バッ!!
パスカル「任せろ、ディアス! ボールはまだ生きている!」
ベルジェル「俺だけ特にキャラが立ってないが……負けてたまるかーっ!!」
バッ! バコォンッ!!
パスカル「うわぁあっ!?」
零れ球にあわせオーバーヘッドキックに向かうパスカルに相対し、共に飛び上がり――。
パスカルがボールを蹴るより早くクリアーをしたのは、ベルジェル。
名前的に考えて特にキャラを立たせにくい彼も、しかし、立派なフランスJrユースの一員。
タックルが上手いドゴール。ブロックが上手いブラボーに対抗をするように、彼は空中戦で存在感を発揮していた。
ワアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッ!!
ジョン「こ……これは凄いッ! フランス、ディアス選手、パスカル選手の波状攻撃を防ぎましたァァァッ!!
ドゴール選手だけじゃないッ! さとり選手だけでもない! フランス守備陣は……正に鉄壁!!
強い、強いぞフランスJrユースッ!! 圧倒的天才、ディアス選手もこれには手も足も出ないかァッ!?」
観客「俺は夢でも見てるのか……強いフランスなんて……」「これが特化型の恐ろしい所なんですよ」
「フランスの守備最高や! アモロなんていらんかったんや!!」「これは勝っただろ……流れ的に考えて……」
452 :
幻想のポイズン
◆0RbUzIT0To
:2011/11/01(火) 20:47:30 ID:???
ディアス「ちっ……戻るぞ、パスカル!」
パスカル「う……お、おう!」
永琳「(予想外、計算外、想定外……ね。 これは私の攻撃参加も検討しなくては……)」
ピエール「よし……ナイスディフェンスだ、ブラボー、ベルジェル!」
ナポレオン「とっととこっちに回しやがれ! もう1点取るぞ!!」
こいし「(みんなちゃんと練習でやった事をやってくれてる! 勝てる! 勝てるよ!!)」
さとり「(……皮肉なものです。 弱き者が強くなろうとして、あのチームの真似事をする事になろうとは)」
その後、フランスは二度目のカウンターアタックを決めて2点目を挙げる。
今度は右サイドのフェレーリではなく、中央のピエールが自ら果敢に攻め入って単独でゴールを決めた。
守備が安定した今、ピエールの攻撃力も存分に生かせるようになったのである。
2点差となって、再びアルゼンチンのキックオフで試合再開。
ここでアルゼンチンは攻撃パターンを変え、永琳を中心として攻め込み始める。
そして、永琳はミドルレンジでボールを持つとディアスと同様ドライブシュートを放つのだが……。
さとり「それは……通しませんッ!!」
バチィッ!!
永琳「くっ……。
(ミドルレンジからの私のシュートでも通用しない……? ……四季映姫のロングシュートを弾き返したのは伊達ではないわね。
これでは私たちクラスのシューターでは分が悪い……。 ……相性が悪すぎるわよ)」
しかし、ゴールはフランスの守護神――古明地さとりが許さなかった。
ミドルシュートを持つとはいえ、永琳もディアスも、どちらかといえばドリブラータイプの選手である。
それでも、かつてのさとりが相手ならば、永琳たちでもゴールを奪えていたかもしれない。
だが、さとりは過去からは考えられない程にまで大きく成長をしていた。
伊吹萃香にはまだ及ばないだろうが、それでも確実に過去よりも強くなっていた。
453 :
幻想のポイズン
◆0RbUzIT0To
:2011/11/01(火) 20:48:47 ID:???
そして試合はフランスペースで運ばれていく事となる。
前半25分、今度はピエールとナポレオンの高速ワンツーから一気にアルゼンチン深くまで切り込み。
ボールを預けられたボッシは、新必殺シュート『ネオサーブルノワール』でゴールを狙う。
だが、これはあっさりガルバンに弾かれ……た所を、詰めていたピエールがジャンピングボレーを決め、3点目。
アルゼンチンがせめて前半で1点でも返しておかなければと焦り攻勢に出てきた所を。
ようやくピエールがディアスのドリブルを止め、
フェレーリのドリブルでサイドを破ってからのサイドチェンジでジョルジュへとボールが渡り。
前半30分、ジョルジュの針穴を通すパスを受けたナポレオンが、ガルバンを振り切りノートラップキャノンを決め4点目。
ではディアスとパスカルのコンビネーションでは抜けないかと試してみれば……これはパスカットを得意とするこいしの餌食となった。
そのままこいしがボールを持って上がり、得意のパスでナポレオンに通し、
ナポレオンが再びハイメガキャノンシュートを放ち5点目。
これでナポレオンはハットトリックを達成した事となる。
それでも最後の最後、前半戦ロスタイム。
ディアスが意地を見せて中央を突破し、DF達を抜いてさとりとの一対一の場面となる。
ディアス「(これ以上好き勝手やらせてたまるか! 1点を取って……後半で逆転だ!!)」
これだけ好きにやられても、ディアスはまだあきらめていなかった。それを許される状況に、彼はなかったのだ。
天才は諦める事を許されない。天才は最後まで1人でも戦い抜かなければならない。
何よりも彼の天才としてのプライドが、前半無得点で終わる事を好しとしていなかった。
さとり「(……ドリブル!)」
だが、ゴールを守るさとりにもプライドがあった。一対一では絶対に負けないというプライドがあった。
ディアスの心を読み、行動を読んださとりは、迷いを見せず飛び出す。
454 :
幻想のポイズン
◆0RbUzIT0To
:2011/11/01(火) 20:49:49 ID:???
ダダダダッ! バッ!!
ディアスは足でボールを挟み、高く飛ぶ。さとりが届かない程に。
ディアス「抜い……」
さとり「てません!」
さとりはそれを読んでいた。だからディアスがさとりを飛び越える前に、最高度へと到達する前に、ボールに触れた。
ダンッ! バチィィッ!!
ディアス「なっ……!?」
結果、さとりはボールを奪取した。
天才ファン=ディアスは、古明地さとりを抜けなかったのである。
ピッピッピィィィイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイッ!!
そして、フランスボールとなった瞬間、審判の前半終了を告げる笛がフィールドに響いた。
5−0……攻撃力を最大の売りとしたアルゼンチンJrユースは、守備力が最大の課題とされたフランスJrユースを相手に。
しかし、前半戦で1点も取る事が出来ず、試合を折り返す事となったのであった。
永琳「(……これは、勝機は無いかしら。 ……ただ、諦める前に出来る事がある。
……決勝に上がる為の布石、打たせてもらいましょう)」
フランスJrユース 5−0 アルゼンチンJrユース
455 :
幻想のポイズン
◆0RbUzIT0To
:2011/11/01(火) 20:51:03 ID:???
一旦ここまで。今日中には判定無いシーン終えたいです。
456 :
森崎名無しさん
:2011/11/01(火) 21:14:49 ID:???
まともにフランスが勝ってるなあ
主審の活躍が無いのに
457 :
森崎名無しさん
:2011/11/01(火) 21:17:01 ID:???
特化チームは相性がはまって欠員がいなければ
(秋風がタックラー抜きで負けたように)強いもんねー。
458 :
森崎名無しさん
:2011/11/01(火) 22:03:49 ID:???
ただ、ここで『誰がどういうタイプか』を知れたことは大きいと思う。
守備はともかく、攻撃は作戦さえしっかり立てれば大分やりやすくなるんじゃないかな?
勿論、向こうも何らかの作戦は立てて来るだろうけど。
459 :
森崎名無しさん
:2011/11/01(火) 22:29:41 ID:???
弱点はえーりんが教えてくれるから大丈夫
460 :
森崎名無しさん
:2011/11/01(火) 22:38:30 ID:???
(弱点)おしえてえーりん!
461 :
森崎名無しさん
:2011/11/01(火) 22:41:53 ID:???
(弱点)おしえてめーりん!(無茶振り)
462 :
森崎名無しさん
:2011/11/01(火) 22:43:02 ID:???
本当に無茶だw
463 :
森崎名無しさん
:2011/11/01(火) 22:46:57 ID:???
(弱点)おしえてーおりん!(は居なかった)
464 :
森崎名無しさん
:2011/11/02(水) 00:45:46 ID:???
翼「弱点なんか教わらなくてもリグルさえいれば問題ない!」
465 :
森崎名無しさん
:2011/11/02(水) 00:46:18 ID:???
三杉「君は何を言っているんだ」
466 :
幻想のポイズン
◆0RbUzIT0To
:2011/11/02(水) 01:00:15 ID:???
ガルバン「くそっ! 前半戦だけで5失点も喫してしまうとは……!」
ガルトーニ「(俺がもっと頑張れていれば良かったんだけどな……完全に俺はこのチームの穴だ……)」
ディアス「……気にするな、ガルバン、ガルトーニ。 前半で俺達だって点を取れてねぇんだ」
パスカル「……監督、後半からはどう攻めるんです? このままじゃ……」
バルバス「うむ……」
ハーフタイム中、アルゼンチンJrユースの面々は浮かない表情でいた。
圧倒的格下だと思っていたフランスを相手に、天才ファン=ディアスは1点も取れず。
逆にフランスはアルゼンチンを攻めに攻め、5得点を挙げていたのである。
こんな状況では普段陽気なディアスといえど、その表情に笑みが浮かぶ筈もなく。
ただただ悔しげに歯噛みをしながら、パイプ椅子に腰かけ体を休めている。
この状況をどのように打破すればいいのか――パスカルがバルバスに問いかけた瞬間、不意にロッカールームの扉が開いた。
永琳「あら……随分と暗いわね、みんな」
パスカル「エ、エイリンさん……こんな時に一体どこに行ってたんだ? しっかり体を休めないと……」
永琳「大丈夫よ、簡単に倒れるようなヤワな体はしていないから。 ……ディアス君、それに皆、はい、これ」
ディアス「おっ、サンキュー」
パスカルの言葉を受け流しながら、永琳は肩から下げていた袋の中から多量のドリンク剤を選手達に配り始めた。
八意印の栄養ドリンク――疲労回復に効果覿面なこのドリンクのお陰で、
ディアスは毎試合ある程度の無茶は出来るだけの体力を確保しつつ試合に挑み続ける事が出来ていたのである。
永琳「ところで監督さん。 例の件だけど……」
バルバス「上手くいったか!?」
永琳「勿論。 これで後半戦、多少なりとこちらが有利な状況を作れる筈だけど……」
バルバス「……恐らく逆転は不可能だ、と言いたいんだろう? わかっている」
ガルバン「な……何の話ですか?」
バルバス「……いいかお前たち、試合はこの1戦だけで終わる訳ではない。
最終的にリーグを勝ち抜ければ、フランスに負けようが関係は無いのだ。 そこで後半戦は少し戦い方を変える」
ディアス「……どうするつもりなんですか」
バルバス「うむ……それはだな……」
467 :
幻想のポイズン
◆0RbUzIT0To
:2011/11/02(水) 01:01:19 ID:???
ワアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッ!!
ジョン「さぁ〜、ハーフタイムを終え、両チームの選手達が再入場を果たして参りました!
フランスは果たしてどこまでこの点差を広げる事が出来るのか!
アルゼンチンは逆に、どれだけ点差を縮める事が出来るのか!? いよいよ後半開始です!」
観客「これは10−0とかもあるで」「フランス! フランス! フランス!」「さとりんペロペロしたい」
「Vやねん! フランス!」「もう許してやれよ……」
ナポレオン「へへへ、後半もひと暴れさせてもらうかな」
ピエール「……後半は落ち着いて行けよ。 前半で3本もシュートを撃っているんだからな」
ボッシ「(俺も1点くらいは決めたいけど……駄目かなあ……)」
こいし「このまま無失点勝利だよ、お姉ちゃん!」
さとり「……そうね、こいし(ただ……アルゼンチンがこのまま終わるとも思えないけれど……)」
ディアス「……まさかこんな情けない戦い方をしなくちゃいけないなんてな」
永琳「戦い方に情けないも何もないわ。 最終的に勝てば、経過などどうてもいいのよ。
……作戦通りに頼むわよ、ディアス君」
ディアス「わかってるよ。 (確かに……ここから逆転を狙いに行くのは厳しいからな……)」
ハーフタイムが終わり、フィールドに現れる両チームの選手達。
片や既に勝利をしたかのようなムードでいるフランスJrユース。
片やもはや逆転は絶望的だと悟り、しかし、それでも一縷の望みを繋ごうとするアルゼンチンJrユース。
それぞれのチームはポジションに散らばり、フランスのキックオフでの試合再開となるのだが……。
ピエール「(む……? 主審が……)」
468 :
幻想のポイズン
◆0RbUzIT0To
:2011/11/02(水) 01:02:27 ID:???
ジョン「えー、なお、前半で主審を務めていたカネウケトッテ=マスネン氏が謎の腹痛で緊急搬送をされた為。
後半からはキレイーナ=ケッパク氏が主審を務める事となります。
いやぁ〜、南沢さん。 このような事があるんですねぇ」
南沢「どんな時にも事故や不幸というのはつきものですからね。 まぁ珍しいケースですが、こういう事もあるでしょう」
永琳「(そうそう……事故や不幸はどこにでも転がっているものよ。 ふふふ……)」
ピエール「(……主審が変わろうが変わるまいがやる事は同じだ)」
なんとハーフタイム中に前半主審を務めた審判が謎の腹痛を訴え、後半からは違う審判が代行として主審を務めるという。
この珍しい事例に観客席はざわめくのだが、まぁ持病か何かを持っていたのかもしれない……お大事に、の一言で済んだ。
真実は闇の中である。
ピィーッ!
アクシデントはあったものの、試合には影響がない。
主審の笛が吹かれるとフランスは再び攻勢に出、まずはフェレーリのドリブルでサイドを突破しようとする。
だが、この突破は失敗に終わった。
フェレーリ「俺は速い俺は速い俺はスーパーカー! スーパーカートリオォォォオオオオオオオオオオオオオオッ!!」
ディアス「うるせぇな叫ぶな!」
永琳「F1セブンの方が好みよ」
ズザァァァァッ! バシィッ!!
フェレーリ「……ぷすん」
どれだけ高速ドリブルが上手くても、流石にディアスと永琳という実力者2人を抜くのは難しかったのである。
469 :
幻想のポイズン
◆0RbUzIT0To
:2011/11/02(水) 01:03:28 ID:???
ジョン「あっとぉ!? これはフランス、攻撃失敗! アルゼンチン、今度は突破を阻みました!
さぁ、果たしてここからどうやって反撃をしてくるのか……っと、おっとぉ、これは……?」
バムッ! バシィッ! パンッ!
永琳「さぁみんな、落ち着いてボールを回していくわよ!」
パスカル「オーライ!」
パルス「ふははは、素晴らしい。 最高のパス回しだと思わんかね」
ピエール「な……何?」
ナポレオン「……何考えてやがんだこいつら」
5点差。そして、残り時間は後半45分のみ。
同点に追いつくにしろ、逆転を狙うにしろ――或いは、得失点差を縮める為にも点差を少しでも詰めるにしろ。
アルゼンチンJrユースは、攻めなければならない状況にあったのは確かだ。
しかし、アルゼンチンはなんとここで自陣でのパス回しを始めたのである。
これにはフランスJrユースの面々も目を丸くして驚き、観客たちも騒然とする。
何故、限りある時間を無駄に浪費しているのか……誰も理解が及ばなかった。
ボッシ「も、もしかして……これ以上点差を広げられたくないから……キープして時間を稼いでいる、とか?
お、俺達って前線での守備力が殆ど無いし……」
ピエール「……それは考えにくい。 まだ時間も残っている。
あいつらがいくら上手かろうと、いずれ俺やコイシあたりがボールを奪うのは明白だ。
自陣で奪われてしまえば、それこそ致命傷になる。 悪手にも程があるが……」
それから十分が経過しても、アルゼンチンは一向に攻める様子を見せずパス回しを続けた。
これに対してフランスは、やや引いた位置で守り積極的にボールを奪いに行く事はしなかった。
相手の考えが読めなかったのもあったし、5点のリードがある以上、時間が潰れてくれるのはありがたい事だったからである。
だが、この事態に一人、我慢が出来ないものがいた。
470 :
幻想のポイズン
◆0RbUzIT0To
:2011/11/02(水) 01:04:53 ID:???
ナポレオン「いつまでもチンタラやってんじゃねぇぇぇえええええええええええ!!」
ピエール「!? ナポレオン!?」
永琳「(よし、かかった!)」
ジョン「あっとぉ!? これはナポレオン選手、猛然とボールに向かって突っ込んでいったァ!!
それも当然でしょう! アルゼンチンはまるで攻めるつもりを見せず、ボールを回すだけです。
焦れてしまうというのも無理が無い!」
ルイ=ナポレオンは短気な男だった。
実力はフランスにおいて群を抜く程の選手だが、その凶暴な性格と短気で喧嘩っ早い性質が問題視され。
フランスJrユース内でも、問題児扱いされる程の選手だった。
そして、そのナポレオンの性格についても八意永琳は知っていた。データとして取っていた。
サッカーをするのは人形ではない、人である。
どれだけ優れた選手であろうと、メンタルが弱くそこを突ける選手もいる。
八意永琳はそれを知っていた。故に、一つの作戦を立てた。ルイ=ナポレオンを陥れる為の作戦を。
永琳「(まずは彼をここから更に焦らす……)それ!」
ディアス「ナイスパス! よっ!」
ナポレオン「ド畜生がァッ! ボールを寄越しやがれェェェェェッ!!」
ピエール「よせ、ナポレオン! 熱くなりすぎるな!!」
ナポレオン「うるせぇ!! 5点で満足しちまう軟弱野郎が指図すんじゃねぇ!!」
顔を真っ赤にして怒り狂うナポレオンを後目に、永琳たちは更に焦らすようにパス回しを続ける。
止めるピエールの声を聴かず、ナポレオンは更に頭に血を登らせながら夢中でボールを追い始める。
しかし、当然ながらこのパスをカットできる筈が無い。
ナポレオンはそれほどパスカットが上手い訳でもないし、何より相手が取れるパスコースは多いのだ。
たった一人でアルゼンチンのパス回しを止めようという方が無謀である。
471 :
幻想のポイズン
◆0RbUzIT0To
:2011/11/02(水) 01:06:42 ID:???
永琳「(……そろそろ頃合いね。 今よ、ボールを!)」
パスカル「(オッケー!)それっ、エイリンさん!」
永琳「ナイスパ……」
そして、永琳はフランスJrユースメンバーに感づかれないようサインを送った。
瞬間、ボールは永琳へと預けられ……それと同時に、近くにいたナポレオンが即座にプレスをかけにくる。
彼に少しでも物事を考えるだけの余裕があったなら、もしかしたら気づいたかもしれない。
パスコースが余分にあるのに、パスカルがわざわざナポレオンがそばにいる永琳へとボールを渡したかを。
ナポレオン「もらったああああああああああああああああああああっ!!」
永琳「っ!? きゃあああああああっ!?」
バゴォッ!! バシィィッ!!
ナポレオン「へへへ……ざまあみやがれ! よし……!」
ピピピピピ! ピィーッ!!
ナポレオン「……あん?」
永琳「うっ……つつつ……いったぁ〜い」
ピエール「(こ……これが狙いか……!?)」
ディアス「(エイリンさん……そのあまったるい声はやめてくれ……本気で寒気がした……!)」
エル=シド=ピエールはこの時ようやくアルゼンチンの狙いに気づいた。
しかし、気づいた時にはもう遅かった。
472 :
幻想のポイズン
◆0RbUzIT0To
:2011/11/02(水) 01:07:46 ID:???
ジョン「あっ……とぉ!? これはフランス、危険な接触プレイです!
永琳選手、ボールを持った所をナポレオン君の豪快なタックルを受けて吹き飛ばされましたァ!!
おっとぉ、今、主審が永琳選手の元へと向かいます! け、怪我でもしたのでしょうか!?」
ディアス「お、おいエイリンさん! 大丈夫か!?」
パスカル「酷い……靴下がズタズタじゃないか。 思いっきり削られてる……!」
永琳「くっ……だ、大丈夫よ……。 この程度……」
ディアス「そんな訳ないだろ! 審判さん! タンカを!」
主審「うむ……」
地面に転がり、脚の部分を抱えながら悶絶をする永琳。
アルゼンチンJrユースの面々は永琳の怪我の様子を心配するように取り囲み、主審はすぐさまタンカを持ってくるよう要求。
すぐさまタンカはフィールドまで運ばれ、永琳はその上に乗せられてベンチへと応急処置の為に運ばれてゆく。
そして、主審は己の職務を全うする為に茫然としていたナポレオンの前に立った。
ビッ!
ナポレオン「!!!!!!!」
ピエール「ば、馬鹿な……」
こいし「な……なんで……?」
ドワアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッ!?
ジョン「あっ……ああああああああああああああああああああああああああああああああっ!?
こ、これは……これは、ナポレオン選手! レッド! 一発レッドカードが出てしまったァ!! 退場だァァアアッ!!
し、しかし……しかし、重すぎる罰では決してありません!
永琳選手の怪我の様子はわかりませんが、先ほどのは明らかに危険なプレーでした!
これではレッドカードが出ても、不思議ではないでしょう!!」
ここでナポレオンに下された裁定は、レッドカード――退場処分だった。
もしも主審が、前半戦と同じ人物ならば、或いはこの反則も流されていたかもしれない。
だが、後半から入った主審は、このナポレオンの反則を見逃さず、厳しい罰を下した。
473 :
幻想のポイズン
◆0RbUzIT0To
:2011/11/02(水) 01:08:58 ID:???
観客「な、なんでだ〜! なんでナポレオンが退場しなきゃならないんだ!!」「審判に訴訟も辞さない!」
「せめて軽い注意で済ますべきだろ地元的に考えて……」「っていうかナポレオンいなくなったら次の試合どうすんだよ……」
ナポレオン「お……お、おれが……退場だと……?」
ピエール「……ナポレオン」
ナポレオン「う……」
この裁定に狼狽えていたのは、ナポレオンである。
彼は超危険人物として何度も退場処分を受けた程の問題児だが、しかし、この大会の重要性も理解していた愛国心溢れる少年でもあった。
レ・ブルーの誇りを胸に大会を勝ち上がらなければならないという事は、彼もまたわかっていたのである。
故に、この退場処分は彼にとっていつもの試合とは違う意味を持っていた。
それだけ大きなショックを受けるだけの、裁定だった。
ピエール「……速やかに退場しろ」
ナポレオン「………………」
ピエールの有無を言わさぬ言葉を聞き、ナポレオンは静かにその場を立ち去って行った。
こいし「に、25cm……あんな25cm……見た事無い……。 すっかりしおしおに萎んじゃって……」
さとり「(……八意永琳。 わざと……ですか)」
それを遠くから見つめていた古明地姉妹は、彼にかける声を見つけられなかった。
こいしはいつもの強気な姿からは考えられない程落ち込んだナポレオンの姿にショックを受け。
一方でさとりはベンチで手当てを受ける永琳を見つめながら、小さく息を吐く。
さとり「……こいし。 この試合、反則まがいの守備はやめておきなさい」
こいし「え? な、なんで?」
さとり「審判の印象は先ほどのナポレオン君のプレーで悪くなっている。 ……貴方まで退場したら、この試合はともかく。
明日のウルグアイ戦が厳しい戦いになる」
こいし「う……わ、わかった」
さとり「(八意永琳……汚い、とは言いません。 こちらも同じような事をやっているのですから。
しかし……やはり貴方は、手ごわかった)」
474 :
幻想のポイズン
◆0RbUzIT0To
:2011/11/02(水) 01:09:58 ID:???
バルバス「……上出来だな、エイリン殿」
永琳「ええ。 まさか一発レッドカードだとは思わなかったけれどね……」
ベンチで手当てを受ける永琳は、苦しげな表情を浮かべ、苦しげな声を出しつつ……しかし、心の中でほくそえんでいた。
そう、血気盛んなナポレオンを焦らし、危険なプレーを誘発させやすい状況を作り……。
わざと負傷を負う事によって、ナポレオンにカードを出させる事が永琳たちの狙いであった。
この試合、既にアルゼンチンにとっては負け戦と言っていいものである。
だが、大会は……グループDのリーグ戦は、この試合で終わりではない。
永琳「(現在私たちアルゼンチンが勝ち点4。ウルグアイが3。フランスは……今日の試合で3になるわね。
幻想郷は6、ほぼ通過は見えている位置。 だから私たちが狙うべきはどのようにして勝ち上がるか。
そして、それは既に決まっている。 明日の幻想郷戦で勝ち、勝ち点を7にする。
引き分けで勝ち点5なら、明日のフランスvsウルグアイでどちらかが勝てば抜かれる。
故に、勝ち点7だけが確実に決勝に上がる為の道筋。 しかし、それにも障害がある。
それは、万一にもここからフランスが3連勝をする事。
……そうすればフランスは、勝ち点が9になる。 即ち、私たちのリーグ敗退が決定する。
そのリスクを回避するには……明日の試合でフランスが負けるようにするのが、ベスト。
そうすれば仮に幻想郷戦でフランスが勝った場合、私たちが7。 フランスは6となり、私たちが決勝に上がれる事となる。
ではどうやってフランスを負けさせるのか……エースストライカーを出場させなくする。 それだけでいい)」
475 :
幻想のポイズン
◆0RbUzIT0To
:2011/11/02(水) 01:11:35 ID:???
一見すれば弱気な姿勢とも取れるが、しかし、これしか現状取れる術が無いというのも確かであった。
現実問題として、この5−0という状況からアルゼンチンが逆転をするのは不可能である。
故に、永琳は――アルゼンチンは、この試合をこういう形で生かすしかなかった。
エースストライカー、ルイ=ナポレオンを退場させ、フランスの決勝進出を阻む事しか出来なかったのだ。
永琳「ふぅ……しかし、悔しいわね。 こうまで見事にやられてしまうなんて……5−0とか屈辱以外の何物でもないわ」
バルバス「それは我々もみな同じ気持ちだ。 ……ところでエイリン殿、怪我の調子はいいのか?」
永琳「いや、そもそも私怪我とかしないから」
バルバス「なん……だと……?」
永琳「手当てだって必要ないのよ、本当は。 だからしばらく時間が経ったら戻るわね」
バルバス「どういう事なの……」
476 :
幻想のポイズン
◆0RbUzIT0To
:2011/11/02(水) 01:12:43 ID:???
こうして半裸の監督が他の派遣選手に比べればふつうっぽい永琳の超常的パワーに驚いていた頃。
フランスJrユース控え室――ロッカールームでは、ルイ=ナポレオンが一人パイプ椅子に腰掛け、項垂れていた。
ナポレオン「くそっ……くそっ……くそっ!! 俺は……!」
当り散らしてもどうしようもないと知りながら、ナポレオンは近くにあったドリンクを乱暴に壁へと投げつけた。
壁に当たったそれは音を立てて地面に落ち、再びロッカールームは静寂に包まれる。
何度も退場処分にあい、何度もロッカールームでの待機を義務付けられたナポレオン。
しかし、彼は今まで感じた事が無い程の後悔の念と罪悪感を感じていた。
ナポレオン「俺は……なんてことをしちまったんだ……!」
次の試合の相手は、ウルグアイJrユース。
今日戦ったアルゼンチンのような守備がザルのチームではなく、鉄壁を誇る萃香を有するチーム。
そんなチームが相手で、自分を欠いた攻撃陣だけで点が取れるのか。勝つ事が出来るのか。
……少なくとも困難な道だろうと、ナポレオンは考えていた。
ナポレオン「畜生……」
その後、試合は特に何も起こらないまま流れて行った。
永琳としてはここでこいしも退場させられていればまだよかったのだが、反則紛いのディフェンスを封印し。
更にナポレオンの退場劇を見た事で安全なプレーを心掛けたこいしは危険なプレーを一切せず、こちらは失敗と終わった。
そして、アルゼンチンは結局1点も奪えないままだった。
10人になったフランスが守備を重視して一貫して守りのサッカーをし、さとりもゴールを許さなかったからである。
こうしてフランスとアルゼンチンの試合は、5−0という大差をつけて終わった。
試合が終わった時、アルゼンチンはやはり大差で負けた事がショックだったのか、喜んでいる者など当然おらず。
またフランスも、明日の試合を思えばいくら大差で勝っても手放しで喜べない状況にあった為、歓喜の声を上げる者はいなかった。
勝利をしても尚、フランスに立ち込める暗雲。運命の神は、彼らを嫌っていたのだろうか。
477 :
幻想のポイズン
◆0RbUzIT0To
:2011/11/02(水) 01:13:49 ID:???
GNK ITA FRA ALZ ULG 勝ち点 得失点差 順位
GNK n/a 3-2 --- --- 2-1 6点 +2 1位
ITA 2-3 n/a 1-0 2-2 1-3 4点 −2 3位
FRA --- 0-1 n/a 5-0 --- 3点 +4 4位
ALZ --- 2-2 0-5 n/a 7-3 4点 −1 2位
ULG 1-2 3-1 --- 3-7 n/a 3点 −3 5位
得点ランキング
6ゴール ディアス、シュナイダー、レミリア
5ゴール 日向
4ゴール 反町、天子、魅魔
3ゴール 翼、映姫、勇儀、ナポレオン、幽香、神綺
2ゴール ピエール、三杉
1ゴール リグル、森崎、ビクトリーノ、諏訪子、永琳、神奈子、佐野、アリス
アシストランキング
7アシスト マーガス
5アシスト 佐野
4アシスト 白蓮、三杉
3アシスト 翼、パスカル、マーガス、アリス
2アシスト 静葉、文、幽香、岬
1アシスト パルスィ、こいし、ジョルジュ、フェレーリ、森崎、椛、カルツ、シェスター
478 :
森崎名無しさん
:2011/11/02(水) 01:14:31 ID:???
パンツ一丁で「どういう事なの……」はシュールすぎるwww
479 :
幻想のポイズン
◆0RbUzIT0To
:2011/11/02(水) 01:14:56 ID:???
………
……
…
松岡「……以上がフランスとアルゼンチンの試合だZO!」
輝夜「なんともまあ……どこぞで見た事あるチームみたいになってたわね……フランスは……。
(つーか永琳、またやらしい事を……本当に敵に回すと厄介な頭してるわ)」
リグル「どこ?」
妖精1「……オータムスカイズとか、パルパルズとかでしょ」
パルスィ「妬ましい……! 地底の覚妖怪め! パルパルパルパル……!」
この試合のビデオを見て、幻想郷Jrユースの面々が見せた反応は様々だった。
ある者はフランスの強さに幻想郷のチームを思い浮かべたり、またある者はディアスもまた無敵という訳ではないのだと強く自信を持つ。
また別の者は最後に見せた永琳の知略に舌を巻き、また別のある者はフランスの明日の試合を思って憂う。
反町「(しかしさとりさん……本当にあれがあのさとりさんなのか? なんか……何かが違うような……)」
お空「やっぱりさとり様は凄いんだよ! やったやった! さとり様〜!!」
リグル「(でも所詮は覚妖怪! 私ならハットトリック確実だね! あいつ弱いし!)」
いずれにせよ、この試合は幻想郷メンバーに大きな衝撃を与えたのは間違いのない事だった。
静葉「……フランスを気にするのもいいけれど、まずは目の前のアルゼンチン戦に意識を集中させるべきじゃないかしら?」
輝夜「うん、その通りね。 ……みんな、フランスの強さ、凄さを認識するのは結構。
だけれど、明日戦うのはアルゼンチンよ。 今はまず、そちらに集中しなさい。
では、解散。 今日の練習の疲れを取り、明日の試合に備えなさい!」
幻想郷メンバー「「「「はい!」」」」
明日勝てば、決勝トーナメントへの進出はほぼ確定となる。
まずは明日のアルゼンチン戦に勝利をする事それだけを胸に。
輝夜の号令を聞き、一同は気を引き締めなおし、自室へと戻っていくのだった。
480 :
幻想のポイズン
◆0RbUzIT0To
:2011/11/02(水) 01:16:56 ID:???
妹紅「いやぁ〜、フランスは強敵だったね」
穣子「(……しかし、あのストライカーがいなくなってフランスはウルグアイに勝てるのかしらね?
キャプテンのピエールとかいうののシュートも、大した事なかったし……)」
リグル「どこと当たろうが私がいれば問題はないさ! エース様に任せろー!」
反町「(うーん……いよいよ明日、アルゼンチンとの試合か。 ……天才、ファン=ディアス。
今日の試合でも昨日の試合でも、無敵ではないと証明はされたけど……。
それでも間違いなく天才の名に偽りない選手なのは間違いない……気を引き締めないとな)」
自室へと戻ってきた反町たちは、今宵も思い思い好き勝手な事を言ってのんべんだらりと過ごす。
オータムスカイズで苦楽を共にしてきた者たち同士、気兼ねない関係である。
反町「(さて、それはともかくこれからどうしようかな。 輝夜さんと明日のアルゼンチン戦について話し合う?
うーん……でも……前に一度話したからもういいだろうか?
それより部屋で誰かと話でもするか? どこか回ってみるか? うーん……)」
A.同室のメンバーに話を振ってみる
B.部屋でじっとしている
C.施設の中を歩き回ってみる
D.他の部屋に遊びに行く
E.個人練習をする
F.輝夜の部屋に行く
先に2票入った選択肢で続行します。
age進行でお願いします。sageではカウント出来ません。
481 :
森崎名無しさん
:2011/11/02(水) 01:17:10 ID:bxvNAyrs
D
482 :
森崎名無しさん
:2011/11/02(水) 01:17:57 ID:1wekH1Uw
E
練習しようか
483 :
森崎名無しさん
:2011/11/02(水) 01:18:21 ID:???
>>477
何人か>>241と比べて得点やアシストが減っていますよ?
484 :
森崎名無しさん
:2011/11/02(水) 01:18:35 ID:BVX2GptQ
E
485 :
幻想のポイズン
◆0RbUzIT0To
:2011/11/02(水) 01:19:25 ID:???
>>483 どもすみませんでした。思いっきり間違えてました。正しくは以下となります。
得点ランキング
8ゴール シュナイダー、レミリア
7ゴール ディアス、日向
6ゴール 天子、魅魔
5ゴール 勇儀
4ゴール 反町、翼、映姫、幽香、神綺
3ゴール ナポレオン、三杉
2ゴール 永琳、ピエール、ビクトリーノ、佐野
1ゴール リグル、森崎、フラン、カルツ、幽々子、諏訪子、神奈子、アリス
アシストランキング
8アシスト マーガス
7アシスト
6アシスト 佐野
5アシスト 三杉
4アシスト 翼、白蓮
3アシスト パスカル、文、アリス、幽香
2アシスト 静葉、カルツ、シェスター、岬、椛
1アシスト パルスィ、ディアス、こいし、フェレーリ、ジョルジュ、森崎
486 :
森崎名無しさん
:2011/11/02(水) 01:25:30 ID:???
誰か練習たしゅけてー(部屋の住人を見つつw)
487 :
幻想のポイズン
◆0RbUzIT0To
:2011/11/02(水) 01:26:51 ID:???
>E.個人練習をする
=======================================================================
反町「(そうだな……! ディアスとの対決で負けない為にも……強くならないと!
今からでも練習をしよう!)」
昨日の練習でまるで成果が出なかったのが焦りとなっていたのか。
反町は今から練習をする事に決め、ボールを持ってコートへと向かった。
反町「よし、頑張るぞ! 今から、少しでもレベルアップをして明日の試合に臨まないと!
……でも、どんな練習をすべきか。 時間も少ないし、やれる事は限られてる。
考えて決めないとな……」
もう上がらない:シュート(59)
やや上がり難い:ドリブル(55)、パス(53)、タックル(54)、ブロック(52)
普通:パスカット(52)、せりあい(52)
A.ドリブル練習
B.パス練習
C.シュート練習(※選べません)
D.タックル練習
E.パスカット練習
F.ブロック練習
G.せりあい練習
先に2票入った選択肢で続行します。
age進行でお願いします。sageではカウント出来ません。
488 :
森崎名無しさん
:2011/11/02(水) 01:27:20 ID:bxvNAyrs
E
489 :
森崎名無しさん
:2011/11/02(水) 01:27:24 ID:1wekH1Uw
G
490 :
森崎名無しさん
:2011/11/02(水) 01:28:19 ID:c+7TtPAk
E
491 :
森崎名無しさん
:2011/11/02(水) 01:29:09 ID:???
>>485
なんで幽々子が1点取っているんだよ
492 :
幻想のポイズン
◆0RbUzIT0To
:2011/11/02(水) 01:30:18 ID:???
>E.パスカット練習
===============================================================
反町「……なんだかパスカットは伸びそうな気がするな。
ディアスもパスカルって奴とコンビネーションで攻めてくる時があるようだし、鍛えておこう!
よし、やるぞ!」
こうして反町はスベスベマンジュウガニカットを生かす為にパスカットを伸ばす事に決めた。
先着で「★で囲まれた部分を順に」コピペしてください、
★反町のパスカット練習→(! dice+! dice)=★
と書き込んで下さい。カードやダイスの結果で分岐します。
パスカット→10以上で+2、9〜5で+1
493 :
森崎名無しさん
:2011/11/02(水) 01:30:52 ID:???
★反町のパスカット練習→(
2
+
2
)=★
494 :
森崎名無しさん
:2011/11/02(水) 01:31:01 ID:???
どうなってるんだよー
495 :
幻想のポイズン
◆0RbUzIT0To
:2011/11/02(水) 01:31:22 ID:???
>>491
ゆゆ様は昨日の時点で1点を取ってました。退屈過ぎてオーバーラップしたんですね。
>>494
oh...
496 :
森崎名無しさん
:2011/11/02(水) 01:37:43 ID:???
イヌカマッセからオファーがくる勢いだな…
497 :
森崎名無しさん
:2011/11/02(水) 01:40:28 ID:???
交流なんかせずに練習ばっかすればいいんじゃね?
バランス調整とやらで他のメンバーが強くなっているのに
こいつだけ実力が上がらないのは面倒なことになる。
498 :
森崎名無しさん
:2011/11/02(水) 01:42:30 ID:???
本来だったら十分なペースで練習自体はしてるんだよ
ただ引きが期待値を大きく下回っているだけでw
499 :
森崎名無しさん
:2011/11/02(水) 01:44:30 ID:???
>>496
イヌカマッセ監督「フフフ。こんなこともあろうかと秘密兵器として選手登録しておいたのだ」
500 :
森崎名無しさん
:2011/11/02(水) 01:46:16 ID:???
練習4回だからな
4回みっちり攻撃守備でやってたら全能力+1以上の成果は期待できたはず
ただ単に今回は運が悪すぎた
501 :
森崎名無しさん
:2011/11/02(水) 01:46:37 ID:???
これどうしろっつーねん
502 :
幻想のポイズン
◆0RbUzIT0To
:2011/11/02(水) 01:48:06 ID:???
ヾヽ'::::::::::::::::::::::::::'', / 時 .あ ま ヽ
ヾゝ:::::::::::::::::::::::::::::{ | 間 .わ だ |
ヽ::r----―‐;:::::| | じ て |
ィ:f_、 、_,..,ヽrリ .| ゃ る |
L|` "' ' " ´bノ | な よ |
', 、,.. ,イ ヽ い う /
_ト, ‐;:- / トr-、_ \ な /
, __. ィイ´ |:|: ヽ-- '.: 〃 `i,r-- 、_  ̄ ̄
〃/ '" !:! |:| :、 . .: 〃 i // ` ヽヾ
/ / |:| ヾ,、` ´// ヽ !:! '、`
! |:| // ヾ==' ' i i' |:| ',
| ...:// l / __ , |:|::.. |
とニとヾ_-‐' ∨ i l ' l |< 天 ヾ,-、_: : : .ヽ
と二ヽ` ヽ、_::{:! l l ! |' 夂__ -'_,ド ヽ、_}-、_:ヽ
503 :
幻想のポイズン
◆0RbUzIT0To
:2011/11/02(水) 01:59:32 ID:???
>★反町のパスカット練習→( 2 + 2 )=成果なし★
================================================================
しかし、反町の気合は今回の練習でも見事にからぶった。
時間が短い為にパスカットのみに集中して練習をしてみても、まるで成果が上がらなかったのである。
反町「2D6を3回振って5以上が出ないってどういう事なの……」
あぅん、ひどぅい……という顔になりながら、反町は道具を片付け引き上げる。
これ以上のオーバーワークは明日の試合に差し支えるとの判断からである。
結局、反町一樹はこの2日間の練習で基礎的な能力は終ぞ上げる事が出来なかった。
完全に中の人の予想外で、これには流石に苦笑い。
いよいよ総合値的に考えてエースはリグルが確定的に明らかになりつつ。
こうして幻想郷Jrユースの夜は更けていくのだった。
504 :
幻想のポイズン
◆0RbUzIT0To
:2011/11/02(水) 02:00:47 ID:???
魔理沙「……なんか急に反町に親近感が沸いてきたのぜ」
早苗「なにィ!?」
魔理沙「なんでお前が驚いてんだ早苗……」
咲夜「(外の世界に行ったら美鈴に麻婆豆腐の作り方教えてもらおう……)」
霊夢「お茶が美味い」
妖夢「みんな、ちゃんと私の練習見てくださいよ〜」
そして、幻想郷では今宵もサッカーの練習が行われていた。
昨日の咲夜に引き続き、今日、主にコーチを受けていたのは魂魄妖夢である。
この人間(半分含む)5人衆の中で、唯一、レギュラーから最も近い少女。
現状ではリグルはおろかうどんげにもポジションを奪われかねない少女は、今日の練習で何としてでも成果を上げなければと燃えていたのだ。
妖夢「新自機なんですし本当なら私がキャプテン候補でもおかしくなかった!」
咲夜「妖夢ェ……」
早苗「まあまあ、それじゃあ早速やりますか。 練習。 私、ドリブル教えますよ」
魔理沙「じゃあ私はシュートか……」
咲夜「なら私はタックルね」
霊夢「………………」
妖夢「れ、霊夢は何を教えてくれますか?」
霊夢「(才能あるけど伸びないんだよねぇ、妖夢……。 まぁ……どうせする事も無いんだし付き合ってあげましょうか)
私は全体的に見てあげるわ、うん」
妖夢「(この4人がコーチしてくれればきっと私にも出番が来ます!
仮に3トップだとしてもFWは反町さん、リグル、魔理沙の3人で固定な気もしますけど!! 努力もせず諦められません!)」
霊夢「あ、もし凄い成果が出たら……素敵なお賽銭箱はそこよ」
妖夢「えぇー!? お金取るんですか!?」
こうして魂魄妖夢、一世一代の練習が始まる。
頑張れ妖夢! 草葉の陰から南米の隼が応援しているぞ!
505 :
幻想のポイズン
◆0RbUzIT0To
:2011/11/02(水) 02:01:51 ID:???
先着で「★で囲まれた部分を順に」コピペしてください、
★早苗のドリブルコーチング→(! dice + ! dice)★
★妖夢のドリブルトレーニング→(! dice + ! dice)★
★魔理沙のシュートコーチング→(! dice + ! dice)★
★妖夢のシュートトレーニング→(! dice + ! dice)★
★咲夜のタックルコーチング→(! dice + ! dice)★
★咲夜のタックルトレーニング→(! dice + ! dice)★
★霊夢の全体コーチング→(! dice + ! dice)★
★妖夢の全体トレーニング→(! dice + ! dice)★
と書き込んで下さい。カードやダイスの結果で分岐します。
506 :
幻想のポイズン
◆0RbUzIT0To
:2011/11/02(水) 02:02:51 ID:???
ドリブル練習の合計値が
11以下→効果無し…
12〜15→ドリブルフラグ取得!
16〜19→「スキル・ドリブル+2」習得!
20〜23→「スキル・ドリブル+2」習得、ドリブルフラグ取得!
24→「スキル・ドリブル+2」「天女返し」を習得!
シュート練習の合計値が
11以下→効果無し…
12〜15→シュートフラグ取得!
16〜19→「スキル・シュート+2」習得!
20〜23→「スキル・シュート+2」習得、シュートフラグ取得!
24→「スキル・シュート+2」「迷津慈航斬」を習得!
タックル練習の合計値が
11以下→効果無し…
12〜15→タックルフラグ取得!
16〜19→「スキル・タックル+2」習得!
20〜23→「スキル・タックル+2」習得、タックルフラグ取得!
24→「スキル・タックル+2」「円心流転斬」を習得!
全体練習の合計値が
11以下→効果無し…
12〜15→覚醒フラグ取得!
16〜19→全能力+1!
20〜23→全能力+1、スキルフラグ取得!
24→全能力+1、スキル・全身全霊を習得!
507 :
森崎名無しさん
:2011/11/02(水) 02:04:08 ID:???
★早苗のドリブルコーチング→(
6
+
3
)★
508 :
森崎名無しさん
:2011/11/02(水) 02:04:08 ID:???
★早苗のドリブルコーチング→(
3
+
1
)★
★妖夢のドリブルトレーニング→(
3
+
3
)★
509 :
森崎名無しさん
:2011/11/02(水) 02:04:09 ID:???
★早苗のドリブルコーチング→(
1
+
2
)★
510 :
森崎名無しさん
:2011/11/02(水) 02:04:11 ID:???
★早苗のドリブルコーチング→(
6
+
2
)★
511 :
森崎名無しさん
:2011/11/02(水) 02:05:31 ID:???
★妖夢のドリブルトレーニング→(
3
+
2
)★
512 :
森崎名無しさん
:2011/11/02(水) 02:08:23 ID:???
★魔理沙のシュートコーチング→(
5
+
6
)★
513 :
森崎名無しさん
:2011/11/02(水) 02:08:46 ID:???
★妖夢のシュートトレーニング→(
3
+
6
)★
514 :
森崎名無しさん
:2011/11/02(水) 02:10:00 ID:???
★咲夜のタックルコーチング→(
3
+
3
)★
咲夜さんだけ一人でトレーニングしてね?w
515 :
森崎名無しさん
:2011/11/02(水) 02:10:01 ID:???
★咲夜のタックルコーチング→(
5
+
2
)★
516 :
森崎名無しさん
:2011/11/02(水) 02:11:47 ID:???
>>514
ぼっち…
517 :
幻想のポイズン
◆0RbUzIT0To
:2011/11/02(水) 02:11:55 ID:???
>>514 咲夜「分身の術よ!」
すみません、間に合えばトレーニングは以下の判定で引いてください。
★妖夢のタックルトレーニング→(! dice + ! dice)★
518 :
森崎名無しさん
:2011/11/02(水) 02:12:12 ID:???
★妖夢のタックルトレーニング→(
4
+
5
)★
519 :
森崎名無しさん
:2011/11/02(水) 02:16:24 ID:???
★霊夢の全体コーチング→(
4
+
5
)★
520 :
森崎名無しさん
:2011/11/02(水) 02:19:56 ID:???
★妖夢の全体トレーニング→(
3
+
2
)★
521 :
森崎名無しさん
:2011/11/02(水) 02:20:24 ID:???
>いよいよ総合値的に考えてエースはリグルが確定的に明らかになりつつ。
翼「いよいよも何も前からエースはリグルだろ」
522 :
森崎名無しさん
:2011/11/02(水) 02:20:57 ID:???
三杉「君は何を言ってるんだ」
523 :
幻想のポイズン
◆0RbUzIT0To
:2011/11/02(水) 02:26:26 ID:???
妖夢「シュートが+2だよ! やったね半霊ちゃん!」
半霊「いい上がりだ。感動的だな。だが無意味だ(FWの枠的に考えて)」
という事で妖夢ちゃんが頑張った所で今日はここまで。
反町の上がりが厳しくてバランス調整きつすぎやろ!いい加減にしろ!とお思いの方もおられるかもしれませんが。
中の人的には今回の練習パートでの上がりはそこまでキツいつもりはないです。
基礎練習では3つか4つの基礎値を一気に上げれますし。
また、反町はもうなんかこうシュート凄いので、そっちだけで存在感出ます。
シュート59+スキルで1/2でキーパーにマイナス補正+補正+9の消費250低燃費シュートとかチートです。
なんでまあ「もう駄目だぁ、おしまいだぁ……」な状況には全然ないので頑張っていきましょう。
それではお疲れ様でしたー。
524 :
森崎名無しさん
:2011/11/02(水) 02:34:16 ID:???
乙でしたー
反町の魔王っぷりは良い意味で酷かったから仕方ないですね
問題の引きの悪さはあくまでもMFとしての悪さだから諦めがつくけど……
525 :
森崎名無しさん
:2011/11/02(水) 04:37:33 ID:???
反町の総合値は全キャラ中下から何番目なんだろうか……
526 :
森崎名無しさん
:2011/11/02(水) 16:48:38 ID:???
ネガキャン多いけど反町弱くはないだろ
合計377はブラックファルコンさんと同値だ
527 :
森崎名無しさん
:2011/11/02(水) 17:31:28 ID:???
ブラックファルコンさんと同値では納得行かない、
【主人公はトップクラス(あるいはトップ)であるべし】という立場なんでしょ。
そこは残念ながら【ここはそういうスレではない】としか。
528 :
森崎名無しさん
:2011/11/02(水) 17:55:14 ID:???
たぶん戦術家やリーダーとして重宝されたり、多くのチームメイトから信頼・尊敬されているようなスレなら
主人公の能力はトップじゃなくても不満の声も少なくなると思うよ
それこそここは皆と仲良くとかは不可能なバランスだからこそ、余計に個人としての活躍が望まれているんじゃないかな
529 :
森崎名無しさん
:2011/11/02(水) 17:58:21 ID:???
で、それに対するスレ主の回答が「ストライカーとしては引き続き超一流である」なわけだ。
530 :
森崎名無しさん
:2011/11/02(水) 18:32:25 ID:???
まあ、スレ主の言うことは話半分に聞いておいて主人公の実力をのばしていくほうがいいね。実力で言うことを聞かせるのが効率的だからね
531 :
森崎名無しさん
:2011/11/02(水) 18:35:38 ID:???
ていうかころころルール変えすぎ
532 :
森崎名無しさん
:2011/11/02(水) 18:56:08 ID:???
落ち着け。最大の敵は妖怪いちたりないだ。
533 :
森崎名無しさん
:2011/11/02(水) 18:58:03 ID:???
その敵が倒せないからスレ主に不満が行っちゃってるんだな
534 :
森崎名無しさん
:2011/11/02(水) 19:01:28 ID:???
やつ当たりにも程があるよなぁ
ここに限らずGMさんをもっと労ってほしいと切に思う
535 :
森崎名無しさん
:2011/11/02(水) 21:10:12 ID:???
こういう時こそ天パ神の出番だ!
http://capmori.net/test/read.cgi/morosaki/1271251659/186-190n
536 :
森崎名無しさん
:2011/11/02(水) 21:10:50 ID:???
反町は十分強い
それに皆仲良く出来ないとは言え評価も高いし適切な指示もしてる
あとはQさんか合計9さんが出るのを待つだけだ
537 :
森崎名無しさん
:2011/11/02(水) 21:15:40 ID:???
たしかにな
ブラックファルコンとおなじだっていいじゃない
ウルグアイ最強の男と肩を並べていると考えれば問題ないさ
538 :
森崎名無しさん
:2011/11/02(水) 21:16:27 ID:???
なにいってんの!ウルグアイ最強はカノーバさんだろw
539 :
森崎名無しさん
:2011/11/02(水) 21:17:59 ID:???
そのカノーバさんを本編で破った事のある新田こそ最強という事だな
540 :
森崎名無しさん
:2011/11/02(水) 21:21:01 ID:???
新田最強……そういわれるとウルグアイが物凄く弱そうに見えるwww
541 :
幻想のポイズン
◆0RbUzIT0To
:2011/11/02(水) 21:40:54 ID:???
どもども。
とりあえず反町君の"理想の"総合値ですが、下から数えるよりは上から数えた方が早い位置です。
トップではないけど、トップクラスな位置。日向・岬・松山クラスですね。
ただ、まあ反町君技も多いし。何よりシュートが突出してる為にドリブルその他の能力が他の選手に見劣りがちにはなります。
けどシュートが下がってもそれはそれで反町らしくないのでここらへんが中の人としてはベストかな、と思います。
次の練習パートで頑張って下さいとしか、中の人としては言えないですね。
>>531
ルール変え杉についてはごめんなさい。
初めてみるといろいろと問題点とかも浮彫になってきて、どうしても修正しなきゃいけない面とかもありましたので。
本当に申し訳ありませんでした。
今後も幻想のポイズンをよろしくです。
更新はまた後程。
542 :
幻想のポイズン
◆0RbUzIT0To
:2011/11/02(水) 23:53:18 ID:???
>★早苗のドリブルコーチング→( 6 + 3 )★
>★妖夢のドリブルトレーニング→( 3 + 3 )★
>★魔理沙のシュートコーチング→( 5 + 6 )★
>★妖夢のシュートトレーニング→( 3 + 6 )★
>★咲夜のタックルコーチング→( 3 + 3 )★
>★妖夢のタックルトレーニング→( 4 + 5 )★
>★霊夢の全体コーチング→( 4 + 5 )★
>★妖夢の全体トレーニング→( 3 + 2 )★
>妖夢がドリブルフラグ・シュートフラグ・タックルフラグ・覚醒フラグを取得し、更にスキル・シュート+2を取得!
===========================================================================================================
半身半霊の身ながら、全身全霊でこの練習に挑んだ魂魄妖夢。
彼女の執念がこの結果を呼んだのか、練習は昨日の咲夜程ではないもののある程度実りあるものとして終わった。
早苗「妖夢さんの力量では、芸術的なドリブルをそう何度も繰り返し行うのは難しそうですね……」
妖夢「……あれは私のアイデンティティーと言っていい程の自慢の技なんですけどね」
早苗「スカーレットムーンズにいた三杉君はそれだけの事をこなせるセンスがあったようですけど……。
今の妖夢さんではちょっと難しそうです。 ……ここは妖夢さんもパワーはあるんですし、パワーを駆使した技を完成させましょう」
妖夢「(吹き飛ばすのなら全力で駆け抜ける桜花閃々もあるけれど……もっと単純に力だけで突破出来る術も手に入れられそうですね)」
早苗とのドリブル練習では、パワーを駆使したドリブルの開発を急ぎ。
543 :
幻想のポイズン
◆0RbUzIT0To
:2011/11/02(水) 23:54:24 ID:???
咲夜「いい事、妖夢。 守備とは即ち、如何に相手に好きにさせないようにするかが肝要。
相手の思考を読む事――それが守備の上達の近道よ」
妖夢「なるほど……」
咲夜「まぁ、貴女もスピードはあるのだから……その素早さを守備に生かせればMFとしての出場も出来るでしょう。
さ、それじゃあ始めましょうか」
妖夢「(……スピードだけじゃ駄目なんだろうけどなぁ。 橙とか見てる限り)」
咲夜とのタックル練習では、咲夜の講義を聞きながら懸命に守備力の向上に努める。
霊夢「あんたの場合、その俊足が売りでしょ? だったらそれを生かさないと損よ」
妖夢「俊足を生かす……やっぱりドリブルですか?」
霊夢「……FWの仕事は点取る事でしょ。 その足をシュートに生かしなさいって事」
妖夢「むむむ……」
霊夢「何がむむむよ」
霊夢との全体練習では、どのようにすれば自身の長所を伸ばせるのかと試行錯誤を繰り返した。
544 :
幻想のポイズン
◆0RbUzIT0To
:2011/11/02(水) 23:55:41 ID:???
しかし、この日一番妖夢が成果を上げたのはシュート練習であった。
なんか現状だとリグルどころかうどんげにすら基礎シュート力が並ばれそうで危険が危ない状況の妖夢にとって。
FWとして一番伸ばしたい部分こそ、このシュートだったのだ。
その危機感が上手く効果として出たのか、魔理沙に付き従いながら黙々とシュート練習を繰り返した妖夢は大きくシュート力を伸ばす。
妖夢「だりゃあああああああああああああああああああああああああっ!!」
バコッ! バシュウウウッ!!
魔理沙「あー……それじゃ威力のあるシュートは撃てん。 フォームが悪い」
妖夢「うぅ……魔理沙だって私とそこまで体型変わらないのに、どうしてあんな重いシュートが撃てるんですか……」
魔理沙「足腰の鍛え方と体重の乗せ方が違うのぜ。 つーかだな、お前、そもそもシュートコントロール最悪なんだよ。
一朝一夕でパワーシュートなんて撃てんし、そもそもお前のシュートはパワー重視のもんじゃないんだ。
反町みたいに精度を上げる事に集中して撃て」
妖夢「……サッカーはパワーなんじゃないんですか?」
魔理沙「時と場合によるのぜ。 長期的に見るならともかく、今のお前じゃパワーシュートは撃てん。
まあ、だからって精度を鍛えても反町には程遠い威力にしかならんだろうがな。 多少はマシになるさ」
妖夢「うう……」
悪戦苦闘をしながらも、こうして大きく成長をした妖夢。
妖夢「と、とにかく成果は出ました! 後はフラグが開花すれば一線級ですよ!!」
魔理沙「まぁそもそもフラグ開花する出番が回ってくるかだけどな」
霊夢「一番競争相手が多いシュートで一番の結果出してもねぇ……まだドリブルあたりで芽が出てたら良かったのに……」
早苗「まあ……第三部に期待しておきましょう。 元キャラもJrユース以後に才能開花しましたし」
咲夜「自機になれたからってそうそうなんでもうまくいくと思わない事ね」
妖夢「ひどいっ!? 特に後者2人が酷いっ!?」
そんな妖夢がこの先生きのこれるかは、かなり厳しい道のりだったりする。
頑張れ妖夢。いけいけ妖夢。一番のポジション争いの相手はパルスィだったりするぞ!
545 :
幻想のポイズン
◆0RbUzIT0To
:2011/11/02(水) 23:56:43 ID:???
そしてその後、残ったメンバーも思い思いの練習をする事となった。
早苗「チームに戻れば……恐らくスタメンキーパーにしてくれるとは思いますが、私の目下の弱点はやはりスタミナ。
第二キーパー以降が大妖精さん達である事を考えると、スタミナ切れで途中交代はチームに多大な迷惑をかける事となります。
であれば、みらくるセービング・改に代わる新技を今こそ編み出す時! でやぁっ!」
バチィッ!!
咲夜「へぇ……パンチング技ね……」
早苗「名付けて『みらくるダイビング』です! セービングのしやすさはみらくるセービング・改に劣りますが、その分燃費が良好ですよ!」
早苗は己の弱点であるスタミナを克服する為の新技を開発した。
霊夢「低い浮き球は苦手なんだけど……ま、覚えておいて損は無いわよね……っと」
バシュッ! ギュルルルルルルゥッ!!
妖夢「ボ、ボレーシュートでドライブシュートを……」
霊夢「夢想封印・寂ってトコね。 あとは……」
バシュッ! ギュバッ! ギュバッ! ギュバッ! ギュバッ! ギュルゥゥゥウウウウウッ!!
妖夢「え、ええええええええええええええええ!?」
咲夜「ボールが4つに分身……。 ……ツインシュートと同様の原理かしら」
霊夢「こっちは夢想封印・集、ってトコかしら。 ……ま、どっちも大した使い物になりそうもないけど。
(この程度であのクソババアに勝てりゃ苦労しないもんね……)」
早苗「確かに……どちらも夢想封印・瞬に比べれば威力は数段落ちますね。
特に夢想封印・集は4つに分裂する分、それだけシュートの威力も速度も落ちてます。 私なら軽く弾けるレベルです」
霊夢「そりゃまあそういうシュートだもん」
霊夢は新シュートを2つ開発した。が、それはいまいち実用性に乏しいものだったという。
546 :
幻想のポイズン
◆0RbUzIT0To
:2011/11/02(水) 23:57:51 ID:???
では、霧雨魔理沙はどんな練習をしていたのか――。
彼女は他の者たちの練習が終わってから、全員に協力してもらいある練習を行おうとしていた。
魔理沙「……今からこの5人で実戦形式の練習がしたい。 早苗と咲夜、妖夢がディフェンス。
私と霊夢がオフェンスだ。 妖夢と霊夢は、攻撃が止むたびに交代してほしい」
妖夢「実戦形式ですか……。 ……霊夢とずっと一緒にしないという事は、霊夢とのコンビ技じゃないんですか?」
魔理沙「ああ。 つーか、出来れば霊夢以外の奴とやりたい」
霊夢「なら咲夜とも交代しましょうか? 何をやりたいのかわかんないけど」
魔理沙「いや、守備に1人は専門の奴がいて欲しいから咲夜はディフェンスのままでいて欲しい」
早苗「私はゴールキーパーでいいんですよね? 一体どんな意図をもって練習するんですか?」
魔理沙の意図はいまいち掴めないものの、4人は魔理沙の指示を聞き。
しかし、一体どのような成果を求めての練習なのか、と問いかける。
それに対し、魔理沙は頭をかきながら困ったように返答した。
魔理沙「どういうつっても……まあ、単に私がいればどれだけ早苗と咲夜から点を取れるかっつー練習みたいなもんだな」
咲夜「……というと?」
魔理沙「私が世界一のFWになる為の練習だぜ」
早苗「……世界一とはまた大きく出ましたね」
魔理沙「普通だぜ?」
困った表情を笑みに変えて、魔理沙は高らかに笑うとボールを持って配置につき始める。
そんな魔理沙に促されるようにして早苗、妖夢、咲夜の3人はそれぞれの持ち場につき……。
霊夢はただ一人、魔理沙の横顔を見て首を傾げていた。
霊夢「(FW……か。 ……ストライカーではないのね)」
こうして星の見守る中、夜通し少女たちの練習は続けられた。
彼女たちが世界の舞台で戦うのは、あと少しだけ先の話である。
547 :
幻想のポイズン
◆0RbUzIT0To
:2011/11/02(水) 23:58:53 ID:???
〜 大会5日目 パルク・デ・フランススタジアム 幻想郷Jrユースロッカールーム 〜
明くる大会5日目、2日間の練習を終えた幻想郷Jrユースの面々は。
イタリアJrユース戦以来の、大会3試合目を行う為、ここパルク・デ・フランススタジアムへと集まっていた。
2日間の練習の中では特に事故も怪我もなく、無事にベストメンバーでこの日を迎えられたのは幸いだっただろう。
輝夜「よし、みんなきけ」
ホワイトボードの前に立つ輝夜の言葉を聞き、メンバーは一斉に振り返る。
今日の一戦に勝てれば、決勝トーナメント進出は間違いなし。
逆に敗北をすればまだまだ予断を許さない状況が続くのだ。選手達の緊張感は高まっている。
輝夜「今日の対戦相手はアルゼンチンJrユース……。 昨日の試合、フランス5−0で敗北をしたといえど。
その実力の高さ、強かさについては今更説明するまでもないでしょう。
何より相手は今日の試合、死にもの狂いで勝利を目指してやってくるわ。
手負いの虎ほど怖いものはいない。 昨日の敵の大敗は今は忘れて、全力で戦いなさい!」
幻想郷メンバー「「「「はい!!!」」」」
輝夜「よし、それじゃあスターティングメンバーを発表するわよ。
まずGKは黒谷ヤマメ! あなたを先発させる!」
ヤマメ「あいさ!(古明地さとりが止めてたんだ……同じ一対一が得意なキーパーとして、私が無様な結果を出す訳にはいかない!)」
大妖精「(よかった〜……私が出てたら何点取られてるかわからなかったよ……)」
まずGKのスタメンは一対一に特化をしたヤマメが手に入れた。
ディアスと永琳のプレイスタイルを考えれば、妥当な人選だと言えるだろう。
輝夜「次、DF! ここは……」
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