キャプテン森崎 Vol. II 〜Super Morisaki!〜
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【待ち受ける】幻想のポイズン54【天才たち】

1 :幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2011/10/23(日) 23:20:43 ID:???
全幻想郷JrユースのFW、反町一樹が幻想郷・外の世界のサッカー界に旋風を巻き起こすというスレです。
この話はキャプテン森崎のパラレル作品で、
東方Project(東方サッカー)とのクロスオーバー作品です。
もしかしたら他のアニメや漫画、小説などからもキャラが出たりするかもしれませんがご了承下さい。

本編のように、選択肢を選んだりカードを引いたりして物語が進んでいきます。

【前スレ】
http://capmori.net/test/read.cgi/morosaki/1309872386/l50

[前スレのわかりやすいあらすじ。]
博麗霊夢・霧雨魔理沙・東風谷早苗・十六夜咲夜・魂魄妖夢という主力選手たちが離脱し戦力に不安の残っていた幻想郷Jrユース。
初戦のウルグアイを2−1で下し、次なる相手は堅固な守備と爆発的な得点力を売りにしたイタリアJrユース。
閻魔様の堅固な守備力、ヘルナンデスの意地のセービングに何度もチャンスを阻まれ苦戦を強いられるも。
フランドールの退場から流れを取戻し、パルスィのアシストの効果もあって3−2と辛うじて勝利を収める幻想郷だったが。
その後、アルゼンチンvsウルグアイ戦を見て天才のプレーに戦慄をするのだった。

パチュリー「もう駄目だ……おしまいだぁ……(威厳的に考えて)」
リグル「MFたちが使えない。もっと私にパスを出すべき。それなら10−0くらいになってた」
フラン「私はロッカールームで体育座り」
パルスィ「オータムスカイズへの評価が±0になったけど、すぐ−1になる予定。妬ましいから」
ヘルナンデス「ハットトリックされたけど、そんな事よりフランちゃん可愛い! 退場は気にしなくていいよ! ちゅっちゅ!」
ディアス「天才だから1試合6ゴールとか余裕。 15分で3ゴールも超余裕」
???「穣子さんルート? そんなのある訳ないじゃないですか。 浮気は絶対許早苗ですよ(ニコッ」
うどんげ「新シュートの名前? 『幻の月(インビジブルハーフムーン)』かな(キリッ」

ロリっこパラダイスなイタリアを相手に辛くも勝利をする事が出来た幻想郷。
しかし、第三戦のアルゼンチン戦はあらゆる意味でここまでの試合とスケールが違いそうだぞ!
大丈夫か!?大丈夫なのか!?ゲームバランス的に考えて!
そんな幻想のポイズン54スレ目、これからもよろしくお願いします。

62 :森崎名無しさん:2011/10/26(水) 10:45:56 ID:???
反町も魔理沙もあまり互いの事しらないからなぁ
戻って来ても早苗さんとチュッチュしたり霊夢に夢想天生フラグ立てたりしたいから
話し合える縁が有るかどうか……

63 :森崎名無しさん:2011/10/26(水) 11:19:15 ID:???
夢想天生=サイクロンは流石に無理じゃね?

64 :森崎名無しさん:2011/10/26(水) 12:19:58 ID:???
本編でヒント無かったっけ
霊夢にしかできない才能がどーたらこーたらって

65 :幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2011/10/27(木) 00:47:44 ID:???
>★魔理霖は俺の乙女心→ ダイヤ4 =咲夜「調子はどう、魔理沙?」 安心のKY長である★
=====================================================================================
魔理沙「……おー、ピンピンしてるぜ」
咲夜「(……少しは調子が戻ってきたようね)」

まだ全快とは言い難いものの、いつもの軽口が戻ってきている魔理沙に安堵をする咲夜。
目が覚めた当初こそいつになく弱気な言葉を見せ、咲夜を内心動揺させていたのだが……。
これならばしばらく時間が経てば、またいつもの魔理沙に戻ってくれるだろうと咲夜は考える。

咲夜「(ただ……表面上元に戻ったと見せかけるだけの可能性もあるのよね……。
    ……誰かに弱みを見せたり出来ない、不器用な子なんだから)」

霊夢程ではないが長い間を友人として付き合ってきた咲夜は、魔理沙の性格というものをよく把握していた。
実際、魔理沙という人間は仮に内面に悩みを抱いていようとそれを内面に溜め込みすぎる性質を持つ。
それが魔理沙の弱さでもあり、必死に自分を強く見せようとする生物としての本能でもある。
だが、それを放置したままおけばいつ爆発をするかわかったものではない。
咲夜としては、ここである程度の解消をしておかなければならないだろうと考えるのだが……。
かといって、魔理沙は何か悩みは無いかと言って話すような素直な性格でもない。
結局の所、咲夜に出来るのは魔理沙が何かを話してくれる事をただ待つだけで。
これは少々時間がかかるだろうなと小さくため息を吐くのだが……。

魔理沙「なぁ咲夜」
咲夜「? 何かしら?」
魔理沙「お前は……レミリアが言ったから、サッカーやってんだったよな」

しかし、咲夜にとっては意外な事に、魔理沙は割りとざっくり自身から話しかけてきた。

66 :幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2011/10/27(木) 00:48:53 ID:???
咲夜「……ええ、そうよ?」

魔理沙の質問の意図は読めないが、しかし、話しかけられたからには答えざるを得ない。
内心動揺しながら、咲夜は瀟洒に驚きを表情に出さず返答をする。

魔理沙「んじゃ……レミリアがやめろって言ったらやめるのか?」
咲夜「当然よ。 あくまでもサッカーはお嬢様が言ったから始めたもの。
   私にとっての第一に重視すべき事は、お嬢様。 お嬢様の命令に従わない訳にはいかないもの」

愛を込められた鉢巻をあっさり他人と交換をした過去を持つ咲夜ではあるが……。
しかし、その咲夜のレミリアに対する忠誠心というものは他者が入り込める余地が無いのではないかという程にまで固い。
咲夜の中での順位は、あくまでもレミリア>サッカーである。
それはこれまでも、そしてこれからも絶対に変わらないであろう事柄だった。
この返答を聞いて、魔理沙は一瞬眉を顰めるが……そんな魔理沙の様子に気づかないまま、咲夜はだけど……と続ける。

咲夜「だけど……お嬢様に言われなければ……やめるつもりは、今は無いわね」
魔理沙「ふーん……そりゃまたなんで?」
咲夜「決まってるでしょう。 私が妖精にポジションを奪われたままではお嬢様の顔に泥を塗る事になってしまう。
   というか、それ以前に私のプライドが許さない」

力の弱い妖精風情にボランチというポジションを奪われたままでは、紅魔館が誇る幻想郷トップボランチの名折れ。
それは咲夜にとって屈辱的な事であり、紅魔館の名に泥を塗ってしまう事でもある。
それだけは絶対に避けなければならないと、十六夜咲夜は考えていた。
だが、何もそれだけが咲夜がサッカーを辞めないという根本的な理由ではない。

67 :幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2011/10/27(木) 00:50:12 ID:???
咲夜「それに、何だかんだで楽しいしね……(シュートを撃つのはかなり恥ずかしいけど)」
魔理沙「……楽しい?」

微笑みながら言う咲夜は、気づかない。
咲夜がその言葉を吐いた瞬間、魔理沙の表情が一瞬にして青ざめたのを。

魔理沙「――――――――」

放心したように目を見開きながら、しばし微動だにせずそのままの体勢で居続ける魔理沙。
咲夜が放った言葉を理解できず、しかし、必死に理解しようとし――。
その過程で、心の奥底にあった、ずっとずっと、ずっと昔に誰かに習った言葉が脳裏を掠め――。

咲夜「そういえば……さっき、香霖堂の店主見られて、これを置いて行ったわよ」
魔理沙「!?」

目の前に出されたものを視認した瞬間、魔理沙はそれをひったくるように手に取る。

魔理沙「み……ま……ノート……。 ど……どうして……!?」

それは年季の入った、どこにでもあるようなノートだった。
表紙には達筆な字で「みまノート」と書かれており……しかし、その文字もどこか掠れてしまっている。
長年放置していたが為か表紙はおろか中の用紙まで黄ばみ、何度も読んだせいかページの端はよれよれだ。
だが、それは魔理沙がずっと探し続けていたただ一冊のノートだった。

68 :幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2011/10/27(木) 00:51:18 ID:???
咲夜「なんでも、倉庫を整理していたら出てきたらしいわよ……? これは僕には不要なものだから、って預かったけど……。
   ……ど、どうしたの?」

あまりの魔理沙の狼狽ぶりに、咲夜は理解が追いついておらず……。
それでも辛うじて、このノートを霖之助が持っていた理由を説明する。
恐らくは魔理沙がいつものように霖之助にマジックアイテムなり本なりでツケを払おうとした際。
それらの間に混ざってしまい、霖之助もそれに気づかず倉庫に入れて放置をしていたのだろう。

魔理沙「(でも……でも、今はそれはいい……そんな事はどうでもいいんだ!
     今、私にとって、一番大切な事実は……! このノートが、ここにある……ここにあるって事だけだ!)」

「あたしゃここにいるよ」と今にもノートが喋りそうな錯覚を覚えながら、魔理沙は震える手でノートを掴む。
鼓動は高鳴り、喉は乾燥し、手に汗が滲みだしてきた。
不夜城カップで負けた時、旧友の靈夢から受け取った言葉――「みまノートの52P」。
魅魔からの伝言を、しかし、あの時から今日まで魔理沙は確認できず、内容も思い出せずにいた。
だが、今、魔理沙はそれを確認する事が出来る。
魅魔の言葉をもう一度、読む事が――聞く事が出来る。

どれだけ辛辣な言葉をかけられても、どれだけ冷たい態度を取られても。
それでも魅魔は魔理沙にとって、誰よりも尊敬すべき、大切な、師匠であった。

魔理沙「(魅魔様……! いったい、私に何を伝えたかったんだ……!)」

動悸を抑えようと深呼吸をしながら、魔理沙はゆっくりとそのノートの表紙に手をかけ……。

69 :幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2011/10/27(木) 00:52:24 ID:???
A.1ページ目からじっくりと読み進めていった。
B.一気に52ページに書かれている事を読もうとページをめくり始めた。

先に「5」票入った選択肢で続行します。
age進行でお願いします。sageではカウント出来ません。





※今回の投票は、1:30からお願いします。
 それまで、質問などがあればお受けします。

70 :森崎名無しさん:2011/10/27(木) 01:29:09 ID:???
どうするべきかな
1ページから読んだら復帰に時間かかったりします?

71 :森崎名無しさん:2011/10/27(木) 01:30:11 ID:y2cFc0vA
A

72 :森崎名無しさん:2011/10/27(木) 01:30:13 ID:3dY0mV82


73 :森崎名無しさん:2011/10/27(木) 01:30:14 ID:OpsXYjCc
B
性格的に考えてメインディッシュ先に食いそうなので

74 :森崎名無しさん:2011/10/27(木) 01:31:10 ID:/Vj/XOo2
A

75 :森崎名無しさん:2011/10/27(木) 01:31:14 ID:+gtTjy6A


76 :森崎名無しさん:2011/10/27(木) 01:31:17 ID:UOE8kcX+


77 :幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2011/10/27(木) 01:31:30 ID:???
>>70
時間的に差は無いです。
違いはメタルグレイモンになるかスカルグレイモンになるかみたいなもんだけです。

78 :森崎名無しさん:2011/10/27(木) 01:32:07 ID:???
5票なのにあっさり決まっちゃったね

79 :森崎名無しさん:2011/10/27(木) 01:32:34 ID:???
翼「魅魔ノートじゃなくてリグノートは見れないんですか?」

80 :森崎名無しさん:2011/10/27(木) 01:33:08 ID:???
三杉「君は何を言っているんだ」

81 :森崎名無しさん:2011/10/27(木) 01:37:27 ID:???
リグノートってなんだよww

82 :幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2011/10/27(木) 01:38:42 ID:???
ごめんなさい、まさかこんな一瞬で決まるとは思わなかったです……。
停止してた期間も長かったし深夜だし質問も無かったので明日の夜くらいに入ってるかな〜とか思ってました。
このままだと今日の更新を始める前に就寝してしまった人が参加できませんし。
今回の投票はなるべく多くの人に参加していただけないので、申し訳ありませんが、
5票と言いましたがそれを撤回して明日(というか今日)の19:00まで、票数無制限の投票とさせていただこうと思います。
それまで集まった票で、どちらが多いかで続けます。
一度決定したものですが、何卒ご理解ご容赦お願いします。

あと、魅魔ノートについての説明をちょっと。以前にも描写しましたが忘れておられる方もいると思うので。
魅魔ノートはロベルトノートと違って、サッカーだけじゃなく魔法の事も書いてます。
それも含めて投票お願いします。

では、2:00に落ちますのでそれまでに何かあればご質問どうぞ。

83 :森崎名無しさん:2011/10/27(木) 01:40:09 ID:???
乙でしたー

84 :森崎名無しさん:2011/10/27(木) 01:41:13 ID:injZ9gMU


85 :森崎名無しさん:2011/10/27(木) 01:46:34 ID:???
難しいな。メタグレとスカグレ
つまり、今まで以上の自己中キャラになるか、自分に余裕があってもパスを出し
フォワード以外のポジションもこなす和を大切にするキャラになるかということでしょうか?

86 :幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2011/10/27(木) 01:50:26 ID:???
>>85
自分に余裕があってもパスを出しという言葉の意味は、
自分の体力が余っていても反町にパスをするかどうかという事でしょうか?
これは、その時の状況なりなんなりが影響するので一概には言えません。
ただ、自分にマークがついてて反町フリーだ!という時ならパスしますよ。

聖剣伝説3で言えば光に進化するか闇に進化するかみたいなもんです。

87 :森崎名無しさん:2011/10/27(木) 01:52:31 ID:???
なるほど。能力に違いが出るだけで、性格に大きな変化がでるということではないんですね
どうするかなぁ

88 :幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2011/10/27(木) 01:54:35 ID:???
>>87
ああいえ、性格に大きな変化が無い訳でもなかったりします。
要はより荒々しくなるか、ほんのちょこっとはマシになるかです。

89 :森崎名無しさん:2011/10/27(木) 01:57:14 ID:???
じっくり読んだ場合でもちゃんと全ページ読みきりますか?

90 :幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2011/10/27(木) 01:58:26 ID:???
>>89
それはちょっとお答えできない質問です。ごめんなさい。

91 :森崎名無しさん:2011/10/27(木) 01:59:50 ID:???
ありがとうございました
途中で放棄するか、何らかのアクシデントで52Pを読めない可能性ありか…

92 :幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2011/10/27(木) 02:07:09 ID:???
では、そろそろ今日は落ちようと思います。
明日は仕事が休みですので、ちょこちょこ暇を見つけてスレをチェックするつもりです。
なので、もしその間に質問があれば見つけた時に返答出来るものは返答します。
また、投票を変えたい人はその旨書き込んでくれれば変更してくださって結構です。

かなりあやふやな選択肢でこちらの意図がつかめない方もおられると思いますが、
要はAは52P以外のものを見るか、Bは52Pだけを見るかです。
どうなるのかいまいちわからないと思うのでストレスが溜まると思いますが、何卒ご容赦を。

それでは、お疲れ様でした。

93 :森崎名無しさん:2011/10/27(木) 02:08:02 ID:???
魔理沙は暗記するくらい読んだけど52Pに何が書かれてるか思い出せないといってました
ということは、52P以外のことは覚えていると考えて良いのでしょうか?

94 :幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2011/10/27(木) 02:13:32 ID:???
>>93
いえ、全部暗記をしている訳ではありません。
その中でも初歩の初歩の事や実用的なもの、要するに覚えられる範囲のものだけは覚えています。
なので、上級の上級の事や実用的でないものは覚えてません。

それでは、今度こそお疲れ様でした。

95 :森崎名無しさん:2011/10/27(木) 02:19:00 ID:???
お疲れ様でした

実用的でないものや上級の上級は…か
実用的でないものを取りこぼしたって事は精神的な部分の教えは置き去りにしたのかなぁ

96 :森崎名無しさん:2011/10/27(木) 02:22:41 ID:???
素直に考えるなら、52Pに書いてるのはロベルトノートよろしく、サッカーは楽しいスポーツだ的な事だろう
だからBがきれいな魔理沙ルートだと思うんだが…

97 :森崎名無しさん:2011/10/27(木) 02:25:40 ID:NxpxB30I
Bで

Aだと全部読みきるとは限らないみたいだしね

98 :森崎名無しさん:2011/10/27(木) 06:10:39 ID:tR9zi7H6


99 :森崎名無しさん:2011/10/27(木) 06:35:58 ID:rbov8nEU
B 

100 :森崎名無しさん:2011/10/27(木) 06:37:53 ID:ferB7EJA


101 :森崎名無しさん:2011/10/27(木) 07:29:12 ID:4nsxkl2w


初めから細々読むより、一番大事な部分を読むのが魔理沙っぽい気がする

102 :森崎名無しさん:2011/10/27(木) 07:37:59 ID:1D1BJ4x2


103 :森崎名無しさん:2011/10/27(木) 07:40:56 ID:???
>>96
ただ、東方サッカーの魔理沙は日向の互換キャラだ。
とすると、魅魔は吉良監督の立ち位置になる。
以上のことを考えると、
『勝てば官軍! 力こそ正義!
邪魔者は敵味方問わず叩き潰せ!』

とか、物騒なことが書かれている可能性が高いと思う……。

104 :森崎名無しさん:2011/10/27(木) 07:59:25 ID:???
スカルグレイモンだからね…w

105 :森崎名無しさん:2011/10/27(木) 08:02:15 ID:FVW82ors
B

さて何を質問しようか……
とりあえず反町の覚醒廃止は次の試合で止めますか?
能力的にフランのシュート値を見たらこれからトップとは言えなくなるみたいですし
技習得も覚醒が有るか無いかで二日の練習が変わってくる重要なものですし

106 :森崎名無しさん:2011/10/27(木) 08:20:49 ID:NS0IinnM
どっちがメタルグレイモンでどっちがスカルグレイモンなのか……w
A

107 :森崎名無しさん:2011/10/27(木) 08:42:19 ID:wMBwH+FU
B
最初から読み始めると途中で「こんだけ分かれば十分だぜ!」
とか本来の目的を忘れて切り上げそうな気がするので

108 :森崎名無しさん:2011/10/27(木) 09:04:51 ID:???
ブラックボールと共に言葉を伝え魔理沙がその時どうであったか考えると……

52ページには今魔理沙に求める内容が書かれているのかどうか勘ぐってしまう

まぁ正直どっちでもいいから早く帰って来てもらいたい早苗さんといちゃいちゃしたい

109 :森崎名無しさん:2011/10/27(木) 09:12:03 ID:jVl5jNLE
何ページのノートなのか気になるな
52ページが最初か最後のページなら、精神的な心のあり方書いてある可能性は高そうなんだが
A

110 :森崎名無しさん:2011/10/27(木) 09:38:50 ID:wdD1xKCM
B

111 :森崎名無しさん:2011/10/27(木) 12:25:07 ID:???
>要はAは52P以外のものを見るか、Bは52Pだけを見るかです。

Aはこの段階では他のページは読めるが、52Pは読まず(読めず?)
Bは52Pだけ読んで他のページは読まないみたいだね

112 :森崎名無しさん:2011/10/27(木) 12:33:30 ID:???
うーん、ちょっとそれは早計じゃね?
さすがにこれだけ52Pに執着しているのに目的の物を読まない、
というのは(どんなアクシデントがあるにしても)ちょっと考えにくいのだが・・

113 :森崎名無しさん:2011/10/27(木) 13:10:10 ID:???
結局Aは直接強くなる手段により立ち直る、Bは強くなる理念を得て立ち直る
…と思うのですがどうでしょう?

114 :幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2011/10/27(木) 13:28:21 ID:???
>>105
質問にお答えします。まず、覚醒廃止はやめません。
フランドールを見ると不安になられるかもしれませんが、
反町の「ポイゾナスセンス」と、補正+9シュート、単独トップのシュート値はどこまでいってもトップですので。
また、今回の練習ではシュートは限界という事で伸びない予定です。
次にシュートが伸びるのはフランス戦が終わった後、決勝トーナメント前の練習フェイズでとなります。
あと、技習得に関してはイベント考えてますので、はい。

>>108
程度の差こそあれ伝言を貰った時の魔理沙はいずれも「俺の心はボロボロだ!」状態ですので(荒んだ心的に考えて)
そんな魔理沙に送る言葉が52Pには書かれている筈です。

早苗「こちら早苗、反町きゅんのベッドに潜入する。指示をくれ大佐」

>>109
52Pに書かれているのが最後となります。

>>111-112
読み切るかもしれませんし、読み切らないかもしれません。

>>113
どちらか片方が力技的な裏ワザで立ち直り、もう片方が心が晴れて立ち直るというのは正解です。
問題はどちらがそれか、という事ですね。



ちょっと外出してきます。また後程。

115 :森崎名無しさん:2011/10/27(木) 13:54:17 ID:???
>>82で言われてる魔法も書かれたノート、ってのが気になる
ポイズンさん的にここがポイントらしいし

116 :森崎名無しさん:2011/10/27(木) 14:20:56 ID:YODK0n3k
B

魔法との両立は無理、でも魔法の事はノート見りゃわかる
そういう事でFAでしょう

117 :森崎名無しさん:2011/10/27(木) 15:12:15 ID:MWw+o2Ic
B

118 :森崎名無しさん:2011/10/27(木) 15:13:29 ID:XjwsJGhY
B

119 :105:2011/10/27(木) 16:38:13 ID:???
お答えしてくださってありがとうございます
技に付いてもお答えも本当に感謝しています

そっかぁシュート上がらないのかー予想外だな
個人的な練習案としてはリグルとのコンビタックルかディフェンス×2でMF能力上げたいが
何か良い案無いかな

120 :森崎名無しさん:2011/10/27(木) 16:50:28 ID:???
ナンデスの黄金の右腕が65(スキル込みで66)
反町のオータムドライブが68(毒勘発動で70)
現状のままでもミューラーとかには勝てるって事かな

練習はいっそ誰か鍛えてもいいかなと思ったが、練習回数は二回なんだっけ?

121 :森崎名無しさん:2011/10/27(木) 16:58:23 ID:???
どっち選んでも能力的な上下は無いみたいだし、
魔法も両立させた方が周りを頼る方向に行くんじゃね?

122 :森崎名無しさん:2011/10/27(木) 17:02:44 ID:???
今までと同じようにサッカー魔法を両立しても強くなれそうだ。
そんな時、貴方は以前の自分を改めて他者に頼ったり譲ったりしようと思いますか?

123 :森崎名無しさん:2011/10/27(木) 17:29:40 ID:???
両立して強くなれる程の特効薬みたいな内容だったら忘れるかね?
これまでの自分を振り返るか、振り返らずサッカーで求めてるものだけを見るかの差でしょ?

124 :森崎名無しさん:2011/10/27(木) 17:42:03 ID:???
選択肢に関わらず、クラブAが出たら全く読めなかったりするのだろうか?
読もうとしたら、咲夜に襲われていると思った早苗が乱入してノートがボロボロになった……とか

125 :森崎名無しさん:2011/10/27(木) 18:21:57 ID:Rr9j8i/Q
A

126 :森崎名無しさん:2011/10/27(木) 18:34:08 ID:???
光とか闇とか、こちらのメリットとか関係なしに
この人には一度昔に戻って師匠の教えをじっくり見るべきだと思うのは自分だけかな?

127 :森崎名無しさん:2011/10/27(木) 18:37:30 ID:NxpxB30I
それができる性格かって事なんじゃない?

128 :森崎名無しさん:2011/10/27(木) 18:38:28 ID:???
あれだけ必死に探してた以上は見るでしょ

129 :森崎名無しさん:2011/10/27(木) 18:40:37 ID:???
見るならわざわざ選択肢つけないでしょ

130 :森崎名無しさん:2011/10/27(木) 18:42:29 ID:???
白黒だから光と闇になる可能性があるのを意味してるんじゃないの?この選択肢は

131 :森崎名無しさん:2011/10/27(木) 18:44:23 ID:cRXFueqg


賭けよう、私の魂を

132 :森崎名無しさん:2011/10/27(木) 18:44:44 ID:???
選択次第で性格が多少変化するくらいのインパクト
どっちかでその変化がないって事なら目にしないってことなんじゃないの

133 :森崎名無しさん:2011/10/27(木) 18:45:47 ID:???
もしくは読んでも頭に入らない…とかかな

134 :森崎名無しさん:2011/10/27(木) 18:46:27 ID:???
>>131 グッド!

135 :森崎名無しさん:2011/10/27(木) 18:54:55 ID:???
それにしても5票ってあっさり入るもんなんだね。

136 :森崎名無しさん:2011/10/27(木) 19:01:28 ID:???
結局Bで決まりかな?

137 :幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2011/10/27(木) 19:09:30 ID:???
>>135
中の人もちょっと予想外でした。本当に。
前回も全日本行くか幻想郷で戦うかの選択の時、速攻で決まっていましたし、今後このような重要な選択の時は。
票数ではなく○○時まで集まった票で一番多いもの……という方式で行こうと思います。

では、Aが9票。Bが14票という事で、Bで進めさせていただきます。
多数の投票、ありがとうございました。

138 :森崎名無しさん:2011/10/27(木) 19:10:47 ID:???
おーつでしたー

139 :森崎名無しさん:2011/10/27(木) 19:58:59 ID:???
このスレは人気があるし、しかも「○○時からスタート」方式だからね。
注目されてるスレなら結構あのくらいの出足は普通だと思う。

140 :幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2011/10/27(木) 23:52:03 ID:???
>>138
どもども。あともうちょっと更新しますです。

>>139
深夜だったのと、殆ど質問が無かったんで人がいないと思ったんです……。
完璧にこちらの落ち度でした。申し訳ないです。

ではちょっと続きを書いてくよ!

141 :幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2011/10/27(木) 23:53:04 ID:???
>B.一気に52ページに書かれている事を読もうとページをめくり始めた。
========================================================================
必死の形相で魔理沙は一心不乱にページを捲り始める。
途中にあるページは、ところどころ手垢がつき、それだけ過去、魔理沙がこのノートを何度も読み返した事を物語っていた。

魔理沙「(52P……! 52P……!!)」

しかし、魔理沙はそんな事には目もくれず、ただ目的のページを探し手を動かした。
今の彼女に必要だったのは、サッカーにおける基礎の基礎の話や魔法における魔力を抽出出来るキノコの判別法ではない。
今のこの現状を如何にすれば脱却できるのか、魅魔からの教えを知る事だった。
そして、やがて魔理沙の手は止まる。目的のページは、すぐに見つかった。
即座に魔理沙はそこに書かれている文字を読もうとしたのだが……。

魔理沙「………………」
咲夜「………………」
魔理沙「咲夜……外してくれ」
咲夜「え、ええ……」

その前に、まずは一旦、この本を届けてくれたメイド長に席を外してくれるよう告げた。
邪見な扱いになってしまったが、もちろん魔理沙は彼女には感謝をしている。
ただ、今は、ただ一人でこの本を読み込みたかった。

魔理沙「(魅魔様……)」

142 :幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2011/10/27(木) 23:54:09 ID:???
『魔理沙、このノートは私からお前に教えられる全ての事柄を纏めたものだ。
 サッカー然り、魔法然り、私の、私なりの思想、考え、訓示を記している。
 お前はまだ幼い、故にしばらくはこの本に書かれている事を反復で練習し、覚え、習い、成長していきなさい。
 そうすればお前は、いつかきっと私が教えられる事がなくなる程の魔法使いへと変貌している事だろう。
 やがて、この本だって必要なくなる。それ程までにお前は成長してくれる筈だ。

 ただ、それでもこの本をお前の傍に置いている事があるなら……その時は、時々でいいから思い出してほしい。
 お前に魔法を教えた者がいた事を、お前にサッカーを教えた者がいた事を。
 そして、もしも何か壁にぶつかった時は、この本を開いて欲しい。
 私はいつでもお前の力になる。
 その時まで、このページはじっくり読んでもいいし、読まなくてもいい。
 どちらにしろ、必要な時でなければ意味はわからないだろう。




 ――どうした? 今が必要な時か? このページを読む、壁にぶつかった時か?
 ……そうか。 ならばお前は、あの時から何年も経て成長をしているんだろうね。

 年はいくつになった? からだは丈夫か? 満足に暮らせているか?
 家族とはいい加減仲直りしたか? いい男の1人でも引っ掻けたか?
 私はいつでもお前を思っている。お前を案じている。誰よりも幸福な日々を暮してほしいと。

 もしも壁にぶつかり、立ち止まってしまった時、このページを読んでいるとしたら……。
 その壁に立ち向かう決意が無いなら、この先は読まずこの本を燃やして欲しいと願う。
 それを恥じる事は無い。人間は、誰しもが強い訳ではない。誰しもが、苦難に立ち向かえる訳でもない。
 平穏無事。安息を求める事は、逃げではないんだ。それは、人間が人間として生まれたからこそ得られる欲求なのだから。
 私はお前に強制はしたくない。茨の道を歩みたくなければ、真っ当な道に戻るのを勧める。
 それでもいいというのなら、次のページに進みなさい』


                        ペラリ

143 :幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2011/10/27(木) 23:55:11 ID:???
『……捲ったね。 そうか、お前はその決断をしたか。 ならば、私も私が言うべき言葉をここに記そう。
 まず、お前が感じている壁――それは恐らく、天才と凡才との大きな壁だろう。
 幼いころから靈夢を見て、靈夢が隠居してからは霊夢と共に育ったお前だ。
 誰よりも天才の存在感と、その理不尽な強さは知っているだろう。
 そして――お前はそれを我慢出来なくなった。
 霊夢以上の天才が現れたのか、はたまた霊夢がお前の手の届かない場所にまで行っちまったのかは知らんが……。
 きっとお前は、理不尽な思いをしている事だろう。

 厳しい事を言うが、それが現実なんだ。
 凡才とは須らく、天才と呼ばれる存在とは違うものなんだ。
 努力をすれば天才を超えられるという話だってある。だが、それだって私から言わせれば子供だましの幻想だ。
 魔理沙、お前はきっと思っている。こんなに頑張って、頑張って、努力をして、どうして勝てないのか。
 それはお前が凡才だからだ。天才じゃないからだ。
 お前にもしも才能というものがあれば、幻想郷で一番の魔法使いにだって、サッカー選手にだってなれるだろう。
 しかし、お前はどれだけ頑張ってもそこまで到達出来ない。
 頑張って、頑張って、努力をして……それでようやく得られる場所は、霊夢のパートナーという位置だろう。


144 :幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2011/10/27(木) 23:56:14 ID:???

 厳しいと思うか? つらいと思うか? もう逃げ出したいか? だが、次の現実はもっと厳しい。
 それは……魔理沙、お前は、サッカーと魔法を二刀流でやろうとはしていないか?
 目立ちたがりのお前の事だ、どちらか一本という選択肢なんてものはきっと持ってないだろう。
 それだとお前はすぐに落ちる。二足の草鞋を履くという事は、お前には出来ないんだ。
 ……ああ、確かに片手間でサッカーをしている者はいるだろう。だが、それは全て才能がある者だ。
 才能が無い者は……きっとお前以上に落ちぶれているだろう。
 霊夢を見てみるといい、あいつは練習なんてしない。しなくて、それで常に幻想郷トップの実力を持っている。
 それは偏にあいつに才能があるからだ。 お前は霊夢になれない。 どちらかを捨てなければ永遠に負け犬のままだ。
 
 ……今のお前は泣いているか、それとも怒っているか。 それは私にもわからん。
 だが、まだ私の話を聞くつもりなら次のページに目を通せ。
 もうこれ以上傷つきたくないなら、ここで本を閉じなさい。 いいね? 何も強がる事は無いんだ』

                        ……スッ

145 :幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2011/10/27(木) 23:57:15 ID:???
『魔理沙……お前は本当に負けず嫌いだね。 しかし、どうしてそこまで抗おうとするんだい?
 お前はどうしてそんなに悩み、苛立ち、苦しむ?
 この世の中には、もっと楽しい事があるだろう。
 人里に戻り、実家に帰り、時が来れば嫁に行けば、それだけで平穏な未来が待っている。
 もちろんそれもそれで苦しい道だが、今のお前のいる場所よりもずっとマシだ。
 そもそもが、妖怪と対等に争おうなんていう次元で、お前の考えは間違っている。
 
 霊夢は天才だ、そして、博麗の巫女だ。先ほども言ったが、お前は霊夢にはなれない。
 お前の今いる時間では、お前以外の人間がサッカーや争いを繰り広げているかもしれない。
 だが、そいつらだって霊夢程じゃないにしろ何か特別な力というものを持っている。
 お前は、そいつらと共にあろうとする段階で考え方を間違えてしまっているんだ。
 お前は、そいつらと、根本の部分で違うんだから。

 それは差別ではなく、区別というものだ。

 妖怪退治は、博麗の巫女の仕事。 素人が手を出すようなものじゃないんだよ。
 むしろお前の行動で、誰もが迷惑をしているだろう。 霊夢も内心、嫌がっているだろう。
 お前は足手まといの、ただの人間なんだ。 何も出来ない、臆病でよわっちいただの人間なんだ。
 どれだけ強がっても、魔法を覚えても、パワーシュートを覚えても、その事実は何も変わらない。

 ……誰かに迷惑をかけるとわかっていても、尚、壁に立ち向かいたいかい?
 非難される恐れ、他者を巻き込む罪悪感、誰も自分を理解してくれない絶望。
 それに立ち向かう覚悟はあるかい?
 ……あるなら次のページだ。 お前の幸福を望む者としては、ここで読み辞めてくれると嬉しいと思う』

                        …………

                         ペラリ

146 :幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2011/10/27(木) 23:58:26 ID:???
一旦ここまで。続きは後程。

147 :森崎名無しさん:2011/10/27(木) 23:59:29 ID:???
じらしちゃいやん、なんてねw

148 :森崎名無しさん:2011/10/28(金) 00:00:15 ID:???
んー、これは凶暴化のほうかなあ。1ページ目からじっくり読むと、
昔のことを思い出したりしてニュートラルになったのかな?

149 :森崎名無しさん:2011/10/28(金) 00:00:32 ID:???
かもしれないね

150 :幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2011/10/28(金) 01:32:06 ID:???
>>147
間に一旦小休止置かないと頭がフットーしちゃいそうだよォッ! だったんですYO。
決して中の人がSなんじゃないですよ。

>>148-149
さぁどうでしょううふふ。

という事で残り投下します。

151 :幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2011/10/28(金) 01:33:23 ID:???
(BGM:?SuperSonicSpeedStar? 原曲:星の器〜Casket of Star http://www.nicovideo.jp/watch/sm2902209

『魔理沙……お前は、自分を何者だと思う? ……凡才か? もしそう考えているなら、それは正しい。
 そうだ、お前は凡才だ。 ここまでくるまで何度も書いたが、お前は凡才なんだ。
 霊夢のような天賦の才は無い。お前が自慢できるものは、磨きに磨いた速さとパワーくらいなものさ。
 それ以外はお世辞にもうまいとは言えない。どれだけ鍛えても、一流には及ばんだろう。
 お前の言う弾幕はパワーという言葉は、パワーしか自慢できるものが無いが故の虚言だ。

 ……そう、パワーしか自慢できるものが無いというのが虚言だ。

 いいか、魔理沙。 お前は、自分を何者だと思う?
 凡才――違うぞ。 お前は、正しくは、凡才の"魔法使い"なんだ。
 ただの凡才とは、違うんだ。 違わなくちゃいけない。 お前は魔法使いなんだから。

 魔法使いとはいったい何か――魔女とはいったい何なのか。
 定義としては、"魔法"を使える者、という事になるんだろうが……私はそう思わん。
 魔法使いの条件とは、即ち、いつでも、どこでも、何をしていても……常に何かを"考えている"者だ。

 そうだ、魔法使いは常に頭を動かさなきゃいけない。
 悩み、焦り、それでも考える。 考えて考えて考えて……目的を達成する。 それが、魔法使いだ。
 目的はなんだっていいんだ、イタズラをする妖精どもがいるからそいつらを追っ払いたい。
 そんなちんけなもんでもいい。 だが、それをする上でも考えろ。 思考を休めるな。
 面倒だから強力な弾幕で追い払う、それではただの思考停止だ。 もう二度とされない為にはどうすればいいかを考える。
 考えて考えて考え抜いて……出した結果が、より強力な弾幕で追い払うしか無かった。
 ……それでいいんだ。 考えるという事が重要なんだ。 その考えるという行為は、魔法使いに必須のものなんだよ。

 魔法使いは、自由じゃない。 博麗の巫女のように――天才のように、自由であってはいけないんだ。
 それは、魔法使いとは"法"を使うものだからだ。 法とは即ちルール。 ルールを守り続けなければならない』

                        スッ……

152 :幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2011/10/28(金) 01:34:46 ID:???
『お前も成長をしたのならわかるだろう。 魔法とは、夢や希望だけで出来るものじゃない。
 杖を振れば星が出る、呪文を唱えれば人が動物に変わる。 そういった魔法だって、事前の準備が必要だ。
 そういう意味で、魔法使いとは天才とは対極の存在だ。 そして、そんな魔法使いも、天才に対抗できる。

 天才とは、多かれ少なかれ、無の状況から有を生み出す。
 だが、魔法使いは違う。 有から有を作り出すのが魔法使いだ。
 魔法使いが持ち合わせる有は、天才が生み出す有よりもずっとずっと質の低いものだ。
 しかし、それをどうにかして、天才が生み出すものと同等かそれ以上に引き上げる。
 どうにかして……どうするのか? それを、"考える"んだ。

 努力は裏切らないなんて陳腐な妄言は私は言わん。 だが、努力というものは蓄積する。
 錆びつく事はあっても磨けば光る。 そして、それは時に天才という宝石よりも光り輝く。

 魔理沙、お前は何を持っている? お前の持つ有はなんだ。
 それは、それだけでは霊夢たち天才には敵わないだろうな。 なら、それをどうするんだ? ただ放置するか?
 魔法使いなら、それを使いこなせ、魔理沙。 無駄だと思っているものにも思わぬ価値があるかもしれない。
 思考を止めたら魔法使い失格だ。 いいか、魔理沙、考えろ。
 常に考え続け、そして歩き、前を向き、動き続けろ。

 頭でっかちである必要はない。 動き回っていい。 動きながら考えろ。 考えながら動け。
 お前がここまでこのノートを読んだという事は、つまりはお前に覚悟があるという事だ。
 だから私は言う。 いつも、いつでも、可能性を探し試行錯誤を繰り返せ。
 机上の空論でも試せ、試して駄目なら捨てずに取っておけ。 後で役に立つかもしれん。
 この世にいらんものというものはある。 だが、そのいらんもんも取っておけ。 いらんもんでも使い時はきっとある。
 無限にある可能性を、膨大な手間をかけて全て解き明かせ。
 出来る事から手を出せ。 天才みたいになんでもかんでもしようとするな。 自分の範囲で、しかし、最高のものを生み出し続けろ』

                        ペラリ

153 :幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2011/10/28(金) 01:35:55 ID:???
『お前はただの人間だ。 矮小な妖怪でもお前をひと殴りすれば、お前の首はすぐに飛ぶだろう。
 だが、お前はその前に魔法使いだ。 魔法使いなら構わん、逆に殴り飛ばせ。
 傲慢でもいい、弱くてもいい。 ただあるがままに生きていい。
 誰に遠慮をする事もない。 才能が無いからといって卑屈になる事だって無い。
 ただし法は守れ。 魔法使いはルールに縛られなくてはならない。 それを忘れた時点で魔法使いではなくなる。

 そして、誰よりも魔法というものを愉しめ。

 魔法とは楽しいものだ、魔理沙。 だから目いっぱい楽しんだらいい。

 サッカーもそうだ。 弾幕でもいい。 日頃の友達のお喋りだっていいぞ。 もちろん、飯を食うのも楽しめ。
 彼氏を作ってみてもいい。 遊びだって勉強だって、楽しみながらしろ。

 いいか魔理沙。 人生は楽しまなきゃ損だ。
 楽しいと思えれば、それだけでお前は笑顔になれる。 だから私はお前にめいっぱい楽しんでほしい。 それが私の幸福だ。
 
 二足の草鞋で不満なら、三足でも四足でも構わん。 なんだってやっていい。
 それをやりながら、全てで満足できる方法を"考えろ"。
 普通の人間は何か一本に集中するという事は、殆ど出来ない。
 寺子屋の子は勉強をしながらも遊ぶ。 母は子を育てながらも田畑を耕す。 どれも器用にやっている。

 完璧でなくてもいい、目標さえ達せられればどんな形だっていい。
 
 お前はただ、お前のあるがままに愉しみ続けろ。

 お前は何の才能もない、ただの"普通の魔法使い"だ。 でも、それでも私にとって誰よりも大切な弟子だ。
 これを読んだら、すぐに動き出せ。 壁があれば、吹き飛ばしてもいいし飛び越えてもいい。 回り込むのもいいんだ。
 なんなら別の道を探しても構わない。 それは逃げじゃなく、一つの考えだからだ。
 悩んでもいい。 間違えてもいい。 それでいいんだ。 お前は普通の人間なんだから。 悩まず間違えない人間なんて、この世にいない。
 だからめいっぱい悩み、間違え……それでも楽しみ、考え続けろ。
 また迷いそうなら、このノートを思い出せ。 いつだって……』

154 :幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2011/10/28(金) 01:37:11 ID:???












                          『あたしゃここにいるよ』
















                                                        パタン

155 :幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2011/10/28(金) 01:38:14 ID:???
ポタ… ポタ…

全てを読み終え、閉じた本の上に数粒の水滴が零れ落ちる。
それは霧雨魔理沙の流した涙であった。

魔理沙「魅魔様……」

溢れる涙をそのままに、魔理沙は涙と鼻水でぐじゅぐじゅになった顔のままノートをそっと胸に抱いた。
そこに、魅魔の魂を感じた。 そこに、魅魔の存在を感じた。
勿論、そんな筈はない――魅魔は今頃、外の世界で魔界Jrユースとして戦っているのだから。
だが、魔理沙は確かに感じた。感じ取った。 だから魔理沙は考えた。
これは、魅魔が残してくれた"魔法"なのだと。

やはり魅魔という存在は、魔理沙にとって大きなものだった。
魔理沙の抱えていた問題を、悩みを、苦悩を、全て打ち砕き――救い出してくれた。

魔理沙「そうだ……わかりきっていた事なんだ。 私に才能が無い事なんて、とっくの昔に。
    だから……だから私は努力をして……それだけできっと満足していたんだ。
    それだけで追いつける筈が無い。 追い越す事も無い。 天才にただ努力しただけで追いつける筈が無いんだ。
    考えなきゃいけなかったんだ。 考えるんだ……私は魔法使いなんだから……!」

やがて魔理沙は涙をぬぐい、鼻水をかみ、寝間着からいつものエプロンドレスへと着替えた。
どうしたらいいのか、これから何をすべきなのか、何をするのが楽しむ事に繋がるのか。
魅魔の言葉を聞いた魔理沙に、迷いは無かった。 既に心は晴れていた。
今まで溜まっていた胸のどす黒い感情が、霧散したようでもあった。

魔理沙「まず、まず私がしなきゃいけない事……そうか、そうだな。 それは決まってるぜ」

そして、決断も早かった。

156 :幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2011/10/28(金) 01:39:18 ID:???
ガララッ

咲夜「魔理沙……もういいの? って……どうしたの、目が赤いわよ?」
魔理沙「そうか? ここはウサギ臭が凄いからな、それで私もウサギに近づいちまったのかもしれん」

魔理沙が部屋を出ると、丁度そこに咲夜が立っていた。
咲夜は泣いたが故に赤くなった魔理沙の目を見て心配をするが、魔理沙は適当に誤魔化しつつ。
帽子を被りなおしながら、にかっと笑みを浮かべて箒を肩にかけて外を見やる。

魔理沙「それより咲夜、とっとと行くぞ」
咲夜「行くって……」
魔理沙「決まってんだろ、異変解決だ」

霊夢ばっかに楽しい思いをさせてられんぜと言わんばかりに、魔理沙は箒に跨り一気に空へと駆け抜ける。

咲夜「……まったくもう。 仕方ないわね……」

これを見て、咲夜は呆れながらも魔理沙の後を追った。
……文句を言いながらも、咲夜はどこか嬉しそうだったという。

……2人が去っていなくなった永遠亭の一室に、一陣の風が吹いた。
その風は部屋の中、枕元にしっかりと置かれていた一冊のノートをパラパラパラと音を立てて捲り始める。
やがて風が止み、開かれたページは50ページ。
そこには大きな文字でタイトルとして「禁呪法」と書かれていた。
もしも魔理沙が1ページから読み進めていれば……このページもまた、読んでいただろう。
その時、彼女が今のような笑顔をしていたか……それは誰にも、わからない。
ただ、それは彼女の師匠が望んだ結果にならないであろう事は、容易に想像がつく事でもあった。

157 :幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2011/10/28(金) 01:40:19 ID:???
◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ 

早苗「勝ったッ! 神靈廟完ッ!! これで信仰も増えるでしょう!」
妖夢「(妖怪退治で信仰は増えないと思うけどなぁ……霊夢を見てる限り。 って、あれ?)霊夢、どうしたの?」
霊夢「………………」

ステージ3までをクリアした後、一旦休憩の為にと一時休息を取り。
その後、一気に6ステージまでクリアした霊夢一行。
早苗はテンションが上がっているのかにまにまと反町にはとても見せられないような笑みを浮かべてガッツポーズを取り。
一方で妖夢はなんともしらけた顔をしながら、霊夢の様子を伺う。
そして、その霊夢はといえば、何やら難しい顔をしながら腕を組んでいたのだが……。

霊夢「遅いわよ、自称幻想郷最速」
魔理沙「速いぜ」
早苗「あわっ、魔、魔理沙さん!?」
咲夜「私もいるわよ……」
早苗「うっ……(うわぁ、またこっち見てる……やだなぁ……)」
妖夢「魔理沙……それに咲夜さんも……。 もう大丈夫なんですか?」

その霊夢が声をかけた瞬間に返ってくる、この場にいた3人がよく知った声。
慌てて振り向けばそこには魔理沙がいとも平然と、当たり前のようにそこにおり。
更にその後方からは、全速力で飛んでいた魔理沙に離されかけていた咲夜が急いでこちらに向かってきている。
永遠亭で療養をしている筈の魔理沙に、その魔理沙の看病をしていた筈の咲夜がどうしてここにいるのかと早苗らは驚くが……。
一方で霊夢は涼しげな顔をしながら、頭をかきつつ言う。

霊夢「悪いけど、あんた達の出番ないわよもう。 6ボス倒したから」
咲夜「な……なんですってェェェ!?」
妖夢「(咲夜さん……凄いショック受けてる……)」
早苗「(多分妖夢さんは妖夢さんが思ってはいけない事を思っている気がする……)」
魔理沙「もう6ボス倒しただぁ? なんだ、随分とイージーな異変だったみたいだな」
霊夢「結構ルナティックだったわよ」

158 :幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2011/10/28(金) 01:41:23 ID:???
折角異変を解決できると思ったのにとさめざめと泣く咲夜を早苗と妖夢が困った顔で眺めつつ。
魔理沙と霊夢を軽口を応酬をしながら、遠くを見やる。
そう、6ボスは倒した。異変は解決をした、と言える。だが、まだ彼女たちがやる事は――やれる事はある。

魔理沙「泣くな、咲夜。 EX行こうぜ」
咲夜「! そ……そうね! まだEXステージがあるわね!!」
妖夢「(あ、復活した……そんなに異変解決したかったのかなぁ?)」
早苗「(だから妖夢さんが思っちゃいけない事だと……)」

Extraステージとは、異変解決とはちょっと関係ないようで、実は割と関係あるような。
要するに本編のおまけ的なステージである。
6ボスを倒したばかりという事は、即ちまだEXステージはクリアーをしていない。
それならばそっちを片付ければいいだけだ、と魔理沙は考えた。
逃した獲物を悔いるより、まだ出来る事をやる。

魔理沙「(だったよな、魅魔様……)」
霊夢「……あんた、何かあった?」
魔理沙「あ? 別になんにもないぜ?」

勘に優れる博麗の巫女は、どこか上機嫌で屈託のない笑みを見せる魔理沙に疑問を感じた。
それは、違和感を感じるという訳ではない。むしろ、元に戻ったと言う感覚だった。

霊夢「(……絶対なんかあったわよね、これ)」
魔理沙「そんな見つめるなよ、照れるぜ」
霊夢「はいはい、言ってなさい。 んじゃ、とっとと5人でEXボス蹴散らしに行くわよ。
   早く帰ってお茶飲みたいんだから」

159 :幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2011/10/28(金) 01:42:54 ID:???
霊夢の視線を感じ、からかうように笑う魔理沙。
そして、そんな魔理沙に呆れながらも肩を竦めて苦笑をする霊夢。
そのあまりにもいつも通りの流れと、いつも通りのやり取りを見て、咲夜たちもまた笑みを浮かべる。

彼女たちは、当然のように気づいていない。
それはいつも通りだったが、だからこそ、おかしいのだと。
合宿中――或いはその前から、いつしか亀裂が入り始めた霊夢と魔理沙の関係。
それを考えれば、このいつも通りのやり取りこそがおかしいのだ。
だが、あまりにも自然な為にその事実に誰も気づかない。
では、どうしてそれが自然なのか――そこに何故違和感が発生しないのか。

どんだけ喧嘩をしても、相手を嫌いにはなりきれない。

どんだけ相手が情けなかろうと、それで軽蔑をする事は無い。

意地を張りあっててもつかれるだけで、誰も幸せになりもしない。

きっかけさえれば――きっかけが無くても、いつだって仲直りくらい出来る。

普通に話しかけて、普通にやり取りするだけ。 普通でいいのだ。

友達なんて、そんなもんである。

友達同士が仲良くしてて、冗談を言っていて、どうして違和感が発生するものか。

こうして、久方ぶりに博麗霊夢と霧雨魔理沙は笑いあった。

それを見守る3人も、それぞれ笑顔だった。

※霊夢と魔理沙の 霊夢→(亀裂)←魔理沙 が 霊夢→(友達)←魔理沙 に戻りました。

160 :幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2011/10/28(金) 01:45:23 ID:???
フィンガーフレアスパークズとか考えてたけど無駄に終わった〜という事で本日はひとまずここまでです。
長々とNPCターンが続いてすみませんでした。
明日はやっとこ反町の方に戻って、練習パートに入ろうと思います。
それでは、お疲れ様でした〜。

161 :森崎名無しさん:2011/10/28(金) 01:46:38 ID:???
いい話だなー乙ー

162 :森崎名無しさん:2011/10/28(金) 01:53:55 ID:???

力に頼るのは辞めたか。禁呪でフィンガーというと寿命削りながらパワーシュートでも打ったのかねw

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