キャプテン森崎 Vol. II 〜Super Morisaki!〜
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【魔王の足音】幻想のポイズン55【天才の意地】

1 :幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2011/11/10(木) 00:02:11 ID:???
全幻想郷JrユースのFW、反町一樹が幻想郷・外の世界のサッカー界に旋風を巻き起こすというスレです。
この話はキャプテン森崎のパラレル作品で、
東方Project(東方サッカー)とのクロスオーバー作品です。
もしかしたら他のアニメや漫画、小説などからもキャラが出たりするかもしれませんがご了承下さい。

本編のように、選択肢を選んだりカードを引いたりして物語が進んでいきます。

【前スレ】
http://capmori.net/test/read.cgi/morosaki/1319379643/l50

[前スレのわかりやすいあらすじ。]
博麗霊夢・霧雨魔理沙・東風谷早苗・十六夜咲夜・魂魄妖夢という主力選手たちが離脱し戦力に不安の残っていた幻想郷Jrユース。
幻想郷に帰った魔理沙は、かつての師匠の教えを思い出し復活。
外の世界へ帰りチームに合流をする前に、着々と新たな力を霊夢らとつけてゆく。
一方外の世界では幻想郷がアルゼンチンJrユースと対戦。
天才ファン=ディアスを前に幻想郷は一歩も引かず、前半30分で2−0とリードをするのだが……。

反町「練習しても成果が出ない……どうせ俺なんか……」
咲夜「うぅっ……お嬢様ぁ……」JOKER×2
阿部瑠(ゲスト出演)「兄弟……お前も地獄に落ちろぉ……」
魔理沙「なんか咲夜のインパクトデカすぎて私の復活劇がえらく霞んでなくないか?」
霊夢「あざとすぎたのよ、言わせんな恥ずかしい」
さとり「一対一で負けるか〜!」
リグル「ハッハァー! 私がいれば天才だろうが敵じゃない!」
翼「リグルがいる限り幻想郷に負けはない」
ディアス「……もうわけがわからないよ」

なんかそれ程強くないぞ、アルゼンチン! 大丈夫かディアスと永琳! もっと頑張らないと命蓮寺の悲劇が待っているぞ!
そんな幻想のポイズン55スレ目、これからもよろしくお願いします。

430 :幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2011/11/22(火) 22:50:25 ID:???
>★来いよJOKER! かかってこい!→ ハート7 =魔理沙「……………」 魔理沙さんが一歩前に進み出た!★
====================================================================================================
ザッ

魔理沙「…………」
リグル「! ひ、ひえぇ……」
チルノ「おっ、なんだ、やるかー!?」
ヒューイ「(ああやばい。 人間の後ろに隠れとこ……)」

その沈黙を破ったのは、魔理沙が一歩前に足を踏み出した音だった。
これを聞いた瞬間、リグルはひえぇと思わず情けない声を出しながら魔理沙と対照的に一歩後退。
逆にチルノは前のめりになりながら鼻息荒く腕まくりし……ヒューイはそそくさと避難をした。
彼女らは、彼女らが魔理沙らの加入に反対をした事により魔理沙が怒り、皆纏めて消し炭にするのかと思ったのである。
己を最強だと信じて疑わないチルノはともかく、サッカーならばいざ知らず実際の弾幕ごっこにはそんなに自信の無いリグル。
そして、同じく弾幕ごっこではただのザコ妖精と変わりないヒューイは身を縮こまらせて怯え竦むのだが……。

スッ ペコリ

魔理沙「………………」
リグル「あれ?」
チルノ「ん?」
ヒューイ「???」

何故か魔理沙は彼女らの予想と反し、被っていた帽子を外すと小さく頭を下げ……その口を動かした。

431 :幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2011/11/22(火) 22:51:29 ID:???
魔理沙「……いろいろと迷惑かけてすまんかった。 ……まあ、なんだ。
    以後勝手に離脱するような真似はせんから、もう一度よろしく頼む……ぜ」

たどたどしくはあったが、しかし、はっきりとした口調でそう告げる魔理沙。
しばし誰もが一体魔理沙は今何を言ったのかと理解しかねていたのだが……。
しばらくすると、驚いたように頭を下げる魔理沙に対して視線を向ける。

――あの霧雨魔理沙が謝罪をした。 しかも、頭を下げて、である。

天上天下唯我独尊、傲慢が服を着て歩いているような人物――というのが、この場にいる大多数の者たちの魔理沙に対する見解。
実際、魔理沙という人物はそういう言葉で表されるような人間でもある。
売られた喧嘩はすぐに買い、強力な魔砲であらゆるものを木端微塵に吹き飛ばす。
遠慮という言葉を知っているのかすら疑問になる程傍若無人だし、とにもかくにも、丁度反町の対極にいるような人物であった。

だが、そんな魔理沙にも常識はあった。
今回の一件が、チームに迷惑をかけたものだったというのも重々承知していたのである。

妖夢はともかくとして、霊夢はこのチームにとって必要不可欠である司令塔。
咲夜は守備面においては妹紅を凌駕する万能プレイヤーであるし、ロングシュートの使い手でもある。
早苗は一対一とスタミナに弱点を抱えるもののセービング技術は間違いなく今大会トップクラス。
そして、己を超えるストライカーである反町と己に追いつこうとするリグルがいるとはいえ、魔理沙もまた幻想郷有数のFWだった。
その5人が一斉に大会前にチームを離脱するというアクシデント、その起因となったのは霧雨魔理沙である。

彼女がそのことに対して負い目や責任を感じていないかと言われればそうではなく……。
彼女がこの一件に関して謝罪をしたというのも、彼女をよく知る者からしてみれば何ら不思議ではない事であった。

432 :幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2011/11/22(火) 22:52:31 ID:???
にとり「……ま、まぁまぁ、今回のアレも事故だったんだし、魔理沙もそんなに気にしない方がいいよ!
    ねぇ、みんな!」
美鈴「そうです! それにちゃんと謝ってくれたんですし、私たちももう気にしてませんから!」
お空「うにゅ! 悪い事したらごめんなさい、っていうんだよ。 言ったら許してくれるってさとり様言ってた!」
魔理沙「(実際は事故じゃないんだが……ま、話ややこしくしてもしゃあないよな……それにあんな事言いたくもねぇし。
     しかし……あの優男、何のつもりだ? てっきりリグルあたりをヨイショするかと思ったんだがな)」

そして、この魔理沙の謝罪は素直に受け入れられた。
元々魔理沙を慕っていたにとりの言葉を皮切りに、気を使う事に定評のある美鈴。
状況をよくわかってはいなかったが、純粋なお空がそれに続き、一気にムードは和やかなものとなり。
魔理沙や霊夢らを受け入れるという流れになってゆく。

輝夜「(……6ボスである私の出番かと思ってスペルカード思わずつかんじゃったわよ。
    外の世界では弾幕ごっこは禁止って言われてたんだし、流石の魔理沙もしないわよね、そりゃ……)」
パチュリー「(やれやれ……なんとか丸く収まりそうね……。 ……あっちは少しややこしくなりそうだけれど)」

袖に手を突っ込んだ姿勢のまま固まっていた輝夜は、ふぅとため息を吐きながら額に流れる汗を拭き。
それを横目で見ながら、パチュリーは視線をリグル、チルノらといった魔理沙らの加入に反対していた者たちに向けた。
このような流れとなっては、彼女たちがどれだけ反対をしようと魔理沙らの加入はもはや覆りはしないだろう。
では、彼女らはこの流れに対して憤慨――或いは悲しみを覚えていたのかと言われれば……それとはまた違った反応を示していた。

433 :幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2011/11/22(火) 22:53:31 ID:???
リグル「(……なんかよくわからないけど、白黒が私に頭下げた!
     よしよし、つまりアレだ! ……白黒もようやく私の凄さがわかってきたって事だね!)」
チルノ「(ふふん、やっぱりあたいってばさいきょーね!)」

そう、彼女らは魔理沙が「頭を下げた」という行為に強く反応し、いい気になっていた。
あの気が強く、絶対に頭を下げる事など無いだろうと思われた魔理沙が、「自分たちに頭を下げた」という事実に気を良くしていたのだ。
無論、その後の魔理沙の言葉も彼女たちは聞いていたが、そもそも彼女たちは魔理沙たちが離脱をした事を迷惑とも思っていなかったので。
「何言ってんだこいつ?」レベルで話を流してしまっていたのである。
結果、彼女たちに強く残ったこの件の印象は、魔理沙が頭を下げたというそれだけ。

リグルはこれを魔理沙がようやく自分の凄さ、エースとしての強さに気づき今まで馬鹿にしていた事を謝ったんだろうと解釈したし。
チルノもまたそれと似たような事を考えていた。
……無論、魔理沙も彼女らの事を認めてこそいるものの、先ほどの謝罪はそんな意図など無かったのだが。
とにもかくにも、彼女たちはそう解釈してしまったのだった。

反町「(……意外だ。 てっきりリグルあたりに掴みかかるかと思ったんだけどな……。
    何か企んでたりするんだろうか?
    日向も裏でいろいろあくどい事してたし、ああいうタイプだからって裏工作をしないってわけじゃないんだし……)」

そして、反町はといえば魔理沙の謝罪に何か裏があるのではないだろうかと考えつつ……。
とりあえずは、丸く収まって良かった……と考えていた。
反町と魔理沙、お互いの性格上、裏なんて殆ど無いというのに何か裏がありそうだと考える辺りがやはり水と油のような性質の違いである。

434 :幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2011/11/22(火) 22:54:33 ID:???
うどんげ「(あー……それにしても魔理沙が謝るなんて珍しいなぁ。
      でも、ちゃんと謝ってくれたのは嬉しいかも……キャプテンもちゃんとリグルたちに反論してたし……よかったよかった)」
大妖精「(魔理沙さんってそんなに怖くないのかな? でも日頃チルノちゃんボロボロしちゃったりするし……。
     でも基本チルノちゃんから喧嘩は売ってるから……でもでも、うーん……)」
静葉「(冷静に己の非を認め、それを口に出せるのは美徳ね……。 直情的な人間だと思っていたけれど、そうでもないのかしら?
    一樹君もよくリグルちゃんたちを注意出来たわね……流石はキャプテンと言うべきかしら)」
美鈴「(こういう所があるから何度マスパ食らっても魔理沙さんを憎めないんだよなぁ……。
    ……まぁ、たまにはちゃんと許可取って紅魔館入ってくれとは思いますけれどね。
    しかし反町さん……普段温厚なのに言うべき事はちゃんと言えるんですね……)」

なんにせよ、こうして霊夢らは幻想郷Jrユースに合流を果たした。

※反町の強い反論からいい流れで魔理沙の謝罪に向かい、それが受け入れられたので反町、魔理沙両派閥の支持率が上昇します。
 反町支持率:54→55 魔理沙支持率:15→18

 リグル・チルノの魔理沙に対する評価が+2されます。うどんげ・大妖精・静葉・美鈴の魔理沙に対する評価が+1されます。
 うどんげ・静葉・美鈴の反町に対する評価が+1されます。静葉の評価は既に+5なので、反町の支持率が+1されます。
 反町支持率:55→56
※博麗霊夢・霧雨魔理沙・東風谷早苗・魂魄妖夢・十六夜咲夜がチームに合流しました!

435 :幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2011/11/22(火) 22:55:35 ID:???
輝夜「よし、みんなきけ! それじゃひと段落した所で……改めて霊夢らがこのチームに合流する事をここに認めるわよ」
霊夢「……ところでなんであんたそんなに偉そうなの? さっきまでおたおたしてたのに」
輝夜「……ゴホン。 で、とりあえず今からは予定通りしばらく自由行動にするからね。
   試合に出た選手はシャワー浴びて着替えるなりなんなりしていいし、体力回復に努めてもいいわ。
   あと、昼食も今の内に取っといてね。 そんじゃ、解散!」

ざわ…… ざわ…… ざわ……

その後、監督である輝夜は気を取り直して改めて霊夢らのチームへの合流を認可し。
この宿舎に戻ってきた当初の目的である短い自由時間をチーム全員に取らせる事となる。
試合に出場をした選手、出場をしていなくても一旦外に出た上、試合前のウォーミングアップなどで汗を流していた選手らは。
早々にシャワーを浴びに向かい、反町も当然それに習うようにしてシャワーを一人で浴びたのだが……。

反町「(……そりゃまだ誰も上がってないよなぁ)」

男がシャワーを浴びる時間と、女がシャワーを浴びる時間というのはやはり違う。
もしかしたら子供である妖精1やヒューイ、リグルやチルノらならば先に出ているかもと思っていたが。
まだ出ていない所を見ると、他のメンバーに強制的にしっかりと体を洗われているのかもしれない。

436 :幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2011/11/22(火) 22:56:36 ID:???
反町「(しかしどうしようかな……部屋に戻って……いや、時間が中途半端だよな。
    ……もう食堂に行こうかな? いや、ロビーに早苗さんたちがいるかも?)」

湿り気を帯びた髪を撫ぜながらそう考えた反町は、ひとまず先にロビーに向かう。
そこでは反町に気づいた様子もなく、霊夢と咲夜、早苗がソファーに座り何やら談笑中。
そこで踵を返して食堂へと向かえば、とある一席で魔理沙と妖夢が食事を取りながら何かを話していた。

反町「(さてどうしよう。 どっちかのグループに混ざろうか? それとも皆を待とうかな?)」

A.ロビーに行く(霊夢・咲夜・早苗がいます)
B.食堂に行く(魔理沙・妖夢がいます)
C.皆を待つ

先に2票入った選択肢で続行します。
age進行でお願いします。sageではカウント出来ません。

437 :森崎名無しさん:2011/11/22(火) 22:57:32 ID:oOvQ0YgM
A

438 :森崎名無しさん:2011/11/22(火) 22:58:02 ID:kS+x2/EM


439 :森崎名無しさん:2011/11/22(火) 22:58:37 ID:+7hFgj6+


440 :森崎名無しさん:2011/11/22(火) 22:58:42 ID:n0Ru6r/o
A

441 :森崎名無しさん:2011/11/22(火) 22:58:47 ID:SpEcmCJY


442 :森崎名無しさん:2011/11/22(火) 23:01:55 ID:???
相変わらず投票はえーな

443 :幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2011/11/22(火) 23:19:00 ID:???
>A.ロビーに行く(霊夢・咲夜・早苗がいます)
==========================================================================
反町「(……妖夢はともかく、魔理沙さんと一緒に食事はしたくないしな。
    早苗さんもいるし、ロビーの方に行こう)」

恐らくは魔理沙もまた同じような事を考えているだろう事を思いつつ、反町は再びロビーへと向かった。
そこでは相変わらず霊夢らが談笑をしており……反町が声をかけると、咲夜と早苗は会釈。
霊夢は気だるげに視線を反町に向けたのち、軽く手を振ってそれに応える。
そして、反町は霊夢らに近づくと、霊夢の隣――早苗の対面となる位置に着席をした。

スッ

咲夜「紅茶で良かったかしら? 信じられない程にマズいけれど……」
反町「っ!? あ、ど、どうも……ありがとうございます」
早苗「まあインスタントコーヒーですから……咲夜さんの淹れる紅茶に比較すれば味も落ちますよ」
霊夢「……緑茶がなんで無いのかしらねぇ」

瞬間、不意に反町の目の前に出されるのは紙コップに入った紅茶。
完全で瀟洒なメイド長――時間を操る十六夜咲夜が淹れたものであり、反町はやはりこの瞬間移動には慣れないと思いつつ。
紅茶を音を立てないように注意しながら飲み、さてどうしようかと考える。

反町「……あ、ところで魔理沙さんと妖夢は昼食食べてたみたいですけど、3人は食べないんですか?」
早苗「今日は朝食を食べるの少し遅かったので……私と咲夜さんはまだお腹すいてないんですよ」
反町「霊夢さんは?」
霊夢「食べたわよ? タダ飯だもの、食べない訳ないじゃない」
咲夜「……霊夢は人一倍食べるわよ。 ただ、食べるスピードも人一倍早いからね。
   魔理沙達と一緒に食べに行って、さっき帰ってきた所」
反町「(……レティさんやヒューイと気が合うんじゃないかな、霊夢さん。
    さて、それはそれとして何を話そうかな? 俺も昼食を取らなきゃいけないし、あまり時間は無いけど……)」

444 :幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2011/11/22(火) 23:20:01 ID:???
A.霊夢と靈夢の関係について聞いてみる
B.霊夢と魔理沙の関係について聞いてみる
C.霊夢が基本無気力な事について聞いてみる
D.咲夜の右腕のブレスレットについて聞いてみる
E.咲夜の持ってる凄そうな槍について聞いてみる
F.咲夜とヒューイについて話し合ってみる
G.咲夜と早苗の問題解決について聞いてみる
H.早苗さんをじっと見つめてみる
I.「早苗さん大好きだよちゅっちゅ。 会えなくて寂しかったよちゅっちゅ」
J.霊夢らがいなかった間の幻想郷Jrユースについて話してみる
K.霊夢らが幻想郷に戻って何かあったか聞いてみる
L.3人から魔理沙について詳しく聞いてみる
M.3人から妖夢について詳しく聞いてみる
N.3人がさっきまで何を話していたのか聞いてみる
O.その他 自由投票枠

先に2票入った選択肢で続行します。
age進行でお願いします。sageではカウント出来ません。

※あと2回会話できます。

445 :森崎名無しさん:2011/11/22(火) 23:20:39 ID:4JxsPOhs
J

446 :幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2011/11/22(火) 23:21:28 ID:???
>>443

>早苗「まあインスタントコーヒーですから……咲夜さんの淹れる紅茶に比較すれば味も落ちますよ」



>早苗「まあインスタントの紅茶ですから……咲夜さんの淹れる紅茶に比較すれば味も落ちますよ」

に修正しますです。

447 :森崎名無しさん:2011/11/22(火) 23:21:44 ID:kS+x2/EM


448 :森崎名無しさん:2011/11/22(火) 23:22:09 ID:+7hFgj6+


449 :森崎名無しさん:2011/11/22(火) 23:22:15 ID:SpEcmCJY


450 :幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2011/11/23(水) 00:41:59 ID:???
>L.3人から魔理沙について詳しく聞いてみる
=============================================================================
反町「(……そういえば、この3人……。 それに妖夢は、魔理沙さんの看病の為に戻ったんだよな)」

不幸な事故(という認識をされている)が起こり、一時意識不明の状態となってしまった霧雨魔理沙。
その魔理沙を看病する為に……また、霊夢の勘曰く「異変が起こりそう」という事で一時幻想郷へと帰還をした霊夢達。
後者はともかく、前者に関しては反町にとって甚だ予想外の事でもあった。それは偏に魔理沙の性格が故である。
反町一樹から見れば、霧雨魔理沙というのはすぐに暴力に訴え、人を小馬鹿にする……とにかく、"嫌な奴"というのが人物評。
だが、もしも本当にそういう人物なのだとすれば、霊夢や早苗たちが魔理沙にくっついて帰る、というのもおかしな話である。
ならば、もしかすれば自分の認識が間違っているのではないか……。
そう考えた反町は、思い切って3人に霧雨魔理沙という人物について詳しく聞いてみる事にした、が。

霊夢「多分、あんたの思ってる事そのままで間違ってないわよ?」
反町「えぇぇぇぇええええええっ!?」

その考えはあっさりと霊夢によって覆された。

霊夢「神社に来て横暴な態度で茶菓子と茶を要求する。 神社を遊び場だと勘違いしてる」
咲夜「悪魔の屋敷に来て門番を吹っ飛ばして中に入る。 図書館の本を盗んでいく……本人は死ぬまで借りてる、と言ってるけれどね」
早苗「……時々にとりさんと一緒に実験か何かして妖怪の山で大爆発起こす事とかありますね。
   いやまあ、実害はありませんが」

そして、霊夢に続いて咲夜と早苗も続々と魔理沙の問題行動等を披露してゆく。
聞いているだけで、はた迷惑な人物だと認識できる霧雨魔理沙の悪行。
反町は思わず頭を抱え、やっぱり最悪な人なのかと思うのだが……。

早苗「あー……でもまぁ……そこまで悪い人でもないですし……」
反町「……そうなんですか?」
霊夢「いい奴でもないけどね」
反町「どっちなんですか!?」
咲夜「ま、"普通"の人間ってトコよ。 良くも悪くも」
反町「(普通の人間は門番を吹っ飛ばさないし、大爆発も起こさないと思う……)」

451 :幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2011/11/23(水) 00:43:00 ID:???
早苗がフォローし、しかしそれを霊夢が覆し、咲夜が強引に纏める。
見事な連携プレーだと思わず感心しそうになるが、反町は結局魔理沙はどういう人物なのか計りかねていた。
少なくとも、今の話を聞いている限り、悪い人ではないという言葉は信用できない。

早苗「よくも悪くも……魔理沙さんは直線的なんですよ」
反町「直線的?」
霊夢「あいつのドリブルやシュートみたいにね」
咲夜「したい事をして、やりたい事をやって、欲しいものを手に入れて、遊びたいように遊び、休みたい時は適当に休む。
   ……欲望の塊とでもいうべきか、はたまた原始人的と言うべきか。 まあ、ある程度の理性はあるけれど」
早苗「言葉も直球ばかりですしね……いやまあ、言葉遊び的な事は異変解決の時によくしますけど」

悩む反町を見ていい加減真面目にした方がいいと空気を読んだ早苗は、魔理沙を直線的であると表現をした。
そう、魔理沙を一言で言い表すなら……直線的、という言葉はピタリと合う。
いついかなる時も回りくどい事は好まず、ハッキリとした態度や言葉、行動で示すのが霧雨魔理沙。
それはスペルカードやサッカーなどにも如実に出ており、反町はなるほどと思わず感心をする。

咲夜「プラス方向に働くかマイナス方向に働くかはわからないけれど、とにかく動く力はあるしね……。
   パチュリー様も、魔理沙に本を持っていかれる事はやはり納得いっていない様子だけれど。
   活発に意見を交換できる魔法使いというのがいるのは嬉しいようだし……」
早苗「にとりさんも、引っ込み思案だったのに魔理沙さんに強引に連れまわされて仲良くなったみたいですしね。
   お互い蒐集家ですから、気が合ったようですし」
反町「……でも、パチュリーさんにしろにとりにしろ、
   結果的に良かったもののもしかしたら最悪の結果に終わってたかもしれないんですよね。
   特にパチュリーさんなんて、本を奪われてるんなら嫌ってもおかしくないでしょうに……」
咲夜「そこが魔理沙の妙な所ね。 嫌われてもおかしくないのに、逆に懐かれるというかなんというか……」
霊夢「フランドールに……あとこいしあたりも魔理沙に懐いてたっけ? アリスも仲良かったわよね」
反町「(なんでそんなに懐かれてるんだ……? 理不尽な……)」

452 :幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2011/11/23(水) 00:44:23 ID:???
悪行を行って、それで好かれるというのも理不尽な話である。
それでは善行を行っている者が馬鹿みたいではないか。
そんな事を考えながら、反町は思わず難しい顔でうんうん唸りはじめ、それを見た霊夢はため息を吐きながら口を開く。

霊夢「ま、あんたとは本当に合わないんじゃない? パッと見た感じでもそう思うもん」
反町「……そうですかね」

霊夢は反町と魔理沙は、根本的に合わないのではないか、と結論付けた。
人間性、性格、その他諸々――霊夢は反町の事をよくは知らないが、それでもそれだけは断定できるような気がした。

霊夢「魔理沙は早苗の言ったように直線的、直情的。 感情とかを優先する奴だからね、あんたみたいなのとは合わないわよ」
反町「……でも、感情を優先させるって言っても、その魔理沙さんが無闇に誰かに噛み付いてるのはなんなんですか?
   合宿中とかでも、DFを跳ね飛ばしては高笑いしてましたし」
咲夜「魔理沙にはよくある事よ。 美鈴なんて何度吹き飛ばされてるか……大体、吹き飛ばすのは貴方もでしょう」
反町「俺は笑いませんよ!! そんな、悪役みたいな……」
早苗「うーん……まあ、あれは魔理沙さん流の挨拶みたいなものですし。 そう神経質にならなくても……。
   チルノちゃんが『あたいってばさいきょーね!』っていうのと同じようなもんですよ」
反町「……魔理沙さん、チルノと同レベルなんですか?」
咲夜「例えよ、例え。 ……ま、慣れない奴は慣れないんでしょうし、霊夢の言うように根本的に合わないんでしょうね」

温厚で、理知的で、時折奇行は行うが常識人な反町一樹。
獰猛で、野性的で、時折知的な面は見せる魔法使いな霧雨魔理沙。
やはり、両者は分かり合えないかもしれない――というのが、3人の意見である。

453 :幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2011/11/23(水) 00:45:25 ID:???
反町「……じゃあ3人はどうして魔理沙さんとそんなに仲いいんですか?
   さっきから聞いている限り、かなりボロクソに言ってますけれど」
霊夢「なんだかんだで子供の頃からの腐れ縁だしね……腐りきって糸引いてるけど」
咲夜「あれで可愛い所あるからかしらね。 …………。 あ、可愛いと言ってもアレよ!?
   その性的な意味のアレとかそういうのとはまるで関係ないから!」
早苗「咲夜さん、わかってます。 大丈夫です、わかってますから……。
   それで、えーっと、反町君の問いへの答えですけど……私が凄く助かったからですかね?」
反町「助かった?」
早苗「幻想郷に来て右も左もわからない所を、色々構ってくれたのが魔理沙さんですから」

三者三様、色々意見はバラバラだが、とにもかくにも3人は魔理沙を友人だと思っていた。
それは3人の表情を見ていればわかったし、声色を聞いてもわかる事で……。
反町はやはり納得のいかないまま、紅茶を一口啜るのだった。

反町「(……やっぱりわからないなぁ。 少しはいいところもあるかもしれない……ってのはわかったけれど……。
    ……それでもやっぱり、話を聞いてる限りだと嫌な人にしか思えない。
    まあ……にとりが騙されている訳じゃなさそうだ、というのがわかったのが一番の収穫かもな。

    さて……それはそれとして、これからどうしよう? まだ何か話そうか?)」

454 :幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2011/11/23(水) 00:46:25 ID:???
A.霊夢と靈夢の関係について聞いてみる
B.霊夢と魔理沙の関係について聞いてみる
C.霊夢が基本無気力な事について聞いてみる
D.咲夜の右腕のブレスレットについて聞いてみる
E.咲夜の持ってる凄そうな槍について聞いてみる
F.咲夜とヒューイについて話し合ってみる
G.咲夜と早苗の問題解決について聞いてみる
H.早苗さんをじっと見つめてみる
I.「早苗さん大好きだよちゅっちゅ。 会えなくて寂しかったよちゅっちゅ」
J.霊夢らがいなかった間の幻想郷Jrユースについて話してみる
K.霊夢らが幻想郷に戻って何かあったか聞いてみる
L.3人から妖夢について詳しく聞いてみる
M.3人がさっきまで何を話していたのか聞いてみる
N.その他 自由投票枠

先に2票入った選択肢で続行します。
age進行でお願いします。sageではカウント出来ません。

※あと1回会話できます。

455 :森崎名無しさん:2011/11/23(水) 00:46:41 ID:St7zFHMk


456 :幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2011/11/23(水) 00:48:02 ID:???
魔理沙が傍若無人なのに妙に人気あるのは、こち亀の両さんがはちゃめちゃなのに人望あるのと同じ事だと思う。
という事で投票途中ですが本日はひとまずここまで、続きは明日以降書かせていただきます。
それでは、お疲れ様でしたー。

457 :森崎名無しさん:2011/11/23(水) 00:48:14 ID:cjR/YmoQ
I

458 :森崎名無しさん:2011/11/23(水) 00:48:43 ID:hONyzoHM


459 :森崎名無しさん:2011/11/23(水) 00:49:25 ID:AxToZce6
H

460 :森崎名無しさん:2011/11/23(水) 00:51:04 ID:???
乙でしたー

咲夜さんが必死過ぎる

461 :森崎名無しさん:2011/11/23(水) 01:01:30 ID:???
乙っしたー
魔理沙についてはあまり考えない方が吉ってことでいいのかな?

462 :森崎名無しさん:2011/11/23(水) 01:10:06 ID:???
乙でしたー

なんとか魔理沙と一対一の対話がしたいな

463 :森崎名無しさん:2011/11/23(水) 01:43:20 ID:???
ビジネスライクでいんじゃない?
合わないんだから言葉を交わせばこじれる可能性があるし。
サッカーについて行動で協調を示せばよしかと

464 :森崎名無しさん:2011/11/23(水) 02:59:09 ID:???
一辺こぶしで語り合うしか無い気がする
意外と分かり合えるかもしれんw

465 :森崎名無しさん:2011/11/23(水) 03:15:30 ID:???
オータムドライブとファイナルスパークの撃ち合いか

466 :森崎名無しさん:2011/11/23(水) 04:31:25 ID:???
それは相手に屈服を迫る事になるだけだと思いますよ。

魔理沙は反町(即ち我々)の言葉と行動の矛盾を見抜いた上で嫌っているし、
反町(これは我々じゃないかも)は魔理沙の暴君っぷりを否定し、しかもそれで好かれている事に
嫉妬に近い感情を抱きそうな勢い。
互いの感情が多少和らぎそうな気配は見えなくもないですが、
焦って口先や暴力での歩み寄り狙いはまず逆効果と私には思えます。

467 :森崎名無しさん:2011/11/23(水) 09:21:25 ID:???
それよりリグルとチルノと話したほうが

468 :森崎名無しさん:2011/11/23(水) 10:03:59 ID:???
間違った訳ではないし大丈夫だと思う
リグル達は一応自分達のすごさに気付いたということで納得してたし
スタメンになる能力もある
反町の反論についても良い評価を得たし、ほじくり返すよりじっとしてた方が良い

469 :森崎名無しさん:2011/11/23(水) 10:16:42 ID:???
同意だな。魔理沙はまだ小娘だし改心の余地はあったけど
リグルは反町より遥かに長生きしてるみたいだし「
そう簡単に長年培ってきた価値観を変えるのは難しそう

470 :森崎名無しさん:2011/11/23(水) 10:24:33 ID:???
リグルの価値観が今の形になったのは反町に会ってからじゃね?

471 :森崎名無しさん:2011/11/23(水) 10:27:52 ID:???
もともと持っていた鬱屈が反町の持ち上げで開花した、という印象。
きっかけは反町だけど、根っこ=強いものがえらいんだ!は長年の価値観だよね。

472 :森崎名無しさん:2011/11/23(水) 11:51:17 ID:???
リグルの話題が続くと翼(と三杉)が来ちゃうぞ!

473 :森崎名無しさん:2011/11/23(水) 13:25:06 ID:???
次藤「わいもおるタイ!」

474 :森崎名無しさん:2011/11/23(水) 13:28:19 ID:???
佐野並みの引きで練習成果が全くでない次藤くんじゃないか!

475 :森崎名無しさん:2011/11/23(水) 16:07:00 ID:???
まこっちゃんといい、全日本のDFがあの練習で成果出せなかったのはラッキーだったな
これで森崎狙い撃ち出来る

476 :森崎名無しさん:2011/11/23(水) 16:36:58 ID:???
>>472
翼「駄目だ……どうやってもリグル伝説を語るには、1日2日じゃ足りない!」

477 :森崎名無しさん:2011/11/23(水) 16:50:07 ID:???
三杉「君は何を言っているんだ」

478 :森崎名無しさん:2011/11/23(水) 20:02:46 ID:???
反町はキャプテン霧雨スレの魔理沙とだったら普通に仲良くなれるんだろうな

479 :森崎名無しさん:2011/11/23(水) 21:15:26 ID:???
へたれてるし人柄もいいからな・・・向こうは。彼女持ち同士だし。

480 :森崎名無しさん:2011/11/23(水) 21:16:14 ID:???
まあ、主人公だしね、あっちは。

481 :森崎名無しさん:2011/11/23(水) 21:27:13 ID:???
とりあえず魔理沙が謝罪したのはよかった
あのままするすると加入されてたらまた反発されてたかもしれん

482 :森崎名無しさん:2011/11/23(水) 21:59:49 ID:???
霊夢と魔理沙のわだかまりが消えてよかった
仲悪いままだと反町一人で試合をコントロールするはめになってたかもw

483 :幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2011/11/24(木) 00:07:14 ID:???
>J.霊夢らがいなかった間の幻想郷Jrユースについて話してみる
============================================================================
反町「(そうだな……霊夢さん達がいない間、何があったかを話しておいた方がいいかもしれない。
    試合の中で成長していった奴もいたし……)」

霊夢らが幻想郷で何をしてきたのかも聞いてみたかったが、流石にそれでは時間がかかりすぎると判断し。
反町はまず、霊夢らがいなかった間、どんな試合が行われたか――どんな内容だったかなどを話し始めた。
霊夢達も幻想郷が激戦区のリーグに配置されてしまった事、それにも関わらずここまで無敗で来れている事は把握していたらしいが。
流石に詳しい内容までは聞いていないらしく、早苗と咲夜は興味深そうに……。
霊夢は不味そうに紅茶を啜りながら、まるで反町の言葉など耳に入っていないかのようにして聞き入る。

咲夜「……そう。 あの妖精も、試合で大きく成長をしたというのね。
   (それにしても、アルゼンチン……八意永琳がいるチームに10−0の完勝、か。
    ……その結果だけを見ても、あの妖精のチームへの貢献がわかるわね)」
早苗「ヒューイちゃんが成長してくれたのはゴールを守る私としてもうれしいです。
   主に一対一対策的な意味で。 ……それにしても、ヨーロッパNo.1キーパーのヘルナンデス君ですか。
   一度会ってみたかったですねぇ……」
霊夢「あんたは多分、そのヘルナンデスってのに気に入られないと思うわよ」
早苗「え、な、なんでですか!?」
霊夢「……なんでも」

たゆたゆと喋るたびに揺れる早苗の胸元を凝視しながら、いらだたしげに呟く霊夢。

484 :幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2011/11/24(木) 00:08:14 ID:???
咲夜「……まぁ、そのヘルナンデスとかいうのは置いておくとしましょう。
   問題は……今日この後の試合、フランスとウルグアイの試合で予選突破の2位が決まるという事でしょう?」
早苗「そうですね……幻想郷の1位突破は殆ど決まったようなものですし……。
   このブロックで今一番の注目となるのは、一体どこが2位で決勝トーナメントに勝ち上がるか、という点でしょう」

今日のアルゼンチン戦で10−0という快勝をし、一気に得失点差を+12としてしまった幻想郷Jrユース。
勝ち点も9と現時点でダントツのトップであり、もはや1位突破は確実と言っておかしくない。
そうなると問題となるのが、果たしてどこが2位抜けをするのかという点である。

今日の試合で大敗を喫し、得失点差でどん底に陥ったアルゼンチンを除けば、全てのチームにまだ目はある。
フランスとウルグアイは、今日の試合で勝利した方が勝ち点6となりその時点で2位抜けは確実。
引き分けとなった場合はウルグアイの2位抜けの可能性が潰え。
明日のフランス対幻想郷の試合でフランスが6点差以上で勝てば、勝ち点−2のイタリアが逆転2位抜けの可能性が出てくる。

霊夢「ただ、イタリアが決勝に上がるってのはかなり無理があるわよね……。
   話を聞いてる限りじゃ……さとりもかなり強くなってるみたいだし?」

今日のアルゼンチン戦で幻想郷が大勝出来たのは、偏にアルゼンチンの守備が脆弱だったからである。
それは本来フランスJrユースも同じである筈だったのだが……。
この大会に向けてどのチームよりも練習に励んだフランスの守備力――特に守護神の古明地さとりの成長は著しく。
6点差をつけて勝利を収めるというのは、あまり現実的ではない。

485 :幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2011/11/24(木) 00:09:16 ID:???
霊夢「つってもどんだけ練習してもさとりはさとりだし、反町ならハットトリック楽にするんでしょうけど……。
   審判がフランス贔屓なんでしょ? それで無効にされちゃ話にならないしね」
反町「(なんだか妙に評価され過ぎのような気もするけど……)……そうですね。 ホームタウンディシジョンはかなり厄介ですね」
咲夜「点を取っても取った事にならない。
   体に触れずボールを奪ってもプレッシングを取られる……なんて事になったら……勝てる試合も勝てないわよね」
早苗「というか……その判定を不服として、反論する人も出てきそうですよ。 うちのチームの場合」
反町「(……血の気が多いのがたくさんいるもんなぁ)」

ここにいる4人は比較的冷静、温厚、大人しめな性格の持ち主であるが、
幻想郷Jrユースにはそれとは真逆の性格をした者たちも数多くいる。
いくらカードの累積がトーナメントに持ち越されないとはいえ、やはりカードを貰うという行為は喜ばしいものではない。

霊夢「とはいえ、どうせ1位突破は確定してるんだし……。 明日の試合は流す程度でもいいでしょ」
反町「(確かに1位突破は確定したようなものだけど……全力で戦わなくていいのかな?
    霊夢さん達からしてみれば、復帰後初めてのちゃんとした試合。 しかも公式戦ではこのチーム初めての試合だし……ここは……)」

A.「いや、持てる力を全て出すつもりで戦わないと。 一戦一戦勝つ事でチームに勢いが生まれますし」 全力で戦うべきだと言う
B.「全力で戦うべきとは言いませんけど、それでも手を抜くべきではないとも思います」 ほどほどに戦うべきだと言う
C.「大量失点をしない程度に戦えればいいんじゃないですかね? 怪我しても馬鹿みたいですし」 手を抜くべきだと言う
D.「控えメンバーをメインに出場させてもいいと思います。 調整出来る機会ってここくらいしかないですし」 2軍を使うべきだと言う
E.「俺はさとりさんを全力で凌辱するぞ!」 さとりを凌辱する
F.その他 自由投票枠

先に2票入った選択肢で続行します。
age進行でお願いします。sageではカウント出来ません。

486 :森崎名無しさん:2011/11/24(木) 00:12:02 ID:pzHij2Ro


487 :森崎名無しさん:2011/11/24(木) 00:16:39 ID:zXmRrnRc
A

488 :森崎名無しさん:2011/11/24(木) 00:16:39 ID:jksLX/3U


489 :森崎名無しさん:2011/11/24(木) 00:17:25 ID:???
E

490 :森崎名無しさん:2011/11/24(木) 00:17:51 ID:OXORRC96
E

491 :森崎名無しさん:2011/11/24(木) 00:18:31 ID:???
ぶっちゃけ負けても多少の差なら一位突破しそうだしねぇ
それもこれも10−0の狂ったスコアのおかげだけど

492 :幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2011/11/24(木) 00:54:55 ID:???
遅くなってしまったので、短いですが本日はここまでとさせていただきます。
この後再びフランスとウルグアイのNPC試合になる予定です。
退屈させちゃうかもしれませんが、何卒ご勘弁を。

それでは、お疲れ様でしたー。

493 :森崎名無しさん:2011/11/24(木) 00:55:59 ID:???
乙でしたー

494 :森崎名無しさん:2011/11/24(木) 06:51:14 ID:???
乙でしたー

前半は二軍、後半一気に霊夢 咲夜 魔理沙を投入すればいいかな

495 :森崎名無しさん:2011/11/24(木) 17:23:20 ID:???
みょんな人はこの機会に覚醒してパルパルの逆サイドハーフのポジを確保しとかないと不味いな
戻ってきた意味がなくなる

496 :森崎名無しさん:2011/11/24(木) 19:19:02 ID:???
戻ってきた意味がなくなる?元からいる意味がなかったようなw

497 :森崎名無しさん:2011/11/24(木) 21:14:35 ID:???
ふと思い出したんだがさとりって反町に対してトラウマ補正あったよな
今のさとりはどうなっているのだろうか

センス合わせて−4とかPKで勝負と同じ事でこっちは必殺技あり……

498 :森崎名無しさん:2011/11/24(木) 21:19:37 ID:???
結局帰ってきた連中は秘密兵器化か。

499 :森崎名無しさん:2011/11/24(木) 21:23:44 ID:???
アルゼンチンを封殺してしまうフランスの強さを考えれば出してもいいとは思うんだけど、
得失点差がデカすぎるからねえ。温存に傾いたのも無理はないさ。

500 :森崎名無しさん:2011/11/24(木) 21:24:29 ID:???
翼「秘密兵器? リグル以上の秘密兵器なんて存在しないよ」

501 :森崎名無しさん:2011/11/24(木) 21:25:30 ID:???
三杉「君は何を言っているんだ」

502 :森崎名無しさん:2011/11/24(木) 22:15:37 ID:???
と言うかまぁ、
一日位かけてボール蹴る感触を思い出して貰ってもばちあたんないしね

503 :森崎名無しさん:2011/11/24(木) 22:50:06 ID:???
>明日のフランス対幻想郷の試合でフランスが6点差以上で勝てば、勝ち点−2のイタリアが逆転2位抜けの可能性が出てくる。

逆や逆、フランスが勝ったらイタリアが2位にならんがな

504 :森崎名無しさん:2011/11/24(木) 23:12:49 ID:???
二軍というか、実質ここ最近のスタメンだなw

505 :森崎名無しさん:2011/11/24(木) 23:13:08 ID:???
ですよねー

506 :幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2011/11/25(金) 00:05:28 ID:???
>>503
oh...フランスが負ければ、で脳内補完お願いします。

507 :幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2011/11/25(金) 00:06:47 ID:???
>D.「控えメンバーをメインに出場させてもいいと思います。 調整出来る機会ってここくらいしかないですし」 2軍を使うべきだと言う
============================================================================================================================
早苗「控えを……ですか」
咲夜「(魔理沙あたりが聞いたら怒りそうではあるけれど……実際、それで問題は無いわよね)」

今日の試合、フランスがウルグアイに勝ち。明日の試合で幻想郷がフランスに負けた場合、勝ち点は9で並ぶ事となる。
だが、それでもほぼ幻想郷の1位通過は確実と言えた。
現在の幻想郷の得失点差は+12。フランスは+4。
今日の試合、フランスが仮にウルグアイに勝てたと仮定をしても……ナポレオンというエースストライカーが欠場している以上。
伊吹萃香が守るゴールから点を奪えたとしても1点か2点が限度だろう。
その場合、フランスの得失点差は最大でも+6となり……3点差をつけて負けない限りは、幻想郷の1位通過はゆるぎないものとなる。
それならば、出番がここまで無かった控えメンバーに出番を与えてもいいのではないかというのが反町の弁であった。

反町「特にメディスンとてゐは出番が無くてモチベーション下がってるかもしれませんしね」
霊夢「てゐは心配ないと思うけどね……でもまあ、流石に控えばっかじゃ3点差以上つけられる可能性あるわよ」
咲夜「ある程度はスタメンクラスも混ぜるでしょう……キャプテンである反町がベンチスタートというのも考えられないし」
早苗「全ては輝夜さんの采配次第ですけれどね。
   ……あ、もしも控えメインという事でしたら私、フィールダー出場をしてみたいですね。 久しぶりにドリブルしたいです」

508 :幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2011/11/25(金) 00:07:49 ID:???
反町のこの意見は、3人には好意的に受け取られた。
元々それほど出場したいという意欲は無い霊夢に、現状を考えれば手を抜いても問題は無いと判断した咲夜。
そして、GKとしての出番は無くてもMFとして出場出来ればいいやと考えている早苗。
彼女たちからしてみれば、控えメンバーを主体として試合に挑んでも何ら問題は無かったのである。

しかし、ここで反町たちがどれだけ言葉を交わしても結局試合のオーダーを決めるのは監督の輝夜。
果たして彼女が明日のフランス戦にリザーブメンバーをメインに起用をするのかどうかは。
まだ誰にもわからなかったのだった。

こうして話をしているうちに時間は刻々と過ぎ去り、反町は同室メンバーがシャワーから戻ってきた事を確認すると。
霊夢らに別れを告げ、昼食を取りに食堂へと向かった。
食堂には既に魔理沙と妖夢の姿は無く、何不自由なく食事を終えた反町たちはそのまま時間通りにロビーに集まり。
輝夜の先導の元、再びスタジアムへと赴く事となる。
大会前、命蓮寺との練習試合という例外を除けば、これが初めてとなる幻想郷Jrユース全メンバー揃ってのスタジアムへの移動。
観客席に入ると、運よく全員分の座席が空いていた為、これに一同は着席し。
それから数十分後、辺りにちらほらと空いていた座席は埋まり始め、試合開始時間となる。

509 :幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2011/11/25(金) 00:08:51 ID:???
輝夜「さ、よく見ておくのよ皆。 特にフランスの動きをね」
妖精1「……フランスって、前の試合でストライカーがレッドカード貰ってたよね?
    あの鬼からゴール奪えるのかな……」
魔理沙「前半の萃香ならともかく、後半の萃香からゴールを奪うのは厳しいからなぁ。
    フランスはサブのストライカーは悪いのか?」
穣子「……鬼からゴールを奪うのは難しいってレベルだったわ。 少なくとも、後半戦の伊吹萃香からは点を取れないでしょうね」
妖夢「どのようにしてフランスがウルグアイからゴールを奪うのか……それがこの試合の焦点になりそうですね」

試合時間が近づくにつれ、場には緊張感が漂い始め、一同は試合の展望について予想を始める。
アルゼンチンを完封し、5−0という大差で勝利をしたフランスJrユース。
堅固な守備と強力なツートップを売りとするイタリアを相手に3−1と快勝をしたウルグアイJrユース。
どちらが勝つのかは霊夢すらも予想がつかないが、少なくとも、互いにとって楽な試合ではない筈だというのが共通認識であった。
フランスはストライカーであるナポレオンが前の試合でレッドカードを貰った為に欠場し、得点力不足。
ウルグアイは強力なミドルシュートを持つ星熊勇儀と鉄壁の守りを見せる鋼鉄の小さな巨人伊吹萃香を有するものの。
両者が本気を出すのは後半戦から――実質、真価を発揮できるのが後半45分だけというのはそれだけで不安要素でもある。

にとり「フランスとしちゃ前半でDF出場する萃香様をかわして、大量得点をしておきたい所だね。
    後半から本気を出した勇儀様が撃つ三歩必殺は、止めるのは至難の業だ」
お空「さとり様ならどんなシュートだって止めてくれるよォ!」
霊夢「(反町の話だと……さとりはフランドールの495年目の波紋を弾き、それに四季映姫のラストジャッジメントも止めたのよね……。
    ……後者は純粋にセービング力を高めたという事で説明がつく。
    映姫のラストジャッジメントの強さも、咲夜のあのオプションを使った新シュートには劣る筈だから、それはまだ理解できる。
    問題は……フランドールのシュートを止めた事……だってあいつは……)」

510 :幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2011/11/25(金) 00:09:59 ID:???
そしてそれから数分後、試合開始時間となると同時、フィールドには両チームの選手達が入場。
観客たちは一斉に歓声を上げ、実況のアナウンスが観客席にこだまをする。

ワアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッ!!!

ジョン「さぁぁぁああああああああああ、皆さん、お待たせしました!
    本日第二試合、フランスJrユース対ウルグアイJrユース! 実況は私、ジョン=カタビラ。
    解説は皆さんご存知、南沢豪さんでお送りさせていただきます!
    午前中の幻想郷対アルゼンチンでは、まさかまさかの幻想郷の10−0での大勝となり!
    これで幻想郷は勝ち点9とし、予選リーグ突破を確定としました!
    そして、その幻想郷に続き予選リーグ突破を決めるのがこの試合です!
    共に勝ち点3で並ぶウルグアイJrユース、フランスJrユース! 果たしてどちらが勝利し、勝ち点6とするか!?
    はたまた引き分けに終わり、イタリアと並ぶ勝ち点4となるのか!? 全てが注目の一戦です!!」

観客「フランス! フランス! フランス!!」「ナポレオンがいなくてもまだピエールがいらぁ!」
  「ボッシ、ねじ込みは任せた!」「さとりん! さとりん! 今日もゴールを守ってさとりん!」
  「誰かブラックファルコンも応援してやれよ」

511 :幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2011/11/25(金) 00:11:10 ID:???
観客たちの多くは、やはり地元であるフランスのサポーターたち。
ナポレオンという絶対的なストライカーを欠いたといえど、それでも前の試合での大勝が脳裏にこびり付いているのか。
今日もまた勝ってくれる筈だと誰もが信じて歓声を上げ、フランスメンバーを応援する。

若林「(さとり……昨日の試合では無失点で切り抜けたと聞いたが……)」
岬「(出来る事ならフランスに勝ち上がってきてほしいんだけどなぁ……幻想郷が1位抜けはほぼ確定だし。
   そうなれば僕たちが西ドイツとの試合で勝てば、決勝トーナメント1戦目で全日本とフランスが当たる。
   ピエールと交流をして今後に生かす為にも、なんとしてもフランスには頑張ってもらわなきゃね♪)」
三杉「日向、ウルグアイの星熊勇儀という選手はよく見ておいた方がいいよ」
日向「あ? あのやたらデカい女か」
三杉「……彼女は限定的な条件の中でだけとはいえ、とてつもない威力のシュートを放つストライカーだ。
   その威力は……間違いなく、シュナイダーのファイヤーショットよりも上……。
   純粋な威力だけならば、反町のオータムドライブも超えているかもしれない」
森崎「へっ、ならその限定的な条件ってのを満たせないようにすりゃいいだけだろうが」
三杉「その通りだ。 だから、この試合で果たして彼女がそのシュートを見せてくれるのかどうか……それが問題となるね」

512 :幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2011/11/25(金) 00:12:27 ID:???
観客たちが思い思いに話す中、フィールドでは選手達の入場が終わり。
サッカー戦士たちがそれぞれ対戦相手となる者たちと短い会話を始める。

ビクトリーノ「やれやれ、流石に地元のチームなだけあってお前らのチームの方が声援は多いな」
ピエール「ああ、ありがたい事にな」
ビクトリーノ「まあこの歓声も90分後にゃ悲鳴に変わってるんだ。 今の内に思う存分浴びてな」
ピエール「……この声援に応える為にも。 リーグ突破は俺達にとって最低限の目標だ。
     おいそれと負けるつもりない……いや……この試合、勝たせてもらう」
ビクトリーノ「こっちだってアルゼンチンがあんな大敗を喫した以上、俺達まで負けて南米のサッカーが弱いと認識されちゃ困るんだよ。
       この試合……貰ったぜ」

両チームのキャプテン、ピエールとビクトリーノは握手を交わしながらも……今日の試合に対する意気込みを吐き合う。
ディアスにはやはり劣るものの好戦的で挑発屋なビクトリーノの言葉に対し。
それに返答するピエールは、普段こそ温厚で紳士的なものの挑発的な言葉をしっかり受け止めあくまで丁寧に熱い思いを返す。
フランスにとってもウルグアイにとっても落とす事は出来ない一戦。
試合開始前からキャプテン同士の間には火花が散っていた。

513 :幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2011/11/25(金) 00:13:28 ID:???
ボッシ「(ナポレオンが……ナポレオンがいないなんて……)」
こいし「ボーちゃん……ボーちゃんだって合宿で頑張ってたんだよ!
    他の皆だって、昨日の試合でちゃんと出来てたじゃない! ボーちゃんだって鬼からゴールを奪えるよ!」
ボッシ「あ、ありがとう……(だけど……自信が無い……俺が……俺が、ゴールを奪えるんだろうか?)」

フランス陣営では、FWであるボッシをボランチの古明地こいしが励ましていた。
ナポレオンというストライカーを欠いたこのフランスで、今日の試合ワントップのFWとなったのはこのボッシ。
彼もまた他のフランスメンバーと同じく、合宿中に大きく成長を遂げた選手の1人であった。
だが、そんな彼は――昨日のアルゼンチン戦で目立った成績を生み出せなかった。
守備が脆弱とされるアルゼンチンから1点取る事も出来なかった。
そんな自分が、ナポレオンがいないこの状況で、イタリアや幻想郷に負けない程強固な守備を誇るウルグアイからゴールを奪えるのか。
……彼はその自問自答を繰り返し、そして、心の中でそれは無理に違いないと考えてしまっていた。

勇儀「……よう地霊殿のご令嬢。 昨日の試合はえらく調子が良かったみたいじゃないか」
さとり「お陰様で……一対一は私の十八番。 誰が相手でも負けるつもりはありませんでしたから」

そして、フィールドの一角では――両チームに派遣をされた選手達が相対していた。
ウルグアイに派遣をされた山の四天王――鬼の持つ力を最大限に生かしたサッカーを得意とする、星熊勇儀。
フランスに派遣をされた地霊殿の主――心を読む力を最大限に生かしたセービングを得意とする、古明地さとり。
両者は地底に同じく居を構える妖怪として知人関係にあり……勇儀はさとりのチームに加入をした事もある、旧知の仲でもある。
だが、不夜城カップの一戦で自我を崩壊させかけたさとりに対して、勇儀は既に見切りをつけており。
今日の試合も、本気を出すまでもなく勝てるに違いないと確信に近い自信を持っていた。

心を読めるさとりを前にしてもその思いを抱き、その上で笑みを浮かべている辺りが、鬼特有の威風堂々とした態度でもある。

514 :幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2011/11/25(金) 00:14:35 ID:???
さとり「……申し訳ありませんが、今日の試合も無失点を目標としています。
    ですから、勇儀さんが私からゴールを奪う事も無理だと思いますよ」
勇儀「ほう! 口だけは達者だ。 ……出来ると本当に思っているのかい? 私はお前さんと違って心が読めんからわからん」
さとり「本当に思っていますよ。 勝つのは我らフランスJrユースです……」

さとりはその星熊勇儀を前にしても一歩も引かず、無失点宣言をした。

さとり「そして……萃香さん」
萃香「んぃ? なーにかな?」

その上で、さとりは勇儀の後ろでにやにやと笑みながら酒を呷っていた萃香に声をかけた。
声をかけられた萃香は表情を変えずに返答し、さとりもまた無表情のまま……告げる。

さとり「……私は幻想郷三大キーパーに、今日の試合で返り咲きますよ」
萃香「ほーほー……。 ……てっきりその三大キーパーってのは私、紫、それと守矢の巫女の事かと思ってたんだがね」
さとり「そして、証明してみせます。 ……あなたよりも私の方が優れている、と」
萃香「……やってみな。 勇儀の本気のシュートを引きずり出し、その上でそれを止められたなら……一考の価値はあらぁね」

八雲紫、伊吹萃香、古明地さとり。かつては幻想郷3大キーパーと揶揄された3人のゴールキーパー。
その中で唯一、権威も栄光も失ったさとりは……今日のウルグアイ戦を、或いは幻想郷戦以上に待ち望んでいた。
伊吹萃香との直接対決……どちらがより優れたゴールキーパーかを決めるに、これ以上は無い試合であるが為に。

515 :幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2011/11/25(金) 00:15:35 ID:???
ナポレオン「………………」

そして、今にも試合が始まりそうになる中で……観客席では、1人の青年がフィールドを悔しげな表情で見つめていた。
彼の名はルイ=ナポレオン。
昨日のレッドカードでの退場後、自責の念から普段からは考えられない程に大人しくなり。
午前中の幻想郷対アルゼンチンの試合にも偵察に来なかった、フランスのストライカーである。

ナポレオン「(勝て……勝ってくれ!)」

いてもたってもいられず、普段着のまま会場に来た彼は観客席でフランスの勝利を祈っていた。
退場処分を受けた彼は、ベンチに入る事は出来ない。
今更ロッカールームに行って、メンバーに伝えられる言葉なんてものも持っていない。
故に、彼に出来る事は祈る事だけだった。

ナポレオン「(俺は一度も神様なんてもんは信じた事がねぇ……! 幻想郷には山ほどいるっていうが、それでも信じてねぇ!
       だが……今度ばっかりは仕方ねぇんだ! もしも本当にいるんなら……!
       俺のせいなんかで負けさせる訳にはいかねぇんだ! 頼む……フランスを勝たせてやってくれ……お願いだ!!)」

手までは組まないまでも、強く瞼を閉じて祈るナポレオン。
果たしてここまでフランスに険しい運命を敷いてきた神は、彼の願いを聞き届けてくれるのだろうか?
全ての答えは90分後に出る事となる。

516 :幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2011/11/25(金) 00:16:45 ID:???
一旦ここまで。ageて申し訳ありません。

517 :森崎名無しさん:2011/11/25(金) 00:28:23 ID:???
一旦乙です

さすがにないと思うけど
退場者続出で没収試合になった場合って
スコアどうなるんだっけ?

518 :森崎名無しさん:2011/11/25(金) 00:35:39 ID:???
33-4

519 :森崎名無しさん:2011/11/25(金) 00:36:22 ID:???
乙です
早苗さんがMFスタメンと二軍メンバーとドリブラーとパサー、ストライカー対策で

FW美鈴 妖夢
MF反町 早苗 メディ てゐDF穣子 キスメ チルノ 妖精1
GK大妖精

うわぁ負ける気がしないナリィ…

520 :森崎名無しさん:2011/11/25(金) 00:37:19 ID:???
>>517
特に規定は無い

が、暗黙の了解で3-0になるはず。
ただし、得点者・アシストは全消滅する。

521 :森崎名無しさん:2011/11/25(金) 00:50:48 ID:???
>>520
回答ありがとです。
暗黙の了解では>>507でいう3点差になっちゃうのか…。
まあ特に規定はないならポイズンさん次第ですね。

522 :幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2011/11/25(金) 00:58:33 ID:???
>>517 >>520-521
うーん、確かにフランス戦は退場者が出やすい試合ですが……没収試合になる展開は考えてませんでしたねぇ。
とりあえず、没収試合になってどうするかは状況次第になると思います。

>>518
日向・星・アーマータイガー「「「なんでや! 阪神関係ないやろ!!」」」

>>519
輝夜「ええい、大妖精に任せてられるか! 私が出る!」

523 :森崎名無しさん:2011/11/25(金) 01:02:06 ID:???

フランスが勝って三大GKに返り咲いたところを反町で陵辱したいな

524 :森崎名無しさん:2011/11/25(金) 01:02:40 ID:???
あ、あくまたん…

525 :幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2011/11/25(金) 01:22:33 ID:???
ピピィーッ!!

ワアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッ!!

ジョン「さぁ〜っ、審判の笛が鳴りましたッ! いよいよ試合開始です!」

勇儀「ほれ、大将!」
ビクトリーノ「よし……いくぜ、フランス!」

ダダダダダダダッ!

ボッシ「う、うわ……(お、おれじゃとてもじゃないけど止められない……)」
ピエール「俺が止める!」

ウルグアイボールで試合が開始され、審判の笛が鳴ると同時、中央突破を仕掛けるビクトリーノ。
この突破をボッシは止められないのだが……その背後からカバーにやってきたピエールはぴたりとビクトリーノに張り付き。
一歩も引かずに抜かせないようにと体を寄せて懸命に守備に走る。
一方でビクトリーノもまたピエールにボールを渡さぬよう懸命にキープし、
試合開始と同時に両キャプテン同士の熾烈な争いが繰り広げられる。

ジョン「あっとぉ!? これは両チームキャプテン、猛烈な鍔迫り合いを序盤から繰り広げています!
    守備力の高いピエール選手に、突破力は随一であるビクトリーノ選手! 果たしてこの混戦の勝者はどちらとなるのか!?」

ググッ

ピエール「(スピードさえ殺せば奪えるかと思ったが……!)」
ビクトリーノ「(この野郎、テクニックだけかと思ったが押しにも強いな……!)」

526 :幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2011/11/25(金) 01:23:34 ID:???
両チームの意地がぶつかり合ったと言っても過言ではないこの勝負は、正に互角であった。
ビクトリーノが抜こうと体勢を崩せば、ピエールは素早くボールを狙い足を出し。
ピエールが思い切ってボールを奪おうとすれば、ビクトリーノがその隙をついて逆を行こうとする。
しばしボールの奪い合いが続き、そのまま両者は固まるのだが……。

ガチィッ!

ビクトリーノ「ちっ!」
ピエール「零したか!」

やがて業を煮やしたビクトリーノが強引に突破をしようとした所をピエールがタックル。
これによりボールは零れ球となり……これは後衛のビルトがフォロー。
キャプテン同士の勝負はひとまず痛み分けの形となり、ボールを持ったビルトはこれを素早くサイドの文へと振る。

タタタタタタタタタタタタタッ!!

文「あややややや〜。 キャプテンさんも変に意地を張らずこちらにお渡しくださればよかったものを!」
ジョルジュ「……私は守備に関しては大陸一ではない。 故に取れなくても仕方ない」
ドゴール「ふんがーっ!!」
文「おっとと、これは危ない危ない。 ですが、そう簡単にボールはあげませんよ〜」
ドゴール「むがー!」

そして、このボールを持った文は素早く右サイドを駆け上がった。
フランスの弱点は何かと問われれば、それはやはりサイドハーフの守備力の無さだろう。
両サイドに配置されたMFはそれぞれパスとドリブルで非凡な才能を持っていたが、それ以外の技術はあまりにもおざなり。
DFであるドゴールも、スピードに乗った文のドリブルを止められず、そのまま文は一気にフランス陣内深くまで切り込んでしまう。

ジョン「おーっと、早い早い! 文選手、流石は幻想郷最速ドリブラーです!! あっという間に右サイドを突破してしまったぁ!
    これはこのまま中央にセンタリングかァ!?」

文「(とーぜんですよ。 そうしませんと後が怖いですからね〜……っと)勇儀様!」
勇儀「よし、まずは1点だ!」

527 :幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2011/11/25(金) 01:25:19 ID:???
そして、文は迷う事なくこのボールを中央の勇儀へと折り返した。
これに向けて飛び上がったのは、ウルグアイのストライカー、星熊勇儀である。
まだまるで本気を出しておらず、その右手に赤い杯を持ったまま自慢の角を振りかぶってヘディングに向かう勇儀。
対するはフランスのCB、クリアーに定評のあるベルジェル、ブロックに定評のあるブラボー。

ベルジェル「俺もキャラを立てたいぜ、うおおおおおおおおおおおおおおお!!」
ブラボー「シルバースキンッ!!」

勇儀「小童たちは、どいてなァァァァァアアアアアアアアアアアアアアアアアアッ!!」

ドガガガガガガガガガアアアアアアアアアアアアアアアアアアッ!!

ベルジェル「ぐぎゃああああああああっ!?」
ブラボー「おお……おお……ブラボー……」
こいし「ああっ、ベルちゃん、キャプテン!」

勇儀の放ったヘディングシュート――大江山嵐は、見事にベルジェルとブラボーを弾き飛ばした。
本気を出していなくてもそれだけの力が出せるのは、流石は力の勇儀といったところ。
早くもウルグアイの先取点になるかと思われたが……。

ダッ ギュンッ! バシィィィィイイイイイイイッ!!

さとり「そう簡単にゴールは許しませんよ」
勇儀「……へぇ、ま、それくらいはしてもらわんとね」

しかし、このシュートはGKであるさとりがガッチリとその両腕でつかみ、全身で抑え込みキャッチングをした。
PA内でのヘディングシュートは、彼女の心を読む能力が最大限発揮できるシュート。
予め読んでいたコースに素早く移動しキャッチをしたさとりは、無表情で勇儀を睨み。
勇儀はそれを受けてなんとも楽しげに笑みを浮かべるのだった。

528 :幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2011/11/25(金) 01:26:25 ID:???
ワアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッ!!!

ジョン「あっとぉ!? これは駄目です、勇儀選手の大江山嵐は決まらず! ウルグアイ、先取点ならずゥ!!
    フランスゴールキーパー、古明地さとり選手がガッチリとキャッチをしました!!
    流石はフランスの守護神、古明地さとり! 安定感抜群のセービングです!」

観客「さとり! さとり! さとり!!」「さとりん最高や! 小5ロリ最高や!!」

さとり「……さぁ、反撃です! まずは1点取りましょう!」
こいし「ナーイス、お姉ちゃん! よーし、それじゃいくよみんな〜!」

若林「(あの程度じゃさとりからはゴールを奪えん……)」
翼「リグルのライトニングリグルキックに比べればなんて事ないシュートだね」
藍「(星熊勇儀の本質はフリーになった時に出来る本気の鬼の力を解放したシュートだからな。
   ダイレクトシューターのリグルと比べるのは間違っているのだが……指摘しても聞いてくれんか)」

529 :幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2011/11/25(金) 01:27:25 ID:???
お空「うにゅにゅ〜! やっぱりやっぱりさとり様は凄いよ〜! さっすがさとり様〜!!」
輝夜「私でも幻想郷一のキーパーを目指せる……そう思っていた時期がありました」
妹紅「諦めんなよ……諦めんなよ輝夜! どうしてやめるんだそこで!」
咲夜「……本当に相変わらず騒々しいわね。 ……ただまぁ、やはり地底のさとり妖怪もそこそこやるようになってるようね。
   あのシュートは、以前なら止められなかったでしょう」
リグル「へへん、それでも私のシュートなら楽々ゴールできるさ!」

このセービングを見て、フランスサポーターで埋まる観客席は大いに沸き。
大音量の歓声に耳を塞ぎながら、偵察に来た者たちは好き勝手に話し合う。
ただ、やはり勇儀のシュートが彼女の全力を出したものではないもの――。
今大会では上位に入るであろうが、それでも魔理沙のファイナルスパークや反町のオータムドライブ。
リグルのライトニングリグルキックには一歩劣るレベルのシュートだったという事で、
それを止めたさとりの株も然程上昇はしなかった。

……しかし、一部にこのさとりのセービングに違和感を感じる者がいた。

魔理沙「(……キャッチ、か)」
霊夢「(帰ってきて早々、厄介な相手だわ。 ……ま、明日の試合は勝たなくていいし出なくていいらしいからよしとしましょうか)」
パチュリー「(……まだ確定した訳ではない。 けど……もしかして……)」
反町「(何だ……? 何か違和感を感じるぞ……? 一体、何が……)」

530 :幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2011/11/25(金) 01:28:38 ID:???
>>523-524
今度こそさとり様失禁しちゃうかもしれませんね。

それでは本日はここまで。続きは明日以降書かせていただきます。
お疲れ様でしたー。

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