キャプテン森崎 Vol. II 〜Super Morisaki!〜
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【魔王の足音】幻想のポイズン55【天才の意地】
1 :
幻想のポイズン
◆0RbUzIT0To
:2011/11/10(木) 00:02:11 ID:???
全幻想郷JrユースのFW、反町一樹が幻想郷・外の世界のサッカー界に旋風を巻き起こすというスレです。
この話はキャプテン森崎のパラレル作品で、
東方Project(東方サッカー)とのクロスオーバー作品です。
もしかしたら他のアニメや漫画、小説などからもキャラが出たりするかもしれませんがご了承下さい。
本編のように、選択肢を選んだりカードを引いたりして物語が進んでいきます。
【前スレ】
http://capmori.net/test/read.cgi/morosaki/1319379643/l50
[前スレのわかりやすいあらすじ。]
博麗霊夢・霧雨魔理沙・東風谷早苗・十六夜咲夜・魂魄妖夢という主力選手たちが離脱し戦力に不安の残っていた幻想郷Jrユース。
幻想郷に帰った魔理沙は、かつての師匠の教えを思い出し復活。
外の世界へ帰りチームに合流をする前に、着々と新たな力を霊夢らとつけてゆく。
一方外の世界では幻想郷がアルゼンチンJrユースと対戦。
天才ファン=ディアスを前に幻想郷は一歩も引かず、前半30分で2−0とリードをするのだが……。
反町「練習しても成果が出ない……どうせ俺なんか……」
咲夜「うぅっ……お嬢様ぁ……」JOKER×2
阿部瑠(ゲスト出演)「兄弟……お前も地獄に落ちろぉ……」
魔理沙「なんか咲夜のインパクトデカすぎて私の復活劇がえらく霞んでなくないか?」
霊夢「あざとすぎたのよ、言わせんな恥ずかしい」
さとり「一対一で負けるか〜!」
リグル「ハッハァー! 私がいれば天才だろうが敵じゃない!」
翼「リグルがいる限り幻想郷に負けはない」
ディアス「……もうわけがわからないよ」
なんかそれ程強くないぞ、アルゼンチン! 大丈夫かディアスと永琳! もっと頑張らないと命蓮寺の悲劇が待っているぞ!
そんな幻想のポイズン55スレ目、これからもよろしくお願いします。
634 :
幻想のポイズン
◆0RbUzIT0To
:2011/11/27(日) 01:47:42 ID:???
お空「やったあ! さっすがさとり様! さとり様はやっぱり凄いんだ〜!!」
輝夜「ありゃー……同じ一勢力を代表するGKとしては、やっぱ、すこーし落ち込むわね。
あんなシュートを防げるなんて」
ヤマメ「(……一対一だけじゃない。 普通にセービングだって一流だ……。
くそっ! なんだって私の周りにゃこんな化け物どもが多いんだい!)」
リグル「(鬼も大したことないな〜。 私なら決めてたのに……)」
魔理沙「(……ミドルには相当強くなってやがるな。 それでも早苗よりは落ちるだろうが……)」
若林「(……ふん、あれくらいは止めてもらわないと練習に付き合った意味もないからな)」
森崎「危なっかしいセービングだな、おい。 あんな位置からのシュートくらい、もっと余裕を持って防げっての」
三杉「距離はあったが十分強力なシュートだったよ。 君の尺度では大した事が無いのかもしれないけれど……ね」
森崎「へっ(……ま、楽々キャッチとはいかんがなんとかなるレベルだな)」
日向「(気に入らねェ……! どいつもこいつも気に入らん……!!
どうしてこうも俺の上を行く奴ばかりが出てくる……!!)」
レミリア「……あれを止めた、か」
マーガス「(確かに距離はあったが……あの距離でもシュナイダーのファイヤーショット……。
レミリアさんのマスターオブレッドサンにも匹敵する威力くらいはあった筈なのに……)」
シュナイダー「……いいGKだな。 モリサキには劣るだろうが」
カルツ「(……内心、あのユウギさんのシュートを見て焦ってるじゃろうに。 クールな奴じゃ。
ま、その奥底では対抗心でカッカ燃えておるんじゃろうがの)」
635 :
幻想のポイズン
◆0RbUzIT0To
:2011/11/27(日) 01:48:47 ID:???
ピエール「よし……ボールを回せ! 落ち着いて攻めていくぞ!」
ビクトリーノ「こんにゃろう……! 勝負しやがれ!」
文「あやややや〜っと(サイドの突破自体は比較的容易なんですよねぇ……問題点はやはり……)」
勇儀「ええい……!」
こいし「あんたをノーマークにする訳ないでしょ〜」
ドゴール「ふんが〜っ!!」
ジョルジュ「行け! ボッシ!!」
ボッシ「よし……もう一度ゴールを……!」
萃香「舐めるなァッ! そうそう何度もゴールを許すか!!」
その後、試合は再び膠着状態に陥った。
2点を取らなければ勝てないウルグアイは、懸命に攻め立て……。
フランスもそれを阻みながら、逆に追加点を取れないかと攻勢にも出る。
だが、両者ともに決め手に欠けるというのがここしばらくのゲーム内容である。
ピエールはビクトリーノとの危険な直接対決をせず、チームの勝利を優先し仲間たちを使い。
ウルグアイ右サイドハーフの文がサイドを駆け上がっても、ストライカーの勇儀には2人のマークがつきパスを通すのは容易ではない。
フランスが追加点を狙っても、そうそう何度も抜かれる程萃香はザルでもなかった。
こうして時間は過ぎ、後半は残り15分という所まで来る。
既に終わりは見えてきていた。フランスJrユースの勝利という形の終わりが。
しかし、そういった時にこそ油断は生まれ、ピンチが生まれるものである。
636 :
幻想のポイズン
◆0RbUzIT0To
:2011/11/27(日) 01:50:06 ID:???
>>630
は無視して下さい……間違えて先に投下してしまいました。
オフサイドの件といい、ミスが多くて本当に申し訳ありません。
今日はここまで。明日の更新で、出来ればフランスvsウルグアイを終えたいなぁと思ってます。
それでは、お疲れ様でした。
637 :
森崎名無しさん
:2011/11/27(日) 02:39:58 ID:???
乙でしたー
そろそろブラックファルコンの秘密兵器ブラックファルコンクロウが炸裂して
ウルグアイの逆転サヨナラ勝利と予想w
638 :
森崎名無しさん
:2011/11/27(日) 07:28:16 ID:???
本当に恐ろしいシュートなんだろうな、合計補正値+15も伊達じゃないか
同じ条件ならオータムと同値だけど
639 :
森崎名無しさん
:2011/11/27(日) 11:23:05 ID:???
オータムでも止められる可能性がある、って事か
640 :
森崎名無しさん
:2011/11/27(日) 12:43:43 ID:???
バヤシさんと同じタイプのGKだしPA内なら補正減だろうな
リグルなら体力切れるが2点は固いだろ
反町にはこいしとドゴールがつくだろうから必然他のマークは甘くなるだろうし
641 :
森崎名無しさん
:2011/11/27(日) 12:50:51 ID:???
翼「2点は固い? 20点は固いの間違いだな」
642 :
森崎名無しさん
:2011/11/27(日) 13:00:36 ID:???
三杉「君は何を言っているんだ」
643 :
森崎名無しさん
:2011/11/27(日) 15:33:35 ID:???
アルゼンチン戦でも描写あったがキックオフシュートなら伝々ってどうなんだw
ヘルナンデスは同じ値であるフリーオータムにカードの最大差+センスでも普通に勝負したんだぞ!
普通に吹っ飛ばされたけど
644 :
森崎名無しさん
:2011/11/27(日) 16:18:20 ID:???
反町が規格外過ぎるだけ
645 :
森崎名無しさん
:2011/11/27(日) 16:23:53 ID:???
反町が魔王なだけで他の面子は決して悪くない
646 :
森崎名無しさん
:2011/11/27(日) 16:51:23 ID:???
翼「皆、頭は大丈夫か?リグルが居れば勝つんだから、GKが誰でも一緒だろう?」
647 :
森崎名無しさん
:2011/11/27(日) 16:52:26 ID:???
三杉「君は何を言っているんだ」
648 :
森崎名無しさん
:2011/11/27(日) 16:55:25 ID:???
翼はそろそろ自重した方がいいんじゃないか?
無駄にレスが嵩んでる気がする
649 :
森崎名無しさん
:2011/11/27(日) 17:07:05 ID:???
いやいや、もう既にお約束になっているこのやり取りがないと正直寂しいですわ
650 :
森崎名無しさん
:2011/11/28(月) 01:51:46 ID:???
昔偉い名人が「翼は1日1時間改め2回まで」とかいってた気がする
651 :
幻想のポイズン
◆0RbUzIT0To
:2011/11/28(月) 02:28:56 ID:???
>>648-650
なんかよくわかりませんが、流行っちゃいましたからね。
正直中の人としても困惑をしてるのですが、まあ、楽しんでもらえてるんならそれでいいかな、と。
それくらいしか騒ぐネタを用意出来ない中の人の落ち度でもありますしね。
652 :
幻想のポイズン
◆0RbUzIT0To
:2011/11/28(月) 02:30:30 ID:???
ジョン「さぁ〜、現在後半30分を過ぎた所! 残り時間は15分となりましたが……ウルグアイ、まだ諦めない!
右サイドハーフの文選手、またも右サイドを走りチャンスを作りに動きます!!」
シュタタタタタタッ!
ジョルジュ「……やはり私の守備だけは大陸一でないので止められない」
文「(ここで負けたら優勝記事も書けませんし、何より鬼にどやされますからねぇ……。
しかし、こうやってサイドを駆け上がっても……)」
プレスをかけてきたジョルジュを軽くいなしながら、サイドを駆け上がりつつ中央に視線を向ける文。
先ほどから何度も何度もチャンスを作りかけているが……しかし、彼女のサイドアタックは得点には繋がっていなかった。
原因は勿論、このウルグアイの絶対的なエースストライカーである勇儀が2人の手によりマークをされている事。
シュート力は絶大ではあるものの、突破力・キープ力は一流とは呼べない勇儀。
彼女にタックルに秀でたドゴール、そして反則紛いの守備を見せるこいしをつけられ、
パスを何度通してもボールを持った瞬間に奪われ、即座にクリアーされ続けていたのである。
文「(このまま無策ではとてもじゃありませんが、同点どころか逆転も無理です。
地底の覚り妖怪には……私のドリブルゴールも通じない。 キャプテンさんのミドルシュートだって弾き返されてしまう。
どうすれば……?)」
ビクトリーノ「(アヤの奴、迷ってやがるな……くそっ、確かにここまで運べはするんだがその後が続かねェ!
どうにかユウギにシュートを撃たせる事が出来ればいいんだが……! ん? ちょっと待てよ?)」
悩む文を見て、逆サイドを走るビクトリーノもまた顔を顰めながらどうやってフランスの壁をこじ開けたものかと思案をする。
悔しい事だが自分のパンサーファングは、何度撃ってもさとり相手にはゴールを決められないだろう。
それどころか、DFのブラボー、ルストに阻まれる可能性もある。
故に勇儀にボールを渡し、彼女に三歩必殺を撃たせるしかここからの逆転への道は無いと感じていた。
問題はそれをどうするか……二重のマークにあう星熊勇儀に、どうやってシュートを撃たせるか。
走りながらふと勇儀の方を向いたビクトリーノは……一つの作戦を思いついた。
653 :
幻想のポイズン
◆0RbUzIT0To
:2011/11/28(月) 02:31:32 ID:???
ビクトリーノ「(……試してみる価値はあるか! どうせこのまま手を拱いていたら時間切れなんだ!)アヤ!!」
文「(あのサイン……もう一度勇儀様へのパス、ですか。 ……仕方ありませんねぇ!)勇儀様、お願いします!」
パシュッ!!
策を思いついてからのビクトリーノの行動は早かった。
まず彼はボールを持つ文に、再度勇儀にボールを渡すようにサインを送る。
これを受けた文は、またボールが取られるだけだろうと思いながらも指示には逆らわず勇儀へとパス。
このボールは勇儀に通り、その豊満な胸でワントラップをした勇儀はボールをキープしようとするが……。
ドゴール「ふんがあああああああああああああああっ!!!」
勇儀「ぐあああっ!?」
こいし「ドゴちゃんのタックルは無敵だよ〜! 鬼なんかが抜けるもんかぁ!」
しかし、これは当然のようにドゴールの力任せの豪快なスライディングタックルで奪われた。
その驚異的なパワーは勇儀すらも吹き飛ばし、ボールを持ったドゴールは素早くクリアーをしようとするのだが……。
シュンッ
ビクトリーノ「やらせねぇよ!?」
ドゴール「むがっ……!?」
ビクトリーノ「おらっ、貰ったァ!!」
バシィッ!!
なんと逆側のFWである筈のビクトリーノが、このドゴールのクリアーボールを素早くカットする。
元々特化型で集まったフランスJrユースは、得意な分野とそうでない分野ではっきりと分かれている。
ドゴールもまたその例に違わず、タックル以外の能力は水準以下。
そのドゴールのクリアーを、FWであるビクトリーノがカット出来たのは何ら不思議な事ではなかった。
654 :
幻想のポイズン
◆0RbUzIT0To
:2011/11/28(月) 02:33:01 ID:???
ビクトリーノ「(よし、ここまでは上手くいった! 後は俺次第……!!)」
こいし「こ、このッ!! 最初っから鬼が突破出来ないのわかってわざと……!!」
ルスト「やーりゃがったなこんちくしょー!!」
しかし、このビクトリーノにもすぐプレスがかかる。
ドゴールと共にマークについていたこいし、守備全般で優れた能力を持つルスト。
彼らを抜かなければ、ビクトリーノの作戦は成功をした事にはならない。
ビクトリーノ「(……抜く! 俺のドリブルは……)」
こいし「!!」ガツッ
ビクトリーノ「(こんな反則紛いのディフェンスなんかで……止まるもんじゃねェッ!!)」
ドガァッ!!
こいし「うきゃあっ!?」
ルスト「や、やるじゃねぇか!」
審判に見えないように肘打ちをし体勢を崩そうとするこいしを、逆に弾き飛ばし。
更に前方から強烈なスライディングタックルを敢行するルストを真正面から吹き飛ばす。
フィジカル面で劣るこいしとルストを、ビクトリーノは強引なドリブルで抜き去ったのだ。
ビクトリーノ「(よし、後は……!)」
ピエール「そこまでだ!」
ビクトリーノ「!?」
655 :
幻想のポイズン
◆0RbUzIT0To
:2011/11/28(月) 02:34:16 ID:???
ジョン「あ、あああっ!? これはビクトリーノ選手、素早く勇儀選手のフォローに走り。
こいし選手とルスト選手を吹き飛ばし、そのままゴールまで突き進もうとしますが……。
なんとフランスキャプテン、ピエール選手がここまで戻っていました!!」
ビクトリーノ「(嫌な時に……だがよ、簡単にはやらせねぇぜ!!)」
ピエール「(やはり追加点を取るのは厳しい……この1点は必ず死守してみせる!!)」
正面に回り込んだピエールを見るなり顔を顰めるビクトリーノ。
そして、ビクトリーノから視線を外さないようにしながら集中してディフェンスをするピエール。
フランスとウルグアイ、両チームのキャプテン同士の争い――。
この大一番で、この試合を運命づけるワンプレーがキャプテン同士の勝負となる。
ススッ
ピエール「(右か? 左か? ……どちらにしても抜かせはせん!)」
ビクトリーノ「(ちっ、油断したらすぐに奪われる……! 隙も見せられねェ……! まだか……? まだ……)」
タタタッ
ビクトリーノ「!!」
ピエール「(……動か、ない? このままではドゴールもこいしも起き上がる! 一体何を考えて……)」
さとり「ピエール君、違います! 彼は突破を狙っていない!! 彼が狙っているのは……」
ピエール「何!?」
ビクトリーノ「遅い! そりゃあっ――!!」
パシュッ!!
さとり「パスです!!」
656 :
幻想のポイズン
◆0RbUzIT0To
:2011/11/28(月) 02:35:26 ID:???
ここでピエールはこの試合で最大の誤解をしてしまった。
ビクトリーノが狙っていたのは、突破をし、ゴールに近づいてからのミドルシュートではなく。
自分が囮となり、ボールをキープしてからストライカーにボールを渡しゴールを奪ってもらうというもの。
これにいち早く気づけたのは最後方から敵の攻めを見ていたさとりだが、その察知も遅く。
ビクトリーノのパスは自分の本来いる場所――左側のストライカーがいるべき場所へと通る……が。
ピエール「通……さんッ!!」
チィッ!!
ピエール「くそっ!」
これにピエールは強引に頭から飛びつき、ダイビングヘッドの形でクリアーをしようとした。
しかし、それはボールを掠らせ、僅かに軌道を逸らせるだけ……。
結果的にボールはビクトリーノがパス相手として選んだ選手が、予定していた場所僅か5cm前で受け取るという形となる。
とにもかくにも、こうしてビクトリーノの作戦は少々の誤算はあったが、見事に実った。
彼の意地と誇りが、フランスの堅固な防壁の第一陣を打ち破った。
残る問題は、パスを受け取った者が――この最高のチャンスをものに出来るか、否か。
パスッ
勇儀「………………」
さとり「………………!!」
ドゴールに吹き飛ばされると同時、ビクトリーノの意図を読み左側へと流れボールを待った星熊勇儀。
指示が遅れたが為にこの苦境を招いてしまった、古明地さとり。
両チームに派遣をされた選手同士が、今再び、睨みあった。
先ほどよりもより近い位置で。
657 :
幻想のポイズン
◆0RbUzIT0To
:2011/11/28(月) 02:36:26 ID:???
勇儀「(正直、気に入らん……! こんな私を見くびるような策を練った大将が……!!)」
一歩足を出し、踏みしめ、勇儀は前に進む。
彼女は憤慨していた。
自分を見くびるような策を考え、小細工とも言えるその策を弄したビクトリーノに対して。
勇儀「(だが、結局私は抜けなかった……! あのこいしも抜けず……あまつさえ、吹き飛ばされた! 力の勇儀ともあろうものが!!)」
二歩目を出し、更に勇儀は前に。
彼女は憤怒していた。
ビクトリーノにそのような策を考えさせてしまった、己の弱さに。
勇儀「(だから文句は言わん……! 与えられた機会をものにする事で……せめてもの贖罪とする!!)」
三歩目を出し、勇儀は前を向いた。
彼女はいつでも前だけを向いていた。
鬼としての誇り、矜持、プライドにかけても――このチャンスを、必ずやものにすると心に強く誓った。
前半戦、本気を出さなかった時にゴールを奪えず。後半、点を失った直後のシュートでも、ゴールを奪えず。
ここまでマークをつけられ抑え込まれた事に対して、彼女は強く自省をした。
自分本位である鬼がチームに対して申し訳ないという思いを抱くのは、実に珍しい事でもある。
それはそれだけこの勇儀がビクトリーノの事をそれなりに評価をしているという事の裏返し。
己もストライカーであるというのに、ここで勇儀に任せてくれたビクトリーノの信頼へ応えてみせるという意地。
勇儀「今度もこいつを……防げるかァァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッ!?!?!?!?!?」
グォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオッ!!!!
658 :
幻想のポイズン
◆0RbUzIT0To
:2011/11/28(月) 02:37:27 ID:???
勇儀「 四 天 王 奥 義
三 歩 必 殺 」
659 :
幻想のポイズン
◆0RbUzIT0To
:2011/11/28(月) 02:38:28 ID:???
ヒュンッ!!
ブラボー「シルバースキンッ!!」
ベルジェル「く、くそーっ!! キャラは立ってないけど、こんな所で失点してたまるかーっ!!」
勇儀が吼えると同時、遅れてブラボーとベルジェルはシュートコースを防ぎに向かった。
こいしとドゴールに勇儀を任せきりにしていた為にフォローが遅くなった彼らは、勇儀をフリーにさせてしまった。
その落とし前をつけるべく、なんとかブロックをしようとした。
バギャギャギャギャギャギャギャギャギャギャギャアアアアアアアアアアアアアアアッ!!!!
ブラボー「ぐおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおっ!?」
ベルジェル「うぎゃあああああああああああああああああああああああああああああっ!?」
その思いは届かず、2人はまるで為すすべなく吹き飛ばされた。
ブロックに定評のあるブラボーですら何も出来ないまま、弾き飛ばされた。
そして、恐ろしい事に、どれだけ気合を入れてブロックに飛んでも……そのシュートの威力は少しも損なわれていなかった。
間違いなく今大会最高峰のストライカーである反町一樹の、オータムドライブ。
そのオータムドライブと、そのシュート自体の威力は然程差は無い。
だが、鬼の本気の力。
その鬼の力を最大限まで引き出せる、フリー状態から撃ったという事実。
2つの条件が重なり合い、距離という枷もなくなったそれは――。
もはやシュートという名の暴力だった。
660 :
幻想のポイズン
◆0RbUzIT0To
:2011/11/28(月) 02:39:43 ID:???
(BGM:守護神-The guardian
http://www.youtube.com/watch?v=Zt4ZdWBHcBo
)
この一瞬の出来事を見て、観客席にいる選手達は誰もが思った。
ヘルナンデス「(あれは取れない! あれは……取れないんだ!!)」
イタリアが誇るヨーロッパNo.1キーパー、ジノ=ヘルナンデス。
彼は実際にウルグアイと戦い、その勇儀のシュートにより2失点を喫していた。
ある意味ではこの中で一番勇儀の恐ろしさを知っている彼は、これは止められないと断定をした。
ミューラー「(こんなシュートが……あるというのか……!?)」
西ドイツの怪物キーパー、デューター=ミューラー。
彼は勇儀のこのシュートを見、思わず心が震えるのを自覚した。
野生の動物というのは本能的に強者という者を見極め、怯え、逃げる。それは自己防衛の為に備わった、動物の本能。
野性児と言って差し支えの無い経歴を持つ彼は、本能的にこのシュートを恐れた。
シュナイダー「(これが決まらない筈が無い……!)」
同じく西ドイツのストライカー、カール=ハインツ=シュナイダー。
彼はこのシュートを見た瞬間、確実にゴールを貫くと確信を持った。優れたストライカーは優れたストライカーを知る。
一目見ただけで、ドリブルやパスといった一連の動作――フリー状態でなければ撃てないというマイナス要素はあるものの。
このシュートだけは間違いなく大会屈指のものだと――星熊勇儀の実力は本物だと、シュナイダーは理解をした。
日向「(畜生……!)」
全日本のストライカー、日向小次郎。
彼はただただ歯噛みをし、悔しさを表に出さないように必死に耐えた。
猛虎と呼ばれる己が可愛く見える程に、星熊勇儀のシュートは破壊力も威力も上。
この大会が始まる前から――そして、始まってからも幾度となく己の地位を脅かし。
己の上を行くストライカーを見てきた彼は、もどかしい思いで吼えそうになるのを耐えていた。
661 :
幻想のポイズン
◆0RbUzIT0To
:2011/11/28(月) 02:40:48 ID:???
森崎「(超化すりゃあ……弾ける、か? ちっ、でたらめなシュートだ!)」
全日本の正ゴールキーパー、森崎有三。
彼は冷静にこのシュートを自分なら止められるかどうか判断しようとしていた。
そこに怖れは無かったが、出来るなら戦いたくない相手だという本音はあった。
早苗「(みらくるセービングでも弾ければいい方……超化出来れば……いや、それでも弾くのが……!!)」
幻想郷の正ゴールキーパー、東風谷早苗。
彼女は本当にこの勇儀がいるウルグアイを相手に、1失点で済んだのかと唖然としながら。
それでも冷静になろうと努めつつ、自分なら止められるかどうか判断しようとしていた。
……しかし、何度シミュレートをしても、ガッチリキャッチをする構図はハッキリ浮かばなかった。
魔理沙「(……生まれ持った強靭なパワー、か)」
幻想郷のストライカー、霧雨魔理沙。
彼女は勇儀の右足を恨めしそうに眺めながら、懸命に頭を振った。
才能を微塵も持たない彼女は、テクニックではなく純粋なパワー勝負に逃げるしかなかった。
だが、それも鬼の力には到底敵うものではない事を改めて認識させられた。
……新たな力を得たものの、それでも超人的な力というものに彼女は嫉妬をしていた。
反町「(これは入る……! 同点だ!!)」
幻想郷キャプテン、反町一樹。
彼もまた、このシュートをさとりは止められないと断定した。
フォームには癖がある、狙いは十分に定まっていない、ある意味、反町のシュートとは対極の存在の勇儀のシュート。
……だが、勇儀のシュートにはそれを補ってあまりあるほどの破壊力があった。
これをさとりが弾けるビジョンを、反町はどうしてもイメージ出来なかった。
こうして観客席にいる者たちの十中八九は、ウルグアイの同点を予想した。
一部の例外を除いて。
662 :
幻想のポイズン
◆0RbUzIT0To
:2011/11/28(月) 02:41:54 ID:???
若林「(……確かに、どうやっても入ったようにしか見えん。
あの位置から、全力のシュートを、フリーで撃たれれば……誰でもそう思うだろう)」
1人は失意の中から立ち上がり、古明地さとりと共に特訓を繰り返した男――若林源三。
腕組みをしながら、彼はこのシュートは入らない、と考えた。
お空「(さとり様なら止めてくれる……! さとり様なら……!!)」
1人は古明地さとりを主とする地獄鴉、霊烏路空。
彼女はさとりの力を信じていた……さとりなら負けないと強く信じていた。
彼の、彼女の視線は、フィールドのただ1点――勇儀の足元に注がれていた。
若林「(しかしそこは――!)」
お空「(だってそこは――!)」
若林・お空「( ペ ナ ル テ ィ エ リ ア の "中" だ ! ! )」
663 :
幻想のポイズン
◆0RbUzIT0To
:2011/11/28(月) 02:43:35 ID:???
勇儀「おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおっ!!」
奴が叫ぶ。 大地が鳴る。 巨大魔人激突!
ここまで来たらもうどこにも、逃げ場所は無い。
さとり「(ピエール君……よくぞ触れてくれました……! その5cmが……僅かな5cmの軌道の変化のお陰で……!!)」
シュピンッ!!
さとり「(星熊勇儀のトラップした位置が……ペナルティエリア内になった!!)」
振りかざしたその手で、お前は何を掴むのか。
熱く高ぶる勇気は、誰の為。
さとり「(ピエール君だけじゃない……点を取ってくれたボッシ君、チャンスを何度も作ったジョルジュ君とフェレーリ君。
守備で何度もピンチを未然に防いでくれたブラボー君、ドゴール君、ルスト君、ベルジェル君!
ここにはいないナポレオン君も……昨日の試合で、勝利に貢献! 大量の得点差を、稼いでくれた!!
何よりこいし……! 誰よりも、あなたがいてくれたから……! 私はもう一度立ち上がれた!!
必ず勝ちましょう、皆さん! 私たちは……勝って! 勝って、決勝トーナメントに上がるのです!!)」
共に目指した場所に、答えはきっとあるのだろう。
走り続ける先に未来を見つめている。
さとり「甘いですよ、星熊勇儀!! いつまでも弱点を放置すると思っていましたか!?
今の私は、ペナルティエリア内のシュートを、必ず………」
勇儀「なにィ!?」
ギュバッ!! バゴッ……ギュギュギュギュギュギュギュギュギュギュ……ギュン……ピタ
さとり「 と め ま す ! ! 」
今 希望になれ!
664 :
幻想のポイズン
◆0RbUzIT0To
:2011/11/28(月) 02:45:04 ID:???
これは逆に幻想郷との試合でダイスるフラグ。
という事で本日はここまで……試合終わらなかったorz ごめんなさい。
明日こそは試合終了までいきたいと思います。
それでは、お疲れ様でした。
665 :
森崎名無しさん
:2011/11/28(月) 02:54:34 ID:???
たった5センチの乙でしたー
そういやPA内の方が得意だったなー。すっかり忘れてたww
666 :
森崎名無しさん
:2011/11/28(月) 03:02:05 ID:???
お疲れ様でしたー
PA内のさとり=早苗のみらくる並かそれ以上、か?
相当強化されてんな。こりゃ魔理沙達も帰ってくるわ
667 :
森崎名無しさん
:2011/11/28(月) 03:11:31 ID:???
JAMのBGMとかなにこれ燃えるー! 乙でした!
668 :
幻想のポイズン
◆0RbUzIT0To
:2011/11/28(月) 23:03:36 ID:???
ドヮアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッ!!!
ジョン「な……なっ、なっ……なんという……!? なんという、超! 超! 超ッ!! ファインセーブ!!
ビクトリーノ選手のスルーパスを受けた星熊勇儀選手! 再びその豪快なパワーシュート、三歩必殺を放ち!
これは決まったかと思われましたがァ……!? し、しかし! しかし!! しかァァァァアしッ!!
このシュートを、古明地さとり選手! 真正面から受け、完全にキャッチングをしてしまったァァァアアアア!!!
す、凄いッ!! 凄いとしか形容出来ぬ、私の語彙の無さを、今、これほどまでに恨んだ事はありませんッ!!
これがフランスの守護神、古明地さとり選手の実力なのかァァァアアアッ!?」
観客「アモロなら宇宙まで吹き飛ばされてた……」「アモロでなくてもふつうなら吹っ飛んでる! さとりん最高や!!」
「さとり! さとり! さとり!!」「フランスの守護神、さとりんりん!」
669 :
幻想のポイズン
◆0RbUzIT0To
:2011/11/28(月) 23:04:37 ID:???
お空「見たかァ! これがさとり様の実力だー! さとり様には、絶対絶対! PA内のシュートは通用しないんだから!!」
早苗「な……なんで……なんでさとりさんがあのシュートを止められるんですか!?」
反町「…………完全に、キャッチ? 弾くんじゃなくて……?」
霊夢「……やっぱり、パワーシュートに対してもさとりセービングが有効になるようになってる。
おかしいと思ったのよ、勇儀の大江山嵐を"キャッチ"したのも。
フランの495年目の波紋を"キャッチ"しにいったってのも」
リグル「(うーん、鬼って弱いなぁ……。 そういえば今日戦ったアルゼンチンにも大敗してたんだし……。
それじゃああの覚り妖怪からゴールを奪えなくても仕方ないのかなぁ……)」
森崎「……あれを、完璧にキャッチしやがったか」
天子「……ちょっと待ちなさいよ、なんだってあの地底の覚り妖怪如きがあんなセービング出来てんのよ!?」
衣玖「(総領娘様があまりのショックの為に口調が元に戻ってる!?)」
藍「(……これは、予想外だ。 まさか、あの地霊殿の主がここまで強力なゴールキーパーに育っていたとは……。
あれでは生半可なダイレクトシュートは通用しない……無駄に体力を消耗するだけになる……!)」
若林「(PA内のさとりは無敵だ。 そして、PA外のミドルシュートに対してもほぼ完璧と言えるセービングに行ける。
……今のあいつに、もはや死角は無い)」
三杉「(……フランスがこのまま2位抜けをすれば、僕たち全日本は決勝トーナメントで戦う可能性がある。
それまでに、何とか対策を考えなければならないな……。
……古明地さとり、PA内でのシュートだけに関しては、彼女は間違いなく森崎よりも上だ!)」
670 :
幻想のポイズン
◆0RbUzIT0To
:2011/11/28(月) 23:05:38 ID:???
それは観客席にいる観客、選手、実況者までもが唖然とし、半ばパニックとなる程のプレーだった。
どれだけ優れたゴールキーパーでも、殆どがこれは止められないと断定をしたシュート。
そのシュートを、完全にキャッチングした古明地さとり。
これを見て騒ぐなという方が無理であり、しばしこの熱狂は収まらない。
萃香「馬鹿な……! なんで地底の覚り妖怪が勇儀のシュートを止められる!?」
ビクトリーノ「……カス当たりなんかじゃねぇ、今のはちゃんとインパクトして撃ったシュートだぞ!?」
文「(……冗談きついですよ。 なんですかこれ? あの覚り妖怪、中身がスキマ妖怪と入れ替わってたりしません?)」
ピエール「……ナイスセーブだ、サトリ! よくぞ止めてくれた!!」
ブラボー「ブラボー! 実にブラボー!!」
こいし「見たか! これがお姉ちゃんのセービングだァ! 鬼にだって、負けないんだから!!」
フィールドに立つ選手達も、それぞれが対照的な表情を浮かべながらボールを持つさとりを見つめた。
ウルグアイにとって、勇儀の三歩必殺は唯一さとりからゴールを奪える可能性のあったシュート。
PA内からではなく、半歩だけでも外から撃てていれば、或いは入っていたかもしれないが……。
そんな仮定は今のウルグアイには何の慰めにもならない。
一度きりの奇策であるビクトリーノと勇儀のポジションチェンジは今後同じ事をしても見破られ、対策をされる。
もはや勇儀にパスを通す――シュートを撃たせる事は難しく、ここから逆転するのは不可能にしか思えなかったからだ。
逆にフランスは九死に一生を得、気勢を取戻していた。
もうこいしとドゴールは勇儀からマークを外す事は無いだろうし、ブラボーとベルジェルもマークがついているのだからと油断はせず。
仮に勇儀が再びボールを持つ事があっても、フリーには絶対にさせないようにとボールを奪いに向かえる気持ちでプレーに取り組むだろう。
勇儀に打たせなければ、残るウルグアイが持つ得点手段は文とビクトリーノのダイレクトシュートかドリブルゴール狙い。
だが、それは古明地さとりには通用をしない。
彼女に、PA内でのシュートは全て通用をしない。
671 :
幻想のポイズン
◆0RbUzIT0To
:2011/11/28(月) 23:06:43 ID:???
勇儀「……お前さん、本当にあの地底のご令嬢かい? 本当に、あの古明地さとりかい?」
勇儀は思わず、ボールを持ったままのさとりにそう問いかけた。
古明地さとりは確かにPA内での全ての行動に強く、その分野では圧倒的な力を見せていた。
だが、それにはただ一つの例外があった。
それは、さとりの貧弱な体では到底抑えきれないようなパワーシュートにはさとりセービングは適用されないというもの。
事実、幻想郷にいた頃はその弱点を突かれ、さとりは幾度となくゴールを許してきていた。
故に、勇儀は信じられなかった。
破壊力だけで言えば間違いなく今大会でも随一の自分のシュートが、例えPA内から撃たれたものだとしてもさとりに止められたという事に。
さとり「……私は古明地さとりですよ。 もっとも、貴方の知る私ではないでしょうが……」
さとりは口元を僅かに吊り上げて微笑を浮かべながら、小さく呟いた。
フランスへの派遣が決定し、全てに絶望し、自暴自棄となっていたさとり。
派遣された国は他の派遣選手が送られた国に比較をし、比べ物にならないくらいに弱い弱小国。
派遣をされたこいしとさとりも、他の国に派遣されたレミリアや永琳、四季映姫といった幻想郷トッププレイヤーには到底及ばない実力者。
おまけにその頃、さとりは精神もプライドもズタズタにされていた。
幾度となく失点を重ね、ザルキーパーと揶揄されるようになった彼女は、もはやサッカーを恐れてすらいた。
672 :
幻想のポイズン
◆0RbUzIT0To
:2011/11/28(月) 23:07:45 ID:???
それを変えてくれたのは、自分を信じてくれている妹の古明地こいし。
弱いながらも懸命に勝とうと努力を続けていたフランスの選手達。
そして、自分と同じ境遇にいたというのにすぐさま立ち直った意地の塊のような全日本GK――若林源三。
それらと出会い、影響を受け……古明地さとりは生まれ変わった。
もう二度とPA内のシュートを許さないようにと、パワーシュートにも耐えられる肉体を手に入れた。
ミドルシュートを撃たれても防げるようにと、度重なる練習を続けた。
さとり「私にも一勢力――地霊殿の主としての誇りがある。 もう二度と……無様に負ける気は、ありません!」
勇儀「………………」
吼えるさとりに、その様子を見た後、くるりと踵を返して守備に戻り始める勇儀。
こうしてこの試合の星熊勇儀と古明地さとり……同じ地底に居を構える派遣選手同士の争いは終わった。
その後、試合はフランス優勢で終始した。
勇儀のシュートが阻まれる所を見たウルグアイの士気は目に見えて下がり、逆にフランスは勢いを増して果敢に攻めた。
ここで2点差に出来れば、更に勝利は確実となると、意気揚々と攻め立てた。
ボッシ「もう1点……取るんだッ!!」
萃香「もうゴールは許さん! 絶対にだ!!」
その攻撃は須らく伊吹萃香によって阻まれ続けた。
1失点を喫したとはいえ、やはり伊吹萃香も鉄壁を誇るゴールキーパーである。
そうそう容易くゴールを割る事は出来ない。
673 :
幻想のポイズン
◆0RbUzIT0To
:2011/11/28(月) 23:09:25 ID:???
萃香「(くそっ! でもどれだけ私が防いでも……逆転なんかできないじゃないか!!)」
しかし、萃香はこの現状を嘆いていた。ゴールキーパーの宿命を呪っていた。
ビハインドの時、ゴールキーパーは勝つ為に何も出来る事は無い。
ゴールキーパーが出来るのは更に点差を広げられないようゴールを守る事。
味方が逆転してくれる事を祈る事、ただそれだけである。
ビクトリーノ「くそっ、みんな、諦めるな! まだだ……まだゴールは狙える!!」
ピエール「そうはさせん!」
ビクトリーノ「うおっ!?」
35分を過ぎ、40分を過ぎ……ロスタイムへと入り。
それでも、ウルグアイは――ウルグアイキャプテン、ビクトリーノは諦めなかった。
だが……現実は無情。勇儀をマークされ、更にはピエールまでもが守備に参加してしまった今、
もはやウルグアイがフランスからゴールを奪う事は不可能と言うしかなかったのだ。
ピッピッピィイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイ!!
ワアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッ!!!!
フランスJrユース 1−0 ウルグアイJrユース
674 :
幻想のポイズン
◆0RbUzIT0To
:2011/11/28(月) 23:10:56 ID:???
ジョン「し、試合終了ゥゥゥウウウウウウウウウウ〜ッ!!
90分間に渡る長き死闘が……審判の長い笛が吹かれ、今、終了しましたァァァッ!!
結果は……フランス、ウルグアイに対し1−0での完封勝利ッ!!
攻撃ではフランスストライカー、ナポレオン選手の欠場で得点力が不安視されていた中。
伏兵、ボッシ選手が鮮やかなシュートを決めて決勝点を上げ!
守備では二度に渡って放たれた星熊勇儀選手の三歩必殺をさとり選手が見事に阻み、無失点で切り抜けました!!
フランス、この勝利で勝ち点を6とし! 幻想郷との試合を明日に控える中で、決勝トーナメント進出の権利を得ましたァッ!!」
観客「きた! メイン主催国きた! トーナメント進出決定きた!!」「最後まで冷や冷やしたけど、なんとか勝ったか……!」
「さとりんおれば無敵や! フランスの優勝は間違いなしや!!」「これは幻想郷戦も貰ったも同然だろ。流れ的に考えて……」
審判の笛が鳴ると同時、観客席から漏れるは大音量の歓喜の声。
殆どがフランスサポーターである以上、この勝利――即ち決勝トーナメント進出を決定付ける勝利は何にも代え難い喜ばしいものであり。
一部の熱狂した者たちはおもむろに右手を盛んに振って「さとりん! さとりん!」の大コールをする。
だが、それ以外の者たち――観客席にいた幻想郷Jrユースの面々は少なからず動揺をしていた。
フランスとウルグアイが試合をし、フランスが勝つ可能性というものがある事は理解を示していたが。
よもやこのような形で……しっかりと真正面から、正攻法で勝つとは誰も予想をしていなかったからだ。
675 :
幻想のポイズン
◆0RbUzIT0To
:2011/11/28(月) 23:12:23 ID:???
メディスン「審判の……変な判定とかは、確かにちょくちょくあった……けど……」
咲夜「直接得点、失点に関連する所では微塵も無かったわね。
……私としては、フランスが勝つならPKで伊吹萃香から点を奪う。
そして、星熊勇儀にシュートを撃たれてもオフサイドか何かを取って無効化をするものと思ったのだけど……」
静葉「体勢を崩していたとはいえあの伊吹萃香を抜いたサブストライカー。
星熊勇儀のシュートを二度防いだ、古明地さとり……」
美鈴「なんか他にも強い人たち一杯いましたよ……? か、勝てます……かね?」
うどんげ「だ、大丈夫よ! 私たち、今日の試合で得失点差めちゃめちゃ稼いだんだもん!
負けても4点差以上つかなければ、1位通過は出来るんだよ!?」
魔理沙「弱気な事言ってんじゃねーよ。 試合する以上勝つのが当然だろうが。 今から負ける心配してどうすんだ」
リグル「ハッハァー! 何があってもこの私がいれば問題ないさー!」
予想が外れた事に茫然とする者、フランスの思いもよらぬ強さに弱気になる者。
弱気になった者を叱り勝ちに行く事を宣言する者、何も考えていない者。
反応は様々であるが、とにもかくにも、一部を除いた幻想郷メンバーはフランスへの認識を改めた。
そして、キャプテンの反町の反応はといえば……。
676 :
幻想のポイズン
◆0RbUzIT0To
:2011/11/28(月) 23:13:30 ID:???
A.「フランスは強い……だが、俺達も強い! 必要以上に弱気になる必要はない!」 強気に俺達は強いと宣言する
B.「霊夢さん達が戻ってきた以上、総合力では俺達が勝ってる。 慌てる事は何もない」 霊夢らを引き合いに出して慌てるなと宣言する
C.「ウルグアイの敗因はストライカーが勇儀さんしかいなかった事だな……」 ウルグアイの敗因を冷静に分析する
D.「最悪負けても失点し過ぎなければ1位で突破出来るんだ。 気楽になろうみんな」 気を張りすぎるなとリラックスさせる
E.「むしろ2位抜けした方がいいんじゃないかな? 明日はわざと負けよう」 2位での突破を狙う
F.「もう駄目だ……勝てっこないよ……逃げるんだぁ……」 弱音を吐く
G.「ふふふ、古明地さとり……凌辱し甲斐があるぜ……!」 凌辱宣言する
H.「ブwwwラwwwックwwファwwルwwコwwンwwwwwww」 負けたブラックファルコンを嘲り笑う
I.「(ここはあえて何も言わないのが男の美学だ)」 反町一樹はクールに傍観
J.その他 自由投票枠
先に2票入った選択肢で続行します。
age進行でお願いします。sageではカウント出来ません。
>>665-666
乙感謝です。さとりんはPA内に関してはほぼ無敵になってますね。
>>667
書いてる間ずっとリピート再生しまくりですた。
677 :
森崎名無しさん
:2011/11/28(月) 23:13:57 ID:3JvbZSOY
A
678 :
森崎名無しさん
:2011/11/28(月) 23:16:10 ID:Duq6xVDg
A
679 :
森崎名無しさん
:2011/11/28(月) 23:16:13 ID:qEbN7qMo
A
680 :
森崎名無しさん
:2011/11/28(月) 23:16:34 ID:???
H.「ブwwwラwwwックwwファwwルwwコwwンwwwwwww」 負けたブラックファルコンを嘲り笑う
681 :
森崎名無しさん
:2011/11/28(月) 23:23:35 ID:???
ポイズンさんのあのレスから予想してたけどやはり1点差でフランスが勝ちか
682 :
森崎名無しさん
:2011/11/28(月) 23:37:45 ID:???
オータムドライブでもPA内からでは厳しいか?
ミドルで行くなら強力なブロッカーが何人いるかが問題だな
683 :
森崎名無しさん
:2011/11/28(月) 23:40:10 ID:???
ピエールはイケメンで紳士で大金持ちで面倒見もいい(特にアモロの)
霊夢ちゃんの超タイプじゃね?
684 :
森崎名無しさん
:2011/11/28(月) 23:43:13 ID:???
ピエール「れいむ おれは かねもちだ かねもちは いいぞ」
685 :
森崎名無しさん
:2011/11/28(月) 23:43:24 ID:???
ピエールさん的におことわりじゃねえかなあ。
怠け者がお好みとは思えん。
686 :
森崎名無しさん
:2011/11/28(月) 23:43:25 ID:???
Dでも良かった気がしたが決まっていた
687 :
森崎名無しさん
:2011/11/28(月) 23:51:53 ID:???
実はピエールはそれほど面倒見はよくない
フィールダーを鍛えてる様子はなかったしアモロの助けも最初は恥ずかしいという個人的な理由で拒否ってた
ワールドユースでもフィールダーは人材育成システム(だっけ?)任せだったし
688 :
森崎名無しさん
:2011/11/28(月) 23:53:14 ID:???
たすけてピエール! だからてっきり面倒見いいのかと思ってましたわwww
689 :
森崎名無しさん
:2011/11/29(火) 00:03:15 ID:???
金持ちだからとおべっか使う奴は大嫌いだったな
霊夢→【金!】→ピエール
ピエール→【汚物】→霊夢
とかなったら笑うしかないなwww
690 :
森崎名無しさん
:2011/11/29(火) 00:08:24 ID:???
えーと三歩必殺と超化がんばり改を同値にして
さとりがそれより高い数値だとしてだいたい72とする
セービング値が62でパンチングが66+とめる!か
きっついな
691 :
幻想のポイズン
◆0RbUzIT0To
:2011/11/29(火) 00:35:12 ID:???
>>683-684
>>689
早苗「ところで霊夢さんのお金持ちの定義ってなんですか?」
霊夢「朝・昼・晩。 三食ごはんを食べれるだけの食費がある事」
>>685
霊夢さんはちゃんとお仕事してますよー。掃除とか、掃除とか、掃除とか。あと妖怪退治とか。茶を飲んだりとか。
>>687-688
このスレのピエールも、当初は他の選手を鍛えても意味は無い。
自分とナポレオンとこいしとさとりだけでどげんかせんといかん!と考えていましたからね。
そういう意味ではリアリストなのでしょう。
>A.「フランスは強い……だが、俺達も強い! 必要以上に弱気になる必要はない!」 強気に俺達は強いと宣言する
===========================================================================================================
ここで反町はあえて強気な宣言をする事で下がりかけた士気を持ち直させた。
キャプテン自らが弱気な発言をすればそれだけで闘志は萎えるものだが、
逆に強気に自分たちは強いと言われれば勝てる筈だという気にもなってくるものである。
魔理沙「当然のパーペキだ。 私たちが戻ってきた以上、この先も全戦全勝だぜ!」
チルノ「さいきょーのあたいがいれば、どんなチームが出てきたってけちょんけちょんのかちんこちんにしてくれるわ!」
うどんげ「(うぅん……だ、大丈夫かなぁ? ……あ、でも確かにキャプテンのシュートならきっと入る……よね?)」
一部にはこの発言を聞いても尚、不安を抱く者もいたが……。
それでも全体的に見れば、この反町の発言は多くのものに同意をされた。
弱気な者も多いが逆に好戦的で強気な者も多いのが幻想郷Jrユース。
そんな彼女たちを奮い立たせるには、やはり一にも二にも強気な鼓舞である。
※反町支持率:56→57
692 :
幻想のポイズン
◆0RbUzIT0To
:2011/11/29(火) 00:36:16 ID:???
こうして幻想郷Jrユースメンバーが、明日のフランス戦に思いを馳せている頃。
フィールドでは歓喜に満ちた表情で喜びをあらわにするフランスJrユース。
予選リーグ敗退が決定し、悲しみに暮れるウルグアイJrユースの両チームが退場をしようとしていた。
萃香「………………」
さとり「………………ありがとうございます、萃香さん」
萃香「何も言わんうちから勝手に返答するんじゃないよ」
そんな中、不意に顔を合わせていたのは両チームのゴールキーパーたち。
萃香が歩み寄るなり、微笑を浮かべて礼を言うさとりに対し、萃香は憮然とした表情で悪態をつきつつ。
頭をガリガリと掻き毟りながら、口を開く。
萃香「……私も勇儀も間違いなく本気を出して戦った。 だが、結果はこのザマだ。
結果が出りゃ、素直に認める……。 それを歪めるのは、鬼の流儀に反する。
……古明地さとり、お前は間違いなく……PA内のシュートに関しちゃ、私を超えている。 素直に負けを認めよう」
さとり「………………」
萃香「私じゃ……あの勇儀のシュートを止められるかどうかもわからんからね……」
後半戦、最後の最後の時間帯となり酔いが最高潮までまわりさえすれば、伊吹萃香に怖いものなど何もない。
だが、さとりがシュートを撃たれた時点――後半30分近辺の時間で、萃香は果たして勇儀のシュートを止められたか。
……少なくとも、キャッチをする事は不可能であると萃香は認識していた。
誰よりも勇儀の実力を知る萃香は、その事実を誰よりもよくわかっていた。
693 :
幻想のポイズン
◆0RbUzIT0To
:2011/11/29(火) 00:37:20 ID:???
萃香「だがね……幻想郷は強いよ? 蛍妖怪は今のお前ならそこまで問題じゃないかもしれんが……反町は、強い。」
さとり「……わかっています」
萃香「勝てる、と思ってるかい?」
さとり「……ミドルシュートなら、やはり私では分が悪いのは間違いないでしょう。
ですが……精一杯、健闘をするつもりです……」
萃香「………………そこは無失点で切り抜けてやる、と意気込んで欲しかったねぇ」
さとり「現実的な話だけをしているのですよ。 ……ただ」
萃香「?」
さとり「私は最大限努力をします。 勝つ為に。 チームの勝利の為に」
萃香「……チームの為、ねぇ。 ……ま、頑張りな。 勇儀のシュートを止めたお前が大量失点なんてされちゃ、こっちの立つ瀬もない」
さとり「わかっていますよ。 それでは……」
その後、2人は握手を交わし、それぞれ退場をした。
幻想郷三大キーパーと呼ばれた伊吹萃香と古明地さとり。
その伊吹萃香は、こうしてフランス国際Jrユース大会から姿を消したのだった。
※勇儀のさとりに対する感情 勇儀→(失望)→さとり が消失しました。
ナポレオン「へへっ、やりやがった……あいつら……!!」
観客席にいたナポレオンは、このフランスの勝利を見て小さくガッツポーズを取っていた。
自分が試合に出れなかった事は、悔しい。
それどころか迷惑をかけた事についても、強く反省をしている。
だが、この勝利によって……そのナポレオンの罪は、幾らか解消をされた。
もしも今日の試合で敗北をしてしまっていたら……ナポレオンは明日の試合に出れてもプレーに集中出来なかったかもしれない。
ナポレオン「もうあんな真似はしねぇ……! 明日の試合、昨日の試合の汚名を返上するプレーをしてやる!」
そして、彼は誓った。
明日の試合ではレッドカードで皆に迷惑をかけた分、それを払拭するような活躍をしてみせる、と。
694 :
幻想のポイズン
◆0RbUzIT0To
:2011/11/29(火) 00:38:32 ID:???
幻想郷対アルゼンチン、フランス対ウルグアイの試合。
この日、パルク・デ・フランススタジアムで行われた全ての試合はここに終了し。
これ以上スタジアムに残る必要の無くなった幻想郷Jrユースメンバーは、そのまま宿舎へと帰還。
簡単なミーティングを行った後、食事を取り風呂を浴び……。
反町は今日もまた、自室にてまったりとした時間を過ごしていた。
妹紅「霊夢達も帰ってきて、ようやくこのチームも一つにまとまれたって感じだよね! うんうん、皆仲いいのはいい事だ!」
穣子「(……時々こいつ、わざと言ってるんじゃないかって思うわ)」
リグル「それにしてもアルゼンチンって本当に大した事なかったねー。 10−0って練習試合でもなかったでしょ?」
反町「そうだなぁ……(どうしてこうなったんだろう……本当に……)」
穣子「しっかし、地底の姉妹も本当に強くなって……。 こりゃなんかもういろいろやばいわよ、姉妹対決的に考えて」
妹紅は霊夢らの帰還を喜び、リグルはアルゼンチンの弱さに思い出し笑いをし、穣子はさとりのパワーアップに頭を抱える。
考えてみれば、本当にいろいろあった一日である。
反町「(さて、と……今日はどうするかな……。 明日のフランス戦、既に1位突破はほぼ確定なんだ。
わざわざ輝夜さんとスタメンについて話し合いに行く事は無いか?
それともちゃんと話し合っておくべきだろうか……? このまま部屋で皆と喋っておくのもいいかもしれないし……。
……折角戻ってきた霊夢さん達と交流をしておくのも悪くないかもしれない。 ……どうしよう?)」
A.同室のメンバーに話を振ってみる
B.部屋でじっとしている
C.施設の中を歩き回ってみる
D.他の部屋に遊びに行く
E.個人練習をする
F.輝夜の部屋に行く
先に2票入った選択肢で続行します。
age進行でお願いします。sageではカウント出来ません。
695 :
森崎名無しさん
:2011/11/29(火) 00:38:51 ID:z5ct7eMA
F
696 :
森崎名無しさん
:2011/11/29(火) 00:39:31 ID:w9IPlhUE
E
697 :
森崎名無しさん
:2011/11/29(火) 00:39:50 ID:boifd8QI
F
698 :
森崎名無しさん
:2011/11/29(火) 00:40:16 ID:TneEpWzo
F
699 :
森崎名無しさん
:2011/11/29(火) 00:40:52 ID:???
あら?得点アシストランキングは出ないのか
700 :
森崎名無しさん
:2011/11/29(火) 00:40:55 ID:???
そういえば主力封印はやっぱり取り消しにするんですか?
701 :
幻想のポイズン
◆0RbUzIT0To
:2011/11/29(火) 00:42:49 ID:???
>>699
あっと忘れてた! ちょっとお待ちください!
>>700
これは私への質問でしょうか? それとも皆さんへの問いかけでしょうか?
前者だと判断して回答しますと、この後の輝夜との話し合い次第ですね。
702 :
森崎名無しさん
:2011/11/29(火) 00:43:26 ID:???
皆さんへの問いかけです。混乱させてすいません
703 :
幻想のポイズン
◆0RbUzIT0To
:2011/11/29(火) 00:48:56 ID:???
>>702
いえいえ、お気になさらず。こちらが勝手に誤解して答えただけですので。
==================================================================================================
反町「(おっと、そういえば得点とアシストランキングの更新表も松岡さんに貰ったんだっけ。 確認しておこう……)」
得点ランキング
8ゴール シュナイダー、レミリア、魅魔
7ゴール 反町、ディアス、日向、幽香
6ゴール 天子
5ゴール 勇儀
4ゴール 翼、映姫、神綺
3ゴール リグル、お空、ナポレオン、三杉、佐野
2ゴール 永琳、ピエール、ビクトリーノ
1ゴール 静葉、うどんげ、森崎、フラン、ボッシ、カルツ、幽々子、諏訪子、神奈子、アリス
アシストランキング
8アシスト マーガス、佐野
7アシスト
6アシスト
5アシスト 三杉、白蓮
4アシスト 翼
3アシスト パスカル、文、アリス、幽香、椛
2アシスト 静葉、パルスィ、カルツ、シェスター、岬
1アシスト 反町、うどんげ、ヒューイ、パチュリー、ディアス、こいし、フェレーリ、ジョルジュ、森崎
反町「……(うぅん、やっぱり今日の試合で10点取ったからか幻想郷の皆もかなり入ってる。
特にお空なんていきなりハットトリックで3ゴールだもんなぁ。
そういえば、魔界Jrユースは今日で4試合全て終わって1位突破が決定したんだっけ?
一度偵察に行っておきたかったけど……スケジュール的に無理だったし、仕方ないかな)」
704 :
幻想のポイズン
◆0RbUzIT0To
:2011/11/29(火) 01:02:38 ID:???
>F.輝夜の部屋に行く
=============================================================================================
反町「(そうだな……やっぱり輝夜さんの所に行っておこう。
いろいろ話しておいた方がいい事もあるだろうし……)」
そう判断した反町は、穣子らに断りを入れてから自室を出て輝夜の部屋へと向かう。
輝夜の部屋は反町らがいる部屋からは少々距離があり、一旦ロビーまで出てから逆側の通路を通って行かなければならない。
反町はいつものようにその道筋を通って、輝夜の部屋まで行こうとするのだが……。
反町「!?」
魔理沙「〜〜♪」
廊下を曲がり、輝夜の部屋まで向かう通路に出た瞬間、その目の前に現れたのは霧雨魔理沙。
壁にもたれていた彼女は反町を見るなりニィ、と口元に笑みを浮かべ。
何やら右手に持った紙をひらひらと振る。
一方で思いもよらぬ人物が現れた事で反町は少なからず動揺をしながら……。
それでも平常心になろうと心を落ち着けつつ、どうしてここに魔理沙がいるのか?と考える。
反町「(魔理沙さんやにとりの部屋は俺達と同じ並びにある筈だ……こっちに用は無い筈なのに……。
……一体どうしてここに? まさか俺を待ち伏せしてた? どうして……? ……こ、ここは)」
A.「何か用ですか、魔理沙さん?」 何か用があるのかと聞いてみる
B.「何か用ですか、第二FWさん?」 挑発である
C.「何か用ですか、第三FWさん?」 魔理沙? ああ、リグル以下のFWね
D.「ほらほらお婆ちゃん、お部屋はこっちじゃないでしょ……」 スーパーヘルパー反町
E.「(ええい、無視だ無視)」 毒スルーだ!
F.その他 自由投票枠
先に2票入った選択肢で続行します。
age進行でお願いします。sageではカウント出来ません。
705 :
森崎名無しさん
:2011/11/29(火) 01:03:14 ID:z5ct7eMA
A
706 :
森崎名無しさん
:2011/11/29(火) 01:03:53 ID:???
三歩必殺は条件厳しい代わりにオータム級って扱いだったはずだし、
PA内だと反町でも分が悪いみたいね
707 :
森崎名無しさん
:2011/11/29(火) 01:04:28 ID:boifd8QI
A
708 :
森崎名無しさん
:2011/11/29(火) 01:04:54 ID:???
更新忘れてたw
709 :
森崎名無しさん
:2011/11/29(火) 01:05:51 ID:???
スーパーヘルパー反町……昔は似合うような気がしなくもないけど今は魔王様だからなぁw
710 :
森崎名無しさん
:2011/11/29(火) 01:07:26 ID:???
次戦オーダーが書いてあるとかなんだろうか
711 :
森崎名無しさん
:2011/11/29(火) 01:08:42 ID:???
>>709
そんなこと言ったら雑用が得意はどうなるw
712 :
森崎名無しさん
:2011/11/29(火) 01:18:30 ID:???
つまり雑用などの気配りもできる優しい魔王様ということですねなんぞこれ
713 :
森崎名無しさん
:2011/11/29(火) 01:28:59 ID:???
反町
「リグルさん、GKのガッツを0にしておきました。
あとはシュートするだけです」
714 :
森崎名無しさん
:2011/11/29(火) 01:29:26 ID:???
なんという雑用w
715 :
幻想のポイズン
◆0RbUzIT0To
:2011/11/29(火) 01:32:20 ID:???
>A.「何か用ですか、魔理沙さん?」 何か用があるのかと聞いてみる
==========================================================================================
反町は嫌悪感を抑えながら、魔理沙に何か用があるのかと問いかけた。
魔理沙が反町を見て笑みを浮かべた事から、魔理沙が待ち伏せていたのは十中八九反町が狙い。
一体何を狙っているのかはわからなかったが、とにかく話だけは聞いておこうと反町は考えたのである。
魔理沙「おう、用があるぜ。 なきゃこんな所にいるかよ」
反町「……それで、一体どんな?」
魔理沙「決まってんだろ。 ……明日のスタメン、考えたんだよ」
反町「……は?」
反町が問いかけるや否や、魔理沙はニコリと笑いながらぺらぺらと振っていた紙を反町に渡した。
反射的に受け取ったそれを、反町は無言で見つめる。
−J−−− J魔理沙
−−−H− H反町
−G−I− G静葉 I霊夢
−−−−−
−E−F− Eヒューイ F咲夜
D−C−B D穣子 Cにとり B妹紅
−−A−− Aレティ
−−@−− @早苗
716 :
幻想のポイズン
◆0RbUzIT0To
:2011/11/29(火) 01:33:27 ID:???
反町「(…………………………パルスィじゃなくて、静葉さんを起用?
それにヒューイと咲夜さんのダブルボランチ!? 一対一に強そうなFWがいたのに、咲夜さんがDFじゃないのか!?
何よりFWが……リグルがいない……!)」
これを見て、反町は魔理沙が悪意を持ってこのオーダーを組んだのかと疑心を抱いた。
元々魔理沙の事を忌み嫌う反町が、疑うのも致し方の無い事である。
何せこのオーダーの中にはもはや自称・エースの自称の字を取っていい程の実力をつけたリグルの名も。
ドリブラーとしての実力は幻想郷Jrユース内でもトップクラスのパルスィの名も無かったのだ。
リグルを過小評価する魔理沙が、わざとこういうフォーメーションを取ったとしても何ら不思議ではない、と反町は考える。
魔理沙「……本当は妹紅あたりも入れ替えた方がいいかと思ったんだがな」
反町「ハァ!? なんで妹紅さんを!?」
そして、魔理沙の次の発言を聞いて反町は思わず驚きの声を上げた。
咲夜には負けるが、正規のDFの中ではトップクラスの実力を持つ妹紅。
彼女を外す意図が、当然ながら反町には読めない。
反町「……これ、輝夜さんに話したんですか?」
魔理沙「そりゃルール違反だろ。 私は単にキャプテンさんのご参考になるように、と一考したスタメンを見せに来ただけだぜ?」
反町「………………これも、ルール違反ギリギリでしょう」
魔理沙「ギリギリなら問題ねぇな。 違反してねぇんだから」
ようやく落ち着きを取り戻した反町は魔理沙にこれを輝夜には見せたのかと問うが、魔理沙はそれに首を振って否定した。
兼任コーチであるパチュリーならばともかく、一選手の魔理沙が監督である輝夜に対しスタメンに口を出す権利は無い。
あくまでもキャプテンの反町に見せただけというなら……それはまだ、グレーゾーンの範疇であった。
魔理沙「……ま、それを輝夜に言うも言わないも自由だ。 好きにしな。 私はもう寝る。 おやすみ、と」
反町「………………」
反町が黙りこくる中、魔理沙はあくびを一つしてから手を振りつつ自室へ戻っていった。
後に残った反町は、しばらくその紙を見つめた後……無言で折りたたんでポケットへと入れ、輝夜の部屋へと向かった。
717 :
幻想のポイズン
◆0RbUzIT0To
:2011/11/29(火) 01:34:28 ID:???
判定ありませんが、遅くなりましたので本日はひとまずここまで。
続きは明日以降書かせていただきます。
それでは、お疲れ様でしたー。
718 :
森崎名無しさん
:2011/11/29(火) 01:35:05 ID:???
ああ、審判に抗議しそうな奴は外そうって考えか
719 :
森崎名無しさん
:2011/11/29(火) 01:37:55 ID:???
乙でした
リグルなんか真っ先に抗議しそうだからな
……魔理沙さんも、だがww
720 :
森崎名無しさん
:2011/11/29(火) 01:38:53 ID:???
乙でしたー
なるほどー審判対策なのかー
721 :
森崎名無しさん
:2011/11/29(火) 01:42:27 ID:???
ライトニングリグルは決まらない可能性が高い、抗議する可能性も高い…ならリスク大きすぎるしな
せめて腐乱審判がいなくなる後半から投入すればいい
722 :
森崎名無しさん
:2011/11/29(火) 01:49:49 ID:???
パル突撃→こいしのダーティで止められる→妬む→カレーゴチです
目に見えるようだ……
723 :
森崎名無しさん
:2011/11/29(火) 02:52:54 ID:???
確かにこの面々なら、審判の判定に早々激怒しなさそうだな。
724 :
森崎名無しさん
:2011/11/29(火) 15:40:19 ID:???
軽く読みなおしてみたけど、本当にこのスレは自由選択がいい方向に転がらないな……
725 :
森崎名無しさん
:2011/11/29(火) 16:04:02 ID:???
>>724
何かあったっけ?
726 :
森崎名無しさん
:2011/11/29(火) 16:26:30 ID:???
個人的には自由選択肢は作戦フェイズ以外いらないと思っている
727 :
森崎名無しさん
:2011/11/29(火) 19:14:18 ID:???
本編のフランス戦でもうこたんが外された理由を考えると
魔理沙が一番危なそうだけど、このスレの審判だと大丈夫なのかー?
728 :
森崎名無しさん
:2011/11/29(火) 19:18:25 ID:???
というか、わざわざ自分でこんなことを考えるくらいだから、
挑発に乗らない心構えはできてるんじゃない?
もちろんそれはこの提案が「自分が目立ちたいだけ」じゃない、という前提の話だが。
729 :
森崎名無しさん
:2011/11/29(火) 19:21:45 ID:???
控えの面子で妹紅と代えるとしたら妖精1か?
730 :
森崎名無しさん
:2011/11/29(火) 20:52:19 ID:???
>>727
日向の場合は強引なドリブルとかのラフプレイから来るファウルの危険性がある訳からであって
審判に逆らう云々じゃなかった気がする
731 :
森崎名無しさん
:2011/11/29(火) 21:08:32 ID:???
>>729
ここであえての(咲夜さんをDFにして)妖夢を投入
732 :
森崎名無しさん
:2011/11/29(火) 22:19:13 ID:???
初戦と同じフォーメーションだとこうか
得意な能力はこれであっている?
フランスJrユース 4−4−2
−−@−− @さとり
−DBA− Dブラボー(ブロック) Bルスト(DF全般) Aベルジェル(クリアー)
−−C−− Cドゴール(タックル)
−−E−− Eこいし(パスカット)
F−I−G Fフェレーリ(ドリブル) Iピエール Gジョルジュ(パス)
−−−−−
−H−J− Hナポレオン(シュート) Jボッシ(シュート+ドリブル)
−−−−−
733 :
森崎名無しさん
:2011/11/29(火) 22:56:46 ID:???
魔理沙のフォーメーションが妥当なのはわかるけど
さりげなく魔理沙がおいしいポジションにいるあたりが
ちゃっかりしてるとこが個人的に好きだわw
734 :
幻想のポイズン
◆0RbUzIT0To
:2011/11/29(火) 23:02:03 ID:???
コン コン コン
輝夜「はいどうぞ〜」
反町「失礼します……」
丁寧にノックをし、室内の輝夜の入室許可の声を聴いてから反町はドアを開け中に入る。
この幻想郷Jrユースのキャプテンに就任し、既に何度も来ている監督室。
今日も相変わらず監督である輝夜は巻物を広げ筆を手に取りうんうん唸っており……。
反町はそれを見ながら、輝夜の机の対面にある椅子に腰掛ける。
それからしばらくして、ようやく輝夜も一区切りついたのか筆を一旦置くと傍らにあった湯呑を一口啜り、反町に顔を向けた。
輝夜「……まずは決勝トーナメント進出決定、本当によくやってくれたわ」
反町「いえ……皆のお陰ですよ」
輝夜「そうね、サッカーは1人では出来ない。 ……ただ2人の天才がいるだけで勝てる程、サッカーは甘いものではないわ」
少しだけ遠い目をしてから輝夜はそう呟くと、すぐに表情をきりりと引き締める。
輝夜「ただ、ここからが本番なのは間違いないわ。
幸いにも霊夢達が戻ってきたから、今までよりも取れる戦術も増えたし戦力は大幅にアップした。
だけどここから先は今まで以上に厳しい戦いになるのも明白――油断は一瞬たりとも出来ないわよ」
反町「わかっています」
輝夜「ならよろしい。 ……それで? 今日は何の用かしら? ……やはり明日のフランス戦について?」
反町「えっと……」
A.「はい、フランス戦のスタメンについて話し合いたいです」
B.「いえ、監督にちょっと相談があって……」
C.「いいえ、夜這いに来ました」
D.その他 自由投票枠
先に2票入った選択肢で続行します。
age進行でお願いします。sageではカウント出来ません。
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