キャプテン森崎 Vol. II 〜Super Morisaki!〜
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【燃えろ!】キャプテン松山30【厄オーラ】
1 :
キャプテン松山
◆RxYivCScyw
:2012/06/10(日) 01:57:45 ID:???
キャプテン森崎のスピンアウト作品。東方サッカーネタのキャプテン森崎番外編作品です。
ただし主人公は松山光。何かと不遇な彼の発言や行動を第三者(ロムしている人)が
カードを引いたり、選択の中からひとつを選ぶ事によって進んでいきます。
筆者がわかってないなと思われたところの批判、意見は大歓迎です。雑談もOKです。
前スレ
【厄は憑いても】キャプテン松山29【嘘つくな】
http://capmori.net/test/read.cgi?bbs=morosaki&key=1325602459
登場人物、あらすじ、練習の説明などテンプレは
>>2
からになります。
923 :
キャプテン松山
◆RxYivCScyw
:2013/02/27(水) 23:35:39 ID:???
A さとりと一緒に行く
松山「わかった、さとりさんに同行させてもらうよ」
さとり「ありがとうございます。 それでは早速」
キュ、と、さとりがいきなり松山の手を握る。
それにドギマギした隙をついて、誰の反応も間に合わない速さでさとりのスペルカードが発動した。
さとり『想起――「疾走優美」』
松山「え、ちょシャンハイがま、ぁああああぁぁぁ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜……」
幻想郷最速ブン屋の技のひとつ、それを結界弱化されない状況で使う効果は覿面だった。
あっという間にさとりと、地面から足を離され引っ張られて消えてしまった松山。
取り残されたシャンハイが大慌てで声を上げた時には、地霊殿を離れてしまっていた。
シャンハイ「え、ええええそんなさとりさんが光様を連れて逃避行を――!?
いつもゆったり歩いていて、飛び回るイメージの方ではないのに!?」
メディスン「猛スピードで走ってるだけで飛んでないし。同意得たから逃避でもないんじゃないの?」
シャンハイ「ああああ……キュゥ」
メディスン「あ、オチた。 チャンスだからお着替えさせちゃおっと」
924 :
キャプテン松山
◆RxYivCScyw
:2013/02/27(水) 23:36:40 ID:???
松山の与り知らぬところで、シャンハイのイメージチェンジ(同意なし)が行われかけてる時。
さとりの大言は偽りではなく、まさに射命丸と同等のスピードで旧都の上空に連れ出されていた。
松山「ここは――――」
さとり「ご存知でしょう? 賭博サッカー場を大改築してスタジアムにした場所です。
もうすっかり完成して、今日は地底の鬼連合の試合でかなりの行列ができてます」
松山「(何から何まで確信犯の計算づくかぁ)」
さとり「ええ、まぁ(しれっ) あ、そろそろ何名かこっちに気付いてざわめきだしてますよ」
さとりが言った通りに、数名の反応が伝播し……。
声のでかい巨体の鬼が身振りすると、大半の視線が松山とさとりの二人に集中し集まった。
巨体の鬼「ごおおおおー!! あっこにいんのは覚妖怪の姉のほう!
それに最近大暴れしてた人間のサッカー小僧でねえが!!!?」
一つ目妖怪「もっかして今日の試合に出んのか!? 逆賭けたから鬼のほうで出るんじゃねえぞ!?」
物知り妖怪「まぁ待ちな。 今日は地上のでっかい大会の組み合わせ、対戦カードが決まる日だ。
あいつら代表格のしあがったトラウム・アドラーズの代表として出向くんじゃないか?」
牛頭妖怪「ぶもー!! いよいよがぁ!!? 負けんじゃねえぞ地底の看板背負ってんだがらなあ!!」
声は遠く、正確に聞き拾えはしないが、彼らの叫びが応援を意味するものとは十二分に伝わってきた。
熱狂を帯びた視線がひとつ、またひとつと暗闇にともす篝火のように松山の体を焼き、熱くする。
松山「……」
さとり「大注目ですね、ここからだと声は届きにくいですが、手を振ってあげて……?」
松山「おうっっ!!! 頼むぞ応援!! 俺だってずっとずっと待ち望んでた大会なんだ!!!
みんなの期待裏切るプレイは絶対しない!!!!」
手を振るのではなく、拳を固めて、より高くつきあげて、松山は期待に応える言葉を口にした。
925 :
キャプテン松山
◆RxYivCScyw
:2013/02/27(水) 23:37:41 ID:???
先着で
地底サポーターの反応 → ! card
ダイヤ・ハート→ 地底サポーターの中で松山人気がアップした!
スペード・クラブ→ 概ね好評的に受け入れられた!
クラブA→ 巨体鬼妖怪「祝砲の弾幕いくぞゴラァ!!!」興奮して松山に向かって撃ってきた!
JOKER→ なんと彼らの元気が松山の頭上に集まってきた! 松山「俺わくわくしてきたぞ!!」
今日はここまで。 お疲れ様でした。
926 :
森崎名無しさん
:2013/02/27(水) 23:38:56 ID:???
地底サポーターの反応 →
クラブQ
927 :
森崎名無しさん
:2013/02/27(水) 23:39:02 ID:???
地底サポーターの反応 →
スペードJ
928 :
森崎名無しさん
:2013/02/27(水) 23:39:13 ID:???
地底サポーターの反応 →
クラブ7
929 :
森崎名無しさん
:2013/02/27(水) 23:46:30 ID:???
全部黒札……流石松山である
930 :
キャプテン松山
◆RxYivCScyw
:2013/03/06(水) 23:07:46 ID:???
>>929
たまにダイヤ引いただけで嬉しくさせてくれる、松山のプレイヤーへの優しさなんですよ!
地底サポーターの反応 → クラブQ
スペード・クラブ→ 概ね好評的に受け入れられた!
松山が思いを込めて返したものの、勢いが足りなかったのか声量が足りなかったのか。
松山「ん、さっきより活気なくした?」
さとり「(ここから読める彼らの心は……なるほど、声が聞こえたのはほんの数名……。
そこから発火して、全体的に松山さんを印象づけるには足りなかった様ね)」
ともあれ、サポーターへのお披露目とサービスは終了し、あとは颯爽と去るのみである。
燃え切らない結果に、ちょっと唇尖らせてしまう松山に向け、さとりは静かな口調で言った。
さとり「物足りない結果でも、何人か松山さんのファンになったはずですよ?
あとは松山さん自身が、観戦にきてくれたサポーターの心を鷲掴むプレーをするだけです」
松山「ああ、うん……。
活躍して勝っていけば味方もファンも増える……、まぁ当たり前だな。よーし、頑張るぞ!」
さとり「(根が素直なぶん、誰かの言葉で切り替えが上手く働くのは長所と感心できますね)」
松山に向かい応援の声を届かせようとしてる少数のサポーターに手を振って、松山達は旧都を離れた。
931 :
キャプテン松山
◆RxYivCScyw
:2013/03/06(水) 23:08:51 ID:???
松山「あ、そういえば鍵山さんは旧都で暮らしてるんじゃなかったか?」
さとり「彼女なら几帳面に朝の内から地霊殿にいらしてましたよ、もう地上に出てる筈です」
松山「そっ「というわけで私達も急ぎますよ、想起――「猿田彦の先導」っなっかぁぁぁ〜〜!!?」
悪戯しようとする妖精も、邪魔しようとする妖怪も一切追い縋れない天狗の速度で天駆ける中。
松山「(こんなスピードで摩擦で服がどうにかならないなんて、幻想的だよなあ)」
さとり「まだ余裕あるようですね、もうちょっと速くしますよ」
松山「おぉおおぉぉおおお―――……」
次に目を開いた時には、地上はおろか妖怪の山の麓に到着していた。
松山「……」
見上げる。
この山の高い地点に在る湖と神社で暮らしてたのが、不思議なくらいに途方もなく遠い昔に思える。
最初の栄光、不和、決裂……。 そして現在。 自分はこれからこの山の神社の栄冠を奪いに……。
さとり「感傷に浸ってる暇はありませんよ。
白狼天狗に許可は取り付けました。 さぁ入りましょう」
松山「別に浸ってなんかない。 さぁ行こうさっさと行こう」
この山で天狗のスペルカード使用は憚られるようで、緩やかな飛行で登っていく。
夏の山の景色と匂いを、複雑な気持ちで味わいながら、やがて神社の鳥居が見えてきた。
懐かしさだけはどう堪えようとしても後から後から湧いて、口元から苦笑となって零れてくる。
松山「まだ戻ってきたんだな……ここに」
さとり「えぇ。 松山さんにとっては……あちらに誰かいますね」
932 :
キャプテン松山
◆RxYivCScyw
:2013/03/06(水) 23:09:55 ID:???
先着で
ファイナルモリヤーIV ジ・アフター 鷲の帰還 → ! card
K→ カペロマン「よう」松山「久しぶり」
Q→ フライハイト「やっときたのか、遅いぞマツヤマ」松山「(あの頃思い出すな……)」
J→ 二柱「ようこそ、地底の覚妖怪と……松山君」さとり「お空がお世話になりました」
10→ 藍「やぁ。 いつも主が迷惑かけてすまないね……(沈鬱)」 松山「いえいえ」
9→ ???「ようこそいらっしゃいました。 守矢ミラクルズの永江衣玖です」松山「(知らない人だ)」
8→ ???「またやられ役が来たみたいね。 比那名居天子よ」松山「(知らない人だが軽くムカつく)」
7→ パチュリー「貴方はここの……いえ今は違ったわね」松山「(この人、前より血色いいな)」
6→ 緑髪の気弱そうな妖精「あ、あの、私、人里の選手です」松山「(どこかで会ったっけ?)」
5→ 永琳「その後、足の具合は?」松山「その節はありがとうございました(深々)」
4→ 紫「固定枠よ」松山「そうですか」
3→ 勇儀「……会場ならこっちだよ」松山「……」さとり「……」
2→ 輝夜「あら来たのね弟弟子!」松山「(そんな設定もあったなぁ)」
A→ 幽香「あら貴方もどこかの関係者?」松山「……!」
クラブA→ さとり「か、彼女はつちg……うぷっ」早苗「人の顔見るなり無礼ですねゴゴゴゴゴゴゴ」
JOKER→ トラウム・アドラーズメンバーがみんな待っていた!
松山が何百日ぶりか守矢の土地を踏んだところで今日はここまで。
一部除いてあまり話してないor面識ない顔ぶれを揃えてみました。
お疲れ様でした。
933 :
森崎名無しさん
:2013/03/06(水) 23:10:40 ID:???
ファイナルモリヤーIV ジ・アフター 鷲の帰還 →
クラブ3
934 :
キャプテン松山
◆RxYivCScyw
:2013/03/06(水) 23:45:53 ID:???
ファイナルモリヤーIV ジ・アフター 鷲の帰還 → クラブ3
3→ 勇儀「……会場ならこっちだよ」松山「……」さとり「……」
若干距離のあるところで佇む人物が誰か、すぐにわかった。
松山にとっては、試合で因縁を生じさせてしまい、決着……清算をしなければならない相手の一人。
一本、彼女の豪胆快活な性根を雄弁に語るかのような角を生やした大柄な女性……星熊勇儀。
勇儀「……あぁ、今きたんだ。 ……」
松山「……」
さとり「……」
傍目からは、気まずい沈黙が三人まとめて包み込んだ。
勇儀「(く、っ……こんなのあたしらしくない! どうしてこいつら相手だと豪快に出られないんだ)」
萃香に信を寄せられた人間ということで、過度な期待と心躍る勝負を望みすぎたことが災いしたのか。
今度こそは、遺恨も残らぬ勝負をと言葉を紡ごうとしても、勇儀からは言葉が出てこない。
また悪感情を植えつけると……そう思っても、舌打ち残してぞんざいな言葉だけ吐いて立ち去ろうと。
さとり「勇儀さん勇儀さん、午後からお客様がくるので接待をお願いしますね」
勇儀「わかりました、お嬢様っ。 本日は良くできた、マド、レーヌ、が……」
松山「―――――――――」
勇儀「―――――――――」
さとり「―――――――――(笑いをこらえている)」
そして一陣の風が二人と鬼との間を抜けていった――――
935 :
キャプテン松山
◆RxYivCScyw
:2013/03/06(水) 23:46:56 ID:???
どうしますか?
A 荒鷲スルーして会場まで同行してもらう
B 荒鷲スルーして会場へ向かう
C 荒鷲スルーしていい機会だからSSP勝負を申し込む!
D 勇儀に喫茶店で働くことを推奨する
E その他
*先に2票入った選択肢で続行。ageでお願いします。sageではカウントできません。
今度こそ、ここまで。
936 :
キャプテン松山
◆RxYivCScyw
:2013/03/06(水) 23:49:47 ID:???
投票は0時回ってからお願いします。 申し訳ありません。
937 :
森崎名無しさん
:2013/03/07(木) 00:29:52 ID:7fy3B2AI
A
938 :
森崎名無しさん
:2013/03/07(木) 00:40:57 ID:LU/1QlJ2
A
早苗さん口でゴゴゴゴゴゴゴって言ってる…また常識捨てちゃったか…
乙でした
939 :
キャプテン松山
◆RxYivCScyw
:2013/03/08(金) 00:39:07 ID:???
>>938
乙ありがとうですー
パパウパウパウとまさかの口で言ってる御方もいますし常識外れではないですよ、うん。
帰りが遅くなってしまいましたので、本日は(本日もかも……)更新できないと思います。
940 :
森崎名無しさん
:2013/04/20(土) 00:20:35 ID:???
このままでは東風谷さんの最後の出番が2年前になってしまう
941 :
森崎名無しさん
:2013/04/21(日) 00:21:55 ID:???
某スレで2連続JOKER出たけどここだと3連続だっけ
でもそれで紫に気に入られて守矢脱退の遠因になる…
とかだし運命は本当によくわからんなあ
942 :
キャプテン松山
◆RxYivCScyw
:2013/04/21(日) 00:29:25 ID:???
レスがついたので、答える書き込みという形ですが……。
すみません。いろいろと大変で、どれくらいかというと毎日まめに森崎板チェックができないくらい!
そんな理由で放置状態ですが、この機に長期化してほころび出たりあやふやだったゲーム部分改修構想なんてしてます。
943 :
森崎名無しさん
:2013/05/08(水) 09:02:14 ID:???
うーむ、このおあずけ状態はもどかしい
もう少しで昔のチームメイトに会えるのに
944 :
森崎名無しさん
:2013/05/26(日) 16:45:05 ID:PqePf7CA
うーん、まだかなぁ。
更新待ちきれないぜ
945 :
キャプテン松山
◆RxYivCScyw
:2013/05/26(日) 21:29:38 ID:???
もうすぐ6月頃再開できそうです。引越しと異動でてんてこまいでしたが余裕できてきたので。
会場のご馳走がラフレシア腐って異臭を放ってる?そんな時の為に土粥に挑んだ勇者様がいるじゃないか!
946 :
森崎名無しさん
:2013/06/05(水) 20:47:06 ID:???
冗談抜きで一年ぶりの試合だぁ〜というのがありそうで怖い…というのがあったけど
本当のことになってしまったぜ
947 :
森崎名無しさん
:2013/06/08(土) 23:36:01 ID:???
もうすぐこのスレ立ってから1年になってしまう…
948 :
キャプテン松山
◆RxYivCScyw
:2013/06/11(火) 23:58:20 ID:???
>>946-947
つくづく申し訳ないです。
再開まであと少し。お待ちください。
休んでる間に松山の厄は本編に流れ込んだ模様ですね。
『あの後』の松山の這い上がるストーリーというのも難易度が高そうでもし誰かが始めたらとワクワクします。
949 :
森崎名無しさん
:2013/06/21(金) 20:05:30 ID:XkD7Dp+Y
これは、危ないんじゃないか・・・。って思ってたら初クラブA判定の時にきっちりと引いてるんだよなぁ。
さすがとしかいいようがないぜ
950 :
森崎名無しさん
:2013/06/21(金) 20:11:09 ID:???
松山の誕生日(6/21)にあわせての更新かと思ったじゃないか
ということでできればsageで投稿してくれると助かります
951 :
森崎名無しさん
:2013/06/25(火) 09:09:34 ID:???
そういや松山は東風谷さんに裏切り者扱いだけど
とりあえず守矢に居たいってアピールしておけば裏切り者とか言われなくて
済んだかもね、追い出したのはそっちだろっていう
952 :
森崎名無しさん
:2013/06/25(火) 11:16:39 ID:???
難しいなあ。つまり「SSPになりたい」という願いを口にするには「守矢にいたい」と口にしてはならない、という裁定だったから。
953 :
森崎名無しさん
:2013/06/25(火) 11:21:37 ID:???
SSPを目指さずにまったりやっててもよかったと思うけどな
まあまったりは出来なさそうだけど 色々な意味で
954 :
キャプテン松山
◆RxYivCScyw
:2013/07/08(月) 00:00:04 ID:???
A 荒鷲スルーして会場まで同行してもらう
誰からともなく、無言になったまま……(さとりが時々チラリと向ける視線に勇儀が反応したりしたが)
やがて、「あそこだよ」とぶっきらぼうに、松山が見覚えない建物を示すと勇儀は足早に立ち去った。
対戦組み合わせの抽選会場。 そこへ通じる扉を開けると……。
松山「その前に、俺はもうゼブラのユニに着替えてるから了承して進行してくれ」
さとり「説明台詞お疲れ様です」
華やいだセレブな世界が広がっていた。
松山「……」
パーティードレスに身を包んだ紳士貴婦人の集いとか、エキストラを集めれば様になりそうな光景。
テーブルセッティング一つ取っても、優雅そのものと主催側の気合の入れ込みすぎを伝えてくる。
松山「凄い……けど、とても、ドラマやコラムの写真うんたらで見た光景そのままです……」
諏訪子「早苗無茶すんなって感じだよね〜。
けど、あの子がしたい様にやらせたの私らだから大目に見てね」
さとり「意外と家族には甘い御方ですね」
さとりは驚いた風もなかったが、松山は動揺をこらえて気配なしでかけられた背後の声主に振り向く。
カエル座りで松山達を見上げているのは、守矢の二柱の片方、懐かしい洩矢諏訪子だった。
955 :
キャプテン松山
◆RxYivCScyw
:2013/07/08(月) 00:01:06 ID:???
松山「諏訪子ちゃん……久しぶり。
練習とか無茶してないか? おなかいっぱい食べたりして腹壊したりしてないか?」
諏訪子「うん、松山君に言われたくないし、認識に訂正は迫りたいけど、久しぶり」
挨拶そこそこに、松山は会場に視線を引き戻した。
見れば、会場中央左寄りに、水色の髪のお嬢様が満足げにグラス片手に佇んでる姿が見えた。
同じように中央右辺には、罠師の先輩風ふかしてたのが記憶に新しい月の姫。 揃って満足そうだ。
諏訪子「フライハイト君が言うには、パーティーの参加者は、風格で立ち位置が決まると言うよ。
強豪チームの中心人物で見栄っ張りの二人が目立つところにいるのも、そういうもん?」
さとり「というよりは、他の人達はあんまり馴染めずにいるだけでは」
松山「(……目を凝らせば、いる、いる……。 ! そりゃ、いるよな)」
紅魔館と永遠亭のほかのチームの主要メンバーの姿もちらほら見られた。
松山が捉えた人物は、片隅で交流に関心を示さない断絶を見せながらも強者の余裕を振りまいている。
迫力ある笑顔も、忘れようがないチェック柄の服も、一切変わりが見えず松山の胸中をざわつかせる。
松山「……」
諏訪子「なんか、険しい顔だね」
松山「(はっ)あ、い、その、……なんでもないんだ。 流石に知ってる顔ばっかりだなぁ!」
言及を避けるみたいに言ってから、守矢のほかのメンバーはどうしたんだ?と訊ねた。
956 :
キャプテン松山
◆RxYivCScyw
:2013/07/08(月) 00:02:18 ID:???
諏訪子「ん〜と、フライハイト君はメンタル的に問題発生してたんで裏方の調理担当だよ。
にとりは、空調に不満があるらしくてあちこち回ってる。
カペロマン君は遅れてるみたいでいないね。 レティは紅魔館の氷妖精に捕まってるよ」
松山「そうか。 ……で?」
諏訪子「ん? ああ、早苗? 早苗ならあそこ。レミリアと輝夜のちょうど間に人の輪できてるでしょ」
よく見れば、というか無意識に一旦シャットアウトしてしまったのか、確かにそこに風祝装束が見えた
あんまり見ない大人……妙齢で貫禄のある男性女性と、その娘縁者と思しき少女と談笑している。
他に秋姉妹と神奈子もいて、松山には組み合わせが把握できない。
諏訪子「神奈子達と話してるのは、人里で私らの喫茶店に出資に前向きな豪族さんだよ。
自慢じゃないけど、若い娘っ子に大層人気で、娘にせがまれた腰重い連中も顔を出したのさ」
さとり「……(わかってたつもりですが、一枚も二枚も上をいかれてますね)」
松山「あれ? 阿求さんもあそこに?」
松山がコーチしている、髪飾りが似合うたおやかな少女も、話の輪に混ざっていた。
諏訪子「松山君、稗田の当主と仲いいの?」
松山「あ、まぁ、縁があって(コーチしてることは内密にと釘刺されてるしな)」
諏訪子「ふ〜ん? ま、とにかくみんな好き好きにしてるよ。
新顔の面々は、カペロマン君と同じく遅れてるみたい。また喧嘩してないといいんだけどな」
話が途切れてから、松山はふと、もう一人この場にいる筈の巫女さんがいるかを確かめねばと思った。
957 :
キャプテン松山
◆RxYivCScyw
:2013/07/08(月) 00:03:36 ID:???
松山「妖々夢――いや博麗連合の人達はいるのか?」
諏訪子「あれ? さっきまでいたんだけど? 松山君が来る前か来た直後に雲隠れでもしたのかな?
そういえばさ。 霊夢、トラウム・アドラーズから離脱したんだよね?」
さとり「えぇ、そうです。 巫女側の都合により引き止めることも叶わず退団を許可しました」
松山が動揺から口を滑らせる前に、さとりが先に答えた。 諏訪子は大きく頷き。
諏訪子「そうだろうとも。 あんなゴシップ書かれた日には、松山君と同じチームに居辛いよねぇ。
普段そーいうの全然気にしません顔だけど、あの巫女もそれなりにはまぁ年頃だったか」
それからは、守矢を勝手に出奔し、トラウムでも想像起こす天狗記者への愚痴が始まる。
相槌打ちながら、松山は……
松山「(あぁ〜そ、そうか! そういう見方にもなるよな。 立場でほんと物の見方変わるんだなぁ)」
奇妙な安堵と感心をする松山だが、諏訪子はぴたっと愚痴をやめると。
諏訪子「ともあれ松山君のチームの脅威度は下がったね。
かわりに博麗連合が……優勝を紙一重で争いそうなチームが結成となっちゃったけど」
守矢神社にとっても見過ごせない霊夢の移籍問題に触れながらの軽い挑発。
まだ気持ちが落ち着かない松山はあえてスルーをし、もう一度早苗や阿求のところを見た。
958 :
キャプテン松山
◆RxYivCScyw
:2013/07/08(月) 00:04:49 ID:???
松山「それにしても、順調なんだな守矢神社は」
諏訪子「あの子が頑張ってるおかげだよ。 といっても私や神奈子は、松山君のおかげと考えてる」
思ってもみない発言、松山は思わずそれは何故かと、素で問う。
諏訪子「どんな形でも、あの子の頑張りの源だからねぇ松山君が。
それにさ、松山君がうち抜ける前に、永遠亭と提携結んでくれなければ潰れてたと思うもん」
松山「(そういえば……一度、会ったな)」
永遠亭で体調管理を行い提供される栄養ドリンクが、早苗の頑張りを支えてる。
そう言われても数々のすれ違いと紆余曲折を経た今の松山は複雑な心境で、曖昧な返答しかできない。
思考がさ迷い、ふと、いらぬことに気付いてしまう。
松山「(東風谷さんは今サッカーに、女子高生が好みそうなスイーツカフェの確立を頑張ってるのか。
ん、待て? 待て……もし、俺達トラウムが優勝して、だ。
あのオカルトミートショップが、優勝チームのスポンサーで人気を博して……)」
宵闇精肉店が、トップムーブメントを巻き起こし――――
人里の若者がスカルファッションに興じ、ドクロのオサレなアクセサリが大流行する。
斯様な世界の訪れが――――それは―――――
怒早苗「絶対許早苗えええええぇぇぇぇ!!! 松山君の血は何色だぁぁぁぁぁ!!!!!?」
959 :
キャプテン松山
◆RxYivCScyw
:2013/07/08(月) 00:07:03 ID:???
ブルルッ
諏訪子「どうしたの身震いして」
松山「な、なんでも! (意図しないまんま、つくづく嫌われそうな要因積み重なっていくな……)」
身内の諏訪子にそうとは明かせず、そろそろ長くなった諏訪子との会話も打ち切ろうかと考える。
さとり「まだ時間ありますし、方々に挨拶するもよいでしょう。
私は到着してる筈のお燐達を探します。松山さんは如何します?」
諏訪子「松山君が起こすかはともかく、ここで揉め事は私らが全力で抑えるからね」
松山「わかった。 じゃあ俺は……」
どうしますか?
A とにかくシャンハイを探す
B 今いる他チームのメンバーと会話を試みる
C 食事をつまみ食いする
D 守矢の新戦力を確認しにいく
E さとりについて行動する
F その他
*先に2票入った選択肢で続行。ageでお願いします。sageではカウントできません。
お久しぶりとなりましたが、今日はここまでですー。
960 :
森崎名無しさん
:2013/07/08(月) 00:10:02 ID:3kWERLww
B
961 :
森崎名無しさん
:2013/07/08(月) 06:15:46 ID:o4GtUZlo
A
962 :
森崎名無しさん
:2013/07/08(月) 07:04:08 ID:7bxW0Hd2
A
963 :
森崎名無しさん
:2013/08/23(金) 00:05:04 ID:???
サッカーがしたい
964 :
森崎名無しさん
:2013/08/28(水) 03:26:08 ID:???
このままでは大会が始まるのがいつになるのかわからんうごごごご
もういろんなことが思い出せない
965 :
キャプテン松山
◆RxYivCScyw
:2013/09/30(月) 22:18:40 ID:???
>>963
ごめんね、本当にごめんなさい
>>964
無理もありませんね……私は飼い猫に忘れられてしまった感。
リアル事情でブツ切り感は否めませんが、投げ出すことはしません。
A とにかくシャンハイを探す
松山「なんだか季節の移り変わりを経てまた一歩大人になった気がするよ」
さとり「大丈夫ですかー?今は夏真っ盛りの8月6日ですよ?」
一瞬、棒立ちになり感慨深げにおかしなことを呟いた松山に、一言返してペット探しに行くさとり。
松山「(シャンハイ、唐突に別行動する羽目になったから心配しているだろうな……)」
早めに会って不安を解消させてやりたい。
しかし何ぶん会場は大会関係者が多く集まっており、ブルードレスの特徴ある人形でも探すのは難しい
松山「人ごみで誰かを探す時は、見晴らしがいい場所から全体を見るのが最良なんだけど……」
階段はあるものの、2階部分はまだ未完成なようで封鎖されている。
やむなく松山は、耳と目と足で探すことに決めて、壁際からゆっくり一周してみることにした。
松山「(……東風谷さんの目には留まらないようにしとくか……後、あそこには近づかないでおこう)」
966 :
キャプテン松山
◆RxYivCScyw
:2013/09/30(月) 22:19:41 ID:???
揉め事御免と、釘をさしてきた諏訪子の顔と
自分でも粘着と思えど恨みを捨てきれない緑髪の妖怪の攻撃的な笑顔を交互に浮かべ、すぐ振り払う。
松山「(いかんいかん、サッカー選手たるもの、全部フィールドの上で決するんだ……)」
思考に耽り、シャンハイやメディスンの声をこぼさぬよう注意して移動してると。
隅っこのほうで、なにやら人捜し希望する声と、引き止める声がして、どうやら当たりだった。
松山「今の声! おーいシャンハイ! こっちだぞ〜!」
シャンハイ「だからちょっとの間だけだから……あっ! 光様!?」
メディスン「(ブンブンブンブン!) ……あっ! 白髪人間!」
???「誰が白髪の賢老婆ポジションですって!?」
松山より先に、奇妙な反応が背後であった気がしたが、気を回さずシャンハイに近づく。
胸に飛び込んできたのを抱きとめて、優しく頭を撫でるとすぐにシャンハイは定位置の肩に移動した。
松山「悪かったな、心配かけたか?」
シャンハイ「正直、しました。 今後は突発的な事態でもそばを離れないようしますね」
メディスン「……!」
松山「(睨まれてる、睨まれてる……とりあえずシャンハイと合流できたし、ここは……)」
967 :
キャプテン松山
◆RxYivCScyw
:2013/09/30(月) 22:20:42 ID:???
どうしますか?
A ここに留まり様子を窺う
B 他チームのメンバーと会話を試みる
C 食事をつまみ食いする
D 守矢の新戦力を確認しにいく(*イベント発生後、選べなくなります)
E その他
*先に2票入った選択肢で続行。ageでお願いします。sageではカウントできません。
968 :
森崎名無しさん
:2013/09/30(月) 22:22:47 ID:ZfW0OIrA
おひさしー。早めに選んだほうがよさそうだね、ということで
D
969 :
森崎名無しさん
:2013/09/30(月) 22:26:53 ID:YgzKPsu6
D
970 :
キャプテン松山
◆RxYivCScyw
:2013/09/30(月) 22:45:18 ID:???
>>968
お久しぶりです。
カペロマンや新戦力と事前に接触しておくことで、イベント展開や抽選に影響が起こります。
D 守矢の新戦力を確認しにいく
松山「(シャンハイと合流はできたし、どうやら抽選が始まるまで幾分間がありそうだし……)」
あまり顔を合わせにくい人物もいる屋根の下、松山はひとまず外へ抜け出すことに決めた。
シャンハイ「え、でも、トラブルに巻き込まれて時間内に戻れなくなったりは……」
松山「なんだシャンハイ、そんな心配をしてたら冒険なんてできないぜ!?」
シャンハイ「(これまでのことを鑑みるになんて根拠もない底抜けに前向きな思考!?)」
シャンハイは、いきなり少年の無謀と勇敢っぽさを押し出してきた松山に面食らうも
どうせこの松山光、絶対の安全地帯も危地に変えうる才能の持ち主である、であれば何処も変わりない
シャンハイ「ハイ、それでは時間までに戻ってきましょう」
松山「話が早いな! ……えっと、メディスン、君はどうする?」
松山の出現から、不安そうな表情を不機嫌ばかりに変えたメディスンに、ちょっと躊躇いがちに聞く。
メディスン「わ、私!? は……ここに知ってる顔もいる、けど……」
971 :
キャプテン松山
◆RxYivCScyw
:2013/09/30(月) 22:46:22 ID:???
先着で
毒っ娘の選択 → ! card
ダイヤ→ メディスン「べっ別に誘われたのが嬉しくってついてくんじゃないんだからねっ!」
ハート・スペード→ 知り合いとお話にいくと断られた
クラブ→ 知り合いとお話にいくと断られた
JOKER→ メディスン「さっき知り合いからメテオガーリックもらったからあげる」
972 :
森崎名無しさん
:2013/09/30(月) 22:47:08 ID:???
毒っ娘の選択 →
スペード5
973 :
森崎名無しさん
:2013/09/30(月) 22:49:35 ID:???
ハート&&スペードとクラブの違いは?
974 :
キャプテン松山
◆RxYivCScyw
:2013/09/30(月) 22:51:11 ID:???
>>973
ハート・スペードの知り合いは良い影響も悪い影響もありませんが、クラブは悪いケースに繋がる相手でした。
975 :
キャプテン松山
◆RxYivCScyw
:2013/09/30(月) 23:20:12 ID:???
毒っ娘の選択 → スペード
ハート・スペード→ 知り合いとお話にいくと断られた
メディスンはしばらく、松山とシャンハイの顔を交互に見ながら……プイと顔を背けた。
メディスン「いい……私、知ってる顔見つけたから、そいつとお喋りしにいくもん!」
シャンハイ「そうなの? 私は光様と一緒にいくから、またここに戻ってきててね」
メディスン「え……あ……」
一瞬、メディスンのちっちゃな手が、シャンハイに向け伸ばされかけたが
ギュっと握ると同時、引っ込めたメディスンは、タッと知り合いがいるだろう方角へ駆けていった。
松山「(一瞬、捨てられる子犬みたいな目を……うん? あっちの方角……アレは永遠亭か?)」
井戸に落っこちたりした時に世話をかけた医師や、ワナ道の先輩風ふかすお姫様の所属するチーム。
その中の誰と顔見知りかはわからないが、とくに問題は起こるまいと、松山達は出口に向かう。
シャンハイ「?光様、なんだか誰かと会うの楽しみにしてる感じですね」
松山「ああ、わかるか? 楽しみって言うかな……
久しぶりに普通の同世代の奴と普通の会話できそうだからな。
(井沢はなんか変なマスクつけてるし手のひらから光球出すし、フライハイトは……)」
976 :
キャプテン松山
◆RxYivCScyw
:2013/09/30(月) 23:21:22 ID:???
しかしそこまで考えて、はたと気付く。
現代社会の常識が通用しない幻想郷。 そこでサイドワインダーの使い手も長く滞在しているのだ。
もしかしたら、普通のサッカー選手は自分をおいて他にいなくなってるかもしれないと自分を戒める。
松山「まぁ会って話してみればわかるな。 外に出たが……よかった、社務所は前と同じだな」
もっとも、松山が暮らしてた部屋は綺麗に片付けられたか、顔を知らぬ誰かが生活を始めてるだろう。
若干切ない気持ちが芽生えるのは、仕方がないと言えた。
松山「(ああ切ないが……いま思い出すと、心休まる暇がない部屋だったともいえる……なぁ)」
ともあれさっきの諏訪子の発言から、守矢の新メンバーは準備に遅れており、ここにいる確率が高い。
松山「(そういえば、カペロマンと仲が悪いとか何とか? っ!?)」
グラグラっと、体が傾くような感覚と同時に、立っている地面が振動をはじめた。
かなり強い地震と感じた。不思議にも抽選会場から騒ぎは聴こえてこないが。
松山「(どんどん強くなるぞ!? やばっ、カペロマンが中にいるなら、避難呼びかけないと!
いや救助に! いや二次災害が……ここは!)」
977 :
キャプテン松山
◆RxYivCScyw
:2013/09/30(月) 23:23:18 ID:???
どうしますか?
A 突入―――! カペロマンを救えミッション!
B 濃厚なフラグのかほり……待ちの一手だ!
C 「そういえばシャンハイ衣替えしたんだな?」
D その他
*先に2票入った選択肢で続行。ageでお願いします。sageではカウントできません。
今日はここまでです。 お疲れ様でした。
978 :
森崎名無しさん
:2013/09/30(月) 23:25:26 ID:ZfW0OIrA
2
ただのMでしょ、これ。
979 :
978
:2013/09/30(月) 23:27:36 ID:ZfW0OIrA
B
しまった、某アレスレの癖が出て数字投票してしまったw
980 :
森崎名無しさん
:2013/09/30(月) 23:31:00 ID:nqqjZP/g
A
お帰りなさい、乙です
981 :
森崎名無しさん
:2013/10/01(火) 12:09:19 ID:Yas4HDGk
A
982 :
キャプテン松山
◆RxYivCScyw
:2013/10/02(水) 23:55:29 ID:???
>>978
たった一文字で中身を表せるキャラは貴重だと思います。松山やキャプ森人物にも何かほしいですね。
>>980
ありがとうございます、ただいま戻りました。
A 突入―――! カペロマンを救えミッション!
非常時における松山の決断は迅速だった。
松山「放っておくわけにいかない! 今行くぞカペロマン!
シャンハイは戻って神奈子さんか諏訪子ちゃんにこのこと至急伝える! わかったな!?」
シャンハイ「―――!?」
思い切り迅速すぎて制止もできないシャンハイを背後に残して、縦揺れする家屋に突入しようとし。
???「空気の読める私は足を払います!」
松山「ぞがっ!? ぶわらあああああああああああ!!!!?」
松山の駆け足。 その呼吸に絶妙なまでに合致しておかれた細い脚が、スコーンと両足まとめて払う。
ドッガアアアアアアアアアアン!!!!!
松山「ぐおおおおお!? 頭打っつけて超痛いあああああああああ!!!?」
???「はぁ、間に合ってよかった。
お節介な思い切りよさは若者の特権でも、蛮勇は怪我を招きますよ?」
シャンハイ「―――(パクパク)」
983 :
キャプテン松山
◆RxYivCScyw
:2013/10/02(水) 23:56:30 ID:???
天からふわりと舞い降りたみたく横にいたという、脈絡のない登場をした第三者。
空気を読めてるのか読めてないのか、痛がる松山に、礼儀正しくお辞儀をした。
衣玖「お初にお目にかかります、トラウム・アドラーズのキャプテン様。 永江衣玖と申します」
松山「あたた……あ?」
両の手で頭を抑えて地面に向けてた目を、目前の女性に向ける。
衣玖と名乗った彼女は、優雅な所作と、ひらひらした羽衣をスレンダーな体つきに纏わせている。
松山「あ、あ〜っ!? 悠長に挨拶交わしてる場合じゃなくて! あれ、地震収まってる?」
震源のそばの揺れのようで、危機感を募らした地震は不自然なほど影響なく収まっていた。
その独り言を聞いて、衣玖はちょっと目を逸らしつつ……
衣玖「えぇ、まぁ、はい。 守矢ではいつものことと言いますか……。
困った総領娘様が何かにつけ、地震に不慣れな西欧の方の反応を愉しんでると言いますか……」
わけのわからない発言に、ぶつけた頭の痛みも忘れて松山が首をかしげると、社務所から大声が。
羞恥か怒りかで顔を歪めた見知った男が出てきた。
984 :
キャプテン松山
◆RxYivCScyw
:2013/10/02(水) 23:57:32 ID:???
カペロマン「あのナイムネ! また軽はずみに地震起こしやがって!
いい加減慣れたが、アレがくると棚の片付けが面倒だって言ってんのに!!」
松山「カペロマン!!? 無事だったのか!」
カペロマン「……マツヤマ? それに……ナガエさん」
松山達の姿を認めると、一転して怒気を萎ませて、カペロマンは何か言いたそうにするも。
カペロマン「そうか、抽選会だしマツヤマも来るよな。
せっかく顔合わせたのに悪いが、ちっと中に用がある奴がいるんだ」
衣玖「いつものことながらご心中は察しますが、穏便にお願いします」
カペロマン「あ、はぁ……はい」
普段よりしおらしく、衣玖に会釈したカペロマンは毒気を抜かれたように社務所の中に戻ってしまった
松山「……」
シャンハイ「……」
衣玖「空気を読んだところ、私に何かしら質問したいのですね、どうぞ」
松山「(なんかやりにくい感じだが……せっかくだし、何を聞こう?)」
985 :
キャプテン松山
◆RxYivCScyw
:2013/10/02(水) 23:58:49 ID:???
どうしますか?
A 「永江さんは、守矢ミラクルズのメンバーなのか?」
B 「さっきの地震はいったい何だったんだ?」
C 「実に見事な足払いでしたが、何か格闘技でも?」
D カペロマンを追いかける(*衣玖との会話は中断になります、回数は消費しません)
E その他
*後2回まで選択できます。
*先に2票入った選択肢で続行。ageでお願いします。sageではカウントできません。
今日はここまでです。
触れられない間にアプリが派手になってる!?
お疲れ様でした。
986 :
森崎名無しさん
:2013/10/03(木) 06:16:11 ID:63dENmsM
A
乙でした
987 :
森崎名無しさん
:2013/10/03(木) 10:10:54 ID:DoLo79fg
A
988 :
キャプテン松山
◆RxYivCScyw
:2013/10/05(土) 22:38:56 ID:???
>>986
乙感謝です。 休止をはさむとノリを戻すのが上手にいきませんね。
A 「永江さんは、守矢ミラクルズのメンバーなのか?」
浮世離れした天女のような女性……永江衣玖。
彼女が、口振りから、関係者なことは明らかだが、選手か否か確証を得るため踏み込んで訊いてみた。
しかしその前に。
衣玖「先ほどは緊急時でしたが、乱暴な止め方をして申し訳ありません」
松山「えっ?」
一瞬、何故謝られたのか真剣に解らなかった松山だったが、一瞬の空白後。
松山「あ、ああ! そうだ……ですよね! 人転ばせたら謝るのフツーで常識すよね!」
気にしないでくださいと付け加えながら、松山は心の中でひっそり自分の認識に衝撃を受けた。
松山「(いかん、これではいかん。だんだん自分の扱いがいつものこと〜で流しがちになってた)」
口より先に手が、手より先に弾が出る幻想郷住人に囲まれてるからには仕方ない部分もあったが。
松山は、乱暴な扱いに過度に順応しないよう自分を戒め、常識を手放さぬよう意識を引き締めた。
989 :
キャプテン松山
◆RxYivCScyw
:2013/10/05(土) 22:40:09 ID:???
衣玖「私なら確かに、守矢ミラクルズの一員ですよ。 MFをしてます」
あとひとつ、MFは専任ではなく不得意なポジションはないと彼女は付け足した。
松山「(万能型MFか。 そうだな、どこでもこなせそうな器用さは感じるな)」
衣玖「さて、私だけ聞かれては不公平というものです。 私からも質問してかまいませんか?」
松山「え? ああそうですね。 どうぞ」
衣玖「それでは遠慮なく。 ……トラウム・アドラーズにいった射命丸文についてですが」
それより先を口にする前に、壁のように隆起した大地が社務所の屋根を破って出てきた。
松山「なっ、なんだありゃ!!!?」
衣玖「またいつものオチですね。 そろそろ私の出番になりそうです」
頬に片手を当てて、状況を前にしみじみ呟いた衣玖は社務所に入っていこうとする。
衣玖「守矢の新戦力を確認するなら、一番の収穫はこの中にあります。
困ったちゃ……彼女なら頼まれずとも、能力から得意なスタイル全て喋ってくれるでしょう
……代償に、いろいろな意味で狙われるかもしれませんから、お奨めしませんけど」
気遣ってるようで不穏当な発言を残して、最後まで丁寧に、衣玖は姿を消した。
松山「(なんか問題児のお守りみたいな人だったな……んーどうする)」
990 :
キャプテン松山
◆RxYivCScyw
:2013/10/05(土) 22:42:20 ID:???
どうしますか?
A 気になるのは社務所の中だ、一緒に行くぞ!
B 戻って守矢の他のメンバーを探してみよう
C この事態で天狗が見にきてないか周囲を見回す
D その他
*松山の【隠れM】スキル取得確率が下がりました。
*後1回まで選択できます。
*先に2票入った選択肢で続行。ageでお願いします。sageではカウントできません。
991 :
森崎名無しさん
:2013/10/05(土) 22:59:51 ID:QJMQ5J+c
C
992 :
森崎名無しさん
:2013/10/05(土) 23:14:00 ID:RbejDxkQ
C
993 :
キャプテン松山
◆RxYivCScyw
:2013/10/05(土) 23:44:03 ID:???
C この事態で天狗が見にきてないか周囲を見回す
松山はひとまず落ち着いて、ちょうど太陽と直線で結ばれる土壁そそり立つ社務所を眺めた。
勝手知ったる他人の家……中は空間弄りとやらで外観より広い社務所だから、破損も一部だろうが。
松山「派手に壊れたなぁ。
カペロマンが渦中にいたら、余剰の土砂で埋もれたりしてんじゃないのかはっはっは……」
間。
松山「はああああああああああああああーーーーーーーーーー!!!? 大変DA!!
誰か救助に! あ、永江さん行ったか……いやいや人数足らんだろう!」
シャンハイ「お、落ち着いてください光様っ、カペロマンさんならしっかりしてるしきっと大丈夫!」
動転する主人をなだめる従者の図がしばらく繰り広げられ、冷静さを取り戻した松山は……。
松山「そ、そうだな、またいつものオチとか言ってたもんな。
きっとこれが、俺が抜けてからの守矢神社のありふれた日常、って何があったんだ守矢!?」
シャンハイ「(守矢の人達が、光様の歩んできた歴を見たらきっと同じ所感持つと思います……)」
とりあえず事件発生には違いなく、松山はここが妖怪の山で、天狗記者が棲家とする場所と思い出す。
松山「んっ、そうだ。 天狗の誰か嗅ぎ付けてきてやしないか?」
994 :
キャプテン松山
◆RxYivCScyw
:2013/10/05(土) 23:45:28 ID:???
先着で
ネタの宝庫グランプリ → ! card
ダイヤ・ハート・スペード→ ???「あ〜足使った取材だる〜」
クラブ→ 誰よりも速く! 「最速と呼び声高い美人」天狗さんだ! 松山「ですよねー」
JOKER→ 妖食界出身の天狗さんだ! 雷撃系だぞ!? 衣玖「ガタッ」
今日はここまで。 次スレから再開します。
995 :
森崎名無しさん
:2013/10/05(土) 23:48:21 ID:???
ネタの宝庫グランプリ →
ダイヤ6
996 :
森崎名無しさん
:2013/10/05(土) 23:57:32 ID:???
松山さんはトリコ好きか
反町が出てきたら某毒使いの優男風になったりするのかな?
997 :
キャプテン松山
◆RxYivCScyw
:2013/10/06(日) 23:22:50 ID:???
>>996
反町は今でもオータムドライブディアブロさんなイメージですねー
あの体格であれだけの威力を出すのだから
メテオガーリックを食べた某毒使いのマッチョ風だった可能性に100地獄兄弟通貨
998 :
キャプテン松山
◆RxYivCScyw
:2013/10/06(日) 23:28:42 ID:???
トリコ好きというよりかは、現在で面白いと感じる作品の影響が出てきますねー
999 :
キャプテン松山
◆RxYivCScyw
:2013/10/06(日) 23:33:37 ID:???
次スレをぺたり
http://capmori.net/test/read.cgi?bbs=morosaki&key=1381067028
1000の方に
新スレゲットチャンス → ! skill
どんなものが出ても、入手時期、獲得条件は全く未定です!
それでは心機一転、よろしくお願いします。
1000 :
森崎名無しさん
:2013/10/06(日) 23:35:25 ID:???
新スレゲットチャンス →
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