キャプテン森崎 Vol. II 〜Super Morisaki!〜
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【夢幻泡影】黄金のジノ13【エンドレスエイト】

1 :黄金のジノ ◆a5vIUIiqDI :2012/10/27(土) 20:56:59 ID:qqqVOEoY
このスレは、『キャプテン森崎』のスピンアウト作品であり、イタリアを舞台に展開されています。
主人公は、綺麗になったヘルナンデス。
本家スレより少し後の時代を舞台にしており、キャラクターの色付けも本家スレとは異なりますので、ご注意下さい。
試合については旧ルールにて進行します。

12 :黄金のジノ ◆a5vIUIiqDI :2012/10/28(日) 14:54:31 ID:5yhPvTSY
>>9
近い世代とお見受け(*´ω`)
私は、2000年の再販盤しか買えませんでした……

A させる

長門「…………どうぞ。」
ハルヒ「ありがとう!どんなゲームかなぁー………………」

先着一名様で。
★ハルヒのエンド ! card ★
JOKER…まさかの少年エンド
ダイヤ…フラッグベストエンド
ハート…フラッグファイターに袋叩きエンド
スペード…フラッグ心中エンド
クラブ…フラッグNTRエンド
クラブA…フラッグファイターとアッー!エンド

13 :森崎名無しさん:2012/10/28(日) 14:58:57 ID:???
★ハルヒのエンド クラブQ

14 :黄金のジノ ◆a5vIUIiqDI :2012/10/28(日) 16:53:42 ID:???
★ハルヒのエンド クラブQ ★
クラブ…秒速5キロメートル

フラッグ「ねぇ、知ってる?レールガンの打ち出される速さ。」

――――――――――――――――
コレイジョウナニヲウシナエバー♪
――――――――――――――――

ハルヒ「」
長門「………バッドエンドルート、『秒速5キロメートル』。」
ハルヒ「あり得ないでしょ!なんなの、このバカ男はーッ!」
長門「女性の強かさと男性の弱さを描いたルートだと思われる。
女性の思い出は上書き、男性はフォルダ。」
ハルヒ「あり得ないわ!バッカじゃないの?!お互いに疑心暗鬼になっただけじゃない!あり得ない!」
ハルヒは、そう吐き捨てると長門を見た。
長門「現実にありがちな悲劇。」
ハルヒ「大体、女も女よ!」
今、一番鏡を見るべき人物である。

ハルヒ「こんなに簡単に思い出を捨てられるの?」

………そう言った瞬間、ハルヒの顔が何かの疑問に歪む。
ハルヒ「………………」
長門「………………」
ハルヒは、暫く考え込み、長門を見た。
ハルヒ「…………あんた、私にどこかで会った事ない?」
長門「ない。」
ハルヒ「………………」
何かを言おうとしたハルヒだが、図書館の閉館時間となった。

15 :黄金のジノ ◆a5vIUIiqDI :2012/10/28(日) 19:54:29 ID:5yhPvTSY
長門は立ち上がると、ハルヒを一瞥もせずに出口へ向かう。
チートコードを使用した理由。それは、ハルヒと実際に会い、会話をすると、間違いなくキョン達の不利益に繋がるからだ。
長門「(チートコードが解除された。)」
時間制のチートコード。図書館の閉館までのコードである。

長門「(………………)」

長門は、何気なく街を歩いて帰る事にした。
時間は6時10分過ぎ。まだ早い時間だし、本屋を巡るのも悪くない。
長門が歩いていると、前から古泉が来た。森と一緒のようで、仲睦まじい様子が遠目からもよくわかる。
古泉もまた、長門に気付いたようだ。森は、手提げ袋を振り、古泉と別れる。
古泉が、ふと長門の後ろを見ている。
長門が振り返ると、そこにいたのは、買い物袋を下げたみくるであった。
「「「………………」」」
古泉が苦笑し、みくるが目を丸くする。長門は変わらず無表情だ。
古泉「買い物帰りでしてね。」
みくる「わ、私もです!」
長門「図書館の帰り…………」
反応は三者三様であったが、よもやの出会いである。
そこに駆ける人影があった。それは…………

先着一名様で。
★人影 ! zange ★
JOKER…キョン
クラブA…ハルヒ

16 :森崎名無しさん:2012/10/28(日) 19:55:55 ID:???
★人影 *JOKER*

17 :黄金のジノ ◆a5vIUIiqDI :2012/10/28(日) 20:09:23 ID:5yhPvTSY
★人影 *JOKER* ★
JOKER…キョン

キョン「古泉、長門、朝比奈さん?!」
「「「!」」」
人影は、キョンであった。
キョン「部活が終わって、妹に頼まれた買い物してたら…………」
四人で苦笑する。
偶然にしても出来すぎた出会い。長門は、何か作為的なものを感じた。
長門「(恐らくは、涼宮ハルヒの願望。)」
彼女は、記憶を取り戻しつつある。
長門「(断定には、まだ早い。しかし………)」
偶然だとしたら、嬉しいことである。また、佐々木に謝るまたとない好機だ。
長門「(………………)」

『2』票にて。
A 四人で近くのファミレスに行く
B ハルヒがいるかも知れないので、予定通り本屋に行く
C キョンに、佐々木に連絡してもらう

18 :森崎名無しさん:2012/10/28(日) 20:23:30 ID:VFwc0UYw
C

19 :森崎名無しさん:2012/10/28(日) 20:24:52 ID:EN6LvkJ6
C

20 :黄金のジノ ◆a5vIUIiqDI :2012/10/28(日) 21:20:58 ID:???
C キョンに、佐々木に連絡してもらう

長門「………………提案がある。但し、古泉一樹には推奨出来ない提案。」
古泉「?」
長門「私は、チートコード使用中に佐々木○○に対し、傷付ける対応をした。よって、私は彼女に謝罪しなくてはならない。
あなたから佐々木○○に連絡を取ってもらい、謝罪の機会を得たい。
会話を円滑に進める為に、食事の機会を作り、そこで彼女に謝罪する事を考えている。
但し、古泉一樹が参加する場合、森園生に外食を認めさせる必要が出る。
謝罪はしたいが、古泉一樹、森園生の関係に支障をきたすのは本意でない。」
長門の言葉に、古泉は苦笑し、キョンは笑った。
古泉「構いませんよ。後で森さんも誘いましょう。」
キョン「たまに古泉と一緒にメシ食ってるけど、森さんも誘えば怒りはしないぜ。
それに佐々木だって、謝れば許してくれるさ。…………よし、近くのファミレスにいる、って連絡したからよ。さて、行こうぜ。」
キョンが長門に笑いかける。
長門「………感謝する。」
みくるが先陣を切るように歩き出す。
みくる「さぁ、行きましょう!」
古泉「(お酒はダメですからね!)」
みくる「(………チッ)」

―――――――――――――――

21 :黄金のジノ ◆a5vIUIiqDI :2012/10/28(日) 21:54:15 ID:???
佐々木「……………話はわかったよ。僕としても、話を長引かせるのは本意でないしね。許すよ。」
佐々木が真っ赤な顔をして、長門を見る。
長門「感謝する。」
話は終わり、後は楽しい時間。
佐々木「(………そんなに分かりやすいの?私は………?)」
長門「(肯定する。但し、彼は鈍い。貴女の気持ちにも半分位しか気付いていない。)」
佐々木「(落ち込むね…………。)」

長門が大量に食料を食べ、朝比奈が口を拭く。古泉がキョンと話し、佐々木が合いの手を打つ。
陽気な高校生の夕食。気の合う友人同士の柔らかな時間。
長門「メロンカルゴールド烏龍茶。」
佐々木「ぶほっ!」
キョン「おまっ……!くくっ……!」
みくる「ドドメ色じゃないですかッ………ぶははっ!」
古泉「し……死ぬ……ッ!」
皆が大笑いする。
鶴屋「みくるー!」
森「お待たせしたかしら。」
鶴屋、森が参加し、夕食は盛り上がったものとなった。

鶴屋「それじゃあねん。また明日!」
キョン「森さん、鶴屋さん、いいんですか?お金…………」
鶴屋「いいにょろよ。みくるがお世話になってるしさ。ま、どーしても、ってなら、今度スモークチーズを頼むにょろ!」
皆が苦笑する。
佐々木「いい人だね、鶴屋さんって。森先生、ご馳走様でした。」
森「ふふ。」

22 :黄金のジノ ◆a5vIUIiqDI :2012/10/28(日) 22:49:54 ID:5yhPvTSY
帰り道。鶴屋はみくると帰り、古泉は森と帰る。
夕食に途中参加した朝倉が、長門に声をかけた。
朝倉「(長門さん、いいの?)」
長門は朝倉を向いた。
長門「(理解不能。)」
朝倉「(だから、キョンくん。このまま佐々木さんを送って行って、送り狼に…………)」
キョンの自転車の後ろに乗ろうとする佐々木。長門は、彼らを見て……
長門「(……………エラー。)」
胸がチクリと痛んだ。
長門「朝倉涼子。私の役割はあくまでも観測。選択はあくまでも彼にある。」
朝倉は、溜め息をついて長門を見た。
朝倉「…………やって後悔したほうが、マシだと思うけどなぁ。」
長門「帰宅する。」

―――――――――――――――――

佐々木「キョン、今日は楽しかったよ。」
キョン「ああ。」
佐々木は、キョンに笑いかける。
佐々木「(……ずっと、こんな優しい時間が続けばいいな……)」
佐々木は、キョンにもたれかかった。

先着一名様で。
★選択 ! zange ★
JOKER…二人の影が重なった。
クラブA…二人の影を、誰かが見ていた。

23 :森崎名無しさん:2012/10/28(日) 22:52:58 ID:???
★選択 *JOKER*

24 :森崎名無しさん:2012/10/28(日) 22:55:26 ID:???
>>9
長門「推奨できない、あなたはこの【銀色】をやるべき。」
みくる「ちょwwwてめえwwwww」

25 :黄金のジノ ◆a5vIUIiqDI :2012/10/28(日) 23:12:53 ID:???
>>24
案外出てられるんですよね、ゴットゥーザ様。

ハルヒ、空気!
★選択 *JOKER* ★
JOKER…二人の影が重なった。

佐々木「…………………」
キョン「…………………」
お互い、いつかこうなる気がしていた。
二人の影が重なり合う。
キョン「…………………」
真っ赤になり、お互いを見る。
佐々木「…………おやすみ!」
佐々木が駆け出した。
キョン「……………やれやれ。」
真っ赤になったキョンが、頭を掻く。
キョン「………明日から、顔合わせづれぇな。」
とりあえずは、この赤い顔を妹にからかわれないようにしなくては。
佐々木の思いは、気付きつつあったが、ああも明らかに行動されるとは思わなかった。
それに応えた自分………。
キョン「全く。やれやれだ。」

※今ループが、佐々木ルート(グッドエンド以上)に固定されました。

26 :黄金のジノ ◆a5vIUIiqDI :2012/10/28(日) 23:52:43 ID:???
水曜日。一番中弛みする日だ。
佐々木「や、やぁ。キョン。おはよう。」
キョン「あ、ああ。おはよう、佐々木。」
ぎこちのない会話………。我ながら気の利かない事このうえない。
古泉と朝倉は、意味ありげにニヤニヤしてやがるし、長門は一瞥するだけで黙っちまった。
古泉「んっふ。貴方も遂に、ですか?」
キョン「黙れうざい死ね。」
あああ、気まずい!佐々木も佐々木で、オープンだけど実はオープンでない性格だ。
古泉は古泉で、俺にゴムなんか渡してくるし!
古泉「備えあれば、憂いはないでしょう。友人の、いえ、親友の恋です。全力で応援しますよ。」
キョン「よし、わかった。お前は窓から飛び降りろ。」
その日一日、結局佐々木とはまともに喋られず、失意のまま文芸部室へと向かった。
くすぐったいような、痒いような感覚。多分、これを恋した感覚っていうんだろうな。
部室をノックすると、そこには朝比奈さんがいた。
みくる「あら、キョンくん。」
キョン「朝比奈さん……………」
俺は、佐々木じゃなくて、朝比奈さんに恋していたはずなのにな…………………。

――――――――――――――――
部室にキョンくんが来た。長門さんが言うには、昨日佐々木さんの思いに気付いたらしい。
今更な話だし、あたしゃこいつのキモい視線に晒される事がなくなるから、万々歳なんだけどな。
お茶位入れてやっか。前祝いってやつだ。
みくる「キョンくん、お茶をどうぞ。」
キョン「朝比奈さん………///」
………おめーよ、その視線がキモいんだよ。

27 :黄金のジノ ◆a5vIUIiqDI :2012/10/29(月) 00:16:22 ID:???
二人でお茶を啜る。
……ま、こんな時間ってのも悪くねぇ。このヘタレのおかげで未来がブッ壊れそうになった時は、ブッ殺そうと思ったけどよ。
みくる「佐々木さんと、何かあったんですか?」
もう知ってるけどな。キョンくんは、俯いて真っ赤になっていた。お前の血で染まってみるか?
キョン「…………佐々木と、昨日…………」
漸く気持ちに気付きやがったのか。ったく。だからお前の視線に晒されるのはキモいんだよ。
みくる「良かったですね。」
極上の笑顔で答えてやる。良かったな。仲間として祝うぜ。
………キョンくん、何でそんな面してんだ?良かったじゃねぇか。あんな可愛い子、そうそういねぇぞ?不釣り合いだけどな。
キョン「…………朝比奈さん………」
キョンくんが立ち上がる。あたしの頬を触るつもりかよ?訴えるぜ?そして勝つぜ?
キョン「ありがとうございました。」
キョンくんは、そんまま部活に行った。
みくる「………お茶、片付けっか。」
お茶をあおる。……しょっぺぇお茶だな。
長門さんが部室に入って来て、あたしを見てから悲しそうな表情してる。
あたしが何したってんだ?
長門「……………貴女は泣いていい。そうする資格がある。」
長門さんは、そう言うと部室から出ていった。……………なぁんだ。あたしは泣いてるのか……………。

みくる「うっ……うっ………ふええ〜ん………」

未来から、あいつを監視する為に来た。それがあたしだ。
あいつの、あたしを慕う目が好ましかった。あたしを偶像のように崇拝し、あたしに対しての好意が嬉しかった。

28 :黄金のジノ ◆a5vIUIiqDI :2012/10/29(月) 00:33:04 ID:gM26Tz+E
どうせ未来なんて、あたしがいなくても成り立つ。時間ってのはそんなもんだ。
どうせ規定路線から外れた現在。あたしは、キョンくんの好意を受け取る事も出来た。
佐々木さんや、長門さんだって、もしあたしがそうしていたとしても、何も責めなかっただろう。
寧ろ、祝福してくれただろう。あの二人は、そんな優しさを持つ人だ。

あたしは、キョンくんが好きだったんだな。

今更気付いた気持ち。
決まりなんて、破けばよかった。
未来なんて知った事じゃない、って行動すりゃよかった。

しばらく泣いてから、次に行こう。そして、あのヘタレを応援してやろう。
あたしの可愛い後輩、そして恋した相手だからな。

舞い散る桜を見て、あたしは涙を流した。

先着三名様で。
★モブGKの練習 ! card
キョンの練習 ! card
モブDFの練習 ! card
モブDFの練習 ! card ★
★モブDFの練習 ! card
モブDFの練習 ! card
我孫子の練習 ! card
モブMFの練習 ! card ★
★モブMFの練習 ! card
白石の練習 ! card
新八の練習 ! card ★
※JOKER、Kで名有り昇格。マモノで怪我

29 :森崎名無しさん:2012/10/29(月) 00:33:37 ID:???
★モブGKの練習 クラブ3
キョンの練習 スペード10
モブDFの練習 ダイヤ10
モブDFの練習 スペード8

30 :森崎名無しさん:2012/10/29(月) 00:36:30 ID:???
★モブDFの練習 JOKER
モブDFの練習 クラブ6
我孫子の練習 クラブ9
モブMFの練習 ハート10

31 :森崎名無しさん:2012/10/29(月) 00:39:29 ID:???
まあスレ主のハルヒ嫌いはよくわかった

32 :森崎名無しさん:2012/10/29(月) 00:44:31 ID:???
★モブMFの練習 クラブ3
白石の練習 ダイヤ10
新八の練習 ダイヤ6

33 :黄金のジノ ◆a5vIUIiqDI :2012/10/29(月) 00:56:57 ID:gM26Tz+E
>>31
現在は展開が展開ですので、そう思われても仕方ないです。
ハルヒも無論好きですよ。

★モブGKの練習 クラブ3
キョンの練習 スペード10
モブDFの練習 ダイヤ10
モブDFの練習 スペード8 ★
★モブDFの練習 JOKER
モブDFの練習 クラブ6
我孫子の練習 クラブ9
モブMFの練習 ハート10 ★
★モブMFの練習 クラブ3
白石の練習 ダイヤ10
新八の練習 ダイヤ6 ★

モブDFの名前決定しますが……投票にて。

『2』票にて。
A 『銀魂』から出演
B 以前、選択されなかったキャラクターから決定
C 名前を募集する

※本日はここまでにします。

34 :森崎名無しさん:2012/10/29(月) 00:58:57 ID:dbXsGyRE


乙です

35 :森崎名無しさん:2012/10/29(月) 03:33:05 ID:1vVdrbJY
A

36 :黄金のジノ ◆a5vIUIiqDI :2012/10/29(月) 05:45:43 ID:gM26Tz+E
>>34
乙感謝です!

A 『銀魂』より

神威(左サイドバック)

神楽の兄。
荒っぽい守備と、暴力的な攻撃のサイドバック。実力だけはあるが、やる気は無く、怠慢なプレイが多い。
何気にシスコンであり、新八が大嫌い。
夢は神楽に「お兄ちゃん大好き」と言ってもらう事。しかし現実は「くたばれクソ兄貴」としか言われていない。
また神楽、新八には、嫌がらせとしか思えないような行動をする為、夢が叶う事は恐らく永遠にない。
キョンに対して悪感情はないが、特に良い感情もない。

――――――――――――――――
帰り道。俺は…………

先着一名様で。
★帰り道 ! card ★
JOKER…佐々木
ダイヤ、ハート、スペード…朝比奈さん(大)
クラブ…ハルヒ
クラブA…ハルヒ(BAD)

37 :森崎名無しさん:2012/10/29(月) 05:50:35 ID:???
★帰り道 クラブJ

38 :黄金のジノ ◆a5vIUIiqDI :2012/10/29(月) 06:48:52 ID:???
★帰り道 クラブJ ★
クラブ…ハルヒ

髪の長い、光陽園の女子と公園のベンチに一緒にいた。黄色のカチューシャがよく似合う。
ん?ああ、こいつから強引に連れて来られたんだ。他意はないぜ。
キョン「…………で、よぉ。お前は誰で、俺を何のために連れてきたんだ?言っとくが金はない。」
???「うるさいわね、男のくせに。」
おいおい、お前がベンチに座らせたんだろうが?
キョン「………………」
???「………………」
暫く無言で女を見る。……どうでもいいが、ポニーテールが似合うだろうな、こいつ。
???「…………あんたさ、あたしとどっかで会ったことない?」
キョン「ねぇな。お前とは初対面だ。」
こんなインパクトの強い奴、一回見たら忘れられねぇよ。外見だけなら、佐々木とタメはる位の美少女だ。
???「そう………」
そう言うと、そいつは俯いた。
???「あたしさ、妙な夢見るのよ。」
キョン「生憎と夢占いは専門外だ。」
???「イケメンと、可愛い子二人と、あんたそっくりの人と、楽しく遊んでる夢。」
俺の意見は無視ですか、そうですか。
キョン「さぁな。とりあえずはお前とは初対面、そしてイケメン、可愛い子二人ってのは心当たりはあるが、俺の大切な友達だ。」
勿論古泉、長門、朝比奈さんだ。佐々木は………何か違う気がする。
???「………………ねぇ。あんたさ。宇宙人や、超能力者や未来人っていると思う?」
………何だ?この電波な質問は………。でも俺は、そいつらを知っている。
キョン「さぁな。………いるんじゃねーの?」
???「……………………」

39 :黄金のジノ ◆a5vIUIiqDI :2012/10/29(月) 10:09:22 ID:gM26Tz+E
変な女は、暫く無言だった。そんなおかしい発言だったかね、全く。
キョン「………お前、名前は?」
???「はぁ?!」
今度は表情が不機嫌に。コロコロ変わって忙しい奴だな。
ハルヒ「………涼宮、ハルヒよ。」
ハルヒね。確かに春の日よりに相応しく、変わりやすい。
ハルヒ「…………あんたは?」
ん?俺か?俺は………

『2』票にて。
A 普通に名乗る
B こんな電波に本名なんか教えるか。偽名でいい。

40 :森崎名無しさん:2012/10/29(月) 10:15:23 ID:yJt5t9a+
A

41 :森崎名無しさん:2012/10/29(月) 10:18:02 ID:L0+JAH5U


42 :森崎名無しさん:2012/10/29(月) 10:27:12 ID:6k7IwezA
A
偽名ってあれ言うとしか思えん

43 :黄金のジノ ◆a5vIUIiqDI :2012/10/29(月) 11:35:47 ID:???
>>42
YES。

A 普通に名乗る

キョン「○○。仲間内からは、キョンって呼ばれている。」
ハルヒ「○○?パッとしないわね。キョンでいいわ。」
とことん失礼な奴だ。
キョン「フン。じゃあな、ハルヒ。」
いい加減話すのも面倒だ。俺は立ち上がり、ハルヒを見た。
ハルヒ「ハルヒ……って!あたしは名前呼びを許した覚えはないわよ、キョンッ!」
キョン「お前だってキョンって呼んでんじゃねぇか。」
ハルヒ「うるさいっ!」
顔を真っ赤にしたハルヒが叫ぶ。ああ、こいつもあれか?自分中心天動説の信奉者か?
確か前にも似たような奴がいたぞ。そいつの名前は………………
キョン「……………ハル…………ヒ?」
はた、と浮かんだ名前。それは、ハルヒだった。
ハルヒ「何よ!」
いや、待て、俺はこいつとは初対面のはずだ。しかし……頭にもやがかかったように、思い出せない。
そんなインパクトがある奴を、忘れるわけがない。………頭が痛い……。
キョン「……………」
ハルヒ「…………キョン、あんた大丈夫?顔色悪いわよ?」
心配そうに俺を見たハルヒが、俺の顔を覗きこむ。頭が痛いんだ………。ハルヒが俺に手を伸ばし、俺に触れようとした。
古泉「おやおや。こんな所にいたんですね。」
その刹那、声がした方を見ると、そこには、いつもの胡散臭い笑顔、無表情、不安げな表情があった。
キョン「………古泉………長門…………朝比奈さん…………」
古泉「どなたか存じませんが、友人がすみませんね。……貴女とて、彼氏に誤解されてもつまらないでしょう?」
古泉は、そう言うと俺の肩を抱く。………古泉の、いや………皆の表情は、俺が皆と知り合ってから初めて見る表情だった。
敵意、警戒、憎悪……。ハルヒもまた、面食らった表情をしている。お前、一体何をやらかしたんだ?

44 :黄金のジノ ◆a5vIUIiqDI :2012/10/29(月) 12:05:00 ID:???
ハルヒ「誰か知らないって割には、随分なご挨拶じゃない。」
ハルヒが古泉を睨む。そこに長門が割り込み、口を開いた。
長門「…………ここで引く事を推奨する。貴女にも彼がいるように、彼にも大切な人がいる。」
ハルヒ「…………何よ!話しかけた私が悪いってわけ?」
みくる「………普通、彼氏がいたら、こんな真似はしません………」
ハルヒ「………………(ギリッ)」
分が悪いと悟ったハルヒは、無言で去っていった。
おかしな奴だ。彼氏がいるなら、そいつにあの世迷い言を言えばいいのに。
最も、賛同するかまでは知らんがな。
―――――――――――――――――
古泉「冷や汗をかいていますね。僕が舐めとってあげましょう。」
長門「古泉一樹を敵性と断定。処分の許可を。」
キョン「よし、やっちまえ。」
みくる「長門さん、これ使いますかー?」
古泉「ちょっ!朝比奈さん、木刀なんて……長門さん、柄で叩かないで下さい!軽く叩かれているとはいえ、地味に痛いんですよ!」

キョン達の笑い声が響く。あたしは、一人で歩いていた。
国木田くんと付き合いはじめて、当たり障りない日々を過ごすうちに忘れていた、私の夢。
宇宙人、超能力者、未来人と遊ぶこと。
誰かが言っていた、世界を大いに盛り上げること。その為に、SOS団を立ち上げた。
橘さん、藤原くん、九曜さん、国木田くん………
でも、皆どこかうわべずりで、あたしは何か満たされなかった。
今日、キョンと会って話していて、何か噛み合うものを感じた。
国木田くんには一笑に伏された私の夢。それをあいつは、確信したかのように答えたのだ。
ハルヒ「…………キョン…………」
名前を呟く。それだけでもドキドキする。自分は、こんな軽い女なのだろうか。………世界は色をなくし、広がっていく………。
陰鬱な気分の時に見る幻だ。

45 :黄金のジノ ◆a5vIUIiqDI :2012/10/29(月) 12:36:23 ID:???
――――――――――――――――
古泉「…………困ったものです。」
キョンを送った後、古泉と朝比奈は長門のマンションにいた。………古泉の頭の瘤は痛々しいが、そこはまぁ自業自得である。
長門「次にやったら、情報連結を解除する。」
警告。長門はどうも、性的な話題は受け付けないようだ。
古泉「朝比奈さん、長門さんの失恋パーティーだったんですがねぇ。僕も両手に華の気分を味わいたかったんですが。」
みくる「森さーん?古泉くんがー。」
古泉「わぁーーーッ!やめッ!殺されますって!」
みくるがゲラゲラ笑う。
長門「警戒を怠った。…………うかつだった。」
長門の声に、二人が下を向く。
古泉「よもやのSOS団集合でしたね。……最悪の形でしたが。」
みくる「……まぁな。見た感じ、満たされている感じでもなかったな。」
朝比奈が煙草に火を点ける。
長門「………彼女もまた、被害者ではある。」
古泉「………それは理解していますが、ね………」
古泉は溜め息をついた。
みくる「どういう意味だよ?説明してくんね?」
古泉は、佐々木の仮説を語った。ハルヒと佐々木の願いのベクトルの違いが生んだ悲劇だ、と。
みくる「…………かぁー………。半分は佐々木さんのせいでもあんのか……………。」
古泉「彼女は、今でも自分を責めています。………しかし………最悪ではありませんよ。彼女が保護してくれたからこそ、今、我々はいる。
一歩間違っていたら、僕達は涼宮ハルヒに消されていましたから。比較も変な話ですが、まだマシです。」
みくる「はぁ………。あたしら、神様からしたら、虫けらなんだな。」
みくるはそう言うと、下を向いた。……結局、この日は物別れに終わった。

組織モブ「ダディャーナザァーン!」
ダディャーナザァーン「オデノカラダハボドボドダ。」

46 :黄金のジノ ◆a5vIUIiqDI :2012/10/29(月) 17:48:27 ID:gM26Tz+E
すっきりしない気分のまま、ベッドに横になる。
寝付けず、ゴロゴロしているまま。俺のやる事は、適度な睡眠のはずだが。

誰かに連絡するか、このまま寝ちまうか。やれやれ。

『2』票にて。
A 佐々木に連絡するか。
B 古泉に連絡するか。
C 長門に連絡するか。
D 朝比奈さんに連絡するか。
E 新八に連絡するか。
F 朝倉に連絡するか。
G 白石に連絡するか。
H 寝ちまおう!誰か用事があれば連絡してくるさ!

47 :森崎名無しさん:2012/10/29(月) 17:52:12 ID:F/L1jSe+
A

48 :森崎名無しさん:2012/10/29(月) 18:28:58 ID:XUxCbfZk


49 :森崎名無しさん:2012/10/29(月) 19:29:14 ID:X6I0dmZ2
C

50 :黄金のジノ ◆a5vIUIiqDI :2012/10/30(火) 06:42:14 ID:hi9OwjE2
C 長門に連絡するか。

こんな時は、長門だな。
……ハルヒについて、何か知っているかも知れないし…この頭のもやを、払ってくれるかも知れない。

長門『………もしもし。』
キョン「長門か?俺だ。……少し聞きたい事があってな。」
長門『………何?』
キョン「涼宮ハルヒについて、だ。」
長門『………………』
長門は、押し黙った。………何か都合が悪いのだろうか………
長門『………齟齬が発生する可能性がある。電話でなく、直接話をすべき話題。だが、彼女については、聞かない事を推奨する。』
……何か気になる言い方だな。
キョン「…………そうか。」
長門なりに考えを纏めていたのか。
長門『どうしても聞きたいのであれば、今から私の自宅に来る、若しくは翌日の昼休みに話す。この二つが現状としては良いと考えられる。
ただし、聞いた後について、あなたがどんな感情を抱くかまでは、責任が持てない。なので聞かない事を推奨する。
………回答を願う。』

『2』票にて。
A 今から聞く
B 明日聞く
C 聞かない

51 :森崎名無しさん:2012/10/30(火) 08:25:11 ID:3Km6NLFQ
A

52 :森崎名無しさん:2012/10/30(火) 09:52:38 ID:JKFBa/I+
A

53 :黄金のジノ ◆a5vIUIiqDI :2012/10/30(火) 10:44:54 ID:???
A 今から聞く

キョン「今から聞きたい。」
納得のいかない話は、早目に解決するに限る。
長門『…………了解した。』
俺は、すぐに自転車に乗り、長門の家に急いだ。
―――――――――――――――――
長門は、急須にお茶を注ぐ。
長門「…………………まず、謝らせて欲しい。」
キョン「?」
何を、だ?
長門「貴方の記憶……涼宮ハルヒに関する記載を奪ったのは、私。」
……となれば、俺はハルヒと面識が……
長門「貴方と涼宮ハルヒは、かつて想い合う仲だった。しかし、イレギュラーが発生した。それは、猜疑心。」
キョン「……………?」
長門「ここからは、多分に仮説を含む。正確な情報と言い難いが………
涼宮ハルヒが、貴方に猜疑心を持った時、佐々木○○の願い…貴方の側にいる事…これが二重に働いた。
涼宮ハルヒは、相乗作用により、貴方を消滅させようとした。」
キョン「……………はぁ?」
長門「事実。古泉一樹、朝比奈みくる、この両名が死力を尽くし、貴方の消滅は回避された。
古泉一樹は機関を裏切り、朝比奈みくるは、未来の自分を犠牲にして、貴方を救った。
私は、涼宮ハルヒに対抗すべく、涼宮ハルヒと同じ系統の能力を持つ佐々木○○を、私達の仲間に引き込んだ。」
キョン「ま、待ってくれ。」
頭が痛い。
長門「記憶を戻す。詳しい話は、貴方が知る。」
長門の手が光る。
キョン「……………………………………………」
あ、な、なんだ、こりゃ…………。国木田………谷口………阪中…………ハルヒ……………あの木の下で………
絶望の中、立ち尽くす自分。機関に拉致されようとした俺を、古泉が………朝比奈さん(大)が……
古泉『僕は、現時点を持って機関を抜ける。死にたい方は前へ。』
みくる(大)『もう付き合ってられっか!オメェだけは意地でもあたいが助けてやる!』

54 :黄金のジノ ◆a5vIUIiqDI :2012/10/30(火) 11:41:49 ID:???
キョン『ハルヒ!お前は俺の……!』

俺は…………全てを思い出した。
長門「涼宮ハルヒの目的は、SOS団の再結成。彼女は鍵を作ったが、鍵は不安定。
再び彼女を望む世界に導けば、このループは消滅するだろう。しかし……
私という個体は、それを望んでいない。」
キョン「………長門………」
長門「しかし、それでも貴方が望むのであれば、私は貴方に協力するだろう。………決断を。」

※分岐。今回は佐々木ルートの為、投票無し。

キョン「………決まっている。長門と同じだ。」
長門「………感謝する。」
キョン「俺は決めたんだ。ループする世界というなら…佐々木と旧SOS団で、そんなもんぶっ壊す。」
ハルヒが佐々木になると………あ、やっぱりSOS団になるのか。
長門「ユニーク。」
記憶を取り戻してみると、顕著にわかった。長門は、以前より遥かに表情豊かになっている。
おい、情報統合思念体。多分長門が自律進化の鍵を握っているぞ。
キョン「さて、帰るか。」
長門が説明してくれたが、ハルヒにしても、佐々木にしても悪意があったわけじゃない。たまたま起きた不幸な事故だ。
こんな騒動になるのが、実にハルヒらしいんだが。ただ、ハルヒに力は貸せない。俺は佐々木を選ぶ。

キョン「…………佐々木。」
名前を呼んでみた。それだけでもドキドキする。うん、こりゃ立派な精神病だ。

55 :黄金のジノ ◆a5vIUIiqDI :2012/10/30(火) 13:20:59 ID:???
木曜日。試合まであと三日間。
俺は、通学路で佐々木を待った。佐々木には、話をしておかないとな。
キョン「おはよう、佐々木。」
佐々木「…………おはよう、キョン。」
佐々木は、俺を一目見て俺が記憶を取り戻したと悟ったようだ。
………まぁ、隠すつもりもないけどな。
キョン「佐々木。」
佐々木「………軽蔑しただろ?僕の願いのせいで、こうなってしまったんだ。」
キョン「………いや、誰のせいでもない。」
本心からだ。誰のせいでもない。仮にそれが佐々木のせいだとしても、恨む気はないぜ。
結果として、俺が佐々木に救われた事実は変わらない。SOS団の団員、皆が佐々木に救われたんだ。
ハルヒ不在のSOS団は、いつ崩壊してもおかしくなかった。それを繋ぎ止めたのは、紛れもなく佐々木の力だ。
贖罪のつもりだったのかも知れんが、俺は見ていた。長門や朝比奈さん、朝倉、古泉の安心した表情を。
佐々木。お前は悪くないよ。それは、あいつら自身が一番知っている。無論、俺もな。
佐々木「…………少し話が長くなるが、いいかい?」
キョン「ああ。」
佐々木は、佐々木の観点からのハルヒを語った。
ハルヒ自身、俺の消失を願ったわけではなく、ただ、俺と距離を置きたかっただけなのかも知れない、と。
そこに、佐々木の願いが加わり、邪魔となった俺を消滅させる方向に向かったのではないか。
佐々木「新しい恋人の為に、過去自体を消すという発想なんだがね。」
キョン「そこ自体が不可解だな。出来れば詳しく教えてくれ。」

56 :黄金のジノ ◆a5vIUIiqDI :2012/10/30(火) 13:54:01 ID:???
佐々木「思春期頃の少女なら、誰しも愛し愛されたいと願う。その究極系みたいなものさ。
一番大切な人に、自分の身も心も捧げたい。
しかし、涼宮さんには、キョンがいた。となれば?納得はしていても、無ければ無かった事にしたいものさ。」
キョン「………不愉快だな、それは。」
乙女心にしても酷いぞ。しかし、ハルヒにしても心変わりが猜疑心だなんて、思わなかったんだろうな。そして、SOS団の消失も。
佐々木「多分、彼女は今、中学時代よりも孤独だといえる。国木田くんの性質は穏やかだが、果たして彼は彼女についていけるかな?」
うん、無理だ。断言出来る。
佐々木「それを結果的に願い、彼女に押し付けたのが、僕なんだが?
君が当時味わった絶望、喪失感、怒り……全て僕のせいだ。」
キョン「………………」
佐々木「言い換えようか?君を奪う為に、僕は何もかも捨てて彼女を利用した、と。友情を三人で誓ったのにね。とんだ裏切者さ。
そして彼女が起こしたループに則り、君を自分のものにしようとしている。僕は一番の卑怯者だ。
キョン、こんな奴が君を思っているわけだが?」
…………こいつは………。いつもこうなんだよな。相手を考えすぎる。
その論理なら、国木田だって裏切者だ。あいつがハルヒを受け入れなかったなら、こうなってないわけだしな。
やっぱり、誰が悪いわけでもねぇよ。そもそもの原因は、ハルヒに疑われた俺なんだ。もはや今更だけどな。
だから、そんな泣きそうな顔すんな。佐々木。
それに、こんな話聞いても、俺の返答は決まっている。


57 :黄金のジノ ◆a5vIUIiqDI :2012/10/30(火) 14:18:18 ID:hi9OwjE2
※分岐。今回はトゥルー、グッドのいずれかです。
従ってC以下は強制バッドですw
『2』票にて。
A 「何て言うか、すまん。苦しめちまっていたんだな……。」
B 「過去を振り返っても、見えるのは過去だ。佐々木。前に行こう。」
C 「何も言うな。さぁ、ジョイナスするぞ。」
D 「よし。国木田を【禁則事項】してくる。」
E 「俺達教に入信しよう、佐々木。きっと素敵な炎上が見られるさ。」
F 「お前からは星魂を感じた!さぁ、大正義星達に行くぞ!」
G その他※ネタ以外は不要です。

58 :森崎名無しさん:2012/10/30(火) 15:33:38 ID:3Km6NLFQ
A

59 :森崎名無しさん:2012/10/30(火) 16:02:40 ID:gPuorcR2


60 :黄金のジノ ◆a5vIUIiqDI :2012/10/30(火) 16:25:02 ID:???
A 「何て言うか、すまん。苦しめちまっていたんだな。」

キョン「何て言うか、すまん。苦しめちまっていたんだな。」
佐々木「キョン……」
記憶を封じられていたとはいえ、佐々木を気遣ってやれなかった俺。マジで最悪だ。
キョン「俺は………」
佐々木「……………」
―――――――――――――――――
まぁ、こうなって佐々木の側にいるわけだが。
別に肩書きが変わったからといって、今までと何か違うわけでもなかったんだがな。
古泉は五割増しでニヤニヤしてるし、長門は無言。朝倉は『やっぱり』って顔してやがる。
さて、今からが大変なんだがな。ハルヒから力を奪うか、それともハルヒ自身が納得する結果に持っていくか。
前者なら、最悪潰し合い、後者なら、最悪佐々木と離ればなれ。
出来れば、この結果になるのが一番。
ハルヒの望みを叶えたうえで、俺は佐々木の側にいる。
つまり、ハルヒが俺を男だと思わない選択肢だ。
昼休みに皆と文芸部室で話し合う。
長門「性転換を推奨する。」
やめれ。
古泉「んっふ。それではキョン子ちゃんですね。」
朝比奈「案外可愛くなりそうな気がしますねー。」
いや、待て。お前ら、俺で遊んでないか?
佐々木「くっくっ。キョン子か。見てみたい気もするね。」
やめれ。お前が言うとシャレにならん。
朝倉「キョン子ちゃんだと、こんな感じ?」
世の中を斜めに見て、常に諦念。髪型はポニーテールで、三白眼のやぶにらみ。体型は良くも悪くも普通。
朝倉の言葉に皆が爆笑する。………好きにしてくれ、全く………。

61 :黄金のジノ ◆a5vIUIiqDI :2012/10/30(火) 16:56:53 ID:???
キョン「とりあえず、ハルヒをどうするか、だ。」
脱線しつつある話を、無理矢理元に戻す。
キョン「半分は自業自得とはいえ、あいつも今、孤独に苦しんでいるわけだろう?皆は嫌がるかも知れんが、俺はあいつも救いたい。」
古泉「…………んー…………どうなんでしょう?」
朝比奈「暴走がオチだと思いますよ?」
長門「救いにはならない。涼宮ハルヒの望みを叶えるという事は、皆の消滅を意味する事になる。」
朝倉「私も嫌かなぁ。キョンくんが私に襲われたいなら話は別だけど。」
皆は否定的だ。元に戻すって事は、またゼロからのやり直しになるしな。
確かにこの世界は、ある意味理想的だ。古泉はただの高校生、長門、朝倉は静かな生活を送り、朝比奈さんは青春を謳歌出来る。
ただ、あのくそったれた世界が無かったら、この幸せも感じなかったわけだ。
佐々木「……………だからこそ、彼女はキョンを取り戻したいのさ。幸せだった時の無意識の記憶。彼女にもそれがある。」
みくる「しかし………離ればなれは嫌ですよ。佐々木さんは、僕たちの仲間です。」
佐々木「………君たちは、本当に暖かいね。」
佐々木は、下を向いた。
佐々木「………私は、ずっと一人だった。橘さんにしても、パンジーにしても、九曜さんにしても、こうした仲間ではなかった。
其々の目的の為に集まった、利己的な集団だったと思う………。
………意識しているわけじゃないけど、この世界自体が、私の力の作用もあるかも知れない。」
キョン「………………」
世界を望まないハルヒに、世界を望む佐々木か。

62 :黄金のジノ ◆a5vIUIiqDI :2012/10/30(火) 17:38:55 ID:???
誰より強い力を持つからこそ、誰より孤独になった。思えばかわいそうな奴だ。
ハルヒにしても、佐々木にしても、望んで力を手にしたわけでないのにな。
長門「………何れにせよ、またループが来る。期限は日曜日。」
長門の言葉に、皆が絶句する。
長門「現在で、18回のループ。涼宮ハルヒの時空改変は、昨年4月10日からの一年間。
改変の理由を推測すると、SOS団の再結成。そして………………………鍵を取り戻す事。」
つまり、それは…………時間を進めたい佐々木をプラスとしたら、時間を取り戻したいハルヒはマイナス……
佐々木は時間を進めたいと『願って』いるはずだ。つまり………
ハルヒの改変が成功するという事は、佐々木の力の消滅を意味する。この世界のハルヒは、ストレスだらけだ。という事は………
佐々木「僕は、神に殺され続けたってわけか。」
キョン「………………(ギリッ)」
ループといった時に、気付くべきだった。俺は…………本当にバカだ。
無力感に俺は、拳を下に叩き付けた。
キョン「…………長門。その時の俺は…………」
長門「…………聞かない事を推奨する。」
キョン「言え。」
………長門は、目を伏せた。
長門「このパターンは、差異はあれど、4回目のループに酷似している。結末は、閉鎖空間で全員消滅。
あなたは、消滅してゆく佐々木○○を最後まで抱き締め、涼宮ハルヒに憎悪の目を向けていた。
反対に、あなたが涼宮ハルヒに憎悪の目を向けられたケースも存在する。
このケースは、朝倉涼子が涼宮ハルヒを刺殺したり、私達が涼宮ハルヒを精神的に追い込んだ。」

63 :黄金のジノ ◆a5vIUIiqDI :2012/10/30(火) 18:21:34 ID:???
※本日はここまでにします。
ハルヒについて。
作中でも言ったように、ある意味最大の被害者です。
キョンが、マッチポンプ過ぎてもうね……。
ピカレスク・ロマンにしようにも、こやつに同情出来なさすぎ、謎解き形式にしました。

64 :森崎名無しさん:2012/10/30(火) 21:35:57 ID:???
乙でした!
悪意無き悪意ですね、意識してないのが一番性質が悪いというか・・・。
主がマッチポンプと言うのも残当ですわw
キョンはやってしまいましたなあ。これは教育やろなあ・・・。

そんな絶許絶許アンド絶許な全自動フラグ折り機には空鍋の刑だね(ニッコリ

65 :森崎名無しさん:2012/10/30(火) 21:44:23 ID:???
ああ、嫌いなのはキョンか。
そこはわからんでもない

66 :黄金のジノ ◆a5vIUIiqDI :2012/10/31(水) 07:15:26 ID:???
>>64
乙感謝!
悪意のない悪意。そこに偽悪と偽善があるから、より一層タチの悪いものになる。
皆、そこに気付けない『年相応の子ども』として書いています。
まぁ高校生で、自分を客観的に見る程の境地にいるのは、流石に無理ですしね。大人だって出来ない奴が多いですし。
正直、全員加害者で被害者です。今回のルートだけ見ると、キョンのマッチポンプに等しいんですが。

キョンには、後で少々痛い目に遭ってもらいますので、サッカー能力を上げておくに越したことはないです。

>>65
キョンは、そこまで嫌いではないですよ。

67 :黄金のジノ ◆a5vIUIiqDI :2012/10/31(水) 13:31:24 ID:???
キョン「………ループから抜けたパターンはあるのか?」
長門「存在はする。その場合、涼宮ハルヒ、朝比奈みくる、朝倉涼子、私の消滅、古泉一樹の死亡が確認された。
良心の呵責に駆られた佐々木○○の願いにより、再度復活はしたが……。」
キョン「したが……?」
長門「再度、涼宮ハルヒの力が発動し、再びループに取り込まれた。」
長門の言葉に、皆が言葉を失った。
古泉「…………確認しますが、その時、僕を殺したのは…………」
長門「…………聞かないことを推奨する。」
古泉は、長門を見た後にため息をついた。
古泉「現在の僕に非常に親い方、ですか。」
長門「………………」
沈黙………それは答えだろう。古泉は薄く笑うと
古泉「なら、いいんです。」
と言うと黙りこんだ。
つまりは………ハルヒの消滅でもループからは逃れられる、という事だ。佐々木は、間違ってもやらないだろうがな。
長門「このケースは、佐々木○○と貴方が、精神的にも肉体的にも結ばれた事が大きかった。そのきっかけは、古泉一樹の死亡。」
な、長門さん!!?
長門「鍵と扉がひとつになり、涼宮ハルヒの力を上回った。しかし、この方法は、貴方が言う涼宮ハルヒの救いになると言い難い。」
おい、長門………佐々木が真っ赤になっているんだが………。古泉はフリーズして、朝比奈さんなんか挙動不審だぞ………
長門「しかし、試す価値はある。扉と鍵とがひとつになった力。これは答えの一つかも知れない。」
長門は立ち上がり、佐々木を見た。あ、佐々木…………拳握って…………
長門「場を提供する。許可を。」
………佐々木の拳に、長門が横に吹き飛ばされ、佐々木が泣きながら外に飛び出していった………。そらそうよ。

68 :黄金のジノ ◆a5vIUIiqDI :2012/10/31(水) 13:34:47 ID:NqMiyjU2
『2』票にて。
A 佐々木を追う
B 長門を本棚から起こす

69 :森崎名無しさん:2012/10/31(水) 13:40:54 ID:9CpRjVV2


70 :森崎名無しさん:2012/10/31(水) 14:21:47 ID:NIQe1S8E
A

71 :森崎名無しさん:2012/10/31(水) 19:23:58 ID:vUbVuEus


72 :黄金のジノ ◆a5vIUIiqDI :2012/10/31(水) 20:03:10 ID:???
A 佐々木を追う

長門は心配だが、今は佐々木を追う!
キョン「佐々木!」
―――――――――――――――
長門「………………。」
長門は、頬を撫でた。痛みよりは衝撃……そして佐々木の素の表情、生の感情が伝わってきた。

『そんな事の為に、抱かれてたまるか』

長門なりに考えた次善の策だった。
キョンと通じ合えば、またハルヒも違ったアプローチを取るだろう。
そもそもが、そうした擬似的な生殖行為についての意味を、長門は自らに見いだしていない。子孫をなす為に生殖行為は必要となる。
自身には不要な機能だ。
伝聞に聞く快楽が付随するのは、快楽なくして誰も好き好んで子孫を残そうとはしないからだろう。
擬似的な『つがい』となることで、より精神的な結び付きを強める。それが長門の考えた策である。
それは、先程の通り、これ以上ない拒絶にて報われたが。
みくる「長門さん、立てるか?」
みくるが長門を立たせた。
みくる「時間がないからって、ありゃダメだ。佐々木さんだって、女の子だ。やっぱり初めてを夢見るんだよ。
言われたのがあたしでも、多分長門さん殴ってる。」
長門「………すまない。」
長門が立ち上がる。
長門「(………彼が、彼女とそのような行為をすると考えた時、私の中にエラーとノイズが走った。)」
それでも役目を果たさないといけない。長門は、目をつぶると、エラーの原因を探った。
長門「(エラー。)」
結局は、エラーはエラーでしかなかったが。

73 :黄金のジノ ◆a5vIUIiqDI :2012/10/31(水) 20:19:49 ID:NqMiyjU2
佐々木は、どこに行ったんだ?このだだっ広い校舎を駆けずり回るなんて、嫌だぞ。
佐々木の行きそうな場所は………うん。わからんね。まさか教室でもあるまい。
結局………その日、佐々木は早退した。
俺はサッカー部の部室にいる。
しかし、長門は何を思ってあんな発言をしたんだ?それに、俺が佐々木を……………
キョン「……………………………………」
うん、考えるな、マイサン。落ち着くんだ。
我孫子「キョン、お前なにおっ立ててんだよ!」
だーッ!我孫子ーッ!空気読めーッ!
散々にからかわれ、俺は部活で勃起した男として我孫子達に散々いじめられた………
空気読め、我孫子!こんなん佐々木に知られたら首吊るぞ!
新八「キョンもお年頃か…………。」
神威「部長、何?ん?死ぬの?」
新八「…………………」
………命に関わりそうだから、こいつらの話題は忘れてくれると助かる。
―――――――――――――――――
部活の帰り道。俺は…………

先着一名様で。
★帰り道 ! card ★
JOKER…朝比奈(大)
ダイヤ…長門
ハート…朝倉
スペード…古泉
クラブ…ハルヒ

74 :森崎名無しさん:2012/10/31(水) 20:21:26 ID:???
★帰り道 ダイヤ10

75 :黄金のジノ ◆a5vIUIiqDI :2012/10/31(水) 21:15:57 ID:???
★帰り道 ダイヤ10 ★
ダイヤ…長門

校門にいた長門と一緒に帰っている。
長門は、腰を落ち着けて話したいといい、俺はファミレスに誘ったが拒否された。公園がいいらしい。
なんかここのところ、ずっと公園に行っている気がするな。
佐々木と恋人になったというのに、我ながら節操がないな。うむ。
長門「…………すまない。性急に事を進めようとしてしまった。」
長門は、俺にそう言うとまた俯いた。いや、そこは………まぁ佐々木は怒るだろうが。
キョン「いや、お前が考えた案だ。何の理由もなしにお前があんな事を言うわけがないからな。」
長門には、いつも助けてもらってばかりだ。この位何でもないさ。寧ろ俺こそすまん。
長門「…………感謝する。」
長門は俺を見上げた。
※分岐。今回は佐々木ルートの為、投票なし。
長門「…………私という個体は、性行為というものに価値を見出だせない。」
キョン「………………」
長門「擬似的な『つがい』となる為に、性行為が必要だとは思えない。
言葉に齟齬が発生するかも知れないが、私という個体は、子を成す事は不可能。
それを考慮し、性行為というものが、擬似的な『つがい』において必要なのか、私には理解出来ない。
結論として………私はまた彼女を傷付けた。」
キョン「………………」
長門。多分、お前が誰かに愛情を抱いた時に理解する事だよ。
俺は今、佐々木が欲しい。全部だ。佐々木の身も心も欲しい。そこは男として、そうなる。
佐々木は『リビドーと愛情は違う』と笑うだろうが、佐々木を自分の、自分だけのものにしたい。

76 :黄金のジノ ◆a5vIUIiqDI :2012/10/31(水) 21:42:23 ID:???
世にいる男なら、多分大概の人間はそうなるぜ。女性心理は、知るよしもないが…………。
キョン「…………長門。多分、それは―――――」
ハルヒ「あら、キョン。」
俺の声は、ハルヒにより遮られた。
キョン「ハルヒ………………」
ハルヒの隣には、国木田。疲れた顔だな。国木田、すまん。元の世界になったら、そのツラ張り飛ばしてやるよ。
ハルヒ「なに?あんたの大切な人って、この子なの?」
キョン「お前には関係ないだろ。」
………ああ、ダメだ。記憶が戻ると耐えられない。ここだよ。お前らが俺を裏切った場所は。
お前が力を使ってまで古泉を撒き、朝比奈さんを利用し、俺を消そうとした場所。それがこの公園だ。
そこに恨み事があるわけじゃないがな。ハルヒ。俺も悪かったんだしな。
ハルヒ「…………何よ。」
俺は立ち上がるとハルヒを見た。
…………ひでぇツラしてやがる。まるで入学当時だな。
キョン「…………お前は、今………幸せか?」
少なくとも、お前が望んだ世界にお前はいるぞ。
ハルヒ「……………………………………」
国木田が割ってはいる。
国木田「誰だか知らないけど、彼女を悪く言うのはやめてくれないかな?」
キョン「………すまんな。」
確認だっただけだがな。………長門がずっとシャツを引っ張っている。
古泉なら容赦しねぇが、国木田を相手に喧嘩なんかしねぇよ。
ま、俺が古泉に勝つ要素なんてねぇけどな。ぶちのめされて終わりだ。
国木田「行こう、涼宮さん。」
おいおい。彼女なら名前で呼んでやりな、国木田。

77 :黄金のジノ ◆a5vIUIiqDI :2012/10/31(水) 21:48:09 ID:NqMiyjU2
ハルヒ達が去って、長門は俺の袖を離した。
キョン「…………すまんな。長門。心配をかけた。」
長門「…………………」
長門は、無言だ。
長門「…………帰る。」
やれやれ。機嫌を損ねちまったな。
―――――――――――――――
※分岐

『2』票にて。
A 佐々木視点
B ハルヒ視点

78 :黄金のジノ ◆a5vIUIiqDI :2012/10/31(水) 22:33:14 ID:???
投票途中ですが、本日はここまでにします。

NTR話の寝とり側書いているみたいで、我ながらムカムカしますねw
すまん、国木田。

ああ、森崎板は、明るく楽しく激しい全年齢対象ですので、エロはカット……と私が言っても説得力ないですね。
いくつか、既に作中で濡れ場をやらかしているわけですし。

79 :森崎名無しさん:2012/10/31(水) 23:05:55 ID:9CpRjVV2


80 :森崎名無しさん:2012/11/01(木) 00:06:40 ID:oupdx6xE


81 :森崎名無しさん:2012/11/01(木) 00:07:05 ID:0N4TyGnw


82 :黄金のジノ ◆a5vIUIiqDI :2012/11/01(木) 09:02:45 ID:???
B ハルヒ視点

いつも通り、カップルの儀式を済ませて、あたしは家に帰った。
………こういうのって、もっと不思議で楽しいものかと思っていたけど、実際はただ単な『誰でもいつか過ぎる道』であった。

『お前は今、幸せか?』

見透かされた思い。私は、こんな『誰でもやる』事を望んでいたのだろうか。頭が痛い。
世の中は、もっと不思議だったと思う。不思議に溢れていて、それを見付けようとする私を、困ったような笑顔で同意する……
ハルヒ「…………古泉くん……………」
いつも笑顔を絶やさずに、私の我が儘を受け入れてくれた………
ハルヒ「みくるちゃん……………」
無口で無表情だけど、心は誰より暖かかった………
ハルヒ「有希…………………」
私に文句つけまくってきていたけど、誰より私を理解してくれた…………

ハルヒ「…………………………………」

あなたは私を知っていたと思った。私を知って。

あなたは私を知らない。気にしないで、知ってるから。

右と違った狂った感覚。これを打ち破ることができない。
これを破る。 これを破る。

何かがおかしいと、私は私の手を見つめる。薄青の線に照らされた、この十字を歩く。

83 :黄金のジノ ◆a5vIUIiqDI :2012/11/01(木) 09:26:41 ID:???
ハルヒ「キョン…………………………」
頭のもやが晴れていく。私は………………………
ハルヒ『キョンの気を引く為にさ、協力してくれない?国木田くん。』
………そうだ………
ハルヒ『私を見て!』
………私は………
ハルヒ『キョンがいなかったら、全部国木田くんに………』
キョンを………

古泉『残念ですが、お別れですね。さようなら、涼宮さん。お幸せに。』
待って………
みくる『誰か一人でも欠けたら、もうSOS団なんかじゃないです。』
違う………
長門『これは、貴女の望んだ結果。』
私は………

キョン『ハルヒ、お前は俺の………!』

ハルヒ「……………………………………ッ!」
――――――――――――――――
周防「――――情報――――爆発。」
橘「と…………特大の閉鎖空間………!ねぇ、パンジー、コレクッテモイイカナ」
藤原「そんな場合じゃないだろ。逝って来い。」
橘「うわあああああ〜〜〜〜〜!」

84 :黄金のジノ ◆a5vIUIiqDI :2012/11/01(木) 09:51:40 ID:???
金曜日。
妹「キョンくん、おっはよー!」
キョン「ぐはぁーッ!」
妹のダイビングに、目を覚ました。
……………あー、下手したらあと二日間で、世界の終焉が………。
あの状態なら、ハルヒだって世界ぶっ壊すよな。だからって俺があいつにつく理由なんてないが。
状況を整理して考えたら、あいつが国木田と付き合って、邪魔な俺を消そうとした。
これは佐々木が言うには、俺への疑念が佐々木の力により膨らんだ結果だという。
朝比奈さんの未来を守る為に、古泉と頑張ったんだけどな。
結果論になるが、佐々木を真っ先に消されなくてよかった。仮に消されていたら、俺は消滅していただろうし。
………佐々木の前に、俺が悪いんだがね。ただ、もう後の祭りだ。
古泉、朝比奈さん、長門があいつを信頼出来ない以上、あいつの望む世界には絶対にならないだろう。
ここでは皆、普通の青春を謳歌している。
それも、佐々木の力かも知れんがね。あいつはそういう奴だ。
裏を返すと、それもハルヒが佐々木を消したいと思う理由なのかもな。
ハルヒにしてみると、まさに『自分のものを奪われた』感覚になるだろうし。
…………あん時の言葉が聞こえているとは思えんが………俺もあいつに酷い事を言った。
『お前は俺の全てを奪った』
……こうして生活してりゃ、その全てというのが、実は仲間というね。
友達なんて、数える位しかいなかったから、余計沁みたし、寧ろ俺があいつからSOS団を奪ってしまった。

85 :黄金のジノ ◆a5vIUIiqDI :2012/11/01(木) 10:03:39 ID:RRcp23dY
先着一名様で。
★通学路 ! zange ★
JOKER…佐々木
クラブA…ハルヒ

86 :森崎名無しさん:2012/11/01(木) 10:06:31 ID:???
★通学路 *JOKER*

全く話に関係無いですが、
仮にキョンのサッカーステータスが膨れ上がった場合、
プロに来る可能性はありますか?

87 :黄金のジノ ◆a5vIUIiqDI :2012/11/01(木) 10:59:39 ID:???
>>86
前スレの予告にある通りです。ループを抜けたらモデナ入りします。
CBとしては決定的なウィークポイントがありますから、能力は高いに越した事はないです。

★通学路 *JOKER* ★
JOKER…佐々木

校門には、佐々木がいた。
佐々木「おはよう。」
キョン「おはよう。」
…………うん、顔合わせづらいな。妙に意識しちまう。
昼休み、俺は長門に鍵を借りて、文芸部室に古泉と隠った。
たまには午後の授業のサボりもいいだろう。オセロに将棋にパズルに、古泉と俺は話をしながら熱中した。
古泉「そういえば、昨日、閉鎖空間が発生していましたよ。」パチリ
キョン「ハルヒだろ?昨日公園で長門と話していたら、あいつが国木田といたからなぁ。」パチリ
古泉「そうですか。なら、彼との喧嘩ですかね。」パチリ
キョン「あいつとしても、望んだ世界にいるだろうに。何がそんなに不満なんだろうな。」パチリ
古泉「まぁ……女性の心は変わりやすいですから。」パチリ
キョン「巻き込まれたほうはたまらんがな。………王手。」パチリ
古泉「僕には理解しかねますよ。………待った。」
キョン「ハルヒだって、新しい関係を築けないような奴じゃないだろう。何故また俺達にこだわるかね。」パチリ
古泉「違和感があるからじゃないですか?記憶を取り戻した時が怖いですね。」パチリ
キョン「無意識的に、俺達を取り戻したいと考える、か。……王手。」
古泉「ええ。………投了です。」

88 :森崎名無しさん:2012/11/01(木) 11:09:56 ID:???
えー、モデナ来るのか。あんまり歓迎はできんなあ。

89 :森崎名無しさん:2012/11/01(木) 11:10:50 ID:???
>>88
作者が余り好んで無さそうだから、不安だよね……?

90 :黄金のジノ ◆a5vIUIiqDI :2012/11/01(木) 11:16:43 ID:???
古泉「時に、あなたは以前の世界で、涼宮ハルヒに『俺の全てを奪った』と言っていましたね。」パタ
キョン「そうだな。」パタ
古泉「涼宮ハルヒにしてみると……今こそがあなたに奪われた時という認識でしょうね。」パタパタ
キョン「かもな。ただ、あいつが望んだ世界なんだがな。」パタ
古泉「僕の予測ですが、それは佐々木さんの願いかも知れませんよ。」パタタタタ
キョン「佐々木の?」パタン
古泉「ええ。あなたと共にありたい。その願いは、あなたと親い人間達にも適応された。」パス
キョン「となると、意識的に佐々木がこのSOS団もどきにした、という可能性か。」パタタタタパタタタタ
古泉「ええ。無論、この世界に不満はありませんし、僕としては積年の想いがかなって万々歳なのですが。」パス
キョン「…………」パタタタタパタタタタ
古泉「その分の皺寄せが、涼宮ハルヒに行ったとしたら?」パタン
キョン「………それで閉鎖空間か。話としてはありうるな。」パタタタタ
古泉「ええ。…………参りました。」
うーん、古泉。お前、ボードゲームの才能ないぞ。

91 :森崎名無しさん:2012/11/01(木) 11:26:33 ID:???
>>89
いや、作者はそんなに嫌いではないそうだけど。
俺がこの一連の展開にモヤモヤしてるので、持ち込んでほしくない、かな。
でもこの展開が好きな参加者もいるんだろうからなんとも言えんけど。

92 :黄金のジノ ◆a5vIUIiqDI :2012/11/01(木) 11:44:23 ID:RRcp23dY
>>88-89
彼を使う使わないは、参加者次第になります。
>>91
この展開の持ち込みは、絶対にないです。
※モデナ加入のヒント…キョン子

さて。今から………

『2』票にて。
A 猥談だ。古泉に森さんとの関係を聞く
B 部活に誘ってみる
C 前のSOS団について話す
D 女性の誘い方を聞く
E ハルヒについて聞く
F 長門の置いていったエロゲーでもやるか。
G 授業に戻る
H その他

93 :森崎名無しさん:2012/11/01(木) 12:10:12 ID:oupdx6xE


94 :森崎名無しさん:2012/11/01(木) 12:29:36 ID:7aLUEOkI
C

95 :黄金のジノ ◆a5vIUIiqDI :2012/11/01(木) 12:54:50 ID:???
C 前のSOS団について話す

キョン「………『前の』SOS団って、こんな感じだったっけ?」
古泉「どうなんでしょう?確かに僕とあなたは、友人ではありましたが、今のように、胸襟開いて話し合える仲ではありませんでしたね。
それについては、朝比奈さん、長門さんも同様です。
皮肉な事ですが、涼宮ハルヒによって絆が深まったように思われますね。」
キョン「……………そうか。」
古泉の立てた仮説は、多分近い。佐々木の願望もある。
『皆が仲良く過ごせて、楽しい世界』
多分、佐々木はそんな願いをしたはずだ。利他的なあいつらしい発想だが。
その世界を俺に与え、誰と結ばれようが、佐々木は俺の親友として側にいられる。
………いじましい位、あいつは………。
キョン「…………仮にハルヒの願いを叶えて、全部が元に戻っても………俺達は、俺達なんだろうか。」
古泉は、首を横に振った。
古泉「長門さんは『私達の消滅』と言いました。恐らくは……書き換えられるでしょう。」
キョン「………………」
嫌だ。消えたくない。
古泉がいて、長門がいて、朝倉がいて、朝比奈さんがいて、佐々木がいる。そんな世界が……
古泉「長門さんの言った、ケース4。佐々木さんを抱きしめながらの消滅。それに酷似した今、ですよね。
…………この時、あなたは佐々木さんを抱かずにいた、と推測されます。
長門さんは、あなたが佐々木さんを抱いてから向かう事に可能性を見いだしています。
………僕は、あなたの選択に従いますよ。恨みっこなしです。」
古泉は、困ったような笑顔を見せた。

96 :黄金のジノ ◆a5vIUIiqDI :2012/11/01(木) 13:11:43 ID:???
古泉や長門の言うことは、最もだ。可能性を探り、その確率が高いものを選ぶやり方。
確かにそれは合理的だ。
しかし。俺と佐々木の間柄において、その『一線を越えた』関係というのは…………
つまりは、この心地好い空間との別離を意味する。
変わりたくない。しかし変わらないといけない。
佐々木は、俺を選んだ。俺も佐々木を選んだ。
つまり、それは…………………
ハルヒの手から永遠に離れ、佐々木のもとに行く。そして長門と朝倉、朝比奈さんは、それぞれの場所に向かうだろう。
ハルヒは?ハルヒはどうなるんだ?
綺麗事でない現実。俺が言っている事は、偽善じゃないか。
佐々木を選ぶということは、ハルヒは関係なくなる。ならば、ハルヒをどうにか救いたいというのは……………
俺のエゴイズム以外に何もない…………。

キョン「…………長門は、俺をよく見放さなかったな………」
こんなアホは、俺位だ。
古泉「仲間ですからね。僕だってそうですよ。」
古泉。ありがとう。
俺は……………

『2』票にて。
A 佐々木を選ぶ
B 再びこうなる可能性を信じ、ハルヒの望みを叶える
C どちらも選ばない

97 :森崎名無しさん:2012/11/01(木) 13:29:22 ID:lthYwVzM


98 :森崎名無しさん:2012/11/01(木) 13:30:44 ID:7aLUEOkI
A

99 :黄金のジノ ◆a5vIUIiqDI :2012/11/01(木) 16:54:02 ID:???
※佐々木トゥルーは、捉え方によっては究極のバッドエンドともいえます。
あと、多少ネタばらしするとハルヒに関しては『random acts of senseless Violence』が元ネタです。
モヤモヤすると思いますが、お付き合い頂けたら幸いです。

本日は、22時か0時頃より更新を予定しています。

100 :森崎名無しさん:2012/11/01(木) 18:29:05 ID:???
ええんやで…アニメ版では序盤でメインヒロインの2強が退場。
そして空気キャラ扱いだった幼なじみはまさかの後半ヤンデレ化で原作ファンにトラウマを植え付け。
結局サブヒロインだったはずの先輩に全て持ってかれたという作品もあるんやで…(ニッコリ

101 :森崎名無しさん:2012/11/01(木) 18:31:54 ID:???
>>100
やめロッテ!

102 :森崎名無しさん:2012/11/01(木) 18:50:48 ID:???
たしかshuffleってやつだっけ?

103 :黄金のジノ ◆a5vIUIiqDI :2012/11/01(木) 20:09:40 ID:RRcp23dY
>>100-102
シャッフルのアニメは、みんなのトラウマですねw
アニメ化により、原作よりヤバくなったといったら、未来日記も相当に………w
恍惚のヤンデレポーズの怖さは色彩もあいまり、未だにトラウマです。

A 佐々木を選ぶ
※佐々木トゥルー条件を満たした為、これからすっ飛ばしていきます。

選ぶまでもない。佐々木だ。
古泉「…………………」
古泉は無言で……そして少し残念そうに笑った。
古泉「………長門さん、朝比奈さんも、きっと祝福してくれますよ。」
ずきり、と胸が痛んだ。
古泉「僕と………ずっと友達でいてくれますか?」
答えるまでもない。お前は親友だ、古泉。
――――――――――――――
佐々木のわっふるは、必要でしょうか?
わっふる不要なら、少し表現をいじる必要があるので、投票にします。

『2』票にて。
A よし、やっちまえ!
B わっふるはいらん。

C こんな奴、古泉とわっふるさせちまえ!
カノーバ とわっふるだ!

104 :森崎名無しさん:2012/11/01(木) 20:12:46 ID:7aLUEOkI
B
無理する必要は無い

105 :森崎名無しさん:2012/11/01(木) 20:12:49 ID:aoFs9Loo
A

106 :森崎名無しさん:2012/11/01(木) 21:03:10 ID:IYJi/e+g


107 :森崎名無しさん:2012/11/01(木) 21:43:10 ID:91jMtf/E
A
なお、主役はキョンの中の人、幼なじみはみくるの中の人が担当したもよう。

108 :森崎名無しさん:2012/11/01(木) 21:50:07 ID:oupdx6xE


109 :黄金のジノ ◆a5vIUIiqDI :2012/11/01(木) 21:55:13 ID:???
B わっふるはいらん。

――――――――――――――
と、まぁ………佐々木と結ばれたわけだ。
色々すっ飛ばしているから、おかしい気がするだろうが、全年齢対象だ。具体的な口説き文句などは察しろ。
睦みあい、微睡む中、佐々木は俺に語りかけた。
佐々木「…………ねぇ、キョン。僕は、意識的に力を行使出来ると言ったよね。」
眠い…………
佐々木「例えば、僕が望めば、今からすぐに受精する事も可能なわけだ。」
佐々木………何を…………
佐々木「涼宮さんのほうが強力な力を持つだけに、危険だと認知されやすく、僕の力は軽視されがちなんだが………
寧ろ僕のほうが危険なのさ。こうした力を敢えて使わない選択や、隠す事も出来る。そして痕跡すら残さない事も可能だ。」
佐々木…………?
佐々木「つまりは、君をいつでも縛り付ける事は出来た。涼宮さんの改変から、長門さん達が君を守ったのは、当然だと言える。
何故なら、僕が君と共にある事を望んでいたんだから。」
何を…………言って…………
佐々木「だから、僕は君に全てを委ねた。彼女達を選んだとしても、僕は君の親友として側に居られるからね。」
佐々木の顔は………
佐々木「くっくっ………アンフェアじゃないか。僕が望めば、君の意思に関係なく君は僕のものだ。
だからこそ、僕は長門さんにも朝比奈さんにも涼宮さんにも朝倉さんにも、チャンスを与えた。」
泣きながら………笑っている…………
佐々木「しかし、君が僕を選んだ。これは望外の幸運だったよ。」
佐々木が俺の頭を撫でる…………眠い…………

110 :黄金のジノ ◆a5vIUIiqDI :2012/11/01(木) 22:50:21 ID:???
佐々木「願いを『キョンと結婚したい』とは変えないよ。君の将来は、君が決めるものだ。
ただ……………僕から離れる事はない。それが僕の願いだから。」
佐々木…………?
佐々木「君にとって、僕以外は全て泡沫の夢……………。夢を見る自由はあるが、叶う事はない。
それはね………世界が変わっても何も変わらないさ。
何故なら、君が選んだんだから。」
佐々木は、極上の笑顔で俺にキスをした。
佐々木「おやすみ、キョン。次は………涼宮さんが望む世界でね…………」
―――――――――――――――
そして、俺達は前の世界に戻った………。
前通りのSOS団に戻り、俺は………
ハルヒ「キョン、この人は?」
キョン「ああ、こいつは俺の……」

佐々木トゥルーエンド
『夢幻泡影』

―――――――――――――――
ハルヒ視点からだと最大級のバッドエンドですが、佐々木視点からだと最大級のハッピーエンドです。

書いていて、我ながらモヤモヤしますね………。この佐々木怖い。

111 :森崎名無しさん:2012/11/01(木) 23:01:46 ID:???
まあハッピーとかバッドってなんだっけ、という気はするね。
【こうして脇に行ったまま話が帰ってこないのは本来の主役にとって一番のバッド】という話もある。
うん…本来の主役? このスレにそんな存在がいたのだったか…? 私は何か一番大事なことを忘れているような…。

112 :黄金のジノ ◆a5vIUIiqDI :2012/11/01(木) 23:05:20 ID:RRcp23dY
先着三名様で。
★ドリブル 58 + ! card
パス 45 + ! card
シュート 46 + ! card ★
★パスカット 57 + ! card
ブロック 49 + ! card
クリア 58 + ! card
タックル 45 + ! card ★
★トゥルーボーナス習得スキル ! card ★
JOKER…『ライン統率』
ダイヤ…『カバーリング◎』
ハート…『タックル◎』
スペード…『魂』
クラブ…フラグ回収

>>111
ジノ「…………………」
リブタ「泣くな。」

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0ch BBS 2007-01-24