キャプテン森崎 Vol. II 〜Super Morisaki!〜
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【夢幻泡影】黄金のジノ13【エンドレスエイト】
1 :
黄金のジノ
◆a5vIUIiqDI
:2012/10/27(土) 20:56:59 ID:qqqVOEoY
このスレは、『キャプテン森崎』のスピンアウト作品であり、イタリアを舞台に展開されています。
主人公は、綺麗になったヘルナンデス。
本家スレより少し後の時代を舞台にしており、キャラクターの色付けも本家スレとは異なりますので、ご注意下さい。
試合については旧ルールにて進行します。
127 :
黄金のジノ
◆a5vIUIiqDI
:2012/11/02(金) 01:42:57 ID:???
投票途中ですが、本日はここまでにします。
多少ネタバレになりますが、佐々木がキッツイだけに、ハルヒもまたキッツイです。
『random acts of senseless Violence(無分別な暴力のランダムな行為)』
が、ハルヒのテーマです。
小説よりは、アンスラックスのほうですが。
長門「私を推奨する………。許可を。」
朝倉「うん、それ無理♪」
みくる「あたしに決まってんだろ!他じゃ空気だぞ、空気!」
128 :
森崎名無しさん
:2012/11/02(金) 09:23:35 ID:aP84FSw6
A
129 :
黄金のジノ
◆a5vIUIiqDI
:2012/11/02(金) 11:57:53 ID:???
A キョンとの出会いまでは要所のみ
光陽園学院に入学して、一年が過ぎた。
中学時代を考えたら、あたしの生活は相当変化した。
恋愛なんて精神病と考えていた私に彼氏が出来、気が付けば、周りとも馴れ合い、友達が出来た。
今日も今日で、彼氏の国木田くんと帰っている。
不思議を追い求めていた私は、どこに行ったんだろう。
思い出の公園。国木田くんから告白され、付き合い始めたのは、この公園の木の下だった。
………ふとベンチを見ると、イケメンと冴えないヤツがベンチでしゃべっていた。
相当仲がいいんだろう。冴えないヤツは、イケメンと楽しそうに話している。
やがて話終わり、冴えないヤツが立ち上がって帰る。イケメンは、ベンチから動く様子はない。
……私達をやり過ごすつもりだろうか。イケメンの目が、私達を一瞥した。
古泉「…………………」
………その目は、深い憎悪に彩られていた。
断じて言えるが、私達は人に憎まれるような生活はしていない。普通の高校生だ。
明確な拒絶と、深い憎悪の意思。国木田くんも、戸惑っている……。
ここは、私が何とかしなくては。
ハルヒ「…………ねぇ。悪いんだけど座りたいの。退いてくれない?」
……イケメンは、底を見せない笑顔で立ち上がり去っていった。
………この胡散臭い笑顔、どこかで見たような………
ハルヒ「………ねぇ。あんた、あたしにどっかで会った時ない?」
私の声は………
古泉「さぁ。存じませんね。」
という声に返された。
130 :
黄金のジノ
◆a5vIUIiqDI
:2012/11/02(金) 12:07:43 ID:mO50M9tA
火曜日。図書館で調べもの。
先着一名様で。
★長門は ! card ★
JOKER…通常の長門
ダイヤ、ハート…ハルヒちゃんver
スペード…消失長門
クラブ…ハイテンションユッキー
クラブA…ver.中の人
131 :
森崎名無しさん
:2012/11/02(金) 12:11:27 ID:???
★長門は
クラブJ
★
132 :
黄金のジノ
◆a5vIUIiqDI
:2012/11/02(金) 12:33:32 ID:???
★長門は クラブJ ★
クラブ…ハイテンションユッキー
図書館には、矢鱈とテンションの高い小さい子がいた。
ユッキー「ちょwwハイペリオンに落書きwwwww」
かなり痛い子のようだ。この手合いは、絡むと厄介である。
私はなるだけ刺激しないよう、通りすぎようとしたが………往々にして、こうした時に待つのは不幸。
私は小さい子にぶつかってしまったのだ。ああ、ついていない。
ユッキー「ちょwwwwwおまwwwww」
図書館というのに、このテンションの高さは一体何だろう。
どさり、と落ちる本は、全て心理学という意味のわからなさだ。
ユッキー「拾えしwwwwww」
ハルヒ「嫌よ!」
ユッキー「おまwwwwwwぶつかっといて、そりゃないだろwwwwww」
このウザいテンション。対極の人間なら知っている気がするが………
ユッキー「まぁいいwwwwwwお前より本が大事だしwwwwww」
ハルヒ「何ですって…………?」
…………私達が図書館を追い出されたというのは、語るまでもないわよね?
語らせたいなら語ってあげるわ。掴みかかったら返り討ちに遭って、本を投げたらあいつの頭に直撃。
笑いこけてたら、本棚を倒されて、後は大騒動。司書さんにつまみ出されて今に至るわ。
133 :
黄金のジノ
◆a5vIUIiqDI
:2012/11/02(金) 18:12:21 ID:mO50M9tA
散々な気分で、ファミレスの前を通りがかったら、あの小さい子と、昨日の冴えないヤツ、イケメンと、物凄くかわいい子がいた。
物凄くかわいい子が、小さい子の口を拭き、冴えないヤツが口を開く度に皆が笑う。
……………どうしてだろう。何か胸が締め付けられる。
このファミレスに、特別に思い出なんかないのに。
鶴屋「にょろーん。ちょっとごめんよ〜。」
森「失礼します。」
……またかわいい子達が、ファミレスに向かう。あのグループと合流して…………。
頭が酷く痛む。
何か大切なものを忘れている……そんな気分になる。
薄みっともないけど、私は彼らが出てくるのを張った。
………あたしは何をしているんだろう………
やがて一行はファミレスを出た。
先着一名様で。
★今回は ! card ★
JOKER…阪中
ダイヤ…朝倉
ハート…長門
スペード…朝比奈
クラブ…佐々木
クラブA…古泉
134 :
森崎名無しさん
:2012/11/02(金) 18:19:44 ID:???
★今回は
クラブ7
★
135 :
黄金のジノ
◆a5vIUIiqDI
:2012/11/02(金) 18:37:20 ID:???
★今回は クラブ7 ★
クラブ…佐々木
あの冴えないヤツは、可愛い女の子を自転車の後ろに乗せた。
………尾行なんて柄じゃないのに、あたしは何をやっているの?
………国木田くんが住む地域の近く。あいつは国木田くんと同じ中学なの?
色々考える私だけど、なにも答えは出ない。
ただ………………………
街灯に照らされた二人の影が重なったのを見て、これ以上ない位惨めな気分になったのだけは覚えている。
………これ以上は見ていられなかった。
不思議な感覚だ。不可思議だ。何故あんな冴えない男に、あたしはこんなに気持ちを乱される?
かがみ「あれ臭いよねー」
つかさ「ほんと臭いよねー」
通行人が来る。あたしは、走って逃げた。
※柊姉妹は、ただの友情出演です。
136 :
黄金のジノ
◆a5vIUIiqDI
:2012/11/02(金) 18:55:30 ID:???
翌日…………
あの公園の近くを通りがかった時。私はあの冴えないヤツを見つけた。
ハルヒ「ちょっとアンタ!」
キョン「………あん?」
問答無用だ。こういう時は攻めの一手に限る。
ハルヒ「2、3聞きたい事があるわ!ちょっと付き合いなさい!」
私は、無理矢理手を引いた。多少の抵抗は仕方ない。
キョン「て、テメェ何しやがる!」
ハルヒ「いいから!来なさいよ!」
キョン「ふざけんな!手ぇ離せ!」
離せと言われては、余計離せない。私は公園に引きずり込むと、この冴えないヤツに対して尋問を……
キョン「…………で、よぉ。お前は誰で、俺を何のために連れてきたんだ?言っとくが金はない。」
しようとした瞬間、あまりに間抜けな答えが返ってきた。
ハルヒ「うるさいわね。男のくせに。」
ああ、こいつ、何でこんな間をはずすの?!
ハルヒ「…………あんたさ、あたしとどっかで会ったことない?」
キョン「ねぇな。お前とは初対面だ。」
冴えないヤツは、やぶにらみのまま私を見る。…………そんなはずはない。私はこいつを知っている。
ハルヒ「……………そう。」
…………私の思い込みなのだろうか。
ハルヒ「あたしさ、妙な夢見るのよ。」
キョン「生憎と夢占いは専門外だ。」
ハルヒ「イケメンと、可愛い子二人と、あんたそっくりの人と、楽しく遊んでる夢。」
夢にしては記憶が生々しく、リアル過ぎる。
キョン「さぁな。とりあえずはお前とは初対面、そしてイケメン、可愛い子二人ってのは心当たりはあるが、俺の大切な友達だ。」
…………恐らくは、あのファミレスにいた子達だろう。
137 :
黄金のジノ
◆a5vIUIiqDI
:2012/11/02(金) 19:05:59 ID:mO50M9tA
北高校の制服。そしてこの独特の口調。私は絶対にこの男を知っている。
あれは………いつの事か。七夕だったと思う。私が不思議に興味を持った時…………
ハルヒ「………………ねぇ。あんたさ。宇宙人や、超能力者や未来人っていると思う?」
我ながら、頭がイカれた質問だと思う。そいつは、確信めいたように頷くと…………
キョン「さぁな。………いるんじゃねーの?」
と、答えた。
私の胸が高鳴る。ここまではあの七夕と同じ答えだ。不思議に興味を持ったきっかけ………それは………
ハルヒ「…………あんた、名前は?」
更なる期待を胸に、私はこの冴えないヤツの名前を聞いた。
『2』票にて。
A キョン
B ジョン・スミス
138 :
森崎名無しさん
:2012/11/02(金) 19:24:05 ID:u9BToudw
B
139 :
森崎名無しさん
:2012/11/02(金) 19:31:32 ID:aP84FSw6
B
140 :
黄金のジノ
◆a5vIUIiqDI
:2012/11/02(金) 19:52:13 ID:mO50M9tA
B ジョン・スミス
キョン「……………ジョン・スミス。」
………………………………………………………
最大級の不思議に、私の目が輝いた。
ハルヒ「…………本当に?」
キョン「ああ。」
関わり合いたくなさそうな雰囲気も、昨日の女の子達も……………皆、あんたの仲間だからね?
そりゃそうよね!あんなレベルで留年なんて、恥ずかしくて死ぬレベルよ!
それに、ジョンにだって恋人位出来るわ!ジョンがこんな冴えないヤツなのは、ショックだったけどね!
ハルヒ「ジョン!今度はどんな不思議を持ってきたの?!」
私はジョンの手を取った。
先着一名様で。
★影 ! zange ★
JOKER…SOS団集結
クラブA…国木田
141 :
森崎名無しさん
:2012/11/02(金) 19:52:26 ID:???
★影
*JOKER*
★
142 :
黄金のジノ
◆a5vIUIiqDI
:2012/11/02(金) 20:11:42 ID:???
★影 *JOKER* ★
JOKER…SOS団集結
古泉「おや、こんなところにいたのですか。」
いつぞやのイケメン、小さい子、可愛い子がいる。皆、ジョンの仲間ね!
非好意的なのは仕方ないわ。だって女の子なんだし。ジョンの彼女には悪いんだけど。
ハルヒ「あんた達、ジョンの仲間?」
古泉、長門、朝比奈「「「!」」」
私の言葉に、三人が固まった。図星だからって、黙らなくてもいいのに。
古泉「ジョン?はて。彼の名前は………」
ハルヒ「ごまかさなくていいのよ!あたし、わかったから!」
今までの退屈な日々は、きっと前ふり。今から、きっと非日常の楽しみが待っているはず!
それにしても、まさかキョンがジョンだなんて。すっかり騙されていたわ………………………
え?
キョン?
長門「情報爆発が起きる。撤退を推奨する。」
古泉「………話は後です!逃げますよ!」
朝比奈「キョンくん、あなたはもう………ッ!」
ハルヒ「有希…………古泉くん………みくるちゃん…………」
何か違うものの記憶が、頭に流れ込む。
あ……………………………………………………………
目の前に浮かぶ『違う世界』。
私は…………………………………………………………
雑多な記憶から、彼らの顔が映る。皆…………悲しい顔だ。
ま、待って………皆……………私は…………そんなつもりじゃ………………
古泉くんが、キョンの手を引き、みくるちゃんと有希が駆け出す。
143 :
黄金のジノ
◆a5vIUIiqDI
:2012/11/02(金) 20:31:45 ID:???
古泉『残念ですがお別れですね、涼宮さん。彼とお幸せに。』
待って…………………
みくる『誰か一人でも欠けたら、もうSOS団じゃないですよ。』
お願い…………………
長門『これは貴女が望んだこと。』
私を…………一人にしないで………………!
キョン『ハルヒ!お前は俺の―――――』
ハルヒ「――――――――――――――ッ!」
……………気が付くと、私は橘さんの家にいた。
橘「コンナトコロデ、コドモタチニイワナイ!」
……………気が付いてる人多いだろうけど、この人、橘さんの外見したダディだから。
ハルヒ「ダディャーナザァーン!ナズェミデルンディス!」
……………あれ?
藤原「ワーチョマーチョマーチョナチョノーン?」
…………藤原くんも首を傾げている。
周防「――ウソ――ダ――ドンド――コ―――ド」
…………周防さんもおかしい。
国木田「ちょっと待て!ドウシテドンドコドコ!ナズェダ!ナズェドンドコドコ!」
…………国木田くん?
皆が一斉に首を傾げた。アレ?
144 :
黄金のジノ
◆a5vIUIiqDI
:2012/11/02(金) 20:45:52 ID:mO50M9tA
長門「………小さな改変があった。パーソナルネーム橘京子は、オンドゥル語使い。彼女に回答すると、オンドゥル語になる。」
古泉、みくる、キョン、佐々木「(うわぁ……)」
長門「………人気投票も終結が近い。私という個体は
アナカンさん、滝さん、霧雨さん、モリブレムさん、ツバダンさん
以上6スレの人気投票の結末を見届ける。」
キョン「待て。あからさまに一部のキャラクターの宣伝にしかなっていないが?」
長門「ユニーク。」
※本日はここまでにします。
145 :
黄金のジノ
◆a5vIUIiqDI
:2012/11/03(土) 05:00:04 ID:???
橘さんの家から、自宅に帰り着く。
……………………………
今、私は不思議のど真ん中にいる。
私は、北高校に通っていたはずだ。そして、古泉くん、有希、みくるちゃん、キョンとSOS団を結成していたはず。
国木田くんと付き合いを始めて………少ししてからだろうか?キョンが疎ましくなったのは。
そもそもが、何故私は国木田くんと?
そのすぐあとに、キョンが学校を転校し、古泉くん、みくるちゃん、有希が退部して、転校していった。
まるで、最初からなにもなかったように。
ハルヒ「……………………………………」
思考を更に奥深く進める。
ジョン・スミス=キョン
この仮説とすると……キョンは、私のあの北高校時代の非日常に、大いに絡んでいた。
あの非日常と日常が混じった、『楽しい世界』のキーパーソン…それがジョン・スミス。
今の世界………淡々と日常を繰り返す『優しい世界』………こんなつまらない世界が、私の望み?そんなわけがない。
そう悟った時………
久々に、沸々としたものが胸に沸いてくる。
明日は、北高校に乗り込もう。どっかの宇宙人が、SOS団を恐れて世界を変えたのよ!
団員は皆洗脳されて、私も別の記憶を基にした世界に放り込まれた!そうとしか考えられないわ!
団長として、団の危機に立ち上がらないと!
ハルヒ「SOS団は、不滅よ!ねぇ、古泉くん、有希、みくるちゃん……………キョン!」
私はハサミを握ると、この長く伸びた、鬱陶しい髪に別れを告げた。
146 :
黄金のジノ
◆a5vIUIiqDI
:2012/11/03(土) 05:07:26 ID:TalNmgio
※ルートが、ハルヒサイドからだと、ほぼ固定、キョンサイドからは選択式となります。※
『2』票にて。
A ハルヒサイド(ハルヒ視点)
B キョンサイド(SOS団視点)
147 :
森崎名無しさん
:2012/11/03(土) 06:59:41 ID:RgO16AYg
B
148 :
森崎名無しさん
:2012/11/03(土) 09:03:27 ID:bXeRpSFs
B
149 :
黄金のジノ
◆a5vIUIiqDI
:2012/11/03(土) 10:00:30 ID:???
B キョンサイド(SOS団視点)
木曜日。
ツラがボコボコなのは、古泉にぶん殴られたからだ。まぁ気にすんな。
ハルヒの前での、絶対の禁句……ジョン・スミスの名前を出しちまった俺は、昨日の夜、長門に記憶を戻された。
古泉が素でキレて殴るなんて、考えられない事なんだろうが………あいつも葛藤していたんだ。殴られて当然だった。
ハルヒの性格上、全てを自分の都合の良い方向へ解釈するだろう。
この世界は、きっと何か超常的な力が、SOS団を恐れてやったものだ、とかな。
違うんだよ、ハルヒ。お前が佐々木の力もあったとはいえ、お前自身の選択でSOS団を捨てたんだ。お前自身が。
長門は、近日ハルヒは北高に来る、そして『何もなかった世界』を望むだろう、と言っていた。
古泉の激情を叩きつけられちまったが、そこは気にしてない。当然だ。あいつが渇望した『普通の青春』が消えちまうんだ。
病院送りにされなかった分、まだマシだ。
最悪のジョーカー引いちまった。いや、森崎板らしくいえば、クラブAか。
何にせよ、俺も消滅は勘弁。佐々木と想いを通じあわせ、漸く結ばれたんだ。
SOS団は、今や『友人同士の絆』に結ばれた文芸部に過ぎない。
長門がいる部室に、朝比奈さんが勉強に来て、古泉が森さんを待つ間、読書に来て、俺は時々顔を出して古泉とゲームをやる。
たまに朝倉や鶴屋さんが差し入れ持って来てくれたり、塾がない時は、佐々木が遊びに来たりする、普通の集団だ。
時々、皆で課外活動と称してファミレス行ったり、図書館でゆっくりしたり、街に買い物に行ったり、ゲーセンではしゃいだり。
150 :
黄金のジノ
◆a5vIUIiqDI
:2012/11/03(土) 10:24:13 ID:TalNmgio
きっかけは、ハルヒ。お前なんだが、お前自身が不要とした連中が、俺達なんだぜ?
今更SOS団を取り戻したい、とは都合のいい話だ。
仮に望んだとしても、俺達には…………………
はた、と気付く。
佐々木は『力を意識的にコントロール出来る』だけに、ハルヒと比較したら、力は小さいと言っていた。
つまり、ハルヒのあの馬鹿げた力と力をぶつけ合ったら…………
確実に佐々木が負ける。
理性でコントロールする力は、確実に理性が働く。無意識のストッパーってやつだ。
ハルヒは無意識なので、そのストッパーがない。
つまり、ハルヒが佐々木を消したいと願えば、佐々木は消滅するだろう。
ハルヒは、そこまではしないと思う。思うが…………………
前例が存在する。そいつは他でもない。俺だ。
国木田との交際で、国木田に『全て』を捧げたいと願ったあいつは、俺を消しにきた。
古泉、朝比奈さん、長門の尽力がなければ、俺は消滅。誰の記憶にも残らない完全なものだ。
あいつの力の本質は『破壊と創造』だ。
そんなもんが、服着て歩いているんだ。監視は絶対にいる。
それを逃れた世界を、よりによって俺が戻しちまった。俺は本当に馬鹿だな…………。
『2』票にて。
A 昼休みに、皆で文芸部に集まろう。
B 自分で責任を取るしかないな。光陽園に出向くか。
C B+誰かに同行願うか。(記名)
D 特になにもしない
151 :
森崎名無しさん
:2012/11/03(土) 12:04:19 ID:bXeRpSFs
A
152 :
森崎名無しさん
:2012/11/03(土) 12:07:49 ID:fWWEKlQA
A
153 :
黄金のジノ
◆a5vIUIiqDI
:2012/11/03(土) 13:18:13 ID:???
A昼休みに皆と文芸部室で話し合う。
さて、今からが大変なんだがな。ハルヒから力を奪うか、それともハルヒ自身が納得する結果に持っていくか。
前者なら、最悪潰し合い、後者なら、最悪佐々木と離ればなれ。
出来れば、この結果になるのが一番。
ハルヒの望みを叶えたうえで、俺は佐々木の側にいる。
つまり、ハルヒが俺を男だと思わない選択肢だ。
昼休みに皆と文芸部室で話し合う。
キョン「ハルヒについてなんだが…………あいつはどうしたらいいと思う?」
俺の言葉に、古泉は溜め息混じりに答えた。
古泉「もう、どうにもなりませんよ。
………森さんも同様ですが、僕にも超能力が戻っています。つまりは………前の世界に酷似してきたわけです。」
みくる「………私も、突如未来からの通信が来ました。」
長門「アクセスが途絶えていた、情報統合思念体からのアクセスが来た。」
朝倉「私も。キョンくんを殺して、涼宮ハルヒの出方を見ろ、ってね。
あー、安心していいわよ。私は『あなたの友人』の朝倉涼子だから。ちゃーんと返信しといたわ。
『うん。それ無理♪』って。」
…………つまり、後はハルヒ次第という事か。
佐々木「………キョンの失言が元だとはいえ、厄介な事になったな。
この世界に涼宮さんの力が加わるなら、僕達は……………全員消滅の可能性もある。」
この場にいる全員が俯いた。
154 :
黄金のジノ
◆a5vIUIiqDI
:2012/11/03(土) 13:34:18 ID:???
長門「………何れにせよ、またループが来る。期限は日曜日。」
長門の言葉に、皆が絶句する。
長門「現在で、18回のループ。涼宮ハルヒの時空改変は、昨年4月10日からの一年間。
改変の理由を推測すると、SOS団の再結成。そして………………………鍵を取り戻す事。」
つまり、それは…………時間を進めたい佐々木をプラスとしたら、時間を取り戻したいハルヒはマイナス……
佐々木は時間を進めたいと『願って』いるはずだ。つまり………
ハルヒの改変が成功するという事は、佐々木の力の消滅を意味する。
そして、この時と違い…………ハルヒは鍵を手にしている。
キョン「王手、飛車取りかよ………………」
完全に詰まれてしまった。こうなった場合のハルヒは止まらないだろう。
逆転の一手………いや、俺はどうしたいんだ?
このままハルヒと前のような生活か?
嫌だ!俺は、俺達はハルヒの遊び道具じゃない!
どうにかならないのか?!もうどうにもならないのか?!
絶望的な気分になる。
ハルヒは、明確な拒絶をしたら、俺達の洗脳を疑うだろう。そして願うはずだ。『皆を元に戻したい』と。
かといって、受け入れたら、前のSOS団に強制的に戻される。
長門「…………打つ手は、ある………。私がオーバーロードし、時空を改変する。そうすれば………」
皆「駄目(だ。です。よ。)。」
そんな事したら、長門が消される。
何か良い案は………
155 :
黄金のジノ
◆a5vIUIiqDI
:2012/11/03(土) 13:38:25 ID:TalNmgio
『2』票にて。
A 自分が光陽園に出向く
B ハルヒが来ないうちに退散
C ハルヒを騙し討ちにする
D 全てハルヒにぶちまける
E その他
156 :
森崎名無しさん
:2012/11/03(土) 13:44:48 ID:bXeRpSFs
A
157 :
森崎名無しさん
:2012/11/03(土) 14:23:47 ID:5h0cqg4+
A
158 :
黄金のジノ
◆a5vIUIiqDI
:2012/11/03(土) 15:18:13 ID:TalNmgio
A 自分が光陽園に出向く
それでだ、俺。そう、お前だよ、俺は自分に訊いている。
重要な質問だから心して聞け。そして答えろ。無回答は許さん。イエスかノーかでいい。いいか、出題するぞ。
『ハルヒを選ぶか』
答えろ俺。考えろ。どうだ?お前の考えを聞かせてもらおうじゃねえか。言ってみろよ。
佐々木達と過ごした、ハルヒのいない世界。
そんなのが楽しいと思わなかったのかよ。うんざりでいい加減にして欲しくてアホかと思って付き合いきれないか。
はん、そうかい。つまりお前はこう思っていたわけか。
『こんなもん、全然、面白くねえぜ。』
そうだろ?そういうことになるじゃねえか。
お前がハルヒを憎いと感じて、ハルヒの持ち出してくるすべてが鬱陶しいんだとしたら、
お前がジョン・スミスと名乗るはずがねぇよな?明らかだろうが。しかしお前は名乗った。お前は名乗ったじゃねえか。
ジョン・スミス。ハルヒの力を取り戻す、やり直し装置。その名を、お前は答えた。
だろうが。せっかく佐々木様が世界を落ち着いた状態にしてくれたのに、お前はそれを否定したんだ。
あったはずの幸せをお前は放棄しやがった。それはなぜだ。
もう一度訊くぞ。これで最後だ。
はっきり答えろ。俺は、迷惑神様モドキなハルヒの起こす悪夢的な出来事を楽しく過ごしたいと思っているんじゃないのか?
『2』票にて。
A イエス
B ノー
159 :
森崎名無しさん
:2012/11/03(土) 15:27:46 ID:5h0cqg4+
B
160 :
森崎名無しさん
:2012/11/03(土) 15:40:59 ID:mm7UTASg
A
原作のテーマ設定だと……
161 :
森崎名無しさん
:2012/11/03(土) 16:43:25 ID:aH2IyItg
B
162 :
黄金のジノ
◆a5vIUIiqDI
:2012/11/03(土) 17:11:20 ID:???
>>160
分岐です。
佐々木とハルヒは、対になりますので。『消失』から取りました。
『無分別な暴力の、ランダムな行為』
これがヒント……というよりは答えでした。
『無分別な暴力』とは、ハルヒであり、佐々木でありか、キョンである。
『ランダムな行為』とは、この事象における結果でした。
B ノー
※ハルヒ断罪ルート
答えは………ノーだ。
俺は立ち上がると、文芸部室を出た。
古泉「……どちらへ?」
自分がすべき事。それをやる為に、だ。
キョン「……………少しな。」
古泉は、苦く笑った。
古泉「………またお会いしましょう。」
ああ。出来れば、この世界で。
長門「…………。また、図書館で。」
長門。お前は……。
みくる「………待っています!ここに皆いますから!」
勿論です、朝比奈さん。
佐々木「やれやれ。彼女の前で、他の女性にそういうアクションを取るとはね。」
すまんな、佐々木。
佐々木「…………例え、世界が書き換えられたとしても、僕は僕のキョンを探す。………君が見つけてくれるのを、待っている。」
皆の声を背に俺は、文芸部室を出た。
行き先は、光陽園学院。
全ての決着を着けるためだ。
163 :
黄金のジノ
◆a5vIUIiqDI
:2012/11/03(土) 17:43:16 ID:TalNmgio
光陽園学院。
校門前に俺は立っていた。
あいつは必ず来る。国木田と。谷口とも会えたらいいな。
………周りの視線がうざい。すまんな。こんなブサメンがいて。
谷口「よぉ!」
暫くすると、谷口が来た。
キョン「よぉ谷口。」
そこにいたのは、オールバックの友人……谷口だ。谷口は、面食らった顔をしている。ま、当然だ。
谷口「………す、涼宮の電波話が当たっちまってやがる………!」
キョン「ハルヒの?」
谷口「ああ……。北高のサッカー部の有名選手のお前が、俺の友達だってよ。」
サッカーの有名選手、ねぇ。周りのレベルが低いだけだ。
谷口「でもよ、俺はお前を知らねぇ。おっかしいよな?」
いや、おかしくはない。お前もハルヒの変態パワーに巻き込まれちまったんだ。
キョン「……ハルヒは?」
谷口「ああ。先公に呼ばれていてよ。まだ遅れるぜ。」
キョン「そうか。」
谷口は、俺を不思議そうに見ている。
谷口「試合では手加減しろよ?兵庫県のフランコ・ロッソって言われているお前だからよ!」
ミランのレジェンドに対し、何と不遜なッ!聞いていて恥ずかしいぞ!
谷口「ま、何しに来たかは知らんが、待ち人が来るまで相手してやるぜ!」
こいつは相変わらずだ。………少し安心した。
『2』票にて。
A 「まだ校内美少女ランクは続けているのか?」
B 「そんなに俺は有名なのか?」
C 「国木田を知っているか?」
D 「涼宮ハルヒについて聞きたい。」
E 「阪中は元気にしているのか?」
F その他
164 :
森崎名無しさん
:2012/11/03(土) 17:58:11 ID:RgO16AYg
B
165 :
森崎名無しさん
:2012/11/03(土) 18:41:23 ID:naTZ7Mlc
E+F
(ルソーにバターを与えちゃ)いかんでしょ
166 :
森崎名無しさん
:2012/11/03(土) 18:52:55 ID:bXeRpSFs
B
167 :
黄金のジノ
◆a5vIUIiqDI
:2012/11/03(土) 19:49:57 ID:TalNmgio
>>165
阪中「(バターやったら)いかんのか?」
ハルヒ「そら(バター犬は)そうよ」
阪中「(肥るからなのね…)すまんな。」
ハルヒ「(どんな性癖があっても友達だし)ええんやで(ニッコリ)」
B そんなに俺は有名なのか?
キョン「そんなに俺は有名なのか?」
谷口「ったりめぇだろ。高校ナンバーワンクラスのDFだぜ?
ふらのの守伊藍みてぇな人気はねぇけど、去年のインハイは大活躍だったしな。」
………5―3―2という超守備なシフトを敷いて、1―0という超ロースコアな試合をしていたはずだ。
全国大会だと、化けの皮を剥がされて、3回戦でふらの高校にボコボコにされた。
最終スコアは3―0。守伊藍ってのは、そのふらののFWだ。俊足が武器で、とにかくすばしっこい。出来ればこいつとは、当たりたくない。
俺は身体能力が並だからな。守伊藍みたいな、すばしっこいFWや、突破力のある東邦の天ヶ瀬冬馬タイプが大の苦手だ。
キョン「自覚はない。そんな良い選手なんかじゃないぜ。」
谷口「またまたー。」
谷口が笑う。こんな奴、守伊に掘られちまえ。…………いや、マッチアップした時に、守伊の股を偶然触ったんだが……特盛だった。
ありゃモテるだろう。国木田より可愛らしく、そして特盛。女なら絶対ほっとかんね。
『2』票にて。
A 「まだ校内美少女ランクは続けているのか?」
B 高校サッカーの話題
C 「国木田を知っているか?」
D 「涼宮ハルヒについて聞きたい。」
E 「阪中は元気にしているのか?」
F その他
168 :
森崎名無しさん
:2012/11/03(土) 19:54:11 ID:BNdd0432
C
169 :
森崎名無しさん
:2012/11/03(土) 20:01:30 ID:5h0cqg4+
C
170 :
黄金のジノ
◆a5vIUIiqDI
:2012/11/03(土) 20:10:39 ID:TalNmgio
C 国木田を知っているか?
キョン「国木田を知っているか?」
谷口「国木田?ああ。涼宮の彼氏の国木田か。知っているもなにも、ダチだぜ。」
ほう。やはりSOS団だけがない世界か?
谷口「あいつ、涼宮の電波話聞いて、朝から真っ青だったんだよな。」
キョン「ほう。」
どうやら、国木田にも同様の記憶があるようだな。………となれば。少々意地の悪い興味が湧いてくる。
先着一名様で。
★キョンは ! zange ★
JOKER…綺麗なキョンだ!
クラブA…復讐鬼キョンだ!
171 :
森崎名無しさん
:2012/11/03(土) 20:11:02 ID:???
★キョンは
*クラブA*
★
172 :
森崎名無しさん
:2012/11/03(土) 21:09:43 ID:???
鎧を纏おうと
心の弱さは
隠せないのだ
173 :
黄金のジノ
◆a5vIUIiqDI
:2012/11/03(土) 21:39:45 ID:???
★キョンは *クラブA* ★
クラブA…胸糞注意
キョン「国木田に電話してもらえないか?」
谷口「ああ。」
電話の理由?決まっているだろう?俺達があいつに苦しめられただけ、あいつに心ばかりのお礼を言うだけさ。
国木田『もしもし、谷口?』
キョン「久しぶりだな、国木田。」
国木田『キョ………ッ!』
キョン「くっくっ。どうだ?お前が俺と佐々木を裏切って望んだ世界は?最高だろ?」
国木田『な、何の話だい?キョン、悪い冗談は…………』
キョン「冗談?お前は、俺と佐々木がお前の前から消えたのを知らなかったわけじゃないんだろう?
くっくっ。何の疑問もなかったのか?突然の俺の転校、そしてSOS団の消滅に、佐々木の消失。
全てお前のおかげだよ、国木田。」
国木田『………な、何を言っているんだい?キョン………』
キョン「くっくっ。語るに落ちるぞ?国木田。俺は、まだお前に名乗ってはいない。」
国木田『…………!』
キョン「古泉、長門、朝比奈さん、朝倉、佐々木。そして俺に鶴屋さん。
この7人は、今、北高校に通っている。残念だったな、国木田。お前が好きな鶴屋さんは、全てを知ればお前が嫌いになるだろうよ。
長門を覚えているな?あいつが全てを覚えている。お前がハルヒの告白を受けた理由もな。」
国木田『あ……………あ………………』
キョン「『ハルヒが悲しむのは、俺の本意でないから。』ははは!結果、見てみろよ、この様を!
お前は俺達だけでなく、お前自身も裏切った!どうだ?今の気分は?最高だろ?ハルヒを玩び、俺達を裏切り、自分をも裏切った!」
174 :
黄金のジノ
◆a5vIUIiqDI
:2012/11/03(土) 22:58:15 ID:???
キョン「………まぁ、お前には感謝もしているぜ、国木田。お前のおかげだよ、今、俺に彼女がいるのは。」
国木田『…………ま、まさか鶴屋さ………』
キョン「さぁな。そこは自由に考えろ。くっくっ。それとだな、悪いニュースなんだが…………
俺は今、光陽園の前にいる。」
国木田『…………まさか……………涼宮さんに……………?』
キョン「大正解。花丸だ。ただ、ひとつ………お前の予想外になる。」
国木田『……………?』
キョン「あいつは、SOS団を取り戻そうとするだろう。しかしな。俺達に、もうあいつは必要ない。
………あいつのこの世界での拠り所を潰しに来た。」国木田『キョン!待て!それはダメだ!そんな事したら、涼宮さんが……』
キョン「可哀想、か。そん時は精々あいつを支えてやんな。頑張れ、国木田。くっくっ。」
国木田『涼宮さんは、キョン達を発見出来て喜んでいた!SOS団を救えるのは自分しかいない、と!
僕はキョンと佐々木さんに………』
キョン「生憎、佐々木も俺もお前のツラなんか見たくねぇよ。お前がハルヒに着いてきた時点で、俺はハルヒに全てをぶちまけるぜ。」
国木田は、黙りこんだ。
キョン「おいおい、随分じゃないか?お前のおかげで俺達は離ればなれになったんだ。お前がした事を、ただ返すだけだ。覚悟決めとけ。
あとな。ひとつだけお前に謝る。」
国木田『……………?』
キョン「鶴屋さんは最高に良かったぜ。」
鶴屋さん、貴女の笑顔は最高に良いです。後でスモークチーズ奢ります。
そこまで言うと、俺は電話を切った。うむ。我ながらクズ過ぎるが、多少は国木田にも苦しんで貰わなくては、割に合わん。
175 :
黄金のジノ
◆a5vIUIiqDI
:2012/11/03(土) 23:08:42 ID:TalNmgio
さて。時間も程好く潰れたな。そろそろハルヒも来るだろう。
ひとまずは、鶴屋さんにメールだ。『今度、スモークチーズ奢ります』と。
谷口に携帯を返し、谷口と向き合う。
電話時は離れていたから、国木田との会話は聞かれていないようだ。
あと一回位は話せそうだが……。
『2』票にて。
A 「まだ校内美少女ランクは続けているのか?」
B 高校サッカーの話題
C どうせだし、更にクズに成り下がるとするか。
D 「涼宮ハルヒについて聞きたい。」
E 「阪中は元気にしているのか?」
F その他
※キョンが、クズ過ぎてもう…………。
徒歩でコンビニに煙草買いに行っていたら、無灯火自転車にはねられました。キョンの呪いですかねw
176 :
森崎名無しさん
:2012/11/03(土) 23:23:59 ID:BNdd0432
D
177 :
森崎名無しさん
:2012/11/03(土) 23:29:54 ID:fWWEKlQA
E
178 :
森崎名無しさん
:2012/11/04(日) 00:27:47 ID:Hlzjmdjk
E
もう(同情の余地)ないじゃん…
179 :
森崎名無しさん
:2012/11/04(日) 00:51:31 ID:???
うーんこの主人公
180 :
黄金のジノ
◆a5vIUIiqDI
:2012/11/04(日) 04:50:48 ID:???
>>178-179
『鶴屋さんは(笑顔が)最高に良かったぜ。』です。キョンが謝ったのは、『誤解招く言い回し』だという。
キョンは、こうした言葉遊びが好きなキャラクターですしね。
E 阪中は元気にしているのか?
キョン「そういえば、阪中は元気にしているのか?」
谷口「おいおい、なんであいつだよ?」
谷口が俺に詰め寄る。あの間を抜いたマキバオーみたいなしゃべり方も、離れてみると寂しくなるもんさ。
キョン「他意はない。………知っていただけだからよ。」
谷口「ふはぁ………しかし、お前が阪中まで知っているとなると、涼宮の電波話も真実味を帯びるな。」
一応、全部本当だぜ。様々な思惑が交錯して、無分別な暴力になった。それがランダムに降り注いだんだ。誰も悪くねぇ。
悪いのは、俺だ。
誰が消えても、ハルヒは知らねぇ。すまねぇが、俺はそうは思えねぇ。意図的に目隠ししているだけだ。
少しはハルヒの同情をしたかったんだがな。しかし、あいつは俺達に何を見せた?今となっちゃ、俺は今の世界の生活を取る。
すべての権利をサイコロの前に出したような、前の世界。そこで、耐え難い痛みをハルヒが皆に与えた。
あいつに捨てられた俺達は、左の翼のない鳥みたいなもんだった。しかし、今は俺達には佐々木がいる。
俺達は、ハルヒを知っていたと思っていたが、その実は、ハルヒを何一つ理解していなかった。
そして、ハルヒも俺達を知らない。そこは気にすんな。それは知っている。その証拠が、国木田の言っていた今さ。
前の世界からだと、狂っちまったみたいな感覚なんだが、これを破るつもりはねぇ。そして、間違っているとも思えねぇ。
181 :
黄金のジノ
◆a5vIUIiqDI
:2012/11/04(日) 05:05:01 ID:FKGoZ1m2
谷口「お。」
谷口が、校舎を見る。
誰か来たみたいだな。
先着一名様で。
★さあ、誰? ! card ★
JOKER…天ヶ瀬冬馬………だと?
ダイヤ、ハート…ハルヒ
スペード…阪中
クラブ…国木田
クラブA…黒木田
182 :
Q513
◆RZdXGG2sGw
:2012/11/04(日) 05:11:52 ID:???
★さあ、誰?
ダイヤA
★
183 :
黄金のジノ
◆a5vIUIiqDI
:2012/11/04(日) 05:58:05 ID:???
★さあ、誰? ダイヤA ★
ダイヤ…ハルヒ
谷口「噂すりゃ、涼宮だな。ま、しっかりやんな!あと、国木田泣かす結果になったら承知しねぇぞ!」
やれやれ。こいつは相変わらずだ。………また、友達になってくれるよな、谷口………。
ハルヒ「……………キョン……………」
キョン「よう。」
ハルヒは、嬉しそうに俺を見る。
ハルヒ「団長を迎えに来るとは、殊勝な心がけね!」
キョン「……立ち話もなんだ。あの喫茶店行こうぜ。」
ハルヒ「いいわよ!勿論アンタのオゴリ!」
キョン「やれやれ。」
――――――――――――――――
ハルヒ「で、あたしは今、光陽園にいるのが、最大のミステリーだと思うの!」
キョン「SOS団が無く、国木田と付き合っている世界だから、か?」
ハルヒ「ええ!それにアンタに彼女がいた、って事にもね。」
ハルヒは、甘ったるいコーヒーを片手に言う。
キョン「ああ。佐々木だ。今週アタマ位だな、付き合い始めたのは。」
ハルヒ「へ、へぇー、良かったじゃない。」
キョン「他に特定の人と付き合いがある奴は、旧SOS団の連中だと、古泉か。」
ハルヒ「…………旧?」
やはり食いついてきたか。
キョン「俺達は、自分の意志で一緒にいる。……まぁお前がいた場所に佐々木が、佐々木がいた場所にお前がいる。そんだけだがな。
古泉とは、今では何でも話せる大親友だ。長門、朝比奈さんとは、異性だが親しくしてもらっている。
佐々木と付き合い始めた時、一番に祝福してくれたのが、旧SOS団の皆だ。」
ハルヒ「…………あんた、さっきから旧って何よ。」
184 :
黄金のジノ
◆a5vIUIiqDI
:2012/11/04(日) 06:28:52 ID:???
キョン「言葉の通りだ。この一年、俺達は、佐々木、鶴屋さん、朝倉と楽しく過ごした。
古泉、長門、朝比奈さんは、お前の記憶があった。しかし、お前を探しに行かなかった。その理由がわかるか?」
ハルヒ「え…………?」
キョン「お前が、俺達を捨てたからさ。」
ハルヒ「捨てた?あたしが?」
ハルヒが目を丸くした。
キョン「お前は、国木田と付き合い始めてから、俺が疎ましく感じていた。
俺が居なければ、国木田に自分の初めてを全てあげられたのに、と考えた。
そう考えたお前は、俺を追放し、SOS団を不要とした。お前の意志で誰か一人でも欠けたら、もうSOS団じゃねぇ。
お前の良心を、皆は信じていたからな。結果は見事裏切られたが。……………おかしく思わなかったか?俺の突然の転校を。」
ハルヒ「………………え?」
キョン「お前は、そう望んだ。それを知った古泉、長門、朝比奈さんは、お前を見限った。
当たり前だろう?次は自分の番かも知れない、明日になれば自分が消されるかも知れない。
そんな状況で、仲間だと言えるか?俺達は、お前の玩具じゃねぇんだ。」
正確には、長門が保護してくれなかったら、お前に書き換えられていたんだがな。
キョン「なので、お前から離れた後は、皆で皆の新しい関係を構築した。それが今だ。」
ハルヒ「…………ま、待ちなさい、あたしは……………」
ハルヒの目が泳ぐ。
キョン「目をそらすな。お前自身が選んだ道だ。」
………本当は、ダース単位の暴言の準備をしていたよ。しかし、案外言葉はでないもんだな。
185 :
黄金のジノ
◆a5vIUIiqDI
:2012/11/04(日) 10:25:42 ID:???
ハルヒ「いや、おかしいわ。あんたがいなくなる=SOS団の消滅って、意味がわからない!」
キョン「俺=ジョン・スミス。お前は馬鹿げた事が出来るが、その媒体となるものが必要であった。
それが、ジョン・スミスだった。しかし、お前が媒体を国木田に変えた。」
ハルヒ「あたし一人が悪いってわけ?」
キョン「いや、誰も悪くない。原因は俺だがね。そう考えると、悪いのは俺か。」
ハルヒ「わかるように説明しなさいよ!さっきから、散文的で意味がわからないわ!」
キョン「………煮えきれない態度だった俺を焚き付ける為に、狂言やっていたらお前がマジになって、俺を消そうとした。
SOS団は俺を救おうとして、お前と対立。お前は聞く耳なし。俺は、お前の望み通り消滅しかけたが、長門が保護してくれて助かる。
その後、お前が願った『優しい世界』にいる。SOS団も何もない……まぁ正確にいえば、お前が忘れた世界、だ。」
ハルヒ「………あ、あんた、アタマ大丈夫?あたしにそんな事が出来るわけないでしょ?」
キョン「なら、何故震える?お前も記憶があるはずだ。当時のな。事象と結果に対して、あまりに違いすぎると思わんかね?」
俺の言葉に、ハルヒは真っ青になった。
………ハルヒだけ悪人じゃねぇんだがな。俺なんか我ながら虫酸が走る。
186 :
黄金のジノ
◆a5vIUIiqDI
:2012/11/04(日) 10:42:19 ID:FKGoZ1m2
『2』票にて。
A 「お前の気持ちは、当時から迷惑で気持ち悪かったよ。もう二度と俺達に関わるな。」止めを刺す。
B 「お前の気持ちは、当時は嬉しかったぜ。それだけにお前に失望しちまったんだよ。もう遅い。」やんわりと止めだ。
C 「で?何もかもまたやり直すか?俺達の気持ちも何もかも無視して?」選択はお前にある。
D A+「あー、それと、国木田な。」聞くまでもないよな?俺をクズにして締め括りたいなら、こいつが推奨だ。
E 「こっから語る事は、全て事実だ。お前には聞く権利がある。ただし、推奨はしない。」佐々木、自分の観点も踏まえて話す
F 「せいぜい苦しむがいい。」涼宮ハルヒの人誅 完!
※どれを選んでも、エンド直行です。
187 :
森崎名無しさん
:2012/11/04(日) 10:46:17 ID:7gAlZLnQ
D
188 :
森崎名無しさん
:2012/11/04(日) 10:51:42 ID:VFl2Id32
E
189 :
森崎名無しさん
:2012/11/04(日) 11:00:43 ID:C2jeFyPw
E
190 :
黄金のジノ
◆a5vIUIiqDI
:2012/11/04(日) 11:28:11 ID:???
E こっから語る事は、全て事実だ。お前には聞く権利がある。ただし、推奨はしない。
キョン「…………お前一人が悪かったわけじゃねぇんだがな。
こっから語る事は、全て事実だ。お前には聞く権利がある。ただし、推奨はしない。」
ハルヒは、真っ直ぐ目を向けた。………瞳が揺らいでやがる。
キョン「では、言おう。お前の唐変木な力。そのデチューン盤を、佐々木は持っている。
佐々木は、何らかで俺に繋がりがあるよう願っていた。
そこに、お前が俺に対する疑念も合いまり、お前は俺に対する不信を強める結果となった。
俺は当然そんな事知らねぇから、お前をほっといたんだがな。
気が付けば、取り返しのつかない状況になり、あの公園……そこに俺、古泉、朝比奈さんで走って行った。
待っていたのは、お前の唐変木な力による妨害。ショックだったぜ?お前は団員を大切に思っていると、皆、信じていたからな。
長門は、俺に親い人間………佐々木だな。佐々木の消滅を恐れ、古泉、朝比奈さんの改変を未然に防いだ。
俺が転校……つまり、お前の中で、完全に見切りをつけた時。それがSOS団員が、お前を見限った瞬間だった。
ここは佐々木が気にしていたぜ。お前から俺を奪った、とな。
佐々木の仮説だが、ジョン・スミスが産み出したものは、ジョン・スミスに帰属するのではないか、と。
この仮説を正しいと仮定し……謂わば、俺を捨てる=俺関連は不要だ、とお前が判断した。そしてSOS団は、きっかけは俺。
となれば………SOS団自体が、お前には不要となった、と認識されたわけだ。」
ハルヒ「………………」
ハルヒの目から涙が落ちる。こいつでも泣くんだな。
191 :
黄金のジノ
◆a5vIUIiqDI
:2012/11/04(日) 11:49:26 ID:FKGoZ1m2
キョン「大前提として、俺がお前の思いを受け入れていたら、この騒ぎはなかった。
次にややこしくしたのは、佐々木。佐々木が『俺と共にありたい』と願わなければ、お前は疑念で済んだ。
最後に、引き金を引いたのは…………お前だ。」
ハルヒ「…………………………………」
キョン「わかったか?誰が悪かったわけでもない。お前も佐々木も。
一番最悪は俺だ。結果的にお前を混乱させただけだからな。」
ハルヒ「…………………………………ッ!」
キョン「もうどうしようもない、と理解したか?なら何よりだ。」
これ以上話すことも、かける言葉もない。俺は伝票を持って立ち上がった。
ハルヒ「………キョン…………ッ!」
ハルヒが俺にしがみつく。
ハルヒ「嫌………ッ!嫌よ、もう一人は嫌………ッ!」
キョン「お前は一人じゃないさ。国木田や谷口、阪中だっている。佐々木団の連中もな。」
ハルヒ「あたしは…………皆を……………」
まだ何か言い募っていたが、俺はハルヒを振り払うと、喫茶店の外に出た。
…………特大の閉鎖空間が出来るんだろうな。すまんな、橘。
先着一名様で。
★ラストは ! card ★
JOKER…ダディ
ダイヤ…佐々木
ハート…長門
スペード…朝比奈
クラブ…古泉
クラブA…nice boat.
192 :
森崎名無しさん
:2012/11/04(日) 12:01:10 ID:???
★ラストは
クラブ7
★
193 :
黄金のジノ
◆a5vIUIiqDI
:2012/11/04(日) 12:30:00 ID:???
★ラストは クラブ7 ★
クラブ…古泉
喫茶店から出て、街を歩く。情けないが、俺の顔は涙で濡れていた。
どうしてこうなっちまったんだ?
何回も自問自答するも、考える事は……ハルヒを思いやれなかった自分。いかに自分が子どもであったかという事だけだ。
古泉「これはこれは。」
………目の前に、古泉がいる。
古泉「………辛い役割、御苦労様でした。陰ながら、僕も見せて頂いていましたよ。」
古泉は、俺にジュースを渡してきた。………壁を背に、古泉と語り合う。
古泉「……国木田くんのように、ただ涼宮ハルヒを罵倒するだけならば、佐々木さんは貴方を見捨てていたでしょうね。」
キョン「………………」
古泉「彼女に、最低限の優しさをもって接してくれていたんですね。……貴方がクズに成り下がっていたら……
僕が、ぶん殴ってでも引き帰らせますよ。親友として、ね。」
古泉は、喫茶店があった方角を指差した。
古泉「特大の閉鎖空間が出現しつつあります。………カーテンコールですね。」
キョン「………俺がやった事は、無駄だったわけか………」
古泉「いえ。………神の横っ面を張り倒したんです。上出来ですよ。」
古泉は、俺の肩を抱いた。
古泉「だから、今は何も考えず、お休みなさい。女性でないのが御不満でしょうが、貴方が泣きたい時は、僕の胸位は貸しますよ。」
キョン「森さんに殺されちまえ、バカ………」
古泉「んっふ。」
そして、世界は再び巡る……………
※ハルヒ断罪ルート、古泉友情エンド
『男子高校生の友情』
194 :
黄金のジノ
◆a5vIUIiqDI
:2012/11/04(日) 12:43:49 ID:FKGoZ1m2
先着三名様で。
★ドリブル 71 + ! dice
パス 49 + ! dice
シュート 52 + ! dice★
★パスカット 68 + ! dice
ブロック 55 + ! dice
クリア 65 + ! dice
タックル 50 + ! dice★
★古泉友情エンド ! zange ★
JOKER…『友情』習得
クラブA…バッドステータス『エゴイスト』習得
195 :
森崎名無しさん
:2012/11/04(日) 12:56:20 ID:???
★ドリブル 71 +
4
パス 49 +
4
シュート 52 +
3
★
196 :
森崎名無しさん
:2012/11/04(日) 13:11:47 ID:???
★パスカット 68 +
6
ブロック 55 +
5
クリア 65 +
6
タックル 50 +
3
★
197 :
森崎名無しさん
:2012/11/04(日) 13:26:21 ID:???
★古泉友情エンド
*JOKER*
★
198 :
黄金のジノ
◆a5vIUIiqDI
:2012/11/04(日) 13:42:25 ID:FKGoZ1m2
★ドリブル 71 + 4 =75
パス 49 + 4 =53
シュート 52 + 3 =55★
★パスカット 68 + 6 =74
ブロック 55 + 5 =60
クリア 65 + 6 =71
タックル 50 + 3 =53★
★古泉友情エンド *JOKER* ★
JOKER…『友情』習得
『2』票にて。
A ハルヒ「あたしよね!トゥルー引きなさい!」
B 長門「口直しには、私を推奨する。………許可を。」
C 朝倉「あたしって、意外と良妻賢母になれると思うけどなぁ。」
D 古泉「僕とのトゥルーエンドですか?…友情を愛に変えたいとは……んっふ。困った人ですね///」
E みくる「お前ら、あたしに幸せになって欲しいよなぁ?あ゛?」
F ループから出る(佐々木トゥルー固定)
199 :
森崎名無しさん
:2012/11/04(日) 13:48:26 ID:C2jeFyPw
F
200 :
森崎名無しさん
:2012/11/04(日) 13:52:44 ID:5lSsPmrA
A
201 :
森崎名無しさん
:2012/11/04(日) 13:58:36 ID:Tt3oVw16
F
202 :
森崎名無しさん
:2012/11/04(日) 14:25:37 ID:???
佐々木一人勝ちか。まあよかったね(棒)って感じ
203 :
黄金のジノ
◆a5vIUIiqDI
:2012/11/04(日) 14:29:38 ID:???
F ループから出る(佐々木トゥルー固定)
―――――――――――エピローグ――――――――――――
俺は、再びハルヒが望む世界にいる。
佐々木との関係?んなもん順調に決まってんだろ。ただ、あいつも忙しくてなかなか会えないのが、珠に傷だがね。
あと、俺は今…………学校で虐めにあっている。まぁ、これまでやった事を考えたら、因果応報なんだがな………。
古泉、長門、朝比奈さんだって皆、敵に回っちまった。ハルヒの力さ。
あいつは、俺をいじるつもりだったんだろうな。今さらあいつをどうこうする積もりはない。
今度は、俺が消えるだけさ。
一回、虐めが辛くて堪えきれなくなって、反射的に飛び降りようとした時、俺はとある人に出逢った。
イタリアのセリエBの監督だ。
その人は、俺に言った。
フランツ「お馬鹿な真似はおよしなさい。」
………あのイカれた空間で、俺のサッカー能力は世代屈指になっていたようだ。
その人は、俺にイタリアに来るように伝えた。俺の返事は、無論イエス。
イタリアへ旅立つまで、あと二日。今日は、学校に行く最終日だ。
文芸部室。俺は学校生活の最後は、皆に会うと決めていた。
ノックをすると、古泉がドアを開けた。
古泉「…………何の用ですか?」
キョン「手間は取らせねぇよ。入らせて貰うぜ。」
ハルヒ「ダメよ。古泉くん、つまみ出して。」
204 :
黄金のジノ
◆a5vIUIiqDI
:2012/11/04(日) 14:50:32 ID:???
ハルヒの言葉に、古泉が俺を掴む。
キョン「…………………………………」
しっかり目に焼き付けておくよ。お前らを。
ハルヒ。いつぞやは、本当に悪いことをした。謝っても謝り足りねぇが、謝っておく。
長門。いつも頼りきりですまん。
朝比奈さん。いつも優しくして頂いてありがとうございました。
古泉。こうなっちまったが、お前を俺は親友だと思っている。
古泉「…………お話は、外で伺います。」
俺は外に出ると、古泉に向かい合った。
キョン「………遠くへ行く事になってな。お前らの顔を見ておきたかったんだよ。」
古泉「そうですか。涼宮さんの精神も安定されていますし、貴方はもう必要ないですよ。」
キョン「そうか。………安心したよ。」
ハルヒも安定して、古泉達も平穏無事。言うことはない。
キョン「ま、頑張ってくれや。すまんな、手を取らせて。古泉。森さんと幸せに。」
古泉は、珍しく目をむいた。殴られるのは勘弁だからな。とっとと退散するぜ。
こうして、俺の北高校の生活は終わりを告げた。
佐々木「キョン。ついに明日だね。」
キョン「まぁな。………ハルヒ達にも挨拶はしときたかったんだが、つまみ出されちまった。やれやれ。」
佐々木は、俺にもたれかかる。
佐々木「………君には僕がいる。僕は、絶対に君を裏切らないよ。」
キョン「…………。」
日本最後の夜。家族からも見放されていた俺は、佐々木の家で過ごした。
205 :
黄金のジノ
◆a5vIUIiqDI
:2012/11/04(日) 15:08:44 ID:???
長門「…………涼宮ハルヒの改変により、彼は虐めのターゲットとなってしまった。
孤立を防ぐ手段はあったにも関わらず、私は有効な手段を取れなかった。
………恐らくは、佐々木○○の力もある。」
長門は、栞を取り出した。
長門「私に有効な手段は取れない。しかし、対抗処置を施す。」
長門は、本に栞を挟んだ。
長門「ジノ・ヘルナンデス。貴方に鍵を預ける。」
―――――――――――――――――――
翌日。俺は佐々木と共に空港にいた。
キョン「世話ばかりかけちまったな。」
佐々木「くっくっ。水臭いぞ?」
佐々木は、俺にキスをした。
佐々木「君の帰る場所は、僕……そして君の居る場所は、僕の居場所さ。キョン、出来る事をやって来るといい。僕は、君を待つ。」
キョン「佐々木………………。ありがとう。必ずお前を迎えに行く。」
俺は、最高の思い出を胸に、イタリアへと旅立った。
佐々木。必ず大成してみせるからな。
―――――――――――――――――
佐々木「…………さて。これから最後の仕上げだ。」
くっくっ。これは罰だよ、涼宮さん。君が私のキョンにやった事。それを返してあげるよ。
たっぷり熨斗をつけてね。
206 :
黄金のジノ
◆a5vIUIiqDI
:2012/11/04(日) 15:57:07 ID:???
………キョンが退学して、一週間が経った。
あいつの行方を探ろうとしたけど、行き先は一向に掴めない。
自宅も引っ越ししたらしく、誰もいなかった。
転校生が来るらしいが、何の興味も湧かない。
空席になった前の席を見て、あたしはまた溜め息をついた。
岡部「では、自己紹介を。」
キョン子「イタリア、ミラノから来ました○○といいます。
あだ名はキョンと呼ばれていました。皆さん、よろしくお願いします。」
―――――――――――――――――
佐々木「自分がやった事を、彼女の口から聞くといい。
すべて理解した時……………君は、キョンを再び求めるだろうね。
でも、許さない。キョンは、僕のものだ。
くっくっ。これが僕からの返礼だよ、涼宮さん。
存在しないものを追い求めて、罪の意識に、せいぜい苦しむんだね。」
エピローグ――――
『人誅』了。
佐々木が、ヤンデレすぎてもうね……………。
207 :
黄金のジノ
◆a5vIUIiqDI
:2012/11/04(日) 16:19:32 ID:FKGoZ1m2
各トゥルーを紹介します。
ハルヒ…ハルヒが非を認めて皆に謝罪。全ては元通り。
長門…有機生命体の愛の概念を理解。ハルヒ、佐々木の力を借り、消失エンド。
朝倉…自分一人で汚名をかぶり、消滅。全てを知るのはキョンのみ。エピローグで再会。
古泉…固い男の友情で結ばれる。ルートとしてはハルヒに準ずる。
みくる…未来を変えてしまい、消滅。後にハルヒ、佐々木の力により復活。
キョンのキャラクターに対するブレは、読者参加型である以上、やむを得ない部分もありました。
なので、クズにもなれば、熱い男にもなるという。
実は、この話自体は、連載開始より構想はありまして、長門を出すと決めた時から、キョンを出そうと思っていました。
私の技量不足の為、かなりヤバい出来になってしまいました事を謝罪します。
前スレを埋めてから、再開します。
リクエストがあった、メッシーナ短編を挟み、再びふらの対全日本をお楽しみください。
ジノ?今頃海岸でバカンスを楽しんでいますよ、多分………。
208 :
森崎名無しさん
:2012/11/04(日) 17:48:23 ID:???
乙でした!!
キョンとジノが猥歌を歌い欧州中の童帝達を虜にする
コアな人気バンドになる展開とか胸熱やで!
なお、バックコーラスは阪中さんのもよう。
209 :
黄金のジノ
◆a5vIUIiqDI
:2012/11/04(日) 19:23:09 ID:FKGoZ1m2
>>208
乙感謝!
流石にそれは超展開過ぎて書けません!
もう少しだけ、蛇足を。
イタリア、ミラノ。
モデナに入団した俺は、ここの学校に通う事になった。
流石に最終学歴中卒ではヤバいだろう。
ここには、かつてジノ・ヘルナンデス、葵真吾も在学していたという。
その関係からか、ミラン、インテルのユース選手の在学も多い。
俺は、自己紹介した後、席に座った。
???「……………お前、キョンってあだ名なのかよ。」
後ろを振り向くと、そこにいたのは……………
先着一名様で。
★こいつは ! zange ★
JOKER…ACミランユースFW、涼宮ハルヒコ
クラブA…インテルミラノユースMF、佐々木(男)
210 :
森崎名無しさん
:2012/11/04(日) 19:24:06 ID:???
★こいつは
*JOKER*
★
211 :
森崎名無しさん
:2012/11/04(日) 19:24:07 ID:???
★こいつは
*クラブA*
★
212 :
森崎名無しさん
:2012/11/04(日) 19:33:47 ID:???
お、最後の最後で大逆転か?
213 :
黄金のジノ
◆a5vIUIiqDI
:2012/11/04(日) 19:41:25 ID:???
★こいつは *JOKER* ★
JOKER…ACミランユースFW、涼宮ハルヒコ
男の分際で、カチューシャなんぞつけた変な野郎だった。
キョン「悪いか?」
???「別に。」
キョン「お前、名前は?見たところ日本人だが。」
ハルヒコ「涼宮ハルヒコだ。」
キョン「………………………………………」
俺は絶句した。確かにこいつは、ハルヒに良く似ている…………!
ハルヒコ「…………転校していった奴が、同じあだ名だったんだよ。だから、気になってよ。」
まさか、こいつは…………………!
キョン「…………まさか、そいつはポニーテールをした十人並みの顔の女で、世の中をやたら斜めに見ている、やぶにらみの女か?」
ハルヒコ「まさにそれだ!お前、知っているのか?!」
知るかーッ!
キョン「転校した理由は、虐め。それの主犯はお前…………だとは言わないよな?」
ハルヒコ「…………………………」
黙りやがった………!図星か?ということは……………
イタリアに違う時系列の俺達がいて、似た理由で、俺の女性体が消えた、というわけか?!
ハルヒコ「…………謝りたい…………謝りたい………………ッ!」
死ぬほど凹んでやがる…………。こいつ、絶対にハルヒだ。
キョン「ならよ、あやまっちまえ。そいつは、気にしてねぇよ。」
ハルヒコ「…………でもよ…………」
214 :
黄金のジノ
◆a5vIUIiqDI
:2012/11/04(日) 20:50:29 ID:???
俺とハルヒはうまくいかなかったが、こいつらまでうまく行かせない理由はない。
キョン「構わねぇさ。あやまっちまえ。」
ハルヒコ「…………キョン…………」
ハルヒコは、俺の肩を抱くと叫んだ。
ハルヒコ「喜べ、キョン!お前をSOS団の雑用に任命してやる!」
キョン「死んじまえ。」
その言葉に、ハルヒコがギャーギャー騒ぐ。やれやれ。俺はSOS団から逃げられないらしいな。
古泉一姫、長門ユウキ、朝比奈みく先輩。古泉以外は、皆ミランユースにいる。
佐々木(男)、佐々木団の連中は、皆インテルユースだ。
これもまた、ハルヒや佐々木の馬鹿げた力なのかね。全く。何にせよ、楽しい高校生活になりそうだ。
ハルヒコ「で、キョン。お前、彼女と別れたか?ハルヒにしろ、ハルヒだ。」
キョン「佐々木と別れるなんてゴメンだ。」
ハルヒコ「うーわ。佐々木なんて、俺がこの世で一番嫌いな名前だぜ。」
キョン「人の彼女になに抜かすか!」
佐々木(男)「くっくっ。涼宮くんも、キョンを諦めたらどうだ?」
ハルヒコ「ふざけんな。こっちで位、キョンよこせ!」
佐々木(男)「くっくっ。私の女性版はキョンと愛し合っているからね。キョンは私と結ばれて然るべきさ。」
日本にいる、こいつらのそっくりさんについて喋ったら、このていたらくだ。
キョン「お前ら、頼むから死んでくれ。」
同性になったらなったで、ウゼェ事この上ねぇ。
キョン「やれやれ。」
今日も俺はこの一言を呟くのであった。
215 :
黄金のジノ
◆a5vIUIiqDI
:2012/11/04(日) 21:09:14 ID:FKGoZ1m2
本日はここまでにします。
TSは、散々な目に遭ったハルヒ補完でもあります。
キョン子がどちらを選ぶかは、皆様の想像にお任せします。
ハルヒ達の扱いをどうするかは未定です。
キョンと、もう二度と会えない方向にするか、再会して和解する方向にするか。
こちらは、機会があれば投票にて決定したいと思います。
216 :
森崎名無しさん
:2012/11/04(日) 21:24:50 ID:???
俺は正直、この涼宮ハルヒ編自体を黒歴史でなかったことにしたいねえ。
217 :
黄金のジノ
◆a5vIUIiqDI
:2012/11/05(月) 02:13:37 ID:Ksujqi4c
>>216
私の力量不足で、不快に思わせて申し訳ありません。
参加者に不快を与えるのは本意でありませんし、投票を設けたいと思います。
『3』票にて。
A 全てを黒歴史行き(ハルヒシリーズのキャラクター自体を登録抹消)
B 一部黒歴史行き(キョン、TSキャラクターのみ登場。女性キャラクターを全て登録抹消)
C 一部黒歴史行き(キョンのみ登場。CP要素無。言葉悪く言えば長沼の焼き直し)
D 一部黒歴史行き(キョン、TSキャラクターのみ登場。CP要素無)
E 現状を通す(黒歴史行きをしない)
F 歴史を書き換える(再投票。
>>207
に準じ、やり直し)
G その他
218 :
森崎名無しさん
:2012/11/05(月) 03:16:25 ID:eWwP+0ZI
E
219 :
森崎名無しさん
:2012/11/05(月) 05:15:59 ID://wr1bKI
B
220 :
森崎名無しさん
:2012/11/05(月) 05:51:14 ID:mOX33Yeo
A
221 :
森崎名無しさん
:2012/11/05(月) 05:57:47 ID:6s3jMOlQ
E
222 :
森崎名無しさん
:2012/11/05(月) 05:58:57 ID:s34+xeFg
B
223 :
森崎名無しさん
:2012/11/05(月) 06:42:13 ID:j1hDgVG+
E
224 :
黄金のジノ
◆a5vIUIiqDI
:2012/11/05(月) 13:14:45 ID:???
E 現状を通す
これからキョンは、一試合だけ一軍で戦います。ぶっちゃけ、どこかの猫さんと同じく負けイベントです。
暫くは二軍で、軍曹に修正されています。彼のこれからに御期待下さい。
因みにモデナ二軍のフルメンバー。
―――〇―――太一
―――――――
―〇―――〇―ハサウェイ、カツ
―――〇―――サザ
――〇―〇――デスっぴ、シコルスキー
〇―――――〇バーニィ、アナベベ
――〇―〇――国辱、キョン
―――――――
―――〇―――ガゼちゃん
モデナ二軍は、愛すべきバカと愛されないバカ、そしてヘタレの素敵なチームです。
現状、頼れるのは太一だけです。
覚醒したら強キャラもいますので(どうしようもない奴もいますが)、『二軍の章』では軍曹になって鍛え直してあげて下さい。
225 :
黄金のジノ
◆a5vIUIiqDI
:2012/11/06(火) 15:11:07 ID:a4LmiNj+
ちょっと半端なので、もう少し尺を取ります。
キョン「モデナって、バルサミコ酢が有名なんだな。」
モデナの二軍寮。……ま、寮っていや聞こえがいいが、ただの蛸部屋なんだがな。
同室の奴は………
先着一名様で。
★同室 ! card ★
JOKER…ハートマン先任軍曹二軍監督
ダイヤ…バーニィ
ハート…ハサウェイ
スペード…シコルスキー
クラブ…デスっぴ
クラブA…国辱
226 :
森崎名無しさん
:2012/11/06(火) 15:15:02 ID:???
★同室
ハート8
★
227 :
森崎名無しさん
:2012/11/06(火) 15:17:28 ID:???
ハサウェイ、彼女持ちと同室に激怒。
電子レンジに入れられたダイナマイト作戦決行。
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