キャプテン森崎 Vol. II 〜Super Morisaki!〜
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【夢幻泡影】黄金のジノ13【エンドレスエイト】
1 :
黄金のジノ
◆a5vIUIiqDI
:2012/10/27(土) 20:56:59 ID:qqqVOEoY
このスレは、『キャプテン森崎』のスピンアウト作品であり、イタリアを舞台に展開されています。
主人公は、綺麗になったヘルナンデス。
本家スレより少し後の時代を舞台にしており、キャラクターの色付けも本家スレとは異なりますので、ご注意下さい。
試合については旧ルールにて進行します。
202 :
森崎名無しさん
:2012/11/04(日) 14:25:37 ID:???
佐々木一人勝ちか。まあよかったね(棒)って感じ
203 :
黄金のジノ
◆a5vIUIiqDI
:2012/11/04(日) 14:29:38 ID:???
F ループから出る(佐々木トゥルー固定)
―――――――――――エピローグ――――――――――――
俺は、再びハルヒが望む世界にいる。
佐々木との関係?んなもん順調に決まってんだろ。ただ、あいつも忙しくてなかなか会えないのが、珠に傷だがね。
あと、俺は今…………学校で虐めにあっている。まぁ、これまでやった事を考えたら、因果応報なんだがな………。
古泉、長門、朝比奈さんだって皆、敵に回っちまった。ハルヒの力さ。
あいつは、俺をいじるつもりだったんだろうな。今さらあいつをどうこうする積もりはない。
今度は、俺が消えるだけさ。
一回、虐めが辛くて堪えきれなくなって、反射的に飛び降りようとした時、俺はとある人に出逢った。
イタリアのセリエBの監督だ。
その人は、俺に言った。
フランツ「お馬鹿な真似はおよしなさい。」
………あのイカれた空間で、俺のサッカー能力は世代屈指になっていたようだ。
その人は、俺にイタリアに来るように伝えた。俺の返事は、無論イエス。
イタリアへ旅立つまで、あと二日。今日は、学校に行く最終日だ。
文芸部室。俺は学校生活の最後は、皆に会うと決めていた。
ノックをすると、古泉がドアを開けた。
古泉「…………何の用ですか?」
キョン「手間は取らせねぇよ。入らせて貰うぜ。」
ハルヒ「ダメよ。古泉くん、つまみ出して。」
204 :
黄金のジノ
◆a5vIUIiqDI
:2012/11/04(日) 14:50:32 ID:???
ハルヒの言葉に、古泉が俺を掴む。
キョン「…………………………………」
しっかり目に焼き付けておくよ。お前らを。
ハルヒ。いつぞやは、本当に悪いことをした。謝っても謝り足りねぇが、謝っておく。
長門。いつも頼りきりですまん。
朝比奈さん。いつも優しくして頂いてありがとうございました。
古泉。こうなっちまったが、お前を俺は親友だと思っている。
古泉「…………お話は、外で伺います。」
俺は外に出ると、古泉に向かい合った。
キョン「………遠くへ行く事になってな。お前らの顔を見ておきたかったんだよ。」
古泉「そうですか。涼宮さんの精神も安定されていますし、貴方はもう必要ないですよ。」
キョン「そうか。………安心したよ。」
ハルヒも安定して、古泉達も平穏無事。言うことはない。
キョン「ま、頑張ってくれや。すまんな、手を取らせて。古泉。森さんと幸せに。」
古泉は、珍しく目をむいた。殴られるのは勘弁だからな。とっとと退散するぜ。
こうして、俺の北高校の生活は終わりを告げた。
佐々木「キョン。ついに明日だね。」
キョン「まぁな。………ハルヒ達にも挨拶はしときたかったんだが、つまみ出されちまった。やれやれ。」
佐々木は、俺にもたれかかる。
佐々木「………君には僕がいる。僕は、絶対に君を裏切らないよ。」
キョン「…………。」
日本最後の夜。家族からも見放されていた俺は、佐々木の家で過ごした。
205 :
黄金のジノ
◆a5vIUIiqDI
:2012/11/04(日) 15:08:44 ID:???
長門「…………涼宮ハルヒの改変により、彼は虐めのターゲットとなってしまった。
孤立を防ぐ手段はあったにも関わらず、私は有効な手段を取れなかった。
………恐らくは、佐々木○○の力もある。」
長門は、栞を取り出した。
長門「私に有効な手段は取れない。しかし、対抗処置を施す。」
長門は、本に栞を挟んだ。
長門「ジノ・ヘルナンデス。貴方に鍵を預ける。」
―――――――――――――――――――
翌日。俺は佐々木と共に空港にいた。
キョン「世話ばかりかけちまったな。」
佐々木「くっくっ。水臭いぞ?」
佐々木は、俺にキスをした。
佐々木「君の帰る場所は、僕……そして君の居る場所は、僕の居場所さ。キョン、出来る事をやって来るといい。僕は、君を待つ。」
キョン「佐々木………………。ありがとう。必ずお前を迎えに行く。」
俺は、最高の思い出を胸に、イタリアへと旅立った。
佐々木。必ず大成してみせるからな。
―――――――――――――――――
佐々木「…………さて。これから最後の仕上げだ。」
くっくっ。これは罰だよ、涼宮さん。君が私のキョンにやった事。それを返してあげるよ。
たっぷり熨斗をつけてね。
206 :
黄金のジノ
◆a5vIUIiqDI
:2012/11/04(日) 15:57:07 ID:???
………キョンが退学して、一週間が経った。
あいつの行方を探ろうとしたけど、行き先は一向に掴めない。
自宅も引っ越ししたらしく、誰もいなかった。
転校生が来るらしいが、何の興味も湧かない。
空席になった前の席を見て、あたしはまた溜め息をついた。
岡部「では、自己紹介を。」
キョン子「イタリア、ミラノから来ました○○といいます。
あだ名はキョンと呼ばれていました。皆さん、よろしくお願いします。」
―――――――――――――――――
佐々木「自分がやった事を、彼女の口から聞くといい。
すべて理解した時……………君は、キョンを再び求めるだろうね。
でも、許さない。キョンは、僕のものだ。
くっくっ。これが僕からの返礼だよ、涼宮さん。
存在しないものを追い求めて、罪の意識に、せいぜい苦しむんだね。」
エピローグ――――
『人誅』了。
佐々木が、ヤンデレすぎてもうね……………。
207 :
黄金のジノ
◆a5vIUIiqDI
:2012/11/04(日) 16:19:32 ID:FKGoZ1m2
各トゥルーを紹介します。
ハルヒ…ハルヒが非を認めて皆に謝罪。全ては元通り。
長門…有機生命体の愛の概念を理解。ハルヒ、佐々木の力を借り、消失エンド。
朝倉…自分一人で汚名をかぶり、消滅。全てを知るのはキョンのみ。エピローグで再会。
古泉…固い男の友情で結ばれる。ルートとしてはハルヒに準ずる。
みくる…未来を変えてしまい、消滅。後にハルヒ、佐々木の力により復活。
キョンのキャラクターに対するブレは、読者参加型である以上、やむを得ない部分もありました。
なので、クズにもなれば、熱い男にもなるという。
実は、この話自体は、連載開始より構想はありまして、長門を出すと決めた時から、キョンを出そうと思っていました。
私の技量不足の為、かなりヤバい出来になってしまいました事を謝罪します。
前スレを埋めてから、再開します。
リクエストがあった、メッシーナ短編を挟み、再びふらの対全日本をお楽しみください。
ジノ?今頃海岸でバカンスを楽しんでいますよ、多分………。
208 :
森崎名無しさん
:2012/11/04(日) 17:48:23 ID:???
乙でした!!
キョンとジノが猥歌を歌い欧州中の童帝達を虜にする
コアな人気バンドになる展開とか胸熱やで!
なお、バックコーラスは阪中さんのもよう。
209 :
黄金のジノ
◆a5vIUIiqDI
:2012/11/04(日) 19:23:09 ID:FKGoZ1m2
>>208
乙感謝!
流石にそれは超展開過ぎて書けません!
もう少しだけ、蛇足を。
イタリア、ミラノ。
モデナに入団した俺は、ここの学校に通う事になった。
流石に最終学歴中卒ではヤバいだろう。
ここには、かつてジノ・ヘルナンデス、葵真吾も在学していたという。
その関係からか、ミラン、インテルのユース選手の在学も多い。
俺は、自己紹介した後、席に座った。
???「……………お前、キョンってあだ名なのかよ。」
後ろを振り向くと、そこにいたのは……………
先着一名様で。
★こいつは ! zange ★
JOKER…ACミランユースFW、涼宮ハルヒコ
クラブA…インテルミラノユースMF、佐々木(男)
210 :
森崎名無しさん
:2012/11/04(日) 19:24:06 ID:???
★こいつは
*JOKER*
★
211 :
森崎名無しさん
:2012/11/04(日) 19:24:07 ID:???
★こいつは
*クラブA*
★
212 :
森崎名無しさん
:2012/11/04(日) 19:33:47 ID:???
お、最後の最後で大逆転か?
213 :
黄金のジノ
◆a5vIUIiqDI
:2012/11/04(日) 19:41:25 ID:???
★こいつは *JOKER* ★
JOKER…ACミランユースFW、涼宮ハルヒコ
男の分際で、カチューシャなんぞつけた変な野郎だった。
キョン「悪いか?」
???「別に。」
キョン「お前、名前は?見たところ日本人だが。」
ハルヒコ「涼宮ハルヒコだ。」
キョン「………………………………………」
俺は絶句した。確かにこいつは、ハルヒに良く似ている…………!
ハルヒコ「…………転校していった奴が、同じあだ名だったんだよ。だから、気になってよ。」
まさか、こいつは…………………!
キョン「…………まさか、そいつはポニーテールをした十人並みの顔の女で、世の中をやたら斜めに見ている、やぶにらみの女か?」
ハルヒコ「まさにそれだ!お前、知っているのか?!」
知るかーッ!
キョン「転校した理由は、虐め。それの主犯はお前…………だとは言わないよな?」
ハルヒコ「…………………………」
黙りやがった………!図星か?ということは……………
イタリアに違う時系列の俺達がいて、似た理由で、俺の女性体が消えた、というわけか?!
ハルヒコ「…………謝りたい…………謝りたい………………ッ!」
死ぬほど凹んでやがる…………。こいつ、絶対にハルヒだ。
キョン「ならよ、あやまっちまえ。そいつは、気にしてねぇよ。」
ハルヒコ「…………でもよ…………」
214 :
黄金のジノ
◆a5vIUIiqDI
:2012/11/04(日) 20:50:29 ID:???
俺とハルヒはうまくいかなかったが、こいつらまでうまく行かせない理由はない。
キョン「構わねぇさ。あやまっちまえ。」
ハルヒコ「…………キョン…………」
ハルヒコは、俺の肩を抱くと叫んだ。
ハルヒコ「喜べ、キョン!お前をSOS団の雑用に任命してやる!」
キョン「死んじまえ。」
その言葉に、ハルヒコがギャーギャー騒ぐ。やれやれ。俺はSOS団から逃げられないらしいな。
古泉一姫、長門ユウキ、朝比奈みく先輩。古泉以外は、皆ミランユースにいる。
佐々木(男)、佐々木団の連中は、皆インテルユースだ。
これもまた、ハルヒや佐々木の馬鹿げた力なのかね。全く。何にせよ、楽しい高校生活になりそうだ。
ハルヒコ「で、キョン。お前、彼女と別れたか?ハルヒにしろ、ハルヒだ。」
キョン「佐々木と別れるなんてゴメンだ。」
ハルヒコ「うーわ。佐々木なんて、俺がこの世で一番嫌いな名前だぜ。」
キョン「人の彼女になに抜かすか!」
佐々木(男)「くっくっ。涼宮くんも、キョンを諦めたらどうだ?」
ハルヒコ「ふざけんな。こっちで位、キョンよこせ!」
佐々木(男)「くっくっ。私の女性版はキョンと愛し合っているからね。キョンは私と結ばれて然るべきさ。」
日本にいる、こいつらのそっくりさんについて喋ったら、このていたらくだ。
キョン「お前ら、頼むから死んでくれ。」
同性になったらなったで、ウゼェ事この上ねぇ。
キョン「やれやれ。」
今日も俺はこの一言を呟くのであった。
215 :
黄金のジノ
◆a5vIUIiqDI
:2012/11/04(日) 21:09:14 ID:FKGoZ1m2
本日はここまでにします。
TSは、散々な目に遭ったハルヒ補完でもあります。
キョン子がどちらを選ぶかは、皆様の想像にお任せします。
ハルヒ達の扱いをどうするかは未定です。
キョンと、もう二度と会えない方向にするか、再会して和解する方向にするか。
こちらは、機会があれば投票にて決定したいと思います。
216 :
森崎名無しさん
:2012/11/04(日) 21:24:50 ID:???
俺は正直、この涼宮ハルヒ編自体を黒歴史でなかったことにしたいねえ。
217 :
黄金のジノ
◆a5vIUIiqDI
:2012/11/05(月) 02:13:37 ID:Ksujqi4c
>>216
私の力量不足で、不快に思わせて申し訳ありません。
参加者に不快を与えるのは本意でありませんし、投票を設けたいと思います。
『3』票にて。
A 全てを黒歴史行き(ハルヒシリーズのキャラクター自体を登録抹消)
B 一部黒歴史行き(キョン、TSキャラクターのみ登場。女性キャラクターを全て登録抹消)
C 一部黒歴史行き(キョンのみ登場。CP要素無。言葉悪く言えば長沼の焼き直し)
D 一部黒歴史行き(キョン、TSキャラクターのみ登場。CP要素無)
E 現状を通す(黒歴史行きをしない)
F 歴史を書き換える(再投票。
>>207
に準じ、やり直し)
G その他
218 :
森崎名無しさん
:2012/11/05(月) 03:16:25 ID:eWwP+0ZI
E
219 :
森崎名無しさん
:2012/11/05(月) 05:15:59 ID://wr1bKI
B
220 :
森崎名無しさん
:2012/11/05(月) 05:51:14 ID:mOX33Yeo
A
221 :
森崎名無しさん
:2012/11/05(月) 05:57:47 ID:6s3jMOlQ
E
222 :
森崎名無しさん
:2012/11/05(月) 05:58:57 ID:s34+xeFg
B
223 :
森崎名無しさん
:2012/11/05(月) 06:42:13 ID:j1hDgVG+
E
224 :
黄金のジノ
◆a5vIUIiqDI
:2012/11/05(月) 13:14:45 ID:???
E 現状を通す
これからキョンは、一試合だけ一軍で戦います。ぶっちゃけ、どこかの猫さんと同じく負けイベントです。
暫くは二軍で、軍曹に修正されています。彼のこれからに御期待下さい。
因みにモデナ二軍のフルメンバー。
―――〇―――太一
―――――――
―〇―――〇―ハサウェイ、カツ
―――〇―――サザ
――〇―〇――デスっぴ、シコルスキー
〇―――――〇バーニィ、アナベベ
――〇―〇――国辱、キョン
―――――――
―――〇―――ガゼちゃん
モデナ二軍は、愛すべきバカと愛されないバカ、そしてヘタレの素敵なチームです。
現状、頼れるのは太一だけです。
覚醒したら強キャラもいますので(どうしようもない奴もいますが)、『二軍の章』では軍曹になって鍛え直してあげて下さい。
225 :
黄金のジノ
◆a5vIUIiqDI
:2012/11/06(火) 15:11:07 ID:a4LmiNj+
ちょっと半端なので、もう少し尺を取ります。
キョン「モデナって、バルサミコ酢が有名なんだな。」
モデナの二軍寮。……ま、寮っていや聞こえがいいが、ただの蛸部屋なんだがな。
同室の奴は………
先着一名様で。
★同室 ! card ★
JOKER…ハートマン先任軍曹二軍監督
ダイヤ…バーニィ
ハート…ハサウェイ
スペード…シコルスキー
クラブ…デスっぴ
クラブA…国辱
226 :
森崎名無しさん
:2012/11/06(火) 15:15:02 ID:???
★同室
ハート8
★
227 :
森崎名無しさん
:2012/11/06(火) 15:17:28 ID:???
ハサウェイ、彼女持ちと同室に激怒。
電子レンジに入れられたダイナマイト作戦決行。
228 :
黄金のジノ
◆a5vIUIiqDI
:2012/11/06(火) 16:08:03 ID:a4LmiNj+
★同室 ハート8 ★
ハート…ハサウェイ
年頃は、俺と変わらない位の奴だ。
ハサウェイ「確か……日本人だよな。僕はハサウェイ。ハサウェイ・ノア。高校生だよ。」
ハサウェイ。こいつも高校生のようだ。
キョン「俺は○○。キョンって呼んでくれ。」
ハサウェイ「キョンか。」
部屋を見渡すと、テーブルの上に写真があった。水色の髪の可愛い子だ。
俺も佐々木の写真を飾るかね?
いや、キャラクターじゃねぇな。
『2』票にて。
A 他に高校生はいるのか?
B 二軍について教えてくれ。
C 食堂で飯でも食おうぜ。
D やっぱり佐々木の写真を飾るか。
E その他
229 :
森崎名無しさん
:2012/11/06(火) 16:21:26 ID:yFhRWoV+
B
230 :
森崎名無しさん
:2012/11/06(火) 16:35:26 ID:Td5sk1fw
B
231 :
黄金のジノ
◆a5vIUIiqDI
:2012/11/06(火) 17:26:07 ID:???
B 二軍について教えてくれ
キョン「二軍について教えてくれ。」
ハサウェイ「二軍?ああ、正式にはプリマヴェーラって呼ばれていて、大体21歳位までのカテゴリーだよ。
ここでは便宜上、一軍のサテライトも兼ねているけど。
例えば、ローレンス。彼は一軍降格後に二軍に来た。そして太一。彼は日曜サッカーとして二軍にいる、パートタイマー。
太一は、実力では一軍クラスなんだけど、本人の希望で二軍にいる。本業は公務員。外交官だよ。」
キョン「がっ…………!」
外交官?!
ハサウェイ「妹が、日本の高校サッカーのファンでさ、妹が言うには、高校が東邦学園の特進。
一般入学だったけど、一年生から東邦の一軍で、黄金期の先鞭つけて、一年の冬から卒業まで、東邦の不動のCFW。
三年生の時は、前人未到の高校三冠、全てで得点王。プロ入りを蹴って、東大に現役で進学。
大学では、ユニバーシアード日本代表のキャプテンとして、世界大会優勝の立役者。そしてMVP。」
なんなんだ、その化け物は?本当に人間か?!そんな奴が何故?!
ハサウェイ「外交官を昔から目指していたから、夢を諦めきれないんだってさ。
本当は、ローマの二軍で日曜サッカーしていたけど、ローマが本契約しようとしてきたから、それが嫌でモデナなんだよ。」
キョン「化け物じゃねぇか!」
正真正銘の化け物だ!東邦学園の特進って、頭の良さでハルヒクラスがザラにいるぞ!東大って、佐々木やハルヒですら、志望は京大だぞ!
232 :
黄金のジノ
◆a5vIUIiqDI
:2012/11/06(火) 17:40:07 ID:a4LmiNj+
ハサウェイ「それを全く鼻にかけない、すごい付き合いやすい奴だけどね。多分、キョンも好きになるよ。」
キョン「話だけ聞くと、そうは思えんがな。」
そんなスペックの奴が、高校生なんて相手にするか!
ハサウェイ「とりあえず、二軍で見込みある奴は一軍で使って貰える。
チャンスを活かした奴が、カミーユ。そして一乗寺賢。」
待て。一乗寺賢って、あの天才・一乗寺賢かよ……………!俺の年代なら、多分誰でも知ってるぞ。
どうやら、俺はとんでもない所に来たようだ。
ハサウェイ「とりあえずは、再来月にある、プリマヴェーラの大会。これに優勝して、大会で活躍したら上に行けるかもね。
この前の優勝が………」
先着一名様で。
★優勝チーム ! card ★
JOKER…バティン擁するフィオレンティーナ
ダイヤ…涼宮ハルヒコ擁するミラン
ハート…佐々木(男)擁するインテル
スペード…マルコ・クォーレ擁するユヴェントス
クラブ…トト擁するチェゼーナ
クラブA…シニョーリ擁するパルマ
233 :
森崎名無しさん
:2012/11/06(火) 17:41:32 ID:???
★優勝チーム
スペードA
★
ダイヤとハート以外ならなんでもいいや
234 :
森崎名無しさん
:2012/11/06(火) 17:42:01 ID:???
★優勝チーム
クラブ8
★
235 :
森崎名無しさん
:2012/11/06(火) 17:42:17 ID:???
★優勝チーム
スペード5
★
236 :
黄金のジノ
◆a5vIUIiqDI
:2012/11/06(火) 17:59:19 ID:a4LmiNj+
★優勝チーム スペードA ★
スペード…マルコ・クォーレ擁するユヴェントス
ハサウェイ「マルコ・クォーレ擁するユヴェントス。イタリアの至宝と呼ばれる位、彼は凄い。」
キョン「マルコ・クォーレ………」
ハサウェイ「ミラン、インテル、パルマ、フィオレンティーナ、ローマ、ラツィオと総なめだったしね。
多分、高校生だと彼が世界一だと思う。」
キョン「高校生なのか?」
ハサウェイ「ああ。」
………世界には、とんでもない奴がいるんだな。
ハサウェイ「それじゃ、食堂行こうか。腹ごしらえだ。」
キョン「ああ。」
先着二名様で。
★食堂には ! card ★
★コックは ! card ★
JOKER…太一/五番町キリコ、秋山ジャン、小此木タカオ、楊セレーヌ
ダイヤ…バーニィ/秋山ジャン、小此木タカオ
ハート…アナベベ/楊セレーヌ、小此木タカオ
スペード…サザ/秋山ジャン、五番町キリコ
クラブ…国辱/ミスター望月
クラブA…ハートマン/伍 行壊
237 :
森崎名無しさん
:2012/11/06(火) 18:00:44 ID:???
★食堂には
スペード5
★
238 :
森崎名無しさん
:2012/11/06(火) 18:00:50 ID:???
★食堂には
JOKER
★
239 :
森崎名無しさん
:2012/11/06(火) 18:01:30 ID:???
くっ、6秒差か!
240 :
森崎名無しさん
:2012/11/06(火) 18:01:54 ID:???
★コックは
スペードA
★
241 :
森崎名無しさん
:2012/11/06(火) 18:10:18 ID:???
身の程をわきまえよ
242 :
黄金のジノ
◆a5vIUIiqDI
:2012/11/06(火) 18:23:05 ID:???
>>241
サザ「すごく……黒いです(´・ω・`)」
★食堂には スペード5 ★
★コックは スペードA ★
スペード…サザ/秋山ジャン、五番町キリコ
食堂には、緑髪の男がいた。
目の前に並ぶ、沢山の中華料理……………
ハサウェイ「サザ。」
サザ「ハサウェイか。そいつは新入りか?」
サザというらしい。かなりのイケメンだ。
キョン「○○だ。キョンでいい。」
サザ「キョンか。サザだ。MFをしている。」
いい奴っぽいな。さて、俺もメシを喰うか。
???「カカカー!お前か、新入りはー!」
キョン「?!」
厨房を見ると…そこにいたのは、目付きの悪い男と爆乳の女だった。
???「ジャンっ!あんた……っ!」
ジャン「俺は秋山醤!こいつは五番町霧子だ!お前ら2軍の食事番をしてやってるぜ、カカカー!」
かなり傲岸不遜な奴だ。
キリコ「あんたはーッ!バカッ!」
あ、殴られた………。
ハサウェイ「………日本から、中華料理だけでなくイタリアンも学びたいということで、来たみたいだぜ。」
サザ「味は、どっちも美味いがな。毎日料理勝負ばっかりしてやがる。」
ジャン「料理は勝負だ!」
キリコ「料理は心だ!」
………なんつー傍迷惑な奴等だ………。
243 :
黄金のジノ
◆a5vIUIiqDI
:2012/11/06(火) 18:31:21 ID:a4LmiNj+
ジャン「で、新入り。お前はどっちを食いたい?」
ここで俺に振るか?!
ジャン「俺の
生クリーム
かけ
回鍋肉
か……」
キリコ「私の
ホワイトソース
かけ
レバニラ炒め
か。」
キョン「(何のイジメだ?!)」
『2』票にて。
A ジャンのを食べる
B キリコのを食べる
C 普通の食事はないのか?!
D 両方食って判定してやる!
E この
すだち汁
かけ
ビックリマンチョコ
は失敗作だ。食べられないよ。
F 犬も食わぬなんとやら、だな。お前ら。
G その他
244 :
森崎名無しさん
:2012/11/06(火) 18:34:15 ID:yFhRWoV+
F
この手のあおりは小此木で慣れてそうだけど
245 :
森崎名無しさん
:2012/11/06(火) 18:40:23 ID:qwVhPNEI
D
246 :
森崎名無しさん
:2012/11/06(火) 19:09:00 ID:89rrEu4s
B
247 :
森崎名無しさん
:2012/11/06(火) 19:33:58 ID:pAHqZffA
D
248 :
黄金のジノ
◆a5vIUIiqDI
:2012/11/06(火) 20:24:56 ID:a4LmiNj+
D 両方食って判定してやる!
キョン「オーケーわかった。両方食って判定すればいいんだな?」
その言葉に、ジャン達が笑った。
ジャン「料理は勝負………キリコ、吠え面かかしてやるよ!クカカ!」
キリコ「抜かせ!料理は心だ!」
………こいつら、絶対にのろけてやがる!
先着二名様で。
★生クリーム かけ 回鍋肉 ! numnum + ! card ★
★ホワイトソース かけ レバニラ炒め ! numnum + ! card ★
※クラブで『苦手な味付け』となり、クラブAで『嫌いな味』になります。
※数値が高いほうが勝ちです。ただし、負けた方から八つ当たりされます。
249 :
森崎名無しさん
:2012/11/06(火) 20:26:34 ID:???
★生クリーム かけ 回鍋肉
46
+
クラブQ
★
250 :
森崎名無しさん
:2012/11/06(火) 20:27:00 ID:???
★ホワイトソース かけ レバニラ炒め
32
+
ハート2
★
251 :
黄金のジノ
◆a5vIUIiqDI
:2012/11/06(火) 21:28:04 ID:???
★生クリーム かけ 回鍋肉 46 + クラブQ (嫌いな味付け)=34★
★ホワイトソース かけ レバニラ炒め 32 + ハート2 =34★
引き分け
キョン「……………結論を言おう。まず、美味かったのは、ジャンの料理だ。」
キリコの顔が青くなる。
キョン「しかし、俺は、豆板醤が好きでない。」
ジャン「はァ?」
キョン「レバニラは、臭いが強くて苦手だったが、ホワイトソースで臭いが消されていて食べやすかった。
味はジャンの料理が美味かったが、心遣いでキリコが上回っていた。よって引き分けだ。」
ジャン、キリコ「…………………………………」
フン、とお互いがソッポを向く。
キョン「やれやれ。犬も食わぬなんとやら、だな。」
ジャン、キリコ「…………………………」
おい、サザ、ハサウェイ、顔色が悪いぞ?お前ら何を後ろなんか指差して………………
………後は言わなくてもわかるな?真っ赤になったキリコから殴られ、青くなったジャンから蹴られた。
やれやれ。メシ時も騒がしくなりそうだな。
後で、ハサウェイが教えてくれたんだが……前の料理人だったミスター望月ってのが、余りに酷かったようで、
ジャンとキリコは、イタリアンを学ぶ為と、そして望月の尻拭いに来たそうだ。望月?クビになったらしいが。
ジャンとキリコの友人…小此木と楊という奴は、ヌーベル・シノワの店をミラノでやっているらしい。
余暇は、四人でつるんで遊んでいるとの事だ。コモまでツーリングして、キャンプしながら四人でジビエ作ったそうだ。
………まぁなんというか。リア充爆発しろ。
252 :
黄金のジノ
◆a5vIUIiqDI
:2012/11/06(火) 22:00:22 ID:???
他は、ハサウェイが二軍の選手について教えてくれた。
GKは、ガゼルマン。
DFは、アナベベ、バーナード・ワイズマン、ローレンス・ブランドー、デスマスク。
MFは、ハサウェイ・ノア、サザ、カツ・コバヤシ、シコルスキー。
FWは、八神太一。
他は名無しらしい。名無しって何だよ。
因みに、軍曹のつけたアダ名だが……
一部禁則事項になるから、公開は出来ねぇ。
誰も『アカのおフェラ豚』みたいな強烈なフレーズ聞きたくねぇよな?俺もだ。第一、練習だってヒデェぞ?
まず初日。ドリブル練習。
ハートマン「貴様、イモはボールを抱く。ボールを女の名前で呼べ。
貴様が遊べるマ○コは、本日はこれだけだ。
潮吹き女王メリーを、指で昇天させた………ピンク・パンティ越しの冒険は終わりだ。
今日の貴様の女房は、革と空気で出来たボールだ。浮気は許さん!」
だぜ?ったく、ここは軍隊かよ!ハサウェイ曰く、いい所もある人だが、とにかく口汚い。
あれだけ口汚いと思った、ハルヒがマシに思えるくらいだ!
ただ、質問したら、罵声がセットだが、必ず納得するまで教えてくれるらしいし…いい人ではあるのか?
初日が終わり、俺はハートマン先任軍曹二軍監督に呼び出しを受けた。
253 :
黄金のジノ
◆a5vIUIiqDI
:2012/11/06(火) 22:37:06 ID:???
ハートマン「わたしが二軍監督のハートマン先任軍曹だ。話しかけられたとき以外は口を開くな。口でクソたれる前と後に“サー”と言え。
分かったか、ウジ虫!」
ウジ虫………だと?
ハートマン「ふざけるな!大声だせ!タマ落としたか!」
キョン「Sir, yes, sir!」
先任軍曹閣下はご満足頂けたか?俺は、ハートマン監督を見た。
ハートマン「貴様、雌豚が俺の訓練に耐えきれたら…貴様は一軍選手となる。DFはFWに祈りを捧げる、死の司祭だ。
その日まではウジ虫だ!地球上で最下等の生命体だ!貴様は人間ではない!両生動物のクソをかき集めた値打ちしかない!」
罵倒も、ここまで来ると気持ちいい位だな………
ハートマン「貴様は厳しい俺を嫌うだろう。だが憎めば、それだけ学ぶ。俺は厳しいが公平だ。人種差別は許さん。
黒豚、ユダ豚、イタ豚を、俺は見下さん。すべて平等に価値がない!
俺の使命は役立たずを刈り取ることだ 愛するモデナの害虫を!分かったか、ウジ虫!」
キョン「Sir, yes, sir!」
ハートマン「ふざけるな!大声だせ!」
キョン「Sir, yes, sir!」
やれやれ。とんだ熱血監督だぜ…………。
ハートマン「貴様については、上官殿から聞いている。貴様、一度身投げをしかけたそうだな?」
う………
ハートマン「それも含め、貴様の精神を叩き直す意味合いもあり、二軍からのスタートだ。先程も言ったが……俺は厳しいが公平だ。」
キョン「………………」
ハートマン「じっくりかわいがってやる。誰が貴様を笑おうと、貴様が泣いたりできなくなるまでな。」
軍曹の目は暖かい…………。この人は、実はむちゃくちゃいい人なのかも知れんな。むちゃくちゃ嫌な奴だが。
254 :
森崎名無しさん
:2012/11/06(火) 22:38:53 ID:???
ハートマン軍曹日本に派遣したいなー。
255 :
黄金のジノ
◆a5vIUIiqDI
:2012/11/06(火) 22:57:27 ID:a4LmiNj+
>>254
多分、どこ行ってもすぐにクビでしょうw
ハートマン「貴様に質問を許そう。聞きたい事があれば言え。」
『2』票にて。
A 一軍に上がるには?
B 太一について
C 二軍のレベルは?
D ツンデレですか?
E 何故自分はモデナに拾われたか?
F その他
256 :
森崎名無しさん
:2012/11/06(火) 22:57:59 ID:89rrEu4s
E
257 :
森崎名無しさん
:2012/11/06(火) 23:00:33 ID:???
ハルヒ勢のグダグダを一喝して欲しいんじゃないの?
258 :
森崎名無しさん
:2012/11/06(火) 23:52:03 ID:Td5sk1fw
E
「上でCDFが足りない」とか言われると空しいけど一応。
259 :
黄金のジノ
◆a5vIUIiqDI
:2012/11/07(水) 00:35:21 ID:???
>>257
ハルヒ達がイタリアに来て、佐々木、長門、みくるとキョンを取り合う可能性が出ますが、それで宜しければ……
>>258
それもあります。
E 何故自分はモデナに拾われたか?
キョン「………何故、自分はモデナに拾われたんですか?」
ハートマン「キョン。貴様、『DFの理想像』というものを知っているか?」
キョン「?」
ハートマン「近年は、アスレチックなカルチョが幅を利かせ、アスリート的なDFが多くなっている。しかし。上官殿の理想のDFは違う。
アスリート的なDFを使いたいならば、微笑みデブ(カナディ)を鍛えたら良いだけだ。
また、アスリートの素質と知性を併せた怪物…マリノス・リブタがトップチームにはいる。」
キョン「理想像は、リブタさんではないですか?」
ハートマン「確かにヤツは理想だ。『近代サッカー』ではな。」
近代サッカーでは?
ハートマン「上官殿の理想のDFとはな、ACミランのフランコ・ロッソ。そして我がモデナのカピトン、モンテゼーモロだ。」
キョン「ロッソさんに、モンテゼーモロさん?あの二人は、どちらかというと旧態然としたDFのような………」
ハートマン「ああ。足は遅く、フィジカルは強いとは言えない。しかし……………
あの二人は、カバーリングが上手く、1対1が異常に強い。近代サッカーでない、旧態然としたサッカー。
その残照を見せているのが、彼らだといえる。」
キョン「………………」
260 :
森崎名無しさん
:2012/11/07(水) 00:42:04 ID:???
それ一喝の効果ないじゃん(笑)
261 :
黄金のジノ
◆a5vIUIiqDI
:2012/11/07(水) 01:00:56 ID:???
ハートマン「貴様は技術はあるが、足が遅く、フィジカルは並み以下。正直、プロとしてやるには、余りに身体能力が低い。
だがな。それは、現在のロッソ、モンテゼーモロと同じだ。奴らもベテランになり、フィジカルは衰えている。
それでも、奴等が一線を張れる理由は、老獪さもあるが、何よりチームを第一に考え、個人を考えない割りきりだ。」
キョン「割りきり、ですか?」
ハートマン「そうだ。自分が潰されようがかわされようが、味方が抜かれようが、最後に必ず止める。そういった姿勢だな。
ここがリブタなら、『自分が』止める、となる。
お前なら、『ここなら味方が』となる。
こうした部分だな。貴様が上官殿に拾われた理由は。」
キョン「………………」
ハートマン「あとは、チーム事情。CBの絶対数の問題に、補強に多額の金銭をかけられないので、どうしても安く上がる選手を取る。
貴様は元手ゼロ。そして留学扱いの為、補助金も出る。チームの金銭的な負担は非常に低い。
こうした事情もあった。
貴様を獲得した理由は、上官殿の好みに合い、チーム事情に合い、かつ獲得が安価だったからだ。」
キョン「ありがとうございました。」
ハートマン「質問はあるか?もう1つ位なら許す。」
『2』票にて。
A 一軍に上がるには?
B 太一について
C 二軍のレベルは?
D ツンデレですか?
E 自分は、そうなれるか?
F その他
※本日はここまでにします。
262 :
森崎名無しさん
:2012/11/07(水) 06:30:46 ID:Z0iLAoTs
B
263 :
森崎名無しさん
:2012/11/07(水) 07:06:07 ID:/HizZjxw
A
264 :
森崎名無しさん
:2012/11/07(水) 08:41:07 ID:mGffUUXw
B
265 :
黄金のジノ
◆a5vIUIiqDI
:2012/11/07(水) 18:47:33 ID:???
B 太一について
キョン「………八神太一さん、についてですが……………」
ハートマン「太一か。…………ヤツは、選手としての墓場を求めてモデナに来ている。
これは、お前もいずれ考えなければならないことだが……
選手として、誰しもが納得いく終わり方が出来るわけではない、という事だ。」
キョン「………………」
ハートマン「ヤツは、夢を叶えた。外交官という夢。しかし、そうなると…ヤツはもうひとつの夢を叶えたくなった。
ユニバーシアード世界大会。ヤツはMVPを獲得した後、周囲が当然のように引退を勧めるのを、不思議に思ったそうだ。
周りからしてみると、当たり前だ。大学を卒業し、国のために尽くす公務員となるんだ。後は、地域の大会などに出たらいい。
それが当たり前だからな。
だが、ヤツは…まぁ、ヤツらしいと言えばそれまでだが、当然のように延長戦を選んだ。
自分の死に場所位、自分で選ぶ、と。まだ燃え尽きてなどいない、と。
勿論、前代未聞。サッカー選手と外交官なんて、両立出来るわけがない、とな。」
キョン「ば………馬鹿だ!本物の馬鹿だ………!」
ハートマン「確かに。しかし、現にヤツはやっている。公務をこなし、ローマから正式な獲得希望のオファーが来る位にな。」
………どうやら、底抜けの馬鹿ってのは、本当にいるようだ。バケモンかよ………!
266 :
黄金のジノ
◆a5vIUIiqDI
:2012/11/07(水) 20:12:14 ID:UwJTY6PI
詳しい話は、本人に聞け。お前も太一を気に入るだろう。軍曹は、そう言い残して俺を部屋から出した。
一体、どんな奇人変人なんだ?
こうして、俺は眠りについた。
――――――――――――――――
学校では、相変わらずハルヒコがうざい。本当にこいつは、ハルヒそっくりだ。
序でに言うと……まぁ国木田、谷口のそっくりさんもいる。名前はイタリア式だがね。
隣のクラスには、佐々木(男)に、橘………まぁ、こいつが一番印象が変わっているんだが………
タニーナ「キョン、どっか行くの?」
オールバック……いや、カチューシャで髪を纏めた谷口…もとい、タニーナ。
キョン「学食だよ。」
クニキーニャ「ふーん。私のジュースも宜しく。」
クニキーニャ……本当に国木田そっくりだ。ヤツは元が女形だしな。ルックスの良さはタニーナよりはるかに上だ。
ハルヒコ「キョン、お前学食行くのかよ?」
キョン「あぁ。」
ハルヒコは、わざわざ俺の肩に手を回した。
ハルヒコ「ここの学食な…………」
先着一名様で。
★学食 ! card ★
JOKER、クラブA…ハルヒコ「『味皇』がいるぜ?」
ダイヤ…ハルヒコ「うめぇぞ。丸井って人がシェフだ。」
ハート…ハルヒコ「うめぇぞ。磯島って人がシェフだ。」
スペード、クラブ…ハルヒコ「やめとけ。犬の餌のほうがまだマシだ……!」
267 :
森崎名無しさん
:2012/11/07(水) 20:14:46 ID:???
★学食
クラブ4
★
268 :
森崎名無しさん
:2012/11/07(水) 20:15:08 ID:???
★学食
ダイヤ7
★
269 :
黄金のジノ
◆a5vIUIiqDI
:2012/11/07(水) 20:33:16 ID:UwJTY6PI
★学食 クラブ4 ★
クラブ……………………
ハルヒコは、俺を真剣な目で見詰めている。正直、野郎にされるとかなりキモい。
ハルヒコ「やめとけ。」
ん?
ハルヒコ「シェフが変わって、本当にくそ不味くなったんだ。犬の餌のほうがまだマシだ………!」
そう言われると、逆に興味が湧くんだが?
ハルヒコ「あの大喰らいのユウキが、炒飯にケチつけて床に捨てた位だ!
古泉に至っては、春巻食べて吐き出した位……。お前、想像つくか?あの古泉が、だぞ?」
………いや、想像つかんな。食い物を粗末にする長門も、食べたものを吐き出す古泉も。
ハルヒコ「古泉か、クニキーニャ、タニーナにパンを分けてもらえ。お前は、俺に感謝する事になる。」
キョン「お前は?」
ハルヒコ「もう食っちまった。知ってりゃ少し分けたんだけどよ。」
ハルヒコがカラカラ笑う。……しかし、そんな不味い食堂か。逆に興味が湧くんだが……
『2』票にて。
A 古泉に分けてもらう
B クニキーニャ、タニーナに分けてもらう
C 佐々木(男)に分けてもらう
D 食堂に行く(小文字でハルヒコを道連れ)
E 仕方ない、一食抜くか
F その他
270 :
森崎名無しさん
:2012/11/07(水) 20:39:01 ID:QMLhuke2
B
271 :
森崎名無しさん
:2012/11/07(水) 20:45:07 ID:/HizZjxw
A
272 :
森崎名無しさん
:2012/11/07(水) 20:50:59 ID:CIjEHpro
A
273 :
黄金のジノ
◆a5vIUIiqDI
:2012/11/07(水) 21:06:06 ID:UwJTY6PI
A 古泉に分けてもらう
キョン「…………古泉に分けてもらうか。」
この世界の古泉。女性になっているので、話しづらい所はあるんだがな。
ハルヒコ「おし、頼んでくる。」
ハルヒコは、古泉のクラスに向かった。
―――――――――――――――――
古泉「成る程。学食で食べようとしたのを、涼宮くんに止められたんですね。」
ああ。
古泉「確かに、酷いコックですよ。私のベトナム風春巻なんて、ただのゴミでした。
長門くんの炒飯なんか、油っぽすぎるし卵が炒めすぎ、味が均一に入ってない。……あれで料理のつもりなのか、疑問でしたね。」
うわぁ………。
端整な顔を崩さず、凄まじい酷評だ。
古泉「確かにあのような犬の餌を食べる位なら、私のパンのほうがマシでしょう。」
先着一名様で。
★古泉 ! zange ★
JOKER…古泉「んっふ。話したい事もありますし、中庭に行って食べましょう。」
クラブA…古泉「まぁ、物は試し。私は食べませんが、学食に行きますか。」
274 :
森崎名無しさん
:2012/11/07(水) 21:07:03 ID:???
★古泉
*JOKER*
★
275 :
黄金のジノ
◆a5vIUIiqDI
:2012/11/07(水) 21:34:08 ID:???
★古泉 *JOKER* ★
JOKER…古泉「んっふ。話したい事もありますし、中庭に行って食べましょう。」
古泉「涼宮くん用のバケットもありますし……んっふ。話したい事もありますし、中庭に行って食べましょうか。」
古泉は、そう言うと優雅に立ち上がった。………あー、いや、こいつ、やっぱりルックスいいなぁ。
――――――――――――――――
古泉「ふふ。………以前は、彼女とよくこうして二人で食べていたんですよね。」
この世界での『俺』か。やっぱりこいつとは、親友だったのか。……嬉しい反面、寂しいな。
古泉「確か、海老が好きでしたよね。あなたは、この海老サンドに目がなくて……。」
キョン「………お前も好きで、たまにゲームしながら取り合いになったな、古泉。」
…………古泉は、変わらず笑顔だ。
古泉「………。本当にその方は、私に似ていたんですね。」
似ていた、じゃなくて同一人物だよ。俺ん中じゃな。
古泉「………話したい事というのは、それです。」
古泉は、笑顔を崩さずに俺を見た。
古泉「涼宮くんの世界改変で、私は彼女に取り返しのつかない過ちを犯しました。
あなたが引っ越してくる、三日前。彼女は私達に別れを告げに来ました。
………私は………涼宮くんの命令で、彼女を追い出しました。……彼女は……
『今までありがと。さよなら、いっちゃん。』
……と言い残し、以降消息が知れません。」
古泉は、下を見ている。こいつの事だ。事実が分かったあと、必死に『俺』を探したんだろう。
276 :
黄金のジノ
◆a5vIUIiqDI
:2012/11/07(水) 22:06:53 ID:UwJTY6PI
この世界の『俺』が、どんな時間を過ごしたか、それは知らん。興味がない。
ただ、ひとつ言えるのは、『俺』は、俺と同じ同性の親友がいた、って事だけさ。
古泉「………私は、彼女によく似たあなたが、彼女にしか思えません。」
だろうな。俺もそうだよ。
古泉「聞いても、何もならない事を承知で聞きます。彼女にとって、私は…………あなたにとって『僕』は、どのような存在でしたか?」
俺は、海老サンドをひとつ口に入れた。
キョン「…………………………………そこは、自分で考えろ。」
古泉は、下を向く。
キョン「答えは、もう言ったはずだからな。」
古泉「…………え?」
嫌いな奴の好物なんて、誰が覚えるか。そんな酔狂じゃねぇよ。
それに、言葉の通りだ。俺はお前に感謝しかないんだぜ、古泉。
キョン「………やっぱりうめぇな。海老サンドは。」
俺の言葉に、古泉は…………泣いた。
ごめんなさい、と。ありがとう、と。
なぁ、古泉。お前が、こうした質問を『俺』にしているなら、言っとくぜ。
キョン「わざわざ言わすな、馬鹿が。」
とな。
暫くして、古泉は泣き止んだ。やれやれ、今日はバケットひとつが昼食か。とんだ厄日だな。
とりあえず……古泉に聞いておく事は………
『2』票にて。
A や、やっぱり森さんと………?
B 恥ずかしい事言わされた分、言わせてやる。お前にとって『俺』はなんだ?
C 機関の存在について
D 特にないな。
E その他
277 :
森崎名無しさん
:2012/11/07(水) 22:13:45 ID:QMLhuke2
A
278 :
森崎名無しさん
:2012/11/07(水) 22:16:02 ID:mGffUUXw
d
279 :
森崎名無しさん
:2012/11/08(木) 00:15:57 ID:vMZjif0g
A
280 :
黄金のジノ
◆a5vIUIiqDI
:2012/11/08(木) 11:11:06 ID:zIr3LqRc
A や、やっぱり森さんと………?
目の前にいる、古泉…………俺が知る『古泉一樹』は、森さんと幸せになっていた。
では、この『古泉一姫』はどうなんだろう?下世話ながら興味が湧く。
キョン「なぁ、古泉。」
古泉「なんですか?」
キョン「お前、彼氏いたりとか………」
先着一名様で。
★これは ! card ★
JOKER…古泉「んっふ。生憎とフリーです。好きな人がいたものですから。」ホ泉改めレ泉……
クラブA…古泉「いますよ?多分、想像通りの方かと。」
281 :
黄金のジノ
◆a5vIUIiqDI
:2012/11/08(木) 11:24:19 ID:zIr3LqRc
ミス。
先着一名様で。
★これは ! zange ★
JOKER…古泉「んっふ。生憎とフリーです。好きな人がいたものですから。」ホ泉改めレ泉……
クラブA…古泉「いますよ?多分、想像通りの方かと。」
282 :
森崎名無しさん
:2012/11/08(木) 11:28:03 ID:???
★これは
*クラブA*
★
283 :
黄金のジノ
◆a5vIUIiqDI
:2012/11/08(木) 11:57:49 ID:???
★これは *クラブA* ★
クラブA…古泉「いますよ?多分、想像通りの方かと。」
古泉「いますよ?多分、想像通りの方かと。」
………森さんか。しかし、羨ましい。この古泉を好きに出来るなんて、ある意味最高に羨ましいぞ。
古泉「うーん……その顔を見ると、男女の友情は難しそうですねぇ。
彼女も、『僕』を見たら同じ感想でしょうか。」
近い近い近い。当たり前だ。同性からだと、ハルヒコや佐々木(男)だって気色悪いんだぜ?
お前は、慣れていたってのもあるがな。
古泉「困ったものです。」
そう言い、柔らかく笑う古泉。こいつが女性だと、ハルヒや佐々木と違い、物凄く大人びた感じになるんだな。いや、事実大人か。
まぁ行為を真似ただけでは大人になれないのは、俺が実証済みなんだが。
キョン「俺にとって、お前は『男』だからだよ。いきなり異性になられてみろ。お前の顔やスタイルだと、反応に困る。」
古泉「おやおや。思わぬ告白を頂きましたね。」
………確信した。こいつは、確実に『古泉一樹』の女性体だ。
キョン「昼休みとか、放課後、たまに空くよな?」
古泉「ええ。またボードゲームでも楽しみますか。」
キョン「パン賭けでな。」
古泉「私にダイエットは必要ないですよ。」
キョン「抜かせ。」
………こっちの古泉とも、仲良くなれそうだ。少しだが、嬉しいぜ。
284 :
黄金のジノ
◆a5vIUIiqDI
:2012/11/08(木) 14:40:11 ID:???
――――――――――――――――
キョン子「あたしは、世の不条理を感じずにはいられない。」
あたしは、いっちゃんの男性体………古泉一樹とボードゲームをしている。
あのクソッタレハルヒコと、佐々木のクズから逃げたと思いきや、日本でも同じような、いや、同一人物に囲まれていた。
朝比奈センパイに憧れていた、ただの女子高生。タニーナとクニキーニャとつるんで遊んでいた、ただの女子高生なんだ。
ハルヒコの馬鹿が織り成す、超常的な現象に巻き込まれて、一方的に気に入られて、気が付けば徹底的に捨てられた。
そんだけの存在なんだが…………なんであたしは、またこいつらとつるむのか?
まぁ、またいっちゃんと話したりするのは、嬉しいんだけど。
古泉「僕も不思議でなりませんよ。」パチリ
いっちゃんは、相変わらず悪手しか打たない。ボードゲームの弱さは相変わらずか。
ハルヒコの超常的な現象に巻き込まれたというだけに、あたしといっちゃんは仲が良かった。
いっちゃんの憧れだった森さんと、いっちゃんが付き合った時は、他人事ながら大いに喜んだなぁ。
………それだけに、ハルヒコの改変は残念だった。
あいつは、馬鹿だから考えなしにやらかしたに決まっている。しかしな。あたしゃ、そんなに強くねぇんだよ。
見事に人間不信に陥り、あたしは日本に帰った。今のままの状況より、リセットしたほうが楽だから。
それに、あんな態度取られたら、未練もなくなるってもんよ。佐々木(男)も一枚噛んでいた、って知った時は、さすがに一発殴ったけど。
285 :
黄金のジノ
◆a5vIUIiqDI
:2012/11/08(木) 20:36:24 ID:???
キョン子「どーしてこうなっちまうんだかなー…………王手。」
ハルヒコの女性体…ハルヒからSOS団に入団を打診され、気が向いたらたまにいっちゃんとボードゲームを楽しんでいる。
古泉「参りました。やはり強いですね。」
……あたしが来て、あたしに真っ先に話しかけてきたのは、いっちゃんだった。
どうやら、この世界の私は佐々木の手に堕ちたらしい。
何となくわかるよ。多分、あたしが知らないところで、佐々木と結ばれる『何か』があったんだろう。
あたしには、それがなかった。だから、佐々木もハルヒコも許せなかったんだし。
佐々木はあたしに、「敢えて何もしなかった」が、あたしは「助けて欲しかった」んだ。四面楚歌の中、誰かに。
だから、ハッキリ言って佐々木が信じられなかったし、誰も信じられない。SOS団も。
あたしがそう言った後、古泉くんは、俯いていた。その姿は、いっちゃんにだぶって見えた。
ハルヒコの改変があっても、いっちゃんは親友だと信じたかった。だから、彼はいっちゃんじゃないと分かっていても…
あたしは、古泉くんに、こう告げた。
いっちゃんは、あたしの親友だと今でも思う、と。『あたし』も、古泉くんにきっとそう思っている、と。
我ながら臭すぎるし、こっちの『あたし』が『あたし』であれば、なんだけどね。
古泉くんは、号泣しながらあたしに謝った。謝りながら、嬉しい、とも。
あっちの世界のいっちゃんも、こう思ってくれていたら、何も未練はないね。佐々木の手に堕ちたあたしがいるのは、癪な話だけど。
286 :
黄金のジノ
◆a5vIUIiqDI
:2012/11/08(木) 22:09:26 ID:zIr3LqRc
2軍の章にて、誰かの展開を少しだけ見ます。
『2』票にて。
A コードカナダ〜反逆の国辱〜
B ポケットの中のカルチョ
C カツの惑星に愛を込めて
D 閃光のハサウェイ
E ジャングルの小鹿・ガゼちゃん
F そうよアタシは蟹座の男
G カルチョアドベンチャー
H アナベベと愉快な仲間達
I 身の程を弁えよ
J 北の国から
287 :
森崎名無しさん
:2012/11/08(木) 22:12:17 ID:9Uez7f0w
H
ズベタと来てるのか単身で出稼ぎなのかどっち?
288 :
森崎名無しさん
:2012/11/08(木) 22:16:03 ID:63181TFw
E
289 :
黄金のジノ
◆a5vIUIiqDI
:2012/11/08(木) 22:18:29 ID:???
>>287
ズベタと来ています。
290 :
森崎名無しさん
:2012/11/08(木) 22:32:16 ID:uaZUg24E
E
291 :
森崎名無しさん
:2012/11/08(木) 22:32:32 ID:vMZjif0g
I
292 :
黄金のジノ
◆a5vIUIiqDI
:2012/11/08(木) 22:50:33 ID:???
Eに決まったところで、続きはまた翌日に。
因みに、バーニィ、太一さん、アナベベは彼女または嫁あり。国辱は……まぁ頑張れ。サザとカツは、身の程を(ry
293 :
黄金のジノ
◆a5vIUIiqDI
:2012/11/09(金) 12:40:39 ID:???
E ジャングルの小鹿・ガゼちゃん
タンザニア出身。超人レスリング正義超人軍、期待の星。ヘラクレス・ファクトリー第一期首席。
彼の輝かしい超人レスリング人生は、約束されたも同然だった。
しかし………堕落を覚えた彼は、いつしか落ちぶれはて……超人レスリング冬の時代も相成り、リストラされ、今に至る。
これは、そんな一匹の小鹿の物語………………
――――ジャングルの小鹿・ガゼちゃん――――
超人レスリング、冬の時代………………
あるものは、呑んだくれ………あるものは、建築など自らの技能を活かす道に行き………あるものは…………
ガゼルマン「サバンナに帰ろう………ガゼルの群れが俺を待っている………」
故郷を夢見て、都会に佇んでいた。物乞い同然にまで落ちぶれたガゼルマンは、ミラノの摩天楼の下で静かに息を引き取るかに見えた。
しかし………捨てる神あれば、拾う神がいる。
ザ・ファックス「ガゼちゃん!ガゼちゃんじゃないか!」
ガゼルマン「お…………お前は…………ザ・ファックス…………」
ガゼルマンを拾った神は、幼なじみのザ・ファックスであった。
ザ・ファックスは、小さな会社の事務員として暮らしていた。幼なじみの誼もあり、ザ・ファックスはガゼルマンの生計が立つまで、
ガゼルマンと共に暮らすことにした。
ガゼルマン「スマン、ザ・ファックス……」
ザ・ファックス「いいよ、ガゼちゃん。友達じゃないか。」
294 :
黄金のジノ
◆a5vIUIiqDI
:2012/11/09(金) 13:08:05 ID:4YpWFS0w
友のため、ガゼルマンは再び立ち上がった。
ガゼルマンは、仕事を肉体労働系に絞り、余暇を見付けては公園でサッカーに勤しんだ。
腐っても鯛。ガゼルマンは元々のセンスもあり、半年もすれば、一端のキーパーとして開花した。
そんな彼を見付けたのは…………
アンコーナ監督(スカウト)、葛城ミサトであった。
ミサト「そこのあんた、いい顔してんじゃない!ね、ちょっちテスト受けてみない?ダメでも他見付けてあげるからさ!」
ガゼルマン「テスト?」
………結局、アンコーナのテストは不合格だったが………
ミサト「あなたが悪いんじゃなくて、チームの事情にそぐわなかっただけ。
ウチでは諸事情から取れないけど、実力的に、プロでもやっていけるわよ。
アンコーナ戦は手加減してねん?」
名スカウトに太鼓判を押されたガゼルマンは、確かな手応えを得、必死にトライアウトを続けた。
その頃………ザ・ファックスの会社は倒産した……………。
ザ・ファックス「む、無職………あばばばばばば」
ガゼルマン「とりあえずは、今は俺のバイトの金がある。当座は凌げるはずだが……」
ザ・ファックス「が、ガゼちゃん、確か今、サッカーのトライアウト受けてるんだよね?!僕もやってみるよ!」
ガゼルマン「…………え?」
あ、いや、それは無理かと………。心優しいガゼルマンは、そう言えなかった………。
先着一名様で。
★ザ・ファックスの才能 ! card ★
JOKER…ファンタジスタ……だと?
ダイヤ…人並み……かなぁ?
ハート…うーん………
スペード…諦めろ。試合終了だ。
クラブ…両生類の糞以下
クラブA…このド低能がァーッ!
295 :
森崎名無しさん
:2012/11/09(金) 13:08:39 ID:???
★ザ・ファックスの才能
スペード7
★
296 :
黄金のジノ
◆a5vIUIiqDI
:2012/11/09(金) 16:36:15 ID:4YpWFS0w
★ザ・ファックスの才能 スペード7 ★
スペード…諦めろ。試合終了だ。
ガゼルマン「(ど、どうしよう……………)」
ガゼルマンは、ザ・ファックスには見えない位置に汗をかいた。
自分は、ガゼル型の超人。つまり、しなやかさこそ武器であり、それは肉体系のスポーツでは最大級の才能である。
黒人以上のバネ、そして超人的な運動能力。ミサトが獲得を渋ったのは、アンコーナではこの才能を伸ばせないからだ。
GKにはアモロがいる。二軍に使うにも、育成まで全て自分が関わるわけでない。だからだ。
対する、ザ・ファックス。
旧式のファクシミリをベースにした、家電型超人。鈍重な動きに、単純な機能。技能もサッカーに役立つものはない。
彼の必殺技の紙を使おうものなら、一発退場。そして彼の名が伝説として永遠に語り継がれるだろう。
『ピッチに紙を持ち込んで凶器にし、相手を襲ったクソ野郎』として。
ブルンジとの国境付近にだって、こんな野郎はいないだろう。
ガゼルマン「(ど、どうしよう………)」
彼に何を告げるべきか………ガゼルマンは、心の底から悩んだ………。
『2』票にて。
A 諦めろ。
B や、やってみて決めるのも遅くないさ!
C そ、そうだな!じゃあ、一緒に受けに行くか!
D また事務員の仕事があるさ!ほら、日本の765プロが募集してるぞ!
E その他
297 :
森崎名無しさん
:2012/11/09(金) 17:01:15 ID:877eBmKo
D
298 :
森崎名無しさん
:2012/11/09(金) 17:12:05 ID:q5bwMGFU
B
299 :
森崎名無しさん
:2012/11/09(金) 17:14:17 ID:xtUuBXng
B
300 :
黄金のジノ
◆a5vIUIiqDI
:2012/11/09(金) 18:13:44 ID:4YpWFS0w
B や、やってみて決めるのも遅くないさ!
ガゼルマン「や、やってみて決めるのも遅くないさ!」
ガゼルマンの言葉に、ザ・ファックスは…………
ザ・ファックス「そ、そうだよね!何事も、やって決めないと!」
と言い、サッカー選手を目指した。
真に友を思うなら、止めを刺すのも、また優しさ。少しサッカーをしたら、ザ・ファックスも諦めるだろう。
ガゼルマンは、そう思い、彼のトレーニングに付き合った。
………スポーツというものは、残酷だ。
身体能力が出やすく、天分が出やすいサッカーは、特に顕著だ。
ザ・ファックスも頑張った。しかし、ガゼルマンとの実力差は離れる一方……………
そのうち、貯蓄も目減りし、その日暮らしの生活レベルとなった。
先着一名様で。
★ザ・ファックス ! card ★
JOKER…なんとサッカー筋が芽生えた!
ダイヤ、ハート…ザ・ファックス「大企業に就職が決まったよ。さよなら、ガゼちゃん。」
スペード、クラブ…ザ・ファックス「ガゼちゃん、君は本当に卑怯だなぁ。」
クラブA…ザ・ファックスは、伝説になった……
301 :
森崎名無しさん
:2012/11/09(金) 18:20:48 ID:???
★ザ・ファックス
スペード10
★
302 :
黄金のジノ
◆a5vIUIiqDI
:2012/11/09(金) 20:45:28 ID:4YpWFS0w
★ザ・ファックス スペード10 ★
スペード…ザ・ファックス「君は本当に卑怯だなぁ。」
努力では越えられない壁がある………………。それが才能の壁だ。
才能の方向性。ガゼルマンは、サッカーに向いていた。ザ・ファックスは、向いていなかった。
事務処理では、ザ・ファックスにガゼルマンは逆立ちしても敵わない。
それと同じ理由で、ザ・ファックスはガゼルマンに逆立ちしても敵わなかった。
どうしても受ける、と言い、ついてきたモデナのトライアウト。
ガゼルマンは、ついにトライアウトに合格した。ザ・ファックスは、言うに及ばず………。
ガゼルマン「ザ・ファックス………」
ガゼルマンは、友に手を伸ばした。しかし、その手は払いのけられる。
ザ・ファックス「ガゼちゃん、君は本当に卑怯だなぁ。」
………その目は、深い憎しみに囚われていた。
ザ・ファックス「本当は、僕がサッカーに向いていない事がわかっていたんだよね?
あ、そうか………子どもの時に、ガゼちゃんを裏切った仕返しかぁ。」
ガゼルマン「違うっ!」
ザ・ファックス「いやいや、そうだよ。じゃないと………僕がガゼちゃんを裏切っても、ガゼちゃんは僕を裏切らないんだから……」
ザ・ファックスは、ゆっくり立ち上がると出口に歩んでいく。
ザ・ファックス「頑張ってね、ガゼちゃん。屍を踏み越えて進む道だ。…………せいぜい、踏み外さないようにね…………?」
ガゼルマン「ザ・ファックス…………」
それが、二人の別れになった。
先着一名様で。
★鬱展開注意 ! card ★
JOKER…なんと、765プロの事務員に!
ダイヤ…故郷のタンザニアに帰り、事務員として暮らした。
ハート…イタリアに残り、いい加減な事務にうんざりしながらも、まったり暮らした。
スペード…各地を転々とし、串カツ屋である超人と出会い、更正。DMPの事務員になった。
クラブ…故郷を夢見たが、叶うことはなかった。
クラブA…クラブ+放浪の果てに力尽き、胴塚に眠った。
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