キャプテン森崎 Vol. II 〜Super Morisaki!〜
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【紅い満月】鈴仙奮闘記11【永遠の夜】
1 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2013/10/10(木) 23:11:09 ID:???
このスレは、キャプテン森崎のスピンアウト作品で、
東方Project(東方サッカー)とのクロスオーバー作品です。
内容は、東方永夜抄の5ボス、鈴仙・優曇華院・イナバがサッカーで師匠を超えるために努力する物語です。
また、ストーリーやカードの展開次第で、いくつかのキャプテン森崎のキャラクターも、
それぞれの思惑を持ちながら、幻想郷の住人との交流を通じてサッカーを極めていくことになるでしょう。
他の森崎板でのスレと被っている要素や、それぞれの原作無視・原作崩壊を起こしている表現。
その他にも誤字脱字や稚拙な状況描写等が多数あるかと思いますが、お目こぼし頂ければ幸いです。
☆前スレ☆
【私のお小遣いは】鈴仙奮闘記10【53万です】
http://capmori.net/test/read.cgi/morosaki/1379590471/
☆攻略ページ(キャプテン森崎まとめ@Wiki内)☆
http://www32.atwiki.jp/morosaki/pages/104.html
(※このスレの目標や今後の予定、ゲーム進行の流れなどが分かります。
過去ログもありますので、初めて来て下さった方は、一読すればより楽しめると思います!)
☆あらすじ☆
ある日突然幻想郷にやって来た外来人、アラン・パスカルと中山政男との出会いにより、
師匠、八意永琳に並ぶ選手になると決心した鈴仙・優曇華院・イナバ。
妖怪の山FCとの試合は、反町一行の愛の力による覚醒、椛のスーパープレー(ヨーヨーの)、
雛の的確なパスカル潰し、そして――我らが射命丸文の後半の復調によって大きく盛り上がるも、
最終的にはにとりがボロボロになった事で守備は決壊。4−2の大差でルナティックスの勝利となった。
(鈴仙はなんか最大ガッツ減らしたり反則したりしてた)
そんな中、試合終了後、悩みを見せる中山さんがわさビーフに導かれて姿をくらましてしまう。
慌てる鈴仙だったが、今度は紅魔館のメイド長・十六夜咲夜が現れて永琳と会談。
そして、永琳から告げられたのは―――名門・紅魔スカーレットムーンズとの練習試合の決定!
果たして鈴仙は、そして中山達は――真の一流の壁を超えられるのか!?
788 :
森崎名無しさん
:2013/11/16(土) 17:26:39 ID:???
どこかの兎さんは反則しても審判に洗脳するからね。
プレスとサイドアタックの両立、美鈴の飛び出しもあるからゴール前は分散させないといけないっと。
789 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2013/11/17(日) 01:23:10 ID:???
こんばんは。今日も更新をしていきます。
>>785
乙ありがとうございます。
今までのチームと違い、絶対的なストライカーが2人(+α)いるのは結構きついんじゃないかと思いますので、
色々と戦術について考察して頂ければ幸いです。
>どこかの兎さんについて
よく色々としょっぱい事をやったりしていますが、ああ見えて実力はかなり高いですね。
スキルもかなり優遇されてますし、ああ見えても主人公補正は充分じゃないかと思います。
どこかの兎「(ああ見えてが多すぎるよ……)」
>試合に向けての戦術について
考察ありがとうございます。
数値は見えずとも、こうして考察や推理をして頂ければありがたいと思い、
イベントを挟みましたのでとても嬉しく思います。
紅魔スカーレットムーンズは戦術面でも中々の高水準を誇っていますので、
勝つのは難しいと思いますが、全力で挑んで頂ければと思います。
790 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2013/11/17(日) 01:25:05 ID:???
★2回目のチャンス→ スペード2 ★
ハート・スペード・クラブ→パスを出す前に、咲夜が猛然とタックルに向かう!
咲夜「(相手――射命丸は恐らく、私のタックルを極力避けたいと思っている筈。
それよりも、まだまだ余力有り余るFW陣へのアシストに回りたいと。
……ならば、それを徹底的に邪魔するのが、私の務めですわね)」
ダッ! ――ズザアアアアアッ!
実況「おっと! ここで咲夜選手、前がかりに飛び出した!
ここはブロックやパスカットよりも、先に射命丸選手を抑えようとしたのでしょうか!」
射命丸「ちいっ、流石に読まれていますか。 ――ですが、それはそれで好都合!
幻想郷最速のドリブルで、貴女なぞちょちょいのちょいで……!」
射命丸の思考を先読みし、予めPA内やや高めの位置についていた咲夜は、
彼女が左サイドに切り込もうとするのを見計らい、猛然とプレスを掛けに向かっていた。
射命丸は、その強靭な足腰から放たれるタックルの鋭さに一瞬だけ目を瞠り、
射命丸「…抜きさって差し上げましょう!」
ダッ! ビュウウウウウウウウウウウン!!
――風のような速度の高速ドリブルで、咲夜の進行方向とは逆へとターン。
そのまま悠然と抜き去ろうとするも――――。
咲夜「……貴女がどんなドリブルをしようが、関係ないわ」
クルッ! スッ―――ズッ、ザアアアアアアアアアアアアアアッ!!
咲夜は全く慌てる様子もなく、紅魔館の広い空間(咲夜自身の能力が原因だが)で、
鍛えられた下半身の力を存分に使い、左脚を軸にして大きく月時計のように回転。
そしてそこから、さっきとは全くの反対方向――即ち、射命丸の進行方向へと、二度目の強烈なタックルを放つ。
791 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2013/11/17(日) 01:26:06 ID:???
射命丸「さて、ここは一体誰に……」
咲夜の強烈なプレッシャーを一旦はくぐり抜けた射命丸はその時、
安堵からアシスト先の選定に思考を奪われてしまっており――。
咲夜「あら、ボールなら私に寄越して頂戴な」
ズザアアアアアアアアアッ!
射命丸「(に、二度めのタックル!? それも、相当無理な方向から!?
これじゃ、この位置でも―――!)く、くぅううううっ!?」
タッ! ビュウン!
咲夜の気配に気づいて再び高速ドリブルを始めようとした時には、
既に咲夜は射命丸のすぐ近くにまで到達しており、回避するスペースを完全に奪われていた。
射命丸「は――はたて! すみませんが頼みます!」
バシュッ!
はたて「え、ええっ、ちょっと、文!?」
咲夜「(……詰めが甘かったわね。 私の悪い癖だわ)」
それでも咄嗟の判断で、何とか後方のはたてにバックパスを送る事には成功した射命丸。
本来ならば咲夜に奪われていた筈の局面から、瞬時に次善の判断が出来たのは
射命丸の判断能力・身体能力の高さと評価しても差し支えはないだろう。
だがしかし、スカーレットムーンズ側もそれで攻撃の手を緩める事は無く――。
792 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2013/11/17(日) 01:27:17 ID:???
メイドA「ぼ、ボールを!」
メイドB「よこして!」
メイドC「くださーい!」
咲夜の後ろに控えていた、妖精メイドのDF3名が素早くはたてに対してプレスを掛けに来る。
タックルが比較的得意な者が多い紅魔スカーレットムーンズのDF陣にとっては、
撃たせる前に取る方が安全だという判断に基づいていた。
はたて「(こ、ここはドリブル突破も良いけど、弾いてからのねじ込みを期待して―――!)
寄越す前に―――決めちゃうんだからッ!」
グワアアッ! バシュウウン!
そして、前線に攻撃陣を多く置いている妖怪の山のFCのトップ下・はたては
彼女達のねじ込みに期待して、短い振り足から素晴らしい速度を誇るシュート「ラピッドショット」を放つ。
その速度とシュート精度は、反町や椛のミドルシュートと比較するとかなり見劣りするものであったが、
それでも弱小〜中堅選手クラスの選手相手には中々の威力であり。
美鈴「な、舐めないでくださいっ!? この位は私でも――って、早いっ!?」
ブウン! チイィッッ!
セービングにおいては(これでも努力はしていたのだが)3流に近い実力しか持たぬ美鈴は、
そのシュートを完全にパンチングする事に失敗してしまい―――。
793 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2013/11/17(日) 01:28:43 ID:???
実況「あ…ああっ! はたて選手の放つミドルシュートを――美鈴選手は弾き切る事が出来なかった!
こうなると、事態は非常に深刻であります! 反町選手、右サイド側に跳ねたその低弾道のこぼれ球に動きを合わせ…!」
反町「――このチャンスで、決めなくて……どうするッ!」
グワアッ! バシュウウウウウウウン!!
美鈴「い、いけない! セーブに向かわないと……!?」
反町が、至近距離からボレーシュートを放つ。
一旦バランスを崩してしまい、その上飛び出しにも行けないタイミングで放たれたそのシュートに、
美鈴は……触れる事すら出来なかった。
――――――ズバアアッ!
ピピィイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイッ!!
紅魔スカーレットムーンズ 1 − 1 妖怪の山FC
794 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2013/11/17(日) 01:30:19 ID:???
実況「き、決まった〜〜〜! ゴ〜〜〜〜〜ル!! 妖怪の山FC! 前半15分にして
待望の同点弾です! 雛選手を起点とし、射命丸選手が駆けあがった上で、
はたて選手がフォローしシュ−ト! そしてそれを反町選手が正確にねじ込むという、
まさに高度なチームプレーを魅せました〜!
レミリア選手とフラン選手の圧倒的個人技により挙げられた1点目とは全く正反対のこの展開!
果たしてどちらが勝つか、いよいよ分からなくなってまいりました〜〜〜〜!!」
観客「ワアアアアアアアアアアアアアアアアア!!」「何だ、意外と良い勝負するじゃん」
「いや、お嬢様の様子が怖いよ……」「というか美鈴さんの命が心配だ……」
レミリア「………ふう」
咲夜「…………」
美鈴「あ……あわわわわ……ごご、ごめんなさい、咲夜さん、お嬢様……」
――早速、点を決められてしまった。
その事実に罪悪感と処罰への恐怖を浮かばせた美鈴は、逃げ場を失った子羊の如くに
プルプルと痙攣し、消沈した表情で自軍へと歩み戻るレミリアと、
氷のような無表情を貫く咲夜へ向かい、全力で許しを乞う。
レミリア「―――この程度の失点自体は、試合開始前から予測出来ていた事。
それよりも貴女は、次の失点を如何に防ぐか。 これのみを念頭に考えなさい」
レミリアは、美鈴の謝罪に対して極めて冷淡に応じる。
そもそもとして、紅魔スカーレットムーンズというチームは
個人個人の実力の高さに反して、チームとしての総合力はそう高くない。
FW・MF・DFの各箇所に当て嵌められるだけのタレントは揃ってはいるが、
今回の失点のように、その隙を狙われた上で猛攻を掛けられると非常に脆い。
795 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2013/11/17(日) 01:32:43 ID:???
そんなチームの弱点を良く理解していた以上、
レミリアは美鈴の失態を想定の範囲内と捉え、あまり気にしてはいなかった。
ただし当然、敗北を甘んじて受け入れる程、レミリア・スカーレットはか弱くない。
レミリア「(見事なプレーだった、妖怪の山FCよ……。 だが――次は無いぞ)」
彼女は心の中で小さくそう宣言して、再びキックオフへと備えるのだった。
咲夜「(――今の失点は、私の原因ね。 あの天狗に、僅かながらも逃げ道を残してしまっていた)」
一方で、咲夜は冷静さを装いながらも、内心では自分の失策を恥じていた。
自分が最も得意とするタックルで、ギリギリであるとはいえ射命丸にバックパスの猶予を与えてしまった事に。
咲夜「(……だけど。 時を止める事は出来ても、時を戻す事はできない。 ここは――)
覆水盆に返らず。 次のプレーで挽回しましょう」
だがしかし、瀟洒な従者である彼女には後悔をする暇は与えられていない。
彼女は、自分自身にも言い聞かせるように美鈴に短く告げる。
美鈴「(咲夜さん、そしてお嬢様も……皆、打ち震えている。 私だけじゃない)
――は、はいっ! 紅美鈴! 次こそは全力を尽くしますッ!!」
そんな二人の様子の真意を汲み取った美鈴は―――改めて、自分に与えられた責務を
遂行する、しなくてはならないのだと決意を固めるのだった。
796 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2013/11/17(日) 01:33:54 ID:???
そして一方妖怪の山FCは、自分達の一連の攻撃が完全に嵌った事による
華麗な同点劇に盛り上がり、その士気を少なからず高めていた。
穣子「一樹く〜ん! ナイスシュートだよ〜!」
静葉「フフ…流石ね。 これでこそ、頼りがいがあるというものだわ」
反町「よ、良してくださいよ静葉さん、穣子……。 今のはただのごっちゃんゴールですから」
椛「でも今は、巧く私達の連携が続きましたよね! やっぱり、ウチのチーム力は強豪相手にも通用しますよ文様!」
射命丸「……だと良いのだけどね。 相手はまだ切り札を温存しているでしょうし、油断は禁物ですよ皆さん」
――とはいえ、彼女達は自分達の状況は依然危ういという事実を良く理解しており、
キャプテンの射命丸を筆頭に、浮かれ過ぎを自重する雰囲気がチーム内で上手く熟達している。
はたて「(なんだか、皆良い雰囲気! このまま私達のサッカーだって、捨てたもんじゃないってことを見せつけるのよ!)」
永らく幻想郷を支配してきた、圧倒的な個人によるサッカー。
自分達中堅チームがそれに打ち勝つ事こそが、幻想郷サッカーの新たな時代の幕開けとなる――。
はたては一人そう夢想し、引き籠っていた時には決して見せる事の無かった満面の笑みでキックオフへと向かう。
試合の流れは、必ずしも紅魔スカーレットムーンズのみが支配出来るものでは無くなっていた。
797 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2013/11/17(日) 01:35:05 ID:???
…と、言った所で今日の更新はここまでです。
皆さま、本日もお疲れさまでした。
798 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2013/11/17(日) 11:51:38 ID:???
こんにちは、今日も更新していきますが…。
>>763のフォーメーションに一部誤りがありました。
正しくは、
−−@−− @にとり
C−B−A B穣子 A河童
−−−−−
−−D−− D静葉
G−−−E G雛
−−I−− Iはたて
F−−−− F射命丸
−−H−J H椛 J反町
妖怪の山FC:3−4−3
紅魔スカーレットムーンズ:4−4−2
−J−−− Jフラン
−−−H− Hレミリア
−−−−−
GI−FE I小悪魔
−−−−−
−−D−− D咲夜
−ACB−
−−@−− @美鈴
になります。レミリアとフランの場所が逆になっておりました。失礼いたしました。
799 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2013/11/17(日) 11:52:38 ID:???
ピイイイイイイイイイイイッ!!
実況「さあ、そして試合再開のホイッスル! 紅魔スカーレットムーンズのキックオフです!
レミリア選手がここでボールを持ちますが―――」
はたて「皆! 紅魔スカーレットムーンズはFWの二人を封じてしまえば怖くない!
だから前線の二人を徹底マークよ!」
反町「了解!(これだよ……。 これが俺が求めていたサッカーなんだ……!
圧倒的な個の力を、和を大事にした全員プレーで覆すっていうサッカー。
ああ、身体が軽い。 もう何も怖くない―――!)」
椛「了解です、はたて様!(反町さん、生き生きとしてるなぁ…)」
実況「レミリア選手やフラン選手のドリブル突破を警戒し、
妖怪の山FCは人数を掛けたマークを実施! 再びチーム力で、紅帝を封じようとしている〜!」
紅魔スカーレットムーンズは幻想郷きっての名門チームであるが。
その内情は、かつての永遠亭ルナティックス程ではないにしても……
一部のトッププレイヤーに頼った、バランスの悪さがやはり目立つ。
その逆にトッププレイヤーは居らずとも、そこそこの能力を持った選手が多数所属する
妖怪の山FCとしては、人数を掛けたプレーでの戦況打破こそが勝利の鍵となっていた。
レミリア「(けれど、私とて自らの力を過信し崩れる程愚かでは無い。
むしろ、相手が私達をそう過小評価してくれているのは好機と捉える)」
だがしかし、レミリアはそれを受けてなお、自分の力を誇示しようとはしなかった。
暫くの牽制の後、大量のマークが付き、前線で苛立っていたフランを尻目に―――。
レミリア「(なら……私達のチーム力も、見て頂こうかしら)――メイドE、そのまま駆けあがりなさい!」
800 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2013/11/17(日) 11:53:38 ID:???
バシュウウウン!
メイドE「ふ――ふえっ?」
レミリアは、中央に警戒が集中したせいで若干手薄となっていた、右サイドへとボールを流した。
はたて「(う、うそっ…! 流すとしても、I番の子(小悪魔)か、
その子とワンツーの出来る、左サイド側のG番だと思っていたのにっ!?)」
パチュリー「(レミィは今でこそ、卓越したシュート力を誇るFWとして持て囃されてはいるけれど。
彼女は本来、MFやDFもこなせる才能と能力がある。
ここで瞬時に最善の手を打てたのは、相手にとって少なからず動揺を与えられる筈よ)」
反町「(くっ! サイドまで距離があるせいで、満足にボールカットに行けないが――それでも止めてみせる!)」
妖精メイドEから最も近い位置にいた反町のみは、
態勢を崩しながらも、辛うじて彼女のボールをカット出来る位置にまでたどり着くが…。
メイドE「(こ、こーいう時は……)――F番ちゃん!」
バシュッ!
実況「メイドE選手、パスを出した! 反町選手がそれに向かっていくが……」
反町「(くそっ! 態勢が悪くなければ容易にカット出来たパスなのに!?)」
実況「身体に当てて、僅かにその勢いを減じたのみにとどまります!
それをメイドF選手、一旦メイドE選手にリターンして……」
小悪魔「――E番さん、私に! 前線へと繋いでみせます!」
801 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2013/11/17(日) 11:54:47 ID:???
メイドE「は、はいっ! お願いしますッ!」
バシュウウウウッ!
実況「メイドE選手は、向かってくる天狗E選手に捕捉される一歩手前で再び中央へとパス!
スカーレットムーンズの司令塔・小悪魔選手にボールが渡ります! そしてぇ〜!」
小悪魔「(大丈夫。 パチュリー様と練習してきたみたいに―――)行きます!」
グワアッ!
はたて「ま――まずッ! カットに行かなくちゃ――文!」
射命丸「(マークの為とはいえ、少し下がり目の位置に居といて正解だったわね)
ええ――ここで通させる訳には行きません!」
小悪魔「トップスピンパスよ!」
バシルルルルルルュウッ!
実況「小悪魔選手のトップスピンパスだ!」
先ほどの妖怪の山FCの得点を再現するかのように、選手と選手の隙間を縫って
ボールを前に運んできた紅魔スカーレットムーンズは……ここでようやく堂々とした中央突破へと躍り出る。
しかし、その主役は先ほどまで警戒をされ続けたレミリアでも、圧倒的な突破力を持ったフランでも無く…
これまで、他の妖精メイドと然程変わらぬ動きしか出来て居なかった小悪魔。
能力的に、スカーレットムーンズの主力に大きく劣る彼女はしかし、ことパス一芸にかけてはパチュリーにも次ぐ実力者。
その独特の回転がかかったパスは、決死のカットに出たはたてや射命丸をも超えて――無事にレミリアの足元へと届く。
レミリア「御苦労さま、皆」
802 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2013/11/17(日) 11:55:47 ID:???
実況「あっ……ああ〜〜〜!? そして小悪魔選手の見事なパスは残された中盤をも
いとも容易く突破してしまい……バイタルエリア付近にてボールを確保します!」
静葉「(ここはブロックよりも、撃たせる前に取る方が勝機がある筈!)――穣子!」
穣子「ええ、お姉ちゃん! 次は私に任せて!」
ガシッ! バアアアアアアアアアアアアアアン!!
穣子「サッカーは……勝った芋が強芋よ〜〜〜!!??」
実況「そして足止めをすべく、穣子選手がオータムスカイラブで飛びますが――!」
レミリア「――邪魔よ!」
ガッ…… グググッ――――ドゴオオオオオオオオン!!
穣子「ふ、ふんぎゃあああ〜〜!?」
実況「レミリア選手の必殺ドリブル・不夜城レッドには敵わない〜! そのまま進撃を許してしまいます!」
そしてここから――レミリア選手がこのまま決めるのか!? それともフラン選手か!?
はたまた上がって来ているメイドF選手に渡してからのスルーやポストプレイか!?
攻撃手段にかけては異様なまでに恵まれている紅魔スカーレットムーンズ!
ここはやはり、2点目を決めてしまうのか〜!?」
803 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2013/11/17(日) 11:56:47 ID:???
レミリア「フラン、ここは私が決めるけれど良いかしら?」
フラン「むー……。 さっきボールくれたし別に良いよ」
にとり「ぐぬぬぬ……なーにが多様な攻撃手段だよ。 目の前で悠々と作戦会議なんかしちゃってさぁ。
耐久性を改良したこの『のびーるアーム・改』のサビになっちゃうかも知れないよ!」
河童C「(どうしてにとりは、あれだけ吹っ飛ばされたのに元気なんだろう…)」ヒソヒソ
河童A「(うーん。 へこたれない性格っていうのもありそうだし、発明品に自信があるっていうのも
ありそうだけど――こういう境遇に『慣れて』しまったというのが大きいのかも)」ヒソヒソ
ここまでくれば後は余裕と言わんばかりに、レミリアとフランは
ゆったりとした日常会話のような雰囲気で次の得点者について話し始める。
そこには、にとりというGKの存在は完全に眼中に無いように見えた。
レミリア「貰ったわ、妖怪の山FC!」
グワアアアアアアアッ!!
しかし、前述の通り、レミリアは決して弱者を前にしても油断し手を抜く性格では無かった。
彼女は大きくその細く小さな右脚を振りかぶり、その推進力を余す事なくサッカーボールに叩きつける。
実況「で、出た〜〜〜! レミリア選手のマスターオブレッドサンだ〜〜〜!!」
レミリア「 H A !!」
バゴッ……ギュオオオオオオオオオオオオオオオッ!!!!
804 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2013/11/17(日) 11:57:57 ID:???
フランドールの放った495年の波紋には及ばぬものの、
それでも小さな太陽のように輝き燃えるシュートの推進力はまさに一流。
そしてその圧倒的な実力差を体現するように…
河童A「だ、ダイビングブロックよ! ――って、ぎゃあああああ!?」バギュウウウン!!
河童C「か、河童Aがまるで紙きれのように! って、うわぁあああああああああ!?」ドゴオオオオン!!
ジャンプしてブロックに向かった河童A、河童Cをそれぞれ地面に惨たらしく叩きつける。
しかし、彼女達はそのシュートの被害者としては充分にマシな部類であり―――。
にとり「くらえっ! のびーるアーム・改だ!」
ウイィイイイン! ―――ボンッ!
にとり「へ? ボンッ? ――って、うわあああああああ! 何か引っ張られるぅうううう!?」
ズバアアアアアアアアン! ―――ドゴオオオオオオオオン! メキメキメキッ!
……ポン、ポンポン………。
ピピィイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイッ!!
レミリア「――貴女は、今までに決められたゴールの数を覚えているかしら?」
にとり「お、おぼへてまへぇえん……ひゅうぃ」
真正面からシュートにぶつかったにとりは、自慢ののびーるアームの腕をもぎとられたばかりでなく。
そのおぞましいまでの推進力に負けてネットを突き破り、
友達であるボールと仲良く、その後ろにあったフェンスに思い切りめり込む事となってしまったのだった―――。
紅魔スカーレットムーンズ 2 − 1 妖怪の山FC
805 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2013/11/17(日) 11:59:19 ID:???
すみませんが、一旦ここまでです。
試合展開が長くて申し訳ございませんが、多分今日中には終わる…と思います(汗)
それでは、一旦失礼致します。
806 :
森崎名無しさん
:2013/11/17(日) 14:21:18 ID:???
乙です
妖怪の山は結構お気に入りだから活躍してくれて嬉しいです。
エースなしでも渡り合えるチームってのは燃えるね。
…まぁ、反町くんが盛大に吹き飛ばされるフラグをたてたわけですが
807 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2013/11/17(日) 16:40:14 ID:???
>>806
乙ありがとうございます。
チームをお気に入りと言って下さるのはやはり作者として嬉しいですし、
書いていて良かったと思えますね、ありがとうございます。
やはり敵となるスカーレットムーンズの強さを描写していきたいですが…
そのためにも、妖怪の山FCの皆さんには極力善戦して頂きたいと思っています。
反町くんはもうちょっとは活躍するので大丈夫です(汗)
808 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2013/11/17(日) 16:41:22 ID:???
実況「ご…ゴ〜〜〜〜ル!! 紅魔スカーレットムーンズ、今度は個人技に加えて
組織的なチームワークの高さも見せつけました〜!
レミリア選手とフラン選手を封じ込めても、中盤の選手がしっかりとフォローに向かえる!
こうなると、今までチーム力の強さを標榜してきた妖怪の山FCは、
精神的にもかなり苦しいのではないでしょうか〜!?」
観客「ワアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!」「流石はレミリア様だ!」
「こあちゃーん! アシストおめでとー!」「射命丸って案外…」「それは関係ないだろ! いい加減にしろ!」
はたて「……ごめん、私ちょっと浮かれてたね。 最低限の連携なんて、
どのチームもやっていて当然の事だったのに、警戒を集中させてしまったし」
射命丸「とは言っても、彼女達のチームワークとやら私等のとは違う。
何故なら彼女等は『レミリアさんを中心とした』チームワーク。
警戒が薄い場所へパスを通し、穣子さん達のタックルを掻い潜り、
そして圧倒的なシュート力でゴールを決めたのは、全てレミリアさんじゃないですか。
それで敗れたからと言って、私達が自信を喪失する必要は全くありません」
反町「そうですね。 このまま意気消沈しては、折角応援してくれているサポーターの方々に合わせる顔がありませんし」
椛「何言ってるんですか、反町さん! 合わせる顔はきちんとありますよ!」
反町「えっ? それは―――」
椛「笑顔さ!」(人差し指で自分の顔を指しつつ、張り付けたような表情で)
雛「(…ところで、もう誰もにとりの容態には気にしないのね。 慣れって厄い、間違えた、怖いわ……)」
このレミリアの得点劇に、妖怪の山FCのメンバーは……精神的にはまだ持ちこたえていた。
如何にチーム全体が連携を行えていたとしても、一人の選手を軸にしている連携には限界がある。
だから、このまま相手の隙を突き続ければ―――勝機はまだある。
彼女達はそう信じ、残り僅かとなる前半を戦い抜く事を決意する。 そして……
809 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2013/11/17(日) 16:42:23 ID:???
ピィイイイイイイイイッ!!
実況「さあ! 妖怪の山FCのキックオフで試合再開です!
前半も残り僅かとなり、互いにこれが最後の攻防となりそうな場面ではたて選手にボールが渡る! そして――」
はたて「(――時間稼ぎは、この残り時間では却って悪手。 だったら…)椛、文! 天狗トリオで中央突破行くわ」
椛「了解です! はたて様!」
射命丸「如何に上手いゲームメイクが出来ても、こうした連携はウチ等の専売特許ですよ!」
バシッ! バシッ! バシッ!!
実況「ここで妖怪の山FCの攻撃的ポジションが総出で中央突破!
妖怪の山FC、今度は精度の高い連続ワンツーで、レミリア選手とフラン選手を抜きに掛かる〜!!」
フラン「へ? 何、コレ? これってサッカーだよね?
サッカーってドリブルとシュートで皆を吹っ飛ばすゲームじゃないの?」
レミリア「(フランには練習よりも、教育が必要だったわね……)けど、ここは私が――!」
バアアッ! バッチイイイイインン!!
射命丸「くっ…! これを弾きますか!?」
天狗3名の連続ワンツーによる中央突破は、唖然としているフランを悠々と抜き去り、
敵陣へと調子良くボールを流し込む事に成功するが……。
それでも、レミリアの個人技は圧倒的であり。3人がかりで複雑なワンツーのコースを見通して
本職MF顔負けのパスカットでボールを弾く事に成功する。
810 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2013/11/17(日) 16:43:30 ID:???
小悪魔「れ、レミリア様の動きでも尚、ボールを捉えきれないなんて!
でも大丈夫、ここで私がまたトップスピンパスでフランお嬢様に繋げば―――」
そうして弾かれたボールは小悪魔が運良くフォローするが……
しかし、それは彼女にとってある意味運悪く「厄い」事実だった。
ゴオッ………ゾクッ!
小悪魔「――って、何だか嫌な予感が……!」
雛「悪いけれど、これ以上進むというのなら――容赦はしない! 創符…ペインフロー!」
バシュウッ! ズガアアアアアアアアアッ!
華奢で清楚な彼女には似つかわしく無い、恐ろしげかつ激しい音を立てて雛は小悪魔へとタックルに向かう。
小悪魔もまた、パチュリー仕込みの教科書的テクニックでボールを交わそうとするが―――。
小悪魔「(駄目…! このままでは負傷をするか、ボールを奪われるかのどちらか!
せめてどちらかは回避しないと――)お許しください、パチュリー様、お嬢様!」
スッ……パシッ!
雛のタックルの精度が、自分のドリブルのそれをも上回っていると判断した小悪魔は…
自身の負傷よりも、ボールを奪われる事を選んだ。
彼女は無暗な抵抗を避け、半ば雛にボールを差し出すかのように回避行動に出る。
一見、ボールキープよりも自らの保身を優先した臆病な選択であるようにも見えるが…。
レミリア「(そう……それで良いわ、小悪魔。 流石はパチェの愛弟子、彼女の判断力もまた侮るべきものではない)」
パチュリー「(ボールを奪われても、貴女の代わりにそれを取り返す選手は大勢居る。
だけど―――貴女の代わりに中盤でボールを繋ぐのは、この私を除いて他に代理が効かないの。
だから、ここは負傷による損失を抑えたのは正解よ、小悪魔)」
811 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2013/11/17(日) 16:45:37 ID:???
彼女の主人と当主は、その判断を高く評価する。彼女達は小悪魔が容易にボールを通す事による失点のリスクと、
小悪魔が負傷する事による突破力の減退とを比較し、
攻撃的チームである自分達にとっては後者が重要であると考えていた。
雛「(これは…絶好のチャンス! ここは必ずモノにしなくては―――!)」
ボールを奪う事に成功した雛は、中盤に残る射命丸の代理として左サイドを駆け上がり――。
雛「……反町君、決めてッ!」
バシュウウウウウウウン!!
反町「了解です、雛さん!」
実況「おっと雛選手! ここで単身前に上がっていた反町選手へとセンタリングです!
普段はマンマーカーとして前に出る事が少ない彼女が、珍しくも積極的にアシストに動いた〜!
美鈴選手の飛び出しは高水準であるとはいえ、この反町選手も知る人ぞ知る名ストライカー!
この勝負、一体どうなるか全く分かりませ〜〜〜ん!!」
反町「(ここで俺は決めて―――俺達のサッカーを、レミリアさん達に見せつけてやるんだ!)」
グワアアアアアアアアアッ! …バッ、シイイイイイイイイイイン!!
センタリングを受けた反町は、低い位置までボールを誘導し……
それをシュートで地面に思いっきり叩きつける。
反町「くらえ紅魔スカーレットムーンズ! これが俺の――トクシックインパクトだ!!」
美鈴「(き、来た! だけどこれはダイレクトシュート! だったら止められます!)
ホ……ホアチョ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!」
バアアアアアアアン!!
812 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2013/11/17(日) 16:46:56 ID:???
咲夜「美鈴は……言われなくても飛び出しているわね。
妖精メイド達も一緒に飛び出しなさい! 美鈴のフォローに回るのよ!
私は―――ここで身構えてねじ込みに備えるから!」
反町のシュートに対して、ディフェンスリーダーの咲夜はメイド達に指示を出し、
そのまま自分は飛び出した美鈴の代役としてカバーに備える。
咲夜「(美鈴の浴びせ蹴りだったら、恐らくは互角以上の勝負は可能な筈!
それならば、私はここでフォローに回り、反撃に備えるべきね)」
咲夜の期待通り、美鈴は先ほどの椛のシュートにも負けない勢いを付けて力強く飛翔。
これ以上は失点を許すまいとシュートに向かう反町ともども吹き飛ばさんと激しく跳びかかる。
反町「(美鈴さん、凄い勢いだ……! だけど、俺も負けていられない!
俺には、穣子や静葉さんの加護がついている! だから―――)うおおおおおおっ!
愛の力を舐めるなよぉおおおおおおおおおおおおっ!!」
バアアアアアン!! タッ――バッシイイイイイイイイイン!!
美鈴「えっ……!(も、もう一回飛んで―――一度跳ね返したボールをさらに叩き付けた!?)」
しかし、愛に生きる反町もまた、この試合にかける意気込みは大きかった。
特に前の永遠亭ルナティックスとの試合にて、穣子達が全力以上の力を発揮して
試合に臨んでいたにも関わらず、肝心の自分はFWにも関わらず無失点で、
特に際立った活躍も出来なかった事を、心の奥底では悔いていたのだ。
813 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2013/11/17(日) 17:01:34 ID:???
穣子「す……凄いよ一樹く〜〜ん!!」
そのシュートは、飛び出した美鈴の脚先を僅かに掠めるものの、
殆どその威力を減じさせる事無くゴールへと向かう。
メイドA「な、何これぇ〜!」
メイドB「無理だよ〜!?」
メイドC「助けて咲夜さ〜ん!?」
咲夜「(なっ……この局面で、限界以上の力が出せたというの!? しまったわ!
この態勢からでは私はブロックに行けな―――い……!)」
そして、最もクリアに長けた美鈴が敗北した以上、
他の妖精メイドにそれを防ぎうる可能性は潰えたと断じるに等しく。
実際に、そのシュートはフォローに回っていた咲夜も触れられずに進み―――。
ガッ……シィイイイイイイイイインン!! ポン、ポンポン……
美鈴「(お、お許しくださいお嬢様ァーッ!? …って、あれ?)」
咲夜「(――瀟洒ではありませんわ)」
反町「(し……し……しまったぁあああ〜!?)」
ボールは勢い良くポストへと激突し、
先ほどのシュートは打って変わっての緩やかなスピードで、咲夜の足元へと転がって行くのだった。
814 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2013/11/17(日) 17:02:35 ID:bzdo6isg
実況「あ……ああ〜〜〜!! 何とここで反町選手、痛恨のミス!
素晴らしい必殺シュートを美鈴選手に放ち! 一度は飛び出しの名手である美鈴選手をも
突破しかけましたが……後もう一歩という所でポストに阻まれてしまいます!!」
レミリア「(――彼には、十二分には活躍出来ない運命にでも操られているのかしら)」
パチュリー「(やはり、助っ人の彼が居ないと…私達のチームは優勝を狙えないわね。
あの程度のシュートを完璧に防げないようでは、一流には敵わないわよ…美鈴)」
美鈴「(うぅ……、今のは防げた筈だったのに……)」
穣子「そ、そんなぁああ……一樹くうん……」
静葉「今のは、美鈴さんの蹴り足に触れて軌道が変わったのが悪かったのかも。 大丈夫よ、穣子」
実況「さ…さあ! 間一髪の所で、再び同点となる危機から免れたスカーレットムーンズ!
ボールはPA内の咲夜選手がキープしているぞ〜! ここでスカーレットムーンズ、どうするか〜!?
咲夜「(……ボールを得るまでの過程は…この際、目を瞑るしかない。
今はただ、ここにボールがあるという事実を重視すべき……と、お嬢様なら仰ってくれるでしょう。 ここは…)」
先着1名様で、
★咲夜の判断→! card★
と書き込んでください。マークで分岐します。
ダイヤ・ハート→咲夜「前線の選手に任せましょう」一旦ボールを蹴りだしクリアした。
スペード・クラブ→咲夜「ここよ……ここで決めるのよ!」シュート態勢に出た!?
JOKER・クラブA→咲夜「(ここはまず、GKの美鈴にバックパスをして…)」咲夜、美鈴が飛び出し無人のゴールへとパス!
そしてそのまま『全幻想郷選抜大会までは代表レギュラークラスでありながら、その後没落した凡手』となる!
(*クラブAの場合は……?)
815 :
森崎名無しさん
:2013/11/17(日) 17:05:49 ID:???
★咲夜の判断→
スペード5
★
816 :
森崎名無しさん
:2013/11/17(日) 20:44:12 ID:???
平行世界の松山の運命が逆流する呪いが…恐ろしい
817 :
森崎名無しさん
:2013/11/17(日) 21:43:42 ID:???
A:「メイド業に専念するための抗議です(キリッ」
B:「急にボールが来たので…」
C:「その顔が見たかった」
多重マークは厳禁と…主力の個人プレイはやらせておけと開き直るぐらいは必要かな。
マークつけるなら小悪魔の方が良さそうだね。役割的にてゐかな。
818 :
森崎名無しさん
:2013/11/17(日) 21:54:43 ID:???
紅魔なら中盤からロングシュートを撃てば入る。点取り合戦に持ち込んで手数を撃った方が勝ち。
って平行世界のえーりんが言ってた
819 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2013/11/17(日) 23:51:57 ID:???
★咲夜の判断→ スペード5 ★
スペード・クラブ→咲夜「ここよ……ここで決めるのよ!」シュート態勢に出た!?
咲夜「(……前半も既にロスタイムに差し掛かろうとしている局面。
無理に押さぬが道理だけど――お嬢様は、お許しくださらないでしょうね。
『猛獣は、兎を刈るにも全力を尽くす』。 あの方は、それを是とする筈だから。
そして、私自身余力を残している以上――!)」
この短時間で、最も効率よくゴールを挙げる為の方法は何か。咲夜は一瞬の逡巡の後に―――。
咲夜「ここよ………!」
グワアアアアアアアアアアアッ!!
反町「えっ……は? しゅ、シュートォ!? この距離からシュートが――入る自信があるっていうのか!?」
椛「ま――マズイですよ反町さん! これは…咲夜さんのお得意のシュートです!
殺人ドール―――『フィールドのどこから撃っても、その威力が全く衰えない』、
とてつもなく理不尽な超ロングシュートですよ!」
射命丸「み、皆さん! ここは人数を固めて! 人数を固めてブロックですよ!?」
はたて「ここで決められたら――後半は苦しくなっちゃう! 私も行くわ、文!」
静葉「――穣子、オータムスカイラブは……!?」
穣子「駄目よお姉ちゃん! ここで撃ったら…後半持たなくなっちゃう!
だからここは、私がブロックに行くから、お姉ちゃんはフォローを!」
820 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2013/11/17(日) 23:53:09 ID:???
にとり「だだだ、大丈夫! 吸血鬼相手ならともかくも、あんなメイドの100メートルシュートを受けて
吹き飛ぶ程、私のメカはヤワじゃないよ!!」
河童A「(確かに、あのメイドのシュートは威力自体はそんなに強くないけれど……)」
河童C「(なーんか、嫌な予感が……)」
咲夜「ここで―――決めるのよ!」
バッ……シィイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイ!!
――――ズゴオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオッ!!
実況「で――でた〜〜!! 咲夜選手の必殺シュート・殺人ドールが炸裂だ〜〜!!
地を這い土煙を巻き上げ猛スピードで進むそのロングシュートが、ここで出た〜〜〜!!」
レミリア「(そう、それでいいのよ、咲夜)」
咲夜は、自陣ゴール手前から妖怪の山FCのゴールへと向かって…超ロングシュートを放つ。
外界では勿論、幻想郷でも常識に全く囚われていないそのプレーはしかし、
内実として有効である事をフィールド上の選手達と、一部のサッカー通の観客は理解していた。
そして実際に――咲夜のこの暴挙は極めて有用に働いていた。
椛「う、うひゃあああっ!? ごめんね私のファイヤーボール〜〜!?」バアアアアン!
射命丸「あひいっ! ブロックは苦手です〜!?」バゴオオッ!
はたて「(くっ……やっぱしブロックは無理かぁ。 DF陣、にとり…頼んだわよ!?)」ドゴオオオッ!
821 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2013/11/17(日) 23:54:17 ID:???
―――地を這うロングシュートのパワーは凄まじく、シュートコースに立ちふさがる幾人ものブロッカーの
真正面を通り……そしてそのブロッカーを遠くへと吹き飛ばしてしまう。
ギュウウウウウ……バチッ! ―――ゥゥゥウウウウウウウウウウウウン!!
穣子「す、すいーとぽてとるー……キャッ!?」
河童A「ダイビングブロックよ! せめて――当たって見せる!」
しかし、その中でもブロックに長ける穣子。そして前の試合でブロックに覚醒した河童Aの二名は、
吹き飛ぶ事なくそのシュートの威力を減じさせ…。
にとり「でかしたぁ、神さま、河童A! これなら取れる筈だぁ〜〜! ――のび〜るアーム・改ッ!」
ウィイイイイイン! ―――ガシイイッ!!
にとり「ほ、ホントに防げた!? マジで!?」
河童C「(セービング出来た事を驚いているなんて……相当来てるなぁ、にとりも)」
にとりはのびーるアームの出力を最大解放。
この試合で初めて、敵チームのシュートを完全に防ぐことに成功する。
実況「咲夜選手! 凄い勢いのシュートでボールを遥か前線どころか敵のゴールにまで
押し出して行きましたが―――後一歩の所で攻撃成功ならず!
穣子選手や河童A選手のファインプレーにも支えられて、にとり選手がしっかりとキャッチしてみせます!
これで勝負は一旦お預け! 2−1で後半戦突入となるでしょうか〜!!」
822 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2013/11/17(日) 23:55:29 ID:???
そして咲夜のシュートをキャッチしたにとりが、中盤に大きくフィードを上げた時。
もう既に前半はロスタイムに入っていた。
もしもここからスカーレットムーンズがドリブルやパス突破を図ろうとも…時間はそれほど残されては居ない。
そのため咲夜のシュートを最後に、スカーレットムーンズも一旦その攻撃の手を休めるだろう。
というのがその場にいる多くの人間・妖怪問わずの総意ではあったが―――。
パチュリー「…馬鹿ね。 あのレミィがそんな手ぬるい事、する訳がないじゃない」
レミリア「(――そう、それで良いわ咲夜。
当然、入れてくれるか、ねじ込みまでに持って来てくれれば良かったのだけれど…
この状態でも、点を入れる事は不可能ではない。 何故なら―――)」
フラン「ぶーっ! もうつまんないよー! 全然私にボールが回ってこなーい!」
レミリア「(あの子は試合開始直後にシュートを撃って以降、そう激しく動いていない。
それならば……最後に一発を撃って貰わないなんて選択肢はないわ。 ……あの子の機嫌的にも)」
レミリアは、最後の1秒まで追撃を続ける決意をしていた。
特に、まだまだ余力を残しているフランを使った形で、点差を広げたいと考えて…
レミリア「フラン! そのボールに飛び付きなさいッ!」
実況「あ…ああ〜っと! レミリア選手、ここは最後まで点差を広げに行きたいのか、
にとり選手のフィードを奪い取るよう、フラン選手に指示します!
失敗すれば、フラン選手の体力を無駄に削ぐのみとなりますが、何か勝機はあるのでしょうか!?」
823 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2013/11/17(日) 23:56:41 ID:???
はたて「ま――マジ!? こいつら正気なの!? 大体、ここで奪えたって――」
フラン「はーいっ♪」
グワアアアン! バキイッ! バシッ!
フランはレミリアの指示通り、中盤に突っ込んで――パワープレイではたてからボールを奪い取る事に成功する。
しかし、その時点でロスタイムは残り数十秒。
はたてからボールを奪った場所はゴールから40メートル程離れている以上、
フランは、すぐその場でロングシュートを打つ以外行動不能となっている。
はたて「今ここでシュートを無駄撃ちするしかないのよ、ねぇ解って―――って…あ」
グワアアッ!
フラン「? どーしたのかしら、みすぼらしい天狗さん?」
はたてはそう考えて、フランがボールを奪ったという事実を軽視していたが…
ボールを奪ってからノータイムでその右足を大きく振り上げてシュートの態勢に入った時、
はたては思い出した。 ――思い出してしまった。
はたて「この子のシュート力だったら………入っちゃうんだ、ゴール」
フラン「―――アハハ! 皆壊れちゃえ! スターボウ……ブレーーーイクッ!」
バッゴオオオオオオオオオオオオン!
ズギャアアアアアアアアアアアッ!!
そして、はたてはフランのシュートを遥か中空から見下ろす格好となる。
フランの、ただただ真っ直ぐな。 ただただ相手を破壊する事に特化しているそのシュートを。
824 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2013/11/17(日) 23:57:41 ID:???
穣子「ハァ、ハァ……わ、私も―――!」
静葉「ダメよ穣子! これ以上体力を消耗しては、後半の局所にオータムスカイラブを
使用できなくなってしまう。 私達は今は――どうする事も出来ないわ」
穣子「そ、そんなぁ……でも、悔しいよぉ……!」
静葉「悔しいのは、私だって同じよ……
(――だけど、その借りを後半で返せるかどうかが、とても不安なのだけれども)」
河童A「そ、そんな……もう一回だなんて……!」
河童C「今度は私も手伝うよ、河童A!」
にとり「そ、そんなァ! ええい、もう一辺のびーるアーム・改、だよ……!
(うーん、耐久力を強化した影響で随分と起動コストがかかるようになっちゃったなぁ)」
ウィイイイイイイン!
そして、立て続けに放たれるシュートに少しずつ疲労が隠せなくなったにとりと、
それを守るようにブロックに出るDF陣。彼女達の願いは―――いとも容易く『破壊』される。
ドゴオオオオオオオオオオオオッ!!
河童A「キャアッ!?」
河童C「レッドサンと比べるとマシだけど――どっちも無理よ〜!?」
ドガドガァ!!
フランのシュートは河童Aと河童Cの懸命なブロックをまず破壊し……。
825 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2013/11/17(日) 23:59:14 ID:???
にとり「と――止めてやるんだよぉおおおおっ!?」
ウィイイイイイイイイ……ガシイイッ!
にとりの機械仕掛けの右腕に突き刺さる。
しかし、にとりとて度々の苦境を重ねて成長してきたメカニック。
そのシュートを暫くの間受け止める事を成功させる。 だが―――。
ボンッ! バギイイイイイッ! ガイイイン!
にとり「そ、そんなぁ〜〜〜〜!?」
――――ズバアアアアアアアアアアアアアッ!!
ピピィイイイイイイイイイイイイッ! ピッ、ピィィイイイイイイイイイイイイッ!
紅魔スカーレットムーンズ 3 − 1 妖怪の山FC 前半終了!
826 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2013/11/18(月) 00:07:33 ID:EZDiaMMc
…と、言った所で今日の更新はここまでです。
結局試合、終わりませんでしたね(汗)
ただ、後半からの展開は早くなる予定ですので、もう少しだけお待ちいただければ幸いです。
なお、容量が500kbを超えそうですので、次スレのスレタイ案を募集しようと思います。
【】鈴仙奮闘記12【】
の形で考えて頂ければ嬉しく思います。
>>816
咲夜さんは判定次第で理不尽に能力値吸われたりお嬢様に平手打ちされたり
地獄に落ちたり凡手になってしまったりと、ある意味可哀そうな役どころですね。
本人に落ち度が全く無いというあたりがw
>>817
強敵チームですので戦術には正解はないですし、
まだ隠し持っている戦術や技があるキャラも居ますので、
上手く情報を得た上で考察して頂ければと思います。
>>818
詳しくは言えませんが……このスレでも基本は同じですね。
基本的に、相手の攻撃力は今大会でも最強クラスですので、
それに如何に対抗するかがポイントとなると思います。
それでは、皆さま、本日もお疲れさまでした。
827 :
森崎名無しさん
:2013/11/18(月) 01:14:42 ID:???
乙でした。たまにGKとFWでボール遊びしてたっけな…(メオンとジウで
この感じだとフランは砲台に近いかな。シュートとせりあい特化だったらレミリアがFWにいないと活かせないね。
【今度こそ】鈴仙奮闘記12【真面目な試合】
【吸血鬼の力】鈴仙奮闘記12【魔女の戦略】
【今度は誰が】鈴仙奮闘記12【地獄落ち】
【私鈴仙】鈴仙奮闘記12【今紅魔館にいるの】
828 :
森崎名無しさん
:2013/11/18(月) 13:39:56 ID:???
【ダイスを捨てたい】鈴仙奮闘記12【鈴仙】
【鈴仙のいいところ】鈴仙奮闘記12【見てみたい】
829 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2013/11/19(火) 00:12:50 ID:kTqMhSl6
こんばんは、遅くなりましたがもう少しだけこのスレで更新します。
そして容量が500kbを超えた時点で更新を終了し、次スレを立てようと思います。
このスレの埋めネタでは、妖怪の山FCの能力値紹介をする予定です。
>>827
乙とスレタイ提案をありがとうございます!
このイベントでスカーレットムーンズの情報は結構明らかになりますが、
詳しくは偵察や玉兎通信、そして本番の展開次第でもありますね。
>>828
スレタイ提案ありがとうございます!
多分試合では鈴仙さん活躍すると思います(願望)
830 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2013/11/19(火) 00:14:27 ID:kTqMhSl6
実況「き……決まった〜〜〜!! 決まってしまった〜〜〜!!
一時は同点の希望に揺れた妖怪の山FCが……その僅か数分後に、2点差の絶望に堕ちた〜〜!!」
フラン「えへへ……今のは調子良かったな〜♪」
思わぬゴールを上げる事が出来たフランが上機嫌にピョンピョンと飛びはねて、
その喜びをストレートに表現する。その様子は見るに愛らしい少女のそれそのものだったが……
にとり「ひゅ……そ、そんなぁ…ガクッ」
河童A「む、むりよ……! あの化け物が…!」
河童C「ひゅー、ひゅー……」
穣子「あ…あわわわ……」
静葉「穣子、見ちゃ駄目!」
そのフランの前に倒れ伏す選手の姿は、まさしく地獄絵図。
誰もが虫の息―――河童Cに至っては負傷をしてしまったようだ―――で、
悪魔の妹のひり出した兵器の威力に怯え、憎んでいた。
パチュリー「(――とはいえ、フランのミドルシュートはパワーがあっても、技巧と速度が圧倒的に足りない。
しっかりとした実力を持つGKだったら、その威力を効率良く削ぎ、そして止める事は……
容易でないにしても、可能でしょうね)」
パチュリーは、その様子をベンチ際で冷静に判断していた。
ハーフタイムで戻ってくる仲間達を出迎えるために、少し前から近くで試合を観戦していたが…
日ごろの事で慣れているのか、さして驚く様子は見せなかった。
831 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2013/11/19(火) 00:16:54 ID:kTqMhSl6
そして……実況が先にアナウンスした通り―――妖怪の山FCのメンバー達は、
この前半の結果に落胆と憔悴を隠せなかった。
反町「(くそっ! 俺のせいだ! 俺の―――! 浮かれていたから、こんなことになったんだ!
何が和を大事にする、だ! 俺はいつの間にか、和を通り越した馴れ合いに埋もれていた!)」
椛「反町さん、皆に合わせる顔が無いって感じですね…でも顔ならありますよ! それは――えg」
射命丸「――誰だって、運の悪い時はありますよ。 だからお気になさらず、反町君」
はたて「(何だか文がそのセリフを言うと色々と説得力があるわね……)――でも、
前半でこの結果は、やっぱり厳しいかも。 同点か1点差ならとは、やっぱり思っちゃうわ」
雛「そうね…。 何せ、後半の私達は――これまで以上の厳しい戦いを強いられる事になるんですもの」
静葉「これまで相手に通用していた戦法が途端に通らなくなり、
これまで相手の弱点と思っていた部分が途端に最強の武器と化す。
――そんな、全てをひっくり返す事の出来るスーパーサブが、あのチームには居るものね……」
穣子「お姉ちゃん……私震えて来たよ……」
射命丸「(あやや……チームの士気が落ちてしまってますねぇ。 だけど、それも仕方が無いわね。
――後半。 私達は、幻想郷最高プレーヤーの一人と戦わなくてはいけないのだから。 そう――)」
そして、彼女達は一斉に恐れ、不安を抱く。前半、相手は自分達を実力面で圧倒していた。
それでも、相手の穴を突く事で何とか成り立たせて来たが――それはもう、出来ない。
何故なら、相手の穴のほぼすべては、後半に入った瞬間に解消されてしまうのだから。
射命丸「(静葉さんの言う所の、『全てをひっくり返す事の出来るスーパーサブ』さんとね)」
射命丸は、ふうとため息をついて、その選手が居るであろう遥か敵陣のベンチを覗きこむのだった。
832 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2013/11/19(火) 00:19:52 ID:kTqMhSl6
そして、射命丸を始めとする妖怪の山FCのメンバーが憂慮する通りに物語は進む。
即ち――。
レミリア「――ふう、ちょっとだけ疲れたわね。 パチェは後半、出れそう?」
パチュリー「……ええ、準備は万端よ。 助っ人の子には悪いけど―――」
紅魔スカーレットムーンズが誇る、幻想郷三大フィールダーの一人。
圧倒的なサッカーセンスと、明晰な頭脳で試合を支配する紫髪の魔女にして賢者。
パチュリー「……今日も出番、全く必要ないかも」
『もやしの貴公女』パチュリー・ノーレッジ。 軽く咳払いをしながら―――彼女が……漸く動き出したのだ。
833 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2013/11/19(火) 00:21:02 ID:???
と、言った所で今日の更新とこのスレでの更新はここまでです。
新スレを立てるのは明日にしますので、
もしもまだスレタイを考えて下さる方が居れば、
【】鈴仙奮闘記12【】
の形で考えて頂ければと思います。
それでは、皆さま、本日もお疲れさまでした。
834 :
森崎名無しさん
:2013/11/19(火) 21:03:44 ID:???
敵の攻撃防ぐの難しいならこっちもシューター前に集めて
超火力でごり押しがいいと思うの、敵はこっちよりザルだし
835 :
森崎名無しさん
:2013/11/19(火) 22:16:59 ID:???
・パチュリーが出る前の中盤を圧倒する(レミリアが下がったらフランが孤立する?
・前線に守備もできる選手を置き咲夜を好きにさせない(パスカルが適任
・せりあいが強いのでロングフィードの対策にラインを上げておく
思いついたのはこれぐらいかな。
836 :
森崎名無しさん
:2013/11/20(水) 07:04:21 ID:???
パチェさんはサイドでプレイするだろうし完璧に抑えることはできんのよね、三杉互換は伊達じゃない
1トップ0トップはどーもしっくりこない
−−−−−
G−−−H G佳歩 Hパスカル
−−J−− Jれーせん
E−−−F Eうさぎ Fてゐ
−D−I− D中山さん Iえーりん
−−−−−
A−B−C Aもこたん Bけーね うさぎ
−−−−−
−−@−− @姫様
−−−−−
F−−−G F佳歩 Gうさぎ
−J−H− Jれーせん Hパスカル
−−−−−
D−I−E Dうさぎ I中山さん Eてゐ
−−−−−
−B−C− Bもこたん Cけーね
−−A−− Aえーりん
−−@−− @姫様
中盤小悪魔と妖精メイドならえーりん抜きでも十分とする場合
サイドが突破さえたらもこけーねがケアに向かい、外れたマークにえーりんが着く
後半はパチェさんがサイドでプレイするはずだからこのままは良くない
837 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2013/11/20(水) 21:16:25 ID:???
新スレを立ててまいりました。
【鈴仙のいいところ】鈴仙奮闘記12【見てみたい】
http://capmori.net/test/read.cgi/morosaki/1381414268/l50
このスレの残りでは、妖怪の山FCの能力値紹介をやろうと思います。
>>834-836
戦術提案ありがとうございます!
このイベントだけでは分からない情報も少しはありますが、
大体の正しい戦術は練れるようになっているのではないかと思います。
後半は急ぎ足になる予定ですが、参加者の皆さまを楽しませつつ、
考察したくなるような展開になるといいなあ…と思ってます。
838 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2013/11/24(日) 14:39:29 ID:???
【埋めネタ・能力値紹介D】
依姫「…さて! 随分と久しぶりになってしまった気もしますが」
豊姫「能力値紹介、始めて行きましょうか。 今回の紹介チームは……妖怪の山FCね」
依姫「只今、本編でも紅魔スカーレットムーンズと激戦を繰り広げていますね。
―――とはいえ、やはり後半にもなると実力の差が多分に出てしまっておりますが」
豊姫「前の命蓮寺ロータスにも似た傾向があったけど。
妖怪の山FCも、各ポジションごとにタレントは居るのだけど、絶対的なエースが不在のチームなのよねぇ。
その分、脇を固めるメンバーは他と比べて優秀だから、同格くらいのチーム相手では安定感抜群のチームだと思うのだけど」
依姫「逆を言えば、優勝候補レベルのチームに打ち勝つ為の手段が著しく限られている…という事ですね、お姉様?」
豊姫「そうね。 チーム力を掲げる一方で、強者に安定して打ち勝てる可能性を持った選手が一名しかおらず、
困窮した最後は、その一名の選手の個人技に頼るしかない。
そう言った一種の矛盾というかジレンマというか。 それこそが、このチームの最大の弱点と言えるわ」
依姫「成程。 こうなると、以前までのルナティックスならともかくも。
八意様以外のエース級選手を何名も手に入れた、今のルナティックスが勝利するのは必定だったと思われますね」
豊姫「その割には、中々苦戦してたけどねぇ…古いレイセンとか古いレイセンとか古いレイセンとか」
依姫「――お、お姉様! もう許してやりましょう! という訳で、案外大した事ないようで大した事ある射命丸選手や、
謎の浮き玉練習と愛の力でパワーアップした反町選手。そして輝夜と並んで今作品吹っ飛び率トップを争う河城にとり選手など、
個性豊かな面子の揃った妖怪の山FCのメンバーの能力値は、こちらになります!」
839 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2013/11/24(日) 14:40:29 ID:???
J−H−− J反町 H椛
−−−−F F射命丸
−−I−− Iはたて
E−−−G E天狗 G雛
−−D−− D静葉
−−−−−
C−B−A C河童 B穣子 A河童A
−−@−− @にとり
選手名 ド .パ シ タ カ .ブ せ 総 高/低 ガッツ才
J反町 48 48 48 45 44 45 46 324 3 / 3 740 3
Iはたて .45 47 45 46 46 42 42 313 2 / 2 700 3
H椛 42 45 47 44 40 40 45 303 2 / 2 700 3
G雛 44 42 41 44 44 42 42 299 2 / 2 700 3
F射命丸 50 47 46 44 47 42 42 318 3 / 3 800 3
E天狗 45 44 42 44 44 42 42 303 2 / 1 700 3
D静葉 44 45 42 43 46 44 44 308 2 / 2 700 3
C河童 42 42 40 44 42 45 44 298 1 / 1 600 3
B穣子 42 42 41 46 46 46 41 304 2 / 2 700 3
A河童 42 42 40 44 42 46 44 299 1 / 1 600 3
@にとり .40 40 40 42 42 47 47 298 2 / 2 700 3 パンチング47 キャッチ45
控え選手
河童@ ...38 39 38 38 38 39 44 274 2 / 2 700 3 パンチング46 キャッチ44
スタメンフィールダーの総合値合計:3069
840 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2013/11/24(日) 14:41:31 ID:???
J反町
毒々しいドリブル(1/4でドリブル+2)
アキュラシーシュート(シュート+4、ポスト無効)120消費
強烈なシュート/ヘディング/ボレー(1/2でシュート+2)
トクシックインパクト(低シュート+4)200消費
ポイゾナスタックル(1/2でタックル力+2)
Iはたて
やや高速ドリブル(1/2でドリブル+3)
天狗トリオ(パス+2の連続ワンツー、要椛、はたて)100×3消費
ラピッドショット(シュート+4)120消費
ムーンサルトオーバー(高シュート+3)160消費
スピードタックル(1/4でタックル+2)
ウインドカット(1/2でパスカット+2)
H椛
天狗トリオ(パス+2の連続ワンツー、要椛、はたて)100×3消費
レイビーズバイト(シュート+6、吹飛4)200消費
ストリングプレイスパイダーベイビー(低シュート+5)250消費
エクスペリーズカナン(高パス+3)150消費
G雛
厄神様の通り道(1/4でドリブル+3、クラブAで強制成功)
ブロークンアミュレット(パス+2、守備側に負傷判定有)80消費
ペインフロー(1/4でタックル+2、吹飛3)
スキル・呪いの雛人形(雛との接触プレイ時、負傷率アップ)
スキル・悲劇の流し雛(試合中、雛が入った判定内で(キャンセルされたものは含まない)クラブAを出すごとに全能力+1)
841 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2013/11/24(日) 14:42:37 ID:???
F射命丸
風神少女(3/4でドリブル+4)
天狗トリオ(パス+2の連続ワンツー、要椛、はたて)100×3消費
風神一扇(近シュート+6)200消費
疾風迅雷(低シュート+7)300消費
ムーンサルトオーバー(高シュート+3)160消費
ハイスピードタックル(1/4でタックル+3)
スピードタックル(1/4でタックル+2)
ウインドカット(1/4でパスカット+2)
スキル・幻想郷最速
(発動時、ボールを奪われるまでドリブル+1、敵マークがクラブで敵能力−2、ガッツ消費1.5倍。前後半1回のみ)
D静葉
フォーリンパス(パス+2)60消費
オータムスカイラブハリケーン(空シュート+5、要土台)200×2消費
オータムスカイラブタックル(任意でタックル+5、要土台)150×2消費
オータムスカイラブパスカット(任意でパスカット+5、要土台)150×2消費
オータムスカイラブブロック(任意でブロック+6、要土台)150×2消費
オータムスカイラブクリアー(任意で空クリア+3、要土台)150×2消費
スキル・オータムスカイラブ(オータムスカイラブの土台になれる)
B穣子
オータムスカイラブハリケーン(空シュート+5、要土台)200×2消費
オータムスカイラブタックル(任意でタックル+5、要土台)150×2消費
オータムスカイラブパスカット(任意でパスカット+5、要土台)150×2消費
オータムスカイラブブロック(任意でブロック+6、要土台)150×2消費
スイートポテトルーム(1/4でブロック+6)150消費
オータムスカイラブクリアー(任意で空クリア+3、要土台)150×2消費
スキル・オータムスカイラブ(オータムスカイラブの土台になれる)
A河童A
ダイビングブロック(1/4でブロック+4)100消費
842 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2013/11/24(日) 14:43:37 ID:???
@にとり
パンチング47、キャッチ45
ディバイディングエッジ(1/4でタックル+2)
河童のフラッシュフラッド(1/4でブロック+6)150消費
河童のポロロッカ(1/4でブロック+4)100消費
のびーるアーム(キャッチ+8)150消費、吹っ飛ばされると一回ごとに故障ペナ−1
ウーズフラッディング(空とびだし/クリア+2)120消費
ウォーターカーペット(1対1+2)120消費
スキル・撃て!バブルドラゴン(1対1でマーク一致時敵能力−2、一回吹っ飛ばされると試合中はスキル消失)
スキル・とびだし+2
依姫「まずは……って、ええっ! このチームで一番総合力が高いのって、射命丸選手じゃなくて……」
豊姫「ええ。 愛の力に目覚めてしまった反町君だったの、実は…。
彼のオフェンス能力はまさに、器用貧乏を通り越したオールラウンダーよ。
更に謎の浮き玉特訓を重ねた結果、ダイレクトシュートの威力も強くなったし…。
今彼が全日本に戻れば、当時の代表No.2FWの座を、来生君とガチで争えるんじゃあないかしら?」
依姫「そういう来生選手も、クリップジャンプや前転シュートを身につけていますし。
それ以外にも、あの幻想郷の地で何かしらの成長を見せているでしょうが。
それでも、彼には無い安定性を秘めていますからね、反町君は」
豊姫「FWが駄目でも、今ならMFとして山も……おっと、これ以上は流石の私でも言えないわ」
依姫「(あのお姉様が怯えている……!?)――わ、分かりました。 それでは次に紹介するのは…」
豊姫「――射命丸文。 この妖怪の山FCにて唯一、全幻想郷…いえ、全世界クラスの武器を
持っている選手ね」
843 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2013/11/24(日) 14:44:38 ID:???
依姫「ええ。 守備意識及びその能力が低く、また素のシュート力も低いため、
折角の必殺技を十二分に活かし切れているとは言い難いですが……
それを補って余りある、ドリブルによる突破能力は素晴らしいです」
豊姫「そうね。 それでも八意様や博麗の巫女みたいな幻想郷トッププレイヤーには
一段劣りはするのだけれども―――逆を言えば、彼女達以外であの速度に
ついて来られる選手となると、本当に限られてくるから」
依姫「前半では、『射命丸って案外大した事なくね?』…と評されるような
能力値に見合わぬ残念なプレーもありましたが……後半になると、それを覆すような素晴らしいプレイを魅せましたね」
豊姫「ジャーナリストよりも、エンターテイナーが向いてるんじゃないかしらね、この子」
依姫「(さらっと酷い事言うわね、お姉様……)――次は…はたて選手ですね。
攻撃面、守備面ともにトップ下として最低限の能力は一通り兼ね備えておりますが…本当に最低限、といった所です。
一芸に特化している射命丸選手とは対照的で、オールラウンダーである半面器用貧乏となっています」
豊姫「それでも、地味〜に妖怪の山FCの中盤を支えてはいたのだけど。 相手が悪過ぎたわね」
依姫「天狗トリオの三人目、犬走椛選手はポストプレイヤーを意識して能力を設定しました。
パスとせりあいが高めで、ダイレクトシュート…は始めは無かったんだけど。
反町選手や射命丸選手へと繋ぐ楔役として活躍してもらおうという意図ですね」
豊姫「――とはいえ、試合開始直後の負傷もあって、あんまり活躍出来なかったのよねぇ。
もうちょっとドリブルやタックルを強くしても良かったかしら? まあ、微妙に強力なダイレクトシュートがあるから
丁度良かったのかもしれないのだけれど」
844 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2013/11/24(日) 15:04:14 ID:???
依姫「中々難しいですね…。 ――さて、次の選手。
中盤で削り屋としてパスカル選手を負傷に追い込み仕事を果たした雛選手は…あら、意外と能力は低いのですね」
豊姫「ああ……これは、スキル・悲劇の流し雛を意識して、敢えて能力値を低めにしたのよ」
依姫「――クラブAが判定で出まくって強化されたら、元の負傷狙いのプレイングも相まって
色々と凶悪な事になるんじゃないかという判断ですね。
結果としては、クラブAが出ずとも、能力値以上の存在感を示してくれたのではないかと思います」
豊姫「で、お次は色々とアレな設定の秋姉妹ね。 姉の静葉はパスが得意なオールラウンダー型、
妹の穣子はブロックが得意なディフェンスリーダー型、なんだけど……」
依姫「単体では愛補正による成長があってようやく、得意分野のみでの活躍が期待される程度。
やはり強みは、オータムスカイラブによる瞬発力にありますね。 タックル、パスカット、ブロック、そしてクリア。
特にタックルとパスカットにおいては、一流選手とタメを張れるまでの水準にまで跳ね上がります」
豊姫「その瞬間は、だけどね…。 ここぞという時に使うならばともかくも、常に使っていないと
勝負になっていない以上、やはり残念な風になってしまうのは否めないわね。
そして、名有り選手の最後は……SHGK(スーパー・吹っ飛び・ゴール・キーパー)の河城にとり選手ね」
依姫「(流石に可哀そう過ぎる異名ですね…)――GKとしては、飛び出しと一対一に優れた半面、
セービング能力の低さが気になりますね。 控えの河童@選手と、セービング力が1しか違いませんし」
豊姫「だからこその、この「のびーるアーム」が活きて来た、という訳ね…。
故障のリスクがありながらも、その燃費の良さはまさに反則級よ!」
依姫「なお、妖怪の山FCのモブ選手の能力値は、他のチームのモブを突き離し随一の高さです。
こうした総合力の高さは…組織力を大事にしている天狗社会を反映したチーム作りが原因となっている、という裏設定があったりします」
豊姫「さて、紙面の都合上多くは語れないけれど。
次に戦うであろう紅魔スカーレットムーンズはかつてない強敵になる筈。 絶対、後悔しないように戦いなさい」
依姫「私達も、応援していますよ!」
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