キャプテン森崎 Vol. II 〜Super Morisaki!〜
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【マラカナンで】キャプテン森崎46【釈迦寝ポーズ】

1 :2 ◆vD5srW.8hU :2014/02/12(水) 00:30:09 ID:Js/5v1fo
キャプテン森崎は、高橋陽一氏作のサッカー漫画「キャプテン翼」の二次創作です。
大空翼に代わって主人公になった森崎有三を読者の投票によって操作していき、
他のキャラクター達と交流を深めながらサッカー選手として大成するのが目的の
読者参加型企画です。いわゆるゲームブックを想像して頂ければ分かり易いかも。

基本は毎回出る選択肢の中から読者が投票によってどれかひとつを選ぶ事によって
森崎の各数値が上下したり結果が分岐し、その結果によって森崎が活躍したり
しなかったりして物語が進んでいく…といった展開です。例えば敵にシュートを撃たれたら、
森崎の能力値+ある程度のランダム要素によってゴールを守れたり守れなかったりします。

投票や判定では2ch式(注:似ているだけで2chとは別サーバー)の掲示板で
ID付の投票書き込みを行ったりスクリプトでカードやダイスを引いてもらったりします。

過去スレのログはこちらのまとめページで見られます↓
http://www32.atwiki.jp/morosaki/pages/11.html

ミス指摘、質問以外の雑談は下のURLの雑談スレでお願いします。
本スレでも更新毎に30レス程度までの反応レスなら問題無しとしています。
尚、30レスを超え雑談スレへの誘導が始まったら速やかに誘導に従って下さい。それがルールです。
http://capmori.net/test/read.cgi/morosaki/1391137269/
2ちゃんねるとは別の場所の板なので、ブラウザによっては外部板登録が必要です。
なんらかの理由で雑談スレが落ちている時は、本スレでも遠慮なく雑談をどうぞ。

2 :2 ◆vD5srW.8hU :2014/02/12(水) 00:31:18 ID:Js/5v1fo
【前スレまでの簡単なあらすじ】
第一回フランス国際Jrユース大会でMVPとなった若き日本サッカー界の星、森崎有三!
サッカー王国ブラジルに留学した彼はリオカップ、ジャパンカップ、ワールドユースアジア予選と言った
数多の激戦を経てワールドユースに全日本ユースのキャプテンと正GKとして殴りこんだ!
予選グループを勝ち点7の1位で突破した彼らは準々決勝でオランダユースに3−0で快勝し、
準決勝の難敵イタリアユースをも延長含む120分間の死闘の末に2−1で破り決勝進出!
そして今、彼らの前でもう一つの決勝の椅子を争いドイツとブラジルが戦っている。
後半38分ブラジルが3−2でリードした今、ドイツが最後の総攻撃を仕掛けんとしている…
…こんな感じで話は進んでいます。

☆ ☆ ☆ 重要! 読むまたは書き込む前に必ず読んで下さい。 ☆ ☆ ☆

☆本スレへの書き込みは「更新された内容への反応レス」「ミス指摘」「GMへの質問」のみとして、
それ以外の話題は雑談スレでお願いします。また、更新後30レスを越えたら再び更新が為されるまで
雑談スレを使って下さい。これらは更新の文の間隔が開きすぎ読みづらくなるのを防ぐ為のルールです。

☆選手の強さ談義は、厳禁。各選手の様々な能力は筆者の独断と偏見(適当)で決めています。
特にゲーム版キャラの場合シリーズによって強さがガラリと変わるので開き直ってかなりアレンジを
施しましたが、あまり深く考えないでください。繰り返しますが、あくまで「if」の物語ですので。

☆ゲームバランスについてもあまり深く考えすぎないで下さい。辛党と甘党両方を満足させるのは
難しいですし、マスクドデータも多い分GM側にしか分からない部分もあります。
「無理ゲーになったら話が進まない」ので、それを根拠に無理ゲーにはなっていないと思って下さい。

3 :2 ◆vD5srW.8hU :2014/02/12(水) 00:32:47 ID:Js/5v1fo
☆森崎も含め、この物語に登場するキャラクターは皆どこかしか変な所があり原作とはほぼ別人に
なってしまった者も珍しくありません。登場人物全般に奇人変人悪人が多く、善人や常識人は
どちらかと言えば少数派です。一癖も二癖もあるキャラクター達が時には熱血に、時にはシリアスに、
時にはおバカに、時には和やかに絡み合う物語ですので「自分のキャプテン翼を汚されたくない」と
思う方にはお勧めできません。ご参加の際はそれを念頭に上でお読み下さい。

☆今までの流れが掴めない、と言う人は下記のまとめWikiにある過去スレをご参照下さい。
http://www32.atwiki.jp/morosaki/pages/11.html
全部読み返すのは時間がかかるので、雑談スレで他の読者に分からない部分を聞くのもアリです。

『用語・方針など』

【ガッツ】
RPGでいうところの体力(HP)みたいなもの。なんらかの行動を取る毎に増減し、又試合中は
1分経過する毎に5回復します。 300以下になると全ての行動に(−1)のペナルティがかかります。
200以下で(−2)、100以下で(−3)、0以下で(−5)とペナルティは激しくなっていきます。

限界値は999ですが、体力自慢でもせいぜい900位です。ドライブシュートなどの必殺技は
通常の行動よりも多くのガッツを消費し、ガッツが足りない時は使用できません。

4 :2 ◆vD5srW.8hU :2014/02/12(水) 00:34:06 ID:Js/5v1fo
【各種能力値】
MAXは100。MINは0。ドリブル、シュート、タックル、セーブなど各種行動に関わる
能力値です。 どんな数値がどれ位凄いのかは以下の様なイメージを持って下さい。
ウィイレ(Winning Eleven)を想像すると分かりやすいかも?

   0〜5: サッカー経験無しの小学生
  5〜10: 経験有りもしくは運動神経が良い小学生
 10〜15: 上手な小学生・運動神経が良い中学生
 16〜20: 小学生全国レベル・経験有りの中学生
 21〜30: 中学生県大会レベル
 31〜40: 中学生全国レベル・普通の高校生
 41〜50: 中学生世界レベル・高校生県大会レベル
 51〜60: 中学生世界屈指・高校生全国レベル
 61〜70: 高校生世界レベル・J1選手レベル
 71〜80: 高校生世界屈指・海外リーグレベル・日本代表レベル?
 81〜90: 海外トップリーグレベル
91〜100: 世界屈指レベル

尚、各能力値は次の様な状況で使われます。

ドリブル:文字通り、ドリブル突破に使われます。これが高ければドリブラーを名乗れます。
パス:サッカーの基本中の基本、パスをする時に使います。ワンツーリターンも同様です。
シュート:地上から、空中から、FKから。ありとあらゆるシュートでこの数値が肝となります。
タックル:相手ドリブラーからボールを奪う力です。スライディングタックルとは限りません。
パスカット:相手のパスをカットする能力です。そのまんまです。特筆すべき事はありません。
ブロック:これが高いと強力なシュートも止め易くなります。体を張ってもらいます。
せりあい:トラップやクリアなどそれぞれの頻度は低いけど多彩な状況で
     用いられる能力値です。キーパーの場合はとびだす、そなえるにも使われます。
セーブ力:キーパー専用の能力値です。これが無いとシュートを止められません。

5 :2 ◆vD5srW.8hU :2014/02/12(水) 00:35:15 ID:Js/5v1fo
【チーム内支持率】
チーム内で森崎がどれだけ支持されているかの数値です。MAXは100でMINは0です。
基本的に低い時は上がり易く下がり難く、高い時はその逆です。支持率が高い程味方に
信頼され指示に従ってもらえますが、逆に低いと指示を出しても無視されたりします。

尚、必ずしも各選手の支持率の合計値を足すと100になるというわけではありません。
例えば翼も森崎も支持する、とかいうメンバーもいる場合翼の支持率が70で森崎の支持率が50、
とかいう状況もあるという事です(※関連項目→【派閥】)。

【派閥】
チーム内支持率に関連します。 レギュラー選手を含む、森崎以外のサッカー選手はそれぞれ自分の
目標とする選手や、個人的に崇拝する選手などの「派閥」に属します。来生の様な特殊なケースも
居ます(例・石崎→翼派閥 滝→森崎派閥 来生→若林派閥と見せかけて来生派閥 など)。

チーム内支持率は、選手本人の活躍で上がりますが 同じ派閥に属する選手が活躍した場合も
若干派閥の主にプラスされることがあります(例・石崎が活躍すると、翼の支持率がちょっと上がる)。

個人プレイで支持率を稼ぐのは効率がいいですが自分の派閥に属する選手をサポートしたり、
プライベートな時間で派閥に属する人間を増やしたりする事も支持率上昇の肝となってきます。

6 :2 ◆vD5srW.8hU :2014/02/12(水) 00:36:52 ID:Js/5v1fo
【必殺技・特殊能力】
森崎や、その他の選手も練習や試合の過程で、必殺技や特殊能力を覚えることがあります。
必ずしも「必殺」ではありませんが、試合の展開に影響する事もあります。一定の確率で発動する
技と能動的に発動できる技の2種類があり、通常行動よりガッツを多く消費する技もあります。

【サッカーのルールに関して】
キャプテン翼のサッカーは格闘技であり、ボール越しなら相手を殺しても許されます。
同じく袖まくり、スカイラブハリケーン、三角跳びなど現実のサッカーのルールでは反則な行為も
キャプテン翼ではなんら問題無しなので、その様に処理します。それ以外では基本的に
現実のサッカーのルール通りに処理します(例外があれば随時説明します)。

【カードの強弱及びJOKERの扱い】
カードの強弱はダイヤ>ハート>スペード>クラブとしており、数字はそのまま13〜1として
様々な判定に使われます。JOKERは特に注釈が無い場合はダイヤの15扱いです。
カードと6面ダイス2個が同時に使われている判定ではダイスの数値が能力値に加算され、
カードはマーク毎の必殺技発動判定などに使われます。JOKERが出た場合はダイスの数値が12になります。

【必殺作戦】
松山の「なだれ攻撃」や三杉の「ファストブレイク」など一部の選手たちはいわゆる必殺作戦を
持っています。これらを発動させると、ガッツ消費率増加等の代償と共に
チーム全員パス力+1等のボーナスを得られます。敵も必殺作戦を使ってくる事があります。

7 :2 ◆vD5srW.8hU :2014/02/12(水) 00:38:01 ID:Js/5v1fo
『数値判定に関わる細かいルール色々』

☆11か12の出目、もしくはJOKERによる成長☆
森崎を除く味方選手は判定のダイスで11以上を出す度にその行動に応じたフラグを獲得し、
もう一回同じ行動で11以上を出すとフラグを回収し行動に応じたスキルや必殺技を習得します。
カードでJOKERが出た場合はダイスが6ゾロに変えられ更に一発でその行動に応じたスキルや必殺技を習得できます。
ただし、この成長が行われるのは攻撃側は≧2以上で勝った場合のみ、守備側は最低でも
こぼれ玉に出来た場合のみです。そうでない場合は成長しません。
また、特定の分野に置ける成長限界に達した選手はこの方法では成長しない事があります。

☆フリーキック補正☆
フリーキック、もしくはフリーキック同様のノーマークでゆっくり狙いを定めて蹴れる状況では
キッカーのシュート力とパス力に+2されます。

☆人数補正☆
守備側の選手たちは判定に参加した人数に応じてプラスの補正を受け有利になります。
具体的には2人か3人で+1、4人〜6人で+2、7人以上で+3です。
キーパーのセービングのみ例外でDFが何人居ても補正はつきません(飛び出しならつきます)。

☆マークについて☆
タックル能力を用いる時間稼ぎの行動です。必殺タックルも発動します。
成功してもボールは奪えませんが、敵の前進を邪魔する事が出来ます。

☆スルーについて☆
シュートを撃つと見せかけてボールに触れない行動です。素のシュート力に+3した状態で
判定が行われ、成功するとキーパーの体勢を崩したりゴールを空っぽに出来たりします。
ただし、成功してもボールが敵選手に渡ったりフィールドの外に出てしまう事もあります。

8 :2 ◆vD5srW.8hU :2014/02/12(水) 00:41:21 ID:Js/5v1fo
☆反則の発生率☆
基本的には、攻撃側と守備側両方が判定時にクラブを引いた時に反則が発生します。
この時反則を犯すのはカードの数値が低かった方です(同数の場合は守備側になります)。
ただしこれはドリブル対タックルやトラップ対クリアと言った接触プレイの時に限られ、
非接触プレイでは反則が発生しない物とします。
浮き球争いなど一部の状況では両側が反則を犯す事もあり、その場合はどちら側も反則を取られません。
その他特殊な状況で上記の限りではない時、発生率が増減する時などはその都度追記します。

☆コンディション別の各状況に置けるケガ発生率☆
攻撃側、守備側共にカードの数字やマーク、結果、状態次第では怪我をする事があります。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ケガの深度 非接触 接触 反則受 シュート 接触 反則受
                       吹飛  吹飛  吹飛
万全の状態  無   無   中    小    中   大
なおりかけ    無   小   中    中    中   大
軽傷治療済  小   中   中    中    大   大
軽傷未治療  中   中   大    大    大   危
重症治療済  中   大   大    大    危   必
重症未治療  大   危   必    必    必   必
プレイ不能   必   必   必    必    必   必

無=怪我は発生しない 小=クラブの4か9か13
中=クラブの偶数     大=クラブ
危=クラブかスペード  必=必ずケガをする

☆吹っ飛び係数について☆
パワー系の技には相手を吹き飛ばす効果がついている物があります。これを吹っ飛ばし属性と言い、
数値判定の時に技毎に設定された係数以上の差をつけられて敗北した選手は吹っ飛ばされて
しまいます。吹っ飛ばされた選手はガッツを50消費し、更に低確率で怪我をします。

9 :2 ◆vD5srW.8hU :2014/02/12(水) 00:42:39 ID:Js/5v1fo
☆反則の発生率☆
基本的には、攻撃側と守備側両方が判定時にクラブを引いた時に反則が発生します。
この時反則を犯すのはカードの数値が低かった方です(同数の場合は守備側になります)。
ただしこれはドリブル対タックルやトラップ対クリアと言った接触プレイの時に限られ、
非接触プレイでは反則が発生しない物とします。
浮き球争いなど一部の状況では両側が反則を犯す事もあり、その場合はどちら側も反則を取られません。
その他特殊な状況で上記の限りではない時、発生率が増減する時などはその都度追記します。

☆コンディション別の各状況に置けるケガ発生率☆
攻撃側、守備側共にカードの数字やマーク、結果、状態次第では怪我をする事があります。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ケガの深度 非接触 接触 反則受 シュート 接触 反則受
                       吹飛  吹飛  吹飛
万全の状態  無   無   中    小    中   大
なおりかけ    無   小   中    中    中   大
軽傷治療済  小   中   中    中    大   大
軽傷未治療  中   中   大    大    大   危
重症治療済  中   大   大    大    危   必
重症未治療  大   危   必    必    必   必
プレイ不能   必   必   必    必    必   必

無=怪我は発生しない 小=クラブの4か9か13
中=クラブの偶数     大=クラブ
危=クラブかスペード  必=必ずケガをする

☆吹っ飛び係数について☆
パワー系の技には相手を吹き飛ばす効果がついている物があります。これを吹っ飛ばし属性と言い、
数値判定の時に技毎に設定された係数以上の差をつけられて敗北した選手は吹っ飛ばされて
しまいます。吹っ飛ばされた選手はガッツを50消費し、更に低確率で怪我をします。

10 :2 ◆vD5srW.8hU :2014/02/12(水) 00:45:32 ID:Js/5v1fo
【メインキャラの現在の能力値(森崎以外はマスクドデータ(展開次第で調べられます))】

【森崎 有三】
☆最大ガッツ:835
☆状態:問題無し
☆全日本ユースチーム内支持率:74

ドリブル:76
  パス:75
シュート:75
タックル:66
パスカット:64
ブロック:64
せりあい:76
セーブ力:76
高い球補正:+2
低い球補正:+2

11 :2 ◆vD5srW.8hU :2014/02/12(水) 00:46:50 ID:Js/5v1fo
☆必殺技・特殊能力
がんばりダイビング(セーブ力+8)150消費
がんばりセービング・改(セーブ力+10)200消費
真・がんばりセービング(セーブ力+12)250消費
するどいキャッチング(1/4でセーブ力+3)経験値0/10
するどいパンチング(1/2でセーブ力+3)
三角飛び出し(飛び出し力+4)150消費
やや華麗なドリブル(1/4でドリブル力+2)
頭脳的なドリブル(1/4でドリブル力+3)
ヒールリフト(1/4でドリブル力+4)
ジャイロパス(パス力+2)60消費
マリグナントツイン(低シュート力+4、吹っ飛び係数5、要翼)150×2消費
リバーシブルボレー(低シュート力+5)200消費
超モリサキモード(発動中ガッツ消費1.5倍で全行動+2)
スキル・飛び出し+2
スキル・一対一+3
スキル・限界突破(疲労ペナ完全無効(ガッツ不足な技は使用不可))



【大空 翼】
☆状態:問題無し
☆全日本ユースチーム内支持率:58

【若林 源三】
☆状態:問題無し
☆全日本ユースチーム内支持率:33

【日向 小次郎】
☆状態:問題無し
☆全日本ユースチーム内支持率:46

12 :2 ◆vD5srW.8hU :2014/02/12(水) 00:49:21 ID:Js/5v1fo
-------------------------------------------
☆現在のキャプテン候補に対する各選手感情値☆
名前 || 森崎 || 大空 || 若林 || 日向
−− ++ −− ++ −− ++ −− ++ −−
政夫 || − 2 || + 4 || + 1 || − 2
和夫 || − 2 || + 4 || + 1 || − 2
新田 || − 4 || + 2 || + 1 || + 1
来生 || − 2 || + 3 || + 5 || − 1
  滝 || + 5 || + 2 || + 5 || − 1
  岬 || + 3 || + 5 || + 2 || + 3
三杉 || + 5 || + 2 || + 2 || + 1
松山 || + 1 || + 5 || + 2 || ± 0
山森 || + 5 || + 4 || + 2 || ± 0
井沢 || + 2 || − 1 || + 5 || − 1
  葵 || + 4 || + 5 || + 2 || + 1
次藤 || + 5 || + 4 || + 3 || + 2
早田 || + 5 || + 5 || + 3 || + 1
中里 || + 5 || + 3 || + 1 || + 3
石崎 || − 3 || + 5 || + 3 || ± 0
高杉 || − 4 || + 4 || + 5 || − 1
赤井 || + 4 || + 3 || + 1 || + 1
中山 || + 5 || + 4 || + 3 || ± 0
若島 || + 1 || + 1 || + 2 || + 5
−− ++ −− ++ −− ++ −− ++ −−
総合 || 3 3 || 6 4 || 4 9 ||  1 0
-------------------------------------------
−5〜+5まであります。+5で全面的支持、−5で明確な敵意と言う状態です。

13 :2 ◆vD5srW.8hU :2014/02/12(水) 00:51:21 ID:Js/5v1fo
【主な人物相関図・森崎関連】
・森崎→(大嫌い)→翼
・森崎←(友情)→中山・次藤
・森崎→(侮り)→新田
・森崎→(魂の兄弟)←早田
・森崎→(覗き仲間)←中里
・森崎→(同盟?)←三杉
・森崎→(ナンパ野郎)→ネイ
・森崎→(ガイキチ)→カルロス
・森崎→(鰻の強敵)→ザガロ
・森崎→(気持ち悪い)→ディウセウ
・森崎→(自分の同類)←アルシオン
・若林→(殺す)→森崎
・翼→(嫉妬・憎悪)→森崎
・石崎→(侮蔑)←森崎
・滝→(信頼)→森崎
・反町→(尊敬)→森崎・翼
・日向→(敵視)→森崎
・立花兄弟→(危ない奴)→森崎

14 :2 ◆vD5srW.8hU :2014/02/12(水) 00:52:43 ID:Js/5v1fo
・新田→(憎悪)→森崎
・佐野→(恩義)→森崎
・沢田→(恐怖)→森崎
・葵→(憧れ)→森崎
・山森→(尊敬)→森崎・早田
・陽子→(????)→森崎
・シュナイダー→(ライバル)←森崎
・トニーニョ→(不信)→森崎
・カルロス→(トモダチ)→森崎
・ザガロ→(串刺しにしてやる!)→森崎
・オルヘス→(恩義)→森崎
・ブンナーク→(敵意)→森崎
・韓国ユース→(変態!)→森崎
・オワイラン→(強敵)→森崎

15 :2 ◆vD5srW.8hU :2014/02/12(水) 00:54:09 ID:Js/5v1fo
【主な人物相関図・森崎以外その1】
・翼→(利用価値はある)←日向
・翼→(旧友)←ストラット
・若林→(手下)→来生・滝・井沢・高杉
・若林→(友情)←翼
・岬・石崎→(親友)←翼
・岬→(カモ)→ピエール
・岬→(親友)←松山
・岬→(君僕の実の妹なんだよ!?)→美子
・岬←(二股野郎)←南葛高の選手達とマネージャー達
・美子→(岬様ァ〜ん♪)→岬
・美子→(恋敵)←あずみ
・井沢→(嫉妬・嫌悪)→翼
・井沢→(劣等感)→山森・三杉
・来生・滝・井沢・高杉→(???)→若林
・南葛の一部選手達→(ホモ疑惑)→翼・石崎
・日向→(疑惑)→岬
・中山→(誓い)←オワイラン
・中山→(ライバル)←アルシオン
・三杉→(強いライバル心)←翼
・三杉→(特殊な関係)←弥生
・三杉→(嫌い)→日向
・三杉→(敬意)→次藤
・三杉→(紙一重)→来生
・三杉→(師弟)←新田
・松山→(友情)←翼
・松山→(ホモ疑惑)→石崎

16 :2 ◆vD5srW.8hU :2014/02/12(水) 00:55:28 ID:Js/5v1fo
【主な人物相関図・森崎以外その2】
・次藤→(嫌な奴)→日向
・次藤→(羨望)→早田
・佐野→(卑怯者)→日向
・反町→(恐怖)→日向
・反町→(友情?)←早田
・中里→(おぞましい)→ピエール
・中里→(恐るべし大陸系忍者!)→シェスター
・新田→(負けてたまるか)→来生
・新田・山森→(ライバル)→葵
・葵→(崇拝)→翼
・葵→(トモダチ)→ヘルナンデス・新田・山森
・シュナイダー・カルツ→(軽蔑)→若林
・ピエール→(イイヒト)→岬
・ディアス→(このパクリ野朗!)←来生
・ディアス→(恨み)→イタリア
・ヘルナンデス・ジェンティーレ→(恨み)→全日本
・シェスター→(ニンジャ!)→中里・立花兄弟
・マーガス→(借り)→若島津
・ネイ→(汚物)→ジェトーリオ
・ネイ→(からかうと面白い)→ストラット
・ダ・シルバ→(逆恨み)→ネイ
・ストラット→(殺す)→ネイ
・ミハエル→(マイダーリン!)→三杉
・ミハエル←(変態!)←全日本

17 :2 ◆vD5srW.8hU :2014/02/12(水) 00:56:43 ID:Js/5v1fo
【主な登場人物(公式のフルネームが存在しない外国人キャラは適当に名付けています)】

☆☆☆この世界では日本語が世界共通語です。その方が話が作り易いし、原作でも言語の壁はかなり曖昧なので。☆☆☆

【全日本ユースの選手達(背番号)】

森崎 有三(1)
所属:南葛SC→南葛中→全日本Jrユース→パルメイラスユース→パルメイラス→全日本ユース
配置:GK、ごくまれにフィールダー
特徴:瞬発力を活かしたセービング、一対一と飛び出しの強さ、GKの常識を覆すドリブル能力
性格:参加者の選択次第。目的の為には手段を選ばない、勝てば官軍を地で行く男。
概要:小学生時代から中学生時代まで日本一に輝き続けたGK。第一回フランス国際Jrユース
   大会ではキャプテンとして全日本Jrユースを優勝に導き大会MVPに選ばれた上に
   ブラジルの名門クラブパルメイラスにスカウトされた。

大空 翼(10)
所属:南葛SC→南葛中→全日本Jrユース→サンパウロFCユース→サンパウロFC→全日本ユース
配置:MFかFW
特徴:数多の大技、オールマイティな攻撃力、一流の守備力
性格:自他共に認めるサッカー馬鹿。無自覚に傲慢だが、裏を返せば自分に厳しいタイプ。
概要:長きに渡る森崎のチームメイトにして怨敵。二人の関係は憎悪と信頼が入り混じった複雑な物。
   日本のエースだが原作とは比べられない程挫折や失態が多く、恋人と喧嘩別れしたりプロ昇格後
   壮絶なスランプになったりと散々苦労してきたが、それらを乗り越え一皮剥けた男になった。

若林 源三(22)
所属:南葛SC→HSVJrユース→全日本Jrユース→HSVユース→HSV→全日本ユース
配置:GK
特徴:鉄壁のセービング、一対一勝負での絶対の自信と平常心、接触プレイでの強さ
性格:意地の塊の様な男。と言っても現実を認識できない愚か者ではない。
概要:負傷を切っ掛けに森崎に日本一のGKの座を奪われ、更に留学に行った西ドイツでは
   チームに馴染めず結局全日本Jrユースの第2GKに成り下がってしまった不遇の男。
   ジャパンカップで翼には勝ったが森崎には負けた為正GKとキャプテンの座は未だ遠い。

18 :2 ◆vD5srW.8hU :2014/02/12(水) 00:57:53 ID:Js/5v1fo
日向 小次郎(9)
所属:明和FC→東邦学園中等部→全日本Jrユース→東邦学園高等部→全日本ユース
配置:FW
特徴:暴力的なまでのパワープレイ、ズバ抜けた決定力、接触プレイでの強さ、限界まで疲れない体
性格:弱肉強食を体現する暴君。過去の事故のせいで実は無自覚の隠れM。
概要:学生にして株式会社・ヒューガーの代表取締役。森崎の前に何度も立ち塞がった
   怪物ストライカーで、日本の高校サッカーをその無敵ぶりで支配し続けた。
   その後ぶつかった世界の壁も自力で乗り越え、自慢のシュート力で世界を狙っている。

中山 政男(8)
所属:南葛SC→大友中→南葛高校→全日本ユース
配置:MFかDF
特徴:攻守共に基礎に忠実な高レベルの技術、状況に合わせられる数多の技
性格:チャレンジ精神豊富な勇敢な好青年。この物語では貴重な人格者。
概要:幾度の怪我や挫折に悩まされ続けながらもサッカーを諦めなかった隠れ名選手。
   長い間過去の栄光を取り戻そうとしてもがき続けていたが、それが叶わなかった事が
   逆にキッカケとなり新たな力を得始めた。そのポテンシャルは未だ底知れず。

岬 太郎(11)
所属:南葛SC→全日本Jrユース→南葛高校→全日本ユース
配置:MF
特徴:計算高いゲームメイクとパスカット技術、誰とでも合わせられる協調性、神すら欺く演技力
性格:天使の笑顔と八方美人的な態度の下に徹底した利己主義を潜ませている。
概要:翼のパートナーで、誰からも好かれる善人…を演じる希代の詐欺師。表向きは誰にも
   優しく接しながら常に他者の利用価値を計算し続け、何時か日本サッカーのビジネス面を
   支配しようと企んでいる。立ち回りの上手さで本人にも周囲にも利益をもたらすタイプ。

19 :2 ◆vD5srW.8hU :2014/02/12(水) 01:24:36 ID:Js/5v1fo
松山 光(12)
所属:ふらの小→ふらの中→全日本Jrユース→ふらの高校→全日本ユース
配置:MFだがDFも出来る
特徴:粘り強い守備力、そつの無い万能性、地を這うロングシュート
性格:誠実だが騙されやすい。一度受けた恨みは絶対忘れない。ネーミングセンスが独特。
概要:自分の故郷をこよなく愛する道産子。いわゆる天才ではないが存在感のある努力家。
   全日本ユース主力陣では貴重な常識人だがまっすぐ過ぎるが故逆に他者と衝突しがち。
   選手としては大技こそないものの頼れるボランチであり、センターバックもこなせる。

三杉 淳(14)
所属:武蔵FC→武蔵中→全日本Jrユース→武蔵大付属高校→全日本ユース
配置:MFだがFWも出来る
特徴:攻守両方における天才的なテクニック、戦術的頭脳
性格:冷静沈着で歯に衣を着せない。女の子を言葉責めするのが趣味のサディストでもある。
概要:翼を凌ぐ才能を生まれつきの心臓病で活かせない選手。しかし高校3年間をリハビリに
   費やし心臓病を完治させ、更に森崎と取引して自分の才能開花まで目論んだ。
   その甲斐あって世界トップクラスの実力を持っており、全日本に欠かせない存在と言える。

葵 新伍(20)
所属:中原FC→中原中→インテルJrユース→インテルユース→全日本ユース
配置:MFだがFWも出来る
特徴:スピーディなドリブル突破、底無しのスタミナ、がむしゃらなブロッキング
性格:子供っぽく直情的。明るく前向きだがしばしばKYだったりウザがられたりと良い事は少ない。
概要:中学時代はチームメイトに恵まれず埋もれていたが、単身でイタリアに渡り
   無茶を重ねた挙句名門クラブ・インテルに運良く入団出来たドリブラー。
   攻撃力不足のインテルの少年部でエースになり、”太陽王子”の異名を得ている。

20 :2 ◆vD5srW.8hU :2014/02/12(水) 01:25:39 ID:Js/5v1fo
次藤 洋(5)
所属:比良戸中→全日本Jrユース→国見学院→全日本ユース
配置:DF
特徴:巨体を活かしたパワーディフェンス、計略能力、スピードとテクニックの欠如
性格:豪快にして勇敢な九州男児。意外にも頭は良いが、標準語が話せないのがコンプレックス。
概要:強い者を倒したいと言う理由で中学からサッカーを始めた巨漢。経験が浅い為テクニックは
   無い上、体格故スピードも無いが強大なパワーと身長が売りのセンターバック。
   元はケンカの延長上で始めたサッカーだったが今は真剣に取り組んでいる。

早田 誠(7)
所属:東一中→全日本Jrユース→立波高校→全日本ユース
配置:DF
特徴:抜群のボール奪取力、鋭いカーブをかけたパスとシュート
性格:血気盛んでちゃっかりとしている。自分で料理が出来る程度のグルメ。
概要:漫才の時だけ関西弁になる関西人。サイドバックとリベロの両方をこなせる。
   カミソリタックルでボールを奪う技術はワールドクラスだが、それ以外は世界レベルでは
   平凡なのが悩みの種。その弱点を苦労して乗り越えつつはあるが…?

赤井 止也(23)
所属:前田中央高校→サンプドリアFCユース→全日本ユース
配置:DFかMF
特徴:タックル・パスカット・ブロック全てに秀でた守備、ドがつく程下手な攻撃
性格:無謀で突っ走りがち。その割に妙に小心者な所もある。
概要:攻撃の下手さ故に名門校で落ちぶれていた所を特別コーチにやってきた
   イタリア人の激励を信じてセリエAに突撃した冒険野郎。守備面では
   ほぼ全ての状況で活躍が期待できるが攻撃はDFとしても無残な凸凹な選手。

21 :2 ◆vD5srW.8hU :2014/02/12(水) 01:30:22 ID:Js/5v1fo
若島津 健(21)
所属:明和FC→東邦学園中等部→全日本Jrユース→東邦学園高等部→全日本ユース
配置:GKからDFに転向
特徴:機械で増幅した身体能力、三角跳びを始めとする空手技の数々、反側的なクリアの強さ
性格:倫理観よりも”力”を信じる男。基本的には冷静だが熱い心を持っている。
概要:跡継ぎ争いに嫌気が差し、サッカーに転向した元空手家。小学生時代から日向に絶対の
   忠誠を誓い、改造手術まで受けた。Jrユース大会後、日向と共に東邦学園高等部に進学。
   しかしGKとして世界は狙えない事を実感し、自ら志願してDFにコンバートした。

立花 政夫(2)・和夫(3)
所属:花輪SS→花輪中→全日本Jrユース→秋田商工→全日本ユース
配置:FW、ただしMFやDFとしても使われる
特徴:変幻自在のコンビプレイ、様々な空中技、二人揃わないと技の殆どが使えない
性格:何をするのも二人一緒なお調子者。極端に興奮すると猿言語で放す。
概要:アクロバティックな空中技とコンビプレイを得意とする双子の兄弟。彼らのプレイを初めて
   見た者は100%の確率で度肝を抜かれる。Jrユース大会後は秋田商工に進学。
   二人揃わないと技の大半が使えないが、一応一人でも出来る事はある。

中里 正人(4)
所属:南葛中→全日本Jrユース→南葛高校→全日本ユース
配置:DFだがMFとしても使われる
特徴:俊足を活かしたオーバーラップ、高いボールキープ力、忍術を活用したディフェンス
性格:上下関係に気を使う。下調べを怠り判断を誤る事が多い。むっつりスケベ。
概要:足が凄く速い忍者(一部の者しか彼の素性は知らない)。緩やかな滅亡の道を歩む
   里を救う為、スポーツ忍者として資金源になる事を目指している。趣味は風呂覗き。
   Jrユース時代は抜群の存在感を誇ったが、そこから殆ど伸びていないのが玉に瑕。

22 :2 ◆vD5srW.8hU :2014/02/12(水) 01:37:36 ID:Js/5v1fo
山森 正吾(13)
所属:南葛SC→南葛中→全日本Jrユース→南葛高校→全日本ユース
配置:MFだがFWも出来る
特徴:豊富な運動量、精度が非常に高いパス、豊富な空中技
性格:素直かつ誠実で向上心に満ち溢れている優等生。全日本ユースの年下組のリーダー格。
概要:新田と共に南葛SCで全国を制し、南葛中で芽を出した森崎達の一年下の後輩。
   Jrユース大会後は南葛中キャプテンになりV4を達成。その経験あってか基本的には温厚だが
   時には厳しく冷静な事を言う事もある。とある女性にストーキングされている。

新田 瞬(18)
所属:南葛SC→大友中→全日本Jrユース→南葛高校→全日本ユース
配置:FW
特徴:速さと巧さを兼ね揃えたドリブル、スピードに依存したシュート
性格:大胆不敵な野心家。ただし思い通りに行かないと割と簡単に落ち込んでしまう。
概要:森崎達より一つ下の年代のストライカー。秘めた才能はあると目されているが、
   Jrユース大会でそれが開花する事は無かった。しかし高校生になってようやく
   才能が開花し、今や別人となりつつある。山森とは南葛SC時代からの縁。

井沢 守(15)
所属:南葛SC→南葛中→全日本Jrユース→南葛高校→全日本ユース
配置:MF
特徴:優れたジャンプ力、来生と滝との連携
性格:劣等感と嫉妬を努力に変換出来る負けず嫌い。
概要:翼他への劣等感をバネに一花咲かせようと奮闘し続ける南葛のイケメンMF。
   小学生時代からの幼馴染、来生と滝と多くの連携技を持つ。

23 :2 ◆vD5srW.8hU :2014/02/12(水) 01:39:28 ID:Js/5v1fo
滝 一(17)
所属:南葛SC→南葛中→全日本Jrユース→南葛高校→全日本ユース
配置:FW
特徴:右サイドアタックによるドリブル突破とセンタリング、井沢と来生との連携
性格:極めて常識的な普通人。来生へのツッコミ役。
概要:右サイドアタックからのセンタリングのみを武器にする南葛の職人ウィング。
   小学生時代からの幼馴染、井沢と来生と多くの連携技を持つ。

来生 哲兵(16)
所属:南葛SC→南葛中→全日本Jrユース→南葛高校→全日本ユース
配置:FW
特徴:後先考えないドリブル突破、高低両方で打てるダイレクトシュート、滝と井沢との連携
性格:何があっても自信を失わないKY。お世辞にも頭は良くない。
概要:全日本JrユースNo.2FWまで上り詰めた南葛のお調子者ストライカー。
   小学生時代からの幼馴染、滝と井沢と多くの連携技を持つ。

高杉 真吾(6)
所属:南葛SC→南葛中→全日本Jrユース→南葛高校→全日本ユース
配置:DF
特徴:大柄な体を活かしたディフェンス、飛距離が長いスローイン
性格:自称策略家だが実際の行動力は低い。小悪党じみた言動もしばしば。
概要:森崎の下に下る事を良しとせず、旗色が悪くなっても反抗し続ける南葛のスイーパー。
   来生、滝、井沢とは小学生時代からの幼馴染だがポジションが違う為連携技は持たない。

24 :2 ◆vD5srW.8hU :2014/02/12(水) 01:41:06 ID:Js/5v1fo
石崎 了(25)
所属:南葛SC→南葛中→全日本Jrユース→南葛高校→全日本ユース
配置:DF
特徴:根性任せの開き直ったディフェンス
性格:誰にも頭を下げないある意味孤高の男。何気に女好きだが勿論モテない。
概要:翼との付き合いが誰よりも長い南葛のDF。森崎と翼が対立するに連れ彼も自然に
   翼側につき、森崎を憎む様になっていった。高杉と良くつるんでいるが仲は良くない。

25 :2 ◆vD5srW.8hU :2014/02/12(水) 01:50:41 ID:Js/5v1fo
【ブラジルユースの選手達】

カルロス・サンターナ
所属:フラメンゴユース→フラメンゴ→ブラジルユース
配置:FW
特徴:豪華な大技の数々、圧倒的な攻撃力、一流の守備力
性格:スポーツマンシップを尊ぶ優等生。サッカーボールに話しかける癖がある。
概要:ブラジル全国に名声を轟かせる名選手。その余りにもズバ抜けた強さに
   ”サッカーサイボーグ”とまで評される。人格面でも評判が良いブラジルユースのキャプテンだが、
   常に持ち歩く”アーサー”と名付けたボールと会話を始めると周りが沈黙に包まれる。

エウゾ・ゲルティス
所属:インテルJrユース→ACミランJrユース→ACミランユース→ACミラン→ブラジルユース
配置:GK
特徴:超人的なセーブ力、隙の無い守備、コンピューターの様な計算速度
性格:冷静沈着を通り越して機械的。数字を好み、金銭にも五月蝿い。
概要:”キーパーマシン”の異名で呼ばれるGK。少年の頃からわざわざセリエAに
   殴りこみ、イタリア人GK達を押し退け正GKの地位を勝ち取る事で腕を磨いてきた。
   常に脳内で色々な数字やデータを浮かべているのが密かな趣味。

リカルド・サンタマリア
所属:フラメンゴユース→フラメンゴ→ブラジルユース
配置:MF
特徴:卓越した指揮能力、極めて丁寧なゲームメイク、高い守備意識
性格:頭脳明晰だが内面に熱い闘志を持つ。溜まっているストレスも相当な物。
概要:フラメンゴ所属のMFでゲームメイクが非常に上手い。
   性格は絵に描いた様な常識人で、ボールに話しかける癖があるカルロスと
   嫌われ者のジェトーリオに挟まれている為常に胃痛に悩まされている。

26 :2 ◆vD5srW.8hU :2014/02/12(水) 01:52:29 ID:Js/5v1fo
ディエゴ・デ・オリヴェイラ・セウジーニョ(ディウセウ)
所属:サントスユース→サントス→ブラジルユース
配置:DF
特徴:超人的なパワーと意外な程のスピードとテクニックを活かしたディフェンスとオーバーラップ
性格:陽気で友好的な田舎者。ザガロの尻拭いは最早職人芸。ピンクが大好き。
概要:サントスユースのキャプテンを務めていた大柄なスイーパー。その守備力は
   ブラジル屈指であり、ブラジルユースでも守備の要。更に攻撃参加も上手い。
   かわいいからと言う理由で自分の髪をピンクに染めているので外見はかなり気持ち悪い。

ファビオ・デルネイ・フロレンシオ(ネイ)
所属:パルメイラスユース→パルメイラス→ブラジルユース
配置:MFかFW
特徴:相手の死角に潜り込むドリブル、高い攻撃技術、トニーニョとのコンビプレイ
性格:常にマイペースで善意と悪意両方を笑顔で振りまく。自他共に認める女好き。
概要:小柄な体格を逆手に取ったスピードスターとテクニシャン両方を兼ねるMF兼FW。
   ウィングとMF全般が勤められる。絵に描いた様な優男であり、女性ファンが多い。
   トニーニョとは幼馴染であり、二人のコンビプレイは定評がある。

アントニオ・コンセイソン(トニーニョ)
所属:パルメイラスユース→パルメイラス→ブラジルユース
配置:MF
特徴:ここ一番でのドライブシュート、巧みなゲームメイク、空中戦の強さ、ネイとのコンビプレイ
性格:冷静沈着なデータマン。糞真面目だが他者が馬鹿騒ぎをしていても咎めたりはしない。
概要:攻撃全般と空中戦に自信があるMF。得意技はドライブシュート。
   試合中も含めて常にデータを集め、更新していく事に余念が無い頭脳派の選手。
   ネイとは幼馴染であり、二人のコンビプレイは定評がある。

27 :2 ◆vD5srW.8hU :2014/02/12(水) 01:54:33 ID:Js/5v1fo
ジョゼ・トゥーリオ(ジェトーリオ)
所属:フラメンゴユース→フラメンゴ→ブラジルユース
配置:DFかMF
特徴:MF顔負けの攻撃力、反則を混ぜた巧みなディフェンス
性格:常に陽気で友好的な態度を貫く。自ら望んで嫌われている変人。
概要:フラメンゴ所属のDFであり、DFとは思えない程攻撃力があるが
   それに飽き足らず審判にバレない程度の反則を使って守備の要にまでなってしまう。
   ネイに壮絶に嫌われているが、本人はそれが嬉しくて堪らない。

マルシオ・パッソス・ザガロ
所属:サントスユース→サントス→ブラジルユース
配置:FW
特徴:パワーとテクニックを両立させたドリブル、強烈なミドルシュート
性格:鰻。傲慢で挑発好き。鰻。冷静さに欠ける。鰻。頭は悪くない。鰻。
概要:”ディフェンス殺し”のあだ名を持つサントスのエースにして問題児。
   典型的なワンマンストライカーだが、実力は本物で世界トップクラスと言える。
   何故か鰻について日本人よりも詳しく、プロ顔負けのうな重が作れる。

ワグネル・ソアレス・アマラウ
所属:サンパウロFCユース→サンパウロFC→ブラジルユース
配置:DF
特徴:安定して高いディフェンス力、高い浮き球に対する強さ
性格:短気で頭に血が上りやすい。ただし、サバサバしていて冷めるのも速い。
概要:サンパウロFC所属のブラジル屈指の名ディフェンダー。
   特に高い浮き球に強い事からサンパウロのコンドルと言う異名がある。
   ドトールとは幼馴染の関係の凸凹コンビ。

28 :2 ◆vD5srW.8hU :2014/02/12(水) 01:55:48 ID:Js/5v1fo
マグノ・ヴィエイラ・デ・オリヴェイラ(ドトール)
所属:サンパウロFCユース→サンパウロFC→ブラジルユース
配置:DF
特徴:鋭いタックル、低い浮き球に対する強さ
性格:常に冷静であろうと心がける。アマラウの抑え役をしている内にこうなったらしい。
概要:サンパウロFC所属のブラジル屈指のボールゲッター。
   タックルと低い浮き球を得意とする為サンパウロのコブラと呼ばれる。
   アマラウとは幼馴染の関係の凸凹コンビ。

マウリシオ・セザール・レイス・ペレイラ
所属:サンパウロFCユース→サンパウロFC→ブラジルユース
配置:MF
特徴:テクニックを生かしたドリブル突破、意外な程の得点能力
性格:素直さと強気が同居した自信家。調子に乗りやすいとも言う。
概要:カルロス達より1年下ながらブラジルユースに抜擢されたサンパウロの逸材MF。
   体格は小さいが抜群のテクニックで華麗な技を繰り出す。

ジョゼ・パウロ・リベリオ
所属:コリンチャンスユース→サントスユース→サントス→ブラジルユース
配置:MF
特徴:攻守両面に置いてそつの無い能力、バナナシュート
性格:へんじがない。ただのリベリオのようだ…
概要:コリンチャンスからサントスに移籍したMF。

クラウディオ・メオン
所属:グレミオユース→グレミオ→ブラジルユース
配置:GK
特徴:安定したセービングと飛び出し能力
性格:自信過剰な男。一度自信が崩されると取り乱してしまう脆さも。
概要:グレミオ所属のGK。リオカップ開催前は大会ナンバー1GKと評されていた。
   実際にかなりの実力者なのは間違いないが、世界トップクラスとは言えない。

29 :2 ◆vD5srW.8hU :2014/02/12(水) 01:57:03 ID:Js/5v1fo
アルツール・アンチネス・コインブラ
所属:ブラジルユース
配置:MF
特徴:ブラジルユーススタメンクラスをコケに出来る程の総合力
性格:無愛想な男でニコリともしない。頂点や最強と言った概念に魅力を感じない。
概要:突如監督直々にブラジルユースに召集され、10番を与えられた謎の男。
   世界最高クラスの猛者揃いのブラジルユースメンバーを圧倒出来る程の実力?
   ロベルトとカルロスにだけは極僅かに心を許している節もあるが、本当に極僅か。



【選手以外の人々】
見上 辰夫
全日本ユースの監督。元若林の専属コーチだが若林を贔屓したりはしない厳格な指導者。
昔は日本代表のゴールキーパーだった。よく片桐と悪巧みをしており、賀茂とも長い付き合い。
いわゆる”悪い大人”だが日本サッカーを発展させる為の努力は惜しまない。

片桐 宗正
日本サッカー協会の強化本部部長。昔は日本代表のストライカーだったが目の負傷で若く引退した。
グラサンがトレードマークのヘビースモーカー。頭が良いのか悪いのかはっきりしない人。
妹との仲は良好だが、特にシスコンと言う訳ではなくむしろ有能な部下みたいに扱っている。

賀茂 港
日本サッカー協会の関係者だが、具体的に何をしているかは不明。本人曰く主に情報収集をやっている。
陽子と行動を共にしている事が多いからボディガードかも?昔は日本代表のDFでキャプテンだった。
ちなみに指導者としては選手を次々と潰してしまう論外級。しかし本人はそれを認めたがらない。

吉良 耕三
サッカー指導者A級ライセンス保持者の飲んだくれ。日向、若島津、沢田の師匠であり
そのサッカー哲学はかなり過激な物の、作戦立案能力や指導力は割と高い。

30 :2 ◆vD5srW.8hU :2014/02/12(水) 01:58:11 ID:Js/5v1fo
ロベルト・本郷
ご存知翼の師匠にしてブラジルユースの監督。指導者としてはしょっぱいスタートを切ったが、
翼との再会をきっかけにハッタリと口車で凡将ぶりを良い意味での放任主義に偽装する術を会得した。
その後は選手達が勝手に結果を出してくれる様になったので実績だけ見れば名将と言える。
ただし色々と変態的な思考を持つ隠れ露出狂でもあるので迂闊に近づくのは危険。

井出 保
葵の同級生。サッカー選手としては話にならないが、データ収集及び解析能力は優れている。
日夜試合のビデオ研究に余念が無いが、その傍らでAVコレクションもする不届き者。

片桐 陽子
日本サッカー協会の若き役員で、ブラジルで研修しつつ森崎と翼のサポートをしていた。
実は良い所のお嬢さんで、将来政略結婚させられるかも知れない。小食だが酒は大量に飲む。
大胆で行動力があり、人懐っこい性格。この物語のヒロインと言えなくもない気がしない訳でもない。

中沢 早苗
南葛のサッカー部のマネージャー。一応原作通り翼と恋仲になっており、
原作以上に影が薄かった…のは過去の話で、スランプに陥った翼に拒絶され見るも無残な目に…

青葉 弥生
三杉のガールフレンド…と言う事になっている。実態は掌の上で転がされる事に幸せを感じてしまっている子猫。
彼女の出番が多いと原作の少年漫画としての世界観が壊されてしまうのである意味危険人物。

早川 あずみ
岬のフランスでの同級生にして金儲けのパートナー。強気で男勝りな性格。
高校を卒業してから日本に来たが、すれ違いで岬に二股男と言うレッテルを貼ってしまった。

山岡 美子
岬の父違いの妹。しかし本人はそれを知らず、テレビで見た岬に惚れ込んだ挙句
南葛に押しかけ幸運と周囲の誤解を活かしてちゃっかり岬の彼女と言う事になってしまった。

31 :2 ◆vD5srW.8hU :2014/02/12(水) 01:59:12 ID:Js/5v1fo
塩田 琴音
オリキャラ。念写や占いなどが出来る山森のストーカー。その正体は>>2だとか>>2の妹だとか言われていた為
本編には登場していないものの>>2の分身キャラとして姉まで出来てしまった。
サッカーの知識はいまいち不十分だが、山森LOVEの為に南葛高校に就職までした困った女。

マリー・シュナイダー
ドイツのカール・ハインツ・シュナイダーの妹。イタリアのジノ・ヘルナンデスと文通している。
怪しいおにいさんについていっちゃ駄目ですよ。おねいさんとの約束です。等と言っていた事もあったが、
彼女ももうティーンエイジャーの筈なのである程度自由にさせるべき。むしろ妹離れ出来ない兄貴が問題。

32 :2 ◆vD5srW.8hU :2014/02/27(木) 22:53:30 ID:JFRo6uMs
運命の10分間。それに挑む為に配置につくドイツユースの選手達の表情は
激しい嵐を予兆させる静かだが気迫に満ちた物だった。

ドイツメンバー「(やってやる、やってやるぞ…)」「(この程度で俺達に勝てる物か!)」

ブラジルメンバー「(くそっ、ここまで来て…)」「(悪あがきで奇跡は起こさせない!)」

ルディ「(ここに来て雨…ならばまだ希望はある!ウォッシャードライブを撃てればあるいは…!)」

ロベルト「(雨?そういやドイツには雨が得意な奴が居たっけ。まあ何とかなるだろ)」

観客「おい、ドイツの連中まだまだやる気だぞ…」「そりゃ、まだ1点差だから諦めはしないだろ」
「諦めない所じゃないぞ、凄い闘志を滾らせてるぜ」「後10分ぐらいか…?滅茶苦茶長く感じそうだぜ」
「気を付けて守れよーっ!」「ここまで来てまた同点なんて見たくねーぞ!」「落ち着いてやれーっ!」

全日本メンバー「どうなる…?」「ドイツが追いつくか…」「ブラジルが耐え切るか…」「マジで分からねェ…」

この頃になると観客も逆転ゴールが決して有り得ない可能性ではない事に気付き、
折角の逆転弾がふいにされるかも知れないと言う緊張感で唾を飲み込んでいた。
大丈夫、我らがブラジルユースならこのまま逃げ切ってくれる筈と言う期待感と
ドイツユースは底力がある事で有名なのだから嫌な予感がすると言う恐怖感が入り混じり、
息が詰まりそうな独特の雰囲気によってスタジアムが満たされていく。

放送「ボールがセンターサークルに戻されました。ブラジルが得点した為当然ドイツの
キックオフから始まるのです。劇的な逆転ゴールに酔いしれる時間は短かった!
ゲルマンサッカーは伝統的に土壇場でのスタミナと逆境での精神力で知られており、
このドイツユースも追い詰められた時こそ真の牙を剥くと言われています!
果たして彼らの底力と我らがブラジルの底力、どちらが上なのか…」

ピィイイイイイイイイイイイイイイイイイイ!

放送「それを決める為の笛の音が、今高々と鳴りましたーーーーーっ!!」

33 :2 ◆vD5srW.8hU :2014/02/27(木) 22:55:25 ID:JFRo6uMs
カルツ「行くぞォサッカー王国!今のワシは超マジじゃあ!!」

ダダダダッ!!

ドイツの先陣を切ったのはカルツだった。見るからに集中力が滾る表情で突き進むその姿はまるで小さな戦鬼の様だった。

カルロス「こっちだって最初っから本気だ!」

カルツ「どけっ!今のワシに近寄るんじゃねェ!!」

ズザザーーッ!
ドゴァアッ!

カルロス「ぐわーーーっ!?」

トニーニョ「なんの!」

ネイ「カルロスを抜いたからっていい気になるなよ!」

ズシャシャーッ!
ズシャシャーッ!

そこに果敢に挑んだカルロスだったが、今のカルツ相手に単独では
明らかに分の悪い勝負でありいともあっさりと吹き飛ばされてしまう。
だが続くトニーニョとネイは自分たちならば、と自信を持って同時に挑みかかった。

カルツ「ぐっ、こ…このォ!」

ガチィイイッ…
バーーーン!

ネイ・トニーニョ『なにィ!?』

34 :2 ◆vD5srW.8hU :2014/02/27(木) 22:56:59 ID:JFRo6uMs
放送「まずはカルツくんが突撃してきた!カルロスくん止められな〜い!
しかし次なる刺客のトニーニョくんとネイくんがツインタックルでこぼした…ああっとしかし!」

この二人のツインタックル相手だと流石のカルツもボールキープはし損ねたが、それでも
勢いで勝っていたのかボールを前方にはじく事に成功した。

ポブルセン「遅ェんだよ、グズグズすんな!」

放送「これをフォローしたのはポブルセンくんだ!ドイツの中央突破は継続している!」

そしてカルツの前に居るのはポブルセンである。

サンタマリア「これ以上貴様にやらせるかーっ!」

ズザザーッ!

ポブルセン「頭デッカチの雑魚は引っ込んでやがれ!」

ダカダカッドガアアッ!

サンタマリア「ぎゃあああっ!」

ディウセウ「サンタマリア!くそっ、やったなー!」

ゲルティス「対シュート態勢を整えろ」

放送「そしてポブルセンくんも突っ込んできた!サンタマリアくん止められません!
本当に怪我をしているのでしょうかこの選手は!?早速ドイツにシュートチャンスが生まれてしまったァ!」

ポブルセンはサンタマリアをあっさりと弾き飛ばし、自分の望むシュートレンジに易々と進入した。
シュナイダーとカペロマンにある程度マークを割かねばならないブラジルは
彼を事前に止める事は難しく、マーダーショットを撃たせて止める態勢の構築を余儀なくされる。

35 :2 ◆vD5srW.8hU :2014/02/27(木) 22:58:20 ID:JFRo6uMs
観客「わーっ、ヤバい!」「止めろ!止めるんだ!」「大丈夫だ、ディウセウとゲルティスが居る!」

シュナイダー「今だ、撃てポブルセン!」

ポブルセン「うるせェ俺に指図すんな!死ねぇええブラジルゥウウウウ!!」

グワアアアアアアアアアアアアアッ!!
バッギュゥウウウウウウウウウオオオオオオッ!!

ディウセウ「うぉおおおおおおっ!!」

ドグァアアアアッ…!

ディウセウ「う…あーーっ!ダメだーっ!」

ドサッ!
ヒュゴォオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!

ゲルティス「シュートコース算出終了…ハァアア!!」

バッ!
バシィイイイイイイイイイイイイイッ!!
バーーーーン!

ここでもディウセウとゲルティスは協力して立ちはだかり守ったが、
ポブルセンの気迫が威力を増していたのかキャッチし損ねたボールが大きく跳ね返された。

ブラジルメンバー「ルーズボール!」「早く確保…ああっ!?」

フライハイト「天は言っている…ここで俺に撃てと!」

そしてブラジルにとっては不運な事に、このボールに一番近い位置に居たのはオーバーラップしていたフライハイトだった。

36 :2 ◆vD5srW.8hU :2014/03/05(水) 00:46:10 ID:6H9bjZ/Q
ここからの数分間は非常に慌ただしく、そしてとてつもなく長く感じられる物だった。

放送「ポブルセンくんのマーダーショット!ディウセウくん止められない!しかしゲルティスくん
なんとか大きく弾き返しました!…がっ!?よりによってフライハイトくんがこのこぼれ球に詰めようとしているーっ!!」

中山「ここでフライハイトが撃ったら…決まる!」

次藤「ディウセウはまだ倒れちょるばい!」

早田「いや、待て!ドトールも駆けつけているぞ!」

ダダダダッ!

ドトール「撃たせはしない…!」

雨天時にしか撃てないフライハイトの大技、ウォッシャードライブ。その脅威はブラジルユースもよく研究しており、
ディウセウが起き上がれずゲルティスも万全の体勢ではないこの瞬間に撃たれては命取りになる事は百も承知だった。

ズシャシャーッ!

故にいち早くフライハイトのマークにつけたドトールはたった一人でも彼を止めようと必死だった。
ここで決められてしまっては今までの努力が全てフイになるのだからその気迫はただ事ではない。

フライハイト「良いタックルだ。だが雨を味方につけた俺を止めるには足りない!」

シュパパパパァ…!
ビュゥッ!

ドトール「くっ…(ダメか!最早ゲルティスを信じるしかない!)」

しかし今のフライハイトを1対1で止める事は難しく、彼は然程時間を稼げずに振り切られてしまった。
ドトールに出来たのはゲルティスが体勢を整えるのに必要な数秒間を稼ぐだけだった。

37 :2 ◆vD5srW.8hU :2014/03/05(水) 00:48:16 ID:6H9bjZ/Q
フライハイト「今こそ雨の力を借りる時だ!水よ!風よ!ドイツに勝利を〜〜〜っ!!」

グワァアアアアアアアアアアアアアアッ!!

放送「ドトールくんタックルに行く…しかしかわされた!そしてフライハイトくんが足を振り上げたァアア!!」

ゲルティス「(ウォッシャードライブ…雨による摩擦と下方向へのベクトルを
計算し尽くし落下力に上乗せした強化版ドライブシュート)」

バッギュルゥウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウン!!!

直後に放たれたフライハイトのウォッシャードライブ。

放送「撃ったァアアアアアアアアアアアアアア!!フライハイトくんのウォッシャードライブ!」

ドイツメンバー「いけェエエエエエ!!」「決まれーーーっ!」

ブラジルメンバー「ゲ、ゲルティス!」「なんとかしてくれー!!」

ゲルティス「(このシュートのデータは日本戦から取ってある。コース予測…成功!)」

バッ!バシィイイイイッ!!
ズルッ…ポンポンポン…

フライハイト「な、なにィイイ!?」

ゲルティス「(…!?雨のせいでグリップ難度が上がっている!)」

ピィイイイッ!

これはゲルティスはキャッチは出来なかったものの、ゴールバーの上に弾く事には成功した。
無論、ドイツ相手にコーナーキックを与えるのは命拾いではなく次なるピンチである。

38 :2 ◆vD5srW.8hU :2014/03/06(木) 01:04:41 ID:MIGFJ3z+
観客「や、やったァ!弾いた!」「コーナーか…命拾いしたぜ」「バカ野郎!何が命拾いだ!」
「忘れたのか、ドイツにはコーナーキックのスペシャリストが居るんだぞ!」「げっ!ヤバい!?」

ルディ「(くっ、ウォッシャードライブも防がれたか!だがコーナーなら…!)」

ロベルト「(あれ?あれ?なんかヤバい?滅茶苦茶撃たれまくってるぞ?)」

放送「ゲルティスくん弾いたァ!ボールはゴールバーを超えた!コーナーキックです!
通常なら命拾いした、と一息つける所ですがドイツユース相手にはそうはならない!それは…」

ダダダッ!

カペロマン「来たな!とうとう俺の本領発揮だぜ!」

放送「ドイツにはこの人、テオドール・カペロマンくんが居るからです!
サイドからのスナイパーたる彼はコーナーキックをもっとも得意とし、
彼のトレードマークのサイドワインダーはコーナーキックから真価を発揮するのです!
試合は間もなく約3分間と表示されたロスタイムに突入しようとしています!
ブラジル、耐えきれるか!?怒涛のシュートラッシュを凌ぎきれるのか〜っ!!」

ブラジルメンバー「くそっ!」「配置を急げ!」「こんな土壇場でやられて堪るか!」

この試合初めてコーナーキックと言う大チャンスをドイツに与えてしまったブラジルは
大急ぎでサイドワインダーに備えようとしていたが、その際守備の要である
ディウセウは同じく守護神たるゲルティスの傍に駆け寄り小声で問いていた。

ディウセウ「ゲルティス。おめえ、まだやれるか?」

ディウセウには分かっていた。ドイツの高火力の嵐に晒され続けた自分もゲルティスも限界が近く、
間もなく動きが鈍り出す事を。その瞬間をドイツに突かれたら失点してしまうであろう事を。

ゲルティス「(体力残量確認…完了)」

39 :2 ◆vD5srW.8hU :2014/03/06(木) 01:06:24 ID:MIGFJ3z+
スッ。

ゲルティスは口では答えず指を2本上げただけだった。それで十分だった。

ディウセウ「(後2回だけか…)分かった!後1回、オラが何とかする!」

ピィイイッ!

放送「ロスタイム突入と同時にコーナーキック!カペロマンくんが走り…サイドワインダーだァ!」

グワァアアアアアアアアアアアアッ!!

カペロマン「唸れェ!サイドワインダー!!」

ブワッギュォオオオオオオオオオオオオオオオオン!!
ギュインギュインギュインギュイン!!

マウリシオ「くそーっ!」

ジェトーリオ「だああっ!なんでこんなに曲がるのさ!」

ディウセウ「でえじょうぶだ!オラに…任せろーっ!」

バッ!
ブゴワァアアアアアアアアアッ!!

カペロマン「くっ!悪あがきしやがって!」

ディウセウ「ふぐ…(ダメだ、トラップできねえ…!)」

バーン!

40 :2 ◆vD5srW.8hU :2014/03/06(木) 01:07:46 ID:MIGFJ3z+
放送「ふ、防いだ!ディウセウくんがまたしてもファインプレイ!…あああっ!?」

ディウセウは残り少ない体力と気力を注ぎ込み、顔面ブロックでサイドワインダーを弾いてみせた。
だが彼の献身的なディフェンスを嘲笑うかの様にボールはブラジルにとって一番嫌な場所に転がって行った。

ダダダッ!                             ダダダッ!

ブラジルメンバー「こ、今度はどこ…げえっ!?」「なんでそっちなんだよーーっ!?」

シュナイダー「決めるぞフライハイト!」

フライハイト「任せろシュナイダー!」

シュナイダーとフライハイトの二人の前である。

カルロス「(くっ…だが、もうネオファイヤーを撃てるとは…いや違う!あの二人には!)」

グワアアアアアッ!                      グワアアアアアッ!

放送「し、しかしこぼれ球はシュナイダーくんとフライハイトくんの前へーーーっ!天はブラジルを見離したのか!?」

アマラウ「ええい、今度はこれかよ!ディウセウ…はダウンか。俺がやるしかない!」

ゲルティス「(ファイヤードライブの確率95%。シュートコース算出…)」

シュナイダー「 F I R E ! ! 」         フライハイト「 D R I V E ! 」

バギュゥゥルゥウウウウウウウウウウウッ!!!!

ドイツに残された最後の大技が、ディウセウと言う盾を失ったゲルティスに襲い掛かった。

ゲルティス「(失点の確率…52.1%)」

41 :2 ◆vD5srW.8hU :2014/03/08(土) 00:06:37 ID:MmNRyPYQ
ブワァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアン!!

放送「出た〜〜〜っ!!ファイヤードライブだーーーーっ!!!」

ファイヤーショットとドライブシュートの力が同時に加わったファイヤードライブ。
それはファイヤーショットの強さと速さ、ドライブシュートの上昇からの急降下、
そしてツインシュートらしく幾重もの分裂を兼ね揃えた驚異のシュートである。

ドガアアアッ!

アマラウ「ぐわああああっ!!」

ドトール「アマラウーッ!」

ディウセウの代わりを果たすべく勇敢に飛び込んだアマラウだったが
彼には残酷な程に荷が重すぎ、何の役にも立たずにあっさり宙を舞う羽目になった。

この運命の瞬間を最も長く感じたのは誰だったか。
それはこのドイツの切り札をたった一人で止めなくてはいけないゲルティスだった。

ゲルティス「………」

機械の様に冷徹な表情に、集中力と緊迫感による感情が籠もっていく。
超高速で急降下してくるボールの雲を見据える瞳の中で、一つの決意が芽生える。

ゲルティス「(キャッチと反応の両立は至難の業。ドイツユースの体力、気力の
残量を考慮すれば警戒すべきシュートはこれが最後…)

0.01秒単位の判断が問われる世界で彼は決断した。キャッチはしなくていい、ゴールに入れさせなければそれでいいと。

42 :2 ◆vD5srW.8hU :2014/03/08(土) 00:07:57 ID:MmNRyPYQ
ゲルティス「ハァアアアアッ!!」

バッ!

それは、彼らしくない不恰好なセービングだった。
黒髪、黒肌、そしてユニフォームも黒が基調の彼がまるで幻影の様に素早く動き、
何時の間にかキャッチに成功している為ダークイリュージョンと名付けられたセービングの素早さは発揮していたが
横っ飛びで飛びつくのではなくサイドステップした位置から前に向かってのジャンプ。
割り出したシュートコースに伸びている筈の両腕も左右に広く開かれていた。

森崎「(あれは…!)」

森崎にはすぐその狙いが分かった。ボールの分裂の見切りが必要になるキャッチを完全に諦め、それよりも
予測したシュートコースにいち早く陣取り可能な限り己の体で覆い尽くし、全身の何処かに当たればいいと言う行動。

ボグォオオオオオッ!!

ゲルティス「グァッ…!」

そしてボールはゲルティスの胸にぶち当たった。
腹ならばまだ体をくの字に曲げて衝撃を逃がす事が出来るが、胸は曲げられない。
衝撃を逃がしたかったら後ろに倒れ、ゴールを許すしかない。

ゲルティス「………!」

ズズッ…

だがゲルティスは倒れなかった。胸に走る激痛と息を吐き出させられる苦しみに耐え、
震える足をスパイクで地面に突き刺し、筋肉を総動員してなぎ倒される事を拒否した。

43 :2 ◆vD5srW.8hU :2014/03/08(土) 00:09:22 ID:MmNRyPYQ
バァアアアアアアアアアアアアーーン!
ズサッ…

彼の努力は報われた。勢いよくボールを跳ね上げる事に成功するその瞬間に初めて彼は自分が膝をつく事を許した。
彼の顔は負担と疲労で汗の洪水となっていたが、その瞳は勝利を確信して光っていた。

シュナイダー「な…なにィ!?」

フライハイト「そ…そんなァ…」

ズサッ…ドサッ…

そして彼の判断通り、ドイツはもう限界だった。体力をほぼ使い果たしたシュナイダーは膝をつき、
彼以上に疲労していたフライハイトは尻もちをついてしまった。

ドイツメンバー「ば、馬鹿な!?」「ウソだろ…」「なんで、なんで…」

ミューラー「くそっ!」

ダダダダッ!

ここまでやったのに、最後の大技まで出したのに決まらないのか?もうこれ以上は…
そんな気持ちがシュナイダーとフライハイトのみならず、ドイツユースのほぼ全般に広がる。
元々は心が折れそうな所を雨と言うハプニングで持ち直した士気であり、
既に限界を超えて戦っていた所に二人の主力選手の切り札が防がれたショックは大きすぎた。

だがそんなドイツにも例外は居た。

ポブルセン「ウォラァアアアアアアアアアアアア!!」

バッ!

44 :2 ◆vD5srW.8hU :2014/03/08(土) 00:10:25 ID:MmNRyPYQ
ドイツメンバー『ぽ、ポブルセン!?』

ブラジルメンバー「くそっ、まだかよ!?」「いい加減にしろーっ!」

ポブルセンはこぼれ球に反応した。怪我を押した上での激戦で彼の疲労はシュナイダー達と比べても
遜色がない程だったが、みなぎる負の感情が足の痙攣も破裂しそうな心肺も無視させていた。
また彼だけはエースのシュートが防がれたショックを感じず、むしろざまを見ろとすら思い、己の手柄のチャンスと見なした。
味方を信じると言う概念がなく極めて自己中心的な彼の性格が皮肉にもドイツに息を吹き返させようとしていたのだ。

シュナイダー「………!」

それは未だ立つ事が出来ないシュナイダーも同様であり、なんとか立ち上がらねばと言う
焦りに支配されていた彼の頭を冷やし、周りを観察する余裕を与えた。

そして彼は見た。
サイドワインダーを顔面で防いだ為にグロッギーになって立ち上がれないディウセウの姿を。
大量の汗をしたたらせ、ガクガク震える膝を必死に叱咤しているゲルティスの姿を。
最早この二人に頼れなくなった為とにかくボールの確保しか考えられない他のブラジル選手達の姿を。

シュナイダー「押し込め!ブラジルはボロボロだ!」

ドイツメンバー『!!!』

シュナイダー「俺たち以上にだ!誰でもいい、押し込めーーーっ!!」

ブラジルメンバー『!!!』

シュナイダーはストライカーとして自分が決めるのではなく、キャプテンとして誰でもいいから決めろと檄を飛ばした。

カルロス「くっ…シュナイダーめ…!」

それはこぼれ球に追いつこうと走り回りながらも運悪くプレイに絡めないでいるカルロスが最もやって欲しくない事だった。

45 :2 ◆vD5srW.8hU :2014/03/14(金) 21:19:23 ID:RsHIX4qs
放送「ふ、防いだーーーっ!!ファイヤードライブをゲルティスくんがなんとかセーブ!
これで今度こそ命拾い…ではないっ!?ポブルセンくんがねじこみに…」

ポブルセン「ァアアアアアアアアアアアアア!!」

バッ!

そんなシュナイダーの激がポブルセンには聞こえたか、聞こえなかったか?
どちらにしても彼の意思には影響がなかった事は間違いない。
彼は足の痛みも焼け付く様に重く苦しい息も全て無視しボールに向かって
足を伸ばし、強引で不恰好なボレーシュートを撃とうとした。

ドトール「くぉっ!」

バッ!
ボコォン!

ポブルセン「キサマァアア!」

しかしこの時はドトールの必死のクリアがかろうじて割って入る事に成功し、ボールをこぼす事に成功した。
ただしそれにホッとしている暇はブラジルには与えられない。両チーム共最後の執念でボールに詰め寄ろうとしていたからである。

カペロマン「うおおおっ!」

グワアアアアッ!
バッゴォオオオオオオ!!

放送「ポブルセンくんのボレーシュート…はドトールくんが阻止!しかしカペロマンくんが走る!」

46 :2 ◆vD5srW.8hU :2014/03/14(金) 21:20:38 ID:RsHIX4qs
そしてこの一刻千金の場面でいち早くこぼれ球にかけこみ足を振り上げたのはカペロマンだった。
最早サイドに居る意味などないと割り切り、最後の力でPA内から強引にサイドワインダーを放ったのだった。

ギュイギュイ…!

ゲルティス「………!!」

そんな近距離から放たれたそのシュートは普段の派手な横揺れもカーブも鳴りを潜め、
純粋な威力もカペロマンの体力切れで落ちていたが、同じく体力が尽きそうになっていた上に
ファイヤードライブのセーブ直後で体勢を整えきれていなかった今のゲルティスには十分な脅威だった。

ゲルティス「ハァアアアア…!」

バッ!
バシィイイイッ!
ガコォオオオン…

カペロマン「嘘だろ!?」

それでもゲルティスは咄嗟に飛びつき、ボールを下から掬い上げて
ゴールバーに跳ね返させる事に成功した。だがその代償は彼に残された全てだった。

バゴォオンッ!!

ゲルティス「ッ!!」

ドサッ…

なりふり構わぬセービングの結果額からゴールポストに衝突してしまった彼は
体力の限界の上に頭部への衝撃で意識を朦朧とさせ、力なく崩れ落ちてしまった。
ゲルティスは最早まともなセーブは出来ないのは誰の目にも明らかだった。

47 :2 ◆vD5srW.8hU :2014/03/14(金) 21:22:01 ID:RsHIX4qs
放送「サイドワインダー!ゲルティスくんこれも弾き…あああっ!?」

マーガス「もらったぁああああ!!」

バッ!

そして高い浮き球には当然それを得意とするマーガスが飛びつく。
普段は威力のなさ故に彼自身が得点を狙う事はほとんど無いが、
ディウセウとゲルティス両方がダウンしている現状では難なく決められる。

アマラウ「やらねえよぉおおおお!!」

バッ!
ガコッガココッ!!

マーガス・アマラウ『ぐあっ!』

ポーーーーーン!

ここでブラジルの命綱となったのはアマラウだった。
マーガスと同じく高い浮き球に一目散に飛びついた彼は互角の衝突を演じ、
幸運にもルーズボールをペナルティエリアの外に向ける事に成功した。

放送「マーガスくん、とアマラウくんが激突!こぼれ球は…ペナルティエリアの外へーーーっ!!」

ワァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!

あまりのハイペースに置いて行かれそうになっていた実況と具体的に喋る前に
騒ぐ事しか出来なかった観客が喜びに沸き立つ。とうとうピンチを脱出できそうだと。

48 :2 ◆vD5srW.8hU :2014/03/14(金) 21:23:10 ID:RsHIX4qs
シュナイダー「!!!」

それは未だ立ち上がれていないシュナイダーにとっては悪夢の光景だった。

シュナイダー「(そんな…あれだけ撃ったのに決まらないのか…!?
ブラジルの守備陣を完全に粉砕したのに、後たった一発でいいのに、
その最後の一発を撃てる前に試合が終わってしまう………!!)

彼の体感時間が極めて遅くなり、周囲の現状を一瞬で理解させてくれる。
彼の高い集中力と観察力がなせる業だが、この時ばかりは拷問にしかならなかった。
何処に希望を探そうとしても、絶望ばかり見えてくるからだ。

シュナイダー「(フライハイトは…立ってはいるが、もう走れていない…歩いているだけだ…
ポブルセンは…本人は疲労を自覚していなくても、体の動きそのものはまるでスローモーションだ…
カペロマンは…ここも変わらない、痙攣した足で走ろうとしても到底間に合わない…
そもそもこの3人はもうマトモなシュートは撃てない…マーガスは!?あいつならまだ余力が…
ダメだ…!アマラウともつれて倒れ込んでいる!間に合わない、間に合わない、間に合わない!!)」

ブラジルの守備陣は完全に粉砕された。だがドイツにも最早攻撃陣が残っていなかった。
その現実が時間切れの敗北と言う悪夢を刻一刻とシュナイダーの眼前に近づける。
それでも尚諦めず、諦められず、シュナイダーはボールの行方に視線を戻したがそこにも絶望しかなかった。

ズシャシャシャーッ!
ガガッゴッガッ!
バシィーーーーーーーーーン!!

カルツ「(ああっ…!すまんシュナイダー、すまん皆…!)」

シュナイダー「(ダメ…なのか…?)」

こぼれ球をフォローしたカルツは、ネイ、トニーニョ、サンタマリアの3人に囲まれ、突破を阻まれ、
ボールを更に後方に向けて高く跳ね上げられていた。最早カルツの突進すらなくなったのだ。

49 :2 ◆vD5srW.8hU :2014/03/14(金) 21:24:44 ID:RsHIX4qs
シュナイダー「!!!?」

だが更にボールの行方を目で追った時、シュナイダーはまるで予想していなかった物を見た。

ジェトーリオ「ふーっ!やーっとこれで終わりっと」

今度のこぼれ球に一番近かったブラジルユースの選手はジェトーリオ。上空から落ちてくるボールを
見上げるその表情は安堵と歓喜に満ちていた。やっとこれで終わる、やっとこれで勝てるのだと。

カルロス「ジェトーリオ!まだだ、前を見ろーーーっ!!」

ジェトーリオ「へ?」

ミューラー「ウォオオオオオオオオオオオ!!!」

バッ!バッ!

だがまだ終わりではなかった。ジェトーリオがそれに気付いた時には遅すぎた。

ジェトーリオ「えっうそっちょっと待ってちょっと待ってぇえええええ!!?」

バコォオオン!ドゴオッ!

ジェトーリオ「ぐべああっ!」

カルロス「くっ!くそォ!」

グルッ!ダダダッ!

ミューラー「シュナイダー!立ちやがれ、この愚図野郎!立ってゴールを決めろォオオ!!」

シュナイダーが見た物。それはオーバーラップしていたミューラーが自分の頭上に向けてボールをヘディングで跳ね返した所だった。

50 :2 ◆vD5srW.8hU :2014/03/18(火) 06:05:10 ID:U2tcOuNY
放送「あああああっ!!?ぼ、ボールが…ハイボールが、再びブラジルゴール前へぇええええ!!!」

観客「なんだとォーーーーッ!!?」「笛、笛はどうした!」「もうタイムアップだろ!」
「シュナイダーは倒れてい「そのまま座ってろ立つ「ゲルティス立てよ!」ウセウはもうダメか!?」
「クリア出来る奴が誰も「いやーーーーー!!」たれる撃たれるーっ!!」「神様助けて!」

絶対絶命。あれほど苦労して奪ったリードが最後の最後で不意にされてしまう悲劇。
実況も観客も遠慮なく悲鳴を上げに上げたが、それらはシュナイダーには殆ど聞こえなかった。

シュナイダー「(この高さ…ヘディングでは届かない、オーバーヘッドキックではなくては…なのに!)」

今の彼の意識を占めていたのは彼の上空に向かってくるボール、そして。

シュナイダー「(…くそっ…足が、足がっ!)」

いくら気力を振り絞っても悲鳴ばかり上げる己の体だった。

シュナイダー「(動け、俺の足!もっと速くだ!)」

このまま彼が蹴らずに見送ったらこのボールはわずかにゴールポストの横を逸れていくだろう。

シュナイダー「(19年間共に走り続けて来たじゃないか!こういう時の為に!世界を獲る為に!)」

故にどうしても立ち上がらなければならない。彼が立って、跳んで、蹴らなければ全てが終わりなのだ。

シュナイダー「(後1回だけ!後1回だけでいいんだ!それで休ませてやるから!)」

なのに彼の足は彼の叱咤に応えてくれない。立ち上がりつつは居る。だがそれが遅い。
これでも間に合うのか?もう絶対に間に合わないのではないか…

諦めたい。もう休みたい。
この試合何度も脳裏を掠めた思いが彼の闘志をいよいよ消そうとする。

51 :2 ◆vD5srW.8hU :2014/03/18(火) 06:09:23 ID:U2tcOuNY
シュナイダー「(…よし…ジャンプ、出来る!)」

彼の闘志は消えなかった。蝋燭の様に儚くはなっていたが、それでも苦難の荒波にかき消される事はなかった。

シュナイダー「(膝を曲げて…跳ぶんだ)」

バッ!

彼は諦めなかった。間に合わないかも知れない、と言う思いを焼き尽くした。
そんな事を考えている暇があったら動け、と言う彼らしい実にシンプルなロジックで。

シュナイダー「(体を回せ。足を振れ)」

グワッ…

それはオーバーヘッドキックと言うにはあまりに弱く穏やか過ぎた。
ただ形だけそうなっているだけで、これをシュートと言い張るのはストライカーの名折れになるだろう。
それでもいい。ただコースを少し変え、ボールをゴールの枠に誘導すればそれでいい。
それで十分だと分かっていたシュナイダーは正確に動きタイミングと打点を合わせる事に集中した。

ジワッ…

シュナイダー「(ぐっ…目が…!気にするな、もう関係ない!)」

間の悪い事に汗が目に流れ込みシュナイダーは目を瞑る事を余儀なくされたが、
それでも彼は構う事なく足を振り続けた。どうせもう見えようが見えまいが関係ない。

シュナイダー「(まだかっ…ボールを、蹴った感触は…まだか…!?)」

永遠に感じられる暗闇の刹那、シュナイダーは最後まで不安と戦い続けた。
結局間に合わなかったかも知れない。ひょっとしたら早過ぎたかも知れない。
飛び上がる地点を間違えたかも知れない。無数の不安が彼を苦しめ続ける。

52 :2 ◆vD5srW.8hU :2014/03/18(火) 06:12:39 ID:U2tcOuNY
そしてそれが終わった時、シュナイダーは確かに感じた。

ガスゥウウウウッ!

シュナイダー「!!!」

それは確かにボールを蹴った感触だった。思ったよりも重く強く感じたそれは
間違いなくボールの芯を捕らえているのが彼には分かった。これなら狙い通りに飛ぶと。

シュナイダー「(やった!…あ、あれ…)」

だが彼にはそれ以外の事は分からなかった。暗闇の中で何も見えず、極度の集中の弊害で何も聞こえず、
そして限界を超えた疲労の代償か今や触感すらなくしていた。

シュナイダー「(こ、これは…俺は、気絶しようとしている…?)」

体感時間ではそろそろ地面に落ちていて良い筈。なのに何時までも何処までも
落ち続けていく感覚が終わらない。彼の意識は自分が気を失おうとしている事を認識した。

シュナイダー「(………ダメだっ!!)」

シュナイダーはこれにも抗った。

シュナイダー「(まだ延長戦があるんだ!俺のゴールで獲得した延長戦!
俺はその延長戦を制し、決勝戦に進み、日本を倒し…世界を獲るんだ!!)」

彼は最後の最後まで諦めなかった。戦い続けた。

シュナイダー「(俺は…俺はまだ戦える!戦うぞっ!)」

不安と絶望の闇を払い続けた彼の炎は同点ゴールで勢いを取り戻し、無意識の海すら蒸発させた。
誰にも知られる事のない、彼自身良く覚えていないであろう孤独な戦いに勝った。

53 :2 ◆vD5srW.8hU :2014/03/18(火) 06:17:07 ID:U2tcOuNY
ガバッ!

シュナイダー「俺は…俺は、まだ…!」

カルツ「シュナイダーちゃん…」

彼が意識を失いかけていたのはほんの数秒間だった。
最初に彼が見たのは涙を流すカルツの顔だった。

シュナイダー「(どうしたカルツ…嬉し泣きだなんて、案外涙もろい奴だな)げほっ、げほっ」

シュナイダーはカルツに声をかけようとしたが出てくるのは咳だけだった。
同点ゴールくらいで喜ぶな、まだ試合はこれからだと言おうとしたが肺と喉と口が言う事を聞かなかった。

フライハイト「シュナイダー…大丈夫か…」

シュナイダー「(くそ、喋れん…ん?フライハイト、お前もか…?)」

ドサッ…

シュナイダー「(ポブルセン?なんだ、何故倒れる…)」

彼が何かおかしいと気づいたのはフライハイトも涙を浮かべ、更にポブルセンが白目を剥いて倒れるのを見てからだった。

ドイツメンバー「シュナイダー…」「すまん…」「俺たちが、何か出来ていれば…」

シュナイダー「(なんだ…何故謝るんだ。なんで皆泣いているんだ?)」

ブラジルメンバー「ヒャッハー!やったぜ!」「キツかったー!」「終わった終わった。ふぅ」

ウワァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!

54 :2 ◆vD5srW.8hU :2014/03/18(火) 06:24:36 ID:U2tcOuNY
シュナイダー「(なんだ!?何故だ…何故ブラジルが喜んでいるんだ!?)」

間も無く彼は気付いた。過酷な現実に。だがそれを受け入れられなかった。
それでも首は本能的に動いてしまう。受け入れ難い現実を確認する為に。






ブラジル 3−2 ドイツ






電光掲示板には確かにこう書かれていた。

シュナイダー「………」

いくら見ていてもそれが変わる事はなかった。時計も試合終了を示していた。

55 :2 ◆vD5srW.8hU :2014/03/18(火) 06:26:00 ID:U2tcOuNY
徐々に記憶が蘇ってくる。力のない自分が蹴ったにしてはあまりに蹴り応えの
あり過ぎたボール。あれは軽くボールを蹴った感触ではなかった。

そう、あれは。

ザッ。

カルロス「大丈夫か?」

シュナイダー「…ああ、大丈夫だ。そして…お前だな?」

カルロス「ん?…ああ。かろうじて間に合った」

シュナイダー「そうか………」

あれは誰かのクリアに押し負けた感触だった。
シュナイダーとカルロスはオーバーヘッドキックでぶつかり合い、カルロスに押し負けたのだ。

今更の様に思い出す。ミューラーがボールを跳ね返した瞬間、カルロスも走り出していたのを。

シュナイダー「……………俺達は、負けたのか」

この瞬間シュナイダーは戦うのを止め、諦めた。涙は出てこなかった。

56 :2 ◆vD5srW.8hU :2014/03/18(火) 06:29:58 ID:U2tcOuNY
と言う訳で、やっとブラジル対ドイツが終わりました。
WY編連載時から17年…ついに「こうあるべきだろう」と言う展開全てをつぎ込む事が出来ました。

次はとうとうブラジル戦です。コインブラ抜きでも十分にラスボスを張れる実力に加え、
まさかの2点差をつけられても逆転出来る主人公チームの様な強さも併せ持つ、
間違いなくキャプ森シリーズ最強の敵との対戦となります。乞うご期待!

57 :2 ◆vD5srW.8hU :2014/03/19(水) 23:41:55 ID:PdWPAWc6
ピッ、ピッ、ピィイイイイイイイイイイイイイイイ!!

放送「しっ…試合終了〜〜〜〜〜〜〜〜ッ!!ここでこの死闘にホイッスル!
最後は両チームのキャプテン同士のオーバーヘッドのぶつかりあいをカルロスくんが制し、
最後まで逆転ゴールを守りきる事に成功しました!3−2、3−2です!
絶望の2点差を見事大逆転し、最後の猛攻撃を耐えきった我らがブラジルユースの大勝利です!!!」

ワァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!

観客「やった!」「勝った!」「俺達が勝ったんだ!」「ブラジルユース最高!」「ヒヤヒヤさせやがって!」
「心臓飛び出るかと思った…」「ちょっと苦戦し過ぎたぞ!次はもうちょっと丁寧にやれ!」
「カルロスよくやったー!」「お前こそセレソンのキャプテンに相応しい!」「ザガロ!もう1点くらい取っとけ!」
「よく守り切ったディウセウ!」「ゲルティスは大丈夫なのか!?」「怪我人出ていないだろーな…」

ドイツサポーター「そ、そんなァ…」「ど、どうしてだよ!」「あれだけ頑張ったのに…」「後ほんのちょっと…だった…」

ドイツの最後の猛攻撃を耐えきり、最後はキャプテン同士のぶつかり合いを制して守り切った。
この劇的な勝ち方に観客のテンションは天を突き喉も枯れよとばかりに大歓声を爆発させる。
圧倒的少数派のドイツサポーターがさめざめと泣いて嘆いても最早当人達にしか聞こえない程に。

そして全日本ユースの面々は戦慄の余り誰も口を開けないでいた。

石崎「………ぷはあっ!こ、腰が抜けるかと思った…」

皮きりになったのは詰まった息を吐き出した石崎の発言だった。

若林「ドイツが…負けた。あれ程の力を見せつけ、隠していた切り札まで使ったのに…負けた」

赤井「マジッすか…最後の攻めは決まると思ったのに、絶対延長だと思ったのに」

中里「あれを凌ぎきるとは…ブラジルユース、恐るべし!」

58 :2 ◆vD5srW.8hU :2014/03/19(水) 23:45:34 ID:PdWPAWc6
早田「畜生、なんだってんだ。俺達が散々苦労して引き分けたドイツに勝っちまいやがって」

次藤「しかもその勝ち方が曲者ばい。2点リードば引っくり返すとは…」

葵「あの時もう殆どドイツの勝ちじゃないかって思ったのに、信じられないですよ!」

岬「特筆すべきはあの時、殆ど焦りも怯えも見せなかった事だよ」

松山「精神力が半端ないじゃないか…あの観客の悲鳴でもペースを崩す事がなかったんだから」

三杉「確固たるゲームプランがあったお蔭でもあるが、それを信じ続けたのも凄いな」

中山「実力だけじゃない。知力も精神力もズバ抜けている…穴が殆ど見当たらない」

日向「しかもあのシュートラッシュ戦法は、森崎に対しても効果的だぞ」

翼「強いのは分かり切っていた。でも、ここまでだなんて…流石ブラジルとしか言い様がない」

森崎「(ちっ、どいつもこいつもビビリやがって。こういう時はなんと言うべきだ?)」

A 「怯えてんじゃねえ。俺達だってここまで勝ち上がってきたんだ!」激を飛ばす。
B 「だが、ブラジルにも弱点はある!そこを突けば勝てる!」ブラジルの弱点を言う(更に分岐)。
C 「攻撃、守備、スタミナ、戦術、メンタル。全てにおいて超一流だな」素直に褒める。
D 「上等じゃねえか。最強の敵を倒さないと最強とは認めてもらえないだろ」武者震いする。
E 「………ぐがっ。ん?終わったのか?で、どっちが勝った?」寝ていたフリをする。

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59 :2 ◆vD5srW.8hU :2014/03/20(木) 20:45:30 ID:B9I/xQZ2
>B 「だが、ブラジルにも弱点はある!そこを突けば勝てる!」ブラジルの弱点を言う(更に分岐)。

全日本メンバー「な、なんだって!」「それは一体?」「(また何か変な事言うんじゃないだろうな…)」

チームメイト達が口々にブラジルの強さを認めていた矢先、森崎はブラジルにも弱点があると主張した。
彼を知る彼らが皆彼らしいと納得する言動であり、同時に今度は何を言い出すのか期待と不安を込めて注目した。
名案、奇策、迷走全てが入り混じった森崎の実績を鑑みた彼らの嘘偽りなき感情である。

翼「森崎。その弱点はなんだ?」

森崎「それは…」

A 「シューターは質より量な事だ。警戒すべきストライカーがカルロスしか居ない!」
B 「ポストプレイもダイレクトシュートも殆どしない事だ。地上戦に専念出来る!」
C 「絶対的なゲームメイカーが居ない事だ。船頭多くして船山に上る、の状態だ!」
D 「チーム全体がパスカットを苦手とする事だ。パスメインで戦うのが攻略の肝だ!」
E 「ブロッカーがディウセウしか居ない事だ。奴を削り倒せば得点しやすくなる!」
F 「ゲルティスの体力が尽きやすい事だ。奴を削り切ってしまえば俺達の勝ちだ!」

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60 :2 ◆vD5srW.8hU :2014/03/21(金) 22:07:08 ID:B4hKHQ7Y
>D 「チーム全体がパスカットを苦手とする事だ。パスメインで戦うのが攻略の肝だ!」

ざわっ…

森崎の指摘にチームメイト達はどよめきながらも反論はしなかった。
こういうタイミングこそチャンスだと弁えている森崎は更に口火を切る。

森崎「俺はブラジルユースのスタメンクラスは全員良く知っている。奴らはどいつもこいつも
組織的にパスカットを狙うよりも俺が俺がでボールを奪いに行く方を得意としているんだ。
だからパスでペースを握られるとそれを遮断するのを苦手としている。ここが突くべき穴だ!」

翼「…彼らは別に組織プレイを軽視している訳でも出来ない訳でもないけど、
ただ単に個人技でゴリ押しした方が効率が良いからね。そのゴリ押しにこちらも個人技で
ぶつかり合うよりは、パスワークで対抗した方が戦い易くなるのは確かだろう」

ややあって頷き同意したのは、森崎同様ブラジルを良く知る翼だった。
犬猿の仲の二人があえて同意した事でチーム内にも肯定的な空気が広がっていく。

三杉「弱点と言える程大きな穴ではないけど、パスメインで戦うべきなのは間違いないね」

中山「攻め易くなるだけじゃない。ドイツがやった様にペース配分も出来る」

岬「シュートラッシュを食らわない為にも、遅攻を心がけていくのが良さそうだね」

松山「個人技で負けているならチームワークで補う。うん、当然だな!」

葵「流石です、森崎さん!」

61 :2 ◆vD5srW.8hU :2014/03/21(金) 22:08:26 ID:B4hKHQ7Y
森崎「(ケチをつけてくる奴も居るが、一応は説き伏せられたな。これでいいだろう。
全く、ビビリ共が多いチームだとキャプテンも大変だぜ)」



*森崎チーム内支持率:74→75



キャプテンシーを発揮できたと満足した森崎だったが、ふと眼下のフィールドの様子が目に入る。
そこでは泣き濡れたドイツユースの選手達がブラジルユースの選手達とユニフォームを交換している所だった。

森崎「(結局ドイツとの再戦は無くなったか…おーおー派手に泣いてやがる。ん?)」

ポブルセンやミューラーなど非社交的な者達はその輪に混じろうとしていなかったが、
シュナイダーもまた自分のユニフォームを脱いでいなかった。
カルロスが自分のユニフォームを差し出していたが、何か話した後結局それを着直していた。

森崎「(シュナイダー………)」

シュナイダー「(モリサキ…すまない。約束は果たせなかった…マリー、お兄ちゃん、また負けちゃったよ…)」

自分に“世界の強さ”を始めて実感させた男が、自分以外の者に敗れて戦場を去る。
その光景は筆舌に尽くし難い複雑な感情を森崎の胸に呼び起した。

62 :2 ◆vD5srW.8hU :2014/03/21(金) 22:09:45 ID:B4hKHQ7Y
カルロス「(そういう事か。ならば俺を恨んでくれ、シュナイダー。モリサキの首も俺が貰い受ける)」

シュナイダーとは対極的に今日の勝者であるカルロスはこの時勝利の喜びに打ち震えていた。
ドイツに勝ち決勝戦への切符を手にしたのも当然嬉しいが、人知れず彼はもう一つの勝利も味わっていた。

カルロス「(…そして…)」

コインブラ「……………」

それはベンチで静かに驚愕に固まっていたコインブラに対する勝利だった。

カルロス「(見たかコインブラ。勝ってみせたぞ!)」

コインブラ「………バカな」

カルロス「(これがセレソンの強さだ。これが俺達の強さだ。お前にも分かっただろう。
俺達が何の為に戦い、何を勝ち得たかを!俺は今日、ドイツだけでなくお前にも勝ってみせたぞ!)」

カルロス・サンターナ。ズバ抜けた強さを持つ通称“サッカーサイボーグ”。
実力だけでなく人格面でも定評がある彼は今、自分を圧倒した者に一泡吹かせ自信と誇りまで手にしていた。
全日本ユースが居るスタンドを見上げる彼はブラジルサッカー代表のキャプテンらしい力強い存在感に満ちていた。

カルロス「(さあ次は日本だ。モリサキ、ツバサ。今度は負けんぞ!)」

翼「(凄い気迫を感じる…そうだ、カルロスに取って俺は怨敵でもあるんだ)」

森崎「(リオカップの借りを返すって訳か?ケッ、返り討ちにしてやるぜ!)」

63 :2 ◆vD5srW.8hU :2014/03/24(月) 23:24:26 ID:AkhnLW8Y
〜大会23日目〜

ブラジルとドイツの激闘の翌日、ブラジル国内は嵐の前の静けさと言うには既に些か騒がしかった。

大苦戦したものの無事決勝戦へコマを進め国民の期待に応えたブラジルユースへの応援の熱は高まるばかりで
早くも優勝の祝勝会を開く者、自分が戦う訳でもないのに全日本ユースの戦力分析を行う者、
決勝戦の展望を予想する者、勝った場合と負けた場合両方で世界のサッカーのあり方への影響を考察する者…
明後日に控えた決勝戦の待ち方は多岐に及んだが、ブラジル国民のほぼ全てがブラジルの勝利を願っていたのは間違いない。

では日本はブラジル国民にどう見られていたかと言うと、これまた十人十色だった。
所詮はアジアのチームが度重なる幸運で勝ち上がってきただけと豪語する者が居れば、
ドイツと引き分けた事を根拠にブラジルの方が戦力的に上だと主張する者も居り、
両チーム共奇しくも得点22失点3で勝ち上がっている為互角だと評価する者も居て、
果てには少数派ながら周りの顰蹙を浴びながら日本の方が有利だと分析する者まで居た。

いずれにせよかつてない程ブラジル、そして世界から注目される事となった日本サッカー。
日本国内では「流石にブラジルは無理だろう」派と「ここまで来たら優勝だ」派に二分され、
サッカーファンは勿論そうでない国民もマスコミも盛大に騒いでいたが
地球の反対側のブラジルまで応援に行ける者は流石に殆どいない。

〜同日の日本、成田空港〜

骨皮「はーい、点呼終了!それでは皆さん、一時解散としますが飛行機出発予定時間の1時間前には戻ってきてくださいね!」

その数少ない応援団は陽子と事前にやり取りをしており、日本が決勝戦に勝ち進んだ場合のみ
割安で買えるチケットを手配していた骨皮率いる数十人の集団だった。
その大部分は全日本ユースの選手達の元チームメイトや家族である。

南葛関係者達「いやー、本当に決勝戦まで行っちゃうなんてなあ」「ここまで来たんだ、ブラジルにだってきっと勝ち目がある」
「うう〜、なんか俺まで緊張してきちゃうよ…」「気持ちは分かるけど、私達は応援に専念するのが一番よ」

64 :2 ◆vD5srW.8hU :2014/03/24(月) 23:25:27 ID:AkhnLW8Y
〜同日のブラジル、リオ州、全日本ユース宿舎〜

周囲が如何に騒いでいようとも、当事者達にはあまり関係ない。アウェーの立場なら尚の事である。
この日、全日本ユース宿舎では森崎が見上に会議室に呼び出されていた。そこに居るのは見上、井出、そして森崎だけだった。

森崎「お呼びですか、監督」

見上「うむ。既に用件は分かっているだろう?」

森崎「ええ、思えば長い付き合いですからね」

見上「結構だ。では井出、まずはブラジルユースの分析結果を見せろ」

井出「はい!」

言うまでもなく彼らの議題は決勝戦とその相手、ブラジルユースについて。
まずは敵戦力を正確に把握する為に井出が分析結果をホワイトボードに書き連ねていく。



ザガロ
突破力:B 得点力:A ボールカット:B ゴール前:B スタミナ:A
自分で持ち込むか、パスを受けるタイプのストライカー。撃たせる前に止めるのが一番。

サンタマリア
突破力:A 得点力:B ボールカット:B ゴール前:B スタミナ:B
個性派集団を鮮やかに使いこなす司令塔。CKは自分で撃って来る事もあるので注意。

カルロス
突破力:A 得点力:S ボールカット:A ゴール前:A スタミナ:A
自軍が一旦ボールを持てばどんな攻め方も出来るFW。これと言った対策を練る事が出来ない。

65 :2 ◆vD5srW.8hU :2014/03/24(月) 23:26:58 ID:AkhnLW8Y
トニーニョ
突破力:A 得点力:A ボールカット:B ゴール前:B スタミナ:B
ネイとの連携が攻防両面で厄介極まりなく、またサンタマリアの代わりに司令塔になる事もある。

ネイ
突破力:S 得点力:B ボールカット:A ゴール前:C スタミナ:B
トニーニョと連携してくるファンタジスタ。一旦ボールを持たせたら取り返すのが非常に辛い。

マウリシオ
突破力:B 得点力:A ボールカット:B ゴール前:C スタミナ:B
伏兵的にシュートを撃って来る存在。守備力は大した事が無いのが救い。

ディウセウ
突破力:B 得点力:A ボールカット:A ゴール前:S スタミナ:A
ゴール前で穴の無い巨大な壁と化すばかりか、奪ったボールを自力で前線まで運ぶ事まで出来る。

アマラウ
突破力:C 得点力:D ボールカット:A ゴール前:A スタミナ:B
高い球に凄まじく強い跳ね返し屋。地上ではディウセウには劣るものの、それでも油断はならない。

ドトール
突破力:C 得点力:D ボールカット:A ゴール前:B スタミナ:B
低い球に強いだけでなく、凄く鋭いタックルまで武器とする。対抗するには凄腕のドリブラーが必要。

ジェトーリオ
突破力:A 得点力:B ボールカット:A ゴール前:B スタミナ:B
MF顔負けの攻撃力もさる事ながら、巧妙な反則ディフェンスが恐ろしい。接触は全力で避けるべき。

ゲルティス
セーブ力:S 一対一:A 飛び出し:A
超強力なシュートでさえキャッチしてしまう。出来れば一対一を挑みたい所。

66 :2 ◆vD5srW.8hU :2014/03/24(月) 23:29:27 ID:AkhnLW8Y
見上「………さて。この分析を見てどう思う?」

森崎「そうですね…」

A 「総合的な戦力で見れば、俺達を上回っていると思いますね」
B 「いくらブラジルっつっても、誰もが何でも出来るって訳じゃないですね」
C 「殆どの連中が見慣れた顔ですね。今更特に思う事はありません」
D 「俺達全日本ユースの方が強い!そう断言できますよ俺は」

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67 :2 ◆vD5srW.8hU :2014/03/27(木) 22:35:11 ID:iCDniYl6
>B 「いくらブラジルっつっても、誰もが何でも出来るって訳じゃないですね」

見上「…お前らしい感想だな。どんな強敵が相手でも、すぐに攻略法を考え始めるか」

森崎「だって、強いのは元から分かり切ってますから。
じゃあどこが弱い?って考えた方が時間を無駄にしないで済むでしょう?」

見上「その考え方は監督向きかも知れんな」

森崎「(これは褒められている…んだろうか?相変わらず分かり難いぜ)」

今までにない程高評価ばかりの分析結果を見せられた森崎だったが、最初に彼が注目したのは
如何にブラジルと言えども誰もがオールマイティーではなく、穴が存在する事だった。
それは勝ちに行くのが当然であり、その為の方法をさっさと考えるべきと言う彼らしさの表れである。

彼の返答に対し見上は特に表情を変えず、次の話題に移った。

見上「お前の言う通り、ブラジルユースの選手達でも出来る事と出来ない事がある。
明後日の試合ではそれにどう対抗するかが勝敗の分かれ目となるだろう。
だが一つ、ブラジルの選手達の殆どが出来る事でお前を大いに悩ませる事がある」

森崎「ん?殆どが出来て、俺を悩ませる………ああ。シュートですか」

見上「そうだ。ミューラーを疲弊させられたあの圧倒的な数の暴力。あれはお前に対しても有効だ。
以前より改善されたとは言え、スタミナがお前の弱点である事は変わりないのだからな。
私の見積もりでは、お前の体力は65分前後で底を尽くと予想している」

森崎「…じゃあ、前半か後半は若林に任せてフルタイム出場は諦めろとか言うんですか?」

井出「(あっちゃ〜、やっぱり森崎さん嫌がってるんだな。なんとかフィールダーとしておだてれば…?)」

68 :2 ◆vD5srW.8hU :2014/03/27(木) 22:36:49 ID:iCDniYl6
次の話題は対ブラジル戦で間違いなく懸念事項となるであろうブラジルのシュートラッシュの事だった。
森崎の弱点がスタミナである事は最早有名であり、ブラジルユースの面々も去年のリオカップの時点で
それを突こうとしてきている。森崎もミューラーと同じ目に会わされたら似た末路を下るのは間違いない。

故に第二GKの若林の起用が現実的な選択肢として浮き上がってくるのだが、当然森崎としては面白くない。
井出もそれは予期しておりどう説得したものかと頭を悩ませていたが、彼の心配は杞憂に終わった。

見上「いや、お前はケガでもしない限りはフルタイム出場させる」

森崎「えっ?」

見上「途中でスタミナ切れした際は若林を投入するが、それはお前にフィールダーとして体力回復の
時間を与える為だ。今のお前なら息切れしていてもボールを預け捌かせる事なら出来るだろう。
後半の局面ならそれだけでも有り難い場面が十分起こり得る。そして延長戦以降に持ち込めれば
ブラジルの消耗次第ではあるがお前のGK復帰も視野に入れておく」

森崎「そりゃまた…俺にとっちゃ有り難いですが、なんでですかね?」

見上は最初から森崎をフルタイム出場させるつもりであり、スタメンGKも森崎のつもりだった。
若林の起用法もまるで森崎の当て馬と言われかねない使い方であり、何故ここまでするのかと森崎も訝しむ。

見上「理由は二つ…私のお前に対する二つの評価だ。一つ目はお前のセービングはペース配分を度外視すれば
この世代で世界一と評価している。例えば…そうだな、恐らく今大会最強のシュートであろう
ストラットのオムニゾーンシュートをどれ位の確率で防げるか統計を取ってみればお前が一番高い
セーブ率を出すだろう。ゲルティスよりも、ミューラーよりも、ヘルナンデスよりも、そして若林よりもな。
無論そんな統計を実際に取るのは不可能だから、あくまでも私のシミュレーションによる評価だがな。
よって出来るだけ長い時間お前をGKとして活用するのが勝利に繋がると見ているのだ」

森崎「はあ…(珍しく随分高評価してくるじゃないか)それでは二つ目の評価は?」

69 :2 ◆vD5srW.8hU :2014/03/27(木) 22:37:58 ID:iCDniYl6
見上「二つ目は…お前の指揮能力、そして勝負運だ。お前はここまでキャプテンとして、正GKとして
日本に数々の勝利をもたらしてきた実績がある。この問題児集団をまとめる一番の問題児としてな」

森崎「…最後の一言のせいで全然褒められている気がしないんですが!?」

見上「とんでもない、嘘偽り無き賞賛だぞ。現にお前は私が現役時代どうやっても想像すら出来なかった
高みに辿り着いているのだ。世界一を争う舞台と言う高みにな。それを為し得たのはお前のガムシャラさ、
そしてお前が周囲に広めた実力主義と競争精神の賜物だ。そんなギスギスした世界の中でも
このチームはある種の絆と信頼で一つとなっている。不愉快でも醜くとも歪でも、それは強固な物となった。
森崎、お前はこの先も多くの敵を作り恨みを買い続けるだろう。だがそれでいい。それがお前の覇道だ。
今更打算無しの礼儀を身に着けたり野心が萎んだ大人になったお前など見たくはない」

森崎「………本っ当にコメントに困る褒め方を………」

井出「(こ、これって説得?なんだな?で、でも森崎さんは案外満更でもない…?)」

見上の思惑の原因は森崎に対する高評価だった。それも善し悪しをざっくばらんに言い放つ評価の仕方である。
歯に衣を着せない言い方に森崎のこめかみはひきつったが、今までの自分を的確に言い表されている自覚もあり
怒るメリットを見いだせず、やがてため息をついて受け流したが次の話題で更に大きく驚かされる。

森崎「はあ〜、分かりましたよ。で、俺がスタメンGKとして、残りはどうするんですか?」

見上「それだが、一つ提案がある。既に井出や片桐くんとも話し合って決めた案だ」

森崎「ん?なんです?」

見上「この試合のフォーメーションとスタメン決定は、お前に託そうと思う。やってみるか?」

森崎「えっ!?」

70 :2 ◆vD5srW.8hU :2014/03/27(木) 22:39:00 ID:iCDniYl6
見上は何と森崎に自由にフィールダー達を選ばせる事を提案してきた。
今まで基本は見上が決め、森崎の希望や意見もある程度は取り入れると言う形でチームを運営してきた彼の
突然の提案に流石の森崎も目を白黒させたが、見上は構わずに続けた。

見上「先程も言った通り、お前の指揮能力と勝負運は高く評価している。ならばこの大一番、
お前の好きにやらせて納得の行く形で戦わせてやる事がお前の、そしてチームの力を
引き出すだろうと判断した。無論対外的には私が決めた事になるがな」

森崎「…いいんですか?本当に」

見上「構わん。無論強制するつもりもない。ただでさえ正GKでありキャプテンという重圧があるのだ、
この上監督業まで代行したくないと言うのなら全く構わん。それなら何時も通り私が決めていこう。
別に私は未知の大舞台のプレッシャーに負けた訳でも監督としての責任を放棄したい訳でもない。
ただこの案がよりチームを強くするかも知れんと思ったから、試してみたいだけだからな」

井出「(森崎さんは自分が成り上がる為にだけど、本当にチームとチームメイトを見ているんだな。
既に名監督の片鱗は見せているし…プレッシャーがかかるとむしろ強くなるタイプだと思うんだな)」

森崎「(こりゃあ予想外の話が来たな…どうするか…)」

今までに一度もなかった編成権の譲渡。この提案を森崎は数秒間の考慮の後…

A 「いいですよ。俺の好き勝手にやらせてもらいましょう」承った。
B 「流石にいくらなんでもそりゃダメですよ」断った。

      http://capmori.net/test/read.cgi/morosaki/1369149231/l50にて
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71 :2 ◆vD5srW.8hU :2014/03/28(金) 16:25:34 ID:3OrwGDSE
>A 「いいですよ。俺の好き勝手にやらせてもらいましょう」承った。

森崎は提案を受け入れた。そこにあったのは野心か、愉悦か、それとも別の何かか。
ひょっとしたら森崎本人にも分からなかったかも知れない。

見上「…そうか。なら最後に一応付け加えておくぞ。万が一滝をCBに起用するだの
高杉をCFWにするなどと馬鹿な事を言い出したら即刻でこの提案を無かった事にするし、
どう考えても有り得んだろうと言う箇所が部分的に存在したら私が修正を加える」

森崎「分かっていますよ」

井出「それじゃ、この名前つき磁石とマグネットボードで納得がいく様に弄って欲しいんだな!」

森崎「おう…なんかオモチャみたいだなこれ」

井出「実際にオモチャみたいな物だけど、コンピュータでも使わない限りこれが一番便利なんだな」

こうして森崎は監督の立場に立たされ、選手達の名前テープが貼りつけられた磁石を
サッカーフィールドを模したマグネットボードの上で動かし始めた。

森崎「(う〜ん…戦力的には中山、日向、翼はまず外せないか…?他にもどんなフォーメーションでも
こいつはスタメン確定って言うのは…いや待てよ、選手よりも先にフォーメーションを決めるべきか?)」

A まずはフォーメーションを決めて、それから選手とそのポジションを選ぼう。
B 選手とそのポジションを選んでいけば、フォーメーションなんか自然に決まるな。

      http://capmori.net/test/read.cgi/morosaki/1369149231/l50にて
            ☆2014/3/28 20:00:00☆ から投票期間を設けます。
    そこから  15  票カウントし、一番多く票が入った選択肢で続行します。引き分けの場合は
   その次の票をタイブレーカーに使います。尚、投票はageた書き込みのみを採用しています。

72 :2 ◆vD5srW.8hU :2014/03/29(土) 20:04:59 ID:ulmtW8jw
>B 選手とそのポジションを選んでいけば、フォーメーションなんか自然に決まるな。

森崎「(よし、選手とポジションから選んでいくか。まずは誰にするかな…)」

決定済選手:
森崎GK

残った選手:
日向 政夫 和夫 新田 来生 滝
翼 岬 三杉 松山 山森 井沢 葵
次藤 早田 中里 石崎 高杉 赤井 中山
若島津 若林

      http://capmori.net/test/read.cgi/morosaki/1369149231/l50にて
            ☆2014/3/29 21:00:00☆ から投票期間を設けます。
      起用する選手とそのポジション(FWかMFかDF)を書き込んでください。
        最初に三票入った同じ選手とポジションの組み合わせが選ばれます。
     サイドで使うかなどの決定は時間がかかり過ぎるのでGM側で適当に判断します。
         尚、投票はageた書き込みのみを採用しています。

73 :2 ◆vD5srW.8hU :2014/03/29(土) 21:12:55 ID:ulmtW8jw
>MF 翼

森崎「(まあまずは確実に翼をMFにするか。シャクだがあいつは絶対に外せない奴の一人だしな…次は…)」

決定済選手:
MF 翼 
GK 森崎

残った選手:
日向 政夫 和夫 新田 来生 滝
岬 三杉 松山 山森 井沢 葵
次藤 早田 中里 石崎 高杉 赤井 中山
若島津 若林

      http://capmori.net/test/read.cgi/morosaki/1369149231/l50にて
            ☆2014/3/29 21:30:00☆ から投票期間を設けます。
      起用する選手とそのポジション(FWかMFかDF)を書き込んでください。
        最初に三票入った同じ選手とポジションの組み合わせが選ばれます。
     サイドで使うかなどの決定は時間がかかり過ぎるのでGM側で適当に判断します。
         尚、投票はageた書き込みのみを採用しています。

74 :2 ◆vD5srW.8hU :2014/03/29(土) 21:47:01 ID:ulmtW8jw
>MF 三杉

森崎「(三杉もMFで使うのが王道だな。わざわざFWやDFで使う理由もないだろう。次は…)」

決定済選手:
MF 翼 三杉
GK 森崎

残った選手:
日向 政夫 和夫 新田 来生 滝
岬 三杉 松山 山森 井沢 葵
次藤 早田 中里 石崎 高杉 赤井 中山
若島津 若林

      http://capmori.net/test/read.cgi/morosaki/1369149231/l50にて
            ☆2014/3/29 22:00:00☆ から投票期間を設けます。
      起用する選手とそのポジション(FWかMFかDF)を書き込んでください。
        最初に三票入った同じ選手とポジションの組み合わせが選ばれます。
     サイドで使うかなどの決定は時間がかかり過ぎるのでGM側で適当に判断します。
         尚、投票はageた書き込みのみを採用しています。

75 :2 ◆vD5srW.8hU :2014/03/29(土) 22:27:00 ID:ulmtW8jw
>MF 岬

森崎「(MFをどんどん決めちまうか。パス要員として必須な岬もMFだ。次は…)」

決定済選手:
MF 翼 三杉 岬
GK 森崎

残った選手:
日向 政夫 和夫 新田 来生 滝
松山 山森 井沢 葵
次藤 早田 中里 石崎 高杉 赤井 中山
若島津 若林

      http://capmori.net/test/read.cgi/morosaki/1369149231/l50にて
            ☆2014/3/29 22:40:00☆ から投票期間を設けます。
      起用する選手とそのポジション(FWかMFかDF)を書き込んでください。
        最初に三票入った同じ選手とポジションの組み合わせが選ばれます。
     サイドで使うかなどの決定は時間がかかり過ぎるのでGM側で適当に判断します。
         尚、投票はageた書き込みのみを採用しています。

76 :2 ◆vD5srW.8hU :2014/03/29(土) 22:48:10 ID:ulmtW8jw
>MF 松山

森崎「(松山もMFっと。これでMF4人だな。次は…)」

決定済選手:
MF 翼 三杉 岬 松山
GK 森崎

残った選手:
日向 政夫 和夫 新田 来生 滝
山森 井沢 葵
次藤 早田 中里 石崎 高杉 赤井 中山
若島津 若林

      http://capmori.net/test/read.cgi/morosaki/1369149231/l50にて
            ☆2014/3/29 23:00:00☆ から投票期間を設けます。
      起用する選手とそのポジション(FWかMFかDF)を書き込んでください。
        最初に三票入った同じ選手とポジションの組み合わせが選ばれます。
     サイドで使うかなどの決定は時間がかかり過ぎるのでGM側で適当に判断します。
         尚、投票はageた書き込みのみを採用しています。

77 :2 ◆vD5srW.8hU :2014/03/29(土) 23:22:57 ID:ulmtW8jw
>DF 早田

森崎「(早田をDFに入れておかなきゃな。次は…)」

決定済選手:
MF 翼 三杉 岬 松山
DF 早田
GK 森崎

残った選手:
日向 政夫 和夫 新田 来生 滝
山森 井沢 葵
次藤 中里 石崎 高杉 赤井 中山
若島津 若林

      http://capmori.net/test/read.cgi/morosaki/1369149231/l50にて
            ☆2014/3/29 23:40:00☆ から投票期間を設けます。
      起用する選手とそのポジション(FWかMFかDF)を書き込んでください。
        最初に三票入った同じ選手とポジションの組み合わせが選ばれます。
     サイドで使うかなどの決定は時間がかかり過ぎるのでGM側で適当に判断します。
         尚、投票はageた書き込みのみを採用しています。

78 :2 ◆vD5srW.8hU :2014/03/29(土) 23:59:11 ID:ulmtW8jw
>MF 中山

森崎「(中山は今回はMFで使うか。中盤を厚くしよう。次は…)」

決定済選手:
MF 翼 三杉 岬 松山 中山
DF 早田
GK 森崎

残った選手:
日向 政夫 和夫 新田 来生 滝
山森 井沢 葵
次藤 中里 石崎 高杉 赤井
若島津 若林

      http://capmori.net/test/read.cgi/morosaki/1369149231/l50にて
            ☆2014/3/30 00:10:00☆ から投票期間を設けます。
      起用する選手とそのポジション(FWかMFかDF)を書き込んでください。
        最初に三票入った同じ選手とポジションの組み合わせが選ばれます。
     サイドで使うかなどの決定は時間がかかり過ぎるのでGM側で適当に判断します。
         尚、投票はageた書き込みのみを採用しています。

79 :2 ◆vD5srW.8hU :2014/03/30(日) 00:16:34 ID:asVXZgq2
>DF 次藤

森崎「(次藤もDFに入れとく。シュートブロックしてもらわないとな。次は…)」

決定済選手:
MF 翼 三杉 岬 松山 中山
DF 早田 次藤
GK 森崎

残った選手:
日向 政夫 和夫 新田 来生 滝
山森 井沢 葵
中里 石崎 高杉 赤井
若島津 若林

      http://capmori.net/test/read.cgi/morosaki/1369149231/l50にて
            ☆2014/3/30 00:20:00☆ から投票期間を設けます。
      起用する選手とそのポジション(FWかMFかDF)を書き込んでください。
        最初に三票入った同じ選手とポジションの組み合わせが選ばれます。
     サイドで使うかなどの決定は時間がかかり過ぎるのでGM側で適当に判断します。
         尚、投票はageた書き込みのみを採用しています。

80 :2 ◆vD5srW.8hU :2014/03/30(日) 00:28:20 ID:asVXZgq2
>DF 日向

森崎「(よし、ここだ!ここで奇策を使うんだ!日向をDFにする!次は…)」

決定済選手:
MF 翼 三杉 岬 松山 中山
DF 早田 次藤 日向
GK 森崎

残った選手:
政夫 和夫 新田 来生 滝
山森 井沢 葵
中里 石崎 高杉 赤井
若島津 若林

      http://capmori.net/test/read.cgi/morosaki/1369149231/l50にて
            ☆2014/3/30 00:35:00☆ から投票期間を設けます。
      起用する選手とそのポジション(FWかMFかDF)を書き込んでください。
        最初に三票入った同じ選手とポジションの組み合わせが選ばれます。
     サイドで使うかなどの決定は時間がかかり過ぎるのでGM側で適当に判断します。
         尚、投票はageた書き込みのみを採用しています。

81 :2 ◆vD5srW.8hU :2014/03/30(日) 00:38:07 ID:asVXZgq2
>FW 葵

森崎「(そしてFWに葵だ。あいつの一対一が武器になるだろう。最後の一人は…)」

決定済選手:
FW 葵
MF 翼 三杉 岬 松山 中山
DF 早田 次藤 日向
GK 森崎

残った選手:
政夫 和夫 新田 来生 滝
山森 井沢
中里 石崎 高杉 赤井
若島津 若林

      http://capmori.net/test/read.cgi/morosaki/1369149231/l50にて
            ☆2014/3/30 00:50:00☆ から投票期間を設けます。
      起用する選手とそのポジション(FWかMFかDF)を書き込んでください。
        最初に三票入った同じ選手とポジションの組み合わせが選ばれます。
     サイドで使うかなどの決定は時間がかかり過ぎるのでGM側で適当に判断します。
         尚、投票はageた書き込みのみを採用しています。

82 :2 ◆vD5srW.8hU :2014/03/30(日) 06:52:22 ID:asVXZgq2
>DF 中里

森崎「(最後の一人は…無難にDFで中里だな。こいつのスピードが生きる場面がありそうだ)」



決定済選手:
FW 葵
MF 翼 三杉 岬 松山 中山
DF 早田 次藤 日向 中里
GK 森崎



森崎は選んだ順に名前つき磁石をフィールドを模したマグネットボードに貼っていった。
MFを最初に4人選んでいた時点では見上と井出は特に何の反応も見せず見守っていたが、
中山をMF起用した時点で訝しげな表情が浮かぶ。一体何時FWを、特に日向を選ぶのかと。

そしていざ日向がFWではなくDFの位置に選ばれた時見上は目を大きく見開き、
井出は叫び声を口から漏らしそうになっていった。そのままの表情で最後に中里をDFに
選んだ森崎がマグネットボード上の配置を最終調整するのを見て、見上がやっと声を出す。

見上「4−5−1…それも葵のワントップで、日向がDFだと?」

井出「え、えーと、これだと日向さんはリベロ扱いになるんだな?」

森崎「まーな。攻撃参加もしてくれなきゃいけないからな」

見上「…奴が納得するかどうかは別問題として、このフォーメーションの狙いを知りたいな」

83 :2 ◆vD5srW.8hU :2014/03/30(日) 06:55:45 ID:asVXZgq2
森崎「はい。このフォーメーションの狙いはずばり…」

A 「1点勝負です」
B 「遅攻連発です」
C 「敵の混乱です」
D 「膠着誘発です」
E 「大量得点です」

      http://capmori.net/test/read.cgi/morosaki/1369149231/l50にて
            ☆2014/3/30 12:00:00☆ から投票期間を設けます。
    そこから  15  票カウントし、一番多く票が入った選択肢で続行します。引き分けの場合は
   その次の票をタイブレーカーに使います。尚、投票はageた書き込みのみを採用しています。

84 :2 ◆vD5srW.8hU (全裸):2014/04/01(火) 23:30:17 ID:NuyEjVMA
>B 「遅攻連発です」

井出「遅攻ですか?確かにシンゴ一人でカウンターは難しいから、ウチは遅攻するしかないですが…」

森崎「いや、違う。ウチだけじゃない。ブラジルにも遅攻を強いる」

井出「えっ!?」

見上「つまり、日向をDFとして使う事でこちらのボール奪取率を上げつつ、こっちも人数をかけて
ゆっくり攻め、例えこちらの攻撃が防がれても向こう陣内の奥深くで仕切り直しになるのが狙いか」

森崎「そうです。葵と日向はその為の相互利用の囮です。葵はジェトーリオとドトール以外なら
逃げ続けるのは難しくないし、葵にマークを集めてくるのならMF達、そして日向が動きやすくなります。
向こうも日向を野放しにはしないで警戒してくるでしょう。そうなると思い切って葵から
ボールを奪いに行く事も難しくなる。結果、奴らは戦線を戻されるまどろっこしいディフェンスを強いられる」

井出「た、確かに…でもその分向こうの守りも厚くなって、点を奪い難くなるんじゃ…あっ!」

森崎「お前が分析したんだからお前が気付けよ。さっき言っただろ、ブラジルだからと言って
全員が何でも出来る訳じゃないって。ブラジルのゴール前で厄介なフィールダーは断トツで
ディウセウで、次点でアマラウとカルロスだ。ディウセウとアマラウはどうせ何時も守りに
居るんだから考える必要がない。カルロスが守りに気を取られるならそれはそれで有り難いんだ」

見上「だが、それなら向こうはこっちのMFが上がった隙に速攻を仕掛けてくるかも知れんぞ」

森崎「問題ありません。向こうの速攻要員はネイとトニーニョ。あいつらがゴールデンコンビで
上がってきたら簡単に裏を取られるでしょうけど、あいつらが俺からゴールを奪えるとしたら
ブースターシュートしかないですがあれは技の性質上トニーニョがネイよりも先の位置に
つかないといけない。つまり速攻の直後には使えない。あいつらの速攻はそんなに怖くないんですよ」

85 :2 ◆vD5srW.8hU (全裸):2014/04/01(火) 23:31:18 ID:NuyEjVMA
見上「速攻を仕掛けてくるのはその二人とは限るまい。カルロスやザガロが突っ込んできたらどうする気だ?
ザガロは元々守備参加に戻らん見込みが高いし、カルロスも開き直って攻撃に専念するかも知れん。
人数をかけて攻めると言う事は、相手に凌ぎきられたら反撃のチャンスを与える事なのだぞ」

森崎「そこは攻撃陣がシュートで攻撃を終える事と、それが失敗した時はDF達の奮闘に期待ですね」

見上「なんだそれは。リスクの甘受ではないか」

森崎「相手はブラジルですよ?ワールドユースの決勝戦ですよ?リスク無しに勝てる訳無いじゃないですか。
リスクを分散し過ぎてチャンスまで霧散させるよりは、予測できるリスクと引き換えに攻めるべきです」

見上「……………」

森崎は持ち前の弁論術と気の強さで自分の意図をこんこんと説き見上を納得させようとした。
そして見上はしばし沈黙した後…
-----------------------------------------------------------------------------
【分岐】http://capmori.net/test/read.cgi/morosaki/1369149231/l50にて
 !card と書き込むとランダムでトランプの絵柄が出るので、(!は半角)書き込んでみて下さい。
(ageでもsageでも構いませんが、★も含めて一回の判定の全文をコピペされてない場合は無効です)

先着(順番通りじゃない書き込みは無効)で
★見上、ご乱心の最後のチャンス→(!card)★
と書き込んで下さい。カードの結果で分岐します。

JOKER→見上「ええい、もうお前ら若造には任せておけん!ワシがワントップFWとして出る!」とうとうご乱心!
クラブ以外→見上「日向が納得しなかった場合はお前が説得するのだぞ」ため息と共に了承してくれた。
クラブ→見上「いくらなんでも博打要素が大きすぎる。日向はFW、ツートップだ」却下され修正された…

86 :2 ◆vD5srW.8hU :2014/04/03(木) 23:57:11 ID:PZWGWLU2
★見上、ご乱心の最後のチャンス→( ダイヤ7 )★

クラブ以外→見上「日向が納得しなかった場合はお前が説得するのだぞ」ため息と共に了承してくれた。
-----------------------------------------------------------------------------
森崎「はいはい。大丈夫ですよ、アイツは挑発で乗せやすいですから」

見上「そうである事を願おう。さて、次は具体的な配置の仕方を見せてもらおうか」

森崎「そうですね…」



全日本ユース 4−5−1
−−J−− J葵
−−−−−
−−I−− I翼
G−−−F G三杉 F岬
−E−D− E中山 D松山
B−H−A B早田 H日向 A中里
−−C−− C次藤
−−@−− @森崎



森崎「こうです。ドリブルもワンツーも出来て攻撃の起点になりやすいネイとトニーニョの居るサイドに
タックルもパスカットも出来る三杉と中山を割り当てます。逆サイドはマウリシオは正直怖くない。
サンタマリアのブーメランパスはありますが、そこは中里と岬に担当させます。
FW達のドリブル突破は松山と早田に加え、日向を暴れまわらせて牽制していきます。
次藤はシュートブロック専念ですね。日向のカウンターシュートは一回あればラッキー、程度です」

87 :2 ◆vD5srW.8hU :2014/04/03(木) 23:58:22 ID:PZWGWLU2
見上「守備は分かった。では攻撃は?」

森崎「攻撃のメインとなるのは葵と翼です。葵が前線で敵をひきつけつつ、やばくなったら翼に戻す感じで。
この二人が時間と距離を稼ぎ、残りの攻撃陣を上がらせて人数を揃えてからゴールを狙う。
ポイントは葵と翼は両方とも一対一からのゴールを狙いやすい事です。この為ブラジルはどちらか
一方をマークし過ぎる事は出来ないし、DFラインも上げにくくなるでしょう。
しかも日向が上がってくる事を警戒する為に向こうのMF達は奴の相手をしなくてはいけない。
このフォーメーションならブラジルは相当守り難さを感じてくれます。以上です」

森崎は具体的な配置を示し、それぞれの役割と攻守に置ける目標を説明した。
見上はそれを聞いてしばらく吟味した後、メモをいくつか取ってから頷いた。

見上「いいだろう。ではブラジル戦はこれでスタートする。くれぐれも私がお前に
決定を託した事は他言無用だぞ。もしあったらこのスタメンとフォーメーションは完全に無かった事にする」

森崎「はい、わざわざ漏らしたりしませんよ(勘のいい奴は気付くかも知れないが、そりゃ知ったこっちゃないな)」

見上「では戻れ。ここからは私の仕事だ」

森崎「はい。失礼します」

こうして結局森崎の案は全て無修正で通った。部屋を出る際の彼の機嫌が良かったのは言うまでもない。
彼が去った後の見上と井出はそうではなく、見上はまたため息をつき、井出は不安気に立ち竦んでいた。

見上「全く。奴が常識的なフォーメーションを組む筈はないと思ったが、まさか日向をDFとはな…」

井出「連携なんか他の選手にやらせればいい、って考えなんでしょうね。ツボに填まれば確かに強くなるでしょうけど、
普通のチームだと日向さんをFW以外で使うにしても精々MFなんだな。ドイツのポブルセンみたいな使い方なら…」

88 :2 ◆vD5srW.8hU :2014/04/03(木) 23:59:22 ID:PZWGWLU2
見上「それだけでは足りんと考えたのだろう。だがもう決定は下された。後はここまで日本を勝たせ続けてきた
あいつの強さを、あいつの作り上げたチームを信じるしかあるまい…全く、このチームの監督をしていると胃が痛くて敵わん」

井出「…でも、なんだか勝てそうな気もしてくるんだな。森崎さんならきっとやってくれるって」

見上「…ああ。そう思う。戦力的にはブラジルが一段上だと思うが、不思議と勝てそうな気がする。監督が言って良いセリフではないがな」

森崎の破天荒さを改めて知り、二人は心労が絶えなかったがそれでも
何とかなるのではないかと言う一種の楽観を味わう余裕はあった。

見上「………フゥ」

井出「………あの。やっぱりあれは言っておいた方が…」

もう一つ、森崎には言わなかった懸念事項がある為その楽観は長くは続かなかったが。

見上「コインブラの事だろう?駄目だ」

井出「で、でも!もし分析通りの実力だったら…!」

見上「だからこそだ。お前の分析は信頼している。あの限られた資料で行った分析でも当たっているかも知れん…
だが、当たっていたら結論は“全てが凄すぎるので対策など練れない”になってしまう。
勿論逆に当たっていなかったら不正確な情報を与えるのは害にしかならない。だから教える訳にはいかんのだ」

井出「………結局、出てこないんでしょうかね。あの選手は」

見上「ドイツ戦であれだけ追い詰められても出てこなかった。つまり何らかの事情で使いたくても使えない、
もしくは使いたくないのだ。ならばそれが決勝までのたった3日間で解決出来るとは思えん。
試合前のウォーミングアップには参加しているのだから、怪我と言う線も無さそうだしな」

89 :2 ◆vD5srW.8hU :2014/04/04(金) 00:01:21 ID:5sp/dUa+
ブラジルユースの10番、アルツール・アンチネス・コインブラ。
謎に包まれた彼の実力を見上達は南米のストリートサッカーのビデオで知っていた。
限定的で信憑性に疑問符がつく資料に基づいた井出の分析結果はこうなっていた。



コインブラ
突破力:A 得点力:S ボールカット:S ゴール前:A スタミナ:S
ほぼ全ての分野に置いて世界で一、二を争える。対抗出来るのは一流の上に超がつく選手だけ。



井出「もっと資料があれば…ああっもう、なんでこの人は公式戦に出ていないんだな!」

見上「それを悔やんでも仕方があるまい。探偵の真似事が出来る賀茂ですら大した資料は
みつけられなかったのだ。奴は試合に出てこない…それを前提で戦うしかないのだ」

井出「でも、もし…もし、出てきたら?」

見上「………先程も言った。データが正しくなければ対策は練れない。
正しかった場合は…出来る限り避けて戦うしかない。それ位しか出来る事がないのだ」

見上はコインブラの事を選手達に伝えなかった。
そうした方が良いと判断した。

それが吉と出るか凶と出るかは二日後に判明する。

90 :2 ◆vD5srW.8hU :2014/04/05(土) 08:21:28 ID:ZpkRs0do
〜大会24日目、エスタジオ・ド・マラカナン〜

翌日、遂に決勝戦まで後1日となった。

こういう大会に置いて3位決定戦と言う物は盛り上がり難い物である。
準決勝で敗退しモチベーションが低下したチーム同士の戦いであり、しかも大本命の決勝戦が翌日に迫っているのでは致し方ない。
サッカー王国ブラジルと言えど、この日は収容数の多いマラカナンスタジアム満員とは行かなかった。

それでもドイツユースとイタリアユースは戦わなくてはいけない。
例え勝っても決勝戦には行けないのが分かり切っていても、連日の激戦で疲れ切っていても、
ちゃんとプロらしく真面目に戦えると言う事を証明しなくてはならないからだ。

だがこの2チームの対決は見逃した事を惜しまれる様な内容にはならなかった。



ピッ、ピッ、ピィイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイ!!!

放送「試合終了!結果は4−1。ドイツ、大差でイタリアを下し3位の称号を手に入れました!」

観客「あー、やっぱりこうなったか」「そりゃあドイツが勝つよなあ」「正直見に来なくても良かったな」

ストラット「…く、くそっ…!」

アルシオン「…割り切るぞ。悔しがるのは後でいい、まずはクールダウンだ」

ジェンティーレとランピオンを欠いた上に120分間の死闘で消耗がより激しかったイタリアがドイツに勝つのはかなり難しい。
事前にそう予想されており、そして何の面白味もなくその予想通りにドイツが大差で勝ったからである。

91 :2 ◆vD5srW.8hU :2014/04/05(土) 08:23:02 ID:ZpkRs0do
放送「ジェンティーレくんとランピオンくんと言う主力二人をレッドカードで欠いたイタリアユース!
アルシオンくんのキープ力で粘り、ストラットくんの一発で少ないチャンスをモノにしようとしましたが
それだけで負けてくれる程ドイツユースは甘い相手ではなかった!シュナイダーくんが2点、
ポブルセンくんが1点、カペロマンくんも1点奪い自慢の攻撃力を見せつけてくれました。
イタリアはアルシオンくんのスルーパスからストラットくんがかろうじて1点決めただけに終わりました。
日本戦で感動的な立ちはだかりを見せてくれたヘルナンデスくんも今回は上手く行かず大炎上。
だからと言って彼を責めるのは酷と言う物でしょうし、これで彼の価値が落ちる事もないでしょう」

シュナイダー「無様…と言いたい所だが、今の燃え尽きたお前では仕方ないな」

ヘルナンデス「厳しい事で有名なお前に慰められるとはな…あんまり嬉しくないな」

シュナイダー「お前への慰めではない。俺自身への戒めだ。
不利な状態の相手に勝った事で実力者を見下していては、自惚れと油断に繋がる」

ヘルナンデス「そういう事か。納得が行ったよ」

当然両チームともその事情は把握しており、勝ったドイツは驕る事なく、負けたイタリアも腐る事はなかった。
お互いにある程度面識がある為試合後の交流もあり、特にジュニアユース時代からの付き合いである
シュナイダーとヘルナンデスはキャプテン同士らしく厳かに話し合っていた。

シュナイダー「お互い先は長いんだ。次はもっと面白い舞台で本調子で出会おう」

ヘルナンデス「ああ、個人的にも頻繁に会う事になりそうだしね」

シュナイダー「ん?流石にブンデスリーガとセリエAではそう頻繁に会う機会はないと思うが…
代表試合とヨーロピアンカップとUEFAカップを除けば後はフレンドリーマッチしかチャンスはないだろう?
それともお前はブンデスリーガに移籍してくるつもりなのか?俺は当分バイエルンでやるつもりだぞ」

92 :2 ◆vD5srW.8hU :2014/04/05(土) 08:24:57 ID:ZpkRs0do
ヘルナンデス「いや、俺もしばらくはインテルに居るつもりだよ。だがマリーにミラノに来てもらうんだから、
これからは家族ぐるみの付き合いになるだろう?よろしく頼むよ、お義兄さん♪」

シュナイダー「……………あ゛?」

ただし、ヘルナンデスの爆弾発言でその場は台無しになった。

ヘルナンデス「あれっ、君はまだ聞かされていなかったのかい?
もう了承の手紙をもらっているし、親も承諾してくれたって書いてあったんだけど…」

シュナイダー「………そうか。時折マリーがイタリア旅行に行っていたり、
イタリアの友人がドイツに来ているから遊ぶと言っていたのは…貴様か…キサマかぁ…」

ヘルナンデス「(あれ、これ、俺ヤバい?)」



シュナイダー「キサマかぁああああああああああああああああああああああああああっ!!!!!」

ヘルナンデス「ひぃいいいいいいいいいいいいいいいいいいっ!?」



その後シュナイダーは数分後味方に取り押さえられるまで逃げるヘルナンデスを追い掛け回したが、
観客も実況も特に興味を示さなかった為スキャンダルにならなかったのは幸運だった言えるだろう。



マリー「…お兄ちゃん…何やっているの…!」

ただしドイツに中継していたテレビカメラはシュナイダーにスポットライトを当てようとその映像を拾っていた為、
ドイツでテレビ観戦していたマリーが青筋を立てていたのは不運だったと言えるだろう。

93 :2 ◆vD5srW.8hU :2014/04/05(土) 08:27:00 ID:ZpkRs0do
*シュナイダーのヘルナンデスに対する感情が「殺す」になりました。
*ヘルナンデスのシュナイダーに対する感情が「鬼い様」になりました。



大会得点ランキング(表記はメインキャラのみ):
12ゴール シュナイダー
11ゴール ストラット
10ゴール カルロス
9ゴール 日向
8ゴール ディアス
7ゴール ザガロ
5ゴール カペロマン、火野、ビクトリーノ
4ゴール ポブルセン、翼、森崎、ランピオン、カマーチョ
3ゴール ナポレオン、ピエール、チャンドラー、ロリマー、ミハエル、サトルステギ
2ゴール トニーニョ、マーガス、李邦内、李邦坤、アルシオン、イスラス、レンセンブリンク、三杉
1ゴール ルーク、肖、岬、山森、フライハイト、ネイ、ロペス、ガルシア、クライフォート、
     カイザー、マッハー、クリスマン、政夫、ディウセウ、マウリシオ



大会アシストランキング(表記はメインキャラのみ):
7アシスト アルシオン
5アシスト サンタマリア
4アシスト 岬
3アシスト カルツ、カルロス、マーガス、翼、ダ・シルバ、ネイ、チャンドラー、火野、パスカル、ランピオン、
2アシスト フライハイト、カペロマン、バンビーノ、ピエール、王、森崎、トニーニョ
1アシスト カルツ、メッツァ、テイラー、飛、山森、早田、ビクトリーノ、エスパダス、クリスマン、イスラス、
      シェスター、バビントン、クライフォート、カイザー、和夫、ジェトーリオ

94 :2 ◆vD5srW.8hU :2014/04/10(木) 23:02:54 ID:5zJ3uX06
〜大会24日目、全日本ユース宿舎〜

日本はドイツとイタリアの三位決定戦を観戦せず、後にスコアを知るだけであった。
目の前の決勝戦に集中しろと言う見上監督の方針であり、それに異論を挟む者も居なかった。
全日本ユースはもっぱら自分達の作戦会議で忙しかった。

井出「…以上がブラジルユースの予想スタメンと分析結果なんだな」

どよっ…

会議はまずブラジルユースの分析結果から始まり、選手達のどよめきに応えられた。
強いのは分かり切っていたが、今まで見た事がない程の高評価にうんざりせずには居られなかったのだ。

見上「言うまでもなく、とてつもなく強い。ドイツを破った実績からして、今までで最強と言って良いだろう。
パスが比較的有効、ゲルティスは一対一とスタミナに少しだけ不安あり、特大の切り札を持つのはカルロスのみ…
などとつけいる隙が無い訳ではないが、その程度の不安要素では到底楽観出来る訳がない。

特に優れた突破力と火力を兼ね揃えた選手が何人も居るのは非常に危険だし、
ゴール前の守備も一通り出来る人材が揃っている為様々な攻め方を駆使しなければ崩せないだろう。
更に贅沢なタレントを使いまわせる癖に全選手が豊富なスタミナを持っている上、
ドイツ戦で見せた通り戦術面もメンタルも強い。持久戦になったらこっちが不利になるだろう」

翼「(流石ブラジル…これが、俺が憧れつづけたサッカー王国の堂々たる強さだ)」
日向「(ビビッている奴らが何人か居るな…足を引っ張らなきゃいいが)」
若林「(客観的に言って、ブラジルの方が強いと認めざるを得ないな…)」

95 :2 ◆vD5srW.8hU :2014/04/10(木) 23:04:30 ID:5zJ3uX06
見上「だが、強敵とは勝てる可能性がある相手の事だ。絶対に倒せない相手は強敵とは言わない。
お前たちもここまで勝ち上がってきたのだ、世界一を争う資格は十二分にある…
だが今更こんな事は言うまでもないだろう。具体的な作戦の話に移ろう」

見上はブラジルの強さを再確認させた上でフォーメーションとスタメンの発表に移った。
それ自体は当然の事で何の驚きも起きなかったが、いざフォーメーションが発表されるとどよめきが走った。

日向「!」



−−−−− 
−−J−− J葵
−−−−−
G−I−F G三杉 I翼 F岬
−E−D− E中山 D松山
B−H−A B早田 H日向 A中里
−−C−− C次藤
−−@−− @森崎



赤井「え、えええっ!?日向さんがDFですかぁ!?」

若島津「な、な…監督、本気ですか!」

山森「この大舞台でこんな奇策を…!?」

混乱した者達が早速声を上げる中、肝心の日向は…

96 :2 ◆vD5srW.8hU :2014/04/10(木) 23:09:23 ID:5zJ3uX06
【分岐】http://capmori.net/test/read.cgi/morosaki/1369149231/l50にて
 !card と書き込むとランダムでトランプの絵柄が出るので、(!は半角)書き込んでみて下さい。
(ageでもsageでも構いませんが、★も含めて一回の判定の全文をコピペされてない場合は無効です)

先着(順番通りじゃない書き込みは無効)で
★日向の反応→(!card)★
と書き込んで下さい。カードやダイスの結果で分岐します。

JOKER→日向「ああ、監督も同じ事を考えていたんですね」なんと自分から提案する気だった!!
ダイヤ→日向「良いですよ。合理的だ、やりましょう」意外にも合意した。
ハート→日向「…勝つ為なら仕方がないですね」渋々納得した。
スペード→日向「監督、俺がDFとして動けると思ってるのか?」やはり納得しなかった!
クラブ→日向「森崎…てめえ、何考えてやがんだ…!」バレました☆

97 :2 ◆vD5srW.8hU :2014/04/11(金) 23:29:27 ID:F6yPRKlw
★日向の反応→( ダイヤK )★

ダイヤ→日向「良いですよ。合理的だ、やりましょう」意外にも合意した。
-----------------------------------------------------------------------------
見上「!?」
森崎「なぬ!」
翼「!」
若島津「日向さん!?」

渋々と受け入れるのならともかく、まさか日向があっさり合意するとは誰も思っていなかった。
出来れば森崎に頼らず自分で説得したかった見上も口を挟むタイミングを見計らっていた森崎も
予想外の反応に面喰ってしまった。それを見越して日向は更に続ける。

日向「俺をあえてこんなに後ろに配置するのはドリブラーが豊富なブラジル相手の嫌がらせ。
そしてタックルに優れたディフェンダーが俺をマークしにくくする為でしょう?」

見上「…その通りだ。今まで通りお前をFWに配置しているとジェトーリオやドトールに
止められる危険性が高い。それなら後ろの方でボール狩りをやりつつ撃ち易くすると言う作戦だ」

日向「ですよね。では、それで行きましょう。便宜上はリベロ扱い。連携は他の奴任せですよね?」

見上「うむ…急造DFのお前に連携は求めていない。己の判断で相手を困らせればいい。
そういう訳だ。中山、松山、早田、次藤、中里。フォーメーションのバランスはお前たちで取れ」

中山「は、はい(最初から合わせるのを放棄するのか…仕方ないな)」
松山「はい…(日向にチームワークを期待するだけ無駄だっていうのは分かるけど…)」
早田「はい(日向の奴はタックルは上手いからな。俺もやりやすくなるって割り切るか)」
次藤「はい(作戦上は妥当じゃけん、精々馬車馬ばし走ってもらうばい)」
中里「はい(拙者側にドリブラーが来ても対処しやすくなる。有り難き事也)」

98 :2 ◆vD5srW.8hU :2014/04/11(金) 23:31:38 ID:F6yPRKlw
日向は自分をDFで起用すると言う奇策の狙いを端的に解説してみせ、その場の主導権を握った。
無論日向が遊撃する分計算し辛くなり守備陣の負担は増えるのだが、
それぞれの思惑はどうあれ文句を言う者は居なかったのは日向の立ち振る舞いの影響もあっただろう。

三杉「(やはり彼はその凶暴性が暴発しない限りは極めて合理的で知的な人間だな)」
岬「(自分が納得さえすれば、勝つ為には何でもすると言う言葉に嘘はないんだよね)」
山森「(俺は驚いて意味が分からなかったのに…人格は酷いが、頭は流石だな)」
赤井「(この人…こええ。この若さで大企業の社長なんかやってられるのが良く分かった)」
若島津「(これがこの人の強さか…俺はまだまだ甘いのかも知れない)」

事実、日向の今回の言動に感心した者は少なくなかった。

翼「(…日向くんはプロ向きの性格と言えるかもな。協調性の無さが大きなリスクだけど)」

若林「(こいつがプロとして大成できるかどうかは合うチームをみつけられるかにかかっているだろうな)」

過去のキャプテン候補達ですら評価を改める程だった。

森崎「(な、なんか日向の株が上がっている雰囲気だ…!いや、今更こいつにキャプテンの座を
脅かされる事なんてないだろうからどうでもいいが…クソッ、なんかムカつく!)」

森崎は内心歯ぎしりしていた。



*日向チーム内支持率:46→48

99 :2 ◆vD5srW.8hU :2014/04/18(金) 22:52:55 ID:MZfSDumc
見上「ゴホン…では各人の役割の確認に移るぞ。何時も通りそれぞれ自分だけでなく、他者の役割も認識しておけ」

見上は咳払いをして空気を換え、各選手の役割の説明に移った。

見上「葵、お前の役割は最前線の囮だ。日本の攻撃は基本的に遅攻となる。これはブラジルにドイツにやった様に
シュートラッシュを仕掛けさせない為だ。その為にはお前がどれだけ前線で時間を稼げるかが鍵となる。
無論ただ時間を稼ぐだけではない。マークが甘いと思ったら自分で一対一を挑みに行け。
逆にマークがきついと思ったら後ろにボールを戻せ。ブラジルの最終ラインを押し下げるだけでも前に居る意味はある」

葵「は〜い!(今回もFW起用かぁ。日本代表の中盤は激戦区だもんな、仕方ないな。気を切り換えて頑張ろっと!)」

見上「翼、お前は何時も通り攻撃の要となる。求められる役割は多いぞ。自分で得点を狙いに行くのは勿論だが、
今回は葵との連携も重要だ。葵一人ではブラジル相手にボールキープし続ける事は至難の業なのだから、
当然お前がもう一人の囮役としてサポートするんだ。それから速攻は状況が求めない限りは使うな。
基本は味方が追いつくのを待ち、ブラジル陣内で戦う時間と人数を増やしていくんだ」

翼「はい(守備はあんまり出来無さそうだな。その分攻撃で結果を出さなければ、ブラジルには絶対に勝てない)」

見上「日向、お前は既に己の仕事を理解しているな。もう一度言うが、それは攻守ともにブラジルを困らせる事だ。
お前が中盤やディフェンスラインで暴れている事でドリブル自慢が多いブラジルも大いにやり辛くなるだろう。
そして最前線でボールが回ってくるのを待つのではなく、後ろから上がってきて前からボールを受け取るやり方なら
ブラジルもジェトーリオやドトールを前に上げ過ぎる訳にはいかないシュートチャンスも増える。お前の悪知恵を活かせ」

日向「はい(どうもこの監督が考えた作戦にしては違和感があるな。森崎の入れ知恵か?別にどうでもいいか)」

100 :2 ◆vD5srW.8hU :2014/04/18(金) 22:54:03 ID:MZfSDumc
見上「三杉、お前がこちらのサイドに配置された理由はタックルとパスカット両方に優れるからだ。
勿論相手をするのはネイとトニーニョだ。ドリブルとパス、もしくは連続ワンツー。何をされても中山と
連携して防げ。そして攻撃参加もしてもらう。もし葵や翼がボールを保ちきれない時はお前の出番だ。
後は…今更言うまでもない事だろうが、ペース配分には気をつけろ。この試合、延長戦も大いに有り得るぞ」

三杉「はい(このサイドを通されたらすぐに撃たれかねない。責任重大だが、やり甲斐のあるポジションだ)」

見上「岬、お前は守備ではサンタマリアのパスを阻害し攻撃ではブーメランパスとブーメランシュートを
使い分ける事が求められる。お前のサイドにはジェトーリオが居るのだから愚直にドリブルで突っ込む事は出来ない。
だがパスでかわし続ければしびれを切らして他者のマークに行くだろう。そこでシュートチャンスがある。
だが無理には狙うな、フリーになれる絶好機を待つんだ。ただ闇雲に撃つだけではブラジルには通じんぞ」

岬「はい(ジェトーリオが離れてもマウリシオやアマラウが来るだろうなあ。だけどそこがあれのチャンスかも)」

見上「中山、お前は今回ボランチとして使う。今回のお前は中盤の守りがメインとなる。三杉同様相手をするのは
ネイとトニーニョだ。この二人は速攻も時間稼ぎも自力での得点も出来るし、ツインタックルでボールも奪える。
更にカルロスもマッチアップの機会が増えるだろう。奴らを自由にさせるな。ハイレベルなシューターが豊富なブラジルは
通常のチーム以上に撃たせる前に止める事が重要となるのだ。ドイツの二の舞を踏むな」

中山「はい(大丈夫だ、やれる!ブラジルは確かに猛者揃いだが、俺は既に世界最高の攻撃的MFを知っている!)」

101 :2 ◆vD5srW.8hU :2014/04/18(金) 22:55:21 ID:MZfSDumc
見上「松山、お前がやる事は何時もと変わらん。攻守のつなぎ役だ。お前は向こうのツートップ、
カルロスとザガロを相手する事が多くなるだろう。奴らに好き放題に撃たせていたら勝てる物も勝てん。
責任を持って奴らを止めろ。そしてボールを奪ったら奪い返される前に適切な場所に逃がすんだ。
お前の周囲には翼、岬、中山、中里とボール運びに長けた4人が居る。その時々で適切な者に逃がせ」

松山「はい!(とうとうここまで来た!道産子魂を世界中にみせつけ、故郷に錦を飾るんだ!見ていてくれ、皆!)」

見上「次藤、お前はいつも以上に忙しくなるだろう。元々ミドルシュート要員が多いチームが
これだけ中盤の守りを厚くされたら焦れてシュートを強引に撃ってくる事が予想される。
そういうシュートを食い止めるのがお前の仕事だ。正に体を張ってもらう事になるが、やってみせろ。
展開によってはお前は試合終盤まで体力が続かんかも知れん。早すぎる段階で燃え尽きない様注意しろ」

次藤「はい(流石ワールドユース決勝戦、ごつかシューターがごーぎ居るのう。うんにゃー、楽しみばい)」

見上「早田、中盤が抜かれてしまった場合はお前が撃たれる前の最後の頼みの綱となる。
特にカルロスを相手にする機会がかなり多くなるだろう。あいつは世界のトップ10に入れるドリブラーだ。
だがお前もボールを奪う事にかけては世界のトップ10に入る筈だ。自信と誇りを持って立ち向かえ。
いざボールを奪い返した後は逆サイドの中里をメインに手薄な場所にパスだ。タックル直後のマークにも気をつけろ」

早田「はい(ドリブラー共が選り取り見取り…へへっ、この早田誠がどれ程優れたDFなのか証明させてもらうぜ)」

102 :2 ◆vD5srW.8hU :2014/04/18(金) 22:57:13 ID:MZfSDumc
見上「中里、お前はサンタマリアのスルーパスを警戒しつつ基本はバックアップ役だ。
こぼれ球のフォローだけでなく奪われそうなボールの緊急避難先として出番が多くなるだろう。
ただしお前のサイドにはジェトーリオが居る為自力でオーバーラップを仕掛けるのは危険だ。
基本はチーム全体が遅攻で行く事を忘れずに、こちらのボールキープ率の向上に貢献するのがお前の役割だ」

中里「はい(いよいよスポーツ忍者として大成の道が見えてきたナリ。この天下分け目の合戦、大金星を獲ってみせる!)」

見上「…改めて言うまでもないが、スタメンに選ばれなかった者も常に臨戦態勢で居ろ。この試合、延長戦も大いに有り得る。
スタメンだけで最後まで戦おうとするのはまず無理だろう。各自ウォーミングアップを怠るな」

全日本メンバー『はい!!』

見上「最後に森崎。分かっているだろうが、お前が体力切れを起こす事も有り得る。
だからと言ってペース配分に拘り過ぎて失点を重ねては元も子も無い。その塩梅はお前が何時も苦しんできた事だし、
これから先もサッカーをしている限りつきまとうだろう。私から言える事はただ一つ…」

森崎「………」

見上「勝て。お前は勝つ為なら何でもやってここまで来た。勝って、己を証明してみせろ」

森崎「はい(この監督の基準だと、これでも素直に褒めてるんだろなあ。この狸親父め)」

103 :2 ◆vD5srW.8hU :2014/04/18(金) 22:58:22 ID:MZfSDumc
見上「さて、森崎。話すべき事は全て話した。明日のミーティングではもう話す事はない。
だから明日まで待つ必要はない。キャプテンとして言っておきたい事を今の内に言っておけ」

森崎「(おっと、このタイミングでか。明日言おうと思っていたんだが…)」

全日本メンバー『……………』

森崎「(まあいいか、今言っちまおう)」

A 「よし、いこう、いこうぜ、みんな!」無難に号令をかけるだけにする。
B 「皆、ここまで良く戦ってきた。後もう一度だけ力を貸してくれ」謙虚にチームメイトを褒める。
C 「俺達が世界一になるのは当たり前だ。何故なら俺達が世界で一番強いからだ!」強気でブチ上げる。
D 「ま、そんなに固くなるなよ。どいつもこいつもリオカップで倒した連中ばかりだ」あえて相手を侮る。
E 「全日本ユース出撃!花見の準備をせよ!」笑いを取りに行く。
F 「世界サッカーの伝統を凌辱するぞ!」凌辱発言! 

      http://capmori.net/test/read.cgi/morosaki/1369149231/l50にて
            ☆2014/4/19 00:30:00☆ から投票期間を設けます。
    そこから  15  票カウントし、一番多く票が入った選択肢で続行します。引き分けの場合は
   その次の票をタイブレーカーに使います。尚、投票はageた書き込みのみを採用しています。

104 :2 ◆vD5srW.8hU :2014/04/22(火) 00:54:53 ID:ICdUPQt2
>C 「俺達が世界一になるのは当たり前だ。何故なら俺達が世界で一番強いからだ!」強気でブチ上げる。

森崎「いいか皆。俺達は明日、勝つ。そして世界一になる」

全日本メンバー『………』

森崎「俺達以外の奴らはどんなに強くても二番目にしかなれない。同じ時代に俺達が居た不運を呪ってもらう。
それが世界一になると言う事だ。日本サッカーは弱い?もうそんなのは過去の話だ。
これからは日本はサッカーが強いのが常識になるんだ。俺達がそういう世界に作り変えたんだ。
もう一度言う。俺達が世界一になるのは当たり前だ。何故なら俺達が世界で一番強いからだ!それを証明しに行くぞ!」

全日本メンバー『ぉおおおおおおおおおおおおおおっ!!!』

見上「(うむ、これでいい。この不遜さこそが森崎の強さだ)」

森崎は自他共に彼らしいと認める強気で傲慢な態度を貫き通した。
彼はこの態度で力を得、勝ち上がり、頂点を掴み取ってきた。
それが最強のサッカー王国、ブラジルにまで通用する物だと誰もが信じていた。



来生「(え?え?え?決勝戦なのに出番なし…?こ、これじゃこのスーパースターが埋もれちゃうじゃないか…
ち、違うんだこれは厚生の罠なんだ俺は填められたんだ…僕が、一番上手くストライカーを…)」

一人だけ、別の事を考えて呆然としていた者も居たが。



*来生がとうとう「スキル・何があっても自信を喪失しない」を喪失しました。

105 :2 ◆vD5srW.8hU :2014/04/22(火) 00:56:03 ID:ICdUPQt2
〜同日同時刻、ブラジルユース宿舎〜

ロベルト「…では、以上でミーティングは終了だ。解散!(やっぱりコインブラは出せそうにないか〜…
本人が出たいって言ってこないし、他の皆も認めそうにないし…だ、大丈夫だよな…?)」

同じ頃、ブラジルユースもミーティングを終えていた。何時も通りロベルトはスタメンを発表した後は
具体的な作戦は選手任せで、何時も通りコインブラは最後尾に座ったまま一言も会話に参加する事はなかった。

だが今回は何時もと違う事があった。ロベルトがポーカーフェイスを崩さない内に立ち去り、
コインブラも誰とも関わらずに立ち去るのは何時もの事だったが、他の選手達22人はまだ解散せず
部屋に残りカルロスに視線を集めていた。カルロスもそれを予期していたのか、咳払いをしてからゆっくりと口を開いた。

カルロス「皆、言いたい事は分かっている。コインブラの事だろう?」

サンタマリア「…ああ、そうだ。結局あいつをどうするかを解決しないままここまで来てしまった」

ザガロ「フン、今日はなんとなく居心地が悪そうなツラしてやがったな」

マウリシオ「結局の所何がしたいんスかね?」

カルロス「…あいつの心理は今となってはどうでもいい。ハッキリしている事はただ一つ、
あいつが明日のスタメンに名を連ねていない事だけだ。そしてハッキリさせないといけない事もただ一つ…」

ネイ「監督があいつを途中出場させてきたらどうするか、だろ?」

ディウセウ「オラはどうすっかもう決めてるけど、おめえの考えも聞いておきたいな」

ブラジルユースの決勝戦前の最大の懸念事項。アルツール・アンチネス・コインブラの存在。
もし彼が使われる事になったら、どうするのか?カルロスはその時こう答えたと言う。

カルロス「…俺はプロサッカー選手だ。プロらしくするさ」

106 :2 ◆vD5srW.8hU :2014/04/22(火) 22:21:58 ID:ICdUPQt2
かくして世界一を争う両チームはそれぞれの作戦会議を終え、決戦前夜を迎えた。



〜全日本ユース宿舎〜

決戦を前に誰もが武者震いをしていた訳ではない。
光あれば影あり。勝者の横には必ず敗者が居る。
余程の事が無い限り出番は有り得ず、それ故に士気を保てと言う方が酷な者達も居る。

石崎「はあ…分かっちゃ居たけど、やっぱり決勝でも出番なしか…」

高杉「当たり前だろ、今まで使われていないのに大一番で出られる訳があるか」

井沢「しょうがない、実力が全ての世界だ…ところで来生はどうしたんだ?」

滝「いや…昨日までは決勝戦でスーパーヒーローだ、とか言っていたんだが…」

来生「ぶつぶつ…僕が、一番上手くストライカーを、こなせるんだ…」

井沢「…遂にこいつも現実を思い知ったか。俺達の仲間入りって所か」

修哲出身の4人組と石崎はこの大会結局殆ど出番が無いまま終わりそうだった。
彼らはサブメンバーの中でも一番期待されていないグループなのが明らかであり、
ずば抜けて楽観的だった来生ですら最早自分を誤魔化せない程である。

滝「結局何がいけなかったんだろうな?俺達だって日本一になって、日本代表になって…
そこが限界だったんだろうか?後ちょっとの差がどうしても埋められないんだよな…」

高杉「知るかそんな事。あの若林さんですらサブに追いやられてあの森崎なんかが
正GKでキャプテンでプロになってやがるんだぞ。何がいけなかったなんて俺が知りたい」

107 :2 ◆vD5srW.8hU :2014/04/22(火) 22:23:31 ID:ICdUPQt2
石崎「そういえば南葛小の頃はお前らに0−30でやられてたりしたんだっけ。
今までよく考えなかったけど、あの頃から考えりゃ夢にも思わない程出世したもんだ…」

高杉「下を見てたらキリが無いぞ。代表選考から漏れた佐野やら反町やら沢田やら、
長野やら岩見やら…あいつらは俺らを羨ましがっているだろうさ。ま、上を見てもキリがないけど」

井沢「…だからと言って、そんな理屈で諦めて堪るかよ!」

滝「井沢?」

それでももういいと自棄にはならないのは、彼らもまた日本代表たる証だろう。

井沢「確かに俺は今のチーム内のMFとしてはビリッケツだろうさ。それは認める。
だけど何時までもそのままだなんて誰が決めた!日本代表になれたら試合に出られなくてもいい…
そんなカッコ悪い事を思う位なら死んだ方がマシだ!まだサッカー人生は長いんだ、俺は絶対に返り咲くぞ!」

滝「…いやまあ、その覚悟は立派だし俺も同意見なんだが…お前の場合はちょっと無謀過ぎないか?」

石崎「よりによって翼に対抗心燃やしてるんだから、ある意味来生より身の程知らずだぜお前」

井沢「な、なにィイイ!!」

高杉「(総合力では勝ってるのに、チーム単位で見るとこいつより来生や滝の方が役に立つって言うのがなんとも哀れだ…)」

だからと言ってその諦めの悪さが吉と出る保証など何処にもないのも日本代表と言う勝負の世界の掟である。

来生「速いボールが見えたり消えたりしている。あはは、速い…シュートかな。イヤ、違う、違うな…」

108 :2 ◆vD5srW.8hU :2014/04/23(水) 22:01:12 ID:Ppkwvt+c
将来に望み得る栄光が物足りないと嘆く者も居れば、輝く未来への展望を喜ぶ者も居る。
とは言っても展望はあくまでも展望であり、未来が過去になるまでは安心など出来ないのだが。

葵「イヤッホー!やったぜ!」

赤井「…良いニュースだったっぽいな、その様子は」

葵「うん!インテルがトップに加えてくれるって!一軍!遂に一軍になれるんだ!」

山森「それは素直に凄いな…おめでとう」

新田「でも、試合に出場するまでが大変なんだろ?」

赤井「下手するとレンタル移籍要員だからなあ。浮かれてたら痛い目見るぞ」

葵「大丈夫大丈夫!なんとかしてやるって気持ちが大事なんだよ!」

ホテルの別所ではたった今インテルの首脳陣から電話で一軍昇格のニュースを伝えられた葵が
小躍りしながら戻ってきた。年下組の4人は自然と固まって行動する事が多く、今夜もそうしていたのだ。

赤井「はあ〜、楽観主義は努力の証とは言うが…お前のその気楽さは羨ましいぜ」

山森「赤井はサンプドリアからの知らせは特に来ていないのか?」

赤井「今大会あんまり活躍していないしな…後もうちょっとで上がれると思うんだけどな〜」

新田「お前は堅実に実績を積み上げるタイプだから大丈夫だろ。少なくとも既にクラブに居るんだから羨ましいぜ」

葵「あれっ、新田や山森も何回かスカウトっぽい人達と会ってたりしなかった?
賀茂のおっさんも毎日色んな名刺を色んな人達から貰ってきて配ってきているじゃん」

109 :2 ◆vD5srW.8hU :2014/04/23(水) 22:07:05 ID:Ppkwvt+c
山森「ああ、一応沢山名刺は貰っているよ。でもなあ…」

新田「うん、でもなあがつくクラブが多いんだよな…」

既にある程度の格があるヨーロッパのクラブに所属している葵、赤井、若林の3人以外の全日本ユースの選手達は
連日連夜色んなクラブからスカウトを受けていた。しかし当然勧誘の数や質は選手によってまちまちであり、
今まで集めた名刺をテーブルの上に広げる山森と新田は苦笑を隠せない表情になっていた。
それらを眺めていくと葵と赤井の二人もとても微妙な顔になっていく。

葵「どれどれ?これはトルコ、これはスイス、これはポルトガル、これはロシア…うーん…」

山森「それらはまだマシな方だよ。他にもスコットランドとかベルギーとかギリシャとかあるぞ」

赤井「ん?これは…カタールだと!?これってまさか…」

新田「ああ、片桐さんも多分帰化選手狙いだろうからこれは止めておけ、だってさ…下手するとオイルマネーで
無理やりFIFA規則を捻じ曲げようとするスキャンダルの当事者になってしまうぞって言われたよ」

葵「うわっちゃあ…あ、でもリーグ・アンとかエールディビジのスカウトの名刺もあるじゃん!
よく見たらブンデスリーガもプレミアリーグのもちょっとだけある!…あ、でも…降格圏内の下位クラブだね…」

山森「ああ。当たり前の事だけど、リーグの格が上がるとその分リーグ内の地位が下がるチームになるんだ。
賀茂さんにも有名リーグのチームなら何処でもいいなんて考えるなよ、チームになじめるかどうかや
降格の危険性も考慮すれば日本に居た方がずっとマシだって事も十分有り得るんだ…って力説された」

新田「なんか…世知辛いな、プロの世界って。選択肢がある分まだマシなんだろうけど…」

赤井「ま、まあ大丈夫だろ。ワールドユース決勝戦まで来たんだ、大会後にまたドバッと来るって」

一寸先は闇。光が続く保証はない。年下組はそれぞれ不安な夜を過ごしていた。

110 :2 ◆vD5srW.8hU :2014/04/25(金) 21:33:38 ID:GmqirbB2
特に集まり易いグループが存在しない者達が結果的にグループを作る事もある。
政夫、和夫、次藤、早田、中里の5人はそんなグループだった。

次藤「ふー…流石に緊張してきて飯も喉ば通らんとね」

早田「おいちょっと待てお前何時も通り人の三倍は食ってたじゃねーか」

中里「実に美味そうに食うでゴザルな。力士も吃驚するであろう」

政夫「こいつと飯食ってると食欲が失せるんだよなー」

和夫「ダイエットしたい女にはモテるかもな」

次藤「なんやなんや、皆してワシをだごにして」

食欲がないと言いながらも人の数倍食べた次藤を他の4人で呆れて冷やかす。
そんな間の抜けた時間を過ごしていたのは5人とも明日を見据えて緊張していたからかも知れない。

政夫「俺は本当に食欲減ってたぞ。いや、スタメンじゃないけどさ…」

和夫「多分、明日も出番はないんだろうなあ…くそっ」

早田「仕方ねーだろ。お前ら二人一緒じゃないと出す意味がないんだから」

中里「一人で出来る事は他のFWが出来るからのう。それでは日向が居る限りは日の目を見れまい」

次藤「ばってん、明日の試合はとにかく一点が必要な場合もあるかも知れんばい?」

政夫「確かにそういう展開になりゃ俺達の出番もあるかも知れないけどよ」

和夫「チームが追い込まれた状況になるのを望むのは流石にしたくないぜ」

111 :2 ◆vD5srW.8hU :2014/04/25(金) 21:34:46 ID:GmqirbB2
早田「まあ望むもんじゃねえな。けど相手はブラジル。いくら覚悟してもし過ぎって事はないぜ」

中里「その言葉の割にはお主は落ち着いておるな?」

早田「そりゃあ、今更一夜漬けの猛特訓でどうにかなる訳じゃないからな。落ち着くしかないだろ」

次藤「そうタイ。負けた時の事ば考えるより、勝った時の想像の方が楽しかとね」

政夫「勝った時…ブラジルに、勝って、優勝して、世界一か…うーん、想像しにくいな」

和夫「多分日本中からヒーロー扱いされるんだろうけど、それからどうするかって話だよな」

中里「勝って兜の緒を締める、でゴザルよ。それからは狙われる立場になるのだからな」

早田「狙われる立場か。良い言葉だぜ…倒すべき奴らが自分から来てくれるんなら楽でいいや」

次藤「Jrユース大会で優勝しても世界的にはマグレばし思われていたとね」

政夫「思えば日本サッカーも随分変わったモンだなあ」

和夫「三年前はワールドカップアジア予選敗退のニュースでガッカリしてたのになあ」

次藤「ワシらが変えたとね。新時代と言う奴タイ」

早田「次の目標は、日本はワールドカップに出て当たり前って言われる様になる事かな」

中里「(スポーツ忍者の夢も現実となりつつある。さすれば世界中の美女達の裸体も…フヒヒ)」

ブラジルを恐れつつもその恐怖を乗り越え糧とする。
そんな作業に勤しむ彼らの雰囲気は意外な程に和やかだった。

112 :2 ◆vD5srW.8hU :2014/04/29(火) 23:58:16 ID:/yOKgAsY
チーム内の役割が近いスタメン組がグループを作る事もある。
中盤と中盤からやや後ろでプレイする事が多い岬、三杉、松山、中山の4人は今夜ロビーで集まっていた。
今夜の話題は日本に置けるプロサッカーの欠如と、それが変わりつつある手段だった。

松山「日本に…プロサッカーリーグ!?」

岬「うん、さっき片桐さんに聞いてみたんだ。そういった動きはありませんかって」

中山「そうしたら…どうだったんだ?」

岬「まだ何かハッキリ話せる段階じゃないけど、既に日本サッカー協会は色々準備しているそうだよ。
Jrユース大会優勝だけじゃ足りなかったけど、ワールドユースでここまで来たら効果抜群みたい」

三杉「日本には既にJSLがある。それを発展させる形で本格的なプロリーグ設立も可能だろう」

松山「マジかよ…何時かは出来るだろうと思っていたけど、こんなに早いとは思っていなかった…」

中山「有り難い話だよ。サッカーが強い国はプロサッカーリーグが必ずあるからな」

三杉「だが、あるだけではいけない。ちゃんとレベルの高いリーグとして運営される事が重要だ。そうだな…
ここは君の意見を聞きたいな、岬くん。日本がハイレベルなリーグを作り、維持するのは何が重要だと思う?」

岬「僕かい?うーん、難しいテーマだなあ…(三杉くんは頭が良いから迂闊な事言いたくないし)」

三杉「ゆっくりでいいよ。どうせ就寝時間まで長いし、欧州リーグを見る機会があった君の視点は
かなり参考になりそうなんだ(今、警戒したな。彼は自分の頭の良さをひけらかすリスクを良く知っている様だ)」

113 :2 ◆vD5srW.8hU :2014/04/29(火) 23:59:46 ID:/yOKgAsY
松山「そうだな、俺も聞いてみたいよ!岬の話なら参考になりそうだ!」

中山「(岬は頭も人望もあるタイプだからなあ。引退したらサッカー協会でお偉いさんになるかも)」

岬「そうだね…(しょうがないな。三杉くん相手には下手に隠す方が怪しまれそうだ)
人口、経済力、交通網等はもう十分に整っていると思う。そして僕たちの活躍でサッカー人気が
急上昇しているのも間違いない。だから設立そのものは簡単だと思うんだ」

松山「設立は、って事は…運営が難しいのか?」

岬「うん、そうだよ。サッカークラブ運営ってお金がかかるからね。スポンサーは必須だし、
チケットやグッズの売上も重要だ。欧州のクラブはこれらが上手く行かずに経営難に陥る事も珍しくないよ」

中山「そうなのか…あ、そういえば貧乏クラブで苦労した選手の自伝とかあったな」

三杉「南米では欧州以上にそれらの特徴が顕著らしいね。日本人の場合元から生活レベルが高いから
設備をおろそかにする訳にはいかない。初期投資に見合う健全な経営が求められていくだろう」

岬「だからちゃんとお金が儲かる体制が必要だろうね。それには大勢のサポーターがお金を出してくれるのが
一番なんだけど、それだと年に数回の代表戦で活躍しているだけじゃ駄目だと思う。
設立段階である程度以上のレベルのサッカーを見せ、そこから代表戦で活躍する選手がどんどん出てくる様に
ならないとお客さんに飽きられちゃうんだけど…元がJSLだから、いきなりレベルを上げるのは難しいかな…」

松山「ああ、JSLはなあ…高校サッカーや大学サッカーと大してレベルが変わらないんじゃ…」

中山「確か、お前と岬はアジア予選前にJSLのチームで練習していたんだっけ」

114 :2 ◆vD5srW.8hU :2014/04/30(水) 00:01:17 ID:DWEY3JPI
三杉「確かに既存の選手達だけでは、サッカーだけに専念出来る環境を整えても劇的な成長は難しいだろうね。
僕は外国人選手を多く入れるべきだと思う。世界の基準を肌で知り、それらを上手く取り入れたクラブが
リーグ内で優位に立てると言う状況を作れば選手達もクラブも急速なレベルアップを強いられるだろう」

松山「なるほど、そんな手段もあるのか…ああでも、追いつけないクラブも出てくるよな?
そういうのはどうするんだ?二部リーグを作って、昇格と降格を争わせるのか?」

中山「そういえば有名なリーグは必ずいくつかのレベルに分けられているな…これもきっと重要なんだろうな」

三杉「そう、それがいいだろう。敗者の受け皿と屈辱を用意しつつ、新規の競争相手でリーグのマンネリ化を防ぐのに効果的だ」

中山「…気がついたら随分具体的な話になってきたな。俺達が決める側じゃないのに」

松山「あっ…でも俺達だってもう当事者だろ。俺達の活躍に日本サッカーの未来がかかっているんだから」

岬「日本サッカーか…フランスに住んでいた頃は、馬鹿にされるばっかりだったなあ」

三杉「もう時代は変わったのさ。僕たちは世界サッカーの秩序に革命を起こした。次は革命後にどうすべきか、だ」

中山「全国大会に出る為に必死になっていたのが遠い昔みたいだ…不思議な物だな
(そう…俺はとうとうここまで来た。森崎の背中が遠ざかるのを見るだけじゃなくなった…長かった…)」

松山「(よーし、故郷に特大の錦を飾るぞ!それで…きっと藤沢と…)」

彼らは歴史の当事者達である。
彼らの世界への挑戦は、自国を大きく変貌させようとしている。

115 :2 ◆vD5srW.8hU :2014/05/01(木) 00:24:44 ID:EFIEpwVQ
それぞれの事情でチーム内から孤立している者達も居る。
日向と若島津は仲が良い者がおらず、彼ら自身も親交など求めていなかった為この時も二人きりだった。

日向「若島津、お前はこの大会の後はどうするつもりだ?」

若島津「はい、いくつかそれなりのクラブから接触されていますがあまり有望な候補はありません。
ある程度の妥協は必要となりますが、選手を育てて売るタイプのクラブに行こうと思っています」

日向「そうか…言うまでもないが、俺は最初からビッグクラブを狙うぞ。既に列が出来ているからな」

若島津「そうですか…そうでしょうね」

日向「若島津、今更俺から慰めだの激励だのつまらん物は期待していないだろう。
俺はお前を利用する。お前は俺を利用する。それが俺達の関係だったし、これからもそうだ。
周囲は仲良くしているんだと捉えるだろうが、価値観と人生観が似通っているだけの話だ」

若島津「はい。貴方も俺も自ら望んで戦いに明け暮れる修羅です。今俺達の力の差、
立場の差は歴然としていますが…いずれは貴方の首を貰い受けに行きますよ」

日向「それでいい。それが勝負の世界の鉄則だ。どんな屈辱にまみれようとも、
どんな強敵が表れようとも、最後に生き残った奴が勝ち…これだからサッカーは止められんぜ」

若島津「他者を屈服させる喜び…チームスポーツなのにそれがある。堪りませんね」

スポーツマンシップと言う言葉を鼻で笑いたがるこの二人は上機嫌だった。
望んで修羅道を歩む彼らの先にも栄光が見いだせない訳ではない。
勝負の世界に身を置く者達は誰しも多かれ少なかれこの様な覚悟を強いられるのだから。

116 :2 ◆vD5srW.8hU :2014/05/01(木) 00:26:15 ID:EFIEpwVQ
翼と若林もこの夜二人きりだった。彼らは日向達とは異なりチームメイトとの親交が無かった訳ではなく、
むしろ現キャプテンの森崎よりも人望自体は多く集めていると言えるかも知れない。
しかし早くから海外に出てプロになっていた為か、その影響でアジア予選には参加しなかった為か、
なんとなく特別扱いされる事が多いこの二人は今夜は特に誘うまでもなく二人きりになっていた。

翼「…とうとうここまで来たね。ワールドカップの前哨戦のワールドユースの決勝…
そして相手はドイツを倒したブラジルだ。随分とよく出来たシチュエーションだよ」

若林「俺もお前も子供の頃からこういう日を夢見ていた。そして今、それが現実になろうとしているんだ。
思い返せばお前が南葛小に引っ越してきてからの付き合いか。俺達は夢を…叶えたんだよな」

翼「うん。俺も君も有名なリーグのプロ選手になって、日本代表として戦っている…筈なんだけど」

若林「分かる…分かるぞ。夢を叶えた筈なのに、こんな筈じゃなかった…そう思っているんだろう?」

翼「そう、俺は夢を叶えつつある。子供の頃誰に言っても理解されなかったり笑われたりした夢が
段々現実になりつつあるんだ。武者震いはする。喜びもある。だけど…何か、ね」

若林「お前はまだいいさ。俺はサブGKだ。世界一になる瞬間をベンチから見ているってのは笑いそうだぜ」

翼「何なんだろうね、本当に。俺は森崎さえ倒せば全てが解決すると思っていたけど、
実際に森崎に勝っても何も変わらなかったよ。これが大人になるって言う事なのかな?」

若林「これが人生だ。不満なら自力で何とかしろ…そう言える様になるのが大人になるって事だと思うぜ」

翼「ハハハ…明日も勝とうね、若林くん」

若林「精々頑張って点を取れよ。そうしなきゃ森崎がまた何か馬鹿をやらかすぞ」

二人の表情は19歳とは思えない程大人びていたが、それを目撃したのもこの二人だけだった。

117 :2 ◆vD5srW.8hU :2014/05/01(木) 22:27:23 ID:EFIEpwVQ
チームメイト達が思い思いの夜を過ごしている時、森崎はどうしていたのか。

森崎「ん〜、やっぱり世界一になる前夜ってのは独特の雰囲気があるな。
この俺でもほんの僅かばかり緊張せざるを得ないとは…なんちゃって」

森崎は独り言をつぶやきながらホテルの中を探索して暇つぶししていた。
彼がおどけた態度を取っているのはそれだけ余裕なのか、それともそういう心づもりを
作ろうとしているのかは彼自身にも良く分からない所だった。

森崎「…暇だな。まだ眠くないし、かと言って今チームメイトと話すのもダルいし…ん?」

陽子「………ふぅー」

そんなタイミングで彼がホテル備え付のバーの傍を通りがかり、
カクテルを飲みながらくつろいでいる陽子を発見したのは何かの運命だろうか?
陽子の表情からは軽くない疲労が伺え、森崎が通りがかったのにも気付いていない様だった。

森崎「(陽子さん…)」

A 決勝戦前なんだ。声をかけよう。
B 決勝戦前なんだ。黙って去ろう。

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118 :2 ◆vD5srW.8hU :2014/05/02(金) 22:32:35 ID:gvF7ETNA
>A 決勝戦前なんだ。声をかけよう。

森崎「陽子さん」

陽子「っ!」

森崎が声をかけた途端陽子はビクッと肩をひくつかせ、それからゆっくりと振り向いた。
その顔には緊張感が隠せない程表れており、まるで隠し場所をみつけられた子供の様だった。

陽子「も、森崎くん…しまったなあ、こんな所で飲むんじゃなかった…」

森崎「なんだよ、俺と会いたくなかったのか?」

陽子「うん…だって、決勝戦前じゃない。こんな日に会うのはちょっと…」

A 「決勝戦前だからこそ、だろ。モヤモヤしたままじゃ嫌だぜ」
B 「俺はそんなの気にしないぜ。こんなプレッシャー、何時もの事だ」
C 「森崎くんに配慮しないと、って思いながら話すのが嫌なのか?」
D 「分かっているが、陽子さんを見たら話しかけられずには居られなかった」
E 「そうか。じゃあ今夜は止めておくよ。邪魔したな」

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119 :2 ◆vD5srW.8hU :2014/05/05(月) 21:02:45 ID:IBd1v2mM
>B 「俺はそんなの気にしないぜ。こんなプレッシャー、何時もの事だ」

森崎「俺はそんなの気にしないぜ。こんなプレッシャー、何時もの事だ」

森崎は何時もの彼らしく大胆不敵な笑みを浮かべながら陽子の隣に座った。
だがその返答は陽子の眉をひくつかせる物だった。

陽子「森崎くんが気にしなくても、私が気にするのっ」

森崎「えっ?」

陽子「私は森崎くん程プレッシャーに強い訳じゃないんだから!」

森崎「(なんだなんだ、藪蛇だったのか?)」

A 「落ち着いてくれよ。こんな所で騒ぎを起こしちゃマズいだろ」
B 「悪い、デリカシーがなかった。チームメイトに接するみたいにやっちまった」
C 「酔ってるのか、陽子さん?何時もはここまで感情的じゃないぜ」
D 「だったらそのプレッシャーを俺に肩代わりさせてくれよ」
E 「だったら慣れてくれ。これからこの先、定期的にこういうプレッシャーを味わうぜ」

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120 :2 ◆vD5srW.8hU :2014/05/06(火) 21:14:32 ID:T3dZy1Hg
>D 「だったらそのプレッシャーを俺に肩代わりさせてくれよ」

森崎「だったらそのプレッシャーを俺に肩代わりさせてくれよ」

陽子「…それって、どうやって?言う程簡単な事じゃないと思うんだけど」

森崎はあくまで強気で押し、自分の精神力を誇示した。
それが陽子にとって望ましい事なのかは彼女のふくれっ面からは何とも判断し辛かった。
照れている様にも見えるし、不機嫌の様にも見えるのだ。

森崎「どうやってって、そりゃあ…」

A 「俺はどんな奴が相手でも負けない。勝ち続けるのが当たり前になってみせる」
B 「俺を傷つけちゃいけないとか思わないでくれ。俺は陽子さんの本音が見たい」
C 「俺はどんなに苦境に追い込まれても諦めない。だから陽子さんも諦めないでくれ」
D 「俺を陽子さんと一緒に戦わせてくれ。フィールドの内外は関係ないぜ」
E 「俺は負けたらどうしようなんて考えない。勝ったらどれ程嬉しいか考える」

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121 :2 ◆vD5srW.8hU :2014/05/07(水) 00:41:57 ID:9B+6AMzU
>B 「俺を傷つけちゃいけないとか思わないでくれ。俺は陽子さんの本音が見たい」

森崎「俺を傷つけちゃいけないとか思わないでくれ。俺は陽子さんの本音が見たい」

陽子「っ…!」

森崎がこう発言すると、陽子は目で見える程ビクッと震えて森崎をにらみつけた。
その目は浮き上がる涙で潤んでいて今にも水滴を零しそうだった。

陽子「…無理よっ、そんなのっ」

そのまま陽子は涙を拭い、グラスに残っていた酒を一気に飲み干してから
手の仕草だけでバーテンに次の酒を要求した。
顔の火照りが一気に激しくなったのは酒のせいだけではないだろう。

陽子「世界大会の決勝戦前なのよ!?そんなタイミングで対等に物が言える訳ないじゃない!
私が言った事が原因で森崎くんのメンタルコンディションが崩れたらどう責任取ればいいのよ!
ああっもう結局こんなに叫んでる!これでもう明日日本が負けたら私ずっと後悔し続けちゃうのよ?
どんな対応したってそれが原因で、なんて思わずには居られないんだから!」

森崎「………」

A 「有難う、本音を言ってくれて。それが聞きたかった」
B 「俺と一緒になってくれるんだったら、その悩みはずっと付き纏うんだぜ」
C 「もういいんだ陽子さん…いや、陽子。もう俺に憧れる必要はない」
D 「こんな風に距離を取られる方がよっぽど傷つくって分かってくれよ」
E 「飲み過ぎだぜ。マスター、さっきのオーダーはキャンセルで水をくれ」

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122 :2 ◆vD5srW.8hU :2014/05/13(火) 09:46:31 ID:b7d0zvQo
>C 「もういいんだ陽子さん…いや、陽子。もう俺に憧れる必要はない」

森崎「もういいんだ陽子さん…いや、陽子。もう俺に憧れる必要はない」

陽子「………な、なによそれ。このタイミングで呼び捨てって、卑怯よ」

それでも尚森崎は一歩踏み出し、初めて陽子に敬称をつけず呼びかけた。
それを聞いた陽子はビクッと肩を震わせ、しばし黙ってから森崎を非難した。
しかし非難の言葉とは裏腹に彼女の顔は泣き笑いに変わっていた。

森崎「この前言っていたよな。自力で運命を切り開く俺に憧れて、
箱入りのお嬢様を止めたくなって、日本サッカー協会に駆け込んだって」

陽子「…うん…」

森崎「もうその夢は叶いつつあるじゃないか。俺…と翼をブラジルでサポートしてくれたのは
決して無駄じゃなかった筈だぜ?勿論その他諸々の働きもだ。
面倒な事をぜーんぶやってくれたから、俺達はサッカーに集中出来るんだ」

陽子「でも、それは私じゃなくても誰でも出来た事で…」

森崎「何言ってんだ。陽子は13歳で大学卒業してたんだろ?中学の勉強でヒーコラ言ってた
俺には想像もつかない世界だぜ。そのままいわゆるエリートコースの人生が待っていたんだろ?
でもその人生を投げ出して、未知の世界に飛び込み、こうして成功しているんだ。
こんなの、誰でも出来る事じゃない筈だぜ…俺には分かる。俺は世界を変えている真っ最中なんだからな」

陽子「………そこまで、私の事見て、考えてくれてるんだね」

森崎「そうだぜ。陽子は俺を見上げる側だと思っていたんだろ?でもこうして俺も陽子を見ている。
俺は興味の無い奴はあっさり切り捨てる。欲しいと思ったら素直に欲しがる。知ってるだろう?」

123 :2 ◆vD5srW.8hU :2014/05/13(火) 09:49:51 ID:b7d0zvQo
陽子「ふぅ〜………あ、すみません。ミネラルウォーター、レモン付でください」

森崎「(お、酔いを醒ます気になったのか?)」

森崎の熱弁に陽子は段々ホッとした表情になっていき、先程注文した酒に手をつけず
水を注文したっぷりとレモン汁を絞り入れてからそれをゆっくりと飲み干した。
ここは間を置いて彼女の返答を待つべきだと判断した森崎も口を閉ざし彼女の顔の赤みが
薄らいで行くのを見守る。ややあって期待通りに陽子は口を開いた。

陽子「…私と本気で交際する様になったら大変だよ?」

森崎「片桐財閥の事か?」

陽子「うん。お父さん、サッカー大嫌いで仕事一筋の人だから…今の所は何もしてきてないけど、
その内色々嫌がらせしてくるかも知れない。森崎くんを呼び出したりするかも知れない。
あるいはマスコミにスキャンダルを書かせたりするかも…でも…」

陽子は今一度確認する様に自分の家庭事情とそれに森崎を巻き込んでしまう事を説明した。
それに対する森崎の返答は。

森崎「………」

ニヤリ。

陽子がため息をつきたくなる程の悪人めいた笑みだった。

陽子「はぁ〜…そうよね。あなたがそんな事、怖がる訳ないものね。
全く、なんでこんな唯我独尊どころか傲岸不遜な…」

だがその笑みは陽子の次の言葉と行動で消え去った。

124 :2 ◆vD5srW.8hU :2014/05/13(火) 09:54:03 ID:b7d0zvQo



陽子「…こんな人、好きになっちゃったんだろ…」

森崎「えっ!?んむっ!」



陽子は突然好意を打ち明け、森崎がその驚きから回復する前に顔を寄せて唇を重ねてきた。
それはほんの一瞬の事で、すぐに彼女は離れたが、その瞳は潤みながらもまっすぐ森崎を見据えていた。



陽子「有難う…ゆ、有三。私、もう貴方には憧れない。何時までもそれだけじゃ嫌だから…頑張る。
後ろから憧れるんじゃなくて、ちゃんと胸を張って、大好きな貴方の隣に居られる様に…ね」

森崎「よ、陽子…」

陽子「…も、もう寝るわね。明日に備えてちゃんと寝なさいよ!これで睡眠不足だったりしたら承知しないんだから!」

スタタタ…

勇気を全部出しつくしたのか、陽子は酔いを物ともしない駆け足でバーから立ち去っていった。
後に残された森崎はポツンとしてから、自分の唇に指で触れてみた。



森崎「ファーストキスはレモンとカシャッサの味、か…」




125 :2 ◆vD5srW.8hU :2014/05/13(火) 09:55:32 ID:b7d0zvQo
バーテン「祝福を申し上げます。ですが、あの女性はお勘定を忘れてしまいまして…」

森崎「ん?あー、いーよ、俺が払っておくよ。俺が割り込んだ形だったしな」

バーテン「有難うございます。さて、カップルの誕生にはバーテンとして祝福致しますが、
ブラジル人としては明日の試合のご武運は祈れません。それはご了承ください」

森崎「要らねえよ。どうせ俺は明後日からはブラジル中から恨まれている立場になるんだ。
あの夜下剤でも仕込んでおけばよかった!って思う事になるぜ」

バーテン「ハッハッハ、聞きしに勝る大胆不敵ぶりですね。ですがそういった男性に人間的魅力があるのも事実。
野心に燃え、それを叶えられるかも知れない力を持つ男性に憧れる女性も少なくない。
そんな特別な存在に特別扱いされるのもまた愛情ですからな。ツメを誤りさえしなければ
彼女のハートはいずれ貴方の物となります…とお節介を焼いておきましょうか」

森崎「…バーテンって人種はそういうアドバイスをしたがるもんなのか?」

バーテン「然様です。人間観察が好きでなければこういう仕事は辛いですからね」

森崎「全く…もう帰る。勘定頼むぜ」

バーテン「はい、ただいま」



*陽子→森崎の関係が「????」から「大好き」になりました。

126 :2 ◆vD5srW.8hU :2014/05/13(火) 10:03:15 ID:b7d0zvQo
森崎「(そうか…陽子には俺の足手纏いになるんじゃないかって後ろめたさがあったんだな。
だったら安心させなくちゃな。俺は女を欲しがっただけでダメになる様な奴じゃない。
女だろうと世界一だろうと、欲しい物全てを全力で手に入れてみせる男だって言う所を見せる。

そうだ、俺は森崎有三だ。欲しい物は何でも手に入れる。今欲しいのは世界一だ!
世の中には二種類の人種が居る。ナンバー1と、ナンバー2以下だ。
俺はナンバー2以下になるのは嫌だからここまで来た。そして今度もナンバー1になる!
ここも通過点に過ぎない。ワールドカップにヨーロピアンカップ。
バロンドールに…今年から設立されるFIFA最優秀選手賞ってのもあったな。それも頂きだ。

俺は森崎雄三だ!相手がブラジルだろうと何だろうと、必ず勝って、全てを手に入れる!)」



バーテン「こちらがお勘定になります」

森崎「おう…ん!?な、なんだこの値段!?ってそういやブラジルはインフレが激しいんだった…」

カサカサカサ…
チャリンチャリンチャリン…

バーテン「…大変失礼ながら、これでは足りません」

森崎「…チ、チームメイトから借りてくる…(ブラジルの金を持っていそうな奴…ゲッ、あいつしかいねえ!)」



翼「ふーん、いきなり来て何を言うのかと思えば…いいよ、ちゃんとインフレを考慮して返してね」ニヤニヤ

若林「プッククク…」ニヤニヤ

森崎「ぐ、ぐぐぐ…さ、サンキュー…(くっそぉおおおお!決勝戦前夜にこんなムカつく思いを〜〜〜っ!!)」

127 :2 ◆vD5srW.8hU :2014/05/14(水) 00:08:37 ID:DMJOwuf+
〜大会25回目〜

何らかの玉を蹴る遊びは紀元前から世界の様々な場所で存在していたと言われるが、
現在サッカーと呼ばれる競技が正式に生まれたのは19世紀中期のイギリスとされている。

この競技はブラジルと日本には1870年代と言うほぼ同じタイミングで伝わったとされるが、
その後の発展の仕方は全く異なる物であった。



最初にブラジルにサッカーを広めようとしたのはイングランド留学帰りの一人のスコットランド人だったと言う。
まず上流階級にサッカーが広まり、1930年代から国技と呼ばれる程人気が高まっていき、
当時から世界屈指の強豪国と見なされていたもののワールドカップで初優勝を達成したのは
1958年のスウェーデン大会だった。その後1962年のチリ大会、1970年のメキシコ大会でも
優勝し通算三回の優勝で1991年の時点では旧西ドイツと並び最多優勝回数を誇る。

しかし1982〜1990年のワールドカップでは3回とも優勝はおろかベスト4にすら入れず、
“歴史と実績があり間違いなく強豪国だが、最近は低迷しつつある”といまいちな評価が
定着しかけているのが今のブラジルである。この現状をブラジルが良しとする訳もなく、
今回自国開催となったワールドユースで華々しく優勝し1994年ワールドカップでの復活に
繋げたいのは言うまでもない。ましてや突如現れた新興国にそれを阻まれるなどあってはならないのである。

128 :2 ◆vD5srW.8hU :2014/05/14(水) 00:10:31 ID:DMJOwuf+
一方日本においては最初はイギリス人が日本にサッカーを持ち込み、体育の一環として全国に広がった。
しかしあくまで学生の教育の一環とされた日本サッカーは1917年に行った初の国際試合で
当時の中国とフィリピンに大敗する程脆弱だった。その後も基本的にサッカー弱小国とされたまま
第二次世界大戦の影響でサッカー文化が中断されてしまい、1968年のメキシコオリンピックで
銅メダルを獲得した事以外はまるで良い所がなく、1991年の時点で未だワールドカップには未出場である。

この取るに足らないアジアの弱小国と言う評価は今、驚天動地の勢いで全く別物に塗り変えられつつある。
1986年フランスで行われた第一回国際Jrユース大会でお客さんとして招待された筈の
日本がまさかの優勝を遂げたのだ。この時のチームのメンバーが主となって今回のワールドユースでも
アジア予選初突破、本大会初出場に飽き足らず決勝戦まで勝ち進んだ事によって
日本のサッカー文化も世界のサッカー勢力図も劇的に作り変えられつつある。



かたや復活を目指す誰もが認める伝統的な強豪国。

かたや世界で類を見ない程急速に成長した新興国。

これから数年のワールドサッカーの行方を左右するであろう決戦の日がついに来た。

129 :2 ◆vD5srW.8hU :2014/05/14(水) 00:13:30 ID:DMJOwuf+
日本人記者達「ぐわーっ、なんて人ごみだ!?」「ホントにこの道でいいのかよ?」「人の流れに沿ってりゃ辿り着くだろ!」

日本サッカー協会関係者「ここも渋滞か…」「おいおい、三時間は余裕を見た筈なのに…」「これで間に合うのか?」

南葛関係者達「に、肉まんの波に押しつぶされるぅ〜…」「痛い痛い痛い!押されて体が痛い!」
「もう駄目、暑くて暑すぎて倒れる…」「やだ、折角持ってきた応援グッズが汗だらけ!」

この日のリオデジャネイオロは当事者の2国は勿論、世界各国から報道陣とサッカー関係者が押し寄せていた。
地球の反対側まで応援にかけつけた日本人達は筆舌に尽くし難い苦労をしながらマラカナンスタジアムに進んだと言う。

骨皮「よ、陽子しゃん、ただいま到着しました〜…」

陽子「ご、ご苦労様…大丈夫?もうすぐ選手達のバスが来るけど…」

骨皮「えっ、もうですか!?皆、急いで旗とか横断幕とか用意して!」

南葛関係者『お、おう!!』

賀茂「日本から来てくれたのは良いが、ちと危ない目に会わせちまったな」

片桐「サポーターが快適に応援できる環境作りも今後の重要な課題となりますね」

長野「旗よーし!」

岩見「幕よーし!」

小田「メガホンよーし!」

早苗「…うん、これで準備OKね」

130 :2 ◆vD5srW.8hU :2014/05/15(木) 21:05:29 ID:Tp/GLA8M
ブロロロロロ…
プシュゥウウン。

森崎「よーし、着いた着いた…うおっ!?」

翼「!!!?!」

ワァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!

一番先にバスのドアから降りた森崎を皮切りに、全日本ユースの選手達全員が応援団の盛大な歓迎を受けた。

長野「来た!森崎だ!うぉーい、久しぶりー!」
岩見「サプライズ計画は成功だな」
小田「うわー、凄いオーラを放ってるなー…」
大川「全日本ユース決勝進出おめでとう!」
小暮「森崎先輩!お久しぶりです!」
山田「もう一度世界一の日本を見せて下さい!」
剛田「アンタならやれる!やっちまえ!」
森崎父「す、すごい立場になっちゃったな有三…」
森崎母「我が息子とは思えない出世ぶりだわ…」

特に数が多く目立つのは南葛の関係者達で、彼らの多くが森崎に群がりながら
“世界を手にする日本の風雲児! 森崎有三”と書かれた横断幕をデカデカと見せつけてきた。

森崎「なんだこりゃ…あ、骨皮!お前の仕業か!」

骨皮「そうですよ!決勝戦になったら皆で駆けつけようって企画していたんです!」

131 :2 ◆vD5srW.8hU :2014/05/15(木) 21:07:33 ID:Tp/GLA8M
A 「粋な事するじゃないか。皆、わざわざブラジルまで来てくれて有難うな」
B 「チェッ、照れるだろうが。こんな事されなくても俺は勝つぜ」
C 「皆、帰りは気をつけろよ。日本人はしばらく恨まれる事になるからな!」
D 「よう皆。南葛は今どうなってる?まだ日本一の座を保っているか?」
E 「親父…お袋…そんなにキョロキョロしないでくれよ、恥ずかしい…」

      http://capmori.net/test/read.cgi/morosaki/1369149231/l50にて
            ☆2014/5/15 22:00:00☆ から投票期間を設けます。
    そこから  10  票カウントし、一番多く票が入った選択肢で続行します。引き分けの場合は
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132 :2 ◆vD5srW.8hU :2014/05/16(金) 23:36:25 ID:9d5PSlbg
>C 「皆、帰りは気をつけろよ。日本人はしばらく恨まれる事になるからな!」

グッ。

予期していなかった応援団の登場に、森崎がサムズアップと共に返した答えは実に彼らしいものだった。

森崎「皆、帰りは気をつけろよ。日本人はしばらく恨まれる事になるからな!」

彼は日本が優勝しブラジル人の恨みを買う事になる、と豪語したのだった。

長野「お〜っ、優勝するから恨みをぶつけられない様にしろって意味か!」

岩見「確かに気性の激しいファンが暴動を起こす可能性もあるな」

小田「ハハハ、森崎らしいや…負けたらどうしようなんて考えないんだな…」

南葛市民「うぉー!」「カッコいいぞ森崎ー!」「きゃー!素敵ー!」

その強気の態度は好意的に受け止められた。
以前森崎とチームメイトだった者達はこの精神力の強さを良く知っており、
それに伴う横暴さももう直接被害を受ける事はない立場になると良い思い出に美化されたのだ。
勿論その横暴さを味わう機会が無いただのファンは単純に頼もしいとしか感じない。

ただ、この気の強さは決して遺伝による物ではないのだろう。

森崎父「お、おいおい、いいのかそんな事言ってしまって…」

森崎母「母さん、暴徒に乱暴されるなんていやよ!?」

133 :2 ◆vD5srW.8hU :2014/05/16(金) 23:50:53 ID:9d5PSlbg
ズルッ。

森崎「親父ぃ…お袋ぉ…頼むからもうちょっと堂々としていてくれよ。
俺の親なんだからマスコミが取材に来たりするだろうし…」

森崎父「ひいいっ、言わないでくれっ!こないだなんか会社までどっかの雑誌の
記者が乗り込んできて、お前がいると仕事にならないって叱られたんだ!」

森崎母「近所の奥様達もあなたのサイン寄越せってうるさいのよ!
ブラジルに居るから無理ですって言っただけで恨まれるし!」

森崎「た、頼りねぇ〜…そんなの強気で追っ払えよ!」

小暮「(初めて会ったけど、森崎先輩の親御さんってこんなに気弱だったのか…)」

山田「(息子が日本屈指の有名人だと大変なんだろうなァ)」

剛田「(俺なんかかーちゃんがお前は何時日本代表になるんだい!って煩いのに)」

森崎の父母は一般的なサラリーマンと専業主婦であり、息子が有名になるにつれ周囲から視線が集まる事に大層困っていた。
その小心ぶりは息子とは似ても似つかない有様で、正しく鳶が鷹を産んだケースと言えよう。



城山「お、お〜〜〜い森崎!助けてくれ、助けてくれぇ〜」

森崎「あん?南葛SCの…(名前何だっけ)記者に囲まれてるのか?…ひょっとして俺の親戚に間違えられたのか!?」

ちなみに赤の他人だが森崎と顔が似ているかつての恩師もこの場に居り、はた迷惑な珍事を起こしていたと言う。

134 :2 ◆vD5srW.8hU :2014/05/19(月) 22:29:27 ID:bACi0klc
森崎が何処か間が抜けた交流に勤しんでいる頃、すぐ傍ではそれに似ても似つかない程
真剣で、笑いの余地など何処にも入りそうにない光景があった。

バスから降りた直後に翼は見た。

ブンッ、ブンッ!

早苗「翼く〜ん、頑張って〜っ!」

翼「(さな、え、ちゃん…!?)」

小学生時代、南葛小の応援団団長だった頃の様に彼の名前入りの応援旗を振っている中沢早苗の姿を。
お手製の旗はツギハギだらけだった昔に比べると格段に出来が良くなっていたが、
そこに記されたメッセージは昔と同じく“ファイトつばさくん”だった。

西本「翼くん、とうとうここまで来たんだから行けるわよ!」

杉本「世界一になってくださいね〜!」

大空広大「好きこそ物の上手なれ、だ!世界一サッカーが好きだと証明しろ!」

大空奈津美「こらぁ放蕩息子!連絡の一つも寄越さないんだからわざわざ来てやったわよ!」

大空大地「兄タン、がんばれ!」

翼「(父さん…母さん…大地…マネージャー達まで…皆、来てくれたのか?俺の為に?
早苗ちゃんにあんな事をした俺をまだ応援…いや…まさか、知らないのか!?)」

135 :2 ◆vD5srW.8hU :2014/05/19(月) 22:31:29 ID:bACi0klc
そして応援にかけつけたのは早苗だけではない。あれ以来気まずさと恐れのあまり連絡を絶っていた彼の家族も
事情を聞いたら激怒していそうな南葛中の関係者達も彼に熱烈な応援を浴びせてきた。
まるで彼が早苗を傷つけ、彼が早苗から逃げだした事など元から無かったかの様に。

早苗「翼くん…夢を叶えて!貴方はサッカーがしたいんでしょう?サッカーが好きなんでしょう?」

翼「!!!」

だがあれは紛れもなくあった出来事で、早苗は間違いなく傷ついていて、それでもここに来てくれたのだ。
それは彼女の足元にあるあの日置き忘れたサッカーボールと、二人しか分からない言葉が証明していた。

翼「(このマラカナン・スタジアムに早苗ちゃんが…)」

翼の脳裏に様々な思いがよぎる。
あんな事をしでかした自分をそれでも応援してくれるのか?
周りに漏らさず自分を守ってくれたのか?

それは果たして何を意味しているのだろう。未だに彼を大事な存在と見なしているのか、
一ファンとして選手を応援しているだけなのか、それとも彼女の人生に区切りをつける為の最後の応援なのか。

無数の感情と思考が駆け巡り…一つの結論にまとまった。

どんな意味でも構わない。応援されているのだから、最高のプレイをし、そして勝つのが今やるべき事。

翼「(………よし!!)」

スッ。

翼は右手を頭の横にかざし敬礼の様なポーズを取った。
それは4年前ブラジルへの旅立ちを早苗に見送られた時取ったポーズだったが、それを知るのも二人だけである。

136 :2 ◆vD5srW.8hU :2014/05/20(火) 00:33:50 ID:+qfUtmIU
当然の話だが、日本から応援にかけつけたのは森崎と翼の関係者だけではない。

三杉父「おお淳!なんて立派な姿だ…!」

三杉母「誇らしいわ、淳…!」

三杉「父さん、母さん、来てくれたんだね。有難う。そして…」

弥生「じ、じゅ、淳…(ご主人様の命令とは言え、ご主人様を呼び捨てだなんて…!)」

三杉父「ハハハ、相変わらず初心な子だな。もっとリラックスしていいだろうに」

三杉母「(なんでかしらねえ、この子と淳を見ていると得体の知れない嫌な予感が…)」

三杉「フフッ、今日も有難う弥生。体調と周囲の安全に気を付けて観戦してね
(ちゃんと言いつけを守っているね。ご褒美に僕を呼び捨てしたお仕置きをしてあげよう)」

弥生「(ああああ、ゾクゾクする…!だめ、我慢しないと、後でお仕置きして貰えない…!)」

真田「三杉さん、思う存分やってください!」

本間「俺は何も心配していませんから、お気楽に」

一之瀬「自慢させて下さい、かつてチームメイトだった事を!

三杉「ああ、見ていてくれ。日本がサッカー弱小国だった時代は今日終わる」

三杉は駆けつけてくれた両親、婚約者、そしてかつてのチームメイト達と表面上は暖かく
交流していた。水面下では淫靡で背徳的な意思交換があったのは言わぬが花だろう。

137 :2 ◆vD5srW.8hU :2014/05/20(火) 00:37:11 ID:+qfUtmIU
山森「(家族が来てくれたのは嬉しいけど…)」

一方山森は家族が来たのは当然嬉しく、南葛時代のチームメイト達とも
交流していたのだが一つ悲しく思っている事があった。

山森「(杉本…こっちを見向きもしてくれないなあ…)」

かつて彼が交際を申し込んだ南葛のマネージャー、杉本久美は彼から露骨に顔を背けていたのである。

山森「(俺ってそんなに女にモテないのかなあ…)」

山森正吾は温厚な人柄と輝かしい経歴とは裏腹に、同年代の女子からは人気がなかった。
嫌われていた訳ではないのだが、少しでも仲良くなりそうな雰囲気になると遠ざかられるのである。
それが何故か山森は皆目見当はつかず、自分が男として魅力がないのかと判断せざるを得ず落ち込んでいた。

真相は全く逆で、彼と親しい仲になりたい少女は決して少なくなかった。
だが一人の女がそれら全てを影から日向から阻んでいた。

琴音「山森チャチャチャ♪山森チャチャチャ♪」

杉本「(ごめんなさい、山森先輩…私、あの人が怖いんです…)」

今日も山森のユニフォームを着て応援している塩田琴音である。
かれこれ4年彼をストーキングしている彼女のせいで恋人が出来ないのだとは山森は知る由もない。

山森「(あの人毎日応援してくれるなあ…あんまり試合に出ていないのに、申し訳ないな。
あれ位熱心なファンが年下の女の子で居たらなあ…すぐにこっちからお近づきになるんだけど)」

そして山森は年下好みで年上はノーサンキューだと言う事を琴音も知る由もない。

138 :2 ◆vD5srW.8hU :2014/05/21(水) 01:04:38 ID:4pV3BPv6
葵「おーっ!父さん母さん姉ちゃん!来てくれたんだな!」

葵は自分の両親と姉が駆けつけてくれた事に感動していた。
かなり無謀な中卒イタリア行きを説得の末容認してくれた理解ある家族との再会は素直に嬉しかった。

葵父「そりゃあもう、お前の一世一代の晴れ舞台だからな!」

葵母「ワールドカップの決勝戦に出られるなんて凄いじゃない!」

ズルッ。

葵「違う違う!これワールドユース!ワールドカップじゃないよ!」

葵父「え…?何が違うんだ?世界大会だろ?」

葵母「サッカーの世界一を決めるんだから、ワールドカップじゃないの?」

葵姉「父さん母さん…スポーツには年齢制限って言う物があってね…」

ただし彼の両親は息子の夢には理解があっても、サッカーの理解は乏しかったらしい。



佐野「次藤さん!」

次藤「佐野!よう来たばい!」

次藤は自分をサッカーに引き込んだ後輩との再会を果たしていた。

139 :2 ◆vD5srW.8hU :2014/05/21(水) 01:07:09 ID:4pV3BPv6
佐野「とうとうここまで来ましたね。次藤さんが好きな一番になってくださいよ」

次藤「ガハハ、何ば他人事ばし言っちょるばい。お前もさっさとこん舞台に戻って来るとね!」

佐野「そうですね」

中学生時代は代表入りを果たしながらも、高校生時代は惜しくも代表の選外となってしまった佐野満。
彼が今も諦めず虎視眈々と代表復帰を狙っている姿は次藤に勇気を分け与える物だった。



中山もまた両親から激励されていたが、彼の場合もう二人駆けつけてくれた者達が居た。
かつて彼がサッカーが出来ない体になっていた頃彼を支え、治してくれた医師とその助手である。

中山「先生!看護婦さん!お久しぶりです!」

ツギハギ顔の医師「体調は最早聞くまでもない様だな。精々体を大事にする事だ」

助手の幼女「ちぇんちぇい、こんな事言ってるけろ、中山くんの試合は全部見てゆよのさ」

ツギハギ顔の医師「私がやったのは一般人程度の運動能力の復元だからな。
それを結局本当に日本代表にまで登り詰めたんだ。無茶をされたら気にもなるさ」

中山「それじゃ俺は現役を引退するまで先生を心配させる事になっちゃいますね」

ツギハギ顔の医師「全くだ。だが患者が生きたい人生を送る手助けをするのが医者の仕事だ。
その後何をしてどうなるかは君の人生だから好きにするがいいさ」

中山「はい。あの時の約束通り、出世払いで払える様凄いプロ選手になってみせますよ!」

140 :2 ◆vD5srW.8hU :2014/05/21(水) 23:08:22 ID:4pV3BPv6
他にも家族との再会を喜んだ者は多かった。



新田「(親父とお袋、嬉しそうだなあ。何時までもサッカーばっかりやっていて大丈夫なのか?
って二人ともこそこそ話し合っていたもんな…どっかのクラブと契約して、ちゃんと親孝行しないとな)」

新田は自分を支えてくれたものの裏では進学や就職について危惧していた両親が
ホッとしているのを見て本人も安堵していた。気性が穏やかとは決して言えない彼だが
家族仲は良好であり、将来の心配を断ち切った事を誇りに思えたのだ。



滝「(“日本が世界に誇るサイドアタッカー 滝 一”!?おいおい勘弁してくれよ親父、
俺ほとんど試合に出ていないんだから…そんなフレーズで応援されたら恥ずかしくなっちまうよ…)」

滝は自分の父親やその部下たちが大げさなフレーズ入りの横断幕を作ってくれた事を
喜びながらも、それに見合う活躍が出来ていない為に何とも照れくさい思いをしていた。



石崎母「こらァ馬鹿息子!あんたが下手糞だからって皆の足を引っ張ったら承知しないからね!」

石崎「畜生またそれかよ!昔っから同じ事ばっかり言いやがって!もっと素直に応援できないのかよ!」

石崎は銭湯を経営する母親と軽口を叩き合っていた。一見喧嘩している様だが
それは昔から繰り返されているやり取りであり、家族の情が容易に感じ取れる場面だった。


だが誰もが熱烈に応援されていた訳ではない。

141 :2 ◆vD5srW.8hU :2014/05/21(水) 23:12:10 ID:4pV3BPv6
沢田「日向さん、若島津さん、頑張ってください〜」

反町「(俺はこんな所で何をやっているんだ…せめて応援するんじゃなくてされる立場だったら…)」

日向と若島津の応援に来たのは沢田と反町だけだった。沢田は素直に応援していたものの
嫌われ者の東邦学園出身の彼に注がれる周りの冷たい視線に怯えており、
反町に到っては正に渋々と旗を振っているだけだった。

そんな二人に若島津は軽く頷くだけであり、日向は一瞥しただけで後は興味を失っていた。
力こそ正義の信条で生きる二人には利用価値がなくなった
かつてのチームメイトには「ああ、来たか」程度の感慨しか持たなかったのである。

日向「お前の家族は来ていないみたいだな、若島津」

若島津「はい。破門された時に塩を撒かれましたからね、来る訳がありませんし来て欲しくないですよ。
日向さんの家族はどうしたんですか?仲は良かったと記憶していますが」

日向「誘拐なんかがあったら面倒だからな。既にスタジアムのVIP室に居るぞ」



尊「母ちゃん、キャビアもうなくなったぞー」

直子「こら勝!そんなにメロンばっかり食べたらお腹壊すわよ!」

勝「ねーちゃんこそフォアグラ独り占めする癖に!」

日向母「全く、この子達ったら贅沢に育ち過ぎて…ごめんなさいね、真紀さん」

赤嶺「は、はあ…(あんただって贅沢じゃない!松茸をお寿司にするなんて見た事も聞いた事もないわよ!
…ってゆーかなんであたしこんな所に呼ばれたの?家族と母校を守るつもりでヤクザの奴隷になりに来たら
めっちゃ高くつきそうな海外旅行で良く分かんない世界大会をVIP席で見せられるって意味わかんないわよ…)」

142 :2 ◆vD5srW.8hU :2014/05/22(木) 00:32:04 ID:gugwJp/c
若林「父さん、母さん、兄さん達、ねえや、来てくれて有難う(全く、わざわざご苦労な事だ)」

若林父「息子の晴れ舞台だからな。来ない訳がないだろう(来なかったらゴシップ記者が寄って来るからな)」

若林母「日本代表だなんて凄いわ。お友達もしょっちゅう聞いてくるのよ(補欠なんですってね、ってさりげなくね)」

若林長兄「家の事は気にしないで、思う存分サッカーに集中しろよ(分けてやる会社なんてないからな)」

若林次兄「若いんだからやりたい事をやれ、って奴さ(玉転がしに現を抜かした奴なんて足手纏い以下だ)」

若林家女中「(ぼっちゃま…二十歳前の男の子が、そんな綺麗な作り笑いを浮かべてはいけませんよ…)」

若林は家族と上辺だけの暖かい笑顔と醜い内面に満ちた会話を交わしていた。
地元の名家の三男坊として生まれた彼はあまり家に居ない両親や兄達から財産を
分け与えられる確率が低く、芸術等の他分野で結果を出す事を求められるだけの存在だった。
日本代表の控えGKと言う立場は家族を満足させる物ではなく、
そんな家族に若林自身も冷たい感情しか抱いていない。裕福な家庭にありがちな状況と言えよう。



早田「(誰も来てねえなあ…ま、当然か。親父もお袋サッカーで飯が食えるか!って煩かったもんな。
スカウトの名刺とか見せても信じようとしなかったし、それならそれでいいや)」

早田もまた家族と仲が悪く、誰も来ていなかった。彼の両親は彼の息子がプロサッカー選手を目指すのを
良しとせず、息子が歳を取るにつれもっと安定した職を目指せと繰り返し、その度に早田は頑強に反発していた。
ワールドカップの知名度すら低い日本において、彼の両親の言い分は決して間違った物ではなかった。
あくまで夢を追い続ける早田にとってそれは最早鬱陶しい邪魔に過ぎず、家族が来ていなくても特に悲しんでいなかった。

143 :2 ◆vD5srW.8hU :2014/05/22(木) 00:33:27 ID:gugwJp/c
赤井「(やっぱり誰も来ていないか…ひょっとしたらって思ってたけど、家出息子だもんなあ…
しょうがない、プロになるまでは認めてもらえないって覚悟していたんだ。後ちょっとの辛抱だ)」

赤井の事情も似た様な物だったが、彼の場合実際に高校を中退してイタリアに飛び出ると言う極めて無謀な
冒険をしていた。勿論家族がそんな事を了承してくれる訳がなく、僅かなバイト代と共に家出同然に
イタリアに飛んだ赤井は早田以上に家族との亀裂は深刻だった。その分申し訳なく思う気持ちはあり、
現所属クラブのサンプドリアと正式にプロ契約したら頭を下げに一度帰国しようと決意していた。



政夫「おい見ろよ和夫。俺達以外にも家族が来てくれなかった奴らが居るみたいだぜ」

和夫「ホントだ。きっと似た様な事情なんだろうなー」

政夫と和夫もまた応援に来てくれた家族が居ない者の一人だった。
秋田で温泉宿を経営する彼らの両親は息子たちが進学や就職にサッカーをする事に反対していた訳ではなく、
むしろ経済的な余裕のせいで息子たちが何をしていようと気にしない放任主義者達だった。
立花兄弟が何時も一緒に居たのは両親に構って貰えない寂しさを埋める為だったのかも知れない。



井沢「(ああ…うざったい。女共がうざったい。くそっ、あいつらに罵声を浴びせられたらどれだけ気持ちいいか…
ただの八つ当たりだとは分かっていてもやりたいぜ。サッカーの事何も分かっていない癖に応援なんかするなよ…)」

井沢はなんと同年代や後輩の女子のファンクラブが彼をここまで追いかけてきていたが、
彼には全く嬉しくない出来事だった。外見の良さ故に異性からの人気が高い彼だったが
自分の実力や立場や才能に大きく不満を持つ彼は活躍していなくてもチヤホヤしてくる存在は迷惑なだけだった。
出来るのなら大声で罵りたいのに友好的に応じないといけない彼の笑顔は相当固い物だったと言う。

144 :2 ◆vD5srW.8hU :2014/05/23(金) 00:08:33 ID:8htbkll+
また熱烈な応援を受けたのにも関わらず、それで胃が痛くなった者達も居た。

美子「岬さまぁ〜ん♪頑張って〜♪」

岬「あ、ありがとう…」

血が半分繋がっているがそれを知らずに熱愛を仕掛けてくる妹が居る岬は
彼女に熱烈に応援されても迷惑千万だった。なにせその妹の周りには気まずそうにしている岬の母とその夫山岡、
何をやっているんだと呆れた顔の父親岬一郎、早く何とかしなさいよと顔に書いてある
フランス時代からのビジネスパートナーの早川あずみ、そして“優し過ぎて女にだらしない”と
言うイメージが強烈に焼き付いている南葛関係者からの苦笑や白い目があったからだ。

岬一郎「(どうするんだ太郎…お前も妹も結婚できる年齢になったんだ。本気でまずいぞ…)」

あずみ「(有名人の近親相姦ネタなんてマスコミに取ってはヨダレが止まらないネタよ!?)」

岬母「(どうしてこうなった!どうしてこうなった!)」

山岡「(もうどうにでもなーれ)」

南葛関係者達「岬まだ二股かけてんのかよ…」「いい奴だけど、そこだけは参ったモンだな」
「岬先輩って最低なんですね…」「ああ見えて実は女好きなのかしら。あまり近寄らない様にしよっと」

岬「(ああ〜〜〜…人望が、人徳が、減っていく〜〜〜…こ、このままじゃ日本サッカー乗っ取り計画が
スキャンダルで瓦解してしまう…し、仕方ない。大会後世間の注目が冷めたタイミングで美子の家に行こう。
父さんと母さんと山岡さんに根回しをして、僕も知らなかったって路線に持ち込もう…
後はマスコミにバレない様美子に大人しくしていてもらう様説得して、別れた事にしよう…
美子がヤケを起こす可能性が怖いけど、それしかない…もうこれ以上人望が減ったら将来が断たれる…)」

岬太郎19歳。彼は今、傍目で見ている以上にドキドキする程大ピンチだった。

145 :2 ◆vD5srW.8hU :2014/05/23(金) 00:27:33 ID:8htbkll+
余談だが、岬よりも直接的に不幸な者達も居た。



真弓「ねえねえそこのお兄ちゃん、あたちのスカートの中見てみたくない?」

不幸なブラジル人男性「(な、なんだこの幼女は…この歳でこんな流し目が出来るのか…?ごくり…)」

中里父「真弓〜!みっともないからやめてくれ!」

中里「(他人のフリ他人のフリ心頭滅却心頭滅却…本気ではないにせよ、悪戯にしても見苦しい…)」

中里は幼い少女の姿になっている実の母が通りすがりの男性をからかっているのを見て必死で他人のフリをしていた。



松山「(あ、あれ…ふらのからは誰も来ていない!?藤沢…はまだしも、同じ高校の小田ですら…!?そんな…)」

松山はいくら探しても自分の関係者が誰も見当たらない事で頭を殴られた様なショックを受けていた。



高杉「(親父…お袋…すまない…俺は日本代表って言っても、ちっとも自慢できる立場じゃないんだよ…)」

高杉は両親の応援を受けたが故に不甲斐ない自分の立場を思い出し、申し訳ない気持ちで一杯だった。



来生「(暑っ苦しいなココ。ん、試合に出られないのかな。おーい、出してくださいよ…ねぇ)」

来生は来生だった。

146 :2 ◆vD5srW.8hU :2014/05/23(金) 22:09:24 ID:8htbkll+
陽子「骨皮くん…この企画、半分失敗だったんじゃない…?」

骨皮「そ、そんな気がしてきました…(特に岬先輩どうするんだよあれ。
実の妹絡みのスキャンダルなんて起きたら日本サッカー全体がイメージダウンだぞ…)」

陽子「選手達のサポートって色々難しいわねえ…あ、そろそろ会場に移動させて!」

骨皮「はっはい!みなさーん、そろそろ時間ですのでスタジアムに入りましょう!
団体席を確保してありますので、僕の先導に従ってくださーい!」

選手達の激励も終わり、いよいよ刻一刻と試合時間が近づいてくる。



〜マラカナン・スタジアム〜

放送「ご来場の皆様、いよいよ世紀の一戦の日がやってきました!
一方は見事国民の、そして世界中の期待に応え圧倒的な強さで決勝戦に上がってきた我らがブラジルユース!
この新しい世代の星達がワールドカップのトロフィーから遠ざかって久しい我々に
世界一強いブラジルをもう一度見せてくれる事を是非とも期待したい所です!

しかしそんな彼らの前に立ちはだかる強敵が居ます。皆さんご存知、彗星の如く現れたサッカー新興国の日本!
経済と技術の大国としては知られていても、サッカーに関しては弱小国でしかなかった筈の日本は
この世代によって劇的に生まれ変わりました!サッカーの歴史上例を探すのが難しい程急速に強くなった
この国の若者たちは破竹の勢いの快進撃をどこまでも続け、とうとう世界の頂点に立とうとしています!

当たり前の話ですが、どちらも譲れない栄光と野望と未来をかけた決勝戦となります!
大変待ち遠しい思いを重ねていらっしゃるでしょうが、まずはセレモニーを前菜としてお待ち下さい」

ウワァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!

147 :2 ◆vD5srW.8hU :2014/05/23(金) 22:28:47 ID:8htbkll+
今か今かと試合開始を待つ者達の熱気でスタジアムが何度も何度も揺れる。



シュナイダー「…観客の立場と言うのはつまらない物だな」
カルツ「全くぜよ。ああ羨ましい」
ミューラー「フン…」

ヘルナンデス「どちらが勝つと思う?」
ストラット「分からないな…」
アルシオン「勝敗の関係無しに見る価値がある試合だ」
ジェンティーレ「しっかり見て未来の糧にするぞ」

クライフォート「ビデオの用意はいいか?」
クリスマン「バッチリだ」
イスラス「一瞬たりとも見逃すつもりはない」

火野「あ〜あ、俺が見捨てた日本がこんな所まで来やがって」
ビクトリーノ「弱いってのは罪深いもんだな」

ディアス「悔しさを蓄えてバネにしてやるぜ。今に見てろよ…」

ピエール「今は雌伏の時なんだ。耐えてみせるぞ」
ナポレオン「クソ真面目だなあ、つくづく」



決勝の舞台を目指しながらも途中で力尽きたライバル達も当然観戦に来ている。

148 :2 ◆vD5srW.8hU :2014/05/23(金) 22:30:15 ID:8htbkll+
.


〜全日本ユース控室〜

見上「最早言う事は何もない。行け。そして勝て!」

全日本メンバー『はい!!!』

森崎「(よ〜し、いっちょ世界一になってくるか!)」




〜ブラジルユース控室〜

ロベルト「さあ、ブラジルは世界一かつ最強でなくてはならないと言う事の意味を知って来い!」

ブラジルメンバー『はい!!!』

コインブラ「(最強…世界一…そんな物の為に何故ここまで…)」



キックオフまで後15分。




149 :2 ◆vD5srW.8hU :2014/05/27(火) 22:53:14 ID:elK+pu+E
〜マラカナン・スタジアム〜

ワァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!

放送「いよいよ選手達が入場してきました!この世代の頂点を争う22人の登場です!
まずはアウェイチームの全日本ユースのスターティングメンバーから紹介していきましょう。
FWに日向くんと葵くん、MFに翼くん、岬くん、三杉くん、松山くん、中山くん。
DFに早田くん、中里くん、次藤くん。そしてGKの森崎くんがキャプテンです。
この11人が全日本ユースのベストメンバーとして3−5−2のフォーメーションで戦います」

見上「(日向は普段通りFWとして載せてある。序盤のしばらくはブラジルの意表をつけるだろう)」

カルロス「(ほぼ予想通りだな。変わった所はナカヤマをMFとして使っている所位か)」

放送「日向くんは今大会累積9ゴールで得点王ランキングに4位につけている大物ストライカーです。
恵まれた身体能力から繰り出されるシュートは強力の一言で、多くのGKを涙と失点の渦に沈めてきました。
彼を前線で自由にプレイさせない事がこの試合におけるブラジルユースの最重要課題と言えます」

日向「(ブラジルが俺のポジショニングに対応できない最初の数分が重要になるな)」

放送「葵くんはイタリアのセリエAの名門、インテルとプロ契約を結んだばかりの選手です。
優れた運動量とスピーディで小刻みなドリブルが持ち味で、本来はMFですが全日本ユースでは
FWとして使われる事も多い選手です。今日の彼の働き次第ではブラジル守備陣は大いに悩まされるでしょう」

葵「イエーイ!張り切っていくぞー!」

放送「翼くんに関しては最早説明が居るのでしょうか?あまりにも華々し過ぎるユース時代、
一転して没落したプロ時代、そしてサイクロンを引っ提げて復活した今大会と知名度は最早天井知らず!
ロベルト監督との師弟対決と言う点でも注目されている彼は今日の主役の一人と見なされています」

翼「(今日程恥ずかしいプレイが出来ない日はない。俺の全身全霊を注ぎ込む!)」

150 :2 ◆vD5srW.8hU :2014/05/27(火) 22:55:32 ID:elK+pu+E
放送「岬くんは一時期フランスに滞在していたヨーロピアンスタイルのMFです。
サンタマリアくんと同じくブーメランパスとブーメランシュートを武器にする為
パサーと言う地味な役割ながら派手で目立つ技の使い手で、間違いなく中盤の要です」

岬「(今日はアレを狙ってみるかな…幸い向こうにはダーティディフェンスの使い手が居るし)」

放送「三杉くんは生まれつきの心臓病に苦しまされながらもそれを手術で乗り越えた経歴がある
異色のスポーツマンです。華麗なテクニックと綿密な戦術眼、そして冷静沈着なメンタルに定評があり
攻守両面に置いて味方にすれば頼もしく、敵に回せば恐ろしいタイプの選手です」

三杉「(相手にとって不足なし。ブラジルを破って栄光へのキップを手に入れる)」

放送「松山くんはコンスタントに日本のボランチとして活躍する縁の下の力持ちです。
派手な大技こそないものの献身さが溢れる堅実なプレイで多くの場面で活躍してきました。
松山くんと言う攻守のつなぎ役をどうやって攻略するかがブラジル攻撃陣の課題となります」

松山「(よし、やるぞ!北海道男児の根性を見せてやる!)」

放送「中山くんはJrユース時代は全くの無名ながら今大会のアジア予選から急激に頭角を
表してきた凄腕DFです。日本の守りの要として各国のエース達に対抗してきた彼はシュート以外の全てが
脅威の万能型選手。彼に手を焼かされるとブラジルの勝利が危うくなるのは間違いないでしょう」

中山「(世界大会の決勝戦でこんな豪華なアナウンスをされるなんてな…だが、ここで満足はしない!)」

放送「早田くんは日本の選手の内早くから有名になった者の一人です。鋭いタックルは天下一品!
数々のドリブラーを苦しめるに飽き足らず、ボールを奪った後は強烈なカーブをかけたパスで
反撃の起点となる職人スタイルは今日我らがブラジルの名ドリブラー達の意地と技術を試してくるでしょう」

早田「(サッカーの天下を取って、日本サッカーの黄金時代を点火させたる!…う〜ん、もう一捻りかな)」

151 :2 ◆vD5srW.8hU :2014/05/27(火) 22:56:36 ID:elK+pu+E
放送「中里くんは忍者サイドバックの異名の通り、凄く脚が速い攻撃的なDFです。
FWやMFも舌を巻く程の突破力やキープ力を誇り、隙あらば中盤のパスワーク合戦に乱入してくる
侮れない選手です。彼の突然のオーバーラップによる失点パターンだけは何として避けたい所です」

中里「(やっと中の里の懐も暖まってきたナリ。今なら里の温泉で遊んでも…ヌフフ)」

放送「次藤くんは日本人離れした体躯を活かした正統派なパワータイプのDFです。
強力なブロッカーは第二のGKと言える、との格言を証明するかの如く何度もシュートを防ぎ
日本の失点数を減らしてきた実績があります。まず彼を何とかしなくてはブラジルの得点は難しいでしょう」

次藤「(ごつい奴に勝つ。これ以上楽しか事は何処ば探しても見つかんなか)」

放送「そしてラストを飾るのはご存じ、キャプテンであり正GKの森崎くんです!
その超人的な瞬発力を活かしたセービング、非常識なフィールダー適正、奇想天外な戦術の数々と
話題性があり過ぎる時代の風雲児は今日もまさかの日本の優勝を成し遂げてしまうのでしょうか?
ムラがある選手としても有名なので、今日は不調な日だと期待せずには居られない所です!」

森崎「(フン、すぐに思い知るぜ。俺は大舞台になる程強いってな!)」

放送「以上、全日本ユースのスターティングイレブンでした。次は勿論ブラジルユースの紹介です!」

賀茂「くそーっ、丁寧に一人一人解説してもらいやがって!羨ましくて堪んねえぜ!」

片桐「気持ちは分かりますが抑えてください。もう我々は引退して久しいんですよ」

陽子「(サッカー選手って引退したら大抵現役時代を惜しんでいるわね。有三もそうなるのかしら?)」

152 :2 ◆vD5srW.8hU :2014/05/29(木) 23:07:01 ID:NVOlWAUE
〜マラカナン・スタジアム〜

ウォオオオオオオオオオオオァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!

放送「続いてホームチームのブラジルユースのスターティンgヌメンバーの紹介です!
FWにキャプテンのカルロスくんとザガロくん、MFにサンタマリアくん、トニーニョくん、ネイくん、マウリシオくん。
DFにディウセウくん、アマラウくん、ドトールくん、ジェトーリオくん。そしてGKにゲルティスくんです。
ドイツ戦と同じくベストメンバーで4−4−2を組み、世界を制覇しに行きます!」

ロベルト「(コインブラが使えたらな〜…本当はマウリシオと代えたいんだけど…)」

森崎「(ゲルティス以外はどいつもこいつもリオカップで見て来た連中だな。またひねってやるぜ)」

放送「ゲルティスくんはイタリアはセリエAの名門中の名門、ACミラン所属のGKです!
早い内から海外修行を繰り返し、いくつものチームを傭兵の如く渡り歩き磨き上げたそのセービングは天下一品!
キーパーマシンの異名通り冷静沈着ながら幻想的な美しささえある彼のプレイを今日も魅せて欲しい!」

観客「キャー、ゲルティスー!」「こっち向いてー!」「今日は失点するんじゃないぞー!」

ゲルティス「(フィジカルコンディション…良好。ドイツ戦の影響…軽微)」

放送「ジェトーリオくんはフラメンゴ所属のDFですが、MFやFW顔負けの攻撃力を持つ
器用な選手です。無論本業のディフェンスもおろそかにする事はなく、巧みにボールを奪うのが大得意!
敵チームに嫌がらせをするのが自分の仕事と満面の笑顔で言える彼が今日何をするのか楽しみです!」

観客「ジェトーリオー、ヘマすんなよー!」「困らせるのは日本だからな!間違えるなよ!」

ジェトーリオ「やあファンの皆!今日も正々堂々とスポーツマンシップに則って戦うよ〜♪」

153 :2 ◆vD5srW.8hU :2014/05/29(木) 23:08:27 ID:NVOlWAUE
放送「ドトールくんはサンパウロDFコンビの片割れで、鋭いタックルと低い浮き球への
強さで有名な選手です。彼のタックルは数多のストライカーのシュートを未然に防ぎ、
ブラジルのピンチを堅実に減らしてきました。今日もその冷静沈着な仕事ぶりを期待したい!」

観客「ドトール!今日も頼むぞ!」「縁の下の力持ちが居るからこそ攻撃に集中できるんだ!」

ドトール「(その通り、俺は主役じゃない。だが主役には出来ない事が出来る)」

放送「アマラウくんはサンパウロDFコンビのもう一人で、高い球へ抜群の強さを誇る
いわゆる跳ね返し屋です。地上戦が駄目ならばと空中戦を挑んできた相手を絶望の淵に跳ね返す
その勇姿にはファンも多い!居るだけで相手のパワープレイを予防してくれる有り難さです」

観客「大空はお前の物だ!」「コンドルの異名は伊達じゃないぜ!」「今日もカッコ良く飛んでーっ!」

アマラウ「(応援は有り難いけど、日本はロングボール戦法してこないんだよな。さて、どうしよう)」

放送「ディウセウくんはサントス所属のDFです!以前はFWだった事もあり、攻撃参加をしても
強力ですが今や本職の守備では正に獅子奮迅の働きをしてくれます!特にそのブロックが
ブラジルの盾として頼もしく、快男児と言うに相応しい人格と共にブラジルに欠かせない人材です!」

観客「ディウセウーッ!今日も頼むぞー!」「今日の相手にシュナイダーは居ない!気楽にやれ!」

ディウセウ「おう!皆応援ありがとな!よーし、いっちょやってみっかー!」

放送「マウリシオくんはサンパウロのMFで、年下ながらブラジルユースのスタメンを
獲得した逸材です!年齢がどうしたと言わんばかりに華麗な技を駆使する彼ですが当然
周りの先輩たちよりも伸びしろがあります。最終的にはどれ程頼もしくなるのでしょうか?」

観客「マウリシオ!マウリシオ!マウリシオ!」「今日はツバサを超えてみせろ!お前なら出来る!」

マウリシオ「(ツバサ越えはちょっとキツいかな〜。ま、やるだけやってみるけどね)」

154 :2 ◆vD5srW.8hU :2014/05/29(木) 23:09:46 ID:NVOlWAUE
放送「ネイくんはご存知パルメイラス黄金コンビの一人であり、ブラジル自慢のファンタジスタでもあります!
数多のテクニックと豊富なスピードを兼ね揃えた華麗なドリブル突破は勿論、トニーニョくんの
コンビプレイが攻守に渡って冴えわたる彼はブラジルユースでも一、二を争う程のスター選手と言えるでしょう!」

観客「キャーーーーーーーネイーーーーーー!!」「私を貴方のファンタジーに連れてってーーー!!」

ネイ「やあやあカワイコちゃん達!今日は俺のカッコ良さで心臓麻痺を起さない様注意してくれよ♪」

放送「トニーニョくんは勿論パルメイラス黄金コンビのもう一人ですが、もう一人と言う言い方で
オマケ扱いされる存在では断じてありません!攻守両面に置いて幅広い活躍が安定して見込める為
ネイくんより高い評価を得る事も珍しくない!主役と裏方両方をこなせる貴重かつ重要な選手です!」

観客「トニーニョー!俺達がついているぞー!」「心配するな!優勝すればお前だってモテモテだ!」

トニーニョ「(…どうも俺は勝手にモテない事、及びそれを僻んでいる事にされている気が…)」

放送「サンタマリアくんはフラメンゴ所属のMF、そしてブラジルユースの司令塔です!
カルロスくんと言う巨大な個を位負けする事なく使いこなしてきたその貫録は伊達ではなく、
個性溢れるブラジルユースのタレントを見事に使いこなす手腕は今日も注目所です!」

観客「いよっ、司令塔!」「ブラジルが戦えるのは黒子役のお前のお蔭だ!」「自力で活躍したって良いんだぜ?」

サンタマリア「(全日本ユースの表情…何か気にかかるな…何を企んでいる?)」

放送「ザガロくんはサントス所属のパワーストライカーであり、今大会でも既に7ゴールを上げています!
何かと強引で荒っぽいプレイスタイルが目立つ選手ですが、テクニックもきちんと備えており
彼を力任せの単純な選手と侮って後悔した者は数知れず。敵に回すと恐ろしく、味方にすれば頼もしいタイプです!」

観客「今日はカードくらうんじゃないぞザガロー!」「決勝戦で退場なんてカッコ悪すぎるぞー!」

ザガロ「(うるせえ、観客如きが分かった様な事を言うんじゃねえ。黙って見ていろ)」

155 :2 ◆vD5srW.8hU :2014/05/29(木) 23:12:26 ID:NVOlWAUE
放送「そしてラストは勿論この人、フラメンゴ所属にしてブラジルユースキャプテンのカルロス・サンターナ!
世界の頂点に立ちブラジルの黄金時代を復活させて欲しいと言う期待に応えんと
今大会既に10ゴールを上げ、得点王範囲内に居ると言う前評判通りの活躍をしています!
彼が優勝カップを天高く掲げるシーンをブラジル人全てが今か今かと待ち望んでいるのです!」

観客「ワーーーーーーッ!!カルロス!カルロス!カルロス!」「お前が得点王でMVPだ!」
「世界一のブラジルを見せてくれ!頼むぞ!」「俺達がついているぞ!今日は喉が枯れるまで応援するからな!」

カルロス「(そう、今日俺は世界一になる。モリサキにも、コインブラにも、もう俺は負けない)」

放送「以上、両チームの選手紹介を終えました。キックオフまで後僅か!」

賀茂「流石にホームチームなだけあって応援も段違いだなー」

片桐「審判さえ公平ならファンがいくら騒いでいたって構いませんよ」

陽子「今日の審判は確かイギリス人でしたっけ?なら大丈夫そうですね」



そして、遂にコイントスの時間がやってきた。
両チームのキャプテンがセンターサークルに集まり、言葉を交わしあう。
森崎を見るカルロスの目は熱い闘志に満ちた物だった。

カルロス「久しぶりだな、モリサキ」

森崎「ま、リオカップ以来だな」

カルロス「そうだ…俺は勝負事に恨みは持ち込まない。だがリベンジは果たさせてもらう」

156 :2 ◆vD5srW.8hU :2014/05/29(木) 23:17:05 ID:NVOlWAUE
A 「おい、矛盾してるじゃないか。復讐したいのに恨みがないだって?」
B 「リオカップでパッとしない成績しか出せなかった事か?」
C 「ん?俺お前に何かしたか?別に馬鹿にした覚えも無いんだが」
D 「そりゃこっちのセリフだ。ドイツの仇を取らせてもらうぜ」
E 「リベンジ?そいつは無理だな。お前が俺の踏み台になるんだ」
F 「そうはいかん。こっちだって日本サッカーの未来を背負っているんだ」

      http://capmori.net/test/read.cgi/morosaki/1369149231/l50にて
            ☆2014/5/30 00:00:00☆ から投票期間を設けます。
    そこから  15  票カウントし、一番多く票が入った選択肢で続行します。引き分けの場合は
   その次の票をタイブレーカーに使います。尚、投票はageた書き込みのみを採用しています。

157 :2 ◆vD5srW.8hU :2014/05/30(金) 00:56:54 ID:o85ZCaSg
>D 「そりゃこっちのセリフだ。ドイツの仇を取らせてもらうぜ」

森崎「そりゃこっちのセリフだ。ドイツの仇を取らせてもらうぜ」

森崎がこう答えるとカルロスは聊か驚いた顔になった。

カルロス「意外だな。お前は自分の復讐はしても、誰かの敵討ちはしないタイプだと思っていたよ」

森崎「あいにく、ドイツとは再戦を誓っていたんでな。お前らのせいで
引き分けたままスッキリしない状態が長く続いちまう。だからだよ」

カルロス「そうか…だがそれもさせはしない。明日からはドイツとの決着に加え、
俺達ブラジルへの借りを返す事に必死になってもらうぞ、モリサキ」

森崎「なんだ、随分入れ込んでるじゃないか。リオカップで負けたのがそんなに悔しかったのか?」

カルロス「そうだ。俺だけじゃない。優勝したサンパウロの選手達も、お前のパルメイラスのチームメイト達も、
そして他の全員も…皆日本に負ける訳にはいかない。リオカップでの主役は間違いなくお前とツバサだった…」

森崎「………」

だが驚いたのもつかの間で、カルロスは再び白熱の闘志を込めた瞳と声で続けた。
そこまで接点がなかったと思いきや、人知れず逆襲の決意に満ちていたその迫力に日頃から饒舌な森崎も押し黙る。
良く見てみればブラジルユースの選手達全員が決勝戦だから、と言う理由だけでは説明がつかない程
闘気を漂わせておりカルロスの言葉通り全員がリベンジに燃えている様だった。

カルロス「あの頃から俺達の戦いは始まっていた。そして今日勝たない限り俺達の負けは清算されない。
世間的にも歴史的にも俺達が格上とみなされているだろう。だが…今日は俺達こそがチャレンジャーだ」

森崎「…おもしれえ。優等生くんタイプにしちゃ吠えるじゃないか。出来るもんならやってみな!」

158 :2 ◆vD5srW.8hU :2014/05/30(金) 00:58:39 ID:o85ZCaSg
【分岐】http://capmori.net/test/read.cgi/morosaki/1369149231/l50にて
 !card と書き込むとランダムでトランプの絵柄が出るので、(!は半角)書き込んでみて下さい。
(ageでもsageでも構いませんが、★も含めて一回の判定の全文をコピペされてない場合は無効です)

先着(順番通りじゃない書き込みは無効)で
★決勝戦キックオフ!→(!dice + !dice)=★
と書き込んで下さい。ダイスの結果で分岐します。

奇数→全日本ユースのキックオフ。
偶数→ブラジルユースのキックオフ。

159 :2 ◆vD5srW.8hU :2014/05/30(金) 23:56:39 ID:o85ZCaSg

初音「読者の皆さんこんばんは!本編での登場はこれが最後になるかも知れない作者の分身、塩田初音です。
とうとう、とうとうここまで来ちゃったわねー。ラスボスバトルのブラジル戦!
思えば2006年に1さんの跡を継いでからブラジルユースとの試合を夢想はしていたけれど、
本当にここまで来れたのは感無量だわ。中学生編完結できるかな〜とかJrユース編で
終わらせておいた方がいいかな〜とか思っていた頃が懐かしい…けど、懐かしむのは後々!
それはエンディングまで取っておくとして、今は目の前の試合を楽しみましょう!

ブラジルユースについては最早多くを語る必要はないでしょう。ゲルティスくんとコインブラくんを除けば
全員リオカップで戦っているし、ブラジル対ドイツを主にこれまで散々描写してきたんだから
今更その強さを強調する必要はないわよね?なので早速フォーメーションを紹介しましょう!

−−@−− @ゲルティス
−BCD− Bドトール Cアマラウ Dディウセウ
−−−−A Aジェトーリオ
−−−I− Iサンタマリア
−G−−− Gトニーニョ
F−−−E Fネイ Eマウリシオ
−H−−− Hカルロス
−−−J− Jザガロ
ブラジルユース 4−4−2

全日本ユース 4−5−1
−−−−− 
−−J−− J葵
−−−−−
G−I−F G三杉 I翼 F岬
−E−D− E中山 D松山
B−H−A B早田 H日向 A中里
−−C−− C次藤
−−@−− @森崎

160 :2 ◆vD5srW.8hU :2014/05/30(金) 23:58:33 ID:o85ZCaSg
初音「テクモ版のブラジルはカルロスくんコインブラくんゲルティスくんを除くと他の8人は見かけ倒しで
実は大した事ないって印象だけど、キャプ森ではその8人も位負けしない位パワーアップしているわよ!
ハッキリ言って他のどのチームでも即スタメンが確約されるスター選手しかいない、ラスボスじゃないと
絶対やっちゃいけない様な反則チームね…正直、強くし過ぎたんじゃないか心配な位だわ。

まあ何回かゲームオーバーになるかも知れないけど、ちゃんとクリア出来る難易度にはなっている筈よ。
ラスボス戦だから負けたらリセットなので、最強の敵との豪華な試合を心行くまでお楽しみください。

それでは、例によって試合開始前の自チームガッツと感情値リストです」



900/900 葵
900/900 翼 なおりかけ
900/900 日向
700/700 三杉
850/850 岬
750/750 中山
850/850 松山
800/800 次藤
800/800 早田
750/750 中里
835/835 森崎

900/900 若林
850/850 山森
800/800 政夫、和夫、若島津
750/750 新田
700/700 井沢、石崎、赤井
650/650 滝、高杉
600/600 来生

161 :2 ◆vD5srW.8hU :2014/05/31(土) 00:01:03 ID:nGwW5Glg
-------------------------------------------
☆現在のキャプテン候補に対する各選手感情値☆
名前 || 森崎 || 大空 || 若林 || 日向
−− ++ −− ++ −− ++ −− ++ −−
政夫 || − 2 || + 4 || + 1 || − 2
和夫 || − 2 || + 4 || + 1 || − 2
新田 || − 4 || + 2 || + 1 || + 1
来生 || − 2 || + 3 || + 5 || − 1
  滝 || + 5 || + 2 || + 5 || − 1
  岬 || + 3 || + 5 || + 2 || + 3
三杉 || + 5 || + 2 || + 2 || + 1
松山 || + 1 || + 5 || + 2 || ± 0
山森 || + 5 || + 4 || + 2 || ± 0
井沢 || + 2 || − 1 || + 5 || − 1
  葵 || + 4 || + 5 || + 2 || + 1
次藤 || + 5 || + 4 || + 3 || + 2
早田 || + 5 || + 5 || + 3 || + 1
中里 || + 5 || + 3 || + 1 || + 3
石崎 || − 3 || + 5 || + 3 || ± 0
高杉 || − 4 || + 4 || + 5 || − 1
赤井 || + 4 || + 3 || + 1 || + 1
中山 || + 5 || + 4 || + 3 || ± 0
若島 || + 1 || + 1 || + 2 || + 5
−− ++ −− ++ −− ++ −− ++ −−
総合 || 3 3 || 6 4 || 4 9 ||  1 0
-------------------------------------------
−5〜+5まであります。+5で全面的支持、−5で明確な敵意と言う状態です。



初音「さあ、泣いても笑ってもこれが最後の戦い。10年以上続いたキャプ森のグランドフィナーレへようこそ!」


162 :2 ◆vD5srW.8hU :2014/05/31(土) 00:02:32 ID:nGwW5Glg
★決勝戦キックオフ!→( 3 + 1 )=4★

偶数→ブラジルユースのキックオフ。
-----------------------------------------------------------------
放送「コイントスの結果、キックオフの権利は我らがブラジルが得ました!
ここはいきなり速攻か、それともまずは静かな立ち上がりを目指すのか?
ブラジルはどちらも出来ますが、当然日本もその2択だけで虚を突ける程甘くはない。
まずはどんな攻め方をしていくのか、緊張の渦が高まるなか…」

ピィイイイイイイイイイイイイイイイイイ!

放送「世紀の一戦のホイッスルが今、吹かれましたァアアアア!!」

サンタマリア「(やはり何か違和感が拭えないが、正体が分からん以上何時までも気にしていられない。
萎縮するよりもマイボールの場合想定していた先制攻撃で切り込むべきだ。行け!)」

放送「まずはカルロスくんがキックオフし、サンタマリアくんがトニーニョくんに流し…おおおっと!?」

トニーニョ「行くぞ全日本ユース!」

ネイ「挨拶代りだ!取っておきな!」

パンッ!ダダッ!パンッ!ダダッ!

三杉「速攻か!中山!」

中山「分かっている!」

放送「トニーニョくんとネイくんのゴールデンコンビ!ブラジルが選択したのは速攻だーーーっ!!」

163 :2 ◆vD5srW.8hU :2014/05/31(土) 00:04:26 ID:nGwW5Glg
【分岐】http://capmori.net/test/read.cgi/morosaki/1369149231/l50にて
 !card と書き込むとランダムでトランプの絵柄が出るので、(!は半角)書き込んでみて下さい。
(ageでもsageでも構いませんが、★も含めて一回の判定の全文をコピペされてない場合は無効です)

先着(順番通りじゃない書き込みは無効)で
★トニーニョ ゴールデンコンビ (!card) 77+(!dice + !dice)=★
★ネイ ゴールデンコンビ (!card) 77+(!dice + !dice)=★
★三杉 パスカット (!card) 75+(!dice + !dice)+(人数補正+1)=★
★中山 パスカット (!card) 74+(!dice + !dice)+(人数補正+1)=★
と書き込んで下さい。カードやダイスの結果で分岐します。

MAX【攻撃側】−MAX【守備側】
≧2→トニーニョとネイ、突破成功。
=1、0、−1→ボールはこぼれ球に。そして左から順に
(カルロスがフォロー)(早田がフォロー)(翼がフォロー)
≦−2→全日本ボールに。

>>5-7に載っているルール以外の補足・補正・備考】
ネイ:「スキル・ファンタジスタ(2D6が2の場合12扱い、3の場合11扱い)」所持
三杉:ダイヤかハートで「サイレントカット(+2)」
中山:クラブ以外で「クィックダッシュカット(+2)」

164 :2 ◆vD5srW.8hU :2014/05/31(土) 16:37:10 ID:+ToMFMH+
★トニーニョ ゴールデンコンビ ( ダイヤQ ) 77+( 5 + 3 )=85★
★ネイ ゴールデンコンビ ( クラブJ ) 77+( 5 + 1 )=83★
★三杉 パスカット ( ダイヤ7 ) 75+( 1 + 5 )+(人数補正+1)+(サイレントカット+2)=84★
★中山 パスカット ( ダイヤK ) 74+( 1 + 6 )+(人数補正+1)+(クィックダッシュカット+2)=84★

MAX【攻撃側】−MAX【守備側】=1→ボールはこぼれ球に。そしてカルロスがフォロー。
-----------------------------------------------------------------
高速の連続ワンツーを繰り出すトニーニョとネイ。
それに打ち合わせ通り立ち向かう三杉と中山。
四人とも動きを止める事なく一瞬だけ眼光をぶつけ、二対二の読み合い勝負が始まった。

パンッ!ダダッ!

トニーニョの堅実さとネイの創造性が互いを補い合い美しくも効果的なパスワークを編み。

ススッ…シュタタッ!

三杉が動きを読ませない事に集中し、中山がタイミングを見計らって走り出し。

放送「高速で選手とボールが動く!この行方は…行方は!」

バチチイッ!
ポーーン!

三杉・中山「「くっ!!」」
トニーニョ・ネイ「「なにィ!」」

ほんの短時間だが濃厚な攻防の後、ボールは三杉と中山両方の足に軽く触れこぼれ飛んで行った。
それが日本ゴールへの方向で、カルロスの足元近くへ飛んだ為ブラジル側の辛勝と見るべきかも知れない。

ただし、直後にブラジルは度肝を抜かれる事になる。

165 :2 ◆vD5srW.8hU :2014/05/31(土) 16:38:42 ID:+ToMFMH+
放送「行方は…こぼれ玉だァ!だがそれは前方のカルロスくんの下へ行った!
突破そのものは阻まれたもののボールは前に運べた分まずはブラジルが押し込んだ!」

観客「よっしゃーいけーカルロス!」「油断するな!すぐにマーカーが来るぞ!」

サンタマリア「!!?」

最初に気付いたのはサンタマリアだった。

早田「(早速か!上手くやれよ、日向!)おらーサッカーサイボーグ!その首とボール貰ったァ!」

日向「(そうだ、派手に注意を引け)」

カルロス「(ソーダか。こいつさえ抜けばシュートに持ち込める)」

サンタマリア「(なんだ!?何故ヒューガがあんな所に居る!奴が試合開始直後にこんな後ろに!?)
カルロス!ソーダだけじゃない!ヒューガも8時の方向から来ているぞ!」

カルロス「…なんだと!?」

放送「カルロスくん早田くんと勝負に…ああああ〜っと!?こ、ここで日向くんも来ている!?」

日向「フフフ、今更気付いても遅い…!」

166 :2 ◆vD5srW.8hU :2014/05/31(土) 16:40:24 ID:+ToMFMH+
【分岐】http://capmori.net/test/read.cgi/morosaki/1369149231/l50にて
 !card と書き込むとランダムでトランプの絵柄が出るので、(!は半角)書き込んでみて下さい。
(ageでもsageでも構いませんが、★も含めて一回の判定の全文をコピペされてない場合は無効です)

先着(順番通りじゃない書き込みは無効)で
★カルロス ドリブル (!card) 76+(!dice + !dice)=★
★早田 タックル (!card) 75+(!dice + !dice)+(人数補正+1)=★
★日向 タックル (!card) 75+(!dice + !dice)+(人数補正+1)=★
と書き込んで下さい。カードやダイスの結果で分岐します。

MAX【攻撃側】−MAX【守備側】
≧2→カルロス、ドリブル突破。
=1、0、−1→ボールはこぼれ球に。そして左から順に
(ザガロがフォロー)(松山がフォロー)(中里がフォロー)
≦−2→全日本ボールに。

>>5-7に載っているルール以外の補足・補正・備考】
カルロス:クラブ以外で「分身ドリブル(+4)」
早田:ダイヤかハートで「カミソリタックル(+2)」
日向:クラブ以外で「タイガータックル(+3&吹飛係数2)」

167 :2 ◆vD5srW.8hU :2014/06/01(日) 07:13:47 ID:f1jHEwps
★カルロス ドリブル ( ハートA ) 76+( 6 + 6 )+(分身ドリブル+4)=92★
★早田 タックル ( ハート10 ) 75+( 1 + 2 )+(人数補正+1)+(カミソリタックル+2)=81★
★日向 タックル ( ダイヤA ) 75+( 6 + 6 )+(人数補正+1)+(タイガータックル+3)=91★

MAX【攻撃側】−MAX【守備側】=1→ボールはこぼれ球に。そしてザガロがフォロー。
-----------------------------------------------------------------
普段は滅多に守備参加しない筈の日向がこんな序盤から最終ラインに居る。
この異常事態にサンタマリアはいち早く気付き、カルロスにそれを指摘した。

そしてカルロスの反応速度は素晴らしいの一言だった。

シュバババババァッ!!

早田「んなっ!?(か、カスりもしねえだと!?)」

得意技の分身ドリブルを最速で繰り出し、どんな辛口の評論家ですら唸りだす程
見事な動きを見せ、早田を一瞬にして置き去りにしたのだから。

だが日向もまたベストの動きが出来ていた。

日向「くらえええええええっ!」

ズシャァアアアアアアアアッ!!

カルロス「………っ!!」

バチィッ!

日向「チッ!」

カルロス「くっ!」

168 :2 ◆vD5srW.8hU :2014/06/01(日) 07:15:15 ID:f1jHEwps
*日向のタックルは既に成長限界に達しているので、これ以上成長しません。



不意打ちで放たれた気力満タンのタイガータックルは最高のドリブルをしたカルロスからをも
ボールをこぼさせるのに足る物だった。日向自身は満足しなかったが、客観的に言って大ファインプレイである。

放送「カルロスくん分身ドリブル!しかし…ダメだーっ、振り切れないっ!
まさかの日向くんのタックルをかわしきれずボールをこぼされてしまったァ!」

観客「なにィ!?カルロスが!」「なんでヒューガがあんな所に居るんだよ!」「こぼれ玉は!?」

サンタマリア「(くっ…あれでもかわしきれないとは、ヒューガのタックルは予想以上に危険だ。
だがどういう事だ?奴は余程チームが追い詰められていない限りディフェンスには回らなかった筈…)」

森崎「(こぼれ玉かよ。どうせなら吹っ飛ばすくらいしろよな〜。んで、ボールは…)」

バシッ!

ザガロ「くそがっ、何やってやがる!」

松山「中里!」

中里「ニン!」

森崎「(ザガロか。今度こそ奪えるかな)」

放送「このこぼれ玉はザガロくんがフォロー!しかしすぐに松山くんと中里くんにはさまれている!」

169 :2 ◆vD5srW.8hU :2014/06/01(日) 07:17:39 ID:f1jHEwps
【分岐】http://capmori.net/test/read.cgi/morosaki/1369149231/l50にて
 !card と書き込むとランダムでトランプの絵柄が出るので、(!は半角)書き込んでみて下さい。
(ageでもsageでも構いませんが、★も含めて一回の判定の全文をコピペされてない場合は無効です)

先着(順番通りじゃない書き込みは無効)で
★ザガロ ドリブル (!card) 74+(!dice + !dice)=★
★松山 タックル (!card) 74+(!dice + !dice)+(人数補正+1)=★
★中里 タックル (!card) 72+(!dice + !dice)+(人数補正+1)=★
と書き込んで下さい。カードやダイスの結果で分岐します。

MAX【攻撃側】−MAX【守備側】
≧2→ザガロ、ドリブル突破。
=1、0、−1→ボールはこぼれ球に。そして左から順に
(サンタマリアがフォロー)(次藤がフォロー)(岬がフォロー)
≦−2→全日本ボールに。

>>5-7に載っているルール以外の補足・補正・備考】
ザガロ:ダイヤで「華麗なドリブル(+3)」、ハートかスペードで「強引なドリブル(+2&吹飛係数2)」
松山:クラブ以外で「鉄砲水タックル(+3&吹飛係数4)」
中里:ダイヤかハートで「疾風迅雷脚(+2)」

170 :2 ◆vD5srW.8hU :2014/06/01(日) 13:18:33 ID:f1jHEwps
★ザガロ ドリブル ( ハート10 ) 74+( 4 + 1 )+(強引なドリブル+2)=81★
★松山 タックル ( クラブ10 ) 74+( 1 + 3 )+(人数補正+1)=79★ *吹っ飛び&負傷発生!*
★中里 タックル ( スペード4 ) 72+( 4 + 5 )+(人数補正+1)=82★

MAX【攻撃側】−MAX【守備側】=−1→ボールはこぼれ球に。そして岬がフォロー。
-----------------------------------------------------------------
全日本ユースの見込み通り、日向のディフェンスはブラジルにとって完全に予想外だった。
だが今度は彼らにも予想外、より正確には予定外の事が起きた。

ザガロ「ええい、どけっ!」

ダカダカダカッ!
ドガアッ!!

松山「ぐ、わあーーっ!?があっ!」

ドサッ!グキッ!

中里「(むっ、あの倒れ方と悲鳴…!?くっ、今は構っておられぬ!)」

シュタタッ!
バチッ!

ザガロ「くっ!この野郎!」

森崎「(あん?まさか松山、こんなに早くケガかよ!?)」

放送「ダメだ、抜けない!ザガロくんもボールをこぼされ…これは岬くんがフォロー!
ブラジルのキックオフからの先制攻撃は結局シュートまで持っていけませんでした!」

ザガロのドリブルもこぼれ玉にし、見事ブラジルの先制攻撃を遮断したはいいが
松山が吹っ飛ばされた際に足をくじくと言うアクシデントが発生したのだ。

171 :2 ◆vD5srW.8hU :2014/06/01(日) 13:20:46 ID:f1jHEwps
岬「(松山…!)」

松山「(くっ、俺の事は構うな岬!大丈夫、決勝戦なんだから軽い怪我位覚悟の上だ!)」

岬「(って考えているんだろうな…監督、準備だけしておいてください!)」

見上「むっ?あのサイン…いきなり負傷か!ドクター、治療の準備を!」

ドクター「はい!」

こぼれ玉をフォローした岬は松山とアイコンタクトをかわし、折角マイボールにしたのに
自分のせいでブラジルに再攻撃を許したくないと言うその意図を正確に察し、
試合を止める事をせずベンチに向けてサインを送るだけに留めた。

岬「(さて、今日のテーマは遅攻だ。今すぐ攻撃が出来るのは僕と翼くんと葵の3人。
三杉くんも位置的には比較的前に居るけれど、わざわざ逆サイドに戻す理由は少なくとも今はない。
それを踏まえて…いや、もう一つ判断材料があるな)」

ジェトーリオ「(あの〜、ヒューガが随分遠いんですけど…僕、どーすりゃいいの?)」

サンタマリア「(ヒューガがすぐに上がってくる訳でもない…なんだ?まるでDFの動きじゃないか)」

岬「(小次郎の動きに戸惑っているね。まずはそれを利用して時間を稼がせてもらおう)」

タッタッタッ…

放送「さあ日本の反撃ですが…岬くん、ややゆっくりしたドリブルでサイドを上がる?
速攻に速攻で返す気はない様です。そうこうしているうちにマウリシオくんがついた!」

マウリシオ「何やってんだ?やる気ないのかいアンタ」

岬「そうでもないよ。序盤から飛ばすつもりはないだけさ」

172 :2 ◆vD5srW.8hU :2014/06/01(日) 13:22:13 ID:f1jHEwps
【分岐】http://capmori.net/test/read.cgi/morosaki/1369149231/l50にて
 !card と書き込むとランダムでトランプの絵柄が出るので、(!は半角)書き込んでみて下さい。
(ageでもsageでも構いませんが、★も含めて一回の判定の全文をコピペされてない場合は無効です)

先着(順番通りじゃない書き込みは無効)で
★岬 ドリブル (!card) 74+(!dice + !dice)=★
★マウリシオ タックル (!card) 72+(!dice + !dice)=★
と書き込んで下さい。カードやダイスの結果で分岐します。

MAX【攻撃側】−MAX【守備側】
≧2→岬、ボールキープ成功。
=1、0、−1→ボールはこぼれ球に。そして左から順に
(葵がフォロー)(翼がフォロー)(サンタマリアがフォロー)
≦−2→ブラジルボールに。

>>5-7に載っているルール以外の補足・補正・備考】
岬:ダイヤで「華麗なドリブル(+3)」

173 :2 ◆vD5srW.8hU :2014/06/02(月) 22:38:34 ID:Zwgu3efw
★岬 ドリブル ( スペードK ) 74+( 6 + 1 )=81★
★マウリシオ タックル ( スペード2 ) 72+( 3 + 6 )=81★

MAX【攻撃側】−MAX【守備側】=0→ボールはこぼれ球に。そして翼がフォロー。
-----------------------------------------------------------------
マウリシオ「あいにくこっちはガンガン行きたいんだよ!オラオラ!」

ガッガッ!

岬「くっ…!(流石にブラジル代表となると、ディフェンスが下手な相手なんていないな…)」

バチッ!
ポーン…

翼「おっとっと」

放送「マウリシオくんボールを弾いた!しかしこぼれ球は翼くんがフォロー。日本の攻撃が続きます」

森崎「なーんかさっきからこぼれ球ばっかりでグダグダになりつつあるな…」

A 「まあこのままでいいだろ。遅攻の連発が目的なんだし」特に何もしない。
B 「おい岬!マウリシオはブラジル守備の穴だぞ、しっかりしろ!」発破をかけつつ挑発。
C 「翼、ブラジルの事は知り尽くしてるだろ!ヘマするんじゃねえぞ!」翼の活躍を促す。
D 「コラァ日向何やってやがる!FWだろうが、さっさと前線に行け!」芝居を打つ。
E 他人の事よりも超モリサキモードだ!

      http://capmori.net/test/read.cgi/morosaki/1369149231/l50にて
            ☆2014/6/3 00:00:00☆ から投票期間を設けます。
    そこから  15  票カウントし、一番多く票が入った選択肢で続行します。引き分けの場合は
   その次の票をタイブレーカーに使います。尚、投票はageた書き込みのみを採用しています。

174 :2 ◆vD5srW.8hU :2014/06/03(火) 22:16:01 ID:erkXOmMI
>B 「おい岬!マウリシオはブラジル守備の穴だぞ、しっかりしろ!」発破をかけつつ挑発。

森崎は不甲斐ない岬に喝を入れつつマウリシオを怒らせようとした。

岬「ごめん!ちょっと読み違えた、修正するよ!」

岬はそれに対して特に気分を害する事もなく(例え害してもそれを表に出すかは別として)
素直に己の非を認めた。逆にチームの和を重んじる上岬に好意と敬意を惜しまない松山が
しかめっ面を作っていた程だが、彼自身たった今負傷した負い目から口をへの字に結ぶだけに留まった。

全日本ユース内ではとりたてて何の効果も起こさなかった森崎のセリフだったが、
一方ブラジルユースの方はどうだったかと言うと…
-----------------------------------------------------------------
【分岐】http://capmori.net/test/read.cgi/morosaki/1369149231/l50にて
 !card と書き込むとランダムでトランプの絵柄が出るので、(!は半角)書き込んでみて下さい。
(ageでもsageでも構いませんが、★も含めて一回の判定の全文をコピペされてない場合は無効です)

先着(順番通りじゃない書き込みは無効)で
★ブラジルの反応→(!card)★
と書き込んで下さい。カードの結果で分岐します。

JOKER→マウリシオ「穴だって!?この黄金の肉体を見てもそれが言えるか?」ただいま大変お見苦しい映像が以下略。
ダイヤ→マウリシオ「くっ、落ち着け、あんな安い挑発にうぉおおおおおお!!」いきり立った!
ハート→マウリシオ「くっ、落ち着け、あんな安い挑発に乗るんじゃない…!」我慢した。
スペード→マウリシオ「へっ、そんな安い挑発に引っかかる俺じゃないッスよ」冷静だった。
クラブ→カルロス「(んっ…?ヒューガのおかしな動きに誰も文句を言っていないぞ!)」作戦が見切られた!

175 :2 ◆vD5srW.8hU :2014/06/03(火) 23:10:49 ID:erkXOmMI
★ブラジルの反応→( スペード4 )★

スペード→マウリシオ「へっ、そんな安い挑発に引っかかる俺じゃないッスよ」冷静だった。
-----------------------------------------------------------------
マウリシオ「へっ、そんな安い挑発に引っかかる俺じゃないッスよ。
アンタの口の悪さは有名だし、ツバサからも散々聞いているからね!」

森崎「むっ…生意気な」

翼「(お前が毎回そんな事やってるから悪名高くなったんだろ…)」

マウリシオは森崎の挑発癖を熟知しており、それを鼻で笑う程度の余裕があった。
折角の挑発が何の効果も無かった事に森崎は顔をしかめ、サンタマリアは胸を撫で下ろす。

サンタマリア「(ふぅ、これ以上不確定要素が増えなくて良かった。
しかしヒューガは未だにあまり上がっていないな…まるでDFとして出場している様だ)」

ジェトーリオ「(サンタマリア!どーすんのさ!早く答えてよ!)」

サンタマリア「(おっといかん…当面の脅威はツバサだ。二人で近寄るぞ)」

ジェトーリオ「(ラジャー!)」

ダダダッ!

翼「(二人…ジェトーリオは流石に避けたいな。葵の位置は…よし、パスが出せる!)」

グワアアッ!

放送「すかさずプレスをかけるブラジル!翼くんは…足を振りかぶった!」

176 :2 ◆vD5srW.8hU :2014/06/03(火) 23:12:56 ID:erkXOmMI
【分岐】http://capmori.net/test/read.cgi/morosaki/1369149231/l50にて
 !card と書き込むとランダムでトランプの絵柄が出るので、(!は半角)書き込んでみて下さい。
(ageでもsageでも構いませんが、★も含めて一回の判定の全文をコピペされてない場合は無効です)

先着(順番通りじゃない書き込みは無効)で
★翼 パス (!card) 74+(!dice + !dice)=★
★サンタマリア パスカット (!card) 72+(!dice + !dice)+(人数補正+1)=★
★ジェトーリオ パスカット (!card) 72+(!dice + !dice)+(人数補正+1)=★
と書き込んで下さい。カードやダイスの結果で分岐します。

MAX【攻撃側】−MAX【守備側】
≧2→葵、パスキャッチ。
=1、0、−1→ボールはこぼれ球に。そして左から順に
(三杉がフォロー)(中盤での奪い合いに)(トニーニョがフォロー)
≦−2→ブラジルボールに。

>>5-7に載っているルール以外の補足・補正・備考】
翼:「スキル・ファンタジスタ(2D6が2の場合12扱い、3の場合11扱い)」所持

177 :2 ◆vD5srW.8hU :2014/06/05(木) 00:58:27 ID:ioWEKHHw
★翼 パス ( クラブ9 ) 74+( 5 + 6 )=85★
★サンタマリア パスカット ( スペードJ ) 72+( 5 + 4 )+(人数補正+1)=82★
★ジェトーリオ パスカット ( ダイヤ3 ) 72+( 2 + 3 )+(人数補正+1)=78★

MAX【攻撃側】−MAX【守備側】≧2→葵、パスキャッチ。
-----------------------------------------------------------------
シュンッ!

サンタマリア「くっ!」

ジェトーリオ「ありゃ」

放送「翼くんの鋭いパス!サンタマリアくんもジェトーリオくんも届かない!
このパスは無事最前線の葵くんに渡りました。日向くんがまだ上がり切っていない今、葵くんが孤立状態です」



*翼のパスは既に成長限界に達しているので、フラグは立ちません。



葵「ナイスパス翼さん!(さーて、ディフェンスラインの位置は、っと)」

ドトール「………」

アマラウ「………」

ディウセウ「………」

葵「(うーん、ドトールを先頭に結構前に来てるな。アマラウがすぐフォローできそうだし…じりじり上がるしかないか)」

178 :2 ◆vD5srW.8hU :2014/06/05(木) 00:59:52 ID:ioWEKHHw
タタタタ…

放送「葵くん、緩やかにドリブル。流石にワントップの状態で単独突撃はしない様です」

ゲルティス「DFライン微速後退。ネイとトニーニョの援護を待て」

ディウセウ・アマラウ・ドトール『おう!!』

葵「(あーうん、そりゃーその内挟み撃ち受けるよなあ…日向さんは大分上がってきているけど、
まだシュートレンジじゃないな。翼さんは…サンタマリアがついてるから俺のパスじゃ厳しいな。
となると、ちょっとキツいけどジェトーリオやドトールよりはマシだと思って…)」

ダダダダッ!

ネイ「おーいチビ助!何時までのんびりやってるんだい?」

トニーニョ「早々味方を待たせてはやらんぞ」

葵「この二人の相手をするっきゃないか!」

放送「しかしこっちのサイドにはパルメイラスコンビが居る!得意の連携でボールを奪えるか?」

179 :2 ◆vD5srW.8hU :2014/06/05(木) 01:01:08 ID:ioWEKHHw
【分岐】http://capmori.net/test/read.cgi/morosaki/1369149231/l50にて
 !card と書き込むとランダムでトランプの絵柄が出るので、(!は半角)書き込んでみて下さい。
(ageでもsageでも構いませんが、★も含めて一回の判定の全文をコピペされてない場合は無効です)

先着(順番通りじゃない書き込みは無効)で
★葵 ドリブル (!card) 74+(!dice + !dice)=★
★ネイ タックル (!card) 73+(!dice + !dice)+(人数補正+1)=★
★トニーニョ タックル (!card) 73+(!dice + !dice)+(人数補正+1)=★
と書き込んで下さい。カードやダイスの結果で分岐します。

MAX【攻撃側】−MAX【守備側】
≧2→葵、ボールキープ成功。
=1、0、−1→ボールはこぼれ球に。そして左から順に
(三杉がフォロー)(中盤での奪い合いに)(サンタマリアがフォロー)
≦−2→ブラジルボールに。

>>5-7に載っているルール以外の補足・補正・備考】
葵:ダイヤで「全方位フェイント(+5)」、ハートで「竜巻直角フェイント(+4)」
  スペードで「直角フェイント(+3)」、クラブで「富士山大爆発(+2)」
ネイ:ダイヤかハートで「ツインタックル(+3)」、
  「スキル・ファンタジスタ(2D6が2の場合12扱い、3の場合11扱い)」所持
トニーニョ:ダイヤかハートで「ツインタックル(+3)」

180 :2 ◆vD5srW.8hU :2014/06/05(木) 22:21:26 ID:ioWEKHHw
★葵 ドリブル ( ダイヤ3 ) 74+( 6 + 1 )+(全方位フェイント+5)=86★
★ネイ タックル ( ダイヤJ ) 73+( 3 + 1 )+(人数補正+1)+(ツインタックル+3)=81★
★トニーニョ タックル ( ハート10 ) 73+( 4 + 4 )+(人数補正+1)+(ツインタックル+3)=85★

MAX【攻撃側】−MAX【守備側】=1→ボールはこぼれ球に。そして三杉がフォロー。
-----------------------------------------------------------------
葵「そりゃ!60度ターン!40度ターンとみせかけて220度ターン!」

シュバッ!
カクッ!
ヒュヒュッ!

ネイ「(うお、何でこんな事してて膝と腰がイカれないんだこいつ?)」

放送「おお〜っと、ここで葵くん得意の小刻みなフェイントの連発!
大抵の選手は想像も出来ない程色んな方向への急停止と急発進の繰り返しです!」

葵「お次は120度ターン…」

トニーニョ「(確かに厄介だ…だがネイの存在のお蔭である程度読み易くなる)ここだっ!」

ズザザーッ!
バチッ!

葵「うわぁ!?」

三杉「大丈夫だ葵、それだけ稼げれば十分だ」

181 :2 ◆vD5srW.8hU :2014/06/05(木) 22:22:56 ID:ioWEKHHw
スタタタッ!
パシッ!

葵「あっ三杉さん!」

ネイ「あっこの野郎!美味しい所を!」

放送「あっとここでトニーニョくんがこぼした…は良いがそれを真っ先にフォローしたのは三杉くん!
そのまま左サイドをガンガン上がり、左コーナーからの攻撃を狙いに行きます!」

観客「おい、まずいぞ!」「このままじゃキックオフしたのに先にシュートされちまうぞ!」

ゲルティス「…ドトール、止めに行け。アマラウ、翼につけ。ディウセウは待機だ」

ドトール「おう」

ダダダッ!

三杉「(いいぞ、ブラジルはまだ日向の動きに対処できていない。ここで上手く注意をひきつけられれば…!)」

放送「自由にはさせないとドトールくんが迎撃に向かう!ピンチを未然に防げるか?」

182 :2 ◆vD5srW.8hU :2014/06/05(木) 22:24:37 ID:ioWEKHHw
【分岐】http://capmori.net/test/read.cgi/morosaki/1369149231/l50にて
 !card と書き込むとランダムでトランプの絵柄が出るので、(!は半角)書き込んでみて下さい。
(ageでもsageでも構いませんが、★も含めて一回の判定の全文をコピペされてない場合は無効です)

先着(順番通りじゃない書き込みは無効)で
★三杉 ドリブル (!card) 75+(!dice + !dice)=★
★ドトール タックル (!card) 75+(!dice + !dice)=★
と書き込んで下さい。カードやダイスの結果で分岐します。

MAX【攻撃側】−MAX【守備側】
≧2→三杉、ドリブル突破。PA内に侵入!
=1、0、−1→ボールはこぼれ球に。そして左から順に
(翼がフォロー)(日本のCKに)(日本のスローインに)
≦−2→ブラジルボールに。

>>5-7に載っているルール以外の補足・補正・備考】
三杉:ダイヤで「華麗なドリブル(+3)」、ハートで「やや華麗なドリブル(+2)」
ドトール:ダイヤかハートで「コブラタックル(+2)」

183 :2 ◆vD5srW.8hU :2014/06/06(金) 00:01:54 ID:riqpRHDA
★三杉 ドリブル ( ダイヤ4 ) 75+( 6 + 2 )+(華麗なドリブル+3)=86★
★ドトール タックル ( ダイヤ7 ) 75+( 3 + 1 )+(コブラタックル+2)=81★

MAX【攻撃側】−MAX【守備側】≧2→三杉、ドリブル突破。PA内に侵入!
-----------------------------------------------------------------
ブラジルサイドから見て右のコーナー付近で対峙する三杉とドトールの二人。
この時駆け引きで有利に立ったのは三杉であり、それが彼の活躍に繋がった。

ドトール「(まずはにらみ合いで怯ませて…)」

三杉「さて、決勝戦だしそろそろ本気を出させてもらうかな!」

ドトール「!?」

ドトールは冷静に対処しようとしたが、三杉は逆に高らかに自分の能力を自慢した。

バババッ!
シュンッ!

こうなると新技を警戒してしまうのが敵対する人間の心理だが、
三杉が繰り出したのは従来通りの華麗なドリブルだった。

放送「ダメだ!ドトールくんあっさりと抜かれてしまった!
三杉くんPA内に到達!このまま自力でドリブルゴールを狙うのでしょうか?」

184 :2 ◆vD5srW.8hU :2014/06/06(金) 00:03:31 ID:riqpRHDA
アマラウ「(本気だと!?)」

ディウセウ「(新技か?)」

ゲルティス「(ミスギが一対一を挑んでくる確率…35%)」

しかも三杉がPA内に切り込んだ為に新技とはブラフではと思わせず、
ドリブルではなく近距離シュートの事では?と言う疑惑がブラジルに生まれた。

そしてそれが一瞬だけ判断の遅れを作った。

サンタマリア「(まずい!ミスギが一対一を狙ってくる様になると危険だ!
ただでさえアオイにツバサにヒューガにと危険な奴らが…ん?…ヒューガ?)」

ブラジルユースは一瞬だけ忘れた。おかしな動き方をしていた日向の事を。

サンタマリア「…っ!ジェトーリオ!ヒューガにつけ!今すぐ!」

ジェトーリオ「えっ、何!?って、えええっ!?」

日向「やっと気づいたか!だが!」

三杉「もう遅いよっ!」

バコッ!

185 :2 ◆vD5srW.8hU :2014/06/06(金) 00:05:26 ID:riqpRHDA
放送「おっと、三杉くんここでPAの外にバックパス…?ああああっ!?
日向くんが何時の間にかヴァイタルエリア左側に上がってきていたーーーっ!!」

日向がリベロの如くオーバーラップしてきた時、彼へのマークは一瞬だけ遅れた。
それが全日本ユースの先制シュートに繋がった。

森崎「よーし、ひっかかりやがった!」

カルロス「くっ!そういう事だったのか!」

日向「走れ稲妻!カナリアの群れを焼き殺せ!うぉおおおおおおおおおおおおお!!」

グワァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッ!!!

ディウセウ「やべっ!アマラウ、サポート頼む!」

アマラウ「くそっ!いきなり入れさせて堪るか!」

ゲルティス「(ライトニングタイガー!ディウセウが威力を弱める確率、25%…!)」

ブワッギュォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオン!!

186 :2 ◆vD5srW.8hU :2014/06/06(金) 00:07:03 ID:riqpRHDA
【分岐】http://capmori.net/test/read.cgi/morosaki/1369149231/l50にて
 !card と書き込むとランダムでトランプの絵柄が出るので、(!は半角)書き込んでみて下さい。
(ageでもsageでも構いませんが、★も含めて一回の判定の全文をコピペされてない場合は無効です)

先着(順番通りじゃない書き込みは無効)で
★日向 ライトニングタイガー (!card) 86+(!dice + !dice)=★
★ディウセウ ブロック (!card) 75+(!dice + !dice)+(人数補正+1)=★
★アマラウ ブロック (!card) 74+(!dice + !dice)+(人数補正+1)=★
★ゲルティス ダークイリュージョン (!card) 85+(!dice + !dice)=★
と書き込んで下さい。カードやダイスの結果で分岐します。

【シューター】−MAX【ブロッカー】
≧5→シュートは邪魔される事無く放たれた!GKとの勝負へ。
=4〜2→シュートは放たれた。しかしこの数値差の人数分威力が落ちてGKとの勝負へ。
=1、0、−1→ボールはこぼれ球に。そして左から順に
(翼がねじこみに)(日本の右CKに)(ジェトーリオがフォロー)
≦−2→ブラジルボールに。

【シューター】−【キーパー】
≧2→日向のライトニングタイガーがブラジルゴールを突き破る!
=1、0、−1→ボールはこぼれ球に。そして左から順に
(翼がねじこみに)(日本の右CKに)(サンタマリアがフォロー)
≦−2→ゲルティス、キャッチ成功。

>>5-7に載っているルール以外の補足・補正・備考】
日向:「ライトニングタイガー」に吹飛係数1
ディウセウ:ダイヤで「ギガントブロック(+8&250消費)」、ハートで「ソウルブロック(+8&250消費)」、
      スペードで「顔面ブロック(+6&150消費)」
アマラウ:ダイヤで「ダイビングブロック(+4&100消費)」

187 :2 ◆vD5srW.8hU :2014/06/07(土) 07:29:39 ID:xi4SjpNw
★日向 ライトニングタイガー ( ダイヤQ ) 86+( 5 + 2 )=93★
★ディウセウ ブロック ( クラブ5 ) 75+( 4 + 1 )+(人数補正+1)=81★ *吹っ飛び*
★アマラウ ブロック ( ダイヤA ) 74+( 3 + 5 )+(人数補正+1)+(ダイビングブロック+4)=87★ *吹っ飛び*

【シューター】−MAX【ブロッカー】≧5→シュートは邪魔される事無く放たれた!GKとの勝負へ。

★日向 ライトニングタイガー ( ダイヤQ ) 86+( 5 + 2 )=93★
★ゲルティス ダークイリュージョン ( ダイヤ9 ) 85+( 3 + 1 )=89★ *吹っ飛び*

【シューター】−【キーパー】≧2→日向のライトニングタイガーがブラジルゴールを突き破る!
-----------------------------------------------------------------
全日本ユースの最初のシュートはそのまま最初のゴールになった。

キュゴォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオッ!!!
ドガガドガガッ!!

ディウセウ「うぇあっ!!」
アマラウ「ぐふぁあっ!!」

ブラジルユース全体が物の見事に不意をつかれたのを象徴するかの如くディウセウもアマラウも何も出来ず。

バッ!
ドゴォオオッ!!

ゲルティス「(阻止不可!阻止不可…)ガァアアアアアッ!!」

最後の砦のゲルティスも反応が遅れそのまま勢いに負ける羽目になった。

バリィイイイイイイッ!
ガゴンッ!
ポトッ…

188 :2 ◆vD5srW.8hU :2014/06/07(土) 07:31:33 ID:xi4SjpNw
ピィイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイ!!



日本 1−0 ブラジル



大会得点ランキング(表記はメインキャラのみ):
12ゴール シュナイダー
11ゴール ストラット
10ゴール 日向、カルロス
8ゴール ディアス
7ゴール ザガロ
5ゴール カペロマン、火野、ビクトリーノ
4ゴール ポブルセン、翼、森崎、ランピオン、カマーチョ
3ゴール ナポレオン、ピエール、チャンドラー、ロリマー、ミハエル、サトルステギ
2ゴール トニーニョ、マーガス、李邦内、李邦坤、アルシオン、イスラス、レンセンブリンク、三杉
1ゴール ルーク、肖、岬、山森、フライハイト、ネイ、ロペス、ガルシア、クライフォート、
     カイザー、マッハー、クリスマン、政夫、ディウセウ、マウリシオ

大会アシストランキング(表記はメインキャラのみ):
7アシスト アルシオン
5アシスト サンタマリア
4アシスト 岬
3アシスト カルツ、カルロス、マーガス、翼、ダ・シルバ、ネイ、チャンドラー、火野、パスカル、ランピオン、
2アシスト フライハイト、カペロマン、バンビーノ、ピエール、王、森崎、トニーニョ
1アシスト 三杉、カルツ、メッツァ、テイラー、飛、山森、早田、ビクトリーノ、エスパダス、クリスマン、イスラス、
      シェスター、バビントン、クライフォート、カイザー、和夫、ジェトーリオ

189 :2 ◆vD5srW.8hU :2014/06/07(土) 07:32:43 ID:xi4SjpNw
*日向が攻防共に大活躍して先制ゴールを決めた事で支持率が2上がりました。
*森崎の作戦である事を見上と井出は知っている為、森崎の支持率も1上がりました。

日向チーム内支持率:48→50
森崎チーム内支持率:75→76



放送「き…き、決まったァ!ゴォオオオオオオオオオオオオオオオオ〜〜〜〜〜〜〜〜ルゥウ!!!
前半10分、最初にシュートを撃ったのはブラジルではなく日本!しかも最初の一本がいきなり決まった!
日向くんが今大会10ゴール目をライトニングタイガーで豪快に奪取!ゴールネットはおろか
その裏の広告ボードまで凹ませてしまう彼らしい先制点を決め、早くも日本にリードをもたらしました!」

ギャァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!

観客「なんだとー!?また先制されやがって!」「コラ!何やってんだ、ドイツ戦の反省はしなかったのか!」
「お前ら相手にリードさせないと本気出せないのか!?」「ワールドユース決勝戦なんだからパフォーマンスするなよ!」
「そもそもなんでヒューガをケアしていないんだ!」「ディウセウ!ゲルティス!あれ位止めろよ!」

日本応援団「よっしゃー!先制点だ!」「日本チャチャチャ♪日本チャチャチャ♪」

沢田「流石日向さん!凄いです!」

反町「(素直に日向を応援しているのってタケシ以外いないな…)」

琴音「うえ〜ん、今日も山森くん出ていない〜…どうして〜?」

赤嶺「(あ、あいつがゴール決めたんだ…ってネット破れてるー!?金属の広告ボードにクレーターがー!?
………あたしもああなっちゃうのかなー。せめて一思いにやって欲しいけど、きっとそうはしてくれないよねー…)」

前半10分と言う早い時間帯での日本の鮮やか過ぎる先制ゴールをブラジル側は嘆き悲しみ日本側は喜んだ。
彼らの多くは今のゴールがどうやって生み出されたか、どうしてここまで上手く行ったかは分かっていない。

190 :2 ◆vD5srW.8hU :2014/06/07(土) 07:34:04 ID:xi4SjpNw
無論、分かる者達は当然分かる。



シュナイダー「ふむ…ヒューガが変な位置取りをしていたのはこういう訳か」
カルツ「物の見事に一瞬の隙を突いたなァ」

アルシオン「一回限りのハッタリだが、それが成功したのは大きいな」
ジェンティーレ「フン、ブラジル相手に1点だけで安心できる訳がない」

クライフォート「何気に三杉も何か言って注目を引いていたな。そういう作戦か」

ピエール「良い作戦だったが対処法はいくつもある。ここからは早々効果的にはならないだろう」

ディアス「へっ、面白くなってきやがったぜ」



スタンドで観戦していたライバル達は分かっていたし、当事者のブラジルユースの選手達も理解した。



サンタマリア「…やられた!」

ドトール「アマラウ!ディウセウ!ゲルティス!大丈夫か!」

アマラウ「いてて…大丈夫、ケガはしてないぞ」

ディウセウ「あいったー、やられちまったぁ…あ、オラも平気平気」

ゲルティス「確認終了。負傷なしだ」

191 :2 ◆vD5srW.8hU :2014/06/07(土) 07:35:51 ID:xi4SjpNw
カルロス「ならばいい…が、流石にこんなに見事に先制されると悔しいな」

日向のDF起用と言う今までに一度も見せなかった作戦はこれ以上ない程成功した。
猛者揃いのブラジルユースと言えど裏をかかれ、大きな代償を支払わされては歯噛みせずには居られない。

三杉「ナイスゴール、日向。今日は早い段階で入ったね」

日向「ククッ、それで皮肉のつもりか?キレが悪いぞ三杉」

翼「何と言うか、予想通りの光景だね」

葵「あ、あはは…いいんじゃないでしょうか。喜んでいるみたいだし」

早田「日向と三杉の場合はあれでいいんだろ。あいつら相性いいし」

次藤「毒舌と暴君だとお互いに気ば使わんと済むっちゃん」

岬「松山、大丈夫かい?一度治療に出た方がいいよ」

中山「ああ、やっぱりさっき怪我していたのか…」

松山「…すまん。すぐに戻って来る!」

中里「しばらくは10人か。致し方あるまい」

全日本ユースは実力を認められつつも人望がない日向のゴールの為、また松山が怪我を
していた為和気藹々とは行かなかったもののブラジルより明るいムードになっていたのは言うまでもない。

192 :2 ◆vD5srW.8hU :2014/06/07(土) 07:37:31 ID:xi4SjpNw
森崎「よし、作戦大成功だ。流石俺。リード出来た分だいぶ楽になるぜ。
だけどドイツ戦を見た限りじゃこれだけでブラジルがビビる訳もないな…」

A 「油断するな!ブラジルはリードされただけじゃビクともしないぞ!」無難に呼びかける。
B 「ブラジル恐るるに足らずだ!もっとガンガン点を狙って行けえ!」追加点を狙いに行く。
C 「ここからはペースダウンするぞ!しばらくは守りを重視しろ!」守備重視に切り替える。
D 「やーいブラジルどうした!こんな手に簡単にひっかかりやがって!」ブラジルを挑発する。
E 今は口を挟むよりも超モリサキモードだ!

      http://capmori.net/test/read.cgi/morosaki/1369149231/l50にて
            ☆2014/6/7 12:00:00☆ から投票期間を設けます。
    そこから  15  票カウントし、一番多く票が入った選択肢で続行します。引き分けの場合は
   その次の票をタイブレーカーに使います。尚、投票はageた書き込みのみを採用しています。

193 :2 ◆vD5srW.8hU :2014/06/10(火) 22:07:38 ID:SlNUu12E
>C 「ここからはペースダウンするぞ!しばらくは守りを重視しろ!」守備重視に切り替える。

森崎はここで追加点を狙うのではなく一時的に守りを固める事を指示した。

翼「うん、松山も負傷しているしね。10人で攻めに転じるメリットはない」

岬「逆にブラジルは猛反撃を仕掛ける以外の選択肢はないしね」

三杉「しばらくは相手の攻撃をしのぎ、相手のストレスを増やすとしようか」

その指示に反する者は居なかった。一番反発しやすい日向が点を取った直後だった為である。
全日本ユースの選手達はお互いのマークとポジショニングを調整しながら自陣に散らばっていった。



サンタマリア「くそーっ!!」

ガッ!

ネイ「お、おい落ち着けよ…」

ジェトーリオ「あ、いーのいーの。これ、頭を冷やしてるだけだから」

ネイ「はあ?」

サンタマリア「…フゥ」

ブラジル側ではサンタマリアが苛立ちを込めて叫び地面を利き足で強く踏んでいた。
彼らしくない無制御な感情の爆発に宥めようとするチームメイトも出たが、
これはサンタマリアにとって落ち着く為の行動であり、事実それだけで彼は息を吐き気を静めた。

194 :2 ◆vD5srW.8hU :2014/06/10(火) 22:10:02 ID:SlNUu12E
トニーニョ「気は済んだか?」

サンタマリア「ああ。良い作戦だった。物の見事にかく乱された。日本に敬意を表し学ばせてもらおう」

ザガロ「何を敵を褒めていやがるんだ。テメーの役目は対抗策を考える事だろうが!」

ディウセウ「おおっ、ザガロが建設的っぽい事を…」

マウリシオ「で、結局どうするの一体?」

カルロス「大丈夫だ。タネがバレてしまえば対策はいくつもある。そうだろう?サンタマリア」

サンタマリア「勿論だ。耳を貸してくれ、まずは…」

観客がブーイングを徐々に収めていく最中、ブラジルユースの作戦会議は進んでいく。
ゴール後に発生する僅かな時間を利用し彼らは冷静さを回復し戦い方を調節した。
ドイツ相手に2点差を引っくり返した実績もあるが故にたった1点で彼らが揺るぐ筈もなかった。



ピィイイイッ!

放送「試合開始から僅か10分後に二度目のキックオフを行う羽目になったブラジルユース!
しかしここは気を落とさずに責めて欲しい所。日本は松山くんが負傷の治療で抜けており
数分間の間MFを一人欠いて戦わねばなりません!このチャンスに同点に追いつけるか?」

松山「(くそっ、こんな序盤でチームに迷惑をかけてしまうなんて…!)」

放送「まずはカルロスくんがボールを持ち…ドリブル開始!」

カルロス「(ヒューガはもう後ろに下がっている。ならばこちらも前に進むのみだ!)」

195 :2 ◆vD5srW.8hU :2014/06/10(火) 22:17:56 ID:SlNUu12E
翼「中央突破はさせない!」

中山「松山が抜けたからって甘く見るなよ!」
-----------------------------------------------------------------
【分岐】http://capmori.net/test/read.cgi/morosaki/1369149231/l50にて
 !card と書き込むとランダムでトランプの絵柄が出るので、(!は半角)書き込んでみて下さい。
(ageでもsageでも構いませんが、★も含めて一回の判定の全文をコピペされてない場合は無効です)

先着(順番通りじゃない書き込みは無効)で
★カルロス ドリブル (!card) 76+(!dice + !dice)=★
★翼 タックル (!card) 73+(!dice + !dice)+(人数補正+1)=★
★中山 タックル (!card) 74+(!dice + !dice)+(人数補正+1)=★
と書き込んで下さい。カードやダイスの結果で分岐します。

MAX【攻撃側】−MAX【守備側】
≧2→カルロス、ドリブル突破。
=1、0、−1→ボールはこぼれ球に。そして左から順に
(ザガロがフォロー)(ネイがフォロー)(岬がフォロー)
≦−2→全日本ボールに。

>>5-7に載っているルール以外の補足・補正・備考】
カルロス:クラブ以外で「分身ドリブル(+4)」
翼:ダイヤかハートで「クリップタックル(+3)」、
    「スキル・ファンタジスタ(2D6が2の場合12扱い、3の場合11扱い)」所持
中山:クラブ以外で「バーニングタックル(+3&吹飛係数2)」

196 :2 ◆vD5srW.8hU :2014/06/12(木) 00:17:35 ID:vQSRbTXE
★カルロス ドリブル ( ダイヤ6 ) 76+( 6 + 3 )+(分身ドリブル+4)=89★
★翼 タックル ( ダイヤ5 ) 73+( 2 + 2 )+(人数補正+1)+(クリップタックル+3)=81★
★中山 タックル ( ダイヤ3 ) 74+( 4 + 6 )+(人数補正+1)+(バーニングタックル+3)=88★

MAX【攻撃側】−MAX【守備側】=1→ボールはこぼれ球に。そしてザガロがフォロー。
-----------------------------------------------------------------
ブワゥウウウウン…!
スッ!

翼「くっ!」

カルロス「(まず一人…だがツバサの守備はそこまでではない。問題は…)」

中山「(速くて上手い!だが…これ以上のドリブルを俺は知っているんだ!)侵し掠める事火の如く!」

ズザザァアアアーッ!!

カルロス「(くっ、予想以上に速い…!駄目だ、かわしきれん!)」

バチッ!
ポコーン!

中山「(ええい、かすっただけか!)」

放送「カルロスくん抜…けないっ!かろうじて中山くんにボールに触れられ、前に蹴り出さされてしまった!
しかしこの前に飛んだボールはザガロくんがキープ…そしてそのザガロくんに日向くんが近寄る!」

日向「(ん、あのザガロとか言う奴の視線…?)」

ザガロ「(対策その1、ヒューガとはカルロスとネイ以外勝負するな…だったな)」

197 :2 ◆vD5srW.8hU :2014/06/12(木) 00:18:47 ID:vQSRbTXE
グワアッ…
バコーン!

日向「(やっぱりな。パスで逃げやがった。まあ賢明だと褒めてやろう)」

放送「ザガロくん切り込まない!右サイドのネイくんに渡した!今日は何故か実質的に
DFの動きをしている日向くんが居る以上、中央突破の繰り返しは不味いと判断したのか?」

ネイ「よしっ…おーいそこのカミソリとか言う奴!勝負しようぜ!」

早田「良い度胸じゃねえか!俺の名声の糧にしてやるぜ!」

ダダダッ!
ダダダッ!

放送「おっと、右サイドでネイくんと早田くんの鍔迫り合いが始まりました!」

トニーニョ「(ソーダ一人なら大丈夫だろうが、一応フォローの準備はしておくか)」

日向「(いくらパスで逃げようが結局何処かで勝負しないといけない以上俺からは逃げられんぞ)」

198 :2 ◆vD5srW.8hU :2014/06/12(木) 00:20:06 ID:vQSRbTXE
【分岐】http://capmori.net/test/read.cgi/morosaki/1369149231/l50にて
 !card と書き込むとランダムでトランプの絵柄が出るので、(!は半角)書き込んでみて下さい。
(ageでもsageでも構いませんが、★も含めて一回の判定の全文をコピペされてない場合は無効です)

先着(順番通りじゃない書き込みは無効)で
★ネイ ドリブル (!card) 75+(!dice + !dice)=★
★早田 タックル (!card) 75+(!dice + !dice)=★
と書き込んで下さい。カードやダイスの結果で分岐します。

MAX【攻撃側】−MAX【守備側】
≧2→ネイ、ボールキープ成功。
=1、0、−1→ボールはこぼれ球に。そして左から順に
(トニーニョがフォロー)(サイドラインを割る)(日向がフォロー)
≦−2→全日本ボールに。

>>5-7に載っているルール以外の補足・補正・備考】
ネイ:クラブ以外で「消えるフェイント(+4)」、
   「スキル・ファンタジスタ(2D6が2の場合12扱い、3の場合11扱い)」所持
早田:ダイヤかハートで「カミソリタックル(+2)」

199 :2 ◆vD5srW.8hU :2014/06/12(木) 22:25:01 ID:vQSRbTXE
★ネイ ドリブル ( ハート4 ) 75+( 3 + 2 )+(消えるフェイント+4)=84★
★早田 タックル ( クラブ2 ) 75+( 2 + 1 )=78★

MAX【攻撃側】−MAX【守備側】≧2→ネイ、ボールキープ成功。
-----------------------------------------------------------------
ネイ「ほら、よっとっと!」

クルッ!

早田「く、くそっ!」

ネイ「ふふん、今まで散々ハードマーカーとして鳴らしてきたんだろうが…」

スタタッ!

ネイ「セレソンのドリブラーってのは、一味違うだろう?」

早田「この野郎!」

ババババッ!

ネイ「(意外と簡単にカッカと来てるな。その調子、その調子)」

早田「(くそがっ…動きが読めねえ!何だこいつは!?)」

200 :2 ◆vD5srW.8hU :2014/06/12(木) 22:29:02 ID:vQSRbTXE
放送「おーっと、ネイくんの技が冴えわたる!早田くんにつかれてもそれが何だと
言わんばかりに華麗な動きを繰り返し、ボールを奪われる気配が全くありません!」

観客「キャーーーーネイーーーー!!」「しびれる〜!あこがれる〜!!」

日向「ザマァねえな、早田!何をグダグダやっている!」

中山「日向、余計な事は言うな!」

ダダダダッ!

放送「しかし何時までも早田くんとの一騎討ちが続く訳がありません!
日向くんと中山くんが寄ってきて今度は1対3!ネイくんボールを持ち続けられるか!?」

ネイ「おーっと、3人がかりか。ま、俺相手にはそれ位必要だよな」

早田「ナメやがってぇ〜!」

201 :2 ◆vD5srW.8hU :2014/06/12(木) 22:30:42 ID:vQSRbTXE
【分岐】http://capmori.net/test/read.cgi/morosaki/1369149231/l50にて
 !card と書き込むとランダムでトランプの絵柄が出るので、(!は半角)書き込んでみて下さい。
(ageでもsageでも構いませんが、★も含めて一回の判定の全文をコピペされてない場合は無効です)

先着(順番通りじゃない書き込みは無効)で
★ネイ ドリブル (!card) 75+(!dice + !dice)=★
★早田 タックル (!card) 75+(!dice + !dice)+(人数補正+1)=★
★日向 タックル (!card) 75+(!dice + !dice)+(人数補正+1)=★
★中山 タックル (!card) 74+(!dice + !dice)+(人数補正+1)=★
と書き込んで下さい。カードやダイスの結果で分岐します。

MAX【攻撃側】−MAX【守備側】
≧2→ネイ、ドリブル突破。
=1、0、−1→ボールはこぼれ球に。そして左から順に
(トニーニョがフォロー)(ゴールラインを割る)(カルロスがフォロー)
≦−2→全日本ボールに。

>>5-7に載っているルール以外の補足・補正・備考】
ネイ:クラブ以外で「消えるフェイント(+4)」、
   「スキル・ファンタジスタ(2D6が2の場合12扱い、3の場合11扱い)」所持
早田:ダイヤかハートで「カミソリタックル(+2)」
日向:クラブ以外で「タイガータックル(+3&吹飛係数2)」
中山:クラブ以外で「バーニングタックル(+3&吹飛係数2)」

202 :2 ◆vD5srW.8hU :2014/06/13(金) 22:28:33 ID:5dNfwQtg
★ネイ ドリブル ( クラブQ ) 75+( 1 + 3 )=79★ *反則発生!*
★早田 タックル ( クラブK ) 75+( 3 + 5 )+(人数補正+1)=84★

MAX【攻撃側】−MAX【守備側】≦−2→全日本ボールに。
-----------------------------------------------------------------
ネイ「(さて、ソーダもいい感じにカッカしてきたしそろそろファウルしてくれないかなー)」

この位置でファウルが貰えれば美味しいと踏んだネイはわざと隙をつくり、足を蹴らせるタイミングを見計らった。
一度に多人数を相手にすればそれだけ相手からファウルされる確率も高い上、
ここまで活躍できていない早田がそろそろ焦るだろうとの計算もあった。
無論ケガのリスクもあるが、それはどんなプレイでも必ず有り得る物だとネイは割り切っていた。

だがいくら妥当な計算をしても、その通りに物事が運ばれるとは限らないのがサッカーである。

早田「この、よこせ、がっ!」

ガチッ!

ネイ「うえっ!?」

早田「つっ!へっ、ざまあみろ!」

ダダダッ!

頭に来たが故にプレイが返って鋭くなったり、単純な動きに徹してそれが功を為す事もある。
今回の早田の場合は後者で、技を捨てて強引にボールを追った結果ネイに足を蹴られる形になりながらも
ボールを奪い取って走り去る事が出来た。

審判はこれを見て笛を口に持っていったものの、ここでプレイを止めたらブラジルに守備に戻る
時間を与えると判断したのか結局笛を吹かずに流し、プレイは続行された。

203 :2 ◆vD5srW.8hU :2014/06/13(金) 22:31:10 ID:5dNfwQtg
放送「あーーっとしかしここで早田くんがボールを奪い取った!これはネイくんらしくない!」

観客「えーなんでー!?」「こらネイ!色ボケしてんじゃねー!」

サンタマリア「(ちっ、ネイは今日は不調か?だがそれを差し引いてもあのサイドから
攻めるのは厳しいか。ただ単にヒューガを避けるだけでは駄目なのがハッキリした以上、
次なる手は…いや、その前に守備だな。幸いこっちは既に手が打ってある)」

早田「(翼…と行きたい所だがジェトーリオがピッタリついてやがるな。葵にもドトールがついてる。
日向が上がってない分あの二人を思う存分マンマークに使えるもんな…三杉…は俺の横だし、
さっきプレイした分読まれていそうだし…それじゃ、監督の指示通りに)そりゃっ、中里!」

グワアアッ…
バシュルルル!

サンタマリア「(よし、予想通りナカザトへのパスだ。長い分割り込みの余地はある。マウリシオ!)」クイッ

マウリシオ「(既にやってるっスよー!)」

ダダダッ!
ダダダッ!

放送「早田くん少し上がってからサイドチェンジのパス!やや長いパスだ!」

早田「(チッ、やっぱりこっちも読まれていやがる。上手く通ってくれよ!)」

204 :2 ◆vD5srW.8hU :2014/06/13(金) 22:32:47 ID:5dNfwQtg
【分岐】http://capmori.net/test/read.cgi/morosaki/1369149231/l50にて
 !card と書き込むとランダムでトランプの絵柄が出るので、(!は半角)書き込んでみて下さい。
(ageでもsageでも構いませんが、★も含めて一回の判定の全文をコピペされてない場合は無効です)

先着(順番通りじゃない書き込みは無効)で
★早田 カミソリパス (!card) 74+(!dice + !dice)=★
★サンタマリア パスカット (!card) 72+(!dice + !dice)+(人数補正+1)=★
★マウリシオ パスカット (!card) 71+(!dice + !dice)+(人数補正+1)=★
と書き込んで下さい。カードやダイスの結果で分岐します。

MAX【攻撃側】−MAX【守備側】
≧2→中里、パスキャッチ。
=1、0、−1→ボールはこぼれ球に。そして左から順に
(翼がフォロー)(ジェトーリオがフォロー)(カルロスがフォロー)
≦−2→ブラジルボールに。

205 :2 ◆vD5srW.8hU :2014/06/13(金) 23:28:43 ID:5dNfwQtg
★早田 カミソリパス ( ハート9 ) 74+( 5 + 2 )=81★
★サンタマリア パスカット ( スペード7 ) 72+( 5 + 5 )+(人数補正+1)=83★

MAX【攻撃側】−MAX【守備側】≦−2→ブラジルボールに。
-----------------------------------------------------------------
サンタマリア「この程度のカーブやタイミングなら!」

パシイッ!
ダダダッ!

早田「げえっ!?マジかよ!」

見上「(くそっ、サイドチェンジが読まれたか!)」

放送「これはサンタマリアくんがいち早く割り込んでカット!再びブラジルの攻撃です!」

サンタマリア「(ミサキは俺の後ろ、ナカヤマとヒューガは逆サイド、マツヤマは
負傷で居ない…そしてザガロは俺の前!このチャンス、逃さん!)マウリシオ、走れ!」

グワアアッ!
バシュルルルルルルルン!!

マウリシオ「オッケー!」

ダダダッ!

放送「すかさずパスを出した!これは前方のザガロくんへのパスだ!」

中里「忍!」

206 :2 ◆vD5srW.8hU :2014/06/13(金) 23:29:45 ID:5dNfwQtg
【分岐】http://capmori.net/test/read.cgi/morosaki/1369149231/l50にて
 !card と書き込むとランダムでトランプの絵柄が出るので、(!は半角)書き込んでみて下さい。
(ageでもsageでも構いませんが、★も含めて一回の判定の全文をコピペされてない場合は無効です)

先着(順番通りじゃない書き込みは無効)で
★サンタマリア ブーメランパス (!card) 77+(!dice + !dice)=★
★中里 パスカット (!card) 73+(!dice + !dice)=★
と書き込んで下さい。カードやダイスの結果で分岐します。

MAX【攻撃側】−MAX【守備側】
≧2→ザガロが低い浮き球に合わせる!
=1、0、−1→ボールはこぼれ球に。そして左から順に
(カルロスがフォロー)(トニーニョがフォロー)(岬がフォロー)
≦−2→全日本ボールに。

>>5-7に載っているルール以外の補足・補正・備考】
中里:ダイヤで「韋駄天の術(+3)」、ハートかスペードで「縮地法(+2)」

207 :2 ◆vD5srW.8hU :2014/06/16(月) 22:31:10 ID:tKgyLVWk
★サンタマリア ブーメランパス ( ダイヤ2 ) 77+( 6 + 4 )=87★
★中里 パスカット ( ハート5 ) 73+( 5 + 3 )+(縮地法+2)=83★

MAX【攻撃側】−MAX【守備側】≧2→ザガロが低い浮き球に合わせる!
-----------------------------------------------------------------
中里「(中の里が奥義が一、縮地法!)」

シュタタタタタタ!!

猛烈な勢いで加速しブーメランパスの軌道に回り込もうとする中里。

グィイイイイイイイイイイイイン…!

中里「くっ、届かぬ…!?」

サンタマリア「(失点は俺が早く日本の奇策を見切れなかったのが原因だ。この失態は取り戻す)」

しかしサンタマリアのブーメランパスは曲がり方もさる事ながら精度と速さも申し分のない物で、
中里のダッシュ力を持ってしても追いつけない有様だった。

ダダダッ、バッ!

ザガロ「やっとか!待たせやがって!」

こうして前半16分、ブラジルは予想よりも大分遅れて最初のシュートの機会を得た。

208 :2 ◆vD5srW.8hU :2014/06/16(月) 22:32:50 ID:tKgyLVWk
放送「サンタマリアくんのブーメランパス炸裂!中里くんのダッシュも間に合わない!
そしてこれがザガロくんにPA内で渡ったーーーーっ!!」

ワァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!

観客「よっしゃーーー!」「ブチこめ!」「やっとかよ!」「決めてくれザガロ!」

ロベルト「(随分長くかかったなー。これがいきなり入ってくれるといいんだけど)」

見上「(よく遅らせた、と言うべきか。いきなり入れさせるなよ!)」

ザガロ「オラァアアアア!!産地直送空輸のダブルイールだァ!」

グワァアアアアアアアアッ!!

放送「ザガロくんのエリアルダブルイール!!」

次藤「(ようやく出番タイ。きばるとね!)」

森崎「(そろそろ退屈してきた頃だったから丁度いいぜ!)」

ブワッゴォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオン!!

209 :2 ◆vD5srW.8hU :2014/06/16(月) 22:35:58 ID:tKgyLVWk
☆どのセービング方法でいきますか? 2014/06/16 23:30:00 から
http://capmori.net/test/read.cgi/morosaki/1369149231/l50にて
投票期間を設けます。そこから  10  票カウントし、一番多く票が入った選択肢で続行します。
引き分けが 生じた場合11票目をタイブレーカーとします。尚、投票の際はage進行でお願いします。

A 真・がんばりセービング (セーブ力に固定で+12します。) ガッツ消費250
必殺キャッチです。ただし成功しても相手のシュート値との差が小さいと弾いてしまう事も。

B がんばりダイビング (セーブ力に固定で+8します。) ガッツ消費150
必殺パンチングです。通常のパンチングよりは味方のフォロー率が高いです。

C がんばりセービング・改 (セーブ力に固定で+10します。) ガッツ消費200
必殺キャッチです。ただし成功しても相手のシュート値との差が小さいと弾いてしまう事も。

D パンチング (セーブ力に固定で+5します。)  ガッツ消費80
ランダムで「するどいパンチング」が発動し、さらに(+3)される可能性もあります。
ただし味方がフォローしてくれないと 続けてピンチを招く可能性もあります。

E キャッチング (セーブ力に固定で+2します。) ガッツ消費40
ランダムで「するどいキャッチング」が発動し、さらに(+3)される可能性もあります。
上手く行けばキャッチできます。相手のシュート値との差が小さいと弾いてしまう事も。
キャッチング経験値・0/10(経験値が溜まってレベルアップすると鋭いキャッチング・LV2を習得します)
-----------------------------------------------------------------------------
森崎セーブ力:76
ザガロのエリアルダブルイールの威力:84
森崎ガッツ 835/835

※成功もしくは失敗による支持率の変動幅は、この項目の上の方が小さく下の方が大きくなります。
強力なシュートをリスクの高いセービングで止めれば、注目度も上がるという事です。

210 :2 ◆vD5srW.8hU :2014/06/17(火) 00:53:50 ID:PvMhJlAM
>A 真・がんばりセービング (セーブ力に固定で+12します。) ガッツ消費250
-----------------------------------------------------------------------------
【分岐】http://capmori.net/test/read.cgi/morosaki/1369149231/l50にて
 !card と書き込むとランダムでトランプの絵柄が出るので、(!は半角)書き込んでみて下さい。
(ageでもsageでも構いませんが、★も含めて一回の判定の全文をコピペされてない場合は無効です)

先着(順番通りじゃない書き込みは無効)で
★ザガロ エリアルダブルイール (!card) 84+(!dice + !dice)=★
★次藤 ブロック (!card) 75+(!dice + !dice)=★
★森崎 真・がんばりセービング (!card) 88+(!dice + !dice)=★
と書き込んで下さい。カードやダイスの結果で分岐します。

【シューター】−【ブロッカー】
≧5→シュートは邪魔される事無く放たれた!GKとの勝負へ。
=4〜2→シュートは放たれた。しかしこの数値差の人数分威力が落ちてGKとの勝負へ。
=1、0、−1→ボールはこぼれ球に。そして左から順に
(カルロスがねじこみに)(ネイがフォロー)(中山がフォロー)
≦−2→次藤、ブロック成功。

【シューター】−【キーパー】
≧2→ザガロのエリアルダブルイールが全日本ゴールを突き破る!
=1、0、−1→ボールはこぼれ球に。そして左から順に
(カルロスがねじこみに)(トニーニョがねじこみに)(日向がフォロー)
≦−2→森崎、キャッチング。

>>5-7に載っているルール以外の補足・補正・備考】
ザガロ:「エリアルダブルイール」に吹飛係数2
次藤:ダイヤで「ギガントブロック(+8&250消費)」、ハートで「ヘビーブロック(+6&150消費)」
   スペードで「パワーブロック(+4&100消費)」

211 :2 ◆vD5srW.8hU :2014/06/20(金) 19:00:29 ID:F1Gmq3kA
★ザガロ エリアルダブルイール ( ハート4 ) 84+( 2 + 5 )=91★
★次藤 ブロック ( スペード6 ) 75+( 3 + 2 )+(パワーブロック+4)=84★ *吹っ飛び*

【シューター】−【ブロッカー】≧5→シュートは邪魔される事無く放たれた!GKとの勝負へ。

★ザガロ エリアルダブルイール ( ハート4 ) 84+( 2 + 5 )=91★
★森崎 真・がんばりセービング ( スペードA ) 88+( 4 + 6 )=98★

【シューター】−【キーパー】≦−2→森崎、キャッチング。
-----------------------------------------------------------------
ギュググォオオオオオオオオオオオ…!!

ドグァッ!!

次藤「ふべあ!」

ザガロのエリアルダブルイールは見事な威力だった。
元々恵まれたキック力で撃ち出される強力なシュートがダイレクトで撃たれれば
更に厄介なのは言うまでもなく、次藤はシュートコースで踏ん張るのが遅れてなす術がなかった。

森崎「ふん。楽勝で見えるんだよ!」

バッ!
ガシィイイイイイッ!
スタッ。

森崎「ほらな」

ザガロ「なにィ!」

212 :2 ◆vD5srW.8hU :2014/06/20(金) 19:01:50 ID:F1Gmq3kA
しかし体力に満ち溢れた状態の森崎には大した脅威ではなく、実にあっさりとキャッチされていた。
数多の死闘を乗り越えてきた森崎にとってはそれ程恐ろしいシュートではなかった。

森崎ガッツ:835→585



放送「しかし…これは森崎くんがダイビングキャッチ!セーブ力に定評のある森崎くんが
貫録を見せつけました。昨年のリオカップでも準決勝まで無失点だった鉄壁ぶりは健在です!」

観客「ああああ〜…取られた」「くそっ、モリサキめ」「大丈夫だ!この調子で消耗させていけー!」
「いきなり入るなんてムシの良い話はない、相手はスタミナが弱点なんだからどんどん撃つんだー!」

全日本メンバー「ホッ。危ない危ない」「まずは順調、と」「ナイスセーブ森崎!」

ブラジルメンバー「チッ!」「焦るな。ただ一本撃っただけだ」「攻めの形は作れた。ここからだ!」

遂にシュートを撃たれてしまったもののそれを無事防ぎホッとする日本と焦りを抑えるブラジル。
1−0と言うスコア通りの士気の差と言えよう。

ダダダッ!

松山「皆、待たせて済まない!」

全日本メンバー「松山!」「大丈夫ですか?」「無理はするなよ」

放送「そしてここで日本は松山くんが治療を終えピッチに復帰しました。
ブラジル側の人数差アドバンテージも消え、再び仕切り直しと言った所でしょう!」

213 :2 ◆vD5srW.8hU :2014/06/20(金) 19:03:17 ID:F1Gmq3kA
森崎「やっと松山が戻ってきたか。さて、どうやって反撃するかな…」


A 翼に向けてハイボール気味に強く蹴り出す。
B 中里に向けてスローイングする。
C 岬に向けて速いパスを蹴り出す。
D 三杉に向けて速いパスを蹴り出す。
E 中山に向けてスローイングする。
F ここだ!ここでオーバーラップだ!

      http://capmori.net/test/read.cgi/morosaki/1369149231/l50にて
            ☆2014/6/20 20:30:00☆ から投票期間を設けます。
    そこから  15  票カウントし、一番多く票が入った選択肢で続行します。引き分けの場合は
   その次の票をタイブレーカーに使います。尚、投票はageた書き込みのみを採用しています。

214 :2 ◆vD5srW.8hU :2014/06/20(金) 22:46:54 ID:PVckgqp+
>C 岬に向けて速いパスを蹴り出す。

森崎「岬!」

バシュウッ!

放送「森崎くん低めの弾道のパス!これは…右サイドの岬くん向けだ!
距離が近かったお蔭で難なくキャッチ出来ましたが、ここからどう前に運ぶのでしょうか?」

岬「(さて、何処に渡してもやり辛いのは仕方ない。それなら少し自分で上がってみようか)」

ダダダッ!

放送「岬くんまずは自分でドリブルを開始しました。これにチェックに行くのはサンタマリアくんです」

サンタマリア「(こいつの取る手段は恐らくパス…だが何処にだ?)」

岬「(よし、ここは)翼くん!」

パンッ!ダダッ!

サンタマリア「(ワンツーか!ジェトーリオ!)」

ジェトーリオ「(はいはい分かってるよ。ツバサから離れるな、でしょ)」

放送「ここで岬くんパスを出した!」

215 :2 ◆vD5srW.8hU :2014/06/20(金) 22:48:40 ID:PVckgqp+
【分岐】http://capmori.net/test/read.cgi/morosaki/1369149231/l50にて
 !card と書き込むとランダムでトランプの絵柄が出るので、(!は半角)書き込んでみて下さい。
(ageでもsageでも構いませんが、★も含めて一回の判定の全文をコピペされてない場合は無効です)

先着(順番通りじゃない書き込みは無効)で
★岬 ワンツー (!card) 74+(!dice + !dice)=★
★翼 ワンツー (!card) 74+(!dice + !dice)=★
★サンタマリア パスカット (!card) 72+(!dice + !dice)=★
と書き込んで下さい。カードやダイスの結果で分岐します。

MAX【攻撃側】−MAX【守備側】
≧2→岬と翼、ワンツー突破。
=1、0、−1→ボールはこぼれ球に。そして左から順に
(葵がフォロー)(中盤での奪い合いに)(トニーニョがフォロー)
≦−2→ブラジルボールに。

>>5-7に載っているルール以外の補足・補正・備考】
翼:「スキル・ファンタジスタ(2D6が2の場合12扱い、3の場合11扱い)」所持

216 :2 ◆vD5srW.8hU :2014/06/22(日) 00:40:17 ID:r2dvesFc
★岬 ワンツー ( ハート3 ) 74+( 1 + 1 )=76★
★翼 ワンツー ( ハート9 ) 74+( 6 + 6 )=86★
★サンタマリア パスカット ( ハート5 ) 72+( 4 + 3 )=79★

MAX【攻撃側】−MAX【守備側】≧2→岬と翼、ワンツー突破。
-----------------------------------------------------------------
美子「岬さまぁああああああああああ〜〜〜〜ん♪頑張って〜〜〜♪♪」

岬「(ウグッ…!)」

ポコーン…ダダダッ!
パンッ!ダダッ!

サンタマリア「くっ!小癪な!」

まるで手抜きを疑われそうな岬の緩いパスと、美しい程に鋭く正確な翼のパス。
二つの緩急が極端なワンツーはサンタマリアを翻弄するのに十分だった。

翼「(面白い事をするな岬くん。わざとミスキックするなんて)」

岬「(あ、いけない…翼くんじゃなきゃカットされていたよ。美子の事は今は忘れないと…)」

なお、岬は狙ってやったのではなく妹の声援のせいでミスキックしてしまっただけであった。
こういう時都合の良い解釈をして貰えるのは彼の普段の態度とパサーとしての定評の賜物と言えよう。



*翼のパス能力は成長限界に達しているので、フラグは立ちません。

217 :2 ◆vD5srW.8hU :2014/06/22(日) 00:42:42 ID:r2dvesFc
放送「ワンツー・リターン!岬くんパスを返してもらいサンタマリアくんを振り切りました。
そのまま右サイドを上がっていきます!得意のサイドアタックです!」

岬「(気を取り直して…ここからどうしよう?早めにブーメランシュートを狙うべきかな?)」
-----------------------------------------------------------------------------
【分岐】http://capmori.net/test/read.cgi/morosaki/1369149231/l50にて
 !card と書き込むとランダムでトランプの絵柄が出るので、(!は半角)書き込んでみて下さい。
(ageでもsageでも構いませんが、★も含めて一回の判定の全文をコピペされてない場合は無効です)

先着(順番通りじゃない書き込みは無効)で
★岬の判断→(!card)★
と書き込んで下さい。カードやダイスの結果で分岐します。

JOKER→岬「(ん?ジャンピングボレーとブーメランシュートって組み合わせられるんじゃないか?)」
ダイヤ→岬「(あれ、何だかドトールのポジショニングがおかしいぞ)」
ハート→岬「(ジェトーリオのマークがついているけど、翼くんなら何とかしてくれそうだな)」
スペード→岬「(とりあえず浅めの位置でキープして相手を焦らしてみようかな)」
クラブ→岬「(折角撃てるんだから早めに撃ちに行こう)」

218 :2 ◆vD5srW.8hU :2014/06/23(月) 23:10:29 ID:ueuA8hro
★岬の判断→( ダイヤQ )★

ダイヤ→岬「(あれ、何だかドトールのポジショニングがおかしいぞ)」
-----------------------------------------------------------------
自分で撃ちに行くか、誰かにパスをするか、あるいは時間を稼ぐか?
ある程度幅広い選択肢を持つ岬は右サイドを上がりつつもどうすべきか考え…
ふと違和感を感じて目を凝らした。

岬「(あれ、何だかドトールのポジショニングがおかしいぞ)」

ドトール「………」

違和感の正体はドトールの位置だった。本来左サイドに居る筈の彼がやや右寄り、
つまり岬に近い位置に来ていたのだ。このまま岬が右コーナー付近に上がればチェック出来そうな程に。

岬「(…なるほど、そういう事か)」

岬はその意図がすぐに分かった。ブラジルとしてはなるべく早くボールを取り返したいので
ドトールがポジションチェンジを仕掛け、岬が撃てる直前にボールを奪い返すつもりなのだと。

岬「(葵の方に視線をやったり近くにアマラウが居たりしてカモフラージュはしているけど…
残念だったね。一旦バレてしまえば、対処は簡単さ)」

ドトール「(よし、このまま…)」

岬はそれに気付いた素振りを見せず、あたかも自分がそのまま右コーナーまで上がるつもりの
顔のままでドリブルを続けた。岬の事をデータ上でしか知らないドトールにその演技は見破れなかった。

岬「(はい、ここで)葵!」

葵「はい?」

219 :2 ◆vD5srW.8hU :2014/06/23(月) 23:12:29 ID:ueuA8hro
グワァアッ!
バッコォオオオン!

ドトール「!?」

岬「(こういう高さで蹴れば、君も含めて誰も何も出来ないよね)」

ドトール「(見破られていた…こいつ、出来る!)」

葵「うおっと、サイドチェンジか!…ってこれってオーバーするんじゃ…あ、大丈夫か。流石岬さん!」

故に岬が突如アーリークロスを上げ逆サイドにボールを移した時、ドトールも含めてブラジル側は何も
出来なかった。サイドラインを割りそうになりながらもかけられたバックスピンのお蔭で
フィールド内に留まったボールに追いつけたのは真っ先に駈け出した葵だけだった。

放送「おおっと岬くんここで大きく逆サイドに蹴った!これはラインを…超えない!
バックスピンがかかっていました!そしてこのボールに追いついたのは葵くん。今葵くんはノーマークだ!」

ブラジルメンバー「ちいっ!」「あっちこっちに振り回しやがって!」

葵「(よーし、遅攻遅攻。敵コーナー付近なら奪われてもリスクは少ないから、時間稼ぎには絶好の場所だ。
んで、ドトールは翼さんを警戒しているのか俺の所まで来てない…ってー事は)」

ダダダダッ!

ネイ「そんな所で縮こまってるなよ!」

トニーニョ「返してもらうぞ」

葵「俺の相手は、またこの二人だ!」

220 :2 ◆vD5srW.8hU :2014/06/23(月) 23:14:28 ID:ueuA8hro
【分岐】http://capmori.net/test/read.cgi/morosaki/1403315487/l50にて
 !card と書き込むとランダムでトランプの絵柄が出るので、(!は半角)書き込んでみて下さい。
(ageでもsageでも構いませんが、★も含めて一回の判定の全文をコピペされてない場合は無効です)

先着(順番通りじゃない書き込みは無効)で
★葵 ドリブル (!card) 74+(!dice + !dice)=★
★ネイ タックル (!card) 73+(!dice + !dice)+(人数補正+1)=★
★トニーニョ タックル (!card) 73+(!dice + !dice)+(人数補正+1)=★
と書き込んで下さい。カードやダイスの結果で分岐します。

MAX【攻撃側】−MAX【守備側】
≧2→葵、ボールキープ成功。
=1、0、−1→ボールはこぼれ球に。そして左から順に
(三杉がフォロー)(ゴールラインを割る)(カルロスがフォロー)
≦−2→ブラジルボールに。

>>5-7に載っているルール以外の補足・補正・備考】
葵:ダイヤで「全方位フェイント(+5)」、ハートで「竜巻直角フェイント(+4)」
  スペードで「直角フェイント(+3)」、クラブで「富士山大爆発(+2)」
ネイ:ダイヤかハートで「ツインタックル(+3)」、
  「スキル・ファンタジスタ(2D6が2の場合12扱い、3の場合11扱い)」所持
トニーニョ:ダイヤかハートで「ツインタックル(+3)」

221 :2 ◆vD5srW.8hU :2014/06/24(火) 22:34:40 ID:trA5G9Nc
★葵 ドリブル ( クラブ9 ) 74+( 5 + 3 )+(富士山大爆発+2)=84★ *反則発生!*
★ネイ タックル ( クラブK ) 73+( 1 + 3 )+(人数補正+1)=78★
★トニーニョ タックル ( ダイヤ8 ) 73+( 4 + 2 )+(人数補正+1)+(ツインタックル+3)=83★

MAX【攻撃側】−MAX【守備側】=1→ボールはこぼれ球に。そして三杉がフォロー。
-----------------------------------------------------------------
葵の奮闘はしばらく続いた。それは決して楽な戦いではなかった。

葵「このこのっ!」

ギュンギュン!
シュタタッ!
ススッ…

ネイ「くそっ、やり辛い…!」

トニーニョ「焦るなネイ」

小柄さと敏捷性、そしてボールを手足の如く操る技術を活かしてボールキープに徹底し、
それ自体には成功したがパスで手放すチャンスを貰えず、徐々にコーナーに追い込まれつつあったのだ。

葵「(よし、時間稼ぎはもう十分!後はこれで…)富士山大爆発〜!」

グィン!
バコォオオン!
ダダダッ!

ネイ「うおっ!?って、おまっ!」

葵「うわっ!?」

222 :2 ◆vD5srW.8hU :2014/06/24(火) 22:39:20 ID:trA5G9Nc
ドシャッ!

ピィイイイイイイイイイイイ!

トニーニョ「あ。ネイ、大丈夫か!」

三杉「(くっ、これは葵の反則になってしまうな)」

結果、葵は富士山大爆発で勝負をしかけたもののネイに体当たりをしてしまい、すぐに反則を取られた。

放送「おお〜っと、これは…葵くんの反則か!?ダッシュの際にネイくんを押し倒してしまった様です!」
-----------------------------------------------------------------
【分岐】http://capmori.net/test/read.cgi/morosaki/1403315487/l50にて
 !card と書き込むとランダムでトランプの絵柄が出るので、(!は半角)書き込んでみて下さい。
(ageでもsageでも構いませんが、★も含めて一回の判定の全文をコピペされてない場合は無効です)

先着(順番通りじゃない書き込みは無効)で
★葵の運命→(!card)★
と書き込んで下さい。カードやダイスの結果で分岐します。

JOKER→え?ネイのオブストラクションでイエローですか?
9〜13→御咎めなし。
4〜8→注意だけで済んだ。
1〜3→イエローカード!警告処分だ!

223 :2 ◆vD5srW.8hU :2014/06/25(水) 23:32:12 ID:???
★葵の運命→( クラブA )★

1〜3→イエローカード!警告処分だ!
-----------------------------------------------------------------
ビッ!

葵「げっ!?」

放送「ああ〜っと、イエローカード!イエローカードが出ました!
この試合初のカードを食らったのは全日本ユースの葵くんです!」

ネイ「(お、儲け儲け。起き上がるのはもうちょっと待つか)」

トニーニョ「(ネイに怪我は…ないな。それならラッキーだ)」

観客「よっしゃ!ナイスイエロー!」「ネイ様は怪我していないでしょうね!?」「さっさと反撃だー!」

葵父「あ、あわわわ!新伍が退場させられる!」

葵姉「いや、黄色じゃまだ退場にはならないって」

森崎「ちっ、葵の奴カードなんか食らいやがって」

見上「(くっ、早い段階でのカードだな。今交代させる訳にはいかんが、10人で戦う羽目に
なるのを避ける為には思い切って葵を諦めねばならん…くそっ、悩ましい)」

井出「か、監督…誰かアップさせておきますか?」

見上「…いや、まだ早い。今は落ち着いていていい」

井出「は、はい」

224 :2 ◆vD5srW.8hU :2014/06/25(水) 23:33:42 ID:???
得点チャンスかと思った矢先に葵にイエローカードが出てしまい意気消沈する全日本ユース。
それでもまだ1点リードしているのだから、と気を取り直す事が可能だったが
ここでもう一つ懸念事項が出来ていた。

日向「なんだ、俺のマネをする気か?天下のブラジルのキャプテンともあろう者がよ」

カルロス「ああ、良い手だったからな。早速やらせてもらうぞ」

カルロスが日向のマークについていたのである。
今回の攻めには日向が絡まなかった為影響はなかったが、今後これをやられると
ブラジルはその分ドトールとジェトーリオを日向以外の選手の相手に割く事が出来るのだ。

翼「(やっぱり手を打ってきたか…カルロスが下がる分攻撃力は落ちるだろうけど、
何処からでも単独突破を狙えるカルロスの事だからそれ程大きな影響はない。
松山の怪我と葵のカードを考えると、あまり余裕があるとは言えなくなってきたな…)」



ピィイイッ!

放送「ネイくんは怪我はなかった様です。そのネイくんからボールを受けたトニーニョくんがドリブル開始」

トニーニョ「(速攻を仕掛けるには遠すぎるな。まずは少し上がって…)」

タッタッタッ…

放送「センターサークル右側まで来ました。おっと、ここで三杉くんと翼くんが向かってくる!」

トニーニョ「(こうも中盤を厚くされるとキツいが…やってみせる!)」

グワアアッ…
バギュルルルルルル!

225 :2 ◆vD5srW.8hU :2014/06/25(水) 23:34:45 ID:mxoJ1djE
【分岐】http://capmori.net/test/read.cgi/morosaki/1403315487/l50にて
 !card と書き込むとランダムでトランプの絵柄が出るので、(!は半角)書き込んでみて下さい。
(ageでもsageでも構いませんが、★も含めて一回の判定の全文をコピペされてない場合は無効です)

先着(順番通りじゃない書き込みは無効)で
★トニーニョ ドライブパス (!card) 77+(!dice + !dice)=★
★翼 パスカット (!card) 73+(!dice + !dice)+(人数補正+1)=★
★三杉 パスカット (!card) 75+(!dice + !dice)+(人数補正+1)=★
と書き込んで下さい。カードやダイスの結果で分岐します。

MAX【攻撃側】−MAX【守備側】
≧2→カルロス、パスキャッチ。
=1、0、−1→ボールはこぼれ球に。そして左から順に
(ザガロがフォロー)(中盤での奪い合いに)(岬がフォロー)
≦−2→全日本ボールに。

>>5-7に載っているルール以外の補足・補正・備考】
翼:ダイヤで「スポットカット(+2)」、スキル「ファンタジスタ(2D6が2の場合12扱い、3の場合11扱い)」所持
三杉:ダイヤかハートで「サイレントカット(+2)」

226 :2 ◆vD5srW.8hU :2014/06/27(金) 00:00:35 ID:zwVZVaWM
★トニーニョ ドライブパス ( ハート3 ) 77+( 5 + 4 )=86★
★翼 パスカット ( スペードJ ) 73+( 1 + 4 )+(人数補正+1)=79★
★三杉 パスカット ( クラブ3 ) 75+( 6 + 6 )+(人数補正+1)=88★

MAX【攻撃側】−MAX【守備側】≦−2→全日本ボールに。
-----------------------------------------------------------------
ギュルルルル…!
シュンッ!

翼「くっ!」

ドライブ回転をかけたパス、通称ドライブパス。通常のパスよりも高く速く撃つ事が出来、
尚且つ敵にはトラップしにくいその技の有用性は今更強調するまでもない。
自身もそれを習得している翼もなす術が無く見送るしかなかった程である。

だが非常に早く予測し的確なカットの動作に入れば決して止められないパスではない。
そしてそれが出来る選手が今ここに居た。

三杉「予想通りさ」

バッ!
バシッ!

トニーニョ「なっ…なにィ!?」

ネイ「げっ!?トニーニョ何やってんだよー!」

サンタマリア「(失敗…!?違う、ミスギの実力だ!まずい…!)」



*三杉にフラグEが立ちました。

227 :2 ◆vD5srW.8hU :2014/06/27(金) 00:03:11 ID:zwVZVaWM
放送「トニーニョくんドライブパス!これは…あああああっ!?み、三杉くんが
ジャンピングボレーの様な体勢で完璧にカット!反撃を仕掛けようとした矢先を挫かれたーーっ!!」

カルロス「(くっ、また守りか。落ち着け、苛立つな)」

三杉「(葵は一枚イエローを受けた。すぐにまた使うのは賢明ではないか?ここは僕自身が行くか、
それとも翼くんに任せるべきか、もう一度岬くんを頼るか…さて、どうするか)」

森崎「(ほーう、三杉の奴今日は好調じゃないか。この辺で指示を出しておくか?)」

A 「三杉、そのまま自分で行け!攻めの基点になるんだ!」
B 「葵だ、葵を使え!イエローになんか萎縮していられん!」
C 「翼の体力が余っているぞ!もっと翼をコキ使え!」
D 「マークが薄くなりがちな岬を活用していくんだ!」
E 「焦るな、一旦中山に戻せ!このまま1点差でもいいんだからな!」
F 三杉なら別に指示を出さなくてもいいか。
G 今は指示よりも超モリサキモードだ!

      http://capmori.net/test/read.cgi/morosaki/1403315487/l50にて
            ☆2014/6/27 01:00:00☆ から投票期間を設けます。
    そこから  15  票カウントし、一番多く票が入った選択肢で続行します。引き分けの場合は
   その次の票をタイブレーカーに使います。尚、投票はageた書き込みのみを採用しています。

228 :2 ◆vD5srW.8hU :2014/07/01(火) 01:02:37 ID:qLgFjC8I
>D 「マークが薄くなりがちな岬を活用していくんだ!」

三杉「(岬くんか。予定通りパス重視でいくべき、か)」

バシュウッ!

三杉は森崎の指示にすぐさま従い逆サイドの岬にボールを渡した。
だが伏兵的ポジションの岬と言えどノーマークにして貰える訳ではない。

放送「三杉くんサイドチェンジ!またしても右サイドを基点に攻める模様。
しかしそう何度も行かせるかとブラジルユースの選手達も岬くんに駆け寄る!」

ザガロ「調子に乗ってんじゃねえ!」

マウリシオ「そろそろこっちに攻めさせろよ!」

岬「(比較的守備の苦手なメンバーが回されてくるのは有り難いけど、彼らも楽じゃないんだよね…)」

229 :2 ◆vD5srW.8hU :2014/07/01(火) 01:04:15 ID:qLgFjC8I
【分岐】http://capmori.net/test/read.cgi/morosaki/1403315487/l50にて
 !card と書き込むとランダムでトランプの絵柄が出るので、(!は半角)書き込んでみて下さい。
(ageでもsageでも構いませんが、★も含めて一回の判定の全文をコピペされてない場合は無効です)

先着(順番通りじゃない書き込みは無効)で
★岬 ドリブル (!card) 74+(!dice + !dice)=★
★マウリシオ タックル (!card) 72+(!dice + !dice)+(人数補正+1)=★
★ザガロ タックル (!card) 73+(!dice + !dice)+(人数補正+1)=★
と書き込んで下さい。カードやダイスの結果で分岐します。

MAX【攻撃側】−MAX【守備側】
≧2→岬、ボールキープ成功。
=1、0、−1→ボールはこぼれ球に。そして左から順に
(葵がフォロー)(翼がフォロー)(カルロスがフォロー)
≦−2→ブラジルボールに。

>>5-7に載っているルール以外の補足・補正・備考】
岬:ダイヤで「華麗なドリブル(+3)」

230 :2 ◆vD5srW.8hU :2014/07/02(水) 23:02:34 ID:ChGQCSzg
★岬 ドリブル ( クラブ9 ) 74+( 2 + 5 )=81★
★マウリシオ タックル ( スペードJ ) 72+( 1 + 5 )+(人数補正+1)=79★
★ザガロ タックル ( ダイヤ5 ) 73+( 3 + 5 )+(人数補正+1)=82★

MAX【攻撃側】−MAX【守備側】=−1→ボールはこぼれ球に。そしてカルロスがフォロー。
-----------------------------------------------------------------
岬「くっ…」

ババッ!バッ!クルッ!

マウリシオ「くそっ!この野郎!」

自分に使えるテクニックを駆使してドリブル突破を図る岬。
しかしブラジルユースの選手達の基礎能力は彼を唸らせる程高かった。

ザガロ「もらったァ!」

ガコッ!

岬「うっ!」

カルロス「いいぞ、よくやった!」

放送「岬くんキープ…しきれない!ザガロくんがこぼしてカルロスくんに渡しました!
しかしカルロスくんは当然の如く次々と道を阻まれます!」

ドドドッ!

中山・松山・日向・早田『行かせん!』

カルロス「(…ここで中央突破を成功させればシュートチャンスだ!)」

231 :2 ◆vD5srW.8hU :2014/07/02(水) 23:03:48 ID:ChGQCSzg
【分岐】http://capmori.net/test/read.cgi/morosaki/1403315487/l50にて
 !card と書き込むとランダムでトランプの絵柄が出るので、(!は半角)書き込んでみて下さい。
(ageでもsageでも構いませんが、★も含めて一回の判定の全文をコピペされてない場合は無効です)

先着(順番通りじゃない書き込みは無効)で
★カルロス ドリブル (!card) 76+(!dice + !dice)=★
★中山 タックル (!card) 74+(!dice + !dice)+(人数補正+2)=★
★松山 タックル (!card) 74+(!dice + !dice)+(人数補正+2)+(軽傷LV1-1)=★
★日向 タックル (!card) 75+(!dice + !dice)+(人数補正+2)=★
★早田 タックル (!card) 75+(!dice + !dice)+(人数補正+2)=★
と書き込んで下さい。カードやダイスの結果で分岐します。

MAX【攻撃側】−MAX【守備側】
≧2→カルロス、ドリブル突破。
=1、0、−1→ボールはこぼれ球に。そして左から順に
(ネイがフォロー)(サンタマリアがフォロー)(次藤がフォロー)
≦−2→全日本ボールに。

>>5-7に載っているルール以外の補足・補正・備考】
カルロス:クラブ以外で「分身ドリブル(+4)」
中山:クラブ以外で「バーニングタックル(+3&吹飛係数2)」
松山:クラブ以外で「鉄砲水タックル(+3&吹飛係数4)」
日向:クラブ以外で「タイガータックル(+3&吹飛係数2)」
早田:ダイヤかハートで「カミソリタックル(+2)」

232 :2 ◆vD5srW.8hU :2014/07/03(木) 23:00:13 ID:mgcG9DaI
★カルロス ドリブル ( ハート2 ) 76+( 1 + 5 )+(分身ドリブル+4)=86★ *吹っ飛び*
★中山 タックル ( ハートA ) 74+( 5 + 6 )+(人数補正+2)+(バーニングタックル+3)=90★

MAX【攻撃側】−MAX【守備側】≦−2→全日本ボールに。
-----------------------------------------------------------------
カルロス「ぬくっ!」

ブワァアアアアアアアアアアアン…!

カルロスは中央突破で一気にシュートエリアへの侵入を図った。
それは4人も抜かないといけないかなり強引なやり方だったが、
世界屈指のドリブル能力を誇る彼なら決して勝算が薄い賭けではなかった。

だが日本の守備陣にとっても勝算が薄い賭けではなく…今回の運は日本に味方した。

中山「(速い…だが見える!そして止められる!)侵し掠める事火の如く!!」

ズシャシャシャァアアアアアアアアアアアアッ!!
ドゴォオオッ!!

カルロス「ッ、ぐわぁあああ!?」

ブラジルメンバー「か、カルロス!?」「馬鹿な!あんなにあっさりと!」「何してやがる!」

放送「カ、カルロスくん吹っ飛ばされたー!!中央突破を狙いましたがあえなく撃沈!
頼りになるキャプテンにしてエースでも日本の守りは抜けないのか!?」

観客「ウソだろ!?なんでこんな!」「いい加減本気を出せよー!」「何時まで日本にリードさせるつもりだ!」



*中山のタックルは既に成長限界に達しているので、フラグは立ちません。

233 :2 ◆vD5srW.8hU :2014/07/03(木) 23:01:31 ID:mgcG9DaI
キックオフしたのに最初のシュートを撃たれ、しかもそれで先制されてしまった。
そして前半も半分が過ぎようとしているのに未だに一本しかシュートを撃てず、リードされているのに膠着状態。
端的に言ってブラジルが不利になっていると言わざるを得ない状況である。

しかし彼らがこの状況を良しとする訳がなく、また打つ手がない訳でもない。

サンタマリア「(カルロスでも強行突破は駄目か…だが、攻略法は見えてきた!
日本がここまで試合を優勢に運んでいるのは遅攻の強制と多人数での守備…ならば、これでどうだ!)みんな!」

ササッ!

ブラジルメンバー『!!!』

前半23分、サンタマリアはカルロスが吹っ飛ばされたのを見た直後に両手を頭上に上げ
掌がほぼくっつく程に近づけた。そしてそれを勢いよく自分の前に振り下ろした。
その一連の動作を見た途端ブラジルユースの選手達の目つきが変わった。

全日本メンバー「(なんだ?サインプレーだよな、あれ?)」「(一体何の意味のサインなんだ…?)」

それが何を意味するか全日本ユースには分からなかった。サンタマリアがチーム全体に
何かを指示したのは分かったが、具体的にどんな指示かはその影響が出てくるまでは分からない。

中山「(とにかく、ボールは奪い返したんだ。ここからまた遅攻を…)」

ダダダッ!

ネイ「おっと、逃がさないぜ!」

トニーニョ「勝負だ、ナカヤマ」

中山「(くっ、もう来たのか!?まずはこいつらを処理しないと…!)」

234 :2 ◆vD5srW.8hU :2014/07/03(木) 23:06:05 ID:mgcG9DaI
【分岐】http://capmori.net/test/read.cgi/morosaki/1403315487/l50にて
 !card と書き込むとランダムでトランプの絵柄が出るので、(!は半角)書き込んでみて下さい。
(ageでもsageでも構いませんが、★も含めて一回の判定の全文をコピペされてない場合は無効です)

先着(順番通りじゃない書き込みは無効)で
★中山 ドリブル (!card) 74+(!dice + !dice)=★
★ネイ タックル (!card) 73+(!dice + !dice)+(人数補正+1)=★
★トニーニョ タックル (!card) 73+(!dice + !dice)+(人数補正+1)=★
と書き込んで下さい。カードやダイスの結果で分岐します。

MAX【攻撃側】−MAX【守備側】
≧2→中山、ドリブル突破。
=1、0、−1→ボールはこぼれ球に。そして左から順に
(翼がフォロー)(中盤での奪い合いに)(ザガロがフォロー)
≦−2→ブラジルボールに。

>>5-7に載っているルール以外の補足・補正・備考】
中山;クラブ以外で「消えるフェイント(+4)」
ネイ:ダイヤかハートで「ツインタックル(+3)」、
  「スキル・ファンタジスタ(2D6が2の場合12扱い、3の場合11扱い)」所持
トニーニョ:ダイヤかハートで「ツインタックル(+3)」

235 :2 ◆vD5srW.8hU :2014/07/07(月) 22:18:15 ID:6FYxJxn+
★中山 ドリブル ( スペード10 ) 74+( 1 + 4 )+(消えるフェイント+4)=83★
★ネイ タックル ( クラブ5 ) 73+( 5 + 1 )+(人数補正+1)=80★
★トニーニョ タックル ( クラブJ ) 73+( 3 + 4 )+(人数補正+1)=81★

MAX【攻撃側】−MAX【守備側】≧2→中山、ドリブル突破。
-----------------------------------------------------------------
中山「(これでどうだ!)」

ガッ!

ネイ「(ヒールリフト!)」
トニーニョ「(それなら上だ!…な、なにィ!?)」

中山「(よし、かかったな!)」

バコッ!
ダダダッ!

ネイ「あぁっ!よくもやってくれたな!」

咄嗟に詰め寄られた中山はヒールリフトとみせかけて敵二人の視線を上に釣ってから
前方にボールを蹴り出し、ダッシュをかけて二人を置き去りにした。
ネイにとっては自分の得意技でやられた形になる。

中山「(だが俺がガンガン上がる訳にもいかない。三杉頼む!)」

バコッ!

放送「中山くんがネイくんとトニーニョくんを抜いてからパス!三杉くんに渡った!」

236 :2 ◆vD5srW.8hU :2014/07/07(月) 22:19:29 ID:6FYxJxn+
三杉「(さっきの中山への寄せ方は明らかに前より早くなっていた。と言う事は…)」

ドトール「(気付かれているか…不意打ちは無理だな)」

三杉「(やはりな。ドトールがもう来ている。DFラインを限界まで上げてきたか!)」

放送「ここでドトールくんが積極的にマークに行く!奪い返せるか?」
-----------------------------------------------------------------
【分岐】http://capmori.net/test/read.cgi/morosaki/1403315487/l50にて
 !card と書き込むとランダムでトランプの絵柄が出るので、(!は半角)書き込んでみて下さい。
(ageでもsageでも構いませんが、★も含めて一回の判定の全文をコピペされてない場合は無効です)

先着(順番通りじゃない書き込みは無効)で
★三杉 ドリブル (!card) 75+(!dice + !dice)=★
★ドトール タックル (!card) 75+(!dice + !dice)=★
と書き込んで下さい。カードやダイスの結果で分岐します。

MAX【攻撃側】−MAX【守備側】
≧2→三杉、ドリブル突破。
=1、0、−1→ボールはこぼれ球に。そして左から順に
(翼がフォロー)(中盤での奪い合いに)(ジェトーリオがフォロー)
≦−2→ブラジルボールに。

>>5-7に載っているルール以外の補足・補正・備考】
三杉:ダイヤで「華麗なドリブル(+3)」、ハートで「やや華麗なドリブル(+2)」
ドトール:ダイヤかハートで「コブラタックル(+2)」

237 :2 ◆vD5srW.8hU :2014/07/07(月) 23:02:14 ID:6FYxJxn+
★三杉 ドリブル ( スペードQ ) 75+( 3 + 2 )=80★
★ドトール タックル ( ハート7 ) 75+( 2 + 3 )+(コブラタックル+2)=82★

MAX【攻撃側】−MAX【守備側】≦−2→ブラジルボールに。
-----------------------------------------------------------------
ドトール「今度は遅れを取らん!」

ズシャシャーーッ!
ガシイッ!

三杉「くっ!?」

放送「ドトールくんボールを奪った!すぐさまサンタマリアくんにつなげる!」

サンタマリア「(よし、次は!)」

バッ!

全日本メンバー「ん?」「今度はなんだ?」

三杉からボールを奪い返したブラジルはゲームメイカーのサンタマリアにすぐさまボールを渡した。
そしてサンタマリアは今度は野球の審判がセーフを宣言する様な形で両手を横に向けて広げた。

今度の指示は非常に分かり易い物だった。

ササササッ!

全日本メンバー「むっ!?」「両サイドに…!」「こういう事か!」

238 :2 ◆vD5srW.8hU :2014/07/07(月) 23:03:21 ID:6FYxJxn+
カルロス、ネイ、トニーニョの三人は日本から見て左側に。
ザガロとマウリシオの二人は日本から見て右側に寄ったのだ。

森崎「こいつは…両サイドの活用でこっちのディフェンスを薄くする事が狙いか?」

A こっちも両サイドを守る様指示を出す。
B 左サイドを重点的に守る様指示を出す。
C 右サイドを重点的に守る様指示を出す。
D 日向をボールを持つ者に突撃させる。
E 作戦通りの守り方を保つ様指示を出す。
F そんな事より超モリサキモードだ!

      http://capmori.net/test/read.cgi/morosaki/1403315487/l50にて
            ☆2014/7/8 00:30:00☆ から投票期間を設けます。
    そこから  15  票カウントし、一番多く票が入った選択肢で続行します。引き分けの場合は
   その次の票をタイブレーカーに使います。尚、投票はageた書き込みのみを採用しています。

239 :2 ◆vD5srW.8hU :2014/07/08(火) 22:47:26 ID:9BLqmtvc
>E 作戦通りの守り方を保つ様指示を出す。

森崎「惑わされるな!敵の攻め方に付き合わず、作戦通り守るんだ!」

全日本メンバー『おう!!』

森崎は守り方を変えない様に指示した。当然ブラジル側にもそれはすぐに分かる。

サンタマリア「(ディフェンスは散らしたままか。それならそれで)」

バシュッ!

放送「サンタマリアくんパスを出した!これはカルロスくんが受け取りました!
カルロスくんがライン際を走り、その少し後ろの横にネイくんとトニーニョくんがついて回ります!」

カルロス「(有難うサンタマリア。これで大分やりやすくなった)」

中山「何度だって止めてやる!」

早田「サイドに逃げようったって無駄だぜ!」

カルロス「(まず中央のヒューガがどうしてもサイドに駆けつけるのが一歩遅れる)」

240 :2 ◆vD5srW.8hU :2014/07/08(火) 22:48:45 ID:9BLqmtvc
【分岐】http://capmori.net/test/read.cgi/morosaki/1403315487/l50にて
 !card と書き込むとランダムでトランプの絵柄が出るので、(!は半角)書き込んでみて下さい。
(ageでもsageでも構いませんが、★も含めて一回の判定の全文をコピペされてない場合は無効です)

先着(順番通りじゃない書き込みは無効)で
★カルロス ドリブル (!card) 76+(!dice + !dice)=★
★中山 タックル (!card) 74+(!dice + !dice)+(人数補正+1)=★
★早田 タックル (!card) 75+(!dice + !dice)+(人数補正+1)=★
と書き込んで下さい。カードやダイスの結果で分岐します。

MAX【攻撃側】−MAX【守備側】
≧2→カルロス、ドリブル突破。
=1、0、−1→ボールはこぼれ球に。そして左から順に
(ネイがフォロー)(サイドラインを割る)(翼がフォロー)
≦−2→全日本ボールに。

>>5-7に載っているルール以外の補足・補正・備考】
カルロス:クラブ以外で「分身ドリブル(+4)」
中山:クラブ以外で「バーニングタックル(+3&吹飛係数2)」
早田:ダイヤかハートで「カミソリタックル(+2)」

241 :2 ◆vD5srW.8hU :2014/07/08(火) 23:47:12 ID:9BLqmtvc
★カルロス ドリブル ( ダイヤ5 ) 76+( 3 + 1 )+(分身ドリブル+4)=84★
★中山 タックル ( ハート8 ) 74+( 3 + 4 )+(人数補正+1)+(バーニングタックル+3)=85★
★早田 タックル ( スペードJ ) 75+( 3 + 2 )+(人数補正+1)+(カミソリタックル+2)=83★

MAX【攻撃側】−MAX【守備側】=−1→ボールはこぼれ球に。そして翼がフォロー。
-----------------------------------------------------------------
カルロス「今度こそ抜くっ!」
中山「させるかぁっ!」
早田「くらええっ!」

ブゥウウウウウウン!
シュバババァーーッ!!

バチィッ!

カルロス「(くっ!今度も駄目か!)」

ロベルト「(あれー?今日のカルロス調子が悪いのか?)」

放送「しかしカルロスくんここも抜けない!日本の分厚い守りの前に我らがブラジルユースは相当手を焼いています!」

観客「コラー何やってんだ!」「いい加減にマジメにやれ!」「まだシュート一本しか撃てていないじゃないか!」

放送「そしてこのこぼれ球は翼くんがフォロー。すぐさまサンタマリアくんとジェトーリオくんがかけつける!」

ジェトーリオ「ようこそいらっしゃいませ〜♪毎度おなじみジェトーリオ銀行でございま〜す♪」

サンタマリア「(こいつのふざけ方は一種の才能だな…)」

翼「(やはりディフェンスラインが上がりきっている…なんとかこの二人を抜ければ!)」

242 :2 ◆vD5srW.8hU :2014/07/08(火) 23:48:43 ID:9BLqmtvc
【分岐】http://capmori.net/test/read.cgi/morosaki/1403315487/l50にて
 !card と書き込むとランダムでトランプの絵柄が出るので、(!は半角)書き込んでみて下さい。
(ageでもsageでも構いませんが、★も含めて一回の判定の全文をコピペされてない場合は無効です)

先着(順番通りじゃない書き込みは無効)で
★翼 ドリブル (!card) 75+(!dice + !dice)=★
★サンタマリア タックル (!card) 74+(!dice + !dice)+(人数補正+1)=★
★ジェトーリオ ダーティディフェンス (!card) 77+(!dice + !dice)+(人数補正+1)=★
と書き込んで下さい。カードやダイスの結果で分岐します。

MAX【攻撃側】−MAX【守備側】
≧2→翼、ドリブル突破。
=1、0、−1→ボールはこぼれ球に。そして左から順に
(葵がフォロー)(中盤での奪い合いに)(マウリシオがフォロー)
≦−2→ブラジルボールに。

>>5-7に載っているルール以外の補足・補正・備考】
翼:ダイヤで「クリップジャンプ(+5)」、ハートで「ヒールリフト(+4)」、スペードで「華麗なドリブル(+3)」
  「スキル・ファンタジスタ(2D6が2の場合12扱い、3の場合11扱い)」所持
ジェトーリオ:「ダーティディフェンス(任意でタックル力+5、ただしクラブで反則発覚)」発動中

243 :2 ◆vD5srW.8hU :2014/07/10(木) 21:01:31 ID:???
★翼 ドリブル ( スペード10 ) 75+( 2 + 1 →ファンタジスタで 5 + 6)+(華麗なドリブル+3)=89★
★サンタマリア タックル ( スペード6 ) 74+( 6 + 2 )+(人数補正+1)=83★
★ジェトーリオ ダーティディフェンス ( ダイヤQ ) 77+( 1 + 4 )+(人数補正+1)=83★

MAX【攻撃側】−MAX【守備側】≧2→翼、ドリブル突破。
-----------------------------------------------------------------
サンタマリア「………」

ススッ。

翼「!」

サンタマリアとジェトーリオが接近するにつれ、サンタマリアは意図的にある動き方をした。
それはさりげなかったが、翼には分かった。ジェトーリオのダーティディフェンスを
バレさせない様審判の視線をほんの短時間だけ遮る動き方なのだと。

そして翼は閃き、迷わずそれを実行した。

シュッ…

サンタマリア「んっ!?」

翼はサンタマリアのユニフォームの傍まで手を持って行き、実際は何も掴んでいなかったが
あたかもそれを引っ張る様な動作をした。まさかダーティディフェンスをやり返されるのか、と
慌てたサンタマリアは考えるよりも先にピタッと止まってしまう。

ジェトーリオ「わっ、ちょっとっ!?」

キキッ!

それはジェトーリオがぶつかりそうになってしまう位置での停止だった。

244 :2 ◆vD5srW.8hU :2014/07/10(木) 21:07:47 ID:Bj5VOSIA
翼「よし!」

シュィンッ!
ダダダッ!

ジェトーリオ「ああ〜っ!?」

サンタマリア「な、なんて奴だ…!」

その隙に翼は上から見てくの字を描く様に素早い切り返しを含んだダッシュを行う。
ジェトーリオのダーティディフェンスの存在を逆利用された二人は完全に置き去りにされた。

翼「岬くん!頼む!」

岬「OK翼くん!」

パンッ!ダダッ!パンッ!

そのリードを広げる為に翼は岬と大き目なワンツーを行い、更に距離を稼いだ。
これで彼とブラジルゴールの前にはゲルティスと慌てて戻るディウセウとアマラウしか居なくなった。

放送「あーーっと!?これはどうした事か、サンタマリアくんとジェトーリオくん
翼くんをあっさりと行かせてしまった!これでは翼くんはブラジルPA前までフリーパスだ!」

ギャァアアアアアアアアアアアアアアアアアアッ!!!

観客「うわーバカ何やってんだー!」「よりにもよって一番危険な奴に持たせやがってーっ!」
「攻めるどころか守れていないじゃないか!」「ディウセウ止めろ!」「ゲルティス今度こそキャッチしろー!」

見上「(いいぞ!ここで決まれば大きい!失敗してもリスクは殆どない!)」

ロベルト「(だぁ〜っ、皆何やっているんだ!そりゃ翼が相手じゃしょうがないけどさ〜!)」

245 :2 ◆vD5srW.8hU :2014/07/10(木) 21:10:15 ID:Bj5VOSIA
カルロス「(くそっ、どうにもこうにも上手くいかん…だがあいつらならきっと…!)」

ゲルティス「ディウセウ、アマラウ、出るな。ツバサ相手に飛び出す必要はない」

ディウセウ「おう、分かってる。サイクロンはフリーで撃てても意味ねぇもんな」

アマラウ「ドトールの位置もちょうどいい…俺達はPA内で待ち構えていればいいぜ」

ピンチになりつつあるブラジルユースだったが、それでも残った三人の守備陣は冷静だった。
彼らの冷静さの根拠は二つ。

まず一つはサイクロンを研究し、その欠点がこの状況で生きると理解していた事。
サイクロンはボールをスピンをかけつつ上げてから撃つと言う事実上のダイレクトシュートである為
フリーの状況であっても地面に置かれたボールを丁寧に狙い撃つと言う事が出来ない。
その特性を知っている為残ったDFの二人が不利を承知でマークに行かずに済んだのだ。

そしてもう一つは翼がノーマークで来れるのは精々ヴァイタルエリアまでだと計算していた事。
そこに来てすぐシュートを撃つのならともかく、ペナルティエリア内にまで突入してきたら
横からドトールが割り込んできてボールを奪われる危険が出てくる。
故に翼は出来るだけ近づいてからシュートで勝負してくるだろうと予想し、覚悟を決めていた。

翼も同じ認識をしており、彼らの予想通りの行動を取った。

放送「翼くん無人の荒野を走る!走る!このままブラジルゴールまで突撃するつもりでしょうか!?それとも…」

翼「(流石にこのままゴールまで突っ込む訳にはいかないか…シュートを撃てずに奪われるのは勿体ない。ならば!)」

ガッ!
ギュルルルン…!

放送「出たっ!ヒールリフトでボールを蹴り上げた!これはつまり…!」

246 :2 ◆vD5srW.8hU :2014/07/10(木) 21:14:04 ID:Bj5VOSIA
【分岐】http://capmori.net/test/read.cgi/morosaki/1403315487/l50にて
 !card と書き込むとランダムでトランプの絵柄が出るので、(!は半角)書き込んでみて下さい。
(ageでもsageでも構いませんが、★も含めて一回の判定の全文をコピペされてない場合は無効です)

先着(順番通りじゃない書き込みは無効)で
★翼 サイクロン (!card) 86+(!dice + !dice)=★
★ディウセウ ブロック (!card) 75+(!dice + !dice)+(人数補正+1)=★
★アマラウ ブロック (!card) 74+(!dice + !dice)+(人数補正+1)=★
★ゲルティス ダークイリュージョン (!card) 85+(!dice + !dice)=★
と書き込んで下さい。カードやダイスの結果で分岐します。

【シューター】−MAX【ブロッカー】
≧5→シュートは邪魔される事無く放たれた!GKとの勝負へ。
=4〜2→シュートは放たれた。しかしこの数値差の人数分威力が落ちてGKとの勝負へ。
=1、0、−1→ボールはこぼれ球に。そして左から順に
(葵がフォロー)(ゴールラインを割る)(ドトールがフォロー)
≦−2→ブラジルボールに。

【シューター】−【キーパー】
≧1→翼のネオサイクロンがブラジルゴールを突き破る!
=0、−1→ボールはこぼれ球に。そして左から順に
(葵がねじこみに)(ゴールラインを割る)(ドトールがフォロー)
≦−2→ゲルティス、キャッチング。

>>5-7に載っているルール以外の補足・補正・備考】
翼:「サイクロン」に吹飛係数3、新サイクロンイベント中につき1以上で勝利&覚醒、
  「スキル・ファンタジスタ(2D6が2の場合12扱い、3の場合11扱い)」所持
ディウセウ:ダイヤで「ギガントブロック(+8&250消費)」、ハートで「ソウルブロック(+8&250消費)」、
      スペードで「顔面ブロック(+6&150消費)」
アマラウ:ダイヤで「ダイビングブロック(+4&100消費)」

247 :2 ◆vD5srW.8hU :2014/07/11(金) 23:01:36 ID:dKqFQqj2
★翼 サイクロン ( ダイヤ2 ) 86+( 4 + 6 )=96★
★ディウセウ ブロック ( ダイヤ4 ) 75+( 5 + 3 )+(人数補正+1)+(ギガントブロック+8)=92★ *吹っ飛び*
★アマラウ ブロック ( ダイヤA ) 74+( 5 + 4 )+(人数補正+1)+(ダイビングブロック+4)=88★ *吹っ飛び*

【シューター】−MAX【ブロッカー】=4→シュートは放たれた。しかしこの数値差の人数分威力が落ちてGKとの勝負へ。

★翼 サイクロン ( ダイヤ2 ) 86+( 4 + 6 )+(威力減退-1)=95★
★ゲルティス ダークイリュージョン ( JOKER ) 85+( 1 + 3 →自動6ゾロ! )=97★

【シューター】−【キーパー】≦−2→ゲルティス、キャッチング。
-----------------------------------------------------------------
ブワッギュゥオオオオオオオオオオオオオオオオオオオン!!!

翼「(いける!)」

自分の目の前に落ちてきたボールをドライブシュートで蹴り抜いた時翼は確信した。
このサイクロンが会心のキレを見せる事を。
これをブラジルが止めるには余程のスーパープレイが必要となる事を。

グォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオン!
ギュルギュルギュルギュル!!

放送「サイクロンだぁあああああああああああああああああ〜〜〜っ!!!」

翼は正しかった。
高速で急上昇し、高速で急降下しながら、高速で大きな渦を描くサイクロンは誰もが目を見張る見事な一発だった。

ブラジルの過去の偉人が開発した技でありながらそれに立ち向かわなければいけない
ブラジルユースの心境は如何な物だったか?

248 :2 ◆vD5srW.8hU :2014/07/11(金) 23:03:21 ID:dKqFQqj2
アマラウ「(結局俺は露払い役なんだよな〜…ま、しょうがねえか!)おりゃああああ!!」

アマラウはチームメイトだった翼の力を良く知っていた。
彼のシュートに対して自分のブロック技術では穴埋めにしかならないと分かっていた。

バッ!
ドグォオオオオッ!!

アマラウ「はぐがっ!」

故に彼は躊躇なく真っ先にシュートコースに飛びかかり、木の葉の様に空を舞った。
シュートの威力は聊かも衰えなかったが、目的自体は果たしていた。
ディウセウにシュートコースを分かり易くすると言う目的は。

ディウセウ「(へへ〜、サイクロンをブロックできるなんてオラすっげえワクワクしてきたぞ!)」

ディウセウは喜んでいた。ブラジル人なら誰もが知る必殺シュート、サイクロン。
彼はそれを撃つのを夢見る側ではなくそれを防ぐのを夢見る側だった。
子供の頃の夢が今叶うのだから、子供っぽい陽気さを持つ彼は大層喜んでいた。

ディウセウ「オラがやらなきゃ誰がやるーーーーーっ!!」

ググッ!
ドッグォオオオオオオオオオオオオオオオ!!!

ディウセウ「ぐ…ぐ…ぐっ!」

ディウセウは力の限り立ち向かった。地に足を踏ん張り、大きな体に込められた力全てを持って
ブラジルゴールを脅かす暴風の中心を受け止めようとした。

ギュルギュルギュル…!
ドカアアッ!

249 :2 ◆vD5srW.8hU :2014/07/11(金) 23:05:15 ID:dKqFQqj2
翼「!!!」

ディウセウ「ぐっへあぁあ!ゲルティス、後頼むーーーっ!」

そして彼はなぎ倒された。サイクロンの進撃を止める事は出来なかった。
だがサイクロンの威力は確実に弱まっていた。

ゲルティス「…演算完了」

アマラウとディウセウの健闘は無意味ではなかった。
身体を張ってコースを見易くさせ、威力も一段落とさせた事はゲルティスの大きな力となった。

絶対の自信を持ってゲルティスは跳んだ。美しいフォームに俊敏性と正確性をこれでもかと乗せて。

バッ!
ガシィイイイイイイイッ!!

翼「!!!!!」

ギュルルルルル…
ピタッ。
スタッ。

そしてゲルティスが着地した時、ボールは彼の両手の間にあった。

ゲルティス「パーフェクト!」

翼は正しかった。
ブラジルがスーパープレイを出せば、会心のサイクロンをも止める事が出来た。

250 :2 ◆vD5srW.8hU :2014/07/16(水) 22:25:07 ID:29bg7ieY
ウォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!

観客「やったーーーっ!!」「止めた!止めたぞ!」「ゲルティス偉いっ!!」
「ディウセウの貢献も見逃すな!」「この一発を止めたのは大きいぞ!」
「馬鹿め!ブラジルが開発したサイクロンがブラジルに通用するかよ!」

放送「キャッチッ!キャッチ成功っ!!ゲルティスくん止めた〜〜〜〜!!!
あのサイクロンを、日本の10番の切り札を、完全に両手の内に収めました!
これが決まっていたらかなり不利になっていたと言う場面で完璧なセービング!
同点ゴールにも等しい大ファインプレイに観客は割れんばかりの声援を送っています!」

見上「(くっ!流石に2点差は難しいと思っていたが…これ程までに完璧にキャッチされるとは!)」

ロベルト「(フーッ、危ない危ない。ところで翼ってどうやってサイクロン覚えたんだろう?)」

全日本メンバー「げっ!キャッチしやがった!?」「さ、サイクロンが…!」「くそおっ!!」

ブラジルメンバー「ふーっ、危ない危ない」「ナイスセーブだ!」「よし、これで流れを変えるぞ!」

翼「(あの一発を取られるのか…!エウゾ・ゲルティス、凄いGKだ)」

ゲルティス「(日本の士気の低下を確認。反撃の機会と判断)」

ボコォオオオン!

ジェトーリオ「僕の出番だね。それじゃ、張り切って行こうかー!」

放送「さあブラジルの反撃が始まります!ゲルティスくんからボールを受けたジェトーリオくんが上がっていく!」

岬「(いけない、流れが変わりかけている。ちょっと分が悪そうだけど、勝負しないと)」

ジェトーリオ「(えーと、こいつはあんまりマークが激しくないんだっけ。ちょっと狙ってみるかな?)」

251 :2 ◆vD5srW.8hU :2014/07/16(水) 22:26:50 ID:29bg7ieY
【分岐】http://capmori.net/test/read.cgi/morosaki/1403315487/l50にて
 !card と書き込むとランダムでトランプの絵柄が出るので、(!は半角)書き込んでみて下さい。
(ageでもsageでも構いませんが、★も含めて一回の判定の全文をコピペされてない場合は無効です)

先着(順番通りじゃない書き込みは無効)で
★ジェトーリオ ドリブル (!card) 75+(!dice + !dice)=★
★岬 タックル (!card) 72+(!dice + !dice)=★
と書き込んで下さい。カードやダイスの結果で分岐します。

MAX【攻撃側】−MAX【守備側】
≧2→ジェトーリオ、ドリブル突破。
=1、0、−1→ボールはこぼれ球に。そして左から順に
(サンタマリアがフォロー)(マウリシオがフォロー)(松山がフォロー)
≦−2→全日本ボールに。

>>5-7に載っているルール以外の補足・補正・備考】
ジェトーリオ:「スキル・マリーシア(接触プレイの攻撃時クラブで負けた時相手の反則に
        出来るが、5以上の差で負けた場合はバレてしまう)」発動中

252 :2 ◆vD5srW.8hU :2014/07/16(水) 23:47:15 ID:29bg7ieY
★ジェトーリオ ドリブル ( クラブ6 ) 75+( 4 + 3 )=82★
★岬 タックル ( ダイヤK ) 72+( 1 + 1 )=74★

MAX【攻撃側】−MAX【守備側】≧2→ジェトーリオ、ドリブル突破。
-----------------------------------------------------------------
岬「(ん?)」

抜かれる確率が高い事を承知の上でジェトーリオに立ち向かった岬だったが、そこでも彼は冷静だった。
ジェトーリオがあわよくばファウルを貰おうとしている走り方をしている事に気付いたのだ。
彼自身誰をも騙し得る演技を大得意としていた為、それを見切る事は難しくなかった。

岬「(これは…まずいな。しょうがない、適当に抜かせよう)」

バババッ!
ヒュッヒュッ!

ジェトーリオ・岬『ここだっ!』

ビュンッ!ビュンッ!

岬「あっ!(これでよし。今葵に続いて僕までカードをくらうと交代の必要性が出てきちゃうしね)」

ジェトーリオ「(ん?ひっかけるまでもなかったな…なんか変な感じだったけど、気のせいか?)」

そして岬は何回かのフェイント合戦の後にジェトーリオの動きの逆方向に釣られたフリをして
ジェトーリオを抜かせた。客観的、結果的には彼の敗北だったが彼にとっては小さな勝利だった。

放送「ジェトーリオくんまずは一人抜いた!しかし日本は分厚い中盤と3バックで今日何度も
ブラジルのシュートチャンスを阻んでいます。ここからどうシュートに持って行くのかが問題です!
ブラジルは先程同様両サイドに人数を分けて幅広い攻撃をしかけていますが、ここからどうするのか?」

253 :2 ◆vD5srW.8hU :2014/07/16(水) 23:48:42 ID:29bg7ieY
ジェトーリオ「(馬鹿正直にカルロスに渡してもまた潰されるかもなあ…うーん…)」

ダダダッ!

トニーニョ「(ジェトーリオ!俺だ、俺に上げろ!)」

ジェトーリオ「(んっ?トニーニョがあんなに前に…ああ、そうしたい訳ね。それじゃ、どうぞっと)」

グワアアッ…
バッコォオオオオオオオオオン!!

放送「ああっとここでジェトーリオくんいきなり大きく前方に蹴り込んだ!?これはまさかのロングフィード!」

森崎「ん?縦ポンか…ちぇっ、少し遠すぎるな」

トニーニョ「(分厚い守りの弱点は、オフサイドが仕掛けにくく縦ポンに弱い事だ!)」

ダダダダッ!
バッ!

中山「今度はこう来たか!」

早田「跳ね返してやるぜ!」

日向「無駄だ無駄だァ!」

バッ!バッ!バッ!

放送「これに合わせに行くのはトニーニョくんですが、果たして上手く落とせるのか?」

254 :2 ◆vD5srW.8hU :2014/07/16(水) 23:49:46 ID:29bg7ieY
【分岐】http://capmori.net/test/read.cgi/morosaki/1403315487/l50にて
 !card と書き込むとランダムでトランプの絵柄が出るので、(!は半角)書き込んでみて下さい。
(ageでもsageでも構いませんが、★も含めて一回の判定の全文をコピペされてない場合は無効です)

先着(順番通りじゃない書き込みは無効)で
★トニーニョ ポストプレイ (!card) 78+(!dice + !dice)=★
★中山 オーバーヘッドクリア (!card) 78+(!dice + !dice)+(人数補正+1)=★
★早田 カミソリクリア (!card) 78+(!dice + !dice)+(人数補正+1)=★
★日向 オーバーヘッドクリア (!card) 79+(!dice + !dice)+(人数補正+1)=★
と書き込んで下さい。カードやダイスの結果で分岐します。

MAX【攻撃側】−MAX【守備側】
≧2→カルロスにボールが渡る!
=1、0、−1→ボールはこぼれ球に。そして左から順に
(カルロスがフォロー)(ザガロがフォロー)(松山がフォロー)
≦−2→全日本ボールに。

255 :2 ◆vD5srW.8hU :2014/07/22(火) 00:17:51 ID:kKBKT5ew
★トニーニョ ポストプレイ ( スペード10 ) 78+( 5 + 6 )=89★
★中山 オーバーヘッドクリア ( ハート2 ) 78+( 3 + 1 )+(人数補正+1)=83★
★早田 カミソリクリア ( スペード5 ) 78+( 3 + 1 )+(人数補正+1)=83★
★日向 オーバーヘッドクリア ( ハート3 ) 79+( 5 + 4 )+(人数補正+1)=89★

MAX【攻撃側】−MAX【守備側】=0→ボールはこぼれ球に。そしてザガロがフォロー。
-----------------------------------------------------------------
中山「なっ…た、高い!」

早田「この野郎!」

日向「使えねえな!うぉらあああっ!!」

ジャンプ力に定評のあるトニーニョはそれに相応しく素晴らしいジャンプを見せた。
中山と早田は完全に出遅れ、唯一追いつけたのは日向だけだった。

バッシィイイイイイイイイイイイン…!

トニーニョ「う…おおおおおお!」

日向「なにィ!?」

ボコーン!

それでもトニーニョは全身をしならせ、日向のオーバーヘッドクリアに対抗した。
流石に押し返す事は出来なかったものの、依然としてボールは全日本陣内に落ちて行った。

トニーニョ「(よしっ…厄介なのを3人もひきつけたぞ!後は頼む!)」

ザガロ「へっ、やっと役に立ちやがったな!」

256 :2 ◆vD5srW.8hU :2014/07/22(火) 00:18:56 ID:kKBKT5ew
放送「あーっとトニーニョくん押し負け…なかったーーーっ!!なんとかボールを
良い場所に落とす事に成功!これを拾ったのはザガロくんだ!シュートチャンスか!?」

松山「(ヤバい!ここは絶対に抜けさせちゃいけない場面だ!)」

ダダダッ!

ザガロ「(こいつさえ処理すれば撃てる!)」
-----------------------------------------------------------------
【分岐】http://capmori.net/test/read.cgi/morosaki/1403315487/l50にて
 !card と書き込むとランダムでトランプの絵柄が出るので、(!は半角)書き込んでみて下さい。
(ageでもsageでも構いませんが、★も含めて一回の判定の全文をコピペされてない場合は無効です)

先着(順番通りじゃない書き込みは無効)で
★ザガロ ドリブル (!card) 74+(!dice + !dice)=★
★松山 タックル (!card) 74+(!dice + !dice)+(ケガLV1ペナ-1)=★
と書き込んで下さい。カードやダイスの結果で分岐します。

MAX【攻撃側】−MAX【守備側】
≧2→ザガロ、ドリブル突破。
=1、0、−1→ボールはこぼれ球に。そして左から順に
(マウリシオがねじこみに)(カルロスがフォロー)(中里がフォロー)
≦−2→全日本ボールに。

>>5-7に載っているルール以外の補足・補正・備考】
ザガロ:ダイヤで「華麗なドリブル(+3)」、ハートかスペードで「強引なドリブル(+2&吹飛係数2)」
松山:クラブ以外で「鉄砲水タックル(+3&吹飛係数4)」

257 :2 ◆vD5srW.8hU :2014/07/22(火) 00:47:20 ID:kKBKT5ew
★ザガロ ドリブル ( スペード6 ) 74+( 6 + 1 )+(強引なドリブル+2)=83★
★松山 タックル ( スペード9 ) 74+( 3 + 3 )+(ケガLV1ペナ-1)+(鉄砲水タックル+3)=82★

MAX【攻撃側】−MAX【守備側】=1→ボールはこぼれ球に。そしてマウリシオがねじこみに。
-----------------------------------------------------------------
ザガロ「ぬぉおおおおおおおおおおおおお!!」
松山「行かせるかぁああああああああああ!!」

バキィイイイイイイン…!

ペナルティエリアのすぐ前で激突しあう二人。

ザガロ「怪我人が、邪魔してんじゃねぇえええ!!」
松山「く…くそぉおおおっ!」

ポコーーーン…

これは怪我をしていた分不利だった松山が押し負けてしまったが、
ザガロもボールをコントロールしきれず前方に浮かす形で蹴り上げてしまった。

ダダダダッ!

マウリシオ「漁夫の利もーらいっと!」

クルッ!
バッ!
グワァアアアアアアアアアアアッ!!

しかしマウリシオがすぐさま駆け込み飛びつける位置に居た為、
ブラジルはベストのシューターは用意できなかったがとうとうシュートチャンスを得た。

258 :2 ◆vD5srW.8hU :2014/07/22(火) 00:48:45 ID:kKBKT5ew
放送「またこぼれ球!しかしこれは…マウリシオくんが飛びつくーーーっ!!とうとうシュートだぁああ!」

観客「よっしゃーーー!いけーマウリシオ!」「期待の成長株なんだ、頭角を表せよ!」「モリサキ油断しろ!」

ロベルト「(んー、マウリシオか…一応森崎の体力を削るくらいは出来るかな…)」

見上「(ここまで順調で来たんだ。ミスをするなよ森崎)」

次藤「へっ、やっとワシの出番タイ」

森崎「フン、こんな奴に失点してたまるか」



マウリシオのドライブオーバーヘッドの威力:82
森崎ガッツ:665/835

A 飛び出す(80+(人数補正+1)) ガッツ40消費
B 三角飛び出し(84+(人数補正+1)) ガッツ150消費
C 身構える(セービング選択に)

      http://capmori.net/test/read.cgi/morosaki/1403315487/l50にて
            ☆2014/7/22 12:00:00☆ から投票期間を設けます。
    そこから  15  票カウントし、一番多く票が入った選択肢で続行します。引き分けの場合は
   その次の票をタイブレーカーに使います。尚、投票はageた書き込みのみを採用しています。

259 :2 ◆vD5srW.8hU :2014/07/22(火) 20:30:02 ID:kKBKT5ew
>B 三角飛び出し(84+(人数補正+1)) ガッツ150消費

森崎「ここはあの技の出番だ!」

ダダダッ、バッ!
ガィイイイイイイイイイイイイイン!!

次藤「(ん、なんじゃ森崎が飛び出ちょる。ならワシは後ろの壁ばやるかのう)」

森崎はゴールポストを蹴って天高く飛び出しマウリシオのドライブオーバーヘッドに対抗した。
彼の背後では次藤が出番がない事を予感しながらもブロックに備えていた。
-----------------------------------------------------------------
【分岐】http://capmori.net/test/read.cgi/morosaki/1403315487/l50にて
 !card と書き込むとランダムでトランプの絵柄が出るので、(!は半角)書き込んでみて下さい。
(ageでもsageでも構いませんが、★も含めて一回の判定の全文をコピペされてない場合は無効です)

先着(順番通りじゃない書き込みは無効)で
★マウリシオ ドライブオーバーヘッド (!card) 82+(!dice + !dice)=★
★森崎 三角飛び出し (!card) 84+(!dice + !dice)+(人数補正+1)=★
★次藤 ブロック (!card) 75+(!dice + !dice)+(人数補正+1)=★
と書き込んで下さい。カードやダイスの結果で分岐します。

MAX【攻撃側】−MAX【守備側】
≧2→マウリシオのドライブオーバーヘッドが全日本ゴールに突き刺さる!
=1、0、−1→ボールはこぼれ球に。そして左から順に
(カルロスがねじこみに)(ネイがねじこみに)(中里がフォロー)
≦−2→全日本ボールに。

>>5-7に載っているルール以外の補足・補正・備考】
次藤:ダイヤで「ギガントブロック(+8&250消費)」、ハートで「ヘビーブロック(+6&150消費)」
   スペードで「パワーブロック(+4&100消費)」

260 :2 ◆vD5srW.8hU :2014/07/23(水) 23:35:58 ID:HR/U4EW6
★マウリシオ ドライブオーバーヘッド ( クラブQ ) 82+( 4 + 2 )=88★
★森崎 三角飛び出し ( ダイヤA ) 84+( 5 + 3 )+(人数補正+1)=93★

MAX【攻撃側】−MAX【守備側】≦−2→全日本ボールに。
-----------------------------------------------------------------
結果から言うと、次藤の予感は正しかった。

バシィイイイイイイイイッ!!

マウリシオ「なっ!?」

ボコオオオン…

森崎「…ぬるいぜ!そんなもんで俺を押し返せるか!」

スタッ。

次藤「なんじゃ、やっぱりワシを暇にしたタイ」

森崎は三角飛びの恩恵でマウリシオの蹴り足よりも早くボールを抑える事が出来、
一瞬遅れてマウリシオがボールを蹴ってもビクとも揺るがされなかった。
出番を貰えなかった次藤が思わず愚痴を口にしてしまう程見事にゴールを守ったのである。



森崎ガッツ:665→515

261 :2 ◆vD5srW.8hU :2014/07/23(水) 23:39:04 ID:HR/U4EW6
放送「森崎くん飛び出して…ガッチリキャッチ!ダメです、マウリシオくんのドライブオーバーヘッドは
不発に終わりました!自慢の瞬発力で見事飛び出しを成功させた森崎くん、ゴールを守りました」

観客「あああ〜…そう簡単には決まらないか」「くそっ、モリサキめ…」「このままリードされたまま前半終わらないだろうな?」

ブラジルメンバー「ちっ、キャッチされたか」「戻れ!仕切り直しだ!」

全日本メンバー「よし、ナイスセーブ森崎!」「まああれ位は余裕だろうな」「しっかり攻撃していくぞ!」

森崎「よーし、前半は後15分ってトコか。どうするかな…」

A とりあえず葵に向けてハイボールを蹴っておく。
B とりあえず翼に向けてハイボールを蹴っておく。
C とりあえず中里にスローイングしておく。
D とりあえず中山にスローイングしておく。
E ここだ!ここでオーバーラップだ!

      http://capmori.net/test/read.cgi/morosaki/1403315487/l50にて
            ☆2014/7/24 00:30:00☆ から投票期間を設けます。
    そこから  15  票カウントし、一番多く票が入った選択肢で続行します。引き分けの場合は
   その次の票をタイブレーカーに使います。尚、投票はageた書き込みのみを採用しています。

262 :2 ◆vD5srW.8hU :2014/07/25(金) 00:00:53 ID:6BjkH4jU
>C とりあえず中里にスローイングしておく。

森崎「(とりあえず中里に渡しておきゃいいか)」

ビュンッ!バシッ。

放送「さあ日本、今度もシュートに持って行けるか?まずボールは中里くんが運んでいきます」

中里「(さて、まずは敵の攻撃陣が戻らぬ内に上がっておくべしナリ)」

ダダダダッ!

サンタマリア「(くそっ、流石に攻撃直後はプレスを利かせられないな…ここは俺一人でやるしかない)」
-----------------------------------------------------------------
【分岐】http://capmori.net/test/read.cgi/morosaki/1403315487/l50にて
 !card と書き込むとランダムでトランプの絵柄が出るので、(!は半角)書き込んでみて下さい。
(ageでもsageでも構いませんが、★も含めて一回の判定の全文をコピペされてない場合は無効です)

先着(順番通りじゃない書き込みは無効)で
★中里 ドリブル (!card) 75+(!dice + !dice)=★
★サンタマリア タックル (!card) 74+(!dice + !dice)=★
と書き込んで下さい。カードやダイスの結果で分岐します。

MAX【攻撃側】−MAX【守備側】
≧2→中里、ドリブル突破。
=1、0、−1→ボールはこぼれ球に。そして左から順に
(翼がフォロー)(サイドラインを割る)(岬がフォロー)
≦−2→ブラジルボールに。

>>5-7に載っているルール以外の補足・補正・備考】
中里:ダイヤかハートで「分身ドリブル(+4)」

263 :2 ◆vD5srW.8hU :2014/07/25(金) 23:15:54 ID:6BjkH4jU
★中里 ドリブル ( クラブ9 ) 75+( 3 + 2 )=80★
★サンタマリア タックル ( スペードJ ) 74+( 4 + 2 )=80★

MAX【攻撃側】−MAX【守備側】=0→ボールはこぼれ球に。そしてサイドラインを割る。
-----------------------------------------------------------------
サンタマリア「(俺がこいつを止められるとしたら、分身ドリブルを出される前だ!
山勘で足を突き出して、それが意表を突ける事を期待するしかない!)」

ズシャアアッ!

中里「ぬぉっ!?」

バチィ!

サンタマリア「(よし!上手くいった!)」

ポーン…
ピィイイイッ!

放送「あっと、これはサンタマリアくんが出鼻をくじきました!
こぼされたボールはサイドラインを割り、日本のスローインになります」

カルロス「しめた!皆、もっとプレスをかけるぞ!」

ブラジルメンバー『おう!!』

ドドドドッ!!

264 :2 ◆vD5srW.8hU :2014/07/25(金) 23:18:09 ID:6BjkH4jU
翼「まずい!皆、あっちのサイドに寄るんだ!」

森崎「何やってやがる中里!相手に戻る時間与えただけじゃねーか!」

中里「すまぬ…!すまぬ…!」

次藤「やせんなか。すぐに挽回するとね!」

ガシッ。
ポーーイッ。

放送「日本は次藤くんがスローインを行いました。体格を活かした力強いスローイングで
中里くんに戻しましたが…すぐに3人に囲まれてしまったァ!」

ジェトーリオ「どーもどーも。ボール回収に来ました〜♪」

ザガロ「へっ、サンタマリア一人に引っかかりやがって!」

カルロス「もう一度攻撃させてもらうぞ」

中里「くぬっ、二度も失態を犯す訳には…!」

265 :2 ◆vD5srW.8hU :2014/07/25(金) 23:19:52 ID:6BjkH4jU
【分岐】http://capmori.net/test/read.cgi/morosaki/1403315487/l50にて
 !card と書き込むとランダムでトランプの絵柄が出るので、(!は半角)書き込んでみて下さい。
(ageでもsageでも構いませんが、★も含めて一回の判定の全文をコピペされてない場合は無効です)

先着(順番通りじゃない書き込みは無効)で
★中里 ドリブル (!card) 75+(!dice + !dice)=★
★ジェトーリオ ダーティディフェンス (!card) 77+(!dice + !dice)+(人数補正+1)=★
★ザガロ タックル (!card) 73+(!dice + !dice)+(人数補正+1)=★
★カルロス タックル (!card) 75+(!dice + !dice)+(人数補正+1)=★
と書き込んで下さい。カードやダイスの結果で分岐します。

MAX【攻撃側】−MAX【守備側】
≧2→中里、ドリブル突破。
=1、0、−1→ボールはこぼれ球に。そして左から順に
(翼がフォロー)(中盤でのボールの奪い合いに)(マウリシオがフォロー)
≦−2→ブラジルボールに。

>>5-7に載っているルール以外の補足・補正・備考】
中里:ダイヤかハートで「分身ドリブル(+4)」
ジェトーリオ:「ダーティディフェンス(任意でタックル力+5、ただしクラブで反則発覚)」発動中

266 :2 ◆vD5srW.8hU :2014/07/28(月) 23:16:36 ID:Tyi+EbkM
★中里 ドリブル ( ハートA ) 75+( 6 + 1 )+(分身ドリブル+4)=86★
★ジェトーリオ ダーティディフェンス ( スペード4 ) 77+( 2 + 2 )+(人数補正+1)=82★
★ザガロ タックル ( クラブ3 ) 73+( 1 + 3 )+(人数補正+1)=78★
★カルロス タックル ( クラブ8 ) 75+( 6 + 4 )+(人数補正+1)=86★

MAX【攻撃側】−MAX【守備側】=0→ボールはこぼれ球に。そして中盤でのボールの奪い合いに。
-----------------------------------------------------------------
中里「中の里の奥義が一、分身の術!」

ブワァアアアアアアアアアアアン…!

ジェトーリオ「うぉわっ!?」

ザガロ「こ、このっ…」

反撃の機会を自分の失態で潰してしまったと言う自覚がある中里は今度こそ、と
気合を込めて分身ドリブルを繰り出した。それはジェトーリオとザガロを翻弄するのには十分だった。

カルロス「見慣れた自分の技だ…しかも俺の物より一段劣るぞ!」

ズザザザーッ!
バチィッ!

中里「ば、馬鹿なっ!?」

しかし同じ技を使うカルロスには見切られてしまい、またしても彼はボールを失った。

放送「カルロスくん弾いたーっ!これは分身ドリブルでは抜かせないと言う意地でしょうか!」

森崎「馬鹿野郎、何2回連続でミスしてやがる!」
中里父「う〜む、活躍していないなあ正人の奴」
真弓「ダメねえ。あの子中学の頃から上手くなっていないんじゃないの?」

267 :2 ◆vD5srW.8hU :2014/07/28(月) 23:19:21 ID:Tyi+EbkM
岬「くっ、まずいな…!」
サンタマリア「抑える!」

ガガッ!
ポーーーーン!

翼「このっ…」
ドトール「お前にはキープさせん!」

ズシャアアッ!
バコーーーン!

ネイ「よし、貰った!」
三杉「甘いぞ!」

バチィイッ!
バシーン!

トニーニョ「ええい、まどろっこしい!」
中山「させるか!」

ボコオオッ!
コロコロコロ…

そのままボールはどちら側も長時間キープできず、乱戦状態での奪い合いとなっていった。

放送「おーっと、このボールは…次から次へと所有権が変わっていきます!乱戦が発生しました!」

見上「(いかん!ただでさえ個人技では劣るのに、松山が負傷している今乱戦は…!)」

ロベルト「(よーしよし、良い形になってくれよー)」

268 :2 ◆vD5srW.8hU :2014/07/28(月) 23:20:50 ID:Tyi+EbkM
【分岐】http://capmori.net/test/read.cgi/morosaki/1403315487/l50にて
 !card と書き込むとランダムでトランプの絵柄が出るので、(!は半角)書き込んでみて下さい。
(ageでもsageでも構いませんが、★も含めて一回の判定の全文をコピペされてない場合は無効です)

先着(順番通りじゃない書き込みは無効)で
★全日本ユース フィールダー総合力 5089+(!num + !num)+(負傷者ペナ-7)=★
★ブラジルユース フィールダー総合力 5099+(!num + !num)=★
★ボールの行方→!card★
と書き込んで下さい。カードやダイスの結果で分岐します。

全日本ユース/ブラジルユースの勝ちでカードが
JOKER→日向がPA内に完全フリーで駆け込む!/カルロスがPA内に完全フリーで駆け込む!
K→翼がバイタルエリアでボールを拾う。/カルロスがバイタルエリアでボールを拾う。
Q→葵がバイタルエリアでボールを拾う。/ネイがバイタルエリアでボールを拾う。
A〜J→フォーメーション上の番号に対応した選手が状況に応じた適当な場所でボールを拾う。

269 :2 ◆vD5srW.8hU :2014/07/29(火) 21:12:05 ID:0yUAuKuc
*式では+となっていますが実際は2桁の数字を表現しています。失礼致しました。

★全日本ユース フィールダー総合力 5089+( 7 9 )+(負傷者ペナ-7)=5161★
★ブラジルユース フィールダー総合力 5099+( 9 8 )=5197★
★ボールの行方→ ハート8 ★

ブラジルユースの勝ちでカードが 8→トニーニョが中盤右サイドでボールを拾う。
-----------------------------------------------------------------
約3分間の奪い合いはブラジル有利に進んだ。

バコッ!ボコッ!ポーン!ゴロゴロゴロ…
ダダダダダッ!!!

ブラジルメンバー「よーし!もっと押し込め!」「走れ!走りまくれ!」

全日本メンバー「くっ、くそっ!」「そっちカバーしろ!早く!」

元々ブラジルの方が技と身体能力両方で日本を一回り上回っているのは誰の目にも明らかで、
例え松山が負傷していなくてもボールの奪い合いでは不利が拒めなかっただろう。

パコーン!
バシッ。

トニーニョ「よし!」

全日本メンバー『ああああ〜っ!?』

放送「こぼれ球に次ぐこぼれ球…あっとここでボールがサイドに抜け出して…
トニーニョくんがいち早く追いついた!攻撃権はブラジルの下に戻ってきましたァ!」

そしてトニーニョが右サイドにこぼれたボールを拾った時、均衡は破れた。

270 :2 ◆vD5srW.8hU :2014/07/29(火) 21:13:48 ID:0yUAuKuc
観客「よーしいいぞっ!」「そのまま攻め込めっ!」

トニーニョ「(今は両チーム共フィールドの中央に団子状態になっていた。
だがそれも長くは続かない。まずは日本のコーナー付近まで進んで…)」

早田「(あいつはブースターシュートとフリーからのフライングドライブに気を付けりゃいい。
とりあえずはフリーにしない事を優先して、陣形が整う時間を稼がなきゃな)」

ダダダダッ!

放送「トニーニョくん右コーナーへ上がっていく!しかし早田くんも追いすがってきます。
このままシュートか、それともセンタリングか、はたまたバックパスか?)」

トニーニョ「(流石にフリーにはしてくれないな…だが今ならカルロスへのマークが甘い。頼むぞ!)」

バコッ!

放送「やや後ろへ戻した!これは良い位置に駆け込んだカルロスくんへのパス!
しかし当然日本もブラジルのエースストライカーをフリーになどしてくれません!」

早田「そうくると思ったぜ!」

日向「何度やっても無駄だ!」

カルロス「(相手は二人…!)」

271 :2 ◆vD5srW.8hU :2014/07/29(火) 21:15:13 ID:0yUAuKuc
【分岐】http://capmori.net/test/read.cgi/morosaki/1403315487/l50にて
 !card と書き込むとランダムでトランプの絵柄が出るので、(!は半角)書き込んでみて下さい。
(ageでもsageでも構いませんが、★も含めて一回の判定の全文をコピペされてない場合は無効です)

先着(順番通りじゃない書き込みは無効)で
★カルロス ドリブル (!card) 76+(!dice + !dice)=★
★早田 タックル (!card) 75+(!dice + !dice)+(人数補正+1)=★
★日向 タックル (!card) 75+(!dice + !dice)+(人数補正+1)=★
と書き込んで下さい。カードやダイスの結果で分岐します。

MAX【攻撃側】−MAX【守備側】
≧2→カルロス、ドリブル突破。
=1、0、−1→ボールはこぼれ球に。そして左から順に
(ネイがねじこみに)(中山がフォロー)(翼がフォロー)
≦−2→全日本ボールに。

>>5-7に載っているルール以外の補足・補正・備考】
カルロス:クラブ以外で「分身ドリブル(+4)」
早田:ダイヤかハートで「カミソリタックル(+2)」
日向:クラブ以外で「タイガータックル(+3&吹飛係数2)」

272 :2 ◆vD5srW.8hU :2014/08/01(金) 00:25:30 ID:93AUnTOA
★カルロス ドリブル ( スペードJ ) 76+( 3 + 5 )+(分身ドリブル+4)=88★
★早田 タックル ( ダイヤ9 ) 75+( 1 + 4 )+(人数補正+1)+(カミソリタックル+2)=83★
★日向 タックル ( スペード4 ) 75+( 4 + 4 )+(人数補正+1)+(タイガータックル+3)=87★

MAX【攻撃側】−MAX【守備側】=1→ボールはこぼれ球に。そしてネイがねじこみに。
-----------------------------------------------------------------
カルロス「今度こそ、抜くっ!」

ブゥウウウウウウウウウン…!
シュンッ!

早田「く、くそっ!(何やってんだ俺は!こいつに翻弄されっぱなしじゃねーか!)」

ここまでシュートが撃てていないカルロスが今度こそ、の思いを込めて分身ドリブルを繰り出す。
同じくカルロスに全く抵抗できていない早田はマーカーとしての口惜しさを滲ませながら抜かれた。

日向「くそがっ!やらせるかよ!」

ズザザアアアアアアアアアーッ!!
バチッ!ポーン…

日向「(チッ!触るのがやっとだと!?小癪な…)」
カルロス「(またか…またこいつのせいで!ヒューガがこれ程まで厄介な相手だったとは!)」

しかしまたしても日向をギリギリの所でかわせず、カルロスのボールは彼の前方に浮かんで行った。

273 :2 ◆vD5srW.8hU :2014/08/01(金) 00:29:06 ID:93AUnTOA
ダダダッ!

ネイ「ええいくそっ、まだだっ!」

これにネイが飛びつけたのは、攻めきれなかったブラジルと守り切れなかった日本の痛み分けと言っていいだろう。

放送「カルロスくん抜け…抜け…ないっ!どうしても日向くんを振り切れないーーーーっ!!
だが前方に弾かれたボールにはネイくんが飛びついた!これはディレイドスピンボレーかーっ!?」

キャーーーーーーーーーーーーッ!!

観客「ネイーーーッ!決めちゃってーーー!」「スピンボレーよスピンボレー!」「いっけぇええええ!!」

トニーニョ「(くそっ、ブースターシュートが撃てれば…!せめてこぼれ球へ飛びつきたい!)」

次藤「(そろそろ活躍したい所じゃのう。森崎ばこれ以上消耗させたくなか)」

森崎「(フン、ネイか。今更ディレイドスピンボレー如きじゃ俺には通用しないぜ)」

ネイ「(確率は低いが…四の五の言っていられないか!)」

グワアアアアアッ!

274 :2 ◆vD5srW.8hU :2014/08/01(金) 00:30:28 ID:93AUnTOA
☆どのセービング方法でいきますか? 2014/08/01 20:00:00 から
http://capmori.net/test/read.cgi/morosaki/1403315487/l50にて
投票期間を設けます。そこから  10  票カウントし、一番多く票が入った選択肢で続行します。
引き分けが 生じた場合11票目をタイブレーカーとします。尚、投票の際はage進行でお願いします。

A 真・がんばりセービング (セーブ力に固定で+12します。) ガッツ消費250
必殺キャッチです。ただし成功しても相手のシュート値との差が小さいと弾いてしまう事も。

B がんばりダイビング (セーブ力に固定で+8します。) ガッツ消費150
必殺パンチングです。通常のパンチングよりは味方のフォロー率が高いです。

C がんばりセービング・改 (セーブ力に固定で+10します。) ガッツ消費200
必殺キャッチです。ただし成功しても相手のシュート値との差が小さいと弾いてしまう事も。

D パンチング (セーブ力に固定で+5します。)  ガッツ消費80
ランダムで「するどいパンチング」が発動し、さらに(+3)される可能性もあります。
ただし味方がフォローしてくれないと 続けてピンチを招く可能性もあります。

E キャッチング (セーブ力に固定で+2します。) ガッツ消費40
ランダムで「するどいキャッチング」が発動し、さらに(+3)される可能性もあります。
上手く行けばキャッチできます。相手のシュート値との差が小さいと弾いてしまう事も。
キャッチング経験値・0/10(経験値が溜まってレベルアップすると鋭いキャッチング・LV2を習得します)
-----------------------------------------------------------------------------
森崎セーブ力:76
ネイのディレイドスピンボレーの威力:81
森崎ガッツ 550/835

※成功もしくは失敗による支持率の変動幅は、この項目の上の方が小さく下の方が大きくなります。
強力なシュートをリスクの高いセービングで止めれば、注目度も上がるという事です。

275 :2 ◆vD5srW.8hU :2014/08/04(月) 22:20:48 ID:LGSw6IgE
>B がんばりダイビング (セーブ力に固定で+8します。) ガッツ消費150
-----------------------------------------------------------------
【分岐】http://capmori.net/test/read.cgi/morosaki/1403315487/l50にて
 !card と書き込むとランダムでトランプの絵柄が出るので、(!は半角)書き込んでみて下さい。
(ageでもsageでも構いませんが、★も含めて一回の判定の全文をコピペされてない場合は無効です)

先着(順番通りじゃない書き込みは無効)で
★ネイ ディレイドスピンボレー (!card) 81+(!dice + !dice)=★
★次藤 ブロック (!card) 75+(!dice + !dice)=★
★森崎 がんばりダイビング (!card) 84+(!dice + !dice)=★
と書き込んで下さい。カードやダイスの結果で分岐します。

【シューター】−【ブロッカー】
≧5→シュートは邪魔される事無く放たれた!GKとの勝負へ。
=4〜2→シュートは放たれた。しかしこの数値差の人数分威力が落ちてGKとの勝負へ。
=1、0、−1→ボールはこぼれ球に。そして左から順に
(ザガロがねじこみに)(マウリシオと中里が競り合いに)(松山がフォロー)
≦−2→全日本ボールに。

【シューター】−【キーパー】
≧2→ネイのディレイドスピンボレーが全日本ゴールに突き刺さる!
=1、0、−1→ボールはこぼれ球に。そして左から順に
(ゴールラインを割りCKに)(マウリシオと中里が競り合いに)(中里がフォロー)
≦−2→岬がフォロー。

>>5-7に載っているルール以外の補足・補正・備考】
次藤:ダイヤで「ギガントブロック(+8&250消費)」、ハートで「ヘビーブロック(+6&150消費)」
   スペードで「パワーブロック(+4&100消費)」

276 :2 ◆vD5srW.8hU :2014/08/04(月) 23:30:47 ID:LGSw6IgE
★ネイ ディレイドスピンボレー ( スペード7 ) 81+( 2 + 3 )=86★
★次藤 ブロック ( スペードK ) 75+( 2 + 5 )+(パワーブロック+4)=86★

【シューター】−【ブロッカー】=0→ボールはこぼれ球に。そしてマウリシオと中里が競り合いに。
-----------------------------------------------------------------
ネイ「(まずはこのディウセウもどきをかわして…!)」

パコッ!
ギュルルン!

次藤「(フン…種がバレちょる芸ばそのまま使うっちゃアホタイ)」

ダダッ!

ネイの得意技のディレイドスピンボレー。それは両足を巧みに使えると言う特技を活かし
どちらかの足で蹴ると見せかけてボールを体の逆側に浮かせマーカーをかわしつつ、
横に一回転した勢いでより強力なシュートを撃つ派手だが実用的な技である。

次藤「(確かにお前のスピードもテクニックもワシにはゆうゆ出来ん。ばってん…)」

キキッ!

次藤「程良く距離ば詰めて立っちょるだけで十分タイ!」

ネイ「な…なにィ!?」

277 :2 ◆vD5srW.8hU :2014/08/04(月) 23:32:59 ID:LGSw6IgE
バコォオオオオッ!
ボコォン!

しかし次藤はネイの動きを読もうとせず、中途半端に前に出てネイのシュートコースを狭めた。
至近距離まで詰め寄ってはスピードでかわされ、離れて待ち構えていたらテクニックで惑わされる。
ならば中途半端な距離に立ち、そのどちらも出来なくしてしまえばいい。
そう読んだ次藤になんら対策を考えられなかったネイのシュートは次藤の脇腹に弾かれるだけだった。

森崎「なんだ、俺の所に届きすらしないのか。つってもまだこぼれ球だが…」

放送「ネイくんのディレイドスピンボレー!しかしこれはブロッカーに当たってしまった!
ボールは逆サイドに飛んでいき…マウリシオくんと中里くんが競り合いに行く〜っ!!」

ダダダダッ!

マウリシオ「(ええい畜生、ドライブオーバーヘッドを撃てる高さじゃない!なんとか折り返さないと!
とにかくカルロスなら何とかしてくれるんだ、マークがキツくたってきっと!)」

中里「(ここで取られてはまたも撃たれてしまう!それだけは避けねば!
拙者はここまでさしたる活躍をしていない。ここで名誉挽回せねば中の里の名折れナリ!)」

278 :2 ◆vD5srW.8hU :2014/08/04(月) 23:35:06 ID:LGSw6IgE
【分岐】http://capmori.net/test/read.cgi/morosaki/1403315487/l50にて
 !card と書き込むとランダムでトランプの絵柄が出るので、(!は半角)書き込んでみて下さい。
(ageでもsageでも構いませんが、★も含めて一回の判定の全文をコピペされてない場合は無効です)

先着(順番通りじゃない書き込みは無効)で
★マウリシオ 低いパス (!card) 76+(!dice + !dice)=★
★中里 忍法二段跳び (!card) 76+(!dice + !dice)=★
と書き込んで下さい。カードやダイスの結果で分岐します。

MAX【攻撃側】−MAX【守備側】
≧2→カルロス、パスキャッチ。
=1、0、−1→ボールはこぼれ球に。そして左から順に
(ザガロがねじこみに)(トニーニョがねじこみに)(岬がフォロー)
≦−2→葵がフォロー。

279 :2 ◆vD5srW.8hU :2014/08/05(火) 20:52:09 ID:JWBClmEk
★マウリシオ 低いパス ( ダイヤ5 ) 76+( 6 + 5 )=87★
★中里 忍法二段跳び ( ハート8 ) 76+( 4 + 4 )=84★

MAX【攻撃側】−MAX【守備側】≧2→カルロス、パスキャッチ。
-----------------------------------------------------------------
マウリシオ「サッカー王国ナメるなよコラァ!」

バッ!
バコォオッ!

中里「な、なんと!?」

中里父「おいおい、相手に先の先を取られているじゃないか…」

真弓「スピードでは明らかに勝っているのに…困った子ねえ」

森崎「(ったく、全然役に立ってねえ。これじゃ日向が目立ち放題じゃねえか)」

放送「マウリシオくん競り勝った!ボールを斜め後方に戻す!そこでボールを受け取るのはカルロスくんだ!しかし!」

ドドドドッ!!

松山「やらせない、お前には何も!」
中山「何度でも防いでみせる!」
早田「これ以上てめえに抜かれるか!」
日向「絶望しやがれ!」

放送「日本は彼を厳重にマークしています!正に四面楚歌!四方からのマークをかわせるのか!?」

カルロス「(くそっ、このままじゃシュートを撃てないまま前半が終わる…!)」

280 :2 ◆vD5srW.8hU :2014/08/05(火) 20:54:00 ID:JWBClmEk
【分岐】http://capmori.net/test/read.cgi/morosaki/1403315487/l50にて
 !card と書き込むとランダムでトランプの絵柄が出るので、(!は半角)書き込んでみて下さい。
(ageでもsageでも構いませんが、★も含めて一回の判定の全文をコピペされてない場合は無効です)

先着(順番通りじゃない書き込みは無効)で
★カルロス ドリブル (!card) 76+(!dice + !dice)=★
★松山 タックル (!card) 74+(!dice + !dice)+(人数補正+2)+(軽傷LV1-1)=★
★中山 タックル (!card) 74+(!dice + !dice)+(人数補正+2)=★
★早田 タックル (!card) 75+(!dice + !dice)+(人数補正+2)=★
★日向 タックル (!card) 75+(!dice + !dice)+(人数補正+2)=★
と書き込んで下さい。カードやダイスの結果で分岐します。

MAX【攻撃側】−MAX【守備側】
≧2→カルロス、ドリブル突破。
=1、0、−1→ボールはこぼれ球に。そして左から順に
(ザガロがねじこみに)(トニーニョがねじこみに)(翼がフォロー)
≦−2→全日本ボールに。

>>5-7に載っているルール以外の補足・補正・備考】
カルロス:クラブ以外で「分身ドリブル(+4)」
松山:クラブ以外で「鉄砲水タックル(+3&吹飛係数4)」
中山:クラブ以外で「バーニングタックル(+3&吹飛係数2)」
早田:ダイヤかハートで「カミソリタックル(+2)」
日向:クラブ以外で「タイガータックル(+3&吹飛係数2)」

281 :2 ◆vD5srW.8hU :2014/08/07(木) 09:52:07 ID:q8Lqe2S2
★カルロス ドリブル ( ハート8 ) 76+( 1 + 4 )+(分身ドリブル+4)=85★
★松山 タックル ( スペードA ) 74+( 4 + 5 )+(人数補正+2)+(軽傷LV1-1)+(鉄砲水タックル+3)=87★

MAX【攻撃側】−MAX【守備側】≦−2→全日本ボールに。
-----------------------------------------------------------------
松山「(このままじゃいけない!サイクロンを止められて以来明らかに押し込まれている!
折角日向が奪ったリードを失って後半に行く訳にはいかない!なのに…なのに俺は怪我なんかして!
世界一を決める大舞台でチームの足を引っ張って!くそおっ、くそおっ、くそおっ!!)」

この時松山は人知れず燃えていた。チームワークこそもっとも大事だと考える自分が
試合開始早々に怪我をして不安要素になっていて、それを埋め合わせる活躍をせねばと。

カルロス「(今度こそ、抜かねば…!)」

この時カルロスはそんな松山の心境を知る由もなかった。彼は自分に何度も苦渋を
味わわせている日向に意識が行っており、松山には対して注意を払っていなかった。

松山「いかせるかーっ!!」

ズシャシャシャーーーーーッ!!
バシィ!!

カルロス「な、なにィ!?」

故に松山が予想外の鋭さで横から滑り込んできた時、カルロスはかわしきれず…
ボールを奪われ転倒してしまった。

松山「よし、やった!翼頼む!」

バコッ!

282 :2 ◆vD5srW.8hU :2014/08/07(木) 10:15:28 ID:q8Lqe2S2
翼「ナイスディフェンス松山!」

放送「あーーーーーっとしかし!カルロスくんまたもや抜けず!今度は日向くんでも中山くんでもなく
松山くんにボールを奪い返されてしまいました!なんたる事でしょう!あのカルロス・サンターナが
予想に反してチャンスをモノに出来ていません!誰がこんな光景を想像出来たでしょうか!?」

観客「だーーーーっ、また攻めきれていない!」「コラァカルロス!それでもセレソンのキャプテンのつもりか!!」

またしても攻め切る事が出来ず、相手にボールを取り返されてしまった現状に観客が不満を声高に叫ぶ。
全体的に見れば明らかにブラジルユースが押している試合展開なのだが、日本が早い時間でリードを奪った以上
それは大した慰めにはならない。まぐれだろうが何だろうがサッカーは点差をつけた方の勝ちなのだから。
ブラジル人が圧倒的大多数な観客の心中にはまさかこのまま0−1で負けるのでは、と言う恐怖が芽生え始めていた。

その恐怖は勿論観客だけでなく実際に戦っているブラジルユースの選手達も感じていたが、
彼らは悪戯に特定の選手を責めるのではなく具体的に現状を解析しどうすればいいかを考えていた。

サンタマリア「(ダメだ…!カルロスが不調と言う訳ではない。あの包囲網を抜くのにはカルロスでさえ
難しいと言う事だ。しかしそれでも俺達は何回もカルロスにフィニッシュを任せようとした。何故か?)」

トニーニョ「(それは相手にモリサキが居るからだ。あいつはスタミナが切れるまでは正に鉄壁。
スタミナが切れない内に無理やりぶち抜ける程の超火力の持ち主はカルロスしかいない)」

ドトール「(超火力を使用しない場合他のシューターで数を撃つしかないのだが、あそこまで守りを分厚くされると
予想以上にシュートに持ち込めない。ジトーのブロック成功率も考慮すると、モリサキを疲弊させるのにも時間がかかる)」

ゲルティス「(このままではモリサキが疲弊するまで順調でも後半20分までかかると推測。その間に運悪く
2点目を入れられたら勝率は1割以下に落ちる。更にモリサキが疲弊してもワカバヤシが出てくる)」

283 :2 ◆vD5srW.8hU :2014/08/07(木) 10:17:22 ID:q8Lqe2S2
.


カルロス「(つくづく最初に1点リードされた事が大きすぎる…だが、解決法は分かっている。
要は俺以外の超火力の持ち主が俺から離れた位置に居れば日本のゲームプランは破綻する。
そして…ウチには確かに居る。俺以上の超火力を持つ男が…だが)」

コインブラ「……………」

カルロス「(あいつに本当の意味で戦う意思がなければ、全ては机上の空論だ…コインブラ。
お前の魂はまだ揺れないのか?お前の胸にサッカーをしたいと言う気持ちはないのか?
…ハーフタイムがラストチャンスだ。もしその後に及んでもお前が何もしないのなら…俺はお前を見限る。
俺はセレソンのキャプテンだ。戦力になる奴なら使う。チームのお荷物になるのなら使わない。
お前が居なくても世界一を獲る方法はまだある…さあ、どうするんだコインブラ!)」

ここでブラジルユースは二つ対抗策を考えていた。
コインブラが投入されたケースと投入されなかったケースの二つ。
コインブラの力が欲しいのは事実だが、本人にやる気がないのなら無様に頼る事はしない。
それが彼らの意地であり、プライドであり、覚悟であり、プロフェッショナリズムだった。



ロベルト「(うわーーーまた入らなかったーーー!!なんで?なんで?なんで?
えーいもうコインブラさえ入れられたら!だけど自分が出たいって言わない限り使わないって約束しちゃったし!
うあーどうすればいいんだどうすればいいんだハーフタイムで何か指示を出さないと
駄目だ何も思い浮かばねーひょっとして俺って馬鹿なのかー!?どうしよどうしよどうしよ!)」

ロベルトはポーカーフェイスのまま内心気絶しそうになっていた。




284 :2 ◆vD5srW.8hU :2014/08/07(木) 10:18:33 ID:q8Lqe2S2
放送「前半41分!翼くんからボールを預かった葵くんがドトールくんと対峙しています!」

葵「(ライン上げまくりだから、こいつを抜けば一対一を狙いに行けるぞ!)」

ドトール「(何とか前半の内にもう一回攻撃したい…!)」
-----------------------------------------------------------------
【分岐】http://capmori.net/test/read.cgi/morosaki/1403315487/l50にて
 !card と書き込むとランダムでトランプの絵柄が出るので、(!は半角)書き込んでみて下さい。
(ageでもsageでも構いませんが、★も含めて一回の判定の全文をコピペされてない場合は無効です)

先着(順番通りじゃない書き込みは無効)で
★葵 ドリブル (!card) 74+(!dice + !dice)=★
★ドトール タックル (!card) 75+(!dice + !dice)=★
と書き込んで下さい。カードやダイスの結果で分岐します。

MAX【攻撃側】−MAX【守備側】
≧2→葵、ドリブル突破。
=1、0、−1→ボールはこぼれ球に。そして左から順に
(翼がフォロー)(三杉がフォロー)(サンタマリアがフォロー)
≦−2→ブラジルボールに。

>>5-7に載っているルール以外の補足・補正・備考】
葵:ダイヤで「全方位フェイント(+5)」、ハートで「竜巻直角フェイント(+4)」
 スペードで「直角フェイント(+3)」、クラブで「富士山大爆発(+2)」
ドトール:ダイヤかハートで「コブラタックル(+2)」

285 :2 ◆vD5srW.8hU :2014/08/07(木) 23:22:58 ID:kaV5qZpI
★葵 ドリブル ( ダイヤ9 ) 74+( 6 + 4 )+(全方位フェイント+5)=89★
★ドトール タックル ( ハート7 ) 75+( 5 + 4 )+(コブラタックル+2)=86★

MAX【攻撃側】−MAX【守備側】≧2→葵、ドリブル突破。
-----------------------------------------------------------------
ドトール「(こいつの体重移動の瞬間を見切るんだ…!)」

葵の自由自在で天衣無縫な方向変換に惑わされるまいと慎重にその動きを観察するドトール。
しかし葵の動きの多彩さは彼の対処を超えていた。

葵「いくぞーーーっ!0度フェイント、またの名を180度フェイント!」

ドトール「(ん?0度もしくは180度…?それは)」

ダダダッ!

ドトール「(ただ直進しているだけじゃないか!…いや、まて。ここで足を出したらそこでターンをされる!)」

葵は一切方向転換しようとせず、まっすぐに進んだ。無策の策とも言えるその強引な走り方に
ドトールは思わず反応しそうになったがすんでの所で足を出さなかった。
ワンテンポ遅らせなければかわされると言う咄嗟の判断だった。

ドトール「(ここだっ!)」

ズシャアアアーッ!

そして彼は辛抱強く一番かわされにくいタイミングを狙って滑り込み足を突き出した。
その精神力と判断力、そして集中力は賞賛に値する物だっただろう。

葵「おわっとぉ!?」

キキッ!ピタッ!

286 :2 ◆vD5srW.8hU :2014/08/07(木) 23:24:08 ID:kaV5qZpI
ドトール「な、なにィ!?」

葵「あっぶねー!あっぶねー!」

ダダダッ!

惜しむらくは彼は葵が“急転換”が出来るのなら“急停止”も出来る事を考慮していなかった事だろう。
すんでの所でピタッと止まった葵の前を通り過ぎてしまったドトールは結局葵を見逃す事しか出来なかった。

放送「ドトールくん抜かれたーっ!葵くんそのまま走る!走る!これはペナルティエリアまで独走状態だ!」

ゲルティス「ディウセウ、アマラウ、迎撃準備を」

アマラウ「おう!分かってらあ」

ディウセウ「乗り込んできたらいっちょやってみっか!」

葵「(ゲルティスに突撃するんなら、あの二人も抜かないと駄目だな…)」

森崎「お、これはもしかして得点できるか…?葵じゃ期待薄だが、やり方次第じゃチャンスになるな…」

A 「そのままゴールまで走り込んじまえ葵ーーーっ!!」
B 「無理するな葵!味方が追いつくまで待て!」
C 「葵!翼だ、翼にもう一発撃たせろ!」
D 「葵!日向が追いつくまで持ち堪えるんだ!」
E 特に何も言わなくていいか。葵に任せよう。

      http://capmori.net/test/read.cgi/morosaki/1403315487/l50にて
            ☆2014/8/8 00:30:00☆ から投票期間を設けます。
    そこから  15  票カウントし、一番多く票が入った選択肢で続行します。引き分けの場合は
   その次の票をタイブレーカーに使います。尚、投票はageた書き込みのみを採用しています。

287 :2 ◆vD5srW.8hU :2014/08/08(金) 21:04:19 ID:6KtTCdOQ
>A 「そのままゴールまで走り込んじまえ葵ーーーっ!!」

葵「!はい森崎さん!よーっし、やるぞーっ!」

ダダダダダッ!

森崎は葵に遅攻ではなく速攻をしろと指示し、葵も喜び勇んでそれに従った。
もうすぐ前半終了と言うタイミングでは一対一が狙えるチャンスで
わざわざ時間をかける必要はないと言うロジックに基づいた決断である。

放送「葵くん走る!走る!セリエA仕込みのドリブルなだけあって高速カウンターはお手の物だ!」

葵父「おおっ、新伍が活躍しそうだ!」

葵母「いけー、そのままシュートよー!」

葵姉「あのね、あいつがシュート撃っても意味ないんだって…」

ディウセウ「よっしゃあ!行くぞアマラウ!」

アマラウ「おう!頼むぞ!」

放送「さあ葵くんとうとうペナルティエリア内に入った!これは一対一狙いだーーっ!!」

葵「ゲルティスーッ!今度こそ勝ってみせるぞーっ!」

288 :2 ◆vD5srW.8hU :2014/08/08(金) 21:06:15 ID:6KtTCdOQ
【分岐】http://capmori.net/test/read.cgi/morosaki/1403315487/l50にて
 !card と書き込むとランダムでトランプの絵柄が出るので、(!は半角)書き込んでみて下さい。
(ageでもsageでも構いませんが、★も含めて一回の判定の全文をコピペされてない場合は無効です)

先着(順番通りじゃない書き込みは無効)で
★葵 ドリブル (!card) 74+(!dice + !dice)=★
★アマラウ タックル (!card) 73+(!dice + !dice)+(人数補正+1)=★
★ディウセウ タックル (!card) 73+(!dice + !dice)+(人数補正+1)=★
と書き込んで下さい。カードやダイスの結果で分岐します。

MAX【攻撃側】−MAX【守備側】
≧2→葵、ドリブル突破。ゲルティスと一対一に!
=1、0、−1→ボールはこぼれ球に。そして左から順に
(翼がフォロー)(三杉がフォロー)(ジェトーリオがフォロー)
≦−2→ブラジルボールに。

>>5-7に載っているルール以外の補足・補正・備考】
葵:ダイヤで「全方位フェイント(+5)」、ハートで「竜巻直角フェイント(+4)」
 スペードで「直角フェイント(+3)」、クラブで「富士山大爆発(+2)」
ディウセウ:クラブ以外で「パワータックル(+2&吹飛係数4)」

289 :2 ◆vD5srW.8hU :2014/08/08(金) 22:24:37 ID:6KtTCdOQ
★葵 ドリブル ( ハートA ) 74+( 2 + 1 )+(直角竜巻フェイント+4)=81★
★アマラウ タックル ( ハートQ ) 73+( 4 + 6 )+(人数補正+1)=84★

MAX【攻撃側】−MAX【守備側】≦−2→ブラジルボールに。
-----------------------------------------------------------------
この時葵はドトールが抜けたのだからディウセウはまだしもアマラウなら楽に抜けるだろうと
判断していた。実力を冷静に考慮した確率論上それは決して間違ってはいなかった。

アマラウ「(しかしなあ…さっきドトールの守り方見て気付いたんだが)」

しかしこの時アマラウは直前のドトールのプレイにヒントを得ていた。
自分でも葵のドリブルに対抗出来るかも知れない方法のヒントを。

アマラウ「(こいつの方向転換に付き合おうとすると大変だし、読み切るのも難しいけど…
派手に動き回る分粘っていればミスって逆に俺に近づいてくる事も有り得るんじゃないか?)」

葵「いくぞーっ!」

カクッ!
キュンッ!

アマラウ「(あー、これが直角フェイント…だけど少し下がって待ち受けてみると…)」

葵「お次はこれだっ!」

ガッギュルルン!

アマラウ「おおっ、マジだ!大当たりーーー!!」

葵「へっ?」

290 :2 ◆vD5srW.8hU :2014/08/08(金) 22:25:50 ID:6KtTCdOQ
ガシイッ!

葵「ええええええええっ!?」

森崎「んなっ!?葵の奴何あっさりやられてやがる!」

アマラウは自分の動作で葵に対抗するよりも葵のミスを待ち、運よくすぐにボールを奪い返せた。
狙って出来る事ではないにせよ、ブラジル代表DFとしての意地を見せたと言えるだろう。

放送「おおーっとしかしアマラウくんがっちり奪い返した!失点ピンチを打ち消すファインプレイです!」

観客「よおーしいいぞアマラウ!」「足元の技術もついてきたじゃねーか!」「なんかマグレっぽい気もするぞ…」

アマラウ「よーし!サンタマリア、まだ一回くらい攻撃できるだろ!」

ボコッ!

サンタマリア「ああ…皆行くぞ! ファストブレイク だ!!」

ブラジルメンバー『おおおおっ!!』

バシッ!ポーン!バシューン!
ドドドドドドッ!!

中山「くっ、この時間帯だとやっぱり全員攻撃か!」
三杉「しかもファストブレイク…危険だ!」
翼「くそっ、こんなタイミングに同点にされて堪るか!」

放送「そしてサンタマリアくんの号令から始まる速攻ーーーっ!!前半終了間際、リスクがなくなるタイミングでの
全員攻撃チャンスを得たのはブラジルの方です!さあまずはサンタマリアくんが戻ってきたボールを再びパス!」

291 :2 ◆vD5srW.8hU :2014/08/08(金) 22:28:05 ID:6KtTCdOQ
【分岐】http://capmori.net/test/read.cgi/morosaki/1403315487/l50にて
 !card と書き込むとランダムでトランプの絵柄が出るので、(!は半角)書き込んでみて下さい。
(ageでもsageでも構いませんが、★も含めて一回の判定の全文をコピペされてない場合は無効です)

先着(順番通りじゃない書き込みは無効)で
★サンタマリア ブーメランパス (!card) 77+(!dice + !dice)+(ファストブレイク+1)=★
★翼 パスカット (!card) 73+(!dice + !dice)+(人数補正+1)=★
★中山 パスカット (!card) 74+(!dice + !dice)+(人数補正+1)=★
と書き込んで下さい。カードやダイスの結果で分岐します。

MAX【攻撃側】−MAX【守備側】
≧2→ネイ、パスキャッチ。
=1、0、−1→ボールはこぼれ球に。そして左から順に
(トニーニョがフォロー)(松山がフォロー)(三杉がフォロー)
≦−2→全日本ボールに。

>>5-7に載っているルール以外の補足・補正・備考】
ブラジル:「ファストブレイク(発動時全選手パス力+1、全行動消費ガッツ1.1倍)」発動中
翼:ダイヤで「スポットカット(+2)」、「スキル・ファンタジスタ(2D6が2の場合12扱い、3の場合11扱い)」所持
中山:クラブ以外で「クィックダッシュカット(+2)」

292 :2 ◆vD5srW.8hU :2014/08/11(月) 23:39:48 ID:656yjIAg
★サンタマリア ブーメランパス ( ダイヤ8 ) 77+( 1 + 3 )+(ファストブレイク+1)=82★
★翼 パスカット ( ハート10 ) 73+( 5 + 6 )+(人数補正+1)=85★

MAX【攻撃側】−MAX【守備側】≦−2→全日本ボールに。
-----------------------------------------------------------------
ギュルルゥウウウウウウウウウウウン!!

唸りを上げて大きく曲がるサンタマリアのブーメランパス。
サンタマリアはこれをネイに届けシュートの基点にするつもりだったが、それは未然に防がれた。

翼「これだっ!」

バッ!
パシィイイイン!

サンタマリア「な…なにィイ!?」

ブラジルメンバー「そ、そんなァ!」「いきなりカットかよ!」
全日本メンバー「やったァ翼!」「凄い!ナイスディフェンスだ!」

放送「あ、あぁあああ〜〜〜っ!?攻撃の基点となる筈だったサンタマリアくんのパスがあっさりとカットされましたー!!」

観客「なにィ!?速攻の筈じゃないのかよ!」「何でよりにもよって今日絶好調なんだよツバサめー!」

293 :2 ◆vD5srW.8hU :2014/08/11(月) 23:42:24 ID:656yjIAg
*翼がフラグEを回収し、スポットカットの発動率が上がりました。
*翼のパスカットが成長限界に達しました。



速攻を仕掛けた途端のパスカットと言う危険な事態にブラジル側も慌てずにはいられない。
これはショートカウンターの絶好のチャンスなのだ。
当然翼もそれは分かっていて、すぐに脳内で自分の体力と現在の戦況を照らし合わせた。

翼「(チャンスなんだが…今サイクロンを撃ちに行ったら、絶対に後半終了まで持たなくなる。
じゃあドリブルで突っ込むか…?いや、これも後半を疲労を騙し騙しで戦う羽目になってしまう。
だからと言ってこのチャンスで攻めないのは勿体無い。つまりは)葵!もう一度行くんだ!」

バコッ!

葵「はいっ!翼さんから貰ったこのボール、無駄にはしません!葵新伍、いっきまーす!」

ダダダダッ!!

放送「そしてもう一度葵くんが先陣を切り込んだ!日本としてはこのチャンスに攻めない訳がありません!」

観客「わーっ、戻れ戻れ!」「くそー何をしているんだ!攻めるどころか攻められているじゃないか!」

ファストブレイクを仕掛けた直後ではあまり攻撃参加しないDF達ですら比較的前に居る。
ブラジルが葵を捕まえられたのは彼がブラジル陣内中程まで進んでからで、それもドトール一人だった。

葵「アンタとのマッチアップも飽きてきたよ!そろそろゴールさせてくれ!」

ドトール「させる訳ないだろう」

294 :2 ◆vD5srW.8hU :2014/08/11(月) 23:43:57 ID:656yjIAg
【分岐】http://capmori.net/test/read.cgi/morosaki/1403315487/l50にて
!card と書き込むとランダムでトランプの絵柄が出るので、(!は半角)書き込んでみて下さい。
(ageでもsageでも構いませんが、★も含めて一回の判定の全文をコピペされてない場合は無効です)

先着(順番通りじゃない書き込みは無効)で
★葵 ドリブル (!card) 74+(!dice + !dice)=★
★ドトール タックル (!card) 75+(!dice + !dice)=★
と書き込んで下さい。カードやダイスの結果で分岐します。

MAX【攻撃側】−MAX【守備側】
≧2→葵、ドリブル突破。
=1、0、−1→ボールはこぼれ球に。そして左から順に
(翼がフォロー)(三杉がフォロー)(サンタマリアがフォロー)
≦−2→ブラジルボールに。

>>5-7に載っているルール以外の補足・補正・備考】
葵:ダイヤで「全方位フェイント(+5)」、ハートで「竜巻直角フェイント(+4)」
 スペードで「直角フェイント(+3)」、クラブで「富士山大爆発(+2)」
ドトール:ダイヤかハートで「コブラタックル(+2)」

295 :2 ◆vD5srW.8hU :2014/08/12(火) 22:08:54 ID:z8/RmkbI
★葵 ドリブル ( ハートJ ) 74+( 4 + 2 )+(直角竜巻フェイント+4)=84★
★ドトール タックル ( ダイヤ2 ) 75+( 5 + 2 )+(コブラタックル+2)=84★

MAX【攻撃側】−MAX【守備側】=0→ボールはこぼれ球に。そして三杉がフォロー。
-----------------------------------------------------------------
葵「(さっきはこいつにタイミングをずらされてもう少しで止められる所だった。
頭脳派のDFは読み合いが上手いんだ…なら、いっそ読まれてもいいからスピードで振り切るっ!)」

ドトール「(さっきはギリギリまで待ち構えても結局急停止でかわされてしまった。
だが如何にこいつでもスピードを上げた瞬間ならそんな芸当は出来ない筈だ…)」

つい数分前対決したばかりの二人はその反省を踏まえ、それぞれ対策を考えて挑んだ。
葵は読み合いの勝負を拒否してスピード勝負を押し付ける事を選択し、
ドトールは逆に葵がスピードに乗ってきた瞬間を狙う事に決めた。

カクッ!バッ!
ギュルルルッ!

ドトール「!ここだァ!」

シュッ!
バチィィイン!

葵「なっ!?うっそー!」

この勝負は自分が押し付けようとした要素を利用された葵の負けだった。
竜巻フェイントで跳んでいる最中を狙われてしまっては葵もどうしようもなかったのだ。

ドトール「!?くっ!」

296 :2 ◆vD5srW.8hU :2014/08/12(火) 22:10:39 ID:z8/RmkbI
三杉「残念、まだ僕が居るよ」

葵「三杉さん!」

バムッ!
ダダダダッ!

しかし完全にボールを抑える事が出来ず三杉のフォローを許してしまったドトールも痛み分けと言った所だろうか。

放送「ドトールくんタックル!ボールをこぼし…ましたが三杉くんがフォロー!
駄目です、これでは単独特攻している選手が変わっただけだ!審判がチラチラと時計を見ていますが
まだゴールを狙うワンチャンスは残っていそうです!ブラジル、凌げるか、凌げるか!」

アマラウ「(無駄じゃないぜ!ゴールに突撃してくる奴としちゃ、ミスギの方がいくらかマシだ!)」

ディウセウ「(ハイパーオーバーヘッドは…撃ってこないんだろーなー、多分)」

ゲルティス「(ミスギがこの二人を突破してくる確率…24.4%)」

三杉「(前半終了まで後僅か…とても葵や日向を待っている暇はないな。翼くんのサイクロンなら
間に合うかも知れないが、ペース配分を考えれば下策だ。かと言って逆サイドの岬くんに
渡そうとしてもジェトーリオに戻る時間を与えるだけ。あまり分の良い勝負ではないが…突っ込むか)」

297 :2 ◆vD5srW.8hU :2014/08/12(火) 22:12:14 ID:z8/RmkbI
【分岐】http://capmori.net/test/read.cgi/morosaki/1403315487/l50にて
!card と書き込むとランダムでトランプの絵柄が出るので、(!は半角)書き込んでみて下さい。
(ageでもsageでも構いませんが、★も含めて一回の判定の全文をコピペされてない場合は無効です)

先着(順番通りじゃない書き込みは無効)で
★三杉 ドリブル (!card) 75+(!dice + !dice)=★
★アマラウ タックル (!card) 73+(!dice + !dice)+(人数補正+1)=★
★ディウセウ タックル (!card) 73+(!dice + !dice)+(人数補正+1)=★
と書き込んで下さい。カードやダイスの結果で分岐します。

MAX【攻撃側】−MAX【守備側】
≧2→三杉、ドリブル突破。ゲルティスと一対一に!
=1、0、−1→ボールはこぼれ球に。そして左から順に
(岬がねじこみに)(ゲルティスがフォロー)(ジェトーリオがフォロー)
≦−2→ブラジルボールに。

>>5-7に載っているルール以外の補足・補正・備考】
三杉:ダイヤで「華麗なドリブル(+3)」、ハートで「やや華麗なドリブル(+2)」
ディウセウ:クラブ以外で「パワータックル(+2&吹飛係数4)」

298 :2 ◆vD5srW.8hU :2014/08/15(金) 01:00:37 ID:jjwF4Q86
★三杉 ドリブル ( クラブ9 ) 75+( 1 + 6 )=82★
★アマラウ タックル ( ダイヤA ) 73+( 6 + 2 )+(人数補正+1)=82★
★ディウセウ タックル ( ダイヤ7 ) 73+( 2 + 6 )+(人数補正+1)+(パワータックル+2)=84★

MAX【攻撃側】−MAX【守備側】≦−2→ブラジルボールに。
-----------------------------------------------------------------
アマラウと言えば高いクリア。ディウセウと言えばブロック。
ブラジルユーススタメンのこの二人の得意分野について聞けば10人が10人共こう答えるだろう。
そしてそれは間違いなく正解だが、この二人は決して他の分野が苦手な訳ではない。
アマラウはパスカットも得意としていたし、ディウセウはオーバーラップして攻める事も出来る。
そしてタックルにおいても二人はドトールやジェトーリオに比べれば見劣りする、と言う程度だった。

アマラウ「オラオラッ!」
ディウセウ「うりゃぁああ!」

ガガッガッガッ!

三杉「くっ…!」

三杉は今それを痛感していた。データとしては完全に把握していたし、有利な勝負ではないとも
理解していたが折角のゴールチャンスを潰されるのはやはり歯がゆい物だった。

ディウセウ「でいやぁーーっ!!」

ズシャアアアッ!
バシィン!
バッコォーーーーーーーン!!

三杉「ああっ!」

二人を振り切れず体を寄せられた三杉がボールを奪われ大きくクリアされるのと。

299 :2 ◆vD5srW.8hU :2014/08/15(金) 01:01:59 ID:jjwF4Q86
ピッ、ピィイイイイイイイイイイイイイイイイイ!!

前半終了の笛が鳴り響いたのはほぼ同時だった。

全日本メンバー「ありゃ…ダメか」「良い形で行けたんだけどなァ」「そうそう上手くはいかないか」

ブラジルメンバー「ふーっ、危ない危ない」「くそっ、結局リードされたままか」「ええい後半だ後半!」



放送「ここで前半終了!ブラジルユース、からくもピンチを凌ぎました。日本がリードが2点に
広げる事は阻止できましたが0−1と言う少なくない不安を残す折り返しとなっております。
シュート数とキープ率では勝りながらもカウンターと奇襲で先制されてそれに追いつけないと言う
まるでドイツ戦の様な展開になってきましたがあの時と同じく後半に逆転してくれる事を期待したい所です!」

観客「えーい畜生、またリードされてのハーフタイムかよ!」「ウチの連中は敵に華を持たせなきゃ気がすまんのか?」
「後半こそちゃんとやれよ!絶対だぞ!」「大丈夫だ!最初の不意打ちの1点以外はウチが圧倒していた!」
「でも今日はカルロス冴えないなー」「中盤でぐだぐだやってないでもっとシュート撃てよ!」
「ハーフタイムで仕切り直してなんとかしろ!」「ブラジルは世界一だ!それは当たり前の事なんだぞーっ!!」

放送「おっとここで観客からの叱咤激励!しかしそれも無理はないでしょう。
期待通りに決勝進出したはいいものの、一番大事な決勝戦で勝てなくては意味がありません!
タレントに恵まれたスター世代で開催国として戦っているのに優勝以外は恥。
サッカー王国たるブラジルがブラジルらしくある為には準優勝では認められないのです」

300 :2 ◆vD5srW.8hU :2014/08/15(金) 01:03:24 ID:jjwF4Q86
日本サポーター「うぉー!いいぞいいぞー!」「この調子で後半も行けー!」「しっかりリードを守れよーっ!」

放送「逆に日本は最早ありとあらゆる前評判を吹き飛ばしこの舞台に立って居ます。
1ヶ月前、日本はワールドユースの決勝戦まで行けるよと言えば良くて過激な日本ファン、
下手すれば正気を疑われた事でしょう。なにせ大陸別予選を突破したのも初めてで、
プロリーグを持たない日本は今大会でも贔屓目に見ても精々ダークホース扱いでした。
それが今や決勝でブラジル相手にリードしてハーフタイムを迎えているのですから、
月並みな言葉ですが本当にサッカーとは何があるか分かりません!」

ディアス「このまんまじゃ多分負けるぜ。どうするよ、ブラジル?」

ナポレオン「シュート数が少なくてモタついてるな〜」
ピエール「ここまでは日本の作戦通りと言う事だな」

火野「ブラジルはもっと縦ポンした方がいいんじゃないのか?」
ビクトリーノ「ああ、ミドルシュートの連発に拘り過ぎだな」

クライフォート「キープ率の計算はどうなっている?」
クリスマン「ブラジルが60%と言った所だ」
イスラス「日本が守勢に回っている時間が多いな」

アルシオン「日本は良いカウンターが2回決まっているな」
ストラット「ツバサのサイクロンも決まったと思ったんだがなあ」
ヘルナンデス「それだけゲルティスが大した奴だと言う事だ」
ジェンティーレ「あれが入っていたらこの試合は絶望的になっていたぞ」

カルツ「カーッ、やるねえ日本。あのブラジルをここまで抑えるとは」
ミューラー「しかしこのままで終わる訳がないだろう」
フライハイト「後半に向けて何をするかが重要になるな」
シュナイダー「より大きな変化を求められるのはブラジルの方だが…さて」

301 :2 ◆vD5srW.8hU :2014/08/15(金) 01:04:50 ID:jjwF4Q86
前半最後の攻撃は尻すぼみに終わったものの、それでも日本が有利なのは火を見るよりも明らかだった。
序盤の奇襲で1点リードしたと言う事実はその後ブラジルの方が攻撃機会が多かった程度では
覆せる物ではなく、ブラジル国民が圧倒的大多数である観客の顔は焦りに引きつりつつあった。
準決勝までに散ったライバル達も客観的に見て日本の勝ちが近づいている事を否定する者は居なかった。

全日本メンバー「よーしよし、上出来だぜ!」「油断するなよ、後半こそ本当の勝負だ」「分かってるって」
「松山、足は大丈夫なのか?」「葵もイエロー食らってたしなあ…」「まずは早く休憩を取ろう」

森崎「(さーて後半からはどうすっかなー。このまま行けばわざわざ若林なんか出さなくて済むんだが…)」

故にベンチに引き上げる日本の選手達の顔も明るかった。不安材料もいくつかあり、
決して油断できる状況ではないがこの前半がほぼ理想的な展開で進んだのは疑い様がなかったからだ。
それは森崎も同じ事で、彼はこの好調をどうやって維持するかを考えていた。



日本の誰も予期していなかった。

ブラジルの最終兵器が遂にヴェールを脱ごうとしていた事など。

そしてそれは日本だけでなく、誰も知らない事だった。



ロベルト「(ああ〜、まずいまずいまずい!どうしよ、ハーフタイムで何か指示出さないと、修正しないと…
だけど何も思いつかないよ〜もしこのまま負けたら全部俺のせいになっちゃうじゃないか〜…
でもでも下手な指示出したら選手達に突っ込まれるだろうし〜…!どうしようどうしようどう)」

ガタッ。

ロベルト「!?!」

302 :2 ◆vD5srW.8hU :2014/08/15(金) 01:06:26 ID:jjwF4Q86
アルツール・アンチネス・コインブラ。

別名“勝負請負人A(エース)”。所属クラブ無し。
南米のストリートサッカーで賭け試合に関与して生きて来た知る人ぞ知るアマチュア選手。

彼の事を知る者は多くない。
上述の勝負請負人と言う経歴は殆どの人には都市伝説扱いされていたし、
彼が過去フラメンゴの幼年部にごく僅かな間だけ所属していた事も殆ど知られていない。
ましてや彼がブラジルがサッカー王国として名を馳せる前の時代の伝説の選手、
ジャイロの養子だと言う事はほんの一握りの人間しか知らない。

彼の力を知る者も少ない。
彼はロベルトによってブラジルユースに召集された直後にカルロス達の自信を粉々にしたが、
それは非公開練習中の出来事だった為関係者以外は知る事が出来なかったのだ。
ブラジルユースの選手リストにはその背番号と共に載っていたので大会前、
そして大会中は盛んにこの謎の選手は誰なのだと騒がれたが試合に全く出てこない為
やがてロベルト監督のハッタリ用の存在なのだと言う説が広がり忘れられていった。

彼の心を知る者は殆どいない。
勝利や栄光と言った概念に価値を見出さないと言い切る名誉欲の欠如と
それをもたらした特異な経歴と人生経験は彼と最も関わりが深いカルロスですら掴みきれていない。

冗談の様に分からない事だらけの謎の選手。

コインブラ「監督」

ロベルト「お、お前、もしかして…!」

コインブラ「はい。俺を試合に使って下さい」

彼が歴史の表舞台に出たのはこの瞬間だった。

303 :2 ◆vD5srW.8hU :2014/08/19(火) 20:49:11 ID:3C9a7ogw
*ハーフタイムに入り、全選手のガッツが200回復しました。

出場中

900/900 葵
670/900 翼 なおりかけ
770/900 日向
700/700 三杉
850/850 岬
750/750 中山
850/850 松山 軽傷LV1治療済
800/800 次藤
800/800 早田
750/750 中里
795/835 森崎

控え

900/900 若林
850/850 山森
800/800 政夫、和夫、若島津
750/750 新田
700/700 井沢、石崎、赤井
650/650 滝、高杉
600/600 来生

304 :2 ◆vD5srW.8hU :2014/08/19(火) 20:50:42 ID:3C9a7ogw
〜全日本ユース控室〜

葵「(ふー。前半はあんまり役に立てた感じがしないなァ。なんとかゲルティスの所に辿り着かなきゃ…)」

翼「(あのサイクロンは会心の一発だった。それを防がれるなんて、流石ブラジルとしか言い様がない)」

日向「(ククッ、理想的な展開だぜ。最高の大舞台で最高の賞金首が次々獲れている)」

三杉「(考えろ、考えろ。僕がブラジルユースのメンバーだったらどうする?考えろ…)」

岬「(後半は展開によっちゃ時間稼ぎも考えないとね。この戦い方を続けるなら、シュート数は限定されるし)」

中山「(リードして前半を終えたが、やはりブラジルは凄いと思わせる場面がいくつもあった。このままでいいのか?)」

松山「(くそっ、また怪我をするなんて。交代枠は貴重なんだから、こんな場面で痛がっている場合じゃない!)」

次藤「(あんまり出番が無かったばってん、それは良い事ばい。じゃが、後半はもっとシュートば食らうかもな)」

早田「(チィッ、今日の出来じゃエースキラーを名乗るのは恥ずかしいぜ。良いトコねーなー)」

中里「(このままでは中の里の名折れ。しかし悪戯に速攻を仕掛けても危機を招きかねぬ。どうするか…)」

ワールドユース決勝戦と言う上を探すのが難しい大勝負の前半を1点リードで終えた
全日本ユースの士気はほぼ理想的な状態にあった。自信と緊張感のバランスが取れている為
勝って兜の緒を締めよの戒めが独りでに出来上がっていたのである。

見上「さて…客観的に言って、我々は僅かに有利と言うべき状態だ。1−0なのは当然いい。
シュート数とキープ率で負けているのはそういう作戦なのだから許容範囲内だ。
だが葵のイエロー、松山の怪我など不安要素もある」

葵・松山『うっ』

305 :2 ◆vD5srW.8hU :2014/08/19(火) 20:52:14 ID:3C9a7ogw
見上もこの状況を素直に表現する事でハーフタイムの作戦会議を始めた。

見上「なによりブラジルが何も手を打たない筈がない。そこで我々は選択を迫られる。
このままの戦い方で後半も行くか、それとも違う戦い方を選ぶかだ」

森崎「(このままいくか、それとも何かを変えるか…難しいが重要な選択だな)」

A 全てこのままで行こうと主張する。
B 戦い方はこのままでいいが、微調整を提言する(更に分岐)。
C もっと守備的に戦おうと提言する(更に分岐)。
D もっと攻撃的に戦おうと提言する(更に分岐)。

      http://capmori.net/test/read.cgi/morosaki/1403315487/l50にて
            ☆2014/8/19 23:30:00☆ から投票期間を設けます。
    そこから  15  票カウントし、一番多く票が入った選択肢で続行します。引き分けの場合は
   その次の票をタイブレーカーに使います。尚、投票はageた書き込みのみを採用しています。

306 :2 ◆vD5srW.8hU :2014/08/20(水) 20:54:53 ID:7kADMK62
>B 戦い方はこのままでいいが、微調整を提言する(更に分岐)。

森崎「現在の作戦は有効です。大きく変える必要はないと思います。微調整は必要でしょうが」

見上「ふむ。その微調整とはなんだ?」

森崎「それは…」

A 「イエローを食らった葵を新田に変える事です」
B 「怪我をした松山を山森に変える事です」
C 「追加点を狙わず、ボールキープを最優先して逃げ切りを狙う事です」
D 「日向をボランチに上げて、中盤を更にコンパクトにする事です」
E 「岬と中里のポジションを入れ替える事です。

      http://capmori.net/test/read.cgi/morosaki/1403315487/l50にて
            ☆2014/8/20 22:00:00☆ から投票期間を設けます。
    そこから  15  票カウントし、一番多く票が入った選択肢で続行します。引き分けの場合は
   その次の票をタイブレーカーに使います。尚、投票はageた書き込みのみを採用しています。

307 :2 ◆vD5srW.8hU :2014/08/25(月) 22:03:18 ID:jvIjDPBg
>E 「岬と中里のポジションを入れ替える事です」

岬「えっ!?」

中里「なぬ!?」

ザワッ…

見上「何を言っているのだ森崎。DF経験のない岬をそんな後ろに下げてどんなメリットがあると言うんだ」

今回の森崎の提案は当事者の二人だけでなくチーム全員が驚いた。
中里はMFとしての出場経験があるものの、岬はDFとして出た事などない。
見上も当然それを指摘してくるが森崎が何も言わずに引き下がる訳もなかった。

森崎「メリットは岬のブーメランパスの機会が増える事、そして中里が攻撃参加しやすくなる事ですね。
現状、ザガロもマウリシオもダイレクトシュート狙いで来ています。それなら中里だろうと岬だろうと
このサイドのディフェンスの存在感は大して変わりません。ならば攻撃のチャンスを増やした方が得です。
岬は確かにDFに不慣れでしょうが、周りを観察し周りに合わせると言う事ならコイツは大得意ですよ」

岬「(うわ、なんて無茶振りをしてくるんだ…僕は森崎にとっては興味のない対象だと思っていたのに…)」

見上「………」

308 :2 ◆vD5srW.8hU :2014/08/25(月) 22:05:15 ID:jvIjDPBg
【分岐】http://capmori.net/test/read.cgi/morosaki/1403315487/l50にて
 !card と書き込むとランダムでトランプの絵柄が出るので、(!は半角)書き込んでみて下さい。
(ageでもsageでも構いませんが、★も含めて一回の判定の全文をコピペされてない場合は無効です)

先着(順番通りじゃない書き込みは無効)で
★岬、どうなるか→(!card)★
と書き込んで下さい。カードやダイスの結果で分岐します。

JOKER→見上「ええい、もうお前ら若造どもには任せておけん!ワシがDFとして出る!」土壇場でご乱心☆
ダイヤ→見上「岬…出来るか?DFのポジショニングが」 岬「…やってみます」
ハート→見上「岬…出来るか?DFのポジショニングが」 岬「出来ますが、それとは別の問題があります」
スペード→見上「駄目だ。ただでさえ日向で博打をしているのだ、これ以上は博打を重ねられん」
クラブ→見上「駄目だ。中里ではジェトーリオに対処できん」

309 :2 ◆vD5srW.8hU :2014/08/28(木) 00:26:26 ID:gHTx8UN6
★岬、どうなるか→( スペードK )★

スペード→見上「駄目だ。ただでさえ日向で博打をしているのだ、これ以上は博打を重ねられん」
-----------------------------------------------------------------
森崎「ええ〜…」

岬「(ホッ)」

見上「攻撃面のメリットはあるが、それは不慣れなポジションを土壇場で試すリスクに
見合う程大きな物ではない。折角前半で築き上げた良い流れをわざわざ崩す必要はないのだ」

森崎「(チェッ。試合前は俺に任せたのに、試合中は監督ヅラかよ)」

しかし森崎の提案はにべもなく却下された。折角リードしているのにわざわざ
ディフェンスラインに不慣れな選手を入れる必要はないと言う一般的な意見には
森崎以外は誰も不満を持たなかった。

見上「(それに…もしあの男がそっちのサイドに出てきたら、そんな配置では岬も中里も無効化されかねん…)」

井出「(もしあのコインブラと言う選手が出てきたら、ブーメランパスも分身ドリブルも通じなくなりそうなんだな…)」

コインブラの力を伏せている見上と井出には他にも却下の理由があったが、それを口にする事はなかった。

森崎「じゃあどうするんですか?監督」

見上「ん?うむ…松山、怪我の具合はどうだ」

松山「はい!大丈夫です、後半も行けます!こんな怪我なんかに負けません!」

310 :2 ◆vD5srW.8hU :2014/08/28(木) 00:27:36 ID:gHTx8UN6
見上「ではもうしばらく頑張ってもらうぞ。葵、お前もだ。くれぐれも不用意なファウルを重ねるんじゃないぞ」

葵「はいっ!」

見上「さて…結論としてはこのままで行くが、何処かの地点でほぼ必ず交代が必要になるだろう。
新田、山森、赤井、若林。お前たちは何時でも出られる様に定期的にアップしておけ」

新田・山森・赤井・若林『はい!』

見上「その他の者も最後まで気持ちを切らさずに居ろ。誰が何時出番があるかは誰にも分からんのだ」

全日本メンバー『はい!』

見上「では残り10分ほどしっかり休んでおけ。泣いても笑っても、ここが最後なのだ」

こうして全日本ユースはスタメンを弄らないまま後半戦に望む事になった。
思い思いの束の間の休息を過ごす彼らの胸中には何があったのか。



葵「(後半こそやってやるぞ!イタリアでは何をやってもゲルティスに勝てなかったけど、今日それを変えるんだ!)」

松山「(俺はオランダ戦でもイタリア戦でもチームに貢献できたとは言い難い。名声なんかじゃない、誇りの問題だ!)」

早田「(畜生が!折角世界の天辺を決める場所まで辿り着いたんだ!土壇場で通用しませんでした、で堪るか!)」

中里「(うぬぅ…流石はサッカー王国と思うのは何度目か。与えられた役割すら満足にこなせぬのとは)」

葵、松山、早田、中里は前半活躍出来なかった事を悔やみつつ後半こそはと誓い。

311 :2 ◆vD5srW.8hU :2014/08/28(木) 00:30:48 ID:gHTx8UN6
三杉「(残るはブラジルの謎の10番位だな。ここで出てきて実は最強の選手でした、なんて悪い冗談がない限りは大丈夫だ)」

岬「(ブラジルは後半大きくフォーメーションを変えてくるかも知れない。不意打ちへの注意が最重要課題だな)」

次藤「(この試合、最後まで森崎の体力ば切らさんば勝てるタイ。ワシが何処までシュートば跳ね返せるかが鍵とね)」

中山「(今一番疲労しているのは翼か。それも目立つ程じゃない。むしろ問題なのはブラジルも殆ど疲労していない事だな)」

三杉、岬、次藤、中山は冷静に状況を把握し、後半の展開を占い。



新田「(俺が出されるとしたら葵の代わりだろうなあ…もっと強力なシュートが使えれば…)」

山森「(松山さんのコンディション次第ではすぐに出番が回って来るかも知れない。緊張してしまうな…)」

赤井「(俺は松山さんか、それとも中里さんの代わりかな?守備固めなら俺の得意分野だ)」

新田、山森、赤井は自分の出番の可能性を探り、何をすべきかを予測し。



政夫「(くそ〜、分かっていたけどやっぱり出番はなさそうか…)」

和夫「(2枠を使ってでも使いたいと思わせる程の火力を身に着けておけば…)」

若島津「(今回は仕方がない。俺が監督の立場でもクリア特化の俺はこの試合では使わん)」

石崎「(終盤の逃げ切りの場面で出られないかな〜…ブロックだけなら誰にも負けないつもりなのに)」

政夫、和夫、若島津、石崎は監督に指名されなかった事を悔やみつつも気持ちを切らさず。

312 :2 ◆vD5srW.8hU :2014/08/28(木) 00:33:11 ID:gHTx8UN6
滝「(監督はああいったけど、流石に俺はもう出番はないだろうって理解しているさ)」

井沢「(諦めて堪るか。今回は日本が名声を得る事は俺にもメリットがあると割り切るんだ)」

来生「(俺に対しての当てつけなんだ。監督も皆も、ストライカーを他の奴に任せて、俺を無視して…)」

高杉「(今の俺に出来る事はこうやってタオルやドリンクを準備する位か…)」

滝、井沢、来生、高杉は諦めの念に屈しつつも、サブの選手らしく振舞う事に集中した。



その中でキャプテンの座を争った4人はどうしていたのか。



若林「(…この試合、まだ波乱がありそうな気がする…だが、俺の出番は無いかも知れん)」

ある意味森崎に全てを奪われた男とも言える若林は監督の指示通りウォーミングアップに努めつつ、
なんとなく自分の出番は来ないかも知れないと予感していた。何故彼がそう感じたかは
彼自身にも分からなかったが、それは諦めでも自棄でもない不思議に静かな感情から来ていた。



日向「(さて…前半は上手く行った。だが後半こそが正念場だ。ブラジルが俺対策をしてこない筈がない)」

この試合のここまではMVPと言って良い程活躍している日向は気を引き締め直していた。
彼は傲慢で強欲な男ではあるが、敵や己を見失う小物ではない。むしろ知的とすら言っていい。
あれだけ活躍すれば当然ブラジルも何かしら手を打ってくると分かっている彼には一分の隙も無かった。

313 :2 ◆vD5srW.8hU :2014/08/28(木) 00:34:23 ID:gHTx8UN6
翼「(俺が憧れつづけたブラジル相手に1−0か…出来過ぎにすら感じるな。このままで行く筈がない)」

全日本ユースの中でもっともブラジルと縁が深い翼は現状を喜んでいなかった。
このまま行けば勝てる、などと楽観的に思うには彼のブラジルで培った経験と敬意は大きすぎた。
プロデビュー後のスランプを乗り越えた経験が彼には元から少ない油断と言う感情を完全に除去していた。



森崎「(なんか…落ち着かねえな。プレッシャーを感じているのか?この俺様も人の子だって事かな)

キャプテンであり正GKでもある森崎は苛立ちにも近い心境を持て余していた。
彼は間違いなくメンタルの強い選手ではあったが、それでもこんな大舞台では流石に緊張する事がある。

森崎「(いや…それだけじゃない。これはプレッシャーだけじゃない…だけど、何なんだ?)」

しかし今彼が感じている物はそれだけではなかった。その正体が分からない故に彼は苛立っていた。



見上「(誰も一言も発しないな…だが無理に騒ぐよりこの方がいいかも知れん)」

結局ハーフタイムの後半は誰も口を閉ざしたまま静かに時が経つのを待っていた。
誰もが覚悟していたのだ。後半はより厳しい展開になりそうだと。

だが誰もアルツール・アンチネス・コインブラの脅威だけは分からなかった。見上と井出は固く口を閉ざしていた。
前日に決めた通り、訳が分からない事が多すぎて教えない方が良いのだと言う結論に従って。



後半戦まで後数分…

314 :2 ◆vD5srW.8hU :2014/08/29(金) 00:49:10 ID:tivVdVvc
〜ブラジルユース控室〜

ロベルト「さて、戦況はお前たちが誰よりも良く理解しているだろう。
故に監督として無駄なスピーチに時間を費やすつもりはない」

ブラジルメンバー『………』

ロベルト「故に、監督としての仕事を真っ先に片づける。マウリシオ、交代だ」

マウリシオ「!!」

ロベルト「コインブラ、お前を使うぞ」

コインブラ「はい」

ブラジルメンバー『!!!』

ロベルト「フォーメーションはこうだ」



−−@−− @ゲルティス
−BCD− Bドトール Cアマラウ Dディウセウ
−−−−A Aジェトーリオ
−−−−−
−G−I− Gトニーニョ Iコインブラ
F−−−E Fネイ Eサンタマリア
−H−−− Hカルロス
−−−J− Jザガロ
ブラジルユース 4−4−2

315 :2 ◆vD5srW.8hU :2014/08/29(金) 00:50:12 ID:tivVdVvc
ロベルト「さて。誰か何か意見はあるか?」

マウリシオ「(まあ、外されるとしたら俺だろうなーって覚悟してましたよ…)」

サンタマリア「…ありません。俺もこの配置が最善だと感じます」

トニーニョ「同じく。前半に生じた問題もこれで大部分が解決できる筈です」

カルロス「異議なしです(監督も待っていたんだな。コインブラが戦う覚悟を決めるのを)」

ロベルト「…よし。では細かい打ち合わせは各自休憩しつつ行え。最後に一つもう一度言っておこう」

ブラジルメンバー『………』

ロベルト「ブラジルは世界一かつ最強でなくてはならないと言う事の意味を知って来い」

ブラジルメンバー『はい!!』

コインブラ「…はい」

カルロス「…コインブラ」

コインブラ「なんだ」

カルロス「分かったのか?」

コインブラ「…これから確かめる」

カルロス「…そうか」

316 :2 ◆vD5srW.8hU :2014/08/30(土) 08:28:18 ID:jg47Lqbc
http://www.youtube.com/watch?v=eUMqYN9TYaE

〜マラカナン・スタジアム〜

そして、後半戦は始まった。衝撃のプレリュードとなる放送を皮切りに。

放送「皆様大変長らくお待たせ致しました。間も無く後半戦がスタートします。それに先駆け
先程両チームの情報が入ってきました。まずはアウェイの全日本ユースですが、
こちらは選手交代は一切無い様です。前半の良い流れをこのまま維持するのが狙いでしょうか。
一方ブラジルユースですが、こちらは選手の交代があるそうです」

観客「ん?誰を入れるんだ?」「はて、もうベストメンバーじゃなかったっけ?」「まさか…」

見上「!!!?」ガタッ

井出「か、監督ぅ!」

全日本サブメンバー「(あれ、どうしたんだ監督は)」「(あんなに慌てた所は見た事がないぞ)」

放送「っ…こ、これは!?………はっ、し、失礼いたしました!コホン…」

自分が渡された情報が一瞬信じられなかった実況は数秒間あっけにとられてから放送した。

放送「選手の交代をお知らせします。ブラジルユース、マウリシオくんに代わりまして…
コインブラくん。アルツール・アンチネス・コインブラくん、背番号10番です!」

まさかの10番の登場を。

シーーーーーーン…

その瞬間、きっかり1秒だけ世界が止まった。

317 :2 ◆vD5srW.8hU :2014/08/30(土) 08:29:23 ID:jg47Lqbc
観客「なんだとォ!?」「コインブラって誰だ!?」「あいつか!何故かメンバーリストに10番で載ってた奴!」
「ちょっと待て!今までそんな奴出てこなかったじゃねーか!」「全然出てこなかったのにこの土壇場でだと!?」
「どうなっているんだ一体!?」「何で誰も知らない奴出すんだよ!」「こらーロベルト!トチ狂ったか!?」

そして世界は動き出した。パニックに陥った観客の盛大な雑音と共に。

シュナイダー「…誰だあいつは?」
フライハイト「メンバーリストには載っていたが…」
カルツ「あんな奴、俺達との試合には出てこなかったよなァ?」
ミューラー「当たり前だ。観客もそう言っているだろう」

アルシオン「ストラット、知っているか?」
ストラット「いや、ブラジルでやっていた頃に見た事も聞いた事もない」
ジェンティーレ「ここに来てハッタリか?ブラジルともあろうものが」
ヘルナンデス「馬鹿な。そんな事に頼る必要はない筈だ」

クライフォート「そういえば開幕パーティの時に見た気がするが…」
クリスマン「うーん、遠くからじゃよく分からないな」

ディアス「…なんだあいつは。なんなんだ、この威圧感は…?」

ビクトリーノ「仮に10番に相応しい選手なら、誰もが知っている筈だよな…」
火野「どうなっていやがるんだ。なんで今更出て来た?」

ピエール「分からない…理解不能だ」
ナポレオン「一体何がしたいんだブラジルは?」

観客だけでなく、この大会で戦った選手達も一様に首を傾げるしかなかった。
それ程までにコインブラの登場は唐突で、衝撃的で、意味不明だった。

318 :2 ◆vD5srW.8hU :2014/08/30(土) 08:30:43 ID:jg47Lqbc
そして一番困惑したのは勿論全日本ユースだった。

葵「(あれっ?ミーティングではコインブラなんて名前出てこなかったよな?)」
翼「(あのコインブラと言う男、後半で初めて出るなんてどんな選手なんだ…)」
日向「(今更出てきやがっただと?くそっ、調べさせておけば良かったな)」
三杉「(…馬鹿な。まさか悪い冗談が本当にあったとでも言うのか?)」
岬「(凄い長所があるけど弱点も多いから使いたくなかった…って言うのが現実的な線かな)」
中山「(ブラジルで10番を着れるって言うのは本当に凄い事…なんだよな?)」
松山「(じゃあ一体なんで今まで出てこなかったんだ?訳が分からないぞ)」
次藤「(とりあえず体つきはごつかばい。ばってん、サッカーは体力だけでは出来なか)」
早田「(どうやらCMFをやるつもりみたいだが…どんなタイプのMFなんだ?)」
中里「(奴め…俊足の持ち主だな?しかしそれ以外の見立ては出来ぬ…)」

森崎「(あん?なんだ、無銭飲食ヤローじゃないか。なんでこんなタイミングで…
ん!?待てよ、自信家しかいないブラジルユースの連中が全く不満そうな顔をしていない!
…つまり…あいつらに認められる程の実力者って事なのか…?)」

彼らは皆コインブラがどんな選手か訝しみ、警戒しようとはしたものの
分かる事が殆どない為に具体的にどうすればいいのか分からず困る羽目になっていた。

賀茂「…おいおい、土壇場でこれかよ…クソッ!」

片桐「クッ…何故出て来たんだ!」

陽子「え?え?ど、どうしたのよ兄さん賀茂さん!」

井出「(きょ、今日ほど自分の分析が外れて欲しいと思ったのは初めてなんだな!)」

見上「(ここまで来て…ここまで来たんだぞ!頼む、何とかなってくれ!)」

分かっている者達も居たが、出来る事は何もなかった。

319 :2 ◆vD5srW.8hU :2014/08/30(土) 08:32:10 ID:jg47Lqbc
ピィイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイ!!

放送「全日本ユースのキックオフから後半開始です!翼くんがキックオフしたボールを
葵くんが受けて、これを後方の三杉くんに戻します。そして三杉くんドリブル…
すると見せかけて先に行った葵くんに再びボールを託しました。ここから…」

葵「(後半序盤は仕切り直し後で速攻したがるだろうブラジルを焦らすって
作戦だったな。ついでに新しく入ったコインブラとか言う奴の守備力を試し…)」

翼「!葵、気を付けろ!」

葵「て、えっ?」

シュウウンッ!

放送「おおおおおっ!?こ、コインブラくんが物凄いダッシュ力であっと言う間に葵くんに迫って…!」

葵「ちょっ、何時の間に!?」

コインブラ「抜かせん」

サンタマリア「(俺も居るんだが…必要ないかも知れんな)」

320 :2 ◆vD5srW.8hU :2014/08/30(土) 08:35:01 ID:jg47Lqbc
【分岐】http://capmori.net/test/read.cgi/morosaki/1403315487/l50にて
 !card と書き込むとランダムでトランプの絵柄が出るので、(!は半角)書き込んでみて下さい。
(ageでもsageでも構いませんが、★も含めて一回の判定の全文をコピペされてない場合は無効です)

先着(順番通りじゃない書き込みは無効)で
★葵 ドリブル (!card) 74+(!dice + !dice)=★
★コインブラ タックル (!card) 75+(!dice + !dice)+(人数補正+1)=★
★サンタマリア タックル (!card) 74+(!dice + !dice)+(人数補正+1)=★
と書き込んで下さい。カードやダイスの結果で分岐します。

MAX【攻撃側】−MAX【守備側】
≧2→葵、ドリブル突破。
=1、0、−1→ボールはこぼれ球に。そして左から順に
(翼がフォロー)(中盤での奪い合いに)(ジェトーリオがフォロー)
≦−2→ブラジルボールに。

>>5-7に載っているルール以外の補足・補正・備考】
葵:ダイヤで「全方位フェイント(+5)」、ハートで「竜巻直角フェイント(+4)」
  スペードで「直角フェイント(+3)」、クラブで「富士山大爆発(+2)」
コインブラ:ダイヤかハートで「ソニックタックル(+3)」

321 :2 ◆vD5srW.8hU :2014/09/03(水) 22:55:16 ID:8C3pAVeE
★葵 ドリブル ( クラブ3 ) 74+( 3 + 5 )+(富士山大爆発+2)=84★ *反則発生!*
★コインブラ タックル ( クラブ7 ) 75+( 3 + 5 )+(人数補正+1)=84★
★サンタマリア タックル ( ハート7 ) 74+( 2 + 2 )+(人数補正+1)=79★

MAX【攻撃側】−MAX【守備側】=0→ボールはこぼれ球に。そして中盤での奪い合いに。
-----------------------------------------------------------------
葵「ふ、富士山大爆発っ!」

グィン!ガコッ!

コインブラ「!」

バコォーン!

ダダッ!
ドゴッ。

葵「ふべっ!?」

コインブラ「………」

葵はいきなり猛ダッシュで近づいてきたコインブラを得意技の富士山大爆発でかわそうとしたが
不意を突かれた事があだとなり、蹴り上げたボールはコインブラの肩に当たって跳ね返り、
自分はダッシュした瞬間にコインブラの腹に頭突きをしてしまう羽目となった。

サンタマリア「(む、ファール…いや?流されるかこれは?)」

これは葵のファウルであり、それを見て取ったサンタマリアは審判の方を見たが
今回は流されるかも知れないと予感した。そしてその予感は当たった。

322 :2 ◆vD5srW.8hU :2014/09/03(水) 22:57:14 ID:8C3pAVeE
放送「おおっとこれは、クロスプレイ!しかし笛は鳴らない…のか?」

全日本メンバー「ま、まずい!」「フォローしろ!」

ブラジルメンバー「走れ!」「ファールじゃねえのかよくそっ!」

バシッ!バチッ!ポーン!ドドドッ!

こぼれ球は奪い合いになり乱戦が発生した。こうなるとそのままインプレーにした方が
試合を一旦止めるよりもブラジル有利になるかも知れない。実際は日本有利になる可能性もあるので
きわどいケースだったが、後半開始直後と言う時間帯も考慮したのか審判は結局笛を吹かなかった。

放送「結局笛は鳴らない様で、そのまま乱戦になりました!後半開始直後の機先を制するのはどちらか!?」
-----------------------------------------------------------------
【分岐】http://capmori.net/test/read.cgi/morosaki/1403315487/l50にて
!card と書き込むとランダムでトランプの絵柄が出るので、(!は半角)書き込んでみて下さい。
(ageでもsageでも構いませんが、★も含めて一回の判定の全文をコピペされてない場合は無効です)

先着(順番通りじゃない書き込みは無効)で
★全日本ユース フィールダー総合力 5089+(!numnum)+(負傷者ペナ-7)=★
★ブラジルユース フィールダー総合力 5119+(!numnum)=★
★ボールの行方→!card★
と書き込んで下さい。カードやダイスの結果で分岐します。

全日本ユース/ブラジルユースの勝ちでカードが
JOKER→日向がPA内に完全フリーで駆け込む!/コインブラがPA内に完全フリーで駆け込む!
K→翼がバイタルエリアでボールを拾う。/カルロスがバイタルエリアでボールを拾う。
Q→葵がバイタルエリアでボールを拾う。/トニーニョがバイタルエリアでボールを拾う。
A〜J→フォーメーション上の番号に対応した選手が状況に応じた適当な場所でボールを拾う。

323 :2 ◆vD5srW.8hU :2014/09/04(木) 00:14:44 ID:UywyC3HI
★全日本ユース フィールダー総合力 5089+( 37 )+(負傷者ペナ-7)=5119★
★ブラジルユース フィールダー総合力 5119+( 84 )=5203★
★ボールの行方→ ダイヤ5 ★

ブラジルユースの勝ちでカードが5→ディウセウが拾った。
-----------------------------------------------------------------
ボール争いの行方は終始ブラジルの方が有利だった。
そしてその原因は明白だった。

コインブラ「(どいつもこいつも遅い、遅い)」

シュタタタタ!!

全日本メンバー「く、くそっ!」「早く!ボール逃がせ!」「あの10番が迫ってきているぞ!」

放送「奪い合いが続きます!現在日本がボールを持ちましたがブラジルの、
特に入ったばかりのコインブラくんの執拗なチェイシングに手を焼き逃げ回っています!」

シュナイダー「交代で入った奴は随分足が速いな」
カルツ「アオイからあっさりボールをこぼさせたのは只者じゃないぜよ」
フライハイト「良い運動量だ。リベロにも向いていそうだな」

アルシオン「スピードタイプの選手である事は間違いないが…それ以外はよくわからんな」
ストラット「ジェンティーレ、あいつのディフェンスはどう思った?」
ジェンティーレ「…まあまあだな。前半のブラジルには居なかったタイプだ」
ヘルナンデス「どうやらDMFらしいが、それで10番とは珍しいな?」

コインブラは並外れたスピードと運動量を兼ね揃えた選手であり、こういった状況で
貢献しやすいタイプなのは間違いない。彼にとっては後半開始直後に活躍の機会が来たと言える。

324 :2 ◆vD5srW.8hU :2014/09/04(木) 00:16:09 ID:UywyC3HI
ピエール「これ程の能力を持ちながら何故今まで全く出番がなかったんだ…?攻撃は下手なのか?」
ナポレオン「それだな。守備の専門家だから、ブラジルなら今までわざわざ出す必要がなかったんだ」

クライフォート「マウリシオの守備が軽いからコイツで強化しようと言う腹か」
イスラス「素晴らしい速さだ一度奴と100m競争で勝負してみたいな何時か機会はあるだろうか」
リブタ「イスラス…お前また早口になってるぞ…」

ビクトリーノ「なるほどね。日本に1−0のまま逃げ切られるのを予防する為の交代か」
火野「このまま行きゃ確実にボールを奪えるな。とりあえずブラジルの守備強化は成功だな」

それ故眺めていた外野はコインブラがスピードと運動量を武器とするボランチタイプの
選手だと判断するものもちらほらいた。実際にボランチの様な位置からスタートしたので無理もない。
マウリシオの攻撃力を犠牲にしてでもボールを奪う力を高めたかったのだろうと推測するのは自然だった。

ディアス「(ただのボランチじゃ絶対にない…!あいつの強さはこんな物じゃない筈だ!)」

そうこうしている内にボールは乱戦から離れた方に飛んで行き、これをディウセウが抑えた。

放送「おっとここでボールがあらぬ方向へ飛んでいき…ディウセウくんが拾いました!
センターサークルやや後方と言った位置からの仕切り直し…」

ディウセウ「よっしゃ、コインブラ!前へ走ってくれ!」

グワアアアッ!

コインブラ「………」

ダダダダッ!

全日本メンバー「うっ!?またこいつか?」「足の速さで強引に最終ラインまで通すつもりか!」

325 :2 ◆vD5srW.8hU :2014/09/04(木) 00:18:17 ID:UywyC3HI
ディウセウ「…な〜んちゃって!」

バコォオオオオオオッ!!

コインブラ「!」

トニーニョ「オーライ」

全日本メンバー「いっ!こっちかよ!」「くそっこんなのに引っかかるなんて!」

放送「と思いきや、ディウセウくんロングキック!これはトニーニョくんに向けたハイボールだ!」

ボールを持ったディウセウはコインブラを囮に使ってから逆サイドのトニーニョに向けてボールを蹴り上げた。
ラインが乱れていた直後のハイボールなだけにオフサイドトラップの心配もなく、
やがてボールはトニーニョ、中山、早田の3人の上空に辿り着いた。

中山「やらせるか!」

早田「跳ね返してやるぜ!」

トニーニョ「(奴らはまだコインブラに対応できていない、今の内がチャンスだ!)」

バッ!
バッ!バッ!

326 :2 ◆vD5srW.8hU :2014/09/04(木) 00:19:51 ID:UywyC3HI
【分岐】http://capmori.net/test/read.cgi/morosaki/1403315487/l50にて
 !card と書き込むとランダムでトランプの絵柄が出るので、(!は半角)書き込んでみて下さい。
(ageでもsageでも構いませんが、★も含めて一回の判定の全文をコピペされてない場合は無効です)

先着(順番通りじゃない書き込みは無効)で
★トニーニョ 高いパス (!card) 78+(!dice + !dice)=★
★中山 オーバーヘッドクリア (!card) 78+(!dice + !dice)+(人数補正+1)=★
★早田 カミソリクリア (!card) 78+(!dice + !dice)+(人数補正+1)=★
と書き込んで下さい。カードやダイスの結果で分岐します。

MAX【攻撃側】−MAX【守備側】
≧2→カルロス、パスキャッチ。
=1、0、−1→ボールはこぼれ球に。そして左から順に
(ネイがフォロー)(ザガロがフォロー)(松山がフォロー)
≦−2→全日本ボールに。

327 :2 ◆vD5srW.8hU :2014/09/04(木) 22:40:03 ID:UywyC3HI
★トニーニョ 高いパス ( ハート9 ) 78+( 5 + 5 )=88★
★中山 オーバーヘッドクリア ( スペード3 ) 78+( 4 + 3 )+(人数補正+1)=86★
★早田 カミソリクリア ( ハート3 ) 78+( 6 + 1 )+(人数補正+1)=86★

MAX【攻撃側】−MAX【守備側】≧2→カルロス、パスキャッチ。
-----------------------------------------------------------------
トニーニョ「そこだっ!」

ボコッ!

中山・早田『くっ!!』

カルロス「よし!」

放送「トニーニョくん競り勝った!上手くカルロスくんの近くにボールを落としました!」

日向「何がよしだ!」

松山「抜かせん!」

ダダダダッ!

放送「しかしまだシュートには持ち込めない!まずはマーカーを振り切らねばなりません!」

カルロス「(これ以上ヒューガに良い様にやられて堪るか!)」

328 :2 ◆vD5srW.8hU :2014/09/04(木) 22:41:17 ID:UywyC3HI
【分岐】http://capmori.net/test/read.cgi/morosaki/1403315487/l50にて
 !card と書き込むとランダムでトランプの絵柄が出るので、(!は半角)書き込んでみて下さい。
(ageでもsageでも構いませんが、★も含めて一回の判定の全文をコピペされてない場合は無効です)

先着(順番通りじゃない書き込みは無効)で
★カルロス ドリブル (!card) 76+(!dice + !dice)=★
★松山 タックル (!card) 74+(!dice + !dice)+(人数補正+1)+(軽傷LV1-1)=★
★日向 タックル (!card) 75+(!dice + !dice)+(人数補正+1)=★
と書き込んで下さい。カードやダイスの結果で分岐します。

MAX【攻撃側】−MAX【守備側】
≧2→カルロス、ドリブル突破。
=1、0、−1→ボールはこぼれ球に。そして左から順に
(ザガロがフォロー)(コインブラがフォロー)(中里がフォロー)
≦−2→全日本ボールに。

>>5-7に載っているルール以外の補足・補正・備考】
カルロス:クラブ以外で「分身ドリブル(+4)」
松山:クラブ以外で「鉄砲水タックル(+3&吹飛係数4)」
日向:クラブ以外で「タイガータックル(+3&吹飛係数2)」

329 :2 ◆vD5srW.8hU :2014/09/04(木) 23:30:21 ID:UywyC3HI
★カルロス ドリブル ( スペード7 ) 76+( 6 + 6 )+(分身ドリブル+4)=92★
★松山 タックル ( ハート4 ) 74+( 3 + 6 )+(人数補正+1)+(軽傷LV1-1)+(鉄砲水タックル+3)=86★
★日向 タックル ( クラブA ) 75+( 6 + 6 )+(人数補正+1)=88★

MAX【攻撃側】−MAX【守備側】≧2→カルロス、ドリブル突破。
-----------------------------------------------------------------
カルロス「俺はセレソンだ!セレソンのキャプテンだ!」

ブワァアアアアアアアアアアアアアン…!

松山「な…なにィ!?」

ヒュンッ!

日向「ば、バカな!」

シュパアッ!

カルロス「何時までも止められると思うなよ!」

放送「おおおおおっ!かわした、かわしたァアアアアアアアアア!!カルロスくん目に見えそうな程の
気合を込めた素晴らしいドリブル!この気迫に押されたか日本、カルロスくんの突破をとうとう許してしまったァアア!!

ウワァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!

観客「よっしゃー!そのまま撃てーーーっ!」「やっとかよ!待ちくたびれたぞ!」「ファントム!ファントム!ファントム!」

カルロス「モリサキ!勝負だっ!」

グワァアアアアアアアアアアアアアアアアアアッ!!

森崎「でーいっ、何開始5分でエースのシュートに持ち込まれているんだよくそったれ!」

330 :2 ◆vD5srW.8hU :2014/09/04(木) 23:32:23 ID:UywyC3HI
☆どのセービング方法でいきますか? 2014/09/05 00:30:00 から
http://capmori.net/test/read.cgi/morosaki/1403315487/l50にて
投票期間を設けます。そこから  10  票カウントし、一番多く票が入った選択肢で続行します。
引き分けが 生じた場合11票目をタイブレーカーとします。尚、投票の際はage進行でお願いします。

A 真・がんばりセービング (セーブ力に固定で+12します。) ガッツ消費250
必殺キャッチです。ただし成功しても相手のシュート値との差が小さいと弾いてしまう事も。

B がんばりダイビング (セーブ力に固定で+8します。) ガッツ消費150
必殺パンチングです。通常のパンチングよりは味方のフォロー率が高いです。

C がんばりセービング・改 (セーブ力に固定で+10します。) ガッツ消費200
必殺キャッチです。ただし成功しても相手のシュート値との差が小さいと弾いてしまう事も。

D パンチング (セーブ力に固定で+5します。)  ガッツ消費80
ランダムで「するどいパンチング」が発動し、さらに(+3)される可能性もあります。
ただし味方がフォローしてくれないと 続けてピンチを招く可能性もあります。

E キャッチング (セーブ力に固定で+2します。) ガッツ消費40
ランダムで「するどいキャッチング」が発動し、さらに(+3)される可能性もあります。
上手く行けばキャッチできます。相手のシュート値との差が小さいと弾いてしまう事も。
キャッチング経験値・0/10(経験値が溜まってレベルアップすると鋭いキャッチング・LV2を習得します)
-----------------------------------------------------------------------------
森崎セーブ力:76
カルロスのファントムシュートの威力:86
森崎ガッツ 825/835

※成功もしくは失敗による支持率の変動幅は、この項目の上の方が小さく下の方が大きくなります。
強力なシュートをリスクの高いセービングで止めれば、注目度も上がるという事です。

331 :2 ◆vD5srW.8hU :2014/09/05(金) 21:07:13 ID:mQ5e7qp+
>A 真・がんばりセービング (セーブ力に固定で+12します。) ガッツ消費250

森崎「(畜生、折角前半を無失点で抑えたのにこんなタイミングで失点して堪るかよ!)」

疲労がゼロに近かった森崎は相手のキャプテンの切り札に対して自分も切り札を出す決意を固め、
地面を固く踏みしめ、全身のバネを溜め、動体視力を酷使してカルロスを見据えた。
極度の集中力により体感時間が引き延ばされ、彼の感じる世界が変わっていく。

次藤「(ファントムシュート…あいは厄介タイ。ばってん何とかコースに立ちはだかれば…!)」

彼を助けられるのはただ一人。この試合はシュートブロックにほぼ専念する事が
予め決まっていた次藤であり、守備の選手が4人も突破された今共にゴールを守れるただ一人のDFだった。

放送「振り上げて…おろしたァッ!!カルロスくんのファントムシュート!!」

カルロス「いくぜファントムシュート!!」

ブワッギュゥウウウウウウウウウウウッ!!!
ギュゥィインギュゥィインギュゥィインギュゥィイン…!

そしてカルロス・サンターナのファントムシュートが放たれた。

332 :2 ◆vD5srW.8hU :2014/09/05(金) 21:09:40 ID:mQ5e7qp+
【分岐】http://capmori.net/test/read.cgi/morosaki/1403315487/l50にて
 !card と書き込むとランダムでトランプの絵柄が出るので、(!は半角)書き込んでみて下さい。
(ageでもsageでも構いませんが、★も含めて一回の判定の全文をコピペされてない場合は無効です)

先着(順番通りじゃない書き込みは無効)で
★カルロス ファントムシュート (!card) 86+(!dice + !dice)=★
★次藤 ブロック (!card) 75+(!dice + !dice)=★
★森崎 真・がんばりセービング (!card) 88+(!dice + !dice)=★
と書き込んで下さい。カードやダイスの結果で分岐します。

【シューター】−【ブロッカー】
≧5→シュートは邪魔される事無く放たれた!GKとの勝負へ。
=4〜2→シュートは放たれた。しかしこの数値差の人数分威力が落ちてGKとの勝負へ。
=1、0、−1→ボールはこぼれ球に。そして左から順に
(コインブラがねじこみに)(ザガロがねじこみに)(中里がフォロー)
≦−2→全日本ボールに。

【シューター】−【ブロッカー】
≧2→カルロスのファントムシュートが全日本ゴールに突き刺さる!
=1、0、−1→ボールはこぼれ球に。そして左から順に
(コインブラがねじこみに)(ザガロがねじこみに)(中里がフォロー)
≦−2→森崎、キャッチング。

>>5-7に載っているルール以外の補足・補正・備考】
カルロス:「ファントムシュート」に吹飛係数3
次藤:ダイヤで「ギガントブロック(+8&250消費)」、ハートで「ヘビーブロック(+6&150消費)」
   スペードで「パワーブロック(+4&100消費)」

333 :2 ◆vD5srW.8hU :2014/09/05(金) 22:46:54 ID:mQ5e7qp+
★カルロス ファントムシュート ( ハート4 ) 86+( 5 + 5 )=96★
★次藤 ブロック ( ハート8 ) 75+( 6 + 1 )+(ヘビーブロック+6)=88★ *吹っ飛び*

【シューター】−【ブロッカー】≧5→シュートは邪魔される事無く放たれた!GKとの勝負へ。

★カルロス ファントムシュート ( ハート4 ) 86+( 5 + 5 )=96★
★森崎 真・がんばりセービング ( ダイヤ7 ) 88+( 5 + 2 )=95★

【シューター】−【ブロッカー】=1→ボールはこぼれ球に。そしてコインブラがねじこみに。
-----------------------------------------------------------------
ブワァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアン…!

次藤「(な、何個に増えたら気が済むと…)ぐぉわぁっ!!」

ドガアアアアッ!!

複雑な衝撃を与える等の手段によって幾重にも分裂するシュートと言うのはいくつもあるが、
その中でもカルロスのファントムシュートは特一級品と言える。大幅に増えるだけでなく
カーブもかかっているとなると対処は非常に難しくなるからで、次藤は為す術無く吹っ飛ばされた。

森崎「(く、くそっ!見切り難い…こ、これかっ!?)」

バッ!

パワーとスピードそのものはミラージュシュートと大差ない。だが前述した分裂とカーブに
気を取られれば当然シュートの威力に対応する時間と気力は奪われる。

バシッ…
ガコォオン!

カルロス「…っ!くっ!」

334 :2 ◆vD5srW.8hU :2014/09/05(金) 22:49:08 ID:mQ5e7qp+
反射神経、瞬発力、動体視力、集中力などGKに必要な要素複数に置いて超人的なレベルを誇る
森崎ですら掬い上げる様に手で弾き、ゴールバーに当ててかろうじて防ぐのが精一杯だった。

だがそれだけでは到底十分とは言えなかった。

森崎「あ、あぶねー…」

翼「森崎、まだだ!立ち上がれっ!!」

森崎「なにィ!?」

放送「は、はじぃたぁあああ!こ、これはバーに当たって跳ね返り…おおおっ!」

シュタタタタタッ!

コインブラ「今だ」

コインブラが物凄い勢いで後方からこぼれ球をねじこみに来たからである。

森崎「(なんだあいつの超反応は…それに物凄いダッシュ力じゃねーか!強力なシュートが来る!)」

335 :2 ◆vD5srW.8hU :2014/09/05(金) 22:51:26 ID:mQ5e7qp+
コインブラの前転シュートの威力:85

森崎ガッツ:580/835

A 飛び出し(80+(バランス崩しペナ-3)+(人数補正+1))消費ガッツ40
B 三角飛び出し(84+(バランス崩しペナ-3)+人数補正+1)消費ガッツ150
C 身構える(通常のセービング選択肢に(バランス崩しペナ付))

      http://capmori.net/test/read.cgi/morosaki/1403315487/l50にて
            ☆2014/9/6 00:00:00☆ から投票期間を設けます。
    そこから  15  票カウントし、一番多く票が入った選択肢で続行します。引き分けの場合は
   その次の票をタイブレーカーに使います。尚、投票はageた書き込みのみを採用しています。

336 :2 ◆vD5srW.8hU :2014/09/06(土) 00:18:48 ID:Q4QREd96
>C 身構える(通常のセービング選択肢に(バランス崩しペナ付))
-----------------------------------------------------------------
☆どのセービング方法でいきますか? 2014/09/6 00:45:00 から
http://capmori.net/test/read.cgi/morosaki/1403315487/l50にて
投票期間を設けます。そこから  10  票カウントし、一番多く票が入った選択肢で続行します。
引き分けが 生じた場合11票目をタイブレーカーとします。尚、投票の際はage進行でお願いします。

A 真・がんばりセービング (セーブ力に固定で+12します。) ガッツ消費250
必殺キャッチです。ただし成功しても相手のシュート値との差が小さいと弾いてしまう事も。

B がんばりダイビング (セーブ力に固定で+8します。) ガッツ消費150
必殺パンチングです。通常のパンチングよりは味方のフォロー率が高いです。

C がんばりセービング・改 (セーブ力に固定で+10します。) ガッツ消費200
必殺キャッチです。ただし成功しても相手のシュート値との差が小さいと弾いてしまう事も。

D パンチング (セーブ力に固定で+5します。)  ガッツ消費80
ランダムで「するどいパンチング」が発動し、さらに(+3)される可能性もあります。
ただし味方がフォローしてくれないと 続けてピンチを招く可能性もあります。

E キャッチング (セーブ力に固定で+2します。) ガッツ消費40
ランダムで「するどいキャッチング」が発動し、さらに(+3)される可能性もあります。
上手く行けばキャッチできます。相手のシュート値との差が小さいと弾いてしまう事も。
キャッチング経験値・0/10(経験値が溜まってレベルアップすると鋭いキャッチング・LV2を習得します)
-----------------------------------------------------------------------------
森崎セーブ力:76+(バランス崩しペナ-3)
コインブラの前転シュートの威力:85
森崎ガッツ 580/835

※成功もしくは失敗による支持率の変動幅は、この項目の上の方が小さく下の方が大きくなります。
強力なシュートをリスクの高いセービングで止めれば、注目度も上がるという事です。

337 :2 ◆vD5srW.8hU :2014/09/06(土) 09:13:07 ID:KAuZNXT6
>A 真・がんばりセービング (セーブ力に固定で+12します。) ガッツ消費250

森崎「(飛び出し…ダメだ!間に合わん!全力で跳ぶしかない!)」

中里「(くっ、なんたる速さ!これでは到底…いや、諦めてはいかん!)」

バッ!

コインブラ「ハッ!」

バッ!
ギュルゥウンッ!

ディアス「ああっ!あの野郎、俺の技を!」

それはあっと言う間の出来事だった。
コインブラがバーに当たって跳ね返ったボールに向かって飛び込み、
ファン・ディアスの得意技として知られる前転シュートを撃ちに行ったのだ。

放送「こ、これは!コインブラくんだ、コインブラくんが飛び込んで…!」

338 :2 ◆vD5srW.8hU :2014/09/06(土) 09:14:49 ID:KAuZNXT6
【分岐】http://capmori.net/test/read.cgi/morosaki/1403315487/l50にて
 !card と書き込むとランダムでトランプの絵柄が出るので、(!は半角)書き込んでみて下さい。
(ageでもsageでも構いませんが、★も含めて一回の判定の全文をコピペされてない場合は無効です)

先着(順番通りじゃない書き込みは無効)で
★コインブラ 前転シュート (!card) 85+(!dice + !dice)=★
★中里 忍法二段跳び (!card) 76+(!dice + !dice)=★
★森崎 真・がんばりセービング (!card) 88+(!dice + !dice)+(バランス崩しペナ-3)=★
と書き込んで下さい。カードやダイスの結果で分岐します。

【シューター】−【ブロッカー】
≧5→シュートは邪魔される事無く放たれた!GKとの勝負へ。
=4〜2→シュートは放たれた。しかしこの数値差の人数分威力が落ちてGKとの勝負へ。
=1、0、−1→ボールはこぼれ球に。そして左から順に
(ザガロがねじこみに)(サイドラインを割る)(岬がフォロー)
≦−2→全日本ボールに。

【シューター】−【キーパー】
≧2→コインブラの前転シュートが全日本ゴールに突き刺さる!
=1、0、−1→ボールはこぼれ球に。そして左から順に
(ザガロがねじこみに)(ゴールラインを割る)(サイドラインを割る)
≦−2→森崎、キャッチング。

339 :2 ◆vD5srW.8hU :2014/09/09(火) 12:13:27 ID:W/hAfo1s
★コインブラ 前転シュート ( ハート7 ) 85+( 1 + 6 )=92★
★中里 忍法二段跳び ( ダイヤ3 ) 76+( 2 + 2 )=82★

【シューター】−【ブロッカー】≧5→シュートは邪魔される事無く放たれた!GKとの勝負へ。

★コインブラ 前転シュート ( ハート7 ) 85+( 1 + 6 )=92★
★森崎 真・がんばりセービング ( クラブ6 ) 88+( 6 + 6 )+(バランス崩しペナ-3)=97★

【シューター】−【キーパー】≦−2→森崎、キャッチング。
-----------------------------------------------------------------
ブワッコォオオオオオオオオオオオオオオオオン!!!

中里「(…なんたる屈辱!ここまでとは…!)」

コインブラの前転シュートは誰にも邪魔される事なく放たれた。
中里はジャンプした直後にもう撃たれていて何もできなかった。
単純な足の速さならともかく、初動、位置取り、そしてジャンプ力に差があり過ぎた。

森崎「冗談じゃねぇェエエエエエエエエエエエエエ!!!」

バッ!
ガシィイイイイイイイイイイイイイッ!!

コインブラ「!!」

森崎はこれを崩されたバランスを完全に帳消しする程の超反応でキャッチしてみせた。

森崎「(くっ…やべえ、一気に体が重くなったぞ!)」

二連続の極端な無酸素運動による多大な体力消耗と引き換えに。

340 :2 ◆vD5srW.8hU :2014/09/09(火) 12:15:54 ID:W/hAfo1s
森崎ガッツ:580→330



放送「前転シュートーーーーっ!!…しかしこれは森崎くんが物凄い横っ飛びで見事キャッチ!
ファントムシュートに続くダメ押しまでも防いだとは流石の一言しか出てきません!」

観客「ぁああああ…!」「くそっ、モリサキめ!」「ムラがある癖に今日に限って絶好調かよ!」
「だが今の攻め方は相当良かったぞ!」「カルロスがやっとファントムシュートを撃てた!」
「それにコインブラの飛び込みも効果的だった!」「このまま行けば必ず同点、そして逆転だ!」

放送「ですが観客の反応は明るい!それもその筈、前半あれだけシュートに持ち込むのに
苦労していたのに日本キックオフの後半序盤でいきなりこれ程効果的な攻撃が出来たのです!
そしてその立役者は間違いなく交代で登場したコインブラくん!恐るべき俊足で
いきなり葵くんからボールを零し、執拗なチェイシングで貢献し、更に2.5列目から
飛び込んだその脚力とセンスは恐るべし!何故今まで出さなかったのか不思議な程の選手でした!」

観客「いいぞいいぞコインブラ!」「今までウチに居なかったタイプだ!」「何でもっと早く出さなかったんだホントに?」

ロベルト「(おー、あっと言う間に流れが変わった!流石コインブラだ!)」

見上「(くっ、恐れていた事が現実に…いや、まだだ!まだコインブラはその力の一部を見せたに過ぎん!)」

シュナイダー「運動量と守備力だけでなく、飛び込みも出来るボランチ…なのか?」

アルシオン「…もし、あのスピードでドリブルテクニックも持っていたら?」

ピエール「冗談じゃない!シュート力も余裕でブラジルトップクラスじゃないか!」

クライフォート「馬鹿な…何故これ程までの奴の出番が、いや、今まで無名だったんだ!?」

ディアス「俺の前転シュートを俺以上に使いこなしやがって…しかもまだ本気じゃない!」

341 :2 ◆vD5srW.8hU :2014/09/09(火) 12:18:11 ID:W/hAfo1s
コインブラ「(うるさい雑音だ…せめてゴールしてから騒げ)」

かろうじて後半いきなりの同点ゴールと言うピンチを防いだ全日本ユースだったが、
今の攻撃はブラジル側を大いに勇気付ける物だったのには間違いない。
その攻撃のキッカケ、過程、そしてフィニッシュの全てに一騎当千の働きで絡んだ
コインブラは守備に戻る際にも非常にクールな顔をしており
折角の2連続スーパーセーブに注目して貰えなかった森崎は大層気分を害された。

森崎「(くっ…なんだあの野郎!この俺様が超ファインセーブしたのに注目をかっさらいやがって!
いきなり何なんだあいつは、いきなり出てきて俺が主役ですと言わんばかりに大活躍だと!?
ええーーーい、すっげえ不愉快な思い出が…!くそくそっ!…どうする!?ここからどうする!?)」

A 翼向けに放り込んでカウンターを狙う。
B 中里に渡してオーバーラップさせる。
C 中山に渡してゲームを落ち着かせる。
D 三杉に渡してゲームを落ち着かせる。
E 監督に若林投入をアピールしてからボールをブラジル側外に蹴りだす。

      http://capmori.net/test/read.cgi/morosaki/1403315487/l50にて
            ☆2014/9/9 22:00:00☆ から投票期間を設けます。
    そこから  15  票カウントし、一番多く票が入った選択肢で続行します。引き分けの場合は
   その次の票をタイブレーカーに使います。尚、投票はageた書き込みのみを採用しています。

342 :2 ◆vD5srW.8hU :2014/09/11(木) 22:44:10 ID:L8Y9nApw
>E 監督に若林投入をアピールしてからボールをブラジル側外に蹴りだす。

ここで森崎は超高速で頭脳を動かし、己の理性と感情を戦わせた。
この試合に勝つ為には何が必要か、何が最善の策なのか、何を我慢しなくてはいけないのか。

森崎「(…くそったれ!)」

スッ。

見上「!住友くん、葵を交代だ!それと井出、若林!」

井出「はっ、はい!若林さん、今からコインブラの特徴を大急ぎで言いますから皆に伝えて欲しいんだな!」

若林「…?ああ」

森崎は瞬時に決断を下し、苦い思いを噛み締めながら日本ベンチ側にサインを送った。
自分の代わりに若林をGKとして投入してくれと。

森崎「くそったれーーーーっ!!!」

バッコォオオオオオオオオオオン!!
ギュゥウンギュウゥウンギュウウウウウン…!

試合前から決めておいた作戦とは言え、勝利の為にはそれが最善だと判断したとは言え、
やはりこの大一番で若林にゴールを任せるのは森崎にとって極めて苛立つ事だった。
その不快感を込めて蹴り上げたボールは非常に良く飛んだ。

ブラジルメンバー「わっ、なんだ!?」「ハイボール?カウンター狙いか?」「いや、この軌道は…」

放送「あーーーーっ!?森崎くんなんといきなりロングキック!一気にブラジル陣内に入って行ったボールは…
横にそれていきます!これはどう見てもサイドラインを割るでしょう!わざとやったのでしょうか?」

343 :2 ◆vD5srW.8hU :2014/09/11(木) 22:45:53 ID:L8Y9nApw
ピィイイイイッ!

放送「やはりサイドラインを割りました!ブラジルユースのスローインから試合再開です…
あっと、ここで日本は選手交代を申請しました!葵くんに代わって…若林くんを投入!?
なんとここでGKを若林くんに変え、代わりに森崎くんをフィールダーにする様です」

観客「なにィ!?」「なんだそりゃ…」「モリサキのスタミナはもう切れたのか?」「アオイのカードのせいかもな」

コインブラ「(奴の全力のセービングは後1回だった。畳みかけられるのを避けたかったと言う事だな)」

オランダ戦で似た事をやっていた為か、若林の投入と森崎のフィールダー化はさして驚かれなかった。
森崎は燃費が悪いタイプのGKだと知っている者にとっては戦術としてアリだと受け入れ易かったのだ。

葵「それじゃ、若林さん、森崎さん、後はお願いしま〜す…(トホホ…結局ほとんど活躍できなかったや…)」

若林「ああ。森崎、フィールダー用のユニフォームだ。葵の位置だぞ」

森崎「…おう」

若林「それと、皆集まれ!井出からの伝言だ!」

全日本メンバー「ん?」「なんだなんだ?」「井出から…?」

交代のシーンでは葵が落胆しながらも大人しく引き下がった一方、険悪な雰囲気になる事が危惧された
GK交代では若林がそれどころではないと言う態度を取ったので何も起きなかった。

若林「ブラジルのコインブラとか言う奴の情報だ。井出が言ってきた内容をそのまま復唱する。
その妥当性は俺に聞くな、なんで試合前に言わなかったかも聞くな、そんな事を説明される暇はなかった」

翼「…?分かった。聞かせてくれ、若林くん」

そして若林にそこまで気を揉ませた井出の伝言はこんな内容だった。

344 :2 ◆vD5srW.8hU :2014/09/11(木) 22:47:56 ID:L8Y9nApw
.


若林「ドリブルは翼以上、パスは早田並、シュートは日向以上、タックルとパスカットは中山並、
ブロックはカウンターシュートあり、競り合いは翼以上、スタミナは日向以上…だそうだ」



全日本メンバー『………は?』

分かり易くはあるものの滅茶苦茶な言い方と、それ以上に滅茶苦茶な内容。
それを聞かされたフィールダー10人はあっけに取られるしかなく、
言った本人の若林自身も納得はしていない様子を隠さずにため息をついた。

若林「俺はくだらん冗談も嘘も言わん。そして井出の分析力は今までの実績がある。つまり…」

岬「いや、それは分かっている。分かっているんだけど…内容があまりにもシュールだよ…?」

三杉「いくらなんでも今回ばかりは井出の分析が間違っているとしか思えないぞ!」

松山「で、でも、少なくともタックルとシュートに関しては本当にそれ位だったよな…」

中山「だからと言って、なんでもかんでも凄いです、弱点はありませんだなんて…!」

早田「どんなに凄い奴にも一つくらいは凄くない所があって当たり前なんだぞ!」

次藤「そげんとんでもなか奴なら、いっそGKとしても森崎以上とでも言えばよかろーもん」

中里「現実問題として本当にその分析通りならば、攻略法が存在しなくなるのだが…?」

345 :2 ◆vD5srW.8hU :2014/09/11(木) 22:49:27 ID:L8Y9nApw
口々に「そんな馬鹿な」を異口同音に語る全日本ユースの選手達だったが、
彼らにそれ以上議論する時間は与えられなかった。

ピッ!ピッ!

審判「おい、試合を再開するぞ。何時までも作戦会議をしているんじゃない」

全日本メンバー「うっ、まずっ」「は、はい!」「すみませんでした」

日向「(そんな訳がねえ。そんな馬鹿げた力の持ち主だったら何も情報がないなんて訳がねえ…)」

翼「(もし井出の言う通りだとしたら、俺は究極の選手を前にしているのかも知れない…?)」

選手交代直後に多くの時間は与えられない。審判に促されたら試合を再開する義務があるのだ。

森崎「(なんだそりゃ…?いくらなんでも井出の野郎、トチ狂ったんじゃ…くそっ、
迷っている暇はない!せめて皆が散る前に大まかな指示だけでも出さないと!)」

A 「しばらくは様子見だ。今まで通りに普通に戦え」
B 「井出の分析を信じるぞ。攻守共にコインブラを避けろ」
C 「ブラジルを勢いに乗らせるな。こっちから攻めるぞ」
D 「1−0でもいい。守備最優先に切り替えるんだ」
E 指示よりも超モリサキモードだ!

      http://capmori.net/test/read.cgi/morosaki/1403315487/l50にて
            ☆2014/9/12 00:00:00☆ から投票期間を設けます。
    そこから  15  票カウントし、一番多く票が入った選択肢で続行します。引き分けの場合は
   その次の票をタイブレーカーに使います。尚、投票はageた書き込みのみを採用しています。

346 :2 ◆vD5srW.8hU :2014/09/12(金) 22:31:27 ID:lAMGrfkc
>B 「井出の分析を信じるぞ。攻守共にコインブラを避けろ」

全日本メンバー「えっ」「なにィ!」

森崎「いいから聞け!攻撃の時はサイドを上手く使ってあいつを避けるんだ。
守備の時は少人数で挑もうとせずなるべく大人数で確実に止めるんだ。
井出の分析は今までハズれた事がない、だったら信じるしかないだろ!」

全日本メンバー「………」「う〜ん…」「いくらなんでもなあ…」

森崎は井出の分析を信じるべきだと主張し、コインブラへの警戒を指示した。
だがフィールドに散っていくメンバーの大半は半信半疑の表情を崩さなかった。

森崎「(俺だって信じたくねえんだこんな事。だけど猛烈に嫌な予感がする!)」

彼らを完全には説き伏せられなかった事に舌打ちしつつ森崎も最前線につく。

ピィイッ!
ブンッ、ヒュンッ!
パシッ。

放送「さあGK交代の為にマイボールを手放した日本、再びブラジルの攻撃を受けます。
ドトールくんのスローインをトニーニョくんがパスキャッチ、まずはゆっくりドリブル開始」

森崎「(さーて、俺のディフェンスじゃブラジル相手には無力もいい所だからな。
大人しくワントップFWらしく最前線で張ってるか)」

トニーニョ「(予想通りモリサキは守備参加はしないな。そしてコインブラは…)」

347 :2 ◆vD5srW.8hU :2014/09/12(金) 22:34:04 ID:lAMGrfkc
シュタタタタタ…

コインブラ「………」

トニーニョ「(こっちのサイドに近づいてきているな。ならば俺はサイドライン際を攻めて…)」

三杉「さて、再び僕がお相手しよう」

トニーニョ「ああ。勝負だ」

放送「センターライン付近右サイドで三杉くんがつきました!」
-----------------------------------------------------------------
【分岐】http://capmori.net/test/read.cgi/morosaki/1403315487/l50にて
 !card と書き込むとランダムでトランプの絵柄が出るので、(!は半角)書き込んでみて下さい。
(ageでもsageでも構いませんが、★も含めて一回の判定の全文をコピペされてない場合は無効です)

先着(順番通りじゃない書き込みは無効)で
★トニーニョ ドリブル (!card) 75+(!dice + !dice)=★
★三杉 タックル (!card) 74+(!dice + !dice)=★
と書き込んで下さい。カードやダイスの結果で分岐します。

MAX【攻撃側】−MAX【守備側】
≧2→トニーニョ、ドリブル突破。
=1、0、−1→ボールはこぼれ球に。そして左から順に
(ネイがフォロー)(サイドラインを割る)(翼がフォロー)
≦−2→全日本ボールに。

>>5-7に載っているルール以外の補足・補正・備考】
トニーニョ:ダイヤかハートで「頭脳的なドリブル(+3)」
三杉:ダイヤかハートで「クレセントタックル(+2)」

348 :2 ◆vD5srW.8hU :2014/09/13(土) 00:47:34 ID:dgToOydM
★トニーニョ ドリブル ( クラブK ) 75+( 5 + 3 )=83★
★三杉 タックル ( ハートJ ) 74+( 5 + 1 )+(クレセントタックル+2)=82★

MAX【攻撃側】−MAX【守備側】=1→ボールはこぼれ球に。そしてネイがフォロー。
-----------------------------------------------------------------
トニーニョ「(こいつと知恵比べをするのは時間がかかりそうだな…テクニックでごり押すか)」

ババババッ!

三杉「(特にドリブラーと言う印象がない彼でさえこれ程までのドリブルが出来る…
恐るべき事だ。だが僕もテクニックなら自信がある!)そこだっ!」

シュッ!
バチイッ!

トニーニョ「くっ!」
三杉「(…ダメだ!この方向だと)」

ネイ「ドンマイトニーニョ、任せとけ!」

放送「トニーニョくん抜きにかかる…が三杉くんの足が間一髪間に合ったか!?
いや、それをネイくんがフォロー!ここでも活きますパルメイラスのコンビプレイ!」

中山「なんの!止めるぞ松山!」

松山「おう中山!」

ネイ「(おっ、ヒューガが来ていない。コインブラを警戒してるな)」

放送「しかしネイくんが先に進んでも中山くんと松山くんが居る!1対2です!」

349 :2 ◆vD5srW.8hU :2014/09/13(土) 00:53:52 ID:dgToOydM
【分岐】http://capmori.net/test/read.cgi/morosaki/1403315487/l50にて
 !card と書き込むとランダムでトランプの絵柄が出るので、(!は半角)書き込んでみて下さい。
(ageでもsageでも構いませんが、★も含めて一回の判定の全文をコピペされてない場合は無効です)

先着(順番通りじゃない書き込みは無効)で
★ネイ ドリブル (!card) 75+(!dice + !dice)=★
★中山 タックル (!card) 74+(!dice + !dice)+(人数補正+1)=★
★松山 タックル (!card) 74+(!dice + !dice)+(人数補正+1)+(軽傷LV1-1)=★
と書き込んで下さい。カードやダイスの結果で分岐します。

MAX【攻撃側】−MAX【守備側】
≧2→ネイ、ドリブル突破。
=1、0、−1→ボールはこぼれ球に。そして左から順に
(カルロスがフォロー)(コインブラがフォロー)(早田がフォロー)
≦−2→全日本ボールに。

>>5-7に載っているルール以外の補足・補正・備考】
ネイ:クラブ以外で「消えるフェイント(+4)」、
   「スキル・ファンタジスタ(2D6が2の場合12扱い、3の場合11扱い)」所持
中山:クラブ以外で「バーニングタックル(+3&吹飛係数2)」
松山:クラブ以外で「鉄砲水タックル(+3&吹飛係数4)」

350 :2 ◆vD5srW.8hU :2014/09/16(火) 22:55:32 ID:LZls350+
★ネイ ドリブル ( ダイヤ9 ) 75+( 4 + 2 )+(消えるフェイント+4)=85★
★中山 タックル ( クラブ7 ) 74+( 2 + 6 )+(人数補正+1)=83★
★松山 タックル ( ダイヤ9 ) 74+( 6 + 2 )+(人数補正+1)+(軽傷LV1-1)+(鉄砲水タックル+3)=85★

MAX【攻撃側】−MAX【守備側】=0→ボールはこぼれ球に。そしてコインブラがフォロー。
-----------------------------------------------------------------
ヒュッヒュッヒュッ…

体と視線を上手く使って守備側の意識を揺さぶる。ネイの得意技である。

中山「(俺が技を真似た相手…流石に本家は…)」

ネイ「どうだい名DFくん、本物は一味違うだろ?」

中山「!?」

更に彼は独特のノリでの精神戦も得意とする。中山は自分を意識している事を
視線から読み取り、それを指摘して一瞬だけ集中力を乱す。

ネイ「そうらよっ!」

中山「くっ!」

シュバアッ!

それに引っかかった中山が伸ばした足は間一髪間に合わず、ネイに振り切られてしまった。

351 :2 ◆vD5srW.8hU :2014/09/16(火) 22:58:31 ID:LZls350+
松山「まだだァ!」

ズザザァアアアアッ!!

バチイッ!

ネイ「なにィ!?(こいつ、怪我している癖に!)」

松山「行かせるか!」

中山「す、すまない助かった!」

しかし松山の怪我を物ともしない勢いのあるタックルはかわせず、ボールはネイの足元を離れて行った。

シュタタタタッ!
パシッ。

コインブラ「何が助かったんだ?」

中山「ゲェッ!」

松山「コインブラ!」

ネイ「(あーっ、美味しい所がーっ!)」

それがコインブラが容易にフォローできる場所に転がって行ったのは全日本ユースにとって不運と言うしかなかった。

352 :2 ◆vD5srW.8hU :2014/09/16(火) 22:59:45 ID:LZls350+
放送「ネイくん中山くんを抜き…だが松山くんにひっかかった!しかしこぼれ球はコインブラくんがフォロー!」

ワァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!

観客「よっしゃ!コインブラ来た!」「コインブラがボールを持ったぞ!」「そのまま速攻で攻め入れーっ!」

放送「あっとここで大歓声!先程鮮烈なスピードを見せつけたコインブラくんの攻撃に期待がかかっています!」

日向「(フザけるな。例え翼以上のドリブラーでも、俺が止めれば良いだけの話だ!)」

翼「(ロベルトから10番を託された選手…その真価を見せてもらう!)」

中里「(速さは素晴らしい。では技と力はどうかな?)」

ドドドドッ!

放送「対する日本、三方から囲む形でコインブラくんについた!ここを突破できれば決定的なチャンスになりそうだが?」

コインブラ「…ぬくっ!」

ダダダダッ!

森崎「(くそっ、3人がかりか…これで足りるかどうか…!)」

353 :2 ◆vD5srW.8hU :2014/09/16(火) 23:01:29 ID:LZls350+
【分岐】http://capmori.net/test/read.cgi/morosaki/1403315487/l50にて
 !card と書き込むとランダムでトランプの絵柄が出るので、(!は半角)書き込んでみて下さい。
(ageでもsageでも構いませんが、★も含めて一回の判定の全文をコピペされてない場合は無効です)

先着(順番通りじゃない書き込みは無効)で
★コインブラ ドリブル (!card) 76+(!dice + !dice)=★
★日向 タックル (!card) 75+(!dice + !dice)+(人数補正+1)=★
★翼 タックル (!card) 73+(!dice + !dice)+(人数補正+1)=★
★中里 タックル (!card) 72+(!dice + !dice)+(人数補正+1)=★
と書き込んで下さい。カードやダイスの結果で分岐します。

MAX【攻撃側】−MAX【守備側】
≧2→コインブラ、ドリブル突破。
=1、0、−1→ボールはこぼれ球に。そして左から順に
(カルロスがフォロー)(ザガロがフォロー)(次藤がフォロー)
≦−2→全日本ボールに。

>>5-7に載っているルール以外の補足・補正・備考】
コインブラ:クラブ以外で「超高速ドリブル(+5&吹飛係数2)」
日向:クラブ以外で「タイガータックル(+3&吹飛係数2)」
翼:ダイヤかハートで「クリップタックル(+3)」
  「スキル・ファンタジスタ(2D6が2の場合12扱い、3の場合11扱い)」所持
中里:ダイヤかハートで「疾風迅雷脚(+2)」

354 :2 ◆vD5srW.8hU :2014/09/17(水) 23:26:51 ID:U1n+YXrU
★コインブラ ドリブル ( クラブA ) 76+( 4 + 4 )=84★ *吹っ飛び*
★日向 タックル ( スペード5 ) 75+( 6 + 5 )+(人数補正+1)+(タイガータックル+3)=90★

MAX【攻撃側】−MAX【守備側】≦−2→全日本ボールに。
-----------------------------------------------------------------
森崎「(…ん?)」

井出の分析を信じ、コインブラへの警戒を隠さなかった森崎が最初に気付いた。

森崎「(あれ…なんか…)」

コインブラが期待外れのドリブルを見せた事に。それは上手いと言えば上手いし、
ワールドユース決勝戦と言う大舞台でも通じるレベルではあったのだが、
翼以上と言うとてつもない評価に見合う物ではなかった。

日向「その程度かァーッ!!」

ズシャシャシャシャーッ!!

コインブラ「!!?」

ドグワァアアッ!!

カルロス「(…くっ!早くもこうなったか!頼むから後を引かないでくれ!)」

当然今日絶好調の日向がそんなドリブルで抜かせる訳もなく、会心のタックルでコインブラを吹き飛ばしボールを奪った。

ロベルト「(あ、あれ?お、おかしいな。コインブラなら抜けると思ったのに)」

見上「(動きが硬かった…?試合勘がないのか、それともただの偶然か?)」

355 :2 ◆vD5srW.8hU :2014/09/17(水) 23:29:02 ID:U1n+YXrU
放送「ああーっ!?コインブラくん吹っ飛ばされた!果敢に日向くんに挑んだもののあっさり返り討ちィ!
抜き去ればゴールチャンスと言う場面でしたが、モノにならず!惜しい攻撃でした」

観客「あーーー…」「クソッ、そうそう上手くはいかないか」「おのれヒューガめ!」

日向「ヘッ、見かけ倒しが…!」

全日本メンバー「す、すげぇ…」「この試合の日向はとんでもない…」「今の所間違いなくMOMだぞ…」



日向チーム内支持率:50→51



森崎「(ぬぐぐ…と、止めたのは有り難いがどう見ても日向が目立ちすぎじゃねーか…
誰だ日向をDFなんかにしたのは!…空しくなるからこの考えは止めよう)」

日向「翼!」

バシッ!

翼「ナイスディフェンス日向くん」

森崎「(おっといかん。攻撃をどうするか決めないと)」

356 :2 ◆vD5srW.8hU :2014/09/17(水) 23:30:23 ID:U1n+YXrU
A 「パスワークメインのまま攻めるぞ!焦るな、じっくり攻めるんだ!」
B 「翼!持ち込んで上がってこい!」
C 「俺だ、俺に寄越せ!」
D ここは翼の判断に任せよう。
E 指示よりも超モリサキモードだ!

      http://capmori.net/test/read.cgi/morosaki/1403315487/l50にて
            ☆2014/9/18 00:30:00☆ から投票期間を設けます。
    そこから  15  票カウントし、一番多く票が入った選択肢で続行します。引き分けの場合は
   その次の票をタイブレーカーに使います。尚、投票はageた書き込みのみを採用しています。

357 :2 ◆vD5srW.8hU :2014/09/19(金) 22:28:02 ID:BV/NkY8E
>E 指示よりも超モリサキモードだ!

森崎「(いや、ここは全力を出すべきだな…)はっ!」

ゴゴゴゴゴゴ…
カッ!!
シュゥウウウウウウ…

超モリサキ「ようし!これでフルパワーだ!」



翼「(さて…俺や森崎はマークがキツいな。岬くんに少しマーカーをひきつけてもらうか)岬くん!」

バコッ!

岬「ナイスパス翼くん!(さて、この位置だと近づいてくるのは…)」

ダダダッ!

サンタマリア「(不利ではあるが、やるしかない…!)」

岬「(やっぱりサンタマリアだね。じゃあ翼くんに戻すか)」

グワァアアッ!

放送「ここから日本の反撃です。岬くん大きく脚を振りかぶった!これは得意のブーメランパスだ!」

358 :2 ◆vD5srW.8hU :2014/09/19(金) 22:29:37 ID:BV/NkY8E
【分岐】http://capmori.net/test/read.cgi/morosaki/1403315487/l50にて
 !card と書き込むとランダムでトランプの絵柄が出るので、(!は半角)書き込んでみて下さい。
(ageでもsageでも構いませんが、★も含めて一回の判定の全文をコピペされてない場合は無効です)

先着(順番通りじゃない書き込みは無効)で
★岬 ブーメランパス (!card) 77+(!dice + !dice)=★
★サンタマリア パスカット (!card) 72+(!dice + !dice)=★
と書き込んで下さい。カードやダイスの結果で分岐します。

MAX【攻撃側】−MAX【守備側】
≧2→翼、パスキャッチ。
=1、0、−1→ボールはこぼれ球に。そして左から順に
(超モリサキがフォロー)(サイドラインを割る)(ザガロがフォロー)
≦−2→ブラジルボールに。

359 :2 ◆vD5srW.8hU :2014/09/19(金) 23:43:07 ID:BV/NkY8E
★岬 ブーメランパス ( スペード7 ) 77+( 1 + 5 )=83★
★サンタマリア パスカット ( クラブ2 ) 72+( 1 + 2 )=75★

MAX【攻撃側】−MAX【守備側】≧2→翼、パスキャッチ。
-----------------------------------------------------------------
サンタマリア「(ダメだ…かすりもしない!)」

ギュルルルゥウウウン!
バシッ!

翼「ナイスパス岬くん!」

放送「岬くんのブーメランパス炸裂!ボールを翼くんに戻しました!」

観客「おいおい、まずいぞ!」「早めに奪い返せ!」

翼「(問題は森崎の体力の残りだ。今無理をさせたらすぐにヘトヘトになるかも知れない。
だから今は俺が単独で攻め上がるのが良いんだが…)」

ダダダダッ!

ドトール「(モリサキとツバサのスタミナの差を考慮すれば、今ツバサから奪った方がいい)」

ジェトーリオ「(モリサキには一対一シュートもロングシュートもないしね〜)」

翼「(やはり俺に詰め寄せてくるか。ここを抜かないと勝負にならない!)」

放送「これ以上進ませてはならないとドトールくんとジェトーリオくんが立ち向かう!」

360 :2 ◆vD5srW.8hU :2014/09/19(金) 23:44:38 ID:BV/NkY8E
【分岐】http://capmori.net/test/read.cgi/morosaki/1403315487/l50にて
 !card と書き込むとランダムでトランプの絵柄が出るので、(!は半角)書き込んでみて下さい。
(ageでもsageでも構いませんが、★も含めて一回の判定の全文をコピペされてない場合は無効です)

先着(順番通りじゃない書き込みは無効)で
★翼 ドリブル (!card) 75+(!dice + !dice)=★
★ドトール タックル (!card) 75+(!dice + !dice)+(人数補正+1)=★
★ジェトーリオ ダーティディフェンス (!card) 77+(!dice + !dice)+(人数補正+1)=★
と書き込んで下さい。カードやダイスの結果で分岐します。

MAX【攻撃側】−MAX【守備側】
≧2→翼、ドリブル突破。
=1、0、−1→ボールはこぼれ球に。そして左から順に
(超モリサキがフォロー)(アマラウがフォロー)(コインブラがフォロー)
≦−2→ブラジルボールに。

>>5-7に載っているルール以外の補足・補正・備考】
翼:ダイヤで「クリップジャンプ(+5)」、ハートで「ヒールリフト(+4)」、スペードで「華麗なドリブル(+3)」
  「スキル・ファンタジスタ(2D6が2の場合12扱い、3の場合11扱い)」所持
ドトール:ダイヤかハートで「コブラタックル(+2)」
ジェトーリオ:「ダーティディフェンス(任意でタックル力+5、ただしクラブで反則発覚)」発動中

361 :2 ◆vD5srW.8hU :2014/09/23(火) 11:09:37 ID:sgkTamho
★翼 ドリブル ( スペードA ) 75+( 4 + 6 )+(華麗なドリブル+3)=88★
★ドトール タックル ( ハート3 ) 75+( 5 + 5 )+(人数補正+1)+(コブラタックル+2)=88★
★ジェトーリオ ダーティディフェンス ( ハート4 ) 77+( 4 + 5 )+(人数補正+1)=87★

MAX【攻撃側】−MAX【守備側】=0→ボールはこぼれ球に。そしてアマラウがフォロー。
-----------------------------------------------------------------
ババババッ!
ヒュッヒュッ!

翼は小刻みなフェイントを混ぜた得意の南米スタイルのドリブルを繰り出した。
その見事さたるや、彼のユニフォームがセレソンのカナリア色でもなんら違和感を
感じさせない程で並のディフェンダーでは到底止められない代物だった。

だがドトールもジェトーリオも到底並のディフェンダーではなかった。

ドトール「(素晴らしいドリブルだ。味方の時どれ程頼もしかった事か…
そして今、敵となったお前がどれ程恐ろしいか事前に予想できていたのは幸運だ)」

ジェトーリオ「(天下のフラメンゴの評判はあのリオカップで全部おじゃん。
あの時君が浴びたスポットライト、この試合で利子つきで返して貰わないとね〜!)」

翼のサンパウロ時代のチームメイトであり、翼のプレイを良く知るドトール。
翼対策をしっかり練習していたが、翼と対峙する機会がなかったジェトーリオ。

ガガッ!
シュッシュッ!

翼「くっ…!」

放送「翼くん抜けない!フェイントにフェイントを重ねるが、ドトールくんとジェトーリオくんが連携して抜かせない!」

362 :2 ◆vD5srW.8hU :2014/09/23(火) 11:12:23 ID:sgkTamho
この二人が相手では翼も抜ける保証はない。気合に差がない場合はどちらに転ぶか分からない勝負となる。

ドトール「そこだ!」

シュバッ!
バシィイイイイイイーン!

翼「あっ!」

超モリサキ「コラー翼何やってやがる!」

アマラウ「ナイスだドトール!」

しばらく牽制が続いた後、翼は突破しきれずにドトールにボールを弾かれた。

放送「こぼれ球になった!これはアマラウくんがフォローし、すかさずトニーニョくんに折り返した!」

トニーニョ「(後半13分…そろそろ体力を惜しんでいる暇はない!ネイ!)」

ネイ「(分かっているさ!もういい加減同点に追いついちゃおうぜ!)」

ダダッ!パンッ!
ダダッ!パンッ!

放送「あーっとここでネイくんとの連続ワンツー!パルメイラスゴールデンコンビが速攻を仕掛けます!」

三杉「(来たな!この二人の連携は厄介だが…)」

中山「(ここで止めればもう一度攻撃できる!)」

カルロス「(コインブラの動きは…)」

363 :2 ◆vD5srW.8hU :2014/09/23(火) 11:22:29 ID:sgkTamho
【分岐】http://capmori.net/test/read.cgi/morosaki/1403315487/l50にて
 !card と書き込むとランダムでトランプの絵柄が出るので、(!は半角)書き込んでみて下さい。
(ageでもsageでも構いませんが、★も含めて一回の判定の全文をコピペされてない場合は無効です)

先着(順番通りじゃない書き込みは無効)で
★トニーニョ ゴールデンコンビ (!card) 77+(!dice + !dice)=★
★ネイ ゴールデンコンビ (!card) 77+(!dice + !dice)=★
★三杉 パスカット (!card) 75+(!dice + !dice)+(人数補正+1)=★
★中山 パスカット (!card) 74+(!dice + !dice)+(人数補正+1)=★
と書き込んで下さい。カードやダイスの結果で分岐します。

MAX【攻撃側】−MAX【守備側】
≧2→トニーニョとネイ、突破成功。
=1、0、−1→ボールはこぼれ球に。そして左から順に
(コインブラがフォロー)(松山がフォロー)(超モリサキがフォロー)
≦−2→全日本ボールに。

>>5-7に載っているルール以外の補足・補正・備考】
ネイ:「スキル・ファンタジスタ(2D6が2の場合12扱い、3の場合11扱い)」所持
三杉:ダイヤかハートで「サイレントカット(+2)」
中山:クラブ以外で「クィックダッシュカット(+2)」

364 :2 ◆vD5srW.8hU :2014/09/23(火) 22:25:53 ID:AGNQqpQQ
★トニーニョ ゴールデンコンビ ( ハート7 ) 77+( 5 + 3 )=85★
★ネイ ゴールデンコンビ ( ハート8 ) 77+( 2 + 4 )=83★
★三杉 パスカット ( スペードJ ) 75+( 2 + 4 )+(人数補正+1)=82★
★中山 パスカット ( ハート4 ) 74+( 4 + 4 )+(人数補正+1)+(クィックダッシュカット+2)=85★

MAX【攻撃側】−MAX【守備側】=0→ボールはこぼれ球に。そして松山がフォロー。
-----------------------------------------------------------------
三杉「(くっ…読めた!…いや、駄目だ!読めても間に合わない!)」

中山「(速い…!こいつらの連携は翼と岬の物に聊かも劣らない!
こうなったら綺麗にトラップなんて考えないで…)」

シュウウンッ!
バチィッ!

トニーニョ「な、なにィ!」

ネイ「こいつら〜!」

中山「せめてこぼす!ど、どうだ!?」

ヒューーーン…
バムッ。

松山「ナイスカット!」

365 :2 ◆vD5srW.8hU :2014/09/23(火) 22:28:20 ID:AGNQqpQQ
放送「しかしこれも通らない!分厚い、日本の中盤が分厚いーーーっ!こぼれ球は松山くんがフォローした!」

パルメイラスコンビの速攻は中山の割り切りによってかろうじて防がれた。
ここで奪い返されては意味がないと松山は大急ぎで判断を固める。

松山「(翼に戻す…無理だ、確実にサンタマリアとコインブラに割り込まれる!岬は…位置的に
ジェトーリオに捕まりそうだな。じゃあ早田?…この場面で後ろに戻しても追い込まれるだけだ!
となると、ザガロさえ通せば渡せる中里しかない…これ以上迷っている暇はない、それだ!)」

バコオッ!

松山は中里にパスをするのが一番だと決断した。彼の予測ではザガロがインターセプトに来る筈だった。

カルロス「間に合え!」

シュッ!

松山「!?」

だが実際にカットに来たのはカルロスだった。

366 :2 ◆vD5srW.8hU :2014/09/23(火) 22:31:58 ID:AGNQqpQQ
【分岐】http://capmori.net/test/read.cgi/morosaki/1403315487/l50にて
 !card と書き込むとランダムでトランプの絵柄が出るので、(!は半角)書き込んでみて下さい。
(ageでもsageでも構いませんが、★も含めて一回の判定の全文をコピペされてない場合は無効です)

先着(順番通りじゃない書き込みは無効)で
★松山 パス (!card) 72+(!dice + !dice)+(軽傷LV1ペナ-1)=★
★カルロス パスカット (!card) 72+(!dice + !dice)=★
と書き込んで下さい。カードやダイスの結果で分岐します。

MAX【攻撃側】−MAX【守備側】
≧2→中里、パスキャッチ。
=1、0、−1→ボールはこぼれ球に。そして左から順に
(次藤がフォロー)(ゴールラインを割る。ブラジルの左CKに)(ザガロがねじこみに)
≦−2→ブラジルボールに。

>>5-7に載っているルール以外の補足・補正・備考】
カルロス:ダイヤかハートで「ムーンサルトパスカット(+3)」

367 :2 ◆vD5srW.8hU :2014/09/24(水) 00:42:50 ID:jm+v1pfs
★松山 パス ( ハートQ ) 72+( 1 + 3 )+(軽傷LV1ペナ-1)=75★
★カルロス パスカット ( スペード4 ) 72+( 3 + 3 )=78★

MAX【攻撃側】−MAX【守備側】≦−2→ブラジルボールに。
-----------------------------------------------------------------
カルロス「よしっ!」

パシッ!

放送「あーっとしかし!松山くんのパスをカルロスくんが先回りしてカット!まだブラジルの攻撃だ!」

松山「(サイドチェンジ…!?ザガロは…入れ替わっていない!じゃあなんで
カルロスまでこっちに…ん?本来カルロスの居るべき場所に今居るのは…)」

カルロスが回り込んで松山のパスを遮った。現象としてはただそれだけだが
カルロスが何故そんな事をしたのか、そしてそんな事をしていいと判断したのか
すぐに理解できたのは当事者の松山だけだった。

日向「チィッ!撃たせるかァ!」

早田「逃がすかよォ!」

松山「…だ、ダメだ!」

だがそれを味方に伝えるのにはあまりにも時間が足りなさ過ぎた。
ちょうど試合序盤、サンタマリアが日向の奇襲に気付くのが間に合わなかった様に。

カルロス「…はっ!」

バコッ!!

368 :2 ◆vD5srW.8hU :2014/09/24(水) 00:43:56 ID:jm+v1pfs
【分岐】http://capmori.net/test/read.cgi/morosaki/1403315487/l50にて
 !card と書き込むとランダムでトランプの絵柄が出るので、(!は半角)書き込んでみて下さい。
(ageでもsageでも構いませんが、★も含めて一回の判定の全文をコピペされてない場合は無効です)

先着(順番通りじゃない書き込みは無効)で
★カルロス パス (!card) 74+(!dice + !dice)=★
★日向 パスカット (!card) 70+(!dice + !dice)+(人数補正+1)=★
★早田 パスカット (!card) 71+(!dice + !dice)+(人数補正+1)=★
と書き込んで下さい。カードやダイスの結果で分岐します。

MAX【攻撃側】−MAX【守備側】
≧2→コインブラ、パスキャッチ。
=1、0、−1→ボールはこぼれ球に。そして左から順に
(ザガロがねじこみに)(サイドラインを割り、ブラジルのスローインに)(中里がフォロー)
≦−2→全日本ボールに。

369 :2 ◆vD5srW.8hU :2014/09/24(水) 21:41:45 ID:jm+v1pfs
★カルロス パス ( クラブ4 ) 74+( 4 + 6 )=84★
★日向 パスカット ( ハート8 ) 70+( 4 + 3 )+(人数補正+1)=78★
★早田 パスカット ( スペードK ) 71+( 4 + 5 )+(人数補正+1)=81★

MAX【攻撃側】−MAX【守備側】≧2→コインブラ、パスキャッチ。
-----------------------------------------------------------------
カルロス「(ヒューガ…ソーダ…お前たちのボール奪取力は大した者だよ。味方に欲しい位だ。
だが!コインブラが入った以上、最早俺一人をマークすれば勝てる訳じゃないんだ!)」

シュウンッ!

日向「な、なにィ!」

早田「こ、こっちは…!」

コインブラ「………!」

放送「そしてカルロスくんPA右側にパス!これに…コインブラくんが駆け込んだーーーっ!!」

ワァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!

観客「よっしゃー!今度こそ撃てるな!?」「ここでカルロスが撃たないのか?」「いいパスだ!」
「コインブラにシュート力はあるのか?」「さっき前転シュートしただろ!あるに決まってるだろ!」

そしてコインブラにシュートチャンスが訪れた時、誰もが得点の匂いに震えた。

シュナイダー・ストラット・アルシオン・ディアス『!!!!』

ミューラー・ヘルナンデス『来る!来るぞ!』

370 :2 ◆vD5srW.8hU :2014/09/24(水) 21:42:52 ID:jm+v1pfs
                  コインブラ「くらえっ!」

           グワァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッ!!!



     カルロス「(いよいよ出るな…俺を絶望の淵に叩き込み、力の差を痛感させたあのシュートが!)」

        ゲルティス「(得点の確率…ブロックとポストの可能性も考慮し、約55%)」



         超モリサキ「(ゲゲッ!ヤバいシュートが来る!こんなの若林に防げるのか!?)」

                翼「(くっ…これは!嫌な予感が止まらない…!)」

           次藤「(これは…覚悟ば決めんとね。がんば置いてでん止めんば!)」

           中里「(この一撃に対しては拙者の体など木端程度…ならば潔く散る!)」

         若林「(余計な事は考えるな…ただシュートを止める、その事だけを考えるんだ!)」



                 コインブラ「 マッハシュート!! 」

            ブワッギュィイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイッ!!!!

371 :2 ◆vD5srW.8hU :2014/09/24(水) 21:45:07 ID:jm+v1pfs
【分岐】http://capmori.net/test/read.cgi/morosaki/1403315487/l50にて
 !card と書き込むとランダムでトランプの絵柄が出るので、(!は半角)書き込んでみて下さい。
(ageでもsageでも構いませんが、★も含めて一回の判定の全文をコピペされてない場合は無効です)

先着(順番通りじゃない書き込みは無効)で
★コインブラ マッハシュート (!card) 88+(!dice + !dice)=★
★次藤 ブロック (!card) 75+(!dice + !dice)+(人数補正+1)=★
★中里 ブロック (!card) 73+(!dice + !dice)+(人数補正+1)=★
★若林 パンチング (!card) 83+(!dice + !dice)=★
と書き込んで下さい。カードやダイスの結果で分岐します。

【シューター】−MAX【ブロッカー】
≧5→シュートは邪魔される事無く放たれた!GKとの勝負へ。
=4〜2→シュートは放たれた。しかしこの数値差の人数分威力が落ちてGKとの勝負へ。
=1、0、−1→ボールはこぼれ球に。そして左から順に
(ザガロがねじこみに)(サンタマリアがフォロー)(岬がフォロー)
≦−2→全日本ボールに。

【シューター】−【キーパー】
≧2→コインブラのマッハシュートが全日本ゴールを突き破る!
=1、0、−1→ボールはこぼれ球に。そして左から順に
(ザガロがねじこみに)(ゴールラインを割り、ブラジルの左CKに)(中山がフォロー)
≦−2→岬がフォロー。

>>5-7に載っているルール以外の補足・補正・備考】
コインブラ:「マッハシュート」に吹飛係数1
次藤:ダイヤで「ギガントブロック(+8&250消費)」、ハートで「ヘビーブロック(+6&150消費)」
   スペードで「パワーブロック(+4&100消費)」
中里:ダイヤかハートで「変わり身の術(+4&100消費)」
若林:ダイヤかハートで「とめる!(+3)」

372 :2 ◆vD5srW.8hU :2014/09/26(金) 07:52:03 ID:u18IvBDM
★コインブラ マッハシュート ( ダイヤ8 ) 88+( 1 + 6 )=95★
★次藤 ブロック ( ハートK ) 75+( 1 + 4 )+(人数補正+1)+(ヘビーブロック+6)=87★ *吹っ飛び*
★中里 ブロック ( クラブ7 ) 73+( 2 + 1 )+(人数補正+1)=77★ *吹っ飛び*

【シューター】−MAX【ブロッカー】≧5→シュートは邪魔される事無く放たれた!GKとの勝負へ。

★コインブラ マッハシュート ( ダイヤ8 ) 88+( 1 + 6 )=95★
★若林 パンチング ( スペード2 ) 83+( 6 + 2 )=91★ *吹っ飛び*

【シューター】−【キーパー】≧2→コインブラのマッハシュートが全日本ゴールを突き破る!
-----------------------------------------------------------------
シュィイイイイイイイイイイイイイイイイイ…!
ギュッギュッギュッギュッギュッギュッ…

シュナイダー「(速いな…速さなら俺のネオファイヤーショットにも負けていない)」
ストラット「(だが強さなら俺のオムニゾーンの勝ちだな。俺のシュートの方が重い)」
アルシオン「(超強力なシュートではあるが、ワバカヤシなら防ぐかも知れん)」
ディアス「(特におかしな回転はかかっていない…いや?むしろ回転が…?)」

それが速さと強さが売りのシュートだと誰もが思った。確かに世界最高クラスではあるが、
今まで見た事がない程ではない。今大会にもこれと同等か一歩上回るシュートなら既に何本も出ている。

ドガドガァアアッ!!

次藤「ふぐぅぇええええっ!!」
中里「ぐふぅうううううっ!!」

次藤と中里は為す術なく吹き飛ばされたが、このクラスのシュート相手ではブロックが意味を成す事は
少ない為大した驚きはなく、またこの世代の五指に入るGKの若林なら防げるかも知れないと思われ続けた。

373 :2 ◆vD5srW.8hU :2014/09/26(金) 07:53:38 ID:u18IvBDM
.


フゥッ…

若林「なにィ!!?」

突如ボールが若林の視界から消えるまでは。



日向「(あのスピードで変化しただとォ!?)」
翼「(…無回転だ!無回転故の変化だ!)」
超モリサキ「(ちょっと待て、これってGK視点だと…!)」

若林以外にその恐ろしさを本当の意味で理解できたのは同じGKである超モリサキだけだった。
並み居るストライカー達にとっては超高速のシュートが突如あらぬ方向に飛んでいく事を
脅威とは理解したものの、やはり撃つ側と受け止める側では実感が違うのである。

若林「(ボールが消えた!!?)」

当事者の若林はまるで心臓が止まったかの様に感じた。
どんなに速いシュートであろうと超一流GKの鍛え抜かれた動体視力を上回れる筈がない。
例えそれ程速いとしても、一瞬前までは見えていたのに急加速したとでも言うのか?
そんな事は超高度を撃って重力を利用したシュート以外は不可能な筈である。

実際にマッハシュートは何もない空中で急加速したのではない。急激に落下して若林の視界から
ほんの一瞬だけ消えただけである。時計で計れば0.05秒にも満たないかも知れない。

だがその0.05秒未満がGKにとってはとてつもなく命取りなのだ。

374 :2 ◆vD5srW.8hU :2014/09/26(金) 07:55:52 ID:u18IvBDM
ヒュッ…

若林「(み、見えた…!)」

若林の優秀な目は一度見失ったボールをすぐにみつけてくれた。

バッ!

若林の優秀な体は考えるよりも早く反応して飛びついてくれた。

若林「(…だ、ダメだ…!)」

若林の優秀な頭はこのシュートは防げない事を理解してくれた。

バギョォオオオッ!!

後少しだけ早く反応できていれば、彼の拳は押し返せたかも知れない。
だがその少しだけが足りなかった。その少しだけが彼の敗北だった。

若林「ぐ…はぁああっ!!」

ドガァアアアアッ!!
バリィイイイイイイイッ!!
ボゴーーーン…
コロコロコロ…

超モリサキ「(なんて…こった…)」

ピィイイイイイイイイイイイイイイイイイイ!!

375 :2 ◆vD5srW.8hU :2014/09/26(金) 07:57:04 ID:u18IvBDM
.


日本 1−1 ブラジル



大会得点ランキング(表記はメインキャラのみ):
12ゴール シュナイダー
11ゴール ストラット
10ゴール 日向、カルロス
8ゴール ディアス
7ゴール ザガロ
5ゴール カペロマン、火野、ビクトリーノ
4ゴール ポブルセン、翼、森崎、ランピオン、カマーチョ
3ゴール ナポレオン、ピエール、チャンドラー、ロリマー、ミハエル、サトルステギ
2ゴール トニーニョ、マーガス、李邦内、李邦坤、アルシオン、イスラス、レンセンブリンク、三杉
1ゴール コインブラ、ルーク、肖、岬、山森、フライハイト、ネイ、ロペス、ガルシア、クライフォート、
     カイザー、マッハー、クリスマン、政夫、ディウセウ、マウリシオ

大会アシストランキング(表記はメインキャラのみ):
7アシスト アルシオン
5アシスト サンタマリア
4アシスト カルロス、岬
3アシスト カルツ、マーガス、翼、ダ・シルバ、ネイ、チャンドラー、火野、パスカル、ランピオン、
2アシスト フライハイト、カペロマン、バンビーノ、ピエール、王、森崎、トニーニョ
1アシスト 三杉、カルツ、メッツァ、テイラー、飛、山森、早田、ビクトリーノ、エスパダス、クリスマン、イスラス、
      シェスター、バビントン、クライフォート、カイザー、和夫、ジェトーリオ

376 :2 ◆vD5srW.8hU :2014/10/02(木) 07:23:42 ID:fqDm/L1s
放送「きっ…きっ…決まりました…後半16分、ブラジルの同点ゴール…!
な、何がなんだか分からない内にコインブラくんのシュートがゴールに入っていて、
全日本ユースの守備選手達が地面に倒れ伏しています…こ、これは一体…」

ザワザワ…

観客「えっ…?は、入っている…?」「な、なんとか閃光みたいなのを目で追えたけど…」
「なんか途中で見失って…音だけ聞こえた…」「俺は見たぞ…キーパーの前で急変化したのを!」
「ご、ゴールしたのか…?なんか実感が…」「な、なんでだよ…なんであんな奴が無名なんだ…」

コインブラのマッハシュートは喜びよりも先に驚きをブラジル人達にもたらした。

コインブラ「………」

ツカツカツカ…
ガシッ…
スタスタスタ…

そしてコインブラがゴールパフォーマンスもせず敵味方に一瞥もくれずにただボールをつかみ、
センターサークルに向かって歩み始めた時一つの偶然が発生した。

観客「スーパーストライカーじゃ…」「えっ?」

それは一人の年老いた観客の呟きから始まった。

観客「あれはスーパーストライカーの背中じゃ!ゴールを喜びもせず、次のゴールを貪欲に追い求めるだけの
ストイックな後ろ姿!伝説のスーパーストライカー・ジャイロの再来なのじゃ、あのコインブラと言う若者は!」

彼は本当に現役時代のジャイロを知っていたのだろうか?それともただのハッタリだったのだろうか?
だが実際にジャイロがストイックでゴールパフォーマンスも地味な選手だったと言う記録を知る者は少なくなかった。

377 :2 ◆vD5srW.8hU :2014/10/02(木) 07:26:08 ID:fqDm/L1s
観客「なんだって…でも言われてみれば…」「ジャイロってすっごくストイックな選手だったらしいし…」
「それに、窮地に陥ったブラジルを突如救った救世主!」「これをスーパーストライカーと呼ばずに誰を呼ぶんだ!」
「でもサイクロンは使っていないじゃん」「そんな事どうでもいい!技じゃない、存在と結果だろう!」

一つの些細な発言がさざ波として生まれ、中途半端な根拠と希望的観測を土台に都合の良い大波へと育つ。
それが群集心理と言う物であり、ブラジルユースの苦戦にハラハラしていた観客がコインブラを祭り上げるのに時間はかからなかった。

ワァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!

観客「コインブラ!」「コインブラ!」「コインブラ!」「スーパーストライカーコインブラ!!」
「奴こそスーパーストライカーの異名に相応しい!」「とうとうあの伝説を継ぐ者が現れたんだ!」

コインブラ「!!………フンッ」

放送「おおおっ〜〜〜っとぉ!?ここでまさかのスーパーストライカーの異名がついたコインブラコール!
ブラジルサッカー黎明期伝説のストライカージャイロの異名が今ここに満場の観客に唱和されています!
確かに経歴全く不明のまま彗星の如く現れて、同点ゴールで劣勢をあっと言う間に引っくり返したその勇姿は
全てを超越するストライカーの称号に全く名前負けしません!世界中の皆さん、ご覧下さい!
今ここにブラジルに新たなるスーパースター、アルツール・アンチネス・コインブラが生まれたのです!!」

カルロス「(不愉快そうだな…)」

この場でコインブラが本当にジャイロの養子だと言う事を知っている者はカルロスとサンタマリアとロベルト位で、
圧倒的大多数はただ単に突如現れたヒーローを褒め称えたいだけだった。その皮肉な偶然にコインブラは
僅かに眉をしかめただけで喜ぶ気配など毛頭無かったが、その堂々さが余計に観客を湧かせ周囲を畏怖させる。

井出「(あ、当たっていたんだな…俺の分析…当たっちゃったんだな…)」

見上「(なんて…事だ…序盤の奇襲が運よく成功しただけで後は押されっぱなしだったのに、
これ程まであっけなく全てを覆されるとは…何か、何か打てる手はないのか…?)」

378 :2 ◆vD5srW.8hU :2014/10/02(木) 07:28:11 ID:fqDm/L1s
シュナイダー「…何者だ?あのコインブラと言う奴は…」
カルツ「知るかい!ワシが聞きたいわい!」
フライハイト「あんな急降下を雨の力も借りずに実現させるなんて…」

ヘルナンデス「な、なんて恐ろしいシュートだ…」
ジェンティーレ「クッ!バケモノが!」
ストラット「俺のシュートは世界一…の筈だったのに…」
アルシオン「あの超高速で無回転とは、恐れ入るな」

クライフォート「…信じられん。カルロス・サンターナより一段上の選手が居るなどとは」

ディアス「チッ。ブラジルがどうするのかと思ってたら、こんな奴を隠していたとはなァ」

ビクトリーノ「スピードならともかく、それ以外では正直勝負にならん…」
火野「なんだよこりゃあ!まさか年齢詐称している選手とかじゃねーだろうな!?」

ナポレオン「ピエール。俺達で奴に勝つにはどうしたらいい?」
ピエール「…分からない。今の所、弱点らしいものが見当たらない」

小田「な、なあ岩見、長野…今のシュート、見えた…?」
岩見「いや…全く見えなかった。動体視力が足りないんだろう…」
長野「俺も駄目だった。武蔵トリオ、お前らは…?」
本間「駄目だ。これでも武蔵大で一年レギュラー張ってるのにな…」
一之瀬「同じく。くそっ、自信失くしちまうぜ…」
真田「あれに触れた若林が雲の上の存在に見えるよ…」

日本ベンチでは見上と井出が絶望に抗う一方観客席では世界の名手たちが現実的な脅威としてコインブラを分析し、
日本国内から出られない選手達は遠い世界の出来事に恐れ戦いていた。
そして全日本ユースの関係者達も当然平然としていられる訳がない。

379 :2 ◆vD5srW.8hU :2014/10/02(木) 07:30:00 ID:fqDm/L1s
賀茂「…冗談じゃねえぜ。折角ここまでリードしてきたのに…」

片桐「ブラジルのチーム力に押された形ですが、そのキッカケをもたらしたのは間違いなく…」

陽子「ねえ兄さん!何なのよ、誰なのよあのコインブラって!あんな選手の情報なんて無かったじゃない!」

片桐「…伏せていたのだ。謎が多すぎる上に、信じ難い力の持ち主だったのでな…」

賀茂「俺達だって偶然手に入ったビデオで少し知っただけだったんだよ!」

陽子「そ、そんな…そんな…じゃあ!じゃあ私達は負けるって言うの!?何処の誰かも分からない選手が
いきなり出てきて俺が最強です、貴方達の優勝は有り得ません、残念でした…で納得できるの!?ねえ!」

片桐「………納得する、しないではない。サッカーは理不尽で残酷な事だらけだ。あのコインブラが
何者かは分からないが、正式に選手として登録されている以上、我々に出来る事は…」

陽子「………出来る事は?」

片桐「信じろ…神になんか頼むな。選手達を信じろ」

陽子「!!」

賀茂「…ま、結局はそれに尽きるわな。俺が後10年若けりゃフィールドに飛び込んでやるんだが」

陽子「10年じゃとっくに三十超えてるでしょ…そもそも全盛期ですらブラジルと戦うなんて夢のまた夢だったじゃないですか」

賀茂「おー、落ち着いて何時もの毒が吐ける様になったか?んじゃ、黙って見てろ」

片桐「(ほう…陽子を賀茂さんに預けて正解だったな)」

陽子「(有三………私はただ見ているだけしか出来ないけど…なんとかして…!)」

380 :2 ◆vD5srW.8hU :2014/10/02(木) 07:31:35 ID:fqDm/L1s
スタッフですら絶望と戦わなくてはならないのなら、フィールドに立つ選手達は尚の事である。

若林「………くそっ!」

若林は入っていきなり同点ゴールを決められると言う巨大な屈辱に地面を拳で叩き。

中里「なんという神業…!猛者揃いのブラジルに尚あれ程の神の足の持ち主が居たとは…!」
早田「敵を褒めている場合じゃねーだろうが!こっからどうやって守るんだよチクショー!!」
次藤「(くううっ…きゃーまぐれたワイ。きばる暇すらくれないぎん、どがんしろって…?)」

中里は畏怖が行き過ぎて恐れを忘れただコインブラをただ褒める事しか出来なくなり。
早田はパニックに耐える為に苛立ちをまき散らさずには居られず。
次藤はマッハシュートを止める方法をどうしても思いつけず。

松山「やられた…ウチの1点目と同じく、囮にひきつけられてやられた…」
中山「ま、まだだ…まだ同点だ!いくらアイツでも、あんなシュートを連発できる訳がない!」
岬「中山…その通りなんだけど、彼抜きでもブラジルはいくらでも攻められるんだよ…」
三杉「(集中しろ!計算しろ!考察しろ!ここから勝つ為の最善策はなんだ、三杉淳!?)」

松山はコインブラの資質よりもそれを最大限活かせるブラジルの奥深さに戦慄し。
中山は焦りのあまり少しでも好材料を探そうともがき。
岬は冷静に現状を把握しつつもその厳しさに顔を悲壮感に引き締め。
三杉はその頭脳をフル活用しながらも打開策を見出せず。

日向「フザケやがって…!この俺にこんな醜態を晒させたな!!」

日向は無力だった自分への怒りで頭を沸騰させ。

翼「(スーパーストライカー…?まさか、彼は本当にあのジャイロの後継者なのか…!?)」

翼は観客が勝手につけた異名に説得力を感じずには居られなかった。

381 :2 ◆vD5srW.8hU :2014/10/02(木) 07:33:25 ID:fqDm/L1s
超モリサキ「(クソッ…この俺に恐怖を味わわせやがったな!だが今はそれに構っている暇はない。
急げ、俺!どうするべきか考えるんだ!まずは何を決めなくてはいけない?)」

そして超モリサキは激怒しながらもどうすべきかを考えた。
彼はどんなに怒り狂っても考えないまま行動しようとはしない。
考えた末どんな選択をしどんな結果が訪れるとしても、それは考え無しにやっている訳ではない。

超モリサキ「(まず一番初めに決める事!それは選手交代するかどうかだ!
こいつは監督たちの協力が必要だから真っ先に今すぐ決めなくちゃいけない!
どうする!?交代枠は後2つ。この状況で誰か交代して戦況を好転させられるか?)」

A 「(こいつだ!こいつをあいつと交代させるんだ!)」(更に分岐、そして次の選択へ)
B 「(今居るメンバー以上の組み合わせはない!)」(次の選択へ)

      http://capmori.net/test/read.cgi/morosaki/1403315487/l50にて
            ☆2014/10/02 20:30:00☆ から投票期間を設けます。
    そこから  15  票カウントし、一番多く票が入った選択肢で続行します。引き分けの場合は
   その次の票をタイブレーカーに使います。尚、投票はageた書き込みのみを採用しています。

382 :2 ◆vD5srW.8hU :2014/10/02(木) 22:36:05 ID:Kyae16P+
>B 「(今居るメンバー以上の組み合わせはない!)」(次の選択へ)

超モリサキ「(…ダメだっ!特に体力切れした奴が居る訳でもないのに、
葵を交代させたばっかりなのに2枚目を切る程の価値が見込める交代はない!)」

超モリサキは頭を振って選手交代の選択肢を排除し、次にどうすべきかを考えた。
それが何かは割と分かりやすかった。

全日本メンバー『……………』

超モリサキ「(チッ、どいつもこいつもビビリやがって。なんとかシャキッとさせなくちゃな)」

それは誰一人冷静さを保てていないチームメイト達を鼓舞す事。
自分も動揺していたのを(だだっ広くて何段もある)心の棚にしまいこみ、
森崎はどうやってこの今にもブラジルが逆転しそうなムードを変えるかを考え始めた。

超モリサキ「(具体的な作戦の前に雰囲気を変えるんだ。さて、どうしてくれよう…)」

*作戦指示の前に2回選択できます。まず1回目を選んでください。

A 務めて冷静に現状を分析して落ち着かせる。
B まだ同点だとゲキを飛ばし喝を入れ直す。
C ブラジルユースを挑発して喧嘩を売る。
D 仲間全員を大声で罵倒して怒らせる。
E 注目を集める為にセンターサークルに寝転がる。

      http://capmori.net/test/read.cgi/morosaki/1403315487/l50にて
            ☆2014/10/03 00:00:00☆ から投票期間を設けます。
    そこから  15  票カウントし、一番多く票が入った選択肢で続行します。引き分けの場合は
   その次の票をタイブレーカーに使います。尚、投票はageた書き込みのみを採用しています。

383 :2 ◆vD5srW.8hU :2014/10/06(月) 23:55:59 ID:Ay562v5U
>E 注目を集める為にセンターサークルに寝転がる。

コインブラ「(フン…やはり親父の時と同じだな)」

ゴールを決めたコインブラがセンターサークルに戻る際、全く喜んでいなかったのには3つの理由があった。
1つは彼のまるで流れの傭兵の様なキャリアの中でゴールを決めるのは当たり前過ぎる出来事だった事。
1つは彼の出自と境遇がサッカーに対する情熱も勝利への渇望も枯れ果てさせていた事。

ワァーーワァーーワァーー!!

コインブラ「(先程までカルロス達を必死で応援していたのも忘れ、何処の馬の骨ともつかない俺に
偶然合っているだけの異名を勝手につけて英雄扱いか…それで自分達が勝った気になれるのか?全く)」

そして1つはそんな彼の心境も正体もお構いなしで大喜びする観客に全く共感出来なかった事だった。
見ず知らずの彼を受け入れてくれた、謎の新しいヒーローの誕生を喜んでいる、
応援と言う行為で共に戦っている…等と言ったポジティヴな受け止め方は彼には到底無理で、
コインブラコールもスーパーストライカーの称号も只管に煩わしい騒音にしかならなかったのだ。

コインブラ「………ん?」

このまま行けば彼は心底不快な気持ちで全日本ユースのキックオフを待つ羽目になっていただろう。
だがそんな不快感を何処かに吹飛ばし、彼が全く喜ばない観客の歓声も止ませる出来事があった。

観客「よーしこのまま一気にぎゃく…あれ?」「おい、誰か倒れていないか…?」「いや、あれ倒れているんじゃなくて…」

シュナイダー「…またか、モリサキ」

超モリサキ「ぐがー、ぐがー、ぐがー…」

超モリサキがこれ見よがしにセンターサークル内で寝そべりわざとらしい鼾をかいていた。
文章にすれば一行で済むが、これがどれ程奇怪で非常識な行為なのは言うまでもない。

384 :2 ◆vD5srW.8hU :2014/10/06(月) 23:57:07 ID:Ay562v5U
ブラジルメンバー「あ、あれ…?」「またモリサキか」「あー、リオカップでもやってたなァ」

全日本メンバー「ま、またかよ…」「勘弁してくれ…」「あいつは…」

放送「さあ歓声も徐々に止んできました。ここからは気持ちを切り替えて日本のキック…オフ、に…?
お、おお…?こ、これはどうした事でしょうか?森崎くんがセンターサークルで…寝転がっています。
い、痛みに倒れたと言う訳ではなさそうです。い、一体何をしているのでしょうか…?」

コインブラ「……………」

超モリサキの奇行に驚かずに済んだのは彼を良く知るごく一部の者達だけ。
コインブラはそのごく一部に属さなかった為、超モリサキを宇宙人を見る様な目で凝視せずには居られなかった。

超モリサキ「んが、ぐぐ…ふわぁあ…ん?何か用か?」

コインブラ「………お前がどかないとボールが置けないんだが」

超モリサキ「おお、そうかそうかわりぃわりぃ。んじゃ、よっこらしょっと…」

こういう悪い意味での注目の集め方はまさに超モリサキが望んだ事である。
わざとゆっくりと起き上がった彼を出迎えたのは翼を筆頭に呆れ、軽蔑、苛立ち、期待など
様々な感情を込めた複雑な顔のチームメイト達とザワザワとどよめくだけになった観客の視線だった。

超モリサキ「(よしよし、注目を集めたな。ザマーみろコインブラ。んじゃ次は…)」



                 TO BE CONTINUED IN THE NEXT THREAD…


.

385 :2 ◆vD5srW.8hU :2014/10/06(月) 23:59:29 ID:Ay562v5U
キリが良い所なのでこのスレはここで終わらせ、
420レスまで次スレのサブタイトルを募集します。



このスレは、ご覧のスポンサーの提供でお送りしました。

2ちゃんねる
ヒューガー(株)
若林財閥
片桐総合グループ
すしおだチェーン
大空マリンカンパニー
若堂流空手
メンズアパレル・バルバス
ピエールファミリー

次スレもよろしくお願いします。

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0ch BBS 2007-01-24