キャプテン森崎 Vol. II 〜Super Morisaki!〜
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【天ぷら】鈴仙奮闘記26【大好きです。】

1 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/02/06(金) 23:57:19 ID:???
このスレは、キャプテン森崎のスピンアウト作品で、
東方Project(東方サッカー)とのクロスオーバー作品です。

内容は、東方永夜抄の5ボス、鈴仙・優曇華院・イナバがサッカーで師匠を超えるために努力する物語です。
また、ストーリーやカードの展開次第で、いくつかのキャプテン森崎のキャラクターも、
それぞれの思惑を持ちながら、幻想郷の住人との交流を通じてサッカーを極めていくことになるでしょう。

他の森崎板でのスレと被っている要素や、それぞれの原作無視・原作崩壊を起こしている表現。
その他にも誤字脱字や稚拙な状況描写等が多数あるかと思いますが、お目こぼし頂ければ幸いです。

☆前スレ☆
【悩むな】鈴仙奮闘記25【斬れば分かる】
http://capmori.net/test/read.cgi/morosaki/1420820255/
☆過去ログ・攻略ページ(キャプテン森崎まとめ@Wiki内)☆
http://www32.atwiki.jp/morosaki/pages/104.html

☆あらすじ☆
ある日突然幻想郷にやって来た外来人、アラン・パスカルと中山政男との出会いにより、
師匠、八意永琳に並ぶ選手になると決心した鈴仙・優曇華院・イナバ。

選抜大会で活躍し、全幻想郷代表の一員となる事を目標として来た鈴仙はある日、
自身が『プロジェクト・カウンターハクレイ』のキャプテン候補に選ばれている事を知る。
それは霊夢や紫達幻想郷に敵対し、以て幻想郷の価値観を覆すという壮大な計画。
全幻想郷の一員として戦うか、それとも幻想郷を敵に回すか。 大会後の鈴仙には今、二つの選択肢が設けられていた。

全幻想郷代表選抜大会予選リーグ第3回戦・西行寺亡霊連合との試合を2−0で勝利した永遠亭ルナティックス。
予選リーグを全勝で終え、決勝トーナメントの一位通過が確定した鈴仙達だったが、鈴仙の表情は苦い。
鈴仙の友人にして西行寺亡霊連合のFW・魂魄妖夢の迷いと決意を知ってしまったからだ。
「ただ、強くなりたい」。それだけを願って、野心溢れる政治家・豊聡耳神子の軍門に入ろうとする妖夢の道は、
果たして本当に正しかったのか。鈴仙にも、妖夢本人にも分からぬ問いへの答えは見つからない。
――しかし、鈴仙には立ち止まって友を顧みる猶予すら与えられない。
鈴仙の成長による幻想郷の崩壊を怯える境界の妖怪。その式が今、主の命令を超えて、鈴仙に接触しようとしていた。

2 :森崎名無しさん:2015/02/07(土) 00:00:43 ID:???
現在の能力値
選手   ド  パ  シ   タ  カ   ブ  せ  総   高/低 
鈴仙  51  50  51  49  48  44  50  343  2  3 
所持中のフラグ:ドリブル(15/20)、タックル(10/20)
スルー(15/20)、オフサイドトラップ(18/20)、フェアプレイ精神(17/20)

最大ガッツ:910

ルナティックレッドアイズ(1/4でドリブル+2)
ラビットスターター(1/4でドリブル+2、吹飛2)
マインドシェイカー(シュート+5、1/4で敵GKにバランス崩しペナ(−2))160消費 
マインドブローイング(シュート+7、1/4で敵GKにバランス崩しペナ(−2)、吹飛5)200消費
マインドスターマイン(空シュート+4、1/4で敵GKにバランス崩しペナ(−2))200消費
マインドエクスプロージョン(シュート+9、1/4で敵GKにバランス崩しペナ(−2)、吹飛2、常時使用不可)250消費
インビジブルデューパー(シュート+12、要てゐ、1/4で失敗)250×2消費
リフレクトバレット(低シュート+6、要パスカル、200×2消費)
月人師弟コンビ(パス+2の連続ワンツー、要永琳)60消費
タイガーバニーシンフォニア(パス+2の連続ワンツー、要星)80消費
アイドリングウェーブ(1/4でタックル+2)
アキュラースペクトル(1/4でパスカット+2)
スキル・狂気の瞳LV3(全判定につき、スート一致時で敵能力−2)
スキル・心象操作LV1(自分が反則時の判定1段階緩和)
スキル・足が速い(細かい判定で有利になるかも?)

現在のおこづかい:1770
永琳印象値:44
人気:77
狂気度:25

3 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/02/07(土) 00:01:47 ID:???
所持アイテム:
焼き芋無料券(妖怪の山焼き芋屋で使用可)
コーヒー無料券(人里の喫茶・ミラクルフルーツで使用可)
ファルコンスパイク(1試合の間、シュートがポストにならない。枠外は発生する)
ふわたり手形(無くなるまで、バイト類での給料が0に)
ボロボロのボール(各練習時、判定に-! diceされるが…?)
愛のハチマキ(持っているだけで、全員に対する評価値の上昇幅が少しアップ、輝夜に渡すと、輝夜の評価値が大幅アップ)
案外大したことない世界の理(戦闘時に使用すると敵のカード・ダイス値を1/2)

4 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/02/07(土) 00:02:47 ID:???
☆サッカーのルールについて☆

@カードの強弱及びJOKERの扱い
カードの強弱は、基本的には、ダイヤ>ハート>スペード>クラブとします。
試合中の判定ではダイスの数値が能力値に加算され、
カードはマーク毎の必殺技発動判定などに使われます。
『JOKERが出た場合はダイスの数値を無視して、マークはダイヤ、数値は15として扱います』。

A試合中の覚醒について
鈴仙を含む味方選手、名無しの敵選手は、判定のダイスで11以上を出す度に、
その行動に応じたフラグを獲得します。

さらに、もう一回同じ行動で11以上を出すと、フラグを回収、
行動に応じたスキルや必殺技を習得して覚醒し、該当能力が+1されます。
(注意:プレイヤーキャラである鈴仙含めた一部キャラクターのみ、フラグ回収時の能力アップはありません)

カードでJOKERが出た場合は、ダイスの数値を『15』に変えられ、
更に一発でその行動に応じたスキルや必殺技を習得でき、該当能力が+1されます。
(注意:プレイヤーキャラである鈴仙含めた一部キャラクターのみ、JOKERでの能力アップはありません)

ただし、この成長が行われるのは攻撃側は≧2以上で勝った場合のみ、
守備側は最低でも こぼれ玉に出来た場合のみです。そうでない場合は成長しません。

また、名無しの味方・敵選手は覚醒を2回することで名有り選手に昇格し、更にボーナスを得る事ができます。

例外として、JOKERで負けた場合または名無し選手が負けた場合、該当能力のフラグ習得までは認めることとします。
ですが、フラグ回収にはJOKERでも通常と同じように、判定で勝つ必要があります。

Bガッツの自然回復とペナルティについて
試合中5分経過する毎に20回復し、ハーフタイム時に150回復します。
300以下になると全ての行動に(−1)のペナルティがかかります。
200以下で(−2)、100以下で(−3)、0以下で(−5)と、ペナルティは激しくなっていきます。

5 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/02/07(土) 00:03:48 ID:???
Cフリーキック補正
フリーキック、もしくはフリーキック同様のノーマークでゆっくり狙いを定めて蹴れる状況では
キッカーのシュート力とパス力に+2されます。

D人数補正
守備側の選手たちは判定に参加した人数に応じてプラスの補正を受け有利になります。
具体的には2人か3人で+1、4人〜6人で+2、7人以上で+3です。
キーパーのセービングのみ例外でDFが何人居ても補正はつきません(飛び出しならつきます)。

Eマークについて
このスレでは、マークの効果を「タックル判定の増加」としてのみ扱います。
特定のスキルが無い限り、マークによって補正・ペナルティを受けることはありません。

Fスルーについて
シュートを撃つと見せかけてボールに触れない行動です。素のシュート力に+3した状態で
判定が行われ、成功するとキーパーにバランス崩しペナ(−2)をつけることができます。
バランス崩しペナがついている時にもう一度スルーをすると、転倒ペナ(−4)をつけることができます。
ただし、成功してもボールが敵選手に渡ったりフィールドの外に出てしまう事もあります。

Gポストプレイについて
このスレのポストプレイは、敵PA内で行われる、浮き玉のパス全般を指すこととします。
数値は、【(競り合いの数値+パスの数値)÷2+浮き玉補正】(端数切り上げ)とします。
ポストプレイが成功すると、パスの受け手である味方は有利な状況でシュートができます。

H反則について
基本的には、接触プレイ時に攻撃側と守備側両方が判定時にクラブを引いた時に反則が発生します。
この時反則を犯すのはカードの数値が低かった方です(同数の場合は守備側になります)。
反則は、止めない方が反則を受けた側にとって有利な場合などは、流されることもあります。

6 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/02/07(土) 00:04:49 ID:???
Iコンディション別の各状況に置けるケガ発生率

ケガの深度 非接触 接触 反則受 シュート 接触 反則受
                       吹飛  吹飛  吹飛
万全の状態  無   無   中    小    中   大
なおりかけ    無   小   中    中    中   大
軽傷治療済  小   中   中    中    大   大
軽傷未治療  中   中   大    大    大   危
重症治療済  中   大   大    大    危   必
重症未治療  大   危   必    必    必   必
プレイ不能   必   必   必    必    必   必

無=怪我は発生しない 小=クラブの4か9か13
中=クラブの偶数     大=クラブ
危=クラブかスペード  必=必ずケガをする

(*本スレと同様になります)

7 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/02/07(土) 00:05:53 ID:???
【登場人物紹介】

鈴仙・優曇華院・イナバ
所属:永遠亭ルナティックス
配置:FW、特にCFW、OMFもできる
特徴:狂気の瞳による錯乱能力、ストライカーとして高い能力、豊富で強力なコンビプレイ
性格:気弱で単純だが、ひたむきな性格? 参加者の皆さま次第。
概要:永遠亭ルナティックスのFWであり、天才八意永琳の弟子兼相方。
   しかしその実力は永琳と比べ大きく劣る。しかし、奮起による特訓の成果、
   必殺シュートを習得し、なかなかのストライカーとなった。
   てゐとの特訓の成果、幻想郷でも最強クラスのシュートを放てるように。
   西行寺亡霊連合との試合でこれまでとは別人の引きを見せ、守備に攻撃に大活躍した。

八意 永琳
所属:永遠亭ルナティックス
配置:CMFだが、正直どこでもできる(GKも)
特徴:桁外れの基礎能力、豊富な必殺技、常に冴えわたる思考力、強靭なスタミナ、天才
性格:基本的には温厚で面倒見がいいが、時折冷酷な一面も垣間見える。輝夜を溺愛している
概要:永遠亭ルナティックスの司令塔であり、鈴仙の師匠兼相方。
   しかしその実力は鈴仙とは比べ物にならず、幻想郷でも指折りの実力者。
   輝夜の気分に応えてサッカーをしているため、サッカーそのものへのやる気は薄い。でも強い。
   鈴仙に対しては、不器用ながらも愛情を向けている事が分かった。

因幡 佳歩
所属:永遠亭ルナティックス
配置:SMF、FW
特徴:頭脳的で直情的なドリブル、そこそこ強力なミドルシュートと一対一シュート、守備は軽い
性格:思い込みが激しく考え込みやすい。鈴仙の事を尊敬し心から慕っている。
概要:ルナティックスにて、鈴仙の片割れとなる2トップのFWの一人だったが、
   パスカルの入団によりFWを追いやられる。FWを志望しパスカルを若干ライバル視していたが、
   その感情をバネに新必殺シュートを開発。 本格的FWへと大きく近づいたが…特訓では今一つ。
   今後の成長に期待したい。

8 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/02/07(土) 00:06:54 ID:???
因幡 てゐ
所属:永遠亭ルナティックス
配置:SMF、MF
特徴:軽やかな身のこなし、奇想天外な軌道を描くパス、相手を出し抜くプレイは一流、本気を出すと強い
性格:計算高く悪だくみやイタズラが大好き。しかしなんだかんだで情にも流されやすい…?
概要:ルナティックスのMF。日常ではよく鈴仙をからかっているが、心のそこでは仲間として
   常に彼女のことを思いやっているウサ。今大会最強の、鈴仙とのコンビシュートのキーパーソン。
   ウサギ達はみなてゐのことを慕っている。永遠亭の外との交流も意外と深いらしい。

藤原 妹紅
所属:人里FC→永遠亭ルナティックス
配置:CMF、ボランチ、SB、FW?
特徴:特殊なタックル技、堅牢な高いクリア、キープ力もそこそこ、爆発的で変幻自在な不滅のシュート
性格:どこかすれた所もあるが、基本お人よしでどちらかというと熱い性格。でも輝夜は大嫌い,、KY疑惑?
概要:慧音とともにチーム乗っ取りを目指しルナティックスに練習試合を仕掛けたが敗北しこちらの軍門に下った。
   当初は輝夜との諍いも多かったが、今となっては妹紅も輝夜と同レベルの戦いを繰り広げるようになり、
   ある意味仲良しこよしにも見える。強烈なクリアでシュートを弾き、輝夜の体力の無さをカバーしている。

上白沢 慧音
所属:人里FC→永遠亭ルナティックス
配置:CB
特徴:高いDF能力、豊富なディフェンス技、器用貧乏?
性格:常に落ち着いた理知的な性格だが、怒ると怖い。
概要:人里FCのキャプテンだったが、妹紅を振り切ることができずルナティックスと試合をし、
   共に永遠亭の軍門に下ることとなった。今は妹紅と輝夜のトラブルが人里に飛び火しないかが心配。
   でも妹紅とは親友。「なかったこと」について突っ込まれるとキレる。
   タックルやブロックにおける成長がようやく実を結びつつあるが、本人はまだまだこれからだと思っている。

9 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/02/07(土) 00:08:51 ID:???
蓬莱山 輝夜
所属:永遠亭ルナティックス
配置:GK
特徴:一、五流ゴールキーパー、永琳がいて一流ゴールキーパー、とびだしは微妙に上手くて一対一も二流に
性格:我儘で好奇心旺盛な面もあるが、基本面倒くさがり屋。飄々として掴みどころがない面も?
概要:永遠亭ルナティックスのキャプテンにして正GK。でもキャプテンは実質永琳。
   最近の猛特訓(?)の成果で、永琳込みだと幻想郷でも名折りのレベルのGKにまで成長した。
   特にそのセーブ力は、一流にも充分通用しており、並み居る強敵の強力なシュートの殆どを
   (えーりん込みの)実力で防いできた。 一対一が苦手だったが、ゴールを冥王星にブン投げることで克服した。

アラン・パスカル
所属:アルゼンチンJr.ユース→国内クラブチーム→人里FC→永遠亭ルナティックス
配置:FWだが、SHやSBに転向も?
特徴:幻想郷でも高水準の能力、守備やゲームメイクもこなせるFW、こぼれ球の高いフォロー力
性格:礼儀正しく、常識があり、頭の回転も速い。天才へのコンプレックス?
概要:アルゼンチンから偶然幻想郷に迷い込んだ、天才の相棒。
   天才から離れ、そして別の天才と対峙したことで、新たな何かを掴もうとしている。
   ディアスとプレースタイルの似ている来生に興味を持ち、新たな力「オールドタイプ」を得た。
   しかし依然、FWとしての確固たる出番は厳しい。勝負強さに定評がある。

中山 政男
所属:大友中学→永遠亭ルナティックス
配置:MF・DF全般
特徴:バランスの取れた能力、底知れぬポテンシャル、大技不足だが、道を切り開く
性格:強いメンタル、異常なまでのストイックさ、そしてサッカーへの情熱
概要:復活し、再び森崎と肩を並べ、強敵達と戦うことを夢見て、自力で幻想郷入りし、
   そして成り行きでルナティックスに入団した。スカーレットムーンズ戦ではその道を切り開く能力を発揮し、
   GK陸を苦しめるも…その後、負傷で退場。鈴仙のフォローもあり、精神的には回復しているが、
   彼は一人チームを離脱。 幻想郷の各地で道場破り的に実力を磨いているという。
   人気投票で久しぶりに現れた時、「永琳並みのオーラを感じる」とウサギ達に言われていたが……?

10 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/02/07(土) 00:11:58 ID:???
因幡 つかさ
所属:永遠亭ルナティックス
配置:CB
特徴:性格とは真逆の根性溢れるブロックにボールキープ、ウサギDへの親愛の情
性格:普段は冷静で理知的な淑女。しかし、守るべき物の前では情熱的で根性に溢れる
概要:ルナティックスの名無しCBとして永らくゴールを守り続けてきたが、
    雑魚妖怪チームとの戦いでとうとう覚醒、名前を得た。
    鈴仙との交流では無く、自身の覚悟により大きく成長を遂げた点が佳歩と大きく異なる。
    ブロックだけなら慧音以上の実力者だが、まだまだ総合力は低いためこれからである。

ウサギ達
永遠亭ルナティックスに所属する、名も無き妖怪兎達。一応性格やポジションに特徴がある。

ウサギB:MF。大人しく真面目だが、意外と情報通で新聞好きなデータマン。能力が平均して高い。
      パスフラグ、タックルフラグ持ち。

ウサギC:DF。マイペースな性格。悪いことはあまり気にしないタイプ? お菓子が好きでドリブルがちょっと得意。
      タックルフラグ持ち。

ウサギD:DF。試合に出るウサギ達の中では一番幼い。ウサギEの妹的存在。 パスカットがちょっと得意。
       つかさとのコンビプレイフラグのフラグ持ち。

ウサギK:GK。古武術の腕前を鈴仙に認められてルナティックス入りした。
       しかし、実力の低さと輝夜の退場可能性の低さから出番が少なく、不遇。セービングフラグ持ち。

11 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/02/07(土) 00:13:05 ID:???
チルノ
妖精大連合のキャプテンを自称する、熱い性格の氷の妖精。
バカであるが、そのド根性と顔面ブロックは本物。

来生 哲兵
妖精大連合の監督らしいが、ドリブル以外殆ど何もやってない。
……しかし、そんなフリーダムな環境が彼の才能を開花させた。

ジノ・ヘルナンデス
八雲紫の陰謀によって、妖精チームに急遽追加された助っ人。
高いセーブ力と冷静な思考力を持つが、妖怪の山FC戦ではPKで1失点を喫した。今は来生と同じく人里の住居に住む。

聖 白蓮
命蓮寺ロータスのキャプテンにして、人里外れの妖怪寺・命蓮寺の住職。
一見物腰穏やかな女性だが、怒ると10円にされるほど怖いらしい。

寅丸 星
命蓮寺ロータスのエースストライカーで、輝夜からハットトリックを奪った。
鈴仙とはヒューガーズとの一件から親交を深めており、先日の試合を通して強い友情を
築きあげた(特訓は失敗したが…)。温厚な性格だが感情的で迂闊。

射命丸 文
妖怪の山FCのキャプテンにして名物選手。幻想郷最速を誇るドリブルは兎に角ド派手で
見る者全てを魅了するが……地獄に落ちかけたり案外大した事ないとか言われていた。
しかも格下である妖精相手の試合も引き分けになってしまい、天狗社会からの風当たりが強くなっており……?

反町 一樹
妖怪の山FCのしがないFW。当初は自殺目的で入った森で偶々幻想入りするほどに不幸だったが、
たまたま偶然で秋の神様達とラブラブになり、能力も向上する。しかし、それでもやっぱり地味……。
魔王の力に憧れたりもするが、今の彼は力よりも大事な物を既に持っている。

12 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/02/07(土) 00:15:44 ID:???
レミリア・スカーレット
紅魔スカーレットムーンズのキャプテンにして、幻想郷最強のFWの一角。
その呼び名に違わず、先の試合でもハットトリックを見せたカリスマ溢れる紅帝。
大会に向けて更なる力を得、名実ともに幻想郷トップクラスのストライカーに君臨する。

パチュリー・ノーレッジ
紅魔スカーレットムーンズの参謀兼切り札にして、幻想郷最強のMFを自称する。
……試合では、案外大したことないプレーも見せるが、最後の最後にシュートを決めて帳尻を合わせた(?)
自分を頼ってくれる鈴仙を弟子として可愛がっており、鈴仙も彼女の事を尊敬している。

博麗 霊夢
博麗連合のキャプテンであり、幻想郷きってのスーパー・シューティング・プレイヤーと評される。
本人も、最初は練習に乗り気でなかったが、今回のサッカー大会が「異変」に絡んでいると知り、サッカーに触れ始める。
幻想郷の秩序を乱す外敵である中山と鈴仙を、サッカーで討伐するよう紫から指示を受けているが、
彼女にも彼女なりの考えがあるようだ。

霧雨 魔理沙
博麗連合のエースストライカー。FWとしての実力はレミリアに勝るとも劣らないとも評されるが、
その実力は、彼女の不断の隠れた努力に由来している。
新必殺シュートを開発しているが、中々結果を出せておらず、現状での決定力はレミリアに劣る。
しかし、彼女が当然ここで諦める筈は無い。

魂魄 妖夢
西行寺亡霊連合のFWで、鈴仙の友人。
かつては鈴仙と同等の実力を持つ中堅FWだったが、現時点では鈴仙に実力を大きく離されており、スランプ中。
鈴仙や幽々子に甘えてしまう弱い自分が嫌いで、強くなるために、豊聡耳神子の計画・『ハイパーカンピオーネ』に加担する。
しかし同時に、仲間と共に成長する鈴仙の姿に嫉妬と羨望を覚え、悩んでいる。

風見 幽香
雑魚妖怪チームのトップ下にして、泣く子も黙る大妖怪。
その正体は謎の向日葵仮面という説もあるが、誰も信じていない。(信じてる、って言ったら大変な事になるから)
自然を好み、浮き世もまた自然たるべきという哲学がある。

13 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/02/07(土) 00:19:22 ID:???
レティ・ホワイトロック
雑魚妖怪チームのCBにして、温かみある雪女。
現在は太陽の畑にある幽香の私邸に居候して家事手伝いをしており、その性格から子どもの妖怪に慕われている。
自分と同じような努力型の選手である鈴仙の事を気に入っている。

古明地 さとり
地霊殿の当主にして旧地獄の盟主、地霊殿サブタレイニアンローゼスのキャプテン。
かつては引きこもりがちで鬱屈とした性格だったが、仲間や従者達の温もりやサッカーの自由さに触れる事で、
物静かだが熱い心を持った、けど鬱屈とした少女へと生まれ変わった。 矢車との恋愛関係を全力で否定する。

松山 光(矢車 想)
地霊殿サブタイレイニアンローゼスに隠された秘密兵器。
矢車想とは、松山という不安定な主人格を守る為に生まれた第二の人格。しかし二人とも地獄の住人。
松山は自分自身において高い理想を抱きすぎた結果、心を閉ざしてしまったらしい。さとりと仲が良い?

河城 みとり
旧都にあるジャンク屋「セブンスヘブン」の店主。途轍もなく人見知りだが、人嫌いという訳では無い?
鈴仙をブリッツボールチーム「旧都オーラカ」に誘った。

カアザタキ(若林)
ブリッツボールチーム「沖縄サイクス」のGK。
ハンブルグから放逐されて、ヒューガーの閑職の元ブリッツを始める事になったが、
ブリッツに触れて、純粋なスポーツの楽しさを思い出しかけている。

わかさぎ姫
ブリッツボールチーム「霧の湖エイブス」のエース。
父親譲りの凄いシュートで、ブリッツ界に燦然と輝き続けているらしいが、多くの人にとってはどうでも良い。

カグヤファンの皆さん
幻想郷中(と、フランスとスウェーデン)から集められたならず者達。ならず者の割りには礼儀が良い。カグーヤ王女バンザーイ!

14 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/02/07(土) 00:20:49 ID:???
八雲 紫
幻想郷の管理者にして妖の賢者。おぞましいまでの美貌と冴え渡る頭脳、溢れるまでの妖力を誇る彼女であるが、
とある事情によりその力を減退させているためか、幻想郷を維持するという一種の妄執に囚われている。
それ故に中山や鈴仙を敵対し、チルノ達妖精の結束にすら警戒を払っている。

豊聡耳 神子
最近復活して幻想郷入りした聖人であり、正体はかつて日本を統治した稀代の政治家・聖徳太子その人。
自身の手下を巧みに操り、『ハイパー・カンピオーネ』計画を成就させて幻想郷を乗っ取ろうと考えているらしい。
高レベルな集団プレーと高い個人技、そして反則も厭わないプレーで紅魔スカーレットムーンズに勝利した。

日向 小次郎
外界きっての大企業・ヒューガーの社長にして全日本Jr.ユースの絶対的ストライカー。
性格は傲慢不遜だが、それに見合うだけの実力・権力・知力を兼ね備える。
『プロジェクト・カウンターハクレイ』の計画に携わり、幻想郷の変革と利権の確保を狙う。

☆鈴仙に係る人物相関図☆

鈴仙→(強い友好)←佳歩、てゐ、中山、パスカル、妖夢、星、パチュリー、慧音
鈴仙→(友好)←妹紅、反町、秋姉妹、来生、ヘルナンデス、白蓮他命蓮寺メンバー、
          アリス、お燐、にとり、つかさ、名無しウサギ達、パルスィ(?)、さとり
鈴仙→(友好?)←永琳、輝夜
鈴仙→(敵意等)←紫、霊夢(?)

☆その他人物相関図☆

永琳→(共闘)←夢美、日向
星→(敵意)←日向
反町→(恋人)←秋姉妹
さとり→(友好?)←松山(矢車)
岬→(利害関係)←神子
来生→(信頼関係)←妖精達

15 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/02/07(土) 00:22:15 ID:???
☆各種数値について☆
@永琳印象値
0〜100で変化します。主に師匠である永琳に媚びへつらうこと、試合や日常生活で、
永琳の指示を聞き活躍することによって上昇します。
逆に意味もなく永琳に逆らった行動をとったり、試合や仕事で大失敗すると低下します。
高ければ高いほど試合での活躍の場が増えたり、キャプテン就任のチャンスが出来たりします。

また、印象値が一定値に達する度に、任意で鈴仙以外の1名を『特訓』させることができます。
(25、35、45、55、65…と10毎に1回。一度下げてまた上げなおした場合は無効)

逆に低いと試合だけでなく、日常生活までも雑な扱いをうけるようになります。
そして、試合前の印象値が10を切ると試合に出してもらえなくなり(輝夜キャプテン時)、
0を切ると鈴仙が永琳の手によって『良い子』となります。(ゲームオーバーです)

A狂気度
0〜100で変化します。試合中や日常生活において狂気的な行動
(試合開始キックオフシュートをする、意味不明な受け答えをする、混沌について想いを馳せるなど)
をしたり、狂気的な展開や結末を迎えると上昇します。
逆に常識的な行動をしたり、特定のアイテムを使用すると低下します。

鈴仙は狂気度を消費して人の波長を操る『狂気の瞳』の力を成長させることができます。
ただし、狂気度を上げすぎて100に達すると鈴仙は完全な狂人となり、
残りの一生を永遠亭の隔離病棟で過ごすこととなります
(ゲームオーバーとなり、かなりのペナルティ)。

また、狂気的な行動をすると、当然ながら周りの人物からは白い眼で見られますし、
100に達せずとも、狂気度が高まるにつれて狂気は鈴仙の日常を脅かしていきます。
(40を超えた状態ではスキル・不定の狂気を習得します。
これを直すためには狂気度を39以下にする必要があります。80以上で…?)
しかし、狂気度を高めることにより得られるメリットはとても強力ですので、
余裕のある時は狂気的な行動に出てみることもアリかもしれません。

16 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/02/07(土) 00:23:17 ID:???
☆脳内練習試合相手リスト☆
×スウェーデンJr.ユース→撃破済み!
×ふらの中学サッカー部→撃破済み!
×イタリアJr.ユース→撃破済み!
×フランスJr.ユース→撃破済み!
DドイツJr.ユース
 必要狂気度:30P
 勝利ボーナス:チーム全員の全能力+1(永琳はシュート+1のみ)、おこづかい10000円
 解説:Jr.ユース大会時のドイツ代表です。
    強力な一流のタレントに恵まれています。しかも雑魚選手まで、
    幻想郷の強豪選手クラスの能力を持っています。勝利はなかなか困難でしょう。

17 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/02/07(土) 00:24:18 ID:???
B評価値

他のキャラクターが鈴仙のことをどう思っているかを示す値です。一緒に練習をしたり、
日常で雑談をすることで上がります。また、頼まれごとを引き受けて達成すると大きく上がります。
この値が一定以上に達すると、特訓イベントが発生したり、特殊なスキルを獲得することができます。

C人気度

0〜100で変動します。チームとしてではなく、鈴仙自身の人気と定義します。
この値が低すぎると大会終了時点で全幻想郷代表入りしなくなり、強制ゲームオーバーになります。
70以上が一つの目安となります。大会終了時に90を上回っているとボーナスがあります。
また、この値が大きければ大きいほど、人里等での鈴仙の地位が向上し、ボーナスイベントがあるかも…?

人気度を上げるには、試合に勝つだけでは足りません。
永琳等強豪選手に任せきりにせず、鈴仙自身が積極的に試合の勝利に関わっていかなくてはなりません。
また、その性質上、永琳の指示を無視しても活躍すれば人気度は上がり、
逆に指示通りにした結果でも情けないプレーを見せてしまえば人気度は下がるため、
時には永琳の指示に逆らってみるのもプラスに働くかもしれません。

Dお金

鈴仙のおこづかいです。
主に置き薬の仕事を引き受けたりすることで増えます。
薬やアイテムを買うにはお金が必要なので、お金が多いに越したことはありませんが、
おこづかいですので、無くても生活は出来ます。

18 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/02/07(土) 00:25:48 ID:???
☆練習について☆

@練習フェイズでの練習
練習フェイズでは、基礎練習、必殺技練習、フィジカル練習、コーチングの四種類を選ぶことができます。
さらに、誰かを誘って練習することもできます。
誰かを誘って練習した場合は、自分の成長効率が下がりますが、その選手の評価値も一緒に上昇します。
コーチングの場合、鈴仙は練習できませんが、二人分の能力と評価値を上げる事ができます。

<練習による各能力の上がりやすさ>

<幻想郷のサッカーレベル:4>(大会中に上昇する可能性があります)
(フィールダー用)
  数 値  練習での上がりやすさ  評価     
S53〜   上がらない        神域
A51〜52 かなり上がりにくい   超優秀
B48〜50 上がりにくい       優秀
C45〜47 普通            普通
D42〜44 上がりやすい      やや弱い
E39〜41 かなり上がりやすい   弱い
(GK用)
 数 値  練習での上がりやすさ 評価     
S53〜   上がらない        神域
A51〜52 凄く上がりにくい     超優秀
B47〜50 上がりにくい       優秀
C43〜46 普通            やや弱い〜普通
D39〜42 上がりやすい       弱い

A特訓イベントでの練習
特定のキャラの評価値が一定以上になった時、週の終わりに自動的に発生します。
二人の能力値の合計で上昇値が決定します。
また、自分のチームに所属していない選手の、特訓での伸びしろは低くなります。

19 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/02/07(土) 00:27:04 ID:???
☆オマケ・難題について☆

輝夜は鈴仙向けの『5つの難題』を発表しました。
これらの難題を幻想郷の何処かで発見した暁には、輝夜の評価値が大きく上がるうえ、
ボーナスも貰えます。幻想郷の住民達と交流する片手間に、難題探しもしてみることをおすすめします。
思わぬ難題の手掛かりが、思わぬ場所で見つかるかも…?
もちろん、見つけられなかった場合のペナルティは一切ありません。

☆☆☆蓬莱山輝夜プレゼンツ 新・五つの難題(イージーモード)☆☆☆

@威光「毘沙門天の宝塔」:攻略済み!

A友達「しゃべるボール」
難易度:C
ボーナス:ドリブル+1、パス+1

B執恋「愛のハチマキ」
難易度:B
ボーナス:シュート+2、最大ガッツ+50
※地底にて、「バイキングの財宝」なるアイテムを得た場合は輝夜に渡さずともボーナス所得可。

C禁忌「メイド長のP○D」
難易度:A
ボーナス:タックル+4、タックル必殺技(1/4でタックル+4、吹飛3)習得

D「風見幽香の日傘」
難易度:S
ボーナス:ドリブル・シュート・タックル・せりあい各+2、
     最大ガッツ+100、
     ドリブル必殺技(1/4でドリブル+3、吹飛0)習得、
     スキル(全ての接触プレイに吹飛係数1)習得

20 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/02/07(土) 00:43:17 ID:???
(参考:大会9日目〜大会11日目(予選リーグ終了)までのスケジュール)
        午    前     午    後
9日目    永遠×西行←今ココ紅魔×バケ
        守矢×博麗    二軍×妖精

10日目   雑魚×地霊    休   み(※午後・子ども草サッカー募集締め切り(人里で募集))    
        毛玉×命蓮    休   み

11日目   休   み      休   み(※午前・子ども草サッカー試合
                            午後・ブリッツボール決勝戦・霧の湖エイブス)
12日目〜  決 勝 ト ー ナ メ ン ト

――――――――――――――――――――――――――
――と、いったところでこのスレのテンプレは以上です。
スレタイを考えてくださった前スレ>>932さん、>>933さん、>>934さん、
>>993さん、>>994さん、>>996さん、>>997さん。 本当にありがとうございました!
今回は変則的に、>>996さんのスレタイ案【てんぷらって】鈴仙奮闘記26【おいしいよね】を元に、
個人的に気に入ってる公式(?)でのフレーズへと勝手に改変させて頂きました。

1年近くかかりましたが、漸く第二章前半・予選リーグ編のメインの試合が全て終わりました。
更新当初の見積もりでは半年で終わらせるつもりだったのは内緒です(ぉ)
後半・決勝トーナメント編は、これまでの鈴仙の物語について、一旦の総決算、クライマックスにしたいと思っております。
(原作や本スレで言うと、無印(Jr.ユース編)終了的なイメージです)
なので、このスレは寄り道しつつ、第一部完に向けてのエネルギー補充回になるかもです。

これからも、私と参加者の皆さまとで楽しみながら物語を作っていきたいと思っておりますので、
また参加や投票、コメント等をして頂ければ大変うれしいです。

ちょっと書くことが多いので、今日の更新は申し訳ないですがこれだけにさせて頂きます。
明日は夜にはまた更新出来ると思いますので、その時はまたよろしくお願いいたします。
それでは、皆さま、お疲れ様でした。

21 :森崎名無しさん:2015/02/07(土) 00:46:34 ID:???
新スレ乙っておいしいよね

22 :森崎名無しさん:2015/02/07(土) 01:29:20 ID:???
新スレ乙です

藍様から語られる言葉
親友たる妖夢の悲しき決意
スレタイは天ぷら……! ってなんでやねーん!

藍「あれほど天ぷらにポン酢は邪道だと進言しているのに、紫様は一向に聞き入れてくださらないんだ……!」
鈴仙「……はあ(天ぷらかあ……あ、早く帰っておうどん食べたい)」

23 :森崎名無しさん:2015/02/07(土) 01:39:23 ID:???
新スレ乙です
2回目のスレタイ採用うれしいな♪(まあ少し変わってるけどね)

あとマリネもいいよね
少し衣をつけたのをヴィネガーや玉ねぎとかと一緒に・・・
あー!深夜なのに腹が減る!

24 :森崎名無しさん:2015/02/07(土) 14:21:39 ID:???
草サッカーで二回、ブリッツボールで一回
守谷ミラクルズの調査のために命蓮寺聴き込みで一回

実質自由に動けるのは決勝トーナメントまでで二回だけか

地底探索
レミリアお嬢様のシュート特訓
オフサイドトラップ完成
ウサギDとつかさのコンビプレイフラグ回収

どれも捨てがたいな
秋姉妹の焼き芋やアリスさん訪問もあるけととても手が回りそうもない
コンビプレイは草サッカーや試合前とかの会話でも若干進むかな
欲を言えばつかささんやウサギBちゃんとも特訓したいから、試合前とかに交流を狙っていこうかな
この二人が伸びてくれれば結構安心できると思うんだよね
師匠特訓は佳歩さんあたりで決定力不足を改善するべき?

中山さんは必殺シュートも引っ提げてくるのだろうか?
だとしたらそうとう強力だけど、さすがに取らぬタヌキのなんとやらかな

西ドイツ戦は決勝前にやりたい
逆に鍛えてからでないと、返り討ちにあいそうだし
能力値オール+1は博麗戦に向けて、欲しいところ
ちょっと狂気度の調整が大変そうだけど

25 :森崎名無しさん:2015/02/07(土) 14:24:35 ID:???
トーナメントまでにシュート+2はそろそろ欲しい、磐石の態勢で挑むつもりなら必須級
個人的には外したくないけど草サッカーは外すのも手

26 :森崎名無しさん:2015/02/07(土) 14:43:49 ID:???
草サッカーは外したくないよね

どれだけ判定機会があるか分からないけど、ウサギ達だけで判定し、
かつ11以上やジョーカー出してもフラグ回収潰される可能性がまずないだろうというのは魅力的
判定機会だけじゃなくて+アルファもあるかもしれないし

これはちょっと希望的観測に過ぎるけど、
名無しウサギの誰か一人でも名前つきに成ってくれれば
パス技かタックル技を覚えさせてあげるだけで随分違ってくるはず

27 :森崎名無しさん:2015/02/07(土) 18:03:22 ID:???
脳内対戦リストにJY優勝全日本をいれてほしい(ボソッ)

28 :森崎名無しさん:2015/02/07(土) 18:38:22 ID:???
矢車地霊は勝たなくても引き分ければ自動的に2位通過
関係ないけどコンサドーレ札幌選手一覧の背番号36が笑えるw

29 :森崎名無しさん:2015/02/07(土) 23:21:00 ID:???
新スレ乙です。
前スレの中西はインビジ以外全部?止めていて結構強敵だと感じ、描写も格好良かったのでファンになりました。
これからもどんどん素敵なキャラを書いて下さい。応援してます。

30 :森崎名無しさん:2015/02/07(土) 23:22:18 ID:???
その中西とレティは結局どっちが相撲で強いのかな

31 :森崎名無しさん:2015/02/07(土) 23:24:26 ID:???
曙じゃね

32 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/02/08(日) 01:05:51 ID:???
こんばんは、遊んでたり本読んでたりでかなり遅くなりましたが、更新したいのでほんの少しだけ更新します。
>>21
新スレ乙っておいしいよねありがとうございます!
>>22
新スレ乙ありがとうございます!
文字数が足りなくて天ぷら要素が入りませんでした(泣)
今日初めて見た人&久しぶりに見た人でも興味を持って貰えるようなあらすじ作成を目指していますが、難しいですw
天ぷらにポン酢って初めて聞きました!おいしそうなので今度試してみます。
>>23
新スレの乙とスレタイ提案ありがとうございました!スレタイ勝手に弄っちゃってごめんなさい!
実はわかさぎあまり食べた事ないんですが、衣をつけたマリネは私も大好きです。
>>27
全日本の強さについては脳内では無く、是非現実世界で味わい、そして絶望して頂ければと思っています(暗黒微笑)
>>29
新スレの乙ありがとうございました。
中西についてはまだ謎が多いままですが、話の一部に絡むようなキャラにしたいと思っています。
キャラクターの描写については、日々四苦八苦しつつも、上手く書けるよう自分なりに努力していた部分なので、応援頂き大変うれしいです。

33 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/02/08(日) 01:07:16 ID:???
実況「……試合結果は2−0で永遠亭ルナティックスの勝利!
当初は西行寺亡霊連合の堅守に圧倒されるかとも思いましたが、蓋を開けてみれば、
鈴仙選手を中心とする選手達の活躍により、またしても快勝を果たしました!

これで永遠亭ルナティックスは予選リーグの全三試合を終えて3勝0敗!
勝ち点や得失点差を考える間でも無く、ぶっちぎりでの予選リーグ1位突破となりました!!

対する西行寺亡霊連合は予選リーグ全三試合を終え、1勝2敗とパッとしない成績に終わりました。
一応可能性としては、現在1勝1敗の地霊殿サブタレイニアンローゼスが、
明日の雑魚妖怪チームとの試合に負けた場合かつ、得失点差にて西行寺チームを下回った場合、
西行寺亡霊連合の決勝トーナメント進出が確定しますが……!?」

幽々子「まぁ、そんな事ある筈無いわよねぇ。
風見幽香の攻撃力やレティ・ホワイトロックの守備力はともかく。
それ以外の選手において、雑魚妖怪チームは地底のチームに大きく水を開けられてるんだから」

改めて、試合の終了と決勝トーナメント進出の趨勢を告げる実況の声を、
今しがた敗北したばかりの西行寺亡霊連合のキャプテンである幽々子は、退屈そうに聞き流していた。
ホイッスルがなって暫くが経ち、観客席も実況台も、漸く少し冷静になって来た頃だった。

幽々子「ま。 ……それでも、そこそこ楽しかったかしらね」

できれば、もうちょっと引っ掻き回したかったけれど、と幽々子は付け加える。
特段大きな野望も無く、むしろそれをバカにする方が楽しい彼女にとっては、
今日の試合の負けは悔しかったとはいえ、それ以上にどうこうする気持ちは無かった。

幽々子「ああ、お腹空いちゃった。 今日の晩御飯は そば が良いかしら」

それよりも、今の幽々子にとっては今日の晩御飯のおかずの方が気がかりだった。
彼女は一度人としての生を終えつつも、人並み以上の食欲をなぜか兼ね備えていた。
幽々子は思いついた献立を作って貰うべく、住み込み庭師である妖夢の居る方向へと歩いて行く。
(何故庭師が料理まで作らなければならないのかについて、白玉楼に疑問に思う者はいなかった)

34 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/02/08(日) 01:08:20 ID:???

幽々子「妖夢〜。 よ〜む〜〜〜?」

負けたショックで項垂れるルナサや、何か不安げな表情の橙、その他不甲斐なさそうな毛玉達を掻き分けて、
幽々子はこのフィールドが、まるで自宅であるかのようにのどかな様子で妖夢に飯炊きを命じようとする。
――しかし。そうやって幽々子がセンターサークル付近に来た時には、妖夢の姿はどこにも見当たらなかった。
普段なら、自分が呼んだらまるで子犬のように駆け寄ってくれる筈なのに、今日は姿すら見えないなんて。

鈴仙「はぁ……はぁ……!!」

幽々子が不思議そうに首を傾げていた時――彼女の眼前には長い兎耳を着けた細身の少女が、
血相を変えた様子でぜえぜえと息を切らしながら、妖夢の代わりに幽々子の元へと駆け寄って来た。
その少女は、幽々子が声を掛けるよりも早くに、辛うじてこう伝えた。


鈴仙「ゆ……幽々子さん。 妖夢は……! 妖夢は……試合終了直後、すぐにサッカーコートを出て行きました。
実況や観客は勿論、他の選手にすら殆ど気づかれない内に。 妖夢は……走り去っていきました……!
たった一言、幽々子さんに……『暫く家を空ける』とだけ、言い残して……」


妖夢の後を追っていたらしい少女は、後悔とも動揺ともつかない声と表情のままそう言って、
泣きそうな顔で、ペタリと地面にへたり込む。
彼女と妖夢との間で何があったのか。
幽々子には詳しくは分からないが、この兎耳の少女は妖夢に対して、何らかの後ろめたい感情を抱いているように見えた。
その少女を励ますつもりか、それとも自虐のつもりか。
幽々子は報告してくれた少女を抱きしめて、そっと礼を言ってあげる事にした。

幽々子「報告ありがとう。 そして……ごめんね。 貴女の大好きな妖夢を、こんなにも追い詰めてしまって」

そう言われた少女――名前を何と言っただろうか――は、泣きじゃくっていた。
少女と妖夢との間に何があったかを把握していないにも関わらず、
幽々子は、その少女は何一つ間違った事をしていないと何故か確信していた。

35 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/02/08(日) 01:10:13 ID:???
――と、言ったところで今日の更新はここまでです。
明日は鈴仙と妖夢との決別シーンに触れつつ、藍とのイベントの導入から初めて行きたいと思います。

皆さま、本日もお疲れ様でした。

36 :森崎名無しさん:2015/02/08(日) 01:13:54 ID:???
乙です

>幽々子「ああ、お腹空いちゃった。 今日の晩御飯は そば が良いかしら」
それよりも、今の幽々子にとっては今日の晩御飯のおかずの方が気がかりだった。

まさかそばをおかずにご飯を食べる的なアレか!?
かつ丼重ねざるみたいな感じか!?
やばい、また腹が減ってきた

37 :森崎名無しさん:2015/02/08(日) 01:31:13 ID:???
乙ロット!

38 :森崎名無しさん:2015/02/08(日) 01:45:08 ID:???
乙ロットー!

力を求めて一人消える妖夢……一体どうなるとこやら

1 料理を作ってくれないことにゆゆ様激おこ強制的に連れもどされる
2 衣食住を失い、行き倒れてけーね先生に保護される
3 力に固執するあまり、ダークサイドに堕ちて闇のフォースに目覚める エピソード5 妖夢の帰還

4 武者修行中の中山さんに遭遇、中山さんがなんとかしてくれる。YNS!

個人的には1を期待

39 :森崎名無しさん:2015/02/08(日) 11:17:17 ID:t7VIDtr2
>>33
*幽々子様がそば以外に本日お召し上がりになるはずだった
料理(メインディッシュ): クッパ 704 人前
おかず: カップぬるぽ 943 人前  のり弁当 89 人前 
飲み物: 緑茶 805

は、従者の失踪により抜きになりました。


40 :森崎名無しさん:2015/02/08(日) 11:43:55 ID:???
ほとんど炭水化物じゃねーか!
ハイカーボネイトにもほどがあるわww

41 :森崎名無しさん:2015/02/08(日) 11:57:13 ID:???
そりゃ妖夢も失踪するわ

42 :森崎名無しさん:2015/02/08(日) 11:59:43 ID:???
妖夢失踪→矢車さんに拾われる こうですねわかります

43 :39=柳田幻想雄:2015/02/08(日) 13:27:43 ID:???
クッパのカロリーを612kcal(http://calorie.slism.jp/200055/参照)、
カップぬるぽのカロリーを364kcal(http://www.eiyoukeisan.com/calorie/gramphoto/kokurui/kappumen.html参照)、
のり弁当のカロリーを695kcal(http://matome.naver.jp/odai/2136592418843891601参照)とすると、
総合計カロリーは835955kcal!15-17歳の女性に必要な1日のカロリーの実に653倍である。
しかもこれはたった1食分のカロリーである。幽々子様がこの調子で1年間食べ続けたとすると、摂取カロリーはなんと約9億1537万kcal!
億単位のカロリーなど初めて見た。このうち3分の1を米で賄っているとすると、1年間に必要な米は205.7トン、
こしひかり10キロ3000円としても購入費は6171万円!
副食物を加えると億単位は確実だ。幻想郷は勿論、外から買うにしてもあっというまに白玉楼は金欠に陥ってしまうだろう。
(コメのカロリーはhttp://www.eiyoukeisan.com/calorie/gramphoto/kokurui/kome.html参照)

そうなると自力で生産するほかないが、これ程の量となると広大な農地が必要になるのは火を見るより明らかだ。
「09こめフォーラム基調講演」の『田んぼとお米−面積、生産量、水−』によると、
1886年(明治19年)の10アール当たり収穫量は200キロとある。
明治期ごろの社会となっている幻想郷の白玉楼も同等とすると、幽々子様の食欲を満たすために必要な水田面積は102.9ヘクタールとなる。
http://karusyoku.com/kouen/09kouen03.html参照)


44 :39=柳田幻想雄:2015/02/08(日) 13:30:35 ID:???
100ヘクタール超の水田!野菜畑や牧場も含めれば数百ヘクタールほどの面積が必要になるのは確実だ。
農作業は妖夢や楼内の亡霊達に頑張ってもらうしかないが、問題はこれ程の面積をどうやって確保するかだ。
それ程広くない幻想郷にこれだけの土地をただ1人の為によこせとなれば、また新たな異変となってしまうだろう。
本の描写からもそれほどの農地を白玉楼が所有している様子は見られない。
となると、ひょっとしたら白玉楼の地下は米などの穀物・野菜工場が何層にも広がっているのかもしれない。

……はっ!?
幽々子様がヒューガーへの力添えを決めたのは、この深刻な食糧問題を解決するためではなかろうか?
数十数百ヘクタールの野菜工場を運営するための機材や技術を得るには外界の協力が不可能だ。
工場を作らなくても、これ程の大量の種籾、肥料、農薬は外の世界でしか手に入らない。
妖夢を過労死させたくなければコンバインなどの機械も必要だ。
そうなればヒューガーの登場は白玉楼にとって渡りに船である。
妖夢にとっては日々の厳しい農作業から解放される救い神のように見えたであろう。


45 :39=柳田幻想雄:2015/02/08(日) 13:35:05 ID:???
訂正
外界への協力が不可能だ→外界からの協力が不可欠だ
です。

本来は妖夢の調理時間についても考察してみたかったが、
資料が見つからなかったため断念した。
しかしながら1日の殆どを料理にあてざるのを得ないのは明らかである。
世間からは庭師・剣客ではなく料理人として、妖夢の名は知られている事であろう。


46 :森崎名無しさん:2015/02/08(日) 13:38:43 ID:???
妖夢はハイパーカンピオーネじゃなくて完璧超人(あやつ派閥の方)に入ると良いと思う
多分あやつの好みのタイプだよ今の妖夢

47 :森崎名無しさん:2015/02/08(日) 16:58:23 ID:???
一度の負けで自害必須なんですがそれは
無量大数軍の異名つけるとしたらなんですかね、「完みょん」とか

48 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/02/08(日) 19:45:08 ID:???
*****

鈴仙「あっちゃあ。 シュート、決まんなかったわね……」

パスカル「仕方が無いさ。 充分手ごたえはあったから、次以降の試合に期待するしかあるまい」

話を僅か数分前へとさかのぼる事にする。
試合終了のホイッスルが鳴った直後、鈴仙とパスカルは前線にて必殺のツインシュート
――『リフレクトバレット』が決まらなかった事について、残念そうに話しあっていた。
精度は問題無かったから、後は速度とパワーがどうとか、勝利の余韻はさておいて、そう反省会をしていた時である。

タタタタタッ……。

パスカルの頭越しに、銀色と白色の混じった何かが、両チームの選手達と交わる事も無く、弾丸のようにフィールドを走り去っていった。

妖夢「…………ッ!」

その影は、しっかりと確認するまでも無く妖夢だった。
目をぎゅっと瞑り、自分が僅かに残してきた何かへの未練を断ち切るよう、
他の西行寺亡霊連合のメンバーが気付くよりも早く、妖夢は人里サッカーコートの選手用の出口へと走っていた。

鈴仙「ちょ、ちょっと妖夢……!」

自分のチームの選手と遭わないように、妖夢はルナティックス側の出入り口へと向かっていた。
鈴仙はパスカルを放置して堪らず走り出した。
何か言うべき事がある訳でもない。兎に角、鈴仙は妖夢を追いかけずにはいられなかった。

タッ、タッ、タッ……!

妖夢「はぁ、はぁ……!」

鈴仙「見つけたわよ、妖夢……」

49 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/02/08(日) 19:46:08 ID:???
――結果として、鈴仙は割と簡単に妖夢を見つけて呼び止める事が出来た。

チームメイトが気付くよりも先に飛び出したとは言っても、
ルナティックスのベンチの隣にある出入り口を抜けた時点で、補欠の名無しウサギからの証言は充分にあったし、
出入り口を抜けた時点で、試合終了後のサッカーコートの周囲には多くの観客が居る。

それこそ空でも飛んで行けば、鈴仙やその他の追っ手を容易に撒く事が出来たのだろうが、
どうやら今の妖夢には、そんな簡単な事すら思いつかなかったようだ。
妖夢の表情は純粋な驚きにより、明確にこわばっていた。

鈴仙「……そんなに、驚く事じゃあないわよ。 いくらあんたが俊足だからって、
空でも飛ばない限り、出入り口は限られるんだから。
それにまさか、人を切り捨ててでも逃げおおせようだなんて、流石に思わないでしょうし」

妖夢「……どうして」

息を切らしながら饒舌になる鈴仙に、妖夢は悲痛な面持ちで疑問を口にし。
そこから先は、まるで堰を切ったように、妖夢は半分泣きながら鈴仙に言い放った。

妖夢「――どうして、鈴仙は私にそうやって構い続けるの!?
前に言ったじゃない、私がどんな道を選んだって、鈴仙は私を応援してくれるって!
だったら、私なんてほっといてよ! 私は一人で強くなる。鈴仙は皆と一緒に強くなる。
どう頑張ったって、私と鈴仙との道はもう二度と交わる事なんてないんだから。
――だから、これ以上、私を惨めにしないでよ……!!」

それは、これまで鈴仙が聞いて来た中でも、一番悲痛で、かつ真実に迫った妖夢の言葉だった。
そして同時に、鈴仙は改めて、自分と妖夢の選ぶ道には大きな溝があるという事実に気付いた。

妖夢「……鈴仙が悪いんじゃないよ」

時間が経ったからか、それとも周囲の野次馬の視線が気になりだしたのか、
妖夢は声のトーンを落として、今度はぽつりぽつりと語り始めた。

50 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/02/08(日) 19:47:11 ID:???
妖夢「……鈴仙があの時――あの特訓の時に、仮に私を引き留めていたとしても。
私はきっと、『ハイパーカンピオーネ』計画の一員になっていたと思う。 それが私の選んだ道だから。
だから、鈴仙はなんて後悔する必要ないし……むしろ、後悔なんて、死んでもして欲しくない。
だって、後悔や同情なんてされたら……私は永遠に、鈴仙と同じ位置に立つ事なんてできなくなる。
例え、私がどんな道を選んだとしても」

鈴仙「…………」

鈴仙は何も言えなかった。
自分が考えた言葉の全てが、妖夢を惨めにするだけにしかならないと思った。
いっそ妖夢を張り倒してやりたい気持ちだったが、英雄でも狂王でも無い、
根本はただの臆病な少女である鈴仙に、そんな主人公のような行動が出来る筈も無かった。

妖夢「……鈴仙、ありがとう。 何も言わずに居てくれて」

妖夢はそう言うと振り向き、サッカーコートを歩き去ろうとしていた。
彼女は最後に幽々子に対して家を空ける旨伝言してくれるよう鈴仙に依頼し。
最後に妖夢は――鈴仙に対して優しい声で、こう告げた。


妖夢「――鈴仙。図らずとも私と貴女は、また戦う事になると思う。
それは、たぶん貴女が思っているよりも、ずっと早い段階で。 だから――その時まで、さよなら」

51 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/02/08(日) 19:50:12 ID:???
******


幽々子「……成程。 そんな事があったのね。 食事は中西君や幽霊達にお任せするとしても、
まさか妖夢が、そこまで思い詰めていただなんて……」

鈴仙「すみません、止められなくって……」

鈴仙からの一連の話を聞き受けた幽々子は、う〜んと彼女なりに難しい顔をして腕を組む。

幽々子「こう見えても、色々と私だって思うところはあるわ。
あの時こうすれば良かった、だとか、あの時ああじゃなかったら……とか。
だけどね。 そんな後悔やたられば程、人生においてムダな物は無いと思うの。
一度悪い事が起きたら人は、どうしてこうなったのか、どうすれば良かったのかを考えて次に繋げようとする。
それ自体は悪い事じゃないかもしれない。

だけど……そうやって突き詰めていけば、全ての行動が悪いように思えてきちゃう。
過去の反省が却ってその人を縛る枷となり、正しい行動を取る邪魔をしてしまうの。
ううん。ひょっとしたら……その人は、過去の正しかった行動すら間違いだったと、そう勘違いしてしまうかもしれない。
でも、それは正しくないと思うし。 何より、楽しく無いなぁ……って思わない?」

鈴仙は元々幽々子とはそこまでの付き合いは無かったが、
恐らく彼女がここまで長々と話をする事は珍しいのではないかと思った。
それだけ、彼女自身も鈴仙の分からない場所で妖夢について悩み、考えていたという事なのかもしれない。

幽々子「……ま、年寄の繰り言だったかもだけど。私があなたに言いたいことは妖夢とおんなじよ。
――あなたは、決して自分の選択について後悔してはいけない。
……それが一見、間違いだらけの結果だったように見えてしまっても、ね」

幽々子は鈴仙にそれだけ言って「中西く〜ん、ご飯作って〜」と、ふらふらとゴールの方向へと去って行ってしまった。
果たして幽々子はどうした気持ちで、あるいはどうした意図で、鈴仙にここまでを告げたのかは分からない。
しかし、鈴仙の中での妖夢への後悔や罪悪感は、幾許かは薄くなっているような気がした。

52 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/02/08(日) 19:51:13 ID:???

鈴仙「(妖夢。 ……私はあなたを信じたい。 だから――また会う日まで。
そして――また、共に肩を並べて戦う日が来るまで、……さよなら)」

鈴仙はかつてのような穏やかな気持ちで、心の中で、妖夢との別れをする事が出来た。



藍「……お取込み中の所、失礼するよ」

――しかし、鈴仙が妖夢について顧みる事が出来たのはそこまでだった。
鈴仙の思考は、不意に後ろから呼び止められた声により中断させられる。

鈴仙「――貴女は……藍さん。 ……どうしたんですか」

鈴仙に声をかけた長身で金髪、青と白を基調とした導師服を来た美しい女性
――西行寺亡霊連合の助っ人トップ下・八雲藍は、感情の灯らぬ視線を鈴仙に向ける。
何故彼女が、永琳でも無く自分の元へ挨拶に来たのだろうか。
藍の事を知ってはいたが、しかし接点が少ない鈴仙は、訝しげに返事をした。
そうした鈴仙の態度は想定内だったらしい藍は、少しだけ穏やかな笑みを見せ、鈴仙にこう言った。

藍「……何。 大した話じゃあない。 ――ちょっと、これから散歩でもどうかと思ってね」

鈴仙「……へっ? 私が、藍さんと――散歩? 一体どうして……?」

鈴仙はこの時、藍の事をかなり警戒していた。
鈴仙は前に永琳と輝夜を通じて、『プロジェクト・カウンターハクレイ』の一員になる打診を受けている。
そしてその『プロジェクト・カウンターハクレイ』というのは、
サッカーを通じて、博麗の巫女と妖怪を中心とする幻想郷の在り方を変えようとする計画。
だとすれば、今の幻想郷を取り仕切っている境界の妖怪・八雲紫が警戒していてもおかしくはない。
だから、差し当たり紫の忠実な式である藍を刺客として、鈴仙に差し向けて来たのかもしれない。
鈴仙は素直に藍の怪しすぎる申し出に頷けなかったが。

53 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/02/08(日) 19:52:14 ID:???

藍「……安心して欲しい。 今、私は紫様の式としてでは無く。
この幻想郷に住まう一匹の妖怪として、君に話をしたいと思っている。
――『プロジェクト・カウンターハクレイ』。『ハイパーカンピオーネ』。
これらの計画が動く中で、幻想郷はどうあるべきかについて、
『プロジェクト・カウンターハクレイ』のキャプテン候補でもある君に、私は話をしたいんだ」

鈴仙「――どうして、それを……!」

藍「……何故、私がそれを知っているのか。 そして、これを知った上で、私は君に何を話したいのか。
もしも君が私に着いて来てくれるのならば、私はその一切合財を説明してあげよう」

鈴仙「……卑怯ですよ。 そんな事言われたら……断るにも断れないじゃないですか」

藍「それは済まない。 だけど、どうしても私は君と話をしたい。
いや――正確には、話を通じて、君にお願いをしたい事があるんだ。 ――どうだろう、聞いてはくれないか」

ここまで言われて、また、ここまで事情のある相手に対して、鈴仙は断る訳にも行かなかった。
鈴仙は永琳と輝夜に「少し寄り道してから帰る」とだけ告げて、藍の誘いに乗る事にした。

54 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/02/08(日) 19:54:19 ID:c+Lh/gaY
******

〜人里〜

秋風の涼しさの中、鈴仙と藍は、人里に走る細長い運河の土手を歩いていた。
道すがらには忙しなく人間や獣人、果ては妖怪とも思しき少女や妖精の姿も見える。
決して混み合う程では無いが、しかし寂れた様子も無い、いつも通りの人里の光景だった。

藍「ここは『柳の運河』とも呼ばれていてね。
ご覧、この並んで植わっている柳が風に揺れていて、夏でも随分と涼やかで良い通りなんだ。
――もっとも、夜はろくろ首が出るとかで、別の意味でも涼しい所だけどね」

鈴仙「その位知っていますよ。 私達だって、外界との接触を始めてからもう何年にもなります。
特に私達、永遠亭の妖怪ウサギは人里とも懇意にさせて頂いてるんですから……」

藍「――む。 それもそうか。 ……だったら、この一角にある豆腐屋は知っているか?
最近、粋の良いバイトが入ったとかで、油揚げの味も格段に良くなった」

鈴仙「えっ、それは知らない。 今度、姫様へのお土産に買って来てあげようかしら」

藍と鈴仙が歩き始めて暫くになるが、藍はこうして人里の名所や名店を歩き回って、
こうして鈴仙に場所の紹介や説明しかしていない。
これではまるで、藍が鈴仙を連れて観光デートをしているみたいではないか。

鈴仙「――あの。 ところで藍さん。 ――話したい事って……?」

藍「ああ……。 もうちょっと待って欲しい。 待ってほしいんだが……そうだな」

試合での疲労も相まって、鈴仙はさっさと藍の話したい事を聞きたかった。
そして、藍から初めてまともな投げかけがあったのが今この時だった。
藍はお勧めの豆腐屋の主人から油揚げ 271 個を買い付けながら、
まず、鈴仙に対してこう質問をした。

55 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/02/08(日) 19:55:19 ID:c+Lh/gaY
藍「――では、まず一つだけ。 ……君は、今の幻想郷をどう思っている?
妖と人とが共存し、各地にはありのままの自然が残り、神々が集い憩う理想郷と思うかい?
それとも、妖怪は人間を飼い殺しにし、文明の恩恵は不当に剥奪され、弱者の努力は封殺されるディストピアと思うかい?

――いや、もちろん完全なユートピアなど、物語の中でしか存在しえない。そうした意味では前者はあり得ないか。
……だが、今の幻想郷が君にとって住みよい場所か。それとも、君にとって住みづらい場所か。
そういう観点ならば、ある程度ハッキリと明確に応えられるのではないかな?

私が話をする為には、もう少しだけ時間が掛かる。
だが、その話をする前提として、まずは――鈴仙。君の今の考えを教えて欲しい。
何、ここでどんな回答をしたところで、私は意地悪もしなければ、特段の便宜を図る事も無いよ。
あくまでアンケートだ。 そのつもりで答えて欲しい」

『今の幻想郷をどう思うか。良い場所と思うか、良くない場所と思うか』
藍は長々と語ったが、聞きたい事の要点は一行で纏められた。

鈴仙「(私は……どう、思っているのかしら。 今の幻想郷を)」

藍が聞いて来た事は、鈴仙にとって盲点だった。
これまで鈴仙は、『ハイパーカンピオーネ』だの『プロジェクト・カウンターハクレイ』だの、
幻想郷の今後を揺るがす計画についての話を散々……とまでは行かないが何度も聞いて来た。
しかし、結局自分は、幻想郷の今後について。今の幻想郷について、どう考えているのだろうか。

鈴仙「(私はかつて日向に、幻想郷は、生まれつき力の強い妖怪や才能のある人間が得をする…と語った事がある。
それは真実かもしれない。 でも、その時の質問と今の問いかけとはまったく別。
あの時は幻想郷での努力という概念に関する質問だったが、今回はそれも含めた、もっとスケールの大きい話。
だから、改めて考え直す必要はあると思うけれど――)」

56 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/02/08(日) 19:59:38 ID:c+Lh/gaY
呑気なようでいて、いやに慎重な様子の藍を不思議に思いながら、
鈴仙はこれまで自分が幻想郷で見て来た風景を思い出しつつ――とりあえず藍の問いかけにこう答えた。

A:「いい場所だと思います。理想郷…とは言いすぎかもですが、掛け替えのない場所だと思います」
B:「どちらかと言えば、良い場所だと思います。細かい問題はあるけれど、今の在り方は変えるべきでないと思います」
C:「どちらかと言えば、良い場所とは言えません。より努力が報われる社会になるよう、今の在り方を変えるべきです」
D:「良い場所とは言えません。強い妖怪にとっては都合のいい場所ですが、多くの弱者は、まるで飼い殺しの豚のような扱いです」
E:その他 自由選択枠

先に2票入った選択肢で進行します。メール欄を空白にして、IDを出して投票してください。

*どの選択肢を選んでも、特別な有利不利は生じません。純粋な意見として回答ください。

>>36
乙ありがとうございます!私もラーメンライスならたまにやります。
>>37
乙ロットありがとうございます!
>>38
乙ロットありがとうございます! 4あたりはJOKERでありそうですねw
>ゆゆ様の食事について
実際どれだけ食べてるんでしょうねw
冥界の敷地は溢れかえる幽霊のお蔭で広いので、きっと広大な田んぼがあるのでしょう(適当)

57 :森崎名無しさん:2015/02/08(日) 20:00:36 ID:+uLoPlbk
B

58 :森崎名無しさん:2015/02/08(日) 20:01:34 ID:7e1bMKH6
C

59 :森崎名無しさん:2015/02/08(日) 20:01:40 ID:6FTyQjwI
Eいい場所なんだけど最近色々と狂ってきている場所

60 :森崎名無しさん:2015/02/08(日) 20:02:37 ID:36pgGb2Y


61 :森崎名無しさん:2015/02/08(日) 20:04:02 ID:???
Eつかさ「この世界も・・・俺が破壊してやる!」

62 :森崎名無しさん:2015/02/08(日) 20:04:03 ID:Jb7sfk5M


63 :森崎名無しさん:2015/02/08(日) 20:07:29 ID:???
個人的には逆質問したいな。式としてではなく、八雲藍個人として幻想郷のありかたをどう考えているのか。

64 :森崎名無しさん:2015/02/08(日) 20:10:14 ID:???
>>63 質問を質問で返すなァーッ!

65 :森崎名無しさん:2015/02/08(日) 20:14:45 ID:???
>>63
確かに逆に聞いてみたいよな
考えがあったからこそ鈴仙に質問したんだから

66 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/02/08(日) 20:55:34 ID:c+Lh/gaY
C:「どちらかと言えば、良い場所とは言えません。より努力が報われる社会になるよう、今の在り方を変えるべきです」

「どちらかと言えば、良い場所とは言えません。より努力が報われる社会になるよう、今の在り方を変えるべきです」
鈴仙はこう答えた。素直に、かつ自分なりに色々と考えた結果だった。

鈴仙「……私は、地震や異常気象に悩まされた、人里に住む人間達と話をした事があります。
少し前、人里で宗教戦争という名目で、ストリートバトルが流行ってましたよね?」

藍「――ああ、そうだな。 あの時は巫女が出ていたが、私も裏方で色々と苦労をしたものだ」

鈴仙はふと藍の目の下に刻まれたくまが気になった。
化粧で誤魔化しているが、良く見ると藍の顔は本来の外見年齢――
鈴仙よりも少し年上、十代後半から二十代前半程度か――よりも五つは年上に見える。
しかし、鈴仙は敢えてその理由を深くは聞かない事にした。

鈴仙「……それから暫く後の新聞や人の噂で、ストリートバトル流行の原因は宗教家だけでなく、
人の感情を操る能力を持った面霊気の仕業だ――、って事が明らかになりましたけど。
あの時、みんなが戦いを渇望し、「ええじゃないか!」の声が止まなかったのは、たぶん、それだけじゃない……と思います」

藍は豆腐屋が巨大な袋に大量の油揚げを詰めている様子を見て満足しながら、鈴仙の話に相槌を打つ。
鈴仙は意を決して、結論までを一気にしゃべり切る事にした。

鈴仙「――あの時、人間は、疲れていたんだと思います。そして、確かに不満を持っていたんだと思います。
自分達はこんなに苦しんでいるのに、宗教家達は人気取りに明け暮れ具体的な救民は行わず、
莫大な力を持つ吸血鬼や天狗に鬼達は、その争いを楽しむだけ楽しんで、自分達はのうのうと暮らしている。
……だけど、人間が幾ら努力したところで、吸血鬼や天狗に適う事は永遠に無い。
それって、ちょっと歪んでいるんじゃないかと思います。 人間だって、妖精だって、弱い妖怪だって。
――誰もが、努力さえ積めば、望み通りの自分になれるような。 そんな風に、幻想郷の在り方は変わっていくべきです」

67 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/02/08(日) 20:56:38 ID:c+Lh/gaY
藍「――成程。 確かに、そうした考え方もある……か」

藍は豆腐屋の店主に代金を払い、何かの妖術で大量の油揚げをどこかへ転送しながら、鈴仙の言う事に深く頷いた。

鈴仙「――あの。 藍さんはどう思うんですか?」

藍「私? ああ……私の考えか。 ――そうだな。 では……ちょっと、場所を変えようか」

藍は鈴仙の答えに突っ込む事も無く、更には自分の意見を話す事も無く豆腐屋を後にした。
そして再び、鈴仙と藍の人里散歩は続く。
鈴仙はそろそろ文句を言いたかったが、藍の意図が掴めない手前ここは我慢する事にした。


*****


藍「――この店は知っているかい? 人里で唯一の貸本屋・鈴奈庵だ。
怪しげな妖魔本の噂で有名だが、中には普通のサッカー教書もあるから、練習の効率化にも役立つぞ。
店番の女の子は年端もいかない少女だが、稀覯(レア)本には非常に詳しい。
来たら、面白いクエストを吹っ掛けられるかもしれないな」

鈴仙「――あの。 藍さんっ!」

鈴仙はもう我慢の限界だった。時間はもう昼過ぎ。かれこれ二時間は藍と人里を巡っていた事になる。
そして幻想郷の人里はそんなに広く無い。貸本屋を案内し終わった以上、残す観光スポットはもう無くなった筈だ。
鈴仙には藍の意図が全く掴めなかった。

鈴仙「もう。 私だって疲れてるってのに……どうして、何にも肝心な事を話さないんですか?
それとも、こうして時間を稼ぐのが何かの作戦だったとか何とか――!?」

68 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/02/08(日) 20:57:43 ID:c+Lh/gaY

次に藍がまた話をそらし始めたら、鈴仙は本格的に帰ろうと思っていた。
しかし藍はここで漸く鈴仙に核心を話す準備が出来たらしい。
藍は貸本屋の傾いている看板を手で直しながら、

藍「――済まなかった。 少し結界を張っていたんだ」

と、独り言のように小声でつぶやいた。

鈴仙「結界……? どうしてまた、そんな……?」

鈴仙の問いに答える代わりに、とりあえず看板の傾きを直し終わった藍は――。

藍「………!!」

……ブウウッ――ビュウンッ!

鈴仙「きゃ、きゃあっ!?」

僅かに顔を顰めて念じ、鈴仙と自身とを別世界へと転送してみせた。
自分の身体が僅かに浮き上がる感覚を覚えながら、鈴仙の意識は一瞬だけブラックアウトした。

69 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/02/08(日) 21:02:16 ID:c+Lh/gaY

〜亜空間〜

藍「――済まなかったな、色々と回りくどい事をしてしまって。 しかし、紫様の眼を掻い潜るには、こうまでするしか無かった」

鈴仙は藍色(あいいろ)の空間の中で目覚めた。
まるで夜の空か海のように穏やかな空間には、しかし一切の物体が存在しない。地面も、天井すらも存在しない。
ただ存在するのは、(おそらく)鈴仙と――眼前で鈴仙に対して詫びる九尾の狐。八雲藍との二人だけだった。

鈴仙「ここは……?」

藍「――私が作りだした亜空間。 ――紫様が得意とされる『スキマ』の中に似たような物かな。
もっとも、私如きの能力では、ああも便利に空間を引き裂いたりは出来ないが。
一応、会話や妖力の使用を隠匿する結界は人里中に張り巡らせたけれど、
念には念を入れて、更に私専用の空間にて話をさせて貰おう」

そこまで話す藍を見て、鈴仙は漸く彼女の意図が分かった気がした。
要するに、藍はどうしてもこの話を、鈴仙以外の誰かに聞かれたくは無いのだ。
いや、誰かと言うよりも、具体的には――。

藍「……一つ、頼みがある。 この話は、決して他言無用だ。 何故なら――」

鈴仙「何故なら――八雲紫が、耳ざとく貴女の行動を察知してしまうかもしれないから……でしょう?」

藍「……そうだ。 意外と、頭が回るんだな」

『意外ってどーゆー意味よ!』……と言ってやりたくもなったが、鈴仙は我慢した。
藍の方も、それなら話が早い、と言わんばかりに頭を振り。そして――。

藍「……ならば、私は君にお願いしよう。 鈴仙・優曇華院・イナバ」

70 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/02/08(日) 21:05:14 ID:???

藍は勿体ぶった風に、一言一言を選びながら、鈴仙の顔をじっと見つめて告げる。
藍の機械のように冷静な表情が、この時怯えの色を帯びていた事に鈴仙は気付かなかった。

藍「(紫様――申し訳ございません。 私は始めて、私の意志で、貴女の命に背きます)」

藍の脳裏には、親友であった筈の幽々子を『裏切り者』と口汚く罵る、変わり果てた主の姿があった。
自分も後で、同じように言われるのだろうか。
いや、自分の場合、罵られるだけでは済まないかもしれない。
藍は少しだけ寂しく気持ちになりながらも、決意を籠めて――。


藍「鈴仙。私は君に……紫様考案の『リアル・幻想・セブン』計画の一員となって欲しい。
そして、その上で――紫様の計画を、打ち砕いてはくれまいか」

鈴仙「り、リアル・幻想・セブン……計画……!?」

――八雲藍は、土下座せん勢いで深々と頭を下げ、鈴仙に懇願した。

71 :森崎名無しさん:2015/02/08(日) 21:09:26 ID:???
E
幻想郷の社会構造って旧ソ連みたいに思えてきた。
有力者に対し無力(暴力、社会影響力、またそうした意見を発信できる場の不在)なこと
結界に覆われ外から隔絶した状況、スペルカードとサッカーがあるとはいえ、
未だに強い上意下達式体制、有力者は外の物品を手に入れられるのにそれ以外は
100年前の生活水準・・・
言うならば東方の登場人物は皆ノーメンクラトゥーラであって毎日呑気に過ごせているのであって
幻想郷全体としてはよくない状態だ。
改革を行わなければそのうち幻想郷社会が硬直して、うまくいかなくなるのではないか



72 :森崎名無しさん:2015/02/08(日) 21:10:00 ID:???
遅いよwwww

73 :71:2015/02/08(日) 21:16:23 ID:???
iPadで推敲しながら入力したら遅くなってしもーたwww
ま、ただの雑感なので気にしないでくださいw

74 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/02/08(日) 21:17:04 ID:???
――と、いったところで一旦ここまでです。
リアル・幻想・セブン計画(RG7計画)は、鈴仙が第二部進む事が可能なルートの一つです。
これからまた時間を掛けて、藍の概要説明パートを行います。
取りあえず現時点で、

・RG7計画の概要、紫の企み、藍の思惑
・計画に乗った場合、大まかにどういったスケジュールになるのか
・この計画が幻想郷や他の計画(『プロジェクト・カウンターハクレイ』など)に与える影響について
・RG7メンバーの選抜について(監督とかコーチ陣とかの説明含む)
・藍が何故鈴仙にこのような申し出をしたかについて
・藍は幻想郷をどうしたいと思っているのか、今の幻想郷をどう思っているのか
・他にスポンサーなどはいるのか

……については、言及したいと思っています。
もしも↑の内容の他に、追加で聞いておきたい事があれば、コメント頂ければ対応いたします。
(答えられない質問や、曖昧にしか答えられない質問もあります)
22:30〜23:00頃から更新を再開したいと思います。

>>63,>>65
また後で言及しますが、今回の投票で行くと藍はBの方向で考えています。
>>71
非常に危ういバランスの下成り立っているとは、私も思いますね。

それでは、一旦失礼いたします。

75 :森崎名無しさん:2015/02/08(日) 21:19:15 ID:???
それはそうと新型のスカウターちょーだい

76 :森崎名無しさん:2015/02/08(日) 21:26:58 ID:???
一旦乙です

なぜ、いつから紫はそこまで変わってしまったのか
人里が荒れていることや、一部の宗教家の扇動について、なんら手は打たなかったのか、それとも打てなかったのか
そもそも藍は今のまま持つのか?(既にかなりやばそう)
鈴仙が紫のもとに潜り込んでも、警戒されまくりじゃないか?

この四つぐらいかな? とりあえす

77 :森崎名無しさん:2015/02/08(日) 21:32:21 ID:???
藍にとって辛辣な質問になってしまうかもしれません。それでも聞きたいことがあります。

鈴仙も妖夢も、悩んで苦しんで自分の信じる道を選んだ。
何故自分でRG7計画を内部から壊そうとしないのか?
はっきり言って他人任せじゃないのか?

78 :森崎名無しさん:2015/02/08(日) 21:45:46 ID:???
一旦乙
やはり藍自身の意志があったか。
乗る乗らない以前に結界の関係者から意志が出た時点で、幻想郷は変わるって事か

宗教家としてでなく、いわばルール調停者としての霊夢と普通で自由人の魔理沙をどうするか。
主と近くて繋がりがあり、また重大な存在を野放しにはしないと思うが、計画に組み込むのかな

79 :森崎名無しさん:2015/02/08(日) 21:50:01 ID:???
一反木綿→乙

誰も自分の事情全部説明せずに強力しろとかああなるべきだとか・・・
どいつもこいつも信用できないな!
最初から目的がはっきりしている太子様に同志妖夢と一緒に仕えるのが一番最高の選択だな(錯乱)

80 :森崎名無しさん:2015/02/08(日) 21:59:52 ID:???
ウラー!(ロシア並みの感想)

81 :森崎名無しさん:2015/02/08(日) 22:00:29 ID:???
忘れてはいけないのは、中山に変革を与えるきっかけになったのは森崎であり、今一番近くにいるのは霊夢だということ
努力嫌いの霊夢が、練習に励んでいる
小さいかもしれないけど、霊夢も確実に変革されているかもしれない

82 :森崎名無しさん:2015/02/08(日) 22:05:35 ID:???
レミリアとの会話を見る限り、霊夢はかなり話は通じると思う
いざとなったら霊夢に話つけた方がいいかもね
まず間違いなく紫にばれるから本当に最後だけど

83 :森崎名無しさん:2015/02/08(日) 22:11:09 ID:???
八雲紫って時点で一番メリットがないよね
わざわざ内部に潜入しなくても、外側から阻止できるもんね

84 :森崎名無しさん:2015/02/08(日) 22:24:04 ID:???
紫「私の思い通りに動いてくれない存在は邪魔なんだよ!」

85 :森崎名無しさん:2015/02/08(日) 22:25:10 ID:???
つーか、人里中に結界を張ってるっていうんじゃあ、話は聞こえなくても
紫に勘付かれるんじゃないか?

遅かれ早かればれるなら、最初から参加しない方がよさそうな

86 :森崎名無しさん:2015/02/08(日) 22:46:51 ID:???
幽々子様やさとりさんならいざ知らず、面識薄い藍のために一肌脱ぐのはなあ

87 :森崎名無しさん:2015/02/08(日) 22:53:56 ID:???
いやいや、藍しゃま一人の問題じゃないし
じゃなきゃ鈴仙に助けを求めたりしないでしょ

なぜ、鈴仙なのかもたぶん説明してくれるはず

88 :森崎名無しさん:2015/02/08(日) 22:55:05 ID:???
うん、とりあえず話を聞いてから決めても遅くはないはず

89 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/02/08(日) 23:25:53 ID:???
鈴仙「『リアル・幻想・セブン』……?」

その単語を始めて聞いた鈴仙が感じたのは、『またヘンな単語が出て来たなぁ……』だった。
恐らくは、これまでの文脈からしてサッカーに関する話なのだろうが、それならなんでイレブンじゃなくってセブンなんだろうか。
単にカッコ良さげなゴロを当てはめただけじゃないのか。
あまりの突然さに、そんな暢気な感想しか出てこなかった鈴仙の代わりに、藍がこの計画の詳細について説明を始めた。

藍「君も知ってのとおり、今行われている大会は、全幻想郷代表メンバーの選抜大会でもある。
大会後に幻想郷にて行われる、世界各国の少年を招いたサッカー大会の為の。
……『リアル・幻想・セブン』とは、この全幻想郷代表メンバーの……強化要員だ」

鈴仙「えっ、強化要員……?」

藍「そう、強化要員。 あくまで、代表メンバー23名とは別枠に設けられた特別枠だ。
紫様の計画では、『リアル・幻想・セブン』はこのように扱われる。

@全幻想郷メンバー入りさせるには微妙な選手だが、そこそこの力を持つ選手をRG7に勧誘。
 『正規メンバーとの試合に勝てば、全幻想郷メンバーにしてやる』などの名目で強化させる。

A全幻想郷選抜メンバーの元に、強化されたRG7メンバーを送り込む。
 RG7メンバーは全幻想郷メンバーを圧倒する。
 そこで、監督である紫が全幻想郷メンバーに、『全幻想郷メンバーの弱い7人とRG7メンバーとを入れ替える』などゲキを飛ばす。

B全幻想郷メンバー、感化されて強くなる。
 RG7メンバーと全幻想郷メンバーとの再戦。全幻想郷メンバーは当然、RG7を圧倒する。

Cそして紫からタネ明かし。『RG7メンバーは、全幻想郷メンバーの強化要員である』と明かされる。
 以降、RG7メンバーはスタメンにタオルを配ったり、観客席でメモ取りなどをして貰う。
 まあ、一人くらいなら全幻想郷メンバーに入れてやってもいいけど。

90 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/02/08(日) 23:32:12 ID:???

藍「……と、大まかに分けて4プロセスだ。先は強化要員と言ったが――簡単に言うと、RG7は噛ませ犬だ。
優秀な妖怪と才能ある極一部の人間で組まれた、全幻想郷選抜メンバーのな。
そして、鈴仙。 これだけは先に言っておくが。
――【これから先、君が大会で如何に活躍しようとも、君はこのRG7のメンバーとなる】だろう。
何故なら、紫様が一番警戒しているのが、鈴仙・優曇華院・イナバ。 貴女だからだ」

鈴仙「う、うそっ……!」

鈴仙はそう口を覆いながらも、何となく藍が言いたい事と紫の計画の全貌が見えて来た。
鈴仙の推測を補強するように、藍が追加で補足をしてくれる。

藍「そもそも、今回のサッカー大会も、外界の選手を招いての親善大会も。 これは全て、紫様の考えた策略。
つまり……サッカーという、人間や妖精でも努力が実り易く、平等なスポーツにおいても、
博麗の巫女や吸血鬼等上位の妖怪の持つ才能の方が重要であり、強いという事を証明するための。
いわば、この幻想郷の在り方を、再び強固なものとするための、壮大な儀式なんだ」

鈴仙「……そういう、事なのね。 だから私が幾ら活躍しようとも、誰が活躍しようとも。
既に最初っから、誰が選抜メンバーになるかってのは、大方決まっていたワケなのね!」

藍「紫様が作成中の、選抜メンバーリストを見るかね?」

藍はそう言って、一枚のわら半紙を取り出した。
そこには非常に達筆な字で、「博麗 霊夢」「レミリア・スカーレット」「伊吹 萃香」などの文字が書かれている。
それだけならまだ良かった。鈴仙がそのリストからもう少し下の方を見てみると――。

91 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/02/08(日) 23:33:18 ID:???
鈴仙「『風見 幽香』『西行寺 幽々子』『聖 白蓮』……!
何よ。これってただ単純に、強力な妖怪だとか、一勢力の主とかの名前をテキトーに書いてるだけじゃないの?」

幽香や幽々子は確かに強力な選手だ。しかし、この大会という目線で見ると、彼女達はそこまで活躍はしていない。
実際に、チームも予選リーグ落ちしている。白蓮についても同じだった。
むしろ、先の試合ではあの萃香からゴールを奪ったらしい、星の名前が載っていない事に違和感を感じる。

藍「――このリストの一部は、大会のメンバー募集終了時には既に作成されていた。
ああ、このリストを新聞でひっぱ抜くのはよした方が良い。逆に君の存在が、この世からひっぱ抜かれるかもしれないから。
問題なのは、君はこのまま行くと、RG7のメンバーにならざるを得ない。 そういう事だ」

鈴仙「本心では、私という反乱分子を代表メンバーに入れたくない。
だけど、活躍した私をメンバーに入れないのは公正さを疑われる。 ……その為の、折衷案という事ですか」

「勿論、活躍しない場合は、普通にメンバーに入らないだろうけどな」と付け加えて、藍は首肯した。
鈴仙は力が抜けていくような気がした。自分が今まで頑張って来た事は何だったのだろうか。そんな気分になった。
なにせ、自分は最初から代表の捨て駒としか扱われない事が確定しているのだから。

藍「――これで前提は話した。 ここからが、話の本番だ」

確かに項垂れる鈴仙を見ながら、藍はそれを敢えて無視して続けた。

藍「……私が君に依頼したい事。 それは、この大会が終わった後、
紫様の言いなりにRG7のメンバーとなって欲しい事。
そしてその上で――『RG7メンバーで、全幻想郷代表メンバーを完全に破って欲しい』事。 ……それだけだ。」

鈴仙は最初、藍が言っている意味が良く分からなかった。
しかし、藍がこれまで鈴仙に説明した事を想いだして行くと、その意図を理解する事が出来た。
つまり。

92 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/02/08(日) 23:34:23 ID:???
鈴仙「さっきの話で言うと、
B全幻想郷メンバー、感化されて強くなる。
 RG7メンバーと全幻想郷メンバーとの再戦。全幻想郷メンバーは当然、RG7を圧倒する。
――で。 全幻想郷メンバーを、もう一度返り討ちにしてしまえ! ……って事ですか!?」

藍は力強く頷いた。

藍「RG7のメンバー候補も何名か上がっている。
氷精、妖怪兎、落ち目の天狗に地底妖怪……具体的に誰とは決定しないが、どれもパッとしない面子だ。
紫様としては、如何に鈴仙が居ようとも、霊夢達がそれに負ける筈が無い事を確信されているのだろう。
……だがしかし、私は今日の試合のプレーで確信した。
もしも鈴仙。君が居るならば、もしかしたら弱小のメンバーでも、霊夢達すらも倒せるのかもしれない……とね」

鈴仙「……そして、私は。 そんなメンバーを率いて、チームの乗っ取りを図れ……と。 そういう事なんですね?」

藍「そうだ。 もしも肝入りの全幻想郷代表メンバーが、そのバックアップみたいなメンバーにやられたとしたら。
それは紫様が望まずともチーム解体の危機であり、そして、我々がつけ入る好機となる。
そして、そこから……私は、鈴仙に全幻想郷を導いて欲しいと思っている」

鈴仙「い、いや! チームの乗っ取りまでは分かりましたけど。
それで霊夢とかが居るんだったら、乗っ取りは絶対ムリですってば!?」

藍「……まあ、実際に全幻想郷を導くかどうかは別として、だ。
私は……紫様には、元の紫様に戻って貰いたい。 全てを受け入れ、そして愛する紫様に。
その為には……」

一人で話を進める中、鈴仙は疑問を覚えた。
これまでの話を聞く限り、藍から見た紫像はまるでゲームか何かの悪役だ。
鈴仙の計画を邪魔し、藍を酷使させ、自身の邪な計画の成就を目指す……。
鈴仙が知る八雲紫は、確かに胡散臭く禍々しい妖怪ではあったが、
しかし、こうも妄執的な計画を練るのだろうか。

93 :森崎名無しさん:2015/02/08(日) 23:34:57 ID:???
落ち目の天狗www

94 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/02/08(日) 23:35:41 ID:???
鈴仙「……ちょっと待って。 元の紫様、って言っていたし、これまでの話でも気になっていたんだけど。
――今、八雲紫は……何か、病気だったりするのかしら……?」

鈴仙は肝心な事を聞いていなかったし、疑問にすら思わなかった。
何故、八雲紫はここまで鈴仙を敵視するのか。いや、敵視したは良いとして、
どうして今こうやって、藍にまで反逆されるような計画を練ろうとしているのか。
彼女の身に、いつ、何があったのだろうか。

藍自身も、この核心を突いた質問に答える事を忘れていた様子だった。
そもそも、なぜ彼女は焦るように矢継早に鈴仙に対して助けを求めたのか。
その答えが、この藍の返答に含まれているような気がした。
藍ははっとしたように、しかし深刻な表情になってこう答えた。

藍「境界の妖怪である紫様は今、その存在を否定され……消滅しようとしている。
――他ならぬ、幻想と現実との境界を越え。 それに飽きたらず、あらゆる境界を否定し続けて来た、ある大きな存在によって」

鈴仙「――大きな存在? 大宇宙の意志とか?」

藍「……そうだったら良かったのにな。
どれだけ大いなる存在であっても、対象が一人であれば、紫様が出るまでも無く、私でも充分に相手となれただろうに。
――違う。 紫様を蝕むのは、一人では無く群体だ。 頭を消そうが別の頭が生え、
それを粉々にしても、また別の群体がそれを復活させようと動く。 まるで、群れネズミのようだ」

そこまで言われて、鈴仙にはその正体が想像できなかった。
妖怪は精神を中心として成り立つ存在。
だからこそ、その存在を否定される事の方が、ナイフで腹を刺されるよりも痛手であるという理屈は分かる。
……しかし、そこまでに、あの八雲紫とその式を困惑させるべき存在など、この世にあるのだろうか。

藍「紫様を蝕んでいるのは、人間の集まりだ。 決して外宇宙の邪神でも、上位世界の管理者でも無い。
更に言ってしまえば、要塞でも戦車でもイージス艦でも無い。 ――普通の、どこにでもある、一般企業だ」

95 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/02/08(日) 23:36:53 ID:???

ここまで言って、鈴仙は何となく紫を苦しめる元凶が分かったような気がした。
藍は一息置いて、鈴仙に対して真実を告げる。


藍「――オーバーテクノロジーとその流通によって、幻想と現実との境界を破壊する者達が居る。
その者達は、自分の身分をこう名乗っているよ。 即ち―――ヒューガー株式会社、とね」

96 :森崎名無しさん:2015/02/08(日) 23:40:00 ID:???
艦娘もオーバーテクノロジーみたいなもんだしな

97 :森崎名無しさん:2015/02/08(日) 23:42:03 ID:???
また話がややこしくなってきたな

にしても、決勝トーナメントでよほど大ぽかやらかせば話は別だけど、
現得点王の鈴仙をRG7とかつけてでも、はぶく時点で公平性疑われそうだけど

98 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/02/08(日) 23:43:52 ID:???
――と、言ったところで今日の更新はここまでです。

<藍さまに答えて貰う事リスト>
済RG7計画の概要、紫の企み、藍の思惑
 →紫による霊夢達の噛ませ犬計画、藍はその計画をぶっ壊してチーム改革を図りたい

・計画に乗った場合、大まかにどういったスケジュールになるのか
 →基本は>>89参照。強化プログラムの内容は不明。

・RG7メンバーの選抜について(監督とかコーチ陣とかの説明含む)
 →一部候補が上がっている。(氷精とか妖怪兎とか地底妖怪とか)
   どうやって選ぶのかは不明

・なぜ、いつから紫はそこまで変わってしまったのか
 →ヒューガーの仕業?

・この計画が幻想郷や他の計画(『プロジェクト・カウンターハクレイ』など)に与える影響について
 →

・藍が何故鈴仙にこのような申し出をしたかについて
 →? ただ、先の試合での鈴仙の活躍を見て霊夢達を倒せる(計画をぶっ壊せる)と確信したらしい。

・藍は幻想郷をどうしたいと思っているのか、今の幻想郷をどう思っているのか
 →

・他にスポンサーなどはいるのか
 →

・人里が荒れていることや、一部の宗教家の扇動について、なんら手は打たなかったのか、それとも打てなかったのか
 →

99 :森崎名無しさん:2015/02/08(日) 23:52:05 ID:???
乙です

紫にとってのハッピーエンド
RG7でYRS(やっぱり霊夢はすごい!)を植え付けたうえで
外の世界のテクノロジーにより訓練した敵を粉砕
自分の力を取り戻しさらに確固たる幻想郷のピラミッドの再構築という
一石三鳥の狙い

日向(?)サイド(?)のハッピーエンド
テクノロジーの進行によって幻想郷を掌握
それにより利益を大幅に得る
・・・まだ不明な点が多すぎる

太子様御一行のハッピーエンド
太子様による太子様のための太子様のステキでそれはもう大変素晴らしい幻想郷の作成

ただRG7についてはぶっちゃけ藍がどっちにも参加できないから
参加できそうな奴に頼んだだけなんじゃ(禁句)

100 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/02/08(日) 23:52:25 ID:???
簡単にリストを作りましたが、いくつかのコメントについて別途補足します。

○そもそも藍は今のまま持つのか?(既にかなりやばそう)
 →一応藍自体の体力は大丈夫、という事にしておいてください。

○鈴仙が紫のもとに潜り込んでも、警戒されまくりじゃないか?
 →紫が鈴仙をRG7に置いておきたい、と思っているので大丈夫です。

○人里中に結界を張ってるなら、話は聞こえなくても紫に勘付かれるんじゃないか?
 →簡単にはバレないよう、念入りに結界を張りその痕跡を消した…と判断してください。
  とりあえず、話を受けても蹴っても、鈴仙に何かが起こる事はありません。

○現得点王の鈴仙をRG7とかつけてでも、はぶく時点で公平性が疑われるのでは?
 →その辺りはごもっともですので、描写を考えています。それでも疑わしくなると思いますが…

今回の計画の内容や、計画に乗るメリット・デメリットについては、
またスレ中やwikiにでも出来るだけ分かり易く纏めたいと思います。
あまり話が長引きすぎても私の頭がパンクしちゃいますので、明日くらいには上手く纏められたらな、と思っています。

それでは、皆さま、本日もお疲れ様でした。

101 :森崎名無しさん:2015/02/09(月) 00:10:36 ID:???
乙ロットー!

鈴仙にとっては、
カウンターハクレイに入って幻想郷選抜を倒した場合と、幻想郷や紫たちに与える影響がどう違うのかが気になるね
あとリアル幻想郷の場合は確実にてゐやウサギ、妹紅とは別チームか

紫は直接ヒューガーをつぶす……とまではいかなくても、幻想郷から排除くらいはできそうだけど、無理だからこうなっているのかな?
にしても、それならなぜそこまで鈴仙を敵視するのか? 日向を敵視するなら分かるけど

氷精(チルノ)
妖怪兎(鈴仙)、
落ち目の天狗(文……選抜じゃないのか、意外。妖怪の山のお偉いさん達がねじ込みそうなものだけど)
地底妖怪(さとり?)

ふむ、このメンバーでも面白そうだけど……
個人的には佳歩やてゐ、けーね先生やもこたんの方が愛着あるなあ

まあ、なんにせよ全部聞いてからかな

にしても、またわくわくする展開ですね、期待しています
藍しゃまは救われて欲しいなあ

102 :森崎名無しさん:2015/02/09(月) 00:13:11 ID:???
乙ロットー!

文は案外たいしたことなくねって言われすぎたせいでこんなことに…

103 :森崎名無しさん:2015/02/09(月) 00:47:41 ID:???
乙でした
色々ルートが見えてきて薄々感じてたが、裏方のカンピオーネはどう選ぼうが最後の共通ルートで撃破っぽい感じだな。
逆に絶対に奴らをぶっ飛ばせられると考えると、それでいいかも

それとやはり永琳の弟子愛は宇宙より大きいな。鈴仙をRG7で終わるのを防ぎ、更なる成長を促している
鈴仙が紫の計画も潰すとすれば、対等に永琳もヒューガーも内部から破壊してくれるかもしれない。

104 :森崎名無しさん:2015/02/09(月) 01:13:36 ID:???
ヒューガーは社長の一言でぶっ壊れるっていうのがあるし...。
日向が自分で管理できなくなるまで組織を放置するわけないよなぁ。
メリットがないと会社をつぶすのはよっぽどのことがないとありえないから全面戦争か。

105 :森崎名無しさん:2015/02/09(月) 01:24:51 ID:???
ところで欄はまだ持つのかというのは体力のことではないのではないかと思ったんですが
多分紫にばれるのではないかという意味ではないのでしょうか?

106 :森崎名無しさん:2015/02/09(月) 17:23:04 ID:???
射命丸文 全幻想郷選抜大会までは代表レギュラークラス(?)でありながら、その後没落した凡手

107 :森崎名無しさん:2015/02/09(月) 18:28:24 ID:???
まあ、日向がいなくとも第二、第三の外界からの進出者が現れないとも限らないから、紫としては根本的に正したいのだろうけど。

日向「幻想郷で商売始めるぞおまえらー!」
ヒューガー一同「ははあー!」
紫「げ、幻想がなくなって、私もピンチ!」

日向「手始めにカッパどもと命蓮寺を抑えるぞ!」
ナズーリン「ヘルプミー鈴仙!」

鈴仙「不安だったけどみんなのおかげで勝てたよ!」
紫「ヒューガーをやっつけたのはいいけど、霊夢や魔理沙じゃなくて鈴仙!?
対した力を持たない妖怪ウサギのはずじゃあ……」
紫「はっ、中山! あいつが元凶! そして中山に影響を受けた鈴仙を中心に、幻想郷の秩序を乱そうとしている!」

紫「霊夢、鈴仙や中山をサッカーでこてんぱんにして、博麗の巫女が頂点だと示しなさい!」
霊夢「面倒ねえ……」
魔理沙「霊夢が練習している……だと?」

紫「決勝戦で破るだけじゃ不安ね。リアル幻想郷セブン! これで完璧に努力しても幻想郷の序列は破れないと分からせる必要がある!」
永琳・幽々子「ウチの子をいじめるなんて、頭にきました」
日向「よし、それなら一枚食わねえか?」

藍「紫様の目を覚ますには……リアル幻想郷7計画をぶち壊すしかない! カウンター博麗はヒューガーが絡んでいる以上危険だ!」
藍「鈴仙! リアル幻想郷7を率いて幻想郷選抜を破ってくれ!」

こんな感じ?
で、鈴仙が勝利して紫や幻想郷がどうなるかとか、絶対永琳は裏の裏まで考えているだろうって言うのはあるけど。


108 :森崎名無しさん:2015/02/09(月) 19:36:02 ID:???
それだと、永琳がヒューガーが手を貸してるのかが分からんな
時系列的にヒューガーイベの前に永琳は知り合ってる…手を貸す、ではなく偶々摘み取った感じか?

永琳としては鈴仙に成長してもらいたい。だが今の環境だとRG7メンバー程度で終わる事を想定
それなら外の世界との境界を曖昧にして、中山等の外の世界と幻想郷住人による鈴仙の成長させる。

つまり永琳にとっては、努力云々の社会を作ろう!ってのはただの舞台で、
鈴仙が舞台の中心で活躍させたかっただけー、てのがこのストーリーの発端?師匠恐るべし

109 :森崎名無しさん:2015/02/09(月) 19:37:20 ID:???
個人的に紫の提唱するRG7は気に食わんなあ
原作でのRJ7は年齢的にユースはそもそも無理だったから
選手たちの焚き付けにするってのも納得できたけど
こっちはただ単に当て馬にする気満々だし



110 :森崎名無しさん:2015/02/09(月) 19:48:10 ID:???
永琳がヒューガーに手を貸してるんじゃなくてやっぱり利用してるだけじゃないの
互いに利用価値があるから手を組んでるだけ

111 :森崎名無しさん:2015/02/09(月) 20:00:28 ID:???
>>109 しかも何気に一人くらいなら入れてやってもいいかも、というより一人は必ず
    入れる気だね。嘘はつかないようにして。RG7としては紫様のお蔭で私もまっとうな選手に慣れた
    という感想を抱くだろうね。部分的に嘘はついてないのだからなおさらタチが悪い

>>110 十中八九俺もそう思う。でもまだわからないことが多すぎる。
    RG7と紫の正体は大体わかった。一番身近な味方サイドみたいなのが一番謎なのが
    大きな不安要素。金がないという可能性も考えらが一応その気になれば解決手段はあるし
    お金関係ではないね。下界の技術も月未満らしいし技術面面というのも少し考えにくい。

紫が若干パラノイアじみてきてるね
紫だけにパラノイア、なんつって

112 :森崎名無しさん:2015/02/09(月) 20:14:17 ID:???
>>109
火野と浦辺意外は年齢の問題で出場資格ないんだよねー

113 :森崎名無しさん:2015/02/09(月) 21:06:37 ID:???
紫はやらかし魔だから、サポートがいないと破滅、とまではいかないだろうけど、
正直ただのやらかしにやらかしまくる気がする。
ツッコミ不在の悲しさよ……みんなボケにボケボケしてボケまくるのが幻想卿よ…………
妖夢は半人前どころか1/3か1/4人前になっちまうし
(代理人も報告もなし仕事すっぽかす奴に半人前は重すぎるわ)

まこっちゃん!速く来てくれー!かみそりちょっぷを秘技をおくれー!

114 :森崎名無しさん:2015/02/09(月) 21:18:31 ID:???
色々ややこしいけど、自分はえーりんとカグーヤの信頼にこたえたいな。
どんな道を選んでも応援はしてくれそうだけど、やはりキャプテンになってほしいのが本音だと思うの。

115 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/02/09(月) 23:51:48 ID:???
こんばんは、今日も更新していきます。
>>99さん、>>101さん、>>102さん、>>103さん。乙ありがとうございました!
コメントへの返信については、ネタバレになるかもですので、今回は控えさせていただきます。
ヒューガーにリアル・幻想・セブンに色々出て来てややこしいですが、少しでも分かり易く書ければと思います。

更新の前に、本文でどうしても書ききれなかった質問への回答をします。

・人里が荒れていることや、一部の宗教家の扇動について、なんら手は打たなかったのか、それとも打てなかったのか
 →霊夢が出ている以上、手を打つまでも無いと考えていた。
   紫は宗教家の騒ぎは一時の茶番であり、今後の幻想郷に大きな影響を与えないと思っていた。
   ただし、この時点で消耗していた紫は、人間達の不満まで思いを巡らせる事は出来ていなかった。
  (なんでもかんでも紫が出張して解決してたら霊夢の存在意義なくね? …となっちゃうから、というのもあります(汗))

・藍はまだ持つのか、というのは体力のことではなく、紫にばれるのではないか、という意味では?
 →そこについてはネタバレになるのでノーコメントですが、藍はかなり優秀な妖怪ですので、即座にバレたりはしません。

116 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/02/09(月) 23:56:02 ID:???
藍はまず結論を述べた。
ここ最近での紫の衰弱と乱心の原因は、ヒューガーにあると。

鈴仙「……イマイチ、また話が掴めなくなって来たわね。 どうして、あの集団が八雲紫の衰弱に影響があるのよ?
そもそも、原因が分かっていて、そこまで深刻だったら。 さっさと追い払うなり抹殺するなりすれば良いのに……」

鈴仙は思わず、ぶっきらぼうにそう藍に言い放つ。話の筋が、また見えなくなってしまった。

藍「……例えば、宵闇の妖怪・ルーミアが力を持っているのは、人間の暗闇に対する恐れが原因だ。
妖怪は人間の恐れを介して生まれ、そして力を増していく」

藍はそんな鈴仙の反応にも意を介さず、一つ一つゆっくりと説明していく。

藍「その観点で言うと、八雲紫という妖怪は数千年……いや、それ以上に渡り、最強の妖怪だった。
人間は知能を持ったその瞬間から、自分と他者との境界に恐れ、裕福と貧乏との境界に恐れ、
そして何より、生と死との境界に恐れを抱いた。

暗闇の恐怖は火を翳せば消えるのにも関わらず、世界と世界とを隔てる見えない境界への恐れは、
どう努力しても、どうあがいても消える物では無いからだ。
故に、八雲紫はその存在を規定された時から、生まれつき最強の妖怪だった」

鈴仙「……で、今も最強なんでしょう?
暗闇が蛍光灯に淘汰され、幽谷響(ヤマビコ)が科学で証明される現在でも尚、
人間は――いや、多くの知性あるモノは全て、何かしらの境界を恐れているもの」

藍「その通り。 かつては各地を跋扈していた妖怪が科学の火の下に否定され姿を消すか、
そうで無くとも多くの力を奪われた中――紫様は、殆ど全く力を喪ってはいなかった。
だからこそ、あのお方は溢れるお力を使い、外界とは境界で隔てられた世界――幻想郷を作り上げる事が出来た。
そして……つい数年前まで、あのお方は賢者として、この幻想郷を正しく楽しく導いて下さった。
――だがしかし、あのお方のテリトリーである境界は、ヒューガーの科学の火により、あっさりと否定されてしまった……」

117 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/02/09(月) 23:57:04 ID:???
鈴仙は思い出す。かつて永琳が鈴仙を守る為に夜を永遠とした異変の全貌を。
あの時鈴仙は確かに、八雲紫と邂逅していた。
永琳の下、色々と強がって見せてはいたが、彼女の放つ異様な印象は今でも覚えている。

おぞましいまでの白い肌に、狂気的に明るい金色の髪。
飢えや恐怖すら忘れて、何時までも見ていたくなるほど魅力的で麻薬的な愛らしい双眸。
そして今鈴仙の前方に居る藍をも遥かに凌ぐ妖力と知力に溢れた、すらっと細長い全身。

月の玉兎としてのエリート意識が抜けきっていなかった当時の鈴仙ですら、
あの地上の妖怪は文句なしに恐怖すべき存在だと本能的に感じていた。
鈴仙は再び疑問に思う。 例えヒューガーが八雲紫という幻想を脅かす存在だったとしても、
そう簡単に、彼女を追い詰める事が出来るのだろうか?
しかし、鈴仙が浮かんだある意味核心に近い問いは――。

藍「……すまない。 今はこれ以上思い出したくない。
私にとって、尊敬し愛すべき主が、日ごとに崩れ、歪み……そして、孤立していく姿を見るのは、
あの方から暴力を受ける以上に辛かった。
だから、現時点では、【紫様が乱心したのは、ヒューガーの科学により、存在が否定されたせい】……とだけ、言うのに留めさせて欲しい」

藍が今日一番に苦しそうな表情を見せた事により、遮られてしまった。

藍「――私の思惑は、結論として言うとこうだ。
【紫様がかつて愛した幻想郷を守りたい。しかし、幻想郷らしく全てを受け入れた上で、あるべき姿を見出したい】。
だから、私は君の努力を否定はしないし、それが博麗の巫女をも打ち負かすとしたら、それもまた受け入れるべきと思う。
……如何に紫様の退廃の原因とは言え、私は、必要ならば、ヒューガーをも受け入れたいと思う。

きっと、紫様を元気にしつつ、望んだ者全てが、それぞれの幸せを抱いて暮らせる道だって、探せばある筈だ。
今からでも、かつての紫様が望み作ろうとして来た幻想郷は――きっと、作れると私は信じている」

118 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/02/09(月) 23:58:04 ID:???

そこから藍が紡いだ言葉は、如何にも理想論。幻想的過ぎて聞く者が聞けば失笑ものだろう。
だがしかし、そんなベレー帽を被った酒飲みの妄想のような世界を、この式神は信じていた。
かつて、自分の主人がそれを信じていたから。たったそれだけの理由で。
そんな藍を、鈴仙は笑えただろうか? いや、鈴仙は目を丸くして紫を継ぐ藍の意志を聞き取るしか出来なかった。

藍「RG7メンバーと当初のメンバーとを合体して出来るであろう、
新・全幻想郷選抜は、そのまま大会を勝ち抜いて貰いたいが――優勝してもしなくても、私は良いと思う。
勿論、君たちが優勝に賭ける想いが強ければ、私は全力でバックアップしたいと思う」

そして、ここからは私の勘というか妄想というか願望だが――と、藍は前置きして告げる。

藍「……私は、鈴仙。 君ならば――紫様の冷え切った心をも溶かして。
そして、再び楽園とも呼ばれた幻想郷の姿を取り戻すきっかけを作れるんじゃあないか。
――私は、そう思って、君の力を借りたいと思ったんだ」

鈴仙「そんな事ないです。 私は、たった一人の友達の気持ちすら、ロクに分かってやれないんですから……」

鈴仙は、藍は自分を過大評価し過ぎていると思った。しかし藍は逆の事を思っていたようだ。

藍「――そうかな。 今日の試合でも、君は様々なコンビプレーを見せてくれた。
あれは、単なる努力じゃない。 互いと互いとを結びつける、絆というか、友情の力があってこそだ。
確かに、君よりも高い能力を持った選手は沢山いるし、君よりも凄まじい努力をしている選手だって、数は少ないがいる。
だがしかし、――あの、仲間同士を繋ぎ合わせる能力。 あれは、今の幻想郷では君以外に出来ないと思うよ。
……鈴仙。 私が言うのもヘンだが、君はもっと自分に自信を持った方が良い」

【これまで多くの人と繋がって来れた鈴仙ならば、紫の心をもきっと動かす事が出来る】。
藍はそんな期待と希望を籠めて、鈴仙にそう申し出たのだった。

119 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/02/10(火) 00:02:30 ID:???
藍「……無論、それで紫様が元通りになって、ヒューガーの攻撃も断ち切ってめでたしめでたし、
――とは、ゆめ思っていないさ。 君が指摘した問題――強い妖怪と弱い人間との格差――は、確かに問題だ。
これからでも、私は……いや、私と紫様は、少しでも上手く行くよう努力したいと思っている」

鈴仙「――それが、結局強い妖怪側の傲慢と取られる可能性は?」

藍「あるだろうね。 ……というより、端から私の考えは、【今の幻想郷は良い場所である】という前提に基づいている。
だから、妖怪が人間を支配する……という構造は、結局変わらないと思うし、変える必要すら無いというスタンスだ。
――ああ、偽善と呼んでくれても構わない。 私は今までさんざ綺麗事を言って来て結局は、
『自分が満足できる世界じゃないと嫌だ』……と、強者であるにも関わらず、子供のようにダダをこねているだけなのだから」

鈴仙「……」

鈴仙は、藍がダダをこねているようには思わなかった。
藍は彼女なりの道を信じて、その道を切り開こうと彼女なりに奮闘しているのだと思った。
つまりそれは、彼女は鈴仙や妖夢と同じ立場である事を意味していた。

藍「……幻想郷は全てを受け入れる。 ……それはそれは、残酷な話だ。
愛する人の死すら、時としては受け入れなくてはならないのだから。
――しかし、それならば……奇跡だらけでご都合主義の馬鹿げた物語だって、受け入れてくれるに違いないだろう?
失う事は恐いけれど。 私は……変わりゆく幻想郷すらも愛したい。 かつての紫様だったら、きっとそうしていただろうから……」

藍はここまで話して顔を俯き押し黙る。
ここでの鈴仙への宣言は、ある意味では自分自身への決意だったのかもしれない。
確かに、藍の言う事は完全には正しく無いのかもしれない。
しかし、少なくとも藍が、今の紫よりも正しく。そして強く、幻想郷を愛している事だけは真実だと思った。

120 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/02/10(火) 00:03:44 ID:yI2Yu/5M
藍「……さて。 話が何度も飛んでしまって済まない。 ここで少し、事務的な話をさせて貰おうか。
……現時点での、『リアル・幻想・セブン』プロジェクトの詳細について」

そこから先の藍の口ぶりは、先程までのゆっくりとしたものでは無く、どちらかというと式神らしい、機械的で事務的な話だった。

鈴仙はまず、RG7のメンバーについては、
【現在候補は上がっているが確定では無い】こと、
【もしかしたら、余った数枠は、鈴仙の裁量で選ぶ事が出来るかもしれない】こと、
【RG7メンバーで無くとも、ルナティックスが決勝まで進出した場合、
 ルナティックスメンバーは、RG7でなく選抜メンバーの方に引き抜かれる可能性も高い】こと等を聞かされた。

また、監督やコーチ陣については、
【基本的に全幻想郷選抜の監督やコーチと同じ。 強化プログラム中は1名の専属コーチが付く】らしい。
紫は監督役を買って出たとしても、誰がコーチとなるのかについては、その詳細は現時点では不明との事だった。

その次に、RG7計画に関する費用のスポンサーとしては、
【山の神様や天狗連中、稗田家やその周辺など、幻想郷で一定程度の力を持ち、かつ、現行の秩序を維持したい勢力】
……が付いているという。
(無論、それは紫の計画としてのRG7に乗る者であって、藍の極秘計画に乗る勢力は居ない)
ことを補足として聞いた。 ……が、これはあまり鈴仙にとっては有益な情報では無いと思った。

藍「……さて。 要領を得なかったかもしれないが、私が話すべき事は概ね話したつもりだ」

藍は最後に一息つくと、鈴仙にこう切り出した。

藍「――この空間が持つ時間も、人里に張り巡らせた結界が緩むのも、もう時間が無い。
もしも最後に、これだけは聞いておきたい!
……という事があれば、是非言ってほしい。 私だって、言い忘れている事があるかもしれないから」

121 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/02/10(火) 00:05:13 ID:yI2Yu/5M

鈴仙「そうですね……」

鈴仙は、藍の問いかけに対して改めて首を捻り、聞くべき事が無いか考える。
そして――鈴仙はこう答えた。

A:……ひとまずは、質問は大丈夫だ。
B:いや、もう少し聞きたい事がある。それは……。(自由選択枠)

先に2票入った選択肢で進行します。メール欄を空白にして、IDを出して投票してください。

*今回のイベントはあくまでイベントの概略についての説明ですので、あまり踏み込んだことについては聞けません。
 こちらが書き洩らしていたり、趣旨を勘違いしているような質問を補足する形で、Bを選んで頂ければ幸いです。
*NPCパートのことは鈴仙もおおむね知ってるつもりで質問してもいいということですか?
 というご質問について、質問して構いません。(見えない所で、ざっくりと藍がNPCシーンについて語ってくれたという体です)

122 :森崎名無しさん:2015/02/10(火) 00:06:44 ID:+zAHgN7A


123 :森崎名無しさん:2015/02/10(火) 00:07:26 ID:xCcmltso
B 藍のプロジェクトカウンターハクレイに対する考察を聞かせてほしい

124 :123:2015/02/10(火) 00:09:49 ID:???
とと、あくまで補足としてか。ならこんな踏み込んだことは訊けないかな。
けど他に訊きたいことがある人もいるかもしれないのでもう少し待ちます

125 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/02/10(火) 00:11:21 ID:yI2Yu/5M
――と、いったところで今日の更新はここまでです。
Bについては、Aより先に2票入った場合は物語の中で回答しますが、
1票だけの場合でもコメント返しにて軽く補完程度は出来れば、と思っています。

藍さんの思惑を三行で言うと、
・幻想郷は好きだし守りたい。ヒューガーや中山も受け入れたい。
・しかし、ヒューガーの科学により存在を否定された紫は乱心し、一種の偏執狂となっている。
・仲間が繋がり合う鈴仙のサッカーならば、紫を守りつつ、皆が幸せな幻想郷を作れるのではないか!?
…と、いう感じになると思います。

それでは、皆さま、本日もお疲れ様でした。

126 :森崎名無しさん:2015/02/10(火) 00:13:41 ID:???
乙でしたー!
なるほど、はっきり言って藍しゃま命懸けだよなあ
師匠や、姫様の期待に応えたい思いはあるけど、心揺らぐわ……

127 :森崎名無しさん:2015/02/10(火) 00:16:50 ID:???
乙でした。
そうなると、藍にとって一番の敵はハイパーカンピオーネ?
とりあえず、仕事ほっぽって出て行った1/4人前をどう愛のささやきをしようか今のうちに考えとこう

128 :森崎名無しさん:2015/02/10(火) 00:17:40 ID:U/LWTDpk
Aこのことを永琳など一部の信用置ける人物に話してもいいか

129 :森崎名無しさん:2015/02/10(火) 00:20:11 ID:???
>藍はかなり優秀な妖怪ですので、即座にバレたりはしません。

あっ(察し)

130 :森崎名無しさん:2015/02/10(火) 00:37:17 ID:???
難しいけど、藍にとってはトップクラスに言ってはいけない相手だろうね→永琳

仮に藍しゃまの手を取るとしたら、姫様と永琳に自分の考えを伝える義理はあるだろうけど。
その場合は藍のことはぼかして、リアル幻想郷7で幻想郷選抜を倒したい(嘘ではない)というしかないかな

とりあえず藍しゃまが幻想郷のことを今の紫以上に真摯に考えていることは分かったし、何を望んでいるかもわかった。
根本原因がヒューガーとして、あとは永琳がなぜ加担しているかの一点が分かれば、
どちらを選ぶかの踏ん切りがつきそうなんだけど。

131 :森崎名無しさん:2015/02/10(火) 00:41:13 ID:???
いや、今見たけど藍は永琳が紫の敵サイドにいることは知らないはず
だからこそいっても大丈夫か聞きたかっただけ

この情報を餌にすれば永琳がほかの情報はいてくれるかもしれないということを狙ってる

132 :森崎名無しさん:2015/02/10(火) 00:56:13 ID:???
ふむ? なるほどね。
けど知らないとしても、永琳というだけで警戒するだろうし、ここまでして予防線張っている以上、口外禁止だろうなあ。
じゃないと結界とか張った意味がなくなる。

それに今は無理でも、いざ決断の段階となったら、何が目的位は師匠も言ってくれると思う
言ってくれなければ、直球で訊いてみよう。

あと心情的にはここまでしてきた藍しゃまを情報の取引に使いたくないというのも若干……

133 :森崎名無しさん:2015/02/10(火) 00:59:37 ID:???
いやさ、だからこそ聞くのよ
言うなって言われたら多分言わないし
大丈夫ってんなら餌にする

決断の時に決めるのはそうだろうけど土台も早めに作りたいし

134 :森崎名無しさん:2015/02/10(火) 01:00:52 ID:???
それもそうだね。
とりあえず返事待ちか

135 :森崎名無しさん:2015/02/10(火) 01:07:01 ID:???
うむ、ちなみにRG7につくことを決めるというなら逆に永琳の情報を藍に・・・
はだめだ。紫にバレたら即永遠亭が終わる。いろんな意味で終わる
だからダブルスパイみたいに餌を餌で吊って大物の情報を吊ることはしない予定
悪魔で俺の考えではね

>>133あとなんか怒ってるように見えたらごめんね。


136 :森崎名無しさん:2015/02/10(火) 01:18:36 ID:???
うどんちゃんが紫や師匠、藍しゃまを相手に情報戦で立ち回れると思っているのかい?(震え声)

137 :森崎名無しさん:2015/02/10(火) 01:20:59 ID:???
さすがにそれを無理矢理防がれることはないだろう・・・
もし防がれるにしても情報は渡す方の相手にすでにわたってある程度たった後だろうし

このあと即紫が来なければいける

138 :森崎名無しさん:2015/02/10(火) 16:23:09 ID:xCcmltso
A

他の人に言って良いかと発言した時点で、いやここまでした意味なくなるだろって思われそう

139 :森崎名無しさん:2015/02/10(火) 18:20:59 ID:???
あっ間に合わなかった
報酬は何をもらえるのか聞きたかったのに
このままじゃこんなデカイ仕事を無償でやらされる羽目になるのに

140 :森崎名無しさん:2015/02/10(火) 18:31:30 ID:???
ぶっちゃけ正直こういうタイプの投票やるとすこし厄介だよね
せめて24時間質問タイムとかにしてほしい
確かにあまり質問するのもアレだから切る人も必要なんだろうけど

141 :森崎名無しさん:2015/02/10(火) 18:49:22 ID:???
あ、あとこれは意見です


142 :森崎名無しさん:2015/02/10(火) 19:56:34 ID:U/LWTDpk
一応>>139さんの質問を書いておきます
Bこれをやったら何か報酬はあるのか、無償でやらせるつもりなのか

それとこっちは俺の質問、もし答えられるならお願いします
どこまでこっちに協力できるのか
それを拒んだとして紫を元に戻すという目的が同じなら協力してくれるのか

143 :森崎名無しさん:2015/02/10(火) 21:31:26 ID:???
カウンターハクレイにいかない限り、藍の提案に乗らざるを得ないみたいだけどね。
どんだけ鈴仙さんが活躍しようが、紫が手を回して幻想郷選抜には入れないわけだから。

そして、リアル幻想郷セブンに入ってハイそうですかと引き立て役になるわけにはいかない。

それにこのまま放置してたら幻想郷がやばいから、藍だけの問題じゃないからなあ……
鈴仙さんも対岸の火事として見ているわけにはいかない

やはり師匠がなんでヒューガーと組んでいるかが一番のポイントだ
師匠と姫様は、鈴仙個人にも、幻想郷全体としても絶対に悪いようにはしないだろうけど、
だからこそもやっとする。

これが他の人ならヒューガーとなにやら悪巧みしてんじゃね? と思えるんだが。

144 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/02/11(水) 01:11:44 ID:rZNWme/Q
こんばんは、かなり遅い時間になりましたが今日も更新していきます。
>>126さん、>>127さん。乙ありがとうございます!

>>140-141
漏れがあったら困るけど、ここで質問ばかりになると収集が付かないかな? …という意図で半分確認的な投票方法にしつつ、
どうしても質問したい! …という人の為にコメント返しで対応していく事にしておりましたが、
そうなると質問したい側は質問しづらく、大丈夫な側にとっては質問したい人に遠慮しないといけなくなり、
中途半端な感じになってしまったかもしれません。

仰る事は分かりますので、次回似たような話があった場合は、投票を設けず、コメントを見て随時対応…位にしようかと思います。
とりあえず今回はAで進行しつつ、質問については別枠で返して行こうと思います。ご意見ありがとうございました。

145 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/02/11(水) 01:12:46 ID:rZNWme/Q
<質問への回答コーナー>
Q:藍のプロジェクトカウンターハクレイに対する考察について
  ヒューガーがバックアップについているらしいが、掲げる理念自体は間違っていないと思う。
  仮にヒューガーが紫や幻想郷を苦しめていたとしても、カウンターハクレイも同じとなるかは分からない。

Q:このことを永琳など一部の信用置ける人物に話してもいいか
A:NGです。どこから情報が漏れるかも分からないためです。

Q:これをやったら何か報酬はあるのか、無償でやらせるつもりなのか
A:報酬は無いですが、これをやったら、このゲームの大目標である【永琳と並び立つ選手として、大会で活躍する】は達成できます。
  なお、やる場合は、鈴仙はやらされる…では無く、自発的にやる! …という話の筋になると思います。
  ですので、損得勘定については、あまり考えてもゲーム的にもシナリオ的にも無駄かもしれません。
  
Q:どこまでこっち(=RG7計画)に協力できるのか
A:たとえば途中でRG7計画を抜けてカウンターハクレイに行けるのか…という意味でしたら、行けません(協力できません)。
  藍や紫や永琳がどうこうというより、ゲーム的&物語的な都合として、それをやられるとしんどいというのが大きいです(汗)

Q:RG7計画を拒んだとして、紫を元に戻すという目的が同じなら協力してくれるのか
A:立場上は対立しますが、それでも藍は鈴仙に否定的な感情は抱かないと思います。

146 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/02/11(水) 01:13:55 ID:rZNWme/Q
A:……ひとまずは、質問は大丈夫だ。

鈴仙はゆっくりと間を置いて、自分の頭の中で質問を整理するが――。
概ね、聞きたい事は藍から聞きだせたような気もした。
鈴仙は藍の呼びかけに、大きく縦に首を振る事で答えた。

藍「……そうか。 ――なに、今すぐに結論を出せ、と言っている訳では無い。
この大会が終わり、君がRG7のメンバーとして召集された時。
それに応じてくれれば、君が私の計画に乗ってくれたと判断するし、
それに応じなかったら、君は別の――『プロジェクト・カウンターハクレイ』に乗ったんだと。 そう判断させて貰う」

鈴仙「分かったけれど……藍さんはそれで良いの?
私は、『プロジェクト・カウンターハクレイ』――ヒューガーの傘下で、幻想郷の変革を狙う連中に付くかもしれない。
そうなった場合は、やっぱり――」

そうなった場合、やはり藍は鈴仙を妨害するのだろうか。幻想郷と紫の安寧を乱す悪玉として。
それとも、どうしても自分の所に来てくれるよう、多額の報酬を提示し鈴仙を引き留めるつもりだろうか。
――藍の出した答えは、意外な事にそのどちらでも無かった。

藍「……いや。 その場合は、私は君の選択を決して否定しない。
必死に考えた結果、『プロジェクト・カウンターハクレイ』に入るのならば、私は君の決定を否定する権利は無い。
――昔の紫様だったら、むしろ面白がったかもしれないね」

藍はここまで必死に幻想郷への愛を語り、鈴仙の可能性を語り、自身の計画を述べて来たにも関わらず。
――それでも、彼女は鈴仙の決定の全てを受け入れる。そんな姿勢を見せた。

147 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/02/11(水) 01:19:41 ID:rZNWme/Q
藍「私個人の意見では、『プロジェクト・カウンターハクレイ』の理念。
即ち、努力を是とし、弱き者でも強き者に勝利し得る世界を作る……というのは、
確かに今までの幻想郷における価値観と比べると異質かもしれない。

今の紫様は、そうした理由から『プロジェクト・カウンターハクレイ』とそれに連なる者――例えば、鈴仙。
君のような存在を憎悪し恐怖し、最大限の警戒を払っているんだが。
……しかし、その可能性もまた、受け入れられるべきと思っているよ。私の考えがどうであるかは関係無く、ね。
――本来の紫様も、きっとそうお答えになるに違いない」

藍は力強くそう言い切り、そして話を続ける。

藍「無論、ヒューガーが後ろに着いているという事実は脅威だ。
しかし、私が紫様を元の紫様に戻ってくれる事を期待するのと同じように、
君が自身の手で『プロジェクト・カウンターハクレイ』を、周りの圧力を跳ね除け、
気高くその理念を追求できるチームとしていく事は、充分に期待できると思う」

鈴仙「期待してくれるのは嬉しいですけど。
『リアル・幻想・セブン』を選ぶにせよ、『プロジェクト・カウンターハクレイ』を選ぶにせよ。
結局はどちらにしても、八雲紫やヒューガーの圧力に屈せず、自らの信じる道を進み続ける事が大事……って事ですか」

藍「とどのつまり、そういう事だ。
そしてその上で、私は個人的に、『プロジェクト・カウンターハクレイ』では無く、
『リアル・幻想・セブン』を選んでくれる事を期待している。 ……色々と話したが、要点はそこさ」

148 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/02/11(水) 01:20:52 ID:rZNWme/Q
藍の一連の告白を聞いて、鈴仙は再び押し黙る。

自身の進路として、『プロジェクト・カウンターハクレイ』を選ぶ事は魅力的だ。
自分と似たような境遇の、もしくは親しい仲間と共にチームを挙げて強敵と戦える。
しかし、その背後にあるヒューガー――そして何より、鈴仙の信頼できる師である永琳の思惑が読めない以上、
果たして自分がこの計画に加担して良いのか、幻想郷の未来は果たしてどうなるのか――不安はどうしても付き纏う。

では、藍が示した『リアル・幻想・セブン』計画にて力を蓄え、最終的に全幻想郷選抜として活躍する道はどうか。
途中経過に紆余曲折あれど、この道を選べば鈴仙は当初の目的――永琳とともに活躍し、彼女と肩を並べられる選手となる――を、
確実に達成する事が出来る。 霊夢を中心とした、強力な幻想郷のライバルと共闘出来るのも魅力的だ。
また、紫の凍てついた心を溶かし、今度こそ、誰にとっても幸せな幻想郷を作れるかもしれない。
しかし、この道を選ぶ事は容易くない。藍のバックアップがあるとはいえ、正気を失いつつある紫からの妨害は手酷いものとなるだろう。

――結局は、どちらの道にもそれぞれのメリット・デメリット・不安要素がある。
なだらかで平坦な道はもう、鈴仙の前には存在しない。それだけは確かだった。

藍「――悩みたい気持ちも分かる。 だが、お願いだから、【今日の話は口外しないでほしい】。
八意永琳や蓬莱山輝夜のような、君にとって信頼のおける人物であってもだ」

私だって自分の命は惜しいからね、と藍は自嘲しながら、周囲の藍色の空間をぼっと眺めて。

藍「――さあ。 もうすぐ時間だ。 君の体はこの結界が解け次第、永遠亭の自室に送るようセッティングはしている。
だから、心配はしなくて良いよ」

藍は鈴仙に顔を見合わせず、そう親しげに言った。

鈴仙「――貴女は、大丈夫なの。 色々と厳重に警戒を巡らせたのは、何となく私でも分かったけれど……」

藍「大丈夫。 私は……こんな所で倒れる訳には行かないから。
だから、大事な事なので何度も言うが――【今日の話は、決して誰にも口外しないでくれ】」

鈴仙「ええ……分かった。 分かりました」

149 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/02/11(水) 01:23:03 ID:rZNWme/Q
鈴仙は藍の悲痛な決意を察して、静かに頷く事にした。
すると、最初は藍色だった空間が少しずつその色を薄め、他の色が混ざり、そして藍の姿が遠くへ消えて行く。
鈴仙がふっと目を瞑って、もう一度見開くと。

鈴仙「知ってる天井だわ……」

――鈴仙はいつの間にか永遠亭の中。
僅かばかりの雑貨品と、多くのロクに手を付けていない医学書薬学書が溢れる六畳一間の自室にて、
大の字で仰向けに倒れ伏せ、天井をぼおっと眺めていた。

鈴仙「――夢、だったのかしら」

そんな気もしたが、時計は藍と人里を歩き回っていた分きちんと経過しているし、記憶も鮮明。
また、鈴仙のポケットには、先程のやりとりが夢では無いという証拠か、それとも純粋な善意か。
おいしそうな油揚げが一枚、袋に包まれて残されていた。
先程藍から唐突に聞かされた『リアル・幻想・セブン』計画とその裏側について、鈴仙は暫く思いを馳せていたが――。

鈴仙「……やっぱり、私には良く分からないから。 ――一旦、忘れても、いいよね……」

バタリとそのまま、敷きっぱなしにしていた人参柄の布団に潜りこんで、暫くの仮眠を取る。
そう考えて、眼前に提示された二つの道の内、どの道を選び取るかについての思考は、一時中断することとした。
今は、試合があって、歩かされて、色んな情報を聞かされて――兎に角、眠かった。


*試合勝利ボーナス! 人気度が上昇します。77→79

150 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/02/11(水) 01:26:45 ID:rZNWme/Q
〜大会9日目・午後〜

鈴仙「さて。 ちょっと横になったら元気は出たわね。 今は――昼の3時くらい。
このまま寝ていても良いけれど……折角だし、外に出て気晴らしをしたいような気もするわね。
――残された貴重な午後……どうやって過ごそうかなぁ……?」

A:自由行動をする(自由行動フェイズに移ります。更に分岐)
B:チームで試合を見に行く(本日午後の試合:紅魔×バケ、二軍×妖精)
C:自主練習をする(一人で練習します。更に分岐)
D:狂気度を使用する(更に分岐。一部を除き、この行動では時間を消費しません)鈴仙の狂気度:25
E:現在の能力値を確認する(この行動では時間を消費しません)(※1票決)
×:アイテムを使用する(この行動では時間を消費しません)
  ※「ボロボロのボール」など、練習用アイテムはCの自主練習の選択時に使用してください。

先に2票入った選択肢で進行します。メール欄を空白にして、IDを出して投票してください。

(参考:大会9日目〜大会11日目までのスケジュール)
        午    前     午    後
9日目    永遠×西行    紅魔×バケ←今ココ
        守矢×博麗    二軍×妖精

10日目   雑魚×地霊    休   み(※午後・子ども草サッカー募集締め切り)    
        毛玉×命蓮    休   み

11日目   休   み      休   み(※午前・子ども草サッカー試合
                            午後・ブリッツボール決勝戦・霧の湖エイブス)

151 :森崎名無しさん:2015/02/11(水) 01:27:22 ID:dxyXa8A+
A

152 :森崎名無しさん:2015/02/11(水) 01:28:06 ID:oeo7haA6


153 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/02/11(水) 01:28:25 ID:rZNWme/Q
補足ですが、当初試合後に予定していたてゐとの特別イベントについては、本日午後終了時に回させて頂きたく思います。
理由は、文章が続くと退屈かな?……と思っただけですので、深い意図等はありません(汗)

154 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/02/11(水) 01:29:52 ID:rZNWme/Q
A:自由行動をする(自由行動フェイズに移ります。更に分岐)

鈴仙「試合もパッとしたカードはないし、練習をする気力もないし……自由行動で良いよね……?
具体的には、何をするかだけど……」

A:永遠亭に居る(さらに分岐)
  主に永遠亭に居るチームメイトと交流をします。
  評価値を上げたり特別なイベントを起こしたりできます。
B:外出する(さらに分岐)
  買い物をしたり、永遠亭に居ないチームメイトや、
  その他の幻想郷の住人と交流できるチャンスがあります。
C:気晴らしに玉兎通信でもしてみる。(さらに判定)
  ランダムで、色々な情報が入ります。運が良ければ必殺技フラグも入手できるかも…
D:現在の能力値を確認する(この行動では時間を消費しません)(※1票決)

先に2票入った選択肢で進行します。メール欄を空白にして、IDを出して投票してください。

155 :森崎名無しさん:2015/02/11(水) 01:30:06 ID:oeo7haA6


156 :森崎名無しさん:2015/02/11(水) 01:31:53 ID:dxyXa8A+
B

157 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/02/11(水) 01:33:43 ID:rZNWme/Q
B:外出する(さらに分岐)

鈴仙「――今日は外出しようかしら。 地底探検やら、ブリッツの練習やら勧誘やら、人里草サッカーの登録やら、
コーヒー無料券やら焼き芋無料券やらを使ったりとか、他にも……思いつかないけどあるような気がする。
とにかく! 色々したい事が盛りだくさんではあるけれど、どこへ行こうかな?」

A:人里(貸本屋や道具屋、慧音の住居等があります)
B:霧の湖(妖精大連合メンバーが居ます。プリズムリバー三姉妹の居る廃洋館もあります)
C:紅魔館(レミリアやパチュリーが居ます)
D:冥界(中西や幽々子が居ます)
E:迷いの竹林付近(妹紅やミスティアが居ます)
F:太陽の畑(幽香やメディスン、レティ等雑魚妖怪チームのメンバーが居ます)
G:妖怪の山(河童のバザーやスタジアム、守矢神社等があります)
H:地底(危険もありますが、旧都には様々な店があります、温泉もあります)
I:命蓮寺(星や白蓮が居ます)
J:香霖堂(霖之助がおり、アイテムが購入できます)
K:魔法の森(魔理沙やアリスが居ます)
L:博麗神社(霊夢や森崎が居ます)
M:無縁塚(危険もありますが、掘り出し物も発掘できます)

先に2票入った選択肢で進行します。メール欄を空白にして、IDを出して投票してください。

158 :森崎名無しさん:2015/02/11(水) 01:34:31 ID:oeo7haA6
I

159 :森崎名無しさん:2015/02/11(水) 01:37:47 ID:dxyXa8A+
I

160 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/02/11(水) 01:38:41 ID:???
命蓮寺に行くぞ! ――と、言ったところで今日の更新はここまでにしようと思います。

それでは皆さま、本日も遅くまでお疲れ様でした。

161 :森崎名無しさん:2015/02/11(水) 01:38:50 ID:???
もし本当に審判買収だったら日向くんがスネークけしかけたようにこっちも新入りサポーターけしかけるべw
審判岩盤乙ロットー!

162 :森崎名無しさん:2015/02/11(水) 01:42:01 ID:???
乙でした
発覚したらてゐに丸投げで行けるかな?

163 :森崎名無しさん:2015/02/11(水) 01:42:48 ID:???
乙でしたー!

藍しゃまの頼みは聞いてあげたいけど、紫の妨害とかでちょっと暗めな展開になりそう……

ウサギ?「ところで、とあるウサギの超覚醒強化イベント忘れてね?」
ウサギB「そんなのないよ」

164 :森崎名無しさん:2015/02/11(水) 01:45:56 ID:???
乙です
すみませんがどこまでこっちに協力できるのかという質問は
どこまで(藍が鈴仙がRG7に参加した場合)協力できるのか
というニュアンスで聞いてました
分かりにくくてすみません

165 :森崎名無しさん:2015/02/11(水) 22:27:32 ID:???
現段階では

○プロジェクトカウンターハクレイ
順当に鈴仙が成長すればおそらくキャプテンになれる
ある程度鈴仙がチームメイト勧誘可能
上二つ+打倒幻想郷選抜という形で固まることで、おそらくそこまでチームメイトの問題は発生しない
姫様や師匠の期待に応える形となり、おそらく二人からは間接的にバックアップを受けることが出きる
素質的には劣るチームメイトたちで、強力な幻想郷選抜と戦うこと必至
命がけで接触してきた藍しゃまと対立することに
紫の衰弱の原因であり、幻想郷に進出しようとするヒューガーに少なからず加担することになる
ヒューガーと協力する師匠や姫様の目的がいまいち不明
永遠亭メンバーが幻想郷選抜に引き抜かれる可能性あり(師匠、もこたんあたりか?)

○リアル幻想セブン
幻想郷選抜を完全に打ち負かし、鈴仙のサッカーで紫の目を覚まさせると目的は明確
今回の原因であるヒューガーと直接戦うことになり、構図は分かりやすい
藍のサポートを受けられる、代わりに正気を失っている紫の妨害必至
師匠と姫様の期待に少なからずそぐわない道を選ぶことになる
リアル幻想セブンで幻想郷選抜を完全に打ち負かす道は、カウンターハクレイよりおそらく厳しい。
鈴仙がメンバーを選ぶ余地があるとはいえ、紫が大本なうえ、七人なので当然自由度はかなり低いと思われる
幻想郷選抜を完全に打ち負かしたとして、鈴仙も含めたリアル幻想セブンメンバーは熾烈なレギュラー争いを強いられる
今まであまり交流がなかった癖のある実力者がチームメイトになるので、鈴仙が裁量できる範囲は狭くなる
鈴仙がキャプテンになることは相当困難
すべてうまくいった場合は、永琳と肩を並べる選手になるという最終目標がこれ以上ない明確な形でかなえられる
(永琳は間違いなく選抜のレギュラーだろう)

てゐや佳歩、けーね先生といったメンバーとサッカー続けたいならカウンターハクレイになるのかな?
リアル幻想セブンの方が構図は分かりやすい……が紫の妨害とか怖い

166 :森崎名無しさん:2015/02/11(水) 22:59:51 ID:???
○プロジェクトカウンターハクレイ

これで疑問に思ったんだけど、
紫先生がうどんげの妨害として、うどんと仲のいい人を
片っ端から幻想郷代表、あるいはRG7入りさせて来るとかないよね

167 :森崎名無しさん:2015/02/12(木) 00:04:19 ID:???
>>166
あ、考えてなかったけど、今の紫さんならやりかねんな

妹紅やけーね先生、アリス、てゐと佳歩につかさ、星、秋姉妹、お燐、にとり、レティとか囲い込んで、
リアル幻想セブンの役目が終わったらポイよとか考えてるかもしれん

168 :森崎名無しさん:2015/02/12(木) 00:05:43 ID:???
仲いいなら誘えばこっちに来てくれるんじゃないの
どっちのルートでも険しい道なのは変わりないだろうけど

169 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/02/12(木) 00:07:19 ID:???
こんばんは、少しだけになりますが今日も更新します。
>>161さん、>>162さん、>>163さん、>>164さん。乙をありがとうございました!

>>164
「鈴仙がRG7に参加した場合、藍はどこまで協力できるのか?」
……と、いう意味の質問で宜しかったでしょうか。
それでしたら、具体的には書けませんが、ゲーム的に言いますと、
「ストーリーが無理ゲーにならないために、裏方的なアレコレ全てを担当する」
的な感じになると思います。

>>165
まとめありがとうございます!
頂いた書き込みを参考にして、wiki等を充実させたいと思います。
補足をしますと、キャプテン就任の難易度、鈴仙の裁量の範囲については、
どっちのルートを選んでも殆ど同じ位になると思います。
このことは、ルート選択の際には明確に提示しようと思っています。

>>166
そこについては、大変ご都合主義的な展開ですが、
紫の妨害や引き抜き合戦は考えないようにしたいと思っています。
なので、どっちのルートを選んでも、メンバーについては、鈴仙にとってある程度都合のいい感じになると思います。

170 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/02/12(木) 00:08:51 ID:???
I:命蓮寺(星や白蓮が居ます)

鈴仙「……そう言えば、久しぶりに星たちの所に行ってみようかな。 こないだの試合だって、応援に来てくれたワケだし」

そう思った鈴仙は、善は急げと言わんばかりに空を飛び竹林を超えて、
果たして人里外れにある質素な妖怪寺――命蓮寺へと訪れる事にした。
命蓮寺のメンバーは鈴仙に対して優しい。
元が善良というのも大きいが、鈴仙は過去に一度、命蓮寺を崩壊の危機から救った経験がある。
ヒューガーによる幻想郷進出の第一歩を、鈴仙は命蓮寺の僧侶にして毘沙門天の代理・寅丸星と共に打ち砕いたのだ。

だからこそ、今こうして寺の近くに降り立ち、鈴仙が寺の敷地を跨ごうとした時も、そう遠慮する事情は無い筈、だったのだが――。

鈴仙「(……ん? 星が……誰かと話し込んでいるわね……)」

その寺の境内にて、鈴仙はヒューガーの一件以降友人となった星は、鈴仙の知らない誰かと何やら会話をしていた。

女性「――と、言う訳さ。 ……協力してくれるかい、あたしらの計画に」

サバサバとした、飾り気が一切無い口調で星に何かを持ちかけている長い緑髪の女性。
一昔前の魔女のような三角帽に、夜色のローブ、胸元に星色のリボン。
しかし彼女の一番の特徴はその服装でも、きりりとした切れ長のダークグリーンの瞳でも無く、
何より彼女には下半身が存在しないという事だった。

鈴仙「(……亡霊。 いや、それとも怨霊やら悪霊の類?
どっちにしても、仏寺には相応しく無い存在である事は間違いないけれど)」

そういぶかった鈴仙は、改めて一歩近づいて星と女性との会話を聞き取ろうとするが。

171 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/02/12(木) 00:10:21 ID:MoXMpA7+
女性「――おっと。 どうやら来客が来たみたいだね。
それなら、ここでお暇させて貰おうか。 この事は、そう簡単には口外するんじゃないよ」

スッ…と。
その女性は星に一言警告すると、黄昏の中へと、溶けるように消えて行った。
どうやらその亡霊(?)の女性は、鈴仙の接近をとうの前から感づいていたようだった。
星は相変わらず、戸惑ったような風な顔ぶりを見せていたが――。

星「……あ。 あっと……その。 ――ようこそ命蓮寺へ、鈴仙」

鈴仙「……星。 敢えて聞くけど――何だったの、今の女性?」

星「え、えっと、あの人は……じゃなくって! ――さて? 何の事でしょうか?
私はこれまで、仕事をサボって飲み会に行った一輪たちの代わりに、境内を掃除していただけです。
間違っても、誰とも会話なんて金輪際していませんけど?」

――やっぱり戸惑った風な顔振りで、(星的には)しれっとそう答える。
嘘が苦手な星には、そんな一瞬で顔振りを変化させるという離れ業は不可能だった。
あからさまに慌てふためいた様子で、鈴仙に何かを隠している事はバレバレである。

鈴仙「ふーん……(――さっきの女の人は死ぬほど気になるけれど。
隠し事をしてる星があまりにあからさま過ぎて、こっちから突っ込んでみるのも憚られるわね……。
――どうしよう、それでも敢えて突っ込んでみようかな?
それとも、普通の話題をしてお茶を濁しといた方が良いかな……?)」

……が、鈴仙はわたわた両手をふりふりしている星の必死さに免じて、すぐには追及しない事にする。
それよりも建設的な話題があるならば、先にそちらからやってしまった方が良いかもしれない。
また、話を聞く限りでは一輪と雲山は外出中のようだが、それ以外のメンバーは寺の中に居るのかもしれない。
それだけの事を一瞬で考えた鈴仙は、星に対してこう話を切り出した。

172 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/02/12(木) 00:12:27 ID:MoXMpA7+
鈴仙「ねえ、星。 ……」

A:「……さっきの女の人、何だったの?」単刀直入に切り出してみる。
B:「決勝トーナメント出れなくって、残念だったわね」大会の話をしてみる。
C:「『フェアプレイ精神』の会得について、また教えてくれない?」フェアプレイ精神の話をしてみる。(現在17/20ポイント)
D:「白蓮さんとか村紗さんは中に居るの? 少し話をしたいのだけど」他の命蓮寺メンバーと話す(更に選択)
E:「星! 妖夢とはもう別れる。だから結婚して!」不倫(?)してみる。
F:「……さっきの女の人、何だったの? ――まさか、浮気?」チャキッ 短刀を直入してみる。
G:その他 自由選択枠

先に2票入った選択肢で進行します。メール欄を空白にして、IDを出して投票してください。

173 :森崎名無しさん:2015/02/12(木) 00:13:03 ID:6eS+BLjE


174 :森崎名無しさん:2015/02/12(木) 00:13:13 ID:BQXNQ4LI
B

175 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/02/12(木) 00:13:36 ID:MoXMpA7+
――と、言ったところで短いですが今日の更新はここまでです。
皆さま、本日もお疲れ様でした。

176 :森崎名無しさん:2015/02/12(木) 00:20:25 ID:???
乙ロット!

177 :森崎名無しさん:2015/02/12(木) 00:31:45 ID:???
不倫してみたかった

178 :森崎名無しさん:2015/02/12(木) 00:34:27 ID:???
妖夢ルートが消え、星ルートもやや消えつつある、
つまりまさかのパッチェさんルートということさ!

179 :森崎名無しさん:2015/02/12(木) 00:46:40 ID:???
乙ロットー!

おいおい、中山さんを忘れてないか?
反町の時のように、ハートのKさんさえ引ければワンチャンあるで(無茶ぶり)

冗談はさておき、星は妖夢と違って吹っ切れている上に立場上ハイパーカンピオーネはないだろう
幻想郷選抜はおろか、リアル幻想セブンにも現状上がってない
ヒューガーだとしても、相手が亡霊と言うのが引っかかる

……まさかの新勢力か、ゆゆ様からの依頼でハイパーカンピオーネへの潜入か?
心情的にヒューガーが関わっているカウンターハクレイにはいい感情を抱かないかもだけど
鈴仙がカウンターハクレイにいくならぜひとも星も来てほしいな

タイガーバニーシンフォニアが火を吹くぜ!

佳歩「\鈴仙さま、私がいるじゃない!/」

180 :森崎名無しさん:2015/02/12(木) 02:39:32 ID:???
いい事考えた。日向に会って狂気の瞳で狂わせて会社倒産させれば正気(?)の紫戻ってくるんじゃね?

まぁそもそも紫が正気じゃないんだけど

181 :森崎名無しさん:2015/02/12(木) 05:18:02 ID:???
紫を親身になって助けて紫ルートもあるぞ!

182 :森崎名無しさん:2015/02/12(木) 09:20:55 ID:???
仕方ないわ。れーせんの力でみんな落としてしまって(洗脳)解決だ!

183 :森崎名無しさん:2015/02/12(木) 17:44:09 ID:???
そういや狂気度でスキル洗脳(使いきり)があったな
ゆかりんにも有効なのだろうか……?

本調子のゆかりん(それならそもそも必要ないが)ならともかく、今の紫なら……?
さすがに無理か

184 :森崎名無しさん:2015/02/12(木) 19:26:03 ID:???
ちなみに良からぬことを企んでいるわけでなく、
洗脳で紫の正気を取り戻させる的な使い方を……

185 :森崎名無しさん:2015/02/12(木) 20:25:20 ID:???
ガリ「おれはしょうきにもどった!」

186 :森崎名無しさん:2015/02/12(木) 20:32:41 ID:???
そして、また裏切ると

187 :森崎名無しさん:2015/02/12(木) 20:37:30 ID:???
H「紫を洗脳してれーせんの奴隷にしてしまえば解決ね!」

188 :森崎名無しさん:2015/02/12(木) 20:46:19 ID:???
カーグーヤ「いまじゃ!パワーをメテオに!」
ユカリーザ「いいですとも!」

189 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/02/12(木) 23:38:43 ID:MoXMpA7+
こんばんは、更新をしていきます。
>>176さん、>>179さん。乙ロットありがとうございました!
>紫にスキル・洗脳は有効か?
折角の狂気度を使ってのボーナスですし、ゲーム的には有効、という風にしたいと考えています。
ですが使ってもたとえば、一時的に過去の紫を取り戻すとかマイナス行動が減るとかで、
ゲーム的な得はあっても、ストーリー的には変わらないかもしれません。
>>188
その姫様、吹っ飛ばされたらモップみたいになりそうですね…w
そして紫は実は鈴仙のお姉さんだったりするのでしょうか。

190 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/02/12(木) 23:39:44 ID:MoXMpA7+

B:「決勝トーナメント出れなくって、残念だったわね」大会の話をしてみる。

鈴仙「(――まぁ。 敢えて追求するのは辞めといた方が賢明かしら……)」

何となく可哀想になったので、鈴仙は星の隠し事を追及するのをやめて、

鈴仙「決勝トーナメント出れなくって、残念だったわね」

――と、比較的に気軽に出来そうな、大会についての話題を振る事にした。
命蓮寺ロータスはその細やかなパスワークと、決して反則を犯さぬフェアプレー精神を武器に、
決勝トーナメント進出も濃厚……と、囁かれる程であった。

しかし、博麗連合と守矢みらくるずという強豪チームのひしめくDブロックに入ってしまったのが運のつき。
博麗連合には総合力で競り負け、互角とも称された守矢みらくるずにも惜敗してしまい、
星達のチームは、予選リーグの敗退が既に決定していた。
だからこそ、鈴仙は同情する様子でそう星に話しかけたのだが……。

星「いえいえ。 あれは運が悪かったんですよ」

それでも、星は闘争心を全く見せず、いつも通りの人が良さげな……というよりは天然な笑顔を鈴仙に向ける。
強がりでも何でも無く、純粋に自身の全力を尽くして、それでもなお敵わなかった時の、やりつくした表情だった。

鈴仙「相変わらず無欲というか、謙虚というか……。 本当にFWっぽく無いわねぇ、貴女」

星「そんな事ないです。 私だってまだまだ欲があり過ぎて困る。
……それに、正義無き力が無力であるように、力無き正義もまた無力。
私は仲間の為だったら、この力を全力まで発揮して――虎のようにゴールを狙ってみせますから」

191 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/02/12(木) 23:40:56 ID:MoXMpA7+
鈴仙の言葉に対して、星は今度は力強く答える。
かくも穏やかで女性的な物腰の中に、凛とした強さを持つのが、鈴仙の知る寅丸星だった。

星「……だから、あはは。 運が悪いとか言いつつ、結構残念だったりしてます。
この間の試合。 私も後少しで、鈴仙みたくハットトリックを狙えたんですけどねぇ」

鈴仙「あはは。 それって、私の得点王的にはラッキーだったかも……って、うん?」

星は無邪気に笑った。
そのあまりに呑気な様子に、つられて鈴仙も笑ってしまいそうになるが――途中で疑問を覚えて首を傾げる。
首から遅れて鈴仙の兎耳もぷらんと揺れた。

星「? どうしました、鈴仙? お腹でも痛いんですか?」

あからさまに眉間にしわを寄せる鈴仙の顔を見て、星が心配そうにしている。
鈴仙は構わず、ふと思った疑問を口にする事にした。

鈴仙「……あれ。 星ってばこないだの試合、1得点しかしてないじゃないの。
なのに後少しでハットトリックって……ちょっと大げさじゃない?」

言葉にすると失礼な気もしたが、しかし疑問はその通りだった。
鈴仙はこの間の試合――命蓮寺ロータス対守矢みらくるずの試合結果を知っている。
1−2で守矢みらくるずの勝利。 花果子念報には確かにこう書いてあった。

星「いやいや。 それがですね、運が悪いとはこの事なんですよ、鈴仙」

星は鈴仙に対して反論する。
しかしそれは運の悪さに腹を立ててというよりは、友達との会話の応酬を純粋に愉しんでいるだけらしい。
腕を組んでうんうんと頷いてはいるが、肝心の星の顔は怒っても悔しがっても居ない。
純粋に過去の恥ずかしい失敗話を、友人に暴露しているだけの様子だった。星はこう語り始める。

192 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/02/12(木) 23:42:08 ID:MoXMpA7+
星「私はね、鈴仙。 あの試合、アレ以外にも2度ゴールを決めたんですよ。
まず一回目、試合早々に受けた聖のイエローにも負けず、私は必死に『レイディアントトレジャー』でボールを運び、
そして八坂神奈子さんの隙を縫って、『アブソリュートジャスティス』を決めたんです」

鈴仙「ふんふん……(そういや、星も中々ボール捌きが上手かったのよね。
QBKを多発していた昔でも、星のプレーは『シュート以外は全幻想郷レベルのFW』って褒められてたみたいだし)」

それに、恐らくは鈴仙や妖夢にも負けない頑張り屋の星の事だ。
あの前の練習試合と比べても、必死に能力を向上させて来たのだろう。
鈴仙はそう考えながら、星の話の続きを促す。

星「それで私、ゴールが決まって……! もう嬉しくって、感動で頭の中がパーンと弾けちゃって。
それで鼻水たらしながらぐちゃぐちゃになって、ナズーリンを抱きしめてたらですね。
あの子ったら、こう私に言うんですよ! 『……ご主人。 今の、ノーゴールだよ』……って」

鈴仙「……え? の、ノーゴール? バイタルエリアからミドルシュートを撃ってノーゴールなんて。
そんな事、あったりするの?」

星は笑い話だと思っていたらしいが、鈴仙はその話で笑えなかった。
FWにとってゴールとは掛け替えの無い最高の瞬間だ。その瞬間を、ノーゴールで覆されたとしたら……!
実際に、流石の星も思い出したのか顔を僅かに歪めて、悔しそうな表情を見せる。

193 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/02/12(木) 23:43:40 ID:MoXMpA7+
星「……いやあ。 あの時は本当に残念でした。
その後、マミゾウさんの高いパスを受けて、『正義の威光』を決めれたのは良かったんですけど、
その次の『正義の威光』が、接触プレーで反則を取られちゃって……。
特に更にその次! 後半ロスタイムにもう一回やった『正義の威光』なんて、絶対に決まっていたのになぁ」

謙虚というよりは、生粋のお人好しと評する方が正しい星は、純粋に悔しげな様子で自身のノーゴールを語る。
しかし鈴仙は、一連のプレーは間違いなく星の間抜けさが原因では無い、と直感的に見抜いていた。

鈴仙「(……確かにダイレクトシュートでは反則が起こりやすいけど。
そこまであからさまにノーゴールが連発するなんて。 なーんかおかしい気がする……)」

――とはいえ、鈴仙も鈴仙でそこそこ頭は回るが天才では無いし、
星程に無いにせよ単純であまり疑り深くは無いきらいがある。
だからこそ、守矢みらくるず戦に起きた不可解なノーゴールについて、
鈴仙は今後の話題で敢えて切り出したりはしなかったが――。

鈴仙「(……そんなにノーゴールが頻発する自体があるかどうか。
試合前にでも、師匠とかパスカル君とか……詳しそうな人にでも聞いてみようかな?)」

――と、鈴仙はとりあえず頭の片隅に止めておくことにした。

*星の評価値がやや上がりました。
*鈴仙が守矢みらくるずのチームスキル・ホームタウンディシジョンの存在に勘づきました。
 試合前などに頭の良さそうな人に相談する事で、何らかの対処が出来るようになりました。

194 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/02/12(木) 23:44:57 ID:MoXMpA7+
鈴仙「(……ところで、結局あの緑髪の女の人って何だったんだろ)」

星との楽しい雑談が一段落した時、鈴仙はふと最初に抱いた疑問が浮かんで来た。
鈴仙が星を訪れる前、何やら話をしていた緑髪の足の無い女性。
あの女性は一体、星とどのようなつながりがあるのだろうか。

鈴仙「(……さっきは隠してる様子だったけど。
星は嘘とか隠し事が苦手だから。 何か話をしてくれるかも……)――ねえ、星」

星「はい? どうしたんです、鈴仙。 そんな改まった声で」

鈴仙「う、うそっ。 私の声、改まってた?」

星「ええ。 これでも私、信者の方と色々話をしたり講釈したりしますから。
困ってる人とか、悩んでる人の声だって、一発で分かっちゃうんですよ?」

そう胸を張る長身の少女は、しかしどうやら自分自身の事には無頓着らしい。
鈴仙にしてみると、星の声も相当迷っているように聞こえた。
だから、鈴仙は帰り際に一言、これだけ聞いてみる事にした。

鈴仙「ねえ、星。 ―――さっきの女の人って……結局、何?」

星「え、ええっ……!?」

星はあからさまに困惑していた。もはや嘘を隠す気すらないらしい。
敢えて背中を見せて立ち去るふりをして見せる鈴仙を前に、
星は話すべきか、隠すべきかを必死に悩んでいるように見える。

195 :森崎名無しさん:2015/02/12(木) 23:49:40 ID:???
腐乱す審判で距離補正無視のシュートでどこからでもフリーで狙える
1対1狙い連発で接触プレイ増やして相手が引くとPKも狙える
逆に1対1狙いされると比較的困る戦力なのにそれも審判で防ぐ
守矢は審判買収で長所を伸ばして短所を補うことがテーマの外道チーム

196 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/02/12(木) 23:50:21 ID:MoXMpA7+
星「……えっと。 その………」

星は観念したように、鈴仙にこう一言答えた。

先着1名様で、

★少しだけ情報→! card★

と書き込んで下さい。カードやダイスの結果で分岐します。

JOKER→女性「それはあたしが自ら教えてやろう!」鈴仙「さ、さっきの人(?)だ!?」
ダイヤ→星「鈴仙。 私は……どうしたら良いんでしょうか……」
ハート・スペード・クラブ→星「……一つだけなら、答えられます」
クラブA→星「足が無い女装コスプレをしたロベルトさん(全裸)です」(※BADENDです)

197 :森崎名無しさん:2015/02/12(木) 23:50:39 ID:???
★少しだけ情報→ ダイヤA

198 :森崎名無しさん:2015/02/12(木) 23:50:48 ID:???
★少しだけ情報→ クラブ3

199 :森崎名無しさん:2015/02/12(木) 23:52:16 ID:???
お、ダイヤさんナイス

200 :森崎名無しさん:2015/02/12(木) 23:53:13 ID:???
もう星が嫁でいいよ
タイバニで幻想郷を制そうぜ

201 :森崎名無しさん:2015/02/12(木) 23:55:32 ID:???
ピエールも若島津いるし本当にやだな
ホームタウンディシジョンはフランスだから余裕あったんだけど強いと面倒だな
下手にシュート打ってもダメだわ
バランス崩し狙いのシュートも逆効果だし多分若島津にはそれの無効スキルついてると思う

202 :森崎名無しさん:2015/02/12(木) 23:56:13 ID:???
チャキ(居合の構え)

203 :森崎名無しさん:2015/02/12(木) 23:57:23 ID:???
新聞のDFのブロックとGKの1対1を見る限りだと本当は師匠のドリブルでごり押しも手
しかし審判があれだとノーゴールの確立高そう。1対1が狙いにくい

204 :森崎名無しさん:2015/02/12(木) 23:57:30 ID:???
また女装コスプレ(全裸)か・・・
服はオーラ的な何かか?

205 :森崎名無しさん:2015/02/12(木) 23:58:15 ID:???
嫌と言うより面倒
わざわざエリーンに話しかけなければならんし
どうせだったら嫁候補のパッチェさんに通い妻しにいきたい

206 :森崎名無しさん:2015/02/12(木) 23:58:23 ID:???
若島津相手には一発で決めないと駄目だからシュート+2回収しないとそろそろ苦しい
ブロッカーも強いみたいだし

207 :森崎名無しさん:2015/02/13(金) 00:01:42 ID:???
相談相手は
てゐ、師匠、けーね先生、マスターあたりかな?
師匠はあと印象値一上げれば特訓できるし
ディフェンスリーダーとしてけーね先生に頼ってみるのもいいかもしれない

208 :森崎名無しさん:2015/02/13(金) 00:02:45 ID:???
ワールドカップでもそういうアホなことやって世界からブチギレともう来ないという感想を得た
国があった

209 :森崎名無しさん:2015/02/13(金) 00:05:34 ID:???
??「結果は出したのでセーフニカ」

210 :森崎名無しさん:2015/02/13(金) 00:07:00 ID:???
観客も案外節穴ばかりじゃないし審判買収なんかしてたら絶対バレバレで評判信仰は落ちるのにな

211 :森崎名無しさん:2015/02/13(金) 00:07:50 ID:???
なら人里→相談→地底の順がいいかな?
個人的には草サッカーはやっておきたいけど最悪パスもありか

リアル幻想セブンに行くなら、マジでゆかりん洗脳はありかもね。
妨害緩和だけでもかなり大きい気がする。

212 :森崎名無しさん:2015/02/13(金) 00:08:07 ID:???
>>209 アジアでワールドカップベスト4とか本当にすごい国ニダ!
やっぱり韓国はアジア最強で最高の国ニダ!

213 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/02/13(金) 00:25:18 ID:pdvA3f1A
★少しだけ情報→ ダイヤA ★
ダイヤ→星「鈴仙。 私は……どうしたら良いんでしょうか……」

星はぽつりぽつりと、そう話しだした。
それは先程までの能天気な彼女と違い、心底悩み、苦しんでいる様子だった。

星「……さっきの人は口外するなって言ったけど。
でも、鈴仙にだったら話をしても問題ないと思います」

鈴仙「――そ、それってどういう意味? こ、告白?」

意味深な風な言葉を述べる星に、鈴仙は焦りながらもおどけて返す。
しかしそれは、やはりというべきか愛の告白では無かった。なぜなら。

星「――さっきの人は自分の事をスカウトと名乗りました。 ……『プロジェクト・カウンターハクレイ』の。
そしてあの人は私にこう言ったのです。
『おめでとう。 貴女は我らがプロジェクト・カウンターハクレイのキャプテン候補に選ばれました』……ってね」

鈴仙「…………!!」

――鈴仙にならば話をしても問題が無い理由。
それは、彼女もまた、『プロジェクト・カウンターハクレイ』。
サッカーにより、幻想郷の凝り固まったシステムの打破と変革を図る計画の一員として、
かつての鈴仙と同じように、スカウトを受けていたからに他ならなかった。

星「……鈴仙も、そうなんでしょう? 『プロジェクト・カウンターハクレイ』のキャプテン候補として、
幻想郷の未来を変える存在として、貴女も選ばれたのでしょう。 ……さっきの方から聞きました」

鈴仙「そ、そんな……」

214 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/02/13(金) 00:26:29 ID:pdvA3f1A
星「私は。 ……私達は、人間と妖怪の真なる平等を目指しています。
支配・被支配の関係を超えた、種族に関係無く、皆が笑いあえる世界を。
――丁度、サッカーで様々な種族の人妖が競い合うように。
そう言った意味では、私も彼女の語る計画に心を打たれなかった……と言えば嘘になります」

星は凛然とした様子で語った。先程の人懐っこい少女の面影は薄れていた。

星「ですが、私は同時に彼女達の計画を恐ろしくも思うのです。
努力が報われる世界、弱くても努力で強者に勝てる世界。 ……それは確かに素晴らしいことだ。

しかしそれでは、負けた人はどうなるのです?
その世界では、例え互いに努力を積んだ者同士の戦いであっても、敗者は労われない。
そして、勝って勝って勝たなければ……その者は、努力をしているのに怠け者として揶揄される。だから止まる事は出来ない。

そうした果てに、人間と妖怪との不平等とはまた別な。 ……もしかしたら、もっと恐ろしい不平等が生まれるのではないか。
――私は、そんな気がするんです」

鈴仙「……確かに、そうかもしれない」

鈴仙は辛うじて相槌を打てた。

星「だけど。 ……私は同時に、そんな世界に興味を抱いている。
聖の教えとは背く事になるかもしれないけれど、そんな苦しい世界を、仲間達と乗り越えてみたいとも思う。
ぬるま湯のような夢の世界よりも、生きてそこにある現実が……その戦いの先にはある気がするのです」

虎の獰猛さと、寅の穏やかさを兼ね備えた少女は、こう鈴仙に苦悩を語る。
『プロジェクト・カウンターハクレイ』に潜む危険を恐れ、その一方でその危険を愉しみたい。
かつての日向への烈しい拒絶は、自身の心に封じられた獣性への恐怖と反発では無いか。
医学の一環として精神分析を齧っている鈴仙は、咄嗟にそんな予想をした。

215 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/02/13(金) 00:28:37 ID:pdvA3f1A

星「鈴仙。 私は……どうしたら良いんでしょうか……」
星は泣きそうな顔で俯いた。鈴仙は星にどんな声を掛けてあげればいいのか。
そもそも、星の半分も考えていない自分なんかに、何か言える事があるのか。

そう思いながら、鈴仙は―――。

A:星の自分よりも大きな身体を、やさしく抱きしめた。
B:「――良く分からないけど。 私は……星が行きたい道を選べば、良いと思う……」
C:「私に聞く必要なんてないよ。 貴女には、もっと頼れる仲間が一杯いるじゃない」
D:星の頬を、軽く張り倒した。
E:「これからは選手でなく妻として私を支えて欲しい」ここよ! ここで告白よ!
F:その他 自由選択枠

先に2票入った選択肢で進行します。メール欄を空白にして、IDを出して投票してください。

*シリアスそうな選択肢ですが、大きなプラス/マイナスやルート分岐はありません。
 ロールプレイして、気軽に選択をしてくだされば幸いです。

216 :森崎名無しさん:2015/02/13(金) 00:29:50 ID:o1En3Gt+


217 :森崎名無しさん:2015/02/13(金) 00:30:08 ID:bQWNPbA+
A よしよし

218 :森崎名無しさん:2015/02/13(金) 00:30:49 ID:IfcxLHLU
F人間も、妖怪も、動物も変わらない。何もかも生きているということは闘いだもの
 何も変わらない。
まぁつまり
戦わなければ生き残れない!

219 :森崎名無しさん:2015/02/13(金) 00:32:22 ID:???
FA+そのまま泣いている姿を見られないようにと言いながら慰めるように
   暗いところ(意味深)に行く

220 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/02/13(金) 00:33:53 ID:???
――と、いったところで今日の更新はここまでです。

>ホームタウンディシジョンについて
細かい事は言えませんが、実は、対処をしなくてもストーリーの流れで、前半終了時には効果が切れるようにしたいと思っています。
ですので、そこまで恐れなくても大丈夫と言えば大丈夫かもしれません。
対処についても、やろうと思えば苦労せず出来る程度にしようと思っています。

それでは、皆さま、本日もお疲れ様でした。

221 :森崎名無しさん:2015/02/13(金) 00:41:22 ID:???
乙ロットー!

222 :森崎名無しさん:2015/02/13(金) 00:45:32 ID:???
乙でした。
どのルートが一番鈴仙の嫁が多くなりそうかな。

223 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/02/14(土) 00:53:38 ID:???
こんばんは、更新していきますが、今日は文章だけになりそうです(汗)
>>221
乙ロットありがとうございます!
>>222
乙ありがとうございます。どのルートでも行動次第で嫁は増やせますね。

224 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/02/14(土) 00:54:38 ID:???
A:星の自分よりも大きな身体を、やさしく抱きしめた。

鈴仙はこういう時、どういう表情をすれば良いか分からなかった。
不安げな星の表情が、かつての妖夢と重なる。
自分はまた、大事な友人を失ってしまうのではないか。道を違えてしまうのではないか。
後悔すべき事では無い、過去に引きずられてはいけない。頭ではそう理解していても、心が恐怖で動かない。
しかしそれでも、数々の出会いと別れから成長した鈴仙は、必死に心を奮い立たせ、一歩を踏み出す事ができた。

鈴仙「――んっ……!」

スッ……ガバッ。

星「ふ、ふへぇっ? れ、鈴仙?」

――具体的には、鈴仙は気の利いた言葉をかける事もせず、文字通り一歩を踏み出して。
そのまま、星のすらりとした身体に飛び込んで行った。

星「ちょ、ちょっと鈴仙! 何してるんですか! やめてくださいよ!?」

短く綺麗に整えられた、金と黒のメッシュがされたショートヘアにスレンダーな長身。
遠目から見ると美青年とも勘違いされる星は、
そんな鈴仙の抱擁に、やはり少女っぽく顔を真っ赤にして目を回して緊張を隠さない。

鈴仙「星。 大丈夫。 私なんかよりもしっかり考えている星なら、きっと大丈夫だから……!」

そんな星に対して熱っぽく抱き着く鈴仙は、丁度星の首筋位の背丈しか無く、
傍から見ると星の彼女のように見えなくも無い。
……当の本人としては、上手く表せない感情を全力で表現しているだけなのだが。

鈴仙「私だって……これから先、自分がどうなるかなんてわからない。
正直言って、私は幻想郷がどうとか、仲間がどうとかすら考えられてないと思う。
自分の事で、ホントに精いっぱいなんだ」

225 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/02/14(土) 00:55:55 ID:???
星の温もりが伝わって来る。鈴仙は今なら、自分の想いを少しでも話せるような気がした。

鈴仙「……だけど、星は凄いと思う。
だって、星は自分の事だけじゃなくって、幻想郷の事とか、仲間と戦う事とか。他がきちんと見えてる」

星「私は何も見えてないですよ……。 宝塔も良く落としますし」

鈴仙「そんな事……宝塔は、そうかもしれないけど。
それでも、星は仲間の為に凄いFWになれたじゃない。萃香さんからゴール、割ったんでしょ?」

星「あれは……皆の協力のお蔭です。私が凄いんじゃありません。私はただの力の弱い妖怪。
それを、毘沙門天様が私を見出して下さり、聖や命蓮寺の皆が、私を慕ってくれた。
――鈴仙だってそうですよ? もしもあのヒューガーとの一件の際、鈴仙が居なかったら。
私は今でもきっと、『急にボールが来たので……』とか言って、仲間を守れなかったと思います。
私は皆のお蔭でここまで来れた。だから、私は皆の力になりたい。 それだけです」

星は少しずつ緊張がほぐれたのか、鈴仙の頭を優しく撫でてくれた。
鈴仙は一瞬、このひとは自分の実の姉では無いかと勘違いしそうになった。

鈴仙「……なんだか、私の方が慰められてるみたいになっちゃったけど。
でも、星はもう、答えを決めてるみたいね」

星「……え? そ、そんな事ないですよ?」

暫くの抱擁の後、鈴仙と星は違いに再び近くで向き合う。恥ずかしさはもう無く、代わりに鈴仙は安心感を覚えた。

鈴仙「さっきから言ってたじゃない。 私は皆の力になりたい、って……。
――それが星の望む道だったら、それが一番出来る道を選ぶしかないんじゃあないの?」

226 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/02/14(土) 00:57:01 ID:???
だからこそ鈴仙も、先程までの恐怖を振り払い、そう自信を持って星に話す事が出来た。
鈴仙は中山の言葉を思い出す。
友人とは『互いに違う道を行こうとも、自分を理解してくれる存在』である……と。
鈴仙は星や妖夢が自分と違う道を選んだとしても、それを恐れる必要は無いのだから。
星も、鈴仙の言葉にはっとして気付かされたように目を丸くし、そのままうるうると目元を潤わせて――。

星「……ええ、そうですよね! 『プロジェクト・カウンターハクレイ』に乗るか、乗らないか。
今の私には、どっちを選んだ方が仲間を守れるかは分かりません。
それでも、どちらが私の望む道をより実現できるのか。 それをしっかりと考えてみようと思います!」

――と、鈴仙に向かって大きく頷く。やや大げさなリアクションも、星のチャームポイントだった。

鈴仙「(……妖夢は強くなる事を望み、神子が牛じる実力主義の組織・ハイパーカンピオーネへとその身を投じた。
星は仲間を守る事を望み、……今は、どの道を選ぼうか悩んでいる。
私は……何をいちばん望んでいるのかな)」

そんな元気いっぱいな星の横顔を見て、鈴仙はかつて同じような顔をしていた妖夢を思い出し、
そして――鈴仙自身、自分が今何を望んでいるかが、少しだけ分からなくなった。

鈴仙「(私は……仲間と一緒に強くなりたい。 けど――それは本当の望み?
師匠と並び立つ選手になる。 ……本当にそう? ……いや、ウソでは無いと思うけれど。
――でも、私は一体。 ……何を一番望んでいるんだろう……?)」

――命蓮寺からの帰路、鈴仙の思考は再び混沌と渦巻いていった。

*星の評価値が追加で大きくあがりました。

227 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/02/14(土) 00:58:01 ID:???
……と、いったところで一旦ここまで。つづきは1時間以内に投下したいです。

228 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/02/14(土) 01:48:41 ID:???
更新を再開します。
順番としては、
@てゐの特別イベント(評価値が一定値を超えたボーナス)→A9日目結果ハイライト→B記載漏れの8日目試合結果
→C10日目朝・新聞イベント
……という流れにしたいと思っており、今日でBまでは終わらせたいと思っています。

229 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/02/14(土) 01:49:43 ID:???
〜9日目午後・てゐとの特別イベント〜
【てゐの本気】

永遠亭から帰ると、てゐが出迎えてくれた。
ぱたぱたと玄関へと走り寄ってくれる姿は、その外見も相まって非常に愛らしいが、
その内面の悪辣さを良く知っている鈴仙にとっては不愉快極まりない。

てゐ「お帰りなさい、鈴仙ちゃん。 随分とお熱かったようで何より。 ヒューヒュー」

鈴仙「……どこで聞いてたのよ。 相変わらず地獄耳ねぇ」

てゐ「えっ!? マジで何かあったの!?」

鈴仙「残念だけど、相手は同性だし。 普通に悩みを相談されただけだから」

てゐ「な〜んだ、残念。 折角ブン屋に特ダネ売りつけて小遣い稼ぎしようと思ったのに」

鈴仙「アンタは私を一体、何だと思ってるのよ……」

先程までの星との切実な会話と比較したら一目瞭然に、
てゐが鈴仙に話しかけて来る内容はことごとく下世話でレベルが低い。
鈴仙の口調が不機嫌になるのも致し方無い事ではあったが――。

パスカル「ははは。 相変わらず二人は仲が良いな」

鈴仙「ど、どこがよっ!?」

てゐ「えー、私も鈴仙と仲良いってバレたら社会的評価落ちるしー」

230 :森崎名無しさん:2015/02/14(土) 01:50:31 ID:???
一旦乙です

モチのロン、ロベルト本郷院ルートさぁ!

鈴仙「帰れ」

森崎なら笑い飛ばして自分の道を行くだろう
日向なら自分が間違ってるなんて考えすらしないだろう
中山さんなら他のもっと平坦な道を知りつつも、敢えて困難に乗り込んでいくだろう

鈴仙さんはまだまだ、迷いが消えない
けど、迷えるだけすごいよなあ……大概の人は言い訳して迷うことすらなく、
下手したら道さえ見えず、埋没していくんだから……

あまり無理はなさらすにー

231 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/02/14(土) 01:50:56 ID:???
――それは、第三者のパスカルからしてみれば、これ以上無い親愛の証らしい。
夕食の席、 てっちり をつまみながら、パスカルは鈴仙とてゐにこう語った。

パスカル「そもそも、仲が悪ければあんな『インビジブルデューパー』みたいな凄い合体シュート、
出来る筈も無いんだが……それを度外視しても、だ。
てゐと居る時のレイセンが、一番緊張していないな……と思ってな」

鈴仙「……べつに、パスカル君と話してる時だって、緊張してないわよ。
佳歩とかつかさみたいな部下のウサギとだって、妖夢とか星みたいな友達とだって……」

パスカル「そうかな?」

パスカルは何故か上機嫌だった。

パスカル「最初からずっと思っていたが、レイセンは幻想郷の人妖として、かなり特殊だよ。
相手の顔色をしっかり窺って、時には遜り、時には強気に出たりする事が多く、自分の都合で時々の性格を変えている。
なんというか、俺達の世界の人間とそう変わらない感じだ。
……暢気さと世間ズレしてる所は、ちょっと違ってるけどな」

鈴仙に聞かれないよう、パスカルは最後の一行を小声で早口で述べた。
暢気な鈴仙相手にはそれで充分だった。 鈴仙は特に気を害した風も無く、

鈴仙「……その話、他の人にもされたわよ。 ……誰にされたかは、ちょっと覚えていないけど。
――で、それとてゐとがどんな関係があるって?」

パスカル「いや。そんな中で、レイセンは無意識に他者に気を遣っているというか。
言っちゃ悪いが、ちょっと遠慮してるフシがあると思ってね。
俺の知り合いにも居たな、アイツは確か今ブラジルのサンパウロだったか……」

パスカルは鈴仙に話しながら、過去を振り返っている様子だった。
てゐは鈴仙の隣で、少し恥ずかしげにもじもじしているような気がしたが、
良く見ると輝夜おさがりの「すまほ」なる端末が示す株価の上下を気にしているだけだった。

232 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/02/14(土) 01:52:20 ID:???
パスカル「……まあ、兎に角。
そんなレイセンでも、てゐと話している時は何だか素の自分を見せているような。
そう思っただけなんだ。 すまないな、長話になっちゃって」

食事が気になったのか、パスカルはそれで早々に会話を切り上げる。
鈴仙は何だか狐につまされたような気持ちになったが、

てゐ「鈴仙ちゃ〜ん、友達でしょ? だから私と契約して、連帯保証人になってよ〜」

鈴仙「はいはい……」

――鈴仙から見て、てゐは結局相変わらず。
試合の時や練習の時は一時団結するし、イザという時に頼りになるのは否定しないが。
こと日常においては、てゐは鈴仙との友情なんてあまり考えていないと感じた。

233 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/02/14(土) 01:53:41 ID:???

〜食事後・てゐの私室〜

てゐ「……(鈴仙。 鈴仙かぁ。 昔は、私もアイツの事嫌いだったけどなぁ)」

――しかし、てゐは普段の飄々とした仮面の中で、
鈴仙に対して並々ならぬ感情を抱いていたのは言うまでも無い。

てゐ「(ここに来た当初はヒドいモンだった。無能なクセにプライドは一人前。
地上人への差別根性は丸出しで、だけど自分が特別強いワケでも無い。
だけど、鈴仙もここ暫くで、めちゃめちゃ変わったよなぁ……特に、中山さんが来てからは)」

パスカルの言葉に機に考えてみると、最初はいけ好かない奴と思っていた鈴仙が、
何時の間にか自分の中で大きな存在になっていった事実に気付く。
一緒にサッカーをしたり、遊んだり、宴会でバカをやったり、
そして……努力に裏打ちされたテクニックに溢れる、まさしく下剋上のコンビシュート
――『インビジブルデューパー』を完成させたり。
そんな中でてゐは、変わりゆき成長する鈴仙をいつも間近で見て来た。

てゐ「――鈴仙が頑張ったら、次は私が変わる番……なのかねぇ、やっぱり」

試合中何度も無意識的に感じていた、そんな感覚。
このままでは、自分がかつての鈴仙のように、年増の大妖怪としてのプライドに縋るだけの、
案外大したことない存在になってしまうのではないか。

234 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/02/14(土) 01:55:00 ID:fsJU9Hc2
てゐ「……このままじゃ、私も『全幻想郷選抜大会までは永遠亭レギュラークラスでありながら、その後没落した凡手』
扱いされちゃうかもしんないしね。 ちょっと、メンタルトレーニングでもしてみようかな」

てゐはこれまでも、中山の影響を受けた鈴仙の近くで多くの変化をして来た。
しかし彼女は今、自らの意志で変わろうと思った。道を切り開いてみようと思った。
その結果――てゐの潜在能力は、特段の練習をこなす事も無く開花したのである。
具体的には……。

先着1名様で、

★てゐの成長→! card★

と書き込んで下さい。カードやダイスの結果で分岐します。

JOKER→てゐ、常に本気モードに!全能力+2で、全必殺技の発動率が+1/4!(スキル・本気モードは消滅)
ダイヤ→ハート・スペード・クラブ+パスカットフラグを回収!
ハート・スペード→クラブ+鈴仙とのコンビプレイフラグ(連続ワンツー)が立った!
クラブ→スキル・本気モードの効果が全能力+2から+1に。その代わり、てゐの全能力が+1!

235 :森崎名無しさん:2015/02/14(土) 01:55:44 ID:???
★てゐの成長→ ダイヤ8

236 :森崎名無しさん:2015/02/14(土) 01:55:58 ID:???
★てゐの成長→ JOKER

237 :森崎名無しさん:2015/02/14(土) 01:56:51 ID:???
惜しいが悪くはないな、むしろいい結果だ

238 :森崎名無しさん:2015/02/14(土) 01:57:51 ID:???
惜しいいい! けど充分だ!

239 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/02/14(土) 02:15:48 ID:fsJU9Hc2
★てゐの成長→ ダイヤ8 ★
ダイヤ→ハート・スペード・クラブ+パスカットフラグを回収!

てゐ「(……うむ。 今ならなんか私も出来そうな気がするぜよ)」

互換キャラの口調が若干移りそうなくらいまで、てゐはメンタルトレーニングに励んだ。
というか仮にてゐの互換キャラがカルツ君だとしたら、相棒の鈴仙はシュナイダーなのだろうか。
そんな良く分からない電波が聞こえて来る位、てゐはガラにも無く真面目に励んだところ。

てゐ「(――そうね。 元のポテンシャルは流石に急には成長出来ないけれど。
その配分を上手く振り分ける事なら、今でも出来るかもしれないわ)」

――何となく、今なら急場で無くとも本気モードの力を出せるような。
そんな前向きなイメージが鮮明に溢れて来る。
特に先の試合で感覚を掴んでいたパスカットの技術については、今すぐにでも実現可能となりそうだ。
それだけでは無い。今こうして、まるで鈴仙の影を追いかけるように思考を巡らせたてゐは、
鈴仙がこれまで歩んで来た道の辛さ、楽しさ、厳しさ。その全てが分かるような気がする。

てゐ「(……そして、鈴仙との連携についても工夫が出来る着想を得た。
私は今でも、既に永琳様を超えて永遠亭一のパサーになった自負があるけれど。
ここで、鈴仙との連携が強化出来れば、私達の連携は――お師匠様をも超えられる!

ふふ……鈴仙。 こんな事は死ぬほど恥ずかしいからこの先二度と、()で括ってある文章内でも二度と言わないけれど。
……あんたはさ。 佳歩とかつかさとか他のウサギ達だけじゃない。 あんたはもはや――私にとっても希望なんだ。
弱い私らが、私らなりの個性と特徴、そして努力で強い奴らにも勝てるかもしれないって。 そう思える為の希望なんだよ……!)」

そこまで思ったてゐは、「あー恥ずかし」と言って早々に何時もの悪辣な子どもの顔に戻ったものの。
それ以来、てゐは鈴仙に対してほんの少し優しくなった……ような気がしたのは、鈴仙の妄想かもしれなかった。

*てゐの全能力が+1されました。
*更に、てゐがパスカットフラグを回収! パスカットが+1され、『フラスターエスケープ』の発動率が1/2になりました。
*てゐのスキル・本気モードの上昇幅が+2から+1になりました。

240 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/02/14(土) 02:22:13 ID:???
……と、言ったところで疲れてしまったので、今日の更新はやっぱりここまでです。
明日は以下のイベント群ABCを消化し、10日目の行動選択まで行ければと思っています。

<現在消化中の固定イベント群>
済てゐの特別イベント(評価値が一定値を超えたボーナス)
A9日目結果ハイライト
B記載漏れの8日目試合結果
C10日目・新聞イベント

>>230
一旦乙ありがとうございました。
鈴仙も大分吹っ切れては来たのですが、肝心の道がまだちょっとあやふやな感じですね。
お言葉に甘えて無理せず、今晩は休ませて頂こうと思います。

それでは、皆さま、本日も遅い時間までお疲れ様でした。

241 :森崎名無しさん:2015/02/14(土) 12:39:50 ID:???
乙ウサ

あれ、てゐ普通に強くなってないかな
ガッツを除けば準一級レベル……?

中山「鈴仙はワシが育てた」

242 :森崎名無しさん:2015/02/14(土) 13:51:46 ID:???
乙ロットー!
次の試合でサイドチェンジで横を幅広く使っていくのも考えてたから、ここでてゐの強化は助かるのじゃ
だって敵の長所が縦のラインが強いだけど裏を返すと縦しかないもん

243 :森崎名無しさん:2015/02/14(土) 14:06:45 ID:???
審判「本当にそうかな?」

244 :森崎名無しさん:2015/02/14(土) 14:10:57 ID:???
横の揺さぶりは審判がカバーしてクリアー……なんでやねん!
しかし横のゆさぶりが弱点ってイングランドのフランス評そのまま

245 :森崎名無しさん:2015/02/14(土) 15:40:01 ID:???
その後没落した...って本編でクラブAをピンポイントパスされた◯山さんじゃないですか...

246 :森崎名無しさん:2015/02/14(土) 20:34:13 ID:???
てゐさんはちょっと前まで、選抜入りできるのか?
と心配してたが今は逆に選抜にすっぱ抜かれないか?
と心配になるな

やっぱこういうイベントあるのかー
佳歩さんや慧音先生でも余裕があれば狙いたいが……決勝戦まででのスパンでいいから
個人的に活躍してほしいし、大砲と壁は必要だよね
とりま草サッカーの成長に期待

247 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/02/14(土) 21:40:29 ID:???
こんばんは、更新していきます。
>>241
乙ありがとうございますウサ。
てゐはこれで、パスに関しては間違い無く世界トップクラスになりましたね。
本気のエンシェントデューパーの威力はなんと58です。
他の分野もドリブル、一対一、タックル、パスカットに技がありますし、中々頼れると思います。永遠亭のバビントン君ですね。
>>242
乙ロットありがとうございます。
守矢チーム戦については、またイベントを考えていますので、ちょっと厄介かもしれません。

248 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/02/14(土) 21:42:07 ID:???
〜大会9日目・固定イベント〜
【試合結果ハイライト・9日目】

−9日目午前・妖怪の山守矢スタジアム−

早苗「……完敗です。 やっぱり、霊夢さんは強いなぁ……」

守矢みらくるずのトップ下・東風谷早苗は、試合終了後のフィールドで寂しげにそう呟いた。
鈴仙達永遠亭ルナティックスと妖夢達西行寺亡霊連合との試合終了と時を同じくして、
妖怪の山にある豪奢なスタジアムでは、博麗連合2015VS守矢みらくるずとの試合が終わった。

試合結果は、……3−0。 完全に、守矢みらくるずの完敗だった。

ピエール「対戦相手のトップ下。 あれが幻想郷での最強プレイヤー――レイム・ハクレイか」

早苗の隣で口惜しげに敵陣を睨むのは、フランスが誇るフィールドのアーテイスト。
科学と呪術を融合させた守矢の術で、幻想郷に精神を媒介している彼はその特殊な立場もあって、
半ば観光感覚でこの場に立っていた事は否定できない。
――あの、自身をも大きく凌駕する才能を持つ、正真正銘の天才を目の当たりにするまでは。

霊夢「(また勝った。 これも努力のお蔭なのかな? それとも……)」

そして、この試合1ゴール2アシストの活躍を遂げ、間違いなく勝利に最も貢献していた人物
――博麗霊夢は、当たり前に約束されていた勝利を味わう事は勿論せず、
だからと言って、いつものように面倒臭がることもせず。 ……どこか満たされぬ感情を覚えていた。

249 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/02/14(土) 21:50:14 ID:???
神奈子「うーむ、負けたか。 まあ、これもシナリオ通りと言って差支え無かろう。
諏訪子。 例のピエール君みたいな装置の『量産型』、きちんと準備出来てるんだろうね?」

諏訪子「へいへーい。 決勝トーナメントの……うん、後半位から稼働可能だよ。
だからさ、前半戦。 ……神奈子も死んでもトチんないでね? 特に、早苗にはバレないように」

神奈子「ああ、分かってるさ」

諏訪子「大丈夫かなぁ……(――っていうか。 審判を買収だなんて、そんなあくどい事してて良いのかなぁ。
今の内に弁護士でも雇って、全責任が神奈子に来るよう根回ししとこうかなぁ)」

敗北したにも関わらず、その様子を概ね満足気で見守るのは悪い大人達だった。
早苗の保護者を自認する守矢の二柱は、信仰を売り歩く商人。
商人は過程における損失よりも、結果における利得を何より重視する。
決勝トーナメントの進出が確定した状況での敗北は、彼女達が目指す結果について、何の影響も無かった。

森崎「おい若島津。 お前、こんなトコで何してんだよ?」

若島津「今の俺は若島津では無い。 日向さんの下を去った俺は、ついに外界での自分を忘れてしまった……。
今の俺は、酒と暴力を愛する、一匹の獄卒に過ぎんぞ」

――この試合もFWで出場し、偶々であった知り合いの若島津から一対一で1ゴールを奪った森崎は、
再会を惜しむ事は勿論せずに、意気揚々と若島津をおちょくりに向かっていた。
しかし当の若島津は、昔以上に気難しく、そして頭がおかしくなってしまったらしい。
森崎の言葉に全く耳を貸すつもりはなかった。

華扇「(――そう、それで良いのです若島津。 貴様は既に人である事を捨てた修羅これ美味しいわね……)」ムシャムシャ

森崎「(うわっ。 若島津の奴、後ろの ロースカツ 食ってるピンク髪の姉ちゃんにめっちゃ睨まれてる。
ひょっとして、この琴音さんみたいなストーカーに追われたノイローゼで、あんな風になっちまったのかな)」

そしてその結果、森崎の脳内で別の誤解が生まれかけていた。

250 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/02/14(土) 21:52:42 ID:???
魔理沙「(今日の試合は1ゴール……!
やっぱり、あのシュートが完成しないと私の火力はレミリアはおろか、うどんげや星にも劣りそうだ。
今日もこれから練習だな……)」

――こうして騒ぐチームメイトや敵チームの選手。
そして、寂しそうに佇む霊夢にも目もくれず、彼女の相棒である霧雨魔理沙は更なる強さを求めるべく、
早々にスタジアムを去って自主練習へと向かうのだった。


博麗連合2015 3 − 0 守矢みらくるず 試合終了!

251 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/02/14(土) 21:54:00 ID:???

***

−9日目午後・人里サッカーコート−

レミリア「――HA!」

ズバアァァッ! バシュウッ!

パチュリー「決める……!」

ズバァァァァァァァッ!

フラン「ぎゅっとしてー、ドッカーーーンッ!」

バゴオオオオオオオッ! ドガドガズバァァァッ!

咲夜「ここよ……ここで、決めるのよ!」

バギュッ!! ―――ズバアアアアアアアアアアアアアアッ!

美鈴「アチョ〜〜〜〜!!」

バゴオッ、ズバアッ!

陸「アイヤー。 皆、溜まってるアルなァ。 先の敗戦が、余程悔しかったアルねぇ」

252 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/02/14(土) 21:56:01 ID:???

永遠亭ルナティックスの試合が終わった後に執り行われた、
予選リーグAブロック最終試合、紅魔スカーレットムーンズ対バケバケ同盟の試合は散々だった。
無論、スカーレットムーンズによる圧倒的な虐殺試合だった、という意味である。

キャプテンでありCFのレミリアが4ゴール1アシスト。
これでレミリアは鈴仙を抜いて単独で得点ランキングのトップに立つ。
レミリアから1アシスト、パチュリーから2アシストを受けたフランドールはハットトリック。
聖徳ホウリューズ戦での激しいマークによる負傷から復帰したパチュリーは、
しかし本調子でない為か後半からの出場だったが、1ゴール3アシストの活躍。
それに加えて咲夜がDFの位置から、距離による減衰の無い『殺人ドール』で1点、
美鈴がフリーキックから自慢の必殺ミドルシュート、『緋龍拳』を放ち1点。
また、小悪魔も前半に1アシストの活躍を見せている。

試合結果は10−0。
まさしく先日スカーレットムーンズが受けた屈辱――新興勢力・聖徳ホウリューズ相手への敗北を経てもなお、
彼女達はあくまで圧倒的な強者たらんと、決して手を緩める事も怯える事もなかった。


紅魔スカーレットムーンズ 10 − 0 バケバケ同盟 試合終了!

253 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/02/14(土) 21:57:06 ID:???

***

−9日目午後・再び妖怪の山守矢スタジアム−

9日目午後の試合は、ある意味では紅魔スカーレットムーンズの試合よりも、
こちらの試合の方が目立っていたかもしれない。
大会予選Bブロックの最終試合。スカーレットムーンズ二軍対妖精大連合の試合である。
本来の実力層的に考えて、メイド妖精と野良妖精との試合である以上、盛り上がりなど見込めぬ筈だったが。
――今大会での妖精大連合には、観客を魅了するトリックスターが居たからだ。

来生「ハッハァ! 俺は天才だ〜〜!!」

バシュッ! ズバァァァァァッ!!

実況「き、決まった〜〜! ゴーーーール! 妖精大連合のプレイングマネージャー来生哲兵選手、
メイド妖精@選手の一対一に勝利して、後半戦のみでハットトリック達成!
そして同時に試合終了! 3−0! 3−0で、予選リーグ2勝1分の妖精大連合は、決勝トーナメントに駒を進めました〜!」

大妖精「えっと。 ……あの。 カントクさん。 活躍してもらってこんな事言うのもヘンですけど。
自分抜きで勝てるんだったら、極力私達に任せたい……みたいな事、前言ってませんでしたっけ?」

来生「へ? 俺そんな事言ったっけ? でもしょうがねえだろ。
お前たちが何時まで経っても攻めあぐねてたから、我慢できなくなっちゃってさー」

人間でありながら、妖精に近い気質を持つ来生はとぼけてみせる。
彼は自分自身の楽しさやこだわりについては妥協しないが、崇高な理念は存在しない。

チルノ「むぐぐ〜! あたいがもうちょっと強ければ、コイツがちょーしに乗らなくって済んだのに〜!」

254 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/02/14(土) 21:58:40 ID:???

そんな来生の活躍を嫉妬するチルノは、妖精でありながら人間や妖怪に近い。
彼女は自分の理念――妖精たちの地位向上――を振りかざしはするが、それでもやはり深い事は考えない。
……そんな二人の絶妙で危ういスタンスが、
チームの士気と在り方を良い意味で高揚させていた事は言うまでも無かった。

観客「おい、ところで」「ああ。 あの外人だろ」「どうして妖精ばかりのチームに一人野郎が……」「きっと『そういう』人なんだよ…」

ヘルナンデス「(観客からあらぬ……では無いかもしれないが。 それでも不当な評価をされてるような気がする……。
くそっ。キスギの方がずっと、女の子たちに密着したりお風呂入ったり着替えしたり。 色々役得してる筈なのに……)」

ルナ「(ナンデスさんって悪い人じゃあないけど、たまに私達を見る目がアヤシイような……気のせいかな)」

――そしてこのチームの一番の被害者は、妖精的過ぎてあらぬ疑いを掛けられない来生に代わり、
不当に(?)ロリコンの烙印を押されているGK(今日は監督役)。ジノ・ヘルナンデスかもしれなかった。


妖精大連合 3 − 0 スカーレットムーンズ二軍 試合終了!

255 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/02/14(土) 21:59:41 ID:???
〜10日目午前・固定イベント〜
【8日目の試合結果+花果子念報・その9】

『大会8日目・聖徳ホウリューズ5−0で羽目玉チームに勝利』
『蘇我屠自古選手2ゴール、豊聡耳神子選手1ゴール2アシスト、小田和正選手しれっと1ゴール』
『岬太郎選手、鮮やかなゲームメイクで1ゴール1アシスト』
『代表当落線上!? 射命丸文、人里相手に2ゴール止まり』
『反町1ゴール1アシスト、犬走1ゴール、姫海棠1アシストも決勝Tに不安』
『人里の謎のろくろ首妖怪、河童をちびらし1ゴール』
『人里FC、妖怪の山FCに1−4で完敗』

――鈴仙はサボっていた、大会8日目の新聞や雑誌記事のスクラップを貼りながら、
今日の朝食である クッパ を食べていた。

鈴仙「――聖徳ホウリューズは、もう隠さないで一芸特化の外界の選手達を使っているのね。
それで5−0で名無しチームに勝利……か。
スカーレットムーンズは同じようなチームに10−0で勝ってる事を見れば、点差だけ見れば案外大した事ないかもだけど。
あのお面の妖怪(こころ)も居るみたいだし、実力的にも、まだまだ底が知れない感じね」

大会得点ランキングとアシストランキングも更新しながら、
鈴仙はむうっとその出来上がったランキング表を確認してみる。
同じ選手が被っていないか、カウントしそこなった試合がないか。
そんな観点から何度も何度も注意深くランキングを見返すのだ。

鈴仙「レミリアさんやら霊夢やらが分身していて、それが機に忍者設定でもついちゃったら、
もう目も当てられないからね……」

目に見えぬ忍者に怯えつつ、鈴仙はランキング表に間違いが無い事を確認する。
今は大会10日目。
予選リーグの試合は、幽香やリグル率いる雑魚妖怪チーム対、さとりや勇儀率いる地霊殿サブタレイニアンローゼス。
白蓮や星の居る命蓮寺ロータス対、名無しのチームを残すのみである現状、ランキングは以下のようになっていた。

256 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/02/14(土) 22:01:01 ID:???
大会得点ランキング(表記はメインキャラのみ):
9ゴール レミリア
8ゴール 鈴仙
6ゴール フランドール、来生、射命丸
5ゴール 魔理沙、屠自古
4ゴール 勇儀、諏訪子、森崎
3ゴール 早苗、霊夢、神子、反町
2ゴール 神奈子、ピエール、星、メルラン、天子、赤蛮奇
1ゴール 妹紅、佳歩、咲夜、美鈴、謎の向日葵仮面、サニー、リリーB
      影狼、藍、空、幽々子、幽香、針妙丸、パチュリー、小田、椛、岬

大会アシストランキング(表記はメインキャラのみ):
5アシスト 霊夢
4アシスト てゐ、パチュリー、神子
3アシスト 早苗、ピエール、小町、小悪魔
2アシスト 森崎、反町、はたて、岬
1アシスト 鈴仙、影狼、大妖精、橙、お燐、諏訪子、アリス、レミリア
       衣玖、針妙丸、空、リリーW、マミゾウ、ルナサ

257 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/02/14(土) 22:02:12 ID:???
鈴仙「現時点での得点王はレミリアさん。アシスト王は霊夢。 これだけ見ると、いつもの大会っぽいけれど……」

幻想郷にてこうした大会のランキングの話となると、
それは即実際での妖怪としての格や、スペルカードやその他肉弾戦での強さと一致することが多い。
今までは、その定説をひっくり返せるのは、努力の魔法使い・霧雨魔理沙くらいであると言われていたが――。

鈴仙「フフフ……私が今んとこ得点王ランキングで2位になってるなんて。
今までだったら、誤植以外ではあり得なかったわ……」

鈴仙は、レミリアのすぐ下に付ける自分の名前を見て、一人悦に入ってニヤニヤしていた。
今までは勇儀や魔理沙、もしくはフランドールや射命丸のような人物がランクインしている位置に、
自分の記録がしっかりと記されている。

鈴仙「私だけじゃない。 てゐも4アシストで霊夢に次ぐアシスト数だし。
もしかしたら、このまま決勝まで行ければ、私が得点王に。てゐがアシスト王になっちゃうかもしんないわね……」

――確実に、この大会は何かが変わっている。
鈴仙はそんな確信を抱きつつ、決勝トーナメントの強敵に対する恐怖よりも期待を膨らませていたところ――。

ガラッ。

佳歩「あっ、鈴仙さまおはようございます。 新聞、お持ちしました」

鈴仙「あちゃ。 なんか悪いわね佳歩」

佳歩が甲斐甲斐しく、自室に朝食を持ち込み作業をしていた鈴仙に新聞を持って来てくれた。
新聞の一面は、人里で聞いた噂通り、博麗連合が守矢を完膚無きまでに叩きのめした事や、
スカーレットムーンズが10−0で勝利した事。射命丸が案外大したこと無いかもしれない事などで埋められていた。
鈴仙は佳歩にお礼をして、そのままゆっくりと一人、新聞を開いてみる事にした。

鈴仙「……さて。 今日は何か面白い記事は無いかしら……っと」

258 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/02/14(土) 22:05:53 ID:fsJU9Hc2
新聞の中で、鈴仙が気になった記事は……。

A:特集記事「幻想郷の有力チームに迫る! 第9回」(※内容は更に判定)
B:ルポ「地底に眠る伝説の超人の謎に迫る」(上)
C:求人広告:間欠泉地下センター工員(*日給1万円〜+手当品付き)
D:お尋ね者の天邪鬼 人里菓子店商品に爪楊枝刺し逮捕
E:伝説の超人 ヒジリー ストーリー 伝説 物語 絵巻 連載小説
F:通販コーナー「夢のカパネットにとり」(協賛:ヒューガー)
G:四コマ漫画『元祖! やっこい九十九姉妹』
H:適当にお茶を濁す。(すぐにイベントを終了できます)

先に2票入った選択肢で進行します。メール欄を空白にして、IDを出して投票してください。

*あと2回まで選択できます。
*色モノな記事ばかりにも見えますが、どの記事も内容は意味あるものになっていると思います。

259 :森崎名無しさん:2015/02/14(土) 22:06:17 ID:hvDELmz+
B

260 :森崎名無しさん:2015/02/14(土) 22:06:49 ID:nJ2XzH2o


妹紅「霊夢、もっと熱くなれよぉーっ!」
若島津君、酒を嗜んでいるのか(汗)
妖精たちは和むなー

261 :森崎名無しさん:2015/02/14(土) 22:07:41 ID:Gffwb1h6


262 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/02/14(土) 22:34:23 ID:fsJU9Hc2
B:ルポ「地底に眠る伝説の超人の謎に迫る」(上)

鈴仙「ふむふむ……。 おお、これは……」

鈴仙はひとり言を呟きながら新聞のページをめくっていくと、
おどろおどろしいレタリングで、『地底に眠る伝説の超人の謎に迫る(上)』――と、いう記事があった。

鈴仙「(地底に眠る伝説の超人。 ……どうもしなくても嫌な予感しかしないけど。
――でも、ひょっとしたら姫様がご所望の『地底の財宝』に関するヒントがあるかもしれないし。
ちょっと、読んでみようかしら)」

鈴仙は興味半分でその記事を読み進める事にした。記事にはこう書いてあった。


<地底に眠る伝説の超人の謎に迫る(上)>

「地底の奥底には、伝説の超バイキングのお宝が埋まってるんだ」
今回案内役を務めて下さった現地の死体焼却人はそう言った。

地上と地底との交流が復活してからもはや数年となるが、
未だ地上では地底やそこに住まう妖怪に対する偏見が拭えず、
また実際、地底妖怪も地底妖怪で物騒な事件を何件も起こしている。

しかし私はある日冒頭の噂を聞いた事をきっかけに、地底への偏見を解消するべく、
そして何より噂の真贋を確かめるべく、地底への探検を行う事としたのだ。 ……

263 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/02/14(土) 22:36:19 ID:fsJU9Hc2
鈴仙「へぇ。 一人で地底を探検だなんて……無謀ね」

自分の事を棚に上げ、鈴仙はそう無責任な感想を漏らす。
そこから先は暫く、記者であるはたての地底旅行記が数行に渡って書かれていたが、
その内容は、かつて鈴仙が同じように探検した内容と相違無い為省略する。
――鈴仙にとってある程度新鮮だったのはその先、はたてが灼熱地獄跡の深層に辿り着いた後の話だった。


……灼熱地獄跡深層を探検する事数時間。
地獄鴉の放つ弾幕と高温に耐えながら、私達は地獄跡の最深部へと到達した。
マグマだらけの地獄だった為、最深部はきっと火の玉の中のような場所だと思っていたが、
実際は逆に、真っ黒で不気味な空間だった。

『このへんにあると思うよ、たぶん』案内人の適当な指示に従い、私は周囲の捜索に励んだ。
しかし、私達が見つけたのは巨大な鉄製の機械一つであり、
とても財宝に相応しい金目の物があるとは思えなかったのだが……          (続)」


鈴仙「だが……、何なのよ!? 結局財宝は何!? 見つからなかったの!?
それともその巨大な鉄製の機械が財宝でした、っていうオチぃ!?」

そこまで怒って、鈴仙はこの記事が上下に続いているという事実を思い出す。
灼熱地獄跡の再深層の情景と、そこに在ったらしい謎の機械の存在は確かに新しかった。
しかし――この上の部に記されている情報はこれだけである。

鈴仙「(う〜ん。 きっと下の部を読めば、『灼熱地獄跡の深層の位置取り』や、
『謎の機械の正体』について、ある程度分かるような気がするんだけどなぁ……)」

明日は絶対、この続きを読まなければ。そう決意するしかない鈴仙だった。

*明日の新聞で、『ルポ「地底に眠る伝説の超人の謎に迫る」(下)』が選べるようになりました。

264 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/02/14(土) 22:37:55 ID:fsJU9Hc2
鈴仙「上下にするのは良いとして、あんな引き方は新聞記事としてどうなのかしら……」

未練たらしく、先程読んだルポ記事にブツブツ文句を付けながら、
鈴仙はもう少しだけ新聞を読む事にした。その中で、特に目が留まった記事は――。

A:特集記事「幻想郷の有力チームに迫る! 第9回」(※内容は更に判定)
B:ルポ「地底に眠る伝説の超人の謎に迫る」(上)
C:求人広告:間欠泉地下センター工員(*日給1万円〜+手当品付き)
D:お尋ね者の天邪鬼 人里菓子店商品に爪楊枝刺し逮捕
E:伝説の超人 ヒジリー ストーリー 伝説 物語 絵巻 連載小説
F:通販コーナー「夢のカパネットにとり」(協賛:ヒューガー)
G:四コマ漫画『元祖! やっこい九十九姉妹』
H:適当にお茶を濁す。(すぐにイベントを終了できます)

先に2票入った選択肢で進行します。メール欄を空白にして、IDを出して投票してください。

*あと1回まで選択できます。
*色モノな記事ばかりにも見えますが、どの記事も内容は意味あるものになっていると思います。

265 :森崎名無しさん:2015/02/14(土) 22:39:11 ID:Gffwb1h6
D誰だ?

266 :森崎名無しさん:2015/02/14(土) 22:39:34 ID:ggnzUsMQ
D

明日を待てとな
今日は草サッカー登録と守矢対策かね

267 :森崎名無しさん:2015/02/14(土) 22:51:35 ID:???
Dは時事ネタか

268 :森崎名無しさん:2015/02/14(土) 23:01:33 ID:???
12日から決勝トーナメントとありますけど詳しい日程はどうなってるんでしたっけ?

269 :森崎名無しさん:2015/02/14(土) 23:06:34 ID:???
日程はwikiにあるよ

270 :森崎名無しさん:2015/02/14(土) 23:14:22 ID:???
ありがとー

271 :森崎名無しさん:2015/02/14(土) 23:21:08 ID:???
11日は人里サッカーとブリッツボールでつぶれる
12日の午前が人気のあるはずの妖精チームの試合だとしたら
午前は観戦、午後は試合で地底探索に行く時間がなくなる
どーしましょ

272 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/02/14(土) 23:25:36 ID:fsJU9Hc2
D:お尋ね者の天邪鬼 人里菓子店商品に爪楊枝刺し逮捕

鈴仙「どれどれ……うわっ。 こんなヒドイやつも幻想郷にいるもんねぇ」

鈴仙が興味を持ったのは、社会面を小さく飾る事件記事だった。
とはいっても、殺人だの汚職だの暴行だの、そんな大事件では断じてない、
内容的には大変つまらない記事だった。

<お尋ね者の天邪鬼 人里菓子店商品に爪楊枝刺し逮捕>

度重なる詐欺行為で現在、幻想郷の秩序を乱す者としてお尋ね者扱いされている
話題の天邪鬼・鬼人正邪(きじん せいじゃ)さんが今日未明、人里菓子店の商品に爪楊枝を刺したとして、
人里の自警団にしょっぴかれる騒ぎがあった。

調べに対して正邪さんは、「これは我々の崇高なレジスタンス行為である。アッラーアクバル」
などと大変不謹慎かつ特定の宗教に誤解を与える最低な発言を繰り返し、容疑を否認している。

彼女はかつて、小人族の少名針妙丸さんをたぶらかして幻想郷中に混乱を与えたとして、
博麗の巫女である博麗霊夢さんにこっぴどく叱られているにも関わらず、今回も犯行に及んだ。
人里は彼女を禁固処分にしているが、今後、何かの処罰が執行される見通し。
                                                (姫海棠 はたて)

273 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/02/14(土) 23:26:49 ID:fsJU9Hc2
鈴仙「――ま、こんな記事が新聞に載るくらいじゃ、幻想郷も平和っちゃあ平和かもしんないけどね……」

鈴仙は幸運にも、この鬼人正邪という天邪鬼の存在は噂でしか聞いた事が無かった。
既得権益だの強者だのが無条件で大嫌いな不穏分子であり、
たびたびレジスタンスを称しては、『さあ、弱者が見捨てられない楽園を築くのだ!』
……などといった甘言で、弱い妖怪や人間たちをそそのかしているらしい。

――もっとも、彼女の素性は既に知れ渡っている為、彼女の計画に乗る酔狂等一人も居ない。
そんなワケで、普段の鈴仙だったらこんな記事、日常の茶飯事として簡単に流す所だったが。
……少しだけ、彼女の思想に対し、引っ掛かりを覚えたのである。

鈴仙「(レジスタンス。 弱者が見捨てられない社会……。
――何だかそれって、『プロジェクト・カウンターハクレイ』や、『ハイパーカンピオーネ』に、
どこかしら近い所があるような気がするんだけど……?)」

一匹狼で群れるのが死ぬほど大嫌いらしい天邪鬼が、誰かと群れる事があるのか。
誰かと群れたとして、その神子とも日向ともつかぬ『誰か』は、
一体何の為に彼女をこうして野に放ち、こんな詰まらぬ犯罪行為に走らせるのか。

鈴仙「……やっぱり臭いわね。
幻想郷の秩序を混乱させて、それこそひっくり返して。それで得をする存在が居る筈なんだもの。
きっとそいつは、何かの目的があって、この手の妖怪を野に放ち続けている……」

今回の事件の裏に蠢く大きな存在への興味。それが鈴仙がこの記事に興味を持った最大の理由だった。

鈴仙「(確か人里の座敷牢って面会自由だったよね。
だったら、鬼人正邪……一回くらい遭ってみるのも、面白いかもしれない。
彼女は、今の幻想郷を取り巻く事態の真相を、何かしら掴んでいるかもしれないから)」

*鬼人正邪という、『プロジェクト・カウンターハクレイ』もしくは『ハイパーカンピオーネ』の
計画の深部について詳しく知っている(かもしれない)妖怪が、人里に居る事が分かりました。

274 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/02/14(土) 23:29:51 ID:fsJU9Hc2
〜大会10日目・午前〜

鈴仙「鬼人正邪に興味を持った……は、良いけれど。 私ってば結構予定が詰まってるのよねぇ。
それに練習もしたいし、今日はさとりさん達の試合やら星達の試合やら、色々面白そうなのもある。
何をしようかかなり迷う所だけど……?」

A:自由行動をする(自由行動フェイズに移ります。更に分岐)
B:チームで試合を見に行く(本日午後の試合:雑魚×地霊、毛玉×命蓮)
C:自主練習をする(一人で練習します。更に分岐)
D:狂気度を使用する(更に分岐。一部を除き、この行動では時間を消費しません)鈴仙の狂気度:25
E:現在の能力値を確認する(この行動では時間を消費しません)(※1票決)
×:アイテムを使用する(この行動では時間を消費しません)
  ※「ボロボロのボール」など、練習用アイテムはCの自主練習の選択時に使用してください。

先に2票入った選択肢で進行します。メール欄を空白にして、IDを出して投票してください。

(参考:大会10日目〜大会11日目までのスケジュール)
        午    前     午    後
10日目   雑魚×地霊←今ココ休   み(※午後・子ども草サッカー募集締め切り)    
        毛玉×命蓮    休   み

11日目   休   み      休   み(※午前・子ども草サッカー試合
                            午後・ブリッツボール決勝戦・霧の湖エイブス)

275 :森崎名無しさん:2015/02/14(土) 23:31:23 ID:nJ2XzH2o


うが、また重要な案件が出てきた。
まあ、トーナメントの一試合目が終わってからでも大丈夫かな?

地底は一試合目の後に回すか、草サッカー諦めるかかな
どちらにしろ、姫様に財宝渡すのにも行動一回消費するから、そうしないと間に合わない。
個人的には一試合目の後にするしか仕方ないと思うけど

276 :森崎名無しさん:2015/02/14(土) 23:31:59 ID:R2apFing


277 :森崎名無しさん:2015/02/14(土) 23:33:51 ID:???
地底は後回しで良くない?

278 :森崎名無しさん:2015/02/14(土) 23:34:31 ID:???
『ルポ「地底に眠る伝説の超人の謎に迫る」(下)』で知りたいこと
、『灼熱地獄跡の深層の位置取り』や『謎の機械の正体』は最近仲良くなった
案内人に聞けば明日を待たなくても大丈夫と予想するなら
人里サッカーも妖精観戦も地底探索もきっつきつにも程があるけど全部両立可能じゃ?
かなり机上の空論だけど

279 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/02/14(土) 23:35:56 ID:fsJU9Hc2
A:自由行動をする(自由行動フェイズに移ります。更に分岐)

鈴仙「――とりあえず、やるべきことは盛りだくさんだからね。 だから自由行動をするとして……」

A:永遠亭に居る(さらに分岐)
  主に永遠亭に居るチームメイトと交流をします。
  評価値を上げたり特別なイベントを起こしたりできます。
B:外出する(さらに分岐)
  買い物をしたり、永遠亭に居ないチームメイトや、
  その他の幻想郷の住人と交流できるチャンスがあります。
C:気晴らしに玉兎通信でもしてみる。(さらに判定)
  ランダムで、色々な情報が入ります。運が良ければ必殺技フラグも入手できるかも…
D:現在の能力値を確認する(この行動では時間を消費しません)(※1票決)

先に2票入った選択肢で進行します。メール欄を空白にして、IDを出して投票してください。

280 :森崎名無しさん:2015/02/14(土) 23:36:21 ID:ggnzUsMQ
B

281 :森崎名無しさん:2015/02/14(土) 23:40:27 ID:???
財宝渡すのは試合直前で駄目なんでしたっけ?

282 :森崎名無しさん:2015/02/14(土) 23:43:17 ID:???
あ、なるほど、試合直前でも渡せるか
うっかりしてた

283 :森崎名無しさん:2015/02/14(土) 23:44:13 ID:???
シュート+2は1試合目は諦めて準決勝までには最優先で死んでも間に合わす
という方針に転換した方がいいのかね?人里サッカーよりシュート+2の方が優先と思っていたけど

284 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/02/14(土) 23:44:58 ID:fsJU9Hc2
>>281
難題の手渡しについては、試合前での会話コマンドでも認めたいと思います。
そうなると自由行動でわざわざ輝夜に渡しに行く必要がやや薄れますが、
自由行動で渡した場合は、『輝夜から次の難題のヒントを貰える』『追加で会話イベントを起こせる』
など、試合前には無いメリットを付けたいと思います。


285 :森崎名無しさん:2015/02/14(土) 23:49:30 ID:aUyW6xqM
B
シュート+2決勝トーナメント中でいいと思う。

286 :森崎名無しさん:2015/02/14(土) 23:49:37 ID:R2apFing
B 財宝は準決勝までには絶対間に合わす、でもういいですよね?

287 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/02/14(土) 23:51:45 ID:fsJU9Hc2
B:外出する(さらに分岐)

鈴仙「いや、ここはアウトドアに外出するのよ! ――で、具体的にどこに行くかだけども……!?」

A:人里(貸本屋や道具屋、慧音の住居等があります)
B:霧の湖(妖精大連合メンバーが居ます。プリズムリバー三姉妹の居る廃洋館もあります)
C:紅魔館(レミリアやパチュリーが居ます)
D:冥界(中西や幽々子が居ます)
E:迷いの竹林付近(妹紅やミスティアが居ます)
F:太陽の畑(幽香やメディスン、レティ等雑魚妖怪チームのメンバーが居ます)
G:妖怪の山(河童のバザーやスタジアム、守矢神社等があります)
H:地底(危険もありますが、旧都には様々な店があります、温泉もあります)
I:命蓮寺(星や白蓮が居ます)
J:香霖堂(霖之助がおり、アイテムが購入できます)
K:魔法の森(魔理沙やアリスが居ます)
L:博麗神社(霊夢や森崎が居ます)
M:無縁塚(危険もありますが、掘り出し物も発掘できます)

先に2票入った選択肢で進行します。メール欄を空白にして、IDを出して投票してください。

288 :森崎名無しさん:2015/02/14(土) 23:54:21 ID:RqPJ+RsU
C

289 :森崎名無しさん:2015/02/14(土) 23:54:56 ID:???
皮算用だけど

10日目午前 人里
10日目午後 守矢対策
(11日目朝 新聞で地底の記事を読む)
11日目午前 草サッカー
11日目午後 ブリッツボール
12日目午前 地底探索
12日目午後 試合

地底探索で一発で財宝見つかれば可能
もちろん一発で行ける保障はないので、1試合目に間に合わせたいなら草サッカーを諦めるのも手

290 :森崎名無しさん:2015/02/14(土) 23:55:22 ID:R2apFing
A じゃあ草サッカーで

291 :森崎名無しさん:2015/02/14(土) 23:58:47 ID:R2SIh5B2
A

292 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/02/15(日) 00:07:31 ID:0YdWpw1M
A:人里(貸本屋や道具屋、慧音の住居等があります)

鈴仙「(とりあえずは、人里に行こうかしら……)」

鈴仙はもはや見慣れた空の道を難なく飛んで行き、全く危険も無く人里の入り口へと降り立った。
人里はこれから行われる雑魚妖怪チームと地霊殿サブタレイニアンローゼスとの試合を見に来たのか、
あまり見慣れぬ人妖が慌ただしく行き交っており、普段よりも2割増しで賑やかな様子だった。

鈴仙「さ。 人里で私は何をするか、だけど……」

――新聞にあった鬼人正邪に面会を試みるか。
それとも、人里の草サッカーチームの申し込みに行ってみるか。
それとも、普通に買い物や散歩を楽しむか(人里には娯楽がいっぱいだ)。
鈴仙は少し考えて……。

A:本屋で買い物をする(練習に役立つアイテムが買えます)
B:雑貨屋で買い物をする(生活に役立つアイテムが買えます)
C:兵具屋で買い物をする(戦闘・弾幕勝負に役立つアイテムが買えます)
D:ぶらぶらする(ランダムで誰かと会います)
E:慧音に会いに行く(さらに分岐)
F:草サッカーの申し込みに行く。
G:人里の座敷牢に行く(正邪に会えます。更に分岐)

先に2票入った選択肢で進行します。メール欄を空白にして、IDを出して投票してください。

293 :森崎名無しさん:2015/02/15(日) 00:08:03 ID:PvZVkwlQ


294 :森崎名無しさん:2015/02/15(日) 00:08:23 ID:fftaRLz2
F

295 :森崎名無しさん:2015/02/15(日) 00:10:12 ID:???
妖精の試合見たそうにしていた人、ちらほら見えましたけど
12日目午前を地底探索に回していいですともなのかな?

296 :森崎名無しさん:2015/02/15(日) 00:29:53 ID:???
妖精とどこの試合だっけ?
wikiでは?になっているけどどこかで明言されてた?

1 試合観戦諦める
2 地底探索諦める
3 守矢対策しない

選択肢としてはこのどれかだけど……3は怖い

297 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/02/15(日) 00:30:10 ID:0YdWpw1M
――と、いったところで今日の更新はここまでにさせて頂きます。
>スケジュールについて
色々キツキツですが、上手く取捨選択したり優先順位を付けて下されば幸いです。
これは決勝トーナメント突入時にアナウンスしたいと思いますが、
準決勝位から、試合観戦は強制イベント+観戦中の自由行動無し…という風にしたいと現状考えています。

人里草サッカーの申し込みについて、もう一度纏め+補足しておきます。

○参加対象選手について
・参加対象となるウサギは、佳歩、ウサギB、ウサギC、ウサギD、つかさ、ウサギK、てゐ(?)
・参加できるウサギは3名まで。
・人里で選手の登録をすれば、登録した選手がそのままついて来てくれる。
 (=登録後、鈴仙が個別に永遠亭のウサギに声を掛ける必要はない)

○敵チーム選手、味方の他選手について
・敵チーム選手の能力値は名無しクラスか、それより低い程度。一部名有選手が登場(ただし弱い)。
・味方の他選手には名無しに加え、名有選手が含まれる。選手の顔ぶれは鈴仙が選んだメンバーによって変動する。
 (FWの佳歩が居ない場合は得点力のある選手が加入、
  GKのウサギKが居ない場合は守備力のある選手が加入、など。 誰を選んでも大体同じ確率で勝てるようにしたいです)

○試合ルール等について
・試合は15分ハーフ、延長・PK無し。反則や負傷も無しとする。
・鈴仙が監督として大体の攻め方(攻めろ!とか守れ!とか)を指示し、
 メンバーがそれに従って各自行動します。細かい行動選択はできません。
・ウサギが絡まず、得点シーンでも無い場面は適宜判定や描写をカットします。(さくっと進むよう工夫します)
・試合に勝利した場合、参加していたウサギに多少のボーナスを付与します。

※他にも不明点があれば、次回更新時(明日夜になると思います)に、可能な限りで質問に答えたいと思います。


それでは、皆さま、本日もお疲れ様でした。

298 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/02/15(日) 00:31:36 ID:???
>>296
決勝Tの組み合わせは、予選リーグの全行程が終わった際にAA付きで発表します。

299 :森崎名無しさん:2015/02/15(日) 00:31:54 ID:???
乙ロットー!
今頃、監督のリグルパパとパパの人脈で補強した雑魚(笑)妖怪チームが地底チームを公開処刑中かな?w

FW リグル ミスティア ルーミア
MF 幽香 手羽先 下剤(突っ込み役) 魔王
DF ブンブン(勝手に下剤についてきた)地味コンビ

下剤「なんで僕まで…」
リグルパパ「俺、お前の世界の神だから自由にかりだせるんだわ」
レティモンド「これはひどい」

300 :森崎名無しさん:2015/02/15(日) 00:34:14 ID:???
レティは当然GKに抜擢、すなわち無敵

301 :森崎名無しさん:2015/02/15(日) 00:36:54 ID:???
流石に作者ネタはどうかと思うよ・・・

302 :森崎名無しさん:2015/02/15(日) 00:39:38 ID:???
乙デース!

誰を参加させるか悩みどころですね。

303 :森崎名無しさん:2015/02/15(日) 00:41:34 ID:???
前に師匠に鍛えてもらいたい人で名前が上がってた佳歩とディケイドが無難そう
特に佳歩の決定力が上がってくれたら助かる

304 :森崎名無しさん:2015/02/15(日) 01:04:06 ID:???
佳歩さんは決まりかなあ
あとはウサギB〜Dちゃんから連れて行きたいかな、個人的に
名有り昇格を狙いたい。

最悪まったくフラグ取得がなくても、信頼度上昇はあるのかな?

305 :森崎名無しさん:2015/02/15(日) 01:34:13 ID:???
乙です
唐突にウサギDの名前案にいずみ(こなたの姓)を思いついた
            ,ィマ                  、   ヽ:、
           ,ィセテ'      ,ィ!            iヘ    'ミ\
          /:戈'       /:ッ'                |∧      V_丶
         /心ッ'     ,ハV              i=ミ:,      ':,三ヽ
        /三W     ;三,'              |三ハ       V三,\
       ∧三=|      i三{      ,--――‐-、   Y={       ',三=-':.
      ,:三ニ=ヨ      |三|     /::::::::::::::,、:::::::ヽ   !三|      }三三ニ:,
      ,'三ニ三;!      !三!   ,'_:::::::::/,ヘ\: :,-';  |三|      |三三三',
      !二三三|       |三}   {__,二=≦:::≧=ニ-!  |ー=|      !_三≧=-}
      |-=≦三ヘ、    !=-!   |=-:,__,-‐'`ー-、_,-'{  |三_!     |三ニ三ス_|
      i;ス三ニ三∧     |彡{   |メー-=-‐'´`ー-=ァ':! iミ=ヨ     i=ニ三=ミヨ
        !三三三=∧   :{少ヘ、,-{三'=ー、::::::::::,ィ'='ヲー}三=!、   ∧三ー=ニヲ
      i三三=三';∧ /:|三ヲ':{ー-',:::::::::::\/::::::i'ーf'´!三ヲ `'ー--,ヘ二三二/
        ',三シヒ三三,'´  /ー-' `ヽ :ヽ、____,.:-:‐'  |:,ヘ=-オ     ゞ、-=/
       Y三=ァ'¨   ':,     ノ              i:.   :|         `V_
       {_ /        ヽ、:/,-‐、,-‐――‐-、 ,-}、___,ノ         ';_}
        ゞ'           /: / ,-‐―‐--、:.ヽ: : ヽ、          y'
      /{           ヽ;' /: :,:'´ ̄`ヽ :ヽ :',: :ノ            ,'\
     ,:'´ ,:':.ヽ、          ! |: : i      :!: :| |¨          _,:ィ'ヽ、':,
      i  ;: : : :_,>――---、__,-'i :';: :.':,    ノ: :;' i!-r---―――'¨   |: : ::} ::i
     `ー-‐'

306 :森崎名無しさん:2015/02/15(日) 01:34:54 ID:???
京水www

307 :森崎名無しさん:2015/02/15(日) 02:33:32 ID:???
幽々子「はっ!私人生振り返っちゃってる!走馬灯だわSOUMATOU!
    え、でも私死んでる。死んでるのに死ぬってどういうこと!?ですとDEATH
    死んでしまうんデース!」

308 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/02/15(日) 17:00:35 ID:???
こんばんは、少しだけ更新を再開します。
>>299
乙ロットありがとうございます。さとり様の心肺が停止しそうですねw
>>302
乙ありがとうございますです。ここは悩んで頂ければ嬉しいですね。
>>304
評価値の上昇については何とも言えないですが、鈴仙の行動次第になるかと思います。
>>305
乙ありがとうございます。
AAの元ネタを追えていないのですが、色々考えて下されば幸いですw

309 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/02/15(日) 17:01:44 ID:???
F:草サッカーの申し込みに行く。

鈴仙「……まぁ、とりあえずはこっちに行ってみようかしら」

鈴仙は草サッカーのメンバー募集の新聞記事を思い出し、
人里の指定された住所――とある一軒家に向かう事にした。
家主は恰幅の良い子ども好きそうな中年の男性であり、
鈴仙はこの男性が人里FCのキャプテン――里人@である事を思い出した。

里人@「……ああ、貴女は。 どうも、慧音さんや妹紅さんがお世話になっています」

里人@は鈴仙が新聞記事を見てやって来たと知ると、恭しく腰を折り、その人里の家にしては広めな家内の客間に通された。
幻想郷でも人里では珍しい西洋式のチェアに座っていると、着物を着た上品そうな中年の女性――
恐らくは里人@の妻だろう――が、客人の鈴仙に 緑茶 を持って来てくれた。

里人@「まさか永遠亭から助っ人を出してくれるとは。ありがたい限りです」

試合中の印象とは違う、丁寧で落ち着いた物腰で里人@は礼を言う。
鈴仙もそんな里人@に合わせて社交辞令を二言三言述べると、話はすぐに本題に入った。

里人@「さて。 それでは――永遠亭からは、どの子を助っ人に出してくれる予定で?」

鈴仙「あっ、はい。 えっと……」

310 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/02/15(日) 17:03:55 ID:0YdWpw1M

草サッカーの助っ人として声を掛けるかもしれない事は、既に永遠亭の妖怪ウサギ(てゐ含む)に連絡済みだ。
そのため、誰を選ぼうとも後で断られたりする事はないだろう。
誰を助っ人として登用しようか。鈴仙は暫く考えた上で答えたのは――。

A:……佳歩だ。(タックル・ドリブルフラグ持ち)
B:……ウサギBだ。(パス・タックルフラグ持ち)
C:……ウサギCだ。(タックルフラグ持ち)
D:……ウサギDだ。(つかさとのコンビプレイフラグのフラグ持ち)
E:……つかさだ。(ブロックフラグ持ち)
F:……ウサギKだ。(セービングフラグ持ち)
G:……てゐだ。(フラグなし)
H:その他 自由(?)選択枠 露鈴兎を出したい場合などはこちらで

先に2票入った選択肢で進行します。メール欄を空白にして、IDを出して投票してください。

*あと3人まで登録できます。
*草サッカーの詳細ルールについては、>>297を参照願います。

311 :森崎名無しさん:2015/02/15(日) 17:05:10 ID:Kd3JY87Y
A

312 :森崎名無しさん:2015/02/15(日) 17:11:32 ID:cMZ3a7o2
B

313 :森崎名無しさん:2015/02/15(日) 17:16:40 ID:PvZVkwlQ
A

314 :森崎名無しさん:2015/02/15(日) 17:22:24 ID:???
>H:その他 自由(?)選択枠 露鈴兎を出したい場合などはこちらで
出していいんですかwww

315 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/02/15(日) 17:27:21 ID:0YdWpw1M
A:……佳歩だ。(タックル・ドリブルフラグ持ち)

鈴仙「……まず一人目は、因幡佳歩を」

里人@「ああ……あの時のウサギAか! 今では随分有名になったけど、私は今も覚えているよ。
かつては私が、彼女の放ったボレーシュートをきちんと防いだ時の事をね」

鈴仙「半年前の対戦の時ですよね。 知ってると思いますけど、今のあの子は昔とは全然違いますよ」

里人@「はは、分かっている、分かっていますとも。 しかし、彼女が入ればそれは心強い……」

鈴仙が佳歩の名前を挙げた事で、里人@の声も俄かに活気めいた。
里人@は佳歩がまだ名も無いウサギAだった時代に、一度だけ対峙している。
あの時は里人@の方が格上だったが、今はどうなるか。
そんな風に思いがけず、鈴仙と里人@は昔話で盛り上がり……。

316 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/02/15(日) 17:28:28 ID:0YdWpw1M
里人@「さて。 了解しました。 ……それでは、二人目はどうしますか?」

鈴仙「ええ、そうですね……」

さっきよりは緊張を解いた雰囲気で、鈴仙はこう答えた。

×:……佳歩だ。(タックル・ドリブルフラグ持ち)
B:……ウサギBだ。(パス・タックルフラグ持ち)
C:……ウサギCだ。(タックルフラグ持ち)
D:……ウサギDだ。(つかさとのコンビプレイフラグのフラグ持ち)
E:……つかさだ。(ブロックフラグ持ち)
F:……ウサギKだ。(セービングフラグ持ち)
G:……てゐだ。(フラグなし)
H:その他 自由(?)選択枠 露鈴兎を出したい場合などはこちらで
I:登録はもういい。

先に2票入った選択肢で進行します。メール欄を空白にして、IDを出して投票してください。

*あと2人まで登録できます。
*草サッカーの詳細ルールについては、>>297を参照願います。

>>314
出してどうなるかは、私もわかりません(無責任)たぶんBADENDでしょうか。

317 :森崎名無しさん:2015/02/15(日) 17:28:45 ID:PvZVkwlQ


318 :森崎名無しさん:2015/02/15(日) 17:30:39 ID:JLm9ddBQ


319 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/02/15(日) 17:53:28 ID:0YdWpw1M
E:……つかさだ。(ブロックフラグ持ち)

鈴仙「――次には、因幡つかさを登録します」

里人@「因幡つかさ……ああ。 新聞にも載っていた彼女か。
地霊殿戦では、あの星熊勇儀のシュートを防いだとか何とか……」

鈴仙「ひょっとして、ちょっと強すぎて困るかしら……?」

里人@「――ああいや、そこはご心配無く。 選手層については、皆が楽しめるようこちらで調整しようと思っているよ」

里人@はそう言いながら、手元の名簿に名前を書きくわえていく。
鈴仙はその合間に、最後の3人目に誰を推そうかを考えていた。

鈴仙「(あと一人、あと一人か。 ……う〜ん、誰が良いかしらねぇ……)」

――佳歩とつかさに加えて、残り1名をどうするか。
悩みに悩んだ挙句、鈴仙が三人目として名前を挙げたのは……。

×:……佳歩だ。(タックル・ドリブルフラグ持ち)
B:……ウサギBだ。(パス・タックルフラグ持ち)
C:……ウサギCだ。(タックルフラグ持ち)
D:……ウサギDだ。(つかさとのコンビプレイフラグのフラグ持ち)
×:……つかさだ。(ブロックフラグ持ち)
F:……ウサギKだ。(セービングフラグ持ち)
G:……てゐだ。(フラグなし)
H:その他 自由(?)選択枠 露鈴兎を出したい場合などはこちらで
I:登録はもういい。

先に2票入った選択肢で進行します。メール欄を空白にして、IDを出して投票してください。

*あと1人まで登録できます。草サッカーの詳細は>>297を参照願います。

320 :森崎名無しさん:2015/02/15(日) 17:54:02 ID:PvZVkwlQ


321 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/02/15(日) 17:54:30 ID:???
――と、言ったところで一旦ここまでです。

322 :森崎名無しさん:2015/02/15(日) 17:55:01 ID:LtU47Uk6
B

323 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/02/15(日) 21:16:37 ID:???
B:……ウサギBだ。(パス・タックルフラグ持ち)

鈴仙「そうですね。 最後は……ウサギBで、登録をお願いします」

里人@「ウサギ……Bですね」

流石の里人@も、ウサギBの隠れた実力の高さについてはあまり知らない様子だった。
そのため、今まで佳歩、つかさと来ていた豪華な布陣を聞いた後と比べると、里人@の表情はあまり芳しくない。

鈴仙「ああいえ。 彼女も実は隠れた名選手なんですよ?
オールラウンダーなプレイヤーで、特にパスは下手な名有の選手よりも強いですから、
きっと足を引っ張る事は無いと思いますし……」

里人@「ああいえ、とんでも無い。 そもそも、永遠亭ルナティックスに所属しているというだけで、
その子がどれだけ高い実力を有しているかが良く分かります」

とはいえ、鈴仙がフォローをすると里人@は穏やかに謝意を告げる。その言葉は嘘が無いように思えた。
里人@は鈴仙に緑茶のお代わりを勧めながら、立ち上がり頭を下げた。

里人@「本当にありがとう。実は、募集を掛けたは良いが、あまり状況は芳しくなくて。
特に、これまで懇意にしていた妖怪達から、あまり良い返事を得られなくて困っていたんです」

鈴仙「……えっ。そうだったんですか」

里人@「――最近は、幻想郷も変わって来ています」

緑茶のお代わりをやんわりと断った鈴仙は、里人@につられて立ち上がる。
正面から見ると、里人@の顔は昔よりもどこか老けているように見えた。

324 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/02/15(日) 21:17:37 ID:???
里人@「少し前までは、皆穏やかだった。
人里は建前上、人間の為の住処であり妖怪は不可侵だったけれど、
それでも夜は妖怪が紛れ込み、しかし人間は気にせず、一緒に酒や娯楽を楽しんでいた」

里人@は、客間にある洋窓の側に歩いていき、昔を懐かしむように外を眺める。

里人@「――しかし、時代は変わりつつある。
今日の新聞のお騒がせ妖怪の記事を見ましたか? あの菓子袋に爪楊枝を突き刺した奴です。
今までは適当にお尻でも叩いて終わりだった妖精レベルの悪戯を、自警団はまるで重罪人かのように扱う。
最近の地震や宗教騒ぎの疲れからか、人間は余裕を無くしてしまったからだと思います。
そして、もしかしたら――これからは妖怪も、そんな人間を愛すべき隣人として見てくれなくなるかもしれない」

鈴仙「…………」

鈴仙は、かつて豊聡耳神子がレミリア・スカーレットを下し、サッカーコートにて人間達に演説をしていた場面を思い出す。
彼女は、幻想郷を妖怪の支配から抜け出し、人間達を中心とする社会を作ると言っていた。
そして、そんな彼女の理想には――多くの人間が賛同していたではないか。

里人@「私は、命蓮寺の僧侶みたいに、『人と妖怪との平等』だなんてご立派な事を言う気はありません。
ですが、ああ――やっぱりこうして失ってみると。 かつてあったものの尊さというが、やっぱり実感するもんですね」

最後の言葉は、鈴仙に向けられていたのかどうか良く分からなかった。
里人@はここから暫くの沈黙の後、「呼び止めてしまって、申し訳ない」と首を振り、鈴仙が屋敷を出るまで見送りをしてくれた。

鈴仙「失ってみると、かつてあったものの尊さを実感する、か……」

鈴仙はかつて失いかけた月の友人と主人の顔を思い出しながら。
そして、今もしかすると失おうとしている、この美しい幻想郷を眺めながら帰路へと就くのだった。

*大会11日目(明日)午前の草サッカー大会には、佳歩、つかさ、ウサギBが出場する事になりました。

325 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/02/15(日) 21:20:25 ID:0YdWpw1M
〜大会10日目・午後〜

鈴仙「――ふう。やる事はやったし、後は明日の午前を待つだけね!
さあ、予選リーグももう全日程が終わり、後は明日まで、自由行動か自主練習くらいしかする事がないけれど。
この残されたモラトリアムを、私はどう過ごすべきかしらね……!?」

A:自由行動をする(自由行動フェイズに移ります。更に分岐)
×:チームで試合を見に行く(本日午後の試合:なし)
C:自主練習をする(一人で練習します。更に分岐)
D:狂気度を使用する(更に分岐。一部を除き、この行動では時間を消費しません)鈴仙の狂気度:25
E:現在の能力値を確認する(この行動では時間を消費しません)(※1票決)
×:アイテムを使用する(この行動では時間を消費しません)
  ※「ボロボロのボール」など、練習用アイテムはCの自主練習の選択時に使用してください。

先に2票入った選択肢で進行します。メール欄を空白にして、IDを出して投票してください。

(参考:大会10日目〜大会11日目までのスケジュール)
        午    前     午    後
10日目   雑魚×地霊    休   み(※午後・子ども草サッカー募集締め切り)←今ココ
        毛玉×命蓮    休   み

11日目   休   み      休   み(※午前・子ども草サッカー試合
                            午後・ブリッツボール決勝戦・霧の湖エイブス)

326 :森崎名無しさん:2015/02/15(日) 21:20:57 ID:Kd3JY87Y
A

327 :森崎名無しさん:2015/02/15(日) 21:24:54 ID:PvZVkwlQ


328 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/02/15(日) 21:26:09 ID:0YdWpw1M
A:自由行動をする(自由行動フェイズに移ります。更に分岐)

鈴仙「――ま、とりあえずは自由行動で良いかしらね。 後は何をするかだけど……」

A:永遠亭に居る(さらに分岐)
  主に永遠亭に居るチームメイトと交流をします。
  評価値を上げたり特別なイベントを起こしたりできます。
B:外出する(さらに分岐)
  買い物をしたり、永遠亭に居ないチームメイトや、
  その他の幻想郷の住人と交流できるチャンスがあります。
C:気晴らしに玉兎通信でもしてみる。(さらに判定)
  ランダムで、色々な情報が入ります。運が良ければ必殺技フラグも入手できるかも…
D:現在の能力値を確認する(この行動では時間を消費しません)(※1票決)

先に2票入った選択肢で進行します。メール欄を空白にして、IDを出して投票してください。

329 :森崎名無しさん:2015/02/15(日) 21:27:13 ID:Kd3JY87Y
A

330 :森崎名無しさん:2015/02/15(日) 21:27:16 ID:PvZVkwlQ


331 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/02/15(日) 21:32:46 ID:0YdWpw1M
A:永遠亭に居る(さらに分岐)

鈴仙「――最近出ずっぱりだったし、今日はおうちに居ましょうかね……。
でもせっかくだから、誰かの部屋にでもお邪魔しようかな?」

A:永琳に会いに行く。
B:輝夜に会いに行く。
C:てゐに会いに行く。
D:佳歩に会いに行く。
E:ウサギBに会いに行く。
F:ウサギCに会いに行く。
G:ウサギDに会いに行く。
H:つかさに会いに行く。
I:ウサギKに会いに行く。
×:中山に会いに行く。
K:パスカルに会いに行く。
L:自室でゆっくりする(ランダムイベントを起こせます)

先に2票入った選択肢で進行します。メール欄を空白にして、IDを出して投票してください。

332 :森崎名無しさん:2015/02/15(日) 21:32:56 ID:PvZVkwlQ


333 :森崎名無しさん:2015/02/15(日) 21:33:06 ID:Kd3JY87Y
A

334 :森崎名無しさん:2015/02/15(日) 21:36:01 ID:???
しかし審判買収、プレイヤーたちには新聞だけでバレバレだったね
やっぱりフェアプレイヤーがイエローもらってたのは怪しかったか

335 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/02/15(日) 21:53:55 ID:0YdWpw1M
A:永琳に会いに行く。

鈴仙「折角だし。師匠のトコにでも、行ってみようかなぁ……」

鈴仙は永琳の自室兼研究室へとお邪魔してみる事にした。
鈴仙が恐る恐る襖をノック(作法的にこれが良いのか鈴仙には良く分からない)すると、
奥から永琳が「入って良いわよ」と返事をする。

鈴仙「お、お邪魔します師匠」

永琳「……珍しいわね、ウドンゲがお小遣い以外で、自ら私の部屋を訪ねてくるなんて。何か用かしら?」

永琳の自室は相変わらず、良く分からない薬品やらビーカーやらがぎっしりで、
整理自体はしっかりされているものの、永遠亭でも永琳の居るこの和室だけ、
SF世界から飛び出して来たような不思議な空間となっている。

鈴仙「ああ、えっと……って、なんですかこの試薬?」

何の他意も無く、鈴仙は永琳の手元で怪しげな煙を吐く真っ白な薬を指差し質問してみるが、

永琳「ああ、これはね。 ……ちょっと、最近手に入った材料があってね。
新薬の調合をやってるのよ。 いずれ貴女にもモル……いや丸太……いやいやモニター……?
――そう、モニターにでもなって貰うかもしれないわ」

鈴仙「(絶対師匠、私の事モルモットとか丸太とかだと思ってるよ……ひどすぎるよぉ……)」

こんな風に、藪からヘビをつつくようになってしまうのはいつもの事である。
鈴仙は質問してしまった事を後悔しつつ、永琳との話題を考える事にした。

336 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/02/15(日) 21:55:15 ID:0YdWpw1M

鈴仙「(えっと。 師匠とは……何について話をしようかしら……?)」

A:雑談をする(判定で印象値があがります)
B:サッカーの話をする(運が良ければスキルフラグや戦術スキルを得られます。さらに分岐)
C:薬売りの仕事に行きたい(アルバイトイベントが確実に発生します)
D:新薬の治験を志願する(バクチです。更に分岐)
E:決勝トーナメントで当たりそうな、守矢みらくるず対策について進言する。
×:持っている薬を改良して貰う。(現在持ってる薬:なし)
G:プロジェクト・カウンターハクレイについて質問してみる。
H:その他 自由選択枠

先に2票入った選択肢で進行します。メール欄を空白にして、IDを出して投票してください。

337 :森崎名無しさん:2015/02/15(日) 21:55:38 ID:PvZVkwlQ


338 :森崎名無しさん:2015/02/15(日) 21:55:49 ID:yOwNcYqE
E

339 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/02/15(日) 22:23:06 ID:0YdWpw1M
E:決勝トーナメントで当たりそうな、守矢みらくるず対策について進言する。

鈴仙「(はっ! そ、そうだっ!)――あ、あの師匠!
今日はですね、決勝トーナメントで当たりそうな、守矢みらくるず対策についてご相談しようと思いまして……。
というのも実は、この間私が命蓮寺に潜入調査に行った際にですね!」

潜入調査も何も、普通に友人と世間話をしていただけなのだが、
少しでも永琳印象値を上げるべく鈴仙は敢えて大仰に報告をする。
そして、そんな畏まった風な鈴仙も一瞥だにせず、永琳はデスクに座ったまま、

永琳「……ああ、ウドンゲ。どこで手がかりを聞いたかは分からないけれど。
――貴女は、守矢の『ホームタウンディシジョン』について、何かしらの心配を覚えているのね」

――と、核心を告げてくれるのだった。

鈴仙「ほ、ほーむ……? 何ですか、それ?」

鈴仙は馬鹿でも無知でも無いが、それでも幻想郷や月では馴染みの薄い言葉を聞き、オウム返しに首を傾げる。
永琳はそんな鈴仙を何時ものように馬鹿にした風を見せず、冷静に解説をしてみせる。

永琳「ああ。 つまりは、『身内の審判による、身内びいきの判定』……その事を指すわ」

鈴仙「! そ、それですよ師匠! 星の話を聞く限り、守矢みらくるずは明らかにそれをやってます!」

永琳「……成程。 私も、迂闊な動きはしないようにしていたけれど。 やはり信憑性がありそうなのね。
あの寅丸星が嘘を吐く訳も無いでしょうし、単なる被害妄想という訳でも無いでしょうから」

永琳は鈴仙の話を聞きつつも、依然視線はデスクとその側にある試薬に注がれっぱなしだったが、
しかし納得した風に頷いてくれた。

鈴仙「……で。 それって――どうしたら良いと思います? 師匠」

340 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/02/15(日) 22:24:11 ID:0YdWpw1M
少なくとも自分の話にある程度の興味は持たれていると知った鈴仙は、心の中で胸を撫で下ろす。
とはいえ、状況を報告しただけでは、まだスタートラインに立っただけに過ぎない。
ホームタウンディシジョンがあるとして、その対策をどうするか。
話の核心中の核心について、永琳はどんな答えを出してくれるのか。

永琳「…………」

永琳は静かに瞳を伏せ、少しだけ考える素振りを見せた後――鈴仙の方に向き直り、こう話した。

先着1名様で、

★少しだけ情報→! card★

と書き込んで下さい。カードやダイスの結果で分岐します。

JOKER→永琳「そこは心配しなくて良いわ。アカシックレコードを改竄しておいたから」
ダイヤ・ハート→永琳「貴女は妖怪ウサギ達のリーダーでしょう? 出来る上司は部下を使うものよ」
スペード・クラブ→永琳「物理的に退場させるのが一番楽だけど……注意点があるわね」

341 :森崎名無しさん:2015/02/15(日) 22:24:24 ID:???

★少しだけ情報→ ダイヤK

342 :森崎名無しさん:2015/02/15(日) 22:24:28 ID:???
★少しだけ情報→ スペード6

343 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/02/15(日) 23:03:31 ID:0YdWpw1M
★少しだけ情報→ ダイヤK ★
ダイヤ・ハート→永琳「貴女は妖怪ウサギ達のリーダーでしょう? 出来る上司は部下を使うものよ」

永琳「一番楽な方法は、怪しい裁定をしてくる審判を物理的に退場させる方法よ」

永琳はにべも無くそう言った。

鈴仙「ぶ、物理的って。 まさか一流のスナイパーやらヒットマンやらに狙わせるとか……? たかがサッカーの試合で……?」

鈴仙の脳内では、冴えない主審が謎のビッグボスを名乗る傭兵にCQCをかまされて失踪するイメージが浮かぶ。
まさか永琳は、そんな幻想郷でも幻想的過ぎる作戦を考えているのだろうか。
もしかしたら、永琳は自分を鉄砲玉にでもしようと考えているのか。

永琳「……あのねえ。幾らなんでもサッカーの試合で、そんなファンタジーな事あると思う? もう少し現実を見なさいな」

鈴仙「で、ですよねー」

現実離れした幻想郷で何を言うのかと思うが、確かに永琳の言う事ももっともである。
これはサッカーである。サッカーで人命が動いたら、サッカーどころの騒ぎで無くなってしまうでないか。
永琳は改めて、鈴仙に対して具体的な指針を説明した。

永琳「……具体的には、怪しい裁定をして来た審判に対して、貴女が狂気の瞳で暗示をかけるとか。
それとも、観客席の誰かお友達にお願いして、簡単な弾幕で審判を狙撃して貰うか、だけど。
――これでは貴女の狂気度か手間がかかってしまうし、あまりオススメでは無いわね。
もう少し良い手段を教えてあげるわ。 ――妖怪ウサギ達。あの子達の力を借りるのよ」

鈴仙「……えっ、妖怪ウサギ……佳歩とかBちゃんとかですか!?」

永琳「ええ。それなら貴女の手間もかからないし、今からでも出来るでしょう?
あの子達にお願いして、情報を収集して貰うのよ。
恐らく守矢が審判の買収をしていたら、きっとどこかにその証拠が出て来る筈。
そこを押さえてしまえば、相手もきっと軽々とはホームタウンディシジョンを行使しなくなると思うわ」

344 :森崎名無しさん:2015/02/15(日) 23:05:51 ID:???
>観客席の誰かお友達にお願いして
??「カグロットォー!」

345 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/02/15(日) 23:08:28 ID:0YdWpw1M
鈴仙「な、成程……さすが師匠です。 その発想は、思いつきませんでした」

永琳「あなたの頭が堅いだけよ。 貴女は妖怪ウサギ達のリーダーでしょう? 出来る上司は、部下を使うものよ。
そしてそれは、一人でなんでもやるよりも意外と難しい。
自分だけじゃなく、部下の能力の限界と適性をしっかりと見極める必要があるからね。
普段の仕事からしてもそうよ。貴女はいつも一人で何でもやってしまいがちだけど……」

鈴仙「は、はい……(――あ、あれ? これってひょっとしてお説教……?)」

永琳がこちらを向いてくれるのは嬉しいが、今度は話が別な方向に脱線しそうな気がした。
これはひょっとして、最近ルナティックスにかまけすぎて、
妖怪ウサギの全体の面倒をあまり見切れていない自分へのお叱りの言葉なのだろうか。

鈴仙「す、すみません頑張りますっ!? で、では私早速仕事を依頼してきますっ!?」

永琳「あっ、待ちなさいウドンゲ」

タタタ……ぴしゃっ。

そう感づいた鈴仙は颯爽と言い訳を付けて、永琳の自室から逃走する事にした。
鈴仙の逃げ癖は治っているようで、中々根が深い問題なのかもしれない。
一方、取り残された永琳は特段鈴仙の振る舞いに怒っている訳では無かったが――。

永琳「……しまったわね。肝心な事を言いそびれてしまったわ」

永琳は少しだけ後悔した風に、苦々しげな表情をしながら鈴仙が駆けて行った襖を見やる。

永琳「――守矢の神々はあれでいて狡猾。 見え見えのホームタウンディシジョンを仕掛けて来るのにも、
きっと単に試合のアドバンテージを取る以上の策略か、バレても大丈夫なよう保険を掛けている筈なんだけど……」

……まあ、それはこちらが知った事では無いかしら、と考えを改めて、永琳は実験を再開するのだった。

346 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/02/15(日) 23:10:50 ID:0YdWpw1M
*建設的な進言をした事に対して、永琳印象値が少しだけ上昇します。44→45
*永琳印象値が45に達したので、10日目の終わりに永琳による特別練習イベントが発生します!


――と、いったところで一旦ここまでです。
ダイヤ・ハートが出たので、これから直後に、ウサギ達によるホームタウンディシジョン破り小イベントが発生します。
内容としては、名無しウサギ1人を鈴仙が選んで守矢神社を調査して貰うものにしたいと思います。

347 :森崎名無しさん:2015/02/15(日) 23:11:54 ID:???
一旦乙です

名無しってことはつかさちゃんはなしかな?
一番向いているのはBちゃんっぽい。

348 :森崎名無しさん:2015/02/15(日) 23:12:12 ID:???
一旦乙です。やったやった永琳印象値上がると思ってた

349 :森崎名無しさん:2015/02/15(日) 23:15:20 ID:???
>大人しく真面目だが、意外と情報通で新聞好きなデータマン
やっぱりウサギBじゃないかな、ここでウサギC選んだらどうなるか気になるけどw

350 :森崎名無しさん:2015/02/15(日) 23:20:36 ID:???
ウサギC(笑)
たぶん悪手だけどやってみたくはある

351 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/02/15(日) 23:21:32 ID:0YdWpw1M
***


鈴仙「……皆、集まったわね」

佳歩「はい!」

ウサギB「一体どうされたんですか、鈴仙さま?」

ウサギC「き、きんきゅ〜みっしょん?」

ウサギD「だ、大丈夫かなぁ、わたしたちに勤まるかなぁ……?」

つかさ「…………」(←静かに正座して話を聞いている)

ウサギK「わ、私のCQCが活躍する出番ですね!?」

――そして、鈴仙が永琳から有り難いアドバイスを貰った日の夜。
鈴仙は早速、永遠亭ルナティックスの名無しウサギ達を呼びつけて作戦会議を開く事にした。
内容は無論、先程永琳に話した通りの内容――守矢みらくるずの審判買収の証明である。

鈴仙「……かれこれこういう訳で、貴女達には、守矢みらくるずがやろうとしている悪事!
それを見破って貰いたいのよ……!!」

352 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/02/15(日) 23:23:07 ID:0YdWpw1M
ウサギC「な、なんかわからんけど、おもしろそ〜……!」

ウサギB「Cちゃんはちょっと心配だよ〜……」

佳歩「とか言いつつ、Bちゃんも楽しげにしてるんじゃないの?」

ウサギD「す、すぱい、って奴ですか……? なんだか怖そう……」

つかさ「そうね、Dちゃん……」

ウサギK「しゅっ、しゅっ!」(←空手やってますアピールしてる)

鈴仙のざっくりとした説明を聞いたウサギ達の反応は三者三様。
楽しそうにしているウサギも居れば、やはり怖そうにおびえているウサギも居る。

鈴仙「(部下の能力の限界と適性をしっかりと見極める必要、か……)」

鈴仙は永琳から説教された言葉を頭の中で反芻しながら、改めてこの場に集まったウサギ達を見る。

鈴仙「佳歩は……自分でこう言うのもうぬぼれだけど、私が命じたら責任強く何でもやってくれそう。
ウサギBちゃんは……そういえばこの子、新聞記者とかに憧れてるんだっけ。こういう諜報活動の能力は実はピカ一かも。
ウサギCちゃんは……かなりあぶなかっしいけれど、この子が時折見せる謎の超才能はここで生きるかもしれない。
ウサギDちゃんは……怖がりだし、ちょっと頼りないかも。でも、つかさと一緒だったら、凄い力を発揮してくれそうなのよね。
ウサギKちゃんは……ふふ、必死で格闘出来るアピールしている。確かに、肉弾戦になったら頼り甲斐はありそうね」

順当に見ると、一番頼り甲斐がありそうなのはウサギB、後は、それぞれ一長一短……という所だろうか。

鈴仙「(――諜報活動が出来るチャンスはたぶん今日含めて2回。すなわち、今日の夜と明日の夜ね。
だから、今日失敗しても明日チャンスがありそうだし、それに、これがきっかけで思わぬ才能が目覚めるかもしれない。
そういう意味では、色々考えてみても面白そうだけど……)」

353 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/02/15(日) 23:26:46 ID:0YdWpw1M

鈴仙は上司らしく体面上は偉そうに胸を張り、しかし内心では某ブラジルユース監督の如く動揺を隠しつつ、
偵察メンバーとして以下の妖怪ウサギを抜擢した。

A:「佳歩! 貴女なら何でもやってくれると信じてるわ!」
B:「Bちゃん! 今こそ新聞好きの貴女の情報力に期待してるわ!」
C:「Cちゃん! あんたの才能なら何でも出来るわ! たぶん!」
D:「Dちゃん、そして……つかさ。 貴女達二人だったら、協力して困難を乗り越えられると思うわ!」
E:「Kちゃん! あんたのCQCで守矢の神様をボコボコにしてやるのよ!」
F:「……っていうか。 こういう時一番役立つてゐはどこに居るのよ! てゐ! 出てきなさい!」
G:その他 自由選択枠 ウサギDとつかさ以外は単体でしか選べません。(A+Bなどは不可)

先に2票入った選択肢で進行します。メール欄を空白にして、IDを出して投票してください。

354 :森崎名無しさん:2015/02/15(日) 23:28:03 ID:LtU47Uk6


355 :森崎名無しさん:2015/02/15(日) 23:28:23 ID:PvZVkwlQ
B ウサギC(ギャグ)展開見てみたいけどw

356 :森崎名無しさん:2015/02/15(日) 23:28:32 ID:MRMvsGFY


357 :森崎名無しさん:2015/02/15(日) 23:30:05 ID:???
G 露鈴兎

358 :森崎名無しさん:2015/02/15(日) 23:31:20 ID:???
てゐはどうだったの?スパイさせるには(悪名が)有名すぎた?

359 :森崎名無しさん:2015/02/15(日) 23:44:59 ID:???
ウサギSが一番よかったんだが・・・

360 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/02/15(日) 23:49:51 ID:0YdWpw1M
B:「Bちゃん! 今こそ新聞好きの貴女の情報力に期待してるわ!」

ウサギB「わ、私ですかっ!?」

鈴仙直々の指名に、ウサギBは跳ねるように立ち上がる。
しかしその表情には困惑だけでなく、確かな自信が含まれていた。

鈴仙「――ええ。 Bちゃんってば、新聞とか雑誌の情報をしっかりと網羅していたからね。だから、期待してるわ!」

ウサギB「は、はい! とはいっても、私だったら雑誌記事の検証やらがメインで、
あまり実のある情報は得られないかもですけど……」

鈴仙「大丈夫。 チャンスはまだ明日もあるし、それにデータマンのBちゃんだったら、
仮に失敗しても、何らかの情報をきっと出してくれると思っているわ。
……無論、一発で成功してくれるとも期待しているけれどね」

ウサギB「鈴仙さま。 ……はい。 わたし、頑張ります! ――あ。でも、皆も手伝って!
今から取りあえず、これまでスクラップして来た記事から有用そうな記事を見つけなくちゃだけど、量が多いから……」

ウサギC「は〜い。 ちぇっ。Cを選んでればいまごろ、わたしのシュート力が67にせいちょ〜してたのに……」

佳歩「選ばれなくって悔しいからって、ウソをつくのはダメだよCちゃん……」

鈴仙の期待に応えるように、ウサギBは他のウサギ達にも上手に指示を出しながら、
外堀を埋めるように、守矢みらくるずのやろうとしている審判買収を突き止めようとしていた。
鈴仙は試行錯誤しながら、しっかりとタスクをこなそうとしているウサギ達の姿を見て安心し、
後は彼女達に天命を任せる事にした。

361 :うそウサ。:うそウサ。
うそウサ。

362 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/02/15(日) 23:52:21 ID:0YdWpw1M
***

そして、その次の日の朝。

ウサギB「お、おふぁようございます鈴仙さま……」

鈴仙「お、おはようBちゃん。昨日はご苦労様、凄いクマね」

鈴仙は昨日恐らく徹夜したであろうウサギBに労いの声を掛ける。
ウサギBはよれよれな顔をしていたが、しかしどこか仕事をやり切った雰囲気が見て取れる。

ウサギB「鈴仙さま、これ、昨日の報告書です……」

鈴仙「えっ、そ、そんな。 そこまでしてくれなくっても良かったのに……」

なんとウサギBは、律儀にも調査をしただけでなく、鈴仙に見せる為の報告書まで書いてくれていた。
夕べ暢気にぐうぐう寝ていた事にかなりの罪悪感を覚えながら、鈴仙は報告書に目を通す。
その内容は――。

先着1名様で、

★ウサギBの情報作戦→! card★

と書き込んで下さい。カードやダイスの結果で分岐します。

JOKER→ダイヤ+ウサギB「ついでに守矢みらくるずの主要選手の能力値も分かりました!」
ダイヤ→ウサギB「完璧です。これで守矢は完全に、ホームタウンディシジョンは出来ないと思います」
ハート→ウサギB「まだ完璧では無いですが。 今のままでも、、ホームタウンディシジョンはほぼ排斥出来ると思います」
スペード・クラブ→ウサギB「データだけは集めました。後は実証するだけです……」
クラブA→ウサギB「出来ました! 完璧です!」ウサギC「わ〜い……って」ガシャン!
      ウサギCはウサギBが作った完璧なレポートに、 ジャキン謹製水 を零して台無しにしてしまった。

363 :森崎名無しさん:2015/02/15(日) 23:53:07 ID:???
★ウサギBの情報作戦→ ハート6

364 :森崎名無しさん:2015/02/15(日) 23:53:31 ID:???
ジャキン謹製水、いいもの持ってるじゃない

365 :森崎名無しさん:2015/02/15(日) 23:53:32 ID:???
★ウサギBの情報作戦→ スペード4

366 :森崎名無しさん:2015/02/15(日) 23:56:17 ID:???
最近カード運がいいね

巫女さん出張かな(すっとぼけ)

367 :私の巫女様 ◆Miko/icOEk :2015/02/15(日) 23:57:26 ID:???
申し訳ありません、>>361に誤って投稿してしまいました……。
削除依頼はして来ましたので、気にせず進行願います。

誠に申し訳ありませんでした。
お詫びの言葉もございません。

368 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/02/16(月) 00:12:24 ID:???
ウサギBの作戦は大体成功だ!
……と、言ったところで今日の更新はここまでにしようと思います。
明日は永琳の特訓イベント、10日目固定イベント(試合結果ダイジェスト+決勝トーナメント発表+α)、
11日目朝の新聞イベントくらいまで進めれば、と思っています。

>>347さん、>>348さん。一旦乙ありがとうございました。
名無しについて、つかさや佳歩も入れるつもりでしたが間違えました。
永琳印象値は簡単には上がらないですが、こうして手間を掛けた分は確実にあがると思います。

>>358
きっと部下を成長させるべく、敢えて見に回った……と、いう事にしてください(汗)

>ウサギCについて
ウサギB程で無いにせよ、それなりに効果がある予定でした。
また、運が良ければ追加でスキル・ニュータイプ的な何かの習得の可能性がありましたねw

>>367
巫女様さん、お忙しい中更新お疲れ様&どうかお気になさらずです!有栖さん応援してます。

それでは、皆さま、本日もお疲れ様でした。

369 :森崎名無しさん:2015/02/16(月) 00:49:41 ID:???
お疲れーせんなのです

翌日も調査イベントはあるのかな?
それとも大体OKだかこれで終了?
もしあるならウサギCの才能開花とギャグ展開を期待してもいいかも、なんて

特訓は佳歩、ウサギB、けーね先生、つかさ辺り?
うむ、悩む

370 :森崎名無しさん:2015/02/16(月) 15:09:30 ID:???
乙です
多分審判に狙撃なり攻撃するとそのウサギの姿がカメラで映し出されるとかそういうことになる可能性が高い
となると誰からも姿を隠しつつ確実に殺る必要があるな

やはりここはアミバ流北斗神拳で時間差で消滅させるのがベストかと思う
つまり永琳トレーニングにはウサギBをつけて覚えさせるべきだな

371 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/02/16(月) 23:24:55 ID:???
こんばんは、今日も更新していきます。
削除コメントがてゐモードになってて感動しました。

>>369
お疲れーせんありがとうございます。
調査イベントについては、明日も実施可能にしたいと思っていますが、
現段階で大分成功している事もあり、完璧になる確率は1/4位だと思います。
ですがマイナスにはならないので、ウサギCのセンスや、ウサギDとつかさのコンビプレイに期待しても良いかもです。
>>370
乙ありがとうございます。
ウサギB「そ、そんな物騒な事しませんよ〜!?」

372 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/02/16(月) 23:25:58 ID:???
ハート→ウサギB「まだ完璧では無いですが。 今のままでも、、ホームタウンディシジョンはほぼ排斥出来ると思います」

ウサギB「結論を言えば、まだ完璧じゃあないんですけど……」

恐縮した様子のウサギBの言葉とは裏腹に、その報告書はとても子供の妖怪兎が書いたとは思えないようなレベルだった。
報告書には簡単な新聞記事や雑誌記事だけでは無く、その一件一件に詳細な裏付け調査が為されており、
しかもどこで手に入れたのか、報告書には守矢神社の財務諸表やバランスシートに各種金銭貸借契約書まで貼ってある。
更には通帳口座の番号まで記してあって、口座への振り込み履歴や守矢一家の預金残高が幾らかまで、全て丸わかりだった。
この情報を上手に使えば、守矢神社を法的に二、三回は解体出来るのでは無いだろうか。

鈴仙「す、すすす、凄いわねこの報告書……」

ウサギB「これも日頃の情報取集のたまものですっ!」

えっへん! と胸を張るウサギBだが、やっている事はある意味暴力よりもおぞましい。
鈴仙は守矢神社の敷地に第二第三と付いている抵当権設定登記に、信仰の生々しさを感じながら、
この子だけは敵に回さないでおこう……と内心で決意する。
しかしそれでもなお、ウサギBは申し訳なさげに、

ウサギB「……でも、すみません。 ホントは買収された主審さんに電話を掛けてゆすろうかと思ったんですが、
この前お菓子買いすぎてお小遣いが少なかったから、そこまで電話を掛けるお金がなくって。
――あ、でも。 花果子念報さんと文々。新聞さん。
それから妖怪の山の内部事情を取り上げがちな鴉天狗の方々にはタレこみしといたので、多少の効果はあると思います!」

と、まるでヤクザ上がりの闇金業者のような事を言う。
それでいてお金が無い理由が「お菓子を買いすぎた」なのだから、余計に性質が悪い。
派手な成果やスクープに囚われず、こうした暗い作業をきちんとこなすあたり、
下手な鴉天狗よりも余程新聞記者らしい、とも褒められるのだろうが……。

鈴仙「……ま、まぁ。成果があったのは分かったわ」

鈴仙は怖くなったので、これ以上あまり首を突っ込まないようにした。

373 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/02/16(月) 23:27:02 ID:ze/wfg9Q

ウサギB「はいっ。 これで守矢みらくるずはますます世間から疑惑の目で曝されるでしょうから、
これで守矢は、【試合中に1回か2回位しか、ホームタウンディシジョンを使わなくなった】と思います。
もしも使ったとしても、波風が立たないように、【反則を取る場合は、裁定が非常に甘くなる】事も期待出来るかと」

鈴仙「成程。それは大きいわね!」

ウサギB「ええ。なので、これだけでも充分大丈夫だとは思いますけど。
――もしも更に盤石にしたかったら、明日の夜にもう一度調査をすれば良いと思います。
必ず……とは言わずとも。成功すれば、守矢のホームタウンディシジョンを完璧に防げるでしょうから」

ウサギBはそんな鈴仙の表情を悟ったのか、これ以上詳細な調査方法を言わずに、
簡潔に現時点で見込まれる効果を説明してくれた。聞く限りでは、これでも十分過ぎる成果である。

鈴仙「(――これで大分いい感じの成果が出た。
後は折角だから、他の子にも社会勉強(?)をさせてあげるかどうか、って感じかしらね……。
ウサギCちゃんやDちゃんも面白そうだけど、ひょっとしたらKちゃんが謎のパワーに目覚めちゃったりして……)」

鈴仙はウサギBの報告書を受け取らず、都合の良い記憶だけを意識して残すようにした。

*ウサギBの評価値がやや上がりました。
*守矢みらくるずのチームスキル・ホームタウンディシジョンの大部分を封印する事に成功しました。

374 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/02/16(月) 23:28:27 ID:ze/wfg9Q
〜特別イベント〜
【永琳の特訓・そのB】

永琳「……私もウドンゲに負けずに、誰かに特訓でもつけてみようかしら」

先程鈴仙が珍しく、守矢みらくるず対策の為に部屋を訪れた後の事である。
永琳は気まぐれにも、そんな事を考えていた。

永琳「色々と順調なお蔭で、この薬の作製も今のところは良い感じだし。
今日位は、試験管と試薬達とは離れた生活でも送ってみるのも良いかもしれないわ。
――そう、例えば……サッカーに青春を掛ける、うら若き乙女たちのドラマ的な生活とか」

誰がうら若き乙女なのだろうか……というツッコミは、決してしてはいけない。
普段の理知的な口調や立ち振る舞いから老獪なイメージこそあるが、
実際に何も知らない者が八意永琳の姿を見れば、恐らく彼女を十代の少女と見誤る。
背丈も十代半ばの少女に見える鈴仙よりも少し高い程度だし、肌も白く透き通っているし目もキレイだしとにかく若い。

永琳「それでよし」

永琳は誰にも見えない誰かに対しそう上機嫌に頷くと、一人特訓相手を考える事にした。

永琳「(特訓のルールは確かこうだった。
――特訓出来る選手は1名で、特訓内容と成果はウドンゲの特訓と同じ。
(参考:http://capmori.net/test/read.cgi/morosaki/1372258333/774
だけど、どんな仲間でも自在に特訓出来るかと言われると、実はそうじゃない。
何故なら、
・【51】を超える能力値については、成長させる事が出来ない。
・総合力が【341】を超える選手については、成果が一段階ダウンしてしまう
から。
あと、輝夜の成長についても数値にペナルティが掛かるわね。 ……私が甘やかしてしまうから)」

375 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/02/16(月) 23:29:27 ID:ze/wfg9Q
永琳はそうやって自らの思考を整理させた後に、
それを踏まえて特訓をさせたいメンバーの名前を思い浮かべた。
果たして、永琳が思い浮かんだ選手とは――。


***特訓させたいメンバーの名前を指名してください。(例:妹紅)***

(特訓可能メンバー:パスカル、てゐ、慧音、妹紅、佳歩、つかさ、ウサギB、ウサギC、ウサギD、ウサギK)
(ペナがかかるメンバー:
パスカル(総合値341以上のため。 また、ドリブル、パス、タックルは51以上のため成長しない)、
てゐ(パスは51以上のため成長しない)
妹紅(せりあいは51以上のため成長しない)
輝夜(GKの為成長にペナ。 また、セービングは51以上のため成長しない))

(参考・名無しウサギの能力傾向
 ウサギB…パスがウサギ達の中では得意、総合力はウサギ達で最高。 パス(orてゐとのコンビプレイ)・タックルフラグ有
 ウサギC…ドリブルがウサギ達の中では得意。タックルフラグ有
 ウサギD…パスカットがウサギ達の中では得意。つかさとのコンビプレイフラグのフラグ有


先に2票入った選択肢で進行します。メール欄を空白にして、IDを出して投票してください。


*ウサギKの場合は、GKですが成長にペナはかかりません。 ……理由はと言われると、そうじゃないと可哀想だからです(汗)

376 :森崎名無しさん:2015/02/16(月) 23:30:38 ID:R/MvTuhA
佳歩  社会勉強(笑)

377 :森崎名無しさん:2015/02/16(月) 23:32:22 ID:ZBQO8mPM
ウサギD

378 :森崎名無しさん:2015/02/16(月) 23:33:07 ID:ML8albW+
うさぎC

379 :森崎名無しさん:2015/02/16(月) 23:33:26 ID:vWfW2Jr+
佳歩

380 :森崎名無しさん:2015/02/16(月) 23:33:32 ID:zSQTYqjI
佳歩

381 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/02/16(月) 23:56:14 ID:ze/wfg9Q
特訓対象→佳歩

永琳「(……そう言えば、最近佳歩が少し伸び悩んでいる感じね。ちょっと声を掛けてみようかしら)」

永琳は前の特訓時を思い出す。
あの時は何故か、佳歩は緊張して本来のパフォーマンスを出せないでいたが、今回は違うかもしれない。
永琳は彼女にしては珍しく、完璧な勘により、佳歩に特訓を施す事を決意した。

佳歩「はぁ。Bちゃんってば思ったより人遣い荒いよぉ……」

永琳「――佳歩。ちょっと良いかしら?」

鈴仙が早速ウサギ達に何かを仕込んでいるのを知っていた永琳は永遠亭の離れ、妖怪兎達の居住スペースへと向かう。
丁度その時、ようやくくウサギBの手伝いから解放された佳歩が廊下へと出て来た所を永琳は鋭く呼び止めた。

佳歩「ひ、ひぎいいいっ!? わ、わたした――私は何もやっておりません、お師匠さまっ!?」

急に呼び止められたショックで全身の毛を逆立て痙攣する佳歩だったが、
それでもウサギBがやろうとしている反社会的行為がバレる事を案じてか、健気にも「私は」何もやっていないと述べる。
……無論、永琳には事の全てがバレバレだったが。

永琳「……別に夜更かししている貴女を叱りつけに来た訳じゃないのよ。
ただちょっと、貴女が最近、自分の実力をどう思っているのかが気になって」

永琳は何も追求せず、単刀直入に言う。
佳歩もそんな永琳が暗に何を言いたいかを察し、緊張を解いて、代わりに辛そうな表情になる。

佳歩「は、はい。 正直、今のままじゃダメだって、そう思ってます……」

――佳歩は確かにここまで成長し、今や永遠亭ルナティックスにとって無くてはならない存在となった。
……が、それはあくまで、ルナティックスの選手層が未だ薄いからこその話である。

382 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/02/16(月) 23:57:39 ID:ze/wfg9Q
佳歩「分かっています。わたしはこのままじゃ、ドリブラーとしても中途半端だし、シューターとしても中途半端。
その上パスや守備はからきしですし、今は良くっても、このままじゃあ……」

このままでは、一度掴みかけた夢――鈴仙との2トップ――は、再び元の夢へと戻ってしまう。
頑張っているのに、しかし結果を挙げられない苦痛。
これまで破竹の勢いで成長して来た佳歩は、今この場で、大きな才能の壁を感じていた。
普段の永琳ならば、「それが貴女の才能よ。仕方が無いわ」……などと、冷酷だが正確過ぎる答えを口走っていたかもしれない。
しかし、彼女なりの優しさか、それとも気まぐれか。この時の永琳の回答は、より暖かみのあるものだった。

永琳「……成程。それなら……今からこの私と、練習でもしてみない?」

佳歩「え、ええっ!? え、永琳様がですかっ!?」

永琳「――ちょっとだけね。
私も最近、キャプテンをウドンゲに任せ過ぎて、隠居暮らしに飽き飽きして来たのよ」

永琳はそう言って、どこからかサッカーボールを数個取り出し、縁側を超えて広い中庭へと裸足で向かう。
月の明かりがあるので、夜ではあるが練習出来る程度に充分明るい。
佳歩は最初、普段の永琳らしからぬ態度にかなり疑問を覚えながらも――。

佳歩「わ、わかりましたっ。 お師匠さまっ!」

――頭脳的だが直情的な佳歩は、ここで悩んでいても自分の求める答えは見つからないと感じていたらしい。
半ばやけくそになって、彼女は靴も履かずに、器用にリフティングをしている永琳の元へと飛び出していった。

383 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/02/16(月) 23:58:50 ID:ze/wfg9Q
先着2名様で、

★永琳の指導→! card★
★佳歩の根性→! card★

と書き込んでください。数値の合計で分岐します。

35→彼女に一体何が…? ガッツ+150、全能力+3、更に更に…?
31〜34→超進化!!     ガッツ+100、全能力+2、更に…?
26〜30→進化!        ガッツ+50、全能力+1、攻撃系or防御系各+1
16〜25→特訓は成功だ!    ガッツ+50、全能力+1
10〜15→そこそこの成果だった。ガッツ+50、攻撃系各+1
2〜9  →残念な感じだった…。 ガッツ+30、防御系各+1

*攻撃系=ドリブル・パス・シュート・せりあい で、防御系=タックル・パスカット・ブロック・せりあい です。
*マークか数値が一致した場合、判定に+5されます。これらの効果は重複しません。
*合計値が21以上の時、フラグ習得!(既にあれば回収。無い時は判定)
*合計値が26以上の時、必殺技習得!(分野は判定)
*攻撃系の合計と防御系の合計を比較して、低い方=2〜9 高い方=10〜15 で表示しております。
*JOKERが出た場合は『ダイヤの15』として扱います。オールマイティにはなりません。

384 :森崎名無しさん:2015/02/16(月) 23:59:45 ID:???
★永琳の指導→ ハートQ

385 :森崎名無しさん:2015/02/16(月) 23:59:50 ID:???
★佳歩の根性→ ハート10

386 :森崎名無しさん:2015/02/16(月) 23:59:53 ID:???
★佳歩の根性→ ハートK

387 :森崎名無しさん:2015/02/17(火) 00:00:29 ID:???
おお、ナイス!

388 :森崎名無しさん:2015/02/17(火) 00:00:52 ID:???
カホロットォー!!

389 :森崎名無しさん:2015/02/17(火) 00:01:53 ID:???
カホロットー! ばんざーい!

390 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/02/17(火) 00:18:16 ID:MO5x7JV2
ここで佳歩が大きく成長、全能力+1にガッツ+50。更には必殺技を習得だ!
……と、いったところで今日の更新はここまでにさせていただきます。

更新の円滑化の為、先に佳歩の必殺技習得判定をさせて頂きます。
フラグ回収ではないので、ドリブルやタックル技を覚えた場合でも、佳歩のフラグは残ります。

先着1名様で、

★佳歩のボーナス判定→! card★

と書き込んで下さい。カードやダイスの結果で分岐します。

JOKER→ダイヤ+スキル・不屈の野兎習得!
ダイヤ→必殺シュート「ラビットダイブ」習得!
ハート→必殺ドリブル「やや華麗なドリブル」習得!
スペード→必殺パスカット「野兎ダッシュカット」習得!
クラブ→必殺タックル「野兎タックル」習得!

*1スレ目などで出て来た必殺技習得判定と一部技名が違っていますが、名前が変わっただけで性能は同じです。
 今更ですが、佳歩の技名はキャプ翼&森で人気(?)な某キャラリスペクトです。

それでは、皆さま、本日もお疲れ様でした。

391 :森崎名無しさん:2015/02/17(火) 00:19:32 ID:???
★佳歩のボーナス判定→ ハート4

392 :森崎名無しさん:2015/02/17(火) 00:19:58 ID:???
★佳歩のボーナス判定→ ダイヤ5

乙でした!

393 :森崎名無しさん:2015/02/17(火) 00:21:58 ID:???
攻撃系or防御系各+1
については判定でしたっけ?

394 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/02/17(火) 00:32:51 ID:MO5x7JV2
>>393
あっ、すみません!見落としてました(汗)

調べてみると、遥か1スレ目では特訓成功時に攻撃系or防御系各+1を選択で決めており、
あれから特に変更する旨も書いていなかったので、今回も選択制にしようと思います。

なのでこちらも折角なので、一緒に選択肢を出そうと思います。
お手数ですが、こちらにも投票について、ご参加ご協力お願いします。

***佳歩の上昇させたい能力分野を選択してください***

A:攻撃系(ドリブル、パス、シュート、せりあい+1)
B:守備系(タックル、パスカット、ブロック、せりあい+1)

先に2票入った選択肢で進行します。メール欄を空白にして、IDを出して投票してください。


それでは、今度こそ、お疲れ様でした。

395 :森崎名無しさん:2015/02/17(火) 00:33:53 ID:iuchQxkw
A

396 :森崎名無しさん:2015/02/17(火) 00:34:07 ID:+J1qM7xA
A

397 :森崎名無しさん:2015/02/17(火) 00:46:07 ID:???
これで佳歩さんもドリブル、シュート51
ドリブル技(多分)3/4発動
ラビットテイルで58か……胸が熱いな

あれ……つよくね?
もうワンランク上のシュート技覚えたらすごいことになるんじゃ?
いやー、遠いところまで行っちゃったなあ

398 :森崎名無しさん:2015/02/17(火) 01:30:14 ID:???
名無し故に、周りと連携して最後に一発の鈴仙と異なり、
貰って上がり、撃つという特化型の独立した点取り屋が目標だったからね。
それ以外は得意でないし鈴仙のフォローがいるけど、逆に得点力は鈴仙とで2人分

因幡佳歩の最終進化であり、何よりその名になった
ウサギAという名無しの悲願でもあったし、理想の関係だよ

399 :森崎名無しさん:2015/02/17(火) 04:19:25 ID:???
乙ロットー!
これでおそらく次のツートップは決まり
中央の攻撃力が補強されたことで大胆にサイドに攻撃力を割きやすくもなった
いいことずくめなんだけど子供サッカーにこの巨大戦力を出してよかったのだろうかw

400 :森崎名無しさん:2015/02/17(火) 19:14:05 ID:???
子供達と楽しくサッカーしてる、謎の向日葵仮面さんとシュート値で4差あるしへーきへーき
パスも悪くはない値(47?)になったし、草サッカーでウサギBちゃんとワンツーさせてみても楽しいかも

401 :森崎名無しさん:2015/02/17(火) 21:51:13 ID:???
いい感じに成長したね
・・・ところでDFのタックルを鍛えるとか前言ってなかったっけ?

402 :森崎名無しさん:2015/02/17(火) 21:59:58 ID:???
鈴仙以外で点取れない、得点力不足も指摘されてたし、佳歩の強化は間違いじゃないと思うよ?
それに、佳歩以外のウサギさんも特訓対象にあげてる人もいたし、忘れてる訳じゃない

草サッカーもあるし、守矢戦の最中や、試合後にけーね先生やウサギさん達に交流して、特訓、イベント狙うのもいいと思う

403 :森崎名無しさん:2015/02/17(火) 22:00:56 ID:???
一部の人が宣言してただけで実際は真逆になることもあるさ
もし鍛えたいなら判定前にいわないとね

404 :森崎名無しさん:2015/02/17(火) 22:17:33 ID:???
そうか
ちょっと前に皆で議論してたことと違うから気になっちゃった
それに鬼島津から点取れるか少し悩みだったしね(いまも少し微妙な感じするけど)
あと得点力不足は妹紅を上げにくいのと師匠がアミバるのが悪いってのが多そうw
それなら次はタックルに投票できるようにしておこう

405 :森崎名無しさん:2015/02/17(火) 22:36:01 ID:???
佳歩さんはもうかなり強くなったからね
守備力も多少上がったし
まだまだ上を相手にするには厳しいかもしれないが

しばらくは試合中の覚醒期待……かな?

たしかに次はウサギさんの守備を鍛えた方がいいと思う
つかさは壁に集中させた方がいい気がするし、タックルとパスフラグ持ったウサギBちゃんが最有力かな?
しかし、ウサギBちゃんの私の中の印象が今回の調査イベントで大きく変わったよ(汗)
ウサギB……恐ろしい子!

現在タックル44、パス46、ブロック45(パスカットとドリブルの判定は見当たらなかった)
タックルフラグとパスフラグを回収すれば化けるはず

あと、ウサギDちゃんもコンビプレイフラグを回収できれば、
判定に頼ることなく名有りに一歩近づけるし、コンビのタックルやパスカットを覚えるかもしれない
ということでいいかもしれない
(ただ、その場合タダでさえあまりよくないつかさの燃費が心配だけど)

406 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/02/17(火) 23:18:32 ID:???
こんばんは、今日も更新していきます。
>>392さん、>>399さん。乙と乙ロットありがとうございました!

>佳歩の強化について等
これでかなり強くなりましたね。ドリブルは3/4発動です。
ここでダイヤだったら火力がえらいことになってました。
草サッカーでは魔王レベルの存在感を出せると思います。
守備力についても、また交流したり練習したりで対策して頂ければ幸いです。

407 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/02/17(火) 23:20:50 ID:???
★佳歩のボーナス判定→ ハート4 ★
ハート→必殺ドリブル「やや華麗なドリブル」習得!

最近伸び悩んでいたとはいえ、佳歩はその間も努力を怠っていたわけでは無かった。
むしろ最近は、パスカルが鈴仙とのツインシュートを身に付けた事もあり、
当初からの目標だった鈴仙とのツートップを確固たるものにするべく、人並み以上の努力を重ねていた。

タッ、タッ、タッ……!

佳歩「はぁ、はぁ……! ま、まだですっ!」

永琳「……思ったよりも、粘るわね」

練習において、永琳が試しに大き目の負荷を与えても、佳歩は決してくじけずに最後まで耐え抜く。
それも、単純な根性論だけでは説明できないレベルで。

永琳「……良い感じね。 だったら、もうちょっとハイレベルな練習をしてみようかしら?」

佳歩「――はい、おねがいします!」

佳歩の基礎体力は着実に努力の成果を受け、成長していた。
それに加えこの時、佳歩がこれまで実らずとも水をやり続けた努力が、偶然にも花開く。
永琳が特別な教法を行った訳では無い。繰り返すが、これはあくまで全くの偶然だった。

408 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/02/17(火) 23:21:53 ID:???
……一般論として。
ごく一部の天才を除き、ある一定の線を超えるまで、努力しても成果が出ないのは当たり前である。
しかし、多くの凡人はそれに気づかず、壁にぶつかった段階で「自分には才能が無い」と妥協したり諦めたりしてしまう。

ごく一部の往生際の悪い凡人、もしくはうぬぼれの強い凡人は壁にぶつかろうとも、
「もう少し頑張れば、壁を越えられるかも」「自分は天才だから、壁を越えられるに決まっている」
などと思い込み、そしてその結果――やはり多くは夢を引き裂かれ絶望する。

結局、凡才が努力して成功する……などという話は極々一部のレアケースであり、それこそ夢物語に過ぎないのだ。


佳歩「鈴仙さまだって……頑張って、打ちのめされて、時には絶望して。
それでも、泣きそうな顔で諦めずに進み続けたんだもの。そんな鈴仙さまとツートップになる人は……!!」

ダッ! バシュウッ! シュンッ!

永琳「!? 動きが急に早くなった!?」

そして今、永琳の眼の前に居るのは……残念ながら、天才では無く凡人だった。
佳歩は何度も鈴仙とのツートップとして活躍するという夢を掴みかけ、
そしてその都度、自分の未熟さにより夢を掴めず絶望していた。

しかし、佳歩は凡人だが、こと鈴仙とツートップを組むという夢に関しては、往生際の悪さもうぬぼれの強さも天才的だった。
活発なショートヘアを月夜にはためかせ、大きな瞳でボールを睨みながら、
佳歩は少しずつ、しかし着実にその動きの精度を高めていく。
それはこれまで目標として努力していながら、どうしても出来ない動きだった。

409 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/02/17(火) 23:23:17 ID:???


佳歩「鈴仙さまとツートップになる人は。
――私みたいに、鈴仙さまの事しっかり見てる人じゃないと……務まらないもんっ!」


ビュンッ!


佳歩は空中で低い軌道で一回転ジャンプ。
永琳の胸元からボールを鮮やかに奪い終わると、そのまま技巧に富んだ『やや華麗なドリブル』を見せる。
永琳が試しに技を使わずタックルに向かったが、その水準はパスカルや本気のてゐにも匹敵している。
さしもの永琳ですらボールを完璧に奪い取る事は殆ど出来ず、精々が弾くのみに留まった。

それからタックル、パスカット、ブロック等守備系の練習に、シュート、パスなど他の攻撃系の練習も行ってみると、
佳歩が見せたパフォーマンスは、全体的に前の試合からみて明らかに向上していた。
――佳歩の才能は、今この場の練習をきっかけに開花し、佳歩に爆発的な成長をもたらしたのだ。

永琳「……前に貴女に特訓をした時、どうして失敗したかが分かったわ」

数分後、永琳は諦めたように肩を竦めて、納得したように佳歩に話しかける。

永琳「私は最初、名有りとして覚醒した貴女の力は、あくまで才能に依拠していると思った。
だから、その才能を伸ばすような練習メニューを組んでいた。
あれであの時は、私なりに色々と考えていたから。
……だから、失敗した時は正直、貴女やウドンゲには悪いけど、見込み違いかと思ったわ」

佳歩「そ、そんな……やっぱり私、お師匠様に失望されてたよ……」

永琳「御免なさいね。……でも、そんな私の推測は半分が当たり、そして半分が外れた。
つまり、貴女にサッカーの才能が無かったのは残念ながら事実だったようだけれど。
貴女は、それだけで決して唾棄されるべき存在では無かった……と言う事ね」

410 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/02/17(火) 23:28:46 ID:???
このとき、永琳は冷静に分析を述べつつも純粋に驚いていた。

佳歩の才能は鈴仙やパスカルにも劣る。
それなのに、今の佳歩のストライカーとしての能力は、それらと比べても遜色は無い。それどころか、一部においては凌駕している。
如何に努力やその他理想論を叫んでいても、結局は、生まれついての才能こそが全てを決定する。
『プロジェクト・カウンターハクレイ』に与するにも関わらず、永琳からはそんな考え方が抜けきれないでいた。
しかし――眼前の佳歩は、きっかけが偶然とはいえ、確かに明らかに、永琳の考え方の例外を体現する存在と進化していた。

永琳「(……これがもしも鈴仙の、引いては中山政男の力というならば、全く恐ろしいと言わざるを得ないわ)」

永琳は、疲労を見せながらも充実した笑顔を見せる佳歩を見て、改めて中山政男という男の影響力に関心し。

永琳「(……そして、この中山政男に影響を与えた、言わば一連の異変の始祖とも言える存在。
『ソレ』が果たして、どんな力を秘めて、どんな影響を周囲に撒き散らかしているかは……考えたくも無いわね)」

そして、自分達が近い将来邂逅する事となるであろう大いなる存在の偉大さを感じ、俄かに恐怖していた。


*佳歩の全能力が+1、最大ガッツが+50、さらにドリブル、パス、シュート、せりあいが+1されました。
*佳歩が新ドリブル技『やや華麗なドリブル(1/4でドリブル+2)』を習得しました。

411 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/02/18(水) 00:19:36 ID:???
〜大会10日目・固定イベント〜
【試合結果ハイライト・10日目】

大会10日目、予選リーグ最終日の試合は2試合。
幽香やリグル率いる雑魚妖怪チーム対、さとりや勇儀率いる地霊殿サブタレイニアンローゼスと、
白蓮や星の居る命蓮寺ロータス対、名無しのチームとの組み合わせだ。

まずは前者、鈴仙達ルナティックスが属するCグループの最終試合でもある
雑魚妖怪と地霊殿との戦いを見てみると――。

***

空「えいっ!  ゆ、遊戯王さんっ!」

ポーンッ!

勇儀「おしいっ、私は王じゃなくって女王さね! ま、女王ってのも似合わねえがな!
――さあ食らって死ね、『大江山嵐』ッ!!」

グルンッ! ボオオオオオオオオン!!

バギドゴグシャッ!

レティ「グッ……、あ、相変わらず凄いパワーね星熊勇儀……!!」

グラッ……ドサッ。
 ―――ズバァァァァァッ、ピピィイイイイイイイイイイイイイイイッ!!

412 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/02/18(水) 00:20:37 ID:???
実況「決まった〜〜!! ゴ〜〜〜ル!! これで2−4!
後半26分、地霊殿の超豪華大型FWによる連携技が光りました!
空選手のポストプレイによってフリーでボールを得た勇儀選手!
ゴール際でのトルネードシュート……『大江山嵐』で、この試合ハットトリックを決めました〜!」

謎の向日葵仮面「(ちいいっ……私も『マーダースパーク』でハットトリックしたいけれど体力が。
前半中にチャンスを焦り、『フラワーパス』を乱発し過ぎたのが悪かったわね……)」

――雑魚妖怪チームも、後半から幽香に代わり途中出場した謎の向日葵仮面の活躍もあり奮戦したが、
後半終了間際になると、やはり選手層の厚さから、一方的に点を奪われる展開が増えて来た。
謎の向日葵仮面の『マーダースパーク』とレティの堅守により、
後半開始時は2−1だった点差も、お燐のサイド際のドリブルや勇儀のキックオフシュート。
そして空のダイナミックなダイレクトシュートにポストプレイで雑魚妖怪チームは翻弄されていき、
今こうして2−4と、相手に勝ち越しの点を入れられてしまった所である。

リグル「凌辱パワーが足りなくて謎の向日葵仮面さんが苦しんでいる……! きっと私のせいだ。
このままだと、謎の向日葵仮面さんが死んじゃう!?」

さとり「何なんですかあのゆ……謎の向日葵仮面さんは。 あの人、明らかに私の心臓狙ってませんか?」

矢車「心配するな。 貴女は俺が守る」

さとり「気持ち悪いのでやめてください。シュートの魔王の必殺シュート並に心臓に来ました」

矢車「どうせ俺なんか……」松山「おかえりなさい、あにきぃ……」(←松山は心の声)

ゆう……謎の向日葵仮面以外のストライカー――リグル、ルーミア、ミスティアと、
地霊殿のGK・古明地さとりとの相性の悪さも大きく響いた。
PA内からのダイレクトシュートを得意とする三人は、PA内のシュートは必ず止めるさとりに対し無力。
必然的に、ゆう……謎の向日葵仮面の負担が大きくなり、彼女が中盤の支配に向かえないのも敗因だった。

413 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/02/18(水) 00:21:40 ID:???
こいし「で〜い! これが本邦初公開の私の必殺シュート。
低いシュート+4、吹っ飛び係数5の『ブランブリーローズガーデン』だよ〜……って」

レティ「そこそこ良いシュートだけど……それは止める!」

バッ! バチイッ!!

こいし「あ〜ん。 威力55ぽっちじゃやっぱりダメか〜」

試合は後半ロスタイム、意味なくオーバーラップをかましてきた地霊殿のSB・古明地こいしが
意味なく必殺シュートを放ち、それを僅かに疲弊したレティが、しかし依然一流の動きでそれをクリアしたところで。

……ピッ、ピッ、ピィィィィイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイッ!!

リグル「お、終わっちゃった……。 私、結局なんにもできなかった……」

――純粋で、それ故に自信に溢れていた少女は、少しだけ現実の辛さと厳しさを理解するのだった。


雑魚妖怪チーム 2 − 4 地霊殿サブタレイニアンローゼス 試合終了!

414 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/02/18(水) 00:23:05 ID:???

***

マミゾウ「それっ、決めろよ寅丸ッ!」

バシュッ! ……パシッ。

星「ありがとうございます、マミゾウさん。 ええ、もちろん決めて見せます!!
私の……『アブソリュートジャスティス』で!」

バギュウウウウウウウウウッ、ズバアアアアアアアアアアッ!!
           ―――ピピィイイイイイイイイイイイイイイイイイイッ!!

Dブロック最終試合、命蓮寺ロータスと名無しチーム――毛玉達の逆襲との試合は予想通り一方的だった。
鈴仙との会話の影響か、何時になくストライカーとしての自負に溢れた星は、
気合を入れ過ぎて失敗しないか冷や汗をたらす従者の予想を良い意味で裏切りハットトリック。

ぬえ「……っと。ウチらのチーム、シューターは寅丸だけじゃあ……ないよっ!」

グワァッ、バギュウウウウウウウウウウウウッ! ズバッ!
       ―――ピピィイイイイイイイイイイイイイイイイイイッ!!

毛玉チームも早々に3点取られたところで流石に星の危険性に気付き、慌ててマークをしても、
ウインガーのぬえ――今日の試合も1アシストを献上している――が近場のマミゾウからアシストを貰い、
必殺シュート『平安のダーククラウド』で1点。マミゾウはこれで星の分を含め2アシスト。
そして極め付けは――。

415 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/02/18(水) 00:24:40 ID:???
毛玉H「わ、わさわさ〜〜!!」

バシュッ。 ヘロヘロ……

響子「ん。 これは……―――ヤマビコ出来るっ! えーい、『マウンテンエコー』ーーーっ!」

バギュンッ! ドゴオオオオオオオオオオオオオオオオオオッ……!!
   ズバァァァァッ! ――ピッ、ピィイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイッ……!!

毛玉達のなけなしのシュートを、DFのヤマビコ妖怪・幽谷響子が珍しく本領発揮し跳ね返す。
そのシュートは撃ち損じのただのシュートという事もあり、ゴールに入るかは怪しい所だったが……。
所詮は毛玉、突然放たれたカウンターシュートに対応できず、ゴールを許してしまう。

……ピッ、ピッ、ピィィィィイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイッ!!

白蓮「(私達はまだまだ修行が足りなかったけれど。 ……それでも今は、この結果を感謝して受け入れるしかありません)」

こうした珍事もあり結果は5−0の快勝。
命蓮寺ロータスは予選リーグで漸く1勝を掴む。……が、彼女達は既に2敗。
決勝トーナメントへの進出は、3勝の博麗連合2015。そして、2勝1敗の守矢みらくるずに譲る事となった。


命蓮寺ロータス 5 − 0 毛玉達の逆襲  試合終了!!

416 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/02/18(水) 00:25:41 ID:???

大会得点ランキング(表記はメインキャラのみ):
9ゴール レミリア
8ゴール 鈴仙
7ゴール 勇儀
6ゴール フランドール、来生、射命丸
5ゴール 魔理沙、屠自古、星
4ゴール 諏訪子、森崎
3ゴール 早苗、霊夢、神子、反町、謎の向日葵仮面
2ゴール 神奈子、ピエール、メルラン、天子、赤蛮奇、空
1ゴール 妹紅、佳歩、咲夜、美鈴、サニー、リリーB、ぬえ、響子
      影狼、藍、幽々子、幽香、針妙丸、パチュリー、小田、椛、岬

大会アシストランキング(表記はメインキャラのみ):
5アシスト 霊夢
4アシスト てゐ、パチュリー、神子
3アシスト 早苗、ピエール、小町、小悪魔、マミゾウ
2アシスト 森崎、反町、はたて、岬、空、お燐
1アシスト 鈴仙、影狼、大妖精、橙、諏訪子、アリス、レミリア
       衣玖、針妙丸、リリーW、ルナサ、ぬえ

417 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/02/18(水) 00:47:09 ID:???
予選リーグ 結果
Aブロック
1位 聖徳ホウリューズ          3勝0敗0分
2位 紅魔スカーレットムーンズ     2勝1敗0分
3位 バケバケ同盟            1勝2敗0分         
4位 羽目玉チーム            0勝3敗0分

Bブロック
1位 妖怪の山FC             2勝0敗1分 得失点差 +6
2位 妖精大連合              2勝0敗1分 得失点差 +5
3位 人里FC                1勝2敗0分         
4位 スカーレットムーンズ二軍     0勝3敗0分


Cブロック
1位 永遠亭ルナティックス        3勝0敗0分
2位 地霊殿サブタレイニアンローゼス 2勝1敗0分
3位 西行寺亡霊連合           1勝2敗0分         
4位 雑魚妖怪チーム           0勝3敗0分

Dブロック
1位 博麗連合2015           3勝0敗0分
2位 守矢みらくるず            2勝1敗0分
3位 命蓮寺ロータス           1勝2敗0分         
4位 毛玉たちの逆襲           0勝3敗0分

418 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/02/18(水) 00:48:18 ID:???
決勝トーナメント表
(左から順に、A1位、B2位、C1位、D2位。A2位、B1位、C2位、D1位の順)


                     優勝
                     │
              ┌─────────┐
              │             │
          ┌────┐      ┌────┐
          │      │       │       │
        ┌─┐   ┌─┐   ┌─┐   ┌─┐
        │  │   │  │   │  │   │  │
        聖  妖    永  守   紅  妖   地 博
        徳  精    遠 矢    魔  怪    霊 霊

419 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/02/18(水) 00:51:01 ID:???
――と、いったところで今日の更新はここまでです。
予選リーグ結果と決勝トーナメント表の準備に、思ったより時間かかりました…。
決勝トーナメントは、予選リーグ編よりも強敵や癖のある敵揃いとなりますが、
鈴仙達も育ってきているので、きっと良い勝負が出来ると思っています。
……とはいえ、まだ暫くは草サッカーやらブリッツやらで、試合には入れなさそうですが(汗)

それでは、皆さま、本日もお疲れ様でした。

420 :森崎名無しさん:2015/02/18(水) 00:51:26 ID:???
乙ロット!

421 :森崎名無しさん:2015/02/18(水) 00:56:30 ID:???
乙ロットー!

ウサギB「要チェック要チェックと……」
佳歩「どうしてだろう……この前までなんとも思わなかったのに、あれからウサギBちゃんが調査しだすと悪寒が……」

422 :森崎名無しさん:2015/02/18(水) 01:25:39 ID:???
佳歩も充分強くなったけど、それでも森崎相手だとパンチングでどうとなる水準だというのが恐ろしい

423 :森崎名無しさん:2015/02/18(水) 17:57:01 ID:???
雑魚妖怪チームのFW、全然いいところなしだった…

424 :森崎名無しさん:2015/02/18(水) 21:31:35 ID:???
>>423
西行寺の幽々子しても地霊殿のさとりにしてもダイレクトシュートにはめっぽう強いからね(うちの妹紅もだが)
単純に相手が悪すぎただけとも言える

425 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/02/18(水) 22:32:37 ID:???
こんばんは、今日も更新していきます。
お恥ずかしいのですが、>>418のトーナメント表の博麗が博霊になるというミスをやらかしました。
今後トーナメント表を出す時は間違えないようにしたいと思います。失礼いたしました。

>>420
乙ロットありがとうございます!
>>421
乙ロットありがとうございます!
ウサギBはあれです、笑顔で無自覚で無邪気に怖いタイプです。
ブローリン君がちょっと張り切ったら、そのオーラで周囲の生物が遍く蒸発するような現象と同じです。
>>422
森崎はこれまでの大ラスボスですから、霊夢とセットで是非恐怖を味わってほしいですね。
>>423-424
ネオリグルキック(威力56)位は割と強いのですが、上には上が…という感じというのもありますね。
日本国内だと強い方だけど、世界に行ったらからきしというイメージです。

426 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/02/18(水) 22:33:41 ID:JbydziAo

〜11日目午前・固定イベント〜
【花果子念報・その10】

鈴仙「う〜ん……」

大会11日目の朝。
鈴仙は早速新聞に大きく掲げられた、予選リーグの結果表および決勝トーナメント表と一人にらめっこしていた。

鈴仙「……このトーナメント表と大会スケジュールを見る限り。
私達永遠亭ルナティックスはまず、明日12日目の午後に守矢みらくるずと対戦。
それに勝てたら、大会15日目の午前に聖徳ホウリューズか妖精大連合の、どっちか勝った方と対戦。
そして最後。大会18日目の午後に、たぶん博麗連合との決勝戦……と、いう風になるのね……」

朝食の うまい棒 を齧りながら、新聞の記事を読んでいく鈴仙。
これから対峙する相手の強さに想いを馳せるだけで、自然に言葉も説明口調になっていく。
……しかし、今はまだ緊張している時間では無い。

鈴仙「……だって、とりあえず今日は草サッカーの保護者とブリッツボールの試合があるんだし。
ひとまず今日は、そっちに全神経を集中させましょ」

そう思って鈴仙は気分転換のため、敢えてスポーツ記事を読むのは一旦止めて、それ以外の記事に目を通す事にした。

鈴仙「――そういえば、昨日見逃したレポはあれからどうなったのかな。 それからそれから……」

427 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/02/18(水) 22:36:19 ID:JbydziAo
自室で独り言を呟きながら、うまい棒はコンポタ味を片手にさみしく新聞を読みふける鈴仙。
そんな鈴仙の目に止まった記事とは――?

A:特集記事「幻想郷の有力チームに迫る! 第10回」(※内容は更に判定)
B:ルポ「地底に眠る伝説の超人の謎に迫る」(下)
C:広告「近日開催! 幻想郷合同コンパの案内」
D:政治「進む妖怪の山の保守化 革新派大天狗次々と献金ばれ追放」
E:伝説の超人 ヒジリー ストーリー 伝説 物語 絵巻 連載小説
F:通販コーナー「夢のカパネットにとり」(協賛:ヒューガー)
G:四コマ漫画『元祖! やっこい九十九姉妹』
H:適当にお茶を濁す。(すぐにイベントを終了できます)

先に2票入った選択肢で進行します。メール欄を空白にして、IDを出して投票してください。

*あと2回まで選択できます。
*色モノな記事ばかりにも見えますが、どの記事も内容は意味あるものになっていると思います。

428 :森崎名無しさん:2015/02/18(水) 22:37:00 ID:6F3qmrh+
B

429 :森崎名無しさん:2015/02/18(水) 22:37:07 ID:re8FArFU
B

430 :森崎名無しさん:2015/02/18(水) 22:38:08 ID:???
うまい棒・・・10円・・・バイキング・・・ブローリン・・・これはまさか!
さらにウサギBのBはブローリンのB!

なるほど!バイキングの秘宝はウサギBがブローリンに進化するための何か!(意味不明)

431 :森崎名無しさん:2015/02/18(水) 22:46:14 ID:???
なるほど、分からん

ウサギメンバーがどんどん濃くなっていく件
ウサギDちゃんとつかさにも、なにかある気がするのう……

432 :森崎名無しさん:2015/02/18(水) 22:52:20 ID:???
ディケイドとディエンドへと変身することだろ
ウサギDのDはディエンドのD

433 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/02/18(水) 23:06:46 ID:JbydziAo
B:ルポ「地底に眠る伝説の超人の謎に迫る」(下)

鈴仙「……まあ、とりあえずこれでも読もうかしら。 気になるし」

そう思って、昨日は良い所で終わったはたての地底探索ルポの記事を探す。
幸いにも(当たり前にも?)はたてはきっちりとした性格だったようで、
きちんと飽きずにルポの下巻を書いてくれていたようだ。記事にはこう書いてあった。

<地底に眠る伝説の超人の謎に迫る(下)>

ドカーン! ドカドカーン!!
「フッフッフ。 お前が戦う意志を見せなければ、俺はこの星を破壊し尽すだけだぁ」
「くっそー。あんたが伝説の超人だったのね! でも私は負けない! スーパーアルティメットビーム!!」
ギュインギュインギュインギュイン!! ドガーーーン!!
「ぐわーやられたー!!」

***

鈴仙「……あ、あれ!? 読む記事間違ったかな!? ゴホゴホッ!?」

……あまりの超展開に、鈴仙は思わずうまい棒を口から零しつつ、粉がのどに入ってむせてしまった。
間違って連載小説の「伝説の超人 ヒジリー ストーリー 伝説 物語 絵巻 連載小説」
を読んでしまったのだろうか、鈴仙はもう一度記事のタイトルと本文を見返してみる。
しかし伝説の超人 ヒジリー ストーリー(略)では今、主役の伝説の超人・ヒジリーはバイオヒジリーになっていて、
「お前が戦う意志(略)」などという難解なセリフを喋る程の知能が無い筈だ。
だからきっとこれは誤植でも何でも無く、昨日から続いたはたてのルポの続きのようだった。

鈴仙「これ、もし昨日上を読んで無かったら記事から意図的に目を逸らしてたレベルよねぇ……」

434 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/02/18(水) 23:09:04 ID:JbydziAo
そうぼやきながら、ひょっとしたら最後にまともな情報か、
せめてこの状況を引き起こした原因にでも言及があるのではないか。
そんな期待を籠めて、鈴仙は記事を読み進めると……幸いながら、これ以降の記述は比較的まともだった。
どうやら最初は、どうしても紙面が埋まらなかったはたてが苦し紛れで書いたものだったらしい。
記事の続きは、こうなっていた。

***

「あのね新聞のお姉さん二号さん。幾ら紙面に余裕が無いからといって、そういうふざけたウソは書かない方が良いよ」
案内人を務める、地霊殿勤務の死体焼却人の女性は私にこう言った。
素人ごときが、ふざけるな。私はそう言いかえしてやりたくなった。

新聞とは高尚なる文化の担い手である。しかしひとたび紙面が足りなくなれば、
我々記者はただちにその信頼を失い、乞食となってしまうだろう。
言わば紙面稼ぎとは、我々にとってはその尊厳を欠けた崇高たる戦いなのである。

「スーパーアルティメットビームとか書いてる時点で、尊厳もクソもないと思うけどね」
三つ編みの女性はそうケタケタ笑った。私は彼女にこれ以上何かものを言うのはやめた。
「ね、ね。二号さん。ベーシックインカムについてどう思う?」
私は彼女を無視する事にした。私はこいつの愛人では無いと思った。

(中略)

……やがて私達は、そこで見かけた謎の機械の正体について分析を始めた。……

***

鈴仙「……とはいえ、比較的まともなだけで、これも酷い創作ねぇ。全く探検の事書いてないじゃん、ここら辺」

鈴仙はテレビに突っ込みを入れる主婦のように、小学生の作文から偏屈記者の私小説と化した記事のひどさを批評した。
そして結局見てみると、鈴仙が知りたかった情報は最後の三〜四行でコンパクトに纏まっているようだった。
記事の最後はこう結ばれていた。

435 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/02/18(水) 23:16:56 ID:???
***

調査の結果、謎の機械はあまり巨大で持ち帰る事は出来なかったが、
『何かを治療したり、回復させることが出来る機械』ではないかと推測された。
また、『この機械に至るまでの灼熱地獄跡の深層地図を、以下の通り示した』。
我々に先立って調査をしたいと思う命知らずは、是非参考にして欲しい。(了)


鈴仙「……なんだかなぁ。役に立ったと言えばそうだけど。……毎日記事出してたら、ネタ切れなのかな、ブン屋って」

――呆れを通り越した鈴仙は、この記事を苦し紛れで何とか書き上げたはたてに対し、目に見えぬ拍手をするのだった。

*地底の財宝の正体が、『治療・回復』に関係するアイテムである事が判明しました。
*灼熱地獄跡の深層の地図を見ました。今後鈴仙が地底の財宝を発見できる可能性がアップします。

436 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/02/18(水) 23:20:44 ID:JbydziAo
佳歩「鈴仙さまー? そろそろ出ませんかー?」

鈴仙がそんな下らない記事を読み進めていると、玄関から佳歩の声が聞こえた。
時計を見れば、今日の午前に佳歩やつかさ、ウサギBと参加を予定していた草サッカーの開始時刻まであまり余裕が無い。
どうやら色々と読み過ぎていたようだ。

鈴仙「あらら……。 ご、ごめーん! 今行くわー!」

そう言って鈴仙は、最後に一つの記事にだけ目を通しながら寝間着から普段着のブレザー
(私服を買うのが面倒&金欠のため、鈴仙の服は冬用のブレザーと夏服ワイシャツの二種類しかない)
に袖を通して行く。そんな中気になった記事は――。

A:特集記事「幻想郷の有力チームに迫る! 第10回」(※内容は更に判定)
B:ルポ「地底に眠る伝説の超人の謎に迫る」(下)
C:広告「近日開催! 幻想郷合同コンパの案内」
D:政治「進む妖怪の山の保守化 革新派大天狗次々と献金ばれ追放」
E:伝説の超人 ヒジリー ストーリー 伝説 物語 絵巻 連載小説
F:通販コーナー「夢のカパネットにとり」(協賛:ヒューガー)
G:四コマ漫画『元祖! やっこい九十九姉妹』
H:適当にお茶を濁す。(すぐにイベントを終了できます)

先に2票入った選択肢で進行します。メール欄を空白にして、IDを出して投票してください。

*あと1回まで選択できます。

437 :森崎名無しさん:2015/02/18(水) 23:21:05 ID:8XS+/fmA
D これはまさか…w

438 :森崎名無しさん:2015/02/18(水) 23:22:14 ID:6F3qmrh+
D

439 :森崎名無しさん:2015/02/18(水) 23:24:22 ID:???
買収つながりでカルチョスキャンダルの事件思い浮かんだけど、いつ見てもとんでもない

フィオレンティーナ主将「今日は引き分けだから」選手一同「はーい」 なんじゃこりゃ

440 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/02/18(水) 23:59:08 ID:???
D:政治「進む妖怪の山の保守化 革新派大天狗次々と献金ばれ追放」

鈴仙が気になったのは、政治面にあった記事だった。
確かに天狗の新聞は、天狗社会での内輪のもめ事やスキャンダルが書かれる事が多い。
しかし、今読んでいるはたての「花果子念報」や、射命丸の「文々。新聞」に、こうした記事が載る事は少ない。
彼女達は閉ざされたコミュニティでの評価よりも、無限に広がる外界への興味を大事にしていたからだ。

……とはいえ、そんな花果子念報や文々。新聞にも、こうした記事が全く載らない訳では無い。
しかし、こうした記事が載る際は、天狗では無い種族から見ても重大なニュースである場合だ。
つまり、今回の記事は、鈴仙のような妖怪の山や天狗の社会を知らない者にとっても、
それなりにセンセーショナルな記事だった。
着替えをしながらの為走り読みだが、記事には概ねこう書いてあった。

<進む妖怪の山の保守化 革新派大天狗次々と献金ばれ追放>

幻想郷サッカーにおいても、いわゆる「八百長疑惑」がささやかれるようになった。
しかも、その疑惑の中心の多くは、これまで革新派として、妖怪の山の在り方を大きく変えた生え抜き達だった。

彼らは自分達が創りあげたクラブチームに実績を与えるため、勝利を金で勝った。
ある時は、守矢や河童への献金の為、敗北を金で売った。

彼らの多くは追放され、幹部の大天狗集団は反動として保守の流れが強くなった。
サッカーより弾幕を。信仰との融和よりも信仰からの独立を。人間・多種族との解放よりも単種族での閉鎖を。

一般の天狗達の中でもそうした考えを持つ者は増えて来ている。
そんな中、革新派の要衝であった妖怪の山FCは今苦境に立たされている。

革新派はチームを存続するため、保守派との間でなんらかの取引がなされている。
一日も早く、そうしたしがらみから抜け出して、楽しくサッカーがしたい。そう思うのは、私の贅沢だろうか。

*妖怪の山FCが今、苦境に立たされているという事が分かりました。

441 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/02/19(木) 00:05:08 ID:???
……と、いったところで今日の更新はここまでです。
>>430-432
肉弾戦タイプにはなりませんが、頭脳戦タイプでは悪魔になれるかもしれません。
明かされるかどうかは分かりませんが、ウサギDとつかさとのイベントも何か考えています。
たぶん変身はしませんw
>>439
コメントみてまとめチラ見しましたが、こんなに沢山あるんですね…。
誘惑に負けてしまう気持ちも分かるが故に、解決は難しそうです。

それでは、皆さま、本日もお疲れ様でした。

442 :森崎名無しさん:2015/02/19(木) 00:05:39 ID:???
妖怪の山FCの次の試合、公開処刑の予感…
グッバイにとり

443 :森崎名無しさん:2015/02/19(木) 00:06:58 ID:???
乙です
>ブローリン君がちょっと張り切ったら、そのオーラで周囲の生物が遍く蒸発するような現象と同じです。

なんて奴が幻想入りしてしまったんだ・・・

444 :森崎名無しさん:2015/02/19(木) 00:09:49 ID:???
乙でした

やばそうな気配がするのう……

445 :森崎名無しさん:2015/02/19(木) 00:48:42 ID:???
これはうどんちゃんが妖怪の山FCを救う展開もあるのかな?
文はリアル幻想7に行くみたいだし、そこで幻想郷選抜を打ち破ったら、妖怪の山上層部に一石投じることができる可能性も?

446 :森崎名無しさん:2015/02/19(木) 21:27:48 ID:???
山のチーム、買収だらけやん…腐りきっている。

447 :森崎名無しさん:2015/02/19(木) 21:38:38 ID:???
ア○ーレ「何がいけないのかわからない」

448 :森崎名無しさん:2015/02/19(木) 21:46:32 ID:???
よしみんなきけ ア○ーレをかいこする

449 :森崎名無しさん:2015/02/19(木) 21:52:40 ID:???
買収は冗談抜きで庇いきれないよ
黒い霧事件の末路を忘れたのかい?
鈴仙が下手に関わったら、永遠亭まで買収の共犯の疑いがかけられちゃうよ
反町達にはかわいそうだけど、結果を見守るしかなさそうだ

450 :森崎名無しさん:2015/02/19(木) 21:59:13 ID:???
関わった選手がいなければいいけど……

451 :森崎名無しさん:2015/02/19(木) 22:14:54 ID:???
とりあえず大会の組み合わせでやってたのはわかる

452 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/02/19(木) 22:59:43 ID:???
こんばんは、更新していきます。
>>442
そう言えばまた妖怪VS紅魔になってしまいましたね…
>>443
乙ありがとうございます。まだ大丈夫です。
>>444
乙ありがとうございます。
この辺りは当初考えていたイベントの伏線でもありますね。
取りあえず何もしなくても鈴仙には一切不利益はありませんし、何かをするにも難しい問題ではあります。
>>445
射命丸がRG7計画のリストに載っているのは間違いないですが、彼女がそれに乗るかはまた別ですね。
この辺りはルート選択次第でちょっと変えようかと思っています。
>買収について
ちょっと説明が足りなかったですが、
妖怪の山FCについてはあくまで新聞記事で、本当に買収があったか、
あったとしてもどの規模だったのか詳細は分かりません。
怪しい勢力が背後にいるのは恐らく確かです。
>>447
ちょっと意識してるのはありますw

453 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/02/19(木) 23:02:25 ID:???
〜11日目午前・特別イベント〜
【番外編! 草サッカー対決・人里こどもFCVS真・雑魚妖怪チーム!?】

天気は快晴だった。
昼下がり前の秋の人里サッカーコートは、連日連夜の大会にフル稼働されていたが、
今日に限れば休養日のために人はまばら。
しかし、その代わりフィールドには選手の代わりに大勢の子どもたちがわらわらと群がっていて、
観客席にはサポーターの代わりにお父さん、お母さんたちが勢揃う。

――そう。今日は休日。
人里やその近辺に住まう人間や妖怪の子ども達の、草サッカー対決の本番だったのだ。

鈴仙「こんにちはー」

佳歩・ウサギB・つかさ「「「こんにちはー!」」」

里人@「はいはい、こんにちは。 ……今日は宜しくお願いしますよ、鈴仙さん」

鈴仙「あはは。今日は私も師匠から暇を貰ったので、楽しく観戦させて頂きます」

今日の試合助っ人として呼ばれた佳歩、ウサギB、つかさの三名を引き連れた鈴仙は、
この試合を主催しているらしい里人@にペコリと頭を下げ、ヤンママっぽい口調で挨拶する。
幸いにも今日選手として選ばれたのは、礼儀正しく比較的大人しいウサギ達だったため、
鈴仙の挨拶に合わせて、後ろの子どもウサギ達も習ってくれた。

里人@「試合開始までまだ少し時間があるから、ウサギさん達も早速彼らに混ざって来てはどうかな?」

つかさ「はい、そうします。 ……良いわよね、佳歩ちゃん、Bちゃん?」

佳歩「う、うん! 頑張りますっ!」

ウサギB「佳歩ちゃんは頑張らなくっても、ありのままで大丈夫だよ?」

454 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/02/19(木) 23:03:31 ID:???
そして里人@の教えに従い、ウサギ達は試合が始まるまで、人里の子ども達と交流する事となった。
つかさを先頭に、やや人見知りがちの佳歩を利発なウサギBが引っ張って歩いていく。

鈴仙「あ、あらら……大丈夫かな? きちんと皆と仲良く出来るかなぁ……」

最近は人里でも、妖怪に対する風当たりが強くなっているという噂を聞く。
もしかしたら、いじめられたりしないだろうか。
鈴仙は少し心配で、背伸びして耳をそばだて子ども達の様子を伺おうとするが――。


子どもB「あっ、永遠亭のウサギさんだー」

子どもG「今日はよろしくなっ!」

佳歩「うんっ、よろしくね!」

子どもJ「はんっ! なんだよ助っ人って言うからスゲーの期待してたのに。
お前みたいなチビFWだったら、きっとオレのが強いぜ!」

子どもF「きゅ、Hくんっ!? そんな口は止めといた方が……!
(あれってもしかしなくても、『あの』因幡佳歩だよな……!? 今日、もしかしなくても楽勝なんじゃ……?)」

子どもE「ワタクシの計算によるとー、ズバリ雑魚妖怪チームの名無しと我々子どもの実力はほぼ互角でしょう!」

ウサギB「……? どんな計算? それって統計的に有意?」

子どもE「ンフフ、モチのロンです! これはアレのコレを重回帰分析でうんぬんかんぬん……」

ウサギB「へぇ。そのデータ、後で私にくれない? 私の方でも集計してみようかな」

455 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/02/19(木) 23:04:36 ID:???
子ども@「……よ、宜しくな」

つかさ「ええ、宜しくね。 えっと、確か……子ども@くん」

子ども@「……」(←照れている)

子どもA「……ちぇっ。みんなおかしいぜ。妖怪は悪者だって、お父さんも太子様も、そう言っていたのに」

鈴仙「(……ホッ。 どうやら概ね上手くやってる雰囲気みたいね……)」

――どうやら、鈴仙の心配は概ね不要だったらしい。
佳歩は同じ位の身長の男の子に絡まれてはいたが、あくまでFWとしての対抗意識らしいし、
ウサギBはその後ろのメガネの男の子と、多変量分析の手法について仲良く語り合っている。
つかさはその大人しそうな外見と物腰から、佳歩ほど多くの子どもには囲まれなかったが、
同じく無口そうな、大柄の男の子(子ども@)と良い感じになっている。
一部で、やはり妖怪ウサギの助っ人を快く思っていない子どもも居るが――それは少数派だった。

里人@「子どもは純真だ。 彼らにとっては、妖怪も妖精も人間も、みんな同じに見えるのでしょう。
子どもを歪んだ大人へと育てるのは、我々大人の勝手な都合に過ぎない」

俄かに安心した鈴仙の顔を見て頷いた里人@は、静かにそう言った。
――人里子どもFCの助っ人その4が現れたのは、まさにそんな時だった。


傘を持った少女「ご、ごめんなさーーい! 開始時間カン違いしてましたーー!?」

456 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/02/19(木) 23:08:02 ID:???
カラカラカラカラ……と小気味良い下駄の音を響かせながら、
片手に旧時代的な唐傘を持った、赤と青のオッドアイの少女がサッカーコートに乱入してくる。
背丈は佳歩やウサギB、人里の子ども達よりも一回り高く、丁度つかさと同じ位だったが、
しかしその挙動の全てがあぶなかっしい為、この場に居る誰よりも幼く見える。

子どもG「――あっ! 小傘ねーちゃんだ!」

子どもD「ねーちゃーん! 試合開始は一時間後だぞー! あせんなって!」

里人@「ああ。そう言えば彼女も助っ人として呼んでいたような……。どうにも、人が集まらなくって」

鈴仙「あの子、色んなトコで見る気がしますね。前も確か、命蓮寺のチームにしれっと入っていたような……」

小傘「お〜〜い! このわちきが来たからにはもう百人力だよ〜!!
なんせあれから私は訓練に訓練を重ね! なんと才レベル上昇に加え、全能力が2ポイントも上がったんだからね〜!」

どうやら残念な事に、全てにおいて頼りない雰囲気マックスの小傘こそが、
人里子どもチームの、佳歩達以外の最後の助っ人であるようだった。
小傘は子ども達の注目を集めようと、必死に手をブンブン振りながら、自分も役立つ選手アピールをしていたが。

ウサギB「えーっと。という事は計算すると……(カタカタ)……――あ、私と総合力で1しか違いませんね。
当時恐らく互角だった佳歩ちゃんと比べたら……今や総合力で約3回りくらい下ですけど」

小傘「う、ウソッ!? ……で、でも私にはこれまでのベビーシッター業で鍛えた子ども達との信頼が……!?」

子どもG「ちぇー、なーんだ。 案外大したことないじゃん、小傘姉ちゃん」

小傘「ぎゃ、ぎゃふんっ!?」

能力値的にも信頼度的にも、自分が案外大したこと無かったという残酷な事実を聞かされて、
哀れにも小傘は泡を吹きながら、その場にバタリとぶっ倒れてしまった。

457 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/02/19(木) 23:10:13 ID:???
鈴仙「走って来て手を振ってぶっ倒れて。忙しい子ねぇ……」

里人@「――ま、まあ。 これでも彼女はそれなりに優秀な選手だし、何よりガッツが飛びぬけている。
それに何だかんだで、人里の子どもからの人気も高いから、きっと……うん。場を盛り上げてくれると思うよ」

こうして勢揃いした、今回限りの人里こどもFCイレブン。
佳歩にウサギBにつかさに子ども達7人とついでに小傘を加えた11人が、ともに今日の試合の勝利を誓い合うのだった。

*人里子どもFCの追加助っ人はDFの小傘のみです。
 ガッツの高さがウリですが、15分ハーフの草サッカーでガッツが必要になる場面は恐らくありません。

458 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/02/19(木) 23:11:41 ID:???
***

――そして。

ルーミア「昼間は苦手なんだよね〜」

ミスティア「私は朝でも夜でもパーリナイッ! だけどね〜♪」

響子「そうそう! 今日は一緒に頑張ろうね、みすちー!」

メディスン「なんで私が、好き好んで人間なんかと……」

人里こどもFCが集合してから数刻後、本日の対戦相手である真・雑魚妖怪チームが徒党を組んで現れた。
朝なので眠そうな宵闇の妖怪・ルーミアと、楽しそうに歌っている夜雀の妖怪、ミスティア・ローレライ。
そのミスティアの隣で飛び跳ねているのは、彼女のバンド仲間の誦経好きのヤマビコ妖怪、幽谷響子だ。
そして途中に、人里の子ども達とさして外見の変わらない妖怪少女が数人並び
――しんがりを務めるのは、人間嫌いの毒人形、メディスン・メランコリーだった。

里人@「やあ、今日は遠い所から。 ……それでは、皆並んで。 試合を始めましょう!」

メンバーが集まったら早速試合と、人里子どもFCと真・雑魚妖怪チームは里人@の号令の下、
それぞれの保護者の指示に従いきっちりと並ぶ。
やはり互いに子どもとはいえ、人間(妖怪)達のチームと戦うのは抵抗があるのか、それぞれが緊張している様子だ。

鈴仙「(そういえばリグルが居ないわね……。 やっぱり、昨日の敗戦を気にして凹んでるのかしら?
そして、真・雑魚妖怪チームの保護者って一体誰なんだろ。普通に考えたらレティさんであって欲しいけれど……)」

459 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/02/19(木) 23:15:38 ID:???
ウサギ達の保護者役である鈴仙は、人里子どもFCの選手が並ぶ様子をベンチで眺めている。
そして一方で、真・雑魚妖怪チームの保護者役はレティであって欲しいという願望を抱きつつ、
ふと敵チーム側のベンチを覗いてみると……。

先着1名様で、

★妖怪の保護者→! card★

と書き込んで下さい。カードやダイスの結果で分岐します。

JOKER→謎の向日葵仮面「リョ・ジョクーの仮面を纏ったからには私はもう乱暴な凌辱はしません」綺麗な向日葵仮面だ!
ダイヤ・ハート→保護者はレティだった。穏やかで余裕のある笑みを湛えている。
スペード・クラブ→保護者は幽香だった。穏やかだが好戦的な笑みを湛えている。

460 :森崎名無しさん:2015/02/19(木) 23:16:41 ID:???
★妖怪の保護者→ ハート7

461 :森崎名無しさん:2015/02/19(木) 23:16:51 ID:???
★妖怪の保護者→ ダイヤ3

462 :森崎名無しさん:2015/02/19(木) 23:17:09 ID:???
早速そのネタできたw

463 :森崎名無しさん:2015/02/19(木) 23:18:16 ID:???
ジョーカー(笑)

ブローリン「俺も混ぜろー!」

小傘ちゃん一人か……佳歩ちゃんが強すぎたかな

464 :森崎名無しさん:2015/02/19(木) 23:19:35 ID:???
>謎の向日葵仮面「リョ・ジョクーの仮面を纏ったからには私はもう"乱暴"な凌辱はしません」綺麗な向日葵仮面だ!

乱暴じゃないならやってくるんだな

465 :森崎名無しさん:2015/02/19(木) 23:23:04 ID:???
傘がチート傘の可能性もあるからな(仮面ライダー剣の畳レベルのならある)

466 :森崎名無しさん:2015/02/19(木) 23:28:53 ID:???
結局凌辱はするんじゃないかw

467 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/02/19(木) 23:29:27 ID:???
★妖怪の保護者→ ハート7 ★
ダイヤ・ハート→保護者はレティだった。穏やかで余裕のある笑みを湛えている。

鈴仙は向かい側のベンチに居る、背が高く白い服を着た女性と目があった。
女性は鈴仙に対しにこやかに笑みを返してくれた。
鈴仙に対してそんな態度を取ってくれるのは、勿論幽香でも謎の向日葵仮面でも無く。

鈴仙「(レティさんだ……良かった気がする……)」

レティ「(……幽香、ちゃんとリグルをなだめられてるかしら。
トチ狂ってリグルを、謎のホタル仮面とかに改造してなければ良いけど……)」

穏やかで余裕のある笑み。
しかし今日の瞳の奥には若干のアンニュイさが混じる冬の妖怪、レティ・ホワイトロックその人だった。

*真・雑魚妖怪チームの保護者はレティでした。

468 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/02/19(木) 23:31:55 ID:???

鈴仙は再び人里子どもFCの様子に視線を戻すと、もうコイントスは終わっているようだった。
前後半15分ハーフの短い試合だが、ボールの先攻権は重要だ。
果たしてどっちがボールを持ったのだろう、鈴仙は様子を伺うと――。

先着1名様で、

★コイントスの結果→! card★

と書き込んでください。マークで分岐します。

JOKER→リグル「――待って! この試合、私も参加する……!!」ここでリグルが乱入だ!?
ダイヤ・ハート→子どもFCボール
スペード・クラブ→雑魚妖怪ボール

469 :森崎名無しさん:2015/02/19(木) 23:32:14 ID:???
★コイントスの結果→ ハートJ

470 :森崎名無しさん:2015/02/19(木) 23:32:16 ID:???
★コイントスの結果→ ハートA

471 :森崎名無しさん:2015/02/19(木) 23:32:19 ID:???
★コイントスの結果→ ハートK

472 :森崎名無しさん:2015/02/19(木) 23:32:20 ID:???
★コイントスの結果→ ハートQ

473 :森崎名無しさん:2015/02/19(木) 23:33:27 ID:???
うおおおおおwwwハートのロイヤルストレートフラッシュがwww完成しかけてるwww
これは素晴らしい引きだ・・・!

474 :森崎名無しさん:2015/02/19(木) 23:33:52 ID:???
響子のマウンテンエコーがカウンターシュートなのか

475 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/02/19(木) 23:37:15 ID:???
おおっ、ハートJQKAと続いて、まるでロイヤルストレートフラッシュですね!
折角なので、こんな判定を用意しました。宜しければどうぞひいてみてください。

先着1名様で、

★ロイヤルストレートフラッシュ→! card★

と書き込んでください。マークで分岐します。

JOKER、ハート10→ロイヤルストレートフラッシュ!! 狂気度+10&ちょっとしたボーナスイベントを用意します。
ハート以外の10→ストレート。狂気度+3!
ハート→フラッシュ。狂気度+2!
それ以外→残念賞。鈴仙の所持金+500円!

476 :森崎名無しさん:2015/02/19(木) 23:37:58 ID:???
華麗なるギャンブラーの俺に任せとけ!
★ロイヤルストレートフラッシュ→ ハート3

477 :森崎名無しさん:2015/02/19(木) 23:38:49 ID:???
ビームフラッシュ!

478 :森崎名無しさん:2015/02/19(木) 23:39:05 ID:???
おしい! でもグット!

479 :華麗なるギャンブラー(笑):2015/02/19(木) 23:39:24 ID:???
orz

ま、まぁフラッシュならワンペアやツーペアよりは上だから・・・
ダイヤ6 クラブ7 ダイヤ5 ダイヤ7 ダイヤJ

480 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/02/19(木) 23:56:38 ID:???
★ロイヤルストレートフラッシュ→ ハート3 ★
ハート→フラッシュ。狂気度+2! *鈴仙の狂気度が+2されました。25→27

★コイントスの結果→ ハートJ ★
ダイヤ・ハート→子どもFCボール

鈴仙「(今なんか凄い惜しかったような気がするけど……)
ボールは……子どもFCボール。 私達のボールになったみたいね!!」

子どもJが生意気な笑顔でボールを抱えてセンターサークルに立っているのを見ると、
どうやら前半はこちらのボールで試合開始のようだ。
やはり両チームとも子どもが多いからか、フォーメーションはどちらもオーソドックスな4−4−2。
具体的には、以下の図のとおりだった。

−−@−−
−−D−− D響子
C−B−A 
−−−−− 
F−−−G
−−I−− Iメディスン
−−−−− 
−J−H− Jミスティア Hルーミア 
真・雑魚妖怪チーム:4−4−2
人里子どもFC:4−4−2
−H−J− H佳歩
−−−−−
−−I−− IウサギB
G−−−F 
−−E−−
A−B−C C小傘
−−D−− Dつかさ
−−@−−

481 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/02/19(木) 23:57:40 ID:???

鈴仙「(こっちは小傘とつかさが居る分守備のタレントが豊富で、
あっちはミスティアとルーミアが居る分攻撃のタレントが豊富……って言う風に、一見は見えるわね。
でも実際は、佳歩の『ラビットテイル』の威力はリグルの『ネオリグルキック』にも匹敵する筈だから、
攻撃面でもそこまで不利では無い……)」

――ちなみにこの時鈴仙は、昨晩佳歩が永琳との訓練を経て大きく飛躍した事を知らなかった。
そのため、佳歩の得点力は恐らくリグル並み……と、誤った判断をしている。

鈴仙「(――名有じゃない他の選手は、言っちゃ悪いけれど名無し以下レベル。
佳歩はもちろん、ウサギBちゃんでも充分圧倒できる位でしょうね。でもそれはこっちにとっても同じだから……)」

そんな中、この試合にて保護者兼で実質的な監督役も務める鈴仙は、
試合開始のホイッスルを直前にして、子ども達に下す第一号の指令をどうすべきか考えていた。
キャプテン経験こそある鈴仙だが、監督経験は流石にほぼ皆無。
まあ、子ども達の内輪サッカーのため、鈴仙がどうこうしたところで何か非難をされるワケでは無いだろうが……。
――鈴仙は結局、子ども達にこう指令を出した。

A:「皆! 佳歩を中心にガンガン突破しなさい!」
B:「皆! Bちゃんを中心にパスワークでボールを支配しつつ攻め立てるのよ!」
C:「皆! ここはムリして攻める必要は無い。初手とりかごよ!」
D:「佳歩! 折角だからキックオフで『ラビットテイル』で牽制よ!!」
E:「小傘! さらばサッカーで誰でもいいから1名潰しなさい! カタキは取るわ!」
F:その他 自由選択枠

先に2票入った選択肢で進行します。メール欄を空白にして、IDを出して投票してください。

*現在の時間:前半0分(キックオフ直前)
*現在の状況:ボールはセンターサークル、チームはフォーメーション通り

482 :森崎名無しさん:2015/02/19(木) 23:58:42 ID:TJB2LbxM
B

483 :森崎名無しさん:2015/02/19(木) 23:59:22 ID:RT8t381A
A いきなりさらばサッカーwww

484 :森崎名無しさん:2015/02/19(木) 23:59:35 ID:DePFAkO+
最初からクライマックスだ!


485 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/02/20(金) 00:00:33 ID:???
すみません、日付を跨いでしまいましたので、
申し訳ございませんが再投票をお願いしします!

486 :森崎名無しさん:2015/02/20(金) 00:00:49 ID:Di8QBUfQ


487 :森崎名無しさん:2015/02/20(金) 00:00:55 ID:hrzdDDlc
改めてクライマックス!


488 :森崎名無しさん:2015/02/20(金) 00:01:08 ID:+sIzq/hI
B

まあ成長が目的だし

489 :森崎名無しさん:2015/02/20(金) 00:01:32 ID:1hFGgryg
Aでいこう!

490 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/02/20(金) 00:07:12 ID:???
Aで決まった!
……といったところで、少し時間かかりそうなので、今日の更新はここまでにさせていただきます。
明日は佳歩のドリブル無双から始まります。
先の特訓で成長したお蔭で、佳歩はとてつもなく活躍出来ると思います。

>綺麗な(?)向日葵仮面について
乱暴じゃない凌辱ってどんなんですかね…w

>ロイヤルストレートフラッシュについて
ギャンブラーさんドンマイです。
ですが、常に大勝ちするだけでは無く、手堅くフラッシュを出せるというのも勝負強さだと思います。

それでは、皆さま、本日もお疲れ様でした。

491 :森崎名無しさん:2015/02/20(金) 00:28:30 ID:???
乙なのです!

佳歩さんにとって自信につながるかな?
51のドリブル力が火を吹くぜ!

ルーミア「たすけてゆーかりん!」

492 :森崎名無しさん:2015/02/20(金) 00:44:11 ID:???
乙ロット!佳歩がこんなに強くなってしまったのも鈴仙って奴の仕業なんだ

493 :森崎名無しさん:2015/02/20(金) 17:49:19 ID:???
漫画のさらばサッカーの一番狂ってるところはあれをいい話に持っていこうとしていたことだと思うw

494 :森崎名無しさん:2015/02/20(金) 18:21:53 ID:???
リグル、このまま終わっちゃうのかしら…

495 :森崎名無しさん:2015/02/20(金) 20:30:42 ID:???
やはり導く魔王がいなければエースどころか二流の選手にすら成れぬのか..

496 :森崎名無しさん:2015/02/20(金) 20:32:26 ID:???
リグルパパー!はやくきてくれー!

497 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/02/21(土) 00:26:36 ID:???
こんばんは、今日も更新していきます。
>>491
乙ありがとうございます!
この試合限定で、ドリブル大王にしてシュート魔王になれると思います。
>>492
乙ロットありがとうございます。確かにそうですねw
>>493
ガルシアとか全日本の人らに会ったら気まずい気がするんですが、
最近の連載だと普通に出て来てますよね…
>>494-496
リグルについては、また出番を考えています。

498 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/02/21(土) 00:28:14 ID:???
A:「皆! 佳歩を中心にガンガン突破しなさい!」

鈴仙「(まあ、とりあえずは一点よね。 佳歩も活躍させてあげたいし……)
――皆! 佳歩を中心にガンガン突破するのよ!!」

パスが得意で、この試合トップ下の位置についたウサギBを動かそうと思ったが、
鈴仙は無難に、佳歩に中央突破を任せるように指示を出した。
素直な子ども達に鈴仙配下のウサギ達は、概ね素直にその指示に頷いてくれた。

子どもJ「ちぇっ。 ホントに大丈夫なのかよ」

佳歩「が、がんばるもん。小さいからってバカにしないで!」

ただ一人、佳歩と2トップのFW・子どもJが対抗心を示して不服そうだったが……。
先に言えば、彼は試合開始5秒にて、その考えを180度改めざるを得なくなる。

――ピィィィッ!!

佳歩「と、とにかく、いきますよっ!」

タッ……ビュンッ!!

ルーミア「あっ、早速来たのかー」

ミスティア「トリ目にしてあげるわ!」

ダッ! ズザアアアアアアアッ!!

審判を務める里人@が吹いたちゃちなホイッスルの音を聞き、
鈴仙の指示を受けた佳歩は、恨みがましい子どもJの目線を無視してドリブル突破。
真・雑魚妖怪チームのFW、ルーミアとミスティアの二人のタックルに敢然と立ち向かう。

499 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/02/21(土) 00:29:38 ID:4D5fEC6g

佳歩「(大丈夫、昨日練習でやったみたいに、すれば……!!)」

スッ……シュパァァァァァァッ!!

ルーミア「(なんか早速、嫌な予感しかしないんだけどー……?)」

鈴仙(ベンチ席)「(あれ。佳歩の動きがいつもと違うような……)」

先着2名様で、

★佳歩→ドリブル 51 (! card)(! dice + ! dice)=★
★ルーミア→タックル 45 (! card)(! dice + ! dice)+(人数補正+1)=
 ミスティア→タックル 43 (! card)(! dice + ! dice)+(人数補正+1)=★

と書き込んで下さい。カードやダイスの結果で分岐します。

MAX【攻撃側】−MAX【守備側】
≧2→ 佳歩、突破成功!
=1、0、−1→ボールはこぼれ球に。そして左から順に
(ウサギBがフォロー)(子どもJがフォロー)(メディスンがフォロー)
≦−2→雑魚妖怪ボールに。

【補足・補正・備考】
佳歩のマークがダイヤの時、「直情的なドリブル「(+3、吹飛3)」が発動します。
佳歩のマークがハートの時、「頭脳的なドリブル(+3)」が発動します。
佳歩のマークがスペードの時、「やや華麗なドリブル(+2)」が発動します。

500 :森崎名無しさん:2015/02/21(土) 00:30:11 ID:???
★佳歩→ドリブル 51 ( ハートJ )( 5 + 5 )=★

501 :森崎名無しさん:2015/02/21(土) 00:30:59 ID:???
★ルーミア→タックル 45 ( クラブ6 )( 4 + 3 )+(人数補正+1)=
 ミスティア→タックル 43 ( ダイヤA )( 6 + 1 )+(人数補正+1)=★

502 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/02/21(土) 00:37:30 ID:4D5fEC6g
★佳歩→ドリブル 51 ( ハートJ )( 5 + 5 )+(頭脳的なドリブル+3)=64★
★ルーミア→タックル 45 ( クラブ6 )( 4 + 3 )+(人数補正+1)=53
 ミスティア→タックル 43 ( ダイヤA )( 6 + 1 )+(人数補正+1)=51★
≧2→ 佳歩、突破成功!

佳歩「(二人とも、タックル自体には勢いがあるけれど。
肝心のボールがそれぞれ自分の暗闇とトリ目のせいで見えてない! だったら――)……こうですっ!」

タタタッ……ピタリ。

ルーミア「……ん、あ、あれ〜?」

ミスティア「ちょ、ちょっと〜!? きゅうに止まんないでよ〜♪」

ズザアアッ……スカッ! スカスカッ!!

佳歩「(……うん、やっぱり。 ――やっぱり、二人は急激な速度の変化に対して弱い!
タックル範囲は広いけれど、こうして止まったら一発で防げた!)」

佳歩はルーミア達が肉薄しても慌てず、静かにその動きを止める事で二人のタックルを回避する。
これは華麗と言うよりは、事前にルーミア達の動きを予測しその弱点を看破していたからこそできるフェイント。
まさしく考えすぎな佳歩流の、「頭脳的ドリブル」だった。

鈴仙(ベンチ)

503 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/02/21(土) 00:39:22 ID:???
すみません、間違って途中で投稿してしまいました(汗)
もう暫くお待ちください。

504 :森崎名無しさん:2015/02/21(土) 00:40:01 ID:???
間違って途中で投稿してしまったのも鈴仙って奴の仕業なんだ

505 :森崎名無しさん:2015/02/21(土) 00:41:17 ID:???
鈴仙(ベンチ)


これはRG7に行ってずっとベンチでいるという予言・・・!

506 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/02/21(土) 00:53:31 ID:???
★佳歩→ドリブル 51 ( ハートJ )( 5 + 5 )+(頭脳的なドリブル+3)=64★
★ルーミア→タックル 45 ( クラブ6 )( 4 + 3 )+(人数補正+1)=53
 ミスティア→タックル 43 ( ダイヤA )( 6 + 1 )+(人数補正+1)=51★
≧2→ 佳歩、突破成功!

佳歩「(二人とも、タックル自体には勢いがあるけれど。
肝心のボールがそれぞれ自分の暗闇とトリ目のせいで見えてない! だったら――)……こうですっ!」

タタタッ……ピタリ。

ルーミア「……ん、あ、あれ〜?」

ミスティア「ちょ、ちょっと〜!? きゅうに止まんないでよ〜♪」

ズザアアッ……スカッ! スカスカッ!!

佳歩「(……うん、やっぱり。 ――やっぱり、二人は急激な速度の変化に対して弱い!
タックル範囲は広いけれど、こうして止まったら一発で防げた!)」

佳歩はルーミア達が肉薄しても慌てず、静かにその動きを止める事で二人のタックルを回避する。
これは華麗と言うよりは、事前にルーミア達の動きを予測しその弱点を看破していたからこそできるフェイント。
まさしく考えすぎな佳歩流の、「頭脳的ドリブル」だった。

鈴仙(ベンチ)「うんうん、成程。 佳歩はこの動きを狙っていたのね……(ってのはいいけど。
佳歩の目がいつもより座ってて、自信に満ち溢れていたような……)」

子どもJ「(マ、マジかよ……! あの二人のタックルをあんなにアッサリ回避するなんて……!?
オレ、あの二人に一遍にタックルされたら、とてもじゃないけど敵わないのに……!!)」

佳歩「うん、いける……! この調子で!」

タッ!

507 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/02/21(土) 00:54:54 ID:4D5fEC6g
佳歩の後ろで子どもJが唖然とする中、佳歩はいつも通りに右サイドにはけつつ、
メディスンに子ども達率いる中盤をアッサリと突破してしまう。
そして、佳歩は一人真・雑魚妖怪チーム側のバイタルエリアへと辿り着いていた。

響子「ど、どんなシュートでもドーンとこ〜いっ!?」

子ども妖怪@「(あれ、おかしいな。 あの子を見てると冷や汗が止まらないよ……?)」

鈴仙(ベンチ)「うんうん……流石佳歩ね。 ボールを持ってPA付近に来ただけで、敵の子ども達は皆怯えているわ!」

佳歩の成長を完全には知らない鈴仙は、ベンチ席で ココア を啜りながら暢気に頷いている。

鈴仙(ベンチ)「(私の方からも、佳歩に何か声援でも送っておこうかな?
『いっけー! シュートよ〜!』とか、『そのままドリブルゴールよ〜!』……とか、そんな感じで。
敵のDF陣で怖いのはカウンターシュート……っぽい技を持ってる響子一人だけ。
そしてその響子も技無しブロック力はそんなに高くない。だから、決まらない心配はしなくても良さそうだけど……?)」

何時になく積極的な雰囲気で敵陣を睨む、佳歩の幼くも凛々しい横顔に満足しつつ、
鈴仙は佳歩に向かって声援を送る事にした。

A:「佳歩! そのまま全力シュート、『ラビットテイル』よ〜!」
B:「佳歩! そのままドリブルゴールよ〜〜!!」
C:「佳歩! 可哀想だから普通のシュートで決めちゃいなさい!」
D:「佳歩! Bちゃんが上がるのを待つのよ! Bちゃんのパスを受けて、『野兎ボレー』を狙いなさい!」
E:「佳歩! あんたの好きなようにやりなさ〜い!!」(判定で佳歩の行動を着ます)
F:その他 自由選択枠

先に2票入った選択肢で進行します。メール欄を空白にして、IDを出して投票してください。

*現在の時間:前半2分
*現在の状況:ボールは敵陣バイタルエリア、味方はまだ上がり切れてない、敵もDF以外あまり戻っていない

508 :森崎名無しさん:2015/02/21(土) 00:55:44 ID:D95OL8EE


509 :森崎名無しさん:2015/02/21(土) 00:56:11 ID:HbKMKhNY
A

510 :森崎名無しさん:2015/02/21(土) 00:56:30 ID:yUuTstVQ
E

511 :森崎名無しさん:2015/02/21(土) 00:57:01 ID:1Ie1zidU
F
せっかくだから考えさせよう。

512 :森崎名無しさん:2015/02/21(土) 00:57:06 ID:sEy6iTUo
E

513 :森崎名無しさん:2015/02/21(土) 00:57:35 ID:EFolLqXM


514 :511:2015/02/21(土) 00:58:13 ID:1Ie1zidU
すいませんEとまちがえました。

515 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/02/21(土) 01:04:43 ID:4D5fEC6g
E:「佳歩! あんたの好きなようにやりなさ〜い!!」(判定で佳歩の行動をきめます)

鈴仙「佳歩! あんたの好きなようにやっちゃうのよ〜!」

鈴仙は特別シュートしろとかドリブルしろとか言わず、佳歩の判断を尊重するようにした。
あまりこちらで色々言うのも野暮ったいと感じたからだ。
ましてや今日は優勝が懸かった大会でも無く、単なる子ども達の草サッカー。
ここは佳歩の判断に任せても問題ないと鈴仙は考え。

佳歩「(鈴仙さまが応援してくれてる! よ、よ〜し! 頑張るぞ……!)」

佳歩もまたあまり気負いすぎない程度で、鈴仙の声援を受けて発奮していた。
そんな佳歩が取った行動とは――。

先着1名様で、

★佳歩の判断→! card★

と書き込んでください。マークで分岐します。

JOKER→佳歩「(そうだ。 『ラビットテイル』をダイビングボレーの形で撃つ事が出来れば……!)」
ダイヤ→ウサギB「佳歩ちゃん!」佳歩「あっ、Bちゃんが上がってる。だったら……二人でワンツー突破です!」
ハート→佳歩「ここは一気に……ドリブルゴールです!」
スペード→佳歩「ここは全力。「ラビットテイル」ですっ!」
クラブ→子どもJ「オレに撃たせろー!」佳歩「い、良いけど……」

516 :森崎名無しさん:2015/02/21(土) 01:05:10 ID:???
★佳歩の判断→ クラブJ

517 :森崎名無しさん:2015/02/21(土) 01:05:25 ID:???
★佳歩の判断→ スペード10

518 :森崎名無しさん:2015/02/21(土) 01:06:20 ID:???
これにカウンターシュートしたりしてw

519 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/02/21(土) 01:19:32 ID:4D5fEC6g
★佳歩の判断→ クラブJ ★
クラブ→子どもJ「オレに撃たせろー!」佳歩「い、良いけど……」

佳歩「(う〜ん。どうしようかな! やっぱりここは一気にシュートで……)」

佳歩が今まさに大きく足を振りかぶり、『ラビットテイル』で1点目を挙げようかと決意した、
まさにそんな時だった。

子どもJ「あ、おい! お前ばっかりボール持っててズルいぞー! オレにも撃たせろー!」

佳歩とツートップを組むFWの子どもJが佳歩に追いつき、ボールを積極的に要求してくる。
ドリブルでは佳歩に敵いそうにもないが、せめてシュートでは自分が活躍したい。そんな子どもらしい対抗心が原因だった。

子どもJ「な、いいだろー? お前にだってアシストがつくしさー」

佳歩「――うーん。鈴仙さまも好きにして良い、っておっしゃってたし……良いよ!」

パシッ……。

断り切れない性格の佳歩は、そんな子どもJの要求を受けてボールをパス。
そしてそのまま、響子含め4人編成で固められたPAを睨みつけて――。

子どもJ「やりっ! サンキュー! 絶対決めてやるぜ!!」

グワァッ! バコオオンッ!

響子「(あれなら、ヤマビコ出来るかも!)」

――子どもJは、シュートへと向かった。
幸いにも、敵DFの警戒の全ては佳歩一点だったため、その心理的隙をついた子どもJは、
ほぼフリーに近い状態でシュートを撃つことが出来たが……。

520 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/02/21(土) 01:20:41 ID:4D5fEC6g
レティ(ベンチ)「(――無謀ね。恐らく決まらないでしょう)」

単刀直入に言って。彼の全力のシュートは――悲しい事に、非常に弱かった。

先着4名様で、

★子どもJ→シュート 39 ( ! card )+( ! dice + ! dice )+(フリー補正+2)=★
★子どもA→ブロック 39 (! card)(! dice + ! dice)+(人数補正+2)=
 子どもB→ブロック 39 (! card)(! dice + ! dice)+(人数補正+2)=★
★子どもC→ブロック 39 (! card)(! dice + ! dice)+(人数補正+2)=
 響子→ブロック 47 (! card)(! dice + ! dice)+(人数補正+2)=★
★子ども@→パンチング 42 (! card)(! dice + ! dice)=★

と書き込んでください。カードやダイスの結果で分岐します。

【シューター】−MAX【ブロッカー】
≧5→シュートは邪魔される事無く放たれた!GKとの勝負へ。
=4〜2→シュートは放たれた。しかしこの数値差の人数分威力が落ちてGKとの勝負へ。
=1、0、−1→ボールはこぼれ球に。そして左から順に
(佳歩がねじ込み)(ウサギBがフォロー)(子ども@がフォロー)
≦−2→ルナティックスボールに。

【シューター】−【キーパー】
≧2→メルランのネオ・ファンタズムがルナティックスゴールに決まってハッピー♪
=1、0、−1→ボールはこぼれ球に。そして左から順に
(佳歩がねじこみ)(人里こどもFCのコーナーキック)(ウサギBがフォロー)
≦−2→ルナティックスボールに。

【補足・補正・備考】
響子のマークがダイヤ・ハートで「マウンテンエコー」(+8、250消費)が発動します。
この技は成功したら、相手のシュート力+8でシュートを撃ち返します。
響子のマークがスペードで「失敗マウンテンエコー」(+6、150消費、成功してもこぼれ球)が発動します。

521 :森崎名無しさん:2015/02/21(土) 01:21:00 ID:???
★子どもJ→シュート 39 ( クラブ8 )+( 4 + 2 )+(フリー補正+2)=★

522 :森崎名無しさん:2015/02/21(土) 01:22:07 ID:???
★子どもA→ブロック 39 ( クラブ3 )( 3 + 1 )+(人数補正+2)=
 子どもB→ブロック 39 ( ハート7 )( 5 + 3 )+(人数補正+2)=★

523 :森崎名無しさん:2015/02/21(土) 01:22:15 ID:???
★子どもC→ブロック 39 ( ハート4 )( 3 + 3 )+(人数補正+2)=
 響子→ブロック 47 ( スペードJ )( 3 + 5 )+(人数補正+2)=★

524 :森崎名無しさん:2015/02/21(土) 01:25:20 ID:???
>メルランのネオ・ファンタズムがルナティックスゴールに決まってハッピー♪
どこからでてきたw

525 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/02/21(土) 01:47:17 ID:4D5fEC6g
メルランやらルナティックスやら不審な単語が出てましたね……失礼しました。メルラン乱入エンドはありませんw
そして子ども妖怪の「妖怪」が抜けてました。すみません。
★子どもJ→シュート 39 ( クラブ8 )+( 4 + 2 )+(フリー補正+2)=47★
★子ども妖怪A→ブロック 39 ( クラブ3 )( 3 + 1 )+(人数補正+2)=45
 子ども妖怪B→ブロック 39 ( ハート7 )( 5 + 3 )+(人数補正+2)=49★
≦−2→雑魚妖怪ボールに。

バシュッ、ヘロヘロヘロ……  ――パシッ。

子ども妖怪B「へへっ、ぜーんぜん大したことないよ、アンタのシュートくらい!」

子どもJ「ち、ちくっしょー! 一人は上手く抜いたのに……!」

――当然の結果と言うべきか、子どもJの放ったシュートはGKどころか、
ブロッカー相手にも勝負になっていなかった。
子ども妖怪Aを抜いたとはいえ、その時点でシュートの威力はほぼ減衰され切っており、
ヘロヘロと空中に漂うボールを、子ども妖怪Bがアッサリフォロー。
無論、運が良ければ子ども妖怪程度には勝利していたかもしれないが――。

鈴仙(ベンチ)「(運が悪くてもこの位勝てないと、中々FWとしてやってくのは厳しいわね……。
――まあ、まだ子供だから仕方ないんだけど)」

子どもJ「くそっ、くそっ……! おいお前、気を付けろよな! アイツ等、結構強いぞ!」

佳歩「う、うん……気を付ける(そ、そうだったかなぁ……?)」

子どもJは佳歩に注意を呼び掛けているものの、佳歩の返事はそっけない。
それもその筈、必殺のカウンターシュートを持つ響子はともかく、
その他の子ども妖怪のブロックは、永遠亭のその他名無しウサギにも劣る程度なのだから。
しかし、それを言っては子どもJが傷つくため、佳歩は多くを語らなかった。

526 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/02/21(土) 01:48:18 ID:4D5fEC6g

そして――子ども妖怪Bにフォローされたボールは大きくクリアされ中盤へ。
トップ下のウサギBがやや上がり目の位置に居た事もあり、
ボールは抵抗なく雑魚妖怪チームのFW・ルーミアへと渡る。
ルーミアはツートップの片割れ、ミスティアとのワンツーで人里子どもFCの陣地を突破していき……。

小傘「ど、どどどど、どどどどどどどーーーしよっ!? なんか二人も来たよっ!?」

子どもB「小傘姉ちゃん、焦り過ぎだよ。 まるで鬼か向日葵仮面が来た時みたいだ」

小傘「し、失礼な子ねっ! もしもそんなのが来てたら私今頃心臓発作で冥界逝きよっ!?」

子どもA「ソレ、威張って言う事?」

――今度は雑魚妖怪チームの攻撃チャンスが訪れた。
恐らくこのままだと、ミスティアはルーミアにセンタリングを上げ、
ルーミアは自慢の『ボレーケイション』でゴールを狙ってくるだろう。

つかさ「(――そして、私達に出来る手段は……3つある。
1つ目は、小傘ちゃんと私を中心にタックルに出て、撃たれる前にボールを止める方法。
2つ目は、小傘ちゃんと私、そして子ども2人の4人態勢で、どんなシュートが来ても盤石に止める方法。
3つ目はその中間。小傘ちゃんにはタックルに出て貰い、それが失敗した時は私がブロックに出る方法。
どの方法にも一長一短、簡単に決められる事ではないけれど……)」

ことリーダーシップという場面において全く役に立たない小傘をほっといて、
つかさは一人、この場で取るべき作戦をいくつかシミュレートしていたが、中々答えが出ない。
どの手段にもそれぞれのメリット・デメリットがあるからだ。

つかさ「(でも、私は選択しなければならない。 この試合、私達を戦術的に支えてくれる慧音さんは居ない。
だったら、私がしっかりしなくっちゃ――!)」

527 :森崎名無しさん:2015/02/21(土) 01:52:29 ID:???
ボレーケイションの威力は53 ミスティアのドリブルは46
シュートは必殺ブロックが発動すれば止まる、発動しなかったら恐らく一発ゴール

528 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/02/21(土) 01:52:34 ID:4D5fEC6g
しかし、つかさは考えて――しっかりと結論を出す。
それこそがリーダーの仕事であり、この場面において自分はリーダーにならなくてはならないのだから。
果たして、そんなつかさの出した結論は……。

A:1つ目、小傘や子どもを連れて、4人でルーミアにタックルへと向かう。
B:2つ目、小傘や子どもを連れて、4人でルーミアのシュートをブロックする。
C:3つ目、小傘に先陣を切らせてルーミアにタックル。失敗した場合は残りのメンバーで守る。
D:……考えても決まらなかったため、直観で結論を出した。(判定で決めます)
E:その他 自由選択枠

先に2票入った選択肢で進行します。メール欄を空白にして、IDを出して投票してください。

*現在の時間:前半6分
*現在の状況:ボールは自陣バイタルエリア、味方はやや戻り切れてない、敵はFW・MFともに上がり目

529 :森崎名無しさん:2015/02/21(土) 01:53:47 ID:D95OL8EE


530 :森崎名無しさん:2015/02/21(土) 01:54:07 ID:HbKMKhNY
C

531 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/02/21(土) 02:02:42 ID:4D5fEC6g
C:3つ目、小傘に先陣を切らせてルーミアにタックル。失敗した場合は残りのメンバーで守る。

つかさ「(――そうね。ここは……)小傘ちゃん! ここはタックルに向かって下さい!」

小傘「う、うんっ! 分かったよ! 私がんばるっ!」

タッ! ダダダダダッ……!!

つかさはテンパる小傘に鋭く指示を行い、小傘も我に返りそれに従う。

つかさ「(確か小傘ちゃんには必殺のタックル技があった。だから、そこまで分が悪い勝負では無い……はずよね)」

ルーミア「ちぇー、めんどくさい作戦で来られたなぁ。 疲れちゃうよ〜」

小傘「わ、わちきだってプライドがあるんだから! 負けないよ!」

先着2名様で、

★ルーミア→ドリブル 46 (! card)(! dice + ! dice)=★
★小傘→タックル 45 (! card)(! dice + ! dice)=★

と書き込んで下さい。カードやダイスの結果で分岐します。

MAX【攻撃側】−MAX【守備側】
≧2→ルーミア、突破成功! そしてダイレクトシュートへ!
=1、0、−1→ボールはこぼれ球に。そして左から順に
(ミスティアがねじ込み)(メディスンがフォロー)(つかさがフォロー)
≦−2→子どもFCボールに。

【補足・補正・備考】
小傘のマークがダイヤの時、「一本足ピッチャー返し・改「(+2、吹飛5)」が発動します。

532 :森崎名無しさん:2015/02/21(土) 02:04:56 ID:???
★ルーミア→ドリブル 46 ( ダイヤA )( 5 + 2 )=★
そーなのかー

533 :森崎名無しさん:2015/02/21(土) 02:05:04 ID:???
★小傘→タックル 45 ( ハートQ )( 1 + 4 )=★

534 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/02/21(土) 02:08:02 ID:???
ルーミアがドリブル突破!そして我らがつかさの出番だ!?
――と、言ったところで今日の更新はここまでです。
草サッカーはさっくり進めて、3〜4日くらいで終わらせられればと考えています。

それでは、皆さま、本日もお疲れ様でした。

535 :森崎名無しさん:2015/02/21(土) 02:31:34 ID:???
乙ロットー!

鈴仙「あれー? 佳歩のキレがやたらいいような? まあいいや、がんばれっ、がんばれっ」(ココアおいしい)
鈴仙さんが佳歩さんの強化に気づかないのも、子供J君のシュートが決まらなかったのも日向のせいに違いない

つかさちゃんのピンチ!
ここは助けが必要だ!

選手の交代をお知らせいたします
子供J君に変わりまして謎のウサギ仮面君

ウサギ仮面?「ドリブル大王に私はなる!」
つかさ(知らない振りしておこう……)
ウサギD「出番とられた……」 しょんぼり

536 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/02/22(日) 16:42:26 ID:???
こんにちは、昨日は更新できなかったので、今日は沢山更新したいです。
>>535
乙ロットありがとうございます。
謎のウサギ仮面は出て来てもおかしくないですねw

537 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/02/22(日) 16:43:26 ID:???
★ルーミア→ドリブル 46 ( ダイヤA )( 5 + 2 )=53★
★小傘→タックル 45 ( ハートQ )( 1 + 4 )=50★
≦−2→子どもFCボールに。

小傘「で、でりゃ〜〜〜!!」

ズザアアアアアアアアアアッッ……!!

ルーミア「ひょいっと」

スカッ!

まず、小傘のプライドを賭けた全力のタックルは、ルーミアにあっさりと回避された。

子どもB「小傘ねえちゃーん! しっかりしてくれよ〜!!」

子どもA「……それより。来るよ?」

それから、子ども達の興味は小傘からすぐに、ボールキープに成功したルーミアへと移る。
ルーミアは既にミスティアへとボールをパスを出しつつPAへと飛び込んでいた。
そして、ボールを受け取ったミスティアはそのまま右サイドを駆け上がり、ルーミアへと低いセンタリングを上げ――。

バッ! ……グワァアアアアアアアアアアアッ!

ルーミア「……『ボレーケイション』なのかァ!!」

……ドガッ! ギュウウウウウウウウウウウンッ!

つかさ「(……止める。 止めてみせる!)……うおおおおっ!!」

やがて交差した軌道を描きつつゴールへと飛来する、ルーミアの必殺シュートに対し、
つかさは大きく吼えながらブロックへと向かった。

538 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/02/22(日) 16:44:56 ID:???
先着3名様で、

★ルーミア→ボレーケイション 53 ( ! card )+( ! dice + ! dice )=★
★子どもB→ブロック 39 (! card)(! dice + ! dice)+(人数補正+1)=
 つかさ→ブロック 47 (! card)(! dice + ! dice)+(人数補正+1)=★
★子ども@→パンチング 42 (! card)(! dice + ! dice)=★

と書き込んでください。カードやダイスの結果で分岐します。

【シューター】−MAX【ブロッカー】
≧5→シュートは邪魔される事無く放たれた!GKとの勝負へ。
=4〜2→シュートは放たれた。しかしこの数値差の人数分威力が落ちてGKとの勝負へ。
=1、0、−1→ボールはこぼれ球に。そして左から順に
(ミスティアがねじ込み)(子どもAがフォロー)(子ども@がフォロー)
≦−2→子どもFCボールに。

【シューター】−【キーパー】
≧2→ルーミアのボレーケイションが子どもFCゴールにつきささる!
=1、0、−1→ボールはこぼれ球に。そして左から順に
(ミスティアがねじ込み)(雑魚妖怪のコーナーキック)(子どもAがフォロー)
≦−2→子どもFCボールに。

【補足・補正・備考】
つかさのマークがダイヤで、「ソウルブロック(+8、250消費)」が発動します。
つかさのマークがハートで、「顔面ブロック(+6、150消費)」が発動します。

539 :森崎名無しさん:2015/02/22(日) 16:45:11 ID:???
★ルーミア→ボレーケイション 53 ( クラブ2 )+( 3 + 3 )=★

540 :森崎名無しさん:2015/02/22(日) 16:50:16 ID:???
★子どもB→ブロック 39 ( スペード8 )( 2 + 2 )+(人数補正+1)=
 つかさ→ブロック 47 ( ダイヤK )( 6 + 3 )+(人数補正+1)=★

541 :森崎名無しさん:2015/02/22(日) 16:51:20 ID:???
これはとにかく打たせないこと重視ですね
つかさがブロック技発動しなかったら問答無用でゴールだから

542 :森崎名無しさん:2015/02/22(日) 16:57:00 ID:???
ディケイドのブロック48じゃないのー?

543 :森崎名無しさん:2015/02/22(日) 16:58:49 ID:???
★子ども@→パンチング 42 ( ダイヤ4 )( 1 + 4 )=★


544 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/02/22(日) 17:05:22 ID:???
★ルーミア→ボレーケイション 53 ( クラブ2 )+( 3 + 3 )=59★
★子どもB→ブロック 39 ( スペード8 )( 2 + 2 )+(人数補正+1)=44
 つかさ→ブロック 47 ( ダイヤK )( 6 + 3 )+(人数補正+1)+(ソウルブロック+8)=65★
≦−2→子どもFCボールに。

ギュン……ギュンギュンギュン!

つかさ「(軌道は不可解だけど、しかし速度は緩慢でパワーは弱い!
しっかりと交差の中心を見極めて――)そこおおおおおおおおおおおおおおっ!!」

ダ ン ッ!       ――バチイイイイイイイイイッ!!

つかさは吼えながら全力でブロックへと向かい、そして自身の精神力を限界以上に解放した、
必殺のブロック――『ソウルブロック』でシュートを完璧にトラップした。

ルーミア「あ〜あ、完全に止められちゃったのかー」

ミスティア「ま、まだよ〜! この私が、ここで奪ってしまえば〜!」

つかさ「(ミスティアが走った! 私がクリアに向かう前に、タックルで再び奪い返そうとする魂胆ね。
間に合うかしら……!?)」

545 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/02/22(日) 17:06:31 ID:???
そして、ボールをいち早く奪い返したいミスティアと、ボールをいち早く蹴り出したいつかさの視線が交錯する。
無論、ボールを今手元に持つつかさが有利ではあるが、ミスティアもあれで意外とすばしっこい。
果たして、ボールの行方は――。

先着1名様で、

★ボールの行方→! card★

と書き込んでください。マークで分岐します。

JOKER→つかさ「(……ボールを前に運ぶには――この手もある筈よ!)」つかさは大きく右脚を振り上げる!
ダイヤ→フィードは大成功! ボールは前方の佳歩に無事届く!
ハート・スペード→フィードは成功だ。 ウサギBが中盤でボールをフォロー!
クラブ→ミスティアがつかさに追いついた! つかさはボールキープを強いられる!

>>542
すみません、修正漏れでした。今回は運よく結果に影響無かったため、次判定より訂正いたします。

546 :森崎名無しさん:2015/02/22(日) 17:06:53 ID:???
★ボールの行方→ ダイヤK

547 :森崎名無しさん:2015/02/22(日) 17:08:54 ID:???
ガットゥーゾ「あのDFなかなかできるな」

548 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/02/22(日) 17:20:20 ID:???
★ボールの行方→ ダイヤK ★
ダイヤ→フィードは大成功! ボールは前方の佳歩に無事届く!

つかさ「大丈夫、……間に合いなさいっ!」

グワアッ、バゴオオオオオオオオオオッ!!

ミスティア「あ、あと少しで追いついたのに〜〜!?」

つかさはミスティアよりも早く、そしてこちらは偶然でもあるが、遠くにボールを放り出す事に成功した。
タックルを避ける為に普段のフィードよりも高めの軌道を意識したところ、ボールの中心を巧い具合に抑える事が出来たようだ。

ヒュルルルル……パシッ。

佳歩「つかさちゃん、ナイスディフェンス!!」

そしてボールは再び佳歩の元へと戻った。
敵チームの状況も前と殆ど同じ――すなわち、佳歩の前には響子を含めた4人のDFが、PA内をカッチリと固めている。

佳歩「(ここからどうしようかな。ドリブルゴールを狙ってみるか、ここから『ラビットテイル』を狙うか。それとも――)」

子どもJ「な、なんだよ! 次はお前がやろうっていうのか? 俺のシュートだって、全然届かなかったってのに……!!」

佳歩は自分のやや後ろに居る子どもJをチラリと見てみる。
先程はフリー状態でのシュートに失敗した彼だったが、未だ佳歩の正確なシュート力を知らないのか、
佳歩も自分と同じように失敗するのではないか。そんな猜疑的な目をしていた。

549 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/02/22(日) 17:21:36 ID:???
佳歩「(――どうしようかな。どうしようかな。さっきは子どもJくんにお任せしちゃったけれど。
……次は、順番的に私がゴールに向かっても……いいかな?)」

しかし、佳歩もいっぱしのFW。
他人の目を気にせず、兎に角自分がゴールを挙げたいという欲求も人並みにはある。
だからこそ佳歩は、この場で一瞬だけ考えて――。

A:……ドリブルからの一対一で、ゴールを狙う事にした。
B:……『ラビットテイル』で、ゴールを狙う事にした。
C:子どもJに、もう一回任せてみる事にした。
D:ウサギBが上がって来るのを待ち、ウサギBにミドルシュートを撃って貰う事にした。
E:感じたままに動いてみる事にした。(*更に判定。今度は子どもJに撃って貰う事にはなりません)
F:その他 自由選択枠 普通のシュートでゴールを狙いたい場合などはこちらで

先に2票入った選択肢で進行します。メール欄を空白にして、IDを出して投票してください。

*現在の時間:前半8分
*現在の状況:ボールは敵陣バイタルエリア、味方はFW(子どもJ)以外まだ上がり切れてない、敵もDF以外あまり戻っていない

550 :森崎名無しさん:2015/02/22(日) 17:22:01 ID:mS7hlm42


551 :森崎名無しさん:2015/02/22(日) 17:22:49 ID:I5jeejS+
A

552 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/02/22(日) 17:37:14 ID:???
A:……ドリブルからの一対一で、ゴールを狙う事にした。

佳歩「……私はドリブル突破に行く。 だから子どもJ君はねじ込みに備えてっ!」

ダッ!

子どもJ「あっ、おい、待てよ! 勝手にきめんなー!?」

それだけ短く告げると、佳歩はPA内へと駆けこんで行く。
子どもJが慌てて佳歩を追いかける中、雑魚妖怪チームの守備陣も緊張感を増しながらタックルへと向かい……。

響子「え、ええ〜っ。 シュートじゃないの!?」

子ども妖怪A「そんな事言ってる場合じゃないよ!?」

子ども妖怪B「ここで止められないとヤバいよ〜!」

子ども妖怪C「……できるだけ、頑張る」

タッ! タタッ! ―――ズザアアアアアアアアアアアアアアアッ!!

佳歩「(敵のタックルは4人! ちょっと怖いけど……でも、きっと勝てるはず!!)」

佳歩は一瞬だけ怯んだ様子を見せたものの、すぐに持ち直し、
敢然と真・雑魚妖怪チームのゴールをめざし、真っ直ぐに突き進んでいった。

553 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/02/22(日) 17:38:27 ID:???

先着2名様で、

★佳歩→ドリブル 51 ( ! card )+( ! dice + ! dice )=★
★子ども妖怪A→タックル 39 (! card)(! dice + ! dice)+(人数補正+2)=
 子ども妖怪B→タックル 39 (! card)(! dice + ! dice)+(人数補正+2)=
 子ども妖怪C→タックル 39 (! card)(! dice + ! dice)+(人数補正+2)=
 響子→タックル 42 (! card)(! dice + ! dice)+(人数補正+2)=★

と書き込んでください。カードやダイスの結果で分岐します。

MAX【攻撃側】−MAX【守備側】
≧2→佳歩、ドリブル突破成功!そのままGKと一対一へ!
=1、0、−1→ボールはこぼれ球に。そして左から順に
(ウサギBがフォロー)(子どもJがねじ込み)(メディスンがフォロー)
≦−2→子どもFCボールに。
【補足・補正・備考】
佳歩のマークがダイヤの時、「直情的なドリブル「(+3、吹飛3)」が発動します。
佳歩のマークがハートの時、「頭脳的なドリブル(+3)」が発動します。
佳歩のマークがスペードの時、「やや華麗なドリブル(+2)」が発動します。

554 :森崎名無しさん:2015/02/22(日) 17:39:09 ID:???
★佳歩→ドリブル 51 ( ダイヤ2 )+( 4 + 2 )=★

555 :森崎名無しさん:2015/02/22(日) 17:49:30 ID:???
★子ども妖怪A→タックル 39 ( ダイヤA )( 5 + 5 )+(人数補正+2)=
 子ども妖怪B→タックル 39 ( スペード5 )( 4 + 6 )+(人数補正+2)=
 子ども妖怪C→タックル 39 ( スペード5 )( 2 + 5 )+(人数補正+2)=
 響子→タックル 42 ( クラブ3 )( 4 + 4 )+(人数補正+2)=★
どうみてもシュートより1対1ね

556 :森崎名無しさん:2015/02/22(日) 17:49:34 ID:???
★子ども妖怪A→タックル 39 ( スペードJ )( 3 + 5 )+(人数補正+2)=
 子ども妖怪B→タックル 39 ( ダイヤJ )( 6 + 6 )+(人数補正+2)=
 子ども妖怪C→タックル 39 ( ダイヤ8 )( 5 + 6 )+(人数補正+2)=
 響子→タックル 42 ( JOKER )( 2 + 1 )+(人数補正+2)=★

557 :森崎名無しさん:2015/02/22(日) 17:51:19 ID:???
いいタックルだ、感動的だな、だが無意味だ

558 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/02/22(日) 17:52:11 ID:???
★佳歩→ドリブル 51 ( ダイヤ2 )+( 4 + 2 )+(直情的なドリブル+3)=60★
★子ども妖怪A→タックル 39 ( ダイヤA )( 5 + 5 )+(人数補正+2)=51
 子ども妖怪B→タックル 39 ( スペード5 )( 4 + 6 )+(人数補正+2)=51
 子ども妖怪C→タックル 39 ( スペード5 )( 2 + 5 )+(人数補正+2)=48
 響子→タックル 42 ( クラブ3 )( 4 + 4 )+(人数補正+2)=52★

≧2→佳歩、ドリブル突破成功!そのままGKと一対一へ!

佳歩「でりゃ〜〜〜〜っ!」

ドドドドド……。

佳歩は文字通り、直情的に真っ直ぐ進んだ。
――たとえ、佳歩とゴールキーパーとの間に、障壁が4人ばかり立ちふさがっていようとも。

ドガドガドガッ!!

子ども妖怪A「ぐふっ!」

子ども妖怪B「ぎゃあっ!?」

子ども妖怪C「……いたい」

響子「ひゃ、ひゃっほ〜〜〜!?」

技術は稚拙であるものの、きちんとした連携の下行われた響子や子ども妖怪達のタックルは、
佳歩の「直情的なドリブル」を前に全く通用しない。4人ともがフィールドの空高くへと吹き飛ばされる事になった。
それから佳歩は、そのままゴールキーパへと急接近して――。

佳歩「……決めます!」

子ども妖怪@「え、え〜いっ! 奇跡が起きれば何でも出来るーーーっ!?」

559 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/02/22(日) 17:53:12 ID:???
先着2名様で、

★佳歩の選択→! card ダイヤかハートならドリブル、スペードかクラブならシュート
 子ども妖怪@の選択→! card ダイヤかハートならドリブルに備える、スペードかクラブならシュートに備える★
★佳歩 ドリブル/プランスラビット 51/55 (! card)(! dice + ! dice)=
 子ども妖怪@ そなえる 39 (! card)(! dice + ! dice) =★

と書き込んで下さい。カードやダイスの結果で分岐します。

MAX【攻撃側】−MAX【守備側】
≧2→佳歩が貴重な先制点を決める!
=1〜−1→ボールはこぼれ球に。そして左から順に
(子どもJがねじ込み)(子どもFCのコーナーキック)(ウサギBがフォロー)
≦−2→子ども妖怪@、ゴールを守る!

読みが一致すればGKに+2の補正、読みが不一致ならGKに−2の補正です。

【補足・補正・備考】
佳歩のマークがダイヤの時、「直情的なドリブル「(+3、吹飛3)」が発動します。
佳歩のマークがハートの時、「頭脳的なドリブル(+3)」が発動します。
佳歩のマークがスペードの時、「やや華麗なドリブル(+2)」が発動します。

560 :森崎名無しさん:2015/02/22(日) 17:53:43 ID:???
★佳歩の選択→ ダイヤ10  ダイヤかハートならドリブル、スペードかクラブならシュート
 子ども妖怪@の選択→ ダイヤ5  ダイヤかハートならドリブルに備える、スペードかクラブならシュートに備える★

561 :森崎名無しさん:2015/02/22(日) 17:54:15 ID:???
★佳歩 ドリブル/プランスラビット 51/55 ( スペード9 )( 4 + 4 )=
 子ども妖怪@ そなえる 39 ( クラブ2 )( 5 + 3 ) =★

562 :森崎名無しさん:2015/02/22(日) 17:54:47 ID:???
ラビットテイルより1対1シュートで55が怖いわー

563 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/02/22(日) 18:11:09 ID:???
★佳歩の選択→ ダイヤ10  ダイヤかハートならドリブル
 子ども妖怪@の選択→ ダイヤ5  ダイヤかハートならドリブルに備える★
★佳歩 ドリブル 51 ( スペード9 )( 4 + 4 )+(やや華麗なドリブル+2)=61
 子ども妖怪@ そなえる 39 ( クラブ2 )( 5 + 3 ) +(読み当て+2)=49★
≧2→佳歩が貴重な先制点を決める!

子ども妖怪@「ここはドリブルに一点集中よ! それ〜〜〜〜っ!!」

子ども妖怪@が必死で定めた狙いや読みは、佳歩に対して全く通用しなかった。

佳歩「……でりゃあっ!」

タッ、スパァッ、クルンッ……!

子ども妖怪@「そ、そんなあああっ!?」

子どもJ「う、うめぇえっ……!? レベルが違いすぎる……!!」

鈴仙(ベンチ)「えっ、嘘……! 今のドリブル、ひょっとしたら私よりも上手くない……!?」

佳歩は永琳との特訓で自分のものにした、ルーレットやターンを自在に扱い、子ども妖怪@をヒラリと抜き去る。
『華麗なドリブル』――と名乗るにはまだ一歩足りないが、それでも佳歩の技は一定以上の水準に達していた。
それこそ、周囲の人物が思わず目を瞠ってしまうほどに。
そうして完全にGKを抜き去った佳歩は、悠々と広いゴールネットの中央に向かって、思いっきりボールを蹴り出した。

―――バシュッ、ズバアアアアアアアアアッ!!
                         ……ピピィイイイッ!

人里子どもFC 1 − 0 真・雑魚妖怪チーム

564 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/02/22(日) 18:13:02 ID:???
鈴仙「(相手が弱いからか、やっぱり佳歩の動きが何時にも増して凄いキレッキレなような……?
というか、さっきの『やや華麗なドリブル』から言い、普通に上手くなってるような……?)」

鈴仙は思わず、ベンチ席でココアを吹きだしそうになる。
佳歩が得点を挙げる事自体は想定内だったとしても、それでもやはり、佳歩は普段以上に素早く正確な動きを見せていた。
これは間違いなく、マグレでは無い。本能的にそう確信する鈴仙だったが――。

鈴仙「(うん。きっと昨日の夜の内に、師匠からドリブルテクを習っていたのよね、きっと)」

鈴仙はドリブル力だけでなく、シュート力においても佳歩に追いつかれたという事実にはまだ気づいていなかった。

鈴仙「……それにしても、これで前半も大体半分以上終了か。
前半は、もう後1回くらい大きな攻防をして終わりっぽい雰囲気かしら。
勝ちを目指すんだったら、このまま中盤や最終ラインで引いて守ればいいと思うけど。
佳歩の調子が良いんだったら、早速もう1点を狙ってみても……いいのかな?)」

そしてそれよりも、鈴仙には仕事があった。
つまり、監督として残り少ない前半戦をどう消化しきるかである。

鈴仙「どうせ草サッカーは15分間ハーフ。佳歩やつかさの体力についても心配しなくても良いと思うけど……」

565 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/02/22(日) 18:14:04 ID:???

ここは攻めるか、守るか、それとも中間か。
鈴仙はベンチ席であーでもない、こーでもないと考えて……。

A:前半の残りを、攻めて攻めて攻めまくるよう指示した。
B:前半の残りを、守って守って守りまくるよう指示した。
C:前半の残りを、中盤でボールを支配しつつ様子見するよう指示した。
D:その他 自由選択枠 あまり具体的すぎる指示はできません。

先に2票入った選択肢で進行します。メール欄を空白にして、IDを出して投票してください。

*現在の時間:前半10分
*Aを選んだ場合佳歩に判定が、Bを選んだ場合つかさに判定が、Cを選んだ場合ウサギBに判定が発生します。
 どれを選んでも得点/失点機会はほぼ平等になるようにします。

566 :森崎名無しさん:2015/02/22(日) 18:14:43 ID:mS7hlm42


567 :森崎名無しさん:2015/02/22(日) 18:17:43 ID:L441Y/zw
C

568 :森崎名無しさん:2015/02/22(日) 20:02:21 ID:???
D:「小傘! バックドロップで誰でもいいから1名潰しなさい!」確実に現実が漫画に追いつきつつある

569 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/02/22(日) 20:33:55 ID:???
すみません、席をはずしておりました。更新再開します。
>>568
調べてみましたが、綺麗なバックドロップでしたね…w

570 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/02/22(日) 20:34:58 ID:???
C:前半の残りを、中盤でボールを支配しつつ様子見するよう指示した。

鈴仙「(佳歩の攻撃力とつかさの守備力は活かせてるけど、
ここは折角だから、ウサギBちゃんにも活躍して欲しいから……)皆! 良く聞いて!」

鈴仙はベンチ席から、ゴールを挙げて喜んでいる佳歩と子ども達に対して、
これから前半が終わるまで、出来る限り中盤でのボールの支配を大事にするよう指示を出した。

子どもE「ふーむ。確かに下がり過ぎればボールが奪われた時が怖く、
だからと言って攻めすぎては後半戦の体力が不安になる。ならば、我々MFの出番と言う事ですな」

幸いにも子ども達は素直な上に物わかりが良く、鈴仙の指示に逆らう事も無い。
そうして次のホイッスル、雑魚妖怪チームのホイッスルから試合が再開してからも、彼らは上手く動いてくれた。

メディスン「(やっぱりせめて、リグルが居ないと攻撃力が足りない! しょうが無いから、ここは私が前に出て……!)」

子どもE「今ですぞ、子どもGくん!!」

子どもG「オッケー。そりゃ〜〜!!」

ズザアアアアッ、バチィイッ!

メディスン「あ、ちょ……! ゆ、油断した……!!」

ボランチの子どもEと左サイドハーフの子どもGとの連携で、
トップ下として積極的に攻撃に出ようとしていたメディスンのドリブルを止めてみせる。
残念ながら、やはり子ども達とメディスンとの間の実力差は大きく、彼らは完全に奪いきるまでには行かなかったが。

……ポムッ。

ウサギB「ありがとう、二人とも!」

571 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/02/22(日) 20:36:12 ID:???
結果的に、ウサギBへとボールを運ぶこととなる。
この前半戦をボールキープ中心に凌ぎきるよう、鈴仙から指示を受けていたウサギBは、
言う通りに焦って攻めず、まずは右サイドハーフ、ウサギBのやや前方に居る子どもFへと渡す事にした。

子ども妖怪F「あ、あ〜っ! ボールちょうだい!!」

中盤の要であるメディスンが動けない以上、カットに向かえるのは子ども妖怪Fただ一人。
佳歩にパスを渡す時と違い、相手チームへの警戒度は少なかった。

ウサギB「(たぶんこれは通る。後は暫く上手く乗り切って、前半終了直前に1点が理想だけど……!?)」

先着2名様で、

★ウサギB→パス 46 (! card)(! dice + ! dice)=★
★子ども妖怪F→パスカット 39 (! card)(! dice + ! dice)=★

と書き込んで下さい。カードやダイスの結果で分岐します。

MAX【攻撃側】−MAX【守備側】
≧2→子どもF、パスキャッチ。
=1、0、−1→ボールはこぼれ球に。そして左から順に
(佳歩がフォロー)(中盤の奪い合いに)(子ども妖怪Eがフォロー)
≦−2→雑魚妖怪ボールに。

【補足・補正・備考】
なし。

572 :森崎名無しさん:2015/02/22(日) 20:36:38 ID:???
★ウサギB→パス 46 ( ハートK )( 4 + 3 )=★

573 :森崎名無しさん:2015/02/22(日) 20:37:55 ID:???
★子ども妖怪F→パスカット 39 ( クラブ3 )( 5 + 4 )=★

574 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/02/22(日) 21:33:26 ID:???
★ウサギB→パス 46 ( ハートK )( 4 + 3 )=53★
★子ども妖怪F→パスカット 39 ( クラブ3 )( 5 + 4 )=48★
≧2→子どもF、パスキャッチ。

バシュウウウッ……!

子ども妖怪F「あっ……! と、とどかない!」

子どもF「す、スゲー。今のパス、八意永琳みたいだった!」

ウサギB「そ、それはちょっと言いすぎだよっ!?」

ウサギBのパスは特別な技巧こそ無かったが、それ故に洗練されていた。
子ども妖怪Fのパスカット技術ではウサギBの出したパスの軌道に到底合わせられず、
ボールは何の問題も無く子どもFへと渡り――そしてそこから、ボールは子どもFCにより支配され、
雑魚妖怪チームは大型のFWが2名も居るにも関わらず、簡単には攻撃できない状況に陥る。
そうして前半の残り時間は3分、2分、あと1分と消費されていき――。

先着1名様で、

★前半の最後→! card★

と書き込んでください。マークで分岐します。

JOKER→
ダイヤ・ハート→佳歩が低いボールに動きを合わせ、『野兎ボレー』の構えに!
スペード→響子が佳歩を警戒している隙に、ウサギBがフリーでミドルシュートを放つ!
クラブ→メディスンが佳歩へのパスをカットし、前半終了。

575 :森崎名無しさん:2015/02/22(日) 21:34:27 ID:???
★前半の最後→ JOKER

576 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/02/22(日) 21:34:28 ID:???
あっ、すみません。
JOKERが抜けてしまいましたが、JOKERが出た場合はウサギBの小ボーナスイベント発生!……とします。

577 :森崎名無しさん:2015/02/22(日) 21:34:58 ID:???
いってるそばからJOKERでた!

578 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/02/22(日) 21:36:39 ID:???
と、思ったら本当にJOKERが!
展開的には、ウサギBが活躍してフラグ回収or習得にしようと思いますので、少々お待ちください。

579 :森崎名無しさん:2015/02/22(日) 21:39:44 ID:???
キラーパスくる?

580 :森崎名無しさん:2015/02/22(日) 21:40:22 ID:???
ドイツJr.ユースと脳内練習試合しても勝てそうな気がしてきた

581 :森崎名無しさん:2015/02/22(日) 21:40:28 ID:???
わーい、フラグ、フラグ!

582 :森崎名無しさん:2015/02/22(日) 22:01:28 ID:???
ベルベットパース

583 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/02/22(日) 22:11:41 ID:???
★前半の最後→ JOKER ★
JOKER→ウサギBが大活躍して1得点!更にフラグ回収or習得!

ウサギB「(……よし! これまでの15分で敵チームのデータは大体取れた。後はそれを実践に移すだけよ!)」

――前半終了間際。
ルナティックスの隠れたデータマン・ウサギBはその本領を漸く発揮した。

ウサギB「……そこっ!」

シュンッ!

子ども妖怪G「そ、そんな〜!?」

ウサギBは一旦後方に下げていたボールを子どもEから貰うと、精密なドリブルで前方の子ども妖怪を抜き、

メディスン「い、行かせないわ!」

ウサギB「貴女のタックルは厄介だから――パスで抜かせて貰います!」

バシュッ!

同じくトップ下のメディスンを得意のパスで堅実に抜き去り、

ウサギB「(――今、敵のDFは佳歩ちゃんに集中している! だったら、今なら……)え〜いっ!」

グワァァアッ、バシュウウウウッ!

響子「は、はへ!? そっち!? ブロックに行けないよ〜!?」

584 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/02/22(日) 22:12:51 ID:???
厄介なブロッカーである響子がブロックに行けないコースから、フリーでのシュートを放つ。
そして、全能力を万遍なく育てているウサギBのシュートは、子ども妖怪相手にはかなりの脅威であり――。

バシュウッ、ズバアアアアアアアアアアアアアッ!!
   ――ピピィイイイイイイイイッ!

――と、いともたやすくゴールを決めてしまう。2−0。
人里子どもFCはウサギBの幅広いプレースキルと的確な情報判断力により、
あっという間に点差を2に広げる事に成功したのだった。

ルーミア「前半はあと10秒なのかー。じゃあいいや、折角だしキックオフにシュートでも……」

ウサギB「――恐らくゴール率は10%以下でしょうが。 それでも撃たせませんっ!」

ルーミア「えー」

ダッ、ズザアアアアアアアアアアアアアアッ、バチイイイッ!!
           ――ピィッ、ピィィィイイイイイイイイイッ!!

最後にルーミアがやけくそでキックオフシュートを撃とうとしていたが、ウサギBは最後のあがきすら許さない。
ウサギBはルーミアに向かって全速力でタックルに向かい、ボールを後方に弾き。
――それと同時に前半終了のホイッスルが、弱弱しく鳴らされるのだった。


人里子どもFC 2 − 0 真・雑魚妖怪チーム  前半終了!

585 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/02/22(日) 22:16:30 ID:uoq23olo
***

鈴仙「す、凄いじゃないBちゃん! さっきのプレー、どうしたの!?」

ウサギB「(ホントは佳歩ちゃんの成長のが凄いんだけどなぁ……)――え、ええ。
雑魚妖怪チームとは前も当たった事があるので、その時から今まで、ずっとデータを解析していたんです。
だから、前半の最後、ちょっと大胆にプレーをする事が出来ました」

そして前半終了後のハーフタイム。鈴仙はベンチ席に集った選手の中で真っ先にウサギBへと駆け寄る。
佳歩の凄まじいドリブルテクや、つかさの根性溢れるブロックも勿論見所はあったが、
それ以上に普段は目立たない印象のウサギBが活躍している事に鈴仙は驚いていた。
ウサギBはそんな鈴仙の称賛にあくまで、「データの解析」のお蔭です……と、謙遜をしていたが。

ウサギB「――でも、今の一連のプレーで私。何かを掴めたような、そんな気がします」

――と、情報以外にも、選手として何か得る物を感じたらしく、その手ごたえを語ってくれた。
具体的には……。

先着1名様で、
★ウサギBの成長→! card★

と書き込んでください。マークで分岐します。

JOKER→ダイヤ+スキル・データサッカー(後半戦全能力+1+敵全能力値判明)を習得!
ダイヤ→パスに関することだった。パスフラグを回収!
ハート→タックルに関することだった。タックルフラグを回収!
スペード→パスカットに関することだった。パスカットフラグを習得!
クラブ→ドリブルに関することだった。ドリブルフラグを習得!
クラブA→シュートに関することだった。シュートフラグ習得!

*クラブA分岐としてシュートがありますが、あまりウサギBはシュートを使わないかな?
 ……という私的な独断によるものですので、シュートフラグの内容自体は有用です。マイナスイベントではありません。

586 :森崎名無しさん:2015/02/22(日) 22:17:19 ID:???
★ウサギBの成長→ クラブ6

587 :森崎名無しさん:2015/02/22(日) 22:17:25 ID:???
★ウサギBの成長→ スペード3

588 :森崎名無しさん:2015/02/22(日) 22:21:32 ID:???
敵全能力値判明はつええw

589 :森崎名無しさん:2015/02/22(日) 22:27:47 ID:???
今欲しいのはパスとタックルだったんだがな・・・クラブ引いちまった

590 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/02/22(日) 22:46:24 ID:uoq23olo
★ウサギBの成長→ クラブ6 ★
クラブ→ドリブルに関することだった。ドリブルフラグを習得!

ウサギBは鈴仙に話す前に、「あんまり実用的じゃないかもですが」と付け加えつつ、こう語った。

ウサギB「実際の試合だと、役に立たないかもですが。私、ドリブルについてちょっと手ごたえがあって」

そう言いながらウサギBは、自身がデータに基づく精密なドリブルで子ども妖怪を抜き去った時の感覚を語ってくれた。
佳歩の「頭脳的なドリブル」とも違う、ウサギBの確かな統計に基づく論拠によるドリブルは、極めれば効果的ではありそうだったが。

鈴仙「成程……(うーん。確かに現状でパサーに近いBちゃんは、ドリブルの機会はあんまり無いかもねぇ。
むろん、オールラウンダーへの指向も強いBちゃんだから、長期的には役に立つかもしんないけれど。
少なくとも、今の大会じゃあ、ドリブルの才能が芽吹く可能性は少ない……かも)」

――と、実際の活用方法に困る事もあり、鈴仙とウサギBは、互いに難しい顔をして首を傾げ合うのだった。

*ウサギBにドリブルフラグが立ちました。

591 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/02/22(日) 22:48:09 ID:uoq23olo
里人@「……いやはや、素晴らしい活躍でしたな」

それから数分後、里人@が鈴仙達子どもFCのベンチへと現れた。
どうやらさっきまで、この人間の男性は律儀にも、雑魚妖怪チームの保護者であるレティへと頭を下げに行っていたらしい。

里人@「さて。ところで鈴仙さんに一つ相談させて頂きたい点がひとつ」

鈴仙「はい、なんでしょう?」

そんな折、里人@は神妙な顔で鈴仙にお願い事を申し出て来た。
一体どんな相談か、例えばもう少し子ども達にも活躍の機会を与えて下さいとかそんな陳情だろうか。
鈴仙は訝しむが、その内容は鈴仙の想像をある意味では大きく超えていた。

里人@「どうです? この試合の後半戦。ダイジェストにしませんか?」

――つまり、大変メタメタしい、ゲーム的な相談だったのである。

鈴仙「だ、ダイジェストですか。 でもそしたらこっちの勝ちは約束された、って事で良いんですか?」

里人@「ええ。確かに敵チームには強いシューターが2人も居ますし、運が悪ければ負けてしまうかもしれませんが。
それ以上に、やはりその、お宅の佳歩さんが想像以上に凄く強くって……」

鈴仙「このまま続けても、前半の焼き直しになっちゃう……って、事ですか?」

里人@「まあ……。ただ、折角なのでストレスフリーな試合を楽しみたい方も居られるでしょうし、
折角のウサギ達の活躍の場なので、『ダイジェストに入る場合も、佳歩、ウサギB、つかさのうち誰か1名に対しては、
ダイジェスト判定とは別に、1回分判定の機会(=覚醒チャンス)を設ける』と、しようかと思っていますが。
勝手にそうして良いものか不安で。ちょっとここで、鈴仙さん。貴女の意見を頂戴したくて……」

里人@は畏まったような、恐縮したような感じに背中を丸めて鈴仙にそう相談を持ちかけて来た。
鈴仙はううんと唸りながら腕を組み、大袈裟に悩んでいる仕草を見せる。

592 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/02/22(日) 22:49:20 ID:uoq23olo
鈴仙「(う〜ん、どうしようかな。勝利が確定した状態でダイジェストに入れるのは楽だし、
佳歩かBちゃんかつかさか、誰か1人でも追加の判定が出て来るのは嬉しいわね。
ただ、ダイジェストにしたら、どうしたって判定のチャンスが減っちゃうし、何より、ウサギ達が活躍出来る機会が
ちょっと台無しになっちゃうかもしんない。 ここは、ちょっと悩むべきでしょうけど……)」

里人@の提案を呑み、後半をダイジェストにするか。
それとも提案を蹴り、後半も前半と同じようにしっかりと進行していくか。
どちらの案にも存在する、メリットとデメリットの大小を斟酌して、鈴仙が出した答えは――。

A:「そうですね。仰る通り、ダイジェストにしてしまいましょう」(更に追加判定を出すキャラを選択)
B:「いえ。ここはきっちり後半戦もしっかり最後までやりましょう」
C:「……中間案として。後半の半分の7分30秒までに3点差になったらダイジェスト、ってどうですか?」
  (ダイジェストになった場合、追加判定を出すキャラを別途選択)
D:その他 何か案・ご意見等ありましたらどうぞ

先に【3】票入った選択肢で進行します。メール欄を空白にして、IDを出して投票してください。


*3票決ですので、ご注意願います。
*Aにした場合のダイジェストでの覚醒判定は、各マークのK&JOKERでフラグ回収(習得)、
 Cにした場合のダイジェストでの覚醒判定は、赤スートのK&JOKERでフラグ回収(習得)と、差を出そうと思います。

593 :森崎名無しさん:2015/02/22(日) 22:49:55 ID:BoeQYFj+


594 :森崎名無しさん:2015/02/22(日) 22:50:10 ID:mS7hlm42


595 :森崎名無しさん:2015/02/22(日) 22:57:13 ID:L441Y/zw
A

596 :森崎名無しさん:2015/02/22(日) 23:02:14 ID:???
結局リグルはこないのね…

597 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/02/22(日) 23:04:31 ID:uoq23olo
A:「そうですね。仰る通り、ダイジェストにしてしまいましょう」(更に追加判定を出すキャラを選択)

鈴仙「……いえ。そうですね。仰る通り、ダイジェストにしてしまえばいいと思います」

里人@「申し訳ない」

里人@は恭しく頭を下げた。

鈴仙「――で。その場合って、追加で判定を出してくれるのよね、1キャラ分」

里人@「ああ、それは言った通りに。 ……誰か、ご希望があるのでして?」

里人@はほっとしたように頷き、鈴仙にもう一つの質問を訊いた。
即ち、佳歩か、ウサギBか、つかさか。誰について追加の1判定を交えるかどうか、である。

鈴仙「これって、実際に何の判定になるかは分からないんですか?」

里人@「残念ながら。
ただし、判定になる場合は、『そのキャラが今持っているフラグに関する分野、
もしくはそのキャラのポジション的に関わりが深い分野』が選ばれると思いますよ」

鈴仙「例えば佳歩だったら、シュートかドリブルか、もしかしたらパスか。
Bちゃんだったら、パスかタックルか、もしかしたらドリブルやパスカットか。
つかさだったら、タックルかブロックか、もしかしたらドリブルか。 ……みたいな感じなんですね?」

598 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/02/22(日) 23:05:45 ID:uoq23olo
里人@は頷いたので、鈴仙はこの後半ダイジェスト、誰に一番を焦点を当ててみるかを考える事にした。
そして、その結果選んだのは――。

A:佳歩だった。
B:ウサギBだった。
C:つかさだった。
D:どちらにしようかな、で決めた。(更に判定)
E:その他 何かご意見・ご質問あればどうぞ

先に2票入った選択肢で進行します。メール欄を空白にして、IDを出して投票してください。

*2票決に戻りましたので、ご注意願います。

>>596
基本的に、リグルはもっと先の登場を考えています。

599 :森崎名無しさん:2015/02/22(日) 23:06:06 ID:BoeQYFj+


600 :森崎名無しさん:2015/02/22(日) 23:06:31 ID:mS7hlm42


601 :森崎名無しさん:2015/02/22(日) 23:06:41 ID:46Lty1/+
Eモチのロン!全裸のロベルト本郷だった

602 :森崎名無しさん:2015/02/22(日) 23:06:44 ID:???
B
乾汁ならぬウサB汁を作ろう

603 :森崎名無しさん:2015/02/22(日) 23:07:44 ID:???
ヒャッホー!?

604 :森崎名無しさん:2015/02/22(日) 23:07:54 ID:???
Eせっかくだから子どもJに焦点あてよう

605 :森崎名無しさん:2015/02/22(日) 23:09:26 ID:???
E ええい、もうお前たち若造には任せておけん! 私が出る! ご乱心!

606 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/02/22(日) 23:17:59 ID:uoq23olo
B:ウサギBだった。

鈴仙「……でしたら、今日はBちゃんに注目を当てたいと思います。
折角、前半の時も目覚ましい活躍をしてましたし」

鈴仙は里人@に告げるよりは、自分に言い聞かせるようにそれと無く呟く。
里人@は既に、もうすぐ開始する後半戦に向けての準備に入っていた。
後半戦の開始前、鈴仙は監督役として子ども達に、中盤の支配を大事にするようそれと無く告げて。

――ピピィイイッ!!

……後半戦の行く末を、注意して見守る事にしたのだった。

607 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/02/22(日) 23:19:09 ID:uoq23olo
***これより、ダイジェスト判定に移ります***

先着3名様で、

★佳歩の活躍→ ! card
 ウサギBの活躍→ ! card
 つかさの活躍→ ! card★
★ウサギBの動き→ ! card★
★子ども達の活躍→ ! card★

と書き込んでください。マーク・数値で分岐します。

【活躍の基準】
ダイヤ・ハートのJ以上を引けば活躍します。
佳歩はダイヤの場合2得点、ハート・スペードの場合1得点します。
ウサギBはダイヤの場合1得点します。
【覚醒】
K・JOKERを引いた選手は覚醒(又はフラグ習得)します。覚醒する能力の分野は、別途判定します。
【ウサギBの動き】
ダイヤ・ハートの場合はパス、スペードの場合はタックル、
クラブ7以上の場合はドリブル、クラブ6以下の場合はパスカットについて、判定が発生します。
【子ども達の活躍】
JOKERが出た場合、イベントが発生します。

608 :森崎名無しさん:2015/02/22(日) 23:19:32 ID:???
★佳歩の活躍→  ダイヤ3
 ウサギBの活躍→  クラブ10
 つかさの活躍→  ハート3

609 :森崎名無しさん:2015/02/22(日) 23:19:36 ID:???
★ウサギBの動き→  クラブJ

610 :森崎名無しさん:2015/02/22(日) 23:20:36 ID:???
ウサギBはドリブラーでも目指すつもりかw

611 :森崎名無しさん:2015/02/22(日) 23:20:49 ID:???
★子ども達の活躍→ ハート2

612 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/02/22(日) 23:57:54 ID:???
――佳歩が2得点し、ウサギBのドリブルが火を吹く!?
……と、いったところで中途半端ですが今日の更新はここまでにしたいと思います。
>>588
ウサギBの知識として持っているだけなので、鈴仙はその都度ヒントを貰える…と言う風なスキルを考えてました。
>>601
狂気度が稼げますね…w
>>605
その発想を忘れていましたw
>>610
ドリブル大王の座が危うくなりますね…


すみません、今日は少し今後のゲーム進行についてご相談したい事があるので、次レスに記載させていただきます。

613 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/02/23(月) 00:02:44 ID:???
この場を借りて少しご相談させて頂きたい事があります。
大まかにいうと、今後のイベント期日やイベントの在り方に関する変更に関するご相談です。
(【ブリッツボールの決勝戦の日程を、今日の午後から大会終了後に延期】できないかについて等)

今こうして草サッカーを書いてて思っていたのですが、
拙作の展開について、物語の本筋に関係ない部分の大きさに、若干の負担感を覚えています。
第1章や第2章序盤の時点など、物語的な世界観の広がりが必要な時でしたら、
こうしたイベントも今後の伏線として有効活用出来る為、便利な側面は多大にあります。

しかし、最近は、RG7計画、プロジェクト・カウンターハクレイ、そしてハイパーカンピオーネと、
物語の中核を為す部分がどんどん表面化し始めたため、
新たな広がりを出すよりも、今提示された物語の重要要素の伏線張り・回収を優先したいと思っています。
(時間とモチベがもっとあれば、どっちも書けるのでしょうが…)

一方で、ゲーム的な要素はまだ大事にしていきたいと思っています。
たとえば、イベントを延期したり簡略化する事はあっても、イベントそのものを削る事はやりたくありません。
キャラとの交流や弱キャラの成長という、私がやりたい要素を排除してしまう事にも繋がるからです。

そのため、今後、イベントやシステム数点について、内容修正を行わせて頂きたく思います。
具体的には、次レスの通りです。

614 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/02/23(月) 00:10:46 ID:bSmZg9Sg
(修正案)
・ブリッツボールの決勝戦を、前幻想郷大会選抜大会終了後に実施。(19日目午後など)
 →試合から試合へのスパンを短期化。選手勧誘やチーム内交流など、イベントの消化率向上にもつながる

・毎朝の花果子念報のイベントを、従来の選択制から、作者が提示した情報を手短に提供する方式へと変更
 (折角買って頂いた新聞なので、買わなかった時よりはメリットが出るようにはします)
 →伏線張り&必要な情報提示の簡略・正確化。ネタ切れというのもあります(汗)

・毎日の行動中の「練習」の内容を強化。第1章の練習フェイズと同じく、個人だけでなくコーチングや合同練習も可能とする
 →自由行動を減らし、育成&試合要素を高める。練習が死にコマンドになっている現状の改善にもなる。

・決勝トーナメントへの観戦を固定イベント・無判定化。
 それに伴い減る行動回数は、幻想郷大会終了後にも自由行動を出来るようにして、一部補填。
 →自由行動・練習イベントを減らす事による物語の簡略化。ゲーム性確保のため、補填は行う。

以上について、参加者の皆さまはどう思われるか、考えを確認させて頂きたく、今回相談をさせて頂きました。
(基本的に自分のやりたいようにやろうと思っていますが、あまり強く否定されてまではやりたくはないので…)

A:以上の内容について、修正しても問題無い。
B:以上の内容について、異議・意見・質問などがある。具体的には…(具体的な記入をお願いします)

アンケート風に二択を提示しましたが、特に票数やagesage、投票人数等については問いませんし、
仮にBの意見が多くても、作者の独断と偏見で、Aの方向で進める可能性も多分にあります。
ですが、スレをより良くしたいとは思っていますので、忌憚なきご意見を頂ければと思っています。

(※また、これは今回の相談とは直接関係なく、当初から考えていたことではありますが、
  第三章以降は自由行動をなくし、本スレのように練習→イベント→試合→イベント→練習…のような感じにしようと思っています。
  それに伴い、狂気度システムや人気度、永琳印象値や仲間評価値など、各種数値システムの多くを廃止しようと思っています。
  (狂気度は形を変えて残すかもしれません))

615 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/02/23(月) 00:12:35 ID:???
すみません、長くなりましたがご相談したいことは以上です。
第三章以降のゲームの進め方について、意見がある場合も何かコメントを下されば幸いです。
(こっちはネタバレになるので、答えられない箇所も沢山ありそうですが…w)

皆さま、本日もお疲れ様でした。

616 :森崎名無しさん:2015/02/23(月) 00:15:20 ID:W+EsrJ9E
A スレ主さんのやりやすい方向で

617 :森崎名無しさん:2015/02/23(月) 00:18:25 ID:GTJfpYtg
乙デース


ブリッツボールの延期や新聞の方式変更、決勝トーナメントの他試合無判定はテンポや展開を考えると妥当かと
JOKER出て番狂わせも面白いかもしれないけど(汗)

618 :森崎名無しさん:2015/02/23(月) 00:25:48 ID:LAqksdes
A
やりやすいほうでいいと思う。

619 :森崎名無しさん:2015/02/23(月) 15:49:47 ID:TzbID9YI

新聞で使おうと思ったけど選ばれなくて使えなかったネタとかそういうの見てみたい
近いイベントか試合の情報以外見れなかったのでヒジリーとかカパネットとか

620 :森崎名無しさん:2015/02/23(月) 17:06:50 ID:xmwCBWMA
A
既に言われてるけどGMのやりやすいやり方でいいと思います

621 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/02/23(月) 21:59:40 ID:???
こんばんは、今日も更新をしていきます。
>>617さん、乙ありがとうございました。

>今後の進行に関するアンケートについて
たくさんの回答頂きありがとうございました。
私としては、特段大きい反対が無ければ、自分のやりたいようにさせていただくつもりでしたが、
今回の修正案含め、その方向性を改めて支持してくださったのだと思っています。

というわけで、今後は>>614で示した修正案のとおり進めていきますが、
もしもスレを読んでいて、「もっとこうしたら面白くなるのに」「この点が不親切で分かりづらい」
などありましたら、遠慮せずに書き込み等して頂ければ非常に助かります。

基本的には私のやりたいようにさせて頂きたいので、反映されない場合もありますが、
このスレのゲームや物語を、自分以外の人にとってもより良いものにしたいとも強く思っていますので、
今後ともよろしくお願いします。
>>617
ご意見ありがとうございます。
JOKERはやはりダイナミックに物語を動かすきっかけになるので、大事にしたいですね。
普段の展開でも、JOKERやクラブAに囚われず、常に続きが気になるような展開を書いていければと思っています。
>>619
ご意見ありがとうございます。
新聞は当初ヒジリーとかネタで選んで貰えばいいや…位なつもりでしたが、
ちょっと重要なイベントを詰め過ぎたかもしれません。
選択制にしないからこその面白さを提供できるようになれば良いなと思います。

622 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/02/23(月) 22:00:53 ID:???
それと、wikiを少し編集して、大会決勝トーナメント以降の試合組み合わせを記載しました。
またどこかで示していきたいですが、差し当たり以下のような日程となります。

        午   前     午   後
11日目   休   み    休   み
12日目   聖徳×妖精   永遠×守矢
13日目   紅魔×妖怪   地霊×博麗
14日目   休   み    休   み
15日目    永遠×聖徳   紅魔×博麗(準決勝)
16日目   休   み    休   み
17日目   休   み    聖徳×紅魔(三位決定戦)
18日目   休   み     永遠×博麗 ※予定
19日目   休   み    ブリッツ決勝※予定
20日目   休   み    休   み→第三章へ

623 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/02/23(月) 22:01:54 ID:???
★佳歩の活躍→  ダイヤ3*2得点!
 ウサギBの活躍→  クラブ10
 つかさの活躍→  ハート3 ★
→特別の活躍はなし。
★ウサギBの動き→  クラブJ ★
→ダイジェスト中、ドリブルで判定あり!
★子ども達の活躍→ ハート2 ★
→特にイベントなし。


――後半戦は、前半戦と比べても幾分退屈な試合になってしまった。
実力的に高いウサギB率いる子どもFCが中盤でのパスワークに終始し、攻勢に出るのを躊躇ったからだ。
無論、ウサギBの実力では、雑魚妖怪チームのトップ下・メディスンに敵わない場合も多々あったが、
ウサギBの足りない所は前線では佳歩が、最終ラインではつかさが好プレーを見せる事で補う。
データを熟知したウサギBによる周到なプレーに、子ども妖怪たちのイライラは次第に募っていき――。

ダッ!

子ども妖怪B「え〜い! もうMFには任せとれ〜ん!」

子ども妖怪C「わたしらも、ボール奪いに行こう!!」

ダダッ!

624 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/02/23(月) 22:04:00 ID:???
メディスン「あっ、ちょっと馬鹿! ウサギBがボールを持っているいま、今無暗にそんな事しても……!!」

子ども妖怪F「で、でも!」

子ども妖怪G「俺達が4人いれば、メディと同じくらいの活躍は出来るかも!!」

ダダダダダッ! ……ズザアアアアアアアアアアアアアアッ!!

雑魚妖怪チームの子ども妖怪のDF達は、とうとう癇癪を起こして、中盤のMFと協働してタックルに向かう事にした。
子ども妖怪達に深い戦略は特に無い。単純に、退屈だったからボールが欲しかっただけである。

ウサギB「(――やっぱり来た。 そして……これこそが、私の望んでいたチャンスですっ!)」

そして、この局面こそがウサギBが後半開始からずっと望んでいた、理想的な展開だった。
子ども妖怪達は、自分達がウサギBの掌の上で踊らされている事にも知らず、無謀にもタックルへと向かうが……。

メディスン「ああ、もう……! あんたらがアイツに敵うワケが無いでしょう!」

この子ども達の中では高い総合力を誇り、捻くれながらも真面目にサッカーをしているメディスンだけは知っていた。
子ども達が幾ら徒党を組まずとも、ウサギBと彼らとの間では大きな壁がある事は明白だ、という事実に。

625 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/02/23(月) 22:05:05 ID:???

先着2名様で、

★ウサギB→ドリブル 46 (! card)(! dice + ! dice)=★
★子ども妖怪F→タックル 39 (! card)(! dice + ! dice)+(人数補正+2)=
 子ども妖怪G→タックル 39 (! card)(! dice + ! dice)+(人数補正+2)=★
★子ども妖怪C→タックル 39 (! card)(! dice + ! dice)+(人数補正+2)=
 子ども妖怪B→タックル 39 (! card)(! dice + ! dice)+(人数補正+2)=★

と書き込んで下さい。カードやダイスの結果で分岐します。

MAX【攻撃側】−MAX【守備側】
≧2→ウサギB、突破成功。
=1、0、−1→ボールはこぼれ球に。そして左から順に
(佳歩がフォロー)(中盤の奪い合いに)(メディスンがフォロー)
≦−2→雑魚妖怪ボールに。

【補足・補正・備考】
なし。

626 :森崎名無しさん:2015/02/23(月) 22:09:40 ID:???
★ウサギB→ドリブル 46 ( ダイヤJ )( 4 + 3 )=★

627 :森崎名無しさん:2015/02/23(月) 22:11:49 ID:???
★子ども妖怪F→タックル 39 ( クラブ5 )( 1 + 3 )+(人数補正+2)=
 子ども妖怪G→タックル 39 ( スペードQ )( 5 + 2 )+(人数補正+2)=★

628 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/02/23(月) 22:14:26 ID:???
すみません、ウサギBのドリブル値を間違えていました。
ただしいウサギBのドリブル値は44です。結果にて修正いたします。

629 :森崎名無しさん:2015/02/23(月) 22:14:33 ID:???
★子ども妖怪C→タックル 39 ( クラブ4 )( 4 + 1 )+(人数補正+2)=
 子ども妖怪B→タックル 39 ( ハート2 )( 4 + 4 )+(人数補正+2)=★
やはりフラグ回収は簡単にはいかないか

630 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/02/23(月) 23:23:00 ID:???
★ウサギB→ドリブル 44 ( ダイヤJ )( 4 + 3 )=51★
★子ども妖怪F→タックル 39 ( クラブ5 )( 1 + 3 )+(人数補正+2)=45
 子ども妖怪G→タックル 39 ( スペードQ )( 5 + 2 )+(人数補正+2)=48★
★子ども妖怪C→タックル 39 ( クラブ4 )( 4 + 1 )+(人数補正+2)=46
 子ども妖怪B→タックル 39 ( ハート2 )( 4 + 4 )+(人数補正+2)=49★
≧2→ウサギB、突破成功。

ウサギB「はっ! やああっ!」

タッ、シュッ、クイッ!

鈴仙(ベンチ)「(うーん。悪くないドリブルだけど……悪くない、以上では無いわね……)」

前半終了間際に見せたキレのあるプレーと比べて、
この時ウサギBが見せたドリブルは幾分凡庸であった。
彼女の特技は自慢の情報収集能力によるデータサッカーであるが、
こうした密集状況になると不確定要素が増し、あまり役に立たないのかもしれない。

とはいえ、これまでのルナティックスでの訓練にて鍛えられたウサギBの腕は確か。
大会に出て来る名無し選手から毛が抜けた程度の実力の子ども妖怪をアッサリと躱し切り、
そのまま敵DFが空いた隙を狙い、佳歩に低い浮き球を放り込む。
響子がブロックに出ていたが、佳歩は全く気にすることも無く―――。

佳歩「『野兎ボレーシュート』ですっ!」

バッ、グワアアアアアッ、バシュウウウウウウウウウウウウウウウウッ!!
               ―――ズッバァァァァァッ、ピピィイイイイッ!!

631 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/02/23(月) 23:24:01 ID:???

子どもJ「(――い、今の……何だ? 全然軌道が見えなかった。
まさか、今まで隠していたけれど。 ――アレが、アイツの全力シュートなのか……?)」

鈴仙(ベンチ)「(――気のせいかしら。
今の佳歩の「野兎ボレー」、パスカル君の「ジャンピングボレー」以上の威力があったような……?)」

敵チームの選手だけでなく、仲間の子ども達や鈴仙までもを恐怖させる程のあっけなさで、
後半7分、佳歩は人里子どもFCに3点目を献上するのだった。

人里子どもFC 3 − 0 真・雑魚妖怪チーム


***


――そこから先は、雑魚妖怪チームの精鋭も僅かばかり活躍を見せた。
メディスンがボールキープでウサギBに勝利し、ルーミアやミスティアに数度放り込み。
つかさが不在か、もしくは全力のブロックに出れない位置取りを狙い、シュートを放ってみせた。
しかし、この試合のつかさは好調。
後半終了間際まで、一度もルーミア達の後塵を拝す事は無かった。のだが――。

小傘「でりゃ〜〜! 私のメテオチャージを食らえ〜〜〜!!」

ズザアアアアアアアアアアアアッ、バギイッ!グシャッ!

ミスティア「いった〜い♪ 何さらすんじゃこのメスガキィッ♪」

小傘「こ、怖い!? 笑顔で歌ってるのにセリフが怖い!?」

子どもA「……アホくさ」

632 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/02/23(月) 23:25:18 ID:???
――後半12分に、つかさに先行して一人タックルに出た小傘がPA内で反則。
人里子どもFCはPKを取られ――そしてその結果失点してしまう。
幸い、小傘は目に涙を一杯溜めて「わざとじゃないんですううう!!」
と誰が見ても分かる事を声高に主張していたのが認められたのか、軽い注意で済んだが、
人里の子ども達からの小傘への評価値は大きく下がってしまったと言う。

次のキックオフ。
いい加減自分と佳歩との間にある、途方もない実力差を知った子どもJは謙虚にも佳歩にボールを渡す。
佳歩は自分ばかりが動いてて良いのかと躊躇しつつも、しかし預けられたボールを責任強く前線へと運んだ。
そして、佳歩はバイタルエリアへと辿り着いた時、そのしなやかな右脚を大きく振りあげて――。

グワアアアアアアアアアアアアアアアアアッ!!

佳歩「――天まで届いて、『ラビット……テイル』!!」

バッ、シュウウウウウウウウウウウウウウウウッ! ギュウウウウウウウ…………ンンンッ!!

子どもJ「……ぼ、ボールが消えた……!?」

鈴仙(ベンチ)「す、凄い速度……!! やっぱり佳歩、ドリブルだけじゃなくて、シュートも……!
基礎的なシュート力も、この私にマジで追いついちゃったの!?」

――恐らくは敵側からしたら、魔王の一撃にも等しい死のシュートが放たれた。
響子も子ども妖怪のDFも、そして勿論GKも、そのシュートがどんな軌道を描いて、
どんなコースに向かっているかを認識すら出来ない。
軍の狙撃手としての経験から、動体視力に僅かの自信のある鈴仙が、
辛うじて佳歩が何をしたのかが目に追えた程度だった。


――ズバァッ! ………ピッ、ピピィイイイイッ!!

633 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/02/23(月) 23:38:49 ID:???
審判役の里人@が慌てて笛を吹き、人里子どもFCはこれで4点目を得たらしい。
試合はまだ後半14分。残りはあと僅かであるが、しかしまだ動けるにも関わらず、
雑魚妖怪チームのメンバーは、そして人里子どもFCのメンバーは、
フランドール・スカーレットでも霊烏路空でも無く、この頼りない因幡佳歩という無名だった選手が、
これほどまでの威力を持つシュートを撃った事に驚愕し、硬直していた。

そこから、思い出したかのように子ども達は動き出したが時既に遅し。
試合再開から一分足らず、互いのプレーは盛り上がる暇も無く――。

――ピッ、ピッ。……ピィィィィッ……!!

試合終了を告げるホイッスルにより、強制的に中断させられるのだった。

人里子どもFC 4 − 1 真・雑魚妖怪チーム


******


里人@「……し、試合終了。 人里子どもFCの勝ち!」

鈴仙「……勝ったけど、うん。 ――まさか、ここまで圧倒的だなんてねぇ……」

鈴仙はベンチでココアの残りを飲み干しながら、まず暢気な感想を、
未だフィールドにて喜びを分かち合っている子ども達に向かって吐いた。

鈴仙「佳歩は言うまでも無いけれど。ウサギBちゃんは主体的に動いてリーダーシップを発揮してくれたし、
つかさも今日は調子よく、ルーミアやミスティアのシュートを止めてくれた。
……それに、実力だけじゃなく、皆が子ども達をしっかりと精神的に引っ張っていたような。そんな気がするわね」

634 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/02/23(月) 23:40:24 ID:???
鈴仙は折角なので、佳歩やウサギBやつかさの、この試合での成長を改めておさらいすることにした。
子ども達がこっちに来るまで、恐らくは残りわずか。
元気な彼らが来たら、鈴仙はきっと、何かを考えているどころでは無い。

鈴仙「今日の試合、佳歩達が一番成長したと思える事。 それは――」

先着3名様で、

★佳歩の練習結果→! card★
★ウサギBの練習結果→! card★
★つかさの練習結果→! card★

と書き込んでください。

○○の練習結果のカードのマークが…
ダイヤ奇数/偶数→ドリブル+1/パス+1
ハート奇数/偶数→シュート+1/タックル+1
スペード奇数/偶数→パスカット+1/ブロック+1
クラブ奇数/偶数→せりあい+1/最大ガッツ+30
JOKER→全能力+1+フラグ習得!(習得フラグについては判定)

*今回の練習結果について、現在の能力値が【48】以上の物は上がりません。
 該当する能力の上昇となった場合、【最大ガッツ+30】とみなします。

*今回の練習で上がらない能力値は、【佳歩のドリブル、佳歩のシュート、佳歩のパスカット、つかさのブロック】です。
 佳歩及びつかさの判定で前述の能力が上昇する事になった場合、
 能力値は上昇せず、代わりに最大ガッツが+30されます。
 (JOKERの場合も能力上昇限界はあり、最大ガッツの上昇は重複しません)

635 :森崎名無しさん:2015/02/23(月) 23:40:59 ID:???
★佳歩の練習結果→ ハート9

636 :森崎名無しさん:2015/02/23(月) 23:42:09 ID:???
★ウサギBの練習結果→ ハート7

637 :森崎名無しさん:2015/02/23(月) 23:42:54 ID:???
★つかさの練習結果→ クラブ6

638 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/02/24(火) 00:24:45 ID:???
★佳歩の練習結果→ ハート9 ★
→最大ガッツ+30!
★ウサギBの練習結果→ ハート7 ★
→シュート+1!
★つかさの練習結果→ クラブ6 ★
→最大ガッツ+30!

鈴仙「(佳歩は……シュートやドリブルに目を取られがちだけど、かなりタフになったわね。
あれなら、安心して上がって貰って、そして『ラビットテイル』を撃って貰えそう。
つかさも、今日の試合あれだけ『顔面ブロック』や『ソウルブロック』を見せたのに、
最後までそこまでバテなかった。あの子も体力を鍛えてたのね……。
――そして、ウサギBちゃんは。 前半間際で見せたシュートが、結構良いセン行ってたわね。
まあ、未だ実戦レベルじゃないけれど……それでも、オールラウンドプレーヤーを目指してるBちゃんらしいかもね)」

子ども達がやって来る前に、鈴仙は今日の試合の脳内総括を終える事が出来た。
後はそれをカッコ良くそれと無く、ウサギ達に伝えてあげるだけである。

鈴仙「(たまには私も、大人っぽい所見せなくちゃね……)」

この時鈴仙はまだ知らない。
子ども達の注目が、実際に試合で大活躍した佳歩やつかさ、ウサギB達に集まった結果。
鈴仙が必死に考えた校長先生のような話は、ロクに聞いてくれないという残酷な現実に――。

*佳歩の最大ガッツが+30されました。
*つかさの最大ガッツが+30されました。
*ウサギBのシュート力が+1されました。

639 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/02/24(火) 00:25:46 ID:???
***

――鈴仙が子ども達に対して大人気なく怒鳴りつつ、レティが大人っぽく子ども妖怪を慰めていたその時。

幽香「――どう思う? 貴女とあの因幡佳歩との間に、どんな差があると思った?」

リグル「……才能の差」

幽香「本気でそう思ってるんなら、私は貴女と絶交するわ」

リグル「……でも、私。分かんないよ……」

人里サッカーコートが良く見える丘の高台にて、リグルと幽香は体育座りをしていた。
金の足りない妖怪や妖精が、人里サッカーコートで行われる試合をこっそり見る際によく使われる高台だが、
今そこに居るのは二人だけだった。柔らかい芝生が日光を受けて風に揺れていた。

リグル「……私だって。私だって、あの大会に向けて頑張っていたんだもん!
だから必死に、『ネオリグルキック』を編み出したし、それなのに、一回も、決まらないなんて……!」

幽香「それは当然。貴女が弱いからよ」

幽香に誘われ一連の試合を見ていたリグルは、この時、激しい劣等感に苛まれていた。
なぜ、自分は出来ないのか。
なぜ、あのサッカーコートに居る佳歩という自分と同じくらいの少女は出来るのか。
あっちも努力をしたのだろうが、こっちだって負けていない筈だ。
なのに、どうしてこんなにも差が出るのか――。

640 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/02/24(火) 00:28:29 ID:???
リグル「ううっ。わ、分かってるもん。分かってるのに、幽香、ヒドイよ……!!」

幽香はそんなリグルの問いに対して、決して優しくは答えない。
リグルがひどくしゃくりあげるのを無視して、幽香は静かに遥か青空を眺めていたが。

幽香「――謎の向日葵仮面という美少女は、こう言っていたわ」

思い立ったように、幽香はピンと指を立てて、リグルに向き直った。

リグル「……え。ひ、向日葵仮面さんが? なんて?」

幽香「『世の中には二種類のタイプの人妖しかいない。
凌辱するタイプの人妖と、凌辱されるタイプの人妖だけだ』――ってね」

リグル「(凌辱って……確か『超強い』って意味だよね。前ルーミアから聞いたし。
超強いタイプの人妖と、超強くないタイプの人妖……って意味かな)――うん」

幽香「今の貴女は、間違いなく後者のタイプよね。
ぽっと出の自分と同じような選手に、居場所も、活躍も、栄光も奪われて、
まさにボランチに必要な能力値を根こそぎ吸い取られたような絶望感。
リグルは今、滅茶苦茶に凌辱されたせいで、そんな絶望を抱いているのよね」

リグル「う、うん(滅茶苦茶に超強いされたせい……? どういう日本語なんだろ)」

幽香「――その絶望を拭い去るには、自分が凌辱するしかない。
もしも能力値を吸い取られたら、別の奴から吸い取り返せばいいのよ。
そんで強くなって、最初に能力値を吸い取った奴の能力値を吸い取れば完璧じゃない」

リグル「う、うーんと……? つ、つまり……絶望がイヤなら、超強くなれば良い、って事?」

幽香「……まあ、大体あってるわ」

641 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/02/24(火) 00:29:38 ID:???
リグルはここで、幽香が言わんとしてくれている言葉の意味を考える。
世の中には、凌辱する側と凌辱される側しかいない。凌辱されるのが嫌ならば、自分が凌辱するしかない。
だから、……自分が、凌辱する側になれば良い。つまり、自分が超強くなれば良い。
そういう意味だろうか。
だったら確かに、幽香の言いたい事は単純だ。ヘタに慰められるよりも分かりやすいが――

リグル「……でも、それだったら結局、私が超強くなるしかない――って事じゃん。
当たり前の事だよ。それよりさ、どうやったら私、凌辱する側になれるの?」

しかし、蟲たちを操る女王と言えどまだ幼いリグルには、それ以上の事は分からない。
もっと分かりやすい答えが、リグルには必要だった。

幽香「……さて。それは私には分からない。精々、貴女の中の自然に問いかけてなさい。
――と、言いたい所だけど」

幽香はここで一旦話を切る。二人きりの穏やかな草原に、一名の乱入者が現れたからだ。
幽香はその乱入者の姿を見て、一瞬だけ目を丸くしたが――しかし、その次の瞬間には、
普段の穏やかで嗜虐的な笑顔を、リグルに対して向けていた。

幽香「――喜びなさい、リグル。 ……アンタ、思ったよりも早く――凌辱する側になれるかもね」

リグルはそんな幽香の言葉を聞き、第三の女の冷たい表情を見て頷きながら。

リグル「私……! 凌辱したい! もう凌辱されるのは嫌なんです!!
努力して、練習して……凌辱できるようになって! 世界一の凌辱FWを目指したいんですっ!!」

――そう、力強く宣言した。
そして第三の女は、リグルの悲痛だがどこまでも純真で真っ直ぐな言葉を聞いて……軽く引いていた。

642 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/02/24(火) 00:32:41 ID:???
――と、言ったところで今日の更新はここまでにします。
第三の女の正体ですが、ここではぼかして、何事も無かったかのように鈴仙の午後の行動へと移ります。
今はとりあえず、リグルに強化フラグが立った?……位の認識でお願いします。

それでは、皆さま、本日もお疲れ様でした。

643 :森崎名無しさん:2015/02/24(火) 00:54:30 ID:???
本当に謎の○○仮面になりそう
能力値はヒャメロー

644 :森崎名無しさん:2015/02/24(火) 00:57:19 ID:???
凌辱という言葉がなんで会話中にポンポン飛び出しているんだ……?
リグルさん、言葉の意味を知らずにやたらと使ったらメ!
知らないうちに

「あなた、覚悟してきてる人ですよね? 凌辱してきたってことは、
自分も凌辱されるかもしれないという覚悟を常にしてきているってことですよね?」

とか言われちゃうぞ

乙でした

645 :森崎名無しさん:2015/02/24(火) 00:57:45 ID:???
天道w

646 :森崎名無しさん:2015/02/24(火) 01:00:04 ID:???
いいえ、コロネです

ディケイド・・・奴がこの試合に参戦したせいで子供とようかいのバランスが破壊された
奴はやはり危険な存在・・・
おのれディケイドオォォォ!

士のガッツはうれしいけどウサギBが本格的にどこを目指してるかわからなくなってきたw


647 :森崎名無しさん:2015/02/24(火) 01:00:20 ID:???
さらばサッカーさよなら小傘、乙ロット

648 :森崎名無しさん:2015/02/24(火) 01:23:42 ID:???
乙でした
でも魅魔様の屈辱ならちょっと見たいかも

649 :森崎名無しさん:2015/02/24(火) 04:39:19 ID:???
リグル...お前はエースになれるんだよ。
ハッハァー!

650 :森崎名無しさん:2015/02/24(火) 17:41:37 ID:???
天道語録、いや幽香語録か

651 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/02/24(火) 22:31:05 ID:???
こんばんは、今日も更新します。
>>644さん、>>647さん、>>648さん、乙と乙ロットありがとうございました!

>>643
幽香さんは多分いい人なので多分大丈夫です。能力値を吸っても後で返してくれます。
>>644
リグル「超強いしてきたってことは、自分も超強いされる……?」
>>646
ウサギBのシュートは、ちょっとおいしくなかったかもですね。
オールラウンダーに一歩近づいたと言えばそうですが、このままだと器用貧乏かもです。
>>647
最初意味なくレッドカードにしようと思ってましたが、可哀想なのでやめました。
>>648
ドゴォ…と思ったらちょっと違いましたね。
>>649
エース路線じゃないかもですね。
>>645,650
謎の向日葵仮面語録…と思ったらその天道からして、おばあちゃんの語録の引用でしたね。

652 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/02/24(火) 22:34:38 ID:???
〜大会11日目・午後〜

鈴仙「あれ、帰ったらみとりから手紙が来てる。
え〜っと、『ブリッツの決勝戦だけど、機械が壊れたから延期になった』……か。
そういや確かにあのスタジアム、かなりボロかったものねぇ。
――でも、そのお蔭で良い感じにヒマが出来たかも。さて、どうしようかな?
最近はルナティックスの練習設備も良くなったし、練習してみるのも良いかもだけど……?」

A:自由行動をする(自由行動フェイズに移ります。更に分岐)
B:練習をする(一人か仲間で練習したり、コーチングをします。更に分岐)
C:狂気度を使用する(更に分岐。一部を除き、この行動では時間を消費しません)鈴仙の狂気度:27
D:現在の能力値を確認する(この行動では時間を消費しません)(※1票決)
×:アイテムを使用する(この行動では時間を消費しません)
  ※「ボロボロのボール」など、練習用アイテムはCの練習の選択時に使用してください。

先に2票入った選択肢で進行します。メール欄を空白にして、IDを出して投票してください。

(参考:大会11日目〜大会13日目(決勝T一回戦終了)までのスケジュール)
        午   前     午   後
11日目   休   み    休   み
12日目   聖徳×妖精   永遠×守矢
13日目   紅魔×妖怪   地霊×博麗

※試合のある時は、鈴仙は自由行動ができません。

*都合により、本日午後に予定されていたブリッツの試合が、大会終了後に延期されました。

653 :森崎名無しさん:2015/02/24(火) 22:36:01 ID:0WsfnvnQ
Aブリッツが延期されたのも鈴仙って奴の仕業なんだ

654 :森崎名無しさん:2015/02/24(火) 22:41:02 ID:lUCg4Ap+
A

655 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/02/24(火) 22:46:32 ID:???
A:自由行動をする(自由行動フェイズに移ります。更に分岐)

鈴仙「――ま、練習するのもしんどいし、地底の財宝とかも気になるし。
今日は自由にぶらぶらして、明日の守矢みらくるず戦にでも備えましょ!
――ホントだったら、師匠の部屋にでも行って、敵チームの情報やこっちの作戦について、
色々打ち合わせるべきかもだけど、別に良いわよね……?」

A:永遠亭に居る(さらに分岐)
  主に永遠亭に居るチームメイトと交流をします。
  評価値を上げたり特別なイベントを起こしたりできます。
B:外出する(さらに分岐)
  買い物をしたり、永遠亭に居ないチームメイトや、
  その他の幻想郷の住人と交流できるチャンスがあります。
C:気晴らしに玉兎通信でもしてみる。(さらに判定)
  ランダムで、色々な情報が入ります。運が良ければ必殺技フラグも入手できるかも…
D:現在の能力値を確認する(この行動では時間を消費しません)(※1票決)

先に2票入った選択肢で進行します。メール欄を空白にして、IDを出して投票してください。

656 :森崎名無しさん:2015/02/24(火) 22:47:33 ID:0WsfnvnQ


657 :森崎名無しさん:2015/02/24(火) 22:48:41 ID:Rs8apkO+
B

658 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/02/24(火) 22:52:07 ID:???
B:外出する(さらに分岐)

鈴仙「……外出ね。人里のコーヒー無料券や妖怪の山付近の焼き芋の無料券もあるし。
地底にも用がある。新聞に載ってた財宝探しや、ブリッツの練習とか。
だけど、これまでロクに行ったことの無い場所も、なんとなーく気になるわね……」

A:人里(貸本屋や道具屋、慧音の住居等があります)
B:霧の湖(妖精大連合メンバーが居ます。プリズムリバー三姉妹の居る廃洋館もあります)
C:紅魔館(レミリアやパチュリーが居ます)
D:冥界(中西や幽々子が居ます)
E:迷いの竹林付近(妹紅やミスティアが居ます)
F:太陽の畑(幽香やメディスン、レティ等雑魚妖怪チームのメンバーが居ます)
G:妖怪の山(河童のバザーやスタジアム、守矢神社等があります)
H:地底(危険もありますが、旧都には様々な店があります、温泉もあります)
I:命蓮寺(星や白蓮が居ます)
J:香霖堂(霖之助がおり、アイテムが購入できます)
K:魔法の森(魔理沙やアリスが居ます)
L:博麗神社(霊夢や森崎が居ます)
M:無縁塚(危険もありますが、掘り出し物も発掘できます)

先に2票入った選択肢で進行します。メール欄を空白にして、IDを出して投票してください。

659 :森崎名無しさん:2015/02/24(火) 22:52:30 ID:2u3aNfsA
C

660 :森崎名無しさん:2015/02/24(火) 22:53:04 ID:0WsfnvnQ


661 :森崎名無しさん:2015/02/24(火) 22:53:39 ID:UYOVNbkA
H

662 :森崎名無しさん:2015/02/24(火) 22:54:46 ID:jVozbvfA


663 :森崎名無しさん:2015/02/24(火) 22:55:23 ID:mZjvrzxA


664 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/02/24(火) 23:03:17 ID:???
E:迷いの竹林付近(妹紅やミスティアが居ます)

鈴仙「最近遠出ばっかりだったし、たまには近場を散策してみようかしら……。
……と、言うにはいささかこの竹林もシケた所だけどねぇ。

行くとしたら妹紅の庵――そういえば、前に姫様も地底探索のお供にお勧めしてたし、
慧音さんとの関係についても、まだ色々と話を聞いてみたいかも――か、ミスティアのやってる屋台ね。
あいつ、さっきまでサッカーしてたけど……仕込みやら準備やら大丈夫なのかしら?
まさか、自分が店をやってるという事実までは忘れてないと思うけど……」

A:妹紅の住処にお邪魔してみる。
B:ミスティアの屋台に行ってみる。
C:竹林を探検してみる。
D:その他 自由選択枠

先に2票入った選択肢で進行します。メール欄を空白にして、IDを出して投票してください。

665 :森崎名無しさん:2015/02/24(火) 23:03:38 ID:0WsfnvnQ


666 :森崎名無しさん:2015/02/24(火) 23:05:40 ID:rSECcMaY
A

667 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/02/24(火) 23:20:46 ID:???
A:妹紅の住処にお邪魔してみる。

鈴仙「……まあ、こないだも焼き鳥をご馳走になった事だし。
お礼も兼ねて、妹紅の家にでも遊びに行こうかしら」

鈴仙はいつもより控えめに空を飛んで、迷いの竹林のややこしい抜け方を実践してみて。
そうして無事に四回しか迷わずに、竹林の外れにある妹紅の庵に辿り着く。
妹紅はその時丁度竹を割りながら火をくべて、竹炭を作っている最中だった。

妹紅「やあ、鈴仙」

人は勿論妖怪も無暗に訪れられないような秘境で知り合いと会えたのが嬉しいのか、
妹紅は朗らかに腕を振って鈴仙を迎えてくれた。

鈴仙「仕事に精が出るわね、妹紅」

妹紅「これも私の数少ない収入源だからね。
竹炭を里の男や夜雀に売って、僅かな日用品の足しにしてるって訳よ」

あははと笑う妹紅は、生まれついての端正な顔立ちに似合わず随分と田舎くさい。
鼻っ柱についた黒い炭を指で拭って髪を掻き上げ、鈴仙に人懐っこい笑顔を向ける。
そんなお茶目さも、どこか世俗離れした仙人のように鈴仙には見えた。

668 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/02/24(火) 23:22:00 ID:???
鈴仙「(最近人里で有名な仙人の方が、今の妹紅よりもずっと立派な家に住んでるらしいけど……。
――と、いう世知辛い話は良いとして。 ここは、妹紅に何て話しかけようかしらね?)」

A:普通に遊びに来た。
B:慧音との仲について、もっと突っ込んで聞きに来た。
C:一緒に人里で遊びたくて来た。
D:地底探検に誘おうと思って来た。
E:その他 自由選択枠

先に2票入った選択肢で進行します。メール欄を空白にして、IDを出して投票してください。

669 :森崎名無しさん:2015/02/24(火) 23:22:36 ID:0WsfnvnQ


670 :森崎名無しさん:2015/02/24(火) 23:26:05 ID:8apA3AdU
D

671 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/02/24(火) 23:27:12 ID:???
D:地底探検に誘おうと思って来た。

鈴仙「うーん。 ちょっと、詳しくはおいおい話すんだけど……」

鈴仙は妹紅に、地底の財宝の一件について話した。
地底には『バイキングの宝』が眠っていること、財宝の場所が灼熱地獄のど真ん中でとにかく熱いこと。
とにかく熱いから、炎の妖術を操る妹紅も用心棒として着いて来てくれないか、ということを。
(輝夜との一件については、敢えて隠すようにした)

妹紅「成程。 そんな話があったのね。 そうねぇ、今日の今からか……う〜ん」

妹紅は腕を組み少し考え、そして――。

先着1名様で、

★妹紅の予定→! card★

と書き込んでください。マークで分岐します。

JOKER→妹紅「『バイキングの宝』ってこれの事? もう持ってるけど」鈴仙「な、なんで!?」
ダイヤ・ハート・スペード・クラブ7以上→妹紅「それは面白そうな話だね。 是非ご一緒させて貰おうかな」
クラブ2〜6→妹紅「う〜ん。 実はこれから、人里の方に用があってね……」
クラブA→妹紅「ごめん。 実はこれから輝夜に用があってね……」鈴仙「これ殺しあいだー!?」

672 :森崎名無しさん:2015/02/24(火) 23:27:28 ID:???
★妹紅の予定→ ダイヤQ

673 :森崎名無しさん:2015/02/24(火) 23:27:32 ID:???
★妹紅の予定→ ハートA

674 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/02/24(火) 23:51:01 ID:???
★妹紅の予定→ ダイヤQ ★
ダイヤ・ハート・スペード・クラブ7以上→妹紅「それは面白そうな話だね。 是非ご一緒させて貰おうかな」

妹紅「それは面白そうな話だね。 是非ご一緒させて貰おうかな」

鈴仙「えっ、ホント? 良いの? 仕事とか大丈夫?」

妹紅「別に良いよ。仕事と言っても誰かと約束してる類じゃないし。
最悪、貧乏になって飢えて死んでも、また生き返ると空腹は和らぐからね」

鈴仙「そ、そうなんだ……。でも確かに、餓死のまま生き返っても、またすぐに死んじゃうからね」

妹紅「それと例えば、溶鉱炉の中に身体を放り込まれて常時死に続けるような状態になったら、
適当に死なないギリギリの位置に身体が萃まって来て、勝手にリザレクションしてくれる」

鈴仙「そ、そーなのかー(どうしてそんな事試す羽目になったのかは……怖いし何となく想像付くから聞かないでおこっと)」

色々と不死に関する興味深い話も聞かされたが、結論として妹紅は鈴仙の誘いを快諾してくれた。
そしてそこから鈴仙は妹紅を連れて、遥か地底の灼熱地獄跡へと向かう。
道中の地底の妖怪や荒くれに絡まれる事も多々あったが、
遠隔射撃に優れる鈴仙と近接攻撃に優れる妹紅のコンビは互いに相性が良く、相手を全く寄せ付けない。
かくして鈴仙は地霊殿へと辿り着き、当主のさとり公認の上、地底探索へと再度乗り出す事にした。

675 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/02/24(火) 23:52:25 ID:???
−灼熱地獄跡 入口−

妹紅「ひゃあ。ここが噂の灼熱地獄跡か。……凄い熱気を感じるわね」

鈴仙「そうね……(――私はイヤリングのお蔭で平気だけど。ていうか妹紅もやっぱり熱気は感じるんだ……)」

鈴仙と妹紅は、意を決して――地霊殿の中庭にあるその大穴へと、飛び込んだ。

先着1名様で、
★第一層 灼熱地獄跡(浅層)@→! card★

と書き込んでください。数値で分岐します。

JOKER →地獄の炎で日焼けサロンしている矢車を発見! 矢車「俺には炎は眩しすぎる……アチチ」
K→アイテム発見!
Q→中堅クラスの怨霊との対決。
J→アイテム発見!
10→熱気が凄いが、鈴仙は平気だ!
9→中堅クラスの怨霊との対決。
8→何も無かった。
7→アイテム発見!
6→熱気が凄いが、鈴仙は平気だ!
5→何も無かった。
4→やや強力な怨霊との対決。
3→熱気が凄いが、鈴仙は平気だ!
2→アイテム発見!
1→強力な怨霊が鈴仙に襲い掛かる!
クラブA→虫型の謎の妖怪が鈴仙に襲い掛かる!

鈴仙のガッツ:910/910

*鈴仙のガッツは、戦闘やイベントで減っていきます。0になったら、能力がダウンし、永遠亭に強制送還されます。

676 :森崎名無しさん:2015/02/24(火) 23:52:42 ID:???
★第一層 灼熱地獄跡(浅層)@→ ダイヤ5

677 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/02/24(火) 23:55:28 ID:???
★第一層 灼熱地獄跡(浅層)@→ ダイヤ5 ★

鈴仙「妹紅、こっちこっち」

妹紅「えっ、こっち? 鈴仙?」

勿論初めてこんな地底の深くに来た妹紅は、最初は迷路状の深い洞窟に困っている様子だが、
熱気にやられて疲労を見せる事は無い。
新聞に書いてあった地図をしっかりとメモしていた鈴仙のナビもあり、二人は無事に奥へと進んでいく。
そして――。

先着1名様で、

★第二層 灼熱地獄跡(浅層)A→! card★

と書き込んでください。数値で分岐します。

JOKER →松山が兄貴の自慢をしていた。 松山「地獄の炎で日焼けなんて、兄貴凄すぎるよぉ…!」
K→アイテム発見!
Q→中堅クラスの怨霊との対決。
J→アイテム発見!
10→熱気にやられた…ガッツ−50。
9→中堅クラスの怨霊との対決。
8→熱気にやられた…ガッツ−50。
7→アイテム発見!
6→熱気にやられた…ガッツ−50。
5→熱気にやられた…ガッツ−50。
4→やや強力な怨霊との対決。
3→熱気にやられた…ガッツ−50。
2→アイテム発見!
1→強力な怨霊が鈴仙に襲い掛かる!
クラブA→虫型の謎の妖怪が鈴仙に襲い掛かる!

678 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/02/24(火) 23:56:31 ID:???
すみません、表記を忘れてましたが、鈴仙のガッツは、910/910です!
*鈴仙のガッツは、戦闘やイベントで減っていきます。0になったら、能力がダウンし、永遠亭に強制送還されます。

679 :森崎名無しさん:2015/02/24(火) 23:57:41 ID:???
★第二層 灼熱地獄跡(浅層)A→ ダイヤ6

680 :森崎名無しさん:2015/02/24(火) 23:58:27 ID:???
イヤリングでもだーめーかー

681 :森崎名無しさん:2015/02/25(水) 00:01:07 ID:???
実はうっかりイカリングだったりとかしない?

682 :森崎名無しさん:2015/02/25(水) 00:13:46 ID:???
*すみません、鈴仙のガッツ減少イベントは耐熱イヤリングの効果で無効となっていますが、
 それを直し忘れていました。結果にて修正します。

★第二層 灼熱地獄跡(浅層)A→ ダイヤ6 ★
6→熱気が凄いが、鈴仙は平気だ!

妹紅「いやあ、熱いわねぇ……って、鈴仙はそのイヤリングのお蔭で平気なんだっけ」

鈴仙「まあね。――とはいえ、ここから更に奥深く……ってなると、どうなるか分からないけど。
――私的には、「熱いわねぇ」で済ませられる妹紅の方が凄いんだけど」

妹紅「ふふん、心頭滅却すれば火もまた涼しってね。根性さえあれば、何とかなるって事よ!」

鈴仙「いや、心頭滅却って根性とは違うと思う……(妹紅ってば、意外と単純……?)」

腕を組んであははと屈託なく笑う妹紅の姿を、考えてみれば鈴仙はこれまであまり見た事が無かった。
頼りがいのある姉御肌……というよりは、今の妹紅は同年代の元気な少女のイメージ。
しかし、そっちの方が本来の妹紅なのかもしれないな……と、考える事で、
鈴仙はまず直球に浮かんだ失礼な感想を封じ込める事にした。
そして――。

妹紅「あっ、着いた……のかな? 灼熱地獄跡の最深部」

鈴仙「みたいね……」

鈴仙は再び、妹紅は始めて地球の中心にある炎の海へと辿り着く。
摂氏数千度を超えた大気に、妹紅の全身は焼けながら再生し、しゅうしゅうと白い煙を吐いている。
如何に炎の妖力に長けるとはいえ、ガードに関しては専ら身体が資本のようである。

683 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/02/25(水) 00:15:00 ID:RWjE2cu+

妹紅「一応聞くけど――勿論、最後まで今日は行くんでしょう?」

鈴仙「……ええ(とはいえ、地図があるとはいえ、目当ての宝までは、最低でも2〜3回は探検しないと行けないでしょうね。
その間に私や妹紅が、凶暴化した地獄烏に襲われる可能性だってある。
2回程度探検したら、また戻れるチャンスはあるでしょうけど――)」

ここで戻るか、それとも行くか。鈴仙は確認の為一瞬で考えて――。

A:灼熱地獄跡の探検を続行する!
B:今日はやっぱり、一旦帰らせて貰う。
C:その他 自由選択枠 簡単な質問ならばこちらで受け付けます。

鈴仙のガッツ:910/910

先に2票入った選択肢で進行します。メール欄を空白にして、IDを出して投票してください。

*探検を続行する場合、二回探索判定を行えば再び帰還選択肢が出てきます。

684 :森崎名無しさん:2015/02/25(水) 00:15:49 ID:A8IpOA7Y


685 :森崎名無しさん:2015/02/25(水) 00:16:57 ID:fNcSETFg
A

686 :森崎名無しさん:2015/02/25(水) 00:20:28 ID:???
火属性の奴とか多そうだね、灼熱地獄

            ,、ィ''"""~7
       ,.-─,ィイ,,,,、、、,,_/
      ,r'Y-ー'-jレ、  ,,,_ ヽュ、
     _ノ⌒'ー-、 」jソ   `ゝ'j〉人ヽ_ _ _
   ,r'´,ォイj>ュ、 Yハ、  ,t三}、   ̄`7ー、7 ̄ 7ニニニニニニ=
   レ'⌒Y/   i i  >-ー'゙´ ゝイ_j_jー‐ 'ゝ----‐'゙    
   |_ _」   |  ゝーr‐r‐r‐r‐r‐r‐ーュニニニァ=          
   |   |   >'"´ ̄ ̄`T´二二7_/二二つ
   |   |ヽ__,イミt、__,イフ´
   |_ _」>ニニ二三三二ニ<__
   |    レ´              `ヽ
   `ー‐'Y´二ニゞ、 __,,ィ、    /
        >ーニY;;;;;:.:.:.:.r'´^Y´^7′
        〔  `i::::::.:.:.:..! _」 _/
       L__つ;:;:;:;;/´   `ー-、
              'ー─ ──'゙

687 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/02/25(水) 00:21:44 ID:RWjE2cu+
A:灼熱地獄跡の探検を続行する!

鈴仙「愚問よ。行くしかないでしょうが……!」

妹紅「OK。でも……まあ、これからが本番っぽいからね。お互い死なないように、気を付けようか」

鈴仙「妹紅は絶対に死なないでしょ……」

妹紅「おっと、そうだったわね。 いやあ、最近輝夜と殺し合いをしなくなったから忘れてたや」

妹紅は笑いながら、僅かに自身を纏う妖力を高めていくと、
やがて妹紅の身体を焼くのは地獄の炎から妹紅の炎へと変化する。
そうして、彼女は無謀にも炎を纏いながら火の海へとダイブしていった。

688 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/02/25(水) 00:24:22 ID:RWjE2cu+
鈴仙「あっ、私が地図持ってるから案内する……って、言ってたのに。もう行っちゃったや、妹紅」

命知らずで好奇心旺盛で行動力抜群なあたり、どこかの姫様にそっくりだなぁ。
……と、いう感想は、命が惜しい鈴仙は決して口には漏らさない。
その代わりに鈴仙は、やれやれと肩を竦めながら、妹紅に続いて火の海を低空スレスレで滑っていくのだった。

先着1名様で、

★第三層 灼熱地獄跡(深層)@→! card★

と書き込んでください。数値で分岐します。

JOKER →??「カグロットォーーー!」鈴仙「ほ、ホントに出た!? 伝説の超人!!」
K→レアアイテム発見!
Q→熱気が凄いが、鈴仙は平気だ!
J→アイテム発見!
10→熱気が凄いが、鈴仙は平気だ!
9→凶暴化した地獄烏の群れとの対決!
8→熱気が凄いが、鈴仙は平気だ!
7→アイテム発見!
6→プロミネンスが噴出した! 鈴仙のガッツ−50!
5→熱気が凄いが、鈴仙は平気だ!
4→中堅クラスの怨霊との対決。
3→プロミネンスが噴出した! 鈴仙のガッツ−50!
2→アイテム発見!
1→冷やかしに来たお燐が、意味無く鈴仙に襲い掛かる!
クラブA→虫型の謎の妖怪が鈴仙に襲い掛かる!

鈴仙のガッツ:910/910

*灼熱地獄跡深層で発生する毎ターン固定のガッツペナ(−100)は、耐熱イヤリングにより無効となっています。

689 :森崎名無しさん:2015/02/25(水) 00:24:56 ID:???
★第三層 灼熱地獄跡(深層)@→ スペード7
カグロットォーーー!

690 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/02/25(水) 00:32:21 ID:RWjE2cu+
アイテムを発見した! ――と、言った所で今日の更新はここまでです。
>>686
すみません、AAの元ネタが分かりませんでした(滝汗)

先にアイテムの内容判定だけ、やらせて頂こうと思います。
皆さま、本日もお疲れ様でした。


先着1名様で、

★アイテム判定→! card★

と書き込んでください。マークで分岐します。

JOKER→「地獄ライダー変身セット・プロト品(使用する事で、その戦闘のみ戦闘力+20、必殺技習得)」だった!?
ダイヤ→「ひらめき電極セット(自主練習時に使用すると、フラグ回収判定に+! dice)」だった。
ハート→「初心者用サッカーブック(名無しウサギのキャラの能力がランダムで+1×2、一回限り)」だった。
スペード→「手作りのお札(妖怪との戦闘時、相手の数値を−2する。使い捨て)」だった!
クラブ→「埼玉銘菓・十万石まんじゅう(おいしい)」だった!
クラブA→「ふわたりてがた」二枚目だった!

691 :森崎名無しさん:2015/02/25(水) 00:33:21 ID:???
★アイテム判定→ ハート5

692 :森崎名無しさん:2015/02/25(水) 00:33:26 ID:???
★アイテム判定→ スペード6

693 :森崎名無しさん:2015/02/25(水) 00:33:38 ID:???
★アイテム判定→ ダイヤJ

694 :森崎名無しさん:2015/02/25(水) 00:33:44 ID:???
★アイテム判定→ スペードJ

乙ロットー!

そしてお燐(汗) 実は暇なのか?

695 :森崎名無しさん:2015/02/25(水) 08:32:15 ID:???
乙ロットー!ブローリンいるのかw

696 :森崎名無しさん:2015/02/25(水) 11:09:32 ID:???
初心者用サッカーブック……ありがたい

渡さねば(値足りぬ)
能力合計301以下のウサギさんが該当かな? 名無しウサギさんは全員当てはまるのだろうか

697 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/02/25(水) 21:55:49 ID:RWjE2cu+
こんばんは、今日も更新していきます。
>>694
乙ロットありがとうございました。地霊殿6面道中的なイメージです。
>>695
乙ロットありがとうごあいます。ブローリン君は余程の事が無いと出ないと思いますw
>>696
初心者用サッカーブックは当初才レベル1換算で280、つまり才レベル4の今で言えば301以下が該当なのですが、
実は今のルナティックスメンバーで、それに該当するフィールダーはウサギCしかいません。
ただ、第1章で全体的にキャラが強くない時点の基準ですし、それだと使い勝手が悪いので、
前の草サッカーイベントの判定基準を流用&名無し限定…に変更したいと思います。

698 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/02/25(水) 21:57:18 ID:RWjE2cu+
★アイテム判定→ ハート5 ★
ハート→「初心者用サッカーブック(名無しウサギのキャラの能力がランダムで+1×2、一回限り)」だった。

妹紅「鈴仙、鈴仙! このマグマの下に何かある!」

鈴仙「……へ?」

バシャァァッ!

妹紅は鈴仙の目の前でそう無邪気に叫ぶと、マグマの海へと文字通りダイブした。
ぶしゅっ、と何かが蒸発した音とほのかに肉の焦げる臭いが漂う。鈴仙が同じ事をやったら、勿論即死である。
鈴仙があんぐりと口を開けていると、妹紅は何事も無かったかのように。

バシャァッ!

妹紅「あったあった! 耐熱性のアタッシュケースが落ちていたんだよ!」

鈴仙「そ、そう……それは良かったけれど。まずはその剥き出しの右半身を治してから、私に話しかけてくれない……?」

妹紅「おっと、怖がらせちゃったか。じゃ、ちょっと離れるわね」

全身大火傷でどこからが上半身でどこからが下半身かも分からない異形と化した妹紅は、
次第にその身体を元のスレンダーな十代の少女へと戻しながら、器用にアタッシュケースを開けていく。

妹紅「――これは……『初心者用サッカーブック』ね! 私には要らないから、鈴仙に渡しておくわ」

鈴仙「(――やっぱり、ちょっと異常よねぇ。
幾ら死なないって言っても、ここまで自分を顧みないのはどうなのかしら……)」

そう言って鈴仙に本を渡す妹紅は、漸く元の姿に戻っていた。元の姿に戻っていても、なんだか妹紅は怖かった。

*鈴仙が「初心者用サッカーブック(名無しウサギの能力値がランダムで上昇、1回限り)」を入手しました。

699 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/02/25(水) 21:58:49 ID:RWjE2cu+
鈴仙「もうちょっとで、目的地には着くかしら……?」

そして鈴仙と妹紅は、気を取り直して灼熱地獄跡の深層を深く進む。
マグマの海がより一層荒れ狂う中、二人が見たものは――?

先着1名様で、

★第四層 灼熱地獄跡(深層)A→! card★

と書き込んでください。数値で分岐します。

JOKER →??「夕食でもいかがかな?」夕食を勧めてくるおやじに遭遇!
K→レアアイテム発見!
Q→熱気が凄いが、鈴仙は平気だ!
J→アイテム発見!
10→熱気が凄いが、鈴仙は平気だ!
9→凶暴化した地獄烏の群れとの対決!
8→熱気が凄いが、鈴仙は平気だ!
7→アイテム発見!
6→プロミネンスが噴出した! 鈴仙のガッツ−50!
5→熱気が凄いが、鈴仙は平気だ!
4→中堅クラスの怨霊との対決。
3→大規模なフレアが発生した! 鈴仙のガッツ−100!
2→アイテム発見!
1→無意識に居たこいしが、無意識に鈴仙に襲い掛かる!
クラブA→虫型の謎の妖怪が鈴仙に襲い掛かる!

鈴仙のガッツ:910/910

*灼熱地獄跡深層で発生する毎ターン固定のガッツペナ(−100)は、耐熱イヤリングにより無効となっています。

700 :森崎名無しさん:2015/02/25(水) 22:00:19 ID:???
★第四層 灼熱地獄跡(深層)A→ ダイヤ6

701 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/02/25(水) 22:21:43 ID:RWjE2cu+
★第四層 灼熱地獄跡(深層)A→ ダイヤ6 ★
6→プロミネンスが噴出した! 鈴仙のガッツ−50!

鈴仙「え〜っと、確か新聞記事によると……」

鈴仙が少し高度を落として、灼熱地獄跡の最深層部に通じる横穴を探そうとしたその時だった。

妹紅「鈴仙、危ないっ!!」

鈴仙「――えっ、何? どうしたのもこ――」

ド オ ン !!

突如、鈴仙は海から吹き出す炎の渦に巻き込まれた。

妹紅「鈴仙! この辺りの炎は単なる溶岩じゃない、ガスだ!
だからきっと、こうしてコロナに向かってガスが噴き出してくるプロミネンス現象が――。
って、そんな事言ってる場合じゃない!助けなきゃっ!!」

ダッ!

幸いにも、危険をすぐに察知した妹紅が鈴仙を助けに炎の渦へと飛び込んでくれ、
そして鈴仙自身も、耐熱イヤリングを身に付けていた為に最小限の負傷で済んだが。

鈴仙「……あ、熱い……あつうぃ!?」

全身を摂氏一万度超のガスにやられた鈴仙は、激しいヤケドの痛みに苦しめられるのだった。

*鈴仙のガッツが−50されました。

702 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/02/25(水) 22:23:08 ID:RWjE2cu+
……しかし、鈴仙と妹紅は帰る訳には行かない。
彼女達の目的である「バイキングの財宝」は、恐らくこのガス層の先にあるのだ。

妹紅「――見て、鈴仙。 炎のガスがここから滝のように流れ落ちてる。
そして、その真っ赤な大空洞の中心に、何か黒い光があるよ。 きっと、あそこが――」

鈴仙「――あそこが、この灼熱地獄跡の最深部かもしれない、ってワケね……!」

鈴仙と妹紅は、溶岩の海を囲う、半径数百キロの巨大なクレーターを前に、空中で立ち竦んでいた。
周囲の熱気は熱気を超えて殺気に近く、これまで居た怨霊は完璧に溶けきって、
そこに居る地獄烏達はごくわずか、力の強そうな巨大な奴らだけである。

鈴仙「まさに業火マントルって感じね……」

妹紅「たぶん、邪魔する妖怪は殆ど居ないと思うけど。
その代わり、この酷い熱で嫌でも体力をゴリゴリ削られるでしょうね。
――どうする、鈴仙? やっぱり怖くなった? 帰る?」

妹紅は鈴仙の身を案じて、一旦帰るかどうか聞いてくれた。
鈴仙はそんな妹紅の呼びかけに対して――。

A:「……行くわよ! 行くに決まってるじゃない!」首を横に振った。
B:「もうやだおうちかえるううううううううううううう!?」泣きながら頷いた。
C:その他 自由選択枠 簡単な質問ならばこちらで受け付けます。

鈴仙のガッツ:860/910

先に2票入った選択肢で進行します。メール欄を空白にして、IDを出して投票してください。

*探検を続行する場合、二回探索判定を行えば再び帰還選択肢が出てきます。

703 :森崎名無しさん:2015/02/25(水) 22:23:26 ID:WCgLPtKU
A

704 :森崎名無しさん:2015/02/25(水) 22:24:06 ID:lNFmZVmw
A

705 :森崎名無しさん:2015/02/25(水) 22:25:13 ID:qkzIi6cM
C心頭滅却すれば火もまた涼し、精神統一しほっぷすてっぷかーるいす!

706 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/02/25(水) 22:25:38 ID:RWjE2cu+
A:「……行くわよ! 行くに決まってるじゃない!」首を横に振った。

鈴仙「ここで帰ったら、一体何のための冒険だって言うのよ……!」

鈴仙は妹紅の呼び掛けを断り、いよいよ眼前にある、地獄の中心部へと向かう事にした。
そこで鈴仙が遭遇したものとは――。

先着1名様で、

★第五層 灼熱地獄跡(再深層)@→! card★

と書き込んでください。数値で分岐します。

JOKER →??「夕食でもいかがかな?」夕食を勧めてくるおやじに遭遇!
K→バイキングの財宝を発見!
Q→強力な地獄鴉に遭遇!
J→バイキングの財宝を発見!
10→プロミネンスが噴出した! 鈴仙のガッツ−50!
9→バイキングの財宝を発見!
8→プロミネンスが噴出した! 鈴仙のガッツ−50!
7→バイキングの財宝を発見!
6→大規模なフレアが発生した! 鈴仙のガッツ−100!
5→バイキングの財宝を発見!
4→大規模なフレアが発生した! 鈴仙のガッツ−100!
3→コロナ層にぶつかってしまった! 鈴仙のガッツ−150!
2→バイキングの財宝を発見!
1→暴走した空が、放射能をバラまきながら鈴仙に襲い掛かる!

鈴仙のガッツ:860/910

*灼熱地獄跡再深層で発生する毎ターン固定の熱気ガッツペナ(−150)は、耐熱イヤリングにより無効となっています。
*はたての新聞効果で、バイキングの財宝を発見できる可能性が大きく上がっています。

707 :森崎名無しさん:2015/02/25(水) 22:26:07 ID:???
★第五層 灼熱地獄跡(再深層)@→ ハート2

708 :森崎名無しさん:2015/02/25(水) 22:26:14 ID:???
★第五層 灼熱地獄跡(再深層)@→ ダイヤ2

709 :森崎名無しさん:2015/02/25(水) 22:28:58 ID:???
鈴仙「玉兎なめんなぁ! っしゃあ!」

710 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/02/25(水) 23:11:38 ID:RWjE2cu+
★第五層 灼熱地獄跡(再深層)@→ ハート2 ★
2→バイキングの財宝を発見!

鈴仙と妹紅は、死に物狂いでこの地獄を進んで行った。
二人の道中には、幸いにも大型の地獄鴉には出会わなかったものの、危険に溢れていた。

妹紅「鈴仙、そこから凄い熱気を感じる。きっとコロナ層に近いんだよ!」

鈴仙「ま、マジで!? 流石に百万度超のプラズマにぶつかるのはきついわね……!」

赤の中に煙のように流れる薄白いコロナを避け、

ドォォォン、ドォォォォォン……

妹紅「やばい、これはもうすぐデカいフレアが来そうだ。
――鈴仙、一秒間に1万キロメートルくらいで飛べない!?」

鈴仙「無理に決まってるでしょうが!
私に出来る事なんて、精々が狂気の瞳で自身の座標軸を虚数空間に代入して躱す位よ!」

妹紅「そっちのが余程凄い気がするけど。じゃあ、それで逃げて! 私は死んで耐えるから!」

強烈な磁気嵐を孕みながら、秒速千キロメートルで炸裂するフレアに耐え、

ゴオオッ! ゴオオオッ!!

鈴仙「あちゃちゃちゃーーっ!」

妹紅「鈴仙、だいじょうばちゃちゃちゃーーっ!」

発生したプロミネンスに二人で仲良く突っ込んで、お尻をヤケドしたりして。

711 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/02/25(水) 23:12:39 ID:RWjE2cu+
鈴仙「はぁ、はぁ……つ。着いたわ……!?」

妹紅「し、死ぬかと思った……」

――鈴仙と妹紅は灼熱地獄の最深部の最深部。
黒く光る数千万度の太陽の中核よりも更に下、様々なゴミや希少金属が広がる地帯へと辿り着いていた。
そこでは熱いガスが冷たい溶岩に冷やされて、ちょっとした淀みを作っていた。

鈴仙「あ……あった! きっとこれがお宝よ!!」

そしてここまで着けば、鈴仙は苦も無くその財宝を見つける事が出来た。
数千度ぽっちのぬるい溶岩で守られた財宝……という名の装置は、殆どその形状を変えずに現存していた。

妹紅「これは……大きなシリンダー? でもその根本に色んな機械が植わっている。まるでSFマンガみたいな装置だね……!」

鈴仙「――見て、この計器に書かれた文字。ドイツ語……じゃない、スウェーデン語で、医学用語が並んでいるわ。
これはきっと、ちょっと俄かには信じがたいけれど『メディカルマシーン』。そして海賊旗を模したロゴが彫られている。
だから……これこそが私達の目的! 『バイキングの財宝』の正体なのよ!!」

機械やその周辺のログを検索する事で、鈴仙は、お燐が吹聴し輝夜が求めた『バイキングの財宝』の正体をより正確に知る。

かつてスウェーデン政府が、最新鋭の科学的トレーニングを導入しようとした際に出来てしまった、
オーバーテクノロジーによる悪魔の治癒装置。
試合中の負傷をたちどころに完治させる代償に、脳神経を痛め、歪め、そして変容させる副作用を持つ悪魔の機械。
そのあまりのおぞましさに政府が存在を否定し、幻想の彼方へと追いやった幻想の機械――。

鈴仙「この機械は凄いけれど、酷いわね。確かに効果はあるのかもしれないけれど、
ここまで電極やら薬品やら使っちゃったら、麻酔無しでロボトミー手術をやるようなモンよ」

妹紅「……バイキング達はかつて、多くの新大陸や新島を見つけ、多くの財宝を得た。
しかしその一方、バイキング達は、新たに発見される多くの真実に常識や道徳、倫理を破壊され、
やがて精神に異常を来していった。 ――この機械はどうやら、そんな類のモノみたい」

712 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/02/25(水) 23:14:40 ID:RWjE2cu+

眉が無いと言う理由だけで角の無いロンゾ族となり、
見た目がチャラそうと言う理由だけで総理大臣の孫となり、
原作エピソードと行動が中二っぽいと言うだけで言語が∞(ルシフェル)語となり、
果ては名前が似てるというだけで伝説の超サイヤ人となる。

鈴仙と妹紅は、この悪魔の機械の実験台となり得た、無垢な少年達の末路を想像して、ぞっとした。

鈴仙「……この機械は、ここで壊しちゃいましょう。
こんなのがあったら、幻想郷だけじゃない、世界がダメになるわ」

鈴仙はこの機械を持ち帰らず、数万度のガスに投げ入れ破壊しようと思ったが――。

妹紅「――あ、でも。それだったら、永琳に改造して貰ったら良いんじゃない?
きっとあの人だったら、人妖に害の無いよう、上手く工夫してくれると思うけど」

鈴仙「――む。いや、確かにその手があったわね……。
(でも、それと姫様の難題回収とは、例によってトレードオフになりそうねぇ。
『姫様にこのままの財宝を渡して、ハチマキを譲って貰う』か、『師匠に財宝を改造して貰って、安全に治療機能を使う』か。
基本前者の方がオトクな気がするけれど、ちょっと考えておいた方が良いかもね)」

……妹紅から、そう提案があったため思いとどまる。
落ち着いて考えてみて、仮にこの財宝を輝夜が手に入れたとしても、とても悪用するとは思えない。
(本気で悪用するつもりなら、輝夜はこれよりもっと酷い財宝を保管している筈なのだ)
そう考え直した鈴仙は、この機械を妖力で軽くして地上まで持ち帰る事にしたのだった。

*鈴仙が『バイキングの財宝(輝夜か永琳に渡せます)』を入手しました。
*『バイキングの財宝』を輝夜に渡した場合、アイテム・『愛のハチマキ』を輝夜に渡さず、難題攻略ボーナスを獲得できます。
*『バイキングの財宝』を永琳に渡した場合、
 アイテム・『メディカルマシーン(試合中の「軽傷治療済」が「なおりかけ」になる。無制限)』と引き換えてくれます。

713 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/02/25(水) 23:17:21 ID:???
――と、言った所で一旦ここまでです。ここから少し、守矢チームの試合前イベントを描写したいと思っています。

「なおりかけ」状態では能力値ダウンが無いが、万全の状態よりは負傷しやすい。
負傷した場合は再び『軽傷未治療』になる。……と、いう扱いにしようと思います。

714 :森崎名無しさん:2015/02/25(水) 23:49:16 ID:???
一旦乙
何かもうすでに実験体になってるんですがそれは

715 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/02/26(木) 00:09:14 ID:???
すみません、やっぱり書ききれなかったので今日の更新はここまでにします(汗)
>>714
一旦乙ありがとうございました。
ロンゾ族とか伝説の超サイヤ人が出て来るのは鈴仙の脳内で、
現実の彼らは幸いにも実験台にならなかった…と、いう設定です(今のところ)。

皆さま、また明日よろしくお願いします。

716 :森崎名無しさん:2015/02/26(木) 00:15:37 ID:???
乙です

良かった、犠牲になった新入りサポーターはいないんですね
これは姫様に渡す方向でいいかな?

717 :森崎名無しさん:2015/02/26(木) 00:17:28 ID:???
(今のところ)
あっ

718 :森崎名無しさん:2015/02/26(木) 00:21:39 ID:???
おつでしたー

>伝説の超サイヤ人が出て来るのは鈴仙の脳内
じゃああの新人サポーターは一体何ロリーなんだ(すっとぼけ

719 :森崎名無しさん:2015/02/26(木) 18:59:05 ID:???
こうして矢車の元まで鉢巻を持っていった鈴仙が見たものは
矢車の妹となった妖夢の姿だったとさ

720 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/02/27(金) 00:04:20 ID:???
こんばんは、今日も更新を始めていきます。
今日は守矢チームのイベントからの予定でしたが、
構成を考えると敵チームのイベントは試合前に持って行った方が良いかなと思ったので、
予定を変えて大会12日目、決勝トーナメント一回戦第一試合から始めていきたいと思います。
>>716
乙ありがとうございました。新入り君も楽しそうなのでいいと思います。
>>717
第四章くらいできれいなブローリン君が登場する予定です(今のところ)
>>718
乙ありがとうございました。あれは……たぶんそっくりさんですね。
>>719
そしたら話的には一気に片付き(?)ますね…w

721 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/02/27(金) 00:05:26 ID:???
〜大会12日目・午前・固定イベント〜
【決勝トーナメント・一回戦第一試合】
−妖怪の山・モリヤスタジアム−

*******************
<決勝トーナメント スケジュール>
        午   前     午   後
11日目   休   み    休   み
12日目   聖徳×妖精   永遠×守矢
13日目   紅魔×妖怪   地霊×博麗
14日目   ……………  ……………
―――――――――――――――――――                           

鈴仙「……予感通りというか、案の定と言うか。私達の一回戦の対戦相手って、守矢みらくるずなのね」

ウサギB「まあ、リーグと通過順位で大体決まっていますから」

鈴仙達ルナティックスは大会12日目の朝、既に決勝トーナメントの会場に入っていた。
ルナティックスの試合は今日の午後からであるが、さりとて今日の午前の試合も見逃す訳には行かない。

佳歩「――あっ、出てきましたよ。聖徳ホウリューズのメンバー! それに妖精さん達も……」

パスカル「さて、どっちが勝つかな。準決勝は、出来るだけ楽な方が来てくれれば良いが」

何故なら、今から行われる試合――Aブロック1位の聖徳ホウリューズ対Bブロック2位の妖精大連合――の勝者は、
それ即ち、鈴仙達永遠亭ルナティックスの準決勝戦の相手となるのだから。
人が零れ落ちそうな程の満員、耳が張り裂けそうな歓声の中、両チームはフィールドへと出て行く。
どうやら、もう間もなく試合開始のようだ。

722 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/02/27(金) 00:07:00 ID:???

永琳「一点特化の選手達を、豊聡耳神子の指導力と集団戦術で巧みに操作し、岬太郎がそれを補佐する。
それが聖徳ホウリューズの強みでしょうけど……」

慧音「だが、光るタレントでいえば、妖精大連合だって負けてはいない。
あの来生という少年のドリブルは間違いなく幻想郷でもトップクラスだ。
それに――ほら、今日のGKは最近幻想入りしたジノ・ヘルナンデスという少年。
彼のセービング能力は姫君にも並ぶ。聖徳ホウリューズが得点するのは楽では無いぞ」

永琳と慧音に限らず、スタジアムに押し寄せる人妖はそれぞれがそれぞれに勝敗を予想していた。
聖徳ホウリューズが勝つと信じる人間に、妖精大連合がまた奇跡を見せてくれると信じる妖怪。
混沌とした感情の渦は、まるで誰かに踊らされているかのように容易く熱を帯びてくる。

輝夜「……今日も「いる」みたいね。政治家さんの遊撃舞台。観客席の12人目」

輝夜は「今日も良い天気ね」という感じの口調で鈴仙に耳打ちしてきた。

鈴仙「確かに、あの感情を操るらしいお面の妖怪――秦こころが居たら、また厄介ですよね。
もしも暴動が起きたら、……姫様。その時は壁になって下さい」

輝夜「常識的に考えて逆でしょうが! 姫が壁役のゲームとか見た事無いわ!?
肉壁はモコシア君にでも任せとけばいいのよ!!」

鈴仙「じょ、冗談ですよっ(モコシア君になって、さらばサッカーされたら一番困るのは姫様でしょうに……)」

と、鈴仙と輝夜はそんな会話を交わしていたが。
――結論から言えば、この試合では暴動は起こりそうで……結局、起こらなかった。

723 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/02/27(金) 00:08:01 ID:???

――ピィィィィィィィィィィィィィィィィッ!

バシッ……バシッ……バシッ……。

リリーW「い、いきなりパス回しですか〜!?」

リリーB「馬鹿にしてるのかしら……?」

サニー「手抜きなんてズルいわよ! 全力で点取って勝ちにいきなさいよー!!」

神子「――まさか。私は君たちを尊敬していないし、手を抜いてもいない。
全力で君たちに勝とうとしている、ただそれだけさ。 ……それ、岬君!」

バシュウッ! ……パシッ。

岬「――すまないね。僕も本当はこうしたくはないのだけれど」

キックオフ後、ボールを得た聖徳ホウリューズはその組織力を攻撃に活かさず、完全に中盤でのパス回しにのみ利用した。
パスにおいて幻想郷トップクラスの水準を誇る神子と岬。
そして、万が一の零れ球には彼女達流のトータルフットボール――『和を以て貴しとなす』が発動し、決して隙を見せない。

――このまま、パス回しで試合が終わるのではないか。
観客の誰かがそう思い始めた前半26分。試合は幸運と策略が交錯し、思わぬ方向に大きく動く事となる。
一回だけ、トップ下の大妖精が得意の『スパイラルパスカット』で、岬の『グリーンカットパス』を完全に奪い取り、
来生へとパスを繋ぐ事に成功し。

724 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/02/27(金) 00:09:17 ID:???
来生「そりゃっ! マントの姉ちゃん、そのヘンな髪型直した方が良いぜ〜!」

ダッ、ピョ〜〜〜〜ンッ!! ……スタッ!

神子「……流石だね、来生君。 ――でも、君に髪型の事は言われたくないかな」

来生「ハッハァ! それほどでも無いぜ!!」

――来生はそのまま、前方にいた神子のプレスを『クリップジャンプ』で完全に回避する。
このプレーは少なくない観客に、先の妖怪の山FC戦で見せた来生劇場の開幕を期待させた。
しかし。このプレーは結果として、来生や妖精大連合にとって、悪い方向に動いてしまった。

神子「……(――来生哲兵は、より多くの人数を抜けば抜くほど調子を増していく。ならば……)
……皆! それ事は独り断むべからず! 人数を掛けてPAを固めろ!!」

ホウリューズメンバー「「「「はっ!!」」」」」

バッ……バババッ………。

来生「あ……なんだあ?」

チームメンバーは神子の号令に従うと、トータルフットボールらしい流れる動きを一斉に放棄しPAに向かう。
十人の声を同時に聞き取る能力を持つ彼女は、人間の欲や気質すら読み取る。
古明地さとりの読心能力にも近い能力を持つ神子は、この時点で来生の能力と特性を完全に把握していた。
――だが、神子達の勝利に賭ける悪辣さはこれだけに留まらない。
彼女はこの策を保険とし、それ以上に卑怯で汚い作戦を考えていたのだ。

725 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/02/27(金) 00:10:20 ID:???
高杉「(神子さまがしゃくを振りかざした! これは俺の出番だ!)――やい来生! 俺の事を覚えているか? 覚えてないだろうなァ」

来生「当たり前だ!」

神子は自身の配下の高杉に、ちょっとした仕掛けを仕込んでいた。
高杉は神子の指示に従い、バイタルエリアでボールを持つ来生の注意を惹きつける。
高杉は自分の顔を完全に忘れていた来生に対して、こう野次を飛ばした。

高杉「あーあ、妖精達は本当にズルいよなァ」

来生「……何だって?」

来生は調子に乗った顔を僅かにひきつらせて、ボールを持ちながら高杉に近づいた。
丁度審判や他の妖精大連合の選手に声が聞こえない程度の位置に来生が来た時、高杉は内心でほくそ笑んだ。

高杉「(……来生は何があっても自信を喪失しない。それは少しでもコイツと付き合っていれば分かる事だ。
だが、俺はこう見えてもこいつと長く付き合って来たんだ。だから分かるぞ、コイツの心理的な弱点が)」

高杉は来生のミドルシュート――どうせ撃つ筈が無いのだが――を警戒する振りをして、更に来生へと近づいた。
そして、完全に誰にも声が聞こえず更には口を動かしている事も分からない位置を何故か把握して……彼は一気にこう告げた。

高杉「妖精達は最悪の奴らだよ。
お前やヘルナンデスみたいな馬鹿や変態を、魔法や色香で誤魔化して、そうやって勝ちを掴もうとするんだ。
なあ、知らなかったか? お前がここに来たのも実は、妖精達が八雲紫に土下座してさ、
「ラクして勝ちたいから最高の点取り屋を下さい」って言ったからなんだぜ?
――まあ、可愛い顔して打算たっぷりなアイツらが、バカ正直なお前に本当の事を言う訳が無いけどな。

そうだよ来生。お前は悪く無い。でもな、世界は皆お前と違って打算と裏切りに満ち溢れているんだ。
俺だってそうさ。森崎如きにやられて使えない若林さん……いや若林よりも神子様が素晴らしいと思って裏切った。
妖精達も一緒だぜ? 今でこそお前を慕っているが、もっと強い奴――ディアスあたりが来たら乗り換えるだろうなァ」

726 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/02/27(金) 00:11:52 ID:???
来生「なんだと……?」

来生が高杉の言葉の何割を理解出来ただろうか。しかし、これだけは理解出来た。
来生は彼らしからぬ静かな怒りを秘めて呟いた。

来生「お前、チルノや大ちゃん達の事、馬鹿にしてるのか……!」

高杉「(やっぱり思った通り――来生は、こう見えて仲間との情に弱い!
自分を幾らけなされてもケロリとしているが、こうして仲間をバカにされると、元が感情的だからすぐに火が付く筈だ!)
違う違う、お前を憐れんでいるのさ。折角才能に恵まれているのに、相方や仲間に恵まれてない。
――だってそうさ、滝と井沢も今頃、お前の代わりを見つけて外の世界でヨロシクやってるぜ?

お前の仲間はさ、来生。 みーんな他力本願でへりくだり上手の、無能ばっかりって事だよ」

――そして、高杉が最後の総括を言い終わるか終わらぬかの内に、来生は吼えた。


来生「……どこの誰とも知らないお前が、チルノの理想を語るな。滝と井沢を……バカにするな!」


ダッ! ダダダダダダダダダダダダダッ!!

神子「(思い通り!)」

岬「な、なんてむごい作戦をするんだ……彼女達は(――と、呟いておかないと、イザという時の逃げ場が無くなっちゃうからね)」

727 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/02/27(金) 00:13:08 ID:???
――来生は高杉に向かって単純に突っ込んだ。
自慢のクリップジャンプでも、得意のマルセイユルーレットでも、我流のキスギステップでも無く、ただの直線的なドリブル。
来生は高杉の腹をけ破るつもりで、猛然とPAへと突っ込んでいき――。

高杉「(これで終わりだ! 精々修哲トリオに俺を入れて、修哲カルテットにしようと思わなかった自分を恨むんだな!)
――う、うわあああああああああああああああっ!!」


ドッ、バッタァァァァアン!!
       ―――ピピィイイイイイイイイイイイイイイイイッ!!

タッ、タッ、タッ………。 ――サッ!


来生「……あんだよ。まだゴールしてないぞ」

妖精の点取り屋・来生哲兵は、審判が翳した赤札と後ろに大きく仰け反った高杉とを見比べて、
――これ以上点を取れない事を知ると、無念そうに溜息を吐いた。

728 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/02/27(金) 00:15:28 ID:???
チルノ「え? 何が起こったの!? なんでキスギが退場してるの!?」

大妖精「……来生さん、間違って高杉さんをPAで吹っ飛ばしてケガさせちゃったみたい。
それで、審判さんがレッドカードを出したんだよ」

チルノ「たかがカードの一枚がどーした! ふーいんされしえぐぞでぃあは五枚集めないと勝てないのよ!」

状況をイマイチ掴みきれていない妖精達は、来生の退場を知っても尚どこか浮き足立った様子。
「NO! 俺は言わない! こいつが勝手に突っ込んだんだ」と慌てて言い訳をする、
高杉のふてぶてしい顔を見ても、彼女達は怒りよりも前にどこか呆けていた。

ヘルナンデス「(……キスギは馬鹿だがそう早急に反則を取られる……奴かもしれないが。
――それでも、今の反則は少し怪しい気がする。 ……しかし、これは参ったな――)」

ただ一人、ゴールを任されたヘルナンデスのみが、この局面のまずさを良く理解していた。
そして妖精達も、これから嫌でも知る事となるだろう。
――点取り屋を喪った事による、損失の大きさを。

729 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/02/27(金) 00:16:59 ID:???

ポーン、ポーン、ポーン……

スター「でりゃ〜〜!! ――だ、駄目だったわ……」

――後半35分。
試合はロスタイムしか残されていないにも関わらず、得点は0−0のままだった。
しかし、額面とは違い、試合の趨勢は大きく聖徳ホウリューズに傾いていた。
点取り屋不在の妖精大連合は果敢にボールを奪おうとし、
また実際に二度か三度、ボールを奪ってみせた事もあったが、そこから先が決まらない。
来生という点取り屋の不在は、現実として妖精大連合にとって大きな痛手だった。

ヘルナンデス「立てるかい、チルノちゃん」

チルノ「馬鹿にするな……大ちゃんから聞いたんだぞ……。
お前は、大人の女の人に強い劣等感を抱いているから、こうしてあたい達みたいな子としかお喋りできないんだ、って……!」

ヘルナンデス「――そこは否定はしないが。君の体力はもう危ない、後は俺に任せるんだ」

チルノ「お前だって、あのとじなんとかに『おーごんの右腕』を使いすぎたせいでボロボロでしょ?
あたいはキャプテンだから、チームメンバーの体調くらい、分かって当然なのよ……」

ヘルナンデス「……! ――そうか、済まない。そう言えば、君も立派なレディだったな」

チルノ「あたいはレティじゃなくてチルノだよ?」

ヘルナンデス「……何でもない、忘れてくれ」

730 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/02/27(金) 00:18:08 ID:???

――ボールを奪えない、ボールを奪っても決める事が出来ない。
これが行き着く果ては――圧倒的なボール支配率から繰り出される、圧倒的なシュートの暴力だった。
最後の壁であるチルノとヘルナンデスは互いに体力の殆どを消耗しており、もはや充分なプレーは出来ない。
むしろ、ここまでを無失点に抑えているのは奇跡だった。

神子「そして、君たち妖精がここまで上がってこれた奇跡ももうおしまいだ」

バイタルエリアには神子が立っていた。チルノにはもう『顔面アイシクルフォール』をぶちかますやる気がない。
ヘルナンデスの『黄金の右腕』は錆びつきかけている。ルナは何もしてないのに転んだ。

後半戦のロスタイム。
岬の渾身のマリーシアにより、神子はフリーキックの権利を得た。
神子はレミリアを撃ち殺したアキュートシュート――『詔を承けては必ず慎め』を放とうとしている。
神子は妖精達を――そして、もしかしたらここには居ない来生に向けて、最後にこう言い放った。

神子「――友人なんてのは、弱き者が縋りつく幻影に過ぎない。
この世にあるのは全て利害関係と、そうでなければ神経症的な錯乱だけ。
生ける伝説となる私には、そんなもの不要だ!」

           グワアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッ!!

神子「――来生哲兵。チルノ。そしてジノ・ヘルナンデス! そなたらは、我の聖徳伝説の礎となるが良い!!」

    ……バッギャァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアン!!

731 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/02/27(金) 00:19:39 ID:???

――ドゴン! バギバギッ……!!  バシュンッ! ――ピピィィィィィィイイイイイイイイイッ!!
ピッ、ピッ。ピピィィィィィィィイイイイイイイイイイイイイイイッ……!!

ヘルナンデス「(――終わった……、か)」

神子のシュートが弾け、ヘルナンデスの耳には様々な音が流れ込んで来た。
仲間達があっけなく吹き飛ばされる音、自分の右腕が砕ける音、シュートがネットを突き破った音。
ゴールと、試合終了を告げる残酷なホイッスルの音。
そんな中、ゴールを守れなかったヘルナンデスは。


ヘルナンデス「(友人とは、弱き者が縋りつく幻影に過ぎない……か。
俺も前までそう思っていたけれど、本当にそうなのかなぁ……。なぁ、キスギ……皆)」


――と、右腕にじんじんと疼く痛みのせいか、そんな場違いな事を、ふと思うのだった。


聖徳ホウリューズ 1 − 0 妖精大連合  試合終了!

732 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/02/27(金) 00:20:47 ID:???
大会得点ランキング(表記はメインキャラのみ):
9ゴール レミリア
8ゴール 鈴仙
7ゴール 勇儀
6ゴール フランドール、来生、射命丸
5ゴール 魔理沙、屠自古、星
4ゴール 諏訪子、森崎、神子
3ゴール 早苗、霊夢、反町、謎の向日葵仮面
2ゴール 神奈子、ピエール、メルラン、天子、赤蛮奇、空
1ゴール 妹紅、佳歩、咲夜、美鈴、サニー、リリーB、ぬえ、響子
      影狼、藍、幽々子、幽香、針妙丸、パチュリー、小田、椛、岬

大会アシストランキング(表記はメインキャラのみ):
5アシスト 霊夢
4アシスト てゐ、パチュリー、神子
3アシスト 早苗、ピエール、小町、小悪魔、マミゾウ
2アシスト 森崎、反町、はたて、岬、空、お燐
1アシスト 鈴仙、影狼、大妖精、橙、諏訪子、アリス、レミリア
       衣玖、針妙丸、リリーW、ルナサ、ぬえ

733 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/02/27(金) 00:22:38 ID:???
――と、言った所で今日の更新はここまでにします。
この先は、試合後のエピソードをちょっと書いてから守矢戦ミーティング&自由行動。
そして守矢チームのイベントを挟んでから、試合に入って行こうと思います。

皆さま、本日もお疲れ様でした。

734 :森崎名無しさん:2015/02/27(金) 00:25:19 ID:???
守矢のスパイ作戦2ってどうなったんでしたっけ

735 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/02/27(金) 00:32:07 ID:???
>>734
すみません、最初やると書いてたかもですが、カットさせて頂きます。
現状でも殆どホームタウンディシジョンは排除できますし、
やってもリターンの割にはテンポが悪くなるだけかなと思いましたので…。

736 :森崎名無しさん:2015/02/27(金) 00:32:54 ID:???
わっかりましたー乙ロット!

737 :森崎名無しさん:2015/02/27(金) 12:10:10 ID:???
決勝トーナメントへの観戦を固定イベントになって残り行動数6だから
さすがに才レベルは大会終了まであがらないかな?

738 :森崎名無しさん:2015/02/27(金) 12:49:47 ID:???
高杉が働いてる外伝を初めて見た気がする。

739 :森崎名無しさん:2015/02/27(金) 13:03:54 ID:???
高杉は外伝でも基本的にどうしようもないからな

740 :森崎名無しさん:2015/02/27(金) 15:30:43 ID:???
というより基礎能力が低くて能力限界が低いから必然的にロングスローでしか...

741 :森崎名無しさん:2015/02/27(金) 16:39:40 ID:???
フォーメーション組むのに大事な要素は大体はつかめたけど
結局、中山は出てくるのかしら

742 :森崎名無しさん:2015/02/27(金) 17:14:57 ID:???
なんか調子に乗り始めた悪い子岬くんはいつか本当に悪い大人の格好の餌食になりそう
というか既に太子の餌食になってるのか

743 :森崎名無しさん:2015/02/27(金) 17:17:00 ID:???
そんな岬くんでも地獄兄弟はいつでも受け入れてくれるから
地獄の金庫番 ミサキーヌ

744 :森崎名無しさん:2015/02/27(金) 17:28:13 ID:???
地獄の金庫番ミサキーヌにスカウトされた妖夢が訪れたのは地獄兄弟でしたとさ
だったら岬も妖夢も地獄ハッピーENDで解決なのになあw

745 :森崎名無しさん:2015/02/27(金) 17:35:43 ID:???
しかし現実は非情
太子「なあ岬の坊っちゃん。岬父に教わらなかったのかい? なぜ悪い子に育っちゃいけないかその理由を!
嘘つき、卑怯者、そういう悪い子供こそホントに悪い大人の格好の餌食になるからさ!」

ああでもこのルートなら最終的に妖夢がロードみょんに進化して太子を壁ドン(物理)してくれるのか

746 :森崎名無しさん:2015/02/27(金) 18:10:29 ID:???
>>744 しかし声で間違えてなぜか牙王と一緒に行動する模様、蛇もいるよ!

乙です
そりゃ予定に妖星じゃなく太子様率いる聖徳ホウリューズが勝つと書いてあったからね

ところで妖夢君、ここに果物があるんだがいかがかね?

747 :森崎名無しさん:2015/02/27(金) 20:26:01 ID:???
とりあえず、うちの病院でナンデスさんを治療しておやり
ついでにファミコンジャンプモードに魔改造しておこう(ニヤリ)

748 :森崎名無しさん:2015/02/27(金) 22:52:18 ID:???
今回は前回とは逆にミドルシューターが多い、特に1対1対策が重要
守備は地上戦重視だから妹紅はDFにいらないと見てFWに置いてパスカルをMFでなくDFに置くのもあり
敵に有効な横の揺さぶりを重視するならドリブルパスの上手いパスカルを普通にサイドハーフ起用でもよさそうだけど

749 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/02/28(土) 01:32:26 ID:???
こんばんは。
今日も更新……したかったのですが、帰りが遅くなったので、今日はコメント返しのみさせて頂きます。
>>736
乙ロットありがとうございます!
>>737
才レベルについては、決勝トーナメント準決勝(VS聖徳)から上げようと考えています。
行動回数が少なくなった事に対する補充は、
決勝前に予定している、チーム特訓イベントの効果を高める事などで行いたいと考えています。
作中で正式にアナウンスを行います。
>>738-740
高杉は聖徳ホウリューズの一般メンバー内では優秀な部類ですので、結構強いと思います。
>>741
中山さんはそろそろ復帰しますが、とりあえずは中山さん抜きで考えた方が良いと思います。
>>742-745
知略だったら岬も優秀でしょうが、それでもやっぱり神子>>>岬になりそうですね。
盤外戦術についても、もっと面白くできればと思っています。
>>746
乙ありがとうございます。
決勝の相手をぼかしている以外は、基本的に勝ち負けは分かり易くなってます。
>>747
ヘルナンデスの全盛期ですね…w
>>748
戦略考えて下さりありがとうございます。
また試合前ミーティングで、もうすこし詳細な情報も出していければと思います。

それでは、皆さま、また明日よろしくお願いいたします。

750 :森崎名無しさん:2015/02/28(土) 02:29:32 ID:???
乙でした。気候も安定しないのであまり無理しないでください。

それと高杉、センターバックのお前がどうやって「FWの二人とMF一人のトリオ」と連携を取るつもりなんだ。
おバカさんめ、だから変な宗教にハマっちまうんだ……

いきなり仕事ほっぽり出す1/4人前がいたり、
後戻りできない事に気付いてない腹黒がいたり、
ゴール前を放棄する気満々のセンターバックがいたり、
問題児しかいねえ!
この太子、もしかしなくても縛りプレイを好き?
それとも天然でそうするタイプ?

751 :森崎名無しさん:2015/02/28(土) 08:43:00 ID:???
才レベルが上がるのが準決勝からか。個人的には才レベルがあがって
シュート値をあげてから鉢巻を渡したいんだよな。
森崎を打ち破るためにはぎりぎりまでシュート値を上げたかったがさすがに厳しいかな。

752 :森崎名無しさん:2015/02/28(土) 10:04:25 ID:???
乙です。

中山さんは成長限界まで行ってるみたいだし、たしかに頼るとウサギさん達の成長が阻害されるかもしれないね
負けたら元も子もないけど
今試合前に鉢巻渡して、決勝前にドイツ戦に勝って能力値あげる選択肢もあるかな?
もっともこれはドイツ戦で勝利&狂気値管理を求められるやり方だけど

三章からは狂気値なくなる可能性もあるみたいだし
紫洗脳が考えにあるなら、特訓狙いもありか
対象はウサギBちゃんかつかささんかな

その場合狂気値に余裕があれば浮き玉も上げられるかも
印象操作はフェアプレイ精神を覚えれば必要ないかな
一応マリーシア対策になるかもしれないけど、限定的すぎる
レベル3まで上げれるならともかく

三章以降のウサギさん達の出番の可能性はどれくらいかな?

いいこと思い付いた。
ウサギCちゃんを来生のところに修行に出そう
ドリブル大王になって帰ってくるかも

753 :森崎名無しさん:2015/02/28(土) 11:01:39 ID:???
狂気値しだいだけどドイツ戦して勝利した時、全能力+1ってあるけど、
一定値超えていたらあがらない数字とかあるのかな?

754 :森崎名無しさん:2015/02/28(土) 16:16:42 ID:???
ドイツJr.ユースと勝負したい思ってるけど、チーム全員の全能力+1
いくら強いからって、これ程のボーナスもらっていいのだろうか
主人公の全能力+1とモブウサギの全能力+1位で十分なような

755 :森崎名無しさん:2015/02/28(土) 16:46:15 ID:???
布都ももちゃん手駒にしてる辺り太子の見る目と仲間運のなさはお察し

756 :森崎名無しさん:2015/02/28(土) 17:56:13 ID:???
>神子「――友人なんてのは、弱き者が縋りつく幻影に過ぎない。
この世にあるのは全て利害関係と、そうでなければ神経症的な錯乱だけ。
生ける伝説となる私には、そんなもの不要だ!」

こんなことを言うのは仲間や友人と焼き肉でも言って自分の育てていた肉を根こそぎ奪われた
からに違いない

俺も正直家族や友人や仲間が邪魔になる時あるもん
おまけにあいつらホルモン類嫌いなせいで俺頼めないし

757 :森崎名無しさん:2015/02/28(土) 18:30:21 ID:???
太子、その内アプサラスでも作り始めそうだな

758 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/02/28(土) 20:09:53 ID:???
こんばんは、今日も更新していきます。
>>750
乙ありがとうございます。
神子の配下が心元ないのは、自分さえいれば問題無いという自信もあるでしょうが、
多分に人的・財的資源に乏しいという事もありますね。
>>752
乙ありがとうございます。
二部以降も名無しウサギが出て来れるかどうかは、愛次第かもですね。
>>755
布都は実は割と真面目で優秀じゃないかと信じてます…

>ドイツ戦の勝利ボーナスについて
ドイツ戦は裏ボス的な強さを想定していまして、勝利はかなり困難です。
……ですが、全選手の全能力値+1というボーナスは、全選手の能力値が低かった当時を反映しての事でもあったので、
ここは少し見直した方が良いかもしれませんね。

次回テンプレにて正式に修正を加えようと思いますが、ドイツ戦での勝利ボーナスは、
【鈴仙の全能力値+1(53が上限)】位にしようと思います。

名無しウサギの能力値についてはかなり難しい判断ですが、この際一律に上昇は無しとさせて頂きます。
その代わり、今後実施予定の仲間の固定強化イベントにて、名無しウサギの成長は優遇すると思います。
(他の仲間は運良くてフラグ回収のみの所を、ウサギはフラグ回収+全能力上昇、みたいな)
意見を聞いての急遽変更となり申し訳ございませんが、ゲームの円滑な進行のため、ご了承願います。

759 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/02/28(土) 20:11:40 ID:???

実況「試合終了! 決勝トーナメントの第一回戦は、聖徳ホウリューズが1−0で妖精大連合を下しました!
これまで妖精達の根性と、来生選手とヘルナンデス選手のスーパープレイで快進撃を続けたこのチームも、
やはり豊聡耳神子選手を中心とした、完璧な組織力には敵いませんでした!」

ワアアアアアアアアアアアアッ……パチパチパチパチ……。

実況が普段通りのハイテンションで、試合の総括を行っている。確かにその内容には誤りは無い。
来生の退場というアクシデントは確かに痛手だったが、彼女達の敗因の多くは、基礎的な総合力の不足による所が大きい。
そのため、1−0で聖徳ホウリューズが勝ったという結果も、一見そこまで特筆すべき事では無いように思えるが。
しかし、この場には圧倒的な違和感があると鈴仙は思った。

鈴仙「(――確かに、試合結果そのものはそこまで面白くは無かったかもしれない。
だけど……来生君がDFを吹っ飛ばして退場になったり、最後に神子がフリーキックが決勝点を挙げたり、
そこそこ目立つシーンや面白いシーン。腹立たしいシーンもあった筈なのに。……なのに)」

鈴仙はふと観客席から立ち上がり、ルナティックスメンバーを離れた周囲の人妖の様子を観察する。
思い思いに試合の感想を模範的に語る彼ら彼女らは、至極正常だった。

――つまり、感情の激しいうねりが生じる筈のこのサッカースタジアムにおいて、彼ら彼女らは全て「異常」だった。
鈴仙の周囲の人妖の多くは、感情が無いのに感情がある振りをしている哲学的ゾンビの如く、
思い思いに、それぞれの波長を全く動かさずに行動していた。

輝夜「――感情を操られているわね、こいつら。
自分達のアヤシイプレーを印象に残らなくするために、感情を亡くすよう、仕向けられているんだわ」

輝夜は観客席の反対側を見ながら、直球にそう言った。鈴仙は輝夜の視線を追いかけた。

サッ、サッ……!

こころ「――私って、なんでこんなことしてるんだっけー」

760 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/02/28(土) 20:12:51 ID:???
すると、そこには――希薄な感情をしたパステルカラーの少女が、やはりいつかと同じように舞を踊っていた。
周囲には神子の弟子らしい仙人見習いが取り巻いており、簡単に妨害は出来ないようになっている。

鈴仙「秦こころ……。また、あの少女が神子や聖徳ホウリューズの行動をサポートしていたのね。
今度は支持者を増やす為では無く、不支持者を極力出さないように!」

パスカル「……ご立派そうな事をする時は、必要以上に場を盛り上げて、大手を振って行うこと。
やましい事をする時は、ヘタに場を盛り上げず、こっそり行うこと。
――サッカーをパフォーマンスとしてしか見ていない、功利主義の政治家らしい手法だな」

鈴仙の隣に座っていたパスカルもまた、苦言を呈したい様子だった。
サッカーの試合内での実力や策略では無い、いわゆる盤外戦術をも駆使してまで、
徹底的に勝利に固執する聖徳ホウリューズの手法は、
プロの汚い面を知っているパスカルにとってもあまり快い物では無かったらしい。

鈴仙「――やっぱり、聖徳ホウリューズは間違いなく、その実力以上に厄介な相手となりそうね……」

鈴仙はそうポツリとこの試合の総括を呟いてから、ジュースでも飲みに行こうと暢気に立ち上がるが。
その時、鈴仙を呼び止める者が居た。

永琳「……待ちなさい、ウドンゲ。貴女、少し勘違いをしているのでは無くて?」

鈴仙「か、勘違い……?」

それはパスカルでも輝夜でも無く、永琳だった。

761 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/02/28(土) 20:14:44 ID:???

永琳「そう、勘違い。貴女は聖徳ホウリューズを警戒しているようだけど。
ルナティックスが優勝を目指すにあたり、それ以上に警戒すべき相手が居るのを忘れている。
その相手とはまさしく――今回対戦する、守矢みらくるずよ」

鈴仙「えっ……!」

永琳は鷹のように鋭い目線でフィールドを外れて、中央にあるVIP席を睨んでいる。
彼女はこの試合の最初から、フィールドの神子達でも無く、観客席のこころでも無く、全く別の人物を警戒していた。
鈴仙を一瞥だにせず、永琳はこう言い放った。

永琳「予言するわ、ウドンゲ。
私達永遠亭ルナティックスは――このままでは、準決勝に駒を進める事すらなく、守矢みらくるずに敗北するでしょうね」

永琳が警戒した人物は、高い位置にあるVIP席から観客を見下していた。
天のように蒼いショートヘアを微動だに動かさず、椅子の上で胡坐をかく長身の女性。
彼女の名は八坂神奈子。乾を操り武を好む日本古来の大神にして、幻想郷最強のDFとしても知られている。

永琳「守矢の毒蛇には精々気を付けなさい、ウドンゲ。あの蛇は――三枚舌よ」

永琳は静かに、しかし彼女らしからぬ物々しさを帯びた声で、鈴仙にそう警告しながら。



永琳「――そう、このままでは……ね」

神子も神奈子も居ない、ただ観客達が固まっている別の方向を向き直して、そう呟いた。

762 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/02/28(土) 20:15:46 ID:???
〜12日目午後・固定イベント〜
【決勝トーナメント第1回戦! VS守矢みらくるず】
−守矢スタジアム・ロッカールーム−

――鈴仙の心に若干の不安を残しつつも、ルナティックスの第一回戦の開始時刻が迫りつつあった。
ウサギBから貰っていた、守矢みらくるずの主要選手のデータ表片手に怖々プレゼンを行う鈴仙だが、永琳はあれきり口を開かない。
内心から溢れる不安を少しだけ隠して、鈴仙がホワイトボードに書いた内容はこうだった。

○守矢みらくるず 主要選手データ

洩矢 諏訪子
突破力:A 得点力:A ボールカット:C ゴール前:D スタミナ:A
ドリブル・パス・シュート全てに技を持っている。負傷させたら後が怖い?

東風谷 早苗
突破力:A 得点力:B ボールカット:B ゴール前:C スタミナ:A
奇跡を起こす能力があるが、総合力は西行寺の藍や地霊殿の松山に劣る。ミドルシュートが少し厄介かも。

エル・シド・ピエール
突破力:S 得点力:B ボールカット:A ゴール前:A スタミナ:S
守矢のテクノロジーで幻想入り?全方面において優秀なDMF。ブロックまでできる。

八坂 神奈子
突破力:C 得点力:B ボールカット:A ゴール前:S スタミナ:S
今大会最強DF!?タックル・ブロック・クリアは勿論、距離減衰の無い必殺シュートも恐ろしい。

若島津 健
セーブ力:A 一対一:A 飛び出し:S
仙人の下で修業し、修羅として生まれ変わった。多彩な必殺技を持つが、肝心のサッカーの実力は……?

※注意※
 守矢チームにはこれ以外にも、『ホームタウンディシジョン』を1〜2回程度発動させる危険性アリ。

763 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/02/28(土) 20:16:52 ID:???
○守矢みらくるずの予想スタメン布陣

−−@−− @若島津
−B−A− 
C−D−E D神奈子
−−E−− Eピエール
J−−−G
−−I−− I早苗
−−−−−
−−H−− H諏訪子
守矢みらくるず:5−4−1


鈴仙「――と、いう風に。
守矢みらくるずはそのタレントの数こそ5人と、これまで戦って来たどのチームよりも少ないです。
だけどその代わり、一人ひとりの実力が高く、GKからCFまで、きれいな縦のラインが繋がっています。
後は……GKの若島津君を除いて、どの選手も何かしらミドルシュートを持っているのは特徴でしょうか。
それで、えっと、この局面はですね……」

永琳「…………」

永琳は何かを知っているようで、しかし何も語らない。
いつものように横やりすら入れず、鈴仙の話を静かに聞き入っている。
普段は永琳の指摘をやりづらいと思う鈴仙だったが、何も言われないは言われないで結構怖い。

鈴仙「――そ、そんな訳でして。まずは陣形を決めましょう!」

764 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/02/28(土) 20:18:19 ID:HdPM3pCk
鈴仙はまず、陣形を決めるにあたり自分の意見をプレゼンする事にした。
たぶんいつもだったら、ここで永琳なりパスカルなりが意見を言ってくれる筈だろう……と、
そんな期待を籠めながら、鈴仙は試合の陣形についてこう提案した。

A:「4−4−2で、バランス良く人を配置して、手広く備えましょう!」
B:「4−3−3で、攻め手を増やして、敵の守備陣を翻弄しましょう!」
C:「5−3−2で、DFに人数を掛けて、敵の一対一とミドルシュートを防ぐのよ!」
D:「5−4−1で、守備と中盤を固めて、確実に決定機を狙っていくのよ!」
E:「3−5−2で、敵の弱点であるタレントの数不足を、中盤の人数で攻略するのよ!」
F:「4−6−0のゼロトップよ! 敵の出方を見つつ遅攻しながら、隙を突いて攻めるのよ!」
G:その他 自由選択枠 人数構成だけでなく、具体的なフォーメーション案がありましたらどうぞ。

先に2票入った選択肢で進行します。メール欄を空白にして、IDを出して投票してください。

*永琳が何か意味ありげにしていますが、守矢チームのスタメン・主要選手は今>>762-763で示したもので間違いありません。
 その前提で、フォーメーション等考えて下されば幸いです。

765 :森崎名無しさん:2015/02/28(土) 20:18:45 ID:52V1CJsI
G4−4−2
−−−−−
−H−J− H鈴仙 J妹紅
−−−−−
G−−−F Gてゐ F佳歩
−E−I− EウサギB I永琳
−ACB− AウサギD C慧音 Bパスカル
−−D−− Dつかさ
−−@−− @輝夜

守矢の特徴は縦のラインがとにかく強い。推定55〜58位のミドル持ちが4人。
予選3チームより火力は低い。1対1狙いの展開がきっと多くなるはず。

基本的な対策は敵の中央攻撃、特に1対1が怖いから守備は地上戦最重視。
逆に攻撃はサイド重視で中央をなるべく避けていくのが吉。中央というかピエールを避けやすく。

DFは地上戦重視だから今回は妹紅はお役御免、チーム1のストッパー・パスカルの出番。
SMFは突破力重視で比較的守備軽視にできる部分だから妹紅より佳歩。

766 :森崎名無しさん:2015/02/28(土) 20:27:26 ID:Dr5bUCgM
左サイドのタレントがいないのが気になるのでそこをドリブルやシュートでついていくならこれ
罠かもしれんが右サイドにやや選手を片寄らせてみた
1VS1が怖いので師匠とパスカルを守備的な行動に

G5−3−2
F−H−− H鈴仙 F佳歩
−−−−− 
−J−−G J妹紅 Gてゐ
−−−−− 
−−I−J I永琳 Jパスカル 
−D−E− DウサギB EウサギC
−B−C− Bつかさ C慧音
−−@−− @輝夜


767 :森崎名無しさん:2015/02/28(土) 20:28:17 ID:YHDiP9qc
>>765

768 :森崎名無しさん:2015/02/28(土) 20:29:23 ID:???
いや、どちらかのサイドじゃなくて中央だけなのが今回の相手

769 :森崎名無しさん:2015/02/28(土) 20:32:22 ID:???
新聞だと若島津の1対1はBのはずだったんだけどつよくなってルー

770 :森崎名無しさん:2015/02/28(土) 20:33:15 ID:???
もう決まったんだけど
中央をわざわざ相手にするのは防御の時
攻撃時はできるだけ中央を避けたいけど右サイドに寄せたのは左によってきた守備陣を
左→下→右という∇みたいなパス回しで回避していくため

771 :森崎名無しさん:2015/02/28(土) 20:34:01 ID:???
パスカルとウサギBが逆のほうがよさそうな気もするが、どうかな?

772 :森崎名無しさん:2015/02/28(土) 20:36:46 ID:???
今回はゴール前のタックルが守備の最重要ポイントだから
代わりに中山がゴール前にでもいない限りはパスカルをDFから外すのはかなり危険だと思うの

773 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/02/28(土) 20:38:17 ID:???
>>769
すみません、S〜E評価は数値を基に私の主観で決めているため、同値でも若干ブレます(汗)強くなってはいません。
中西と若島津の一対一は実は同値なのですが、中西をAにしていた…という事情もあります。
出来る限り統一出来るよう今後気を付けます。

774 :森崎名無しさん:2015/02/28(土) 20:38:24 ID:???
ウサギBとDにしたけど、これでよかったかな?
ぶっちゃけると大差ないからDとCが入れ替えても殆ど影響ないけど

775 :森崎名無しさん:2015/02/28(土) 20:43:27 ID:???
DFは審判買収が怖いから敵の突撃はPAの外でなるべく迎え撃つ
妹紅への縦ポンはCBの高いクリアに加えてオフサイドトラップにも注意

776 :森崎名無しさん:2015/02/28(土) 21:14:47 ID:???
守矢は後半から誰をよぶんでしょうね?きれいなナポレオン?w

777 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/02/28(土) 22:00:40 ID:???
>>765

鈴仙「……こんな陣形はどうかしら」

鈴仙はふと思い立って、陣形とともにそこに当てはまるメンバーの名前をホワイトボードに書く事にした。

永遠亭ルナティックス:4−4−2
−−−−−
−H−J− H鈴仙 J妹紅
−−−−−
G−−−F Gてゐ F佳歩
−E−I− EウサギB I永琳
−ACB− AウサギD C慧音 Bパスカル
−−D−− Dつかさ
−−@−− @輝夜

メンバーは相変わらず静かに鈴仙の采配を見守っていたが、
妹紅をFWに、パスカルをCB寄りの位置に並べた時は数人が声を漏らしていた。
それを敢えて無視して、鈴仙は陣形の説明を始めた。

鈴仙「まず、攻撃面から説明します。
守矢みらくるずはタレントが一直線にある以上、横のゆさぶりにどうしても弱い。
ですから、てゐと佳歩をそれぞれ上がり目のSHに置く事で、ドリブル突破は勿論、一対一やシュートも狙えるようにする。
それと、守矢の中盤は、早苗と外界出身のピエール君の二人の存在が大きい。
だから競り勝つ事での中盤省略ができ、かつシュート力の高い妹紅をFWにする事で、少しでも回避できる事を狙います」

佳歩「な、なるほど……(やっぱり、シュートやドリブルだけじゃなくって、フィジカルもFWには大事だもんね……)」

鈴仙とのツートップを密かに望んでいた佳歩だけは、少しだけ残念そうにしていたが、それ以上の反論は無い。
鈴仙は話を続ける。

778 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/02/28(土) 22:01:59 ID:???
鈴仙「それで、次は守備面。
Bちゃんから貰ったデータを見る限り、守矢みらくるずはミドルシュートの連発か、一対一で攻めて来る事が予測されます」

輝夜「どっちも私がニガテ目な分野ねぇ……」

鈴仙「――ですが、どっちも撃たせる前、あるいは一対一になる前に止めてしまえば問題ありません。
具体的には、パスカル君の強烈なタックルを利用します」

パスカル「……確かに、俺のタックルは今だったらエイリンさんにも負けない自信はある」

慧音「――私も、拙いながらもタックルは出来る。
無論、30メートル程距離を離して、止められる前に撃って来る場合もあるだろうが……」

輝夜「ま、その位だったら私のパンチングで何とかなるでしょうね。……うん、いいんじゃない、これで」

鈴仙「は、はい。 ありがとうございます……!」

殆どのチームメイトは、鈴仙の説明を聞いて大方納得してくれているようだった。
一方で、気になる永琳の方も……。

永琳「……ご苦労様。ええ――多分、前半だったら、それで充分戦えると思うわ」

鈴仙「は、はい! 頑張ります!(よ、よかった〜。これで怒られてたらどうしようかと思った……。
――でも、前半だったら……? やっぱり師匠、何か知ってるような気がするんだけど……)」

――と、言葉を濁しつつではあるが、特段不満も無く鈴仙の提案を受け入れてくれるのだった。

779 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/02/28(土) 22:04:57 ID:HdPM3pCk
永遠亭ルナティックス:4−4−2
−−−−−
−H−J− H鈴仙 910/910 J妹紅 910/910
−−−−−
G−−−F Gてゐ 680/680 F佳歩 800/800
−E−I− EウサギB 540/540 I永琳 900/900
−ACB− AウサギD 510/510 C慧音 750/750 Bパスカル 840/840
−−D−− Dつかさ 660/660
−−@−− @輝夜 730/730

それからミーティングは早々に終わり、鈴仙は残り少なくなった試合までの時間を持て余す。

鈴仙「(――さて。もうちょっと時間があるけれど。何をしてようかしら……?
姫様や師匠に財宝を渡したり、試合中のマークについて話したりは充分出来ると思うけれど……)」

A:メンバーと会話する(選択肢の後に話しかけたいキャラを明記してください。例:A 輝夜)
B:観客席をうろついてみる。
C:特に何もない。試合開始!
D:その他 自由選択枠

先に2票入った選択肢で進行します。メール欄を空白にして、IDを出して投票してください。

*あと3回まで行動できます。
*自発的に考えて、筋の通ったフォーメーションを発案した事で、永琳印象値が上がります。45→46
 (永琳印象値も高めになって来たので、上昇幅は前より少なめ)

780 :森崎名無しさん:2015/02/28(土) 22:06:31 ID:52V1CJsI
A 輝夜

781 :森崎名無しさん:2015/02/28(土) 22:08:20 ID:JOpLc1Is
A 輝夜

782 :森崎名無しさん:2015/02/28(土) 22:21:52 ID:???
鉢巻渡すつもりかな?

783 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/02/28(土) 22:24:23 ID:HdPM3pCk
A 輝夜

輝夜「何かしらイナバ! 言っとくけど私今デイリーの消化で忙しいから!」

鈴仙「(ゲームなのに、毎日やらなくちゃいけない日課を課されるってどうなんだろ。
それって、殆ど仕事と変わりないんじゃ……)」

輝夜はまた例の薄い板を使って、良く分からないゲームをしていた。
ゲームに課されたイベントをこなす事に精一杯になっているのは、
ゲームを遊んでいるというよりゲームに遊ばされているようで、何となく本末転倒な気がする。
――が、折角楽しんでいる人にそんな事を言うのは野暮である。鈴仙は余計な事を言わないようにした。

鈴仙「(――まあ、何か面白そうな話題を振ったら、何かしらリアクションしてくれると思うし。
ここはあまり気にせず、何を話すか考えておきましょうかね)」

鈴仙は輝夜がゲームの結果に一喜一憂する様子を楽しみながら、良い話題を考えた。
その内容は……。

A:「いえ、まあ。特に良い話題なんて無いんですけど」雑談だった。
B:「今日の試合後、一緒に練習しませんか?」練習の誘いだった。
C:「――何のゲームやってるんですか、一体……」ゲームについてだった。
D:「今日の試合、どうなると思います……?」今日の対戦についてだった。
E:「そういえば、手に入れましたよ、あの『バイキングの財宝』!」クエストの報告だった。
F:その他 自由選択枠 ブリッツボールに勧誘したい場合等はこちらで

先に2票入った選択肢で進行します。メール欄を空白にして、IDを出して投票してください。

784 :森崎名無しさん:2015/02/28(土) 22:25:25 ID:52V1CJsI


785 :森崎名無しさん:2015/02/28(土) 22:30:58 ID:TgpqLM6U


786 :森崎名無しさん:2015/02/28(土) 22:31:39 ID:DAKFH3xc
D
まだ鉢巻は早いかな。

787 :森崎名無しさん:2015/02/28(土) 22:31:54 ID:???
F 輝夜応援団の新入りをスカウトしましょうと提案する。w

788 :森崎名無しさん:2015/02/28(土) 22:32:40 ID:???
F 菱餅は3-3周回で出ますよ

789 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/02/28(土) 23:10:24 ID:HdPM3pCk
E:「そういえば、手に入れましたよ、あの『バイキングの財宝』!」クエストの報告だった。

輝夜「えっ、マジで!」

輝夜はそう言うと薄い板をポンとベンチに置いて鈴仙に向き直った。
どうやらあのゲームは輝夜が何か操作しなくても、勝手にキャラが動いてくれるらしい。

鈴仙「……それで、とりあえず財宝をお渡ししたいんですが」

輝夜「うん。……何かでかい機械らしいけど、あんたのその発言をトリガーに、
私のお宝コレクション! 名付けて姫の財宝《ゲート・オブ・ルナロン》に収納されたから心配しないで!」

鈴仙「そ、そうですか。便利な能力ですね……」

輝夜「まあね! なんならイナバもコレクションに加えてやっても良いわよ!」

鈴仙「いえ、それは遠慮しときます(なんか他の財宝とかと一緒に砲台みたくブン投げられたりとか、
凄いようでいてわりかし雑な扱い受けそうだし……)」

輝夜「そ。――ま、それは良いけれど。 ……ハチマキはどうするの?
元々、このバイキングの財宝を渡した事をもって、ハチマキはあんたが持っていても良い
……って取り決めにはしたけれど、見せる時期までは決めてないから。
今見せるの? また後にするの? どっち?」

鈴仙「ああ、えっと……そうですね(――私は地霊殿の矢車に、いつか手に入れた、
『愛のハチマキ』を渡して欲しいと言われているけど、そのハチマキは難題として姫様にお渡ししようと思っていた。
――だけど、姫様は今渡した『バイキングの財宝』があれば、ハチマキは私が持っていれば良いと言っていた。
そんな話だったわよね。 だから要するに問題は、私がハチマキをいつ、姫様にお見せするかって話なんだけど……」

790 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/02/28(土) 23:12:46 ID:HdPM3pCk
今バイキングの財宝を渡したついでに、輝夜に今ハチマキを見せておくか。
……更にいえば、今この場でシュート力+2、最大ガッツ+50というボーナスを享受するか否か。
鈴仙は少しだけ考えて――。

A:「はい。一緒にお見せします」首を縦に振った。(鈴仙のシュート力が+2、最大ガッツが+50され、ハチマキは残ります)
B:「いえ。それはまたの機会に…」首を横に振った。(ハチマキを見せるのは、また次の機会になります)

先に2票入った選択肢で進行します。メール欄を空白にして、IDを出して投票してください。

*輝夜に『バイキングの財宝』を渡しました。

791 :森崎名無しさん:2015/02/28(土) 23:13:47 ID:uxpsueMI
A

792 :森崎名無しさん:2015/02/28(土) 23:15:39 ID:DAKFH3xc
B
難しくてもシュート値54を目指したいな。

793 :森崎名無しさん:2015/02/28(土) 23:20:29 ID:52V1CJsI
A

794 :森崎名無しさん:2015/02/28(土) 23:20:38 ID:???
今渡す→才レベルが上がったあとにドイツに勝てば54になるんだよね?

795 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/02/28(土) 23:35:07 ID:HdPM3pCk
A:「はい。一緒にお見せします」首を縦に振った。(鈴仙のシュート力が+2、最大ガッツが+50され、ハチマキは残ります)

鈴仙「……はい、一緒にお見せします」

輝夜「おっ、中々殊勝な心掛けじゃない。 ……うん、確かに見た。
でも刺繍が「I LIKE YOU」なのは頂けないわねぇ。
それって暗に、「アンタは良い人なんだけど対象外です」って言ってるみたいなモンよ?」

鈴仙「いやでも、LOVEとかにしてヘンな人に勘違いされたらマズいかなぁって」

輝夜「まー、確かに私が貰って『I LOVE YOU』って書いてあったらビリビリにした上で、
『輝夜→(NO THANK YOU)→鈴仙』みたいな関係になってたかもだけど」

ハチマキを見せると、この刺繍付きの布きれにやはり何か価値があるのだろうか、
輝夜はふんふんと頷きながら興味深そうにハチマキを覗き込んで……。

輝夜「ほい、あんがと。多分今あんたが感じた達成感で体力とかキック力とか、
色々なパワーが上がっている筈よ」

――と、適当に鈴仙に言ってのける。そんなバカな、と鈴仙は言おうとも思ったが……。

鈴仙「(――いや。でも本当に、あの灼熱地獄跡の経験が、私の足腰を鍛えてくれたような。
そんな感じはするわね……)」

輝夜の魔力か、それとも鈴仙が単純すぎるが故か。
自身の体力とシュート力について、確かな自信を感じてしまう鈴仙だった。

*鈴仙のシュート力が+2されました。51→53
*鈴仙のシュート力が、現在の才レベルでの限界に達しました。才レベルが上がるまで、これ以上は原則上昇しません。
*鈴仙の最大ガッツが+50されました。910→960
*鈴仙の最大ガッツが950を超えました。これ以上は原則上昇しません。

796 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/02/28(土) 23:36:25 ID:HdPM3pCk
鈴仙「(なんか今の私、かなり強くなった気がする……!
シュート力もそうだけど、今なら積極的に守備や突破に出て、必殺シュートを乱発しても大丈夫かも!
――さて! 試合まであとちょっとだけど、後は何をしてようかしら?)」

A:メンバーと会話する(選択肢の後に話しかけたいキャラを明記してください。例:A 輝夜)
B:観客席をうろついてみる。
C:特に何もない。試合開始!
D:その他 自由選択枠

先に2票入った選択肢で進行します。メール欄を空白にして、IDを出して投票してください。

*あと2回まで行動できます。

797 :森崎名無しさん:2015/02/28(土) 23:37:57 ID:JOpLc1Is
A ウサギB

798 :森崎名無しさん:2015/02/28(土) 23:38:04 ID:52V1CJsI


799 :森崎名無しさん:2015/02/28(土) 23:41:57 ID:DAKFH3xc
A ウサギB

800 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/03/01(日) 00:03:00 ID:k1G+Pwok
A ウサギB

鈴仙「――ねえねえ、Bちゃん……」

ウサギB「はい、なんですか鈴仙さま」

ウサギBは、いつも通り丁寧で真面目そうに鈴仙に振り返ってくれた。

鈴仙「(……うん。いつものBちゃんね。前の引くほど凄いデータを収集して来たBちゃんとは思えないわ)」

ウサギB「……? どうかしましたか、そんなに私の顔をマジマジと見て」

鈴仙「あ、ああ……いやいや。何でもないけど、ちょっとBちゃんとお喋りして時間を潰そうかと思って」

鈴仙はそう言って、あくまで自然体でウサギBと会話を楽しむ事に意識を集中させる。
……その時点で、既に自然体じゃ無いという指摘は置いといて。鈴仙が考えた話題はこうだった。

A:「別に。ちょっと雑談でもしようと思って」適当に雑談をする。
B:「今日の試合後、一緒に練習してみない?」練習に誘ってみる。
C:「そういえば、ホームタウンディシジョンについてだけど……」ホームタウンディシジョンについて相談してみる。
D:「そういえば新聞で読んだけど、妖怪の山が今大変みたいね……」世間話(?)をする。
E:その他 自由選択枠 ブリッツボールに勧誘したい場合等はこちらで

先に2票入った選択肢で進行します。メール欄を空白にして、IDを出して投票してください。

801 :森崎名無しさん:2015/03/01(日) 00:04:32 ID:XLjeGSHE


802 :森崎名無しさん:2015/03/01(日) 00:08:41 ID:a82nXHo+
初心者用サッカーブックは自由行動でしか渡せないか
まあ試合前に渡されてもか

D

803 :森崎名無しさん:2015/03/01(日) 00:10:59 ID:jNRLOycw
C

804 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/03/01(日) 00:12:44 ID:???
>>802
あっ、いえ。すみません。渡せます。
輝夜に財宝を渡せるのと同じ理屈で渡せるようにしたいと思っていたのを、選択肢に盛り込むのを忘れていました。
お手数ですが、Eの自由選択枠を利用して選択をお願いします。

805 :森崎名無しさん:2015/03/01(日) 00:12:45 ID:yHKdbFtk
C

806 :森崎名無しさん:2015/03/01(日) 00:13:30 ID:XLjeGSHE
Eで初心者用サッカーブックの使用に変更お願いします

807 :森崎名無しさん:2015/03/01(日) 00:14:47 ID:jNRLOycw
Eで初心者用サッカーブックの使用に変更お願いします

808 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/03/01(日) 00:21:13 ID:k1G+Pwok
E:初心者用サッカーブックの使用

鈴仙「そう言えば、Bちゃん。 ちょっとこれを読んでみて欲しいんだけど……」

ウサギB「? 何ですか、この本?」

鈴仙「初心者用のサッカー教本よ。テスト前の詰め込みじゃないけど、ちょっとは役に立つかなって」

ウサギB「なるほど……。いえ、それでしたら折角なので読んでみます」

落ち着いて考えると、試合前に本をどかっと渡されても迷惑な気もしたが、
ウサギBは喜んで本を貰って、その上でロッカールームのベンチに広げて読んでくれた。
データ収集が好きな彼女は、むしろヘタな練習よりもこうした理論を知る方が楽しい……という趣向もあるのかもしれない。
そしてこの行為は、ウサギBの能力向上に少なからず役立っていた。具体的には……。

先着2名様で、

★ウサギBの成長1→ ! card★
★ウサギBの成長2→ ! card★

と書き込んでください。マーク・数値で分岐します。

○○の練習結果のカードのマークが…
ダイヤ奇数/偶数→ドリブル+1/パス+1
ハート奇数/偶数→シュート+1/タックル+1
スペード奇数/偶数→パスカット+1/ブロック+1
クラブ奇数/偶数→せりあい+1/最大ガッツ+10
JOKER→全能力+1+フラグ習得!(習得フラグについては判定)

*今回の練習結果について、現在の能力値が【48】以上の物は上がりません。
 該当する能力の上昇となった場合、【最大ガッツ+10】とみなします。
*今回の練習で上がらない能力値は、ありません。

809 :森崎名無しさん:2015/03/01(日) 00:21:37 ID:???
★ウサギBの成長1→  クラブ9

810 :森崎名無しさん:2015/03/01(日) 00:22:33 ID:???
★ウサギBの成長2→ スペード8

811 :森崎名無しさん:2015/03/01(日) 00:24:13 ID:???
どこを目指す…

812 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/03/01(日) 00:38:17 ID:k1G+Pwok
★ウサギBの成長1→  クラブ9 ★
→せりあい+1!
★ウサギBの成長2→ スペード8 ★
→ブロック+1!

一枚一枚ページを丁寧にめくって、ウサギBは本当に熱心に本を読んでくれていた。
そして暫くして、ウサギBは鈴仙に感想を報告してくれたのだが――。

ウサギB「読みました。特に今日は、DFとしての心構えの項をしっかり復習しました!」

鈴仙「あ、あらそう……(――Bちゃんは今日の試合ボランチだし、パスが得意だから、
パスに関する所を読んで欲しかったなー……って、言うのは流石に私のワガママかな。
Bちゃんを育てたいなら、今度、一緒に練習でもした方が効率的かもしれないわね……)」

当初の狙いよりもちょっとだけ外れた所に行ってしまったようであり、鈴仙は少しだけ残念な気持ちになった。
……が、ウサギBの純真な笑顔(と後からの社会的な報復)が怖くて、それ以上何も言えなかった。

*ウサギBのブロックとせりあいが+1されました。

813 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/03/01(日) 00:41:22 ID:k1G+Pwok
鈴仙「さあ、試合開始まであと少し! 今のうちにやるべきことはしっかりやっといて、
くれぐれも後悔の無いようにしたいところだけど――そうやって効率を追い求めてると見失うモノもあるから、
世の中ってば中々難しいのよねぇ……」

妹紅「なーにお年寄りみたいな事言ってるのさ鈴仙。そういうのは、せめて私くらいの年になってからじゃないと」

鈴仙「あ、あれ、そうだったかな(妹紅の年が基準だったら、人間は死ぬまで絶対お年寄りみたいな事が言えないですが、それは……)」

A:メンバーと会話する(選択肢の後に話しかけたいキャラを明記してください。例:A 輝夜)
B:観客席をうろついてみる。
C:特に何もない。試合開始!
D:その他 自由選択枠

先に2票入った選択肢で進行します。メール欄を空白にして、IDを出して投票してください。

*あと1回まで行動できます。

814 :森崎名無しさん:2015/03/01(日) 00:41:42 ID:XLjeGSHE
B 社会的な報復w

815 :森崎名無しさん:2015/03/01(日) 00:42:03 ID:hVFpCqmM
B

816 :森崎名無しさん:2015/03/01(日) 00:43:27 ID:jNRLOycw
A つかさ

ウサギBの好感はあがらないのかな?

817 :森崎名無しさん:2015/03/01(日) 00:55:41 ID:???
そういえば難題をクリアしたけど輝夜の評価値もあがっていないな。

818 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/03/01(日) 01:00:27 ID:k1G+Pwok
>>816
アイテムを渡して能力値アップした上に評価値もアップ、だったらゲーム的なメリットが大きすぎるかと思いますし、
前にアイテムを渡した時も同様に処理していたので、今回は評価値アップは無しとします。
>>817
そちらはミスです(汗)輝夜の評価値は大きく上がっております。
難題システム自体のボーナスが、能力値上昇に加えて輝夜の評価値アップも含めているのが理由です。
ややこしい設定&ミスを連発して申し訳ございません。

819 :森崎名無しさん:2015/03/01(日) 01:01:28 ID:???
ハチマキを渡した時大幅上昇するけど、今回見せただけだしね
それとは別に評価が上がるかもしれないけど

820 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/03/01(日) 01:02:48 ID:k1G+Pwok

B:観客席をうろついてみる。

鈴仙「……さて。やる事はやったし、先に観客席に行って、知り合いの顔が居ないか探してみようかな……」

鈴仙は一足先にロッカールームを出て、再び満員となったスタジアムの観客席を見回す。
この狭い幻想郷に一体どれだけ居たんだと言わんばかりの人、人、人。……妖怪かもしれないけど。
まさに幻想郷の全ての人妖がこのスタジアムに集まったのではないかと思うほど、スタジアムは人であふれていた。

鈴仙「サッカーというスポーツが、幻想郷にとって大きな存在になりつつある……という事かしら」

思うに、サッカーが流行するまでの幻想郷には、ここまで多くの人妖を取り込んだ娯楽は無かったように思える。
スペルカードルールを利用した弾幕ごっこが辛うじて近いのかもしれないが、
弾幕ごっこにしても、魔力や妖力で弾を大量に撃てないと始まらないし、遊ぶ者も少女しかいない。
いわば、選ばれた者のみのスポーツだった。

鈴仙「でも、サッカーは違う。サッカーはどんな価値観を持った人妖をも夢中にさせ、
どんな生まれや力に関わらず、ボールさえあれば誰でも楽しむ事が出来る……」

そう考えると、サッカーというスポーツは真に素晴らしく、そして恐ろしい。
この観客の熱狂を感じて、鈴仙は永琳や日向の狙い――サッカーで、幻想郷の支配体制に一石を投じる――が、
あながち馬鹿馬鹿しい物では無いと改めて思う。

821 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/03/01(日) 01:12:50 ID:k1G+Pwok

鈴仙「――と。色々考え混んでたけれど、あれは……ひょっとして知り合いね!」

鈴仙は観客席の中から知り合いを見つけ、そちらの方へと向かっていった。
その知り合いとは――。

先着1名様で、

★観客席より→ ! card★

と書き込んでください。マーク・数値で分岐します。

JOKER→藍「そうか分かったぞ! 皆が全裸になれば幻想郷が救われる!」チェンジ スッパテンコー
       橙「うわああああああん! いつもの藍さま……かもしれないけど! うわああああああん!!」鈴仙「(知らない子ね…)」
ダイヤ→謎のサッカー少年「おや」鈴仙「――あ、貴方は……!!!」
ハート→霊夢「あら……鈴仙。今日はケガしないでね」鈴仙「あんた……私をバカにしてるでしょ」
スペード→華扇「さあ若島津よ、思い出すのです。この私との修行の日々を……」鈴仙「ヘンな人?が居る……」
クラブ→中西「…………(カリカリ)」鈴仙「あれは西行寺チームにいた中西ね。一人なのかしら……」
クラブA→きれいな謎の向日葵仮面「この試合、50点差は可哀想なので、49点差を目指して下さい!」鈴仙「」

*遅れましたが、>>795で難題イベントをクリアしているので、輝夜の評価値が大きく上がりました。
 (ただし、輝夜に「渡して」はいないので、輝夜に渡す事による「愛のハチマキ」のボーナス効果は得られません)

822 :森崎名無しさん:2015/03/01(日) 01:13:15 ID:???
★観客席より→  ハート5

823 :森崎名無しさん:2015/03/01(日) 01:15:54 ID:???
霊夢さんお久し振り

ジョーカーとクラブAの存在感が
49点も50点も変わらんわ

824 :森崎名無しさん:2015/03/01(日) 01:16:51 ID:???
ダイヤは絶対その人ですよねー

825 :森崎名無しさん:2015/03/01(日) 01:19:52 ID:???
きれいな向日葵仮面がいるなら逆に汚い向日葵仮面もいるのかしら

826 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/03/01(日) 01:22:57 ID:???
鈴仙、またしても(?)霊夢と出くわす!
――と、言った所で今日の更新はここまでにしようと思います。
>>794
それで間違いないですが、ドイツはかなり強いです。
元から強いですが、第二章になるにあたって、数点上方修正がされております。
裏ボス的な気持ちで望んで頂ければ幸いです。
>>823
きれいな凌辱だと思います。
>>824
クラブAだと正体は高杉になります(うそです)
>>825
汚い凌辱はちょっと怖いですね……w

それでは、皆さま、本日も遅くまでお疲れ様でした。

827 :森崎名無しさん:2015/03/01(日) 01:23:15 ID:???
どっちもやることは変わりないと思うw

828 :森崎名無しさん:2015/03/01(日) 01:23:50 ID:???
乙ロットー

829 :森崎名無しさん:2015/03/01(日) 01:24:00 ID:???
汚い方はほんとに全行動に吹飛係数がついてそう...

830 :森崎名無しさん:2015/03/01(日) 12:27:34 ID:???
>クラブAだと正体は高杉になります(うそです)
それだけはごかんべんををををををを(土下座)

831 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/03/01(日) 20:58:21 ID:???
こんばんは、今日も更新していきます。
>>828
乙ロットありがとうございます!
>>830
さすがに大丈夫ですw

832 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/03/01(日) 21:00:16 ID:???
★観客席より→  ハート5 ★
ハート→霊夢「あら……鈴仙。今日はケガしないでね」鈴仙「あんた……私をバカにしてるでしょ」

鈴仙「あっ」

霊夢「……あっ、ってのはヒドいんじゃないの」

鈴仙と目があったのは、大きな赤のリボンで後ろ髪を束ねた大きい目の少女――霊夢だった。
周囲の熱狂にも流されず、年齢らしからぬ達観したような風で妖怪然としているが、
それはたんなるものぐさによるものだと鈴仙は知っていた。
プロジェクト・カウンターハクレイの構想を聞いてはいるが、鈴仙は霊夢自身の事はそこまで嫌いでは無い。
むしろ以前『呪いのハチマキ』の解呪に関するヒントを教えてくれた恩もある。

霊夢「まだ試合前だっていうのに、何一人でぷらぷらしてるのよ。ルナティックスに友達居ないの?」

鈴仙「よ、余計なお世話よ! そういう霊夢だって、今日は一人じゃない!」

霊夢「あら、私は一人じゃないわよ。……ほら、ここに」

霊夢はそう言うと、ヒョイと懐から騒がしい友人を取り出した。
身の丈15センチ程の少女は霊夢の指に摘まれて、忙しなく四肢を動かしている。
永琳が実験動物として飼っているモルモットのようだと、鈴仙は思った。

針妙丸「……ちょっと、そんな雑に摘まないでよー! 服がほつれちゃうじゃない!」

霊夢「こないだ拾ってきた小人……針妙丸って名前らしいわ。
今は当分寄る辺が無いから、ウチに居候させつつ、チームの数合わせに使ってるの」

針妙丸「私は数合わせなんかじゃないよ〜! 小さいからってバカにするな〜〜!!」

直情的な性格らしい針妙丸は、霊夢の言葉に対して怒ってぷらぷら揺れるが、霊夢は全く気にしない。
良いおもちゃにされているようだった。

833 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/03/01(日) 21:01:54 ID:k1G+Pwok
鈴仙「……ぷっ。何だかウチのウサギにもこんな感じの子が居るけれど。
霊夢がこんな子と一緒に暮らしてるなんて、ちょっと意外かも」

霊夢「私だって、好きでこんな事してるワケじゃないのよ。
……妖怪やら怪異やら異変やらをぶっ倒すのが、本来の私の仕事なんだし」

そう冷たく言い放つ霊夢だったが、その表情は柔らかい。
こうして話してみると、鈴仙は自分の中での霊夢像と、
今ここで小人とお喋りしている霊夢とでは、少し違ったような印象を受ける。

鈴仙「(なんというか、昔みたいな隙の無い感じじゃなくって。
ちょっとだけ優しくなったような、年相応の女の子っぽくなったような……)」

とはいえ、迂闊な事を言って霊夢の機嫌を損ねたくなかった鈴仙は、
その様子を微笑ましげに見守るだけにとどめる。

鈴仙「(……藍さんの話だと、八雲紫は霊夢に凄く肩入れしているみたいだけど。
そうだとしたら、霊夢も裏では私の事を敵扱いしているのかな。
――色々霊夢には聞いてみたい気もするけれど……)」

霊夢をもっと知りたい欲求と、知ってはいけないような予感とに困惑しながらも、
鈴仙は霊夢(か、じたばたしている針妙丸)に向ける話題を考え出した。その内容は――。

A:「……ねえ、ちょっと一緒にお喋りしてくれない? どうも緊張しちゃって」普通に雑談する。
B:「……守矢みらくるずって、どう思う? なんか色々怪しくって怖いんだけど……」守矢チームについて。
C:「……ねえ。霊夢は――八雲紫についてどう思う?」それとなく、霊夢が紫をどう思っているか。
D:「……午前の試合、どう思った? 神子達って結構ヤバく無いかしら……?」神子の計画について。
E:「……ところで、一体どうやって拾ったのよ、その小人」霊夢と針妙丸との関係について。
F:その他 自由選択枠

先に2票入った選択肢で進行します。メール欄を空白にして、IDを出して投票してください。

834 :森崎名無しさん:2015/03/01(日) 21:05:45 ID:XLjeGSHE


835 :森崎名無しさん:2015/03/01(日) 21:06:12 ID:hVFpCqmM
E

836 :森崎名無しさん:2015/03/01(日) 21:07:03 ID:D5kBM91c


837 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/03/01(日) 22:42:29 ID:k1G+Pwok
E:「……ところで、一体どうやって拾ったのよ、その小人」霊夢と針妙丸との関係について。

幻想郷の秩序安定を理由に、鈴仙達の奮闘による成長を敵視しているらしい八雲紫。
そんな彼女の暗躍について、霊夢は何か知っているのか。知っていたとして霊夢はどう思っているのか。
鈴仙は質問してみたい衝動に駆られたが、その答えを聞くのが怖い気がした鈴仙は、

鈴仙「……ところで、一体どうやって拾ったのよ、その小人」

――と、文字通り霊夢の掌の上に座っている針妙丸に話題を移す事にした。

霊夢「――ああ。この子はちょっとね。アンタ達は知らなかったかもしれないけれど、
少し前に、私のお祓い棒やら魔理沙の八卦炉やらが暴れ出す異変?みたいなモノが起きててね」

鈴仙「へぇー。知らなかったわ……」

霊夢はそれから簡潔に、道具達が暴れ出す異変とその顛末について教えてくれた。
どうやら話を聞くに、この針妙丸という少女はその異変の首謀者であったが、
参謀役的な天邪鬼に騙されて後ろ盾を失い、霊夢に退治された後は魔力も何もかも失って、
こうして借り暮らしに甘んじているという事だった。

針妙丸「――ま。ホントは魔力も戻って来たから、何時でも一族の住処に戻れるんだけどねー」

霊夢「……って、いう事なのよ。満足した?」

鈴仙「うん、満足したけれど……その参謀役的な天邪鬼って」

鈴仙はここで、前に読んだ新聞記事――天邪鬼が下らない悪戯で逮捕された――を思い出した。
針妙丸は察してくれて、うんうんと頷いて教えてくれた。

838 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/03/01(日) 22:43:33 ID:???
針妙丸「そう。あの私を裏切った鬼人正邪はね、ま〜だ何か悪巧みしてるのよ!
なんかSISIとかLISIとか知らないけど、ヘンな一人レジスタンスを結成しちゃって。
中身自体は大した事してないし、悪さをするたび道教の仙人に返り討ちにされてるみたいだけどさ」

鈴仙「へぇ〜。やっぱりアイツが。ヘンな奴なのね……。――って、道教の仙人?」

針妙丸の話にヘンな引っ掛かりを覚えた鈴仙に対し、霊夢が補足してくれた。

霊夢「神子の事よ。あいつ、宗教争いが無くなってからも、ちょくちょく人里に自転車漕いで現れて庶民派アピールしつつ、
さっき言った正邪みたいなチンピラ妖怪を退治して、人里の人間からの支持を貰ってるらしいわよ。
――言いたい事は分かるわ、鈴仙。 ……怪しいわよね?」

鈴仙「……ええ。それって、神子が上手い事天邪鬼を焚き付けて、マッチポンプしてたりとか……?」

霊夢「――証拠は無いけれど。でも、そうだとしたら上手い手段よ。
天邪鬼はダメと言われたら何でもやりたくなるタイプだから、自分の手を汚さず操作しやすい。
神子と鬼人正邪との繋がり――と、いうのは違うけれど。
そうした汚い勢力を手駒にしている可能性も、否定しちゃいけないわね」

針妙丸「そうだよ! ウサギさんも気をつけてね! アイツ、善人顔で擦り寄ってくるけれど、本質は根っからのゲスだから!
最近は裏ルートで下剤を買い集めてるとか聞いたし!」

鈴仙「そ、そうなのね……(――下剤か……。何となく気を付けた方が良いような気しかしないわね……)」

結果として、鈴仙は霊夢と針妙丸との関係を切り口に重要そうな情報を得る事が出来た。
即ち、支持稼ぎの手段としての神子と正邪との繋がり。
そして、正邪が下剤を買い集め何か悪巧みをしているという噂。

鈴仙「とりあえず。次の試合前に、弁当やら下剤やらが出て来た場合は要注意ね……」

*鈴仙が鬼人正邪と神子との繋がりについて情報を得ました。
 更に、聖徳ホウリューズ戦前に発生予定だったマイナスイベントの内容が緩和されました。

839 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/03/01(日) 22:44:36 ID:???

−守矢みらくるず・ロッカールーム−

――そして、鈴仙が霊夢や針妙丸と話し込んでいた頃。
守矢みらくるずもまた同様に、フォーメーションについての最終確認を終了せんとしていた。

早苗「……と、言うわけでして。フォーメーションは5−4−1。
GKの若島津さんから、CBの神奈子様。ボランチのピエールさんに、トップ下は私。そしてワントップは諏訪子様です。
攻撃は、蓬莱山輝夜さんの弱点らしい一対一とスタミナ不足を狙う為、ドリブル突破とミドルシュートを織り込みます。
そして守備ですが、恐らく相手はサイドのゆさぶりをしきりに掛けて来るでしょう。
正直、これをされると厳しいのですが……それでも、鈴仙さんさえ抑えれば、充分若島津さん達で完封出来ると思います。
後は――私達の奇跡の力で、何としても勝ちましょう! みなさん!」

守矢みらくるずのキャプテンにして神社の風祝である東風谷早苗がそう言い切ると、
後ろで見ていた主神の八坂神奈子は誇らしげに胸を張りながら拍手をしつつ、チラリと後ろを振り向いて拍手を促す。
機械と魔法仕掛けの人形達、それと何だかんだでお人好しのピエールはつられて拍手をするが、
もう一柱の神である諏訪子と、神をも捨てた修羅である若島津は拍手に応じない。

諏訪子「……神奈子さ。早苗ももう一人前なんだし、そーゆー親バカ良くないと思うよ。 あたしら親じゃないけど」

若島津「……御託は良い。さっさと殺らせろ」

神奈子「アンタ達ねぇ……。早苗が頑張っているんだよ? もうちょっと祝福しろ。これは神託であるぞ」

諏訪子「神に対して神託してどうすんのさ……」

早苗「あ、あの。神奈子様。そんなに褒められても恥ずかしいです……」

840 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/03/01(日) 22:45:37 ID:???
神奈子の親馬鹿(親では無いが)に対し、早苗は辟易したようににじり寄る。

神奈子「大丈夫さ、早苗。お前は強い子だからね。
きっと、今日の試合では奇跡を起こしてくれると信じているよ(審判には結構積んだからね)」

早苗「は、はい……」

神奈子「……大丈夫。お前は私達の言う通りにしていれば良いんだよ。
――今まで私達が早苗に対して、何か間違った事を言ったかい?」

早苗「……ありません」

神奈子「うんうん。そりゃあそうだ。なんせ早苗は、私達の自慢の風祝だからね!」

ピエール「……まぁまぁ、カナコさん。
サナエはどうやら緊張しているようだ、あまりそうやってプレッシャーを掛けるのも良くないぞ」

早苗「……いえ。ピエール君、大丈夫。そんな事ないです。
――ええ! 勿論です! 私達は守矢の信仰回復の為、更なる躍進が必要!
この大会で優勝する事で、私達が他より優れている事をアピールしなくちゃなんですから!!」

諏訪子「……早苗。無理してるよね」

早苗「無理してません! 緊張してません! 何言ってるんですか諏訪子様までっ!」

神奈子から与えられる重すぎる期待、諏訪子やピエールの痛々しい気遣いを知りながら、
早苗は無理して明るい声と表情を作った。そして「信仰の敵を打ち滅ぼす!」……と口では豪語する一方で。


早苗「(みじめ、みじめ、みじめ。 ――ああ、私ったら……ほんとうに、みじめ)」

この時の早苗の心情は、最高に惨めだった。

841 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/03/01(日) 22:47:00 ID:???
〜回想シーン〜

――早苗は、まだ自分が自分の才能の限界に気付いていなかった頃を思い出す。

早苗「(あの頃はコドモだったなぁ。
ちょっと生まれが特別で、回りの子ども達よりもちょっと勉強やスポーツが出来るからって。
――あの頃の私は、自分が世界で一番優秀で大切な存在だって、間違いなく信じてた)」

あれは、丁度今から一年か二年程前になるだろうか。
早苗が幻想郷に越してくる前に、外の世界であった大きなサッカー大会。その準決勝である。
女子でありながら、自分の中学のどの男子よりも上手かった早苗は、キャプテンを任されていた。
早苗が入部するまでは一回戦止まりだったチームは、今回破竹の快進撃で準決勝まで駒を進めており、
早苗はこれを自分の満ち溢れた才能のお蔭であると確信していた。
――しかし。

早苗「(――でも、あの時私は負けた。マグレや奇跡じゃない、純粋に実力で)」

早苗のチームは、準決勝で当たった県内でも屈指の名門校には勝てなかった。
自分と互角な程優秀なトップ下、堅実なボランチ、突破力に優れたセカンドストライカーにウインガー。
全方面での守備力に優れたセンターバック。そして何より、キャプテンだったセンターフォワードの圧倒的な攻撃力。
悔しくて様々な奇跡を使ってみたものの、基本的な実力差からして違ったため、通用しなかった。

早苗のチームは呆気なく敗北した。5−1という大差で。
――が、これだけならば、早苗もまだ自尊心を保てていたかもしれない。
自分は確かに優秀だった。しかし相手の層が厚すぎた。それに相手は強すぎた。
だから、自分が負けるのもある意味では仕方無い――と、言い訳をする事で。
しかし、早苗にはそんな言い訳すら許されなかった。

842 :森崎名無しさん:2015/03/01(日) 22:48:16 ID:???
どこかで聞いたようなw

843 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/03/01(日) 22:49:18 ID:???

早苗「(……でも、もっと悔しかったのは。私達を圧倒したチームが、大会一回戦で。
しかも、優勝候補でもなんでもない普通のチームに、1−5でボロ負けしちゃった事ですよね)」

早苗と互角のトップ下も、堅実なボランチも、圧倒的なCFも何もかも皆が、
全国という舞台では単なる名無し選手か、それ以下でしかなかった事である。
そして、それはつまり、そんな名無し選手に敗北した早苗の才能など、
日本全体で見ればなんら大したことの無いという事を意味していた。

その時から、自信と希望に満ち溢れていた早苗の生活に、少しずつ罅が生じ始めた。

早苗「(幻想郷に行ったのも、今考えてみれば……逃げ出したかったからかもしれない。
中途半端な才能しかない私でも、幻想郷に行けば、また前のような天才少女として輝けるかもしれないって)」

――それから早苗は、神奈子達の言いつけでは無く、自分の意志で幻想郷へと向かう事を決意した。
それはどちらかと言えば、現実からの逃避と言う方が正確だった。
しかし早苗はここでも、現実以上に厳しく、自らの才能の無さに絶望する事になる。
早苗が向かった先の土地には、早苗と同い年で、早苗以上の才能を持ち合わせる少女が居たのだ。
今代博麗の巫女である、霊夢である。
スペルカード勝負、弾幕アクション勝負、サッカー勝負……その全てにおいて早苗は負け続けた。

早苗「(――でも、それから先は余計に惨めだった。霊夢さんは何時でも私より強くて、カッコよくて、皆の人気者で。
神奈子様と諏訪子様の期待を裏切るたびに、お二人が優しい顔をしてくれるのが辛かった!)」

「早苗は私達の自慢の風祝だ」「早苗は早苗のままで良い、霊夢を目指す必要なんてない」
……そんな事を言われる位だったら、「案外大したことない」とか「長野県最強のMF(笑)」とか、
冷たく言われる方がマシだった。

844 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/03/01(日) 22:50:47 ID:???
勿論、それを表情に出したりはしない。
早苗は何時でも明るくて、自信に溢れていて、時には信仰目当てに暴走してしまうような。
そんな神奈子達にとって理想の少女であり続けたいと思ったし、それが自分の存在価値であると信じて疑わなかった。

――そうして頑張り続けた早苗の心が折れたのは、昨日の夜の事だった。
夜中、厠に行こうと自室を出た早苗は見てしまったのだ。聞いてしまったのだ。
本殿にて密会を交わす神奈子と……幻想郷の管理者、八雲紫の式の姿を。

神奈子「――金なら幾らでも出す」

そして、神である神奈子が木端妖怪に過ぎぬ紫の式に対して土下座して、こう懇願しているのを。

神奈子「――お願いだ、貴女の力で私達の早苗をどうにか幻想郷代表……いや、それが無理なら。
それが無理ならば、内々裡に進んでいる計画・『リアル・幻想・セブン』の一員に!
どうにか、明日の結果が如何様であろうとも、ねじ込んではくれないだろうか……!」

藍「……金など受け取れません。それに、こんな事せずとも彼女はきっと活躍します。どうにか考え直して――」

神奈子「そんな事言わずに。早苗は私の、いや、私達の希望なんだ……ううっ……!」

神の威厳をかなぐり捨てて、畳に頭を擦り付けて泣きながら、藍にそう哀願する神奈子の姿は、
これまでくすんでいた早苗の自尊心を、決定的に打ち砕くに充分だった。

早苗「(お仕えすべき神にあのような失態を演じさせるなんて。私は、風祝失格です……)」

早苗は大会前の夜、一睡もできずに泣いていた。

845 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/03/01(日) 22:57:20 ID:???
〜回想シーン終了〜

――しかし、早苗は悲しい事に強い少女だった。
とっくに自尊心なんて壊れているのに、彼女は今もなお、無理やりに普段の明るい東風谷早苗を演じていた。

早苗「(――だけど。これで倒れたら私は……本当に、神奈子様に見捨てられるかもしれない。
それだけは絶対に許されない事なんだ。そう、これは神が私に与えたもうし試練………!!)
――さあさ、皆! 行きましょう! 神の名の下に勝利するのです! イア! モリヤ!」

目の下のクマを慣れない化粧でごまかして、
早苗は諏訪子やピエールの腕を引っ張り、元気にフィールドへと足を踏み入れる。
それは本人以外にとって痛々しい光景だったが、しかしそんな早苗を支えられる者は居ない。

早苗「イア! モリヤ! イア、イア……きゃっ!」

ズルッ!

ピエール「大丈夫かい?」

……スッ、ガシッ。

早苗「あ、ありがとう、ございます……」

ふらついた早苗はフィールドへと続く階段に足を踏み外し、頭から倒れそうになる。
幸い、ピエールが早苗の身体を抱き留めてくれた事により、早苗は助かった。
しかし、ピエールはこの時、どう見ても無理をしている早苗が居たたまれ無かった。

ピエール「……貴女の気持ちは分かる。その上で言わせてくれ。――決して、無理はするな。貴女には、貴女の生き方がある」

846 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/03/01(日) 22:58:22 ID:???
――と、抱き留めたままに、彼女の耳元にそっと囁く。しかし、早苗はそんなピエールの思いやりすら惨めだった。
明らかに苛立った声で、早苗はピエールの腕を振り払い、

早苗「そんな事、言われなくても分かってるわよ……」

と、誰にも聞こえないように呟き、再び元の明るい少女に戻ってチームメイトを案内していた。
今の早苗を支えられる者は、やはり誰も居なかったのである。


***


諏訪子「(――早苗の想いに関わらず、私達は勝利しなくちゃいけない。
その為に必要なギミックや仕掛けも、盛りだくさんに準備して来た。でもさ……神奈子)」

そんな中、神奈子と並び守矢神社に祭られている土着神・洩矢諏訪子は、やるせない感情を覚えていた。
蛙のようにしゃがみこんで、稲のように長く輝く金髪を地面に垂らしながら、大きな麦わら帽子を左手で押えて空を見上げて、

諏訪子「(……本当に、良いのかな。あんなにも一生懸命で、あんなにも私達を慕ってくれる早苗を。
私達はその感情すら手玉に取って、都合よく利用しようとしている。 ――私達さ、バチ……当たんないかなァ)」

――と、神でありながら神らしからぬ事を、誰にと言わずぼやくのだった。

847 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/03/01(日) 23:01:56 ID:???
――と、言ったところで一旦ここまでです。続きは試合直前のイベント+コイントスになります。
ひょっとしたら今日はこれで終わりになるかもです。
>>842
リスペクトはしてますが別人ですねw 本物だったら10−1 とかですので、弱いです。

848 :森崎名無しさん:2015/03/01(日) 23:02:26 ID:???
早苗の話を見る限りだと審判買収にとっくに勘付いてそう…
さあ、矢車さんの妹におなり

849 :森崎名無しさん:2015/03/01(日) 23:03:43 ID:???
割とマジに矢車さんの妹に
って書こうとしたらもう書かれていた

850 :森崎名無しさん:2015/03/01(日) 23:04:50 ID:???
地獄少女SANAE誕生

851 :森崎名無しさん:2015/03/01(日) 23:06:36 ID:???
鉢巻を渡しに向かった鈴仙が見たものは
矢車の弟妹になった妖夢と早苗と岬犬の姿でしたとさ
地獄乙です

852 :森崎名無しさん:2015/03/01(日) 23:07:53 ID:???
あと紫も追加で

853 :森崎名無しさん:2015/03/01(日) 23:10:11 ID:???
矢車「相棒(松山)はもう大丈夫でも、こいつら(早苗たち)がいるから消えるのはまだまだ先の話になりそうだな」
これこそ地獄ハッピーEND

854 :森崎名無しさん:2015/03/01(日) 23:40:14 ID:???
下剤混入に買収とトップがブラックすぐる
姫様とお嬢様のなんとホワイト感や

855 :森崎名無しさん:2015/03/01(日) 23:46:29 ID:???
観客洗脳に比べたら下剤なんて生易しいもんよ

856 :森崎名無しさん:2015/03/01(日) 23:49:41 ID:???
バカだなぁ皆
下剤でみんなを出場停止にさせてあげるのは試合中にケガしないようにしてあげるためという
神子様のやさしさだよ。
人外が主人公だからって人外の方に心が傾きすぎてはいないかい?
僕たちも君たちも人間なんだ!さぁ!速やかに神子様を崇め奉ろう!

857 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/03/01(日) 23:53:27 ID:???
―――ワアアアアアアアアアアアアアッ!!

実況「さあああ〜〜〜〜!! 間もなく始まります、決勝トーナメント第一回戦第二試合!
永遠亭ルナティックス対守矢みらくるず!!
両チームとも強豪ひしめくリーグを勝ち抜いてきた、文句なしの優勝候補!
永遠亭ルナティックスは依然中山政男選手が行方不明との事ですが、
鈴仙選手に永琳選手、輝夜選手など一流の選手が勢揃いしています!

守矢みらくるずも、幻想郷最強のDFと噂される八坂神奈子選手を筆頭に、
フランスナンバーワンMFと名高いエル・シド・ピエール選手など、強烈なタレントが犇めいており、
決して戦力的には負けていない! 一体この試合、どっちが勝つのでしょうか〜〜!?」

佳歩「――う、うわわわっ!! 凄い観客ですっ!? さっきよりも増えてるような……!」

慧音「言っては悪いが、聖徳ホウリューズと妖精大連合とでは勝敗が見えやすかったからだろうか。
私達のカードの方が好カードとして、注目を集めていたのかもしれない」

輝夜「あと、午前だったら皆起きられないしね。私もいつもだったら毎日昼2時起きだし」

妹紅「それはお前が朝までネトゲばっかりやってるからだろうが! 一緒にするな!」

輝夜「ソシャゲもやってるわよ! スタミナ管理大変なんだから!!」

妹紅「知るかァ!? というか、大変って思うんだったらやらない方が良いんじゃないの?」

輝夜「私もそう思うんだけど……なんか損だなって思うと止められなくって……」

妹紅「あ……うん。ごめん」

大観衆による大歓声が轟く決勝トーナメント第一回戦、ルナティックスメンバーはわりといつも通りだった。
ウサギ達は観客の多さに驚き、輝夜と妹紅は漫才なのか喧嘩なのか雑談なのか良く分からない会話に興じている。
――と、そんな時、間延びした声が、フィールド中央付近にいる鈴仙の耳に飛び込んで来た。

858 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/03/01(日) 23:55:05 ID:???
早苗「鈴仙さ〜ん」

鈴仙「……何よ。宗教勧誘ならお断りですけど」

何時の間にか鈴仙の目の前に登場していたのは、守矢みらくるずのトップ下・東風谷早苗だった。
溢れる神力の影響か、鮮やかな翠色に染まる長い黒髪を靡かせながら、
普段通りの馴れ馴れしい笑顔と態度で鈴仙に擦り寄って来る。

早苗「そんな悠長な事、言っていられませんよ! なんせ貴女方はいわば信仰を賭けた勝負の敵!
敵は見つけ次第撃ち滅ぼすのが、我ら守矢の信徒の教えです!!」

鈴仙「……物騒な教えねぇ。そんな事言ってるから、宗教って毛嫌いされるんじゃないの?」

そう言えば自分は何教だろう、とりあえず実家にはオモイカネ神が居るけれど……等暢気に考えながら、鈴仙は適当に答えた。
しかしその答えは早苗のお気に召さなかったようであり、

早苗「そうした無宗教論者のバイアス、ひっじょーーーーに不愉快ですっ!!
良いですか? そもそも宗教とは人やウサギの心を救う為に生まれたんですよ!
とくに、効率化が進み、人間やウサギの価値が薄らぐ文明社会において、
人間やウサギの存在価値は信仰を抜いては語れないのです!

今ならセミナーの案内と小冊子を無料でお配りしていましてですね!
今回の冊子は特別に、八坂様がスティーブン・ジョブズ、あのスティーブン・ジョブズの神霊を、
神社に呼び出して特別対談を行ったコラムが掲載していまして………!」

鈴仙「スティーブン・ジョブズって誰よ……」

――と、熾烈な宗教勧誘攻撃に撃ってこられる。
それはかつて、早苗が永遠亭に信仰の押し売りに来た時の事を鈴仙に思い出させた。
ちなみにその時は確か、喧嘩を売って弾幕勝負に出たは良いが、返り討ちに会ったという割と苦い思い出がある。

鈴仙「(――ま、早苗も悪いヤツでは無いんだけどね……)」

859 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/03/01(日) 23:56:21 ID:???
しかし同時に鈴仙は、早苗の良い所も幾つか見て来た。
彼女は信仰が関わるとこうやって暴走するが、素は真面目で大人しい、家族思いの少女であるという事を鈴仙は知っている。
だからこそ、鈴仙はそこまでカリカリする事も無く、早苗に対して――。

A:「ま、良く分からないけれど……。今日は試合、宜しくね」普通に挨拶する。
B:「霊夢を相手にしていると思って、頑張るわね」霊夢を引き合いに出す。
C:「ちょっと神様……見てないで止めて下さいよぉ」近くの諏訪子に助けを求める。
D:「スティーブン・ジョブズ!? すっごーい! 冊子ちょうだい!」勧誘に乗ってみる。
E:「……ところで、審判の買収についてどう思う?」審判買収について言及してみる。
F:「幻想郷最強のDF(笑)は、この私が凌辱してやるわ」早苗をスルーし、神奈子に向かって右脚をブンブンする。
G:その他 自由選択枠

先に2票入った選択肢で進行します。メール欄を空白にして、IDを出して投票してください。

860 :森崎名無しさん:2015/03/01(日) 23:57:03 ID:XLjeGSHE


861 :森崎名無しさん:2015/03/01(日) 23:57:39 ID:d5m0bcX6
G GOこそが神です

862 :森崎名無しさん:2015/03/01(日) 23:58:04 ID:???
G 姫様こそが神です。既に多数のザルGKたちに信仰されているし

863 :森崎名無しさん:2015/03/01(日) 23:58:13 ID:VRYWAi7Y
A

864 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/03/01(日) 23:59:50 ID:???
――と、言ったところで今日の更新はここまでにしようと思います。
申し訳ございませんが、日を跨いでしまった時はお手数ですが、再投票をお願いします。
コメント等については、また明日返したいと思います。

それと、忘れていましたが霊夢と針妙丸とそれなりに交流をしたという事で、少し評価値をアップさせたいと思います。

*霊夢と針妙丸の評価値がやや上がりました。

――と、いう処理をさせて頂きましたので、ご了承下さい。
それでは、皆さま、本日もお疲れ様でした。

865 :森崎名無しさん:2015/03/01(日) 23:59:52 ID:???
今大会最強のDFネタがさっそくw

866 :森崎名無しさん:2015/03/02(月) 00:00:56 ID:yCl6Vmag


867 :森崎名無しさん:2015/03/02(月) 00:01:14 ID:4xjyDs9I
E よくないなぁ・・・

868 :森崎名無しさん:2015/03/02(月) 00:01:57 ID:???
G そんな早苗には矢車教をごり押しする

869 :森崎名無しさん:2015/03/02(月) 00:12:35 ID:???
地獄乙ロット!

870 :森崎名無しさん:2015/03/02(月) 00:32:02 ID:???
乙ロットー!

A以外の選択肢がどれも地雷に見える……!

買収に下剤、ホームタウンディシジョン、観客操作に、異能を使ったマリーシア……
姫様や霊夢さんが天使に見えてきたでぇ……!

早苗さんやら紫、岬にチルノ達、リグルと言った面々がかなり追い詰められている一方、
霊夢さんはいい方向に変わりつつある?

しかし考えてみると鈴仙さんや来生が普通に強い外伝って貴重ですよね

871 :森崎名無しさん:2015/03/02(月) 00:45:59 ID:???
しかしタダでさえ強敵なのに、色々と裏で手を回して、奥の手を持っていそうだね、守矢もその次も
師匠の口ぶりからして、後半はかなりやばいことになりそうだけど、さっぱり予測がつかない
対策もできそうにないし、下手したらどうしようもない状況に陥れさせられて、
実力以外の面で敗退しかねない?
もうちょっと事前に調査の必要があったかも?

昔の鈴仙さんならノーマークだろうけど、今は警戒されてるし
……対応や判定次第では来生みたいに退場させられる可能性も?
反則退場食らって敗退なら、得点ランキング上位だろうと、選抜入れない大義名分に充分なるし

872 :森崎名無しさん:2015/03/02(月) 00:52:31 ID:???
鈴仙が警戒されているということはてゐの突破も凄く警戒されている。ブースターシュートの基点だから。
となるとピエールは十中八九てゐの突破を止めにサイドに寄っていくはずだから
そこでサイドチェンジすれば妹紅や佳歩が格段にシュートに行きやすいような布陣になっているはず。
前々から鈴仙が大量に得点しても他のが得点しないのを気にする声があったから対策してみた。

873 :森崎名無しさん:2015/03/02(月) 00:54:40 ID:???
>>871 紫「それよ!」


874 :森崎名無しさん:2015/03/02(月) 00:58:53 ID:???
佳歩にピエールが寄っていったらパスの強い永琳に戻してから弱点の横の揺さぶり。
攻撃の時間はかかるけどピエールはかなり前に出にくそう。完全に弱点。

875 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/03/02(月) 22:07:11 ID:???
こんばんは、今日も更新を始めていきます。
>>851さん、>>869さん、>>870さん。乙と乙ロットありがとうございます!

>地獄な早苗さんについて
早苗さんの性格は原作からして真面目なのか破天荒なのか良く分からなかったので、
自分なりに理由づけを考えた結果こうなりました。
早苗「SWK is GOD」
>守矢チームや聖徳チームのあくどさについて等
この辺りは割と分かり易く敵役っぽくしていますね…。
霊夢やら永琳やらは分かりませんが、姫様は多分大丈夫ですねw
>守矢チーム強くない?
守矢戦はイベントを考えていますが、全体的な難易度はこれまでの予選編とそこまで変わらないかな…?
――と、思っています。弱点も割と分かり易いですからね。

876 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/03/02(月) 22:08:31 ID:???
E:「……ところで、審判の買収についてどう思う?」審判買収について言及してみる。

早苗「――へ?」

早苗は不意を突いた鈴仙の問いかけに、思わず目をくりっと丸める。
鈴仙にとってやはりと言うべきか、意外と言うべきか。
恐らく彼女の親代わりである神々が仕掛けたらしい、
『ホームタウンディシジョン』の存在について、早苗は全く知らないようだった。

鈴仙「いや、何となく聞いただけよ。 ――でも、ほら?
このスタジアムって名前からして『モリヤスタジアム』だし。
貴女は知らなくっても、裏であの偉そうな神様とかが……」

それでも鈴仙は事情を知らないフリをして、何となくで早苗に呼びかけてみた。
ひょっとしたら、早苗が決定的な証言か――そうでなくとも、これまでに感じた、何らかの違和を漏らしてくれるかもしれない。
しかし鈴仙の予想に反して、それまで温厚だった早苗はわなわなと唇を震わせて、

早苗「――馬鹿にしないで下さい! 八坂様はそのような卑怯な手を使うような方ではありません!」

鈴仙「む、むうっ。別に、そういうつもりで言ったワケじゃあ……」

早苗「我らが八坂様、洩矢様は歴史で言えば確かに、貴女方が信仰する月の旧神には遠く及びません。
ですが、彼の方どもはそれ以上に気高く強き神格と神徳を持ち合わせています!
これ以上我が主神を侮辱するのならば、永遠亭に十字軍を派遣しますよ!?」

877 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/03/02(月) 22:10:17 ID:???
と、鈴仙に対して真剣な顔で激昂する。
鈴仙の想像以上に、早苗の八坂神奈子達に対する信頼――いや、ここでは信仰と言うべきか――は強かった。

鈴仙「十字軍って言ったら基督教の信者じゃないの。……でも、分かったわ。
ヘンな事言って御免さないね。今日の試合は、宜しく頼むわ」

早苗「ええ! 我ら信仰の民は寛容ですからね! 信仰か死かの平和的二択です!」

鈴仙「全然平和的じゃないでしょ、それ……(――でも、この感じだと。
やっぱり早苗は、守矢チームの『ホームタウンディシジョン』はあんまり分かっていないみたいね。
う〜ん。やっぱり悪いのは悪そうな神様達だけ、って事かしら……?)」

どうやら早苗からは、これ以上の情報や有利な交渉材料を得られなさそうである。
鈴仙は諦めて早苗との会話を切り上げ、キックオフに備えることにした。

***

早苗「(でも……。もしも神奈子様達が、私の為に、そうした誇りを投げ打っていたとしたら――)」

――しかし、早苗は早苗でこの時、鈴仙の言葉に完璧に反論できないでいた。
つい昨日の夜、早苗が信仰する神奈子は、自分の為に卑怯な手を使おうとしてはいなかったか。
前の試合でも、確かに自分達に有利過ぎる裁定が下されてはいなかったか。
鈴仙が少しビビってたじろく中、早苗は鈴仙をこれ以上攻撃しようとはしなかったが、
早苗の中で僅かな疑念が芽生えていたのは確かだった。

878 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/03/02(月) 22:11:39 ID:???
そして、早苗が僅かに心を乱されていたのと同時に。

神奈子「(む。早苗の表情がどこか浮かない。先日見つかった、子どもによる我が拠点のガサ入れの跡……
――成程。奴らも勘付いているのかね。 う〜ん、ホームタウンディシジョンの発覚は織り込み済みとしても。
ここは、早苗の私達への信頼を傷つけないよう、あまり目立たないよう、ピンポイントでの実施に留めておくべきかな)」

そんな早苗の感情の起伏を逐一チェックする悪い大人達に対し、
先の鈴仙の行動は体の良い牽制として働いていたのも、また事実だった。

*早苗の評価値がほんの少しだけ下がりました。
*守矢みらくるずのチームスキル・『ホームタウンディシジョン』の発動可能回数が減りました。

879 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/03/02(月) 22:12:44 ID:???
――そして。
鈴仙と早苗がそれぞれの持ち場に戻った時、
丁度両チームのキャプテンである輝夜と神奈子がコイントスに臨もうとしていた。

神奈子「さて――裏か表か。貴様が先に選ぶ事を許すぞ」

輝夜「ハァ!? なんで私がアンタなんかに許可されないといけないのよ! 私表ね!」

神奈子「文句を言いながら、ちゃっかりご利益は頂く。 ……今どきの外の世界の若者みたいなヤツだね、あんた」

輝夜「フフフ……。私は若いからね!
アンタも良い感じに若作りしてるけど、そろそろ目じりとかヤバいんじゃない! 二十代後半くらい!?」

神奈子「……私よりも年上の奴には言われたくないねぇ、それは」チラリ

諏訪子「なーんでこっち見るかなぁ、神奈子の奴」

実況「さあ〜〜! さっそくコイントスを前にして、輝夜選手がさっそく神奈子選手を挑発!
輝夜選手の神をも畏れぬ厚かましさに、神奈子選手は少し戸惑っているようです!!」

鈴仙「(大体あってるわね……)」

880 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/03/02(月) 22:13:53 ID:???
輝夜と神奈子はそれから何か二言、三言交わした後、静かにコイントスの行方を見守っていた。
コイントスの結果は、どうやら――。

先着1名様で、

★コイントスの結果→! card★

と書き込んでください。マークで分岐します。

ダイヤ・ハート→ルナティックスボール
スペード・クラブ→守矢ボール
JOKER→そのとき、ロベルト本郷(全裸)の マルセイユルーレット が輝夜の顔面に直撃!!
       (*ヒャッホー系が出たらJOKERでなくてもこの分岐に強制的に行きます)

881 :森崎名無しさん:2015/03/02(月) 22:14:19 ID:???
★コイントスの結果→ ハートK

882 :森崎名無しさん:2015/03/02(月) 22:44:00 ID:???
狂気値欲しいしキックオフシュートとかもおもしろそうだが。
さすがにホームタウンディシジョンも使えまい。

883 :森崎名無しさん:2015/03/02(月) 22:47:20 ID:???
ありゃ、早苗さんの評価値下がってしまった

884 :森崎名無しさん:2015/03/02(月) 22:48:15 ID:???
そりゃそうだ、でも相手の有利な状況を一つ潰せるのは大きいから実質メリット

885 :森崎名無しさん:2015/03/02(月) 23:07:08 ID:???
汚いルーレットだ...

886 :森崎名無しさん:2015/03/02(月) 23:28:30 ID:???
ドコが回るんだろうね

887 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/03/03(火) 00:07:42 ID:???
★コイントスの結果→ ハートK ★
ダイヤ・ハート→ルナティックスボール

輝夜「おっ、表が出たわね。ラッキー!」

神奈子「これから守矢に入信したら、毎回キックオフを先攻に出来るメダルを売ってあげるよ?
お値段6万円の所をなんと半額の3万円。ローンで36回払いだったら、毎月1回あたりたったの1563円。
一日当たりに換算するとなんと52円。どうかね、一日50円で先攻が買えると思えば……」

輝夜「それってどーせ、どっちも表になってるコインとかでしょ?
しかもその計算だったら利率込みで5万6千円になるし、結局はぼったくりじゃない!
つーか今法律変わったから、外の世界でその利率でローン組んだら捕まるわよ」

神奈子「……馬鹿っぽいけど、頭は悪く無いみたいね。典型的な昼行燈か」

輝夜「そういうアンタは、エデンを食い荒らすサマエル気取りかしら?
知的ぶってるけど、案外品の無い所とかメクラな所とかソックリよ」

神奈子「はは、そんな端役は諏訪子にでもやらせてくれ。私はヤハウェ役とか、せめてサタン役とかの方が良い。
……と。さて、雑談はそろそろ止めにしようか。さっさと試合がしたくなって来た」

輝夜「そうね。これ以上喋って審判に噂とかされたら恥ずかしいし……」

輝夜は恥ずかしそうにゴールへと戻っていき、
神奈子は輝夜とは反対の方向――守矢みらくるずのゴール前へと向かっていく。
観客席の盛り上がりはいよいよ最高となり、試合は間もなく始まろうとしていた。

888 :森崎名無しさん:2015/03/03(火) 00:08:55 ID:???
サマエル「アローンアップで30コス超覚醒持ちで一時期優秀やったんやぞ、なめとんのかコラ」

889 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/03/03(火) 00:10:00 ID:???

針妙丸(on霊夢の肩)「霊夢ー! どっちが勝つと思う?」

霊夢「……早苗には悪いけど、十中八九ルナティックスでしょうね。
神奈子あたりも色々考えてるみたいだけど、多分それでも付け焼刃でしょ」

華扇「若島津よ。力無き正義が無力であるように、正義無き力もまた無力。
これをゆめ忘れてはなりませんよ……(この ローストビーフ おいしいわね……)」ムシャムシャ

反町「(やっと間に合った。しかし、幻想郷って人こんなに居たんだ……)」

射命丸「……さてさて。どっちのチームが決勝戦で私達と当たりますかねぇ」

はたて「文。……目が笑ってない(私達の一回戦の対戦相手は紅魔スカーレットムーンズ。勝てる訳が無いわよ……)」

勇儀「おーっ、こりゃあ面白そうな試合だ! 酒が旨くなりそうだね!」(←樽で日本酒飲んでる)

お燐「お酒はたーんと、地底の蔵から持って来てるからね〜」(←おちょこで日本酒飲んでる)

矢車「日本酒は、俺には眩しすぎる……」(←実は下戸)

さとり「矢車君には甘酒が良かったかしらねぇ……プププ」(←グラスで日本酒飲んでる)

矢車「どぉせ俺なんか……」

890 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/03/03(火) 00:11:08 ID:???

パチュリー「鈴仙……パチェノートの52ページよ……!」

レミリア「そんなにページ数なかったでしょ、あれ。というか内容も覚えてないでしょ。
(鈴仙から更なる運命の高ぶりを感じる。やっぱりあいつ――また、強くなったな?
フフ、決勝戦が楽しみで楽しみでしょうがないわね……)」

幽々子「試合見団子はまだ〜、妖夢〜……は、居ないんだったかしら。……やっぱり、淋しいわね」

中西「(少なくともGKとしての腕では、ワイは輝けんかった。だがワイはまだ諦めへんで……)」カリカリ

謎のサッカー少年「(鈴仙さんは強くなった。しかし、心の強さだけではどうしようも無い問題もある。
――俺の出番は、その時で充分だな)」

***

――これまでとは比べ物にならぬ観客達が、鈴仙達を見下ろしている事に気付いた。
幻想郷の名だたる実力者から、そうでは無い者までが一同にこのスタジアムに会している。

鈴仙「……でも、それがどうしたってのよ! もうここまで来たんだったら、逃げ場なんてないんだから!」

思わず逃げ出したくなる欲求をふみ潰し、鈴仙はもう一度フィールドをグルリと見渡す。
狂気の瞳を使って敵選手の波長をチェックする。予想通り、波長が読めない敵が居る……3名くらい。
しかしそれで怯えて逃げ出す、昔のような鈴仙では無かった。

鈴仙「(私には仲間が居る。失敗してもバカやっても、私の事を認めてくれた仲間が居るもの!
だったら……私は大丈夫。私は天才じゃないけれど、それでも神様だって倒してみせるんだから……!)」

鈴仙は拳をぎゅっと握って、何となく天に向かって突き出してみせる。
2トップの妹紅が鈴仙の方を向き、にやりと笑って緊張をほぐしてくれた。
恐らくキックオフ、ボールは妹紅から鈴仙へと渡るだろう。

891 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/03/03(火) 00:12:46 ID:???

神奈子「(――さて、お手並み拝見だ。八意思兼神よ。
月の神と地上の神、今やどっちが優れているか。それを白黒はっきりさせようじゃないか)」

諏訪子「(……鈴仙かぁ。昔聞いた噂と違って、良い目をしてるね。
今からでもウチの風祝になって貰っても良い位――というのは冗談としても、こりゃあ早苗も負けちゃうかもね。
今日の試合だけじゃなくって……これからでも)」

早苗「(――私は、勝ちたい。神奈子様や諏訪子様の為なのは勿論。
私は、私の居場所とプライドを取り戻す為にも。絶対に、この試合、勝って見せる……。
そして私は……霊夢さんにだって、勝って見せるんだから………!!)」

遥かCBと近きCFの位置から、守矢の神々がルナティックスを値踏みするような視線で傲慢に見つめている。
その間を保つトップ下にて、早苗は祈るように目を閉じてひたすら儚げに信仰を注ぐ。
早苗の翠の黒髪が美しく鮮やかな新緑へと染め上がっていく。

スッ……。

審判が笛を口にくわえる。

早苗「――そう、私は絶対、ここで終わらないんだから……!」

鈴仙が妹紅に歩み寄る中、早苗はキッとこれまでの悩みを捨て去り、炎のような目線を鈴仙に向ける。

892 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/03/03(火) 00:20:40 ID:???
早苗「神奈子様の為にも、諏訪子様の為にも……私の為にも。 こんなところで、負けられないのよ……!!」

早苗の信仰は更に膨れ上がっていく。
今や早苗の全身を覆う新緑のベールは溢れ、早苗の頭頂部で新芽のような淀みを創る。
審判が笛を吹くと同時に、早苗は最後に鈴仙に対してこう宣言した。


早苗「――鈴仙さん。貴女は笑うかもしれませんが、人間というのは信仰一つで変われます。強くなれます。
だから、私は何があっても笑ってこれた。どんなに辛い時でも、惨めな時でも。
信仰を捧げ、救いを求める事のみが、私の人生に残された最後の拠り所だった。
私はこの信仰で、惨めな自分と決別し……そして貴女や、霊夢さんにも今度こそ勝ってみせる。

さあ――幾千と積み重ねられた信仰を纏い祀り、やがて祀られるに至った現人神の力を見て、思い直しなさい。
……奇跡を起こす、神の力を!!」


――ピィイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイッ!!
ビュウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウッ……!!!


試合開始直後、フィールドの中央、鈴仙を突き抜けるように一陣の風が吹いた。

893 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/03/03(火) 00:22:08 ID:???
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
ヨッチャン「今度は二カ月ぶりにこんばんは。いつもニコニコレイセンの隣に、ヒントの神・ヨッチャンです!
今回の試合は、第二章の第四試合、守矢みらくるずとの試合となります。
いよいよ始まった決勝トーナメント編の記念すべき第1試合で、私も楽しみにしています。

守矢みらくるずは一言で言えば、かなり尖ったチームです。
これまでのチームと違い、タレントの量ではなく質で押し切るタイプのチームでして、
縦のラインがかなり充実しているゆえ、体感としてはかなり強く感じるかもしれません。

ですが、レイセンのシュート力も強まり、他の選手も強くなったお蔭でタレント層が厚くなった今は、
量でも質でも、永遠亭ルナティックスが圧倒できると思います。
むろん、ホームタウンディシジョン等敵の工作は厄介ですが、それでも、諦めずに戦えばきっと光明が見えてくるでしょう!

−−@−− @若島津
−B−A− 
C−D−E D神奈子
−−E−− Eピエール
J−−−G
−−I−− I早苗
−−−−−
−−H−− H諏訪子
守矢みらくるず:5−4−1
永遠亭ルナティックス:4−4−2
−−−−−
−H−J− H鈴仙 910/910 J妹紅 910/910
−−−−−
G−−−F Gてゐ 680/680 F佳歩 800/800
−E−I− EウサギB 540/540 I永琳 900/900
−ACB− AウサギD 510/510 C慧音 750/750 Bパスカル 840/840
−−D−− Dつかさ 660/660
−−@−− @輝夜 730/730

894 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/03/03(火) 00:23:36 ID:???
CBの八坂神奈子選手は今大会最強のCBと言ってほぼ間違いないと思います。
レティ・ホワイトロック選手をも上回る圧巻のブロック力に、強烈なタックルにクリア、
そして距離を気にせず撃てる必殺シュートを完備しています! CFの洩矢諏訪子選手との連携も怖いですね。

DMFのエル・シド・ピエール選手は、八意様に匹敵する高い総合力を持っています。
前線へと繋げるパス、後衛と連携する為のブロック、イザという時のミドルシュートにボールキープ力。
全てにおいてが一流であり、彼をどう対処するかが、この試合の隠れたポイントとなりそうです。

GKの若島津健選手は、守矢チームの群れからは外れた一匹狼ですが、実力は高いです。
とはいえ、今のレイセンならば充分に彼のどてっぱらに風穴を開ける程度の力は持っていますので、
そこまで恐れない方が良いかもしれません。……とはいえ、彼の持つ多彩な技には注意が必要ですが。

CFの洩矢諏訪子選手は、全体的にバランスの取れたFWです。
総合力的にはパッとしませんが、その反面点数に絡む様々な局面で顔を見せて来るでしょう。
この試合ワントップでマークは容易ですが、祟り神でもある彼女の機嫌を損ねるのは宜しく無いかもしれません。

OMFの東風谷早苗選手を最後に紹介します。
彼女は総合力だけで言えば、これまで戦ったトップ下――風見幽香、矢車想/松山光、八雲藍と比べても劣ります。
ですが、それを補う為の多方面の必殺技と、それでも補えない時の為の奇跡を秘めており、油断ならない選手です。

そして、一番最後にゲームオーバーについての説明をいたします。
色々考えた結果ですが。【決勝トーナメント編では、決勝戦以外はゲームオーバあり。決勝戦のみゲームオーバーなし】
……と、いう方向で進めたいと思っています。
つまり、この試合は【ルナティックスが負けたらゲームオーバー】と、いう事ですね。

負けた場合ではストーリーが続かない事となりますので、リセットが必要となりますが。
……その場合、多少のペナルティを取らせて頂こうと思います。
そのため、緊張感を持ったまま、時には慎重に、時には大胆に選択をして頂ければ幸いです」
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

895 :森崎名無しさん:2015/03/03(火) 00:24:02 ID:???
鈴仙のガッツの最大値が増えていない

896 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/03/03(火) 00:28:21 ID:???
――と、言った所で今日の更新はここまでにしようと思います。

>>885-886
もはやロベルト(全裸)を付ければ全ての技が下ネタになってしまうような気がしますw
>>888
サマエルは存在を失念していましたが、ゆゆ様は是非使ってみたいですね…
>>895
すみません、指摘ありがとうございます。鈴仙のガッツは960ですね。
次の判定等では間違えないようにしたいと思います。

それと、スレの容量が491kbと結構なところまで行きましたので、
ここでスレタイ募集をさせて頂こうと思います。

【】鈴仙奮闘記27【】

の形で考えて下さると幸いです。
次スレは、守矢みらくるずとの試合で1スレ埋まるかな…と思います。

それでは、皆さま、本日もお疲れ様でした。

897 :森崎名無しさん:2015/03/03(火) 00:31:02 ID:???
【復活の】鈴仙奮闘記27【N】
【守矢】鈴仙奮闘記27【スキャンダル】
乙ロット!

898 :森崎名無しさん:2015/03/03(火) 00:43:45 ID:???
乙です
サマエルは2だと拡散だけど自動発動罠速度ダウン+毒で強いんだけど3だとマジシャン不死に多すぎて使いにくい
攻撃にはあまり向かないような感じ
不死単デス様デッキもうやめちゃったし(現在混種デス様デッキ使用中)初心者が最初に出たらお勧めする程度ですね
サタンは一貫してゴミレアの道を爆走してました。【】ついても使いにくすぎでした
なぜかつかわれないカードはいるけどコイツは使われなくて当然レベルですね

【信じる奴が】鈴仙奮闘記27【ジャスティス!】
【親の心】鈴仙奮闘記27【子知らず】

899 :森崎名無しさん:2015/03/03(火) 01:32:39 ID:???
乙ロットー!
妬ましい……なんだかんだで仲睦まじい地底の妖怪と少年が妬ましい……!
早苗さんはそんなに頑張らなくていいんだよって言ってあげたい

【幻想と現実の】鈴仙奮闘記27【狭間で】
【信じる】鈴仙奮闘記27【もののために】
【こちら風祝】鈴仙奮闘記27【突貫します】
【愛の鉢巻】鈴仙奮闘記27【宿る必殺シュート】
【信仰は】鈴仙奮闘記27【儚き人と現人神のために】
【燃えろ】鈴仙奮闘記27【みらくるサッカー】


900 :森崎名無しさん:2015/03/03(火) 18:46:27 ID:???
【真実は】鈴仙奮闘記27【残酷だ】
【守矢】鈴仙奮闘記27【崩壊か?】
【決勝トーナメント】鈴仙奮闘記27【開始だ!】

さてどう攻めるべきかな?
いつものパターンならサイドから攻めるんだけどポジション的には下がり気味だし。


901 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/03/03(火) 22:40:53 ID:???
こんばんは、今日も更新していきます。500kb位になるまでは、このスレで更新したいと思います。
>>897
スレタイ提案と乙ロットありがとうございます!
>>898
乙とスレタイ提案ありがとうございます。
lov3もやりたいですが、中々時間が取れませんね…私はずーっとサルイジ使ってます(未だシルバーB)
>>899
乙ロットと沢山のスレタイ提案ありがとうございます!
さとり様は何だかんだで矢車さんの事嫌いでは無いと思います。
>>900
スレタイ提案ありがとうございます!作戦についてはまた悩んで下さればうれしいです。

902 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/03/03(火) 22:44:42 ID:dZu9IUts

――ビュウウッ……!!
早苗の信仰の強さを表すかのように、未だフィールド内に吹き荒れるつむじ風を受けながら、鈴仙は考えていた。
キックオフ後すぐに妹紅からボールを貰い、センターサークル内でボールを押えながら。

鈴仙「(……ここはまず、どう攻めようかしら。
――敵チームは……諏訪子さんがやや下がり目で、早苗と協力したりフォローに回ったりするような位置に行ったから、
いきなりプレスを掛けられる心配は無さそう。ただ、あの位置だったらSHのサイドアタックにも充分対処可能って感じね。
だからここは、正面から行くかサイドから行くか。急いで点を取りに行くか、それとも後ろに預けて様子を見るか。
落ち着いて考えれば良いんだけど……?)」

A:自分で突破する!(鈴仙のドリブル:51)
B:妹紅に突破して貰う! 妹紅って結構キープ力あった気がするし!
C:左サイドのてゐに、ドリブル突破して貰う!
D:右サイドの佳歩に、ドリブル突破して貰う!
E:後ろの永琳に預けて、溜めを作って必殺パスで自分にまで返して貰う!
F:私のシュート力は53よ! キックオフで『マインドエクスプロージョン』したって、決まるでしょ!?
  (威力:62+1/4で敵GKに転倒ペナ(−4))250消費*現在50m地点
G:その他 自由選択枠 てゐにパスをさせたい場合などはこちらで

鈴仙のガッツ:960/960

先に2票入った選択肢で進行します。メール欄を空白にして、IDを出して投票してください。

903 :森崎名無しさん:2015/03/03(火) 22:45:27 ID:ltTnPMiw
D

904 :森崎名無しさん:2015/03/03(火) 22:45:36 ID:hTQBb2KE
C

905 :森崎名無しさん:2015/03/03(火) 22:46:06 ID:hfaCfq4o


906 :森崎名無しさん:2015/03/03(火) 22:47:58 ID:???
>私のシュート力は53よ!
そのネタやると思ったwさあ、佳歩いけえ!

907 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/03/03(火) 23:09:07 ID:dZu9IUts
D:右サイドの佳歩に、ドリブル突破して貰う!

鈴仙「(――いや、ここは佳歩ね! こないだの草サッカーでも絶好調だったし、きっと上手くやってくれるわ!)
……佳歩っ! ここはあんたが前に運ぶのよ!」

バシッ! ……ポムッ。

佳歩「はい、分かりました鈴仙さま!!」

タッ!

実況「鈴仙選手、ここは慌てずしっかりと相手を見て右サイドへバックパス。
ボールを受け取った佳歩選手は、相変わらずのすばしっこいドリブルで右サイドを突破に向かいます!」

諏訪子「――む、そっちで来たか。早苗、とりあえず小手調べだ。私達で迎え撃とう」

早苗「はい、分かりました洩矢様! 神の御威光、とくと目に焼きつけちゃってください!!」

諏訪子「私はどっちかというと闇タイプなんだけどなぁ。――ま、どっちでもいいか」

タッ! タタッ! ――ズッザアアアアアアアアアッ!!

実況「そして佳歩選手のドリブルに対しては……守矢みらくるずのCFとトップ下。
諏訪子選手と早苗選手が右サイドに寄って、タックルに向かいました〜〜!!」

908 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/03/03(火) 23:10:07 ID:dZu9IUts
先着2名様で、

★佳歩→ドリブル 51 (! card)(! dice + ! dice)=★
★諏訪子→タックル 47 (! card)(! dice + ! dice)+(人数補正+1)=
 早苗→タックル 48 (! card)(! dice + ! dice)+(人数補正+1)=★

と書き込んで下さい。カードやダイスの結果で分岐します。

MAX【攻撃側】−MAX【守備側】
≧2→ 佳歩、突破成功!
=1、0、−1→ボールはこぼれ球に。そして左から順に
(妹紅がフォロー)(人形Gがフォロー)(ピエールがフォロー)
≦−2→守矢ボールに。

【補足・補正・備考】
佳歩のマークがダイヤの時、「直情的なドリブル「(+3、吹飛3)」が発動します。
佳歩のマークがハートの時、「頭脳的なドリブル(+3)」が発動します。
佳歩のマークがスペードの時、「やや華麗なドリブル(+2)」が発動します。
早苗のマークがダイヤ・ハートの時、「海が割れる日(+2)」が発動します。
諏訪子はスキル・祟り神により、諏訪子の負傷時、被負傷者に対して祟りペナ(−1)を与えます。
早苗のスキル・奇跡を起こす程度の能力により、早苗のカードの数字が7の場合、ダイスの数値を15とします。

909 :森崎名無しさん:2015/03/03(火) 23:10:30 ID:???
★佳歩→ドリブル 51 ( クラブA )( 6 + 3 )=★


910 :森崎名無しさん:2015/03/03(火) 23:10:41 ID:???
★佳歩→ドリブル 51 ( ハートK )( 6 + 4 )=★

911 :森崎名無しさん:2015/03/03(火) 23:12:15 ID:???
★諏訪子→タックル 47 ( ダイヤ10 )( 2 + 6 )+(人数補正+1)=
 早苗→タックル 48 ( ハートJ )( 2 + 5 )+(人数補正+1)=★

912 :森崎名無しさん:2015/03/03(火) 23:12:18 ID:???
★諏訪子→タックル 47 ( ダイヤ2 )( 6 + 5 )+(人数補正+1)=
 早苗→タックル 48 ( クラブQ )( 1 + 3 )+(人数補正+1)=★

913 :森崎名無しさん:2015/03/03(火) 23:14:25 ID:???
突破きたでー

914 :森崎名無しさん:2015/03/03(火) 23:18:52 ID:???
永琳の弟子の部下に負けるとは神も落ちたものだな

915 :森崎名無しさん:2015/03/03(火) 23:27:58 ID:???
奇跡は滅多に起きないから奇跡なんだよ

916 :森崎名無しさん:2015/03/03(火) 23:31:55 ID:???
ピエールはどうするんでしょうね、永琳にバックパスされての横のゆさぶりが怖いならサイドによらずに見送るしかないけど

917 :森崎名無しさん:2015/03/03(火) 23:38:08 ID:???
鍛えてて良かった佳歩ちゃん
早苗さんの奇跡は月のファンタジスタより強力ですね
もっともあちらは最低値が最大値に変わるという強みがあるけど

918 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/03/03(火) 23:49:55 ID:dZu9IUts
★佳歩→ドリブル 51 ( クラブA )( 6 + 3 )=60★
★諏訪子→タックル 47 ( ダイヤ10 )( 2 + 6 )+(人数補正+1)=56
 早苗→タックル 48 ( ハートJ )( 2 + 5 )+(人数補正+1)+(海が割れる日+2)=58★
≧2→ 佳歩、突破成功!

諏訪子「(う〜ん、ま。こんなのっけから審判に動いて貰う必要も無いよね。
この因幡佳歩ってのも悪くは無いドリブラーだけど、早苗なら勝てるでしょ)」

佳歩の実力を過小評価していた諏訪子はそう考えて、
敢えて佳歩のドリブルコースを封じるのみに留まり、ボールの奪還は早苗に任せる事にした。

早苗「(諏訪子様がぴょこぴょこ動いて、動きを邪魔してくださっている! これだったら……!)」

タッ、バシュルルルルッ、ギュギュギュギュギューーーーッ!

早苗は諏訪子の献身的な動きに感謝しながら身を思いっきり屈め、
そして佳歩の足元を目がけて、身を捩りながら水上をスキーで滑るように突っ込んでいく。

早苗「――食らいなさい! これが私の、『海が割れる日』ですっ!!」

佳歩「………!?」

長距離・超速度のスライディングタックルは、さながら葦の海を渡る聖人の如し。
佳歩は思わず目を見開き、あと僅かでボールを奪われそうになるが――。

佳歩「(……大丈夫。確かに見た目は派手だけど、動き自体は一直線!慌てず、動かないで……)
―――そこおっ!」

ヒュッ! ―――ギュンッ、シュパァァァァァァァッ!

919 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/03/03(火) 23:51:24 ID:dZu9IUts
早苗「か、躱された……!?」

諏訪子「あの早苗が、あんなにアッサリと……!? そんなに強いなんて、聞いてないよ!」

実況「おおお〜〜! まずはここで佳歩選手が活躍しました!
諏訪子選手の執拗なマークを潜り抜け、早苗選手の神がかったタックルを僅かな動きで回避!
更に右サイドを上がっていきます!!」

鈴仙「ナイスよ、佳歩!(――でも、ここからが問題ね。なんてったって、あの佳歩の前に居るのは……)」

ピエール「――さあ、ドリブルかい? サイドチェンジかい? それとも……シュートかい?
そのどれを選んだとしても、必ずここで君を防いでみせよう」

人形G「――フォロー。もしくは共同にてタックル・パスカットへ向かう準備――」

佳歩「……ッ!」

実況「ですが、佳歩選手の近くにはピエール選手と人形G選手が寄って来ています!
とはいえ、慌ててプレスに行くでも無く、隙あらばパスカットやブロックにも行けるような微妙な位置!
素晴らしい突破を見せた佳歩選手も、ピエール選手の圧倒的存在感に足踏みです!」

佳歩「ううっ、どうしましょう鈴仙さまぁ……」チラッ

鈴仙「(――佳歩が困っているわね……! そのまま突破も、パスで躱すのも難しそうだし、
シュートにしたって、ゴールからは30メートルは離れているんだから、しょうが無いけれど。
一番安全なのは、ボランチの師匠にバックパスをして、ドリブル突破なりゆさぶりを掛けて貰うなりして貰う事。
でも、そうすると攻勢に隙が出来て、折角佳歩が通してくれた早苗も、体勢を取り戻しちゃうかもしれない……)」

鈴仙は自分のやや後方に居る佳歩とピエール。
そして更に後方で、タックル失敗から立て直して、永琳の周辺に向かいつつある早苗の姿が見える。

920 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/03/03(火) 23:52:34 ID:dZu9IUts

鈴仙「(ピエール君は焦る姿も見せない。根負けするのは佳歩の方が先でしょうね。
ここは何か、佳歩に一声かけてあげたいけれど……!?)」

A:「佳歩! ここはドリブル突破よ!」
B:「佳歩! ここは左サイドのてゐにパスよ!」
C:「佳歩! ここは思い切って必殺シュート、『ラビットテイル』よ!」
D:「師匠よ! 後ろの師匠に一旦戻して、必殺パスで左サイドのてゐに渡して貰うのよ!」
E:「師匠よ! 後ろの師匠に一旦戻して、ドリブルで早苗やピエール君を抜き去って貰うのよ!」
F:「え〜い! 兎に角頑張るのよ佳歩〜〜!」(*佳歩の判断に任せます)
G:その他 自由選択枠

鈴仙のガッツ:960/960

先に2票入った選択肢で進行します。メール欄を空白にして、IDを出して投票してください。

921 :森崎名無しさん:2015/03/03(火) 23:52:59 ID:hTQBb2KE


922 :森崎名無しさん:2015/03/03(火) 23:53:24 ID:V9nLIhso
D

923 :森崎名無しさん:2015/03/03(火) 23:56:10 ID:???
神奈子にバンバンTDNシュートはなってガッツ浪費させたいけど余裕がないんだよな
微妙に

924 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/03/03(火) 23:58:44 ID:???
Dが選ばれたところで、今日の更新とこのスレでの更新はここまでにしようと思います。
明日はスレ建てをしまして、多分少しは更新が出来ると思っています。
また、スレタイにつきましては直前まで募集しておりますので、追加&新規で案がありましたら、

【】鈴仙奮闘記27【】

の形で考えて下さると幸いです。
次スレは、守矢みらくるずとの試合で1スレ埋まるかな…と思います。

それでは、皆さま、本日もお疲れ様でした。

925 :森崎名無しさん:2015/03/04(水) 00:09:51 ID:???
鈴仙「佳歩は(半分くらいは)私が育てた」(えっへん)
早苗「なんと!? 私も弟子を育てるべきですね!」

諏訪子「やばい、早苗がいきなりキラキラし始めた!」

神奈子「ああ……あんなに楽しそうな早苗は久しぶりだ。ありがとう鈴仙……」
諏訪子「なんか感動してるー!?」

うん、私の中の早苗さんのイメージはおかしい
だれとでも漫才を始めてしまう
鈴仙さんと漫才する日は来るのか!?

乙ロットー!

926 :森崎名無しさん:2015/03/04(水) 00:13:26 ID:???
奇跡というと、そのときふしぎな事が起こった 位はないとなあ
乙ロットー!

927 :森崎名無しさん:2015/03/04(水) 00:15:40 ID:???
>>926 息をするかのように奇跡を引き起こす奴とは比較してはいけない

928 :森崎名無しさん:2015/03/04(水) 20:07:47 ID:???
最初はなだれ攻撃ってリスク高いしなあ……って思ってたけど
なだれ攻撃とオフサイドトラップ組み合わせたら強くない?
けど特訓やウサギさん強化も捨てがたいね

929 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/03/04(水) 23:14:47 ID:???
新スレを立てて参りました。
以降は新スレの方で更新させていただきます。
【復活の】鈴仙奮闘記27【N】
http://capmori.net/test/read.cgi/morosaki/1425474393/l50

>>925さん、>>926さん、乙ロットありがとうございました。
次スレでも鈴仙奮闘記をよろしくお願いします。

930 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/04/25(土) 12:25:08 ID:???
【埋めネタ・能力値公開I】

依姫「みなさん、こんにちは。さあそれでは、今日は地霊殿サブタレイニアンローゼスの能力値を公開していき……」

豊姫「依姫」

依姫「な、なんですかっお姉様。
そんな『まさかお前、このままさも何事も無かったかのように振る舞うのか?』みたいな怖い顔をして……」

豊姫「だって……ねえ。地霊殿チームと試合があったのなんて、もう半年近くも前になるのよ?
それで能力値を公開したって、遅いとか以前に、皆忘れていると思うわ」

依姫「そ、そんな事ありませんって! それに、このスレがゲームである以上、
やはり設定された能力値を公開する事は、一種のフェアプレーにも繋がると思いますし、
読んで頂く方にとっても、選手の実力差を正確に認識する事は、より分かり易く戦略的な攻略に繋がります!」

豊姫「じゃあ、もっと早く公開しなさいよ」

依姫「善処します。善処しますからその麗しい笑顔でドスの効いた声を止めてください……。
――と、いう訳で。中山君を抜いた永遠亭ルナティックスを大いに苦しめたものの、
結果的には3−2で敗北してしまった、地霊殿サブタレイニアンローゼスの能力値はこちらになります」


−J−H− J空 H勇儀
−−−−−
F−−I− Fお燐 I矢車/松山
−−−−−
−G−E− Gパルスィ
−−D−−
A−B−C Aヤマメ Bキスメ Cこいし 
−−@−− @さとり

931 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/04/25(土) 12:26:13 ID:???
選手名    ド  パ  シ  タ  カ  ブ  せ   総 高/低 ガッツ 才
J空     .45 47  50  47  46  47  51  333 5 / 3  800  4
I矢車   .51 .49 .50  51  50  50  50  351 4 / 4  900  4
 松山    50 .48 .49  50  49  49  49  344 2 / 2  900  4
H勇儀   .50 .48  52  50  47  50  52  349 3 / 3  950  4
Gパルスィ 48 .47  46  47  47  47  46  328 2 / 2  700  4
Fお燐   .49  48  45  43  45  42  42  314 1 / 2  700  4
Eゾンビ妖精44  44  40  43  43  40  40  294 1 / 1  600  4
Dゾンビ妖精44  44  40  43  43  40  40  294 1 / 1  600  4
Cこいし  ..50  49  48  48  48  47  47  337 3 / 3  750  4
Bキスメ  .41  41  40  42  42  50  46  302 1 / 1  700  4
Aヤマメ  45  45  41  46  49  47  47  320 1 / 2  700  4
@さとり  ..48  47  47  47  47  46  49  321 2 / 2  700  4 パンチング56、キャッチ54

スタメンフィールダーの総合値合計:3215

932 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/04/25(土) 12:28:10 ID:???
  J空
プチフレア(シュート+4)120消費
メガフレア(シュート+6、吹飛4)200消費
八咫烏ポスト(高パス+2)100消費
八咫烏ダイブ(低シュート+4)200消費
八咫烏ヘッド(高シュート+4)200消費
核反応制御不能ヘッド(八咫烏ヘッド時に1/4で発動、高シュート+6)

  I矢車
ホッパーキック(高シュート+3)160消費
スキル・影の覚醒(試合時確率で松山と人格交代する)

  I松山
■■シュート(シュート力+6、吹っ飛び係数5)200消費
■■■■オーバー(高シュート力+2)120消費
■■■タックル(1/2でタックル力+3、吹っ飛び係数4)
■■■パスカット(1/4でパスカット力+2)

  H勇儀
地獄の苦輪(1/4でドリブル+3、吹飛1)
強引なドリブル(1/2でドリブル+2、吹飛2)
四天王奥義「三歩必殺」(シュート+12、吹飛0、完全フリー時限定)350消費
大江山嵐(シュート/空シュート+9、吹飛2)250消費

  Gパルスィ
グリーンアイドモンスター(1/4でドリブル+3)
ジェラシーボンバー(シュート+6、吹飛4)200消費
丑の刻参り(1/4でタックル+2、吹飛2)
シロの灰(1/4でパスカット+2)
スキル・橋姫(マークした相手に対し、即座にもう一度判定に向かえる)

933 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/04/25(土) 12:29:22 ID:???
  Fお燐
キャットランダムウォーク(1/4でドリブル+5)
キャッツウォーク(1/4でドリブル+3)
スプリーンイーター(シュート+5)160消費
スキル・サイドアタック○(ライン際に居る時、全能力+2)

  Cこいし
DNAの瑕(パス+2)60消費
ブランブリーローズガーデン(低シュート+4)200消費
無意識ダーティディフェンス(任意でタックル+5、1/4で失敗)
妖怪ポリグラフ(1/4でパスカット+3)
恋の埋火(1/4でブロック+4)100消費
無意識セービング(自分のカードがJ〜K、JOKERで相手絶対失敗)0消費

  Bキスメ
飛んで井の中(1/2でブロック+6)150消費

  Aヤマメ
石窟の蜘蛛の巣(1/2でパスカット+3)
原因不明の熱病(1/4でブロック+6)150消費
フィルドミアズマ(1/4でブロック+4)100消費
カンダタロープ(低クリア+3)160消費

  @さとり
とめます!(1/4でセーブ+2)
スキル・覚妖怪(PA内のシュートについてセーブ+5、一対一+5、読み違え発生しない)
スキル・一対一+3
スキル・想起(相対する選手の知り得る技をコピーして使用可。その技に使用するガッツの1.5倍を消費)

934 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/04/25(土) 12:30:45 ID:???
豊姫「……こうして見ると、前評判だった一芸特化というよりは、割とバランスが良さげねぇ」

依姫「そうですね。純粋な一芸特化と言えそうなのはキスメ選手くらいで、
他の選手は一芸に秀でてはいても、もう一、二程度の分野にもそれなりの適性がある。そんなイメージでした」

豊姫「このチーム最大の実力者である星熊勇儀は、まさにそんな感じだったわね。
無論彼女の自慢は、完全フリー時限定とはいえ大会最強の威力を出せる『三歩必殺』と、
その逆に、地上、空中どこからでも撃てる上に燃費・威力共に申し分ない『大江山嵐』の必殺シュート。
だけど、ドリブルにもパワフルな技を持ち、体格を生かしたタックル・せりあいも悪くはない……。
レミリア・スカーレットや霧雨魔理沙にも並び得る、一流のストライカーだと思うわ。
旧地獄ボンバーの異名から分かるように、彼女のイメージはウルグアイの火野君ね」

依姫「中盤の矢車想こと松山光君は、バランスの取れた高水準の能力を持っていました。
矢車想は全能力が高く、空中戦に優れ。そして、松山光は技が多彩で、地上戦に優れているという双極の長所がある。
場面に応じて二つのモードを切り替えられれば、中々手ごわかったかもしれませんね」

豊姫「GKの古明地さとりは、覚妖怪の特性さえなければ、八意様の居ない輝夜レベルの守備力。
だけど、ことPA内においてはまさに鉄壁。そのパンチ力は圧巻の61、一対一の性能は読み違え無しの57!
この試合に関しては、ダイレクトシュートとドリブルを得意とする八意様は、相性が悪かったですわね。
想起技については当初考えてなったけれど、JOKERでオーバーラップしたので付けてみたわ。
本人の能力値がそれほどでも無いから、あまり活躍は出来なかったけれど」

依姫「地霊殿のペットコンビ、お燐とお空はドイツのカペロマンとマーガス……と、いうよりは
実は中国の王君と飛君をイメージした感じですね。具体的には、怪鳥=八咫烏って感じです。
いつか松山君とトリオになって、トリプルパスカットを披露してくれるかもしれません」

935 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/04/25(土) 12:35:07 ID:???
豊姫「古明地こいしは、本人自体は無難な能力。
だけど、反則にもならないダーティディフェンスが中々厄介な存在だったわね。
地上シュートが撃てない代わりに守備力が高くなったジェトーリオ君的なイメージかしら?
無意識セービングは設定したけど、結局使う機会が無かったわ……」

依姫「最後に、気ままな地底妖怪の黒谷ヤマメ、水橋パルスィ、キスメの三人を纏めて紹介します。
黒谷ヤマメは、パスカットが得意なDFという事で、あまり活躍出来ませんでしたが。
それでも、安易にパスで切り込む事を封じた、という意味で、相手を牽制出来たかもしれません。
水橋パルスィは、予想外の活躍を見せてくれました。八意様の体力を無為に削らせる事が目的だったのですが、実際に防いでみせるとは!
キスメは、ミドルシュートに弱いという地底チームの弱点を、見事に補強してくれました。まさにキスメマジックですね」

豊姫「名無しのゾンビ妖精については……まあ、雑魚妖怪チームの名無し程弱くは無いけど、
特別強くも無い、と言った感じかしらね。ただ、攻撃的なチームらしく、ドリブルとパスが高めに設定されているわ」

依姫「――さて。何とか容量以内に纏める事が出来ましたね」

豊姫「そういや、結構ギリギリだったわね……容量」

依姫「取りあえず、西行寺チームと守矢チームの能力値公開は早めにやりたいと思っています。
もう一つ、どうしても公開したいデータもありますからね。その際に一緒に公開する予定です」

豊姫「――苦節二年で、第二章ももうすぐクライマックス!
守矢チーム戦はまだ少し予選の延長の雰囲気を残していたけれど、ここから先の展開はまさにノンストップ!
八意様と八雲紫の思惑、豊聡耳神子と日向小次郎の陰謀、博麗霊夢と霧雨魔理沙。そして森崎有三と中山政男の苦悩。
幻想郷と外の世界を揺るがす大きな流れに巻き込まれるレイセンの運命は如何に……!!
――的な展開を目指していきたいと思うから、これからも読んでくれれば幸いですわ」

依姫「……目指していきたいと思う(本当にそうなるとは言ってない)」

豊姫「依姫、なんか言った?」

依姫「い、いえっ。何でもございませんお姉様っ!?」                       〜能力値紹介I・完〜

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