キャプテン森崎 Vol. II 〜Super Morisaki!〜
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空母大勝利!希望の未来へレディー・ゴー!

1 :◆2pV1gRdG.o :2015/03/07(土) 22:49:09 ID:???
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   |::::i:i:i    .   ゝィ ィ,.,.:'〆/:::::/i:/    私の時代が……来る!?
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   |二二.l/  /   '  ./ !::::::/:/
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   |ナ、ヽハ /      i   .イ:/
   |ニニ ‐ i       }   ムイ
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   |ニム  ハ    }
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   |ニi|.レ   ',  {
   |ニヽ    }{ヽ i
   |ニ7∧  リ i i

773 :4月バカ ◆2pV1gRdG.o :2015/03/31(火) 00:31:05 ID:???
雷「あっ、今日はエイプリルフールだったわね!」

明石「おおっ!」

香取「そうですね。それで?」

雷「雷に嘘ついたのはそういう訳だったのね。
  でも、さすがにそれはあり得ないってばー」

香取「ふふ、よくできまし…」

雷「精々が幼稚園生ぐらいの子供よ!」

香取「やっぱりダメです。雷ちゃんも落第にしましょう」

明石「ああっ!なんで自分でそんなダメージ喰らってるんですか!」

香取「いいですか!いません!子供がいるというところから冗談なんです!」ジタバタ

明石「おさえておさえて!」

774 :4月バカ ◆2pV1gRdG.o :2015/03/31(火) 00:32:18 ID:???
香取「……取り乱しました」

明石「もう。自分でダメージ受けるようなら言わなければいいのに…」

香取「それとこれと話は別かと。やっぱり雷ちゃんも落第です」

明石「(すごい私情入ってきた…)」


☆いるのは雲龍・舞風・霰・雷・曙・提督の全6名です

つく嘘と対象指定↓

775 :扶桑姉様と添い寝がしたい名無しさん:2015/03/31(火) 00:37:51 ID:???
提督
明石さんのスカートは
提督が手を入れる為に
サイドが開いてるんですよ

776 :扶桑姉様と添い寝がしたい名無しさん:2015/03/31(火) 00:40:23 ID:???

とっておきの最終兵器を与えます。音声認識によって反応するものです。

要するに、アレ。

777 :4月バカ ◆2pV1gRdG.o :2015/03/31(火) 00:45:46 ID:???
香取「残り人数も少なくなってきましたね」

明石「えーと、残りは提督・曙さん・霰さんの3人ですか。
    誰から行きます?」

香取「提督で。とっておきのネタがあるんです」ニヤリ

明石「(何かイヤな予感が……)」

眼鏡の奥の眼光がキラリと光る。
そのドヤ顔にどうしようもない不安が頭をよぎるが…。
しかし、これまでもロボが壊れる以外はなかったし、きっと大丈夫だろう。
そう…香取を信じたのだ!

香取「提督。明石さんのスカートってサイドが空いていますよね」

提督「ああ、そうだな。何でそんな形なんだってよく思っているが」

香取「実は提督が手を入れる用なんですよ」

明石「!?」


なんですかそれ!→! numnum

81〜 香取、からかうのもいい加減にしてくれ
51〜80 明石、それは本当か?
〜50 ほう(スポ
ぞろ目 んもう!香取さん!ハッキリ言ったら恥ずかしいじゃないですか!

778 :扶桑姉様と添い寝がしたい名無しさん:2015/03/31(火) 00:47:26 ID:???
なんですかそれ!→ 80

779 :扶桑姉様と添い寝がしたい名無しさん:2015/03/31(火) 00:49:00 ID:???
惜しいのか惜しくないのか

780 :4月バカ ◆2pV1gRdG.o :2015/03/31(火) 00:55:56 ID:???
対して惜しくはないですね……。

明日中にあと二人終わりそうなので次何するか投げつつ今日はここまで
2ひょうけち


1. エイプリルフール編
2. 逆転明石
3. 愉悦部プリンツちゃん
4. 提督「瑞鶴を嫁にするぞ!!!」
5. ほか

781 :扶桑姉様と添い寝がしたい名無しさん:2015/03/31(火) 01:13:11 ID:???
ロリコン警察24時 〜スーパー明石から皆を守れ!〜
にするか
艦娘料理大会(サバト) 参加者:比叡とか磯風とか
にするか
「拙者未来で吹雪ちゃんと結婚した夢見たでござる」とか言ってたあいつ元気かなあ……
〜 提督だけ集めてみた編 〜
とか、色々迷うなあ

じゃあ、4でお願いします。

782 :扶桑姉様と添い寝がしたい名無しさん:2015/03/31(火) 02:48:25 ID:???
3

783 :扶桑姉様と添い寝がしたい名無しさん:2015/03/31(火) 06:19:15 ID:???
3

784 :4月バカ ◆2pV1gRdG.o :2015/03/31(火) 21:01:43 ID:???
>>781 案ありがとうございます!!!でも明石さんはロリコン治癒しましたから!!!

やっぱりこのスレ愉悦部員多いですよね?

785 :扶桑姉様と添い寝がしたい名無しさん:2015/03/31(火) 21:19:08 ID:???
女の子のお悩みを解消するのが好きなだけです(にっこり)

786 :扶桑姉様と添い寝がしたい名無しさん:2015/03/31(火) 21:29:59 ID:???
全部ぶっ壊しちゃえば悩みなんて無くなるもんネ!

787 :全て壊すんだ ◆2pV1gRdG.o :2015/03/31(火) 21:39:35 ID:???
提督「……明石、それは本当か?」

明石「えっ…それは……」


1. 嘘ですよ
2. 嘘に決まってます
3. 嘘じゃないわけがないです
4. ありえん
5. そうですよ
6. ほか

788 :扶桑姉様と添い寝がしたい名無しさん:2015/03/31(火) 21:54:18 ID:???
6恥ずかしいので言わせないでください

789 :全て壊すんだ ◆2pV1gRdG.o :2015/03/31(火) 22:02:56 ID:???
明石「い、言わせないでくださいよ、もう………」ポッ

香取「えっ」

香取「えっ」

790 :全て壊すんだ ◆2pV1gRdG.o :2015/03/31(火) 22:06:49 ID:???
こうして明石と提督は仲良く工廠に向かっていった。
香取は一人になった。

香取「どうしてこうなった……」

香取「どうしてこうなったんですか!!」

雷「安心なさい!私がいるじゃない!」

香取「雷ちゃん……!」グスッ

香取は恥も外聞もなく雷の胸で泣いた。
ひとしきり泣いた後、頭に浮かんだのはエイプリルフールのことだった。

香取「(そういえば…霰ちゃんにだけ嘘をついていませんね)」


☆いるのは雲龍・舞風・霰・雷・曙・提督の全6名です

つく嘘と対象指定↓

791 :扶桑姉様と添い寝がしたい名無しさん:2015/03/31(火) 22:14:14 ID:???

という事で貴方にも既に誰かが嘘をつきました。
さて貴方に対して誰がどんな嘘をついたと思いますか?


792 :全て壊すんだ ◆2pV1gRdG.o :2015/03/31(火) 22:15:00 ID:???
(あっ曙ちゃんもだ ありがとうございます!)

793 :全て壊すんだ ◆2pV1gRdG.o :2015/03/31(火) 22:24:42 ID:???
曙「ん……?香取さん…何してるの…?」ヒキッ

香取「(あ、曙さんもまだでしたね)」

どんな嘘を吐くべきか、そう思うと言葉がするりと出た。
まるでずっと嘘をつき続けているように。

香取「実は、エイプリルフールで嘘をつかれてしまって…。あまりのショックで」

曙「ああ…。なんか下らない嘘ついてる奴いそうよね」

香取「」ザク

雷「私もさっき、香取さんに嘘つかれたわ!提督のお母さんって言ってたわ!」

曙「えええ?…さすがにその嘘はどうなの?」

香取「う、うぅぅ……」

香取「(いや…。ダメージを受け続けているわけにも!ここは…)」

794 :全て壊すんだ ◆2pV1gRdG.o :2015/03/31(火) 22:31:11 ID:???
香取「…実は、情報操作耐性試験目的で行っていたのです」

曙「…それも嘘ってわけ?」

香取「いえ、これは誓って本当です。
    その一環で私が雷ちゃんに嘘をついたのですが…同じように曙ちゃんにも誰かが嘘をついたはずです」

雷「え?そうなの?」

曙「そんな覚えないけど……」

香取「よく思い返してみてください」

曙「………」


巧妙な嘘→! numnum

81〜 嘘を看破!
61〜80 クソ提督!
46〜60 舞風の奴…
31〜45 霰……?
16〜30 雷、あんたまさか…
〜15 まさか雲龍さんの…?

795 :扶桑姉様と添い寝がしたい名無しさん:2015/03/31(火) 22:32:43 ID:???
巧妙な嘘→ 86

796 :扶桑姉様と添い寝がしたい名無しさん:2015/03/31(火) 22:34:03 ID:???
さっすが〜! ぼのぼのちゃんはウソが分かるッ!!

797 :これは有能 ◆2pV1gRdG.o :2015/03/31(火) 22:54:31 ID:???
曙「それも嘘なんでしょ?」

香取「……それはどうしてですか?」

曙「そういう悪ノリに付き合いそうな人がクソ提督くらいしかいないし。
   そのクソ提督とは今日は話してないから」

自分の嘘を悪ノリと一刀両断され、うぎぎとなる香取。
その表情の変わり具合で、曙は自身の判断への確信を深める。

曙「クソ提督のお母さんとか、そういう嘘ならまだしもそういう艦隊の皆を疑わせるような嘘ってどうなの?」

香取「」ザク

曙「エイプリルフールだからってついていい嘘と悪い嘘あるでしょ。大人ならそれぐらいわかりなさいよ」

香取「」ザクザクブシャア

雷「め、目がうつろになってるわ!曙!言い過ぎだって!」

曙「うっ…。わ、私は悪くないでしょ!変な事言い出したクソ練習艦が悪いし!」

香取「」

798 :これは有能 ◆2pV1gRdG.o :2015/03/31(火) 23:00:20 ID:???
暗い底の中に、香取の意識はあった。
ボロボロになり、もう嫌だと悲鳴を上げ、暗闇の中のたうつ。
自分が嘘をつき始めた理由、それは曇りなどない。
明石に言った通り、艦娘たちの耐性を見ようと思っての事だ。
それがどうしてこうなった。
どうしてこうなったのだ。

もう嫌だ。部屋に帰りたい。
今日を全て嘘にして、ずっと眠っていたい。


☆絶望の渦中

1. 眠気に身を委ねる
2. 自分はまだ霰ちゃんに嘘をついていない!
3. 雷お母さんに甘える
4. ほか

799 :扶桑姉様と添い寝がしたい名無しさん:2015/03/31(火) 23:08:33 ID:???
3

800 :香取さん堕ち ◆2pV1gRdG.o :2015/03/31(火) 23:17:01 ID:???
雷「大丈夫よ香取さん!」

闇を切り裂き、雷鳴のようなその声が響き渡る。
優しい声、頼もしいその声。
のたうっていた意識が浮かび上がり、その姿を見つめる。
小さいその姿に、確かに母性が見えた。

雷「私がいるじゃない!」ペカー

いや、神性をみた。
後光が射して見えた。
思わず香取は呟いていた。

香取「おかあ……さん…」

雷「よしよし」

ぎゅっと抱きしめられる。
それだけで傷が癒えていくような気さえした。
そうだ、母の腕の中にある。それだけで私は全てから守られているのだと、香取は安堵の涙を流す。
曙はドン引きしていた。

801 :香取さん堕ち ◆2pV1gRdG.o :2015/03/31(火) 23:23:25 ID:???
…こうして。
舞風を混乱の渦に巻き込んだエイプリルフール問題は終わりを告げた。
明石と提督がやたらイチャつくようになったり。
香取が幼児退行し、雷をお母さんと甘えるようになるという傷跡を残して。

雲龍「…もう暖かいから腹巻はいらないわね」ポイ

霰「一体何があったんでしょう……」

舞風「よし!こうなったらカグラを目指して踊るよー!」

曙「……まだ騙されてるんじゃないわよ!」


<<雷ちゃんは私の母になってくれるかもしれなかった女性だ!>>

802 :◆2pV1gRdG.o :2015/03/31(火) 23:26:45 ID:???
続けて愉悦部プリンツちゃんの物語を始めます


☆中身はどうする

1. 相談員プリンツ
2. ビスマルク姉様の恋路を後押しプリンツ
3. エイプリルフールプリンツ
4. 街で愉悦探し
5. ほか

803 :扶桑姉様と添い寝がしたい名無しさん:2015/03/31(火) 23:33:53 ID:???


804 :扶桑姉様と添い寝がしたい名無しさん:2015/03/31(火) 23:34:06 ID:???
4

805 :◆2pV1gRdG.o :2015/03/31(火) 23:42:29 ID:???
どうも!私たちの鎮守府に帰ってきたプリンツ・オイゲンです!
提督は結局お姉様と普通にケッコンして、他の子たちも大分落ち着いてしまいました。
そういうわけで私は気分転換のために街に出てきているのです。
前にスゴいヘンな人にも会ったし、街には無限の可能性があるって思うな!

プリンツ「うーん、何か面白そうなの……。あっ、あれは……↓!?」

806 :扶桑姉様と添い寝がしたい名無しさん:2015/03/31(火) 23:47:56 ID:???
菫さん

807 :扶桑姉様と添い寝がしたい名無しさん:2015/03/31(火) 23:48:26 ID:???
この人いつも徘徊してんな

808 :◆2pV1gRdG.o :2015/03/31(火) 23:49:39 ID:???
菫さん好きだな!


☆どんな菫さん

1. 相変わらずパーフェクトルーザー
2. 淡から京太郎を取り戻しドヤ顔
3. 京太郎?なんだそれ?
4. ほか

809 :扶桑姉様と添い寝がしたい名無しさん:2015/03/31(火) 23:53:32 ID:???
1
淡に勝てる要素がまるで思い付かぬ

810 :扶桑姉様と添い寝がしたい名無しさん:2015/03/31(火) 23:58:08 ID:???
4 その愉悦とやらをぶっつぶす(シャープシュートで物理的に)

811 :扶桑姉様と添い寝がしたい名無しさん:2015/04/01(水) 00:00:46 ID:???
??「お、アーリークロスの出番ですか?」

812 :永遠のルーザー ◆2pV1gRdG.o :2015/04/01(水) 00:09:07 ID:???
菫「ふふふ……京太郎…ふふふふふ」フラー

焦点の合わぬ目でフラフラと歩く黒髪の少女。
通り過ぎる人々が避けるその姿に、見覚えがあった。
というか、前見たまんまの姿である。

プリンツ「(あの人……あれって)」

プリンツ「スミレさーん!おーいっ!」

菫「一緒に映画に?ふふふ、仕方ないなあ……」フラー

プリンツ「(ダメだこりゃ。全然目に入ってないみたいだよ)」

そういえば…とプリンツは前の事を思い出す。
アドバイスを受けて後輩…京太郎を淡から奪おうとした菫だが、麻雀勝負を挑みボロ負けしていた。
その姿はとっても愉悦できたので、後の事は知らなかったのだが…。

プリンツ「(まだボロ負けしてるんだろうなあ)」

そして幻想の中の恋人とイチャついていると…。
非常に可哀想な状態だった。

813 :扶桑姉様と添い寝がしたい名無しさん:2015/04/01(水) 00:20:13 ID:???
スタンド使いは引かれ合うって言うけど、まさか

814 :永遠のルーザー ◆2pV1gRdG.o :2015/04/01(水) 00:20:25 ID:???
プリンツ「(うーん、でも放っておけないよね?)」

人が避けて歩くその彼女の背を追っていく。
無論親切の心などではない。
彼女の心に宿るのはねじれた善意。

ポンッ

菫「京太郎?なんだ?甘えん坊さんだ……」

プリンツ「Guten Morgen!」ニコ

菫「あ……う……?」

プリンツ「今日も暗い顔しているけど、どうかしたの?」

菫「お前は……プリンツ…オイゲン…」

プリンツ「そうそう。ようやく正気に戻った?」

菫「……ああ」

首を傾げ、にこりと笑いかける。
菫は夢から覚め、その絶望感を静かに表情に滲ませていた。

815 :そうか!艤装はスタンドだったのか! ◆2pV1gRdG.o :2015/04/01(水) 00:25:53 ID:???
プリンツ「また相談に乗るよ?今日はどうしたのかな」

人好きのするプリンツの微笑み。
ささくれた菫の心はその表層に騙されてしまう。
前と同じく、その理由を素直に吐露してしまう。

………

プリンツ「デートを目撃した…なるほどー」

菫「ああ…。私が休日に遊びに行こうと思ったらだ!あの!あの忌々しい金髪がッ!!」

プリンツ「わわっ」

菫「……っと、すまない…。どうも最近不安定でな…」

プリンツ「ううん、いいんだよ。んー、そうだなあ…」


☆アドバイス☆

1. 略奪愛だよやっぱり!
2. 恋敵は消すもの
3. 本当にキョウタローのこと好きなの?
4. さっぱり諦めたら?
5. ほか

816 :扶桑姉様と添い寝がしたい名無しさん:2015/04/01(水) 00:28:15 ID:???
5
勝ってる所で勝負していこうよ

817 :悩み相談プリンツちゃん ◆2pV1gRdG.o :2015/04/01(水) 00:36:19 ID:???
プリンツ「やっぱり勝ってるところで勝負したらいいんじゃない?
      じゃないとやっぱり奪ったりなんてできないよ」

菫「じゃあやはり麻雀を…」

プリンツ「ボロ負けしてたよね?」

菫「」ザクザクザクブシャア

悪意も何もなく、単純に事実を突きつける。
間違った自信、それこそが菫の最大の敵ではないのか。

菫「だ、だが……私は淡に何が勝っているんだ…」

プリンツ「身体じゃないかな?」スッパリ

菫「な、ななななななななななっ!?」

プリンツ「別に恥ずかしがることじゃないでしょ?それだって立派な長所の一つだよ」

躊躇いもないプリンツに、顔を赤くし慌てる菫。
実際その身体は淡と比べ幾段か成熟している。
(阿知賀ポータブルの事は忘れよう)

818 :悩み相談プリンツちゃん ◆2pV1gRdG.o :2015/04/01(水) 00:41:35 ID:???
菫「し、しかしだな……」

当然気が進まない菫。
それもそのはず。彼女は花も恥じらう女子高生なのだ。
自分の身体を武器と捉えるような感性があればこのような事態に至っていない。

プリンツ「あんまり誘惑とかはダメなの?」

菫「…う、うん。そういう爛れた感じじゃなくてあまあまな恋人にだな……」


☆(何言ってるんだろうこの人)

1. じゃあ他の長所探そうか
2. そんなこと言ってたら勝てないよ
3. こいつはもうダメだ、見切りをつけよう
4. ほか

819 :扶桑姉様と添い寝がしたい名無しさん:2015/04/01(水) 00:43:17 ID:???
1
長(い)所か…。
弓と矢じゃないかな(名案)

820 :悩み相談プリンツちゃん ◆2pV1gRdG.o :2015/04/01(水) 00:48:47 ID:???
プリンツ「そっか。じゃあ別の長所探さないとね」

菫「…そ、そうだな!私のいいところは…!そう、これだ!」


☆自称長所

1. 麻雀が強い
2. かわいい
3. 弓と矢
4. 頭がいい
5. ほか

821 :扶桑姉様と添い寝がしたい名無しさん:2015/04/01(水) 00:49:41 ID:???
2

822 :悩み相談プリンツちゃん ◆2pV1gRdG.o :2015/04/01(水) 00:56:33 ID:???
あっ…(察し)

というところで今日はここまでとします。
カグラEVを買いました。お兄様のDLCも販売されるようで楽しみですね!

823 :悩み相談プリンツちゃん ◆2pV1gRdG.o :2015/04/01(水) 21:15:48 ID:???
公式もお兄様ネタでお兄様ネタが被るなんて…うごご…

824 :扶桑姉様と添い寝がしたい名無しさん:2015/04/01(水) 21:36:26 ID:???
います

825 :悩み相談プリンツちゃん ◆2pV1gRdG.o :2015/04/01(水) 22:21:38 ID:???
菫「可愛さ…。そうだ、可愛さで上回っている!!」

プリンツ「(この人本当に頭おかしくなっちゃったんじゃないかな?)」

プリンツ「(この前相手の人を見たけど、可愛さという点では勝負になってないよ。
       逆に美人というところだったらスミレさんの方が上なんだけど。
       ……うん?可愛さに、麻雀の強さ?ひょっとして…?)」

間違った方向に発揮される天才的な観察眼が、今発揮される。
菫が自分の長所として挙げた点、それらの共通点を鋭く見抜く。
つまりそれは―

プリンツ「ねえ。さっきからスミレさんが自分で言ってる長所ってさ…」

菫「ああ…。何だ?」

プリンツ「スミレさんが相手の人に勝っていたいものじゃないのかな?」

菫「」

プリンツ「(あ、やっぱりそうなんだ)」

826 :悩み相談プリンツちゃん ◆2pV1gRdG.o :2015/04/01(水) 22:24:11 ID:???
自分の誇りである麻雀の強さ。
恥ずかしいけれど、京太郎が認めてくれた可愛さ。
それこそが菫が勝っていたいと願い、現実で大敗している要素。

プリンツ「いろんな要素で負けてるとは思うけど、その二つで負けるのは余程悔しいみたいだね」

菫「ぐぅぅっ……!!」

菫「お、お前は!お前は一体なんなんだ!私の思い出したくないことをズバズバと!」

プリンツ「あっ、ごめんごめん。でもさあ」

プリンツ「現実から目を逸らし続けていたから、今があるんじゃないかな?」

827 :悩み相談プリンツちゃん ◆2pV1gRdG.o :2015/04/01(水) 22:32:19 ID:???
菫「や、やめろおおおおおおおおおおおおおおっ!!」

プリンツ「……」ニコニコ

優しい笑顔のまま放たれる強烈な言葉に、菫は自我が崩れるほどの衝撃を受けていた。
そうだ。その通りだ、と自身の中の理性は同意している。
しかし、認めたくない。
自分が誇っていたその点で負け、愛しい人を奪われるなど!

菫「ううっ…ぐっ………」

プリンツ「本当はもう、どうすればいいのかわかってるんじゃないかな?」

菫「なんだと…?」

プリンツ「そこまで奪われたくないものなら、何を犠牲にしても手に入れなければならないってこと。
      そして今スミレさんがどうすべきかってことを」


菫の答え→! card

ダイヤ→ああ!告白してやる!
ハート→プリティな魔法少女になる
スペード→淡にシャープシュート(物理)だ!
クラブ→ああ…もうこうなれば身体を使うしかない!
JOKER→タイムマシンを作ればいい…そういうことか!

828 :扶桑姉様と添い寝がしたい名無しさん:2015/04/01(水) 22:34:40 ID:???
菫の答え→ スペード2

829 :扶桑姉様と添い寝がしたい名無しさん:2015/04/01(水) 22:34:47 ID:???
菫の答え→ ダイヤ3

830 :扶桑姉様と添い寝がしたい名無しさん:2015/04/01(水) 22:35:36 ID:???
一番面白いのが来たね。

831 :悩み相談プリンツちゃん ◆2pV1gRdG.o :2015/04/01(水) 22:38:59 ID:???
菫「ああ……そうだな」スクッ

プリンツ「(あ、どうするのかな?)」

少しばかりワクワクして、菫の答えを待つプリンツ。
果たして愉悦できるような答えが来るだろうか。
人好きのする笑顔は崩さず、続きを促す。

菫「…淡にシャープシュート(物理)して排除してやる!」

プリンツ「うん!………うん?」

菫「私の弓道力を見せてやる!!見てろ淡!貴様を入水させてやるーッ!!!」

プリンツ「(なんか変な方向に興奮させちゃったなあ)」


菫さんの弓道力→! numnum

 0 〜 99
ザコ  アーチャー


832 :扶桑姉様と添い寝がしたい名無しさん:2015/04/01(水) 22:39:33 ID:???
菫さんの弓道力→ 85

833 :悩み相談プリンツちゃん ◆2pV1gRdG.o :2015/04/01(水) 22:48:17 ID:???
菫「見せてやろう!これが弘世菫のシャープ☆シュート(物理)だーーーーーっ!!」

ドゴシューーーーーッ!!!

どこからか取り出した弓矢を放つ菫。
いつぞやのイメージ映像と同じく、狙った場所を正確に鋭く射抜く。
麻雀は全身の体力をフルに使う競技ということは、今や常識。
弓で射抜くオカルトを持つ菫の弓道力が名人レベルなのも当然であった!当然なのだ!

プリンツ「(…これ、本当に殺傷力あるんじゃ?)」

菫「ハァーッハッハッハッハ!誰がパーフェクトルーザーだ!この武で私は京太郎を奪い取る!」

プリンツ「そうだよスミレさん!今は悪魔が微笑む時代なんだよ!」

菫「やはりそうか!淡に寝取られた時からそんな気はしていたんだ!
  待っていろ!この怒れる魔法少女が正義の鉄槌を下してやるからなァ!
  はははははははははははははは!!」

プリンツ「(ま、見てて面白いからいいか!)」

834 :弓の英霊菫さん ◆2pV1gRdG.o :2015/04/01(水) 22:54:27 ID:???
そんなこんなで、外でデートしている二人を探す。
白糸台付近でデートしていたのを菫が見ていたお蔭で、特定に時間は掛からない。
二人平和に公園のベンチで寄り添っている姿が発見された。

淡「………」

京太郎「〜〜〜」

プリンツ「(二人で話でもしてるのかな?)」

菫「ククク……」

プリンツ「スミレさん?」

菫「私の前でイチャイチャするとはな……!」

デートする二人を探していたのでは、なんてツッコミは野暮である。
菫はギラついた視線を淡へ向け、弓を引き絞る。

菫「万死に値するッ――!!!」


☆プリンツ、一瞬の行動

1. 弦を切る
2. 菫を後ろから撃つ
3. 止めずどうなるか見守る
4. ほか

835 :扶桑姉様と添い寝がしたい名無しさん:2015/04/01(水) 22:56:43 ID:???
1

836 :弓の英霊菫さん ◆2pV1gRdG.o :2015/04/01(水) 23:22:54 ID:???
弓を限界まで引き絞り、矢が放たれるその瞬間。
プリンツは自然にナイフを取り出し、弦を一刀で切断する。
突然の裏切りに菫は目を剥き、プリンツを睨みつける。

菫「き、貴様……!?」

プリンツ「(あれ?何で切ったんだろう…?)」

そして当のプリンツも、自分の取った行動に戸惑っていた。
菫を傷つけるのでも、恋人同士に痛撃を与えるのでもない。
ただ菫を止めるだけの、良心の表れのような行動を何故取ったのか。

カランカラン…

支えを失った矢は弓からするりと落ち、音を立てる。
その音に気が付いたかのように、プリンツは走り去っていた。

菫「なっ…お、お前!逃げるか!」

プリンツ「(い、いやそんなつもりじゃなかったんだけど…!?)」

837 :弓の英霊菫さん ◆2pV1gRdG.o :2015/04/01(水) 23:25:51 ID:???
ともかく、今菫に何かを言われても困るしかない。
プリンツはやたらめったらに走り、再び繁華街へと出ていた。

プリンツ「はぁ………ちょっとゆっくりしようかな…?」

少しゆっくりと考える必要があるかもしれない。
プリンツはそんなことを思いながら視線を向けると…。

プリンツ「(あれ?あれって↓…?)」

838 :扶桑姉様と添い寝がしたい名無しさん:2015/04/01(水) 23:29:04 ID:???
スミr……スm…………
パーフェクト翔鶴さんと鳳翔さん

839 :パーフェクト翔鶴ってなんだよ(すっとぼけ) ◆2pV1gRdG.o :2015/04/01(水) 23:44:26 ID:???
プリンツ「(翔鶴と鳳翔だ…。買い物に出てるのかな?)」

この付近の鎮守府に所属しており、プリンツの何か観艦式の折に話したことがあった。
その見立ては当たっており、鳳翔の後ろを付いて歩いている翔鶴が荷物を預かっている。

プリンツ「(うーん、どうしよう。二人に話しかけて…)」

鳳翔「あら?貴女はあの鎮守府のドイツの?」

プリンツ「あ、はい!」

鳳翔「こんなところで会うとは珍しいですね。どうかなさったんですか?」

プリンツ「実はお休みをいただいていて、街をふらついていたんです」

翔鶴「お一人で…ですか?」

プリンツ「ええまあ…。ビスマルク姉さまはAdmiralさんとラブラブしているので…」

翔鶴「あら、そうなんですか。それはちょっと寂しいですね」

鳳翔「…今日は日帰りなんですか?もしよろしかったら、他の鎮守府のお話とか聞かせてもらいたいんですが…」

プリンツ「(他の鎮守府の話というか、ビスマルク姉様とAdmiralさんの話が聞きたいだけかな…?)」

840 :パーフェクト翔鶴ってなんだよ(すっとぼけ) ◆2pV1gRdG.o :2015/04/01(水) 23:46:39 ID:???
何となく、お呼ばれしたした理由を察する。
確かに今日急いで帰る必要もなく…。
他の鎮守府にも一時いた身としては、外泊も別に気にするほどのことではなかった。

プリンツ「(どうしよう?)」


1. 二人に着いて行く
2. ここで会話するだけに留める
3. ほか

841 :扶桑姉様と添い寝がしたい名無しさん:2015/04/02(木) 00:02:34 ID:???
2

842 :パーフェクト翔鶴ってなんだよ(すっとぼけ) ◆2pV1gRdG.o :2015/04/02(木) 00:10:10 ID:???
プリンツ「(…やめとこ)」

今は鎮守府の中に入ってかき回す…そんなことをする気が起きなかった。
自分は一体どうしたのか、内に向ける疑問だけで彼女はいっぱいいっぱいだった。

プリンツ「…すみません。ちょっと帰らないといけない用事があって……」

鳳翔「ああ、そうなんですか。それはすみませんね」ペコ


☆プリンツちゃん、愉悦力低下

1. 鳳翔に相談してみる
2. 翔鶴に相談してみる
3. 特に何も話さない
4. ほか

843 :扶桑姉様と添い寝がしたい名無しさん:2015/04/02(木) 00:17:48 ID:???
4
提督さんの話をして様子を見る
これはあの翔鶴なのか

844 :◆2pV1gRdG.o :2015/04/02(木) 00:19:42 ID:???
翔鶴判定→! card

赤札→優しいお姉さん翔鶴
黒札→帝

殿堂入りになってしまったので1/2です

845 :扶桑姉様と添い寝がしたい名無しさん:2015/04/02(木) 00:23:05 ID:???
翔鶴判定→ ダイヤ8
しかし彼女はパーフェクトだ

846 :パーフェクトだ ◆2pV1gRdG.o :2015/04/02(木) 00:28:02 ID:???
プリンツ「あの…。Admiralさんってどんな人ですか?そっちだと」

鳳翔「どうって…」

翔鶴「言われても、少し困りますね」

困ったような顔を浮かべる鳳翔と翔鶴。
二人の顔を見れば悪人でないのは察せられたが…。
あまり言えないような人柄なのだろうか。

鳳翔「うーん、いい人なのだけれど……どういう人か、と言われると少しね」

翔鶴「もう少し私たちに自分をさらけ出してくれるといいのですけれど」

鳳翔「そうですね。でも、それには私たちも提督ともっと親しくならないと」

翔鶴「ちょ、ちょっと恥ずかしいですね…」カァッ

プリンツ「(初々しいなあ)」


☆様子は見たぞ!

1. 提督について更に探りを入れる
2. 翔鶴さん、本性はそんなものじゃないですよね?
3. 相談…してみる?
4. ほか

847 :扶桑姉様と添い寝がしたい名無しさん:2015/04/02(木) 00:42:23 ID:???
3

848 :パーフェクトだ ◆2pV1gRdG.o :2015/04/02(木) 00:46:36 ID:???
最近ちょっと早くて申し訳ないですが今日はここまで。
同化したわけでもないのにとにかく眠い…

849 :パーフェクトだ ◆2pV1gRdG.o :2015/04/02(木) 21:02:51 ID:???
Fate/EXTRA新作はよ

850 :扶桑姉様と添い寝がしたい名無しさん:2015/04/02(木) 21:19:23 ID:???
わいのわいの

851 :扶桑姉様と添い寝がしたい名無しさん:2015/04/02(木) 21:20:32 ID:???
最近の型月の展開がさっぱり分からなくて時代に取り残されてる気がするでござる

852 :パーフェクトだ ◆2pV1gRdG.o :2015/04/02(木) 21:30:23 ID:???
>>851 ・桜ルートが映像化
     ・ソシャゲ始まる
     という辺りをわかっておけばいいんじゃないですかね…?
     ちなみにFate/EXTRAは本編とはあんまり関係のない話だったりします。私は超好きですがね!

853 :パーフェクトだ ◆2pV1gRdG.o :2015/04/02(木) 21:42:47 ID:???
プリンツ「(相談……してみようかなあ)」

プリンツはここに至って、相談室に訪れていた人たちの気持ちを僅かながら理解した。
自分ではどうしたらいいかわからず、その指針だけでも誰かに示して欲しいのだ。
なるほど、と自分の中で得心しながら二人に顔を向ける。

プリンツ「…ちょっと話を聞いてもらえないですか?」

鳳翔「ええ、もちろん。なんでしょうか?」

プリンツ「実は、今まで進んできた道を進んでいいのか……。それを悩んでいるんだけど」

翔鶴「何か迷いが生まれるようなことがあったんですか?」

プリンツ「うん。…思ってたのと違う風に体が動いちゃってさ」

鳳翔「(一体何の話なんでしょうか。…恋愛絡み……?)」

翔鶴「(そんな気がします。恋愛の応援をしていたら、その人の事を好きになっていた…とか!)」

鳳翔「(一理ありますね)」

プリンツ「(うーん、ぼかしぼかしだし、相談伝わってるかな)」

伝わっていない。

854 :パーフェクトだ ◆2pV1gRdG.o :2015/04/02(木) 22:00:23 ID:???
鳳翔「自分の気持ちに従ってみてはどうでしょうか」

プリンツ「自分の……気持ちに?」

鳳翔「はい。今まで道を進んできたのも、今別の道を歩もうとしているのも同じプリンツさんの心です。
    ですから、今一度自分の気持ちを見つめ直してみてはどうでしょうか」

翔鶴「はい!私もそれに賛成です!」

プリンツ「自分の気持ちに…。ありがとう、二人とも」

鳳翔たちと別れ、一人、自分の心の中に静かに潜航する。
いつも他の相手にやっているように、心を切開し傷を切り開く。

自分は果たして人の絶望を美しいと心の底から感じているのだろうか…?




855 :パーフェクトだ ◆2pV1gRdG.o :2015/04/02(木) 22:08:53 ID:???
最初はイムヤたちの表情を見たのがきっかけだった。
その時は、深く考えず、自分の行動ルーチンは変わることはなかった。


次に、菫と最初に出会った。
完全なる敗者の絶望の声に、自らの気持ちに目覚めた。

苦しみや絶望を求めるその心のままに、相談員として艦娘たちを唆した。
その結果鎮守府は二つに割れる騒動となったが、自分の心は痛みもしなかった。


そして今。
菫の行動に、制止を掛けた自分がいた。
それは一体、どういう気持ちからなのだろうか……


☆ココロスコープ 2票

1. 良心がまだあったのだ…!
2. 直接的な暴力などもっての外、精神的な絶望こそ至上
3. ここで止めることが更なる愉悦の為だと確信していた
4. 単に菫が嫌いだった
5. ほか

856 :扶桑姉様と添い寝がしたい名無しさん:2015/04/02(木) 22:22:07 ID:???
2
桜ルートもやるんすか
規制の限界に挑戦して欲しいですね

857 :扶桑姉様と添い寝がしたい名無しさん:2015/04/02(木) 22:22:37 ID:???
4

858 :扶桑姉様と添い寝がしたい名無しさん:2015/04/02(木) 22:22:53 ID:???
5実は二重人格

859 :扶桑姉様と添い寝がしたい名無しさん:2015/04/02(木) 22:25:31 ID:???
2

860 :>>856ですねー。某黒丸なアニメの轍は踏まないで欲しいものです>>858ジキルとハイドかな ◆2pV1gRdG.o :2015/04/02(木) 22:41:50 ID:???
プリンツ「………」

艦娘としての力を籠め、ガードレールを強く叩く。
呆気なく鉄板は砕け、ひしゃげる。
そうか、これはいけない。

プリンツ「なるほど、そっかあ……」

これは艦娘故の難儀さか。
短絡的な暴力手段を豊富に有するが故に、それらの行為では愉悦できないのだ。
例えば、今暴力をもって提督に迫れば恐怖を与える事は出来るが、それは彼女の求めるものではない。
表層的な恐怖や絶望など何の意味があろうか。
先ほどの菫もそうだ。
あんな開き直りのような暴力ではなく、後輩を射る絶望を含んでいてくれたならば。
ああ、それは何と甘美だろうか。

プリンツ「そっか」

口角が釣り上がる。
表情は笑みの形に。

861 :愉悦少女 ◆2pV1gRdG.o :2015/04/02(木) 22:45:36 ID:???
自分は決して見失ったのではない。
身体は理性以上に知っていた、ということなのだろう。
気分は軽く、一歩を踏み出す。

プリンツ「ウジウジ悩んで結構時間経っちゃったなあ。
      もう一人ぐらいと話したら帰らないとなー」


次の子↓

862 :扶桑姉様と添い寝がしたい名無しさん:2015/04/02(木) 23:02:01 ID:???
すっかり利根ねーさんにアイドルの座を奪われ尽くされた可哀想な那珂ちゃん

863 :愉悦少女 ◆2pV1gRdG.o :2015/04/02(木) 23:10:57 ID:???
那珂「那珂ちゃんスマイル!」キャハッ

プリンツ「(あれ?何してるんだろう?)」

自分と同じように、一人何か練習をしている少女がいた。
彼女は先ほどまでとは違う、余裕の心持ちで彼女へ歩み寄る。
あちらはまだ気付いていないようだが、プリンツは少女の正体に気付いた。

プリンツ「(あ!あの利根さんとメンバーだった子だ!)」

今やお茶の間でもアイドルとなっているスーパー艦娘ラブリー利根。
その彼女とユニットを組んでいたということで、記憶に残っていた。
しかし、その彼女がどうしてここに?
プリンツは物怖じせず、話しかけてみる。

プリンツ「Guten Tag!こんばんわっ!」

那珂「えっ……ど、どちら様……?」

プリンツ「あ、私は艦娘のプリンツ・オイゲンって言うんだ!あの、アイドルの人だよね?」

那珂「!」

那珂「ふっふーん!そうだよ!那珂ちゃんはスーパーアイドルだから!」

864 :愉悦少女 ◆2pV1gRdG.o :2015/04/02(木) 23:15:14 ID:???
プリンツの言葉に、喜びビシッとポーズを取って見せる。
そうしてみれば、確かにアイドルとしてのオーラはあった。

プリンツ「那珂さんかあ!すごいなあ」

那珂「うんうん!サイン!特別に書いてあげる!」サラサラー

プリンツ「(欲しいとも言ってないんだけどな)」

でもとりあえずサインを受け取る。
そうそう、確か利根もこのグループにいたはずだ。

プリンツ「(さて?どうしようかな)」


☆那珂ちゃんスマイル!

1. 利根さんのサインももらえますか?
2. こんなところで一体何を?
3. 最近テレビで那珂さん、見ませんよね?
4. 何か悩み、あるんじゃないですか?
5. ほか

865 :扶桑姉様と添い寝がしたい名無しさん:2015/04/02(木) 23:15:59 ID:???
2

866 :愉悦少女 ◆2pV1gRdG.o :2015/04/02(木) 23:19:47 ID:???
プリンツ「そのアイドルの那珂さんがこんなところで一体何を?」

那珂「う……」

プリンツ「撮影かな?って思ったんですけど、人もいないみたいですし…」キョロキョロ

那珂「そ、それはね……」

那珂「え、演技の練習してたんだ!今度ドラマに出るから!もー、那珂ちゃんってば引っ張りだこ!」

プリンツ「演技の練習……ドラマ…」

那珂「そうなの!だから人のいないところでやりたかったんだけど…。
    プリンツちゃんを引き付けちゃうなんて…これはアイドルオーラ出過ぎてるよ!」


☆アイドルオーラ

1. なんてドラマですか?
2. 楽しみにしてますね!(ニコッ
3. ほか

867 :扶桑姉様と添い寝がしたい名無しさん:2015/04/02(木) 23:24:48 ID:???
1

868 :愉悦少女 ◆2pV1gRdG.o :2015/04/02(木) 23:34:48 ID:???
那珂「そ、そそそそそそ…それは……」

プリンツ「(まあ、やっぱりかあ)」

当然ながら、プリンツは那珂の嘘をとうに看破している。
だからこその鋭い指摘に、那珂はうろたえる。
もちろんドラマの演技練習など大嘘なのである。

那珂「そ、それは…。き、企業秘密で言えないかなーって…あは、あはは……」

プリンツ「誰にも言いませんから、教えてください!」

那珂「(ど、どどどど…どうしよう……!)」

純粋なファン(に見えるプリンツ)を前に、那珂の罪悪感はざくざくと刺激される。
もちろん、プリンツはうろたえ困惑する那珂を見てたっぷり愉悦していたのだが。


那珂ちゃんのメンタル→! numnum

ダイヤ→…こうなったら本当にオーディション受けて合格!やるぞぉ!
ハート・スペード→…ごめん……嘘です…
クラブ→そうだ!利根ちゃんなら一枠くらい譲ってくれるはずだよ!(クズ)

869 :扶桑姉様と添い寝がしたい名無しさん:2015/04/02(木) 23:36:08 ID:???
那珂ちゃんのメンタル→ スペードK
見せてやれ! 川内型を維持をォオーー!

870 :愉悦少女 ◆2pV1gRdG.o :2015/04/02(木) 23:41:54 ID:???
耐えきれなかった。
那珂ちゃんは善良なるアイドル。
利根ちゃんに負けることはあったとしても、その心根までは汚れていない。

那珂「……その…ごめん。実は…嘘、なんだ…」

プリンツ「嘘…?」

那珂「…うん。演技の練習なんて嘘……ドラマなんてないんだ」

プリンツ「そんな……」

那珂「利根ちゃんの人気は凄いけど、私個人の人気は微妙でさ。
    だから、こうして一人になれる時間が結構あるんだよね」

871 :愉悦少女 ◆2pV1gRdG.o :2015/04/02(木) 23:49:28 ID:???
その時間は休める時間ではなく、何もないことに押し潰されるような時間だった。
だからこうして一人、那珂ちゃんはアイドルポーズの練習をする。
自分の存在意義を思い出すように……。

那珂「だから暇つぶしで結構やるんだよね、那珂ちゃんスマイルとか!」ニコー

プリンツ「そ、そうだったんですか」

那珂「うん、ごめんね。ヘンな嘘ついちゃって!」テヘ


☆いい人だ!

1. う、嘘だったんですか…
2. 利根さんさえいなければ、そんなことを考えたことは?
3. 那珂さん、一体何が悪いんでしょうね…?
4. 本当に暇つぶしだけ…なんですか?
5. ほか

872 :扶桑姉様と添い寝がしたい名無しさん:2015/04/02(木) 23:51:19 ID:???
4

873 :愉悦少女 ◆2pV1gRdG.o :2015/04/03(金) 00:37:52 ID:???
その笑顔の底に、傷口が見えた。
プリンツは少しばかり驚いたという、その人懐こい少女の顔のまま言葉を続ける。
那珂ちゃんの傷口を開きかねないその一言を。

プリンツ「本当に暇つぶしだけ…なんですか?」

那珂「………………えっ?」

プリンツ「笑顔の練習なんて、暇でもするかなって、ちょっと思っただけですけど」

那珂「うっ……」

利根ちゃんに完全に人気で負け、自分はアイドルとして完全に敗北した。
パフォーマンスで上回ろう、そう思っても勝てない。
全ての面で敗北していた。

だから。

だけど。

仲間を憎むような、そんな気持ちにはなれなくて。
ただ自分の気持ちを鼓舞するように、笑顔の練習をしていた。
その事実を正面から見つめ……。瞳から涙が溢れていた。

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0ch BBS 2007-01-24