キャプテン森崎 Vol. II 〜Super Morisaki!〜
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【不屈の心は】鈴仙奮闘記40【この胸に】

751 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2017/11/05(日) 01:36:40 ID:ClgLIxfU
佳歩は素直に礼を述べてから、すぐに前方……サンパウロのゴール前を見やる。
ゴールキーパーのレナートの近くには、ブロッカーの石崎がシュートに備えているほか、
弾き屋のアマラウはダイレクトシュートやポストプレイを警戒しつつも、
タックルやパスカット、ブロックにも向かえるような位置取りを保っている。
リマは……フォローと鈴仙や佳歩のフリー状態を潰すべく、奮闘していると思う。たぶん。

鈴仙「(次……。つまりは、どう決めるか、ね。今のところ、前線には私と佳歩。
    その少し後ろにパチュリーさんが居だけで、若干心許ないけれど。
    敵も私達の速攻に対処し切れていない今が、チャンスである事は間違いないわ!)」

先程は鮮やかなドリブルを魅せた佳歩は、同時に鈴仙に負けずとも劣らないストライカーである。
彼女の最大の武器である『ラビットダイブ』は、単独で放てるシュートの中では、
現時点でのコリンチャンスが出せる最強の大砲でもあるし、ミドルシュートの『ラビットテイル』も、
反町の大技・『ソリマチドライブ』には一歩劣るものの、レナートの守るゴールを割るには充分だ。
更には一対一での必殺シュート『プランスラビット』も持つため、攻撃手としては完璧であるとすら言える。

鈴仙「(佳歩の攻撃力は十二分にある。でも私だって当然、佳歩には負けていない。
     むしろ、『狂気の瞳』を活かした錯乱力も含めれば、決定力は私の方が上という自負もある。
     ……調子の良い佳歩に決めて貰うか、私が動くか。どっちでも良い結果は出そうだけど……!?)」


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