キャプテン森崎 Vol. II 〜Super Morisaki!〜
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【赤と8ビットの】キャプテン岬【物語《ロマン》】

172 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/02/18(日) 19:49:18 ID:bmAYHhc6
         第6話『電子線の別世界』



暇ができたので、来仏初日に見つけたあの「富士山」を探すべく、ヴォルテール通りへと
たどり着いた。

ヴォルテール通りについて見回してみると、夜に来た時には気づかなかったが、
オスマン建築の厳めしい建築面に電子音や、カクカクとした物体がテレビ画面に縦横無尽に動き回っている。

この店のテレビにはスペースインベーダーのように見えるが、
敵が日本よりも1周り以上大きく、日本以上に速いスピードで自機に迫ってきている。
その隣のテレビには、ピンク色の迷路の中でモンスターを避けながら迷路内に配置された点を
食べている水色の丸いキャラクターが映っている。

岬「(このインベーダーっぽいのは、スペースアルマダ(Space Armada)、
パックマンっぽいのはKCマンチキン(K.C. Munchkin!)っていうのか。
あっ、テレビの下にゲーム機がある。インベーダーの方はインテリビジョン(Intellivision)
パックマンはオデッセイ2(Odyssey²)っていうのか)」

インテリビジョンは木目調のゆったりとした、ゲーム機というよりアンティーク家具のような
趣がケース越しにも漂ってきそうな気がする。一方のオデッセイ2はまるでレジスターのような、
実用一辺倒な電子機器といった感じが強い。

岬「(こんなゲーム機が海外にはあるんだなあ)」

見慣れぬ異国の珍品を見る目になって、しばらくの間ガラスケースの前で立ち尽くしてしまっていた。

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