キャプテン森崎 Vol. II 〜Super Morisaki!〜
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【赤と8ビットの】キャプテン岬【物語《ロマン》】
291 :
キャプテン岬
◆ma4dP58NuI
:2018/04/21(土) 23:15:52 ID:HA8Joy+M
あずみ「アタリが無くなるなんて嫌だ。ビデオゲームを創ったのはアタリなんだ。
アメリカ中のテレビをコンピューターゲームに変えたのはアタリなんだ。
テレビの中でなんでも出来る、なんにでもなれる世界を作り出したのはアタリなんだ……」
最後はぼそぼそとした声でつぶやきながら、おもむろにあずみは立ち上がった。
あずみ「ごめんね真美、亜美、あんた達は何にも悪くない。あたしがバカなことを口走っただけ。
アタリに愛想を尽かしてなかったら、またゲーセンでプレイしても良いしあたしの部屋に来てもいい。
あのゲーム機だって性能は良いし、好きになるのも無理はないわ。でも」
ふらふらと後ろを向いて部屋を出ようとしている。先程とは異なり、僕はあずみを止めようと
する気にはなれなかった。今触れると粉々にあずみの体が砕ける。幽霊のように動くさまを見て、
そう思ってしまったのだ。
あずみ「あたしはアタリのゲーセンとゲーム機のゲームしかやらない。
あたしからアタリが消えるなんて、あっちゃいけないんだ」
返事も待たず目を向けもせず、あずみは玄関を出て、家から消えてしまった。
僕も真美も亜美も、何もそれ以上口に出せなかった。
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0ch BBS 2007-01-24