キャプテン森崎 Vol. II 〜Super Morisaki!〜
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【SSです】幻想でない軽業師

26 :幻想でない軽業師 ◆0RbUzIT0To :2018/01/22(月) 00:23:26 ID:???
パルスィ「妬ましい……大会MVPまで取るオータムスカイズが妬ましい……パルパル……!!」
ヤマメ「パルスィもしっかり活躍してたじゃないか。 第三キーパーの身からすりゃパルスィだって相当羨ましいよ」
キスメ「……!」←でもヤマメちゃんもアルゼンチン戦で活躍してたじゃない、とヤマメの肩を叩いて励ますキスメ
妖夢「(そうなんですよね、ヤマメもなんだかんだで出番はあったんですよね……。
    私だけ出番が結局無いまま終わって……ど、どうしてこうなった……)」

更に視線を動かせば、そこにはギリギリと歯ぎしりをしながら恨み節を呟くパルスィの姿。
彼女との付き合いも、思えば弱小だった頃からである。
シュートをひたすらに伸ばし、幻想郷どころか世界でも屈指の実力者となった反町とは対照的に、
怪我に泣きながらもそのセンスをこの大会中に一気に開花させ、ドリブラーとして一躍有名人となった彼女。
今や彼らを弱小なFW、MFと揶揄する者はどこにもいないだろう。

そんなパルスィの傍らには、やはり妬ましパルパルズ時代からのチームメイトが寄り添っている。
大会では第三キーパーながらも、腐らず、自身が求められた場所で活躍をし、
『あの』天才達から無失点で試合を切り抜け、大虐殺試合の立役者となったヤマメ。
無口ながらも心優しい性格と桶の強度だけでブロック一芸を突き詰めたキスメ。

唯一、大会中一度も出番がなかった彼女らのチームメイト魂魄妖夢だけは真実浮かない顔をしていたが、
活躍する者もいればしない者もいるのがスポーツである。

パルスィ「妬ましい……才能がありながらそれを腐らせるあなたが妬ましい……」
妖夢「…………(みんな私に才能があるって言いますけど、本当なんでしょうか。
   知らない内にリグルにすら大きく水をあけられちゃいましたし……どうしてこうなった?)」
ヤマメ「妖夢はしゃーないよ……FWは激戦区も激戦区過ぎるし」
キスメ「…………」←ドンマイ、と妖夢の肩を叩いてる

パルスィは独特の口調で妖夢の事を励ますも、いまいち届かない。
才能とセンスはある、しかし芽が出ない半人前のFW――そう言われ続けた魂魄妖夢。
自分には才能がある、と自覚し無自覚にも傲慢さも少し見え隠れしていた彼女だったが、
彼女はこの大会で結局出番が無かった事に関し、大きく自信を失くしていたという。

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