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【井沢滝長野】キャプテン森崎10【南葛トリオ】
[320]マロン名無しさん:2007/07/07(土) 17:43:20 ID:??? やったぜ
[321]2 ◆vD5srW.8hU :2007/07/07(土) 17:48:32 ID:??? 追記。 ヘディングを撃って森崎のガッツが減りました。 森崎ガッツ・720→640
[322]マロン名無しさん:2007/07/07(土) 17:50:16 ID:??? >>:t/NrslcL0 グッジョブ
[323]マロン名無しさん:2007/07/07(土) 18:00:27 ID:??? これはデカい。しかも森崎。
[324]マロン名無しさん:2007/07/07(土) 18:00:41 ID:??? 小田の弱点ぶりは神
[325]マロン名無しさん:2007/07/07(土) 22:16:40 ID:??? 森崎は陸上選手になるべき
[326]マロン名無しさん:2007/07/08(日) 00:43:02 ID:??? スペードなのがまた森崎らしいなww
[327]2 ◆vD5srW.8hU :2007/07/08(日) 02:08:31 ID:??? 15 :田中 :2007/07/07(土) 17:43:00 ID:t/NrslcL0 森崎→ スペードK 森崎が13を出したので森崎が防げます。 ------------------------------------------------------------------------- 森崎「クソッ、クソッ、こんな形で…!」 森崎は走った。たった100m足らずの距離が1km以上に感じられたが、それでも走った。 自分が攻め上がった事でピンチになった事は何度もあった。しかし今回は敵にそれを完全に読まれ、利用された形だった。 俺のせいだ。保身ではなく、純粋にそう思った。だから走った。 森崎「諦めるな、諦めるな、諦めるなぁ〜〜〜っ!!」 そして…天は彼に味方した。 バインッ! 放送「おおおっ!?こ、これはイレギュラーバウンドか?佐野くんの蹴ったボールの勢いが一気に弱まった!」 森崎「うぉおおおおおっ!」 森崎は飛んだ。精一杯利き腕を伸ばして飛び込んだ。 バシン! 放送「森崎くん届いたが…ダメだ、体ごとゴールに入ってしまっている!比良戸、追加点だァ!!」
[328]2 ◆vD5srW.8hU :2007/07/08(日) 02:09:22 ID:??? 放送が流れ、一瞬フィールドが静寂に包まれ…そして困惑が走った。 ゴールした筈なのに、審判が笛を吹いていない。 放送「2−0、比良戸リードを広げ…い、いや違います!違いました!森崎くん上半身はゴールに転がり込んでも ボールは右手で地面に叩きつけゴールラインぎりぎりに抑えていた!森崎くん執念のディフェンスです!」 佐野「ま、マジかよ…運の良い奴」 次藤「速攻は失敗したか…やせんなか。こういう事もあるタイ」 南葛メンバー「ふぅっ…」 森崎「もうダメかと思ったが…頑張れば良い事があるもんだな」 ボールを拾って立ち上がる森崎。帳尻を合わせる事に成功し、安堵の息をつきながら何処にパスしようかと見回した時… 岩見「小田!おい小田!どうしたんだよ、小田!?」 森崎「ん…?センターサークルで小田が倒れていやがる?」 長野「ケガか?不味い!森崎、ボールを外に蹴りだしてくれ!」 森崎「おいおい、何もしてないのにケガかよ…」 センターサークルに人が倒れている状態では流石に攻めに転じられないし、10対11は明らかに不利になる。 森崎は思いっきりキックでボールを飛ばし、ハーフライン右側にボールを出してから小田の所に向かった。
[329]2 ◆vD5srW.8hU :2007/07/08(日) 02:10:03 ID:??? 放送「おっとここで一旦試合が止まる様です。フィールドの真ん中で南葛DFの小田くんが仰向けに倒れて 動いていません。大丈夫でしょうか、これは?」 滝「おい、小田。しっかりしろよ!」 井沢「虚ろな目をしてるぞ…聞こえてないんじゃないか、これ?」 来生「おいおい…ヤバいぞこれ」 翼「さっきのプレイで頭を打ったんだろうか…」 石崎「そんな…小田ァ!」
[330]2 ◆vD5srW.8hU :2007/07/08(日) 02:10:32 ID:??? 小田は燃え尽きていた。 自分はいままで何をやってきた?攻撃に参加もせず、守備でもロクにボールに触れていない。 3年間必死にやってきた。南葛小の頃から頑張れば何時かきっと上手くなれると信じて、翼、岬、石崎の 影を追い続けた。南葛中に衆哲の選手達が入ってきた時は絶望しかけたが、どうしても諦めきれず 厳しい練習に耐え続け、華々しい活躍をする翼や森崎の姿を見ては自分を奮い立たせ続けた。 そして3年生になり…ようやくスタメンの座を掴んだ。彼の夢はかなったのだ。 しかし、その夢が悪夢に変わるのに時間はかからなかった。スタメンになって、今まで自分はどれだけ甘かったのか 思い知らされた。他の選手達とは才能も実力も違う事を毎日確認する羽目になったのだ。 憧れ続けた理想郷は劣等感と言う名の針のむしろだった。味方からは期待と信頼の代わりに しらけた視線と叱責、時には罵声すらをも送られ、後輩達は虎視眈々と下克上を狙う獣となって彼の周りを取り囲んだ。 それは彼の追い詰められた精神状態が作り出した幻想が多分に含まれていたが、 心に積み重なり続けた想いは現実となる。彼が夢見続けたスタメンの座が現実となった様に。 誰かを憎む事ですりきれた心を癒す事も出来なかった。彼は本来優しく大人しい男であったし、 チームメイト達は彼を表立って責めた訳ではなかった。憧れ続けた彼らの才能を妬む気持ちはあっても、 そんな彼等の役に立てていないと言う罪悪感の方が遥かに大きかったのだった。 スタメンだと苦しい。でもスタメンから降ろされたくない。皆が羨ましい。けど皆に迷惑をかけているのは俺だ。 だから努力し続けるしかない。でもどんなに努力してもダメだ。誰かに助けて欲しい。でも泣き言なんて言えない。 追い詰められながら全国大会を戦ってきた小田強。彼の心は人知れずボロボロになっていた。 そして準々決勝、敵が放った心無い一言とニヤケ顔が…張り詰めた糸を切り… サッカーのルールを忘れたプレイに及ばせた。 そして、それも通じなかった。 現実は何処までも彼に冷たかった。
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0ch BBS 2007-01-24