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【来生じゃない】キャプテン森崎23【来生じゃない】
[547]マロン名無しさん:2008/07/10(木) 01:38:14 ID:??? 来生「あれ?あれは・・・エースストライカーかな?いや、違うな、ストライカーはもっとバーって点を取るもんだし。 おーい、だれかここ(PA)から出して下さいよー」 な展開に
[548]マロン名無しさん:2008/07/10(木) 06:48:27 ID:??? 三上「お前ベンチな」 来生「なんとぉーっ!」
[549]代理コピペ:2008/07/10(木) 16:26:19 ID:??? 二日目の目玉試合に観客席に集まるライバル達も多い。全日本Jrユースの面々は言うに及ばず、 西ドイツJrユース、フランスJrユース、ウルグアイJrユースの選手達も一瞬たりとも見逃すまいと観客席で身構えていた。 そんな中、人知れず松葉杖をついたジェンティーレが出入り口から現れる。急いで来たらしく、汗びっしょりである。 ジェンティーレ「試合は…まだキックオフじゃない。ふぅっ…なんとか間に合ったか」 安堵のため息をつき、壁にもたれかかるジェンティーレ。そこに更に飲み物を呷りながらランピオンがやってきた。 昨日はジェンティーレに比べれば随分落ち着いた表情だった彼が、今日は明らかに怒りを堪えた顔になっていた。 ジェンティーレ「お、ランピオン。すまん、待たせ………何かあったのか?」 ランピオン「………ストラットだ」 ジェンティーレ「…何があった」 ランピオン「昨夜電話してきた。先に帰る、ってな」 ジェンティーレ「フン、あいつらしいじゃないか。見届ける勇気すらないんだな」 ランピオン「…外国のクラブに移籍する。もう二度とイタリアに戻らない…だとよ!」 ジェンティーレ「………なんだと」 ランピオン「………」 ジェンティーレ「…フン。どうでも良いさ、返ってスッキリして有難い」 ランピオン「………」 ジェンティーレ「おい、黙ってないで何か言えよ」
[550]代理コピペ:2008/07/10(木) 16:27:11 ID:??? ランピオン「………」 ジェンティーレ「何で口をパクパクさせているんだ。アルゼンチンベンチに何かある…のぐわぁっ!?」 バルバス監督「フォオオオオオオオオオオオ〜〜〜ッ!!クローーース、アウッ!!」 バババッ! バルバス監督「フゥウウウウウウウウ〜…紳士たる者やはり試合前には服など着ていられんな、うむ!」 観客「キャアアアアアアア!!」「へ、変態!?」「おい、あれ良いのか…?」「でも、逞しいわね」 ランピオンを絶句させ、観客のそこかしこから悲鳴を上げさせているバルバス監督の今の格好は 黒のブーメランパンツとネクタイだけと言う潔すぎる格好であった。勿論審判が飛んでやってくる。 審判「ちょっ、あんた何やってるんだ!ここは神聖な競技場だぞ、ちゃんとした服装を…」 バルバス監督「何を言う!国際サッカー評議会が決めた公式ルールの何処に監督の服装指定がある!」 審判「えっ?い、いや、無い…けど、責任ある態度で行動しないチーム役員に対して処置は取れるぞ!」 バルバス監督「私は正しく監督の責任を果たそうとしているのだ!試合の妨害などは働いていないぞ!」 審判「…好きにしてくれ」 関わりあいたくないと判断した審判はすごすごとフィールドに戻っていった。
[551]代理コピペ:2008/07/10(木) 16:27:53 ID:??? バルバス監督「全く、どの審判も同じ様な文句ばかりつける…この紳士の装いに何の不満があると言うのか」 アルゼンチンメンバー「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「(全部でしょ…)」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」 試合前にほぼ必ず起きる風景。アルゼンチンJrユースの選手達は全員慣れきっている様だった。 そんな選手達の心の声を知ってか知らずか、バルバス監督はさりげなく筋肉をアピールしながらミーティングを開始した。 バルバス監督「よし皆聞け。今日の相手はイタリアJrユースだ。日本戦を見た限りでは…」 シュナイダー「………」 カルツ「シュナイダーちゃん、目を瞑ったら試合が見れないぞ…」 ピエール「ウッ…美しくない…」 ナポレオン「ぶはははははは!あんな面白い監督初めて見たぜ!」 岬「ね、ねえ翼くん、南米の監督って…」 翼「なんで俺に聞くのさ!?」 森崎「(そりゃお前、ロベルトを知ってたからだろ…そういやあの人もなんか色々ヘンな所があったなあ)」 同時刻、フランスはパリ郊外にて… ピッ、ピッ、ピィイイイイイイイイイ!
[552]代理コピペ:2008/07/10(木) 16:28:43 ID:??? 審判「試合終了!ブラジル、サンパウロFC少年チーム3対1で勝利!」 年少のチーム同士の練習試合が行われていた。たった今、ブラジルのサンパウロFC所属の少年チームが 地元の少年チームを倒した所である。そしてそのチームの監督を務めていたのは誰であろう、ロベルト本郷その人であった。 サンパウロの少年たち「やったァ!」「勝ったぞ!」「これで3戦全勝だ!」「勝ったよ監督!」「監督!」「ロベルト監督!」 地元チーム監督「参りましたよ、ロベルトさん。流石ブラジルNo.1少年チームだけはある。 皆元気はつらつと良い選手ばかりですね」 ロベルト「有難うございます」 和気藹々と語る監督とロベルト。そこに忍び寄る影があった。 地元チーム監督「確かフランスでは後2戦残ってるとか…」 片桐「ドン・ロバート」 ロベルト「!!!…な、何の事です、私はドン・ロバートじゃなくて…」 片桐「ええ、ドン・ロバートじゃなくてロベルト本郷さんですよね」 地元チーム監督「?」 ニヤリと笑う片桐にハメられたと悟るロベルト。何がなんだかさっぱり分からない地元チームの監督はひたすら顔に?を書いていた。 ピィイイイイイイイイイイイイイ! 放送「さァ、アルゼンチン対イタリア今試合開始です!アルゼンチンがキックオフし…」
[553]マロン名無しさん:2008/07/10(木) 16:30:16 ID:??? ロバートwwww
[554]代理コピペ:2008/07/10(木) 16:30:55 ID:??? ディアス「さァ〜てとォ!いっちょやりますかァ!」 ダダダダダダダダダッ! 放送「お、お〜っとアルゼンチンの10番ディアスくんがいきなり単独突破!不意を突かれたかイタリアは対応が鈍い!」 ランピオン「な…」 ジェンティーレ「なにィ!?」 放送「しかし流石に完全にノーチェックで行かせてもらえる訳が無い!コンティくんマルコくんゴルバテくんマリーニョくんの4人に 四方から囲まれてしまいました!ディアスくん、ここをどう切り抜けるのか!?」 マリーニョ「フザけやがって!」 ゴルバテ「そんな奇策が通用するか!」 マルコ「(右にも左にも行けない。そして勿論後ろにもだ)」 コンティ「(味方のフォローも遅いからパスも無理。ボールは貰った!)」 イタリアの選手達も、観戦している他チームの選手達も、観客たちも、誰もがそう思った。1対4、しかも四方から囲まれている。 この状況ではボールキープでさえ至難の業だ。たとえ前の二人を抜けたとしても、それに時間を取られる内に後ろの二人、 そしてサイドバックの二人が追いついてしまう。せいぜい出来るのは後ろにループパスで戻す位だ、と。 だが、彼らはファン・ディアスを知らなかった。 ディアス「ヒャホホホホホーッ!!」 ダダダダダダダダダダッ!
[555]代理コピペ:2008/07/10(木) 16:31:38 ID:??? マリーニョ「な…なんだと!?」 ゴルバテ「そんな、バカな!」 放送「こ、これはどうした事か!?真正面にそのまま突撃したディアスくんをイタリアの誰一人として止めに行かない! あっと言う間にヘルナンデスくんと一対一になってしまったァ〜〜〜!!」 ヘルナンデス「な、なんだ、何が起きたんだ今!?くそーーーーーっ!!」 慌てて飛び出すヘルナンデス。流石と言うべきか、彼はこの想像の範疇外の出来事の中でも本能的に ディアスの脚の動きとボールの流れを瞬時に捕捉し、自分が何をすべきか選択した。 ガッ! ヘルナンデス「(かかとと足首でボールをはさんだ!ヒールリフトだ!)」 自分の頭上を越えようとする筈のボールを捕らえる為、上を向き両腕を天に伸ばすヘルナンデス。しかし… スカッ… ヘルナンデス「(な…無い?ボールが、無い!?)」 ヘルナンデスの手は空を切った。そしてそのまま前のめりに倒れながら彼は見た。 倒れ伏す自分の上を飛び越えていく、ボールを両足の間に挟んだままのディアスの姿を。 ズバッ… ピィイイイイイイイイイイイイイイイイ!!
[556]代理コピペ:2008/07/10(木) 16:33:00 ID:??? 放送「ゴ…ゴーーーーール!!か、開始1分…にすらなっていません!いきなりアルゼンチンが先制点を奪いましたァ!! じ、実況しなければいけない立場の私ですが…一体何が起きたのか分かりません!ただただディアスくんが いきなりの中央突破で誰一人のチェックにも会わず、動揺したせいか体勢を崩したヘルナンデスくんの上を飛び越えて イタリアゴールの中にボールを運び入れてしまいました!昨日のイタリア対日本の試合で見られた ゴールキーパー・森崎くんのドリブルゴール以上に衝撃的かつ電撃的なゴールシーンが飛び出てきました!!」 ディアス「見たかァ!俺が天才、ファン・ディアスだ〜〜〜っ!!」 ヘルナンデス「そ、そんな…ま、まさか、奴は…」 森崎「し、試合が再開する前に言っておくッ!」 ある者はざわめき、ある者は言葉を失うスタンドの中、森崎は呆然としているチームメイト達に向けて喋り出した。 いや、それは彼自身にも向けた考えるよりも早く口から出たうわ言だったのかも知れない。 森崎「俺は今奴の実力をほんのちょっぴりだが観察した。い…いや…観察したと言うよりは全く理解を超えていたのだが… あ…ありのまま、今起こった事を話すぜ!『キックオフボールを受け取ったディアスが単独突破を始めたと思ったら いつの間にかゴールしていた』な…何を言っているのかわからねーと思うが俺も何をしやがったのか分からなかった… 頭がどうにかなりそうだった…奇襲だとか超個人技だとかそんなチャチなもんじゃあ断じてねえ。もっと恐ろしい物の片鱗を味わったぜ…」 今のシーンに受けた戦慄を思わず包み隠さず話し出してしまった森崎。そしてその一言が切欠となったのか 他の者達も口々にしゃべり始めた。 日向「バ、バカ野朗!あんなのただの開始直後の博打に決まってる!確かに動きは早かったが、それだけだ!」 松山「で、でも…不可解な事が多すぎる。なんでイタリアの選手達が、四方を囲んだ筈の選手達が誰も捕まえられなかったんだ?」 早田「そりゃ、お前…あいつらもう予選敗退が決まった様なモンだからだろ!元々やる気が無かったんだよ!」
[557]マロン名無しさん:2008/07/10(木) 16:34:08 ID:??? 岬「いや…現実的な確率じゃないけど、イタリアにも予選突破の可能性は残されていたよ」 若林「そうだ…僅かな希望にすがる奴らが、開始直後に集中力を切らしている筈が無い。一体何が…」 三杉「ひょっとしたら、四方を囲んだ事で”抜ける筈が無い”と考えた選手達は”前にそのまま全速力で来る”と言う選択肢を 無意識に排除してしまったのかも知れない。だけど彼は、ファン・ディアスは、それを見抜いていたと言うのか…?」 口々に己の考えを披露する全日本の選手達。そして、満を持して翼が口を開いた。僅かに全身を震わせながら。 翼「そういえば、ロベルトから聞いた事がある。世界には、ほんの僅かな数だけサッカーの神に 祝福されたプレイヤー達が居る。誰も想像できない、理屈じゃないプレイを瞬時に閃き、 ありとあらゆるサッカーの戦術を無に帰す事が出来るプレイヤー達…彼らに与えられる称号は…」 ヘルナンデス「ファンタジスタ…!」 ジェンティーレ「嘘だ…嘘だ!イタリアが喉から手が出る程出現を待ち望む存在が…こんな所に!」 ランピオン「…おお、サッカーの神よ。貴方は何故ここまで不公平なんだ…」 シュナイダー「ファン・ディアス…!」 ピエール「お、恐るべし…!」 パスカル「ナイスゴール、ディアス。まず一点だな」 ディアス「ああ、後3点は取らないとな。ガンガン行こうぜ」
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0ch BBS 2007-01-24