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【チョコチップ入り】城山正の挑戦8【希望】
[823]城山正 ◆2veE6wGXw2 :2008/12/26(金) 23:46:44 ID:R+uhsKqo 場面は変わってボールに追いついて戻ってくる組。 飯塚「若林さんや若島津の動きは分かってきた!」 ↑若林は地元の選手、何度か見たこともある。若島津はテレビの中でだけなので呼び捨て 飯塚「残る目標は森崎さんだ!」 最後の目標に向かって飯塚はドリブルに集中する。 その後姿を参考に新入団選手の赤松と伊藤もドリブルをする。 河川敷はグラウンド以外のところは手入れも雑で下草も茂り、石や窪みもあり、とてもドリブルをするには向いていなかったが その悪条件が返って彼らのボールタッチを丁寧にし、上達へと導いていった。 そしてその脇を猛スピードで駆け抜けていく選手が1人。彼もまた新入団選手のうちの1人、木下だった。 木下「うおぉぉっ!何人たりとも俺の前を走らせねーッ!」 雄叫びは頼もしかったがお世辞にも速くはなかった。だが、情熱はいつか実るもの。 練習が終わる頃には一段高いステージに木下は登っていた。
[824]城山正 ◆2veE6wGXw2 :2008/12/26(金) 23:46:53 ID:R+uhsKqo 城山「オレもそろそろボール蹴ろうかな。ずっと笛ふいてんのも飽きてきたし。 よし、ゴニョ笛吹き変わってくれ。ちょっとボール蹴ってくるわ」 ぽいっと笛を島崎に投げ渡し、おもむろにボールを蹴る。 城山「さあ城山君、ドロップゴールを狙います。決まれば逆転。どうだ?」 ゴニョから交換で受けと取ったボールを一度地面に落とし跳ね返ったところを蹴りぬく。 蹴られたサッカーボールは城山の脳内にだけそそり立つゴールポストとゴールバーの上を抜けていった。 城山「決まった!決まりました!逆転です!城山君のドロップゴールによって大逆転!南葛高校、花園を制しました!」 ゴニョ「サッカーチームの監督が花園に出場しないでください。そもそもスポーツが違ってますって」 城山「昨日学校戦争の再放送みたからな」 などとたわいもない会話をしていると ひゅ〜〜ぼこ! 中畑「ぎゃっ!」 ぼこっ!てんてん……ぼちゃ… 城山の蹴ったボールはドリブルをしながらこちらへ戻ってくる途中の中畑の脳天を直撃した。 その弾みで中畑はミスキックをしてしまいボールを川に落としてしまう。 慌ててほとりまで駆け寄ったがすでにボールは流れに乗せられ川の中ほどまで流れていってしまった。 中畑「あ〜オレのボール…」 流れていくボールをさみしく見送る中畑。 後日中畑はニケでボールを新調しました。
[825]城山正 ◆2veE6wGXw2 :2008/12/26(金) 23:46:56 ID:R+uhsKqo そして最後にもう一度ドリブルで帰って来る組。 大場「オレも森崎さんのようなドリブラーになるんだ!」 彼もまた夏のジュニアユース大会を見て森崎に感化された者の1人だった。 それまでは野球一筋で地元の南葛ドラゴンズでプレイしており、このまま行けば 小松二世になるんじゃないか?いや矢沢二世だろうなどと言われていたが(多分に贔屓目あり) 大場「オレはサッカーやる!」 とドラゴンズを退団。南葛SCの門を叩いたのであった。 大場「やるからには結果を出してみせる!おおおぉぉっっ!」 足場が悪いことにもめげずドリブルをする大場。 そして彼は高速でドリブルをする感触を掴んだのだった。 大場「!そうかボールを蹴るっていうのはこういうことなんだ!」 まだまだ稚拙な技術と速度だったが。大場のドリブルは練習開始直後とは見違えるほどの速さになっていた。
[826]城山正 ◆2veE6wGXw2 :2008/12/26(金) 23:47:00 ID:R+uhsKqo その傍ら。 山森「ああ瀬名ちゃんボールを手で持っちゃダメだよ」 白鳥「練習中はなるべく手を使わないようにしないとね」 瀬名「えっ!?」 仲良く併走しながらボーを抱える瀬名に話しかける2人。 瀬名「だってきーぱーは手を使っていいんじゃ…?」 山森「ペナルティエリアの中だけね」 白鳥「それも5秒以内ね」 瀬名「ぺ、ぺな、ぺなるちーえりあ?」 きょとんとしてボールから手を離す瀬名。 山森「そうペナルティーエリア。ゴールの前に2重に四角が書いてあるでしょ?それの外側」 瀬名「……あ、5秒立った」 はっしとボールを改めて抱きしめなおす瀬名。 白鳥「…瀬名ちゃん…サッカーのルールちゃんと知ってる?」 瀬名「えっと。半ズボンの人たちは手を使っちゃダメで。ユニフォームの違う人は手を使ってもいい」 山森「…間違ってはいないけど」 白鳥「今度ゆっくり他のルールも教えてあげるね」 瀬名「はぁい」 山森「とりあえず、今はドリブルしよ?ね?」 瀬名「はーい」 ボールから手を離し、おもむろに瀬名はドリブルを始める。
[827]城山正 ◆2veE6wGXw2 :2008/12/26(金) 23:47:07 ID:R+uhsKqo 瀬名「…行きます」 山森・白鳥「!!」 そのドリブルの速度はドリブルの得意な白鳥、スピードは全国区の山森が見ても素晴らしい物だった。 とてもルールすらロクに知らない人間のそれも女子のスピードではなかった。 瞬く間に2人を引き離し、およそ2歩で最高速に達する。そして8歩目。 瀬名「…はふはふ。も、ダメ」 きゅうと瀬名は倒れてしまう。 山森「ちょ!バテるの早すぎ」 白鳥「大丈夫!?」 二重にあっけに取られた二人が慌てて介抱する。 瀬名「…わたしドリブルには…自信が…あるんです…ガク」 瀬名の生命の蝋燭を燃料にして加速するドリブル。ラストキャンドルフラッシュ。その航続距離およそ10メートル。
[828]森崎名無しさん:2008/12/26(金) 23:50:48 ID:??? まさに最初からクライマックス・・・
[829]森崎名無しさん:2008/12/27(土) 00:16:19 ID:??? 使えないってレベルじゃねーぞ! ……あ、キーパーが密集地帯からボールをかき出すのには便利かも。
[830]森崎名無しさん:2008/12/27(土) 00:16:51 ID:??? でも1000マイル爆走するどころか10歩ももたずに参るんだから まだまだあの人のの域には及ばないな
[831]森崎名無しさん:2008/12/27(土) 00:25:20 ID:??? アホの子を通り越して便利な手帳が貰えそうな勢いだ・・・
[832]城山正 ◆2veE6wGXw2 :2008/12/27(土) 01:25:01 ID:OkXdfZuU 4月1週 シロノ・トリガー〜昭和無職浪漫譚・現実逃避編〜 練習終了後。1人ケッタに乗り家路につく城山。 城山「瀬名が倒れたのにはびっくりしたな。山森と白鳥が素早く介抱してくれたからいいけど。 やっぱり女の子がチームにいると何かと気をつかうもんだな。 普段の練習でアレだと合宿に行ったらどうなることやら。 …美津乃ちゃんあたりに面倒見てもらえるといいんだけどな。そこまで話を持っていくまでが面倒だ。きっと怒ってるし」 そんなことをぼんやり呟きながらペダルを踏む。 城山「あれ?」 ペダルを踏めども踏めども一向に加速しない。それどころかペダルを踏んでいる感触すらなくなっている。 不思議に思って足元を見ると歪んでいる。 城山「へ?なにがどうした!?」 視線を上げても世界は歪んでいる。 歪みの幅は大きくなりやがて視界は暗転した。
[833]城山正 ◆2veE6wGXw2 :2008/12/27(土) 01:25:04 ID:OkXdfZuU 城山「……ん?ここは…」 視界が回復し次に城山が目にしたのは見覚えのある教会だった。 クリス「お久しぶりです」 ケッタにまたがったままの城山を見つめているのは、南葛市内の不思議空間にある教会の美人金髪シスターのクリスだった。 城山「あ、クリスさん。おひさしぶりです。…って多分2週間位しかたっていないんじゃ?」 クリス「私の体感時間的には2ヶ月以上経っていますが」 城山「それはリアル時間の話だって。作中では2週間しか経ってないって」 メタな話をする2人だったが クリス「…なにはともあれ、今日こそはエニウェア・ワールドへ行って『生命の宝玉』と『始原の宝珠』を探し出して… イエ、情報だけでも入手して来てください。それでは――」 クリスが指差すと城山の足元の空間が円形に歪む。 城山「うわっ!」 その歪みに落ちていく城山。 城山「前に来た時は扉を開けたら別世界、だったはずだぞおおぉぉ」 クリス「待っている間に私もレベルアップしたのです。いってらっしゃい、お気をつけてー」 城山「あーおーちーてーいーくー」 2度目の暗転。
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0ch BBS 2007-01-24