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【チョコチップ入り】城山正の挑戦8【希望】
[826]城山正 ◆2veE6wGXw2 :2008/12/26(金) 23:47:00 ID:R+uhsKqo その傍ら。 山森「ああ瀬名ちゃんボールを手で持っちゃダメだよ」 白鳥「練習中はなるべく手を使わないようにしないとね」 瀬名「えっ!?」 仲良く併走しながらボーを抱える瀬名に話しかける2人。 瀬名「だってきーぱーは手を使っていいんじゃ…?」 山森「ペナルティエリアの中だけね」 白鳥「それも5秒以内ね」 瀬名「ぺ、ぺな、ぺなるちーえりあ?」 きょとんとしてボールから手を離す瀬名。 山森「そうペナルティーエリア。ゴールの前に2重に四角が書いてあるでしょ?それの外側」 瀬名「……あ、5秒立った」 はっしとボールを改めて抱きしめなおす瀬名。 白鳥「…瀬名ちゃん…サッカーのルールちゃんと知ってる?」 瀬名「えっと。半ズボンの人たちは手を使っちゃダメで。ユニフォームの違う人は手を使ってもいい」 山森「…間違ってはいないけど」 白鳥「今度ゆっくり他のルールも教えてあげるね」 瀬名「はぁい」 山森「とりあえず、今はドリブルしよ?ね?」 瀬名「はーい」 ボールから手を離し、おもむろに瀬名はドリブルを始める。
[827]城山正 ◆2veE6wGXw2 :2008/12/26(金) 23:47:07 ID:R+uhsKqo 瀬名「…行きます」 山森・白鳥「!!」 そのドリブルの速度はドリブルの得意な白鳥、スピードは全国区の山森が見ても素晴らしい物だった。 とてもルールすらロクに知らない人間のそれも女子のスピードではなかった。 瞬く間に2人を引き離し、およそ2歩で最高速に達する。そして8歩目。 瀬名「…はふはふ。も、ダメ」 きゅうと瀬名は倒れてしまう。 山森「ちょ!バテるの早すぎ」 白鳥「大丈夫!?」 二重にあっけに取られた二人が慌てて介抱する。 瀬名「…わたしドリブルには…自信が…あるんです…ガク」 瀬名の生命の蝋燭を燃料にして加速するドリブル。ラストキャンドルフラッシュ。その航続距離およそ10メートル。
[828]森崎名無しさん:2008/12/26(金) 23:50:48 ID:??? まさに最初からクライマックス・・・
[829]森崎名無しさん:2008/12/27(土) 00:16:19 ID:??? 使えないってレベルじゃねーぞ! ……あ、キーパーが密集地帯からボールをかき出すのには便利かも。
[830]森崎名無しさん:2008/12/27(土) 00:16:51 ID:??? でも1000マイル爆走するどころか10歩ももたずに参るんだから まだまだあの人のの域には及ばないな
[831]森崎名無しさん:2008/12/27(土) 00:25:20 ID:??? アホの子を通り越して便利な手帳が貰えそうな勢いだ・・・
[832]城山正 ◆2veE6wGXw2 :2008/12/27(土) 01:25:01 ID:OkXdfZuU 4月1週 シロノ・トリガー〜昭和無職浪漫譚・現実逃避編〜 練習終了後。1人ケッタに乗り家路につく城山。 城山「瀬名が倒れたのにはびっくりしたな。山森と白鳥が素早く介抱してくれたからいいけど。 やっぱり女の子がチームにいると何かと気をつかうもんだな。 普段の練習でアレだと合宿に行ったらどうなることやら。 …美津乃ちゃんあたりに面倒見てもらえるといいんだけどな。そこまで話を持っていくまでが面倒だ。きっと怒ってるし」 そんなことをぼんやり呟きながらペダルを踏む。 城山「あれ?」 ペダルを踏めども踏めども一向に加速しない。それどころかペダルを踏んでいる感触すらなくなっている。 不思議に思って足元を見ると歪んでいる。 城山「へ?なにがどうした!?」 視線を上げても世界は歪んでいる。 歪みの幅は大きくなりやがて視界は暗転した。
[833]城山正 ◆2veE6wGXw2 :2008/12/27(土) 01:25:04 ID:OkXdfZuU 城山「……ん?ここは…」 視界が回復し次に城山が目にしたのは見覚えのある教会だった。 クリス「お久しぶりです」 ケッタにまたがったままの城山を見つめているのは、南葛市内の不思議空間にある教会の美人金髪シスターのクリスだった。 城山「あ、クリスさん。おひさしぶりです。…って多分2週間位しかたっていないんじゃ?」 クリス「私の体感時間的には2ヶ月以上経っていますが」 城山「それはリアル時間の話だって。作中では2週間しか経ってないって」 メタな話をする2人だったが クリス「…なにはともあれ、今日こそはエニウェア・ワールドへ行って『生命の宝玉』と『始原の宝珠』を探し出して… イエ、情報だけでも入手して来てください。それでは――」 クリスが指差すと城山の足元の空間が円形に歪む。 城山「うわっ!」 その歪みに落ちていく城山。 城山「前に来た時は扉を開けたら別世界、だったはずだぞおおぉぉ」 クリス「待っている間に私もレベルアップしたのです。いってらっしゃい、お気をつけてー」 城山「あーおーちーてーいーくー」 2度目の暗転。
[834]城山正 ◆2veE6wGXw2 :2008/12/27(土) 01:25:06 ID:OkXdfZuU 次に目が覚めたときは依然きた町の広場だった。 城山「…確かこの間はここでリフティングショーをやろうとして失敗したんだっけ」(6スレ目の100前後を参照) 周りを見回すと自分の周りに皮袋が散らばっている。 城山「…この間の続きってことか。セーブは自動でやってくれるのか。…電池は大丈夫だろうな?」 またもや突然放り込まれた異世界。その異世界の町の真ん中でぼやく城山。 ??「おっじさん。旅人でしょ?」 ふいに後ろから声をかけられる。 城山「お、おじさん!?」 憤慨しながら振り返るとそこにいたのは、鮮やかなブラウンの髪をポニーにまとめた可愛らしい少女が立っていた。 そしてなにより目を引いたのは頭頂部でぴこぴこ動いているふさふさの耳だった。見てみれば顔の横にも普通の耳がある。 城山「み、耳が4つ!?」 ??「あはは。私たちの耳をみて驚くなんてやっぱり旅人だね。おじさん」 再度おじさん呼ばわりされたことにも気づかず少女の4つの耳をしげしげと見つめる城山。 ピノ「私はピノ。ここの町ッ子。おじさんは?」 城山「…あ、ああ。オレは城山。城山正。おじさんはやめてくれ。せめて監督と呼んでくれ」 ピノ「あはは。監督か。監督はこの町の人じゃないよね?」 城山「まあな。ずっと遠いところから来た」 ここまで来たいきさつをピノに話す城山。
[835]城山正 ◆2veE6wGXw2 :2008/12/27(土) 01:25:09 ID:OkXdfZuU ピノ「…なるほど。それじゃあ酒場で冒険者を募ろう。それが一番いいよ」 城山「…やっぱりその展開か。んじゃ早速いくか。酒場どこ?」 ピノ「こっち。着いてきて」 おっさんと少女移動中 酒場はいかにも、な雰囲気の作りとマスターがいる酒場だった。看板は『ルイタの酒場』と書かれた物がかかっている。 城山「…美人マスターがいるわけじゃないんだ。ヒゲの弟でもないし」 ピノ「?マスター。冒険希望者連れてきたよ。これで私も冒険に出ていいでしょ?」 ルイタ「ピノちゃんか。いよいよ本気で冒険に出る気なんだね。 ところで、あんたは?」 城山の方に向き直ったルイタが頭のてっぺんからつま先まで値踏みするように視線を動かす。 城山「城山。城山正。監督と呼んでくれ」 ルイタ「あいよ。監督。随分貧弱そうだけど、本当に冒険に出るのか?」 城山「ン〜まあなりゆきで」 ルイタ「ピノ。ほんとにこんなのと冒険に出るのか?」 ピノ「だって1人じゃ冒険に出ちゃいけないんでしょ?パーティーを組まないとダメだって言ってたじゃん」 ルイタ「それにしてもこんな頼りにならなさそうなのとなぁ」 ピノ「ずっと遠いところから旅をしてきたって言うんだから大丈夫だよ、きっと」 ルイタ「…あんた経験は?」
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0ch BBS 2007-01-24