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【新章】キャプテン森崎30【新天地】
[110]マロン名無しさん:2008/12/28(日) 18:53:32 ID:??? A 「な、なあ、アーサーって…そのボールの事か?」 B 「さ、さあ、ネイ!トニーニョ!アップを始めようぜ!」 C 「凄いな…お前、ボールと会話出来るのか!」 D サンタマリアに同情の視線を向けてみる。 E 見ざる聞かざる言わざる見ざる聞かざる言わざる! http://capmori.net/test/read.cgi/morosaki/1225823590/l50にて ☆2008/12/26 13:00:00☆ から投票期間を設けます。 そこから 15 票カウントし、一番多く票が入った選択肢で続行します。引き分けの場合は その次の票をタイブレーカーに使います。どれか一つに確定した場合はその時点で投票を 止めて下さい。尚、投票はageた書き込みのみを採用しています。
[111]マロン名無しさん:2008/12/28(日) 18:54:28 ID:??? パルメイラス修行編:2年目3月その9 >D サンタマリアに同情の視線を向けてみる。 森崎「(ジェトーリオはよく分からんがトラブルメーカーらしい。そしてカルロスはボールと 会話する男か…じゃあ、間に挟まれたコイツはどうなんだ?)」 森崎は変人に向ける視線をサンタマリアに移した。サンタマリアはもう一度ため息をつき、 それから森崎と視線を絡み合わせる。その瞳には複雑な疲れがこもっていた。 サンタマリア「(やめてくれ…俺までそんな視線で見ないでくれ)」 森崎「(コイツは…別に変な所は無さそうだな。あった方が楽だったかも知れんが)」 サンタマリア「(俺は常識人なんだ、その証拠に何時もあの二人の尻拭いをさせられているんだ)」 森崎「(…なんだかかわいそうになってきたぞ。ウチはネイだけで済んでよかったって事か)」 今この瞬間、二人の男達は分かり合ったのであった。 *ネイのジェトーリオに対する感情「汚物」が発覚しました。 *森崎のサンタマリアに対する感情が「憐憫」になりました。 両チームの選手達の友好的とは言い難い交流も終わり、数十分後パルメイラスメンバーは ベンチ前でウォーミングアップをしながら監督の話を聞いていた。 監督「よしみんなきけ。フラメンゴは言うまでもなく強敵だ。その強敵相手にどんな結果を出せるかを 見せてくれ。今日使われる選手は無様なプレイをしたらそれ相応の評価を下されるぞ」
[112]マロン名無しさん:2008/12/28(日) 18:55:12 ID:??? ゴクリ… 監督の脅迫めいた台詞に誰かが唾を飲み込んだ。その音が聞こえた訳では無いが、 誰もが緊張を露にした真剣な表情になる。ネイやトニーニョ、そして当然森崎も例外ではない。 森崎「(逆に言えばここで活躍すれば俺が正GK確定って事だろ…やってやろうじゃねえか!)」 監督「ではスタメンを発表する。今日は4−4−2で行くぞ。FWは左にオルヘス、右にレネ!」 オルヘス・レネ『はい!』 監督「MFは中央左にトニーニョ、中央右にネイ!右サイドにゲレーロ、左サイドにリンコン!」 トニーニョ・ネイ・ゲレーロ・リンコン『はい!』 監督「DFは中央左にキーガン、中央右にアレクセイ!右サイドにブランコ、左サイドにミラ!」 キーガン・アレクセイ・ブランコ・ミラ『はい!』 森崎「(ガチガチにベストメンバーで組んできているな。当然次は…)」 監督「GKは…」 森崎「(お、来た来た!………あれ?)」 森崎もチームメイトの殆ども次に続く言葉は「モリサキ」だと思っていた。しかし監督は何故か 急に口を閉ざし、葛藤を伺わせる表情になる。そして選手達が怪しみ始めた頃、監督は宣言した。 監督「サルサノ!」
[113]マロン名無しさん:2008/12/28(日) 18:56:34 ID:??? ざわっ…! 森崎「(な…なにィィイイ!?)」 ネイ「(え?モリサキじゃないのか?)」 トニーニョ「(…もしや…あり得るな、おおいに)」 サルサノ「…えっ?」 チーム内が驚きに固まり、選ばれた当人のサルサノでさえ声を失う。 しかし監督はそんな雰囲気には構わず喝を飛ばした。 監督「返事はどうした、サルサノ!」 サルサノ「は、はいっ!」 森崎「(じょ、冗談じゃねえ!なんで強敵相手に俺を使わないんだ!?)」 A 納得できん!抗議する! B 納得できんが、大人しくしておこう… http://capmori.net/test/read.cgi/morosaki/1225823590/l50にて ☆2008/12/27 00:00:00☆ から投票期間を設けます。 そこから 10 票カウントし、一番多く票が入った選択肢で続行します。引き分けの場合は その次の票をタイブレーカーに使います。どれか一つに確定した場合はその時点で投票を 止めて下さい。尚、投票はageた書き込みのみを採用しています。
[114]マロン名無しさん:2008/12/28(日) 18:57:59 ID:??? パルメイラス修行編:2年目3月その10 >A 納得できん!抗議する! 森崎「監督!」 監督「!」 ネイ「(あ〜、やっぱり爆発した)」 トニーニョ「(早速俺の仮説を確かめられそうだな)」 森崎「俺はもう数ヶ月前から一番多くの出番を得ていました!そしてそれに見合う結果も態度も 見せてきたつもりです!それなのに、何故この大一番で俺がスタメンじゃないんだ!」 ざわっ… フラメンゴメンバー「な、なんだ?」「向こうで怒鳴ってる奴が居るぞ?」 観客「ん?今のモリサキの声だよな?」「何を言ってるんだろう?」 不満の余り最後は敬語を忘れてまで抗議する森崎の姿は正に鬼気迫る物があり、 その声の大きさにフラメンゴベンチや観客まで驚きだした。しかし監督は一瞬怯んだ物の、 すぐに冷たい声で逆らい様の無い命令を下してきた。 監督「これはクラブの上層部からの指示だ…文句があるなら今すぐ退団しろ」 森崎「ぐっ…!」
[115]マロン名無しさん:2008/12/28(日) 18:58:52 ID:??? ここまで言われては森崎も拳を震わせながらも押し黙るしかない。 そして屈辱と怒りに震えながら必死に自分を抑え始めた森崎は気付けなかった。 スタメンキーパーに抜擢されたサルサノが喜ぶどころか、真っ青になって震えていた事に。 そしてチームメイト達が一斉に彼から視線を背けやりきれない顔になった事に。 サルサノ「そ、そんな…!」 こうして妙な雰囲気の中、パルメイラスのキックオフで練習試合は始まった。 ピィイイイイイイイイイイ! オルヘスがレネにボールを渡し、更にレネがトニーニョに渡す。 トニーニョ「行くぞネイ!」 ネイ「オッケー!」 そしてそこからパルメイラスの速攻が始まった。 パンッダダッ! カルロス「む…速い!」 パンッダダッ! サンタマリア「くっ!」 森崎「なんだ、あの二人あんな事も出来たのか」
[116]マロン名無しさん:2008/12/28(日) 19:00:00 ID:??? トニーニョとネイが高速のワンツーリターンを連発し、あっと言う間にフラメンゴ陣内に駆け込む。 意表を突かれたのかカルロスもサンタマリアをこれをカットする事は叶わない。 ジェトーリオ「せっかちだなあ、ネイくん!だけど君のそう言う所嫌いじゃないよ!」 ネイ「嫌ってくれ、頼むから。トニーニョ!」 パシッ! グワアァッ! そしてリベロとして出場しているジェトーリオがネイに接近するが、ネイは得意のヒールキックで 接触される前にボールをトニーニョに戻す。そしてトニーニョが大きく足を振り上げた。 トニーニョ「行けェ!ドライブシュート!」 バッシィイイイイイイイイン!! ギュォオオオオオオオオン! ラスレイ「し、しまった!」 ズバァッ! トニーニョのドライブシュートが激しい弧を描きフラメンゴゴールに突き刺さる。 試合開始直後で集中力が不足していたフラメンゴのGKラスレイは一歩も動く事が出来なかった。 ピィイイイイイイイイイイイイイイイイイイ!!
[117]マロン名無しさん:2008/12/28(日) 19:00:32 ID:??? トニーニョ「よしっ!」 ネイ「ナイスゴールだぜ、トニーニョ!」 パルメイラスメンバー「やったぜ、先制点だ!」「これで有利に戦えるぞ!」 森崎「………」 いきなりの先制点にパルメイラスの選手達が湧き上がりトニーニョの周りに群がる。 ところがフラメンゴ側はリードされたにも関わらず動揺せずに平静を保っていた。 カルロス「以前よりワンツーのスピードが上がっていたな」 サンタマリア「あいつらのコンビネーションに磨きがかかっている。どうするんだ、カルロス?」 カルロス「決まっている。取られた点は倍にして取り返すだけだ」 サンタマリア「当然だな」 ジェトーリオ「そうこなくっちゃ!頼んだよ、カルロス!」
[118]マロン名無しさん:2008/12/28(日) 19:11:43 ID:??? パルメイラス修行編:2年目3月その11 観客「やったやった!先取点だ!」「流石トニーニョだぜ!」 地元サポーター達から歓声が上がる中、カルロスとサンタマリアは静かにボールを センターサークルに置き審判の笛を待つ。 ピィイイイイイイイイイ! そして試合が再開され、カルロスから受け取ったボールでサンタマリアがドリブルを始めた。 森崎「(さて…サンタマリアは確か司令塔タイプだったな。どれ程の物なのか…)」 サンタマリア「タルーツ、焦るな!急いで行ってもオフサイドの餌食だ!」 タルーツ「おう!」 スッ… サンタマリア「ビオン、ファリヤの5m後ろについていろ!」 ビオン「分かった!」
[119]マロン名無しさん:2008/12/28(日) 19:13:43 ID:??? ダダダッ! サンタマリア「イシーズ!」 バシッ!ダダッ! イシーズ「合点!返すぜ!」 バシッ! 森崎「ほう…」 サンタマリアが次々と的確な指示で味方を操り、チームを制御していく様は一種の機能美があった。 森崎が感心して唸っている間にもパルメイラスは徐々に攻め込まれていく。トニーニョも カルロスをマークしつつ味方に指示を送るが、対抗出来る程の効果は出せていなかった。 サァッ! ミラ「うっ!」 数分後、フラメンゴのウイングであるタルーツが右サイド深くで左SBのミラを振り切っていた。 それを見てすかさずサンタマリアが親指だけ上げた左手を振り上げつつ指示を出す。
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0ch BBS 2007-01-24