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【新章】キャプテン森崎30【新天地】
[113]マロン名無しさん:2008/12/28(日) 18:56:34 ID:??? ざわっ…! 森崎「(な…なにィィイイ!?)」 ネイ「(え?モリサキじゃないのか?)」 トニーニョ「(…もしや…あり得るな、おおいに)」 サルサノ「…えっ?」 チーム内が驚きに固まり、選ばれた当人のサルサノでさえ声を失う。 しかし監督はそんな雰囲気には構わず喝を飛ばした。 監督「返事はどうした、サルサノ!」 サルサノ「は、はいっ!」 森崎「(じょ、冗談じゃねえ!なんで強敵相手に俺を使わないんだ!?)」 A 納得できん!抗議する! B 納得できんが、大人しくしておこう… http://capmori.net/test/read.cgi/morosaki/1225823590/l50にて ☆2008/12/27 00:00:00☆ から投票期間を設けます。 そこから 10 票カウントし、一番多く票が入った選択肢で続行します。引き分けの場合は その次の票をタイブレーカーに使います。どれか一つに確定した場合はその時点で投票を 止めて下さい。尚、投票はageた書き込みのみを採用しています。
[114]マロン名無しさん:2008/12/28(日) 18:57:59 ID:??? パルメイラス修行編:2年目3月その10 >A 納得できん!抗議する! 森崎「監督!」 監督「!」 ネイ「(あ〜、やっぱり爆発した)」 トニーニョ「(早速俺の仮説を確かめられそうだな)」 森崎「俺はもう数ヶ月前から一番多くの出番を得ていました!そしてそれに見合う結果も態度も 見せてきたつもりです!それなのに、何故この大一番で俺がスタメンじゃないんだ!」 ざわっ… フラメンゴメンバー「な、なんだ?」「向こうで怒鳴ってる奴が居るぞ?」 観客「ん?今のモリサキの声だよな?」「何を言ってるんだろう?」 不満の余り最後は敬語を忘れてまで抗議する森崎の姿は正に鬼気迫る物があり、 その声の大きさにフラメンゴベンチや観客まで驚きだした。しかし監督は一瞬怯んだ物の、 すぐに冷たい声で逆らい様の無い命令を下してきた。 監督「これはクラブの上層部からの指示だ…文句があるなら今すぐ退団しろ」 森崎「ぐっ…!」
[115]マロン名無しさん:2008/12/28(日) 18:58:52 ID:??? ここまで言われては森崎も拳を震わせながらも押し黙るしかない。 そして屈辱と怒りに震えながら必死に自分を抑え始めた森崎は気付けなかった。 スタメンキーパーに抜擢されたサルサノが喜ぶどころか、真っ青になって震えていた事に。 そしてチームメイト達が一斉に彼から視線を背けやりきれない顔になった事に。 サルサノ「そ、そんな…!」 こうして妙な雰囲気の中、パルメイラスのキックオフで練習試合は始まった。 ピィイイイイイイイイイイ! オルヘスがレネにボールを渡し、更にレネがトニーニョに渡す。 トニーニョ「行くぞネイ!」 ネイ「オッケー!」 そしてそこからパルメイラスの速攻が始まった。 パンッダダッ! カルロス「む…速い!」 パンッダダッ! サンタマリア「くっ!」 森崎「なんだ、あの二人あんな事も出来たのか」
[116]マロン名無しさん:2008/12/28(日) 19:00:00 ID:??? トニーニョとネイが高速のワンツーリターンを連発し、あっと言う間にフラメンゴ陣内に駆け込む。 意表を突かれたのかカルロスもサンタマリアをこれをカットする事は叶わない。 ジェトーリオ「せっかちだなあ、ネイくん!だけど君のそう言う所嫌いじゃないよ!」 ネイ「嫌ってくれ、頼むから。トニーニョ!」 パシッ! グワアァッ! そしてリベロとして出場しているジェトーリオがネイに接近するが、ネイは得意のヒールキックで 接触される前にボールをトニーニョに戻す。そしてトニーニョが大きく足を振り上げた。 トニーニョ「行けェ!ドライブシュート!」 バッシィイイイイイイイイン!! ギュォオオオオオオオオン! ラスレイ「し、しまった!」 ズバァッ! トニーニョのドライブシュートが激しい弧を描きフラメンゴゴールに突き刺さる。 試合開始直後で集中力が不足していたフラメンゴのGKラスレイは一歩も動く事が出来なかった。 ピィイイイイイイイイイイイイイイイイイイ!!
[117]マロン名無しさん:2008/12/28(日) 19:00:32 ID:??? トニーニョ「よしっ!」 ネイ「ナイスゴールだぜ、トニーニョ!」 パルメイラスメンバー「やったぜ、先制点だ!」「これで有利に戦えるぞ!」 森崎「………」 いきなりの先制点にパルメイラスの選手達が湧き上がりトニーニョの周りに群がる。 ところがフラメンゴ側はリードされたにも関わらず動揺せずに平静を保っていた。 カルロス「以前よりワンツーのスピードが上がっていたな」 サンタマリア「あいつらのコンビネーションに磨きがかかっている。どうするんだ、カルロス?」 カルロス「決まっている。取られた点は倍にして取り返すだけだ」 サンタマリア「当然だな」 ジェトーリオ「そうこなくっちゃ!頼んだよ、カルロス!」
[118]マロン名無しさん:2008/12/28(日) 19:11:43 ID:??? パルメイラス修行編:2年目3月その11 観客「やったやった!先取点だ!」「流石トニーニョだぜ!」 地元サポーター達から歓声が上がる中、カルロスとサンタマリアは静かにボールを センターサークルに置き審判の笛を待つ。 ピィイイイイイイイイイ! そして試合が再開され、カルロスから受け取ったボールでサンタマリアがドリブルを始めた。 森崎「(さて…サンタマリアは確か司令塔タイプだったな。どれ程の物なのか…)」 サンタマリア「タルーツ、焦るな!急いで行ってもオフサイドの餌食だ!」 タルーツ「おう!」 スッ… サンタマリア「ビオン、ファリヤの5m後ろについていろ!」 ビオン「分かった!」
[119]マロン名無しさん:2008/12/28(日) 19:13:43 ID:??? ダダダッ! サンタマリア「イシーズ!」 バシッ!ダダッ! イシーズ「合点!返すぜ!」 バシッ! 森崎「ほう…」 サンタマリアが次々と的確な指示で味方を操り、チームを制御していく様は一種の機能美があった。 森崎が感心して唸っている間にもパルメイラスは徐々に攻め込まれていく。トニーニョも カルロスをマークしつつ味方に指示を送るが、対抗出来る程の効果は出せていなかった。 サァッ! ミラ「うっ!」 数分後、フラメンゴのウイングであるタルーツが右サイド深くで左SBのミラを振り切っていた。 それを見てすかさずサンタマリアが親指だけ上げた左手を振り上げつつ指示を出す。
[120]マロン名無しさん:2008/12/28(日) 19:14:51 ID:??? サンタマリア「今だタルーツ!センタリングだ!」 森崎「こりゃカルロスに合わせてくるな…1点かな?」 タルーツ「(親指、つまりフェイク!左サイドだな!)分かった!行くぞカルロス!」 カルロス「了解だ!来い!」 サルサノ「く、くそーっ!取ってやるゥ!」 バシュウッ! 森崎「…えっ?」 タルーツはサンタマリアに言われた通りセンタリングを放った。 しかしそれはオーバーヘッドキックでも届かない程高いセンタリングであり、 カルロスだけでなく誰も触れなかった。決死の覚悟で飛び出したサルサノも含めて。 しかもより妙な事に、カルロスは合わせようとするどころか センタリングが上がった時点で逆走しPA外から出てしまった。 「これはミスキックなのか?」とパルメイラス側が思い始めた正にその瞬間。 逆サイドに走りこんだフラメンゴの左MFファリヤが「タルーツからのパス」をトラップした。
[121]マロン名無しさん:2008/12/28(日) 19:15:29 ID:??? ネイ「げげっ!?」 トニーニョ「しまった、こういう事だったか!」 サルサノ「えっ、ちょっと待…」 サンタマリア「仕上げだ、ファリヤ!」 ファリヤ「おう!アシスト頂きィ!」 バコォン! ダダダッ、バッ! グワアアッ!! ファリヤがニアサイドに上げたセンタリングに、今度こそカルロスが合わせに助走をつけ飛び込む。 そして空中で体を一回点半捻りながらオーバーヘッドキックの体勢に持って行った。 カルロス「決める!」 バッギョォオオオオオオオオオオオオオオオッ!! トニーニョ「くうううっ!」 ヒュウウウウウウウウウン! ズバァアアアアアアアアアアアアアアッ!! トニーニョの必死のブロックも空しく、ボールは当然と言わんばかりにパルメイラスゴールに 突き刺さった。尚、フェイクに釣られて飛び出してしまったサルサノは棒立ちになっていた。
[122]マロン名無しさん:2008/12/28(日) 19:16:16 ID:??? ピィイイイイイイイイイイイイイイイイイ!! 森崎「あれは…山森が編み出したローリングオーバーヘッドか!だが、山森の物とは 威力もスピードも高さも比べ物にならねえ!成程、これがカルロス・サンターナか… それにサンタマリアは声で偽の指示を出しながらサインプレーをやっていた。侮れないな」 森崎はゴールを奪われたのが自分で無い事で精神に余裕を持ち、今のゴールシーンを 客観的に分析する事が出来た。しかし現場で戦っているチームメイト達は勿論少なからず ダメージを受けており、特にサルサノは末期ガンを宣告された患者の様な表情になっている。 サルサノ「そんな…」 トニーニョ「…落ち込んでいるヒマは無いぞサルサノ。それに今のは俺の指示ミスでもある」 ネイ「見事にやられたな…すぐにまた攻めるか、トニーニョ?」 トニーニョ「いや…あまり飛ばして乱打戦になるのも避けたい。まずはゲームを落ち着けよう」 トニーニョの指揮でパルメイラスメンバーはある程度士気を回復する。しかし堪能する間も無く リードが消えてしまった事で、彼らの顔から余裕が無くなっていたのも確かだった。
[123]マロン名無しさん:2008/12/28(日) 19:17:52 ID:??? パルメイラス修行編:2年目3月その12 ピィイイイイ! 審判の笛で三度目のキックオフがなされ、パルメイラスがボールを回し始める。 するとそれを待っていたかの様にフラメンゴがグングン戦線を上げてきた。 サンタマリア「予想通りだ!DFラインも上がれ!」 カルロス「タルーツ、ビルセン、運動量を惜しむなよ!」 タルーツ・ビルセン『おう!』 ドドドドドドドッ! トニーニョ「やはりお見通しか…怯むな皆!パルメイラスのパスワークを見せてやれ!」 パルメイラスメンバー『おう!』
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0ch BBS 2007-01-24