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【新章】キャプテン森崎30【新天地】
[303]マロン名無しさん:2009/01/16(金) 17:21:37 ID:??? MFは当然ネイとトニーニョ。更にゲレーロとリンコン。だけど前者と後者じゃ埋めがたい差が あるな…攻撃も守備もあの二人頼りになるのはほぼ間違いなさそうだな、全く。 FWは…オルヘス一人だけかよ?まあ、あいつでも大した事無いし他の連中はそれ以下だから 上がれなかったのも無理はねえな。ここでもネイとトニーニョの負担が多くなりそうだ)」 ざわ、ざわ… 森崎「(ん?あ、監督が来たのか。扱いやすいタイプだと良いなー)」 森崎が共に昇格したメンバーの顔ぶれを見て戦力分析を行っている間に、 ジュニオール部門の監督がやってきて無言のまま整列を促し…下品な声を発した。 エベルトン「よし、一度しか言わんから良く聞け…ジュニオールへようこそ、家畜ども!」 パルメイラスメンバー『!?!』 森崎「(おいおいおい!?なんなんだこのおっさんは!?)」 彼の名はエベルトン監督。若い頃はブラジル海軍に居たいかつい顔立ちの壮年の男であり、 森崎にとっては残念な事になんとも扱いにくいタイプの監督であった。
[304]マロン名無しさん:2009/01/16(金) 17:22:15 ID:??? エベルトン「これでまたプロに近づけた、なーんて甘い夢を見ている貴様らに現実を教えてやる! いいか、貴様らはこれから太らされてから市場に売られる家畜なんだ! プロサッカークラブなんてのは素質が少しでもあるかも知れないガキどもを餌で集めて、 そこからデキの悪い奴を間引いて残ったマシな奴らを少しでも高値で売れる様に育て上げる牧場だ! ここまで生き残れなかった奴は処分された!そして今まで処分されなかった貴様らも 旨い肉になれないと判断されたらすぐにゴミとして捨てられるんだ!」 ネイ「(うわ〜、イヤだイヤだ。今年度から監督が変わったって聞いてたけどこんなのかよ!)」 トニーニョ「(トップチームがここ数年成績不振だからな。若手を無理やり鍛えようと言う事か)」 エベルトン「そして俺は貴様らを有難くも太らせてやる寛大にして偉大なるご主人様だ! 良いか、俺のチームのルールは三つ!たった三つのシンプルなルールだ! ルールその1!俺様は常に全面的に圧倒的に100%正しい! ルールその2!万が一俺様が間違っていた場合はルールその1を参照だ! ルールその3!ルールその1及びルールその2に反しない限りは何をしても良いぞ! 分かったかこの家畜ども!家畜でも人間様の言葉は喋れるんだからサーと返事をしやがれ!」 パルメイラスメンバー『…さ、サー!』 エベルトン「声が小さぁいっ!それでも貴様らは人間大の動物かァッ!?」 森崎「(…な、なんつー監督だ…!)」 A 「イェッサーーーッ!!」ヤケクソで大声で返事する。 B 「サーッ!」普通の声で返事する。 C 「………」無言の抵抗だ! D 「頭に来た!早速ルールその3を適用させてもらうぜ!」先手必勝で殴りかかる!
[305]マロン名無しさん:2009/01/16(金) 17:22:52 ID:??? パルメイラス修行編:3年目2月その7 >D 「頭に来た!早速ルールその3を適用させてもらうぜ!」先手必勝で殴りかかる! ダダダダッ! エベルトン「なにィ!?」 突如拳を振り上げながら駆け出した森崎。これはエベルトンも完全に予定外だったらしく、 一瞬だけだが固まってしまう。そして森崎にはその一瞬の隙だけで十分だった。 バキィッ! ドサッ! ゴロロロッ…スクッ。 森崎の拳は見事にエベルトンの頬に食い込んだ。殺人シュートをはじき返す為に 鍛え抜かれたパンチとそれを放つ為の足腰が生んだパワーは凄まじく、 エベルトンは足が地面から浮き上がる勢いで吹き飛ばされて転がっていった。 すぐさま立ち上がったエベルトンの口は中が切れたらしく、唇の端から血が垂れている。 エベルトン「貴様ァ!何の了見だ家畜の分際で!」 森崎「やかましい!家畜はてめえだ、雇われ監督風情が!将来世界のサッカーを制する この俺様の監督に”してもらえた”幸運を喜び感謝しなきゃいけないって分からせてやるぜ!」 激昂するエベルトンに対して森崎は更に叫び、殴りかかった。そして…
[306]マロン名無しさん:2009/01/16(金) 17:23:16 ID:??? 【分岐】http://capmori.net/test/read.cgi/morosaki/1231210358/l50にて !card と書き込むとランダムでトランプの絵柄が出るので、(!は半角)書き込んでみて下さい。 (ageでもsageでも構いませんが、指定通りに一回の判定の全文をコピペされてない場合は無効です) 先着(順番通りじゃない書き込みは無効)で KAKUMEIせよ!KAKUMEIせよ!→ !card と書き込んで下さい。マークと数値で分岐します。 JOKER→おお〜っと!パルメイラスの全軍突撃だァ!エベルトン監督吹っ飛ばされたァ〜!! ダイヤ→ネイとチームメイトの大半が加勢してきた!多勢に無勢!? 3〜13→森崎達、勝利!エベルトンをタコ殴りだ! 1〜2→森崎達、敗北!エベルトン無双だァ!? ハート→ネイとオルヘスが加勢してきた!3対1だ! 6〜13→森崎達、勝利!エベルトンがKOされた! 1〜5→森崎達、敗北!3対1で負けた〜!? スペード→森崎とエベルトンがタイマンだ! 10〜13→森崎、勝利!エベルトンがKOされた! 1〜9→森崎、敗北!エベルトンにKOされた! クラブ→なんと森崎が選手達に羽交い絞めにされた! 13→森崎、暴れに暴れて選手達を振りほどいてしまう!そしてそのままエベルトンをKO! 1〜12→取り押さえられた森崎、エベルトンにタコ殴りに…
[307]マロン名無しさん:2009/01/16(金) 18:32:59 ID:??? 2009-01-16-16-45-34 パルメイラス修行編:3年目2月その8 KAKUMEIせよ!KAKUMEIせよ!→ ダイヤ6 ダイヤ→ネイとチームメイトの大半が加勢してきた!多勢に無勢!? 3〜13→森崎達、勝利!エベルトンをタコ殴りだ! ----------------------------------------------------------------------------- 拳を振り上げながらダッシュで距離を詰めようとする森崎と、それを身構えて 迎え撃とうとするエベルトン。この構図にパルメイラスのエース二人は対照的な対応を示した。 トニーニョ「こ、こらモリサキ!やめ…」 ネイ「よっしゃーっ!モリサキに続けーっ!!」 ダダダッ! トニーニョ「ネイーッ!?」 パルメイラスメンバー「え、マジか?」「よっしゃ、やったるぜ!」「うぉおおおおっ!!」 ドドドドドドッ!! トニーニョ「…何だこれは」 ネイが駆け出し、更に彼の叫びに呼応した選手達数人がエベルトン目掛けて殺到する。 あまりの事態についていけなくなったトニーニョは呆然と立ち尽くしてしまった。 ちなみに後日トニーニョにモリサキに加勢した理由を聞かれたネイはあっけらかんと答えた。 だって、あの監督に女遊びを禁止されたら俺移籍しないといけなくなるし〜?と。 エベルトン「な、なんだとっ!?」
[308]マロン名無しさん:2009/01/16(金) 18:33:53 ID:??? そして、ただの傍観者であるトニーニョだけでなく当事者のエベルトンも慌てたのは当然だった。 それでも彼は次々とパンチを繰り出してくる森崎をあしらいつつ、殺到してきた選手達を 長い手足を振り回して弾き飛ばすと言う離れ業をこなしてみせたが… ガシッ!ギュッ! エベルトン「うっ!き、貴様ァ!!」 ネイ「おらあ、サンパウロ州一の美男子ネイ様の抱擁だ!たっぷりと味わいな!」 ネイに死角を取られた事に気がついた時は既に手遅れで、羽交い絞めにされてしまった。 森崎「でかしたネイ!一人一本で手足を取り押さえろーっ!」 ガシッ!ガシッ!ガシッ!ガシッ! すかさず森崎が号令をかけ、選手達がエベルトンに群がって手足の自由を奪う。こうなっては 最早どうする事も出来ず、エベルトンはその後数分間に渡って森崎にひたすら腹を殴られ続けた。 ドガッドガッドガッドガッドガッドガッドガッドガッドガッドガッドガッ!! エベルトン「ぐ…ふ…」 森崎「ふ〜う…いい加減手が痛いぜ。そろそろ勘弁してやるか」 森崎の拳が規則正しい音を立てる事百回余り、遂にエベルトンがうめき声と共に項垂れる。 ドサッ… そして選手達に解放されたエベルトンはようやく地面に倒れる事が許された。
[309]マロン名無しさん:2009/01/16(金) 18:34:47 ID:??? 一方赤くなったり青くなったりを繰り返していたトニーニョは、やっと震えた声で喋りだす事が出来た。 トニーニョ「お、お前ら…な、なんて事を…!」 森崎「なんだよ、こんな酷い監督の言う事なんか聞くつもりだったのかよ?」 森崎が口を尖らせて反論した瞬間。 ぷちん。 トニーニョ「…この大馬鹿野郎!!」 森崎「うぉっ!?」 トニーニョは切れた。 トニーニョ「どんなに酷い暴言を吐く監督でもちゃんとパルメイラスの経営陣に 正式に任命された監督なんだぞ!それを集団リンチだなんて…俺達全員が ブラジルサッカー界から追放されてもおかしくないんだぞ!?分かっているのか、おい!」 ネイ「う………」 森崎「それは…」 トニーニョ「理不尽な監督に反抗したいなら何故もっとローリスクハイリターンな方法を考えない!? 上層部に直訴するなりボイコットを働くなり別の方法がいくらでもあるだろうが! それをお前らは、お前らは…!よりにもよってジュニオール昇格の日に…」 トニーニョの語った正論にネイも森崎も一瞬で黙らされ、それがますます彼の怒りを悪化させる。 そのまま真っ赤な顔で唾を飛ばしながら森崎達を糾弾するトニーニョだったが…
[310]マロン名無しさん:2009/01/16(金) 18:36:55 ID:??? エベルトン「…ガッハッハハッハハハハ!!!」 トニーニョ「………へ?」 彼の憤怒の嵐は突如響き渡ったエベルトンの馬鹿笑いによって吹き飛ばされてしまった。 スクッ。 エベルトン「最高だ…貴様ら最高のクソバカどもだぜ…!」 トニーニョ「か、監督…?」 腹を押さえながら起き上がったエベルトンは、トニーニョを無視して森崎の方を向いた。 森崎「な、なんだよ…?」 エベルトン「…貴様らならこのパルメイラスを変える事が出来るッ!!」 森崎「は…?」 ネイ「(このオッサン、壊れたか?)」 そして彼の顔には満面の笑みが浮かんでいた。ネイが彼の正気を疑う程の会心の笑みが。 エベルトン「何がブラジルきっての名門だ、何がサンパウロで一、二を争う強豪だ…」 森崎「(今度は何を言っているんだ?ウチの事か?)」 エベルトン「ブラジルNo.1も!サンパウロ州No.1も!10年以上ご無沙汰じゃねえか! 今のパルメイラスはちっとも強くねえんだよッ!それをあのボケ爺どもはわかっちゃいねえッ!! 自分達の経営の不味さはタナに上げて選手達と指導者のせいにしてやがるんだッ!!!」
[311]マロン名無しさん:2009/01/16(金) 18:37:49 ID:??? パルメイラスメンバー『………』 突如パルメイラスの現状を大声で嘆きだすエベルトン。選手達は誰もついていけなくなり ただひたすら黙るばかりだったが、エベルトンは構わずに続けた。 エベルトン「だが貴様らは違う様だ…それでいい。現状に満足せずどんな手段を使ってでも上を上を 目指すハングリースピリットが溢れてやがる。貴様らならブラジルを制する事が出来る筈だ!」 森崎「………」 エベルトン「おい、日本人GK。モリサキって言うんだったな?」 森崎「そ、そうだけど…」 エベルトン「このチームのキャプテンは貴様だ。しっかりやれよ」 エベルトンがこれまでで最大級の爆弾発言をかました。 森崎「………なんだって?」 森崎は理解不能な事態に固まり。 ネイ「…ええええーっ!?」 ネイは想像の範囲外の出来事にただただ驚愕し。 トニーニョ「…待って下さい!キャプテンは俺の筈です!」
[312]マロン名無しさん:2009/01/16(金) 18:41:10 ID:??? トニーニョは驚きすぎて逆に冷静さを取り戻して抗議する。 だがエベルトンは面倒くさそうにかぶりを振るだけだった。 エベルトン「さっきは俺に逆らう気が無かった癖に、安全になった今は歯向かうのか? そんな漁夫の利を得る事しか考えてねえ腰抜けに俺のチームのキャプテンはやらせてやらねーよ」 トニーニョ「冗談じゃない!いきなり暴力事件を起こした責任感の無い者にキャプテンなど…!」 エベルトン「暴力事件?何時何処でそんな事が起きた?ジュニオール監督の俺は知らねえな〜」 トニーニョ「………本気ですか…?」 エベルトン「ルールその1だ!それによお…」 ここでエベルトンはとてつもなく嫌味な笑顔になった。その顔の醜さは トニーニョが思わず吐き気を催さずには居られない程だった。 エベルトン「貴様の責任感とやらは、自分と自分のチームメイト達のサッカー人生が 頓挫しそうなアクシデントの最中にただぼけっと突っ立ってる程度の物だろ?」 トニーニョ「!!!」 エベルトン「まあ俺も鬼じゃねえ。どうしてもキャプテンを続けたいんなら…ジュベニールに戻りな」 ネイ「ちょっ…え、何この展開?」 森崎「俺が…キャプテン?」
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0ch BBS 2007-01-24