※人気投票開催中※
01/17(日)00:00-01/30(土)23:59
第二回鈴仙奮闘記キャラ人気投票
※新板できました※
ダイス創作物語板
ブログ
現行スレ
投票
最新20
板
1-
前
次
新
レス
【新章】キャプテン森崎30【新天地】
[391]マロン名無しさん:2009/01/27(火) 17:05:05 ID:??? 2009-01-26-08-52-39 パルメイラス修行編:3年目8月その4 >A ネイに会いに行く。 森崎は相変わらずやたらと化粧品が多いネイの部屋にやってきた。 ネイ「よーう、モリサキ。どうした、恋の悩みか〜?」 森崎「あのなあ…」 A 「俺もお前みたいに女にモテたいんだ、どうしたらいい?」機嫌を取っておく。 B 「プレイスタイルの件、考えてみたか?」サッカーの話題を振る。 C 「トニーニョと最近ギクシャクしているんだよ」トニーニョの事を相談する。 D 「たまにはサッカー以外の話もしようぜ?」とりとめもない話を振る。 http://capmori.net/test/read.cgi/morosaki/1231210358/l50にて ☆2009/1/26 10:00:00☆ から投票期間を設けます。 そこから 10 票カウントし、一番多く票が入った選択肢で続行します。引き分けの場合は その次の票をタイブレーカーに使います。どれか一つに確定した場合はその時点で投票を 止めて下さい。尚、投票はageた書き込みのみを採用しています。 投票の結果B 「プレイスタイルの件、考えてみたか?」サッカーの話題を振る。をすることになりました。
[392]マロン名無しさん:2009/01/27(火) 17:06:30 ID:??? 2009-01-26-11-28-38 パルメイラス修行編:3年目8月その5 >B 「プレイスタイルの件、考えてみたか?」サッカーの話題を振る。 ネイ「あー、アレね」 以前森崎がプレイスタイルの幅について話した時はネイの機嫌はどちらかと言えば悪くなった。 だが今回は拍子抜けする程アッサリと答えたネイの機嫌は割と良さそうである。 森崎「その顔は何か思いついたのか?」 ネイ「まだ構想段階だけどな。リオカップには間に合わせるつもりだぜ」 森崎「ほう…」 ネイ「適当に期待しておきな。完成したら、チームの大きな武器になるよ。多分な」 森崎「(コイツが飄々としている時は、好調って事だ。さて、何をやってくれるかな?)」 *ネイの新必殺技フラグが少し進みました。 *定期的な練習の積み重ねで、全能力値が+1されました。
[393]マロン名無しさん:2009/01/27(火) 17:06:58 ID:??? 2009-01-26-12-08-23 パルメイラス修行編:3年目8月その6 3年目8月・イベントフェイズ 〜日本、高知県立春野総合運動公園陸上競技場〜 今年のインターハイ開催地であるここ高知県では、日本高校サッカー界の 勢力図を塗り変える一大イベントが起きていた。 ピッ、ピッ、ピィイイイイイイイイイイイイイイイイイイ!! ワァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!! 放送「試合終了ぉおおおおおおおおお!!東邦遂に追いつけず!南葛が来生くんと岬くんが 上げたゴールを守りきり、2−1で東邦を下して悲願のインターハイ制覇を成し遂げた瞬間です!!」 過去数年間に渡って日本高校サッカー界に君臨し続けていた東邦学園高等部を、 唯一のライバルとされていた南葛高校が打ち破ったのである。 観客「やったァ!やっと南葛が東邦に勝ったぞ!」「ザマーミロ東邦め!」「日向死ね死ね日向!」 来生「ヒャッホー!日本一を取り戻したぜェ!」 岬「(勝つには勝ったけど…これじゃあんまりプラス材料にはならないな…)」 金に任せた強引なやり方で全国共通のヒールとなっていた東邦が負けた事で観客は有頂天になる。 だが一部の者を除き南葛高校サッカー部の顔は喜び一色とは言えなかった。
[394]マロン名無しさん:2009/01/27(火) 17:07:48 ID:??? 井沢「…ハァ〜ア。こんなにうれしくない優勝は初めてだ」 滝「不可抗力とは言え、スッキリしないな…」 山森「(確かに…中学でV4を成し遂げた時の様な満足感が無い)」 中山「冬の全国選手権まで、”日向が出ていれば”って言われるだろうな」 大半のチームメイト同様複雑な表情をした中山が東邦側のベンチに視線を向ける。 そこには彼の予想通り、ジャージ姿の日向がチームメイト達に怒鳴り散らしていた。 日向「若島津!何たるザマだ、そんなんじゃ森崎に勝つなんて到底不可能だぞ!」 若島津「未熟の至りです…申し訳ありません」 日向「タケシと反町も!あんなクズキーパー相手に1点しか取れないとはどういう了見だァ!」 沢田「ごごごごごごごごめんなさぃいいいい!!」 反町「…返す言葉もありません(慣れない1トップをやらされた俺の身にもなってみろ!)」 日向小次郎、18歳になったばかりの現役高校生にして株式会社・ヒューガーの代表取締役。 彼はイエローカードの累積でこの決勝戦では出場停止中だった。
[395]マロン名無しさん:2009/01/27(火) 17:29:31 ID:??? 2009-01-27-00-33-15 パルメイラス修行編:3年目8月その7 来生「全国制覇を祝って〜…かぁああああんぱぁあああああああああいっ!!」 南葛メンバー『かんぱ〜い』 高杉「(高校3年間過ぎたけど、こいつのバカさは変わらない…)」 石崎「(なんでコレが進級出来てるんだ?俺は補習を避ける為に毎回ヒーコラ言ってるのに)」 仲間達の盛り下がりも何のその、来生は今日も来生節全開で勝手に祝勝会の音頭を取る。 岬「(やれやれ…この3年間、小次郎の引き立て役にしかなっていないなあ。 せめて1回は勝たないと”岬太郎はその他大勢”と見られる危険性が高いのに…)」 岬もまた不本意な形の優勝に灰色の脳細胞を悩ませていたが、 彼の思考を断ち切るタイミングで女子マネージャー達が声をかけてきた。
[396]マロン名無しさん:2009/01/27(火) 18:09:25 ID:??? 早苗「あのう、岬くん」 岬「うん?どうしたの?」 早苗「岬くんに会いたいって言う中学生位の女の子が…」 石崎「おいおい、岬の女子ファンなんていっぱい居るだろ。一々取り次いでたら埒が明かないぜ?」 ゆかり「それがどうも、岬くんの知り合いっぽいのよ。”事情は話せませんが、会わせて下さい”って 繰り返すばっかりで。今までは追い返してきたんだけど、これでもう3回目で…」 岬「僕の、知り合い?」 久美「はい。山岡美子って名乗ってましたけど」 岬「!?」 ガタッ。 早苗「…えっ?」 ガチャリ。 突如立ち上がった岬に皆の注目が集まる。しかし岬は彼らしくなくあわてた様子で 部屋の外へ出て行った。初めて見る岬の姿に来生すら異変を察して静まり返る。 中山「なんだなんだ。あの様子じゃタダの知り合いじゃなさそうだが」 新田「名前を聞いただけですっ飛んで行くなんて…」
[397]マロン名無しさん:2009/01/27(火) 18:10:06 ID:??? 岬「(まさか…そんな…)」 廊下に飛び出た岬を出迎えたのは彼が恐れていた通り、何処となく彼の面影がある 年下の少女だった。それも、花束を持って瞳をキラキラと輝かせている少女だった。 美子「!…やっと…やっと会えた…!岬様…!(私の運命の人!)」 岬「(やっ、やっぱりぃい〜!?ってなんだよその表情は!)」 山岡美子。岬とは異父兄妹の関係に当たる夢見る少女である。 ここで少し説明しておこう。岬の両親は岬が物心つかない頃に離婚しており、 流浪の画家となった父・一郎が彼を引き取っていた。一方母・由美子は後日 別の男性と結婚し、岬にとって父違いの妹となる美子を産んだ。 更に彼女は岬が12歳の時彼を引き取る事を一郎に提案したのだが、既に独自の人生学で 強い絆を培っていた岬とその父は話を受けるフリだけしてフランスへ飛び立った。 その際岬は写真で美子の名前と顔だけは覚えていたが、実際に会う事は無いと考えていた。 一方美子の方は自分に兄が居る事を知る前に、フランス国際Jrユース大会開催中に テレビの中で見ただけの岬に惚れてしまった。 彼女の親はどうせフランスに居るのだからと言う理由で放っておいたが、その後 南葛高校で活躍する岬の事を聞きつけた美子が止める間も無く彼を追いかけたのである。
[398]マロン名無しさん:2009/01/27(火) 18:10:26 ID:??? ギュッ… 岬「あ…」 美子「もう離さない…やっと、やっと…(岬様が迎えに来てくれたんだから!)」 岬「(そうか…自分に兄が居るって知って、会いたくてたまらなかったんだろうな…)ごめんね…」 感極まった美子に抱きつかれた岬は兄妹の再会を喜んでいるのだと勘違いし、 そっと美子の小さな体を抱き支えた。そのまま数分間水入らずの時間が流れる。 そして数分後、岬はこの時美子を突き放さなかった事を一生後悔し続ける事になる。
[399]マロン名無しさん:2009/01/27(火) 18:11:19 ID:??? 2009-01-27-11-40-07 パルメイラス修行編:3年目8月その8 ガチャッ。 中山「おい岬、いったい何が…って…」 岬の様子が気になった中山が見た物を客観的に描写しよう。 照れながらも穏やかな笑顔の岬と、彼の腕の中で嬉し涙を流している年下の少女。これを見て 中山が導き出した結論はそれなりに妥当な物であり、誰にも彼を責める事は出来ないだろう。 中山「す、すまん!邪魔するつもりは無かったんだ!」 岬「あ、いいよ別に。気にしないで(そろそろ離れたかったしね)」 中山「そ、そうか。しかし、お前もやる事はやってたんだなあ…しっかり年下の彼女を作っていたとは」 即ち、岬は妹ではなく彼女と抱擁していたのだと。ここで岬は一つ目のミスを犯した。 岬「え?」 実の妹を彼女扱いされた事に驚き戸惑ってしまったのだ。ここで笑いながら 「やだなあ、この娘は妹だよ」とでも返しておけば直後の悲劇は回避できたかも知れない。
[400]マロン名無しさん:2009/01/27(火) 18:12:09 ID:??? ガタガタガタッ! 来生「なにィ!?この来生哲兵さまを差し置いて抜け駆けしやがっただとォ!」 井沢「へー、可愛い娘じゃん。お前年下趣味だったのか」 滝「年齢差的に少々不味く無いか?まあ後数年経てば大丈夫か」 高杉「くっ…素直に羨ましい。俺もイケメンに生まれたかったぜ!」 岬「は?」 岬の第二のミスは大挙して飛び出てきた南葛メンバーを止められなかった事だった。 今まで女子からの人気が高かったのにまるで女の影を窺わせなかった岬にまさかの彼女が居た! この急展開に南葛メンバーの今までのモヤモヤした雰囲気は吹き飛ばされ、 本人そっちのけで勝手に盛り上がっていく。 石崎「いや〜、ちょっと悔しいけどそれ以上に安心したな。岬ってなんだか女に”良い人”扱いされて 割を食いそうなタイプだと思ってたけど、杞憂だったんだな。ホントによかったよかった!」 岬「あ、いや、その…(その扱いが理想なんだけど)」 長野「おいおい皆騒ぎすぎるなよ。岬が困ってるぞ」 岩見「いや、こうなったらしばらく収拾つかないだろ」 浦辺「畜生!世の中やっぱりイケメンが贔屓されるのか!」 岸田「フッ、俺達のルックスじゃいくら活躍したってモテる訳無いもんな…」 西尾「うわーん!青春のばっきゃろー!」 新田「なあ、キャプテンってフランスに彼女が居たんじゃなかったか?」 山森「うん…でも多分この場でそれを言い出すのは野暮なんだと思う」 岬「(な、なんなんだこの流れは!?冗談じゃない、早く訂正しないと…) 待ってよ皆、僕と美子は…話を聞いてよ、ねえ!美子は僕…の…」
[401]マロン名無しさん:2009/01/27(火) 18:12:35 ID:??? 岬の第三のミスは「美子は僕の妹だ」の台詞を途中で途切れさせてしまった事である。 マネージャー達と美子の会話が耳に届いた瞬間、彼は気づいてしまったのだ。 早苗「ごめんなさい!まさか本当に岬くんの彼女だと思わなくって!」 美子「いえ、いいんです…(むしろ勘違いしてくれてありがとう!)」 ゆかり「意外だったわ〜、彼てっきり恋愛とか興味無いと思ってたから」 美子「エヘヘ(どうやって仲良くなればいいかわからなかったけど、これで…)」 久美「応援するわ!これからは貴女は南葛高校サッカー部には顔パスよ!」 美子「ありがとうございます!(まずは形からよね!岬様と私は運命で 結ばれているんだから、交際し始めればすぐに相思相愛になる筈だわ!)」 人徳とコネを手足の様に操る事で磨かれてきた彼の観察力と判断力が告げていた。 山岡美子は彼を兄と認識していない事に。そして、彼を恋愛対象として捉えている事に。 岬「(ちょっと待て…まさか…僕が兄だと知らないのかーーーっ!?)」 実の妹の恋人に仕立て上げられ、しかも肝心の妹が血縁関係を知らずにそれを喜んでいる。 冗談の様な現実に岬は思考が麻痺しかけるが、チームメイト達と美子は意味深な台詞を 途切れさせたままの彼を放っておいてくれなかった。
前
次
写
名前
E-mail
0ch BBS 2007-01-24